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特表2024-530371半導体パッケージアセンブリ及び製造方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-08-21
(54)【発明の名称】半導体パッケージアセンブリ及び製造方法
(51)【国際特許分類】
   H01L 23/538 20060101AFI20240814BHJP
   H01L 25/07 20060101ALI20240814BHJP
   H05K 1/18 20060101ALI20240814BHJP
   H01L 23/52 20060101ALI20240814BHJP
【FI】
H01L23/52 A
H01L25/08 E
H05K1/18 J
H01L23/52 C
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022562492
(86)(22)【出願日】2022-08-04
(85)【翻訳文提出日】2022-10-13
(86)【国際出願番号】 CN2022110303
(87)【国際公開番号】W WO2024007407
(87)【国際公開日】2024-01-11
(31)【優先権主張番号】202210806540.3
(32)【優先日】2022-07-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522246670
【氏名又は名称】チャンシン メモリー テクノロジーズ インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】CHANGXIN MEMORY TECHNOLOGIES,INC.
(74)【代理人】
【識別番号】100205659
【弁理士】
【氏名又は名称】齋藤 拓也
(74)【代理人】
【識別番号】100185269
【弁理士】
【氏名又は名称】小菅 一弘
(72)【発明者】
【氏名】スン シャオフェイ
【テーマコード(参考)】
5E336
【Fターム(参考)】
5E336AA04
5E336BB17
5E336CC31
5E336CC55
5E336EE05
5E336GG30
(57)【要約】
本開示の実施例では、半導体パッケージアセンブリ及び製造方法を開示し、前記半導体パッケージアセンブリは、第1面を有する基板と、前記基板上に位置し、且つ前記基板の第1面に電気的に接続される第1チップ構造と、第1相互接続面を有する中間層であって、前記第1相互接続面は、第1相互接続領域及び第2相互接続領域を有し、前記第1相互接続領域上には、第1半田ボールが形成され、前記第2相互接続領域上には、第1パッドが形成され、前記中間層は、前記第1パッドを介して前記基板の第1面に電気的に接続される、中間層と、前記第1チップ構造、前記中間層、及び前記基板の第1面を封止するための成形材料と、を含み、前記第1半田ボールは、前記成形材料に露出された表面を有し、前記第1半田ボールの露出された表面と前記中間層の第1相互接続面との間に所定の高さを有する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
半導体パッケージアセンブリであって、
第1面を有する基板と、
前記基板上に位置し、且つ前記基板の第1面に電気的に接続される第1チップ構造と、
第1相互接続面を有する中間層であって、前記第1相互接続面は、第1相互接続領域及び第2相互接続領域を有し、前記第1相互接続領域上には、第1半田ボールが形成され、前記第2相互接続領域上には、第1パッドが形成され、前記中間層は、前記第1パッドを介して前記基板の第1面に電気的に接続される、中間層と、
前記第1チップ構造、前記中間層、及び前記基板の第1面を封止するための成形材料と、を含み、前記第1半田ボールは、前記成形材料に露出された表面を有し、前記第1半田ボールの露出された表面と前記中間層の第1相互接続面との間に所定の高さを有する、半導体パッケージアセンブリ。
【請求項2】
前記第1チップ構造は、前記基板に垂直な方向に沿って順次積層された複数の第1半導体チップを含み、
前記中間層は、前記第1チップ構造上に位置する、
請求項1に記載の半導体パッケージアセンブリ。
【請求項3】
前記半導体パッケージアセンブリはさらに、
第1導電線であって、各前記第1半導体チップは、前記第1導電線を介して前記基板に電気的に接続される、第1導電線と、
第2導電線であって、前記第2相互接続領域は、前記第2導電線を介して前記基板に電気的に接続される、第2導電線と、を含む、
請求項2に記載の半導体パッケージアセンブリ。
【請求項4】
前記第1相互接続領域上には、複数の第2パッドが形成され、前記第1パッドの数は、前記第2パッドの数より大きく、前記第1パッドの面積は、前記第2パッドの面積より小さい、
請求項2に記載の半導体パッケージアセンブリ。
【請求項5】
前記第1チップ構造は、前記基板に平行な方向に沿って順次配置された複数の第1半導体チップを含み、
前記第1チップ構造は、前記中間層上に位置する、
請求項1に記載の半導体パッケージアセンブリ。
【請求項6】
前記半導体パッケージアセンブリはさらに、
前記第1半導体チップと前記中間層との間に位置する第1導電ブロックであって、各前記第1半導体チップは、前記第1導電ブロックを介して前記基板に電気的に接続される、第1導電ブロックと、
前記中間層と前記基板との間に位置する第2導電ブロックであって、前記中間層は、前記第2導電ブロックを介して前記基板に電気的に接続される、第2導電ブロックと、を含む、
請求項5に記載の半導体パッケージアセンブリ。
【請求項7】
前記半導体パッケージアセンブリはさらに、
第2半田ボールを含む第2パッケージ構造を含み、前記第2パッケージ構造は、前記第2半田ボールを介して前記第1半田ボールに電気的に接続される、
請求項1に記載の半導体パッケージアセンブリ。
【請求項8】
前記第1半田ボールの体積は、前記第2半田ボールの体積より大きい、
請求項7に記載の半導体パッケージアセンブリ。
【請求項9】
前記基板に垂直な方向において、前記成形材料は、第1厚さを有し、
前記第2パッケージ構造は、第2成形材料を含み、前記基板に垂直な方向において、前記第2成形材料は、第2厚さを有し、前記第1厚さは、前記第2厚さ以上である、
請求項7に記載の半導体パッケージアセンブリ。
【請求項10】
半導体パッケージアセンブリの製造方法であって、
第1面を有する基板を提供することと、
前記基板上に第1チップ構造を形成することであって、前記第1チップ構造は、前記基板の第1面に電気的に接続される、ことと、
第1相互接続面を有する中間層を形成することであって、前記第1相互接続面は、第1相互接続領域及び第2相互接続領域を有し、前記第1相互接続領域上には、第1半田ボールが形成され、前記第2相互接続領域上には、第1パッドが形成され、前記中間層は、前記第1パッドを介して前記基板の第1面に電気的に接続される、ことと、
前記第1チップ構造、前記中間層、及び前記基板の第1面を封止するための成形材料を形成することと、を含み、前記第1半田ボールは、前記成形材料に露出された表面を有し、前記第1半田ボールの露出された表面と前記中間層の第1相互接続面との間に所定の高さを有する、半導体パッケージアセンブリの製造方法。
【請求項11】
前記成形材料を形成することは、
第1パッケージモールドを形成することであって、前記第1パッケージモールドの表面は、前記基板の表面に平行であり、前記第1パッケージモールドは、前記第1チップ構造及び前記中間層の上方に位置し、且つ前記第1チップ構造及び前記中間層から一定の距離がある、ことと、
前記第1パッケージモールドをマスクとして、成形材料プレ層を形成することと、
成形材料プレ層の一部を除去して、成形材料を形成し、前記第1半田ボールの表面を露出させることと、を含む、
請求項10に記載の半導体パッケージアセンブリの製造方法。
【請求項12】
前記第1チップ構造を形成することは、前記基板に垂直な方向に沿って、順次積層された複数の第1半導体チップを形成することと、
前記第1チップ構造上に中間層を形成することと、を含む、
請求項10に記載の半導体パッケージアセンブリの製造方法。
【請求項13】
前記半導体パッケージアセンブリの製造方法は、
中間層を形成した後、
第1導電線を形成することであって、各前記第1半導体チップは、前記第1導電線を介して前記基板に電気的に接続される、ことと、
第2導電線を形成することであって、前記第2相互接続領域は、前記第2導電線を介して前記基板に電気的に接続される、ことと、を更に含む、
請求項12に記載の半導体パッケージアセンブリの製造方法。
【請求項14】
前記半導体パッケージアセンブリの製造方法は、
前記第1相互接続領域上に複数の第2パッドを形成することを更に含み、前記第1パッドの数は、前記第2パッドの数より大きく、前記第1パッドの面積は、前記第2パッドの面積より小さい、
請求項12に記載の半導体パッケージアセンブリの製造方法。
【請求項15】
前記第1チップ構造は前記中間層上に形成され、
前記第1チップ構造を形成することは、前記基板に平行な方向に沿って、順次配置された複数の第1半導体チップを形成することを含む、
請求項10に記載の半導体パッケージアセンブリの製造方法。
【請求項16】
前記半導体パッケージアセンブリの製造方法は、
基板を形成した後、前記基板上に第2導電ブロックを形成し、前記第2導電ブロック上に中間層を形成することであって、前記中間層は、前記第2導電ブロックを介して前記基板に電気的に接続される、ことと、
中間層を形成した後、前記中間層上に第1導電ブロックを形成し、前記第1導電ブロック上に第1チップ構造を形成するであって、各前記第1半導体チップは、前記第1導電ブロックを介して前記基板に電気的に接続される、ことと、を更に含む、
請求項15に記載の半導体パッケージアセンブリの製造方法。
【請求項17】
前記半導体パッケージアセンブリの製造方法は、
第2半田ボールを含む第2パッケージ構造を形成することを更に含み、前記第2パッケージ構造は、前記第2半田ボールを介して前記第1半田ボールに電気的に接続される、
請求項10に記載の半導体パッケージアセンブリの製造方法。
【請求項18】
前記第1半田ボールの体積は、前記第2半田ボールの体積より大きい、
請求項17に記載の半導体パッケージアセンブリの製造方法。
【請求項19】
前記基板に垂直な方向において、前記成形材料は、第1厚さを有し、
前記第2パッケージ構造は、第2成形材料を含み、前記基板に垂直な方向において、前記第2成形材料は、第2厚さを有し、前記第1厚さは、前記第2厚さ以上である、
請求項17に記載の半導体パッケージアセンブリの製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願への相互参照)
本願は、2022年07月08日に中国特許局に提出された、出願番号が202210806540.3であり、発明の名称が「半導体パッケージアセンブリ及び製造方法」である中国特許出願の優先権を主張し、その内容の全てが引用により本願に組み込まれる。
【0002】
本開示は、半導体の技術分野に関し、特に、半導体パッケージアセンブリ及び製造方法に関する。
【背景技術】
【0003】
すべてのセクター、業界、地域において、エレクトロニクス業界は、より軽く、より速く、より小さく、多機能、より信頼性が高く、より費用対効果の高い製品を継続的に求めている。多くの異なる消費者からのこれらの高まる要求を満たすためには、より多くの回路を統合することで必要な機能を提供する必要がある。ほとんどすべてのアプリケーションで、サイズの縮小、性能の向上、及び集積回路の機能の向上に対するニーズが高まっている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
これを鑑みて、本開示の実施例は、半導体パッケージアセンブリ及び製造方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の実施例の第1態様によれば、半導体パッケージアセンブリを提供し、前記半導体パッケージアセンブリは、
第1面を有する基板と、
前記基板上に位置し、且つ前記基板の第1面に電気的に接続される、第1チップ構造と、
第1相互接続面を有する中間層であって、前記第1相互接続面は、第1相互接続領域及び第2相互接続領域を有し、前記第1相互接続領域上には、第1半田ボールが形成され、前記第2相互接続領域上には、第1パッドが形成され、前記中間層は、前記第1パッドを介して前記基板の第1面に電気的に接続される、中間層と、
前記第1チップ構造、前記中間層、及び前記基板の第1面を封止するための成形材料と、を含み、ここで、前記第1半田ボールは、前記成形材料に露出された表面を有し、前記第1半田ボールの露出された表面と前記中間層の第1相互接続面との間に所定の高さを有する。
【0006】
いくつかの実施例では、前記第1チップ構造は、前記基板に垂直な方向に沿って順次積層された複数の第1半導体チップを含み、
前記中間層は、前記第1チップ構造上に位置する。
【0007】
いくつかの実施例では、前記半導体パッケージアセンブリはさらに、
第1導電線であって、各前記第1半導体チップは、前記第1導電線を介して前記基板に電気的に接続される、第1導電線と、
第2導電線であって、前記第2相互接続領域は、前記第2導電線を介して前記基板に電気的に接続される、第2導電線と、を含む。
【0008】
いくつかの実施例では、前記第1相互接続領域上には、複数の第2パッドが形成され、ここで、前記第1パッドの数は、前記第2パッドの数より大きく、前記第1パッドの面積は、前記第2パッドの面積より小さい。
【0009】
いくつかの実施例では、前記第1チップ構造は、前記基板に平行な方向に沿って順次配置された複数の第1半導体チップを含み、
前記第1チップ構造は、前記中間層上に位置する。
【0010】
いくつかの実施例では、前記半導体パッケージアセンブリはさらに、
前記第1半導体チップと前記中間層との間に位置する第1導電ブロックであって、各前記第1半導体チップは、前記第1導電ブロックを介して前記基板に電気的に接続される、第1導電ブロックと、
前記中間層と前記基板との間に位置する第2導電ブロックであって、前記中間層は、前記第2導電ブロックを介して前記基板に電気的に接続される、第2導電ブロックと、を含む。
【0011】
いくつかの実施例では、前記半導体パッケージアセンブリはさらに、
第2半田ボールを含む第2パッケージ構造を含み、前記第2パッケージ構造は、前記第2半田ボールを介して前記第1半田ボールに電気的に接続される。
【0012】
いくつかの実施例では、前記第1半田ボールの体積は、前記第2半田ボールの体積より大きい。
【0013】
いくつかの実施例では、前記基板に垂直な方向において、前記成形材料は、第1厚さを有し、
前記第2パッケージ構造は、第2成形材料を含み、前記基板に垂直な方向において、前記第2成形材料は、第2厚さを有し、ここで、前記第1厚さは、前記第2厚さ以上である。
【0014】
本開示の実施例の第2態様によれば、半導体パッケージアセンブリの製造方法を提供し、前記方法は、
第1面を有する基板を提供することと、
前記基板上に第1チップ構造を形成することであって、前記第1チップ構造は、前記基板の第1面に電気的に接続される、ことと、
第1相互接続面を有する中間層を形成することであって、前記第1相互接続面は、第1相互接続領域及び第2相互接続領域を有し、前記第1相互接続領域上には、第1半田ボールが形成され、前記第2相互接続領域上には、第1パッドが形成され、前記中間層は、前記第1パッドを介して前記基板の第1面に電気的に接続される、ことと、
前記第1チップ構造、前記中間層、及び前記基板の第1面を封止するための成形材料を形成することと、を含み、ここで、前記第1半田ボールは、前記成形材料に露出された表面を有し、前記第1半田ボールの露出された表面と前記中間層の第1相互接続面との間に所定の高さを有する。
【0015】
いくつかの実施例では、前記成形材料を形成することは、
第1パッケージモールドを形成することであって、前記第1パッケージモールドの表面は、前記基板の表面に平行であり、前記第1パッケージモールドは、前記第1チップ構造及び前記中間層の上方に位置し、且つ前記第1チップ構造及び前記中間層から一定の距離がある、ことと、
前記第1パッケージモールドをマスクとして、成形材料プレ層を形成することと、
成形材料プレ層の一部を除去して、成形材料を形成し、前記第1半田ボールの表面を露出させることと、を含む。
【0016】
いくつかの実施例では、前記第1チップ構造を形成することは、前記基板に垂直な方向に沿って、順次積層された複数の第1半導体チップを形成することと、
前記第1チップ構造上に中間層を形成することと、を含む。
【0017】
いくつかの実施例では、前記半導体パッケージアセンブリの製造方法は、
中間層を形成した後、
第1導電線を形成することであって、各前記第1半導体チップは、前記第1導電線を介して前記基板に電気的に接続されることと、
第2導電線を形成することであって、前記第2相互接続領域は、前記第2導電線を介して前記基板に電気的に接続される、ことと、を更に含む。
【0018】
いくつかの実施例では、前記半導体パッケージアセンブリの製造方法は、
前記第1相互接続領域上に複数の第2パッドを形成することを更に含み、ここで、前記第1パッドの数は、前記第2パッドの数より大きく、前記第1パッドの面積は、前記第2パッドの面積より小さい。
【0019】
いくつかの実施例では、前記第1チップ構造は前記中間層上に形成され、
前記第1チップ構造を形成することは、前記基板に平行な方向に沿って、順次配置された複数の第1半導体チップを形成することを含む。
【0020】
いくつかの実施例では、前記半導体パッケージアセンブリの製造方法は、
基板を形成した後、前記基板上に第2導電ブロックを形成し、前記第2導電ブロック上に中間層を形成することであって、前記中間層は、前記第2導電ブロックを介して前記基板に電気的に接続される、ことと、
中間層を形成した後、前記中間層上に第1導電ブロックを形成し、前記第1導電ブロック上に第1チップ構造を形成することであって、各前記第1半導体チップは、前記第1導電ブロックを介して前記基板に電気的に接続される、ことと、を更に含む。
【0021】
いくつかの実施例では、前記半導体パッケージアセンブリの製造方法は、
第2半田ボールを含む第2パッケージ構造を形成することを更に含み、前記第2パッケージ構造は、前記第2半田ボールを介して前記第1半田ボールに電気的に接続される。
【0022】
いくつかの実施例では、前記第1半田ボールの体積は、前記第2半田ボールの体積より大きい。
【0023】
いくつかの実施例では、前記基板に垂直な方向において、前記成形材料は、第1厚さを有し、
前記第2パッケージ構造は、第2成形材料を含み、前記基板に垂直な方向において、前記第2成形材料は、第2厚さを有し、ここで、前記第1厚さは、前記第2厚さ以上である。
【0024】
本開示の実施例では、中間層を設置することにより、後続の第2パッケージ構造は、中間層上の第1半田ボールを介して第1チップ構造及び基板に接続することができ、このようにして、異なるタイプ又は異なる仕様の構造間の相互接続を実現できるので、異なる構造間の組み合わせがより柔軟になる。同時に、第1チップ構造及び第2パッケージ構造は独立してパッケージされるので、テストや故障解析もより容易になる。また、第1半田ボールの上面と第1相互接続面との間に所定の高さがあるので、パッケージ構造全体が比較的に薄い全厚を有することを保証することに基づいて、後続の第2パッケージ構造との良好な結合力を有することもできる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
図1】本開示の実施例による半導体パッケージアセンブリの概略構造図である。
図2】本開示の実施例による基板の概略構造図である。
図3】本開示の別の実施例による半導体パッケージアセンブリの概略構造図である。
図4】本開示の実施例による半導体パッケージアセンブリの製造方法のフローチャートである。
図5a】本開示の実施例による製造工程における半導体パッケージアセンブリのデバイス構造の概略図である。
図5b】本開示の実施例による製造工程における半導体パッケージアセンブリのデバイス構造の概略図である。
図5c】本開示の実施例による製造工程における半導体パッケージアセンブリのデバイス構造の概略図である。
図5d】本開示の実施例による製造工程における半導体パッケージアセンブリのデバイス構造の概略図である。
図5e】本開示の実施例による製造工程における半導体パッケージアセンブリのデバイス構造の概略図である。
図5f】本開示の実施例による製造工程における半導体パッケージアセンブリのデバイス構造の概略図である。
図5g】本開示の実施例による製造工程における半導体パッケージアセンブリのデバイス構造の概略図である。
図5h】本開示の実施例による製造工程における半導体パッケージアセンブリのデバイス構造の概略図である。
図6a】本開示の別の実施例による製造工程における半導体パッケージアセンブリのデバイス構造の概略図である。
図6b】本開示の別の実施例による製造工程における半導体パッケージアセンブリのデバイス構造の概略図である。
図6c】本開示の別の実施例による製造工程における半導体パッケージアセンブリのデバイス構造の概略図である。
図6d】本開示の別の実施例による製造工程における半導体パッケージアセンブリのデバイス構造の概略図である。
図6e】本開示の別の実施例による製造工程における半導体パッケージアセンブリのデバイス構造の概略図である。
図6f】本開示の別の実施例による製造工程における半導体パッケージアセンブリのデバイス構造の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
本開示の実施例又は従来技術における技術的解決策をより明確に説明するために、以下では、実施例の説明で使用される図面について簡単に紹介する。明らかに、以下に説明される図面は、本開示のいくつかの実施例に過ぎず、当業者にとっては、創造的な作業なしに、これらの図面に基づいて他の関連図面を得ることもできる。
【0027】
以下では、図面を参照して、本開示によって開示された例示的な実施形態についてより詳細に説明する。本開示の例示的な実施形態が図面に示されているが、本開示は、様々な形態で実装され得、本明細書に記載の特定の実施形態によって限定されるべきではないことを理解されたい。むしろ、これらの実施形態は、本開示がより完全に理解され、本開示の範囲を当業者に完全に伝えるように提供される。
【0028】
以下の説明では、本開示のより完全な理解を提供するために、多くの特定の詳細が示される。しかし、当業者には、本開示がこれらの詳細のうちの1つ又は複数なしで実施され得ることが明らかである。他の例では、本開示との混同を避けるために、当技術分野でよく知られているいくつかの技術的特徴は説明されていなく、即ち、実際の実施形態のすべての特徴が本明細書に記載されているわけではなく、周知の機能及び構成が詳細に記載されているわけでもない。
【0029】
図面において、明確にするために、層、領域、要素のサイズ、及びそれらの相対的なサイズは、誇張される可能性がある。全体を通して、同じ参照番号は同じ要素を指す。
【0030】
要素又は層が、「…上にある」、「…に隣接する」、他の要素又は層に「接続される」又は「結合される」と呼ばれる場合、それは、他の要素又は層の上に直接あり、他の要素又は層に直接隣接し、他の要素又は層に直接接続又は結合され得、又は介在する要素又は層が存在し得ることを理解されたい。逆に、要素又は層が「直接…上にある」、「…に直接隣接する」、他の要素又は層に「直接接続される」又は「直接結合される」と呼ばれる場合、介在する要素又は層は存在しない。第1、第2、第3などの用語は、様々な要素、コンポーネント、領域、層及び/又はセクションを説明するために使用され得るが、これらの要素、コンポーネント、領域、層及び/又はセクションは、これらの用語によって制限されないことを理解されたい。これらの用語は、1つの要素、コンポーネント、領域、層、又はセクションを、別の要素、コンポーネント、領域、層、又はセクションと区別するためにのみ使用される。したがって、以下で論じられる第1の要素、コンポーネント、領域、層又はセクションは、本開示の教示から逸脱することなく、第2の要素、コンポーネント、領域、層又はセクションと呼ばれることができる。しかしながら、第2の要素、コンポーネント、領域、層又はセクションの説明は、第1の要素、コンポーネント、領域、層又はセクションが本開示に必ずしも存在することを意味するものではない。
【0031】
「…の下」、「…の下部」、「下の」、「…の下にある」、「…の上にある」、「上の」などの空間的関係用語は、本明細書では、説明の便宜上、図面に示される1つの要素又は特徴を他の要素又は特徴と関連させて説明するために使用され得る。空間的関係用語は、図示されている向きに加えて、使用中及び動作中のデバイスの異なる向きを包含することを意図していることを理解されたい。例えば、図面中のデバイスをひっくり返し、次に、「他の要素の下」又は「その下方」又は「その下」の要素又は特徴として記述されている要素又は特徴の向きは、他の要素又は特徴の「上」である。したがって、「…の下部」及び「…の下」という例示的な用語は、上及び下の両方の向きを包含することができる。デバイスは、別の向き(90度又は他の向きに回転)であり得、本明細書で使用される空間記述はそれに応じて解釈される。
【0032】
本明細書で使用される用語は、特定の実施形態を説明することのみを目的としており、本開示を限定することを意図するものではない。本明細書で使用される場合、単数形「一」、「1つ」、及び「前記/当該」は、文脈で明確に別の方式を示さない限り、複数形も含むことを意図している。また、「構成」及び/又は「含む」という用語は、本明細書で使用される場合、前記特徴、整数、ステップ、動作、要素及び/又はコンポーネントの存在を決定するが、1つ又は複数の他の機能、整数、ステップ、動作、要素、コンポーネント、及び/又はグループの存在又は追加は除外されない。本明細書で使用される場合、「及び/又は」という用語は、関連するリストされたアイテムの任意及びすべての組み合わせを含む。
【0033】
本開示を完全に理解するようにするために、詳細なステップ及び詳細な構造を以下の説明に提示することにより、本開示の技術的解決策を説明する。本開示の好ましい実施例を以下に詳細に説明するが、本開示は、これらの詳細な説明に加えて他の実施形態も可能である。
【0034】
これに基づき、本開示の実施例は、半導体パッケージアセンブリを提供する。図1は、本開示の実施例による半導体パッケージアセンブリの概略構造図である。
【0035】
図1を参照すると、前記半導体パッケージアセンブリは、
第1面101を有する基板10と、
前記基板10上に位置し、且つ前記基板10の第1面101に電気的に接続される、第1チップ構造20と、
第1相互接続面301を有する中間層30であって、前記第1相互接続面301は、第1相互接続領域31及び第2相互接続領域32を有し、前記第1相互接続領域31上には、第1半田ボール312が形成され、前記第2相互接続領域32上には、第1パッド321が形成され、前記中間層30は、前記第1パッド321を介して前記基板の第1面101に電気的に接続される、中間層30と、
前記第1チップ構造20、前記中間層30、及び前記基板10の第1面101を封止するための成形材料40と、を含み、ここで、前記第1半田ボール312は、前記成形材料40に露出された表面を有し、前記第1半田ボール312の露出された表面と前記中間層30の第1相互接続面301との間に所定の高さhを有する。
【0036】
本開示の実施例では、中間層を設置することにより、後続の第2パッケージ構造は、中間層上の第1半田ボールを介して第1チップ構造及び基板に接続することができ、本開示の実施例では、中間層は、シリコン中間層などの非有機材料、又は任意の1つ又は複数の有機材料を含む構造であり得る。中間層を設置することにより、異なるタイプ又は異なる仕様の構造間の相互接続を実現できるので、異なる構造間の組み合わせがより柔軟になる。同時に、第1チップ構造及び第2パッケージ構造は独立してパッケージされるので、テストや故障解析もより容易になる。
【0037】
本開示の一実施例では、第1半田ボールの上面と第1相互接続面との間には所定の高さhがあり、所定の高さhは、中間層の厚さの1/5~1/2以上であり、いくつかの実施例では、中間層の厚さが100~200μmである場合、所定の高さhは、50~120μmであり、このような設定により、成形材料と中間層との間の熱膨張係数の不一致による応力問題を効果的に抑制でき、パッケージ構造全体が比較的に薄い全厚を有することを保証することに基づいて、後続の第2パッケージ構造との良好な結合力を有することもできる。
【0038】
図2は、本開示の実施例による基板の概略構造図である。
【0039】
いくつかの実施例では、前記基板10は、プリント回路基板(PCB)又は再分配基板であってもよい。
【0040】
図2を参照すると、前記基板10は、基板ベース11と、前記基板ベース11の上面及び下面にそれぞれ設置された基板上部絶縁誘電体層12及び基板下部絶縁誘電体層13と、を含む。
【0041】
前記基板ベース11は、シリコンベース、ゲルマニウムベース、シリコンゲルマニウムベース、炭化ケイ素ベース、絶縁体シリコン(SOI:Silicon On Insulator)ベース又は絶縁体ゲルマニウム(GOI:Germanium On Insulator)ベースなどであってもよく、ガラスベースやIII-V族化合物ベース(窒化ガリウムベースやガリウムヒ素ベースなど)など、他の元素半導体や化合物半導体を含むベースであってもよく、Si/SiGeなどの積層構造であってもよく、SiGeオンインシュレータ(SGOI:Silicon Germanium On Insulator)などの他のエピタキシャル構造であってもよい。
【0042】
前記基板上部絶縁誘電体層12及び前記基板下部絶縁誘電体層13は、ソルダーマスクであり得、例えば、前記基板上部絶縁誘電体層12及び前記基板下部絶縁誘電体層13の材料は、グリーンペイントであり得る。
【0043】
本開示の実施例では、前記基板10の第1面101は、前記基板上部絶縁誘電体層12の上面である。前記基板10はさらに、前記第1面101と互いに離れている第2面102を更に含み、前記第2面102は、前記基板下部絶縁誘電体層13の下面である。
【0044】
前記基板10はさらに、前記基板上部絶縁誘電体層12内に位置する基板上部接続パッド14、前記基板下部絶縁誘電体層13内に位置する基板下部接続パッド15、及び前記基板ベース11を貫通し、前記基板上部接続パッド14と前記基板下部接続パッド15とを相互接続する基板接続ビア16、を含む。
【0045】
前記基板上部接続パッド14及び前記基板下部接続パッド15の材料は、アルミニウム、銅、ニッケル、タングステン、白金、及び金のうちの少なくとも1つを含み得る。前記基板接続ビア16は、シリコン貫通ビア(TSV:Through-Silicon-Via)であり得る。
【0046】
前記基板10はさらに、基板接続バンプ17を含み、前記基板接続バンプ17は、前記基板10の第2面102上に位置する。前記基板接続バンプ17は、半導体パッケージアセンブリを外部装置に電気的に接続させることができ、外部装置から第1チップ構造を動作させるための制御信号、電力信号、及び接地信号のうちの少なくとも1つを受信するか、又は外部装置から第1チップ構造内に記憶されるデータ信号を受信することができ、また、第1チップ構造内のデータを外部装置に提供することもできる。
【0047】
前記基板接続バンプ17は、導電性材料を含む。本開示の実施例では、前記基板接続バンプ17は、半田ボールであり、本開示の実施例で提供される基板接続バンプの形状は、本開示の実施例における低レベルで実行可能な特定の実施形態に過ぎず、本開示を限定するものではなく、前記基板接続バンプは、他の形状構造であり得ることが理解できる。基板接続バンプの数、間隔、及び位置は、特定の配置に限定されず、様々な修正を行うことができる。
【0048】
引き続き図2を参照すると、前記基板10はさらに、前記基板10の対向する両側にそれぞれ位置する第1信号伝送領域110及び第2信号伝送領域120を含む。前記第1信号伝送領域110は、第1チップ構造20に電気的に接続され、前記第2信号伝送領域120は、前記中間層30に電気的に接続される。
【0049】
前記基板10はさらに、前記第1信号伝送領域110と第2信号伝送領域120との間に位置する第3信号伝送領域130を含み、前記第1チップ構造20は、前記第3信号伝送領域130上に位置する。
【0050】
本開示の実施例では、前記第1チップ構造と前記中間層の位置関係には、2つの状況があり、1つは、図1に示すように、前記中間層30が前記第1チップ構造20の上方に位置する場合であり、もう1つは、図3に示すように、前記第1チップ構造20が前記中間層30の上方に位置する場合である。
【0051】
図1に示す実施例では、前記第1チップ構造20は、前記基板10に垂直な方向に沿って順次積層された複数の第1半導体チップ21を含み、前記中間層30は、前記第1チップ構造20上に位置する。
【0052】
この実施例では、複数の第1半導体チップを上方に順次積層することにより、半導体パッケージアセンブリの水平面積を節約することができる。
【0053】
前記第1半導体チップは、DRAMチップ又は他のタイプの半導体チップであり得る。
【0054】
引き続き図1を参照すると、前記半導体パッケージアセンブリはさらに、
第1導電線51であって、各前記第1半導体チップ21は、前記第1導電線51を介して前記基板10に電気的に接続される、第1導電線51と、
第2導電線52と、を含み、前記第2相互接続領域32は、前記第2導電線52を介して前記基板10に電気的に接続される。
【0055】
具体的には、前記第1半導体チップ21は、第1接続端部211を有し、前記第1接続端部211は、前記第1信号伝送領域110と同じ側に位置し、第1導電線51は、前記第1接続端部211から前記第1伝送領域110まで引き出されて、第1半導体チップ21と前記基板10との間の電気的接続を実現する。
【0056】
前記第2相互接続領域32上には、第1パッド321が形成され、第2導電線52は、前記第1パッド321から前記第2伝送領域120まで引き出されて、中間層30と基板10との間の電気的接続を実現する。
【0057】
本開示の実施例では、ワイヤボンディング方式による前記第1チップ構造と前記基板との電気的に接続には、オーバーハング(Overhang)方式及びフィルムオンワイヤ(FOW:Film on wire)方式が含まれる。
【0058】
図1に示す実施例では、オーバーハング方式を使用してワイヤボンディングを実行する。隣接する2つの第1半導体チップ21の間は、接着膜60によって接続され、前記接着膜60は、その下層の第1半導体チップ21上の第1接続端部211及び第1導電線51を覆わず、前記接着膜60は、その下層の前記第1半導体チップ21とは、千鳥状に設置される。
【0059】
別のいくつかの実施例では、フィルムオンワイヤ方式を使用してワイヤボンディング(図示せず)を実行する。複数の前記第1半導体チップは、前記基板に垂直な方向に沿って整列に設置され、隣接する2つの第1半導体チップの間の接着膜は、その下層の第1半導体チップ上の第1接続端部及び第1導電線を覆う。
【0060】
本開示の実施例におけるリード線を使用する方式で電気的接続を実行することは、本開示の実施例における低レベルで実行可能な特定の実施形態に過ぎず、本開示を限定するものではなく、ハイブリッドボンディング又はバンプ相互接続など、他の電気的接続方式も使用できることが理解できる。
【0061】
引き続き図1を参照すると、前記中間層30は、中間ベース33と、前記中間ベース33の上面及び下面にそれぞれ設置された中間上部絶縁誘電体層34及び中間下部絶縁誘電体層35とを含む。
【0062】
前記中間ベース33は、シリコンベース、ゲルマニウムベース、シリコンゲルマニウムベース、炭化ケイ素ベース、絶縁体シリコン(SOI:Silicon On Insulator)ベース又は絶縁体ゲルマニウム(GOI:Germanium On Insulator)ベースなどであってもよく、ガラスベースやIII-V族化合物ベース(窒化ガリウムベースやガリウムヒ素ベースなど)など、他の元素半導体や化合物半導体を含むベースであってもよく、Si/SiGeなどの積層構造であってもよく、SiGeオンインシュレータ(SGOI:Silicon Germanium On Insulator)などの他のエピタキシャル構造であってもよい。
【0063】
前記中間上部絶縁誘電体層34及び前記中間下部絶縁誘電体層35は、ソルダーマスクであり得、例えば、前記中間上部絶縁誘電体層34及び前記中間下部絶縁誘電体層35の材料は、グリーンペイントであり得る。
【0064】
前記中間層30の前記第1相互接続領域31上には、複数の第2パッド311が形成され、ここで、前記第1パッド321の数は、前記第2パッド311の数より大きく、前記第1パッド321の面積は、前記第2パッド311の面積より小さい。
【0065】
第2パッドは、後で第2パッケージ構造にマッチングさせて相互接続する必要があるため、レイアウト設計は比較的固定されており、第1パッドは、第2パッケージ構造と基板との間の相互接続を運ぶので、レイアウト設計はより柔軟になり、第1パッドの数を増やして面積を小さく設計することで、信号の伝送効率を向上させることができる。
【0066】
前記第1パッド321及び前記第2パッド311の材料は、アルミニウム、銅、ニッケル、タングステン、白金、及び金のうちの少なくとも1つを含み得る。
【0067】
図3に示す実施例では、前記第1チップ構造20は、前記基板10に平行な方向に沿って順次配置された複数の第1半導体チップ21を含み、前記第1チップ構造20は、前記中間層30上に位置する。
【0068】
この実施例では、複数の第1半導体チップを水平方向に順次設置することにより、半導体パッケージアセンブリのパッケージ高さを低減することができる。
【0069】
引き続き図3を参照すると、前記半導体パッケージアセンブリはさらに、前記第1半導体チップ21と前記中間層30との間に位置する第1導電ブロック201であって、各前記第1半導体チップ21は、前記第1導電ブロック201を介して前記基板10に電気的に接続される、第1導電ブロック201と、前記中間層30と前記基板10との間に位置する第2導電ブロック322と、を含み、前記中間層30は、前記第2導電ブロック322を介して前記基板10に電気的に接続される。
【0070】
本実施例では、第1半導体チップは、第1導電ブロックを介して中間層と相互接続され、中間層は、基板と相互接続されるので、第1半導体チップは、第1導電ブロック及び中間層を介して基板に接続される。
【0071】
一実施例では、前記第1パッド321の面積は、前記第2パッド311の面積より大きい。
【0072】
図3に示す実施例では、中間層が基板と直接相互接続されるので、第2相互接続領域は、他のパッケージ構造と基板との間の通信を主に行わなくなり、したがって、第1パッドは、大面積の金属を使用して、放熱面積を増やし、放熱効率を向上させることができる。
【0073】
一実施例では、図1を参照すると、前記半導体パッケージアセンブリはさらに、第2パッケージ構造70を含み、前記第2パッケージ構造70は、第2半田ボール71を含み、前記第2パッケージ構造70は、前記第2半田ボール71を介して前記第1半田ボール312に電気的に接続される。
【0074】
一実施例では、前記第1半田ボール312の体積は、前記第2半田ボール71の体積より大きい。このような構成により、第1半田ボール312及び第2半田ボール71は、その後のリフロー半田付け工程中に、半田の横方向の流れを防止し、隣接する半田ボール間の短絡のリスクを低減し、第1半田ボールと第2半田ボールとの接合強度を向上させる。
【0075】
前記基板10に垂直な方向において、前記成形材料40は、第1厚さを有し、前記第2パッケージ構造70は、第2成形材料73を含み、前記基板10に垂直な方向において、前記第2成形材料73は、第2厚さを有し、ここで、前記第1厚さは、前記第2厚さ以上である。成形材料40の厚さが比較的に大きいので、第2パッケージ構造を完全に支持し、第2パッケージ構造に向かう第1パッケージ構造の反りを防ぐことができる。
【0076】
前記第2パッケージ構造70はさらに、第2基板72を含み、前記第2基板72の構造は、前記基板10の構造と同じであっても、異なってもよく、ここでは繰り返して説明しない。
【0077】
前記第2パッケージ構造は、第2チップ構造(図示せず)を含み、前記第2チップ構造は、汎用フラッシュメモリチップ(UFS:Universal File Store)であり得る。
【0078】
本開示の実施例によって提供される半導体パッケージアセンブリは、パッケージオンパッケージ(PoP:Package on Package)構造のマルチチップパッケージ(UMCP:UFS Multi Chip Package)に適用され得る。
【0079】
本開示の実施例では、前記成形材料の上面は、前記第1半田ボールの上面と同一平面上にあるので、成形材料を形成するとき、特殊な形状のパッケージモールドを使用する必要がなく、通常のパッケージモールドをパッケージングに使用することができ、特殊な形状のパッケージモールドは、製造コストが高く、工程がより複雑であり、したがって、本開示の実施例によって提供される半導体パッケージアセンブリは、コストを削減でき、同時に、形成工程も簡単である。
【0080】
本開示の実施例は、半導体パッケージアセンブリの製造方法を提供し、詳細については、図4を参照でき、図に示すように、前記方法は、以下のステップを含む。
【0081】
ステップ401において、第1面を有する基板を提供する。
【0082】
ステップ402において、前記基板上に第1チップ構造を形成し、前記第1チップ構造は、前記基板の第1面に電気的に接続される。
【0083】
ステップ403において、第1相互接続面を有する中間層を形成し、前記第1相互接続面は、第1相互接続領域及び第2相互接続領域を有し、前記第1相互接続領域上には、第1半田ボールが形成され、前記第2相互接続領域上には、第1パッドが形成され、前記中間層は、前記第1パッドを介して前記基板の第1面に電気的に接続される。
【0084】
ステップ404において、前記第1チップ構造、前記中間層、及び前記基板の第1面を封止するための成形材料を形成し、ここで、前記第1半田ボールは、前記成形材料に露出された表面を有し、前記第1半田ボールの露出された表面と前記中間層の第1相互接続面との間に所定の高さを有する。
【0085】
以下では、具体的な実施例を参照して、本開示の実施例によって提供される半導体パッケージアセンブリの製造方法について更に詳細に説明する。
【0086】
図5a~図5hは、本開示の実施例による製造工程における半導体パッケージアセンブリのデバイス構造の概略図であり、図6a~図6eは、本開示の別の実施例による製造工程における半導体パッケージアセンブリのデバイス構造の概略図である。図5a~図5hに示す半導体パッケージアセンブリの製造方法では、まず、第1チップ構造を形成し、次に、中間層を形成するのに対し、図6a~図6eに示す半導体パッケージアセンブリの製造方法では、まず、中間層を形成し、次に、第1チップ構造を形成することに留意されたい。
【0087】
まず図5a~図5hを参照して、前記半導体パッケージアセンブリの製造方法のうちの1つの実施例について詳細に説明する。
【0088】
まず、図5aを参照すると、ステップ401を実行し、具体的には、第1面101を有する基板10を提供する。
【0089】
いくつかの実施例では、前記基板10は、プリント回路基板(PCB)又は再分配基板であってもよい。
【0090】
前記基板10は、基板ベース11と、前記基板ベース11の上面及び下面にそれぞれ設置された基板上部絶縁誘電体層12及び基板下部絶縁誘電体層13と、を含む。
【0091】
前記基板ベース11は、シリコンベース、ゲルマニウムベース、シリコンゲルマニウムベース、炭化ケイ素ベース、絶縁体シリコン(SOI:Silicon On Insulator)ベース又は絶縁体ゲルマニウム(GOI:Germanium On Insulator)ベースなどであってもよく、ガラスベースやIII-V族化合物ベース(窒化ガリウムベースやガリウムヒ素ベースなど)など、他の元素半導体や化合物半導体を含むベースであってもよく、Si/SiGeなどの積層構造であってもよく、SiGeオンインシュレータ(SGOI:Silicon Germanium On Insulator)などの他のエピタキシャル構造であってもよい。
【0092】
前記基板上部絶縁誘電体層12及び前記基板下部絶縁誘電体層13は、ソルダーマスクであり得、例えば、前記基板上部絶縁誘電体層12及び前記基板下部絶縁誘電体層13の材料は、グリーンペイントであり得る。
【0093】
本開示の実施例では、前記基板10の第1面101は、前記基板上部絶縁誘電体層12の上面である。前記基板10はさらに、前記第1面101と互いに離れている第2面102を更に含み、前記第2面102は、前記基板下部絶縁誘電体層13の下面である。
【0094】
前記基板10はさらに、前記基板上部絶縁誘電体層12内に位置する基板上部接続パッド14、前記基板下部絶縁誘電体層13内に位置する基板下部接続パッド15、及び前記基板ベース11を貫通し、前記基板上部接続パッド14と前記基板下部接続パッド15とを相互接続する基板接続ビア16、を含む。
【0095】
前記基板上部接続パッド14及び前記基板下部接続パッド15の材料は、アルミニウム、銅、ニッケル、タングステン、白金、及び金のうちの少なくとも1つを含み得る。前記基板接続ビア16は、シリコン貫通ビア(TSV)であり得る。
【0096】
前記基板10はさらに、前記基板10の対向する両側にそれぞれ位置する第1信号伝送領域110及び第2信号伝送領域120を含む。前記第1信号伝送領域110は、その後に形成される第1チップ構造に電気的に接続され、前記第2信号伝送領域120は、その後に形成される中間層30に電気的に接続される。
【0097】
いくつかの実施例では、第1信号伝送領域110及び第2信号伝送領域120は、相互接続されていない。
【0098】
前記基板10はさらに、前記第1信号伝送領域110と第2信号伝送領域120との間に位置する第3信号伝送領域130を含み、第1チップ構造は、前記第3信号伝送領域130上に位置する。
【0099】
いくつかの実施例では、第1信号伝送領域110と第3信号伝送領域130は相互接続され、第3信号伝送領域130と第2信号伝送領域120は相互接続されない。
【0100】
次に、図5bを参照すると、ステップ402を実行し、具体的には、前記基板10上に第1チップ構造20を形成し、前記第1チップ構造20は、前記基板10の第1面101に電気的に接続される。
【0101】
一実施例では、前記第1チップ構造20を形成することは、前記基板10に垂直な方向に沿って、順次積層された複数の第1半導体チップ21を形成することを含む。この実施例では、複数の第1半導体チップを上方に順次積層することにより、半導体パッケージアセンブリの水平面積を節約することができる。
【0102】
具体的には、まず、前記基板10上に接着膜60を形成し、次に、前記接着膜60上に第1チップ構造20を形成する。隣接する2つの第1半導体チップ21の間は、接着膜60によって接続される。
【0103】
次に、図5c~図5dを参照すると、ステップ403を実行し、具体的には、第1相互接続面301を有する中間層30を形成し、前記第1相互接続面301は、第1相互接続領域31及び第2相互接続領域32を有し、前記第1相互接続領域31上には、第1半田ボール312が形成され、前記第2相互接続領域32上には、第1パッド321が形成され、前記中間層30は、前記第1パッド321を介して前記基板10の第1面101に電気的に接続される。
【0104】
具体的には、まず図5cを参照すると、リング1上にキャリアテープ2を接着し、次に、キャリアテープ2上に接着膜60を接着し、次に、中間層を接着膜60上に接着し、このときの中間層は、一片のストリップの形状であり、中間層を切断して、図5cに示されるような1つずつのユニットを形成する。
【0105】
次に、図5dを参照すると、前記チップ積層構造20上に中間層30を形成する。
【0106】
具体的には、図5cで形成された単一の中間層30は、前記第1チップ構造20上に接着される。
【0107】
本開示の一実施例では、図5dに示すように、まず、前記中間層30の第1相互接続領域31上に初期第1半田ボール312’を形成し、その後エッチング又は研削後に第1半田ボール312として形成される。前記初期第1半田ボール312’は、中間層30に垂直な方向に初期高さを有する。
【0108】
前記中間層30は、中間ベース33と、前記中間ベース33の上面及び下面にそれぞれ設置された中間上部絶縁誘電体層34及び中間下部絶縁誘電体層35とを含む。
【0109】
前記中間ベース33は、シリコンベース、ゲルマニウムベース、シリコンゲルマニウムベース、炭化ケイ素ベース、絶縁体シリコン(SOI:Silicon On Insulator)ベース又は絶縁体ゲルマニウム(GOI:Germanium On Insulator)ベースなどであってもよく、ガラスベースやIII-V族化合物ベース(窒化ガリウムベースやガリウムヒ素ベースなど)など、他の元素半導体や化合物半導体を含むベースであってもよく、Si/SiGeなどの積層構造であってもよく、SiGeオンインシュレータ(SGOI:Silicon Germanium On Insulator)などの他のエピタキシャル構造であってもよい。
【0110】
前記中間上部絶縁誘電体層34及び前記中間下部絶縁誘電体層35は、ソルダーマスクであり得、例えば、前記中間上部絶縁誘電体層34及び前記中間下部絶縁誘電体層35の材料は、グリーンペイントであり得る。
【0111】
引き続き図5dを参照すると、前記半導体パッケージアセンブリの製造方法は、前記第1相互接続領域31上に複数の第2パッド311を形成することを更に含み、ここで、前記第1パッド321の数は、前記第2パッド311の数より大きく、前記第1パッド321の面積は、前記第2パッド311の面積より小さい。
【0112】
第2パッドは、後で第2パッケージ構造にマッチングさせて相互接続する必要があるため、レイアウト設計は比較的固定されており、第1パッドは、第2パッケージ構造と基板との間の相互接続を運ぶので、レイアウト設計はより柔軟になり、第1パッドの数を増やして面積を小さく設計することで、信号の伝送効率を向上させることができる。
【0113】
前記第1パッド321及び前記第2パッド311の材料は、アルミニウム、銅、ニッケル、タングステン、白金、及び金のうちの少なくとも1つを含み得る。
【0114】
引き続き図5dを参照すると、前記半導体パッケージアセンブリの製造方法は、中間層30を形成した後、第1導電線51を形成することであって、各前記第1半導体チップ21は、前記第1導電線51を介して前記基板10に電気的に接続されることと、第2導電線52を形成することと、を更に含み、前記第2相互接続領域32は、前記第2導電線52を介して前記基板10に電気的に接続される。
【0115】
具体的には、前記第1半導体チップ21上に第1接続端部211を形成し、前記第1接続端部211は、前記第1信号伝送領域110と同じ側に位置し、第1導電線51は、前記第1接続端部211から前記第1伝送領域110まで引き出されて、第1半導体チップ21と前記基板10との間の電気的接続を実現する。
【0116】
前記第2相互接続領域32上には、第1パッド321が形成され、第2導電線52は、前記第1パッド321から前記第2伝送領域120まで引き出されて、中間層30と基板10との間の電気的接続を実現する。
【0117】
次に、図5e~図5gを参照すると、ステップ404を実行し、前記第1チップ構造20、前記中間層30、及び前記基板10の第1面101を封止するための成形材料40と、を含み、ここで、前記第1半田ボール312は、前記成形材料40に露出された表面を有し、前記第1半田ボール312の露出された表面と前記中間層30の第1相互接続面301との間に所定の高さhを有する。
【0118】
前記成形材料40を形成することは、
第1パッケージモールド91を形成することであって、前記第1パッケージモールド91の表面は、前記基板10の表面に平行であり、前記第1パッケージモールド91は、前記第1チップ構造20及び前記中間層30の上方に位置し、且つ前記第1チップ構造20及び前記中間層30から一定の距離があることと、
前記第1パッケージモールド91をマスクとして、成形材料プレ層400を形成することと、
成形材料プレ層400の一部をエッチングして除去して、成形材料40を形成し、前記第1半田ボール312の表面を露出させることと、を含む。
【0119】
具体的には、まず図5eを参照すると、前記第1チップ構造20及び前記中間層30上に第1パッケージモールド91を形成し、前記基板10の下方に第2パッケージモールド92を形成し、前記第2パッケージモールド92は、前記基板10の表面に平行である。
【0120】
次に、図5fを参照すると、第1パッケージモールド91及び第2パッケージモールド92をマスクとして、第1パッケージモールド91と第2パッケージモールド92との間に成形材料プレ層400を形成する。
【0121】
前記成形材料プレ層400は、前記基板10の第1面、前記第1チップ構造20、前記中間層30、及び中間層30上の初期第1半田ボール312’を完全に覆う。
【0122】
前記半導体パッケージアセンブリの製造方法は、成形材料プレ層400を形成した後、第1パッケージモールド91及び第2パッケージモールド92を除去することを更に含む。
【0123】
次に、図5gを参照すると、成形材料プレ層400の一部を除去して、成形材料40を形成し、前記第1半田ボール312の表面を露出させる。
【0124】
具体的には、砥石車を使用して前記成形材料の表面を研削することで、成形材料プレ層400一部を除去し、初期第1半田ボール312’の一部を除去して、所定の高さhを有する第1半田ボール312を形成することができる。
【0125】
本開示の実施例では、第1相互接続領域上に第1半田ボールが形成されるので、第1相互接続領域を露出させる必要がなく、特殊な形状のパッケージモールドを使用する必要もなく、通常の第1パッケージモールドを使用するだけでよく、第1パッケージモールドは、単純な形状であるので、製造工程が簡単で、コストが低い。
【0126】
引き続き図5gを参照すると、成形材料40を形成した後、前記基板10の第2面102上に基板接続バンプ17を形成し、前記基板接続バンプ17は、導電性材料を含む。
【0127】
次に、図5hを参照すると、第2パッケージ構造70を形成し、前記第2パッケージ構造70は、第2半田ボール71を含み、前記第2パッケージ構造70は、前記第2半田ボール71を介して前記第1半田ボール312に電気的に接続される。
【0128】
一実施例では、前記第1半田ボール312の体積は、前記第2半田ボール71の体積より大きい。このような構成により、第1半田ボール312及び第2半田ボール71は、その後のリフロー半田付け工程中に、半田の横方向の流れを防止し、隣接する半田ボール間の短絡のリスクを低減し、第1半田ボールと第2半田ボールとの接合強度を向上させる。
【0129】
前記基板10に垂直な方向において、前記成形材料40は、第1厚さを有し、前記第2パッケージ構造70は、第2成形材料73を含み、前記基板10に垂直な方向において、前記第2成形材料73は、第2厚さを有し、ここで、前記第1厚さは、前記第2厚さ以上である。成形材料40の厚さが比較的に大きいので、第2パッケージ構造を完全に支持し、第2パッケージ構造に向かう第1パッケージ構造の反りを防ぐことができる。
【0130】
前記第2パッケージ構造70はさらに、第2基板72を含み、前記第2基板72の構造は、前記基板10の構造と同じであっても、異なってもよく、ここでは繰り返して説明しない。
【0131】
次に、図6a~図6fを参照して、前記半導体パッケージアセンブリの製造方法の別の実施例について詳細に説明する。
【0132】
図6a~6fの基板は、図5a~5hの基板と同様であり、ここでは繰り返して説明しないことに留意されたい。
【0133】
まず、図6aを参照すると、基板10を形成した後、前記基板10上に第2導電ブロック322を形成し、前記第2導電ブロック322上に中間層30を形成し、前記中間層30は、前記第2導電ブロック322を介して前記基板10に電気的に接続される。
【0134】
一実施例では、前記第1パッド321の面積は、前記第2パッド311の面積より大きい。
【0135】
図3に示す実施例では、中間層が基板と直接相互接続されるので、第2相互接続領域は、他のパッケージ構造と基板との間の通信を主に行わなくなり、したがって、第1パッドは、大面積の金属を使用して、放熱面積を増やし、放熱効率を向上させることができる。
【0136】
次に、図6bを参照すると、前記中間層30上に第1チップ構造20を形成し、前記第1チップ構造20を形成することは、前記基板10に平行な方向に沿って、順次配置された複数の第1半導体チップ21を形成することを含む。
【0137】
具体的には、中間層30を形成した後、前記中間層30上に第1導電ブロック201を形成し、前記第1導電ブロック201上に第1チップ構造20を形成し、各前記第1半導体チップ21は、前記第1導電ブロック201を介して前記基板10に電気的に接続される。
【0138】
次に、図6cを参照すると、第1パッケージモールド91及び第2パッケージモールド92を形成する。本実施例における第1パッケージモールド及び第2パッケージモールドは、図5a~5hにおける第1パッケージモールド及び第2パッケージモールドと同様であり、ここでは繰り返して説明しない。
【0139】
次に、図6dを参照すると、第1パッケージモールド91及び第2パッケージモールド92をマスクとして、成形材料プレ層400を形成する。前記成形材料プレ層400は、前記基板10の第1面、前記第1チップ構造20、前記中間層30、及び中間層30上の初期第1半田ボール312’を完全に覆う。
【0140】
成形材料プレ層400を形成した後、前記第1パッケージモールド91及び第2パッケージモールド92を除去する。
【0141】
次に、図6eを参照すると、成形材料プレ層400一部を除去して、成形材料40を形成し、初期第1半田ボール312’の一部を除去して、所定の高さhを有する第1半田ボール312を形成する。
【0142】
引き続き図6eを参照すると、成形材料40を形成した後、前記基板10の第2面102上に基板接続バンプ17を形成し、前記基板接続バンプ17は、導電性材料を含む。
【0143】
次に、図6fを参照すると、第2パッケージ構造70を形成し、前記第2パッケージ構造70は、第2半田ボール71を含み、前記第2パッケージ構造70は、前記第2半田ボール71を介して前記第1半田ボール312に電気的に接続される。
【0144】
本実施例における第2パッケージ構造は、図5a~5hにおける第2パッケージ構造と同様であり、ここでは繰り返して説明しない。
【0145】
上記は、本開示の好ましい実施例に過ぎず、本開示の保護範囲を限定することを意図するものではない。本開示の精神や原則内で行われるいかなる修正、同等置換、改善なども、すべて本開示の保護範囲内に含まれるべきである。
【産業上の利用可能性】
【0146】
本開示の実施例では、中間層を設置することにより、後続の第2パッケージ構造は、中間層上の第1半田ボールを介して第1チップ構造及び基板に接続することができ、このようにして、異なるタイプ又は異なる仕様の構造間の相互接続を実現できるので、異なる構造間の組み合わせがより柔軟になる。同時に、第1チップ構造及び第2パッケージ構造は独立してパッケージされるので、テストや故障解析もより容易になる。また、第1半田ボールの上面と第1相互接続面との間に所定の高さがあるので、パッケージ構造全体が比較的に薄い全厚を有することを保証することに基づいて、後続の第2パッケージ構造との良好な結合力を有することもできる。
【符号の説明】
【0147】
1 リング
2 キャリアテープ
10 基板
101 第1面
102 第2面
11 基板ベース
12 基板上部絶縁誘電体層
13 基板下部絶縁誘電体層
14 基板上部接続パッド
15 基板下部接続パッド
16 基板接続ビア
17 基板接続バンプ
20 第1チップ構造
21 第1半導体チップ
211 第1接続端部
201 第1導電ブロック
30 中間層
301 第1相互接続面
31 第1相互接続領域
32 第2相互接続領域
311 第2パッド
312 第1半田ボール
312’ 初期第1半田ボール
321 第1パッド
33 中間ベース
34 中間上部絶縁誘電体層
35 中間下部絶縁誘電体層
322 第2導電ブロック
40 成形材料
51 第1導電線
52 第2導電線
60 接着膜
70 第2パッケージ構造
71 第2半田ボール
72 第2基板
73 第2成形材料
91 第1パッケージモールド
92 第2パッケージモールド
図1
図2
図3
図4
図5a
図5b
図5c
図5d
図5e
図5f
図5g
図5h
図6a
図6b
図6c
図6d
図6e
図6f
【手続補正書】
【提出日】2022-10-13
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
半導体パッケージアセンブリであって、
第1面を有する基板と、
前記基板上に位置し、且つ前記基板の第1面に電気的に接続される第1チップ構造と、
第1相互接続面を有する中間層であって、前記第1相互接続面は、第1相互接続領域及び第2相互接続領域を有し、前記第1相互接続領域上には、第1半田ボールが形成され、前記第2相互接続領域上には、第1パッドが形成され、前記中間層は、前記第1パッドを介して前記基板の第1面に電気的に接続される、中間層と、
前記第1チップ構造、前記中間層、及び前記基板の第1面を封止するための成形材料と、を含み、前記第1半田ボールは、前記成形材料に露出された表面を有し、前記第1半田ボールの露出された表面と前記中間層の第1相互接続面との間に所定の高さを有する、半導体パッケージアセンブリ。
【請求項2】
前記第1チップ構造は、前記基板に垂直な方向に沿って順次積層された複数の第1半導体チップを含み、
前記中間層は、前記第1チップ構造上に位置し、
前記半導体パッケージアセンブリはさらに、
第1導電線であって、各前記第1半導体チップは、前記第1導電線を介して前記基板に電気的に接続される、第1導電線と、
第2導電線であって、前記第2相互接続領域は、前記第2導電線を介して前記基板に電気的に接続される、第2導電線と、を含む、
請求項1に記載の半導体パッケージアセンブリ。
【請求項3】
前記第1相互接続領域上には、複数の第2パッドが形成され、前記第1パッドの数は、前記第2パッドの数より大きく、前記第1パッドの面積は、前記第2パッドの面積より小さい、
請求項2に記載の半導体パッケージアセンブリ。
【請求項4】
前記第1チップ構造は、前記基板に平行な方向に沿って順次配置された複数の第1半導体チップを含み、
前記第1チップ構造は、前記中間層上に位置し、
前記半導体パッケージアセンブリはさらに、
前記第1半導体チップと前記中間層との間に位置する第1導電ブロックであって、各前記第1半導体チップは、前記第1導電ブロックを介して前記基板に電気的に接続される、第1導電ブロックと、
前記中間層と前記基板との間に位置する第2導電ブロックであって、前記中間層は、前記第2導電ブロックを介して前記基板に電気的に接続される、第2導電ブロックと、を含む、
請求項1に記載の半導体パッケージアセンブリ。
【請求項5】
前記半導体パッケージアセンブリはさらに、
第2半田ボールを含む第2パッケージ構造を含み、前記第2パッケージ構造は、前記第2半田ボールを介して前記第1半田ボールに電気的に接続され
前記第1半田ボールの体積は、前記第2半田ボールの体積より大きい、
請求項1に記載の半導体パッケージアセンブリ。
【請求項6】
前記基板に垂直な方向において、前記成形材料は、第1厚さを有し、
前記第2パッケージ構造は、第2成形材料を含み、前記基板に垂直な方向において、前記第2成形材料は、第2厚さを有し、前記第1厚さは、前記第2厚さ以上である、
請求項に記載の半導体パッケージアセンブリ。
【請求項7】
半導体パッケージアセンブリの製造方法であって、
第1面を有する基板を提供することと、
前記基板上に第1チップ構造を形成することであって、前記第1チップ構造は、前記基板の第1面に電気的に接続される、ことと、
第1相互接続面を有する中間層を形成することであって、前記第1相互接続面は、第1相互接続領域及び第2相互接続領域を有し、前記第1相互接続領域上には、第1半田ボールが形成され、前記第2相互接続領域上には、第1パッドが形成され、前記中間層は、前記第1パッドを介して前記基板の第1面に電気的に接続される、ことと、
前記第1チップ構造、前記中間層、及び前記基板の第1面を封止するための成形材料を形成することと、を含み、前記第1半田ボールは、前記成形材料に露出された表面を有し、前記第1半田ボールの露出された表面と前記中間層の第1相互接続面との間に所定の高さを有する、半導体パッケージアセンブリの製造方法。
【請求項8】
前記成形材料を形成することは、
第1パッケージモールドを形成することであって、前記第1パッケージモールドの表面は、前記基板の表面に平行であり、前記第1パッケージモールドは、前記第1チップ構造及び前記中間層の上方に位置し、且つ前記第1チップ構造及び前記中間層から一定の距離がある、ことと、
前記第1パッケージモールドをマスクとして、成形材料プレ層を形成することと、
成形材料プレ層の一部を除去して、成形材料を形成し、前記第1半田ボールの表面を露出させることと、を含む、
請求項に記載の半導体パッケージアセンブリの製造方法。
【請求項9】
前記第1チップ構造を形成することは、前記基板に垂直な方向に沿って、順次積層された複数の第1半導体チップを形成することと、
前記第1チップ構造上に中間層を形成することと、を含み、
前記半導体パッケージアセンブリの製造方法は、
中間層を形成した後、
第1導電線を形成することであって、各前記第1半導体チップは、前記第1導電線を介して前記基板に電気的に接続される、ことと、
第2導電線を形成することであって、前記第2相互接続領域は、前記第2導電線を介して前記基板に電気的に接続される、ことと、を更に含む、
請求項に記載の半導体パッケージアセンブリの製造方法。
【請求項10】
前記半導体パッケージアセンブリの製造方法は、
前記第1相互接続領域上に複数の第2パッドを形成することを更に含み、前記第1パッドの数は、前記第2パッドの数より大きく、前記第1パッドの面積は、前記第2パッドの面積より小さい、
請求項に記載の半導体パッケージアセンブリの製造方法。
【請求項11】
前記第1チップ構造は前記中間層上に形成され、
前記第1チップ構造を形成することは、前記基板に平行な方向に沿って、順次配置された複数の第1半導体チップを形成することを含み、
前記半導体パッケージアセンブリの製造方法は、
基板を形成した後、前記基板上に第2導電ブロックを形成し、前記第2導電ブロック上に中間層を形成することであって、前記中間層は、前記第2導電ブロックを介して前記基板に電気的に接続される、ことと、
中間層を形成した後、前記中間層上に第1導電ブロックを形成し、前記第1導電ブロック上に第1チップ構造を形成するであって、各前記第1半導体チップは、前記第1導電ブロックを介して前記基板に電気的に接続される、ことと、を更に含む、
請求項に記載の半導体パッケージアセンブリの製造方法。
【請求項12】
前記半導体パッケージアセンブリの製造方法は、
第2半田ボールを含む第2パッケージ構造を形成することを更に含み、前記第2パッケージ構造は、前記第2半田ボールを介して前記第1半田ボールに電気的に接続され
前記第1半田ボールの体積は、前記第2半田ボールの体積より大きい、
請求項に記載の半導体パッケージアセンブリの製造方法。
【請求項13】
前記基板に垂直な方向において、前記成形材料は、第1厚さを有し、
前記第2パッケージ構造は、第2成形材料を含み、前記基板に垂直な方向において、前記第2成形材料は、第2厚さを有し、前記第1厚さは、前記第2厚さ以上である、
請求項12に記載の半導体パッケージアセンブリの製造方法。
【国際調査報告】