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特表2024-530374デスクトップ要素の表示方法及び電子機器
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-08-21
(54)【発明の名称】デスクトップ要素の表示方法及び電子機器
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/0481 20220101AFI20240814BHJP
【FI】
G06F3/0481
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022572545
(86)(22)【出願日】2022-06-30
(85)【翻訳文提出日】2022-11-24
(86)【国際出願番号】 CN2022102864
(87)【国際公開番号】W WO2024000419
(87)【国際公開日】2024-01-04
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.ANDROID
(71)【出願人】
【識別番号】515034703
【氏名又は名称】広州視源電子科技股▲分▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】GUANGZHOU SHIYUAN ELECTRONICS CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.6,4th Yunpu Road,Huangpu District,Guangzhou,Guangdong P.R.CHINA
(71)【出願人】
【識別番号】522458572
【氏名又は名称】広州視源▲創▼新科技有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】王 家宇
【テーマコード(参考)】
5E555
【Fターム(参考)】
5E555AA75
5E555BA02
5E555BA05
5E555BB02
5E555BC08
5E555DB01
5E555DB03
5E555DC21
5E555EA12
5E555FA00
(57)【要約】
本発明はデスクトップ要素の表示方法及び電子機器を開示し、デスクトップ要素の表示方法は電子機器のオペレーティングシステムに適用され、オペレーティングシステムのデスクトップはデスクトップ要素を含み、デスクトップ要素の表示方法は、デスクトップ要素に対する最前面表示指令を受信するステップと、最前面表示指令に従ってデスクトップ要素用のフローティングウィンドウコンテナを作成するステップと、デスクトップ要素をデスクトップからフローティングウィンドウコンテナに移動させるステップと、フローティングウィンドウコンテナ内で表示されているデスクトップ要素を、デスクトップに表示されているインターフェースの前面に配置する。ユーザ操作がより便利になる。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
デスクトップ要素の表示方法であって、
電子機器のオペレーティングシステムに適用され、前記オペレーティングシステムのデスクトップはデスクトップ要素を含み、前記方法は、
前記デスクトップ要素に対する最前面表示指令を受信するステップと、
前記最前面表示指令に従って前記デスクトップ要素用のフローティングウィンドウコンテナを作成するステップと、
前記デスクトップ要素を前記デスクトップから前記フローティングウィンドウコンテナに移動させるステップと、
前記フローティングウィンドウコンテナ内で表示されている前記デスクトップ要素を、前記デスクトップに表示されているインターフェースの前面に配置させるステップと、を含む
ことを特徴とするデスクトップ要素の表示方法。
【請求項2】
前記デスクトップ要素用のフローティングウィンドウコンテナを作成する前記ステップは、
前記デスクトップ要素のデスクトップ座標を決定するステップであって、前記デスクトップ座標は前記デスクトップのグリッド座標系における前記デスクトップ要素の座標位置であり、前記グリッド座標系は前記デスクトップのグリッドマトリックスに基づいて作成されるものであるステップと、
前記デスクトップ要素のデスクトップ座標を画面座標に変換するステップであって、前記画面座標は前記デスクトップの画面座標系における前記デスクトップ要素の座標位置であり、前記画面座標は画面解像度に基づいて作成されるものであるステップと、
前記画面座標により決定された領域で、前記フローティングウィンドウコンテナを作成するステップと、を含む
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記フローティングウィンドウコンテナを作成した後、
フローティングウィンドウクローズ指令を受信すると、前記デスクトップ要素を前記フローティングウィンドウコンテナから削除し、前記デスクトップ要素を前記デスクトップに復元するステップを、さらに含む
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
前記デスクトップ要素を前記デスクトップから前記フローティングウィンドウコンテナに移動させる前に、
前記デスクトップ要素のデスクトップ座標を、要素デスクトップ座標として記憶するステップを、さらに含み、
前記デスクトップ要素を前記デスクトップに復元する前記ステップは、
前記要素デスクトップ座標により決定された領域にコンテンツが存在するか否かを判断し、存在しない場合、前記デスクトップ要素を前記要素デスクトップ座標により決定された領域に復元するステップを含む
ことを特徴とする請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記要素デスクトップ座標により決定された領域にコンテンツが存在する場合、前記デスクトップ要素を前記デスクトップの空き領域に復元するステップを、さらに含む
ことを特徴とする請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記デスクトップ要素を前記要素デスクトップ座標により決定された領域に復元した後、
前記デスクトップ要素のサイズと前記要素デスクトップ座標により決定された領域サイズとが一致ではない場合、前記デスクトップ要素のサイズが前記デスクトップ座標により決定された領域サイズに合わせるように前記デスクトップ要素のサイズを調整するステップを、さらに含む
ことを特徴とする請求項4に記載の方法。
【請求項7】
前記デスクトップ要素を前記デスクトップから前記フローティングウィンドウコンテナに移動させた後、
フローティングウィンドウ調整指令に応答して、前記フローティングウィンドウコンテナのウィンドウサイズを調整することで、前記デスクトップ要素のサイズを調整する、及び/又は
ウィンドウ移動指令に応答して、前記フローティングウィンドウコンテナを現在の領域から前記デスクトップの別の領域に移動して、前記別の領域に前記デスクトップ要素を表示するステップを、さらに含む
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記フローティングウィンドウコンテナは、通常表示状態と最小化表示状態を有し、前記通常表示状態は前記フローティングウィンドウコンテナのウィンドウが前記デスクトップに表示される状態であり、前記最小化表示状態は前記フローティングウィンドウコンテナが運行状態に維持されているが、対応するウィンドウが前記デスクトップに表示されていない状態であり、
前記デスクトップ要素を前記デスクトップから前記フローティングウィンドウコンテナに移動させた後、
最小化指令を受信した場合、又は前記デスクトップに表示されている現在のインターフェースが予め設定されたインターフェースであることを検出した場合、前記フローティングウィンドウコンテナを通常表示状態から最小化表示状態に調整するステップを、さらに含む
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項9】
電子機器であって、
オペレーティングシステムが配置されており、前記オペレーティングシステムのデスクトップはデスクトップ要素を含み、前記電子機器は、
前記デスクトップを表示して、前記デスクトップ要素に対する最前面表示指令を受信するタッチスクリーンと、
前記最前面表示指令に従って前記デスクトップ要素用のフローティングウィンドウコンテナを作成し、前記デスクトップ要素を前記デスクトップから前記フローティングウィンドウコンテナに移動させ、前記フローティングウィンドウコンテナ内で表示されている前記デスクトップ要素を、前記デスクトップに表示されているインターフェースの前面に配置させるプロセッサと、を含む
ことを特徴とする電子機器。
【請求項10】
電子機器であって、
表示機器に接続され、オペレーティングシステムが配置されており、前記オペレーティングシステムのデスクトップはデスクトップ要素を含み、前記オペレーティングシステムのデスクトップは前記表示機器によって表示され、前記電子機器は、
前記表示機器と通信し、前記表示機器から送信された前記デスクトップ要素に対する最前面表示指令を受信する通信モジュールと、
前記最前面表示指令に従って制御指令を生成し、前記通信モジュールによって前記制御指令を前記表示機器に送信して、前記デスクトップ要素用のフローティングウィンドウコンテナを作成し、前記デスクトップ要素を前記デスクトップから前記フローティングウィンドウコンテナに移動させ、前記フローティングウィンドウコンテナ内で表示されている前記デスクトップ要素を前記デスクトップに表示されているインターフェースの前面に配置させるように前記表示機器を制御するプロセッサと、を含む
ことを特徴とする電子機器。
【請求項11】
電子機器であって、
プロセッサと、メモリとを含み、前記メモリはコンピュータプログラムを記憶するものであり、前記コンピュータプログラムは前記プロセッサによって実行されると、請求項1~8のいずれか1項に記載の方法を実現する
ことを特徴とする電子機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は表示の技術分野に関し、具体的には、デスクトップ要素の表示方法及び電子機器に関する。
【背景技術】
【0002】
オペレーティングシステムのデスクトップがデスクトップ要素を含みうる技術が知られている。デスクトップ要素はデスクトップオブジェクトを表示する。デスクトップオブジェクトはデスクトップに表示されているアプリケーションアイコン、デスクトップツールの表示インターフェース(例えばデスクトップ天気ツールの表示インターフェース、デスクトップ時計ツールの表示インターフェース)を含むが、これらに限定されるものではない。1つのデスクトップ要素には1つ又は複数のデスクトップオブジェクトが表示されてもよい。
【0003】
通常、デスクトップにおける表示インターフェースはデスクトップ要素の前面にある場合が多く、これにより、デスクトップに表示インターフェースが存在する場合、デスクトップ要素は表示インターフェースで遮られることがある。現在、ユーザがデスクトップ要素を閲覧又は操作するときに、デスクトップの表示インターフェースを閉じるか又は最小化してから、デスクトップインターフェイスに戻り、デスクトップ要素を閲覧又は操作しなければならない。従来技術におけるデスクトップ要素への操作が煩雑であることが明らかである。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
以上に鑑み、本発明の実施形態は、ユーザ操作を簡素化させることができるデスクトップ要素の表示方法及び電子機器を提供する。
【0005】
本発明の一態様は、デスクトップ要素の表示方法であって、
電子機器のオペレーティングシステムに適用され、前記オペレーティングシステムのデスクトップはデスクトップ要素を含み、前記方法は、
前記デスクトップ要素に対する最前面表示指令を受信するステップと、
前記最前面表示指令に従って前記デスクトップ要素用のフローティングウィンドウコンテナを作成するステップと、
前記デスクトップ要素を前記デスクトップから前記フローティングウィンドウコンテナに移動させるステップと、
前記フローティングウィンドウコンテナ内で表示されている前記デスクトップ要素を、前記デスクトップに表示されているインターフェースの前面に配置させるステップと、を含む、デスクトップ要素の表示方法を提供する。
【0006】
いくつかの実施例では、前記デスクトップ要素用のフローティングウィンドウコンテナを作成する前記ステップは、
前記デスクトップ要素のデスクトップ座標を決定するステップであって、前記デスクトップ座標は前記デスクトップのグリッド座標系における前記デスクトップ要素の座標位置であり、前記グリッド座標系は前記デスクトップのグリッドマトリックスに基づいて作成されるものであるステップと、
前記デスクトップ要素のデスクトップ座標を画面座標に変換するステップであって、前記画面座標は前記デスクトップの画面座標系における前記デスクトップ要素の座標位置であり、前記画面座標は画面解像度に基づいて作成されるものであるステップと、
前記画面座標により決定された領域で、前記フローティングウィンドウコンテナを作成するステップと、を含む。
【0007】
いくつかの実施例では、前記フローティングウィンドウコンテナを作成した後、前記方法は、
フローティングウィンドウクローズ指令を受信すると、前記デスクトップ要素を前記フローティングウィンドウコンテナから削除し、前記デスクトップ要素を前記デスクトップに復元するステップを、さらに含む。
【0008】
いくつかの実施例では、前記デスクトップ要素を前記デスクトップから前記フローティングウィンドウコンテナに移動させる前に、前記方法は、
前記デスクトップ要素のデスクトップ座標を、要素デスクトップ座標として記憶するステップを、さらに含み、
前記デスクトップ要素を前記デスクトップに復元する前記ステップは、
前記要素デスクトップ座標により決定された領域にコンテンツが存在するか否かを判断し、存在しない場合、前記デスクトップ要素を前記要素デスクトップ座標により決定された領域に復元するステップを含む。
【0009】
いくつかの実施例では、前記方法は、
前記要素デスクトップ座標により決定された領域にコンテンツが存在する場合、前記デスクトップ要素を前記デスクトップの空き領域に復元するステップを、さらに含む。
【0010】
いくつかの実施例では、前記デスクトップ要素を前記要素デスクトップ座標により決定された領域に復元した後、前記方法は、
前記デスクトップ要素のサイズと前記要素デスクトップ座標により決定された領域サイズとが一致ではない場合、前記デスクトップ要素のサイズが前記デスクトップ座標により決定された領域サイズに合わせるように前記デスクトップ要素のサイズを調整するステップをさらに含む。
【0011】
いくつかの実施例では、前記デスクトップ要素を前記デスクトップから前記フローティングウィンドウコンテナに移動させた後、前記方法は、
フローティングウィンドウ調整指令に応答して、前記フローティングウィンドウコンテナのウィンドウサイズを調整することで、前記デスクトップ要素のサイズを調整する、及び/又は
ウィンドウ移動指令に応答して、前記フローティングウィンドウコンテナを現在の領域から前記デスクトップの別の領域に移動して、前記別の領域に前記デスクトップ要素を表示するステップを、さらに含む。
【0012】
いくつかの実施例では、前記フローティングウィンドウコンテナは、通常表示状態と最小化表示状態を有し、前記通常表示状態は前記フローティングウィンドウコンテナのウィンドウが前記デスクトップに表示される状態であり、前記最小化表示状態は前記フローティングウィンドウコンテナが運行状態に維持されているが、対応するウィンドウが前記デスクトップに表示されていない状態であり、
前記デスクトップ要素を前記デスクトップから前記フローティングウィンドウコンテナに移動させた後、前記方法は、
最小化指令を受信した場合、又は前記デスクトップに表示されている現在のインターフェースが予め設定されたインターフェースであることを検出した場合、前記フローティングウィンドウコンテナを通常表示状態から最小化表示状態に調整するステップを、さらに含む。
【0013】
本発明の別の態様は電子機器であって、オペレーティングシステムが配置されており、前記オペレーティングシステムのデスクトップはデスクトップ要素を含み、前記電子機器は、
前記デスクトップを表示して、前記デスクトップ要素に対する最前面表示指令を受信するタッチスクリーンと、
前記最前面表示指令に従って前記デスクトップ要素用のフローティングウィンドウコンテナを作成し、前記デスクトップ要素を前記デスクトップから前記フローティングウィンドウコンテナに移動させ、前記フローティングウィンドウコンテナ内で表示されている前記デスクトップ要素を前記デスクトップに表示されているインターフェースの前面に配置させるプロセッサと、を含む、電子機器を提供する。
【0014】
本発明は、電子機器であって、表示機器に接続され、オペレーティングシステムが配置されており、前記オペレーティングシステムのデスクトップはデスクトップ要素を含み、前記オペレーティングシステムのデスクトップは前記表示機器によって表示され、前記電子機器は、
前記表示機器と通信し、前記表示機器から送信された前記デスクトップ要素に対する最前面表示指令を受信する通信モジュールと、
前記最前面表示指令に従って制御指令を生成し、前記通信モジュールによって前記制御指令を前記表示機器に送信し、前記デスクトップ要素用のフローティングウィンドウコンテナを作成し、前記デスクトップ要素を前記デスクトップから前記フローティングウィンドウコンテナに移動させ、前記フローティングウィンドウコンテナ内で表示されている前記デスクトップ要素を前記デスクトップに表示されているインターフェースの前面に配置させるように前記表示機器を制御するプロセッサと、を含む、電子機器を提供する。
【0015】
本発明の別の態様は、電子機器であって、プロセッサと、メモリを含み、前記メモリはコンピュータプログラムを記憶するものであり、前記コンピュータプログラムは前記プロセッサによって実行されると、前記方法を実現する、電子機器を提供する。
【発明の効果】
【0016】
本願の上記の各実施形態による技術案では、最前面表示指令に従って、デスクトップ要素をフローティングウィンドウコンテナに追加し、デスクトップ要素を各インターフェースの前面に表示することができ、このようにして、ユーザはデスクトップの他の表示インターフェースを閉じるか又は最小化せずに、デスクトップ要素を操作することができ、ユーザ操作がより簡便になる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
本発明の特徴及び利点が図面を参照してより理解されやすくなり、図面は例示的なものであり、本発明を何ら制限するものとして理解すべきではない。
図1】デスクトップ内のデスクトップ要素の概略図を示す。
図2】本願の一実施例によるデスクトップ要素の表示方法の流れ概略図を示す。
図3】本願一実施例によるフローティングウィンドウコンテナの作成の流れ概略図を示す。
図4】本願の一実施例によるグリッド座標系におけるデスクトップの概略図を示す。
図5】本願の一実施例によるフローティングウィンドウコンテナを含むデスクトップの1つの状態での概略図を示す。
図6図5のデスクトップの別の状態での概略図を示す。
図7】本願の別の実施例によるフローティングウィンドウコンテナを含むデスクトップの1つの状態での概略図を示す。
図8図7のデスクトップの別の状態での概略図を示す。
図9】本願の別の実施例によるフローティングウィンドウコンテナを含むデスクトップの1つの状態での概略図を示す。
図10図9のデスクトップの別の状態での概略図を示す。
図11】本願の一実施例によるデスクトップ要素をデスクトップに復元したときの概略図を示す。
図12】本願の一実施例による電子機器のモジュールの概略図を示す。
図13】本願の別の実施例による電子機器のモジュールの概略図を示す。
図14】本願の別の実施例による電子機器の概略図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本発明の実施形態の目的、技術案及び利点をより明確にするために、以下、本発明の実施形態の図面を参照して、本発明の実施形態の技術案を明確かつ完全に説明するが、明らかなに、説明する実施形態は本発明の実施形態の一部に過ぎず、全ての実施形態ではない。当業者が本発明の実施形態に基づいて創造的な努力を必要とせずに得る他の全ての実施形態は、本発明の特許範囲に属する。
【0019】
本願のいくつかの実施例では、デスクトップ要素は通常少なくとも1つのデスクトップオブジェクト(例えばデスクトップ天気ツールの表示インターフェース、アプリ起動アイコン)を表す。デスクトップ要素が複数のデスクトップオブジェクトを表す場合、デスクトップ要素はデスクトップオブジェクト同士のアレイアウトの形態を限定することもできる。具体的には、図1は、デスクトップのデスクトップ要素の概略図を示す。図1に示したデスクトップにおいては、デスクトップ要素Aとデスクトップ要素Bとが含まれている。これらのうち、デスクトップ要素Aはデスクトップオブジェクト1、デスクトップオブジェクト2及びデスクトップオブジェクト3を表し、また、デスクトップオブジェクト1、デスクトップオブジェクト2及びデスクトップオブジェクト3の間のアレイアウト形態も限定する。デスクトップ要素Bはデスクトップオブジェクト4を表す。デスクトップ要素が操作されると、デスクトップ要素で表されるデスクトップオブジェクトも操作される。例えば、図1のデスクトップ要素Aが移動されると、デスクトップ要素Aに含まれる全てのデスクトップオブジェクトは同時に移動する。
【0020】
通常、デスクトップ要素は2種類に分けられる。そのうち一方はデスクトッププロセスで提供されるデスクトップ要素、例えば1つ又は複数のアプリケーションアイコンを含むデスクトップ要素である。このようなデスクトップ要素の機能はデスクトッププロセスにより提供される。デスクトッププロセスはこのようなデスクトップ要素を能動的に操作して制御してもよい。他方は他の要素プロセスを介してデスクトッププロセスで登録し、デスクトップに表示するデスクトップ要素である。このようなデスクトップ要素の機能は要素プロセスにより提供され、デスクトッププロセスとは直接関係がない。デスクトッププロセスは要素プロセスによって提供される情報に従って、デスクトップ要素を操作して制御してもよい。例えば、図1のデスクトップ要素Bに対応する要素プロセスが要素プロセスBであるとすれば、要素プロセスBはデスクトップ要素Bの表示色を青色に更新する必要があり、この場合、要素プロセスBは青色情報をデスクトッププロセスに送信し、デスクトッププロセスは要素プロセスBから送信された青色情報に応じて、デスクトップ要素Bの表示色を青色に更新してもよい。
【0021】
現在、ユーザがデスクトップにコンテンツを表示する際には、デスクトップにおけるデスクトップ要素を閲覧又は操作しようとする場合、コンテンツ表示インターフェースを閉じるか又は最小化してから、デスクトップインターフェイスに入ってデスクトップ要素を閲覧又は操作しなければならない。例えば、インタラクティブインテリジェントパネルの表示画面にPPT表示を行う場合、デスクトップにおけるデスクトップ要素を操作する際には、PPTを閉じるか又は最小化してから、デスクトップインターフェイスでデスクトップ要素を操作する。これにより、デスクトップ要素を閲覧又は操作する過程が煩雑になり、ユーザ操作が不便である。これに加えて、65インチ~98インチと大寸法の電子機器画面がある。これにより、ユーザがコンテンツ表示インターフェースを閉じるか又は最小化することが不便になるという問題が生じる。例えば、コンテンツ表示インターフェースを閉じるか又は最小化するボタンは表示画面の右側にあるが、ユーザは表示画面の左側にいるので、コンテンツ表示インターフェースを閉じるか又は最小化してデスクトップ要素を閲覧又は操作するには表示画面の左側から表示画面の右側に移動しなければならない。ユーザ操作が不便である。
【0022】
このため、本願は、電子機器のオペレーティングシステムに適用でき、オペレーティングシステムのデスクトップはデスクトップ要素を含むデスクトップ要素の表示方法を提供する。ここで、電子機器は、インタラクティブインテリジェントパネル、オーディオ機器、デスクトップパソコン、ラップトップ、スマートフォン、スマートウェアラブルデバイス(仮想現実メガネ、スマートウォッチなど)などを含んでもよい。
【0023】
図2は、本願の一実施例によるデスクトップ要素の表示方法の流れ概略図を示す。デスクトップ要素の表示方法はステップS21とステップS24を含む。
【0024】
ステップS21において、デスクトップ要素の最前面表示指令を受信する。
【0025】
いくつかの実施例では、ユーザはデスクトップにコンテンツを表示する(例えばデスクトップにPPTを表示する)に先立って、表示されるコンテンツがデスクトップ要素を遮らないように、タッチや長押し選択などによりデスクトップ要素を選択して、選択したデスクトップ要素に対応するメニューリストを呼び出し、次にメニューリストから最前面表示オプションを選択しておいてもよい。このように、最前面表示指令がインタラクティブインテリジェントパネルに送信され得る。最前面表示指令は選択したデスクトップ要素をデスクトップの前面に表示する(即ち、デスクトップの他のインターフェースの前面に位置する)ようにインタラクティブインテリジェントパネルを制御してもよい。
【0026】
なお、以上は最前面表示指令の送信方式の1種に過ぎず、本願を限定するものではない。例えば、いくつかの実施例では、インタラクティブインテリジェントパネルの表示インターフェースには最前面表示ボタンがさらに含まれていてもよい。ユーザは、デスクトップ要素を選択した後、最前面表示ボタンにタッチすることで、インタラクティブインテリジェントパネルに最前面表示指令を送信し、選択したデスクトップ要素をデスクトップの前面に表示するようにインタラクティブインテリジェントパネルを制御してもよい。
【0027】
ステップS22において、最前面表示指令に従ってデスクトップ要素用のフローティングウィンドウコンテナを作成する。
【0028】
いくつかの実施例では、フローティングウィンドウコンテナはデスクトップ要素を収容するコンテナであってもよい。即ち、デスクトップ要素はフローティングウィンドウコンテナ内に配置されて、デスクトップに表示される。
【0029】
いくつかの実施例では、オペレーティングシステム、例えばAndroidオペレーティングシステムが、ソフトウェア開発キットを備える。ソフトウェア開発キットはフローティングウィンドウを作成するための機能インターフェースを提供することができる。このため、デスクトップ要素用のフローティングウィンドウコンテナを作成する際には、オペレーティングシステムの機能インターフェースを呼び出して作成してもよい。これにより、コード開発量を減少させることができる。もちろん、本願のデスクトップ要素の表示方法はフローティングウィンドウコンテナを作成する他の方式もサポートすることが理解され、例えば、オペレーティングシステムのソフトウェア開発キットがフローティングウィンドウを作成する機能インターフェースを提供していない場合、自己開発したソフトウェアプログラムを運行してフローティングウィンドウコンテナを作成してもよい。本願では、フローティングウィンドウコンテナの作成方式は制限されない。
【0030】
以下、一実施例におけるフローティングウィンドウコンテナの作成流れを例にして説明する。
【0031】
図3に示すように、デスクトップ要素用のフローティングウィンドウコンテナを作成するステップは、ステップS211~ステップS213を含んでもよい。
【0032】
ステップS211において、デスクトップ要素のデスクトップ座標を決定し、デスクトップ座標はデスクトップのグリッド座標系におけるデスクトップ要素の座標位置であり、グリッド座標系はデスクトップのグリッドマトリックスに基づいて作成されるものである。
【0033】
まず、グリッド座標系について説明する。図4は、本願の一実施例によるグリッド座標系におけるデスクトップの概略図を示す。グリッド座標系は、1つのデスクトップをm*n個のグリッドマトリックスに分割したものであってもよい。該グリッドマトリックスのデスクトップの縁部からの距離がそれぞれd1、d2、d3、d4とする。グリッドマトリックスは、左上隅にあるグリッドを座標(0,0)のグリッドとして、当該グリッドから右と下へ順に座標が番号を付けられた座標系である。ここで、上記のm、nはそれぞれ1以上の整数である。例えば、図4では、mの値は16、nの値は10である。上記のd1、d2、d3、d4は0以上の数値である。
【0034】
図4では、X方向はグリッド座標系における幅方向、Y方向はグリッド座標系における高さ方向であってもよい。1つのデスクトップ要素は少なくとも1つのグリッドを占め、多くともm*n個のグリッドを占める。デスクトップ要素の左上隅はデスクトップ要素の原点としてもよい。デスクトップ要素のデスクトップ座標はデスクトップ要素のグリッド座標系における原点座標、幅及び高さを含んでもよい。これらのうち、幅はデスクトップ要素がグリッド座標系の幅方向に占めるグリッドの数、高さはデスクトップ要素がグリッド座標系の高さ方向に占めるグリッドの数を指す。通常、幅及び高さは1以上の整数であり、即ち、デスクトップ要素はグリッドを最小単位としてデスクトップに表示される。
【0035】
以上に基づいて、図4における黒の太い枠を含む領域が1つのデスクトップ要素のグリッド座標系における領域であり、該デスクトップ要素はグリッド座標系における原点座標(x,y)、幅width、高さheightとする。このような場合、図4から分かるように、xの値は2、yの値は1、widthの値は11、heightの値は4である。これにより、1つのデスクトップ要素のデスクトップでの領域が限定される。
【0036】
ステップS212において、デスクトップ要素のデスクトップ座標を画面座標に変換し、画面座標は、デスクトップの画面座標系におけるデスクトップ要素の座標位置であり、画面座標は画面解像度に基づいて作成されるものである。
【0037】
いくつかの実施例では、デスクトップ要素のデスクトップ座標を画面座標に変換することは、主にグリッド座標系に基づいて決定される座標を、画面解像度に基づいて決定される座標に変換する。以下、例を挙げて説明する。
【0038】
また図4を参照する。図4のグリッド座標系において、d1、d2、d3、d4はそれぞれ0、幅方向のグリッドの数は16、高さ方向のグリッドの数は10とする。表示画面の画面解像度は3840px*2160pxとする。デスクトップ要素の画面座標系における原点座標は(x1,y1)、幅はwidth1、高さはheight1とする。
【0039】
上記の仮設を基にして、画面解像度から計算したところ、グリッド座標系における単一のグリッドは、幅が3840/16=240px、高さが2160/10=216pxである。こらから、以下のことが分かる。
x1=x*240px=2*240px=480px
y1=y*216px=1*216px=216px,
width1=width*240px=4*240px=960px
height1=height*216px=2*216px=432px
【0040】
このようにして、デスクトップ要素の画面座標が得られる。
【0041】
ステップS213において、画面座標により決定された領域で、フローティングウィンドウコンテナを作成する。
【0042】
いくつかの実施例では、フローティングウィンドウコンテナのサイズは画面座標により決定された領域サイズと同じである。別のいくつかの実施例では、フローティングウィンドウコンテナのサイズは画面座標により決定された領域サイズよりも小さくてもよい。
【0043】
なお、図3におけるフローティングウィンドウコンテナの作成流れは例示的な流れに過ぎず、本願を制限するものではない。例えば、いくつかの実施例では、デスクトップ要素の座標が画面座標系に基づいて決定される場合、上記のフローティングウィンドウコンテナの作成流れはステップS211とステップS212を含まなくてもよい。別の実施例では、デスクトップ要素のデスクトップ座標に基づいてフローティングウィンドウコンテナを作成してもよく、このような場合、上記のフローティングウィンドウコンテナの作成流れはステップS212を含まなくてもよく、ステップS213では、デスクトップ座標により決定された領域で、フローティングウィンドウコンテナを作成してもよい。
【0044】
また、なお、図3において、フローティングウィンドウコンテナをデスクトップ要素が所在する領域に作成する場合も、例示的な作成方法である。もちろん、フローティングウィンドウコンテナはデスクトップ要素が所在する領域に作成されなくてもよく、例えば、フローティングウィンドウコンテナは表示画面の右上隅の領域又は側辺の領域に作成される。本願では、フローティングウィンドウコンテナの作成位置は制限されない。
【0045】
ステップS23において、デスクトップ要素をデスクトップからフローティングウィンドウコンテナに移動させる。
【0046】
いくつかの実施例では、フローティングウィンドウコンテナが作成された後、デスクトップ要素を選択して、ドラッグ方式により、デスクトップ要素をフローティングウィンドウコンテナに移動させてもよい。
【0047】
別のいくつかの実施例では、デスクトップ要素に対するタッチ、長押しによる選択方式によってフローティングウィンドウコンテナを作成する場合、フローティングウィンドウコンテナの作成が完了した後、タッチ、長押しにより選択されたデスクトップ要素がフローティングウィンドウコンテナに自動的に移動されてもよい。
【0048】
ステップS24において、フローティングウィンドウコンテナ内で表示されているデスクトップ要素を、デスクトップに表示されているインターフェースの前面に配置する。
【0049】
いくつかの実施例では、フローティングウィンドウコンテナは下記特徴のあるコンテナであってもよい。デスクトップに表示されているインターフェースに対しては、フローティングウィンドウコンテナは各インターフェースの前面に位置してもよい。ここで、デスクトップに表示されているインターフェースは、現在デスクトップに表示されているインターフェースと、フローティングウィンドウコンテナが作成された後に、デスクトップで開かれるインターフェースと、を含む。フローティングウィンドウコンテナが各インターフェースの前面に位置するとは、フローティングウィンドウコンテナがデスクトップで他のインターフェースにより遮られない特徴、即ちこれらのインターフェースの前面に位置することを意味してもよい。このように、フローティングウィンドウコンテナ内で表示されているデスクトップ要素を、デスクトップに表示されているインターフェースの前面に配置することが図られる。
【0050】
いくつかの実施例では、複数のフローティングウィンドウコンテナが存在する(例えば、複数のデスクトップ要素についてフローティングウィンドウコンテナが作成される)場合、フローティングウィンドウコンテナの作成順番に従って、最近追加されたフローティングウィンドウコンテナを作成済みの他のフローティングウィンドウコンテナの前に配置するか、又は複数のフローティングウィンドウコンテナを並べて表示する(即ち、互いに遮られない)ようにしてもよい。
【0051】
本願のいくつかの実施例では、最前面表示指令に従って、デスクトップ要素をフローティングウィンドウコンテナに追加し、デスクトップ要素を各インターフェースの前面に表示してもよく、このようにして、ユーザは、デスクトップの他の表示インターフェースを閉じるか又は最小化せずに、デスクトップ要素を操作することができ、ユーザ操作がより簡便になる。
【0052】
以下、本願の方法についてさらに説明する。
【0053】
いくつかの実施例では、フローティングウィンドウコンテナにデスクトップ要素を表示した後、ウィンドウ移動指令に応答して、フローティングウィンドウコンテナを、現在の領域からデスクトップの別の領域に移動させて、別の領域にデスクトップ要素を表示してもよい。ここで、ウィンドウ移動指令は以下のいずれかの場合に生じ得る。
【0054】
表示画面においてフローティングウィンドウコンテナに対する移動ジェスチャーが検出される場合、
【0055】
フローティングウィンドウコンテナの領域とデスクトップにおける現在の表示インターフェースの領域とから、フローティングウィンドウコンテナが現在の表示インターフェースの領域に位置することを決定する場合。
【0056】
図5及び図6を参照する。図5は本願の一実施例によるフローティングウィンドウコンテナを含むデスクトップの1つの状態での概略図である。図6図5のデスクトップの別の状態での概略図である。図5及び図6においては、点線枠はデスクトップで現在表示しているインターフェース、影掛け枠はデスクトップ要素が追加されたフローティングウィンドウコンテナを表してもよい。図5におけるフローティングウィンドウコンテナの所在する領域はフローティングウィンドウコンテナが現在所在する領域であってもよい。図5から明らかなように、フローティングウィンドウコンテナはデスクトップで現在表示しているインターフェースを遮っており、ユーザが表示中のインターフェースを閲覧することの邪魔となる。以上に基づいて、本願のデスクトップ要素の表示方法はユーザによるジェスチャーアクションを通じて、フローティングウィンドウコンテナをデスクトップの別の領域、例えば図6に示す領域に移動させて表示することもサポートする。
【0057】
上記のようにユーザがフローティングウィンドウコンテナを手動で移動するに加えて、いくつかの実施例では、フローティングウィンドウコンテナの領域とデスクトップで現在インターフェースが表示されている領域とから、フローティングウィンドウコンテナが現在表示しているインターフェースの領域に位置することを決定すれば、フローティングウィンドウコンテナの位置の適応的な調整が自動的に行われてもよい。このようにして、フローティングウィンドウコンテナが現在表示しているインターフェース内のコンテンツを遮らないようにする。
【0058】
いくつかの実施例では、デスクトップ要素をデスクトップからフローティングウィンドウコンテナに移動させた後、フローティングウィンドウ調整指令に応答して、フローティングウィンドウコンテナのウィンドウサイズを調整することで、デスクトップ要素のサイズを調整してもよい。ここで、フローティングウィンドウ調整指令は、表示画面でフローティングウィンドウコンテナに対するウィンドウサイズ調整ジェスチャーを検出するときに生成されてもよい。図7及び図8を参照すると。図7は本願の別の実施例によるフローティングウィンドウコンテナを含むデスクトップの1つの状態での概略図である。図8図7のデスクトップの別の状態での概略図である。図7及び図8においては、点線枠はデスクトップで現在表示しているインターフェース、影掛け枠はデスクトップ要素が追加されたフローティングウィンドウコンテナを表してもよい。図7から分かるように、デスクトップで現在表示しているインターフェースはデスクトップの大部分の領域を占め、フローティングウィンドウコンテナのウィンドウが大きすぎて、現在表示しているインターフェースの一部が遮られてしまう。このような場合、ユーザはウィンドウサイズ調整ジェスチャーを通じて、フローティングウィンドウコンテナがデスクトップで現在表示しているインターフェースを遮らないようにフローティングウィンドウコンテナのサイズを調整してもよい。
【0059】
いくつかの実施例では、フローティングウィンドウコンテナはまた通常表示状態と最小化表示状態を含んでもよく、このうち、通常表示状態はフローティングウィンドウコンテナのウィンドウをデスクトップに表示する状態であり、最小化表示状態はフローティングウィンドウコンテナが運行状態に維持されているが、対応するウィンドウがデスクトップに表示されていない状態である。以上に基づいて、デスクトップ要素をデスクトップからフローティングウィンドウコンテナに移動させた後、最小化指令を受信した場合、又はデスクトップに表示されている現在のインターフェースが予め設定されたインターフェースであることを検出した場合、フローティングウィンドウコンテナを通常表示状態から最小化表示状態に調整してもよい。最小化指令はフローティングウィンドウコンテナに対する最小化アクションを検出したときに生成されてもよい。最小化アクションは予め設定されたジェスチャーアクション、マウスアクションを含むが、これらに限定されるものではない。予め設定されたインターフェースは、予め設定された、所定のアプリケーションが所定の運行状態にあるときに対応するインターフェースであってもよい。例えばPPT(PowerPoint、プレゼンテーションソフトウェア)が全画面で再生されるときに対応するインターフェース、又はゲームインターフェイスである。図9及び図10を参照する。図9は本願の別の実施例によるフローティングウィンドウコンテナを含むデスクトップの1つの状態での概略図である。図10図9のデスクトップの別の状態での概略図である。図9及び図10においては、点線枠は現在デスクトップに表示されている予め設定されたインターフェース、影掛け枠はデスクトップ要素が追加されたフローティングウィンドウコンテナを表してもよい。図9及び図10から分かるように、デスクトップに表示されている現在のインターフェースが予め設定されたインターフェースであることを検出した場合、フローティングウィンドウコンテナを図9の通常表示状態から図10の最小化表示状態に調整してもよい。このようにして、フローティングウィンドウコンテナが予め設定されたインターフェース内のコンテンツへ干渉や遮断をもたらすことを回避する。
【0060】
いくつかの実施例では、ウィンドウ復元指令が検出されるか、又は予め設定されたインターフェースのデスクトップでの表示が停止した場合、フローティングウィンドウコンテナを最小化表示状態から通常表示状態に調整してもよい。このようにして、ユーザがフローティングウィンドウコンテナ内のデスクトップ要素を簡便に閲覧又は操作することが可能になる。
【0061】
いくつかの実施例では、フローティングウィンドウクローズ指令を受信すると、デスクトップ要素をフローティングウィンドウコンテナから削除し、デスクトップ要素をデスクトップに復元し、フローティングウィンドウコンテナを削除してもよい。このようにして、デスクトップ要素がフローティングウィンドウコンテナからデスクトップに切り替わって表示される。
【0062】
いくつかの実施例では、デスクトップ要素をデスクトップに復元する際には、デスクトップ要素をデスクトップの初期位置に復元してもよい。ここで、該初期位置とは、デスクトップからフローティングウィンドウコンテナに切り替わって表示する前のデスクトップ要素のデスクトップでの領域であってもよい。このようにして、デスクトップ要素がデスクトップに復元された後、ユーザはデスクトップ要素の初期位置に基づいて、デスクトップにおいて復元後のデスクトップ要素を調べることができる。
【0063】
なお、いくつかの実施例では、フローティングウィンドウコンテナをデスクトップの空き領域にランダムに復元してもよい。ここで、空き領域とはデスクトップのうちコンテンツが存在しない領域である。このようにして、ロジック判定処理が減少し、技術案が実現されやくなる。
【0064】
いくつかの実施例では、図3におけるフローティングウィンドウコンテナの作成流れによれば、デスクトップ要素をデスクトップからフローティングウィンドウコンテナに移動させる前に、デスクトップ要素のデスクトップ座標を、要素デスクトップ座標として記憶してもよい。次に、デスクトップ要素をデスクトップに復元する際には、要素デスクトップ座標により決定された領域にコンテンツが存在するか否かを判断し、存在しない場合、デスクトップ要素を要素おデスクトップ座標により決定された領域に復元してもよい。要素デスクトップ座標により決定された領域にコンテンツが存在する場合、デスクトップ要素をデスクトップの空き領域に復元する。このようにして、デスクトップ要素がフローティングウィンドウコンテナに切り替わって表示されたときに、デスクトップ要素のデスクトップでの初期位置が他のコンテンツ(例えばアプリケーションアイコン)で示され、デスクトップ要素がデスクトップに復元されたときに、他のコンテンツと重なることが回避される。
【0065】
いくつかの実施例では、デスクトップ要素を要素デスクトップ座標により決定された領域に復元した後、デスクトップ要素のサイズと要素デスクトップ座標により決定された領域サイズとが一致ではない場合、デスクトップ要素のサイズがデスクトップ座標により決定された領域サイズに合わせるように、デスクトップ要素のサイズを調整する。具体的には、例えば、図7及び図8に示したシーンでは、デスクトップ要素がフローティングウィンドウコンテナを通じて表示される過程では、そのサイズが調整されることがある。デスクトップに復元された後、デスクトップ要素はデスクトップのグリッド座標系においてグリッドを満たさない場合がある。具体的には、図4及び図11を参照する。図11は本願の一実施例によるデスクトップ要素をデスクトップに復元したときの概略図である。図4及び図11から分かるように、一方では、デスクトップ要素のサイズがフローティングウィンドウコンテナにおいて調整されたため、デスクトップ要素はデスクトップに復元されると、デスクトップの初期デスクトップ要素(図4参照)に対しては、占めるグリッド数が明らかに減少する。デスクトップ要素のサイズの変化により、ユーザエクスペリエンスが低下する可能性があり、他方では、デスクトップ要素の右側辺及び底辺がグリッドの中央部にあり、1つのグリッドを満たしておらず、デスクトップ座標系における座標計算に不利である(具体的には図4の関連説明を参照)。このため、デスクトップ要素をデスクトップに復元した後、デスクトップ座標により決定された領域のサイズに合わせるようにデスクトップ要素のサイズを調整することにより、ユーザエクスペリエンスを向上させるとともに、デスクトップ座標系における座標計算を簡便なものとする。
【0066】
本願のいくつかの実施例では、最前面表示指令に従って、デスクトップ要素をフローティングウィンドウコンテナに追加し、デスクトップ要素を各インターフェースの前面に表示し、フローティングウィンドウクローズ指令に従って、デスクトップ要素をフローティングウィンドウコンテナから削除し、デスクトップ要素をデスクトップに表示してもよい。具体的には、デスクトップに他の表示インターフェース(例えばPPT表示インターフェース)が存在する場合、フローティングウィンドウコンテナを通じてデスクトップ要素を他のインターフェースの前面に配置してもよく、このようにして、ユーザは他の表示インターフェースを閉じるか又は最小化せずにデスクトップ要素を閲覧又は操作することができ、ユーザ操作がより簡便になる。他の表示インターフェースを閉じるか又は最小化したときに、デスクトップ要素をデスクトップに復元して表示することができ、これにより、デスクトップ要素の管理が容易になる。
【0067】
具体的な使用シーンを例として、本願のデスクトップ要素の表示方法について説明する。ここでは、デスクトップ要素がデスクトップ時計ツールを表すとする。ユーザは、デスクトップでPPT表示を行う際に、最前面表示指令によって、デスクトップ要素を制御してPPTインターフェースの前面に表示させてもよい。このようにして、ユーザはPPTインターフェースを閉じるか又は最小化せずに、デスクトップ時計ツールに示される時間を閲覧することができ、操作がより簡便になる。ユーザは、PPT表示を完了したときに、フローティングウィンドウクローズ指令によって、デスクトップ要素をデスクトップに復元して表示してもよく、これにより、デスクトップ要素の管理が容易になり、しかも、デスクトップの外観性が良好になる。
【0068】
図12は、本願の一実施例による電子機器のモジュールの概略図を示す。電子機器は、オペレーティングシステムが配置されており、オペレーティングシステムのデスクトップはデスクトップ要素を含み、電子機器は、デスクトップを表示して、デスクトップ要素に対する最前面表示指令を受信するタッチスクリーンと、最前面表示指令に従ってデスクトップ要素用のフローティングウィンドウコンテナを作成し、デスクトップ要素をデスクトップからフローティングウィンドウコンテナに移動させ、フローティングウィンドウコンテナ内で表示されているデスクトップ要素を、デスクトップに表示されているインターフェースの前面に配置するプロセッサと、を含む。
【0069】
なお、いくつかの実施例では、プロセッサは上記の操作に加えて、上記の表示方法の他の操作ステップを実行してもよく、例えば、フローティングウィンドウクローズ指令を受信すると、デスクトップ要素をフローティングウィンドウコンテナから削除し、デスクトップ要素をデスクトップに復元する。
【0070】
図13は、本願の別の実施例による電子機器のモジュールの概略図である。電子機器は、表示機器に接続され、オペレーティングシステムが配置されており、オペレーティングシステムのデスクトップはデスクトップ要素を含み、オペレーティングシステムのデスクトップは表示機器によって表示され、電子機器は、表示機器と通信し、表示機器から送信されたデスクトップ要素に対する最前面表示指令を受信する通信モジュールと、最前面表示指令に従って制御指令を生成し、通信モジュールによって制御指令を表示機器に送信し、デスクトップ要素用のフローティングウィンドウコンテナを作成し、デスクトップ要素をデスクトップからフローティングウィンドウコンテナに移動させ、フローティングウィンドウコンテナ内で表示されているデスクトップ要素を、デスクトップに表示されているインターフェースの前面に配置する表示機器を制御するプロセッサと、を含む。
【0071】
なお、いくつかの実施例では、プロセッサは上記の操作に加えて、上記の表示方法の他の操作ステップを実行してもよい。例えば、通信モジュールが表示機器から送信されたフローティングウィンドウクローズ指令を受信すると、プロセッサは、フローティングウィンドウ削除指令を生成し、通信モジュールによって生成したフローティングウィンドウ削除指令を表示機器に送信し、デスクトップ要素をフローティングウィンドウコンテナから削除し、デスクトップ要素をデスクトップに復元するように表示機器を制御してもよい。
【0072】
実際の適用では、図13に示す電子機器は例えばスマートオーディオ機器であってもよい。該スマートオーディオ機器にはオペレーティングシステムがインストールされてもよく、該オペレーティングシステムは上記のフローティングウィンドウによってデスクトップ要素を表示する機能を実現できる。通常、スマートオーディオ機器のハードウェア構造を簡単にするために、スマートオーディオ機器では、表示画面が配置されない場合が多い。スマートオーディオ機器を使用する際には、スマートオーディオ機器に内蔵された通信モジュールを介して、スマートオーディオ機器と外部の表示機器との通信接続を確立してもよい。表示機器はタッチ表示画面であってもよく、ユーザデスクトップ要素に対する最前面表示指令は表示機器によって受信されてもよく、該最前面表示指令は表示機器によってスマートオーディオ機器に送信され、その後、スマートオーディオ機器は最前面表示指令に従って、作成されたフローティングウィンドウコンテナを通じてデスクトップ要素を先頭に固定表示することができる。
【0073】
図14は、本願の別の実施例による電子機器の概略図を示す。電子機器はプロセッサとメモリを含み、メモリはコンピュータプログラムを記憶するものであり、コンピュータプログラムはプロセッサによって実行されると、上記のデスクトップ要素の表示方法を実現する。
【0074】
ここでは、プロセッサは中央処理装置(CPU:Central Processing Unit)であってもよい。プロセッサは他の汎用プロセッサ、デジタルシグナルプロセッサ(DSP:Digital Signal Processor)、特定用途向け集積回路(ASIC:Application Specific Integrated Circuit)、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA:Field-Programmable Gate Array)若しくは他のプログラマブルロジックデバイス、ディスクリートゲートロジックデバイス若しくはトランジスタロジックデバイス、ディスクリートハードウェアコンポーネントなどのチップ、又は上記のチップの組み合わせであってもよい。
【0075】
メモリは非一時的コンピュータ読み取り可能な記憶媒体として非一時的ソフトウェアプログラム、非一時的コンピュータ実行可能なプログラム及びモジュール、例えば本発明の実施形態における方法に対応するプログラム指令/モジュールを記憶することができる。プロセッサはメモリに記憶された非一時的ソフトウェアプログラム、指令及びモジュールを運行することで、プロセッサの各機能アプリケーションやデータ処理を実行し、即ち、上記の方法実施形態における方法を実現する。
【0076】
メモリはプログラム記憶エリアとデータ記憶エリアとを含んでもよく、これらのうち、プログラム記憶エリアはオペレーティングシステム、少なくとも1つの機能に必要なアプリケーションプログラムを記憶し、データ記憶エリアはプロセッサにより作成されるデータなどを記憶してもよい。また、メモリは高速ランダムアクセスメモリ、非一時的メモリ、例えば少なくとも1つのディスク記憶デバイス、フラッシュ記憶デバイス、又は他の非一時的固体記憶デバイスをさらに含んでもよい。いくつかの実施形態では、メモリは、プロセッサに対して遠隔で配置されたメモリを含んでもよく、これらの遠隔メモリはネットワークを介してプロセッサに接続されてもよい。上記のネットワークの例としては、インターネット、イントラネット、ローカルエリアネットワーク、モバイル通信ネットワーク及びこれらの組み合わせが含まれるが、これらに限定されるものではない。
【0077】
本願の一実施形態はまた、プロセッサによって実行されると、上記のデスクトップ要素の表示方法を実現するコンピュータプログラムを記憶するためのコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供する。
【0078】
本発明の実施形態は図面を参照しながら説明されたが、当業者は本発明の主旨及び範囲を逸脱することなく様々な修正や変形を行うことができ、これらの修正や変形は全て特許請求の範囲により定められる範囲に含まれるものとする。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
【国際調査報告】