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特表2024-530418複数のコードワードでのアップリンク送信
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-08-21
(54)【発明の名称】複数のコードワードでのアップリンク送信
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/21 20230101AFI20240814BHJP
   H04W 72/231 20230101ALI20240814BHJP
   H04W 72/232 20230101ALI20240814BHJP
   H04W 28/04 20090101ALI20240814BHJP
   H04W 28/18 20090101ALI20240814BHJP
【FI】
H04W72/21
H04W72/231
H04W72/232
H04W28/04 110
H04W28/18 110
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024503486
(86)(22)【出願日】2022-08-22
(85)【翻訳文提出日】2024-01-30
(86)【国際出願番号】 CN2022113884
(87)【国際公開番号】W WO2023025086
(87)【国際公開日】2023-03-02
(31)【優先権主張番号】PCT/CN2021/114080
(32)【優先日】2021-08-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.3GPP
(71)【出願人】
【識別番号】598036300
【氏名又は名称】テレフオンアクチーボラゲット エルエム エリクソン(パブル)
(74)【代理人】
【識別番号】110003281
【氏名又は名称】弁理士法人大塚国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】リン, ジペング
(72)【発明者】
【氏名】ブランケンシップ, ユフェイ
(72)【発明者】
【氏名】ムルガナサン, シヴァ
(72)【発明者】
【氏名】ガオ, シウェイ
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067DD11
5K067EE02
5K067EE10
5K067HH28
5K067JJ03
(57)【要約】
本開示は、複数のコードワードでのアップリンク送信のためのUE、ネットワークノード、及び方法に関連する。複数のコードワードでのアップリンク送信のためのUEにおける上記方法は、1つ以上のネットワークノードと共に複数のコードワードでのアップリンク送信を実行することを含む。複数のコードワードでのアップリンク送信のためのネットワークノードにおける上記方法は、上記UEと共に複数のコードワードでのアップリンク送信を実行することを含む。
【選択図】図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のコードワードでのアップリンク送信のためのユーザ機器(UE)(100)における方法(700)であって、前記方法(700)は、
1つ以上のネットワークノード(120)と共に複数のコードワードでのアップリンク送信を実行すること(S710)を含む、方法。
【請求項2】
請求項1に記載の方法(700)であって、前記アップリンク送信を実行するステップ(S710)の前に、前記方法(700)は、さらに、
前記1つ以上のネットワークノード(120)のうちの少なくとも1つへ、前記UE(110)により複数のコードワードでのアップリンク送信がサポートされているか否かを示すメッセージを送信すること、を含む、方法。
【請求項3】
請求項2に記載の方法(700)であって、前記メッセージは、
前記UE(110)により構成グラント(CG)ベースの複数のコードワードでのアップリンク送信がサポートされているか否か、
前記UE(110)によりタイプ1のCGベースの複数のコードワードでのアップリンク送信がサポートされているか否か、
前記UE(110)によりタイプ2のCGベースの複数のコードワードでのアップリンク送信がサポートされているか否か、及び、
前記UE(110)により動的グラント(DG)ベースの複数のコードワードでのアップリンク送信がサポートされているか否か、のうちの少なくとも1つを示す、方法。
【請求項4】
請求項3に記載の方法(700)であって、前記メッセージは、前記UE(110)によりDGベースの複数のコードワードでのアップリンク送信がサポートされているか否かのみを示す、方法。
【請求項5】
請求項2~4のいずれか1項に記載の方法(700)であって、前記メッセージを送信するステップの後に、前記方法(700)は、さらに、
前記少なくとも1つのネットワークノード(120)から、前記UE(110)によりそのアップリンク送信のために使用されるものとされるのが単一のコードワードか又は複数のコードワードかを示すコンフィグレーションを受信すること、を含む、方法。
【請求項6】
請求項5に記載の方法(700)であって、前記コンフィグレーションは、UE固有の無線リソース制御(RRC)シグナリングを介して受信される、方法。
【請求項7】
請求項1~6のいずれか1項に記載の方法(700)であって、前記アップリンク送信がタイプ2のCGベースのアップリンク送信又はDGベースのアップリンク送信である場合において、前記アップリンク送信を実行するステップ(S710)の前に、前記方法(700)は、さらに、
前記ネットワークノード(120)のうちの少なくとも1つから、前記アップリンク送信をスケジューリングするための少なくとも1つのダウンリンク制御情報(DCI)メッセージを受信すること、を含む、方法。
【請求項8】
請求項7に記載の方法(700)であって、前記複数のコードワードのうちの少なくとも1つについて、前記DCIメッセージは、
変調符号化方式(MCS)、
新規データインジケータ(NDI)、及び、
冗長性バージョン(RV)、のうちの少なくとも1つについての少なくとも1つのフィールドを含む、方法。
【請求項9】
請求項7又は8に記載の方法(700)であって、前記DCIメッセージは、レガシーのDCIフォーマットのDCIメッセージである、方法。
【請求項10】
請求項7~9のいずれか1項に記載の方法(700)であって、前記DCIメッセージは、DCIフォーマット0_0、0_1又は0_2のメッセージである、方法。
【請求項11】
請求項7又は8に記載の方法(700)であって、前記DCIメッセージは、レガシーのDCIフォーマットのDCIメッセージではない、方法。
【請求項12】
請求項7~11のいずれか1項に記載の方法(700)であって、前記ネットワークノード(120)のうちの少なくとも1つから前記アップリンク送信をスケジューリングするためのDCIメッセージを受信するステップは、
前記ネットワークノード(120)のうちの少なくとも1つから、前記アップリンク送信を結合的にスケジューリングするための複数のDCIメッセージを受信すること、を含む、方法。
【請求項13】
請求項12に記載の方法(700)であって、前記複数のDCIメッセージは、前記複数のコードワードの第1部についての1つ以上のパラメータをスケジューリングする第1DCIメッセージ、及び前記複数のコードワードの第2部についての1つ以上のパラメータをスケジューリングする第2DCIメッセージを少なくとも含む、方法。
【請求項14】
請求項1~6のいずれか1項に記載の方法(700)であって、前記アップリンク送信がタイプ1のCGベースのアップリンク送信である場合において、前記アップリンク送信を実行するステップ(S710)の前に、前記方法(700)は、さらに、
前記ネットワークノード(120)のうちの少なくとも1つから、前記アップリンク送信をスケジューリングするRRCメッセージを受信すること、を含む、方法。
【請求項15】
請求項14に記載の方法(700)であって、前記複数のコードワードのうちの少なくとも1つについて、前記RRCメッセージは、
MCSインデックス、
MCSテーブル、
プリコーディングのための情報及びレイヤ数、並びに、
サウンディングリファレンス信号(SRS)リソースインジケータ(SRI)、のうちの少なくとも1つについての少なくとも1つのフィールドを含む、方法。
【請求項16】
請求項14又は15に記載の方法(700)であって、前記RRCメッセージは、ConfiguredGrantConfig情報エレメントを含み、当該情報エレメントは、
コードワードについてプリコーディングのための情報及びレイヤ数を構成するためのprecodingAndNumberOfLayers2ndTBというIE、
前記コードワードについて前記SRIを構成するためのsrs-ResourceIndicator2ndTBというIE、並びに、
前記コードワードについて変調次数、目標コードレート及び/又はトランスポートブロック(TB)サイズを構成するためのmcsAndTBS2ndTBというIE、のうちの少なくとも1つを含む、方法。
【請求項17】
請求項1~16のいずれか1項に記載の方法(700)であって、前記アップリンク送信を実行するステップ(S710)の前に、前記方法(700)は、さらに、
前記ネットワークノード(120)のうちの少なくとも1つから、前記アップリンク送信についてのコードワードの最大数を示すRRCメッセージを受信すること、を含む、方法。
【請求項18】
請求項17に記載の方法(700)であって、前記RRCメッセージは、
DCIフォーマット0_1のメッセージによりスケジューリングされるDGベースのアップリンク送信についてのコードワードの最大数を示すPUSCH-ConfigというIE内のmaxNrofCodeWordsScheduledByDCI-0-1というIE、
DCIフォーマット0_2のメッセージによりスケジューリングされるDGベースのアップリンク送信についてのコードワードの最大数を示すPUSCH-ConfigというIE内のmaxNrofCodeWordsScheduledByDCI-0-2というIE、
前記少なくとも1つのネットワークノード(120)への任意のアップリンク送信についてのコードワードの最大数を示すPUSCH-ConfigというIE内のmaxNrofCodeWordsというIE、
DCIフォーマット0_1のメッセージによりスケジューリングされるDGベースのアップリンク送信及び/又はタイプ2のCGベースのアップリンク送信についてのコードワードの最大数を示すPUSCH-ConfigというIE内のmaxNrofCodeWordsScheduledByDCI-0-1というIE、
DCIフォーマット0_2のメッセージによりスケジューリングされるDGベースのアップリンク送信及び/又はタイプ2のCGベースのアップリンク送信についてのコードワードの最大数を示すPUSCH-ConfigというIE内のmaxNrofCodeWordsScheduledByDCI-0-2というIE、
RRCシグナリングによりスケジューリングされるタイプ1のCGベースのアップリンク送信についてのコードワードの最大数を示すPUSCH-ConfigというIE内のmaxNrofCodeWordsScheduledByRRCというIE、並びに、
CGベースのアップリンク送信についてのコードワードの最大数を示すConfiguredGrantConfigというIE内のmaxNrofCodeWordsというIE、のうちの少なくとも1つを含む、方法。
【請求項19】
請求項1~18のいずれか1項に記載の方法(700)であって、前記アップリンク送信は、前記ネットワークノード(120)のうちの2つ以上を対象とする、方法。
【請求項20】
請求項19に記載の方法(700)であって、前記アップリンク送信は、前記2つ以上のネットワークノード(120)のうちの第1ノードを対象とする1つ以上の第1送信レイヤ、及び、前記2つ以上のネットワークノード(120)のうちの第2ノードを対象とする1つ以上の第2送信レイヤを少なくとも含む、方法。
【請求項21】
請求項20に記載の方法(700)であって、前記送信レイヤのうちの少なくとも2つは、同一の時間-周波数リソース上で送信される、方法。
【請求項22】
請求項20又は21に記載の方法(700)であって、前記2つ以上のネットワークノード(120)のうちの少なくとも2つについて、前記アップリンク送信は、対応する前記ネットワークノード(120)を対象とする同じか又は異なる数の送信レイヤを含む、方法。
【請求項23】
請求項19~22のいずれか1項に記載の方法(700)であって、前記アップリンク送信は、DGベースのアップリンク送信又はタイプ2のCGベースのアップリンク送信である、方法。
【請求項24】
請求項23に記載の方法(700)であって、前記UE(110)により受信され前記アップリンク送信をスケジューリングする1つ以上のDCIメッセージは、前記複数のコードワードのうちの少なくとも1つについて、
MCS、
RV、
当該アップリンク送信がコードブックベースのアップリンク送信である場合の、送信プリコーディング行列インジケータ(TPMI)及び/又は送信レイヤ数、並びに、
1つ以上のSRI、のうちの少なくとも1つを含む、方法。
【請求項25】
請求項24に記載の方法(700)であって、前記アップリンク送信がコードブックベースのアップリンク送信である場合に、前記1つ以上のDCIメッセージは、前記複数のコードワードのうちの少なくとも1つについて、単一のSRIを含むかSRIを含まず、
前記アップリンク送信が非コードブックベースのアップリンク送信である場合に、前記1つ以上のDCIメッセージは、前記複数のコードワードのうちの少なくとも1つについて、1つ以上のSRIを含む、方法。
【請求項26】
請求項24又は25に記載の方法(700)であって、第1コードワードについて構成される第1SRIは、第1SRSリソースセットからのSRSリソースを示し、
第2コードワードについて構成される第2SRIは、前記第1SRSリソースセットとは異なる第2リソースセットからのSRSリソースを示す、方法。
【請求項27】
請求項1~26のいずれか1項に記載の方法(700)であって、さらに、
ネットワークノード(120)から、前記複数のコードワードのうちの少なくとも1つが無効化されることを示すメッセージを受信することと、
前記ネットワークノード(120)と共に、前記少なくとも1つのコードワードを無効化して他のアップリンク送信を実行することと、を含む、方法。
【請求項28】
請求項27に記載の方法(700)であって、前記メッセージは、複数のフィールドを含むDCIメッセージであり、前記複数のフィールドのうちの前記1つ以上の特定の値の組合せが、対応するコードワードが無効化されることを示す、方法。
【請求項29】
請求項1~28のいずれか1項に記載の方法(700)であって、さらに、
前記ネットワークノード(120)のうちの少なくとも1つから、前記複数のコードワードのための復調リファレンス信号(DMRS)ポートについてのコンフィグレーションを示すメッセージを受信すること、を含む、方法。
【請求項30】
請求項29に記載の方法(700)であって、前記メッセージは、前記複数のコードワードのためのDMRSポートについての前記コンフィグレーションを示すシングルアンテナポートフィールドを含むDCIメッセージである、方法。
【請求項31】
請求項30に記載の方法(700)であって、前記シングルアンテナポートフィールドは、
前記変換プリコーダが無効化される場合において、送信レイヤの数が4以下であるときに、1つ以上の第1アンテナポートテーブルを参照すること、
前記変換プリコーダが無効化される場合において、送信レイヤの前記数が4より大きいときに、前記1つ以上の第1アンテナポートテーブルとは異なる1つ以上の第2アンテナポートテーブルを参照すること、及び、
前記変換プリコーダが有効化される場合に、1つ以上の第3アンテナポートテーブルを参照すること、のうちの少なくとも1つにより復号される、方法。
【請求項32】
請求項1~31のいずれか1項に記載の方法(700)であって、前記アップリンク送信を実行するステップ(S710)の前に、前記方法(700)は、さらに、
前記ネットワークノード(120)のうちの少なくとも1つから、前記アップリンク送信をスケジューリングするためのDCIメッセージであって前記アップリンク送信において送信されるべきアップリンク共有チャネル(UL-SCH)データが無いことを示す当該DCIメッセージを受信すること、を含み、
前記アップリンク送信を実行するステップ(S710)は、
1つ以上のコードワードへマッピングされる複数のアップリンク制御情報(UCI)を含む前記アップリンク送信を実行すること、を含む、方法。
【請求項33】
請求項32に記載の方法(700)であって、第1UCIタイプ優先度を有する第1UCIが第1コードワードへマッピングされ、第2UCIタイプ優先度を有する第2UCIが前記第1コードワードと異なる第2コードワードへマッピングされ、
前記第2UCIタイプ優先度は、前記第1UCIタイプ優先度よりも低い、方法。
【請求項34】
請求項33に記載の方法(700)であって、次のリストの順に、列挙したうちの少なくとも2つのUCIタイプ優先度が高いものから低いものへ順序付けられ、当該リストは、
ハイブリッド自動再送要求-確認応答(HARQ-ACK)、
スケジューリング要求(SR)、
より高いCSI優先度を有するチャネル状態情報(CSI)、及び、
より低いCSI優先度を有するCSI、である、方法。
【請求項35】
請求項33又は34に記載の方法(700)であって、それぞれ異なるコードワードへマッピングされる複数のUCIを含む前記アップリンク送信を実行するステップは、
前記複数のUCIをそれらのタイプ優先度の降順又は昇順で連結することにより、ビットシーケンスを構築することと、
前記複数のコードワードへ複数のセグメントが1対1でマッピングされるように、前記ビットシーケンスを前記複数のセグメントへ区分することと、を含む、方法。
【請求項36】
請求項33~35のいずれか1項に記載の方法(700)であって、前記第1コードワードに関連付けられるTBについて1つ以上の第1送信パラメータが構成され、
前記第2コードワードに関連付けられるTBについて1つ以上の第2送信パラメータが構成され、
前記第1送信パラメータのうちの少なくとも1つは、前記第2送信パラメータのうちの対応する1つの第2の値により達成されるよりも高い信頼性を達成する第1の値を有する、方法。
【請求項37】
請求項36に記載の方法(700)であって、前記1つ以上の送信パラメータは、
MCS、及び、
送信レイヤの数、のうちの少なくとも1つを含む、方法。
【請求項38】
請求項32に記載の方法(700)であって、前記複数のUCIは、前記複数のコードワードのうちで最低のMCSインデックス及び/又は最多の送信レイヤを有する1つへマッピングされる、方法。
【請求項39】
請求項32に記載の方法(700)であって、前記複数のUCIの前記ビットは、少なくとも2つのコードワードにわたって反復される、方法。
【請求項40】
請求項32~39のいずれか1項に記載の方法(700)であって、前記複数のUCIの前記ビットのうちのコードワードへマッピングされる部分は、対応する前記コードワードに関連付けられる送信レイヤの数及び/又はMCSレベルに従ってレートマッチングされる、方法。
【請求項41】
請求項32に記載の方法(700)であって、UCIタイプ優先度及びPHY送信優先度の第1の組合せを有する第1UCIが第1コードワードへマッピングされ、UCIタイプ優先度及びPHY送信優先度の第2の組合せを有する第2UCIが前記第1コードワードと異なる第2コードワードへマッピングされ、UCIタイプ優先度及びPHY送信優先度の前記第2の組合せは、UCIタイプ優先度及びPHY送信優先度の前記第1の組合せと異なる、方法。
【請求項42】
請求項41に記載の方法(700)であって、次のUCIタイプ優先度及びPHY送信優先度の組合せのリストの順に、列挙したうちの少なくとも2つが高いものから低いものへ順序付けられ、当該リストは、
高いPHY送信優先度を有するHARQ-ACK、
高いPHY送信優先度を有するSR、
より高いCSI優先度及び高いPHY送信優先度を有するCSI、
より低いCSI優先度及び高いPHY送信優先度を有するCSI、
低いPHY送信優先度を有するHARQ-ACK、
低いPHY送信優先度を有するSR、
より高いCSI優先度及び低いPHY送信優先度を有するCSI、及び、
より低いCSI優先度及び低いPHY送信優先度を有するCSI、である、方法。
【請求項43】
請求項41に記載の方法(700)であって、次のUCIタイプ優先度及びPHY送信優先度の組合せのリストの順に、列挙したうちの少なくとも2つが高いものから低いものへ順序付けられ、当該リストは、
高いPHY送信優先度を有するHARQ-ACK、
高いPHY送信優先度を有するSR、
低いPHY送信優先度を有するHARQ-ACK、
低いPHY送信優先度を有するSR、
より高いCSI優先度及び高いPHY送信優先度を有するCSI、
より低いCSI優先度及び高いPHY送信優先度を有するCSI、
より高いCSI優先度及び低いPHY送信優先度を有するCSI、及び、
より低いCSI優先度及び低いPHY送信優先度を有するCSI、である、方法。
【請求項44】
請求項1~31のいずれか1項に記載の方法(700)であって、前記アップリンク送信を実行するステップ(S710)の前に、前記方法(700)は、さらに、
前記ネットワークノード(120)のうちの少なくとも1つから、前記アップリンク送信をスケジューリングするためのメッセージであって前記アップリンク送信においてUL-SCHデータが送信されるべきであることを示す当該メッセージを受信することと、
受信される前記メッセージに少なくとも部分的に基づいて、前記複数のコードワードに関連付けられる複数のTBについての優先度を判定することと、を含む、方法。
【請求項45】
請求項44に記載の方法(700)であって、複数のTBについての前記優先度は、
受信される前記メッセージ内の優先度インジケータフィールド、
受信される前記メッセージ内のコードワード(CW)優先度フィールド、
相対的なMCSインデックス値、
相対的な送信レイヤの数、及び、
相対的なTBのサイズ、のうちの少なくとも1つに基づいて判定される、方法。
【請求項46】
請求項44に記載の方法(700)であって、複数のTBについての前記優先度は、
前記アップリンク送信と多重化されるべきUCIのUCIタイプ優先度、
前記アップリンク送信と多重化されるべきUCIのPHY送信優先度、
前記複数のコードワードについての相対的なコードワード優先度、及び、
前記アップリンク送信のPHY送信優先度、のうちの少なくとも1つに基づいて判定される、方法。
【請求項47】
請求項46に記載の方法(700)であって、前記アップリンク送信の前記PHY送信優先度は、受信される前記メッセージがDCIメッセージである場合に、受信される前記メッセージ内の優先度インジケータフィールドにより決定され、又は、
前記アップリンク送信の前記PHY送信優先度は、受信される前記メッセージがRRCメッセージである場合に、受信される前記メッセージ内の"phy-PriorityIndex"フィールドにより決定される、方法。
【請求項48】
請求項46又は47に記載の方法(700)であって、高いPHY送信優先度を有する第1UCIは、高いコードワード優先度を有するコードワードと多重化され、低いPHY送信優先度を有する第2UCIは、低いコードワード優先度を有する他のコードワードと多重化される、方法。
【請求項49】
請求項46又は47に記載の方法(700)であって、UCIのうちの少なくとも1つは、予め決定され又は構成されるコードワード優先度を有するコードワードと多重化される、方法。
【請求項50】
請求項46又は47に記載の方法(700)であって、高い全体優先度を有する第1UCIが第1コードワードと多重化され、低い全体優先度を有する第2UCIが前記第1コードワードよりも低いコードワード優先度を有する第2コードワードと多重化され、
UCIについての全体優先度は、
当該UCIについてのPHY送信優先度、及び、
当該UCIについてのUCIタイプ優先度、のうちの少なくとも1つに基づいて決定される、方法。
【請求項51】
請求項46又は47に記載の方法(700)であって、前記アップリンク送信の前記PHY送信優先度よりも低い全体優先度を有するUCIを、前記アップリンク送信と多重化することは許容されない、方法。
【請求項52】
請求項51に記載の方法(700)であって、第1PHY送信優先度を有する第1UCIは、高いコードワード優先度を有する第1コードワードと多重化され、前記第1PHY送信優先度よりも低い第2PHY送信優先度を有する第2UCIは、低いコードワード優先度を有する第2コードワードと多重化される、方法。
【請求項53】
請求項1~31のいずれか1項に記載の方法(700)であって、前記アップリンク送信を実行するステップ(S710)の前に、前記方法(700)は、さらに、
前記ネットワークノード(120)のうちの少なくとも1つから、UCIのどのタイプ又はどの部分がどのコードワードと多重化されるべきかを示すメッセージを受信すること、を含む、方法。
【請求項54】
請求項1~31のいずれか1項に記載の方法(700)であって、UCIのどのタイプ又はどの部分がどのコードワードと多重化されるべきかが、予め決定されている、方法。
【請求項55】
請求項53又は54に記載の方法(700)であって、HARQ-ACK及びSRは第1コードワードと多重化されるものとされ、及び/又は、CSIが第2コードワードと多重化されるものとされる、方法。
【請求項56】
請求項1~55のいずれか1項に記載の方法(700)であって、前記アップリンク送信は、反復タイプA又は反復タイプBと共に実行される、方法。
【請求項57】
請求項56に記載の方法(700)であって、前記アップリンク送信は、
反復間周波数ホッピング(FH)、
スロット内FH、及び、
スロット間FH、のうちの少なくとも1つと共に実行される、方法。
【請求項58】
請求項56又は57に記載の方法(700)であって、前記アップリンク送信の反復のうちの少なくとも1つが前記複数のコードワードを搬送する、方法。
【請求項59】
請求項56又は57に記載の方法(700)であって、前記アップリンク送信の第1の反復が前記複数のコードワードの全セットを搬送し、前記アップリンク送信の第2の反復が前記複数のコードワードのサブセットを搬送する、方法。
【請求項60】
請求項1~59のいずれか1項に記載の方法(700)であって、前記アップリンク送信は、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)送信である、方法。
【請求項61】
請求項1~60のいずれか1項に記載の方法(700)であって、前記ネットワークノード(120)は、送受信ポイント(TRP)である、方法。
【請求項62】
ユーザ機器(900,1000)であって、
プロセッサ(906)と、
前記プロセッサ(906)により実行された場合に、前記プロセッサ(906)に、請求項1~61のいずれか1項に記載の方法(700)を行わせる命令群(910)、を記憶するメモリ(908)と、を備えるユーザ機器(900,1000)。
【請求項63】
UE(110)からの複数のコードワードでのアップリンク送信のためのネットワークノード(120)における方法(800)であって、前記方法(800)は、
前記UE(110)と共に複数のコードワードでのアップリンク送信を実行すること(S810)を含む、方法。
【請求項64】
請求項63に記載の方法(800)であって、前記アップリンク送信を実行するステップ(S810)の前に、前記方法(800)は、さらに、
前記UE(110)から、前記UE(110)により複数のコードワードでのアップリンク送信がサポートされているか否かを示すメッセージを受信すること、を含む、方法。
【請求項65】
請求項64に記載の方法(800)であって、前記メッセージは、
前記UE(110)によりCGベースの複数のコードワードでのアップリンク送信がサポートされているか否か、
前記UE(110)によりタイプ1のCGベースの複数のコードワードでのアップリンク送信がサポートされているか否か、
前記UE(110)によりタイプ2のCGベースの複数のコードワードでのアップリンク送信がサポートされているか否か、及び、
前記UE(110)によりDGベースの複数のコードワードでのアップリンク送信がサポートされているか否か、のうちの少なくとも1つを示す、方法。
【請求項66】
請求項65に記載の方法(800)であって、前記メッセージは、前記UE(110)によりDGベースの複数のコードワードでのアップリンク送信がサポートされているか否かのみを示す、方法。
【請求項67】
請求項64~66のいずれか1項に記載の方法(800)であって、前記メッセージを受信するステップの後に、前記方法(800)は、さらに、
前記UE(110)へ、前記UE(110)によりそのアップリンク送信のために使用されるものとされるのが単一のコードワードか又は複数のコードワードかを示すコンフィグレーションを送信すること、を含む、方法。
【請求項68】
請求項67に記載の方法(800)であって、前記コンフィグレーションは、UE固有のRRCシグナリングを介して送信される、方法。
【請求項69】
請求項63~68のいずれか1項に記載の方法(800)であって、前記アップリンク送信がタイプ2のCGベースのアップリンク送信又はDGベースのアップリンク送信である場合において、前記アップリンク送信を実行するステップ(S810)の前に、前記方法(800)は、さらに、
前記UE(110)へ、前記アップリンク送信をスケジューリングするための少なくとも1つのDCIメッセージを送信すること、を含む、方法。
【請求項70】
請求項69に記載の方法(800)であって、前記複数のコードワードのうちの少なくとも1つについて、前記DCIメッセージは、
MCS、
NDI、及び、
RV、のうちの少なくとも1つについての少なくとも1つのフィールドを含む、方法。
【請求項71】
請求項69又は70に記載の方法(800)であって、前記DCIメッセージは、レガシーのDCIフォーマットのDCIメッセージである、方法。
【請求項72】
請求項69~71のいずれか1項に記載の方法(800)であって、前記DCIメッセージは、DCIフォーマット0_0、0_1又は0_2のメッセージである、方法。
【請求項73】
請求項69又は70に記載の方法(800)であって、前記DCIメッセージは、レガシーのDCIフォーマットのDCIメッセージではない、方法。
【請求項74】
請求項69~73のいずれか1項に記載の方法(800)であって、前記UE(110)へ前記アップリンク送信をスケジューリングするためのDCIメッセージを送信するステップは、
前記UE(110)へ前記アップリンク送信の少なくとも一部をスケジューリングするための前記DCIメッセージを送信すること、を含む、方法。
【請求項75】
請求項74に記載の方法(800)であって、前記複数のDCIメッセージは、前記複数のコードワードの第1部についての1つ以上のパラメータをスケジューリングする第1DCIメッセージ、及び前記複数のコードワードの第2部についての1つ以上のパラメータをスケジューリングする第2DCIメッセージを少なくとも含む、方法。
【請求項76】
請求項63~68のいずれか1項に記載の方法(800)であって、前記アップリンク送信がタイプ1のCGベースのアップリンク送信である場合において、前記アップリンク送信を実行するステップ(S810)の前に、前記方法(800)は、さらに、
前記UE(110)へ、前記アップリンク送信をスケジューリングするRRCメッセージを送信すること、を含む、方法。
【請求項77】
請求項76に記載の方法(800)であって、前記複数のコードワードのうちの少なくとも1つについて、前記RRCメッセージは、
MCSインデックス、
MCSテーブル、
プリコーディングのための情報及びレイヤ数、並びに、
SRI、のうちの少なくとも1つについての少なくとも1つのフィールドを含む、方法。
【請求項78】
請求項76又は77に記載の方法(800)であって、前記RRCメッセージは、ConfiguredGrantConfigというIEを含み、当該IEは、
コードワードについてプリコーディングのための情報及びレイヤ数を構成するためのprecodingAndNumberOfLayers2ndTBというIE、
前記コードワードについて前記SRIを構成するためのsrs-ResourceIndicator2ndTBというIE、並びに、
前記コードワードについて変調次数、目標コードレート及び/又はTBサイズを構成するためのmcsAndTBS2ndTBというIE、のうちの少なくとも1つを含む、方法。
【請求項79】
請求項63~78のいずれか1項に記載の方法(800)であって、前記アップリンク送信を実行するステップ(S810)の前に、前記方法(800)は、さらに、
前記UE(110)へ、前記アップリンク送信についてのコードワードの最大数を示すRRCメッセージを送信すること、を含む、方法。
【請求項80】
請求項79に記載の方法(800)であって、前記RRCメッセージは、
DCIフォーマット0_1のメッセージによりスケジューリングされるDGベースのアップリンク送信についてのコードワードの最大数を示すPUSCH-ConfigというIE内のmaxNrofCodeWordsScheduledByDCI-0-1というIE、
DCIフォーマット0_2のメッセージによりスケジューリングされるDGベースのアップリンク送信についてのコードワードの最大数を示すPUSCH-ConfigというIE内のmaxNrofCodeWordsScheduledByDCI-0-2というIE、
前記少なくとも1つのネットワークノード(120)への任意のアップリンク送信についてのコードワードの最大数を示すPUSCH-ConfigというIE内のmaxNrofCodeWordsというIE、
DCIフォーマット0_1のメッセージによりスケジューリングされるDGベースのアップリンク送信及び/又はタイプ2のCGベースのアップリンク送信についてのコードワードの最大数を示すPUSCH-ConfigというIE内のmaxNrofCodeWordsScheduledByDCI-0-1というIE、
DCIフォーマット0_2のメッセージによりスケジューリングされるDGベースのアップリンク送信及び/又はタイプ2のCGベースのアップリンク送信についてのコードワードの最大数を示すPUSCH-ConfigというIE内のmaxNrofCodeWordsScheduledByDCI-0-2というIE、
RRCシグナリングによりスケジューリングされるタイプ1のCGベースのアップリンク送信についてのコードワードの最大数を示すPUSCH-ConfigというIE内のmaxNrofCodeWordsScheduledByRRCというIE、並びに、
CGベースのアップリンク送信についてのコードワードの最大数を示すConfiguredGrantConfigというIE内のmaxNrofCodeWordsというIE、のうちの少なくとも1つを含む、方法。
【請求項81】
請求項63~80のいずれか1項に記載の方法(800)であって、前記アップリンク送信は、前記ネットワークノード(120)を含む複数のネットワークノード(120)を対象とする、方法。
【請求項82】
請求項81に記載の方法(800)であって、前記アップリンク送信は、前記ネットワークノード(120)を対象とする1つ以上の第1送信レイヤ、及び、1つ以上の他のネットワークノード(120)を対象とする1つ以上の第2送信レイヤを少なくとも含む、方法。
【請求項83】
請求項82に記載の方法(800)であって、前記送信レイヤのうちの少なくとも2つは、同一の時間-周波数リソース上で送信される、方法。
【請求項84】
請求項82又は83に記載の方法(800)であって、前記複数のネットワークノード(120)のうちの少なくとも2つについて、前記アップリンク送信は、対応する前記ネットワークノード(120)を対象とする同じか又は異なる数の送信レイヤを含む、方法。
【請求項85】
請求項81~84のいずれか1項に記載の方法(800)であって、前記アップリンク送信は、DGベースのアップリンク送信又はタイプ2のCGベースのアップリンク送信である、方法。
【請求項86】
請求項85に記載の方法(800)であって、前記ネットワークノード(120)により送信され前記アップリンク送信をスケジューリングする1つ以上のDCIメッセージは、前記複数のコードワードのうちの少なくとも1つについて、
MCS、
RV、
当該アップリンク送信がコードブックベースのアップリンク送信である場合の、TPMI及び/又は送信レイヤ数、並びに、
1つ以上のSRI、のうちの少なくとも1つを含む、方法。
【請求項87】
請求項86に記載の方法(800)であって、前記アップリンク送信がコードブックベースのアップリンク送信である場合に、前記1つ以上のDCIメッセージは、前記複数のコードワードのうちの少なくとも1つについて、単一のSRIを含むかSRIを含まず、
前記アップリンク送信が非コードブックベースのアップリンク送信である場合に、前記1つ以上のDCIメッセージは、前記複数のコードワードのうちの少なくとも1つについて、1つ以上のSRIを含む、方法。
【請求項88】
請求項86又は87に記載の方法(800)であって、第1コードワードについて構成される第1SRIは、第1SRSリソースセットからのSRSリソースを示し、
第2コードワードについて構成される第2SRIは、前記第1SRSリソースセットとは異なる第2リソースセットからのSRSリソースを示す、方法。
【請求項89】
請求項63~88のいずれか1項に記載の方法(800)であって、さらに、
前記UE(110)へ、前記複数のコードワードのうちの少なくとも1つが無効化されることを示すメッセージを送信することと、
前記UE(110)と共に、前記少なくとも1つのコードワードを無効化して他のアップリンク送信を実行することと、を含む、方法。
【請求項90】
請求項89に記載の方法(800)であって、前記メッセージは、複数のフィールドを含むDCIメッセージであり、前記複数のフィールドのうちの前記1つ以上の特定の値の組合せが、対応するコードワードが無効化されることを示す、方法。
【請求項91】
請求項63~90のいずれか1項に記載の方法(800)であって、さらに、
前記UE(110)へ、前記複数のコードワードのためのDMRSポートについてのコンフィグレーションを示すメッセージを送信すること、を含む、方法。
【請求項92】
請求項91に記載の方法(800)であって、前記メッセージは、前記複数のコードワードのためのDMRSポートについての前記コンフィグレーションを示すシングルアンテナポートフィールドを含むDCIメッセージである、方法。
【請求項93】
請求項92に記載の方法(800)であって、前記シングルアンテナポートフィールドは、
前記変換プリコーダが無効化される場合において、送信レイヤの数が4以下であるときに、1つ以上の第1アンテナポートテーブルを参照すること、
前記変換プリコーダが無効化される場合において、送信レイヤの前記数が4より大きいときに、前記1つ以上の第1アンテナポートテーブルとは異なる1つ以上の第2アンテナポートテーブルを参照すること、及び、
前記変換プリコーダが有効化される場合に、1つ以上の第3アンテナポートテーブルを参照すること、のうちの少なくとも1つにより符号化される、方法。
【請求項94】
請求項63~93のいずれか1項に記載の方法(800)であって、前記アップリンク送信を実行するステップ(S810)の前に、前記方法(800)は、さらに、
前記UE(110)へ、前記アップリンク送信をスケジューリングするためのDCIメッセージであって前記アップリンク送信において送信されるべきUL-SCHデータが無いことを示す当該DCIメッセージを送信すること、を含み、
前記アップリンク送信を実行するステップ(S810)は、
1つ以上のコードワードへマッピングされる複数のUCIを含む前記アップリンク送信を実行すること、を含む、方法。
【請求項95】
請求項94に記載の方法(800)であって、第1UCIタイプ優先度を有する第1UCIが第1コードワードへマッピングされ、第2UCIタイプ優先度を有する第2UCIが前記第1コードワードと異なる第2コードワードへマッピングされ、
前記第2UCIタイプ優先度は、前記第1UCIタイプ優先度よりも低い、方法。
【請求項96】
請求項95に記載の方法(800)であって、次のリストの順に、列挙したうちの少なくとも2つのUCIタイプ優先度が高いものから低いものへ順序付けられ、当該リストは、
HARQ-ACK、
SR、
より高いCSI優先度を有するCSI、及び、
より低いCSI優先度を有するCSI、である、方法。
【請求項97】
請求項95又は96に記載の方法(800)であって、それぞれ異なるコードワードへマッピングされる複数のUCIを含む前記アップリンク送信を実行するステップは、
前記UE(110)から、前記アップリンク送信を受信することと、
前記アップリンク送信を復号して、前記アップリンク送信の前記複数のコードワードへ1対1でマッピングされる複数のセグメントを判定することと、
前記複数のセグメントから、タイプ優先度の降順又は昇順に順序付けられた前記複数のUCIを決定することと、を含む、方法。
【請求項98】
請求項95~97のいずれか1項に記載の方法(800)であって、前記第1コードワードに関連付けられるTBについて1つ以上の第1送信パラメータが構成され、
前記第2コードワードに関連付けられるTBについて1つ以上の第2送信パラメータが構成され、
前記第1送信パラメータのうちの少なくとも1つは、前記第2送信パラメータのうちの対応する1つの第2の値により達成されるよりも高い信頼性を達成する第1の値を有する、方法。
【請求項99】
請求項98に記載の方法(800)であって、前記1つ以上の送信パラメータは、
MCS、及び、
送信レイヤの数、のうちの少なくとも1つを含む、方法。
【請求項100】
請求項94に記載の方法(800)であって、前記複数のUCIは、前記複数のコードワードのうちで最低のMCSインデックス及び/又は最多の送信レイヤを有する1つへマッピングされる、方法。
【請求項101】
請求項94に記載の方法(800)であって、前記複数のUCIの前記ビットは、少なくとも2つのコードワードにわたって反復される、方法。
【請求項102】
請求項94~101のいずれか1項に記載の方法(800)であって、前記複数のUCIの前記ビットのうちのコードワードへマッピングされる部分は、対応する前記コードワードに関連付けられる送信レイヤの数及び/又はMCSレベルに従ってレートマッチングされる、方法。
【請求項103】
請求項94に記載の方法(800)であって、UCIタイプ優先度及びPHY送信優先度の第1の組合せを有する第1UCIが第1コードワードへマッピングされ、UCIタイプ優先度及びPHY送信優先度の第2の組合せを有する第2UCIが前記第1コードワードと異なる第2コードワードへマッピングされ、UCIタイプ優先度及びPHY送信優先度の前記第2の組合せは、UCIタイプ優先度及びPHY送信優先度の前記第1の組合せと異なる、方法。
【請求項104】
請求項103に記載の方法(800)であって、次のUCIタイプ優先度及びPHY送信優先度の組合せのリストの順に、列挙したうちの少なくとも2つが高いものから低いものへ順序付けられ、当該リストは、
高いPHY送信優先度を有するHARQ-ACK、
高いPHY送信優先度を有するSR、
より高いCSI優先度及び高いPHY送信優先度を有するCSI、
より低いCSI優先度及び高いPHY送信優先度を有するCSI、
低いPHY送信優先度を有するHARQ-ACK、
低いPHY送信優先度を有するSR、
より高いCSI優先度及び低いPHY送信優先度を有するCSI、及び、
より低いCSI優先度及び低いPHY送信優先度を有するCSI、である、方法。
【請求項105】
請求項103に記載の方法(800)であって、次のUCIタイプ優先度及びPHY送信優先度の組合せの通り、列挙したうちの少なくとも2つが高いものから低いものへ順序付けられ、即ち、
高いPHY送信優先度を有するHARQ-ACK、
高いPHY送信優先度を有するSR、
低いPHY送信優先度を有するHARQ-ACK、
低いPHY送信優先度を有するSR、
より高いCSI優先度及び高いPHY送信優先度を有するCSI、
より低いCSI優先度及び高いPHY送信優先度を有するCSI、
より高いCSI優先度及び低いPHY送信優先度を有するCSI、及び、
より低いCSI優先度及び低いPHY送信優先度を有するCSI、である、方法。
【請求項106】
請求項63~93のいずれか1項に記載の方法(800)であって、前記アップリンク送信を実行するステップ(S810)の前に、前記方法(800)は、さらに、
前記複数のコードワードに関連付けられる複数のTBについての優先度を判定することと、
前記UE(110)へ、前記複数のTBについて判定した前記優先度に少なくとも部分的に基づいて、前記アップリンク送信をスケジューリングするためのメッセージであって前記アップリンク送信においてUL-SCHデータが送信されるべきであることを示す当該メッセージを送信することと、を含む、方法。
【請求項107】
請求項106に記載の方法(800)であって、前記複数のTBについての前記優先度は、
受信される前記メッセージ内の優先度インジケータフィールド、
受信される前記メッセージ内のCW優先度フィールド、
相対的なMCSインデックス値、
相対的な送信レイヤの数、及び、
相対的なTBのサイズ、のうちの少なくとも1つに基づいて判定される、方法。
【請求項108】
請求項106に記載の方法(800)であって、複数のTBについての前記優先度は、
前記アップリンク送信と多重化されるべきUCIのUCIタイプ優先度、
前記アップリンク送信と多重化されるべきUCIのPHY送信優先度、
前記複数のコードワードについての相対的なコードワード優先度、及び、
前記アップリンク送信のPHY送信優先度、のうちの少なくとも1つに基づいて判定される、方法。
【請求項109】
請求項108に記載の方法(800)であって、前記アップリンク送信の前記PHY送信優先度は、受信される前記メッセージがDCIメッセージである場合に、受信される前記メッセージ内の優先度インジケータフィールドにより決定され、又は、
前記アップリンク送信の前記PHY送信優先度は、受信される前記メッセージがRRCメッセージである場合に、受信される前記メッセージ内の"phy-PriorityIndex"フィールドにより決定される、方法。
【請求項110】
請求項108又は109に記載の方法(800)であって、高いPHY送信優先度を有する第1UCIは、高いコードワード優先度を有するコードワードと多重化され、低いPHY送信優先度を有する第2UCIは、低いコードワード優先度を有する他のコードワードと多重化される、方法。
【請求項111】
請求項108又は109に記載の方法(800)であって、UCIのうちの少なくとも1つは、予め決定され又は構成されるコードワード優先度を有するコードワードと多重化される、方法。
【請求項112】
請求項108又は109に記載の方法(800)であって、高い全体優先度を有する第1UCIが第1コードワードと多重化され、低い全体優先度を有する第2UCIが前記第1コードワードよりも低いコードワード優先度を有する第2コードワードと多重化され、
UCIについての全体優先度は、
当該UCIについてのPHY送信優先度、及び、
当該UCIについてのUCIタイプ優先度、のうちの少なくとも1つに基づいて決定される、方法。
【請求項113】
請求項108又は109に記載の方法(800)であって、前記アップリンク送信の前記PHY送信優先度よりも低い全体優先度を有するUCIを、前記アップリンク送信と多重化することは許容されない、方法。
【請求項114】
請求項113に記載の方法(800)であって、第1PHY送信優先度を有する第1UCIは、高いコードワード優先度を有する第1コードワードと多重化され、前記第1PHY送信優先度よりも低い第2PHY送信優先度を有する第2UCIは、低いコードワード優先度を有する第2コードワードと多重化される、方法。
【請求項115】
請求項63~93のいずれか1項に記載の方法(800)であって、前記アップリンク送信を実行するステップ(S810)の前に、前記方法(800)は、さらに、
前記UE(110)へ、UCIのどのタイプ又はどの部分がどのコードワードと多重化されるべきかを示すメッセージを送信すること、を含む、方法。
【請求項116】
請求項63~93のいずれか1項に記載の方法(800)であって、UCIのどのタイプ又はどの部分がどのコードワードと多重化されるべきかが、予め決定されている、方法。
【請求項117】
請求項115又は116に記載の方法(800)であって、HARQ-ACK及びSRは第1コードワードと多重化されるものとされ、及び/又は、CSIが第2コードワードと多重化されるものとされる、方法。
【請求項118】
請求項63~117のいずれか1項に記載の方法(800)であって、前記アップリンク送信は、反復タイプA又は反復タイプBと共に実行される、方法。
【請求項119】
請求項118に記載の方法(800)であって、前記アップリンク送信は、
反復間FH、
スロット内FH、及び、
スロット間FH、のうちの少なくとも1つと共に実行される、方法。
【請求項120】
請求項118又は119に記載の方法(800)であって、前記アップリンク送信の反復のうちの少なくとも1つが前記複数のコードワードを搬送する、方法。
【請求項121】
請求項118又は119に記載の方法(800)であって、前記アップリンク送信の第1の反復が前記複数のコードワードの全セットを搬送し、前記アップリンク送信の第2の反復が前記複数のコードワードのサブセットを搬送する、方法。
【請求項122】
請求項63~121のいずれか1項に記載の方法(800)であって、前記アップリンク送信は、PUSCH送信である、方法。
【請求項123】
請求項63~122のいずれか1項に記載の方法(800)であって、前記ネットワークノード(120)は、TRPである、方法。
【請求項124】
ネットワークノード(120,900,1100)であって、
プロセッサ(906)と、
前記プロセッサ(906)により実行された場合に、前記プロセッサ(906)に、請求項63~123のいずれか1項に記載の方法(800)を行わせる命令群、を記憶するメモリ(908)と、を備えるネットワークノード(120,900,1100)。
【請求項125】
少なくとも1つのプロセッサ(906)により実行された場合に、前記少なくとも1つのプロセッサ(906)に、請求項1~61及び63~123のいずれか1項に記載の方法(700,800)を遂行させる命令群、を含むコンピュータプログラム(910)。
【請求項126】
請求項125に記載のコンピュータプログラム(910)を含む担体(908)であって、電子信号、光信号、無線信号、又はコンピュータ読取可能な記憶媒体のうちの1つである、担体(908)。
【請求項127】
通信システム(3210)であって、
請求項62に記載の少なくとも1つのUE(110,3291,3292)と、
請求項124に記載の1つ以上のネットワークノード(120,3212a,3212b,3212c)と、を含む通信システム(3210)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願への相互参照]
本出願は、"複数のコードワードでのアップリンク送信"というタイトルで2021年8月23日に出願されたPCT国際出願第PCT/CN2021/114080号の優先権を主張し、それは参照により全体としてここに取り入れられる。
【0002】
本開示は、通信の分野に関連し、とりわけ、複数のコードワードでのアップリンク送信のためのユーザ機器(UE)、ネットワークノード、及び方法に関連する。
【背景技術】
【0003】
電子及び通信技術の発展に伴い、携帯電話、スマートフォン、ラップトップ、タブレット、車載デバイスといったモバイルデバイスが、我々の日常生活の重要な部分となっている。多数のモバイルデバイスをサポートするために、第5世代(5G)新無線(NR)RANといった高効率の無線アクセスネットワーク(RAN)が求められることになる。
【0004】
5G NR RANをまたいでデータを搬送できるようにするために、データ及び情報は、ある数のデータチャネルへ編成される。データを多様なチャネルへ編成することにより、5G通信システムは、データ転送を整然としたやり方で管理することができ、どういったデータが到来しているのかをシステムは理解することができ、よって、データを所要のやり方で処理することができる。転送される必要のあるデータには多くの種類があり、当然にユーザデータは転送される必要があるが、無線通信リンクを管理するための制御データに加え、同期やアクセスなどを提供するためのデータも同様である。これら機能の全ては不可欠であって、RAN上でのデータの転送を要する。
【0005】
5G NR RAN上で送信されるべきデータをグループ分けするために、データは非常に論理的な手法で編成される。無線通信リンク上で送信されるデータについて、多くの異なる機能が存在するため、それらは、明瞭にマーク付けされる必要があり、定義された位置及びフォーマットを有する。これが確実になされるように、いくつもの異なる形式のデータ"チャネル"が使用される。より上位レベルのものは、最終的に物理レベルへ達するまで他のものへ"マッピング"され又は収容され、チャネルはより上位のレベルのチャネルからのデータを収容する。
【0006】
このようにして、プロトコルスタックの上位レベルから物理レイヤに至るまで、データの論理的且つ管理可能なフローが存在する。
【0007】
5G RANについて使用されるデータチャネルには3つの主なタイプが存在し、それに従って次のように階層が与えられる。
【0008】
-論理チャネル:論理チャネルは、制御チャネル及びトラフィックチャネルという2つの集合のうちの1つであり得る:
・制御チャネル:制御チャネルは、制御プレーンからのデータの転送のために使用される
・トラフィックチャネル:トラフィック論理チャネルは、ユーザプレーンデータの転送のために使用される
【0009】
-トランスポートチャネル:物理レイヤによりトランスポートされるべき論理データと、無線インタフェース上のそのチャネルとの多重化である。
【0010】
-物理チャネル:物理チャネルは、無線アクセスネットワーク/5G無線周波数(RF)信号上でのデータの実際の送信に最も近いものである。これらは、無線インタフェース上でデータを搬送するために使用される。
【0011】
物理チャネルには、多くの場合、特定のサービスを提供するためにより上位のレベルのチャネルがマッピングされる。追加的に、物理チャネルは、ペイロードデータを搬送し、又は、変調法、リファレンス信号の多重化、送信電力、RFリソースなどのような、固有のデータ送信特性の詳細を搬送する。
【0012】
5Gの物理チャネルは、実際の無線インタフェース上で情報をトランスポートするために使用される。それらにはトランスポートチャネルがマッピングされるが、それらはUEと基地局(BS)との間で無線通信リンクの維持及び最適化のために要する多様な物理レイヤデータをも含む。
【0013】
アップリンク及びダウンリンクの各々について、3つの物理チャネルが存在する:ダウンリンクについて、物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)、及び物理ブロードキャストチャネル(PBCH)、並びに、アップリンクについて、物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)、及び物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)である。
【発明の概要】
【0014】
本開示の第1の観点によれば、複数のコードワードでのアップリンク送信のためのUEにおける方法が提供される。上記方法は、1つ以上のネットワークノードと共に複数のコードワードでのアップリンク送信を実行すること、を含む。
【0015】
いくつかの実施形態において、上記アップリンク送信を実行するステップの前に、上記方法は、さらに、上記1つ以上のネットワークノードのうちの少なくとも1つへ、上記UEにより複数のコードワードでのアップリンク送信がサポートされているか否かを示すメッセージを送信すること、を含む。いくつかの実施形態において、上記メッセージは、上記UEにより構成グラント(CG)ベースの複数のコードワードでのアップリンク送信がサポートされているか否か、上記UEによりタイプ1のCGベースの複数のコードワードでのアップリンク送信がサポートされているか否か、上記UEによりタイプ2のCGベースの複数のコードワードでのアップリンク送信がサポートされているか否か、及び、上記UEにより動的グラント(DG)ベースの複数のコードワードでのアップリンク送信がサポートされているか否か、のうちの少なくとも1つを示す。いくつかの実施形態において、上記メッセージは、上記UEによりDGベースの複数のコードワードでのアップリンク送信がサポートされているか否かのみを示す。いくつかの実施形態において、上記メッセージを送信するステップの後に、上記方法は、さらに、上記少なくとも1つのネットワークノードから、上記UEによりそのアップリンク送信のために使用されるものとされるのが単一のコードワードか又は複数のコードワードかを示すコンフィグレーションを受信すること、を含む。いくつかの実施形態において、上記コンフィグレーションは、UE固有の無線リソース制御(RRC)シグナリングを介して受信される。
【0016】
いくつかの実施形態において、上記アップリンク送信がタイプ2のCGベースのアップリンク送信又はDGベースのアップリンク送信である場合において、上記アップリンク送信を実行するステップの前に、上記方法は、さらに、上記ネットワークノードのうちの少なくとも1つから、上記アップリンク送信をスケジューリングするための少なくとも1つのダウンリンク制御情報(DCI)メッセージを受信すること、を含む。いくつかの実施形態において、上記複数のコードワードのうちの少なくとも1つについて、上記DCIメッセージは、-変調符号化方式(MCS)、-新規データインジケータ(NDI)、及び、-冗長性バージョン(RV)、のうちの少なくとも1つについての少なくとも1つのフィールドを含む。いくつかの実施形態において、上記DCIメッセージは、レガシーのDCIフォーマットのDCIメッセージである。いくつかの実施形態において、上記DCIメッセージは、DCIフォーマット0_0、0_1又は0_2のメッセージである。いくつかの実施形態において、上記DCIメッセージは、レガシーのDCIフォーマットのDCIメッセージではない。いくつかの実施形態において、上記ネットワークノードのうちの少なくとも1つから上記アップリンク送信をスケジューリングするためのDCIメッセージを受信するステップは、上記ネットワークノードのうちの少なくとも1つから、上記アップリンク送信を結合的にスケジューリングするための複数のDCIメッセージを受信すること、を含む。いくつかの実施形態において、上記複数のDCIメッセージは、上記複数のコードワードの第1部についての1つ以上のパラメータをスケジューリングする第1DCIメッセージ、及び上記複数のコードワードの第2部についての1つ以上のパラメータをスケジューリングする第2DCIメッセージを少なくとも含む。
【0017】
いくつかの実施形態において、上記アップリンク送信がタイプ1のCGベースのアップリンク送信である場合において、上記アップリンク送信を実行するステップの前に、上記方法は、さらに、上記ネットワークノードのうちの少なくとも1つから、上記アップリンク送信をスケジューリングするRRCメッセージを受信すること、を含む。いくつかの実施形態において、上記複数のコードワードのうちの少なくとも1つについて、上記RRCメッセージは、-MCSインデックス、-MCSテーブル、-プリコーディングのための情報及びレイヤ数、並びに、-サウンディングリファレンス信号(SRS)リソースインジケータ(SRI)、のうちの少なくとも1つについての少なくとも1つのフィールドを含む。いくつかの実施形態において、上記RRCメッセージは、ConfiguredGrantConfig情報エレメントを含み、当該情報エレメントは、-コードワードについてプリコーディングのための情報及びレイヤ数を構成するためのprecodingAndNumberOfLayers2ndTBというIE、-上記コードワードについて上記SRIを構成するためのsrs-ResourceIndicator2ndTBというIE、並びに、-上記コードワードについて変調次数、目標コードレート及び/又はトランスポートブロック(TB)サイズを構成するためのmcsAndTBS2ndTBというIE、のうちの少なくとも1つを含む。
【0018】
いくつかの実施形態において、上記アップリンク送信を実行するステップの前に、上記方法は、さらに、上記ネットワークノードのうちの少なくとも1つから、上記アップリンク送信についてのコードワードの最大数を示すRRCメッセージを受信すること、を含む。いくつかの実施形態において、上記RRCメッセージは、-DCIフォーマット0_1のメッセージによりスケジューリングされるDGベースのアップリンク送信についてのコードワードの最大数を示すPUSCH-ConfigというIE内のmaxNrofCodeWordsScheduledByDCI-0-1というIE、-DCIフォーマット0_2のメッセージによりスケジューリングされるDGベースのアップリンク送信についてのコードワードの最大数を示すPUSCH-ConfigというIE内のmaxNrofCodeWordsScheduledByDCI-0-2というIE、-上記少なくとも1つのネットワークノードへの任意のアップリンク送信についてのコードワードの最大数を示すPUSCH-ConfigというIE内のmaxNrofCodeWordsというIE、-DCIフォーマット0_1のメッセージによりスケジューリングされるDGベースのアップリンク送信及び/又はタイプ2のCGベースのアップリンク送信についてのコードワードの最大数を示すPUSCH-ConfigというIE内のmaxNrofCodeWordsScheduledByDCI-0-1というIE、-DCIフォーマット0_2のメッセージによりスケジューリングされるDGベースのアップリンク送信及び/又はタイプ2のCGベースのアップリンク送信についてのコードワードの最大数を示すPUSCH-ConfigというIE内のmaxNrofCodeWordsScheduledByDCI-0-2というIE、-RRCシグナリングによりスケジューリングされるタイプ1のCGベースのアップリンク送信についてのコードワードの最大数を示すPUSCH-ConfigというIE内のmaxNrofCodeWordsScheduledByRRCというIE、並びに、-CGベースのアップリンク送信についてのコードワードの最大数を示すConfiguredGrantConfigというIE内のmaxNrofCodeWordsというIE、のうちの少なくとも1つを含む。
【0019】
いくつかの実施形態において、上記アップリンク送信は、上記ネットワークノードのうちの2つ以上を対象とする。いくつかの実施形態において、上記アップリンク送信は、上記2つ以上のネットワークノードのうちの第1ノードを対象とする1つ以上の第1送信レイヤ、及び、上記2つ以上のネットワークノードのうちの第2ノードを対象とする1つ以上の第2送信レイヤを少なくとも含む。いくつかの実施形態において、上記送信レイヤのうちの少なくとも2つは、同一の時間-周波数リソース上で送信される。いくつかの実施形態において、全ての上記送信レイヤが、同一の時間-周波数リソース上で送信される。いくつかの実施形態において、上記2つ以上のネットワークノードのうちの少なくとも2つについて、上記アップリンク送信は、対応する上記ネットワークノードを対象とする同じか又は異なる数の送信レイヤを含む。いくつかの実施形態において、上記2つ以上のネットワークノードのうちの少なくとも2つについて、上記アップリンク送信は、対応する上記ネットワークノードを対象とする同じか又は異なる数の送信レイヤを含む。いくつかの実施形態において、上記アップリンク送信は、DGベースのアップリンク送信又はタイプ2のCGベースのアップリンク送信である。いくつかの実施形態において、上記UEにより受信され上記アップリンク送信をスケジューリングする1つ以上のDCIメッセージは、上記複数のコードワードのうちの少なくとも1つについて、-MCS、-RV、-当該アップリンク送信がコードブックベースのアップリンク送信である場合の、送信プリコーディング行列インジケータ(TPMI)及び/又は送信レイヤ数、並びに、-1つ以上のSRI、のうちの少なくとも1つを含む。いくつかの実施形態において、上記UEにより受信され上記アップリンク送信をスケジューリングする1つ以上のDCIメッセージは、上記複数のコードワードのうちの各々について、-MCS、-RV、-当該アップリンク送信がコードブックベースのアップリンク送信である場合の、TPMI及び/又は送信レイヤ数、並びに、-1つ以上のSRI、のうちの少なくとも1つを含む。いくつかの実施形態において、上記アップリンク送信がコードブックベースのアップリンク送信である場合に、上記1つ以上のDCIメッセージは、上記複数のコードワードのうちの少なくとも1つについて、単一のSRIを含むかSRIを含まず、上記アップリンク送信が非コードブックベースのアップリンク送信である場合に、上記1つ以上のDCIメッセージは、上記複数のコードワードのうちの少なくとも1つについて、1つ以上のSRIを含む。いくつかの実施形態において、上記アップリンク送信がコードブックベースのアップリンク送信である場合に、上記1つ以上のDCIメッセージは、上記複数のコードワードのうちの各々について、単一のSRIを含むかSRIを含まず、上記アップリンク送信が非コードブックベースのアップリンク送信である場合に、上記1つ以上のDCIメッセージは、上記複数のコードワードのうちの各々について、1つ以上のSRIを含む。いくつかの実施形態において、第1コードワードについて構成される第1SRIは、第1SRSリソースセットからのSRSリソースを示し、第2コードワードについて構成される第2SRIは、上記第1SRSリソースセットとは異なる第2リソースセットからのSRSリソースを示す。
【0020】
いくつかの実施形態において、上記方法は、さらに、ネットワークノードから、上記複数のコードワードのうちの少なくとも1つが無効化されることを示すメッセージを受信することと、上記ネットワークノードと共に、上記少なくとも1つのコードワードを無効化して他のアップリンク送信を実行することと、を含む。いくつかの実施形態において、上記メッセージは、複数のフィールドを含むDCIメッセージであり、上記複数のフィールドのうちの上記1つ以上の特定の値の組合せが、対応するコードワードが無効化されることを示す。
【0021】
いくつかの実施形態において、上記方法は、さらに、上記ネットワークノードのうちの少なくとも1つから、上記複数のコードワードのための復調リファレンス信号(DMRS)ポートについてのコンフィグレーションを示すメッセージを受信すること、を含む。いくつかの実施形態において、上記メッセージは、上記複数のコードワードのためのDMRSポートについての上記コンフィグレーションを示すシングルアンテナポートフィールドを含むDCIメッセージである。いくつかの実施形態において、上記シングルアンテナポートフィールドは、-上記変換プリコーダが無効化される場合において、送信レイヤの数が4以下であるときに、1つ以上の第1アンテナポートテーブルを参照すること、-上記変換プリコーダが無効化される場合において、送信レイヤの上記数が4より大きいときに、上記1つ以上の第1アンテナポートテーブルとは異なる1つ以上の第2アンテナポートテーブルを参照すること、及び、-上記変換プリコーダが有効化される場合に、1つ以上の第3アンテナポートテーブルを参照すること、のうちの少なくとも1つにより復号される。いくつかの実施形態において、上記シングルアンテナポートフィールドは、次の通り復号される:-上記変換プリコーダが無効化される場合において、送信レイヤの数が4以下であるときに、1つ以上の第1アンテナポートテーブルを参照し、-上記変換プリコーダが無効化される場合において、送信レイヤの上記数が4より大きいときに、上記1つ以上の第1アンテナポートテーブルとは異なる1つ以上の第2アンテナポートテーブルを参照し、-上記変換プリコーダが有効化される場合に、1つ以上の第3アンテナポートテーブルを参照する。
【0022】
いくつかの実施形態において、上記アップリンク送信を実行するステップの前に、上記方法は、さらに、上記ネットワークノードのうちの少なくとも1つから、上記アップリンク送信をスケジューリングするためのDCIメッセージであって上記アップリンク送信において送信されるべきアップリンク共有チャネル(UL-SCH)データが無いことを示す当該DCIメッセージを受信すること、を含み、上記アップリンク送信を実行するステップは、1つ以上のコードワードへマッピングされる複数のアップリンク制御情報(UCI)を含む上記アップリンク送信を実行すること、を含む。
【0023】
いくつかの実施形態において、第1UCIタイプ優先度を有する第1UCIが第1コードワードへマッピングされ、第2UCIタイプ優先度を有する第2UCIが上記第1コードワードと異なる第2コードワードへマッピングされ、上記第2UCIタイプ優先度は、上記第1UCIタイプ優先度よりも低い。いくつかの実施形態において、上記複数のUCIの各々は、複数のUCIタイプ優先度のうちの1つを有し、第1UCIタイプ優先度を有する第1UCIが第1コードワードへマッピングされ、第1UCIタイプ優先度よりも低い第2UCIタイプ優先度を有する第2UCIが上記第1コードワードと異なる第2コードワードへマッピングされる。いくつかの実施形態において、次のリストの順に、列挙したうちの少なくとも2つのUCIタイプ優先度が高いものから低いものへ順序付けられ、当該リストは、ハイブリッド自動再送要求-確認応答(HARQ-ACK)、スケジューリング要求(SR)、より高いCSI優先度を有するチャネル状態情報(CSI)、及び、より低いCSI優先度を有するCSI、である。いくつかの実施形態において、UCIタイプ優先度は、次のように高いものから低いものへ順序付けられる:HARQ-ACK、SR、より高いCSI優先度を有するCSI、及び、より低いCSI優先度を有するCSI。いくつかの実施形態において、それぞれ異なるコードワードへマッピングされる複数のUCIを含む上記アップリンク送信を実行するステップは、上記複数のUCIをそれらのタイプ優先度の降順又は昇順で連結することにより、ビットシーケンスを構築することと、上記複数のコードワードへ複数のセグメントが1対1でマッピングされるように、上記ビットシーケンスを上記複数のセグメントへ区分することと、を含む。いくつかの実施形態において、上記第1コードワードに関連付けられるTBについて1つ以上の第1送信パラメータが構成され、上記第2コードワードに関連付けられるTBについて1つ以上の第2送信パラメータが構成され、上記第1送信パラメータのうちの少なくとも1つは、上記第2送信パラメータのうちの対応する1つの第2の値により達成されるよりも高い信頼性を達成する第1の値を有する。いくつかの実施形態において、上記1つ以上の送信パラメータは、-MCS、及び、-送信レイヤの数、のうちの少なくとも1つを含む。
【0024】
いくつかの実施形態において、上記複数のUCIは、上記複数のコードワードのうちで最低のMCSインデックス及び/又は最多の送信レイヤを有する1つへマッピングされる。いくつかの実施形態において、上記複数のUCIの上記ビットは、少なくとも2つのコードワードにわたって反復される。いくつかの実施形態において、上記複数のUCIの上記ビットは、全てのコードワードにわたって反復される。いくつかの実施形態において、上記複数のUCIの上記ビットのうちのコードワードへマッピングされる部分は、対応する上記コードワードに関連付けられる送信レイヤの数及び/又はMCSレベルに従ってレートマッチングされる。いくつかの実施形態において、UCIタイプ優先度及びPHY送信優先度の第1の組合せを有する第1UCIが第1コードワードへマッピングされ、UCIタイプ優先度及びPHY送信優先度の第2の組合せを有する第2UCIが上記第1コードワードと異なる第2コードワードへマッピングされ、UCIタイプ優先度及びPHY送信優先度の上記第2の組合せは、UCIタイプ優先度及びPHY送信優先度の上記第1の組合せと異なる。いくつかの実施形態において、上記複数のUCIの各々は、複数のUCIタイプ優先度のうちの1つ及び複数の物理レイヤ(PHY)送信優先度のうちの1つを有し、UCIタイプ優先度及びPHY送信優先度の第1の組合せを有する第1UCIが第1コードワードへマッピングされ、上記第1の組合せと異なる、UCIタイプ優先度及びPHY送信優先度の第2の組合せを有する第2UCIが上記第1コードワードと異なる第2コードワードへマッピングされる。いくつかの実施形態において、次のUCIタイプ優先度及びPHY送信優先度の組合せのリストの順に、列挙したうちの少なくとも2つが高いものから低いものへ順序付けられ、当該リストは:-高いPHY送信優先度を有するHARQ-ACK、-高いPHY送信優先度を有するSR、-より高いCSI優先度及び高いPHY送信優先度を有するCSI、-より低いCSI優先度及び高いPHY送信優先度を有するCSI、-低いPHY送信優先度を有するHARQ-ACK、-低いPHY送信優先度を有するSR、-より高いCSI優先度及び低いPHY送信優先度を有するCSI、及び、-より低いCSI優先度及び低いPHY送信優先度を有するCSI、である。いくつかの実施形態において、UCIタイプ優先度及びPHY送信優先度の組合せが、次の通り、高いものから低いものへ順序付けられる:-高いPHY送信優先度を有するHARQ-ACK、-高いPHY送信優先度を有するSR、-より高いCSI優先度及び高いPHY送信優先度を有するCSI、-より低いCSI優先度及び高いPHY送信優先度を有するCSI、-低いPHY送信優先度を有するHARQ-ACK、-低いPHY送信優先度を有するSR、-より高いCSI優先度及び低いPHY送信優先度を有するCSI、及び、-より低いCSI優先度及び低いPHY送信優先度を有するCSI。いくつかの実施形態において、次のUCIタイプ優先度及びPHY送信優先度の組合せのリストの順に、列挙したうちの少なくとも2つが高いものから低いものへ順序付けられ、当該リストは:-高いPHY送信優先度を有するHARQ-ACK、-高いPHY送信優先度を有するSR、-低いPHY送信優先度を有するHARQ-ACK、-低いPHY送信優先度を有するSR、-より高いCSI優先度及び高いPHY送信優先度を有するCSI、-より低いCSI優先度及び高いPHY送信優先度を有するCSI、-より高いCSI優先度及び低いPHY送信優先度を有するCSI、及び、-より低いCSI優先度及び低いPHY送信優先度を有するCSI、である。いくつかの実施形態において、UCIタイプ優先度及びPHY送信優先度の組合せが、次の通り、高いものから低いものへ順序付けられる:-高いPHY送信優先度を有するHARQ-ACK、-高いPHY送信優先度を有するSR、-低いPHY送信優先度を有するHARQ-ACK、-低いPHY送信優先度を有するSR、-より高いCSI優先度及び高いPHY送信優先度を有するCSI、-より低いCSI優先度及び高いPHY送信優先度を有するCSI、-より高いCSI優先度及び低いPHY送信優先度を有するCSI、及び、-より低いCSI優先度及び低いPHY送信優先度を有するCSI。
【0025】
いくつかの実施形態において、上記アップリンク送信を実行するステップの前に、上記方法は、さらに、上記ネットワークノードのうちの少なくとも1つから、上記アップリンク送信をスケジューリングするためのメッセージであって上記アップリンク送信においてUL-SCHデータが送信されるべきであることを示す当該メッセージを受信することと、受信される上記メッセージに少なくとも部分的に基づいて、上記複数のコードワードに関連付けられる複数のTBについての優先度を判定することと、を含む。いくつかの実施形態において、複数のTBについての上記優先度は、-受信される上記メッセージ内の優先度インジケータフィールド、-受信される上記メッセージ内のコードワード(CW)優先度フィールド、-相対的なMCSインデックス値、-相対的な送信レイヤの数、及び、-相対的なTBのサイズ、のうちの少なくとも1つに基づいて判定される。いくつかの実施形態において、複数のTBについての上記優先度は、-上記アップリンク送信と多重化されるべきUCIのUCIタイプ優先度、-上記アップリンク送信と多重化されるべきUCIのPHY送信優先度、-上記複数のコードワードについての相対的なコードワード優先度、及び、-上記アップリンク送信のPHY送信優先度、のうちの少なくとも1つに基づいて判定される。いくつかの実施形態において、上記アップリンク送信の上記PHY送信優先度は、受信される上記メッセージがDCIメッセージである場合に、受信される上記メッセージ内の優先度インジケータフィールドにより決定され、又は、上記アップリンク送信の上記PHY送信優先度は、受信される上記メッセージがRRCメッセージである場合に、受信される上記メッセージ内の"phy-PriorityIndex"フィールドにより決定される。
【0026】
いくつかの実施形態において、高いPHY送信優先度を有する第1UCIは、高いコードワード優先度を有するコードワードと多重化され、低いPHY送信優先度を有する第2UCIは、低いコードワード優先度を有する他のコードワードと多重化される。いくつかの実施形態において、UCIのうちの少なくとも1つは、予め決定され又は構成されるコードワード優先度を有するコードワードと多重化される。いくつかの実施形態において、全てのUCIが、予め決定され又は構成されるコードワード優先度を有するコードワードと多重化される。いくつかの実施形態において、高い全体優先度を有する第1UCIが第1コードワードと多重化され、低い全体優先度を有する第2UCIが上記第1コードワードよりも低いコードワード優先度を有する第2コードワードと多重化される。UCIについての全体優先度は、-当該UCIについてのPHY送信優先度、及び、-当該UCIについてのUCIタイプ優先度、のうちの少なくとも1つに基づいて決定される。いくつかの実施形態において、上記アップリンク送信の上記PHY送信優先度よりも低い全体優先度を有するUCIを、上記アップリンク送信と多重化することは許容されない。いくつかの実施形態において、第1PHY送信優先度を有する第1UCIは、高いコードワード優先度を有する第1コードワードと多重化され、上記第1PHY送信優先度よりも低い第2PHY送信優先度を有する第2UCIは、低いコードワード優先度を有する第2コードワードと多重化される。
【0027】
いくつかの実施形態において、上記アップリンク送信を実行するステップの前に、上記方法は、さらに、上記ネットワークノードのうちの少なくとも1つから、UCIのどのタイプ又はどの部分がどのコードワードと多重化されるべきかを示すメッセージを受信すること、を含む。いくつかの実施形態において、UCIのどのタイプ又はどの部分がどのコードワードと多重化されるべきかが、予め決定されている。いくつかの実施形態において、HARQ-ACK及びSRは第1コードワードと多重化されるものとされ、及び/又は、CSIが第2コードワードと多重化されるものとされる。いくつかの実施形態において、上記アップリンク送信は、反復タイプA又は反復タイプBと共に実行される。いくつかの実施形態において、上記アップリンク送信は、-反復間周波数ホッピング(FH)、-スロット内FH、及び、-スロット間FH、のうちの少なくとも1つと共に実行される。いくつかの実施形態において、上記アップリンク送信は、-反復間周波数ホッピング(FH)、-スロット内FH、及び、-スロット間FH、のうちの少なくとも1つと共に実行される。いくつかの実施形態において、上記アップリンク送信の反復のうちの少なくとも1つが上記複数のコードワードを搬送する。いくつかの実施形態において、上記アップリンク送信の各反復が上記複数のコードワードを搬送する。いくつかの実施形態において、上記アップリンク送信の第1の反復が上記複数のコードワードの全セットを搬送し、上記アップリンク送信の第2の反復が上記複数のコードワードのサブセットを搬送する。いくつかの実施形態において、上記アップリンク送信の第1の反復が上記複数のコードワードの全セットを搬送し、上記アップリンク送信の第2の反復が上記複数のコードワードの真部分集合であるサブセットを搬送する。いくつかの実施形態において、上記アップリンク送信は、PUSCH送信である。いくつかの実施形態において、上記ネットワークノードは、送受信ポイント(TRP)である。
【0028】
本開示の第2の観点によれば、UEが提供される。上記UEは、プロセッサと、上記プロセッサにより実行された場合に、上記プロセッサに、第1の観点のいずれかの方法を行わせる命令群、を記憶するメモリと、を備える。
【0029】
本開示の第3の観点によれば、UEが提供される。上記UEは、1つ以上のネットワークノードと共に複数のコードワードでのアップリンク送信を実行するためのアップリンク送信モジュールを備える。
【0030】
本開示の第4の観点によれば、UEからの複数のコードワードでのアップリンク送信のためのネットワークノードにおける方法が提供される。上記方法は、上記UEと共に複数のコードワードでのアップリンク送信を実行すること、を含む。
【0031】
いくつかの実施形態において、上記アップリンク送信を実行するステップの前に、上記方法は、さらに、上記UEから、上記UEにより複数のコードワードでのアップリンク送信がサポートされているか否かを示すメッセージを受信すること、を含む。いくつかの実施形態において、上記メッセージは、上記UEによりCGベースの複数のコードワードでのアップリンク送信がサポートされているか否か、上記UEによりタイプ1のCGベースの複数のコードワードでのアップリンク送信がサポートされているか否か、上記UEによりタイプ2のCGベースの複数のコードワードでのアップリンク送信がサポートされているか否か、及び、上記UEによりDGベースの複数のコードワードでのアップリンク送信がサポートされているか否か、のうちの少なくとも1つを示す。いくつかの実施形態において、上記メッセージは、上記UEによりDGベースの複数のコードワードでのアップリンク送信がサポートされているか否かのみを示す。いくつかの実施形態において、上記メッセージを受信するステップの後に、上記方法は、さらに、上記UEへ、上記UEによりそのアップリンク送信のために使用されるものとされるのが単一のコードワードか又は複数のコードワードかを示すコンフィグレーションを送信すること、を含む。いくつかの実施形態において、上記コンフィグレーションは、UE固有のRRCシグナリングを介して送信される。
【0032】
いくつかの実施形態において、上記アップリンク送信がタイプ2のCGベースのアップリンク送信又はDGベースのアップリンク送信である場合において、上記アップリンク送信を実行するステップの前に、上記方法は、さらに、上記UEへ、上記アップリンク送信をスケジューリングするための少なくとも1つのDCIメッセージを送信すること、を含む。いくつかの実施形態において、上記複数のコードワードのうちの少なくとも1つについて、上記DCIメッセージは、-MCS、-NDI、及び、-RV、のうちの少なくとも1つについての少なくとも1つのフィールドを含む。いくつかの実施形態において、上記DCIメッセージは、レガシーのDCIフォーマットのDCIメッセージである。いくつかの実施形態において、上記DCIメッセージは、DCIフォーマット0_0、0_1又は0_2のメッセージである。いくつかの実施形態において、上記DCIメッセージは、レガシーのDCIフォーマットのDCIメッセージではない。いくつかの実施形態において、上記UEへ上記アップリンク送信をスケジューリングするためのDCIメッセージを送信するステップは、上記UEへ上記アップリンク送信の少なくとも一部をスケジューリングするための上記DCIメッセージを送信すること、を含む。いくつかの実施形態において、上記複数のDCIメッセージは、上記複数のコードワードの第1部についての1つ以上のパラメータをスケジューリングする第1DCIメッセージ、及び上記複数のコードワードの第2部についての1つ以上のパラメータをスケジューリングする第2DCIメッセージを少なくとも含む。いくつかの実施形態において、上記アップリンク送信がタイプ1のCGベースのアップリンク送信である場合において、上記アップリンク送信を実行するステップの前に、上記方法は、さらに、上記UEへ、上記アップリンク送信をスケジューリングするRRCメッセージを送信すること、を含む。いくつかの実施形態において、上記複数のコードワードのうちの少なくとも1つについて、上記RRCメッセージは、-MCSインデックス、-MCSテーブル、-プリコーディングのための情報及びレイヤ数、並びに、-SRI、のうちの少なくとも1つについての少なくとも1つのフィールドを含む。いくつかの実施形態において、上記RRCメッセージは、ConfiguredGrantConfigというIEを含み、当該IEは、-コードワードについてプリコーディングのための情報及びレイヤ数を構成するためのprecodingAndNumberOfLayers2ndTBというIE、-上記コードワードについて上記SRIを構成するためのsrs-ResourceIndicator2ndTBというIE、並びに、-上記コードワードについて変調次数、目標コードレート及び/又はTBサイズを構成するためのmcsAndTBS2ndTBというIE、のうちの少なくとも1つを含む。
【0033】
いくつかの実施形態において、上記アップリンク送信を実行するステップの前に、上記方法は、さらに、上記UEへ、上記アップリンク送信についてのコードワードの最大数を示すRRCメッセージを送信すること、を含む。いくつかの実施形態において、上記RRCメッセージは、-DCIフォーマット0_1のメッセージによりスケジューリングされるDGベースのアップリンク送信についてのコードワードの最大数を示すPUSCH-ConfigというIE内のmaxNrofCodeWordsScheduledByDCI-0-1というIE、-DCIフォーマット0_2のメッセージによりスケジューリングされるDGベースのアップリンク送信についてのコードワードの最大数を示すPUSCH-ConfigというIE内のmaxNrofCodeWordsScheduledByDCI-0-2というIE、-上記少なくとも1つのネットワークノードへの任意のアップリンク送信についてのコードワードの最大数を示すPUSCH-ConfigというIE内のmaxNrofCodeWordsというIE、-DCIフォーマット0_1のメッセージによりスケジューリングされるDGベースのアップリンク送信及び/又はタイプ2のCGベースのアップリンク送信についてのコードワードの最大数を示すPUSCH-ConfigというIE内のmaxNrofCodeWordsScheduledByDCI-0-1というIE、-DCIフォーマット0_2のメッセージによりスケジューリングされるDGベースのアップリンク送信及び/又はタイプ2のCGベースのアップリンク送信についてのコードワードの最大数を示すPUSCH-ConfigというIE内のmaxNrofCodeWordsScheduledByDCI-0-2というIE、-RRCシグナリングによりスケジューリングされるタイプ1のCGベースのアップリンク送信についてのコードワードの最大数を示すPUSCH-ConfigというIE内のmaxNrofCodeWordsScheduledByRRCというIE、並びに、-CGベースのアップリンク送信についてのコードワードの最大数を示すConfiguredGrantConfigというIE内のmaxNrofCodeWordsというIE、のうちの少なくとも1つを含む。
【0034】
いくつかの実施形態において、上記アップリンク送信は、上記ネットワークノードを含む複数のネットワークノードを対象とする。いくつかの実施形態において、上記アップリンク送信は、上記ネットワークノードを対象とする1つ以上の第1送信レイヤ、及び、1つ以上の他のネットワークノードを対象とする1つ以上の第2送信レイヤを少なくとも含む。いくつかの実施形態において、上記送信レイヤのうちの少なくとも2つは、同一の時間-周波数リソース上で送信される。いくつかの実施形態において、全ての上記送信レイヤが、同一の時間-周波数リソース上で送信される。いくつかの実施形態において、上記複数のネットワークノードのうちの少なくとも2つについて、上記アップリンク送信は、対応する上記ネットワークノードを対象とする同じか又は異なる数の送信レイヤを含む。いくつかの実施形態において、上記複数のネットワークノードのうちの少なくとも2つについて、上記アップリンク送信は、対応する上記ネットワークノードを対象とする同じか又は異なる数の送信レイヤを含む。いくつかの実施形態において、上記アップリンク送信は、DGベースのアップリンク送信又はタイプ2のCGベースのアップリンク送信である。いくつかの実施形態において、上記ネットワークノードにより送信され上記アップリンク送信をスケジューリングする1つ以上のDCIメッセージは、上記複数のコードワードのうちの少なくとも1つについて、-MCS、-RV、-当該アップリンク送信がコードブックベースのアップリンク送信である場合の、TPMI及び/又は送信レイヤ数、並びに、-1つ以上のSRI、のうちの少なくとも1つを含む。いくつかの実施形態において、上記ネットワークノードにより送信され上記アップリンク送信をスケジューリングする1つ以上のDCIメッセージは、上記複数のコードワードのうちの各々について、-MCS、-RV、-当該アップリンク送信がコードブックベースのアップリンク送信である場合の、TPMI及び/又は送信レイヤ数、並びに、-1つ以上のSRI、のうちの少なくとも1つを含む。いくつかの実施形態において、上記アップリンク送信がコードブックベースのアップリンク送信である場合に、上記1つ以上のDCIメッセージは、上記複数のコードワードのうちの少なくとも1つについて、単一のSRIを含むかSRIを含まず、上記アップリンク送信が非コードブックベースのアップリンク送信である場合に、上記1つ以上のDCIメッセージは、上記複数のコードワードのうちの少なくとも1つについて、1つ以上のSRIを含む。いくつかの実施形態において、上記アップリンク送信がコードブックベースのアップリンク送信である場合に、上記1つ以上のDCIメッセージは、上記複数のコードワードのうちの各々について、単一のSRIを含むかSRIを含まず、上記アップリンク送信が非コードブックベースのアップリンク送信である場合に、上記1つ以上のDCIメッセージは、上記複数のコードワードのうちの各々について、1つ以上のSRIを含む。いくつかの実施形態において、第1コードワードについて構成される第1SRIは、第1SRSリソースセットからのSRSリソースを示し、第2コードワードについて構成される第2SRIは、上記第1SRSリソースセットとは異なる第2リソースセットからのSRSリソースを示す。
【0035】
いくつかの実施形態において、上記方法は、さらに、上記UEへ、上記複数のコードワードのうちの少なくとも1つが無効化されることを示すメッセージを送信することと、上記UEと共に、上記少なくとも1つのコードワードを無効化して他のアップリンク送信を実行することと、を含む。いくつかの実施形態において、上記メッセージは、複数のフィールドを含むDCIメッセージであり、上記複数のフィールドのうちの上記1つ以上の特定の値の組合せが、対応するコードワードが無効化されることを示す。いくつかの実施形態において、上記方法は、さらに、上記UEへ、上記複数のコードワードのためのDMRSポートについてのコンフィグレーションを示すメッセージを送信すること、を含む。いくつかの実施形態において、上記メッセージは、上記複数のコードワードのためのDMRSポートについての上記コンフィグレーションを示すシングルアンテナポートフィールドを含むDCIメッセージである。いくつかの実施形態において、上記シングルアンテナポートフィールドは、-上記変換プリコーダが無効化される場合において、送信レイヤの数が4以下であるときに、1つ以上の第1アンテナポートテーブルを参照すること、-上記変換プリコーダが無効化される場合において、送信レイヤの上記数が4より大きいときに、上記1つ以上の第1アンテナポートテーブルとは異なる1つ以上の第2アンテナポートテーブルを参照すること、及び、-上記変換プリコーダが有効化される場合に、1つ以上の第3アンテナポートテーブルを参照すること、のうちの少なくとも1つにより符号化される。いくつかの実施形態において、上記シングルアンテナポートフィールドは、次の通り符号化される:-上記変換プリコーダが無効化される場合において、送信レイヤの数が4以下であるときに、1つ以上の第1アンテナポートテーブルを参照し、-上記変換プリコーダが無効化される場合において、送信レイヤの上記数が4より大きいときに、上記1つ以上の第1アンテナポートテーブルとは異なる1つ以上の第2アンテナポートテーブルを参照し、-上記変換プリコーダが有効化される場合に、1つ以上の第3アンテナポートテーブルを参照する。
【0036】
いくつかの実施形態において、上記アップリンク送信を実行するステップの前に、上記方法は、さらに、上記UEへ、上記アップリンク送信をスケジューリングするためのDCIメッセージであって上記アップリンク送信において送信されるべきUL-SCHデータが無いことを示す当該DCIメッセージを送信すること、を含み、上記アップリンク送信を実行するステップは、1つ以上のコードワードへマッピングされる複数のUCIを含む上記アップリンク送信を実行すること、を含む。いくつかの実施形態において、第1UCIタイプ優先度を有する第1UCIが第1コードワードへマッピングされ、第2UCIタイプ優先度を有する第2UCIが上記第1コードワードと異なる第2コードワードへマッピングされ、上記第2UCIタイプ優先度は、上記第1UCIタイプ優先度よりも低い。いくつかの実施形態において、上記複数のUCIの各々は、複数のUCIタイプ優先度のうちの1つを有し、第1UCIタイプ優先度を有する第1UCIが第1コードワードへマッピングされ、第1UCIタイプ優先度よりも低い第2UCIタイプ優先度を有する第2UCIが上記第1コードワードと異なる第2コードワードへマッピングされる。いくつかの実施形態において、次のリストの順に、列挙したうちの少なくとも2つのUCIタイプ優先度が高いものから低いものへ順序付けられ、当該リストは、HARQ-ACK、SR、より高いCSI優先度を有するCSI、及び、より低いCSI優先度を有するCSI。いくつかの実施形態において、UCIタイプ優先度は、次のように高いものから低いものへ順序付けられる:HARQ-ACK、SR、より高いCSI優先度を有するCSI、及び、より低いCSI優先度を有するCSI。いくつかの実施形態において、それぞれ異なるコードワードへマッピングされる複数のUCIを含む上記アップリンク送信を実行するステップは、上記UEから、上記アップリンク送信を受信することと、上記アップリンク送信を復号して、上記アップリンク送信の上記複数のコードワードへ1対1でマッピングされる複数のセグメントを判定することと、上記複数のセグメントから、タイプ優先度の降順又は昇順に順序付けられた上記複数のUCIを決定することと、を含む。
【0037】
いくつかの実施形態において、上記第1コードワードに関連付けられるTBについて1つ以上の第1送信パラメータが構成され、上記第2コードワードに関連付けられるTBについて1つ以上の第2送信パラメータが構成され、上記第1送信パラメータのうちの少なくとも1つは、上記第2送信パラメータのうちの対応する1つの第2の値により達成されるよりも高い信頼性を達成する第1の値を有する。いくつかの実施形態において、上記第1コードワードに関連付けられるTBについて構成される1つ以上の送信パラメータは、上記第2コードワードに関連付けられるTBについて構成される1つ以上の対応する送信パラメータにより達成されるものよりも高い信頼性を達成するための値を有する。いくつかの実施形態において、上記1つ以上の送信パラメータは、-MCS、及び、-送信レイヤの数、のうちの少なくとも1つを含む。いくつかの実施形態において、上記複数のUCIは、上記複数のコードワードのうちで最低のMCSインデックス及び/又は最多の送信レイヤを有する1つへマッピングされる。いくつかの実施形態において、上記複数のUCIの上記ビットは、少なくとも2つのコードワードにわたって反復される。いくつかの実施形態において、上記複数のUCIの上記ビットは、全てのコードワードにわたって反復される。
【0038】
いくつかの実施形態において、上記複数のUCIの上記ビットのうちのコードワードへマッピングされる部分は、対応する上記コードワードに関連付けられる送信レイヤの数及び/又はMCSレベルに従ってレートマッチングされる。いくつかの実施形態において、UCIタイプ優先度及びPHY送信優先度の第1の組合せを有する第1UCIが第1コードワードへマッピングされ、UCIタイプ優先度及びPHY送信優先度の第2の組合せを有する第2UCIが上記第1コードワードと異なる第2コードワードへマッピングされ、UCIタイプ優先度及びPHY送信優先度の上記第2の組合せは、UCIタイプ優先度及びPHY送信優先度の上記第1の組合せと異なる。いくつかの実施形態において、上記複数のUCIの各々は、複数のUCIタイプ優先度のうちの1つ及び複数のPHY送信優先度のうちの1つを有し、UCIタイプ優先度及びPHY送信優先度の第1の組合せを有する第1UCIが第1コードワードへマッピングされ、上記第1の組合せと異なる、UCIタイプ優先度及びPHY送信優先度の第2の組合せを有する第2UCIが上記第1コードワードと異なる第2コードワードへマッピングされる。いくつかの実施形態において、次のUCIタイプ優先度及びPHY送信優先度の組合せのリストの順に、列挙したうちの少なくとも2つが高いものから低いものへ順序付けられ、当該リストは:-高いPHY送信優先度を有するHARQ-ACK、-高いPHY送信優先度を有するSR、-より高いCSI優先度及び高いPHY送信優先度を有するCSI、-より低いCSI優先度及び高いPHY送信優先度を有するCSI、-低いPHY送信優先度を有するHARQ-ACK、-低いPHY送信優先度を有するSR、-より高いCSI優先度及び低いPHY送信優先度を有するCSI、及び、-より低いCSI優先度及び低いPHY送信優先度を有するCSI、である。いくつかの実施形態において、UCIタイプ優先度及びPHY送信優先度の組合せが、次の通り、高いものから低いものへ順序付けられる:-高いPHY送信優先度を有するHARQ-ACK、-高いPHY送信優先度を有するSR、-より高いCSI優先度及び高いPHY送信優先度を有するCSI、-より低いCSI優先度及び高いPHY送信優先度を有するCSI、-低いPHY送信優先度を有するHARQ-ACK、-低いPHY送信優先度を有するSR、-より高いCSI優先度及び低いPHY送信優先度を有するCSI、及び、-より低いCSI優先度及び低いPHY送信優先度を有するCSI。いくつかの実施形態において、次のUCIタイプ優先度及びPHY送信優先度の組合せのリストの順に、列挙したうちの少なくとも2つが高いものから低いものへ順序付けられ、当該リストは:-高いPHY送信優先度を有するHARQ-ACK、-高いPHY送信優先度を有するSR、-低いPHY送信優先度を有するHARQ-ACK、-低いPHY送信優先度を有するSR、-より高いCSI優先度及び高いPHY送信優先度を有するCSI、-より低いCSI優先度及び高いPHY送信優先度を有するCSI、-より高いCSI優先度及び低いPHY送信優先度を有するCSI、及び、-より低いCSI優先度及び低いPHY送信優先度を有するCSI、である。いくつかの実施形態において、UCIタイプ優先度及びPHY送信優先度の組合せが、次の通り、高いものから低いものへ順序付けられる:-高いPHY送信優先度を有するHARQ-ACK、-高いPHY送信優先度を有するSR、-低いPHY送信優先度を有するHARQ-ACK、-低いPHY送信優先度を有するSR、-より高いCSI優先度及び高いPHY送信優先度を有するCSI、-より低いCSI優先度及び高いPHY送信優先度を有するCSI、-より高いCSI優先度及び低いPHY送信優先度を有するCSI、及び、-より低いCSI優先度及び低いPHY送信優先度を有するCSI。
【0039】
いくつかの実施形態において、上記アップリンク送信を実行するステップの前に、上記方法は、さらに、上記複数のコードワードに関連付けられる複数のTBについての優先度を判定することと、上記UEへ、上記複数のTBについて判定した上記優先度に少なくとも部分的に基づいて、上記アップリンク送信をスケジューリングするためのメッセージであって上記アップリンク送信においてUL-SCHデータが送信されるべきであることを示す当該メッセージを送信することと、を含む。いくつかの実施形態において、上記複数のTBについての上記優先度は、-受信される上記メッセージ内の優先度インジケータフィールド、-受信される上記メッセージ内のCW優先度フィールド、-相対的なMCSインデックス値、-相対的な送信レイヤの数、及び、-相対的なTBのサイズ、のうちの少なくとも1つに基づいて判定される。いくつかの実施形態において、複数のTBについての上記優先度は、-上記アップリンク送信と多重化されるべきUCIのUCIタイプ優先度、-上記アップリンク送信と多重化されるべきUCIのPHY送信優先度、-上記複数のコードワードについての相対的なコードワード優先度、及び、-上記アップリンク送信のPHY送信優先度、のうちの少なくとも1つに基づいて判定される。
【0040】
いくつかの実施形態において、上記アップリンク送信の上記PHY送信優先度は、受信される上記メッセージがDCIメッセージである場合に、受信される上記メッセージ内の優先度インジケータフィールドにより決定され、又は、上記アップリンク送信の上記PHY送信優先度は、受信される上記メッセージがRRCメッセージである場合に、受信される上記メッセージ内の"phy-PriorityIndex"フィールドにより決定される。いくつかの実施形態において、高いPHY送信優先度を有する第1UCIは、高いコードワード優先度を有するコードワードと多重化され、低いPHY送信優先度を有する第2UCIは、低いコードワード優先度を有する他のコードワードと多重化される。いくつかの実施形態において、UCIのうちの少なくとも1つは、予め決定され又は構成されるコードワード優先度を有するコードワードと多重化される。いくつかの実施形態において、全てのUCIが、予め決定され又は構成されるコードワード優先度を有するコードワードと多重化される。いくつかの実施形態において、高い全体優先度を有する第1UCIが第1コードワードと多重化され、低い全体優先度を有する第2UCIが上記第1コードワードよりも低いコードワード優先度を有する第2コードワードと多重化される。UCIについての全体優先度は、-当該UCIについてのPHY送信優先度、及び、-当該UCIについてのUCIタイプ優先度、のうちの少なくとも1つに基づいて決定される。いくつかの実施形態において、上記アップリンク送信の上記PHY送信優先度よりも低い全体優先度を有するUCIを、上記アップリンク送信と多重化することは許容されない。いくつかの実施形態において、第1PHY送信優先度を有する第1UCIは、高いコードワード優先度を有する第1コードワードと多重化され、上記第1PHY送信優先度よりも低い第2PHY送信優先度を有する第2UCIは、低いコードワード優先度を有する第2コードワードと多重化される。
【0041】
いくつかの実施形態において、上記アップリンク送信を実行するステップの前に、上記方法は、さらに、上記UEへ、UCIのどのタイプ又はどの部分がどのコードワードと多重化されるべきかを示すメッセージを送信すること、を含む。いくつかの実施形態において、UCIのどのタイプ又はどの部分がどのコードワードと多重化されるべきかが、予め決定されている。いくつかの実施形態において、HARQ-ACK及びSRは第1コードワードと多重化されるものとされ、及び/又は、CSIが第2コードワードと多重化されるものとされる。いくつかの実施形態において、上記アップリンク送信は、反復タイプA又は反復タイプBと共に実行される。いくつかの実施形態において、上記アップリンク送信は、-反復間FH、-スロット内FH、及び、-スロット間FH、のうちの少なくとも1つと共に実行される。いくつかの実施形態において、上記アップリンク送信は、-反復間FH、-スロット内FH、及び、-スロット間FH、のうちの少なくとも1つと共に実行される。いくつかの実施形態において、上記アップリンク送信の各反復が上記複数のコードワードを搬送する。いくつかの実施形態において、上記アップリンク送信の第1の反復が上記複数のコードワードの全セットを搬送し、上記アップリンク送信の第2の反復が上記複数のコードワードのサブセットを搬送する。いくつかの実施形態において、上記アップリンク送信の第1の反復が上記複数のコードワードの全セットを搬送し、上記アップリンク送信の第2の反復が上記複数のコードワードの真部分集合であるサブセットを搬送する。いくつかの実施形態において、上記アップリンク送信は、PUSCH送信である。いくつかの実施形態において、上記ネットワークノードは、TRPである。
【0042】
本開示の第5の観点によれば、ネットワークノードが提供される。上記ネットワークノードは、プロセッサと、上記プロセッサにより実行された場合に、上記プロセッサに、第4の観点のいずれかの方法を行わせる命令群、を記憶するメモリと、を備える。
【0043】
本開示の第6の観点によれば、ネットワークノードが提供される。上記ネットワークノードは、上記UEと共に複数のコードワードでのアップリンク送信を実行するためのアップリンク送信モジュールを備える。
【0044】
本開示の第7の観点によれば、命令群を含むコンピュータプログラムが提供される。上記命令群は、少なくとも1つのプロセッサにより実行された場合に、上記少なくとも1つのプロセッサに、第1又は第4の観点のいずれかの方法を遂行させる。
【0045】
本開示の第8の観点によれば、第5の観点のコンピュータプログラムを収容する担体が提供される。上記担体は、電子信号、光信号、無線信号、又はコンピュータ読取可能な記憶媒体のうちの1つである。
【0046】
本開示の第9の観点によれば、通信システムが提供される。上記通信システムは、第2又は第3の観点の少なくとも1つのUEと、第5又は第6の観点の1つ以上のネットワークノードと、を含む。
【0047】
本開示の上記実施形態によって、複数のコードワードのアップリンク送信が可能とされる。さらに、本開示の上記実施形態によって、複数のコードワードが使用される場合にPUSCH上でUCIが送信され得る。そのうえ、本開示の上記実施形態によって、複数のコードワードのPUSCHの反復もまた可能とされる。概して、アップリンク送信についてより高いスループット、より高い信頼性、又はより速い応答が達成され得る。
【図面の簡単な説明】
【0048】
図1】本開示の一実施形態に係るUE及びgNBが動作し得る、例示的なタイプ1及びタイプ2のCGベースのPUSCH送信手続をそれぞれ描いたフローチャートを示している。
図2】本開示の一実施形態に係るUE及びgNBが動作し得る、例示的なDGベースのPUSCH送信手続を描いたフローチャートを示している。
図3】本開示の一実施形態に係るUE及びgNBが動作し得る、15kHzのサブキャリア間隔を有する例示的なNRの時間ドメイン構造を描いた図である。
図4】本開示の一実施形態に係るUE及びgNBが動作し得る、例示的なNRの物理リソースグリッドを描いた図である。
図5】本開示の一実施形態に係るUE及びgNBに適用可能な、PUSCH上のUCIの例示的な多重化を描いた図である。
図6】本開示の一実施形態に係る複数のTRPを対象とする複数のコードワードでの例示的なPUSCH送信を描いた図である。
図7】本開示の一実施形態に係る複数のコードワードでのアップリンク送信のためのUEにおける例示的な方法を示すフローチャートである。
図8】本開示の一実施形態に係る複数のコードワードでのアップリンク送信のためのネットワークノードにおける例示的な方法を示すフローチャートである。
図9】本開示の一実施形態に係るUE又はネットワークノードにおいて使用され得る構成の一実施形態を概略的に示している。
図10】本開示の一実施形態に係る例示的なUEのブロック図である。
図11】本開示の一実施形態に係る例示的なネットワークノードのブロック図である。
図12】本開示の一実施形態に係る、ホストコンピュータへ中間ネットワークを介して接続される電気通信ネットワークを概略的に示している。
図13】本開示の一実施形態に係る、部分的にワイヤレスな接続上で基地局を介してユーザ機器と通信するホストコンピュータの一般化されたブロック図である。
図14】本開示の一実施形態に係る、ホストコンピュータ、基地局及びユーザ機器を含む通信システムにおいて実装される方法を描いたフローチャートである。
図15】本開示の一実施形態に係る、ホストコンピュータ、基地局及びユーザ機器を含む通信システムにおいて実装される方法を描いたフローチャートである。
図16】本開示の一実施形態に係る、ホストコンピュータ、基地局及びユーザ機器を含む通信システムにおいて実装される方法を描いたフローチャートである。
図17】本開示の一実施形態に係る、ホストコンピュータ、基地局及びユーザ機器を含む通信システムにおいて実装される方法を描いたフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0049】
これより、添付図面に示した実施形態を参照しながら、本開示を説明する。しかしながら、それら説明は、本開示を限定するよりもむしろ、例示の目的のために提供されているに過ぎないことが理解されるべきである。さらに、以下では、既知の構造及び技法の説明が、本開示の概念を不必要に曖昧にしないために省略されている。
【0050】
当業者は、"例示的な"との用語が、"説明的"又は"一例として供される"ことを意味するためにここで使用されており、具体的な実施形態がそれ以外より好適であることや具体的な特徴が不可欠であることの示唆を意図したものではないことを理解するであろう。同様に、"第1"、"第2"、"第3"、"第4"及び類似の用語は、ある項目の具体的な実例を単に他から区別するために使用されており、文脈が明らかに別段のことを示していない限り、具体的な順序や配置を示すものではない。さらに、"ステップ"との用語は、ここで使用されるところでは、"動作"又は"アクション"と意味的に同義である。ステップのシーケンスのここでのどの説明も、それら動作が具体的な順序で遂行されなければならないことを示唆せず、説明される動作の文脈又は詳細が明らかに別段のことを示していない限り、それら動作は全くどういった順序で遂行されてもよい。
【0051】
ここで使用される"できる"、"し得る"、"してもよい"、"例えば"などといった条件付きの言い回しは、別段具体的に述べられていない限り、あるいは使用上の文脈で別段理解されない限り、ある実施形態がある特徴、要素及び/又は状態を含む一方で他の実施形態はそれを含まないことを伝えることを広く意図したものである。よって、そうした条件付きの言い回しは、その特徴、要素及び/又は状態がどういった形でも1つ以上の実施形態にとって必要であることや、1つ以上の実施形態が必ずそれら特徴、要素及び/若しくは状態が包含され、又は、書き手による入力や指示の有無によらず何らかの具体的な実施形態で実行されるべきかを決定するためのロジックを必ず含むことを、概して意図したものではない。また、"又は/若しくは"との用語は、(排他的な(exclusive)意味ではなく)両立的な(inclusive)意味で使用されており、それが使用される場合、例えば要素のリストを接続していれば、"又は/若しくは"との用語は、リスト内の要素のうちの1つ、いくつか、又は全てを意味する。さらに、"各々"との用語は、ここで使用されるところでは、その通常の意味を有することに加えて、"各々"が適用される要素の集合のうちの任意の部分集合をも意味し得る。
【0052】
"基づいて"との用語は、"少なくとも部分的に基づいて"として読取られるべきである。"1つの実施形態"及び"一実施形態"との用語は、"少なくとも1つの実施形態"として読取られるべきである。"他の実施形態"との用語は、"少なくとも1つの他の実施形態"として読取られるべきである。他の定義が、明示的なものや暗黙的なものとして、以下に含められるかもしれない。加えて、"X、Y及びZのうちの少なくとも1つ"というフレーズのような言い回しは、別段の具体的な記述の無い限り、ある項目や用語などがX、Y、若しくはZ、又はそれらの組合せであってよいことを広く伝えるために使用されているものとして、文脈と共に理解されるべきである。
【0053】
ここで使用される専門用語は、具体的な実施形態を説明する目的のためのものに過ぎず、例示される実施形態の限定となることを意図されない。ここで使用されるところでは、単数形である"a"、"an"、及び"the"は、文脈で別段明確に示されていない限り、複数形をも含むことが意図される。さらに理解されるであろうこととして、"含む(comprises)"、"含む(comprising)"、"有する(has)"、"有する(having)"、"含む(includes)"及び/又は"含む(including)"という用語は、ここで使用されるところでは、記述された特徴、エレメント、及び/又はコンポーネントの存在を特定するものの、1つ以上の他の特徴、エレメント、コンポーネント、及び/又はそれらの組合せの存在又は追加を排除しない。また、理解されるであろうこととして、"接続する"、"接続している"、"接続されている"などといった用語は、ここで使用されている場合、2つの要素の間に電気的な又は通信上の接続が存在することを単に意味し、相反する明示的な記述が無い限り、それらの接続は直接的であるか又は間接的であるかのいずれかであってよい。
【0054】
当然ながら、本開示は、開示の範囲及び本質的な特徴から逸脱することなく、ここで説示したものとは別の特定の手法で遂行されてもよい。以下で議論される具体的な処理のうちの1つ以上は、1つ以上の適切に構成される処理回路を含む任意の電子デバイスで遂行されてよく、いくつかの実施形態において、それは1つ以上の特定用途向け集積回路(ASIC)で具現化されてもよい。いくつかの実施形態において、それら処理回路は、上述した動作若しくはその派生のうちの1つ以上を遂行するための適切なソフトウェア及び/又はファームウェアと共にプログラミングされる、1つ以上のマイクロプセセッサ、マイクロコントローラ及び/又はデジタル信号プロセッサを含んでもよい。いくつかの実施形態において、それら処理回路は、上述した機能のうちの1つ以上を遂行するようにカスタマイズされたハードウェアを含んでもよい。本実施形態は、したがって、あらゆる点において、説明的であって限定的ではないものとして考慮されるべきである。
【0055】
本開示の複数の実施形態が添付図面に描かれ以下の詳細な説明において説明されるものの、理解されるべきこととして、本開示は、開示される実施形態に限定されない代わりに、説示され且つ特許請求の範囲において定義されるように、本開示から逸脱することなく、数多くの再配置、修正、及び代用もまた可能である。
【0056】
さらに、本開示のいくつかの実施形態の以下の説明は5G NRの文脈で与えられているものの、本開示はそれらそれらに限定されないことに留意されたい。実際、複数のコードワードでのアップリンク送信に関わる限り、本開示の発明概念は、例えば、GSM(Global System for Mobile Communications)/GPRS(General Packet Radio Service)、EDGE(Enhanced Data Rates for GSM Evolution)、CDMA(Code Division Multiple Access)、広帯域CDMA、TD-SCDMA(Time Division - Synchronous CDMA)、CDMA2000、WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)、Wi-Fi(Wireless Fidelity)、第4世代LTE(Long Term Evolution)、LTE-A(LTE-Advance)、又は5G NRなど、任意の適切な通信アーキテクチャに対して適用可能であり得る。したがって、当業者は、ここで使用される用語が任意の他の基盤における等価なものへの言及でもあり得ることを容易に理解するはずである。例えば、ここで使用される"ユーザ機器"又は"UE"との用語は、端末デバイス、移動デバイス、移動端末、移動局、ユーザデバイス、ユーザ端末、ワイヤレスデバイス、ワイヤレス端末、又は任意の他の等価なものへの言及であり得る。他の例について、ここで使用されるネットワークノード"との用語は、送受信ポイント(TRP)、基地局、基地送受信局、アクセスポイント、ホットスポット、ノードB、進化型ノードB(eNB)、gNB、ネットワークエレメント、又は任意の他の等価なものへの言及であり得る。さらに、ここで使用される"インジケータ"との用語は、対象の情報を直接的に又は間接的に示し得る、パラメータ、係数、属性、特性、設定、コンフィグレーション、プロファイル、識別子、フィールド、1つ以上のビット/オクテット、情報エレメント、又は任意のデータへの言及であり得る。
【0057】
さらに、以下の3GPP文書が、全体として参照によりここに取り入れられる:
-3GPP TS38.211 V16.6.0(2021年6月)(3rd Generation Partnership Project; Technical Specification Group Radio Access Network; NR; Physical channels and modulation (Release 16))
-3GPP TS38.212 V16.6.0(2021年6月)(3rd Generation Partnership Project; Technical Specification Group Radio Access Network; NR; Multiplexing and channel coding (Release 16))
-3GPP TS38.213 V16.6.0(2021年6月)(3rd Generation Partnership Project; Technical Specification Group Radio Access Network; NR; Physical layer procedures for control (Release 16))
-3GPP TS38.214 V16.6.0(2021年6月)(3rd Generation Partnership Project; Technical Specification Group Radio Access Network; NR; Physical layer procedures for data (Release 16))
【0058】
図1は、本開示の一実施形態に係るUE110及びgNB120が動作し得る、例示的なタイプ1及びタイプ2のCGベースのPUSCH送信手続をそれぞれ描いたフローチャートを示している。図2は、本開示の一実施形態に係るUE110及びgNB120が動作し得る、例示的なDGベースのPUSCH送信手続を描いたフローチャートを示している。
【0059】
図2に示したように、動的なULグラント(動的スケジューリングとしても知られる)に基づくアップリンクデータ送信のための手続が説明されるであろう。ステップS210に示したように、UE110からgNB120へ送信すべきULデータが存在する都度、UE110は、(UE110が接続状態にある場合)PUCCHチャネル上で又は(例えば、UE110が初期アクセスを試行している場合)PRACHチャネル上で、"スケジューリング要求"メッセージを用いてアップリンクグラントをgNB120へ要求し得る。gNB12は、ステップS215で、PDCCHチャネル上の例えばDCI0_0、DCI0_1又はDCI0_2メッセージでのアップリンクグラントでUE110に応答し得る。アップリンクデータ送信のためにUE110にアップリンクリソースを割り当て得るアップリンクグラントの受信に応じて、UE110は、ステップS220で、PUSCHチャネルの割り当てられたリソース上でデータの送信を開始し得る。ULデータの受信に応じて、ステップS225で、gNB120は、初回の送信が失敗した場合にULデータが再送され得るように、UE110へフィードバック(ACK/NACK)を提供し得る。
【0060】
但し、5Gネットワークは、超高信頼性低レイテンシ通信(URLLC)サービスを求めるアプリケーションをサポートするように予期されている。そうした種類のアプリケーションをサポートするために、5G-NRは、TWG(Transmission without grant)又はCG(Configured Grant)ベースのPUSCH送信ともいうグラントフリーのアップリンク送信機能、即ち、リソース要求無しでのデータ送信を導入した。グラント無しの送信は、例えば、スケジューリング要求の送信(例:ステップS210)及びULグラントの割り当ての待機(例:ステップS215)といった通常のハンドシェーク遅延を回避することができる。他の利点は、制御チャネルの厳しい信頼性要件を緩和し得ることである。
【0061】
図1に示したように、PUSCHチャネルは、RRC(レイヤ3)シグナリングを介するULグラントにより半静的に(タイプ1)又は半永続的に(タイプ2)構成されてよく、これがグラントフリーの構成方式としても言及され得る。5G NRでは、2種類のグラントフリーの構成方式がサポートされている:
-CGタイプ1:ステップS110及びS125に示したように、RRCシグナリングにより、アップリンクグラント構成、アクティブ化/非アクティブ化が提供される
-CGタイプ2:ステップS135及びS150に示したように、RRCシグナリングによりアップリンクグラント構成が提供され、そのアクティブ化/非アクティブ化がPDCCHグラントを介して(UL DCIを介して)提供される
【0062】
2つのあり得る方式に従って、動的なグラントを伴わないアップリンク送信を構成するために、ConfiguredGrantConfigというIEが使用され得る。実際のアップリンクグラントは、RRC(タイプ1)を介して構成されるか、又は(CS-RNTI宛ての)PDCCH(タイプ2)を介して提供されるかのいずれかであり得る。マルチ構成グラント(Multiple Configured Grant)というコンフィグレーションが、サービングセルのある帯域幅部分(BWP)において構成されてもよい。
【0063】
CGタイプ1は、LTEの半永続的スケジューリング(SPS)に非常に類似しており、ULデータ送信は、L1シグナリングを何ら伴わないRRC再構成に基づく。gNB120は、DCIにおけるULグラントの検知無しで、rrc-ConfiguredUplinkGrantというパラメータを含むConfiguredGrantConfigといった上位レイヤパラメータを通じて、UE110へグラント構成を提供し得る。潜在的には、SPSスケジューリングは、決定論的なURLLCトラフィックパターンのための適性を提供することができ、なぜなら、適切なリソース構成によってそのトラフィック特性を良好に適合させることができるからである。
【0064】
具体的には、ステップS110で、gNB120は、UE110のULデータ送信のための半静的なULリソースをアクティブ化するために、UE110へRRC構成を提供し得る。UE110によりgNB120へ送信されるべきデータが存在する都度、UE110は、ステップS115で、構成されたULリソースを使用してデータを伝達し得る。ステップS120で、gNB120は、UE110から受信したデータに対するフィードバックを、暗黙的に又は明示的にACK/NACKで提供し得る。例えば、NR Rel-16までのNR CG送信では、ライセンス済みスペクトルにおける動作についてgNB120からUE110への明示的なACKフィードバックはなされない。換言すると、ACKは暗黙的にシグナリングされてよく、NACKが明示的にシグナリングされ得る。TBの送信時にタイマTが開始されてよく、タイマTの満了前に明示的なNACK(動的なグラント)が受信されない場合には、UEはACKを仮定し、そうでない場合には、UEはCS-RNTIによりスクランブリングされたCRCと共にDCIにおいて提供される動的なグラントを用いて再送を行うことになる。さらに、未ライセンススペクトルにおける動作について、DCIにおけるある明示的なHARQフィードバックが存在するはずであり、それはダウンリンクフィードバックインジケーション(DFI)と呼ばれ、DCIフォーマット0_1においてのみ用いられる。但し、本開示は、それに限定されない。いくつかの他の実施形態において、ACKが明示的にシグナリングされ、NACKが暗黙的にシグナリングされてもよい。いくつかの他の実施形態において、ACK及びNACKの双方が明示的にシグナリングされてもよい。
【0065】
データの送信後に、gNB120は、ステップS125で、RRC構成解放又は非アクティブ化を送信することにより、半静的に割り当てたリソースを非アクティブ化し得る。
【0066】
CGタイプ2は、追加的なL1シグナリング(DCI)に関係し、ステップS135で、アップリンクは、有効なアクティブ化DCIにおけるULグラントにより半永続的にスケジューリングされる。グラントは、CS-RNTIでスクランブリングされたDCIを通じて、アクティブ化され(ステップS135)及び非アクティブ化(ステップS150)される。RRCは、rrc-ConfiguredUplinkGrantを含まない上位レイヤパラメータConfiguredGrantConfigを提供するのみである。DCIシグナリングは、半永続的に割り当てられるリソースの高速な修正を可能にすることができる。このようにして、例えばパケット到達率、同一リソースプール及び/又はパケットサイズを共有するUEの数といった、URLLCトラフィック特性の観点でのULグラントフリー送信の柔軟性が可能とされる。
【0067】
注:タイプ1及びタイプ2の双方は、サービングセルごと且つBWPごとにRRCにより構成される。同一のサービングセルについて、NR MACエンティティは、タイプ1か又はタイプ2かのいずれかと共に構成され得る。
【0068】
CGタイプ1について固有のアクティブ化/解放(Activation/Release)手続は提供されていない。パラメータrrc-ConfiguredUplinkGrantを含むパラメータConfiguredGrantConfigを伴うRRCシグナリングは、CGタイプ1がアクティブ化であることを暗黙的に意味する。また、解放については、gNB120により専用のIEが送信されることはなく、CGスケジューリング構成を解放するために、gNB120は、UE110へ単にRRC再構成解放を送信し得る。
【0069】
CGタイプ2のスケジューリングアクティブ化又はスケジューリング解放は、対応するDCIフォーマットのCRCがCS-RNTIでスクランブリングされ、且つ有効化されるトランスポートブロックについて新規データインジケータフィールドが"0"へセットされる場合、PDCCHで復号されるDCIを介してなされる。DCIフォーマットの検証は、ULグラントタイプ2のスケジューリングアクティブ化又はスケジューリング解放のための特別なフィールドに従って当該DCIフォーマットについて全てのフィールドがセットされている場合に達成され得る。検証が達成されると、UE110は、そのDCIフォーマット内の情報を、構成済みのULグラントタイプ2の有効なアクティブ化又は有効な解放であると見なし得る。
【0070】
NRは、ダウンリンク(DL)(即ち、ネットワークノード、gNB又は基地局からユーザ機器あるいはUEへ)及びアップリンク(UL)(即ち、UEからgNBへ)の双方でCP-OFDM(サイクリックプレフィクス直交周波数多分割多重化)を使用し得る。アップリンクでは、離散フーリエ変換(DFT)拡散OFDMもサポートされ得る。時間ドメインにおいて、NRのダウンリンク及びアップリンクは、各々1msである等サイズのサブフレームへ編成され得る。サブフレームは、さらに時間長の等しい複数のスロットへ分割され得る。スロット長は、サブキャリア間隔に依存し得る。例えば、Δf=15kHzというサブキャリア間隔の場合、サブフレームごとにスロットは1つだけ存在し、各スロットは14個のOFDMシンボルからなり得る。
【0071】
NRにおけるデータスケジューリングは、典型的にはスロットベースで行われ、14シンボルのスロットでの一例が図3に示されている。図3は、本開示の一実施形態に係るUE及びgNBが動作し得る、15kHzのサブキャリア間隔を有する例示的なNRの時間ドメイン構造を描いた図である。図3に示したように、最初の2つのシンボルはPDCCHを収容し、残りがPDSCHか又はPUSCHかである物理共有データチャネルを収容し得る。
【0072】
NRでは、様々なサブキャリア間隔の値がサポートされ得る。サポートされるサブキャリア間隔の値(様々なヌメロロジーともいう)は、Δf=(15×2μ)kHzによって与えられ、μ∈0,1,2,3,4である。Δf=15kHzが、基本的なサブキャリア間隔である。様々なサブキャリア間隔におけるスロット時間長は、1/2μ[ms]によって与えられる。
【0073】
周波数ドメインでは、システム帯域幅は、各々が12本の連続するサブキャリアに対応する複数のリソースブロック(RB)へ分割され得る。RBは、システム帯域幅の一端から0で始まる形で付番される。基本的なNRの物理的な時間-周波数リソースグリッドが、図4に示されている。
【0074】
図4は、本開示の一実施形態に係るUE及びgNBが動作し得る、例示的なNRの物理リソースグリッドを描いた図である。図4に示したところでは、14シンボルのスロット内の1つのRBのみが示されている。1つのOFDMシンボルインターバルの期間中の1つのOFDMサブキャリアは、1つのリソースエレメント(RE)を形成する。
【0075】
NR Rel-15では、アップリンクのデータ送信を、PDCCHを用いて動的にスケジューリングすることができる。UEは、まずPDCCHにおいてアップリンクグラントを復号し、次いで、アップリンクグラントにおいて復号した制御情報、例えば変調次数、符号化レート、アップリンクリソース割当てなどに基づいて、PUSCH上でデータを送信する。PUSCHの動的なスケジューリングでは、図1を参照しながら説明したように、CGを用いてPUSCHの半永続的な送信を構成する可能性も存在する。NR Rel-15では、2種類のCGベースのPUSCHが定義されている。CGタイプ1では、PUSCH送信の周期性と共に時間ドメインのオフセットが、RRCにより構成される。CGタイプ2では、PUSCH送信の周期性が、RRCにより構成され、そして、その送信のアクティブ化及び解放が、DCIにより、即ちPDCCHで制御される。
【0076】
さらに、NRでは、RRCパラメータであるpusch-AggregationFactor(動的にスケジューリングされるPUSCH向け)及びrepK(UL構成グラントでのPUSCH向け)により、PUSCHを時間的反復と共にスケジューリングすることができる。このケースでは、PUSCHは、スケジューリングされるが、構成されるRRCパラメータにより決定される通りの反復回数に達するまで、複数の連続するスロット(当該スロットがUL向けに利用可能である場合)において送信される。
【0077】
UL構成グラントでのPUSCHのケースでは、反復が使用される場合、repK-RVフィールドによって、使用されるべき冗長性バージョン(RV)シーケンスが構成され得る。UL構成グラントでのPUSCHについて反復が使用されない場合、repK-RVフィールドは不在である。
【0078】
NRのリリース15では、タイプA及びタイプBという2つのマッピングタイプがサポートされており、PDSCH及びPUSCH送信に適用可能である。タイプAは通常スロットベースとして言及され、タイプBの送信は非スロットベース又はミニスロットベースとして言及され得る。
【0079】
ミニスロット送信は動的にスケジューリング可能であり、NR Rel-15では:
-ダウンリンクについて長さ7、4又は2シンボルとすることができ、アップリンクについて任意の長さとすることができる
-スロット内の任意のシンボルにおいて開始し及び終了することができる
【0080】
なお、NR Rel-15におけるミニスロット送信はスロット境界をまたぎ得ないことに留意されたい。
【0081】
さらに、NR Rel-15におけるPUSCH送信について、スロット間(inter-slot)及びスロット内(intra-slot)の周波数ホッピングという2つの周波数ホッピングモードのうちの1つを、動的な送信向けにはPUSCH-ConfigというIE、あるいはタイプ1及びタイプ2のCG向けにはconfiguredGrantConfigというIEで、上位レイヤを介して構成することができる。
【0082】
NRでは、PUSCH向けに2つの送信方式が規定されており、即ちコードブックベース及び非コードブックベースのPUSCH送信である。
【0083】
コードブックベースのUL送信は、NR及びLTEの双方において使用され得るものであり、その動機付けは非キャリブレーションのUE及び/又はUL FDD(周波数分割複信)のために使用されることであった。NRにおけるコードブックベースのPUSCHは、上位レイヤパラメータtxConfig=codebookであるときに有効化される。動的にスケジューリングされるPUSCH及び構成グラントPUSCHタイプ2について、コードブックベースのPUSCH送信方式を次のように要約することができる:
・UEは、1つ又は2つのSRSリソース(即ち、値"CodeBook"という上位レイヤパラメータの用法に関連付けられるSRSリソースセットにおいて構成される1つ又は2つのSRSリソース)を送信し得る。なお、NR Rel-15/16では、上位レイヤパラメータの用法が値"CodeBook"にセットされるSRSリソースセットの数は1つに制限されている(即ち、コードブックベースのPUSCH送信の目的のために1つのSRSリソースセットのみを構成することが許容されている)
・gNBは、コードブックからPUSCHのために好適なMIMO送信プリコーダ(即ち、送信プリコーディング行列インジケータあるいはTPMI)を決定し、及び1つ又は2つのSRSリソースに対応する関連付けられるレイヤ数を決定し得る
・gNBは、SRSリソースセットにおいて2つのSRSリソースが構成される場合、1ビットの"SRSリソースインジケータ"フィールドを介して、選択されるSRSリソースを指示し得る。SRSリソースセットにおいて1つのSRSリソースのみが構成される場合には、DCIにおいて"SRSリソースインジケータ"フィールドは示されない
・gNBは、TPMIと、(2つのSRSリソースが使用される場合に)指示されるSRSリソースに対応し又は(1つのSRSリソースが使用される場合に)構成されるSRSリソースに対応する関連付けられるレイヤ数とを指示し得る。TPMI及びPUSCHレイヤ数は、DCIフォーマット0_1及び0_2内の"Precoding information and number of layers"フィールドにより指示され得る。コードブックベースのPUSCHについての"Precoding information and number of layers"内のビット数は、次のように決定され得る:
【0084】
-PUSCH送信のために1アンテナポートが使用される場合、0ビット
【0085】
-4アンテナポートについて、テーブル1によれば、4、5又は6ビットであり、変換プリコーダが有効化されるか又は無効化されるか、並びに上位レイヤパラメータmaxRank及びcodebookSubsetの値に従う。即ち、"Precoding information and number of layers"フィールドのサイズは、codebookSubsetが"fullyAndPartialAndNonCoherent"、"PartialAndNonCoherent"及び"NonCoherent"にセットされる場合にそれぞれ6、5及び4ビットの値をとる。

テーブル1:変換プリコーダが無効化され、maxRankが2、3又は4に等しく、ul-FullPowerTransmissionが構成されないか、fullpowerMode2に構成され又はfullpowerに構成される場合の、4アンテナポートについてのプリコーディング情報及びレイヤ数
【表1】
【0086】
-4アンテナポートについて、テーブル2によれば、2、4又は5ビットであり、変換プリコーダが有効化されるか又は無効化されるか、並びに上位レイヤパラメータmaxRank及びcodebookSubsetの値に従う。即ち、"Precoding information and number of layers"フィールドのサイズは、codebookSubsetが"fullyAndPartialAndNonCoherent"、"PartialAndNonCoherent"及び"NonCoherent"にセットされる場合にそれぞれ5、4及び2ビットの値をとる。

テーブル2:変換プリコーダが有効化される場合、あるいは、変換プリコーダが無効化され、ul-FullPowerTransmissionが構成されないか又はfullpowerMode2に構成されるかのいずれかである場合、あるいは、変換プリコーダが無効化され、maxRankが1に等しく、ul-FullPowerTransmissionが構成されないか、fullpowerMode2に構成され又はfullpowerに構成される場合の、4アンテナポートについてのプリコーディング情報及びレイヤ数
【表2】
【0087】
-2アンテナポートについて、テーブル3によれば、2又は4ビットであり、変換プリコーダが有効化されるか又は無効化されるか、並びに上位レイヤパラメータmaxRank及びcodebookSubsetの値に従う。即ち、"Precoding information and number of layers"フィールドのサイズは、codebookSubsetが"fullyAndPartialAndNonCoherent"及び"NonCoherent"にセットされる場合にそれぞれ4及び2ビットの値をとる。

テーブル3:変換プリコーダが無効化され、maxRankが2に等しく、ul-FullPowerTransmissionが構成されないか、fullpowerMode2に構成され又はfullpowerに構成される場合の、2アンテナポートについてのプリコーディング情報及びレイヤ数
【表3】
【0088】
-txConfig=codebookである場合、2アンテナポートについて、テーブル4によれば、1又は3ビットであり、変換プリコーダが有効化されるか又は無効化されるか、並びに上位レイヤパラメータmaxRank及びcodebookSubsetの値に従う。即ち、"Precoding information and number of layers"フィールドのサイズは、codebookSubsetが"fullyAndPartialAndNonCoherent"及び"NonCoherent"にセットされる場合にそれぞれ3及び1ビットの値をとる。

テーブル4:変換プリコーダが有効化され、ul-FullPowerTransmissionが構成されないか、fullpowerMode2に構成され又はfullpowerに構成される場合、あるいは、変換プリコーダが無効化され、maxRankが1に等しく、ul-FullPowerTransmissionが構成されないか、fullpowerMode2に構成され又はfullpowerに構成される場合の、2アンテナポートについてのプリコーディング情報及びレイヤ数
【表4】
【0089】
・UEは、指示されたTPMI及びレイヤ数を使用して、PUSCH送信を実行し得る。値"CodeBook"という上位レイヤパラメータの用法に関連付けられるSRSリソースセットにおいて1つのSRSリソースが構成された場合、PUSCH DMRSは、そのSRSリソースにおける直近のSRS送信に空間的に関連し得る。値"CodeBook"という上位レイヤパラメータの用法に関連付けられるSRSリソースセットにおいて2つのSRSリソースが構成された場合、PUSCH DMRSは、"SRS resource indicator"フィールドにより指示されるSRSリソースにおける直近のSRS送信に空間的に関連する。
【0090】
複数のSRSリソースが構成される場合、TPMIは、レイヤ{0,...,v-1}にわたって適用されるべき、SRIにより選択されるSRSリソースに対応するプリコーダを示すために使用され、単一のSRSリソースが構成される場合、TPMIは、レイヤ{0,...,v-1}にわたって適用されるべき、当該SRSリソースに対応するプリコーダを示すために使用される。送信プリコーダは、SRS-Configure内の上位レイヤパラメータnrofSRS-Portsに等しい数のアンテナポートを有するアップリンクコードブックから選択され得る。
【0091】
非コードブックベースUL送信は、NRにおいて利用可能であり、相互性ベースのUL送信を可能にする。UEにDL CSI-RSを割り当てることにより、UEは、最大4つの空間レイヤのPUSCH送信に適したプリコーダ重みを測定し及び推論し得る。候補となるプリコーダ重みが、最大4つのシングルポートSRSをプリコーディングするために使用されてよく、プリコーディングされた各シングルポートSRSがSRSリソースにおいて送信され得る。各シングルポートSRSは、単一のPUSCHレイヤに対応する。続いて、gNBは、次のビット群を用いて結合的に符号化される、送信ランク及び複数のSRSリソースインジケータを示し得る:
【数1】
ここで、NSRSは構成されたSRSリソースの数を示し、LmaxはPUSCHについてサポートされるレイヤの最大数である。NRにおける非コードブックベースのPUSCHは、上位レイヤパラメータtxConfig=noncodebookであるときに有効化される。テーブル5は、Lmax=4である場合の、NSRSの様々な数値についてのSRIフィールドからSRIへのコードポイントのマッピングを示している。
【0092】
テーブル5:Lmax=4での、非コードブックベースのPUSCH送信についてのSRIインジケーション
【表5】
【0093】
なお、NR Rel-15/16では、上位レイヤパラメータの用法が値"nonCodeBook"にセットされるSRSリソースセットの数は1つに制限されているかもしれない(即ち、非コードブックベースのPUSCH送信の目的のために1つのSRSリソースセットのみを構成することが許容されている)。非コードブックベースのアップリンク送信のために構成可能なSRSリソースの最大数は4である。
【0094】
NRでは、非コードブックベースのPUSCHについて、UEは、指示されたSRIから指示されたDM-RSポート及びそれらの対応するPUSCHレイヤ{0,...,v-1}への1対1のマッピングを昇順で行い得る。UEは、SRIにより指示されるSRSリソース内のSRSポートと同じアンテナポートを使用してPUSCHを送信してよく、SRSリソースセット内の(i+1)番目のSRSリソース内のSRSポートがp=1000+iとしてインデックス付けされている。
【0095】
非コードブックベースのPUSCHに関して、次のことが3GPP TS 38.214 V16.6.0において規定されている:
非コードブックベースの送信について、UEは、SRSの送信のために使用されるプリコーダを、関連付けられるNZP CSI-RSリソースの測定に基づいて計算することができる。UEは、SRS-ResourceSet内の上位レイヤパラメータの用法が値"nonCodeBook"にセットされるSRSリソースセットについて、構成される場合には、1つのNZP CSI-RSリソースのみと共に構成されることができる。
【0096】
よって、非コードブックベースのPUSCH送信について、1つのNZP CSI-RSリソースのみがSRSリソースセットにおいて構成され、UEは、SRSの送信のために使用されるプリコーダを、この関連付けられるNZP CSI-RSリソースを用いて計算することができる。SRSリソースセットごとに構成される単一のNZP CSI-RSリソースは、SRS-Config情報エレメントの一部であってよく、以下に示される。"NonCodebook"という条件は、関連付けられるNZP CSI-RSが、用途が"nonCodeBook"にセットされて構成されたSRSリソースセットの場合にオプションとして存在し、そうでない場合には当該フィールドが不在となることを意味し得る。
【表6】
【0097】
3GPP TS 38.214では、さらに、関連付けられるNZP CSI-RSリソースを伴うSRSリソースセットと共にUEが構成される場合、当該UEは当該SRSリソースセット内のSRSリソースのいずれにおいても空間関連情報と共に構成されることを予期されないことが規定されている。
【0098】
PUSCH上のUCIは、以下の形で、ACK/NACK又はCSIであってよく、様々なタイプのHARQコードブックが38.213 V16.6.0のセクション9.1において定義されており、DAI(ダウンリンク割り当てインデックス)は38.212 V16.6.0内のDCIフォーマットにおいて定義されている:
-2ビットより多くを伴うACK/NACK及び他のUCIは、レートマッチングされ、1~2ビットを伴うACK/NACKはPUSCHデータ又はCSIビットを間引くことを介してマッピングされる
-コードブロックグループベースのHARQフィードバックに起因して、ACK/NACKサイズはNRでは非常に大きくなり得る → PUSCHに対し大きなACK/NACKの間引きを行うことは、PUSCH性能のシビアな劣化をもたらす
-LTEと同様のDAIの仕組みが、PUSCH上のUCIについてACK/NACKビットの数を示すために使用される
-DCIフォーマット0_1は、固定的なHARQコードブックについて1ビットのUL DAI、動的なHARQコードブックについて2ビットのUL DAI、そしてCBG構成を伴う動的なHARQコードブックについて2ビットのUL DAI(各サブコードブックについて1つのDAI)を含む
-DCIフォーマット0_0は、DAIを含まない
-CSIは、2つの部分に分けられ得る
-半静的に構成され動的に示されるベータ値がサポートされる
-個々のベータ値を、ACK/NACK及びCSIのためにセットすることができる
-動的に示されるベータ値について、DCIフォーマット0_1内の2ビットが、ACK/NACK及びCSIについて1つの値を選択する(ACK/NACK及びCSIテーブル内のn番目の行)
【0099】
PUSCH上でのUCIマッピングの原理
-CSIパート1
-レートマッチングされるACK/NACKについて、CSIパート1は、最初の利用可能な非DM-RSシンボルからマッピングされ、ACK/NACK REを迂回してマッピングされる。
-間引く側のACK/NACKについて、CSIパート1は、最初の利用可能な非DM-RSシンボルからマッピングされ、そのマッピングはACK/NACKによる間引きのために予約されたREを迂回する(PUSCH及びCSIパート2は、予約されたリソースにマッピングされ得るが、結果的には間引かれることになる)。
-CSIパート2は、最初の利用可能な非DM-RSシンボルからマッピングされ、CSIパート1に後続する。
-間引く側のACK/NACKについて、CSIパート2は、ACK/NACKのために予約されたリソース上へマッピングされ得る(そして、ACK/NACKにより間引かれるであろう)。
-UCIは、DM-RSとは周波数分割多重化(FMD)されない。
-概して、全てのUCIタイプについての以下の周波数ドメインマッピング手続が使用される:(十分なUCI変調シンボルが利用可能であれば)1つのUCIタイプの変調シンボル群でシンボルは完全に埋められる;これに1つのシンボルが続き、そのタイプの残余のUCI変調シンボルはPUSCH帯域幅をまたいでくし状にマッピングされる。
【0100】
図5は、本開示の一実施形態に係るUE及びgNBに適用可能な、PUSCH上のUCIの例示的な多重化を描いた図である。図5に示したところでは、ACK/NACKがレートマッチングされる一例が(a)に示されており、ACK/NACKがPUSCHデータ又はCSIビットの間引きを介してマッピングされる他の例が(b)に示されている。
【0101】
3GPP TS 38.213 v16.6.0より:
UEが複数のスロットにわたってPUSCHを送信する場合において、UEがそれら複数のスロットのうちの1つ以上のスロットにおけるPUSCH送信と重複する単一のスロット上でHARQ-ACK及び/又はCSI情報と共にPUCCHを送信することになるときに、当該1つ以上のスロットにおけるPUSCH送信がHARQ-ACK及び/又はCSI情報を多重化するための第9.2.5節における条件を満たすならば、UEは、当該1つ以上のスロットにおけるPUSCH送信においてHARQ-ACK及び/又はCSI情報を多重化する。UEが複数のスロットのうちのあるスロット内でHARQ-ACK及び/又はCSI情報を伴う単一スロットのPUCCHを送信しないことになる場合、UEは、当該スロットにおけるPUSCH送信内にHARQ-ACK及び/又はCSI情報を多重化せず、これはPUSCH送信が不在となった場合に備えてである。
【0102】
以下は、レートマッチングに関する3GPP TS 38.212 v16.6.0からの引用であり、PUSCHにおいてHARQ-ACK情報を多重化するため及びCSI報告を多重化するためのリソースの数をUEが判定するために複数のベータオフセット値が定義されており、その詳細は38.213 v16.6.0の第9.3節にて定義されている:
【0103】
【表7】
【表8】
【0104】
さらに、NR R16では、DG PUSCHとCG PUSCHとの間のリソースの競合及び複数のCGが関与する競合に対処し、またULデータ/制御及び制御/制御リソースの衝突に対処するために、PHY優先度インデックスが相違する複数のUL送信の間のPHY優先制御が、3GPPに取り入れられている。
【0105】
Rel-16は、次の2レベルPHY優先度インデックスインジケーションをサポートしている:
-スケジューリング要求(SR):SR構成は、SRリソース構成内のRRCフィールドとして、PHY優先度インデックスインジケーションを有し得る。
-注:PHY優先度インデックスは、PHYに優先度を知らせるために使用されるのみである。MACは、LCH優先度に基づいて、優先制御を実行することになる。
-HARQ-ACK:動的な割当てについてPHY優先度インデックスはDL DCI(フォーマット1_1及び1_2)にて指示され、CG PUSCHについてPHY優先度インデックスはRRC構成により指示され得る。
-PUSCH:DG PUSCHについてPHY優先度インデックスはUL DCI(フォーマット0_1及び0_2)にて指示され、CG PUSCHについてPHY優先度インデックスはCG PUSCH構成により指示され得る。
-PUSCH上での非周期的な及び半永続的なCSI:PHY優先度インデックスは、UL DCI(フォーマット0_1及び0_2)にて指示され得る。
-PUCCH上での周期的な及び半永続的なCSIと、周期的な及び半永続的なSRSと、PHY優先度インデックスが指示されない場合については、低いPHY優先度インデックスが想定されている。
-非周期的なSRSの優先度は常に低い。
【0106】
PHY優先度インデックス0が低優先度として定義されてもよく、PHY優先度インデックス1が高優先度として定義される。
【0107】
Rel-16では、UCIは、UCIのPHY優先度インデックスとPUCCH又はPUSCHのPHY優先度インデックスとが同じである場合にのみ、PUCCH又はPUSCHにて多重化され得る。UCI及び特性の異なるPUSCHの多重化のある組合せが、Rel-17においてサポートされるものと予期されており、例えば、高優先度のHARQ-ACKと低優先度のHARQ-ACKとをPUCCHへ多重化することや、低優先度のHARQ-ACKを高優先度のPUSCHにおいて多重化することなどである。
【0108】
Rel-16のイントラUEのPHY優先制御は、まず、同一のPHY優先度のPUCCH及び/又はPUSCH送信について時間的な重複を解消し、次いで、優先度の間の時間的な重複を解消し、より優先度の低いPUCCH/PUSCHは、より優先度の高いPUCCH/PUSCH送信との時間的な重複の場合には送信されない。ここで強調されるべきこととして、UEは、優先度の間の時間的な重複を解消する前に高優先度のPUCCH/PUSCH送信について時間的な重複を解消しないことである。これは、高優先度のPUSCHにUCIが多重化されるであろうことから高優先度のPUCCHが送信されないことになるとしても、UEが、高優先度のPUCCHと時間的に重複する低優先度のPUCCH/PUSCH送信をキャンセルすることになり、但し、高優先度のPUCCHと時間的に重複する高優先度のPUSCHについてはそうでないことを意味する。
【0109】
Rel-16は、2つのHARQコードブックをもサポートし、双方がスロット/サブスロットベースであってもよく、又は相違してもよい(各コードブックが別個に構成される)。
-2つのHARQ-ACKコードブック(CB)を構成することができる
-第1のHARQ-ACK CB ⇔ PHY優先度インデックス0
-第2のHARQ-ACK CB ⇔ PHY優先度インデックス1
-2つのPUCCH構成
-第1のPUCCH ⇔ 第1のHARQ-ACK CB
-第2のPUCCH ⇔ 第2のHARQ-ACK CB
-各PUCCHをスロット又はサブスロットで構成することができる
-2つのUCI-OnPUSCH(HARQ-ACKコードブックごとに1つ)
-即ち、PHY優先度インデックスごとにHARQ-ACK(及びCSI)用のベータ因子(Beta-factor)
【0110】
さらに、NRにおいて、リリース17までは、PDSCH送信について2つのコードワードがサポートされており、PUSCH送信について単一のコードワードのみがサポートされている。最大4つの送信レイヤがアップリンクにおいてサポートされており、最大8つの送信レイヤがダウンリンクにおいてサポートされている。ダウンリンクにおいて2つのコードワードが使用される場合、送信レイヤの数は、4よりも大きいものとされる。送信レイヤの数が4以下である場合、NRにおいてRel-17までは、ダウンリンクにおいて単一のコードワードが使用され得る。テーブル6に、NRにおいて想定されるコードワードからレイヤへのマッピングが示されている。
【0111】
【表9】
【0112】
さらに、NRのリリース16では、さらなるレイテンシの低減の目的のために(即ち、Rel-16のURLLCの機能)、PUSCHタイプA及びタイプBの双方について、PUSCH反復の拡張が行われた。
【0113】
NR Rel-15では、動的グラント及び構成グラントタイプ2の双方について、統合されるスロットの数は、RRCで構成され得る。NR Rel-16では、反復回数を動的に指示することができるようにこれが拡張されており、即ち、反復回数は、あるPUSCHのスケジューリング機会から次へと、DCIインジケーションを介して変更され得る。即ち、開始シンボルS及びPUSCHの長さLに加えて、名目上の反復回数Kが、時間ドメインリソース割り当て(TDRA)の一部としてシグナリングされる。さらに、DLに重きが置かれるTDDパターンを考慮して、統合されるスロットの最大数がK=16へと引き上げられた。PUSCH反復タイプAには、スロット間及びスロット内のホッピングを適用することができる。いくつかのスロットはDLスロットであるかもしれず、その場合DLスロットはPUSCH送信についてスキップされることから、反復回数Kは名目上のものである。そのため、Kは、可能な反復の最大回数である。
【0114】
PUSCH反復タイプBは、動的なグラント及び構成されるグラントの双方に適用される。タイプBのPUSCH反復は、NR Rel-16では、スロット境界をまたぐことができる。PUSCH反復タイプBと共に送信をスケジューリングする場合、NR Rel-16では、開始シンボルS及びPUSCHの長さLに加えて、名目上の反復回数Kが、時間ドメインリソース割り当て(TDRA)の一部としてシグナリングされる。タイプBの反復について、スロット間周波数ホッピング及び反復間周波数ホッピングを構成することができる。タイプBのPUSCH反復の実際の時間ドメイン割り当てを決定するために、2ステップの処理が使用される:
-スロット境界及びTDDパターンを無視して、長さLのK回の名目上の反復を隣り合わせで(時間的に近接して)割り当てる。
-名目上の反復がスロット境界をまたいでおり、又はUL送信のために使用可能でないシンボルを占める場合(例えば、TDDパターンに起因するUL/DL切替点)、問題となる名目上の反復は、より短い2つ以上の実際の反復へと分割され得る。PUSCH反復タイプBの送信についての潜在的に有効なシンボルの数が名目上の反復についてゼロよりも大きい場合、名目上の反復は、1つ以上の実際の反復からなり、実際の各反復は、スロット内のPUSCH反復タイプBの送信について使用可能な潜在的に有効なシンボルの連続するセットからなる。
【0115】
"PUSCH反復"という用語が本文書で使用されているものの、それを"PUSCH送信機会"といった他の用語と互換可能に使用することができる。
【0116】
NR Rel-15/16では、PUSCH反復タイプAに従ってPUSCHが反復される場合、当該PUSCHは、単一の送信レイヤへ制限される。
【0117】
Rel-15では、Rel-16におけるPUSCH反復タイプAとしても知られるスロットアグリゲーションがサポートされており、スロットベースのPUSCH反復の数は半静的に構成される。Rel-16では、PUSCH反復の数を、DCIで動的に指示することができる。
【0118】
Rel-15/16では、PUSCH反復タイプAは各スロットにて単一の反復を可能とし、各反復が同一のシンボルを占める。いくつかのTDD UL/DL構成では、無線フレーム内で連続するULスロットは少数である。このシナリオでは、複数のPUSCH反復が連続するスロット内になくてはならないわけではない。しかしながら、DLスロットは、PUSCH反復のためのスロットとしてカウントされる。
【0119】
PUSCH反復タイプAの2つの拡張が、3GPPにおけるRel-17のNRのカバレッジ拡張の作業項目(WI)の一部として合意された。その合意が以下に与えられる:
-PUSCH反復タイプA
-オプション1:反復の最大回数を、本作業の過程において決定されるべき回数まで引き上げる
-オプション2:反復回数は、利用可能なULスロットを基準としてカウントされる
【0120】
オプション2(Opt2)に関し、利用可能なスロットの定義が3GPPにおいて議論された。利用可能なスロットの決定は、3GPP RAN1において依然として議論されている。
【0121】
NRでは、4レイヤまでは1つのコードワード(又は1つのトランスポートブロック)のみを、動的なグラント又は構成されるグラントによりスケジューリングされるPUSCH上での送信のために使用することができる。UEが4つより多くの送信アンテナを具備し、基地局が4つより多くの受信アンテナを有する場合、いくつかのシナリオでは、レイヤは4つより多く存在することができる。それらシナリオにおいて4つより多くのレイヤをサポートするために、1つより多くのコードワードが必要とされる。
【0122】
さらに、いくつかの他のシナリオにおいて、UEは、各々が異なる受信ポイント(RP)へ向けてデータを送信する2つ以上のアンテナパネルを具備するかもしれない。このケースでは、それぞれのRPにてコードワードが復号可能となるように、各アンテナパネルからRPへ向けてのPUSCH送信のために、別個のコードワードが使用され得る。よって、複数のコードワードが必要とされる。アップリンクのPUSCH送信における複数のコードワードをいかにしてサポートするかが問題である。
【0123】
さらに、2つのコードワードが想定されるPUSCH上のみでのUCIのケース、及び複数のコードワードからのデータと共にPUSCH上でUCIが多重化されるケースにおいて、コートワードが相違している複数のレイヤ上でいかにしてUCIを送信するかを検討する必要がある。上記の点に加えて、PUSCH上で複数のコードワードが送信される場合、より高い優先度を有するコードワードのいくつかを反復するか、それらをより低い優先度のコードワードと比較してより多い回数だけ反復する必要があるかもしれず、PUSCH反復の様々なタイプをも考慮すべきであろう。
【0124】
本開示のいくつかの実施形態は、次の観点で、NRにおいてPUSCHでの複数のコードワードの送信をいかにしてサポートするか、及び複数のコードワードが送信される場合にPUSCH上でUCIをいかにして送信するかに関する方法を提供する:
-NRにおける2つのコードワードでのPUSCH送信の構成及びシグナリング
-UL-SHデータ無しでの複数のコードワードとのPUSCH上でのUCIの多重化
-UL-SHデータ有りでの複数のコードワードからのデータとのPUSCH上でのUCIの多重化
-反復を伴う、PUSCH上での複数のコードワードの送信
【0125】
本開示のいくつかの実施形態は、次の点に関する方法を提供する:
-NRにおいてPUSCHでのマルチコードワード送信をいかにしてサポートするか
-UEケイパビリティ報告、及びその場合に複数のコードワードがサポートされるものとされる
-DG又はCGタイプ2のPUSCHについて、PUSCH上のマルチコードワード送信をサポートする仕組み
-CGタイプ2のPUSCHについて、PUSCH上のマルチコードワード送信をサポートする仕組み
-複数のTRPに対するPUSCH上のマルチコードワード送信をサポートする仕組み
-PUSCH送信のためのコードワードの最大数の制御
-複数のコードワードと共にPUSCH上でUCIをいかにして送信するか
-UL-SHデータ無しでの、複数のコードワードに対するPUSCH上でのUCI多重化
-UL-SHデータ有りでの、複数のコードワードに対するPUSCH上でのUCI多重化
-複数のコードワードを伴うPUSCHの様々なタイプの反復をいかにしてサポートするか、及び、コードワードの優先度に依存して、相異なるコードワードを異なる回数だけ反復できるか
【0126】
本開示のいくつかの実施形態において、"複数のコードワード(mmultiple codewords)"との用語は、1つのPUSCHチャネル上での2つ以上のコードワードの送信への言及であってよく、1つのコードワードは1つのTBに対応することから、これを複数のTBとして見ることもできる。複数のコードワードは、同一の時間-周波数リソースを共有しながら、空間ドメインにおいて同時に送信されてもよい。例えば、1つのPUSCH上で2つのコードワードが送信される場合、一方のコードワードが1つ以上のMIMOレイヤの第1のセットへマッピングされ、他方のコードワードが1つ以上のMIMOレイヤの第2のセットへマッピングされてもよく、ここで第1のセットと第2のセットは重複しない(即ち、同じMIMOレイヤを共有しない)。
【0127】
本開示のいくつかの実施形態において、"DG PUSCH"との用語は、動的なグラントによってスケジューリングされるPUSCHへの言及であってよく、PUSCH送信は、ULスケジューリング用の対応するDCIによりスケジューリングされる。"CG PUSCH"との用語は、構成されるグラントによってスケジューリングされるPUSCHへの言及であってよく、PUSCH送信は、構成されたグラントのコンフィグレーションがアクティブ化された後、ULスケジューリング用の対応するDCI無しで送信される。
【0128】
本開示のいくつかの実施形態において、"HP"との用語は、高い物理レイヤ優先度への言及であってよく、"LP"との用語は、低い物理レイヤ優先度への言及であってよい。本開示のいくつかの実施形態において、"コードワード(CW)"及び"TB"との用語は互換可能であり、TBは符号化されていない生の情報ビットへの言及であってよく、CWは対応する符号化ビットへの言及であってよい。
【0129】
本開示のいくつかの実施形態は、PUSCH上でのマルチコードワード送信のケイパビリティをいかにして報告するか、及びマルチコードワード送信の仕組みをどのように定義するか、に関する方法を提供する。
【0130】
いくつかの実施形態において、PUSCH上でのマルチコードワード送信は、UEにとってオプション的な特徴であるべきであり、ネットワークノードは、UEがPUSCH上での複数のコードワードをサポートするかに関するUEケイパビリティシグナリングを通知されるべきである。これにより、報告されるUEケイパビリティに基づいて、UEについてPUSCH上でのマルチコードワード送信を有効化することができるか否かを、ネットワークが知得することが可能となる。
【0131】
いくつかの実施形態において、UEは、RRC構成の後に、PUSCH上でのマルチコードワード送信をサポートする自身のケイパビリティをgNBへ報告すべきである。所与のUEからケイパビリティ報告を受信した後に、gNBは、当該UEのPUSCH送信を、単一のコードワードのみか、又は複数(例えば、最大2つ)のコードワードでの送信と共に構成するかを、例えばUE固有のDLシグナリングを用いて選択し得る。いくつかの実施形態において、UE固有のシグナリングは、RRC構成であってもよい。
【0132】
いくつかの実施形態において、CG PUSCH及びDG PUSCH上でマルチコードワード送信をサポートするケイパビリティが、UEからgNBへ別々に報告されてもよい。
【0133】
いくつかの実施形態において、CG(タイプ1及び/又はタイプ2)によりスケジューリングされるPUSCH上でのマルチコードワード送信は、規格上でサポートされず、即ち、UEケイパビリティに関わらずサポートされない。このケースでは、UEは、DGによりスケジューリングされるPUSCH上でのマルチコードワード送信をサポートするケイパビリティを報告する必要があるのみである。
【0134】
いくつかの実施形態において、DG PUSCH又はタイプ2のCG PUSCHについて、シングルコードワード送信の以下の構成のうちの少なくとも1つが、DCIフォーマット0_1又は0_2において提供され得る:
-変調符号化方式(MCS)
-新規データインジケータ(NDI)
-冗長性バージョン(RV)
【0135】
いくつかの実施形態において、DG PUSCHについて、UL DCI(例えば、DCIフォーマット0_1又は0_2)内のパラメータが、対応するPUSCHの1回の送信のために提供される。タイプ2のCG PUSCHについて、送信パラメータを提供するUL DCIは、アクティブ化DCIであってよく、他のDCIによりCG構成が非アクティブ化されるまで、再発生する(周期的な)PUSCH送信のためにCG構成がアクティブ化される。CG PUSCHについて、アクティブ化UL DCI(例えば、DCIフォーマット0_1又は0_2)内のパラメータが、再発生するPUSCHの各々により使用され得る。
【0136】
いくつかの実施形態において、相異なるコードワードについて別々の構成が提供されるべきかが特定されてもよく、及び/又は、ネットワークにより複数のコードワードがサポートされるかがネットワークにより指し示されてもよい。
【0137】
いくつかの実施形態において、DG PUSCH及び/又はタイプ2のCG PUSCHについて、複数のコードワードが有効化され又は構成される場合、複数のコードワードの送信をサポートするために、複数のTBのうちの各1つ又は各サブセットについて、以下のパラメータのうちの1つ以上がアップリンクDCI(例えば、DCIフォーマット0_1又は0_2)において構成されてもよい:
-変調符号化方式
-新規データインジケータ
-冗長性バージョン
【0138】
いくつかの実施形態において、レガシーのDCIフォーマット(例えば、DCIフォーマット0_1又はDCIフォーマット0_2)が、追加的なコードワードのための追加的なDCIフィールドを含む形で使用されてもよい。換言すると、PUSCH上で送信されるべき各コードワードについて、アップリンクDCI内で一組の"Modulation and coding scheme"、"New data indicator"及び"Redundancy version"フィールドが構成されてもよい。
【0139】
いくつかの実施形態において、新たなDCIフォーマットが、追加的なコードワードの送信のために含められる追加的なDCIフィールドと共に使用されてもよい。即ち、新たなDCIフォーマットが、2つ以上のコードワードについての送信パラメータをシグナリングするフィールド群を収容してもよい。
【0140】
いくつかの実施形態において、複数のTBの送信をスケジューリングするために、複数のPDCCH送信が使用されてもよい。例えば、PUSCH上で4つのコードワードがサポートされる場合、前半の2つのコードワードのいくつかのパラメータをスケジューリングするために第1のPDCCHが使用されてもよく、後半の2つのコードワードをスケジューリングするために第2のPDCCHが使用されてもよい。
【0141】
いくつかの実施形態において、CG タイプ1によりスケジューリングされるPUSCHについて、複数のコードワードの送信をサポートするために、以下のパラメータのうちの1つ以上が、2番目以降のTBについてRRCで構成されてもよい:
-MCSインデックス
-MCSテーブル
-プリコーディングの情報及びレイヤ数
-SRSリソースインジケータ(SRI)
【0142】
いくつかの実施形態において、CGタイプ1によりスケジューリングされるPUSCH上の第2のコードワード(即ち、第2のTBを搬送するコードワード)の送信のために、ConfiguredGrantConfigにおいて3つのパラメータが定義されてもよい。
【0143】
precodingAndNumberOfLayers2ndTBは、PUSCH上の第2のコードワード(即ち、第2のTBを搬送するコードワード)について、プリコーディング情報及びレイヤ数を提供する。
【0144】
srs-ResourceIndicator2ndTBは、第2のコードワード(即ち、第2のTBを搬送するコードワード)について使用されるべきSRSリソースを指し示す。
【0145】
mcsAndTBS2ndTBは、第2のコードワード(即ち、第2のTBを搬送するコードワード)の送信についての、変調次数を決定するためのMCSインデックス、目標コードレート及びTBサイズである。
【0146】
【表10】
【0147】
いくつかの実施形態において、ネットワークによりサポートされるPUSCH上で送信されるコードワードの最大数が、RRCシグナリングにより指し示されてもよい。例えば、動的グラントによりスケジューリングされるPUSCH送信についてのコードワードのサポートの最大数を指し示すために、(DCIフォーマット0_1について)maxNrofCodeWordsScheduledByDCI-0-1フィールド、及び/又は(DCIフォーマット0_2について)maxNrofCodeWordsScheduledByDCI-0-2フィールドがPUSCH-ConfigというIEにおいて定義されてもよい。本文書において提供される例では、値"n1"及び"n2"が、PUSCHについてのコードワードの最大数である1及び2をそれぞれ表す。
【0148】
【表11】
【0149】
他の例として、セル内の任意のPUSCH送信、即ち動的グラントか又は構成グラントかのいずれかによりスケジューリングされるPUSCH送信についてのコードワードのサポートの最大数を指し示すために、PUSCH-ConfigというIE内でmaxNrofCodeWordsフィールドが定義されてもよい。
【0150】
【表12】
【0151】
他の例として、動的グラント又は構成グラントタイプ2によりスケジューリングされるPUSCH送信についてサポートされるコードワードのサポートの最大数を指し示すために、(DCIフォーマット0_1について)maxNrofCodeWordsScheduledByDCI-0-1フィールド、及び/又は(DCIフォーマット0_2について)maxNrofCodeWordsScheduledByDCI-0-2フィールドがPUSCH-ConfigというIEにおいて定義されてもよい。さらに、構成グラントタイプ1によりスケジューリングされるPUSCH送信についてのコードワードのサポートの最大数を指し示すために、PUSCH-ConfigというIE内でmaxNrofCodeWordsScheduledByRRCという他のフィールドが定義されてもよい。
【0152】
【表13】
【0153】
他の例として、構成グラントによりスケジューリングされるPUSCH送信についてのコードワードのサポートの最大数を指し示すために、ConfiguredGrantConfigというIE内でmaxNrofCodeWordsフィールドが定義されてもよい。
【0154】
【表14】
【0155】
いくつかの実施形態において、マルチコードワードのPUSCH送信は、複数の送受信ポイント(TRP)を対象としていてもよい。第1の例が図6の(a)に描かれており、送信される各PUSCHコードワードは、相異なるTRPを対象とする送信レイヤを含む。図6の(a)に示したところでは、第1のTRPを対象とする2つのPUSCHレイヤが第1のPUSCHコードワードへマッピングされ、第2のTRPを対象とする他の2つのPUSCHレイヤが第2のPUSCHコードワードへマッピングされている。全てのPUSCHレイヤは、同一の時間-周波数リソース(例えば、同一のリソースエレメント)において送信され得る。この実施形態は、DG PUSCH及びタイプ2のCG PUSCHの双方に適用可能であってよい。複数のTRPを対象とするマルチコードワードのPUSCH送信は、1つのTRPからの1つのDCIにより、又は複数のTRPからの1つのDCIによりスケジューリングされてよい。例えば、相異なるTRPが異なるSRSリソースセットへ関連付けられてもよく、このケースでは、相異なるTRPが異なるコードワードの送信に対応することにもなり得る。
【0156】
いくつかの実施形態において、アップリンクDCI(例えば、DCIフォーマット0_1又は0_2を有するDCI)において、以下のパラメータのうちの少なくとも1つが、第1のコードワードについてシグナリングされ得る:
-第1のコードワード又は第1のTBについての変調符号化方式(MCS1)が、アップリンクDCI内の第1の"Modulation and coding scheme"フィールドを介してUEへ指示され得る。
-第1のコードワード又は第1のTBについての冗長性バージョン(RV1)が、アップリンクDCI内の第1の"Redundancy version"フィールドを介してUEへ指示され得る。
-第1のコードワード又は第1のTBに対応するTPMI及びPUSCHレイヤの数が、アップリンクDCI内の第1の"Precoding information and number of layers"フィールドを介してUEへ指示される。なお、本フィールドは、UEがコードブックベースのPUSCH送信信号を送信するようにスケジューリングされる場合に、UEへ指示される(即ち、本フィールドがアップリンクDCIに現れる)。本フィールドは、UEが非コードブックベースのPUSCH送信信号を送信するようにスケジューリングされる場合には、UEへ指示されない(即ち、本フィールドがアップリンクDCIに現れない)。
-第1のコードワードにマッピングされるPUSCHレイヤに対応するSRSリソースが、第1の"SRS resource indicator"フィールドを介してUEへ指示され得る。
-コードブックベースのPUSCH送信では、第1の"SRS resource indicator"フィールドにより単一のSRSリソースが指示され得る。第1のコードワードにマッピングされるPUSCHレイヤは、第1の"SRS resource indicator"フィールドにより指示されるSRSリソースにおける直近のSRS送信に空間的に関連し得る。
-非コードブックベースのPUSCH送信では、第1の"SRS resource indicator"フィールドにより1つ以上のSRSリソースが指示され得る。第1のコードワードにマッピングされるPUSCHレイヤは、第1の"SRS resource indicator"フィールドにより指示されるSRSリソースにおけるSRSポートと同じアンテナポートを用いて送信され得る。図6の(a)の例における非コードブックベースのPUSCH送信を想定すると、第1の"SRS resource indicator"フィールドにより2つのSRSリソースが指示されるはずであり、それらのSRSポートは、コードワード1へマッピングされる2つのPUSCHレイヤを送信するために使用される。
【0157】
第2のコードワードに関し、アップリンクDCI(例えば、DCIフォーマット0_1又は0_2を有するDCI)において、以下のパラメータのうちの少なくとも1つがシグナリングされ得る:
-第2のコードワード又は第2のTBについての変調符号化方式(MCS2)が、アップリンクDCI内の第2の"Modulation and coding scheme"フィールドを介してUEへ指示され得る。
-第2のコードワード又は第2のTBについての冗長性バージョン(RV2)が、アップリンクDCI内の第2の"Redundancy version"フィールドを介してUEへ指示され得る。
-第2のコードワード又は第2のTBに対応するTPMI及びPUSCHレイヤの数が、アップリンクDCI内の第2の"Precoding information and number of layers"フィールドを介してUEへ指示され得る。なお、本フィールドは、UEがコードブックベースのPUSCH送信信号を送信するようにスケジューリングされる場合に、UEへ指示される(即ち、本フィールドがアップリンクDCIに現れる)。本フィールドは、UEが非コードブックベースのPUSCH送信信号を送信するようにスケジューリングされる場合には、UEへ指示されなくてよい(即ち、本フィールドがアップリンクDCIに現れない)。
-第2のコードワードにマッピングされるPUSCHレイヤに対応するSRSリソースが、第2の"SRS resource indicator"フィールドを介してUEへ指示され得る。
-コードブックベースのPUSCH送信では、第2の"SRS resource indicator"フィールドにより単一のSRSリソースが指示され得る。第2のコードワードにマッピングされるPUSCHレイヤは、第2の"SRS resource indicator"フィールドにより指示されるSRSリソースにおける直近のSRS送信に空間的に関連し得る。
-非コードブックベースのPUSCH送信では、第2の"SRS resource indicator"フィールドにより1つ以上のSRSリソースが指示され得る。第2のコードワードにマッピングされるPUSCHレイヤは、第2の"SRS resource indicator"フィールドにより指示されるSRSリソースにおけるSRSポートと同じアンテナポートを用いて送信され得る。
図6の(a)の例における非コードブックベースのPUSCH送信を想定すると、第2の"SRS resource indicator"フィールドにより2つのSRSリソースが指示されるはずであり、それらのSRSポートは、コードワード1へマッピングされる2つのPUSCHレイヤを送信するために使用され得る。
【0158】
いくつかの実施形態において、2つ以上のコードワードへマッピングされるPUSCHレイヤの数は、同じであっても異なっていてもよい。例えば、図6の(b)は、2つのコードワードへマッピングされるPUSCHレイヤの数が異なるケースを示している。図6の(b)では、第1のTRPを対象とする2つのPUSCHレイヤが第1のPUSCHコードワードへマッピングされ、第2のTRPを対象とする1つのPUSCHレイヤが第2のPUSCHコードワードへマッピングされている。
【0159】
いくつかの実施形態において、2つのコードワードがサポートされるケースについて、2つのSRSリソースインジケータフィールドが、UEに対し構成される2つの異なるSRSリソースセットにおいて構成されるSRSリソースを指し示してもよい。即ち、第1のSRSリソースインジケータフィールドが構成される第1のSRSリソースセットからのSRSリソースを指し示し、第2のSRSリソースインジケータフィールドが構成される第2のSRSリソースセットからのSRSリソースを指し示してもよい。
【0160】
さらに、"TRP"との用語は、3GPP規格において採用されないかもしれない。代わりに、TRPは、SRSリソースセット構成(例えば、SRSリソースセット1がTRP1を表す)、"SRS resource indicator"フィールド(例えば、第1の"SRS resource indicator"フィールドがTRP1を表す)、"Precoding information and number of layers"フィールド(例えば、第1の"Precoding information and number of layers"フィールドがTRP1を指し示す)のうちの任意の1つにより表されてもよい。
【0161】
例えば、DCIフォーマット0_1において、以下のパラメータが、PUSCH上での第2のTB送信について別個に構成されてもよい。以下の例において、RRCパラメータであるmaxNrofCodeWordsScheduledByDCI-0-1は、第2のTBについての送信パラメータがDCIフォーマット0_1内に存在するか否かを示す。maxNrofCodeWordsScheduledByDCI-0-1が不在であるか又は値"1"を有する場合、送信パラメータは、第1のTBについてのみ提供される。そうでない場合(例えば、maxNrofCodeWordsScheduledByDCI-0-1が値"2"を有する)、送信パラメータは、第1及び第2のTBの双方についてそれぞれ提供される。第2のTBについて提供される新たなパラメータが、以下のテキストにおいて下線で強調されている:
【0162】
【表15】
【表16】
【表17】
【表18】
【0163】
上の例と同様に、DCIフォーマット0_2内のDCIフィールド群により、PUSCH上での第2のTB送信についての送信パラメータのセットが別個に提供されてもよい。さらに、maxNrofCodeWordsScheduledByDCI-0-1と同様の形で、RRCパラメータであるmaxNrofCodeWordsScheduledByDCI-0-2が、第2のTBについての送信パラメータがDCIフォーマット0_2内に存在するか否かを構成する。
【0164】
いくつかの実施形態において、1つ以上のSRSセットが構成され、2つ以上の異なるTRPへ向けたコードワードが送信される場合に、2つ以上の送信電力制御(TPC)フィールドがDCIに存在してもよい。2つ以上のTPCフィールドの各々は、それぞれのコードワード又は閉ループインデックスに関連付けられる閉ループ電力制御コマンドを提供するために使用され得る。
【0165】
いくつかの実施形態において、コードワードのうちの1つが動的に無効化されてもよく、それをDCIにおいて指示することができる。例えば、トランスポートブロックのうちの1つが、IMCS=26である場合、及びrvid=1である場合に無効化されてもよく、これは対応するトランスポートブロックについてDCIにおいて示される。
【0166】
いくつかの実施形態において、レイヤの総数が4よりも大きい場合、関連付けられるDMRSポートを各レイヤについて1つシグナリングするために、新たなアンテナポートテーブルが必要とされるかもしれない。DCIにおける単一のアンテナポートフィールドが、2つのコードワードに関連付けられるDMRSポートを指し示すために使用されてもよい。
【0167】
例えば、2つのコードワードがサポートされる場合、DCIにおける単一のアンテナポートフィールドが、それら2つのコードワードに関連付けられるDMRSポートを指し示すために使用されてもよい。最大の合計ランク=8である場合、最大で8つのDMRSポートをシグナリングする必要がある。合計ランクが4つまでについては、3GPP TS 38.212 v16.6.0において定義されている既存のアンテナポートテーブル(即ち、テーブル7.3.1.1.2-9から7.3.1.1.2-23まで)を、変換プリコーダが無効化される場合に再利用し得る。4つより多くの合計ランクについては、5つ乃至8つのDMRSポートをシグナリングするために、以下のテーブルが使用され得る。但し、本開示は、それに限定されない。
【0168】
テーブル7:アンテナポート、変換プリコーダを無効化、dmrs-Type=2、maxLength=2、両コードワードを有効化、レイヤの総数は4より大
【表19】
【0169】
テーブル8:アンテナポート、変換プリコーダを無効化、dmrs-Type=2、maxLength=1、両コードワードを有効化、レイヤの総数は4より大
【表20】
【0170】
テーブル9:アンテナポート、変換プリコーダを無効化、dmrs-Type=2、maxLength=2、両コードワードを有効化、レイヤの総数は4より大
【表21】
【0171】
変換プリコーダが有効化される場合、各TRPに対し1つとして、2つのコードワードが2つのTRPへのPUSCH送信のために有効化される。3GPP TS 38.212 v16.6.0における既存のテーブル(即ち、テーブル7.3.1.1.2-6からテーブル7.3.1.1.2-7Aまで)は1つのDMRSポートのみを指し示し得る一方で、各コードワードについて1つとして2つのDMRSポートを指し示すことが必要である。よって、関連付けられるDMRSポートをシグナリングするために、新たなアンテナポートテーブルが必要とされる。以下は、その目的を達成するために使用され得る2つの新たなテーブルであり、第1のDMRSポートが第1のコードワード向け、第2のDMRSポートが第2のコードワード向けである。
【0172】
テーブル10:アンテナポート、変換プリコーダを有効化、dmrs-Type=1、maxLength=1、両コードワードを有効化
【表22】
【0173】
テーブル11:アンテナポート、変換プリコーダを有効化、dmrs-Type=1、maxLength=2、両コードワードを有効化
【表23】
【0174】
上で議論したように、物理レイヤ優先度が、UL DCI(例えば、DCIフォーマット0_1、0_2)により指し示され得る。PUSCHは、UL-SCHデータを搬送してよく、UCIは多重化されていることも多重化されていないこともあり得る。PUSCHは、UCIのみを搬送するように指示されることもあり得る(即ち、UL-SCHデータ無し)。NR Rel-16では、低いPHY優先度を有するUCI及び/又はPUSCHは、高いPHY優先度のUCI及び/又はPUSCHと時間的に重複する場合には、破棄される。Rel-17では、例えば、PHY優先度の高いUCI/PUSCHとPHY優先度の低いUCI/PUSCHとのある組合せがサポートされることになる。
-高優先度のPUSCH(UL-SCHのみを搬送)において低優先度のHARQ-ACKを多重化
-低優先度のPUSCH(UL-SCHのみを搬送)において高優先度のHARQ-ACKを多重化
-低優先度のHARQ-ACK、UL-SCHを搬送する高優先度のPUSCH、高優先度のHARQ-ACK及び/又はCSIを多重化
-高優先度のHARQ-ACK、UL-SCHを搬送する低優先度のPUSCH、低優先度のHARQ-ACK及び/又はCSIを多重化
【0175】
いくつかの実施形態において、UL DCIは、PUSCH上でUL-SCHデータが送信されるべきでないこと、即ちUCIのみが送信され得ることを指示してもよく、このケースにおいて、UCIを複数の異なる部分へ分割することができ、異なる部分が異なるコードワードで送信される。いくつかの実施形態において、同じPHY優先度の複数のUCIタイプがPUSCH上で送信される場合、多重化されることになるUCIの間で、次のように、UCI優先度の高いものから低いものへ、UCIタイプ優先度の観点での順位付けがまずなされる:
HARQ-ACK > SR > より高いCSI優先度を有するCSI > より低いCSI優先度を有するCSI
【0176】
よって、異なるPHY優先度レベルが存在しなければ(即ち、多重化される全てのUCIが同じPHY有する)、全体としての優先度の順位付けは、UCIタイプ優先度の順位付けと同じである。そして、基本的な原理として、UCI優先度のより高いUCIがTB1(即ち、コードワード1へマッピングされるTB)へマッピングされ、UCI優先度のより低いUCIがTB2(即ち、コードワード2へマッピングされるTB)へマッピングされてもよく、ここでTB1はTB2よりも高い信頼性を達成するための送信パラメータを割り当てられ得る。
【0177】
いくつかの実施形態において、あるビットシーケンスUは、多重化されるべき多様なUCIがUCIタイプ優先度のより高いものからより低いものへの順に、又はUCIタイプ優先度のより低いものからより高いものへの順に連結される形で構築され得る。例えば、HARQ-ACK及びCSIが送信される場合、ビットシーケンスは、U=[HARQ-ACKビット;CSIビット]として定式化されてもよい。ビットシーケンスUはTB1及びTB2へセグメント化されてよく、各TBは、別個にチャネル符号化及び/又は変調シンボルの制定といった送信処理を経験し得る。TB1のシンボルシーケンスはコードワード1へマッピングされてよく、TB2のシンボルシーケンスはコードワード2へマッピングされてよい。
【0178】
TB1及びTB2は、相異なる信頼性のレベルを達成するための送信パラメータを割り当てられてもよい。例えば、TB1はより低いBLER=1e-3を目標とし、TB2はより高いBLER=1e-1を目標とする。この目的のために使用され得る送信パラメータは、以下を含む:
-MCS
-例えば、UL DCIにおいて、TB1はより低いMCSインデックスを与えられてもよく(例えば、IMCS=4)、TB2はより高いMCSインデックスを与えられてもよい(例えば、IMCS=6)。代替的に、TB1はより低いMCSインデックスで指示されるコードワードへマッピングされてもよく、TB2はより高いMCSインデックスを有する他のコードワードへマッピングされてもよい。
-レイヤ数
-例えば、TB1はより多数のMIMOレイヤ(例えば、2レイヤ)を与えられてもよく、TB2はより少数のMIMOレイヤ(例えば、1レイヤ)を与えられてもよい。
【0179】
いくつかの実施形態において、全てのUCIビットが、複数のコードワードのうちでDCIにおいて示される最低のMCSインデックスを有するもののみへマッピングされてもよく、又は最多のレイヤ数を有するコードワードへマッピングされてもよい。
【0180】
UCIをより多数のレイヤを有するコードワードへ多重化する理由は、UCIが固定的な数の時間周波数リソースを受け取ることになる場合、より多くのリソース(即ち、より多くのレイヤ)を伴うコードワードが、UCIがPUSCHへ多重化されることによる影響を最も受けないからである。
【0181】
UCIをより低いMCSを有するコードワードへ多重化する理由は、UCIが固定的な数の時間周波数リソースを受け取ることになる場合、より低いMCSを有するコードワードが、UCIがPUSCHへ多重化されることによるインパクトに対してより良好な耐性を有するからである。
【0182】
いくつかの実施形態において、同じUCIビットが、全てのコードワードにおいて反復されてもよい。あるコードワードにおいて送信されるUCIビットが、当該コードワードに関連付けられるレイヤ数及び変調レベルに従ってレートマッチングされてもよい。
【0183】
いくつかの実施形態において、UL送信のために複数のPHY送信特性が提供される場合、UCI間の順位付けにおいて、PHY優先度がUCIタイプ優先度と組み合わされてもよい。例えば、2つのPHY優先度が提供されてよく、例えば、高いPHY優先度(HP)が優先度インデックス=0に関連付けられ、低いPHY優先度(LP)が優先度インデックス=1に関連付けられる。すると、ある例示的なUCIの順位付けは、全体優先度の高いものから低いものへ、次の通りであり得る:
(HP)HARQ-ACK > (HP)SR > (HP)より優先度の高いCSI > (HP)より優先度の低いCSI > (LP)HARQ-ACK > (LP)SR > (LP)より優先度の高いCSI > (LP)より優先度の低いCSI
【0184】
他の例示的なUCIの順位付けは、全体優先度の高いものから低いものへ、次の通りであり得る:
(HP)HARQ-ACK > (HP)SR > (LP)HARQ-ACK > (LP)SR > (HP)より優先度の高いCSI > (HP)より優先度の低いCSI > (LP)SR > (LP)より優先度の高いCSI > (LP)より優先度の低いCSI
【0185】
但し、本開示は、それに限定されない。他のUCIの順位付けの順序も可能であってよい。議論を簡潔にするために、ここでは明示的に挙示されていないとしても、それらもまた包含される。
【0186】
いくつかの実施形態において、PUSCH上で複数のコードワードが送信される場合、各TBの優先度が、以下のやり方のうちの1つ以上に基づいて決定されてもよい:
-DCI又はCGグラントにおいてTBの優先度がシグナリングされる。
-1つの例において、UL DCI(例えば、DCIフォーマット0_1、0_2)内の"priority indicator"フィールドが、PUSCHにより搬送される複数のTBのPHY優先度インデックスを提供してもよい。
-他の例において、各TBについて、UL DCI内に"CW priority"フィールド(即ち、コードワード優先度を示すフィールド)が取り入れられてもよい。例えば、あるTBに対し値0という"CW priority"が指示された場合には、当該TBはより低いコードワード優先度を有してもよく、一方で、あるTBに対し値1という"CW priority"が指示された場合には、当該TBはより高いコードワード優先度を有してもよく、あるいは反対のやり方でもよい。
-TB優先度は、以下の送信パラメータのうちの1つ以上により暗黙的に決定されてもよい:
-相対的なMCSインデックス値。例えば、より高いMCSインデックスを与えられたTBは、より低いコードワード優先度を有するものと見なされてもよく、一方で、より低いMCSインデックスを与えられたTBは、より高いコードワード優先度を有するものと見なされてもよく、あるいは反対のやり方であってもよい。
-相対的なMIMOレイヤの数。例えば、より少数のMIMOレイヤを与えられたTBは、より低いコードワード優先度を有するものと見なされてもよく、一方で、より多数のMIMOレイヤを与えられたTBは、より高いコードワード優先度を有するものと見なされてもよく、あるいは反対のやり方であってもよい。
-搬送されるTBの相対的なサイズ。例えば、よりサイズの大きいTBは、より低いコードワード優先度を有するものと見なされてもよく、一方で、よりサイズの小さいTBは、より高いコードワード優先度を有するものと見なされてもよく、あるいは反対のやり方であってもよい。
【0187】
いくつかの実施形態において、以下の特性のうちの1つ以上が、UCIをPUSCHと多重化すべきか又はPUSCHのどのコードワードと多重化すべきかを判定する際に考慮されてもよい:
-多重化されるべきUCIのUCIタイプ優先度
-多重化されるべきUCIのPHY優先度
-TB1及びTB2の相対的なコードワード優先度
-PUSCH全体のPHY優先度
【0188】
DG PUSCHについて、PHY優先度がスケジューリングDCI内の"priority indicator"により提供されてもよく、priority indicator=0は低いPHY優先度を示し、priority indicator=1は高いPHY優先度を示す。構成グラントについて、RRCパラメータ"phy-PriorityIndex"がPHY優先度を提供してもよく、値p0が低いPHY優先度を示し、値p1が高いPHY優先度を示し得る。
【0189】
1つの例において、HP UCI(例えば、HP HARQ-ACK)及びLP UCI(例えば、LP HARQ-ACK)といったPHY優先度の異なるUCIが同一のPUSCHへ多重化されることになる場合、HP UCIが高いコードワード優先度を有するコードワードへ多重化されてもよく、LP UCIが高いコードワード優先度を有するコードワードへ多重化されてもよい。
【0190】
他の例において、全てのUCIが所与のコードワード優先度のコードワードへ多重化されてもよい。例えば、より高いコードワード優先度のコードワード上のUL-SCHデータが保護され得るように、全てのUCIがより低いコードワード優先度のコードワードへ多重化されてもよい。また別の例において、全てのUCIが、当該UCIが高い信頼性で送信され得るように、より高いコードワード優先度のコードワードへ多重化されてもよい。
【0191】
他の例において、多重化されるべき全てのUCIが全体優先度で順位付けされてもよい。その場合に、より高い全体優先度のUCIがあるコードワード(例えば、より高いCW優先度のCW)へ多重化され得る一方で、より低い全体優先度のUCIが他のコードワード(例えば、より低いCW優先度のCW)へ多重化されてもよい。いくつかの実施形態において、全体的なUCI優先度は、UCIのPHY優先度及びUCIのUCIタイプ優先度の双方の関数であってよい。
【0192】
他の例において、PUSCH全体のPHY優先度が、UCIの多重化を許容するかを判定するために使用されてもよい。例えば、高いPHY優先度のPUSCHは、HP UCI及びLP HARQ-ACKの多重化を許容するのみであってもよい(即ち、LP SR又はLP CSIといった他のLP UCIをHP PUSCHに対して多重化することはできない)。その場合に、許容されるUCIの間で、PHY優先度の高いものが高いCW優先度のコードワードへ多重化され得る一方で、PHY優先度の低いものが低いCW優先度のコードワードへ多重化されてもよい。
【0193】
いくつかの実施形態において、UEは、相異なるコードワードに対してどのUCIタイプ又はどの部分が多重化されるべきかに関し、(例えば、RRCを介して)上位レイヤで構成されてもよく、又はそれが予め決定されていてもよい。例えば、UEは、HARQ-ACK及びSRを第1のコードワードへ多重化するように構成されてもよく、CSIは第2のコードワードへ多重化されるように構成されてもよい。
【0194】
複数のコードワードの送信と共に構成されるPUSCHについて、反復無しのPUSCHのケースと同様に、PUSCHの反復を適用することができる。
【0195】
いくつかの実施形態において、複数のコードワードの送信と共に構成されるPUSCHについて、PUSCH反復タイプAが適用されてもよく、PUSCH送信は複数のスロットをまたいで反復されてもよく、各PUSCH反復は、各スロットの同じ時間リソースを占めてもよい(即ち、各スロットが同じ開始及び長さインジケータ値(SLIV)を使用する)。いくつかの実施形態において、反復間FH、スロット内FH、又はスロット間周波数ホッピングという形で、PUSCH反復に対し周波数ホッピング(FH)が追加的に適用されてもよい。なお、NRにおいてRel-17までは、PUSCH反復タイプAは、単一のPUSCHレイヤに制限され得る。したがって、PUSCH上でマルチコードワード送信を可能にするために、この制限が除去されてもよく、UEは、PUSCH反復タイプAについて1つよりも多くのレイヤをサポートするように構成されてもよい(例えば、あるレイヤがコードワード1に対応し、他のレイヤがコードワード2に対応する)。いくつかの実施形態において、各PUSCH反復が、同じ2つのコードワードを搬送(即ち、同じ2つのトランスポートブロックを搬送)してもよい。
【0196】
いくつかの実施形態において、複数のコードワードの送信と共に構成されるPUSCHについて、PUSCH反復タイプBが適用されてもよい。PUSCH送信は、複数のサブスロット又はスロットをまたいで反復されてもよく、各PUSCH反復が各スロットにおいて異なる時間リソースを占めてもよく、及び/又は、2つ以上のPUSCH反復が同じスロット内に存在してもよい。いくつかの実施形態において、反復間FH、スロット内FH、又はスロット間周波数ホッピングという形で、PUSCH反復に対し周波数ホッピングが追加的に適用されてもよい。いくつかの実施形態において、各PUSCH反復が、同じ2つのコードワードを搬送(即ち、同じ2つのトランスポートブロックを搬送)してもよい。
【0197】
いくつかの実施形態において、PUSCH反復のあるサブセットが複数のコードワード(例えば、2つのコードワード)の集合全体を搬送し得る一方で、PUSCH反復の他のサブセットが複数のコードワードから削減されたセットを搬送(例えば、第1のコードワードのみを搬送)してもよい。
【0198】
例えば、PUSCHは、8回の反復と共に提供され得る。N回の反復において、2つのコードワード(例えば、TB1及びTB2)が搬送され得る。残りの(8-N回の)反復においては、1つのコードワード(例えば、TB1)のみが搬送され得る。フルセットのコードワードのためのリソースの不足に起因して、(8-N回の)反復がコードワードの削減されたセットを搬送するかもしれず、例えば、(8-N回の)反復の各々について利用可能なOFDMシンボルの数が閾値よりも少数であり得る(例えば、≦2OFDMシンボル)。典型的には、より多くの反復において送信されるコードワード(例えば、TB1)は、より少ない反復において送信されるコードワード(例えば、TB2)よりも高い信頼性で受信され得る。よって、より優先度の高いTBをTB1へ割り当て、より優先度の低いTBをTB2へ割り当てるためにこれを考慮に入れることができる。
【0199】
上記実施形態は、PUSCH反復タイプA及びタイプBへ、又は、例えばNR Rel-17において拡張されるタイプAのPUSCH反復といった任意の他の種類のPUSCH反復へ適用可能であり得る。
【0200】
上記実施形態によって、UEと1つ以上のgNB/TRPとの間で、複数のコードワードでのアップリンク送信を達成することができ、それにより、アップリンク送信についてより高いスループット、より高い信頼性、及びより高速な応答が達成され得る。
【0201】
図7は、本開示の一実施形態に係る複数のコードワードでのアップリンク送信のためのUEにおける例示的な方法700のフローチャートである。方法700は、ユーザ機器(例えば、UE110)において実行され得る。方法700は、ステップS710を含み得る。但し、本開示は、それに限定されない。いくつかの他の実施形態において、方法700は、より多くのステップ、異なるステップ、又はそれらの任意の組合せを含んでよい。さらに、方法700のステップ群は、複数のステップが関係している場合には、ここで説明されるものとは異なる順序で実行されてもよい。さらに、いくつかの実施形態において、方法700におけるあるステップが複数のサブステップへ分割されて異なるエンティティにより実行されてもよく、及び/又は、方法700における複数のステップが単一のステップへ結合されてもよい。
【0202】
方法700は、ステップS710で開始してよく、1つ以上のネットワークノードと共に、複数のコードワードでのアップリンク送信が実行され得る。
【0203】
いくつかの実施形態において、ステップS710の前に、方法700は、さらに、1つ以上のネットワークノードのうちの少なくとも1つへ、UEにより複数のコードワードでのアップリンク送信がサポートされているか否かを示すメッセージを送信すること、を含んでもよい。いくつかの実施形態において、上記メッセージは、UEによりCGベースの複数のコードワードでのアップリンク送信がサポートされているか否か、UEによりタイプ1のCGベースの複数のコードワードでのアップリンク送信がサポートされているか否か、UEによりタイプ2のCGベースの複数のコードワードでのアップリンク送信がサポートされているか否か、及び、UEによりDGベースの複数のコードワードでのアップリンク送信がサポートされているか否か、のうちの少なくとも1つを示してもよい。いくつかの実施形態において、上記メッセージは、UEによりDGベースの複数のコードワードでのアップリンク送信がサポートされているか否かのみを示してもよい。いくつかの実施形態において、上記メッセージを送信するステップの後に、方法700は、さらに、上記少なくとも1つのネットワークノードから、UEによりそのアップリンク送信のために使用されるものとされるのが単一のコードワードか又は複数のコードワードかを示すコンフィグレーションを受信すること、を含んでもよい。いくつかの実施形態において、上記コンフィグレーションは、UE固有のRRCシグナリングを介して受信されてもよい。
【0204】
いくつかの実施形態において、上記アップリンク送信がタイプ2のCGベースのアップリンク送信又はDGベースのアップリンク送信である場合において、ステップS710の前に、方法700は、さらに、上記ネットワークノードのうちの少なくとも1つから、上記アップリンク送信をスケジューリングするDCIメッセージを受信すること、を含んでもよい。いくつかの実施形態において、上記複数のコードワードのうちの少なくとも1つについて、上記DCIメッセージは、-MCS、-NDI、及び、-RV、のうちの少なくとも1つについての少なくとも1つのフィールドを含んでもよい。いくつかの実施形態において、上記DCIメッセージは、レガシーのDCIフォーマットのDCIメッセージであってもよい。いくつかの実施形態において、上記DCIメッセージは、DCIフォーマット0_0、0_1又は0_2のメッセージであってもよい。いくつかの実施形態において、上記DCIメッセージは、レガシーのDCIフォーマットのDCIメッセージではなくてもよい。いくつかの実施形態において、上記ネットワークノードのうちの少なくとも1つから上記アップリンク送信をスケジューリングするためのDCIメッセージを受信するステップは、上記ネットワークノードのうちの少なくとも1つから、上記アップリンク送信を結合的にスケジューリングするための複数のDCIメッセージを受信すること、を含んでもよい。いくつかの実施形態において、上記複数のDCIメッセージは、上記複数のコードワードの第1部についての1つ以上のパラメータをスケジューリングする第1DCIメッセージ、及び上記複数のコードワードの第2部についての1つ以上のパラメータをスケジューリングする第2DCIメッセージを少なくとも含んでもよい。
【0205】
いくつかの実施形態において、上記アップリンク送信がタイプ1のCGベースのアップリンク送信である場合において、ステップS710の前に、方法700は、さらに、上記ネットワークノードのうちの少なくとも1つから、上記アップリンク送信をスケジューリングするRRCメッセージを受信すること、を含んでもよい。いくつかの実施形態において、上記複数のコードワードのうちの少なくとも1つについて、上記RRCメッセージは、-MCSインデックス、-MCSテーブル、-プリコーディングのための情報及びレイヤ数、並びに、-SRI、のうちの少なくとも1つについての少なくとも1つのフィールドを含んでもよい。いくつかの実施形態において、上記RRCメッセージは、ConfiguredGrantConfigというIEを含んでもよく、当該IEは、-コードワードについてプリコーディングのための情報及びレイヤ数を構成するためのprecodingAndNumberOfLayers2ndTBというIE、-上記コードワードについて上記SRIを構成するためのsrs-ResourceIndicator2ndTBというIE、並びに、-上記コードワードについて変調次数、目標コードレート及び/又はTBサイズを構成するためのmcsAndTBS2ndTBというIE、のうちの少なくとも1つを含む。
【0206】
いくつかの実施形態において、上記アップリンク送信を実行するステップの前に、方法700は、さらに、上記ネットワークノードのうちの少なくとも1つから、上記アップリンク送信についてのコードワードの最大数を示すRRCメッセージを受信すること、を含んでもよい。いくつかの実施形態において、上記RRCメッセージは、-DCIフォーマット0_1のメッセージによりスケジューリングされるDGベースのアップリンク送信についてのコードワードの最大数を示すPUSCH-ConfigというIE内のmaxNrofCodeWordsScheduledByDCI-0-1というIE、-DCIフォーマット0_2のメッセージによりスケジューリングされるDGベースのアップリンク送信についてのコードワードの最大数を示すPUSCH-ConfigというIE内のmaxNrofCodeWordsScheduledByDCI-0-2というIE、-上記少なくとも1つのネットワークノードへの任意のアップリンク送信についてのコードワードの最大数を示すPUSCH-ConfigというIE内のmaxNrofCodeWordsというIE、-DCIフォーマット0_1のメッセージによりスケジューリングされるDGベースのアップリンク送信及び/又はタイプ2のCGベースのアップリンク送信についてのコードワードの最大数を示すPUSCH-ConfigというIE内のmaxNrofCodeWordsScheduledByDCI-0-1というIE、-DCIフォーマット0_2のメッセージによりスケジューリングされるDGベースのアップリンク送信及び/又はタイプ2のCGベースのアップリンク送信についてのコードワードの最大数を示すPUSCH-ConfigというIE内のmaxNrofCodeWordsScheduledByDCI-0-2というIE、-RRCシグナリングによりスケジューリングされるタイプ1のCGベースのアップリンク送信についてのコードワードの最大数を示すPUSCH-ConfigというIE内のmaxNrofCodeWordsScheduledByRRCというIE、並びに、-CGベースのアップリンク送信についてのコードワードの最大数を示すConfiguredGrantConfigというIE内のmaxNrofCodeWordsというIE、のうちの少なくとも1つを含んでもよい。
【0207】
いくつかの実施形態において、上記アップリンク送信は、上記ネットワークノードのうちの2つ以上を対象としてもよい。いくつかの実施形態において、上記アップリンク送信は、上記2つ以上のネットワークノードのうちの第1ノードを対象とする1つ以上の第1送信レイヤ、及び、上記2つ以上のネットワークノードのうちの第2ノードを対象とする1つ以上の第2送信レイヤを少なくとも含んでもよい。いくつかの実施形態において、全ての上記送信レイヤが、同一の時間-周波数リソース上で送信されてもよい。いくつかの実施形態において、上記2つ以上のネットワークノードのうちの少なくとも2つについて、上記アップリンク送信は、対応する上記ネットワークノードを対象とする同じか又は異なる数の送信レイヤを含んでもよい。いくつかの実施形態において、上記アップリンク送信は、DGベースのアップリンク送信又はタイプ2のCGベースのアップリンク送信であってもよい。いくつかの実施形態において、UEにより受信され上記アップリンク送信をスケジューリングする1つ以上のDCIメッセージは、上記複数のコードワードのうちの各々について、-MCS、-RV、-当該アップリンク送信がコードブックベースのアップリンク送信である場合の、TPMI及び/又は送信レイヤ数、並びに、-1つ以上のSRI、のうちの少なくとも1つを含んでもよい。いくつかの実施形態において、上記アップリンク送信がコードブックベースのアップリンク送信である場合に、上記1つ以上のDCIメッセージは、上記複数のコードワードのうちの各々について、単一のSRIを含むかSRIを含まなくてもよく、上記アップリンク送信が非コードブックベースのアップリンク送信である場合に、上記1つ以上のDCIメッセージは、上記複数のコードワードのうちの各々について、1つ以上のSRIを含む。いくつかの実施形態において、第1コードワードについて構成される第1SRIは、第1SRSリソースセットからのSRSリソースを示してもよく、第2コードワードについて構成される第2SRIは、上記第1SRSリソースセットとは異なる第2リソースセットからのSRSリソースを示してもよい。
【0208】
いくつかの実施形態において、方法700は、さらに、ネットワークノードから、上記複数のコードワードのうちの少なくとも1つが無効化されることを示すメッセージを受信することと、上記ネットワークノードと共に、上記少なくとも1つのコードワードを無効化して他のアップリンク送信を実行することと、を含んでもよい。いくつかの実施形態において、上記メッセージは、複数のフィールドを含むDCIメッセージであってもよく、上記複数のフィールドのうちの上記1つ以上の特定の値の組合せが、対応するコードワードが無効化されることを示す。
【0209】
いくつかの実施形態において、上記方法は、さらに、上記ネットワークノードのうちの少なくとも1つから、上記複数のコードワードのためのDMRSポートについてのコンフィグレーションを示すメッセージを受信すること、を含んでもよい。いくつかの実施形態において、上記メッセージは、上記複数のコードワードのためのDMRSポートについての上記コンフィグレーションを示すシングルアンテナポートフィールドを含むDCIメッセージであってもよい。いくつかの実施形態において、上記シングルアンテナポートフィールドは、次の通り復号される:-上記変換プリコーダが無効化される場合において、送信レイヤの数が4以下であるときに、1つ以上の第1アンテナポートテーブルを参照し、-上記変換プリコーダが無効化される場合において、送信レイヤの数が4より大きいときに、上記1つ以上の第1アンテナポートテーブルとは異なる1つ以上の第2アンテナポートテーブルを参照し、及び、-上記変換プリコーダが有効化される場合に、1つ以上の第3アンテナポートテーブルを参照する。
【0210】
いくつかの実施形態において、ステップS710の前に、方法700は、さらに、上記ネットワークノードのうちの少なくとも1つから、上記アップリンク送信をスケジューリングするためのDCIメッセージであって当該アップリンク送信において送信されるべきアップリンク共有チャネル(UL-SCH)データが無いことを示す当該DCIメッセージを受信すること、を含んでもよく、ステップS710は、さらに、1つ以上のコードワードへマッピングされる複数のUCIを含む上記アップリンク送信を実行すること、を含んでもよい。
【0211】
いくつかの実施形態において、上記複数のUCIの各々は、複数のUCIタイプ優先度のうちの1つを有してもよく、第1UCIタイプ優先度を有する第1UCIが第1コードワードへマッピングされ、第1UCIタイプ優先度よりも低い第2UCIタイプ優先度を有する第2UCIが上記第1コードワードと異なる第2コードワードへマッピングされる。いくつかの実施形態において、UCIタイプ優先度は、次のように高いものから低いものへ順序付けられてもよい:HARQ-ACK、SR、より高いCSI優先度を有するCSI、及び、より低いCSI優先度を有するCSI。いくつかの実施形態において、それぞれ異なるコードワードへマッピングされる複数のUCIを含む上記アップリンク送信を実行するステップは、上記複数のUCIをそれらのタイプ優先度の降順又は昇順で連結することにより、ビットシーケンスを構築することと、上記複数のコードワードへ複数のセグメントが1対1でマッピングされるように、上記ビットシーケンスを上記複数のセグメントへ区分することと、を含んでもよい。いくつかの実施形態において、上記第1コードワードに関連付けられるTBについて構成される1つ以上の送信パラメータは、上記第2コードワードに関連付けられるTBについて構成される1つ以上の対応する送信パラメータにより達成されるものよりも高い信頼性を達成するための値を有してもよい。いくつかの実施形態において、上記1つ以上の送信パラメータは、-MCS、及び、-送信レイヤの数、のうちの少なくとも1つを含んでもよい。
【0212】
いくつかの実施形態において、上記複数のUCIは、上記複数のコードワードのうちで最低のMCSインデックス及び/又は最多の送信レイヤを有する1つへマッピングされてもよい。いくつかの実施形態において、上記複数のUCIの上記ビットは、全てのコードワードにわたって反復されてもよい。いくつかの実施形態において、上記複数のUCIの上記ビットのうちのコードワードへマッピングされる部分は、対応する上記コードワードに関連付けられる送信レイヤの数及び/又はMCSレベルに従ってレートマッチングされてもよい。いくつかの実施形態において、上記複数のUCIの各々は、複数のUCIタイプ優先度のうちの1つ及び複数のPHY送信優先度のうちの1つを有してもよく、UCIタイプ優先度及びPHY送信優先度の第1の組合せを有する第1UCIが第1コードワードへマッピングされ、上記第1の組合せと異なる、UCIタイプ優先度及びPHY送信優先度の第2の組合せを有する第2UCIが上記第1コードワードと異なる第2コードワードへマッピングされてもよい。いくつかの実施形態において、UCIタイプ優先度及びPHY送信優先度の組合せが、次の通り、高いものから低いものへ順序付けられてもよい:-高いPHY送信優先度を有するHARQ-ACK、-高いPHY送信優先度を有するSR、-より高いCSI優先度及び高いPHY送信優先度を有するCSI、-より低いCSI優先度及び高いPHY送信優先度を有するCSI、-低いPHY送信優先度を有するHARQ-ACK、-低いPHY送信優先度を有するSR、-より高いCSI優先度及び低いPHY送信優先度を有するCSI、及び、-より低いCSI優先度及び低いPHY送信優先度を有するCSI。いくつかの実施形態において、UCIタイプ優先度及びPHY送信優先度の組合せが、次の通り、高いものから低いものへ順序付けられてもよい:-高いPHY送信優先度を有するHARQ-ACK、-高いPHY送信優先度を有するSR、-低いPHY送信優先度を有するHARQ-ACK、-低いPHY送信優先度を有するSR、-より高いCSI優先度及び高いPHY送信優先度を有するCSI、-より低いCSI優先度及び高いPHY送信優先度を有するCSI、-より高いCSI優先度及び低いPHY送信優先度を有するCSI、及び、-より低いCSI優先度及び低いPHY送信優先度を有するCSI。
【0213】
いくつかの実施形態において、ステップS710の前に、方法700は、さらに、上記ネットワークノードのうちの少なくとも1つから、上記アップリンク送信をスケジューリングするためのメッセージであって当該アップリンク送信においてUL-SCHデータが送信されるべきであることを示す当該メッセージを受信することと、受信される上記メッセージに少なくとも部分的に基づいて、上記複数のコードワードに関連付けられる複数のTBについての優先度を判定することと、を含んでもよい。いくつかの実施形態において、複数のTBについての上記優先度は、-受信される上記メッセージ内の優先度インジケータフィールド、-受信される上記メッセージ内のコードワード(CW)優先度フィールド、-相対的なMCSインデックス値、-相対的な送信レイヤの数、及び、-相対的なTBのサイズ、のうちの少なくとも1つに基づいて判定されてもよい。いくつかの実施形態において、複数のTBについての上記優先度は、-上記アップリンク送信と多重化されるべきUCIのUCIタイプ優先度、-上記アップリンク送信と多重化されるべきUCIのPHY送信優先度、-上記複数のコードワードについての相対的なコードワード優先度、及び、-上記アップリンク送信のPHY送信優先度、のうちの少なくとも1つに基づいて判定されてもよい。いくつかの実施形態において、上記アップリンク送信の上記PHY送信優先度は、受信される上記メッセージがDCIメッセージである場合に、受信される上記メッセージ内の優先度インジケータフィールドにより決定されてもよく、上記アップリンク送信の上記PHY送信優先度は、受信される上記メッセージがRRCメッセージである場合に、受信される上記メッセージ内の"phy-PriorityIndex"フィールドにより決定されてもよい。
【0214】
いくつかの実施形態において、高いPHY送信優先度を有する第1UCIは、高いコードワード優先度を有するコードワードと多重化されてもよく、低いPHY送信優先度を有する第2UCIは、低いコードワード優先度を有する他のコードワードと多重化されてもよい。いくつかの実施形態において、全てのUCIが、予め決定され又は構成されるコードワード優先度を有するコードワードと多重化されてもよい。いくつかの実施形態において、高い全体優先度を有する第1UCIが第1コードワードと多重化されてもよく、低い全体優先度を有する第2UCIが上記第1コードワードよりも低いコードワード優先度を有する第2コードワードと多重化されてもよい。UCIについての全体優先度は、-当該UCIについてのPHY送信優先度、及び、-当該UCIについてのUCIタイプ優先度、のうちの少なくとも1つに基づいて決定されてもよい。いくつかの実施形態において、上記アップリンク送信の上記PHY送信優先度よりも低い全体優先度を有するUCIを、上記アップリンク送信と多重化することは許容されなくてもよい。いくつかの実施形態において、第1PHY送信優先度を有する第1UCIは、高いコードワード優先度を有する第1コードワードと多重化されてもよく、上記第1PHY送信優先度よりも低い第2PHY送信優先度を有する第2UCIは、低いコードワード優先度を有する第2コードワードと多重化されてもよい。
【0215】
いくつかの実施形態において、ステップS710の前に、方法700は、さらに、上記ネットワークノードのうちの少なくとも1つから、UCIのどのタイプ又はどの部分がどのコードワードと多重化されるべきかを示すメッセージを受信すること、を含んでもよい。いくつかの実施形態において、UCIのどのタイプ又はどの部分がどのコードワードと多重化されるべきかが、予め決定されていてもよい。いくつかの実施形態において、HARQ-ACK及びSRは第1コードワードと多重化されてもよく、CSIは第2コードワードと多重化されてもよい。いくつかの実施形態において、上記アップリンク送信は、反復タイプA又は反復タイプBと共に実行されてもよい。上記アップリンク送信は、-反復間周波数ホッピング(FH)、-スロット内FH、及び、-スロット間FH、のうちの少なくとも1つと共に実行されてもよい。いくつかの実施形態において、上記アップリンク送信の各反復が上記複数のコードワードを搬送してもよい。いくつかの実施形態において、上記アップリンク送信の第1の反復が上記複数のコードワードの全セットを搬送してもよく、上記アップリンク送信の第2の反復が上記複数のコードワードの真部分集合であるサブセットを搬送してもよい。いくつかの実施形態において、上記アップリンク送信は、PUSCH送信であってもよい。いくつかの実施形態において、上記ネットワークノードは、TRPであってもよい。
【0216】
図8は、本開示の一実施形態に係る複数のコードワードでのアップリンク送信のためのネットワークノードにおける例示的な方法800のフローチャートである。方法800は、ネットワークノード(例えば、gNB120)において実行され得る。方法800は、ステップS810を含み得る。但し、本開示は、それに限定されない。いくつかの他の実施形態において、方法800は、より多くのステップ、異なるステップ、又はそれらの任意の組合せを含んでよい。さらに、方法800のステップ群は、複数のステップが関係している場合には、ここで説明されるものとは異なる順序で実行されてもよい。さらに、いくつかの実施形態において、方法800におけるあるステップが複数のサブステップへ分割されて異なるエンティティにより実行されてもよく、及び/又は、方法800における複数のステップが単一のステップへ結合されてもよい。
【0217】
方法800は、ステップS810で開始してよく、UEと共に、複数のコードワードでのアップリンク送信が実行され得る。
【0218】
いくつかの実施形態において、ステップS810の前に、方法800は、さらに、UEから、当該UEにより複数のコードワードでのアップリンク送信がサポートされているか否かを示すメッセージを受信すること、を含んでもよい。いくつかの実施形態において、上記メッセージは、UEによりCGベースの複数のコードワードでのアップリンク送信がサポートされているか否か、UEによりタイプ1のCGベースの複数のコードワードでのアップリンク送信がサポートされているか否か、UEによりタイプ2のCGベースの複数のコードワードでのアップリンク送信がサポートされているか否か、及び、UEによりDGベースの複数のコードワードでのアップリンク送信がサポートされているか否か、のうちの少なくとも1つを示してもよい。いくつかの実施形態において、上記メッセージは、UEによりDGベースの複数のコードワードでのアップリンク送信がサポートされているか否かのみを示してもよい。いくつかの実施形態において、上記メッセージを受信するステップの後に、方法800は、さらに、UEへ、当該UEによりそのアップリンク送信のために使用されるものとされるのが単一のコードワードか又は複数のコードワードかを示すコンフィグレーションを送信すること、を含んでもよい。いくつかの実施形態において、上記コンフィグレーションは、UE固有のRRCシグナリングを介して送信されてもよい。
【0219】
いくつかの実施形態において、上記アップリンク送信がタイプ2のCGベースのアップリンク送信又はDGベースのアップリンク送信である場合において、ステップS810の前に、方法800は、さらに、UEへ、上記アップリンク送信をスケジューリングするDCIメッセージを送信すること、を含んでもよい。いくつかの実施形態において、上記複数のコードワードのうちの少なくとも1つについて、上記DCIメッセージは、-MCS、-NDI、及び、-RV、のうちの少なくとも1つについての少なくとも1つのフィールドを含んでもよい。いくつかの実施形態において、上記DCIメッセージは、レガシーのDCIフォーマットのDCIメッセージであってもよい。いくつかの実施形態において、上記DCIメッセージは、DCIフォーマット0_0、0_1又は0_2のメッセージであってもよい。いくつかの実施形態において、上記DCIメッセージは、レガシーのDCIフォーマットのDCIメッセージではなくてもよい。いくつかの実施形態において、UEへ上記アップリンク送信をスケジューリングするためのDCIメッセージを送信するステップは、UEへアップリンク送信の少なくとも一部をスケジューリングするための上記DCIメッセージを送信すること、を含んでもよい。いくつかの実施形態において、上記複数のDCIメッセージは、上記複数のコードワードの第1部についての1つ以上のパラメータをスケジューリングする第1DCIメッセージ、及び上記複数のコードワードの第2部についての1つ以上のパラメータをスケジューリングする第2DCIメッセージを少なくとも含んでもよい。いくつかの実施形態において、上記アップリンク送信がタイプ1のCGベースのアップリンク送信である場合において、ステップS810の前に、方法800は、さらに、UEへ、上記アップリンク送信をスケジューリングするRRCメッセージを送信すること、を含んでもよい。いくつかの実施形態において、上記複数のコードワードのうちの少なくとも1つについて、上記RRCメッセージは、-MCSインデックス、-MCSテーブル、-プリコーディングのための情報及びレイヤ数、並びに、-SRI、のうちの少なくとも1つについての少なくとも1つのフィールドを含んでもよい。いくつかの実施形態において、上記RRCメッセージは、ConfiguredGrantConfigというIEを含んでもよく、当該IEは、-コードワードについてプリコーディングのための情報及びレイヤ数を構成するためのprecodingAndNumberOfLayers2ndTBというIE、-上記コードワードについて上記SRIを構成するためのsrs-ResourceIndicator2ndTBというIE、並びに、-上記コードワードについて変調次数、目標コードレート及び/又はTBサイズを構成するためのmcsAndTBS2ndTBというIE、のうちの少なくとも1つを含む。
【0220】
いくつかの実施形態において、ステップS810の前に、方法800は、さらに、UEへ、上記アップリンク送信についてのコードワードの最大数を示すRRCメッセージを送信すること、を含んでもよい。いくつかの実施形態において、上記RRCメッセージは、-DCIフォーマット0_1のメッセージによりスケジューリングされるDGベースのアップリンク送信についてのコードワードの最大数を示すPUSCH-ConfigというIE内のmaxNrofCodeWordsScheduledByDCI-0-1というIE、-DCIフォーマット0_2のメッセージによりスケジューリングされるDGベースのアップリンク送信についてのコードワードの最大数を示すPUSCH-ConfigというIE内のmaxNrofCodeWordsScheduledByDCI-0-2というIE、-上記少なくとも1つのネットワークノードへの任意のアップリンク送信についてのコードワードの最大数を示すPUSCH-ConfigというIE内のmaxNrofCodeWordsというIE、-DCIフォーマット0_1のメッセージによりスケジューリングされるDGベースのアップリンク送信及び/又はタイプ2のCGベースのアップリンク送信についてのコードワードの最大数を示すPUSCH-ConfigというIE内のmaxNrofCodeWordsScheduledByDCI-0-1というIE、-DCIフォーマット0_2のメッセージによりスケジューリングされるDGベースのアップリンク送信及び/又はタイプ2のCGベースのアップリンク送信についてのコードワードの最大数を示すPUSCH-ConfigというIE内のmaxNrofCodeWordsScheduledByDCI-0-2というIE、-RRCシグナリングによりスケジューリングされるタイプ1のCGベースのアップリンク送信についてのコードワードの最大数を示すPUSCH-ConfigというIE内のmaxNrofCodeWordsScheduledByRRCというIE、並びに、-CGベースのアップリンク送信についてのコードワードの最大数を示すConfiguredGrantConfigというIE内のmaxNrofCodeWordsというIE、のうちの少なくとも1つを含んでもよい。
【0221】
いくつかの実施形態において、上記アップリンク送信は、上記ネットワークノードを含む複数のネットワークノードを対象としてもよい。いくつかの実施形態において、上記アップリンク送信は、上記ネットワークノードを対象とする1つ以上の第1送信レイヤ、及び、1つ以上の他のネットワークノードを対象とする1つ以上の第2送信レイヤを少なくとも含んでもよい。いくつかの実施形態において、全ての上記送信レイヤが、同一の時間-周波数リソース上で送信されてもよい。いくつかの実施形態において、上記複数のネットワークノードのうちの少なくとも2つについて、上記アップリンク送信は、対応する上記ネットワークノードを対象とする同じか又は異なる数の送信レイヤを含んでもよい。いくつかの実施形態において、上記アップリンク送信は、DGベースのアップリンク送信又はタイプ2のCGベースのアップリンク送信であってもよい。いくつかの実施形態において、上記ネットワークノードにより送信され上記アップリンク送信をスケジューリングする1つ以上のDCIメッセージは、上記複数のコードワードのうちの各々について、-MCS、-RV、-当該アップリンク送信がコードブックベースのアップリンク送信である場合の、TPMI及び/又は送信レイヤ数、並びに、-1つ以上のSRI、のうちの少なくとも1つを含んでもよい。いくつかの実施形態において、上記アップリンク送信がコードブックベースのアップリンク送信である場合に、上記1つ以上のDCIメッセージは、上記複数のコードワードのうちの各々について、単一のSRIを含むかSRIを含まなくてもよく、上記アップリンク送信が非コードブックベースのアップリンク送信である場合に、上記1つ以上のDCIメッセージは、上記複数のコードワードのうちの各々について、1つ以上のSRIを含んでもよい。いくつかの実施形態において、第1コードワードについて構成される第1SRIは、第1SRSリソースセットからのSRSリソースを示してもよく、第2コードワードについて構成される第2SRIは、上記第1SRSリソースセットとは異なる第2リソースセットからのSRSリソースを示してもよい。
【0222】
いくつかの実施形態において、方法800は、さらに、UEへ、上記複数のコードワードのうちの少なくとも1つが無効化されることを示すメッセージを送信することと、UEと共に、上記少なくとも1つのコードワードを無効化して他のアップリンク送信を実行することと、を含んでもよい。いくつかの実施形態において、上記メッセージは、複数のフィールドを含むDCIメッセージであってもよく、上記複数のフィールドのうちの上記1つ以上の特定の値の組合せが、対応するコードワードが無効化されることを示してもよい。いくつかの実施形態において、方法800は、さらに、UEへ、上記複数のコードワードのためのDMRSポートについてのコンフィグレーションを示すメッセージを送信すること、を含んでもよい。いくつかの実施形態において、上記メッセージは、上記複数のコードワードのためのDMRSポートについての上記コンフィグレーションを示すシングルアンテナポートフィールドを含むDCIメッセージであってもよい。いくつかの実施形態において、上記シングルアンテナポートフィールドは、次の通り符号化されてもよい:-上記変換プリコーダが無効化される場合において、送信レイヤの数が4以下であるときに、1つ以上の第1アンテナポートテーブルを参照し、-上記変換プリコーダが無効化される場合において、送信レイヤの数が4より大きいときに、上記1つ以上の第1アンテナポートテーブルとは異なる1つ以上の第2アンテナポートテーブルを参照し、及び、-上記変換プリコーダが有効化される場合に、1つ以上の第3アンテナポートテーブルを参照する。
【0223】
いくつかの実施形態において、ステップS810の前に、方法800は、さらに、UEへ、上記アップリンク送信をスケジューリングするためのDCIメッセージであって上記アップリンク送信において送信されるべきUL-SCHデータが無いことを示す当該DCIメッセージを送信すること、を含んでもよく、上記アップリンク送信を実行するステップは、1つ以上のコードワードへマッピングされる複数のUCIを含む上記アップリンク送信を実行すること、を含んでもよい。いくつかの実施形態において、上記複数のUCIの各々は、複数のUCIタイプ優先度のうちの1つを有してもよく、第1UCIタイプ優先度を有する第1UCIが第1コードワードへマッピングされてもよく、第1UCIタイプ優先度よりも低い第2UCIタイプ優先度を有する第2UCIが上記第1コードワードと異なる第2コードワードへマッピングされてもよい。いくつかの実施形態において、UCIタイプ優先度は、次のように高いものから低いものへ順序付けられてもよい:HARQ-ACK、SR、より高いCSI優先度を有するCSI、及び、より低いCSI優先度を有するCSI。いくつかの実施形態において、それぞれ異なるコードワードへマッピングされる複数のUCIを含む上記アップリンク送信を実行するステップは、UEから、上記アップリンク送信を受信することと、上記アップリンク送信を復号して、上記アップリンク送信の上記複数のコードワードへ1対1でマッピングされる複数のセグメントを判定することと、上記複数のセグメントから、タイプ優先度の降順又は昇順に順序付けられた上記複数のUCIを決定することと、を含んでもよい。
【0224】
いくつかの実施形態において、上記第1コードワードに関連付けられるTBについて構成される1つ以上の送信パラメータは、上記第2コードワードに関連付けられるTBについて構成される1つ以上の対応する送信パラメータにより達成されるものよりも高い信頼性を達成するための値を有してもよい。いくつかの実施形態において、上記1つ以上の送信パラメータは、-MCS、及び、-送信レイヤの数、のうちの少なくとも1つを含んでもよい。いくつかの実施形態において、上記複数のUCIは、上記複数のコードワードのうちで最低のMCSインデックス及び/又は最多の送信レイヤを有する1つへマッピングされてもよい。いくつかの実施形態において、上記複数のUCIの上記ビットは、全てのコードワードにわたって反復されてもよい。
【0225】
いくつかの実施形態において、上記複数のUCIの上記ビットのうちのコードワードへマッピングされる部分は、対応する上記コードワードに関連付けられる送信レイヤの数及び/又はMCSレベルに従ってレートマッチングされてもよい。いくつかの実施形態において、上記複数のUCIの各々は、複数のUCIタイプ優先度のうちの1つ及び複数のPHY送信優先度のうちの1つを有してもよく、UCIタイプ優先度及びPHY送信優先度の第1の組合せを有する第1UCIが第1コードワードへマッピングされ、上記第1の組合せと異なる、UCIタイプ優先度及びPHY送信優先度の第2の組合せを有する第2UCIが上記第1コードワードと異なる第2コードワードへマッピングされてもよい。いくつかの実施形態において、UCIタイプ優先度及びPHY送信優先度の組合せが、次の通り、高いものから低いものへ順序付けられてもよい:-高いPHY送信優先度を有するHARQ-ACK、-高いPHY送信優先度を有するSR、-より高いCSI優先度及び高いPHY送信優先度を有するCSI、-より低いCSI優先度及び高いPHY送信優先度を有するCSI、-低いPHY送信優先度を有するHARQ-ACK、-低いPHY送信優先度を有するSR、-より高いCSI優先度及び低いPHY送信優先度を有するCSI、及び、-より低いCSI優先度及び低いPHY送信優先度を有するCSI。いくつかの実施形態において、UCIタイプ優先度及びPHY送信優先度の組合せが、次の通り、高いものから低いものへ順序付けられてもよい:-高いPHY送信優先度を有するHARQ-ACK、-高いPHY送信優先度を有するSR、-低いPHY送信優先度を有するHARQ-ACK、-低いPHY送信優先度を有するSR、-より高いCSI優先度及び高いPHY送信優先度を有するCSI、-より低いCSI優先度及び高いPHY送信優先度を有するCSI、-より高いCSI優先度及び低いPHY送信優先度を有するCSI、及び、-より低いCSI優先度及び低いPHY送信優先度を有するCSI。
【0226】
いくつかの実施形態において、ステップS810の前に、方法800は、さらに、上記複数のコードワードに関連付けられる複数のTBについての優先度を判定することと、UEへ、上記複数のTBについて判定した上記優先度に少なくとも部分的に基づいて、上記アップリンク送信をスケジューリングするためのメッセージであって上記アップリンク送信においてUL-SCHデータが送信されるべきであることを示す当該メッセージを送信することと、を含んでもよい。いくつかの実施形態において、上記複数のTBについての上記優先度は、-受信される上記メッセージ内の優先度インジケータフィールド、-受信される上記メッセージ内のCW優先度フィールド、-相対的なMCSインデックス値、-相対的な送信レイヤの数、及び、-相対的なTBのサイズ、のうちの少なくとも1つに基づいて判定されてもよい。いくつかの実施形態において、複数のTBについての上記優先度は、-上記アップリンク送信と多重化されるべきUCIのUCIタイプ優先度、-上記アップリンク送信と多重化されるべきUCIのPHY送信優先度、-上記複数のコードワードについての相対的なコードワード優先度、及び、-上記アップリンク送信のPHY送信優先度、のうちの少なくとも1つに基づいて判定されてもよい。
【0227】
いくつかの実施形態において、上記アップリンク送信の上記PHY送信優先度は、受信される上記メッセージがDCIメッセージである場合に、受信される上記メッセージ内の優先度インジケータフィールドにより決定されてもよく、上記アップリンク送信の上記PHY送信優先度は、受信される上記メッセージがRRCメッセージである場合に、受信される上記メッセージ内の"phy-PriorityIndex"フィールドにより決定されてもよい。いくつかの実施形態において、高いPHY送信優先度を有する第1UCIは、高いコードワード優先度を有するコードワードと多重化されてもよく、低いPHY送信優先度を有する第2UCIは、低いコードワード優先度を有する他のコードワードと多重化されてもよい。いくつかの実施形態において、全てのUCIが、予め決定され又は構成されるコードワード優先度を有するコードワードと多重化されてもよい。いくつかの実施形態において、高い全体優先度を有する第1UCIが第1コードワードと多重化されてもよく、低い全体優先度を有する第2UCIが上記第1コードワードよりも低いコードワード優先度を有する第2コードワードと多重化されてもよい。UCIについての全体優先度は、-当該UCIについてのPHY送信優先度、及び、-当該UCIについてのUCIタイプ優先度、のうちの少なくとも1つに基づいて決定されてもよい。いくつかの実施形態において、上記アップリンク送信の上記PHY送信優先度よりも低い全体優先度を有するUCIを、上記アップリンク送信と多重化することは許容されなくてもよい。いくつかの実施形態において、第1PHY送信優先度を有する第1UCIは、高いコードワード優先度を有する第1コードワードと多重化されてもよく、上記第1PHY送信優先度よりも低い第2PHY送信優先度を有する第2UCIは、低いコードワード優先度を有する第2コードワードと多重化されてもよい。
【0228】
いくつかの実施形態において、ステップS810の前に、方法800は、さらに、UEへ、UCIのどのタイプ又はどの部分がどのコードワードと多重化されるべきかを示すメッセージを送信すること、を含んでもよい。いくつかの実施形態において、UCIのどのタイプ又はどの部分がどのコードワードと多重化されるべきかが、予め決定されていてもよい。いくつかの実施形態において、HARQ-ACK及びSRは第1コードワードと多重化されてもよく、CSIは第2コードワードと多重化されてもよい。いくつかの実施形態において、上記アップリンク送信は、反復タイプA又は反復タイプBと共に実行されてもよい。上記アップリンク送信は、-反復間FH、-スロット内FH、及び、-スロット間FH、のうちの少なくとも1つと共に実行されてもよい。いくつかの実施形態において、上記アップリンク送信の各反復が上記複数のコードワードを搬送してもよい。いくつかの実施形態において、上記アップリンク送信の第1の反復が上記複数のコードワードの全セットを搬送してもよく、上記アップリンク送信の第2の反復が上記複数のコードワードの真部分集合であるサブセットを搬送してもよい。いくつかの実施形態において、上記アップリンク送信は、PUSCH送信であってもよい。いくつかの実施形態において、上記ネットワークノードは、TRPであってもよい。
【0229】
図9は、本開示の一実施形態に係るユーザ機器(例えば、UE110)又はネットワークノード(例えば、gNB120)において使用され得る構成900の一実施形態を概略的に示している。構成900に含まれるのは、例えばデジタル信号プロセッサ(DSP)又は中央演算装置(CPU)を伴う、処理部906である。処理部906は、ここで説明される様々なアクション又は手続を実行するための単一のユニット又は複数のユニットであってよい。また、構成900は、他のエンティティから信号を受信するための入力部902及び他のエンティティへ信号を提供するための出力部904を含んでもよい。入力部902及び出力部904は、統合されたエンティティとして又は別個のエンティティとして構成されてよい。
【0230】
さらに、構成900は、不揮発性の又は揮発性のメモリの形式の少なくとも1つのコンピュータプログラムプロダクト908を含んでもよく、例えば、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)、フラッシュメモリ、及び/又はハードドライブである。コンピュータプログラムプロダクト908は、構成900内の処理部906により実行された場合に、それを備える構成900及び/又はUE/ネットワークノードに、例えば図6図8に関連して上で説明した手続又はその何らかの派生のアクション群を実行させるコード/コンピュータ読取可能な命令群、を含むコンピュータプログラム910を含む。
【0231】
コンピュータプログラム910は、コンピュータプログラムモジュール群910Aとして構造化されるコンピュータプログラムコードとして構成されてもよい。よって、UEにおいて構成900が使用される例示的な実施形態において、構成900のコンピュータプログラム内のコードは、1つ以上のネットワークノードと共に複数のコードワードでのアップリンク送信を実行するためのモジュール910Aを含む。
【0232】
さらに、コンピュータプログラム910は、コンピュータプログラムモジュール群910Bとして構造化されるコンピュータプログラムコードとしてさらに構成されてもよい。よって、ネットワークノードにおいて構成900が使用される例示的な実施形態において、構成900のコンピュータプログラム内のコードは、UEと共に複数のコードワードでのアップリンク送信を実行するためのモジュール910Bを含む。
【0233】
コンピュータプログラムモジュールは、本質的には、UE又はネットワークノードをエミュレートするように、図6図8に示したフローのアクション群を実行できるはずである。換言すると、処理部906において異なるコンピュータプログラムモジュールが実行される場合、それらは、UE又はネットワークノード内の異なるモジュールに相当し得る。
【0234】
図9に関連して上述した実施形態におけるコード手段は、処理部において実行された場合に上記構成に上で言及した図面に関連して上述したアクション群を実行させるコンピュータプログラムモジュールとして実装されるものの、それらコード手段のうちの少なくとも1つが、代替的な実施形態において、少なくとも部分的にハードウェア回路として実装されてもよい。
【0235】
プロセッサは、単一の中央演算装置(CPU)であってもよいが、2つ以上の演算装置を含んでもよいであろう。例えば、プロセッサは、汎用のマイクロプロセッサ、命令セットプロセッサ、及び/若しくは関連するチップセット、並びに/又は、特定用途向け集積回路(ASIC)といった特殊目的のマイクロプロセッサを含んでもよい。プロセッサは、キャッシュ目的の基盤メモリをも含んでもよい。コンピュータプログラムは、プロセッサへ接続されるコンピュータプログラムプロダクトにより担持されてもよい。コンピュータプログラムプロダクトは、コンピュータプログラムが記憶されるコンピュータ読取可能な媒体を含んでもよい。例えば、コンピュータプログラムプロダクトは、フラッシュメモリ、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読取専用メモリ(ROM)、又はEEPROMであってもよく、上述したコンピュータプログラムモジュールは、代替的な実施形態において、UE及び/又はネットワークノード内のメモリの形式での相異なるコンピュータプログラムプロダクトに分散されてもよいはずである。
【0236】
上述した通りの方法700に対応する形で、例示的なユーザ機器が提供される。図10は、本開示の一実施形態に係るUE1000のブロック図である。UE1000は、いくつかの実施形態において、例えばUE110であってよい。
【0237】
UE1000は、図7に関連して上述した通りの方法700を実行するように構成され得る。図10に示したように、UE1000は、1つ以上のネットワークノードと共に複数のコードワードでのアップリンク送信を実行するためのアップリンク送信モジュール1010を備え得る。
【0238】
上記モジュール1010は、純粋にハードウェアのソリューションとして、又はソフトウェア及びハードウェアの組合せとして実装されてよく、例えば、上述し例えば図7に示したアクション群を実行するように構成される、プロセッサ若しくはマイクロプロセッサと適切なソフトウェアと当該ソフトウェアを記憶するためのメモリ、プログラマブルロジックデバイス(PLD)、又は他の電子コンポーネント若しくは処理回路によって実装されてもよい。さらに、UE1000は、1つ以上のさらなるモジュールを備えてもよく、その各々が、図7を参照しながら説明した方法700のステップ群のうちの任意のものを実行し得る。
【0239】
上述した通りの方法800に対応する形で、ネットワークノードが提供される。図11は、本開示の一実施形態に係る例示的なネットワークノード1100のブロック図である。ネットワークノード1100は、いくつかの実施形態において、例えばgNB120であってよい。
【0240】
ネットワークノード1100は、図8に関連して上述した通りの方法800を実行するように構成され得る。図11に示したように、ネットワークノード1100は、UEと共に複数のコードワードでのアップリンク送信を実行するためのアップリンク送信モジュール1110を備え得る。
【0241】
上記モジュール1110は、純粋にハードウェアのソリューションとして、又はソフトウェア及びハードウェアの組合せとして実装されてよく、例えば、上述し例えば図8に示したアクション群を実行するように構成される、プロセッサ若しくはマイクロプロセッサと適切なソフトウェアと当該ソフトウェアを記憶するためのメモリ、プログラマブルロジックデバイス(PLD)、又は他の電子コンポーネント若しくは処理回路によって実装されてもよい。さらに、ネットワークノード1100は、1つ以上のさらなるモジュールを備えてもよく、その各々が、図8を参照しながら説明した方法800のステップ群のうちの任意のものを実行し得る。
【0242】
図12を参照すると、一実施形態によれば、通信システムは、3GPP型のセルラーネットワークといった電気通信ネットワーク3210を含み、電気通信ネットワーク3210は、無線アクセスネットワークといったアクセスネットワーク3211とコアネットワーク3214とを含む。アクセスネットワーク3211は、NB、eNB、gNG、又は他のタイプの無線アクセスポイントといった複数の基地局3212a、3212b、3212cを含み、その各々が対応するカバレッジエリア3213a、3213b、3213cを定義する。各基地局3212a、3212b、3212cは、有線又は無線接続3215上でコアネットワーク3214へ接続可能である。カバレッジエリア3213cに位置する第1のUE3291は、対応する基地局3212cへワイヤレスに接続され又は対応する基地局3212cによりページングされるように構成される。カバレッジエリア3213a内の第2のUE3292は、対応する基地局3212aへワイヤレスに接続可能である。この例では、複数のUE3291、3292が図示されているものの、開示される実施形態は、カバレッジエリア内に単一のUEがある状況、又は対応する基地局3212へ単一のUEが接続している状況へ等しく適用可能である。
【0243】
電気通信ネットワーク3210は、それ自体がホストコンピュータ3230へ接続され、ホストコンピュータ3230は、スタンドアローンのサーバのハードウェア及び/若しくはソフトウェア、クラウド実装のサーバ、分散型サーバで具現化されてもよく、又はサーバファーム内の処理リソースとして具現化されてもよい。ホストコンピュータ3230は、サービスプロバイダの所有下にあってもその制御下にあってもよく、又はサービスプロバイダにより若しくはサービスプロバイダのために運用されてもよい。電気通信ネットワーク3210とホストコンピュータ3230との間の接続3221、3222は、コアネットワーク3214からホストコンピュータ3230へ直接的に伸びていてもよく、オプションとしての中間ネットワーク3220を介してつながっていてもよい。中間ネットワーク3220は、パブリック、プライベート又はホステッドネットワークのうちの1つ又はそれらの複数の組合せであってもよく、中間ネットワーク3220は、もしあればバックボーンネットワーク又はインターネットであってもよく、具体的には、中間ネットワーク3220は、2つ以上のサブネットワーク(図示せず)を含んでもよい。
【0244】
図12の通信システムは、全体として、接続されるUE3291、3292のうちの1つとホストコンピュータ3230との間の接続性を可能にする。その接続性は、オーバーザトップ(OTT)接続3250として説明されてよい。ホストコンピュータ3230及び接続されるUE3291、3292は、アクセスネットワーク3211、コアネットワーク3214、任意の中間ネットワーク3220及びあり得るさらなる基盤(図示せず)を途中段階として用いて、OTT接続3250を介してデータ及び/又はシグナリングを通信するように構成される。OTT接続3250は、OTT接続3250の通過途上の参加している通信デバイスがアップリンク及びダウンリンクの通信のルーティングを意識しないという意味において、透過的であり得る。例えば、基地局3212は、ホストコンピュータ3230から発して接続UE3291へ転送(例えば、ハンドオーバ)されるべきデータを伴うインカミングのダウンリンク通信の過去のルーティングについて通知されなくてよく又はその通知を必要としない。同様に、基地局3212は、UE3291から発してホストコンピュータ3230へ向かうアウトゴーイングのアップリンク通信の将来のルーティングを認識することを必要としない。
【0245】
前の段落で議論したUE、基地局及びホストコンピュータの一実施形態に係る例示的な実装が、これより図13を参照しながら説明される。通信システム3300において、ホストコンピュータ3310は、通信システム3300の異なる通信デバイスのインタフェースとの有線又は無線の接続をセットアップし及び維持するように構成される通信インタフェース3316を含むハードウェア3315を備える。ホストコンピュータ3310は、さらに、記憶及び/又は処理のケイパビリティを有し得る処理回路3318を備える。具体的には、処理回路3318は、命令群を実行するように適合される、1つ以上のプログラマブルプロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ又はそれらの組合せ(図示せず)を含んでよい。ホストコンピュータ3310は、さらに、ホストコンピュータ3310内に記憶され又はホストコンピュータ3310によりアクセス可能なソフトウェア3311であって、処理回路3318により実行可能な当該ソフトウェア3311を備える。ソフトウェア3311は、ホストアプリケーション3312を含む。ホストアプリケーション3312は、UE3330及びホストコンピュータ3310で終端するOTT接続3350を介して接続しているUE3330といったリモートユーザへサービスを提供するように動作可能であり得る。リモートユーザへのサービスの提供中に、ホストアプリケーション3312は、OTT接続3350を用いて送信されるユーザデータを提供し得る。
【0246】
通信システム3300は、電気通信システムにおいて提供される基地局3320をさらに含み、基地局3320は、ホストコンピュータ3310及びUE3330と通信することを可能にするハードウェア3325を備える。ハードウェア3325は、通信システム3300の異なる通信デバイスのインタフェースとの有線又は無線の接続をセットアップし及び維持するための通信インタフェース3326、並びに、基地局3320によりサービスされるカバレッジエリア(図13には示していない)内に位置するUE3330との少なくとも無線接続3370をセットアップし及び維持するための無線インタフェース3327を含み得る。通信インタフェース3326は、ホストコンピュータ3310への接続3360を促進するように構成され得る。接続3360は、直接的なものであってもよく、又は、電気通信システムのコアネットワーク(図13には示されていない)及び/若しくは電気通信システム外の1つ以上の中間ネットワークを通過してもよい。図示した実施形態において、基地局3320のハードウェア3325は、命令群を実行するように適合される、1つ以上のプログラム可能なプロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ又はそれらの組合せ(図示せず)を含み得る処理回路3328をさらに含む。基地局3320は、内部的に記憶され又は外部接続を介してアクセス可能なソフトウェア3321をさらに有する。
【0247】
通信システム3300は、既に言及したUE3330をさらに含む。そのハードウェア3335は、UE3330がその時点で位置するカバレッジエリアへサービスする基地局との無線接続3370をセットアップし及び維持するように構成される無線インタフェース3337を含み得る。UE3330のハードウェア3335は、命令群を実行するように適合される、1つ以上のプログラム可能なプロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ又はそれらの組合せ(図示せず)を含み得る処理回3338をさらに含む。UE3330は、さらに、UE3330内に記憶され又はUE3330によりアクセス可能なソフトウェア3331であって、処理回路3338により実行可能な当該ソフトウェア3331を備える。ソフトウェア3331は、クライアントアプリケーション3332を含む。クライアントアプリケーション3332は、ホストコンピュータ3310のサポートと共に、人間の又は非人間のユーザへUE3330を介してサービスを提供するように動作可能であり得る。ホストコンピュータ3310において、実行対象のホストアプリケーション3312は、実行対象のクライアントアプリケーション3332とUE3330及びホストコンピュータ3310で終端するOTT接続3350を介して通信し得る。ユーザへのサービス提供中に、クライアントアプリケーション3332は、ホストアプリケーション3312からリクエストデータを受信し、当該リクエストデータへの応答としてユーザデータを提供し得る。OTT接続3350は、リクエストデータ及びユーザデータの双方を移送し得る。クライアントアプリケーション3332は、自身が提供するユーザデータを生成するために、ユーザとインタラクションし得る。
【0248】
なお、図13に示したホストコンピュータ3310、基地局3320及びUE3330は、それぞれ図12のホストコンピュータ3230、基地局3212a、3212b、3212cのうちの1つ、及びUE3291、3292のうちの1つと同一であってもよい。言うなれば、これらエンティティの内部的な作用は図13に示した通りであってよく、それとは独立して、周囲のネットワークトポロジーは図12のそれであってよい。
【0249】
図13では、ホストコンピュータ3310とユーザ機器3330との間の基地局3320を介する通信を、いかなる中間的なデバイス及びそれらデバイスを介するメッセージの正確なルーティングへの明示的な言及も無く例示するために、OTT接続3350が抽象的に描かれている。ルーティングを決定するのはネットワーク基盤であってよく、ネットワーク基盤は、UE3330若しくはホストコンピュータ3310を動作させるサービスプロバイダ又はそれら双方からルーティングを隠蔽するように構成されてよい。OTT接続3350がアクティブである間、ネットワーク基盤は、(例えば、負荷分散の考慮又はネットワークの再構成に基づいて)ルーティングを動的に変更するための決定をさらに行ってよい。
【0250】
UE3330と基地局3320との間の無線接続3370は、本開示を通じて説明した実施形態の教示に従う。多様な実施形態の1つ以上が、OTT接続3350を用いてUE3330へ提供されるOTTサービスの性能を改善し、無線接続3370はその最後のセグメントを形成する。より正確には、これら実施形態の教示は、レイテンシ及び電力消費を改善し、それにより低減されたユーザの待ち時間、より良好な応答性、及び長くなったバッテリ寿命といった利益を提供し得る。
【0251】
データレート、レイテンシ及び1つ以上の実施形態により改善される他の要因を監視する目的で、測定手続が提供されてもよい。測定結果の変動に応じてホストコンピュータ3310とUE3330との間のOTT接続3350を再構成するためのオプションとしてのネットワークの機能性がさらに存在してもよい。上記測定手続及び/又はOTT接続3350を再構成するためのネットワーク機能性は、ホストコンピュータ3310のソフトウェア3311若しくはUE3330のソフトウェア3331、又はそれらの双方において実装されてもよい。複数の実施形態において、通信デバイス内に又は通信デバイスに関連付けて、OTT接続3350が通過するセンサ(図示せず)が配備されてもよく、それらセンサは、上で例示した監視結果の数量の値を供給し又は他の物理量の値を供給することにより上記測定手続に参加してもよく、それらからソフトウェア3311、3331により監視対象の量が計算され又は推定され得る。OTT接続3350の再構成は、メッセージフォーマット、再送設定、好適なルーティングなどを含んでよく、その再構成は、基地局3320には影響しなくてもよく、基地局3320にとっては未知であるか又は感知不能であってもよい。そうした手続及び機能性は、当分野において既知であり又は実用されているかもしれない。ある実施形態において、測定は、ホストコンピュータ3310によるスループット、伝播時間及びレイテンシなどの測定を容易化する独自のUEシグナリングを包含してもよい。その測定は、ソフトウェア3311、3331がOTT接続3350を用いて具体的には空であり又は"ダミー"のメッセージであるメッセージを送信しつつ、伝播時間や誤りなどを監視する形で実装されてもよい。
【0252】
図14は、1つの実施形態に従った、通信システムにおいて実装される方法を示すフローチャートである。通信システムは、図12及び図13を参照しながら説明したものであり得る、ホストコンピュータ、基地局、及びUEを含む。本開示を簡明にするために、図14の図への参照のみが本セクションに含められるであろう。本方法の第1ステップ3410において、ホストコンピュータは、ユーザデータを提供する。第1ステップ3410の随意的なサブステップ3411において、ホストコンピュータは、ホストアプリケーションを実行することによりユーザデータを提供する。第2ステップ3420において、ホストコンピュータは、ユーザデータを搬送するUEへの送信を開始する。オプションとしての第3ステップ3430において、基地局は、本開示を通じて説明される実施形態の教示に従って、ホストコンピュータが開始した上記送信において搬送されたユーザデータをUEへ送信する。オプションとしての第4ステップ3440において、UEは、ホストコンピュータにより実行されるホストアプリケーションに関連付けられるクライアントアプリケーションを実行する。
【0253】
図15は、1つの実施形態に従った、通信システムにおいて実装される方法を示すフローチャートである。通信システムは、図12及び図13を参照しながら説明したものであり得る、ホストコンピュータ、基地局、及びUEを含む。本開示を簡明にするために、図15の図への参照のみが本セクションに含められるであろう。本方法の第1ステップ3510において、ホストコンピュータは、ユーザデータを提供する。随意的なサブステップ(図示せず)において、ホストコンピュータは、ホストアプリケーションを実行することによりユーザデータを提供する。第2ステップ3520において、ホストコンピュータは、ユーザデータを搬送するUEへの送信を開始する。その送信は、本開示を通じて説明される実施形態の教示に従って、基地局を通過し得る。オプションとしての第3ステップ3530において、UEは、上記送信において搬送されるユーザデータを受信する。
【0254】
図16は、1つの実施形態に従った、通信システムにおいて実装される方法を示すフローチャートである。通信システムは、図12及び図13を参照しながら説明したものであり得る、ホストコンピュータ、基地局、及びUEを含む。本開示を簡明にするために、図16の図への参照のみが本セクションに含められるであろう。本方法のオプションとしての第1ステップ3610において、UEは、ホストコンピュータにより提供される入力データを受信する。追加的に又は代替的に、オプションとしての第2ステップ3620において、UEがユーザデータを提供する。第2ステップ3620のオプションとしてのサブステップ3621において、UEは、クライアントアプリケーションを実行することによりユーザデータを提供する。第1ステップ3610のさらなるオプションとしてのサブステップ3611において、UEは、ホストコンピュータにより提供される入力データの受信へのリアクションにおいて、ユーザデータを提供するクライアントアプリケーションを実行する。ユーザデータの提供中に、実行されるクライアントアプリケーションは、ユーザから受け付けられるユーザ入力をさらに考慮してもよい。ユーザデータが提供された具体的なやり方に関わらず、UEは、オプションとしての第3ステップ3630において、ホストコンピュータへのユーザデータの送信を開始する。本方法の第4ステップ3640において、ホストコンピュータは、本開示を通じて説明される実施形態の教示に従って、UEから送信されるユーザデータを受信する。
【0255】
図17は、1つの実施形態に従った、通信システムにおいて実装される方法を示すフローチャートである。通信システムは、図12及び図13を参照しながら説明したものであり得る、ホストコンピュータ、基地局、及びUEを含む。本開示を簡明にするために、図17の図への参照のみが本セクションに含められるであろう。オプションとしての方法の第1ステップ3710において、本開示を通じて説明される実施形態の教示に従って、基地局は、UEからのユーザデータを受信する。オプションとしての第2ステップ3720において、基地局は、受信したユーザデータのホストコンピュータへの送信を開始する。第3ステップ3730において、ホストコンピュータは、基地局により開始される上記送信において搬送されるユーザデータを受信する。
【0256】
本開示について、その実施形態を参照しながら上で説明した。しかしながら、それら実施形態は、本開示を限定するよりもむしろ、例示の目的で提供されているに過ぎない。本開示のスコープは、添付した特許請求の範囲と共にそれらの均等物によって定義される。当業者は、本開示のスコープから逸脱することなく、多様な変形例及び修正例をなすことができ、それらは全て本開示のスコープに入る。
【0257】
略語 説明
BS 基地局
CB コードブロック
CBG コードブロックグループ
CBGTI コードブロックグループ送信情報
CG 構成グラント
CRC 巡回冗長検査
CRM 競合解決メッセージ
CSI チャネル状態情報
DCI ダウンリンク制御情報
DG 動的グラント
DL ダウンリンク
DM-RS 復調リファレンス信号
eMTC 拡張マシンタイプ通信
FH 周波数ホッピング
FR1 周波数レンジ1
FR2 周波数レンジ2
gNB NRにおけるネットワークノード
HARQ ハイブリッド自動再送要求
MAC メディアアクセス制御
Msg3 メッセージ3
NB-IoT 狭帯域モノのインターネット
NR 新無線
PDCCH 物理ダウンリンク制御チャネル
PUSCH 物理アップリンク共有データチャネル
PRB 物理リソースブロック、即ち、連続する12サブキャリア
RE リソースエレメント
RNTI 無線ネットワーク一時識別子
RSRP リファレンス信号受信電力
RV 冗長性バージョン
SPS 半永続的スケジューリング
TB トランスポートブロック
TBS TBサイズ
TxD 送信ダイバーシティ
UE ユーザ機器
UL アップリンク
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
【手続補正書】
【提出日】2024-01-30
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のコードワードでのアップリンク送信のためのユーザ機器(UE)における方法であって、前記方法は
1つ以上のネットワークノードと共に複数のコードワードでのアップリンク送信を実行すること、を含む、方法。
【請求項2】
請求項に記載の方法であって、前記アップリンク送信がタイプ2のCGベースのアップリンク送信又はDGベースのアップリンク送信である場合において、前記アップリンク送信を実行する前に、前記方法は、さらに、
前記1つ以上のネットワークノードのうちの少なくとも1つから、前記アップリンク送信をスケジューリングするための少なくとも1つのダウンリンク制御情報(DCI)メッセージを受信すること、を含む、方法。
【請求項3】
請求項に記載の方法であって、前記複数のコードワードのうちの少なくとも1つについて、前記DCIメッセージは、
変調符号化方式(MCS)、
新規データインジケータ(NDI)、及び、
冗長性バージョン(RV)、のうちの少なくとも1つについての少なくとも1つのフィールドを含む、方法。
【請求項4】
請求項に記載の方法であって、前記DCIメッセージは、DCIフォーマット0_0、0_1又は0_2のメッセージである、方法。
【請求項5】
請求項に記載の方法であって、さらに、
ネットワークノードから、前記複数のコードワードのうちの少なくとも1つが無効化されることを示すメッセージを受信すること、を含む、方法。
【請求項6】
請求項に記載の方法であって、前記メッセージは、複数のフィールドを含むDCIメッセージであり、前記複数のフィールドのうちの1つ以上の特定の値の組合せが、対応するコードワードが無効化されることを示す、方法。
【請求項7】
請求項に記載の方法であって、さらに、
前記1つ以上のネットワークノードのうちの少なくとも1つから、前記複数のコードワードのための復調リファレンス信号(DMRS)ポートについてのコンフィグレーションを示すメッセージを受信すること、を含む、方法。
【請求項8】
請求項に記載の方法であって、前記メッセージは、前記複数のコードワードのためのDMRSポートについての前記コンフィグレーションを示すシングルアンテナポートフィールドを含むDCIメッセージである、方法。
【請求項9】
請求項に記載の方法であって、前記シングルアンテナポートフィールドは、
換プリコーダが無効化される場合において、送信レイヤの数が4以下であるときに、1つ以上の第1アンテナポートテーブルを参照すること、
前記変換プリコーダが無効化される場合において、送信レイヤの前記数が4より大きいときに、前記1つ以上の第1アンテナポートテーブルとは異なる1つ以上の第2アンテナポートテーブルを参照すること、及び、
前記変換プリコーダが有効化される場合に、1つ以上の第3アンテナポートテーブルを参照すること、のうちの少なくとも1つにより復号される、方法。
【請求項10】
請求項に記載の方法であって、前記アップリンク送信を実行することは、
1つ以上のコードワードへマッピングされる複数のアップリンク制御情報(UCI)を含む前記アップリンク送信を実行すること、を含む、方法。
【請求項11】
請求項10に記載の方法であって、第1UCIタイプ優先度を有する第1UCIが第1コードワードへマッピングされ、第2UCIタイプ優先度を有する第2UCIが前記第1コードワードと異なる第2コードワードへマッピングされ、
前記第2UCIタイプ優先度は、前記第1UCIタイプ優先度よりも低い、方法。
【請求項12】
請求項に記載の方法であって、前記アップリンク送信は、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)送信である、方法。
【請求項13】
ユーザ機器であって、
プロセッサと
前記プロセッサにより実行された場合に、前記プロセッサに、請求項1~12のいずれか1項に記載の方法を行わせる命令群、を記憶するメモリと、を備えるユーザ機器。
【請求項14】
Eからの複数のコードワードでのアップリンク送信のためのネットワークノードにおける方法であって、前記方法は
前記UEと共に複数のコードワードでのアップリンク送信を実行すること、を含む、方法。
【請求項15】
ネットワークノードであって、
プロセッサと
前記プロセッサにより実行された場合に、前記プロセッサに、請求項14に記載の方法を行わせる命令群、を記憶するメモリと、を備えるネットワークノード。
【国際調査報告】