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特表2024-530427デジタルリアリティまたは拡張現実を使用した精神医学的または精神的状態の管理のためのシステムおよび方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-08-21
(54)【発明の名称】デジタルリアリティまたは拡張現実を使用した精神医学的または精神的状態の管理のためのシステムおよび方法
(51)【国際特許分類】
   G16H 10/00 20180101AFI20240814BHJP
【FI】
G16H10/00
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024503848
(86)(22)【出願日】2022-07-20
(85)【翻訳文提出日】2024-03-08
(86)【国際出願番号】 US2022037751
(87)【国際公開番号】W WO2023003971
(87)【国際公開日】2023-01-26
(31)【優先権主張番号】63/223,871
(32)【優先日】2021-07-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.BLUETOOTH
2.ANDROID
3.Linux
4.UNIX
5.WINDOWS
6.VXWORKS
7.WCDMA
8.iOS
9.OS X
(71)【出願人】
【識別番号】524027248
【氏名又は名称】ビヘイビア・リミテッド・ライアビリティ・カンパニー
(71)【出願人】
【識別番号】000002912
【氏名又は名称】住友ファーマ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100145403
【弁理士】
【氏名又は名称】山尾 憲人
(74)【代理人】
【識別番号】100189555
【弁理士】
【氏名又は名称】徳山 英浩
(74)【代理人】
【識別番号】100172236
【弁理士】
【氏名又は名称】岩木 宣憲
(72)【発明者】
【氏名】トンプソン,アプリリア
(72)【発明者】
【氏名】カナーレ,アネット
(72)【発明者】
【氏名】グリンネル,トッド
(72)【発明者】
【氏名】ヘッジズ,ブランドン
(72)【発明者】
【氏名】ミッツィ,ジョージア
(72)【発明者】
【氏名】テイラー,モーガン
(72)【発明者】
【氏名】ツァイ,ジョイス
(72)【発明者】
【氏名】ザッド,サラ
(72)【発明者】
【氏名】ザウスキ,クリスティーナ
(72)【発明者】
【氏名】アンダーソン,エリノア
【テーマコード(参考)】
5L099
【Fターム(参考)】
5L099AA04
(57)【要約】
精神医学的または精神的状態を管理する被験者の能力を改善するための療法を作成するためのシステムおよび方法が提供される。方法は、インタラクティブデジタルチャートおよびビンを有する第1のデジタルリアリティシーンを示すことを含む。ビンは、複数のノードを含む。各ノードは、複数のカテゴリにおけるそれぞれのカテゴリおよびそれぞれのカテゴリに関連付けられた複数の提案される経験に対応する。各提案される経験は、それぞれのカテゴリおよび/またはそれぞれの提案される経験によって表される課題を示す、第1のデジタルリアリティシーンとは異なる固有のデジタルリアリティシーンに関連付けられる。各ノードはまた、少なくとも1つのそれぞれのゲート基準に関連付けられる。方法はまた、ノードの選択を検出することと、ノードをチャートに配置することとを含み、したがって、それぞれのカテゴリに関連付けられた対応する複数の提案される経験へのアクセスを提供する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
被験者によって示される精神医学的または精神的状態を管理する前記被験者の能力を改善するための療法を作成する方法であって、
前記被験者に関連付けられたコンピュータシステムにおいて、前記コンピュータシステムは、1以上のプロセッサと、ディスプレイと、前記1以上のプロセッサに結合されたメモリとを備え、前記メモリは、前記1以上のプロセッサによって実行されるように構成された1以上のプログラムを備え、前記方法は、
(A)前記ディスプレイに、それぞれのインタラクティブデジタルチャートおよび対応するインタラクティブデジタルビンを含む第1のデジタルリアリティシーンを示すことを備え、
前記それぞれのインタラクティブデジタルチャートは第1のアフォーダンス領域を消費し、前記それぞれのインタラクティブデジタルチャートは第1のエリアを含み、
前記対応するインタラクティブデジタルビンは、前記第1のアフォーダンス領域とは異なる第2のアフォーダンス領域を消費し、前記対応するインタラクティブデジタルビンは、列挙される複数のノードを含み、前記列挙される複数のノードにおける各それぞれのノードは、(i)複数のカテゴリにおけるそれぞれのカテゴリに対応し、(ii)前記それぞれのカテゴリに関連付けられた対応する複数の提案される経験に関連付けられ、前記対応する複数の提案される経験における各それぞれの提案される経験は、前記それぞれのカテゴリおよび/または前記それぞれの提案される経験によって表される対応する課題を示す、前記第1のデジタルリアリティシーンとは異なる対応する固有のデジタルリアリティシーンに関連付けられ、(iii)複数のゲート基準における少なくとも1つのそれぞれのゲート基準に関連付けられ、前記複数のカテゴリにおける各それぞれのカテゴリは、前記被験者の精神医学的または精神的状態を管理する前記被験者の能力を改善することに向けられ、
(B)前記列挙される複数のノードにおける第1のノードの選択を検出することを備え、
(C)前記第1のエリアの第1のロケーションに前記第1のノードを配置することを備え、前記それぞれのカテゴリに関連付けられた前記対応する複数の提案される経験へのアクセスを提供し、前記それぞれのインタラクティブデジタルチャートを使用して前記精神医学的または精神的状態を管理する前記被験者の前記能力を改善する、
方法。
【請求項2】
前記方法は、前記第1のノードの前記選択が、前記第1のノードの前記(C)の配置の前に、前記第1のノードに関連付けられた前記少なくとも1つのそれぞれのゲート基準における各ゲート基準を満たすかどうかを判定することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1のノードの前記選択が各ゲート基準を満たすかどうかを前記判定することは、複数のモデルにおける1以上のモデルによって実行される、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記複数のモデルは、教師なしモデルおよび/または教師ありモデルを含む、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記複数のモデルは、ロジスティック回帰モデル、ニューラルネットワークモデル、サポートベクトルマシンモデル、単純ベイズモデル、最近傍モデル、ランダムフォレストモデル、決定木モデル、ブースティング木モデル、多項ロジスティック回帰モデル、線形モデル、線形回帰モデル、勾配ブースティングモデル、混合モデル、隠れマルコフモデル、ガウシアンモデル、線形判別モデル、または、それらの任意の組合せを含む、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記方法は、前記被験者のアセスメントを電子形式で取得することをさらに含み、前記アセスメントは、前記複数のカテゴリにおける各カテゴリの識別を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記方法は、前記(B)の検出および前記(C)の配置を前記列挙される複数のノードにおける1以上の連続するノードに対して1回以上繰り返し、前記それぞれのインタラクティブデジタルチャート内のグラフに含めるために前記列挙される複数のノードにおける前記1以上の連続するノードを選択することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記グラフの各それぞれのノードは、複数のエッジにおける一のエッジによって前記グラフの少なくとも1つの他のノードに接続され、
前記複数のエッジにおける各それぞれのエッジは、前記グラフにおけるそれぞれの初期ノードとそれぞれの後続ノードとの間の前記グラフ内への進行を表し、
前記グラフは、前記第1のノード以外の最終ノードを含む、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記グラフ内への前記進行は、前記それぞれの初期ノードに関連付けられた前記対応する課題が前記被験者により良好に完了したときである、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記ディスプレイは、ヘッドマウントディスプレイである、請求項1~8のいずれか1項に記載の方法。
【請求項11】
前記アセスメントは、リーボウィッツ社交不安尺度、臨床全般重症度尺度アセスメント、精神疾患簡易構造化面接法アセスメント、主観的不安尺度アセスメント、最小臨床重要差アセスメント、または、クオリティオブライフ指数アセスメントを含む、請求項6に記載の方法。
【請求項12】
前記アセスメントは、被験者が現在β遮断薬医薬組成物および/またはベンゾジアゼピン医薬組成物を摂取しているかどうかを判定することを含み、
前記被験者がβ遮断薬医薬組成物および/またはベンゾジアゼピン医薬組成物を現在摂取している場合、前記方法は、前記(C)の配置を中止し、
前記被験者がβ遮断薬医薬組成物および/またはベンゾジアゼピン医薬組成物を現在摂取していない場合、前記方法は、前記(C)の配置を進める、請求項6に記載の方法。
【請求項13】
前記アセスメントは、前記被験者によって提供される、請求項6に記載の方法。
【請求項14】
前記アセスメントを取得する前に、前記方法は、前記被験者の医師に関連付けられた遠隔デバイスから、前記被験者の前記アセスメントの検証を取得することをさらに含む、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記アセスメントの前記検証は、カテゴリのセットの前記被験者による第1の選択と、前記カテゴリのセットのサブセットの前記医師による第2の選択とを含み、前記複数のカテゴリは、前記カテゴリのセットの前記サブセットからなる、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記アセスメントの前記検証は、前記被験者が、前記被験者によって示される前記精神医学的または精神的状態についての診断ステータスの閾値変化を満たすかどうかを判定することを含む、請求項14に記載の方法。
【請求項17】
前記アセスメントの前記検証は、前記被験者が、前記対応する課題によって引き起こされる前記被験者の主観的不安の閾値変化、前記被験者の認知症状の閾値変化、前記被験者のマインドフルネス状態の閾値変化、または、それらの組合せを満たすかどうかを判定することを含む、請求項14に記載の方法。
【請求項18】
前記アセスメントの前記検証は、前記被験者が、クオリティオブライフ改善閾値を満たすかどうかを判定することを含む、請求項14に記載の方法。
【請求項19】
前記第1のアフォーダンス領域は、前記第1のデジタルリアリティシーンにおける2次元アフォーダンス領域であり、
前記第1のエリアは、前記2次元アフォーダンス領域によって囲まれたそれぞれのエリアである、請求項1~14のいずれか1項に記載の方法。
【請求項20】
前記第1のエリアは、円形または多角形である、請求項1~19のいずれか1項に記載の方法。
【請求項21】
前記第1のアフォーダンス領域は、前記第1のデジタルリアリティシーンにおける3次元アフォーダンス領域であり、
前記第1のエリアは、前記3次元アフォーダンス領域によって囲まれた3次元オブジェクトのそれぞれの表面エリアである、請求項1~14のいずれか1項に記載の方法。
【請求項22】
前記3次元オブジェクトは、球体または多面体である、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
前記第1のエリアは、前記第1のエリアによって囲まれた複数の格子形状を含み、前記第1のロケーションは、前記複数の格子形状における第1の形状である、請求項1~22のいずれか1項に記載の方法。
【請求項24】
前記複数の格子形状は、約20個の格子形状、約30個の格子形状、約40個の格子形状、約50個の格子形状、約75個の格子形状、約100個の格子形状、約125個の格子形状、約150個の格子形状、約175個の格子形状、約200個の格子形状、約225個の格子形状、約250個の格子形状、約275個の格子形状、約300個の格子形状、約325個の格子形状、または、約350個の格子形状を含む、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
前記第1のアフォーダンス領域は、前記第2のアフォーダンス領域に重なる、請求項1~24のいずれか1項に記載の方法。
【請求項26】
前記それぞれのインタラクティブデジタルチャートは、前記第1のロケーションを視覚的に指定するように構成されたグラフィカルマーカをさらに含む、請求項1~25のいずれか1項に記載の方法。
【請求項27】
前記方法は、前記第1のノードの前記選択の検出に応答して、前記第2のアフォーダンス領域の初期位置から前記初期位置以外の第2の位置に前記第1のノードを移動することをさらに含む、請求項1~26のいずれか1項に記載の方法。
【請求項28】
前記少なくとも1つのそれぞれのゲート基準は、前記列挙される複数のノードにおける各ノードの階層ランキングに関連付けられたランキングゲート基準を含む、請求項1~27のいずれか1項に記載の方法。
【請求項29】
前記少なくとも1つのそれぞれのゲート基準は、前記被験者に関連付けられた前記医師からの前記第1のノードの前記選択の承認に関連付けられた医師ゲート基準を含む、請求項1~28のいずれか1項に記載の方法。
【請求項30】
前記少なくとも1つのそれぞれのゲート基準は、前記被験者からの前記第1の選択の承認に関連付けられたユーザゲート基準を含む、請求項1~29のいずれか1項に記載の方法。
【請求項31】
前記少なくとも1つのそれぞれのゲート基準は、前記列挙される複数のノードにおける1以上のノードの順序に関連付けられたアレンジメントゲート基準を含む、請求項1~30のいずれか1項に記載の方法。
【請求項32】
前記列挙される複数のノードは、約3個のノード、約5個のノード、約7個のノード、約10個のノード、約12個のノード、約15個のノード、または、約20個のノードからなる、請求項1~31のいずれか1項に記載の方法。
【請求項33】
前記精神医学的または精神的状態は、臨床的に診断された精神障害または亜臨床的に診断された精神障害である、請求項1~32のいずれか1項に記載の方法。
【請求項34】
前記精神医学的または精神的状態は、社会的環境においてストレスを受けていること、社会的環境を恐れていること、または、社会的環境において圧倒されていることを含む、請求項33に記載の方法。
【請求項35】
前記精神医学的または精神的状態は、臨床的に診断された精神障害であり、前記臨床的に診断された精神障害は、不安障害、気分障害、精神病性障害、摂食障害、衝動制御障害、嗜癖障害、パーソナリティ障害、強迫性障害、または、心的外傷後ストレス障害である、請求項33または34に記載の方法。
【請求項36】
前記精神医学的または精神的状態は、臨床的に診断された精神障害であり、前記臨床的に診断された精神障害は、不安障害であり、前記不安障害は、分離不安障害、場面緘黙症、特定の恐怖症、社交不安障害、パニック障害、広場恐怖症、全般性不安障害、物質誘発性不安障害、または、被験者の病状による不安障害を含む、請求項33または34に記載の方法。
【請求項37】
前記精神医学的または精神的状態は、臨床的に診断された精神障害であり、前記臨床的に診断された精神障害は、気分障害であり、前記気分障害は、うつ病性障害、双極性障害、または、気分循環性障害を含む、請求項33または34に記載の方法。
【請求項38】
前記うつ病性障害は、大うつ病性障害である、請求項37に記載の方法。
【請求項39】
前記精神医学的または精神的状態は、臨床的に診断された精神障害であり、前記臨床的に診断された精神障害は、精神病性障害であり、前記精神病性障害は、統合失調症障害、妄想障害、または、幻覚障害を含む、請求項33または34に記載の方法。
【請求項40】
前記精神医学的または精神的状態は、臨床的に診断された精神障害であり、前記臨床的に診断された精神障害は、摂食障害であり、前記摂食障害は、神経性食欲不振症、神経性過食症、または、過食性障害を含む、請求項33または34に記載の方法。
【請求項41】
前記精神医学的または精神的状態は、臨床的に診断された精神障害であり、前記臨床的に診断された精神障害は、衝動制御障害であり、前記衝動制御障害は、放火癖障害、盗癖障害、または、強迫性賭博障害を含む、請求項33または34に記載の方法。
【請求項42】
前記精神医学的または精神的状態は、臨床的に診断された精神障害であり、前記臨床的に診断された精神障害は、嗜癖障害であり、前記嗜癖障害は、アルコール使用障害、または、物質乱用障害を含む、請求項33または34に記載の方法。
【請求項43】
前記精神医学的または精神的状態は、臨床的に診断された精神障害であり、前記臨床的に診断された精神障害は、パーソナリティ障害であり、前記パーソナリティ障害は、反社会性パーソナリティ障害、強迫性パーソナリティ障害、または、猜疑性パーソナリティ障害を含む、請求項33または34に記載の方法。
【請求項44】
前記対応する課題は、デジタルリアリティ曝露療法である、請求項33~43のいずれか1項に記載の方法。
【請求項45】
前記第1のデジタルリアリティシーンは、仮想現実シーンである、請求項1~43のいずれか1項に記載の方法。
【請求項46】
前記第1のデジタルリアリティシーンは、拡張現実シーンである、請求項1~43のいずれか1項に記載の方法。
【請求項47】
前記方法は、前記複数のカテゴリにおける一のカテゴリの利用可能性を前記複数のノードに追加または削除するために、前記(B)の検出のインスタンスで選択されたノードの選択に応答して、前記(B)の検出のインスタンスで以前に選択されていないノードを追加することをさらに含む、請求項1~46のいずれか1項に記載の方法。
【請求項48】
前記グラフの各それぞれのノードの前記少なくとも1つのそれぞれのゲート基準は、前記複数のエッジにおける各エッジの配置を決定するために使用される、請求項7に記載の方法。
【請求項49】
前記グラフの1つのノードに関連付けられたゲート基準は、前記グラフの他のノードに進む前に前記被験者によって満たされるべき条件を指定する、請求項1~48のいずれか1項に記載の方法。
【請求項50】
前記グラフのそれぞれのノードのそれぞれのゲート基準は、(i)システム管理者、(ii)前記被験者、または、(iii)前記被験者に関連付けられた医師によって設定される、請求項1~48のいずれか1項に記載の方法。
【請求項51】
前記グラフの第1のノードのそれぞれのゲート基準は、システム管理者または前記被験者に関連付けられた医師によって設定され、
前記グラフの第2のノードのそれぞれのゲート基準は、前記被験者によって設定される、請求項50に記載の方法。
【請求項52】
前記グラフの第1のノードのそれぞれのゲート基準は、前記グラフの他のノードの前記対応する複数の提案される経験における一の提案される経験の対応する課題に関連付けられた前記対応する固有のデジタルリアリティシーンの一部とのアイコンタクトの長さである、請求項7に記載の方法。
【請求項53】
前記グラフの第1のノードのそれぞれのゲート基準は、前記グラフの他のノードの前記対応する複数の提案される経験における一の提案される経験の対応する課題中における前記被験者による1以上の発話のアサーティブネス、デシベルレベル、および/または、ピッチである、請求項7に記載の方法。
【請求項54】
前記グラフの第1のノードのそれぞれのゲート基準は、前記グラフの他のノードの前記対応する複数の提案される経験における一の提案される経験の対応する課題中における前記被験者による発話の数である、請求項7に記載の方法。
【請求項55】
前記グラフの第1のノードのそれぞれのゲート基準は、前記グラフの他のノードの前記対応する複数の提案される経験における一の提案される経験の対応する課題中における前記被験者によって話された単語の数である、請求項7に記載の方法。
【請求項56】
前記グラフの第1のノードのそれぞれのゲート基準は、前記グラフの他のノードの前記対応する複数の提案される経験における一の提案される経験の対応する課題中に、前記被験者による感情分析基準を満たすことまたは満たさないことである、請求項7に記載の方法。
【請求項57】
前記グラフの第1のノードのそれぞれのゲート基準は、前記グラフの他のノードの前記対応する複数の提案される経験における一の提案される経験の対応する課題中における前記対応する固有のデジタルリアリティシーンの前記被験者による期間である、請求項7に記載の方法。
【請求項58】
前記グラフの第1のノードのそれぞれのゲート基準は、前記被験者によって提供される前記被験者のパフォーマンスについての閾値主観的スコアである、請求項7に記載の方法。
【請求項59】
前記グラフの第1のノードのそれぞれのゲート基準は、前記対応する固有のデジタルリアリティシーンにおける前記被験者によるインスタンスの閾値数である、請求項7に記載の方法。
【請求項60】
前記方法は、所定の感情の特徴であるとみなされる発言のリスト内の各発言に対して、前記対応する課題中に行われた前記被験者の1以上の発話のコサイン類似性尺度または内積を用いることによって、前記感情分析基準が満たされているか否かを判定することをさらに含む、請求項56に記載の方法。
【請求項61】
前記所定の感情は、楽しみ、怒り、不安、気まずさ、退屈、平静、混乱、渇望、嫌悪、共感的苦痛、有頂天、興奮、恐怖、戦慄、興味、喜び、煩わしさ、郷愁、安堵、悲しみ、満足、または、驚きである、請求項60に記載の方法。
【請求項62】
前記方法は、前記ノードのサブセットの各それぞれのノードに関連付けられた各それぞれのゲート基準を前記第1のエリア内に表示することをさらに含む、請求項47~61のいずれか1項に記載の方法。
【請求項63】
前記方法は、
前記グラフの各それぞれのノードに関連付けられた各それぞれのゲート基準を前記第1のエリア内に表示することをさらに含み、前記グラフの1つのノードに関連付けられたゲート基準が、前記グラフの他のノードに進む前に前記被験者によって満たされるべき条件を指定し、
前記グラフの各それぞれのノードに関連付けられた各それぞれのゲート基準の完了ステータスを前記第1のエリア内に表示することをさらに含む、請求項48に記載の方法。
【請求項64】
前記方法は、
前記1以上のプロセッサを使用して、それぞれのゲート基準の満足度を調査することと、
前記それぞれのゲート基準が満足されていると前記被験者の調査が判定する場合に、前記グラフのそれぞれのノードに関連付けられたそれぞれのゲート基準の完了ステータスを前記第1のエリア内で更新することと
をさらに含む、請求項48に記載の方法。
【請求項65】
前記対応する固有のデジタルリアリティシーンは、仮想現実シーンである、請求項1~64のいずれか1項に記載の方法。
【請求項66】
前記対応する固有のデジタルリアリティシーンは、パノラマビデオ、球面ビデオ、または、全方向ビデオである、請求項65に記載の方法。
【請求項67】
前記第1のデジタルリアリティシーンは、仮想現実シーンであり、前記対応する固有のデジタルリアリティシーンは、パノラマビデオ、球面ビデオ、または、全方向ビデオである、請求項1~64のいずれか1項に記載の方法。
【請求項68】
前記対応する固有のデジタルリアリティシーンは、拡張現実シーンである、請求項1~64のいずれか1項に記載の方法。
【請求項69】
前記第1のデジタルリアリティシーンは、仮想現実シーンであり、前記対応する固有のデジタルリアリティシーンは、拡張現実シーンである、請求項1~64のいずれか1項に記載の方法。
【請求項70】
前記列挙される複数のノードにおけるそれぞれのノードは、前記それぞれのノードの前記それぞれのカテゴリに対してカスタマイズされた少なくとも1つの固有のマインドフルネスセッションに関連付けられる、請求項1~69のいずれか1項に記載の方法。
【請求項71】
前記列挙される複数のノードにおける各それぞれのノードは、それぞれのノードの前記それぞれのカテゴリに対してカスタマイズされた少なくとも1つの固有のマインドフルネスセッションに関連付けられる、請求項70に記載の方法。
【請求項72】
前記列挙される複数のノードは、前記列挙される複数のノードにおける各ノードからアクセス可能な少なくとも1つのユニバーサルマインドフルネスセッションに関連付けられる、請求項1~71のいずれか1項に記載の方法。
【請求項73】
前記列挙される複数のノードにおけるそれぞれのノードは、前記それぞれのノードの前記それぞれのカテゴリに対してカスタマイズされた少なくとも1つの固有の認知再構成セッションに関連付けられる、請求項1~72のいずれか1項に記載の方法。
【請求項74】
前記列挙される複数のノードにおける各それぞれのノードは、各それぞれのノードの前記それぞれのカテゴリに対してカスタマイズされた少なくとも1つの固有の認知再構成セッションに関連付けられる、請求項73に記載の方法。
【請求項75】
前記列挙される複数のノードは、前記列挙される複数のノードにおける各ノードからアクセス可能な少なくとも1つのユニバーサル認知再構成セッションに関連付けられる、請求項1~74のいずれか1項に記載の方法。
【請求項76】
さらに、前記(B)の検出および前記(C)の配置を前記列挙される複数のノードにおける連続するノードに対して1回以上繰り返し、前記それぞれのインタラクティブデジタルチャート内のグラフに含めるために前記列挙される複数のノードにおける連続するノードを選択する、請求項1に記載の方法。
【請求項77】
前記列挙される複数のノードにおける前記第1のノードに対応する前記それぞれのカテゴリは、前記被験者にとって最も困難でないと考えられ、前記列挙される複数のノードにおける最後のノードに対応する前記それぞれのカテゴリは、前記被験者にとって前記第1のノードよりも困難であると考えられる、請求項76に記載の方法。
【請求項78】
前記第1のノードを有効化して、前記被験者が前記第1のノードに対応する前記それぞれのカテゴリを利用することを可能にすることと、
前記列挙される複数のノードにおける1以上の残りのノードをロックして、前記被験者が前記1以上の残りのノードを利用することを防止することと
をさらに含む、請求項76~77のいずれか1項に記載の方法。
【請求項79】
前記第1のノードの前記有効化は、前記被験者が、前記第1のノードの前記それぞれのカテゴリにカスタマイズされた少なくとも1つの固有のマインドフルネスセッション、前記第1のノードの前記それぞれのカテゴリにカスタマイズされた少なくとも1つの固有の認知再構成セッション、少なくとも1つのユニバーサルマインドフルネスセッション、少なくとも1つのユニバーサル認知再構成セッション、または、それらの任意の組合せを利用することを可能にする、請求項78に記載の方法。
【請求項80】
前記第1のノードから前記第2のノードに進むための前記複数のゲート基準における前記少なくとも1つのそれぞれのゲート基準が満たされる場合に、前記列挙される複数のノードにおける第2のノードを有効化することを含み、前記第2のノードの前記有効化は、前記被験者が前記第2のノードに対応する前記それぞれのカテゴリを利用することを可能にする、請求項78~79のいずれか1項に記載の方法。
【請求項81】
前記第2のノードに対応する前記それぞれのカテゴリは、前記被験者にとって前記第1のノードよりも困難であると考えられる、請求項80に記載の方法。
【請求項82】
前記第1のノードから前記第2のノードに進むための前記複数のゲート基準における前記少なくとも1つのそれぞれのゲート基準は、
前記複数のノードにおける前記第1のノードまたは前記第2のノードの1つの順序を示す配置基準と、
前記第1のノードの前記それぞれのカテゴリに関連付けられた前記対応する複数の提案される経験における各提案される経験に対するアイコンタクト基準、発話基準、デシベル基準、ピッチ基準、感情分析基準、医師シーン承認基準、または、それらの任意の組合せと
を含む、請求項80~81のいずれか1項に記載の方法。
【請求項83】
前記第2のノードの前記有効化は、前記被験者が、前記第2のノードの前記それぞれのカテゴリにカスタマイズされた少なくとも1つの固有のマインドフルネスセッション、前記第2のノードの前記それぞれのカテゴリにカスタマイズされた少なくとも1つの固有の認知再構成セッション、少なくとも1つのユニバーサルマインドフルネスセッション、少なくとも1つのユニバーサル認知再構成セッション、または、それらの任意の組合せを利用することを可能にする、請求項80~82のいずれか1項に記載の方法。
【請求項84】
前記列挙される複数のノードにおけるそれぞれのノードについて、前記方法は、
前記列挙される複数のノードにおける前記それぞれのノードに隣接する前記対応する複数の提案される経験を表示することをさらに含み、
前記対応する複数の提案される経験における各提案される経験は、複数の経験グラフィックにおける対応する経験グラフィックによって表され、
複数の経験グラフィックにおける各経験グラフィックは、複数のブランチにおける一のブランチによって、前記列挙される複数のノードにおける前記それぞれのノードに接続される、請求項75~83のいずれか1項に記載の方法。
【請求項85】
1以上のランドマークまたは風景を前記グラフに追加することをさらに含み、前記1以上のランドマークまたは風景は、家、木、クリーク、池、橋、丘、公園、または、それらの任意の組合せを含む、請求項75~84のいずれか1項に記載の方法。
【請求項86】
前記グラフをアニメーション化することをさらに含む、請求項75~85のいずれか1項に記載の方法。
【請求項87】
前記列挙される複数のノードにおけるそれぞれのノードについて、前記方法は、
前記対応する複数の提案される経験を表示することをさらに含み、
前記対応する複数の提案される経験における各提案される経験は、複数の経験グラフィックにおける一の対応する経験グラフィックによって表される、請求項75~83のいずれか1項に記載の方法。
【請求項88】
前記第1のデジタルリアリティシーンはインタラクティブボードを含み、前記それぞれのインタラクティブデジタルチャートは、前記インタラクティブボードの上部に配置され、前記インタラクティブボードは、前記インタラクティブボードの異なる眺めを容易にするために、前記被験者によって移動可能、回転可能または傾斜可能である、請求項1~87のいずれか1項に記載の方法。
【請求項89】
前記インタラクティブボードは、前記被験者のアバターが前記インタラクティブボードを把持し、前記インタラクティブボードの位置を調整することを可能にするレールを含む、請求項88に記載の方法。
【請求項90】
前記インタラクティブボードは、前記レールによって周方向に囲まれ、前記レールに接続されたプレートをさらに含み、前記それぞれのインタラクティブデジタルチャートは、前記プレートの上部に配置される、請求項89に記載の方法。
【請求項91】
前記レールは、実質的にリング形状を有し、前記プレートは、前記インタラクティブボードの上部または底部から見たときに、実質的に円形状を有する、請求項90に記載の方法。
【請求項92】
前記インタラクティブボードの側部から見たときに、前記プレートは第2の側部よりも傾斜した第1の側部を有する、請求項90~91のいずれか1項に記載の方法。
【請求項93】
前記インタラクティブボードの側部から見たときに、前記プレートは実質的にボートバウエル形状を有する、請求項92に記載の方法。
【請求項94】
ロゴが前記プレートの底部に表示される、請求項90~93のいずれか1項に記載の方法。
【請求項95】
前記プレートは、前記ディスプレイに白色で表示され、前記レールは、金属材料で作られているように見えるように前記ディスプレイに表示される、請求項90~94のいずれか1項に記載の方法。
【請求項96】
アバターが一定期間にわたって前記インタラクティブボード上で、または、前記インタラクティブボードに隣接して手をホバリングすることに応答して、1以上のアニメーション化されたループ矢印およびツールチップが、前記インタラクティブボードに、または、前記インタラクティブボードに隣接して表示される、請求項88~95のいずれか1項に記載の方法。
【請求項97】
前記期間は、8秒未満、7秒未満、6秒未満、5秒未満、4秒未満、または、3秒未満である、請求項96に記載の方法。
【請求項98】
前記被験者の前記アバターによる前記レールの把持、または、前記被験者の前記アバターと前記インタラクティブボードとの対話に応答して、1以上のアニメーション化されたループ矢印およびツールチップが、前記第1のデジタルリアリティシーンから消失する、請求項96~97のいずれか1項に記載の方法。
【請求項99】
有効化されたノードまたは前記有効化されたノードに関連付けられた1以上の経験グラフィックは、前記被験者にとってより識別可能であるように、前記インタラクティブボードに対して一定角度で傾斜している、請求項88~98のいずれか1項に記載の方法。
【請求項100】
前記角度は、5度と15度との間の角度、15度と30度との間の角度、30度と45度との間の角度、45度と60度との間の角度、または、60度と90度との間の角度である、請求項99に記載の方法。
【請求項101】
前記(C)の配置は、前記第1のデジタルリアリティシーンおよび前記対応する固有のデジタルリアリティシーンとは異なる第2のデジタルリアリティシーンを通じて、前記対応する複数の提案される経験へのアクセスを提供する、請求項1~100のいずれかに記載の方法。
【請求項102】
前記第2のデジタルリアリティシーンは、前記被験者が前記対応する複数の提案される経験からそれぞれの提案される経験を選択することを可能にするように構成されたポータルシーンとして構成される、請求項101に記載の方法。
【請求項103】
被験者によって示される精神医学的または精神的状態を管理する前記被験者の能力を改善するための療法を作成するためのコンピュータシステムであって、前記コンピュータシステムは、1以上のプロセッサと、ディスプレイと、前記1以上のプロセッサに結合されたメモリとを備え、前記メモリは、前記1以上のプロセッサによって実行されるように構成された1以上のプログラムを備え、前記方法は、
(A)前記ディスプレイに、それぞれのインタラクティブデジタルチャートおよび対応するインタラクティブデジタルビンを含む第1のデジタルリアリティシーンを示すことを備え、
前記それぞれのインタラクティブデジタルチャートは第1のアフォーダンス領域を消費し、前記それぞれのインタラクティブデジタルチャートは第1のエリアを含み、
前記対応するインタラクティブデジタルビンは、前記第1のアフォーダンス領域とは異なる第2のアフォーダンス領域を消費し、前記対応するインタラクティブデジタルビンは、列挙される複数のノードを含み、前記列挙される複数のノードにおける各それぞれのノードは、(i)複数のカテゴリにおけるそれぞれのカテゴリに対応し、(ii)前記それぞれのカテゴリに関連付けられた対応する複数の提案される経験に関連付けられ、前記対応する複数の提案される経験における各それぞれの提案される経験は、前記それぞれのカテゴリおよび/または前記それぞれの提案される経験によって表される対応する課題を示す、前記第1のデジタルリアリティシーンとは異なる対応する固有のデジタルリアリティシーンに関連付けられ、(iii)複数のゲート基準における少なくとも1つのそれぞれのゲート基準に関連付けられ、前記複数のカテゴリにおける各それぞれのカテゴリは、前記被験者の精神医学的または精神的状態を管理する前記被験者の能力を改善することに向けられ、
(B)前記列挙される複数のノードにおける第1のノードの選択を検出することを備え、
(C)前記第1のエリアの第1のロケーションに前記第1のノードを配置することを備え、前記それぞれのカテゴリに関連付けられた前記対応する複数の提案される経験へのアクセスを提供し、前記それぞれのインタラクティブデジタルチャートを使用して前記精神医学的または精神的状態を管理する前記被験者の前記能力を改善する、
コンピュータシステム。
【請求項104】
前記方法は、前記第1のノードの前記選択が、前記第1のノードを前記(C)の配置の前に、前記第1のノードに関連付けられた前記少なくとも1つのそれぞれのゲート基準における各ゲート基準を満たすかどうかを判定することをさらに含む、請求項103に記載のコンピュータシステム。
【請求項105】
前記第1のノードの前記選択が各ゲート基準を満たすかどうかを前記判定することは、複数のモデルにおける1以上のモデルによって実行される、請求項104に記載のコンピュータシステム。
【請求項106】
前記複数のモデルは、教師なしモデルおよび/または教師ありモデルを含む、請求項105に記載のコンピュータシステム。
【請求項107】
前記複数のモデルは、ロジスティック回帰モデル、ニューラルネットワークモデル、サポートベクトルマシンモデル、単純ベイズモデル、最近傍モデル、ランダムフォレストモデル、決定木モデル、ブースティング木モデル、多項ロジスティック回帰モデル、線形モデル、線形回帰モデル、勾配ブースティングモデル、混合モデル、隠れマルコフモデル、ガウシアンモデル、線形判別モデル、または、それらの任意の組合せを含む、請求項106に記載のコンピュータシステム。
【請求項108】
前記方法は、前記被験者のアセスメントを電子形式で取得することをさらに含み、前記アセスメントは、前記複数のカテゴリにおける各カテゴリの識別を含む、請求項103に記載のコンピュータシステム。
【請求項109】
前記方法は、さらに、前記(B)の検出および前記(C)の配置を前記列挙される複数のノードにおける連続するノードに対して1回以上さらに繰り返し、前記それぞれのインタラクティブデジタルチャート内のグラフに含めるために前記列挙される複数のノードにおける連続するノードを選択する、請求項103に記載のコンピュータシステム。
【請求項110】
前記グラフの各それぞれのノードは、複数のエッジにおける一のエッジによって前記グラフの少なくとも1つの他のノードに接続され、
前記複数のエッジにおける各それぞれのエッジは、前記のそれぞれの初期ノードとそれぞれの後続ノードとの間の前記グラフ内への進行を表し、
前記グラフは、前記第1のノード以外の最終ノードを含む、請求項109に記載のコンピュータシステム。
【請求項111】
前記グラフ内への前記進行は、前記それぞれの初期ノードに関連付けられた前記対応する課題が前記被験者により良好に完了したときである、請求項110に記載のコンピュータシステム。
【請求項112】
前記ディスプレイは、ヘッドマウントディスプレイである、請求項103~110のいずれか1項に記載のコンピュータシステム。
【請求項113】
前記アセスメントは、リーボウィッツ社交不安尺度アセスメント、臨床全般重症度尺度アセスメント、精神疾患簡易構造化面接法アセスメント、主観的不安尺度アセスメント、最小臨床重要差アセスメント、または、クオリティオブライフ指数アセスメントを含む、請求項108に記載のコンピュータシステム。
【請求項114】
前記アセスメントは、被験者が現在β遮断薬医薬組成物および/またはベンゾジアゼピン医薬組成物を摂取しているかどうかを判定することを含み、
前記被験者がβ遮断薬医薬組成物および/またはベンゾジアゼピン医薬組成物を現在摂取している場合、前記方法は、前記(C)の配置を中止し、
前記被験者がβ遮断薬医薬組成物および/またはベンゾジアゼピン医薬組成物を現在摂取していない場合、前記方法は、前記(C)の配置を進める、請求項108に記載のコンピュータシステム。
【請求項115】
前記アセスメントは、前記被験者によって提供される、請求項108に記載のコンピュータシステム。
【請求項116】
前記アセスメントを取得する前に、前記方法は、前記被験者の医師に関連付けられた遠隔デバイスから、前記被験者の前記アセスメントの検証を取得することをさらに含む、請求項115に記載のコンピュータシステム。
【請求項117】
前記アセスメントの前記検証は、カテゴリのセットの前記被験者による第1の選択と、前記カテゴリのセットのサブセットの前記医師による第2の選択とを含み、前記複数のカテゴリは、前記カテゴリのセットの前記サブセットからなる、請求項116に記載のコンピュータシステム。
【請求項118】
前記アセスメントの前記検証は、前記被験者が、前記被験者によって示される前記精神医学的または精神的状態についての診断ステータスの閾値変化を満たすかどうかを判定することを含む、請求項116に記載のコンピュータシステム。
【請求項119】
前記アセスメントの前記検証は、前記被験者が、前記対応する課題によって引き起こされる前記被験者の主観的不安の閾値変化、前記被験者の認知症状の閾値変化、前記被験者のマインドフルネス状態の閾値変化、または、それらの組合せを満たすかどうかを判定することを含む、請求項116に記載のコンピュータシステム。
【請求項120】
前記アセスメントの前記検証は、前記被験者が、クオリティオブライフ改善閾値を満たすかどうかを判定することを含む、請求項116に記載のコンピュータシステム。
【請求項121】
前記第1のアフォーダンス領域は、前記第1のデジタルリアリティシーンにおける2次元アフォーダンス領域であり、
前記第1のエリアは、前記2次元アフォーダンス領域によって囲まれたそれぞれのエリアである、請求項103~116のいずれか1項に記載のコンピュータシステム。
【請求項122】
前記第1のエリアは、円形または多角形である、請求項103~121のいずれか1項に記載のコンピュータシステム。
【請求項123】
前記第1のアフォーダンス領域は、前記第1のデジタルリアリティシーンにおける3次元アフォーダンス領域であり、
前記第1のエリアは、前記3次元アフォーダンス領域によって囲まれた3次元オブジェクトのそれぞれの表面エリアである、請求項103~116のいずれか1項に記載のコンピュータシステム。
【請求項124】
前記3次元オブジェクトは、球体または多面体である、請求項123に記載のコンピュータシステム。
【請求項125】
前記第1のエリアは、前記第1のエリアによって囲まれた複数の格子形状を含み、前記第1のロケーションは、前記複数の格子形状における第1の形状である、請求項103~124のいずれか1項に記載のコンピュータシステム。
【請求項126】
前記複数の格子形状は、約20個の格子形状、約30個の格子形状、約40個の格子形状、約50個の格子形状、約75個の格子形状、約100個の格子形状、約125個の格子形状、約150個の格子形状、約175個の格子形状、約200個の格子形状、約225個の格子形状、約250個の格子形状、約275個の格子形状、約300個の格子形状、約325個の格子形状、または、約350個の格子形状を含む、請求項125に記載のコンピュータシステム。
【請求項127】
前記第1のアフォーダンス領域は、前記第2のアフォーダンス領域に重なる、請求項103~126のいずれか1項に記載のコンピュータシステム。
【請求項128】
前記それぞれのインタラクティブデジタルチャートは、前記第1のロケーションを視覚的に指定するように構成されたグラフィカルマーカをさらに含む、請求項103~127のいずれか1項に記載のコンピュータシステム。
【請求項129】
前記方法は、前記第1のノードの前記選択の検出に応答して、前記第2のアフォーダンス領域の初期位置から前記初期位置以外の第2の位置に前記第1のノードを移動することをさらに含む、請求項103~128のいずれか1項に記載のコンピュータシステム。
【請求項130】
前記少なくとも1つのそれぞれのゲート基準は、前記列挙される複数のノードにおける各ノードの階層ランキングに関連付けられたランキングゲート基準を含む、請求項103~129のいずれか1項に記載のコンピュータシステム。
【請求項131】
前記少なくとも1つのそれぞれのゲート基準は、前記被験者に関連付けられた前記医師からの前記第1のノードの前記選択の承認に関連付けられた医師ゲート基準を含む、請求項103~130のいずれか1項に記載のコンピュータシステム。
【請求項132】
前記少なくとも1つのそれぞれのゲート基準は、前記被験者からの前記第1の選択の承認に関連付けられたユーザゲート基準を含む、請求項103~131のいずれか1項に記載のコンピュータシステム。
【請求項133】
前記少なくとも1つのそれぞれのゲート基準は、前記列挙される複数のノードにおける1以上のノードの順序に関連付けられたアレンジメントゲート基準を含む、請求項103~132のいずれか1項に記載のコンピュータシステム。
【請求項134】
前記列挙される複数のノードは、約3個のノード、約5個のノード、約7個のノード、約10個のノード、約12個のノード、約15個のノード、または、約20個のノードからなる、請求項103~133のいずれか1項に記載のコンピュータシステム。
【請求項135】
前記精神医学的または精神的状態は、臨床的に診断された精神障害または亜臨床的に診断された精神障害である、請求項103~134のいずれか1項に記載のコンピュータシステム。
【請求項136】
前記精神医学的または精神的状態は、社会的環境においてストレスを受けていること、社会的環境を恐れていること、または、社会的環境において圧倒されていることを含む、請求項135に記載のコンピュータシステム。
【請求項137】
前記精神医学的または精神的状態は、臨床的に診断された精神障害であり、前記臨床的に診断された精神障害は、不安障害、気分障害、精神病性障害、摂食障害、衝動制御障害、嗜癖障害、パーソナリティ障害、強迫性障害、または、心的外傷後ストレス障害である、請求項135または136に記載のコンピュータシステム。
【請求項138】
前記精神医学的または精神的状態は、臨床的に診断された精神障害であり、前記臨床的に診断された精神障害は、不安障害であり、前記不安障害は、分離不安障害、場面緘黙症、特定の恐怖症、社交不安障害、パニック障害、広場恐怖症、全般性不安障害、物質誘発性不安障害、または、被験者の病状による不安障害を含む、請求項135または136に記載のコンピュータシステム。
【請求項139】
前記精神医学的または精神的状態は、臨床的に診断された精神障害であり、前記臨床的に診断された精神障害は、気分障害であり、前記気分障害は、うつ病性障害、双極性障害、または、気分循環性障害を含む、請求項135または136に記載のコンピュータシステム。
【請求項140】
前記うつ病性障害は、大うつ病性障害である、請求項139に記載のコンピュータシステム。
【請求項141】
前記精神医学的または精神的状態は、臨床的に診断された精神障害であり、前記臨床的に診断された精神障害は、精神病性障害であり、前記精神病性障害は、統合失調症障害、妄想障害、または、幻覚障害を含む、請求項135または136に記載のコンピュータシステム。
【請求項142】
前記精神医学的または精神的状態は、臨床的に診断された精神障害であり、前記臨床的に診断された精神障害は、摂食障害であり、前記摂食障害は、神経性食欲不振症、神経性過食症、または、過食性障害を含む、請求項135または136に記載のコンピュータシステム。
【請求項143】
前記精神医学的または精神的状態は、臨床的に診断された精神障害であり、前記臨床的に診断された精神障害は、衝動制御障害であり、前記衝動制御障害は、放火癖障害、盗癖障害、または、強迫性賭博障害を含む、請求項135または136に記載のコンピュータシステム。
【請求項144】
前記精神医学的または精神的状態は、臨床的に診断された精神障害であり、前記臨床的に診断された精神障害は、嗜癖障害であり、前記嗜癖障害は、アルコール使用障害、または、物質乱用障害を含む、請求項135または136に記載のコンピュータシステム。
【請求項145】
前記精神医学的または精神的状態は、臨床的に診断された精神障害であり、前記臨床的に診断された精神障害は、パーソナリティ障害であり、前記パーソナリティ障害は、反社会性パーソナリティ障害、強迫性パーソナリティ障害、または、猜疑性パーソナリティ障害を含む、請求項135または136に記載のコンピュータシステム。
【請求項146】
前記対応する課題は、デジタルリアリティ曝露療法である、請求項135~145のいずれか1項に記載のコンピュータシステム。
【請求項147】
前記デジタルリアリティシーンは、仮想現実シーンである、請求項103~145のいずれか1項に記載のコンピュータシステム。
【請求項148】
前記デジタルリアリティシーンは、拡張現実シーンである、請求項103~145のいずれか1項に記載のコンピュータシステム。
【請求項149】
前記方法は、前記複数のカテゴリにおける一のカテゴリの利用可能性を前記複数のノードに追加または削除するために、前記(B)の検出のインスタンスで選択されたノードの選択に応答して、前記(B)の検出のインスタンスで以前に選択されていないノードを追加することをさらに含む、請求項103~148のいずれか1項に記載のコンピュータシステム。
【請求項150】
前記グラフの各それぞれのノードの前記少なくとも1つのそれぞれのゲート基準は、前記複数のエッジにおける各エッジの配置を決定するために使用される、請求項109に記載のコンピュータシステム。
【請求項151】
前記グラフの1つのノードに関連付けられたゲート基準は、前記グラフの他のノードに進む前に前記被験者によって満たされるべき条件を指定する、請求項103~150のいずれか1項に記載のコンピュータシステム。
【請求項152】
前記グラフのそれぞれのノードのそれぞれのゲート基準は、(i)システム管理者、(ii)前記被験者、または、(iii)前記被験者に関連付けられた医師によって設定される、請求項103~150のいずれか1項に記載のコンピュータシステム。
【請求項153】
前記グラフの第1のノードのそれぞれのゲート基準は、システム管理者または前記被験者に関連付けられた医師によって設定され、
前記グラフの第2のノードのそれぞれのゲート基準は、前記被験者によって設定される、請求項151に記載のコンピュータシステム。
【請求項154】
前記グラフの第1のノードのそれぞれのゲート基準は、前記グラフの他のノードの前記対応する複数の提案される経験における一の提案される経験の対応する課題に関連付けられた前記対応する固有のデジタルリアリティシーンの一部とのアイコンタクトの長さである、請求項109に記載のコンピュータシステム。
【請求項155】
前記グラフの第1のノードのそれぞれのゲート基準は、前記グラフの他のノードの前記対応する複数の提案される経験における一の提案される経験の対応する課題中における前記被験者による1以上の発話のアサーティブネス、デシベルレベル、および/または、ピッチである、請求項109に記載のコンピュータシステム。
【請求項156】
前記グラフの第1のノードのそれぞれのゲート基準は、前記グラフの他のノードの前記対応する複数の提案される経験における一の提案される経験の対応する課題中における前記被験者による発話の数である、請求項109に記載のコンピュータシステム。
【請求項157】
前記グラフの第1のノードのそれぞれのゲート基準は、前記グラフの他のノードの前記対応する複数の提案される経験における一の提案される経験の対応する課題中における前記被験者によって話された単語の数である、請求項109に記載のコンピュータシステム。
【請求項158】
前記グラフの第1のノードのそれぞれのゲート基準は、前記グラフの他のノードの前記対応する複数の提案される経験における一の提案される経験の対応する課題中に、前記被験者による感情分析基準を満たすことまたは満たさないことである、請求項109に記載のコンピュータシステム。
【請求項159】
前記グラフの第1のノードのそれぞれのゲート基準は、前記グラフの他のノードの前記対応する複数の提案される経験における一の提案される経験の対応する課題中における前記対応する固有のデジタルリアリティシーンの前記被験者による期間である、請求項109に記載のコンピュータシステム。
【請求項160】
前記グラフの第1のノードのそれぞれのゲート基準は、前記被験者によって提供される前記被験者のパフォーマンスについての閾値主観的スコアである、請求項109に記載のコンピュータシステム。
【請求項161】
前記グラフの第1のノードのそれぞれのゲート基準は、前記対応する固有のデジタルリアリティシーンにおける前記被験者によるインスタンスの閾値数である、請求項109に記載のコンピュータシステム。
【請求項162】
前記方法は、所定の感情の特徴であるとみなされる発言のリスト内の各発言に対して、前記対応する課題中に行われた前記被験者の1以上の発話のコサイン類似性尺度または内積を用いることによって、前記感情分析基準が満たされているか否かを判定することをさらに含む、請求項158に記載のコンピュータシステム。
【請求項163】
前記所定の感情は、楽しみ、怒り、不安、気まずさ、退屈、平静、混乱、渇望、嫌悪、共感的苦痛、有頂天、興奮、恐怖、戦慄、興味、喜び、煩わしさ、郷愁、安堵、悲しみ、満足、または、驚きである、請求項162に記載のコンピュータシステム。
【請求項164】
前記方法は、前記ノードのサブセットの各それぞれのノードに関連付けられた各それぞれのゲート基準を前記第1のエリア内に表示することをさらに含む、請求項149~163のいずれか1項に記載のコンピュータシステム。
【請求項165】
前記方法は、
前記グラフの各それぞれのノードに関連付けられた各それぞれのゲート基準を前記第1のエリア内に表示することをさらに含み、前記グラフの1つのノードに関連付けられたゲート基準が、前記グラフの他のノードに進む前に前記被験者によって満たされるべき条件を指定し、
前記グラフの各それぞれのノードに関連付けられた各それぞれのゲート基準の完了ステータスを前記第1のエリア内に表示することをさらに含む、請求項150に記載のコンピュータシステム。
【請求項166】
前記方法は、
前記1以上のプロセッサを使用して、それぞれのゲート基準の満足度を調査することと、
前記それぞれのゲート基準が満足されていると前記被験者の調査が判定する場合に、前記グラフのそれぞれのノードに関連付けられたそれぞれのゲート基準の完了ステータスを前記第1のエリア内で更新することと
をさらに含む、請求項150に記載のコンピュータシステム。
【請求項167】
前記対応する固有のデジタルリアリティシーンは、仮想現実シーンである、請求項103~166のいずれか1項に記載のコンピュータシステム。
【請求項168】
前記対応する固有のデジタルリアリティシーンは、パノラマビデオ、球面ビデオ、または、全方向ビデオである、請求項167に記載のコンピュータシステム。
【請求項169】
前記第1のデジタルリアリティシーンは、仮想現実シーンであり、前記対応する固有のデジタルリアリティシーンは、パノラマビデオ、球面ビデオ、または、全方向ビデオである、請求項103~166のいずれか1項に記載のコンピュータシステム。
【請求項170】
前記対応する固有のデジタルリアリティシーンは、拡張現実シーンである、請求項103~166のいずれか1項に記載のコンピュータシステム。
【請求項171】
前記第1のデジタルリアリティシーンは、仮想現実シーンであり、前記対応する固有のデジタルリアリティシーンは、拡張現実シーンである、請求項103~166のいずれか1項に記載のコンピュータシステム。
【請求項172】
前記列挙される複数のノードにおけるそれぞれのノードは、前記それぞれのノードの前記それぞれのカテゴリに対してカスタマイズされた少なくとも1つの固有のマインドフルネスセッションに関連付けられる、請求項103~170のいずれか1項に記載のコンピュータシステム。
【請求項173】
前記列挙される複数のノードにおける各それぞれのノードは、それぞれのノードの前記それぞれのカテゴリに対してカスタマイズされた少なくとも1つの固有のマインドフルネスセッションに関連付けられる、請求項172に記載のコンピュータシステム。
【請求項174】
前記列挙される複数のノードは、前記列挙される複数のノードにおける各ノードからアクセス可能な少なくとも1つのユニバーサルマインドフルネスセッションに関連付けられる、請求項103~173のいずれか1項に記載のコンピュータシステム。
【請求項175】
前記列挙される複数のノードにおけるそれぞれのノードは、前記それぞれのノードの前記それぞれのカテゴリに対してカスタマイズされた少なくとも1つの固有の認知再構成セッションに関連付けられる、請求項103~174のいずれか1項に記載のコンピュータシステム。
【請求項176】
前記列挙される複数のノードにおける各それぞれのノードは、各それぞれのノードの前記それぞれのカテゴリに対してカスタマイズされた少なくとも1つの固有の認知再構成セッションに関連付けられる、請求項175に記載のコンピュータシステム。
【請求項177】
前記列挙される複数のノードは、前記列挙される複数のノードにおける各ノードからアクセス可能な少なくとも1つのユニバーサル認知再構成セッションに関連付けられる、請求項103~176のいずれか1項に記載のコンピュータシステム。
【請求項178】
さらに、前記(B)の検出および前記(C)の配置を前記列挙される複数のノードにおける連続するノードに対して1回以上繰り返し、前記それぞれのインタラクティブデジタルチャート内のグラフに含めるために前記列挙される複数のノードにおける連続するノードを選択する、請求項103に記載のコンピュータシステム。
【請求項179】
前記列挙される複数のノードにおける前記第1のノードに対応する前記それぞれのカテゴリは、前記被験者にとって最も困難でないと考えられ、前記列挙される複数のノードにおける前記最後のノードに対応する前記それぞれのカテゴリは、前記被験者にとって前記第1のノードよりも困難であると考えられる、請求項178に記載のコンピュータシステム。
【請求項180】
前記第1のノードを有効化して、前記被験者が前記第1のノードに対応する前記それぞれのカテゴリを利用することを可能にすることと、
前記列挙される複数のノードにおける1以上の残りのノードをロックして、前記被験者が前記1以上の残りのノードを利用することを防止することと
をさらに含む、請求項178~179のいずれか1項に記載のコンピュータシステム。
【請求項181】
前記第1のノードの前記有効化は、前記被験者が、前記第1のノードの前記それぞれのカテゴリにカスタマイズされた少なくとも1つの固有のマインドフルネスセッション、前記第1のノードの前記それぞれのカテゴリにカスタマイズされた少なくとも1つの固有の認知再構成セッション、少なくとも1つのユニバーサルマインドフルネスセッション、少なくとも1つのユニバーサル認知再構成セッション、または、それらの任意の組合せを利用することを可能にする、請求項180に記載のコンピュータシステム。
【請求項182】
前記第1のノードから前記第2のノードに進むための前記複数のゲート基準における前記少なくとも1つのそれぞれのゲート基準が満たされる場合に、前記列挙される複数のノードにおける第2のノードを有効化することを含み、前記第2のノードの前記有効化は、前記被験者が前記第2のノードに対応する前記それぞれのカテゴリを利用することを可能にする、請求項180~181のいずれか1項に記載のコンピュータシステム。
【請求項183】
前記第2のノードに対応する前記それぞれのカテゴリは、前記被験者にとって前記第1のノードよりも困難であると考えられる、請求項182に記載のコンピュータシステム。
【請求項184】
前記第1のノードから前記第2のノードに進むための前記複数のゲート基準における前記少なくとも1つのそれぞれのゲート基準は、
前記複数のノードにおける前記第1のノードまたは前記第2のノードの1つの順序を示す配置基準と、
前記第1のノードの前記それぞれのカテゴリに関連付けられた前記対応する複数の提案される経験における各提案される経験に対するアイコンタクト基準、発話基準、デシベル基準、ピッチ基準、感情分析基準、医師シーン承認基準、または、それらの任意の組合せと
を含む、請求項182~183のいずれか1項に記載のコンピュータシステム。
【請求項185】
前記第2のノードの前記有効化は、前記被験者が、前記第2のノードの前記それぞれのカテゴリにカスタマイズされた少なくとも1つの固有のマインドフルネスセッション、前記第2のノードの前記それぞれのカテゴリにカスタマイズされた少なくとも1つの固有の認知再構成セッション、少なくとも1つのユニバーサルマインドフルネスセッション、少なくとも1つのユニバーサル認知再構成セッション、または、それらの任意の組合せを利用することを可能にする、請求項182~184のいずれか1項に記載のコンピュータシステム。
【請求項186】
前記列挙される複数のノードにおけるそれぞれのノードについて、前記方法は、
前記列挙される複数のノードにおける前記それぞれのノードに隣接する前記対応する複数の提案される経験を表示することをさらに含み、
前記対応する複数の提案される経験における各提案される経験は、複数の経験グラフィックにおける対応する経験グラフィックによって表され、
複数の経験グラフィックにおける各経験グラフィックは、複数のブランチにおける一のブランチによって、前記列挙される複数のノードにおける前記それぞれのノードに接続される、請求項183~185のいずれか1項に記載のコンピュータシステム。
【請求項187】
前記方法は、
1以上のランドマークまたは風景を前記グラフに追加することをさらに含み、前記1以上のランドマークまたは風景は、家、木、クリーク、池、橋、丘、公園、または、それらの任意の組合せを含む、請求項183~186のいずれか1項に記載のコンピュータシステム。
【請求項188】
前記方法は、前記グラフをアニメーション化することをさらに含む、請求項183~187のいずれか1項に記載のコンピュータシステム。
【請求項189】
前記列挙される複数のノードにおけるそれぞれのノードについて、前記方法は、
前記対応する複数の提案される経験を表示することをさらに含み、
前記対応する複数の提案される経験における各提案される経験は、複数の経験グラフィックにおける一の対応する経験グラフィックによって表される、請求項183~188のいずれか1項に記載のコンピュータシステム。
【請求項190】
前記第1のデジタルリアリティシーンはインタラクティブボードを含み、前記それぞれのインタラクティブデジタルチャートは、前記インタラクティブボードの上部に配置され、前記インタラクティブボードは、前記インタラクティブボードの異なる眺めを容易にするために、前記被験者によって移動可能、回転可能または傾斜可能である、請求項103~189のいずれか1項に記載のコンピュータシステム。
【請求項191】
前記インタラクティブボードは、前記被験者のアバターが前記インタラクティブボードを把持し、前記インタラクティブボードの位置を調整することを可能にするレールを含む、請求項190に記載のコンピュータシステム。
【請求項192】
前記インタラクティブボードは、前記レールによって周方向に囲まれ、前記レールに接続されたプレートをさらに含み、前記それぞれのインタラクティブデジタルチャートは、前記プレートの上部に配置される、請求項191に記載のコンピュータシステム。
【請求項193】
前記レールは、実質的にリング形状を有し、前記プレートは、前記インタラクティブボードの上部または底部から見たときに、実質的に円形状を有する、請求項192に記載のコンピュータシステム。
【請求項194】
前記インタラクティブボードの側部から見たときに、前記プレートは、第2の側部よりも傾斜した第1の側部を有する、請求項192~193のいずれか1項に記載のコンピュータシステム。
【請求項195】
前記インタラクティブボードの側部から見たときに、前記プレートは、実質的にボートバウエル形状を有する、請求項194に記載のコンピュータシステム。
【請求項196】
ロゴが前記プレートの底部に表示される、請求項192~195のいずれか1項に記載のコンピュータシステム。
【請求項197】
前記プレートは、前記ディスプレイに白色で表示され、前記レールは、金属材料で作られているように見えるように前記ディスプレイに表示される、請求項192~196のいずれか1項に記載のコンピュータシステム。
【請求項198】
アバターが一定期間にわたって前記インタラクティブボード上で、または、前記インタラクティブボードに隣接して手をホバリングすることに応答して、1以上のアニメーション化されたループ矢印およびツールチップが、前記インタラクティブボードに、または、前記インタラクティブボードに隣接して表示される、請求項190~197のいずれか1項に記載のコンピュータシステム。
【請求項199】
前記期間は、8秒未満、7秒未満、6秒未満、5秒未満、4秒未満、または、3秒未満である、請求項198に記載のコンピュータシステム。
【請求項200】
前記被験者の前記アバターによる前記レールの把持、または、前記被験者の前記アバターと前記インタラクティブボードとの対話に応答して、1以上のアニメーション化されたループ矢印およびツールチップが、前記第1のデジタルリアリティシーンから消失する、請求項198~199のいずれか1項に記載のコンピュータシステム。
【請求項201】
有効化されたノードまたは前記有効化されたノードに関連付けられた1以上の経験グラフィックは、前記被験者にとってより識別可能であるように、前記インタラクティブボードに対して一定角度で傾斜している、請求項190~200のいずれか1項に記載のコンピュータシステム。
【請求項202】
前記角度は、5度と15度との間の角度、15度と30度との間の角度、30度と45度との間の角度、45度と60度との間の角度、または、60度と90度との間の角度である、請求項201に記載のコンピュータシステム。
【請求項203】
前記(C)の配置は、前記第1のデジタルリアリティシーンおよび前記対応する固有のデジタルリアリティシーンとは異なる第2のデジタルリアリティシーンを通じて、前記対応する複数の提案される経験へのアクセスを提供する、請求項103~202のいずれか1項に記載のコンピュータシステム。
【請求項204】
前記第2のデジタルリアリティシーンは、前記被験者が前記対応する複数の提案される経験からそれぞれの提案される経験を選択することを可能にするように構成されたポータルシーンとして構成される、請求項203に記載の方法。
【請求項205】
1以上のプログラムを記憶する非一時的コンピュータ可読記憶媒体であって、前記1以上のプログラムは、コンピュータシステムによって実行される場合に前記コンピュータシステムに方法を実行させる命令を含み、前記方法は、
(A)前記ディスプレイに、それぞれのインタラクティブデジタルチャートおよび対応するインタラクティブデジタルビンを含む第1のデジタルリアリティシーンを示すことを備え、
前記それぞれのインタラクティブデジタルチャートは第1のアフォーダンス領域を消費し、前記それぞれのインタラクティブデジタルチャートは第1のエリアを含み、
前記対応するインタラクティブデジタルビンは、前記第1のアフォーダンス領域とは異なる第2のアフォーダンス領域を消費し、前記対応するインタラクティブデジタルビンは、列挙される複数のノードを含み、前記列挙される複数のノードにおける各それぞれのノードは、(i)複数のカテゴリにおけるそれぞれのカテゴリに対応し、(ii)前記それぞれのカテゴリに関連付けられた対応する複数の提案される経験に関連付けられ、前記対応する複数の提案される経験における各それぞれの提案される経験は、前記それぞれのカテゴリおよび/または前記それぞれの提案される経験によって表される対応する課題を示す、前記第1のデジタルリアリティシーンとは異なる対応する固有のデジタルリアリティシーンに関連付けられ、(iii)複数のゲート基準における少なくとも1つのそれぞれのゲート基準に関連付けられ、前記複数のカテゴリにおける各それぞれのカテゴリは、前記被験者の精神医学的または精神的状態を管理する前記被験者の能力を改善することに向けられ、
(B)前記列挙される複数のノードにおける第1のノードの選択を検出することを備え、
(C)前記第1のエリアの第1のロケーションに前記第1のノードを配置することを備え、前記それぞれのカテゴリに関連付けられた前記対応する複数の提案される経験へのアクセスを提供し、前記それぞれのインタラクティブデジタルチャートを使用して前記精神医学的または精神的状態を管理する前記被験者の前記能力を改善する、
非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項206】
前記方法は、前記第1のノードの前記選択が、前記第1のノードを前記(C)の配置の前に、前記第1のノードに関連付けられた前記少なくとも1つのそれぞれのゲート基準における各ゲート基準を満たすかどうかを判定することをさらに含む、請求項205に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項207】
前記第1のノードの前記選択が各ゲート基準を満たすかどうかを前記判定することは、複数のモデルにおける1以上のモデルによって実行される、請求項206に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項208】
前記複数のモデルは、教師なしモデルおよび/または教師ありモデルを含む、請求項207に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項209】
前記複数のモデルは、ロジスティック回帰モデル、ニューラルネットワークモデル、サポートベクトルマシンモデル、単純ベイズモデル、最近傍モデル、ランダムフォレストモデル、決定木モデル、ブースティング木モデル、多項ロジスティック回帰モデル、線形モデル、線形回帰モデル、勾配ブースティングモデル、混合モデル、隠れマルコフモデル、ガウシアンモデル、線形判別モデル、または、それらの任意の組合せを含む、請求項208に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項210】
前記方法は、前記被験者のアセスメントを電子形式で取得することをさらに含み、前記アセスメントは、前記複数のカテゴリにおける各カテゴリの識別を含む、請求項205に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項211】
前記方法は、さらに、前記(B)の検出および前記(C)の配置を前記列挙される複数のノードにおける連続するノードに対して1回以上繰り返し、前記それぞれのインタラクティブデジタルチャート内のグラフに含めるために前記列挙される複数のノードにおける連続するノードを選択する、請求項205に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項212】
前記グラフの各それぞれのノードは、複数のエッジにおける一のエッジによって前記グラフの少なくとも1つの他のノードに接続され、
前記複数のエッジにおける各それぞれのエッジは、前記グラフのそれぞれの初期ノードとそれぞれの後続ノードとの間の前記グラフ内への進行を表し、
前記グラフは、前記第1のノード以外の最終ノードを含む、請求項211に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項213】
前記グラフ内への前記進行は、前記それぞれの初期ノードに関連付けられた前記対応する課題が前記被験者により良好に完了したときである、請求項212に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項214】
前記ディスプレイは、ヘッドマウントディスプレイである、請求項205~213のいずれか1項に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項215】
前記アセスメントは、リーボウィッツ社交不安尺度アセスメント、臨床全般重症度尺度アセスメント、精神疾患簡易構造化面接法アセスメント、主観的不安尺度アセスメント、最小臨床重要差アセスメント、または、クオリティオブライフ指数アセスメントを含む、請求項210に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項216】
前記アセスメントは、被験者が現在β遮断薬医薬組成物および/またはベンゾジアゼピン医薬組成物を摂取しているかどうかを判定することを含み、
前記被験者がβ遮断薬医薬組成物および/またはベンゾジアゼピン医薬組成物を現在摂取している場合、前記方法は、前記(C)の配置を中止し、
前記被験者がβ遮断薬医薬組成物および/またはベンゾジアゼピン医薬組成物を現在摂取していない場合、前記方法は、前記(C)の配置を進める、請求項210に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項217】
前記アセスメントは、前記被験者によって提供される、請求項210に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項218】
前記アセスメントを取得する前に、前記方法は、前記被験者の医師に関連付けられた遠隔デバイスから、前記被験者の前記アセスメントの検証を取得することをさらに含む、請求項217に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項219】
前記アセスメントの前記検証は、カテゴリのセットの前記被験者による第1の選択と、前記カテゴリのセットのサブセットの前記医師による第2の選択とを含み、前記複数のカテゴリは、前記カテゴリのセットの前記サブセットからなる、請求項218に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項220】
前記アセスメントの前記検証は、前記被験者が、前記被験者によって示される前記精神医学的または精神的状態についての診断ステータスの閾値変化を満たすかどうかを判定することを含む、請求項218に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項221】
前記アセスメントの前記検証は、前記被験者が、前記対応する課題によって引き起こされる前記被験者の主観的不安の閾値変化、前記被験者の認知症状の閾値変化、前記被験者のマインドフルネス状態の閾値変化、または、それらの組合せを満たすかどうかを判定することを含む、請求項218に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項222】
前記アセスメントの前記検証は、前記被験者が、クオリティオブライフ改善閾値を満たすかどうかを判定することを含む、請求項218に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項223】
前記第1のアフォーダンス領域は、前記第1のデジタルリアリティシーンにおける2次元アフォーダンス領域であり、
前記第1のエリアは、前記2次元アフォーダンス領域によって囲まれたそれぞれのエリアである、請求項205~218のいずれか1項に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項224】
前記第1のエリアは、円形または多角形である、請求項205~223のいずれか1項に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項225】
前記第1のアフォーダンス領域は、前記第1のデジタルリアリティシーンにおける3次元アフォーダンス領域であり、
前記第1のエリアは、前記3次元アフォーダンス領域によって囲まれた3次元オブジェクトのそれぞれの表面エリアである、請求項205~218のいずれか1項に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項226】
前記3次元オブジェクトは、球体または多面体である、請求項225に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項227】
前記第1のエリアは、前記第1のエリアによって囲まれた複数の格子形状を含み、前記第1のロケーションは、前記複数の格子形状における第1の形状である、請求項205~226のいずれか1項に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項228】
前記複数の格子形状は、約20個の格子形状、約30個の格子形状、約40個の格子形状、約50個の格子形状、約75個の格子形状、約100個の格子形状、約125個の格子形状、約150個の格子形状、約175個の格子形状、約200個の格子形状、約225個の格子形状、約250個の格子形状、約275個の格子形状、約300個の格子形状、約325個の格子形状、または、約350個の格子形状を含む、請求項227に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項229】
前記第1のアフォーダンス領域は、前記第2のアフォーダンス領域に重なる、請求項205~228のいずれか1項に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項230】
前記それぞれのインタラクティブデジタルチャートは、前記第1のロケーションを視覚的に指定するように構成されたグラフィカルマーカをさらに含む、請求項205~229のいずれか1項に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項231】
前記方法は、前記第1のノードの前記選択の検出に応答して、前記第2のアフォーダンス領域の初期位置から前記初期位置以外の第2の位置に前記第1のノードを移動することをさらに含む、請求項205~230のいずれか1項に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項232】
前記少なくとも1つのそれぞれのゲート基準は、前記列挙される複数のノードにおける各ノードの階層ランキングに関連付けられたランキングゲート基準を含む、請求項205~231のいずれか1項に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項233】
前記少なくとも1つのそれぞれのゲート基準は、前記被験者に関連付けられた前記医師からの前記第1のノードの前記選択の承認に関連付けられた医師ゲート基準を含む、請求項205~232のいずれか1項に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項234】
前記少なくとも1つのそれぞれのゲート基準は、前記被験者からの前記第1の選択の承認に関連付けられたユーザゲート基準を含む、請求項205~233のいずれか1項に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項235】
前記少なくとも1つのそれぞれのゲート基準は、前記列挙される複数のノードにおける1以上のノードの順序に関連付けられたアレンジメントゲート基準を含む、請求項205~234のいずれか1項に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項236】
前記列挙される複数のノードは、約3個のノード、約5個のノード、約7個のノード、約10個のノード、約12個のノード、約15個のノード、または、約20個のノードからなる、請求項205~235のいずれか1項に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項237】
前記精神医学的または精神的状態は、臨床的に診断された精神障害または亜臨床的に診断された精神障害である、請求項205~236のいずれか1項に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項238】
前記精神医学的または精神的状態は、社会的環境においてストレスを受けていること、社会的環境を恐れていること、または、社会的環境において圧倒されていることを含む、請求項237に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項239】
前記精神医学的または精神的状態は、臨床的に診断された精神障害であり、前記臨床的に診断された精神障害は、不安障害、気分障害、精神病性障害、摂食障害、衝動制御障害、嗜癖障害、パーソナリティ障害、強迫性障害、または、心的外傷後ストレス障害である、請求項237または238に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項240】
前記精神医学的または精神的状態は、臨床的に診断された精神障害であり、前記臨床的に診断された精神障害は、不安障害であり、前記不安障害は、分離不安障害、場面緘黙症、特定の恐怖症、社交不安障害、パニック障害、広場恐怖症、全般性不安障害、物質誘発性不安障害、または、被験者の病状による不安障害を含む、請求項237または238に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項241】
前記精神医学的または精神的状態は、臨床的に診断された精神障害であり、前記臨床的に診断された精神障害は、気分障害であり、前記気分障害は、うつ病性障害、双極性障害、または、気分循環性障害を含む、請求項237または238に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項242】
前記うつ病性障害は、大うつ病性障害である、請求項241に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項243】
前記精神医学的または精神的状態は、臨床的に診断された精神障害であり、前記臨床的に診断された精神障害は、精神病性障害であり、前記精神病性障害は、統合失調症障害、妄想障害、または、幻覚障害を含む、請求項237または238に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項244】
前記精神医学的または精神的状態は、臨床的に診断された精神障害であり、前記臨床的に診断された精神障害は、摂食障害であり、前記摂食障害は、神経性食欲不振症、神経性過食症、または、過食性障害を含む、請求項237または238に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項245】
前記精神医学的または精神的状態は、臨床的に診断された精神障害であり、前記臨床的に診断された精神障害は、衝動制御障害であり、前記衝動制御障害は、放火癖障害、盗癖障害、または、強迫性賭博障害を含む、請求項237または238に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項246】
前記精神医学的または精神的状態は、臨床的に診断された精神障害であり、前記臨床的に診断された精神障害は、嗜癖障害であり、前記嗜癖障害は、アルコール使用障害、または、物質乱用障害を含む、請求項237または238に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項247】
前記精神医学的または精神的状態は、臨床的に診断された精神障害であり、前記臨床的に診断された精神障害は、パーソナリティ障害であり、前記パーソナリティ障害は、反社会性パーソナリティ障害、強迫性パーソナリティ障害、または、猜疑性パーソナリティ障害を含む、請求項237または238に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項248】
前記対応する課題は、デジタルリアリティ曝露療法である、請求項237~247のいずれか1項に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項249】
前記デジタルリアリティシーンは、仮想現実シーンである、請求項205~247のいずれか1項に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項250】
前記デジタルリアリティシーンは、拡張現実シーンである、請求項205~247のいずれか1項に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項251】
前記方法は、前記複数のカテゴリにおける一のカテゴリの利用可能性を前記複数のノードに追加または削除するために、前記(B)の検出のインスタンスで選択されたノードの選択に応答して、前記(B)の検出のインスタンスで以前に選択されていないノードを追加することをさらに含む、請求項205~250のいずれか1項に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項252】
前記グラフの各それぞれのノードの前記少なくとも1つのそれぞれのゲート基準は、前記複数のエッジにおける各エッジの配置を決定するために使用される、請求項211に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項253】
前記グラフの1つのノードに関連付けられたゲート基準は、前記グラフの他のノードに進む前に前記被験者によって満たされるべき条件を指定する、請求項205~252のいずれか1項に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項254】
前記グラフのそれぞれのノードのそれぞれのゲート基準は、(i)システム管理者、(ii)前記被験者、または、(iii)前記被験者に関連付けられた医師によって設定される、請求項205~252のいずれか1項に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項255】
前記グラフの第1のノードのそれぞれのゲート基準は、システム管理者または前記被験者に関連付けられた医師によって設定され、
前記グラフの第2のノードのそれぞれのゲート基準は、前記被験者によって設定される、請求項254に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項256】
前記グラフの第1のノードのそれぞれのゲート基準は、前記グラフの他のノードの前記対応する複数の提案される経験における一の提案される経験の対応する課題に関連付けられた前記対応する固有のデジタルリアリティシーンの一部とのアイコンタクトの長さである、請求項211に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項257】
前記グラフの第1のノードのそれぞれのゲート基準は、前記グラフの他のノードの前記対応する複数の提案される経験における一の提案される経験の対応する課題中における前記被験者による1以上の発話のアサーティブネス、デシベルレベル、および/または、ピッチである、請求項211に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項258】
前記グラフの第1のノードのそれぞれのゲート基準は、前記グラフの他のノードの前記対応する複数の提案される経験における一の提案される経験の対応する課題中における前記被験者による発話の数である、請求項211に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項259】
前記グラフの第1のノードのそれぞれのゲート基準は、前記グラフの他のノードの前記対応する複数の提案される経験における一の提案される経験の対応する課題中における前記被験者によって話された単語の数である、請求項211に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項260】
前記グラフの第1のノードのそれぞれのゲート基準は、前記グラフの他のノードの前記対応する複数の提案される経験における一の提案される経験の対応する課題中に、前記被験者による感情分析基準を満たすことまたは満たさないことである、請求項211に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項261】
前記グラフの第1のノードのそれぞれのゲート基準は、前記グラフの他のノードの前記対応する複数の提案される経験における一の提案される経験の対応する課題中における前記対応する固有のデジタルリアリティシーンの前記被験者による期間である、請求項211に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項262】
前記グラフの第1のノードのそれぞれのゲート基準は、前記被験者によって提供される前記被験者のパフォーマンスについての閾値主観的スコアである、請求項211に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項263】
前記グラフの第1のノードのそれぞれのゲート基準は、前記対応する固有のデジタルリアリティシーンにおける前記被験者によるインスタンスの閾値数である、請求項211に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項264】
前記方法は、所定の感情の特徴であるとみなされる発言のリスト内の各発言に対して、前記対応する課題中に行われた前記被験者の1以上の発話のコサイン類似性尺度または内積を用いることによって、前記感情分析基準が満たされているか否かを判定することをさらに含む、請求項260に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項265】
前記所定の感情は、楽しみ、怒り、不安、気まずさ、退屈、平静、混乱、渇望、嫌悪、共感的苦痛、有頂天、興奮、恐怖、戦慄、興味、喜び、煩わしさ、郷愁、安堵、悲しみ、満足、または、驚きである、請求項264に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項266】
前記方法は、前記ノードのサブセットの各それぞれのノードに関連付けられた各それぞれのゲート基準を前記第1のエリア内に表示することをさらに含む、請求項251~265のいずれか1項に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項267】
前記方法は、
前記グラフの各それぞれのノードに関連付けられた各それぞれのゲート基準を前記第1のエリア内に表示することをさらに含み、前記グラフの1つのノードに関連付けられたゲート基準が、前記グラフ内の他のノードに進む前に前記被験者によって満たされるべき条件を指定し、
前記グラフの各それぞれのノードに関連付けられた各それぞれのゲート基準の完了ステータスを前記第1のエリア内に表示することをさらに含む、請求項252に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項268】
前記方法は、
前記1以上のプロセッサを使用して、それぞれのゲート基準の満足度を調査することと、
前記それぞれのゲート基準が満足されていると前記被験者の調査が判定する場合に、前記グラフのそれぞれのノードに関連付けられたそれぞれのゲート基準の完了ステータスを前記第1のエリア内で更新することと
をさらに含む、請求項252に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項269】
前記対応する固有のデジタルリアリティシーンは、仮想現実シーンである、請求項205~268のいずれか1項に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項270】
前記対応する固有のデジタルリアリティシーンは、パノラマビデオ、球面ビデオ、または、全方向ビデオである、請求項269に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項271】
前記第1のデジタルリアリティシーンは、仮想現実シーンであり、前記対応する固有のデジタルリアリティシーンは、パノラマビデオ、球面ビデオ、または、全方向ビデオである、請求項205~268のいずれか1項に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項272】
前記対応する固有のデジタルリアリティシーンは、拡張現実シーンである、請求項205~268のいずれか1項に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項273】
前記第1のデジタルリアリティシーンは、仮想現実シーンであり、前記対応する固有のデジタルリアリティシーンは、拡張現実シーンである、請求項205~268のいずれか1項に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項274】
前記列挙される複数のノードにおけるそれぞれのノードは、前記それぞれのノードの前記それぞれのカテゴリに対してカスタマイズされた少なくとも1つの固有のマインドフルネスセッションに関連付けられる、請求項205~273のいずれか1項に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項275】
前記列挙される複数のノードにおける各それぞれのノードは、それぞれのノードの前記それぞれのカテゴリに対してカスタマイズされた少なくとも1つの固有のマインドフルネスセッションに関連付けられる、請求項270に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項276】
前記列挙される複数のノードは、前記列挙される複数のノードにおける各ノードからアクセス可能な少なくとも1つのユニバーサルマインドフルネスセッションに関連付けられる、請求項205~275のいずれか1項に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項277】
前記列挙される複数のノードにおけるそれぞれのノードは、前記それぞれのノードの前記それぞれのカテゴリに対してカスタマイズされた少なくとも1つの固有の認知再構成セッションに関連付けられる、請求項205~276のいずれか1項に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項278】
前記列挙される複数のノードにおける各それぞれのノードは、各それぞれのノードの前記それぞれのカテゴリに対してカスタマイズされた少なくとも1つの固有の認知再構成セッションに関連付けられる、請求項277に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項279】
前記列挙される複数のノードは、前記列挙される複数のノードにおける各ノードからアクセス可能な少なくとも1つのユニバーサル認知再構成セッションに関連付けられる、請求項205~278のいずれか1項に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項280】
さらに、前記(B)の検出および前記(C)の配置を前記列挙される複数のノードにおける連続するノードに対して1回以上繰り返し、前記それぞれのインタラクティブデジタルチャート内のグラフに含めるために前記列挙される複数のノードにおける連続するノードを選択する、請求項205に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項281】
前記列挙される複数のノードにおける前記第1のノードに対応する前記それぞれのカテゴリは、前記被験者にとって最も困難でないと考えられ、前記列挙される複数のノードにおける前記最後のノードに対応する前記それぞれのカテゴリは、前記被験者にとって前記第1のノードよりも困難であると考えられる、請求項280に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項282】
前記第1のノードを有効化して、前記被験者が前記第1のノードに対応する前記それぞれのカテゴリを利用することを可能にすることと、
前記列挙される複数のノードにおける1以上の残りのノードをロックして、前記被験者が前記1以上の残りのノードを利用することを防止することと
をさらに含む、請求項178~179のいずれか1項に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項283】
前記第1のノードの前記有効化は、前記被験者が、前記第1のノードの前記それぞれのカテゴリにカスタマイズされた少なくとも1つの固有のマインドフルネスセッション、前記第1のノードの前記それぞれのカテゴリにカスタマイズされた少なくとも1つの固有の認知再構成セッション、少なくとも1つのユニバーサルマインドフルネスセッション、少なくとも1つのユニバーサル認知再構成セッション、または、それらの任意の組合せを利用することを可能にする、請求項282に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項284】
前記第1のノードから前記第2のノードに進むための前記複数のゲート基準における前記少なくとも1つのそれぞれのゲート基準が満たされる場合に、前記列挙される複数のノードにおける第2のノードを有効化することを含み、前記第2のノードの前記有効化は、前記被験者が前記第2のノードに対応する前記それぞれのカテゴリを利用することを可能にする、請求項282~283のいずれか1項に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項285】
前記第2のノードに対応する前記それぞれのカテゴリは、前記被験者にとって前記第1のノードよりも困難であると考えられる、請求項284に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項286】
前記第1のノードから前記第2のノードに進むための前記複数のゲート基準における前記少なくとも1つのそれぞれのゲート基準は、
前記複数のノードにおける前記第1のノードまたは前記第2のノードの1つの順序を示す配置基準と、
前記第1のノードの前記それぞれのカテゴリに関連付けられた前記対応する複数の提案される経験における各提案される経験に対するアイコンタクト基準、発話基準、デシベル基準、ピッチ基準、感情分析基準、医師シーン承認基準、または、それらの任意の組合せと
を含む、請求項284~285のいずれか1項に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項287】
前記第2のノードの前記有効化は、前記被験者が、前記第2のノードの前記それぞれのカテゴリにカスタマイズされた少なくとも1つの固有のマインドフルネスセッション、前記第2のノードの前記それぞれのカテゴリにカスタマイズされた少なくとも1つの固有の認知再構成セッション、少なくとも1つのユニバーサルマインドフルネスセッション、少なくとも1つのユニバーサル認知再構成セッション、または、それらの任意の組合せを利用することを可能にする、請求項284~286のいずれか1項に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項288】
前記列挙される複数のノードにおけるそれぞれのノードについて、前記方法は、
前記列挙される複数のノードにおける前記それぞれのノードに隣接する前記対応する複数の提案される経験を表示することをさらに含み、
前記対応する複数の提案される経験における各提案される経験は、複数の経験グラフィックにおける対応する経験グラフィックによって表され、
複数の経験グラフィックにおける各経験グラフィックは、複数のブランチにおける一のブランチによって、前記列挙される複数のノードにおける前記それぞれのノードに接続される、請求項279~287のいずれか1項に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項289】
前記方法は、
1以上のランドマークまたは風景を前記グラフに追加することをさらに含み、前記1以上のランドマークまたは風景は、家、木、クリーク、池、橋、丘、公園、または、それらの任意の組合せを含む、請求項279~288のいずれか1項に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項290】
前記方法は、前記グラフをアニメーション化することをさらに含む、請求項279~289のいずれか1項に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項291】
前記列挙される複数のノードにおけるそれぞれのノードについて、前記方法は、
前記対応する複数の提案される経験を表示することをさらに含み、
前記対応する複数の提案される経験における各提案される経験は、複数の経験グラフィックにおける一の対応する経験グラフィックによって表される、請求項279~287のいずれか1項に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項292】
前記第1のデジタルリアリティシーンは、インタラクティブボードを含み、前記それぞれのインタラクティブデジタルチャートは、前記インタラクティブボードの上部に配置され、前記インタラクティブボードは、前記インタラクティブボードの異なる眺めを容易にするために、前記被験者によって移動可能、回転可能または傾斜可能である、請求項205~290のいずれか1項に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項293】
前記インタラクティブボードは、前記被験者のアバターが前記インタラクティブボードを把持し、前記インタラクティブボードの位置を調整することを可能にするレールを含む、請求項292に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項294】
前記インタラクティブボードは、前記レールによって周方向に囲まれ、前記レールに接続されたプレートをさらに含み、前記それぞれのインタラクティブデジタルチャートは、前記プレートの上部に配置される、請求項293に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項295】
前記レールは、実質的にリング形状を有し、前記プレートは、前記インタラクティブボードの上部または底部から見たときに、実質的に円形状を有する、請求項294に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項296】
前記インタラクティブボードの側部から見たときに、前記プレートは、第2の側部よりも傾斜した第1の側部を有する、請求項294~295のいずれか1項に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項297】
前記インタラクティブボードの側部から見たときに、前記プレートは、実質的にボートバウエル形状を有する、請求項296に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項298】
ロゴが前記プレートの底部に表示される、請求項294~297のいずれか1項に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項299】
前記プレートは、前記ディスプレイに白色で表示され、前記レールは、金属材料で作られているように見えるように前記ディスプレイに表示される、請求項294~298のいずれか1項に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項300】
アバターが一定期間にわたって前記インタラクティブボード上で、または、前記インタラクティブボードに隣接して手をホバリングすることに応答して、1以上のアニメーション化されたループ矢印およびツールチップが、前記インタラクティブボードに、または、前記インタラクティブボードに隣接して表示される、請求項292~299のいずれか1項に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項301】
前記期間は、8秒未満、7秒未満、6秒未満、5秒未満、4秒未満、または、3秒未満である、請求項300に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項302】
前記被験者の前記アバターによる前記レールの把持、または、前記被験者の前記アバターと前記インタラクティブボードとの対話に応答して、1以上のアニメーション化されたループ矢印およびツールチップが、前記第1のデジタルリアリティシーンから消失する、請求項300~301のいずれか1項に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項303】
有効化されたノードまたは前記有効化されたノードに関連付けられた1以上の経験グラフィックは、前記被験者にとってより識別可能であるように、前記インタラクティブボードに対して一定角度で傾斜している、請求項292~302のいずれか1項に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項304】
前記角度は、5度と15度との間の角度、15度と30度との間の角度、30度と45度との間の角度、45度と60度との間の角度、または、60度と90度との間の角度である、請求項303に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項305】
前記(C)の配置は、前記第1のデジタルリアリティシーンおよび前記対応する固有のデジタルリアリティシーンとは異なる第2のデジタルリアリティシーンを通じて、前記対応する複数の提案される経験へのアクセスを提供する、請求項205~304のいずれか1項に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項306】
前記第2のデジタルリアリティシーンは、前記被験者が前記対応する複数の提案される経験からそれぞれの提案される経験を選択することを可能にするように構成されたポータルシーンとして構成される、請求項305に記載の方法。
【請求項307】
被験者によって示される精神医学的または精神的状態を管理する前記被験者の能力を改善するためのコンピュータシステムの使用であって、
前記被験者に関連付けられた前記コンピュータシステムにおいて、前記コンピュータシステムは、1以上のプロセッサと、ディスプレイと、前記1以上のプロセッサに結合されたメモリとを備え、前記メモリは、前記1以上のプロセッサによって実行されるように構成された1以上のプログラムを備え、前記方法は、
(A)前記ディスプレイに、それぞれのインタラクティブデジタルチャートおよび対応するインタラクティブデジタルビンを含む第1のデジタルリアリティシーンを示すことを備え、
前記それぞれのインタラクティブデジタルチャートは第1のアフォーダンス領域を消費し、前記それぞれのインタラクティブデジタルチャートは第1のエリアを含み、
前記対応するインタラクティブデジタルビンは、前記第1のアフォーダンス領域とは異なる第2のアフォーダンス領域を消費し、前記対応するインタラクティブデジタルビンは、列挙される複数のノードを含み、前記列挙される複数のノードにおける各それぞれのノードは、(i)複数のカテゴリにおけるそれぞれのカテゴリに対応し、(ii)前記それぞれのカテゴリに関連付けられた対応する複数の提案される経験に関連付けられ、前記対応する複数の提案される経験における各それぞれの提案される経験は、前記それぞれのカテゴリおよび/または前記それぞれの提案される経験によって表される対応する課題を示す、前記第1のデジタルリアリティシーンとは異なる対応する固有のデジタルリアリティシーンに関連付けられ、(iii)複数のゲート基準における少なくとも1つのそれぞれのゲート基準に関連付けられ、前記複数のカテゴリにおける各それぞれのカテゴリは、前記被験者の精神医学的または精神的状態を管理する前記被験者の能力を改善することに向けられ、
(B)前記列挙される複数のノードにおける第1のノードの選択を検出することを備え、
(C)前記第1のエリアの第1のロケーションに前記第1のノードを配置することを備え、前記それぞれのカテゴリに関連付けられた前記対応する複数の提案される経験へのアクセスを提供し、前記それぞれのインタラクティブデジタルチャートを使用して前記精神医学的または精神的状態を管理する前記被験者の前記能力を改善する、
コンピュータシステムの使用。
【請求項308】
前記方法は、前記第1のノードの前記選択が、前記第1のノードを前記(C)の配置の前に、前記第1のノードに関連付けられた前記少なくとも1つのそれぞれのゲート基準における各ゲート基準を満たすかどうかを判定することをさらに含む、請求項307に記載のコンピュータシステムの使用。
【請求項309】
前記第1のノードの前記選択が各ゲート基準を満たすかどうかを前記判定することは、複数のモデルにおける1以上のモデルによって実行される、請求項308に記載のコンピュータシステムの使用。
【請求項310】
前記複数のモデルは、教師なしモデルおよび/または教師ありモデルを含む、請求項309に記載のコンピュータシステムの使用。
【請求項311】
前記方法は、前記被験者のアセスメントを電子形式で取得することをさらに含み、前記アセスメントは、前記複数のカテゴリにおける各カテゴリの識別を含む、請求項307に記載のコンピュータシステムの使用。
【請求項312】
前記方法は、さらに、前記(B)の検出および前記(C)の配置を前記列挙される複数のノードにおける連続するノードに対して1回以上繰り返し、前記それぞれのインタラクティブデジタルチャート内のグラフに含めるために前記列挙される複数のノードにおける連続するノードを選択する、請求項307に記載のコンピュータシステムの使用。
【請求項313】
前記グラフの各それぞれのノードは、複数のエッジにおける一のエッジによって前記グラフ内の少なくとも1つの他のノードに接続され、
前記複数のエッジにおける各それぞれのエッジは、前記グラフのそれぞれの初期ノードとそれぞれの後続ノードとの間の前記グラフ内への進行を表し、
前記グラフは、前記第1のノード以外の最終ノードを含む、請求項312に記載のコンピュータシステムの使用。
【請求項314】
前記グラフ内への前記進行は、前記それぞれの初期ノードに関連付けられた前記対応する課題が前記被験者により良好に完了したときである、請求項313に記載のコンピュータシステムの使用。
【請求項315】
前記ディスプレイは、ヘッドマウントディスプレイである、請求項307~312のいずれか1項に記載のコンピュータシステムの使用。
【請求項316】
前記アセスメントは、リーボウィッツ社交不安尺度アセスメント、臨床全般重症度尺度アセスメント、精神疾患簡易構造化面接法アセスメント、主観的不安尺度アセスメント、最小臨床重要差アセスメント、または、クオリティオブライフ指数アセスメントを含む、請求項311に記載のコンピュータシステムの使用。
【請求項317】
前記アセスメントは、被験者が現在β遮断薬医薬組成物および/またはベンゾジアゼピン医薬組成物を摂取しているかどうかを判定することを含み、
前記被験者がβ遮断薬医薬組成物および/またはベンゾジアゼピン医薬組成物を現在摂取している場合、前記方法は前記(C)の配置を中止し、
前記被験者がβ遮断薬医薬組成物および/またはベンゾジアゼピン医薬組成物を現在摂取していない場合、前記方法は前記(C)の配置を進める、請求項311に記載のコンピュータシステムの使用。
【請求項318】
前記アセスメントは、前記被験者によって提供される、請求項311に記載のコンピュータシステムの使用。
【請求項319】
前記アセスメントを取得する前に、前記方法は、前記被験者の医師に関連付けられた遠隔デバイスから、前記被験者の前記アセスメントの検証を取得することをさらに含む、請求項318に記載のコンピュータシステムの使用。
【請求項320】
前記アセスメントの前記検証は、カテゴリのセットの前記被験者による第1の選択と、前記カテゴリのセットのサブセットの前記医師による第2の選択とを含み、前記複数のカテゴリは、前記カテゴリのセットの前記サブセットからなる、請求項319に記載のコンピュータシステムの使用。
【請求項321】
前記アセスメントの前記検証は、前記被験者が、前記被験者によって示される前記精神医学的または精神的状態についての診断ステータスの閾値変化を満たすかどうかを判定することを含む、請求項319に記載のコンピュータシステムの使用。
【請求項322】
前記アセスメントの前記検証は、前記被験者が、前記対応する課題によって引き起こされる前記被験者の主観的不安の閾値変化、前記被験者の認知症状の閾値変化、前記被験者のマインドフルネス状態の閾値変化、または、それらの組合せを満たすかどうかを判定することを含む、請求項319に記載のコンピュータシステムの使用。
【請求項323】
前記アセスメントの前記検証は、前記被験者が、クオリティオブライフ改善閾値を満たすかどうかを判定することを含む、請求項319に記載のコンピュータシステムの使用。
【請求項324】
前記第1のアフォーダンス領域は、前記第1のデジタルリアリティシーンにおける2次元アフォーダンス領域であり、
前記第1のエリアは、前記2次元アフォーダンス領域によって囲まれたそれぞれのエリアである、請求項307~319のいずれか1項に記載のコンピュータシステムの使用。
【請求項325】
前記第1のエリアは、円形または多角形である、請求項307~324のいずれか1項に記載のコンピュータシステムの使用。
【請求項326】
前記第1のアフォーダンス領域は、前記第1のデジタルリアリティシーンにおける3次元アフォーダンス領域であり、
前記第1のエリアは、前記3次元アフォーダンス領域によって囲まれた3次元オブジェクトのそれぞれの表面エリアである、請求項307~319のいずれか1項に記載のコンピュータシステムの使用。
【請求項327】
前記3次元オブジェクトは、球体または多面体である、請求項326に記載のコンピュータシステムの使用。
【請求項328】
前記第1のエリアは、前記第1のエリアによって囲まれた複数の格子形状を含み、前記第1のロケーションは、前記複数の格子形状における第1の形状である、請求項307~327のいずれか1項に記載のコンピュータシステムの使用。
【請求項329】
前記複数の格子形状は、約20個の格子形状、約30個の格子形状、約40個の格子形状、約50個の格子形状、約75個の格子形状、約100個の格子形状、約125個の格子形状、約150個の格子形状、約175個の格子形状、約200個の格子形状、約225個の格子形状、約250個の格子形状、約275個の格子形状、約300個の格子形状、約325個の格子形状、または、約350個の格子形状を含む、請求項328に記載のコンピュータシステムの使用。
【請求項330】
前記第1のアフォーダンス領域は、前記第2のアフォーダンス領域に重なる、請求項307~329のいずれか1項に記載のコンピュータシステムの使用。
【請求項331】
前記それぞれのインタラクティブデジタルチャートは、前記第1のロケーションを視覚的に指定するように構成されたグラフィカルマーカをさらに含む、請求項307~330のいずれか1項に記載のコンピュータシステムの使用。
【請求項332】
前記方法は、前記第1のノードの前記選択の検出に応答して、前記第2のアフォーダンス領域の初期位置から前記初期位置以外の第2の位置に前記第1のノードを移動することをさらに含む、請求項307~331のいずれか1項に記載のコンピュータシステムの使用。
【請求項333】
前記少なくとも1つのそれぞれのゲート基準は、前記列挙される複数のノードにおける各ノードの階層ランキングに関連付けられたランキングゲート基準を含む、請求項307~332のいずれか1項に記載のコンピュータシステムの使用。
【請求項334】
前記少なくとも1つのそれぞれのゲート基準は、前記被験者に関連付けられた前記医師からの前記第1のノードの前記選択の承認に関連付けられた医師ゲート基準を含む、請求項307~333のいずれか1項に記載のコンピュータシステムの使用。
【請求項335】
前記少なくとも1つのそれぞれのゲート基準は、前記被験者からの前記第1の選択の承認に関連付けられたユーザゲート基準を含む、請求項307~334のいずれか1項に記載のコンピュータシステムの使用。
【請求項336】
前記少なくとも1つのそれぞれのゲート基準は、前記列挙される複数のノードにおける1以上のノードの順序に関連付けられたアレンジメントゲート基準を含む、請求項307~335のいずれか1項に記載のコンピュータシステムの使用。
【請求項337】
前記列挙される複数のノードは、約3個のノード、約5個のノード、約7個のノード、約10個のノード、約12個のノード、約15個のノード、または、約20個のノードからなる、請求項307~336のいずれか1項に記載のコンピュータシステムの使用。
【請求項338】
前記精神医学的または精神的状態は、臨床的に診断された精神障害または亜臨床的に診断された精神障害である、請求項307~337のいずれか1項に記載のコンピュータシステムの使用。
【請求項339】
前記精神医学的または精神的状態は、社会的環境においてストレスを受けていること、社会的環境を恐れていること、または社会的環境において圧倒されていることを含む、請求項338に記載のコンピュータシステムの使用。
【請求項340】
前記精神医学的または精神的状態は、臨床的に診断された精神障害であり、前記臨床的に診断された精神障害は、不安障害、気分障害、精神病性障害、摂食障害、衝動制御障害、嗜癖障害、パーソナリティ障害、強迫性障害、または、心的外傷後ストレス障害である、請求項338または339に記載のコンピュータシステムの使用。
【請求項341】
前記精神医学的または精神的状態は、臨床的に診断された精神障害であり、前記臨床的に診断された精神障害は、不安障害であり、前記不安障害は、分離不安障害、場面緘黙症、特定の恐怖症、社交不安障害、パニック障害、広場恐怖症、全般性不安障害、物質誘発性不安障害、または、被験者の病状による不安障害を含む、請求項338または339に記載のコンピュータシステムの使用。
【請求項342】
前記精神医学的または精神的状態は、臨床的に診断された精神障害であり、前記臨床的に診断された精神障害は、気分障害であり、前記気分障害は、うつ病性障害、双極性障害、または、気分循環性障害を含む、請求項338または339に記載のコンピュータシステムの使用。
【請求項343】
前記うつ病性障害は、大うつ病性障害である、請求項342に記載のコンピュータシステムの使用。
【請求項344】
前記精神医学的または精神的状態は、臨床的に診断された精神障害であり、前記臨床的に診断された精神障害は、精神病性障害であり、前記精神病性障害は、統合失調症障害、妄想障害、または、幻覚障害を含む、請求項338または339に記載のコンピュータシステムの使用。
【請求項345】
前記精神医学的または精神的状態は、臨床的に診断された精神障害であり、前記臨床的に診断された精神障害は、摂食障害であり、前記摂食障害は、神経性食欲不振症、神経性過食症、または、過食性障害を含む、請求項338または339に記載のコンピュータシステムの使用。
【請求項346】
前記精神医学的または精神的状態は、臨床的に診断された精神障害であり、前記臨床的に診断された精神障害は、衝動制御障害であり、前記衝動制御障害は、放火癖障害、盗癖障害、または、強迫性賭博障害を含む、請求項338または339に記載のコンピュータシステムの使用。
【請求項347】
前記精神医学的または精神的状態は、臨床的に診断された精神障害であり、前記臨床的に診断された精神障害は、嗜癖障害であり、前記嗜癖障害は、アルコール使用障害、または、物質乱用障害を含む、請求項338または339に記載のコンピュータシステムの使用。
【請求項348】
前記精神医学的または精神的状態は、臨床的に診断された精神障害であり、前記臨床的に診断された精神障害は、パーソナリティ障害であり、前記パーソナリティ障害は、反社会性パーソナリティ障害、強迫性パーソナリティ障害、または、猜疑性パーソナリティ障害を含む、請求項338または339に記載のコンピュータシステムの使用。
【請求項349】
前記対応する課題は、デジタルリアリティ曝露療法である、請求項338~348のいずれか1項に記載のコンピュータシステムの使用。
【請求項350】
前記デジタルリアリティシーンは、仮想現実シーンである、請求項307~348のいずれか1項に記載のコンピュータシステムの使用。
【請求項351】
前記デジタルリアリティシーンは、拡張現実シーンである、請求項307~348のいずれか1項に記載のコンピュータシステムの使用。
【請求項352】
前記方法は、前記複数のカテゴリにおける一のカテゴリの利用可能性を前記複数のノードに追加または削除するために、前記(B)の検出のインスタンスで選択されたノードの選択に応答して、前記(B)の検出のインスタンスで以前に選択されていないノードを追加することをさらに含む、請求項307~351のいずれか1項に記載のコンピュータシステムの使用。
【請求項353】
前記グラフの各それぞれのノードの前記少なくとも1つのそれぞれのゲート基準は、前記複数のエッジにおける各エッジの配置を決定するために使用される、請求項315に記載のコンピュータシステムの使用。
【請求項354】
前記グラフの1つのノードに関連付けられたゲート基準は、前記グラフの他のノードに進む前に前記被験者によって満たされるべき条件を指定する、請求項307~353のいずれか1項に記載のコンピュータシステムの使用。
【請求項355】
前記グラフのそれぞれのノードのそれぞれのゲート基準は、(i)システム管理者、(ii)前記被験者、または、(iii)前記被験者に関連付けられた医師によって設定される、請求項307~353のいずれか1項に記載のコンピュータシステムの使用。
【請求項356】
前記グラフの第1のノードのそれぞれのゲート基準は、システム管理者または前記被験者に関連付けられた医師によって設定され、
前記グラフの第2のノードのそれぞれのゲート基準は、前記被験者によって設定される、請求項355に記載のコンピュータシステムの使用。
【請求項357】
前記グラフの第1のノードのそれぞれのゲート基準は、前記グラフの他のノードの前記対応する複数の提案される経験における一の提案される経験の対応する課題に関連付けられた前記対応する固有のデジタルリアリティシーンの一部とのアイコンタクトの長さである、請求項312に記載のコンピュータシステムの使用。
【請求項358】
前記グラフの第1のノードのそれぞれのゲート基準は、前記グラフの他のノードの前記対応する複数の提案される経験における一の提案される経験の対応する課題中における前記被験者による1以上の発話のアサーティブネス、デシベルレベル、および/または、ピッチである、請求項312に記載のコンピュータシステムの使用。
【請求項359】
前記グラフの第1のノードのそれぞれのゲート基準は、前記グラフの他のノードの前記対応する複数の提案される経験における一の提案される経験の対応する課題中における前記被験者による発話の数である、請求項312に記載のコンピュータシステムの使用。
【請求項360】
前記グラフの第1のノードのそれぞれのゲート基準は、前記グラフの他のノードの前記対応する複数の提案される経験における一の提案される経験の対応する課題中における前記被験者によって話された単語の数である、請求項312に記載のコンピュータシステムの使用。
【請求項361】
前記グラフの第1のノードのそれぞれのゲート基準は、前記グラフの他のノードの前記対応する複数の提案される経験における一の提案される経験の対応する課題中に、前記被験者による感情分析基準を満たすことまたは満たさないことである、請求項312に記載のコンピュータシステムの使用。
【請求項362】
前記グラフの第1のノードのそれぞれのゲート基準は、前記グラフの他のノードの前記対応する複数の提案される経験における一の提案される経験の対応する課題中における前記対応する固有のデジタルリアリティシーンの前記被験者による期間である、請求項312に記載のコンピュータシステムの使用。
【請求項363】
前記グラフの第1のノードのそれぞれのゲート基準は、前記被験者によって提供される前記被験者のパフォーマンスについての閾値主観的スコアである、請求項312に記載のコンピュータシステムの使用。
【請求項364】
前記グラフの第1のノードのそれぞれのゲート基準は、前記対応する固有のデジタルリアリティシーンにおける前記被験者によるインスタンスの閾値数である、請求項312に記載のコンピュータシステムの使用。
【請求項365】
前記方法は、所定の感情の特徴であるとみなされる発言のリスト内の各発言に対して、前記対応する課題中に行われた前記被験者の1以上の発話のコサイン類似性尺度または内積を用いることによって、前記感情分析基準が満たされているか否かを判定することをさらに含む、請求項361に記載のコンピュータシステムの使用。
【請求項366】
前記所定の感情は、楽しみ、怒り、不安、気まずさ、退屈、平静、混乱、渇望、嫌悪、共感的苦痛、有頂天、興奮、恐怖、戦慄、興味、喜び、煩わしさ、郷愁、安堵、悲しみ、満足、または、驚きである、請求項365に記載のコンピュータシステムの使用。
【請求項367】
前記方法は、前記ノードのサブセットの各それぞれのノードに関連付けられた各それぞれのゲート基準を前記第1のエリア内に表示することをさらに含む、請求項352~366のいずれか1項に記載のコンピュータシステムの使用。
【請求項368】
前記方法は、
前記グラフの各それぞれのノードに関連付けられた各それぞれのゲート基準を前記第1のエリア内に表示することをさらに含み、前記グラフの1つのノードに関連付けられたゲート基準は、前記グラフ内の他のノードに進む前に前記被験者によって満たされるべき条件を指定し、
前記グラフの各それぞれのノードに関連付けられた各それぞれのゲート基準の完了ステータスを前記第1のエリア内に表示することをさらに含む、請求項353に記載のコンピュータシステムの使用。
【請求項369】
前記方法は、
前記1以上のプロセッサを使用して、それぞれのゲート基準の満足度を調査することと、
前記それぞれのゲート基準が満足されていると前記被験者の調査が判定する場合に、前記グラフのそれぞれのノードに関連付けられたそれぞれのゲート基準の完了ステータスを前記第1のエリア内で更新することと
をさらに含む、請求項353に記載のコンピュータシステムの使用。
【請求項370】
前記対応する固有のデジタルリアリティシーンは、仮想現実シーンである、請求項307~369のいずれか1項に記載のコンピュータシステムの使用。
【請求項371】
前記対応する固有のデジタルリアリティシーンは、パノラマビデオ、球面ビデオ、または、全方向ビデオである、請求項370に記載のコンピュータシステムの使用。
【請求項372】
前記第1のデジタルリアリティシーンは、仮想現実シーンであり、前記対応する固有のデジタルリアリティシーンは、パノラマビデオ、球面ビデオ、または、全方向ビデオである、請求項307~369のいずれか1項に記載のコンピュータシステムの使用。
【請求項373】
前記対応する固有のデジタルリアリティシーンは、拡張現実シーンである、請求項307~369のいずれか1項に記載のコンピュータシステムの使用。
【請求項374】
前記第1のデジタルリアリティシーンは、仮想現実シーンであり、前記対応する固有のデジタルリアリティシーンは、拡張現実シーンである、請求項307~369のいずれか1項に記載のコンピュータシステムの使用。
【請求項375】
前記列挙される複数のノードにおけるそれぞれのノードは、前記それぞれのノードの前記それぞれのカテゴリに対してカスタマイズされた少なくとも1つの固有のマインドフルネスセッションに関連付けられる、請求項307~374のいずれか1項に記載のコンピュータシステムの使用。
【請求項376】
前記列挙される複数のノードにおける各それぞれのノードは、それぞれのノードの前記それぞれのカテゴリに対してカスタマイズされた少なくとも1つの固有のマインドフルネスセッションに関連付けられる、請求項371に記載のコンピュータシステムの使用。
【請求項377】
前記列挙される複数のノードは、前記列挙される複数のノードにおける各ノードからアクセス可能な少なくとも1つのユニバーサルマインドフルネスセッションに関連付けられる、請求項307~371のいずれか1項に記載のコンピュータシステムの使用。
【請求項378】
前記列挙される複数のノードにおけるそれぞれのノードは、前記それぞれのノードの前記それぞれのカテゴリに対してカスタマイズされた少なくとも1つの固有の認知再構成セッションに関連付けられる、請求項307~377のいずれか1項に記載のコンピュータシステムの使用。
【請求項379】
前記列挙される複数のノードにおける各それぞれのノードは、各それぞれのノードの前記それぞれのカテゴリに対してカスタマイズされた少なくとも1つの固有の認知再構成セッションに関連付けられる、請求項378に記載のコンピュータシステムの使用。
【請求項380】
前記列挙される複数のノードは、前記列挙される複数のノードにおける各ノードからアクセス可能な少なくとも1つのユニバーサル認知再構成セッションに関連付けられる、請求項307~379のいずれか1項に記載のコンピュータシステムの使用。
【請求項381】
さらに、前記(B)の検出および前記(C)の配置を前記列挙される複数のノードにおける連続するノードに対して1回以上繰り返し、前記それぞれのインタラクティブデジタルチャート内のグラフに含めるために前記列挙される複数のノードにおいて連続するノードを選択する、請求項307に記載のコンピュータシステムの使用。
【請求項382】
前記列挙される複数のノードにおける前記第1のノードに対応する前記それぞれのカテゴリは、前記被験者にとって最も困難でないと考えられ、前記列挙される複数のノードにおける前記最後のノードに対応する前記それぞれのカテゴリは、前記被験者にとって前記第1のノードよりも困難であると考えられる、請求項381に記載のコンピュータシステムの使用。
【請求項383】
前記第1のノードを有効化して、前記被験者が前記第1のノードに対応する前記それぞれのカテゴリを利用することを可能にすることと、
前記列挙される複数のノードにおける1以上の残りのノードをロックして、前記被験者が前記1以上の残りのノードを利用することを防止することと
をさらに含む、請求項381~382のいずれか1項に記載のコンピュータシステムの使用。
【請求項384】
前記第1のノードの前記有効化は、前記被験者が、前記第1のノードの前記それぞれのカテゴリにカスタマイズされた少なくとも1つの固有のマインドフルネスセッション、前記第1のノードの前記それぞれのカテゴリにカスタマイズされた少なくとも1つの固有の認知再構成セッション、少なくとも1つのユニバーサルマインドフルネスセッション、少なくとも1つのユニバーサル認知再構成セッション、または、それらの任意の組合せを利用することを可能にする、請求項383に記載のコンピュータシステムの使用。
【請求項385】
前記第1のノードから前記第2のノードに進むための前記複数のゲート基準における前記少なくとも1つのそれぞれのゲート基準が満たされる場合に、前記列挙される複数のノードにおける第2のノードを有効化することを含み、前記第2のノードの前記有効化は、前記被験者が前記第2のノードに対応する前記それぞれのカテゴリを利用することを可能にする、請求項383~384のいずれか1項に記載のコンピュータシステムの使用。
【請求項386】
前記第2のノードに対応する前記それぞれのカテゴリは、前記被験者にとって前記第1のノードよりも困難であると考えられる、請求項385に記載のコンピュータシステムの使用。
【請求項387】
前記第1のノードから前記第2のノードに進むための前記複数のゲート基準における前記少なくとも1つのそれぞれのゲート基準は、
前記複数のノードにおける前記第1のノードまたは前記第2のノードの1つの順序を示す配置基準と、
前記第1のノードの前記それぞれのカテゴリに関連付けられた前記対応する複数の提案される経験における各提案される経験に対するアイコンタクト基準、発話基準、デシベル基準、ピッチ基準、感情分析基準、医師シーン承認基準、または、それらの任意の組合せと
を含む、請求項385~386のいずれか1項に記載のコンピュータシステムの使用。
【請求項388】
前記第2のノードの前記有効化は、前記被験者が、前記第2のノードの前記それぞれのカテゴリにカスタマイズされた少なくとも1つの固有のマインドフルネスセッション、前記第2のノードの前記それぞれのカテゴリにカスタマイズされた少なくとも1つの固有の認知再構成セッション、少なくとも1つのユニバーサルマインドフルネスセッション、少なくとも1つのユニバーサル認知再構成セッション、または、それらの任意の組合せを利用することを可能にする、請求項385~387のいずれか1項に記載のコンピュータシステムの使用。
【請求項389】
前記列挙される複数のノードにおけるそれぞれのノードについて、前記方法は、
前記列挙される複数のノードにおける前記それぞれのノードに隣接する前記対応する複数の提案される経験を表示することをさらに含み、
前記対応する複数の提案される経験における各提案される経験は、複数の経験グラフィックにおける対応する経験グラフィックによって表され、
複数の経験グラフィックにおける各経験グラフィックは、複数のブランチにおける一のブランチによって、前記列挙される複数のノードにおける前記それぞれのノードに接続される、請求項386~388のいずれか1項に記載のコンピュータシステムの使用。
【請求項390】
前記方法は、
1以上のランドマークまたは風景を前記グラフに追加することをさらに含み、前記1以上のランドマークまたは風景は、家、木、クリーク、池、橋、丘、公園、または、それらの任意の組合せを含む、請求項386~389のいずれか1項に記載のコンピュータシステムの使用。
【請求項391】
前記方法は、前記グラフをアニメーション化することをさらに含む、請求項386~390のいずれか1項に記載のコンピュータシステムの使用。
【請求項392】
前記列挙される複数のノードにおけるそれぞれのノードについて、前記方法は、
前記対応する複数の提案される経験を表示することをさらに含み、
前記対応する複数の提案される経験における各提案される経験は、複数の経験グラフィックにおける一の対応する経験グラフィックによって表される、請求項386~388のいずれか1項に記載のコンピュータシステムの使用。
【請求項393】
前記第1のデジタルリアリティシーンは、インタラクティブボードを含み、前記それぞれのインタラクティブデジタルチャートは、前記インタラクティブボードの上部に配置され、前記インタラクティブボードは、前記インタラクティブボードの異なる眺めを容易にするために、前記被験者によって移動可能、回転可能または傾斜可能である、請求項307~391のいずれか1項に記載のコンピュータシステムの使用。
【請求項394】
前記インタラクティブボードは、前記被験者のアバターが前記インタラクティブボードを把持し、前記インタラクティブボードの位置を調整することを可能にするレールを含む、請求項393に記載のコンピュータシステムの使用。
【請求項395】
前記インタラクティブボードは、前記レールによって周方向に囲まれ、前記レールに接続されたプレートをさらに含み、前記それぞれのインタラクティブデジタルチャートは、前記プレートの上部に配置される、請求項394に記載のコンピュータシステムの使用。
【請求項396】
前記レールは、実質的にリング形状を有し、前記プレートは、前記インタラクティブボードの上部または底部から見たときに実質的に円形状を有する、請求項395に記載のコンピュータシステムの使用。
【請求項397】
前記インタラクティブボードの側部から見たときに、前記プレートは、第2の側部よりも傾斜した第1の側部を有する、請求項395~396のいずれか1項に記載のコンピュータシステムの使用。
【請求項398】
前記インタラクティブボードの側部から見たときに、前記プレートは、実質的にボートバウエル形状を有する、請求項397に記載のコンピュータシステムの使用。
【請求項399】
ロゴが前記プレートの底部に表示される、請求項395~398のいずれか1項に記載のコンピュータシステムの使用。
【請求項400】
前記プレートは、前記ディスプレイに白色で表示され、前記レールは、金属材料で作られているように見えるように前記ディスプレイに表示される、請求項395~399のいずれか1項に記載のコンピュータシステムの使用。
【請求項401】
アバターが一定期間にわたって前記インタラクティブボード上で、または、前記インタラクティブボードに隣接して手をホバリングすることに応答して、1以上のアニメーション化されたループ矢印およびツールチップが、前記インタラクティブボードに、または、前記インタラクティブボードに隣接して表示される、請求項393~400のいずれか1項に記載のコンピュータシステムの使用。
【請求項402】
前記期間は、8秒未満、7秒未満、6秒未満、5秒未満、4秒未満、または、3秒未満である、請求項401に記載のコンピュータシステムの使用。
【請求項403】
前記被験者の前記アバターによる前記レールの把持、または、前記被験者の前記アバターと前記インタラクティブボードとの対話に応答して、1以上のアニメーション化されたループ矢印およびツールチップが、前記第1のデジタルリアリティシーンから消失する、請求項401~402のいずれか1項に記載のコンピュータシステムの使用。
【請求項404】
有効化されたノードまたは前記有効化されたノードに関連付けられた1以上の経験グラフィックは、前記被験者にとってより識別可能であるように、前記インタラクティブボードに対して一定角度で傾斜している、請求項393~403のいずれか1項に記載のコンピュータシステムの使用。
【請求項405】
前記角度は、5度と15度との間の角度、15度と30度との間の角度、30度と45度との間の角度、45度と60度との間の角度、または、60度と90度との間の角度である、請求項404に記載のコンピュータシステムの使用。
【請求項406】
前記(C)の配置は、前記第1のデジタルリアリティシーンおよび前記対応する固有のデジタルリアリティシーンとは異なる第2のデジタルリアリティシーンを通じて、前記対応する複数の提案される経験へのアクセスを提供する、請求項307~405のいずれか1項に記載のコンピュータシステムの使用。
【請求項407】
前記第2のデジタルリアリティシーンは、前記被験者が前記対応する複数の提案される経験からそれぞれの提案される経験を選択することを可能にするように構成されたポータルシーンとして構成される、請求項406に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【関連出願の相互参照】
【0001】
本出願は、2021年7月20日に出願された「Management of Psychiatric or Mental Conditions Using Digital or Augmented Reality」と題する米国仮特許出願第63/223,871号の優先権を主張し、その全体が全ての目的のために参照により本明細書に組み込まれる。
【技術分野】
【0002】
本開示は、被験者によって示される精神医学的または精神的状態を管理するためのデジタルリアリティまたは拡張現実を基とした療法を作成するためのシステムおよび方法に関する。
【背景技術】
【0003】
患者のメンタルヘルスを改善する精神医療施設およびサービスを利用する需要は、これまでになく高い。しかし、この増加した精神医療施設の利用が、精神的な健康問題の原因の減少をもたらしたという証拠は見出されていない。逆に、近年、患者の精神衛生上の問題が増加している。Mojtabai er al.、「Trends in Psychological Distress, Depressive Episodes and Mental-Health Treatment-Seeking in the United States: 2001-2012」、Journal of Affective Disorders、174巻、556ページ、参照。
【0004】
メンタルヘルスを改善するための従来の解決策は、関与するすべての当事者にとって面倒で資源集約的である。例えば、従来の解決策は、多くの場合、臨床医と患者との間の多くの時間と費用のかかる直接面談を必要とする。さらに、これらの直接面談は、臨床医との直接面談の密接かつ私的な性質を考慮すると、臨床医が患者の基礎的な精神的な健康問題を喚起する状況で患者を観察することを可能にしない。
【0005】
これと同時に、インタラクティブ(対話型)コンピュータに実装された、ゲームおよびサービスが拡大している。しかし、メンタルヘルスを改善するためのサービスをコンピュータに実装されたゲームと結び付ける従来の解決策は満足のいくものではなかった。そのような失敗の1つの原因は、療法士がコンピュータに実装されたゲームセッション中に患者と一緒にいなければならないという要件である。Freeman et al.、2017年、「Virtual Reality in the Assessment, Understanding, and Treatment of Mental Health Disorders」、Psychological Medicine、47巻(14号)、2393ページ、参照。しかしながら、この要件は、利用可能な時間的、空間的、および金銭的な資源において、患者および医師の両方にとって負担である。
【0006】
したがって、被験者またはその医療従事者に過度に負担をかけることなく、被験者のメンタルヘルスを改善するためのシステムおよび方法が必要とされている。
【発明の概要】
【0007】
上記の背景を考慮すると、当技術分野で必要とされるのは、被験者によって示される精神医学的または精神的状態を管理する被験者の能力を改善するための療法を作成するためのシステムおよび方法である。
【0008】
本開示は、被験者によって示される精神医学的または精神的状態を管理する被験者の能力を改善するための曝露エクササイズ療法を作成するための改善されたシステムおよび方法を提供する。いくつかのそのような実施形態では、曝露エクササイズ療法は、1以上の教育(例えば、心理教育)練習、1以上の曝露エクササイズ(例えば、感情処理曝露および/または抑制学習曝露による)、1以上のマインドフルネス練習、1つ以上の認知再構成練習、またはそれらの組合せを含む。曝露エクササイズは、デジタルチャートとの関与によって促進されるインタラクティブデジタル曝露療法を提供することによって識別される。いくつかのそのような実施形態では、曝露エクササイズ療法は、医療従事者、1以上の計算モデル、またはそれらの組合せによって被験者のために作成および/または監督される。医療従事者、1以上の計算モデル、またはそれらの組合せに曝露エクササイズ療法を作成および/または監督させることにより、本開示のシステムおよび方法は、曝露エクササイズ療法の質および有効性、したがって被験者によって示される精神医学的または精神的状態を管理する被験者の能力を改善する。さらに、いくつかの実施形態では、医療従事者、1以上の計算モデル、またはそれらの組合せによって提供される作成および/または監督は、被験者に曝露エクササイズ療法を示す前に実行され、これにより、被験者の認知的および技術的負担が軽減される。
【0009】
したがって、本開示の一態様では、示される精神医学的または精神的状態を管理する被験者の能力を改善するための療法を作成する方法がコンピュータシステムで提供される。システムは、プロセッサと、ディスプレイと、1以上のプロセッサに結合されたメモリとを含む。メモリは、プロセッサによって実行されるように構成された1以上のプログラムを含む。
【0010】
いくつかの実施形態では、ディスプレイは、ヘッドマウントディスプレイである。
【0011】
いくつかの実施形態では、状態は、臨床的に診断された精神障害または亜臨床的に診断された精神障害である。
【0012】
いくつかの実施形態では、状態は、社会的環境においてストレスを受けていること、社会的環境を恐れること、または社会的環境において圧倒されていることを含む。
【0013】
いくつかの実施形態では、状態は、臨床的に診断された精神障害である。いくつかのそのような実施形態では、障害は、不安障害(例えば、分離不安障害、場面緘黙症、特定の恐怖症、社交不安障害、パニック障害、広場恐怖症、全般性不安障害、物質誘発性不安障害、または被験者の病状による不安障害)である。いくつかのそのような実施形態では、障害は、気分障害(例えば、うつ病性障害、双極性障害、または気分循環性障害)である。いくつかの実施形態では、うつ病性障害は、大うつ病性障害である。いくつかのそのような実施形態では、障害は、精神病性障害(例えば、統合失調症障害、妄想障害、または幻覚障害)である。いくつかのそのような実施形態では、障害は、摂食障害(例えば、神経性食欲不振症、神経性過食症、または過食性障害)である。いくつかのそのような実施形態では、障害は、衝動制御障害(例えば、放火癖障害、盗癖障害、または強迫性賭博障害)である。いくつかのそのような実施形態では、障害は、パーソナリティ障害、強迫性障害、または心的外傷後ストレス障害である。いくつかのそのような実施形態では、障害は、嗜癖障害(例えば、アルコール使用障害または物質乱用障害)である。いくつかのそのような実施形態では、障害は、パーソナリティ障害(例えば、反社会性パーソナリティ障害、強迫性パーソナリティ障害、または猜疑性パーソナリティ障害)である。
【0014】
本方法では、ディスプレイに、それぞれのインタラクティブデジタルチャートおよび対応するインタラクティブデジタルビンを含む第1のデジタルリアリティシーンが示される。それぞれのインタラクティブデジタルチャートは第1のアフォーダンス領域を消費し、それぞれのインタラクティブデジタルチャートは第1のエリアを含む。対応するインタラクティブデジタルビンは、第1のアフォーダンス領域とは異なる第2のアフォーダンス領域を消費する。対応するインタラクティブデジタルビンは、列挙される複数のノードを含む。
【0015】
いくつかの実施形態では、第1のアフォーダンス領域は、第1のデジタルリアリティシーンにおける2次元アフォーダンス領域である。第1のエリアは、2次元アフォーダンス領域によって囲まれたそれぞれのエリアである。
【0016】
いくつかの実施形態では、第1のエリアは、円形または多角形である。
【0017】
いくつかの実施形態では、第1のアフォーダンス領域は、第1のデジタルリアリティシーンにおける3次元アフォーダンス領域であり、第1のエリアは、3次元アフォーダンス領域によって囲まれた3次元オブジェクトのそれぞれの表面エリアである。いくつかのそのような実施形態では、3次元オブジェクトは、球体または多面体である。
【0018】
いくつかの実施形態では、第1のエリアは、第1のエリアによって囲まれた複数の格子形状(モザイク形状)を含み、第1のロケーションは、複数の格子形状における第1の形状である。いくつかのそのような実施形態では、複数の格子形状は、約20個、約30個、約40個、約50個、約75個、約100個、約125個、約150個、約175個、約200個、約225個、約250個、約275個、約300個、約325個、または、約350個の格子形状を含む。
【0019】
いくつかの実施形態では、第1のアフォーダンスは、第2のアフォーダンス領域に重なる(オーバーラップする)。
【0020】
いくつかの実施形態では、それぞれのインタラクティブデジタルチャートは、第1のロケーションを視覚的に指定するように構成されたグラフィカルマーカをさらに含む。
【0021】
いくつかの実施形態では、デジタルリアリティシーンは、仮想または拡張現実シーンである。
【0022】
いくつかの実施形態では、第1のデジタルリアリティシーンは、インタラクティブボードを含む。それぞれのインタラクティブデジタルチャートは、インタラクティブボードの上部に配置され、インタラクティブボードは、インタラクティブボードの異なる眺め(ビュー)を容易にするために、被験者によって移動可能、回転可能または傾斜可能である。
【0023】
いくつかのそのような実施形態では、インタラクティブボードは、被験者のアバターがインタラクティブボードを把持し、インタラクティブボードの位置を調整することを可能にするレールを含む。
【0024】
いくつかのそのような実施形態では、インタラクティブボードは、レールによって周方向に囲まれ、レールに接続されたプレートをさらに含む。それぞれのインタラクティブデジタルチャートは、プレートの上部に配置される。
【0025】
いくつかのそのような実施形態では、レールは、実質的にリング形状を有する。プレートは、インタラクティブボードの上部または底部から見たときに実質的に円形の形状を有する。
【0026】
いくつかのそのような実施形態では、インタラクティブボードの側部から見たときに、プレートは、第2の側部よりも傾斜した第1の側部を有し、および/またはプレートは、実質的にボートバウエル(boat-bowel)の形状を有する。
【0027】
いくつかのそのような実施形態では、ロゴがプレートの底部に表示される。
【0028】
いくつかのそのような実施形態では、プレートは、ディスプレイに白色で表示され、レールは、金属材料で作られているように見えるようにディスプレイに表示される。
【0029】
いくつかの実施形態では、アバターが、一定期間(例えば、8、7、6、5、4、または3秒未満)にわたってインタラクティブボード上で、または、インタラクティブボードに隣接して手をホバリングすることに応答して、1以上のアニメーション化されたループ矢印およびツールチップ(tool tips)が、インタラクティブボードに現れる、または、インタラクティブボードに隣接して現れる。
【0030】
いくつかの実施形態では、被験者のアバターによるレールの把持、または、被験者のアバターとインタラクティブボードとのインタラクションに応答して、1以上のアニメーション化されたループ矢印およびツールチップが、第1のデジタルリアリティシーンから消失する。
【0031】
いくつかの実施形態では、有効化されたノードまたは有効化されたノードの1以上のシーンノードは、インタラクティブボードに対して一定角度(例えば、5度と15度との間の角度、15度と30度との間の角度、30度と45度との間の角度、45度と60度との間の角度、または、60度と90度との間の角度)で傾斜している。
【0032】
開示された方法を続けると、列挙される複数のノードにおける各それぞれのノードは、(i)複数のカテゴリにおけるそれぞれのカテゴリに対応し、(ii)それぞれのカテゴリに関連付けられた対応する複数の提案される経験(エクスペリエンス)に関連付けられる。対応する複数の提案される経験における各それぞれの提案される経験は、それぞれのカテゴリおよび/またはそれぞれの提案される経験によって表される対応する課題を示す、第1のデジタルリアリティシーンとは異なる対応する固有のデジタルリアリティシーンに関連付けられ、(iii)複数のゲート基準における少なくとも1つのそれぞれのゲート基準に関連付けられる。複数のカテゴリにおける各それぞれのカテゴリは、被験者の精神医学的または精神的状態を管理する被験者の能力を改善することに向けられる。
【0033】
さらに、いくつかの実施形態では、対応する課題は、デジタルリアリティ曝露療法である。
【0034】
いくつかの実施形態では、被験者のアセスメントは、電子形式で取得される。アセスメントは、複数のカテゴリにおける各カテゴリの識別を含む。いくつかのそのような実施形態では、アセスメントは、リーボウィッツ社交不安尺度(Liebowitz Social Anxiety Scale)アセスメント、臨床全般重症度尺度(Clinician Global Impression Severity Scale)アセスメント、精神疾患簡易構造化面接法(Mini-International Neuropsychiatric Interview)アセスメント、主観的不安尺度(Subjective Unit of Distress Scale)アセスメント、最小臨床重要差(Minimally Clinically Important Different)アセスメント、または、クオリティオブライフ指数(Quality-of-Life index)アセスメントを含む。
【0035】
いくつかの実施形態では、アセスメントは、被験者が現在β遮断薬医薬組成物および/またはベンゾジアゼピン医薬組成物を摂取(服用)しているかどうかを判定することを含む。したがって、いくつかのそのような実施形態では、被験者がβ遮断薬医薬組成物および/またはベンゾジアゼピン医薬組成物を現在摂取している場合、本方法は中止される。さらに、被験者がβ遮断薬医薬組成物および/またはベンゾジアゼピン医薬組成物を現在摂取していない場合、本方法は進む。
【0036】
いくつかのそのような実施形態では、アセスメントは被験者によって提供される。
【0037】
いくつかの実施形態では、アセスメントを取得する前に、被験者の医師に関連付けられた遠隔デバイスから、アセスメントの検証(バリデーション)が取得される。いくつかの実施形態では、アセスメントの検証は、カテゴリのセットの被験者による第1の選択と、カテゴリのセットのサブセットの医師による第2の選択とを含む。複数のカテゴリは、カテゴリのサブセットからなる。
【0038】
いくつかの実施形態では、アセスメントの検証は、被験者が、被験者によって示される精神医学的または精神的状態についての診断ステータスの閾値変化を満たすかどうかを判定することを含む。さらに、いくつかの実施形態では、アセスメントの検証は、被験者が、対応する課題によって引き起こされる被験者の主観的不安の閾値変化、被験者の認知症状の閾値変化、被験者のマインドフルネス状態の閾値変化、または、それらの組合せを満たすかどうかを判定することを含む。さらに、いくつかの実施形態では、アセスメントの検証は、被験者が、クオリティオブライフ改善閾値(threshold quality of life improvement)を満たすかどうかを判定することを含む。
【0039】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つのそれぞれのゲート基準は、各ノードの階層ランキングに関連付けられたランキングゲート基準を含む。
【0040】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つのそれぞれのゲート基準は、第1のノードの選択の、被験者に関連付けられた医師からの承認に関連付けられた医師ゲート基準を含む。
【0041】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つのそれぞれのゲート基準は、被験者からの第1の選択の承認に関連付けられた被験者ゲート基準を含む。
【0042】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つのそれぞれのゲート基準は、列挙される複数のノードにおける1以上のノードの順序に関連付けられたアレンジメントゲート基準を含む。いくつかの実施形態では、列挙される複数のノードは、約3個、約5個、約7個、約10個、約12個、約15個、または、約20個のノードからなる。
【0043】
いくつかの実施形態では、対応する固有のデジタルリアリティシーンは、仮想現実シーンである。さらに、いくつかの実施形態では、対応する固有のデジタルリアリティシーンは、拡張現実シーンである。さらに、いくつかの実施形態では、対応する固有のデジタルリアリティシーンは、パノラマビデオ、球面ビデオ、または、全方向ビデオである。
【0044】
いくつかの実施形態では、第1のデジタルリアリティシーンは、仮想現実シーンであり、対応する固有のデジタルリアリティシーンは、パノラマビデオ、球面ビデオ、または、全方向ビデオである。
【0045】
いくつかの実施形態では、対応する固有のデジタルリアリティシーンは、拡張現実シーンである。
【0046】
いくつかの実施形態では、第1のデジタルリアリティシーンは、仮想現実シーンであり、対応する固有のデジタルリアリティシーンは拡張現実シーンである。
【0047】
開示された方法を続けると、列挙される複数のノードにおける第1のノードの選択が検出される。
【0048】
開示された方法を続けると、第1のノードは、第1のエリアの第1のロケーションに配置され、それぞれのカテゴリに関連付けられた対応する複数の提案される経験へのアクセスを提供し、それぞれのインタラクティブデジタルチャートを使用して精神医学的または精神的状態を管理する被験者の能力を改善する。
【0049】
いくつかの実施形態では、第1のノードの選択の検出に応答して、第1のノードは、第2のアフォーダンス領域の初期位置から第1の位置以外の第2の位置に移動される。
【0050】
いくつかの実施形態では、第1のノードの選択が、第1のノードを配置する前に、第1のノードに関連付けられた少なくとも1つのそれぞれのゲート基準における各ゲート基準を満たすかどうかに関する判定が行われる。
【0051】
いくつかの実施形態では、第1のノードの選択が各ゲート基準を満たすかどうかを判定することは、複数のモデルにおける1以上のモデルによって実行される。
【0052】
いくつかの実施形態では、複数のモデルは、教師なしモデルおよび/または教師ありモデルを含む。
【0053】
いくつかの実施形態では、複数のモデルは、ロジスティック回帰モデル、ニューラルネットワークモデル、サポートベクターマシンモデル、単純ベイズモデル、最近傍モデル、ランダムフォレストモデル、決定木モデル、ブースティング木モデル、多項ロジスティック回帰モデル、線形モデル、線形回帰モデル、勾配ブースティングモデル、混合モデル、隠れマルコフモデル、ガウシアンモデル、線形判別モデル、または、それらの任意の組合せを含む。
【0054】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つのそれぞれのゲート基準は、複数のノードにおける第1のノードの順序を示す。第1のノードに関連付けられた各提案される経験は、ゲート基準(例えば、アイコンタクト、発話、デシベル、ピッチ、感情分析、医師のシーン承認基準、または、それらの任意の組合せ)を有する。
【0055】
いくつかの実施形態では、検出および配置プロセスは、グラフの連続するノードを選択するために連続するノードに対して繰り返される。
【0056】
いくつかの実施形態では、グラフの各ノードは、複数のエッジにおけるエッジによってグラフの他のノードに接続される。各エッジは、それぞれの初期ノードに関連付けられた対応する課題の被験者による正常な完了時の初期ノードと後続ノードとの間のグラフ内の進行(プログレッション)を表す。
【0057】
いくつかの実施形態では、グラフ内の進行は、それぞれのノードに関連付けられた対応する課題の被験者による正常な完了時である。
【0058】
いくつかの実施形態では、第1の(初期)ノードに対応するそれぞれのカテゴリは、被験者にとって最も困難でなく、最後のノードに対応するそれぞれのカテゴリは、被験者にとって第1のノードよりも困難である。
【0059】
いくつかの実施形態では、第1のノードは、被験者が第1のノードに対応するそれぞれのカテゴリを利用することを可能にするように有効化される一方、残りのノードは、アクセスを防止するためにロックされる。
【0060】
いくつかの実施形態では、有効化された第1のノードは、第1のノードのそれぞれのカテゴリにカスタマイズされた固有のマインドフルネスセッションおよび/または認知再構成セッション、ユニバーサルマインドフルネスセッションおよび/または認知再構成セッション、または、それらの任意の組合せへのアクセスを可能にする。
【0061】
いくつかの実施形態では、第2のノードの少なくとも1つのそれぞれのゲート基準が満たされる場合、第2のノードは、被験者が第2のノードに対応するそれぞれのカテゴリを利用することを可能にするように有効化される。
【0062】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つのそれぞれのゲート基準は、ノードにおける第1のノードの1つの順序を示す。さらに、第1のノードに関連付けられた各提案される経験は、ゲート基準(例えば、アイコンタクト、発話、デシベル、ピッチ、感情分析、医師のシーン承認基準、または、それらの任意の組合せ)を有する。
【0063】
いくつかの実施形態では、有効化された第2のノードは、第2のノードのそれぞれのカテゴリにカスタマイズされた固有のマインドフルネスセッションおよび/または固有の認知再構成セッション、ユニバーサルマインドフルネスセッションおよび/または認知再構成セッション、または、それらの任意の組合せへのアクセスを可能にする。
【0064】
いくつかの実施形態では、ノードについて、ノードに隣接する対応する複数の提案される経験が表示される。
【0065】
各経験は、複数の経験グラフィック(experience graphic)における一の経験グラフィックによって表される。複数の経験グラフィックにおける各経験グラフィックは、複数のブランチにおける一のブランチによって対応するノードに接続される。
【0066】
いくつかの実施形態では、ノードのサブセットの各それぞれのノードに関連付けられた各それぞれのゲート基準は、第1のエリア内に表示される。
【0067】
いくつかの実施形態では、グラフの各それぞれのノードに関連付けられた各それぞれのゲート基準が、第1のエリア内に表示される。グラフのノードに関連付けられたゲート基準は、他のノードに進む前に満たされるべき条件を指定する。グラフの各ノードに関連付けられた各それぞれのゲート基準の完了ステータスが、第1のエリア内に表示される。
【0068】
いくつかの実施形態では、プロセッサは、ゲート基準の満足度を調査(ポーリング)し(poll)、ゲート基準が満足されていると調査が判定する場合に、グラフのノードに関連付けられたゲート基準の完了ステータスを第1のエリア内で更新するために使用される。
【0069】
いくつかの実施形態では、グラフは、1以上のランドマーク/風景(例えば、家、木、クリーク、池、橋、丘、公園など、またはそれらの任意の組合せ)で埋められる。
【0070】
いくつかの実施形態では、グラフの各ノードの少なくとも1つのそれぞれのゲート基準は、各エッジの配置(プレイスメント)を決定するために使用される。
【0071】
いくつかの実施形態では、1つのノードに関連付けられたゲート基準は、ノードを進める前に満たされるべき条件を指定する。いくつかのそのような実施形態では、ノードのゲート基準は、システム管理者、被験者、被験者に関連付けられた医師、または、それらの組合せによって設定される。いくつかの実施形態では、グラフの第1のノードのそれぞれのゲート基準は、システム管理者または被験者に関連付けられた医師によって設定され、グラフの第2のノードのそれぞれのゲート基準は、被験者によって設定される。
【0072】
いくつかの実施形態では、ノードのそれぞれのゲート基準は、他のノードの対応する複数の提案される経験における提案される経験の対応する課題に関連付けられた対応する固有のデジタルリアリティシーンの一部とのアイコンタクトの長さである。
【0073】
いくつかの実施形態では、ノードのそれぞれのゲート基準は、他のノードの提案される経験の対応する課題中(課題の間中)における被験者による1以上の発話のアサーティブネス、デシベルレベルおよび/またはピッチである。
【0074】
いくつかの実施形態では、ノードのそれぞれのゲート基準は、他のノードの提案される経験の対応する課題中における被験者による発話の数である。
【0075】
いくつかの実施形態では、ノードのそれぞれのゲート基準は、他のノードの提案される経験の対応する課題中に被験者によって話された単語の数である。
【0076】
いくつかの実施形態では、それぞれのゲート基準は、グラフの他のノードの対応する複数の提案される経験における提案される経験の対応する課題中における対応する固有のデジタルリアリティシーンの被験者による期間である。
【0077】
いくつかの実施形態では、それぞれのゲート基準は、被験者によって提供される被験者のパフォーマンスについての閾値主観的スコア(threshold subjective score)である。
【0078】
いくつかの実施形態では、それぞれのゲート基準は、対応する固有のデジタルリアリティシーンにおける被験者によるインスタンスの閾値数である。
【0079】
いくつかの実施形態では、グラフの第1のノードのゲート基準は、グラフの他のノードの複数の提案される経験における提案される経験の課題中に、被験者による感情分析基準を満たすことまたは満たさないことである。いくつかのそのような実施形態では、感情分析基準が満たされているか否かに関する判定は、所定の感情の特徴である発言(ステートメント)のリスト内の各発言に対して、対応する課題中に行われた被験者の1以上の発話のコサイン類似性尺度または内積を用いることによって行われる。いくつかのそのような実施形態では、感情は、楽しみ、怒り、不安、気まずさ、退屈、平静、混乱、渇望、嫌悪、共感的苦痛、有頂天、興奮、恐怖、戦慄、興味、喜び、煩わしさ、郷愁、安堵、悲しみ、満足、または、驚きである。
【0080】
いくつかの実施形態では、複数のカテゴリにおけるカテゴリのアベイラビリティ(利用可能性)を複数のノードに追加または削除するために、検出のインスタンスで選択されたノードの選択に応答して、検出のインスタンスで以前に選択されていないノードが追加される。
【0081】
いくつかの実施形態では、列挙される複数のノードにおけるノードは、それぞれのノードのそれぞれのカテゴリに対してカスタマイズされた少なくとも1つの固有のマインドフルネスセッションに関連付けられる。
【0082】
いくつかの実施形態では、複数のノードは、複数のノードにおける各ノードからアクセス可能な少なくとも1つのユニバーサルマインドフルネスセッションに関連付けられる。
【0083】
いくつかの実施形態では、列挙される複数のノードにおけるそれぞれのノードは、それぞれのノードのそれぞれのカテゴリに対してカスタマイズされた少なくとも1つの固有の認知再構成セッションに関連付けられる。
【0084】
いくつかの実施形態では、列挙される複数のノードにおける各それぞれのノードは、それぞれのノードのそれぞれのカテゴリに対してカスタマイズされた少なくとも1つの固有の認知再構成セッションに関連付けられる。
【0085】
いくつかの実施形態では、列挙される複数のノードは、列挙される複数のノードにおける各ノードからアクセス可能な少なくとも1つのユニバーサル認知再構成セッションに関連付けられる。
【0086】
いくつかの実施形態では、列挙される複数のノードにおけるそれぞれのノードについて、本方法は、対応する複数の提案される経験を表示することをさらに含む。対応する複数の提案される経験における各提案される経験は、複数の経験グラフィックにおける対応する経験グラフィックによって表される。
【0087】
いくつかの実施形態では、第1のノードを配置することは、第1のデジタルリアリティシーンおよび対応する固有のデジタルリアリティシーンとは異なる第2のデジタルリアリティシーンを通じて、対応する複数の提案される経験へのアクセスを提供する。
【0088】
いくつかの実施形態では、第2のデジタルリアリティシーンは、被験者が対応する複数の提案される経験からそれぞれの提案される経験を選択することを可能にするように構成されたポータルシーンとして構成される。
【0089】
本開示のさらに他の態様は、被験者によって示される精神医学的または精神的状態を管理する被験者の能力を改善するための療法を作成するためのコンピュータシステムを提供することに向けられる。コンピュータシステムは、1以上のプロセッサと、ディスプレイと、1以上のプロセッサに結合されたメモリとを含む。メモリは、方法を実装する、1以上のプロセッサによって実行されるように構成された1以上のプログラムを含む。本方法は、ディスプレイに、それぞれのインタラクティブデジタルチャートおよび対応するインタラクティブデジタルビンを含む第1のデジタルリアリティシーンを示すことを含み、それぞれのインタラクティブデジタルチャートは第1のアフォーダンス領域を消費し、それぞれのインタラクティブデジタルチャートは第1のエリアを含み、対応するインタラクティブデジタルビンは第1のアフォーダンス領域とは異なる第2のアフォーダンス領域を消費し、対応するインタラクティブデジタルビンは列挙される複数のノードを含む。列挙される複数のノードにおける各それぞれのノードは、(i)複数のカテゴリにおけるそれぞれのカテゴリに対応し、(ii)それぞれのカテゴリに関連付けられた対応する複数の提案される経験に関連付けられ、対応する複数の提案される経験における各それぞれの提案される経験は、それぞれのカテゴリおよび/またはそれぞれの提案される経験によって表される対応する課題を示す、第1のデジタルリアリティシーンとは異なる対応する固有のデジタルリアリティシーンに関連付けられ、(iii)複数のゲート基準における少なくとも1つのそれぞれのゲート基準に関連付けられる。複数のカテゴリにおける各それぞれのカテゴリは、被験者の精神医学的または精神的状態を管理する被験者の能力を改善することに向けられる。列挙される複数のノードにおける第1のノードの選択が選択され、第1のエリアの第1のロケーションに配置され、それにより、それぞれのカテゴリに関連付けられた対応する複数の提案される経験へのアクセスを提供し、それぞれのインタラクティブデジタルチャートを使用して精神医学的または精神的状態を管理する被験者の能力を改善する。
【0090】
本開示のさらに他の態様は、1以上のプログラムを記憶する非一時的コンピュータ可読記憶媒体を提供することに向けられる。1以上のプログラムは、コンピュータシステムによって実行されると、コンピュータシステムに方法を実行させる命令を含む。本方法は、ディスプレイに、それぞれのインタラクティブデジタルチャートおよび対応するインタラクティブデジタルビンを含む第1のデジタルリアリティシーンを示することを含み、それぞれのインタラクティブデジタルチャートは第1のアフォーダンス領域を消費し、それぞれのインタラクティブデジタルチャートは第1のエリアを含み、対応するインタラクティブデジタルビンは第1のアフォーダンス領域とは異なる第2のアフォーダンス領域を消費し、対応するインタラクティブデジタルビンは列挙される複数のノードを含む。列挙される複数のノードにおける各それぞれのノードは、(i)複数のカテゴリにおけるそれぞれのカテゴリに対応し、(ii)それぞれのカテゴリに関連付けられた対応する複数の提案される経験に関連付けられ、対応する複数の提案される経験における各それぞれの提案される経験は、それぞれのカテゴリおよび/またはそれぞれの提案される経験によって表される対応する課題を示す、第1のデジタルリアリティシーンとは異なる対応する固有のデジタルリアリティシーンに関連付けられ、(iii)複数のゲート基準における少なくとも1つのそれぞれのゲート基準に関連付けられる。複数のカテゴリにおける各それぞれのカテゴリは、被験者の精神医学的または精神的状態を管理する被験者の能力を改善することに向けられる。列挙される複数のノードにおける第1のノードの選択が選択され、第1のエリアの第1のロケーションに配置され、それにより、それぞれのカテゴリに関連付けられた対応する複数の提案される経験へのアクセスを提供し、それぞれのインタラクティブデジタルチャートを使用して精神医学的または精神的状態を管理する被験者の能力を改善する。本開示のシステムおよび方法は、本明細書に組み込まれる添付の図面、および本発明の特定の原理を一緒に説明するのに役立つ以下の詳細な説明から明らかになる、またはより詳細に記載される他の特徴および利点を有する。
【0091】
本開示のさらに他の態様は、被験者によって示される精神医学的または精神的状態を管理する被験者の能力を改善するためのコンピュータシステムの使用を提供することに向けられる。コンピュータシステムは、1以上のプロセッサと、ディスプレイと、1以上のプロセッサに結合されたメモリとを含む。メモリは、方法を実装する、1以上のプロセッサによって実行されるように構成された1以上のプログラムを含む。本方法は、ディスプレイに、それぞれのインタラクティブデジタルチャートおよび対応するインタラクティブデジタルビンを含む第1のデジタルリアリティシーンを示すことを含み、それぞれのインタラクティブデジタルチャートは第1のアフォーダンス領域を消費し、それぞれのインタラクティブデジタルチャートは第1のエリアを含み、対応するインタラクティブデジタルビンは第1のアフォーダンス領域とは異なる第2のアフォーダンス領域を消費し、対応するインタラクティブデジタルビンは列挙される複数のノードを含む。列挙される複数のノードにおける各それぞれのノードは、(i)複数のカテゴリにおけるそれぞれのカテゴリに対応し、(ii)それぞれのカテゴリに関連付けられた対応する複数の提案される経験に関連付けられ、対応する複数の提案される経験における各それぞれの提案される経験は、それぞれのカテゴリおよび/またはそれぞれの提案される経験によって表される対応する課題を示す、第1のデジタルリアリティシーンとは異なる対応する固有のデジタルリアリティシーンに関連付けられ、(iii)複数のゲート基準における少なくとも1つのそれぞれのゲート基準に関連付けられる。複数のカテゴリにおける各それぞれのカテゴリは、被験者の精神医学的または精神的状態を管理する被験者の能力を改善することに向けられる。列挙される複数のノードにおける第1のノードの選択が選択され、第1のエリアの第1のロケーションに配置され、それにより、それぞれのカテゴリに関連付けられた対応する複数の提案される経験へのアクセスを提供し、それぞれのインタラクティブデジタルチャートを使用して精神医学的または精神的状態を管理する被験者の能力を改善する。
【図面の簡単な説明】
【0092】
図1】本開示の一実施形態による、デジタルリアリティシーンを表示するためのシステムの一実施形態を示すブロック図である。
図2A】本開示の一実施形態による、デジタルリアリティ経験を容易にするためのデジタルリアリティホストシステムを集合的に示す図である。
図2B】本開示の一実施形態による、デジタルリアリティ経験を容易にするためのデジタルリアリティホストシステムを集合的に示す図である。
図3】本開示の一実施形態による、デジタルリアリティシーンを表示するためのクライアントデバイスを示す図である。
図4】本開示のいくつかの実施形態による、被験者によって示される精神医学的または精神的状態を管理する被験者の能力を改善するための療法を作成するための例示的な方法を示すフローチャートである。
図5A】本開示の一実施形態による、認知再構成トレーニングまたはセッションのための例示的なデジタルリアリティシーンを示す図である。
図5B】本開示の一実施形態による、マインドフルネストレーニングまたはセッションのための例示的なデジタルリアリティシーンを示す図である。
図5C】本開示の一実施形態による、インタラクティブデジタルチャートおよび対応するインタラクティブデジタルビンを示るための例示的なデジタルリアリティシーンを示す図である。
図6A】本開示の一実施形態による、例示的なインタラクティブデジタルチャートおよび例示的なインタラクティブデジタルビンを示すためのユーザインタフェースを集合的に示す図である。
図6B】本開示の一実施形態による、例示的なインタラクティブデジタルチャートおよび例示的なインタラクティブデジタルビンを示すためのユーザインタフェースを集合的に示す図である。
図6C】本開示の一実施形態による、例示的なインタラクティブデジタルチャートおよび例示的なインタラクティブデジタルビンを示すためのユーザインタフェースを集合的に示す図である。
図6D】本開示の一実施形態による、例示的なインタラクティブデジタルチャートおよび例示的なインタラクティブデジタルビンを示すためのユーザインタフェースを集合的に示す図である。
図6E】本開示の一実施形態による、例示的なインタラクティブデジタルチャートおよび例示的なインタラクティブデジタルビンを示すためのユーザインタフェースを集合的に示す図である。
図6F】本開示の一実施形態による、例示的なインタラクティブデジタルチャートおよび例示的なインタラクティブデジタルビンを示すためのユーザインタフェースを集合的に示す図である。
図6G】本開示の一実施形態による、例示的なインタラクティブデジタルチャートおよび例示的なインタラクティブデジタルビンを示すためのユーザインタフェースを集合的に示す図である。
図6H】本開示の一実施形態による、例示的なインタラクティブデジタルチャートおよび例示的なインタラクティブデジタルビンを示すためのユーザインタフェースを集合的に示す図である。
図7A】本開示のいくつかの実施形態による、例示的なインタラクティブデジタルチャートおよび例示的なインタラクティブデジタルビンを示すためのユーザインタフェース(例えば、ユーザインタフェース700-1、700-2、…、700-13)を集合的に示す図である。
図7B】本開示のいくつかの実施形態による、例示的なインタラクティブデジタルチャートおよび例示的なインタラクティブデジタルビンを示すためのユーザインタフェース(例えば、ユーザインタフェース700-1、700-2、…、700-13)を集合的に示す図である。
図7C】本開示のいくつかの実施形態による、例示的なインタラクティブデジタルチャートおよび例示的なインタラクティブデジタルビンを示すためのユーザインタフェース(例えば、ユーザインタフェース700-1、700-2、…、700-13)を集合的に示す図である。
図7D】本開示のいくつかの実施形態による、例示的なインタラクティブデジタルチャートおよび例示的なインタラクティブデジタルビンを示すためのユーザインタフェース(例えば、ユーザインタフェース700-1、700-2、…、700-13)を集合的に示す図である。
図7E】本開示のいくつかの実施形態による、例示的なインタラクティブデジタルチャートおよび例示的なインタラクティブデジタルビンを示すためのユーザインタフェース(例えば、ユーザインタフェース700-1、700-2、…、700-13)を集合的に示す図である。
図7F】本開示のいくつかの実施形態による、例示的なインタラクティブデジタルチャートおよび例示的なインタラクティブデジタルビンを示すためのユーザインタフェース(例えば、ユーザインタフェース700-1、700-2、…、700-13)を集合的に示す図である。
図7G】本開示のいくつかの実施形態による、例示的なインタラクティブデジタルチャートおよび例示的なインタラクティブデジタルビンを示すためのユーザインタフェース(例えば、ユーザインタフェース700-1、700-2、…、700-13)を集合的に示す図である。
図7H】本開示のいくつかの実施形態による、例示的なインタラクティブデジタルチャートおよび例示的なインタラクティブデジタルビンを示すためのユーザインタフェース(例えば、ユーザインタフェース700-1、700-2、…、700-13)を集合的に示す図である。
図7I】本開示のいくつかの実施形態による、例示的なインタラクティブデジタルチャートおよび例示的なインタラクティブデジタルビンを示すためのユーザインタフェース(例えば、ユーザインタフェース700-1、700-2、…、700-13)を集合的に示す図である。
図7J】本開示のいくつかの実施形態による、例示的なインタラクティブデジタルチャートおよび例示的なインタラクティブデジタルビンを示すためのユーザインタフェース(例えば、ユーザインタフェース700-1、700-2、…、700-13)を集合的に示す図である。
図7K】本開示のいくつかの実施形態による、例示的なインタラクティブデジタルチャートおよび例示的なインタラクティブデジタルビンを示すためのユーザインタフェース(例えば、ユーザインタフェース700-1、700-2、…、700-13)を集合的に示す図である。
図7L】本開示のいくつかの実施形態による、例示的なインタラクティブデジタルチャートおよび例示的なインタラクティブデジタルビンを示すためのユーザインタフェース(例えば、ユーザインタフェース700-1、700-2、…、700-13)を集合的に示す図である。
図7M】本開示のいくつかの実施形態による、例示的なインタラクティブデジタルチャートおよび例示的なインタラクティブデジタルビンを示すためのユーザインタフェース(例えば、ユーザインタフェース700-1、700-2、…、700-13)を集合的に示す図である。
図8A】本開示の一実施形態による、クライアントデバイスにおいて被験者のアセスメントを取得することを示すためのユーザインタフェースを集合的に示す図である。
図8B】本開示の一実施形態による、クライアントデバイスにおいて被験者のアセスメントを取得することを示すためのユーザインタフェースを集合的に示す図である。
図8C】本開示の一実施形態による、クライアントデバイスにおいて被験者のアセスメントを取得することを示すためのユーザインタフェースを集合的に示す図である。
図8D】本開示の一実施形態による、デジタルリアリティシーンを通じて被験者によって示される精神医学的または精神的状態を管理する被験者の能力の改善を容易にするクライアントアプリケーションを示すためのユーザインタフェースを示す図である。
図9A】本開示の一実施形態による、被験者によって示される精神医学的または精神的状態を管理する被験者の能力を改善するための進行の概要の提供を容易にするクライアントアプリケーションを示すためのユーザインタフェースを集合的に示す図である。
図9B】本開示の一実施形態による、被験者によって示される精神医学的または精神的状態を管理する被験者の能力を改善するための進行の概要の提供を容易にするクライアントアプリケーションを示すためのユーザインタフェースを集合的に示す図である。
図9C】本開示の一実施形態による、クライアントデバイスの集団に対するデジタルリアリティシーンの制御を容易にするクライアントアプリケーションを示すためのユーザインタフェースを示す図である。
図9D】本開示の一実施形態による、被験者のそれぞれのインタラクティブデジタルチャートのノードのゲート基準の制御を容易にするクライアントアプリケーションを示すためのユーザインタフェースを示す図である。
図10A】本開示の一実施形態による、社会的課題トレーニングまたはセッションのための例示的なデジタルリアリティシーンを示す図である。
図10B】本開示の一実施形態による、社会的課題トレーニングまたはセッションのための例示的なデジタルリアリティシーンを示す図である。
図10C】本開示の一実施形態による、デジタルリアリティシーンのアセスメントを示すためのユーザインタフェースを示す図である。
図11】本開示の一実施形態による例示的なディスプレイを示す図である。
図12】本開示の一実施形態によるディスプレイのための光学系の一例を示す簡略図である。
図13A】本開示のいくつかの実施形態による方法のフローチャートを集合的に示す図である。
図13B】本開示のいくつかの実施形態による方法のフローチャートを集合的に示す図である。
図13C】本開示のいくつかの実施形態による方法のフローチャートを集合的に示す図である。
図13D】本開示のいくつかの実施形態による方法のフローチャートを集合的に示す図である。
図13E】本開示のいくつかの実施形態による方法のフローチャートを集合的に示す図である。
図13F】本開示のいくつかの実施形態による方法のフローチャートを集合的に示す図である。
図13G】本開示のいくつかの実施形態による方法のフローチャートを集合的に示す図である。
図13H】本開示のいくつかの実施形態による方法のフローチャートを集合的に示す図である。
図13I】本開示のいくつかの実施形態による方法のフローチャートを集合的に示す図である。
図13J】本開示のいくつかの実施形態による方法のフローチャートを集合的に示す図である。
図13K】本開示のいくつかの実施形態による方法のフローチャートを集合的に示す図である。
図13L】本開示のいくつかの実施形態による方法のフローチャートを集合的に示す図である。
図13M】本開示のいくつかの実施形態による方法のフローチャートを集合的に示す図である。
図14A】被験者が対応するインタラクティブデジタルビンに関連付けられたそれぞれのノードをインタラクティブデジタルチャートのエリアのロケーションに配置することを可能にするために、インタラクティブデジタルチャートおよび対応するインタラクティブデジタルビンを含むデジタルリアリティシーンを示すためのユーザインタフェースを示す図である。
図14B】対応する複数の提案される経験への被験者のアクセスを提供するデジタルリアリティシーンを示すためのユーザインタフェースを示す図である。
図14C】列挙される複数のノードにおける各それぞれのノードに関連付けられた複数のゲート基準のステータスを示すチャートを提供するデジタルリアリティシーンを示すためのユーザインタフェースを示す図である。
図15】本開示の様々な実施形態で使用され実施される例示的な論理関数を示す図である。
【0093】
添付の図面は必ずしも縮尺通りではなく、本発明の基本原理を説明する様々な特徴の幾分簡略化された表現を示すことを理解されたい。例えば、特定の寸法、向き、ロケーション、および形状を含む、本明細書に開示される本発明の特定の設計特徴は、特定の意図された用途および使用環境によって部分的に決定される。
【0094】
図面において、参照番号は、図面のいくつかの図を通して本発明の同じまたは同等の部分を指す。
【発明を実施するための形態】
【0095】
本開示は、精神医学的または精神的状態を管理する被験者の能力を改善するための療法(レジメン)を作成するためのシステムおよび方法を提供する。それぞれのインタラクティブデジタルチャートおよび対応するインタラクティブデジタルビンを含む第1のデジタルリアリティシーン(デジタル現実シーン)が表示される。それぞれのインタラクティブデジタルチャートは第1のアフォーダンス領域を消費し、それぞれのインタラクティブデジタルチャートを第1のアフォーダンス領域と対話および/または第1のアフォーダンス領域内で視覚化できる。いくつかの実施形態では、対応するインタラクティブデジタルビンは、第2のアフォーダンス領域を消費する。さらに、対応するインタラクティブデジタルビンは、列挙される複数のノードを含み、ノードの限定された領域(ユニバース)を提供する。列挙される複数のノードにおける各それぞれのノードは、複数のカテゴリのそれぞれのカテゴリに対応する。さらに、列挙される複数のノードにおける各それぞれのノードはまた、それぞれのカテゴリに関連付けられた対応する複数の提案される経験に関連付けられる。対応する複数の提案される経験における各それぞれの提案される経験は、第1のデジタルリアリティシーンとは異なる、対応する固有のデジタルリアリティシーンに関連付けられる。この対応する固有のデジタルリアリティシーンは、それぞれのカテゴリおよび/またはそれぞれの提案される経験によって表される対応する課題を示す。したがって、いくつかの実施形態では、対応する固有のデジタルリアリティシーンおよび第1のデジタルリアリティシーンは別個のデジタルリアリティシーンであり、これは被験者に対して効果的な方法で対応する課題を示すのに役立つ。列挙される複数のノードにおける各それぞれのノードは、複数のゲート基準における少なくとも1つのそれぞれのゲート基準にさらに関連付けられる。いくつかの実施形態では、少なくとも1つのそれぞれのゲート基準は、対応する課題中における被験者による肯定的な感情分析基準など、対応する課題が被験者から誘発するように構成された応答として構成される。したがって、複数のカテゴリにおける各それぞれのカテゴリは、被験者の精神医学的または精神的状態を管理する被験者の能力を改善することに向けられる。第1のノードの選択が検出される。例えば、いくつかの実施形態では、第1のノードは、第1のデジタルリアリティシーンで被験者によって選択される。第1のノードは、第1のエリアの第1のロケーション(位置、場所)に配置され、それぞれのカテゴリに関連付けられた対応する複数の提案される経験へのアクセスを提供し、精神医学的または精神的状態を管理する被験者の能力を改善する。
【0096】
いくつかの実施形態では、被験者のアセスメントが取得される。例えば、いくつかの実施形態では、被験者のアセスメントは、第1のデジタルリアリティシーンが被験者に示される場合に電子形式で取得される。他の実施形態では、アセスメントは、第1のデジタルリアリティシーンが被験者に示される前に取得される。アセスメントは、複数のカテゴリにおける各カテゴリの識別を含む。
【0097】
いくつかの実施形態では、第1のノードを配置する前に、第1のノードの選択が、第1のノードに関連付けられた少なくとも1つのそれぞれのゲート基準における各ゲート基準を満たすかどうかが判定される場合に、第1のノードが配置される。いくつかの実施形態では、第1のノードの選択が各ゲート基準を満たすかどうかのこの判定は、被験者に関連付けられた1以上のモデルおよび/または医師によって実行される。
【0098】
いくつかの実施形態では、被験者は、各それぞれのカテゴリに関連付けられた提案される経験の社会的課題のレベルに基づいて、列挙される複数のノードをインタラクティブデジタルチャートに配置するなど、複数のノードを並べ替えることができる。例えば、いくつかの実施形態では、被験者は、被験者が最も困難ではないと考える提案される経験を有するカテゴリに対応する第1のノードをインタラクティブデジタルチャートの第1のエリアに配置するように案内される。第1のノードの配置後、被験者は、残りの1以上のノードのうちで被験者が最も困難でないと考える提案される経験を有するカテゴリに対応する第2のノードをインタラクティブデジタルチャートの第2のエリアに配置するように案内される。このプロセスは、複数のノードのすべてがインタラクティブデジタルチャートに配置されるまで繰り返される。いくつかの実施形態では、階層的に配置されるノードは、集合的にカテゴリプログレッションを形成する。いくつかの実施形態では、複数のノードは、1以上のエッジによって互いに接続され、ランドマークおよび/または風景を配置できるジャーニーマップ、および/または、アニメーション化できるジャーニーマップを形成する。
【0099】
いくつかの実施形態では、列挙される複数のノードにおけるそれぞれのノードは、少なくとも1つの教育または療法セッションに関連付けられる。少なくとも1つの教育または療法セッションは、それぞれのノードのそれぞれのカテゴリに対して特にカスタマイズされた固有のセッションであり得る。少なくとも1つの教育または療法セッションはまた、複数のカテゴリ用に構成され、複数のノードからアクセス可能な一般セッションであってもよい。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの教育または療法セッションは、それぞれのノードのそれぞれのカテゴリに対してカスタマイズされた固有のマインドフルネスセッション、それぞれのノードのそれぞれのカテゴリに対してカスタマイズされた固有の認知再構成セッション、列挙される複数のノードにおける各ノードからアクセス可能なユニバーサルマインドフルネスセッション、および、列挙される複数のノードにおける各ノードからアクセス可能なユニバーサル認知再構成セッションを含む。
【0100】
ここで、実施形態を詳細に参照し、その例を添付の図面に示す。以下の詳細な説明では、本開示の完全な理解を提供するために、多数の具体的な詳細が記載される。しかし、本開示がこれらの特定の詳細なしで実施され得ることは、当業者には明らかであろう。他の例では、実施形態の態様を不必要に不明瞭にしないように、周知の方法、手順、および、構成要素は詳細に説明されていない。
【0101】
第1、第2などの用語は様々な要素を説明するために本明細書で使用され得るが、これらの要素はこれらの用語によって限定されるべきではないことも理解されよう。これらの用語は、ある要素を他の要素と区別するためにのみ使用される。例えば、本開示の範囲から逸脱することなく、第1のデジタルチャートを第2のデジタルチャートと呼ぶことができ、同様に、第2のデジタルチャートを第1のデジタルチャートと呼ぶことができる。第1のデジタルチャートおよび第2のデジタルチャートは、いずれもデジタルチャートであるが、同じデジタルチャートではない。
【0102】
本開示で使用される用語は、特定の実施形態を説明することのみを目的としており、本発明を限定することを意図するものではない。本発明の説明および添付の特許請求の範囲で使用される場合、単数形「a」、「an」および「the」は、文脈が明らかにそうでないことを示さない限り、複数形も含むことが意図される。本明細書で使用される「および/または」という用語は、関連する列挙される項目における1以上のありとあらゆる可能な組合せを指し、包含することも理解されよう。「comprises(備える、含む)」および/または「comprising」という用語は、本明細書で使用される場合、記載された特徴、整数、ステップ、動作、要素、および/または、構成要素の存在を指定するが、1以上の他の特徴、整数、ステップ、動作、要素、構成要素、および/または、それらのグループの存在または追加を排除するものではないことがさらに理解されよう。
【0103】
前述の説明は、例示的な実装形態を具現化する例示的なシステム、方法、技術、命令シーケンス、および、計算機械プログラム製品を含んでいた。説明の目的で、本発明の主題の様々な実施態様の理解を提供するために、多数の具体的な詳細が記載される。しかし、本発明の主題の実装形態は、これらの特定の詳細なしに実施され得ることが当業者には明らかであろう。一般に、周知の命令インスタンス、プロトコル、構造、および、技術は詳細に示されていない。
【0104】
前述の説明は、説明のために、特定の実装形態を参照して説明されている。しかし、以下の例示的な説明は、網羅的であること、または、実装形態を開示された正確な形態に限定することを意図するものではない。上記の教示を考慮して、多くの修正および変形が可能である。実装形態は、原理およびそれらの実際の用途を最もよく説明するために選択および説明され、他の当業者が、企図される特定の用途に適した様々な修正を伴う実装形態および様々な実装形態を最もよく利用することを可能にする。
【0105】
明確にするために、本明細書に記載された実装形態の日常的な特徴のすべてが示され説明されているわけではない。そのような実際の実装形態の開発では、使用事例および事業関連の制約の遵守などの設計者の特定の目標を達成するために、実装に固有の多数の決定が行われ、これらの特定の目標は実装形態ごとに、および設計者ごとに異なることが理解されよう。さらに、そのような設計努力は、複雑で時間がかかるかもしれないが、それにもかかわらず、本開示の利益を有する当業者にとってエンジニアリングの日常的な仕事であることが理解されよう。
【0106】
本明細書で使用される場合、「if(の場合)」という用語は、文脈に応じて、「when(の場合)」または「upon(のとき)」または「in response to determining(判定することに応答して)」または「in response to detecting(検出することに応答して)」を意味すると解釈され得る。同様に、「判定される場合」または「[記載された条件または事象]が検出される場合」という語句は、文脈に応じて、「判定するとき」または「判定することに応答して」または「[記載された条件または事象]を検出するとき」または「[記載された条件または事象]を検出することに応答して」を意味すると解釈され得る。
【0107】
本明細書で使用される場合、「約」または「およそ」という用語は、当業者によって決定される特定の値について許容可能な誤差範囲内を意味することができ、これは、値がどのように測定または決定されるか、例えば、測定システムの制限に部分的に依存し得る。例えば、「約」は、当技術分野の慣例に従って、1標準偏差以内または1標準偏差を超えることを意味する場合がある。「約」は、所定の値の±20%、±10%、±5%、または、±1%の範囲を意味する場合がある。特定の値が本出願および特許請求の範囲に記載されている場合、特に明記しない限り、「約」という用語は、特定の値について許容可能な誤差範囲内を意味する。「約」という用語は、当業者によって一般に理解される意味を有する場合がある。「約」という用語は、±10%を指すことができる。「約」という用語は、±5%を指す場合がある。
【0108】
本明細書で使用される場合、「等間隔」という用語は、特に明記しない限り、第1の特徴から対応する第2の特徴までの距離が、特徴の連続する対について同じであることを意味する。
【0109】
本明細書で使用される場合、「動的に」という用語は、プログラムが現在実行されている間にプログラムを更新する能力を意味する。
【0110】
さらに、「クライアント」、「患者」、「被験者」および「ユーザ」という用語は、特に明記しない限り、本明細書では互換的に使用される。
【0111】
さらに、「アバター」および「プレーヤキャラクタ」という用語は、特に明記しない限り、本明細書では互換的に使用される。
【0112】
さらに、「療法」および「治療」という用語は、特に明記しない限り、本明細書では互換的に使用される。
【0113】
さらに、本明細書で使用される場合、「パラメータ」という用語は、アルゴリズム、モデル、回帰器および/または分類器における1以上の入力、出力、および/または、関数に影響を及ぼし得る(例えば、修正し得る、合わせ得る、および/または、調整し得る)アルゴリズム、モデル、回帰器、および/または、分類器の内部要素または外部要素(例えば、重み、および/または、ハイパーパラメータ)の任意の係数、または、同様の任意の値を指す。例えば、いくつかの実施形態では、パラメータは、アルゴリズム、モデル、回帰器および/または分類器の挙動、学習、および/または、性能を制御、修正、適合、および/または、調整するために使用できる任意の係数、重み、および/または、ハイパーパラメータを指す。場合によっては、パラメータは、アルゴリズム、モデル、回帰器および/または分類器への入力(例えば、特徴)の影響を増減するために使用される。非限定的な例として、いくつかの実施形態では、(例えば、ニューラルネットワークの)ノードの影響を増加または減少させるためにパラメータが使用され、ノードは1以上の活性化関数を含む。特定の入力、出力、および/または、関数へのパラメータの割り当ては、所定のアルゴリズム、モデル、回帰器および/または分類器のための任意の1つのパラダイムに限定されず、所望の性能のための任意の適切なアルゴリズム、モデル、回帰器および/または分類器アーキテクチャで使用できる。いくつかの実施形態では、パラメータは固定値を有する。いくつかの実施形態では、パラメータの値は、手動および/または自動で調整可能である。いくつかの実施形態では、パラメータの値は、アルゴリズム、モデル、回帰器および/または分類器の検証、および/または、トレーニングプロセスによって(例えば、誤差最小化法、および/または、逆伝播法によって)修正される。いくつかの実施形態では、本開示のアルゴリズム、モデル、回帰器および/または分類器は、複数のパラメータを含む。いくつかの実施形態では、複数のパラメータは、n個のパラメータであり、n≧2、n≧5、n≧10、n≧25、n≧40、n≧50、n≧75、n≧100、n≧125、n≧150、n≧200、n≧225、n≧250、n≧350、n≧500、n≧600、n≧750、n≧1,000、n≧2,000、n≧4,000、n≧5,000、n≧7,500、n≧10,000、n≧20,000、n≧40,000、n≧75,000、n≧100,000、n≧200,000、n≧500,000、n≧1×10、n≧5×10、またはn≧1×10である。いくつかの実施形態では、nは、10,000から1×10の間の数値、100,000から5×10の間の数値、または、500,000から1×10の間の数値である。したがって、本開示のアルゴリズム、モデル、回帰器および/または分類器は、精神的に実行することができない。いくつかの実施形態では、nは、10,000から1×10の間の数値、100,000から5×10の間の数値、または、500,000から1×10の間の数値である。いくつかの実施形態では、本開示のアルゴリズム、モデル、回帰器および/または分類器は、k次元空間で動作し、kは5以上の正の整数(例えば、5、6、7、8、9、10など)である。したがって、本開示のアルゴリズム、モデル、回帰器および/または分類器は、精神的に実行することができない。
【0114】
さらに、参照番号に「i番目」の表記が与えられる場合、参照番号は、一般的な構成要素、セット、または実施形態を指す。例えば、「デジタルリアリティシーンi」と呼ばれるデジタルリアリティシーンは、複数のデジタルリアリティシーンのi番目のデジタルリアリティシーン(例えば、複数のデジタルリアリティシーン40のうちのデジタルリアリティシーン40-i)を指す。
【0115】
本開示では、特に明記しない限り、デバイスおよびシステムの説明は、1以上のコンピュータの実装形態を含む。例えば、例示の目的で図1において、クライアントデバイス300は、クライアントデバイス300のすべての機能を含む単一のデバイスとして表されている。しかし、本開示はこれに限定されない。例えば、クライアントデバイス300の機能は、任意の数のネットワーク化されたコンピュータに分散されてもよく、および/または、いくつかのネットワーク化されたコンピュータの各々に、および/または、通信ネットワーク(例えば、通信ネットワーク106)を介してアクセス可能な遠隔地の1以上の仮想マシンおよび/またはコンテナでホストされることにより存在してもよい。当業者であれば、クライアントデバイス300と予め設定された開示の他のデバイスおよびシステムとについて広範囲の異なるコンピュータトポロジ(topology)が可能であり、そのようなすべてのトポロジが本開示の範囲内にあることを理解するであろう。
【0116】
図1は、本開示のいくつかの実施形態による分散クライアントサーバシステム(例えば、分散クライアントサーバシステム100)のブロック図を示す。システム100は、臨床的に診断された精神障害、亜臨床的に診断された医学的障害、または、医師によって診断されていない被験者などの精神医学的または精神的状態を管理する被験者の能力を改善するための療法の作成を容易にする。システム100は、クライアントデバイス(例えば、図3のクライアントデバイス300-1)のユーザなどの被験者からの複数のカテゴリの識別を含むアセスメントの取得(例えば、図8Aのユーザインタフェース800-1を介して取得され、図8Bのユーザインタフェース800-2を介して取得され、図8Cのユーザインタフェース800-3を介して取得されるなど)を容易にする。複数のカテゴリにおける各カテゴリは、複数の提案される経験を含むか、またはそれに関連付けられる。複数の提案される経験におけるそれぞれの提案される経験は、精神医学的または精神的状態を管理する被験者の能力を改善することに関連付けられた対応する課題を表す。したがって、それぞれのインタラクティブデジタルチャートおよび対応するインタラクティブデジタルビンを含む第1のデジタルリアリティシーンが表示される。それぞれのインタラクティブデジタルチャートは、第1のアフォーダンス領域を消費する。対応するインタラクティブデジタルビンは、第2のアフォーダンス領域を消費し、列挙される複数のノードを含む。各それぞれのノードは、複数のカテゴリにおけるそれぞれのカテゴリに対応する。各それぞれのノードはまた、それぞれのカテゴリに関連付けられた対応する複数の提案される経験に関連付けられる。各それぞれの提案される経験は、それぞれのカテゴリおよび/またはそれぞれの提案される経験によって表される対応する課題を示す、第1のデジタルリアリティシーンとは異なる対応する固有のデジタルリアリティシーンに関連付けられる。各それぞれのノードは、複数のゲート基準における少なくとも1つのそれぞれのゲート基準にさらに関連付けられる。複数のカテゴリにおける各それぞれのカテゴリは、被験者の精神医学的または精神的状態を管理する被験者の能力を改善することに向けられる。第1のノードの選択が検出される。第1のノードの選択が、第1のノードに関連付けられた各ゲート基準を満たすかどうかが判定される。第1のノードは、(選択的に、各ゲート基準が満たされたときに)第1のエリアの第1のロケーションに配置され、対応する固有のデジタルリアリティシーンへのアクセスを提供し、精神医学的または精神的状態を管理する被験者の能力を改善する。
【0117】
システム100は、被験者の集団(例えば、クライアントデバイス300)に対する療法(例えば、図2Aの第1の療法20-1)の提供を容易にし、被験者の集団は、精神医学的または精神的状態を示す被験者を含む。いくつかの実施形態では、療法20はデジタルリアリティシステム(例えば、図2Aおよび図2Bのデジタルリアリティシステム200)で作成され、次いで療法は、それぞれのクライアントデバイス300(例えば、図3のディスプレイ376)のディスプレイを通して表示されるグラフィカルユーザインタフェース(GUI)(例えば、図3のユーザインタフェース374)を通して被験者に提供される。しかし、本開示はこれに限定されない。例えば、図9Dを簡単に参照すると、いくつかの実施形態では、被験者に関連付けられた医師(例えば、臨床医)は、第1のクライアントデバイス(例えば、図8Dのクライアントデバイス300-1)で療法20を作成し、被験者は、第2のクライアントデバイス300-2で療法を実行する。デジタルリアリティシーン(例えば、図2Bのデジタルリアリティシーン40)は、そのような文脈において、デジタルリアリティコンテンツ(例えば、アバター、デジタルリアリティオブジェクトなど)がディスプレイ(例えば、図3のディスプレイ308クライアントデバイス300-1)を介してユーザに示される任意の空間(例えば、デジタル空間および/または現実世界(リアルワールド)空間)を広く意味する。例えば、いくつかの実施形態では、デジタルリアリティシーン40は、アバター作成クライアントアプリケーション、ビデオゲーム、ソーシャルネットワーキングウェブサイトまたはフォーラム、メッセージングクライアントアプリケーション、または、ユーザがデジタル表現を持ちたい任意の他のアプリケーション(例えば、図3のクライアントアプリケーション320)を含む。
【0118】
もちろん、システム100の他のトポロジも可能である。例えば、いくつかの実施形態では、図示されたデバイスおよびシステムのいずれかは、実際には、ネットワークで互いにリンクされたいくつかのコンピュータシステムを構成する、または、クラウドコンピューティング環境の仮想マシンおよび/またはコンテナであり得る。さらに、物理通信ネットワーク106に依存するのではなく、図示されたデバイスおよびシステムは、互いに情報を無線で送信できる。したがって、図1に示す例示的なトポロジは、当業者には容易に理解されるように、本開示の一実施形態の特徴を説明するのに役立つにすぎない。
【0119】
図1を参照すると、いくつかの実施形態では、分散型クライアントサーバシステム100は、各々が少なくとも1つの対応する被験者(例えば、デジタルリアリティシステム200などによって提供されるデジタルリアリティシーンのユーザ)に関連付けられる1以上のクライアントデバイス300(例えば、第1のクライアントデバイス300-1、第2のクライアントデバイス300-2、…、第Rのクライアントデバイス300-Rなど)、以下「クライアントデバイス」と言う、に対するデジタルリアリティシーン40の提供を容易にするデジタルリアリティシステム200を含む。
【0120】
いくつかの実施形態では、通信ネットワーク106は、選択的に、インターネット、1以上のローカルエリアネットワーク(LAN)、1以上のワイドエリアネットワーク(WAN)、他のタイプのネットワーク、または、そのようなネットワークの組合せを含む。
【0121】
通信ネットワーク106の例には、ワールドワイドウェブ(WWW)、イントラネットおよび/または携帯電話ネットワーク、無線ローカルエリアネットワーク(LAN)および/またはメトロポリタンエリアネットワーク(MAN)などの無線ネットワーク、および、無線通信による他のデバイスが含まれる。無線通信は、選択的に、モバイル通信用グローバルシステム(GSM)、拡張データGSM環境(EDGE)、高速ダウンリンクパケットアクセス(HSDPA)、高速アップリンクパケットアクセス(HSUPA)、エボリューションデータ専用(EV-DO)、HSPA、HSPA+、デュアルセルHSPA(DC-HSPDA)、ロングタームエボリューション(LTE)、近距離無線通信(NFC)、広帯域符号分割多元接続(W-CDMA)、符号分割多元接続(CDMA)、時分割多元接続(TDMA)、Bluetooth、ワイヤレスフィデリティ(Wi-Fi)(例えば、IEEE 802.11a、IEEE 802.11ac、IEEE 802.11ax、IEEE 802.11b、IEEE 802.11g、および/または、IEEE 802.11n)、ボイスオーバーインターネットプロトコル(VoIP)、Wi-MAX、電子メール用プロトコル(例えば、インターネットメッセージアクセスプロトコル(IMAP)、および/または、ポストオフィスプロトコル(POP))、インスタントメッセージング(例えば、拡張可能メッセージングおよびプレゼンスプロトコル(XMPP)、インスタントメッセージングおよびプレゼンス利用拡張のためのセッション開始プロトコル(SIMPLE)、インスタントメッセージングおよびプレゼンスサービス(IMPS))、および/または、ショートメッセージサービス(SMS)、または本文書の提出日の時点でまだ開発されていない通信プロトコルを含む任意の他の適切な通信プロトコルを含む、複数の通信規格、プロトコルおよび技術のいずれかを使用する。
【0122】
ここで、分散型クライアント-サーバシステム100が一般的に説明されたので、被験者によって示される精神医学的または精神的状態を管理する被験者の能力を改善するための療法を作成するための例示的なデジタルリアリティシステム200が、図2Aおよび図2Bを参照して説明される。
【0123】
様々な実施形態では、デジタルリアリティシステム200は、1以上の処理ユニット(CPU)202と、ネットワークまたは他の通信インタフェース204と、メモリ212とを含む。
【0124】
メモリ212は、DRAM、SRAM、DDR RAM、または、他のランダムアクセスソリッドステートメモリデバイスなどの高速ランダムアクセスメモリを含み、選択的に、1以上の磁気ディスク記憶デバイス、光ディスク記憶デバイス、フラッシュメモリデバイス、または、他の不揮発性ソリッドステート記憶デバイスなどの不揮発性メモリも含む。メモリ212は、選択的に、CPU202から遠隔に配置される1以上の記憶デバイスを含み得る。メモリ212、またはメモリ212内の不揮発性メモリデバイスは、非一時的コンピュータ可読記憶媒体を含む。CPU202などのデジタルリアリティシステム200の他の構成要素によるメモリ212へのアクセスは、選択的に、コントローラによって制御される。いくつかの実施形態では、メモリ212は、CPU202に対して遠隔に配置される大容量ストレージを含み得る。言い換えれば、メモリ212に記憶された幾つかのデータは、実際には、デジタルリアリティシステム200の外部にあるが、通信インタフェース204を使用してインターネット、イントラネット、または、他の形態のネットワーク106または電子ケーブルを介して、デジタルリアリティシステム200によって電子的にアクセスされ得るデバイスでホストされてもよい。
【0125】
いくつかの実施形態では、被験者によって示される精神医学的または精神的状態を管理する被験者の能力を改善するための療法を作成するためのデジタルリアリティシステム200のメモリ212は、以下のものを記憶する。
・様々な基本システムサービスを処理するための手順を含むオペレーティングシステム8(例えば、ANDROID、iOS、DARWIN、RTXC、LINUX、UNIX、OSX、WINDOWS、または、VxWorksなどの組み込みオペレーティングシステム)。
・デジタルリアリティシステム200を識別する、デジタルリアリティシステム200に関連付けられた電子アドレス10。
・例えば、アセスメントを通じて複数の提案される経験の識別を提供する、被験者のアセスメントを取得するための選択的なアセスメントモジュール12。
・ユーザの集団(例えば、図1のクライアントデバイス300のユーザ)に関連付けられた情報を保持するためのユーザプロファイルストア14。ユーザプロファイルストア14は、ユーザの集団(例えば、図9Bのユーザ1、ユーザ2、…、ユーザ6)における各ユーザについてのユーザプロファイル16を含み、ユーザプロファイル16は、対応するウェルビーイングストア(well-being store)18と、ユーザプロファイル16の被験者に関連付けられた療法ストア20とを含む、
・複数の経験(例えば、図2Bの第1の経験24-1、第2の経験24-2、…、経験24-I)を含む経験ストア22。各経験24は、対応する課題26を含む。
・複数のゲート基準(例えば、図2Bの第1のゲート基準32-1、第2のゲート基準32-2、…、ゲート基準G 32-G)を含むゲートストア30。各ゲート基準32は、例えばユーザ関与のための条件を表す。
・複数のデジタルリアリティシーン40をクライアントデバイス300の集団に提供することを容易にするアプリケーションサーバモジュール34。アプリケーションサーバモジュール34は、デジタルリアリティシーン40にアクセスするためのログインモジュール36と、複数のデジタルリアリティシーン(例えば、図2Bの第1のデジタルリアリティシーン40-1、第2のデジタルリアリティシーン40-2、…、デジタルリアリティシーンH 40-H)をユーザの集団(例えば、クライアントデバイス300)に提供することを容易にするデジタルリアリティセッションエンジン38とを含む。
・対応する課題26の完了が1以上の対応するゲート基準32を満たすかどうかの第1の評価を提供するなど、それぞれの入力の特性の評価を提供するための1以上のモデルを保持するアプリケーションモデルライブラリ50。
【0126】
電子アドレス10は、デジタルリアリティシステム200に関連付けられる。電子アドレス10は、分散システム100の他のデバイスおよびコンポーネントからデジタルリアリティシステム200を少なくとも一意的に識別する(例えば、図9Cの第2のクライアントデバイス300-2および第3のクライアントデバイス300-3からデジタルリアリティシステム200を一意的に識別する)ために利用される。例えば、いくつかの実施形態では、電子アドレス10は、アプリケーションサーバモジュール34のログインモジュール36を介して、それぞれのデジタルリアリティシーンに参加するためのクライアントデバイス300からの要求を受信するために利用される。
【0127】
いくつかの実施形態では、アセスメントモジュール12は、それぞれのクライアントデバイス300のユーザなどの被験者またはユーザに関連付けられた医師からのアセスメント(例えば、図6Bの初期アセスメント、図4のブロック404、図8A図9Cの社交不安アセスメントなど)の取得を容易にする。いくつかの実施形態では、アセスメントモジュール12は、それぞれのクライアントデバイス300に(例えば、図1の通信ネットワーク106を介して)通信される1以上のアセスメントを含む。いくつかの実施形態では、アセスメントモデルは、3個以上のアセスメント、5個以上のアセスメント、8個以上のアセスメント、12個以上のアセスメント、15個以上のアセスメント、20個以上のアセスメント、30個以上のアセスメント、45個以上のアセスメント、または、75個以上のアセスメントを含む。さらに、いくつかの実施形態では、アセスメントモジュール12は、各被験者に提供される標準化されたアセスメントを記憶する。標準化されたアセスメントは、各被験者に均一なアセスメントを提供する。標準化されたアセスメントを利用することにより、異なるユーザ間の複数の提案される経験(例えば、図2Bの経験ストア22の経験24)の識別を最適化するために、複数のユーザから得られたアセスメントを正規化できる。しかし、本開示はこれに限定されない。
【0128】
いくつかの実施形態では、アセスメントは、被験者によって回答される複数のプロンプトを含む。被験者によって提供された複数のプロンプトに対する回答によって、複数の提案される経験の識別が被験者から得られる。例えば、図8Bを簡単に参照すると、社交不安精神医学的または医学的状態のアセスメントは、第1のクライアント300-1のユーザに「この状況でどのくらい不安または恐怖である[と被験者は感じている]か?」と尋ねるプロンプトを含む。ここで、ユーザには、4つの所定の回答(例えば、なし、軽度、中等度、または、重度)の選択が提供され、4つの所定の回答からなるグループからの第1の回答のユーザ選択は、複数の提案される経験24の識別のための基礎を形成する。
【0129】
いくつかの実施形態では、アセスメントモジュール12は、被験者から得られたアセスメントの承認に関連付けられた1以上の認可基準を含む。例えば、いくつかの実施形態では、アセスメントは、第1のクライアントデバイス300の第1の被験者に提供され、第1の被験者は精神医学的または精神的状態を示す。そのような実施形態では、第1の被験者からアセスメントを得ることは、第1の認可基準を満たすことを条件とする。この第1の認可基準は、第1の被験者に関連付けられた医師からアセスメントの認可を取得する第1の被験者に関連付けられる。例として、いくつかの実施形態では、第1の認可基準は、医師がアセスメントの真実性などのアセスメントの主観的態様を検証することを必要とする。いくつかの実施形態では、あるレベルの人間の認可を追加することによって、デジタルリアリティシステム200は、精神医学的または精神的状態を示す被験者が、アセスメントに対する信頼できる回答を提供することによって、本開示のシステムおよび方法を利用するときに精神医学的または精神的状態を管理する被験者の能力を改善することを保証する。このようにして、いくつかの実施形態では、アセスメントモジュール12は、精神医学的または精神的状態を管理する被験者の能力を改善しない可能性がある療法を提供することになるアセスメントを被験者がゲーム化するのを防ぐ。
【0130】
いくつかの実施形態では、ユーザプロファイルストア14は、複数のユーザプロファイル16を保持する。いくつかの実施形態では、複数のユーザプロファイルは、少なくとも50個のユーザプロファイル、少なくとも100個のユーザプロファイル、少なくとも500個のユーザプロファイル、少なくとも2,000個のユーザプロファイル、少なくとも5,000個のユーザプロファイル、少なくとも10,000個のユーザプロファイル、少なくとも25,000個のユーザプロファイル、少なくとも50,000個のユーザプロファイル、少なくとも100,000個のユーザプロファイル、少なくとも500,000個のユーザプロファイル、または、少なくとも100万個のユーザプロファイルを含む。各それぞれのユーザプロファイル16は、精神医学的または精神的状態を示すクライアントデバイス300のユーザ、および/または、ユーザに関連付けられた医師などの、デジタルリアリティシステム200の対応するユーザに関連付けられる。例えば、いくつかの実施形態では、それぞれのユーザは、最初に、パスワード、アドレス(例えば、図9Aの電子メールアドレス、物理アドレスなど)、個人名(例えば、個人名、ユーザ名など)などの複数のユーザログイン情報を選択することによって、クライアントデバイス300で自分のプロファイル(例えば、第1のユーザプロファイル16-1)をカスタマイズする。いくつかの実施形態では、ユーザプロファイルは、デジタルリアリティシーン40のそれぞれのユーザを一意的に識別する。このようにして、各ユーザプロファイル16は、デジタルリアリティシステム200が、ログイン情報、プライバシー情報(例えば、どの精神医学的または精神的状態が、それぞれのユーザプロファイル16に関連付けられた対応する被験者によって示されるか)および他の選択(preference)、および/または、人物情報データを保持することを可能にする。いくつかの実施形態では、それぞれのユーザに関連付けられたログイン名は、ユーザに対して表示されたユーザ名と同じである。他の実施形態では、それぞれのユーザに関連付けられたログイン名は、ユーザに対して表示されるユーザ名とは異なる(例えば、デジタルリアリティシーン40を有する表示されたユーザ名は、関連付けられたユーザログインとは異なる)。いくつかの実施形態では、ユーザプロファイル16は、ユーザプロファイル16に関連付けられた被験者の対応する医療記録の一部または全部を含む。いくつかの実施形態では、デジタルリアリティシステム200は、各アバターユーザの複数の特性、および/または、デジタルリアリティシーン40内の連絡先の連絡先リスト(例えば、図9Bの最近の患者リスト)を含む複数のアバター情報を記憶する。
【0131】
さらに、各ユーザプロファイル16は、ウェルビーイングストアを含む(例えば、第1のユーザプロファイル16-1は、第1のウェルビーイングストア18-1を含み、第2のユーザプロファイル16-2は、第2のウェルビーイングストア18-2を含み、…、ユーザプロファイルA 16-Aは、ウェルビーイングストアB 18-Bを含むなど)。ウェルビーイングストア18は、精神医学的または精神的状態の臨床診断の指示、対応する被験者の保険提供者に関連付けられた複数の保険情報、電子医療記録(例えば、ユーザプロファイルに関連付けられた被験者の対応する医療記録)など、被験者に関連付けられた複数の健康情報を保持する。いくつかの実施形態では、ウェルビーイングストア18は、精神医学的または精神的状態に対する以前の治療の結果、被験者に提供された以前の療法20の結果など、被験者に実施された治療のステータスを含む。例えば、いくつかの実施形態では、ウェルビーイングストア18は、精神医学的または精神的状態に対する以前の治療の結果として被験者から得られた1以上の以前のアセスメントを含み、本開示のシステムおよび方法を利用するときに精神医学的または精神的状態を管理する被験者の能力を改善する効果を定量化するための追加のデータポイント(例えば、エンドポイント)を提供するのに役立つ。
【0132】
いくつかの実施形態では、ウェルビーイングストア18は、それぞれのユーザに関連付けられた複数のバイオメトリックデータ要素を含む。例えば、いくつかの実施形態では、クライアントデバイス300は、クライアントデバイスのディスプレイ308にデジタルリアリティシーンを示す場合、バイオメトリックデータ要素のセットを取得する。バイオメトリックデータ要素のセットからの複数のバイオメトリックデータ要素が、ウェルビーイングストア18によって保持される。非限定的な例として、いくつかの実施形態では、ウェルビーイングストア18によって保持される複数のバイオメトリックデータ要素は、被験者の心拍数(例えば、ベースライン心拍数、被験者の1以上の心拍ゾーンなど)を含む。いくつかの実施形態では、ウェルビーイングストア18によって保持される複数のバイオメトリックデータ要素は、被験者の血圧(例えば、ベースライン収縮期血圧、閾値拡張期血圧など)を含む。さらに、いくつかの実施形態では、複数のバイオメトリックデータ要素は、デジタルリアリティシーンに関与する場合のユーザの空間的態様および時間的態様を表現する、複数の時空間データ要素を含む。複数の時空間データ要素の非限定的な例は、ユーザの眼の一部の面積、対応する課題26に対処するときの被験者の眼の位置の変化、所定の基準位置におけるユーザの眼の出現回数などを含む。いくつかの実施形態では、複数のバイオメトリックデータ要素は、脳波(EEG)データ要素、電気皮膚反応(GSR)データ要素、顔筋電(fEMG)データ要素、心電図(EKG)データ要素、ビデオ顔動作ユニット(FAU)データ要素、脳機械インタフェース(BMI)データ要素、ビデオパルス検出(VPD)データ要素、機能的磁気共鳴イメージング(fMRI)データ要素、機能的近赤外(fNIR)データ要素、または、それらの組合せを含む。しかし、本開示はこれに限定されない。
【0133】
さらに、いくつかの実施形態では、ウェルビーイングストア18は、1以上のアノテーションを含む。いくつかの実施形態では、各アノテーションは、デジタルリアリティシーン40に参加している対応する被験者および/または被験者から得られた1以上のアセスメントに関連付けられる。例えば、いくつかの実施形態では、ウェルビーイングストア18によって記憶された被験者から取得された1以上のアセスメントは、複数の提案される経験の識別を取得するための第1のアセスメント(例えば、図4のブロック404)および/またはユーザによって行われた提案される経験24に基づく第2のアセスメント(例えば、図10Cのユーザインタフェース1000-Cのアセスメント)を含む。いくつかの実施形態では、1以上のアノテーションは、被験者に関連付けられた医師によって提供される第1のアノテーションを含む。例えば、いくつかの実施形態では、被験者に関連付けられた医師は、被験者がそれぞれのデジタルリアリティシーンに関与しているときに第1のアノテーションを提供する。いくつかの実施形態では、1以上のアノテーションは、被験者によって提供される第2のアノテーションを含む。
【0134】
さらに、いくつかの実施形態では、各ユーザプロファイルは、被験者によって示される精神医学的または精神的状態を管理する被験者の能力の改善に関連付けられた様々なパラメータを追跡するために、デジタルリアリティシステムと関与する対応するユーザの複数のセッションに関連付けられた情報を保持する療法ストアを含む(例えば、第1のユーザプロファイル16-1は、第1の療法ストア20-1を含み、第2のユーザプロファイル16-2は、第2の療法ストア20-2を含み、…、ユーザプロファイルA 16-Aは、療法ストアC 20-Cを含むなど)。いくつかの実施形態では、療法ストア20によって保持される被験者によって示される精神医学的または精神的状態を管理する被験者の能力の改善に関連付けられた様々なパラメータは、1以上のノード(例えば、図6Fの第1のノード630-1、第2のノード630-2、…、第5のノード630-5)の位置、デジタルリアリティシーン40のアバターの位置など、被験者に関連付けられたそれぞれのインタラクティブデジタルチャート(例えば、図6Aのインタラクティブデジタルチャート610)のステータスを含む。いくつかの実施形態では、療法ストア20によって保持される被験者によって示される精神医学的または精神的状態を管理する被験者の能力の改善に関連付けられた様々なパラメータは、それぞれのインタラクティブデジタルチャート610内に配置するためのそれぞれのノード630の利用可能性、または、1以上のゲート基準(例えば、図2Bのゲート基準32)が満たされているかどうかの判定など、対応するインタラクティブデジタルビン(例えば、図6Bのインタラクティブデジタルビン625)のステータスを含む。しかし、本開示はこれに限定されない。各ユーザプロファイル16とともにウェルビーイングストア18および療法ストア20を保持することにより、デジタルリアリティシステム200は、ユーザプロファイルに関連付けられた各被験者が、被験者によって示される精神医学的または精神的状態を管理する被験者の能力を改善するための進歩を失うことなく、被験者が望む時間および場所で、デジタルリアリティシステム200と関与することを可能にし得る。
【0135】
経験ストア22は、複数の経験24(例えば、図2Bの第1の経験24-1、第2の経験24-2、…、経験24-D)を含む。各経験24は、被験者によって示される精神医学的または精神的状態を管理する被験者の能力を改善するように設計された課題(例えば、図2Bの第1の課題26-1、第2の課題26-2、…、課題E 26-2)の形のデジタルリアリティタスクを含む。いくつかの実施形態では、複数の経験は、3個以上の経験、5個以上の経験、7個以上の経験、10個以上の経験、18個以上の経験、25個以上の経験、35個以上の経験、50個以上の経験、75個以上の経験、125個以上の経験、または、300個以上の経験を含む。したがって、いくつかの実施形態では、各提案される経験24は社会的課題26であり、これは、デジタルリアリティシーン40内の社会的環境においてデジタルリアリティタスクを実行するように被験者に課題を課す。例として、経験24のいくつかのカテゴリは、デジタルリアリティシーン40においてオーディエンスにプレゼンテーションを行うか、または、デジタルリアリティシーン40においてグループにストーリーを話すように被験者にタスクを与える第1の課題26-1である第1の経験24-1など、被験者の一般的なパフォーマンスに関するカテゴリを含む。いくつかの実施形態では、経験24のカテゴリは、デジタルリアリティシーン40において人物に近づくように被験者にタスクを与えるか、または、デジタルリアリティシーン40において人物に割り当てられたタスクを人物に思い出させる第2の課題26-2である第2の経験24-2など、自己主張すること(アサーティブ)を目的とするものを含む。いくつかの実施形態では、経験24のカテゴリは、デジタルリアリティシーン40で眼の中の誰かを見るように被験者にタスクを与えることなどの第3の課題26-3である第3の経験24-3など、人との対話に関するものを含む。しかし、本開示はこれに限定されない。
【0136】
いくつかの実施形態では、各それぞれの課題26は、特定のデジタルリアリティシーン40などの特定の設定に関連付けられる。例えば、第1の経験24-1は、混雑した公共の設定を示す第1のデジタルリアリティシーン40-1の人物に歩み寄るように被験者にタスクを与える第1の課題26-1であり、第2の経験24-2は、静かなプライベート設定を示す第2のデジタルリアリティシーン40-2の人物に歩み寄るように被験者にタスクを与える第2の課題26-2であるとする。したがって、第1の経験24-1および第2の経験24-2の両方は、アサーティブであることに関連付けられるが、課題26の違いによって被験者によって示される精神医学的または精神的状態を管理する被験者の能力を改善するという目標を達成する。このようにして、いくつかの実施形態では、対応する提案される経験24は、被験者によって示される精神医学的または精神的状態を管理する被験者の能力を改善するように設計されたデジタルリアリティシーンのコンテンツの広範なカテゴリ化を提供し、課題は、対応する提案される経験の細かい実装を提供する。
【0137】
さらに、いくつかの実施形態では、経験ストア22の各経験24は、それぞれのデジタルリアリティシーン40への関連付けなしにデジタルリアリティシステム200によって提供され、デジタルリアリティシステム200が、提案される経験24に基づいて、それぞれのデジタルリアリティシーンを設計しおよび構成することを可能にする。
【0138】
さらに、ゲートストア30は、複数のゲート基準(例えば、第1のゲート基準32-1、第2のゲート基準32-2、…、ゲート基準G 32-G)を保持することを容易にする。各それぞれのゲート基準32は、それぞれのインタラクティブデジタルチャート610のノード630によって定義される。いくつかの実施形態では、ノード630は、それぞれのインタラクティブデジタルチャート610のノード630とゲート基準32との間に一対一の関係が存在するように、単一のゲート基準32を定める。しかし、本開示はこれに限定されない。代替的な実施形態では、ノード630は、それぞれのインタラクティブデジタルチャート610のノード630とゲート基準32との間に一対多の関係が存在するように、複数のゲート基準32を定める。いくつかの実施形態では、それぞれのゲート基準32は、ノード630を実行するための停止条件またはノード630が完了したとみなすために達成されなければならない条件である。ノード630が完了したとみなされると(例えば、ノードに関連付けられた各ゲート基準32が満たされる、図4のブロック410)、完了したとみなされるノード630とプロシーディングノード630(例えば、ユーザによって選択された第1のノード630-1、図4のブロック408)との間にグラフのエッジ(例えば、図6Gのグラフ640のエッジ635)が形成される。停止条件の非限定的な例は、ユーザが第1のノード630-1を呼び出すことを許可される前に第2のノード630-2が良好に完了するという要件である。第3のノード630-3が完了したとみなすために達成されなければならない条件の他の非限定的な例は、ノード630の提案される経験24の間の被験者による最小アイコンタクト持続時間である。しかし、本開示はこれに限定されない。例えば、いくつかの実施形態では、停止条件は、デジタルリアリティシーン40での経験にさらされた場合にベースラインバイオメトリック閾値基準(baseline biometric threshold criterion)の第1のタスク、および/または、中間段階の難易度で対応する課題を完了させる第2のタスクを満たすなど、被験者がそれぞれのデジタルリアリティシーン40内でタスクを完了するための要件である。したがって、いくつかのそのような実施形態では、被験者は、最も恐れられていないものから、徐々に各カテゴリに直面し、インタラクティブデジタルチャートを使用して精神医学的または精神的状態を管理する被験者の能力が控除する(例えば、被験者によって示される不安が低下する)まで、各課題に取り組む。
【0139】
さらに、デジタルリアリティシステム200は、クライアントデバイス300のユーザにデジタルリアリティシーン40へのアクセスを提供することを容易にするアプリケーションサーバモジュール34を含む。アプリケーションサーバモジュール34は、ユーザがクライアントデバイス300でクライアントアプリケーション320にログインする場合(例えば、図8Dの「VRセッションを起動する」)など、それぞれのクライアントデバイス300によるそのようなデータ要素の要求がある場合に、デジタルリアリティシーン40に関連付けられたそれぞれのクライアントデバイス300のデータ要素を送信する。例えば、アプリケーションサーバ34のログインモジュール36は、クライアントデバイス300のユーザによって提供された情報をユーザプロファイル16に記憶された情報を検証して、正しいユーザがデジタルリアリティシーン40へのアクセスを要求していることを確実にすることができる。したがって、ユーザの集団は、クライアントデバイス300を使用して、デジタルリアリティシステム200のアプリケーションサーバモジュール34にアクセスし、デジタルリアリティシステム200によってホストされるデジタルリアリティシーン40(例えば、図5Aのデジタルリアリティシーン40-1、図5Cのユーザインタフェース500-3のデジタルリアリティシーン40など)と対話する。
【0140】
いくつかの実施形態では、アプリケーションサーバモジュール34はまた、ユーザが医師であるという判定に従って、クライアントデバイス300のユーザがデジタルリアリティシーン40を構成することを可能にすることを容易にする。例えば、図9Dを簡単に参照すると、クライアントデバイスのディスプレイ308を介して示されるユーザインタフェース900-4は、ユーザが、第1の社会的課題26-1および第2の社会的課題26-2に関連付けられたいくつかの非プレーヤキャラクタ(NPC)を構成することを可能にする。
【0141】
各それぞれのデジタルリアリティシーン40は、ユーザの集団による使用のためのデジタルドメインを定める。具体的には、いくつかの実施形態では、それぞれのデジタルリアリティシーン40は、それぞれのデジタルリアリティシーン40を埋める複数のオブジェクト(例えば、図2BのデジタルリアリティシーンH 40-Hの第1のオブジェクト42-1、第2のオブジェクト42-2、…、オブジェクトJ 42-J)を含む。いくつかの実施形態では、複数のオブジェクト42は、ユーザを表すおよび/またはユーザによって制御される複数のプレーヤキャラクタオブジェクト42(例えば、図6Dの手602-1などのアバター)と、ユーザが直接制御することができないそれぞれのデジタルシーン内のNPCを表す複数のNPCオブジェクト42と、複数のシーンオブジェクト42(例えば、プレーヤキャラクタオブジェクト42またはNPCオブジェクト42ではないオブジェクト、例えば、デジタルリアリティシーン40内の水の塊、デジタルリアリティシーン40内の建物、および、家具など)とを含む。本明細書で使用される場合、デジタルリアリティシーンは、デジタルリアリティコンテンツ(例えば、アバター、デジタルリアリティオブジェクトなど)がディスプレイ(例えば、図3のディスプレイ308クライアントデバイス300-1)を介してユーザに示される任意の空間(例えば、デジタル空間および/または現実世界空間)を指す。
【0142】
例として、いくつかの実施形態では、デジタルリアリティシーン40-1は、石畳の通路である第1のオブジェクト42-1、郵便ポストである第2のオブジェクト42-2、木製標識である第3のオブジェクト42-3、および/または、他のオブジェクトを含む。
【0143】
他の非限定的な例として、図5Aは、第1のオブジェクト42-1、第2のオブジェクト42-2、第3のオブジェクト42-3、および/または、他のオブジェクトを含むデジタルリアリティシーン40-1を示す。いくつかの実施形態では、図5Aなどに示すデジタルリアリティシーンは、認知再構成トレーニングまたはセッション、および/または、他の教育または療法セッションに使用される。
【0144】
さらに他の非限定的な例として、図5Bは、第1のオブジェクト42-1、第2のオブジェクト42-2、第3のオブジェクト42-3、および/または他のオブジェクトを含むデジタルリアリティシーン40-2を示す。いくつかの実施形態では、図5Bなどに示すデジタルリアリティシーン40は、マインドフルネストレーニングまたはセッション、および/または、他の教育または療法セッションに使用される。
【0145】
さらに他の非限定的な例として、図5Cは、ユーザインタフェース500-3によって示されるデジタルリアリティシーン40-3を示す。いくつかの実施形態では、図5Cなどに示すデジタルリアリティシーンは、曝露療法に(例えば、インタラクティブデジタルチャートおよび対応するインタラクティブデジタルビンを示すために)、および/または、他の教育または療法セッションに使用される。例えば、いくつかの実施形態では、図5Cに示すデジタルリアリティシーンは、椅子である第1のオブジェクト42-1と、それぞれのインタラクティブデジタルチャート610である第2のオブジェクト42-2と、植物である第3のオブジェクト42-3と、ユーザの第1の位置および第2のオブジェクト42-2の第2の位置の間の軌跡である第4のオブジェクト42-4と、出入口(例えば、図5Aに示すデジタルリアリティシーン40-1または図5Bに示すデジタルリアリティシーン40-2などの他のデジタルリアリティシーンへのアクセスを容易にする出入口)である第5のオブジェクト42-5とを含む。
【0146】
さらなる非限定的な例として、図10Aおよび図10Bは、人間のキャラクタオブジェクトを含むデジタルリアリティシーンを示す。いくつかの実施形態では、図10A図10Bなどに示すデジタルリアリティシーンは、社会的課題トレーニングまたは療法セッションに使用される。
【0147】
しかし、本開示はこれに限定されない。例えば、いくつかの実施形態では、オブジェクト42は、ビデオまたはテキストなど、デジタルリアリティシーン40においてユーザによって消費可能なものである。集合的に、複数のオブジェクト42は、クライアントデバイス300のユーザが、デジタルリアリティシーン40(例えば、オンラインであり、デジタルリアリティシーン40内で対話し、それぞれのデジタルリアリティシーン40を形成する1以上のユーザ)と能動的に関与することを可能にする。
【0148】
各それぞれのオブジェクト42は、それぞれのオブジェクト42がデジタルリアリティシーン40内の他のオブジェクト42などのデジタルリアリティシーン40とどのように対話するかだけでなく、それぞれのオブジェクト42がデジタルリアリティシーン40内の他のユーザとどのように対話するかを表現する複数の属性を含む。いくつかの実施形態では、修正または変更できるオブジェクト42の属性は、オブジェクト42の質量、オブジェクト42の体積、オブジェクト42の摩擦係数、オブジェクト42の物質の状態、オブジェクト42の本体の剛性、オブジェクト42の位置、オブジェクト42の健康値(例えば、オブジェクト42のヒットポイント、オブジェクトのエネルギーポイントなど)、オブジェクト42のジョイントなどを含む。非限定的な例として、それぞれのオブジェクト42との衝突に対する応答を表現する第1の属性(例えば、オブジェクト42の硬度、オブジェクト42の粘着性など)を考慮する。
【0149】
いくつかの実施形態では、それぞれのオブジェクト42に関連付けられた属性は、デジタルリアリティシーン40の各ユーザについて同じである。例えば、それぞれのオブジェクト42が、それぞれのオブジェクト42をユーザとインタラクティブにする属性を有する場合、デジタルリアリティシーン40内の各ユーザは、それぞれのオブジェクト42とインタラクトできる。一方、それぞれのオブジェクト42が、ユーザプロファイル16に精神医学的または精神的状態を示す表示を有する被験者などの選択されたユーザグループに対して、それぞれのオブジェクト42をインタラクティブにする属性を有する場合、選択されたユーザグループのユーザのみが、それぞれのオブジェクト42とインタラクトできる。例えば、いくつかの実施形態では、デジタルリアリティシーン40の管理者ユーザは、管理者ユーザを除くすべてのユーザ、または、精神医学的または精神的状態を示すユーザなどの1以上の特定のユーザに対して、特定のオブジェクト42とのインタラクションを制限する。
【0150】
いくつかの実施形態では、デジタルリアリティシステム200は、1以上のモデル(例えば、分類器、回帰器など)を記憶するアプリケーションモデルライブラリ50を含む。いくつかの実施形態では、モデルライブラリは、2以上のモデル、3以上のモデル、4以上のモデル、10以上のモデル、50以上のモデル、または、100以上のモデルを記憶する。
【0151】
いくつかの実施形態では、1以上のモデルにおける各モデルは、1以上の論理演算(例えば、図15の論理関数)を含む。いくつかの実施形態では、図15のチャート1500を簡単に参照すると、1以上の論理演算は、何らかのブール演算に基づく。例えば、いくつかの実施形態では、第1の論理演算は、それぞれの閾値が満たされるとみなされるために第1の論理演算の両方の要素が満たされることを必要とする「AND」ブール演算を表現する。第2の論理演算は、それぞれの閾値が満たされるとみなされるために第2の論理演算のいずれか1つの要素が満たされることを必要とする「OR」ブール演算を表現する。さらに、第3の論理演算は、それぞれの閾値が満たされるとみなされるために第3の論理演算のいずれか1つの要素が満たされ、他の要素が満たされないことを必要とする「EXCLUSIVE OR(XOR)」ブール演算を表現する。第4の論理演算は、それぞれの閾値が満たされるとみなされるために第4の論理演算の要素の不存在が満たされることを必要とする単数「NOT」ブール演算を表現する。第5の論理演算は、それぞれの閾値が満たされるとみなされるために第5の論理演算の第1の要素の不存在および第2の要素の存在の両方が満たされることを必要とする複数「NOT」ブール演算を表現する。いくつかの実施形態では、それぞれのモデルの論理演算は、上述の論理演算における1以上の組合せを含む。例えば、いくつかの実施形態では、それぞれの論理演算は、それぞれの論理演算内の1以上のAND、OR、XOR、または、NOT演算を含む(例えば、AND演算およびNOT演算を含む演算など)。しかし、本開示はこれに限定されない。
【0152】
いくつかの実施形態では、モデルは人工知能エンジンとして実装される。例えば、いくつかの実施形態では、モデルは、1以上の勾配ブースティングモデル、1以上のランダムフォレストモデル、1以上のニューラルネットワーク(NN)、1以上の回帰モデル、1以上の単純ベイズモデル、1以上の機械学習アルゴリズム(MLA)、または、それらの組合せを含む。いくつかの実施形態では、MLAまたはNNは、データセットから識別された1以上の特徴を含むトレーニングデータセット(例えば、ユーザプロファイルストア14、経験ストア22、ゲートストア30、アプリケーションサーバモジュール34、または、それらの組合せを含む第1のトレーニングデータセット)からトレーニングされる。例として、いくつかの実施形態では、トレーニングデータセットは、第1のユーザプロファイル16-1に関連付けられたデータと、デジタルリアリティシーン40で経験24に直面したときのユーザ傾向に関連付けられたデータとを含む。MLAは、線形回帰、ロジスティック回帰、決定木、分類および回帰木、単純ベイズ、最近傍クラスタリングを使用する教師ありアルゴリズム(データセット内の特徴/分類にアノテーションを付けるアルゴリズムなど)、先験的、平均クラスタリング、主成分分析、ランダムフォレスト、適応ブースティングを使用した教師なしアルゴリズム(データセット内の特徴/分類にアノテーションが付けられていないアルゴリズムなど)、生成的アプローチ(ガウス分布の混合、多項分布の混合、隠れマルコフモデルなど)、低密度分離、グラフベースのアプローチ(例えば、最小カット、調和関数、多様体正則化など)、ヒューリスティックアプローチ、または、サポートベクターマシンを使用した半教師ありアルゴリズム(データセット内の不完全な数の特徴/分類にアノテーションが付けられているアルゴリズムなど)を含む。いくつかの実施形態では、それぞれのモデルの管理は、本開示のシステムおよび方法を利用するクライアントデバイス300のユーザに関連付けられた医師によって実行される。
【0153】
NNは、条件付きランダムフィールド、畳み込みニューラルネットワーク、アテンションベースのニューラルネットワーク、深層学習、長期短期記憶ネットワーク、または、他のニューラルモデルを含む。
【0154】
MLAおよびニューラルネットワークは、機械学習に対する別個のアプローチを識別するが、これらの用語は本明細書では交換可能に使用され得る。したがって、特に明記しない限り、MLAの言及は対応するNNを含んでもよく、または、NNの言及は対応するMLAを含んでもよい。いくつかの実施形態では、それぞれのモデルのトレーニングは、1以上の最適化されたデータセットを提供することと、(例えば、ユーザプロファイル16のレコードで)これらの特徴が発生する時にこれらの特徴をラベル付けすることと、新しい入力に基づいて(例えば、ユーザがデジタルリアリティシーン40のメタデータおよび/またはユーザに関連付けられたバイオメトリックデータを含むデジタルリアリティシーン40と対話している場合にキャプチャされたデータに基づいて)予測または分類するようにMLAをトレーニングすることとを含む。人工NNは、人工知能における困難な問題を解決する際にそれらの強みを示した効率的なコンピューティングモデルである。例えば、人工NNは、ユニバーサルな近似器であることも示されており、つまり、人工NNは、適切なパラメータが与えられたときに多種多様な関数を表すことができる。
【0155】
したがって、いくつかの実施形態では、第1のモデルはニューラルネットワーク分類モデルであり、第2のモデルは単純ベイズ分類モデルである。さらに、いくつかの実施形態では、モデルは、決定木アルゴリズム、ニューラルネットワークアルゴリズム、サポートベクターマシン(SVM)アルゴリズムなどを含む。さらに、いくつかの実施形態では、本明細書に記載の(例えば、図4の方法400、図413A図4F13Mの方法1300など)で使用されるモデルは、ロジスティック回帰アルゴリズム、ニューラルネットワークアルゴリズム、畳み込みニューラルネットワークアルゴリズム、サポートベクターマシン(SVM)アルゴリズム、単純ベイズアルゴリズム、最近傍アルゴリズム、ブースティング木アルゴリズム、ランダムフォレストアルゴリズム、決定木アルゴリズム、クラスタリングアルゴリズム、または、それらの組合せである。
【0156】
当業者は、本開示のシステムおよび方法に適用可能な他のモデルを容易に理解するであろう。いくつかの実施形態では、本開示のシステムおよび方法は、2つ以上のモデルを利用して、精度を高めた評価を提供する(例えば、1以上の入力が与えられた評価に到達する)。例えば、いくつかの実施形態では、それぞれのモデルは、それぞれのデータセットが提供されると、対応する評価に到達する。したがって、各それぞれのモデルは独立して到達することができ、結果が得られた後、各それぞれのモデルの結果は、モデルの比較または統合によってまとめて検証される。このことから、モデルによって累積結果が提供される。しかし、本開示はこれに限定されない。
【0157】
いくつかの実施形態では、それぞれのモデルが、対応するアクティビティ(例えば、図4の方法400内のステップ、図13A図13Mの方法1300内のステップなど)を実行する。非限定的な例として、いくつかの実施形態では、それぞれのモデルによって実行されるタスクは、精神障害を診断すること、デジタルリアリティシーン40に関連付けられた経験24の形で対応する課題付与の表明を生成すること、被験者から得られたアセスメントの複数のカテゴリにおける各カテゴリを識別すること(例えば、図13Fのブロック1368)、被験者から得られたアセスメントの検証を実行すること、被験者から得られたアセスメントの医師による他の検証を実行すること、それぞれのゲート基準を生成する(例えば、図2Bのゲートストア30に記憶されたゲート基準Gを生成する)こと、列挙される複数のノードにおける各ノードの階層ランキングを生成すること、インタラクティブデジタルチャート上の第1のロケーションに第1のノードを配置することを承認すること(例えば、図13Hのブロック1392)、第1のノードの選択が、第1のノードを配置する前に第1のノードに関連付けられた少なくとも1つのそれぞれのゲート基準における各ゲート基準を満たすか否かを判定すること(例えば、図13Hのブロック1396)、エッジによってグラフの各ノードを接続すること、それぞれのノードを有効化すること(例えば、図13Iのブロック1406、図13Iのブロック1410など)、感情分析基準を生成すること、感情分析基準が満たされるかどうかを判定すること、または、それらの組合せを含む。例えば、いくつかの実施形態では、第1のモデルは、経験24に関連付けられ、経験24に関連付けられた第1のノードを過ぎて進むためにユーザが満たさなければならない複数のゲート基準32を生成する。しかし、本開示はこれに限定されない。例として、いくつかの実施形態では、第2のモデルは、ユーザに対するそれぞれの課題26を生成する、および/または、それぞれの課題26がユーザによって完了したとみなされるかどうかを判定する。いくつかの実施形態では、本開示の各それぞれのモデルは、10以上のパラメータ、100以上のパラメータ、1,000以上のパラメータ、10,000以上のパラメータ、または、100,000以上のパラメータを利用する。いくつかの実施形態では、本開示の各それぞれのモデルは、精神的に実行することができない。
【0158】
上記の識別されたモジュールおよびアプリケーションの各々は、上述の1以上の機能および本開示に記載の方法(例えば、本明細書に記載のコンピュータ実装方法および他の情報処理方法、図4の方法400、図13A図13Mの方法1300など)を実行するための実行可能命令のセットに対応する。これらのモジュール(例えば、命令のセット)は、別個のソフトウェアプログラム、手順またはモジュールとして実装される必要はなく、これらのモジュールの様々なサブセットは、選択的に、本開示の様々な実施形態において組み合わされるか、再配置される。いくつかの実施形態では、メモリ212は、上記で識別されたモジュールおよびデータ構造のサブセットを選択的に記憶する。さらに、いくつかの実施形態では、メモリ212は、上述していない追加のモジュールおよびデータ構造を記憶する。
【0159】
図2Aおよび図2Bのデジタルリアリティシステム200は、デジタルリアリティシステム200の一例にすぎず、デジタルリアリティシステム200は、選択的に示されているよりも多いまたは少ないコンポーネントを有する、選択的に2つ以上のコンポーネントを組み合わせる、または、選択的にコンポーネントの異なる構成またはアレンジメントを有することを理解されたい。図2Aおよび図2Bに示す種々のコンポーネントは、1以上の信号処理および/または特定用途向け集積回路を含むハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、または、それらの組合せで実装される。
【0160】
図3を参照すると、例示的なクライアントデバイス300が提供されている(例えば、第1のクライアントデバイス300-1)。クライアントデバイス300は、1以上の処理ユニット(CPU)302と、1以上のネットワークまたは他の通信インタフェース304と、1以上のコントローラによって選択的にアクセスされるメモリ312(例えば、ランダムアクセスメモリおよび/または不揮発性メモリ)と、前述のコンポーネントを相互接続する1以上の通信バス314とを含む。
【0161】
いくつかの実施形態では、クライアントデバイス300は、携帯電話、タブレット、ラップトップコンピュータ、ウェアラブルデバイス(例えば、スマートウォッチ)などのモバイルデバイスを含む。そのような実施形態では、クライアントデバイス300を介してアクセス可能なそれぞれのデジタルリアリティシーン40は、拡張現実シーンを含む。いくつかの実施形態では、クライアントデバイス300を介してアクセス可能なそれぞれのデジタルリアリティシーンは、複合現実シーンを含む。しかし、本開示はこれに限定されない。例えば、いくつかの実施形態では、クライアントデバイス300は、1以上のウェアラブルデバイス(例えば、ウェアラブルディスプレイ)を受け入れるデスクトップコンピュータまたは他の同様のデバイスである。いくつかの実施形態では、クライアントデバイス300は、本開示のシステムおよび方法のデジタルリアリティシーン40を提供することに専用のスタンドアローンデバイスである。さらに、いくつかの実施形態では、各クライアントデバイス300は、それぞれの被験者がそれぞれの被験者に関連する情報(例えば、被験者の好み、被験者のフィードバックなど)を提供することを可能にする。
【0162】
また、クライアントデバイス300は、ユーザインタフェース306を含む。ユーザインタフェース306は、典型的には、デジタルリアリティシーン40などのメディアを示し、クライアントデバイス300を操作する被験者から命令を受信するためのディスプレイデバイス308を含む。いくつかの実施形態では、ディスプレイデバイス308は、選択的に、スマート(例えば、スマートフォン)デバイスなどのクライアントデバイス300内に統合される(例えば、CPU302およびメモリ312と同じシャーシに収容される)。いくつかの実施形態では、クライアントデバイス300は、被験者がクライアントデバイス300と対話することを可能にする1以上の入力デバイス310を含む。いくつかの実施形態では、入力デバイス310は、キーボード、マウス、および/または、他の入力機構を含む。代替的または追加的に、いくつかの実施形態では、ディスプレイデバイス308はタッチ感知面を含み、例えば、ディスプレイ308はタッチ感知ディスプレイであるか、または、クライアントデバイス300はタッチパッドを含む。
【0163】
いくつかの実施形態では、クライアントデバイス300は、クライアントデバイス300と1以上の周辺デバイスとインタフェースするための入出力(I/O)サブシステム330を含む。例えば、いくつかの実施形態では、オーディオは、クライアントデバイス300および/またはリモートデバイス(例えば、デジタルリアリティシステム200)からオーディオ情報を受信し、このオーディオ情報に基づいてオーディオデータを示す外部デバイス(例えば、スピーカ、ヘッドホンなど)を介して示される。いくつかの実施形態では、入出力(I/O)サブシステム330はまた、スピーカ、イヤホンまたはヘッドホンと接続するためのスピーカまたはオーディオ出力などのオーディオ出力デバイスを含むか、または、それらとインタフェースで接続する。いくつかの実施形態では、入出力(I/O)サブシステム330は(例えば、入力デバイス310を補助または置換するための)音声認識機能も含む。
【0164】
いくつかの実施形態では、クライアントデバイス300はまた、1以上のセンサ(例えば、加速度計、磁力計、近接センサ、ジャイロスコープなど)、画像取込デバイス(例えば、カメラデバイス、または、画像キャプチャモジュール、および、関連コンポーネント)、位置特定モジュール(例えば、全地球測位システム(GPS)受信機、または、他のナビゲーション、または、ジオロケーションシステムモジュール/デバイス、および、関連コンポーネント)、または、それらの組合せなどを含む。いくつかの実施形態では、1以上のセンサは、少なくとも1つの生理学的信号を生成するために、被験者の身体に配置される第1のセンサなどの1以上のバイオメトリックセンサを含む。しかし、本開示はこれに限定されない。
【0165】
上述したように、クライアントデバイス300は、ユーザインタフェース306を含む。ユーザインタフェース306は、典型的には、選択的にクライアントデバイス300内に統合された(例えば、スマートフォンまたはオールインワンのデスクトップコンピュータクライアントデバイス300などと共に、CPUおよびメモリと同じシャーシに収容される)ディスプレイデバイス308を含む。いくつかの実施形態では、クライアントデバイス300は、キーボード、マウス、および/または、他の入力ボタン(例えば、1以上のスライダ、1以上のジョイスティック、1以上のラジオボタンなど)などの複数の入力デバイス310を含む。代替的または追加的に、いくつかの実施形態では、ディスプレイデバイス308はタッチ感知面を含み、例えば、ディスプレイ308はタッチ感知ディスプレイ308であるか、または、それぞれのクライアントデバイス300がタッチパッドを含む。さらに、いくつかの実施形態では、クライアントデバイス300は、仮想現実シーン40(例えば、図10Aのユーザインタフェース1000-1を介して示されるデジタルリアリティシーン40)の表示を容易にする仮想現実ヘッドセット、拡張現実シーン40(例えば、図10Bのユーザインタフェース1000-2を介して示されるデジタルリアリティシーン40)の表示を容易にする拡張現実ヘッドセット、または、複合現実シーン40の表示を容易にする複合現実ヘッドセットなどのヘッドアップディスプレイ(HUD)デバイスを含み、例えば、ディスプレイ308がユーザにヘッドマウントされる。そのような実施形態では、クライアントデバイス300は、触覚フィードバックデバイスなどの入力デバイス310を含む。したがって、HUDクライアントデバイス300は、同期された触覚および音声フィードバックを有する仮想現実クライアントデバイス300、同期された触覚および音声フィードバックを有する拡張現実クライアントデバイス300、同期された触覚および音声フィードバックを有する複合現実クライアントデバイス300、または、それらの組合せの機能を提供する。
【0166】
さらに、いくつかの実施形態では、クライアントデバイス300は、デジタルリアリティシーン40を示すためのデジタルリアリティキットを含むか、または、そのコンポーネント部分である。デジタルリアリティキットに関する追加の詳細および情報は、2019年10月18日に出願された「Virtual Reality Kit」と題する米国特許出願公開2020/0121050 A1に見出すことができる。この文献は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【0167】
いくつかの実施形態では、クライアントデバイス300は、Pico Neo 3 pro(カリフォルニア州サンフランシスコ、Pico Interactive Inc.)、Oculus Quest 2(カリフォルニア州アーバインのOculus VR)、Snapchat Spectacles 3(カリフォルニア州サンタモニカ、Snap Inc.)、Google Cardboard(カリフォルニア州マウンテンビュー、Google LLC)、HTC VIVE Pro 2(台湾桃園市、HTC Corporation)などの1以上の容易に入手可能な(例えば、既製品の)コンポーネントを含む。当業者は、本開示がこれに限定されないことを理解するであろう。
【0168】
いくつかの実施形態では、クライアントデバイス300は、ディスプレイ308を介してユーザにメディアを示す。ディスプレイ308によって示されるメディアの例は、1以上の画像、ビデオ、オーディオ(例えば、オーディオサンプルの波形)、または、それらの組合せを含む。典型的な実施形態では、1以上の画像、ビデオ、オーディオ、または、それらの組合せは、デジタルリアリティシーン40を介してディスプレイによって示される。いくつかの実施形態では、オーディオは、クライアントデバイス300、デジタルリアリティシステム200、または、その両方からオーディオ情報を受信し、このオーディオ情報に基づいてオーディオデータを示す外部デバイス(例えば、スピーカ、ヘッドホンなど)を介して示される。いくつかの実施形態では、ユーザインタフェース306はまた、スピーカ、または、スピーカ、イヤホンまたはヘッドホンと接続するためのオーディオ出力などのオーディオ出力デバイスを含む。いくつかの実施形態では、ユーザインタフェース306はまた、オーディオ入力デバイス(例えば、マイクロフォン)と、選択的な(例えば、キーボードを補助または置換するための)音声認識機能とを含む。選択的に、クライアントデバイス300は、オーディオ(例えば、ユーザからの音声)をキャプチャするためのオーディオ入力デバイス310(例えば、マイクロフォン)を含む。いくつかの実施形態では、オーディオ入力デバイス310は、シングル無指向性マイクロフォンである。
【0169】
いくつかの実施形態では、クライアントデバイス300はまた、1以上のセンサ(例えば、加速度計、磁力計、近接センサ、ジャイロスコープ)、画像取込デバイス(例えば、カメラデバイスまたはモジュールおよび関連コンポーネント)、および/または、位置特定モジュール(例えば、全地球測位システム(GPS)受信機または他のナビゲーションまたはジオロケーションデバイスおよび関連コンポーネント)における1以上を含む。いくつかの実施形態では、センサは、クライアントデバイス300に関する空間および動き情報(モーションインフォメーション)を検出する1以上のハードウェアデバイスを含む。空間および動き情報は、クライアントデバイス300の位置、クライアントデバイス300の向き、クライアントデバイス300の速度、クライアントデバイス300の回転、クライアントデバイス300の加速度、または、それらの組合せに関する情報を含むことができる。例えば、いくつかの実施形態では、センサは、ユーザがクライアントデバイス300を利用している(例えば、着用している)間にユーザの頭部の回転を検出する1以上の慣性測定ユニット(IMU)を含む。この回転情報は(例えば、図3のクライアントアプリケーション320および/または図2Bのデジタルリアリティセッションエンジン38によって)使用され、クライアントデバイス300のディスプレイ308に表示される画像を調整できる。いくつかの実施形態では、各IMUは、空間および動き情報を収集する1以上のジャイロスコープ、1以上の加速度計、および/または、1以上の磁力計を含む。いくつかの実施形態では、センサは、クライアントデバイス300に配置される1以上のカメラを含む。
【0170】
メモリ312は、DRAM、SRAM、DDR RAM、または、他のランダムアクセスソリッドステートメモリデバイスなどの高速ランダムアクセスメモリを含み、選択的に、1以上の磁気ディスク記憶デバイス、光ディスク記憶デバイス、フラッシュメモリデバイス、または、他の不揮発性ソリッドステート記憶デバイスなどの不揮発性メモリを含む。メモリ312は、選択的に、CPU302から遠隔に配置される1以上の記憶デバイスを含むことができる。メモリ312またはメモリ312内の不揮発性メモリデバイスは、非一時的コンピュータ可読記憶媒体を含む。CPU302およびI/Oサブシステム330などのクライアントデバイス300の他の構成要素によるメモリ312へのアクセスは、選択的に、コントローラによって制御される。いくつかの実施形態では、メモリ312は、CPU302に対して遠隔に配置される大容量ストレージを含むことができる。言い換えれば、メモリ312に記憶された幾つかのデータは、実際には、クライアントデバイス300の外部にあるが、通信インタフェース304を使用してインターネット、イントラネット、または、他の形態のネットワーク106または電子ケーブルを介して、クライアントデバイス300によって電子的にアクセスできるデバイスでホストされてもよい。
【0171】
いくつかの実施形態では、クライアントデバイス300のメモリ312は、以下のものを記憶する。
・様々な基本システムサービスを処理するための手順を含むオペレーティングシステム316。
・分散システム100内のクライアントデバイス300を識別するクライアントデバイス300に関連付けられた電子アドレス318。
・クライアントデバイス300のディスプレイ308に表示されるグラフィカルユーザインタフェースを介して表示するコンテンツを生成するためのクライアントアプリケーション320。
・クライアントアプリケーション320がクライアントデバイス300と連携して動作することを可能にするエンジン322。
【0172】
電子アドレス318は、クライアントデバイス300に関連付けられ、クライアントデバイス300を分散システム100の他のデバイスおよびコンポーネントから少なくとも一意的に識別するために利用される。いくつかの実施形態では、クライアントデバイス300に関連付けられた電子アドレス318は、クライアントデバイス300(例えば、デジタルリアリティシステム200からアセスメントを受信し、アセスメントに基づいて1以上の応答を通信すること)によって提供されるアセスメントのソースを判定するために使用される。
【0173】
いくつかの実施形態では、各クライアントアプリケーション320は、プロセッサによって実行される場合、仮想現実シーン40、拡張現実シーン40、複合現実シーン40など、ユーザに示すコンテンツを生成する命令のグループである。いくつかの実施形態では、クライアントアプリケーション320は、クライアントデバイスの入力310などのクライアントデバイス300の移動を通じてユーザから受信した入力に応答してコンテンツを生成する。ここで、クライアントアプリケーション320は、ゲームアプリケーション、会議アプリケーション、ビデオ再生アプリケーション、または、それらの組合せを含む。例えば、いくつかの実施形態では、クライアントアプリケーション320は、図5Cに示すデジタルリアリティシーン40-3などの第1のデジタルリアリティシーンの1以上のセッションの提供を容易にする。第1のデジタルリアリティシーンは、それぞれのインタラクティブデジタルチャートおよび対応するインタラクティブデジタルビン(例えば、図6A図6Iに示すインタラクティブデジタルチャート610およびインタラクティブデジタルビン625、または、図7A図7Mに示すインタラクティブデジタルチャート710およびビン725)を含むか、または、ユーザがそれらを利用することを可能にする。それぞれのインタラクティブデジタルチャートおよび対応するインタラクティブデジタルビンは、ユーザが第1のデジタルリアリティシーンに参加することを可能にする。図8A図8Cを簡単に参照すると、いくつかの実施形態では、クライアントアプリケーション320は、複数の提案される経験24の識別を含む被験者からのアセスメントを取得するために利用される。図9Cおよび図9Dを参照すると、いくつかの実施形態では、クライアントアプリケーション320は、提案される経験24に結合されたノードに関連付けられた1以上のゲート基準32を構成し、選択的に、所定のセッション中にデジタルリアリティシーン40に参加できるプレーヤキャラクタの数および/またはノンプレーヤキャラクタの数など、デジタルリアリティシーン40内の提案される経験を構成するために利用される。
【0174】
いくつかの実施形態では、エンジン322は、クライアントアプリケーション320がクライアントデバイス300と連携して動作することを可能にするソフトウェアモジュールである。いくつかの実施形態では、エンジン322は、クライアントデバイス300上のセンサから情報を受信し、その情報をクライアントアプリケーション320に提供する。受信した情報に基づいて、エンジン322は、ディスプレイ308または1以上のオーディオデバイスを介してユーザに示すためにクライアントデバイス300に提供するメディアコンテンツ、および/または、触覚フィードバックのタイプを決定する。例えば、エンジン322が、ユーザが左を見たことを示す情報をクライアントデバイス300のセンサから受信した場合、エンジン322は、デジタルリアリティシーン40におけるユーザの動きを反映するディスプレイ308のためのコンテンツを生成する。他の例として、ユーザが(例えば、デジタルリアリティシーン40において)壁を叩くと、エンジン322は、クライアントデバイス300の触覚フィードバック機構のための制御信号を生成して、振動を生成し、選択的に、ユーザの行動に対応する音声を生成する(例えば、人の握りこぶしが木製の壁に当たる音、または、人の握りこぶしがプレキシガラスの壁に当たる音は、木製の壁に対して生成される音とは異なる)。さらに他の非限定的な例として、いくつかの実施形態では、エンジン322は、クライアントデバイス300と電子通信する1以上のセンサから情報を受信し、1以上のセンサは、一定期間にわたってキャプチャされたユーザの瞬間心拍数など、クライアントデバイス300のユーザからのバイオメトリックデータを取得する。そのような実施形態では、エンジン322は、ユーザの瞬間心拍数の低下を反映するために、デジタルリアリティシーン40内の第1のオブジェクト42-1の色をオレンジの第1の色からバイオレットの第2の色に変更するなど、ユーザからのバイオメトリックデータに応答するディスプレイ308用のコンテンツを生成する。しかし、本開示はこれに限定されない。
【0175】
同様に、いくつかの実施形態では、エンジン322は、クライアントデバイス300のセンサから情報を受信し、センサからの情報をクライアントアプリケーション320に提供する。したがって、いくつかの実施形態では、アプリケーション320は、アプリケーション320のデジタルリアリティシーン内のアクションを実行するために情報を使用する。このようにして、エンジン322が、ユーザが手を上げたという情報をセンサから受信した場合、デジタルリアリティシーン40のシミュレートされた手は、対応する高さまで持ち上がる。例えば、図6Cおよび図6Dを簡単に参照すると、クライアントデバイス300のユーザが(例えば、ノード630などの仮想現実シーン40内のオブジェクト42-1に対して)開位置から手を閉じたことを表現する情報が、受信される。したがって、ユーザの手に関連付けられたシミュレートされた手602-1は、図6Cに示す開位置から図6Dに示す閉位置まで閉じられる。しかし、本開示はこれに限定されない。
【0176】
いくつかの実施形態では、エンジン322は、触覚フィードバック機構のための制御信号を生成し、これにより、触覚フィードバック機構は、1以上の触覚的な質問(haptic ques)を生成する。上述したように、エンジン322によって受信された情報はまた、クライアントデバイス300からの情報を含むことができる。例えば、いくつかの実施形態では、クライアントデバイス300に配置される1以上のカメラ(例えば、図3の入力310、I/Oサブシステム330)は、クライアントデバイス300の動きをキャプチャし、クライアントアプリケーション320は、この追加情報を使用して、クライアントアプリケーション320のデジタルリアリティシーン40内でアクションを実行できる。
【0177】
いくつかの実施形態では、エンジン322は、アクションが実行されたというフィードバックをユーザに提供する。いくつかの実施形態では、提供されるフィードバックは、クライアントデバイス300のディスプレイ308を介して視覚的に提供される、クライアントデバイス300の1以上のオーディオデバイス(例えば、I/Oサブシステム330)を介して聴覚的に提供される、および/または、クライアントデバイス300の触覚フィードバック機構の1以上を介して触覚的に提供される。
【0178】
エンジン(例えば、図2Bのデジタルリアリティセッションエンジン38、図3のエンジン322)の利用に関するさらなる詳細および情報は、2018年3月5日に出願された「Dynamic Multi-Sensory Simulation System for Effecting Behavior Change」と題する米国特許出願公開2018/0254097 A1、2019年7月16日に出願された「Digital Content Processing and Generation for a Virtual Environment」と題する米国特許出願公開2020/0022632 A1、2019年7月16日に出願された「Dynamic Digital Content Delivery in a Virtual Environment」と題する米国特許出願公開2020/0023157 A1に見出すことができる。これらの文献の各々は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【0179】
上記の識別されたモジュールおよびアプリケーションの各々は、上述の1以上の機能および本開示に記載の方法(例えば、本明細書に記載のコンピュータ実装方法および他の情報処理方法、図4の方法400など)を実行するための実行可能命令のセットに対応する。これらのモジュール(例えば、命令のセット)は、別個のソフトウェアプログラム、手順またはモジュールとして実装される必要はなく、これらのモジュールの様々なサブセットは、選択的に、本開示の様々な実施形態において組み合わせられるか、再配置される。いくつかの実施形態では、メモリ312は、上記で識別されたモジュールおよびデータ構造のサブセットを選択的に記憶する。さらに、いくつかの実施形態では、メモリ312は、上述していない追加のモジュールおよびデータ構造を記憶する。
【0180】
図3のクライアントデバイス300は、クライアントデバイス300の一例にすぎず、クライアントデバイス300は、選択的に図示よりも多いまたは少ないコンポーネントを有し、選択的に2以上のコンポーネントを組み合わせ、または、選択的にコンポーネントの異なる構成またはアレンジメントを有することを理解されたい。図3に示す様々なコンポーネントは、1以上の信号処理および/または特定用途向け集積回路を含むハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、または、それらの組合せで実装される。
【0181】
ここで、本開示の様々な実施形態に従って分散システム100の一般的なトポロジを説明したので、図4によるいくつかのプロセスに関する詳細を説明する。図4は、本開示の実施形態による、被験者によって示される精神医学的または精神的状態を管理する被験者の能力を改善するための療法(例えば、図2Aの第1のユーザプロファイル16-1の第1の療法20-1)を作成するための方法(例えば、方法400)のフローチャートを示す。具体的には、本開示のいくつかの実施形態による、それぞれのインタラクティブデジタルチャート(例えば、図6Eのそれぞれのインタラクティブデジタルチャート610)を通じて被験者によって示される精神医学的または精神的状態を管理する被験者の能力を改善するための療法20を作成するための例示的な方法400が提供される。フローチャートでは、方法の好ましい部分が実線のボックスに示されているが、方法の選択的な変形態様、または、方法で使用される選択的な機器が、破線のボックスに示されている。このように、図4は、被験者によって示される精神医学的または精神的状態を管理する被験者の能力を改善するための療法を作成するための方法を示す。
【0182】
デジタルリアリティシステム200のメモリ212、クライアントデバイス300のメモリ312、または、その両方の様々なモジュールは、特に明記しない限り、図4および図13に記載された方法の特定のプロセスを実行する。さらに、図4および図13のプロセスは、単一のモジュールまたはモジュールの任意の組合せでエンコードされ得ることが理解されよう。
【0183】
ブロック402。図4のブロック402を参照すると、被験者によって示される精神医学的または精神的状態を管理する被験者の能力を改善するための療法20を作成するための方法400が提供される。方法400は、被験者に関連付けられたコンピュータシステム(例えば、図1の分散システム100、図2Aおよび図2Bのデジタルリアリティシステム200、図3のクライアントデバイス300-1、図8Dのクライアントデバイス300-1、図11のクライアントデバイス1100など)で実行される。コンピュータシステム100は、1以上のプロセッサ(例えば、図2AのCPU202、図3のCPU302)と、ディスプレイ(例えば、図3のディスプレイ308)と、1以上のプロセッサ302に結合されたメモリ(例えば、図2Aおよび図2Bのメモリ212、図3のメモリ312)とを含む。メモリ312は、1以上のプロセッサ302によって実行されるように構成された1以上のプログラム(例えば、図2Aのアセスメントモジュール12、図2Bの経験ストア22、図2Bのゲートストア30、図2Bのアプリケーションサーバモジュール34、図3のクライアントアプリケーション320、図3のエンジン322など)を含む。言い換えれば、方法400は、方法によって対処される計算の複雑さがコンピュータシステムの使用を必要とするため、精神的に実行することができない。
【0184】
いくつかの実施形態では、ディスプレイ308は、スマートウォッチ、ヘッドマウントディスプレイ、または、スマートガーメントクライアントデバイス(例えば、図11のディスプレイ1100)などのウェアラブルディスプレイである。ウェアラブルディスプレイ308のそのような非限定的な一例は、ニアアイディスプレイ、または、ヘッドマウントディスプレイを含む。他の実施形態では、ディスプレイ308は、図8Aのクライアントデバイス300-1などのスマートモバイルデバイスディスプレイ(例えば、スマートフォン)である。いくつかの実施形態では、ディスプレイ308は、ホストコンピュータシステム300、スタンドアロンHMD、モバイルデバイスまたはコンピューティングシステム、または、人工現実コンテンツを1人または複数の視聴者に提供できる任意の他のハードウェアプラットフォームに接続されたヘッドマウントディスプレイ(HMD)である。図11は、本明細書に開示されるディスプレイ308の例のいくつかを実装するための眼鏡の形態のニアアイディスプレイ1100の例の斜視図である。いくつかの実施形態では、ニアアイディスプレイ1100は、仮想現実ディスプレイ、拡張現実ディスプレイ、および/または、複合現実ディスプレイとして動作するように構成される。いくつかの実施形態では、ニアアイディスプレイ1100は、フレーム1105とディスプレイ1110とを含む。いくつかの実施形態では、ディスプレイ1110は、コンテンツをユーザに示すように構成される。いくつかの実施形態では、ディスプレイ1100は、ディスプレイ電子機器、および/または、ディスプレイ光学系を含む。例えば、いくつかの実施形態では、ディスプレイ1100は、LCDディスプレイパネル、LEDディスプレイパネル、または、光学ディスプレイパネル(例えば、導波路ディスプレイアセンブリ)を含む。いくつかの実施形態では、ニアアイディスプレイ1100は、フレーム1105上またはフレーム内に様々なセンサ1150a、1150b、1150c、1150d、および、1150eをさらに含む。いくつかの実施形態では、様々なセンサ1150a~1150eは、1以上の深度センサ、モーションセンサ、位置センサ、慣性センサ、または、周囲光センサを含む。いくつかの実施形態では、様々なセンサ1150a~1150eは、異なる方向の異なる視野を表す画像データを生成するように構成された1以上の画像センサを含む。いくつかの実施形態では、様々なセンサ1150a~1150eは、ニアアイディスプレイ1100の表示内容を制御または影響を与えるための入力デバイス、および/または、ニアアイディスプレイ1100のユーザにインタラクティブVR/AR/MR経験を提供するための入力デバイスとして使用される。いくつかの実施形態では、様々なセンサ1150a~1150eはまた立体撮像に使用される。
【0185】
いくつかの実施形態では、ニアアイディスプレイ1100は、物理的環境に光を投射するための1以上の照明器1130をさらに含む。いくつかの実施形態では、投影された光は、異なる周波数帯域(例えば、可視光、赤外光、紫外光など)に関連付けられ、そのような実施形態では、様々な目的に役立つ。例えば、いくつかの実施形態では、照明器1130は、暗い環境で(または赤外光、紫外光などの強度が低い環境で)光を投影して、暗い環境内の異なるオブジェクトの画像を取り込む際にセンサ1150a~1150eを支援する。いくつかの実施形態では、照明器1130は、環境内のオブジェクト上に特定の光パターンを投影するために使用される。いくつかの実施形態では、照明器1130はロケータとして使用される。
【0186】
いくつかの実施形態では、ニアアイディスプレイ1100は、高解像度カメラ1140を含む。いくつかの実施形態では、カメラ1140は、視野内の物理的環境の画像を取り込む。いくつかの実施形態では、キャプチャ画像は、例えば、仮想現実エンジン(例えば、図3のエンジン322)によって処理されて、キャプチャ画像に1以上の仮想オブジェクト42を追加するか、または、キャプチャ画像の物理オブジェクトを変更する。いくつかの実施形態では、処理された画像は、本開示によって提供されるARまたはMRアプリケーション(例えば、図3のクライアントアプリケーション320)のためのディスプレイ1100によってユーザに表示される。
【0187】
図12は、ニアアイディスプレイ1100のための光学系1200の一例を示す簡略図である。いくつかの実施形態では、光学系1200は、画像ソース1210とプロジェクタ光学系1220とを含む。図12に示す例では、画像ソース1210はプロジェクタ光学系1220の前にある。様々な実施形態では、画像ソース1210は、ユーザの眼1290の視野の外側に配置される。例えば、いくつかの実施形態では、ユーザの眼1290の視野外にある画像ソースからの光を偏向させて、画像ソースを図12に示す画像ソース1210の位置にあるように見せるために、1以上の反射器または方向性結合器が使用される。いくつかの実施形態では、画像ソース1210上のエリア(例えば、画素または発光素子)からの光は視準(コリメート)され、プロジェクタ光学系1220によって射出瞳1230に向けられる。したがって、いくつかの実施形態では、画像ソース1210の異なる空間位置にあるオブジェクトは、異なる視野角(FOV)でユーザの眼1290から遠く離れたオブジェクトであるように見える。いくつかの実施形態では、異なる視野角からのコリメート光は、その後、ユーザの眼1290のレンズによって、ユーザの眼1290の網膜1292の異なる位置に集束される。例えば、いくつかの実施形態では、光の少なくともいくつかの部分は、網膜1292の中心窩1294に集束される。いくつかの実施形態では、画像ソース1210のエリアから、同じ方向からユーザの眼1290に入射するコリメートされた光線は、網膜1292の同じ位置に集束される。したがって、そのような実施形態では、画像ソース1210の単一の画像が網膜1292に形成される。
【0188】
いくつかの実施形態では、デジタルリアリティシステム200を使用するユーザ経験は、視野(FOV)、画質(例えば、角度分解能)、アイボックスのサイズ(眼および頭の動きに対応するため)、および、アイボックス内の光の明るさ(またはコントラスト)を含む光学系のいくつかの特性に依存する。視野は、ユーザが見る画像の角度範囲を表し、通常、片眼(単眼HMDの場合)または両眼(両眼または両眼HMDのいずれかの場合)で観察される角度で測定される。大きなFOV(例えば、約60度より大きい)が、単に画像を見るのではなく、画像の「中にいる」という感覚を提供するので、完全に没入した視覚環境を作成するために、いくつかの実施形態では、大きなFOVが望ましい。より小さい視野はまた、いくつかの重要な視覚情報を排除し得る。例えば、小さなFOVを有するヘッドマウントディスプレイシステムは、ジェスチャインタフェースを使用できるが、ユーザは、小さなFOVでは自分の手を見て、自分が正しいモーションを使用していることを確実にすることができない。一方、より広い視野は、より大きなディスプレイまたは光学系を必要とする可能性があり、HMDのサイズ、重量、コスト、および、使い心地に影響を及ぼす可能性がある。
【0189】
いくつかの実施形態では、解像度は、ユーザに見える表示された画素または画像要素の角度サイズ、または、画素および/または他の画素によって撮像されるオブジェクトを見て正しく解釈するユーザの能力を指す。HMDの解像度は、所定のFOV値の画像ソースの画素数として指定でき、角度解像度は、一方向のFOVを画像ソースの同じ方向における画素数で除算することによって決定できる。例えば、画像ソースの水平方向の40度および1080画素の水平FOVの場合、対応する角度解像度は、スネレン(Snellen)の20/20人間視力に関連付けられた1円弧分の解像度と比較して、約2.2円弧分の解像度であり得る。
【0190】
したがって、ディスプレイの使用を必要とすることによって、方法400は、方法によって対処される計算の複雑さがコンピュータシステムの使用を必要とするため、精神的に実行することができない。さらに、ディスプレイを使用して被験者にメディアを示すことにより、本方法は、ディスプレイが被験者に示される刺激を制御することを可能にするので、インビボ治療方法と比較して、被験者が示す精神医学的または精神的状態を管理する被験者の能力を改善する。
【0191】
いくつかの実施形態では、被験者によって示される精神医学的または精神的状態は、臨床的に診断された精神障害であり、被験者に関連付けられた医師が、精神医学的または精神的状態の診断を検証している。いくつかの実施形態では、精神医学的または精神的状態は、準臨床的に診断された精神障害であり、これは、準臨床的に診断された精神障害を定量化することができないか、または、定量化するのに過度に負担がかかるという点で、臨床的に診断された精神障害とは異なる。亜臨床的に診断された精神障害および臨床的に診断された精神障害に関するさらなる詳細および情報は、Thomas et al.、2006年、「Comprehensive Handbook of Personality and Psychopathology,Personality and Everyday Functioning」、John Wiley&Sons,1,print;Andrasik et al.、2005年、「Comprehensive Handbook of Personality and Psychopathology,Adult Psychopathology」、John Wiley and Sons,2,printに見出すことができる。これらの文献の各々は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。他の実施形態では、精神医学的精神状態は、ユーザの一般的なウェルビーイングを改善したいという要望など、医師によって診断されていない(例えば、クライアントデバイス300のユーザによって自己診断される)。被験者によって示される精神医学的または精神的状態の非限定的な例としては、分離不安障害、場面緘黙症、特定恐怖症、社交不安障害(すなわち、社会恐怖症)、パニック障害、広場恐怖症、全般性不安障害、誘発性不安障害(例えば、物質誘発性不安障害、薬物誘発性不安障害など)、または、他の医学的状態による不安障害(例えば、精神医学的または精神的状態以外)が挙げられる。他の非限定的な例として、いくつかの実施形態では、アプリケーションモデルライブラリ50のモデルは、単独で、または、医師によって監督されて、精神障害を管理する被験者の能力の改善または低下などの精神障害の診断を決定するために利用される。本開示の当業者は、他の特定の精神医学的または精神的状態、または、不特定の精神医学的または精神的状態が本開示の範囲内であることを理解するであろう。
【0192】
被験者によって示される精神医学的または精神的状態のより具体的な態様に目を向けると、いくつかの実施形態では、被験者によって示される精神医学的または精神的状態は、社会的環境に対する1以上の応答、例えば社会的環境においてストレスを受けているという第1の応答、社会的環境を恐れるという第2の応答、社会的環境において圧倒されているという第3の応答、または、それらの組合せを含む。
【0193】
例えば、いくつかの実施形態では、被験者によって示される精神医学的または精神的状態は、鑑別神経化学的攪乱によって引き起こされる。さらに、いくつかの実施形態では、被験者によって示される精神医学的または精神的状態は、鑑別神経心理学的攪乱によって引き起こされる。さらに、いくつかの実施形態では、被験者によって示される精神医学的または精神的状態は、鑑別薬理学的攪乱によって引き起こされる。被験者によって示される精神医学的または精神的状態を引き起こすことに関するさらなる詳細および情報は、Theil et al.、1999年、「High Versus Low Reactivity to a Novel Environment:Behavioral, Pharmacological and Neurochemical Assessments」、Neuroscience、93(1)、243ページに見出すことができる。この文献は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【0194】
いくつかの実施形態では、臨床的に診断される精神障害は、例えば、1以上の神経イメージングバイオマーカー、1以上の胃腸バイオマーカー、1以上の免疫学バイオマーカー、1以上の神経栄養バイオマーカー、1以上の神経伝達物質バイオマーカー、1以上のホルモンバイオマーカー、1以上の酸化ストレスバイオマーカー、または、それらの組合せなどの被験者の1以上のバイオマーカーを評価する(例えば、医療従事者および/またはアプリケーションモデルライブラリ50の1以上のモデルによって)ことによって、臨床状況(例えば、ユーザプロファイル16のウェルビーイングストア18などの被験者に関連付けられた医療記録に記録されている)で診断される精神医学的または精神的状態である。いくつかの実施形態では、臨床現場での診断は、精神医学的または精神的状態の発症、または、精神医学的または精神的状態の再発の診断を含む。例えば、いくつかの実施形態では、方法400は、反復ベースで被験者の評価を必要とするリフレッシャー治療および/またはブースター治療(例えば、3か月ごとに再評価)などの精神医学的または精神的状態に対する修正(例えば、障害修正)を提供することによって、被験者によって示される精神医学的または精神的状態を管理する被験者の能力を改善する。しかし、本開示はこれに限定されない。いくつかの実施形態では、臨床的に診断される精神障害は、不安障害である。したがって、不安障害は、分離不安障害、場面緘黙症、特定の恐怖症、社交不安障害、パニック障害、広場恐怖症、全般性不安障害、物質誘発性不安障害、または、被験者の病状による不安障害を含む。
【0195】
いくつかの実施形態では、臨床的に診断される精神障害は、気分障害である。そのような実施形態では、被験者によって示される気分障害は、うつ病障害、双極性障害、または気分循環性障害を含む。例えば、いくつかの実施形態では、気分障害は、境界性パーソナリティ障害(BPD)、双極I型障害(BI-I)、双極II型障害(BP-II)、双極III型障害(例えば、薬理学的軽躁状態)などである。他の非限定的な例として、いくつかの実施形態では、被験者によって示される気分障害は、大うつ病性障害を含む。気分障害を含む精神医学的または精神的状態に関するさらなる詳細および情報は、Perugi et al.、2011年、「Are Atypical Depression,Borderline Personality Disorder and Bipolar II Disorder Overlapping Manifestations of a Common Cyclothymic Diathesis?」、World Psychiatry、10巻(1)、45ページ;Kennis et al.、2020年、「Prospective Biomarkers of Major Depressive Disorder:A Systematic Review and Meta-analysis」、Molecular Psychiatry、25巻、321ページ;Zuckerman et al.、2018年、「Recognition and Treatment of Cognitive Dysfunction in Major Depressive Disorder」、Frontiers in Psychiatry、9巻、955ページに見出すことができる。これらの文献の各々は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【0196】
いくつかの実施形態では、臨床的に診断される精神障害は、精神病性障害である。そのような実施形態では、被験者によって示される精神病性障害は、統合失調症障害、錯覚障害、または、幻覚障害を含む。例えば、いくつかの実施形態では、精神病性障害は、無秩序な発話、および/または、無秩序な行動または緊張状態の行動の被験者によって示される1以上の基準を含む。いくつかの実施形態では、これらの1以上の基準は、被験者が、デジタルリアリティシーン40に関与する場合に無秩序な発話、および/または、無秩序な行動または緊張病性の行動を示しているかどうかを判定するために、デジタルリアリティシステム200のモデルによって評価される。
【0197】
いくつかの実施形態では、臨床的に診断される精神障害は、摂食障害である。そのような実施形態では、被験者によって示される摂食障害は、神経性食欲不振症、神経性過食症、または、過食性障害を含む。
【0198】
いくつかの実施形態では、臨床的に診断される精神障害は、衝動調節障害である。そのような実施形態では、被験者によって示される衝動制御障害は、放火癖障害、盗癖障害、または、強迫性賭博障害を含む。
【0199】
いくつかの実施形態では、臨床的に診断される精神障害は、嗜癖障害である。そのような実施形態では、嗜癖障害は、アルコール使用障害、または、物質乱用障害を含む。アルコール使用障害に関するさらなる詳細および情報は、Miller etal.、2001年、「How effective is alcoholism treatment in the United States?」、Journal of studies on alcohol、62巻(2)、211ページに見出すことができる。
【0200】
いくつかの実施形態では、臨床的に診断される精神障害は、パーソナリティ障害である。そのような実施形態では、反社会性パーソナリティ障害、強迫性パーソナリティ障害、または、猜疑性パーソナリティ障害である。
【0201】
いくつかの実施形態では、臨床的に診断される精神障害は、強迫性障害である。いくつかの実施形態では、臨床的に診断される精神障害は、心的外傷後ストレス障害である。
【0202】
被験者によって示される精神医学的または精神的状態に関するさらなる詳細および情報は、アメリカ精神医学会、2013年、「Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders(DSM-5)」、American Psychiatric Pub.、printに見出すことができる。この文献は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【0203】
ブロック404。ブロック404を参照すると、方法400は、電子形式で被験者のアセスメントを(例えば、図2Aのアセスメントモジュール12から)取得することを含む。いくつかの実施形態では、被験者のアセスメントは、被験者からの応答を選択するように構成された対応する複数のプロンプトに対する被験者による複数の応答を含む。
【0204】
いくつかの実施形態では、被験者のアセスメントを取得することは追加的または選択的である。例えば、いくつかの実施形態では、方法400は、ブロック406に示す第1のデジタルリアリティシーン40-1を示すことの前に、被験者のアセスメントを取得する。いくつかの他の実施形態では、方法400は、ブロック406または他のプロセスに示す第1のデジタルリアリティシーンを示すことの後に、被験者のアセスメントを取得する。さらにいくつかの他の実施形態では、方法400は、第1のデジタルリアリティシーンを示すことの前または後のいずれかで、被験者のアセスメントを取得しない。いくつかの実施形態では、被験者のアセスメントは、デジタルリアリティシステム200から離れたクライアントデバイス300から取得される。
【0205】
例えば、図8A図8Cを参照すると、社交不安アセスメント(例えば、図2Aのアセスメントモジュール12のアセスメント)が、第1のクライアントデバイス300のユーザから、第1のクライアントデバイス300のディスプレイ308を通じて示されるユーザインタフェース700を通じて取得される。いくつかの実施形態では、被験者のアセスメントは、被験者によってのみ取得される。しかし、本開示はこれに限定されない。代替的な実施形態では、被験者のアセスメントは、被験者に関連付けられた医師、または、被験者および被験者に関連付けられた医師の両方のペアリングによって取得される。例えば、いくつかの実施形態では、医師は、会議(カンファレンス)などの臨床現場で(例えば、直接会議、ビデオおよび/または音声会議などにおいて)被験者のアセスメントを取得する。被験者がアセスメントの取得に関与することを可能にすることによって、被験者は、(例えば、医療従事者との)社会的環境においてアセスメントに応答する場合、被験者の精神医学的または精神的状態を示す機会に被験者を曝露することなく、信頼できる主観的応答を自由に提供できる。
【0206】
このようにして、いくつかの実施形態では、被験者のアセスメントを取得する前に、アセスメントの検証が取得される。いくつかの実施形態では、アセスメントの検証は、複数の提案される経験24の被験者による第1の選択と、医師および/またはモデルによる第2の選択とを含み、第2の選択は、複数の提案される経験24のサブセットを含む。第1の例として、被験者は、30個の異なる提案される経験のパネルから12個の提案される経験を選択する。これらの12個の提案される経験のうち、医師は5個の提案される経験を選択する。第2の例として、被験者は、23個の異なる提案される経験のパネルから14個の提案される経験を選択する。医師は、14個の提案される経験における3個を選択するが、被験者が選択しなかった23個の異なる提案される経験のパネルから4個の追加の提案される経験も選択する。このようにして、医師は、被験者の療法20を最適化するために、複数の提案される経験24をキュレートする(curate)。非限定的な第3の例として、被験者が1000個の提案される経験のパネルからの5個の提案される経験を選択し、医師が5つの提案される経験のうちの3個を選択し、モデルが3個の提案される経験のうちの1個を選択し、3個の提案される経験のうちの1個を医師およびモデルの両方によって検証することが考えられる。いくつかの実施形態では、このキュレートすることは、複数の経験から提案される経験を除去し、および/または、複数の経験に新しい提案される経験を追加する。いくつかの実施形態では、複数の提案される経験は、2個の提案される経験、3個の提案される経験、4個の提案される経験、5個の提案される経験、6個の提案される経験、7個の提案される経験、8個の提案される経験、9個の提案される経験、10個の提案される経験、11個の提案される経験、12個の提案される経験、13個の提案される経験、14個の提案される経験、15個の提案される経験、16個の提案される経験、17個の提案される経験、18個の提案される経験、19個の提案される経験、20個の提案される経験、21個の提案される経験、22個の提案される経験、23個の提案される経験、24個の提案される経験、25個の提案される経験、または、約30個の提案される経験(例えば、27の提案される経験)である。いくつかの実施形態では、複数の提案される経験は、2個から100個の間の提案される経験、3個から80個の間の提案される経験、4個から70個の間の提案される経験、5個から60個の間の提案される経験、6個から50個の間の提案される経験、または、7個から40個の間の提案される経験である。いくつかの実施形態では、複数の提案される経験は、100個以上、200個以上、300個以上、または、400個以上の提案される経験を含む。いくつかの実施形態では、被験者は、2個、3個、4個、5個、6個、7個、8個、9個、10個、11個、12個、13個、14個、15個、16個、17個、18個、19個、または、20個の提案される経験を選択する。いくつかの実施形態では、複数の提案される経験のいくつかの提案される経験は、医師によって定義される。いくつかの実施形態では、医師は、被験者が選択した提案される経験の全てを選択し、追加の提案される経験は選択しない。いくつかの実施形態では、医師は、被験者が選択した提案される経験のいくつかを選択し、追加の提案される経験は選択しない。いくつかの実施形態では、医師は、被験者が選択した提案される経験のいくつかと、いくつかの追加の提案される経験を複数の提案される経験から選択する。さらに、いくつかの実施形態では、モデルは、被験者が選択した提案される経験のすべてを選択し、追加の提案される経験は選択しない。いくつかの実施形態では、モデルは、被験者が選択した提案される経験のいくつかを選択し、追加の提案される経験は選択しない。いくつかの実施形態では、モデルは、複数の提案される経験から、被験者が選択した提案される経験のいくつかと、いくつかの追加の提案される経験とを選択する。さらに、いくつかの実施形態では、モデルは、医師が選択した提案される経験の全てを選択し、追加の提案される経験は選択しない。いくつかの実施形態では、モデルは、医師が選択した複数の提案される経験のいくつかを選択し、追加の提案される経験は選択しない。いくつかの実施形態では、モデルは、複数の提案される経験から、医師が選択した複数の提案される経験のいくつかと、いくつかの追加の提案される経験とを選択する。
【0207】
いくつかの実施形態では、アセスメントは、被験者の実現可能性アセスメントであり、被験者が本開示のシステムおよび方法で使用可能であるとみなされるか否かを判定するように構成される。例えば、いくつかの実施形態では、被験者の実現可能性アセスメントは、被験者がデジタルリアリティシーンで以前の経験を有するどうか;被験者がデジタルリアリティシーンを使用して楽しむかどうか;コンテンツが被験者によって示される精神医学的または精神的状態を管理するために有用、有益または効果的であると、参加者が認識するかどうか;療法の提案される頻度、持続時間、強度、または、それらの組合せによる被験者の受容性;遠隔デバイスの快適さ、および/または、デジタルリアリティシーンに曝露されたときに被験者によって経験される悪影響などを判定するのに利用される。
【0208】
非限定的な例として、いくつかの実施形態では、アセスメントは、被験者が療法士、心理学者、精神科医、または、医師から治療を受けたかどうか;被験者が医師による曝露療法を受けたことがあるかどうか;被験者がこれまでにメディテーションまたはマインドフルネスを実践したことがあるかどうか;被験者が医師による認知行動療法または認知再構築を実施したことがあるかどうか;被験者の生活の中で困難であった最近/現在の社会的環境は何か;被験者は、ストレス、不安、恐怖、または、それらの組合せを管理するための投薬を受けることを好むか;より高いレベルのガイダンスまたは臨床医のサポート/関与に対する被験者の好み;彼らがオーダーするために選択したシーケンスのため、課題が徐々に困難になったか;または、それらの組合せを含む1以上のプロンプトを含む。
【0209】
いくつかの実施形態では、アセスメントは、標準アセスメントにおける分散の欠如に起因して複数の提案される経験24を識別する場合、正規化を可能にする標準化されたアセスメントである。さらに、いくつかの実施形態では、標準化されたアセスメントは、方法400が、有意または臨床的に有意な差(例えば、LSASアセスメントスコアの5点の変化、LSASアセスメントスコアの10点の変化など)が被験者によって満たされているかどうかを判定するなど、一定期間にわたって被験者から得られたスコア(例えば、応答)の変化(例えば、分散)の情報を取得することを可能にする。いくつかの実施形態では、標準化されたアセスメントは、図8A図8Cの社交不安アセスメントなどの特定の精神医学的または精神的状態に固有である。例えば、いくつかの実施形態では、標準的なアセスメントは、回答する被験者に対する約12個のプロンプトを含む。代替的な実施形態では、標準的なアセスメントは約24個のプロンプトを含む。さらに代替的な実施形態では、標準的なアセスメントは、3個、4個、5個、6個、7個、8個、9個、10個、11個、12個、13個、14個、15個、16個、17個、18個、19個、20個、21個、22個、23個、24個、25個、26個、27個、28個、29個、または、30個から200個のプロンプトを含む。そのような標準的なアセスメントの非限定的な例は、リーボウィッツ社交不安尺度(LSAS)アセスメント(例えば、LSAS自己報告(LSAS-SR)アセスメント)を含む。いくつかの実施形態では、LSASアセスメントは、第1の被験者ユーザおよび第2の医師ユーザを含むデジタルリアリティシーン40などを通じて、被験者に関連付けられた医師によって行われる(例えば、LSASの臨床医が報告した(LSAS-CR)アセスメント)。代替的な実施形態では、LSASアセスメントは、ウェブブラウザまたはデジタルリアリティシーン40(例えば、図8Aのユーザインタフェース800-1、図8Bのユーザインタフェース800-2、図8Cのユーザインタフェース800-3など)などを通じて、被験者によって自己実施される。LSASアセスメントに関するさらなる詳細および情報は、Rytwinski et al.、2009年、「Screening for Social Anxiety Disorder with the Self-Report Version of the Liebowitz Social Anxiety Scale」、26巻(1)、34ページに見出される。この文献は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【0210】
さらに他の非限定的な例として、いくつかの実施形態では、標準的なアセスメントは、被験者のクオリティオブライフの客観的指標を測定しようとするクオリティオブライフ指数アセスメントを含む。クオリティオブライフ指数アセスメントに関するさらなる詳細および情報は、Atkinson et al.、1997年、「Characterizing Quality of Life Among Patients with Chronic Mental Illness:A Critical Examination of the Self-Report Methodology」、American Journal of Psychiatry、154巻(1)、99ページに見出すことができる。この文献は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【0211】
さらに他の非限定的な例として、いくつかの実施形態では、標準的なアセスメントは、臨床的総合印象(CGI)スケールアセスメントを含む。CGIスケールアセスメントは、精神医学的または精神的状態を管理する被験者の重症度、および/または、能力の変化を評価するように構成される。CGIスケールアセスメントに関するさらなる詳細および情報は、Perez et al.、2007年、「The Clinical Global Impression Scale for Borderline Personality Disorder Patients(CHI-BPD):A Scale Sensible to Detect Changes」、Actas Espanolas de Psiquiatria、35巻(4)、229ページに見出すことができる。この文献は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。いくつかの実施形態では、CGIスケールアセスメントは、被験者から取得されたアセスメントをn進(例えば、2進)演算でマッピングするなど、被験者に関連付けられた特性(例えば、ラベル)を決定するために利用される。いくつかの態様では、CGIスケールアセスメントは、被験者によって示される精神医学的または精神的状態を管理する被験者の能力を改善するための閾値信頼スコア(threshold confidence score)を判定するのに利用される。
【0212】
さらに他の非限定的な例として、いくつかの実施形態では、標準的なアセスメントは、CGIスケールアセスメントの臨床医査定フォーマット(clinician rated format)とは対照的に、患者査定フォーマット(patient rated format)を提供する患者生成指数(PGI)を含む。PGIアセスメントに関するさらなる詳細および情報は、Faith et al.、2007年、「Twelve Years-Experience with the Patient Generated Index(PGI)of Quality of Life:A Graded Structured Review」、Quality of Life Research、16巻(4)、705ページに見出すことができる。この文献は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【0213】
さらに他の非限定的な例として、いくつかの実施形態では、標準的なアセスメントは、最小臨床重要差(MCID)を確立することを含む。いくつかの実施形態では、MCIDは、被験者の初期アセスメントに基づいており、改善するために被験者によって満たされなければならない。MCIDアセスメントに関するさらなる詳細および情報は、Kaplan,R.、2005年、「The Minimally Clinically Important Difference in Generic Utility-based Measures」、COPD:Journal of Chronic Obstructive Pulmonary Disease、2巻(1)、91ページに見出すことができる。この文献は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【0214】
いくつかの実施形態では、アセスメントは、Fear of Negative Evaluation(例えば、ブリーフフォーム(FNE-B)、標準フォームなど)(FNE)アセスメント;Personal Report of Confidence as a Speaker(PRCS)アセスメント;Social Interaction Anxiety Scale(SIAS)アセスメント;Social Phobia Scale(SPS)アセスメント;Behavioural Assessment Task(BAT)アセスメント;state communication apprehension(SCA)アセスメント;trait communication apprehension(TCA)アセスメント;Rathus Assertiveness Schedule(RAS)アセスメント;Questionnaire on Social Contexts Inducing Anxiety(SCIA)アセスメント;Appraisal of Social Concerns for consequences(ASC-C)アセスメント;Appraisal of Social Concerns for probability(ASC-P)アセスメント;Self-Statements During Public Speaking(SSPS)アセスメント;完了した治療後アセスメント;または、それらの組合せを含む。1以上のアセスメントに関するさらなる詳細および情報は、Chesham et al.、2018年、「Meta-analysis of the Efficacy of Virtual Reality Exposure Therapy for Social Anxiety」、Behavior Change、35巻(3)、152ページに見出すことができる。この文献は、全ての目的のために参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【0215】
さらに、いくつかの実施形態では、アセスメントは、被験者が、現在β遮断薬医薬組成物および/またはベンゾジアゼピン医薬組成物を摂取しているかどうかを判定することを含む。例えば、実施形態では、アセスメントは、被験者が、現在アセブトロール、アテノロール、ビソプロロール、メトプロロール、ナドロール、ネビボロール、プロプラノロール、または、それらの組合せを摂取しているかどうかを判定する。いくつかの実施形態では、被験者が、β遮断薬医薬組成物および/またはベンゾジアゼピン医薬組成物を現在摂取している場合、本方法はそれぞれのノードを配置することを中止する。いくつかの実施形態では、被験者が、β遮断薬医薬組成物および/またはベンゾジアゼピン医薬組成物を現在摂取していない場合、本方法はそれぞれのノードを配置することに進む。しかし、本開示はこれに限定されない。
【0216】
いくつかの実施形態では、被験者のアセスメントは、複数のカテゴリを識別する。各カテゴリは、複数の提案される経験(例えば、図2Bの経験24)を含むか、または、複数の提案される経験に関連付けられる。いくつかの実施形態では、複数のカテゴリは、2個、3個、4個、5個、または、5個よりも多くのカテゴリである。いくつかの実施形態では、複数のカテゴリにおける一のカテゴリに関連付けられた複数の提案される経験は、2個、3個、4個、5個、6個、7個、8個、9個、10個、11個、12個、13個、14個、15個、または、それよりも多くの提案される経験である。いくつかの実施形態では、被験者のアセスメントは、所定のカテゴリのセットから複数のカテゴリを識別する。いくつかの実施形態では、複数の識別されたカテゴリは、所定のカテゴリのセットからのカテゴリのサブセットの選択である。各カテゴリは、複数(2個、3個、4個、5個、6個、7個、8個、9個、10個、11個、12個、13個、14個、15個、または、それよりも多く)の提案される経験24(例えば、図2Bのデジタルリアリティシステム200の経験ストア22によって記憶される)を含むか、または、それに関連付けられる。例えば、いくつかの実施形態では、選択は、複数(例えば、2個、3個、4個、5個など)のカテゴリの第1のユーザ選択である。いくつかの実施形態では、選択は、第1のユーザ選択に基づく第2のキュレートされた医師選択である。例として、社交不安障害を示す第1のクライアントデバイス300-1の第1のユーザと、嗜癖障害を示す第2のクライアントデバイス300-2の第2のユーザとを考える。第1のユーザおよび第2のユーザの両方に同じ標準化されたアセスメント(例えば、LSAS自己実施アセスメント)が提供される場合、方法400は、第2のユーザと比較した第1のユーザによって示される精神医学的または精神的状態の違いに基づいて、第2のユーザと比較して第1のユーザについて異なる提案される経験24を有する複数のカテゴリの異なる識別を取得できる。したがって、各それぞれのユーザは、被験者によって示される精神医学的または精神的状態に基づいて、異なる提案される経験24を有する異なる複数のカテゴリを識別する。いくつかの実施形態では、ユーザによって識別された複数のカテゴリは、ユーザに固有である。
【0217】
ユーザによって識別された複数のカテゴリにおける各カテゴリについて、複数の提案される経験24における各それぞれの提案される経験24は、精神医学的または精神的状態を管理する被験者の能力を改善するように設計された対応する課題を表す(例えば、第1の経験24-1は、課題26-1を表し、経験24-Dは、課題E 26-Eを表す)。いくつかの実施形態では、対応する課題は、仮想現実曝露療法(VRET)などのデジタルリアリティ曝露療法である。いくつかの態様では、仮想現実曝露療法は、感情処理モデル、および/または、抑制学習モデルを実施することによって不安を軽減するように構成される。感情処理モデルおよび抑制学習モデルは共に、課題への曝露は、被験者が恐怖刺激に関する正しい情報を学習することを可能にすると仮定する。さらに、いくつかの実施形態では、感情処理モデルは、恐怖構造を有効化するために恐怖刺激を示すように特に構成される。したがって、正しい情報が被験者のこの恐怖構造と適合しない場合、この恐怖構造の一部は、被験者によって新しい非恐怖構造に置き換えられる。さらに、いくつかの実施形態では、抑制学習モデルは、新しい学習が古い恐怖表現を抑制できるように、被験者が恐怖を置き換えるのではなく耐えることを可能にするように構成される。感情処理モデルおよび抑制学習モデルに関するさらなる詳細および情報は、Chesham et al.、2018年;Foa et al.、1986年、「Emotional processing of fear:exposure to corrective information」、Psychological bulletin、99巻(1)、20ページ;Craske et al.2008年、「Optimizing inhibitory learning during exposure therapy」、Behaviour research and therapy、46巻(1)、5ページに見出すことができる。これらの文献の各々は、すべての目的のために参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。しかし、本開示はこれに限定されない。例えば、いくつかの実施形態では、対応する課題は、認知再構成(例えば、認知再構築)、社会的技能トレーニング、リラクゼーショントレーニング(例えば、メディテーション、および/または、マインドフルネストレーニング/セッション)、または、それらの組合せを含むように構成される。
【0218】
したがって、各提案される経験24は、精神医学的または精神的状態を管理する被験者(例えば、社交不安障害状態を有する第1の被験者)の能力を改善する課題(例えば、図2Bの課題26-E)の形のデジタルリアリティタスクである。例えば、いくつかの実施形態では、それぞれの被験者に精神医学的または精神的状態を示させることが知られている対応する提案される経験24において、1以上の課題が設定される。例えば、対応する固有のデジタルリアリティシーンは、学食、教室、仕事の面接、公園でのロマンチックなデート、空港での旅行、ホームパーティなどを含む被験者にストレスを誘発するように構成された社会的環境(例えば、1以上の非プレーヤキャラクタ、および/または、1以上のプレーヤキャラクタ)を示す。しかし、本開示はこれに限定されない。いくつかの実施形態では、複数のカテゴリにおける一のカテゴリは、社会的交流(ソーシャルインタラクション)に向けられた1以上の経験24、および/または、他人の前でのパフォーマンスに向けられた1以上の経験24を含むか、または、それに関連付けられる。例えば、いくつかの実施形態では、被験者が社交不安状態を示す場合、それぞれのゲート基準は、公共の発話またはパフォーマンス状況に対する課題の実行に関連するパフォーマンス基準である。いくつかの実施形態では、複数のカテゴリにおけるカテゴリは、相互作用不安(例えば、知らない人に会うための特定の課題26)、公衆の声(例えば、小グループに報告を与えるための特定の課題26)、観察恐怖(例えば、観察されている間に書き込むための特定の課題26)、摂取不安(例えば、飲食に関する特定の課題26)、または、それらの任意の組合せに向けられた1以上の経験24を含むか、または、それに関連付けられる。非限定的な例として、初対面の人に会うという相互作用不安を考える。未知の人に会うことの相互作用不安のために構成されたカテゴリの非限定的な例は、バーから飲み物を取る場合に未知のバーテンダーを眼で見る対応する第1の課題26-1の第1の提案される経験24-1と、デジタルリアリティシーン40のプレーヤキャラクタ(例えば、他のアバター)に自己紹介し、自分について何か言う対応する第2の課題26-2の第2の提案される経験24-2と、拡張デジタルリアリティシーン40または複合デジタルリアリティシーン40に出席する対応する第3の課題26-3の第3の提案される経験24-3とを含む。他の実施形態では、複数のカテゴリにおける一のカテゴリは、相互作用不安(例えば、知らない人に会うこと)、非言語的パフォーマンス不安(例えば、試験を行う)、摂取不安、公共パフォーマンス不安、自己主張不安(例えば、高圧的な営業者に抵抗すること)、または、それらの任意の組合せに関する1以上の経験24を含む。いくつかの実施形態では、複数のカテゴリにおける一のカテゴリは、初対面の人との対話(例えば、デジタルリアリティの場面における他のノンプレーヤキャラクタまたはNPCなどのあまりよく知らない人と対面して話す)、一般的なパフォーマンス(例えば、会議で発言すること、グループに対して準備した口頭での話をすることなど)、自己主張(例えば、あまりよく知らない人に意見の不一致または不同意を表明すること)、または、それらの任意の組合せに関する1以上の経験24を含む。カテゴリおよび/または提案される経験の種類に関するさらなる詳細および情報は、Heimberg et al.、1999年、「Psychometric Properties of the Leibowitz Social Anxiety Scale」、Psychological Medicine、29巻(1)、199ページ;Safren et al.、1999年、「Factor Structure of Social Fears:The Liebowitz Social Anxiety Scale」、Journal of Anxiety Disorders、13巻(3)、253ページ;Baker et al.、2002年、「The Liebowitz Social Anxiety Scale as a Self-Report Instrument:A preliminary Psychometric Analysis」、Behavior Research and Therapy、40巻(6)、701ページに開示されている。これらの文献の各々は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。これらの前述の異なる限定されたタイプの提案される経験(例えば、インタラクティブ、パフォーマンス、および/または、アサーティブネス)を使用することにより、被験者は、療法20の進行をより容易に追従および追跡できる。さらに、いくつかの実施形態では、異なるタイプの提案される経験は、それぞれの精神医学的または精神的状態に対して構成される。例えば、いくつかの実施形態では、嗜癖障害状態は、第1の経験の使用を必要とし、一方、社交不安障害は、第1の経験とは異なる第2の経験の使用を必要とする。しかし、本開示はこれに限定されない。
【0219】
より具体的には、いくつかの実施形態では、提案される経験24の対応する課題26は、公衆において電話を使用する第1の課題26-1;小グループ活動に参加する第2の課題26-2;公共の場で食事をする第3の課題26-3;他者とお酒を飲む第4の課題26-4;権限を有する人と話す第5の課題26-6;観客の前で演技したり、演技したり、話したりする第6の課題26-6;パーティに行く第7の課題26-7;観察しながら作業する8つの課題26-8;観察しながらの書き込みの第9の課題26-9;よく知らない人を呼ぶ第10の課題26-10;よく知らない人と対面して話しかける第11の課題26-11;公共のトイレで小便をする部外者に会う第12の課題26-12;他人が既に座っているときに部屋に入る第13の課題26-13;注目の中心となる第14の課題26-14;会議で発言する第16の課題26-16;自分の能力、スキルまたは知識をテストする第17の課題16-17;自分があまりよく知らない人に意見の不一致または不同意を表明する第18の課題26-18;自分が全く知らない人の眼をまっすぐ見る(例えば、アイコンタクトを維持する)第90の課題26-19;グループに対して、事前に準備した口頭による会話を行う第20の課題26-20;ロマンチックな関係および/または性的関係を目的に知人を作ろうとする第21の課題26-21;払い戻しのために商品を店舗に戻す第22の課題26-22;パーティを行う第23の課題26-23;高圧的な営業者に抵抗する第24の課題26-24;または、それらの任意の部分的組合せ(例えば、前述の課題における任意の2個、3個、4個、5個、6個、7個、8個、9個、10個、11個、12個、13個、14個、15個、16個、17個、18個、19個、20個、21個、または、22個)を含む。
【0220】
いくつかの実施形態では、ユーザによって識別された複数のカテゴリは、2個、3個、4個、5個、または、5個よりも多くのカテゴリを含む。例として、図6Bおよび図6Cは、図6Bまたは図6Cの5個のノード630に対応する5個のカテゴリを示す。いくつかの実施形態では、複数のカテゴリにおける一のカテゴリは、2個、3個、4個、5個、6個、7個、8個、9個、10個、11個、12個、13個、14個、15個、または、15個よりも多くの提案される経験を含むか、または、それに関連付けられる。例として、図6Bを簡単に参照すると、ユーザインタフェース600-2のユーザによって識別されたカテゴリ(例えば、ノード630-1、ノード630-2、ノード630-3、ノード630-4、または、ノード630-5に対応するカテゴリ)は、アイコンタクトを維持する第1の課題26-1である第1の経験24-1と、パーティに行く第2の課題26-2である第2の経験24-2と、小グループに参加する第3の課題26-3である第3の経験24-3と、1以上の見ず知らずの人に会う第4の課題26-4である第4の経験24-4と、他の被験者(例えば、デジタルリアリティシーン40内の他のユーザプレーヤキャラクタおよび/またはデジタルリアリティシーン40内のノンプレーヤキャラクタ(NPC))の前で演じる第5の課題26-6である第5の経験24-5とを含む。
【0221】
図8A図8Cを簡単に参照すると、社交不安精神医学的または精神的状態に関連するアセスメントが、クライアントデバイスのディスプレイ(例えば、図3のクライアントデバイス300-1のディスプレイ308)上に示される。アセスメントは、クライアントデバイス300のユーザによって回答される複数のプロンプト(例えば、2個、3個、4個、5個、6個、7個、8個、9個、10個、または10個よりも多い)を含む。いくつかの実施形態では、クライアントデバイス300のユーザは、社交不安精神医学的または精神的状態を示す被験者および/または被験者に関連付けられた医師である。
【0222】
図8A図8Dの例では、公衆の面前で電話で話すなど、特定の状況において被験者がどの程度不安または恐怖を感じているかを判定するアセスメントの第1のプロンプトが、ユーザに提供される。いくつかの実施形態では、特定の状況は、提案される経験によって表される課題(例えば、図2Bの課題26)である。図8A図8Dの例では、ユーザはプロンプトに応答して「軽度(Mild)」を選択している。この場合、応答は中程度または重度ではなく軽度であるため、第1のプロンプト(例えば、公共で電話で話すこと)に関連付けられた提案される経験は、複数の提案される経験の識別から除外される。アセスメントを取得するこのプロセスは、アセスメントが完了したとみなされる場合など、複数の提案される経験が識別されるまで継続する。
【0223】
ブロック406。ブロック406を参照すると、方法400は、図5Cに示すデジタルリアリティシーン40-3などの第1のデジタルリアリティシーンをディスプレイ(例えば、図3のディスプレイ308)に示すことを含む。仮想現実シーン40は、完全なデジタル没入を容易にするデジタルリアリティシーン40であり、デジタル空間(例えば、3次元デジタル空間)内で1以上のデジタルオブジェクト(例えば、図2Bのオブジェクト42)を可能にする。例えば、いくつかの実施形態では、ディスプレイ308に示されるデジタルリアリティシーン40は、マルチスケール仮想現実環境(MSVE)などの仮想現実シーン40である。代替的な実施形態では、ディスプレイ308に示されるデジタルリアリティシーン40は、拡張現実シーン40である。拡張現実シーン40は、デジタルオブジェクト42を使用して現実世界の拡張を示すことでユーザの没入を容易にするデジタルリアリティシーン40である。他の実施形態では、ディスプレイ308に示されるデジタルリアリティシーン40は、複合現実シーン40である。複合現実シーン40は、リアルタイムで空間マッピングおよびデータコンテキスト化を提供することによってユーザ没入を容易にするデジタルリアリティシーン40であり、ユーザスペース(例えば、ユーザまたはクライアントデバイス300の視野)に相関するデジタル空間内で1以上のデジタルオブジェクト42を可能にする。さらに、いくつかの実施形態では、デジタルリアリティシーン40は、パノラマビデオ、球面ビデオまたは全方向ビデオである。非限定的な例として、いくつかのそのような実施形態では、パノラマビデオ、球面ビデオまたは全方向ビデオは、デジタルリアリティシーン40内で180°以上の眺めを提供する。デジタルリアリティシーン40のタイプに関する追加の詳細および情報は、Parveau et al.、2018年、「3iVClass:A New Classification Method for Virtual,Augmented and Mixed Realities」、Procedia Computer Science、141巻、263ページ;Xu, et al.、2020年、「State-of-the-art in 360 Video/image Processing:Perception,Assessment and Compression」、IEEE Journal of Selected Topics in Signal Processing、14巻(1)、5ページに見出すことができる。これらの文献の各々は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。したがって、コンピュータシステムの使用を必要とする第1のデジタルリアリティシーンを示すことで、方法400を精神的に実行できない。
【0224】
いくつかの実施形態では、第1のデジタルリアリティシーンは、第1のタイプのデジタルリアリティシーンであり、対応する固有のデジタルリアリティシーンは、第1のタイプのデジタルリアリティシーンとは異なる第2のタイプのデジタルリアリティシーンである。例えば、いくつかの実施形態では、第1のデジタルリアリティシーンは、仮想現実シーンであり、対応する固有のデジタルリアリティシーンは、パノラマビデオ、球面ビデオまたは全方向ビデオである。他の非限定的な例として、いくつかの実施形態では、第1のデジタルリアリティシーンは、仮想現実シーンであり、対応する固有のデジタルリアリティシーンは、拡張現実シーンである。しかし、本開示はこれに限定されない。異なるタイプのデジタルリアリティシーンを使用することにより、被験者は、療法を介して様々なシーンにデジタル的に移動し、被験者が対応する課題の現れ(マニフェステイション)を満足する効果が高まる。
【0225】
したがって、いくつかの実施形態では、第1のデジタルリアリティシーンは、ディスプレイ308に静的に表示され、第1のデジタルリアリティシーンと相互作用するユーザは、第1のデジタルリアリティシーンの視野を変更することを制限される。このようにして、第1のデジタルリアリティシーンの眺めが固定される。さらに、そのような実施形態では、第1のデジタルリアリティシーンの眺めは固定されている一方で、それぞれのオブジェクト42の傾き、それぞれのオブジェクト42の高さ、それぞれのオブジェクト42のピッチ、それぞれのオブジェクト42のロール、それぞれのオブジェクト42のヨーなどの1以上のオブジェクト(例えば、インタラクティブデジタルチャート610、インタラクティブデジタルビン625など)の位置。しかし、本開示はこれに限定されない。例えば、代替的な実施形態では、第1のデジタルリアリティシーンは、3つの回転自由度または3つの並進自由度などの第1のデジタルリアリティシーンでアバターを制御するユーザに3つの自由度、または、アバターを制御するための6つの自由度を提供する。
【0226】
このようにして、そのような各アバターは、デジタルリアリティシーン40に表示された2次元または3次元モデルである。いくつかの実施形態では、各それぞれのデジタルリアリティシーン40は、対応する経験40に関連付けられた1以上の所定のアバターを含む。例えば、いくつかのそのような実施形態では、ユーザは、デジタルリアリティシーン40に関連付けられた1以上の所定のアバターから一のアバターを選択することに制限され、デジタルリアリティシーン内に一貫したテーマを提供する。非限定的な例として、宇宙テーマが、クライアントデバイス400のクライアントアプリケーション320および/またはエンジン322によってクライアントデバイス300に表示される第1のデジタルリアリティシーン40-1に関連付けられる。この宇宙テーマとの適合性を維持するために、宇宙をテーマとした第1のデジタルリアリティシーン40-1とインタラクトするユーザは、星をテーマとしたアバターまたはエイリアンをテーマとしたアバターなど、同様のテーマのアバターを選択するように制限される。いくつかの実施形態では、ユーザは、デジタルリアリティシーン40とインタラクトする前にアバターをカスタマイズする機会が提供される。いくつかの実施形態では、ユーザは、それぞれのアバターの性別、それぞれのアバターの特徴の色、それぞれのアバターの音声、それぞれのアバターの視認性(例えば、公に見える、非公開など)など、それぞれのアバターに関連付けられた1以上の特性を変更する。したがって、いくつかの実施形態では、ユーザがデジタルリアリティシーン40のテーマから逸脱しないように、カスタマイズの能力または程度が制限される。さらに、いくつかの実施形態では、各アバターがデジタルリアリティシーン40において類似または同じ視覚特性を有するため、各ユーザに提供されるカスタマイズの能力を制限することにより、ユーザの匿名性のレベルが維持され、個人的に識別可能な情報を提供することなく、ユーザがデジタルリアリティシーン40と私的に関与できるという信頼性がユーザに提供される。
【0227】
第1のデジタルリアリティシーンは、図6A図6Hに示すインタラクティブデジタルチャート610などのそれぞれのインタラクティブデジタルチャートを含む。いくつかの実施形態では、それぞれのインタラクティブデジタルチャート610は、精神医学的または精神的状態を管理する被験者の能力を改善するための療法のグラフ(例えば、図6Gのグラフ640)をユーザがチャート化することを可能にする第1のデジタルリアリティシーン内のオブジェクト42である。インタラクティブデジタルチャート610などのそれぞれのインタラクティブデジタルチャートを利用することにより、ユーザは療法20を通じた進行の少なくとも部分的な制御を保持する。さらに、いくつかの実施形態では、ユーザは、グラフ640を順方向に進むか、または、完了したと見なされたノード630の以前の課題26を繰り返すことができる。つまり、課題が完了したとみなされたとしても、ユーザは、自信などを構築したい回数だけ課題をやり直すことができる。さらに、デジタルリアリティシーン40におけるインタラクティブデジタルチャートとして、インタラクティブデジタルチャートは、精神医学的または医学的状態を管理する被験者の能力を改善するための療法20を通じた進行を図式的に示す魅力的かつ装飾的なデジタル機構を示す。
【0228】
さらに、第1のデジタルリアリティシーンは、対応するインタラクティブデジタルビン(例えば、図6Bの第2のアフォーダンス領域620-2のインタラクティブデジタルビン625と、図6Fの第2のアフォーダンス領域620-2のインタラクティブデジタルビン625と、図6Gの第2のアフォーダンス領域620-2のインタラクティブデジタルビン625と、図6Hの第2のアフォーダンス領域620-2のインタラクティブデジタルビン625と、図6Iの第2のアフォーダンス領域620-2のインタラクティブデジタルビン625など)とを含む。いくつかの実施形態では、対応するインタラクティブデジタルビン625は、第1のデジタルリアリティシーンに関与するユーザによる選択に利用可能な提案される経験24のメニューである。例えば、いくつかの実施形態では、提案される経験のメニュー24は、被験者から取得されたアセスメント(例えば、図4のブロック404)によって決定される1以上の恐怖(例えば、社交不安)に対する提案される経験24を含む。したがって、対応するインタラクティブデジタルビン625は、列挙される複数のノード630に基づいて被験者から取得されたアセスメントから識別される複数の提案される経験24のグラフィカル表現を提供する。さらに、いくつかの実施形態では、対応するインタラクティブデジタルビンは、被験者のアセスメントを取得する場合(例えば、図4のブロック404)に識別された提案される経験24の階層のグラフィック表示を提供する。
【0229】
それぞれのインタラクティブデジタルチャート610は、ユーザインタフェースの第1のアフォーダンス領域(例えば、図6Dのユーザインタフェース600-4の第1のアフォーダンス領域620-1)を消費(占有)する。さらに、それぞれのインタラクティブデジタルチャート610は、第1のエリアを含む(包含する)。このようにして、それぞれのインタラクティブデジタルチャート610は、通常、第1のデジタルリアリティシーン内のユーザに可視であり、ユーザが、それぞれのノード630を選択する(例えば、図4のブロック408)前に、第1のエリア内のロケーションにそれぞれのノード630を配置することを考え、そのロケーションにそれぞれのノード630を配置することを可能にする。したがって、第1のアフォーダンス領域620-1の第1のエリアは、グラフ(例えば、図6Gのグラフ640、図6Hのグラフ640など)のノード630およびエッジ(例えば、図6Gのエッジ635、図6Hのエッジ635)を示すそれぞれのインタラクティブデジタルチャートの一部であり、精神医学的または精神的状態を管理する被験者の能力を改善するための療法20を通じた進行のグラフィカル表現を提供する。いくつかの実施形態では、第1のエリアは、一定(例えば、固定平面)である。他の実施形態では、第1のエリアは、ユーザによって配置されるノード630の数など、デジタルリアリティシーン40のユーザによって定義された様々なパラメータに基づいて、そのサイズまたは形状を動的に再構成する。
【0230】
さらに、対応するインタラクティブデジタルビン625は、それぞれのインタラクティブデジタルチャート610の第1のアフォーダンス領域620-1とは異なる第2のアフォーダンス領域620-2を消費(占有)する。例えば、図6Fを簡単に参照すると、ユーザインタフェース600-6は、それぞれのインタラクティブデジタルチャート610および対応するインタラクティブデジタルビン625を含む仮想現実シーン40を示す。ここで、それぞれのインタラクティブデジタルチャート610は、第1のアフォーダンス領域620-1を消費し、複数の格子形状を有する略矩形の第1のエリアを含むが、対応するインタラクティブデジタルビン625は、第1のアフォーダンス領域620-1に隣接する略矩形の第2のエリアを含む第2のアフォーダンス領域620-2を消費する。しかし、本開示はこれに限定されない。例えば、図6Bを簡単に参照すると、いくつかの実施形態では、それぞれのインタラクティブグラフィカルデジタルチャート610によって消費される第1のアフォーダンス領域620-1は、対応するインタラクティブデジタルビン625によって消費される第2のアフォーダンス領域620-2と重なる。いくつかの実施形態では、第1のアフォーダンス領域620-1および第2のアフォーダンス領域620-2の両方がユーザに見えるように、第1のアフォーダンス領域620-1および第2のアフォーダンス領域620-2がディスプレイ308上に同時に示される。他の実施形態では、第1のアフォーダンス領域620-1および第2のアフォーダンス領域620-2は、第1のアフォーダンス領域620-1および第2のアフォーダンス領域620-2が同時に表示されないように、別々に示される。例えば、いくつかの実施形態では、第1のアフォーダンス領域620-1および第2のアフォーダンス領域620の表示は、相互に排他的である。
【0231】
このようにして、いくつかの実施形態では、第1のアフォーダンス領域620-1の第1のエリアは、第1のエリアによって囲まれた複数の格子形状を含む。例として、図6Iを簡単に参照すると、それぞれのインタラクティブデジタルチャート610は、六角形の形態の複数の格子形状を含む略矩形エリアである第1のアフォーダンス領域620-1を消費する。複数の格子形状は、第1のエリアの視覚化を提供する。さらに、いくつかの実施形態では、複数の格子形状における各格子形状は、それぞれのノード630の配置に利用可能な第1のエリア内の固有のロケーションに関連付けられる。ここで、初期ノード630-0は格子形状にあり、第1のノード630-1はエッジ635によって接続された第2の格子形状にある。いくつかの実施形態では、第1アフォーダンス領域620-1の第1のエリアによって囲まれた複数の格子形状は、約20個の格子形状(例えば、19個の格子形状、22個の格子形状など)、約30個の格子形状、約40個の格子形状(例えば、42個の格子形状)、約50個の格子形状、約75個の格子形状、約100個の格子形状、約125個の格子形状、約150個の格子形状、約175個の格子形状、約200個の格子形状、約225個の格子形状、約250個の格子形状、約275個の格子形状、約300個の格子形状、約325個の格子形状、または、約350個の格子形状(例えば、368個の格子形状)を含む。いくつかの実施形態では、第1のアフォーダンス領域620-1の第1のエリアによって囲まれた複数の格子形状は、20個から1000個の間の格子形状を含む。しかし、本開示はこれに限定されない。いくつかの実施形態では、複数の格子形状は、少なくとも30個の格子形状、少なくとも40個の格子形状(例えば、44個の格子形状)、少なくとも50個の格子形状、少なくとも75個の格子形状、少なくとも100個の格子形状、少なくとも125個の格子形状、少なくとも150個の格子形状、少なくとも175個の格子形状、少なくとも200個の格子形状、少なくとも225個の格子形状、少なくとも250個の格子形状、少なくとも275個の格子形状、少なくとも300個の格子形状、少なくとも325個の格子形状、または、少なくとも350個の格子形状(例えば、368個の格子形状)を含む。いくつかの実施形態では、複数の格子形状は、30個以下の格子形状、40個以下の格子形状(例えば、32個の格子形状)、50個以下の格子形状、75個以下の格子形状、100個以下の格子形状、125個以下の格子形状、150個以下の格子形状、175個以下の格子形状、200個以下の格子形状、225個以下の格子形状、250個以下の格子形状、275個以下の格子形状、300個以下の格子形状、325個以下の格子形状、または、350個以下の格子形状(例えば、328個の格子形状)を含む。いくつかの実施形態では、複数の格子形状および列挙される複数のノードは、列挙される複数のノードにおける各それぞれのノードが、複数の格子形状における一の対応する格子形状を有するような一対一の関係を有する。いくつかの実施形態では、複数の格子形状および列挙される複数のノードは、列挙される複数のノードにおける各それぞれのノードが、複数の格子形状における少なくとも1つの対応する格子形状を有するような多対一の関係を有する。
【0232】
いくつかの実施形態では、それぞれのグラフィカルインタラクティブデジタルチャート610によって消費される第1のアフォーダンス領域620-1は、第1のデジタルリアリティシーン40-1の2次元アフォーダンス領域620である。このようにして、第1のアフォーダンス領域620-1の第1のエリアは、2次元の第1のアフォーダンス領域620-1によって囲まれるそれぞれのエリアである。例えば、いくつかの実施形態では、第1のエリアは、球体の投影など、円形の第1のアフォーダンス領域によって円形に囲まれているか、または、図6Aの略矩形の第1のエリアなど、多角形の第1のアフォーダンス領域によって囲まれた多角形である。しかし、本開示はこれに限定されない。例として、代替的な実施形態では、それぞれのインタラクティブデジタルチャート610によって消費される第1のアフォーダンス領域620-1は、第1のデジタルリアリティシーンの3次元アフォーダンス領域である。したがって、第1の領域は、3次元アフォーダンス領域によって囲まれる3次元オブジェクト(例えば、図2Bのオブジェクト42)のそれぞれの表面エリアである。したがって、そのような実施形態では、3次元アフォーダンス領域は、本質的に2次元であるが、アフォーダンス領域の3次元「斜視図」を描写する。このようにして、いくつかの実施形態では、3次元オブジェクトは、球体(例えば、球)または多面体(例えば、図5Cのオブジェクト42-2)である。
【0233】
対応するインタラクティブデジタルビン625は、列挙される複数のノード(例えば、図6Cの第1のノード630-1、第2のノード630-2、…、第5のノード630-5)を含む。列挙される複数のノード630における各それぞれのノード630は、アセスメント(例えば、図4のブロック404)を通じて被験者によって識別された複数の提案される経験24におけるそれぞれの提案される経験24に対応する。このようにして、いくつかの実施形態では、アセスメントを通じて被験者によって識別された列挙される複数のノード630および複数の提案される経験24は、一対一の関係を有する(例えば、複数の提案される経験24は、5個の提案される経験24を含み、列挙される複数のノード630は、5個のノード630を含む)。しかし、本開示はこれに限定されない。いくつかの実施形態では、列挙される複数のノード630は、約3個のノード630、約5個のノード630、約7個のノード630、約10個のノード630、約12個のノード630、約15個のノード630、約20個のノード630、または、3~50個のノード630を含む。いくつかの実施形態では、列挙される複数のノード630は、少なくとも3個のノード、少なくとも5個のノード、少なくとも10個のノード、少なくとも15個のノード、少なくとも20個のノード、少なくとも25個のノード、少なくとも30個のノード、少なくとも35個のノード、少なくとも40個のノード、少なくとも50個のノード、または、少なくとも100個のノードを含む。
【0234】
さらに、いくつかの実施形態では、列挙される複数のノード630における各それぞれのノード630は、第1のデジタルリアリティシーンとは異なる対応する固有のデジタルリアリティシーン40に関連付けられる。それぞれのノード630に関連付けられたこの対応する固有のデジタルリアリティシーン40は、それぞれの提案される経験24によって表される対応する課題26を示す。さらに、各それぞれのノード630は、複数のゲート基準(例えば、図2Bのゲートストア30のゲート基準32)における少なくとも1つのそれぞれのゲート基準に関連付けられる。このようにして、列挙される複数のノード630における各ノード630は、特定の対応する固有のデジタルリアリティシーン40および1以上のゲート基準32に結合された提案される経験24である。したがって、ノード630の特定の対応する固有のデジタルリアリティシーン40は、ノード630が対処するように設計されている提案される経験24の課題26(例えば、恐怖のタイプ)を模倣するように設計される。
【0235】
いくつかの実施形態では、それぞれのノード630に関連付けられた対応する固有のデジタルリアリティシーン40は、仮想現実シーン40である。いくつかの実施形態では、それぞれのノード630に関連付けられた対応する固有のデジタルリアリティシーン40は、拡張現実シーン40である。いくつかの実施形態では、それぞれのノード630に関連付けられた対応する固有のデジタルリアリティシーン40は、複合現実シーン40である。さらに、いくつかの実施形態では、それぞれのノード630に関連付けられた対応する固有のデジタルリアリティシーン40は、パノラマビデオ、球面ビデオ、または、全方向ビデオ(例えば、360°ビデオ)である。このようにして、それぞれのノード630に関連付けられた対応する固有のデジタルリアリティシーン40とそれぞれのインタラクティブデジタルチャート610の第1のデジタルリアリティシーン40-1とは、同じタイプのデジタルリアリティ(例えば、両方とも仮想現実シーン40、両方とも拡張現実シーン40、両方とも複合現実シーン40など)、または、異なるタイプのデジタルリアリティシーン(例えば、第1の仮想現実シーン40-1および対応する第2の拡張現実シーン40-2)である。各ゲート基準32は、ノード630によって定義される。このようにして、ゲート基準32は、ノード630を実行するための前提条件、または、ノード630が完了したとみなすために達成されなければならない条件である場合がある。前提条件の一例は、ユーザが所定のノード630を呼び出すことを許可される前に、他のノード630が良好に完了するという要件である。ノード630が完了したとみなすために達成されなければならない条件の一例は、ノード630の提案される経験24の間の最小アイコンタクト持続時間である。
【0236】
いくつかの実施形態では、それぞれのノード630に関連付けられた少なくとも1つのそれぞれのゲート基準32は、ランキングゲート基準32を含む。ランキングゲート基準32は、最高から最低までの主観的評価(例えば、「軽度」、「中程度」、「重度」または「反応なし」のユーザが提供する評価)、および/または、最高から最低までの客観的評価(例えば、デジタルリアリティシステム200または被験者に関連付けられた医師によって判定される、最も効果的なものから最も効果的でないものまでのランキング)など、列挙される複数のノード630における各ノード630の階層ランキングに関連付けられる。これから、ランキングゲート基準32は、列挙される複数のノード630における各ノード630の階層ランキングにおけるそれぞれのノード630の初期または終端位置に基づいて、それぞれのノード630の配置を条件付ける。
【0237】
いくつかの実施形態では、それぞれのノード630に関連付けられた少なくとも1つのそれぞれのゲート基準32は、医師ゲート基準32を含む。医師ゲート基準32は、被験者に関連付けられた医師からの第1のノード630-1のユーザによる選択の承認に関連付けられる。このようにして、被験者に関連付けられた医師は、ノードに関連付けられたカテゴリおよび提案される経験へのアクセスを承認または拒否することによって、被験者によって示される精神医学的または精神的状態の改善を監督できる。例えば、医師は、ユーザが特定のカテゴリおよび提案される経験について「準備ができている」と医師が考えるまで、特定のカテゴリおよび提案される経験に対応するノードへのアクセスを特定のユーザに拒否できる。
【0238】
いくつかの実施形態では、それぞれのノード630に関連付けられた少なくとも1つのそれぞれのゲート基準32は、ユーザゲート基準32を含む。ユーザゲート基準32は、第1のノード630-1の選択の再確認など、第1のノード630-1の第1の選択の被験者からの承認に関連付けられる。
【0239】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つのそれぞれのゲート基準32は、医師またはユーザ以外のユーザであるデジタルリアリティシステムに関連付けられた遠隔管理者によって生成される。いくつかの実施形態では、少なくとも1つのゲート基準32は、遠隔管理者またはモデルによって生成され、被験者に関連付けられた医師によってさらに修正される。いくつかの実施形態では、少なくとも1つのゲート基準32は、遠隔管理者または医師によって生成され、モデルによってさらに修正される。例えば、いくつかの実施形態では、モデルは、ユーザによって完了された課題26の数など、ユーザに関連付けられた1以上のパラメータの評価に基づいて、ユーザおよび/または医師によって生成された少なくとも1つのゲート基準32をさらに修正する。いくつかの実施形態では、モデルは、少なくとも1つのゲート基準におけるそれぞれのゲート基準を変更することが、本開示のシステムおよび方法を使用する場合に、関与の可能性および/またはより良好な臨床結果を改善することを示す、ユーザのパラメータの分類、クラスタリング、または、他の識別を示すモデルの1以上の結果に基づいて、少なくとも1つのゲート基準を修正する。
【0240】
いくつかの実施形態では、それぞれのノード630に関連付けられた少なくとも1つのそれぞれのゲート基準32は、アレンジメントゲート基準62を含む。アレンジメントゲート基準32は、ストーリーまたは普通の物語のスレッドを形成するノード630のシーケンスにおける1以上のノード630の順序など、列挙される複数のノード630における1以上のノード630の順序に関連付けられる。例えば、ストーリーまたは普通の物語のスレッドを形成する3つのノードA、ノードBおよびノードCのセットを考える。ストーリーまたは普通の物語のスレッドをノードA、ノードBおよびノードCの正しい順序で実現するために、ノードBが開始される前にノードAを完了させる必要がある第1のアレンジメントゲート基準がノードBに課され、ノードCが開始される前にノードAおよびノードBの両方を完了させる必要がある第2のアレンジメントゲート基準がノードCに課される。
【0241】
いくつかの実施形態では、グラフ640の各それぞれのノード630の少なくとも1つのそれぞれのゲート基準32は、グラフ640の複数のエッジ635における各エッジ635の配置を決定するために使用される。例えば、いくつかの実施形態では、少なくとも1つのそれぞれのゲート基準32は、列挙される複数のノード630における対応するノード630に最も近い隣接ノードの決定にしたがって、各エッジ635の配置を決定する。言い換えれば、エッジ635は、対応するノード630から、対応するノード630に最も近いノードに引かれる。代替的な実施形態では、グラフ640の各エッジ635の配置の決定は、それぞれのインタラクティブデジタルチャート610の第1のアフォーダンス領域620-1の第1のエリアに配置される場合の隣接するノード630間の最小変位および/または最大変位に基づく。
【0242】
いくつかの実施形態では、グラフ640の一のノード630に関連するゲート基準32は、グラフ640の他のノード630に進む前に被験者によって満たされるべき条件を指定する。非限定的な例として、図6Eを簡単に参照すると、ユーザは、対応するインタラクティブデジタルビン625に含まれる第4のノード630-4の選択を提供している。しかし、第4のノード630-4のこの選択は、被験者が利用可能な「パーティに行く」課題26を可能にする第4のノード630-4に関連付けられたゲート基準の条件を満たすことができず、それぞれのデジタルインタラクティブデジタルチャート610の第1のエリアに配置することができない。
【0243】
いくつかの実施形態では、グラフ640のノード630のゲート基準32は、システム管理者(例えば、図2Aおよび図2Bのデジタルリアリティシステム200の管理者)によって設定される。例えば、いくつかの実施形態では、システム管理者は、(例えば、デジタルリアリティシステム200へのアクセス、特定のデジタルリアリティシーン40へのアクセスなどのために)被験者からの支払いの受領を条件とするノード630のゲート基準を構成する。しかし、本開示はこれに限定されず、当業者は、システム管理者によって設定される他のそれぞれのゲート基準が本開示の範囲内であることを理解するであろう。さらに、いくつかの実施形態では、グラフ640のノード6230のゲート基準32は、被験者(例えば、第1のクライアントデバイス300-1の第1のユーザ)によって設定される。いくつかの実施形態では、グラフ640のノード6320のゲート基準32は、被験者に関連付けられた医師などの医療従事者(例えば、図9Dのユーザインタフェース900-4を介して示されたクライアントアプリケーション320を介して、第2のクライアントデバイス300-2の第2のユーザなど)によって設定される。いくつかの実施形態では、グラフ640の第1のノード630-1のゲート基準32は、システム管理者または被験者に関連付けられた医師によって設定され、グラフ640内の第2のノード630-2(第1のノード630-1とエッジを共有する)のそれぞれのゲート基準32は、被験者によって設定される。
【0244】
いくつかの実施形態では、ゲート基準は、1以上のモデルおよび/または医師によって設定(例えば、構成)される。例えば、いくつかの実施形態では、ゲート基準は、被験者が対応する課題を完了するために必要とされる課題の難しさの困難レベルまたは設定(例えば、最高難易度、中難易度など)である。非限定的な例として、いくつかの実施形態では、第1の難易度設定で第1の課題を行い、第1の課題に関連する第1のゲート基準を満たさなかった後、第1のモデルおよび/または医師は、被験者が第1の課題を満たすことができることを確実なものとするために、第1のゲート基準をより容易な難易度に構成する。いくつかの実施形態では、第1のモデルおよび/または医師は、特定のカテゴリおよび/または課題での被験者の勝率に基づいて、第1のゲート基準を構成する(例えば、第1の課題における被験者に対するより低い勝率は、被験者に対してより低いレベルの難易度が必要であることを示す)。しかし、本開示はこれに限定されない。
【0245】
1以上のモデルおよび/または医師は、デジタルリアリティシーン内の刺激に対する予想される応答など、被験者に関連付けられた対応するユーザプロファイルからのデータセットを使用して、被験者の予想される挙動を判定する。非限定的な例として、被験者が特定の課題を特定の回数試みたが、まだ様々なデジタルリアリティシーンと対話し続けていることが知られている場合、1以上のモデルは、被験者が対応する課題を示すときに難易度を満たすことができると予測する。いくつかの実施形態では、被験者がどのように行動すると予想されるかを評定するために、ユーザプロファイルデータからのデータセットは、複数の被験者に関連付けられた履歴データセットを有する。
【0246】
いくつかの実施形態では、グラフ640内のノード630のゲート基準32は、対応する固有のデジタルリアリティシーン40内のNPCの顔など、ノード630の対応する課題26に関連付けられた対応する固有のデジタルリアリティシーン40の指定された部分とのアイコンタクトの必要な最小長さ(例えば、一定期間の持続時間)である。いくつかのそのような実施形態では、ユーザは、必要な最小長さ(例えば、少なくとも3秒、少なくとも5秒、少なくとも10秒、少なくとも30秒など)について対応する固有のデジタルリアリティシーン40の指定された部分とアイコンタクトを確立するまで、このゲート基準を有するノード(例えば、ノード630-1)から出ることができない。
【0247】
いくつかの実施形態では、グラフ640のノード630のゲート基準32は、ノード630に関連付けられたカテゴリの所定数の対応する課題における各対応する課題26中の被験者のアサーティブネスである。所定数の対応する課題は、一般に、2個よりも多い数のノード630の対応する課題、3個よりも多い数のノード630の対応する課題、4個よりも多い数のノード630の対応する課題、または、5個よりも多い数のノード630の対応する課題である。例示的な実施形態では、対応する課題の所定数は、ノード630の対応する課題の半分である。他の例示的な実施形態では、対応する課題の所定数は、ノード630の対応する課題の総数である。いくつかの実施形態では、ノード630のゲート基準32は、ノード630に関連付けられたカテゴリの対応する課題の所定数における各対応する課題26の間の被験者による1以上の発話のデシベルレベルおよび/またはピッチである。さらに、いくつかの実施形態では、グラフ640のノード630のゲート基準32は、ノードに関連付けられたカテゴリの所定数の対応する課題における各対応する課題26中の被験者による発話の数である。さらに、いくつかの実施形態では、グラフ640のノード630のそれぞれのゲート基準32は、ノード630に関連付けられたカテゴリの所定数の対応する課題における各対応する課題26中に被験者によって話された単語の数である。いくつかの実施形態では、グラフ640のノード630のゲート基準32は、被験者のアサーティブネス、被験者による1以上の発話のデシベルレベルおよび/またはピッチ、被験者による発話の数、被験者によって話された単語の数、および、被験者による感情分析基準を満たしたか否かの任意の組合せである。
【0248】
いくつかの実施形態では、それぞれのゲート基準は、グラフの他のノードの対応する複数の提案される経験における一の提案される経験の対応する課題中における対応する固有のデジタルリアリティシーンの被験者による期間である。例えば、いくつかの実施形態では、期間は、約1時間、約5時間、約10時間、約15時間、約25時間、約50時間、約75時間、約100時間、または、約120時間など、被験者が提案される経験をしなければならない閾値時間である。しかし、本開示はこれに限定されない。例えば、いくつかの実施形態では、期間は、被験者によるプレイ時間の長さ、被験者によるインスタンスの頻度などである。
【0249】
いくつかの実施形態では、それぞれのゲート基準32は、被験者によって提供される被験者のパフォーマンスについての閾値主観的スコアである。例えば、いくつかの実施形態では、提案される経験24の対応する課題26を開始する前、課題26の間中、または、課題26を完了した後に、被験者には、被験者による主観的スコア(例えば、ディストレススコア(distress score)の主観的単位)を取得するように構成されたアセスメントが示される。したがって、いくつかのそのような実施形態では、アセスメントを介してディストレススコアの1以上の主観的単位を選択するように被験者に要求することによって、医師および/または1以上のモデルは、被験者が進む(例えば、第1のノードから第2のノードに進み、第3のノードの第1の課題から第3のノードの第2の課題に進む、など)課題に基づく対象の1以上のストレスレベルなど、被験者に関連付けられた1以上の生理学的マーカーおよび/またはバイオメトリック特性を追跡することを可能にする。被験者の主観的スコアの使用に関するさらなる詳細および情報は、Demetillo et al.、2021年、「Subjective level of distress and psychological well-being of selected SDCA students:Basis for guidance and counseling intervention」、SDCA Pacific Multidiscriminary Research Journal、(3)、62ページに見出される。この文献は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【0250】
いくつかの実施形態では、それぞれのゲート基準は、対応する固有のデジタルリアリティシーンにおける被験者によるインスタンスの閾値数である。いくつかの実施形態では、各インスタンスは、課題を完了するための被験者による試み(例えば、成功または失敗した試み)である。いくつかの実施形態では、対応する固有のデジタルリアリティシーンにおける被験者によるインスタンスは、被験者が対応する課題に関連付けられた固有の対応するデジタルリアリティシーンを始動または開始する場合である。例えば、いくつかの実施形態では、対応する固有のデジタルリアリティシーンにおける被験者によるインスタンスの閾値数は、3以上のインスタンス、5以上のインスタンス、7以上のインスタンス、10以上のインスタンス、12以上のインスタンス、15以上のインスタンス、20以上のインスタンス、25以上のインスタンス、30以上のインスタンス、50以上のインスタンス、70以上のインスタンス、100以上のインスタンス、または、200以上のインスタンスである。このようにして、被験者は、他のノード(例えば、第2のノードと比較して被験者によってより困難であると考えられる第3のノード)に進むために、少なくとも閾値数のインスタンス(例えば、少なくとも20回)だけ、対応する固有のデジタルリアリティシーンとインタラクトする必要がある。例えば、いくつかの実施形態では、この必要とされる相互作用は、被験者によって示される社交不安障害を管理する被験者の能力を改善するために、被験者に方法400による抑制学習曝露治療または療法を実施することを可能にする。したがって、いくつかのそのような実施形態では、ユーザが満たすことが要求されるインスタンスの数が多いほど、被験者によってより高い関与レベルが提供される。しかし、本開示はこれに限定されない。いくつかの実施形態では、それぞれのゲート基準は、対応する課題における被験者によるインスタンスの閾値数である。いくつかの実施形態では、対応する固有のデジタルリアリティシーンにおける被験者によるインスタンスは、被験者が対応する課題に関連付けられた固有の対応するデジタルリアリティシーンを完了したとみなされる場合である。
【0251】
【0252】
以下のテーブル1は、距離のための様々な他のタイプの尺度を示し、上記で特定された式の用語をさらに説明する。
【0253】
【0254】
距離ベースの分類モデル208に関する追加の詳細および情報は、Yang et al.、1999年、「DistAI:An Inter-pattern Distance-based Constructive Learning Algorithm」、Intelligent Data Analysis、3巻(1)、55ページから得ることができる。
【0255】
いくつかの実施形態では、所定の感情は、楽しみ、怒り、不安、気まずさ、退屈、平静、混乱、渇望、嫌悪、共感的苦痛、有頂天、興奮、恐怖、戦慄、興味、喜び、煩わしさ、郷愁、安堵、悲しみ、満足、または、驚きである。当業者は、他の感情が本開示のシステムおよび方法の範囲内にあることを理解するであろう。
【0256】
いくつかの実施形態では、方法400は、ノード630のサブセットにおける各それぞれのノード630に関連付けられた各それぞれのゲート基準62を(例えば、図3のクライアントデバイス300-1のディスプレイ308を介して)第1のエリア内に表示することをさらに含む。そうすることで、クライアントデバイス300のユーザには、療法20を完了するためにユーザが満たさなければならない各それぞれのゲート基準の視覚的表示が提供される。
【0257】
いくつかの実施形態では、方法400は、グラフ640の各それぞれのノード630に関連付けられた各それぞれのゲート基準32を(例えば、図3のクライアントデバイス300-1のディスプレイ308を介して)第1のアフォーダンス領域620-1の第1のエリア内に表示することをさらに含む。さらに、方法400は、グラフ640の各それぞれのノード630に関連付けられた各それぞれのゲート基準32の完了ステータスを第1のアフォーダンス領域620-1の第1のエリア内に表示することをさらに含む。
【0258】
いくつかの実施形態では、方法400は、1以上のプロセッサ(例えば、図2Aのデジタルリアリティシステム200のCPU202、図3のクライアントデバイス300-1のCPU302)を使用して、それぞれのゲート基準32の満足度を調査することをさらに含む。さらに、いくつかの実施形態では、方法400は、調査がそれぞれのゲート基準32が満足されていると判定する場合に、第1のアフォーダンス領域620-1の第1のエリア内で、グラフ640のそれぞれのノード630に関連付けられたそれぞれのゲート基準32の完了ステータスを更新することを含む。
【0259】
ブロック408。ブロック408を参照すると、方法400は、列挙される複数のノード630における一のノード630の選択を検出することをさらに含む。いくつかの実施形態では、ノード630の選択は、キーボード、マウス、ジョイスティックなどの入力310を介してクライアントデバイスのユーザによって提供される入力を感知することによって検出される。他の実施形態では、ノード630の選択は、IOサブシステム330のマイクロフォンなどのI/Oサブシステム(例えば、図3のI/Oサブシステム330)を介してクライアントデバイス300と通信する周辺デバイスによって検出される。
【0260】
いくつかの実施形態では、方法400は、ノードの選択を検出する場合に、ユーザによって選択されていない列挙される複数のノード630における一のノード630を追加または削除することを含む。いくつかの実施形態では、このノード630の追加または削除は、第1のノード630-1の選択を検出する場合に選択されたノード630の選択に応答する。したがって、選択されていないノード630の追加または削除は、方法400が、列挙される複数のノード630に対するカテゴリの利用可能性、および、ノードに関連付けられた複数の提案される経験24を追加または削除することを可能にする。例えば、図6Eおよび図6Fを簡単に参照すると、ユーザは、カテゴリに関連付けられた第4のノード630-4を選択する。しかし、第4のノード630-4は、ユーザが第4のノード630-4に関連付けられた対応するゲート基準32を満たさないことに基づいて、インタラクティブデジタルチャート610への配置が利用可能ではない。したがって、図6Eでは、第4のノード630-4のユーザの選択は、ユーザによって選択されていない第2のノード630-2の追加のためにバイパスされる。ここで、ユーザは、第2のノード630-2に関連付けられた対応するゲート基準32を満たし、それぞれのインタラクティブデジタルチャート610への第2のノード630-2の配置を可能にする。
【0261】
ブロック410。ブロック410を参照すると、方法400は、第1のノード630-1の選択が、第1のノード630-1に関連付けられた少なくとも1つのそれぞれのゲート基準32における各ゲート基準32を満たすか否かを(例えば、図2Aのデジタルリアリティシステム200のCPU202および/または図3のクライアントデバイス300-1のCPU302を介して)判定することをさらに含む。
【0262】
いくつかの実施形態では、この判定は、例えば1以上のモデルにより(例えば、2個のモデル、3個のモデル、5個のモデル、10個のモデルなどを使用して)、人間の介入なしに(例えば、デジタルリアリティシステム200によって)行われる。したがって、いくつかのそのような実施形態では、第1のノード630-1の選択が、第1のノード630-1に関連付けられた少なくとも1つのそれぞれのゲート基準32における各ゲート基準32を満たすか否かを判定することは、コンピュータシステムの使用を必要とする計算上の複雑さを有する計算上の問題であり、精神的に実行することができない。
【0263】
いくつかの実施形態では、第1のノード630-1の選択が、第1のノード630-1に関連付けられた少なくとも1つのそれぞれのゲート基準32における各ゲート基準32を満たすかどうかのこの判定は、被験者に関連付けられた医師または医師に関連付けられたクライアントデバイス300によって行われる。例えば、いくつかの実施形態では、第1のノード630-1の選択は、医師に関連付けられたクライアントデバイス300に(例えば、通信ネットワーク106を介して)通信され、医師がクライアントデバイス300で選択を承認または拒否することを可能にする。いくつかの実施形態では、第1のノードの選択の前に、医師は、被験者による1以上の選択について事前の承認または拒否を提供する。
【0264】
いくつかの実施形態では、第1のノードの選択が各ゲート基準を満たすかどうかを判定することは、複数のモデルにおける1以上のモデルによって実行される。例えば、いくつかの実施形態では、1以上のモデルは、1個のモデル、2個以上のモデル、3個以上のモデル、4個以上のモデル、5個以上のモデル、7個以上のモデル、または、10個以上のモデル(例えば、12個のモデル)を含み、被験者が第1の課題に関連付けられたストレスおよび/または刺激に応答しているか否かなど、第1のノードの選択が各ゲート基準を満たすか否かを集合的に判定する。
【0265】
いくつかの実施形態では、モデルは、教師なし学習アルゴリズムである。教師なし学習アルゴリズムの一例は、クラスタ分析である。
【0266】
いくつかの実施形態では、モデルは、教師あり機械学習である。教師あり学習アルゴリズムの非限定的な例は、ロジスティック回帰、ニューラルネットワーク、サポートベクターマシン、単純ベイズアルゴリズム、最近傍アルゴリズム、ランダムフォレストアルゴリズム、決定木アルゴリズム、ブースティング木アルゴリズム、多項ロジスティック回帰アルゴリズム、線形モデル、線形回帰、勾配ブースティング、混合モデル、隠れマルコフモデル、ガウシアンNBアルゴリズム、線形判別分析、または、それらの任意の組合せを含むが、これらに限定されない。いくつかの実施形態では、モデルは、多項分類器アルゴリズムである。いくつかの実施形態では、モデルは、2段階確率的勾配降下(SGD)モデルである。いくつかの実施形態では、モデルは、深層ニューラルネットワーク(例えば、ディープアンドワイドサンプルレベル分類器)である。
【0267】
ニューラルネットワーク。いくつかの実施形態では、モデルは、ニューラルネットワーク(例えば、畳み込みニューラルネットワーク、および/または、残差ニューラルネットワーク)である。人工ニューラルネットワーク(ANN)としても知られているニューラルネットワークアルゴリズムは、畳み込みおよび/または残差ニューラルネットワークアルゴリズム(深層学習アルゴリズム)を含む。ニューラルネットワークは、入力データセットを出力データセットにマッピングするようにトレーニングされ得る機械学習アルゴリズムの場合がある。ニューラルネットワークは、ノードの複数の層に編成されたノードの相互接続されたグループを含む。例えば、ニューラルネットワークアーキテクチャは、少なくとも入力層と、1以上の隠れ層と、出力層とを含み得る。ニューラルネットワークは、任意の数の層と、任意の数の隠れ層とを含み得る。隠れ層は、入力データのセットを出力値または出力値のセットにマッピングすることを可能にするトレーニング可能な特徴抽出器として機能する。ここで使用される場合、深層学習アルゴリズム(DNN)は、複数の隠れ層、例えば2個以上の隠れ層を含むニューラルネットワークの場合がある。ニューラルネットワークの各層は、いくつかのノード(または「ニューロン」)を含み得る。ノードは、入力データまたは前の層のノードの出力のいずれかから直接到来する入力を受信し、特定の演算、例えば加算演算を実行できる。いくつかの実施形態では、入力からノードへの接続は、パラメータ(例えば、重みおよび/または重み係数)に関連付けられる。いくつかの実施形態では、ノードは、入力のすべての対xとそれらの関連するパラメータとの積を合計できる。いくつかの実施形態では、重み付け和はバイアスbでオフセットされる。いくつかの実施形態では、ノードまたはニューロンの出力は、線形または非線形関数であり得る閾値または活性化関数fを使用してゲート制御され得る。活性化関数は、例えば、正規化線形ユニット(ReLU)活性化関数、漏洩ReLU活性化関数、または飽和双曲線正接、恒等、2値ステップ、ロジスティック、arcTan、ソフトサイン、パラメトリック正規化線形ユニット、指数線形ユニット、softPlus、曲げ恒等、ソフト指数関数、シヌソイド、サイン、ガウシアン、シグモイド関数、または、それらの任意の組合せなどの他の関数であってもよい。
【0268】
重み係数、バイアス値および閾値、または、ニューラルネットワークの他の計算パラメータは、トレーニングデータの1以上のセットを使用してトレーニング段階で「教示」または「学習」できる。例えば、パラメータは、ANNが計算する出力値がトレーニングデータセットに含まれる例と一致するように、トレーニングデータセットからの入力データおよび勾配降下法または逆伝播法を使用してトレーニングされ得る。パラメータは、逆伝播ニューラルネットワークトレーニングプロセスから取得できる。
【0269】
様々なニューラルネットワークのいずれもが、本明細書に開示される方法の実行に用いることに適切であり得る。例は、フィードフォワードニューラルネットワーク、ラジアル基底関数ネットワーク、リカレントニューラルネットワーク、残差ニューラルネットワーク、畳み込みニューラルネットワーク、残差畳み込みニューラルネットワーク、または、それらの任意の組合せを含み得るが、これらに限定されない。いくつかの実施形態では、機械学習は、事前トレーニングおよび/または転移学習されたANN、または、深層学習アーキテクチャを利用する。畳み込みおよび/または残留ニューラルネットワークは、本開示による精神医学的または精神的状態を管理する被験者の能力を改善するための療法を作成するために使用できる。
【0270】
例えば、深層ニューラルネットワークモデルは、入力層と、複数の個別にパラメータ化された(例えば、重み付け)畳み込み層と、出力スコアラーとを備える。各畳み込み層および入力層のパラメータ(例えば、重み)は、深層ニューラルネットワークモデルに関連付けられた複数のパラメータ(例えば、重み)に寄与する。いくつかの実施形態では、少なくとも100個のパラメータ、少なくとも1000個のパラメータ、少なくとも2000個のパラメータ、または、少なくとも5000個のパラメータが、深層ニューラルネットワークモデルに関連付けられる。このように、深層ニューラルネットワークモデルは、精神的に解くことができないため、コンピュータを使用する必要がある。言い換えれば、モデルへの入力が与えられると、そのような実施形態では、モデル出力は、精神的にではなくコンピュータを使用して決定される必要がある。例えば、Krizhevsky et al.、2012年、「Imagenet classification with deep convolutional neural networks」、Advances in Neural Information Processing Systems 2、Pereira、Burges、Bottou、Weinberger、eds.、1097~1105ページ、Curran Associates,Inc.;Zeiler、2012年、「ADADELTA:an adaptive learning rate method」、CoRR,vol.abs/1212.5701;および、Rumelhart et. al.、1988年、「Neurocomputing:Foundations of research」、ch.Learning Representations by Back-propagating Errors、696~699ページ、Cambridge,MA,USA:MIT Pressを参照。これらの文献の各々は、参照により本明細書に組み込まれる。
【0271】
モデルとしての使用に適した畳み込みニューラルネットワークアルゴリズムを含むニューラルネットワークアルゴリズムは、例えば、Vincent et al.、2010年、「Stacked denoising autoencoders:Learning useful representations in a deep network with a local denoising criterion」、J Mach Learn Res 11、3371~3408ページ;Larochelle et al.、2009年、「Exploring strategies for training deep neural networks」、J Mach Learn Res 10、1~40ページ;および、Hassoun、1995年、Fundamentals of Artificial Neural Networks、Massachusetts Institute of Technologyに開示されている。これらの文献の各々は、参照により本明細書に組み込まれる。モデルとしての使用に適した追加の例示的なニューラルネットワークは、Duda et al.、2001年、Pattern Classification、第2版、John Wiley&Sons,Inc.,New York;および、Hastie et al.、2001年、The Elements of Statistical Learning、Springer-Verlag、New Yorkに開示されている。これらの文献の各々は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。モデルとしての使用に適した追加の例示的なニューラルネットワークはまた、Draghici、2003年、Data Analysis Tools for DNA Microarrays、Chapman&Hall/CRC;および、Mount、2001年、Bioinformatics:sequence and genome analysis、Cold Spring Harbor Laboratory Press、Cold Spring Harbor、New Yorkに記載されている。これらの文献の各々は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【0272】
サポートベクターマシン。いくつかの実施形態では、モデルは、サポートベクターマシン(SVM)である。モデルとしての使用に適したSVMアルゴリズムは、例えば、Cristianini and Shawe-Taylor、2000年、「An Introduction to Support Vector Machines」、Cambridge University Press,Cambridge;Boser et al.、1992年、「A training algorithm for optimal margin classifiers」、Proceedings of the 5 th Annual ACM Workshop on Computational Learning Theory、ACM Press、Pittsburgh、Pa、142~152ページ;Vapnik、1998年、Statistical Learning Theory、Wiley、New York;Mount、2001年、Bioinformatics:sequence and genome analysis、Cold Spring Harbor Laboratory Press、Cold Spring Harbor、N.Y.;Duda、Pattern Classification、第2版、2001年、John Wiley&Sons,Inc.、259,262~265ページ;Hastie、2001年、The Elements of Statistical Learning、Springer、New York;および、Furey et al.、2000年、Bioinformatics 16、906~914ページに記載されている。これらの文献の各々は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。分類に使用される場合、SVMは、ラベル付きデータから最大に離れた超平面でバイナリラベル付きデータの所定のセットを分離する。線形分離が不可能な場合、SVMは、特徴空間への非線形マッピングを自動的に実現する「カーネル」の技術と組み合わせて動作できる。特徴空間内のSVMによって見つけられた超平面は、入力空間内の非線形決定境界に対応できる。いくつかの実施形態では、SVMに関連する複数のパラメータ(例えば、重み)は、超平面を定める。いくつかの実施形態では、超平面は、少なくとも10個、少なくとも20個、少なくとも50個、または、少なくとも100個のパラメータによって定義され、SVMモデルは、精神的に解くことができないため、計算するためにコンピュータを必要とする。
【0273】
単純ベイズアルゴリズム。いくつかの実施形態では、モデルは単純ベイズアルゴリズムである。モデルとしての使用に適した単純ベイズ分類器は、例えば、Ng et al.、2002年、「On discriminative vs.generative classifiers:A comparison of logistic regression and naive Bayes」、Advances in Neural Information Processing Systems、14に開示されている。この文献は、参照により本明細書に組み込まれる。単純ベイズ分類器は、特徴間の強い(単純な)独立仮定を伴うベイズの定理を適用することに基づく「確率的分類器」のファミリーの任意の分類器である。いくつかの実施形態では、それらはカーネル密度推定と結合される。例えば、Hastie et al.、2001年、The elements of statistical learning:data mining、inference,and prediction、eds. Tibshirani and Friedman, Springer, New Yorkを参照。この文献は、参照により本明細書に組み込まれる。
【0274】
【0275】
k最近傍モデルは、入力が特徴空間におけるk個の最も近いトレーニング例からなるノンパラメトリック機械学習方法である。出力はクラスメンバーシップである。オブジェクトは、その近傍の複数の票によって分類され、オブジェクトは、そのk個の最近傍(kは正の整数であり、典型的には小さい)の中で最も一般的なクラスに割り当てられる。k=1の場合、オブジェクトは、その単一の最近傍のクラスに単純に割り当てられる。Duda et al.、2001年、Pattern Classification、第2版、John Wiley&Sonsを参照。この文献は、参照により本明細書に組み込まれる。いくつかの実施形態では、k最近傍モデルを解くために必要な距離計算の数は、精神的に実行することができないため所定の入力に対してモデルを解くためにコンピュータが使用されるようなものである。
【0276】
ランダムフォレスト、決定木、および、ブースティング木アルゴリズム。いくつかの実施形態では、モデルは、決定木である。モデルとしての使用に適した決定木は、Duda、2001年、Pattern Classification、John Wiley&Sons,Inc.,New York、395~396ページに一般的に記載されている。この文献は、参照により本明細書に組み込まれる。木ベースの方法は、特徴空間を長方形のセットに分割し、(定数のような)モデルをそれぞれに当てはめる。いくつかの実施形態では、決定木は、ランダムフォレスト回帰である。使用され得る1つの特定のアルゴリズムは、分類および回帰木(CART)である。他の特定の決定木アルゴリズムは、ID3、C4.5、MART、および、ランダムフォレストを含むが、これらに限定されない。CART、ID3、および、C4.5は、Duda、2001年、Pattern Classification、John Wiley&Sons,Inc.,New York、396~408ページおよび411~412ページに記載されている。この文献は、参照により本明細書に組み込まれる。CART、MART、および、C4.5は、Hastie et al.、2001年、The Elements of Statistical Learning、Springer-Verlag、New York、Chapter 9に記載されている。この文献は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。ランダムフォレストは、Breiman、1999年、「Random Forests--Random Features」、Technical Report 567、Statistics Department,U.C.Berkeley、1999年9月に記載されている。この文献は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。いくつかの実施形態では、決定木モデルは、少なくとも10個、少なくとも20個、少なくとも50個、または、少なくとも100個のパラメータ(例えば、重みおよび/または決定)を含み、精神的に解くことができないため、計算するためにコンピュータを必要とする。
【0277】
回帰。いくつかの態様では、モデルは、回帰アルゴリズムを使用する。回帰アルゴリズムは、任意のタイプの回帰であり得る。例えば、いくつかの実施形態では、回帰アルゴリズムは、ロジスティック回帰である。いくつかの実施形態では、回帰アルゴリズムは、ラッソ、L2またはエラスティックネット正則化を用いたロジスティック回帰である。いくつかの実施形態では、閾値を満たさない対応する回帰係数を有する抽出された特徴は、考慮すべきものから削除(除去)される。いくつかの実施形態では、マルチカテゴリ応答を処理するロジスティック回帰モデルの一般化がモデルとして使用される。ロジスティック回帰アルゴリズムは、Agresti、An Introduction to Categorical Data Analysis、1996年、Chapter 5、103~144ページ、John Wiley&Son、New Yorkに開示されている。この文献は、参照により本明細書に組み込まれる。いくつかの実施形態では、モデルは、Hastie et al.、2001年、The Elements of Statistical Learning、Springer-Verlag、New Yorkに開示されている回帰モデルを利用する。いくつかの実施形態では、ロジスティック回帰モデルは、少なくとも10個、少なくとも20個、少なくとも50個、少なくとも100個、または、少なくとも1000個のパラメータ(例えば、重み)を含み、精神的に解くことができないため、計算するためにコンピュータを必要とする。
【0278】
線形判別分析アルゴリズム。線形判別分析(LDA)、正規判別分析(NDA)、または、判別関数分析は、フィッシャーの線形判別の一般化であり得、2以上のクラスのオブジェクトまたはイベントを特徴付けるための統計、パターン認識および機械学習で使用される方法の一般化であり得る。得られた組合せは、本開示のいくつかの実施形態では、モデル(例えば、線形分類器)として使用できる。
【0279】
混合モデルおよび隠れマルコフモデル。いくつかの実施形態では、モデルは、McLachlan et al.、Bioinformatics 18(3)、413~422ページ、2002年に記載されているものなどの混合モデルである。いくつかの実施形態、特に時間成分を含むそれらの実施形態では、モデルは、Schliep et al.ら、2003年、Bioinformatics 19(1)、i255~i263ページによって記載されているような隠れマルコフモデルである。
【0280】
クラスタリング。いくつかの実施形態では、モデルは、教師なしクラスタリングモデルである。いくつかの実施形態では、モデルは、教師ありクラスタリングモデルである。モデルとしての使用に適したクラスタリングアルゴリズムは、例えば、Duda and Hart、Pattern Classification and Scene Analysis、1973年、John Wiley&Sons,Inc.,New York(以下、「Duda1973」)の211~256ページに記載されている。この文献は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。クラスタリングの問題は、データセットにおける自然なグループ分けを見つけることの1つとして説明され得る。自然なグループ分けを特定するために、2つの問題に対処できる。第1に、2つのサンプル間の類似性(または非類似性)を測定する方法を決定できる。このメトリック(例えば、類似性尺度)は、1つのクラスタ内のサンプルが他のクラスタのサンプルよりも互いに類似していることを保証するために使用され得る。第2に、類似性尺度を使用してデータをクラスタに分割するためのメカニズムを決定できる。クラスタリング調査を開始する1つの方法は、距離関数を定義し、トレーニングデータセットのサンプルの全てのペア間の距離のマトリクスを計算することであり得る。距離が類似性の良好な尺度である場合、同じクラスタ内の基準エンティティ間の距離は、異なるクラスタの基準エンティティ間の距離よりも大幅に小さくなり得る。しかし、クラスタリングは、距離メトリックを使用しなくてもよい。例えば、非メトリック類似性関数s(x,x’)が、2つのベクトルxおよびx’を比較するのに使用され得る。s(x,x’)は、xおよびx’が何らかの形で「類似」である場合、値が大きい対称関数であり得る。データセットのポイント間の「類似性」または「非類似性」を測定するための方法が選択されると、クラスタリングは、データの任意のパーティションのクラスタリング品質を測定する基準関数を使用できる。基準関数を極値にするデータセットのパーティションは、データをクラスタリングするのに使用され得る。本開示で使用され得る特定の例示的なクラスタリング技術は、階層クラスタリング(最近傍アルゴリズム、最長法アルゴリズム、平均リンケージアルゴリズム、重心アルゴリズム、または、2乗和アルゴリズムを使用する凝集クラスタリング)、k平均クラスタリング、ファジーk平均クラスタリングアルゴリズム、および、Jarvis-Patrickクラスタリングを含み得るが、これらに限定されない。いくつかの実施形態では、クラスタリングは、教師なしクラスタリング(例えば、クラスタ数の事前設定なし、および/または、クラスタ割り当ての事前設定なし)を含む。
【0281】
モデルのアンサンブルおよびブースティング。いくつかの実施形態では、モデルのアンサンブル(2個以上)が使用される。いくつかの実施形態では、モデルの性能を改善するために、AdaBoostなどのブースティング技術が、他の多くの種類の学習アルゴリズムと併せて使用される。この手法では、本明細書に開示されたモデルのいずれか、または、それらの等価物の出力は、ブースティングされたモデルの最終出力を表す加重和に組み合わされる。いくつかの実施形態では、モデルからの複数の出力は、平均、中央値、最頻値、加重平均、加重中央値、加重最頻値などを含むが、これらに限定されない、当技術分野で知られている中心傾向の任意の尺度を使用して組み合わされる。いくつかの実施形態では、複数の出力は、投票方法を使用して組み合わされる。いくつかの実施形態では、モデルのアンサンブル内のそれぞれのモデルは、重み付けされているか、または、重み付けされていない。
【0282】
いくつかの実施形態では、「分類」という用語は、サンプルの特定の特性に関連する任意の数または他の文字を指す。例えば、「+」記号(または「ポジティブ」)は、サンプルが所望の結果または特性を有するとして分類されることを示すことができ、「-」記号(または「ネガティブ」)は、サンプルが望ましくない結果または特性を有するとして分類されることを示し得る。他の例では、用語「分類」は、それぞれの結果または特徴(例えば、高リスク、中リスク、低リスク)を指す。いくつかの実施形態では、分類は2値(例えば、ポジティブまたはネガティブ)であるか、または、より多くのレベルの分類(例えば、1から10または0から1のスケール)を有する。いくつかの実施形態では、「カットオフ」および「閾値」という用語は、動作で使用される所定の数を指す。一例では、カットオフ値は、それを超えると結果が除外される値を指す。いくつかの実施形態では、閾値は、それよりも上または下で特定の分類が適用される値である。これらの用語のいずれもが、これらの文脈のいずれにおいても使用できる。
【0283】
ブロック412。ブロック412を参照すると、いくつかの実施形態では、方法400は、ノード630に関連付けられた少なくとも1つのそれぞれのゲート基準32における各ゲート基準32が(例えば、第1のエリアの第1のロケーションにおいて)満たされる場合に、第1のアフォーダンス領域620-1の第1のエリアの第1のロケーションにノード630を配置することを含む。これから、方法400は、それぞれのインタラクティブデジタルチャート610を使用して精神医学的または精神的状態を管理する被験者の能力を改善しながら、ノードに関連するカテゴリおよび複数の提案される経験(対応する固有のデジタルリアリティシーン40に関連付けられた各経験)へのアクセスを提供する。
【0284】
図14Bを参照すると、いくつかの実施形態では、第1のノードを被験者によって配置すること(例えば、図14Aのデジタルインタラクティブチャート610上にノード630-2を配置すること)は、対応する複数の提案される経験へのアクセスを提供する。このアクセスは、第2のデジタルリアリティシーンを介して提供される。いくつかの実施形態では、第2のデジタルリアリティシーンは、第1のデジタルリアリティシーンおよび対応する複数の提案される経験における一の提案される経験に関連付けられた対応する固有のデジタルリアリティシーンとは異なる。これから、被験者は、被験者が1以上のノードを選択することを許可される第1のデジタルリアリティシーンとは別個で異なる第2のデジタルリアリティシーンを介して、対応する複数の提案される経験にアクセスすること(例えば、被験者による1以上のノードの選択の順序に基づいてカテゴリの階層を形成すること、図4のブロック408)が許可される。例えば、いくつかの実施形態では、第1のノードを配置した後、被験者は、第1のノードに関連付けられた対応する複数の提案される経験から提案される経験を選択するために、第1のデジタルリアリティシーンから第2のデジタルリアリティシーンに移行する。非限定的な例として、図14Aを参照すると、第1のデジタルリアリティシーンが、第1のユーザインタフェース1400-1を介して示される。第1のデジタルリアリティシーンは、彩色背景およびインタラクティブデジタルチャート610を描写する。図14Bを参照すると、少なくとも第1のノードを選択した後、被験者は、第2のユーザインタフェース1400-2を介して示される第2のデジタルリアリティシーンに移行する。第2のデジタルリアリティシーンは、提案される経験を選択するために利用される住宅(例えば、ポータルシーン)におけるポータルオブジェクトを有する住宅の内部を描写する。いくつかの実施形態では、第2のデジタルリアリティシーンは、被験者が対応する複数の提案される経験からそれぞれの提案される経験を選択することを可能にするように構成されたポータルシーンとして構成される。例えば、いくつかの実施形態では、入口シーンは、2つのデジタルリアリティシーン(例えば、第2のデジタルリアリティシーンおよび提案される経験に関連付けられた対応する固有のデジタルリアリティシーン)を接続するエーテル内のポータル、ワームホールまたはリップによって表されるリンクを含む。したがって、いくつかの実施形態では、ポータルシーンは、提案される経験(例えば、図10Aのデジタルシーンに伝送される)に関連付けられた対応する固有のデジタルリアリティシーンに仮想的に伝送されるため、被験者がそれぞれの提案される経験を選択することを可能にする。しかし、本開示はこれに限定されない。いくつかの実施形態では、ポータルシーンは、2次元または3次元オブジェクトのいずれかを含み、2次元または3次元オブジェクトの少なくとも1つの表示面は、提案される経験のプレビュー(例えば、サムネイル)を有する。場合によっては、ポータルは、(例えば、図3の入力310を介して)ポータルをクリックまたはタッチすることによって被験者によって仮想的に選択される。さらなる場合には、ポータルは、特定のハンドジェスチャ(例えば、ノッキング、引っ張り、押し込み、回転など)によって被験者によって仮想的に選択される。
【0285】
いくつかの実施形態では、方法400は、第1のノード630-1の選択を検出すること(例えば、図4のブロック408)と、第1のノード630-1の選択が各ゲート基準32を満たすか否かを判定すること(例えば、図4のブロック410)と、列挙される複数のノード630において連続するノード630について、第1のノード630-1を1回以上(例えば、1回、2回、3回、4回、5回、7回、10回、15回、20回など)配置すること(例えば、図4のブロック412)とを繰り返すことをさらに含む。これから、方法400は、ノード630のサブセットの対応するノード630に関連付けられた各ゲート基準32を満たすそれぞれのインタラクティブ仮想デジタルチャート610内のグラフ640に含めるため、列挙される複数のノード630におけるノード630の一のサブセットを選択する。
【0286】
グラフ640の各それぞれのノード630は、複数のエッジ635における一のエッジ635によって、グラフ640の少なくとも1つの他のノード630に接続される。いくつかの実施形態では、エッジによる第1のノードと第2のノードとの結合が、第2のノードを開始できる前に、第1のノードに関連付けられたカテゴリの少なくとも所定数の課題を良好に完了させる必要がある2つのノードのうちの1つにゲートを課されたエッジより行われる。つまり、各エッジは、ソースノードおよび宛先ノードを有する。エッジは、宛先ノードが開始され得る前に、ソースノードに関連付けられたカテゴリの所定数の課題の少なくとも正常な完了を必要とするゲート基準を宛先ノードに課す効果を有する。同様に、エッジのソースノードと宛先ノードとの結合は、ユーザがソースノードに関連付けられたカテゴリの所定数の課題および宛先ノードの全ての前提条件を完了すると、ユーザが宛先ノードおよび宛先ノードに関連付けられたカテゴリと課題とを開始できることを意味する。対照的に、エッジによって直接接続されていないノードのペアを考える。それらはエッジによって直接接続されていないため、ペアのノードにおける1つに関連付けられたカテゴリの所定数の課題の完了は、ユーザがペアのノードにおける他方に進むことを許可しない。
【0287】
したがって、複数のエッジ635におけるそれぞれのエッジ635は、グラフ640のそれぞれの初期ノード630とそれぞれの後続ノード630との間のグラフ640内の進行を表す。いくつかの実施形態では、この進行は、それぞれの初期ノード630に関連付けられたカテゴリの所定数の対応する課題26の被験者による正常な完了時に表示される(例えば、エッジがデジタルリアリティシーンに表示される)。例えば、図14Cを参照すると、ユーザインタフェース1400-3は、第1のカテゴリ1410-1(例えば、第1のカテゴリの要求された課題に対する35%の完了ステータス、および、第1のカテゴリの任意選択の課題に対する15%の完了ステータス)と、第2のカテゴリ1410-2(例えば、第2のカテゴリの要求された課題に対する100%の完了ステータス、および、第2のカテゴリの任意選択の課題に対する50%の完了ステータス)と、第3のカテゴリ1410-3(例えば、第3のカテゴリの要求された課題に対する55%の完了ステータス、および、第3のカテゴリの任意選択の課題に対する0%の完了ステータス)との対応する課題26に対する被験者による完了ステータスを示すチャートを示すように構成される。いくつかの実施形態では、それぞれのカテゴリの閾値完了ステータスは、要求された課題の100%、要求された課題の約95%、要求された課題の約90%、要求された課題の約85%、要求された課題の約75%、または、要求された課題の約50%である。しかし、本開示はこれに限定されない。また、グラフ640は、第1のノード630-1以外の最終ノード630を含む。いくつかの実施形態では、最終ノード630の到着および/または完了は、被験者によって示される精神医学的または精神的状態を管理する被験者の能力を改善するための療法20の完了を示す。
【0288】
ここで図13A図13Mを参照すると、本開示のいくつかの実施形態による例示的な方法1300を示すフローチャートが示されている。フローチャートでは、本方法の好ましい部分が実線のボックスで示されているのに対して、本方法の追加的、選択的または代替的な部分が破線のボックスで示されている。本方法は、被験者によって示される精神医学的または精神的状態を管理する被験者の能力を改善するための療法を作成する。それは、一般的に、少なくともブロック1328によって例示される提示プロセス、少なくともブロック1390によって例示される検出プロセス、および、ブロック1392で例示される配置プロセスなどの、提示プロセス、検出プロセスおよび配置プロセスを含む。提示プロセス、検出プロセスおよび配置プロセスは、被験者が、社会的課題の提案される経験を有するカテゴリに関連付けられたノードをインタラクティブデジタルチャートに配置することを可能にする。いくつかの実施形態では、方法1300はまた、少なくともブロック1400によって例示されるように検出プロセスおよび配置プロセスを繰り返すことにより、被験者が、社会的課題の対応する提案される経験を有するそれぞれのカテゴリに各々関連付けられた複数のノードをインタラクティブデジタルチャートに配置することを可能にする。いくつかの実施形態では、複数のノードは、特定の基準を満たす順序でインタラクティブデジタルチャートに配置される。いくつかの実施形態では、方法1300は、少なくともブロック1370によって例示される取得プロセス、少なくともブロック1406によって例示される有効化プロセス、および/または、少なくともブロック1414によって例示される表示プロセスなどの、1以上の追加的プロセス、選択的プロセスおよび/または代替的プロセスをさらに含む。
【0289】
いくつかの実施形態では、図に示すプロセスは必ずしも順番通りではないことに留意されたい。例えば、いくつかの実施形態では、取得プロセスは、提示プロセスの前または提示プロセスの間に実行される。有効化プロセスは、リピーティングプロセスの前(例えば、第1のノードがインタラクティブデジタルチャートに配置される後)、リピーティングプロセス中(例えば、第1のノードまたは第2のノードがインタラクティブデジタルチャートに配置される後)、または、リピーティングプロセスの後(例えば、複数のノードの全てがインタラクティブデジタルチャートに配置される後)に実行され得る。同様に、表示プロセスは、リピーティングプロセスの前、リピーティングプロセス中、または、リピーティングプロセス後に実行され得る。
【0290】
本方法は、任意の意味のある有用な組合せでフローチャートに例示された追加的プロセス、選択的プロセスおよび/または代替的プロセスを含み得ることに留意されたい。例えば、いくつかの実施形態では、本方法は、有効化プロセスおよび表示プロセスの両方を含む。いくつかの他の実施形態では、本方法は、有効化プロセスを含むが、表示プロセスを含まない。いくつかのさらなる実施形態では、本方法は、表示プロセスを含むが、有効化プロセスを含まない。
【0291】
ブロック1302。図13Aのブロック1302を参照すると、様々な実施形態において、方法1300は、被験者に関連付けられたコンピュータシステム(例えば、図1のシステム100、図2のデジタルリアリティシステム200、図3のクライアントデバイス300-1など)で提供される。コンピュータシステムは、1以上のプロセッサ(例えば、図2AのCPU202、図3のCPU302など)と、ディスプレイ(例えば、図11のディスプレイ1100)と、1以上のプロセッサに結合されたメモリ(例えば、図2Aのメモリ212、図3のメモリ312など)とを含む。メモリは、1以上のプロセッサによって実行されるように構成された1以上のプログラムを含む。
【0292】
ブロック1304。ブロック1304を参照すると、いくつかの実施形態では、ディスプレイは、ヘッドマウントディスプレイ(HUD)、図11に示すニアアイディスプレイ1100などの任意の適切なディスプレイである。上述したように、HUDディスプレイを利用することにより、ユーザに没入感のある感覚経験が提供される。
【0293】
ブロック1306~1326。図3Bのブロック1306からブロック1326を参照すると、いくつかの実施形態では、精神医学的または精神的状態は、臨床的に診断された精神障害または亜臨床的に診断された精神障害である。精神医学的または精神的状態の例は、社会的環境においてストレスを受けている状態、社会的環境を恐れている状態、または、社会的環境において圧倒されている状態を含むが、これらに限定されない。例えば、いくつかの実施形態では、臨床的に診断される精神障害は、分離不安障害、場面緘黙症、特定の恐怖症、社交不安障害、パニック障害、広場恐怖症、全般性不安障害、物質誘発性不安障害、または、被験者の病状による不安障害などの不安障害である。いくつかの実施形態では、臨床的に診断される精神障害は、うつ病性障害、双極性障害、または、気分循環性障害などの気分障害である。例えば、いくつかの実施形態では、うつ病性障害は、大うつ病性障害である。いくつかの実施形態では、臨床的に診断される精神障害は、統合失調症障害、妄想障害、または、幻覚障害などの精神病性障害である。いくつかの実施形態では、臨床的に診断される精神障害は、神経性食欲不振症、神経性過食症、または、過食性障害などの摂食障害である。いくつかの実施形態では、臨床的に診断される精神障害は、放火癖障害、盗癖障害、または、強迫性賭博障害などの衝動制御障害である。いくつかの実施形態では、臨床的に診断される精神障害は、パーソナリティ障害、強迫性障害、または、心的外傷後ストレス障害を含むが、これらに限定されない。いくつかの実施形態では、臨床的に診断される精神障害は、アルコール使用障害または物質乱用障害などの嗜癖障害である。いくつかの実施形態では、臨床的に診断される精神障害は、反社会性パーソナリティ障害、強迫性パーソナリティ障害、または、猜疑性パーソナリティ障害などのパーソナリティ障害である。
【0294】
ブロック1328。ブロック1328を参照すると、方法1300は、ディスプレイに第1のデジタルリアリティシーン(例えば、図10Bの第1のデジタルリアリティシーン40-1)を示すことを含む。第1のデジタルリアリティシーンは、それぞれのインタラクティブデジタルチャートを含む。例えば、いくつかの実施形態では、第1のデジタルリアリティシーンは、図7Aに示すインタラクティブデジタルチャート710を含む。それぞれのインタラクティブデジタルチャートは、第1のアフォーダンス領域720-1などの第1のアフォーダンス領域を消費(占有)する。インタラクティブデジタルチャートまたは第1のアフォーダンス領域は、複数のエリアを含む。非限定的な例として、図7Aは、第1のエリア722-1、第2のエリア722-2、および、第3のエリア722-3を示す。
【0295】
第1のデジタルリアリティシーンはまた、対応するインタラクティブデジタルビンを含む。例えば、いくつかの実施形態では、第1のデジタルリアリティシーンは、図7Bに示す対応するインタラクティブデジタルビン725を含む。対応するインタラクティブデジタルビンは、第2のアフォーダンス領域720-2などの第2のアフォーダンス領域を消費(占有)する。第2のアフォーダンス領域は、第1のアフォーダンス領域720-1とは異なる。対応するインタラクティブデジタルビンは、列挙される複数のノードを含むか、または、最初に列挙される複数のノードが対応するインタラクティブデジタルビンに示される。任意の適切な数のノードが、対応するインタラクティブデジタルビンに最初に示され得る。例えば、列挙される複数のノードは、約3個のノード、約5個のノード、約7個のノード、約10個のノード、約12個のノード、約15個のノード、または、約20個のノードであり得る。非限定的な例として、図7Bは、3個のノード、つまり、ノード730-1、ノード730-2およびノード730-3を示す。
【0296】
ブロック1330~1332。図13Cのブロック1330およびブロック1332を参照すると、いくつかの実施形態では、第1のアフォーダンス領域および/または第2のアフォーダンス領域は、第1のデジタルリアリティシーンの2次元または3次元領域である。いくつかの実施形態では、また、第1および第2のアフォーダンス領域は、規則的または不規則な形状を有し得る。同様に、エリア(例えば、第1のアフォーダンス領域の第1、第2および第3のエリア)は、2次元または3次元領域であり得、規則的または不規則な形状を有し得る。例として、図7Aおよび図7Bは、第1のデジタルリアリティシーンの略2次元の第1のアフォーダンス領域を示す。第1のエリアは、略2次元のアフォーダンス領域によって囲まれている。これは一例であり、非限定的である。第1および第2のアフォーダンス領域と、エリアとは、他の形状を有することができる。
【0297】
ブロック1334~1336。ブロック1334およびブロック1336を参照すると、例えば、いくつかの実施形態では、第1のアフォーダンス領域は、第1のデジタルリアリティシーンの3次元アフォーダンス領域であり、第1のエリアは、3次元アフォーダンス領域によって囲まれた3次元オブジェクト(例えば、図2Bのオブジェクト42)のそれぞれの表面エリアである。いくつかの実施形態では、3次元領域は、球体または多面体オブジェクトである。例えば、いくつかの実施形態では、インタラクティブデジタルチャートは、デジタルシーンの球面3次元領域によって球体の外観を有する。しかし、本開示はこれに限定されない。例えば、いくつかの実施形態では、第1のエリアは、円形または多角形である。例として、図7Bを簡単に参照すると、いくつかの実施形態では、円形の第1のエリアは、インタラクティブデジタルチャートのマップ外観を与える。
【0298】
ブロック1338。ブロック1340を参照すると、いくつかの例示的な実施形態では、エリア(例えば、第1のアフォーダンス領域の第1、第2および第3のエリア)は、複数の格子形状を含む。例えば、いくつかの実施形態では、第1のエリア714-1は、図7Aに示すタイルなどの複数の格子形状を含む。
【0299】
ブロック1340。ブロック1340を参照すると、いくつかの実施形態では、複数の格子形状は、約20個の格子形状、約30個の格子形状、約40個の格子形状、約50個の格子形状、約75個の格子形状、約100個の格子形状、約125個の格子形状、約150個の格子形状、約175個の格子形状、約200個の格子形状、約225個の格子形状、約250個の格子形状、約275個の格子形状、約300個の格子形状、約325個の格子形状、または、約350個の格子形状を含む。いくつかの実施形態では、複数の格子形状は、図4のブロック406のように、同一または実質的に同一である。
【0300】
ブロック1342。ブロック1342を参照すると、第1および第2のアフォーダンス領域は、互いに対して任意の適切な位置で第1のデジタルリアリティシーンに示され得ることに留意すべきである。例えば、第1のアフォーダンス領域は、第2のアフォーダンス領域と重なる場合、または、重ならない場合がある。第1および第2のアフォーダンス領域はまた、互いに離間され得る。例として、図7Bは、互いに離間している第1および第2のアフォーダンス領域を示す。
【0301】
ブロック1344。ブロック1344を参照すると、それぞれのインタラクティブデジタルチャートまたは対応するインタラクティブデジタルビンは、他の追加的特徴、選択的特徴または代替的特徴を含み得ることに留意されたい。例えば、いくつかの実施形態では、それぞれのインタラクティブデジタルチャートは、本明細書の他の場所に開示され、第1のアフォーダンス領域のロケーション(例えば、第1のロケーション)を視覚的に指定するように構成されたグラフィカルマーカを含む。いくつかの実施形態では、グラフィカルマーカは、被験者に関連付けられた医師によって構成され、医師が、グラフィカルマーカによってインタラクティブデジタルチャートの1以上の要素に特別な注意を向けることを可能する。しかし、本開示はこれに限定されない。
【0302】
ブロック1346。ブロック1346を参照すると、いくつかの実施形態では、第1のデジタルリアリティシーンは、任意の適切なデジタルリアリティシーンである。例えば、第1のデジタルリアリティシーンは、本明細書で開示されるような仮想現実シーン、拡張現実シーン、または、複合現実シーンであり得る。いくつかの実施形態では、第1のデジタルリアリティシーンは、図5Cに示すデジタルリアリティシーン40-3などであるか、または、デジタルリアリティシーン40-3などと実質的に同様である。
【0303】
ブロック1348。ブロック1348を参照すると、いくつかの実施形態では、第1のデジタルリアリティシーン(例えば、図5Cに示すデジタルリアリティシーン40-3など)は、インタラクティブボードを含む。インタラクティブボードは、第1のデジタルリアリティシーンの2次元または3次元オブジェクトであり得、規則的または不規則な形状を有し得る。インタラクティブボードはまた、第1のデジタルリアリティシーンで静的または移動可能であり得る。
【0304】
例えば、いくつかの実施形態では、第1のデジタルリアリティシーンは、図7A図7Lおよび図7Mに示すインタラクティブボード750を含む。それぞれのインタラクティブデジタルチャート710は、インタラクティブボードの上部に配置されるか、または、インタラクティブボードの上部に配設されたインタラクティブボードのコンポーネントである。インタラクティブボード750は、図7Aに破線で示すように、第1のデジタルリアリティシーンでは移動可能、回転可能または傾斜可能である。つまり、被験者は、インタラクティブボードの異なる眺めを容易にするため、第1のデジタルリアリティシーンのインタラクティブボードを移動、回転または傾斜させることができる。
【0305】
ブロック1350。ブロック1350を参照すると、いくつかの実施形態では、インタラクティブボードは、被験者のアバターが、インタラクティブボードを把持し、インタラクティブボードの位置を調整することを可能にする、レール752などのレールを含む。被験者がインタラクティブボードを把持し、インタラクティブボードの位置を調整することを可能にすることによって、被験者はさらに、インタラクティブボードを介してインタラクティブデジタルチャートの位置を調整できる。このようにして、いくつかの実施形態では、インタラクティブデジタルチャート内の進行の知覚は、レールを介してインタラクティブボードの位置を変更する場合に変化する可能性があるため、第1の位置からインタラクティブデジタルチャートを見ることは、それぞれのインタラクティブデジタルチャートを使用して、精神医学的または精神的状態を管理する被験者の能力を向上させるのに有利である。
【0306】
ブロック1352。ブロック1352を参照すると、いくつかの実施形態では、インタラクティブボード750は、プレート754などのプレートを含み、それぞれのインタラクティブデジタルチャート610は、プレートの上部に直接的または間接的に配置される。いくつかの実施形態では、プレートは、インタラクティブデジタルチャートの表面または面以外のインタラクティブボードの各表面または面を含む。いくつかの実施形態では、プレートは、インタラクティブボードを介してレールとインタラクティブデジタルチャートとの間の摩擦係数を形成する1以上のパラメータを含み、ユーザとデジタルリアリティシーンとの間の様々な触覚インタラクションおよび/または視覚インタラクションを可能にする。
【0307】
ブロック1354。ブロック1354を参照すると、いくつかの実施形態では、レールおよびプレートは、任意の適切な規則的または不規則的、対称的または非対称的な形状を有し得る。例えば、レールは、円形、楕円形、長円形、または、多角形の形状を有し得る。レールはまた、直線状またはアーチ状であり得る。非限定的な例として、図7Lおよび図7Mは、インタラクティブボードの上部またはインタラクティブボードの底部から見たときに、実質的にリング形状を有するレールと、実質的に円形状を有するプレートとを示している。いくつかの実施形態では、プレートは、レールによって周方向に囲まれ、レールに接続される。いくつかの他の実施形態では、プレートは、レールに接続されるが、レールによって周方向に囲まれない。例えば、いくつかの実施形態では、レールは、完全なループを形成せず、プレートを周方向に囲まない。
【0308】
ブロック1356。ブロック1356を参照すると、いくつかの実施形態では、インタラクティブボードの側部から見たときに、プレートは、第2の側部とは異なって傾斜した第1の側部を有する。例えば、例として、図7Lおよび図7Mは、インタラクティブボードの側部から見たときに、第2の側部756-2よりも急に傾斜した第1の側部756-1を有するプレートを示す。例示的な実施形態では、インタラクティブボードの側部から見たとき、プレートは実質的にボートバウエル形状を有する。
【0309】
ブロック1358。ブロック1358を参照すると、いくつかの実施形態では、インタラクティブボードは、他の追加的機能、選択的機能または代替的機能を含み得る。例えば、いくつかの実施形態では、図7Lおよび図7Mに示すように、ロゴ758などのロゴがプレートの底部に表示される。いくつかの実施形態では、ロゴは、クライアントアプリケーション320のプロバイダまたはホストなどのデジタルリアリティシステムの管理者によって設定される。いくつかの実施形態では、ロゴは、被験者に関連付けられた医師によって設定される。いくつかの実施形態では、ロゴは、デジタルリアリティシステム200のユーザプロファイルに記憶されたクライアントデバイスのユーザによって提供される画像などであり、ユーザによって設定される。ロゴを含めることにより、特徴的な色、テクスチャ、装飾(例えば、マーク、ロゴなど)、または、それらの組合せなどのファッショナブルな要素が、デジタルリアリティシーン内に被験者を没入させるのに役立つインタラクティブボードに組み込まれる。
【0310】
ブロック1360。ブロック1360を参照すると、いくつかの実施形態では、レールおよびプレートは、任意の適切な表面仕上げを有する任意の適切な色で表示され得る。レールおよびプレートはまた、任意の適切な材料で作られた部品に似ているように表示され得る。例えば、いくつかの実施形態では、図7Lおよび図7Mに示すように、プレートは、ディスプレイに白色で表示され、レールは、ステンレススチールなどの金属材料で作られたレールに似ているように、ディスプレイに表示される。非限定的な例として、いくつかの実施形態では、レールは、北方向を示す第1のコンパスまたは最終ノードに向かう方向を示す第2のコンパスなど、コンパスの装飾的な外観を与える表面仕上げで表示される。しかし、本開示はこれに限定されない。
【0311】
ブロック1362。図13Eのブロック1362を参照すると、いくつかの実施形態では、アバターが一定期間にわたってインタラクティブボード上で、または、インタラクティブボードに隣接して手をホバリングすることに応答して、図7Lに示すように、1以上のアニメーション化されたループ矢印およびツールチップが、インタラクティブボードに現れる、または、インタラクティブボードに隣接して現れる。一般に、期間は、8秒未満、7秒未満、6秒未満、5秒未満、4秒未満、または、3秒未満である。しかし、本開示はこれに限定されない。
【0312】
ブロック1364。ブロック1364を参照すると、いくつかの実施形態では、被験者のアバターによるレールの把持、または、被験者のアバターのインタラクティブボードとのインタラクションに応答して、1以上のアニメーション化されたループ矢印およびツールチップが、第1のデジタルリアリティシーンから消失する。このようにして、ディスプレイのユーザインタフェースは、ユーザにとって過度に雑然としない。
【0313】
ブロック1366。ブロック1366を参照すると、いくつかの実施形態では、個々のノード、および/または、個々のノードに関連付けられた1以上の経験グラフィックは、例えば、個々のノード、および/または、個々のノードに関連付けられた1以上の経験グラフィックが被験者にとってより認識しやすいように、インタラクティブボードに対して一定角度で傾斜される。例えば、いくつかの実施形態では、有効化されたノードおよび/または有効化されたノードに関連付けられた1以上の経験グラフィックス(各々が提案される社会的課題経験(ソーシャルチャレンジエクスペリエンス)を表す)は、インタラクティブボードに対して一定角度で傾斜される。非限定的な例として、図7Kは、インタラクティブボードに対して角度αで傾斜されているノードまたは経験グラフィックを示す。いくつかの実施形態では、角度は、5度~15度、15度~30度、30度~45度、45度~60度、60度~90度、または、それらの組合せである。図14Bを参照すると、いくつかの実施形態では、1以上の経験グラフィックは、被験者の対応する経験の説明を提供するテキストとしてデジタルリアリティシーン内に表示される。例えば、非限定的な例として、図14Bでは、第3の経験グラフィック1440-3は、一般的なパフォーマンスカテゴリに関連付けられた第2のノードについて、退屈したオーディエンスにプレゼンテーションをする第3の経験に関連付けられている。一方、第4の経験グラフィック1440-4は、一般的なパフォーマンスカテゴリに関連付けられた第2のノードについて、大勢の人々に注目された状態で乾杯の挨拶をする第4の経験に関連付けられている。したがって、提案される経験を表す対応する経験グラフィックを表示することで、被験者は、提案される経験に関連付けられた対応するデジタルリアリティシーンに入る前に、提案される経験を内面化し、選択できる。
【0314】
さらに、いくつかの実施形態では、インタラクティブボードの位置は、レールを介して少なくとも1つの回転自由度(例えば、ユーザがインタラクティブボードのロール、ヨーまたはピッチを制御すること)に制限される。いくつかの実施形態では、インタラクティブボードの位置は、レールを介して少なくとも2つの回転自由度(例えば、ユーザがインタラクティブボードのロールおよびヨーを制御すること)に制限される。いくつかの実施形態では、インタラクティブボードの位置は、ユーザがインタラクティブボードのロール、ヨーおよびピッチを制御するように、レールを介して3つの回転自由度に制限される。いくつかの実施形態では、レールは、レールを介してインタラクティブボードをデジタルリアリティシーンの一部にわたってドラッグするなど、ユーザがインタラクティブボードの並進位置を制御することを可能にする。しかし、本開示はこれに限定されない。
【0315】
ブロック1368。図13Fのブロック1368を参照すると、いくつかの実施形態では、列挙される複数のノードにおける各それぞれのノードは、複数のカテゴリのそれぞれのカテゴリに対応する。複数のカテゴリにおける各それぞれのカテゴリは、被験者の精神医学的または精神的状態を管理する被験者の能力を改善することに向けられる。例えば、非限定的な例として、図7Bは、カテゴリ740-1に対応するノード730-1、カテゴリ740-2に対応するノード730-2、およびカ、テゴリ740-3に対応するノード730-3を示す。
【0316】
列挙される複数のノードにおける各それぞれのノードはまた、それぞれのカテゴリに関連付けられた対応する複数の提案される経験に関連付けられる。任意の適切な数の提案される経験を1つのカテゴリに関連付けることができる。例えば、1個の、2個の、3個の、4個の、5個の、5個よりも多くの、10個よりも多くの、20個よりも多くの提案される経験をカテゴリに関連付けることができる。非限定的な例として、図7Cは、例えば、経験742-1、経験742-2、経験742-3、経験742-4、経験742-5、および、経験742-6の6つの提案される経験を含むカテゴリ740-1に関連付けられているノード730-1を示す。対応する複数の提案される経験における各それぞれの提案される経験は、それぞれのカテゴリおよび/またはそれぞれの提案される経験によって表される対応する課題を示す、第1のデジタルリアリティシーンとは異なる対応する固有のデジタルリアリティシーンに関連付けられる。対応する固有のデジタルリアリティシーンは、仮想現実シーン、または、拡張現実シーン、または、それらの組合せであり得る。例えば、非限定的な例として、図7Cは、パーティ1に出席する固有のデジタルリアリティシーンに関連付けられた経験742-1、結婚式1に出席する固有のデジタルリアリティシーンに関連付けられた経験742-2、パーティ2に出席する固有のデジタルリアリティシーンに関連付けられた経験742-3、結婚式2に出席する固有のデジタルリアリティシーンに関連付けられた経験742-4、パーティ3に出席する固有のデジタルリアリティシーンに関連付けられた経験742-5、および、結婚式3に出席する固有のデジタルリアリティシーンに関連付けられた経験742-6を示す。
【0317】
1つのカテゴリに関連付けられた提案される経験は、別のカテゴリに関連付けられた提案される経験(例えば、提案される経験は2つの異なるカテゴリに関連付けられていない)から完全に他と異なる可能性があるか、または、別のカテゴリに関連付けられた提案される経験と重なる(例えば、少なくとも1つの提案される経験は、2つ以上の異なるカテゴリによって共有される)可能性があることに留意されたい。例えば、いくつかの実施形態では、図6Cに示される6つの提案される経験は、ノード730-1およびカテゴリ740-1のみに関連付けられ、ノード730-2およびカテゴリ740-2にも、ノード730-3およびカテゴリ740-3にも関連付けられない。いくつかの他の実施形態では、図6Cに示す6つの提案される経験における少なくとも1つは、ノード730-2およびカテゴリ740-2および/またはノード730-3およびカテゴリ740-3に関連付けられる。いくつかの実施形態では、2つ以上の異なるカテゴリによって共有される提案される経験は、被験者の異なる精神医学的または精神的状態を管理する被験者の能力を改善するために使用される。
【0318】
1つのカテゴリに関連付けられた提案される経験の数は、他のカテゴリに関連付けられた提案される経験の数と同じであってもよいし、他のカテゴリに関連付けられた提案される経験の数とは異なっていてもよいことにも留意されたい。
【0319】
列挙される複数のノードにおける各それぞれのノードは、複数のゲート基準における少なくとも1つのそれぞれのゲート基準にさらに関連付けられる。いくつかの実施形態では、複数のゲート基準における少なくとも1つのそれぞれのゲート基準は、図4の方法400のゲート基準と同一または実質的に同一である。しかし、本開示はこれに限定されない。
【0320】
ブロック1370。ブロック1370を参照すると、いくつかの実施形態では、方法1300は、被験者のアセスメントを電子形式で取得することを含む。取得プロセスは、本明細書に開示される提示プロセスの前または間に実行できる。いくつかの実施形態では、アセスメントの取得は、本明細書の他の箇所に開示されている実施形態と同一または類似している。アセスメントは、一般に、複数のカテゴリにおける各カテゴリの識別を含む。
【0321】
ブロック1372。ブロック1372を参照すると、いくつかの実施形態では、アセスメントは、リーボウィッツ社交不安尺度アセスメントを含む、および/または、アセスメントは、被験者によって提供される。しかし、本開示はこれに限定されない。例えば、いくつかの実施形態では、アセスメントは、リーボウィッツ社交不安尺度、クオリティオブライフ指数(例えば、Wisconsinクオリティオブライフ指数)、MCID、CGI、PGI、精神疾患簡易構造化面接法アセスメント、主観的不安尺度アセスメント、または、それらの組合せのスタンダードアセスメントを含む。
【0322】
ブロック1374。ブロック1374を参照すると、いくつかの実施形態では、アセスメントを取得する前に、方法1300は、被験者の医師に関連付けられた遠隔デバイスから、アセスメントの検証を取得する。いくつかの実施形態では、アセスメントの検証の取得は、本明細書の他の箇所に開示されている実施形態と同一または類似している。例えば、いくつかの実施形態では、検証は、モデルからアセスメントの初期検証を取得し、医師からアセスメントの最終検証を取得する、または、医師からアセスメントの初期検証を取得し、モデルからアセスメントの最終検証を取得するなど、医師および/またはデジタルリアリティシステムのモデルから取得される。いくつかの実施形態では、アセスメントの検証は、カテゴリのセットの被験者による第1の選択と、カテゴリのセットのサブセットの医師による第2の選択とを含む。複数のカテゴリは、カテゴリのサブセットからなる。しかし、本開示はこれに限定されない。例えば、いくつかの実施形態では、アセスメントの検証は、被験者が、被験者によって示される精神医学的または精神的状態についての診断ステータスの閾値変化を満たすかどうかを判定することを含む。いくつかのそのような実施形態では、アセスメントが、第1のCGI改善尺度アセスメントおよび/または第2のCGI重症度尺度アセスメントなどのCGIアセスメントを含む場合、被験者によって示される精神医学的または精神的状態の診断状態の閾値変化が判定される。さらに、いくつかの実施形態では、アセスメントの検証は、被験者が対応する課題によって引き起こされる被験者の主観的ディストレスの閾値変化を満たすかどうかを判定することを含む。いくつかのそのような実施形態では、評価がDSM-5(SCID-5)アセスメントおよび/またはLSASアセスメントの診断構造化面接(structured clinical interview)を含む場合、対応する課題によって引き起こされる被験者の主観的不安の閾値変化が判定される。さらに、いくつかの実施形態では、アセスメントの検証は、被験者の認知症状の閾値変化を判定することを含む。いくつかのそのような実施形態において、被験者の認知症状における閾値変化は、アセスメントが、Fear or Negative Evaluationアセスメント、Pennsylvannia State Worry Questionnarie(PSWQ)、Emotion Regulation Questionnaire(ERQ)の一部または全部、または、それらの組合せを含む場合に判定される。いくつかの実施形態では、アセスメントの検証は、被験者のマインドフルネス状態の閾値変化を判定することを含む。いくつかの実施形態では、マインドフルネス状態の閾値変化は、アセスメントが、Five Facet Mindfulness Questionnaire(FFMQ-15)を含む場合に判定される。しかし、本開示はこれに限定されない。
【0323】
ブロック1376~1382。図13Gのブロック1376~ブロック1782を参照すると、いくつかの実施形態では、少なくとも1つのそれぞれのゲート基準は、ノードの各々の階層ランキングに関連付けられたランキングゲート基準、被験者に関連付けられた医師からの、第1のノードの選択の承認に関連付けられた医師ゲート基準、被験者からの、第1の選択の承認に関連付けられたユーザゲート基準、列挙される複数のノードにおける1以上のノードの順序に関連付けられたアレンジメントゲート基準、または、それらの任意の組合せを含む。
【0324】
ブロック1384。ブロック1384を参照すると、いくつかの実施形態では、列挙される複数のノードは、1個のノード、2個のノード、3個のノード、4個のノード、5個のノード、6個のノード、7個のノード、8個のノード、9個のノード、10個のノード、15個のノード、20個のノード、30個のノード、40個のノード、50個のノード、または、それらの組合せを含む。いくつかの実施形態では、列挙される複数のノードは、3個以下のノード、5個以下のノード、7個以下のノード、10個以下のノード、12個以下のノード、15個以下のノード、20個以下のノード、または、それらの組合せを含む。いくつかの実施形態では、列挙される複数のノードは、3個以上のノード、5個以上のノード、7個以上のノード、10個以上のノード、12個以上のノード、15個以上のノード、20個以上のノード、または、それらの組合せを含む。
【0325】
ブロック1386~1388。ブロック1386およびブロック1388を参照すると、いくつかの実施形態では、対応する固有のデジタルリアリティシーンは、仮想現実シーンである。いくつかの実施形態では、対応する固有のデジタルリアリティシーンは、拡張現実シーンである。いくつかの実施形態では、対応する固有のデジタルリアリティシーンは、複合現実シーンである。いくつかの実施形態では、対応する固有のデジタルリアリティシーンは、対応する固有のデジタルリアリティシーンが仮想現実シーンであるように仮想現実シーンを表示する処理能力を有する第1のクライアントデバイス300-1、または、対応する固有のデジタルリアリティシーンが拡張現実シーンであるように拡張現実シーンを表示する処理能力を有する第2のクライアントデバイス300-1など、それぞれのクライアントデバイス300のディスプレイの種類に依存する。
【0326】
ブロック1390。ブロック1390を参照すると、方法1300は、列挙される複数のノードにおける、図7Bに示すノード730-1、ノード730-2またはノード730-3などのノードの選択を検出することを含む。検出は、例えば、キーボード、マウス、ジョイスティック、マイクロフォン、カメラ(例えば、2次元画素化検出器)などの入力310を介して、クライアントデバイスのユーザによって提供される入力を感知することによって行われ得る。
【0327】
ブロック1392。図13Hのブロック1392を参照すると、方法1300は、選択されたノードをインタラクティブデジタルチャートに、または、実質的にインタラクティブデジタルチャートに配置することによって、選択されたノードおよび/またはそれぞれのカテゴリに関連付けられた対応する複数の提案される経験へのアクセスを提供し、それぞれのインタラクティブデジタルチャートを使用して精神医学的または精神的状態を管理する被験者の能力を改善することを含む。
【0328】
ブロック1394。ブロック1394を参照すると、例えば、いくつかの実施形態では、ノードの選択の検出に応答して、方法は、少なくともブロック1394によって例示されるように、選択されたノードを第2のアフォーダンス領域720-2の初期ロケーションから第1のアフォーダンス領域720-1のロケーションに移動させる。非限定的な例として、図7Bおよび図7Dは、ノード730-1を第1のノードとして選択し、ノード730-1を第1のアフォーダンス領域720-1における第1のエリア722-1の第1のロケーション724-1に配置することを示す。いくつかの実施形態では、方法は、例えば、グレア、点滅、着色などによって、第1のアフォーダンス領域のロケーションを示し、指示されたロケーションに選択されたノードを配置するように被験者に指示する。
【0329】
ブロック1396。ブロック1396を参照すると、いくつかの実施形態では、選択されたノード(例えば、第1のノード)を配置する前に、方法は、選択されたノードの選択が、少なくともブロック1396によって例示されるように、選択されたノードに関連付けられた少なくとも1つのそれぞれのゲート基準における各ゲート基準を満たすかどうかを判定する。いくつかの実施形態では、ノードの選択が少なくとも1つのそれぞれのゲート基準における各ゲート基準を満たすかどうかを判定することは、モデルによって実行される。したがって、本開示は、ノードの選択がコンピュータシステム(例えば、デジタルリアリティシステム200および/またはクライアントデバイス300)が使用されることを必要とする少なくとも1つのそれぞれのゲート基準における各ゲート基準を満たすかどうかを判定することを可能にするが、このような判定は、精神的に実行することができない。
【0330】
ブロック1398。ブロック1398を参照すると、いくつかの実施形態では、少なくとも1つのそれぞれのゲート基準は、複数のノードにおける選択されたノードの順序を示す。いくつかの実施形態では、選択されたノードに関連付けられた各提案される経験は、ゲート基準を有し、このゲート基準は、アイコンタクト、発話、デシベル、ピッチ、感情分析、医師のシーン承認基準、または、それらの任意の組合せを含むがこれらに限定されない。
【0331】
いくつかの他の実施形態では、方法は、選択されたノードの選択が選択されたノードに関連付けられた少なくとも1つのそれぞれのゲート基準における各ゲート基準を満たすか否かを判定することなく、選択されたノードを第1のアフォーダンス領域に配置する。例えば、いくつかの実施形態では、方法は、選択されたノードの選択が選択されたノードに関連付けられた少なくとも1つのそれぞれのゲート基準における各ゲート基準を満たすか否かを判定することなく、被験者が第1のノードとして最も困難でないと考える提案される経験を有するカテゴリに関連付けられたノードを選択し、選択されたノードを第1のアフォーダンス領域の第1のエリアに配置するように、被験者を案内する。
【0332】
ブロック1400を参照すると、いくつかの実施形態では、方法1300は、複数のノードにおける連続するノードの検出および配置プロセスを繰り返すことにより、インタラクティブデジタルチャート内のグラフに含める連続するノードを選択することを含む。例えば、非限定的な例として、図7Eは、ノード730-1、つまり被験者によって選択された第1のノードの配置後の、第1のアフォーダンス領域720-1における第2のエリア722-2のロケーションの表示を示す。図7Fは、第2のノードとしてのノード730-3の選択を示し、図7Gは、第2のエリア722-2における示されたロケーションのノード730-3、例えば、被験者によって選択された第2のノードの配置を示す。図7Gはまた、ノード730-3、つまり被験者によって選択された第2のノードの配置後の、第1のアフォーダンス領域720-1における第3のエリア722-3のロケーションの表示を示す。図7Hは、ノード730-2、つまり被験者によって選択された第3のノードの、第3のエリア722-3における示されたロケーションの配置を示す。
【0333】
いくつかの実施形態では、複数のノードにおける各ノードは、それぞれのカテゴリの社会的課題レベルに基づいてインタラクティブデジタルチャートの複数のエリアに階層的に配置される。例えば、図7Hに示す実施形態では、ノード730-1(インタラクティブデジタルチャートの第1のエリアに配置される選択された第1のノード)に対応するそれぞれのカテゴリは、被験者にとって最も困難ではないと考えられる。ノード730-3(インタラクティブデジタルチャートの第2のエリアに配置される選択された第2のノード)に対応するそれぞれのカテゴリは、ノード730-1よりも被験者にとってより困難であると考えられる。ノード730-2(インタラクティブデジタルチャートの第3のエリアに配置される選択された第3のノード)に対応するそれぞれのカテゴリは、ノード730-1およびノード730-3の両方よりも被験者にとってより困難であると考えられ、つまり、ノード730-2に対応するそれぞれのカテゴリは、3つのノードの中で被験者にとって最も困難であると考えられる。いくつかの実施形態では、インタラクティブデジタルチャートの複数のエリアに階層的に配置される複数のノードは、カテゴリプログレッションと呼ばれる。いくつかの実施形態では、ノード730に対応するそれぞれの課題が被験者にとって多かれ少なかれチャレンジングであると考えられるかどうかを判定するカテゴリプログレッションは、被験者、医師、デジタルリアリティシステム200のそれぞれのモデル、または、それらの組合せによって生成される。例えば、いくつかの実施形態では、ノード730に対応するそれぞれの課題が被験者にとって多かれ少なかれチャレンジングであると考えられるかどうかを判定するカテゴリプログレッションは、被験者がアセスメントの1以上の応答によってカテゴリプログレッションの階層を定めるように、被験者から得られるアセスメントから生成される。他の非限定的な例として、いくつかの実施形態では、ノード730に対応するそれぞれの課題が被験者にとって多かれ少なかれチャレンジングであると考えられるかどうかを判定するカテゴリプログレッションは、例えば、医師が被験者によって取得されたアセスメントの一部または全部を評価し、カテゴリプログレッションを生成することにより、被験者に関連付けられた医師によって生成される。
【0334】
さらに他の非限定的な例として、いくつかの実施形態では、カテゴリプログレッションは、モデルによって少なくとも部分的に生成される。例えば、いくつかの実施形態では、モデルは、カテゴリプログレッションを生成するために、少なくとも被験者からのアセスメントと、選択的に、入力としての他のデータ(例えば、図2Aのユーザプロファイルデータ)とを取得する。いくつかの実施形態では、医師およびモデルは、例えば、医師がモデルに対する入力および/または監督を提供することによって、カテゴリプログレッションを生成する。このように、本開示は、ノード730に対応するそれぞれの課題が、コンピュータシステム(例えば、デジタルリアリティシステム200および/またはクライアントデバイス300)の使用を必要とする被験者にとって多かれ少なかれチャレンジングであると考えられるかどうかを判定するカテゴリプログレッションを生成することを可能にする。このような生成または判定は、精神的に実行することができない。
【0335】
ブロック1402。ブロック1402を参照すると、いくつかの実施形態では、グラフの各ノードは、複数のエッジにおける一のエッジによってグラフにおける少なくとも1つの他のノードに接続される。例えば、非限定的な例として、図7Hは、ノード730-1(第1のエリアに配置される選択された第1のノード)が、エッジ744-1およびエッジ744-2によってノード730-3(第2のエリアに配置される選択された第2のノード)に接続されていることを示す。ノード730-3(第2のエリアに配置される選択された第2のノード)は、エッジ744-3によってノード730-2(第3のエリアに配置される選択された第3のノード)に接続される。
【0336】
各エッジは、それぞれの初期ノードに関連付けられた対応する課題の被験者による正常な完了時の初期ノードと後続ノードとの間のグラフ内の進行を表す。例えば、図7Hに示す実施形態では、エッジ744-1およびエッジ744-2は、ノード730-1(選択された第1のノード)に関連付けられた対応する課題の被験者による正常な完了時のノード730-1(選択された第1のノード)とノード730-3(選択された第2のノード)との間のグラフ内の進行を集合的に表す。エッジ744-3は、ノード730-3(選択された第2のノード)に関連付けられた対応する課題の被験者による正常な完了時のノード730-3(選択された第2のノード)とノード730-2(選択された第3のノード)との間のグラフ内の進行を表す。
【0337】
ブロック1406を参照すると、いくつかの実施形態では、方法1300は、第1のノードを有効化して、被験者が第1のノードに対応するそれぞれのカテゴリを利用することを可能にすることと、残りのノードをロックして、被験者がそれらを利用するのを防止することとを含む。第1のノードを有効化することは、リピーティングプロセスの前(例えば、第1のノードがインタラクティブデジタルチャートに配置された後)、リピーティングプロセス中(例えば、第1のノードまたは第2のノードがインタラクティブデジタルチャートに配置された後)、または、リピーティングプロセスの後(例えば、複数のノtードのすべてがインタラクティブデジタルチャートに配置された後)に実行できる。非限定的な例として、図7Iは、3つすべてのノードがインタラクティブデジタルチャートに配置された後、インタラクティブデジタルチャートの第1のエリアに選択され配置される第1のノードであるノード730-1を有効化することを示す。ノード730-1の有効化は、被験者が、ノード730-1に対応するカテゴリ740-1と、ノード730-1および/またはカテゴリ740-1に関連付けられた6つの提案される経験(例えば、提案される経験742-1および提案される経験742-3)とを利用することを可能にする。図7Iはまた、ノード730-2およびノード730-3をロックすることを示し、被験者がこれらのノードを利用すること、および、これらのノードに関連付けられた対応するカテゴリおよび提案される経験を利用することを防止する。
【0338】
ブロック1408。ブロック1408を参照すると、いくつかの実施形態では、第1のノードを有効化することは、第1のノードのそれぞれのカテゴリに対してカスタマイズされた少なくとも1つの固有のマインドフルネスセッション、第1のノードのそれぞれのカテゴリに対してカスタマイズされた少なくとも1つの固有の認知再構成セッション、少なくとも1つのユニバーサルマインドフルネスセッション、少なくとも1つのユニバーサル認知再構成セッション、または、それらの任意の組合せに被験者がアクセスすることを可能にする。例えば、非限定的な例として、図7Iは、ノード730-1を有効化することが、被験者がセッション760およびセッション770を利用することを可能にすることを示す。
【0339】
いくつかの実施形態では、本方法は、被験者に他のオプションを提供する。例えば、非限定的な例として、図7Jは、被験者が、例えばポインタで選択し、提案される経験742-3などの提案される経験についてより多くを学習するか、または、提案される経験を進めるかを選択することを可能にする方法を示す。
【0340】
いくつかの実施形態では、被験者が提案される経験を十分に完了した場合、本方法は、提案される経験のステータスを未完了ステータスから完了ステータスに変更する。さらに、被験者がカテゴリに関連付けられた必要な数の提案される経験を十分に完了した場合、本方法は、カテゴリのステータスを未完了ステータスから完了ステータスに変更する。例えば、非限定的な例として、図7Kは、提案される経験742-1などの提案される経験のステータスの未完了ステータスから完了ステータスへの変化を示す。
【0341】
ブロック1410~1414。ブロック1410~ブロック1414を参照すると、いくつかの実施形態では、方法1300は、第2のノードを有効化して、被験者が第2のノードに対応するそれぞれのカテゴリを利用することを可能にするにことを含む。第2のノードを有効化することは、第1のノードから第2のノードに進むための少なくとも1つのそれぞれのゲート基準が満たされる場合に実行される。例えば、本方法は、ノード730-1(インタラクティブデジタルチャートの第1のエリアに選択されて配置される第1のノード)からノード730-3に進ための少なくとも1つのそれぞれのゲート基準が満たされた場合、図7Iのノード730-3(選択されてインタラクティブデジタルチャートの第2のエリアに配置される第2のノード)を有効化する。ノード730-3の有効化は、被験者がノード730-3に対応するカテゴリ740-3と、ノード730-3および/またはカテゴリ740-3に関連付けられた提案される経験とを利用することを可能にする。いくつかの実施形態では、ノード730-3などの第2のノードを有効化することは、第2のノードのそれぞれのカテゴリに対してカスタマイズされた少なくとも1つの固有のマインドフルネスセッション、第2のノードのそれぞれのカテゴリに対してカスタマイズされた少なくとも1つの固有の認知再構成セッション、少なくとも1つのユニバーサルマインドフルネスセッション、少なくとも1つのユニバーサル認知再構成セッション、または、それらの任意の組合せに被験者がアクセスすることを可能にする。
【0342】
第1のノードから第2のノードに進むための少なくとも1つのそれぞれのゲート基準は、第1のノード、第2のノード、または、第1のノードおよび第2のノードの両方に関連付けることができる。例えば、いくつかの実施形態では、第1のノードから第2のノードに進むための少なくとも1つのそれぞれのゲート基準は、第1のノードのみに関連付けられる、例えば、少なくとも1つのそれぞれのゲート基準は、第1のノードの完了時に決定される、および/または、進行を連続するノードに向ける。いくつかの他の実施形態では、第1のノードから第2のノードに進むための少なくとも1つのそれぞれのゲート基準は、第2のノードのみに関連付けられ、例えば、少なくとも1つのそれぞれのゲート基準は、進行が第2のノードに到達する場合に決定される。さらにいくつかの他の実施形態では、第1のノードから第2のノードに進むための少なくとも1つのそれぞれのゲート基準は、第1のノードおよび第2のノードの両方に関連付けられる。例えば、例示的な実施形態では、第1のノードから第2のノードに進むための少なくとも1つのそれぞれのゲート基準は、第1のノードに関連する1以上の基準と、第2のノードに関連する1以上の基準とを含む。
【0343】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つのそれぞれのゲート基準は、複数のノードにおける第1のノードの順序、第2のノードの順序、または、第1のノードおよび第2のノードの両方の順序を示す。いくつかの実施形態では、第1または第2のノードに関連付けられた各提案される経験は、ゲート基準を有する。ゲート基準は、アイコンタクト、発話、デシベル、ピッチ、感情分析、医師のシーン承認基準、または、それらの任意の組合せを含むが、これらに限定されない。
【0344】
ブロック1416。ブロック1416を参照すると、いくつかの例示的な実施形態では、それぞれのノードについて、方法1300は、少なくともブロック1414によって例示されるように、それぞれのノードに隣接して対応する複数の提案される経験を表示することを含む。各提案される経験は、一般に、複数の経験グラフィックにおける対応する経験グラフィックによって表される。いくつかの実施形態では、複数の経験グラフィックにおける各経験グラフィックは、複数のブランチにおけるブランチによって列挙される複数のノードにおけるそれぞれのノードに接続される。例えば、非限定的な例として、図7Hは、ノード730-1(最初に選択されたノード)に関連付けられた6つの提案される経験がノード730-1に隣接して表示されることを示す。経験グラフィックによって表される6つの提案される経験の各々は、ブランチによってノード730-1に接続される。例えば、提案される経験742-1を表す経験グラフィックは、ブランチ746-1によってノード730-1に接続され、提案される経験742-3を表す経験グラフィックは、ブランチ746-3によってノード730-1に接続される。
【0345】
ブロック1418。ブロック1418を参照すると、いくつかの実施形態では、本方法は、ノードのサブセットにおける各それぞれのノードに関連付けられた各それぞれのゲート基準を表示することを含む。例えば、例示的な実施形態では、本方法は、第1のノード(例えば、ノード730-1)に関連付けられた各それぞれのゲート基準を表示する。他の例示的な実施形態では、本方法は、第1のノード(例えば、ノード730-1)に関連付けられた各それぞれのゲート基準と、第2のノード(例えば、ノード730-3)に関連付けられた各それぞれのゲート基準とを表示する。
【0346】
ブロック1420。ブロック1420を参照すると、いくつかの例示的な実施形態では、本方法は、グラフの各それぞれのノードに関連付けられた各それぞれのゲート基準を表示することを含む。例えば、3つのノードを有するいくつかの実施形態では、本方法は、第1のノード(例えば、ノード730-1)に関連付けられた各それぞれのゲート基準、第2のノード(例えば、ノード730-3)に関連付けられた各それぞれのゲート基準、および、第3のノード(例えば、ノード730-2)に関連付けられた各それぞれのゲート基準を表示する。いくつかの実施形態では、グラフの一のノードに関連付けられたゲート基準は、グラフの他のノードに進む前に被験者によって満たされるべき条件を指定する。例えば、図7Kに示す実施形態では、グラフのノード730-1に関連付けられたゲート基準は、グラフのノード730-3に進む前に被験者によって満たされるべき条件を指定する。グラフのノード730-3に関連付けられたゲート基準は、グラフのノード730-2に進む前に被験者によって満たされるべき条件を指定する。いくつかの実施形態では、本方法は、グラフの各それぞれのノードに関連付けられた各それぞれのゲート基準の完了ステータスを表示する。
【0347】
ブロック1422。ブロック1422を参照すると、いくつかの実施形態では、方法1300は、1以上のプロセッサを使用して、それぞれのゲート基準の満足度を調査し、それぞれのゲート基準が満足されていると判定される場合に、グラフのそれぞれのノードに関連付けられたそれぞれのゲート基準の完了ステータスを更新することを含む。例えば、いくつかの実施形態では、1以上のプロセッサの使用は、1以上のプロセッサによって、または、1以上のプロセッサを介して行われる。このように、本開示は、それぞれのゲート基準が満たされていると判定することを可能にする。そのような判定を精神的に実行することができないため、コンピュータシステム(例えば、デジタルリアリティシステム200および/またはクライアントデバイス300)の使用を必要とする。
【0348】
ブロック1424。ブロック1424を参照すると、いくつかの実施形態では、方法1300は、グラフを1以上のランドマーク/風景で埋めることを含む。1以上のランドマーク/風景は、家、木、クリーク、池、橋、丘、公園、または、それらの任意の組合せを含むが、これらに限定されない。1以上のランドマーク/風景を使用することにより、インタラクティブデジタルチャートは、ファッショナブルな要素およびオブジェクトに対する大きな柔軟性を可能にする。例として、図6Aを簡単に参照すると、いくつかの実施形態では、1以上の風景/ランドマークは、宇宙のテーマなどの集合的なテーマを提供する。他の非限定的な例として、図6Gを簡単に参照すると、いくつかの実施形態では、1以上の風景/ランドマークは、砂漠のテーマおよび/または緑のテーマの集合的なテーマを提供する。いくつかの実施形態では、集合的テーマは、森林バイオーム、アーティックバイオーム、砂漠バイオーム、悪魔バイオーム、ジャングルバイオーム、ダンジョンバイオーム、海洋バイオーム、海綿状バイオーム、都市バイオーム、田舎バイオーム、または、それらの組合せなどの1以上のバイオームを含む。このようにして、1以上の風景/ランドマークは、特徴的な色、テクスチャ、装飾(例えば、マーク、ロゴなど)、または、それらの組合せなどのファッショナブルな要素を含み、デジタルリアリティシーンおよびインタラクティブジャーニーマップ内に被験者を没入させるのに役立つ。
【0349】
追加的または選択的に、いくつかの実施形態では、方法1300は、グラフをアニメーション化することを含む。例えば、いくつかの実施形態では、インタラクティブデジタルチャートの1以上のランドマーク/風景がアニメーション化される。しかし、本開示はこれに限定されない。いくつかの実施形態では、グラフはジャーニーマップと呼ばれる。
【0350】
ブロック1426。図13Kのブロック1426を参照すると、いくつかの実施形態では、グラフ内の各ノードの少なくとも1つのそれぞれのゲート基準は、各エッジの配置を決定するために使用される。例として、いくつかの実施形態では、第1のゲート基準は、対応するノードがグラフの最初の格子形状、中間の格子形状、最終の格子形状、または、それらの組合せに配置されることを必要とする。このようにして、いくつかの実施形態では、各エッジの配置は、インタラクティブジャーニーマップ内の経路を集合的に定める。
【0351】
ブロック1428~1430。ブロック1428およびブロック1430を参照すると、いくつかの実施形態では、上述したように、1つのノードに関連付けられたゲート基準は、ノードを進める前に満たされるべき条件を指定する。このようにして、いくつかの実施形態では、ゲート基準は、被験者が他のノードに進むために完了したとみなされなければならないデジタルリアリティシーン内で完了すべき課題の態様に関連付けられる。
【0352】
いくつかの実施形態では、ノードのそれぞれのゲート基準は、システム管理者、被験者、被験者に関連付けられた医師、または、それらの組合せによって設定される。いくつかの実施形態では、グラフの第1のノードのそれぞれのゲート基準は、システム管理者または被験者に関連付けられた医師によって設定され、グラフの第2のノードのそれぞれのゲート基準は、被験者によって設定される。いくつかの実施形態では、ノードのそれぞれのゲート基準はモデルによって設定される。例えば、図9Dを簡単に参照すると、いくつかの実施形態では、被験者に関連付けられた医師は、クライアントアプリケーション(例えば、図3のクライアントアプリケーション320)を通じてそれぞれのゲート基準を設定する。
【0353】
ブロック1432。ブロック1432を参照すると、いくつかの実施形態では、ノードのそれぞれのゲート基準は、アイコンタクトの長さを含む。例えば、いくつかの実施形態では、アイコンタクトの長さは、他のノードの対応する複数の提案される経験における一の提案される経験の対応する課題に関連付けられた、対応する固有のデジタルリアリティシーンの一部と同じである。例として、図10Bを簡単に参照すると、いくつかの実施形態では、対応する固有のデジタルリアリティシーンの部分は、対応する固有のデジタルリアリティシーンでユーザと関与している被験者の眼に関連付けられた第1の部分1050など、提案される経験の対応する課題を完了したとみなすことに関連付けられる。さらに、いくつかの実施形態では、対応する固有のデジタルリアリティシーンの部分は、対応する固有のデジタルリアリティシーンにおけるユーザとの関与を解除された1以上の被験者に関連付けられた第2の部分1052など、提案される経験の対応する課題が失敗したとみなすこと、または、不完全であるとみなすことに関連付けられる。
【0354】
ブロック1434。ブロック1434を参照すると、いくつかの実施形態では、ノードのそれぞれのゲート基準は、他のノードの提案される経験の対応する課題中における被験者による1以上の発話のアサーティブネス、デシベルレベル、および/または、ピッチを含む。例えば、いくつかの実施形態では、被験者による1以上の発話は、クライアントデバイス300の入出力サブシステム3300と電子通信するマイクロフォンによってキャプチャされる。いくつかの実施形態では、モデル(例えば、図2Bのアプリケーションモデルストア50のモデル)は、マイクロフォンから取得または導出されたデータ構造を受信し、被験者による1以上の発話のアサーティブネス、デシベルレベル、ピッチ、または、それらの組合せを判定するために評価を実行する。このように、本開示は、コンピュータシステム(例えば、デジタルリアリティシステム200および/またはクライアントデバイス300)を使用する必要があるそれぞれのゲート基準が満たされるかどうかを判定するため、被験者による1以上の発話のアサーティブネス、デシベルレベル、および/または、ピッチを評価することを可能にする。このような評価および/または判定は、精神的に実行することはできない。
【0355】
ブロック1436~1438。ブロック1436およびブロック1438を参照すると、いくつかの実施形態では、ノードのそれぞれのゲート基準は、他のノードの提案される経験の対応する課題中における被験者による発話の数を含む。いくつかの実施形態では、発話の数は、デジタルリアリティシステム200のモデルによって決定される。いくつかの実施形態では、ノードのそれぞれのゲート基準は、他のノードの提案される経験の対応する課題中に被験者によって話された単語の数を含む。例えば、いくつかの実施形態では、被験者によって話された単語の数は、モデルによって1以上の発話で決定された音素の数に基づいて決定される。各音素は、母音および/または子音など、第1の単語を第2の単語と区別するためにモデルによって使用される音の単位である。被験者による1以上の発話を評価するためにモデルを使用することに関する追加の詳細および情報は、White,D、2020年、「the Efficacy of Speech-to-Text Synthesis in Diagnosing Phoneme-Level Pronunication Deficiencies」、danteacher.com,printに見出すことができる。この文献は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【0356】
ブロック1440。図13Lのブロック1440を参照すると、いくつかの実施形態では、ノードのそれぞれのゲート基準は、グラフの他のノードの対応する複数の提案される経験における一の提案される経験の対応する課題中に、被験者による感情分析基準を満たすこと、または、満たさないことを含む。例えば、いくつかの実施形態では、第1のノードの第1のゲート基準は、興奮した感情閾値の充足を必要とする第1の感情分析基準と、過剰興奮した感情閾値の不足を必要とする第2の感情分析基準とを含む。
【0357】
さらに、いくつかの実施形態では、ノードのそれぞれのゲート基準は、ブロック1430~ブロック1440の任意の組合せを含む。ブロック1442。ブロック1442を参照すると、いくつかの実施形態では、方法は、感情分析基準が満たされているか否かを判定することを含む。いくつかの実施形態では、本明細書の他の箇所に開示されているように、感情分析基準が満たされているか否かは、所定の感情の特徴であるとみなされる発言のリストにおける各発言に対して、対応する課題中に行われた被験者の1以上の発話のコサイン類似性尺度または内積を用いることによって行われる。いくつかの実施形態では、感情分析基準が満たされているか否かを判定することは、被験者に関連付けられたモデルおよび/または医師によって実行される。
【0358】
ブロック1444。ブロック1444を参照すると、いくつかの例示的な実施形態では、所定の感情は、楽しみ、怒り、不安、気まずさ、退屈、平静、混乱、渇望、嫌悪、共感的苦痛、有頂天、興奮、恐怖、戦慄、興味、喜び、煩わしさ、郷愁、安堵、悲しみ、満足、または、驚きである。いくつかの実施形態では、所定の感情は、医師によって設定される1以上のパラメータ、および/または、モデルによって設定される1以上のパラメータによって判定される。
【0359】
ブロック1446。ブロック1446を参照すると、いくつかの実施形態では、本方法は、複数のカテゴリにおける一のカテゴリの利用可能性を複数のノードに追加するために、検出のインスタンスで選択されたノードの選択に応答して、検出のインスタンスで以前に選択されていないノードを追加することを含む。いくつかの実施形態では、本方法は、複数のカテゴリにおけるカテゴリの利用可能性を複数のノードに対して削除するために、検出のインスタンスで選択されたノードの選択に応答して、検出のインスタンスで以前に選択されていないノードを追加することを含む。
【0360】
ブロック1448~1456。図13Mのブロック1448~ブロック1456を参照すると、いくつかの実施形態では、複数のノードにおける一のノードは、少なくとも1つの教育または療法セッションに関連付けられる。少なくとも1つの教育セッションまたは療法セッションは、マインドフルネスセッションまたは認知再構成セッションを含むが、これらに限定されない。例えば、いくつかの実施形態では、列挙される複数のノードのそれぞれのノードは、それぞれのノードのそれぞれのカテゴリに対してカスタマイズされた少なくとも1つの固有のマインドフルネスセッション、または、それぞれのノードのそれぞれのカテゴリに対してカスタマイズされた少なくとも1つの固有の認知再構成セッション、または、それぞれのノードのそれぞれのカテゴリに対してカスタマイズされた少なくとも1つの固有のマインドフルネスセッションと少なくとも1つの固有の認知再構成セッションとの組合せに関連付けられる。いくつかの実施形態では、列挙される複数のノードは、列挙される複数のノードにおける各ノードからアクセス可能な少なくとも1つのユニバーサルマインドフルネスセッション、または、列挙される複数のノードにおける各ノードからアクセス可能な少なくとも1つのユニバーサル認知再構成セッション、または、列挙される複数のノードにおける各ノードからアクセス可能な少なくとも1つのユニバーサルマインドフルネスセッションと少なくとも1つのユニバーサル認知再構成セッションとの組合せに関連付けられる。非限定的な例として、図7Hは、ノード730-1(最初に選択されたノード)が、セッション760、セッション770およびセッション780に関連付けられていることを示す。セッション760、セッション770およびセッション780の各々は、教育的または療法的またはその両方であり得る。
【0361】
いくつかの実施形態では、本開示は、被験者によって示される精神医学的または精神的状態を管理する被験者の能力を改善するためのコンピュータシステム(例えば、図1のシステム100、図2Aおよび図2Bのデジタルリアリティシステム200、図3のクライアントデバイス300-1、またはそれらの組合せ)の使用を提供する。
【0362】
いくつかの実施形態では、本開示は、被験者によって示される精神医学的または精神的状態を管理する被験者の能力を改善するための方法(例えば、図4の方法400、図13A図13Mの方法1300など)の使用を提供する。
【0363】
例えば、いくつかの実施形態では、本開示のシステム(例えば、図2Aおよび図2Bのデジタルリアリティシステム200、図3のクライアントデバイス300-1など)および/または方法(例えば、図4の方法400、図13A図13Mの方法1300など)の使用は、被験者によって示される精神医学的または精神的状態の治療を提供する。すなわち、いくつかの実施形態では、本開示は、本開示のシステムおよび/または方法を使用することで精神医学的または精神的状態を治療する方法を含む。いくつかの実施形態では、精神医学的または精神医学的状態を治療する方法は、任意の精神医学的薬物療法(例えば、被験者によって示される精神医学的または精神的状態を治療するために被験者に投与される医薬組成物)との併用療法および/または1以上の補助療法を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、選択的セロトニン再取り込み阻害剤(SSRI)医薬組成物;選択的セロトニンおよびノルエピネフリン阻害剤(SNRI)医薬組成物;ノルエピネフリン-ドーパミン再取り込み阻害剤(NDRI)医薬組成物;N-メチル-D-アスパラギン酸受容体拮抗薬医薬組成物;セロトニン作動性医薬組成物;三環系抗うつ剤医薬組成物;モノアミンオキシダーゼ阻害剤(MAOI)医薬組成物;四環系抗うつ剤医薬組成物;L-メチルフォレート医薬組成物;ベンゾジアゼピン医薬組成物;β遮断薬医薬組成物からなる群から選択される少なくとも1つを含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、クロルプロマジン、ペルフェナジン、トリフルオロペラジン、メソリダジン、フルフェナジン、チオチキセン、モリドン、チオリダジン、ロキサピン、ハロペリドール、アリピプラゾール、クロザピン、ジプラシドン、リスペリドン、ケチアピン医薬組成物、オランザピン、シタロプラム、エスシタロプラム、フルボキサミン、パロキセチン、フルオキセチン、セルトラリン、クロミプラミン、アモキサピン、アミトリプチリン、デシプラミン、ノルトリプチリン、ドキセピン、トリミプラミン、イミプラミン、プロチプチリン、デスベンラファキシン、ベンラファキシン、デュロキセチンからなる群から選択される少なくとも1つを含む、ロラゼパム、ブスピロン、プロプラノロール、クロナゼパム、クロルジアゼポキシド、オキサゼパム、アテノロール、クロラゼペート、ジアゼパム、ルプラゾラム、アンフェタミン、デキストロアンフェタミン、メチルフェニデート、ラモトリギン、ケタミン、および、リチウムからなる群から選択される少なくとも1つを含む。
【0364】
いくつかの実施形態では、本開示は、被験者によって示される精神医学的または精神的状態を管理する被験者の能力を改善するための療法を作成するためのコンピュータシステム(例えば、図2Aおよび図2Bのデジタルリアリティシステム200、図3のクライアントデバイス300-1など)によって精神医学的または精神的状態を治療する方法を含む。コンピュータシステムは、1以上のプロセッサ(例えば、図3のCPU302)と、ディスプレイ(例えば、図3のディスプレイ308)と、1以上のプロセッサに結合されたメモリ(例えば、図3のメモリ312)とを含む。いくつかの実施形態では、ディスプレイ308は、被験者が着用するスマートガーメントなどのヘッドマウントディスプレイである。
【0365】
さらに、メモリは、第1の方法(例えば、図4の方法400、図13A図13Mの方法1300など)を実施する1以上のプロセッサ(例えば、図2Aのアセスメントモジュール12、図2Aのユーザプロファイルストア14、図2Bの経験ストア22、図2Bのゲートストア30、図2Bのアプリケーションサーバモジュール34、図2Bのアプリケーションモデルライブラリ50、図3のクライアントアプリケーション320、図3のエンジン322など)によって実行されるように構成された1以上のプログラムを含む。第1の方法は、ディスプレイに、それぞれのインタラクティブデジタルチャートと、対応するインタラクティブデジタルビンとを含む第1のデジタルリアリティシーンを示すことを含む。それぞれのインタラクティブデジタルチャートは、第1のアフォーダンス領域を消費し、それぞれのインタラクティブデジタルチャートは、第1のエリアを含む。対応するインタラクティブデジタルビンは、第1のアフォーダンス領域とは異なる第2のアフォーダンス領域を消費し、対応するインタラクティブデジタルビンは、列挙される複数のノードを含む。列挙される複数のノードにおける各それぞれのノードは、(i)複数のカテゴリにおけるそれぞれのカテゴリに対応し、(ii)それぞれのカテゴリに関連付けられた対応する複数の提案される経験に関連付けられ、対応する複数の提案される経験における各それぞれの提案される経験は、それぞれのカテゴリおよび/またはそれぞれの提案される経験によって表される対応する課題を示す、第1のデジタルリアリティシーンとは異なる対応する固有のデジタルリアリティシーンに関連付けられ、(iii)複数のゲート基準における少なくとも1つのそれぞれのゲート基準に関連付けられる。複数のカテゴリにおける各それぞれのカテゴリは、被験者の精神医学的または精神的状態を管理する被験者の能力を改善することに向けられる。列挙される複数のノードにおける第1のノードの選択が選択され、第1のエリアの第1のロケーションに配置され、それにより、それぞれのカテゴリに関連付けられた対応する複数の提案される経験へのアクセスを提供し、それぞれのインタラクティブデジタルチャートを使用して精神医学的または精神的状態を管理する被験者の能力を改善する。
【0366】
いくつかの実施形態では、本開示の医薬組成物および/または治療のいずれかは、被験者によって示される精神医学的または精神的状態を管理する被験者の能力を改善するための療法を作成するためのコンピュータシステム(例えば、図2Aおよび図2Bのデジタルリアリティシステム200、図3のクライアントデバイス300-1など)とともに使用される。コンピュータシステムは、1以上のプロセッサ(例えば、図3のCPU302)と、ディスプレイ(例えば、図3のディスプレイ308)と、1以上のプロセッサに結合されたメモリ(例えば、図3のメモリ312)とを含む。いくつかの実施形態では、ディスプレイは、被験者が着用するスマート衣料品などのヘッドマウントディスプレイである。さらに、メモリは、第1の方法(例えば、図4の方法400、図13A図13Mの方法1300など)を実施する1以上のプロセッサ(例えば、図2Aのアセスメントモジュール12、図2Aのユーザプロファイルストア14、図2Bの経験ストア22、図2Bのゲートストア30、図2Bのアプリケーションサーバモジュール34、図2Bのアプリケーションモデルライブラリ50、図3のクライアントアプリケーション320、図3のエンジン322など)によって実行されるように構成された1以上のプログラムを含む。第1の方法は、ディスプレイに、それぞれのインタラクティブデジタルチャートおよび対応するインタラクティブデジタルビンを含む第1のデジタルリアリティシーンを示すことを含み、それぞれのインタラクティブデジタルチャートは第1のアフォーダンス領域を消費し、それぞれのインタラクティブデジタルチャートは第1のエリアを含み、対応するインタラクティブデジタルビンは第1のアフォーダンス領域とは異なる第2のアフォーダンス領域を消費し、対応するインタラクティブデジタルビンは列挙される複数のノードを含む。列挙される複数のノードにおける各それぞれのノードは、(i)複数のカテゴリにおけるそれぞれのカテゴリに対応し、(ii)それぞれのカテゴリに関連付けられた対応する複数の提案される経験に関連付けられ、対応する複数の提案される経験における各それぞれの提案される経験は、それぞれのカテゴリおよび/またはそれぞれの提案される経験によって表される対応する課題を示す、第1のデジタルリアリティシーンとは異なる対応する固有のデジタルリアリティシーンに関連付けられ、(iii)複数のゲート基準における少なくとも1つのそれぞれのゲート基準に関連付けられる。複数のカテゴリにおける各それぞれのカテゴリは、被験者の精神医学的または精神的状態を管理する被験者の能力を改善することに向けられる。列挙される複数のノードにおける第1のノードの選択は、第1のエリアの第1のロケーションに選択され配置されて、それぞれのカテゴリに関連付けられた対応する複数の提案される経験へのアクセスを提供し、それぞれのインタラクティブデジタルチャートを使用して精神医学的または精神的状態を管理する被験者の能力を改善する。
【0367】
いくつかの実施形態では、被験者によって示される精神医学的または精神的状態を管理する被験者の能力の改善は、被験者のアセスメント、被験者に関連付けられたそれぞれのユーザプロファイル、被験者によって完了された経験における対応するゲート基準に関するパフォーマンス、または、それらの組合せを含む複数のパラメータを評価することによって、デジタルリアリティシステムおよび/または被験者に関連付けられた医師のモデルによって定量化される。
【0368】
実施例1:被験者によって示される社交不安状態を管理する被験者の能力を改善するための療法を作成するためのシステムおよび方法。
【0369】
社交不安状態を管理する被験者の能力を改善する療法を作成するシステム、方法、およびデバイスが提供された。
【0370】
アセスメントが、被験者から電子形式で取得された。アセスメントは、少なくとも部分的に被験者によって実施されたリーボウィッツ社交不安尺度アセスメントを含んだ。さらに、アセスメントは、被験者に関連付けられた医師によって利用され、リーボウィッツ社交不安尺度アセスメントに応答したときに被験者が50以上の閾値スコアを満たしたかどうかなどのアセスメントの検証を提供した。いくつかの実施形態では、アセスメントは、カテゴリのセットの被験者による第1の選択を含んだ。したがって、医師は、アセスメントを利用してカテゴリのセットのサブセットの第2の選択を選択し、カテゴリのセットの被験者による第1の選択に対する監督を提供した。いくつかの実施形態では、アセスメントは、社交不安状態などの被験者によって示される状態を検証するために医師によって利用された。いくつかのそのような実施形態では、アセスメントが医師により利用されて、以下を検証した:被験者が、他者による可能性のある精査に曝露される1以上の社会的環境に対する顕著な恐怖または不安を有していたかどうか;被験者が、否定的に評価されるような行動をとったり、不安症状を示したりすることを恐れているか;社会的環境が、ほとんどの場合に被験者による恐怖または不安を引き起こすか;社会的環境が、被験者によって強い恐怖または不安を伴って回避されるか、または、耐えられるか;恐怖または不安が、社会的環境によってもたらされる実際の脅威および社会文化的状況に比例していないか;恐怖、不安または回避が持続的であり、典型的には6か月以上続くか;恐怖、不安、または回避が、社会的、職業的または機能の他の重要な領域において臨床的に有意な苦痛または障害を引き起こすか;恐怖、不安または回避は、物質(例えば、乱用薬物、医薬品)または他の医学的状態の生理学的効果に起因しないか;恐怖、不安または回避は、パニック障害、身体異形性障害、または、自閉症スペクトラム障害などの他の精神障害の症状によってより良く説明されないか;他の医学的状態(例えば、パーキンソン病、肥満、火傷または傷害からの外観不良)が存在する場合、その恐怖、不安または回避は、明らかに無関係であるか、または、過度であるか;または、それらの組合せ。
【0371】
それぞれのインタラクティブデジタルチャートおよび対応するインタラクティブデジタルビンを含む第1の仮想現実シーンが、リモートデバイス(例えば、図3のデバイス300-1)に表示された。さらに、対応するインタラクティブデジタルビンは、列挙される複数のノードを含んでいた。列挙される複数のノードにおける各それぞれのノードは、複数のカテゴリのそれぞれのカテゴリに対応した。さらに、列挙される複数のノードにおける各それぞれのノードはまた、それぞれのカテゴリに関連付けられた対応する複数の提案される経験に関連付けられた。対応する複数の提案される経験における各それぞれの提案される経験は、仮想現実シーン、パノラマビデオ、全天球ビデオ、または、第1のデジタルリアリティシーンとは異なる全方向ビデオのいずれかであった対応する固有のデジタルリアリティシーンに関連付けられた。したがって、この対応する固有のデジタルリアリティシーンは、それぞれのカテゴリおよび/またはそれぞれの提案される経験によって表される対応する課題を示した。対応する課題は、曝露療法を提供するように構成された課題であった。さらに、列挙される複数のノードにおける各それぞれのノードは、複数のゲート基準における少なくとも1つのそれぞれのゲート基準にさらに関連付けられ、これらのゲート基準は、被験者が社交不安状態を管理することを学ぶことを確実にするために、被験者による療法を通じた進行を制限した。したがって、複数のカテゴリにおける各それぞれのカテゴリは、被験者の精神医学的または精神的状態を管理する被験者の能力を改善することに向けられた。例えば、列挙される複数のノードにおける第1のノードは、インタラクティブ社会的課題カテゴリに対応し、列挙される複数のノードにおける第2のノードは、全体的パフォーマンス課題カテゴリに対応した。第1のノードの選択が検出された。これから、第1のノードは、第1のノードの選択が第1のノードに関連付けられた各ゲート基準を満たす場合に、第1のエリアの第1のロケーションに配置され、それぞれのカテゴリに関連付けられた対応する複数の提案される経験へのアクセスを提供した。したがって、被験者は、第1のノードに関連付けられた対応する固有のデジタルリアリティシーンを通じて対応する課題の明示を提供された。対応する課題が完了すると、被験者は、被験者によって示される社交不安状態を管理する能力を改善したとみなされた。
【0372】
実施例2:被験者によって示される精神医学的または精神的状態を管理する被験者の能力を改善するためのデジタルリアリティシーンにおける療法を作成するためのシステムおよび方法。
【0373】
被験者によって示される精神医学的または精神的状態を管理する被験者の能力を改善するための療法を作成する方法が、被験者(例えば、クライアントデバイス300のエンドユーザ)に関連付けられたコンピュータシステム(例えば、図3のクライアントデバイス300-1、図11のクライアントデバイス1100など)で実施された。
【0374】
コンピュータシステムは、1以上のプロセッサ(例えば、図3のCPU302)と、ディスプレイ(例えば、図3のディスプレイ308)と、1以上のプロセッサ302に結合されたメモリ(例えば、図3のメモリ312)とを含んでいた。いくつかの実施形態では、ディスプレイ308は、被験者が着用するスマートガーメントなどのヘッドマウントディスプレイであった。
【0375】
さらに、メモリ312は、1以上のプロセッサ302(例えば、図2Aのアセスメントモジュール12、図2Aのユーザプロファイルストア14、図2Bの経験ストア22、図2Bのゲートストア30、図2Bのアプリケーションサーバモジュール34、図2Bのアプリケーションモデルライブラリ50、図3のクライアントアプリケーション320、図3のエンジン322など)で実行されるように構成された1以上のプログラムを含んでいた。
【0376】
本方法は、ディスプレイ308に第1のデジタルリアリティシーンを示した。第1のデジタルリアリティシーンは、それぞれのインタラクティブデジタルチャートおよび対応するインタラクティブデジタルビンを含んでいた。例えば、図14Aを参照すると、ソリッドカラーの背景を有する第1のデジタルリアリティシーンが、第1のユーザインタフェース1400を介して示される。第1のデジタルリアリティシーンは、はしご(例えば、複数の横木によって結合された2以上のレール)の形状で示されるそれぞれのインタラクティブデジタルチャート610を含んでいた。さらに、第1のデジタルリアリティシーンは、第3のノード630-3などの複数のノード630を収容するように構成されたトレイの形状で示された対応するインタラクティブデジタルビン625を含んでいた。それぞれのインタラクティブデジタルチャート610は、ユーザによるそれぞれのインタラクティブデジタルチャート610との対話を可能にする第1のアフォーダンス領域(例えば、図14Aの第1のアフォーダンス領域620-1)を消費した。さらに、それぞれのインタラクティブデジタルチャートは、第1のエリアを含み、長方形またははしごなどの多角形状で表示されるなど、それぞれのデジタルチャートが、第1のデジタルリアリティシーン内に表示されることを可能にした。
【0377】
さらに、対応するインタラクティブデジタルビンは、第1のアフォーダンス領域とは異なる第2のアフォーダンス領域を消費した。したがって、第2のアフォーダンス領域が、第1のアフォーダンス領域とは異なり、対応するインタラクティブデジタルビンが、それぞれのデジタルチャートとは違ったポジショニングおよび/または機能を分離することを可能にした。
【0378】
さらに、対応するインタラクティブデジタルビンは、列挙される複数のノード(例えば、図14Aの第3のノード630-3)を含んでいた。いくつかの実施形態では、列挙される複数のノードは、2個のノード、3個のノード、または、5個のノードを含んでいた。列挙される複数のノードにおける各それぞれのノードは、複数のカテゴリのそれぞれのカテゴリに対応した。例えば、いくつかの実施形態では、第1のノード630-1は、アサーティブネスカテゴリに関連付けられ、第2のノード630-2は、一般的パフォーマンスカテゴリに関連付けられ、第3のノード630-3は、知らない人との対話カテゴリに関連付けられる。
【0379】
さらに、列挙される複数のノードにおける各それぞれのノード630は、それぞれのカテゴリに関連付けられた対応する複数の提案される経験に関連付けられた。例えば、いくつかの実施形態では、第1のノード630-1は、高圧的販売経験の第1の提案される経験24-1(例えば、図14Aの「高圧的営業者によるポップコーンの提案」)と、人にタスクを思い出させる経験の第2の提案される経験24-2(例えば、図14Aの「ホストにあなたのドリンクを取るように思い出させる」)とに関連付けられ、第2のノード630-2は、退屈したオーディエンスにプレゼンテーションをする経験の第3の提案される経験24-3と、注目しているグループに乾杯をする経験の第4の提案される経験24-4(例えば、図14Aの「すべての眼をあなたに向けた人々のグループに乾杯をする」)とに関連付けられ、第3のノード630-3は、会話経験を保持する第5の提案される経験24-5と、他人と話す第6の提案される経験24-6とに関連付けられた。しかし、本開示はこれに限定されない。
【0380】
対応する複数の提案される経験における各それぞれの提案される経験は、それぞれのカテゴリおよび/またはそれぞれの提案される経験によって表される対応する課題を示す、第1のデジタルリアリティシーンとは異なる、対応する固有のデジタルリアリティシーンに関連付けられる。例えば、いくつかの実施形態では、第1のデジタルリアリティシーンは、家を表示するように構成され、対応する固有のデジタルリアリティシーンは、学食、教室、オフィス、公園、空港、または、パーティを表示するように構成された。
【0381】
さらに、列挙される複数のノードにおける各それぞれのノード630は、複数のゲート基準における少なくとも1つのそれぞれのゲート基準に関連付けられた。複数のカテゴリにおける各それぞれのカテゴリは、被験者の精神医学的または精神的状態を管理する被験者の能力を改善することに向けられる。いくつかの実施形態では、複数のゲート基準は、被験者が、2か月の期間にわたって、全部で20個のゲート基準を完了することを必要とした。
【0382】
列挙される複数のノードにおける第1のノードの被験者による選択が検出された。いくつかの実施形態では、第1のノードは、特定のハンドジェスチャ(例えば、ノッキング、引っ張り、押し込み、回転など)によって、第1のノードに触れることによって、または、第1のノードをクリックすることによって、被験者により行われた。しかし、本開示はこれに限定されない。
【0383】
このことから、第1のノードは、第1のエリアの第1のロケーションにあった。それぞれのインタラクティブデジタルチャートの第1のエリアに配置されると、被験者は、それぞれのカテゴリに関連付けられた対応する複数の提案される経験へのアクセスを提供される。例えば、いくつかの実施形態では、第1のノードが、図14Aの第1のデジタルリアリティシーンを介して第1のロケーションに配置されると、被験者は、図14Bの第2のデジタルリアリティシーンを介して対応する複数の提案される経験へのアクセスを提供された。
【0384】
したがって、いくつかのそのような実施形態では、被験者にインタラクティブデジタルチャートとインタラクトすることを要求することによって、提案される経験によって提供される課題への曝露を通して、対応する複数の提案される経験へのアクセスを提供することにより、被験者は、精神医学的または精神的状態を管理する能力に徐々に直面する。時間とともに、課題への曝露を通して、被験者の不安レベルが低下し、被験者に自信が構築され、被験者は、社会的活動の範囲を拡大できる。
【0385】
実施例3:医師による新たな被験者のオンボーディング。
【0386】
いくつかの実施形態では、本開示のシステムおよび方法は、資格のある医師によって、8週間にわたって週に3回のセッションの実施量で、第1の被験者に実施された。いくつかの実施形態では、第1の被験者は、医師から離れており(例えば、被験者は在宅しており、医師は遠隔検査室にいた)、必要に応じて、医師および/または1以上のモデルに、被験者のプログラムフローを非同期的に監視および/または調整する能力を提供した。
【0387】
いくつかの実施形態では、被験者は、登録、設定、プログラムの個人化、短期目標設定、長期目標設定、患者/医師のエンゲージメント(例えば、被験者と医師との間の音声、ビデオ、テキストベース、または、それらの組合せの議論を提供するための通信チャネル)、または、それらの組合せのためのコンパニオンクライアントアプリケーション(例えば、図8Aのクライアントアプリケーション、図8Bのクライアントアプリケーション、図8Cのクライアントアプリケーション、図8Dのクライアントアプリケーションなど)へのアクセスが提供された。
【0388】
いくつかの実施形態では、医師が本開示のシステムおよび方法を管理する場合、医師はクライアントアプリケーションを使用して、被験者の新しいユーザプロファイルを作成し、医師による被験者のオンボーディングが可能になる。
【0389】
いくつかの実施形態では、被験者は、ユーザ名、パスワード、一意的な識別子(例えば、個人識別子番号(PIN))、または、それらの組合せを作成することによって、新しいユーザプロファイルを登録した。
【0390】
したがって、本開示のシステムおよび方法は、それぞれのインタラクティブデジタルチャートを使用して精神医学的または精神的状態を管理する被験者の能力を改善する。より具体的には、デジタルリアリティシーン内で曝露療法を提供するように構成された課題を使用することによって、本開示のシステムおよび方法は、被験者によって示される精神医学的または精神的状態を管理する被験者の能力を改善するために被験者および/または医師が必要とする時間的リソース、空間的リソース、および、金銭的リソースを低減する。
【0391】
(引用された参考文献および代替実施形態)
本明細書で引用される全ての参考文献は、個々の刊行物または特許または特許出願が、あらゆる目的のためにその全体が参考文献として組み込まれることが具体的かつ個別に示されている場合と同じ程度まで、その全体が参考文献として本明細書に組み込まれる。
【0392】
本発明は、非一時的コンピュータ可読記憶媒体に埋め込まれたコンピュータプログラム機構を含むコンピュータプログラム製品として実施できる。例えば、コンピュータプログラム製品は、本明細書で開示されるユーザインタフェースを動作させるための命令を含み得る。これらのプログラムモジュールは、CD-ROM、DVD、磁気ディスク記憶製品、USBキー、または、任意の他の非一時的コンピュータ可読データまたはプログラム記憶製品に記憶できる。
【0393】
当業者に明らかであるように、本発明の多くの修正および変形は、本発明の精神および範囲から逸脱することなく行われ得る。本明細書に記載の特定の実施形態は、例としてのみ提供される。実施形態は、本発明の原理およびその実際の用途を最もよく説明し、他の当業者が、本発明および企図される特定の用途に適した様々な修正を伴う様々な実施形態を最もよく利用できるようにするため、選択および説明された。本発明は、添付の特許請求の範囲が権利を有する均等物の全範囲とともに、特許請求の範囲の用語によってのみ限定される。
図1
図2A
図2B
図3
図4
図5A
図5B
図5C
図6A
図6B
図6C
図6D
図6E
図6F
図6G
図6H
図7A
図7B
図7C
図7D
図7E
図7F
図7G
図7H
図7I
図7J
図7K
図7L
図7M
図8A
図8B
図8C
図8D
図9A
図9B
図9C
図9D
図10A
図10B
図10C
図11
図12
図13A
図13B
図13C
図13D
図13E
図13F
図13G
図13H
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図13J
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図14A
図14B
図14C
図15
【国際調査報告】