(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-08-21
(54)【発明の名称】スライスに基づくセル再選択方法、電子デバイス及び非一過性のコンピュータ読み取り可能記憶媒体
(51)【国際特許分類】
H04W 36/24 20090101AFI20240814BHJP
H04W 36/36 20090101ALI20240814BHJP
H04W 72/02 20090101ALI20240814BHJP
H04W 48/16 20090101ALI20240814BHJP
【FI】
H04W36/24
H04W36/36
H04W72/02
H04W48/16 130
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024504836
(86)(22)【出願日】2022-07-08
(85)【翻訳文提出日】2024-03-22
(86)【国際出願番号】 CN2022104689
(87)【国際公開番号】W WO2023005644
(87)【国際公開日】2023-02-02
(31)【優先権主張番号】202110849474.3
(32)【優先日】2021-07-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】515003145
【氏名又は名称】チャイナ・テレコム・コーポレーション・リミテッド
【氏名又は名称原語表記】CHINA TELECOM CORPORATION LIMITED
【住所又は居所原語表記】31, JINRONG STREET, XICHENG DISTRICT, BEIJING 100033, CHINA
(74)【代理人】
【識別番号】100090033
【氏名又は名称】荒船 博司
(74)【代理人】
【識別番号】100093045
【氏名又は名称】荒船 良男
(72)【発明者】
【氏名】リン, ペイ
(72)【発明者】
【氏名】ペン, シュオ
(72)【発明者】
【氏名】リウ, ジャシアン
(72)【発明者】
【氏名】ジャン, ジェン
(72)【発明者】
【氏名】ショー, シャオミン
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA21
5K067EE02
5K067EE10
5K067JJ39
(57)【要約】
本開示の実施形態は、スライスに基づくセル再選択方法及び関連デバイスを提供する。該方法は、ユーザーデバイスがネットワークスライス情報及びスライスに基づくセル再選択情報を取得することと、前記ユーザーデバイスが前記ネットワークスライス情報及び前記スライスに基づくセル再選択情報に応じてスライスに基づくセル再選択第1の目標優先度周波数を決定することと、前記ユーザーデバイスが前記スライスに基づくセル再選択第1の目標優先度周波数でセル再選択を実行し、前記スライスに基づくセル再選択第1の目標優先度周波数での適切な常駐セルを決定することとを含む。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザーデバイスがネットワークスライス情報及びスライスに基づくセル再選択情報を取得することと、
前記ユーザーデバイスが前記ネットワークスライス情報及び前記スライスに基づくセル再選択情報に応じてスライスに基づくセル再選択第1の目標優先度周波数を決定することと、
前記ユーザーデバイスが前記スライスに基づくセル再選択第1の目標優先度周波数でセル再選択を実行し、前記スライスに基づくセル再選択第1の目標優先度周波数での適切な常駐セルを決定することとを含む
ことを特徴とするスライスに基づくセル再選択方法。
【請求項2】
前記ユーザーデバイスが前記ネットワークスライス情報及び前記スライスに基づくセル再選択情報に応じて前記スライスに基づくセル再選択第1の目標優先度周波数を決定することは、
前記ユーザーデバイスが前記ネットワークスライス情報及び前記スライスに基づくセル再選択情報に応じてスライスに基づくセル再選択第1の候補周波数を決定することと、
前記ユーザーデバイスにより決定された前記スライスに基づくセル再選択第1の候補周波数が単一周波数である場合、前記スライスに基づくセル再選択第1の候補周波数を前記スライスに基づくセル再選択第1の目標優先度周波数として選択することと、
前記ユーザーデバイスにより決定された前記スライスに基づくセル再選択第1の候補周波数が複数の周波数である場合、前記ネットワークスライス情報及び前記スライスに基づくセル再選択情報に応じて、複数のスライスに基づくセル再選択第1の候補周波数から前記スライスに基づくセル再選択第1の目標優先度周波数を決定することとを含む
ことを特徴とする請求項1に記載のスライスに基づくセル再選択方法。
【請求項3】
前記ネットワークスライス情報は、前記ユーザーデバイスのアクセスが許可されるネットワークスライス識別子と、対応するネットワークスライス優先度とを含み、前記スライスに基づくセル再選択情報は、異なる周波数でサポートされるネットワークスライス又はスライスグループ識別子と、対応するスライスセル再選択周波数優先度とを含み、前記ユーザーデバイスのアクセスが許可されるネットワークスライス識別子に対応するネットワークスライスは、前記ユーザーデバイスの所望スライスである
ことを特徴とする請求項2に記載のスライスに基づくセル再選択方法。
【請求項4】
前記ユーザーデバイスが前記ネットワークスライス情報及び前記スライスに基づくセル再選択情報に応じてスライスに基づくセル再選択第1の候補周波数を決定することは、
全ての前記所望スライスをサポートする周波数が存在する場合、全ての前記所望スライスをサポートする周波数を前記スライスに基づくセル再選択第1の候補周波数とすることと、
全ての前記所望スライスをサポートする周波数が存在しない場合、一部の前記所望スライスをサポートする周波数を前記スライスに基づくセル再選択第1の候補周波数として選択することと、
前記所望スライスをサポートする周波数が存在しなく、前記ユーザーデバイスにスライス再マッピング機能が構成されると確認した場合、前記所望スライスの再マッピングスライスを決定し、前記再マッピングスライスをサポートする周波数を前記スライスに基づくセル再選択第1の候補周波数として選択することとを含む
ことを特徴とする請求項3に記載のスライスに基づくセル再選択方法。
【請求項5】
一部の前記所望スライスをサポートする周波数を前記スライスに基づくセル再選択第1の候補周波数として選択することは、
前記所望スライスをサポートする数が最も多い周波数を前記スライスに基づくセル再選択第1の候補周波数として選択すること、又は、
前記所望スライスをサポートする数が第1の閾値を超える周波数を前記スライスに基づくセル再選択第1の候補周波数として選択すること、又は、
各所望スライスのネットワークスライス優先度に応じて前記所望スライスをサポートするスライス優先度重み値を決定し、前記スライス優先度重み値に応じてスライス優先度積算重み付値を取得し、スライス優先度積算重み付値が最も高い周波数を前記スライスに基づくセル再選択第1の候補周波数として選択すること、又は、
スライス優先度積算重み付値が第2の閾値を超える周波数を前記スライスに基づくセル再選択第1の候補周波数として選択することを含む
ことを特徴とする請求項4に記載のスライスに基づくセル再選択方法。
【請求項6】
前記ユーザーデバイスが前記ネットワークスライス情報及び前記スライスに基づくセル再選択情報に応じて前記スライスに基づくセル再選択第1の候補周波数を決定することは、
各所望スライスのサービスタイプを決定することと、
前記ユーザーデバイスが各所望スライスに対するサービストリガー頻度に応じて、前記ユーザーデバイスが各所望スライスに対するサービス使用度を決定し、サービス使用度がサービス使用レベール閾値以上である所望スライスをサポートする周波数を前記スライスに基づくセル再選択第1の候補周波数として選択すること、又は、
各所望スライスのサービスタイプに応じて各所望スライスのサービスアクセス遅延要件を決定し、サービスアクセス遅延要件がサービスアクセス遅延閾値以下である所望スライスをサポートする周波数を前記スライスに基づくセル再選択第1の候補周波数として選択することを含む
ことを特徴とする請求項3に記載のスライスに基づくセル再選択方法。
【請求項7】
前記ネットワークスライス情報及び前記スライスに基づくセル再選択情報に応じて、複数のスライスに基づくセル再選択第1の候補周波数から前記スライスに基づくセル再選択第1の目標優先度周波数を決定することは、
最も高いスライスセル再選択周波数優先度を有するスライスに基づくセル再選択第1の候補周波数を前記スライスに基づくセル再選択第1の目標優先度周波数として選択することと、
最も高いスライスセル再選択周波数優先度に応じて決定されたスライスに基づくセル再選択第1の目標優先度周波数が1つよりも多い場合、セル再選択周波数優先度が最も高いスライスに基づくセル再選択第1の候補周波数を前記スライスに基づくセル再選択第1の目標優先度周波数として選択することとを含む
ことを特徴とする請求項3に記載のスライスに基づくセル再選択方法。
【請求項8】
前記ネットワークスライス情報及び前記スライスに基づくセル再選択情報に応じて、複数のスライスに基づくセル再選択第1の候補周波数から前記スライスに基づくセル再選択第1の目標優先度周波数を決定することは、
各所望スライスのネットワークスライス優先度を取得して、各所望スライスのスライス優先度重み値を決定することと、
各所望スライスのスライス優先度重み値及び各スライスに基づくセル再選択第1の候補周波数のスライスセル再選択周波数優先度に応じて、各スライスに基づくセル再選択第1の候補周波数の重み付けスライスセル再選択周波数優先度を取得することと、
最も高い重み付けスライスセル再選択周波数優先度を有するスライスに基づくセル再選択第1の候補周波数を前記スライスに基づくセル再選択第1の目標優先度周波数として選択することと、
最も高い重み付けスライスセル再選択周波数優先度に応じて決定されたスライスに基づくセル再選択第1の目標優先度周波数が1つよりも多い場合、セル再選択周波数優先度が最も高いスライスに基づくセル再選択第1の候補周波数を前記スライスに基づくセル再選択第1の目標優先度周波数として選択することとを含む
ことを特徴とする請求項3に記載のスライスに基づくセル再選択方法。
【請求項9】
前記ネットワークスライス情報及び前記スライスに基づくセル再選択情報に応じて、複数のスライスに基づくセル再選択第1の候補周波数から前記スライスに基づくセル再選択第1の目標優先度周波数を決定することは、
各所望スライスのサービスタイプを決定することと、
前記ユーザーデバイスが各所望スライスに対するサービストリガー頻度に応じて、前記ユーザーデバイスが各所望スライスに対するサービス使用度を決定し、サービス使用度がサービス使用レベール閾値以上である所望スライスにおける最も高いスライスセル再選択周波数優先度を有するスライスに基づくセル再選択第1の候補周波数を前記スライスに基づくセル再選択第1の目標優先度周波数として選択することと、又は、
各所望スライスのサービスタイプに応じて各所望スライスのサービスアクセス遅延要件を決定し、サービスアクセス遅延要件がサービスアクセス遅延閾値以下である所望スライスにおける最も高いスライスセル再選択周波数優先度を有するスライスに基づくセル再選択第1の候補周波数を前記スライスに基づくセル再選択第1の目標優先度周波数として選択することとを含む
ことを特徴とする請求項3に記載のスライスに基づくセル再選択方法。
【請求項10】
前記スライスに基づくセル再選択方法は、さらに、
前記ユーザーデバイスが第1の目標スライスに対するサービスを開始する時に、前記ユーザーデバイスがサービスを開始する時にスライスに基づくセル再選択をトリガーすることをサポートすると決定することと、
前記ユーザーデバイスがスライスに基づくセル再選択をトリガーする必要があると確認することと、
前記第1の目標スライスをサポートする周波数をスライスに基づくセル再選択第2の候補周波数として選択することと、
最も高い前記第1の目標スライスのスライスセル再選択周波数優先度を有するスライスに基づくセル再選択第2の候補周波数をスライスに基づくセル再選択第2の目標優先度周波数として選択することと、
最も高い前記第1の目標スライスのスライスセル再選択周波数優先度に応じて決定されたスライスに基づくセル再選択第2の目標優先度周波数が1つよりも多い場合、セル再選択周波数優先度が最も高いスライスに基づくセル再選択第2の候補周波数を前記スライスに基づくセル再選択第2の目標優先度周波数として選択することと、
前記ユーザーデバイスが前記適切な常駐セルから前記スライスに基づくセル再選択第2の目標優先度の周波数での第1の目標セルへの再選択を行い、前記第1の目標セルでランダムアクセスを開始することとを含む
ことを特徴とする請求項1に記載のスライスに基づくセル再選択方法。
【請求項11】
前記ユーザーデバイスがサービスを開始する時にスライスに基づくセル再選択をトリガーすることをサポートすると決定することは、
前記ユーザーデバイスがネットワークデバイスからの第1の情報エレメントを受信し、前記第1の情報エレメントで前記ユーザーデバイスがサービスを開始する時にスライスに基づくセル再選択をトリガーすることをサポートすることを指示する場合、前記ユーザーデバイスがサービスを開始する時にスライスに基づくセル再選択をトリガーすることをサポートすると決定すること、又は、
前記第1の情報エレメントで前記ユーザーデバイスが第1の特定スライスのサービスを開始する時にスライスに基づくセル再選択をトリガーすることをサポートすることを指示し、前記第1の特定スライスが前記第1の目標スライスを含む場合、前記ユーザーデバイスがサービスを開始する時にスライスに基づくセル再選択をトリガーすることをサポートすると決定することを含む
ことを特徴とする請求項10に記載のスライスに基づくセル再選択方法。
【請求項12】
前記スライスに基づくセル再選択方法は、さらに、
前記第1の情報エレメントで前記ユーザーデバイスがサービスを開始する時にスライスに基づくセル再選択をトリガーすることをサポートしないことを指示する場合、又は、
前記第1の情報エレメントで前記ユーザーデバイスが前記特定スライスのサービスを開始する時にスライスに基づくセル再選択をトリガーすることをサポートしないことを指示する場合、又は、
前記第1の情報エレメントで前記ユーザーデバイスが第1の特定スライスのサービスを開始する時にスライスに基づくセル再選択をトリガーすることをサポートすることを指示し、前記第1の特定スライスが前記第1の目標スライスを含まない場合、又は、
前記ユーザーデバイスが前記ネットワークデバイスからの前記第1の情報エレメントを受信しなっかた場合、前記ユーザーデバイスがサービスを開始する時にスライスに基づくセル再選択をトリガーすることをサポートしないと決定することと、
前記ユーザーデバイスが前記適切な常駐セルでランダムアクセスを開始することとを含む
ことを特徴とする請求項11に記載のスライスに基づくセル再選択方法。
【請求項13】
前記ユーザーデバイスがスライスに基づくセル再選択をトリガーする必要があると確認することは、
前記スライスに基づくセル再選択第1の目標優先度周波数が前記第1の目標スライスをサポートしない場合、又は、
前記スライスに基づくセル再選択第1の目標優先度周波数が前記第1の目標スライスをサポートし、前記スライスに基づくセル再選択第1の目標優先度周波数に対応する前記第1の目標スライスのスライスセル再選択周波数優先度が優先度閾値よりも小さい場合、又は、
前記スライスに基づくセル再選択第1の目標優先度周波数が前記第1の目標スライスをサポートし、前記スライスに基づくセル再選択第1の目標優先度周波数が前記第1の目標スライスの目標優先度周波数でない場合、前記ユーザーデバイスがスライスに基づくセル再選択をトリガーする必要があると確認することを含む
ことを特徴とする請求項10に記載のスライスに基づくセル再選択方法。
【請求項14】
前記スライスに基づくセル再選択方法は、さらに、
前記スライスに基づくセル再選択第1の目標優先度周波数が前記第1の目標スライスをサポートし、前記スライスに基づくセル再選択第1の目標優先度周波数に対応する前記第1の目標スライスのスライスセル再選択周波数優先度が前記優先度閾値よりも大きい場合、又は、
前記スライスに基づくセル再選択第1の目標優先度周波数が前記第1の目標スライスをサポートし、前記スライスに基づくセル再選択第1の目標優先度周波数が前記第1の目標スライスの目標優先度周波数である場合、前記ユーザーデバイスがスライスに基づくセル再選択をトリガーする必要がないと確認することと、
前記ユーザーデバイスが前記適切な常駐セルで前記第1の目標スライスのサービスを開始することとを含む
ことを特徴とする請求項13に記載のスライスに基づくセル再選択方法。
【請求項15】
前記スライスに基づくセル再選択方法は、さらに、
前記第1の目標スライスをサポートする周波数が存在しない場合、前記第1の目標スライスを第2の目標スライスに再マッピングすることと、
前記第2の目標スライスをサポートする周波数から、スライス再マッピングアクセスをサポートする周波数をスライスに基づくセル再選択第3の目標優先度周波数として選択することと、
前記ユーザーデバイスが前記適切な常駐セルから前記スライスに基づくセル再選択第3の目標優先度周波数での第2の目標セルへの再選択を行い、前記第2の目標セルでランダムアクセスをを開始することとを含む
ことを特徴とする請求項10に記載のスライスに基づくセル再選択方法。
【請求項16】
前記第1の目標スライスを第2の目標スライスに再マッピングすることは、
前記ユーザーデバイスがネットワークデバイスからの第2の情報エレメントを受信し、前記第2の情報エレメントで前記ユーザーデバイスがスライス再マッピングに基づくセル再選択及び初期アクセスをトリガーすることをサポートすることを指示する場合、前記ユーザーデバイスが前記スライス再マッピング機能をサポートすると決定することと、又は、
前記第2の情報エレメントで前記ユーザーデバイスが第2の特定スライスのサービスに対してスライス再マッピングに基づくセル再選択及び初期アクセスをトリガーすることをサポートすることを指示し、前記第2の特定スライスが前記第1の目標スライスを含む場合、前記ユーザーデバイスがスライス再マッピング機能をサポートすると決定することと、
前記第1の目標スライスを前記第2の目標スライスに再マッピングすることとを含む
ことを特徴とする請求項15に記載のスライスに基づくセル再選択方法。
【請求項17】
前記スライスに基づくセル再選択方法は、さらに、
前記第2の情報エレメントで前記ユーザーデバイスがスライス再マッピングに基づくセル再選択又は初期アクセスをトリガーすることをサポートしないことを指示する場合、又は、
前記第2の情報エレメントで前記ユーザーデバイスが前記第2の特定スライスのサービスに対してスライス再マッピングに基づくセル再選択又は初期アクセスをトリガーすることをサポートしないことを指示する場合、又は、
前記第2の情報エレメントで前記ユーザーデバイスが前記第2の特定スライスのサービスに対してスライス再マッピングに基づくセル再選択又は初期アクセスをトリガーすることをサポートすることを指示し、前記第2の特定スライスが前記第1の目標スライスを含まない場合、又は、
前記ユーザーデバイスが前記ネットワークデバイスからの前記第2の情報エレメントを受信していない場合、前記ユーザーデバイスが前記スライス再マッピング機能をサポートしないと決定することと、
前記ユーザーデバイスが前記適切な常駐セルでランダムアクセスを開始することとを含む
ことを特徴とする請求項16に記載のスライスに基づくセル再選択方法。
【請求項18】
前記第2の目標セルでランダムアクセスを開始することは、
前記ユーザーデバイスが前記第2の目標セルでランダムアクセスを開始する過程において、ネットワークデバイスにアクセス要求を送信し、前記アクセス要求でスライス再マッピング指示が搬送されることで、前記ネットワークデバイスが前記スライス再マッピング指示に応じて前記ユーザーデバイスのアクセス要求の受信又は拒否を選択することを含む
ことを特徴とする請求項15に記載のスライスに基づくセル再選択方法。
【請求項19】
スライスセル再選択情報取得ユニットと、第1の目標優先度周波数決定ユニットと、適切な常駐セル決定ユニットとを含むユーザーデバイスであって、
スライスセル再選択情報取得ユニットは、ネットワークスライス情報及びスライスに基づくセル再選択情報を取得するように構成され、
前記第1の目標優先度周波数決定ユニットは、前記ネットワークスライス情報及び前記スライスに基づくセル再選択情報に応じてスライスに基づくセル再選択第1の目標優先度周波数を決定するように構成され、
前記適切な常駐セル決定ユニットは、前記スライスに基づくセル再選択第1の目標優先度周波数でセル再選択を行い、前記スライスに基づくセル再選択第1の目標優先度周波数での適切な常駐セルを決定するように構成される
ことを特徴とするユーザーデバイス。
【請求項20】
1つ又は複数のプロセッサと、記憶装置とを含む電子デバイスであって、
前記記憶装置は、1つ又は複数のプログラムを記憶し、前記1つ又は複数のプログラムが前記1つ又は複数のプロセッサによって実行されると、前記1つ又は複数のプロセッサに請求項1~18のいずれか1項に記載の方法を実行させる
ことを特徴とする電子デバイス。
【請求項21】
コンピュータプログラムをプロセッサによって実行されると、請求項1~18のいずれか1項に記載の方法を実行するコンピュータプログラムを記憶する
ことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【関連出願の相互引用】
【0001】
本願は、2021年7月27日に出願された中国特許出願第202110849474.3号、名称「スライスに基づくセル再選択方法及び関連デバイス」の優先権を主張するものであり、その全内容は参照により本明細書に援用される。
【技術分野】
【0002】
本開示は、通信技術分野に関し、具体的に、スライスに基づくセル再選択方法、ユーザーデバイス、電子デバイス及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0003】
3GPP(3rdGenerationPartnershipProject)は、5G(5thGenerationMobile Communication Technology)において、スライスされたサービス品質保証システムを通じてユーザーに差別化されたサービスを提供するために、ネットワークスライス(以下、スライス)技術を導入した。
【0004】
しかし、5Gネットワークスライス技術には一定の制限があり、コアネットワークに重点を置いているため、コアネットワークのスライス数は多くできるが、無線側のスライス(WirelessAccess Network Slicing、RANSlicingと略され、無線スライスとも呼ばれる)の数は、リソース等の理由でその数が制限され、1つの無線スライスは、複数のコアネットワークスライスに対応する可能性がある。
【0005】
無線側の能力知覚を改善し、より差別化されたサービス品質保証をユーザーに提供するため、RANSlicing強化技術の研究が行われており、主にUE(ユーザーデバイス)の高速アクセスとサービス継続性保証の課題を解決している。
【0006】
現在、無線側のスライス強化プロジェクトはまだ議論の段階にあり、関連する技術的な解決策や詳細についてはまだ合意されていないため、さらなる研究が必要である。
【0007】
従って、新しいスライスに基づくセル再選択方法、ユーザーデバイス、電子デバイス及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、必要である。
【0008】
なお、上記の背景技術の項で開示された情報は、本開示の文脈の理解を深めることのみを意図している。
【発明の概要】
【0009】
本開示の実施形態は、スライスに基づくセル再選択方法、ユーザーデバイス、電子デバイス及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供する。
【0010】
本開示の他の特徴及び利点は、以下の詳細な説明を通じて明らかになるか、又は本開示の実施を通じて部分的に知ることができるであろう。
【0011】
本開示の実施形態は、スライスに基づくセル再選択方法を提供し、前記方法は、ユーザーデバイスがネットワークスライス情報及びスライスに基づくセル再選択情報を取得することと、前記ユーザーデバイスが前記ネットワークスライス情報及び前記スライスに基づくセル再選択情報に応じてスライスに基づくセル再選択第1の目標優先度周波数を決定することと、前記ユーザーデバイスが前記スライスに基づくセル再選択第1の目標優先度周波数でセル再選択を実行し、前記スライスに基づくセル再選択第1の目標優先度周波数での適切な常駐セルを決定することとを含む。
【0012】
本開示の実施形態は、スライスセル再選択情報取得ユニットと、第1の目標優先度周波数決定ユニットと、適切な常駐セル決定ユニットとを含むユーザーデバイスを提供し、スライスセル再選択情報取得ユニットは、ネットワークスライス情報及びスライスに基づくセル再選択情報を取得するように構成され、第1の目標優先度周波数決定ユニットは、前記ネットワークスライス情報及び前記スライスに基づくセル再選択情報に応じてスライスに基づくセル再選択第1の目標優先度周波数を決定するように構成され、適切な常駐セル決定ユニットは、前記スライスに基づくセル再選択第1の目標優先度周波数でセル再選択を行い、前記スライスに基づくセル再選択第1の目標優先度周波数での適切な常駐セルを決定するように構成される。
【0013】
本開示の実施形態は、コンピュータプログラムをその上に記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供し、前記プログラムは、プロセッサによって実行されると、上記実施形態に記載のスライスに基づくセル再選択方法を実施する。
【0014】
本開示の実施形態は、1つ以上のプロセッサと、前記1つ以上のプログラムが前記1つ以上のプロセッサによって実行されるとき、前記1つ以上のプロセッサに上記実施形態に記載のスライスに基づくセル再選択方法を実施させる1つ以上のプログラムを記憶するように構成された記憶装置と、を備える電子デバイスを提供する。
【0015】
なお、上記の一般的な説明及び以下の詳細な説明は、例示的及び説明的なものに過ぎず、本開示を限定するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0016】
本明細書の添付図面は、本明細書に組み込まれ、本明細書の一部を構成し、本開示と一致する実施形態を例示し、本開示の原理を説明するために本明細書と併せて使用される。明らかに、以下の説明における添付図面は、本開示の実施形態の一部に過ぎず、他の図面は、当業者であれば、創造的な労力を要することなく、これらの図面から得ることができる。
【
図1】複数のサービススライスをサポートするための常駐周波数の選択課題の模式図である。
【
図2】スライス再マッピングのための公平性課題の模式図である。
【
図3】本開示の一実施形態におけるスライスに基づくセル再選択方法のフローチャートである。
【
図4】本開示の他の実施形態におけるスライスに基づくセル再選択方法のフローチャートである。
【
図5】本開示の一実施形態におけるユーザーデバイスのブロック図である。
【
図6】本開示の一実施形態における電子デバイスのブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
次に、例示的な実施形態について、添付図面を参照してより詳細に説明する。しかしながら、例示的な実施形態は、様々な形態で実施することが可能であり、本明細書に記載された例に限定されると解釈されるべきではなく、むしろ、これらの実施形態を規定することによって、本開示をより包括的かつ完全なものとすることができ、当業者に例示的な実施形態のアイデアを包括的に伝えることができる。
【0018】
なお、記載された特徴、構造、又は特性は、1つ又は複数の実施形態において、任意の好適な方法で組み合わせることができる。以下の説明では、多くの具体的な詳細が提供され、それにより本開示の実施形態の完全な理解が得られる。しかしながら、当業者であれば、具体的な詳細の1つ以上がなくても本開示の技術的解決策を実施することが可能であること、又は他の方法、構成要素、デバイス、ステップなどを採用することが可能であることを理解するであろう。他の場合には、本開示の態様を不明瞭にすることを避けるために、公知の方法、装置、実施態様、又は動作は詳細に示されず、又は記載されない。
【0019】
添付図に示すブロック図は、単なる機能エンティティであり、必ずしも物理的に別個のエンティティに対応する必要はない。すなわち、機能エンティティは、ソフトウェアの形態で実装されてもよいし、1つ又は複数のハードウェアモジュール又は集積回路で実装されてもよいし、異なるネットワーク及び/又はプロセッサデバイス及び/又はマイクロコントローラデバイスで実装されてもよい。
【0020】
添付の図面に示すフローチャートは例示的な図解に過ぎず、全ての要素及び操作/ステップを含めることは必須ではなく、描かれた順序で実行することも必須ではない。例えば、操作/ステップのいくつかを分解することもでき、操作/ステップのいくつかを組み合わせたり、部分的に組み合わせたりすることもできるため、実際の実行順序は実際の状況に応じて変わる可能性がある。
【0021】
特に、本開示の実施形態によれば、フローチャートを参照して以下に説明するプロセスは、コンピュータソフトウェアプログラムとして実装されてもよい。例えば、本開示の実施形態は、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体上に担持されるコンピュータプログラムを含むコンピュータプログラム製品を含み、コンピュータプログラムは、フローチャートに示される方法を実行するためのプログラムコードを含む。
【0022】
本開示に示されるコンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、コンピュータ読み取り可能な信号媒体又はコンピュータ読み取り可能な記憶媒体、又はそれらの任意の組み合わせであってもよいことに留意されたい。コンピュータ読み取り可能な記憶媒体のより具体的な例としては、1本以上のワイヤを有する電気接続、ポータブルコンピュータディスク、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリーメモリ(ROM)、消去可能プログラマブルリードオンリーメモリ(EPROM(ErasableProgrammableRead Only Memory)又はフラッシュメモリ)、光ファイバ、ポータブルコンパクトディスクリードオンリーメモリ(CD-ROM)、光学記憶装置、磁気記憶装置、又は前述の任意の適切な組み合わせが挙げられるが、これらに限定されない。本開示の文脈において、コンピュータ可読記憶媒体は、命令実行システム、装置、又はデバイスによって、又はそれらと組み合わせて使用され得るプログラムを含むか、又は記憶する任意の有形媒体であり得る。また、本開示の文脈では、コンピュータ読み取り可能な信号媒体は、ベースバンドで、又はコンピュータ読み取り可能なプログラムコードを運ぶキャリアの一部として伝搬されるデータ信号を含んでよい。このような伝搬されるデータ信号は、電磁信号、光信号、又は前述の任意の適切な組み合わせを含むが、これらに限定されない様々な形態をとることができる。また、コンピュータ可読信号媒体は、命令実行システム、装置、又はデバイスによって使用される、又は命令実行システム、装置、又はデバイスと共に使用されるプログラムを送信、伝播、又は伝送するコンピュータ可読記憶媒体以外の任意のコンピュータ可読記憶媒体であってもよい。コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に含まれるプログラムコードは、無線、有線、光ファイバーケーブル、RF(RadioFrequency)等、又は前述の任意の適切な組み合わせを含むがこれらに限定されない、任意の適切な媒体を使用して送信することができる。
【0023】
添付図面のフローチャート及びブロック図は、本開示の様々な実施形態に従った方法、デバイス、及びコンピュータプログラム製品の可能な実装のアーキテクチャ、機能性、及び動作を示す。この点で、フローチャート又はブロック図の各ボックスは、モジュール、プログラムセグメント、又はコードの一部を表す場合があり、前記モジュール、プログラムセグメント、又はコードの一部は、指定された論理機能を実装するための1つ又は複数の実行可能命令を含む。また、代替としてのいくつかの実装では、ボックス内に示された機能は、添付の図面に示された順序とは異なる順序で発生する可能性もあることに留意すべきである。例えば、連続して表現された2つのボックスは、実際には実質的に並行して実行されることがあり、関係する機能によっては、逆の順序で実行されることもある。また、ブロック図又はフローチャート内の各ボックス、及びブロック図又はフローチャート内のボックスの組み合わせは、指定された機能又は動作を実行する専用のハードウェアベースのシステムで実装されてもよいし、専用のハードウェアとコンピュータ命令の組み合わせで実装されてもよいことに留意すべきである。
【0024】
本開示の実施形態に関与するものとして記載されたユニットは、ソフトウェアによって実装されてもよく、ハードウェアによって実装されてもよく、記載されたユニットは、プロセッサに備えられてもよい。ここで、ユニットの名称は、特定の場合におけるユニット自体の限定を構成するものではない。
【0025】
別の態様として、本願は、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体も提供し、このコンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、上記実施形態で説明した電子デバイスに含まれていてもよく、電子デバイスに組み立てられることなく別個に存在していてもよい。前記コンピュータ読取可能記憶媒体は、1つ又は複数のプログラムを担持し、該1つ又は複数のプログラムが1つのそのような電子デバイスによって実行されると、該電子デバイスに以下の実施形態に記載されるような方法を実施させる。例えば、前記電子装置は、
図3又は
図4に示すような様々なステップを実現することができる。
【0026】
本開示の実施形態における方法によって解決され得る課題の1つは、スライスに基づくセル再選択周波数優先度の選択課題である。
【0027】
まず、スライスに基づくセル再選択メカニズムについて、UEが、どのようにネットワーク側(以下のネットワークデバイス)で指示するスライス(グループ)情報を利用して、スライス(グループ)の周波数優先度情報(以下、スライスセル再選択周波数優先度と呼ぶ)に応じて、従来の周波数優先度情報(以下、セル再選択周波数優先度と呼ぶ)を参照し、高優先度周波数(以下、スライスに基づくセル再選択第1の目標優先度周波数、スライスに基づくセル再選択第2の目標優先度周波数、第1の目標スライスの目標優先度周波数及びスライスに基づくセル再選択第3の目標優先度周波数を含む目標優先度周波数と呼ぶ)を決定し、さらに、適切なセルを選択して常駐し(選択されたセルは、以下に述べる適切な常駐セル、第1の目標セル及び第2の目標セルを含む)、特に、UEが複数のスライスサービスをサポートする場合、
図1に示すように、あるUEがスライス1とスライス2のサービスを同時にサポートすると仮定する。スライスに基づくセル再選択メカニズムについて、特にUEが複数のスライスサービスをサポートする場合、どのようにして常駐周波数(以下に述べる第1の目標優先度周波数(すなわち現在の常駐周波数)を合理的に選択してスライス(グループ)に基づく高速アクセスを実現する。
【0028】
本開示の実施形態における方法が解決できる課題の2つ目は、スライス再マッピングの公平性課題である。
【0029】
次に、ネットワークがユーザーにサービスを提供する公平性課題を考える。
図2に示すように、UE1がcell1(セル1)でslice1(スライス1)のサービスを開始すると仮定し、UE1がcell2(セル2)に移動すると、cell2はslice1をサポートしていないため、スライス再マッピングメカニズムを通じてslice1のサービスをslice2にマッピングし、UEの移動性過程におけるサービス連続性を保証することができ、これはR17RAN slicingが検討しているシーンである。UE2は、現在にcell2カバレッジエリアではslice1のサービスを開始し、cell2がslice1をサポートしていないため、cell2によって他のセルに切り替えられ又はリダイレクトされ、一定の遅延が発生する。
【0030】
一方、初期アクセスのslice1サービスをslice2(スライス2)に再マッピングすることはできず、cell2に切り換えるUE1を比較すると、このメカニズムは、異なるユーザーの同じタイプのサービスに公平性のサービスを提供することはできない。現在、R17が検討しているサービス連続性を保障するスライス再マッピングメカニズムは、初期アクセスシーンには適用されず、異なるユーザーの同じタイプのサービスに公平性のサービスを提供することができず、さらに最適化することを考慮する必要がある。
【0031】
図3は、本開示の一実施形態によるスライスに基づくセル再選択方法のフローチャートを概略的に示す。
図3の実施形態によって提供される方法は、任意のUEによって実行される。
【0032】
図3に示すように、本開示の実施形態が提供する方法は、次のステップを含むことができる。
【0033】
ステップS310において、ユーザーデバイスがネットワークスライス情報及びスライスに基づくセル再選択情報を取得する。
【0034】
例示的な実施形態では、前記ネットワークスライス情報は、前記ユーザーデバイスのアクセスが許可されるネットワークスライス識別子と、対応するネットワークスライス優先度とを含むことができる。前記スライスに基づくセル再選択情報は、異なる周波数でサポートされるネットワークスライス又はスライスグループ識別子と、対応するスライスセル再選択周波数優先度を含むことができる。前記ユーザーデバイスのアクセスが許可されるネットワークスライス識別子に対応するネットワークスライスは、前記ユーザーデバイスの所望スライスである。
【0035】
さらに、ユーザーデバイスは、各周波数のセル再選択周波数優先度を取得することもできる。
【0036】
NR(New Radio、新しいエアインターフェースに関する世界的な5G規格)システムの既存のセル再選択メカニズムでは、ネットワーク側は、システム情報におけるIECellReselectionPriority(セル再選択優先度、例えば0~7の値を取り、0は最小優先度を示す)とCellReselectionSubPriority(セル再選択サブ優先度、例えば0.2、0.4、0.6、0.8の値)によって、周波数間又はシステム間の周波数の絶対周波数優先度情報を示すことができ、本開示の実施形態では、従来の周波数優先度情報と呼ばれ、セル再選択周波数優先度とも呼ばれる。
【0037】
ステップS320において、前記ユーザーデバイスが前記ネットワークスライス情報及び前記スライスに基づくセル再選択情報に応じてスライスに基づくセル再選択第1の目標優先度周波数を決定する。
【0038】
例示的な実施形態では、前記ユーザーデバイスが前記ネットワークスライス情報及び前記スライスに基づくセル再選択情報に応じて前記スライスに基づくセル再選択第1の目標優先度周波数を決定することは、前記ユーザーデバイスが前記ネットワークスライス情報及び前記スライスに基づくセル再選択情報に応じてスライスに基づくセル再選択第1の候補周波数を決定することと、前記ユーザーデバイスにより決定された前記スライスに基づくセル再選択第1の候補周波数が単一周波数である場合、前記スライスに基づくセル再選択第1の候補周波数を前記スライスに基づくセル再選択第1の目標優先度周波数として選択することと、前記ユーザーデバイスにより決定された前記スライスに基づくセル再選択第1の候補周波数が複数の周波数である場合、前記ネットワークスライス情報及び前記スライスに基づくセル再選択情報に応じて、複数のスライスに基づくセル再選択第1の候補周波数から前記スライスに基づくセル再選択第1の目標優先度周波数を決定することとを含むことができる。
【0039】
例示的な実施形態では、前記ユーザーデバイスが前記ネットワークスライス情報及び前記スライスに基づくセル再選択情報に応じてスライスに基づくセル再選択第1の候補周波数を決定することは、全ての前記所望スライスをサポートする周波数が存在する場合、全ての前記所望スライスをサポートする周波数を前記スライスに基づくセル再選択第1の候補周波数とすることと、全ての前記所望スライスをサポートする周波数が存在しない場合、一部の前記所望スライスをサポートする周波数を前記スライスに基づくセル再選択第1の候補周波数として選択することと、前記所望スライスをサポートする周波数が存在しなく、前記ユーザーデバイスにスライス再マッピング機能が構成されると確認した場合、前記所望スライスの再マッピングスライスを決定し、前記再マッピングスライスをサポートする周波数を前記スライスに基づくセル再選択第1の候補周波数として選択することとを含むことができる。
【0040】
例示的な実施形態では、一部の前記所望スライスをサポートする周波数を前記スライスに基づくセル再選択第1の候補周波数として選択することは、前記所望スライスをサポートする数が最も多い周波数を前記スライスに基づくセル再選択第1の候補周波数として選択すること、又は、前記所望スライスをサポートする数が第1の閾値を超える周波数を前記スライスに基づくセル再選択第1の候補周波数として選択すること、又は、各所望スライスのネットワークスライス優先度に応じて前記所望スライスをサポートするスライス優先度重み値を決定し、前記スライス優先度重み値に応じてスライス優先度積算重み付値を取得し、スライス優先度積算重み付値が最も高い周波数を前記スライスに基づくセル再選択第1の候補周波数として選択すること、又は、スライス優先度積算重み付値が第2の閾値を超える周波数を前記スライスに基づくセル再選択第1の候補周波数として選択することを含むことができる。
【0041】
例示的な実施形態では、前記ユーザーデバイスが前記ネットワークスライス情報及び前記スライスに基づくセル再選択情報に応じて前記スライスに基づくセル再選択第1の候補周波数を決定することは、各所望スライスのサービスタイプを決定することと、前記ユーザーデバイスが各所望スライスに対するサービストリガー頻度に応じて、前記ユーザーデバイスが各所望スライスに対するサービス使用度を決定し、サービス使用度がサービス使用レベール閾値以上である所望スライスをサポートする周波数を前記スライスに基づくセル再選択第1の候補周波数として選択することと、又は、各所望スライスのサービスタイプに応じて各所望スライスのサービスアクセス遅延要件を決定し、サービスアクセス遅延要件がサービスアクセス遅延閾値以下である所望スライスをサポートする周波数を前記スライスに基づくセル再選択第1の候補周波数として選択することとを含むことができる。
【0042】
例示的な実施形態では、前記ネットワークスライス情報及び前記スライスに基づくセル再選択情報に応じて、複数のスライスに基づくセル再選択第1の候補周波数から前記スライスに基づくセル再選択第1の目標優先度周波数を決定することは、最も高いスライスセル再選択周波数優先度を有するスライスに基づくセル再選択第1の候補周波数を前記スライスに基づくセル再選択第1の目標優先度周波数として選択することと、最も高いスライスセル再選択周波数優先度に応じて決定されたスライスに基づくセル再選択第1の目標優先度周波数が1つよりも多い場合、セル再選択周波数優先度が最も高いスライスに基づくセル再選択第1の候補周波数を前記スライスに基づくセル再選択第1の目標優先度周波数として選択することとを含むことができる。
【0043】
例示的な実施形態では、前記ネットワークスライス情報及び前記スライスに基づくセル再選択情報に応じて、複数のスライスに基づくセル再選択第1の候補周波数から前記スライスに基づくセル再選択第1の目標優先度周波数を決定することは、各所望スライスのネットワークスライス優先度を取得し、前記ネットワークスライス優先度に応じて前記所望スライスのスライス優先度重み値を決定することと、各所望スライスのスライス優先度重み値及び各スライスに基づくセル再選択第1の候補周波数のスライスセル再選択周波数優先度に応じて、各スライスに基づくセル再選択第1の候補周波数の重み付けスライスセル再選択周波数優先度を取得することと、最も高い重み付けスライスセル再選択周波数優先度を有するスライスに基づくセル再選択第1の候補周波数を前記スライスに基づくセル再選択第1の目標優先度周波数として選択することと、最も高い重み付けスライスセル再選択周波数優先度に応じて決定されたスライスに基づくセル再選択第1の目標優先度周波数が1つよりも多い場合、セル再選択周波数優先度が最も高いスライスに基づくセル再選択第1の候補周波数を前記スライスに基づくセル再選択第1の目標優先度周波数として選択することとを含むことができる。
【0044】
例示的な実施形態では、前記ネットワークスライス情報及び前記スライスに基づくセル再選択情報に応じて、複数のスライスに基づくセル再選択第1の候補周波数から前記スライスに基づくセル再選択第1の目標優先度周波数を決定することは、各所望スライスのサービスタイプを決定することと、前記ユーザーデバイスが各所望スライスに対するサービストリガー頻度に応じて、前記ユーザーデバイスが各所望スライスに対するサービス使用度を決定し、サービス使用度がサービス使用レベール閾値以上である所望スライスにおける最も高いスライスセル再選択周波数優先度を有するスライスに基づくセル再選択第1の候補周波数を前記スライスに基づくセル再選択第1の目標優先度周波数として選択することと、又は、各所望スライスのサービスタイプに応じて各所望スライスのサービスアクセス遅延要件を決定し、サービスアクセス遅延要件がサービスアクセス遅延閾値以下である所望スライスにおける最も高いスライスセル再選択周波数優先度を有するスライスに基づくセル再選択第1の候補周波数を前記スライスに基づくセル再選択第1の目標優先度周波数として選択することとを含むことができる。
【0045】
ステップS330において、前記ユーザーデバイスが前記スライスに基づくセル再選択第1の目標優先度周波数でセル再選択を実行し、前記スライスに基づくセル再選択第1の目標優先度周波数での適切な常駐セルを決定する。
【0046】
例示的な実施形態では、前記方法は、さらに、前記ユーザーデバイスが第1の目標スライスに対するサービスを開始する時に、前記ユーザーデバイスがサービスを開始する時にスライスに基づくセル再選択をトリガーすることをサポートすると決定することと、前記ユーザーデバイスがスライスに基づくセル再選択をトリガーする必要があると確認することと、前記第1の目標スライスをサポートする周波数をスライスに基づくセル再選択第2の候補周波数として選択することと、最も高い前記第1の目標スライスのスライスセル再選択周波数優先度を有するスライスに基づくセル再選択第2の候補周波数をスライスに基づくセル再選択第2の目標優先度周波数として選択することと、最も高い前記第1の目標スライスのスライスセル再選択周波数優先度に応じて決定されたスライスに基づくセル再選択第2の目標優先度周波数が1つよりも多い場合、セル再選択周波数優先度が最も高いスライスに基づくセル再選択第2の候補周波数を前記スライスに基づくセル再選択第2の目標優先度周波数として選択することと、前記ユーザーデバイスが前記適切な常駐セルから前記スライスに基づくセル再選択第2の目標優先度の周波数での第1の目標セルへの再選択を行い、前記第1の目標セルでランダムアクセスを開始することとを含むことができる。
【0047】
例示的な実施形態では、前記ユーザーデバイスがサービスを開始する時にスライスに基づくセル再選択をトリガーすることをサポートすると決定することは、前記ユーザーデバイスがネットワークデバイスからの第1の情報エレメントを受信し、前記第1の情報エレメントで前記ユーザーデバイスがサービスを開始する時にスライスに基づくセル再選択をトリガーすることをサポートすることを指示する場合、前記ユーザーデバイスがサービスを開始する時にスライスに基づくセル再選択をトリガーすることをサポートすると決定すること、又は、前記第1の情報エレメントで前記ユーザーデバイスが第1の特定スライスのサービスを開始する時にスライスに基づくセル再選択をトリガーすることをサポートすることを指示し、前記第1の特定スライスが前記第1の目標スライスを含む場合、前記ユーザーデバイスがサービスを開始する時にスライスに基づくセル再選択をトリガーすることをサポートすると決定することを含むことができる。
【0048】
例示的な実施形態では、前記方法は、さらに、前記第1の情報エレメントで前記ユーザーデバイスがサービスを開始する時にスライスに基づくセル再選択をトリガーすることをサポートしないことを指示する場合、又は、前記第1の情報エレメントで前記ユーザーデバイスが前記特定スライスのサービスを開始する時にスライスに基づくセル再選択をトリガーすることをサポートしないことを指示する場合、又は、前記第1の情報エレメントで前記ユーザーデバイスが第1の特定スライスのサービスを開始する時にスライスに基づくセル再選択をトリガーすることをサポートすることを指示し、前記第1の特定スライスが前記第1の目標スライスを含まない場合、又は、前記ユーザーデバイスが前記ネットワークデバイスからの前記第1の情報エレメントを受信しなっかた場合、前記ユーザーデバイスがサービスを開始する時にスライスに基づくセル再選択をトリガーすることをサポートしないと決定することと、前記ユーザーデバイスが前記適切な常駐セルでランダムアクセスを開始することとを含むことができる。
【0049】
例示的な実施形態では、前記ユーザーデバイスがスライスに基づくセル再選択をトリガーする必要があると確認することは、前記スライスに基づくセル再選択第1の目標優先度周波数が前記第1の目標スライスをサポートしない場合、又は、前記スライスに基づくセル再選択第1の目標優先度周波数が前記第1の目標スライスをサポートし、前記スライスに基づくセル再選択第1の目標優先度周波数に対応する前記第1の目標スライスのスライスセル再選択周波数優先度が前記優先度閾値よりも小さい場合、又は、前記スライスに基づくセル再選択第1の目標優先度周波数が前記第1の目標スライスをサポートし、前記スライスに基づくセル再選択第1の目標優先度周波数が前記第1の目標スライスの目標優先度周波数でない場合、前記ユーザーデバイスがスライスに基づくセル再選択をトリガーする必要があると確認することを含むことができる。
【0050】
例示的な実施形態では、前記方法は、さらに、前記スライスに基づくセル再選択第1の目標優先度周波数が前記第1の目標スライスをサポートし、前記スライスに基づくセル再選択第1の目標優先度周波数に対応する前記第1の目標スライスのスライスセル再選択周波数優先度が前記優先度閾値よりも大きい場合、又は、前記スライスに基づくセル再選択第1の目標優先度周波数が前記第1の目標スライスをサポートし、前記スライスに基づくセル再選択第1の目標優先度周波数が前記第1の目標スライスの目標優先度周波数である場合、前記ユーザーデバイスがスライスに基づくセル再選択をトリガーする必要がないと確認することと、前記ユーザーデバイスが前記適切な常駐セルで前記第1の目標スライスのサービスを開始することとを含むことができる。
【0051】
例示的な実施形態では、前記方法は、さらに、前記第1の目標スライスをサポートする周波数が存在しない場合、前記第1の目標スライスを第2の目標スライスに再マッピングすることと、前記第2の目標スライスをサポートする周波数から、スライス再マッピングアクセスをサポートする周波数をスライスに基づくセル再選択第3の目標優先度周波数として選択することと、前記ユーザーデバイスが前記適切な常駐セルから前記スライスに基づくセル再選択第3の目標優先度周波数での第2の目標セルへの再選択を行い、前記第2の目標セルでランダムアクセスをを開始することとを含むことができる。
【0052】
例示的な実施形態では、前記第1の目標スライスを第2の目標スライスに再マッピングすることは、前記ユーザーデバイスがネットワークデバイスからの第2の情報エレメントを受信し、前記第2の情報エレメントで前記ユーザーデバイスがスライス再マッピングに基づくセル再選択及び初期アクセスをトリガーすることをサポートすることを指示する場合、前記ユーザーデバイスが前記スライス再マッピング機能をサポートすると決定すること、又は、前記第2の情報エレメントで前記ユーザーデバイスが第2の特定スライスのサービスに対してスライス再マッピングに基づくセル再選択及び初期アクセスをトリガーすることをサポートすることを指示し、前記第2の特定スライスが前記第1の目標スライスを含む場合、前記ユーザーデバイスがスライス再マッピング機能をサポートすると決定することと、前記第1の目標スライスを前記第2の目標スライスに再マッピングすることとを含むことができる。
【0053】
例示的な実施形態では、前記方法は、さらに、前記第2の情報エレメントで前記ユーザーデバイスがスライス再マッピングに基づくセル再選択又は初期アクセスをトリガーすることをサポートしないことを指示する場合、又は、前記第2の情報エレメントで前記ユーザーデバイスが前記第2の特定スライスのサービスに対してスライス再マッピングに基づくセル再選択又は初期アクセスをトリガーすることをサポートしないことを指示する場合、又は、前記第2の情報エレメントで前記ユーザーデバイスが前記第2の特定スライスのサービスに対してスライス再マッピングに基づくセル再選択又は初期アクセスをトリガーすることをサポートすることを指示し、前記第2の特定スライスが前記第1の目標スライスを含まない場合、又は、前記ユーザーデバイスが前記ネットワークデバイスからの前記第2の情報エレメントを受信していない場合、前記ユーザーデバイスが前記スライス再マッピング機能をサポートしないと決定することと、前記ユーザーデバイスが前記適切な常駐セルでランダムアクセスを開始することとを含むことができる。
【0054】
例示的な実施形態では、前記第2の目標セルでランダムアクセスを開始することは、前記ユーザーデバイスが前記第2の目標セルでランダムアクセスを開始する過程において、ネットワークデバイスにアクセス要求を送信し、前記アクセス要求でスライス再マッピング指示が搬送されることで、前記ネットワークデバイスが前記スライス再マッピング指示に応じて前記ユーザーデバイスのアクセス要求の受信又は拒否を選択することを含むことができる。
【0055】
本開示の実施形態におけるスライスに基づくセル再選択方法により、ユーザーデバイスがネットワークスライス情報及びスライスに基づくセル再選択情報を取得して、取得されたネットワークスライス情報及び該スライスに基づくセル再選択情報に応じてスライスに基づくセル再選択第1の目標優先度周波数を決定することで、ユーザーデバイスが決定されたスライスに基づくセル再選択第1の目標優先度周波数でセル再選択を行い、該スライスに基づくセル再選択第1の目標優先度周波数での適切な常駐セルを決定し、スライスに基づくセル再選択第1の目標優先度周波数の選択課題を解決し、UEがスライス(グループ)に基づく高速アクセスをより良く実現できるように、スライスに基づくセル再選択第1の目標優先度周波数を適当に選択するのを助けることができる。
【0056】
本開示の実施形態における方法は、
図4と併せて以下に例示されるが、本開示はこれに限定されない。
【0057】
本開示の実施形態における方法は、スライスに基づくセル再選択及びアクセスを可能にし、無線通信及び端末技術の分野、特に5G進化及びその標準化に関連して適用することができる。
【0058】
本開示の実施形態における方法の適用シナリオには、以下が含まれ得る。UEの高速アクセスのために、ブロードキャスト又はRRC(RadioResourceControl)専用シグナリング(例えば、RRCReleaseメッセージ、すなわち、RRCリリースメッセージ))によって、UEにスライスに関連するセル再選択パラメータを指示することができる。サポートされるスライス(グループ)の情報及びスライス(グループ)に基づく周波数優先度情報により、UEがそのサービススライスをサポートするセルに迅速にアクセスできるようになり、アクセス後に関連サービスがサポートされないことにより切替又はリダイレクションがトリガーされる従来の動作による遅延が回避される。サービス継続性保証の観点から、主なには、スライス再マッピングのメカニズム/機能を導入することであり、無線リソースがサービスのサービスレベルプロトコル(ServiceLevel Agreement SLA)を満たすことができない場合、スライス要求のレベル低下によってサービスの中断が回避され、UEが移動する過程で目標基地局がスライスをサポートしないことによるサービスの一部又は全部の拒否が低減される。
【0059】
本開示の実施形態における方法は、5G及びそれに続く進化システムに適用することができ、セル再選択のトリガーシーンと周波数優先度の選択メカニズムを強化し、UEがサービスを開始する際にスライスに基づくセル再選択メカニズムをトリガーすることを追加し、UEセル再選択プロセスに対して、多層レベル逐次スクリーニングのメカニズムを設計し、UEが再選択周波数優先度を決定し、常駐の周波数とセルを合理的に選択し、スライスに基づく高速アクセスをより良く実現するのを支援した。一方、スライス再マッピングメカニズムによる潜在的公平性課題に対して、スライス再マッピングに基づくセル再選択と初期アクセスメカニズムを提案し、UE/ユーザーにより公平な差異化無線リソースとサービスを提供する。
【0060】
図4は、本開示の別の実施形態によるスライスに基づくセル再選択方法のフローチャートを概略的に示す。
【0061】
図4に示すように、本開示の実施形態における方法は、以下のステップを含むことができる。
【0062】
本開示の実施形態における方法は、スライスに基づくセル再選択とアクセスに適しており、その主要な態様は2つの部分を含む。
【0063】
第1の部分は、スライスに基づく周波数間のセル再選択であり、次のステップS401~S404を含むことができる。
【0064】
ステップS401において、周波数間のセル再選択がトリガーされる。
【0065】
UEが周波数間(inter-frequency)びセル再選択をトリガーするとき、スライスに基づく周波数間のセル再選択メカニズムは、UEのサービススライスの要件、スライス(グループ)に基づく周波数優先度情報、従来の周波数優先度情報、及び周波数優先度選択ポリシーなどの情報に基づいて高優先度周波数を決定し、さらに、セル再選択基準に基づいて、高優先度周波数での適切なセルを決定し、適切な常駐セル又は現在の常駐セルと称して常駐することを含む。
【0066】
ステップS402では、UEサービススライス要件に基づいて、優先アクセスする周波数候補セットを決定する。
【0067】
ステップS402は、具体的に、UEは、周波数間のセル再選択をトリガーする必要がある場合、最初に、ブロードキャストメッセージ又はRRCシグナリングで受信された周波数間でサポートされるスライス(グループ)情報に基づいて、UEが優先的にアクセスする候補周波数情報/候補周波数セットを決定するステップ1を含むことができる。
【0068】
本開示の実施形態では、UEが優先的にアクセスする候補周波数セットを決定するためのポリシーは、ネットワーク側により構成又はUEによって自律的に決定することができ、以下のうちの1つ又は複数の方法を含むが、これらに限定されない:
(1)UEのすべての所望のスライス(グループ)(所望のスライスと呼ばれる)をサポートする周波数を候補周波数セットとして選択する。
【0069】
(2)UEのすべての所望のスライス(グループ)をサポートする周波数がない場合、特定の条件を満たすUEの一部の所望のスライス(グループ)をサポートする周波数を候補周波数セットとして選択する。
【0070】
例えば、UEが所望するスライス(グループ)をサポートする数が最も多い周波数を候補周波数セットとして選択し、又は、UEが所望するスライス(グループ)をサポートする数が第1の閾値を超える周波数を候補周波数セットとして選択し、又は、所望のスライス(グループ)のネットワークスライス優先度に基づいて、各所望のスライス(グループ)のスライス優先度重み値を決定し、重み付け計算後のスライス優先度積算重み付値の高い値(例えば、最も高い値)又は、第2の閾値を満たすもの(スライス優先度積算重み付け値がこの第2の閾値を超える)を候補周波数セットとして選択する。
【0071】
本開示の実施形態では、スライス(グループ)のスライス優先度重み値は、各所望のスライス(グループ)毎のネットワークスライス優先度、スライス(グループ)が頻繁にトリガーされているか、又は遅延要求が高いかなど、ネットワーク側構成又はUEによって自律的に設定することができ、本開示の実施形態はこれに限定されない。
【0072】
本開示の実施形態では、第1の閾値と第2の閾値は実際の需要に応じて設定することができ、第2の閾値と第1の閾値は同じでも異なってもよく、本開示はそれを限定しない。
【0073】
(3)UEの所望するスライス(グループ)をサポートする周波数がなく、ネットワーク側がUEにスライス(グループ)再マッピング機能を構成している場合、UEは、ネットワーク側に構成されたスライス(グループ)再マッピングポリシーに基づいて、再マッピングスライス(グループ)を決定し、その後、対応する再マッピングスライス(グループ)をサポートする周波数を候補周波数セットとして選択することができる。
【0074】
上記ステップ1の(1)、(2)、(3)に従って決定された候補周波数セットは、スライスに基づくセル再選択第1の候補周波数を含むことができる。
【0075】
(4)UEがサービスを開始するときにトリガーされる周波数間の再選択に対して、サービススライス(グループ)(例えば、第1の目標スライス)が現在トリガーされている又は再マッピングされた新しいサービススライス(グループ)(例えば、第2の目標スライス)をサポートする周波数を候補周波数セットとして選択する。
【0076】
サービススライス(グループ)が現在トリガーされていることをサポートする周波数により決定された候補周波数セットには、各スライスに基づくセル再選択第2の候補周波数が含まれ得る。再マッピングされる新しいサービススライス(グループ)をサポートする周波数により決定された候補周波数セットには、スライスに基づくセル再選択第3の候補周波数が含まれ得る。
【0077】
ステップS403では、スライス(グループ)に基づく周波数優先度情報、周波数優先度選択ポリシー等に基づいて高優先度周波数を決定する。
【0078】
ステップS403は、具体的に、UEは、ブロードキャスト又はRRCシグナリングで受信されたスライス(グループ)に基づく周波数優先度情報、従来の周波数優先度情報、スライスに基づく周波数優先度選択ポリシーなどに基づいて、高優先度周波数を決定するステップを含むことができる。
【0079】
本開示の実施形態では、スライスに基づく周波数優先度選択ポリシーは、ネットワーク側により構成され又はUEによって自律的に決定することができ、以下のうちの1つ又は複数の方式を含むが、これらに限定されない。
【0080】
(1)最も高いスライス(グループ)に基づく周波数優先度情報を有する周波数を高優先度周波数として選択する。
【0081】
本開示の実施形態では、UEが1つのサービススライス(グループ)(即ち所望のスライスが1つ)だけを所望する場合、該スライス(グループ)をサポートし、最も高いスライスセル再選択周波数優先度を有する周波数を高優先度周波数として選択することができる。
【0082】
UEが複数のサービススライス(グループ)(即ち、所望スライスが1つより大きい)を所望する場合、関連スライス(グループ)をサポートする全てのものから最も高いスライスセル再選択周波数優先度を有する周波数を高優先度周波数として選択することができる。
【0083】
(2)各所望スライスのネットワークスライス優先度を取得し、ネットワークスライス優先度に応じて各所望スライスのスライス優先度重み値を決定し、スライス(グループ)をサポートするスライス優先度重み値に応じて、スライスセル再選択周波数優先度を重み付けで計算して重み付けスライスセル再選択周波数優先度を取得し、重み付けスライスセル再選択周波数優先度の値が高い(例えば、最も高い)周波数を高優先度周波数として選択する。
【0084】
ここでのスライス(グループ)のスライス優先度重み値は、上記ステップ1の(2)におけるスライス優先度重み値である。すなわち、スライス(グループ)のスライス優先度重み値は、各所望のスライス(グループ)のネットワークスライス優先度、スライス(グループ)が頻繁にトリガーされるか、又は遅延要求が高いかのように、ネットワーク側によって構成されてもよく、又はUEによって自律的に設定されてもよく、本開示の実施形態はこれに限定されない。
【0085】
(3)頻繁にトリガーされる、又は遅延要求が最も高いスライス(グループ)に対応する最も高いスライスセル再選択周波数優先度を有する周波数を高優先度周波数として選択する。
【0086】
上記ステップ2の(1)、(2)、(3)に従って決定される高優先度周波数は、スライスに基づくセル再選択第1の目標優先度周波数を含むことができる。
【0087】
(4)UEがサービスを開始する際にトリガーされる周波数間の再選択に対して、現在トリガーされているサービススライス(グループ)又は再マッピングされた新しいサービススライス(グループ)をサポートする最も高いスライスセル再選択周波数優先度を有する周波数を高優先度周波数として選択する。
【0088】
ここで、現在トリガーされているサービススライス(グループ)をサポートする最も高いスライスセル再選択周波数優先度を有する周波数により決定された高優先度周波数は、スライスに基づくセル再選択第2の目標優先度周波数を含むことができる。
【0089】
再マッピングされる新しいサービススライス(グループ)をサポートする最も高いスライスセル再選択周波数優先度を有する周波数を選択して決定された高優先度周波数は、スライスに基づくセル再選択第3の目標優先度周波数を含むことができる。
【0090】
(5)上記方法に基づいて決定された高優先度周波数が1つより多い場合、このうちの高い(例えば、最も高い)従来の周波数優先度を有する周波数を高優先度周波数として選択する。
【0091】
ステップS404では、セル再選択基準に基づいて、高優先度周波数での適切なセルを決定して常駐する。
【0092】
ステップS404は、具体的には、UEが高優先度周波数で、セル再選択規則に基づいて、適切なセル、例えば信号品質が要求を満たすセルを選択して常駐するステップ3を含むことができる。
【0093】
第2の部分は、スライスに基づく高速アクセスであり、次のステップS405~S407を含むことができる。
【0094】
ステップS405において、UEがサービスをトリガーすると、再び周波数間のセル再選択を行うことがサポートされているかどうかを判断する、サポートされている場合は、ステップS406を実行し、サポートされていない場合は、ステップS407を実行する。
【0095】
ステップS406では、もう一度周波数間のセル再選択を行う必要があるかどうかを判断し続け、必要がある場合、ステップS401に戻って、周波数間のセル再選択をトリガーする。必要でなければ、ステップS407を実行する。
【0096】
UEがサービスをトリガーする時に、まず、スライスに基づくセル再選択をトリガーする必要があるかどうか及びサポートするかどうかを判断する。サポートされていないか、必要でない場合は、適切な常駐セルに直接ランダムアクセスを開始する。そうでなければ、1回の周波数間のセル再選択がトリガーされ、現在トリガーされているサービススライス(グループ)又は再マッピングされる新しいスライス(グループ)をサポートする高優先度周波数での適切なセルに再選択し、ランダムアクセスを開始する。具体的には、以下のステップ1~ステップ5を含むことができる。
【0097】
ステップ1.UEがサービスを開始するとき、UEは、NAS(NetworkAttachedStorage)レイヤで示すスライスタイプ情報に基づいて、開始するサービスのスライス(グループ)タイプを決定することができる。
【0098】
UEは、まず、ネットワーク側の構成に基づいて、UEがサービスを開始する際にスライスに基づく周波数間のセル再選択をトリガーすることををサポートするかどうかを判断する。サポートされていない場合は、適切な常駐セルでランダムアクセスが直接開始され、サポートされている場合は、次の操作を実行できる。
【0099】
ステップ2.UEは、ブロードキャストメッセージ又はRRCシグナリングで受信したセル再選択スライス(グループ)関連情報とサービスに基づいてセル再選択をトリガーするポリシーに基づいて、1回のスライスに基づくセル再選択をトリガーする必要があるかどうかを判断する。
【0100】
本開示の実施形態では、サービスに基づいてセル再選択をトリガーするポリシーは、ネットワーク側又はUEによって自律的に決定することができ、以下のうちの1つ又は複数の方法を含むことができるが、これらに限定されない。
【0101】
(1)スライスに基づくセル再選択第1の目標優先度周波数が開始するサービススライス(グループ)(例えば、第1の目標スライスをサポートする)をサポートするが、該サービススライス(グループ)の好ましいアクセス周波数でない。
【0102】
本開示の実施形態では、好ましいアクセス周波数の判定ポリシーは、ネットワーク側により構成又はUEによって自律的に決定することができ、以下の方法を含むことができるが、これらに限定されない。
【0103】
スライスに基づくセル再選択第1の目標優先度周波数が開始するサービススライス(グループ)の高優先度周波数である場合、スライスに基づくセル再選択第1の目標優先度周波数が該サービススライス(グループ)の好ましいアクセス周波数であると判定し、そうでない場合、スライスに基づくセル再選択第1の目標優先度周波数が該サービススライス(グループ)の好ましいアクセス周波数でないと判定し、
又は、スライスに基づくセル再選択第1の目標優先度周波数が開始するサービススライス(グループ)に対するスライスセル再選択周波数優先度が閾値よりも大きい(即ち、優先度閾値は、実際に応じて設定されていも良いが、本開示で限定されない)場合、スライスに基づくセル再選択第1の目標優先度周波数が該サービススライス(グループ)の好ましいアクセス周波数であると判定し、そうでない場合、スライスに基づくセル再選択第1の目標優先度周波数が該サービススライス(グループ)の好ましいアクセス周波数でないと判定する。
【0104】
(2)スライスに基づくセル再選択第1の目標優先度周波数が開始するサービススライス(グループ)をサポートしない。
【0105】
ステップ3.UEがスライスに基づくセル再選択をトリガーする必要がない場合、UEはスライスに基づくセル再選択第1の目標優先度周波数で直接ランダムアクセスを開始し、UEがスライスに基づくセル再選択をトリガーする必要がある場合、スライス(グループ)周波数間のセル再選択をトリガーし、現在トリガーされているサービススライス(グループ)をサポートする高優先度周波数での適切なセル、例えば、第1の目標セルに再選択する。
【0106】
ステップ4.周波数間の再選択中に現在トリガーされているサービススライス(グループ)をサポートする周波数が見つからない場合、UEはネットワーク側の指示に基づいてトリガースライス再マッピングメカニズムをサポートするかどうかを判断する。
【0107】
サポートされている場合、ネットワーク側に構成されたスライス(グループ)再マッピングポリシーに基づいて、現在トリガーされているサービススライス(グループ)をサポートされている新しいサービススライス(グループ)に再マッピングし、さらに、新しいサービススライス(グループ)をサポートする高優先度周波数での適切なセル、例えば第2の目標セルに再選択することができる。
【0108】
ステップ5.高優先度周波数での適切なセルでランダムアクセスを開始する。
【0109】
次に、本開示の実施形態における機能及びパラメータ構成について説明する。
【0110】
1.UEのサービスを開始する時にスライスに基づくセル再選択をトリガーする機能。
【0111】
UEがサービスを開始する際にスライスに基づくセル再選択をトリガーする機能は、選択可能な機能であり、ネットワーク側によってシステムメッセージ又はRRC専用シグナリングによって構成することができる。
【0112】
(1)ネットワーク側がシステムメッセージ又はRRC専用シグナリングを介して第1のシグナリングを構成し、ネットワーク側が任意選択で第1のシグナリングを構成して、UEがサービスを開始するときにスライスに基づくセル再選択をトリガーすることをサポートするかどうかを示す。
【0113】
(2)第1の情報エレメントは、UEがサービスを開始するときにスライス(グループ)に基づくセル再選択をトリガーすることをサポートするかどうかを示すUEレベルの構成であってもよく、スライス(グループ)レベルの構成であってもよく、すなわち、UEが特定サービススライス(グループ)(例えば、第1の特定のスライス)を開始する時にスライスに基づくセル再選択をトリガーすることをサポートするかどうかを示す。
【0114】
(3)ネットワーク側が該第1の情報エレメントを示さない場合、デフォルトではサポートされない。
【0115】
2.UEのスライス再マッピングに基づくセル再選択及び初期アクセス機能の構成。
【0116】
UEがスライス再マッピングに基づくセル再選択及び初期アクセス機能は、任意選択な機能であり、ネットワーク側によってシステムメッセージ又はRRC専用シグナリングによって構成することができる。
【0117】
(1)ネットワーク側は、任意に、UEのスライス再マッピングに基づくセル再選択又は初期アクセスをサポートするかどうかを示す第2の情報エレメントを構成する。
【0118】
(2)第2の情報エレメントは、UEレベルの構成であってもよく、即ち、UEがスライス再マッピングに基づくセル再選択又は初期アクセスをトリガーすることをサポートするかどうかを示し、又は、スライス(グループ)レベルの構成であってもよく、すなわち、UEが特定のサービススライス(グループ)に対してスライス再マッピングに基づくセル再選択又は初期アクセスをトリガーすることをサポートするかどうかを示す。
【0119】
(3)ネットワーク側が第2の情報エレメントを示さない場合、デフォルトではサポートされない。
【0120】
3. UEのスライス再マッピングに基づくセル再選択と初期アクセスに対するネットワーク側のアクセス制御は、以下の方法を含むことができるが、これらに限定されない:
(1)方式1:ネットワーク側は、UEのスライス再マッピングに基づくセル再選択と初期アクセスをサポートするかどうかを指示し、UEは、指示に基づいて判断する。ネットワーク側は、UEのスライス再マッピングに基づくセル再選択又はアクセスをサポートするかどうかをシステムメッセージ内でブロードキャストすることができる。指示しない場合はデフォルトではサポートされない。UEがスライス再マッピングに基づくセル又は初期アクセスをトリガーする場合、選択された高優先度周波数がスライス再マッピングに基づく再選択又はアクセスをサポートしない場合、その周波数は選択できない。
【0121】
(2)方式2:初期アクセスシーンに対して、UEはランダムアクセス中(例えば、4ステップランダムアクセスのmsg3又は2ステップランダムアクセスのmsgA中)にUEにスライス再マッピングを行ったことを指示することができ、ネットワーク側は、指示を受信した後、UEのアクセス要求を受信又は拒否することを選択することができる。
【0122】
次に、上述の実施形態によって提供されるセル再選択及びアクセスシーンについて、いくつかの具体的な例を提供して例示するが、本開示はこれに限定されるものではない。
【0123】
(一)UEの複数のサービススライスをサポートする時の常駐周波数(高優先度周波数)の選択。
【0124】
例1.1:UEは、そのすべての所望のスライスサービスをサポートする候補周波数セットを見つけることができる。
【0125】
UEが所望するサービススライスはスライス1とスライス2であると仮定し、スライスに基づくセル再選択周波数優先度と従来の周波数優先度を表1に示す。
【0126】
【表1】
上記表1において、スライス1の優先度、すなわちスライス1の各周波数におけるスライスセル再選択周波数優先度、スライス2の優先度、すなわちスライス2の各周波数におけるスライスセル再選択周波数優先度、従来の優先度、すなわち各周波数に対応するセル再選択周波数優先度を示した。
【0127】
(1)UEは、まず候補周波数セットを決定し、UEのすべての所望のサービススライスをサポートする周波数f1、f2、f3を候補周波数セットとして選択する。
【0128】
(2)高優先度周波数を決定するには、次のいずれかの方式を採用することができる:
方式1:最も高いスライスに基づく周波数優先度を有する周波数を選択し、スライス1に対するf1とf2の優先度は6であり、表の中で最も高い値であるので、f1とf2は高優先度周波数であると決定し、さらに、セル再選択周波数優先度、すなわち従来の優先度の値に基づいて、f1はf2に対応する3よりも4であるため、最終的にf1を高優先度周波数と決定する。
【0129】
方式2:重み付け計算の選択である。ネットワーク側から構成又はUEの自主決定に基づいて、スライス1のスライス優先度重み値は0.7、スライス2のスライス優先度重み値は0.3であると仮定すると、重み付け計算された後、f1に対応する重み付けスライスセル再選択周波数優先度は、6*0.7+3*0.3=5.1、f2に対応する重み付けスライスセル再選択周波数優先度は、6*0.7+5*0.3=5.7、f3に対応する重み付けスライスセル再選択周波数優先度は5*0.7+4*0.3=4.7である。したがって、最終的にf2が高優先度周波数であると決定される。
【0130】
方式3:スライス1はURLLC(UltraReliableLow Latency Communication、超信頼性低遅延通信)サービスであるが、UEの常用のサービスではなく、スライス2はeMBB(EnhancedMobile Broadband、モバイルブロードバンドの増強)サービスであり、UEの常用のサービスであると仮定する。
【0131】
本開示の実施形態では、遅延要件に基づいて、スライス1(URLLCサービス)に対応する高優先度周波数f1及びf2を選択し、さらに、f1のセル再選択周波数優先度4がf2より大きいセル再選択周波数優先度3に基づいて、f1を最終的な高優先度周波数として決定する。
【0132】
頻繁にトリガーされるかどうかに応じて、スライス2(eMBBサービス)に対応する高優先度周波数f2を最終的な高優先度周波数として選択する。
【0133】
例1.2:UEは、その一部の所望のサービススライスをサポートする候補周波数のセットのみを見つける。
【0134】
UEが所望するサービススライスはスライス1、スライス2、スライス3であると仮定し、スライスに基づくセル再選択周波数優先度と従来の周波数優先度を表2に示す。
【0135】
【表2】
(1)UEは、まず候補周波数セットを決定し、ネットワーク側から構成又はUEが自律的に決定した候補周波数セットの選択ポリシーに基づいて、特定の条件を満たすUEの所望する一部のスライス(グループ)をサポートする周波数を候補周波数セットとして選択する。
【0136】
方式1:スライスをサポートする数が最も多いものを選択する場合は、候補周波数セットとしてf1、f2、f3(いずれも2スライスをサポート)を選択する。
【0137】
方式2:スライスをサポートする数の第1の閾値が1であると仮定して、候補周波数のセットとしてf1、f2、f3、f4を選択する。
【0138】
方式3:スライス1のスライス優先度重み値を0.6、スライス2のスライス優先度重み値を0.3、スライス3のスライス優先度重み値を0.1とし、重み付けの計算後、f1のスライス優先度積算重み付値が0.6+0.3=0.9、f2のスライス優先度積算重み付値が0.6+0.1=0.7、f3のスライス優先度積算重み付値が0.6+0.3=0.9であり、最終的にスライス優先度積算重み付値の大きさに基づいてf1、f3を周波数候補セットとしてを選択する。
【0139】
方式4:スライス1がURLLCサービス1であり、常用であり、スライス2はURLLCサービス2であり、常用でなく、スライス3はeMBBサービスであり、よく使われていると仮定する。遅延要件に応じて、スライス1とスライス2をサポートする周波数f1とf3を候補周波数セットとして選択することができ、一般的に使用されるかどうかに応じて、スライス1とスライス3をサポートする周波数f2を候補周波数セットとして選択することができる。
【0140】
(2)高優先度周波数を決定する。
【0141】
例1と同様であるので、ここで説明を省略する。
【0142】
例1.3:UEは、その所望のサービススライスをサポートする候補周波数を見つけることができず、ネットワーク側に構成されたスライス再マッピングポリシーに基づいて、新しいサービススライスにマッピングする。
【0143】
UEが所望するサービススライスはスライス3であると仮定し、表3に示すように、UEは現在の領域内でスライス3をサポートする候補周波数を見つけることができない。
【0144】
【表3】
このときネットワーク側にスライス再マッピング機能が配置され、スライス再マッピングポリシーに基づいてスライス3をスライス2にマッピングすることができる場合、UEはスライス2をサポートするf1、f2、f3を候補周波数セットとして選択し、さらに、スライスに基づくセル再選択周波数優先度と従来の周波数優先度からf3を高優先度周波数として決定する。
【0145】
(二)UEのサービスを開始する時のスライスに基づく高速アクセスである。
【0146】
UEの所望のサービススライスがスライス1、スライス2、スライス3及びスライス4であり、スライスに基づくセル再選択第1の目標優先度周波数がf1であり、セル再選択周波数優先度の構成は、表4に示す。
【0147】
【表4】
例2.1:スライスに基づくセル再選択第1の目標優先度周波数は、UE開始するサービススライスの好ましいアクセス周波数である。
【0148】
UEの好ましいアクセス周波数判定ポリシーは、スライスに基づく周波数優先度の値が3以上であると仮定する。UEがスライス2のサービスを開始するとき、f1はスライス2の周波数優先度に対して3であり、f1は好ましいアクセス周波数要件を満たし、UEは適切な常駐セルでスライス2のサービスを直接開始することができ、セル再選択をトリガーする必要はない。
【0149】
例2.2:スライスに基づくセル再選択第1の目標優先度周波数は、UE開始するサービススライスの好ましいアクセス周波数でない。
【0150】
UEの好ましいアクセス周波数判断ポリシーは、スライスに基づくセル再選択第1の目標優先度周波数が、開始されるサービススライス(グループ)の高優先度周波数であると仮定する。UEがスライス2のサービスを開始するとき、ライスに基づくセル再選択第1の目標優先度周波数f1は、好ましいアクセス周波数要件を満たしておらず、UEは、1回のセル再選択をトリガーする必要があり、スライス2をサポートする高優先度周波数f4に再選択し、アクセスを開始する。
【0151】
例2.3:スライスに基づくセル再選択第1の目標優先度周波数は、UEが開始するサービススライスをサポートしない。
【0152】
UEがスライス3のサービスを開始するとき、スライスに基づくセル再選択第1の目標優先度周波数f1は、そのサービススライスをサポートしないで、UEは、1回のセル再選択をトリガーして、スライス3をサポートする高優先度周波数f2に再選択して、アクセスを開始する必要がある。
【0153】
例2.4:UEは、サービススライスの開始をサポートする周波数を見つけなく、スライス再マッピングに基づくセル再選択及び初期アクセスをトリガーする。
【0154】
UEがスライス4のサービスを開始すると、スライスに基づくセル再選択第1の目標優先度周波数f1は、該サービススライスをサポートせず、UEは、1回のセル再選択をトリガーする。再選択において、UEは、スライス4をサポートする周波数を見つけなかった。UEにスライス再マッピング機能が構成されている場合、スライス再マッピングポリシーに従って、スライス4をスライス2に再マッピングする。UEはスライス2に対するセル再選択を行い、スライス再マッピングアクセスをサポートする周波数f3を選択して、アクセスを開始する。
【0155】
本開示の実施形態におけるスライスに基づくセル再選択方法は、ユーザーデバイスの所望のスライスを決定することにより、前記所望のスライスをサポートする第1の候補周波数を取得し、各第1の候補周波数のスライスセル再選択周波数優先度とセル再選択周波数優先度を取得し、その後、各第1の候補周波数のスライスセル再選択周波数優先度(すなわち、スライス(グループ)の周波数優先度情報)に基づいて、従来の各第1候補周波数のセル再選択周波数優先度を参照し、UEがスライスに基づくセル再選択第1の目標優先度周波数を決定し、さらに、前記スライスに基づくセル再選択第1の目標優先度周波数をユーザーデバイスのスライスに基づくセル再選択第1の目標優先度周波数とし、スライスに基づくセル再選択第1の目標優先度周波数で適切なセルを適切な常駐セルとして選択し、これにより、ユーザーデバイスが適切な常駐セルで常駐し、スライスに基づくセル再選択周波数優先度の選択課題を解決し、特にUEが複数のスライスサービスをサポートしている場合、UEがスライスに基づくセル再選択第1の目標優先度周波数を合理的に選択するのを助けることができ、それにより、後続にスライスベース(グループ)に基づく高速アクセスをより良く実現することができる。
【0156】
本開示の実施形態が提供する方法は、5G及び後続進化システムに向けて、UEのセル再選択プロセス、特にUEが複数のサービススライスをサポートするシーンに対して、スライスに基づくセル再選択とアクセスの方法を提案し、無線側スライス拡張シーンに対するスライスに基づく周波数優先度選択、多層レベルの段階的スクリーニングの方法を通じて、優先アクセス候補周波数セットの選択ポリシー、周波数優先度選択ポリシーを設計し、周波数優先度選択のポリシーをさらに細分化し、それによってUEがより合理的に高優先度周波数及びセルを選択し常駐し、スライスに基づく高速アクセスをより良く実現し、従来技術においてUEが現在のスライスサービスをサポートしていないセルにアクセスしたときに切り替えることによって又はリダイレクトなどの方法で、UEが他のセルにアクセスして再選択することをトリガーするにより追加の遅延時間が掛かる課題を解決する。サービスに基づいてセル再選択をトリガーするポリシーも設計され、UEがサービスを開始すると、UEはセル再選択をトリガーするかどうかを判断することを補助し、UEが適切な周波数アクセスを選択するのを支援する。また、スライス再マッピングの公平性課題に対して、その上で、本開示の実施形態はスライス再マッピングに基づくセル再選択と初期アクセス方法/メカニズムを提案し、異なるユーザーの同じタイプのサービスの公平性を保証し、ユーザーにより公平な差異化無線リソースとサービスを提供する。
【0157】
本開示の実施形態では、可能な応用シーンが、以下のシーンを含むが、これらに限定されない。
【0158】
1.5G及び未来の進化に向けたシステムに向け、5Gネットワークスライス技術の無線側での限界課題を解決し、ユーザーに差別化、高信頼なサービス品質保障を提供する目標を実現する。
【0159】
2.3GPPはR17段階から無線サイドスライス技術の強化に注目し始め、主にUEの高速アクセスとサービス連続性保障などの課題を解決し、議論が深まるにつれて、将来的にはより多くの強化方向と応用シーンを識別する。
【0160】
3.スライスに基づくセル再選択と初期アクセス方法を提案し、既存の議論の方向を結合して、潜在的な課題をさらに発掘し、解決策を設計し、無線側スライス技術の後続発展に方案の備蓄を提供した。
【0161】
図5は、本開示の一実施形態におけるユーザーデバイスのブロック図を示す。
図5示すように、本開示の実施形態におけるユーザーデバイス500は、スライスセル再選択情報取得ユニット510、第1の目標優先度周波数決定ユニット520及び適切な常駐セル決定ユニット530を含むことができる。
【0162】
ここで、スライスセル再選択情報取得ユニット510は、ネットワークスライス情報及びスライスに基づくセル再選択情報を取得するように構成される。第1の目標優先度周波数決定ユニット520は、前記ネットワークスライス情報及び前記スライスに基づくセル再選択情報に応じてスライスに基づくセル再選択第1の目標優先度周波数を決定するように構成される。適切な常駐セル決定ユニット530は、前記スライスに基づくセル再選択第1の目標優先度周波数でセル再選択を行い、前記スライスに基づくセル再選択第1の目標優先度周波数での適切な常駐セルを決定するように構成される。
【0163】
例示的な実施形態では、第1の目標優先度周波数決定ユニット520は、セル再選択第1の候補周波数決定ユニットと、セル再選択第1の目標優先度周波数選択ユニットと、セル再選択第1の目標優先度周波数決定ユニットとを含み、セル再選択第1の候補周波数決定ユニットは、前記ネットワークスライス情報及び前記スライスに基づくセル再選択情報に応じてスライスに基づくセル再選択第1の候補周波数を決定するように構成され、セル再選択第1の目標優先度周波数選択ユニットは、前記ユーザーデバイスにより決定された前記スライスに基づくセル再選択第1の候補周波数が単一周波数である場合、前記スライスに基づくセル再選択第1の候補周波数を前記スライスに基づくセル再選択第1の目標優先度周波数として選択するように構成され、セル再選択第1の目標優先度周波数決定ユニットは、前記ユーザーデバイスにより決定された前記スライスに基づくセル再選択第1の候補周波数が複数の周波数である場合、前記ネットワークスライス情報及び前記スライスに基づくセル再選択情報に応じて、複数のスライスに基づくセル再選択第1の候補周波数から前記スライスに基づくセル再選択第1の目標優先度周波数を決定するように構成される。
【0164】
例示的な実施形態では、前記ネットワークスライス情報は、前記ユーザーデバイスのアクセスが許可されるネットワークスライス識別子と、対応するネットワークスライス優先度とを含むことができ、前記スライスに基づくセル再選択情報は、異なる周波数でサポートするネットワークスライス又はスライスグループ識別子と、対応するスライスセル再選択周波数優先度を含むことができ、前記ユーザーデバイスのアクセスが許可されるネットワークスライス識別子に対応するネットワークスライスは、前記ユーザーデバイスの所望スライスである。
【0165】
例示的な実施形態では、セル再選択第1の候補周波数決定ユニットは、第1の候補周波数決定サブユニットと、第2の候補周波数決定サブユニットと、第3の候補周波数決定サブユニットとを含むことができ、第1の候補周波数決定サブユニットは、全ての前記所望スライスをサポートする周波数が存在する場合、全ての前記所望スライスをサポートする周波数を前記スライスに基づくセル再選択第1の候補周波数とするように構成され、第2の候補周波数決定サブユニットは、全ての前記所望スライスをサポートする周波数が存在しない場合、一部の前記所望スライスをサポートする周波数を前記スライスに基づくセル再選択第1の候補周波数として選択するように構成され、第3の候補周波数決定サブユニットは、前記所望スライスをサポートする周波数が存在しなく、前記ユーザーデバイスにスライス再マッピング機能が構成されると確認した場合、前記所望スライスの再マッピングスライスを決定し、前記再マッピングスライスをサポートする周波数を前記スライスに基づくセル再選択第1の候補周波数として選択するように構成される。
【0166】
例示的な実施形態では、第2の候補周波数決定サブユニットは、前記所望スライスをサポートする数が最も多い周波数を前記スライスに基づくセル再選択第1の候補周波数として選択し、又は、前記所望スライスをサポートする数が第1の閾値を超える周波数を前記スライスに基づくセル再選択第1の候補周波数として選択し、又は、各所望スライスのネットワークスライス優先度に応じて、所望スライスをサポートするスライス優先度重み値を決定し、前記スライス優先度重み値に応じてスライス優先度積算重み付値を取得し、スライス優先度積算重み付値が最も高い周波数を前記スライスに基づくセル再選択第1の候補周波数として選択し、又は、スライス優先度積算重み付値が第2の閾値を超える周波数を前記スライスに基づくセル再選択第1の候補周波数として選択するように構成される。
【0167】
例示的な実施形態では、セル再選択第1の候補周波数決定ユニットは、各所望スライスのサービスタイプを決定し、前記ユーザーデバイスが各所望スライスに対するサービストリガー頻度に応じて、前記ユーザーデバイスが各所望スライスに対するサービス使用度を決定し、サービス使用度がサービス使用レベール閾値以上である所望スライスをサポートする周波数を前記スライスに基づくセル再選択第1の候補周波数として選択し、又は、各所望スライスのサービスタイプに応じて各所望スライスのサービスアクセス遅延要件を決定し、サービスアクセス遅延要件がサービスアクセス遅延閾値以下である所望スライスをサポートする周波数を前記スライスに基づくセル再選択第1の候補周波数として選択するように構成される。
【0168】
例示的な実施形態では、セル再選択第1の目標優先度周波数決定ユニットは、最も高いスライスセル再選択周波数優先度を有するスライスに基づくセル再選択第1の候補周波数を前記スライスに基づくセル再選択第1の目標優先度周波数として選択し、最も高いスライスセル再選択周波数優先度に応じて決定されたスライスに基づくセル再選択第1の目標優先度周波数が1つよりも多い場合、セル再選択周波数優先度が最も高いスライスに基づくセル再選択第1の候補周波数を前記スライスに基づくセル再選択第1の目標優先度周波数として選択するように構成される。
【0169】
例示的な実施形態では、セル再選択第1の目標優先度周波数決定ユニットは、各所望スライスのネットワークスライス優先度を取得して、各所望スライスのスライス優先度重み値を決定し、各所望スライスのスライス優先度重み値及び各スライスに基づくセル再選択第1の候補周波数のスライスセル再選択周波数優先度に応じて、各スライスに基づくセル再選択第1の候補周波数の重み付けスライスセル再選択周波数優先度を取得し、最も高い重み付けスライスセル再選択周波数優先度を有するスライスに基づくセル再選択第1の候補周波数を前記スライスに基づくセル再選択第1の目標優先度周波数として選択し、最も高い重み付けスライスセル再選択周波数優先度に応じて決定されたスライスに基づくセル再選択第1の目標優先度周波数が1つよりも多い場合、セル再選択周波数優先度が最も高いスライスに基づくセル再選択第1の候補周波数を前記スライスに基づくセル再選択第1の目標優先度周波数として選択するように構成される。
【0170】
例示的な実施形態では、セル再選択第1の目標優先度周波数決定ユニットは、各所望スライスのサービスタイプを決定し、前記ユーザーデバイスが各所望スライスに対するサービストリガー頻度に応じて、前記ユーザーデバイスが各所望スライスに対するサービス使用度を決定し、サービス使用度がサービス使用レベール閾値以上である所望スライスにおける最も高いスライスセル再選択周波数優先度を有するスライスに基づくセル再選択第1の候補周波数を前記スライスに基づくセル再選択第1の目標優先度周波数として選択し、又は、各所望スライスのサービスタイプに応じて各所望スライスのサービスアクセス遅延要件を決定し、サービスアクセス遅延要件がサービスアクセス遅延閾値以下である所望スライスにおける最も高いスライスセル再選択周波数優先度を有するスライスに基づくセル再選択第1の候補周波数を前記スライスに基づくセル再選択第1の目標優先度周波数として選択するように構成される。
【0171】
例示的な実施形態では、ユーザーデバイス500は、さらに、サポートセル再選択決定ユニットと、要件セル再選択決定ユニットと、第2の候補周波数選択ユニットと、第2の目標優先度周波数選択ユニットと、第2の目標優先度周波数選別ユニットと、第1の目標セル再選択ユニットとを含み、サポートセル再選択決定ユニットは、前記ユーザーデバイスが第1の目標スライスに対するサービスを開始する時に、前記ユーザーデバイスがサービスを開始する時にスライスに基づくセル再選択をトリガーすることをサポートすると決定するように構成され、要件セル再選択決定ユニットは、前記ユーザーデバイスがスライスに基づくセル再選択をトリガーする必要があると確認するように構成され、第2の候補周波数選択ユニットは、前記第1の目標スライスをサポートする周波数をスライスに基づくセル再選択第2の候補周波数として選択するように構成され、第2の目標優先度周波数選択ユニットは、最も高い前記第1の目標スライスのスライスセル再選択周波数優先度を有するスライスに基づくセル再選択第2の候補周波数をスライスに基づくセル再選択第2の目標優先度周波数として選択するように構成され、第2の目標優先度周波数選別ユニットは、最も高い前記第1の目標スライスのスライスセル再選択周波数優先度に応じて決定されたスライスに基づくセル再選択第2の目標優先度周波数が1つよりも多い場合、セル再選択周波数優先度が最も高いスライスに基づくセル再選択第2の候補周波数を前記スライスに基づくセル再選択第2の目標優先度周波数として選択するように構成され、第1の目標セル再選択ユニットは、前記ユーザーデバイスが前記適切な常駐セルから前記スライスに基づくセル再選択第2の目標優先度の周波数での第1の目標セルへの再選択を行い、前記第1の目標セルでランダムアクセスを開始するように構成される。
【0172】
例示的な実施形態では、サポートセル再選択決定ユニットは、前記ユーザーデバイスがネットワークデバイスからの第1の情報エレメントを受信し、前記第1の情報エレメントで前記ユーザーデバイスがサービスを開始する時にスライスに基づくセル再選択をトリガーすることをサポートすることを指示する場合、前記ユーザーデバイスがサービスを開始する時にスライスに基づくセル再選択をトリガーすることをサポートすると決定し、又は、前記第1の情報エレメントで前記ユーザーデバイスが第1の特定スライスのサービスを開始する時にスライスに基づくセル再選択をトリガーすることをサポートすることを指示し、前記第1の特定スライスが前記第1の目標スライスを含む場合、前記ユーザーデバイスがサービスを開始する時にスライスに基づくセル再選択をトリガーすることをサポートすると決定するように構成される。
【0173】
例示的な実施形態では、ユーザーデバイス500は、さらに、非サポートセル再選択決定ユニットと適切な常駐セルアクセスユニットとを含むことができる。ここで、非サポートセル再選択決定ユニットは、前記第1の情報エレメントで前記ユーザーデバイスがサービスを開始する時にスライスに基づくセル再選択をトリガーすることをサポートしないことを指示する場合、又は、前記第1の情報エレメントで前記ユーザーデバイスが前記特定スライスのサービスを開始する時にスライスに基づくセル再選択をトリガーすることをサポートしないことを指示する場合、又は、前記第1の情報エレメントで前記ユーザーデバイスが第1の特定スライスのサービスを開始する時にスライスに基づくセル再選択をトリガーすることをサポートすることを指示し、前記第1の特定スライスが前記第1の目標スライスを含まない場合、又は、前記ユーザーデバイスが前記ネットワークデバイスからの前記第1の情報エレメントを受信しなっかた場合、前記ユーザーデバイスがサービスを開始する時にスライスに基づくセル再選択をトリガーすることをサポートしないと決定するように構成される。適切な常駐セルアクセスユニットは、前記ユーザーデバイスがサービスを開始する時にスライスに基づくセル再選択をトリガーすることをサポートしないと決定した場合、前記ユーザーデバイスが前記適切な常駐セルでランダムアクセスを開始するように構成される。
【0174】
例示的な実施形態では、要件セル再選択決定ユニットは、前記スライスに基づくセル再選択第1の目標優先度周波数が前記第1の目標スライスをサポートしない場合、又は、前記スライスに基づくセル再選択第1の目標優先度周波数が前記第1の目標スライスをサポートし、前記スライスに基づくセル再選択第1の目標優先度周波数に対応する前記第1の目標スライスのスライスセル再選択周波数優先度が前記優先度閾値よりも小さい場合、又は、前記スライスに基づくセル再選択第1の目標優先度周波数が前記第1の目標スライスをサポートし、前記スライスに基づくセル再選択第1の目標優先度周波数が前記第1の目標スライスの目標優先度周波数でない場合、前記ユーザーデバイスがスライスに基づくセル再選択をトリガーする必要があると確認するように構成される。
【0175】
例示的な実施形態では、ユーザーデバイス500は、非必要セル再選択決定ユニットと第1の目標優先度周波数アクセスユニットとを含むことができる。ここで、非必要セル再選択決定ユニットは、前記スライスに基づくセル再選択第1の目標優先度周波数が前記第1の目標スライスをサポートし、前記スライスに基づくセル再選択第1の目標優先度周波数に対応する前記第1の目標スライスのスライスセル再選択周波数優先度が前記優先度閾値よりも大きい場合、又は、前記スライスに基づくセル再選択第1の目標優先度周波数が前記第1の目標スライスをサポートし、前記スライスに基づくセル再選択第1の目標優先度周波数が前記第1の目標スライスの目標優先度周波数である場合、前記ユーザーデバイスがスライスに基づくセル再選択をトリガーする必要がないと確認するように構成される。第1の目標優先度周波数アクセスユニットは、前記ユーザーデバイスがスライスに基づくセル再選択をトリガーする必要がないと決定した場合、前記ユーザーデバイスが前記適切な常駐セルで前記第1の目標スライスのサービスを開始するように構成される。
【0176】
例示的な実施形態では、ユーザーデバイス500は、さらに、第2の目標スライス再マッピングユニットと、第3の目標優先度周波数選択ユニットと、第2の目標セルアクセスユニットとを含むことができ、第2の目標スライス再マッピングユニットは、前記第1の目標スライスをサポートする周波数が存在しない場合、前記第1の目標スライスを第2の目標スライスに再マッピングするように構成され、第3の目標優先度周波数選択ユニットは、前記第2の目標スライスをサポートする周波数から、スライス再マッピングアクセスをサポートする周波数をスライスに基づくセル再選択第3の目標優先度周波数として選択するように構成され、第2の目標セルアクセスユニットは、前記ユーザーデバイスが前記適切な常駐セルから前記スライスに基づくセル再選択第3の目標優先度周波数での第2の目標セルへの再選択を行い、前記第2の目標セルでランダムアクセスをを開始するように構成される。
【0177】
例示的な実施形態では、第2の目標スライス再マッピングユニットは、前記ユーザーデバイスがネットワークデバイスからの第2の情報エレメントを受信し、前記第2の情報エレメントで前記ユーザーデバイスがスライス再マッピングに基づくセル再選択及び初期アクセスをトリガーすることをサポートすることを指示する場合、前記ユーザーデバイスが前記スライス再マッピング機能をサポートすると決定し、又は、前記第2の情報エレメントで前記ユーザーデバイスが第2の特定スライスのサービスに対してスライス再マッピングに基づくセル再選択及び初期アクセスをトリガーすることをサポートすることを指示し、前記第2の特定スライスが前記第1の目標スライスを含む場合、前記ユーザーデバイスがスライス再マッピング機能をサポートすると決定し、前記第1の目標スライスを前記第2の目標スライスに再マッピングするように構成される。
【0178】
例示的な実施形態では、ユーザーデバイス500は、さらに、非サポートスライス再マッピング決定ユニットと現在ランダムアクセスユニットを含むことができる。ここで、非サポートスライス再マッピング決定ユニットは、前記第2の情報エレメントで前記ユーザーデバイスがスライス再マッピングに基づくセル再選択又は初期アクセスをトリガーすることをサポートしないことを指示する場合、又は、前記第2の情報エレメントで前記ユーザーデバイスが前記第2の特定スライスのサービスに対してスライス再マッピングに基づくセル再選択又は初期アクセスをトリガーすることをサポートしないことを指示する場合、又は、前記第2の情報エレメントで前記ユーザーデバイスが前記第2の特定スライスのサービスに対してスライス再マッピングに基づくセル再選択又は初期アクセスをトリガーすることをサポートすることを指示し、前記第2の特定スライスが前記第1の目標スライスを含まない場合、又は、前記ユーザーデバイスが前記ネットワークデバイスからの前記第2の情報エレメントを受信していない場合、前記ユーザーデバイスが前記スライス再マッピング機能をサポートしないと決定するように構成される。現在ランダムアクセスユニットは、前記ユーザーデバイスが前記スライス再マッピング機能をサポートしないと決定した場合、前記ユーザーデバイスが前記適切な常駐セルでランダムアクセスを開始するように構成される。
【0179】
例示的な実施形態では、第2の目標セルアクセスユニットは、前記ユーザーデバイスが前記第2の目標セルでランダムアクセスを開始する過程において、ネットワークデバイスにアクセス要求を送信し、前記アクセス要求でスライス再マッピング指示が搬送されることで、前記ネットワークデバイスが前記スライス再マッピング指示に応じて前記ユーザーデバイスのアクセス要求の受信又は拒否を選択するように構成される。
【0180】
本開示の実施形態におけるユーザーデバイスにおける各ユニットの具体的な実装は、上述のスライスベースセル再選択方法の内容を参照することができ、ここではこれ以上説明しない。
【0181】
以下、
図6を参照して、本開示の実施形態を実現するのに適した電子デバイスの構造概略図を示す。
図6に示す電子デバイスは単なる一例であり、本開示の実施形態の機能及び使用範囲に何ら制限を与えるものではない。
図6の電子デバイスは、例えばユーザーデバイス及び/又はネットワークデバイスであってもよいが、本開示はこれに限定されるものではない。
【0182】
図6を参照すると、本開示の実施形態における電子デバイスは、プロセッサ101、通信インタフェース102、メモリ103、及び通信バス104を含むことができる。
【0183】
プロセッサ101、通信インタフェース102、及びメモリ103は、通信バス104を介して相互間の通信を完了する。
【0184】
任意選択で、通信インタフェース102は、GSM(GlobalSystem for Mobilecommunications)モジュールのインタフェースなどの通信モジュールのインタフェースであってもよい。プロセッサ101は、プログラムを実行するために使用される。メモリ103は、プログラムを格納するためのものである。プログラムは、コンピュータ操作命令を含むコンピュータプログラムを含むことができる。
【0185】
プロセッサ101は、中央プロセッサCPUであってもよいし、特定の集積回路ASIC(ApplicationSpecificIntegratedCircuit)であってもよいし、本開示の実施形態を実施するように構成された1つ以上の集積回路であってもよい。
【0186】
メモリ103は、高速RAM(randomaccess memory、ランダムアクセスメモリ)メモリを含んでもよいし、不揮発性メモリ(non-volatilememory)、例えば少なくとも1つのディスクメモリを含んでもよい。
【0187】
ここで、プログラムは、ユーザーデバイスの所望スライスを決定し、前記所望スライスをサポートする第1の候補周波数を取得し、各第1の候補周波数のスライスセル再選択周波数優先度及びセル再選択周波数優先度を取得し、各第1の候補周波数のスライスセル再選択周波数優先度及びセル再選択周波数優先度に応じてスライスに基づくセル再選択第1の目標優先度周波数を決定し、前記スライスに基づくセル再選択第1の目標優先度周波数を前記ユーザーデバイスのスライスに基づくセル再選択第1の目標優先度周波数とし、前記ユーザーデバイスの前記スライスに基づくセル再選択第1の目標優先度周波数での適切な常駐セルを決定する。
【0188】
なお、上述の詳細な説明では、動作実行のための装置のいくつかのユニットについて言及したが、このような分割は強制的なものではない。実際には、本開示の実施形態によれば、上述した2つ以上のユニットの特徴及び機能を1つのユニットにおいて具体化することができる。逆に、上述した1つのユニットの特徴と機能は、さらに複数のユニットに分けて具体化することができる。
【0189】
以上の実施形態の説明により、当業者は理解しやすいが、本明細書で説明する例示的な実施形態はソフトウェアによって実現することができ、また必要なハードウェアをソフトウェアに結合することによって実現することができる。したがって、本開示の実施形態による技術的態様は、本開示の実施形態による方法を実行するためのいくつかの命令を含む、1つの不揮発性記憶媒体(CD-ROM、USBディスク、モバイルハードディスクなどであってもよい)に格納されてもよいソフトウェア製品の形態で具現化されてもよい。
【0190】
当業者は、明細書を考慮し、本明細書に開示された発明を実践した後、本開示の他の実施形態を容易に思いつくであろう。本願は、本開示の一般的な原理に従い、本開示に開示されていない本技術分野における公知の常識又は慣用技術手段を含む、本開示の任意の変形、用途又は適応性変化をカバーすることを目的とする。明細書及び実施形態は例示的なものとしてのみ扱われ、本開示の真の範囲及び精神は以下の請求項によって指摘される。
【0191】
本開示は、上述し図面に示した正確な構造に限定されるものではなく、その範囲を逸脱しない範囲で種々の修正及び変更が可能であることを理解されたい。本開示の範囲は、添付の請求項のみによって制限される。
【手続補正書】
【提出日】2024-04-04
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザーデバイスによって実行されるスライスに基づくセル再選択方法であって
ネットワークスライス情報及びスライスに基づくセル再選択情報を取得することと
、
前記ネットワークスライス情報及び前記スライスに基づくセル再選択情報に応じてスライスに基づくセル再選択第1
の優先度周波数を決定することと
、
前記スライスに基づくセル再選択第1
の優先度周波数でセル再選択を実行し、前記スライスに基づくセル再選択第1
の優先度周波数での適切な常駐セルを決定することとを含む
ことを特徴とするスライスに基づくセル再選択方法。
【請求項2】
前記ネットワークスライス情報及び前記スライスに基づくセル再選択情報に応じて前記スライスに基づくセル再選択第1
の優先度周波数を決定することは
、
前記ネットワークスライス情報及び前記スライスに基づくセル再選択情報に応じてスライスに基づくセル再選択第1の候補周波数を決定することと、
前記ユーザーデバイスにより決定された前記スライスに基づくセル再選択第1の候補周波数が単一周波数
を含むと決定することに応答し、前記スライスに基づくセル再選択第1の候補周波数を前記スライスに基づくセル再選択第1
の優先度周波数として選択することと、
前記ユーザーデバイスにより決定された前記スライスに基づくセル再選択第1の候補周波数が複数の
第1の候補周波数
を含むと決定することに応答し、前記ネットワークスライス情報及び前記スライスに基づくセル再選択情報に応じて、
前記複数のスライスに基づくセル再選択第1の候補周波数から前記スライスに基づくセル再選択第1
の優先度周波数を決定することとを含む
ことを特徴とする請求項1に記載のスライスに基づくセル再選択方法。
【請求項3】
前記ネットワークスライス情報は、前記ユーザーデバイスのアクセスが許可されるネットワークスライス
又はスライスグループ識別子と、対応するネットワークスライス優先度とを含み、前記スライスに基づくセル再選択情報は、
対応する周波数でサポートされるネットワークスライス又はスライスグループ識別子と、対応するスライスセル再選択周波数優先度とを含
む
ことを特徴とする請求項2に記載のスライスに基づくセル再選択方法。
【請求項4】
前記ネットワークスライス情報及び前記スライスに基づくセル再選択情報に応じてスライスに基づくセル再選択第1の候補周波数を決定することは、
前記ユーザーデバイスのアクセスが許可される全てのネットワークスライスをサポートする周波数が存在する
と決定することに応答し、
前記ユーザーデバイスのアクセスが許可さ
れる全てのネットワークスライスをサポートする周波数を前記スライスに基づくセル再選択第1の候補周波数とすることと、
前記ユーザーデバイスのアクセスが許可される全てのネットワークスライスをサポートする周波数が存在しない
と決定することに応答し、
前記ユーザーデバイスのアクセスが許可
される一部のネットワークスライスをサポートする周波数を前記スライスに基づくセル再選択第1の候補周波数として選択することと、
前記ユーザーデバイスのアクセスが許可されるネットワークスライスをサポートする周波数が存在しなく、前記ユーザーデバイスにスライス再マッピング機能が構成されると
決定
したことに応答し、
前記ユーザーデバイスのアクセスが許可されるネットワークスライスの再マッピングスライスを決定し、前記再マッピングスライスをサポートする周波数を前記スライスに基づくセル再選択第1の候補周波数として選択することと
のうちの少なくと
も1つを含む
ことを特徴とする請求項3に記載のスライスに基づくセル再選択方法。
【請求項5】
前記ユーザーデバイスのアクセスが許可される一部のネットワークスライスをサポートする周波数を前記スライスに基づくセル再選択第1の候補周波数として選択することは、
前記ユーザーデバイスのアクセスが許可されるネットワークスライスをサポートする数が最も多い周波数を前記スライスに基づくセル再選択第1の候補周波数として選択すること
、
前記ユーザーデバイスのアクセスが許可されるネットワークスライスをサポートする数が第1の閾値を超える周波数を前記スライスに基づくセル再選択第1の候補周波数として選択すること
、
前記ユーザーデバイスのアクセスが許可される各ネットワークスライスのネットワークスライス優先度に応じて、
前記ユーザーデバイスのアクセスが許可されるネットワークスラ
イスをサポートするスライス優先度重み値を決定し、前記スライス優先度重み値に応じてスライス優先度積算重み付値を取得し、スライス優先度積算重み付値が最も高い周波数を前記スライスに基づくセル再選択第1の候補周波数として選択すること、又は、
スライス優先度積算重み付値が第2の閾値を超える周波数を前記スライスに基づくセル再選択第1の候補周波数として選択すること
のうちの少なくとも1つを含む
ことを特徴とする請求項4に記載のスライスに基づくセル再選択方法。
【請求項6】
前記ネットワークスライス情報及び前記スライスに基づくセル再選択情報に応じて前記スライスに基づくセル再選択第1の候補周波数を決定することは、
前記ユーザーデバイスのアクセスが許可される各ネットワークスライスのサービスタイプを決定することと、
前記ユーザーデバイスが
前記ユーザーデバイスのアクセスが許可される各ネットワークス
ライスに対するサービストリガー頻度に応じて、前記ユーザーデバイスが
前記ユーザーデ
バイスのアクセスが許可される各ネットワークスライスに対するサービス使用度を決定し、サービス使用度がサービス使用レベール閾値以上である
前記ユーザーデバイスのアクセ
スが許可されるネットワークスライスをサポートする周波数を前記スライスに基づくセル再選択第1の候補周波数として選択すること、又は、
前記ユーザーデバイスのアクセスが許可される各ネットワークスライスのサービスタイプに応じて
、前記ユーザーデバイスのアクセスが許可される各ネットワークスライスのサー
ビスタイプを決定し、前記ユーザーデバイスのアクセスが許可される各ネットワークスラ
イスのサービスアクセス遅延要件を決定し、サービスアクセス遅延要件がサービスアクセス遅延閾値以下である
前記ユーザーデバイスのアクセスが許可されるネットワークスライ
スをサポートする周波数を前記スライスに基づくセル再選択第1の候補周波数として選択すること
のうちの少なくとも1つを含む
ことを特徴とする請求項3に記載のスライスに基づくセル再選択方法。
【請求項8】
前記ネットワークスライス情報及び前記スライスに基づくセル再選択情報に応じて、複数のスライスに基づくセル再選択第1の候補周波数から前記スライスに基づくセル再選択第1
の優先度周波数を決定することは、
前記ユーザーデバイスのアクセスが許可される各ネットワークスライスのネットワークスライス優先度を取得して、
前記ユーザーデバイスのアクセスが許可される各ネットワーク
スライスのスライス優先度重み値を決定することと、
前記ユーザーデバイスのアクセスが許可される各ネットワークスライスのスライス優先度重み値及び各スライスに基づくセル再選択第1の候補周波数のスライスセル再選択周波数優先度に応じて、各スライスに基づくセル再選択第1の候補周波数の重み付けスライスセル再選択周波数優先度を取得することと、
最も高い重み付けスライスセル再選択周波数優先度を有するスライスに基づくセル再選択第1の候補周波数を前記スライスに基づくセル再選択第1
の優先度周波数として選択することと、
最も高い重み付けスライスセル再選択周波数優先度に応じて決定されたスライスに基づくセル再選択第1
の優先度周波数が1つよりも多い
と決定することに応答し、セル再選択周波数優先度が最も高いスライスに基づくセル再選択第1の候補周波数を前記スライスに基づくセル再選択第1
の優先度周波数として選択することとを含む
ことを特徴とする請求項3に記載のスライスに基づくセル再選択方法。
【請求項9】
前記ネットワークスライス情報及び前記スライスに基づくセル再選択情報に応じて、複数のスライスに基づくセル再選択第1の候補周波数から前記スライスに基づくセル再選択第1
の優先度周波数を決定することは、
前記ユーザーデバイスのアクセスが許可される各ネットワークスライスのサービスタイプを決定することと、
前記ユーザーデバイスが
前記ユーザーデバイスのアクセスが許可される各ネットワークス
ライスに対するサービストリガー頻度に応じて、前記ユーザーデバイスが
前記ユーザーデ
バイスのアクセスが許可される各ネットワークスライスに対するサービス使用度を決定し、サービス使用度がサービス使用レベール閾値以上である
前記ユーザーデバイスのアクセ
スが許可されるネットワークスライスにおける最も高いスライスセル再選択周波数優先度を有するスライスに基づくセル再選択第1の候補周波数を前記スライスに基づくセル再選択第1
の優先度周波数として選択することと、又は、
前記ユーザーデバイスのアクセスが許可される各ネットワークスライスのサービスタイプに応じて
、前記ユーザーデバイスのアクセスが許可される各ネットワークスライスのサー
ビスタイプを決定し、前記ユーザーデバイスのアクセスが許可される各ネットワークスラ
イスのサービスアクセス遅延要件を決定し、サービスアクセス遅延要件がサービスアクセス遅延閾値以下である
前記ユーザーデバイスのアクセスが許可されるネットワークスライ
スにおける最も高いスライスセル再選択周波数優先度を有するスライスに基づくセル再選択第1の候補周波数を前記スライスに基づくセル再選択第1
の優先度周波数として選択することと
のうちの少なくとも1つを含む
ことを特徴とする請求項3に記載のスライスに基づくセル再選択方法。
【請求項10】
前記スライスに基づくセル再選択方法は、さらに、
前記ユーザーデバイスが第1
のスライスに対するサービスを開始する時に、前記ユーザーデバイスがサービスを開始する時にスライスに基づくセル再選択をトリガーすることをサポートすると決定することと、
前記ユーザーデバイスがスライスに基づくセル再選択をトリガーする必要があると確認することと、
前記第1
のスライスをサポートする周波数をスライスに基づくセル再選択第2の候補周波数として選択することと、
最も高い前記第1
のスライスのスライスセル再選択周波数優先度を有するスライスに基づくセル再選択第2の候補周波数をスライスに基づくセル再選択第2
の優先度周波数として選択することと、
最も高い前記第1
のスライスのスライスセル再選択周波数優先度に応じて決定されたスライスに基づくセル再選択第2
の優先度周波数が1つよりも多い
と決定することに応答し、セル再選択周波数優先度が最も高いスライスに基づくセル再選択第2の候補周波数を前記スライスに基づくセル再選択第2
の優先度周波数として選択することと
、
前記適切な常駐セルから前記スライスに基づくセル再選択第2
の優先度の周波数での第1
のセルへの再選択を行い、前記第1
のセルでランダムアクセスを開始することとを含む
ことを特徴とする請求項1に記載のスライスに基づくセル再選択方法。
【請求項11】
前記ユーザーデバイスがサービスを開始する時にスライスに基づくセル再選択をトリガーすることをサポートすると決定することは、
前記ユーザーデバイスがネットワークデバイスからの第1の情報エレメントを受信し、前記第1の情報エレメントで前記ユーザーデバイスがサービスを開始する時にスライスに基づくセル再選択をトリガーすることをサポートすることを指示する
と決定することに応答
し、前記ユーザーデバイスがサービスを開始する時にスライスに基づくセル再選択をトリガーすることをサポートすると決定すること、又は、
前記第1の情報エレメントで前記ユーザーデバイスが第1の特定スライスのサービスを開始する時にスライスに基づくセル再選択をトリガーすることをサポートすることを指示し、前記第1の特定スライスが前記第1
のスライスを含む
と決定することに応答し、前記ユーザーデバイスがサービスを開始する時にスライスに基づくセル再選択をトリガーすることをサポートすると決定すること
のうちの少なくとも1つを含む
ことを特徴とする請求項10に記載のスライスに基づくセル再選択方法。
【請求項12】
前記スライスに基づくセル再選択方法は、さらに、
前記第1の情報エレメントで前記ユーザーデバイスがサービスを開始する時にスライスに基づくセル再選択をトリガーすることをサポートしないことを指示
すると決定することに
応答し、前記ユーザーデバイスがサービスを開始する時にスライスに基づくセル再選択を
トリガーすることをサポートしないと決定し前記適切な常駐セルでランダムアクセスを開
始すること、
前記第1の情報エレメントで前記ユーザーデバイスが前記特定スライスのサービスを開始する時にスライスに基づくセル再選択をトリガーすることをサポートしないことを指示
す
ると決定することに応答し、前記ユーザーデバイスがサービスを開始する時にスライスに
基づくセル再選択をトリガーすることをサポートしないと決定し前記適切な常駐セルでラ
ンダムアクセスを開始すること、
前記第1の情報エレメントで前記ユーザーデバイスが第1の特定スライスのサービスを開始する時にスライスに基づくセル再選択をトリガーすることをサポートすることを指示し、前記第1の特定スライスが前記第1
のスライスを含まな
いと決定することに応答し、前
記ユーザーデバイスがサービスを開始する時にスライスに基づくセル再選択をトリガーす
ることをサポートしないと決定し、前記適切な常駐セルでランダムアクセスを開始するこ
とすること、又は、
前記ユーザーデバイスが前記ネットワークデバイスからの前記第1の情報エレメントを受信しなっかた
と決定することに応答し、前記ユーザーデバイスがサービスを開始する時にスライスに基づくセル再選択をトリガーすることをサポートしないと決定
し、前記適切な常駐セルでランダムアクセスを開始すること
のうちの少なくとも1つを含む
ことを特徴とする請求項11に記載のスライスに基づくセル再選択方法。
【請求項13】
スライスに基づくセル再選択をトリガーする必要があると確認することは、
前記スライスに基づくセル再選択第1
の優先度周波数が前記第1
のスライスをサポートしない
と決定することに応答し、前記ユーザーデバイスがスライスに基づくセル再選択をト
リガーする必要があると確認すると決定すること、
前記スライスに基づくセル再選択第1
の優先度周波数が前記第1
のスライスをサポートし、前記スライスに基づくセル再選択第1
の優先度周波数に対応する前記第1
のスライスのスライスセル再選択周波数優先度が優先度閾値よりも小さい
決定することに応答し、前記
ユーザーデバイスがスライスに基づくセル再選択をトリガーする必要があると確認すると
決定すること、又は、
前記スライスに基づくセル再選択第1
の優先度周波数が前記第1
のスライスをサポートし、前記スライスに基づくセル再選択第1
の優先度周波数が前記第1
のスライス
の優先度周波数でない
決定することに応答し、前記ユーザーデバイスがスライスに基づくセル再選択をトリガーする必要があると確認すること
のうちの少なくとも1つを含む
ことを特徴とする請求項10に記載のスライスに基づくセル再選択方法。
【請求項14】
前記スライスに基づくセル再選択方法は、さらに、
前記スライスに基づくセル再選択第1
の優先度周波数が前記第1
のスライスをサポートし、前記スライスに基づくセル再選択第1
の優先度周波数に対応する前記第1
のスライスのスライスセル再選択周波数優先度が前記優先度閾値よりも大きい
と決定することに応答し
、前記ユーザーデバイスがスライスに基づくセル再選択をトリガーする必要がなく、前記
適切な常駐セルで前記第1のスライスのサービスを開始すると確認すること、又は、
前記スライスに基づくセル再選択第1
の優先度周波数が前記第1
のスライスをサポートし、前記スライスに基づくセル再選択第1
の優先度周波数が前記第1
のスライス
の優先度周波数である
と決定することに応答し、前記ユーザーデバイスがスライスに基づくセル再選択をトリガーする必要がないと確認
し、前記適切な常駐セルで前記第1
のスライスのサービスを開始することと
のうちの少なくとも1つを含む
ことを特徴とする請求項13に記載のスライスに基づくセル再選択方法。
【請求項15】
前記スライスに基づくセル再選択方法は、さらに、
前記第1
のスライスをサポートする周波数が存在しない
と決定することに応答し、前記第1
のスライスを第2
のスライスに再マッピングすることと、
前記第2
のスライスをサポートする周波数から、スライス再マッピングアクセスをサポートする周波数をスライスに基づくセル再選択第3
の優先度周波数として選択することと
、
前記適切な常駐セルから前記スライスに基づくセル再選択第3
の優先度周波数での第2
の
セルへの再選択を行い、前記第2
のセルでランダムアクセスをを開始することとを含む
ことを特徴とする請求項10に記載のスライスに基づくセル再選択方法。
【請求項16】
前記第1
のスライスを第2
のスライスに再マッピングすることは、
前記ユーザーデバイスがネットワークデバイスからの第2の情報エレメントを受信し、前記第2の情報エレメントで前記ユーザーデバイスがスライス再マッピングに基づくセル再選択及び初期アクセスをトリガーすることをサポートすることを指示する
と決定すること
に応答し、前記ユーザーデバイスが前記スライス再マッピング機能をサポート
し前記第1
のスライスを前記第2のスライスに再マッピングすること、又は、
前記第2の情報エレメントで前記ユーザーデバイスが第2の特定スライスのサービスに対してスライス再マッピングに基づくセル再選択及び初期アクセスをトリガーすることをサポートすることを指示し、前記第2の特定スライスが前記第1
のスライスを含む
と決定す
ることに応答し、前記ユーザーデバイスがスライス再マッピング機能をサポートすると決定
し、前記第1
のスライスを前記第2
のスライスに再マッピングすること
のうちの少なく
とも1つを含む
ことを特徴とする請求項15に記載のスライスに基づくセル再選択方法。
【請求項17】
前記スライスに基づくセル再選択方法は、さらに、
前記第2の情報エレメントで前記ユーザーデバイスがスライス再マッピングに基づくセル再選択又は初期アクセスをトリガーすることをサポートしない
と決定することに応答し、
前記ユーザーデバイスが前記スライス再マッピング機能をサポートしないと決定し、前記
適切な常駐セルでランダムアクセスを開始すること、
前記第2の情報エレメントで前記ユーザーデバイスが前記第2の特定スライスのサービスに対してスライス再マッピングに基づくセル再選択又は初期アクセスをトリガーすることをサポートしないことを指示する
と決定することに応答し、前記ユーザーデバイスが前記
スライス再マッピング機能をサポートしないと決定し、前記適切な常駐セルでランダムア
クセスを開始すること、
前記第2の情報エレメントで前記ユーザーデバイスが前記第2の特定スライスのサービスに対してスライス再マッピングに基づくセル再選択又は初期アクセスをトリガーすることをサポートすることを指示し、前記第2の特定スライスが前記第1
のスライスを含まない
と決定することに応答し、前記ユーザーデバイスが前記スライス再マッピング機能をサポ
ートしないと決定し、前記適切な常駐セルでランダムアクセスを開始すること、又は、
前記ユーザーデバイスが前記ネットワークデバイスからの前記第2の情報エレメントを受信していない場合、前記ユーザーデバイスが前記スライス再マッピング機能をサポートしないと決定
し、前記適切な常駐セルでランダムアクセスを開始することと
のうちの少なく
とも1つを含む
ことを特徴とする請求項16に記載のスライスに基づくセル再選択方法。
【請求項18】
前記第2
のセルでランダムアクセスを開始することは
、
前記第2
のセルでランダムアクセスを開始する過程において、ネットワークデバイスにアクセス要求を送信し、前記アクセス要求でスライス再マッピング指示が搬送されることで、前記ネットワークデバイスが前記スライス再マッピング指示に応じて前記ユーザーデバイスのアクセス要求の受信又は拒否を選択することを含む
ことを特徴とする請求項15に記載のスライスに基づくセル再選択方法。
【請求項19】
1つ又は複数のプロセッサと、記憶装置とを含む電子デバイスであって、
前記記憶装置は、1つ又は複数のプログラムを記憶し、前記1つ又は複数のプログラムが前記1つ又は複数のプロセッサによって実行されると、前記1つ又は複数のプロセッサ
に
ネットワークスライス情報及びスライスに基づくセル再選択情報を取得することと、
前記ネットワークスライス情報及び前記スライスに基づくセル再選択情報に応じてスライ
スに基づくセル再選択第1の優先度周波数を決定することと、
前記スライスに基づくセル再選択第1の優先度周波数でセル再選択を実行し、前記スライ
スに基づくセル再選択第1の優先度周波数での適切な常駐セルを決定することと、
を実行させる
ことを特徴とする電子デバイス。
【請求項20】
コンピュータプログラムをプロセッサによって実行されると
、
ネットワークスライス情報及びスライスに基づくセル再選択情報を取得することと、
前記ネットワークスライス情報及び前記スライスに基づくセル再選択情報に応じてスライ
スに基づくセル再選択第1の優先度周波数を決定することと、
前記スライスに基づくセル再選択第1の優先度周波数でセル再選択を実行し、前記スライ
スに基づくセル再選択第1の優先度周波数での適切な常駐セルを決定することと、
を実行するコンピュータプログラムを記憶する
ことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【発明の詳細な説明】
【関連出願の相互引用】
【0001】
本願は、2022年7月8日に出願された国際出願PCT/CN 2022/104689の国内
段階出願であり、2021年7月27日に出願された中国特許出願第202110849474.3号、名称「スライスに基づくセル再選択方法及び関連デバイス」の優先権を主
張するものであり、両者の全内容は参照により本明細書に援用される。
【技術分野】
【0002】
本開示は、通信技術分野に関し、具体的に、スライスに基づくセル再選択方法、ユーザーデバイス、電子デバイス及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0003】
3GPP(3rd Generation Partnership Project)は
、5G(5th Generation Mobile Communication Technology)において、スライスされたサービス品質保証システムを通じてユーザーに差別化されたサービスを提供するために、ネットワークスライス(以下、スライス)技術を導入した。
【0004】
なお、上記の背景技術の項で開示された情報は、本開示の文脈の理解を深めることのみを意図している。
【発明の概要】
【0005】
本開示の実施形態は、スライスに基づくセル再選択方法、電子デバイス及び非一過性のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供する。
【0006】
本開示の他の特徴及び利点は、以下の詳細な説明を通じて明らかになるか、又は本開示の実施を通じて部分的に知ることができるであろう。
【0007】
本開示の実施形態は、ユーザーデバイスによって実行されるスライスに基づくセル再選択方法を提供し、前記方法は、ネットワークスライス情報及びスライスに基づくセル再選択情報を取得することと、前記ネットワークスライス情報及び前記スライスに基づくセル再選択情報に応じてスライスに基づくセル再選択第1の優先度周波数を決定することと、前記スライスに基づくセル再選択第1の優先度周波数でセル再選択を実行し、前記スライスに基づくセル再選択第1の優先度周波数での適切な常駐セルを決定することとを含む。
【0008】
本開示の実施形態は、非一過性のコンピュータプログラムをその上に記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供し、前記コンピュータプログラムは、プロセッサによって実行されると、上記実施形態に記載のスライスに基づくセル再選択方法を実施する。
【0009】
本開示の実施形態は、1つ以上のプロセッサと、前記1つ以上のプログラムが前記1つ以上のプロセッサによって実行されるとき、前記1つ以上のプロセッサに上記実施形態に記載のスライスに基づくセル再選択方法を実施させる1つ以上のプログラムを記憶するように構成された記憶装置と、を備える電子デバイスを提供する。
【0010】
なお、上記の一般的な説明及び以下の詳細な説明は、例示的及び説明的なものに過ぎず、本開示を限定するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0011】
本明細書の添付図面は、本明細書に組み込まれ、本明細書の一部を構成し、本開示と一致する実施形態を例示し、本開示の原理を説明するために本明細書と併せて使用される。
明らかに、以下の説明における添付図面は、本開示の実施形態の一部に過ぎず、他の図面は、当業者であれば、創造的な労力を要することなく、これらの図面から得ることができる。
【
図1】複数のサービススライスをサポートするための常駐周波数の選択課題の模式図である。
【
図2】スライス再マッピングのための公平性課題の模式図である。
【
図3】本開示の一実施形態におけるスライスに基づくセル再選択方法のフローチャートである。
【
図4】本開示の他の実施形態におけるスライスに基づくセル再選択方法のフローチャートである。
【
図5】本開示の一実施形態におけるユーザーデバイスのブロック図である。
【
図6】本開示の一実施形態における電子デバイスのブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
次に、例示的な実施形態について、添付図面を参照してより詳細に説明する。 しかしな
がら、例示的な実施形態は、様々な形態で実施することが可能であり、本明細書に記載された例に限定されると解釈されるべきではなく、むしろ、これらの実施形態を規定することによって、本開示をより包括的かつ完全なものとすることができ、当業者に例示的な実施形態のアイデアを包括的に伝えることができる。
【0013】
なお、記載された特徴、構造、又は特性は、1つ又は複数の実施形態において、任意の好適な方法で組み合わせることができる。 以下の説明では、多くの具体的な詳細が提供さ
れ、それにより本開示の実施形態の完全な理解が得られる。 しかしながら、当業者であ
れば、具体的な詳細の1つ以上がなくても本開示の技術的解決策を実施することが可能であること、又は他の方法、構成要素、デバイス、ステップなどを採用することが可能であることを理解するであろう。 他の場合には、本開示の態様を不明瞭にすることを避ける
ために、公知の方法、装置、実施態様、又は動作は詳細に示されず、又は記載されない。
【0014】
添付図に示すブロック図は、単なる機能エンティティであり、必ずしも物理的に別個のエンティティに対応する必要はない。すなわち、機能エンティティは、ソフトウェアの形態で実装されてもよいし、1つ又は複数のハードウェアモジュール又は集積回路で実装されてもよいし、異なるネットワーク及び/又はプロセッサデバイス及び/又はマイクロコントローラデバイスで実装されてもよい。
【0015】
添付の図面に示すフローチャートは例示的な図解に過ぎず、全ての要素及び操作/ステップを含めることは必須ではなく、描かれた順序で実行することも必須ではない。 例えば
、操作/ステップのいくつかを分解することもでき、操作/ステップのいくつかを組み合わせたり、部分的に組み合わせたりすることもできるため、実際の実行順序は実際の状況に応じて変わる可能性がある。
【0016】
特に、本開示の実施形態によれば、フローチャートを参照して以下に説明するプロセスは、コンピュータソフトウェアプログラムとして実装されてもよい。 例えば、本開示の実
施形態は、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体上に担持されるコンピュータプログラムを含むコンピュータプログラム製品を含み、コンピュータプログラムは、フローチャートに示される方法を実行するためのプログラムコードを含む。
【0017】
本開示に示されるコンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、コンピュータ読み取り可能な信号媒体又はコンピュータ読み取り可能な記憶媒体、又はそれらの任意の組み合わせであってもよいことに留意されたい。コンピュータ読み取り可能な記憶媒体のより具体的な例としては、1本以上のワイヤを有する電気接続、ポータブルコンピュータディスク、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリーメモリ(ROM)、消去可能プログラマブルリードオンリーメモリ(EPROM(Erasable Prog
rammable Read Only Memory)又はフラッシュメモリ)、光ファ
イバ、ポータブルコンパクトディスクリードオンリーメモリ(CD-ROM)、光学記憶装置、磁気記憶装置、又は前述の任意の適切な組み合わせが挙げられるが、これらに限定されない。本開示の文脈において、コンピュータ可読記憶媒体は、命令実行システム、装置、又はデバイスによって、又はそれらと組み合わせて使用され得るプログラムを含むか、又は記憶する任意の有形媒体であり得る。 また、本開示の文脈では、コンピュータ読
み取り可能な信号媒体は、ベースバンドで、又はコンピュータ読み取り可能なプログラムコードを運ぶキャリアの一部として伝搬されるデータ信号を含んでよい。 このような伝
搬されるデータ信号は、電磁信号、光信号、又は前述の任意の適切な組み合わせを含むが、これらに限定されない様々な形態をとることができる。 また、コンピュータ可読信号
媒体は、命令実行システム、装置、又はデバイスによって使用される、又は命令実行システム、装置、又はデバイスと共に使用されるプログラムを送信、伝播、又は伝送するコンピュータ可読記憶媒体以外の任意のコンピュータ可読記憶媒体であってもよい。 コンピ
ュータ読み取り可能な記憶媒体に含まれるプログラムコードは、無線、有線、光ファイバーケーブル、RF(Radio Frequency)等、又は前述の任意の適切な組み
合わせを含むがこれらに限定されない、任意の適切な媒体を使用して送信することができる。
【0018】
添付図面のフローチャート及びブロック図は、本開示の様々な実施形態に従った方法、デバイス、及びコンピュータプログラム製品の可能な実装のアーキテクチャ、機能性、及び動作を示す。 この点で、フローチャート又はブロック図の各ボックスは、モジュール、
プログラムセグメント、又はコードの一部を表す場合があり、前記モジュール、プログラムセグメント、又はコードの一部は、指定された論理機能を実装するための1つ又は複数の実行可能命令を含む。 また、代替としてのいくつかの実装では、ボックス内に示され
た機能は、添付の図面に示された順序とは異なる順序で発生する可能性もあることに留意すべきである。 例えば、連続して表現された2つのボックスは、実際には実質的に並行
して実行されることがあり、関係する機能によっては、逆の順序で実行されることもある。 また、ブロック図又はフローチャート内の各ボックス、及びブロック図又はフローチ
ャート内のボックスの組み合わせは、指定された機能又は動作を実行する専用のハードウェアベースのシステムで実装されてもよいし、専用のハードウェアとコンピュータ命令の組み合わせで実装されてもよいことに留意すべきである。
【0019】
本開示の実施形態に関与するものとして記載されたユニットは、ソフトウェアによって実装されてもよく、ハードウェアによって実装されてもよく、記載されたユニットは、プロセッサに備えられてもよい。ここで、ユニットの名称は、特定の場合におけるユニット自体の限定を構成するものではない。
【0020】
別の態様として、本願は、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体も提供し、このコンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、上記実施形態で説明した電子デバイスに含まれていてもよく、電子デバイスに組み立てられることなく別個に存在していてもよい。 前記コンピ
ュータ読取可能記憶媒体は、1つ又は複数のプログラムを担持し、該1つ又は複数のプログラムが1つのそのような電子デバイスによって実行されると、該電子デバイスに以下の実施形態に記載されるような方法を実施させる。 例えば、前記電子装置は、
図3又は図
4に示すような様々なステップを実現することができる。
【0021】
5Gネットワークスライス技術には一定の制限があり、コアネットワークに重点を置いて
いるため、コアネットワークのスライス数は多くできるが、無線側のスライス(Wire
less Access Network Slicing、RAN Slicingと略さ
れ、無線スライスとも呼ばれる)の数は、リソース等の理由でその数が制限され、1つの
無線スライスは、複数のコアネットワークスライスに対応する可能性がある。
【0022】
無線側の能力知覚を改善し、より差別化されたサービス品質保証をユーザーに提供するた
め、RAN Slicing強化技術の研究が行われており、主にUE(ユーザーデバイ
ス)の高速アクセスとサービス継続性保証の課題を解決している。
【0023】
現在、無線側のスライス強化プロジェクトはまだ議論の段階にあり、関連する技術的な解
決策や詳細についてはまだ合意されていないため、さらなる研究が必要である。
【0024】
従って、新しいスライスに基づくセル再選択方法、ユーザーデバイス、電子デバイス及び
コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、必要である。
【0025】
本開示の実施形態における方法によって解決され得る課題の1つは、スライスに基づくセル再選択周波数優先度の決定課題である。
【0026】
まず、スライスに基づくセル再選択メカニズムについて、UEが、どのようにネットワーク側(以下のネットワークデバイス)で指示するスライス(グループ)情報を利用して、スライス(グループ)の周波数優先度情報(以下、スライスセル再選択周波数優先度と呼ぶ)に応じて、従来の周波数優先度情報(以下、セル再選択周波数優先度と呼ぶ)を参照し、高優先度周波数(
例えば、スライスに基づくセル再選択第1
の優先度周波数、スライスに基づくセル再選択第2
の優先度周波数、第1
のスライス
の優先度周波数及びスライスに基づくセル再選択第3
の優先度周波
数)を決定し、さらに、適切なセルを
特定して常駐し
(例えば、第1
のセル及び第2
のセルを含む)、特に、UEが複数のスライスサービスをサポートする場合、
図1に示すように、あるUEがスライス1とスライス2のサービスを同時にサポートすると仮定する。スライスに基づくセル再選択メカニズムについて、特にUEが複数のスライスサービスをサポートする場合、どのようにして常駐周波数(
例え
ば、第1
の優先度周波
数)を合理的に選択してスライス(グループ)に基づく高速アクセスを実現する。
【0027】
本開示の実施形態における方法が解決できる課題の2つ目は、スライス再マッピングの公平性課題である。
【0028】
次に、ネットワークがユーザーにサービスを提供する公平性課題を考える。
図2に示すように、UE1がcell1(セル1)でslice1(スライス1)のサービスを開始すると仮定し、UE1がcell2(セル2)に移動すると、cell2はslice1をサポートしていないため、スライス再マッピングメカニズムを通じてslice1のサービスをslice2にマッピングし、UEの移動性過程におけるサービス連続性を保証することができ、これはR17 RAN slicingが検討しているシーンである。UE2は、現在にcell2カバレッジエリアではslice1のサービスを開始し、cell2がslice1をサポートしていないため、cell2によって他のセルに切り替えられ又はリダイレクトされ、一定の遅延が発生する。
【0029】
一方、初期アクセスのslice1サービスをslice2(スライス2)に再マッピングすることはできず、cell2に切り換えるUE1を比較すると、このメカニズムは、異なるユーザーの同じタイプのサービスに公平性のサービスを提供することはできない。現在、R17が検討しているサービス連続性を保障するスライス再マッピングメカニズムは、初期アクセスシーンには適用されず、異なるユーザーの同じタイプのサービスに公平性のサービスを提供することができず、さらに最適化することを考慮する必要がある。
【0030】
図3は、本開示の一実施形態によるスライスに基づくセル再選択方法のフローチャートを概略的に示す。
図3の実施形態によって提供される方法は、任意のUEによって実行される。
【0031】
図3に示すように、本開示の実施形態が提供する方法は、次のステップを含むことができる。
【0032】
ステップS310において、ユーザーデバイスがネットワークスライス情報及びスライスに基づくセル再選択情報を取得する。
【0033】
例示的な実施形態では、前記ネットワークスライス情報は、前記ユーザーデバイスのアクセスが許可されるネットワークスライス(グループ)識別子と、対応するセル再選択のた
めのネットワークスライス優先度とを含むことができる。前記スライスに基づくセル再選択情報は、対応する周波数でサポートされるネットワークスライス又はスライスグループ識別子と、対応するスライスセル再選択周波数優先度を含むことができる。
【0034】
さらに、ユーザーデバイスは、各周波数のセル再選択周波数優先度を取得することもできる。
【0035】
NR(New Radio、新しいエアインターフェースに関する世界的な5G規格)シ
ステムの既存のセル再選択メカニズムでは、ネットワーク側は、システム情報におけるIE CellReselectionPriority(セル再選択優先度、例えば0~
7の値を取り、0は最小優先度を示す)とCellReselectionSubPriority(セル再選択サブ優先度、例えば0.2、0.4、0.6、0.8の値)によって、周波数間又はシステム間の周波数の絶対周波数優先度情報を示すことができ、本開示の実施形態では、従来の周波数優先度情報と呼ばれ、セル再選択周波数優先度とも呼ばれる。
【0036】
ステップS320において、前記ユーザーデバイスが前記ネットワークスライス情報及び前記スライスに基づくセル再選択情報に応じてスライスに基づくセル再選択第1の優先度周波数を決定する。
【0037】
例示的な実施形態では、前記ユーザーデバイスが前記ネットワークスライス情報及び前記スライスに基づくセル再選択情報に応じて前記スライスに基づくセル再選択第1の優先度周波数を決定することは、前記ユーザーデバイスが前記ネットワークスライス情報及び前記スライスに基づくセル再選択情報に応じてスライスに基づくセル再選択第1の候補周波数を決定することと、前記ユーザーデバイスにより決定された前記スライスに基づくセル再選択第1の候補周波数が単一周波数である場合、前記スライスに基づくセル再選択第1の候補周波数を前記スライスに基づくセル再選択第1の優先度周波数として選択することと、前記ユーザーデバイスにより決定された前記スライスに基づくセル再選択第1の候補周波数が複数の周波数である場合、前記ネットワークスライス情報及び前記スライスに基づくセル再選択情報に応じて、複数のスライスに基づくセル再選択第1の候補周波数から前記スライスに基づくセル再選択第1の優先度周波数を決定することとを含むことができる。
【0038】
例示的な実施形態では、前記ユーザーデバイスが前記ネットワークスライス情報及び前記スライスに基づくセル再選択情報に応じてスライスに基づくセル再選択第1の候補周波数を決定することは、ユーザーデバイスのアクセスが許可されるすべてのネットワークスラ
イス(グループ)をサポートする周波数が存在する場合、ユーザーデバイスのアクセスが
許可されるすべてのネットワークスライス(グループ)をサポートする周波数を前記スライスに基づくセル再選択第1の候補周波数とすることと、ユーザーデバイスのアクセスが
許可されるすべてのネットワークスライス(グループ)をサポートする周波数が存在しない場合、ユーザーデバイスのアクセスが許可される一部のネットワークスライス(グルー
プ)をサポートする周波数を前記スライスに基づくセル再選択第1の候補周波数として選択することと、前記ユーザーデバイスのアクセスが許可されるネットワークスライス(グ
ループ)をサポートする周波数が存在しなく、前記ユーザーデバイスにスライス再マッピング機能が構成されると確認した場合、ユーザーデバイスのアクセスが許可されるネット
ワークスライス(グループ)の再マッピングスライスを決定し、前記再マッピングスライスをサポートする周波数を前記スライスに基づくセル再選択第1の候補周波数として選択することとを含むことができる。
【0039】
例示的な実施形態では、ユーザーデバイスのアクセスが許可される一部のネットワークス
ライス(グループ)をサポートする周波数を前記スライスに基づくセル再選択第1の候補周波数として選択することは、前記ユーザーデバイスのアクセスが許可されるネットワー
クスライス(グループ)をサポートする数が最も多い周波数を前記スライスに基づくセル再選択第1の候補周波数として選択すること、又は、前記ユーザーデバイスのアクセスが
許可されるネットワークスライス(グループ)をサポートする数が第1の閾値を超える周波数を前記スライスに基づくセル再選択第1の候補周波数として選択すること、又は、ユ
ーザーデバイスのアクセスが許可される各ネットワークスライス(グループ)のネットワークスライス優先度に応じて前記ユーザーデバイスのアクセスが許可されるネットワーク
スライス(グループ)をサポートするスライス優先度重み値を決定し、前記スライス優先度重み値に応じてスライス優先度積算重み付値を取得し、スライス優先度積算重み付値が最も高い周波数を前記スライスに基づくセル再選択第1の候補周波数として選択すること、又は、スライス優先度積算重み付値が第2の閾値を超える周波数を前記スライスに基づくセル再選択第1の候補周波数として選択することを含むことができる。
【0040】
例示的な実施形態では、前記ユーザーデバイスが前記ネットワークスライス情報及び前記スライスに基づくセル再選択情報に応じて前記スライスに基づく第1の候補周波数を決定することは、ユーザーデバイスのアクセスが許可される各ネットワークスライス(グルー
プ)のサービスタイプを決定することと、前記ユーザーデバイスがユーザーデバイスのア
クセスが許可される各ネットワークスライス(グループ)に対するサービストリガー頻度に応じて、前記ユーザーデバイスがユーザーデバイスのアクセスが許可されるネットワー
クスライス(グループ)に対するサービス使用度を決定し、サービス使用度がサービス使用レベール閾値以上であるユーザーデバイスのアクセスが許可されるネットワークスライ
ス(グループ)をサポートする周波数を前記スライスに基づくセル再選択第1の候補周波数として選択することと、又は、ユーザーデバイスのアクセスが許可される各ネットワー
クスライス(グループ)のサービスタイプに応じてユーザーデバイスのアクセスが許可さ
れる各ネットワークスライス(グループ)のサービスアクセス遅延要件を決定し、サービスアクセス遅延要件がサービスアクセス遅延閾値以下であるユーザーデバイスのアクセス
が許可されるネットワークスライス(グループ)をサポートする周波数を前記スライスに基づくセル再選択第1の候補周波数として選択することとを含むことができる。
【0041】
例示的な実施形態では、前記ネットワークスライス情報及び前記スライスに基づくセル再選択情報に応じて、複数のスライスに基づくセル再選択第1の候補周波数から前記スライスに基づくセル再選択第1の優先度周波数を決定することは、最も高いスライスセル再選択周波数優先度を有するスライスに基づくセル再選択第1の候補周波数を前記スライスに基づくセル再選択第1の優先度周波数として選択することと、最も高いスライスセル再選択周波数優先度に応じて決定されたスライスに基づくセル再選択第1の優先度周波数が1つよりも多い場合、セル再選択周波数優先度が最も高いスライスに基づくセル再選択第1の候補周波数を前記スライスに基づくセル再選択第1の優先度周波数として選択することとを含むことができる。
【0042】
例示的な実施形態では、前記ネットワークスライス情報及び前記スライスに基づくセル再選択情報に応じて、複数のスライスに基づくセル再選択第1の候補周波数から前記スライスに基づくセル再選択第1の優先度周波数を決定することは、ユーザーデバイスのアクセ
スが許可される各ネットワークスライス(グループ)のネットワークスライス優先度を取得し、前記ネットワークスライス優先度に応じて前記ユーザーデバイスのアクセスが許可
されるネットワークスライス(グループ)のスライス優先度重み値を決定することと、各
ユーザーデバイスのアクセスが許可されるネットワークスライス(グループ)のスライス優先度重み値及び各スライスに基づくセル再選択第1の候補周波数のスライスセル再選択周波数優先度に応じて、各スライスに基づくセル再選択第1の候補周波数の重み付けスライスセル再選択周波数優先度を取得することと、最も高い重み付けスライスセル再選択周波数優先度を有するスライスに基づくセル再選択第1の候補周波数を前記スライスに基づくセル再選択第1の優先度周波数として選択することと、最も高い重み付けスライスセル再選択周波数優先度に応じて決定されたスライスに基づくセル再選択第1の優先度周波数が1つよりも多い場合、セル再選択周波数優先度が最も高いスライスに基づくセル再選択第1の候補周波数を前記スライスに基づくセル再選択第1の優先度周波数として選択することとを含むことができる。
【0043】
例示的な実施形態では、前記ネットワークスライス情報及び前記スライスに基づくセル再選択情報に応じて、複数のスライスに基づくセル再選択第1の候補周波数から前記スライスに基づくセル再選択第1の優先度周波数を決定することは、ユーザーデバイスのアクセ
スが許可される各ネットワークスライス(グループ)のサービスタイプを決定することと、前記ユーザーデバイスがユーザーデバイスのアクセスが許可される各ネットワークスラ
イス(グループ)に対するサービストリガー頻度に応じて、前記ユーザーデバイスがユー
ザーデバイスのアクセスが許可される各ネットワークスライス(グループ)に対するサービス使用度を決定し、サービス使用度がサービス使用レベール閾値以上であるユーザーデ
バイスのアクセスが許可されるネットワークスライス(グループ)における最も高いスライスセル再選択周波数優先度を有するスライスに基づくセル再選択第1の候補周波数を前記スライスに基づくセル再選択第1の優先度周波数として選択することと、又は、ユーザ
ーデバイスのアクセスが許可される各ネットワークスライス(グループ)のサービスタイプに応じてユーザーデバイスのアクセスが許可される各ネットワークスライス(グループ
)のサービスアクセス遅延要件を決定し、サービスアクセス遅延要件がサービスアクセス遅延閾値以下であるユーザーデバイスのアクセスが許可されるネットワークスライス(グ
ループ)における最も高いスライスセル再選択周波数優先度を有するスライスに基づくセル再選択第1の候補周波数を前記スライスに基づくセル再選択第1の優先度周波数として選択することとを含むことができる。
【0044】
ステップS330において、前記ユーザーデバイスが前記スライスに基づくセル再選択第1の優先度周波数でセル再選択を実行し、前記スライスに基づくセル再選択第1の優先度周波数での適切な常駐セルを決定する。
【0045】
例示的な実施形態では、前記方法は、さらに、前記ユーザーデバイスが第1のスライスに対するサービスを開始する時に、前記ユーザーデバイスがサービスを開始する時にスライスに基づくセル再選択をトリガーすることをサポートすると決定することと、前記ユーザーデバイスがスライスに基づくセル再選択をトリガーする必要があると確認することと、前記第1のスライスをサポートする周波数をスライスに基づくセル再選択第2の候補周波数として選択することと、最も高い前記第1のスライスのスライスセル再選択周波数優先度を有するスライスに基づくセル再選択第2の候補周波数をスライスに基づくセル再選択第2の優先度周波数として選択することと、最も高い前記第1のスライスのスライスセル再選択周波数優先度に応じて決定されたスライスに基づくセル再選択第2の優先度周波数が1つよりも多い場合、セル再選択周波数優先度が最も高いスライスに基づくセル再選択第2の候補周波数を前記スライスに基づくセル再選択第2の優先度周波数として選択することと、前記ユーザーデバイスが前記適切な常駐セルから前記スライスに基づくセル再選択第2の優先度の周波数での第1のセルへの再選択を行い、前記第1のセルでランダムアクセスを開始することとを含むことができる。
【0046】
例示的な実施形態では、前記ユーザーデバイスがサービスを開始する時にスライスに基づくセル再選択をトリガーすることをサポートすると決定することは、前記ユーザーデバイスがネットワークデバイスからの第1の情報エレメントを受信し、前記第1の情報エレメントで前記ユーザーデバイスがサービスを開始する時にスライスに基づくセル再選択をトリガーすることをサポートすることを指示する場合、前記ユーザーデバイスがサービスを開始する時にスライスに基づくセル再選択をトリガーすることをサポートすると決定すること、又は、前記第1の情報エレメントで前記ユーザーデバイスが第1の特定スライスのサービスを開始する時にスライスに基づくセル再選択をトリガーすることをサポートすることを指示し、前記第1の特定スライスが前記第1のスライスを含む場合、前記ユーザーデバイスがサービスを開始する時にスライスに基づくセル再選択をトリガーすることをサポートすると決定することを含むことができる。
【0047】
例示的な実施形態では、前記方法は、さらに、前記第1の情報エレメントで前記ユーザーデバイスがサービスを開始する時にスライスに基づくセル再選択をトリガーすることをサポートしないことを指示する場合、又は、前記第1の情報エレメントで前記ユーザーデバイスが前記特定スライスのサービスを開始する時にスライスに基づくセル再選択をトリガーすることをサポートしないことを指示する場合、又は、前記第1の情報エレメントで前記ユーザーデバイスが第1の特定スライスのサービスを開始する時にスライスに基づくセル再選択をトリガーすることをサポートすることを指示し、前記第1の特定スライスが前記第1のスライスを含まない場合、又は、前記ユーザーデバイスが前記ネットワークデバイスからの前記第1の情報エレメントを受信しなっかた場合、前記ユーザーデバイスがサービスを開始する時にスライスに基づくセル再選択をトリガーすることをサポートしないと決定することと、前記ユーザーデバイスが前記適切な常駐セルでランダムアクセスを開始することとを含むことができる。
【0048】
例示的な実施形態では、前記ユーザーデバイスがスライスに基づくセル再選択をトリガーする必要があると確認することは、前記スライスに基づくセル再選択第1の優先度周波数が前記第1のスライスをサポートしない場合、又は、前記スライスに基づくセル再選択第1の優先度周波数が前記第1のスライスをサポートし、前記スライスに基づくセル再選択第1の優先度周波数に対応する前記第1のスライスのスライスセル再選択周波数優先度が前記優先度閾値よりも小さい場合、又は、前記スライスに基づくセル再選択第1の優先度周波数が前記第1のスライスをサポートし、前記スライスに基づくセル再選択第1の優先度周波数が前記第1のスライスの優先度周波数でない場合、前記ユーザーデバイスがスライスに基づくセル再選択をトリガーする必要があると確認することを含むことができる。
【0049】
例示的な実施形態では、前記方法は、さらに、前記スライスに基づくセル再選択第1の優先度周波数が前記第1のスライスをサポートし、前記スライスに基づくセル再選択第1の
優先度周波数に対応する前記第1のスライスのスライスセル再選択周波数優先度が前記優先度閾値よりも大きい場合、又は、前記スライスに基づくセル再選択第1の優先度周波数が前記第1のスライスをサポートし、前記スライスに基づくセル再選択第1の優先度周波数が前記第1のスライスの優先度周波数である場合、前記ユーザーデバイスがスライスに基づくセル再選択をトリガーする必要がないと確認することと、前記ユーザーデバイスが前記適切な常駐セルで前記第1のスライスのサービスを開始することとを含むことができる。
【0050】
例示的な実施形態では、前記方法は、さらに、前記第1のスライスをサポートする周波数が存在しない場合、前記第1のスライスを第2のスライスに再マッピングすることと、前記第2のスライスをサポートする周波数から、スライス再マッピングアクセスをサポートする周波数をスライスに基づくセル再選択第3の優先度周波数として選択することと、前記ユーザーデバイスが前記適切な常駐セルから前記スライスに基づくセル再選択第3の優先度周波数での第2のセルへの再選択を行い、前記第2のセルでランダムアクセスをを開始することとを含むことができる。
【0051】
例示的な実施形態では、前記第1のスライスを第2のスライスに再マッピングすることは、前記ユーザーデバイスがネットワークデバイスからの第2の情報エレメントを受信し、前記第2の情報エレメントで前記ユーザーデバイスがスライス再マッピングに基づくセル再選択及び初期アクセスをトリガーすることをサポートすることを指示する場合、前記ユーザーデバイスが前記スライス再マッピング機能をサポートすると決定すること、又は、前記第2の情報エレメントで前記ユーザーデバイスが第2の特定スライスのサービスに対してスライス再マッピングに基づくセル再選択及び初期アクセスをトリガーすることをサポートすることを指示し、前記第2の特定スライスが前記第1のスライスを含む場合、前記ユーザーデバイスがスライス再マッピング機能をサポートすると決定することと、前記第1のスライスを前記第2のスライスに再マッピングすることとを含むことができる。
【0052】
例示的な実施形態では、前記方法は、さらに、前記第2の情報エレメントで前記ユーザーデバイスがスライス再マッピングに基づくセル再選択又は初期アクセスをトリガーすることをサポートしないことを指示する場合、又は、前記第2の情報エレメントで前記ユーザーデバイスが前記第2の特定スライスのサービスに対してスライス再マッピングに基づくセル再選択又は初期アクセスをトリガーすることをサポートしないことを指示する場合、又は、前記第2の情報エレメントで前記ユーザーデバイスが前記第2の特定スライスのサービスに対してスライス再マッピングに基づくセル再選択又は初期アクセスをトリガーすることをサポートすることを指示し、前記第2の特定スライスが前記第1のスライスを含まない場合、又は、前記ユーザーデバイスが前記ネットワークデバイスからの前記第2の情報エレメントを受信していない場合、前記ユーザーデバイスが前記スライス再マッピング機能をサポートしないと決定することと、前記ユーザーデバイスが前記適切な常駐セルでランダムアクセスを開始することとを含むことができる。
【0053】
例示的な実施形態では、前記第2のセルでランダムアクセスを開始することは、前記ユーザーデバイスが前記第2のセルでランダムアクセスを開始する過程において、ネットワークデバイスにアクセス要求を送信し、前記アクセス要求でスライス再マッピング指示が搬送されることで、前記ネットワークデバイスが前記スライス再マッピング指示に応じて前記ユーザーデバイスのアクセス要求の受信又は拒否を選択することを含むことができる。
【0054】
本開示の実施形態におけるスライスに基づくセル再選択方法により、ユーザーデバイスがネットワークスライス情報及びスライスに基づくセル再選択情報を取得して、取得されたネットワークスライス情報及び該スライスに基づくセル再選択情報に応じてスライスに基づくセル再選択第1の優先度周波数を決定することで、ユーザーデバイスが決定されたスライスに基づくセル再選択第1の優先度周波数でセル再選択を行い、該スライスに基づくセル再選択第1の優先度周波数での適切な常駐セルを決定し、スライスに基づくセル再選択第1の優先度周波数の選択課題を解決し、UEがスライス(グループ)に基づく高速アクセスをより良く実現できるように、スライスに基づくセル再選択第1の優先度周波数を適当に選択するのを助けることができる。
【0055】
本開示の実施形態における方法は、
図4と併せて以下に例示されるが、本開示はこれに限定されない。
【0056】
本開示の実施形態における方法は、スライスに基づくセル再選択及びアクセスを可能にし、無線通信及び端末技術の分野、特に5G進化及びその標準化に関連して適用することができる。
【0057】
本開示の実施形態における方法の適用シナリオには、以下が含まれ得る。UEの高速アクセスのために、ブロードキャスト又はRRC(Radio Resource Control)専用シグナリング(例えば、RRCReleaseメッセージ、すなわち、RRCリリースメッセージ))によって、UEにスライスに関連するセル再選択パラメータを指示することができる。サポートされるスライス(グループ)の情報及びスライス(グループ)に基づく周波数優先度情報により、UEがそのサービススライスをサポートするセルに迅速にアクセスできるようになり、アクセス後に関連サービスがサポートされないことにより切替又はリダイレクションがトリガーされる従来の動作による遅延が回避される。サービス継続性保証の観点から、主なには、スライス再マッピングのメカニズム/機能を導入することであり、無線リソースがサービスのサービスレベルプロトコル(Service Level Agreement SLA)を満たすことができない場合、スライス
要求のレベル低下によってサービスの中断が回避され、UEが移動する過程で基地局がスライスをサポートしないことによるサービスの一部又は全部の拒否が低減される。
【0058】
本開示の実施形態における方法は、5G及びそれに続く進化システムに適用することができ、セル再選択のトリガーシーンと周波数優先度の選択メカニズムを強化し、UEがサービスを開始する際にスライスに基づくセル再選択メカニズムをトリガーすることを追加し、UEセル再選択プロセスに対して、多層レベル逐次スクリーニングのメカニズムを設計し、UEが再選択周波数優先度を決定し、常駐の周波数とセルを合理的に選択し、スライスに基づく高速アクセスをより良く実現するのを支援した。一方、スライス再マッピングメカニズムによる潜在的公平性課題に対して、スライス再マッピングに基づくセル再選択と初期アクセスメカニズムを提案し、UE/ユーザーにより公平な差異化無線リソースと
サービスを提供する。
【0059】
図4は、本開示の別の実施形態によるスライスに基づくセル再選択方法のフローチャートを概略的に示す。
【0060】
図4に示すように、本開示の実施形態における方法は、以下のステップを含むことができる。
【0061】
本開示の実施形態における方法は、スライスに基づくセル再選択とアクセスに適しており、その主要な態様は2つの部分を含む。
【0062】
第1の部分は、スライスに基づく周波数間のセル再選択であり、次のステップS401~S404を含むことができる。
【0063】
ステップS401において、周波数間のセル再選択がトリガーされる。
【0064】
UEが周波数間(inter-frequency)びセル再選択をトリガーするとき、スライスに基づく周波数間のセル再選択メカニズムは、UEのサービススライスの要件、スライス(グループ)に基づく周波数優先度情報、従来の周波数優先度情報、及び周波数優先度選択ポリシーなどの情報に基づいて高優先度周波数を決定し、さらに、セル再選択基準に基づいて、高優先度周波数での適切なセルを決定し、適切な常駐セルと称して常駐することを含む。
【0065】
ステップS402では、UEサービススライス要件に基づいて、優先アクセスする周波数候補セットを決定する。
【0066】
ステップS402は、具体的に、UEは、周波数間のセル再選択をトリガーする必要がある場合、最初に、ブロードキャストメッセージ又はRRCシグナリングで受信された周波数間でサポートされるスライス(グループ)情報に基づいて、UEが優先的にアクセスする候補周波数情報/候補周波数セットを決定するステップ1を含むことができる。
【0067】
本開示の実施形態では、UEが優先的にアクセスする候補周波数セットを決定するためのポリシーは、ネットワーク側により構成又はUEによって自律的に決定することができ、以下のうちの1つ又は複数の方法を含むが、これらに限定されない:
(1)ユーザーデバイスのアクセスが許可されるすべてのネットワークスライス(グルー
プ)をサポートする周波数を候補周波数セットとして選択する。
【0068】
(2)ユーザーデバイスのアクセスが許可されるすべてのネットワークスライス(グルー
プ)をサポートする周波数がない場合、特定の条件を満たすユーザーデバイスのアクセス
が許可される一部のネットワークスライス(グループ)をサポートする周波数を候補周波数セットとして選択する。
【0069】
例えば、ユーザーデバイスのアクセスが許可されるネットワークスライス(グループ)をサポートする数が最も多い周波数を候補周波数セットとして選択し、又は、ユーザーデバ
イスのアクセスが許可されるネットワークスライス(グループ)をサポートする数が第1の閾値を超える周波数を候補周波数セットとして選択し、又は、ユーザーデバイスのアク
セスが許可されるネットワークスライス(グループ)のネットワークスライス優先度に基づいて、ユーザーデバイスのアクセスが許可される各ネットワークスライス(グループ)のスライス優先度重み値を決定し、重み付け計算後のスライス優先度積算重み付値の高い値(例えば、最も高い値)又は、第2の閾値を満たすもの(スライス優先度積算重み付け値がこの第2の閾値を超える)を候補周波数セットとして選択する。
【0070】
本開示の実施形態では、スライス(グループ)のスライス優先度重み値は、ユーザーデバ
イスのアクセスが許可される各ネットワークスライス(グループ)のネットワークスライス優先度、スライス(グループ)が頻繁にトリガーされているか、又は遅延要求が高いかなど、ネットワーク側構成又はUEによって自律的に設定することができ、本開示の実施形態はこれに限定されない。
【0071】
本開示の実施形態では、第1の閾値と第2の閾値は実際の需要に応じて設定することができ、第2の閾値と第1の閾値は同じでも異なってもよく、本開示はそれを限定しない。
【0072】
(3)ユーザーデバイスのアクセスが許可されるネットワークスライス(グループ)をサポートする周波数がなく、ネットワーク側がUEにスライス(グループ)再マッピング機能を構成している場合、UEは、ネットワーク側に構成されたスライス(グループ)再マッピングポリシーに基づいて、再マッピングスライス(グループ)を決定し、その後、対応する再マッピングスライス(グループ)をサポートする周波数を候補周波数セットとして選択することができる。
【0073】
上記ステップ1の(1)、(2)、(3)に従って決定された候補周波数セットは、スライスに基づくセル再選択第1の候補周波数を含むことができる。
【0074】
(4)UEがサービスを開始するときにトリガーされる周波数間の再選択に対して、サービススライス(グループ)(例えば、第1のスライス)が現在トリガーされている又は再マッピングされた新しいサービススライス(グループ)(例えば、第2のスライス)をサポートする周波数を候補周波数セットとして選択する。
【0075】
サービススライス(グループ)が現在トリガーされていることをサポートする周波数により決定された候補周波数セットには、各スライスに基づくセル再選択第2の候補周波数が含まれ得る。再マッピングされる新しいサービススライス(グループ)をサポートする周波数により決定された候補周波数セットには、スライスに基づくセル再選択第3の候補周波数が含まれ得る。
【0076】
ステップS403では、スライス(グループ)に基づく周波数優先度情報、周波数優先度選択ポリシー等に基づいて高優先度周波数を決定する。
【0077】
ステップS403は、具体的に、UEは、ブロードキャスト又はRRCシグナリングで受信されたスライス(グループ)に基づく周波数優先度情報、従来の周波数優先度情報、スライスに基づく周波数優先度選択ポリシーなどに基づいて、高優先度周波数を決定するステップを含むことができる。
【0078】
本開示の実施形態では、スライスに基づく周波数優先度選択ポリシーは、ネットワーク側により構成され又はUEによって自律的に決定することができ、以下のうちの1つ又は複数の方式を含むが、これらに限定されない。
【0079】
(1)最も高いスライス(グループ)に基づく周波数優先度情報を有する周波数を高優先度周波数として選択する。
【0080】
本開示の実施形態では、UEが1つのサービススライス(グループ)(即ちユーザーデバ
イスのアクセスが許可されるネットワークスライス(グループ)が1つ)だけを所望する場合、該スライス(グループ)をサポートし、最も高いスライスセル再選択周波数優先度を有する周波数を高優先度周波数として選択することができる。
【0081】
UEが複数のサービススライス(グループ)(即ち、ユーザーデバイスのアクセスが許可
されるネットワークスライス(グループ)が1つより大きい)を所望する場合、関連スライス(グループ)をサポートする全てのものから最も高いスライスセル再選択周波数優先度を有する周波数を高優先度周波数として選択することができる。
【0082】
(2)ユーザーデバイスのアクセスが許可される各ネットワークスライス(グループ)のネットワークスライス優先度を取得し、ネットワークスライス優先度に応じてユーザーデ
バイスのアクセスが許可されるネットワークスライス(グループ)のスライス優先度重み値を決定し、スライス(グループ)をサポートするスライス優先度重み値に応じて、スライスセル再選択周波数優先度を重み付けで計算して重み付けスライスセル再選択周波数優先度を取得し、重み付けスライスセル再選択周波数優先度の値が高い(例えば、最も高い)周波数を高優先度周波数として選択する。
【0083】
ここでのスライス(グループ)のスライス優先度重み値は、上記ステップ1の(2)におけるスライス優先度重み値である。すなわち、スライス(グループ)のスライス優先度重み値は、ユーザーデバイスのアクセスが許可される各ネットワークスライス(グループ)のネットワークスライス優先度、スライス(グループ)が頻繁にトリガーされるか、又は遅延要求が高いかのように、ネットワーク側によって構成されてもよく、又はUEによって自律的に設定されてもよく、本開示の実施形態はこれに限定されない。
【0084】
(3)頻繁にトリガーされる、又は遅延要求が最も高いスライス(グループ)に対応する最も高いスライスセル再選択周波数優先度を有する周波数を高優先度周波数として選択する。
【0085】
上記ステップ2の(1)、(2)、(3)に従って決定される高優先度周波数は、スライスに基づくセル再選択第1の優先度周波数を含むことができる。
【0086】
(4)UEがサービスを開始する際にトリガーされる周波数間の再選択に対して、現在トリガーされているサービススライス(グループ)又は再マッピングされた新しいサービススライス(グループ)をサポートする最も高いスライスセル再選択周波数優先度を有する周波数を高優先度周波数として選択する。
【0087】
ここで、現在トリガーされているサービススライス(グループ)をサポートする最も高いスライスセル再選択周波数優先度を有する周波数により決定された高優先度周波数は、スライスに基づくセル再選択第2の優先度周波数を含むことができる。
【0088】
再マッピングされる新しいサービススライス(グループ)をサポートする最も高いスライスセル再選択周波数優先度を有する周波数を選択して決定された高優先度周波数は、スライスに基づくセル再選択第3の優先度周波数を含むことができる。
【0089】
(5)上記方法に基づいて決定された高優先度周波数が1つより多い場合、このうちの高い(例えば、最も高い)従来の周波数優先度を有する周波数を高優先度周波数として選択する。
【0090】
ステップS404では、セル再選択基準に基づいて、高優先度周波数での適切なセルを決定して常駐する。
【0091】
ステップS404は、具体的には、UEが高優先度周波数で、セル再選択規則に基づいて、適切なセル、例えば信号品質が要求を満たすセルを選択して常駐するステップ3を含むことができる。
【0092】
第2の部分は、スライスに基づく高速アクセスであり、次のステップS405~S407を含むことができる。
【0093】
ステップS405において、UEがサービスをトリガーすると、再び周波数間のセル再選択を行うことがサポートされているかどうかを判断する、サポートされている場合は、ステップS406を実行し、サポートされていない場合は、ステップS407を実行する。
【0094】
ステップS406では、もう一度周波数間のセル再選択を行う必要があるかどうかを判断し続け、必要がある場合、ステップS401に戻って、周波数間のセル再選択をトリガーする。必要でなければ、ステップS407を実行する。
【0095】
UEがサービスをトリガーする時に、まず、スライスに基づくセル再選択をトリガーする必要があるかどうか及びサポートするかどうかを判断する。サポートされていないか、必要でない場合は、適切な常駐セルに直接ランダムアクセスを開始する。そうでなければ、1回の周波数間のセル再選択がトリガーされ、現在トリガーされているサービススライス(グループ)又は再マッピングされる新しいスライス(グループ)をサポートする高優先度周波数での適切なセルに再選択し、ランダムアクセスを開始する。具体的には、以下のステップ1~ステップ5を含むことができる。
【0096】
ステップ1.UEがサービスを開始するとき、UEは、NAS(Network Attached Storage)レイヤで示すスライスタイプ情報に基づいて、開始するサー
ビスのスライス(グループ)タイプを決定することができる。
【0097】
UEは、まず、ネットワーク側の構成に基づいて、UEがサービスを開始する際にスライスに基づく周波数間のセル再選択をトリガーすることををサポートするかどうかを判断する。サポートされていない場合は、適切な常駐セルでランダムアクセスが直接開始され、サポートされている場合は、次の操作を実行できる。
【0098】
ステップ2.UEは、ブロードキャストメッセージ又はRRCシグナリングで受信したセ
ル再選択スライス(グループ)関連情報とサービスに基づいてセル再選択をトリガーするポリシーに基づいて、1回のスライスに基づくセル再選択をトリガーする必要があるかどうかを判断する。
【0099】
本開示の実施形態では、サービスに基づいてセル再選択をトリガーするポリシーは、ネットワーク側又はUEによって自律的に決定することができ、以下のうちの1つ又は複数の方法を含むことができるが、これらに限定されない。
【0100】
(1)スライスに基づくセル再選択第1の優先度周波数が開始するサービススライス(グループ)(例えば、第1のスライスをサポートする)をサポートするが、該サービススライス(グループ)の好ましいアクセス周波数でない。
【0101】
本開示の実施形態では、好ましいアクセス周波数の判定ポリシーは、ネットワーク側により構成又はUEによって自律的に決定することができ、以下の方法を含むことができるが、これらに限定されない。
【0102】
スライスに基づくセル再選択第1の優先度周波数が開始するサービススライス(グループ)の高優先度周波数である場合、スライスに基づくセル再選択第1の優先度周波数が該サービススライス(グループ)の好ましいアクセス周波数であると判定し、そうでない場合、スライスに基づくセル再選択第1の優先度周波数が該サービススライス(グループ)の好ましいアクセス周波数でないと判定し、
又は、スライスに基づくセル再選択第1の優先度周波数が開始するサービススライス(グループ)に対するスライスセル再選択周波数優先度が閾値よりも大きい(即ち、優先度閾値は、実際に応じて設定されていも良いが、本開示で限定されない)場合、スライスに基づくセル再選択第1の優先度周波数が該サービススライス(グループ)の好ましいアクセス周波数であると判定し、そうでない場合、スライスに基づくセル再選択第1の優先度周波数が該サービススライス(グループ)の好ましいアクセス周波数でないと判定する。
【0103】
(2)スライスに基づくセル再選択第1の優先度周波数が開始するサービススライス(グループ)をサポートしない。
【0104】
ステップ3.UEがスライスに基づくセル再選択をトリガーする必要がない場合、UEは
スライスに基づくセル再選択第1の優先度周波数で直接ランダムアクセスを開始し、UEがスライスに基づくセル再選択をトリガーする必要がある場合、スライス(グループ)周波数間のセル再選択をトリガーし、現在トリガーされているサービススライス(グループ)をサポートする高優先度周波数での適切なセル、例えば、第1のセルに再選択する。
【0105】
ステップ4.周波数間の再選択中に現在トリガーされているサービススライス(グループ
)をサポートする周波数が見つからない場合、UEはネットワーク側の指示に基づいてトリガースライス再マッピングメカニズムをサポートするかどうかを判断する。
【0106】
サポートされている場合、ネットワーク側に構成されたスライス(グループ)再マッピングポリシーに基づいて、現在トリガーされているサービススライス(グループ)をサポートされている新しいサービススライス(グループ)に再マッピングし、さらに、新しいサービススライス(グループ)をサポートする高優先度周波数での適切なセル、例えば第2のセルに再選択することができる。
【0107】
ステップ5.高優先度周波数での適切なセルでランダムアクセスを開始する。
【0108】
次に、本開示の実施形態における機能及びパラメータ構成について説明する。
【0109】
1.UEのサービスを開始する時にスライスに基づくセル再選択をトリガーする機能。
【0110】
UEがサービスを開始する際にスライスに基づくセル再選択をトリガーする機能は、選択可能な機能であり、ネットワーク側によってシステムメッセージ又はRRC専用シグナリングによって構成することができる。
【0111】
(1)ネットワーク側がシステムメッセージ又はRRC専用シグナリングを介して第1のシグナリングを構成し、ネットワーク側が第1のシグナリングを構成して、UEがサービスを開始するときにスライスに基づくセル再選択をトリガーすることをサポートするかどうかを示す。
【0112】
(2)第1の情報エレメントは、UEがサービスを開始するときにスライス(グループ)に基づくセル再選択をトリガーすることをサポートするかどうかを示すUEレベルの構成であってもよく、スライス(グループ)レベルの構成であってもよく、すなわち、UEが特定サービススライス(グループ)(例えば、第1の特定のスライス)を開始する時にスライスに基づくセル再選択をトリガーすることをサポートするかどうかを示す。
【0113】
(3)ネットワーク側が該第1の情報エレメントを示さない場合、デフォルトではサポートされない。
【0114】
2.UEのスライス再マッピングに基づくセル再選択及び初期アクセス機能の構成。
【0115】
UEがスライス再マッピングに基づくセル再選択及び初期アクセス機能は、任意選択な機能であり、ネットワーク側によってシステムメッセージ又はRRC専用シグナリングによって構成することができる。
【0116】
(1)ネットワーク側は、UEのスライス再マッピングに基づくセル再選択又は初期アクセスをサポートするかどうかを示す第2の情報エレメントを構成する。
【0117】
(2)第2の情報エレメントは、UEレベルの構成であってもよく、即ち、UEがスライス再マッピングに基づくセル再選択又は初期アクセスをトリガーすることをサポートするかどうかを示し、又は、スライス(グループ)レベルの構成であってもよく、すなわち、UEが特定のサービススライス(グループ)に対してスライス再マッピングに基づくセル再選択又は初期アクセスをトリガーすることをサポートするかどうかを示す。
【0118】
(3)ネットワーク側が第2の情報エレメントを示さない場合、デフォルトではサポートされない。
【0119】
3. UEのスライス再マッピングに基づくセル再選択と初期アクセスに対するネットワーク側のアクセス制御は、以下の方法を含むことができるが、これらに限定されない:
(1)方式1:ネットワーク側は、UEのスライス再マッピングに基づくセル再選択と初期アクセスをサポートするかどうかを指示し、UEは、指示に基づいて判断する。ネットワーク側は、UEのスライス再マッピングに基づくセル再選択又はアクセスをサポートするかどうかをシステムメッセージ内でブロードキャストすることができる。指示しない場合はデフォルトではサポートされない。UEがスライス再マッピングに基づくセル再選択又は初期アクセスをトリガーする場合、選択された高優先度周波数がスライス再マッピングに基づく再選択又は最初のアクセスをサポートしない場合、その周波数は選択できない。
【0120】
(2)方式2:初期アクセスシーンに対して、UEはランダムアクセス中(例えば、4ステップランダムアクセスのmsg3又は2ステップランダムアクセスのmsgA中)にUEにスライス再マッピングを行ったことを指示することができ、ネットワーク側は、指示を受信した後、UEのアクセス要求を受信又は拒否することを選択することができる。
【0121】
次に、上述の実施形態によって提供されるセル再選択及び最初のアクセスシーンについて、いくつかの具体的な例を提供して例示するが、本開示はこれに限定されるものではない。
【0122】
(一)UEの複数のサービススライスをサポートする時の常駐周波数(高優先度周波数)の選択。
【0123】
例1.1:UEは、ユーザーデバイスのアクセスが許可される全てのネットワークスライ
ス(グループ)サービスをサポートする候補周波数セットを見つけることができる。
【0124】
UEが所望するサービススライスはスライス1とスライス2であると仮定し、スライスに基づくセル再選択周波数優先度と従来の周波数優先度を表1に示す。
【0125】
【0126】
上記表1において、スライス1の優先度、すなわちスライス1の各周波数におけるスライスセル再選択周波数優先度、スライス2の優先度、すなわちスライス2の各周波数におけるスライスセル再選択周波数優先度、従来の優先度、すなわち各周波数に対応するセル再選択周波数優先度を示した。
【0127】
(1)UEは、まず候補周波数セットを決定し、UEのすべての所望のサービススライスをサポートする周波数f1、f2、f3を候補周波数セットとして選択する。
【0128】
(2)高優先度周波数を決定するには、次のいずれかの方式を採用することができる:
方式1:最も高いスライスに基づく周波数優先度を有する周波数を選択し、スライス1に対するf1とf2の優先度は6であり、表の中で最も高い値であるので、f1とf2は高優先度周波数であると決定し、さらに、セル再選択周波数優先度、すなわち従来の優先度の値に基づいて、f1はf2に対応する3よりも4であるため、最終的にf1を高優先度周波数と決定する。
【0129】
方式2:重み付け計算の選択である。ネットワーク側から構成又はUEの自主決定に基づいて、スライス1のスライス優先度重み値は0.7、スライス2のスライス優先度重み値
は0.3であると仮定すると、重み付け計算された後、f1に対応する重み付けスライス
セル再選択周波数優先度は、6*0.7+3*0.3=5.1、f2に対応する重み付けスラ
イスセル再選択周波数優先度は、6*0.7+5*0.3=5.7、f3に対応する重み付け
スライスセル再選択周波数優先度は5*0.7+4*0.3=4.7である。したがって、最
終的にf2が高優先度周波数であると決定される。
【0130】
方式3:スライス1はURLLC(Ultra Reliable Low Latenc
y Communication、超信頼性低遅延通信)サービスであるが、UEの常用
のサービスではなく、スライス2はeMBB(Enhanced Mobile Broadband、モバイルブロードバンドの増強)サービスであり、UEの常用のサービスであると仮定する。
【0131】
本開示の実施形態では、遅延要件に基づいて、スライス1(URLLCサービス)に対応する高優先度周波数f1及びf2を選択し、さらに、f1のセル再選択周波数優先度4がf2より大きいセル再選択周波数優先度3に基づいて、f1を最終的な高優先度周波数として決定する。
【0132】
頻繁にトリガーされるかどうかに応じて、スライス2(eMBBサービス)に対応する高優先度周波数f2を最終的な高優先度周波数として選択する。
【0133】
例1.2:UEは、その一部の所望のサービススライスをサポートする候補周波数のセッ
トのみを見つける。
【0134】
UEが所望するサービススライスはスライス1、スライス2、スライス3であると仮定し、スライスに基づくセル再選択周波数優先度と従来の周波数優先度を表2に示す。
【0135】
【0136】
(1)UEは、まず候補周波数セットを決定し、ネットワーク側から構成又はUEが自律的に決定した候補周波数セットの選択ポリシーに基づいて、特定の条件を満たすユーザー
デバイスのアクセスが許可される一部のネットワークスライス(グループ)をサポートする周波数を候補周波数セットとして選択する。
【0137】
方式1:スライスをサポートする数が最も多いものを選択する場合は、候補周波数セットとしてf1、f2、f3(いずれも2スライスをサポート)を選択する。
【0138】
方式2:スライスをサポートする数の第1の閾値が1であると仮定して、候補周波数のセットとしてf1、f2、f3、f4を選択する。
【0139】
方式3:スライス1のスライス優先度重み値を0.6、スライス2のスライス優先度重み
値を0.3、スライス3のスライス優先度重み値を0.1とし、重み付けの計算後、f1のスライス優先度積算重み付値が0.6+0.3=0.9、f2のスライス優先度積算重み付
値が0.6+0.1=0.7、f3のスライス優先度積算重み付値が0.6+0.3=0.9であり、最終的にスライス優先度積算重み付値の大きさに基づいてf1、f3を周波数候補セットとしてを選択する。
【0140】
方式4:スライス1がURLLCサービス1であり、常用であり、スライス2はURLLCサービス2であり、常用でなく、スライス3はeMBBサービスであり、よく使われていると仮定する。遅延要件に応じて、スライス1とスライス2をサポートする周波数f1とf3を候補周波数セットとして選択することができ、一般的に使用されるかどうかに応じて、スライス1とスライス3をサポートする周波数f2を候補周波数セットとして選択することができる。
【0141】
(2)高優先度周波数を決定する。
【0142】
例1と同様であるので、ここで説明を省略する。
【0143】
例1.3:UEは、その所望のサービススライスをサポートする候補周波数を見つけるこ
とができず、ネットワーク側に構成されたスライス再マッピングポリシーに基づいて、新しいサービススライスにマッピングする。
【0144】
UEが所望するサービススライスはスライス3であると仮定し、表3に示すように、UEは現在の領域内でスライス3をサポートする候補周波数を見つけることができない。
【0145】
【0146】
このときネットワーク側にスライス再マッピング機能が配置され、スライス再マッピングポリシーに基づいてスライス3をスライス2にマッピングすることができる場合、UEはスライス2をサポートするf1、f2、f3を候補周波数セットとして選択し、さらに、スライスに基づくセル再選択周波数優先度と従来の周波数優先度からf3を高優先度周波数として決定する。
【0147】
(二)UEのサービスを開始する時のスライスに基づく高速アクセスである。
【0148】
UEの所望のサービススライスがスライス1、スライス2、スライス3及びスライス4であり、スライスに基づくセル再選択第1の優先度周波数がf1であり、セル再選択周波数優先度の構成は、表4に示す。
【0149】
【0150】
例2.1:スライスに基づくセル再選択第1の優先度周波数は、UE開始するサービスス
ライスの好ましいアクセス周波数である。
【0151】
UEの好ましいアクセス周波数判定ポリシーは、スライスに基づく周波数優先度の値が3以上であると仮定する。UEがスライス2のサービスを開始するとき、f1はスライス2の周波数優先度に対して3であり、f1は好ましいアクセス周波数要件を満たし、UEは適切な常駐セルでスライス2のサービスを直接開始することができ、セル再選択をトリガーする必要はない。
【0152】
例2.2:スライスに基づくセル再選択第1の優先度周波数は、UE開始するサービスス
ライスの好ましいアクセス周波数でない。
【0153】
UEの好ましいアクセス周波数判断ポリシーは、スライスに基づくセル再選択第1の優先度周波数が、開始されるサービススライス(グループ)の高優先度周波数であると仮定する。UEがスライス2のサービスを開始するとき、ライスに基づくセル再選択第1の優先度周波数f1は、好ましいアクセス周波数要件を満たしておらず、UEは、1回のセル再
選択をトリガーする必要があり、スライス2をサポートする高優先度周波数f4に再選択し、アクセスを開始する。
【0154】
例2.3:スライスに基づくセル再選択第1の優先度周波数は、UEが開始するサービス
スライスをサポートしない。
【0155】
UEがスライス3のサービスを開始するとき、スライスに基づくセル再選択第1の優先度周波数f1は、そのサービススライスをサポートしないで、UEは、1回のセル再選択をトリガーして、スライス3をサポートする高優先度周波数f2に再選択して、アクセスを開始する必要がある。
【0156】
例2.4:UEは、サービススライスの開始をサポートする周波数を見つけなく、スライ
ス再マッピングに基づくセル再選択及び初期アクセスをトリガーする。
【0157】
UEがスライス4のサービスを開始すると、スライスに基づくセル再選択第1の優先度周波数f1は、該サービススライスをサポートせず、UEは、1回のセル再選択をトリガーする。再選択において、UEは、スライス4をサポートする周波数を見つけなかった。UEにスライス再マッピング機能が構成されている場合、スライス再マッピングポリシーに従って、スライス4をスライス2に再マッピングする。UEはスライス2に対するセル再選択を行い、スライス再マッピングアクセスをサポートする周波数f3を選択して、アクセスを開始する。
【0158】
本開示の実施形態におけるスライスに基づくセル再選択方法は、ユーザーデバイスのアク
セスが許可されるネットワークスライス(グループ)を決定することにより、前記ユーザ
ーデバイスのアクセスが許可されるネットワークスライス(グループ)をサポートする第1の候補周波数を取得し、各第1の候補周波数のスライスセル再選択周波数優先度とセル再選択周波数優先度を取得し、その後、各第1の候補周波数のスライスセル再選択周波数優先度(すなわち、スライス(グループ)の周波数優先度情報)に基づいて、従来の各第1候補周波数のセル再選択周波数優先度を参照し、UEがスライスに基づくセル再選択第1の優先度周波数を決定し、さらに、前記スライスに基づくセル再選択第1の優先度周波数をユーザーデバイスのスライスに基づくセル再選択第1の優先度周波数とし、スライスに基づくセル再選択第1の優先度周波数で適切なセルを適切な常駐セルとして選択し、これにより、ユーザーデバイスが適切な常駐セルで常駐し、スライスに基づくセル再選択周波数優先度の選択課題を解決し、特にUEが複数のスライスサービスをサポートしている場合、UEがスライスに基づくセル再選択第1の優先度周波数を合理的に選択するのを助けることができ、それにより、後続にスライスベース(グループ)に基づく高速アクセスをより良く実現することができる。
【0159】
本開示の実施形態が提供する方法は、5G及び後続進化システムに向けて、UEのセル再選択プロセス、特にUEが複数のサービススライスをサポートするシーンに対して、スライスに基づくセル再選択とアクセスの方法を提案し、無線側スライス拡張シーンに対するスライスに基づく周波数優先度選択、多層レベルの段階的スクリーニングの方法を通じて、優先アクセス候補周波数セットの選択ポリシー、周波数優先度選択ポリシーを設計し、周波数優先度選択のポリシーをさらに細分化し、それによってUEがより合理的に高優先度周波数及びセルを選択し常駐し、スライスに基づく高速アクセスをより良く実現し、従来技術においてUEが現在のスライスサービスをサポートしていないセルにアクセスしたときに切り替えることによって又はリダイレクトなどの方法で、UEが他のセルにアクセスして再選択することをトリガーするにより追加の遅延時間が掛かる課題を解決する。サービスに基づいてセル再選択をトリガーするポリシーも設計され、UEがサービスを開始すると、UEはセル再選択をトリガーするかどうかを判断することを補助し、UEが適切な周波数アクセスを選択するのを支援する。また、スライス再マッピングの公平性課題に対して、その上で、本開示の実施形態はスライス再マッピングに基づくセル再選択と初期アクセス方法/メカニズムを提案し、異なるユーザーの同じタイプのサービスの公平性を
保証し、ユーザーにより公平な差異化無線リソースとサービスを提供する。
【0160】
本開示の実施形態では、可能な応用シーンが、以下のシーンを含むが、これらに限定されない。
【0161】
1.5G及び未来の進化に向けたシステムに向け、5Gネットワークスライス技術の無線
側での限界課題を解決し、ユーザーに差別化、高信頼なサービス品質保障を提供する目標を実現する。
【0162】
2.3GPPはR17段階から無線サイドスライス技術の強化に注目し始め、主にUEの
高速アクセスとサービス連続性保障などの課題を解決し、議論が深まるにつれて、将来的にはより多くの強化方向と応用シーンを識別する。
【0163】
3.スライスに基づくセル再選択と初期アクセス方法を提案し、既存の議論の方向を結合
して、潜在的な課題をさらに発掘し、解決策を設計し、無線側スライス技術の後続発展に方案の備蓄を提供した。
【0164】
図5は、本開示の一実施形態におけるユーザーデバイスのブロック図を示す。
図5示すように、本開示の実施形態におけるユーザーデバイス500は、スライスセル再選択情報取得ユニット510、第1
の優先度周波数決定ユニット520及び適切な常駐セル決定ユニット530を含むことができる。
【0165】
ここで、スライスセル再選択情報取得ユニット510は、ネットワークスライス情報及びスライスに基づくセル再選択情報を取得するように構成される。第1の優先度周波数決定ユニット520は、前記ネットワークスライス情報及び前記スライスに基づくセル再選択情報に応じてスライスに基づくセル再選択第1の優先度周波数を決定するように構成される。適切な常駐セル決定ユニット530は、前記スライスに基づくセル再選択第1の優先度周波数でセル再選択を行い、前記スライスに基づくセル再選択第1の優先度周波数での適切な常駐セルを決定するように構成される。
【0166】
例示的な実施形態では、第1の優先度周波数決定ユニット520は、セル再選択第1の候補周波数決定ユニットと、セル再選択第1の優先度周波数選択ユニットと、セル再選択第1の優先度周波数決定ユニットとを含み、セル再選択第1の候補周波数決定ユニットは、前記ネットワークスライス情報及び前記スライスに基づくセル再選択情報に応じてスライスに基づくセル再選択第1の候補周波数を決定するように構成され、セル再選択第1の優先度周波数選択ユニットは、前記ユーザーデバイスにより決定された前記スライスに基づくセル再選択第1の候補周波数が単一周波数である場合、前記スライスに基づくセル再選択第1の候補周波数を前記スライスに基づくセル再選択第1の優先度周波数として選択するように構成され、セル再選択第1の優先度周波数決定ユニットは、前記ユーザーデバイスにより決定された前記スライスに基づくセル再選択第1の候補周波数が複数の周波数である場合、前記ネットワークスライス情報及び前記スライスに基づくセル再選択情報に応じて、複数のスライスに基づくセル再選択第1の候補周波数から前記スライスに基づくセル再選択第1の優先度周波数を決定するように構成される。
【0167】
例示的な実施形態では、前記ネットワークスライス情報は、前記ユーザーデバイスのアクセスが許可されるネットワークスライス識別子と、対応するネットワークスライス優先度とを含むことができ、前記スライスに基づくセル再選択情報は、異なる周波数でサポートするネットワークスライス又はスライスグループ識別子と、対応するスライスセル再選択周波数優先度を含むことができ、前記ユーザーデバイスのアクセスが許可されるネットワークスライス識別子に対応するネットワークスライスは、ユーザーデバイスのアクセスが
許可されるネットワークスライス(グループ)である。
【0168】
例示的な実施形態では、セル再選択第1の候補周波数決定ユニットは、第1の候補周波数決定サブユニットと、第2の候補周波数決定サブユニットと、第3の候補周波数決定サブユニットとを含むことができ、第1の候補周波数決定サブユニットは、ユーザーデバイス
のアクセスが許可される全てのネットワークスライス(グループ)をサポートする周波数が存在する場合、ユーザーデバイスのアクセスが許可される全てのネットワークスライス
(グループ)をサポートする周波数を前記スライスに基づくセル再選択第1の候補周波数とするように構成され、第2の候補周波数決定サブユニットは、ユーザーデバイスのアク
セスが許可される全てのネットワークスライス(グループ)をサポートする周波数が存在しない場合、ユーザーデバイスのアクセスが許可される一部のネットワークスライス(グ
ループ)をサポートする周波数を前記スライスに基づくセル再選択第1の候補周波数として選択するように構成され、第3の候補周波数決定サブユニットは、前記ユーザーデバイ
スのアクセスが許可されるネットワークスライス(グループ)をサポートする周波数が存在しなく、前記ユーザーデバイスにスライス再マッピング機能が構成されると確認した場合、前記ユーザーデバイスのアクセスが許可されるネットワークスライス(グループ)の再マッピングスライスを決定し、前記再マッピングスライスをサポートする周波数を前記スライスに基づくセル再選択第1の候補周波数として選択するように構成される。
【0169】
例示的な実施形態では、第2の候補周波数決定サブユニットは、前記ユーザーデバイスの
アクセスが許可されるネットワークスライス(グループ)をサポートする数が最も多い周波数を前記スライスに基づくセル再選択第1の候補周波数として選択し、又は、前記ユー
ザーデバイスのアクセスが許可されるネットワークスライス(グループ)をサポートする数が第1の閾値を超える周波数を前記スライスに基づくセル再選択第1の候補周波数として選択し、又は、ユーザーデバイスのアクセスが許可される各ネットワークスライス(グ
ループ)のネットワークスライス優先度に応じて、ユーザーデバイスのアクセスが許可さ
れるネットワークスライス(グループ)をサポートするスライス優先度重み値を決定し、前記スライス優先度重み値に応じてスライス優先度積算重み付値を取得し、スライス優先度積算重み付値が最も高い周波数を前記スライスに基づくセル再選択第1の候補周波数として選択し、又は、スライス優先度積算重み付値が第2の閾値を超える周波数を前記スライスに基づくセル再選択第1の候補周波数として選択するように構成される。
【0170】
例示的な実施形態では、セル再選択第1の候補周波数決定ユニットは、ユーザーデバイス
のアクセスが許可される各ネットワークスライス(グループ)のサービスタイプを決定し、ユーザーデバイスのアクセスが許可される各ネットワークスライス(グループ)に対するサービストリガー頻度に応じて、ユーザーデバイスのアクセスが許可される各ネットワ
ークスライス(グループ)に対するサービス使用度を決定し、サービス使用度がサービス使用レベール閾値以上である前記ユーザーデバイスのアクセスが許可されるネットワーク
スライス(グループ)をサポートする周波数を前記スライスに基づくセル再選択第1の候補周波数として選択し、又は、ユーザーデバイスのアクセスが許可される各ネットワーク
スライス(グループ)のサービスタイプに応じて、前記ユーザーデバイスのアクセスが許
可される各ネットワークスライス(グループ)のサービスアクセス遅延要件を決定し、サービスアクセス遅延要件がサービスアクセス遅延閾値以下であるユーザーデバイスのアク
セスが許可されるネットワークスライス(グループ)をサポートする周波数を前記スライスに基づくセル再選択第1の候補周波数として選択するように構成される。
【0171】
例示的な実施形態では、セル再選択第1の優先度周波数決定ユニットは、最も高いスライスセル再選択周波数優先度を有するスライスに基づくセル再選択第1の候補周波数を前記スライスに基づくセル再選択第1の優先度周波数として選択し、最も高いスライスセル再選択周波数優先度に応じて決定されたスライスに基づくセル再選択第1の優先度周波数が1つよりも多い場合、セル再選択周波数優先度が最も高いスライスに基づくセル再選択第1の候補周波数を前記スライスに基づくセル再選択第1の優先度周波数として選択するように構成される。
【0172】
例示的な実施形態では、セル再選択第1の優先度周波数決定ユニットは、前記ユーザーデ
バイスのアクセスが許可される各ネットワークスライス(グループ)のネットワークスライス優先度を取得して、前記ユーザーデバイスのアクセスが許可される各ネットワークス
ライス(グループ)のスライス優先度重み値を決定し、前記ユーザーデバイスのアクセス
が許可される各ネットワークスライス(グループ)のスライス優先度重み値及び各スライスに基づくセル再選択第1の候補周波数のスライスセル再選択周波数優先度に応じて、各スライスに基づくセル再選択第1の候補周波数の重み付けスライスセル再選択周波数優先度を取得し、最も高い重み付けスライスセル再選択周波数優先度を有するスライスに基づくセル再選択第1の候補周波数を前記スライスに基づくセル再選択第1の優先度周波数として選択し、最も高い重み付けスライスセル再選択周波数優先度に応じて決定されたスライスに基づくセル再選択第1の優先度周波数が1つよりも多い場合、セル再選択周波数優先度が最も高いスライスに基づくセル再選択第1の候補周波数を前記スライスに基づくセル再選択第1の優先度周波数として選択するように構成される。
【0173】
例示的な実施形態では、セル再選択第1の優先度周波数決定ユニットは、前記ユーザーデ
バイスのアクセスが許可される各ネットワークスライス(グループ)のサービスタイプを決定し、前記ユーザーデバイスが前記ユーザーデバイスのアクセスが許可される各ネット
ワークスライス(グループ)に対するサービストリガー頻度に応じて、前記ユーザーデバイスが前記ユーザーデバイスのアクセスが許可される各ネットワークスライス(グループ
)に対するサービス使用度を決定し、サービス使用度がサービス使用レベール閾値以上である前記ユーザーデバイスのアクセスが許可されるネットワークスライス(グループ)における最も高いスライスセル再選択周波数優先度を有するスライスに基づくセル再選択第1の候補周波数を前記スライスに基づくセル再選択第1の優先度周波数として選択し、又は、前記ユーザーデバイスのアクセスが許可される各ネットワークスライス(グループ)のサービスタイプに応じて、前記ユーザーデバイスのアクセスが許可される各ネットワー
クスライス(グループ)のサービスアクセス遅延要件を決定し、サービスアクセス遅延要件がサービスアクセス遅延閾値以下である前記ユーザーデバイスのアクセスが許可される
ネットワークスライス(グループ)における最も高いスライスセル再選択周波数優先度を有するスライスに基づくセル再選択第1の候補周波数を前記スライスに基づくセル再選択第1の優先度周波数として選択するように構成される。
【0174】
例示的な実施形態では、ユーザーデバイス500は、さらに、サポートセル再選択決定ユニットと、要件セル再選択決定ユニットと、第2の候補周波数選択ユニットと、第2の優先度周波数選択ユニットと、第2の優先度周波数選別ユニットと、第1のセル再選択ユニットとを含み、サポートセル再選択決定ユニットは、前記ユーザーデバイスが第1のスライスに対するサービスを開始する時に、前記ユーザーデバイスがサービスを開始する時にスライスに基づくセル再選択をトリガーすることをサポートすると決定するように構成され、要件セル再選択決定ユニットは、前記ユーザーデバイスがスライスに基づくセル再選択をトリガーする必要があると確認するように構成され、第2の候補周波数選択ユニットは、前記第1のスライスをサポートする周波数をスライスに基づくセル再選択第2の候補周波数として選択するように構成され、第2の優先度周波数選択ユニットは、最も高い前記第1のスライスのスライスセル再選択周波数優先度を有するスライスに基づくセル再選択第2の候補周波数をスライスに基づくセル再選択第2の優先度周波数として選択するように構成され、第2の優先度周波数選別ユニットは、最も高い前記第1のスライスのスライスセル再選択周波数優先度に応じて決定されたスライスに基づくセル再選択第2の優先度周波数が1つよりも多い場合、セル再選択周波数優先度が最も高いスライスに基づくセル再選択第2の候補周波数を前記スライスに基づくセル再選択第2の優先度周波数として選択するように構成され、第1のセル再選択ユニットは、前記ユーザーデバイスが前記適切な常駐セルから前記スライスに基づくセル再選択第2の優先度の周波数での第1のセルへの再選択を行い、前記第1のセルでランダムアクセスを開始するように構成される。
【0175】
例示的な実施形態では、サポートセル再選択決定ユニットは、前記ユーザーデバイスがネットワークデバイスからの第1の情報エレメントを受信し、前記第1の情報エレメントで前記ユーザーデバイスがサービスを開始する時にスライスに基づくセル再選択をトリガーすることをサポートすることを指示する場合、前記ユーザーデバイスがサービスを開始する時にスライスに基づくセル再選択をトリガーすることをサポートすると決定し、又は、前記第1の情報エレメントで前記ユーザーデバイスが第1の特定スライスのサービスを開始する時にスライスに基づくセル再選択をトリガーすることをサポートすることを指示し、前記第1の特定スライスが前記第1のスライスを含む場合、前記ユーザーデバイスがサービスを開始する時にスライスに基づくセル再選択をトリガーすることをサポートすると決定するように構成される。
【0176】
例示的な実施形態では、ユーザーデバイス500は、さらに、非サポートセル再選択決定ユニットと適切な常駐セルアクセスユニットとを含むことができる。ここで、非サポートセル再選択決定ユニットは、前記第1の情報エレメントで前記ユーザーデバイスがサービスを開始する時にスライスに基づくセル再選択をトリガーすることをサポートしないことを指示する場合、又は、前記第1の情報エレメントで前記ユーザーデバイスが前記特定スライスのサービスを開始する時にスライスに基づくセル再選択をトリガーすることをサポートしないことを指示する場合、又は、前記第1の情報エレメントで前記ユーザーデバイスが第1の特定スライスのサービスを開始する時にスライスに基づくセル再選択をトリガーすることをサポートすることを指示し、前記第1の特定スライスが前記第1のスライスを含まない場合、又は、前記ユーザーデバイスが前記ネットワークデバイスからの前記第1の情報エレメントを受信しなっかた場合、前記ユーザーデバイスがサービスを開始する時にスライスに基づくセル再選択をトリガーすることをサポートしないと決定するように構成される。適切な常駐セルアクセスユニットは、前記ユーザーデバイスがサービスを開始する時にスライスに基づくセル再選択をトリガーすることをサポートしないと決定した場合、前記ユーザーデバイスが前記適切な常駐セルでランダムアクセスを開始するように構成される。
【0177】
例示的な実施形態では、要件セル再選択決定ユニットは、前記スライスに基づくセル再選択第1の優先度周波数が前記第1のスライスをサポートしない場合、又は、前記スライスに基づくセル再選択第1の優先度周波数が前記第1のスライスをサポートし、前記スライスに基づくセル再選択第1の優先度周波数に対応する前記第1のスライスのスライスセル再選択周波数優先度が前記優先度閾値よりも小さい場合、又は、前記スライスに基づくセル再選択第1の優先度周波数が前記第1のスライスをサポートし、前記スライスに基づくセル再選択第1の優先度周波数が前記第1のスライスの優先度周波数でない場合、前記ユーザーデバイスがスライスに基づくセル再選択をトリガーする必要があると確認するように構成される。
【0178】
例示的な実施形態では、ユーザーデバイス500は、非必要セル再選択決定ユニットと第1の優先度周波数アクセスユニットとを含むことができる。ここで、非必要セル再選択決定ユニットは、前記スライスに基づくセル再選択第1の優先度周波数が前記第1のスライスをサポートし、前記スライスに基づくセル再選択第1の優先度周波数に対応する前記第1のスライスのスライスセル再選択周波数優先度が前記優先度閾値よりも大きい場合、又は、前記スライスに基づくセル再選択第1の優先度周波数が前記第1のスライスをサポートし、前記スライスに基づくセル再選択第1の優先度周波数が前記第1のスライスの優先度周波数である場合、前記ユーザーデバイスがスライスに基づくセル再選択をトリガーする必要がないと確認するように構成される。第1の優先度周波数アクセスユニットは、前記ユーザーデバイスがスライスに基づくセル再選択をトリガーする必要がないと決定した場合、前記ユーザーデバイスが前記適切な常駐セルで前記第1のスライスのサービスを開始するように構成される。
【0179】
例示的な実施形態では、ユーザーデバイス500は、さらに、第2のスライス再マッピングユニットと、第3の優先度周波数選択ユニットと、第2のセルアクセスユニットとを含むことができ、第2のスライス再マッピングユニットは、前記第1のスライスをサポートする周波数が存在しない場合、前記第1のスライスを第2のスライスに再マッピングするように構成され、第3の優先度周波数選択ユニットは、前記第2のスライスをサポートする周波数から、スライス再マッピングアクセスをサポートする周波数をスライスに基づくセル再選択第3の優先度周波数として選択するように構成され、第2のセルアクセスユニットは、前記ユーザーデバイスが前記適切な常駐セルから前記スライスに基づくセル再選択第3の優先度周波数での第2のセルへの再選択を行い、前記第2のセルでランダムアクセスをを開始するように構成される。
【0180】
例示的な実施形態では、第2のスライス再マッピングユニットは、前記ユーザーデバイスがネットワークデバイスからの第2の情報エレメントを受信し、前記第2の情報エレメントで前記ユーザーデバイスがスライス再マッピングに基づくセル再選択及び初期アクセスをトリガーすることをサポートすることを指示する場合、前記ユーザーデバイスが前記スライス再マッピング機能をサポートすると決定し、又は、前記第2の情報エレメントで前記ユーザーデバイスが第2の特定スライスのサービスに対してスライス再マッピングに基づくセル再選択及び初期アクセスをトリガーすることをサポートすることを指示し、前記第2の特定スライスが前記第1のスライスを含む場合、前記ユーザーデバイスがスライス再マッピング機能をサポートすると決定し、前記第1のスライスを前記第2のスライスに再マッピングするように構成される。
【0181】
例示的な実施形態では、ユーザーデバイス500は、さらに、非サポートスライス再マッピング決定ユニットと現在ランダムアクセスユニットを含むことができる。ここで、非サポートスライス再マッピング決定ユニットは、前記第2の情報エレメントで前記ユーザーデバイスがスライス再マッピングに基づくセル再選択又は初期アクセスをトリガーすることをサポートしないことを指示する場合、又は、前記第2の情報エレメントで前記ユーザーデバイスが前記第2の特定スライスのサービスに対してスライス再マッピングに基づくセル再選択又は初期アクセスをトリガーすることをサポートしないことを指示する場合、又は、前記第2の情報エレメントで前記ユーザーデバイスが前記第2の特定スライスのサービスに対してスライス再マッピングに基づくセル再選択又は初期アクセスをトリガーすることをサポートすることを指示し、前記第2の特定スライスが前記第1のスライスを含まない場合、又は、前記ユーザーデバイスが前記ネットワークデバイスからの前記第2の情報エレメントを受信していない場合、前記ユーザーデバイスが前記スライス再マッピング機能をサポートしないと決定するように構成される。現在ランダムアクセスユニットは、前記ユーザーデバイスが前記スライス再マッピング機能をサポートしないと決定した場合、前記ユーザーデバイスが前記適切な常駐セルでランダムアクセスを開始するように構成される。
【0182】
例示的な実施形態では、第2のセルアクセスユニットは、前記ユーザーデバイスが前記第2のセルでランダムアクセスを開始する過程において、ネットワークデバイスにアクセス要求を送信し、前記アクセス要求でスライス再マッピング指示が搬送されることで、前記ネットワークデバイスが前記スライス再マッピング指示に応じて前記ユーザーデバイスのアクセス要求の受信又は拒否を選択するように構成される。
【0183】
本開示の実施形態におけるユーザーデバイスにおける各ユニットの具体的な実装は、上述のスライスベースセル再選択方法の内容を参照することができ、ここではこれ以上説明しない。
【0184】
以下、
図6を参照して、本開示の実施形態を実現するのに適した電子デバイスの構造概略図を示す。
図6に示す電子デバイスは単なる一例であり、本開示の実施形態の機能及び使用範囲に何ら制限を与えるものではない。
図6の電子デバイスは、例えばユーザーデバイス及び/又はネットワークデバイスであってもよいが、本開示はこれに限定されるものではない。
【0185】
図6を参照すると、本開示の実施形態における電子デバイスは、プロセッサ101、通信インタフェース102、メモリ103、及び通信バス104を含むことができる。
【0186】
プロセッサ101、通信インタフェース102、及びメモリ103は、通信バス104を介して相互間の通信を完了する。
【0187】
任意選択で、通信インタフェース102は、GSM(Global System for
Mobile communications)モジュールのインタフェースなどの通信モジュールのインタフェースであってもよい。プロセッサ101は、プログラムを実行するために使用される。メモリ103は、プログラムを格納するためのものである。プログラムは、コンピュータ操作命令を含むコンピュータプログラムを含むことができる。
【0188】
プロセッサ101は、中央プロセッサCPUであってもよいし、特定の集積回路ASIC(Application Specific Integrated Circuit)
であってもよいし、本開示の実施形態を実施するように構成された1つ以上の集積回路であってもよい。
【0189】
メモリ103は、高速RAM(random access memory、ランダムアクセスメモリ)メモリを含んでもよいし、不揮発性メモリ(non-volatile m
emory)、例えば少なくとも1つのディスクメモリを含んでもよい。
【0190】
ここで、プログラムは、ユーザーデバイスの前記ユーザーデバイスのアクセスが許可され
るネットワークスライス(グループ)を決定し、前記ユーザーデバイスのアクセスが許可
されるネットワークスライス(グループ)をサポートする第1の候補周波数を取得し、各第1の候補周波数のスライスセル再選択周波数優先度及びセル再選択周波数優先度を取得し、各第1の候補周波数のスライスセル再選択周波数優先度及びセル再選択周波数優先度に応じてスライスに基づくセル再選択第1の優先度周波数を決定し、前記スライスに基づくセル再選択第1の優先度周波数を前記ユーザーデバイスのスライスに基づくセル再選択第1の優先度周波数とし、前記ユーザーデバイスの前記スライスに基づくセル再選択第1の優先度周波数での適切な常駐セルを決定する。
【0191】
なお、上述の詳細な説明では、動作実行のための装置のいくつかのユニットについて言及したが、このような分割は強制的なものではない。実際には、本開示の実施形態によれば、上述した2つ以上のユニットの特徴及び機能を1つのユニットにおいて具体化することができる。逆に、上述した1つのユニットの特徴と機能は、さらに複数のユニットに分けて具体化することができる。
【0192】
以上の実施形態の説明により、当業者は理解しやすいが、本明細書で説明する例示的な実施形態はソフトウェアによって実現することができ、また必要なハードウェアをソフトウェアに結合することによって実現することができる。したがって、本開示の実施形態による技術的態様は、本開示の実施形態による方法を実行するためのいくつかの命令を含む、1つの不揮発性記憶媒体(CD-ROM、USBディスク、モバイルハードディスクなどであってもよい)に格納されてもよいソフトウェア製品の形態で具現化されてもよい。
【0193】
当業者は、明細書を考慮し、本明細書に開示された発明を実践した後、本開示の他の実施形態を容易に思いつくであろう。本願は、本開示の一般的な原理に従い、本開示に開示されていない本技術分野における公知の常識又は慣用技術手段を含む、本開示の任意の変形、用途又は適応性変化をカバーすることを目的とする。明細書及び実施形態は例示的なものとしてのみ扱われ、本開示の真の範囲及び精神は以下の請求項によって指摘される。
【0194】
本開示は、上述し図面に示した正確な構造に限定されるものではなく、その範囲を逸脱しない範囲で種々の修正及び変更が可能であることを理解されたい。本開示の範囲は、添付の請求項のみによって制限される。
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正方法】変更
【補正の内容】
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正方法】変更
【補正の内容】
【国際調査報告】