(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-08-21
(54)【発明の名称】アップリンク情報を示すためのシステムおよび方法
(51)【国際特許分類】
H04W 64/00 20090101AFI20240814BHJP
H04W 24/10 20090101ALI20240814BHJP
G01S 5/12 20060101ALI20240814BHJP
【FI】
H04W64/00 140
H04W24/10
G01S5/12
H04W64/00 130
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024506660
(86)(22)【出願日】2021-08-05
(85)【翻訳文提出日】2024-03-27
(86)【国際出願番号】 CN2021110810
(87)【国際公開番号】W WO2023010398
(87)【国際公開日】2023-02-09
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】511151662
【氏名又は名称】中興通訊股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】ZTE CORPORATION
【住所又は居所原語表記】ZTE Plaza,Keji Road South,Hi-Tech Industrial Park,Nanshan Shenzhen,Guangdong 518057 China
(74)【代理人】
【識別番号】100078282
【氏名又は名称】山本 秀策
(74)【代理人】
【識別番号】100113413
【氏名又は名称】森下 夏樹
(74)【代理人】
【識別番号】100181674
【氏名又は名称】飯田 貴敏
(74)【代理人】
【識別番号】100181641
【氏名又は名称】石川 大輔
(74)【代理人】
【識別番号】230113332
【氏名又は名称】山本 健策
(72)【発明者】
【氏名】パン, ユー
(72)【発明者】
【氏名】ジェン, グオゼン
(72)【発明者】
【氏名】ジアン, チュアンシン
(72)【発明者】
【氏名】ルー, ジャオフア
【テーマコード(参考)】
5J062
5K067
【Fターム(参考)】
5J062CC11
5J062CC12
5J062FF01
5K067AA21
5K067DD11
5K067DD20
5K067EE02
5K067EE10
5K067LL11
(57)【要約】
無線通信システムのためのシステムおよび方法が開示される。一態様では、無線通信方法は、無線通信デバイスによって、ネットワークから測位要求を受信することを含む。測位要求は、UL-TDOA測位方法を実行すること、マルチRTT測位方法を実行すること、DL-TDOA測位方法を実行すること、DL-AoD測位方法を実行すること、UL-AoA測位方法を実行すること、または測定情報を報告することのうちの少なくとも1つについての要求を含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信方法であって、
無線通信デバイスによって、ネットワークから測位要求を受信することであって、前記測位要求は、アップリンク到来時間差(UL-TDOA)測位方法を実行すること、マルチラウンドトリップ時間(RTT)測位方法を実行すること、ダウンリンク到来時間差(DL-TDOA)測位方法を実行すること、ダウンリンク発射角(DL-AoD)測位方法を実行すること、アップリンク到来角(UL-AoA)測位方法を実行すること、または測定情報を報告することのうちの少なくとも1つについての要求を含む、ことと
前記無線通信デバイスによって、前記ネットワークに前記測定情報を報告することであって、前記測定情報は、UL-TDOA測定結果、マルチRTT測定結果、DL-TDOA測定結果、DL-AoD測定結果、UL-AoA測定結果、サウンディング基準信号(SRS)リソース識別子(ID)、SRSリソースセットID、ユーザ機器(UE)伝送(Tx)タイミングエラーグループ(TEG)ID、SRSシグナリングとUE Tx TEGとの間の関連付け関係、またはSRSシグナリングのアンテナ基準点(ARP)情報のうちの少なくとも1つを含み、前記SRSシグナリングは、SRSリソース、またはSRSリソースセットのうちの少なくとも1つを含む、ことと
を含む、方法。
【請求項2】
前記ネットワークは、基地局と位置管理機能(LMF)とを備え、
前記測位要求は、前記基地局によって構成され、
前記方法は、前記無線通信デバイスによって、前記基地局に、測定報告、アップリンク制御情報(UCI)、チャネル状態情報(CSI)フィードバック、またはPUCCHリソースのうちの少なくとも1つにおける前記測定情報を報告することをさらに含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記ネットワークは、基地局と位置管理機能(LMF)とを備え、
前記測位要求は、前記LMFによって構成され、
前記方法は、前記無線通信デバイスによって、前記LMFに、UL-TDOA報告、マルチRTT報告、DL-TDOA報告のうちの少なくとも1つにおける前記測定情報を報告することをさらに含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記LMFは、前記基地局に前記測位要求を構成するように要求する、請求項2に記載の方法。
【請求項5】
前記測位要求は、測定情報を報告する期間を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記測位要求または測定情報を報告する前記期間が前記無線通信デバイスによって受信されないと決定することに応答して、前記無線通信デバイスによって、前記測定情報を報告する前記期間が報告構成の期間と同じであると決定することをさらに含む、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記報告構成は、測定報告、アップリンク制御情報(UCI)、チャネル状態情報(CSI)フィードバック、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)リソース、UL-TDOA報告、マルチRTT報告、DL-TDOA報告のうちの少なくとも1つを含む、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記測位要求または測定情報を報告する前記期間が前記無線通信デバイスによって受信されないと決定することに応答して、前記無線通信デバイスによって、前記測定情報を報告する前記期間が報告構成の期間のサブセットであると決定することをさらに含む、請求項5に記載の方法。
【請求項9】
前記報告構成は、測定報告、アップリンク制御情報(UCI)、チャネル状態情報(CSI)フィードバック、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)リソース、UL-TDOA報告、マルチRTT報告、DL-TDOA報告のうちの少なくとも1つを含む、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記測定情報を報告することは、ビットマップを使用して、前記SRSシグナリングと前記UE Tx TEGとの間の前記関連付け関係を報告することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記測定情報を報告する第1の期間における前記SRSシグナリングとUE Tx TEGとの間の前記関連付け関係は、前記測定情報を報告する第2の期間における前記SRSシグナリングとUE Tx TEGとの間の前記関連付け関係と同じであり、
前記SRSシグナリングは、前記測定情報を報告する前記第1の期間において伝送されず、
前記SRSシグナリングは、前記測定情報を報告する前記第2の期間において伝送され、
前記測定情報を報告する前記第2の期間は、前記測定情報を報告する前記第1の期間の前の直近の期間である、
請求項9に記載の方法。
【請求項12】
第3の期間における前記SRSシグナリングに関連付けられたUE Tx TEGは、デフォルトUE Tx TEGであり、前記SRSシグナリングは、前記測定情報を報告する前記第3の期間において伝送されない、請求項9に記載の方法。
【請求項13】
前記測定情報は、インジケーションをさらに含み、前記インジケーションは、UE受信-伝送(Rx-Tx)時間差測定値の伝送タイミングが、前記ネットワークから受信されたダウンリンクサブフレームに時間的に最も近いアップリンクサブフレームの伝送タイミングに基づくか、または1つ以上の関連付けられたSRSシグナリングが伝送されるアップリンクサブフレームの伝送タイミングに基づくかを示す、請求項1に記載の方法。
【請求項14】
前記マルチRTT測定結果は、関連付けられたSRSシグナリングの1つ以上のサービングセルインデックス、1つ以上のSRSリソースID、1つ以上のSRSリソースセットID、1つ以上のUE Tx TEG ID、前記SRSリソースIDに関連付けられた1つ以上のタイムスタンプ、または前記伝送タイミングの1つ以上のタイミング品質のうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項15】
前記DL-TDOA測定結果は、同じ測位基準信号(PRS)リソースに関連付ける2つの基準信号時間差(RSTD)測定値に適用されるセルペアごとに1つのタイムスタンプを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項16】
前記DL-TDOA測定結果は、1つ以上の基準信号時間差(RSTD)測定値を含み、セルの各ペアについての前記RSTD測定値の最大数が4よりも大きい、請求項1に記載の方法。
【請求項17】
関連付けられた測位基準信号(PRS)リソースIDまたはPRSリソースセットIDは報告される必要がなく、
前記DL-TDOA測定結果、前記マルチRTT測定結果、または前記DL-AoD測定結果は、前記関連付けられたPRSリソースまたは関連付けられたPRSリソースセットに対応するARP情報を含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項18】
少なくとも1つのプロセッサとメモリとを備える無線通信装置であって、前記少なくとも1つのプロセッサは、前記メモリからコードを読み取り、請求項1に記載の方法を実施するように構成される、無線通信装置。
【請求項19】
記憶されたコンピュータ可読プログラム媒体コードを含むコンピュータプログラム製品であって、前記コードは、少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、前記少なくとも1つのプロセッサに、請求項1に記載の方法を実施させる、コンピュータプログラム製品。
【請求項20】
無線通信方法であって、
ネットワークによって、無線通信デバイスに測位要求を送信することであって、前記測位要求は、アップリンク到来時間差(UL-TDOA)測位方法を実行すること、マルチラウンドトリップ時間(RTT)測位方法を実行すること、ダウンリンク到来時間差(DL-TDOA)測位方法を実行すること、ダウンリンク発射角(DL-AoD)測位方法を実行すること、アップリンク到来角(UL-AoA)測位方法を実行すること、または測定情報を報告することのうちの少なくとも1つについての要求を含む、ことと
前記ネットワークによって、前記無線通信デバイスから前記測定情報を受信することであって、前記測定情報は、UL-TDOA測定結果、マルチRTT測定結果、DL-TDOA測定結果、DL-AoD測定結果、UL-AoA測定結果、サウンディング基準信号(SRS)リソース識別子(ID)、SRSリソースセットID、ユーザ機器(UE)伝送(Tx)タイミングエラーグループ(TEG)識別子、SRSシグナリングとUE Tx TEGとの間の関連付け関係、またはSRSシグナリングのアンテナ基準点(ARP)情報のうちの少なくとも1つを含み、前記SRSシグナリングは、SRSリソース、またはSRSリソースセットのうちの少なくとも1つを含む、ことと
を含む、方法。
【請求項21】
前記ネットワークは、基地局と位置管理機能(LMF)とを備え、
前記測位要求は、前記基地局によって構成され、
前記方法は、前記基地局によって、前記無線通信デバイスから、測定報告、アップリンク制御情報(UCI)、チャネル状態情報(CSI)フィードバック、またはPUCCHリソースのうちの少なくとも1つにおける前記測定情報を受信することをさらに含む、
請求項20に記載の方法。
【請求項22】
前記LMFは、前記基地局に前記測位要求を構成するように要求する、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
前記ネットワークは、基地局と位置管理機能(LMF)とを備え、
前記測位要求は、前記LMFによって構成され、
前記方法は、前記LMFによって、前記無線通信デバイスから、UL-TDOA報告、マルチRTT報告、DL-TDOA報告のうちの少なくとも1つにおける前記測定情報を受信することをさらに含む、
請求項20に記載の方法。
【請求項24】
前記ネットワークは、基地局と位置管理機能(LMF)とを備え、
第1の条件が満たす場合に、前記基地局によって、前記LMFにSRS座標情報を送信し、前記SRS座標情報は、SRS座標、SRS ARP情報、またはSRSアンテナパネル情報のうちの少なくとも1つを含む、請求項20に記載の方法。
【請求項25】
前記第1の条件は、
測位測定に関連付けられた受信ビーム情報が、前記基地局によって報告されないこと、
前記測位測定に関連付けられたSRSシグナリングが、測位基準信号(PRS)リソースまたは同期信号ブロック(SSB)リソースと擬似コロケート(QCL)され、前記PRSリソースまたは前記SSBリソースが地理的座標を用いて構成されないこと、または
前記測位測定に関連付けられた受信ビーム情報が前記基地局によって報告されず、前記測位測定に関連付けられたSRSシグナリングが、空間関係情報を用いて構成されないこと
のうちの少なくとも1つを含む、請求項24に記載の方法。
【請求項26】
前記ネットワークによって、UE能力報告に従って、UE受信-伝送(Rx-Tx)時間差測定値の伝送タイミングが、1つ以上の関連付けられたSRSリソースが伝送されるアップリンクサブフレームの伝送タイミングに基づくと決定することをさらに含む、請求項20に記載の方法。
【請求項27】
前記UE能力報告は、前記無線通信デバイスがTEGをサポートするというインジケーション、または前記無線通信デバイスが、前記1つ以上の関連付けられたSRSリソースが伝送される前記アップリンクサブフレームの前記伝送タイミングに従って前記UE Rx-Tx時間差測定値の前記伝送タイミングを決定することをサポートするというインジケーションのうちの少なくとも1つを含む、請求項26に記載の方法。
【請求項28】
少なくとも1つのプロセッサとメモリとを備える無線通信装置であって、前記少なくとも1つのプロセッサは、前記メモリからコードを読み取り、請求項20に記載の方法を実施するように構成される、無線通信装置。
【請求項29】
記憶されたコンピュータ可読プログラム媒体コードを含むコンピュータプログラム製品であって、前記コードは、少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、前記少なくとも1つのプロセッサに、請求項20に記載の方法を実施させる、コンピュータプログラム製品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
技術分野
本開示は、一般に、アップリンク情報を示すためのシステムおよび方法を含むがこれらに限定されない無線通信に関する。
【背景技術】
【0002】
背景
標準化団体である第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP(登録商標))は、現在、5G新無線(5G NR)と呼ばれる新しい無線インターフェース、ならびに次世代パケットコアネットワーク(NG-CNまたはNGC)の規定を進めている。5G NRは、3つの主要な構成要素、すなわち、5Gアクセスネットワーク(5G-AN)、5Gコアネットワーク(5GC)、およびユーザ機器(UE)を有する。異なるデータサービスおよび要件の有効化を容易にするために、ネットワーク機能(NF)とも呼ばれる5GCの要素は簡略化されており、それらの一部はソフトウェアベースであるため、必要に応じて適合することができる。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
概要
一態様では、無線通信方法は、無線通信デバイスによって、ネットワークから測位要求を受信することを含む。測位要求は、アップリンク到来時間差(UL-TDOA)測位方法を実行すること、マルチラウンドトリップ時間(RTT)測位方法を実行すること、ダウンリンク到来時間差(DL-TDOA)測位方法を実行すること、ダウンリンク発射角(DL-AoD)測位方法を実行すること、アップリンク到来角(UL-AoA)測位方法を実行すること、または測定情報を報告することのうちの少なくとも1つについての要求を含む。本方法は、無線通信デバイスによって、ネットワークに測定情報を報告することを含む。測定情報は、UL-TDOA測定結果、マルチRTT測定結果、DL-TDOA測定結果、DL-AoD測定結果、UL-AoA測定結果、サウンディング基準信号(SRS)リソース識別子(ID)、SRSリソースセットID、UE伝送(Tx)タイミングエラーグループ(TEG)ID、SRSシグナリングとUE Tx TEGとの間の関連付け関係、またはSRSシグナリングのアンテナ基準点(ARP)情報のうちの少なくとも1つを含む。SRSシグナリングは、SRSリソース、またはSRSリソースセットのうちの少なくとも1つを含む。
【0004】
いくつかの実施形態では、ネットワークは基地局と位置管理機能(LMF)とを含み、測位要求は基地局によって構成され、本方法は、無線通信デバイスによって、基地局に、測定報告、アップリンク制御情報(UCI)、チャネル状態情報(CSI)フィードバック、またはPUCCHリソースのうちの少なくとも1つにおける測定情報を報告することをさらに含む。
【0005】
いくつかの実施形態では、ネットワークは、基地局とLMFとを含み、測位要求は、LMFによって構成される。本方法は、無線通信デバイスによって、LMFに、UL-TDOA報告、マルチRTT報告、DL-TDOA報告のうちの少なくとも1つにおける測定情報を報告することをさらに含む。
【0006】
いくつかの実施形態では、LMFは、基地局に測位要求を構成するように要求する。
【0007】
いくつかの実施形態では、測位要求は、測定情報を報告する期間を含む。
【0008】
いくつかの実施形態では、本方法は、測位要求または測定情報を報告する期間が無線通信デバイスによって受信されないと決定することに応答して、無線通信デバイスによって、測定情報を報告する期間が報告構成の期間と同じであると決定することをさらに含む。
【0009】
いくつかの実施形態では、報告構成は、測定報告、UCI、CSIフィードバック、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)リソース、UL-TDOA報告、マルチRTT報告、DL-TDOA報告のうちの少なくとも1つを含む。
【0010】
いくつかの実施形態では、本方法は、測位要求または測定情報を報告する期間が無線通信デバイスによって受信されないと決定することに応答して、無線通信デバイスによって、測定情報を報告する期間が報告構成の期間のサブセットであると決定することをさらに含む。
【0011】
いくつかの実施形態では、報告構成は、測定報告、UCI、CSIフィードバック、PUCCHリソース、UL-TDOA報告、マルチRTT報告、DL-TDOA報告のうちの少なくとも1つを含む。
【0012】
いくつかの実施形態では、測定情報を報告することは、ビットマップを使用して、SRSシグナリングとUE Tx TEGとの間の関連付け関係を報告することを含む。
【0013】
いくつかの実施形態では、測定情報を報告する第1の期間におけるSRSシグナリングとUE Tx TEGとの間の関連付け関係は、測定情報を報告する第2の期間におけるSRSシグナリングとUE Tx TEGとの間の関連付け関係と同じである。SRSシグナリングは、測定情報を報告する第1の期間において伝送されず、SRSシグナリングは、測定情報を報告する第2の期間において伝送される。測定情報を報告する第2の期間は、測定情報を報告する第1の期間の前の直近の期間である。
【0014】
いくつかの実施形態では、第3の期間におけるSRSシグナリングに関連付けられたUE Tx TEGは、デフォルトUE Tx TEGであり、SRSシグナリングは、測定情報を報告する第3の期間において伝送されない。
【0015】
いくつかの実施形態では、測定情報はインジケーションをさらに含む。インジケーションは、UE受信-伝送(Rx-Tx)時間差測定値の伝送タイミングが、ネットワークから受信されたダウンリンクサブフレームに時間的に最も近いアップリンクサブフレームの伝送タイミングに基づくか、または1つ以上の関連付けられたSRSシグナリングが伝送されるアップリンクサブフレームの伝送タイミングに基づくかを示す。
【0016】
いくつかの実施形態では、マルチRTT測定結果は、関連付けられたSRSシグナリングの1つ以上のサービングセルインデックス、1つ以上のSRSリソースID、1つ以上のSRSリソースセットID、1つ以上のUE Tx TEG ID、SRSリソースIDに関連付けられた1つ以上のタイムスタンプ、または伝送タイミングの1つ以上のタイミング品質のうちの少なくとも1つを含む。
【0017】
いくつかの実施形態では、DL-TDOA測定結果は、同じ測位基準信号(PRS)リソースに関連付ける2つの基準信号時間差(RSTD)測定値に適用されるセルペアごとに1つのタイムスタンプを含む。
【0018】
いくつかの実施形態では、DL-TDOA測定結果は、1つ以上のRSTD測定値を含み、セルの各ペアについてのRSTD測定値の最大数が4よりも大きい。
【0019】
いくつかの実施形態では、関連付けられたPRSリソースIDまたはPRSリソースセットIDは報告される必要がなく、DL-TDOA測定結果、マルチRTT測定結果、またはDL-AoD測定結果は、関連付けられたPRSリソースまたは関連付けられたPRSリソースセットに対応するARP情報を含む。
【0020】
別の態様は、少なくとも1つのプロセッサとメモリとを含む無線通信装置であって、少なくとも1つのプロセッサが、メモリからコードを読み取り、無線通信方法を実施するように構成される、無線通信装置である。無線通信方法は、無線通信デバイスによって、ネットワークから測位要求を受信することを含む。測位要求は、UL-TDOA測位方法を実行すること、マルチRTT測位方法を実行すること、DL-TDOA測位方法を実行すること、DL-AoD測位方法を実行すること、UL-AoA測位方法を実行すること、または測定情報を報告することのうちの少なくとも1つについての要求を含む。本方法は、無線通信デバイスによって、ネットワークに測定情報を報告することを含む。測定情報は、UL-TDOA測定結果、マルチRTT測定結果、DL-TDOA測定結果、DL-AoD測定結果、UL-AoA測定結果、SRSリソースID、SRSリソースセットID、UE Tx TEG ID、SRSシグナリングとUE Tx TEGとの間の関連付け関係、またはSRSシグナリングのARP情報のうちの少なくとも1つを含む。SRSシグナリングは、SRSリソース、またはSRSリソースセットのうちの少なくとも1つを含む。
【0021】
別の態様は、記憶されたコンピュータ可読プログラム媒体コードを含むコンピュータプログラム製品であって、コードが、少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、少なくとも1つのプロセッサに無線通信方法を実施させる、コンピュータプログラム製品である。無線通信方法は、無線通信デバイスによって、ネットワークから測位要求を受信することを含む。測位要求は、UL-TDOA測位方法を実行すること、マルチRTT測位方法を実行すること、DL-TDOA測位方法を実行すること、DL-AoD測位方法を実行すること、UL-AoA測位方法を実行すること、または測定情報を報告することのうちの少なくとも1つについての要求を含む。本方法は、無線通信デバイスによって、ネットワークに測定情報を報告することを含む。測定情報は、UL-TDOA測定結果、マルチRTT測定結果、DL-TDOA測定結果、DL-AoD測定結果、UL-AoA測定結果、SRSリソースID、SRSリソースセットID、UE Tx TEG ID、SRSシグナリングとUE Tx TEGとの間の関連付け関係、またはSRSシグナリングのARP情報のうちの少なくとも1つを含む。SRSシグナリングは、SRSリソース、またはSRSリソースセットのうちの少なくとも1つを含む。
【0022】
別の態様は、ネットワークによって、無線通信デバイスに測位要求を送信することを含む無線通信方法である。測位要求は、UL-TDOA測位方法を実行すること、マルチRTT測位方法を実行すること、DL-TDOA測位方法を実行すること、DL-AoD測位方法を実行すること、UL-AoA測位方法を実行すること、または測定情報を報告することのうちの少なくとも1つについての要求を含む。本方法はまた、ネットワークによって、無線通信デバイスから測定情報を受信することを含む。測定情報は、UL-TDOA測定結果、マルチRTT測定結果、DL-TDOA測定結果、DL-AoD測定結果、UL-AoA測定結果、SRSリソースID、SRSリソースセットID、UE Tx TEG識別子、SRSシグナリングとUE Tx TEGとの間の関連付け関係、またはSRSシグナリングのARP情報のうちの少なくとも1つを含む。SRSシグナリングは、SRSリソース、またはSRSリソースセットのうちの少なくとも1つを含む。
【0023】
いくつかの実施形態では、ネットワークは、基地局とLMFとを含み、測位要求は、基地局によって構成される。本方法は、基地局によって、無線通信デバイスから、測定報告、UCI、CSIフィードバック、またはPUCCHリソースのうちの少なくとも1つにおける測定情報を受信することをさらに含む。
【0024】
いくつかの実施形態では、LMFは、基地局に測位要求を構成するように要求する。
【0025】
いくつかの実施形態では、ネットワークは、基地局とLMFとを含み、測位要求は、LMFによって構成される。本方法は、LMFによって、無線通信デバイスから、UL-TDOA報告、マルチRTT報告、DL-TDOA報告のうちの少なくとも1つにおける測定情報を受信することをさらに含む。
【0026】
いくつかの実施形態では、ネットワークは、基地局とLMFとを含み、第1の条件が満たす場合に、基地局によって、LMFにSRS座標情報を送信する。SRS座標情報は、SRS座標、SRS ARP情報、またはSRSアンテナパネル情報のうちの少なくとも1つを含む。
【0027】
いくつかの実施形態では、第1の条件は、測位測定に関連付けられた受信ビーム情報が基地局によって報告されないこと、測位測定に関連付けられたSRSシグナリングが、PRSリソースまたは同期信号ブロック(SSB)リソースと擬似コロケート(QCL)され、PRSリソースまたはSSBリソースが地理的座標を用いて構成されないこと、または、測位測定に関連付けられた受信ビーム情報が基地局によって報告されず、測位測定に関連付けられたSRSシグナリングが、空間関係情報を用いて構成されないことのうちの少なくとも1つを含む。
【0028】
いくつかの実施形態では、本方法は、ネットワークによって、UE能力報告に従って、UE Rx-Tx時間差測定値の伝送タイミングが、1つ以上の関連付けられたSRSリソースが伝送されるアップリンクサブフレームの伝送タイミングに基づくと決定することをさらに含む。
【0029】
いくつかの実施形態では、UE能力報告は、無線通信デバイスがTEGをサポートするというインジケーション、または無線通信デバイスが、1つ以上の関連付けられたSRSリソースが伝送されるアップリンクサブフレームの伝送タイミングに従ってUE Rx-Tx時間差測定値の伝送タイミングを決定することをサポートするというインジケーションのうちの少なくとも1つを含む。
【0030】
別の態様は、少なくとも1つのプロセッサとメモリとを含む無線通信装置である。少なくとも1つのプロセッサは、メモリからコードを読み取り、無線通信方法を実施するように構成される。無線通信方法は、ネットワークによって、無線通信デバイスに測位要求を送信することを含む。測位要求は、UL-TDOA測位方法を実行すること、マルチRTT測位方法を実行すること、DL-TDOA測位方法を実行すること、DL-AoD測位方法を実行すること、UL-AoA測位方法を実行すること、または測定情報を報告することのうちの少なくとも1つについての要求を含む。本方法はまた、ネットワークによって、無線通信デバイスから測定情報を受信することを含む。測定情報は、UL-TDOA測定結果、マルチRTT測定結果、DL-TDOA測定結果、DL-AoD測定結果、UL-AoA測定結果、SRSリソースID、SRSリソースセットID、UE Tx TEG識別子、SRSシグナリングとUE Tx TEGとの間の関連付け関係、またはSRSシグナリングのARP情報のうちの少なくとも1つを含む。SRSシグナリングは、SRSリソース、またはSRSリソースセットのうちの少なくとも1つを含む。
【0031】
別の態様は、記憶されたコンピュータ可読プログラム媒体コードを含むコンピュータプログラム製品であって、コードが、少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、少なくとも1つのプロセッサに無線通信方法を実施させる、コンピュータプログラム製品である。無線通信方法は、ネットワークによって、無線通信デバイスに測位要求を送信することを含む。測位要求は、UL-TDOA測位方法を実行すること、マルチRTT測位方法を実行すること、DL-TDOA測位方法を実行すること、DL-AoD測位方法を実行すること、UL-AoA測位方法を実行すること、または測定情報を報告することのうちの少なくとも1つについての要求を含む。本方法はまた、ネットワークによって、無線通信デバイスから測定情報を受信することを含む。測定情報は、UL-TDOA測定結果、マルチRTT測定結果、DL-TDOA測定結果、DL-AoD測定結果、UL-AoA測定結果、SRSリソースID、SRSリソースセットID、UE Tx TEG識別子、SRSシグナリングとUE Tx TEGとの間の関連付け関係、またはSRSシグナリングのARP情報のうちの少なくとも1つを含む。SRSシグナリングは、SRSリソース、またはSRSリソースセットのうちの少なくとも1つを含む。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【
図1】
図1は、本開示のいくつかの実施形態による、本明細書に開示された技術が実装され得る例示的な無線通信システムを示す。
【0033】
【
図2】
図2は、本開示のいくつかの実施形態による、無線通信信号(例えば、直交周波数分割多重(OFDM)信号または直交周波数分割多元接続(OFDMA)信号)を伝送および受信するための例示的な無線通信システムのブロック図を示す。
【0034】
【
図3】
図3は、本開示のいくつかの実施形態による、NG-RANのための5Gコア測位アーキテクチャの高レベル概略図を示す。
【0035】
【
図4】
図4は、本開示のいくつかの実施形態による、例示的な無線通信プロセスのフローチャートを示す。
【
図5】
図5は、本開示のいくつかの実施形態による、例示的な無線通信プロセスのフローチャートを示す。
【
図6】
図6は、本開示のいくつかの実施形態による、例示的な無線通信プロセスのフローチャートを示す。
【
図7】
図7は、本開示のいくつかの実施形態による、例示的な無線通信プロセスのフローチャートを示す。
【
図8】
図8は、本開示のいくつかの実施形態による、例示的な無線通信プロセスのフローチャートを示す。
【発明を実施するための形態】
【0036】
詳細な説明
当業者が本解決策を作製および使用することを可能にするために、本解決策の様々な例示的な実施形態が添付の図面を参照して以下に記載される。当業者にとって明らかなように、本開示を読んだ後、本明細書に記載された例に対する様々な変更または修正が、本解決策の範囲から逸脱することなく行われることができる。したがって、本解決策は、本明細書に記載および例示された例示的な実施形態および用途に限定されない。さらに、本明細書に開示された方法におけるステップの特定の順序または階層は、単なる例示的な手法である。設計の選好に基づいて、開示された方法またはプロセスのステップの特定の順序または階層は、本解決策の範囲内に留まりながら並べ替えることができる。したがって、当業者であれば、本明細書に開示される方法および技術は、サンプルの順序で様々なステップまたは動作を提示し、本解決策は、特に明記しない限り、提示される特定の順序または階層に限定されないことを理解するであろう。
【0037】
移動通信技術および環境
【0038】
図1は、本開示のいくつかの実施形態による、本明細書で開示された技術が実装され得る例示的な無線通信システム100を示す。以下の説明では、無線通信システム100は、セルラーネットワークまたは狭帯域モノのインターネット(NB-IoT)ネットワークなど、任意の無線ネットワークを実装することができる。そのような例示的なシステム100は、通信リンク110(例えば、無線通信チャネル)を介して互いに通信することができる基地局(BS)102(無線通信ノードとも呼ばれる)およびUE104(無線通信デバイスとも呼ばれる)と、地理的領域101に重なるセル126、130、132、134、136、138および140のクラスタとを含む。いくつかの例では、ネットワークは、UE104と通信する1つ以上のBS(例えば、BS102)、ならびにバックエンドエンティティおよび機能(例えば、LMF)を指す。換言すれば、ネットワークは、UE104以外のシステム100の構成要素を指す。
図1では、BS102およびUE104は、セル126のそれぞれの地理的境界内に含まれる。他のセル130、132、134、136、138、および140の各々は、その対象とするユーザに適切な無線カバレッジを提供するために、その割り当てられた帯域幅において動作する少なくとも1つの基地局を含む場合がある。
【0039】
例えば、BS102は、UE104に適切なカバレッジを提供するために、割り当てられたチャネル伝送帯域幅において動作し得る。BS102およびUE104は、それぞれ、ダウンリンク無線フレーム118およびアップリンク無線フレーム124を介して通信することができる。各無線フレーム118/124は、データシンボル122/128を含む場合があるサブフレーム120/127にさらに分割される場合がある。本開示では、BS102およびUE104は、一般に、本明細書に開示された方法を実践することができる「通信ノード」の非限定的な例として本明細書に記載されている。そのような通信ノードは、本解決策の様々な実施形態に従って、無線および/または有線通信を行うことが可能であり得る。
【0040】
図2は、本開示のいくつかの実施形態による、無線通信信号(例えば、OFDM信号またはOFDMA信号)を伝送および受信するための例示的な無線通信システム200のブロック図を示す。システム200は、本明細書で詳細に記載される必要がない既知のまたは従来の動作特徴をサポートするように構成された構成要素および要素を含み得る。例示的な一実施形態では、システム200は、上述したように、
図1のシステム100などの無線通信環境においてデータシンボルを通信(例えば、伝送および受信)するために使用することができる。
【0041】
システム200は、一般に、基地局202(以下、「BS202」)およびユーザ機器デバイス204(以下、「UE204」)を含む。BS202は、BSトランシーバモジュール210、BSアンテナ212、BSプロセッサモジュール214、BSメモリモジュール216、およびネットワーク通信モジュール218を含み、各モジュールは、データ通信バス220を介して必要に応じて互いに結合および相互接続される。UE204は、UE(ユーザ機器)トランシーバモジュール230、UEアンテナ232、UEメモリモジュール234、およびUEプロセッサモジュール236を含み、各モジュールは、データ通信バス240を介して必要に応じて互いに結合および相互接続される。BS202は、通信チャネル250を介してUE204と通信し、通信チャネルは、本明細書に記載されたようなデータの伝送に適した任意の無線チャネルまたは他の媒体とすることができる。
【0042】
当業者によって理解されるように、システム200は、
図2に示すモジュール以外の任意の数のモジュールをさらに含んでもよい。当業者は、本明細書に開示された実施形態に関連して記載された様々な例示的なブロック、モジュール、回路、および処理ロジックが、ハードウェア、コンピュータ可読ソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の実際的な組合せで実装され得ることを理解するであろう。ハードウェア、ファームウェア、およびソフトウェアのこの互換性および適合性を明確に示すために、様々な例示的な構成要素、ブロック、モジュール、回路、およびステップが、それらの機能に関して全体的に記載されている。そのような機能がハードウェアとして実装されるか、ファームウェアとして実装されるか、またはソフトウェアとして実装されるかは、特定の用途およびシステム全体に課された設計制約に依存することができる。本明細書に記載された概念に精通している者は、特定の用途ごとに適した方法でそのような機能を実装することができるが、そのような実装判断は、本開示の範囲を限定するものとして解釈されるべきではない。
【0043】
いくつかの実施形態によれば、UEトランシーバ230は、本明細書では、各々がアンテナ232に結合された回路を含む無線周波数(RF)伝送機およびRF受信機を含む「アップリンク」トランシーバ230と呼ばれることがある。あるいは、複信スイッチ(図示せず)は、アップリンク伝送機または受信機をアップリンクアンテナに時間複信方式で結合してもよい。同様に、いくつかの実施形態によれば、BSトランシーバ210は、本明細書では、各々がアンテナ212に結合された回路を含むRF伝送機およびRF受信機を含む「ダウンリンク」トランシーバ210と呼ばれることがある。あるいは、ダウンリンク複信スイッチは、ダウンリンク伝送機または受信機をダウンリンクアンテナ212に時間複信方式で結合してもよい。2つのトランシーバモジュール210および230の動作は、ダウンリンク伝送機がダウンリンクアンテナ212に結合されると同時に、アップリンク受信機回路が無線伝送リンク250を介して伝送を受信するためにアップリンクアンテナ232に結合されるように、時間調整される場合がある。反対に、2つのトランシーバ210および230の動作は、アップリンク伝送機がアップリンクアンテナ232に結合されると同時に、ダウンリンク受信機が無線伝送リンク250を介して伝送を受信するためにダウンリンクアンテナ212に結合されるように、時間調整される場合がある。いくつかの実施形態では、複信方向の変化の間に最小ガード時間を有するクローズ時間同期がある。
【0044】
UEトランシーバ230および基地局トランシーバ210は、無線データ通信リンク250を介して通信し、特定の無線通信プロトコルおよび変調スキームをサポートすることができる適切に構成されたRFアンテナ装置212/232と協働するように構成される。いくつかの例示的な実施形態では、UEトランシーバ210および基地局トランシーバ210は、ロングタームエボリューション(LTE)および新興の5G規格などの業界規格をサポートするように構成される。しかしながら、本開示は、特定の規格および関連するプロトコルへの適用に必ずしも限定されないことが理解される。むしろ、UEトランシーバ230および基地局トランシーバ210は、将来の規格またはその変形形態を含む代替または追加の無線データ通信プロトコルをサポートするように構成される場合がある。
【0045】
様々な実施形態によれば、BS202は、例えば、エボルブドノードB(eNB)、サービングeNB、ターゲットeNB、フェムトステーション、またはピコステーションであり得る。いくつかの実施形態では、UE204は、携帯電話、スマートフォン、携帯情報端末(PDA)、タブレット、ラップトップコンピュータ、ウェアラブルコンピューティングデバイスなどの様々なタイプのユーザデバイスにおいて具現化され得る。プロセッサモジュール214および236は、汎用プロセッサ、コンテンツアドレス可能メモリ、デジタル信号プロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、任意の適切なプログラマブル論理デバイス、個別ゲートもしくはトランジスタ論理、個別ハードウェア構成要素、または本明細書に記載された機能を実行するように設計されたそれらの任意の組合せを用いて実装または実現されてもよい。このように、プロセッサは、マイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、状態機械などとして実現されてもよい。プロセッサはまた、コンピューティングデバイスの組合せ、例えば、デジタル信号プロセッサとマイクロプロセッサの組合せ、複数のマイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサコアと連携する1つ以上のマイクロプロセッサ、または任意の他のそのような構成として実装されてもよい。
【0046】
さらにまた、本明細書に開示された実施形態に関連して記載された方法またはアルゴリズムのステップは、ハードウェア、ファームウェア、それぞれプロセッサモジュール214および236によって実行されるソフトウェアモジュール、またはそれらの任意の実際的な組合せで直接具現化され得る。メモリモジュール216および234は、RAMメモリ、フラッシュメモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタ、ハードディスク、リムーバブルディスク、CD-ROM、または当該技術分野において知られている任意の他の形態の記憶媒体として実現され得る。これに関連して、メモリモジュール216および234は、プロセッサモジュール210および230がそれぞれメモリモジュール216および234から情報を読み取り、それらに情報を書き込むことができるように、それぞれプロセッサモジュール210および230に結合され得る。メモリモジュール216および234はまた、それぞれのプロセッサモジュール210および230に統合されてもよい。いくつかの実施形態では、メモリモジュール216および234は、それぞれ、プロセッサモジュール210および230によってそれぞれ実行される命令の実行中に一時変数または他の中間情報を記憶するためのキャッシュメモリを含んでもよい。メモリモジュール216および234はまた、それぞれ、プロセッサモジュール210および230によってそれぞれ実行される命令を記憶するための不揮発性メモリを含んでもよい。
【0047】
ネットワーク通信モジュール218は、一般に、基地局トランシーバ210と、基地局202と通信するように構成された他のネットワーク構成要素および通信ノードとの間の双方向通信を可能にする、基地局202のハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、処理ロジック、および/または他の構成要素を表す。例えば、ネットワーク通信モジュール218は、インターネットまたはWiMAXのトラフィックをサポートするように構成される場合がある。典型的な配置では、限定されないが、ネットワーク通信モジュール218は、基地局トランシーバ210が従来のイーサネット(登録商標)ベースのコンピュータネットワークと通信することができるように、802.3イーサネット(登録商標)インターフェースを提供する。このように、ネットワーク通信モジュール218は、コンピュータネットワーク(例えば、移動通信交換局(MSC))に接続するための物理インターフェースを含む場合がある。指定された動作または機能に関して本明細書で使用される「ために構成された」、「ように構成された」という用語、およびそれらの活用形は、指定された動作または機能を行うように物理的に構成、プログラム、フォーマット、および/または配置されたデバイス、構成要素、回路、構造、機械、信号などを指す。
【0048】
開放型システム間相互接続(OSI)モデル(本明細書では「開放型システム間相互接続モデル」と呼ばれる)は、他のシステムとの相互接続および通信に開放されたシステム(例えば、無線通信デバイス、無線通信ノード)によって使用されるネットワーク通信を定義する概念的かつ論理的なレイアウトである。モデルは、7つのサブコンポーネントまたは層に分割され、それらの各々は、その上および下の層に提供されるサービスの概念上の集合を表す。OSIモデルはまた、論理ネットワークを定義し、異なる層プロトコルを使用することによってコンピュータパケット転送を効果的に記述する。OSIモデルは、7層OSIモデルまたは7層モデルと呼ばれる場合もある。いくつかの実施形態では、第1の層は、物理層であり得る。いくつかの実施形態では、第2の層は、MAC層であり得る。いくつかの実施形態では、第3の層は、無線リンク制御(RLC)層であり得る。いくつかの実施形態では、第4の層は、パケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)層であり得る。いくつかの実施形態では、第5の層は、無線リソース制御(RRC)層であり得る。いくつかの実施形態では、第6の層は、非アクセス層(NAS)層またはインターネットプロトコル(IP)層であり得、第7の層は、他の層である。
【0049】
タイミング遅延および/またはタイミングエラー
【0050】
TRPおよび/またはUE側では、ベースバンドとアンテナとの間にタイミング遅延またはタイミングエラーが存在する可能性があり、これは、タイミングベースの測位方法における測定結果を乱す。測定値または信号が同じまたは同様のタイミング遅延またはタイミングエラーを有するタイミングエラーグループがある。したがって、より高い測定精度を得るために、タイミングエラー/遅延を測定またはキャンセルする必要がある。また、タイミングエラーおよび/またはタイミングエラーグループが存在するとき、タイミングエラーグループについての相対的関係を報告および/または示す必要もある。
【0051】
NRでは、UEに正確な位置情報を提供するための測位方法が論じられる。DL/UL-TDOAおよびマルチRTT方法などの時間ベースの測位方法では、測定値または信号が同じタイミング遅延またはタイミングエラーを有するタイミングエラーグループがある。UL-TDOA方法では、UL測定結果報告手順はない。したがって、タイミングエラーを緩和するために、UE Tx TEGに関連付けられたUL SRSリソースをネットワークに報告する必要がある。
【0052】
ベースバンドとRFチェーンとの間のRx/Txタイミング遅延は、タイミング測定に埋め込まれる可能性があり、これは、TRPとUEの両方において測位のために測定される持続時間、例えば、伝搬時間がアンテナ側で切断される一方で、時点がベースバンドで記録されるためである。本開示では、「タイミング遅延」という用語は、「タイミングエラー」、「伝送遅延」、「伝送エラー」、「グループ遅延」または「グループエラー」と相互交換可能であり得る。本開示では、「TRP」は、「gNB」、「eNB」、「NG-RANノード」、または「基地局」と呼ばれることができる。
【0053】
TEGは、同じタイミングエラーを有するか、または一定のマージン内のタイミングエラーを有するUL/DL測位信号またはDL/UL測定値のグループである。Tx TEGは、同じTxタイミングエラーを有するか、または一定のマージン内のタイミングエラーを有するグループ内の送信測位信号を含むことができる。Rx TEGは、同じRxタイミングエラーを有するか、または一定のマージン内のタイミングエラーを有するグループ内のULまたはDL測定値を含むことができる。TRPは、複数のTx TEGおよび/または複数のRx TEGを含み得る。UEは、複数のTx TEGおよび/または複数のRx TEGを含み得る。
【0054】
例えば、TEGは、周波数層、ビーム(空間伝送フィルタ)、および/またはパネル(RFチェーン、アンテナ、アンテナ基準点)の次元に従って分割することができる。例えば、パネルのうちの1つの上の、送信ビームを有する、周波数層内のPRSリソースまたはPRSリソースセットは、1つのTRP Tx TEG内にある。同じパネル上の、同じ送信ビームを有する、別の周波数層内のPRSリソースまたはPRSリソースセットは、別のTRP Tx TEG内にあり得る。
【0055】
例えば、gNBは、同じ構成された/示された座標を有する単一のTRPにおけるPRSリソースまたはPRSリソースセットが1つのTRP Tx TEG内にあると仮定(または決定)することができる。gNBは、同じ座標PRSリソースを用いて構成されたSRSリソースから導出されたUL測定値が1つのTRP Rx TEG内にあると仮定(または決定)することができ、またはgNBは、PRSリソースを用いて構成されたSRSリソースから導出されたUL測定値を仮定(または決定)することができ、PRSリソースは、1つのTRP Tx TEG内にある。
【0056】
UEの場合、DL測定値は、RSTD測定値、RSRP測定値、またはRx-Tx時間差測定値を含む、1つまたは複数の測定値タイプを含むか、またはそれらに属し得る。TRPの場合、UL測定値は、RTOA測定値、RSRP測定値、またはRx-Tx時間差測定値を含む、1つまたは複数の測定値タイプを含むか、またはそれらに属し得る。
【0057】
本開示では、SRSリソースは、測位のためのSRS、または通常の構成されたSRS、例えば、使用法を用いて構成されたSRSであり得る。SRSリソースは、SRSリソースセットでもあり得る。SRSリソースとUE Tx TEGとの間の関連付け関係は、SRSリソースセットとUE Tx TEGとの間の関連付け関係でもあり得る。
【0058】
本開示では、gNBは、サービングgNBまたは隣接gNBであり得る。
【0059】
本開示では、基地局、gNB、TRP、NG-RANノード、ng-eNB、TP(伝送ポイント)またはRP(受信ポイント)は、相互交換可能であり得る。
【0060】
本開示では、SRSリソース/SRSリソースセットとUE Tx TEGとの間の関連付け関係は、UE Tx TEG IDとの関連付け関係を有するSRSリソースID/SRSリソースセットIDを含むことができる。例えば、SRSリソース1およびSRSリソース2は、UE Tx TEG1に関連付けられることができ、SRSリソースセット1は、UE Tx TEG2に関連付けられることができる、などである。
【0061】
いくつかの構成では、ネットワークは、UEに、SRS ID、各SRSの測定結果、およびSRSとTX TEGとの間の関連付け関係を報告するように要求する。
【0062】
いくつかの実施形態では、UL-TDOA方法またはマルチRTT測位方法では、LMFまたはgNBは、UEに、以下の測定情報、すなわち、SRSリソースID、SRSリソースセットID、UE Tx TEG ID、SRSリソースとUE Tx TEGとの間の関連付け関係、SRSリソースセットとUE Tx TEGとの間の関連付けのうちの少なくとも1つを報告するように要求し得る。上述の関連付け関係は、構成されたSRSリソース/SRSリソースセットのうちのいくつか、またはすべての構成されたSRSリソース/SRSリソースセットに基づくことができる。LMFおよびgNBは、UEに、構成された期間において測定情報を報告するように要求することもできる。UEは、要求を受信することができ、UEは、要求に基づいて測定情報をネットワークに伝送することができる。
【0063】
要求がサービングgNBから来る場合、前述の測定情報を報告する要求は、以下のIE、すなわち、SRS config、MeasObjectCLI、MeasObjectCLINR、MeasConfig、CSI-ReportConfig、CSI-AperiodicTriggerStateList、PUCCH-Config、PUSCH-Configのうちの少なくとも1つに含まれ得る。このシナリオの下で、LMFは、サービングgNBに要求を送信することができる。要求は、Requested SRS Transmission CharacteristicsまたはMEASUREMENT REQUEST IEに含めることができる。サービングgNBは、要求を受信し、SRS configuration IEにおける要求を含むSRS構成をUEに送信する。
【0064】
要求がLMFから来る場合、SRSとUE Tx TEGとの間の関連付け関係を報告する要求は、以下のIE、すなわち、RequestLocationInformation、NR-Multi-RTT-RequestLocationInformation-r16、NR-DL-AoD-RequestLocationInformation-r16、NR-DL-TDOA-RequestLocationInformation-r16のうちの少なくとも1つに含まれ得る。あるいは、UEは、新しい定義されたIEにおいてSRSリソースとUE Tx TEGとの間の関連付け関係を報告することができ、このIEは、UL測定値または情報報告のために使用される。このIEは、UL-TDOAおよびUL-AoA測定結果、またはUL測位に関する情報を報告するために使用される。このIEは、UL能力転送IEとは異なる。
【0065】
あるいは、UEがマルチRTT、DL-TDOAまたはUL-TDOAのような何らかの測位方法を用いてスケジュールされる場合、UEは、明示的な要求なしに測定情報を報告すべきである。
【0066】
いくつかの構成では、測定報告において、UEは、SRSとTX TEGとの間の関係をgNBに報告する。UCIでは、UEは、SRSとTX TEGとの間の関係をgNBに報告する。
【0067】
UEがUL-TDOA方法またはマルチRTT方法を用いて構成される場合、UEは、測定報告におけるSRSとUE Tx TEGとの関連付け関係をサービングgNBに報告し、UEは、以下のIE、すなわち、measurementReport、MeasResultsのうちの少なくとも1つにおいてその関係を報告することができる。
【0068】
UEは、SRSとUE Tx TEGとの関連付け関係をUCIにおいてサービングgNBに報告する。例えば、UEは、CSI-ReportConfig IEのインジケーションに応答して、周期的、半永続的、または非周期的CSIフィードバックとの関連付け関係を報告することができる。
【0069】
UEは、特定のPUCCHリソースを使用して、SRSとUE Tx TEGとの関連付け関係をサービングgNBに報告することができる。このPUCCHリソースの機能は、前述の関連付け関係を伝送することである。PUCCHリソースは、異なるフォーマット、例えば、フォーマット0、フォーマット1...フォーマット4などを有することができる。関連付け関係を伝えるために使用されるPUCCHリソースは、任意のフォーマットであり得る。したがって、関連付け関係を伝送することができるPUCCHリソースは、特定のフォーマットに限定されない。PUCCHは、周期的、半周期的、または非周期的に構成されることができる。
【0070】
いくつかの構成では、UEは、2次元ビットマップを使用して関連付け関係を報告する。
【0071】
UEは、ビットマップ(または行列)を使用して、SRSとUE Tx TEGとの関連付け関係を報告することができる。SRSおよびUE Tx TEGは、典型的には、1対1マッピングを有する。ビットマップが2次元である場合、このビットマップでは、行はSRSリソースIDであり得、列はUE Tx TEG IDであり得る。行の場合、SRSリソースセットIDは、昇順(または降順)であり得、各セットにおいて、各セットにおけるSRSリソースIDは、昇順(または降順)である。この2次元ビットマップにおける各要素は、SRSリソースとUE Tx TEGとが一致する(関連付けられる)か否かを示す1ビットで表すことができる。測位のためのすべての構成されたSRSリソースは、このビットマップに含まれる。
【0072】
報告されるビットマップは、2次元ビットマップのベクトルを作成することによって1次元とすることもできる。例えば、ビットマップにおけるビットの総数は、行の数×列の数であり得る。例えば、SRSリソースは、第1にTx TEG ID、第2にSRSリソースセットIDの昇順で順序付けられる。
【0073】
いくつかの構成では、UEは関連付けを周期的に報告し、その期間は構成可能である。
【0074】
UEは、SRSとUE Tx TEGとの関連付け関係をネットワークに周期的に報告することができる。UEは、関連付けを報告するための期間を構成することができる。関連付け関係を報告するための構成された期間は、測位要求に含まれ得る。関連付け関係を報告するための構成された期間は、関連付け関係がともに報告される報告構成の期間と同じまたは同様であり得る。例えば、関連付け関係を報告するための期間は、関連付け関係がともに報告される報告構成のための期間のサブセットであり得る。あるいは、SRSとUE Tx TEGとの関連付け関係を報告するための構成された期間は、任意の他の値であり得る。
【0075】
UEが報告期間を用いて構成されない場合、またはUEが測位要求を受信しない場合、関連付け関係を報告する期間は、関連付け関係がデフォルトでともに報告される報告構成の期間と同じであり得る。
【0076】
報告構成は、測定報告、UCI、CSIフィードバック、PUCCHリソース、UL-TDOA報告、マルチRTT報告、DL-TDOA報告、またはLMFもしくはgNBへの新しい情報要素報告であり得る。測定報告は、特に、UEからサービングgNBへのRRCシグナリングにおける測定報告を指す。
【0077】
いくつかの構成では、UEは、各報告における関連付け関係ビットマップを更新することができる。1つの測定情報報告期間では、伝送されないSRSは、最後に伝送された関連付け関係のUE Tx TEG関連付け関係を保持することができる。
【0078】
あるいは、1つの測定情報報告期間では、伝送されないSRSは、デフォルトUE Tx TEGにフォールバックすることができる。デフォルトTx TEGは、より早い時間に定義することができる。デフォルトUE Tx TEGは、任意のUE Tx TEGであり得る。デフォルトUE Tx TEGは、UE能力を通じて、もしくはUE測定報告を通じて、ネットワークに報告されるか、またはネットワークへの関連付け関係とともに報告され得る。
【0079】
いくつかの構成では、UE Rx-Tx時間差測定値を形成するためのTxタイミングは、測位ノードから受信されたダウンリンクサブフレーム#iに時間的に最も近いアップリンクサブフレーム#jの伝送タイミングである。
【0080】
ネットワークは、UE Rx-Tx時間差測定値が、UE測位測定報告におけるインジケーションに従って、(a)測位ノードから受信されたダウンリンクサブフレーム#iに時間的に最も近いアップリンクサブフレーム#jの伝送タイミング、または(b)関連付けられたSRSリソースを実際に伝送するアップリンクサブフレーム#jの伝送タイミングに基づくかどうかを決定することができる。
【0081】
第1の方法では、マルチRTT報告において、UE Rx-Tx時間差測定値が(a)または(b)に基づくかどうかを示すパラメータが、例えば、NR-multi-RTT-SignalMeasurementInformation IEにおいて、測定結果とともに報告されるべきである。このパラメータはブール値である。ネットワークがこのパラメータの値を真として受信する場合、それは、UE Rx-Tx時間差測定値が、(b)、例えば、関連付けられたSRSリソースを実際に伝送するアップリンクサブフレーム#jの伝送タイミングに基づくことを意味することができる。
【0082】
第2の方法では、必要に応じて報告するパラメータが、マルチRTT報告内で報告され得る。パラメータは、UE Rx-Tx時間差測定値が(b)に基づくことを示すために報告され得る。パラメータが報告されない場合は、UE Rx-Tx時間差測定値が、(a)、例えば、測位ノードから受信されたダウンリンクサブフレーム#iに時間的に最も近いアップリンクサブフレーム#jの伝送タイミングに基づくことを意味することができる。
【0083】
ネットワークは、UE Rx-Tx時間差測定値が、UE能力報告に従って、(a)測位ノードから受信されたダウンリンクサブフレーム#iに時間的に最も近いアップリンクサブフレーム#jの伝送タイミング、または(b)関連付けられたSRSリソースを実際に伝送するアップリンクサブフレーム#jの伝送タイミングに基づくかどうかを決定することができる。
【0084】
UE能力は、UEがTEGをサポートするかどうか、またはUEが、UE Rx-Tx時間差測定値を決定するために、関連付けられたSRSリソースを実際に伝送するアップリンクサブフレーム#jの伝送タイミングを使用することをサポートするかどうかのうちの少なくとも1つを含む。UEがTEGをサポートするか、またはUEが(b)をサポートする場合、ネットワークおよびUEは、UE Rx-Tx時間差測定値が(b)に基づくと決定し、その逆も同様である。
【0085】
いくつかの構成では、UEは、SRS構成またはSRS要求におけるTRP情報の明示的なインジケーションに従って、SRSを特定のTRPに送信することができる。UL測位またはUL+DL測位が使用されるとき、gNBは、どのSRSが1つの特定のTRP内にあるかをUEに示し得る。UEは、1つ以上のリストを受信することができ、それらの各々は、特定のTRPに向けたSRSリソースまたはSRSリソースセットを含む。
【0086】
いくつかの構成では、Txタイミング品質はマルチRTT報告において報告される。
【0087】
マルチRTT報告では、UEは、以下の情報、すなわち、SRSリソースID、SRSリソースセットID、報告されたSRSリソースのためのタイムスタンプ、報告されたSRSリソースに関連付けられたRx-Tx時間差測定値、SRSアンテナ座標、伝送アンテナ間の相対距離、伝送アンテナの角度、UE Tx TEG ID、伝送タイミングのタイミング品質、報告されたSRSリソースについてのSRS RSRP結果のうちの少なくとも1つをさらに報告することができる。
【0088】
マルチRTT報告では、Tx TEG IDが報告される場合、Tx TEG IDに関連付けられたいくつかのSRSリソースIDが一緒に報告され得る。各SRSリソースIDは、タイムスタンプに関連付けることができる。
【0089】
いくつかの構成では、TRPの同じPRSが異なるUE Rx TEGによって同時に(またはほぼ同時に)受信される場合、2つのRSTD測定値がこの同じPRSリソースに関連付けられ得る。2つのRSTD測定値は、同じ基準タイミングを有し、DL-TDOA報告において同じタイムスタンプを共有することができる。例えば、UEは、1つのタイムスタンプのみを報告することができ、これは、同じPRSリソースに関連付ける2つのRSTD測定値に適用され得る。
【0090】
あるいは、TRPの同じPRSが異なるUE Rx TEGによって同時に(またはほぼ同時に)受信される場合、2つのRx-Tx時間の異なる測定値が、この同じPRSリソースに関連付けられ得る。2つのRx-Tx時間の異なる測定値は、マルチRTT報告において同じタイムスタンプを共有することができる。例えば、UEは、1つのタイムスタンプのみを報告し、このタイムスタンプは、同じPRSリソースに関連付ける2つのUE Rx-Tx時間差測定値に適用される。
【0091】
いくつかの構成では、TRPペアごとの報告されるRSTD測定値の最大数が増加される。
【0092】
TRPペアごとの測定および報告されるRSTD測定値の最大数は、DL-TDOAにおいて増加され得る。TRPの同じPRSが異なるUE Rx TEGによって同時に(またはほぼ同時に)受信される場合、DL-TDOAについてのTRPペアごとの追加のRSTD測定値の最大数は、3よりも大きくなるようにエンハンスされ得る。例えば、DL-TDOAについてのTRPペアごとの追加のRSTD測定値の最大数は7であり得る。例えば、UEは、UE能力に応じて、セルのペアごとに最大X個のDL RSTD測定値を測定および報告するように構成され得、各測定値は、それらのセルに対して構成されたDL PRS内のDL PRSリソースまたはDL PRSリソースセットの異なるペアの間にあり、Xは、8または別の整数など、4よりも大きい。
【0093】
TRPごとの測定および報告されるRx-Tx時間差測定値の最大数は、マルチRTTにおいて増加され得る。TRPの同じPRSが異なるUE Rx TEGによって同時に(またはほぼ同時に)受信される場合、マルチRTTについてのTRPごとの追加のRx-Tx時間差測定値の最大数は、3よりも大きくなるようにエンハンスされ得る。例えば、マルチRTTについての単一の測定要素における追加のRx-Tx時間差測定値の最大数は7であり得る。例えば、UEは、UE能力に応じて、測位のための単一の構成されたSRSリソースまたはリソースセットに対応する最大X個のUE Rx-Tx時間差測定値を測定および報告するように構成され得、Xは、8または別の整数など、4よりも大きい。
【0094】
上述したTRPペアは、セルのペアとして説明することもできる。
【0095】
いくつかの構成では、PRSが異なるARPを用いて構成される場合、UEは、測定関連ARP情報を報告する。
【0096】
DL PRSが異なる地理的座標またはARPに関連付けられ、PRSリソースIDおよび/またはPRSリソースセットIDが報告されない場合、マルチRTT、DL-TDOAおよびDL-AoD測定結果を報告するとき、UEは、測定結果とともに、受信PRSリソースまたはPRSリソースセットのパネル、ARP、または地理的座標情報を報告することができる。
【0097】
あるいは、DL PRSが異なるARPに関連付けられる場合、UEは、DL-PRSリソースIDまたはDL-PRSリソースセットIDを報告することができる。
【0098】
パネル情報またはARP情報は、パネルIDまたはARP IDであり得る。パネルまたはARPがUE Rx TEGに関連付けられ得る場合、上述のパネル情報またはARP情報は、UE Rx TEG IDであり得る。
【0099】
UEは、わずかに異なる地理的座標に位置する複数のアンテナグループを含み得る。アンテナグループは、ARP(アンテナ基準点)と呼ぶことができる。UEは、SRSを伝送するために多くのアンテナパネルを有し得る。ARPは、アンテナパネルと同様である。UEは、ARP情報が送信SRSリソースまたはSRSリソースセットに対応することを報告することができる。ARP情報は、SRSリソース/SRSリソースセットとUE Tx TEGとの間の関連付け関係と一緒に報告され得る。
【0100】
いくつかの構成では、条件が満たされた後、TRPは、SRSの受信された座標を報告する。
【0101】
各NG-RANノードは、いくつかのTRP、TP、またはRPにサービスを提供することができる。各TRP、TP、またはRPは、わずかに異なる地理的座標に位置する複数のアンテナグループを含み得る。アンテナグループはARPと呼ぶことができる。UL-TDOA、UL-AoA、またはマルチRTT方法では、NG-RANノードは、以下の条件のうちの少なくとも1つが満たされる場合、そのRSRP、RTOA、またはgNB Rx-Tx時間差測定値を、SRSが測定結果に関連付けられる受信されたSRS座標、受信された関連付けられたSRS ARP情報、または受信された関連付けられたSRSパネル情報とともに、LMFに報告することができる。
【0102】
(1)LMFがNG-RANノードにMeasurement Beam Informationを報告するように要求せず、NG-RANノードがMeasurement Beam Informationを報告しない場合。
【0103】
(2)LMFがNG-RANノードにMeasurement Beam Informationを報告するように要求し、NG-RANノードがMeasurement Beam Informationを報告し、SRSがPRSリソースまたはSSBリソースに関連付けられる場合、かつPRSリソースまたはSSBリソースが座標情報を用いて構成されない場合。
【0104】
(3)LMFがNG-RANノードにMeasurement Beam Informationを報告するように要求せず、NG-RANノードがMeasurement Beam Informationを報告せず、かつSRSが、QCL関係、例えば、空間関係情報を用いて構成されない場合。
【0105】
(4)LMFがNG-RANノードにMeasurement Beam Informationを報告するように要求せず、NG-RANノードがMeasurement Beam Informationを報告せず、かつSRSがQCL関係を用いて構成され、SRSがPRSリソースまたはSSBリソースとQCLされる場合。しかしながら、PRSリソースまたはSSBリソースは、座標情報を用いて構成されない。
【0106】
パネル情報またはARP情報は、パネルIDまたはARP IDであり得る。パネルまたはARPがTRP Rx TEGに関連付けられ得る場合、上述のパネル情報またはARP情報は、TRP Rx TEG IDであり得る。
【0107】
例えば、NG-RANノードは、受信された関連付けられたSRS座標、または受信された関連付けられたSRS ARP情報、または受信された関連付けられたSRSパネル情報とともに、測定結果をLMFに報告し、この報告は、MEASUREMENT RESPONSEメッセージ、またはMEASUREMENT REPORTメッセージ、またはMEASUREMENT UPDATEメッセージにおいて報告され得る。あるいは、受信された関連付けられたSRS座標、受信された関連付けられたSRS ARP情報、または受信された関連付けられたSRSパネル情報は、POSITIONING INFORMATION RESPONCEメッセージ、POSITIONING INFORMATION UPDATEメッセージ、TRP INFORMATION RESPONCEメッセージ、またはPOSITIONING ACTIVATION RESPONCEメッセージにおいて報告され得る。
【0108】
いくつかの実施形態では、UEがSRSをTRPに送信した後、TRPは、受信されたSRSの座標をLMFに報告することができる。TRPとLMFの両方がネットワークに属する。
【0109】
いくつかの構成では、ネットワークは、UEがRRC非アクティブ状態に入るように構成されるとき、SRSリソースまたはSRSリソースセットのいくつかのインデックスをUEに示す。インデックスは、UEスモールデータ伝送(SDT)状態で使用されるSRS構成として機能することができる。
【0110】
UEがRRC非アクティブ状態に入るように構成されるとき、UEは、SRSリソースまたはSRSリソースセットのいくつかのインデックスにおいて示され得る。SRSリソースまたはSRSリソースセットのいくつかのインデックスは、UE SDT状態で使用されるSRS構成として機能することができる。示されたインデックスは、SuspendConfigまたはRRCRelease IEにおいて構成されることができ、また、示されたインデックスは、SDT状態がアクティブ化された後にRRCシグナリングにおいて構成されることができる。示されたインデックスは、RRC非アクティブ状態の前のRRC接続状態において最新のSRS構成から選択される(例えば、ピックアップされる)。
【0111】
あるいは、UEは、SuspendConfigまたはRRCRelease IEにおいてSRS構成を用いて構成され、SRS構成は、UEがSDT状態に入るときに使用される。
【0112】
あるいは、UEは、SDT状態がアクティブ化された後、RRCシグナリングにおいてSRS構成を用いて構成される。
【0113】
UEがSDT状態で伝送されるSRSのインジケーションを受信すると、UEは、SuspendConfigまたはRRCRelease IEにおいてSRSのインジケーションと同じSRSを伝送することができる。
【0114】
SDT状態では、UEは、NG-RANノードからDCIおよびMAC-CEシグナリングを受信することができる。したがって、UEがSDT状態において伝送するように示されるSRSは、周期的、半周期的、または非周期的であり得る。
【0115】
いくつかの構成では、ネットワークは、UEがRRC非アクティブ状態に入るように構成されるとき、SRSリソースまたはSRSリソースセットのインデックスをUEに示し、インデックスは、RRC接続状態におけるSRS構成から導出される。
【0116】
UEがRRC非アクティブ状態に入るように構成されるとき、UEは、SRSリソースまたはSRSリソースセットのいくつかのインデックスにおいて示され得る。SRSリソースまたはSRSリソースセットのインデックスは、RRC接続状態におけるSRS構成から導出されることができる。UEは、SRSリソースまたはSRSリソースセットの元のSRS構成とは異なるSRS構成の一部を追加で示され得る。元のSRS構成は、RRC接続状態におけるSRS構成を意味することができる。示されたインデックスは、SuspendConfigまたはRRCRelease IEにおいて構成されることができ、また、示されたインデックスは、SDT状態がアクティブ化された後にRRCシグナリングにおいて構成されることができる。例えば、UEは、SRS構成の2つの部分、すなわち、示されたインデックスの元のSRS構成、および追加で示されたSRS構成に従って、SDT状態またはRRC非アクティブ状態でSRSを伝送することができる。追加のSRS構成と元のSRS構成の両方において示されたIEについて、追加で示されたSRS構成におけるこれらのIEの値は、元のSRS構成におけるこれらのIEの値をカバーすることができる。追加のSRS構成において示されたIEのみについて、UEは、これらのIEの値を追加のSRS構成におけるインジケーションとして採用することができる。元のSRS構成において示されたIEのみについて、UEは、これらのIEの値を元のSRS構成におけるインジケーションとして採用することができる。
【0117】
例えば、元のSRS構成が、SRSリソースセット1がSSBとしてパスロス参照RSを使用することを示し、追加のSRS構成が、SRSリソースセット1がCSI-RSとしてパスロス参照RSを使用することを示す場合、UEがSDT状態またはRRC非アクティブ状態でSRSリソースセット1を伝送するとき、UEは、CSI-RSとしてパスロス参照RSを使用することができる。
【0118】
追加のSRS構成は、SRS config IEにおける任意のIEであり得る。
【0119】
いくつかの構成では、ネットワークは、UEがRRC非アクティブ状態に入るように構成されるとき、SRSリソースまたはSRSリソースセットのインデックスをUEに示し、インデックスは、RRC非アクティブ状態で使用されるSRS構成として機能することができる。
【0120】
UEがRRC非アクティブ状態に入るように構成されるとき、UEは、SRSリソースまたはSRSリソースセットのいくつかのインデックスにおいて示されることができ、SRSリソースまたはSRSリソースセットのいくつかのインデックスは、RRC非アクティブ状態で使用されるSRS構成として機能することができる。SRSリソースまたはSRSリソースセットのいくつかのインデックスは、RRC接続状態におけるSRS構成の中からピックアップされることができる。示されたインデックスは、SuspendConfigまたはRRCRelease IEにおいて構成され得る。
【0121】
UEは、RRC非アクティブ状態で周期的SRSを伝送する能力を有するかどうかを報告する。
【0122】
本開示は、タイミングエラーが存在するときにTEGについての相対的な関係を報告および/または示すことに関する様々な技術的解決策を含む。
【0123】
いくつかの実施形態では、gNBは、UEに、SRSリソースID、SRSリソースごとの測定結果、SRSとUE Tx TEGとの間の関連付け関係、関連付け関係報告の周期性を報告するように要求する。
【0124】
いくつかの実施形態では、LMFは、gNBに、SRSとUE Tx TEGとの間の関連付け関係を報告する要求、および報告される関連付け関係の周期性のうちの少なくとも1つを構成するように要求し得る。
【0125】
いくつかの実施形態では、UEは、測定報告においてSRSとUE Tx TEGとの関連付け関係をサービングgNBに報告する。
【0126】
いくつかの実施形態では、UEは、UCIにおいてSRSとUE Tx TEGとの関連付け関係をサービングgNBに報告する。
【0127】
いくつかの実施形態では、UEは、特定のPUCCHリソースにおいてSRSとUE Tx TEGとの関連付け関係をサービングgNBに報告する。
【0128】
いくつかの実施形態では、UEは、SRSとUE Tx TEGとの関連付け関係とともに、少なくとも以下の情報、すなわち、各SRSリソースについてのタイムスタンプ、SRSアンテナ座標、アンテナ間の相対距離、アンテナの角度を報告することができる。
【0129】
いくつかの実施形態では、UEは、ビットマップを使用して、SRSとUE Tx TEGとの関連付け関係を報告する。
【0130】
いくつかの実施形態では、UEは、SRSとUE Tx TEGとの関連付け関係をネットワークに報告するための期間を用いて構成される。
【0131】
いくつかの実施形態では、関連付け関係を報告するための構成された期間は、マルチRTT報告の期間と同じであるかまたはそれに対して相対的であり得る。
【0132】
いくつかの実施形態では、CSIフィードバックの期間は、関連付け関係を報告する期間と同じである。
【0133】
いくつかの実施形態では、1つの期間において、伝送されないSRSは、最後に伝送された関連付け関係のUE Tx TEG関連付け関係を保持する。
【0134】
いくつかの実施形態では、1つの期間において、伝送されないSRSは、デフォルトUE Tx TEGにフォールバックする。
【0135】
いくつかの実施形態では、ネットワークは、UE Rx-Tx時間差測定値が、UE測位測定報告におけるインジケーションに従って、(a)測位ノードから受信されたダウンリンクサブフレーム#iに時間的に最も近いアップリンクサブフレーム#jの伝送タイミング、(b)関連付けられたSRSリソースを実際に伝送するアップリンクサブフレーム#jの伝送タイミングに基づくかどうかを決定する。
【0136】
いくつかの実施形態では、ネットワークは、UE Rx-Tx時間差測定値が、UE能力報告に従って、(a)測位ノードから受信されたダウンリンクサブフレーム#iに時間的に最も近いアップリンクサブフレーム#jの伝送タイミング、(b)関連付けられたSRSリソースを実際に伝送するアップリンクサブフレーム#jの伝送タイミングに基づくかどうかを決定する。
【0137】
いくつかの実施形態では、UE能力は、UEがTEGをサポートするかどうか、またはUEが、UE Rx-Tx時間差測定値を決定するために、関連付けられたSRSリソースを実際に伝送するアップリンクサブフレーム#jの伝送タイミングを使用することをサポートするかどうかのうちの少なくとも1つを含む。
【0138】
いくつかの実施形態では、マルチRTT報告には、サービングセルインデックス、SRSリソースID、SRSリソースセットID、UE Tx TEG ID、Txタイミングのタイミング品質のうちの少なくとも1つが含まれるべきである。
【0139】
いくつかの実施形態では、マルチRTT報告において、Tx TEG IDが報告される場合、Tx TEG IDに関連付けられたいくつかのSRSリソースIDが一緒に報告され得る。各SRSリソースIDは、タイムスタンプに関連付けられる。
【0140】
いくつかの実施形態では、UEは、1つのタイムスタンプのみを報告し、このタイムスタンプは、同じPRSリソースに関連付ける2つのRSTD測定値に適用される。
【0141】
いくつかの実施形態では、DL-TDOAにおけるTRPペアごとの測定および報告されるRSTD測定値の最大数が増加される。
【0142】
いくつかの実施形態では、マルチRTTにおけるTRPペアごとの測定および報告されるRSTD測定値の最大数が増加される。
【0143】
いくつかの実施形態では、DL PRSが異なるARPに関連付けられる場合、マルチRTTおよびDL-TDOA結果を報告するとき、UEは、ARPに関連付けられた測定結果を報告する。
【0144】
図4は、いくつかの実施形態による例示的な無線通信プロセス400のフローチャートを示す。プロセス400は、UEによって実行される。プロセス400は、測位要求を受信すること(402)を含む。測位要求は、UL-TDOA測位方法を実行すること、マルチRTT測位方法を実行すること、DL-TDOA測位方法を実行すること、DL-AoD測位方法を実行すること、UL-AoA測位方法を実行すること、または測定情報を報告することのうちの少なくとも1つについての要求を含む。プロセス400は、測定情報をネットワークに報告すること(404)を含む。測定情報は、UL-TDOA測定結果、マルチRTT測定結果、DL-TDOA測定結果、DL-AoD測定結果、UL-AoA測定結果、SRSリソースID、SRSリソースセットID、UE Tx TEG ID、SRSシグナリングとUE Tx TEGとの間の関連付け関係、またはSRSシグナリングのARP情報のうちの少なくとも1つを含む。SRSシグナリングは、SRSリソース、またはSRSリソースセットのうちの少なくとも1つを含む。
【0145】
いくつかの実施形態では、UEは、測定情報を報告するだけでなく、DL-TDOA測定結果および/またはマルチRTT測定結果も報告する。
【0146】
図5は、いくつかの実施形態による例示的な無線通信プロセス500のフローチャートを示す。プロセス500は、UEによって実行される。プロセス500は、測位要求を受信すること(502)を含む。測位要求は、UL-TDOA測位方法を実行すること、マルチRTT測位方法を実行すること、DL-TDOA測位方法を実行すること、DL-AoD測位方法を実行すること、UL-AoA測位方法を実行すること、または測定情報を報告することのうちの少なくとも1つについての要求を含む。測位要求は、測定情報を報告する期間を含む。プロセス500は、測位要求または測定情報を報告する期間が無線通信デバイスによって受信されないと決定することに応答して、測定情報を報告する期間が報告構成の期間と同じであると決定すること(504)を含む。プロセス500は、測定情報をネットワークに報告すること(506)を含む。測定情報は、UL-TDOA測定結果、マルチRTT測定結果、DL-TDOA測定結果、DL-AoD測定結果、UL-AoA測定結果、SRSリソースID、SRSリソースセットID、UE Tx TEG ID、SRSシグナリングとUE Tx TEGとの間の関連付け関係、またはSRSシグナリングのARP情報のうちの少なくとも1つを含む。SRSシグナリングは、SRSリソース、またはSRSリソースセットのうちの少なくとも1つを含む。
【0147】
いくつかの実施形態では、報告構成は、測定報告、UCI、CSIフィードバック、PUCCHリソース、UL-TDOA報告、マルチRTT報告、DL-TDOA報告、または新しい情報要素報告のうちの少なくとも1つを含む。
【0148】
図6は、いくつかの実施形態による例示的な無線通信プロセス600のフローチャートを示す。プロセス600は、UEによって実行される。プロセス600は、測位要求を受信すること(602)を含む。測位要求は、UL-TDOA測位方法を実行すること、マルチRTT測位方法を実行すること、DL-TDOA測位方法を実行すること、DL-AoD測位方法を実行すること、UL-AoA測位方法を実行すること、または測定情報を報告することのうちの少なくとも1つについての要求を含む。測位要求は、測定情報を報告する期間を含む。プロセス600は、測位要求または測定情報を報告する期間が無線通信デバイスによって受信されないと決定することに応答して、無線通信デバイスによって、測定情報を報告する期間が報告構成の期間のサブセットであると決定すること(604)を含む。プロセス600は、測定情報をネットワークに報告すること(606)を含む。測定情報は、UL-TDOA測定結果、マルチRTT測定結果、DL-TDOA測定結果、DL-AoD測定結果、UL-AoA測定結果、SRSリソースID、SRSリソースセットID、UE Tx TEG ID、SRSシグナリングとUE Tx TEGとの間の関連付け関係、またはSRSシグナリングのARP情報のうちの少なくとも1つを含む。SRSシグナリングは、SRSリソース、またはSRSリソースセットのうちの少なくとも1つを含む。
【0149】
いくつかの実施形態では、報告構成は、測定報告、UCI、CSIフィードバック、PUCCHリソース、UL-TDOA報告、マルチRTT報告、DL-TDOA報告、または新しい情報要素報告のうちの少なくとも1つを含む。
【0150】
図7は、いくつかの実施形態による例示的な無線通信プロセス700のフローチャートを示す。プロセス700は、TRPによって実行される。プロセス700は、無線通信デバイスに測位要求を送信すること(702)を含む。測位要求は、UL-TDOA測位方法を実行すること、マルチRTT測位方法を実行すること、DL-TDOA測位方法を実行すること、DL-AoD測位方法を実行すること、UL-AoA測位方法を実行すること、または測定情報を報告することのうちの少なくとも1つについての要求を含む。プロセス700はまた、無線通信デバイスから測定情報を受信すること(704)を含む。測定情報は、UL-TDOA測定結果、マルチRTT測定結果、DL-TDOA測定結果、DL-AoD測定結果、UL-AoA測定結果、SRSリソースID、SRSリソースセットID、UE Tx TEG ID、SRSシグナリングとUE Tx TEGとの間の関連付け関係、またはSRSシグナリングのARP情報のうちの少なくとも1つを含む。SRSシグナリングは、SRSリソース、またはSRSリソースセットのうちの少なくとも1つを含む。
【0151】
図8は、いくつかの実施形態による例示的な無線通信プロセス800のフローチャートを示す。プロセス800は、TRPによって実行される。プロセス800は、無線通信デバイスに測位要求を送信すること(802)を含む。測位要求は、UL-TDOA測位方法を実行すること、マルチRTT測位方法を実行すること、DL-TDOA測位方法を実行すること、DL-AoD測位方法を実行すること、UL-AoA測位方法を実行すること、または測定情報を報告することのうちの少なくとも1つについての要求を含む。プロセス800はまた、無線通信デバイスから測定情報を受信すること(804)を含む。測定情報は、UL-TDOA測定結果、マルチRTT測定結果、DL-TDOA測定結果、DL-AoD測定結果、UL-AoA測定結果、SRSリソースID、SRSリソースセットID、UE Tx TEG ID、SRSシグナリングとUE Tx TEGとの間の関連付け関係、またはSRSシグナリングのARP情報のうちの少なくとも1つを含む。SRSシグナリングは、SRSリソース、またはSRSリソースセットのうちの少なくとも1つを含む。プロセス800は、UE能力報告に従って、UE Rx-Tx時間差測定値の伝送タイミングが、1つ以上の関連付けられたSRSリソースが伝送されるアップリンクサブフレームの伝送タイミングに基づくと決定すること(806)を含む。
【0152】
本解決策の様々な実施形態が上述されてきたが、それらは限定ではなく例としてのみ提示されていることを理解されたい。同様に、様々な図は、当業者が本解決策の例示的な特徴および機能を理解することを可能にするために提供される例示的なアーキテクチャまたは構成を描写することができる。しかしながら、そのような当業者は、解決策が示された例示的なアーキテクチャまたは構成に限定されず、様々な代替のアーキテクチャおよび構成を使用して実装され得ることを理解されよう。さらに、当業者によって理解されるように、一実施形態の1つ以上の特徴は、本明細書に記載された別の実施形態の1つ以上の特徴と組み合わせることができる。したがって、本開示の広がりおよび範囲は、上述した例示的な実施形態のいずれによっても限定されるべきではない。
【0153】
また、「第1」、「第2」などの呼称を使用する本明細書における要素へのいかなる言及も、一般に、それらの要素の量または順序を限定するものではないことも理解される。むしろ、これらの呼称は、本明細書では、2つ以上の要素または要素の例を区別する便利な手段として使用することができる。したがって、第1および第2の要素への言及は、2つの要素のみを使用することができること、または第1の要素が何らかの方法で第2の要素に先行しなければならないことを意味しない。
【0154】
さらに、当業者は、情報および信号が様々な異なる技術および技法のいずれかを使用して表されることができることを理解するであろう。例えば、上記の説明において言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、およびシンボルは、電圧、電流、電磁波、磁場もしくは磁気粒子、光場もしくは光粒子、またはそれらの任意の組合せによって表すことができる。
【0155】
当業者であれば、本明細書に開示された態様に関連して記載された様々な例示的な論理ブロック、モジュール、プロセッサ、手段、回路、方法、および機能のいずれも、電子ハードウェア(例えば、デジタル実装、アナログ実装、または2つの組合せ)、ファームウェア、命令(便宜上、本明細書では「ソフトウェア」または「ソフトウェアモジュール)を組み込んだ様々な形態のプログラムまたは設計コード、あるいはこれらの技術の任意の組合せによって実装されることができることをさらに理解するであろう。ハードウェア、ファームウェア、およびソフトウェアのこの互換性を明確に示すために、様々な例示的な構成要素、ブロック、モジュール、回路、およびステップが、それらの機能に関して一般的に上述されている。そのような機能がハードウェア、ファームウェア、もしくはソフトウェアとして実装されるか、またはこれらの技法の組合せとして実装されるかは、特定の用途およびシステム全体に課された設計制約に依存する。当業者は、記載された機能を特定の用途ごとに様々な方法で実装することができるが、そのような実装判断は、本開示の範囲から逸脱するものではない。
【0156】
さらに、当業者は、本明細書に記載された様々な例示的な論理ブロック、モジュール、デバイス、構成要素、および回路が、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)もしくは他のプログラマブル論理デバイス、またはそれらの任意の組合せを含むことができる集積回路(IC)内に実装され得るか、またはそれによって実行され得ることを理解されよう。論理ブロック、モジュール、および回路は、ネットワーク内またはデバイス内の様々な構成要素と通信するためのアンテナおよび/またはトランシーバをさらに含むことができる。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサであり得るが、代替として、プロセッサは、任意の従来のプロセッサ、コントローラ、または状態機械であり得る。プロセッサはまた、コンピューティングデバイスの組合せ、例えば、DSPとマイクロプロセッサとの組合せ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと組み合わせた1つ以上のマイクロプロセッサ、または、本明細書に記載された機能を行うための任意の他の適切な構成として実装されることができる。
【0157】
ソフトウェアで実装される場合、機能は、コンピュータ可読媒体上の1つ以上の命令またはコードとして記憶されることができる。したがって、本明細書に開示された方法またはアルゴリズムのステップは、コンピュータ可読媒体上に記憶されたソフトウェアとして実装することができる。コンピュータ可読媒体は、ある場所から別の場所にコンピュータプログラムまたはコードを転送することを可能にすることができる任意の媒体を含む、コンピュータ記憶媒体と通信媒体の両方を含む。記憶媒体は、コンピュータによってアクセスすることができる任意の利用可能な媒体であり得る。限定ではなく例として、そのようなコンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD-ROMもしくは他の光ディスクストレージ、磁気ディスクストレージもしくは他の磁気ストレージデバイス、または命令もしくはデータ構造の形態で所望のプログラムコードを記憶するために使用されることができ、コンピュータによってアクセスすることができる任意の他の媒体を含むことができる。
【0158】
本明細書で使用される「モジュール」という用語は、本明細書で説明される関連する機能を行うためのソフトウェア、ファームウェア、ハードウェア、およびこれらの要素の任意の組合せを指す。さらに、議論の目的のために、様々なモジュールは、個別モジュールとして説明される。しかしながら、当業者には明らかであるように、2つ以上のモジュールを組み合わせて、本解決策の実施形態による関連する機能を実行する単一のモジュールを形成することができる。
【0159】
さらに、本解決策の実施形態では、メモリまたは他の記憶装置、ならびに通信構成要素が使用されてもよい。明確にするために、上記の説明は、異なる機能ユニットおよびプロセッサを参照して本解決策の実施形態を記載していることが理解されよう。しかしながら、本解決策を損なうことなく、異なる機能ユニット、処理論理要素、またはドメイン間の機能の任意の適切な配分が使用されてもよいことは明らかであろう。例えば、別々の処理論理要素またはコントローラによって行われるように示されている機能は、同じ処理論理要素またはコントローラによって行われてもよい。したがって、特定の機能ユニットへの言及は、厳密な論理的または物理的な構造または編成を示すのではなく、記載された機能を提供するための適切な手段への言及にすぎない。
【0160】
本開示に記載された実施形態に対する様々な修正は、当業者に容易に明らかであり、本明細書で定義された一般的な原理は、本開示の範囲から逸脱することなく他の実施形態に適用することができる。したがって、本開示は、本明細書に示された実施形態に限定されるものではなく、以下の特許請求の範囲に記載されるように、本明細書に開示された新規の特徴および原理と一致する最も広い範囲が与えられるべきである。
【手続補正書】
【提出日】2024-05-09
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信方法であって、
無線通信デバイス
が、ネットワークから測位要求を受信することであって、前記測位要求は
、測定情報を報告すること
または測定情報を報告する期間を含む、ことと
、
前記無線通信デバイス
が、前記ネットワークに前記測定情報を報告することであって、前記測定情報は
、サウンディング基準信号(SRS)リソース
とユーザ機器(UE)伝送(Tx)タイミングエラーグループ(TEG)
との間の関連付け関係
を含む、ことと
を含む、
無線通信方法。
【請求項2】
SRSシグナリングが、前記SRSリソースを含む、請求項1に記載の無線通信方法。
【請求項3】
前記無線通信デバイスが、前記ネットワークに前記測定情報を周期的に報告することを含む、請求項1に記載の無線通信方法。
【請求項4】
送受信ポイント(TRP)の測位基準信号(PRS)が、異なるUE受信(Rx)TEGによって受信される場合、ダウンリンク到来時間差(DL-TDOA)についてのTRPペアごとの追加の基準信号時間差(RSTD)測定値の最大数は、3よりも大きい、請求項1に記載の無線通信方法。
【請求項5】
送受信ポイント(TRP)の測位基準信号(PRS)が、異なるUE受信(Rx)TEGによって受信される場合、マルチラウンドトリップ時間(RTT)についてのTRPペアごとの追加のRx-Tx時間差測定値の最大数は、3よりも大きい、請求項1に記載の無線通信方法。
【請求項6】
無線通信方法であって、
ネットワーク
が、無線通信デバイスに測位要求を送信することであって、前記測位要求は
、測定情報を報告すること
または測定情報を報告する期間を含む、ことと
、
前記ネットワーク
が、前記無線通信デバイスから前記測定情報を受信することであって、前記測定情報は
、サウンディング基準信号(SRS)リソース
とユーザ機器(UE)伝送(Tx)タイミングエラーグループ(TEG)
との間の関連付け関係
を含む、ことと
を含む、
無線通信方法。
【請求項7】
SRSシグナリングが、前記SRSリソースを含む、請求項6に記載の無線通信方法。
【請求項8】
前記ネットワークが、前記無線通信デバイスから前記測定情報を周期的に受信することを含む、請求項6に記載の無線通信方法。
【請求項9】
送受信ポイント(TRP)の測位基準信号(PRS)が、異なるUE受信(Rx)TEGによって受信される場合、ダウンリンク到来時間差(DL-TDOA)についてのTRPペアごとの追加の基準信号時間差(RSTD)測定値の最大数は、3よりも大きい、請求項6に記載の無線通信方法。
【請求項10】
送受信ポイント(TRP)の測位基準信号(PRS)が、異なるUE受信(Rx)TEGによって受信される場合、マルチラウンドトリップ時間(RTT)についてのTRPペアごとの追加のRx-Tx時間差測定値の最大数は、3よりも大きい、請求項6に記載の方法。
【請求項11】
少なくとも1つのプロセッサを備える無線通信デバイスであって、
前記少なくとも1つのプロセッサは、
ネットワークから、送受信機を介して、測位要求を受信することであって、前記測位要求は、測定情報を報告することまたは測定情報を報告する期間を含む、ことと、
前記送受信機を介して、前記ネットワークに、前記測定情報を報告することであって、前記測定情報は、サウンディング基準信号(SRS)リソースとユーザ機器(UE)伝送(Tx)タイミングエラーグループ(TEG)との間の関連付け関係を含む、ことと
を行うように構成される、無線通信デバイス。
【請求項12】
SRSシグナリングが、前記SRSリソースを含む、請求項11に記載の無線通信デバイス。
【請求項13】
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記送受信機を介して、前記ネットワークに、前記測定情報を周期的に報告するように構成される、請求項11に記載の無線通信デバイス。
【請求項14】
送受信ポイント(TRP)の測位基準信号(PRS)が、異なるUE受信(Rx)TEGによって受信される場合、ダウンリンク到来時間差(DL-TDOA)についてのTRPペアごとの追加の基準信号時間差(RSTD)測定値の最大数は、3よりも大きい、請求項11に記載の無線通信デバイス。
【請求項15】
送受信ポイント(TRP)の測位基準信号(PRS)が、異なるUE受信(Rx)TEGによって受信される場合、マルチラウンドトリップ時間(RTT)についてのTRPペアごとの追加のRx-Tx時間差測定値の最大数は、3よりも大きい、請求項11に記載の無線通信デバイス。
【請求項16】
少なくとも1つのプロセッサを備えるネットワークノードであって、
前記少なくとも1つのプロセッサは、
送受信機を介して、無線通信デバイスに、測位要求を送信することであって、前記測位要求は、測定情報を報告することまたは測定情報を報告する期間を含む、ことと、
前記無線通信デバイスから、前記送受信機を介して、前記測定情報を受信することであって、前記測定情報は、サウンディング基準信号(SRS)リソースとユーザ機器(UE)伝送(Tx)タイミングエラーグループ(TEG)との間の関連付け関係を含む、ことと
を行うように構成される、ネットワークノード。
【請求項17】
SRSシグナリングが、前記SRSリソースを含む、請求項16に記載のネットワークノード。
【請求項18】
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記無線通信デバイスから、前記送受信機を介して、前記測定情報を周期的に受信するように構成される、請求項16に記載のネットワークノード。
【請求項19】
送受信ポイント(TRP)の測位基準信号(PRS)が、異なるUE受信(Rx)TEGによって受信される場合、ダウンリンク到来時間差(DL-TDOA)についてのTRPペアごとの追加の基準信号時間差(RSTD)測定値の最大数は、3よりも大きい、請求項16に記載のネットワークノード。
【請求項20】
送受信ポイント(TRP)の測位基準信号(PRS)が、異なるUE受信(Rx)TEGによって受信される場合、マルチラウンドトリップ時間(RTT)についてのTRPペアごとの追加のRx-Tx時間差測定値の最大数は、3よりも大きい、請求項16に記載のネットワークノード。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0031
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0031】
別の態様は、記憶されたコンピュータ可読プログラム媒体コードを含むコンピュータプログラム製品であって、コードが、少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、少なくとも1つのプロセッサに無線通信方法を実施させる、コンピュータプログラム製品である。無線通信方法は、ネットワークによって、無線通信デバイスに測位要求を送信することを含む。測位要求は、UL-TDOA測位方法を実行すること、マルチRTT測位方法を実行すること、DL-TDOA測位方法を実行すること、DL-AoD測位方法を実行すること、UL-AoA測位方法を実行すること、または測定情報を報告することのうちの少なくとも1つについての要求を含む。本方法はまた、ネットワークによって、無線通信デバイスから測定情報を受信することを含む。測定情報は、UL-TDOA測定結果、マルチRTT測定結果、DL-TDOA測定結果、DL-AoD測定結果、UL-AoA測定結果、SRSリソースID、SRSリソースセットID、UE Tx TEG識別子、SRSシグナリングとUE Tx TEGとの間の関連付け関係、またはSRSシグナリングのARP情報のうちの少なくとも1つを含む。SRSシグナリングは、SRSリソース、またはSRSリソースセットのうちの少なくとも1つを含む。
本発明は、例えば、以下を提供する。
(項目1)
無線通信方法であって、
無線通信デバイスによって、ネットワークから測位要求を受信することであって、前記測位要求は、アップリンク到来時間差(UL-TDOA)測位方法を実行すること、マルチラウンドトリップ時間(RTT)測位方法を実行すること、ダウンリンク到来時間差(DL-TDOA)測位方法を実行すること、ダウンリンク発射角(DL-AoD)測位方法を実行すること、アップリンク到来角(UL-AoA)測位方法を実行すること、または測定情報を報告することのうちの少なくとも1つについての要求を含む、ことと
前記無線通信デバイスによって、前記ネットワークに前記測定情報を報告することであって、前記測定情報は、UL-TDOA測定結果、マルチRTT測定結果、DL-TDOA測定結果、DL-AoD測定結果、UL-AoA測定結果、サウンディング基準信号(SRS)リソース識別子(ID)、SRSリソースセットID、ユーザ機器(UE)伝送(Tx)タイミングエラーグループ(TEG)ID、SRSシグナリングとUE Tx TEGとの間の関連付け関係、またはSRSシグナリングのアンテナ基準点(ARP)情報のうちの少なくとも1つを含み、前記SRSシグナリングは、SRSリソース、またはSRSリソースセットのうちの少なくとも1つを含む、ことと
を含む、方法。
(項目2)
前記ネットワークは、基地局と位置管理機能(LMF)とを備え、
前記測位要求は、前記基地局によって構成され、
前記方法は、前記無線通信デバイスによって、前記基地局に、測定報告、アップリンク制御情報(UCI)、チャネル状態情報(CSI)フィードバック、またはPUCCHリソースのうちの少なくとも1つにおける前記測定情報を報告することをさらに含む、
項目1に記載の方法。
(項目3)
前記ネットワークは、基地局と位置管理機能(LMF)とを備え、
前記測位要求は、前記LMFによって構成され、
前記方法は、前記無線通信デバイスによって、前記LMFに、UL-TDOA報告、マルチRTT報告、DL-TDOA報告のうちの少なくとも1つにおける前記測定情報を報告することをさらに含む、
項目1に記載の方法。
(項目4)
前記LMFは、前記基地局に前記測位要求を構成するように要求する、項目2に記載の方法。
(項目5)
前記測位要求は、測定情報を報告する期間を含む、項目1に記載の方法。
(項目6)
前記測位要求または測定情報を報告する前記期間が前記無線通信デバイスによって受信されないと決定することに応答して、前記無線通信デバイスによって、前記測定情報を報告する前記期間が報告構成の期間と同じであると決定することをさらに含む、項目5に記載の方法。
(項目7)
前記報告構成は、測定報告、アップリンク制御情報(UCI)、チャネル状態情報(CSI)フィードバック、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)リソース、UL-TDOA報告、マルチRTT報告、DL-TDOA報告のうちの少なくとも1つを含む、項目6に記載の方法。
(項目8)
前記測位要求または測定情報を報告する前記期間が前記無線通信デバイスによって受信されないと決定することに応答して、前記無線通信デバイスによって、前記測定情報を報告する前記期間が報告構成の期間のサブセットであると決定することをさらに含む、項目5に記載の方法。
(項目9)
前記報告構成は、測定報告、アップリンク制御情報(UCI)、チャネル状態情報(CSI)フィードバック、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)リソース、UL-TDOA報告、マルチRTT報告、DL-TDOA報告のうちの少なくとも1つを含む、項目8に記載の方法。
(項目10)
前記測定情報を報告することは、ビットマップを使用して、前記SRSシグナリングと前記UE Tx TEGとの間の前記関連付け関係を報告することを含む、項目1に記載の方法。
(項目11)
前記測定情報を報告する第1の期間における前記SRSシグナリングとUE Tx TEGとの間の前記関連付け関係は、前記測定情報を報告する第2の期間における前記SRSシグナリングとUE Tx TEGとの間の前記関連付け関係と同じであり、
前記SRSシグナリングは、前記測定情報を報告する前記第1の期間において伝送されず、
前記SRSシグナリングは、前記測定情報を報告する前記第2の期間において伝送され、
前記測定情報を報告する前記第2の期間は、前記測定情報を報告する前記第1の期間の前の直近の期間である、
項目9に記載の方法。
(項目12)
第3の期間における前記SRSシグナリングに関連付けられたUE Tx TEGは、デフォルトUE Tx TEGであり、前記SRSシグナリングは、前記測定情報を報告する前記第3の期間において伝送されない、項目9に記載の方法。
(項目13)
前記測定情報は、インジケーションをさらに含み、前記インジケーションは、UE受信-伝送(Rx-Tx)時間差測定値の伝送タイミングが、前記ネットワークから受信されたダウンリンクサブフレームに時間的に最も近いアップリンクサブフレームの伝送タイミングに基づくか、または1つ以上の関連付けられたSRSシグナリングが伝送されるアップリンクサブフレームの伝送タイミングに基づくかを示す、項目1に記載の方法。
(項目14)
前記マルチRTT測定結果は、関連付けられたSRSシグナリングの1つ以上のサービングセルインデックス、1つ以上のSRSリソースID、1つ以上のSRSリソースセットID、1つ以上のUE Tx TEG ID、前記SRSリソースIDに関連付けられた1つ以上のタイムスタンプ、または前記伝送タイミングの1つ以上のタイミング品質のうちの少なくとも1つを含む、項目1に記載の方法。
(項目15)
前記DL-TDOA測定結果は、同じ測位基準信号(PRS)リソースに関連付ける2つの基準信号時間差(RSTD)測定値に適用されるセルペアごとに1つのタイムスタンプを含む、項目1に記載の方法。
(項目16)
前記DL-TDOA測定結果は、1つ以上の基準信号時間差(RSTD)測定値を含み、セルの各ペアについての前記RSTD測定値の最大数が4よりも大きい、項目1に記載の方法。
(項目17)
関連付けられた測位基準信号(PRS)リソースIDまたはPRSリソースセットIDは報告される必要がなく、
前記DL-TDOA測定結果、前記マルチRTT測定結果、または前記DL-AoD測定結果は、前記関連付けられたPRSリソースまたは関連付けられたPRSリソースセットに対応するARP情報を含む、
項目1に記載の方法。
(項目18)
少なくとも1つのプロセッサとメモリとを備える無線通信装置であって、前記少なくとも1つのプロセッサは、前記メモリからコードを読み取り、項目1に記載の方法を実施するように構成される、無線通信装置。
(項目19)
記憶されたコンピュータ可読プログラム媒体コードを含むコンピュータプログラム製品であって、前記コードは、少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、前記少なくとも1つのプロセッサに、項目1に記載の方法を実施させる、コンピュータプログラム製品。
(項目20)
無線通信方法であって、
ネットワークによって、無線通信デバイスに測位要求を送信することであって、前記測位要求は、アップリンク到来時間差(UL-TDOA)測位方法を実行すること、マルチラウンドトリップ時間(RTT)測位方法を実行すること、ダウンリンク到来時間差(DL-TDOA)測位方法を実行すること、ダウンリンク発射角(DL-AoD)測位方法を実行すること、アップリンク到来角(UL-AoA)測位方法を実行すること、または測定情報を報告することのうちの少なくとも1つについての要求を含む、ことと
前記ネットワークによって、前記無線通信デバイスから前記測定情報を受信することであって、前記測定情報は、UL-TDOA測定結果、マルチRTT測定結果、DL-TDOA測定結果、DL-AoD測定結果、UL-AoA測定結果、サウンディング基準信号(SRS)リソース識別子(ID)、SRSリソースセットID、ユーザ機器(UE)伝送(Tx)タイミングエラーグループ(TEG)識別子、SRSシグナリングとUE Tx TEGとの間の関連付け関係、またはSRSシグナリングのアンテナ基準点(ARP)情報のうちの少なくとも1つを含み、前記SRSシグナリングは、SRSリソース、またはSRSリソースセットのうちの少なくとも1つを含む、ことと
を含む、方法。
(項目21)
前記ネットワークは、基地局と位置管理機能(LMF)とを備え、
前記測位要求は、前記基地局によって構成され、
前記方法は、前記基地局によって、前記無線通信デバイスから、測定報告、アップリンク制御情報(UCI)、チャネル状態情報(CSI)フィードバック、またはPUCCHリソースのうちの少なくとも1つにおける前記測定情報を受信することをさらに含む、
項目20に記載の方法。
(項目22)
前記LMFは、前記基地局に前記測位要求を構成するように要求する、項目21に記載の方法。
(項目23)
前記ネットワークは、基地局と位置管理機能(LMF)とを備え、
前記測位要求は、前記LMFによって構成され、
前記方法は、前記LMFによって、前記無線通信デバイスから、UL-TDOA報告、マルチRTT報告、DL-TDOA報告のうちの少なくとも1つにおける前記測定情報を受信することをさらに含む、
項目20に記載の方法。
(項目24)
前記ネットワークは、基地局と位置管理機能(LMF)とを備え、
第1の条件が満たす場合に、前記基地局によって、前記LMFにSRS座標情報を送信し、前記SRS座標情報は、SRS座標、SRS ARP情報、またはSRSアンテナパネル情報のうちの少なくとも1つを含む、項目20に記載の方法。
(項目25)
前記第1の条件は、
測位測定に関連付けられた受信ビーム情報が、前記基地局によって報告されないこと、
前記測位測定に関連付けられたSRSシグナリングが、測位基準信号(PRS)リソースまたは同期信号ブロック(SSB)リソースと擬似コロケート(QCL)され、前記PRSリソースまたは前記SSBリソースが地理的座標を用いて構成されないこと、または
前記測位測定に関連付けられた受信ビーム情報が前記基地局によって報告されず、前記測位測定に関連付けられたSRSシグナリングが、空間関係情報を用いて構成されないこと
のうちの少なくとも1つを含む、項目24に記載の方法。
(項目26)
前記ネットワークによって、UE能力報告に従って、UE受信-伝送(Rx-Tx)時間差測定値の伝送タイミングが、1つ以上の関連付けられたSRSリソースが伝送されるアップリンクサブフレームの伝送タイミングに基づくと決定することをさらに含む、項目20に記載の方法。
(項目27)
前記UE能力報告は、前記無線通信デバイスがTEGをサポートするというインジケーション、または前記無線通信デバイスが、前記1つ以上の関連付けられたSRSリソースが伝送される前記アップリンクサブフレームの前記伝送タイミングに従って前記UE Rx-Tx時間差測定値の前記伝送タイミングを決定することをサポートするというインジケーションのうちの少なくとも1つを含む、項目26に記載の方法。
(項目28)
少なくとも1つのプロセッサとメモリとを備える無線通信装置であって、前記少なくとも1つのプロセッサは、前記メモリからコードを読み取り、項目20に記載の方法を実施するように構成される、無線通信装置。
(項目29)
記憶されたコンピュータ可読プログラム媒体コードを含むコンピュータプログラム製品であって、前記コードは、少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、前記少なくとも1つのプロセッサに、項目20に記載の方法を実施させる、コンピュータプログラム製品。
【国際調査報告】