(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-08-21
(54)【発明の名称】ヒトインターロイキン-4受容体アルファ抗体
(51)【国際特許分類】
C07K 16/28 20060101AFI20240814BHJP
C12N 15/13 20060101ALI20240814BHJP
C12N 15/63 20060101ALI20240814BHJP
C12N 5/10 20060101ALI20240814BHJP
C12P 21/08 20060101ALI20240814BHJP
A61P 37/02 20060101ALI20240814BHJP
A61P 29/00 20060101ALI20240814BHJP
A61P 17/00 20060101ALI20240814BHJP
A61P 37/08 20060101ALI20240814BHJP
A61P 1/00 20060101ALI20240814BHJP
A61P 11/02 20060101ALI20240814BHJP
A61P 11/06 20060101ALI20240814BHJP
A61P 11/00 20060101ALI20240814BHJP
A61P 17/04 20060101ALI20240814BHJP
A61K 39/395 20060101ALI20240814BHJP
A61K 45/00 20060101ALI20240814BHJP
A61K 47/68 20170101ALI20240814BHJP
【FI】
C07K16/28 ZNA
C12N15/13
C12N15/63 Z
C12N5/10
C12P21/08
A61P37/02
A61P29/00
A61P17/00
A61P37/08
A61P1/00
A61P11/02
A61P11/06
A61P11/00
A61P17/04
A61K39/395 D
A61K39/395 N
A61K39/395 G
A61K39/395 U
A61K45/00
A61K47/68
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024506692
(86)(22)【出願日】2022-08-05
(85)【翻訳文提出日】2024-03-28
(86)【国際出願番号】 US2022074575
(87)【国際公開番号】W WO2023015278
(87)【国際公開日】2023-02-09
(32)【優先日】2021-08-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2022-06-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】594197872
【氏名又は名称】イーライ リリー アンド カンパニー
(74)【代理人】
【識別番号】100092783
【氏名又は名称】小林 浩
(74)【代理人】
【識別番号】100095360
【氏名又は名称】片山 英二
(74)【代理人】
【識別番号】100103182
【氏名又は名称】日野 真美
(74)【代理人】
【識別番号】100131990
【氏名又は名称】大野 玲恵
(72)【発明者】
【氏名】アトウェル,シェーン クルメン
(72)【発明者】
【氏名】フェン,イーキン
(72)【発明者】
【氏名】カルタ,マヤ レイチェル
(72)【発明者】
【氏名】ルーン,ドンミエンヌ ドーン ムン
(72)【発明者】
【氏名】ナ,ソンキン
(72)【発明者】
【氏名】ペルティア,ローラ アン
(72)【発明者】
【氏名】ルイズ,ダイアナ イザベル
(72)【発明者】
【氏名】ストッケル,デヴィッド ジョン
【テーマコード(参考)】
4B064
4B065
4C076
4C084
4C085
4H045
【Fターム(参考)】
4B064AG27
4B064CA10
4B064CA19
4B064CC24
4B064DA01
4B064DA08
4B065AA90X
4B065AA92Y
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4B065AB01
4B065AC14
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4B065CA25
4B065CA44
4C076BB13
4C076BB16
4C076CC03
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4C076CC07
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4C084AA17
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4C085CC23
4C085EE01
4C085GG02
4C085GG04
4H045AA11
4H045AA30
4H045DA76
4H045EA20
4H045EA22
4H045FA74
(57)【要約】
本開示は、ヒトIL-4Rαに特異的に結合する抗体、そのようなIL-4Rα抗体を含む組成物、及びそのようなIL-4Rα抗体を使用する方法に関する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ヒトIL-4Rαのエピトープに特異的に結合する抗体又はその抗原結合断片であって、前記エピトープが、
i.D12、M14、S15、I16、Y37、L39、F41、L42、L43、E45、H47、T48、C49、I50、E52、H62、L64、M65、D66、D67、V68、V69、D72、R99、P121、P123、P124、D125、P192(アミノ酸残基位置は配列番号15に対応する);
ii.D12、M14、S15、I16、Y37、L39、F41、L43、E45、H47、T48、C49、I50、H62、L64、M65、D66、D67、V69、D72、R99、P121、P123、P124、D125(アミノ酸残基位置は配列番号15に対応する);又は
iii.D12、M14、S15、I16、L39、F41、L42、T48、C49、I50、E52、H62、L64、M65、D66、D67、V68、V69、D72、R99、P121、P123、P124、D125、P192(アミノ酸残基位置は配列番号15に対応する)
から選択される1つ又は複数のアミノ酸残基を含む、ヒトIL-4Rαのエピトープに特異的に結合する抗体又はその抗原結合断片。
【請求項2】
前記エピトープが、D12、M14、S15、I16、Y37、L39、T48、C49、I50、E52、H62、M65、R99、P121、P123、P124、D125、P192から選択される1つ以上のアミノ酸残基を含む、請求項1に記載の抗体又はその抗原結合断片。
【請求項3】
前記エピトープが、R99、P121、P123、P124、D125、P192から選択される1つ以上のアミノ酸残基を含む、請求項1~2のいずれか一項に記載の抗体又はその抗原結合断片。
【請求項4】
前記エピトープが、D66、D67、及びD125から選択される少なくとも1つ以上のアミノ酸残基を含む、請求項1に記載の抗体又はその抗原結合断片。
【請求項5】
前記エピトープが、D66及びD67から選択される少なくとも1つのアミノ酸残基を含む、請求項1に記載の抗体又はその抗原結合断片。
【請求項6】
前記エピトープが、D66及びDI25から選択される少なくとも1つのアミノ酸残基を含む、請求項1に記載の抗体又はその抗原結合断片。
【請求項7】
前記エピトープがアミノ酸残基D66を含む、請求項1に記載の抗体又はその抗原結合断片。
【請求項8】
ヒトIL-4RαへのヒトIL-4の結合を阻害する、請求項1~7のいずれか一項に記載の抗体又はその抗原結合断片。
【請求項9】
ヒトIL-4RαへのヒトIL-13の結合を阻害する、請求項1~8のいずれか一項に記載の抗体又はその抗原結合断片。
【請求項10】
ヒトIL-4Rαに特異的に結合する抗体又はその抗原結合断片であって、前記抗体が、重鎖可変領域(VH)と、軽鎖可変領域(VL)と、を含み、前記VHが、重鎖相補性決定領域HCDR1、HCDR2、及びHCDR3を含み、前記VLが、軽鎖相補性決定領域LCDR1、LCDR2、及びLCDR3を含み、
HCDR1が、配列番号1を含み、
HCDR2が、配列番号2を含み、
HCDR3が、配列番号3を含み、
LCDR1が、配列番号4を含み、
LCDR2が、配列番号5を含み、
LCDR3が、配列番号6を含む、ヒトIL-4Rαに特異的に結合する抗体又はその抗原結合断片。
【請求項11】
前記VHが配列番号7を含み、前記VLが配列番号8を含む、請求項10に記載の抗体又はその抗原結合断片。
【請求項12】
ヒトIL-4Rαに特異的に結合する抗体又はその抗原結合断片であって、前記抗体が、重鎖可変領域(VH)と、軽鎖可変領域(VL)と、を含み、前記VHが、重鎖相補性決定領域HCDR1、HCDR2、及びHCDR3を含み、前記VLが、軽鎖相補性決定領域LCDR1、LCDR2、及びLCDR3を含み、
HCDR1が配列番号42を含み、
HCDR2が、配列番号2を含み、
HCDR3が、配列番号3を含み、
LCDR1が、配列番号22を含み、
LCDR2が、配列番号5を含み、
LCDR3が、配列番号6を含む、ヒトIL-4Rαに特異的に結合する抗体又はその抗原結合断片。
【請求項13】
前記VHが配列番号44を含み、前記VLが配列番号45を含む、請求項12に記載の抗体又はその抗原結合断片。
【請求項14】
前記抗体が、
i.配列番号33を含む重鎖(HC)及び配列番号10を含む軽鎖(LC)、
ii.配列番号35を含む重鎖(HC)及び配列番号10を含む軽鎖(LC)、
iii.配列番号9を含む重鎖(HC)及び配列番号10を含む軽鎖(LC)、
iv.配列番号13を含む重鎖(HC)及び配列番号10を含む軽鎖(LC)、
v.配列番号31を含む重鎖(HC)及び配列番号10を含む軽鎖(LC)、
vi.配列番号37を含む重鎖(HC)及び配列番号10を含む軽鎖(LC)、
vii.配列番号52を含む重鎖(HC)及び配列番号10を含む軽鎖(LC)、
viii.配列番号50を含む重鎖(HC)及び配列番号10を含む軽鎖(LC)、又は
ix.配列番号46を含む重鎖(HC)及び配列番号47を含む軽鎖(LC)
を含む、請求項10~13のいずれか一項に記載の抗体又はその抗原結合断片。
【請求項15】
ヒトIgG1アイソタイプを含む、請求項1~13のいずれか一項に記載の抗体又はその抗原結合断片。
【請求項16】
前記抗体が、アミノ酸残基322(EU番号付け)にアラニンを含む、請求項15に記載の抗体又はその抗原結合断片。
【請求項17】
ヒトIgG4アイソタイプを含む、請求項1~13のいずれか一項に記載の抗体又はその抗原結合断片。
【請求項18】
前記抗体が、下記:
アミノ酸残基137(EU番号付け)におけるシステイン、
アミノ酸残基203(EU番号付け)におけるアスパラギン、
アミノ酸残基274(EU番号付け)におけるリジン、
アミノ酸残基355(EU番号付け)におけるアルギニン、又は
アミノ酸残基419(EU番号付け)におけるグルタミン
のうちの1つ又は複数を含む、請求項17に記載の抗体又はその抗原結合断片。
【請求項19】
前記抗体が、
アミノ酸残基274(EU番号付け)にリジン、アミノ酸残基355にアルギニン、及びアミノ酸残基419(EU番号付け)にグルタミン
を含む、請求項17に記載の抗体又は抗原結合断片。
【請求項20】
前記抗体が、
アミノ酸残基137(EU番号付け)にグリシン、アミノ酸残基203(EU番号付け)にアスパラギン、アミノ酸残基274(EU番号付け)にリジン、アミノ酸残基355にアルギニン、及びアミノ酸残基419(EU番号付け)にグルタミン
を含む、請求項17に記載の抗体又は抗原結合断片。
【請求項21】
ヒトIL-4Rαに特異的に結合する抗体又はその抗原結合断片であって、前記抗体が、重鎖可変領域(VH)と、軽鎖可変領域(VL)と、を含み、前記VHが、重鎖相補性決定領域HCDR1、HCDR2、及びHCDR3を含み、前記VLが、軽鎖相補性決定領域LCDR1、LCDR2、及びLCDR3を含み、
HCDR1が、配列番号19を含み、
HCDR2が、配列番号20を含み、
HCDR3が、配列番号3を含み、
LCDR1が、配列番号22を含み、
LCDR2が、配列番号5を含み、
LCDR3が、配列番号24を含む、ヒトIL-4Rαに特異的に結合する抗体又はその抗原結合断片。
【請求項22】
前記VHが配列番号25を含み、前記VLが配列番号26を含む、請求項21に記載の抗体又はその抗原結合断片。
【請求項23】
配列番号27を含むHC及び配列番号28を含むLCを含む、請求項21又は22のいずれか一項に記載の抗体又はその抗原結合断片。
【請求項24】
前記抗体が、
アミノ酸残基124(EU番号付け)におけるシステイン、
アミノ酸残基378(EU番号付け)におけるシステイン、又は
アミノ酸残基124(EU番号付け)におけるシステイン及びアミノ酸残基378(EU番号付け)におけるシステイン、
を含む、請求項14~20又は23のいずれか一項に記載の抗体又は抗原結合断片。
【請求項25】
配列番号9、10、13、27、28、31、33、35、37、46、47、50又は52をコードする配列を含む核酸。
【請求項26】
請求項25に記載の核酸を含むベクター。
【請求項27】
配列番号9、13、31、33、35、37、46、50又は52をコードする第1の核酸配列及び配列番号10又は47をコードする第2の核酸配列を含む、請求項26に記載のベクター。
【請求項28】
配列番号27をコードする第1の核酸配列と、配列番号28をコードする第2の核酸配列と、を含む、請求項26に記載のベクター。
【請求項29】
配列番号9、13、31、33、35、37、46、50又は52をコードする核酸配列を含む第1のベクターと、配列番号10又は47をコードする核酸配列を含む第2のベクターとを含む組成物。
【請求項30】
配列番号27をコードする核酸配列を含む第1のベクターと、配列番号28をコードする核酸配列を含む第2のベクターとを含む組成物。
【請求項31】
請求項26又は28のいずれか一項に記載のベクターを含む細胞。
【請求項32】
前記細胞が、哺乳動物細胞である、請求項31に記載の細胞。
【請求項33】
請求項31~32のいずれか一項に記載される細胞を、前記抗体が発現されるような条件下で培養すること、及び前記発現された抗体を前記培養培地から回収することを含む、抗体又はその抗原結合断片を産生するプロセス。
【請求項34】
請求項33に記載の方法によって産生される抗体又はその抗原結合断片。
【請求項35】
請求項1~24又は34のいずれか一項に記載される抗体を含む抗体薬物コンジュゲート。
【請求項36】
請求項1~24又は34のいずれか一項に記載の抗体又はその抗原結合断片、及び薬学的に許容される賦形剤、希釈剤又は担体を含む医薬組成物。
【請求項37】
IL-4R関連障害の治療を必要とする対象においてIL-4R関連障害を治療する方法であって、治療有効量の請求項1~24若しくは34のいずれか一項に記載の抗体若しくはその抗原結合断片又は請求項36に記載の医薬組成物を前記対象に投与することを含む、IL-4R関連障害の治療を必要とする対象においてIL-4R関連障害を治療する方法。
【請求項38】
IL-4R関連障害が免疫炎症性障害である、請求項37に記載の方法。
【請求項39】
前記免疫炎症性障害が2型炎症性障害である、請求項38に記載の方法。
【請求項40】
前記2型炎症性障害が、アトピー性皮膚炎、好酸球性食道炎、鼻ポリポーシス、喘息、慢性副鼻腔炎(CRS)、アレルギー疾患、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、又は慢性特発性蕁麻疹(CSU)から選択される、請求項39に記載の方法。
【請求項41】
前記IL-4R関連障害が癌である、請求項37に記載の方法。
【請求項42】
治療に使用するための、請求項1~24又は34のいずれか一項に記載の抗体又はその抗原結合断片。
【請求項43】
IL-4R関連障害の治療における使用のための、請求項1~24若しくは34のいずれか一項に記載の抗体若しくはその抗原結合断片、又は請求項36に記載の医薬組成物。
【請求項44】
前記IL-4R関連障害が免疫炎症性障害である、請求項43に記載の使用のための抗体若しくはその抗原結合断片又は医薬組成物。
【請求項45】
前記免疫炎症性障害が2型炎症性障害である、請求項44に記載の使用のための抗体若しくはその抗原結合断片又は医薬組成物。
【請求項46】
前記2型炎症性障害が、アトピー性皮膚炎、好酸球性食道炎、鼻ポリポーシス、喘息、慢性副鼻腔炎(CRS)、アレルギー疾患、慢性閉塞性肺疾患(COPD)又は慢性特発性蕁麻疹(CSU)から選択される、請求項45に記載の使用のための抗体若しくはその抗原結合断片又は医薬組成物。
【請求項47】
前記IL-4R関連障害が癌である、請求項43に記載の使用のための抗体又は医薬組成物。
【請求項48】
IL-4R関連障害を治療するための医薬品の製造における、請求項1~24又は34のいずれか一項に記載の抗体の使用。
【請求項49】
前記IL-4R関連障害が免疫炎症性障害である、請求項48に記載の使用。
【請求項50】
前記免疫炎症性障害が2型炎症性障害である、請求項49に記載の使用。
【請求項51】
前記2型炎症性障害が、アトピー性皮膚炎、好酸球性食道炎、鼻ポリポーシス、喘息、慢性副鼻腔炎(CRS)、アレルギー疾患、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、又は慢性特発性蕁麻疹(CSU)から選択される、請求項50に記載の使用。
【請求項52】
前記IL-4R関連障害が癌である、請求項51に記載の使用。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、医学の分野に属する。特に、本開示は、ヒトインターロイキン-4(IL-4)受容体アルファサブユニット(IL-4Rα)に特異的に結合する抗体、そのようなIL-4Rα抗体を含む組成物、及びそのようなIL-4Rα抗体を使用する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
特にアトピー性皮膚炎、喘息、食物アレルギーなどの2型炎症性疾患などの免疫炎症性障害の進行中の流行は、異なる標的組織に影響を及ぼす不均一な一連の障害を表す。免疫学的及び遺伝学的研究により、2型炎症性疾患に関与する様々なサイトカイン及びサイトカイン受容体が同定されており、特にインターロイキン-4受容体α及び関連サイトカインインターロイキン-4及びインターロイキン-13は、2型炎症経路の重要な駆動因子として同定されている。
【0003】
ヒトインターロイキン-4受容体アルファ(IL-4Rαとしても知られる。IL-4受容体サブユニットアルファ;CD124、BSF受容体)は、Th2ベースの免疫応答、代替マクロファージ及び樹状細胞活性化、粘膜免疫、アレルギー性炎症、腫瘍進行、並びにアテローム発生を含む多様な生物学的プロセスにおいて重要な役割を果たすクラスIサイトカイン受容体ファミリーの膜貫通糖タンパク質である。IL-4Rαは、T及びBリンパ球、好酸球、好塩基球、単球及びマクロファージ、樹状細胞、内皮細胞、線維芽細胞、気道上皮細胞及び平滑筋細胞上で発現されると報告されている。IL-4Rαは、身体全体にわたって2つの異なる複合体で存在し、I型受容体は、共通のγ鎖を有するIL-4Rαサブユニットから構成され、IL-4に特異的に結合し、一方、II型受容体は、IL-13Rα1として知られる異なるサブユニットに結合したIL-4Rαサブユニットからなる。I型及びII型の両方のIL-4Rα受容体は、IL-4受容体(IL-4R)と呼ばれる。I型IL-4Rαは、例えば、リンパ球及び骨髄細胞において見出され、II型IL-4Rαは、例えば、骨髄細胞及び非造血細胞において見出される。これらのII型受容体は、密接に関連する生物学的機能を有する2つのサイトカインであるインターロイキン-4及びインターロイキン-13の両方に結合する能力を有する。
【0004】
ヒトインターロイキン-4(IL-4としても知られる;BSF-1)は、造血、内皮、上皮、筋肉、線維芽細胞、肝細胞、及び脳組織を含む広範囲の組織に存在する。ヒトIL-4は、体液性免疫及び適応免疫における重要な調節因子であることが見出されており、例えば、活性化B細胞の刺激、T細胞増殖、B細胞の形質細胞への分化、ナイーブCD4+T細胞のTh2エフェクター細胞への分化の誘導、B細胞及び骨髄系列細胞(例えば、単球細胞)上のMHCクラスII産生、CD23、及びIL-4Rαのアップレギュレーション、Th1細胞、マクロファージ、IFN-γ、及び樹状細胞IL-12の産生の減少において役割を果たす。(Hershey et al.,N.Engl.J.Med.1997,337(24):1720-5)。
【0005】
ヒトインターロイキン-13(IL-13としても知られる;P600)は、例えば、杯細胞化生、平滑細胞筋収縮、及び例えばアレルギー性喘息における気道上皮における粘液産生において重要な役割を果たす。IL-13複合体のIL-4Rαへの結合は、チロシンキナーゼ2(Tyk-2)及びヤヌスキナーゼ1(JAK1)を含む複数の形質導入経路の活性化を開始する。したがって、IL-4及びIL-13サイトカインは両方とも、STAT6転写因子を活性化し、IgEへのB細胞クラススイッチ及び好酸球の走化性を促進し、腫瘍増殖、細胞生存、細胞接着、及び転移において潜在的な役割を果たすことも見出されている。(Suzuki,A.,et al.,Cytokine 2015;75(1):79-88)。IL-13は、B細胞、好塩基球、好酸球、肥満細胞、内皮細胞、線維芽細胞、単球、マクロファージ、呼吸器上皮細胞、及び平滑筋細胞を含む複数の細胞型によって発現される。(Hershey et al.,N.Engl.J.Med.1997,337(24):1720-5)。
【0006】
2型炎症性疾患を標的とする抗体治療薬は公知であり、承認されているか、又は臨床開発中のいずれかである。そのような抗体には、IL-4Rαを標的とするデュピルマブ;IL-4を標的とするパスコリツマブ;IL-13経路を標的とするレブリキズマブ、アンルキンズマブ、及びトラロキヌマブが含まれる。(Junttila,I.,Frontiers in Immunology 2018,9:888)。しかしながら、これらの標的療法の開発にもかかわらず、喘息、アトピー皮膚炎、及び/又は好酸球性食道炎(EoE)などの2型炎症性障害を有する患者、並びに治療に耐性のままであるか、又はデュピルマブなどの現在の療法の非持続性応答者である患者に使用するための更なるIL-4Rα抗体が依然として必要とされている。
【発明を実施するための形態】
【0007】
本開示は、ヒトIL-4Rαに特異的に結合し、IL-4R、IL-4及び/又はIL-13媒介性応答(例えば、B細胞増殖、STAT-6リン酸化、CD23発現)を阻害する抗体、そのようなIL-4Rα抗体を含む組成物、並びにそのようなIL-4Rα抗体を使用する方法を提供する。特に、本開示は、ヒト及び/又はカニクイザルIL-4RαのN末端フィブロネクチンIII型ドメイン1及び2にわたる新規エピトープに結合し、所望の結合親和性を有し、IL-4及びIL-13媒介性IL-4Rシグナル伝達の両方を遮断し、並びに/あるいは粘度及び/又は凝集などの良好な開発特性を有するヒトIL-4Rα抗体を提供する。そのようなヒトIL-4Rα抗体は、アトピー性皮膚炎、好酸球性食道炎(EoE)、鼻茸、喘息、慢性副鼻腔炎(CRS)、アレルギー性疾患、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、又は慢性特発性蕁麻疹(CSU)を含む、IL-4又はIL-13媒介性IL-4Rシグナル伝達に関連する2型炎症性障害を治療するために使用することができる。そのようなIL-4Rα抗体は、癌を治療するために更に使用することができる。したがって、本明細書で提供されるヒトIL-4Rα抗体は、以下の特性のうちの1つ以上を有する:1)ヒト及び/又はカニクイザルIL-4RαのN末端フィブロネクチンIII型ドメイン1及び2にわたる新規構造エピトープに結合する、2)ヒト及び/又はカニクイザルIL-4Rα上の新規機能エピトープに結合する、3)所望の結合親和性でヒト及び/又はカニクイザルIL-4Rαに結合する、4)IL-4媒介性IL-4Rシグナル伝達を阻害する、5)IL-13媒介性IL-4Rシグナル伝達を阻害する、6)エフェクター機能媒介性死滅を有意に誘導しない、7)補体結合を有意に誘導しない、8)Fcγ受容体結合を保持する、並びに/あるいは9)低粘度の血清タンパク質結合及び/若しくは凝集を有する。
【0008】
いくつかの実施形態において、ヒトIL-4Rαに特異的に結合する本開示の抗体は、完全ヒト抗体である。いくつかの実施形態において、本開示の抗体は、ヒトIL-4Rαの新規な構造エピトープに結合し、ここで、そのエピトープは、IL-4Rαのn末端フィブロネクチンIII型ドメインのドメイン1及びドメイン2に及ぶ。いくつかの実施形態において、本開示の抗体は、ヒトIL-4Rαの新規の機能的エピトープに結合する。いくつかの実施形態において、本開示の抗体は、B細胞、T細胞、及び骨髄細胞上のヒトIL-4Rαに特異的に結合する。更なる実施形態では、本開示の抗体は、ヒト及び/又はカニクイザルIL-4Rαに結合し、IL-4及びIL-13のIL-4Rαへの結合を遮断し、それによってIL-4R媒介シグナル伝達を防止する。いくつかの実施形態では、本開示の抗体は、IL-4及びIL-13誘導性IL-4R STAT-6リン酸化、B細胞増殖、及びCD23発現を阻害する。なお更なる実施形態では、本開示の抗体は、エフェクター機能媒介性殺傷を有意に誘導しない。いくつかの実施形態では、ヒトIgG4P又はヒトIgG1A骨格を有する抗ヒトIL-4Rα抗体は、Fcγ受容体結合を保持する。そのような実施形態において、ヒトIgG4P骨格又はヒトIgG1A骨格を有する抗ヒトIL-4Rα抗体は、エフェクターヌル骨格を有するヒトIL-4Rα抗体(例えば、IgG1AAA)と比較した場合、B細胞及び骨髄系細胞に対する結合が改善されている。
【0009】
いくつかの実施形態において、本開示のヒトIL-4Rα抗体又はその抗原結合断片は、ヒトIL-4Rαのエピトープに特異的に結合し、ここで、エピトープは、D12、M14、S15、I16、Y37、L39、F41、L42、L43、E45、H47、T48、C49、I50、E52、H62、L64、M65、D66、D67、V68、V69、D72、R99、P121、P123、P124、D125、P192(アミノ酸残基位置は配列番号15に対応する)から選択される1つ又は複数のアミノ酸残基を含む。いくつかの実施形態において、本開示のヒトIL-4Rα抗体又はその抗原結合断片は、ヒトIL-4Rαのエピトープに特異的に結合し、ここで、エピトープは、D12、M14、S15、I16、Y37、L39、F41、L42、L43、E45、H47、T48、C49、I50、E52、H62、L64、M65、D66、D67、V68、V69、D72、R99、P121、P123、P124、D125、P192(アミノ酸残基位置は配列番号15に対応する)から選択される少なくとも1つ、少なくとも2つ、少なくとも3つ、少なくとも4つ、又は少なくとも5つ以上のアミノ酸残基を含む。いくつかの実施形態において、ヒトIL-4Rα抗体又はその抗原結合断片は、D12、M14、S15、I16、Y37、L39、F41、L43、E45、H47、T48、C49、I50、H62、L64、M65、D66、D67、V69、D72、R99、P121、P123、P124、D125(アミノ酸残基位置は配列番号15に対応する)から選択される1つ又は複数のアミノ酸残基を含むヒトIL-4Rαのエピトープに特異的に結合する。いくつかの実施形態において、本開示のヒトIL-4Rα抗体又はその抗原結合断片は、ヒトIL-4Rαのエピトープに特異的に結合し、ここで、エピトープは、D12、M14、S15、I16、Y37、L39、F41、L43、E45、H47、T48、C49、I50、H62、L64、M65、D66、D67、V69、D72、R99、P121、P123、P124、D125(アミノ酸残基位置は配列番号15に対応する)から選択される少なくとも1つ、少なくとも2つ、少なくとも3つ、少なくとも4つ、又は少なくとも5つ以上のアミノ酸残基を含む。いくつかの実施形態において、ヒトIL-4Rα抗体又はその抗原結合断片は、D12、M14、S15、I16、L39、F41、L42、T48、C49、I50、E52、H62、L64、M65、D66、D67、V68、V69、D72、R99、P121、P123、P124、D125、P192(アミノ酸残基位置は配列番号15に対応する)から選択される1つ又は複数のアミノ酸残基を含むヒトIL-4Rαのエピトープに特異的に結合する。いくつかの実施形態において、本開示のヒトIL-4Rα抗体又はその抗原結合断片は、ヒトIL-4Rαのエピトープに特異的に結合し、ここで、エピトープは、D12、M14、S15、I16、L39、F41、L42、T48、C49、I50、E52、H62、L64、M65、D66、D67、V68、V69、D72、R99、P121、P123、P124、D125、P192(アミノ酸残基位置は配列番号15に対応する)から選択される少なくとも1つ、少なくとも2つ、少なくとも3つ、少なくとも4つ、又は少なくとも5つ以上のアミノ酸残基を含む。更なる実施形態において、ヒトIL-4Rα抗体又はその抗原結合断片は、D12、M14、S15、I16、Y37、L39、T48、C49、I50、E52、H62、M65、R99、P121、P123、P124、D125、P192(アミノ酸残基位置は配列番号15に対応する)から選択される1つ又は複数のアミノ酸残基を含むヒトIL-4Rαのエピトープに特異的に結合する。更なる実施形態では、本開示のヒトIL-4Rα抗体又はその抗原結合断片は、ヒトIL-4Rαのエピトープに特異的に結合し、ここで、エピトープは、D12、M14、S15、I16、Y37、L39、T48、C49、I50、E52、H62、M65、R99、P121、P123、P124、D125、P192(アミノ酸残基位置は配列番号15に対応する)から選択される少なくとも1つ、少なくとも2つ、少なくとも3つ、少なくとも4つ、又は少なくとも5つ以上のアミノ酸残基を含む。更なる実施形態では、ヒトIL-4Rα抗体又はその抗原結合断片は、R99、P121、P123、P124、D125、P192(アミノ酸残基位置は配列番号15に対応する)から選択される1つ又は複数のアミノ酸残基を含むヒトIL-4Rαのエピトープに特異的に結合し、これらの残基は、IL-4RαのN末端フィブロネクチンIII型ドメインのドメイン2に位置する。なお更なる実施形態では、ヒトIL-4Rα抗体又はその抗原結合断片は、アミノ酸残基D66、D67及びD125(アミノ酸残基位置は配列番号15に対応する)の少なくとも1つ又は複数を含むヒトIL-4Rαのエピトープに特異的に結合する。なお更なる実施形態では、ヒトIL-4Rα抗体又はその抗原結合断片は、アミノ酸残基D66及びD67(アミノ酸残基位置は配列番号15に対応する)の少なくとも1つを含むヒトIL-4Rαのエピトープに特異的に結合する。なお更なる実施形態では、ヒトIL-4Rα抗体又はその抗原結合断片は、アミノ酸残基D66及びD125(アミノ酸残基位置は配列番号15に対応する)の少なくとも1つを含むヒトIL-4Rαのエピトープに特異的に結合する。なお更なる実施形態では、ヒトIL-4Rα抗体又はその抗原結合断片は、アミノ酸残基D66(アミノ酸残基位置は配列番号15に対応する)を含むヒトIL-4Rαのエピトープに特異的に結合する。更に他の実施形態では、ヒトIL-4Rα抗体又はその抗原結合断片は、ヒトIL-4Rαの構造的及び/又は機能的エピトープに特異的に結合し、このエピトープは、IL-4Rαのn末端フィブロネクチンIII型ドメインのドメイン1及びドメイン2に及ぶ。特定の実施形態において、ヒトIL-4Rα抗体又はその抗原結合断片は、ヒトIL-4Rαの新規な構造的及び/又は機能的エピトープに特異的に結合し、ここで、そのエピトープは、IL-4Rαに対するIL-4結合部位と重複する。そのような実施形態では、ヒトIL-4Rα抗体又はその抗原結合断片は、ヒトIL-4RαへのIL-4の結合を遮断する。特定の実施形態において、ヒトIL-4Rα抗体又はその抗原結合断片は、ヒトIL-4Rαの新規な構造的及び/又は機能的エピトープに結合し、ここで、そのエピトープは、IL-4Rαに対するIL-13結合部位と重複する。そのような実施形態では、ヒトIL-4Rα抗体又はその抗原結合断片は、ヒトIL-4RαへのIL-13の結合を遮断する。特定の実施形態において、ヒトIL-4Rα抗体又はその抗原結合断片は、ヒトIL-4Rαの新規な構造的及び/又は機能的エピトープに結合し、ここで、そのエピトープは、IL-4Rαに対するIL-4結合部位及びIL-13結合部位の両方と重複する。そのような実施形態において、ヒトIL-4Rα抗体又はその抗原結合断片は、ヒトIL-4RαへのIL-4及びIL-13の結合を遮断する。いくつかの実施形態では、IL-4Rαエピトープは、X線結晶学、アラニンスキャニング変異誘発、立体障害変異誘発、及び/又はHDX-MSによって決定される。更に他の実施形態において、IL-4Rαエピトープは、部位特異的突然変異誘発によって決定される。
【0010】
いくつかの実施形態において、本開示は、ヒトIL-4Rαに特異的に結合し、重鎖可変領域(VH)及び軽鎖可変領域(VL)を含む抗体又はその抗原結合断片を提供し、VHは重鎖相補性決定領域HCDR1、HCDR2及びHCDR3を含み、VLは軽鎖相補性決定領域LCDR1、LCDR2及びLCDR3を含み、HCDR1は配列番号1を含み、HCDR2は配列番号2を含み、HCDR3は配列番号3を含み、LCDR1は配列番号4を含み、LCDR2は配列番号5を含み、LCDR3は配列番号6を含む。いくつかの実施形態において、IL-4Rαに特異的に結合する抗体又はその抗原結合断片は、配列番号7を含むVH及び配列番号8を含むVLを含む。いくつかの実施形態では、抗体又はその抗原結合断片は、配列番号33を含むHC及び配列番号10を含むLCを含む。いくつかの実施形態では、抗体又はその抗原結合断片は、配列番号35を含むHC及び配列番号10を含むLCを含む。いくつかの実施形態では、抗体又はその抗原結合断片は、配列番号9を含むHC及び配列番号10を含むLCを含む。いくつかの実施形態では、抗体又はその抗原結合断片は、配列番号13を含むHC及び配列番号10を含むLCを含む。いくつかの実施形態では、抗体又はその抗原結合断片は、配列番号37を含むHC及び配列番号10を含むLCを含む。いくつかの実施形態では、抗体又はその抗原結合断片は、配列番号31を含むHC及び配列番号10を含むLCを含む。いくつかの実施形態では、抗体又はその抗原結合断片は、配列番号50を含むHC及び配列番号10を含むLCを含む。いくつかの実施形態では、抗体又はその抗原結合断片は、配列番号52を含むHC及び配列番号10を含むLCを含む。
【0011】
いくつかの実施形態において、本開示は、ヒトIL-4Rαに特異的に結合する抗体又はその抗原結合断片を提供し、抗体又は抗原結合断片は、重鎖可変領域(VH)及び軽鎖可変領域(VL)を含み、VHは重鎖相補性決定領域HCDR1、HCDR2及びHCDR3を含み、VLは軽鎖相補性決定領域LCDR1、LCDR2及びLCDR3を含み、HCDR1は配列番号42を含み、HCDR2は配列番号2を含み、HCDR3は配列番号3を含み、LCDR1は配列番号22を含み、LCDR2は配列番号5を含み、LCDR3は配列番号6を含む。いくつかの実施形態において、IL-4Rαに特異的に結合する抗体又はその抗原結合断片は、配列番号44を含むVH及び配列番号45を含むVLを含む。いくつかの実施形態では、抗体又はその抗原結合断片は、配列番号46を含むHC及び配列番号47を含むLCを含む。
【0012】
いくつかの実施形態において、本開示は、ヒトIL-4Rαに特異的に結合する抗体又はその抗原結合断片を提供し、抗体又は抗原結合断片は、重鎖可変領域(VH)及び軽鎖可変領域(VL)を含み、VHは重鎖相補性決定領域HCDR1、HCDR2及びHCDR3を含み、VLは軽鎖相補性決定領域LCDR1、LCDR2及びLCDR3を含み、HCDR1は配列番号19を含み、HCDR2は配列番号20を含み、HCDR3は配列番号3を含み、LCDR1は配列番号22を含み、LCDR2は配列番号5を含み、LCDR3は配列番号24を含む。いくつかの実施形態において、ヒトIL-4Rα抗体は、配列番号25を含むVH及び配列番号26を含むVLを含む。いくつかの実施形態では、ヒトIL-4Rαに特異的に結合する抗体又はその抗原結合断片は、配列番号27を含む重鎖(HC)と、配列番号28を含む軽鎖(LC)とを含む。
【0013】
本開示のいくつかの実施形態では、ヒトIL-4Rαに特異的に結合する抗体又はその抗原結合断片は、ヒトIgG1又はヒトIgG4アイソタイプを有する。
【0014】
本開示のいくつかの実施形態において、ヒトIL-4Rαに特異的に結合する抗体又はその抗原結合断片は、ヒトIgG1アイソタイプを有する。いくつかの実施形態において、ヒトIL-4Rα抗体は、改変ヒトIgG1 Fc領域を有し、ここで、抗体は、IgG1Aとも呼ばれるアミノ酸残基322(K322A置換)にアラニンを含む(EU番号付け)。そのような実施形態では、本開示のヒトIL-4Rα抗体又はその抗原結合断片は、補体活性が低減又は消失している。いくつかの実施形態において、ヒトIL-4Rα抗体又はその抗原結合断片は、Fcγ及びC1q受容体(全ての残基がEU番号付けに従って番号付けされる)への結合を低減又は排除した、それぞれIgG1AA又はIgG1AAAとも呼ばれるL234A、L235A及び/又はP329Aを含む改変ヒトIgG1 Fc領域を有する。いくつかの実施形態において、ヒトIgG1A骨格を有するヒトIL-4Rα抗体又はその抗原結合断片は、ヒトIgG1AAAエフェクターヌル骨格を有するヒトIL-4Rα抗体と比較した場合、B細胞及び骨髄系細胞に対する改善された結合を示す。
【0015】
本開示のいくつかの実施形態において、ヒトIL-4Rαに特異的に結合する抗体又はその抗原結合断片は、ヒトIgG4アイソタイプを有する。いくつかの実施形態において、ヒトIL-4Rα抗体又はその抗原結合断片は、インビボでのIgG4 Fabアーム交換を減少させる、IgG4Pとも呼ばれるS228P置換(EU番号付け)を含む改変ヒトIgG4ヒンジ領域を有する(Labrijn,et al.,Nat.Biotechnol.2009,27(8):767参照)。いくつかの実施形態において、ヒトIL-4Rα抗体又はその抗原結合断片は、Fcγ及びC1q受容体への結合を低下させる、IgG4AAとも呼ばれるF234A及び/又はL235A(EU番号付け)を含む改変ヒトIgG4 Fc領域を有する。本開示のいくつかの実施形態によれば、Fc領域は、IgG4PAAとも呼ばれるS228P、F234A、及びL235A(全ての残基はIMGT又はEU番号付けに従って番号付けされる)を含む。いくつかの実施形態において、ヒトIgG4P骨格を有するヒトIL-4Rα抗体又はその抗原結合断片は、エフェクターヌル骨格を有するヒトIL-4Rα抗体と比較した場合、B細胞及び骨髄系細胞に対する結合が改善されている。
【0016】
いくつかの実施形態において、ヒトIL-4Rα抗体又はその抗原結合断片は、野生型ヒトIgG4 HC定常領域を有する同じ抗体と比較して抗体の粘度を低下させる改変ヒトIgG4 HC領域を有する。そのような実施形態において、ヒトIL-4Rα抗体又はその抗原結合断片は、野生型ヒトIgG4 HC定常領域と比較して、以下のアミノ酸残基:Q274K、Q355R、E419Q(全ての位置がEU番号付けに従って番号付けされる)のいずれか1つ又は複数にアミノ酸置換を含む改変ヒトIgG4 HC定常領域を有する。
【0017】
他の実施形態では、ヒトIL-4Rα抗体又はその抗原結合断片は、野生型ヒトIgG4 HC領域と比較して、以下のアミノ酸残基:E137G、D203N、Q274K、Q355R、E419Q(全てEU番号付けに従って番号付けされた位置)のいずれか1つ又は複数にアミノ酸置換を含む改変ヒトIgG4 HC領域を有する。
【0018】
いくつかの実施形態では、ヒトIL-4Rα抗体又はその抗原結合断片は、E137G置換(EU番号付け)を含む修飾ヒトIgG4 HC定常領域を有する。いくつかの実施形態では、ヒトIL-4Rα抗体又はその抗原結合断片は、D203N置換(EU番号付け)を含む修飾ヒトIgG4 HC定常領域を有する。いくつかの実施形態では、ヒトIL-4Rα抗体又はその抗原結合断片は、Q274K置換(EU番号付けによる)を含む修飾ヒトIgG4 HC定常領域を有する。いくつかの実施形態では、ヒトIL-4Rα抗体又はその抗原結合断片は、Q355R置換(EU番号付けによる)を含む修飾ヒトIgG4 HC定常領域を有する。いくつかの実施形態では、ヒトIL-4Rα抗体又はその抗原結合断片は、E419Q置換(EU番号付けによる)を含む修飾ヒトIgG4 HC定常領域を有する。いくつかの実施形態では、ヒトIL-4Rα抗体又はその抗原結合断片は、Q274K及びQ355R置換(全ての位置はEU番号付けに従って番号付けされる)を含む修飾ヒトIgG4 HC定常領域を有する。いくつかの実施形態では、ヒトIL-4Rα抗体又はその抗原結合断片は、Q274K及びE419Q置換(全ての位置はEU番号付けに従って番号付けされる)を含む修飾ヒトIgG4 HC定常領域を有する。いくつかの実施形態では、ヒトIL-4Rα抗体又はその抗原結合断片は、Q355R及びE419Q置換(全ての位置はEU番号付けに従って番号付けされる)を含む修飾ヒトIgG4 HC定常領域を有する。いくつかの実施形態では、ヒトIL-4Rα抗体又はその抗原結合断片は、Q274K、Q355R、及びE419Q置換(全ての位置はEU番号付けに従って番号付けされる)を含む修飾ヒトIgG4 HC定常領域を有する。いくつかの実施形態では、ヒトIL-4Rα抗体又はその抗原結合断片は、S228P、Q274K、Q355R、E419Q置換(全ての位置はEU番号付けに従って番号付けされる)を含む修飾ヒトIgG4 HC定常領域を有する。いくつかの実施形態では、ヒトIL-4Rα抗体又はその抗原結合断片は、S228P、E137G、D203N、Q274K、Q355R、E419Q置換(全ての位置はEU番号付けに従って番号付けされる)を含む修飾ヒトIgG4 HC領域を有する。
【0019】
いくつかの実施形態において、抗体又はその抗原結合断片は、以下の1つ又は複数を含む:アミノ酸残基137(EU番号付け)におけるグリシン、アミノ酸残基203(EU番号付け)におけるアスパラギン、アミノ酸残基274(EU番号付け)におけるリジン、アミノ酸残基355(EU番号付け)におけるアルギニン、又はアミノ酸残基419(EU番号付け)におけるグルタミン。
【0020】
いくつかの実施形態では、抗体又はその抗原結合断片は、アミノ酸残基274(EU番号付け)にリジン、アミノ酸残基355にアルギニン、及びアミノ酸残基419(EU番号付け)にグルタミンを含む。
【0021】
いくつかの実施形態では、抗体又はその抗原結合断片は、アミノ酸残基137(EU番号付け)にグリシン、アミノ酸残基203(EU番号付け)にアスパラギン、アミノ酸残基274(EU番号付け)にリジン、アミノ酸残基355にアルギニン、及びアミノ酸残基419(EU番号付け)にグルタミンを含む。
【0022】
更なる実施形態では、ヒトIL-4Rα抗体又はその抗原結合断片は、抗体コンジュゲート化合物(バイオコンジュゲートとも呼ばれる)の生成において使用するための操作されたシステイン残基を含む修飾ヒトIgG1又はヒトIgG4定常ドメインを有する(国際公開第2018/232088号参照)。より詳細には、本開示のそのような実施形態では、ヒトIL-4Rα抗体又はその抗原結合断片は、アミノ酸残基124(EU番号付け)にシステイン、又はアミノ酸残基378(EU番号付け)にシステイン、又はアミノ酸残基124(EU番号付け)にシステイン及びアミノ酸残基378(EU番号付け)にシステインを含む。
【0023】
いくつかの実施形態において、ヒトIL-4Rαに特異的に結合する抗体又はその抗原結合断片は改変ヒトIgG1又はヒトIgG4フレームワーク領域を有する。いくつかの実施形態では、修飾はVHのフレームワーク領域内にある。いくつかの実施形態において、改変はVLのフレームワーク領域にある。いくつかの実施形態において、改変は、VH及びVLのフレームワーク領域にある。更なる実施形態では、改変ヒトIgG1又はヒトIgG4フレームワーク領域は、抗体の免疫原性リスクを低下させる。
【0024】
本開示のいくつかの実施形態では、本開示のヒトIL-4Rα抗体又はその抗原結合断片は、IL-4Rαに結合し、ヒトIL-4及びヒトIL-13のヒトIL-4Rαへの結合を阻害する。そのような実施形態では、本開示の抗体又はその抗原結合断片は、ヒトIL-4のヒトIL-4Rαへの結合を阻害し、したがって、ヒトIL-4R活性化、STAT-6リン酸化、B細胞及び/又はT細胞増殖、並びにCD23発現を阻害する。そのような実施形態において、本開示の抗体又はその抗原結合断片はヒトIL-4Rαに結合し、ヒトIL-4RαへのヒトIL-4の結合を約10%、約20%、約30%、約40%、約50%、約60%、約70%、約80%、約90%又は約100%阻害する。更なる実施形態では、本開示のヒトIL-4Rα抗体又はその抗原結合断片は、B細胞及びT細胞上のヒトIL-4Rαに結合し、B細胞及びT細胞におけるIL-4誘導性STAT-6リン酸化を約10%、約20%、約30%、約40%、約50%、約60%、約70%、約80%、約90%又は約100%阻害する。更なる実施形態では、本開示のヒトIL-4Rα抗体又はその抗原結合断片は、B細胞上のヒトIL-4Rαに結合し、IL-4誘導性B細胞増殖を約10%、約20%、約30%、約40%、約50%、約60%、約70%、約80%、約90%、又は約100%阻害する。更に他の実施形態では、本開示のヒトIL-4Rα抗体又はその抗原結合断片は、骨髄細胞上のヒトIL-4Rαに結合し、ヒト骨髄細胞上のIL-4誘導性CD23発現を約10%、約20%、約30%、約40%、約50%、約60%、約70%、約80%、約90%又は約100%阻害する。
【0025】
いくつかの実施形態において、本開示のヒトIL-4Rα抗体又はその抗原結合断片は、ヒトIL-4RαへのヒトIL-13の結合を阻害する。そのような実施形態において、本開示の抗体又はその抗原結合断片は、ヒトIL-4RαへのヒトIL-13の結合を阻害し、したがって、ヒトIL-4Rの活性化、STAT-6のリン酸化、B細胞及び/又はT細胞の増殖並びにCD23の発現を阻害する。更なる実施形態において、本開示の抗体又はその抗原結合断片はヒトIL-4Rαに結合し、ヒトIL-4RαへのヒトIL-13の結合を約10%、約20%、約30%、約40%、約50%、約60%、約70%、約80%、約90%、又は約100%阻害する。また更なる実施形態では、本開示のヒトIL-4Rα抗体又はその抗原結合断片は、B細胞上のヒトIL-4Rαに結合し、B細胞におけるIL-13誘導性STAT-6活性化を約10%、約20%、約30%、約40%、約50%、約60%、約70%、約80%、約90%又は約100%阻害する。更なる実施形態では、本開示の抗体又はその抗原結合断片は、ヒトIL-4RαへのヒトIL-13の結合を阻害し、B細胞及び/又はT細胞増殖を阻害する。そのような実施形態において、本開示のヒトIL-4Rα抗体又はその抗原結合断片は、B細胞及び/又はT細胞上のヒトIL-4Rαに結合し、IL-13誘導性のB細胞及び/又はT細胞の増殖を約10%、約20%、約30%、約40%、約50%、約60%、約70%、約80%、約90%、又は約100%阻害する。更に他の実施形態では、本開示のヒトIL-4Rα抗体又はその抗原結合断片は、骨髄細胞上のヒトIL-4Rαに結合し、ヒト骨髄細胞上のIL-13誘導性CD23発現を約10%、約20%、約30%、約40%、約50%、約60%、約70%、約80%、約90%又は約100%阻害する。
【0026】
いくつかの実施形態において、本開示のヒトIL-4Rα抗体又はその抗原結合断片は、ヒトIL-4Rαの新規エピトープに結合することによって、ヒトIL-4RαへのヒトIL-4及びヒトIL-13の結合を阻害し、ここで、エピトープは、D12、M14、S15、I16、Y37、L39、F41、L42、L43、E45、H47、T48、C49、I50、E52、H62、L64、M65、D66、D67、V68、V69、D72、R99、P121、P123、P124、D125、P192(アミノ酸残基位置は配列番号15に対応する)から選択される1つ又は複数のアミノ酸残基を含む。いくつかの実施形態において、ヒトIL-4Rα抗体又はその抗原結合断片は、ヒトIL-4Rαのエピトープに結合することによってヒトIL-4RαへのヒトIL-4及び/又はヒトIL-13の結合を阻害し、ここで、そのエピトープは、D12、M14、S15、I16、Y37、L39、F41、L43、E45、H47、T48、C49、I50、H62、L64、M65、D66、D67、V69、D72、R99、P121、P123、P124、D125(アミノ酸残基位置は配列番号15に対応する)から選択される1つ又は複数のアミノ酸残基を含む。いくつかの実施形態において、ヒトIL-4Rα抗体又はその抗原結合断片は、ヒトIL-4Rαのエピトープに結合することによってヒトIL-4RαへのヒトIL-4及び/又はヒトIL-13の結合を阻害し、ここで、そのエピトープは、D12、M14、S15、I16、L39、F41、L42、T48、C49、I50、E52、H62、L64、M65、D66、D67、V68、V69、D72、R99、P121、P123、P124、D125、P192(アミノ酸残基位置は配列番号15に対応する)から選択される1つ又は複数のアミノ酸残基を含む。いくつかの実施形態において、ヒトIL-4Rα抗体又はその抗原結合断片は、ヒトIL-4Rαのエピトープに結合することによってヒトIL-4RαへのヒトIL-4及び/又はヒトIL-13の結合を阻害し、ここで、そのエピトープは、D12、M14、S15、I16、Y37、L39、T48、C49、I50、E52、H62、M65、R99、P121、P123、P124、D125、P192(アミノ酸残基位置は配列番号15に対応する)から選択される1つ又は複数のアミノ酸残基を含む。更なる実施形態では、ヒトIL-4Rα抗体又はその抗原結合断片は、ヒトIL-4Rαのエピトープに結合することによってヒトIL-4RαへのヒトIL-4及び/又はヒトIL-13の結合を阻害し、ここで、エピトープは、R99、P121、P123、P124、D125、P192(アミノ酸残基位置は配列番号15に対応する)から選択される1つ又は複数のアミノ酸残基を含み、これらの残基は、IL-4RαのN末端フィブロネクチンIII型ドメインのドメイン2に位置する。また更なる実施形態において、ヒトIL-4Rα抗体又はその抗原結合断片は、ヒトIL-4Rαのエピトープに結合することによって、ヒトIL-4RαへのヒトIL-4及び/又はヒトIL-13の結合を阻害し、エピトープは、アミノ酸残基D66、D67及びD125(アミノ酸残基位置は配列番号15に対応する)のうちの少なくとも1つを含む。また更なる実施形態において、ヒトIL-4Rα抗体又はその抗原結合断片は、ヒトIL-4Rαのエピトープに結合することによって、ヒトIL-4RαへのヒトIL-4及び/又はヒトIL-13の結合を阻害し、エピトープは、アミノ酸残基D66及びD67(アミノ酸残基位置は配列番号15に対応する)のうちの少なくとも1つを含む。また更なる実施形態において、ヒトIL-4Rα抗体又はその抗原結合断片は、ヒトIL-4Rαのエピトープに結合することによって、ヒトIL-4RαへのヒトIL-4及び/又はヒトIL-13の結合を阻害し、エピトープは、アミノ酸残基D66及びD125(アミノ酸残基位置は配列番号15に対応する)のうちの少なくとも1つを含む。また更なる実施形態において、ヒトIL-4Rα抗体又はその抗原結合断片は、ヒトIL-4Rαのエピトープに結合することによって、ヒトIL-4RαへのヒトIL-4及び/又はヒトIL-13の結合を阻害し、エピトープは、アミノ酸残基D66(アミノ酸残基位置は配列番号15に対応する)を含む。
【0027】
本開示のいくつかの実施形態は、ヒトIL-4Rαに特異的に結合する新規抗体の重鎖若しくは軽鎖、又はVH若しくはVLをコードする核酸、又はそのような核酸を含むベクターを提供する。
【0028】
いくつかの実施形態において、本開示は、配列番号11、12、14、29、30、32、34、36、38、48、49、51、又は53の配列を含む核酸を提供する。
【0029】
いくつかの実施形態において、ヒトIL-4Rαに特異的に結合する抗体の重鎖又は軽鎖をコードする核酸が提供される。いくつかの実施形態において、配列番号9、10、13、27、28、31、33、35、37、46、47、50、又は52をコードする配列を含む核酸が提供される。いくつかの実施形態において、配列番号9、13、27、31、33、35、37、46、50、又は52を含む抗体重鎖をコードする配列を含む核酸が提供される。例えば、核酸は、配列番号11、14、29、32、34、36、38、48、51又は53から選択される配列を含み得る。いくつかの実施形態では、配列番号10、28、又は47を含む抗体軽鎖をコードする配列を含む核酸が提供される。例えば、核酸は、配列番号12、30、又は49から選択される配列を含むことができる。
【0030】
本開示のいくつかの実施形態において、ヒトIL-4Rαに特異的に結合する抗体のVH又はVLをコードする核酸が提供される。いくつかの実施形態では、配列番号7、8、25、26、44、又は45をコードする配列を含む核酸が提供される。いくつかの実施形態において、配列番号7、25、又は44を含む抗体VHをコードする配列を含む核酸が提供される。いくつかの実施形態では、配列番号8、26、又は45を含む抗体VLをコードする配列を含む核酸が提供される。
【0031】
本開示のいくつかの実施形態において、抗体重鎖又は軽鎖をコードする核酸配列を含むベクターが提供される。例えば、そのようなベクターは、配列番号9、13、27、31、33、35、37、46、50、又は52をコードする核酸配列を含むことができる。いくつかの実施形態において、ベクターは、配列番号10、28、又は47をコードする核酸配列を含む。
【0032】
本明細書では、抗体VH又はVLをコードする核酸配列を含むベクターも提供される。例えば、そのようなベクターは、配列番号7、25、又は44をコードする核酸配列を含むことができる。いくつかの実施形態では、ベクターは、配列番号8、26、又は45をコードする核酸配列を含む。
【0033】
抗体重鎖をコードする第1の核酸配列と、抗体軽鎖をコードする第2の核酸配列と、を含むベクターも本明細書に提供される。いくつかの実施形態において、ベクターは、配列番号9、13、27、31、33、35、37、46、50、又は52をコードする第1の核酸配列、及び配列番号10、28、又は47をコードする第2の核酸配列を含む。
【0034】
いくつかの実施形態では、ベクターは、配列番号9をコードする第1の核酸配列と、配列番号10をコードする第2の核酸配列と、を含む。いくつかの実施形態では、ベクターは、配列番号13をコードする第1の核酸配列と、配列番号10をコードする第2の核酸配列と、を含む。いくつかの実施形態では、ベクターは、配列番号27をコードする第1の核酸配列と、配列番号28をコードする第2の核酸配列と、を含む。いくつかの実施形態では、ベクターは、配列番号31をコードする第1の核酸配列と、配列番号10をコードする第2の核酸配列と、を含む。いくつかの実施形態では、ベクターは、配列番号33をコードする第1の核酸配列と、配列番号10をコードする第2の核酸配列と、を含む。いくつかの実施形態では、ベクターは、配列番号35をコードする第1の核酸配列と、配列番号10をコードする第2の核酸配列と、を含む。いくつかの実施形態では、ベクターは、配列番号37をコードする第1の核酸配列と、配列番号10をコードする第2の核酸配列と、を含む。いくつかの実施形態では、ベクターは、配列番号50をコードする第1の核酸配列と、配列番号10をコードする第2の核酸配列と、を含む。いくつかの実施形態では、ベクターは、配列番号52をコードする第1の核酸配列と、配列番号10をコードする第2の核酸配列と、を含む。いくつかの実施形態において、ベクターは、配列番号46をコードする第1の核酸配列と、配列番号47をコードする第2の核酸配列と、を含む。
【0035】
また、抗体重鎖をコードする核酸配列を含む第1のベクターと、抗体軽鎖をコードする核酸配列を含む第2のベクターと、を含む組成物も提供される。いくつかの実施形態では、組成物は、配列番号9、13、27、31、33、35、37、46、50、又は52をコードする核酸配列と、配列番号10、28、又は47をコードする第2の核酸配列と、を含む第1のベクターを含む。
【0036】
いくつかの実施形態では、組成物は、配列番号9をコードする核酸配列を含む第1のベクターと、配列番号10をコードする核酸配列を含む第2のベクターと、を含む。いくつかの実施形態では、組成物は、配列番号13をコードする核酸配列を含む第1のベクターと、配列番号10をコードする核酸配列を含む第2のベクターと、を含む。いくつかの実施形態では、組成物は、配列番号27をコードする核酸配列を含む第1のベクターと、配列番号28をコードする核酸配列を含む第2のベクターと、を含む。いくつかの実施形態では、組成物は、配列番号31をコードする核酸配列を含む第1のベクターと、配列番号10をコードする核酸配列を含む第2のベクターと、を含む。いくつかの実施形態では、組成物は、配列番号33をコードする核酸配列を含む第1のベクターと、配列番号10をコードする核酸配列を含む第2のベクターと、を含む。いくつかの実施形態では、組成物は、配列番号35をコードする核酸配列を含む第1のベクターと、配列番号10をコードする核酸配列を含む第2のベクターと、を含む。いくつかの実施形態では、組成物は、配列番号37をコードする核酸配列を含む第1のベクターと、配列番号10をコードする核酸配列を含む第2のベクターと、を含む。いくつかの実施形態では、組成物は、配列番号50をコードする核酸配列を含む第1のベクターと、配列番号10をコードする核酸配列を含む第2のベクターと、を含む。いくつかの実施形態では、組成物は、配列番号52をコードする核酸配列を含む第1のベクターと、配列番号10をコードする核酸配列を含む第2のベクターと、を含む。いくつかの実施形態において、組成物は、配列番号46をコードする核酸配列を含む第1のベクターと、配列番号47をコードする核酸配列を含む第2のベクターと、を含む。
【0037】
本開示の核酸は、例えば、核酸が発現制御配列に作動可能に連結された後に、宿主細胞において発現され得る。作動可能に連結された核酸の発現が可能な発現制御配列は、当該技術分野において周知である。発現ベクターは、宿主細胞からのポリペプチドの分泌を促進する1つ以上のシグナルペプチドをコードする配列を含み得る。目的の核酸(例えば、抗体の重鎖又は軽鎖をコードする核酸)を含む発現ベクターは、周知の方法、例えば、安定的又は一過性のトランスフェクション、形質転換、形質導入又は感染によって宿主細胞に移植され得る。追加的に、発現ベクターは、所望の核酸配列で形質転換された宿主細胞の検出を助けるために、例えばテトラサイクリン、ネオマイシン、及びジヒドロ葉酸レダクターゼ等の1つ以上の選択マーカーを含み得る。
【0038】
別の態様において、本明細書に記載の核酸、ベクター、又は核酸組成物を含む細胞、例えば宿主細胞が本明細書に提供される。宿主細胞は、本明細書に記載の抗体の全部又は一部分を発現する1つ以上の発現ベクターで安定的に又は一過性にトランスフェクト、形質転換、形質導入又は感染された細胞であり得る。いくつかの実施形態において、宿主細胞は、本開示の抗体のHC及びLCポリペプチドを発現する発現ベクターで、安定的に又は一過性にトランスフェクト、形質転換、形質導入又は感染され得る。いくつかの実施形態において、宿主細胞は、本明細書に記載の抗体のHCポリペプチドを発現する第1のベクター及びLCポリペプチドを発現する第2のベクターで安定的に又は一過性にトランスフェクト、形質転換、形質導入又は感染され得る。そのような宿主細胞、例えば哺乳動物宿主細胞は、本明細書に記載のヒトIL-4Rαに特異的に結合する抗体を発現することができる。抗体を発現することができることが知られている哺乳動物宿主細胞には、CHO細胞、HEK293細胞、COS細胞、及びNS0細胞が含まれる。
【0039】
いくつかの実施形態において、細胞、例えば宿主細胞は、配列番号9、13、27、31、33、35、37、46、50、又は52をコードする第1の核酸配列と、配列番号10、28、又は47をコードする第2の核酸配列と、を含むベクターを含む。
【0040】
いくつかの実施形態において、細胞、例えば宿主細胞は、配列番号9、13、27、31、33、35、37、46、50、又は52をコードする核酸配列を含む第1のベクターと、配列番号10、28、又は47をコードする核酸配列を含む第2のベクターと、を含む。
【0041】
本開示は更に、上記の宿主細胞、例えば哺乳動物宿主細胞を、抗体が発現するような条件下で培養し、発現した抗体を培養培地から回収することによって、本明細書に記載のヒトIL-4Rαに特異的に結合する抗体又はその抗原結合断片を産生するプロセスを提供する。抗体が分泌された培地は、従来の技術によって精製され得る。タンパク質精製の様々な方法が採用され得、そのような方法は、当該技術分野において既知であり、例えば、Deutscher,Methods in Enzymology 182:83-89(1990)、及びScopes,Protein Purification:Principles and Practice,3rd Edition,Springer,NY(1994)に記載される。
【0042】
本開示は更に、本明細書に記載のプロセスのいずれかによって産生される抗体又はその抗原結合断片を提供する。
【0043】
別の態様において、本明細書に記載の抗体、核酸、又はベクターを含む医薬組成物が本明細書に提供される。そのような医薬組成物はまた、1つ以上の医薬的に許容される賦形剤、希釈剤、又は担体を含み得る。医薬組成物は、当技術分野で周知の方法(例えば、Remington:The Science and Practice of Pharmacy,22nd ed.(2012),A.Loyd et al.,Pharmaceutical Press)によって調製することができる。
【0044】
本明細書中に記載されるヒトIL-4Rαに特異的に結合する抗体又はその抗原結合断片、核酸、ベクター、又は医薬組成物は、IL-4R関連障害、例えば、免疫炎症性障害、例えば、2型炎症性障害(アトピー性皮膚炎、好酸球性食道炎、鼻ポリポーシス、喘息、慢性鼻副鼻腔炎(CRS)、アレルギー疾患、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、又は慢性特発性蕁麻疹(CSU)が含まれるが、これらに限定されない)を治療するために使用され得る。したがって、本開示の抗体は、癌、例えば、B細胞関連癌、例えば、CLL、又は他の癌、例えば、悪性神経膠腫、卵巣癌、肺癌、乳癌、頭頸部扁平上皮癌(SCCHN)、膵臓癌、腎臓癌、結腸癌、前立腺癌及び膀胱癌を治療するために更に使用することができる。そのような方法は、1つ又はそれを超える化学療法剤を対象に投与することを更に含み得る。いくつかの実施形態において、化学療法剤は、本明細書中に記載されるヒトIL-4Rα又はその医薬組成物に特異的に結合する抗体又はその抗原結合断片と同時、別個又は逐次的な組合せで投与される。本開示の実施形態は更に、ヒトIL-4Rα又はその医薬組成物に特異的に結合する抗体又はその抗原結合断片を用いて、電離放射線と同時、別個又は逐次に組み合わせて癌を治療する方法を提供する。
【0045】
いくつかの実施形態では、IL-4R関連障害、例えば、2型免疫炎症性障害などの免疫炎症性障害、又は癌を、それを必要とする対象(例えば、ヒト患者)において、ヒトIL-4Rαに特異的に結合する抗体又はその抗原結合断片、ヒトIL-4Rαに特異的に結合するそのような抗体をコードする核酸、そのような核酸を含むベクター、又は本明細書に記載のヒトIL-4Rαに特異的に結合するそのような抗体、核酸若しくはベクターを含む医薬組成物の治療有効量を対象に投与することによって治療する方法が本明細書で提供される。本明細書に記載の抗体、核酸、ベクター、又は医薬組成物は、非経口経路(例えば、皮下及び静脈内)によって投与することができる。実施形態において、IL-4Rα/IL-4及び/又はIL-4Rα/IL-13関連免疫炎症性障害は、2型炎症性障害である。そのような2型炎症性障害には、アトピー性皮膚炎、好酸球性食道炎、鼻ポリポーシス、喘息、慢性副鼻腔炎(CRS)、アレルギー疾患、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、又は慢性特発性蕁麻疹(CSU)が含まれるが、これらに限定されない。いくつかの実施形態において、IL-4Rの順序は、癌、例えば、B細胞関連癌、例えば、CLL、又は他の癌、例えば、悪性神経膠腫、卵巣癌、肺癌、乳癌、頭頸部扁平上皮癌(SCCHN)、膵臓癌、腎臓癌、結腸癌、前立腺癌及び膀胱癌である。
【0046】
治療における使用のための、本明細書に記載されるヒトIL-4Rαに特異的に結合する抗体若しくはその抗原結合断片、核酸、ベクター、又は医薬組成物も本明細書において提供される。更に、本開示はまた、IL-4R障害、例えば、2型炎症性障害などの免疫炎症性障害、又は癌の治療において使用するための、ヒトIL-4Rαに特異的に結合する抗体又はその抗原結合断片、本明細書中に記載の核酸、ベクター、又は医薬組成物を提供する。そのような2型炎症性障害には、アトピー性皮膚炎、好酸球性食道炎、鼻ポリポーシス、喘息、慢性副鼻腔炎(CRS)、アレルギー疾患、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、又は慢性特発性蕁麻疹(CSU)が含まれるが、これらに限定されない。いくつかの実施形態において、IL-4R関連障害は、癌、例えば、B細胞関連癌、例えば、CLL、又は他の癌、例えば、悪性神経膠腫、卵巣癌、肺癌、乳癌、頭頸部扁平上皮癌(SCCHN)、膵臓癌、腎臓癌、結腸癌、前立腺癌及び膀胱癌である。
【0047】
IL-4R関連障害、例えば、2型炎症性障害又は癌などの免疫炎症性障害を治療するための医薬の製造における、ヒトIL-4Rαに特異的に結合する抗体又はその抗原結合断片、本明細書中に記載の核酸、ベクター又は医薬組成物の使用が、本明細書中に提供される。そのような2型炎症性障害には、アトピー性皮膚炎、好酸球性食道炎、鼻ポリポーシス、喘息、慢性副鼻腔炎(CRS)、アレルギー疾患、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、又は慢性特発性蕁麻疹(CSU)が含まれるが、これらに限定されない。いくつかの実施形態において、IL-4R関連障害は、癌、例えば、B細胞関連癌、例えば、CLL、又は他の癌、例えば、悪性神経膠腫、卵巣癌、肺癌、乳癌、頭頸部扁平上皮癌(SCCHN)、膵臓癌、腎臓癌、結腸癌、前立腺癌及び膀胱癌である。
【0048】
本明細書で使用される「IL-4Rα」という用語は、別段の記載がない限り、細胞内のIL-4Rα前駆体タンパク質のプロセシングから生じる任意の天然の成熟IL-4Rαを指す。この用語は、別段の指示がない限り、霊長類(例えば、ヒト及びカニクイザル又はアカゲザル)及び齧歯類(例えば、マウス及びラット)などの哺乳動物を含む任意の脊椎動物源由来のIL-4Rαを含む。この用語には、IL-4Rαの天然に存在するバリアント、例えばスプライスバリアント又は対立遺伝子バリアントも含まれる。ヒトIL-4Rαの一例のアミノ酸配列は当技術分野で知られており、例えば、UniProt参照配列P24394(配列番号39)である。カニクイザルIL-4Rαの一例のアミノ酸配列も当技術分野で知られており、例えば、NCBI参照番号XP_005591572.2(配列番号40)である。「IL-4Rα」という用語は、全ての既知のヒトIL-4Rαアイソフォーム及び多形形態を集合的に指すために本明細書で使用される。本明細書で使用される配列番号付けは、シグナルペプチドを含まない成熟タンパク質に基づく。
【0049】
本明細書で使用される「IL-4R」という用語は、別段の記載がない限り、IL-4Rαサブユニットと共通γ鎖との複合体(I型受容体)又はIL-4RαサブユニットとIL-13Rα1との複合体(II型受容体)を指す。
【0050】
本明細書で使用される「IL-4」という用語は、別段の記載がない限り、細胞内のIL-4前駆体タンパク質のプロセシングから生じる任意の天然の成熟IL-4を指す。この用語は、別段の指示がない限り、霊長類(例えば、ヒト及びカニクイザル又はアカゲザル)及び齧歯類(例えば、マウス及びラット)などの哺乳動物を含む任意の脊椎動物源由来のIL-4を含む。この用語には、IL-4の天然に存在するバリアント、例えばスプライスバリアント又は対立遺伝子バリアントも含まれる。ヒトIL-4の一例のアミノ酸配列、例えばUniProt参照配列P05112(配列番号17)は当技術分野で公知である。「IL-4」という用語は、全ての既知のヒトIL-4アイソフォーム及び多形形態を集合的に指すために本明細書で使用される。
【0051】
本明細書で使用される「IL-13」という用語は、別段の記載がない限り、細胞内のIL-13前駆体タンパク質のプロセシングから生じる任意の天然の成熟IL-13を指す。この用語は、別段の指示がない限り、霊長類(例えば、ヒト及びカニクイザル又はアカゲザル)及び齧歯類(例えば、マウス及びラット)などの哺乳動物を含む任意の脊椎動物源由来のIL-13を含む。この用語には、IL-13の天然に存在するバリアント、例えばスプライスバリアント又は対立遺伝子バリアントも含まれる。ヒトIL-13の一例のアミノ酸配列、例えばUniProt参照配列P35225(配列番号18)は当技術分野で公知である。「IL-13」という用語は、全ての既知のヒトIL-13アイソフォーム及び多形形態を集合的に指すために本明細書で使用される。
【0052】
本明細書で使用される「CD23」という用語は、別段の記載がない限り、細胞内のCD23前駆体タンパク質のプロセシングから生じる任意の天然の成熟CD23を指す。この用語は、別段の指示がない限り、霊長類(例えば、ヒト及びカニクイザル又はアカゲザル)及び齧歯類(例えば、マウス及びラット)などの哺乳動物を含む任意の脊椎動物源由来のCD23を含む。この用語には、CD23の天然に存在するバリアント、例えばスプライスバリアント又は対立遺伝子バリアントも含まれる。ヒトCD23の一例のアミノ酸配列は当技術分野で知られており、例えば、UniProt参照配列番号P06734(配列番号41)である。「CD23」という用語は、全ての既知のヒトCD23アイソフォーム及び多形形態を集合的に指すために本明細書で使用される。
【0053】
本明細書で使用される「IL-4R関連障害」という用語は、例えば、1型IL-4R及びII型IL-4Rシグナル伝達に関連する障害などの、IL-4R媒介シグナル伝達に関連する障害を指す。このようなIL-4R関連障害は、例えば、免疫炎症性障害を含み得る。そのような免疫炎症性障害は、本明細書に開示されるような2型炎症性障害を含み得る。IL-4R関連障害は、癌を更に含み得る。
【0054】
本明細書で使用される場合、「抗体」という用語は、抗原に結合する免疫グロブリン分子を指す。抗体の実施形態には、モノクローナル抗体、ポリクローナル抗体、ヒト抗体、ヒト化抗体、キメラ抗体、二重特異性若しくは多重特異性抗体、又はコンジュゲート抗体が含まれる。抗体は、任意のクラス(例えば、IgG、IgE、IgM、IgD、IgA)、及び任意のサブクラス(例えば、IgG1、IgG2、IgG3、IgG4)であってもよい。
【0055】
例示的な抗体は、4つのポリペプチド鎖:鎖間ジスルフィド結合を介して架橋される2つの重鎖(HC)及び2つの軽鎖(LC)から構成された免疫グロブリンG(IgG)型抗体である。4つのポリペプチド鎖の各々のアミノ末端部分は、抗原認識に主に関与する約100~125個以上のアミノ酸の可変領域を含む。4つのポリペプチド鎖の各々のカルボキシ末端部分は、エフェクター機能に主に関与する定常領域を含有する。各重鎖は、重鎖可変領域(VH)及び重鎖定常領域から構成される。重鎖定常領域は、抗体重鎖のFc領域及びCH1ドメインを含む、抗体の領域を指す。各軽鎖は、軽鎖可変領域(VL)及び軽鎖定常領域から構成される。IgGアイソタイプは、サブクラス(例えば、IgG1、IgG2、IgG3、及びIgG4)に更に分割され得る。定常領域中のアミノ酸残基の番号付けは、KabatにおけるようなEUインデックスに基づく。Kabat et al,Sequences of Proteins of Immunological Interest,5th edition,Bethesda,MD:U.S.Dept.of Health and Human Services,Public Health Service,National Institutes of Health(1991).EUインデックス番号付け又はEU番号付けという用語は、本明細書では交換可能に使用される。
【0056】
VH及びVL領域は、フレームワーク領域(framework regions、FR)と呼ばれる、より保存されている領域が散在する、相補性決定領域(CDR)と呼ばれる、超可変領域に更に細分され得る。CDRはタンパク質の表面上に露出しており、抗原結合特異性のための抗体の重要な領域である。各VH及びVLは、3つのCDR及び4つのFRから構成されており、FR1、CDR1、FR2、CDR2、FR3、CDR3、FR4の順序でアミノ末端からカルボキシ末端へと配置される。本明細書では、重鎖の3つのCDRを「HCDR1、HCDR2、及びHCDR3」と称し、軽鎖の3つのCDRを「LCDR1、LCDR2、及びLCDR3」と称する。CDRは、抗原との特異的相互作用を形成する残基の大部分を含有する。アミノ酸残基のCDRへの割り当ては、Kabat(Kabat et al.,「Sequences of Proteins of Immunological Interest」,National Institutes of Health,Bethesda,Md.(1991))、Chothia(Chothia et al.,「Canonical structures for the hypervariable regions of immunoglobulins」,Journal of Molecular Biology,196,901-917(1987)、Al-Lazikani et al.,「Standard conformations for the canonical structures of immunoglobulins」,Journal of Molecular Biology,273,927-948(1997))、North(North et al.,「A New Clustering of Antibody CDR Loop Conformations」,Journal of Molecular Biology,406,228-256(2011))、又はIMGT(the international ImMunoGeneTics database、www.imgt.orgで利用可能、Lefranc et al.,Nucleic Acids Res.1999;27:209-212を参照されたい)に記載されているものを含む、周知のスキームに従って行われ得る。North CDR定義は、本明細書に記載されるヒトIL-4Rαに特異的に結合する抗体について使用される。
【0057】
本開示の実施形態はまた、例えばFc領域又はIgG重鎖定常領域に融合してもよい、Fab、Fab’、F(ab’)2、Fv断片、scFv、scFab、ジスルフィド結合Fv(sdFv)、Fd断片及び線状抗体などの、抗原と特異的に相互作用する能力を保持する抗体の少なくとも一部分を含む、抗体断片又は抗原結合断片を含む。
【0058】
Fc領域又はIgG重鎖定常領域に融合されている。
【0059】
本明細書で使用される「Fc領域」という用語は、抗体重鎖のCH2及びCH3ドメインを含む抗体の領域を指す。任意選択で、Fc領域は、抗体重鎖のヒンジ領域の一部分又はヒンジ領域全体を含み得る。エフェクター機能などの生物活性は、抗体のアイソタイプによって異なるFc領域に起因する。抗体エフェクター機能の例としては、Fc受容体結合、抗体依存性細胞介在性細胞傷害(ADCC)、抗体依存性細胞介在性食作用(ADCP)、C1q結合、補体依存性細胞傷害性(CDC)、食作用、細胞表面受容体の下方制御(例えばB細胞受容体)、及びB細胞の活性化が挙げられる。
【0060】
本明細書で使用される「エピトープ」という用語は、抗体によって結合される抗原のアミノ酸残基を指す。エピトープは、直鎖状エピトープ、立体構造エピトープ、又はハイブリッドエピトープであり得る。「エピトープ」という用語は、構造的エピトープに関して使用され得る。構造的エピトープは、いくつかの実施形態によれば、抗体によってカバーされる抗原の領域(例えば、抗原に結合したときの抗体のフットプリント)を説明するために使用され得る。いくつかの実施形態では、構造的エピトープは、抗体のアミノ酸残基の特定の近接内(例えば、特定のオングストローム数内)にある抗原のアミノ酸残基を説明し得る。「エピトープ」という用語はまた、機能的エピトープに関して使用され得る。機能的エピトープは、いくつかの実施形態によれば、抗原と抗体との間の結合エネルギーに寄与する様式で抗体のアミノ酸残基と相互作用する抗原のアミノ酸残基を説明するために使用され得る。エピトープは、「エピトープマッピング技術」とも呼ばれる異なる実験技術に従って決定することができる。エピトープの決定は、使用される異なるエピトープマッピング技術に基づいて変動し得、例えば、特定の実験条件によって誘導される抗原の立体構造変化又は切断に起因して、使用される異なる実験条件によっても変動し得ることが理解される。エピトープマッピング技術は、当該技術分野において公知であり(例えば、Rockberg and Nilvebrant,Epitope Mapping Protocols:Methods in Molecular Biology,Humana Press,3rd ed.2018;Holst et al.,Molecular Pharmacology 1998,53(1):166-175)、例えば、X線結晶学、核磁気共鳴(NMR)分光法、部位特異的突然変異誘発、種交換突然変異誘発、アラニン走査突然変異誘発、立体障害突然変異誘発、水素-重水素交換(HDX)、及び交差ブロッキングアッセイが挙げられるが、これらに限定されない。
【0061】
本明細書で使用される「結合する」という用語は、別段の定めがない限り、化学結合又は別のタンパク質若しくは分子との引力相互作用を形成するタンパク質又は分子の能力を意味することを意図しており、当該分野において既知である一般的な方法によって決定されるように、2つのタンパク質又は分子の近接をもたらす。
【0062】
「核酸」という用語は、本明細書で互換的に使用される場合、天然ヌクレオチド、改変ヌクレオチド、及び/又はヌクレオチドの類似体を組み込んだDNA、cDNA、並びにRNA分子等の一本鎖及び/又は二本鎖ヌクレオチド含有分子を含むヌクレオチドのポリマーを指す。本開示のポリヌクレオチドはまた、例えば、DNA若しくはRNAポリメラーゼ又は合成反応によってその中に組み込まれた基質を含んでもよい。
【0063】
本明細書で使用される場合、「対象」という用語は、限定されるものではないが、ヒト、チンパンジー、類人猿、サル、ウシ、ウマ、ヒツジ、ヤギ、ブタ、ウサギ、イヌ、ネコ、ラット、マウス、モルモットなどを含む哺乳動物を指す。好ましくは、対象はヒトである。
【0064】
本明細書で使用される「治療有効量」という用語は、対象への単回又は複数回投与時に、診断又は治療中の対象に所望の効果を提供するタンパク質又は核酸又はベクター又は組成物の量を指す。本明細書で使用される「治療有効量」という用語は、更に、対象の生物学的若しくは医学的応答、例えば酵素若しくはタンパク質活性の減少若しくは阻害、又は症状の改善、状態の緩和、疾患進行の遅延若しくは遅延、又は疾患の予防などを誘発する、本開示のタンパク質若しくは核酸又はベクター若しくは組成物の量又は用量を指す。非限定的な実施形態では、「治療有効量」という用語は、対象に投与された場合、状態、又は障害若しくは疾患を少なくとも部分的に緩和、阻害、予防及び/又は改善するのに有効なタンパク質若しくは核酸又はベクター若しくは組成物の量(投与量及び投与期間及び投与手段における)を指す。タンパク質又は抗体又はベクター又は組成物の有効量は、個体の病状、年齢、性別、及び体重、並びに個体における所望の応答を誘発するタンパク質又は抗体又はベクター又は組成物の能力などの因子に応じて変動し得る。有効量はまた、本発明のタンパク質又は核酸又はベクター又は組成物の任意の毒性又は有害効果が治療上有益な効果によって上回る量である。
【0065】
本明細書で使用される「阻害する」という用語は、例えば、生物学的応答又は活性の低下、低下、減速、減少、停止、破壊、排除、拮抗、又は遮断を指すが、必ずしも生物学的反応の完全な排除を示すわけではない。
【0066】
本明細書で使用される場合、「治療」又は「治療すること」は、本明細書に開示の障害又は疾患症状の進行を減速、制御、遅延、又は停止し得る全てのプロセスを指すが、必ずしも全ての障害又は疾患症状の完全な消失を示すわけではない。治療は、患者、特にヒトの疾患又は状態の治療のためのタンパク質又は核酸又はベクター又は組成物の投与を含む。
【0067】
本明細書で使用される「約」という用語は、5%以内を意味する。
【0068】
本明細書で使用される場合、本開示の文脈で(特に特許請求の範囲の文脈で)使用される「a」、「an」、「the」という用語及び同様の用語は、本明細書で別段の定めがない限り、又は文脈によって明らかに矛盾していない限り、単数形及び複数形の両方を包含すると解釈されるべきである。
【0069】
本明細書で互換的に使用される「化学療法剤」又は「化学療法剤」は、癌細胞及び組織を選択的に破壊する化学剤又は薬物である。化学療法剤としては、限定されないが、タキサン化合物、タキサン機構を介して作用する化合物、白金化合物、アントラサイクリン化合物、代謝拮抗物質、アルキル化剤、エピポドフィロトキシン化合物、カンプトテシン化合物、トポイソメラーゼ阻害剤、有糸分裂阻害剤、又はそれらの任意の組合せなどの化合物が挙げられ得る。化学療法剤は、単独で、又は他の治療剤と組み合わせて投与することができる。
【0070】
本明細書で使用される「電離放射線」という用語は、癌細胞を破壊又は損傷するために使用される特定の波長の放射線である。電離放射線には、ラドン、X線、ガンマ線、及び他の形態の高エネルギー放射線が含まれる。電離放射線には、外部放射線(又は外部ビーム放射線)、内部放射線(又は近接照射療法)又は全身放射線が含まれ得る。
【図面の簡単な説明】
【0071】
【
図1】IL-4RαECDに結合した8660個のヒトIL-4Rα抗体のFab部分と、ヒトIL-4Rα(pdbアクセションコード6 WGL)と複合体化したCrystal Kappa設計を有するデュピルマブFab部分の結晶構造とのX線結晶構造オーバーレイを示す。
【
図2】ヒトIL-4RαECDと複合体化したCrystal Kappa設計を有する5F3 Fab部分の結晶構造における機能的エピトープアミノ酸残基位置(ヒトIL-4Rα残基Asp66及びAsp125)を示す。
【
図3A】は、MSD ELISAアッセイによって測定した場合の、ヒトIL-4Rα(3A)及びカニクイザルIL-4Rα(3B)に対する5F3及び5559ヒトIL-4Rα抗体の結合特異性を示す。
【
図3B】は、MSD ELISAアッセイによって測定した場合の、ヒトIL-4Rα(3A)及びカニクイザルIL-4Rα(3B)に対する5F3及び5559ヒトIL-4Rα抗体の結合特異性を示す。
【
図4A】ヒトB細胞(4A及び4C)及びT細胞(4B)上のIL-4Rαに対する5559ヒトIL-4Rα抗体の結合特異性を示す。
【
図4B】ヒトB細胞(4A及び4C)及びT細胞(4B)上のIL-4Rαに対する5559ヒトIL-4Rα抗体の結合特異性を示す。
【
図4C】ヒトB細胞(4A及び4C)及びT細胞(4B)上のIL-4Rαに対する5559ヒトIL-4Rα抗体の結合特異性を示す。
【
図5A】5F3、8660及び5559ヒトIL-4Rα抗体が、細胞に基づくアッセイにおいてIL-4RαへのIL-4(5A)及びIL-13(5B)の結合を阻止することを示す。
【
図5B】5F3、8660及び5559ヒトIL-4Rα抗体が、細胞に基づくアッセイにおいてIL-4RαへのIL-4(5A)及びIL-13(5B)の結合を阻止することを示す。
【
図6A】5559ヒトIL-4Rα抗体が、初代ヒトB細胞(6B)及び初代ヒトT細胞(6A)におけるIL-4誘導性pSTAT6リン酸化を阻害することを示す。
【
図6B】5559ヒトIL-4Rα抗体が、初代ヒトB細胞(6B)及び初代ヒトT細胞(6A)におけるIL-4誘導性pSTAT6リン酸化を阻害することを示す。
【
図6C】は、5559ヒトIL-4Rα抗体が、ヒトB細胞におけるIL-13誘導性pSTAT6リン酸化を阻害することを示す。
【
図7】5559ヒトIL-4Rα抗体がIL-4誘導性B細胞増殖を阻害することを示す。
【
図8A】5559ヒトIL-4Rα抗体が骨髄系細胞においてIL-4(8A)及びIL-13(8B)誘導性CD23発現を阻害することを示す。
【
図8B】5559ヒトIL-4Rα抗体が骨髄系細胞においてIL-4(8A)及びIL-13(8B)誘導性CD23発現を阻害することを示す。
【
図9】5559ヒトIL-4Rα抗体が、ELISAアッセイにおいて補体成分C1qに結合しないことを示す。
【
図10A】5559ヒトIL-4Rα抗体が、レポーター遺伝子に基づくアッセイ(10A)又は初代細胞に基づくアッセイ(10B)のいずれにおいてもADCC活性を有意に誘導しないことを示す。
【
図10B】5559ヒトIL-4Rα抗体が、レポーター遺伝子に基づくアッセイ(10A)又は初代細胞に基づくアッセイ(10B)のいずれにおいてもADCC活性を有意に誘導しないことを示す。
【
図11】5559ヒトIL-4Rα抗体が、Daudi細胞においてCDC活性を誘導しないことを示す。
【
図12A】5559ヒトIL-4Rα抗体の示差走査熱量測定(DSC)サーモグラムを示す。
【
図12B】5559ヒトIL-4Rα抗体の示差走査熱量測定(DSC)サーモグラムを示す。
【
図13】IL-4RαECDに結合した5559ヒトIL-4Rα抗体のFab部分と、ヒトIL-4Rα(pdbアクセションコード6 WGL)と複合体化したCrystal Kappa設計を有するデュピルマブFab部分の結晶構造とのX線結晶構造オーバーレイを示す。
【
図14】ヒトIL-4RαECDと複合体化した結晶カッパ設計を有する5559 Fab部分の結晶構造において、ヒトIL-4Rαのアミノ酸残基の位置Asp66、Asp67及びAsp125を示し(全て構造エピトープにおいて同定され、追加的にAsp66は、機能的エピトープにおいて同定された)。
【実施例】
【0072】
実施例1:ヒトIL-4Rαに結合する抗体(抗ヒトIL-4Rα抗体)の作製及び操作
抗体生成:ヒトIL-4Rαに特異的な抗体を開発するために、ヒト免疫グロブリン可変領域を有するトランスジェニックマウスをヒトIL-4RαをFcタグ付き細胞外ドメイン(ECD)で免疫化しを、ヒト及びカニクイザルFcタグ付きIL-4RαECDタンパク質で交互に追加免疫した。スクリーニングは、交差反応性を同定するためにヒスチジンタグ付きヒト及びカニクイザルIL-4RαECDを用いて、IL-4ブロッキング抗体を同定するために過剰な可溶性IL-4の非存在下又は存在下で行った。交差反応抗体をFabとしてクローニングし、発現させ、標準的な手順によって精製し、レポーター細胞株、ヒト胚性腎臓(HEK)-Blue IL-4/IL-13(InvivoGen)において、IL-4及びIL-13に対するブロッキング活性について試験した。抗体を選択し、そのCDR、可変ドメインフレームワーク領域、及びIgGアイソタイプを操作して、親和性、安定性、溶解性、粘度、疎水性、並びに凝集の低減などの特性を改善した。
【0073】
ヒトIL-4RαECDのアミノ酸配列は配列番号15によって定められ、カニクザルIL-4RαECDのアミノ酸配列は配列番号16によって定められ、ヒトIL-4のアミノ酸配列は配列番号17によって定められ、ヒトIL-13のアミノ酸配列は配列番号18によって定められる。
【0074】
本発明の抗体は、周知の方法により、合成及び精製することができる。適切な宿主細胞、例えば、チャイニーズハムスター卵巣細胞(CHO)は、2つのベクターが使用される場合、所定のHC:LCベクター比を用いる抗体、又は重鎖及び軽鎖の両方をコードする単一ベクター系を用いる抗体を分泌するための、発現系で一時的に又は安定的にトランスフェクトされることができる。抗体が分泌された清澄化培地は、一般的に使用される技術を用いて精製することができる。
【0075】
IL-4Rα抗体の抗体操作:IL-4Rα抗体5F3 IgG4PAAを、親和性及び/又は生物物理学的特性を改善する変異を見出すために、ハイスループット部位特異的飽和変異誘発プロトコルを使用して哺乳動物細胞発現ベクター中のFabとして工学的に作出した(例えば、熱的、化学的安定性、又は溶解性などが、凝集又は疎水性を低下させる)。5F3 IgG4PAAは、FcγRへの結合を減少させるアミノ酸残基置換F234A及びL235AをIgG4 Fc領域に含み、ヒンジを安定化し、アーム交換を防止するアミノ酸置換S228Pを含む。
【0076】
簡潔には、操作のために、5F3 IgG4PAAのVL鎖及びVH鎖の両方のCDR中の全てのアミノ酸を個々の突然変異誘発反応で突然変異させて、合計18個のバリアントを生成し(システインを除く)、384マイクロタイタープレートに配列された一連の順方向及び逆方向オリゴを使用して元のアミノ酸残基に戻した(埋め込まれた野生型対照、WTを構成すること)。部位特異的突然変異誘発反応を確立された手順に従って行い、WTプラスミドの消化をDpnI制限酵素とのインキュベーションによって達成した。消化産物を大腸菌に形質転換し、37℃で一晩インキュベートした後、バルク形質転換体からDNAを単離した。各個々のVL及びVH突然変異誘発反応からのDNAを適切なWT抗体可変領域と混合し、96ディープウェルプレート中のCHO細胞で発現させた。分泌された抗体を定量し、一貫した力価に正規化した後、IL4Rαへの結合についてELISA形式で、熱チャレンジ工程あり又はなしでスクリーニングした。CDR変異体を評価することに加えて、フレームワーク領域中の非定型生殖系列残基をより典型的なアミノ酸に変換する変異体を同様に評価した。
【0077】
ヒットをELISA滴定、Octet、又はBiacore 8 Kによって確認し、次いで、構造に基づく考察によって誘導し、選択し、組合せ、全長抗体フォーマットに導入し、ブチル-HIC、ヘパリン、カラム相互作用及びサイズ排除クロマトグラフィ、示差走査熱量測定、並びに質量分析による血清タンパク質結合を使用して親和性及び生物物理学的特性について評価した。
【0078】
親和性結合分析は、5F3 IgG4PAA抗体がヒト及びカニクイザルIL-4Rαに対して中程度の親和性を有し、KDが10-9M範囲であることを示した。5F3 IgG4PAA中のCDRアミノ酸残基の突然変異誘発により、CDR置換:LCDR3 H91W、N92Sが同定され、これにより、得られた抗体の10-11M範囲に対する親和性が有意に改善された。
【0079】
更に、熱攻撃ELISAにおいて改善された熱安定性をもたらすアミノ酸残基置換も同定された:VH:A23V、N92S、I31H;VL:G28D。更に、アミノ酸残基置換:VH:A23V、I58V;VL:G28Dは、親和性を維持しながら自己会合及び疎水性を低下させることが見出された。アミノ酸残基置換:VH:I31Hは、血清タンパク質結合を減少させることが見出された。
【0080】
更に、5F3 IgG4PAA抗体は、ストレスフルな条件下で脱アミドするHCフレームワーク3(N72)中のアスパラギンを含有する。N72アミノ酸残基をより生殖系列のAsp(N72D)に置換すると、脱アミド化が排除された。
【0081】
5F3 IgG4PAAの突然変異誘発分析により、操作のための7アミノ酸残基が同定された。これらの7アミノ酸残基を以下のように置換した:VH領域のI31H、I58V、N72D及びVL領域のH91W及びN92Sを組み合わせて8660抗体バリアントを生成した;これらの5つの置換に加えて、VH領域のA23V及びVL領域のG28Dを加えて、5559抗体バリアントを作製した。表1に、例示した抗体のCDRアミノ酸配列を示す。
【0082】
表2に提供されるものを含む、異なるIgG骨格を有する5559及び8660抗体のいくつかのバージョンを生成した。7アミノ酸残基の操作は、親和性を維持しながら、有意に改善された親和性、並びに熱安定性、自己会合の減少、疎水性、及び/又は血清タンパク質結合などの他の生物物理学的特性を有する5559抗体バリアントをもたらした。
【0083】
粘度を改善するための抗体定常領域操作:粘度を改善し、抗体のFabドメインと定常ドメインとの間の潜在的な静電相互作用を軽減するために、5559 IgG4ヒトIL-4Rα抗体重鎖定常領域を電荷平衡によって操作した。ヒトIgG4抗体のHC定常領域におけるCH1、CH2、及びCH3ドメインは、ヒトIgG1 HC定常領域と比較した場合、不均一な電荷分布に起因して、より低い等電点(pI)を有する。したがって、5559 IgG4抗体の粘度に影響を与えるCH1、CH2及びCH3ドメイン中の5つの重要なアミノ酸残基が同定された:1)E137(CH1ドメイン)、2)D203(CH1ドメイン)、3)Q274(CH2ドメイン)、4)Q355(CH3ドメイン)及び5)E419(CH3ドメイン)。これらの5つのアミノ酸についてのhIgG1定常領域における類似の位置は異なり、各ドメインの全体的なpIに影響を与えることが見出された。
【0084】
IgG4抗体のCH2及びCH3ドメインのpIをIgG1抗体に適合させ、免疫原性ペプチドの潜在的導入を最小限に抑えるために、IgG4定常領域の5つの同定された位置のうちの3つの残基を、IgG1定常領域に見出される対応する残基に変換した。アミノ酸残基置換には、274番目の中性に帯電したグルタミンの代わりに正に帯電したリジン(Q274K)、355番目の中性に帯電したグルタミンの代わりに正に帯電したアルギニン(Q355R)、及び419番目の負に帯電したグルタミン酸の代わりに中性に帯電したグルタミン(E419Q)が含まれていた。得られたIgG4 Fcを「KRQ」と名付けた。
【0085】
全ての5つの同定されたアミノ酸残基において、IgG1において見出されるもの(E137G、D203N、Q274K、Q355R、及びE419Q)との置換を含むIgG4定常領域も構築し、「GNKRQ」と名付けた。
【0086】
IgG4 KRQ及びIgG4 GNKRQ抗体は、IgG4Pと呼ばれる、ヒンジを安定化し、腕の交換を防ぐS228P変異も含んでいた。ヒトκ定常ドメインと共に野生型IgG4 CH1ドメインを使用して構築物を完成させた。抗体を合成し本質的に上記のように発現させ、精製した。
【0087】
IgG4P又はIgG1A骨格の選択:ヒトIgG1A及び/又はヒトIgG4P骨格を、B細胞及び骨髄系細胞に対する予想外の結合特性のために例示された5559抗体について選択した。表5B及び
図4Cにおいて明らかにされるように、例示される5559 IgG4P抗体及び5559 IgG1A IL-4Rα抗体は、5559 IgG1AAAエフェクターヌル抗体と比較した場合、B細胞に対してより大きい結合親和性を有することが見出され、したがって、エフェクターヌルであるように操作されていない5559抗体のFc部分がB細胞結合に正の影響を及ぼしたことが示された。
【0088】
【0089】
【0090】
実施例2:ヒトIL-4Rα抗体の構造的及び機能的エピトープ
例示的な抗IL-4Rα抗体の構造的エピトープをX線結晶学によって決定し、例示的な抗IL-4Rα抗体の機能的エピトープをELISAによって決定した。
【0091】
実施例2a.X線結晶学による8660 Fabの構造エピトープ決定
ヒトIL-4Rα上の8660抗IL-4Rα抗体のFabの物理的エピトープを、ヒトIL-4Rαと例示した抗体との間の相互作用界面を同定することによって決定した。簡潔には、構造エピトープを決定するために、ヒトIL-4RαECDを8660のFab部分と共結晶化させた。IL-4Rαと複合体化した8660 Fabの構造は、CH1ドメインの後で切断された重鎖のヘキサヒスチジンタグ付きIgG1バリアント及び8660 Fabの軽鎖の「Crystal Kappa」バージョンを作製することによって決定した(Lieu et al.,「Rapid and Robust Antibody Fab Fragment Crystallization Utilizing Edge-to-edge Beta-sheet Packing,」PLoS One,15(9)(2020)を参照、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる)。8660バリアントを、C182L突然変異を含有するヒトIL-4RαECDのヘキサヒスチジンタグ付きバージョンと共発現させ、次いで複合体を固定化金属アフィニティクロマトグラフィによって精製し、結晶化のための標準的な市販のスクリーンを使用してスクリーニングした。結晶が得られ、X線回折データをAdvanced Photon Sourceで収集した。回折データを分子置換によって縮小及び解明し、精製して、例示された8660 Fab及びIL-4RαECD複合体の2.8Å構造を得た。得られた結晶構造から、共結晶化した8660 Fabの原子から4.5Å以内の任意のIL-4Rαアミノ酸残基をエピトープの一部としてカウントした(PyMOL視覚化ソフトウェア[Schrodinger(登録商標)]を使用)。
【0092】
PyMOL分析は、結晶構造複合体中の8660 Fabの4.5Å以内にあるIL-4Rαアミノ酸残基(配列番号15に関して)が、例示された抗体の構造的エピトープを含むことを実証した。具体的には、分析により、構造的エピトープが以下のアミノ酸残基:12位のAsp、14位のMet、15位のSer、16位のIle、37位のTyr、39位のLeu、41位のPhe、43位のLeu、45位のGlu、47位のHis、48位のThr、49位のCys、50位のIle、62位のHis、64位のLeu、65位のMet、66位のAsp、67位のAsp、69位のVal、72位のAsp、99位のArg、121位のPro、123位のPro、124位のPro、125位のAspを含むことが決定された。分析は更に、構造的エピトープがIL-4RαのN末端フィブロネクチンIII型ドメインのドメイン1及び2にまたがることを決定した。更に、分析により、構造的エピトープの以下のアミノ酸残基が、IL-4RαのN末端フィブロネクチンIII型ドメインのドメイン2に位置することが決定された:R99、P121、P123、P124、D125。
【0093】
また、例示された8660 Fab及びデュピルマブFabの結晶構造と、ヒトIL-4Rα(pdbアクセッションコード6WGL)と複合体化された結晶カッパ設計とのオーバーレイは、デュピルマブと比較した場合、8660 FabがIL-4Rα上の新規エピトープに結合することを示した(
図1)。
【0094】
更に、例示されたIL-4Rα8660 Fabのアラインメント:各構造(PyMOL視覚化ソフトウェアを使用)におけるIL-4Rα成分上のIL-4及びIL-13並びにそれらのそれぞれの受容体(pdbアクセッションコード3BPN及び3BPO)の公開された複合体を有するIL-4Rα複合体結晶構造は、例示された8660 Fab抗体エピトープがIL-4Rαに対するIL-4結合部位及びIL-13結合部位の両方と重複することを示し、したがって、例示された抗体のFabバリアント部分がIL-4Rαに結合した場合、例示された抗体のIL-4Rαへの結合が、IL-4及びIL-13サイトカインがIL-4Rαに結合するのを物理的に阻止することを示す。
【0095】
実施例2b.5F3 IgG4PAAの機能的エピトープ決定
例示されるヒトIL-4Rα抗体5F3 IgG4PAAの機能的エピトープをELISAによって決定した。簡潔に述べると、30個の表面アミノ酸残基置換を、以下のようにヘキサヒスチジンタグ付きヒトIL-4Rα細胞外ドメイン(ECD)に個々に導入した:K2D、E6R、K22D、P26R、T31R、F41A、L42G、L43G、E45R、G56R、D66R、A71R、Q82G、K87D、E94R、H107A、D108R、P124R、D125R、D143R、R148D、L155R、R160D、S164R、S168R、Q181R、P192R、K195D、又はH197G。上記のような単一アミノ酸残基置換を有する各突然変異タンパク質を、CHO細胞において一過性に発現させ、標準的な固定化金属アフィニティクロマトグラフィ技術を用いて精製した。ELISAプレートをPBS中の1μg/mLヤギ抗ヒトカッパ抗体(Southern Biotech、カタログ番号2060-01)で4℃にて一晩コーティングし、次いでPBSTで3回洗浄し、PBSカゼインで室温にて30分間ブロッキングした。次いで、プレートをPBSTで3回洗浄し、例示されたヒトIL-4Rα抗体5F3 IgG4PAAをPBS-カゼイン中1μg/mLの最終濃度でウェルに添加し、1時間インキュベートした。プレートをPBSTで3回洗浄し、IL-4Rα突然変異タンパク質をPBS-カゼイン中1μg/mLから3倍に連続希釈し、50μL/ウェルでプレートに添加し、室温で1時間インキュベートした。プレートをPBSTで3回洗浄し、PBS-カゼイン中抗ヒスチジンタグ抗体HRPコンジュゲート(R&D Systems,カタログ番号MAB050H)の5000倍希釈を添加し、室温で1時間インキュベートした。プレートを3回洗浄し、TMB基質(Pierce,カタログ番号34021)を製造業者の指示に従って添加し、反応をH2SO4でクエンチし、吸光度をELISAプレートリーダーで450nmで読み取った。抗体の機能的エピトープを、結合シグナルを示さないか、又は対照抗体と比較して有意に減少した結合シグナルを示したウェルに対応する変異アミノ酸残基として決定した。
【0096】
表3に示される結果は、例示された5F3 IgG4PAA抗体の機能的エピトープがアミノ酸残基D66及びD125を含むことを示す。構造エピトープにおいて同定されたアミノ酸残基のうち、IL-4Rα上のD66R及びD125Rのアミノ酸残基置換は、例示された5F3 IgG4PAAの変異IL-4Rαへの結合に対してそれぞれ有意に負の影響を示した。具体的には、IL-4Rαのアミノ酸残基D66のアルギニンへの置換は、変異IL-4Rαへの5F3 IgG4PAAの結合を対照の結合よりも低下させた(それぞれ、0.04OD
450及び0.14OD
450)。更に、IL-4Rαの結晶構造上のアミノ酸残基D66の近くに位置するアミノ酸残基D125のアルギニンへの置換(
図2参照)も、0.59OD
450の結合の有意な減少を示した。残りのアミノ酸置換は、正の結合の範囲内又は決定された構造的エピトープの外側のいずれかであった。
【0097】
【0098】
実施例2c:ヒトIL-4Rα5559抗体の構造エピトープ
X線結晶学による5559 Fabの構造エピトープ決定。ヒトIL-4Rα上の5559抗体のFabの物理的エピトープを、本質的に上記のようにして決定した。結晶が得られ、X線回折データをAdvanced Photon Sourceで収集した。回折データを分子置換によって縮小及び解明し、精製して、例示された5559 Fab及びIL-4RαECD複合体の2.49Å構造を得た。得られた結晶構造から、共結晶化された5559 Fabの原子の4.5Å以内の任意のIL-4Rαアミノ酸残基をエピトープの一部としてカウントした(Molecular Operating Environment(MOE)可視化、モデリング及びシミュレーションソフトウェア[Chemical Computing Group]、Coot(General Public License)及びPyMOL可視化ソフトウェア[Schrodinger(登録商標)]を使用)。
【0099】
MOE、Coot及びPyMOL分析は、結晶構造複合体中の5559 Fabの4.5Å以内にあるIL-4Rαアミノ酸残基(配列番号15に関して)が構造エピトープを含むことを実証した。具体的には、分析により、構造的エピトープが以下のアミノ酸残基を含むことが決定された。12位のAsp、14位のMet、15位のSer、16位のIle、39位のLeu、41位のPhe、42位のLeu、48位のThr、49位のCys、50位のIle、52位のGlu、62位のHis、64位のLeu、65位のMet、66位のAsp、67位のAsp、68位のVal、69位のVal、72位のAsp、99位のArg、121位のPro、123位のPro、124位のPro、125位のAsp、192位のPro。66位のAspは、5559 Fabの重鎖と2.6~2.9Åの間の相互作用を有してよく調和されていた。67位のAspは、3.1~3.5Åの間のより長い範囲の相互作用を有し、その側鎖周辺の過剰な密度の観察によって証明されるように、その結合位置において柔軟性を示した。分析により、構造的エピトープがIL-4RαのN末端フィブロネクチンIII型ドメインのドメイン1及び2に及ぶことが決定された。更に、分析により、構造的エピトープの以下のアミノ酸残基がIL-4RαのN末端フィブロネクチンIII型ドメインのドメイン2に位置することが決定された:R99、P121、P123、P124、D125、P192。
【0100】
ヒトIL-4Rα(pdbアクセションコード6WGL)と複合体化した結晶カッパ設計を有する例示された5559 Fab及びデュピリマブFabの結晶構造のオーバーレイは、デュピリマブと比較した場合、5559 FabがIL-4Rα上の新規エピトープに結合したことを示した(
図13)。
【0101】
例示されたIL-4Rα5559 Fabのアラインメント:IL-4Rα複合体結晶構造と各構造におけるIL-4Rα上のIL-4及びIL-13並びにそれらのそれぞれの受容体(pdbアクセッションコード3BPN及び3BPO)の公開された複合体とのアラインメント(PyMOL可視化ソフトウェアを使用)は、例示された5559 Fab抗体エピトープが、IL-4RαへのIL-4及びIL-13結合部位の両方と重複することを示した。これは、例示された5559抗体の結合が、IL-4サイトカイン及びIL-13サイトカインがIL-4Rαに結合することを物理的に阻止するであろうことを示した。
【0102】
実施例2d.ヒトIL-4Rα5559抗体の機能的エピトープ決定
例示されたヒトIL-4Rα抗体5559 IgG4P KRQの機能的エピトープをELISAによって決定した。簡潔に述べると、30個の表面アミノ酸残基置換を、以下のようにヘキサヒスチジンタグ付きヒトIL-4Rα細胞外ドメイン(ECD)に個々に導入した:K2D、E6R、K22D、P26R、T31R、F41A、L42G、L43G、E45R、E52R、G56R、D66R、A71R、Q82G、K87D、E94R、H107A、D108R、P124R、D125R、D143R、R148D、L155R、R160D、S164R、S168R、Q181R、P192R、K195D、又はH197G。上記のような単一アミノ酸残基置換を有する各突然変異タンパク質を、CHO細胞において一過性に発現させ、標準的な固定化金属アフィニティクロマトグラフィ技術を用いて精製した。ELISAプレートを、PBS中の1μg/mLヤギ抗ヒトIgG Fc抗体(Jackson ImmunoResearch Laboratories、カタログ番号109-005-098)で4℃にて一晩コーティングし、次いでPBSTで3回洗浄し、PBSカゼインで室温にて1時間ブロッキングした。次いで、プレートをPBSTで3回洗浄し、例示したヒトIL-4Rα抗体5559 IgG4P KRQを、PBS-カゼイン中1μg/mLの最終濃度でウェルに添加し、室温にて1時間インキュベートした。プレートをPBSTで3回洗浄し、IL-4Rα突然変異タンパク質を3点について、PBS-カゼイン中1μg/mLから5倍に連続希釈し、50μL/ウェルでプレートに添加し、室温にて1時間インキュベートした。プレートをPBSTで3回洗浄し、PBS-カゼイン中抗ヒスチジンタグ抗体HRPコンジュゲート(R&D Systems,カタログ番号MAB050H)の1000倍希釈を添加し、室温で45分間インキュベートした。プレートを3回洗浄し、TMB基質(Pierce,カタログ番号34028)を製造業者の指示に従って添加し、反応をH2SO4でクエンチし、吸光度をELISAプレートリーダーで450nmで読み取った。抗体の機能的エピトープを、結合シグナルを示さないか、又は野生型対照と比較して有意に減少した結合シグナルを示したウェルに対応する変異アミノ酸残基として決定した。
【0103】
表4に示す結果は、例示の5559 IgG4P KRQ抗体の機能的エピトープがアミノ酸残基D66を含むことを示している。IL-4Rα上でのD66からD66Rへのアミノ酸残基置換は、D66R IL-4Rαへの5559 IgG4P KRQの結合を陰性対照の結合よりも低下させた(それぞれ、0.047OD
450及び0.063OD
450)。アミノ酸残基D66は、IL-4Rαの結晶構造において構造的エピトープ残基D67及びD125の近くに位置する(
図14)。残りのアミノ酸置換は、正の結合の範囲内又は決定された構造的エピトープの外側のいずれかであった。
【0104】
【0105】
実施例3.ヒトIL-4Rα抗体の結合親和性及び機能活性
結合親和性:ヒト及びカニクイザルIL-4Rαに対する例示された抗IL-4Rα抗体の結合親和性を、競合Meso Scale Discovery(MSD)ELISA結合アッセイを使用して測定した。一定濃度の各抗体をIL-4Rαの3倍希釈系列と混合して、各5559抗体について10pM及び5F3について100pMの最終濃度を得て、5559抗体については10nMのIL-4Rα及び5F3については200nMのIL-4Rαで開始する希釈を行い、混合物を37℃で4日間インキュベートした。96ウェルマルチアレイプレート(Meso Scale Diagnostics、カタログ番号L15XA-3)をリン酸緩衝生理食塩水(PBS)中の0.5μg/mLのヘキサヒスチジンタグ付きヒト又はカニクイザルIL-4RαECDで、4℃にて一晩コーティングした。コーティング後、プレートを200μLのPBST(0.05%Tween(登録商標)20と共にPBS)で10回洗浄し、150μLのPBSカゼインブロッキング緩衝液(Pierce、カタログ番号37528)で37℃にて1時間ブロッキングした。次いで、プレートを上記のように10回洗浄し、そして50μLのプレインキュベートした抗体:IL-4Rα希釈系列をウェルに移し、300rpmで振盪しながら37℃で150秒間インキュベートした。プレートを、PBSTで10回洗浄し、50μLの1μg/mL抗ヒト抗体sulfo-tag20(Meso Scale Diagnostics,カタログ番号#R32AJ-1)を添加し、プレートを300rpmで振盪しながら37℃で30分間インキュベートした。プレートをPBSTで10回洗浄し、150μL/ウェルの1X Read Buffer Tをウェルに加え、バッファー添加の15分後にSECTOR(登録商標)Imager6000(Meso Scale Diagnostics)で分析した。見かけのKDは、GraphPad Prism9を使用して、電気化学発光(ECL)応答対log(可溶性IL-4Rα濃度)にシグモイド曲線を当てはめることによって決定される。データを正規化したECL値でグラフ化する。
【0106】
表4並びに
図3A及び3Bに示される結果は、例示された5559抗IL-4Rα抗体バリアントが、5F3 IgG4PAAと比較した場合、ヒト及びカニクイザルIL4-Rαの両方に対する結合親和性において有意な増加を有したことを示す。具体的には、それぞれの5559抗体バリアントのヒトIL4-Rαに対する結合親和性は、5F3 IgG4PAA(1993 pM)と比較した場合、5559 IgG1A 124C/378C(45.08 pM)、5559 IgG4P KRQ 124C/378C(20.82 pM)、及び5559 IgG4P 124C/378C(24.63 pM)であった。
【0107】
【0108】
B細胞及びT細胞への結合:例示されたヒトIL-4Rα抗体のB細胞及びT細胞への結合を、蛍光活性化細胞選別(FACS)アッセイにおいて試験した。標準的なFicoll-Paque(商標)plus(GE HEALTHCARE)密度勾配遠心分離法によって、ヒト血液試料からヒトPBMCを単離した。新たに単離した細胞PBMCを2×106細胞/mLで再懸濁し、室温で15分間静置し、次いで100μL/ウェルで丸底96ウェルプレート(COSTAR(登録商標))に播種し、FACS緩衝液(Corning(登録商標)からの2%ウシ胎児血清を含有するPBS)で洗浄した。例示されたヒトIL-4Rα抗体及びAlexa Fluor(登録商標)647にコンジュゲートされたそれぞれの対照IgG抗体を、製造業者のプロトコル(Thermo Fisher Scientific)に従って、66.67nMでウェルに添加し、4倍希釈して2連とした。次いで、ヒトTruStain FcX(商標)、FITC抗ヒトCD3抗体、Alexa Fluor(登録商標)700抗ヒトCD4抗体(全てBiolegend(登録商標)から)及びCD20モノクローナル抗体(2H7)、PerCP-Cyanine5.5(Thermo Fisher Scientific)を含有する等体積の2×抗体カクテルをウェルに添加した。細胞を4℃で30分間インキュベートし、FACS緩衝液で2回洗浄し、最終体積100μLのFACS緩衝液に再懸濁した。Viability dye、Sytox(商標)blue(Thermo Fisher Scientific)を添加し、試料をフローサイトメーター(LSRFortessa(商標)X-20;BD BIOSCIENCES)を介して分析した。FlowJoソフトウェアを用いてデータ分析を行い、GraphPad Prism9を用いて統計分析を行った。データは、6人のドナーからのCD20 B細胞及びCD4陽性T細胞集団からのIL-4Rα発現細胞のパーセンテージの平均±SEMを表す。曲線は、個々の細胞集団からの陽性IL-4Rα発現細胞のlog(Ab濃度)対パーセントのシグモイド曲線をフィッティングすることによって作成した。
【0109】
表5A並びに
図4A及び4Bに示される結果は、例示されるIL-4Rα抗体5559 IgG1A 124C/378C及び5559 IgG4P KRQ 124C/378Cが、ヒトPBMC単離B細胞(それぞれ、0.14nM及び0.15nMのEC
50)及びCD4 T細胞(それぞれ、28.7 nM及び26.3nMのEC
50)に匹敵する親和性で結合したことを示す。更に、結果は、KRQアミノ酸残基置換及び124C/378Cアミノ酸残基置換が、例示された抗IL-4Rα5559抗体のB細胞又はT細胞への結合に影響を与えないことを示した。
【0110】
更に、表5B及び
図4Cにおいて明らかにされるように、5559 IgG1AAA 124C/378Cエフェクターヌル抗体は、5559 IgG1A 124C/378C抗体(0.27nMのEC
50)と比較した場合、B細胞に対する予想外に低下した親和性(1.07nMのEC
50)を示し、このことは、抗体のFc部分が例示されるIL-4Rα抗体のB細胞への結合に影響を及ぼし得ることを示している。
【0111】
【0112】
【0113】
細胞に基づくIL-4及びIL-13サイトカインブロッキング活性:IL-4及びIL-13に対する例示された抗IL-4Rα抗体のアンタゴニスト活性を、分泌された胚性アルカリホスファターゼ(SEAP)活性を測定することによって、HEK-Blue IL-4R及びIL-13R発現細胞株(InvivoGen)を用いて行った。HEK-Blue細胞を、ポリリジンコーティングプレート中の50μLの増殖培地中に5×104細胞/ウェルで一晩播種した。例示的なIL-4Rα抗体(5F3 IgG4PAA、5559 IgG4P 124C/378C、5559 IgG4P KRQ 124C/378C、5559 IgG1A 124C/378C及び8660 IgG4P 124C/378C)を、Greiner 96ウェル低タンパク質結合プレートにおいて、増殖培地中20μg/mLから出発して4倍希釈で調製した。希釈系列を、増殖培地中で等量の組換えヒトIL-4又はIL-13(Eli Lilly)のいずれかと混合した。50μLの混合物を、次いで、HEK-Blue細胞を有するプレートに添加して、100pg/mLヒトIL-4又は10ng/mLヒトIL-13の最終濃度にし、次いで、プレートを、組織培養インキュベーター中、37℃で一晩インキュベートした。一晩インキュベートしたプレートからの20μLの上清を、96ウェル組織培養処理プレートに移し、ウェル当たり180μLのQUANTI-Blue(商標)(InvivoGen)を添加し、混合物を37℃で45分間インキュベートする。分泌された胚性アルカリホスファターゼ(SEAP)活性を、SpectraMaxマイクロプレートリーダー(Molecular Devices)において650nmで測定した。結果を650nmでの光学密度(OD)として報告し、GraphPad Prism9を用いて統計分析を行った。IC50及び曲線は、各例示抗体について650nmでのlog(Ab濃度)対ODのシグモイド曲線をフィッティングすることによって作成した。
【0114】
表6並びに
図5A及び5Bに示される結果は、例示されたIL-4Rα抗体5559 IgG1A 124C/378C、5559 IgG4P KRQ 124C/378C及び8660 IgG4P 124C/378Cが、IL-4(
図5A)及びIL-13(
図5B)誘導SEAP活性の両方を用量依存的様式で阻害したことを示す。具体的には、表6及び
図5Aに示すように、5559 IgG1A 124C/378C、5559 IgG4P KRQ 124C/378C、及び8660 IgG4P 124C/378C抗体についてのIL-4誘導性SEAP活性の阻害は、それぞれ0.07、0.08及び0.03nMのIC
50値をもたらした。更に、表6及び
図5Bに示すように、5559 IgG1A 124C/378C、5559 IgG4P KRQ 124C/378C及び8660 IgG4P 124C/378C抗体についてのIL-13誘導性SEAP活性の阻害は、それぞれ0.51、0.67及び0.24nMの匹敵するIC
50値をもたらした。
【0115】
【0116】
ヒトPBMCにおけるIL-4及びIL-13誘導性pSTAT6リン酸化の阻害:例示された抗IL-4Rα抗体によるIL-4及びIL-13媒介性IL-4R pSTAT6リン酸化の阻害を初代B細胞及び/又は初代T細胞において評価した。標準的なFicoll-Paque(商標)plus(GE HEALTHCARE)密度勾配遠心分離法によって、ヒト血液試料からヒトPBMCを単離した。単離された細胞を、T175フラスコ(FALCON)中の100mLの完全培地(10%FBS、1%ペニシリン-ストレプトマイシン溶液、Corning(登録商標)から、並びに1%GlutaMAX(商標)及び0.1%β-メルカプトエタノール、Gibco(商標)からのRPMI-1640)中に1億~3億細胞で再懸濁し、2μg/mLのPHA(SIGMA)、0.5μg/mLのLPS(SIGMA)及び100ng/mLの組換えヒトIL-6で一晩刺激した。細胞を新鮮な培地で洗浄し、4倍希釈及び11点滴定で希釈した10μg/mLの例示的抗体を含有する100μL完全培地中、96ウェル丸底プレート(Corning(登録商標))に5×104~2×105細胞/ウェルで播種した。細胞を抗体と共に室温で30分間インキュベートし、次いで、20μL完全培地中の120ng/mL(6×濃度)のヒト組換えIL-4又はヒト組換えIL-13(R&D SYSTEMS)で室温で12分間刺激した。120μLの1X Lyse/Fix Buffer(BD BIOSCIENCES)を5分間添加することによって刺激を停止し、次いで、プレートを2000rpmで2分間遠心分離し、上清を吸引した。細胞ペレットを100μLの氷冷メタノール(SIGMA)に再懸濁し、氷上に20分間置き、2%FBS(Corning(登録商標))含有DPBSで洗浄した。細胞を、50μLの以下のタンパク質:CD4、CD33、CD8、及びCD3(Thermo Fisher Scientific)、リン酸化STAT6(Biolegend(登録商標))並びにCD20(BD BIOSCIENCES)に対する抗体カクテル中に再懸濁し、室温で30分間インキュベートし、次いで2%FBSを含有するDPBSで洗浄した。フローサイトメーターを用いて細胞試料を分析した。FlowJoソフトウェアを用いて分析を行い、GraphPad Prism9を用いて統計分析を行う。log(Ab濃度)対2人のドナー由来の個々の細胞集団からのリン酸化STAT6の阻害パーセントのシグモイド曲線を当てはめることによって曲線を作成した。
【0117】
表7並びに
図6A及び6Bに示される結果は、例示されたIL-4Rα抗体が、CD4+T細胞(
図6A)及びB細胞(
図6B)の両方においてIL-4誘導性STAT6リン酸化を用量依存的に阻害したことを示す。具体的には、例示された5559 IgG1A 124C/378C及び5559 IgG4P KRQ 124C/378C抗体によるIL-4誘導性pSTAT6リン酸化の阻害についてのIC
50値は、両方の抗体について、CD4 T細胞において0.07μg/mLであり、B細胞において0.05μg/mLであった。
【0118】
更に、表8及び
図6Cに示される結果は、例示されたIL-4Rα抗体が、B細胞におけるIL-13誘導性STAT6リン酸化も用量依存的に阻害したことを示す(
図6C)。具体的には、5559 IgG1A 124C/378C及び5559 IgG4P KRQ 124C/378C抗体によるB細胞におけるIL-13誘導性pSTAT6リン酸化の阻害についてのIC
50値は、両方の抗体について0.06μg/mLであった。
【0119】
【0120】
【0121】
IL-4誘導性B細胞増殖の阻害:例示されたヒトIL-4Rα抗体によるB細胞増殖の阻害を、ヒトPBMCから単離された初代B細胞において評価した。ヒトPBMCは、標準的なFicoll-Paque(商標)plus(GE HEALTHCARE)密度勾配遠心分離法によってヒト血液試料から単離し、初代B細胞を、製造元のプロトコルに従って、EasySep(商標)ヒトナイーブB細胞濃縮キットを使用した陰性選択によって、PBMC懸濁液から単離した(STEMCELL(商標)技術)。単離されたヒト初代B細胞を1×106細胞/mLに再懸濁し、完全培地(10%ウシ胎児血清を含むRPMI-1640、1×MEM-非必須アミノ酸、1mMピルビン酸ナトリウム、1×ペニシリン-ストレプトマイシン溶液(全てCorning(登録商標)から)及び1×GlutaMAX(商標)(Gibco(商標))、0.1%β-メルカプトエタノール(LIFE TECHNOLOGIES)中で、ポリスチレン96ウェルU底プレート中に播種した。細胞を、抗IL-4Rα抗体又はアイソタイプ対照により、4倍希釈した66.67nM及び10点の滴定で0.5~1時間前処理した。細胞をヒトCD40/TNFRSF5抗体(200ng/mL;R&D SYSTEMS)及びIL-4組換えヒトタンパク質(5ng/mL;R&D SYSTEMS)で37℃かつ5%CO2で2日間刺激した。次いで、細胞に[3H]-チミジン(1μCiチミジン/ウェル;PerkinElmer(登録商標))で18時間、37℃でパルスをかけ、[3H]-チミジン取り込みのレベルをマイクロプレートカウンター(MicroBeta2;PerkinElmer(登録商標))によって測定し、毎分の細胞カウント(CCPM)として表した。統計分析を、GraphPad Prism 9を使用して行い、曲線を、log(Ab濃度)対CCPMのシグモイド曲線を当てはめることによって作成した。
【0122】
表9及び
図7に示される結果は、例示されたIL-4Rα抗体が用量依存的にIL-4誘導性B細胞増殖を阻害したことを示す。具体的には、5559 IgG1A 124C/378C及び5559 IgG4P KRQ 124C/378C抗体によるIL-4誘導性B細胞増殖の阻害についてのIC
50は、それぞれ0.95nM及び1.32nMであった。
【0123】
【0124】
骨髄性細胞におけるIL-4及びIL-13誘導性CD23発現の阻害:例示されたヒトIL 4Rα抗体によるIL-4及びIL-13誘導性CD23発現の阻害を、骨髄性細胞において評価した。標準的なFicoll-Paque(商標)plus(GE HEALTHCARE)密度勾配遠心分離法によって、ヒト血液試料からヒトPBMCを単離した。細胞を96ウェル平底プレートに2×105細胞/ウェルで播種した。50μLの3×連続希釈抗体をウェルに添加し、37℃、5%CO2で30分間インキュベートした。次いで、完全培地中の組換えヒトIL-4又はIL-13(R&D SYSTEMS)のいずれかの50μLの3回刺激をウェルに添加して、10ng/mLの最終濃度にした。プレートを5%CO2と共に37℃で48時間インキュベートし、細胞を洗浄し、Human TruStain FcX(商標)、Brilliant Violet 785(商標)anti-human CD 33 Antibody、FITC anti-human CD 3 Antibody(Biolegend(登録商標)製)、CD20 Monoclonal Antibody(2H7)PerCP-Cyanine 5.5及びCD 23 Monoclonal Antibody(EBVCS 2)、APC(Thermo Fisher Scientific製)を含有するFACS緩衝液に再懸濁した。細胞を4℃で30分間インキュベートし、FACS緩衝液で2回洗浄し、最終体積100μLのFACS緩衝液に再懸濁した。Viability dye、Sytox(商標)blue(THERMO FISHER SCIENTIFIC)をウェルに添加し、試料をフローサイトメーター(LSRFortessa(商標)X-20;BDBIOSCIENCES)により分析した。FlowJoソフトウェアを用いてデータ分析を行った。骨髄性細胞を、Sytox(商標)blue、CD3、及びCD20陰性、CD33陽性細胞として同定した。データは、パーセント阻害対2人のドナーのlog(Ab濃度)のシグモイド曲線フィットとして提示し、統計分析は、GraphPad Prism 9を使用して実施する。
【0125】
表10並びに
図8A及び8Bに示される結果は、例示されたIL-4Rα抗体が、骨髄細胞上でのIL-4(
図8A)及びIL-13(
図8B)誘導CD23発現の両方を阻害したことを示す。具体的には、5559 IgG1A 124C/378C及び5559 IgG4P KRQ 124C/378C抗体によるIL-4誘導性CD23発現の阻害についてのIC
50値は、それぞれ4.44nM及び18.25nMであった。更に、5559 IgG1A 124C/378C及び5559 IgG4P KRQ 124C/378C抗体によるIL-13誘導性CD23発現の阻害についてのIC
50値は、それぞれ1.28nM及び5.37nMであった。
【0126】
【0127】
実施例4.ヒトIL-4Rα抗体のエフェクター機能活性
ヒトFcγ受容体結合。例示された抗IL-4Rα抗体のヒトFcγ受容体に対する結合親和性を、表面プラズモン共鳴(SPR)分析によって評価した。シリーズS CM5チップ(Cytiva P/N BR100530)は、製造者のEDC/NHSアミンカップリング法(Cytiva P/N BR100050)を使用して準備した。要約すると、EDC/NHSの1:1混合物を10μL/分で7分間注入することによって4つ全てのフローセル(FC)の表面を活性化させた。タンパク質A(Calbiochem P/N 539202)を、pH4.5の10mMの酢酸緩衝液で100μg/mLまで希釈し、10μL/分の流速で7分間の注入によって4つ全てのFC上に約4000RUまで固定化した。未反応部位を、10μL/分で7分間のエタノールアミンの注入によってブロッキングした。pH1.5の2×10μLのグリシン注入を使用して、非共有付随タンパク質を除去した。ランニングバッファーは1xHBS-EP+(TEKNOVA、P/N H8022)であった。FcγR細胞外ドメイン(ECD)-FcγRI(CD64)、FcγRIIA_131R、及びFcγRIIA_131H(CD32a)、FcγRIIIA_158V、FcγRIIIA_158F(CD16a)、及びFcγRIIb(CD32b)を、安定したCHO細胞発現から生成し、IgGセファロース及びサイズ排除クロマトグラフィを使用して精製した。FcγRI結合のために、抗体をランニングバッファー中で2.5μg/mLに希釈し、FC2~4で約150RUの各抗体を捕捉した(RU捕捉)。FC1は参照FCであったため、FC1では抗体が捕捉されなかった。FcγRI ECDをランニングバッファー中で200nMまで希釈し、次いで、ランニングバッファー中で2倍連続希釈して0.78nMにした。各濃度の2連注入は、全てのFCに40μL/分で120秒間注入され、その後1200秒の解離フェーズが続いた。再生を、pH1.5の10mMのグリシン15μLを30μL/分で全てのFCに注入することによって実施した。参照減算データをFC2 FC1、FC3-FC1、及びFC4-FC1として収集し、測定値を25℃で得た。親和性(KD)を、Scrubber2 Biacore評価ソフトウェアを用いた定常状態平衡分析又はBIA評価の「1:1(ラングミュア)結合」モデルのいずれかを使用して計算した。FcγRIIa、FcγRIIb、及びFcγRIIIaの結合では、抗体をランニングバッファー中で5μg/mLに希釈し、約500RUの各抗体をFC2~4で捕捉した)。FC1は、参照FCであった。Fcγ受容体ECDをランニングバッファー中で10μMに希釈し、次いで、ランニングバッファー中で2倍連続希釈して39nMにした。各濃度の2連注入は、全てのFCに40μL/分で60秒間注入され、その後120秒の解離フェーズが続いた。再生を、pH1.5の10mMのグリシン15μLを30μL/分で全てのFCに注入することによって実施した。参照減算データをFC2 FC1、FC3-FC1、及びFC4-FC1として収集し、測定値を25℃で得た。親和性(KD)を、Scrubber2 Biacore(登録商標)評価ソフトウェアを用いた定常状態平衡分析を使用して計算した。各受容体を少なくとも2回アッセイした。
【0128】
表11に示される結果は、ヒトFcγRI、FcγRIIa、FcγRIIb及びFcγRIIIa受容体ECDに対する例示的なIL-4Rα抗体5559 IgG4P KRQ 124C/378C及び5559 IgG1A 124 C/378 Cの結合親和性(KD)を要約したものである。
【0129】
【0130】
C1q結合。例示された抗IL-4Rα抗体のヒトC1qへの結合をELISAによって評価した。96ウェルマイクロプレートを、10μg/mL~0.19μg/mLのDPBS(ダルベッコのHyClone)で希釈した100μL/ウェルの各例示抗体でコーティングし、4℃で一晩インキュベートした。コーティング試薬を除去し、プレートを200μL/ウェルのカゼインブロッキング緩衝液(Thermo)でブロッキングし、室温(RT)で2時間インキュベートした。プレートを洗浄緩衝液(0.05%Tween 20を含む1×TBE)で3回洗浄し、カゼインブロッキング試薬で希釈した10μg/mLヒトC1q(MS Biomedical)を100μL/ウェルで添加し、室温で3時間インキュベートする。ヒト化IgG1及びヒト化IgG4Pアイソタイプ対照抗体をそれぞれ陽性対照及び陰性対照として使用した。次に、プレートを洗浄緩衝液で3回洗浄した後、カゼインブロッカー中のヒツジ抗ヒトC1q-HRP(Abcam#ab46191)の1:800倍希釈液100μL/ウェルを加え、室温で1時間インキュベートした。次いで、プレートを洗浄緩衝液で6回洗浄し、100μL/ウェルのTMB基質(Pierce)を各ウェルに添加し、7分間インキュベートした。100μL/ウェルの1N HClを添加して反応を停止させた。光学密度を比色マイクロプレートリーダーで450nmで直ちに測定した。データを、SoftMax Pro7.1データ取得及び分析ソフトウェアを使用して分析した。
【0131】
図9に示される結果は、例示された抗体5559 IgG1A 124C/378C及び5559 IgG4P KRQ 124C/378Cが補体成分C1qに結合しなかったことを示す。
【0132】
抗体依存性細胞傷害(ADCC):例示された抗体のインビトロADCCアッセイを、レポーター遺伝子に基づくADCCアッセイ又は初代ヒトNK及びTh2細胞に基づくADCCアッセイのいずれかで評価した。
【0133】
レポーター遺伝子に基づくADCCアッセイのために、標的細胞株としてヒトIL-4Rα及びヒトCD20を発現するDaudi細胞(ATCC、#CCL-213)、及びエフェクター細胞株として機能性FcγRIIIa(V158)-NFAT-Luc(イーライリリーand Company)を発現するJurkat細胞を使用した。全ての試験抗体及び細胞を、0.1mM非必須アミノ酸(NEAA)、1mMピルビン酸ナトリウム、2mM L-グルタミン、500U/mLのペニシリン-ストレプトマイシン、及び0.1%w/v BSAを含むRPMI-1640(フェノールレッドなし)を含有するアッセイ培地中で希釈した。試験抗体を最初に3.3μg/mLの3倍濃度に希釈し、次いで1:4の比で7倍に連続希釈した。50μL/ウェルの各抗体を、白色の不透明な底部96ウェルプレート(Costar、#3917)に二連で等分した。CD20抗体を陽性対照として使用した。次いで、Daudi標的細胞を50μLアリコート中5×104細胞/ウェルでプレートに添加し、37℃で1時間インキュベートした。次に、Jurkat V158細胞をウェルに50μLアリコート中150,000細胞/ウェルで添加し、37℃で4時間インキュベートし、続いて100μL/ウェルのOne-Gloルシフェラーゼ基質(Promega、#E8130)を添加した。プレートシェーカーを低速で用いてプレートの内容物を混合し、室温で5分間インキュベートし、0.2cpsの積分を用いてBioTekマイクロプレートリーダー(BioTek Instruments)で発光シグナルを読み取った。GraphPad Prism9を使用してデータを分析し、各抗体濃度についての相対発光単位(RLU)を、抗体濃度対RLUの散乱フォーマットでプロットした。結果は、2つの独立した実験の代表であった。
【0134】
初代ヒトNK及びTh2細胞ベースのADCCアッセイのために、初代ヒトB細胞及び初代ヒトNK細胞と共培養したヒトTh2細胞を使用した。ヒト初代B細胞、NK細胞及びナイーブCD4 T細胞を、製造業者のプロトコルに従って免疫磁気陰性選択によって、新たに精製されたヒトPBMCから単離した(Human B cell Enrichment Kit,Stemcell Technologies#19054;ヒトNK細胞単離キット、Stemcell Technologies#17955;ヒトナイーブCD4+T細胞単離キットII、Stemcell Technologies#17555)。精製したナイーブCD4 T細胞を抗ヒトCD3(BioXCell#BE0001-2)、抗ヒトCD28(BioLegend#302934)、抗ヒトIFNγ(R&D Systems#MAB285-500)、組換えヒトIL-2(R&D Systems#202-IL-050/CF)、及び組換えヒトIL-4(R&D Systems#6507-IL-100/CF)と共に14日間培養することによって、ヒトTh2細胞をインビトロで分化させた。フローサイトメトリー染色を使用して、BD LSRFortessa Cell Analyzerで細胞純度を評価した。NK細胞は、CD56+(抗ヒトCD56-PE/Dazzle-594、BioLegend#318348)及びFcγRIII+(抗ヒトCD16-SuperBright-702、Fisher Scientific#67-0168-42)であることが確認され、B細胞は、CD19+(抗ヒトCD19-PE-Cy5、Fisher Scientific#15-0199-42)及びIL-4Rα+(5559-Alexa Fluor-647、Lilly)であることが確認され、Th2細胞は、CD4+(抗ヒトCD4-eFluor-450、Fisher Scientific#48-0047-42)、GATA3+(抗ヒトGATA3-PerCP/Cyanine5.5、BioLegend#653812)及びIL-4Rα+であることが確認された。5×104B細胞又はTh2細胞/ウェルを、それぞれ30μg/mL又は5μg/mLの5559 IgG1A 124C/378C抗体で処理し、250000 NK細胞と37o℃で24時間共培養した。陽性対照ウェルを抗ヒトCD52抗体(Eli Lilly and Company)で処理した。CytoTox-Glo Cytotoxicity Assay(Promega#G9292)を製造業者のプロトコルに従って使用して、ADCCを測定した。Biotek Cytation 5 Imaging Multi-Mode Readerを使用して相対発光を検出した。データは、ドナー当たり3回の技術的反復を表す。統計分析を、GraphPad Prism 9を使用して行った。データは、相対発光単位の平均+SDを表す。治療の差を、個々に各細胞タイプについて一元配置ANOVAを使用して評価し、No Ab群に対する群比較を、多重比較のためのテューキー検定を使用して評価し、有意水準は0.05であった。
【0135】
図10Aにおいて明らかにされるようなレポーター遺伝子に基づくアッセイの結果は、例示されるIL-4Rα抗体の5559 IgG1A 124C/378C、5559 IgG4P KRQ 124C/378C及び5559 IgG4P 124C/378Cが、陽性対照と比較した場合、ADCC活性を有意に欠いているか、又は有していなかったことを示す。
【0136】
更に、
図10Bに示されるように、初代ヒトNK及びTh2細胞ベースのADCCアッセイの結果は、例示的なIL-4Rα抗体5559 IgG1A 124C/378Cが、陽性対照と比較した場合、初代ヒトB細胞及びヒトTh2細胞においてADCC活性を誘導せず、陰性対照群と比較した場合、初代ヒトB細胞(p<0.0001)及びTh2細胞(p=0.032)の両方において有意なADCC活性を示したことを示す。
【0137】
補体依存性細胞傷害作用(CDC):Daudi細胞(ATCC、#CCL-213)を使用して、例示した抗体のインビトロCDCアッセイを行った。全ての試験抗体、補体、及び細胞を、0.1mM非必須アミノ酸(NEAA)、1mMピルビン酸ナトリウム、2mM L-グルタミン、500U/mLのペニシリン-ストレプトマイシン、及び0.1%w/v BSAを含むRPMI-1640(フェノールレッドなし)からなるアッセイ培地で希釈した。試験抗体を最初に100μg/mLの3倍濃度に希釈し、次いで1:4の比で7倍に連続希釈した。50μL/ウェルの各抗体(CD20陽性対照抗体を含む)を、白色の不透明な底部96ウェルプレート(Costar、#3917)に二連で等分した。Daudi標的細胞を5×104細胞/ウェル、50μL/ウェルで添加し、37℃で1時間インキュベートした。次に、37℃の水浴中で迅速に解凍したヒト血清補体(Quidel、#A113)をアッセイ培地中で1:6に希釈し、50μL/ウェルでアッセイプレートに添加した。プレートを37℃で2時間インキュベートし、続いて100μL/ウェルのCellTiter Glo基質(Promega、#G7571)を添加した。プレートシェーカーを低速で用いてプレートの内容物を混合し、室温で5分間インキュベートし、0.2cpsの積分を用いてBioTekマイクロプレートリーダー(BioTek Instruments)で発光シグナルを読み取った。GraphPad Prism9を使用してデータを分析し、各抗体濃度についての相対発光単位(RLU)を、抗体濃度対RLUの散乱フォーマットでプロットした。結果は、2つの独立した実験の代表である。
【0138】
図11に示される結果は、例示的なIL-4Rα抗体5559 IgG1A 124C/378C、5559 IgG4P KRQ 124C/378C、及び5559 IgG4P 124C/378Cが、陽性対照と比較した場合、CDC活性を誘導しなかったことを示す。
【0139】
実施例5.ヒトIL-4Rα抗体の生物物理学的特性
例示されたヒトIL-4Rα抗体5559 IgG1A,5559 IgG1A 124C/378C、5559 IgG4P 124C/378C、及び5559 IgG4P KRQ 124C/378Cの生物物理学的特性を評価した。
【0140】
細胞培養からの凝集:例示的な抗体をCHO細胞において一過的に発現させた。プロテインAアフィニティクロマトグラフィ精製後の抗体力価及び高分子量(%HMW)種のパーセンテージを表12に列挙する。表12に示される結果は、例示される抗体への操作されたシステインの組込み、又は例示される5559 IgG4P抗体へのKRQ変異の導入が、抗体力価又は抗体凝集に有意に影響を及ぼさなかったことを示す。
【0141】
粘度:例示的な抗体試料を、賦形剤と共に5mMヒスチジンを含有するpH6の一般的な製剤緩衝液マトリックス中で約125mg/mLに濃縮した。各抗体の粘度を、9回の反復測定の平均を使用して15℃でVROC(登録商標)initium(RheoSense)を使用して測定した。表12に示されるように、結果は、5559 IgG4P KRQ 124C/378C及び5559 IgG4P GNKRQ 124C/378C抗体が、KRQアミノ酸残基の置換を欠く5559 IgG4P 124C/378Cと比較して、それぞれ11.6 cP及び9.6 cPの有意に改善された粘度を示したことを示す。結果は更に、5559 IgG4P KRQ 124C/378C及び5559 IgG4P GNKRQ 124C/378Cが5559 IgG1A 124C/378Cに匹敵する粘度を有することを示した。例示された抗体の低粘度は、抗体の望ましい現像特性を示した。
【0142】
熱安定性:示差走査熱量測定(DSC)を使用して、例示した抗体の熱変性に対する安定性を評価した。PBS、pH7.2緩衝液中の抗体の熱融解温度を表12に列挙する。各ドメインについての熱転移温度は、IgG1又はIgG4P構築物のいずれにおいても十分に解明されなかったが、表12並びに
図12A及び12Bに示されるデータは、例示された抗体への操作されたシステインの組込み、又は例示された5559 IgG4P抗体へのKRQ変異の導入が、抗体の熱安定性に負の影響を与えず、又はそれらの構造的完全性を変化させなかったことを示す。
【0143】
温度ストレスによる凝集:例示された抗体の経時的な溶液安定性を、賦形剤を含む一般的な5mMヒスチジンpH6.0緩衝液において約100mg/mLで評価した。濃縮試料を5℃及び35℃で、それぞれ4週間の期間にわたってインキュベートした。インキュベーション後、サイズ排除クロマトグラフィ(SEC)を用いて高分子量(%HMW)種の割合について試料を分析した。表12に示される例示的な結果は、例示された抗体への操作されたシステインの組込み、又は例示された5559 IgG4P抗体へのKRQ変異の導入が、5℃又は35℃のいずれかで4週間にわたって抗体の凝集プロファイルに影響を及ぼさなかったことを示す。具体的には、例示的な結果は、抗体が同等の溶液安定性を有することを示す。
【0144】
【0145】
配列表
5559 IgG1A 124C/378C
配列番号1 5559 IgG1A、5559 IgG1A 124C/378C、5559 IgG4P、5559 IgG4P 124C/378C、5559 IgG4P KRQ、5559 IgG4P KRQ 124C/378C、5559 IgG4P GNKRQ 124C/378C、及び5559 IgG1AAA 124C/378CについてのHCDR1(North)
VASGFTFSHSSMN
配列番号2 5559 IgG1A、5559 IgG1A 124C/378C、5559 IgG4P、5559 IgG4P 124C/378C、5559 IgG4P KRQ、5559 IgG4P KRQ 124C/378C、8660 IgG4P 124C/378C、5559 IgG4P GNKRQ 124C/378C、及び5559 IgG1AAA 124C/378CについてのHCDR2(North)
YISRATGAVY
配列番号3 5559 IgG1A、5559 IgG1A 124C/378C、5559 IgG4P、5559 IgG4P 124C/378C、5559 IgG4P KRQ、5559 IgG4P KRQ 124C/378C、8660 IgG4P 124C/378C、5559 IgG4P GNKRQ 124C/378C、5559 IgG1AAA 124C/378C、及び5F3 IgG4PAAについてのHCDR3(North)
AREPVFDY
配列番号4 5559 IgG1A、5559 IgG1A 124C/378C、5559 IgG4P、5559 IgG4P 124C/378C、5559 IgG4P KRQ、5559 IgG4P KRQ 124C/378C、5559 IgG4P GNKRQ 124C/378C、及び5559 IgG1AAA 124C/378CについてのLCDR1(North)
RASQDISNYLA
配列番号5 5559 IgG1A、5559 IgG1A 124C/378C、5559 IgG4P、5559 IgG4P 124C/378C、5559 IgG4P KRQ、5559 IgG4P KRQ 124C/378C、8660 IgG4P 124C/378C、5559 IgG4P GNKRQ 124C/378C、5559 IgG1AAA 124C/378C、及び5F3 IgG4PAAについてのLCDR2(North)
YAASSLQS
配列番号6 5559 IgG1A、5559 IgG1A 124C/378C、5559 IgG4P、5559 IgG4P 124C/378C、5559 IgG4P KRQ、5559 IgG4P KRQ 124C/378C、8660 IgG4P 124C/378C、5559 IgG4P GNKRQ 124C/378C、及び5559 IgG1AAA 124C/378CについてのLCDR3(North)
LQWSSYPRT
配列番号7 5559 IgG1A、5559 IgG1A 124C/378C、5559 IgG4P、5559 IgG4P 124C/378C、5559 IgG4P KRQ、5559 IgG4P KRQ 124C/378C、5559 IgG4P GNKRQ 124C/378C、及び5559 IgG1AAA 124C/378CについてのVH
QVQLVESGGGLVQPGGSLRLSCVASGFTFSHSSMNWVRQAPGKGLEWVSYISRATGAVYYADSVKGRFTISRDNAKNSLYLQMNSLRDEDTAVYYCAREPVFDYWGQGTLVTVSS
配列番号8 5559 IgG1A、5559 IgG1A 124C/378C、5559 IgG4P、5559 IgG4P 124C/378C、5559 IgG4P KRQ、5559 IgG4P KRQ 124C/378C、5559 IgG4P GNKRQ 124C/378C、及び5559 IgG1AAA 124C/378CについてのVL
DIQMTQSPSAMSASVGDRVTITCRASQDISNYLAWFQQKPGKVPTRLIYAASSLQSGVPSRFSGSGSGTEFTLTISSLQPEDFATYYCLQWSSYPRTFGQGTKVEIK
配列番号9 5559 IgG1A 124C/378CについてのHC
QVQLVESGGGLVQPGGSLRLSCVASGFTFSHSSMNWVRQAPGKGLEWVSYISRATGAVYYADSVKGRFTISRDNAKNSLYLQMNSLRDEDTAVYYCAREPVFDYWGQGTLVTVSSASTKGPCVFPLAPSSKSTSGGTAALGCLVKDYFPEPVTVSWNSGALTSGVHTFPAVLQSSGLYSLSSVVTVPSSSLGTQTYICNVNHKPSNTKVDKRVEPKSCDKTHTCPPCPAPELLGGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVKFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQYNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCAVSNKALPAPIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPSREEMTKNQVSLTCLVKGFYPSDICVEWESNGQPENNYKTTPPVLDSDGSFFLYSKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSPGK
配列番号10 5559 IgG1A、5559 IgG1A 124C/378C、5559 IgG4P、5559 IgG4P 124C/378C、5559 IgG4P KRQ、5559 IgG4P KRQ 124C/378C、5559 IgG4P GNKRQ 124C/378C、及び5559 IgG1AAA 124C/378CについてのLC
DIQMTQSPSAMSASVGDRVTITCRASQDISNYLAWFQQKPGKVPTRLIYAASSLQSGVPSRFSGSGSGTEFTLTISSLQPEDFATYYCLQWSSYPRTFGQGTKVEIKRTVAAPSVFIFPPSDEQLKSGTASVVCLLNNFYPREAKVQWKVDNALQSGNSQESVTEQDSKDSTYSLSSTLTLSKADYEKHKVYACEVTHQGLSSPVTKSFNRGEC
配列番号11 5559 IgG1A 124C/378CについてのHC DNA
CAGGTACAGCTGGTGGAGTCTGGGGGAGGCTTGGTACAGCCTGGGGGGTCCCTGAGACTCTCCTGTGTCGCCTCTGGATTCACCTTCAGTCATTCTAGCATGAACTGGGTCCGCCAGGCTCCAGGGAAGGGGCTGGAGTGGGTTTCATACATTAGTCGTGCTACTGGTGCCGTCTACTACGCAGACTCTGTAAAGGGCCGATTCACCATCTCCAGAGATAATGCCAAAAACTCACTGTATCTGCAAATGAACAGCCTGAGAGACGAGGACACGGCTGTGTATTACTGTGCGAGAGAGCCGGTTTTTGACTACTGGGGCCAGGGAACCCTGGTCACCGTCTCCTCAGCTAGCACCAAGGGCCCATGCGTCTTCCCCCTGGCACCCTCCTCCAAGAGCACCTCTGGGGGCACAGCGGCCCTGGGCTGCCTGGTCAAGGACTACTTCCCCGAACCGGTGACGGTGTCGTGGAACTCAGGCGCACTGACCAGCGGCGTGCACACCTTCCCGGCTGTCCTACAGTCCTCAGGACTCTACTCCCTCAGCAGCGTGGTGACCGTGCCCTCCAGCAGCTTGGGCACCCAGACCTACATCTGCAACGTGAATCACAAGCCCAGCAACACCAAGGTGGACAAGAGAGTTGAGCCCAAATCTTGTGACAAAACTCACACATGCCCACCGTGCCCAGCACCTGAACTCCTGGGGGGACCGTCAGTCTTCCTCTTCCCCCCAAAACCCAAGGACACCCTCATGATCTCCCGGACCCCTGAGGTCACATGCGTGGTGGTGGACGTGAGCCACGAAGACCCTGAGGTCAAGTTCAACTGGTATGTGGACGGCGTGGAGGTGCATAATGCCAAGACAAAGCCGCGGGAGGAGCAGTACAACAGCACGTACCGTGTGGTCAGCGTCCTCACCGTCCTGCACCAAGACTGGCTGAATGGCAAGGAGTACAAGTGCGCCGTCTCCAACAAAGCCCTCCCAGCCCCCATCGAGAAAACCATCTCCAAAGCCAAAGGGCAGCCCCGAGAACCACAGGTGTACACCCTGCCCCCATCCCGGGAGGAGATGACCAAGAACCAAGTCAGCCTGACCTGCCTGGTCAAAGGCTTCTATCCCAGCGACATCTGCGTGGAGTGGGAGAGCAATGGGCAGCCGGAGAACAACTACAAGACCACGCCTCCCGTGCTGGACTCCGACGGCTCCTTCTTCCTCTATTCCAAGCTCACCGTGGACAAGAGCAGGTGGCAGCAGGGGAACGTCTTCTCATGCTCCGTGATGCATGAGGCTCTGCACAACCACTACACGCAGAAGAGCCTCTCCCTGTCTCCGGGCAAA
配列番号12 5559 IgG1A、5559 IgG1A 124C/378C、5559 IgG4P、5559 IgG4P 124C/378C、5559 IgG4P KRQ、5559 IgG4P KRQ 124C/378C、5559 IgG4P GNKRQ 124C/378C、及び5559 IgG1AAA 124C/378CについてのLC DNA
GACATCCAGATGACCCAGTCTCCATCTGCCATGTCTGCATCTGTGGGAGACAGAGTCACCATCACTTGTCGGGCGAGTCAGGACATTAGCAATTATTTAGCCTGGTTTCAGCAGAAACCAGGGAAAGTCCCTACGCGCCTGATCTATGCTGCATCCAGTTTGCAAAGTGGGGTCCCATCAAGGTTCAGCGGCAGTGGATCTGGGACAGAATTCACTCTCACAATCAGCAGCCTGCAGCCTGAAGATTTTGCAACTTATTACTGTCTACAGTGGTCCAGTTACCCTCGGACGTTCGGCCAAGGGACCAAGGTGGAAATCAAACGGACCGTGGCTGCACCATCTGTCTTCATCTTCCCGCCATCTGATGAGCAGTTGAAATCTGGAACTGCCTCTGTTGTGTGCCTGCTGAATAACTTCTATCCCAGAGAGGCCAAAGTACAGTGGAAGGTGGATAACGCCCTCCAATCGGGTAACTCCCAGGAGAGTGTCACAGAGCAGGACAGCAAGGACAGCACCTACAGCCTCAGCAGCACCCTGACGCTGAGCAAAGCAGACTACGAGAAACACAAAGTCTACGCCTGCGAAGTCACCCATCAGGGCCTGAGCTCGCCCGTCACAAAGAGCTTCAACAGGGGAGAGTGC
【0146】
5559 IgG4P KRQ 124C/378C
配列番号1 5559 IgG1A、5559 IgG1A 124C/378C、5559 IgG4P、5559 IgG4P 124C/378C、5559 IgG4P KRQ、5559 IgG4P KRQ 124C/378C、5559 IgG4P GNKRQ 124C/378C、及び5559 IgG1AAA 124C/378CについてのHCDR1(North)
VASGFTFSHSSMN
配列番号2 5559 IgG1A、5559 IgG1A 124C/378C、5559 IgG4P、5559 IgG4P 124C/378C、5559 IgG4P KRQ、5559 IgG4P KRQ 124C/378C、8660 IgG4P 124C/378C、5559 IgG4P GNKRQ 124C/378C、及び5559 IgG1AAA 124C/378CについてのHCDR2(North)
YISRATGAVY
配列番号3 5559 IgG1A、5559 IgG1A 124C/378C、5559 IgG4P、5559 IgG4P 124C/378C、5559 IgG4P KRQ、5559 IgG4P KRQ 124C/378C、8660 IgG4P 124C/378C、5559 IgG4P GNKRQ 124C/378C、5559 IgG1AAA 124C/378C、及び5F3 IgG4PAAについてのHCDR3(North)
AREPVFDY
配列番号4 5559 IgG1A、5559 IgG1A 124C/378C、5559 IgG4P、5559 IgG4P 124C/378C、5559 IgG4P KRQ、5559 IgG4P KRQ 124C/378C、5559 IgG4P GNKRQ 124C/378C、及び5559 IgG1AAA 124C/378CについてのLCDR1(North)
RASQDISNYLA
配列番号5 5559 IgG1A、5559 IgG1A 124C/378C、5559 IgG4P、5559 IgG4P 124C/378C、5559 IgG4P KRQ、5559 IgG4P KRQ 124C/378C、8660 IgG4P 124C/378C、5559 IgG4P GNKRQ 124C/378C、5559 IgG1AAA 124C/378C、及び5F3 IgG4PAAについてのLCDR2(North)
YAASSLQS
配列番号6 5559 IgG1A、5559 IgG1A 124C/378C、5559 IgG4P、5559 IgG4P 124C/378C、5559 IgG4P KRQ、5559 IgG4P KRQ 124C/378C、8660 IgG4P 124C/378C、5559 IgG4P GNKRQ 124C/378C、及び5559 IgG1AAA 124C/378CについてのLCDR3(North)
LQWSSYPRT
配列番号7 5559 IgG1A、5559 IgG1A 124C/378C、5559 IgG4P、5559 IgG4P 124C/378C、5559 IgG4P KRQ、5559 IgG4P KRQ 124C/378C、5559 IgG4P GNKRQ 124C/378C、及び5559 IgG1AAA 124C/378CについてのVH
QVQLVESGGGLVQPGGSLRLSCVASGFTFSHSSMNWVRQAPGKGLEWVSYISRATGAVYYADSVKGRFTISRDNAKNSLYLQMNSLRDEDTAVYYCAREPVFDYWGQGTLVTVSS
配列番号8 5559 IgG1A、5559 IgG1A 124C/378C、5559 IgG4P、5559 IgG4P 124C/378C、5559 IgG4P KRQ、5559 IgG4P KRQ 124C/378C、5559 IgG4P GNKRQ 124C/378C、及び5559 IgG1AAA 124C/378CについてのVL
DIQMTQSPSAMSASVGDRVTITCRASQDISNYLAWFQQKPGKVPTRLIYAASSLQSGVPSRFSGSGSGTEFTLTISSLQPEDFATYYCLQWSSYPRTFGQGTKVEIK
配列番号13 5559 IgG4P KRQ 124C/378CについてのHC
QVQLVESGGGLVQPGGSLRLSCVASGFTFSHSSMNWVRQAPGKGLEWVSYISRATGAVYYADSVKGRFTISRDNAKNSLYLQMNSLRDEDTAVYYCAREPVFDYWGQGTLVTVSSASTKGPCVFPLAPCSRSTSESTAALGCLVKDYFPEPVTVSWNSGALTSGVHTFPAVLQSSGLYSLSSVVTVPSSSLGTKTYTCNVDHKPSNTKVDKRVESKYGPPCPPCPAPEFLGGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSQEDPEVKFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQFNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKGLPSSIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPSREEMTKNQVSLTCLVKGFYPSDICVEWESNGQPENNYKTTPPVLDSDGSFFLYSRLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSLG
配列番号10 5559 IgG1A、5559 IgG1A 124C/378C、5559 IgG4P、5559 IgG4P 124C/378C、5559 IgG4P KRQ、5559 IgG4P KRQ 124C/378C、5559 IgG4P GNKRQ 124C/378C、及び5559 IgG1AAA 124C/378CについてのLC
DIQMTQSPSAMSASVGDRVTITCRASQDISNYLAWFQQKPGKVPTRLIYAASSLQSGVPSRFSGSGSGTEFTLTISSLQPEDFATYYCLQWSSYPRTFGQGTKVEIKRTVAAPSVFIFPPSDEQLKSGTASVVCLLNNFYPREAKVQWKVDNALQSGNSQESVTEQDSKDSTYSLSSTLTLSKADYEKHKVYACEVTHQGLSSPVTKSFNRGEC
配列番号14 5559 IgG4P KRQ 124C/378CについてのHC DNA
CAGGTACAGCTGGTGGAGTCTGGGGGAGGCTTGGTACAGCCTGGGGGGTCCCTGAGACTCTCCTGTGTCGCCTCTGGATTCACCTTCAGTCATTCTAGCATGAACTGGGTCCGCCAGGCTCCAGGGAAGGGGCTGGAGTGGGTTTCATACATTAGTCGTGCTACTGGTGCCGTCTACTACGCAGACTCTGTAAAGGGCCGATTCACCATCTCCAGAGATAATGCCAAAAACTCACTGTATCTGCAAATGAACAGCCTGAGAGACGAGGACACGGCTGTGTATTACTGTGCGAGAGAGCCGGTTTTTGACTACTGGGGCCAGGGAACCCTGGTCACCGTCTCCTCAGCCTCCACCAAGGGCCCATGCGTCTTCCCGCTAGCGCCCTGCTCCAGGAGCACCTCCGAGAGCACAGCCGCCCTGGGCTGCCTGGTCAAGGACTACTTCCCCGAACCGGTGACGGTGTCGTGGAACTCAGGCGCCCTGACCAGCGGCGTGCACACCTTCCCGGCTGTCCTACAGTCCTCAGGACTCTACTCCCTCAGCAGCGTGGTGACCGTGCCCTCCAGCAGCTTGGGCACGAAGACCTACACCTGCAACGTAGATCACAAGCCCAGCAACACCAAGGTGGACAAGAGAGTTGAGTCCAAATATGGTCCCCCATGCCCACCCTGCCCAGCACCTGAGTTCCTGGGGGGACCATCAGTCTTCCTGTTCCCCCCAAAACCCAAGGACACTCTCATGATCTCCCGGACCCCTGAGGTCACGTGCGTGGTGGTGGACGTGAGCCAGGAAGACCCCGAGGTCAAGTTCAACTGGTACGTGGATGGCGTGGAGGTGCATAATGCCAAGACAAAGCCGCGGGAGGAGCAGTTCAACAGCACGTACCGTGTGGTCAGCGTCCTCACCGTCCTGCACCAGGACTGGCTGAACGGCAAGGAGTACAAGTGCAAGGTCTCCAACAAAGGCCTCCCGTCCTCCATCGAGAAAACCATCTCCAAAGCCAAAGGGCAGCCCCGAGAGCCACAGGTGTACACCCTGCCCCCATCCCGAGAGGAGATGACCAAGAACCAGGTCAGCCTGACCTGCCTGGTCAAAGGCTTCTACCCCAGCGACATCTGCGTGGAGTGGGAAAGCAATGGGCAGCCGGAGAACAACTACAAGACCACGCCTCCCGTGCTGGACTCCGACGGCTCCTTCTTCCTCTACAGCAGGCTAACCGTGGACAAGAGCAGGTGGCAGCAGGGGAATGTCTTCTCATGCTCCGTGATGCATGAGGCTCTGCACAACCACTACACACAGAAGAGCCTCTCCCTGTCTCTGGGT
配列番号12 5559 IgG1A、5559 IgG1A 124C/378C、5559 IgG4P、5559 IgG4P 124C/378C、5559 IgG4P KRQ、5559 IgG4P KRQ 124C/378C、5559 IgG4P GNKRQ 124C/378C、及び5559 IgG1AAA 124C/378CについてのLC DNA
GACATCCAGATGACCCAGTCTCCATCTGCCATGTCTGCATCTGTGGGAGACAGAGTCACCATCACTTGTCGGGCGAGTCAGGACATTAGCAATTATTTAGCCTGGTTTCAGCAGAAACCAGGGAAAGTCCCTACGCGCCTGATCTATGCTGCATCCAGTTTGCAAAGTGGGGTCCCATCAAGGTTCAGCGGCAGTGGATCTGGGACAGAATTCACTCTCACAATCAGCAGCCTGCAGCCTGAAGATTTTGCAACTTATTACTGTCTACAGTGGTCCAGTTACCCTCGGACGTTCGGCCAAGGGACCAAGGTGGAAATCAAACGGACCGTGGCTGCACCATCTGTCTTCATCTTCCCGCCATCTGATGAGCAGTTGAAATCTGGAACTGCCTCTGTTGTGTGCCTGCTGAATAACTTCTATCCCAGAGAGGCCAAAGTACAGTGGAAGGTGGATAACGCCCTCCAATCGGGTAACTCCCAGGAGAGTGTCACAGAGCAGGACAGCAAGGACAGCACCTACAGCCTCAGCAGCACCCTGACGCTGAGCAAAGCAGACTACGAGAAACACAAAGTCTACGCCTGCGAAGTCACCCATCAGGGCCTGAGCTCGCCCGTCACAAAGAGCTTCAACAGGGGAGAGTGC
配列番号15ヒトIL-4Rα細胞外ドメイン
MKVLQEPTCVSDYMSISTCEWKMNGPTNCSTELRLLYQLVFLLSEAHTCIPENNGGAGCVCHLLMDDVVSADNYTLDLWAGQQLLWKGSFKPSEHVKPRAPGNLTVHTNVSDTLLLTWSNPYPPDNYLYNHLTYAVNIWSENDPADFRIYNVTYLEPSLRIAASTLKSGISYRARVRAWAQCYNTTWSEWSPSTKWHNSYREPFEQH
配列番号16カニクイザルIL-4Rα細胞外ドメイン
MKVLQEPTCVSDYMSISTCEWKMGGPTNCSAELRLLYQLVFQSSETHTCVPENNGGVGCVCHLLMDDVVSMDNYTLDLWAGQQLLWKGSFKPSEHVKPRAPGNLTVHTNVSDTVLLTWSNPYPPDNYLYNDLTYAVNIWSENDPAYSRIHNVTYLKPTLRIPASTLKSGISYRARVRAWAQHYNTTWSEWSPSTKWYNSYREPFEQR
配列番号17ヒトIL-4
MGLTSQLLPPLFFLLACAGNFVHGHKCDITLQEIIKTLNSLTEQKTLCTELTVTDIFAASKNTTEKETFCRAATVLRQFYSHHEKDTRCLGATAQQFHRHKQLIRFLKRLDRNLWGLAGLNSCPVKEANQSTLENFLERLKTIMREKYSKCSS
配列番号18ヒトIL-13
MHPLLNPLLLALGLMALLLTTVIALTCLGGFASPGPVPPSTALRELIEELVNITQNQKAPLCNGSMVWSINLTAGMYCAALESLINVSGCSAIEKTQRMLSGFCPHKVSAGQFSSLHVRDTKIEVAQFVKDLLLHLKKLFREGRFN
【0147】
5F3 IgG4PAA
配列番号19 5F3 IgG4PAAについてのHCDR1(North)
AASGFTFSISSMN
配列番号20 5F3 IgG4PAAについてのHCDR2(North)
YISRATGAIY
配列番号3 5559 IgG1A、5559 IgG1A 124C/378C、5559 IgG4P、5559 IgG4P 124C/378C、5559 IgG4P KRQ、5559 IgG4P KRQ 124C/378C、8660 IgG4P 124C/378C、5559 IgG4P GNKRQ 124C/378C、5559 IgG1AAA 124C/378C、及び5F3 IgG4PAAについてのHCDR3(North)
AREPVFDY
配列番号22 5F3 IgG4PAA及び8660 IgG4P 124C/378CについてのLCDR1(North)
RASQGISNYLA
配列番号5 5559 IgG1A、5559 IgG1A 124C/378C、5559 IgG4P、5559 IgG4P 124C/378C、5559 IgG4P KRQ、5559 IgG4P KRQ 124C/378C、8660 IgG4P 124C/378C、5559 IgG4P GNKRQ 124C/378C、5559 IgG1AAA 124C/378C、及び5F3 IgG4PAAについてのLCDR2(North)
YAASSLQS
配列番号24 5F3 IgG4PAAについてのLCDR3(North)
LQHNSYPRT
配列番号25 5F3 IgG4PAAについてのVH
QVQLVESGGGLVQPGGSLRLSCAASGFTFSISSMNWVRQAPGKGLEWVSYISRATGAIYYADSVKGRFTISRNNAKNSLYLQMNSLRDEDTAVYYCAREPVFDYWGQGTLVTVSS
配列番号26 5F3 IgG4PAAについてのVL
DIQMTQSPSAMSASVGDRVTITCRASQGISNYLAWFQQKPGKVPTRLIYAASSLQSGVPSRFSGSGSGTEFTLTISSLQPEDFATYYCLQHNSYPRTFGQGTKVEIK
配列番号27 5F3 IgG4PAAについてのHC
QVQLVESGGGLVQPGGSLRLSCAASGFTFSISSMNWVRQAPGKGLEWVSYISRATGAIYYADSVKGRFTISRNNAKNSLYLQMNSLRDEDTAVYYCAREPVFDYWGQGTLVTVSSASTKGPSVFPLAPCSRSTSESTAALGCLVKDYFPEPVTVSWNSGALTSGVHTFPAVLQSSGLYSLSSVVTVPSSSLGTKTYTCNVDHKPSNTKVDKRVESKYGPPCPPCPAPEAAGGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSQEDPEVQFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQFNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKGLPSSIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPSQEEMTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPVLDSDGSFFLYSRLTVDKSRWQEGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSLG
配列番号28 5F3 IgG4PAAについてのLC
DIQMTQSPSAMSASVGDRVTITCRASQGISNYLAWFQQKPGKVPTRLIYAASSLQSGVPSRFSGSGSGTEFTLTISSLQPEDFATYYCLQHNSYPRTFGQGTKVEIKRTVAAPSVFIFPPSDEQLKSGTASVVCLLNNFYPREAKVQWKVDNALQSGNSQESVTEQDSKDSTYSLSSTLTLSKADYEKHKVYACEVTHQGLSSPVTKSFNRGEC
配列番号29 5F3 IgG4PAAについてのHC DNA
CAGGTACAGCTGGTGGAGTCTGGGGGAGGCTTGGTACAGCCTGGGGGGTCCCTGAGACTCTCCTGTGCAGCCTCTGGATTCACCTTCAGTATCTCTAGCATGAACTGGGTCCGCCAGGCTCCAGGGAAGGGGCTGGAGTGGGTTTCATACATTAGTCGTGCTACTGGTGCCATATACTACGCAGACTCTGTAAAGGGCCGATTCACCATCTCCAGAAACAATGCCAAAAACTCACTGTATCTGCAAATGAACAGCCTGAGAGACGAGGACACGGCTGTGTATTACTGTGCGAGAGAGCCGGTTTTTGACTACTGGGGCCAGGGAACCCTGGTCACCGTCTCCTCAGCTTCTACCAAGGGCCCATCGGTCTTCCCGCTAGCGCCCTGCTCCAGGAGCACCTCCGAGAGCACAGCCGCCCTGGGCTGCCTGGTCAAGGACTACTTCCCCGAACCGGTGACGGTGTCGTGGAACTCAGGCGCCCTGACCAGCGGCGTGCACACCTTCCCGGCTGTCCTACAGTCCTCAGGACTCTACTCCCTCAGCAGCGTGGTGACCGTGCCCTCCAGCAGCTTGGGCACGAAGACCTACACCTGCAACGTAGATCACAAGCCCAGCAACACCAAGGTGGACAAGAGAGTTGAGTCCAAATATGGTCCCCCATGCCCACCCTGCCCAGCACCTGAGGCCGCCGGGGGACCATCAGTCTTCCTGTTCCCCCCAAAACCCAAGGACACTCTCATGATCTCCCGGACCCCTGAGGTCACGTGCGTGGTGGTGGACGTGAGCCAGGAAGACCCCGAGGTCCAGTTCAACTGGTACGTGGATGGCGTGGAGGTGCATAATGCCAAGACAAAGCCGCGGGAGGAGCAGTTCAACAGCACGTACCGTGTGGTCAGCGTCCTCACCGTCCTGCACCAGGACTGGCTGAACGGCAAGGAGTACAAGTGCAAGGTCTCCAACAAAGGCCTCCCGTCCTCCATCGAGAAAACCATCTCCAAAGCCAAAGGGCAGCCCCGAGAGCCACAGGTGTACACCCTGCCCCCATCCCAGGAGGAGATGACCAAGAACCAGGTCAGCCTGACCTGCCTGGTCAAAGGCTTCTACCCCAGCGACATCGCCGTGGAGTGGGAAAGCAATGGGCAGCCGGAGAACAACTACAAGACCACGCCTCCCGTGCTGGACTCCGACGGCTCCTTCTTCCTCTACAGCAGGCTAACCGTGGACAAGAGCAGGTGGCAGGAGGGGAATGTCTTCTCATGCTCCGTGATGCATGAGGCTCTGCACAACCACTACACACAGAAGAGCCTCTCCCTGTCTCTGGGT
配列番号30 5F3 IgG4PAAについてのLC DNA
GACATCCAGATGACCCAGTCTCCATCTGCCATGTCTGCATCTGTGGGAGACAGAGTCACCATCACTTGTCGGGCGAGTCAGGGCATTAGCAATTATTTAGCCTGGTTTCAGCAGAAACCAGGGAAAGTCCCTACGCGCCTGATCTATGCTGCATCCAGTTTGCAAAGTGGGGTCCCATCAAGGTTCAGCGGCAGTGGATCTGGGACAGAATTCACTCTCACAATCAGCAGCCTGCAGCCTGAAGATTTTGCAACTTATTACTGTCTACAGCATAATAGTTACCCTCGGACGTTCGGCCAAGGGACCAAGGTGGAAATCAAACGAACTGTGGCGGCGCCATCTGTCTTCATCTTCCCGCCATCTGATGAGCAGTTGAAATCCGGAACTGCCTCTGTTGTGTGCCTGCTGAATAACTTCTATCCCAGAGAGGCCAAAGTACAGTGGAAGGTGGATAACGCCCTCCAATCGGGTAACTCCCAGGAGAGTGTCACAGAGCAGGACAGCAAGGACAGCACCTACAGCCTCAGCAGCACCCTGACGCTGAGCAAAGCAGACTACGAGAAACACAAAGTCTACGCCTGCGAAGTCACCCATCAGGGCCTGAGCTCGCCCGTCACAAAGAGCTTCAACAGGGGAGAGTGC
【0148】
5559 IgG4P 124C/378C
配列番号1 5559 IgG1A、5559 IgG1A 124C/378C、5559 IgG4P、5559 IgG4P 124C/378C、5559 IgG4P KRQ、5559 IgG4P KRQ 124C/378C、5559 IgG4P GNKRQ 124C/378C、及び5559 IgG1AAA 124C/378CについてのHCDR1(North)
VASGFTFSHSSMN
配列番号2 5559 IgG1A、5559 IgG1A 124C/378C、5559 IgG4P、5559 IgG4P 124C/378C、5559 IgG4P KRQ、5559 IgG4P KRQ 124C/378C、8660 IgG4P 124C/378C、5559 IgG4P GNKRQ 124C/378C、及び5559 IgG1AAA 124C/378CについてのHCDR2(North)
YISRATGAVY
配列番号3 5559 IgG1A、5559 IgG1A 124C/378C、5559 IgG4P、5559 IgG4P 124C/378C、5559 IgG4P KRQ、5559 IgG4P KRQ 124C/378C、8660 IgG4P 124C/378C、5559 IgG4P GNKRQ 124C/378C、5559 IgG1AAA 124C/378C、及び5F3 IgG4PAAについてのHCDR3(North)
AREPVFDY
配列番号4 5559 IgG1A、5559 IgG1A 124C/378C、5559 IgG4P、5559 IgG4P 124C/378C、5559 IgG4P KRQ、5559 IgG4P KRQ 124C/378C、5559 IgG4P GNKRQ 124C/378C、及び5559 IgG1AAA 124C/378CについてのLCDR1(North)
RASQDISNYLA
配列番号5 5559 IgG1A、5559 IgG1A 124C/378C、5559 IgG4P、5559 IgG4P 124C/378C、5559 IgG4P KRQ、5559 IgG4P KRQ 124C/378C、8660 IgG4P 124C/378C、5559 IgG4P GNKRQ 124C/378C、5559 IgG1AAA 124C/378C、及び5F3 IgG4PAAについてのLCDR2(North)
YAASSLQS
配列番号6 5559 IgG1A、5559 IgG1A 124C/378C、5559 IgG4P、5559 IgG4P 124C/378C、5559 IgG4P KRQ、5559 IgG4P KRQ 124C/378C、8660 IgG4P 124C/378C、5559 IgG4P GNKRQ 124C/378C、及び5559 IgG1AAA 124C/378CについてのLCDR3(North)
LQWSSYPRT
配列番号7 5559 IgG1A、5559 IgG1A 124C/378C、5559 IgG4P、5559 IgG4P 124C/378C、5559 IgG4P KRQ、5559 IgG4P KRQ 124C/378C、5559 IgG4P GNKRQ 124C/378C、及び5559 IgG1AAA 124C/378CについてのVH
QVQLVESGGGLVQPGGSLRLSCVASGFTFSHSSMNWVRQAPGKGLEWVSYISRATGAVYYADSVKGRFTISRDNAKNSLYLQMNSLRDEDTAVYYCAREPVFDYWGQGTLVTVSS
配列番号8 5559 IgG1A、5559 IgG1A 124C/378C、5559 IgG4P、5559 IgG4P 124C/378C、5559 IgG4P KRQ、5559 IgG4P KRQ 124C/378C、5559 IgG4P GNKRQ 124C/378C、及び5559 IgG1AAA 124C/378CについてのVL
DIQMTQSPSAMSASVGDRVTITCRASQDISNYLAWFQQKPGKVPTRLIYAASSLQSGVPSRFSGSGSGTEFTLTISSLQPEDFATYYCLQWSSYPRTFGQGTKVEIK
配列番号31 5559 IgG4P 124C/378CについてのHC
QVQLVESGGGLVQPGGSLRLSCVASGFTFSHSSMNWVRQAPGKGLEWVSYISRATGAVYYADSVKGRFTISRDNAKNSLYLQMNSLRDEDTAVYYCAREPVFDYWGQGTLVTVSSASTKGPCVFPLAPCSRSTSESTAALGCLVKDYFPEPVTVSWNSGALTSGVHTFPAVLQSSGLYSLSSVVTVPSSSLGTKTYTCNVDHKPSNTKVDKRVESKYGPPCPPCPAPEFLGGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSQEDPEVQFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQFNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKGLPSSIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPSQEEMTKNQVSLTCLVKGFYPSDICVEWESNGQPENNYKTTPPVLDSDGSFFLYSRLTVDKSRWQEGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSLG
配列番号10 5559 IgG1A、5559 IgG1A 124C/378C、5559 IgG4P、5559 IgG4P 124C/378C、5559 IgG4P KRQ、5559 IgG4P KRQ 124C/378C、5559 IgG4P GNKRQ 124C/378C、及び5559 IgG1AAA 124C/378CについてのLC
DIQMTQSPSAMSASVGDRVTITCRASQDISNYLAWFQQKPGKVPTRLIYAASSLQSGVPSRFSGSGSGTEFTLTISSLQPEDFATYYCLQWSSYPRTFGQGTKVEIKRTVAAPSVFIFPPSDEQLKSGTASVVCLLNNFYPREAKVQWKVDNALQSGNSQESVTEQDSKDSTYSLSSTLTLSKADYEKHKVYACEVTHQGLSSPVTKSFNRGEC
配列番号32 5559 IgG4P 124C/378CについてのHC DNA
CAGGTACAGCTGGTGGAGTCTGGGGGAGGCTTGGTACAGCCTGGGGGGTCCCTGAGACTCTCCTGTGTCGCCTCTGGATTCACCTTCAGTCATTCTAGCATGAACTGGGTCCGCCAGGCTCCAGGGAAGGGGCTGGAGTGGGTTTCATACATTAGTCGTGCTACTGGTGCCGTCTACTACGCAGACTCTGTAAAGGGCCGATTCACCATCTCCAGAGATAATGCCAAAAACTCACTGTATCTGCAAATGAACAGCCTGAGAGACGAGGACACGGCTGTGTATTACTGTGCGAGAGAGCCGGTTTTTGACTACTGGGGCCAGGGAACCCTGGTCACCGTCTCCTCAGCCTCCACCAAGGGCCCATGCGTCTTCCCGCTAGCGCCCTGCTCCAGGAGCACCTCCGAGAGCACAGCCGCCCTGGGCTGCCTGGTCAAGGACTACTTCCCCGAACCGGTGACGGTGTCGTGGAACTCAGGCGCCCTGACCAGCGGCGTGCACACCTTCCCGGCTGTCCTACAGTCCTCAGGACTCTACTCCCTCAGCAGCGTGGTGACCGTGCCCTCCAGCAGCTTGGGCACGAAGACCTACACCTGCAACGTAGATCACAAGCCCAGCAACACCAAGGTGGACAAGAGAGTTGAGTCCAAATATGGTCCCCCATGCCCACCCTGCCCAGCACCTGAGTTCCTGGGGGGACCATCAGTCTTCCTGTTCCCCCCAAAACCCAAGGACACTCTCATGATCTCCCGGACCCCTGAGGTCACGTGCGTGGTGGTGGACGTGAGCCAGGAAGACCCCGAGGTCCAGTTCAACTGGTACGTGGATGGCGTGGAGGTGCATAATGCCAAGACAAAGCCGCGGGAGGAGCAGTTCAACAGCACGTACCGTGTGGTCAGCGTCCTCACCGTCCTGCACCAGGACTGGCTGAACGGCAAGGAGTACAAGTGCAAGGTCTCCAACAAAGGCCTCCCGTCCTCCATCGAGAAAACCATCTCCAAAGCCAAAGGGCAGCCCCGAGAGCCACAGGTGTACACCCTGCCCCCATCCCAGGAGGAGATGACCAAGAACCAGGTCAGCCTGACCTGCCTGGTCAAAGGCTTCTACCCCAGCGACATCTGCGTGGAGTGGGAAAGCAATGGGCAGCCGGAGAACAACTACAAGACCACGCCTCCCGTGCTGGACTCCGACGGCTCCTTCTTCCTCTACAGCAGGCTAACCGTGGACAAGAGCAGGTGGCAGGAGGGGAATGTCTTCTCATGCTCCGTGATGCATGAGGCTCTGCACAACCACTACACACAGAAGAGCCTCTCCCTGTCTCTGGGT
配列番号12 5559 IgG1A、5559 IgG1A 124C/378C、5559 IgG4P、5559 IgG4P 124C/378C、5559 IgG4P KRQ、5559 IgG4P KRQ 124C/378C、5559 IgG4P GNKRQ 124C/378C、及び5559 IgG1AAA 124C/378CについてのLC DNA
GACATCCAGATGACCCAGTCTCCATCTGCCATGTCTGCATCTGTGGGAGACAGAGTCACCATCACTTGTCGGGCGAGTCAGGACATTAGCAATTATTTAGCCTGGTTTCAGCAGAAACCAGGGAAAGTCCCTACGCGCCTGATCTATGCTGCATCCAGTTTGCAAAGTGGGGTCCCATCAAGGTTCAGCGGCAGTGGATCTGGGACAGAATTCACTCTCACAATCAGCAGCCTGCAGCCTGAAGATTTTGCAACTTATTACTGTCTACAGTGGTCCAGTTACCCTCGGACGTTCGGCCAAGGGACCAAGGTGGAAATCAAACGGACCGTGGCTGCACCATCTGTCTTCATCTTCCCGCCATCTGATGAGCAGTTGAAATCTGGAACTGCCTCTGTTGTGTGCCTGCTGAATAACTTCTATCCCAGAGAGGCCAAAGTACAGTGGAAGGTGGATAACGCCCTCCAATCGGGTAACTCCCAGGAGAGTGTCACAGAGCAGGACAGCAAGGACAGCACCTACAGCCTCAGCAGCACCCTGACGCTGAGCAAAGCAGACTACGAGAAACACAAAGTCTACGCCTGCGAAGTCACCCATCAGGGCCTGAGCTCGCCCGTCACAAAGAGCTTCAACAGGGGAGAGTGC
【0149】
5559 IgG1A
配列番号1 5559 IgG1A、5559 IgG1A 124C/378C、5559 IgG4P、5559 IgG4P 124C/378C、5559 IgG4P KRQ、5559 IgG4P KRQ 124C/378C、5559 IgG4P GNKRQ 124C/378C、及び5559 IgG1AAA 124C/378CについてのHCDR1(North)
VASGFTFSHSSMN
配列番号2 5559 IgG1A、5559 IgG1A 124C/378C、5559 IgG4P、5559 IgG4P 124C/378C、5559 IgG4P KRQ、5559 IgG4P KRQ 124C/378C、8660 IgG4P 124C/378C、5559 IgG4P GNKRQ 124C/378C、及び5559 IgG1AAA 124C/378CについてのHCDR2(North)
YISRATGAVY
配列番号3 5559 IgG1A、5559 IgG1A 124C/378C、5559 IgG4P、5559 IgG4P 124C/378C、5559 IgG4P KRQ、5559 IgG4P KRQ 124C/378C、8660 IgG4P 124C/378C、5559 IgG4P GNKRQ 124C/378C、5559 IgG1AAA 124C/378C、及び5F3 IgG4PAAについてのHCDR3(North)
AREPVFDY
配列番号4 5559 IgG1A、5559 IgG1A 124C/378C、5559 IgG4P、5559 IgG4P 124C/378C、5559 IgG4P KRQ、5559 IgG4P KRQ 124C/378C、5559 IgG4P GNKRQ 124C/378C、及び5559 IgG1AAA 124C/378CについてのLCDR1(North)
RASQDISNYLA
配列番号5 5559 IgG1A、5559 IgG1A 124C/378C、5559 IgG4P、5559 IgG4P 124C/378C、5559 IgG4P KRQ、5559 IgG4P KRQ 124C/378C、8660 IgG4P 124C/378C、5559 IgG4P GNKRQ 124C/378C、5559 IgG1AAA 124C/378C、及び5F3 IgG4PAAについてのLCDR2(North)
YAASSLQS
配列番号6 5559 IgG1A、5559 IgG1A 124C/378C、5559 IgG4P、5559 IgG4P 124C/378C、5559 IgG4P KRQ、5559 IgG4P KRQ 124C/378C、8660 IgG4P 124C/378C、5559 IgG4P GNKRQ 124C/378C、及び5559 IgG1AAA 124C/378CについてのLCDR3(North)
LQWSSYPRT
配列番号7 5559 IgG1A、5559 IgG1A 124C/378C、5559 IgG4P、5559 IgG4P 124C/378C、5559 IgG4P KRQ、5559 IgG4P KRQ 124C/378C、5559 IgG4P GNKRQ 124C/378C、及び5559 IgG1AAA 124C/378CについてのVH
QVQLVESGGGLVQPGGSLRLSCVASGFTFSHSSMNWVRQAPGKGLEWVSYISRATGAVYYADSVKGRFTISRDNAKNSLYLQMNSLRDEDTAVYYCAREPVFDYWGQGTLVTVSS
配列番号8 5559 IgG1A、5559 IgG1A 124C/378C、5559 IgG4P、5559 IgG4P 124C/378C、5559 IgG4P KRQ、5559 IgG4P KRQ 124C/378C、5559 IgG4P GNKRQ 124C/378C、及び5559 IgG1AAA 124C/378CについてのVL
DIQMTQSPSAMSASVGDRVTITCRASQDISNYLAWFQQKPGKVPTRLIYAASSLQSGVPSRFSGSGSGTEFTLTISSLQPEDFATYYCLQWSSYPRTFGQGTKVEIK
配列番号33 5559 IgG1AについてのHC
QVQLVESGGGLVQPGGSLRLSCVASGFTFSHSSMNWVRQAPGKGLEWVSYISRATGAVYYADSVKGRFTISRDNAKNSLYLQMNSLRDEDTAVYYCAREPVFDYWGQGTLVTVSSASTKGPSVFPLAPSSKSTSGGTAALGCLVKDYFPEPVTVSWNSGALTSGVHTFPAVLQSSGLYSLSSVVTVPSSSLGTQTYICNVNHKPSNTKVDKRVEPKSCDKTHTCPPCPAPELLGGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVKFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQYNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCAVSNKALPAPIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPSREEMTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPVLDSDGSFFLYSKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSPGK
配列番号10 5559 IgG1A、5559 IgG1A 124C/378C、5559 IgG4P、5559 IgG4P 124C/378C、5559 IgG4P KRQ、5559 IgG4P KRQ 124C/378C、5559 IgG4P GNKRQ 124C/378C、及び5559 IgG1AAA 124C/378CについてのLC
DIQMTQSPSAMSASVGDRVTITCRASQDISNYLAWFQQKPGKVPTRLIYAASSLQSGVPSRFSGSGSGTEFTLTISSLQPEDFATYYCLQWSSYPRTFGQGTKVEIKRTVAAPSVFIFPPSDEQLKSGTASVVCLLNNFYPREAKVQWKVDNALQSGNSQESVTEQDSKDSTYSLSSTLTLSKADYEKHKVYACEVTHQGLSSPVTKSFNRGEC
配列番号34 5559 IgG1AについてのHC DNA
CAGGTACAGCTGGTGGAGTCTGGGGGAGGCTTGGTACAGCCTGGGGGGTCCCTGAGACTCTCCTGTGTCGCCTCTGGATTCACCTTCAGTCATTCTAGCATGAACTGGGTCCGCCAGGCTCCAGGGAAGGGGCTGGAGTGGGTTTCATACATTAGTCGTGCTACTGGTGCCGTCTACTACGCAGACTCTGTAAAGGGCCGATTCACCATCTCCAGAGATAATGCCAAAAACTCACTGTATCTGCAAATGAACAGCCTGAGAGACGAGGACACGGCTGTGTATTACTGTGCGAGAGAGCCGGTTTTTGACTACTGGGGCCAGGGAACCCTGGTCACCGTCTCCTCAGCTAGCACCAAGGGCCCATCGGTCTTCCCCCTGGCACCCTCCTCCAAGAGCACCTCTGGGGGCACAGCGGCCCTGGGCTGCCTGGTCAAGGACTACTTCCCCGAACCGGTGACGGTGTCGTGGAACTCAGGCGCCCTGACCAGCGGCGTGCACACCTTCCCGGCTGTCCTACAGTCCTCAGGACTCTACTCCCTCAGCAGCGTGGTGACCGTGCCCTCCAGCAGCTTGGGCACCCAGACCTACATCTGCAACGTGAATCACAAGCCCAGCAACACCAAGGTGGACAAGAGAGTTGAGCCCAAATCTTGTGACAAAACTCACACATGCCCACCGTGCCCAGCACCTGAACTCCTGGGGGGACCGTCAGTCTTCCTCTTCCCCCCAAAACCCAAGGACACCCTCATGATCTCCCGGACCCCTGAGGTCACATGCGTGGTGGTGGACGTGAGCCACGAAGACCCTGAGGTCAAGTTCAACTGGTATGTGGACGGCGTGGAGGTGCATAATGCCAAGACAAAGCCGCGGGAGGAGCAGTACAACAGCACGTACCGTGTGGTCAGCGTCCTCACCGTCCTGCACCAAGACTGGCTGAATGGCAAGGAGTACAAGTGCGCCGTCTCCAACAAAGCCCTCCCAGCCCCCATCGAGAAAACCATCTCCAAAGCCAAAGGGCAGCCCCGAGAACCACAGGTGTACACCCTGCCCCCATCCCGGGAGGAGATGACCAAGAACCAAGTCAGCCTGACCTGCCTGGTCAAAGGCTTCTATCCCAGCGACATCGCCGTGGAGTGGGAGAGCAATGGGCAGCCGGAGAACAACTACAAGACCACGCCTCCCGTGCTGGACTCCGACGGCTCCTTCTTCCTCTATTCCAAGCTCACCGTGGACAAGAGCAGGTGGCAGCAGGGGAACGTCTTCTCATGCTCCGTGATGCATGAGGCTCTGCACAACCACTACACGCAGAAGAGCCTCTCCCTGTCTCCGGGCAAA
配列番号12 5559 IgG1A、5559 IgG1A 124C/378C、5559 IgG4P、5559 IgG4P 124C/378C、5559 IgG4P KRQ、5559 IgG4P KRQ 124C/378C、5559 IgG4P GNKRQ 124C/378C、及び5559 IgG1AAA 124C/378CについてのLC DNA
GACATCCAGATGACCCAGTCTCCATCTGCCATGTCTGCATCTGTGGGAGACAGAGTCACCATCACTTGTCGGGCGAGTCAGGACATTAGCAATTATTTAGCCTGGTTTCAGCAGAAACCAGGGAAAGTCCCTACGCGCCTGATCTATGCTGCATCCAGTTTGCAAAGTGGGGTCCCATCAAGGTTCAGCGGCAGTGGATCTGGGACAGAATTCACTCTCACAATCAGCAGCCTGCAGCCTGAAGATTTTGCAACTTATTACTGTCTACAGTGGTCCAGTTACCCTCGGACGTTCGGCCAAGGGACCAAGGTGGAAATCAAACGGACCGTGGCTGCACCATCTGTCTTCATCTTCCCGCCATCTGATGAGCAGTTGAAATCTGGAACTGCCTCTGTTGTGTGCCTGCTGAATAACTTCTATCCCAGAGAGGCCAAAGTACAGTGGAAGGTGGATAACGCCCTCCAATCGGGTAACTCCCAGGAGAGTGTCACAGAGCAGGACAGCAAGGACAGCACCTACAGCCTCAGCAGCACCCTGACGCTGAGCAAAGCAGACTACGAGAAACACAAAGTCTACGCCTGCGAAGTCACCCATCAGGGCCTGAGCTCGCCCGTCACAAAGAGCTTCAACAGGGGAGAGTGC
【0150】
5559 IgG4P KRQ
配列番号1 5559 IgG1A、5559 IgG1A 124C/378C、5559 IgG4P、5559 IgG4P 124C/378C、5559 IgG4P KRQ、5559 IgG4P KRQ 124C/378C、5559 IgG4P GNKRQ 124C/378C、及び5559 IgG1AAA 124C/378CについてのHCDR1(North)
VASGFTFSHSSMN
配列番号2 5559 IgG1A、5559 IgG1A 124C/378C、5559 IgG4P、5559 IgG4P 124C/378C、5559 IgG4P KRQ、5559 IgG4P KRQ 124C/378C、8660 IgG4P 124C/378C、5559 IgG4P GNKRQ 124C/378C、及び5559 IgG1AAA 124C/378CについてのHCDR2(North)
YISRATGAVY
配列番号3 5559 IgG1A、5559 IgG1A 124C/378C、5559 IgG4P、5559 IgG4P 124C/378C、5559 IgG4P KRQ、5559 IgG4P KRQ 124C/378C、8660 IgG4P 124C/378C、5559 IgG4P GNKRQ 124C/378C、5559 IgG1AAA 124C/378C、及び5F3 IgG4PAAについてのHCDR3(North)
AREPVFDY
配列番号4 5559 IgG1A、5559 IgG1A 124C/378C、5559 IgG4P、5559 IgG4P 124C/378C、5559 IgG4P KRQ、5559 IgG4P KRQ 124C/378C、5559 IgG4P GNKRQ 124C/378C、及び5559 IgG1AAA 124C/378CについてのLCDR1(North)
RASQDISNYLA
配列番号5 5559 IgG1A、5559 IgG1A 124C/378C、5559 IgG4P、5559 IgG4P 124C/378C、5559 IgG4P KRQ、5559 IgG4P KRQ 124C/378C、8660 IgG4P 124C/378C、5559 IgG4P GNKRQ 124C/378C、5559 IgG1AAA 124C/378C、及び5F3 IgG4PAAについてのLCDR2(North)
YAASSLQS
配列番号6 5559 IgG1A、5559 IgG1A 124C/378C、5559 IgG4P、5559 IgG4P 124C/378C、5559 IgG4P KRQ、5559 IgG4P KRQ 124C/378C、8660 IgG4P 124C/378C、5559 IgG4P GNKRQ 124C/378C、及び5559 IgG1AAA 124C/378CについてのLCDR3(North)
LQWSSYPRT
配列番号7 5559 IgG1A、5559 IgG1A 124C/378C、5559 IgG4P、5559 IgG4P 124C/378C、5559 IgG4P KRQ、5559 IgG4P KRQ 124C/378C、5559 IgG4P GNKRQ 124C/378C、及び5559 IgG1AAA 124C/378CについてのVH
QVQLVESGGGLVQPGGSLRLSCVASGFTFSHSSMNWVRQAPGKGLEWVSYISRATGAVYYADSVKGRFTISRDNAKNSLYLQMNSLRDEDTAVYYCAREPVFDYWGQGTLVTVSS
配列番号8 5559 IgG1A、5559 IgG1A 124C/378C、5559 IgG4P、5559 IgG4P 124C/378C、5559 IgG4P KRQ、5559 IgG4P KRQ 124C/378C、5559 IgG4P GNKRQ 124C/378C、及び5559 IgG1AAA 124C/378CについてのVL
DIQMTQSPSAMSASVGDRVTITCRASQDISNYLAWFQQKPGKVPTRLIYAASSLQSGVPSRFSGSGSGTEFTLTISSLQPEDFATYYCLQWSSYPRTFGQGTKVEIK
配列番号35 5559 IgG4P KRQについてのHC
QVQLVESGGGLVQPGGSLRLSCVASGFTFSHSSMNWVRQAPGKGLEWVSYISRATGAVYYADSVKGRFTISRDNAKNSLYLQMNSLRDEDTAVYYCAREPVFDYWGQGTLVTVSSASTKGPSVFPLAPCSRSTSESTAALGCLVKDYFPEPVTVSWNSGALTSGVHTFPAVLQSSGLYSLSSVVTVPSSSLGTKTYTCNVDHKPSNTKVDKRVESKYGPPCPPCPAPEFLGGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSQEDPEVKFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQFNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKGLPSSIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPSREEMTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPVLDSDGSFFLYSRLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSLG
配列番号10 5559 IgG1A、5559 IgG1A 124C/378C、5559 IgG4P、5559 IgG4P 124C/378C、5559 IgG4P KRQ、5559 IgG4P KRQ 124C/378C、5559 IgG4P GNKRQ 124C/378C、及び5559 IgG1AAA 124C/378CについてのLC
DIQMTQSPSAMSASVGDRVTITCRASQDISNYLAWFQQKPGKVPTRLIYAASSLQSGVPSRFSGSGSGTEFTLTISSLQPEDFATYYCLQWSSYPRTFGQGTKVEIKRTVAAPSVFIFPPSDEQLKSGTASVVCLLNNFYPREAKVQWKVDNALQSGNSQESVTEQDSKDSTYSLSSTLTLSKADYEKHKVYACEVTHQGLSSPVTKSFNRGEC
配列番号36 5559 IgG4P KRQについてのHC DNA
CAGGTACAGCTGGTGGAGTCTGGGGGAGGCTTGGTACAGCCTGGGGGGTCCCTGAGACTCTCCTGTGTCGCCTCTGGATTCACCTTCAGTCATTCTAGCATGAACTGGGTCCGCCAGGCTCCAGGGAAGGGGCTGGAGTGGGTTTCATACATTAGTCGTGCTACTGGTGCCGTCTACTACGCAGACTCTGTAAAGGGCCGATTCACCATCTCCAGAGATAATGCCAAAAACTCACTGTATCTGCAAATGAACAGCCTGAGAGACGAGGACACGGCTGTGTATTACTGTGCGAGAGAGCCGGTTTTTGACTACTGGGGCCAGGGAACCCTGGTCACCGTCTCCTCAGCCTCCACCAAGGGCCCATCGGTCTTCCCGCTAGCGCCCTGCTCCAGGAGCACCTCCGAGAGCACAGCCGCCCTGGGCTGCCTGGTCAAGGACTACTTCCCCGAACCGGTGACGGTGTCGTGGAACTCAGGCGCCCTGACCAGCGGCGTGCACACCTTCCCGGCTGTCCTACAGTCCTCAGGACTCTACTCCCTCAGCAGCGTGGTGACCGTGCCCTCCAGCAGCTTGGGCACGAAGACCTACACCTGCAACGTAGATCACAAGCCCAGCAACACCAAGGTGGACAAGAGAGTTGAGTCCAAATATGGTCCCCCATGCCCACCCTGCCCAGCACCTGAGTTCCTGGGGGGACCATCAGTCTTCCTGTTCCCCCCAAAACCCAAGGACACTCTCATGATCTCCCGGACCCCTGAGGTCACGTGCGTGGTGGTGGACGTGAGCCAGGAAGACCCCGAGGTCAAGTTCAACTGGTACGTGGATGGCGTGGAGGTGCATAATGCCAAGACAAAGCCGCGGGAGGAGCAGTTCAACAGCACGTACCGTGTGGTCAGCGTCCTCACCGTCCTGCACCAGGACTGGCTGAACGGCAAGGAGTACAAGTGCAAGGTCTCCAACAAAGGCCTCCCGTCCTCCATCGAGAAAACCATCTCCAAAGCCAAAGGGCAGCCCCGAGAGCCACAGGTGTACACCCTGCCCCCATCCCGAGAGGAGATGACCAAGAACCAGGTCAGCCTGACCTGCCTGGTCAAAGGCTTCTACCCCAGCGACATCGCCGTGGAGTGGGAAAGCAATGGGCAGCCGGAGAACAACTACAAGACCACGCCTCCCGTGCTGGACTCCGACGGCTCCTTCTTCCTCTACAGCAGGCTAACCGTGGACAAGAGCAGGTGGCAGCAGGGGAATGTCTTCTCATGCTCCGTGATGCATGAGGCTCTGCACAACCACTACACACAGAAGAGCCTCTCCCTGTCTCTGGGT
配列番号12 5559 IgG1A、5559 IgG1A 124C/378C、5559 IgG4P、5559 IgG4P 124C/378C、5559 IgG4P KRQ、5559 IgG4P KRQ 124C/378C、5559 IgG4P GNKRQ 124C/378C、及び5559 IgG1AAA 124C/378CについてのLC DNA
GACATCCAGATGACCCAGTCTCCATCTGCCATGTCTGCATCTGTGGGAGACAGAGTCACCATCACTTGTCGGGCGAGTCAGGACATTAGCAATTATTTAGCCTGGTTTCAGCAGAAACCAGGGAAAGTCCCTACGCGCCTGATCTATGCTGCATCCAGTTTGCAAAGTGGGGTCCCATCAAGGTTCAGCGGCAGTGGATCTGGGACAGAATTCACTCTCACAATCAGCAGCCTGCAGCCTGAAGATTTTGCAACTTATTACTGTCTACAGTGGTCCAGTTACCCTCGGACGTTCGGCCAAGGGACCAAGGTGGAAATCAAACGGACCGTGGCTGCACCATCTGTCTTCATCTTCCCGCCATCTGATGAGCAGTTGAAATCTGGAACTGCCTCTGTTGTGTGCCTGCTGAATAACTTCTATCCCAGAGAGGCCAAAGTACAGTGGAAGGTGGATAACGCCCTCCAATCGGGTAACTCCCAGGAGAGTGTCACAGAGCAGGACAGCAAGGACAGCACCTACAGCCTCAGCAGCACCCTGACGCTGAGCAAAGCAGACTACGAGAAACACAAAGTCTACGCCTGCGAAGTCACCCATCAGGGCCTGAGCTCGCCCGTCACAAAGAGCTTCAACAGGGGAGAGTGC
【0151】
5559 IgG4P
配列番号1 5559 IgG1A、5559 IgG1A 124C/378C、5559 IgG4P、5559 IgG4P 124C/378C、5559 IgG4P KRQ、5559 IgG4P KRQ 124C/378C、5559 IgG4P GNKRQ 124C/378C、及び5559 IgG1AAA 124C/378CについてのHCDR1(North)
VASGFTFSHSSMN
配列番号2 5559 IgG1A、5559 IgG1A 124C/378C、5559 IgG4P、5559 IgG4P 124C/378C、5559 IgG4P KRQ、5559 IgG4P KRQ 124C/378C、8660 IgG4P 124C/378C、5559 IgG4P GNKRQ 124C/378C、及び5559 IgG1AAA 124C/378CについてのHCDR2(North)
YISRATGAVY
配列番号3 5559 IgG1A、5559 IgG1A 124C/378C、5559 IgG4P、5559 IgG4P 124C/378C、5559 IgG4P KRQ、5559 IgG4P KRQ 124C/378C、8660 IgG4P 124C/378C、5559 IgG4P GNKRQ 124C/378C、5559 IgG1AAA 124C/378C、及び5F3 IgG4PAAについてのHCDR3(North)
AREPVFDY
配列番号4 5559 IgG1A、5559 IgG1A 124C/378C、5559 IgG4P、5559 IgG4P 124C/378C、5559 IgG4P KRQ、5559 IgG4P KRQ 124C/378C、5559 IgG4P GNKRQ 124C/378C、及び5559 IgG1AAA 124C/378CについてのLCDR1(North)
RASQDISNYLA
配列番号5 5559 IgG1A、5559 IgG1A 124C/378C、5559 IgG4P、5559 IgG4P 124C/378C、5559 IgG4P KRQ、5559 IgG4P KRQ 124C/378C、8660 IgG4P 124C/378C、5559 IgG4P GNKRQ 124C/378C、5559 IgG1AAA 124C/378C、及び5F3 IgG4PAAについてのLCDR2(North)
YAASSLQS
配列番号6 5559 IgG1A、5559 IgG1A 124C/378C、5559 IgG4P、5559 IgG4P 124C/378C、5559 IgG4P KRQ、5559 IgG4P KRQ 124C/378C、8660 IgG4P 124C/378C、5559 IgG4P GNKRQ 124C/378C、及び5559 IgG1AAA 124C/378CについてのLCDR3(North)
LQWSSYPRT
配列番号7 5559 IgG1A、5559 IgG1A 124C/378C、5559 IgG4P、5559 IgG4P 124C/378C、5559 IgG4P KRQ、5559 IgG4P KRQ 124C/378C、5559 IgG4P GNKRQ 124C/378C、及び5559 IgG1AAA 124C/378CについてのVH
QVQLVESGGGLVQPGGSLRLSCVASGFTFSHSSMNWVRQAPGKGLEWVSYISRATGAVYYADSVKGRFTISRDNAKNSLYLQMNSLRDEDTAVYYCAREPVFDYWGQGTLVTVSS
配列番号8 5559 IgG1A、5559 IgG1A 124C/378C、5559 IgG4P、5559 IgG4P 124C/378C、5559 IgG4P KRQ、5559 IgG4P KRQ 124C/378C、5559 IgG4P GNKRQ 124C/378C、及び5559 IgG1AAA 124C/378CについてのVL
DIQMTQSPSAMSASVGDRVTITCRASQDISNYLAWFQQKPGKVPTRLIYAASSLQSGVPSRFSGSGSGTEFTLTISSLQPEDFATYYCLQWSSYPRTFGQGTKVEIK
配列番号37 5559 IgG4PについてのHC
QVQLVESGGGLVQPGGSLRLSCVASGFTFSHSSMNWVRQAPGKGLEWVSYISRATGAVYYADSVKGRFTISRDNAKNSLYLQMNSLRDEDTAVYYCAREPVFDYWGQGTLVTVSSASTKGPSVFPLAPCSRSTSESTAALGCLVKDYFPEPVTVSWNSGALTSGVHTFPAVLQSSGLYSLSSVVTVPSSSLGTKTYTCNVDHKPSNTKVDKRVESKYGPPCPPCPAPEFLGGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSQEDPEVQFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQFNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKGLPSSIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPSQEEMTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPVLDSDGSFFLYSRLTVDKSRWQEGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSLG
配列番号10 5559 IgG1A、5559 IgG1A 124C/378C、5559 IgG4P、5559 IgG4P 124C/378C、5559 IgG4P KRQ、5559 IgG4P KRQ 124C/378C、5559 IgG4P GNKRQ 124C/378C、及び5559 IgG1AAA 124C/378CについてのLC
DIQMTQSPSAMSASVGDRVTITCRASQDISNYLAWFQQKPGKVPTRLIYAASSLQSGVPSRFSGSGSGTEFTLTISSLQPEDFATYYCLQWSSYPRTFGQGTKVEIKRTVAAPSVFIFPPSDEQLKSGTASVVCLLNNFYPREAKVQWKVDNALQSGNSQESVTEQDSKDSTYSLSSTLTLSKADYEKHKVYACEVTHQGLSSPVTKSFNRGEC
配列番号38 5559 IgG4PについてのHC DNA
CAGGTACAGCTGGTGGAGTCTGGGGGAGGCTTGGTACAGCCTGGGGGGTCCCTGAGACTCTCCTGTGTCGCCTCTGGATTCACCTTCAGTCATTCTAGCATGAACTGGGTCCGCCAGGCTCCAGGGAAGGGGCTGGAGTGGGTTTCATACATTAGTCGTGCTACTGGTGCCGTCTACTACGCAGACTCTGTAAAGGGCCGATTCACCATCTCCAGAGATAATGCCAAAAACTCACTGTATCTGCAAATGAACAGCCTGAGAGACGAGGACACGGCTGTGTATTACTGTGCGAGAGAGCCGGTTTTTGACTACTGGGGCCAGGGAACCCTGGTCACCGTCTCCTCAGCCTCCACCAAGGGCCCATCGGTCTTCCCGCTAGCGCCCTGCTCCAGGAGCACCTCCGAGAGCACAGCCGCCCTGGGCTGCCTGGTCAAGGACTACTTCCCCGAACCGGTGACGGTGTCGTGGAACTCAGGCGCCCTGACCAGCGGCGTGCACACCTTCCCGGCTGTCCTACAGTCCTCAGGACTCTACTCCCTCAGCAGCGTGGTGACCGTGCCCTCCAGCAGCTTGGGCACGAAGACCTACACCTGCAACGTAGATCACAAGCCCAGCAACACCAAGGTGGACAAGAGAGTTGAGTCCAAATATGGTCCCCCATGCCCACCCTGCCCAGCACCTGAGTTCCTGGGGGGACCATCAGTCTTCCTGTTCCCCCCAAAACCCAAGGACACTCTCATGATCTCCCGGACCCCTGAGGTCACGTGCGTGGTGGTGGACGTGAGCCAGGAAGACCCCGAGGTCCAGTTCAACTGGTACGTGGATGGCGTGGAGGTGCATAATGCCAAGACAAAGCCGCGGGAGGAGCAGTTCAACAGCACGTACCGTGTGGTCAGCGTCCTCACCGTCCTGCACCAGGACTGGCTGAACGGCAAGGAGTACAAGTGCAAGGTCTCCAACAAAGGCCTCCCGTCCTCCATCGAGAAAACCATCTCCAAAGCCAAAGGGCAGCCCCGAGAGCCACAGGTGTACACCCTGCCCCCATCCCAGGAGGAGATGACCAAGAACCAGGTCAGCCTGACCTGCCTGGTCAAAGGCTTCTACCCCAGCGACATCGCCGTGGAGTGGGAAAGCAATGGGCAGCCGGAGAACAACTACAAGACCACGCCTCCCGTGCTGGACTCCGACGGCTCCTTCTTCCTCTACAGCAGGCTAACCGTGGACAAGAGCAGGTGGCAGGAGGGGAATGTCTTCTCATGCTCCGTGATGCATGAGGCTCTGCACAACCACTACACACAGAAGAGCCTCTCCCTGTCTCTGGGT
配列番号12 5559 IgG1A、5559 IgG1A 124C/378C、5559 IgG4P、5559 IgG4P 124C/378C、5559 IgG4P KRQ、5559 IgG4P KRQ 124C/378C、5559 IgG4P GNKRQ 124C/378C、及び5559 IgG1AAA 124C/378CについてのLC DNA
GACATCCAGATGACCCAGTCTCCATCTGCCATGTCTGCATCTGTGGGAGACAGAGTCACCATCACTTGTCGGGCGAGTCAGGACATTAGCAATTATTTAGCCTGGTTTCAGCAGAAACCAGGGAAAGTCCCTACGCGCCTGATCTATGCTGCATCCAGTTTGCAAAGTGGGGTCCCATCAAGGTTCAGCGGCAGTGGATCTGGGACAGAATTCACTCTCACAATCAGCAGCCTGCAGCCTGAAGATTTTGCAACTTATTACTGTCTACAGTGGTCCAGTTACCCTCGGACGTTCGGCCAAGGGACCAAGGTGGAAATCAAACGGACCGTGGCTGCACCATCTGTCTTCATCTTCCCGCCATCTGATGAGCAGTTGAAATCTGGAACTGCCTCTGTTGTGTGCCTGCTGAATAACTTCTATCCCAGAGAGGCCAAAGTACAGTGGAAGGTGGATAACGCCCTCCAATCGGGTAACTCCCAGGAGAGTGTCACAGAGCAGGACAGCAAGGACAGCACCTACAGCCTCAGCAGCACCCTGACGCTGAGCAAAGCAGACTACGAGAAACACAAAGTCTACGCCTGCGAAGTCACCCATCAGGGCCTGAGCTCGCCCGTCACAAAGAGCTTCAACAGGGGAGAGTGC
配列番号39ヒトIL-4Rα
MGWLCSGLLFPVSCLVLLQVASSGNMKVLQEPTCVSDYMSISTCEWKMNGPTNCSTELRLLYQLVFLLSEAHTCIPENNGGAGCVCHLLMDDVVSADNYTLDLWAGQQLLWKGSFKPSEHVKPRAPGNLTVHTNVSDTLLLTWSNPYPPDNYLYNHLTYAVNIWSENDPADFRIYNVTYLEPSLRIAASTLKSGISYRARVRAWAQCYNTTWSEWSPSTKWHNSYREPFEQHLLLGVSVSCIVILAVCLLCYVSITKIKKEWWDQIPNPARSRLVAIIIQDAQGSQWEKRSRGQEPAKCPHWKNCLTKLLPCFLEHNMKRDEDPHKAAKEMPFQGSGKSAWCPVEISKTVLWPESISVVRCVELFEAPVECEEEEEVEEEKGSFCASPESSRDDFQEGREGIVARLTESLFLDLLGEENGGFCQQDMGESCLLPPSGSTSAHMPWDEFPSAGPKEAPPWGKEQPLHLEPSPPASPTQSPDNLTCTETPLVIAGNPAYRSFSNSLSQSPCPRELGPDPLLARHLEEVEPEMPCVPQLSEPTTVPQPEPETWEQILRRNVLQHGAAAAPVSAPTSGYQEFVHAVEQGGTQASAVVGLGPPGEAGYKAFSSLLASSAVSPEKCGFGASSGEEGYKPFQDLIPGCPGDPAPVPVPLFTFGLDREPPRSPQSSHLPSSSPEHLGLEPGEKVEDMPKPPLPQEQATDPLVDSLGSGIVYSALTCHLCGHLKQCHGQEDGGQTPVMASPCCGCCCGDRSSPPTTPLRAPDPSPGGVPLEASLCPASLAPSGISEKSKSSSSFHPAPGNAQSSSQTPKIVNFVSVGPTYMRVS
配列番号40カニクイザルIL-4Rα
MGWLCSGLLFPVSCLVLLQVASSGCSCVSPGSMKVLQEPTCVSDYMSISTCEWKMGGPTNCSAELRLLYQLVFQSSETHTCVPENNGGVGCVCHLLMDDVVSMDNYTLDLWAGQQLLWKGSFKPSEHVKPRAPGNLTVHTNVSDTVLLTWSNPYPPDNYLYNDLTYAVNIWSENDPAYSRIHNVTYLKPTLRIPASTLKSGISYRARVRAWAQHYNTTWSEWSPSTKWYNSYREPFEQRLLWGVSAACVFILFFCLSCYFSVTKIKKEWWDQIPNPARSHLVAIIIQDAQESQWEKRSRGQEAAKCPYWKNCLTKLLPCFLEHNMKRDEDPHKAVKDLPFRGSGKSAWCPVEISKTVLWPESISVVRCVELFEAPVECKEEEEVEEEKGSFCTSSESNRDDFQEGREGIVARLTESLFLDLLGGENGGFFQQDMGESCLLPPLGSTSAHVPWDEFPSAGSKEVPPWGKEQPLHQEPSPPASPTQSPDNPTCTEMPLVISSNPAYRSFSNSLSQSPCPRELGPDPLLARHLEEVDPEMPCAPQLSEPTTVAPAEPETWEQILRRNVLQHGAAAAPASAPTSGYREFVHAVQQGGIQASAVAGLGPPGEAGYKAFSSLLASSAVSPGECGFGASSGEEGYKPFQDLTPGCPGDPAPVPVPLFTFGLDREPPHSPQSSHLPSNSPEHLALEPGEKVEDMQKPPLPPEQATDPLGDSLGSGIVYSALTCHLCGHLKQCHGQEDGGQAPVVASPCCGCCCGDRSSPPTTPLRAPDPSLGGVPLEASLCPASLAPSGISEKSKSSLSFHPAPGSAQSSSQTPQIVNFVSVGPTCMRVS
配列番号41ヒトCD23
MEEGQYSEIEELPRRRCCRRGTQIVLLGLVTAALWAGLLTLLLLWHWDTTQSLKQLEERAARNVSQVSKNLESHHGDQMAQKSQSTQISQELEELRAEQQRLKSQDLELSWNLNGLQADLSSFKSQELNERNEASDLLERLREEVTKLRMELQVSSGFVCNTCPEKWINFQRKCYYFGKGTKQWVHARYACDDMEGQLVSIHSPEEQDFLTKHASHTGSWIGLRNLDLKGEFIWVDGSHVDYSNWAPGEPTSRSQGEDCVMMRGSGRWNDAFCDRKLGAWVCDRLATCTPPASEGSAESMGPDSRPDPDGRLPTPSAPLHS
【0152】
8660 IgG4P 124C/378C
配列番号42 8660 IgG4P 124C/378CについてのHCDR1(North)
AASGFTFSHSSMN
配列番号2 5559 IgG1A、5559 IgG1A 124C/378C、5559 IgG4P、5559 IgG4P 124C/378C、5559 IgG4P KRQ、5559 IgG4P KRQ 124C/378C、8660 IgG4P 124C/378C、5559 IgG4P GNKRQ 124C/378C、及び5559 IgG1AAA 124C/378CについてのHCDR2(North)
YISRATGAVY
配列番号3 5559 IgG1A、5559 IgG1A 124C/378C、5559 IgG4P、5559 IgG4P 124C/378C、5559 IgG4P KRQ、5559 IgG4P KRQ 124C/378C、8660 IgG4P 124C/378C、5559 IgG4P GNKRQ 124C/378C、5559 IgG1AAA 124C/378C、及び5F3 IgG4PAAについてのHCDR3(North)
AREPVFDY
配列番号22 5F3 IgG4PAA及び8660 IgG4P 124C/378CについてのLCDR1(North)
RASQGISNYLA
配列番号5 5559 IgG1A、5559 IgG1A 124C/378C、5559 IgG4P、5559 IgG4P 124C/378C、5559 IgG4P KRQ、5559 IgG4P KRQ 124C/378C、8660 IgG4P 124C/378C、5559 IgG4P GNKRQ 124C/378C、5559 IgG1AAA 124C/378C、及び5F3 IgG4PAAについてのLCDR2(North)
YAASSLQS
配列番号6 5559 IgG1A、5559 IgG1A 124C/378C、5559 IgG4P、5559 IgG4P 124C/378C、5559 IgG4P KRQ、5559 IgG4P KRQ 124C/378C、8660 IgG4P 124C/378C、5559 IgG4P GNKRQ 124C/378C、及び5559 IgG1AAA 124C/378CについてのLCDR3(North)
LQWSSYPRT
配列番号44 8660 IgG4P 124C/378CについてのVH
QVQLVESGGGLVQPGGSLRLSCAASGFTFSHSSMNWVRQAPGKGLEWVSYISRATGAVYYADSVKGRFTISRDNAKNSLYLQMNSLRDEDTAVYYCAREPVFDYWGQGTLVTVSS
配列番号45 8660 IgG4P 124C/378CについてのVL
DIQMTQSPSAMSASVGDRVTITCRASQGISNYLAWFQQKPGKVPTRLIYAASSLQSGVPSRFSGSGSGTEFTLTISSLQPEDFATYYCLQWSSYPRTFGQGTKVEIK
配列番号46 8660 IgG4P 124C/378CについてのHC
QVQLVESGGGLVQPGGSLRLSCAASGFTFSHSSMNWVRQAPGKGLEWVSYISRATGAVYYADSVKGRFTISRDNAKNSLYLQMNSLRDEDTAVYYCAREPVFDYWGQGTLVTVSSASTKGPCVFPLAPCSRSTSESTAALGCLVKDYFPEPVTVSWNSGALTSGVHTFPAVLQSSGLYSLSSVVTVPSSSLGTKTYTCNVDHKPSNTKVDKRVESKYGPPCPPCPAPEFLGGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSQEDPEVQFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQFNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKGLPSSIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPSQEEMTKNQVSLTCLVKGFYPSDICVEWESNGQPENNYKTTPPVLDSDGSFFLYSRLTVDKSRWQEGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSLG
配列番号47 8660 IgG4P 124C/378Cに対するLC
DIQMTQSPSAMSASVGDRVTITCRASQGISNYLAWFQQKPGKVPTRLIYAASSLQSGVPSRFSGSGSGTEFTLTISSLQPEDFATYYCLQWSSYPRTFGQGTKVEIKRTVAAPSVFIFPPSDEQLKSGTASVVCLLNNFYPREAKVQWKVDNALQSGNSQESVTEQDSKDSTYSLSSTLTLSKADYEKHKVYACEVTHQGLSSPVTKSFNRGEC
配列番号48 8660 IgG4P 124C/378CについてのHC DNA
CAGGTACAGCTGGTGGAGTCTGGGGGAGGCTTGGTACAGCCTGGGGGGTCCCTGAGACTCTCCTGTGCAGCCTCTGGATTCACCTTCAGTCATTCTAGCATGAACTGGGTCCGCCAGGCTCCAGGGAAGGGGCTGGAGTGGGTTTCATACATTAGTCGTGCTACTGGTGCCGTCTACTACGCAGACTCTGTAAAGGGCCGATTCACCATCTCCAGAGATAATGCCAAAAACTCACTGTATCTGCAAATGAACAGCCTGAGAGACGAGGACACGGCTGTGTATTACTGTGCGAGAGAGCCGGTTTTTGACTACTGGGGCCAGGGAACCCTGGTCACCGTCTCCTCAGCCTCCACCAAGGGCCCATGCGTCTTCCCGCTAGCGCCCTGCTCCAGGAGCACCTCCGAGAGCACAGCCGCCCTGGGCTGCCTGGTCAAGGACTACTTCCCCGAACCGGTGACGGTGTCGTGGAACTCAGGCGCCCTGACCAGCGGCGTGCACACCTTCCCGGCTGTCCTACAGTCCTCAGGACTCTACTCCCTCAGCAGCGTGGTGACCGTGCCCTCCAGCAGCTTGGGCACGAAGACCTACACCTGCAACGTAGATCACAAGCCCAGCAACACCAAGGTGGACAAGAGAGTTGAGTCCAAATATGGTCCCCCATGCCCACCCTGCCCAGCACCTGAGTTCCTGGGGGGACCATCAGTCTTCCTGTTCCCCCCAAAACCCAAGGACACTCTCATGATCTCCCGGACCCCTGAGGTCACGTGCGTGGTGGTGGACGTGAGCCAGGAAGACCCCGAGGTCCAGTTCAACTGGTACGTGGATGGCGTGGAGGTGCATAATGCCAAGACAAAGCCGCGGGAGGAGCAGTTCAACAGCACGTACCGTGTGGTCAGCGTCCTCACCGTCCTGCACCAGGACTGGCTGAACGGCAAGGAGTACAAGTGCAAGGTCTCCAACAAAGGCCTCCCGTCCTCCATCGAGAAAACCATCTCCAAAGCCAAAGGGCAGCCCCGAGAGCCACAGGTGTACACCCTGCCCCCATCCCAGGAGGAGATGACCAAGAACCAGGTCAGCCTGACCTGCCTGGTCAAAGGCTTCTACCCCAGCGACATCTGCGTGGAGTGGGAAAGCAATGGGCAGCCGGAGAACAACTACAAGACCACGCCTCCCGTGCTGGACTCCGACGGCTCCTTCTTCCTCTACAGCAGGCTAACCGTGGACAAGAGCAGGTGGCAGGAGGGGAATGTCTTCTCATGCTCCGTGATGCATGAGGCTCTGCACAACCACTACACACAGAAGAGCCTCTCCCTGTCTCTGGGT
配列番号49 8660 IgG4P 124C/378CについてのLC DNA
GACATCCAGATGACCCAGTCTCCATCTGCCATGTCTGCATCTGTGGGAGACAGAGTCACCATCACTTGTCGGGCGAGTCAGGGCATTAGCAATTATTTAGCCTGGTTTCAGCAGAAACCAGGGAAAGTCCCTACGCGCCTGATCTATGCTGCATCCAGTTTGCAAAGTGGGGTCCCATCAAGGTTCAGCGGCAGTGGATCTGGGACAGAATTCACTCTCACAATCAGCAGCCTGCAGCCTGAAGATTTTGCAACTTATTACTGTCTACAGTGGTCCAGTTACCCTCGGACGTTCGGCCAAGGGACCAAGGTGGAAATCAAACGGACCGTGGCTGCACCATCTGTCTTCATCTTCCCGCCATCTGATGAGCAGTTGAAATCTGGAACTGCCTCTGTTGTGTGCCTGCTGAATAACTTCTATCCCAGAGAGGCCAAAGTACAGTGGAAGGTGGATAACGCCCTCCAATCGGGTAACTCCCAGGAGAGTGTCACAGAGCAGGACAGCAAGGACAGCACCTACAGCCTCAGCAGCACCCTGACGCTGAGCAAAGCAGACTACGAGAAACACAAAGTCTACGCCTGCGAAGTCACCCATCAGGGCCTGAGCTCGCCCGTCACAAAGAGCTTCAACAGGGGAGAGTGC
【0153】
5559 IgG4P GNKRQ 124C/378C
配列番号1 5559 IgG1A、5559 IgG1A 124C/378C、5559 IgG4P、5559 IgG4P 124C/378C、5559 IgG4P KRQ、5559 IgG4P KRQ 124C/378C、5559 IgG4P GNKRQ 124C/378C、及び5559 IgG1AAA 124C/378CについてのHCDR1(North)
VASGFTFSHSSMN
配列番号2 5559 IgG1A、5559 IgG1A 124C/378C、5559 IgG4P、5559 IgG4P 124C/378C、5559 IgG4P KRQ、5559 IgG4P KRQ 124C/378C、8660 IgG4P 124C/378C、5559 IgG4P GNKRQ 124C/378C、及び5559 IgG1AAA 124C/378CについてのHCDR2(North)
YISRATGAVY
配列番号3 5559 IgG1A、5559 IgG1A 124C/378C、5559 IgG4P、5559 IgG4P 124C/378C、5559 IgG4P KRQ、5559 IgG4P KRQ 124C/378C、8660 IgG4P 124C/378C、5559 IgG4P GNKRQ 124C/378C、5559 IgG1AAA 124C/378C、及び5F3 IgG4PAAについてのHCDR3(North)
AREPVFDY
配列番号4 5559 IgG1A、5559 IgG1A 124C/378C、5559 IgG4P、5559 IgG4P 124C/378C、5559 IgG4P KRQ、5559 IgG4P KRQ 124C/378C、5559 IgG4P GNKRQ 124C/378C、及び5559 IgG1AAA 124C/378CについてのLCDR1(North)
RASQDISNYLA
配列番号5 5559 IgG1A、5559 IgG1A 124C/378C、5559 IgG4P、5559 IgG4P 124C/378C、5559 IgG4P KRQ、5559 IgG4P KRQ 124C/378C、8660 IgG4P 124C/378C、5559 IgG4P GNKRQ 124C/378C、5559 IgG1AAA 124C/378C、及び5F3 IgG4PAAについてのLCDR2(North)
YAASSLQS
配列番号6 5559 IgG1A、5559 IgG1A 124C/378C、5559 IgG4P、5559 IgG4P 124C/378C、5559 IgG4P KRQ、5559 IgG4P KRQ 124C/378C、8660 IgG4P 124C/378C、5559 IgG4P GNKRQ 124C/378C、及び5559 IgG1AAA 124C/378CについてのLCDR3(North)
LQWSSYPRT
配列番号7 5559 IgG1A、5559 IgG1A 124C/378C、5559 IgG4P、5559 IgG4P 124C/378C、5559 IgG4P KRQ、5559 IgG4P KRQ 124C/378C、5559 IgG4P GNKRQ 124C/378C、及び5559 IgG1AAA 124C/378CについてのVH
QVQLVESGGGLVQPGGSLRLSCVASGFTFSHSSMNWVRQAPGKGLEWVSYISRATGAVYYADSVKGRFTISRDNAKNSLYLQMNSLRDEDTAVYYCAREPVFDYWGQGTLVTVSS
配列番号8 5559 IgG1A、5559 IgG1A 124C/378C、5559 IgG4P、5559 IgG4P 124C/378C、5559 IgG4P KRQ、5559 IgG4P KRQ 124C/378C、5559 IgG4P GNKRQ 124C/378C、及び5559 IgG1AAA 124C/378CについてのVL
DIQMTQSPSAMSASVGDRVTITCRASQDISNYLAWFQQKPGKVPTRLIYAASSLQSGVPSRFSGSGSGTEFTLTISSLQPEDFATYYCLQWSSYPRTFGQGTKVEIK
配列番号50 5559 IgG4P GNKRQ 124C/378CについてのHC
QVQLVESGGGLVQPGGSLRLSCVASGFTFSHSSMNWVRQAPGKGLEWVSYISRATGAVYYADSVKGRFTISRDNAKNSLYLQMNSLRDEDTAVYYCAREPVFDYWGQGTLVTVSSASTKGPCVFPLAPCSRSTSGSTAALGCLVKDYFPEPVTVSWNSGALTSGVHTFPAVLQSSGLYSLSSVVTVPSSSLGTKTYTCNVNHKPSNTKVDKRVESKYGPPCPPCPAPEFLGGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSQEDPEVKFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQFNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKGLPSSIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPSREEMTKNQVSLTCLVKGFYPSDICVEWESNGQPENNYKTTPPVLDSDGSFFLYSRLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSLG
配列番号10 5559 IgG1A、5559 IgG1A 124C/378C、5559 IgG4P、5559 IgG4P 124C/378C、5559 IgG4P KRQ、5559 IgG4P KRQ 124C/378C、5559 IgG4P GNKRQ 124C/378C、及び5559 IgG1AAA 124C/378CについてのLC
DIQMTQSPSAMSASVGDRVTITCRASQDISNYLAWFQQKPGKVPTRLIYAASSLQSGVPSRFSGSGSGTEFTLTISSLQPEDFATYYCLQWSSYPRTFGQGTKVEIKRTVAAPSVFIFPPSDEQLKSGTASVVCLLNNFYPREAKVQWKVDNALQSGNSQESVTEQDSKDSTYSLSSTLTLSKADYEKHKVYACEVTHQGLSSPVTKSFNRGEC
配列番号51 5559 IgG4P GNKRQ 124C/378CについてのHC DNA
CAGGTACAGCTGGTGGAGTCTGGGGGAGGCTTGGTACAGCCTGGGGGGTCCCTGAGACTCTCCTGTGTCGCCTCTGGATTCACCTTCAGTCATTCTAGCATGAACTGGGTCCGCCAGGCTCCAGGGAAGGGGCTGGAGTGGGTTTCATACATTAGTCGTGCTACTGGTGCCGTCTACTACGCAGACTCTGTAAAGGGCCGATTCACCATCTCCAGAGATAATGCCAAAAACTCACTGTATCTGCAAATGAACAGCCTGAGAGACGAGGACACGGCTGTGTATTACTGTGCGAGAGAGCCGGTTTTTGACTACTGGGGCCAGGGAACCCTGGTCACCGTCTCCTCAGCCTCCACCAAGGGCCCATGCGTCTTCCCGCTAGCGCCCTGCTCCAGGAGCACCTCCGGCAGCACAGCCGCCCTGGGCTGCCTGGTCAAGGACTACTTCCCCGAACCGGTGACGGTGTCGTGGAACTCAGGCGCCCTGACCAGCGGCGTGCACACCTTCCCGGCTGTCCTACAGTCCTCAGGACTCTACTCCCTCAGCAGCGTGGTGACCGTGCCCTCCAGCAGCTTGGGCACGAAGACCTACACCTGCAACGTAAACCACAAGCCCAGCAACACCAAGGTGGACAAGAGAGTTGAGTCCAAATATGGTCCCCCATGCCCACCCTGCCCAGCACCTGAGTTCCTGGGGGGACCATCAGTCTTCCTGTTCCCCCCAAAACCCAAGGACACTCTCATGATCTCCCGGACCCCTGAGGTCACGTGCGTGGTGGTGGACGTGAGCCAGGAAGACCCCGAGGTCAAGTTCAACTGGTACGTGGATGGCGTGGAGGTGCATAATGCCAAGACAAAGCCGCGGGAGGAGCAGTTCAACAGCACGTACCGTGTGGTCAGCGTCCTCACCGTCCTGCACCAGGACTGGCTGAACGGCAAGGAGTACAAGTGCAAGGTCTCCAACAAAGGCCTCCCGTCCTCCATCGAGAAAACCATCTCCAAAGCCAAAGGGCAGCCCCGAGAGCCACAGGTGTACACCCTGCCCCCATCCCGAGAGGAGATGACCAAGAACCAGGTCAGCCTGACCTGCCTGGTCAAAGGCTTCTACCCCAGCGACATCTGCGTGGAGTGGGAAAGCAATGGGCAGCCGGAGAACAACTACAAGACCACGCCTCCCGTGCTGGACTCCGACGGCTCCTTCTTCCTCTACAGCAGGCTAACCGTGGACAAGAGCAGGTGGCAGCAGGGGAATGTCTTCTCATGCTCCGTGATGCATGAGGCTCTGCACAACCACTACACACAGAAGAGCCTCTCCCTGTCTCTGGGT
配列番号12 5559 IgG1A、5559 IgG1A 124C/378C、5559 IgG4P、5559 IgG4P 124C/378C、5559 IgG4P KRQ、5559 IgG4P KRQ 124C/378C、5559 IgG4P GNKRQ 124C/378C、及び5559 IgG1AAA 124C/378CについてのLC DNA
GACATCCAGATGACCCAGTCTCCATCTGCCATGTCTGCATCTGTGGGAGACAGAGTCACCATCACTTGTCGGGCGAGTCAGGACATTAGCAATTATTTAGCCTGGTTTCAGCAGAAACCAGGGAAAGTCCCTACGCGCCTGATCTATGCTGCATCCAGTTTGCAAAGTGGGGTCCCATCAAGGTTCAGCGGCAGTGGATCTGGGACAGAATTCACTCTCACAATCAGCAGCCTGCAGCCTGAAGATTTTGCAACTTATTACTGTCTACAGTGGTCCAGTTACCCTCGGACGTTCGGCCAAGGGACCAAGGTGGAAATCAAACGGACCGTGGCTGCACCATCTGTCTTCATCTTCCCGCCATCTGATGAGCAGTTGAAATCTGGAACTGCCTCTGTTGTGTGCCTGCTGAATAACTTCTATCCCAGAGAGGCCAAAGTACAGTGGAAGGTGGATAACGCCCTCCAATCGGGTAACTCCCAGGAGAGTGTCACAGAGCAGGACAGCAAGGACAGCACCTACAGCCTCAGCAGCACCCTGACGCTGAGCAAAGCAGACTACGAGAAACACAAAGTCTACGCCTGCGAAGTCACCCATCAGGGCCTGAGCTCGCCCGTCACAAAGAGCTTCAACAGGGGAGAGTGC
【0154】
5559 IgG1AAA 124C/378C
配列番号1 5559 IgG1A、5559 IgG1A 124C/378C、5559 IgG4P、5559 IgG4P 124C/378C、5559 IgG4P KRQ、5559 IgG4P KRQ 124C/378C、5559 IgG4P GNKRQ 124C/378C、及び5559 IgG1AAA 124C/378CについてのHCDR1(North)
VASGFTFSHSSMN
配列番号2 5559 IgG1A、5559 IgG1A 124C/378C、5559 IgG4P、5559 IgG4P 124C/378C、5559 IgG4P KRQ、5559 IgG4P KRQ 124C/378C、8660 IgG4P 124C/378C、5559 IgG4P GNKRQ 124C/378C、及び5559 IgG1AAA 124C/378CについてのHCDR2(North)
YISRATGAVY
配列番号3 5559 IgG1A、5559 IgG1A 124C/378C、5559 IgG4P、5559 IgG4P 124C/378C、5559 IgG4P KRQ、5559 IgG4P KRQ 124C/378C、8660 IgG4P 124C/378C、5559 IgG4P GNKRQ 124C/378C、5559 IgG1AAA 124C/378C、及び5F3 IgG4PAAについてのHCDR3(North)
AREPVFDY
配列番号4 5559 IgG1A、5559 IgG1A 124C/378C、5559 IgG4P、5559 IgG4P 124C/378C、5559 IgG4P KRQ、5559 IgG4P KRQ 124C/378C、5559 IgG4P GNKRQ 124C/378C、及び5559 IgG1AAA 124C/378CについてのLCDR1(North)
RASQDISNYLA
配列番号5 5559 IgG1A、5559 IgG1A 124C/378C、5559 IgG4P、5559 IgG4P 124C/378C、5559 IgG4P KRQ、5559 IgG4P KRQ 124C/378C、8660 IgG4P 124C/378C、5559 IgG4P GNKRQ 124C/378C、5559 IgG1AAA 124C/378C、及び5F3 IgG4PAAについてのLCDR2(North)
YAASSLQS
配列番号6 5559 IgG1A、5559 IgG1A 124C/378C、5559 IgG4P、5559 IgG4P 124C/378C、5559 IgG4P KRQ、5559 IgG4P KRQ 124C/378C、8660 IgG4P 124C/378C、5559 IgG4P GNKRQ 124C/378C、及び5559 IgG1AAA 124C/378CについてのLCDR3(North)
LQWSSYPRT
配列番号7 5559 IgG1A、5559 IgG1A 124C/378C、5559 IgG4P、5559 IgG4P 124C/378C、5559 IgG4P KRQ、5559 IgG4P KRQ 124C/378C、5559 IgG4P GNKRQ 124C/378C、及び5559 IgG1AAA 124C/378CについてのVH
QVQLVESGGGLVQPGGSLRLSCVASGFTFSHSSMNWVRQAPGKGLEWVSYISRATGAVYYADSVKGRFTISRDNAKNSLYLQMNSLRDEDTAVYYCAREPVFDYWGQGTLVTVSS
配列番号8 5559 IgG1A、5559 IgG1A 124C/378C、5559 IgG4P、5559 IgG4P 124C/378C、5559 IgG4P KRQ、5559 IgG4P KRQ 124C/378C、5559 IgG4P GNKRQ 124C/378C、及び5559 IgG1AAA 124C/378CについてのVL
DIQMTQSPSAMSASVGDRVTITCRASQDISNYLAWFQQKPGKVPTRLIYAASSLQSGVPSRFSGSGSGTEFTLTISSLQPEDFATYYCLQWSSYPRTFGQGTKVEIK
配列番号52 5559 IgG1AAA 124C/378CについてのHC
QVQLVESGGGLVQPGGSLRLSCVASGFTFSHSSMNWVRQAPGKGLEWVSYISRATGAVYYADSVKGRFTISRDNAKNSLYLQMNSLRDEDTAVYYCAREPVFDYWGQGTLVTVSSASTKGPCVFPLAPSSKSTSGGTAALGCLVKDYFPEPVTVSWNSGALTSGVHTFPAVLQSSGLYSLSSVVTVPSSSLGTQTYICNVNHKPSNTKVDKRVEPKSCDKTHTCPPCPAPEAAGGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVKFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQYNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKALAAPIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPSREEMTKNQVSLTCLVKGFYPSDICVEWESNGQPENNYKTTPPVLDSDGSFFLYSKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSPGK
配列番号10 5559 IgG1A、5559 IgG1A 124C/378C、5559 IgG4P、5559 IgG4P 124C/378C、5559 IgG4P KRQ、5559 IgG4P KRQ 124C/378C、5559 IgG4P GNKRQ 124C/378C、及び5559 IgG1AAA 124C/378CについてのLC
DIQMTQSPSAMSASVGDRVTITCRASQDISNYLAWFQQKPGKVPTRLIYAASSLQSGVPSRFSGSGSGTEFTLTISSLQPEDFATYYCLQWSSYPRTFGQGTKVEIKRTVAAPSVFIFPPSDEQLKSGTASVVCLLNNFYPREAKVQWKVDNALQSGNSQESVTEQDSKDSTYSLSSTLTLSKADYEKHKVYACEVTHQGLSSPVTKSFNRGEC
配列番号53 5559 IgG1AAA 124C/378CについてのHC DNA
CAGGTACAGCTGGTGGAGTCTGGGGGAGGCTTGGTACAGCCTGGGGGGTCCCTGAGACTCTCCTGTGTCGCCTCTGGATTCACCTTCAGTCATTCTAGCATGAACTGGGTCCGCCAGGCTCCAGGGAAGGGGCTGGAGTGGGTTTCATACATTAGTCGTGCTACTGGTGCCGTCTACTACGCAGACTCTGTAAAGGGCCGATTCACCATCTCCAGAGATAATGCCAAAAACTCACTGTATCTGCAAATGAACAGCCTGAGAGACGAGGACACGGCTGTGTATTACTGTGCGAGAGAGCCGGTTTTTGACTACTGGGGCCAGGGAACCCTGGTCACCGTCTCCTCAGCTAGCACCAAGGGCCCATGCGTCTTCCCCCTGGCACCCTCCTCCAAGAGCACCTCTGGGGGCACAGCGGCCCTGGGCTGCCTGGTCAAGGACTACTTCCCCGAACCGGTGACGGTGTCGTGGAACTCAGGCGCACTGACCAGCGGCGTGCACACCTTCCCGGCTGTCCTACAGTCCTCAGGACTCTACTCCCTCAGCAGCGTGGTGACCGTGCCCTCCAGCAGCTTGGGCACCCAGACCTACATCTGCAACGTGAATCACAAGCCCAGCAACACCAAGGTGGACAAGAGAGTTGAGCCCAAATCTTGTGACAAAACTCACACATGCCCACCGTGCCCAGCACCTGAAGCCGCCGGGGGACCGTCAGTCTTCCTCTTCCCCCCAAAACCCAAGGACACCCTCATGATCTCCCGGACCCCTGAGGTCACATGCGTGGTGGTGGACGTGAGCCACGAAGACCCTGAGGTCAAGTTCAACTGGTATGTGGACGGCGTGGAGGTGCATAATGCCAAGACAAAGCCGCGGGAGGAGCAGTACAACAGCACGTACCGTGTGGTCAGCGTCCTCACCGTCCTGCACCAAGACTGGCTGAATGGCAAGGAGTACAAGTGCAAGGTCTCCAACAAAGCCCTCGCCGCCCCCATCGAGAAAACCATCTCCAAAGCCAAAGGGCAGCCCCGAGAACCACAGGTGTACACCCTGCCCCCATCCCGGGAGGAGATGACCAAGAACCAAGTCAGCCTGACCTGCCTGGTCAAAGGCTTCTATCCCAGCGACATCTGCGTGGAGTGGGAGAGCAATGGGCAGCCGGAGAACAACTACAAGACCACGCCTCCCGTGCTGGACTCCGACGGCTCCTTCTTCCTCTATTCCAAGCTCACCGTGGACAAGAGCAGGTGGCAGCAGGGGAACGTCTTCTCATGCTCCGTGATGCATGAGGCTCTGCACAACCACTACACGCAGAAGAGCCTCTCCCTGTCTCCGGGCAAA
配列番号12 5559 IgG1A、5559 IgG1A 124C/378C、5559 IgG4P、5559 IgG4P 124C/378C、5559 IgG4P KRQ、5559 IgG4P KRQ 124C/378C、5559 IgG4P GNKRQ 124C/378C、及び5559 IgG1AAA 124C/378CについてのLC DNA
GACATCCAGATGACCCAGTCTCCATCTGCCATGTCTGCATCTGTGGGAGACAGAGTCACCATCACTTGTCGGGCGAGTCAGGACATTAGCAATTATTTAGCCTGGTTTCAGCAGAAACCAGGGAAAGTCCCTACGCGCCTGATCTATGCTGCATCCAGTTTGCAAAGTGGGGTCCCATCAAGGTTCAGCGGCAGTGGATCTGGGACAGAATTCACTCTCACAATCAGCAGCCTGCAGCCTGAAGATTTTGCAACTTATTACTGTCTACAGTGGTCCAGTTACCCTCGGACGTTCGGCCAAGGGACCAAGGTGGAAATCAAACGGACCGTGGCTGCACCATCTGTCTTCATCTTCCCGCCATCTGATGAGCAGTTGAAATCTGGAACTGCCTCTGTTGTGTGCCTGCTGAATAACTTCTATCCCAGAGAGGCCAAAGTACAGTGGAAGGTGGATAACGCCCTCCAATCGGGTAACTCCCAGGAGAGTGTCACAGAGCAGGACAGCAAGGACAGCACCTACAGCCTCAGCAGCACCCTGACGCTGAGCAAAGCAGACTACGAGAAACACAAAGTCTACGCCTGCGAAGTCACCCATCAGGGCCTGAGCTCGCCCGTCACAAAGAGCTTCAACAGGGGAGAGTGC
【配列表】
【手続補正書】
【提出日】2024-04-12
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ヒトIL-4Rαに特異的に結合する抗体又はその抗原結合断片であって、前記抗体が、重鎖可変領域(VH)と、軽鎖可変領域(VL)と、を含み、前記VHが、重鎖相補性決定領域HCDR1、HCDR2、及びHCDR3を含み、前記VLが、軽鎖相補性決定領域LCDR1、LCDR2、及びLCDR3を含み、
HCDR1が、配列番号1を含み、
HCDR2が、配列番号2を含み、
HCDR3が、配列番号3を含み、
LCDR1が、配列番号4を含み、
LCDR2が、配列番号5を含み、
LCDR3が、配列番号6を含む、ヒトIL-4Rαに特異的に結合する抗体又はその抗原結合断片。
【請求項2】
前記VHが配列番号7を含み、前記VLが配列番号8を含む、請求項1に記載の抗体又はその抗原結合断片。
【請求項3】
ヒトIL-4Rαに特異的に結合する抗体又はその抗原結合断片であって、前記抗体が、重鎖可変領域(VH)と、軽鎖可変領域(VL)と、を含み、前記VHが、重鎖相補性決定領域HCDR1、HCDR2、及びHCDR3を含み、前記VLが、軽鎖相補性決定領域LCDR1、LCDR2、及びLCDR3を含み、
HCDR1が配列番号42を含み、
HCDR2が、配列番号2を含み、
HCDR3が、配列番号3を含み、
LCDR1が、配列番号22を含み、
LCDR2が、配列番号5を含み、
LCDR3が、配列番号6を含む、ヒトIL-4Rαに特異的に結合する抗体又はその抗原結合断片。
【請求項4】
前記VHが配列番号44を含み、前記VLが配列番号45を含む、請求項3に記載の抗体又はその抗原結合断片。
【請求項5】
前記抗体が、
i.配列番号33を含む重鎖(HC)及び配列番号10を含む軽鎖(LC)、
ii.配列番号35を含む重鎖(HC)及び配列番号10を含む軽鎖(LC)、
iii.配列番号9を含む重鎖(HC)及び配列番号10を含む軽鎖(LC)、
iv.配列番号13を含む重鎖(HC)及び配列番号10を含む軽鎖(LC)、
v.配列番号31を含む重鎖(HC)及び配列番号10を含む軽鎖(LC)、
vi.配列番号37を含む重鎖(HC)及び配列番号10を含む軽鎖(LC)、
vii.配列番号52を含む重鎖(HC)及び配列番号10を含む軽鎖(LC)、
viii.配列番号50を含む重鎖(HC)及び配列番号10を含む軽鎖(LC)、又は
ix.配列番号46を含む重鎖(HC)及び配列番号47を含む軽鎖(LC)
を含む、請求項1~4のいずれか一項に記載の抗体又はその抗原結合断片。
【請求項6】
ヒトIgG1アイソタイプを含む、請求項1~4のいずれか一項に記載の抗体又はその抗原結合断片。
【請求項7】
前記抗体が、アミノ酸残基322(EU番号付け)にアラニンを含む、請求項6に記載の抗体又はその抗原結合断片。
【請求項8】
ヒトIgG4アイソタイプを含む、請求項1~4のいずれか一項に記載の抗体又はその抗原結合断片。
【請求項9】
前記抗体が、下記:
アミノ酸残基137(EU番号付け)におけるシステイン、
アミノ酸残基203(EU番号付け)におけるアスパラギン、
アミノ酸残基274(EU番号付け)におけるリジン、
アミノ酸残基355(EU番号付け)におけるアルギニン、又は
アミノ酸残基419(EU番号付け)におけるグルタミン
のうちの1つ又は複数を含む、請求項8に記載の抗体又はその抗原結合断片。
【請求項10】
前記抗体が、
アミノ酸残基274(EU番号付け)にリジン、アミノ酸残基355にアルギニン、及びアミノ酸残基419(EU番号付け)にグルタミン
を含む、請求項8に記載の抗体又は抗原結合断片。
【請求項11】
前記抗体が、
アミノ酸残基137(EU番号付け)にグリシン、アミノ酸残基203(EU番号付け)にアスパラギン、アミノ酸残基274(EU番号付け)にリジン、アミノ酸残基355にアルギニン、及びアミノ酸残基419(EU番号付け)にグルタミン
を含む、請求項8に記載の抗体又は抗原結合断片。
【請求項12】
ヒトIL-4Rαに特異的に結合する抗体又はその抗原結合断片であって、前記抗体が、重鎖可変領域(VH)と、軽鎖可変領域(VL)と、を含み、前記VHが、重鎖相補性決定領域HCDR1、HCDR2、及びHCDR3を含み、前記VLが、軽鎖相補性決定領域LCDR1、LCDR2、及びLCDR3を含み、
HCDR1が、配列番号19を含み、
HCDR2が、配列番号20を含み、
HCDR3が、配列番号3を含み、
LCDR1が、配列番号22を含み、
LCDR2が、配列番号5を含み、
LCDR3が、配列番号24を含む、ヒトIL-4Rαに特異的に結合する抗体又はその抗原結合断片。
【請求項13】
前記VHが配列番号25を含み、前記VLが配列番号26を含む、請求項12に記載の抗体又はその抗原結合断片。
【請求項14】
配列番号27を含むHC及び配列番号28を含むLCを含む、請求項12又は13のいずれか一項に記載の抗体又はその抗原結合断片。
【請求項15】
前記抗体が、
アミノ酸残基124(EU番号付け)におけるシステイン、
アミノ酸残基378(EU番号付け)におけるシステイン、又は
アミノ酸残基124(EU番号付け)におけるシステイン及びアミノ酸残基378(EU番号付け)におけるシステイン、
を含む、請求項5~11又は14のいずれか一項に記載の抗体又は抗原結合断片。
【請求項16】
配列番号9、10、13、27、28、31、33、35、37、46、47、50又は52をコードする配列を含む核酸。
【請求項17】
請求項16に記載の核酸を含むベクター。
【請求項18】
配列番号9、13、31、33、35、37、46、50又は52をコードする第1の核酸配列及び配列番号10又は47をコードする第2の核酸配列を含む、請求項17に記載のベクター。
【請求項19】
配列番号27をコードする第1の核酸配列と、配列番号28をコードする第2の核酸配列と、を含む、請求項17に記載のベクター。
【請求項20】
配列番号9、13、31、33、35、37、46、50又は52をコードする核酸配列を含む第1のベクターと、配列番号10又は47をコードする核酸配列を含む第2のベクターとを含む組成物。
【請求項21】
配列番号27をコードする核酸配列を含む第1のベクターと、配列番号28をコードする核酸配列を含む第2のベクターとを含む組成物。
【請求項22】
請求項17又は19のいずれか一項に記載のベクターを含む細胞。
【請求項23】
前記細胞が、哺乳動物細胞である、請求項22に記載の細胞。
【請求項24】
請求項22~23のいずれか一項に記載される細胞を、前記抗体が発現されるような条件下で培養すること、及び前記発現された抗体を前記培養培地から回収することを含む、抗体又はその抗原結合断片を産生するプロセス。
【請求項25】
請求項24に記載の方法によって産生される抗体又はその抗原結合断片。
【請求項26】
請求項1~15又は25のいずれか一項に記載される抗体を含む抗体薬物コンジュゲート。
【請求項27】
請求項1~15又は25のいずれか一項に記載の抗体又はその抗原結合断片、及び薬学的に許容される賦形剤、希釈剤又は担体を含む医薬組成物。
【請求項28】
IL-4R関連障害の治療を必要とする対象においてIL-4R関連障害を治療する方法であって、治療有効量の請求項1~15若しくは25のいずれか一項に記載の抗体若しくはその抗原結合断片又は請求項28に記載の医薬組成物を前記対象に投与することを含む、IL-4R関連障害の治療を必要とする対象においてIL-4R関連障害を治療する方法。
【請求項29】
IL-4R関連障害が免疫炎症性障害である、請求項28に記載の方法。
【請求項30】
前記免疫炎症性障害が2型炎症性障害である、請求項29に記載の方法。
【請求項31】
前記2型炎症性障害が、アトピー性皮膚炎、好酸球性食道炎、鼻ポリポーシス、喘息、慢性副鼻腔炎(CRS)、アレルギー疾患、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、又は慢性特発性蕁麻疹(CSU)から選択される、請求項30に記載の方法。
【請求項32】
治療に使用するための、請求項1~15又は25のいずれか一項に記載の抗体又はその抗原結合断片。
【請求項33】
IL-4R関連障害の治療における使用のための、請求項1~15若しくは25のいずれか一項に記載の抗体若しくはその抗原結合断片、又は請求項36に記載の医薬組成物。
【請求項34】
前記IL-4R関連障害が免疫炎症性障害である、請求項33に記載の使用のための抗体若しくはその抗原結合断片又は医薬組成物。
【請求項35】
前記免疫炎症性障害が2型炎症性障害である、請求項34に記載の使用のための抗体若しくはその抗原結合断片又は医薬組成物。
【請求項36】
前記2型炎症性障害が、アトピー性皮膚炎、好酸球性食道炎、鼻ポリポーシス、喘息、慢性副鼻腔炎(CRS)、アレルギー疾患、慢性閉塞性肺疾患(COPD)又は慢性特発性蕁麻疹(CSU)から選択される、請求項35に記載の使用のための抗体若しくはその抗原結合断片又は医薬組成物。
【請求項37】
IL-4R関連障害を治療するための医薬品の製造における、請求項1~15又は25のいずれか一項に記載の抗体
又はその抗原結合断片の使用。
【請求項38】
前記IL-4R関連障害が免疫炎症性障害である、請求項37に記載の使用。
【請求項39】
前記免疫炎症性障害が2型炎症性障害である、請求項38に記載の使用。
【請求項40】
前記2型炎症性障害が、アトピー性皮膚炎、好酸球性食道炎、鼻ポリポーシス、喘息、慢性副鼻腔炎(CRS)、アレルギー疾患、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、又は慢性特発性蕁麻疹(CSU)から選択される、請求項39に記載の使用。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0144
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0144】
【表14】
本発明は、以下の態様を含む。
<1>
ヒトIL-4Rαのエピトープに特異的に結合する抗体又はその抗原結合断片であって、前記エピトープが、
i.D12、M14、S15、I16、Y37、L39、F41、L42、L43、E45、H47、T48、C49、I50、E52、H62、L64、M65、D66、D67、V68、V69、D72、R99、P121、P123、P124、D125、P192(アミノ酸残基位置は配列番号15に対応する);
ii.D12、M14、S15、I16、Y37、L39、F41、L43、E45、H47、T48、C49、I50、H62、L64、M65、D66、D67、V69、D72、R99、P121、P123、P124、D125(アミノ酸残基位置は配列番号15に対応する);又は
iii.D12、M14、S15、I16、L39、F41、L42、T48、C49、I50、E52、H62、L64、M65、D66、D67、V68、V69、D72、R99、P121、P123、P124、D125、P192(アミノ酸残基位置は配列番号15に対応する)
から選択される1つ又は複数のアミノ酸残基を含む、ヒトIL-4Rαのエピトープに特異的に結合する抗体又はその抗原結合断片。
<2>
前記エピトープが、D12、M14、S15、I16、Y37、L39、T48、C49、I50、E52、H62、M65、R99、P121、P123、P124、D125、P192から選択される1つ以上のアミノ酸残基を含む、<1>に記載の抗体又はその抗原結合断片。
<3>
前記エピトープが、R99、P121、P123、P124、D125、P192から選択される1つ以上のアミノ酸残基を含む、<1>~<2>のいずれかに記載の抗体又はその抗原結合断片。
<4>
前記エピトープが、D66、D67、及びD125から選択される少なくとも1つ以上のアミノ酸残基を含む、<1>に記載の抗体又はその抗原結合断片。
<5>
前記エピトープが、D66及びD67から選択される少なくとも1つのアミノ酸残基を含む、<1>に記載の抗体又はその抗原結合断片。
<6>
前記エピトープが、D66及びDI25から選択される少なくとも1つのアミノ酸残基を含む、<1>に記載の抗体又はその抗原結合断片。
<7>
前記エピトープがアミノ酸残基D66を含む、<1>に記載の抗体又はその抗原結合断片。
<8>
ヒトIL-4RαへのヒトIL-4の結合を阻害する、<1>~<7>のいずれかに記載の抗体又はその抗原結合断片。
<9>
ヒトIL-4RαへのヒトIL-13の結合を阻害する、<1>~<8>のいずれかに記載の抗体又はその抗原結合断片。
<10>
ヒトIL-4Rαに特異的に結合する抗体又はその抗原結合断片であって、前記抗体が、重鎖可変領域(VH)と、軽鎖可変領域(VL)と、を含み、前記VHが、重鎖相補性決定領域HCDR1、HCDR2、及びHCDR3を含み、前記VLが、軽鎖相補性決定領域LCDR1、LCDR2、及びLCDR3を含み、
HCDR1が、配列番号1を含み、
HCDR2が、配列番号2を含み、
HCDR3が、配列番号3を含み、
LCDR1が、配列番号4を含み、
LCDR2が、配列番号5を含み、
LCDR3が、配列番号6を含む、ヒトIL-4Rαに特異的に結合する抗体又はその抗原結合断片。
<11>
前記VHが配列番号7を含み、前記VLが配列番号8を含む、<10>に記載の抗体又はその抗原結合断片。
<12>
ヒトIL-4Rαに特異的に結合する抗体又はその抗原結合断片であって、前記抗体が、重鎖可変領域(VH)と、軽鎖可変領域(VL)と、を含み、前記VHが、重鎖相補性決定領域HCDR1、HCDR2、及びHCDR3を含み、前記VLが、軽鎖相補性決定領域LCDR1、LCDR2、及びLCDR3を含み、
HCDR1が配列番号42を含み、
HCDR2が、配列番号2を含み、
HCDR3が、配列番号3を含み、
LCDR1が、配列番号22を含み、
LCDR2が、配列番号5を含み、
LCDR3が、配列番号6を含む、ヒトIL-4Rαに特異的に結合する抗体又はその抗原結合断片。
<13>
前記VHが配列番号44を含み、前記VLが配列番号45を含む、<12>に記載の抗体又はその抗原結合断片。
<14>
前記抗体が、
i.配列番号33を含む重鎖(HC)及び配列番号10を含む軽鎖(LC)、
ii.配列番号35を含む重鎖(HC)及び配列番号10を含む軽鎖(LC)、
iii.配列番号9を含む重鎖(HC)及び配列番号10を含む軽鎖(LC)、
iv.配列番号13を含む重鎖(HC)及び配列番号10を含む軽鎖(LC)、
v.配列番号31を含む重鎖(HC)及び配列番号10を含む軽鎖(LC)、
vi.配列番号37を含む重鎖(HC)及び配列番号10を含む軽鎖(LC)、
vii.配列番号52を含む重鎖(HC)及び配列番号10を含む軽鎖(LC)、
viii.配列番号50を含む重鎖(HC)及び配列番号10を含む軽鎖(LC)、又は
ix.配列番号46を含む重鎖(HC)及び配列番号47を含む軽鎖(LC)
を含む、<10>~<13>のいずれかに記載の抗体又はその抗原結合断片。
<15>
ヒトIgG1アイソタイプを含む、<1>~<13>のいずれかに記載の抗体又はその抗原結合断片。
<16>
前記抗体が、アミノ酸残基322(EU番号付け)にアラニンを含む、<15>に記載の抗体又はその抗原結合断片。
<17>
ヒトIgG4アイソタイプを含む、<1>~<13>のいずれかに記載の抗体又はその抗原結合断片。
<18>
前記抗体が、下記:
アミノ酸残基137(EU番号付け)におけるシステイン、
アミノ酸残基203(EU番号付け)におけるアスパラギン、
アミノ酸残基274(EU番号付け)におけるリジン、
アミノ酸残基355(EU番号付け)におけるアルギニン、又は
アミノ酸残基419(EU番号付け)におけるグルタミン
のうちの1つ又は複数を含む、<17>に記載の抗体又はその抗原結合断片。
<19>
前記抗体が、
アミノ酸残基274(EU番号付け)にリジン、アミノ酸残基355にアルギニン、及びアミノ酸残基419(EU番号付け)にグルタミン
を含む、<17>に記載の抗体又は抗原結合断片。
<20>
前記抗体が、
アミノ酸残基137(EU番号付け)にグリシン、アミノ酸残基203(EU番号付け)にアスパラギン、アミノ酸残基274(EU番号付け)にリジン、アミノ酸残基355にアルギニン、及びアミノ酸残基419(EU番号付け)にグルタミン
を含む、<17>に記載の抗体又は抗原結合断片。
<21>
ヒトIL-4Rαに特異的に結合する抗体又はその抗原結合断片であって、前記抗体が、重鎖可変領域(VH)と、軽鎖可変領域(VL)と、を含み、前記VHが、重鎖相補性決定領域HCDR1、HCDR2、及びHCDR3を含み、前記VLが、軽鎖相補性決定領域LCDR1、LCDR2、及びLCDR3を含み、
HCDR1が、配列番号19を含み、
HCDR2が、配列番号20を含み、
HCDR3が、配列番号3を含み、
LCDR1が、配列番号22を含み、
LCDR2が、配列番号5を含み、
LCDR3が、配列番号24を含む、ヒトIL-4Rαに特異的に結合する抗体又はその抗原結合断片。
<22>
前記VHが配列番号25を含み、前記VLが配列番号26を含む、<21>に記載の抗体又はその抗原結合断片。
<23>
配列番号27を含むHC及び配列番号28を含むLCを含む、<21>又は<22>のいずれかに記載の抗体又はその抗原結合断片。
<24>
前記抗体が、
アミノ酸残基124(EU番号付け)におけるシステイン、
アミノ酸残基378(EU番号付け)におけるシステイン、又は
アミノ酸残基124(EU番号付け)におけるシステイン及びアミノ酸残基378(EU番号付け)におけるシステイン、
を含む、<14>~<20>又は<23>のいずれかに記載の抗体又は抗原結合断片。
<25>
配列番号9、10、13、27、28、31、33、35、37、46、47、50又は52をコードする配列を含む核酸。
<26>
<25>に記載の核酸を含むベクター。
<27>
配列番号9、13、31、33、35、37、46、50又は52をコードする第1の核酸配列及び配列番号10又は47をコードする第2の核酸配列を含む、<26>に記載のベクター。
<28>
配列番号27をコードする第1の核酸配列と、配列番号28をコードする第2の核酸配列と、を含む、<26>に記載のベクター。
<29>
配列番号9、13、31、33、35、37、46、50又は52をコードする核酸配列を含む第1のベクターと、配列番号10又は47をコードする核酸配列を含む第2のベクターとを含む組成物。
<30>
配列番号27をコードする核酸配列を含む第1のベクターと、配列番号28をコードする核酸配列を含む第2のベクターとを含む組成物。
<31>
<26>又は<28>のいずれかに記載のベクターを含む細胞。
<32>
前記細胞が、哺乳動物細胞である、<31>に記載の細胞。
<33>
<31>~<32>のいずれかに記載される細胞を、前記抗体が発現されるような条件下で培養すること、及び前記発現された抗体を前記培養培地から回収することを含む、抗体又はその抗原結合断片を産生するプロセス。
<34>
<33>に記載の方法によって産生される抗体又はその抗原結合断片。
<35>
<1>~<24>又は<34>のいずれかに記載される抗体を含む抗体薬物コンジュゲート。
<36>
<1>~<24>又は<34>のいずれかに記載の抗体又はその抗原結合断片、及び薬学的に許容される賦形剤、希釈剤又は担体を含む医薬組成物。
<37>
IL-4R関連障害の治療を必要とする対象においてIL-4R関連障害を治療する方法であって、治療有効量の<1>~<24>若しくは<34>のいずれかに記載の抗体若しくはその抗原結合断片又は<36>に記載の医薬組成物を前記対象に投与することを含む、IL-4R関連障害の治療を必要とする対象においてIL-4R関連障害を治療する方法。
<38>
IL-4R関連障害が免疫炎症性障害である、<37>に記載の方法。
<39>
前記免疫炎症性障害が2型炎症性障害である、<38>に記載の方法。
<40>
前記2型炎症性障害が、アトピー性皮膚炎、好酸球性食道炎、鼻ポリポーシス、喘息、慢性副鼻腔炎(CRS)、アレルギー疾患、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、又は慢性特発性蕁麻疹(CSU)から選択される、<39>に記載の方法。
<41>
前記IL-4R関連障害が癌である、<37>に記載の方法。
<42>
治療に使用するための、<1>~<24>又は<34>のいずれかに記載の抗体又はその抗原結合断片。
<43>
IL-4R関連障害の治療における使用のための、<1>~<24>若しくは<34>のいずれかに記載の抗体若しくはその抗原結合断片、又は<36>に記載の医薬組成物。
<44>
前記IL-4R関連障害が免疫炎症性障害である、<43>に記載の使用のための抗体若しくはその抗原結合断片又は医薬組成物。
<45>
前記免疫炎症性障害が2型炎症性障害である、<44>に記載の使用のための抗体若しくはその抗原結合断片又は医薬組成物。
<46>
前記2型炎症性障害が、アトピー性皮膚炎、好酸球性食道炎、鼻ポリポーシス、喘息、慢性副鼻腔炎(CRS)、アレルギー疾患、慢性閉塞性肺疾患(COPD)又は慢性特発性蕁麻疹(CSU)から選択される、<45>に記載の使用のための抗体若しくはその抗原結合断片又は医薬組成物。
<47>
前記IL-4R関連障害が癌である、<43>に記載の使用のための抗体又は医薬組成物。
<48>
IL-4R関連障害を治療するための医薬品の製造における、<1>~<24>又は<34>のいずれかに記載の抗体の使用。
<49>
前記IL-4R関連障害が免疫炎症性障害である、<48>に記載の使用。
<50>
前記免疫炎症性障害が2型炎症性障害である、<49>に記載の使用。
<51>
前記2型炎症性障害が、アトピー性皮膚炎、好酸球性食道炎、鼻ポリポーシス、喘息、慢性副鼻腔炎(CRS)、アレルギー疾患、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、又は慢性特発性蕁麻疹(CSU)から選択される、<50>に記載の使用。
<52>
前記IL-4R関連障害が癌である、<51>に記載の使用。
【国際調査報告】