(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-08-21
(54)【発明の名称】使用者が座臥する弾性クッションを特注・組付する方法
(51)【国際特許分類】
A47C 27/15 20060101AFI20240814BHJP
A47C 27/20 20060101ALI20240814BHJP
B68G 7/05 20060101ALI20240814BHJP
【FI】
A47C27/15 A
A47C27/20
B68G7/05
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024513207
(86)(22)【出願日】2022-08-15
(85)【翻訳文提出日】2024-03-12
(86)【国際出願番号】 CN2022112585
(87)【国際公開番号】W WO2023029975
(87)【国際公開日】2023-03-09
(31)【優先権主張番号】202111013257.7
(32)【優先日】2021-08-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521358693
【氏名又は名称】ニュー-テック インテグレーション (シアメン) カンパニー,リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【氏名又は名称】内藤 和彦
(72)【発明者】
【氏名】レン,ルハオ
【テーマコード(参考)】
3B096
【Fターム(参考)】
3B096AB07
(57)【要約】
【課題】本発明は、使用者が座臥する弾性クッションを特注・組付する方法を提供した。
【解決手段】該方法は、頂面カバー体と底面カバー体を取得するステップと、硬度に関するニーズに基づき、必要な数や必要な種類の弾性モジュール層と弾性クッション層を取得するステップと、取得された弾性モジュール層と弾性クッション層の総高に応じて側方包囲部材を取得するステップと、頂面カバー体と前記側方包囲部材を繋ぎ、前記底面カバー体と前記側方包囲部材を繋ぎ、選ばれた弾性モジュール層と弾性クッション層を、前記頂面カバー体と前記底面カバー体と前記側方包囲部材より一緒に画定された収納空間内に収納させるステップと、を含む。本発明が提供した方法に係る弾性クッションは、比較的高い快適さを具備する高級な弾性クッションである。本発明の方法は、使用者より、目的性を持ちながら弾性クッションの構造の一部を交換し選択することによって、自分のニーズに合う弾性クッションを自ら特注し組付けることが許容される。
【選択図】23
【特許請求の範囲】
【請求項1】
使用者が座臥する弾性クッションを特注・組付する方法であって、
頂面カバー体と底面カバー体を取得するステップと、
硬度に関するニーズに基づき、必要な数や必要な種類の弾性モジュール層と弾性クッション層を取得するステップと、
取得された弾性モジュール層と弾性クッション層の総高に応じて側方包囲部材を取得するステップと、
頂面カバー体と前記側方包囲部材を繋ぎ、前記底面カバー体と前記側方包囲部材を繋ぎ、選ばれた弾性モジュール層と弾性クッション層を、前記頂面カバー体と前記底面カバー体と前記側方包囲部材より一緒に画定された収納空間内に収納させるステップと、を含み、
そのうち、前記弾性モジュール層は、弾性クッションの高さ方向において圧縮状態となるスプリングを含む、
ことを特徴とする方法。
【請求項2】
必要な数や必要な種類の弾性クッション層を取得するステップには、少なくとも一つの弾性緩衝層を取得するステップを含み、前記弾性緩衝層の構造は、布覆い構造と、前記布覆い構造内に位置する第一層構造、第二層構造、第三層構造とを含み、前記第三層構造が前記第二層構造よりも硬さが高く、前記第二層構造が前記第一層構造よりも硬さが高い、
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
少なくとも一つの弾性緩衝層を取得するステップには、硬度に関するニーズに基づき、第一類の弾性緩衝層乃至第六類の弾性緩衝層のうちの少なくとも一つを選択するステップを含み、そのうち、
前記第一類の弾性緩衝層の構造において、前記第二層構造が使用者に最も近く、前記第三層構造が使用者に最も遠く、
前記第二類の弾性緩衝層の構造において、前記第三層構造が使用者に最も近く、前記第一層構造が使用者に最も遠く、
前記第三類の弾性緩衝層の構造において、前記第一層構造が使用者に最も近く、前記第二層構造が使用者に最も遠く、
前記第四類の弾性緩衝層の構造において、前記第二層構造が使用者に最も近く、前記第一層構造が使用者に最も遠く、
前記第五類の弾性緩衝層の構造において、前記第三層構造が使用者に最も近く、前記第二層構造が使用者に最も遠く、
前記第六類の弾性緩衝層の構造において、前記第一層構造が使用者に最も近く、前記第三層構造が使用者よりも最も遠い、
ことを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記第一層構造は、スポンジ又は波スポンジ又は動物の絨毛又はラテックスで製作される、
ことを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項5】
前記第二層構造と前記第三層構造は、スポンジで製作される、
ことを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項6】
前記弾性モジュール層は、複数の弾性モジュールを含み、前記複数の弾性モジュールは、前記弾性クッションの高さ方向と垂直な方向においてアレイ形態で配列されることによって前記弾性クッションを構成し、それぞれの前記弾性モジュール内には、一つの前記スプリングが設置されている、
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項7】
それぞれの前記弾性モジュールは、錐形状スプリングと、前記錐形状スプリングを収納し保持するスプリングサポーターとを含み、そして、前記弾性モジュール層は、さらに、弾性モジュール層底層と、前記弾性モジュール層底層に設置され且つ剛性を具備する複数本の軌道梁とを含み、
前記弾性モジュール層を取得するステップには、前記複数の弾性モジュールを前記複数本の軌道梁に取り付けるとともに、対応する軌道梁に沿って摺動させるように位置決めることを含む、
ことを特徴とする請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記弾性モジュール層底層は、前記底面カバー体に集積されている、
ことを特徴とする請求項7に記載の方法。
【請求項9】
それぞれの前記軌道梁は、その左右両側に位置する摺動モジュールを、それぞれ、接合するように構成されており、前記弾性モジュール層を取得するステップには、前記軌道梁の左右両側に位置する前記弾性モジュールが互いに対して個別的に対応するスライドレールに沿って摺動することを含む、
ことを特徴とする請求項7に記載の方法。
【請求項10】
それぞれの前記軌道梁は、
垂直方向に沿って前記軌道梁の頂側から底側まで延びる支持壁と、
中間部分が前記支持壁の頂側に接続されているとともに、前記支持壁の左右両側に向けてそれぞれ延び且つ下向きに折り曲げることによって、前記軌道梁の頂部には下向きに開口する二つの頂側収納部が形成される、頂側接合部と、
中間部分が前記支持壁の底側に接続されているとともに、前記支持壁の左右両側に向けてそれぞれ延び且つ上向きに折り曲げることによって、前記軌道梁の底部には上向きに開口する二つの底側収納部が形成される、底側接合部と、を含み、
そのうち、それぞれの前記弾性モジュールにおける前記スプリングサポーターの左右両側には、いずれも、軌道梁の頂側収納部と前記底側収納部に接合可能な合わせ凸起が設置されており、前記合わせ凸起は、それぞれ、前記スプリングサポーターの底部両側の天面から上方へ、及び前記スプリングサポーターの底部両側の底面から下方へ突出している、
ことを特徴とする請求項9に記載の方法。
【請求項11】
それぞれの前記軌道梁は、
前記底面カバー体に設置されている基部と、
前記基部の左右両側からそれぞれ上方へ延びる一対の接続壁と、
前記一対の接続壁の頂端から互いに対向し延び且つ双方の間に間隔が具備する一対の端壁と、を含み、
そのうち、前記基部は、それぞれ、前記一対の接続壁と前記一対の端壁と一緒に協働し、開口が互いに対向する一対の収納部を限定し、
そのうち、それぞれの前記弾性モジュールにおける前記スプリングサポーターの左右両側には、いずれも、下方へ延びる接続脚が設置されており、前記接続脚の底端には、互いに背中を合わせるように延びている合わせ凸起が設置されており、前記合わせ突起は、それぞれの前記軌道梁の一対の前記収納部に接合可能であるように構成されている、
ことを特徴とする請求項9に記載の方法。
【請求項12】
前記基部の二つの接続壁の中間には、隔断壁が設置されており、前記隔断壁の高さが前記接続壁の高さよりも小さい、
ことを特徴とする請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記基部の左側と右側に設置されている前記接続壁は、それぞれ、前記軌道梁の延び方向において間欠的に設置されるとともに、交互に配列される。
ことを特徴とする請求項11に記載の方法。
【請求項14】
前記底面カバー体には、さらに、複数組の軌道梁取付具が取外し可能に設置されており、各組の前記軌道梁取付具は、対応する前記軌道梁の延び方向に沿って互いに間隔を置いて設置されている、
ことを特徴とする請求項9に記載の方法。
【請求項15】
それぞれの前記軌道梁取付具は、超音波溶接又はカシメ又は粘着によって前記底面カバー体の天面に固定されている、
ことを特徴とする請求項14に記載の方法。
【請求項16】
それぞれの前記軌道梁取付具は、頂部に位置する取付具突出部を含み、前記取付具突出部は、前記軌道梁の延び方向に垂直であり且つ前記底面カバー体に平行する方向に沿って突出しており、前記軌道梁の底部には、前記取付具突出部に対応する取付収納部が設置されており、前記取付具突出部は、前記軌道梁が自らの延び方向に沿って前記軌道梁取付具に対して摺動し位置まで取付可能であるように、前記軌道梁の取付収納部と協働できる、
ことを特徴とする請求項14に記載の方法。
【請求項17】
それぞれの前記軌道梁は、超音波溶接又はカシメ又は粘着によって直接的に前記底面カバー体の天面に固定されている、
ことを特徴とする請求項9に記載の方法。
【請求項18】
それぞれの前記軌道梁は、順に繋がっている複数の軌道梁セクションを含む、
ことを特徴とする請求項9に記載の方法。
【請求項19】
それぞれの前記軌道梁セクションは、前端に、前方へ突出している凸起が設置されており、後端に、前記軌道梁セクションの内部に凹入する凹溝が設置されており、隣接する前記軌道梁セクションの凸起と凹溝は、隣接する前記軌道梁セクションを一体に接続するように互いに合わせる、
ことを特徴とする請求項18に記載の方法。
【請求項20】
必要な数や必要な種類の弾性クッション層を取得するステップには、弾性均衡網を取得することを含み、そして、それぞれの前記弾性モジュールの外部輪郭は、円錐台形状であり、前記弾性均衡網には、複数の開孔が開設されており、前記開孔の寸法は、前記弾性モジュールの所定高さでの外径に一致し、これによって、前記弾性均衡網は、複数の前記弾性モジュールを、それぞれ、前記開孔内に嵌設させ、すべての前記弾性モジュールを関連させる、
ことを特徴とする請求項6に記載の方法。
【請求項21】
前記開孔の寸法は、前記弾性モジュールの頂部での外径と一致する、
ことを特徴とする請求項20に記載の方法。
【請求項22】
必要な数や必要な種類の弾性クッション層を取得するステップには、少なくとも二つの異なる弾性クッション層を取得することを含む、
ことを特徴とする請求項6に記載の方法。
【請求項23】
前記方法は、さらに、前記家用弾性クッションを構成する部材を収納する収納方法を含み、前記収納方法は、前記頂面カバー体、前記底面カバー体、前記側方包囲部材及び前記弾性クッション層を、いずれも、取り巻き収納することを含む、
ことを特徴とする請求項2乃至請求項5のうちいずれ一項に記載の方法。
【請求項24】
それぞれの前記弾性モジュールは、下端が開口し、内部が中空である円錐台構造と構成されており、前記方法は、さらに、前記家用弾性クッションを構成する部材を収納する収納方法を含み、前記収納方法は、各々の前記弾性モジュールを前記軌道梁から取り外し、前記弾性モジュールの高さ方向に沿って各々の前記弾性モジュールを順に積み重ね収納することによって、積み重ね状態で、隣接する前記弾性モジュールのうちの下方に位置する弾性モジュールが、上方へ、上方に位置する弾性モジュールの下端開口を介して上方に位置する弾性モジュール内に挿入することを含む、
ことを特徴とする請求項8に記載の方法。
【請求項25】
使用者が座臥する弾性クッションを特注・組付する方法であって、
頂面カバー体と底面カバー体を取得するステップと、
硬度に関するニーズに基づき、必要な数や必要な種類の弾性モジュール層と弾性クッション層を取得するステップと、
頂面カバー体と前記底面カバー体を繋ぎ、選ばれた弾性モジュール層と弾性クッション層を、前記頂面カバー体と前記底面カバー体より画定された収納空間内に収納させるステップと、を含み、
そのうち、前記弾性モジュール層は、弾性クッションの高さ方向において圧縮状態となるスプリングを含む、
ことを特徴とする方法。
【請求項26】
前記頂面カバー体は、前記底面カバー体に向けて突出しているリング状のフランジを含み、そして/或いは、
前記底面カバー体は、前記頂面カバー体に向けて突出しているリング状のフランジを含み、
そのうち、前記方法は、側方包囲部材を取得するステップを含まない、
ことを特徴とする請求項25に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、家具の分野に係り、特に、使用者が座臥する弾性クッションを特注・組付する方法に係る。
【背景技術】
【0002】
人々の生活水準の向上に伴い、インテリア製品へのニーズも段々変化していく。特に、使用者は、マットレスやソファークッション等の長期座臥する製品に対して、ニーズがますます向上するだけでなく、ニーズも多様化する傾向もある。
【0003】
ちなみに、現在のインテリア製品の市場において、マットレスは、明らかに、高級マットレスと低級マットレスに区別される。低級マットレスは、一般に、厚さが小さく、搬送と貯蔵が便利であるが、使用者の快適さのニーズを一定程度満足できない。一方、高級マットレスは、一般に、内部構造が複雑であり、品質が高く、厚さが大きく、使用者が座臥するときに素晴らしい快適さを感じるが、内部構造の複雑によって高級マットレスが取外不能であり、使用者が購入したのは、必ず、一体式の取外不能なマットレスであり、マットレスの搬送と貯蔵に不便であり、そして、高級マットレスの部材の一部が経時劣化になる場合に、使用者は、局部的なメンテナンスできず、全体廃棄しかできないので、一定の無駄が生じる。
【0004】
そして、現在の高級マットレスは、いずれも、一体式構造であり、使用者がその硬さを調節できず、多種類の異なる体験を取得しようとすると、使用者が、対応的に複数の高級マットレスを購入しなければならない。現在の市場では、使用者が特注可能な高級マットレスは、存在していない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
このため、上記の問題の少なくとも一部を解決するために、使用者が座臥する弾性クッションを特注・組付する方法を提供する必要がある。
【0006】
本発明の主な目的は、使用者が座臥する弾性クッションを特注・組付する方法を提供する。本発明が提供した方法は、比較的に高い快適さを具備する高級な弾性クッションに係り、該方法より、使用者へ下記のような利点を提供できる。(1)使用者は、使用ニーズに応じて対応する部品を選択することによって、目的性を持ち自らの使用ニーズにもっと適合する弾性クッションを作り、(2)弾性クッションの構造の一部が経時劣化になる場合に、使用者は、自ら対応する部品を購入し、経時劣化になった構造のみを交換すれば、該弾性クッションを継続して使用できる。
【0007】
本発明による第一点は、使用者が座臥する弾性クッションを特注・組付する方法を提供し、前記方法は、
頂面カバー体と底面カバー体を取得するステップと、
硬度に関するニーズに基づき、必要な数や必要な種類の弾性モジュール層と弾性クッション層を取得するステップと、
取得された弾性モジュール層と弾性クッション層の総高に応じて側方包囲部材を取得するステップと、
頂面カバー体と前記側方包囲部材を繋ぎ、前記底面カバー体と前記側方包囲部材を繋ぎ、選ばれた弾性モジュール層と弾性クッション層を、前記頂面カバー体と前記底面カバー体と前記側方包囲部材より一緒に画定された収納空間内に収納させるステップと、を含み、
そのうち、前記弾性モジュール層は、弾性クッションの高さ方向において圧縮状態となるスプリングを含む。
【0008】
一実施形態において、必要な数や必要な種類の弾性クッション層を取得するステップには、少なくとも一つの弾性緩衝層を取得するステップを含み、前記弾性緩衝層の構造は、布覆い構造と、前記布覆い構造内に位置する第一層構造、第二層構造、第三層構造とを含み、前記第三層構造が前記第二層構造よりも硬さが高く、前記第二層構造が前記第一層構造よりも硬さが高い。
【0009】
一実施形態において、少なくとも一つの弾性緩衝層を取得するステップには、硬度に関するニーズに基づき、第一類の弾性緩衝層乃至第六類の弾性緩衝層のうちの少なくとも一つを選択するステップを含み、そのうち、
前記第一類の弾性緩衝層の構造において、前記第二層構造が使用者に最も近く、前記第三層構造が使用者に最も遠く、
前記第二類の弾性緩衝層の構造において、前記第三層構造が使用者に最も近く、前記第一層構造が使用者に最も遠く、
前記第三類の弾性緩衝層の構造において、前記第一層構造が使用者に最も近く、前記第二層構造が使用者に最も遠く、
前記第四類の弾性緩衝層の構造において、前記第二層構造が使用者に最も近く、前記第一層構造が使用者に最も遠く、
前記第五類の弾性緩衝層の構造において、前記第三層構造が使用者に最も近く、前記第二層構造が使用者に最も遠く、
前記第六類の弾性緩衝層の構造において、前記第一層構造が使用者に最も近く、前記第三層構造が使用者よりも最も遠い。
【0010】
一実施形態において、前記第一層構造は、スポンジ又は波スポンジ又は動物の絨毛又はラテックスで製作される。
【0011】
一実施形態において、前記第二層構造と前記第三層構造は、スポンジで製作される。
【0012】
一実施形態において、前記弾性モジュール層は、複数の弾性モジュールを含み、前記複数の弾性モジュールは、前記弾性クッションの高さ方向と垂直な方向においてアレイ形態で配列されることによって前記弾性クッションを構成し、それぞれの前記弾性モジュール内には、一つの前記スプリングが設置されている。
【0013】
一実施形態において、それぞれの前記弾性モジュールは、錐形状スプリングと、前記錐形状スプリングを収納し保持するスプリングサポーターとを含み、そして、前記弾性モジュール層は、さらに、弾性モジュール層底層と、前記弾性モジュール層底層に設置され且つ剛性を具備する複数本の軌道梁とを含み、
前記弾性モジュール層を取得するステップには、前記複数の弾性モジュールを前記複数本の軌道梁に取り付けるとともに、対応する軌道梁に沿って摺動させるように位置決めることを含む。
【0014】
一実施形態において、前記弾性モジュール層底層は、前記底面カバー体に集積されている。
【0015】
一実施形態において、それぞれの前記軌道梁は、その左右両側に位置する摺動モジュールを、それぞれ、接合するように構成されており、前記弾性モジュール層を取得するステップには、前記軌道梁の左右両側に位置する前記弾性モジュールが互いに対して個別的に対応するスライドレールに沿って摺動することを含む。
【0016】
一実施形態において、それぞれの前記軌道梁は、
垂直方向に沿って前記軌道梁の頂側から底側まで延びる支持壁と、
中間部分が前記支持壁の頂側に接続されているとともに、前記支持壁の左右両側に向けてそれぞれ延び且つ下向きに折り曲げることによって、前記軌道梁の頂部には下向きに開口する二つの頂側収納部が形成される、頂側接合部と、
中間部分が前記支持壁の底側に接続されているとともに、前記支持壁の左右両側に向けてそれぞれ延び且つ上向きに折り曲げることによって、前記軌道梁の底部には上向きに開口する二つの底側収納部が形成される、底側接合部と、を含み、
そのうち、それぞれの前記弾性モジュールにおける前記スプリングサポーターの左右両側には、いずれも、軌道梁の頂側収納部と前記底側収納部に接合可能な合わせ凸起が設置されており、前記合わせ凸起は、それぞれ、前記スプリングサポーターの底部両側の天面から上方へ、及び前記スプリングサポーターの底部両側の底面から下方へ突出している。
【0017】
一実施形態において、それぞれの前記軌道梁は、
前記底面カバー体に設置されている基部と、
前記基部の左右両側からそれぞれ上方へ延びる一対の接続壁と、
前記一対の接続壁の頂端から互いに対向し延び且つ双方の間に間隔が具備する一対の端壁と、を含み、
そのうち、前記基部は、それぞれ、前記一対の接続壁と前記一対の端壁と一緒に協働し、開口が互いに対向する一対の収納部を限定し、
そのうち、それぞれの前記弾性モジュールにおける前記スプリングサポーターの左右両側には、いずれも、下方へ延びる接続脚が設置されており、前記接続脚の底端には、互いに背中を合わせるように延びている合わせ凸起が設置されており、前記合わせ突起は、それぞれの前記軌道梁の一対の前記収納部に接合可能であるように構成されている。
【0018】
一実施形態において、前記基部の二つの接続壁の中間には、隔断壁が設置されており、前記隔断壁の高さが前記接続壁の高さよりも小さい。
【0019】
一実施形態において、前記基部の左側と右側に設置されている前記接続壁は、それぞれ、前記軌道梁の延び方向において間欠的に設置されるとともに、交互に配列される。
【0020】
一実施形態において、前記底面カバー体には、さらに、複数組の軌道梁取付具が取外し可能に設置されており、各組の前記軌道梁取付具は、対応する前記軌道梁の延び方向に沿って互いに間隔を置いて設置されている。
【0021】
一実施形態において、それぞれの前記軌道梁取付具は、超音波溶接又はカシメ又は粘着によって前記底面カバー体の天面に固定されている。
【0022】
一実施形態において、それぞれの前記軌道梁取付具は、頂部に位置する取付具突出部を含み、前記取付具突出部は、前記軌道梁の延び方向に垂直であり且つ前記底面カバー体に平行する方向に沿って突出しており、前記軌道梁の底部には、前記取付具突出部に対応する取付収納部が設置されており、前記取付具突出部は、前記軌道梁が自らの延び方向に沿って前記軌道梁取付具に対して摺動し位置まで取付可能であるように、前記軌道梁の取付収納部と協働できる。
【0023】
一実施形態において、それぞれの前記軌道梁は、超音波溶接又はカシメ又は粘着によって直接的に前記底面カバー体の天面に固定されている。
【0024】
一実施形態において、それぞれの前記軌道梁は、順に繋がっている複数の軌道梁セクションを含む。
【0025】
一実施形態において、それぞれの前記軌道梁セクションは、前端に、前方へ突出している凸起が設置されており、後端に、前記軌道梁セクションの内部に凹入する凹溝が設置されており、隣接する前記軌道梁セクションの凸起と凹溝は、隣接する前記軌道梁セクションを一体に接続するように互いに合わせる。
【0026】
一実施形態において、必要な数や必要な種類の弾性クッション層を取得するステップには、弾性均衡網を取得することを含み、そして、それぞれの前記弾性モジュールの外部輪郭は、円錐台形状であり、前記弾性均衡網には、複数の開孔が開設されており、前記開孔の寸法は、前記弾性モジュールの所定高さでの外径に一致し、これによって、前記弾性均衡網は、複数の前記弾性モジュールを、それぞれ、前記開孔内に嵌設させ、すべての前記弾性モジュールを関連させる。
【0027】
一実施形態において、前記開孔の寸法は、前記弾性モジュールの頂部での外径と一致する。
【0028】
一実施形態において、必要な数や必要な種類の弾性クッション層を取得するステップには、少なくとも二つの異なる弾性クッション層を取得することを含む。
【0029】
一実施形態において、前記方法は、さらに、前記家用弾性クッションを構成する部材を収納する収納方法を含み、前記収納方法は、前記頂面カバー体、前記底面カバー体、前記側方包囲部材及び前記弾性クッション層を、いずれも、取り巻き収納することを含む。
【0030】
一実施形態において、それぞれの前記弾性モジュールは、下端が開口し、内部が中空である円錐台構造と構成されており、前記方法は、さらに、前記家用弾性クッションを構成する部材を収納する収納方法を含み、前記収納方法は、各々の前記弾性モジュールを前記軌道梁から取り外し、前記弾性モジュールの高さ方向に沿って各々の前記弾性モジュールを順に積み重ね収納することによって、積み重ね状態で、隣接する前記弾性モジュールのうちの下方に位置する弾性モジュールが、上方へ、上方に位置する弾性モジュールの下端開口を介して上方に位置する弾性モジュール内に挿入することを含む。
【0031】
本発明の他の一点では、使用者が座臥する弾性クッションを特注・組付する方法を提供し、前記方法は、
頂面カバー体と底面カバー体を取得するステップと、
硬度に関するニーズに基づき、必要な数や必要な種類の弾性モジュール層と弾性クッション層を取得するステップと、
頂面カバー体と前記底面カバー体を繋ぎ、選ばれた弾性モジュール層と弾性クッション層を、前記頂面カバー体と前記底面カバー体より画定された収納空間内に収納させるステップと、を含み、
そのうち、前記弾性モジュール層は、弾性クッションの高さ方向において圧縮状態となるスプリングを含む。
【0032】
一実施形態において、前記頂面カバー体は、前記底面カバー体に向けて突出しているリング状のフランジを含み、そして/或いは、
前記底面カバー体は、前記頂面カバー体に向けて突出しているリング状のフランジを含み、
そのうち、前記方法は、側方包囲部材を取得するステップを含まない。
【図面の簡単な説明】
【0033】
本発明の上記及び他の目的、特徴、利点と機能をよく理解するために、図面に示す好適な実施形態を参照すればよい。図面において同一な符号は、同一な部材に指す。当業者にとって、図面が本発明の好適な実施形態を例示的に説明する旨であり、本発明の範囲を限定する旨が一切になく、図面における各部材の比例が、実際な比例に対応していないと理解すべきである。
【
図1】本発明による一実施形態における弾性クッションの組付状態での斜視模式図である。
【
図2】
図1における弾性クッションの分解斜視模式図である。
【
図3】
図2における幾つかの弾性クッション層の模式図である。
【
図4A】弾性緩衝層の一つの例示的な構造の断面図である。
【
図4B】弾性緩衝層の一つの例示的な構造の断面図である。
【
図4C】弾性緩衝層の一つの例示的な構造の断面図である。
【
図4D】弾性緩衝層の一つの例示的な構造の断面図である。
【
図4E】弾性緩衝層の一つの例示的な構造の断面図である。
【
図4F】弾性緩衝層の一つの例示的な構造の断面図である。
【
図4G】弾性緩衝層の一つの例示的な構造の断面図である。
【
図5】弾性モジュールが取付られた底面カバー体の模式図である。
【
図6】一実施形態における軌道梁の底面カバー体での取付模式図である。
【
図7A】複数の視点から
図6における軌道梁取付具を見る模式図である。
【
図7B】一種の軌道梁取付具と底面カバー体の接合模式図である。
【
図7C】他の一種の軌道梁取付具と底面カバー体の接合模式図である。
【
図8】軌道梁が位置まで取付された後の模式図である。
【
図10】複数の弾性モジュールが底面カバー体に取付られた模式図であり、そのうち、一つの軌道梁の左右両側に位置する一対の隣接する弾性モジュールを拡大して示す。
【
図12】一実施形態における軌道梁が底面カバー体に位置まで取付られるときの模式図である。
【
図13A】
図12におけるいずれ一本の軌道梁の端部模式図の一形態である。
【
図13B】
図12におけるいずれ一本の軌道梁の端部模式図の他の形態である。
【
図14】該実施形態において複数の弾性モジュールが底面カバー体に取付られた模式図であり、そのうち、一つの軌道梁の左右両側に位置する一対の隣接する弾性モジュールを拡大して示す。
【
図16】一実施形態における軌道梁が底面カバー体に位置まで取付られるときの模式図である。
【
図17】一つの軌道梁の一対の隣接する軌道梁セクションの正面図と上面図である。
【
図18】複数の弾性モジュールが
図16に示す軌道梁に取付られたときの模式図である。
【
図20】
図2における弾性クッションを取り外し分解して弾性モジュールを取り除いた後の模式図である。
【
図21】
図1における弾性クッションの取外・分解・収納の模式図である。
【
図22】
図1における弾性クッションの取外・分解・収納の模式図である。
【
図23】本発明による一実施形態における弾性クッションへの特注と組付け方法の流れ模式図。
【発明を実施するための形態】
【0034】
以下、図面を参照しながら本発明の具体的な実施形態を詳細に説明する。ここで、本発明による好適な実施形態のみが説明されており、当業者が、前記好適な実施形態に基づき、本発明を実現可能な他の形態を想起でき、当該他の形態も同様に本発明の範囲に入る。
【0035】
本発明は、使用者が座臥する弾性クッションを特注・組付する方法を提供し、関われる弾性クッションは、例えば、マットレス、ソファークッション又は使用者が座臥するための他のクッションである。
図1乃至
図23は、本発明による若干の好適な実施形態を示す。
【0036】
ちなみに、本発明に記載された方向用語と位置用語について、
図1乃至
図23に示す実施形態を参照しながら理解すべきである。本発明に記載された方向用語と位置用語は、いずれも、各部材同士間の相対方向と相対位置を示すものであり、絶対方向と絶対位置を示すものではない。
【0037】
まず、
図1を参照し、本発明の一つの好適な実施形態による弾性クッションは、一つの長方体構造であり、下記の「縦方向」と「横方向」と「高さ方向」について、
図1に示す長方体構造を参照しながら理解すべきであり、縦方向がD1で示され、横方向がD2で示され、高さ方向がD3で示される。例えば、本発明の各々の好適な実施形態における各々の軌道梁は、横方向に沿って延びるとともに縦方向に沿って互いに間隔を置いて配列される。部材の「左右両側」とは、該部材の横方向での両側を指す。また、本発明には、「周方向」も記載されており、周方向が必ず円形構造のみに適用されるわけではなく、
図1に示す構造において、横方向D2と縦方向D1で限定された平面が弾性クッション100の四周を取り組む方向が、周方向である。
【0038】
図1を参照し、弾性クッション100は、カバー110と、カバー110で画定された閉鎖な収納空間内に設置される少なくとも一つの弾性クッション層とを含む。カバー110は、取外分解可能であるように構成され、頂面カバー体102と、底面カバー体105と、底面カバー体102と頂面カバー体105との間に位置するとともに周方向にわたって延びている側方包囲部材109とを含む。側方包囲部材109と頂面カバー体102との間、及び側方包囲部材109と底面カバー体105との間は、いずれも、取外分解可能な形態で繋がっている。例えば、頂面カバー体102と側方包囲部材109との間には、弾性クッションの全周に亘って延びるスライダーファスナー101が設置され、底面カバー体105と側方包囲部材109との間にも、弾性クッションの全周に亘って延びるスライダーファスナー101が設置される。
【0039】
図2を参照し、カバー110内には、少なくとも一つの弾性クッション層が取出可能に収納されている。本実施形態の弾性クッション100は、弾性クッションが、使用者より、必要な種類及び/又は必要な数の弾性クッション層を選択し、さらに、選ばれたすべての弾性クッション層の積層高さ寸法に合う高さの側方包囲部材を選択し、頂面カバー体と底面カバー体と選ばれた側方包囲部材と選ばれた弾性クッション層を組み付けて弾性クッションを得ることを許容するように構成されている、ことを特徴とする。
【0040】
本実施方式が提供した、弾性クッションを特注・組付する方法は、まず、
図1と
図2を参照しながら理解すればよく、
図23は、該方法の流れを示す。
図1と
図2と
図23を参照し、該方法は、頂面カバー体102と底面カバー体105を取得するステップと、硬度に関するニーズに基づき、必要な数や必要な種類の弾性クッション層を取得するステップと、取得されたすべての弾性クッション層の全体の積層高さ寸法(弾性モジュール層と弾性クッション層の総高)に応じて側方包囲部材109を取得するステップと、頂面カバー体102と側方包囲部材109を繋ぎ、底面カバー体105と側方包囲部材109を繋ぎ、選ばれた弾性クッション層を、頂面カバー体102と底面カバー体105と側方包囲部材109より一緒に画定された収納空間内に収納させるステップと、を含み、
【0041】
そのうち、弾性クッション層を取得するステップには、少なくとも一つの弾性緩衝層103を取得するステップと、弾性モジュール層及び/又は弾性均衡網層104を取得するステップと、を含む。
【0042】
少なくとも一つの弾性クッション層103を取得するステップにおいて、使用者は、その硬度に関するニーズに基づき、下記のような幾つかの弾性クッション層から、つまり、硬さが異なる複数の弾性緩衝層から一つ又は複数の弾性クッション層を選択でき、
図4A乃至
図4Gには、硬さが異なる複数の弾性緩衝層が例示的に示している。さらに、使用者は、多種類の弾性クッション層から一つ又は複数の弾性クッション層も選択でき、当該弾性クッション層が、主に弾性モジュールからなる弾性モジュール層と、弾性均衡網層等である。
図2と
図3には、複数の弾性クッション層の組合わせが示されており、下から上に向かう順番で、弾性モジュール層と弾性均衡網層104と弾性緩衝層103を含む。弾性モジュール層の設置形態は、
図5乃至
図19に詳細に示される。
【0043】
本発明の弾性クッションは、使用者が自ら弾性モジュール層と弾性クッション層の種類と数を選択することを許容するため、弾性モジュール層と弾性クッション層の全体積層の高さが一定ではない。このため、弾性クッションには、使用者より選択するように、複数の高さ寸法を具備する側方包囲部材109が組み合わせる。これに基づき、本発明は、頂面カバー体102と側方包囲部材109との間及び底面カバー体105と側方包囲部材109との間に、いずれも、スライダーファスナー101が設置されている。
【0044】
なお、頂面カバー体と側方包囲部材との間には、いずれも、スライダーファスナーが設置されることは、本分野通常設置ではなく、普通のマットレスのカバーにスライダーファスナーを設置しても、一般に、一本のスライダーファスナーを設置すればよく、これによって、生産過程を節約できる一方、カバーから複数の部材への分解による紛失を回避できる。このため、普通のマットレス等の弾性クッションにとって、スライダーファスナーを設置しないこと又は一本のみのスライダーファスナーを設置することは、好適な設置であるが、二本のスライダーファスナーを設置することによってカバーを三つの部分に分解でき、明らかに劣化になった方案である。そこで、当業者は、普通のマットレスのカバーから、頂面カバー体と側方包囲部材との間及び底面カバー体と側方包囲部材との間に、いずれも、スライダーファスナーが設置されたような方案へ変更する動機付けがない。
【0045】
継続して
図4A乃至
図4Gを参照し、硬さが異なる幾つかの弾性緩衝層をさらに説明する。
図4A乃至
図4Gには、硬さから柔らかさまでの順に並べる弾性緩衝層が示されている。
図4A乃至
図4Gにおける弾性緩衝層は、いずれも、不織布で製作された布覆い構造1034と、布覆い構造1034で覆われる三層構造とを含む。三層構造における第三層構造1033は、第二層構造1032よりも硬さが高く、第二層構造1032が、第一層構造1031よりも硬さが高い。
【0046】
図4Aに示す弾性緩衝層1034aにおいて、第一層構造1031が使用者に最も遠く、第三層構造1033が使用者に最も近く、第二層構造1032が、第一層構造1031と第二層構造1032との間に挟まれている。第一層構造1031と第二層構造1032と第三層構造1033は、いずれも、スポンジで製作される。
【0047】
図4Bに示す弾性緩衝層1034bにおいて、第三層構造1033が使用者に最も遠く、第二層構造1032が使用者に最も近く、第一層構造1031が、第二層構造1032と第三層構造1033との間に挟まれている。第一層構造1031と第二層構造1032と第三層構造1033は、いずれも、スポンジで製作される。
【0048】
図4Cに示す弾性緩衝層1034cにおいて、第一層構造1031が使用者に最も近く、第三層構造1033が使用者に最も遠く、第二層構造1032が第一層構造1031と第三層構造1033との間に挟まれている。第二層構造1032と第三層構造1033は、スポンジで製作され、第一層構造1031がラテックスで製作される。
【0049】
図4Dに示す弾性緩衝層1034dにおいて、第一層構造1031が使用者に最も近く、第三層構造1033が使用者に最も遠く、第二層構造1032が第一層構造1031と第三層構造1033との間に挟まれている。第二層構造1032と第三層構造1033は、スポンジで製作され、第一層構造1031が波スポンジで製作される。
【0050】
図4Eに示す弾性緩衝層1034eにおいて、第一層構造1031が使用者に最も近く、第三層構造1033が使用者に最も遠く、第二層構造1032が第一層構造1031と第三層構造1033との間に挟まれている。第一層構造1031と第二層構造1032と第三層構造1033は、いずれも、スポンジで製作される。
【0051】
図4Fと
図4Gにおける第一層構造1031は、動物の絨毛を採用している。在
図4Fに示す弾性緩衝層1034fにおいて、第一層構造1031が使用者に最も近く、第三層構造1033が使用者に最も遠く、第二層構造1032が第一層構造1031と第三層構造1033との間に挟まれている。第二層構造1032と第三層構造1033は、スポンジで製作され、第一層構造1031がダックダウンで製作される。
【0052】
図4Gに示す弾性緩衝層1034gにおいて、第一層構造1031が使用者に最も近く、第三層構造1033が使用者に最も遠く、第二層構造1032が第一層構造1031と第三層構造1033との間に挟まれている。第二層構造1032と第三層構造1033は、スポンジで製作され、第一層構造1031が由グースダウンで製作される。
【0053】
図4A乃至
図4Gに示された第一弾性クッションの七つの例示以外、本実施形態では、継続して下記のような例示が示され、つまり、一つ目的第一弾性クッションにおいて、第一層構造が使用者に最も近く、第二層構造が使用者に最も遠く、第三層構造が第一層構造と第二層構造との間に挟まれ、二つ目的第一弾性クッションにおいて、第二層構造が使用者に最も近く、第一層構造が使用者に最も遠く、第三層構造が第一層構造と第二層構造との間に挟まれ、三つ目的第一弾性クッションにおいて、第三層構造が使用者に最も近く、第二層構造が使用者に最も遠く、第一層構造が第二層構造と第三層構造との間に挟まれる。これらの例示において、第一層構造は、スポンジ又は波スポンジ又は動物の絨毛又はラテックスで製作され、第二層構造と第三層構造は、スポンジで製作される。
【0054】
使用者は、硬度に関するニーズに基づき、上記ように例示された弾性緩衝層の一つ又は複数を選択できる。あるいは、使用者は、弾性緩衝層を選択しないで弾性モジュール層及び/又は弾性均衡網層のみを選択してもよい。
【0055】
図5は、弾性モジュール層を取得する一つの例示を示す。複数の弾性モジュール106は、収納空間内に底面カバー体105上に取り付けられるとともに、高さ方向に垂直する面に沿ってアレイ形態で配列されることによって、弾性モジュール層を構成する。そして、それぞれの弾性モジュール内のスプリングは、高さ方向に沿って圧縮状態となる。なお、本実施形態において、弾性モジュールが底面カバー体105上に取り付けられるので、弾性モジュール層と底面カバー体105が一体に形成される。しかし、他の実施形態において、弾性モジュール層は、カバー110と独立で設置されてもよく、弾性モジュール層は、全体としてカバー110への放置又はカバー110からの取出が可能である。
【0056】
本実施形態に戻り、弾性モジュール106は、底面カバー体105上に設置された軌道梁108によって、取付位置まで摺動し位置決められ、それぞれの軌道梁108は、横方向に沿って延びている。
図6乃至
図11には、一つの具体的な実施例が例示される。
【0057】
図6を参照し、それぞれの軌道梁108は、一組の軌道梁取付具107によって底面カバー体105上に取外可能に取り付けられ、各組の軌道梁取付具107が、その対応する軌道梁108の延び方向に沿って互いに間隔を置いて設置されている。各組の軌道梁取付具107は、三つを備え、それぞれ、軌道梁108の両端部と中間位置に設置される。
【0058】
図7Aは、それぞれの軌道梁取付具107の構造を示した。それぞれの軌道梁取付具107には、頂部に位置し、且つ軌道梁108の延び方向に垂直であるとともに底面カバー体105に平行する方向に沿って突出している取付具突出部が設置され、突出部の下方には、縦方向によって凹入する凹入部1073が形成されている。言い換えると、それぞれの軌道梁108は、上部構造1071と下部構造1072を含み、上部構造1071の縦方向に沿う寸法が、下部構造1072の縦方向に沿う寸法よりも大きいことよって、上部構造1071の縦方向の両端部が、下部構造1072に対して取付具突出部として形成された。取付具突出部及びその下方の凹入部1073は、軌道梁108との合わせに使用される。
【0059】
続いて
図7Aを参照し、取付具突出部の底部には、アレイ形態で配列される固定凸点1074が設置され、固定凸点1074は、取付具突出部を超音波溶接で底面カバー体105上に溶接することに使用される。
【0060】
図8乃至
図9Bは、軌道梁108が横方向に沿って軌道梁取付具107に対して取付位置まで摺動し位置決められた後の模式図である。
図8乃至
図9Bを参照し、軌道梁108の底部には、取付具突出部に対応する取付収納部1081が設置され、取付具突出部が、取付収納部1081と協働できることによって、軌道梁108が、自らの延び方向に沿って軌道梁取付具107に対して取付位置まで摺動し位置決められることが可能である。取付収納部1081は、実際に一つの掛止鈎1086として形成され、軌道梁取付具107の凹入部1073を掛止させる。
【0061】
図9Aと
図9Bにも、軌道梁108の主体構造(即、弾性モジュール106と合わせるための構造)が示された。それぞれの軌道梁108は、軌道梁108の頂側から底側まで延びる支持壁1082と、頂側接合部1083と、底側接合部1085とを含む。頂側接合部1083は、支持壁1082の頂側に接続されるとともに、それぞれ、支持壁1082の左右両側へ下向きに折り曲げられ、これによって、軌道梁108の頂部には、下向きに開口する二つの頂側の収納部1084が形成され、また、底側接合部1085は、支持壁1082の底側に接続されるとともに、それぞれ、支持壁1082の左右両側へ上向きに折り曲げされ、これによって、軌道梁108の底部には、上向きに開口する二つの底側の収納部1084が形成される。
【0062】
対応的に、
図10と
図11を参照し、それぞれの弾性モジュール106は、錐形状スプリング及び錐形状スプリングを収納し保持するスプリングサポーター106を含み、スプリングサポーター106の左右両側には、いずれも、合わせ凸起1061を具備し、合わせ凸起1061は、スプリングサポーター106の底部主体の天面から上向きに突出しつつ、スプリングサポーター106の底部主体の底面から下向きに突出することによって、合わせ凸起1061が、該弾性モジュール106の左右両側における軌道梁108の頂側の収納部1084と底側の収納部1084より同時に受け入れられる。つまり、それぞれの軌道梁108の左右両側には、その左右両側に位置する弾性モジュール106をそれぞれ接合できる構造が設置されることによって、軌道梁108の両側の二つの弾性モジュール106が、互いに対して個別的に各自のスライドレールに沿って摺動できる。
【0063】
図7Bと
図7Cには、超音波溶接の代わりの他の実施形態が例示される。
図7Bを参照し、軌道梁取付具は、粘着剤によって底面カバー体105上に粘着されてもよく、軌道梁取付具は、同様に、凹入部1073が形成された上部構造1071と下部構造1072とを含む。
図7Cを参照し、軌道梁取付具107は、リベット1075によって底面カバー体105上にかじめられ、軌道梁取付具107には、同様に、取付具突出部と凹入部が設置されている。
【0064】
図13A乃至
図15には、もう一つの代替の実施形態が示される。該実施形態において、それぞれの弾性モジュール125のスプリングサポーターの左右両側には、いずれも、合わせ凸起1251を具備し、合わせ凸起1251は、スプリングサポーターの主体の天面から上向きに突出しつつ、スプリングサポーターの主体の底面から下向きに突出することによって、合わせ凸起1251が、該弾性モジュールの左右両側における軌道梁121の頂側と底側の(
図13A、
図13Bに示す収納溝123が形成されている)収納部1212により同時に受け入れられる。それぞれの軌道梁121の左右両側には、その左右両側に位置する弾性モジュール125をそれぞれ接合できる構造が設置されることによって、軌道梁121の両側の二つの弾性モジュールが、互いに対して個別的に各自のスライドレールに沿って摺動できる。
【0065】
しかし、上記の実施形態と異なり、本実施形態における軌道梁は、超音波溶接(
図13Aに示すように)や粘着やリベット124によるカシメ(
図13Bに示すように)によって、直接的に底面カバー体122上に固定されている。本実施形態は、軌道梁取付具の設置が省略された。
【0066】
図16乃至
図19には、他の一つの実施形態が示された。まず、
図17を参照し、それぞれの軌道梁は、複数の軌道梁セクションを含み、各々の軌道梁セクションが、縦方向に沿って順に繋がっている。それぞれの軌道梁セクションの前端には、前向きの凸起が設置され、後端には、前向きに凹入する凹溝が設置され、隣接する軌道梁セクションの凸起と凹溝が互いに合わせることによって、隣接する軌道梁セクションが一体に接続される。例えば、
図17に示す隣接する軌道梁について、第一軌道梁1312の前段の凸起1312aが、第二軌道梁1312の後端での前向きに凹入する凹溝1311aに進入できるまで延びる。
【0067】
図19を参照し、それぞれの軌道梁は、基部131と、基部131の左右両側から、それぞれ、上方へ延びる一対の接続壁と、一対の壁の頂端から互いに相対的に延びる一対の端壁と、を含む。各対の端壁との間には、間隔が存在し、そのうち、基部131が、それぞれ、一対の接続壁と一対の端壁と共に、開口が互いに対向する一対の収納部1313を画定し、収納部1313には、収納溝1314が形成される。対応的に、それぞれの弾性モジュールのスプリングサポーターの左右両側には、いずれも、下方へ延びる接続脚と、スプリングサポーターの左右両側の接続脚から互いに対向し延びる合わせ凸起1321とが設置されている。それぞれの軌道梁の一対の収納部1313の収納溝1314は、それぞれ、該軌道梁の左右両側に位置する弾性モジュールの対応する合わせ凸起1321を接合できる。基部131の二つの接続壁の中間には、隔断壁1315が設置され、隔断壁131の高さが、接続壁の高さよりも小さいことが好ましい。
【0068】
図16をさらに詳しく観察して分かるように、基部131の左側に設置される接続壁は、縦方向において間欠的に設置され、基部131の右側に設置される接続壁は、縦方向において間欠的に設置され、そして、基部131の左側に設置される接続壁と基部の右側に設置される接続壁は、横方向に沿って交互に配列される。
【0069】
上記の幾つの弾性モジュールと底面カバー体との接続形態は、いずれも、硬度に関するニーズに基づく使用者の特注を許容する弾性クッションに適用できる。
【0070】
上記の弾性緩衝層103と弾性モジュール層以外、弾性均衡網層104も、幾つの好適な設置を具備する。例えば、
図2と
図3に戻り、弾性均衡網層104には、複数の開孔1041が開設され、開孔1041の寸法が弾性モジュール106の所定の高さでの外径と一致し、これによって、弾性均衡網層104が、複数の弾性モジュール106を、それぞれ、開孔1041内に嵌設することによって、すべての弾性モジュール106を関連させる。開孔1041の寸法は、弾性モジュール106の頂部での外径と一致することが好ましい。
【0071】
本実施形態における弾性クッションは、使用者自らによる取外・分解・収納が許容される。
図20乃至
図22は、取外・分解・収納の過程を示す模式図である。
【0072】
まず、使用者は、カバーの取外と分解を行ってから弾性モジュール106を軌道梁から取り外すことができ、このときの弾性クッションの状態が
図20に示される。
【0073】
さらに、弾性緩衝層103と頂面カバー体102と側方包囲部材109を取り巻き収納できる。よりさらに、上記の軌道梁又は軌道梁取付具は、フレキシブルプラスチックで製作され、複数本の軌道梁が集積された底面カバー体105が軌道梁の延び方向に垂直する平面に沿って取り巻かれ収納されることを許容し、取り巻かれ収納された後、柔らかい軌道梁が底面カバー体を刺し破ることはない。軌道梁と軌道梁取付具は、いずれも、一定の安定な形状を具備する構造であるが、自身が非常に硬いわけではなく、一定の付勢力で、軌道梁と軌道梁取付具も一定程度に変形する、と理解すればよい。
【0074】
図21を参照し、弾性クッションのカバー110と弾性緩衝層103と弾性モジュール106と弾性均衡網層104を、互いに分離させた後、下記のようなステップによってさらに収納でき、該ステップは、弾性緩衝層103と弾性均衡網層104を重ね置き一緒に取り巻き収納することによって第一収納卷120aを形成するステップと、頂面カバー体102と側方包囲部材109と底面カバー体105を互いに分離させ(頂面カバー体102と側方包囲部材109との間、及び側方包囲部材109と底面カバー体105との間には、いずれも、スライダーファスナーが設置されていると理解すればよい)且つそれらを重ね置くとともに一緒に取り巻き収納することによって第二収納卷120bを形成するステップとを含む。
【0075】
さらに、それぞれの弾性モジュール106は、下端が開口し且つ内部が中空である円錐台構造に構成されるとともに、複数の弾性モジュール106は、使用者が各々の弾性モジュール106を軌道梁から取り外し、弾性モジュールの高さ方向に沿って各々の弾性モジュールを順に積み重ね収納することによって弾性モジュール収納組120cを形成することを許容するように構成される。在積み重ね状態で、隣接する弾性モジュール106のうち、下方に位置する弾性モジュール106が、上方へ、上方に位置する弾性モジュール106の下端開口を介して上方に位置する弾性モジュール106内に挿入される。
【0076】
さらに、使用者は、第一収納卷120aと第二収納卷120b及び弾性モジュール収納組120cを一緒に収納箱120に置くことができる。弾性クッションと合わせて寸法が対応する収納箱120を販売又は贈与してもよく、使用者による自宅での弾性クッションの取外・分解・収納を許容する。
【0077】
図22には、他の収納形態が例示される。
図19を参照し、弾性クッションのカバー110と弾性緩衝層103と弾性モジュール106と弾性均衡網層104を、互いに分離させた後、下記のようなステップによってさらに収納でき、該ステップは、弾性緩衝層103と弾性均衡網層104と側方包囲部材109を重ね置き一緒に取り巻き収納することによって第一収納卷120aを形成するステップと、頂面カバー体102と底面カバー体105を重ね置き一緒に取り巻き収納することによって第一収納卷120bを形成するステップと、を含む。
【0078】
さらに、それぞれの弾性モジュール106は、下端が開口し且つ内部が中空である円錐台構造に構成されるとともに、複数の弾性モジュール106は、使用者が各々の弾性モジュール106を軌道梁から取り外し、弾性モジュールの高さ方向に沿って各々の弾性モジュールを順に積み重ね収納することによって弾性モジュール収納組120cを形成することを許容するように構成される。在積み重ね状態で、隣接する弾性モジュール106のうち、下方に位置する弾性モジュール106が、上方へ、上方に位置する弾性モジュール106の下端開口を介して上方に位置する弾性モジュール106内に挿入される。
【0079】
さらに、使用者は、第一収納卷120aと第二収納卷120b及び弾性モジュール収納組120cを一緒に収納箱120に置くことができる。弾性クッションと合わせて寸法が対応する収納箱120を販売又は贈与してもよく、使用者による自宅での弾性クッションの取外・分解・収納を許容する。
【0080】
上記の記載から分かるように、本実施形態は、弾性クッションを特注・組付する方法を提供し、弾性クッションを組付する方法の流れには、頂面カバー体と底面カバー体を取得するステップと、硬度に関するニーズに基づき必要な数と種類の弾性クッション層を取得するステップと、取得されたすべての弾性クッション層の全体の積層高さ寸法に応じて側方包囲部材を取得するステップと、頂面カバー体と側方包囲部材を繋ぎ、底面カバー体と側方包囲部材を繋ぎ、そして、選ばれた弾性クッション層を、頂面カバー体と底面カバー体と側方包囲部材で一緒に画定された収納空間内に収納させるステップと、を含む。
【0081】
そのうち、必要な数と種類の弾性クッション層を取得するステップには、弾性緩衝層を取得するステップを含む。弾性緩衝層を取得するステップには、硬さのニーズに基づき多種類の弾性緩衝層から少なくとも一つの弾性緩衝層を選択するステップを含む。各々の弾性緩衝層の構造は、
図4A乃至
図4G及びその関連記載において例示された。
【0082】
さらに、必要な数と種類の弾性クッション層を取得するステップには、複数の弾性モジュールを含む弾性モジュール層を取得するステップを含み、複数の弾性モジュールは、弾性クッションの高さ方向と垂直な方向においてアレイ形態で配列されられることによって、弾性モジュール層を構成する。弾性モジュール層の具体的な選択可能構造は、
図5乃至
図19に示されている。
【0083】
さらに、必要な数と種類の弾性クッション層を取得するステップには、弾性均衡網層を取得するステップを含む。弾性均衡網層の構造は、
図2乃至
図3及びその関連記載において示されている。
【0084】
さらに、方法は、さらに、家用弾性クッションを構成する部材を収納する収納方法を含み、
図21と
図22を参照し、収納方法は、頂面カバー体と底面カバー体と側方包囲部材及び弾性クッション層を取り巻き収納することを含む。好ましくは、それぞれの弾性モジュールは、下端が開口し且つ内部が中空である円錐台構造に構成され、方法は、さらに、家用弾性クッションを構成する部材を収納する収納方法を含み、収納方法は、各々の弾性モジュールを軌道梁から取り外し、弾性モジュールの高さ方向に沿って各々の弾性モジュールを順に積み重ね収納することによって、積み重ね状態で、隣接する弾性モジュールのうち、下方に位置する弾性モジュールが、上方へ、上方に位置する弾性モジュールの下端開口を介して上方に位置する弾性モジュール内に挿入されることを含む。
【0085】
上記方法の替代又は補充として、該方法は、底面カバー体を含むカバーを取得するステップと、複数の弾性モジュールを取得するステップと、弾性均衡網層を取得するステップと、弾性緩衝層を取得するステップとが、それぞれ、異なる時点や地点で実行できることをさらに含む。例えば、弾性クッションの弾性均衡網層が経時劣化になると、使用者が単独に弾性均衡網層を購入し交換すればよく、該弾性クッションを継続し使用できる。弾性緩衝層と弾性モジュールとカバー等についても同様である。
【0086】
同様に、好ましくは、カバーを取得するステップには、弾性クッションの必要な色、材質、パターンに応じて対応するカバーを選択することを含む。複数の弾性モジュールを取得するステップには、弾性クッションの必要な弾性程度とフレキシブル程度に応じて対応する弾性モジュールを選択することを含む。弾性均衡網層を取得するステップには、必要な弾性程度とフレキシブル程度に応じて対応する弾性均衡網層を選択することを含む。弾性緩衝層を取得するステップには、必要な弾性程度とフレキシブル程度に応じて対応する弾性緩衝層を選択することを含む。
【0087】
このような設置によって、使用者は、自らのニーズに応じて目的性を持ち好適な弾性クッションを組み付ける。例えば、使用者が柔らかい弾性クッションを取得しようとすると、使用者は、単独にフレキシブル程度が高い弾性均衡網層と弾性緩衝層及び弾性モジュール等を購入し、必要な柔らかさの弾性クッションを組み付け形成すればよく、使用者が硬い弾性クッションを取得しようとすると、使用者は、単独にフレキシブル程度が低い弾性均衡網層と弾性緩衝層及び弾性モジュール等を購入し、必要な硬さの弾性クッションを組み付け形成すればよく、使用者が、材質の異なるカバー(例えば、布製、シルク等)を選択しようとすると、使用者が、自ら購入し交換すればよい。
【0088】
本発明の他の一実施形態は、
図1乃至
図22に示す弾性クッションを組み付けるための方法の替代案を提供した。該替代案において、設計された弾性クッションには、側方包囲部材が設置されておらず、前記頂面カバー体は、前記底面カバー体に向けて突出しているリング状のフランジを含み、そして/或いは、前記底面カバー体は、前記頂面カバー体に向けて突出しているリング状のフランジを含む。前記頂面カバー体と前記底面カバー体が直接的に一体に接合されており、収納空間を画定した。該替代案において、上記の相違点以外、他の全ての構造(弾性モジュール層と、弾性緩衝層と、均衡網層と、底面カバー体上の軌道梁構造とを含むが、これらに限定されず)は、いずれも、
図1乃至
図22に示す構造を採用してもよく、つまり、
図1乃至
図22に示す構造は、「側方包囲部材を設置しない」方案に適用でき、該方案が、本発明の一実施形態を構成する。
【0089】
上記の各実施形態に記載されたように、側方包囲部材は、使用者より自ら選択するように、複数の高さ寸法を具備するので、側方包囲部材は、一つの独立商品として生産製造と販売をできる。本発明は、側方包囲部材を取得する実施形態をさらに提供し、該実施形態における取得された独立の側方包囲部材は、
図1乃至
図22に示す弾性クッションにおける側方包囲部材である。
【0090】
同様に、弾性クッション層は、使用者より自ら選択するように、多種類の構造設置を具備するので、それぞれの弾性クッション層は、一つの独立商品として生産製造と販売をできる。本発明は、弾性クッション層を取得する実施形態をさらに提供し、該実施形態における独立の弾性クッション層は、
図1乃至
図22に示す弾性クッションにおける弾性緩衝層であり、特に、
図4A乃至
図4Gにおける弾性緩衝層である。
【0091】
本発明が提供した弾性クッションは、比較的に高い快適さを具備する高級な弾性クッションであり、現在の同種類の弾性クッションと比べ、本発明の弾性クッションは、使用者より硬度に関するニーズに基づき自ら特注し組付けることを許容されるので、使用者へ下記のような利点を提供できる。(1)使用者は、使用ニーズに応じて対応する部品を選択することによって、目的性を持ち自らの使用ニーズにもっと適合する弾性クッションを作り、(2)弾性クッションの構造の一部が経時劣化になる場合に、使用者は、自ら対応する部品を購入し、経時劣化になった構造のみを交換すれば、該弾性クッションを継続して使用できる。
【0092】
本発明の幾つかの実施形態に関する上記の説明は、関連分野での普通な技術者に対して説明するという目的として提供される。本発明を一つの開示された実施形態に排他的に限定する目的ではない。上記のように、当業者は、本発明の他の代替案と変形案を分かっている。このため、幾つかの代替性の実施形態を詳しく説明したが、当業者は、他の実施形態への開発を分かり、又はいは相対的に行い易い。本発明は、ここで説明された本発明のすべての代替案と改進案と変形案及び上記のように記載された本発明の精神と範囲内に落ちる他の実施形態を含む。
【国際調査報告】