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特表2024-530532炭素繊維布補強プロセスの自動操作装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-08-22
(54)【発明の名称】炭素繊維布補強プロセスの自動操作装置
(51)【国際特許分類】
   E04G 23/02 20060101AFI20240815BHJP
   B05C 1/02 20060101ALI20240815BHJP
   E04F 21/18 20060101ALI20240815BHJP
【FI】
E04G23/02 E
B05C1/02 101
E04F21/18 G
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023574599
(86)(22)【出願日】2022-12-22
(85)【翻訳文提出日】2023-12-01
(86)【国際出願番号】 CN2022141028
(87)【国際公開番号】W WO2023240982
(87)【国際公開日】2023-12-21
(31)【優先権主張番号】202210668521.9
(32)【優先日】2022-06-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523244314
【氏名又は名称】中鉄二十二局集団有限公司
(71)【出願人】
【識別番号】523244325
【氏名又は名称】中鉄二十二局集団電気化工程有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100216471
【弁理士】
【氏名又は名称】瀬戸 麻希
(72)【発明者】
【氏名】李成新
(72)【発明者】
【氏名】劉晨光
(72)【発明者】
【氏名】候正宝
(72)【発明者】
【氏名】李兆剛
(72)【発明者】
【氏名】李春成
(72)【発明者】
【氏名】王華威
(72)【発明者】
【氏名】▲ろう▼正昆
(72)【発明者】
【氏名】陳志勇
【テーマコード(参考)】
2E176
4F040
【Fターム(参考)】
2E176BB29
4F040AA19
4F040AB01
4F040AC08
4F040BA04
4F040CA05
4F040CA07
4F040CA14
(57)【要約】
本発明は、装置機構、装置操作プラットフォームおよび補助ユニットを備える炭素繊維布補強プロセスの自動操作装置を開示する。本発明の有益な効果は以下のとおりである。炭素繊維布補強プロセスの自動操作を実現し、効率を大幅に向上させ、且つプロセスの品質を確保することができ、装置構造フレームの上端の横棒の末端には、ねじりバネがスリーブ状に設置された回転軸を介して、傾斜して配置されたスクレーパブレードが設けられ、且つ装置構造フレームは、スクレーパブレードの直下の箇所に、余分な接着剤の収納溝が接続されることにより、炭素繊維布を敷設した後、押し出された余分な接着剤を平らにこすり落とし、また、余分な接着剤の収納溝に集めて、地面に滴り落ちないようにすることができ、反射ガラス板が設けられ、一方向鏡面の反射ガラス板を通して天板に位置決めして線を引き、鏡面ガラス板の上部は鏡面であるため。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
炭素繊維布補強プロセスの自動操作装置であって、
該自動操作装置の上端にあり、また、該自動操作装置の本体構造を構成し、且つ、それは、
前記装置機構を支持することに用いられ、且つそれは、形鋼または一定の厚さを備えるアルミニウム材を溶接するかまたはボルトやリベットで固定された装置構造フレーム(1)と、前記装置構造フレーム(1)の下方に接続されたエラスティックベース(2)とを含み、前記装置構造フレーム(1)の底端がエラスティックベース(2)の縦棒にスリーブ接続されるフレームユニットと、
炭素繊維布を搬送することに用いられ、また、前記装置構造フレーム(1)に取り付けられ、且つそれは、炭素繊維布のロールを収納するための炭素繊維布収納円盤(6)と、炭素繊維布搬送経路の屈曲部に遷移するための遊び車(8)と、炭素繊維布を動かして搬送するための搬送ホイール(10)と、プーリー群とを含み、前記炭素繊維布収納円盤(6)は、前記装置構造フレーム(1)の後端の下方に可動着脱可能に取り付けられ、前記遊び車(8)は、装置構造フレーム(1)に回転可能に接続され、前記搬送ホイール(10)とプーリー群は、いずれも装置構造フレーム(1)の上端の横棒に回転可能に接続される伝動ユニットと、
炭素繊維布を敷設する必要がある天板に接着剤を塗布することに用いられ、且つ、それは、伝動ユニットの前端に設置された接着剤収納タンク(15)と、前記接着剤収納タンク(15)の底端に接続される密閉エアシリンダー(16)とを含み、前記接着剤収納タンク(15)は固定ボルト(17)を介して装置構造フレーム(1)に取り付けられ、前記密閉エアシリンダー(16)の底端の片側に吸気管(18)が接続される接着剤塗布ユニットと、を備える装置機構と、
装置機構の下方に設けられ、装置機構を制御して操作することに用いられ、且つ、それは、山形鋼または形鋼を溶接することによって構成された作業プラットフォームの枠組み(23)、前記作業プラットフォームの枠組み(23)に固定して取り付けられた連動制御ボックス(24)および前記作業プラットフォームの枠組み(23)に可動に接続されたレーザースクライバー(28)を含み、前記作業プラットフォームの枠組み(23)がエラスティックベース(2)の下面に支持し、前記連動制御ボックス(24)の上端に、吸気管(18)に連通する排気口(25)が設けられ、前記連動制御ボックス(24)の下端に吸気口(26)が設けられ、前記レーザースクライバー(28)が作業プラットフォームの枠組み(23)の伸縮可能な底板に取り付けられ、前記連動制御ボックス(24)の下端に、外部電源に電気的に接続されるための低電圧ケーブル(31)を貫通させるスイッチケーブル差し込み穴(27)が開けられる装置操作プラットフォームと、
該自動操作装置の底端にあり、且つそれは、装置操作プラットフォームを支持して配置するための自動昇降機作業台(30)と、通気管(32)を介して吸気口(26)に連通するエアコンプレッサーとを含む補助ユニットと、を含むことを特徴とする炭素繊維布補強プロセスの自動操作装置。
【請求項2】
前記エラスティックベース(2)の縦棒の棒体にベースバネ(4)がスリーブ状に設けられ、前記エラスティックベース(2)の両端に十字状に設置されたベーススタビライザーアーム(3)が回転可能に接続され、前記ベーススタビライザーアーム(3)の上端がネジを介して装置構造フレーム(1)に回転可能に接続され、且つ前記ベーススタビライザーアーム(3)の上端に、ネジを貫通させるストリップ状のネジ穴(5)が開けられることを特徴とする請求項1に記載の炭素繊維布補強プロセスの自動操作装置。
【請求項3】
前記プーリー群は、第1プーリー(9)、第2プーリー(11)および第3プーリー(12)を含み、且つ前記第1プーリー(9)と第2プーリー(11)との間は、ベルトを介して同期転動を達成し、前記第2プーリー(11)と第3プーリー(12)の間は、ベルトを介して同期転動を達成し、前記装置構造フレーム(1)の上端の横棒の前後端には、前案内車(14)と後案内車(13)がそれぞれ回転可能に接続されることを特徴とする請求項1に記載の炭素繊維布補強プロセスの自動操作装置。
【請求項4】
前記装置構造フレーム(1)の上端の横棒の末端には、ねじりバネがスリーブ状に設置された回転軸を介して、傾斜して配置されたスクレーパブレード(19)が設けられ、且つ前記装置構造フレーム(1)は、スクレーパブレード(19)の直下の箇所に、余分な接着剤の収納溝(20)が接続されることを特徴とする請求項1に記載の炭素繊維布補強プロセスの自動操作装置。
【請求項5】
前記装置構造フレーム(1)における炭素繊維布収納円盤(6)が接続される箇所に、減衰調整ボルト(7)がネジ式接続で回転可能に接続されることを特徴とする請求項1に記載の炭素繊維布補強プロセスの自動操作装置。
【請求項6】
前記連動制御ボックス(24)内に連通配管(34)が垂直に取り付けられ、前記連通配管(34)にギヤバルブ(37)が取り付けられ、前記ギヤバルブ(37)のギヤに、回転棒(35)の棒体の中間部に固定溶接された半円形ギヤ(36)が噛み合って接続され、前記回転棒(35)の棒体の中心部は、連動制御ボックス(24)のボックス本体と回転可能に接続され、前記回転棒(35)の底端は、牽引電磁石(38)の牽引棒に回転可能に接続され、前記回転棒(35)の上端に、連動制御ボックス(24)のボックス本体の内壁に接続されるバネ(39)が掛けられ、前記連動制御ボックス(24)のボックス本体内に回転棒(35)の位置規制を行う位置規制板(40)が固定して取り付けられ、前記牽引電磁石(38)に接続された電源回線にスタートスイッチ(41)が直列に接続され、且つ前記スタートスイッチ(41)が連動制御ボックス(24)のボックス本体の外側に取り付けられることを特徴とする請求項1に記載の炭素繊維布補強プロセスの自動操作装置。
【請求項7】
前記接着剤収納タンク(15)は2つあり、平行に配置され、且つ前記接着剤収納タンク(15)の接着剤排出口にそれぞれ刷毛(21)が接続され、2つの前記接着剤収納タンク(15)の下方に接続された密閉エアシリンダー(16)の吸気管(18)は三方弁(22)を介して排気口(25)に連通することを特徴とする請求項1に記載の炭素繊維布補強プロセスの自動操作装置。
【請求項8】
前記レーザースクライバー(28)の真上に一方向透光性鏡面の反射ガラス板(29)が取り付けられ、且つ前記反射ガラス板(29)に、天板に刻まれた位置決め線(33)が呈示されることを特徴とする請求項1に記載の炭素繊維布補強プロセスの自動操作装置。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は炭素繊維布補強装置に関し、具体的に、炭素繊維布補強プロセスの自動操作装置であり、炭素繊維布の敷設技術分野に属する。
【背景技術】
【0002】
炭素繊維布は、炭素繊維複合材料を製造するための一般的な中間材料であり、建物の補強のための重要な原料でもあり、建物の補強工事の過程で、建設担当者は建物の天板に接着剤の層を刷毛で塗り、次に炭素繊維布を天板に敷設する必要があり、それは、天板の補強処理を行ったが、手作業による補強は非効率的であるだけでなく、平坦性や敷設の美観を損なうことになりやすいため、多くの場合、特殊な炭素繊維布補強装置を使用して敷設作業を行う。
【0003】
既存の操作装置については、自動化の度合いが低いことが多く、施工効率の低下という問題を根本的に解決できず、そのほか、敷設を行う際、敷設の精度を正確に把握することができず、炭素繊維布の舗装が所定位置からずれるなどの状況が発生し、さらに、補強敷設の過程では、敷設部分で接着剤を刷毛で塗布してから敷設で補強する必要があるが、従来の装置は、多くの場合、天板に接着剤を塗布することしかできず、均一な塗布を保証できず、敷設の堅牢さが低下することをもたらし、且つ塗布された接着剤は、一部が過剰塗布によりこぼれ、さらに機器や地面に滴り落ち、掃除が容易ではない。
【発明の概要】
【0004】
本発明の目的は、少なくとも1つの上記技術的問題を解決するように、炭素繊維布補強プロセスの自動操作装置を提供することにある。
【0005】
本発明は以下の技術的解決手段を通して上記目的を達成する。炭素繊維布補強プロセスの自動操作装置であって、
【0006】
該自動操作装置の上端にあり、また、該自動操作装置の本体構造を構成し、且つ、それは、
【0007】
前記装置機構を支持することに用いられ、且つそれは、形鋼または一定の厚さを備えるアルミニウム材を溶接するかまたはボルトやリベットで固定された装置構造フレームと、前記装置構造フレームの下方に接続されたエラスティックベースとを含み、前記装置構造フレームの底端がエラスティックベースの縦棒にスリーブ接続されるフレームユニットと、
【0008】
炭素繊維布を搬送することに用いられ、また、前記装置構造フレームに取り付けられ、且つそれは、炭素繊維布のロールを収納するための炭素繊維布収納円盤と、炭素繊維布搬送経路の屈曲部に遷移するための遊び車と、炭素繊維布を動かして搬送するための搬送ホイールと、プーリー群とを含み、前記炭素繊維布収納円盤は、装置構造フレームの後端の下方に可動着脱可能に取り付けられ、前記遊び車は、装置構造フレームに回転可能に接続され、前記搬送ホイールとプーリー群は、いずれも装置構造フレームの上端の横棒に回転可能に接続される伝動ユニットと、
【0009】
炭素繊維布を敷設する必要がある天板に接着剤を塗布することに用いられ、且つ、それは、伝動ユニットの前端に設置された接着剤収納タンクと、前記接着剤収納タンクの底端に接続される密閉エアシリンダーとを含み、前記接着剤収納タンクは固定ボルトを介して装置構造フレームに取り付けられ、前記密閉エアシリンダーの底端の片側に吸気管が接続される接着剤塗布ユニットと、を備える装置機構と、
【0010】
装置機構の下方に設けられ、装置機構を制御して操作することに用いられ、且つ、それは、山形鋼または形鋼を溶接することによって構成された作業プラットフォームの枠組み、前記作業プラットフォームの枠組みに固定して取り付けられた連動制御ボックスおよび前記作業プラットフォームの枠組みに可動に接続されたレーザースクライバーを含み、前記作業プラットフォームの枠組みがエラスティックベースの下面に支持し、前記連動制御ボックスの上端に、吸気管に連通する排気口が設けられ、前記連動制御ボックスの下端に吸気口が設けられ、前記レーザースクライバーが作業プラットフォームの枠組みの伸縮可能な底板に取り付けられ、前記連動制御ボックスの下端に、外部電源に電気的に接続されるための低電圧ケーブルを貫通させるスイッチケーブル差し込み穴が開けられる装置操作プラットフォームと、
【0011】
該自動操作装置の底端にあり、且つそれは、装置操作プラットフォームを支持して配置するための自動昇降機作業台と、通気管を介して吸気口に連通するエアコンプレッサーとを含む補助ユニットと、を含む。
【0012】
本発明のさらなる解決手段として、前記エラスティックベースの縦棒の棒体にベースバネがスリーブ状に設けられ、前記エラスティックベースの両端に十字状に設置されたベーススタビライザーアームが回転可能に接続され、前記ベーススタビライザーアームの上端がネジを介して装置構造フレームに回転可能に接続され、且つ前記ベーススタビライザーアームの上端に、ネジを貫通させるストリップ状のネジ穴が開けられる。
【0013】
本発明のさらなる解決手段として、前記プーリー群は第1プーリー、第2プーリーおよび第3プーリーを含み、且つ前記第1プーリーと第2プーリーとの間は、ベルトを介して同期転動を達成し、前記第2プーリーと第3プーリーとの間は、ベルトを介して同期転動を達成し、前記装置構造フレームの上端の横棒の前後端には、前案内車と後案内車がそれぞれ回転可能に接続される。
【0014】
本発明のさらなる解決手段として、前記装置構造フレームの上端の横棒の末端には、ねじりバネがスリーブ状に設置された回転軸を介して、傾斜して配置されたスクレーパブレードが設けられ、且つ前記装置構造フレームは、スクレーパブレードの直下の箇所に、余分な接着剤の収納溝が接続される。
【0015】
本発明のさらなる解決手段として、前記装置構造フレームにおける炭素繊維布収納円盤が接続される箇所に、減衰調整ボルトがネジ式接続で回転可能に接続される。
【0016】
本発明のさらなる解決手段として、前記連動制御ボックス内に連通配管が垂直に取り付けられ、前記連通配管にギヤバルブが取り付けられ、前記ギヤバルブのギヤに、回転棒の棒体の中間部に固定溶接された半円形ギヤが噛み合って接続され、前記回転棒の棒体の中心部は、連動制御ボックスのボックス本体と回転可能に接続され、前記回転棒の底端は、牽引電磁石の牽引棒に回転可能に接続され、前記回転棒の上端に、連動制御ボックスのボックス本体の内壁に接続されるバネが掛けられ、前記連動制御ボックスのボックス本体内に回転棒の位置規制を行う位置規制板が固定して取り付けられ、前記牽引電磁石に接続された電源回線にスタートスイッチが直列に接続され、且つ前記スタートスイッチが連動制御ボックスのボックス本体の外側に取り付けられる。
【0017】
本発明のさらなる解決手段として、前記接着剤収納タンクは2つあり、平行に配置され、且つ前記接着剤収納タンクの接着剤排出口にそれぞれ刷毛が接続され、2つの前記接着剤収納タンクの下方に接続された密閉エアシリンダーの吸気管は三方弁を介して排気口に連通する。
【0018】
本発明のさらなる解決手段として、前記レーザースクライバーの真上に一方向透光性鏡面の反射ガラス板が取り付けられ、且つ前記反射ガラス板に、天板に刻まれた位置決め線が呈示される。
【0019】
本発明の有益な効果は以下のとおりである。
【0020】
1、伝動ユニット、接着剤塗布ユニット、装置操作プラットフォームおよび補助ユニットなどが配置されることにより、該装置は、炭素繊維布補強プロセスの自動操作を実現でき、効率を大幅に高め、プロセスの品質を確保することができる。
【0021】
2、装置構造フレームの上端の横棒の末端には、ねじりバネがスリーブ状に設置された回転軸を介して、傾斜して配置されたスクレーパブレードが設けられ、且つ装置構造フレームは、スクレーパブレードの直下の箇所に、余分な接着剤の収納溝が接続されることにより、炭素繊維布を敷設した後、押し出された余分な接着剤を平らにこすり落とし、また、余分な接着剤の収納溝に集めて、地面に滴り落ちないようにすることができる。
【0022】
3、反射ガラス板が設けられ、一方向鏡面の反射ガラス板を通して天板に位置決めして線を引き、鏡面ガラス板の上部は鏡面であるため、オペレーターが鏡面反射の位置決め線をはっきりと観察でき、炭素繊維布の前進方向にずれがあるかどうか確認し、タイムリーに修正できる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1】本発明の全体構造の概略図である。
図2】本発明の装置機構の構造の正面図である。
図3】本発明の装置機構の構造の側面図である。
図4】本発明の装置操作プラットフォームの構造の概略図である。
図5】本発明のレーザースクライバーおよび一方向鏡面ガラス板の効果図である。
図6】本発明の連動制御ボックス内の設備制御原理の概略図である。図の中、以下のとおりである。1、装置構造フレーム、2、エラスティックベース、3、ベーススタビライザーアーム、4、ベースバネ、5、ネジ穴、6、炭素繊維布収納円盤、7、減衰調整ボルト、8、遊び車、9、第1プーリー、10、搬送ホイール、11,第2プーリー、12、第3プーリー、13、後案内車、14、前案内車、15、接着剤収納タンク、16、密閉エアシリンダー、17、固定ボルト、18、吸気管、19、スクレーパブレード、20、余分な接着剤の収納溝、21、刷毛、22、三方弁、23、作業プラットフォームの枠組み、24、連動制御ボックス、25、排気口、26、吸気口、27、スイッチケーブル差し込み穴、28、レーザースクライバー、29、反射ガラス板、30、自動昇降機作業台、31、低電圧ケーブル、32、通気管、33、位置決め線、34、連通配管、35、回転棒、36、半円形ギヤ、37、ギヤバルブ、38、牽引電磁石、39、バネ、40、位置規制板、41、スタートスイッチ。
【発明を実施するための形態】
【0024】
次に、本発明の実施例の中の図面を合わせて、本発明の実施例における技術的解決手段をはっきり、完全に説明し、明らかに、説明された実施例は本発明の一部の実施例だけで、すべての実施例ではない。本発明における実施例に基づくと、当業者は、創造的な労働を行わずに得られる他のすべての実施例は、本発明の保護範囲に属する。
【0025】
実施例1
【0026】
図1から図6に示されるように、炭素繊維布補強プロセスの自動操作装置であって、
【0027】
該自動操作装置の上端にあり、また、該自動操作装置の本体構造を構成し、且つ、それは、
【0028】
前記装置機構を支持することに用いられ、且つそれは、形鋼または一定の厚さを備えるアルミニウム材を溶接するかまたはボルトやリベットで固定された装置構造フレーム1と、前記装置構造フレーム1の下方に接続されたエラスティックベース2とを含み、前記装置構造フレーム1の底端がエラスティックベース2の縦棒にスリーブ接続されるフレームユニットと、
【0029】
炭素繊維布を搬送することに用いられ、また、前記装置構造フレーム1に取り付けられ、且つそれは、炭素繊維布のロールを収納するための炭素繊維布収納円盤6と、炭素繊維布搬送経路の屈曲部に遷移するための遊び車8と、炭素繊維布を動かして搬送するための搬送ホイール10と、プーリー群とを含み、前記炭素繊維布収納円盤6は、装置構造フレーム1の後端の下方に可動着脱可能に取り付けられ、前記遊び車8は、装置構造フレーム1に回転可能に接続され、前記搬送ホイール10とプーリー群は、いずれも装置構造フレーム1の上端の横棒に回転可能に接続される伝動ユニットと、
【0030】
炭素繊維布を敷設する必要がある天板に接着剤を塗布することに用いられ、且つ、それは、伝動ユニットの前端に設置された接着剤収納タンク15と、前記接着剤収納タンク15の底端に接続される密閉エアシリンダー16とを含み、前記接着剤収納タンク15は固定ボルト17を介して装置構造フレーム1に取り付けられ、前記密閉エアシリンダー16の底端の片側に吸気管18が接続される接着剤塗布ユニットと、を備える装置機構と、
【0031】
装置機構の下方に設けられ、装置機構を制御して操作することに用いられ、且つ、それは、山形鋼または形鋼を溶接することによって構成された作業プラットフォームの枠組み23、前記作業プラットフォームの枠組み23に固定して取り付けられた連動制御ボックス24および前記作業プラットフォームの枠組み23に可動に接続されたレーザースクライバー28を含み、前記作業プラットフォームの枠組み23がエラスティックベース2の下面に支持し、前記連動制御ボックス24の上端に、吸気管18に連通する排気口25が設けられ、前記連動制御ボックス24の下端に吸気口26が設けられ、前記レーザースクライバー28が作業プラットフォームの枠組み23の伸縮可能な底板に取り付けられ、前記連動制御ボックス24の下端に、外部電源に電気的に接続されるための低電圧ケーブル31を貫通させるスイッチケーブル差し込み穴27が開けられる装置操作プラットフォームと、
【0032】
該自動操作装置の底端にあり、且つそれは、装置操作プラットフォームを支持して配置するための自動昇降機作業台30と、通気管32を介して吸気口26に連通するエアコンプレッサーとを含む補助ユニットと、を含む。
【0033】
本発明の実施例において、前記エラスティックベース2の縦棒の棒体にベースバネ4がスリーブ状に設けられ、前記エラスティックベース2の両端に十字状に設置されたベーススタビライザーアーム3が回転可能に接続され、前記ベーススタビライザーアーム3の上端がネジを介して装置構造フレーム1に回転可能に接続され、且つ前記ベーススタビライザーアーム3の上端に、ネジを貫通させるストリップ状のネジ穴5が開けられ、それにより、装置構造フレーム1は移動過程中に昇降調整可能であり、さらに、非線形平面の天板に炭素繊維布を敷設するのに適し、且つ装置構造フレーム1の接続の安定性を高めることができる。
【0034】
本発明の実施例において、炭素繊維布を円滑に搬送し、且つプーリー群で炭素繊維布を搬送する長さと、後案内車13の前進距離と一致させるように、前記プーリー群は、第1プーリー9、第2プーリー11および第3プーリー12を含み、且つ前記第1プーリー9と第2プーリー11との間は、ベルトを介して同期転動を達成し、前記第2プーリー11と第3プーリー12の間は、ベルトを介して同期転動を達成し、前記装置構造フレーム1の上端の横棒の前後端には、前案内車14と後案内車13がそれぞれ回転可能に接続される。
【0035】
本発明の実施例において、前記装置構造フレーム1の上端の横棒の末端には、ねじりバネがスリーブ状に設置された回転軸を介して、傾斜して配置されたスクレーパブレード19が設けられ、且つ前記装置構造フレーム1は、スクレーパブレード19の直下の箇所に、余分な接着剤の収納溝20が接続されることにより、炭素繊維布を敷設した後、押し出された余分な接着剤を平らにこすり落とし、また、余分な接着剤の収納溝20に集めて、地面に滴り落ちないようにすることができる。
【0036】
本発明の実施例において、前記装置構造フレーム1における炭素繊維布収納円盤6が接続される箇所に、減衰調整ボルト7がネジ式接続で回転可能に接続され、炭素繊維布収納円盤6に対する抵抗は、弾性回転によって調整することができるため、炭素繊維布収納円盤6は、炭素繊維布を円滑に回転して搬送することができる。
【0037】
実施例2
【0038】
図1から図6に示されるように、炭素繊維布補強プロセスの自動操作装置であって、
【0039】
該自動操作装置の上端にあり、また、該自動操作装置の本体構造を構成し、且つ、それは、
【0040】
前記装置機構を支持することに用いられ、且つそれは、形鋼または一定の厚さを備えるアルミニウム材を溶接するかまたはボルトやリベットで固定された装置構造フレーム1と、前記装置構造フレーム1の下方に接続されたエラスティックベース2とを含み、前記装置構造フレーム1の底端がエラスティックベース2の縦棒にスリーブ接続されるフレームユニットと、
【0041】
炭素繊維布を搬送することに用いられ、また、前記装置構造フレーム1に取り付けられ、且つそれは、炭素繊維布のロールを収納するための炭素繊維布収納円盤6と、炭素繊維布搬送経路の屈曲部に遷移するための遊び車8と、炭素繊維布を動かして搬送するための搬送ホイール10と、プーリー群とを含み、前記炭素繊維布収納円盤6は、装置構造フレーム1の後端の下方に可動着脱可能に取り付けられ、前記遊び車8は、装置構造フレーム1に回転可能に接続され、前記搬送ホイール10とプーリー群は、いずれも装置構造フレーム1の上端の横棒に回転可能に接続される伝動ユニットと、
【0042】
炭素繊維布を敷設する必要がある天板に接着剤を塗布することに用いられ、且つ、それは、伝動ユニットの前端に設置された接着剤収納タンク15と、前記接着剤収納タンク15の底端に接続される密閉エアシリンダー16とを含み、前記接着剤収納タンク15は固定ボルト17を介して装置構造フレーム1に取り付けられ、前記密閉エアシリンダー16の底端の片側に吸気管18が接続される接着剤塗布ユニットと、を備える装置機構と、
【0043】
装置機構の下方に設けられ、装置機構を制御して操作することに用いられ、且つ、それは、山形鋼または形鋼を溶接することによって構成された作業プラットフォームの枠組み23、前記作業プラットフォームの枠組み23に固定して取り付けられた連動制御ボックス24および前記作業プラットフォームの枠組み23に可動に接続されたレーザースクライバー28を含み、前記作業プラットフォームの枠組み23がエラスティックベース2の下面に支持し、前記連動制御ボックス24の上端に、吸気管18に連通する排気口25が設けられ、前記連動制御ボックス24の下端に吸気口26が設けられ、前記レーザースクライバー28が作業プラットフォームの枠組み23の伸縮可能な底板に取り付けられ、前記連動制御ボックス24の下端に、外部電源に電気的に接続されるための低電圧ケーブル31を貫通させるスイッチケーブル差し込み穴27が開けられる装置操作プラットフォームと、
【0044】
該自動操作装置の底端にあり、且つそれは、装置操作プラットフォームを支持して配置するための自動昇降機作業台30と、通気管32を介して吸気口26に連通するエアコンプレッサーとを含む補助ユニットと、を含む。
【0045】
本発明の実施利絵において、前記連動制御ボックス24内に連通配管34が垂直に取り付けられ、前記連通配管34にギヤバルブ37が取り付けられ、前記ギヤバルブ37のギヤに、回転棒35の棒体の中間部に固定溶接された半円形ギヤ36が噛み合って接続され、前記回転棒35の棒体の中心部は、連動制御ボックス24のボックス本体と回転可能に接続され、前記回転棒35の底端は、牽引電磁石38の牽引棒に回転可能に接続され、前記回転棒35の上端に、連動制御ボックス24のボックス本体の内壁に接続されるバネ39が掛けられ、前記連動制御ボックス24のボックス本体内に回転棒35の位置規制を行う位置規制板40が固定して取り付けられ、前記牽引電磁石38に接続された電源回線にスタートスイッチ41が直列に接続され、且つ前記スタートスイッチ41が連動制御ボックス24のボックス本体の外側に取り付けられ、スタートスイッチ41の開閉によって牽引電磁石38を制御して、回転棒35を回転させるように牽引し、さらに連通配管34の開閉を実現することができる。
【0046】
本発明の実施例において、前記接着剤収納タンク15は2つあり、平行に配置され、且つ前記接着剤収納タンク15の接着剤排出口にそれぞれ刷毛21が接続され、2つの前記接着剤収納タンク15の下方に接続された密閉エアシリンダー16の吸気管18は三方弁22を介して排気口25に連通し、2つの密閉エアシリンダー16に対して通気加圧を同時に行い、さらに、2つの接着剤収納タンク15を制御して接着剤を押し出し、且つ刷毛21で天板に均一に塗布することができる。
【0047】
本発明の実施例において、前記レーザースクライバー28の真上に一方向透光性鏡面の反射ガラス板29が取り付けられ、且つ前記反射ガラス板29に、天板に刻まれた位置決め線33が呈示され、レーザースクライバー28は、炭素繊維布の線引きと位置決めに随時使用され、一方向鏡面の反射ガラス板29を通して天板に位置決めして線を引き、鏡面ガラス板の上部は鏡面であるため、オペレーターが鏡面反射の位置決め線33をはっきりと観察でき、炭素繊維布の前進方向にずれがあるかどうか確認し、タイムリーに修正できる。
【0048】
動作の原理は以下のとおりである。まず、炭素繊維布収納円盤6を、装置構造フレーム1の後端に取り付け、炭素繊維布を、遊び車8及びプーリー群を迂回した後に天板に貼り付け、スタートスイッチ41の開閉を通して牽引電磁石38を制御して回転棒35を回転させるように牽引し、さらに、連通配管34の開閉を実現し、同時に、2つの密閉エアシリンダー16に対して通気加圧を行い、さらに、2つの接着剤収納タンク15を制御して接着剤を押し出し、且つ刷毛21で天板に塗布し、装置が前進することに伴い、接着部分を炭素繊維布で被覆し、スクレーパブレード19は、炭素繊維布を敷設した後、押し出された余分な接着剤を平らにこすり落とし、また、余分な接着剤の収納溝20に集めて、地面に滴り落ちないようにする。
【0049】
したがって、実施例は、いかなる観点からも例示的であり、非限定的であり、本発明の範囲は、上記説明によってではなく、添付の特許請求の範囲によって制限され、それにより、本発明は、特許請求の範囲の同等な要件の意味および範囲に該当するすべての変更が含まれることが意図されると見なされるべきである。特許請求の範囲における図面標記はいずれも、関係する請求の範囲への制限とはみなされるべきではない。
【0050】
なお、本明細書は、実施形態に従って説明するが、各実施形態が1つの独立した技術的解決手段しか含んでおらず、明細書のこのような説明は明瞭化のためだけのものであり、当業者は、明細書を全体として見なすべきであり、各実施例における技術的解決手段を適切に組み合わせて、当業者が理解できる他の実施形態を形成してもよいことを理解すべきである。

図1
図2
図3
図4
図5
図6
【国際調査報告】