(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-08-23
(54)【発明の名称】楽器をリモートでテストするためのシステム
(51)【国際特許分類】
G10G 7/00 20060101AFI20240816BHJP
G10H 1/00 20060101ALI20240816BHJP
G06Q 50/10 20120101ALI20240816BHJP
G06Q 30/0601 20230101ALI20240816BHJP
【FI】
G10G7/00
G10H1/00 Z
G06Q50/10
G06Q30/0601 322
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023574606
(86)(22)【出願日】2022-07-25
(85)【翻訳文提出日】2024-01-23
(86)【国際出願番号】 IB2022056836
(87)【国際公開番号】W WO2023007346
(87)【国際公開日】2023-02-02
(31)【優先権主張番号】102021000020282
(32)【優先日】2021-07-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IT
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523453031
【氏名又は名称】ミエロ,クラウディオ
(74)【代理人】
【識別番号】100091683
【氏名又は名称】▲吉▼川 俊雄
(74)【代理人】
【識別番号】100179316
【氏名又は名称】市川 寛奈
(72)【発明者】
【氏名】ミエロ,クラウディオ
【テーマコード(参考)】
5D182
5D478
5L030
5L050
【Fターム(参考)】
5D182CC10
5D478HH00
5L030BB24
5L050CC18
(57)【要約】
本発明は、音楽装置、好ましくは楽器をリモートでテストするための方法に関し、本方法は、以下のステップ、すなわち、-制御サーバーシステム(100,110,310)をアレンジするステップと、-それぞれ1つがユーザーと関連付けられた、1つ以上の処理デバイス(210,220,230)をアレンジするステップと、を含み、-制御サーバーシステムは、1つ以上の音楽装置(T1,T2,Tn)と通信することが可能であり、-該制御サーバーシステムは、処理デバイス(210,220,230)を該音楽装置のうちの1つ以上に接続するようにプログラムされ、-本方法は、ユーザーと関連付けられた処理デバイスから、選択された音楽装置との通信の要求を送信することを含み、制御サーバーシステムが要求中の処理デバイスを選択された音楽装置に接続することにより、該音楽装置は該処理デバイスを経由してユーザーによってリモートで制御可能になる。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
音楽装置、好ましくは楽器をリモートでテストするための方法であって、前記方法は、以下のステップ、すなわち、
制御サーバーシステム(100,110,310)をアレンジするステップと、
それぞれ1つがユーザーと関連付けられた、1つ以上の処理デバイス(210,220,230)をアレンジするステップと、を含み、
前記制御サーバーシステムは、1つ以上の音楽装置(T1,T2,Tn)と通信することが可能であり、
前記制御サーバーシステムは、処理デバイス(210,220,230)を前記音楽装置のうちの1つ以上に接続するようにプログラムされ、
前記方法は、前記ユーザーと関連付けられた処理デバイスから、選択された音楽装置との通信の要求を送信することを含み、前記制御サーバーシステムが前記要求中の処理デバイスを前記選択された音楽装置に接続することにより、前記音楽装置は前記処理デバイスを経由して前記ユーザーによってリモートで制御可能になる、方法。
【請求項2】
前記セントラルサーバーシステムの機構は、セントラルサーバーシステム(100)及び1つ以上のローカルサーバーシステム(110,310;120,320;130,330)をアレンジすることを含み、それぞれ1つは、前記音楽装置(T1,T2,Tn)のうちの1つ以上を有するストアと、前記対応するローカルサーバーシステムに接続される前記音楽装置と関連付けられ、
前記セントラルサーバーシステム(100)は、処理デバイス(210,220,230)をローカルサーバーシステム(110,310;120,320;130,330)に接続されるようにプログラムされ、
前記方法は、前記ユーザーと関連付けられた処理デバイスから、前記セントラルサーバーシステムに、ストアと通信するための要求を送信することを含み、前記セントラルサーバーシステムは、前記選択されたストアと関連付けられた前記ローカルサーバーシステムを、前記要求中の処理デバイスと接続し、それにより、前記ユーザーと関連付けられた前記処理デバイスと、前記ローカルサーバーシステムとの間で、特有の音楽装置を用いて制御信号及び/またはオーディオ信号の交換を可能にし、前記ローカルサーバーシステムは、前記ストアに属する特有の音楽装置の前記ユーザーによって行われた前記選択後に前記特有の音楽装置に接続される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記処理デバイスは好ましくはPCであり、ディスプレイ画面が装備され、前記ディスプレイ画面上に、グラフィックインターフェースが表示され、前記グラフィックインターフェースによって、前記音楽装置は、例えば、前記音楽装置を再生し、前記音楽装置が発する前記サウンドを受信することによって、リモートで制御可能である、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記ローカルサーバーシステムの機構は、追加の特有のリピーターサーバーに接続される前記ストアと関連付けられた前記ローカルサーバーをアレンジすることを含み、前記リピーターサーバーは、セントラルサーバーから接続の要求を受信し、前記セントラルサーバーが前記接続を要求する前記処理デバイスから接続解除されることにより、前記リピーターサーバーは、前記ローカルサーバーと前記処理デバイスとの間で通信を確立する、先行請求項のうちの1つ以上に記載の方法。
【請求項5】
前記ローカルサーバーは、音楽装置と処理デバイスとの間でオーディオ及び/またはビデオ情報の交換を可能にするためのMIDIインターフェースに接続される、先行請求項のうちの1つ以上に記載の方法。
【請求項6】
音楽装置、好ましくは楽器をリモートでテストするためのアセンブリであって、
制御サーバーシステム(100,110,310)と、
それぞれ1つがユーザーと関連付けられた、1つ以上の処理デバイス(210,220,230)と、を備え、
制御サーバーシステムは、1つ以上の音楽装置(T1,T2,Tn)及び前記処理デバイスのうちの1つ以上と通信することが可能であり、
前記制御サーバーシステムは、処理デバイスから送信された前記装置の1つへの接続入力を受信した後、処理デバイス(210,220,230)を前記音楽装置のうちの1つ以上に接続するようにプログラムされ、それにより、要求入力に続いて、前記制御サーバーシステムは、前記要求中の処理デバイスを前記選択された音楽装置に接続し、
前記アセンブリはさらにグラフィックを生成し、前記グラフィックインターフェースによって、例えば、前記音楽装置の前記サウンドをテストするために前記音楽装置を再生するために、前記音楽装置はリモートで制御可能であり、好ましくは、前記グラフィックインターフェースは、前記音楽装置への前記接続を要求する前記処理デバイスが装備されるディスプレイ画面にダイレクトに生成される、アセンブリ。
【請求項7】
前記セントラルサーバーシステムは、セントラルサーバーシステム(100)及び1つ以上のローカルサーバーシステム(110,310;120,320;130,330)を備え、前記ローカルサーバーシステム(110,310;120,320;130,330)のそれぞれ1つは、前記音楽装置(T1,T2,Tn)のうちの1つ以上を有するストアと、前記各々のローカルサーバーシステムに接続された前記音楽装置と関連付けられる、請求項6に記載のアセンブリ。
【請求項8】
前記セントラルサーバーシステム(100)は、処理デバイス(210,220,230)をローカルサーバーシステム(110,310;120,320;130,330)に接続されるようにプログラムされ、それにより、前記入力後、前記セントラルサーバーシステムは、前記選択されたストアと関連付けられた前記ローカルサーバーシステムを前記要求中の処理デバイスに接続し、それにより、前記ユーザーと関連付けられた前記処理デバイスと、前記ローカルサーバーシステムとの間で、特有の音楽装置を用いて、制御信号及び/またはオーディオ信号の交換を可能にし、前記ローカルサーバーシステムは、前記ストアに関連する特有の音楽装置の前記ユーザーから入力された選択に続いて前記特有の音楽装置に接続される、請求項6または7に記載のアセンブリ。
【請求項9】
前記ローカルサーバーシステムは、別の特有のリピーターサーバーに接続された前記ストアと関連付けられたローカルサーバーを備え、それにより、前記リピーターサーバーは、前記セントラルサーバーから接続の要求を受信し、前記セントラルサーバーが前記接続を要求する前記処理デバイスから接続解除されることにより、前記リピーターサーバーは、前記ローカルサーバーと前記処理デバイスとの間で通信を確立する、請求項6~8の1つ以上に記載のアセンブリ。
【請求項10】
MIDIインターフェースは、前記処理デバイスと特有の音楽装置との間で前記制御信号及び/またはオーディオ信号の交換を可能にするために提供される、請求項6~9の1つ以上に記載のアセンブリ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、サウンドの再生及び処理装置の技術分野に関する。
【0002】
具体的には、本発明は、装置の特徴、例えば、一般に楽器をテストするために、MIDIインターフェースが装備された装置とリモートでインタラクトすることを可能にするイノベーティブなシステムに関する。
【背景技術】
【0003】
音楽装置のオンラインストアは現在利用可能であるが、電子楽器の購入は、機器をテストするために、ストアに必然的に出向く必要性が生じることが知られている。
【0004】
実際に、機器を購入する人は、最終的な選択肢がない場合、少なくとも初期の選択を行うために、サウンドを聞いて、音調、音色の変化、エフェクト等、機器で利用可能な機能を分析することを望む。
【0005】
現在、これは不可能であるが、場所に身体的に出向くことによって可能になる。当然ながら、これは、特定の技術的な不都合を表す。
【0006】
さらに、ストアが閉店している場合、機器を見て及びテストするために、開店時間まで待機する必要がある。
【0007】
さらに、人々はCOVID-19パンデミックの影響を経験しており、この理由のため、小売販売は停止し、明らかに、現場で楽器をテストすることがより難しくなった。
【0008】
特許公報である米国特許出願公開第2002/0085546号明細書及び米国特許出願公開第2016/0379514号明細書は、さらに知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】米国特許出願公開第2002/0085546号明細書
【特許文献2】米国特許出願公開第2016/0379514号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
したがって、一般にストアまたは「楽器屋」に身体的に出向く必要性に関連する制限を克服できる技術的解決策が必要である。
【0011】
具体的には、ストアに身体的に出向くことなく、むしろリモートで、楽器をテストすることを可能にする解決策が必要である。
【課題を解決するための手段】
【0012】
これらの目的及び他の目的は、請求項1に記載の音楽装置、例えば楽器をリモートでテストするための本発明の方法によって実現される。
【0013】
本方法は、以下のステップ、すなわち、
-制御サーバーシステム(100,110,310)をアレンジするステップと、
-それぞれ1つがユーザーと関連付けられた、1つ以上の処理デバイス(210,220,230)をアレンジするステップと、を含み、
-制御サーバーシステムは、1つ以上の音楽装置(T1,T2,Tn)と通信することが可能であり、
-該制御サーバーシステムは、処理デバイス(210,220,230)を該音楽装置のうちの1つ以上に接続するようにプログラムされ、
-本方法は、ユーザーと関連付けられた処理デバイスから、選択された音楽装置との通信の要求を送信することを含み、制御サーバーシステムが要求中の処理デバイスを選択された音楽装置に接続することにより、該音楽装置は該処理デバイスを経由してユーザーによってリモートで制御可能になる。
【0014】
提案された解決策によると、ここで、潜在カスタマーが本物とかなり類似する体験を通してストアを仮想的に訪問することが可能になる。
【0015】
地理的に制限されないエリアで、ストアを選ぶことができると同時に、ストアは、そのカスタマーベースを拡大し、その製品の興味を高めることができる。
【0016】
示される方法により、ユーザーは、任意のストアに位置する可能性がある選択機器への接続を実際に生じさせる制御サーバーシステムに接続できる。
【0017】
適切なプログラミングソフトウェアにより、説明されるシステムがビデオインターフェースをユーザー処理デバイスで生成することにより、例えば、ユーザー自身の処理デバイスキーボードを用いて、機器をリモートで制御できる。
【0018】
説明されるアーキテクチャは、例えば、適切なMIDIインターフェースを経由して、選択された特有の音楽装置と、それが接続される処理デバイスとの間で、制御信号及び/またはオーディオ信号の交換を可能にし、それによって、ユーザーが装置をリモートで再生すること、ひいては、テストすることを可能にする。
【0019】
このように、結果として、身体的にその場所にいる必要がなく、実際に機器をリモートでテストすることが可能になる。
【0020】
本発明の目的は、また、音楽装置、好ましくは楽器をリモートでテストするためのアセンブリでもあり、アセンブリは、
制御サーバーシステム(100,110,310)と、
それぞれ1つがユーザーと関連付けられた、1つ以上の処理デバイス(210,220,230)と、を備え、
制御サーバーシステムは、1つ以上の音楽装置(T1,T2,Tn)及び該処理デバイスのうちの1つ以上と通信することが可能であり、
該制御サーバーシステムは、処理デバイスから送信された該音楽装置の1つへの接続入力を受信した後、処理デバイス(210,220,230)を該音楽装置のうちの1つ以上に接続するようにプログラムされ、それにより、該入力の後、制御サーバーシステムは、要求中の処理デバイスを選択された音楽装置に接続し、
アセンブリは、さらに、音楽装置への接続を要求する処理デバイスが装備されるディスプレイ画面上にグラフィックインターフェースを生成し、グラフィックインターフェースによって、例えば、音楽装置のサウンドをテストするために音楽装置を再生するために、該音楽装置をリモートで制御できる。
【0021】
さらなる利点は、従属請求項から推測できる。
【0022】
本発明に従った本発明のシステムのさらなる特徴及び利点は、添付図を参照して、本発明の実施形態の以下の説明から明らかになり、ただし、例としてだけ考え、それに限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【
図1A】サービスの構造及び通信フローを説明する。
【
図1B】サービスの構造及び通信フローを説明する。
【
図1C】サービスの構造及び通信フローを説明する。
【
図1D】サービスの構造及び通信フローを説明する。
【
図1E】サービスの構造及び通信フローを説明する。
【
図1F】サービスの構造及び通信フローを説明する。 -具体的には、
図1Aは全体アーキテクチャを説明し、
図1Bは、ローカルサーバーが提供された単一のストア、MIDIインターフェース115を伴う楽器(T1..Tn)に関連する構造を説明し、
図1Cは機能フェーズのフローチャートであり、
図1Dは、器具(この例では、キーボード)をテストするために、ストアに接続されるユーザーの画面上に表示されるスクリーンショットを示し、
図1Eはさらなる全体スキームであり、その一方で、
図1Fはメインの通信フローの詳細を示す。
【
図2】サービスによって登録されたストアの「hw」(ハードウェア)及び「sw」(ソフトウェア)機器を詳細に説明する。
【発明を実施するための形態】
【0024】
したがって、本発明によると、本発明に従ったシステムの可能な実施形態は、電子プラットフォームによって構成されたソフトウェアアーキテクチャから成り、電子プラットフォームは、また、潜在カスタマーの間で機器特徴を記述する従来の情報の交換、及びサービスに登録された一連のリテイラーに加えて、機器のMIDIインターフェース用のオーディオ信号及び/または制御信号の交換を可能にする。
【0025】
これは、(例えば、一般に、PCまたはパーソナルコンピューターを経由して)ユーザーと、該ユーザーによってリモートで制御できる楽器との間で、オーディオ及び/またはビデオ通信を生成する制御サーバーシステム(100,110,310)を備えるアーキテクチャによって可能になる。
【0026】
より具体的には、頭字語ReSYP(リモートシンセプレイヤー)によって識別できる該アーキテクチャは、その目的を特徴付ける4つのコンポーネント、すなわち、カスタマー、ストア、セントラルサーバー、及びサポートサーバーシステムを備える。
【0027】
サーバー装置のセットは、適切にプログラムされ、そのセットの機能性を一緒に管理するサーバー自体のプロセッサが装備され、そして、サーバー装置のセットは、セントラルサーバー(100)及びサポートサーバーシステム(110,310;120,320;130,330)を備える、いわゆる、制御サーバーシステムを構成する。
【0028】
好ましくは、サポートサーバーシステムは、さらには、リピーターサーバーと呼ばれるさらなるサーバーと通信及び協調するローカルサーバーによって形成される。
【0029】
本発明の説明では、ローカルサーバーは、また、「ダッシュボードサーバー」として定義され、セントラルサーバーは、また、「マスターサーバー」(例えば、これに関して、
図1E参照)として定義できる。
【0030】
好ましくは、セントラルサーバー及びリピーターサーバーは、「クラウド」システムに常駐する。
【0031】
クラウド「システム」は十分に既知であり、本明細書では、この理由のために、さらに詳細ではない。
【0032】
図1Aのスキームによると、ストアの形態の受信場所と、「クライアント」側、すなわちサービスにアクセスすることを望む人との間で中継装置として働く、セントラルサーバー100(またはマスターサーバー)が示される。
【0033】
したがって、図では、セントラルサーバー100が示され、一方で、それぞれ1つが既定の楽器屋と関連付けられたサポートサーバーシステムと通信し、他方で、クライアント側と通信する。
【0034】
したがって、楽器屋は、リピーターサーバー(310,320,330)と通信するローカルサーバー(110,120,130)(またはダッシュボードサーバー)で構成されたサポートサーバーシステムが装備され、全体として、それらは、対応するストアのサポートサーバーシステム(110,310)を形成する。
【0035】
反対側に、「クライアント」プロセッサ、すなわち、ユーザーの処理デバイス(210,220,230)が存在する。それらの処理デバイスサーバーを経由するシステムへの接続と、サーバーから特有のストアまでの接続とを確立する。
【0036】
ローカルサーバーシステム及びクライアント側処理デバイスの数は、明らかに任意の数であり得、ひいては、
図1Aは限定的でない。
【0037】
このように、本質的に、「購入」ユーザーは、セントラルサーバーを経由して、特有のストアまたは業者に安全にリモートで接続し、楽器のテストを管理できる。
【0038】
図1Bに示されるように、ローカルサーバー(110,120,130)のそれぞれは、1つ以上の楽器のオーディオデータを管理するMIDIインターフェース115と通信する。
【0039】
基本的に、ストアには、MIDIインターフェース115に接続されたローカルサーバー110が提供される。
【0040】
より具体的には、
図1Bは、ローカルサーバー110を説明し、ローカルサーバー110は、MIDIインターフェース115(例えば、オーディオMIDIインターフェース)を経由して、1つ以上の楽器(
図1BのキーボードT1...Tnの例のようなもの)との通信を管理する。
【0041】
図1Bに示されるように、該ローカルサーバー110を経由してリモートで制御できるスイッチ116が提供され得、これは、また
図1Bの矢印によって示される(
図1Bでは、番号116で示される)。このように、ローカルサーバーは、必要に応じて、楽器への電力供給をイネーブルまたはディスエーブルにできる。それによって、必要なときだけ、楽器をアクティブにし、ひいては、著しいエネルギー節約がもたらされる。
【0042】
したがって、
図1Bはストア(ストア1として示される)の例を示し、ストアごとの任意の数のストア及び機器は、本明細書に説明される同じアーキテクチャによって管理できる及び/またはそのアーキテクチャが提供できることが理解される。
【0043】
下記に説明されるように、ローカルサーバー110が特有の機器をテストするために、ユーザーから要求を受信するとき、選択された機器の電力が「オン」になる。その機器を経由して、MIDIインターフェースはローカルサーバーと通信し、そして、その機器を経由して、ユーザーはリモートで制御し、ひいては、特有の機器をテストできる。
【0044】
したがって、基本的に、ユーザーがインターネットを介して連絡することを望む楽器屋は、ローカルサーバーと、ローカルサーバーと楽器との間で情報のフローを可能にする少なくとも1つのMIDIインターフェースとを備える。
【0045】
このように、
図1Cに示される動作フローチャートに示されるように、ユーザーはストアを選択し、そのリピーターサーバーを経由して、ローカルサーバーにアクセスして、機器を選択することが可能になる。
【0046】
有利に、
図1Eに示されるように、ストアは、言及したように、ローカルサーバーと通信する及び協調するリピーターサーバーを備える。
【0047】
フローチャートは、実際に、メインステップを示す。すなわち、
【0048】
1)その処理デバイス、例えばPC、タブレット、モバイルデバイス等によって、カスタマー(クライアントアプリケーション)がソフトウェアアプリケーションを開始する。
【0049】
説明される方法を管理するソフトウェアは、明らかに、モバイルデバイス用のアプリの形態であり得、同様に、ソフトウェアであり得、そのソフトウェアは、任意のPC、サーバーシステム等でインストールされる、またはインストールされることが可能であり、そして、いずれの場合、標準コンピューターデバイスで起動するのに適切である。
【0050】
2)これに続いて、動作を管理するセントラルサーバーに接続される。
【0051】
マスターサーバーまたはセントラルサーバー(好ましくは、クラウドに常駐する)は、クライアントから、いずれかの接続の要求を常に受け取る。ユーザーがクライアントアプリケーションを起動するとき、この1つは、ストアのリストを取得するために、マスターサーバー100への第1の接続を確立する。
【0052】
3)この接続により、サービスに登録されたストアのリストは、ユーザーが接続されるデバイス(例えば、PC、携帯電話等の任意のタイプのモバイルデバイス)に表示される。
【0053】
4)リストが受信されると、ユーザーは、ストアを選択し、それに対する接続を開始できる。
【0054】
5)この動作により、最初に、マスターサーバーから接続解除がもたらされ、次に、(既に言及したように、リピーターサーバーとして下記に及び図面に示される)サポートサーバーを経由して、ストアのローカルサーバーへの接続を確立する。したがって、クライアントアプリケーションは、リピーターサーバーを経由して、マスターサーバーまたはストアサーバーのいずれか一方に接続できる。
【0055】
6)ユーザーがストアのローカルサーバーに接続されると、リモートでテストできる機器のリストは、PC等のユーザーのデバイスに表示され、ユーザーは、テストしたいものを選択できる。
【0056】
7)機器の選択は、ストアのローカルサーバーに、MIDIインターフェースを経由して、機器とユーザーとの間で情報の伝送をセットアップする命令を送信することを含む。
【0057】
8)ユーザーのPCは、選択された機器のタイプ(
図1Dで概説されるように、シンセサイザー、ピアノデジタルワークステーション等)を表す画像を表示し、これは、ユーザー制御することが可能である機器及びその機能に対応する。
【0058】
9)したがって、ユーザーは、機器を再生することによって、例えば、ユーザー自身のPCのキーボードを使用して、機器によって生成されたサウンドに関連するオーディオパッケージを受信することによって、機器をテストできる。
【0059】
したがって、機器、例えばキーボードをシミュレートするユーザーの画面上にグラフィカルインターフェースを生じさせる特殊ソフトウェアが提供され、そのPCのキーによって、ユーザーは、ユーザー自体のワークステーションから機器を制御でき、機器を再生し、その機能をアクティブにする。
【0060】
したがって、PC、またはより一般的なユーザーの接続デバイスと、テストされる楽器との間に接続は確立され、それにより、楽器は、一般に該PCまたは接続デバイスによって制御できる。
【0061】
図1Dは、ユーザーが例えばキーボードをテストすることを望む場合、ユーザーに表示された画面の起こり得る例を示す。
【0062】
したがって、図では、PCキーボードによって仮想的にアクティブできる機器のキーボードのファンクションキーが示され、このように、ユーザーは、機器を用いていくつかの楽曲を実際に再生できる。
【0063】
明らかに、説明されるシステムが、ユーザーが、リアルキー(例えば、その重量)の感覚を体験することを可能にしないが、依然として、ユーザーが、サウンド及び個人的な印象を検証するために、ライブ中の機器を再生することを可能にする。
【0064】
図1Dは、さらに、選択された楽器と関連付けられた機能を示し、例えば、自由に選択及びテストできる音量、打楽器、伴奏を示す。
【0065】
したがって、さらに詳細に、本発明の構造を説明することによって、システムの全体アーキテクチャは
図1Eに示され、各ストアのリピーターサーバーは、「クライアント」側のPCと「ストア」側のPCとの間での通信を管理することは明らかである。結果として、ダッシュボードサーバー(ストアのローカルサーバー)に接続されるユーザーは、ローカルサーバーを経由して、機器を選択及びテストできる。
【0066】
最後に、依然としてリピーターサーバーを経由して、ストアのローカルサーバーは、それにサービスが許可されているメインサーバーと通信する。
【0067】
結果として、最終的に、本発明のアーキテクチャによると、主要なマスターサーバー100は、利用可能なストア及び他の関係情報の電子リストをクライアント処理デバイスに提供するために、クライアント処理デバイスへの接続を確立する。
【0068】
したがって、クライアントユーザーは、ストアをリストから選択し、ストアへの接続を要求できる。
【0069】
この時点では、クライアント接続は、マスターサーバーから接続解除され、リピーターサーバー及びローカルサーバーを経由して、クライアント側とストアとの間の通信を確立する。
【0070】
リピーターサーバー及びローカルサーバーの使用は以下の理由のために好まれるが、ローカルのサーバー等の単一のサーバーを使用し得る。
【0071】
具体的には、これらの2つのサーバーを組み合わせて使用することで、以下のことを改善することを可能にする。
【0072】
1)関係者(ストア及びクライアント)にとって必要である接続の速度及び単純性。全てのものが、プライベート及びパブリックのIPアドレスの問題に関連する。最悪のシナリオを考慮すると、プライベートIPアドレスによってインターネットにアクセスするリテイラーは、クライアント自体のスマートフォン(別のプライベートIPアドレスであるが、また、パブリックでもあり得る)でインターネットにアクセスするクライアントによってはダイレクトに連絡不可能である。この場合、ダイレクトに連絡可能にするために、リテイラーは、それ自体のプロバイダーにパブリックアドレスを求めることが強制される。
【0073】
(情報を転送するために)リピーターをストアサーバーとクライアントとの間に加えることで、インターネットでリピーターが常駐するため、最終的に、この問題を解決し、そして、リピーターがパブリックIPアドレスを備え、次に、プライベートIPアドレスを用いて、任意のデバイスによって連絡可能になる。
【0074】
ストアサーバーは、ルーターとして働くスマートフォン(プライベートIP)を経由して(クライアント及びストアのための全ての機能テストは、スマートフォンだけによって実行されている)、または従来のSIMが提供されたルーターを経由して、インターネットに容易に接続され得る。最終的に、ルーター設定の修正が不要になり、ルーター自体のプロバイダーへのパブリックIPアドレスの要求がなくなり、サービスが即時に使用できる。
【0075】
2)マスターサーバーは、同様にリピーターとして働くことができるが、多くの機会で、過度の作業負荷の状態になるであろう。そして、明らかに可能なサーバー故障(すなわち、サービス全体の障害)を回避する。
【0076】
この理由から、リピーターを経由して負荷を分散する選択肢は必須ではないが、好ましい解決策である。リピーターがブロックされる場合、単一のストアがブロックされる一方、他のストアの全ては作動し続ける。
【0077】
3)リテイラーによる不正挙動(例えば、プログラムの違法な分配)に関わる場合、サービスを中断するために、リピーターを無効にすることが可能になる。
【0078】
より具体的には、全体アーキテクチャは、
【0079】
カスタマーのデバイスにインストールされたsw(ソフトウェア)アプリケーションと、
【0080】
ストア(ダッシュボードサーバー)のPCにインストールされたソフトウェアを提供する各ストアに利用可能なハードウェア機器と、
【0081】
メインマスターサーバー及び他のネットワークアプリケーション(リピーターサーバー)がストア専用である、いくつかのネットワークリソースと、を含む。
【0082】
本発明に従ったカスタマーのソフトウェアアプリケーションは、例えば、以下の機能を含む。
【0083】
-カスタマーが、マスターサーバーのデータベースへのアクセスすることと、画面上で、サービスに登録された全てのストアに関連する情報を見ることとを可能にする。
【0084】
-データ交換のために機器のMIDIインターフェースへの接続を可能にする識別コードを、各ストアから取得することを可能にする。
【0085】
本発明に従ったサーバーストア機器は、例えば、
図2に説明されるものであり、そして、サーバーストア機器は、以下のものから成る。
【0086】
ダブルネットワークインターフェースカード(一方について、インターネットにアクセスするための従来式ルーターであり、もう一方について、スイッチが、1つ以上のリモートイーサネットマルチソケットスイッチに接続される)と、マルチチャネルオーディオMIDIインターフェースに接続するためのポートとが装備された、PCサーバー(2.1)。
【0087】
サービスに含まれる楽器に電力供給するリモートマルチソケットスイッチ(2.2)。各機器の電源は、設定できる時間遅延を伴うテストの完了後に自動的に遮断でき、そのテストは、突然スイッチがオン及びオフになることを回避することによって、機器の摩耗及びエネルギー消費を減らすために行われる。
【0088】
リモートで再生されるサービスに加えられた楽器を接続するマルチチャネルオーディオMIDIインターフェース(2.3)。
【0089】
要件に従ったいくつかの専用コネクタ、スイッチ、及びルーター。
【0090】
サービス管理のためのソフトウェアは、ストアによって、PCサーバー(2.1)にインストールされ、このソフトウェアは、以下の機能のうちの1つ以上の特徴があり得る。
【0091】
-オーディオ/MIDIインターフェースに接続された各機器からのオーディオデータの獲得と、データパッケージの形態でのクライアントへの送信とを管理する、「ダッシュボード設定」機能。
【0092】
-機器のリストと、機器自体のオーディオチャネル及びMIDIチャネルの各機器との関連性と、を作成するための「機器リストのアップロード及び作成」の機能。
【0093】
-ネットワークプラットフォームでリストを公開するための機能。
【0094】
-例えば、カスタマー満足度のインジケータとして、各機器のアクセスデータ統計(頻度、記録、タイミング)を表示及び処理するための、アクセスの管理及び監視をするための機能。
【0095】
-機器をサービスから除外し、機器をリストから削除し、機器を交換するために、機器リストの公開後、機器リストを修正するための機能。
【0096】
本発明に従ったネットワークアプリケーションは、例えば、「リピーター」と呼ばれるサービスに登録された各ストア専用のアプリケーションと、全サービスを管理するためのプログラムが常駐し、全てのストアに関する情報にクライアントユーザーがアクセス可能になる、ネットワークサーバー(マスターサーバー)と、から成る。
【0097】
リピーターアプリケーションは、ストアサーバーとクライアントとの間に、任意のデータトラフィックを転送するように設計され、サービスを管理するために、マスターサーバーにまたはそこから、データを送信/受信する。そのアプリケーションは、プロバイダーによってパブリックIPアドレスが提供されたV.P.S.(仮想プライベートサーバー)にインストールでき、そのアプリケーションにより、いくつかのカスタマーが、この通信を管理するための専用の他のサービスを使用することなく、同時に、ストアサーバーにリモートでアクセスすることを可能にする。
【0098】
したがって、リピーターは、ストアサーバーとクライアントPCとの間のリンクとして働き、それによって、インターネットサービスのプロバイダーが、ローカルIP、N.A.T.(ネットワークアドレストランスレート)の出力先変更により、障害を克服することを可能にする。
【0099】
マスターサーバーは、契約が承認されている全てのストアに関する全ての主要情報が登録されるデータベースと通信する。
【0100】
ストアがサービスを開始するとき、マスターサーバーは、以下の各ストアに関する主要情報を含むリストをメモリにアップロードする。
【0101】
-ストアの名称、ロゴ、ウェブサイト、連絡先情報、ならびにストアの開店時間、及びオンラインサービス。
【0102】
-IPアドレス(この場合、リピーターのIPアドレス)。
【0103】
-オンラインまたはオフラインかどうかを示すステータス(全てのストアをスキャンし、アベイラビリティのステータスを更新する、時間プロセス)。
【0104】
-ピクチャー、そのストアの機器のウェブページへのリンク、及び各機器のMIDIマッピングと一緒にまとめた利用可能な機器のリスト。
【0105】
次に、ストアのリストは、サービスへのその接続の時点で、クライアントに送信される。
【0106】
図1Fは、本発明による、既に説明した一連のアクションと、カスタマー、マスターサーバー、サポートサーバー(リピーター)、及びサービス機能のためストアサーバーの間の通信フローと、を示す。
【0107】
具体的には、
図1Fはサービスのメインステップでの通信を表す。すなわち、ストアによるサービスのアクティベーション及び使用のために提供されたステップと、カスタマーによるサービスの使用及び機器の使用のためのステップと、における通信を表す。ここで説明されるステップでは、例示及び非限定的なものと理解されたい。実際に、例えば、他の箇所で言及されるように、ソフトウェアによってイネーブルになる可能な中間オプションの全て、複数のアクセスを管理するためのオプション、修正機能及び監視機能等は説明されない。
【0108】
上記に加えて、本発明に従ったカスタマーデバイスにインストールされたソフトウェア(
図1Eのポイント1で言及されるように示される)は、さらなる機能を提供し、その機能により、ストアに接続されるクライアントが同じルーターを使用するときでさえ、より多くのクライアントが、同時にサーバーにリモートでアクセスすることを可能にする。
【0109】
これは、実際に、各カスタマーのデバイスのそれぞれにインストールされたソフトウェア内に複製されたリピーターでモデル化されたアプリケーションで実現され、クライアント自体(この場合、サービスに接続する第1のクライアント)を、ストアサーバー及び通信ソーティングポイントとの通信のアクティブな基準ノードにする。
【0110】
詳細には、本発明に従ったシステムのこのさらなる機能は、以下のように作動する。
【0111】
-コンピューター(コンピューター1)がストアサーバーへの接続(すなわち、クラウド上にストアのリピーターへの接続)を求めるとき、コンピューターは、また、接続のために使用されたアプリケーションを経由して、他のコンピューターがそのストアに既に接続されているかどうかを検証するための要求を送信する。確認が与えられない場合、プリセット時間後、第1のカスタマー(アクティブクライアント)として認識され、通信は問題がなく確立される。
【0112】
第2のコンピューター(コンピューター2)がストアへのアクセスを求める時点で、アクティブクライアントは、その存在を通知することによって応答する。次に、この場合、コンピューター2は、パッシブクライアントとしてアクセスでき、ストアとコンピューター2との間の接続はコンピューター1を経由して発生し、それにより、そのストアのストアリピーターは、コンピューター1と既に関連付けられたIPアドレスだけによって通信を継続でき、最大数のパッシブクライアントを設定して、リソースへの負担が増加しないように制限できる。
【0113】
それどころか、各カスタマーが別々のルーターに接続されるとき、各カスタマーのコンピューターは、アクティブクライアントとしてストアリピーターにアクセスする。
【0114】
好ましくは、説明される構成の全てで、音楽装置、好ましくは電子楽器は、それ自体でMIDIインターフェースを統合する。
【国際調査報告】