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特表2024-530563動画フレームの表示方法、装置、機器及びコンピュータプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-08-23
(54)【発明の名称】動画フレームの表示方法、装置、機器及びコンピュータプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06T 19/00 20110101AFI20240816BHJP
   A63F 13/52 20140101ALI20240816BHJP
   A63F 13/56 20140101ALI20240816BHJP
   A63F 13/837 20140101ALI20240816BHJP
   G09G 5/36 20060101ALI20240816BHJP
   G09G 5/00 20060101ALI20240816BHJP
   G06F 3/14 20060101ALI20240816BHJP
【FI】
G06T19/00 A
A63F13/52
A63F13/56
A63F13/837
G09G5/36 400
G09G5/00 520V
G06F3/14 310B
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023575358
(86)(22)【出願日】2022-10-24
(85)【翻訳文提出日】2024-02-01
(86)【国際出願番号】 CN2022127133
(87)【国際公開番号】W WO2023130808
(87)【国際公開日】2023-07-13
(31)【優先権主張番号】202210006550.9
(32)【優先日】2022-01-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】514187420
【氏名又は名称】テンセント・テクノロジー・(シェンジェン)・カンパニー・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】リウ,シューチャン
【テーマコード(参考)】
5B050
5B069
5C182
【Fターム(参考)】
5B050BA08
5B050BA09
5B050BA12
5B050BA13
5B050CA07
5B050CA08
5B050DA10
5B050EA07
5B050EA12
5B050EA18
5B050EA19
5B050EA24
5B050EA27
5B050FA02
5B050FA09
5B050GA08
5B069AA16
5B069BC09
5B069LA03
5C182AB14
5C182AC03
5C182AC43
5C182DA25
(57)【要約】
動画フレームの表示方法、装置、機器及び記憶媒体であって、コンピュータ技術分野に属している。当該方法は、少なくとも1つの仮想モデルの初期動画更新頻度に基づいて、リソース消費指標を取得するステップであって、リソース消費指標は少なくとも1つの仮想モデルの初期動画更新頻度に基づいて動画を更新することで消費されるリソース量を指示するステップ(201)と、リソース消費指標及び初期動画更新頻度に基づいて、少なくとも1つの仮想モデルのターゲット動画更新頻度を取得するステップ(202)と、ターゲット動画更新頻度に基づいて、少なくとも1つの仮想モデルに対応する動画フレームを表示するステップ(203)と、を含む。上記の方法、装置、機器及び記憶媒体を採用すれば、リソース消費に対して効果的なグローバル制御を行うことができ、動画フレームの表示の流暢さを向上して、マンマシンインタラクション率を高める。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
動画フレームの表示方法であって、前記方法は、電子機器によって実行され、前記方法は、
少なくとも1つの仮想モデルの初期動画更新頻度に基づいて、リソース消費指標を取得するステップであって、前記リソース消費指標は、前記少なくとも1つの仮想モデルの初期動画更新頻度に基づいて動画を更新することで消費されるリソース量を指示するステップと、
前記リソース消費指標及び前記初期動画更新頻度に基づいて、前記少なくとも1つの仮想モデルのターゲット動画更新頻度を取得するステップと、
前記ターゲット動画更新頻度に基づいて、前記少なくとも1つの仮想モデルに対応する動画フレームを表示するステップと、を含む方法。
【請求項2】
前記リソース消費指標及び前記初期動画更新頻度に基づいて、前記少なくとも1つの仮想モデルのターゲット動画更新頻度を取得するステップは、
前記リソース消費指標がリソース消費閾値よりも大きい場合、前記リソース消費指標及び前記リソース消費閾値に基づいて、調整係数を決定するステップと、
前記調整係数に基づいて前記初期動画更新頻度を調整することにより、前記少なくとも1つの仮想モデルの第1の動画更新頻度を取得するステップと、
前記第1の動画更新頻度に基づいて、前記少なくとも1つの仮想モデルのターゲット動画更新頻度を取得するステップと、を含む請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1の動画更新頻度に基づいて、前記少なくとも1つの仮想モデルのターゲット動画更新頻度を取得するステップは、
第1の仮想モデルが第1のモデル選別条件を満たしており、且つ前記第1の仮想モデルの第1の動画更新頻度が参照動画更新頻度の以下である場合、前記参照動画更新頻度を前記第1の仮想モデルのターゲット動画更新頻度とするステップであって、前記第1の仮想モデルは前記少なくとも1つの仮想モデルのうちの何れか1つの仮想モデルであるステップを含む請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記第1の動画更新頻度に基づいて、前記少なくとも1つの仮想モデルのターゲット動画更新頻度を取得するステップは、
第1の仮想モデルが第1のモデル選別条件を満たしており、且つ前記第1の仮想モデルの第1の動画更新頻度が参照動画更新頻度よりも高い場合、又は、前記第1の仮想モデルが前記第1のモデル選別条件を満たしていない場合、前記第1の仮想モデルの第1の動画更新頻度を前記第1の仮想モデルのターゲット動画更新頻度とするステップであって、前記第1の仮想モデルは前記少なくとも1つの仮想モデルのうちの何れか1つの仮想モデルであるステップを含む請求項2に記載の方法。
【請求項5】
前記調整係数は前記リソース消費指標と前記リソース消費閾値との比であり、前記調整係数に基づいて前記初期動画更新頻度を調整することにより、前記少なくとも1つの仮想モデルの第1の動画更新頻度を取得するステップは、
第1の仮想モデルの初期動画更新頻度に対応する画面フレーム数と前記調整係数との積を計算して、前記積に対して丸め処理を行って、ターゲット値を取得するステップであって、前記第1の仮想モデルは前記少なくとも1つの仮想モデルのうちの何れか1つの仮想モデルであるステップと、
対応する画面フレーム数が前記ターゲット値である動画更新頻度を前記第1の仮想モデルの第1の動画更新頻度とするステップと、を含む請求項2に記載の方法。
【請求項6】
前記リソース消費指標及び前記初期動画更新頻度に基づいて、前記少なくとも1つの仮想モデルのターゲット動画更新頻度を取得するステップは、
前記リソース消費指標がリソース消費閾値の以下である場合、前記初期動画更新頻度を前記少なくとも1つの仮想モデルのターゲット動画更新頻度とするステップを含む請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記ターゲット動画更新頻度に基づいて、前記少なくとも1つの仮想モデルに対応する動画フレームを表示するステップは、
第1の仮想モデルのターゲット動画更新頻度が前記第1の仮想モデルのカウント値にマッチングしていない場合、前記第1の仮想モデルの第1の動画フレーム又はターゲット動画フレームを表示するステップであって、前記第1の仮想モデルは前記少なくとも1つの仮想モデルのうちの何れか1つの仮想モデルであるステップを含み、
前記第1の動画フレームは、前記第1の仮想モデルの動画における表示済みの最新の動画フレームであり、前記ターゲット動画フレームは前記第1の動画フレーム、第2の動画フレーム及び前記第1の仮想モデルのカウント値に基づいて決定され、前記第2の動画フレームは、前記第1の仮想モデルの動画における、前記第1の動画フレームの次の動画フレームである請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記第1の仮想モデルの第1の動画フレーム又はターゲット動画フレームを表示するステップは、
前記第1の仮想モデルが第2のモデル選別条件を満たしていない場合、前記第1の仮想モデルの第1の動画フレームを表示するステップと、
前記第1の仮想モデルが前記第2のモデル選別条件を満たしている場合、前記第1の仮想モデルのターゲット動画フレームを表示するステップと、を含む請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記第1の仮想モデルのターゲット動画フレームを表示する前に、前記方法は、
前記第1の動画フレーム及び前記第2の動画フレームに基づいて、候補補間平滑化動画フレームを決定するステップと、
前記候補補間平滑化動画フレームから、前記第1の仮想モデルのカウント値に対応する補間平滑化動画フレームを決定して、前記第1の仮想モデルのカウント値に対応する補間平滑化動画フレームを前記第1の仮想モデルのターゲット動画フレームとするステップと、をさらに含む請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記ターゲット動画更新頻度に基づいて、前記少なくとも1つの仮想モデルに対応する動画フレームを表示するステップは、
第1の仮想モデルのターゲット動画更新頻度が前記第1の仮想モデルのカウント値マッチングしている場合、前記第1の仮想モデルの第2の動画フレームを表示するステップであって、前記第1の仮想モデルは前記少なくとも1つの仮想モデルのうちの何れか1つの仮想モデルであり、前記第2の動画フレームは、前記第1の仮想モデルの動画における、第1の動画フレームの次の動画フレームであり、前記第1の動画フレームは、前記第1の仮想モデルの動画における表示済みの最新の動画フレームであるステップを含む請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記ターゲット動画更新頻度に基づいて、前記少なくとも1つの仮想モデルに対応する動画フレームを表示するステップは、
第1の仮想モデルが第2の仮想モデルに関連付けられる場合、前記第1の仮想モデルのターゲット動画更新頻度を前記第2の仮想モデルの動画更新頻度に調整することにより、前記第1の仮想モデルの調整後の動画更新頻度を取得するステップであって、前記第1の仮想モデルは前記少なくとも1つの仮想モデルのうちの何れか1つの仮想モデルであるステップと、
前記第1の仮想モデルの調整後の動画更新頻度に基づいて、前記第1の仮想モデルに対応する動画フレームを表示するステップと、を含む請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記第1の仮想モデルのターゲット動画更新頻度を前記第2の仮想モデルの動画更新頻度に調整した後、前記方法は、
前記第1の仮想モデルの動画更新と前記第2の仮想モデルの動画更新とが同期するように、前記第1の仮想モデルのカウント値を前記第2の仮想モデルのカウント値に調整するステップをさらに含む請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記少なくとも1つの仮想モデルの初期動画更新頻度に基づいて、リソース消費指標を取得するステップは、
前記少なくとも1つの仮想モデルのリソース消費サブ指標を取得するステップであって、何れか1つの仮想モデルのリソース消費サブ指標と前記何れか1つの仮想モデルの初期動画更新頻度とは正の相関関係にあるステップと、
前記少なくとも1つの仮想モデルのリソース消費サブ指標をまとめて、前記リソース消費指標を取得するステップと、を含む請求項1に記載の方法。
【請求項14】
前記少なくとも1つの仮想モデルのリソース消費サブ指標を取得するステップは、
第1の仮想モデルの初期動画更新頻度に対応する画面フレーム数を決定するステップであって、前記第1の仮想モデルは前記少なくとも1つの仮想モデルのうちの何れか1つの仮想モデルであるステップと、
前記画面フレーム数と負の相関関係にある正数を前記第1の仮想モデルのリソース消費サブ指標とするステップと、を含む請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記少なくとも1つの仮想モデルの初期動画更新頻度に基づいて、リソース消費指標を取得する前に、前記方法は、
第1の仮想モデルの比率を決定するステップであって、前記第1の仮想モデルは前記少なくとも1つの仮想モデルのうちの何れか1つの仮想モデルであり、前記第1の仮想モデルの比率は前記第1の仮想モデルのレンダリングサイズと基準サイズとの比であるステップと、
前記第1の仮想モデルの比率に対応する動画更新頻度を前記第1の仮想モデルの初期動画更新頻度とするステップと、をさらに含む請求項1に記載の方法。
【請求項16】
前記リソース消費閾値はターゲット類別に対応するリソース消費閾値であり、前記少なくとも1つの仮想モデルは何れも前記ターゲット類別の仮想モデルである請求項2に記載の方法。
【請求項17】
前記少なくとも1つの仮想モデルの初期動画更新頻度に基づいて、リソース消費指標を取得するステップは、
仮想モデルの状況が参照条件を満たしている場合、前記少なくとも1つの仮想モデルの初期動画更新頻度に基づいて、前記リソース消費指標を取得するステップを含み、
前記仮想モデルの状況が参照条件を満たしていることは、
同じ画面に動画フレームを表示する全ての仮想モデルの数が第1の数閾値よりも大きいこと、同じ画面に動画フレームを表示する全ての仮想モデルのうちの、比率が比率閾値よりも大きい仮想モデルの数が第2の数閾値よりも大きいこと、及び同じ画面に動画フレームを表示する全ての仮想モデルの数が前記第1の数閾値よりも大きく、且つ前記全ての仮想モデルのうちの、比率が前記比率閾値よりも大きい仮想モデルの数が前記第2の数閾値よりも大きいこと、
のうちの何れか1つを含み、
何れか1つの仮想モデルの比率は前記何れか1つの仮想モデルのレンダリングサイズと基準サイズとの比である請求項1に記載の方法。
【請求項18】
動画フレームの表示装置であって、前記装置は、
少なくとも1つの仮想モデルの初期動画更新頻度に基づいて、リソース消費指標を取得する第1の取得ユニットであって、前記リソース消費指標は、前記少なくとも1つの仮想モデルの初期動画更新頻度に基づいて動画を更新することで消費されるリソース量を指示する第1の取得ユニットと、
前記リソース消費指標及び前記初期動画更新頻度に基づいて、前記少なくとも1つの仮想モデルのターゲット動画更新頻度を取得する第2の取得ユニットと、
前記ターゲット動画更新頻度に基づいて、前記少なくとも1つの仮想モデルに対応する動画フレームを表示する表示ユニットと、を含む装置。
【請求項19】
コンピュータ機器であって、前記コンピュータ機器はプロセッサー及びメモリを含み、前記メモリには少なくとも1つのコンピュータプログラムが記憶され、前記少なくとも1つのコンピュータプログラムは前記プロセッサーによって読み込まれて実行されることで、前記コンピュータ機器に、請求項1~17の何れか1項に記載の動画フレームの表示方法を実現させるコンピュータ機器。
【請求項20】
コンピュータプログラムであって、前記コンピュータプログラムはプロセッサーによって読み込まれて実行されることで、コンピュータに、請求項1~17の何れか1項に記載の動画フレームの表示方法を実現させるコンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は2022年01月05日にて提出された、出願号番号が202210006550.9であり、発明の名称が「動画フレームの表示方法、装置、機器及び記憶媒体」である中国特許出願の優先権を主張し、その全ての内容は本出願に援用されている。
【0002】
本出願の実施例はコンピュータ技術分野に関して、特に動画フレームの表示方法、装置、機器及び記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0003】
コンピュータ技術の発展に連れて、仮想環境を提供できるアプリケーションプログラムがますます多くなり、仮想環境には少なくとも1つの仮想モデルが含まれ、仮想環境の画面を表示する場合、端末は画面に当該少なくとも1つの仮想モデルの動画フレームを表示することで、インタラクションオブジェクトがそれをチェックする。
【0004】
関連技術において、直接的に仮想モデルの初期動画更新頻度に基づいて仮想モデルに対応する動画フレームを表示する。仮想モデルの初期動画更新頻度は仮想モデルのレンダリングサイズと基準サイズとの比に基づいて決定される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本出願の実施例は、動画フレームの表示の流暢さを向上するための動画フレームの表示方法、装置、機器及び記憶媒体を提供する。前記技術案は以下の通りである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
1つの態様によれば、本出願の実施例は動画フレームの表示方法を提供し、前記方法は、
少なくとも1つの仮想モデルの初期動画更新頻度に基づいて、リソース消費指標を取得するステップであって、前記リソース消費指標は、前記少なくとも1つの仮想モデルの初期動画更新頻度に基づいて動画を更新することで消費されるリソース量を指示するステップと、
前記リソース消費指標及び前記初期動画更新頻度に基づいて、前記少なくとも1つの仮想モデルのターゲット動画更新頻度を取得するステップと、
前記ターゲット動画更新頻度に基づいて、前記少なくとも1つの仮想モデルに対応する動画フレームを表示するステップと、を含む。
【0007】
別の態様によれば、動画フレームの表示装置を提供し、前記装置は、
少なくとも1つの仮想モデルの初期動画更新頻度に基づいて、リソース消費指標を取得する第1の取得ユニットであって、前記リソース消費指標は、前記少なくとも1つの仮想モデルの初期動画更新頻度に基づいて動画を更新することで消費されるリソース量を指示する第1の取得ユニットと、
前記リソース消費指標及び前記初期動画更新頻度に基づいて、前記少なくとも1つの仮想モデルのターゲット動画更新頻度を取得する第2の取得ユニットと、
前記ターゲット動画更新頻度に基づいて、前記少なくとも1つの仮想モデルに対応する動画フレームを表示する表示ユニットと、を含む。
【0008】
別の態様によれば、コンピュータ機器を提供し、前記コンピュータ機器はプロセッサー及びメモリを含み、前記メモリには少なくとも1つのコンピュータプログラムが記憶され、前記少なくとも1つのコンピュータプログラムは前記プロセッサーによって読み込まれて実行されることで、前記コンピュータ機器に上記の何れか1項の動画フレームの表示方法を実現させる。
【0009】
別の態様によれば、不揮発性コンピュータ可読記憶媒体をさらに提供し、前記不揮発性コンピュータ可読記憶媒体には少なくとも1つのコンピュータプログラムが記憶され、前記少なくとも1つのコンピュータプログラムはプロセッサーによって読み込まれて実行されることで、コンピュータに上記の何れか1項の動画フレームの表示方法を実現させる。
【0010】
別の態様によれば、コンピュータプログラム製品をさらに提供し、前記コンピュータプログラム製品はコンピュータプログラム又はコンピュータ指令を含み、前記コンピュータプログラム又は前記コンピュータ指令はプロセッサーによって読み込まれて実行されることで、コンピュータに上記の何れか1項の動画フレームの表示方法を実現させる。
【発明の効果】
【0011】
本出願の実施例が提供する技術案によれば、少なくとも1つの仮想モデルに対応する動画フレームは少なくとも1つの仮想モデルのターゲット動画更新頻度に基づいて表示され、少なくとも1つの仮想モデルのターゲット動画更新頻度は、少なくとも1つの仮想モデルの初期動画更新頻度に基づいてリソース消費指標を配慮して決定される。少なくとも1つの仮想モデルのターゲット動画更新頻度に基づいてリソース消費に対して効果的なグローバル制御を行うことができ、動画フレームの表示の流暢さを向上して、さらにマンマシンインタラクション率を高める。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本出願の実施例が提供する動画フレームの表示方法の実施環境の概略図である。
図2】本出願の実施例が提供する動画フレームの表示方法のフローチャートである。
図3】本出願の実施例が提供する動画更新同期状況の概略図である。
図4】本出願の実施例が提供する画面表示効果の概略図である。
図5】本出願の実施例が提供する画面表示効果の概略図である。
図6】本出願の実施例が提供する画面表示効果の概略図である。
図7】本出願の実施例が提供する仮想モデルの分布状況の概略図である。
図8】本出願の実施例が提供する仮想モデルの分布状況の概略図である。
図9】本出願の実施例が提供する画面表示効果の概略図である。
図10】本出願の実施例が提供する画面表示効果の概略図である。
図11】本出願の実施例が提供する動画フレームの表示過程の概略図である。
図12】本出願の実施例が提供する動画フレームの表示装置の概略図である。
図13】本出願の実施例が提供するコンピュータ機器の構造概略図。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本出願の目的、技術案及び利点がより分かりやすくなるために、以下、図面を結合して本出願の実施形態をさらに詳しく記載する。
【0014】
本出願の実施例が係る用語を紹介する。
【0015】
仮想環境:アプリケーションプログラムが端末で運転する時、提供される(又は表示される)環境であり、当該仮想環境は作成された仮想オブジェクト活動用の環境である。仮想環境は2次元仮想環境、2.5次元仮想環境又は3次元仮想環境であってもよい。当該仮想環境は実際世界に対するシミュレーション環境であってもよいし、セミシミュレーションセミバーチャルの環境であってもよいし、さらに、フルバーチャルの環境であってもよい。
【0016】
仮想オブジェクト:仮想環境における活動可能なオブジェクトである。当該仮想オブジェクトは仮想人物、仮想動物、アニメキャラなどであってもよい。インタラクションオブジェクトは外部部材を使用し又はタッチディスプレイをクリックすることで、仮想オブジェクトを制御する。仮想環境において各仮想オブジェクトは自体の形状及び体積を有し、仮想環境の一部の空間を占める。例示的に、仮想環境は3次元仮想環境である場合、仮想オブジェクトは動画骨格技術に基づいて確立された3次元モデルである。
【0017】
仮想モデル:仮想環境における、骨格からなるモデルである。仮想モデルは仮想オブジェクト、仮想プロップ、仮想ペットなどを含むが、これらに限定されていない。端末は仮想モデルの動画を表示することで仮想モデルを表示し、仮想モデルの動画は複数の動画フレームから構成される。仮想モデルの動画における各動画フレームは何れも骨格の間の関連に基づいて複雑な論理計算を行うことで得られ、消費されるリソース(例えば、CPU(Central Processing Unit、中央処理装置)リソース)が多い。仮想モデルの動画更新頻度を制御することで、論理計算による動画フレームの数を制御でき、これによって、リソース消費を制御する。
【0018】
FPS(Frames Per Second、フレーム毎秒):フレームレートと略称され、フレームレートが高いほど、画面体験が流暢である。
【0019】
URO(Update Rate Optimizations、更新頻度最適化):UE4(Unreal Engine 4、アンリアルエンジン4)の1つの仮想モデルの動画アンダークロック最適化技術である。いくつかの実施例において、UROは動画更新頻度を説明し、例えば、URO1は1フレーム画面ごとに、動画を1回更新し、URO2は2フレーム画面ごとに、動画を1回更新し、順に類推すればよい。
【0020】
リソース消費:仮想モデルの動画更新によって消費されるリソースであり、例えば、消費されるリソースは、占有されるCPUにかかった時間であり、リソース消費が高いほど、各フレーム画面の更新の必要なCPUにかかった時間が長い。
【0021】
関連技術において、直接的に仮想モデルの初期動画更新頻度に基づいて仮想モデルに対応する動画フレームを表示する。仮想モデルの初期動画更新頻度は仮想モデルのレンダリングサイズと基準サイズとの比に基づいて決定される。仮想モデルの初期動画更新頻度に基づいて動画フレームを表示する方式による情報は制限があるため、動画フレームの表示の流暢さを低減して、マンマシンインタラクション率が低くなる。
【0022】
図1は本出願の実施例が提供する動画フレームの表示方法の実施環境の概略図である。当該実施環境は端末11及びサーバー12を含む。
【0023】
端末11には、仮想環境をサポートするアプリケーションプログラムがインストールされて運転する。インタラクションオブジェクトは端末11を使用して、アプリケーションプログラムが提供する仮想環境において活動するように、仮想オブジェクトを制御し、当該活動は身体姿態調整、這い移動、歩行、ランニング、サイクリング、ジャンプ、ドライブ、ピッキング、シューティング、攻撃、スロー、位置変更などを含むが、これらに限定されていない。いくつかの実施例において、端末11は電子機器とも呼ばれる。
【0024】
本出願の実施例は仮想環境をサポートするアプリケーションプログラムを限定していなく、例示的に、仮想環境をサポートするアプリケーションプログラムは、VR(Virtual Reality、バーチャルリアリティ)類アプリケーションプログラム、AR(Augmented Reality、拡張現実)類アプリケーションプログラム、3次元地図プログラム、ゲーム類アプリケーションプログラム、ソーシャル類アプリケーションプログラム、インタラクティブエンターテイメント類アプリケーションプログラムなどを含むが、これらに限定されていない。
【0025】
例示的に、ゲーム類アプリケーションプログラムは、シューティングゲーム、MOBA(Multiplayer Online Battle Arena、マルチプレイヤーオンラインバトルアリーナ)ゲーム、SLG(Simulation Game、シミュレーションゲーム)などを含むが、これらに限定されていない。シューティングゲームはFPS(First―Person Shooting、ファーストパーソンシューティング)ゲーム、TPS(Third―Personal Shooting、サードパーソンシューティング)ゲームを含むが、これらに限定されていない、プロップを使用して遠隔攻撃を行う全てのゲームを指す。
【0026】
いくつかの実施例において、仮想環境をサポートするアプリケーションプログラムは、Windows(登録商標)オペレーティングシステム、アップルオペレーティングシステム、アンドロイド(登録商標)オペレーティングシステム、IOSオペレーティングシステム及びLinux(登録商標)オペレーティングシステムのうちの少なくとも1つのオペレーティングシステムをサポートでき、異なるオペレーティングシステムに運転するアプリケーションプログラムは互いに接続可能である。いくつかの実施例において、仮想環境をサポートするアプリケーションプログラムは3次元エンジンに基づいて開発されたアプリケーションプログラムである。いくつかの実施例において、仮想環境をサポートするアプリケーションプログラムはスタンドアロンアプリケーションプログラム、又はネットワークオンラインアプリケーションプログラムである。
【0027】
サーバー12は、端末11にインストールされる仮想環境をサポートするアプリケーションプログラムにバックグランドサービスを提供する。1つの可能な実現形態において、サーバー12は主要なコンピューティング動作を行って、端末11は副次的なコンピューティング動作を行って、又は、サーバー12は副次的コンピューティング動作を行って、端末11は主要なコンピューティング動作を行って、或いは、サーバー12と端末11という両者の間は分散型コンピューティングアーキテクチャを使用して協働コンピューティングを行う。
【0028】
1つの可能な実現形態において、端末11はキーボード、タッチパネル、タッチスクリーン、リモコン、音声インタラクション又は手書き機器などの1つ又は複数の方式でインタラクションオブジェクトとマンマシンインタラクションを行う何れか1つの電子製品、例えば、PC(Personal Computer、パーソナルコンピュータ)、携帯電話、スマートフォン、PDA(Personal Digital Assistant、携帯情報端末)、ウェアラブルデバイス、ポータブルゲーム機、PPC(Pocket PC、ポケットピーシー)、タブレット、スマート車載インフォテイメント製品、スマートテレビ、スマートスピーカー、車載端末などである。サーバー12は1つのサーバーであってもよいし、複数のサーバーからなるサーバークラスタであってもよいし、又は1つのクラウドコンピューティングサービスセンターであってもよい。端末11とサーバー12とは有線又は無線ネットワークを介して通信接続を確立する。
【0029】
当業者であれば理解できるように、上記の端末11及びサーバー12は例示に過ぎず、従来又は将来の他の端末或いはサーバーは本出願に適用可能であれば、本出願の保護範囲に該当すべきであり、ここで、援用されている。
【0030】
本出願の実施例は動画フレームの表示方法を提供し、当該方法は図1の実施環境に適用される。当該方法が端末11に適用されることを例とする。図2に示すように、本出願の実施例が提供する動画フレームの表示方法は以下のステップ201~ステップ203を含む。
【0031】
ステップ201では、少なくとも1つの仮想モデルの初期動画更新頻度に基づいて、リソース消費指標を取得し、リソース消費指標は、少なくとも1つの仮想モデルの初期動画更新頻度に基づいて動画を更新することで消費されるリソース量を指示する。
【0032】
少なくとも1つの仮想モデルは仮想環境中の、リソース消費指標を配慮することで動画フレームを表示する仮想モデルである。本出願の実施例は少なくとも1つの仮想モデルの数を限定していない。例示的に、少なくとも1つの仮想モデルは何れもターゲット類別の仮想モデルである。
【0033】
本出願の実施例は仮想モデルの類別の区画方式を限定していなく、経験に基づいて設置してもよいし、又は適用シナリオに基づいて柔軟に調整してもよい。例示的に、全ての仮想モデルを何れも1つの類別に区画すると、少なくとも1つの仮想モデルは動画フレームを同じ画面に表示する全ての仮想モデルである。例示的に、仮想モデルを仮想オブジェクト類別及び仮想プロップ類別に区画し、ターゲット類別が仮想オブジェクト類別であれば、少なくとも1つの仮想モデルは動画フレームを同じ画面に表示する全ての仮想モデルのうちの、仮想オブジェクト類別に属する仮想モデルである。無論、仮想モデルの類別は他の区画方式を有してもよく、これに対して、本出願の実施例に限定していない。
【0034】
例示的な実施例において、アプリケーションプログラムが運転する前、各仮想モデルは何れも唯一の文字列によって所属する類別をマーキングすることで、以降、類別を粒度としてリソース消費を統計する。
【0035】
アプリケーションプログラムの動作過程で、表示される仮想環境の画面を継続的に更新し、本出願の実施例が提供する動画フレームの表示方法は最新のフレーム仮想環境の画面の表示過程に発生する。1フレーム仮想環境の画面を表示する時、画面に少なくとも1つの仮想モデルの動画フレームを表示し、本出願の実施例は少なくとも1つの仮想モデルの動画フレームを表示する実現過程を紹介する。ここで、1フレーム仮想環境の画面を表示する時、少なくとも1つの仮想モデルの動画フレーム以外、画面には他の仮想モデルの動画フレーム又は環境要素などがさらに表示され、これに対して、本出願の実施例は限定していない。特に説明しない限り、本出願の実施例に言及される画面は何れも仮想環境の画面である。
【0036】
少なくとも1つの仮想モデルの初期動画更新頻度は、リソース消費指標の取得根拠となる少なくとも1つの仮想モデルが具備する動画更新頻度である。動画更新頻度は、いくつかのフレーム画面ごとに、動画を1回更新するかを指示し、動画を1回更新すれば、1つの新たな動画フレームを表現する。当該新たな動画フレームは、動画における1つの動画フレームである。例示的に、1つの動画更新頻度はn(nは1以上の整数である)フレーム画面ごとに動画を1回更新すれば、当該動画更新頻度はUROnとして示される。
【0037】
ステップ201を実行する前に、少なくとも1つの仮想モデルの初期動画更新頻度を取得する。各仮想モデルの初期動画更新頻度を取得する原理は同様であり、第1の仮想モデルの初期動画更新頻度を取得する過程を例として説明する。第1の仮想モデルは少なくとも1つの仮想モデルのうちの何れか1つの仮想モデルである。
【0038】
例示的に、第1の仮想モデルの初期動画更新頻度を取得する方式は、前のフレーム仮想環境の画面を表示する時に、当該第1の仮想モデルが具備する動画更新頻度を第1の仮想モデルの初期動画更新頻度とするステップを含む。
【0039】
例示的に、第1の仮想モデルの初期動画更新頻度を取得する方式は、第1の仮想モデルのデフォルトの動画更新頻度を第1の仮想モデルの初期動画更新頻度とするステップであって、第1の仮想モデルのデフォルトの動画更新頻度は、第1の仮想モデルの固有属性であるステップを含む。
【0040】
例示的に、第1の仮想モデルの初期動画更新頻度を取得する方式は、第1の仮想モデルの比率を決定して、第1の仮想モデルの比率に対応する動画更新頻度を第1の仮想モデルの初期動画更新頻度とするステップを含む。第1の仮想モデルの比率は第1の仮想モデルのレンダリングサイズと基準サイズとの比である。
【0041】
例示的に、第1の仮想モデルのレンダリングサイズは前のフレーム仮想環境の画面に表示される第1の仮想モデルのレンダリングサイズである。基準サイズは経験に基づいて設置され、又は適用シナリオに基づいて柔軟に調整され、異なる仮想モデルに対して、基準サイズは同様であってもよいし、異なってもよい。例示的に、異なる仮想モデルに対して基準サイズは同様である場合、基準サイズは仮想環境の画面のサイズであってもよい。例示的に、前のフレーム仮想環境の画面に表示される第1の仮想モデルのレンダリングサイズは、前のフレーム仮想環境の画面を表示する時、表示される第1の仮想モデルの動画フレームを認識することで得られる。つまり、第1の仮想モデルの比率は仮想環境の画面の更新に連れて継続的に変化する可能性がある。当該方式で、各フレーム仮想環境の画面を正式的に表示する前、前のフレーム仮想環境の画面の表示結果に基づいて少なくとも1つの仮想モデルの初期動画更新頻度を取得することで、リソース消費指標をさらに統計する。当該方式で決定される仮想モデルの初期動画更新頻度と、仮想モデルの動画フレームのリアルタイム表示結果とのマッチング度が高いため、初期動画更新頻度の確実性が高くなり、初期動画更新頻度に基づいて決定されるリソース消費指標の確実性を向上する。
【0042】
例示的に、端末には比率と動画更新頻度との対応関係が記憶されており、第1の仮想モデルの比率を決定した後、当該比率と動画更新頻度との対応関係に基づいて、第1の仮想モデルの比率に対応する動画更新頻度を検索して、検索された動画更新頻度を第1の仮想モデルの初期動画更新頻度とする。
【0043】
比率と動画更新頻度との対応関係は経験に基づいて設置され、又は適用シナリオに基づいて柔軟に調整され、これに対して、本出願の実施例に限定していない。比率と動画更新頻度との対応関係において、第1の比率に対応する動画更新頻度は、第2の比率に対応する動画更新頻度の以上であり、第1の比率は第2の比率よりも大きい。つまり、比率が大きくなることに連れて、比率に対応する動画更新頻度は不変のままにあり又は大きくなる。
【0044】
例示的な実施例において、端末には比率範囲と動画更新頻度との対応関係が記憶され、この場合、第1の仮想モデルの比率に対応する動画更新頻度は、第1の仮想モデルの比率が所在する比率範囲に対応する動画更新頻度である。第1の仮想モデルの比率を決定した後、第1の仮想モデルの比率が所在する比率範囲を決定して、比率範囲と動画更新頻度との対応関係に基づいて、第1の仮想モデルの比率が所在する比率範囲に対応する動画更新頻度を検索してから、検索された動画更新頻度を第1の仮想モデルの初期動画更新頻度とする。比率範囲と動画更新頻度との対応関係は経験に基づいて設置され、又は適用シナリオに基づいて柔軟に調整され、これに対して、本出願の実施例に限定していない。例示的に、比率範囲と動画更新頻度との対応関係において、第1の比率範囲に対応する動画更新頻度は第2の比率範囲に対応する動画更新頻度の以上であり、第1の比率範囲の下限は第2の比率範囲の上限よりも大きい。
【0045】
第1の仮想モデルの初期動画更新頻度を取得する方式を参照して、少なくとも1つの仮想モデルの初期動画更新頻度を取得できる。少なくとも1つの仮想モデルの初期動画更新頻度を取得した後、少なくとも1つの仮想モデルの初期動画更新頻度に基づいて、リソース消費指標を取得する。
【0046】
リソース消費指標は少なくとも1つの仮想モデルの初期動画更新頻度に基づいて動画を更新することで消費されるリソース量を指示する。例示的に、少なくとも1つの仮想モデルの初期動画更新頻度に基づいて動画を更新することで消費されるリソース量が大きいほど、少なくとも1つの仮想モデルの初期動画更新頻度に基づいて少なくとも1つの仮想モデルに対応する動画フレームを表示することで消費されるリソースが多く、動画フレームの表示の流暢さが悪い。
【0047】
1つの可能な実現形態において、少なくとも1つの仮想モデルの初期動画更新頻度に基づいて、リソース消費指標を取得する方式は、少なくとも1つの仮想モデルのリソース消費サブ指標を取得し、少なくとも1つの仮想モデルのリソース消費サブ指標をまとめて、リソース消費指標を取得するステップを含む。何れか1つの仮想モデルのリソース消費サブ指標と何れか1つの仮想モデルの初期動画更新頻度とは正の相関関係にある。つまり、何れか1つの仮想モデルの初期動画更新頻度が高いほど、当該何れか1つの仮想モデルのリソース消費サブ指標が大きく、何れか1つの仮想モデルの初期動画更新頻度が低いほど、当該何れか1つの仮想モデルのリソース消費サブ指標が小さい。例示的に、何れか1つの仮想モデルのリソース消費サブ指標は、当該何れか1つの仮想モデルの初期動画更新頻度に基づいて動画を更新することで消費されるリソース量を指示する。
【0048】
少なくとも1つの仮想モデルのリソース消費サブ指標を取得する原理は同様であり、第1の仮想モデルのリソース消費サブ指標を取得することを例として説明し、第1の仮想モデルは少なくとも1つの仮想モデルのうちの何れか1つの仮想モデルである。
【0049】
例示的に、第1の仮想モデルのリソース消費サブ指標を取得する方式は、第1の仮想モデルの初期動画更新頻度に対応する画面フレーム数を決定して、画面フレーム数と負の相関関係にある正数を第1の仮想モデルのリソース消費サブ指標とするステップを含む。例示的に、第1の仮想モデルの初期動画更新頻度に対応する画面フレーム数の逆数を当該第1の仮想モデルのリソース消費サブ指標とする。例示的に、第1の仮想モデルの初期動画更新頻度に対応する画面フレーム数の逆数とある正数との積を第1の仮想モデルのリソース消費サブ指標とする。
【0050】
第1の仮想モデルの初期動画更新頻度に対応する画面フレーム数は、第1の仮想モデルの初期動画更新頻度が指示する、1回の動画更新の必要な画面のフレーム数であり、例えば、第1の仮想モデルの初期動画更新頻度は5フレーム画面ごとに、動画を1回更新すれば、第1の仮想モデルの初期動画更新頻度に対応する画面フレーム数は5である。
【0051】
例示的に、第1の仮想モデルのデフォルトの動画更新頻度は1フレーム画面ごとに、動画を1回更新すれば、第1の仮想モデルの初期動画更新頻度に対応する画面フレーム数が大きいほど、第1の仮想モデルの初期動画更新頻度の、デフォルトの動画更新頻度に対する低下程度が大きく、第1の仮想モデルの初期動画更新頻度に基づいて動画を更新することで消費されるリソース量が小さい。
【0052】
第1の仮想モデルのリソース消費サブ指標を取得する方式を参照して、少なくとも1つの仮想モデルのリソース消費サブ指標を取得できる。少なくとも1つの仮想モデルのリソース消費サブ指標を取得した後、少なくとも1つの仮想モデルのリソース消費サブ指標をまとめて、リソース消費指標を取得する。例示的に、少なくとも1つの仮想モデルのリソース消費サブ指標をまとめることは、少なくとも1つの仮想モデルのリソース消費サブ指標の和を計算する。例示的に、少なくとも1つの仮想モデルのリソース消費サブ指標をまとめることは、少なくとも1つの仮想モデルの重みによって少なくとも1つの仮想モデルのリソース消費サブ指標に対して加重合計を行って、少なくとも1つの仮想モデルの重みは経験に基づいて設置される。
【0053】
ステップ202では、リソース消費指標及び初期動画更新頻度に基づいて、少なくとも1つの仮想モデルのターゲット動画更新頻度を取得する。
【0054】
リソース消費指標を取得した後、リソース消費指標及び少なくとも1つの仮想モデルの初期動画更新頻度に基づいて、少なくとも1つの仮想モデルのターゲット動画更新頻度を取得する。当該方式で、少なくとも1つの仮想モデルのターゲット動画更新頻度の取得過程はリソース消費指標を配慮し、少なくとも1つの仮想モデルのターゲット動画更新頻度に基づいてリソース消費に対して効果的なグローバル制御を行うことができ、リソース消費が大きすぎるため、動画フレームの表示にかかる時間が長くなることを回避し、動画フレームの表示の流暢さを向上する。
【0055】
1つの可能な実現形態において、リソース消費指標及び初期動画更新頻度に基づいて、少なくとも1つの仮想モデルのターゲット動画更新頻度を取得する過程は、リソース消費指標がリソース消費閾値の以下である場合、初期動画更新頻度を少なくとも1つの仮想モデルのターゲット動画更新頻度とするステップを含む。
【0056】
リソース消費閾値は、少なくとも1つの仮想モデルの動画更新頻度に基づいて動画を更新するために消費される最大のリソース量を制限する。リソース消費閾値は予め配置された閾値である。
【0057】
例示的な実施例において、構成テーブルによって各種類別にそれぞれ対応するリソース消費閾値を設定することで、各種類別にそれぞれ対応するリソース消費閾値を使用して各種類別の仮想モデルの動画を更新することで招致されるリソース消費を制約する。例示的に、少なくとも1つの仮想モデルは何れもターゲット類別の仮想モデルであり、この場合、リソース消費閾値はターゲット類別に対応するリソース消費閾値である。
【0058】
例示的な実施例において、リソース消費閾値は、各フレーム画面が何れも動画を更新することを許可するグローバルな最大の仮想モデルの数を制約する。例示的な実施例において、リソース消費閾値はリソース消費予算、又は動画更新予算などと呼ばれても良い。
【0059】
リソース消費がリソース消費閾値の以下である場合、少なくとも1つの仮想モデルの初期動画更新頻度に基づいて動画を更新すると、大きなリソース消費を招致することなく、この場合、直接的に少なくとも1つの仮想モデルの初期動画更新頻度を少なくとも1つの仮想モデルのターゲット動画更新頻度とする。ここで、少なくとも1つの仮想モデルの初期動画更新頻度を少なくとも1つの仮想モデルのターゲット動画更新頻度とすることは、各仮想モデルの初期動画更新頻度を各仮想モデルのターゲット動画更新頻度とする。
【0060】
1つの可能な実現形態において、リソース消費指標がリソース消費閾値よりも大きい場合、リソース消費指標及び初期動画更新頻度に基づいて、少なくとも1つの仮想モデルのターゲット動画更新頻度を取得する過程は以下のステップ1~ステップ3を含む。
【0061】
ステップ1:リソース消費指標及びリソース消費閾値に基づいて、調整係数を決定する。
【0062】
リソース消費指標がリソース消費閾値よりも大きい場合、少なくとも1つの仮想モデルの初期動画更新頻度に基づいて動画を更新すると、大きなリソース消費を招致し、この場合、リソース消費閾値の制約で少なくとも1つの仮想モデルの初期動画更新頻度を調整することで、小さなリソース消費を有する第1の動画更新頻度を取得する。
【0063】
少なくとも1つの仮想モデルの初期動画更新頻度を調整する過程は、調整係数に基づいて実現され、調整係数はリソース消費指標及びリソース消費閾値に基づいて決定される。1つの可能な実現形態において、リソース消費指標及びリソース消費閾値に基づいて調整係数を決定する方式は、リソース消費指標とリソース消費閾値との比を調整係数とするステップを有する。リソース消費指標がリソース消費閾値よりも大きいため、調整係数は1超えの係数である。
【0064】
無論、いくつかの実施例において、リソース消費指標及びリソース消費閾値に基づいて調整係数を決定する方式は他の方式であってもよく、これに対して、本出願の実施例に限定していない。例示的に、リソース消費閾値とリソース消費指標との比を調整係数とし、この場合、調整係数は1未満の係数である。
【0065】
ステップ2:調整係数に基づいて初期動画更新頻度を調整することにより、少なくとも1つの仮想モデルの第1の動画更新頻度を取得する。
【0066】
調整係数を決定した後、調整係数に基づいて少なくとも1つの仮想モデルの初期動画更新頻度を調整することにより、少なくとも1つの仮想モデルの第1の動画更新頻度を取得する。例示的に、各仮想モデルの初期動画更新頻度を調整するため、調整係数は広域負荷分散スケール係数とも呼ばれてもよい。
【0067】
ここで、調整係数に基づいて各仮想モデルの初期動画更新頻度をそれぞれ調整することにより、各仮想モデルの第1の動画更新頻度を取得する。調整係数に基づいて各仮想モデルの初期動画更新頻度を調整する原理は同様であり、調整係数に基づいて第1の仮想モデルの初期動画更新頻度を調整することを例として説明する。第1の仮想モデルは少なくとも1つの仮想モデルのうちの何れか1つの仮想モデルである。
【0068】
調整係数に基づいて第1の仮想モデルの初期動画更新頻度を調整する方式は調整係数の決定方式と関係があり、調整原則は、第1の仮想モデルの第1の動画更新頻度が第1の仮想モデルの初期動画更新頻度よりも低いことである。
【0069】
1つの可能な実現形態において、調整係数はリソース消費指標とリソース消費閾値との比である場合、調整係数に基づいて第1の仮想モデルの初期動画更新頻度を調整する方式は、第1の仮想モデルの初期動画更新頻度に対応する画面フレーム数と調整係数との積を計算して、積に対して丸め処理を行って、ターゲット値を取得するステップと、対応する画面フレーム数がターゲット値である動画更新頻度を第1の仮想モデルの第1の動画更新頻度とするステップと、を含む。
【0070】
積に対して丸め処理を行う方式は経験に基づいて設置され、又は適用シナリオに基づいて柔軟に調整され、これに対して、本出願の実施例に限定していない。例示的に、積に対して丸め処理を行う方式は切り上げであってもよいし、切り捨てであってもよいし、さらに四捨五入などであってもよい。切り上げを例とし、Ceil関数(切り上げ関数)に基づいて積に対して丸め処理を行って、ターゲット値を取得する。ターゲット値を取得した後、対応する画面フレーム数がターゲット値である動画更新頻度を第1の仮想モデルの第1の動画更新頻度とする。
【0071】
例えば、第1の仮想モデルの初期動画更新頻度は、2フレーム画面ごとに動画を1回更新し(URO2)、調整係数は1.2であれば、第1の仮想モデルの初期動画更新頻度に対応する画面フレーム数は2であり、第1の仮想モデルの初期動画更新頻度に対応する画面フレーム数と調整係数との積は2.4であり、積に対して切り上げを行った後、取得されたターゲット値は3であれば、対応する画面フレーム数が3である動画更新頻度を第1の仮想モデルの第1の動画更新頻度とし、この時、決定される第1の仮想モデルの第1の動画更新頻度は3フレーム画面ごとに、動画を1回更新する(URO3)。
【0072】
以上は、調整係数がリソース消費指標とリソース消費閾値との比であることを例として、調整係数に基づいて第1の仮想モデルの初期動画更新頻度を調整する過程を紹介し、本出願の実施例はこれに限定されず、調整係数の決定方式が他の方式である場合、調整係数に基づいて第1の仮想モデルの初期動画更新頻度を調整する過程はさらに他の過程であってもよく、調整後の第1の仮想モデルの第1の動画更新頻度が初期動画更新頻度よりも低いことを保証すればよい。
【0073】
第1の仮想モデルの第1の動画更新頻度を取得する方式を参照して、少なくとも1つの仮想モデルの第1の動画更新頻度を取得でき、そして、ステップ3を実行する。
【0074】
例示的に、上記のステップ1及びステップ2に基づいて少なくとも1つの仮想モデルの第1の動画更新頻度を取得する過程は、負荷分散を有する動画アンダークロック最適化技術(Load Balance URO)に基づいて動画更新頻度を取得する。ターゲット類別の仮想モデルのリソース消費状況をグローバルに統計して、予め割り当てられたリソース消費閾値に基づいて、調整係数に従って動画更新頻度を低減するとともに、動画を更新することで消費されるリソース量を低減し、これによって、グローバルな動画更新の時間消費を低減するという目的を達成して、FPSを向上する。
【0075】
ステップ3:第1の動画更新頻度に基づいて、少なくとも1つの仮想モデルのターゲット動画更新頻度を取得する。
【0076】
第1の動画更新頻度に基づいて、少なくとも1つの仮想モデルのターゲット動画更新頻度を取得する過程は、各仮想モデルの第1の動画更新頻度に基づいて、各仮想モデルのターゲット動画更新頻度をそれぞれ取得する過程である。各仮想モデルの第1の動画更新頻度に基づいて、各仮想モデルのターゲット動画更新頻度を取得する原理は同様であり、第1の仮想モデルの第1の動画更新頻度に基づいて、第1の仮想モデルのターゲット動画更新頻度を取得することを例として説明する。第1の仮想モデルは少なくとも1つの仮想モデルのうちの何れか1つの仮想モデルである。
【0077】
1つの可能な実現形態において、直接的に第1の仮想モデルの第1の動画更新頻度を第1の仮想モデルのターゲット動画更新頻度とする。当該方式の効率が高い。
【0078】
1つの可能な実現形態において、第1の動画更新頻度に基づいて、少なくとも1つの仮想モデルのターゲット動画更新頻度を取得する過程は、第1の仮想モデルが第1のモデル選別条件を満たして、且つ第1の仮想モデルの第1の動画更新頻度が参照動画更新頻度の以下である場合、参照動画更新頻度を第1の仮想モデルのターゲット動画更新頻度とするステップと、第1の仮想モデルが第1のモデル選別条件を満たして、且つ第1の仮想モデルの第1の動画更新頻度が参照動画更新頻度よりも高い場合、又は、第1の仮想モデルが第1のモデル選別条件を満たしていない場合、第1の仮想モデルの第1の動画更新頻度を第1の仮想モデルのターゲット動画更新頻度とするステップと、を含む。当該方式は調整係数を配慮した上で、第1のモデル選別条件をさらに配慮し、取得された第1の仮想モデルのターゲット動画更新頻度の確実性を向上する。
【0079】
第1のモデル選別条件は仮想モデルを選別し、第1のモデル選別条件は経験に基づいて設置され、又は適用シナリオに基づいて柔軟に調整され、これに対して、本出願の実施例に限定していない。
【0080】
第1のモデル選別条件を満たしている仮想モデルは、大きな動画表現ニーズを有する仮想モデルである。例示的に、第1のモデル選別条件を満たしている仮想モデルは、初期動画更新頻度が参照動画更新頻度の以上である仮想モデルである。初期動画更新頻度が高いほど、仮想モデルの重要度が高く、例示的に、第1のモデル選別条件を満たしている仮想モデルは高重要度仮想モデルと呼ばれ、第1のモデル選別条件を満たしていない仮想モデルは低重要度仮想モデルと呼ばれる。
【0081】
参照動画更新頻度は経験に基づいて設置され、又は適用シナリオに基づいて柔軟に調整され、これに対して、本出願の実施例に限定していない。例示的に、参照動画更新頻度はURO5として示され、1つの仮想モデルの初期動画更新頻度はURO2として示され、URO2で示される動画更新頻度はURO5で示めされる動画更新頻度よりも高いため、当該仮想モデルは第1のモデル選別条件を満たしている。
【0082】
いくつかの実施例において、さらに、仮想モデルの初期動画更新頻度に対応する画面フレーム数と画面フレーム数閾値とを比較することで、仮想モデルが第1のモデル選別条件を満たしているかどうかを判定する。仮想モデルの初期動画更新頻度に対応する画面フレーム数が画面フレーム数閾値の以下であれば、仮想モデルは第1のモデル選別条件を満たしている。画面フレーム数閾値は経験に基づいて設置され、又は適用シナリオに基づいて柔軟に調整され、これに対して、本出願の実施例に限定していない、例えば、画面フレーム数閾値は5である。
【0083】
例示的に、第1のモデル選別条件を満たしている仮想モデルはさらに、比率が比率閾値の以上である仮想モデルであってもよい。比率閾値は経験に基づいて設置され、又は適用シナリオに基づいて柔軟に調整され、これに対して、本出願の実施例に限定していない。
【0084】
第1の仮想モデルが第1のモデル選別条件を満たしていると、第1の仮想モデルの動画表現ニーズが大きく、第1の仮想モデルのターゲット動画更新頻度は参照動画更新頻度の以上ではなければならなく、これによって、第1の仮想モデルの動画表現効果を保証する。従って、第1の仮想モデルが第1のモデル選別条件を満たして、且つ第1の仮想モデルの第1の動画更新頻度が参照動画更新頻度の以下であると、参照動画更新頻度を第1の仮想モデルのターゲット動画更新頻度とする。第1の仮想モデルが第1のモデル選別条件を満たして、且つ第1の仮想モデルの第1の動画更新頻度が参照動画更新頻度よりも高いと、第1の仮想モデルの第1の動画更新頻度を第1の仮想モデルのターゲット動画更新頻度とする。つまり、第1の仮想モデルが第1のモデル選別条件を満たしていると、第1の仮想モデルの第1の動画更新頻度及び参照動画更新頻度のうちの大きな値を第1の仮想モデルのターゲット動画更新頻度とする。
【0085】
第1の仮想モデルが第1のモデル選別条件を満たしていないと、第1の仮想モデルの動画表現ニーズが小さく、第1の仮想モデルのターゲット動画更新頻度を制限する必要がないため、直接的に第1の仮想モデルの第1の動画更新頻度を第1の仮想モデルのターゲット動画更新頻度とすることができる。
【0086】
調整係数を配慮した上で、高重要度の仮想モデルの動画表現を保証するために、第1のモデル選別条件をさらに配慮する。調整係数に基づいて調整した後、取得された第1の動画更新頻度(即ち、負荷分散アンダークロック最適化を行った後、取得された動画更新頻度)は仮想モデルの数が多いため、大幅に減少し、即ち、第1の動画更新頻度に対応する画面フレーム数は大幅に多くなり、近傍仮想モデルが過度にアンダークロックする恐れがあるので、高重要度の仮想モデルに対して、ターゲット動画更新頻度を制限することで、高重要度の仮想モデルのターゲット動画更新頻度が参照動画更新頻度の以上である。近傍仮想モデルは、仮想環境における仮想カメラに近い仮想モデルであり、近傍仮想モデルの動画表現ニーズは一般的に大きい。仮想カメラは、仮想環境の画面を撮影するためのカメラである。1つの仮想モデルに対して、当該仮想モデルは仮想カメラに近いほど、仮想環境の画面における当該仮想モデルの表示サイズが大きい。
【0087】
例示的に、画面フレーム数閾値が5であれば、少なくとも1つの仮想モデルのうちの、初期動画更新頻度に対応する画面フレーム数が5以下である仮想モデルは何れも第1のモデル選別条件を満たし、即ち、何れも高重要度仮想モデルであり、当該部分の仮想モデルのターゲット動画更新頻度に対応する画面フレーム数は5以下に制限され、即ち、ターゲット動画更新頻度は最低、5フレーム画面ごとに動画を1回更新し、これによって、高重要度モデルは最大、5フレームごとに動画を1回更新することを保証する。
【0088】
ステップ203では、ターゲット動画更新頻度に基づいて、少なくとも1つの仮想モデルに対応する動画フレームを表示する。
【0089】
ターゲット動画更新頻度は、少なくとも1つの仮想モデルの初期動画更新頻度に基づいてリソース消費指標を配慮して決定され、リソース消費に対して効果的なグローバル制御を行うことができ、ターゲット動画更新頻度に基づいて少なくとも1つの仮想モデルに対応する動画フレームを表示する効果がよく、動画フレームの表示の流暢さを向上して、さらに、画面更新の流暢さを向上する。
【0090】
ターゲット動画更新頻度に基づいて、少なくとも1つの仮想モデルに対応する動画フレームを表示する過程は各仮想モデルのターゲット動画更新頻度に基づいて、各仮想モデルに対応する動画フレームを表示する過程である。ここで、各个仮想モデルに対応する動画フレームは同一のフレーム仮想環境の画面に表示される。
【0091】
各仮想モデルのターゲット動画更新頻度に基づいて、各仮想モデルに対応する動画フレームを表示する原理は同様であり、第1の仮想モデルのターゲット動画更新頻度に基づいて、第1の仮想モデルに対応する動画フレームを表示する過程を例として説明する。第1の仮想モデルは少なくとも1つの仮想モデルのうちの何れか1つの仮想モデルである。
【0092】
1つの可能な実現形態において、第1の仮想モデルのターゲット動画更新頻度に基づいて、第1の仮想モデルに対応する動画フレームを表示する実現過程は、直接的に第1の仮想モデルのターゲット動画更新頻度に基づいて、第1の仮想モデルに対応する動画フレームを表示するステップを含む。この場合、第1の仮想モデルに対応する動画フレームは第1の仮想モデルの、ターゲット動画更新頻度に対応する動画フレームである。つまり、第1の仮想モデルが一定条件を満たしているかどうかを判定する必要がなく、第1の仮想モデルの、ターゲット動画更新頻度に対応する動画フレームを直接的に表示する。
【0093】
例示的な実施例において、直接的に第1の仮想モデルのターゲット動画更新頻度に基づいて、第1の仮想モデルに対応する動画フレームを表示する過程は、第1の仮想モデルのターゲット動画更新頻度が第1の仮想モデルのカウント値にマッチングしていない場合、第1の仮想モデルの第1の動画フレーム又はターゲット動画フレームを表示するステップと、第1の仮想モデルのターゲット動画更新頻度が第1の仮想モデルのカウント値にマッチングする場合、第1の仮想モデルの第2の動画フレームを表示するステップと、を含む。
【0094】
第1の動画フレームは、第1の仮想モデルの動画における表示済みの最新の動画フレームであり、第2の動画フレームは、第1の仮想モデルの動画における第1の動画フレームの次の動画フレームである。第1の動画フレーム及び第2の動画フレームは第1の仮想モデルの動画における隣接している2つの動画フレームであり、第1の動画フレームは表示済みであり、第2の動画フレームはまだ未表示である。第1の動画フレーム及び第2の動画フレームの計算ロジックが複雑であるため、第1の動画フレーム及び第2の動画フレームの決定のための時間が長い。第1の動画フレームを表示した後、端末は第2の動画フレームを計算してキャッシュし、そして、第2の動画フレームを表示しようとすると、キャッシュから第2の動画フレームを抽出して表示する。
【0095】
第1の仮想モデルのカウント値は、第1の仮想モデルが具備しているカウント値である。第1の仮想モデルが具備するカウント値は、第1の仮想モデルの動画の未更新の画面フレーム数を指示する。例示的な実施例において、第1の仮想モデルが具備するカウント値の更新方式は以下の通り、即ち、第1の仮想モデルの動画における1つの動画フレームを初めて表示する時、第1の仮想モデルが具備するカウント値は0であり、1つの画面が第1の仮想モデルの動画における当該1つの動画フレームの次の動画フレームを表示していないと、第1の仮想モデルが具備するカウント値に1を加算する。
【0096】
第1の仮想モデルのターゲット動画更新頻度が第1の仮想モデルのカウント値にマッチングすると、第1の仮想モデルの第2の動画フレームを表示する。例示的に、第1の仮想モデルのターゲット動画更新頻度が第1の仮想モデルのカウント値にマッチングすることは、第1の仮想モデルのカウント値が第1の仮想モデルのターゲット動画更新頻度に対応する画面フレーム数と1との差の以上である。例えば、第1の仮想モデルのターゲット動画更新頻度に対応する画面フレーム数が5であり、第1の仮想モデルのカウント値が4以上であれば、第1の仮想モデルのターゲット動画更新頻度は第1の仮想モデルのカウント値にマッチングする。
【0097】
第1の仮想モデルのターゲット動画更新フレームレートが第1の仮想モデルのカウント値にマッチングすると、現在の表示対象となる動画フレームは第1の仮想モデルの第2の動画フレームであり、従って、第1の仮想モデルの第2の動画フレームを表示する。第1の仮想モデルのターゲット動画更新頻度が第1の仮想モデルのカウント値にマッチングしていない場合、現在の表示対象となる動画フレームは第1の仮想モデルの第2の動画フレームではなく、この場合、第1の仮想モデルの第1の動画フレーム又はターゲット動画フレームを表示する。
【0098】
ターゲット動画フレームは第1の動画フレーム、第2の動画フレーム及び第1の仮想モデルのカウント値に基づいて決定される。ターゲット動画フレームを表示する前、ターゲット動画フレームを決定する。例示的に、ターゲット動画フレームを決定する方式は、第1の動画フレーム及び第2の動画フレームに基づいて、候補補間平滑化動画フレームを決定するステップと、候補補間平滑化動画フレームから、第1の仮想モデルのカウント値に対応する補間平滑化動画フレームを決定して、第1の仮想モデルのカウント値に対応する補間平滑化動画フレームを第1の仮想モデルのターゲット動画フレームとするステップと、を含む。
【0099】
例示的に、キャッシュにおける第1の動画フレーム及び第2の動画フレームに基づいて、補間平滑化動画フレームを決定し、第1の動画フレームを表示した後及び第2の動画フレームを表示する前、補間平滑化動画フレームを表示して、1フレームごとに更新する動画効果、即ち、アンダークロックしない動画効果に接近する。候補補間平滑化動画フレームの数は1つであってもよいし、複数であってもよい。候補補間平滑化動画フレームの数が1つである場合、直接的に当該1つの候補補間平滑化動画フレームを第1の仮想モデルのカウント値に対応する補間平滑化動画フレームとする。候補補間平滑化動画フレームの数が複数である場合、第1の仮想モデルのターゲット動画フレームは、複数の候補補間平滑化動画フレームのうちの、第1の仮想モデルのカウント値に対応する1つの補間平滑化動画フレームである。例示的に、端末には候補補間平滑化動画フレームとカウント値との対応関係が記憶され、当該対応関係に基づいて、候補補間平滑化動画フレームから第1の仮想モデルのカウント値に対応する補間平滑化動画フレームを決定する。
【0100】
例示的に、キャッシュにおける第1の動画フレーム及び第2の動画フレームに基づいて、決定された候補補間平滑化動画フレームの数は、第1の仮想モデルのターゲット動画更新頻度にマッチングしていないカウント値の数と同様であり、各候補補間平滑化動画フレームは、第1の仮想モデルのターゲット動画更新頻度にマッチングしていない1つのカウント値に対応する。
【0101】
例示的に、第1の仮想モデルのターゲット動画更新頻度にマッチングしていないカウント値の数は、第1の仮想モデルのターゲット動画更新頻度に対応する画面フレーム数と1との差である。例えば、第1の仮想モデルのターゲット動画更新頻度に対応する画面フレーム数は5であれば、第1の仮想モデルのターゲット動画更新頻度にマッチングしていないカウント値の数は4であり、4つの候補補間平滑化動画フレームを決定できる。
【0102】
候補補間平滑化動画フレームは第1の動画フレームと第2の動画フレームとの間の差で計算されることで取得され、計算することで第1の動画フレーム及び第2の動画フレームを取得する時間消費より、計算することで候補補間平滑化動画フレームを取得する時間消費が小さい。各候補補間平滑化動画から第1の仮想モデルのカウント値に対応する補間平滑化動画フレームを検索し、当該補間平滑化動画フレームはターゲット動画フレームである。
【0103】
本出願の実施例において、第1の仮想モデルのターゲット動画更新頻度が第1の仮想モデルのカウント値にマッチングしていない場合、第1の仮想モデルの第1の動画フレーム又はターゲット動画フレームを表示する実現形態を限定していない。例示的に、第1の仮想モデルのターゲット動画更新頻度が第1の仮想モデルのカウント値にマッチングしていない場合、第1の仮想モデルの第1の動画フレームを表示する。例示的に、第1の仮想モデルのターゲット動画更新頻度が第1の仮想モデルのカウント値にマッチングしていない場合、ターゲット動画フレームを表示する。
【0104】
例示的に、第1の仮想モデルのターゲット動画更新頻度が第1の仮想モデルのカウント値にマッチングしていない場合、第1の仮想モデルが第2のモデル選別条件を満たしていないと、第1の仮想モデルの第1の動画フレームを表示し、第1の仮想モデルが第2のモデル選別条件を満たしていると、第1の仮想モデルのターゲット動画フレームを表示する。
【0105】
第2のモデル選別条件は仮想モデルの選別に用いられ、第2のモデル選別条件は経験に基づいて設置され、又は適用シナリオに基づいて柔軟に調整され、これに対して、本出願の実施例に限定していない。第2のモデル選別条件は第1のモデル選別条件と同様であってもよいし、第1のモデル選別条件と異なってもよい。
【0106】
第2のモデル選別条件を満たしている仮想モデルは、ターゲット動画更新頻度がカウント値にマッチングしていない場合、ターゲット動画フレームを表示する必要がある仮想モデルである。例示的な実施例において、第2のモデル選別条件は第1のモデル選別条件と同様であり、即ち、第2のモデル選別条件を満たしている仮想モデルは、大きな動画表現ニーズを有する仮想モデルである。
【0107】
第1の仮想モデルが第2のモデル選別条件を満たしていると、第1の仮想モデルのターゲット動画フレームを表示することで、アンダークロックの、動画表現に対する不利な影響を大きな程度で緩和する。つまり、高重要度の仮想モデルに対して、動画補間平滑化を起動させ、更新をスキップした画面において、キャッシュされる第1の動画フレーム及び第2の動画フレームによって高重要度の仮想モデルに対して補間表現を行うことで、アンダークロックしない動画効果に近接する。
【0108】
第1の仮想モデルが第2のモデル選別条件を満たしていないと、第1の仮想モデルの動画表現の注目度が低く、直接的に第1の動画フレームを表示できる。
【0109】
1つの可能な実現形態において、第1の仮想モデルのターゲット動画更新頻度に基づいて、第1の仮想モデルに対応する動画フレームを表示する実現過程は以下の通り、第1の仮想モデルが他の仮想モデルに関連付けられていない場合、直接的に第1の仮想モデルのターゲット動画更新頻度に基づいて、第1の仮想モデルに対応する動画フレームを表示し、第1の仮想モデルが第2の仮想モデルに関連付けられる場合、第1の仮想モデルのターゲット動画更新頻度を第2の仮想モデルの動画更新頻度に調整することにより、第1の仮想モデルの調整後の動画更新頻度を取得し、第1の仮想モデルの調整後の動画更新頻度に基づいて、第1の仮想モデルに対応する動画フレームを表示する。
【0110】
第2の仮想モデルは少なくとも1つの仮想モデルのうちの1つの仮想モデルであってもよいし、少なくとも1つの仮想モデルを除いた1つの仮想モデルであってもよく、これに対して、本出願の実施例に限定していない。第2の仮想モデルの動画更新頻度は第2の仮想モデルの現在の最新の動画更新頻度である。端末には仮想モデルの間の関連関係が記憶され、当該関連関係に基づいて第1の仮想モデルが他の仮想モデルに関連付けられるかどうかを判定し、第1の仮想モデルが第2の仮想モデルに関連付けられると、第1の仮想モデルのターゲット動画更新頻度を第2の仮想モデルの動画更新頻度に調整する。例示的に、第1の仮想モデルが第2の仮想モデルに関連付けられることは、第1の仮想モデルが第2の仮想モデルに依存することに相当する。
【0111】
1つの可能な実現形態において、第1の仮想モデルのターゲット動画更新頻度を第2の仮想モデルの動画更新頻度に調整した後、第1の仮想モデルのカウント値を第2の仮想モデルのカウント値に調整することで、第1の仮想モデルの動画更新と第2の仮想モデルの動画更新とを同期にさせるステップをさらに含む。
【0112】
第1の仮想モデルの動画更新と第2の仮想モデルの動画更新とを同期させることで、動画表現の正確性を保証する。最適化後、異なる仮想モデルは異なる動画更新頻度を有する可能性があるが、関連関係を有する仮想モデルは動画表現で一致するように要求され、例えば、仮想オブジェクトと当該仮想オブジェクトに配置される仮想プロップとは動画表現で一致するように要求される。関連関係を有する仮想モデルの動画更新頻度が異なっていると、誤表現を招致する恐れがある。
【0113】
従って、第1の仮想モデルのターゲット動画更新頻度に基づいて、第1の仮想モデルに対応する動画フレームを表示する過程で、第1の仮想モデルが他の仮想モデルに関連付けられるかどうかを判定し、第1の仮想モデルが第2の仮想モデルに関連付けられると、第1の仮想モデルのターゲット動画更新頻度を第2の仮想モデルの動画更新頻度に調整することにより第1の仮想モデルのカウント値を第2の仮想モデルのカウント値に調整することで、アンダークロックの同期を実現し、即ち、第1の仮想モデルの動画更新と第2の仮想モデルの動画更新とを同期させる。例示的に、第1の仮想モデルが第2の仮想モデルに関連付けられるため、第1の仮想モデルは子モデルと呼ばれて、第2の仮想モデルは親モデルと呼ばれる。
【0114】
アンダークロックの同期の実現細部は以下の通り、親・子モデルの更新頻度を同期に保持し、子モデルに対して親モデルの更新頻度を採用し、親・子モデルのカウント値を整合させる。例示的に、親・子モデルのカウント値を整合させることで、親・子モデルの更新開始フレームの整合を実現できる。更新開始フレームは、表示済みの最新の動画フレームを初めて表示する画面である。
【0115】
例示的に、親モデル及び子モデルの動画更新頻度、更新開始フレームは、親モデル及び子モデルの動画更新頻度、更新開始フレームが何れも一致していない場合、親モデル及び子モデルの動画更新頻度が一致するが、更新開始フレームが一致していない場合、親モデル及び子モデルの動画更新頻度が一致していなく、更新開始フレームが一致している場合、親モデル及び子モデルの動画更新頻度、更新開始フレームが一致している場合の4つを有する。
【0116】
図3は上記の4つの状況での動画更新同期状況を示す。図3において、動画が更新された画面は更新フレームと呼ばれ、動画が更新されていない画面はスキップフレームと呼ばれる。図3から分かるように、親モデル及び子モデルの動画更新頻度、更新開始フレームが何れも一致していない場合、又は、親モデル及び子モデルの動画更新頻度が一致しているが、更新開始フレームが一致していない場合、或いは、親モデル及び子モデルの動画更新頻度が一致していなく、更新開始フレームが一致している場合の何れも親モデル及び子モデルの動画更新を完全に同期させることに十分ではない。従って、子モデルの動画更新頻度を親モデルの動画更新頻度に調整し、子モデルのカウント値を親モデルのカウント値に調整することで、動画更新を同期させるという効果を達成する。
【0117】
例示的に、図4は親モデル及び子モデルの動画更新頻度、更新開始フレームが何れも一致していない状況での画面表示効果を示す。図4において、親モデルは仮想オブジェクト410であり、子モデルは仮想プロップ420である。仮想オブジェクト410の動画更新頻度はURO4であり、仮想プロップ420の動画更新頻度はURO7であり、仮想オブジェクト410の更新開始フレームと仮想プロップ420の更新開始フレームとが一致していない。図4において、仮想プロップ420が仮想オブジェクト410の手部から離脱する問題が著しいと、仮想オブジェクト410と仮想プロップ420との動画更新が同期していない。
【0118】
図5は親モデル及び子モデルの動画更新頻度が一致して、更新開始フレームが一致していない状況での画面表示効果を示す。図5において、親モデルは仮想オブジェクト510であり、子モデルは仮想プロップ520である。仮想オブジェクト510の動画更新頻度及び仮想プロップ520の動画更新頻度は何れもURO4であり、仮想オブジェクト510の更新開始フレームと仮想プロップ520の更新開始フレームとが一致していない。図5において、依然的に仮想プロップ520が仮想オブジェクト510の手部から離脱する問題を観察できると、仮想オブジェクト510と仮想プロップ520との動画更新が同期していない。
【0119】
図6は親モデル及び子モデルの動画更新頻度、更新開始フレームが何れも一致している状況での画面表示効果を示す。図6において、親モデルは仮想オブジェクト610であり、子モデルは仮想プロップ620である。仮想オブジェクト610の動画更新頻度及び仮想プロップ620の動画更新頻度は何れもURO4であり、仮想オブジェクト610の更新開始フレームと仮想プロップ620の更新開始フレームとが一致している。図6において、仮想プロップ620が仮想オブジェクト610の手部から離脱していなく、画面表現が正常であると、仮想オブジェクト610と仮想プロップ620との動画更新が同期している。
【0120】
第1の仮想モデルの調整後の動画更新頻度を取得する場合、第1の仮想モデルの調整後の動画更新頻度に基づいて、第1の仮想モデルに対応する動画フレームを表示する。第1の仮想モデルの調整後の動画更新頻度に基づいて、第1の仮想モデルに対応する動画フレームを表示する実現原理は、直接的に第1の仮想モデルのターゲット動画更新頻度に基づいて、第1の仮想モデルに対応する動画フレームを表示する実現原理と同様であるため、ここで、贅言していない。
【0121】
例示的な実施例において、少なくとも1つの仮想モデルの動画フレームを表示する必要があると、何れも上記のステップ201~ステップ203を実行する。例示的な実施例において、仮想モデルの状況が参照条件を満たしている場合に限り、上記のステップ201~ステップ203を実行することで、計算量を低減できる。
【0122】
本出願の実施例は、仮想モデルの状況が参照条件を満たしていない場合の動画フレームの表示方式を限定していない。例示的に、仮想モデルの状況が参照条件を満たしていない場合、関連技術における方式で動画フレームの表示を実現する。例示的に、関連技術における方式は以下の通り、少なくとも1つの仮想モデルの比率に対応する動画更新頻度を、少なくとも1つの仮想モデルの初期動画更新頻度とし、少なくとも1つの仮想モデルの初期動画更新頻度に基づいて、少なくとも1つの仮想モデルに対応する動画フレームを表示する。
【0123】
例示的に、比率は画面比率とも呼ばれ、関連技術における方式は、UE4エンジン自体のURO最適化解決策に基づいて実現される動画フレームの表示方式である。UE4エンジン自体のURO最適化解決策は、各仮想モデルの画面比率を計算し、画面比率が小さいほど、動画更新頻度が低く、画面比率が小さければ、仮想モデルが仮想カメラから遠く、このように、仮想カメラから遠い仮想モデルの動画更新頻度を低減することで、仮想モデルの動画更新のリソース消費を効果的に低減できる。例示的に、画面比率と画面フレーム数との対応関係を予め設置し、画面フレーム数が大きいほど、動画更新頻度が低い。例示的に、画面フレーム数はさらにUROのレベルで示めされる。
【0124】
参照条件は、ステップ201~ステップ203の方式に基づいて動画フレームの表示を実現する条件を制約する。参照条件は経験に基づいて設置され、又は適用シナリオに基づいて柔軟に調整され、これに対して、本出願の実施例に限定していない。例示的に、参照条件は少なくとも1つの仮想モデルの状況を制約する。例示的に、参照条件は、同じ画面に動画フレームを表示する全ての仮想モデルの状況を制約する。
【0125】
参照条件が、同じ画面に動画フレームを表示する全ての仮想モデルの状況を制約することを例とする。例示的に、仮想モデルの状況が参照条件を満たしていることは、同じ画面に動画フレームを表示する全ての仮想モデルの数が第1の数閾値よりも大きいことである。例示的に、仮想モデルの状況が参照条件を満たしていることは、同じ画面に動画フレームを表示する全ての仮想モデルのうちの、比率が比率閾値よりも大きい仮想モデルの数が第2の数閾値よりも大きいことである。例示的に、仮想モデルの状況が参照条件を満たしていることは、同じ画面に動画フレームを表示する全ての仮想モデルの数が第1の数閾値よりも大きく、且つ全ての仮想モデルのうちの、比率が比率閾値よりも大きい仮想モデルの数が第2の数閾値よりも大きいことである。
【0126】
第1の数閾値は第2の数閾値の以上であり、第1の数閾値及び第2の数閾値は経験に基づいて設置され、又は適用シナリオに基づいて柔軟に調整され、これに対して、本出願の実施例に限定していない。
【0127】
同じ画面に動画フレームを表示する全ての仮想モデルが少ない場合(図7の仮想モデルの分布状況)、関連技術における動画フレームの表示方式で、URO最適化特徴を継続的に保持し、比率に基づいてアンダークロック最適化を行って、比率が小さい仮想モデルに対して、低い頻度で動画を更新して、動画更新による時間消費を減少する。例示的に、比率が小さい仮想モデルは、仮想カメラから遠い仮想モデルであり、このような仮想モデルが遠いところに位置するため、インタラクションオブジェクトははっきり見えないかもしれなく、動画更新頻度を低減できる。図7の場合、関連技術における方式を使用して、仮想カメラから近いから遠いまでの順序に従って、各仮想モデルの動画フレームの表示根拠となる動画更新頻度はそれぞれURO1、URO2及びURO3である。
【0128】
同じ画面に動画フレームを表示する全ての仮想モデルが多い場合(図8の仮想モデルの分布状況)、特に比率が大きい(即ち、仮想カメラに近い)仮想モデルの数が多い場合、関連技術における動画フレームの表示方式(即ち、比率に基づいてアンダークロック最適化を行う方式)を使用して、仮想カメラに近い仮想モデルは依然的に高い動画更新頻度で動画を更新し、例えば、仮想カメラから近いから遠いまでの順序に従って、各仮想モデルの動画フレームの表示根拠となる動画更新頻度はそれぞれURO1、URO2及びURO3であり、これによって、グローバルな動画更新プレッシャーが大きくなり、仮想カメラに近い仮想モデルの数が多いなどのシナリオで、リソース消費が多くなり、端末の発熱を招致して、さらにFPSに影響して、動画フレームの表示の流暢さ及びアプリケーションプログラムの運転の流暢さなどに影響する恐れがある。
【0129】
本出願の実施例が提供する動画フレームの表示方式を使用することで、このようなシナリオの性能表現を効果的に改善できる。本出願の実施例が提供する動画フレームの表示方式は、1フレームごとに、仮想モデルのリソース消費指標をグローバルに統計し、割り当てられるリソース消費閾値を超えた場合、各仮想モデルの動画更新頻度をさらに低減して、第1のモデル選別条件を満たしている仮想モデルに対して動画補間平滑化最適化を行うことで、アンダークロックによる著しい動画表現問題を回避する。当該最適化方式で、仮想カメラから近いから遠いまでの順序に従って、各仮想モデルの動画フレームの表示根拠となる動画更新頻度はそれぞれURO2、URO4及びURO6に最適化されることで、同じ画面に複数の仮想モデルの動画フレームを表示する時間消費を効果的に制御できる。
【0130】
例示的に、関連技術における動画フレームの表示方式での画面表示効果について図9を参照し、本出願の実施例の動画フレームの表示方式での画面表示効果について図10を参照する。図9及び図10において、比率が比率閾値よりも大きい仮想モデル(近距離仮想モデルと呼ばれる)の数は20であり、当該20個の仮想モデルの初期動画更新頻度は何れもURO1であり、即ち、当該20個の仮想モデルは何れも1フレーム画面ごとに動画を1回更新するように保持され、この場合、アプリケーションプログラムの各フレーム画面の更新にかかる時間は約20ms(ミリ秒)であり、FPSは50である。
【0131】
リソース消費閾値は1つの仮想モデルであると、負荷分散初期調整(即ち、リソース消費閾値の制約に基づいて調整する)を行った後、当該20個の仮想モデルの動画更新頻度は何れもURO20であり、当該20個の仮想モデルは何れも第1のモデル選別条件を満たしている(即ち、何れも高重要度モデルに属する)ため、高重要度モデルの動画更新頻度がURO5の以下であることは許可されず、そうすれば、本出願の実施例が提供する方式を使用して、当該20個の仮想モデルのターゲット動画更新頻度は何れもURO5であり、即ち、5フレーム画面ごとに動画を1回更新する。このようなターゲット動画更新頻度に基づいて動画フレームを表示し、アプリケーションプログラムの各フレーム画面の更新にかかる時間は約15.6msであり、FPSは64に向上する。関連技術に対して、各フレーム画面の更新にかかる時間は4.4ms減少して、FPSは16向上する。図9及び図10に基づいて分かるように、異なる動画フレームの表示方式を使用すると、画面表示効果が異なっている。
【0132】
例示的に、動画フレームの表示過程について図11を参照し、アプリケーションプログラムが運転する前、ターゲット類別に対応するリソース消費閾値を設定し、第N(Nは1以上の整数である)フレーム画面を表示する場合、少なくとも1つの仮想モデルの、第Nフレーム画面にマッチングする動画フレームを表示し、当該少なくとも1つの仮想モデルは何れもターゲット類別の仮想モデルであり、第Nフレーム画面の表示結果に基づいて、少なくとも1つの仮想モデルの比率を計算し、少なくとも1つの仮想モデルの比率に対応する動画更新頻度を少なくとも1つの仮想モデルの初期動画更新頻度とする。少なくとも1つの仮想モデルの初期動画更新頻度に基づいて、リソース消費指標を取得して、リソース消費指標がリソース消費閾値よりも大きいかどうかを判定する。
【0133】
リソース消費指標がリソース消費閾値の以下であれば、少なくとも1つの仮想モデルの初期動画更新頻度に基づいて、少なくとも1つの仮想モデルに対応する動画フレームを表示し、当該少なくとも1つの仮想モデルに対応する動画フレームは、少なくとも1つの仮想モデルの、第(N+1)フレーム画面にマッチングする動画フレームである。
【0134】
リソース消費指標がリソース消費閾値よりも大きければ、リソース消費指標とリソース消費閾値との比を調整係数とし、調整係数に基づいて少なくとも1つの仮想モデルの初期動画更新頻度を調整することにより、少なくとも1つの仮想モデルの第1の動画更新頻度を取得する。第1のモデル選別条件及び少なくとも1つの仮想モデルの第1の動画更新頻度に基づいて、少なくとも1つの仮想モデルのターゲット動画更新頻度を取得することで、表現を保証する。関連しているモデルの間の動画更新頻度及びカウント値を同期させることで、表現を保証する。少なくとも1つの仮想モデルの最新の動画更新頻度に基づいて、少なくとも1つの仮想モデルに対応する動画フレームを表示し、当該少なくとも1つの仮想モデルに対応する動画フレームは、少なくとも1つの仮想モデルの、第(N+1)フレーム画面にマッチングする動画フレームである。
【0135】
ここで、少なくとも1つの仮想モデルがターゲット類別であるモデルであり、且つ同じ画面に動画フレームを表示する仮想モデルは、ターゲット類別を除いた他の類別の仮想モデルをさらに含む場合に対して、他の類別の仮想モデルの動画フレームの表示過程について、本出願の実施例が提供する過程を参照して実現されることで、同じ画面に動画フレームを表示する全ての仮想モデルの動画フレームの表示効果を保証する。
【0136】
本出願の実施例において、UE4エンジン自体のURO動画最適化技術に基づいて、負荷分散最適化特性を追加し、ある類別の仮想モデルのリソース消費予算、高重要度モデルの最低動画更新頻度、動画補間平滑化の条件などの重要なパラメータを配置して調整することで、動画表現を保証することを前提として、マルチプレイシナリオでの動画更新に消費されるリソースを効果的に制御でき、同じ画面に複数の仮想モデルの動画フレームを表示するのにかかる時間を効果的に低減して、性能と表現とのバランスを達成して、FPSを向上して、アプリケーションプログラムのエクスペリエンスを高め、例えば、アプリケーションプログラムはゲーム類アプリケーションプログラムであれば、ゲームエクスペリエンスを高める。
【0137】
本出願の実施例が提供する動画フレームの表示方法において、少なくとも1つの仮想モデルに対応する動画フレームは少なくとも1つの仮想モデルのターゲット動画更新頻度に基づいて表示され、少なくとも1つの仮想モデルのターゲット動画更新頻度は、少なくとも1つの仮想モデルの初期動画更新頻度に基づいてリソース消費指標を配慮して決定される。少なくとも1つの仮想モデルのターゲット動画更新頻度に基づいてリソース消費に対して効果的なグローバル制御を行うことができ、動画フレームの表示の流暢さを向上して、さらにマンマシンインタラクション率を高める。
【0138】
リソース消費指標を配慮してターゲット動画更新頻度を決定する過程で、リソース消費指標とリソース消費閾値とを比較して、リソース消費指標がリソース消費閾値よりも大きい場合、両者に基づいて調整係数を決定し、調整係数に従って動画更新頻度を低減して、さらに動画を更新するために消費されるリソース量を低減し、グローバルな動画更新の時間消費を減少するという目的を達成して、FPSを向上する。
【0139】
さらに、第1のモデル選別条件を配慮して高重要度の仮想モデルのターゲット動画更新頻度を制限することで、高重要度の仮想モデルのターゲット動画更新頻度が参照動画更新頻度の以上になり、高重要度の仮想モデルの動画表現を保証する。
【0140】
また、仮想モデルのターゲット動画更新頻度に基づいて、仮想モデルの動画フレームを表示する場合、仮想モデルのターゲット動画更新頻度と仮想モデルのカウント値とを比較し、仮想モデルのターゲット動画更新頻度が仮想モデルのカウント値にマッチングしていない場合、仮想モデルの第1の動画フレーム、第2の動画フレーム及びカウント値に基づいて決定されるターゲット動画フレームを表示し、当該ターゲット動画フレームは第1の動画フレームと第2の動画フレームとの間の補間平滑化動画フレームであり、ターゲット動画フレームを表示することで、1フレームごとに更新する動画効果に近接し、即ち、アンダークロックしない動画効果に近接して、動画フレームの表示効果を向上する。
【0141】
また、仮想モデルが他の仮想モデルに関連付けられるかどうかを判定し、仮想モデルが他の仮想モデルに関連付けられると、仮想モデルのターゲット動画更新頻度を他の仮想モデルの動画更新頻度に調整し、仮想モデルのカウント値を他の仮想モデルのカウント値に調整することで、アンダークロックの同期を実現し、即ち、仮想モデルの動画更新と関連付けられる仮想モデルの動画更新とを同期させ、動画表現の正確性を保証する。
【0142】
図12を参照し、本出願の実施例は動画フレームの表示装置を提供し、当該装置は、
少なくとも1つの仮想モデルの初期動画更新頻度に基づいて、リソース消費指標を取得する第1の取得ユニット1201であって、リソース消費指標は少なくとも1つの仮想モデルの初期動画更新頻度に基づいて動画を更新することで消費されるリソース量を指示する第1の取得ユニット1201と、
リソース消費指標及び初期動画更新頻度に基づいて、少なくとも1つの仮想モデルのターゲット動画更新頻度を取得する第2の取得ユニット1202と、
ターゲット動画更新頻度に基づいて、少なくとも1つの仮想モデルに対応する動画フレームを表示する表示ユニット1203と、を含む。
【0143】
1つの可能な実現形態において、第2の取得ユニット1202は、リソース消費指標がリソース消費閾値よりも大きい場合、リソース消費指標及びリソース消費閾値に基づいて、調整係数を決定し、調整係数に基づいて初期動画更新頻度を調整することにより、少なくとも1つの仮想モデルの第1の動画更新頻度を取得し、第1の動画更新頻度に基づいて、少なくとも1つの仮想モデルのターゲット動画更新頻度を取得する。
【0144】
1つの可能な実現形態において、第2の取得ユニット1202は、第1の仮想モデルが第1のモデル選別条件を満たして、且つ第1の仮想モデルの第1の動画更新頻度が参照動画更新頻度の以下である場合、参照動画更新頻度を第1の仮想モデルのターゲット動画更新頻度とし、第1の仮想モデルは少なくとも1つの仮想モデルのうちの何れか1つの仮想モデルである。
【0145】
1つの可能な実現形態において、第2の取得ユニット1202は、第1の仮想モデルが第1のモデル選別条件を満たして、且つ第1の仮想モデルの第1の動画更新頻度が参照動画更新頻度よりも高い場合、又は、第1の仮想モデルが第1のモデル選別条件を満たしていない場合、第1の仮想モデルの第1の動画更新頻度を第1の仮想モデルのターゲット動画更新頻度とし、第1の仮想モデルは少なくとも1つの仮想モデルのうちの何れか1つの仮想モデルである。
【0146】
1つの可能な実現形態において、調整係数はリソース消費指標とリソース消費閾値との比であり、第2の取得ユニット1202は、第1の仮想モデルの初期動画更新頻度に対応する画面フレーム数と調整係数との積を計算して、積に対して丸め処理を行って、ターゲット値を取得し、第1の仮想モデルは少なくとも1つの仮想モデルのうちの何れか1つの仮想モデルであり、対応する画面フレーム数がターゲット値である動画更新頻度を第1の仮想モデルの第1の動画更新頻度とする。
【0147】
1つの可能な実現形態において、第2の取得ユニット1202は、リソース消費指標がリソース消費閾値の以下である場合、初期動画更新頻度を少なくとも1つの仮想モデルのターゲット動画更新頻度とする。
【0148】
1つの可能な実現形態において、表示ユニット1203は、第1の仮想モデルのターゲット動画更新頻度が第1の仮想モデルのカウント値にマッチングしていない場合、第1の仮想モデルの第1の動画フレーム又はターゲット動画フレームを表示し、第1の仮想モデルは少なくとも1つの仮想モデルのうちの何れか1つの仮想モデルであり、第1の動画フレームは、第1の仮想モデルの動画における表示済みの最新の動画フレームであり、ターゲット動画フレームは第1の動画フレーム、第2の動画フレーム及び第1の仮想モデルのカウント値に基づいて決定され、第2の動画フレームは、第1の仮想モデルの動画における、第1の動画フレームの次の動画フレームである。
【0149】
1つの可能な実現形態において、表示ユニット1203は、第1の仮想モデルが第2のモデル選別条件を満たしていない場合、第1の仮想モデルの第1の動画フレームを表示し、第1の仮想モデルが第2のモデル選別条件を満たしている場合、第1の仮想モデルのターゲット動画フレームを表示する。
【0150】
1つの可能な実現形態において、表示ユニット1203はさらに、第1の動画フレーム及び第2の動画フレームに基づいて、候補補間平滑化動画フレームを決定し、候補補間平滑化動画フレームから、第1の仮想モデルのカウント値に対応する補間平滑化動画フレームを決定して、第1の仮想モデルのカウント値に対応する補間平滑化動画フレームを第1の仮想モデルのターゲット動画フレームとする。
【0151】
1つの可能な実現形態において、表示ユニット1203は、第1の仮想モデルのターゲット動画更新頻度が第1の仮想モデルのカウント値にマッチングする場合、第1の仮想モデルの第2の動画フレームを表示し、第1の仮想モデルは少なくとも1つの仮想モデルのうちの何れか1つの仮想モデルであり、第2の動画フレームは、第1の仮想モデルの動画における、第1の動画フレームの次の動画フレームであり、第1の動画フレームは第1の仮想モデルの動画における表示済みの最新の動画フレームである。
【0152】
1つの可能な実現形態において、表示ユニット1203は、第1の仮想モデルが第2の仮想モデルに関連付けられる場合、第1の仮想モデルのターゲット動画更新頻度を第2の仮想モデルの動画更新頻度に調整することにより、第1の仮想モデルの調整後の動画更新頻度を取得し、第1の仮想モデルは少なくとも1つの仮想モデルのうちの何れか1つの仮想モデルであり、第1の仮想モデルの調整後の動画更新頻度に基づいて、第1の仮想モデルに対応する動画フレームを表示する。
【0153】
1つの可能な実現形態において、表示ユニット1203はさらに、第1の仮想モデルのカウント値を第2の仮想モデルのカウント値に調整することで、第1の仮想モデルの動画更新と第2の仮想モデルの動画更新とを同期にさせる。
【0154】
1つの可能な実現形態において、第1の取得ユニット1201は、少なくとも1つの仮想モデルのリソース消費サブ指標を取得し、何れか1つの仮想モデルのリソース消費サブ指標と何れか1つの仮想モデルの初期動画更新頻度とが正の相関関係にあり、少なくとも1つの仮想モデルのリソース消費サブ指標をまとめて、リソース消費指標を取得する。
【0155】
1つの可能な実現形態において、第1の取得ユニット1201は、第1の仮想モデルの初期動画更新頻度に対応する画面フレーム数を決定して、第1の仮想モデルは少なくとも1つの仮想モデルのうちの何れか1つの仮想モデルであり、画面フレーム数と負の相関関係にある正数を第1の仮想モデルのリソース消費サブ指標とする。
【0156】
1つの可能な実現形態において、第1の取得ユニット1201はさらに、第1の仮想モデルの比率を決定して、第1の仮想モデルは少なくとも1つの仮想モデルのうちの何れか1つの仮想モデルであり、第1の仮想モデルの比率は第1の仮想モデルのレンダリングサイズと基準サイズとの比であり、第1の仮想モデルの比率に対応する動画更新頻度を第1の仮想モデルの初期動画更新頻度とする。
【0157】
1つの可能な実現形態において、リソース消費閾値はターゲット類別に対応するリソース消費閾値であり、少なくとも1つの仮想モデルは何れもターゲット類別の仮想モデルである。
【0158】
1つの可能な実現形態において、第1の取得ユニット1201は、仮想モデルの状況が参照条件を満たしている場合、少なくとも1つの仮想モデルの初期動画更新頻度に基づいて、リソース消費指標を取得し、仮想モデルの状況が参照条件を満たしていることは、同じ画面に動画フレームを表示する全ての仮想モデルの数が第1の数閾値よりも大きいこと、同じ画面に動画フレームを表示する全ての仮想モデルのうちの、比率が比率閾値よりも大きい仮想モデルの数が第2の数閾値よりも大きいこと、同じ画面に動画フレームを表示する全ての仮想モデルの数が第1の数閾値よりも大きく、且つ全ての仮想モデルのうちの、比率が比率閾値よりも大きい仮想モデルの数が第2の数閾値よりも大きいこと、及び何れか1つの仮想モデルの比率が何れか1つの仮想モデルのレンダリングサイズと基準サイズとの比であることのうちの何れか1つを含む。
【0159】
本出願の実施例が提供する動画フレームの表示装置によれば、少なくとも1つの仮想モデルに対応する動画フレームは少なくとも1つの仮想モデルのターゲット動画更新頻度に基づいて表示され、少なくとも1つの仮想モデルのターゲット動画更新頻度は、少なくとも1つの仮想モデルの初期動画更新頻度に基づいてリソース消費指標を配慮して決定される。少なくとも1つの仮想モデルのターゲット動画更新頻度に基づいてリソース消費に対して効果的なグローバル制御を行うことができ、動画フレームの表示の流暢さを向上して、さらにマンマシンインタラクション率を高める。
【0160】
リソース消費指標を配慮してターゲット動画更新頻度を決定する過程で、リソース消費指標とリソース消費閾値とを比較し、リソース消費指標がリソース消費閾値よりも大きい場合、両者に基づいて調整係数を決定し、調整係数に従って動画更新頻度を低減し、さらに、動画を更新するために消費されるリソース量を低減し、グローバルな動画更新の時間消費を低減するという目的を達成して、FPSを向上する。
【0161】
さらに、第1のモデル選別条件を配慮して高重要度の仮想モデルのターゲット動画更新頻度を制限することで、高重要度の仮想モデルのターゲット動画更新頻度が参照動画更新頻度の以上になり、高重要度の仮想モデルの動画表現を保証する。
【0162】
また、仮想モデルのターゲット動画更新頻度に基づいて、仮想モデルの動画フレームを表示する場合、仮想モデルのターゲット動画更新頻度と仮想モデルのカウント値とを比較し、仮想モデルのターゲット動画更新頻度が仮想モデルのカウント値にマッチングしていない場合、仮想モデルの第1の動画フレーム、第2の動画フレーム及びカウント値に基づいて決定されるターゲット動画フレームを表示し、当該ターゲット動画フレームは第1の動画フレームと第2の動画フレームとの間の補間平滑化動画フレームであり、ターゲット動画フレームを表示することで、1フレームごとに更新する動画効果に近接し、即ち、アンダークロックしない動画効果に近接して、動画フレームの表示効果を向上する。
【0163】
また、仮想モデルが他の仮想モデルに関連付けられるかどうかを判定し、仮想モデルが他の仮想モデルに関連付けられると、仮想モデルのターゲット動画更新頻度を他の仮想モデルの動画更新頻度に調整し、仮想モデルのカウント値を他の仮想モデルのカウント値に調整することで、アンダークロックの同期を実現し、即ち、仮想モデルの動画更新と関連付けられる仮想モデルの動画更新とを同期させ、動画表現の正確性を保証する。
【0164】
ここで、上記の実施例が提供する装置がその機能を実現する場合、上記の各機能ユニットの区画のみを例をとして説明し、実際適用において、ニーズに基づいて異なる機能ユニットによって完成されるように上記の機能を割り当て、即ち、機器の内部構造を異なる機能ユニットに区画することで、以上に記載の全て又は一部の機能を完成する。また、上記の実施例が提供する装置は、方法実施例と同一の構想に属し、その具体的な実現過程について、方法実施例を参照すればよく、ここで贅言していない。
【0165】
図13は本出願の実施例が提供するコンピュータ機器の構造概略図である。当該コンピュータ機器は端末であってもよく、当該端末はPC、フォン、スマートフォン、PDA、ウェアラブル装置、ポータブルゲーム機、PPC、タブレット、スマート車載インフォテイメント製品、スマートテレビ、スマートスピーカー、車載端末であってもよい。端末はさらにユーザー機器、ポータブル端末、ラップトップ端末、デスクトップ端末などの他の名称と呼ばれても良い。
【0166】
一般的に、端末はプロセッサー1301及びメモリ1302を含む。
【0167】
プロセッサー1301は1つ又は複数の処理コア、例えば4コアプロセッサー、8コアプロセッサーなどを含む。プロセッサー1301はDSP(Digital Signal Processing、デジタル信号処理)、FPGA(Field-Programmable Gate Array、フィールドプログラマブルゲートアレイ)、PLA(Programmable Logic Array、プログラマブルロジックアレイ)のうちの少なくとも1つのハードウェア形態で実現されてもよい。プロセッサー1301はウェイクアップ状態でのデータを処理するプロセッサー、CPUとも呼ばれるメインプロセッサー、及び待機状態でのデータを処理する低電力消費プロセッサーであるコプロセッサーを含む。いくつかの実施例において、プロセッサー1301にはGPU(Graphics Processing Unit、グラフィックプロセッサー)が集積され、GPUは、ディスプレイの表示対象となるコンテンツのレンダリング及び描画を行う。いくつかの実施例において、プロセッサー1301はAI(Artificial Intelligence、人工智能)プロセッサーをさらに含み、当該AIプロセッサーは機械学習に関するコンピューティング操作を処理する。
【0168】
メモリ1302は1つ又は複数のコンピュータ可読記憶媒体を含み、当該コンピュータ可読記憶媒体は非一時的なものである。メモリ1302は高速ランダムアクセスメモリ、及び不揮発性メモリ、例えば1つ又は複数の磁気ディスク記憶機器、フラッシュ記憶機器をさらに含んでもよい。いくつかの実施例において、メモリ1302における非一時的コンピュータ可読記憶媒体は少なくとも1つの指令を記憶し、当該少なくとも1つの指令はプロセッサー1301によって実行されることで、端末に、本出願における方法実施例が提供する動画フレームの表示方法を実現させる。
【0169】
いくつかの実施例において、端末はディスプレイ1305をさらに含んでもよい。
【0170】
ディスプレイ1305はUI(User Interface、ユーザーインターフェース)を表示する。当該UIはグラフィック、テキスト、アイコン、ビデオ及びそれらの任意の組み合わせを含む。タッチディスプレイである場合、ディスプレイ1305はディスプレイ1305の表面又は表面の上方のタッチ信号を収集する能力をさらに有する。当該タッチ信号は制御信号としてプロセッサー1301に入力されて処理される。この場合、ディスプレイ1305はさらに仮想ボタン及び/又は仮想キーボードを提供し、ソフトボタン及び/又はソフトキーボードとも呼ばれる。いくつかの実施例において、ディスプレイ1305は1つであり、端末のフロントパネルに設けられ、他のいくつかの実施例において、ディスプレイ1305は少なくとも2つであり、端末の異なる表面にそれぞれ設けられ又は折り畳まれるように設計され、他のいくつかの実施例において、ディスプレイ1305はフレキシブルディスプレイであり、端末の湾曲表面又は折り畳み面に設けられる。さらに、ディスプレイ1305は非矩形の不規則なグラフィックに設置され、即ち、異形スクリーンである。ディスプレイ1305はLCD(Liquid Crystal Display、液晶ディスプレイ)、OLED(Organic Light―Emitting Diode、有機発光ダイオード)などの材料から製造される。例示的に、少なくとも1つの仮想モデルに対応する動画フレームは当該ディスプレイ1305によって表示される。
【0171】
当業者であれば理解できるように、図13の構造は端末を限定していなく、図示よりも多く又は少ないコンポーネントを含んでもよいし、又はいくつかのコンポーネントを組み合わせてもよいし、或いは異なるコンポーネントを採用して配置してもよい。
【0172】
例示的な実施例において、不揮発性コンピュータ可読記憶媒体をさらに提供し、当該不揮発性コンピュータ可読記憶媒体には少なくとも1つのコンピュータプログラムが記憶され、当該少なくとも1つのコンピュータプログラムはコンピュータ機器のプロセッサーによって読み込まれて実行されることで、コンピュータに上記の何れか1つの動画フレームの表示方法を実現させる。
【0173】
1つの可能な実現形態において、上記の不揮発性コンピュータ可読記憶媒体は読み取り専用メモリ(Read―Only Memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)、読み取り専用光ディスク(Compact Disc Read―Only Memory、CD―ROM)、磁気テープ、フレキシブルディスク及び光学データ記憶機器などであってもよい。
【0174】
例示的な実施例において、コンピュータプログラム製品をさらに提供し、当該コンピュータプログラム製品はコンピュータプログラム又はコンピュータ指令を含み、当該コンピュータプログラム又はコンピュータ指令はプロセッサーによって読み込まれて実行されることで、コンピュータに上記の何れか1つの動画フレームの表示方法を実現させる。
【0175】
ここで、本出願における「第1」、「第2」などの用語は特定の順序又は先後順次を説明していなく、類似のオブジェクトを区別するためのものである。適切な場合、このようなデータは互いに交換されることで、ここに記載の本出願の実施例は明細書の図示又は記載以外の順序で実施されることができる。以上の例示的な実施例に記載の実施形態は、本出願と一致する全ての実施形態を代表していない。本出願のいくつかの態様と一致する装置及び方法の例示に過ぎない。
【0176】
ここで、本明細書に言及される「複数」は2つ又は2つ以上を指す。「及び/又は」は、関連オブジェクトの関連関係を説明し、3つの関係が存在することを示し、例えば、A及び/又はBは、Aが単独に存在すること、A及びBが同時に存在すること、及びBが単独に存在すること、という3つの状況を示す。符号「/」は一般的に、前後に関連しているオブジェクトが「又は」という関係にあることを示す。
【0177】
以上は本出願を限定していなく、本出願の例示的な実施例に過ぎず、本出願の原則内で完成した何れかの修正、均等置換、改善などは何れも本出願の保護範囲内に含まれる。
図1
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図10
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【国際調査報告】