(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-08-23
(54)【発明の名称】液状内容物吐出容器
(51)【国際特許分類】
B65D 83/00 20060101AFI20240816BHJP
A45D 34/00 20060101ALI20240816BHJP
B05B 11/00 20230101ALI20240816BHJP
B05B 11/10 20230101ALI20240816BHJP
B65D 77/06 20060101ALI20240816BHJP
B65D 47/34 20060101ALI20240816BHJP
A47K 5/12 20060101ALN20240816BHJP
【FI】
B65D83/00 K
A45D34/00 510Z
B05B11/00 101A
B05B11/00 101B
B05B11/00 101D
B05B11/00 101G
B05B11/00 101E
B05B11/10 101A
B05B11/10 101B
B05B11/10 101D
B05B11/10 101E
B05B11/10 101G
B65D77/06 L
B65D47/34 200
A47K5/12 A
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023579292
(86)(22)【出願日】2022-07-08
(85)【翻訳文提出日】2023-12-22
(86)【国際出願番号】 KR2022009937
(87)【国際公開番号】W WO2023008772
(87)【国際公開日】2023-02-02
(31)【優先権主張番号】10-2021-0100502
(32)【優先日】2021-07-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】517230666
【氏名又は名称】パムテク コリア カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】PUM-TECH KOREA CO., LTD
【住所又は居所原語表記】46, Bupyeong-daero 329beon-gil, Bupyeong-gu, Incheon 21315, Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100121382
【氏名又は名称】山下 託嗣
(72)【発明者】
【氏名】イ,ド フン
【テーマコード(参考)】
3E014
3E067
3E084
【Fターム(参考)】
3E014PA01
3E014PB03
3E014PC06
3E014PC07
3E014PD12
3E014PE18
3E014PF05
3E014PF06
3E014PF10
3E067AA03
3E067AA04
3E067AB81
3E067BA01C
3E067BA11B
3E067BB14B
3E067BB14C
3E067BC03B
3E067BC03C
3E067EA17
3E067EE59
3E067FA04
3E067FC01
3E067GD01
3E084AA02
3E084AB01
3E084AB10
3E084BA02
3E084CB04
3E084DB08
3E084FB01
3E084GA01
3E084GB01
3E084JA20
3E084KA20
3E084LC01
3E084LC10
3E084LD22
3E084LD25
(57)【要約】
本発明の実施例にしたがう液状内容物の吐出容器は、液状内容物が収容される内部容器と、前記内部容器の外側を取り囲む外部容器と、前記の内部容器または外部容器に結合されるショルダーと、前記ショルダー内側に設置され、内部容器に連結されて液状内容物を吐出する吐出手段と、前記吐出手段の一側と連結されて吐出手段を作動させ、内側に吐出流路が形成されたボタンと、前記ボタンの一側に結合され、吐出口が形成されたノズルと、前記のボタン及びノズルの内側に形成され、液状内容物の吐出圧力によって往復移動するに伴い前記吐出口と吐出流路とを同時に、または連続的に開閉する開閉手段とを含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
液状内容物が収容される内部容器と、前記内部容器の外側を取り囲む外部容器と、
前記の内部容器または外部容器に結合されるショルダーと、
前記ショルダーの内側に設置され、内部容器に連結されて液状内容物を吐出する吐出手段と、
前記吐出手段の一側と連結されて吐出手段を作動させ、内側に吐出流路が形成されたボタンと、
前記ボタンの一側に結合され、吐出口が形成されたノズルと、
前記のボタン及びノズルの内側に形成され、液状内容物の吐出圧力によって往復移動するに伴い前記吐出口と吐出流路とを同時に、または連続的に開閉する開閉手段とを含む液状内容物吐出容器。
【請求項2】
前記内部容器は、内部に収容された液状内容物が使いつくされていくのにしたがって、その形状が変化するパウチ容器であることを特徴とする請求項1に記載の液状内容物吐出容器。
【請求項3】
前記内部容器は、内部に液状内容物が収容される軟質の収容部と、前記収容部の一側に接合されてショルダーに結合される硬質の結合部とからなることを特徴とする請求項1に記載の液状内容物吐出容器。
【請求項4】
前記の内部容器と外部容器には、それぞれ着脱突起及び着脱凹部が形成され、前記の内部容器と外部容器との間の回転操作によって、内部容器と外部容器とが互いに着脱されることを特徴とする請求項1に記載の液状内容物吐出容器。
【請求項5】
前記ショルダーには第1排水孔が形成され、外部容器には第2排水孔が形成され、前記ショルダーとボタンとの間に流入した水が、第1排水孔と第2排水孔とを順次に通過するに伴い外部へと排出されることを特徴とする請求項1に記載の液状内容物吐出容器。
【請求項6】
前記吐出手段は、内部容器に収容された液状内容物をポンピングするポンプであることを特徴とする請求項1に記載の液状内容物吐出容器。
【請求項7】
前記ボタンの吐出流路には密閉翼が形成され、開閉手段の外面に密着することを特徴とする請求項1に記載の液状内容物吐出容器。
【請求項8】
前記ボタンの密閉翼は、吐出流路の内壁から、液状内容物の吐出方向に沿って一定の角度で傾斜した状態で突出形成されることを特徴とする請求項7に記載の液状内容物吐出容器。
【請求項9】
前記ボタンと吐出手段は、連結手段を介して互いに連結され、前記連結手段には連結通路が形成されることを特徴とする請求項1に記載の液状内容物吐出容器。
【請求項10】
前記ボタンの外側には、ボタンの押圧作動を防止するボタンストッパーが着脱可能に結合されることを特徴とする請求項1に記載の液状内容物吐出容器。
【請求項11】
前記開閉手段は、液状内容物の吐出圧力によって前後に往復移動する開閉棒、及び前記開閉棒に弾性を提供する弾性部材で構成されることを特徴とする請求項1に記載の液状内容物吐出容器。
【請求項12】
前記開閉手段の開閉棒は、吐出口を密閉する第1密閉部と、吐出流路を密閉する第2密閉部と、弾性部材が嵌め合わされる嵌合部と、前記開閉棒の外周面から突出形成されて、吐出流路の内壁に密着するガイド翼とからなり、前記第2密閉部は、第1密閉部よりも直径が相対的に、より大きく形成されることを特徴とする請求項1に記載の液状内容物吐出容器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、液状内容物吐出容器に関し、より詳細には、液状内容物の吐出圧力によって開閉手段が作動するに伴い、ノズルの吐出口とボタンの吐出流路とを同時に開閉することで、前記のノズルとボタン内部とが二重に密閉されて、液状内容物の汚染及び変質を防止する液状内容物吐出容器に関する。
【背景技術】
【0002】
今日の現代社会は、急速に多角化が進む時代の流れに伴い、老若男女にかかわらず必要に応じて化粧品を愛用しているのが実情である。特に、女性の場合は、多様な種類の化粧品、多様な色彩を有する化粧用品及び道具などを使用しており、化粧品関連業者の研究開発によって多様な良質の化粧用品及び道具が日々市場で販売されている。
【0003】
上記化粧品を使用目的に応じて分類してみると、皮膚表面の皮脂、老廃物及び汚染物質を除去するために用いられる洗顔化粧品と、皮膚に水分と油分を適切に供給するために用いられる基礎化粧品と、美しい色感を表現するために用いられる色調化粧品と、毛髪または頭皮の異物を除去すると同時に、毛髪を保護して栄養を供給するために用いられる毛髪化粧品と、香料をアルコールなどに溶かして他人に香りを漂わすために用いられる香水などに分類される。
【0004】
一方、上記化粧品は、生活水準の向上によって、化粧品の組成物に対する安定性及び皮膚美容に対する関心が高まるに伴い、天然の原料から多く製造されている。このような化粧品は、皮膚に及ぼす刺激を最小化するために、防腐剤などを添加しないことで、化学原料から製造された化粧品に比べて相対的に変質の危険性が高いという短所を有する。例えば、上記化粧品は、使用時に外部の空気との接触によって細菌が浸透したり、空気との接触で組成物が酸化したりすることで汚染または変質されうる。
【0005】
また、上記化粧品のうち、ローション、クリーム、ジェル、シャンプー、リンスなどのように液状またはゲル状の形態を有している化粧料を保管して使用するために、一般的に単純な開閉機能を有する容器を使用することによって、上記容器から化粧品をヘラまたは指で取り出して皮膚または毛髪に塗布して使用した。このような従来の容器は、吐出される化粧品の量を常に一定に調節できず、化粧品が浪費されるという問題点があった。
【0006】
そこで、化粧品と外部の空気の接触を最小化し、使いやすく化粧品の吐出量を一定に調節することができるポンプ型化粧品容器が開発された。
【0007】
上記ポンプ型化粧品容器は、内容物が収容される容器本体と、容器本体の開口部に備えられ押圧操作される押圧式ポンプと、前記押圧式ポンプに連結された状態で容器本体の上部に結合されるノズルヘッドとを含んで構成され、外部に露出した状態のノズルヘッドを下側に押すと、前記押圧式ポンプのポンピング作動によって、容器本体内に収容された内容物が一定量ずつ外部に排出される。
【0008】
上記のようなポンプ型化粧品容器は、容器本体に収容された内容物が外部の空気と接触せず、内容物がノズルの吐出口を通じて排出され過ぎないために経済的であり、容器本体を床に下ろした状態でも作動するため使いやすいという長所がある。
【0009】
しかし、上記ポンプ型化粧品容器は、内容物を外部に排出するための吐出口が常に開放された状態にあって、吐出される内容物がすっきりと途切れることができずにノズルの下方に流れ落ちて汚くなるという問題点があった。また、吐出口と吐出流路の内部に残留する内容物が、長時間外部に露出するに伴い、硬化して吐出口を塞いだり、汚染されるか、または成分が変質したりして非衛生的であるという問題点があった。
【0010】
このような問題を解消するために、本出願人は韓国登録実用新案第20-0467636号で粘性流体排出ポンプ構造体を出願し、登録を受けた。上記従来技術は、粘性流体を保存する保存容器に着脱するための装着部を備える結合本体と、前記結合本体の上部に位置し、前記結合本体の内側で昇降するポンプ本体と、前記ポンプ本体を貫通するように装着され、前記ポンプ本体内部の排出流路に沿って案内された前記粘性流体を排出するための流体排出孔を備えるノズルヘッド、及び前記ポンプ本体に加わる圧力によって前記流体排出孔を開放させて前記粘性流体を前記ポンプ本体外部に排出し、前記粘性流体の排出が完了した場合、前記流体排出孔を遮断する開閉部を含む。
【0011】
しかし、上記従来技術は、ノズルの端部に内容物が固まってノズルの内側端部と開閉部が完全に密着しなかったり、弾性スプリングの弾性復元力が低下するに伴い開閉部とノズルとの間に隙間が形成されたりするのであり、これによって、ノズル及びポンプ本体内部の密閉が十分に維持されることができない問題点があった。
【0012】
また、上記従来技術は、リフィル容器なしで保存容器内部に内容物が収容されており、前記保存容器が結合本体にスクリュー結合されており、前記保存容器に収容された内容物を使い切った時、保存容器を交替するのが不便な問題点があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0013】
【特許文献1】韓国公開特許第10-2011-0023299号(2011.03.08.公開)
【特許文献2】韓国登録特許第10-1376050号(2014.03.19.公告)
【特許文献3】韓国登録実用新案第20-0467636号(2013.07.02.公告)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
上記のような問題点を解決するために、本発明は、液状内容物の吐出圧力によって開閉手段が作動するに伴い、ノズルの吐出口とボタンの吐出流路とを共に開閉し、このことを通じて、前記のノズルとボタンの内部について、二重に密閉することで、液状内容物と外部空気との接触を安定的に遮断するようにして液状内容物の汚染及び変質を防止できるようにした液状内容物吐出容器を提供することに目的がある。
【課題を解決するための手段】
【0015】
上記のような目的を達成するために、本発明は、液状内容物が収容される内部容器と、前記内部容器の外側を覆う外部容器と、前記の内部容器または外部容器に結合されるショルダーと、前記ショルダーの内側に設置され、内部容器に連結されて液状内容物を吐出する吐出手段と、前記吐出手段の一側と連結されて吐出手段を作動させ、内側に吐出流路が形成されたボタンと、前記ボタンの一側に結合され、吐出口が形成されたノズルと、前記のボタン及びノズルの内側に形成され、液状内容物の吐出圧力によって往復移動するのに伴い、前記吐出口と吐出流路とを同時に、または連続的に開閉する開閉手段とを含む液状内容物吐出容器を提供する。
【0016】
また、前記内部容器は、内部に収容された液状内容物が使い尽くされていくのに伴い、その形状が変化するパウチ容器であることを特徴とする。
【0017】
また、前記内部容器は、内部に液状内容物が収容される軟質の収容部と、前記収容部の一側に接合されてショルダーに結合される硬質の結合部とからなることを特徴とする。
【0018】
また、前記内部容器と外部容器には、それぞれ着脱突起及び着脱凹部が形成され、前記内部容器と外部容器との間の回転操作によって、内部容器と外部容器とが互いに着脱されることを特徴とする。
【0019】
また、前記ショルダーには第1排水孔が形成され、外部容器には第2排水孔が形成され、前記ショルダーとボタンとの間に流入した水が、第1排水孔と第2排水孔を順次通過しつつ外部へと排出されることを特徴とする。
【0020】
また、前記吐出手段は、内部容器に収容された液状内容物をポンピングするポンプであることを特徴とする。
【0021】
また、前記ボタンの吐出流路には密閉翼が形成され、開閉手段の外周面に密着することを特徴とする。
【0022】
また、前記ボタンの密閉翼は、吐出流路の内壁から、液状内容物の吐出方向に沿って一定の角度で傾斜した状態で突出形成されることを特徴とする。
【0023】
また、前記のボタンと吐出手段とは、連結手段を介して互いに連結され、前記連結手段には連結通路が形成されることを特徴とする。
【0024】
また、前記ボタンの外側には、ボタンの押圧作動を防止するボタンストッパーが着脱可能に結合されることを特徴とする。
【0025】
また、前記開閉手段は、液状内容物の吐出圧力によって前後に往復移動する開閉棒、及び、前記開閉棒に弾性を提供する弾性部材で構成されることを特徴とする。
【0026】
また、前記開閉手段の開閉棒は、吐出口を密閉する第1密閉部と、吐出流路を密閉する第2密閉部と、弾性部材が嵌め合わされる嵌合部と、前記開閉棒の外周面から突出形成されて吐出流路の内壁に密着するガイド翼とからなり、前記第2密閉部は、第1密閉部よりも直径が相対的に、より大きく形成されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0027】
本発明の実施例によれば、液状内容物の吐出圧力によって開閉手段が作動するに伴い、ノズルの吐出口とボタンの吐出流路とを共に開閉し、このことを通じて前記のノズルとボタン内部を二重に密閉することで、液状内容物と外部空気との接触を安定的に遮断して、液状内容物の汚染及び変質を防止するという効果がある。
【0028】
本発明の実施例によれば、液状内容物が収容される内部容器と、前記内部容器の外側を取り囲む外部容器との間の単純な回転操作によって、前記外部容器が内部容器から容易に着脱されるようにすることで、前記外部容器を分離した後に内部容器を容易に交換することができる。
【0029】
本発明の実施例によれば、本発明は、ショルダーと外部容器に、それぞれ第1排水孔と第2排水孔を形成することで、ボタンとショルダーとの間に流入した水が、ショルダーの内部または内部容器と外部容器との間にそのまま残らずに、第1排水孔と第2排水孔とを順次に通過しつつ外部へと排出されて、衛生的に使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【
図1】本発明の実施例にしたがう液状内容物吐出容器の斜視図。
【
図2】本発明の実施例にしたがう液状内容物吐出容器の分解斜視図。
【
図3】本発明の実施例にしたがう液状内容物吐出容器の断面図。
【
図4】本発明の実施例にしたがいボタンを押圧して液状内容物を外部に吐出させる態様を例示した断面図。
【
図5】本発明の実施例にしたがいボタンの押圧を解除して吐出口と吐出流路を二重に密閉する態様を例示した断面図。
【
図6】本発明の実施例にしたがいボタンとショルダーとの間に流入した水が排水される態様を例示した断面図。
【
図7】本発明の実施例にしたがう液状内容物吐出容器の内・外部容器の着脱構造を例示した斜視図。
【
図8】本発明の実施例にしたがいショルダーまたは外部容器を回転して内部容器と外部容器の締結を解除する態様を例示した斜視図。
【
図9】本発明の実施例にしたがい外部容器と内部容器とを分離する態様を例示した斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0031】
以下の本発明に関する詳細な説明は、本発明が実施され得る実施例であり、当該実施例の例示として図示された添付の図面を参照する。これらの実施例は、当業者が本発明を十分に実施することができるように詳細に説明される。本発明の多様な実施例は、互いに異なるが、相互排他的である必要はないことを理解されたい。例えば、ここに記載されている特定の形状、構造及び特性は、一実施例に関連して本発明の思想及び範囲を逸脱せずに他の実施例で具現され得る。また、それぞれの記載された実施例内の個別の構成要素の位置または配置は、本発明の思想及び範囲を逸脱せずに変更され得ることを理解されたい。
【0032】
したがって、後述する詳細な説明は、限定的な意味で採用しようとするものではなく、本発明の範囲は、適切に説明されるならその請求項が主張することと均等なすべての範囲と、併せて添付の請求項によってのみ限定される。図面で類似する参照符号は、様々な側面において同一または類似する機能を示す。
【0033】
本発明で用いられる用語は、本発明での機能を考慮しながら可能な現在広く用いられる一般的な用語を選択したが、これは当分野に従事する技術者の意図または判例、新たな技術の出現などによって変わる場合がある。また、特定の場合は出願人が任意に選定した用語もあり、この場合は該当する発明の説明部分において詳細にその意味を記載する。したがって、本発明で用いられる用語は単なる用語の名称ではなく、その用語が持つ意味と本発明の全般にわたる内容を基に定義されなければならない。
【0034】
本発明において、ある部分がある構成要素を「含む」とする場合、これは特に反対の記載がない限り、他の構成要素を除外するものではなく、他の構成要素をさらに含み得ることを意味する。
【0035】
以下、添付の図面を参考にして、本発明の実施例にしたがう液状内容物吐出容器を詳細に説明する。
【0036】
図1は本発明の実施例にしたがう液状内容物吐出容器の斜視図であり、
図2は本発明の実施例にしたがう液状内容物吐出容器の分解斜視図であり、
図3は本発明の実施例にしたがう液状内容物吐出容器の断面図であり、
図6は本発明の実施例にしたがいボタンとショルダーとの間に流入した水が排水される態様を例示した断面図であり、
図7は本発明の実施例にしたがう液状内容物吐出容器の内、外部容器の着脱構造を例示した斜視図である。
【0037】
図示された通り、本発明の実施例にしたがう液状内容物吐出容器は、内部容器10と、外部容器20と、ショルダー30と、吐出手段40と、ボタン50と、ノズル60、及び開閉手段70を含んで構成されてもよい。
【0038】
本発明の実施例にしたがう液状内容物吐出容器を、各構成別に分けて説明すると、次の通りである。
【0039】
前記内部容器10は、内部に液状内容物が保存される保存容器であって、内部が真空状態に維持されて液状内容物が安全に保管される。前記液状内容物は、化粧品、シャンプーまたは石鹸といった、液体、またはジェル(gel)状態の内容物をすべて含みうる。ここで、前記内部容器10は、内部に収容された液状内容物が使い果たされていくのに伴い、その形状が変化するパウチ容器であるのが好ましい。
【0040】
前記内部容器10は、内部に液状内容物が収容される軟質の収容部12と、前記収容部12と接合されてショルダー30に結合される硬質の結合部14とから形成されうる。
【0041】
図2に示すように、前記結合部14の一側には、液状内容物が注入され吐出手段40の少なくとも一部分が挿入される入口部14aが形成されるのであって、前記入口部14aの反対側には、接合部14bが形成され、前記収容部12が接合部14bを取り囲むようにして接合されるのであり、前記結合部14の周縁部には着脱突起14cが突出形成されることで外部容器20と着脱可能に結合されうる。前記着脱突起14cには、固定凹部14c-1が形成されてもよい。前記固定凹部14c-1は、内部容器10と外部容器20とを締結する際、前記内部容器10と外部容器20とが、互いに対して任意に回転しないようにする。
【0042】
ここで、前記入口部14aの外周面には、その周囲に沿って、リング形状の第1締結突起14a-1が形成されて、ショルダー30と締結されており、前記第1締結突起14a-1と隣接した位置には、少なくとも1つ以上の第1回転防止突起14a-2が、入口部14aの周囲に沿って一定の間隔で離隔するように形成されて、ショルダー30と結合されうる。
【0043】
前記外部容器20は、内部容器10の外側を取り囲むようにして前記内部容器10を保護する。前記外部容器20は、一側が開放された硬質の円筒形態であって、液状内容物吐出容器の外観を構成する。もちろん、前記外部容器20は円筒形態に限定されず、内部に保存される内容物の種類または使用性、またはデザイン的な要素などを勘案して多様な形態または材質で形成されうる。但し、前記外部容器20は、使用者が手で簡単に把持するのはもちろんのこと、床・台面に容易に立てて置くことができるように、幅が狭く相対的に長さが長く、底がなだらかに形成されるのが適切であろう。
【0044】
図7に示すように、前記外部容器20の上部の内周面には着脱凹部22が形成されることで、内部容器10の着脱突起14cと締結されるのであって、このことを通じて、前記内部容器10と外部容器20との間の回転操作による、外部容器20と内部容器10との着脱構造を有しうる。前記着脱凹部22は、外部容器20の内周面の内周に沿って水平に延長した凹部であって、一側は開放されて着脱突起14cが挿入され、他側は閉鎖されて着脱突起14cの回転範囲を制限する。前記着脱凹部22の内側には固定突起22aが形成される。前記固定突起22aは、着脱突起14cと着脱凹部22とを締結する際、前記内部容器10の固定凹部14c-1と結合されるに伴い、使用者が一定の力を加える前までは、内部容器10と外部容器20との間の回転を制限する。これにより、前記内部容器10と外部容器20とが、使用者の意図と関係なく、外力によって互いに回転しながら締結解除されることを防止することができる。本発明の実施例にしたがう液状内容物吐出容器は、内部容器10に固定凹部14c-1が備えられた着脱突起14cが形成され、外部容器20に固定突起22aが備えられた着脱凹部22が形成されることを例に挙げたが、これに限定されないのであり、前記固定凹部14c-1が備えられた着脱突起14cと、固定突起22aとが備えられた着脱凹部22とについての位置が互いに入れ替わって形成されることもありうる。
【0045】
さらに詳細には、前記内部容器10を外部容器20の内側に完全に挿入した状態で、前記の内部容器10または外部容器20を、どちらか一方向に回転させると、内部容器10の着脱突起14cが、外部容器20の着脱凹部22に進入するに伴い、前記内部容器10と外部容器20とが締結されるのであり、前記着脱突起14cの固定凹部14c-1と、着脱凹部22の固定突起22aとが互いに結合されることで、前記の内部容器10と外部容器20との回転が暫定的・一時的に制限される。また、前記内部容器10または外部容器20を反対方向に回転させると、前記着脱突起14cの固定凹部14c-1と、着脱凹部22の固定突起22aとの結合が解除されるのであって、前記内部容器10の着脱突起14cが、外部容器20の着脱凹部22から抜け出るに伴い、前記の内部容器10と外部容器20とが分離可能な状態となる。すなわち、液状内容物が収容される内部容器10と、前記内部容器10の外側を覆う外部容器20との間での単純な回転操作を通じて、前記外部容器20が内部容器10から容易に着脱されるのであり、したがって、前記外部容器20を分離した後、内部容器10を便利な具合に交換することができる。
【0046】
図3に示すように、前記外部容器20の底面には、少なくとも1つ以上の第2排水孔23が形成される。前記第2排水孔23は、外部容器20の内側に流入した水が、外部に抜け出る出口の役割をする。
【0047】
前記ショルダー30は、内部容器10または外部容器20の一側に結合され、その内側に設置される吐出手段40を保護する。
図2に示すように、前記ショルダー30は、液状内容物の吐出容器の外観についての、美しさや高級感、及びデザインの連続性などのために、下部が外部容器20と同一の直径で形成されて前記外部容器20の上端と接触するのであって、上部に向かうほど、緩やかな曲面を構成しつつ、その直径が狭くなるように形成されることが適切である。
【0048】
前記ショルダー30の上部の内側には、ボタン50の少なくとも一部分が挿入されるボタン挿入凹部32が形成されていて、前記ボタン挿入凹部32の底から、上部延長突輪(上方延長・リング状突起)34が上側へと延長形成されており、前記上部延長突輪34の中央には、吐出手段40が貫通する吐出手段貫通孔36が形成されうる。
【0049】
前記ショルダー30の下部の内側には、下部延長突輪(下方延長・リング状突起)38が下側へと延長形成されていて、前記下部延長突輪38の内側に、内部容器10の入口部14aが挿入されるに伴い固定結合されうる。前記下部延長突輪38の内周面には、第2締結突起38aが形成されて、内部容器10の第1締結突起14a-1とアンダーカット結合されるのであり、前記第2締結突起38aと隣接した位置には、少なくとも1つ以上の第2回転防止突起38bが下部延長突輪38の周囲に沿って一定の間隔で離隔するように形成され、これら第2回転防止突起38bの間に、内部容器10の第1回転防止突起14a-2が嵌め込まれうる。これにより、前記内部容器10とショルダー30とが、結合された状態で、互いに空回りせずに共に回転するようになる。
【0050】
一方、
図6に示すように、前記下部延長突輪38と隣接した外側に第1排水孔33が形成されうる。前記第1排水孔33は、ショルダー30とボタン50との間の隙間に流入した水が、外部容器20の内側に移動するようにする、出口の役割をする。即ち、液状内容物吐出容器に、シャンプーまたはリンス、または石鹸を充填して、浴室などで使用するようになると、ボタンとショルダーとの間、またはショルダーと外部容器との間の隙間に、水が流入するのであり、このように流入した水が、液状内容物吐出容器の内部に長時間そのまま残っていることになるに伴い、腐敗して衛生上の問題が発生する可能性がある。そこで、本発明の実施例にしたがう液状内容物吐出容器は、ショルダー30と外部容器20とに、それぞれ第1排水孔33と第2排水孔23を形成することで、ボタン50とショルダー30との間に流入した水が、ショルダー30内部、または内部容器10と外部容器20との間にそのまま残らずに、第1排水孔33と第2排水孔23を順次通過しつつ外部に排出され、より衛生的に使用できるようにするのである。
【0051】
前記吐出手段40は、ショルダー30の内側に設置されて、内部容器10と連結されるのであり、ボタン50の押圧によって作動しつつ、内部容器10に収容された液状内容物を吐出する。前記吐出手段40は、内部容器10とショルダー30との間に挟まれて固定結合されるのであり、少なくとも一部分が内部容器10の入口部14aに挿入されるに伴い前記内部容器10と連結されるのであって、残りの部分が、ショルダー30の吐出手段貫通孔36を貫通して上部延長突輪34の内側に挿入されるに伴いボタン50と連結される。ここで、前記吐出手段40は、ポンピングによって液状内容物を定量に吐出させるポンプであることが好ましい。
【0052】
図3に示すように、前記吐出手段40は、内部容器10の入口部14aに挿入されるのであり、下部に内容物吸入口41aが形成されたシリンダー41と、内容物吸入口41aから延長して内部容器10の内側に挿入される内容物吸入管42と、前記シリンダー41の内容物吸入口41aを開閉する吸入バルブ板43と、前記シリンダー41の上部を取り囲むようにして結合される密閉キャップ44と、前記密閉キャップ44を貫通した状態でポンピング作動方向に往復移動するステム45と、前記ステム45を弾力支持する弾性スプリング46と、前記ステム45に結合されて共に往復移動する作動吐出管47と、前記作動吐出管47の外側に嵌め合わされてシリンダー41の内周面に密着する作動吐出リング48から形成されるのでありうる。
【0053】
一方、前記吐出手段40のシリンダー41と内部容器10の入口部14aとの間には、密閉リング49がさらに形成されて、内容器20の密閉力を増大させることができる。ここで、前記密閉リング49は、内容器20の密閉力をより向上させるために、弾性材質で形成されるにあたり、ウレタンゴム(urethane rubber)、天然ゴム(natural rubber)、エラストマー(elastomer)、NBR(nitrile-butadiene rubber)、シリコーン(silicone)のうちの1つ以上の材質または弾性を有するポリプロピレン(polypropylene)、ポリエチレン(polyethylene)、ABS(Acrylonitrile Butadiene Styrene)の材質で形成されることが好ましいのであり、特に、柔らかく耐久性に優れた、ゴムとプラスチックとの中間の形態の材質であるTPE(熱可塑性樹脂エラストマー;Thermo Plastic Elastomer)の材質で形成されるのが最も好ましい。
【0054】
前記ボタン50は、吐出手段40の一側に連結され、使用者の押圧によって垂直に往復移動しつつ前記吐出手段40を作動させる。前記ボタン50は、少なくとも一部分が、ショルダー30のボタン挿入凹部32に挿入され、ショルダー30の上部の内壁を伝って上下に往復移動されうる。
【0055】
前記ボタン50の内側には吐出流路52が形成される。前記吐出流路52の一側の端部は、吐出手段40と連結され、他側の端部はノズル60と連結される。前記吐出流路52は、吐出手段40によって吐出された液状内容物が通過する通路であると同時に、開閉手段70が挿入される空間であって、ボタン50の内側空間を横切って、水平に延長形成されうる。
【0056】
図3の部分拡大図に示すように、前記ボタン50の吐出流路52には、密閉翼52aが形成されうる。前記密閉翼52aは、吐出流路52の内壁から突出形成され、開閉手段70の外周面に密着するに伴い吐出流路52を遮断するのであって、液状内容物の吐出圧力により開閉手段70が水平移動する際、一時的に前記開閉手段70の外周面から離隔されるに伴い液状内容物が通過する隙間を形成しうる。ここで、前記密閉翼52aは、液状内容物の吐出方向に沿って一定の角度で傾斜した、リング形状で形成されることが好ましい。
【0057】
一方、前記ボタン50と吐出手段40とは、連結手段80を介して互いに連結されうる。前記連結手段80には、ボタン50の吐出流路52と、吐出手段40の内側通路とを連結する連結通路82が形成されるのであって、上部にはボタン50と固定結合されるボタン結合突輪84が、上側へと延長形成されるのであり、下部には、吐出手段40のステム45と固定結合される吐出手段結合突輪86が、下側へと延長形成されうる。本発明の実施例にしたがう液状内容物吐出容器では、ボタン50と吐出手段40とが、連結手段80によって連結されるようにしたが、これに限定されないのであり、連結手段80なしに、ボタン50と吐出手段40とが直接に固定結合されるのに伴い連結されることもありうる。
【0058】
また、前記ボタン50の外側には、ボタン50の押圧作動を防止するストッパー90が着脱可能に結合されうる。前記ストッパー90は、ボタン50の外側面と上面を覆うようにして結合されるのであり、これと同時に、下側端部がショルダー30の上端に着座することで、前記ボタン50が、使用者の失敗または外力によって意図せずに押圧されることを防止することができる。したがって、使用者が前記ボタン50からストッパー90を分離・除去する前には、前記ボタン50が押圧されないようになる。
図2に示すように、前記ストッパー90にはノズル60が貫通するノズル貫通孔92が形成され、その反対側には、ボタン50が挿入されるボタン挿入孔94が形成されうる。
【0059】
前記ノズル60は、ボタン50の一側に結合され、前記ボタン50の外側に突出形成される。前記ノズル60は、内部が中空の管形状であって、少なくとも一部分がボタン50の内側に挿入されて吐出流路52と連結されるのであり、その端部に吐出口62が形成されて、吐出流路52を通過した液状内容物を外部に吐出する。
【0060】
前記ノズル60は、液状内容物の円滑な吐出のために、吐出流路52と同一の方向に延長形成されるのであって、その内部空間に開閉手段70の少なくとも一部分が挿入されうる。すなわち、前記開閉手段70が、水平に往復移動するに伴いノズル60の吐出口62の内壁に密着または内壁から離隔されることで、前記吐出口62を選択的に開閉するのであり、このことを通じて、ノズル60の内部に残っている化粧品が、外部空気と接触するに伴って汚染または変質するということを防ぐことができる。
【0061】
前記開閉手段70は、ボタン50とノズル60の内側に形成されるのであって、液状内容物の吐出圧力によって前後に往復移動するに伴い、前記吐出流路52と吐出口62とを、同時に、または連続的に開閉する。
【0062】
図3に示すように、前記開閉手段70は、液状内容物の吐出圧力によって前後に往復移動する開閉棒72と、前記開閉棒72に液状内容物の吐出方向へと弾性を提供する弾性部材74とで構成されうる。
【0063】
前記開閉手段70の開閉棒72は、周囲が丸くて長さが長く形成され、ボタン50とノズル60の内側空間に挿入されるのであり、前記ノズル60の内側に挿入されて吐出口62を密閉する第1密閉部72aと、ボタン50の内側に挿入されて吐出流路52を密閉する第2密閉部72bと、弾性部材74が嵌め合わされる嵌合部72c、及び、開閉棒72の外周面から突出形成されて吐出流路52の内壁に密着するガイド翼72dとから形成されうる。このような場合、前記第1密閉部72a、第2密閉部72b、及び嵌合部72cは、開閉棒72の作動方向に沿って一列に延長形成されるのが好ましい。
【0064】
一方、前記第1密閉部72aと第2密閉部72bとの間には段部が形成され、前記第2密閉部72bが第1密閉部72aよりも直径が相対的に、より大きく形成されうる。これは、開閉手段70が前後に移動することで、前記ボタン50の密閉翼52aが、開閉棒72の外周面に、すなわち、直径が相対的に大きい第2密閉部72bの外周面に密着して吐出流路52を閉鎖したり、外周面から、すなわち、直径が相対的に小さい第1密閉部72aの外周面から離隔して吐出流路52を開放したりするためである。言い換えると、区間ごとの直径が異なる開閉棒72の位置が変化することを通じて、前記密閉翼52aが、開閉棒72の外表面に選択的に接触されるようにすることで、ノズル60の吐出口62と共に、ボタン50の吐出流路52が開閉される。このような場合、前記第1密閉部72aの直径は、密閉翼52aの内径よりも相対的に小さく形成され、前記第2密閉部72bの直径は、密閉翼52aの内径と同一か、相対的に大きく形成されるのが好ましい。但し、前記第2密閉部72bの直径が密閉翼52aの内径よりも過度に大きい場合、前記開閉棒72の作動を妨害する可能性があるので、これを考慮して、前記第2密閉部72bの直径と、密閉翼52aの内径との差を調節することが適切である。
【0065】
前記開閉手段70のガイド翼72dは、開閉棒72の外周面にリング形状で形成されて、吐出流路52の内壁に密着することで、開閉棒72が前後に移動する際、前記開閉棒72がどちらか一方に傾斜せずに、安定的に水平移動するように案内するのであり、また、ボタン50の吐出流路52の内側に残っている液状内容物が、弾性部材74の方向へと移動するのを防止することができる。
【0066】
前記弾性部材74は、一側が、開閉棒72の嵌合部72cを取り囲むようにして嵌め合わされるとともに、他側が、ボタン50の内側に形成された嵌合突輪54を取り囲むようにして嵌め合わされることで、開閉棒72が弾力的に前後に移動するようにしうる。
【0067】
上記にて検討したように、本発明の実施例にしたがう液状内容物吐出容器は、液状内容物の吐出圧力によって開閉手段70が前後に往復移動するのに伴い、ノズル60の吐出口62と、ボタン50の吐出流路52とを共に開閉し、このことを通じて、前記ノズル60とボタン50の内部を二重に密閉することで、従来の液状内容物吐出容器とは異なり、液状内容物と外部空気との接触を安定的に遮断して、液状内容物の汚染及び変質を防止することができる。
【0068】
図4と
図5は、本発明の実施例にしたがう液状内容物吐出容器の作動を例示した図面であり、
図7ないし
図9は、本発明の実施例にしたがう液状内容物吐出容器のリフィル過程を例示した図面であり、これらを参照して、本発明の実施例にしたがう液状内容物吐出容器の作動及びリフィル過程を説明する。
【0069】
図4は、本発明の実施例にしたがい、ボタンを押圧して液状内容物を外部に吐出させる態様を例示した断面図であり、
図5は、本発明の実施例にしたがい、ボタンの押圧を解除して吐出口と吐出流路とで二重に密閉する態様を例示した断面図である。
【0070】
本発明の実施例にしたがう液状内容物吐出容器を使用するために、ボタン50の外側を取り囲んでいるストッパー90を分離する。
【0071】
この後、
図4に示すように、前記ボタン50を押圧して吐出手段40を作動させる。前記ボタン50が押圧されると、ボタン50に結合された連結手段80と、前記連結手段80に結合された吐出手段40のステム45と、作動吐出管47とが共に下側に移動するようになる。この時、作動吐出リング48はシリンダー41の内面に密着しているため、前記作動吐出管47のみが下側へと移動するに伴い、作動吐出管47と作動吐出リング48との間に、隙間が生じて内容物の移動通路が生じる。さらにボタン50を押していくと、前記ボタン50によって下側に移動していっていたステム45の下端が、作動吐出リング48を押圧して、前記作動吐出リング48が作動吐出管47と共に下側に移動するに伴い、シリンダー41の内部の体積が減っていくのであり、したがって、シリンダー41内の吐出圧力によって吸入バルブ板43が内容物吸入口41aを閉鎖させると同時に、シリンダー41内に保存されていた液状内容物が、作動吐出管47と作動吐出リング48との間から出て来て、作動吐出管47とステム45の内部の通路へと移動する。
【0072】
連続的に、
図4の部分拡大図に示すように、吐出手段40から吐出された液状内容物が、連結手段80の連結通路82を通過して、ボタン50の吐出流路52に流入するのであり、前記吐出流路52に流入した液状内容物の吐出圧力によって、開閉手段70の開閉棒72が後方に押されるようになる。これと同時に、前記開閉棒72の端部と、ノズル60の内側の端部とが離隔するのに伴い、吐出口62が開放され、同時に、または連続的に、前記ボタン50の密閉翼52aと、開閉棒72の第1密閉部72aとが離隔するのに伴い、これらの間の隙間でもって吐出流路52が開放され、液状内容物が吐出流路52と吐出口62を経て外部へと吐出される。
【0073】
この後、
図5に示すように、前記ボタン50の押圧を解除すると、吐出手段40のステム45を弾力支持する弾性スプリング46が元の形態に復元されるのに伴い、前記ステム45が上側へと移動し、前記ステム45の下側に結合されている作動吐出管47も、上側へと移動する。この時、前記作動吐出管47の下部が作動吐出リング48を上に引き上げて、作動吐出管47と作動吐出リング48との間の隙間が塞がるに伴い、前記作動吐出管47と作動吐出リング48とが共に上側に移動することとなり、したがって、シリンダー41の内部の体積が大きくなることで真空圧が発生することとなる。これと同時に、前記シリンダー41内部に発生した真空圧によって吸入バルブ板43が持ち上げられるのに伴い、シリンダー41の底面に形成された内容物吸入口41aが開放されて、内部容器10に収容されていた内容物が、内容物吸入管42及び内容物吸入口41aを通じてシリンダー41の内部に流入し、前記内部容器10の収容部12が、吐出された内容物の量と同じ分だけ縮むこととなる。
【0074】
この時、
図5の部分拡大図に示すように、液状内容物の吐出圧力が消失するのに伴い、前記開閉手段70の開閉棒72が、弾性部材74の弾性復元力によって前方に移動し、これと同時に、前記開閉棒72の端部とノズル60の内側端部が密着しながら吐出口62が閉鎖されるとともに、前記ボタン50の密閉翼52aと、開閉棒72の第2密閉部72bとが密着するのに伴い、吐出流路52が閉鎖されることで、前記ノズル60とボタン50の内部が二重に密閉される。
【0075】
図8は、本発明の実施例にしたがい、ショルダーまたは外部容器を回転して内部容器と外部容器の締結を解除する態様を例示した斜視図であり、
図9は、本発明の実施例にしたがい、外部容器と内部容器とを分離する態様を例示した斜視図である。
【0076】
一方、前記内部容器10内に収容された液状内容物を使い切った場合、前記内部容器10を交換して使用することとなる。
図8に示すように、前記外部容器20から、ショルダー30をどちらか一方向に回転させると、前記外部容器20の着脱凹部22に形成された固定突起22aが、前記内部容器10の着脱突起14cに形成された固定凹部14c-1から抜け出て、互いに結合が解除されるのであり、前記内部容器10の着脱突起14cが、外部容器20の着脱凹部22から水平に移動して前記着脱凹部22から外れるのに伴い、前記内部容器10と外部容器20とが分離可能な状態となる。
【0077】
この後、
図9に示すように、前記外部容器20から、ショルダー30と、前記ショルダー30の下部に結合された内部容器10とを分離し、前記内部容器10を交換してから、このようにして内部容器10を外部容器20の内側空間に挿入した後、ショルダー30を反対方向に回転させて、前記内部容器10と外部容器20とを締結して使用する。
【0078】
以上のように、本説明では具体的な構成要素などのような特定事項と、限定された実施例及び図面によって説明されたが、これは本発明の、より全般的な理解を助けるために提供されたものに過ぎず、本発明は上記の実施例に限定されるものではなく、本発明が属する分野で通常の知識を有する者であれば、このような記載から、多様な修正及び変形が可能である。したがって、本発明の思想は、説明された実施例に局限して定められてはならず、後述する請求の範囲だけでなく、本請求の範囲と均等あるいは等価的な変形を伴うすべてのものは本発明の思想の範疇に属するといえる。
【符号の説明】
【0079】
10:内部容器
12:収容部
14:結合部
14a:入口部
14c:着脱突起
20:外部容器
22:着脱凹部
23:第2排水孔
30:ショルダー
33:第1排水孔
40:吐出手段
50:ボタン
52:吐出流路
52a:密閉翼
60:ノズル
62:吐出口
70:開閉手段
72:開閉棒
74:弾性部材
80:連結手段
90:ストッパー
【国際調査報告】