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特表2024-530611高速・高精度RFIDトンネル式ゲートの作業方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-08-23
(54)【発明の名称】高速・高精度RFIDトンネル式ゲートの作業方法
(51)【国際特許分類】
   G06K 7/10 20060101AFI20240816BHJP
   B65G 1/137 20060101ALI20240816BHJP
【FI】
G06K7/10 276
B65G1/137 A
【審査請求】有
【予備審査請求】有
(21)【出願番号】P 2024505162
(86)(22)【出願日】2022-04-29
(85)【翻訳文提出日】2024-01-26
(86)【国際出願番号】 CN2022090229
(87)【国際公開番号】W WO2023040284
(87)【国際公開日】2023-03-23
(31)【優先権主張番号】202111076517.5
(32)【優先日】2021-09-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521047225
【氏名又は名称】无錫恒▲イエ▼軟件技術有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100095407
【弁理士】
【氏名又は名称】木村 満
(74)【代理人】
【識別番号】100132883
【弁理士】
【氏名又は名称】森川 泰司
(74)【代理人】
【識別番号】100148633
【弁理士】
【氏名又は名称】桜田 圭
(74)【代理人】
【識別番号】100147924
【弁理士】
【氏名又は名称】美恵 英樹
(72)【発明者】
【氏名】兪 立群
【テーマコード(参考)】
3F522
【Fターム(参考)】
3F522AA02
3F522BB01
3F522DD03
3F522DD22
3F522DD32
3F522EE02
3F522EE17
3F522JJ01
3F522KK06
(57)【要約】
【課題】高速・高精度RFIDトンネル式ゲート及びその作業方法を提供することを課題とする。
【解決手段】本発明は、無線周波数識別の技術分野に関し、特に、RFIDリーダ及びRFIDアンテナと、少なくとも1つのRFIDタグを含む搬送物を搬送する第1搬送ラインと、第1搬送ラインが貫通し、読み取り範囲をカバーするトンネル式ゲート本体と、搬送物を搬送し、第1搬送ライン上に1つの搬送物のみがあることを確保する第2搬送ラインとを備えた高速・高精度RFIDトンネル式ゲートに関する。本発明では、第2搬送ラインを設け、その関連パラメータは第1搬送ライン自体のパラメータ及び第1搬送ライン上の搬送物の位置に従い調整し、トンネル式ゲートの連続稼動を実現し、第1搬送ライン上の搬送物を適時に補充できるようにし、制御の根拠及びパラメータを提供する上述のリアルタイム調整方式により、前後距離の均一性を確保することが難しい搬送物に含まれるRFIDタグを効果的に読み取ると共に効率を最大化させる。本発明は、高速・高精度RFIDトンネル式ゲートの作業方法の保護も求める。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
高速・高精度RFIDトンネル式ゲートであって、
RFIDリーダ及びRFIDアンテナであって、前記RFIDリーダは、前記RFIDアンテナに信号を送信し、前記信号は前記RFIDアンテナにより変換した後に外部へ発信されて、読み取り範囲を形成するRFIDリーダ及びRFIDアンテナと、
少なくとも1つのRFIDタグを含む搬送物を搬送する第1搬送ラインと、
前記第1搬送ラインが貫通し、前記RFIDリーダ及び前記RFIDアンテナに取り付け場所を提供するために用いられ、両端が開放された貫通空間を設け、かつ読み取り範囲をカバーするトンネル式ゲート本体とを備え、
前記搬送物の搬送のため、前記第1搬送ラインに接続され、前記第1搬送ライン上に1つの搬送物のみがあることを確保する第2搬送ラインをさらに備える、
ことを特徴とする、高速・高精度RFIDトンネル式ゲート。
【請求項2】
前記RFIDアンテナは、円偏波アンテナであることを特徴とする、請求項1に記載の高速・高精度RFIDトンネル式ゲート。
【請求項3】
前記搬送物を一時保管し、無負荷の前記第2搬送ラインに前記搬送物を一つずつ輸送する第3搬送ラインをさらに備えることを特徴とする、請求項1に記載の高速・高精度RFIDトンネル式ゲート。
【請求項4】
請求項1に記載の高速・高精度RFIDトンネル式ゲートの作業方法であって、
第1搬送ライン及び第2搬送ラインの初期搬送速度を設定するステップと、
後の搬送物が前記第2搬送ラインに到達する瞬間に前記第1搬送ライン上に前の搬送物があるかどうかを判断し、前記前の搬送物がある場合、前記第1搬送ラインの残りの搬送長さと搬送速度の比に基づいて前記前の搬送物が前記第1搬送ラインから取り出されるまでの搬送時間の長さを計算し、前記第2搬送ラインの搬送長さと前記搬送時間の長さの比に基づいて、前記第2搬送ラインのリアルタイム速度を計算し、前記第2搬送ラインの搬送速度を前記リアルタイム速度に更新し、前記前の搬送物がない場合、前記第2搬送ラインの搬送速度を維持するステップと
を含むことを特徴とする、高速・高精度RFIDトンネル式ゲートの作業方法。
【請求項5】
前記第1搬送ラインと前記第2搬送ラインの初期搬送速度の比は、二者の搬送長さに反比例することを特徴とする、請求項4に記載の高速・高精度RFIDトンネル式ゲートの作業方法。
【請求項6】
前記第1搬送ラインの初期搬送速度は、前記RFIDアンテナの有効読み取り長と設定された読み取り時間の長さの比より小さいか又は等しく、前記有効読み取り長は前記トンネル式ゲート本体の長さより短いことを特徴とする、請求項5に記載の高速・高精度RFIDトンネル式ゲートの作業方法。
【請求項7】
前記第1搬送ラインと前記第2搬送ラインとの間の速度差の変化に応じて、設定範囲内で信号のパワーを調整するステップをさらに含むことを特徴とする、請求項4に記載の高速・高精度RFIDトンネル式ゲートの作業方法。
【請求項8】
第1搬送ライン及び第2搬送ラインの初期搬送速度を設定するステップと、
第3搬送ラインを介して搬送物を一時保管し、前記第2搬送ラインの無負荷状態下で前記第2搬送ラインに前記搬送物を輸送するステップと、
後の搬送物が前記第2搬送ラインに到達する瞬間に前記第1搬送ライン上に前の搬送物があるかどうかを判断し、前記前の搬送物がある場合、前記第1搬送ラインの残りの搬送長さと搬送速度の比に基づいて前記前の搬送物が前記第1搬送ラインから取り出されるまでの搬送時間の長さを計算し、前記第2搬送ラインの搬送長さと前記搬送時間の長さの比に基づいて、前記第2搬送ラインのリアルタイム速度を計算し、前記第2搬送ラインの搬送速度を前記リアルタイム速度に更新し、前記前の搬送物がない場合、前記第2搬送ラインの搬送速度を維持するステップと
を含むことを特徴とする、請求項3に記載の高速・高精度RFIDトンネル式ゲートの作業方法。
【請求項9】
前記第2搬送ライン上の前記搬送物の重量を検出し、重量検出結果に応じて設定範囲内で前記信号のパワーを調整するステップをさらに含むことを特徴とする、請求項4又は8に記載の高速・高精度RFIDトンネル式ゲートの作業方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、無線周波数識別の技術分野区に関し、特に、高速・高精度RFIDトンネル式ゲート及びその作業方法に関する。
【背景技術】
【0002】
電子商取引の急速な発展に伴い、特に商品のキャンペーン時には数万件の注文のみならず数十万件の注文の商品を短期間に仕分け・発送する状況が多く、この状況では、物流プロセスに関与する関連部分が高度な自動化を要求しない限り、効率を満たすことが困難になる。上述の目標を達成するため、現在、RFID技術と様々な自動化構造を組み合わせたRFIDトンネル式ゲートを採用することで迅速な製品の仕分け、識別、読み取りを実現している。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら現行のRFIDトンネル式ゲートは、使用過程中で1本の搬送ラインを採用し、前のRFIDタグが読み取れていない場合、一時停止して読み取り時間を延長することで、後の物品の接近による誤った読み取りを防ぎ、実際の動作過程中において、元々物品の供給時間間隔のばらつきがあるため、前のRFIDタグの読み取りが完了した後も、次の物品の供給を待たなければならない可能性があり、上述のいずれの方法を使用しても作業効率に大きな影響を与えていた。
【0004】
本発明の発明者は、上記問題点に鑑み、この種の技術における長年の豊富な経験と専門的知識に基づき、理論的解析と組み合わせて鋭意研究を重ねて革新していたところ、高速・高精度RFIDトンネル式ゲート及びその作業方法を開発した。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、背景技術における問題を効果的に解決できる高速・高精度RFIDトンネル式ゲートを提供するともに同様の技術的効果を有する高速・高精度RFIDトンネル式ゲートの作業方法の保護も求める。
【0006】
上記の技術目的を達成するため、本発明は次の技術的手段を採用する。高速・高精度RFIDトンネル式ゲートは、RFIDリーダ及びRFIDアンテナであって、前記RFIDリーダが前記RFIDアンテナに信号を送信し、前記信号は前記RFIDアンテナにより変換した後に外部へ発信されて、読み取り範囲を形成するRFIDリーダ及びRFIDアンテナと、少なくとも1つの前記RFIDタグを含む搬送物を搬送する第1搬送ラインと、前記第1搬送ラインが貫通し、前記RFIDリーダ及びRFIDアンテナに取り付け場所を提供するために用いられ、両端が開放された貫通空間を設け、かつ読み取り範囲をカバーするトンネル式ゲート本体と、を備え、前記搬送物の搬送のため、前記第1搬送ラインに接続され、前記第1搬送ライン上に1つの搬送物のみがあることを確保する第2搬送ラインをさらに備える。
【0007】
また、前記RFIDアンテナは、円偏波アンテナである。
【0008】
また、前記搬送物を一時保管し、無負荷の前記第2搬送ラインに搬送物を一つずつ輸送する第3搬送ラインをさらに備える。
【0009】
高速・高精度RFIDトンネル式ゲートの作業方法であって、前記第1搬送ライン及び第2搬送ラインの初期搬送速度を設定するステップと、後の搬送物が前記第2搬送ラインに到達する瞬間に前記第1搬送ライン上に前の搬送物があるかどうかを判断し、前の搬送物がある場合、前記第1搬送ラインの残りの搬送長さと搬送速度の比に基づいて前の搬送物が前記第1搬送ラインから取り出される時までの搬送時間の長さを計算し、前記第2搬送ラインの搬送長さと前記搬送時間の長さの比に基づいて、前記第2搬送ラインのリアルタイム速度を計算し、前記第2搬送ラインの搬送速度を前記リアルタイム速度に更新し、前の搬送物がない場合、前記第2搬送ラインの搬送速度を維持するステップと、を含む。
【0010】
また、前記第1搬送ラインと前記第2搬送ラインの初期搬送速度の比は、二者の搬送長さに反比例する。
【0011】
また、前記第1搬送ラインの初期搬送速度は、前記RFIDアンテナの有効読み取り長と設定された読み取り時間の長さの比より小さいか又は等しく、前記有効読み取り長は前記トンネル式ゲート本体の長さより短い。
【0012】
また、前記第1搬送ラインと第2搬送ラインとの間の速度差の変化に応じて、設定範囲内で前記信号のパワーを調整するステップをさらに含む。
【0013】
また、前記第1搬送ライン及び第2搬送ラインの初期搬送速度を設定するステップと、第3搬送ラインを介して搬送物を一時保管し、前記第2搬送ラインの無負荷状態下で前記第2搬送ラインに搬送物を輸送するステップと、後の搬送物が前記第2搬送ラインに到達する瞬間に前記第1搬送ライン上に前の搬送物があるかどうかを判断し、前の搬送物がある場合、前記第1搬送ラインの残りの搬送長さと搬送速度の比に基づいて前の搬送物が前記第1搬送ラインから取り出されるまでの搬送時間の長さを計算し、前記第2搬送ラインの搬送長さと前記搬送時間の長さの比に基づいて、前記第2搬送ラインのリアルタイム速度を計算し、前記第2搬送ラインの搬送速度を前記リアルタイム速度に更新するステップと、前の搬送物がない場合、前記第2搬送ラインの搬送速度を維持するステップとを含む。
【0014】
また、前記第2搬送ライン上の搬送物の重量を検出し、重量検出結果に応じて設定範囲内で前記信号のパワーを調整するステップをさらに含む。
【発明の効果】
【0015】
要するに、本発明は、以下の有利な効果を有する。本発明では、第2搬送ラインを設け、その関連パラメータは第1搬送ライン自体のパラメータ及び第1搬送ライン上の搬送物の位置に従い調整し、トンネル式ゲートの連続稼動を実現し、第1搬送ライン上の搬送物を適時に補充できるようにし、上述の制御の根拠及びパラメータを提供するリアルタイム調整方式により、前後距離の均一性を確保することが難しい搬送物に含まれるRFIDタグを効果的に読み取ると共に効率を最大化させる。
【0016】
以下、本発明の実施例又は従来技術内の技術的手段を明確に説明するため、実施例又は従来技術の説明に使用する必要がある添付図面を簡単に説明する。以下の説明における添付図面は、本発明のいくつかの実施例というのみであり、当業者にとって創造性のある活動をすることなく、これら添付図面に基づいてその他の添付図面を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】実施例1における高速・高精度RFIDトンネル式ゲートの概略構成図である。
図2図1の高速・高精度RFIDトンネル式ゲートの最適化された概略図である。
図3】実施例2における高速・高精度RFIDトンネル式ゲートの作業方法のフローチャートである。
図4】実施例2における搬送物の供給を同時に受ける第1搬送ライン及び第2搬送ラインの概略図である。
図5】実施例2における前の搬送物が第1搬送ライン上の中間位置に搬送された場合に、第2搬送ライン上で搬送物の供給を受けることを示す概略図である。
図6】後の搬送物が第2搬送ラインに到着した瞬間に、第1搬送ライン上に前の搬送物がないことを示す概略図である。
図7】実施例3における高速・高精度RFIDトンネル式ゲートの作業方法のフローチャートである。
図8】実施例4における高速・高精度RFIDトンネル式ゲートの作業方法のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、添付図面を参照して、本発明の実施例における技術的手段を詳細に説明するが、説明する実施例は本発明の一部の実施例であり、全ての実施例でないことは言うまでもない。
【0019】
要素が別の要素に「固定されている」として言及される場合、それは他の要素上に直接的に存在することができるし、介在する要素が存在することもできることに留意されたい。ある要素が別の要素に「接続されている」と言及される場合、それは他の要素に直接接続することができるし、介在する要素が存在する場合もある。本明細書で使用される用語「垂直」、「水平」、「左」、「右」及び類似の表現は、説明の目的で使用しているに過ぎず、唯一の実施形態を表すものではない。
【0020】
別段の定義がない限り、本明細書で使用される技術的用語及び科学的用語は、本発明が属する分野の当業者が普通に理解するものと同じ意味を有する。本明細書で使用される用語は、具体的な実施形態を説明することのみを目的としており、本発明に対する限定を意図したものではない。本明細書で使用される用語「及び/又は」には、関連する列挙された項目の1つ或いは複数のあらゆる組み合わせが含まれる。
【0021】
(実施例1)
図1に示すように、高速・高精度RFIDトンネル式ゲートは、RFIDリーダ1及びRFIDアンテナ2であって、RFIDリーダ1がRFIDアンテナ2に信号を送信し、信号はRFIDアンテナ2により変換した後に外部へ発信されて、読み取り範囲を形成するRFIDリーダ1及びRFIDアンテナ2と、少なくとも1つのRFIDタグを含む搬送物4を搬送する第1搬送ライン3と、第1搬送ライン3が貫通し、RFIDリーダ1及びRFIDアンテナ2に取り付け場所を提供するために用いられ、両端が開放された貫通空間を設け、かつ読み取り範囲をカバーするトンネル式ゲート本体5と、を備え、搬送物4の搬送のため、第1搬送ライン3に接続され、第1搬送ライン3上に1つの搬送物4のみがあることを確保する第2搬送ライン6をさらに備える。
【0022】
本発明では、第2搬送ライン6を設け、その関連パラメータは第1搬送ライン3自体のパラメータ及び第1搬送ライン3上の搬送物4の位置に従い調整し、第1搬送ライン3及び第2搬送ライン6の連続稼動を実現し、第1搬送ライン3上の搬送物4を適時に補充できるようにし、上述の制御の根拠及びパラメータを提供するリアルタイム調整方式により、前後距離の均一性を確保することが難しい搬送物4を効果的に読み取ると共に効率を最大化させる。
【0023】
実施の過程中で、信号の干渉を避けるため、トンネル式ゲート本体5の両端の開放端に遮蔽カーテンを設けることになるが、遮蔽カーテンの設置は作業効率に影響を与えることは避けられないため、高速検出には不向きである。上記問題点を解決するため、本実施例の好ましい実施形態として、RFIDアンテナ2は円偏波アンテナである。円偏波アンテナを採用することによりアンテナに対するRFIDタグの方位角感度が低下するため、RFIDアンテナ2の使用数量が減少し、トンネル式ゲート本体5全体の寸法要求が低下し、さらに重要なことに、読み取り範囲をより効果的に制御できるため、遮蔽カーテンが不要になる。
【0024】
本実施例において、第2搬送ライン6が変速プロセスを有するため、その上の搬送物4の適時供給を確保するため、本実施例の好ましい実施形態として、図2に示すように、搬送物4を一時保管し、無負荷の第2搬送ライン6に搬送物4を一つずつ輸送する第3搬送ライン7をさらに備える。
【0025】
使用中には、第3搬送ライン7上の搬送物4が重ならないように搬送方向に並べる必要があり、配置間隔を狭くしたほうが、第2搬送ライン6へ搬送物4を輸送する動作を効率よく行うことができ、もちろん、等間隔でも不等間隔でも本発明の目的を達成することができ、第3搬送ライン7の起動・停止を制御することにより、必要なタイミングで第2搬送ライン6への搬送物4の輸送を実現できる。
【0026】
本実施例でいう搬送物4は、複数のRFIDタグの集合を実現できる、プラスチックケースやカートンなどの硬質の容器、又はビニール袋などの可撓性の袋であってもよい。
【0027】
本実施における実験データは次の通りである。
【0028】
実験パラメータは、次の通りである。1.RFIDアンテナ2の最大識別距離:3メートル以内、2.搬送物4に含まれるRFIDタグの数:≦30個、3.第1搬送ライン3の走行速度:160メートル/分、4.RFIDリーダ1の出力無線周波数電力範囲:8dBm~30dBm、ステップ1dB。
【0029】
実験結果:1.読み取り効率:30個の荷物を読み取り、各荷物のタグの数は2~10個で、最長読み取り時間は1.052秒、最短読み取り時間は0.804秒、2.読み取り精度:100%。
【0030】
実験2:1.RFIDアンテナ2の最大識別距離:3メートル以内、2.搬送物4に含まれるRFIDタグの数:250~300個、3.第1搬送ライン3の走行速度:1メートル/分、4.RFIDリーダ1の出力無線周波数電力範囲:14dBm~30dBm、ステップ1dB。
【0031】
実験結果:1.読み取り効率:1個の荷物を読み取り、8回の繰り返し読み取り、荷物タグの数は300個、最長読み取り時間は2.698秒、最短読み取り時間2.241秒で、いずれも3秒未満、2.読み取り精度:100%。
【0032】
(実施例2)
図1に示すように、高速・高精度RFIDトンネル式ゲートであって、RFIDリーダ及びRFIDアンテナであって、RFIDリーダ1がRFIDアンテナ2に信号を送信し、信号はRFIDアンテナ2により変換した後に外部へ発信されて、読み取り範囲を形成するRFIDリーダ1及びRFIDアンテナ2と、少なくとも1つのRFIDタグを含む搬送物4を搬送する第1搬送ライン3と、第1搬送ライン3が貫通し、RFIDリーダ1及びRFIDアンテナ2に取り付け場所を提供するために用いられ、両端が開放された貫通空間を設け、かつ読み取り範囲をカバーするトンネル式ゲート本体5と、を備え、搬送物4の搬送のため、第1搬送ライン3に接続され、第1搬送ライン3上に1つの搬送物4のみがあることを確保する第2搬送ライン6をさらに備える。
【0033】
本実施例において、前記高速・高精度RFIDトンネル式ゲートを使用するプロセスで、次の作業方法を採用し、図3に示すように、第1搬送ライン3及び第2搬送ライン6の初期搬送速度を設定するステップA1と、後の搬送物4が第2搬送ライン6に到達する瞬間に第1搬送ライン3上に前の搬送物4があるかどうかを判断し、以下の操作を選択的に実施するステップA2と、前の搬送物がある場合、第1搬送ライン3の残りの搬送長さと搬送速度の比に基づいて前の搬送物4が第1搬送ラインから取り出されるまでの搬送時間の長さを計算し、第2搬送ライン6の搬送長さと搬送時間の長さの比に基づいて、第2搬送ライン6のリアルタイム速度を計算し、第2搬送ライン6の搬送速度をリアルタイム速度に更新するステップA21と、前の搬送物がない場合、第2搬送ライン6の搬送速度を維持するステップA22とを含む。
【0034】
本実施例において、達成されるべき技術的目的は搬送物4を第1搬送ライン3に適時かつ効果的に輸送することであり、第1搬送ライン3に前の搬送物4がある場合、以下の2つの可能性がある。
【0035】
1つ目:図4に示すように、第1搬送ライン3及び第2搬送ライン6が同時に搬送物4の供給を受ける場合、2本の搬送ラインが最適な搬送物4の同時の取り出しを実現する、すなわち、前の搬送物4が第1搬送ライン3から取り出された時、後の搬送物4がちょうど第1搬送ライン3に到着するため、この場合、効率は最適になる。2つ目:図5に示すように、前の搬送物4が第1搬送ライン3上の中間位置に搬送される場合、搬送物4の間隔の問題により、第2搬送ライン6上でのみ搬送物4の供給を受けることができ、この場合、第1搬送ライン3が元の速度のままで搬送物4を搬送するため、第2搬送ライン6の搬送速度を上げることで、第1搬送ライン3の搬送物4を取り出した時、適時補給が得られる。
【0036】
上記の可能性に関わらず、本実施例におけるステップA21内の計算方法により第2搬送ライン6のリアルタイム速度を得ることができるが、搬送物4が連続搬送を保証する場合、1つ目の可能性における第1搬送ライン3と第2搬送ライン6との間の安定した速度関係を得ることができる。
【0037】
ステップA22を実行する時、図6に示すような初期検出段階であることが多いため、まだ搬送速度の調整を開始する必要はない。
【0038】
本実施例の好ましい実施形態として、第1搬送ライン3と第2搬送ライン6の搬送速度の比は、二者の搬送長さに反比例する。この速度比の関係により、1つ目の可能性における第1搬送ライン3及び第2搬送ライン6の連続かつ安定した動作モードを確立することができる。
【0039】
第1搬送ライン3の初期搬送速度は、RFIDアンテナ2の有効読み取り長と設定された読み取り時間の長さの比より小さいか又は等しく、有効読み取り長はトンネル式ゲート本体5の長さより短いことで、第1搬送ライン3は、有効読み取り長及び設定された読み取り時間の長さの下で全てのRFIDタグの効果的に読み取ることができ、読み取り動作はトンネル式ゲート本体5内で完了する。
【0040】
(実施例3)
本実施例は、実施例2における高速・高精度RFIDトンネル式ゲートの作業方法を基に、好ましい実施形態として、図7に示すように、第1搬送ライン3と第2搬送ライン6との間の速度差の変化に応じて、設定範囲内で信号のパワーを調整するステップA3をさらに含む。
【0041】
上述の速度差が変化しない場合、信号の本来のパワーが維持される。
【0042】
ステップA21の実行が完了した後、第1搬送ライン3と第2搬送ライン6との速度差が必然的に変化するが、この変化は第2搬送ライン6の速度の増加により引き起こされる。第2搬送ライン6の速度の増加により、当初の前後の搬送物4間の相対速度関係が変化し、後の搬送物4がトンネル式ゲート本体5に近づく速度が上がり、この場合、RFIDアンテナ2が後の搬送物4内のRFIDタグを誤って読み取ることを防ぐため、信号のパワーを設定範囲内で低減し、読み取り範囲を適切に狭めることで、第1搬送ライン3上に元々位置するRFIDタグの読み取り能力はまだ十分であるが、遠方から接近する後の搬送物4のRFIDタグの読み取り能力が弱まり、誤読の発生を効果的に避けることができる。
【0043】
(実施例4)
図1に示すように、高速・高精度RFIDトンネル式ゲートは、RFIDリーダ1及びRFIDアンテナ2であって、RFIDリーダ1がRFIDアンテナ2に信号を送信し、信号はRFIDアンテナ2により変換した後に外部へ発信されて、読み取り範囲を形成するRFIDリーダ1及びRFIDアンテナ2と、少なくとも1つのRFIDタグを含む搬送物4を搬送する第1搬送ライン3と、第1搬送ライン3が貫通し、RFIDリーダ1及びRFIDアンテナ2に取り付け場所を提供するために用いられ、両端が開放された貫通空間を設け、かつ読み取り範囲をカバーするトンネル式ゲート本体5と、を備え、搬送物4の搬送のため、第1搬送ライン3に接続され、第1搬送ライン3上に1つの搬送物4のみがあることを確保する第2搬送ライン6をさらに備え、また。搬送物4を一時保管し、無負荷の第2搬送ライン6に搬送物4を一つずつ輸送する第3搬送ライン7をさらに備える。
【0044】
本実施例において、前記高速・高精度RFIDトンネル式ゲートを使用するプロセスで、次の作業方法を採用し、図8に示すように、第1搬送ライン3及び第2搬送ライン6の初期搬送速度を設定するステップB1と、第3搬送ラインで搬送物を一時保管し、第2搬送ラインの無負荷状態下で第2搬送ラインへ搬送物を輸送するステップB2と、後の搬送物4が第2搬送ライン6に到達する瞬間に第1搬送ライン3上に前の搬送物4があるかどうかを判断するステップB3と、前の搬送物がある場合、第1搬送ライン3の残りの搬送長さと搬送速度の比に基づいて前の搬送物4が第1搬送ラインから取り出されるまでの搬送時間の長さを計算し、第2搬送ライン6の搬送長さと搬送時間の長さの比に基づいて、第2搬送ライン6のリアルタイム速度を計算し、第2搬送ライン6の搬送速度をリアルタイム速度に更新するステップB31と、前の搬送物がない場合、第2搬送ライン6の搬送速度を維持するステップB32とを含む。
【0045】
この実施形態において、搬送物4が比較的集中している時に一時保管され、搬送物4の数量が少ない時は一時保管から放出することでその後の継続的な検出作業を確保でき、その他の技術的効果は実施例2と同じで、ここでその詳細な説明を省略する。
【0046】
上述の実施例2~4を基に、三者に等しく採用できる好ましい実施形態として、第2搬送ライン上の搬送物の重量を検出し、重量の検出結果に応じて設定範囲内で信号のパワーを調整するステップをさらに含む。具体的には、検出された重量が設定範囲を超えた場合、又は範囲の境界を基準にせず、重量の増減に比例して調整する場合には重量が重くなると、信号のパワーを高める方法で検出精度を向上させ、読み取り過程に対する重量の影響を軽減できる。
【0047】
以上、本発明の好ましい実施例を説明したが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではなく、当業者であれば、本発明の技術的手段の範囲から逸脱することなく、上述で開示された技術内容を利用して、少しの改変と修飾を加えて均等な実施例を行うことができるが、本発明の技術的手段の内容から逸脱することなく、本発明の技術的本質に基づく上記の実施例に対して行われた任意の単純な修正、均等な改変、及び修飾は、やはり本発明の技術的手段の範囲内に含まれる。
【0048】
(付記)
(付記1)
高速・高精度RFIDトンネル式ゲートであって、
RFIDリーダ及びRFIDアンテナであって、前記RFIDリーダは、前記RFIDアンテナに信号を送信し、前記信号は前記RFIDアンテナにより変換した後に外部へ発信されて、読み取り範囲を形成するRFIDリーダ及びRFIDアンテナと、
少なくとも1つのRFIDタグを含む搬送物を搬送する第1搬送ラインと、
前記第1搬送ラインが貫通し、前記RFIDリーダ及び前記RFIDアンテナに取り付け場所を提供するために用いられ、両端が開放された貫通空間を設け、かつ読み取り範囲をカバーするトンネル式ゲート本体とを備え、
前記搬送物の搬送のため、前記第1搬送ラインに接続され、前記第1搬送ライン上に1つの搬送物のみがあることを確保する第2搬送ラインをさらに備える、
ことを特徴とする、高速・高精度RFIDトンネル式ゲート。
【0049】
(付記2)
前記RFIDアンテナは、円偏波アンテナであることを特徴とする、付記1に記載の高速・高精度RFIDトンネル式ゲート。
【0050】
(付記3)
前記搬送物を一時保管し、無負荷の前記第2搬送ラインに前記搬送物を一つずつ輸送する第3搬送ラインをさらに備えることを特徴とする、付記1に記載の高速・高精度RFIDトンネル式ゲート。
【0051】
(付記4)
付記1に記載の高速・高精度RFIDトンネル式ゲートの作業方法であって、
第1搬送ライン及び第2搬送ラインの初期搬送速度を設定するステップと、
後の搬送物が前記第2搬送ラインに到達する瞬間に前記第1搬送ライン上に前の搬送物があるかどうかを判断し、前記前の搬送物がある場合、前記第1搬送ラインの残りの搬送長さと搬送速度の比に基づいて前記前の搬送物が前記第1搬送ラインから取り出されるまでの搬送時間の長さを計算し、前記第2搬送ラインの搬送長さと前記搬送時間の長さの比に基づいて、前記第2搬送ラインのリアルタイム速度を計算し、前記第2搬送ラインの搬送速度を前記リアルタイム速度に更新し、前記前の搬送物がない場合、前記第2搬送ラインの搬送速度を維持するステップと
を含むことを特徴とする、高速・高精度RFIDトンネル式ゲートの作業方法。
【0052】
(付記5)
前記第1搬送ラインと前記第2搬送ラインの初期搬送速度の比は、二者の搬送長さに反比例することを特徴とする、付記4に記載の高速・高精度RFIDトンネル式ゲートの作業方法。
【0053】
(付記6)
前記第1搬送ラインの初期搬送速度は、前記RFIDアンテナの有効読み取り長と設定された読み取り時間の長さの比より小さいか又は等しく、前記有効読み取り長は前記トンネル式ゲート本体の長さより短いことを特徴とする、付記5に記載の高速・高精度RFIDトンネル式ゲートの作業方法。
【0054】
(付記7)
前記第1搬送ラインと前記第2搬送ラインとの間の速度差の変化に応じて、設定範囲内で信号のパワーを調整するステップをさらに含むことを特徴とする、付記4に記載の高速・高精度RFIDトンネル式ゲートの作業方法。
【0055】
(付記8)
第1搬送ライン及び第2搬送ラインの初期搬送速度を設定するステップと、
第3搬送ラインを介して搬送物を一時保管し、前記第2搬送ラインの無負荷状態下で前記第2搬送ラインに前記搬送物を輸送するステップと、
後の搬送物が前記第2搬送ラインに到達する瞬間に前記第1搬送ライン上に前の搬送物があるかどうかを判断し、前記前の搬送物がある場合、前記第1搬送ラインの残りの搬送長さと搬送速度の比に基づいて前記前の搬送物が前記第1搬送ラインから取り出されるまでの搬送時間の長さを計算し、前記第2搬送ラインの搬送長さと前記搬送時間の長さの比に基づいて、前記第2搬送ラインのリアルタイム速度を計算し、前記第2搬送ラインの搬送速度を前記リアルタイム速度に更新し、前記前の搬送物がない場合、前記第2搬送ラインの搬送速度を維持するステップと
を含むことを特徴とする、付記3に記載の高速・高精度RFIDトンネル式ゲートの作業方法。
【0056】
(付記9)
前記第2搬送ライン上の前記搬送物の重量を検出し、重量検出結果に応じて設定範囲内で前記信号のパワーを調整するステップをさらに含むことを特徴とする、付記4又は8に記載の高速・高精度RFIDトンネル式ゲートの作業方法。
【符号の説明】
【0057】
1 RFIDリーダ
2 RFIDアンテナ
3 第1搬送ライン
4 搬送物
5 トンネル式ゲート本体
6 第2搬送ライン
7 第3搬送ライン
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
【手続補正書】
【提出日】2024-01-26
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
高速・高精度RFIDトンネル式ゲートの作業方法であって、
高速・高精度RFIDトンネル式ゲートは、
RFIDリーダ及びRFIDアンテナであって、前記RFIDリーダは、前記RFIDアンテナに信号を送信し、前記信号は前記RFIDアンテナにより変換した後に外部へ発信されて、読み取り範囲を形成するRFIDリーダ及びRFIDアンテナと、
少なくとも1つのRFIDタグを含む搬送物を搬送する第1搬送ラインと、
前記第1搬送ラインが貫通し、前記RFIDリーダ及び前記RFIDアンテナに取り付け場所を提供するために用いられ、両端が開放された貫通空間を設け、かつ読み取り範囲をカバーするトンネル式ゲート本体と、を備え、
前記搬送物の搬送のため、前記第1搬送ラインに接続され、前記第1搬送ライン上に1つの搬送物のみがあることを確保する第2搬送ラインをさらに備え、
作業方法は、
第1搬送ライン及び第2搬送ラインの初期搬送速度を設定するステップと、
後の搬送物が前記第2搬送ラインに到達する瞬間に前記第1搬送ライン上に前の搬送物があるかどうかを判断し、前記前の搬送物がある場合、前記第1搬送ラインの残りの搬送長さと搬送速度の比に基づいて前記前の搬送物が前記第1搬送ラインから取り出されるまでの搬送時間の長さを計算し、前記第2搬送ラインの搬送長さと前記搬送時間の長さの比に基づいて、前記第2搬送ラインのリアルタイム速度を計算し、前記第2搬送ラインの搬送速度を前記リアルタイム速度に更新し、前記前の搬送物がない場合、前記第2搬送ラインの搬送速度を維持するステップと
を含むことを特徴とする、高速・高精度RFIDトンネル式ゲートの作業方法。
【請求項2】
前記第1搬送ラインと前記第2搬送ラインの初期搬送速度の比は、二者の搬送長さに反比例することを特徴とする、請求項に記載の高速・高精度RFIDトンネル式ゲートの作業方法。
【請求項3】
前記第1搬送ラインの初期搬送速度は、前記RFIDアンテナの有効読み取り長と設定された読み取り時間の長さの比より小さいか又は等しく、前記有効読み取り長は前記トンネル式ゲート本体の長さより短いことを特徴とする、請求項に記載の高速・高精度RFIDトンネル式ゲートの作業方法。
【請求項4】
前記第1搬送ラインと前記第2搬送ラインとの間の速度差の変化に応じて、設定範囲内で信号のパワーを調整するステップをさらに含むことを特徴とする、請求項に記載の高速・高精度RFIDトンネル式ゲートの作業方法。
【請求項5】
高速・高精度RFIDトンネル式ゲートの作業方法であって、
高速・高精度RFIDトンネル式ゲートは、
RFIDリーダ及びRFIDアンテナであって、前記RFIDリーダは、前記RFIDアンテナに信号を送信し、前記信号は前記RFIDアンテナにより変換した後に外部へ発信されて、読み取り範囲を形成するRFIDリーダ及びRFIDアンテナと、
少なくとも1つのRFIDタグを含む搬送物を搬送する第1搬送ラインと、
前記第1搬送ラインが貫通し、前記RFIDリーダ及び前記RFIDアンテナに取り付け場所を提供するために用いられ、両端が開放される貫通空間を設け、かつ読み取り範囲をカバーするトンネル式ゲート本体と、を備え、
前記搬送物の搬送のため、前記第1搬送ラインに接続され、前記第1搬送ライン上に1つの搬送物のみがあることを確保する第2搬送ラインをさらに備え、
前記搬送物を一時保管し、無負荷の前記第2搬送ラインに前記搬送物を一つずつ輸送する第3搬送ラインをさらに備え、
作業方法は、
第1搬送ライン及び第2搬送ラインの初期搬送速度を設定するステップと、
第3搬送ラインを介して搬送物を一時保管し、前記第2搬送ラインの無負荷状態下で前記第2搬送ラインに前記搬送物を輸送するステップと、
後の搬送物が前記第2搬送ラインに到達する瞬間に前記第1搬送ライン上に前の搬送物があるかどうかを判断し、前記前の搬送物がある場合、前記第1搬送ラインの残りの搬送長さと搬送速度の比に基づいて前記前の搬送物が前記第1搬送ラインから取り出されるまでの搬送時間の長さを計算し、前記第2搬送ラインの搬送長さと前記搬送時間の長さの比に基づいて、前記第2搬送ラインのリアルタイム速度を計算し、前記第2搬送ラインの搬送速度を前記リアルタイム速度に更新し、前記前の搬送物がない場合、前記第2搬送ラインの搬送速度を維持するステップと
を含むことを特徴とする、高速・高精度RFIDトンネル式ゲートの作業方法。
【請求項6】
前記第2搬送ライン上の前記搬送物の重量を検出し、重量検出結果に応じて設定範囲内で前記信号のパワーを調整するステップをさらに含むことを特徴とする、請求項又はに記載の高速・高精度RFIDトンネル式ゲートの作業方法。
【請求項7】
前記RFIDアンテナは、円偏波アンテナであることを特徴とする、請求項1又は5に記載の高速・高精度RFIDトンネル式ゲートの作業方法。
【国際調査報告】