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特表2024-530640バッテリー管理装置及びこれを含む移動ロボット
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-08-23
(54)【発明の名称】バッテリー管理装置及びこれを含む移動ロボット
(51)【国際特許分類】
   A47L 9/28 20060101AFI20240816BHJP
   H02J 7/00 20060101ALI20240816BHJP
【FI】
A47L9/28 U
A47L9/28 E
H02J7/00 302C
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024506701
(86)(22)【出願日】2022-07-28
(85)【翻訳文提出日】2024-02-02
(86)【国際出願番号】 KR2022011098
(87)【国際公開番号】W WO2023013971
(87)【国際公開日】2023-02-09
(31)【優先権主張番号】10-2021-0102063
(32)【優先日】2021-08-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】502032105
【氏名又は名称】エルジー エレクトロニクス インコーポレイティド
【氏名又は名称原語表記】LG ELECTRONICS INC.
【住所又は居所原語表記】128, Yeoui-daero, Yeongdeungpo-gu, 07336 Seoul,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100165191
【弁理士】
【氏名又は名称】河合 章
(74)【代理人】
【識別番号】100114018
【弁理士】
【氏名又は名称】南山 知広
(74)【代理人】
【識別番号】100159259
【弁理士】
【氏名又は名称】竹本 実
(72)【発明者】
【氏名】ソン ピョンコン
(72)【発明者】
【氏名】イ サンキュ
【テーマコード(参考)】
3B057
5G503
【Fターム(参考)】
3B057DA00
5G503AA01
5G503BA01
5G503BA04
5G503DB01
5G503EA02
(57)【要約】
本発明は、複数のバッテリーから動作電源電圧を生成する電源部と、前記電源部と前記各バッテリーとの間の接続及び解除を実施する電源接続転換部と、前記各バッテリーから出力される出力電圧を検出する複数の電圧検出部と、前記各バッテリーと前記各電圧検出部との間の接続及び解除を実施する検出接続転換部と、前記電圧検出部から入力された情報に基づいて、前記電源接続転換部と前記検出接続転換部を制御するバッテリーコントローラを含み、前記バッテリーコントローラは、前記出力電圧に基づいて複数のバッテリーのうち、いずれか一つのバッテリーをメインバッテリーとして選択し、残りのバッテリーを補助バッテリーとして選択し、前記補助バッテリーと前記電圧検出部との間を第1時間の間に接続し、第2時間の間に接続解除を周期的に繰り返し、前記第1時間は、前記第2時間より小さなことを特徴とする。
【選択図】図8
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のバッテリーから動作電源電圧を生成する電源部と、
前記電源部と前記各バッテリーとの間の接続及び解除を実施する電源接続転換部と、
前記各バッテリーから出力される出力電圧を検出する複数の電圧検出部と、
前記各バッテリーと前記各電圧検出部との間の接続及び解除を実施する検出接続転換部と、
前記電圧検出部から入力された情報に基づいて、前記電源接続転換部と前記検出接続転換部を制御するバッテリーコントローラを含み、
前記バッテリーコントローラは、
前記出力電圧に基づいて複数のバッテリーのうち、いずれか一つのバッテリーをメインバッテリーとして選択し、残りのバッテリーを補助バッテリーとして選択し、
前記補助バッテリーと前記電圧検出部との間を第1時間の間に接続し、第2時間の間に接続解除を周期的に繰り返す、バッテリー管理装置。
【請求項2】
前記バッテリーコントローラは、
前記補助バッテリーと前記電圧検出部とが接続された間に前記補助バッテリーの出力電圧を検出する、請求項1に記載のバッテリー管理装置。
【請求項3】
前記バッテリーコントローラは、
前記補助バッテリーの出力電圧から残余電圧値を計算し、前記残余電圧値が第1電圧値より小さな場合、
前記補助バッテリーの除去状態と判断する、請求項2に記載のバッテリー管理装置。
【請求項4】
前記バッテリーコントローラは、
前記補助バッテリーの出力電圧から残余電圧値を計算し、前記残余平均電圧値が第1電圧値より大きいか、または同じ場合、
前記補助バッテリーの装着状態と判断する、請求項1に記載のバッテリー管理装置。
【請求項5】
前記バッテリーコントローラは、
前記補助バッテリーの出力電圧から周期的に残余電圧値を計算し、前記残余電圧値が前記第1電圧より小さくなってから再度前記第1電圧より大きいか、または前記第1電圧と同じになる場合、
前記補助バッテリーの最初電圧値を算定する、請求項1に記載のバッテリー管理装置。
【請求項6】
前記補助バッテリーの最初電圧値は、第3時間の間に第4時間間隔で測定した複数回の前記補助バッテリーの出力電圧値の平均値である、請求項5に記載のバッテリー管理装置。
【請求項7】
前記第3時間は、第2時間より小さく、第1時間より大きく、
前記第2時間は、第4時間より大きく、
前記第1時間は、前記第2時間より小さい、請求項6に記載のバッテリー管理装置。
【請求項8】
前記バッテリーコントローラは、
前記複数のバッテリー各々の最初電圧値を算定し、前記最初電圧値が最も大きなバッテリーを前記メインバッテリーとして選択し、残りのバッテリーを前記補助バッテリーとして選択する、請求項1に記載のバッテリー管理装置。
【請求項9】
前記バッテリーコントローラは、
前記メインバッテリーと前記電源部とを接続させ、前記補助バッテリーと前記電源部との接続を解除させる、請求項1に記載のバッテリー管理装置。
【請求項10】
前記補助バッテリーの残余電圧値は、第1時間の間に第5時間間隔で測定した複数回の前記補助バッテリーの出力電圧値の平均値である、請求項3に記載のバッテリー管理装置。
【請求項11】
複数のバッテリーから動作電源電圧を生成する電源部と、
前記電源部と前記各バッテリーとの間の接続及び解除を実施する電源接続転換部と、
前記各バッテリーから出力される出力電圧を検出する複数の電圧検出部と、
前記各バッテリーと前記各電圧検出部との間の接続及び解除を実施する検出接続転換部と、
前記電圧検出部から入力された情報に基づいて、前記電源接続転換部と前記検出接続転換部を制御するバッテリーコントローラとを含み、
前記バッテリーコントローラは、
前記各バッテリーの最初電圧値を算定し、前記各バッテリーの最初電圧値に基づいて、複数のバッテリーのうち、いずれか一つのバッテリーをメインバッテリーとして選択し、残りのバッテリーを補助バッテリーとして選択し、
第6時間の間隔で前記補助バッテリーの出力電圧から残余電圧値を計算し、
前記残余電圧値は、第7時間の間に前記補助バッテリーの出力電圧の平均値であり、
前記第6時間は、前記第7時間より大きい、バッテリー管理装置。
【請求項12】
前記各バッテリーの最初電圧値は、第3時間の間に第4時間間隔で測定した複数回の前記各バッテリーの出力電圧値の平均値で、
前記第6時間は、第3時間より大きい、請求項11に記載のバッテリー管理装置。
【請求項13】
前記第3時間は、前記第7時間より大きい、請求項12に記載のバッテリー管理装置。
【請求項14】
前記残余電圧値は、第7時間の間に第5時間間隔で測定した複数回の前記補助バッテリーの出力電圧値の平均値で、
前記第5時間間隔は、前記第4時間間隔より大きい、請求項12に記載のバッテリー管理装置。
【請求項15】
前記第5時間間隔で測定した前記補助バッテリーの出力電圧値の測定回数は、前記第4時間間隔で測定した前記各バッテリーの出力電圧値の測定回数より小さい、請求項14に記載のバッテリー管理装置。
【請求項16】
前記バッテリーコントローラは、前記補助バッテリーと前記電圧検出部との間を第1時間の間に接続し、第2時間の間に接続解除を周期的に繰り返し、
前記補助バッテリーと前記電圧検出部とが接続された間に前記補助バッテリーの出力電圧を検出する、請求項11に記載のバッテリー管理装置。
【請求項17】
前記バッテリーコントローラは、
前記最初電圧値が最も大きなバッテリーを前記メインバッテリーとして選択し、残りのバッテリーを前記補助バッテリーとして選択する、請求項11に記載のバッテリー管理装置。
【請求項18】
前記バッテリーコントローラは、
前記メインバッテリーと前記電源部とを接続させ、前記補助バッテリーと前記電源部との接続を解除させる、請求項11に記載のバッテリー管理装置。
【請求項19】
前記バッテリーコントローラは、
前記残余平均電圧値が第1電圧値より小さな場合、前記補助バッテリーの除去状態と判断する、請求項11に記載のバッテリー管理装置。
【請求項20】
複数のバッテリーから動作電源電圧を生成する電源部と、
前記電源部と前記各バッテリーとの間の接続及び解除を実施する電源接続転換部と、
前記各バッテリーから出力される出力電圧を検出する複数の電圧検出部と、
前記各バッテリーと前記各電圧検出部との間の接続及び解除を実施する検出接続転換部と、
前記電圧検出部から入力された情報に基づいて、前記電源接続転換部と前記検出接続転換部を制御するバッテリーコントローラとを含み、
前記バッテリーコントローラは、
前記出力電圧に基づいて複数のバッテリーのうち、いずれか一つのバッテリーをメインバッテリーとして選択し、残りのバッテリーを補助バッテリーとして選択し、
前記補助バッテリーと前記電圧検出部との間を接続する接続状態と前記補助バッテリーと前記電圧検出部との間を接続解除する接続解除状態を交互に実行する、バッテリー管理装置。
【請求項21】
本体と、
前記本体に設置されて前記本体を移動させるホイール部と、
前記本体の駆動のための電源を供給する複数のバッテリーと、
前記複数のバッテリーを管理するバッテリー管理装置とを含み、
前記バッテリー管理装置は、
複数のバッテリーから動作電源電圧を生成する電源部と、
前記電源部と前記各バッテリーとの間の接続及び解除を実施する電源接続転換部と、
前記各バッテリーから出力される出力電圧を検出する複数の電圧検出部と、
前記各バッテリーと前記各電圧検出部との間の接続及び解除を実施する検出接続転換部と、
前記電圧検出部から入力された情報に基づいて、前記電源接続転換部と前記検出接続転換部を制御するバッテリーコントローラとを含み、
前記バッテリーコントローラは、
前記出力電圧に基づいて複数のバッテリーのうち、いずれか一つのバッテリーをメインバッテリーとして選択し、残りのバッテリーを補助バッテリーとして選択し、
前記補助バッテリーと前記電圧検出部との間を第1時間の間に接続し、第2時間の間に接続解除を周期的に繰り返す、移動ロボット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、バッテリー管理装置及びこれを含む移動ロボットに関する。
【背景技術】
【0002】
移動ロボットは、底からほこりなどの異質物を吸い込むか、または底の異質物を拭くことによって掃除する機器である。最近では、拭き掃除を行うことができる移動ロボットが開発されている。
【0003】
移動ロボットの掃除時間を増大させ、バッテリーの交換を容易にするためにデュアルバッテリーを使用する。デュアルバッテリーを使用する場合、周期的にバッテリー残量をチェックし、バッテリー残量が多いバッテリーをメインバッテリーとして使用し、残りのバッテリーを補助バッテリーとして使用する。
【0004】
先行技術文献1には、デュアルバッテリーを使用しながら、各バッテリーから取得した情報と検出された各バッテリーの出力電圧に基づいて、メインバッテリーを選択する技術を開示している。
【0005】
しかしながら、従来技術の場合、使用しない補助バッテリーのバッテリー残量をチェックするための方法を開示しておらず、補助バッテリーの消費電力を減らす方法も全く開示していない。
【0006】
従来の技術の場合、繰り返し的に補助バッテリーのバッテリー残量をチェックし続ける場合、補助バッテリーの消費電力が高まり、補助バッテリーの寿命が減るという問題点が存在する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2016-220824号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明が解決しようとする課題は、デュアルバッテリー使用時にバッテリー使用時間を増加させるためのバッテリー管理装置及びこれを含む移動ロボットを提供することにある。
【0009】
本発明が解決しようとする他の課題は、デュアルバッテリー使用時に補助バッテリーの残量を継続的に確認しながら補助バッテリーの消費電力を減らすバッテリー管理装置及びこれを含む移動ロボットを提供するためである。
【0010】
本発明が解決しようとするさらに他の課題は、デュアルバッテリー使用時に補助バッテリーの交換を継続的に確認しながら補助バッテリーの消費電力を減らすバッテリー管理装置及びこれを含む移動ロボットを提供するためである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
前記課題を解決するために、本発明は、前記補助バッテリーと前記電圧検出部との間を第1時間の間に接続し、第2時間の間に接続解除を周期的に繰り返し、前記第1時間は、前記第2時間より小さなことを特徴とする。
【0012】
具体的に本発明は、複数のバッテリーから動作電源電圧を生成する電源部と、前記電源部と前記各バッテリーとの間の接続及び解除を実施する電源接続転換部と、前記各バッテリーから出力される出力電圧を検出する複数の電圧検出部と、前記各バッテリーと前記各電圧検出部との間の接続及び解除を実施する検出接続転換部と、前記電圧検出部から入力された情報に基づいて、前記電源接続転換部と前記検出接続転換部を制御するバッテリーコントローラを含み、前記バッテリーコントローラは、前記出力電圧に基づいて複数のバッテリーのうち、いずれか一つのバッテリーをメインバッテリーとして選択し、残りのバッテリーを補助バッテリーとして選択し、前記補助バッテリーと前記電圧検出部との間を第1時間の間に接続し、第2時間の間に接続解除を周期的に繰り返すことを特徴とする。
【0013】
前記バッテリーコントローラは、前記補助バッテリーと前記電圧検出部とが接続された間に前記補助バッテリーの出力電圧を検出することができる。
【0014】
前記バッテリーコントローラは、
前記補助バッテリーの出力電圧から残余電圧値を計算し、前記残余電圧値が第1電圧値より小さな場合、前記補助バッテリーの除去状態と判断することができる。
【0015】
前記バッテリーコントローラは、前記補助バッテリーの出力電圧から残余電圧値を計算し、前記残余平均電圧値が第1電圧値より大きいか、または同じ場合、前記補助バッテリーの装着状態と判断することができる。
【0016】
前記バッテリーコントローラは、
前記補助バッテリーの出力電圧から周期的に残余電圧値を計算し、前記残余電圧値が前記第1電圧より小さくなってから再度前記第1電圧より大きいか、または前記第1電圧と同じになる場合、前記補助バッテリーの最初電圧値を算定することができる。
【0017】
前記補助バッテリーの最初電圧値は、第3時間の間に第4時間間隔で測定した複数回の前記補助バッテリーの出力電圧値の平均値でありうる。
【0018】
前記第3時間は、第2時間より小さく、第1時間より大きく、前記第2時間は、第4時間より大きく、前記第1時間は、前記第2時間より小さくありうる。
【0019】
前記バッテリーコントローラは、前記複数のバッテリー各々の最初電圧値を算定し、前記最初電圧値が最も大きなバッテリーを前記メインバッテリーとして選択し、残りのバッテリーを前記補助バッテリーとして選択することができる。
【0020】
前記バッテリーコントローラは、前記メインバッテリーと前記電源部とを接続させ、前記補助バッテリーと前記電源部との接続を解除させることができる。
【0021】
前記補助バッテリーの残余電圧値は、第1時間の間に第5時間間隔で測定した複数回の前記補助バッテリーの出力電圧値の平均値でありうる。
【0022】
また、本発明の他の実施形態は、複数のバッテリーから動作電源電圧を生成する電源部と、前記電源部と前記各バッテリーとの間の接続及び解除を実施する電源接続転換部と、前記各バッテリーから出力される出力電圧を検出する複数の電圧検出部と、前記各バッテリーと前記各電圧検出部との間の接続及び解除を実施する検出接続転換部と、前記電圧検出部から入力された情報に基づいて、前記電源接続転換部と前記検出接続転換部を制御するバッテリーコントローラとを含み、前記バッテリーコントローラは、前記各バッテリーの最初電圧値を算定し、前記各バッテリーの最初電圧値に基づいて、複数のバッテリーのうち、いずれか一つのバッテリーをメインバッテリーとして選択し、残りのバッテリーを補助バッテリーとして選択し、第6時間の間隔で前記補助バッテリーの出力電圧から残余電圧値を計算し、前記残余電圧値は、第7時間の間に前記補助バッテリーの出力電圧の平均値であり、前記第6時間は、前記第7時間より大きなことを特徴とする。
【0023】
前記各バッテリーの最初電圧値は、第3時間の間に第4時間間隔で測定した複数回の前記各バッテリーの出力電圧値の平均値で、前記第6時間は、第3時間より大きくありうる。
【0024】
前記第3時間は、前記第7時間より大きくありうる。
【0025】
前記残余電圧値は、第7時間の間に第5時間間隔で測定した複数回の前記補助バッテリーの出力電圧値の平均値で、前記第5時間間隔は、前記第4時間間隔より大きくありうる。
【0026】
前記第5時間間隔で測定した前記補助バッテリーの出力電圧値の測定回数は、前記第4時間間隔で測定した前記各バッテリーの出力電圧値の測定回数より小さくありうる。
【0027】
前記バッテリーコントローラは、前記補助バッテリーと前記電圧検出部との間を第1時間の間に接続し、第2時間の間に接続解除を周期的に繰り返し、前記補助バッテリーと前記電圧検出部とが接続された間に前記補助バッテリーの出力電圧を検出することができる。
【0028】
前記バッテリーコントローラは、前記最初電圧値が最も大きなバッテリーを前記メインバッテリーとして選択し、残りのバッテリーを前記補助バッテリーとして選択することができる。
【0029】
前記バッテリーコントローラは、前記メインバッテリーと前記電源部とを接続させ、前記補助バッテリーと前記電源部との接続を解除させることができる。
【0030】
前記バッテリーコントローラは、前記残余平均電圧値が第1電圧値より小さな場合、前記補助バッテリーの除去状態と判断することができる。
【0031】
また、本発明の一実施形態による移動ロボットは、上述なバッテリー管理装置を含む。
【発明の効果】
【0032】
前記解決手段を介して、本発明は、デュアルバッテリー使用時にバッテリー残量が多い一つのバッテリーだけを使用し、残りは使用しないから、全体バッテリーの使用時間を増加させ、非常時に充填ステーションへ移動するための非常電力を格納することができる利点が存在する。
【0033】
また、本発明は、デュアルバッテリー使用時に最初バッテリーの電圧値算定時に多くの回数の電圧値を平均して計算して正確性を高め、補助バッテリーの残量確認を最初バッテリーの電圧値算定より間歇的に実施して、補助バッテリーの残量確認から消費される消費電力を減らす利点が存在する。
【0034】
また、本発明は、デュアルバッテリー使用時に補助バッテリーの残量を間歇的に確認して、バッテリーを交換するかどうかを判断し、バッテリー交換と判断されると、多くの回数の電圧値を平均して最初バッテリーの電圧値を算定するので、バッテリー交換時に正確なバッテリーの出力電圧値を求めながらも、補助バッテリーの残量確認時にかかる消費電力を減らすことができる利点が存在する。
【0035】
また、本発明は、デュアルバッテリーを使用して、複数のバッテリーのうち、いずれか一つのバッテリーを交換しながら、移動ロボットの電源をオフさせなくても良いから、バッテリーが交換されても、掃除領域に対する情報及び掃除命令に対する情報をそのまま維持できる利点が存在する。
【図面の簡単な説明】
【0036】
図1】本発明の一実施形態による移動ロボットの斜視図である。
図2図1に示す移動ロボットの平面図である。
図3図1に示す移動ロボットの正面図である。
図4図3に示す移動ロボットの断面図である。
図5図4に示すロボット掃除機においてセンシング部を中心に拡大した断面図である。
図6図1に示すロボット掃除機の分解斜視図である。
図7】本発明の一実施形態による移動ロボットの制御ブロック図である。
図8a】本発明の一実施形態によるバッテリー管理装置を示す図である。
図8b図8aにおいてメインバッテリーと補助バッテリーが選択された場合のスイッチングを示す図である。
図9】補助バッテリーと電圧検出部を接続、接続解除する時間と、補助バッテリーの出力電圧を測定する時間とを比較した図である。
図10】本発明の一実施形態によるバッテリー管理装置の制御方法を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0037】
以下で言及される構成要素の前に「第1、第2、第3」などの表現がつく用語使用は、指し示す構成要素の混同を避けるためのものに過ぎず、構成要素間の順序、重要度または主従関係などとは関係がない。例えば、第1構成要素無しで第2構成要素だけを含む発明も具現可能である。
【0038】
本明細書において使用される単数の表現は、文脈上明白に異なるように意味しない限り、複数の表現を含む。
【0039】
図1は、本発明による移動ロボット100の一例を示した斜視図で、図2は、図1に示す移動ロボット100の平面図であり、図3は、図1に示す移動ロボット100の正面図である。
【0040】
図1ないし図3を参照すると、移動ロボット100は、一定領域を自律走行しながら自ら周辺環境を認識し、その環境に適合した掃除機能を行う。
【0041】
ここで言う掃除機能には、底領域に存在するほこりまたは異質物を吸入して除去する機能が含まれる。また、移動ロボット100は、倉庫、家庭、事務室など多様な環境で使用されることができる。
【0042】
移動ロボット100は、掃除機本体110、センシング部130及びバンパー115を含む。
【0043】
掃除機本体110は、移動ロボット100の自律走行を制御する制御部10を具備する。また、掃除機本体110は、移動ロボット100の走行のためのホイール部117を具備する。前記ホイール部117により移動ロボット100は、地面G上から移動することができる。
【0044】
ホイール部117は、掃除機本体110の下部において地面Gと接するように配置され、移動ロボット100の移動方向の転換のために掃除機本体110と垂直な軸を中心に回転可能になされる。ホイール部117は、掃除機本体110に複数構成されることができ、各々独立的に駆動されることができる。
【0045】
一方、掃除機本体110には、移動ロボット100の駆動のための電源を供給するバッテリー111が設置されることができる。バッテリー111は、第1バッテリー111aと第2バッテリー111bを含むことができる。第1及び第2バッテリー111a、111bは、掃除機本体110に対して各々分離可能なように構成されて、別に充電されるか、または掃除機本体110に装着された状態で充填可能なようになされることができる。
【0046】
また、掃除機本体110の上面上には、移動ロボット100の駆動と関連した色々な状態情報を表示してユーザに提供するディスプレイ部112が配置されることができる。前記状態情報は、電源状態、掃除状態、掃除モード、動作時間、故障の有無などの多様な情報を含むことができる。前記掃除モードは、倉庫や長い廊下のような空間のように障害物が多くない空間を一定のパターンで走行しながら掃除するモードと、事務室のように色々な障害物が多く存在する空間を一定のパターン無しで自律走行しながら掃除を行うモードを含むことができる。
【0047】
また、掃除機本体110の上面には、前記ディスプレイ部112と共にロボット掃除機110の状態をさらに他の形態で表示するランプ113が配置されることができる。
【0048】
前記ランプ113は、様々な色相の光を様々な方式で発散するように構成されることができる。
【0049】
例えば、ランプ113は、光を色相、光の明るさ、光がちらつく形態などを互いに異なるようにして表示できる。これにより、ユーザは、ディスプレイ部112を介した移動ロボット100の状態情報の確認が難しい状況でも、ランプ113から発散される光を介して移動ロボット100の状態情報をより直観的に受け取ることができる。また、本発明では、ランプ113が一個で構成される場合を例に挙げて説明したが、複数で構成されて互いに隣接して配置されることができる。
【0050】
センシング部130は、掃除機本体110の上側隅部分の側面と上面に対して各々傾斜するように配置されて、掃除機本体110の側面方向と上方を共に撮影できる。例えば、センシング部130は、一般的な撮影用カメラで構成されることができる。そして、センシング部130は、図2に示すように、前記バンパー115の後方に配置される。
【0051】
また、前記センシング部130は、地面を基準として25゜乃至35゜の範囲の勾配を有するように形成されることができる。一方、センシング部130は、掃除機本体110の床面から前記バンパー115が形成された第1高さH1と同一であるか、または前記第1高さH1を超えない第2高さH2上に形成されることができる。例えば、センシング部130は、図3及び図4に示すように、バンパー115が形成された第1高さH1より低いながら前記第1高さH1に隣接する第2高さH2上に形成されることができる。
【0052】
このような構造によれば、バンパー115は、掃除機本体110の前面を取り囲むように形成されて、障害物から移動ロボット100を保護する範囲を拡大する一方、バンパー115自体の検知機能を利用した障害物検知性能の向上を期待することができる。
【0053】
また、センシング部130の位置を前記第1高さH1の範囲内で最大限高い地点に配置して、センシング部130を介した映像サンプリング作業の信頼度を高めることができる。また、センシング部130の位置が前記第1高さH1の範囲内に配置されて、衝突による衝撃からセンシング部130をさらに安全に保護することができる。
【0054】
一方、移動ロボット100は、円筒形状の外観を有することができ、後述する掃除機本体110の上面と側面との間に形成される傾斜部140の構造により、移動ロボット100の上部に位置する障害物により発生する挟まり現象を防止できる。ここで、前記バンパー115は、前記傾斜部140に沿って傾斜するように形成されて、障害物による挟まりを防止できる。
【0055】
このようなセンシング部130の構成によれば、移動ロボット100のカメラ構成に対する新しいフォームファクタを提供でき、掃除機本体110の周辺環境に対する撮影領域をさらに拡張させることができる。また、移動ロボット100の走行方向に対して側面方向と側面部の上方領域に対する映像情報をさらに効果的に獲得して、オフィスのように狭くて長い形態の廊下構造、または天井が高い掃除環境でも映像情報のサンプリング作業が容易になされることができる。
【0056】
バンパー115は、掃除機本体110の前半(FH、first half)領域の少なくとも一部を覆うように配置される。前記前半FHは、全体を半分ずつ二つに分けたものの前の方の半分を意味する。例えば、バンパー115は、図2に示すように、掃除機本体110の前半FH領域のうち、掃除機本体110の側面と上面の少なくとも一部を覆うように配置されることができる。
【0057】
バンパー115は、移動ロボット100が走行中に障害物とぶつかる場合、そのときに発生する衝撃を吸収するように、一面が弾性変形可能な材質からなるか、または衝突時に加圧された後に本来の状態に復元される構造からなることができる。これにより、移動ロボット100は、走行中に障害物との衝突にともなう衝撃を吸収して、耐久性がさらに向上することができる。また、バンパー115は、障害物との衝突時にその衝撃を検知するように構成されることができる。
【0058】
ここで、センシング部130は、前記バンパー115の後方に配置されることができる。例えば、センシング部130は、前記掃除機本体110から前記バンパー115の形成された部分を除いたバンパー115の後方領域のうち、前記バンパー115と隣接する位置に配置されることができる。
【0059】
一方、移動ロボット100は、超音波センシング部160をさらに含むことができる。
【0060】
超音波センシング部160は、バンパー115の前方側の一面に配置され、掃除機本体110の前方に超音波を送信し、反射される超音波を受信して障害物との距離、方向を検知できる。一方、超音波センシング部160は、掃除機本体110の上下方向に基づいて前記センシング部130の下に配置されることができる。
【0061】
また、移動ロボット100の前方側には、移動ロボット100の前方に向けて配置されて移動ロボット100の前方側を撮影可能なように構成される前方カメラ150が配置されることができる。一方、移動ロボット100の前方は、掃除機本体110が正方向Fに走行する側、すなわち掃除機本体110の前のほうを意味し、移動ロボット100の後方[すなわち、正方向Fに反対になる逆方向R]は、掃除機本体110の後ろのほうを意味する。
【0062】
また、掃除機本体110の床面部の両側には、それぞれ第1サイドブラシ181と第2サイドブラシ182が備えられることができる。第1及び第2サイドブラシ181、182は、移動ロボット100に対して垂直な軸を中心に回転可能に構成され、移動ロボット100の外側領域の地面G上に存在する異質物を移動ロボット100の吸込装置(図示せず)に移す機能を行う。第1及び第2サイドブラシ181、182の外周面には、地面Gの異質物を底から分離させるための複数の第1ブラシ181aと第2ブラシ182aがそれぞれ形成される。
【0063】
一方、移動ロボット100は、上部センシング部120をさらに含むことができる。
【0064】
上部センシング部120は、掃除機本体110の上面から一定高さ突出して配置される。そして、上部センシング部120は、掃除機本体110の周辺にレーザーを照射して、移動ロボット100の走行状態または停止状態で、掃除機本体110の周辺に位置する壁のような障害物を検知するようになされる。
【0065】
例えば、上部センシング部120は、ライダー(LiDAR)で構成されることができる。ライダーは、レーザパルスを発射し、その光が周囲の対象物体から反射して帰ってくるのを受けて、物体までの距離などを測定することによって、周辺の姿を精密に描き出す装置である。
【0066】
一方、移動ロボット100は、傾斜部140をさらに含むことができる。
【0067】
傾斜部140は、掃除機本体110の上側の隅部分の上面から下向きに傾斜するように形成され、センシング部130の撮影のための貫通部141を具備する。ここで、前記センシング部130は、傾斜部140の内側に配置され、前記貫通部141の貫通領域を介して掃除機本体110の周辺領域を撮影するように構成される。
【0068】
以下、センシング部130と傾斜部140の特徴について、図1ないし図3と共に図4及び図5をさらに参照して説明する。
【0069】
図4は、図3に示す移動ロボット100の断面図で、図5は、図4に示す移動ロボット100においてセンシング部130を中心に拡大した断面図である。
【0070】
図1ないし図5を参照すると、センシング部130は、第1カメラ部131と第2カメラ部132を含むことができる。
【0071】
掃除機本体110の内部には、図4に示すように移動ロボット100の吸込装置を介して掃除機本体110の内部に集まる異質物を収容するためのほこりボックス170が配置されることができる。また、ほこりボックス170は、比較的粒子の大きな異質物と比較的粒子の小さな異質物を各々集塵するように区画形成される第1収容部170aと第2収容部170bを具備できる。
【0072】
また、ほこりボックス170の上部には、ほこりボックス170の外部に排出する空気中の異物やほこりをフィルタリングするほこりフィルタ171が装着されることができる。
【0073】
第1カメラ部131と第2カメラ部132は、掃除機本体110の上側の隅領域の一側と他側からそれぞれ傾斜するように配置され、掃除機本体110の側面方向と上方を共に撮影するようになされる。第1カメラ部131と第2カメラ部132は、それぞれ図2に示すように掃除機本体110の前方中心線CLから左右対称の位置に配置されることができる。
【0074】
これにより、第1及び第2カメラ部131、132を介して掃除機本体110の周辺環境をより広い領域を含んで撮影でき、結果的に第1及び第2カメラ部131、132を介して撮影される映像を利用して得られる情報の量をさらに増加させることができる。
【0075】
前記傾斜部140は、前記第1及び第2カメラ部131、132の構成に対応して、掃除機本体110の一側と他側にそれぞれ形成される第1斜面140aと第2斜面140bを具備できる。また、前記第1斜面1401aと第2斜面140bに対応して、前記貫通部141は、前記第1カメラ部131と第2カメラ部132の撮影のための第1貫通ホール141aと第2貫通ホール141bをそれぞれ具備できる。
【0076】
また、制御部10は、第1及び第2カメラ部131、132から撮影された映像を利用して、移動ロボット100の走行領域内の現在位置を検知するようになされることができる。このような、移動ロボット100の位置検知は、第1及び第2カメラ部131、132を介して獲得する映像情報を利用してSLAM(Simultaneous Localization And Map-Building)作業を行い、これを通じて作られる地図情報を利用することにより具現化されることができる。
【0077】
ここで、前記センシング部130の光軸が前記貫通部141の中心軸より上方に向けるように、センシング部130の勾配が傾斜部140の勾配より小さく形成される。図5を参照して、第2カメラ部132と第2斜面140bを例に挙げて第2センシング部130と傾斜部140の特徴について説明すると、第2カメラ部132の光軸132a、すなわち、光学系において光線の進行を検討するとき、その方向と位置の基準にする線が第2貫通ホール141bの中心軸141b′より移動ロボット100の上方に向けるように、第2カメラ部132の勾配(α)が第2斜面140bの勾配(β)より小さく形成される。例えば、第2斜面140bの勾配(β)が45゜の場合、第2カメラ部132の勾配(α)は、30゜に形成されることができる。
【0078】
図6は、図1に示す移動ロボット100の分解斜視図である。
【0079】
図6を参照すると、掃除機本体110は、上部ケース110aと下部ケース110bから構成されることができ、上部ケース110aと下部ケース110bとの結合により移動ロボット100の駆動のための様々な部品を収容する内部空間を形成できる。
【0080】
バッテリー111は、センシング部130、入力部16、出力部17、制御部10、第1サイドブラシ181と第2サイドブラシ182に電源を供給する。
【0081】
図7を参考すると、移動ロボット100の動作や状態または外部の状況と関連した各種情報を検知するセンシング部130を含む。
【0082】
センシング部130は、移動ロボット100から離隔した外部の障害物を検知する障害物検知センサ21を含むことができる。複数の障害物検知センサ21は、複数備えられることができる。障害物検知センサ21は、ボディー30に配置されることができる。障害物検知センサ21は、赤外線センサ、超音波センサ、RFセンサ、地磁気センサ、PSD(Position Sensitive Device)センサなどを含むことができる。
【0083】
センシング部130は、外部からの識別信号を受信して位置を判別する位置信号センサ22を含むことができる。例えば、位置信号センサ22は、超広帯域通信(Ultra Wide Band:UWB)信号を利用するUWBセンサでありうる。制御部10は、位置信号センサ22から受信された信号によって移動ロボット100の位置を把握できる。
【0084】
外部からの識別信号は、外部に配置されたビーコン(beacon)等信号発生器が送信する信号であって、信号発生器は複数備えられ、複数の互いに離れた場所に各々が備えられることができる。位置信号センサ22は、互いに異なる場所に配置された信号発生器から送信された識別信号を受信することが可能である。
【0085】
センシング部130は、床面に断崖の存在有無を検知する第1床面検知センサ23aを含むことができる。第1床面検知センサ23aは、移動ロボット100の前方及び/または後方の断崖有無を検知できる。第1床面検知センサ23aは、底との距離を検知し、制御部は、床面との距離が予め設定された距離より大きな場合、断崖と判断し、これに対応する動作を行うように制御できる。
【0086】
一例として、第1床面検知センサ23aは、光センサを含むことができ、光センサは、レーザセンサまたは赤外線センサを含むことができる。第1床面検知センサ23aは、床面に向けて光を放出する出光部(図示せず)と床面から反射された光を受光する受光部(図示せず)を含むことができる。第1床面検知センサ23aは、受光部に戻ってくる時間差により距離を測定できる。
【0087】
また、第1床面検知センサ23aは、床面から反射される光の反射量を検知できる。具体的に、受光部は戻ってくる光の光量、照度などを測定して、出光部から照射された光対比反射率を求めることができる。第1床面検知センサ23aは、床面から反射される光の反射量を検知して、制御部に床面の材質を検出できる手段を提供する。
【0088】
センシング部130は、床面のイメージに基づいて移動ロボットの移動量を検出する第2床面検知センサ23bを含むことができる。第2床面検知センサ23bは、床面から反射される光の反射量を検知できる。または、第2床面検知センサ23bは、イメージ品質情報から底の反射度(粗さ)を検出できる。
【0089】
例えば、第2床面検知センサ23bは、オプティカルフローセンサ(Optical Flow Sensor)を含むことができる。オプティカルフローセンサ(Optical Flow Sensor)は、センサ内に備えられたイメージセンサから入力される下方映像を変換して、所定形式の映像データを生成する。生成された映像データは、制御部に伝達されることができる。
【0090】
また、一つ以上の光源がオプティカルフローセンサに隣接して設置されることができる。一つ以上の光源は、イメージセンサにより撮影される床面の所定領域に光を照射する。すなわち、移動ロボットが床面に沿って特定領域を移動する場合に、床面が平坦であると、イメージセンサと床面との間には、一定の距離が維持される。
【0091】
これに対し、移動ロボットが不均一な表面の床面を移動する場合には、床面の凹凸及び障害物により一定の距離以上遠ざかるようになる。このとき、一つ以上の光源は、照射される光の量を調節するように制御部により制御されうる。光源は、光量調節が可能な発光素子、例えばLED(Light Emitting Diode)などでありうる。
【0092】
オプティカルフローセンサを利用して、制御部は、移動ロボットの滑りに関係なく移動ロボットの位置を検出できる。制御部は、オプティカルフローセンサにより撮影された映像データを時間に応じて比較分析して、移動距離及び移動方向を算出し、これに基づいて移動ロボットの位置を算出できる。オプティカルフローセンサを利用して移動ロボットの下方に対するイメージ情報を利用することによって、制御部は、他の手段により算出した移動ロボットの位置に対して滑りに強靭な補正をできる。
【0093】
第2床面検知センサ23bは、床面から反射される光の反射量を検知したり、床面のイメージを分析して、制御部に床面の材質を検出できる手段を提供する。
【0094】
また、第1床面検知センサ23aと、第2床面検知センサ23bが既存に断崖と移動ロボットの移動量を検知する機能しながら、同時に床面の材質を判断する機能も行うことができるという長所が存在する。
【0095】
センシング部130は、外部の映像を検知するカメラ24を含むことができる。カメラ24は、ボディー30に配置されることができる。カメラ24は、ボディー30の上側の映像を検知できる。
【0096】
センシング部130は、外部環境の3次元位置情報を検知する3Dセンサ25を含むことができる。
【0097】
一例として、3Dセンサ135は、赤外線を照射する光照射部(図示せず)と、外部の物体に反射された赤外線を検知する3Dカメラ(3D Depth Camera)(図示せず)を含むことができる。光照射部は、所定のパターンを有した赤外線を照射することもできる。3Dカメラは、IRカメラまたはRGB-Depthカメラなどでありうる。このような3Dセンサ135は、TOF(Time of Flight)方式により具現化されることができる。
【0098】
他の例として、3Dセンサ135は、2個以上のカメラを具備して、2個以上のカメラから獲得される2個以上の映像を組み合わせることによって、3次元座標情報を生成するステレオビジョン方式により具現化されることができる。
【0099】
センシング部130は、本体110の床面(H)に対した勾配情報を獲得する勾配情報獲得部(図示せず)を含むことができる。例えば、勾配情報獲得部は、ジャイロセンサ26を含むことができる。勾配情報獲得部は、ジャイロセンサ26の検知信号を勾配情報に変換する処理モジュール(図示せず)を含むことができる。処理モジュールは、制御部10の一部であって、アルゴリズムやプログラムにより具現化されることができる。他の例として、勾配情報獲得部は、磁界センサ27を含んで、地球の磁界に対する検知情報に基づいて勾配情報を獲得することもできる。
【0100】
ここで、床面は水平面を意味し、重力方向に垂直な平面を意味する。ジャイロセンサ26は、本体110の水平面に対する回転角速度に対する情報を獲得できる。具体的にジャイロセンサ26は、水平面に平行し互いに直交するX軸及びY軸を中心にした回転角速度を検知できる。処理モジュールを介してX軸に対する回転角速度(ロール)とY軸に対する回転角速度(ピッチ)とを合成して、水平面に対する回転角速度を算出できる。処理モジュールを介して回転角速度を積分して、勾配値を算出できる。
【0101】
ジャイロセンサ26は、決まった基準方向を検知できる。勾配情報獲得部は、基準方向を根拠として勾配情報を獲得できる。
【0102】
ジャイロセンサ26は、互いに直交する空間座標系の3個の軸に対するジャイロ(Gyro)センシング機能を具備できる。ジャイロセンサ26から収集された情報は、ロール(Roll)、ピッチ(Pitch)及びヨー(Yaw)情報でありうる。処理モジュールは、ローリング(roll)、ピッチング(pitch)、ヨー(yaw)角速度を積分して、移動ロボット100の方向角の算出が可能である。
【0103】
ジャイロセンサ26は、本体110に配置されることが好ましい。これにより、ジャイロセンサ26は、本体110が属する後述する残りのパートQに配置される。また、勾配情報獲得部は、残りのパートQに配置される。
【0104】
ジャイロセンサ26は、別のセンサにより具現されても良く、後述するIMUセンサの一部機能として具現されても良い。
【0105】
センシング部130は、磁界を検知する磁界センサ27を含むことができる。磁界センサ27は、互いに直交する空間座標系の3個の軸に対する磁界センシング機能を具備できる。磁界センサ27は、方向角(方位角)を測定できる。磁界センサ27は、別のセンサにより具現されても良く、後述するIMUセンサの一部機能として具現されても良い。
【0106】
センシング部130は、移動ロボット100の加速度を検知する加速度センサ28を含むことができる。加速度センサ28は、互いに直交する空間座標系の3個の軸に対する加速度センシング機能を具備できる。加速度センサ28は、別途のセンサにより具現されても良く、後述するIMUセンサの一部機能として具現されても良い。
【0107】
移動ロボット100は、慣性センサユニット(IMU)(図示せず)を含むことができる。慣性センサユニットの情報に基づいて、移動ロボット100は、走行モーションを安定化させることができる。慣性センサユニット(IMU)は、ジャイロセンサ26の機能、磁界センサ27の機能及び加速度センサ28の機能を有することができる。
【0108】
センシング部130は、移動ロボット100の実際に動いた経路を認識するエンコーダ(図示せず)を含むことができる。
【0109】
移動ロボット100は、ユーザの各種指示を入力できる入力部16を含む。入力部16は、ボタン、ダイヤル、タッチ型ディスプレイなどを含むことができる。入力部16は、音声認識のためのマイク(図示せず)を含むことができる。入力部16は、電源供給のON/OFFを入力するための電源スイッチ16aを含むことができる。
【0110】
移動ロボット100は、ユーザに各種情報を出力する出力部17を含む。出力部17は、視覚的情報を出力するディスプレイ部112を含むことができる。出力部17は、聴覚的情報を出力するスピーカー(図示せず)を含むことができる。
【0111】
移動ロボット100は、各種情報を格納する格納部18を含む。格納部18は、揮発性または非揮発性記録媒体を含むことができる。格納部18には、移動ロボット100の各種エラー対応動作を制御するためのアルゴリズムが格納されることができる。
【0112】
格納部18には、走行区域に対するマップが格納されることができる。マップは、通信部19を介して情報を交換できる外部端末機により入力されたものであっても良く、移動ロボット100が自ら学習して生成したものであっても良い。前子の場合、外部端末機には、マップ設定のためのアプリケーション(application)が搭載されたリモコン、PDA、ラップトップ(laptop)、スマートフォン、タブレットなどを例に挙げることができる。
【0113】
移動ロボット100は、所定のネットワークと接続可能な通信部19を含むことができる。通信規約に従って、通信部19は、IEEE 802.11 WLAN、IEEE 802.15 WPAN、UWB、Wi-Fi、Zigbee(登録商標)、Z-wave、Blue-Toothなどのような無線通信技術を利用して具現されることができる。
【0114】
移動ロボット100は、自律走行を制御する制御部10を含む。制御部10は、本体110の内部に配置されたメインPCB(Co)により具現されることができる。
【0115】
制御部10は、入力部16の信号または通信部19を介して入力される信号を処理できる。
【0116】
制御部10は、センシング部130の検知信号を受け取って移動ロボットの走行を制御できる。
【0117】
制御部10は、センシング部130が検知した映像を介して走行区域を学習し、現在位置を認識可能に制御できる。制御部10は、映像を介して走行区域をマッピングするように備えられることができる。制御部10は、映像を介して現在位置をマッピングされたマップ上において認識可能に備えられることができる。カメラ24により撮影された映像は、走行区域のマップを生成し、走行領域内の現位置を検知するのに利用されることができる。例えば、制御部10は、カメラにより撮影された上側方向の映像のうち、天井と側面との境界を利用して走行区域の地図を生成できる。また、制御部10は、映像の特徴点に基づいて走行区域内の現位置を検知できる。
【0118】
制御部10は、移動ロボット100が走行後に充填台に復帰可能なように制御できる。
【0119】
例えば、移動ロボット100は、充填台から送出された赤外線(IR:Infra Red)信号などを検知して、充填台に復帰可能に備えられることができる。制御部10は、充填台から送出されて検知された信号に基づいて、移動ロボット100が充填台に復帰するように制御できる。充填台は、所定の復帰信号を送出する信号送出部(図示せず)を含むことができる。
【0120】
他の例として、制御部10は、現在位置をマップ上において認識して移動ロボット100が充填台に復帰するように制御できる。マップ上において充填台に対応する位置と現在位置を認識でき、これを通じて移動ロボット100は、充填台に復帰できる。
【0121】
制御部10は、ユーザの端末機(例えば、スマートフォンやコンピュータ等)を介して入力された情報に基づいて、移動ロボット100を制御できる。移動ロボット100は、入力された情報を通信部19を介して受信することができる。制御部10は、入力された情報に基づいて、移動ロボット100の走行パターン(例えば、ジグザグ方式で移動する走行または一定領域を集中的に掃除する走行)を制御できる。制御部10は、入力された情報に基づいて、移動ロボット100の特定機能(例えば、忘れ物探索機能または虫退治機能等)を活性するかどうかを制御できる。制御部10は、入力された情報に基づいて、移動ロボット100の掃除走行開始時点を特定時点に設定できる(予約掃除機能)。
【0122】
制御部10は、バッテリー管理装置500を制御できる。他の例として、バッテリー管理装置500は、バッテリーコントローラ560により制御されても良く、バッテリーコントローラ560と制御部10により制御されても良い。
【0123】
バッテリー管理装置500は、複数のバッテリー111を使用する移動ロボットに效率的に電源を供給し、使用されないバッテリー111の残量を確認しながら使用されないバッテリー111の消費電力を減らす。
【0124】
以下、本発明の一実施形態によるバッテリー管理装置500について詳説する。
【0125】
図8aを参照すると、本発明の一実施形態によるバッテリー管理装置500は、複数のバッテリー111で動作電源電圧を生成する電源部520、電源部520と各バッテリー111との間の接続及び解除を実施する電源接続転換部510、各バッテリー111から出力される出力電圧を検出する複数の電圧検出部550、各バッテリー111と各電圧検出部550との間の接続及び解除を実施する検出接続転換部540及び電圧検出部550から入力された情報に基づいて電源接続転換部510と検出接続転換部540を制御するバッテリーコントローラ560を含む。
【0126】
本実施形態では、2個のバッテリー111を使用すると説明するが、これに制限されるものではない。
【0127】
電源部520は、複数のバッテリー111のうち、少なくとも一つから出力電圧を介して移動ロボットが使用する動作電源電圧を生成する。電源部520は、需要先530と電気的に接続されることができる。
【0128】
電源部520は、第1バッテリー111aと第1ライン561により電気的に接続される。電源部520は、第2バッテリー111bと第2ライン562により電気的に接続される。
【0129】
電源接続転換部510は、電源部520と各バッテリー111との間の接続及び解除を実施する。電源接続転換部510は、バッテリーコントローラ560により制御される。
【0130】
電源接続転換部510は、第1電源接続転換部511と第2電源接続転換部512を含む。
【0131】
第1電源接続転換部511は、電源部520と第1バッテリー111aとの間の接続及び接続解除を実施する。具体的に、第1電源接続転換部511は、第1ライン561に配置されるスイッチを含むことができる。第1電源接続転換部511は、開放(open)状態で電源部520と第1バッテリー111aとの間を第1ライン561により電気的に接続させ、第1電源接続転換部511は、閉鎖(close)状態で電源部520と第1バッテリー111aとの間を電気的に断絶させる。
【0132】
第2電源接続転換部512は、電源部520と第2バッテリー111bとの間の接続及び接続解除を実施する。具体的に、第2電源接続転換部512は、第2ライン562に配置されるスイッチを含むことができる。第2電源接続転換部512は、開放(open)状態で電源部520と第2バッテリー111bとの間を第2ライン562により電気的に接続させ、第2電源接続転換部512は、閉鎖(close)状態で電源部520と第2バッテリー111bとの間を電気的に断絶させる。
【0133】
複数の電圧検出部550は、各バッテリー111から出力される出力電圧を検出して、バッテリーコントローラ560または/及び格納部18に提供する。電圧検出部550は、公知された技術が使用されることができる。例えば、電圧検出部550は、第1バッテリー111aの出力電圧を検出する第1電圧検出部551と、第2バッテリー111bの出力電圧を検出する第2電圧検出部552とを含むことができる。
【0134】
検出接続転換部540は、各バッテリー111と各電圧検出部550との間の接続及び解除を実施する。検出接続転換部540は、バッテリーコントローラ560により制御される。
【0135】
検出接続転換部540は、第1検出接続転換部541と第2検出接続転換部542とを含む。第1電圧検出部551は、第1バッテリー111aと第3ライン563により電気的に接続される。第2電圧検出部552は、第2バッテリー111bと第4ライン564により電気的に接続される。
【0136】
第1検出接続転換部541は、第1電圧検出部551と第1バッテリー111aとの間の接続及び接続解除を実施する。具体的に、第1検出接続転換部541は、第3ライン563に配置されるスイッチを含むことができる。第1検出接続転換部541は、開放(open)状態で第1電圧検出部551と第1バッテリー111aとの間を第3ライン563により電気的に接続させ、第1検出接続転換部541は、閉鎖(close)状態で第1電圧検出部551と第1バッテリー111aとの間を電気的に断絶させる。
【0137】
第2検出接続転換部542は、第2電圧検出部552と第2バッテリー111bとの間の接続及び接続解除を実施する。具体的に、第2検出接続転換部542は、第4ライン564に配置されるスイッチを含むことができる。第2検出接続転換部542は、開放(open)状態で第2電圧検出部552と第2バッテリー111bとの間を第4ライン564により電気的に接続させ、第2検出接続転換部542は、閉鎖(close)状態で第2電圧検出部552と第2バッテリー111bとの間を電気的に断絶させる。
【0138】
バッテリーコントローラ560は、電圧検出部550から入力された情報に基づいて電源接続転換部510と検出接続転換部540とを制御できる。もちろん、上述したように、実施形態によってバッテリーコントローラ560が省略され、制御部10がバッテリーコントローラ560の役割を行うことができる。
【0139】
バッテリーコントローラ560は、出力電圧に基づいて複数のバッテリー111のうち、いずれかつのバッテリー111をメインバッテリーとして選択し、残りのバッテリー111を補助バッテリーとして選択できる。
【0140】
具体的に、バッテリーコントローラ560は、複数のバッテリー111各々の最初電圧値を算定し、最初電圧値が最も大きなバッテリーをメインバッテリーとして選択し、残りのバッテリー111を補助バッテリーとして選択できる。
【0141】
バッテリーコントローラ560は、メインバッテリーと電源部520とを接続させ、補助バッテリーと電源部520との接続を解除させることができる。
【0142】
具体的に、図8bを参考すると、第1バッテリー111aをメインバッテリーとして選択し、第2バッテリー111bを補助バッテリーとして選択した場合、第1電源接続転換部511は、開放(open)状態になって電源部520と第1バッテリー111aとの間を電気的に接続させ、第2電源接続転換部512は、閉鎖(close)状態になって電源部520と第2バッテリー111bとの間を電気的に断絶させることができる。
【0143】
各バッテリー111の最初電圧値は、正確な測定のために多くの回数の出力電圧値の平均値で算定されることができる。例えば、各バッテリー111の最初電圧値は、補助バッテリーの残余電圧値より多い回数の出力電圧の平均値で算定されることができる。
【0144】
具体的に、各バッテリー111の最初電圧値は、第3時間の間に第4時間の間隔で測定した複数回の各バッテリー111の出力電圧値の平均値でありうる。好ましくは、各バッテリー111の最初電圧値は、300~400msecの間に8-10msec間隔で測定した30~40回の各バッテリー111の出力電圧値の平均値でありうる。
【0145】
上述した方法で第1電圧検出部は、第1バッテリー111aの最初電圧値を算定し、第2電圧検出部は、第2バッテリー111bの最初電圧値を算定する。
【0146】
バッテリーコントローラ560は、メインバッテリーと補助バッテリーを選択した後、補助バッテリーの残余電圧値を周期的に測定しながら、補助バッテリーの電力消費を減らすための制御を行うことができる。
【0147】
バッテリーコントローラ560は、補助バッテリーと電圧検出部550との間を周期的に断続して、バッテリー111消費を減らすことができる。すなわち、バッテリーコントローラ560は、補助バッテリーと電圧検出部550との間を接続する接続状態と補助バッテリーと電圧検出部550との間を接続解除する接続解除状態を交互に実行できる。
【0148】
バッテリーコントローラ560は、補助バッテリーの出力電圧値の測定回数を減らし、各測定回数間の周期時間を増やしてバッテリー111の消費を減らすことができる。バッテリーコントローラ560は、補助バッテリーの出力電圧値の測定回数を減らし、各測定回数間の周期時間を増やし、補助バッテリーと電圧検出部550との間を周期的に断続して、バッテリー111の消費を減らすことができる。
【0149】
例えば、バッテリーコントローラ560は、補助バッテリーと電圧検出部550との間を第1時間T1の間に接続し、第2時間T2の間に接続解除を周期的に繰り返すことができる。バッテリーコントローラ560は、第2バッテリー111bと第2電圧検出部552との間を第1時間T1の間に接続し、第2時間T2の間に接続解除を周期的に繰り返すことができる。
【0150】
具体的に、バッテリーコントローラ560は、第2電源接続転換部512を閉鎖(close)状態で第1時間T1維持し、第2電源接続転換部512を開放(open)状態で第2時間T2維持できる。
【0151】
第1時間T1は、第2時間T2より小さくありうる。第2電源接続転換部512を開放(open)状態で維持する第2時間T2が第2電源接続転換部512を閉鎖(open)状態で維持する第1時間T1より大きいから、第2バッテリー111bと第2電圧検出部552とが電気的に接続されて発生する電力消費を減らすことができる。
【0152】
第2時間T2は、第1時間T1に対して20倍ないし30倍でありうる。好ましくは、第1時間T1は、15~25msecで、第2時間T2は、450~550msecでありうる。
【0153】
図9を参照すると、バッテリーコントローラ560は、補助バッテリーと電圧検出部550が接続された間に補助バッテリーの出力電圧を検出し、残余電圧値を計算できる。バッテリーコントローラ560は、補助バッテリーと第2電源接続転換部512が閉鎖(close)状態の第1時間T1の間に補助バッテリーの出力電圧を検出し、残余電圧値を計算できる。
【0154】
好ましくは、バッテリーコントローラ560は、補助バッテリーと第2電源接続転換部512が閉鎖(close)状態の第1時間T1の間に補助バッテリーの出力電圧を2回検出し、検出された2回の補助バッテリー出力電圧を平均して残余電圧値を計算できる。
【0155】
他の例として、バッテリーコントローラ560は、第6時間T6間隔で補助バッテリーの出力電圧から残余電圧値を計算し、残余電圧値は、第7時間T7の間に第5時間間隔で測定した複数回の補助バッテリーの出力電圧値の平均値でありうる。
【0156】
バッテリーコントローラ560は、第6時間T6間隔と第2時間間隔の周期を一致させ、第1時間T1と第7時間T7とを一致させて補助バッテリーと電圧検出部550が接続された間に補助バッテリーの出力電圧を検出し、残余電圧値を計算できる。好ましくは、第1時間T1は、第7時間T7と同一で、第2時間T2は、第6時間T6間隔と同一でありうる。
【0157】
ここで、第6時間T6は、第7時間T7より大きくありうる。第6時間T6は、第3時間より大きくありうる。第3時間は、第7時間T7より大きくありうる。第5時間間隔は、第4時間間隔より大きくありうる。したがって、補助バッテリーの残余電圧値は、各バッテリー111の最初電圧値より間歇的に各バッテリー111の出力電圧値を測定して、補助バッテリーの電力消費を減らすことができる。
【0158】
補助バッテリーの残余電圧値は、第1時間T1の間に第5時間間隔で測定した複数回の補助バッテリーの出力電圧値の平均値でありうる。残余電圧値計算時の第5時間間隔で測定した補助バッテリーの出力電圧値の測定回数は、最初電圧値計算時の第4時間間隔で測定した各バッテリー111の出力電圧値の測定回数より小さくありうる。したがって、最初電圧値計算時に出力電圧値の測定回数を大きくし、残余電圧値計算時に出力電圧値の測定回数を小さくして、最初電圧値に正確度を向上させ、残余電圧値の正確度を若干犠牲にしながら、消費電力を減らすことができる。
【0159】
バッテリーコントローラ560は、残余電圧値が第1電圧値より小さな場合、補助バッテリーの除去状態と判断できる。バッテリーコントローラ560は、残余平均電圧値が第1電圧値より大きいか、または同じ場合、補助バッテリーの装着状態と判断できる。
【0160】
バッテリーコントローラ560は、補助バッテリーが再度装着されたと判断する場合、出力部17を介してバッテリー111交換情報を出力し、交換された補助バッテリーの最初電圧値を算定できる。
【0161】
バッテリーコントローラ560は、補助バッテリーの出力電圧から周期的に残余電圧値を計算し、残余平均電圧値が第1電圧より小さくなってから再度第1電圧より大きいか、または同じになる場合、補助バッテリーの最初電圧値を算定できる。第1電圧は、2Vないし4Vでありうる。
【0162】
補助バッテリー交換後に実施する補助バッテリーの最初電圧値の算定は、各バッテリー111の最初電圧値の算定中に補助バッテリーの最初電圧値の算定と同じ方法で行われることができる。
【0163】
補助バッテリーの最初電圧値は、第3時間の間に第4時間間隔で測定した複数回の各バッテリー111の出力電圧値の平均値でありうる。好ましくは、各バッテリー111の最初電圧値は、300~400msecの間に8-10msec間隔で測定した30~40回の各バッテリー111の出力電圧値の平均値でありうる。
【0164】
第3時間は、第2時間より小さく、第2時間より大きく、第2時間は、第4時間より大きくありうる。
【0165】
バッテリーコントローラ560は、補助バッテリーの交換時に交換された補助バッテリーの最初電圧値を格納部18に格納する。バッテリーコントローラ560は、メインバッテリーの電圧値が一定値以下になる場合、メインバッテリーと電源部520の接続を解除させ、補助バッテリーと電源部520とを接続させることができる。
【0166】
以下、本発明の一実施形態によるバッテリー管理装置500の制御方法を説明する。各フローチャートにおいて互いに重複する内容は、同じ図面符号で表記し、重複する説明は省略する。
【0167】
制御方法は、制御部10または/及びバッテリーコントローラ560により行われることができる。本発明は、バッテリー管理装置500の制御方法になることができ、制御方法を行う制御部10を含む移動ロボット100になることができる。本発明は、制御方法の各ステップを含むコンピュータプログラムになることもでき、制御方法をコンピュータにより具現するためのプログラムが記録された記録媒体になることもできる。「記録媒体」は、コンピュータで読み取り可能な記録媒体を意味する。本発明は、ハードウェアとソフトウェアともを含む移動ロボット制御システムになることができる。
【0168】
制御方法のフローチャート図の各ステップとフローチャート図の組み合わせは、コンピュータプログラムインストラクション(instruction)により行われることができる。インストラクションは、汎用コンピュータまたは特殊用コンピュータなどに搭載されることができ、インストラクションがフローチャートのステップ(ら)において説明された機能を行う手段を生成するようになる。
【0169】
また、いくつかの実施形態では、ステップにおいて言及された機能が順序から外れて発生することも可能である。例えば、相次いで図示されている二つのステップは、事実実質的に同時に行われても良く、またはそのステップが時々該当する機能によって逆順に行われても良い。
【0170】
図9を参考すると、本発明の一実施形態による制御方法は、各バッテリー111の最初電圧値を算定する(S10)。具体的に、バッテリーコントローラ560は、複数のバッテリー111各々の最初電圧値を算定し、各々の最初電圧値を格納部18に格納する。
【0171】
以後、バッテリーコントローラ560は、複数のバッテリー111のうち、メインバッテリーと補助バッテリーを選択する(S20)。具体的に、バッテリーコントローラ560は、最初電圧値が最も大きなバッテリー111をメインバッテリーとして選択し、残りのバッテリー111を補助バッテリーとして選択できる。
【0172】
以後、バッテリーコントローラ560は、メインバッテリーと電源部520とを接続させ(S30)、補助バッテリーと電源部520の接続を解除させる(S40)。具体的に、図8bを参考すると、第1バッテリー111aをメインバッテリーとして選択し、第2バッテリー111bを補助バッテリーとして選択した場合、第1電源接続転換部511は、開放(open)状態になって電源部520と第1バッテリー111aとの間を電気的に接続させ、第2電源接続転換部512は、閉鎖(close)状態になって電源部520と第2バッテリー111bとの間を電気的に断絶させることができる。
【0173】
以後、バッテリーコントローラ560は、補助バッテリーの残余電圧値を周期的に測定する(S50)。具体的に、バッテリーコントローラ560は、補助バッテリーと電圧検出部550との間を第1時間T1の間に接続し、第2時間T2の間に接続解除を周期的に繰り返すことができる。バッテリーコントローラ560は、第2バッテリー111bと第2電圧検出部552との間を第1時間T1の間に接続し、第2時間T2の間に接続解除を周期的に繰り返すことができる。バッテリーコントローラ560は、補助バッテリーと電圧検出部550とが接続される間に補助バッテリーの出力電圧を検出し、残余電圧値を計算できる。バッテリーコントローラ560は、補助バッテリーと第2電源接続転換部512を閉鎖(close)状態の第1時間T1の間に補助バッテリーの出力電圧を検出し、残余電圧値を計算できる。
【0174】
以後、バッテリーコントローラ560は、補助バッテリーの交換有無を判断する(S60)。具体的に、バッテリーコントローラ560は、残余平均電圧値が第1電圧より小さくなってから再度第1電圧より大きいか、または同じになる場合、補助バッテリーが交換されたと判断できる。
【0175】
以後、バッテリーコントローラ560は、補助バッテリーが再度装着されたと判断する場合、出力部17を介してバッテリー111交換情報を出力し、交換された補助バッテリーの最初電圧値を算定する(S70)。バッテリーコントローラ560は、補助バッテリーが再度装着されたと判断する場合、交換された補助バッテリーの最初電圧値を格納部18に格納することができる。
【0176】
以後、バッテリーコントローラ560は、メインバッテリーの出力電圧と交換された補助バッテリーの最初電圧値とを比較して、補助バッテリーを選択するか、メインバッテリーを選択するかを決定できる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8a
図8b
図9
図10
【国際調査報告】