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特表2024-530655シナジーパルス発生装置、デバイス及び発生方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-08-23
(54)【発明の名称】シナジーパルス発生装置、デバイス及び発生方法
(51)【国際特許分類】
   H03K 3/57 20060101AFI20240816BHJP
   A61B 18/12 20060101ALI20240816BHJP
   H03K 3/017 20060101ALN20240816BHJP
【FI】
H03K3/57
A61B18/12
H03K3/017
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024507042
(86)(22)【出願日】2022-08-11
(85)【翻訳文提出日】2024-02-05
(86)【国際出願番号】 CN2022111840
(87)【国際公開番号】W WO2023016523
(87)【国際公開日】2023-02-16
(31)【優先権主張番号】202110921262.1
(32)【優先日】2021-08-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202110921264.0
(32)【優先日】2021-08-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】524044773
【氏名又は名称】杭州維納安可医療科技有限責任公司
(74)【代理人】
【識別番号】100130111
【弁理士】
【氏名又は名称】新保 斉
(72)【発明者】
【氏名】衷 興華
(72)【発明者】
【氏名】汪 龍
(72)【発明者】
【氏名】楊 克
【テーマコード(参考)】
4C160
5J300
【Fターム(参考)】
4C160KK03
4C160KK13
4C160KK22
4C160KK25
5J300AA23
5J300CC04
5J300DD02
5J300DD04
5J300EE00
(57)【要約】
【要約】
【課題】幅の異なる第1のパルス信号および/または第2のパルス信号を選択的に形成し、複合パルスを負荷に印加するという目的を達成することができるシナジーパルス発生装置、デバイス及び発生方法を提供する。
【解決手段】本発明の実施例によるシナジーパルス発生装置は、駆動回路とパルス発生回路とを備える。駆動回路は、上位機から送信される第1の制御信号と第2の制御信号とを受信して、第1の制御信号を第1の駆動信号に変換し、第2の制御信号を第2の駆動信号に変換する。パルス発生回路は、第1の電源と、第2の電源と、第1のパルス発生モジュールと、第2のパルス発生モジュールと、を含む。第1のパルス発生モジュールは、第1の電源から供給される電力を蓄積し、第1の駆動信号による制御で放電させて第1のパルス信号を形成する。第2のパルス発生モジュールは、第2の電源から供給される電力を蓄積し、第2の駆動信号による制御で放電させて第2のパルス信号を形成する。
【選択図】図1

【特許請求の範囲】
【請求項1】
上位機による制御でパルス信号を生成するためのシナジーパルス発生装置であって、
前記上位機と電気的に接続され、前記上位機から送信された第1の制御信号を受信して前記第1の制御信号を第1の駆動信号に変換して、前記上位機から送信された第2の制御信号を受信して前記第2の制御信号を第2の駆動信号に変換する駆動回路と、
第1の電源と、前記第1の電源と電気的に接続される第1のパルス発生モジュールと、第2の電源と、前記第2の電源と電気的に接続される第2のパルス発生モジュールとを含むパルス発生回路と、を含み、
前記第1のパルス発生モジュールは、負荷に印加される第1のパルス信号を形成するように、前記第1の電源から供給される電力を蓄積して、前記第1の駆動信号による制御で放電させるように構成されて、
前記第2のパルス発生モジュールは、前記負荷に印加される第2のパルス信号を形成するように、前記第2の電源から供給される電力を蓄積して、前記第2の駆動信号による制御で放電させるように構成されて、
前記第2の電源の電圧は前記第1の電源の電圧よりも大きく、前記第2のパルスの幅は前記第1のパルスの幅よりも小さいである
シナジーパルス発生装置。
【請求項2】
前記第1のパルス発生モジュールとグランドとにそれぞれ電気的に接続される第1の漏電モジュールであって、前記第1のパルス発生モジュール中の残留電力量を放電させるように、第1の漏電信号の制御で、前記第1のパルス発生モジュールとグランドとを導通させるように構成される第1の漏電モジュールと、
前記第2のパルス発生モジュールとグランドとにそれぞれ電気的に接続される第2の漏電モジュールであって、前記第2のパルス発生モジュール中の残留電力量を放電させるように、第2の漏電信号の制御で、前記第2のパルス発生モジュールとグランドとを導通させるように構成される第2の漏電モジュールと、さらに含む
請求項1に記載のシナジーパルス発生装置。
【請求項3】
トリガ部と、前記トリガ部に電気的に接続される少なくとも一対の電極と含む出力モジュールをさらに備えて、
前記トリガ部は、前記第1のパルス発生モジュール及び前記第2のパルス発生モジュールにそれぞれ電気的に接続されて、
前記電極は、前記負荷に接触しており、
前記トリガ部は、前記第1のパルス信号及び/又は第2のパルス信号を前記電極に伝送されるように、トリガ命令によってトリガされたときにオンさせるように構成される
請求項1に記載のシナジーパルス発生装置。
【請求項4】
前記第1のパルス発生モジュール、前記第2のパルス発生モジュール、及びグランドにそれぞれ電気的に接続され、前記第1のパルス信号及び/又は前記第2のパルス信号がさらに印加される抵抗と、
前記第1のパルス信号および前記第2のパルス信号からの電流をモニタするように構成される第1のモニタ部と、前記第1のパルス信号および前記第2のパルス信号が前記抵抗に印加する電圧をモニタするように構成される第2のモニタ部と、を備えるモニタモジュールと、さらに含む
請求項1に記載のシナジーパルス発生装置。
【請求項5】
回路基板をさらに備えて、
前記回路基板は、前記駆動回路が設けられる第1の部分と、前記パルス発生回路が設けられ前記第1の部分の側に位置する第2の部分とを有し、
前記回路基板は、前記駆動回路が設けられる第1の回路基板と、前記パルス発生回路が設けられる第2の回路基板とを有する
請求項1に記載のシナジーパルス発生装置。
【請求項6】
前記回路基板上に設けられ、内部に前記駆動回路があるシールド構造をさらに含む
請求項5に記載のシナジーパルス発生装置。
【請求項7】
前記第1のパルス信号は、マイクロ秒パルス信号またはミリ秒パルス信号であり、
前記第2のパルス信号は、ナノ秒パルス信号である、
請求項1に記載のシナジーパルス発生装置。
【請求項8】
前記駆動回路は、電光変換モジュールと、信号処理モジュールと、前記電光変換モジュールおよび前記信号処理モジュールにそれぞれ電気的に接続される光ファイバと、を含み、
前記電光変換モジュールは、前記上位機と電気的に接続され、前記信号処理モジュールは、前記パルス発生回路と電気的に接続され、
前記電光変換モジュールは、前記上位機から送信される制御信号を受信し、前記制御信号を駆動光信号に変換して前記光ファイバを介して前記信号処理モジュールに送信するように構成され、
前記信号処理モジュールは、前記駆動光信号を受信し、前記駆動光信号を駆動電気信号に変換し、前記駆動電気信号を処理して駆動信号を得て、前記パルス発生回路に前記駆動信号を送信するように構成される、
請求項1に記載のシナジーパルス発生装置。
【請求項9】
前記電光変換モジュールは、
前記上位機と電気的に接続され、前記制御信号を受信してバッファするように構成されるバッファ部と、
前記バッファ部に電気的に接続され、バッファした前記制御信号に対して増幅処理を行うように構成される第1の信号増幅部と、
前記第1の信号増幅部および伝送構造にそれぞれ電気的に接続され、増幅処理した前記制御信号を電光変換して駆動光信号を得て、前記伝送構造を介して前記信号処理モジュールに送信するように構成される第1の変換部と、含む
請求項8に記載のシナジーパルス発生装置。
【請求項10】
前記バッファ部は、k個(kは1より大きい整数)の信号バッファチャネルを含むマルチプレクサであり、
前記各マルチプレクサが、1つの前記制御信号を入力し、前記制御信号を記憶するものであり、
前記第1の信号増幅部は、k個の第1の増幅サブ部を含み、前記各第1の増幅サブ部が、1つの前記信号バッファチャネルごとに電気的に接続され、前記第1の増幅サブ部が、対応する前記信号バッファチャネルに記憶される前記制御信号を増幅処理して、
前記第1の変換部は、k個の電光変換チャネルを有する光信号送信器であり、
前記各電光変換チャネルは、1つの前記第1の増幅サブ部ごとに電気的に接続され、前記電光変換チャネルは、対応する前記第1の増幅サブ部で増幅処理された前記制御信号を前記駆動光信号に変換して、伝送構造を介して信号処理モジュールに前記駆動光信号が伝送される
請求項9に記載のシナジーパルス発生装置。
【請求項11】
前記信号処理モジュールは、
前記伝送構造と接続され、前記駆動光信号を受信して、前記駆動光信号を前記駆動電気信号に変換するように構成される第2の変換部と、
前記第2の変換部と電気的に接続され、前記駆動電気信号を増幅処理して前記駆動信号を得るように構成される第2の信号増幅部と、
前記第2の変換部および前記第2の信号増幅部にそれぞれ電気的に接続され、前記駆動電気信号に対して第1のフィルタ処理を行うように構成される第1のフィルタ部と、
前記第2の信号増幅部及び前記パルス発生回路にそれぞれ電気的に接続され、前記駆動信号に対して第2のフィルタ処理を行い、第2のフィルタ処理後の前記駆動信号を前記パルス発生回路に送信するように構成される第2のフィルタ部と、含む
請求項8に記載のシナジーパルス発生装置。
【請求項12】
前記第2の変換部は、k個(kは1より大きい整数)の光電変換チャネルを有する光信号受信器であり、前記各光電変換チャネルは、1つの前記駆動光信号を受信して前記駆動光信号を前記駆動電気信号に変換するためのものであり、
第1のフィルタ部は、k個の第1のフィルタサブ部を含み、前記各第1のフィルタサブ部は、1つの前記光電変換チャネルごとに電気的に接続され、前記第1のフィルタサブ部は、対応する前記光電変換チャネルを変換して得られる駆動電気信号に対して第1のフィルタ処理を行い、
前記第2の信号増幅部は、k個の第2の増幅サブ部を含み、前記各第2の増幅サブ部は、一つの前記第1のフィルタサブ部ごとに電気的に接続され、前記第2の増幅サブ部は、対応する前記第1のフィルタサブ部で第1のフィルタ処理された前記駆動電気信号を増幅処理して前記駆動信号を得て、
前記第2のフィルタ部は、k個の第2のフィルタサブ部を含み、前記各第2のフィルタサブ部は、1つの前記第2の増幅サブ部ごとに電気的に接続され、前記第2のフィルタサブ部は、対応する前記第2の増幅サブ部で増幅処理されて得られた前記駆動信号に対して第2のフィルタ処理を行い、第2のフィルタ処理後の前記駆動信号を前記パルス発生回路に送信する
請求項11に記載のシナジーパルス発生装置。
【請求項13】
前記第1のパルス発生モジュールは、n(nは1以上の整数)段の第1のパルス発生部を含み、前記第1のパルス発生部は、前記第1の電源から第1の電圧で供給される電力を受信して蓄積し、負荷に印加する第1のパルスを形成するために前記第1の制御信号を受信した前記第1のパルス発生部をx(xは1以上n以下の整数)個放電させるように、第1の制御信号を受信したとき、蓄積された電力を放電させるように構成され、
前記第2のパルス発生モジュールは、m(mは1以上の整数)段の第2のパルス発生部を含み、前記第2のパルス発生部は、前記第2の電源から第2の電圧で供給される電力を受信して蓄積し、負荷に印加する第2のパルスを形成するために前記第2の制御信号を受信した前記第2のパルス発生部をy(yは1以上n以下の整数)個放電させるように、第2の制御信号を受信したとき、蓄積された電力を放電させるように構成され、
前記第2の電圧は、前記第1の電圧よりも大きく、前記第2のパルスの幅は、前記第1のパルスの幅よりも小さいである、
請求項1に記載のシナジーパルス発生装置。
【請求項14】
前記第1のパルス発生部は、第1の記憶部と、第1のスイッチ部と、第1のオフ部とを含み、
前記第1のスイッチ部は、前記第1の制御信号を受信し、前記第1の制御信号による制御でオンされることにより、前記第1のパルスを形成するために、前記第1の制御信号を受信した前記第1のスイッチ部と同じ段の前記各第1の記憶部を直列に接続され放電させるように構成され、
前記第1のオフ部は、前記第1の電源から前記第1のパルス発生部へ充電電流のみが流れ、又は、自段の前記第1のパルス発生部から次段の前記第1のパルス発生部へ充電電流が流れ、且つ自段の前記第1のパルス発生部から次段の前記第1のパルス発生部へ放電電流のみが流れるように構成され、
前記第2のパルス発生部は、第2の記憶部と、第2のスイッチ部と、第2のオフ部とを含み、
前記第2のスイッチ部は、前記第2の制御信号を受信し、前記第2の制御信号による制御でオンされることにより、前記第2のパルスを形成するために、前記第2の制御信号を受信した前記第2のスイッチ部と同じ段の前記各第2の記憶部を直列に接続され放電させるように構成され、
前記第2のオフ部は、前記第2の電源から前記第2のパルス発生部へ充電電流のみが流れ、又は、自段の前記第2のパルス発生部から次段の前記第2のパルス発生部へ充電電流が流れ、且つ自段の前記第2のパルス発生部から次段の前記第2のパルス発生部へ放電電流のみが流れるように構成される
請求項13に記載のシナジーパルス発生装置。
【請求項15】
前記第1のオフ部は、第1のオフ素子及び第2のオフ素子を含み、
1段目の第1のオフ素子は、前記第1の電源の第1端と1段目の第1のメモリ部の第1端とにそれぞれ電気的に接続され、
i(iは2以上の整数)段目の第1のオフ素子は、i-1段目の第1のメモリ部の第1の端とi段目の第1のメモリ部の第1の端とi-1段目の第1のオフ素子とそれぞれ電気的に接続され、
各段の第2のオフ素子は、自段の第1のメモリ部の第2の端と自段の第1のスイッチの第2の端と次段の第2のオフ素子とそれぞれ電気的に接続され、
前記第2のオフ部は、第3のオフ素子及び第4のオフ素子を含み、
1段目の第3のオフ素子は、前記第2の電源の第1の端と1段目の第2のメモリ部の第1の端とにそれぞれ電気的に接続され、
j(jは2以上の整数)段目の第3のオフ素子は、j-1段目の第2のメモリ部の第1の端とj段目の第2のメモリ部の第1の端とj-1段目の第3のオフ素子とそれぞれ電気的に接続され、
各段の第4のオフ素子は、自段の第2のメモリ部の第2の端と自段の第2のスイッチの第2の端と次段の第4のオフ素子とそれぞれ電気的に接続され、
請求項14に記載のシナジーパルス発生装置。
【請求項16】
各段の前記第1のメモリ部の両端に、前記第1の電源の両端にそれぞれ電気的に接続され、各段の前記第1のスイッチ部の制御端は、前記第1の制御信号を受けるように構成され、各段の前記第1のスイッチの第1の端および第2の端は、自段の前記第1のメモリ部の第1の端および次段の前記第1のメモリ部の第2の端にそれぞれ電気的に接続され、
各段の前記第2のメモリ部の両端に、前記第2の電源の両端にそれぞれ電気的に接続され、各段の前記第2のスイッチ部の制御端は、前記第2の制御信号を受けるように構成され、各段の前記第2のスイッチの第1の端および第2の端は、自段の前記第2のメモリ部の第1の端および次段の前記第2のメモリ部の第2の端にそれぞれ電気的に接続される
請求項14に記載のシナジーパルス発生装置。
【請求項17】
前記第1のメモリ部は第1の容量を含み、前記第2のメモリ部は第2の容量を含み、
前記第1のスイッチ部は第1の固体スイッチ素子を含み、前記第2のスイッチ部は第2の固体スイッチ素子を含み、
前記第1のオフ素子は、第1のダイオードを含み、前記第2のオフ素子は、第2のダイオードを含み、前記第3のオフ素子は、第3のダイオードを含み、前記第4のオフ素子は、第4のダイオードを含む
請求項15に記載のシナジーパルス発生装置。
【請求項18】
入力された命令に応じて第1の制御信号及び第2の制御信号を生成する上位機と、
請求項1~17のいずれかに記載のシナジーパルス発生装置と、含む
シナジーパルス発生デバイス。
【請求項19】
前記シナジーパルス発生デバイスが電気的アブレーション装置であり、
前記シナジーパルス発生装置が生成する第1のパルス信号は、マイクロ秒パルス信号またはミリ秒パルス信号であり、
前記シナジーパルス発生装置が生成する第2のパルス信号は、ナノ秒パルス信号である
請求項18に記載のシナジーパルス発生デバイス。
【請求項20】
請求項1~17のいずれかに記載のシナジーパルス発生装置のためのシナジーパルス発生方法であって、
第1のパルス発生モジュールは第1の電源から供給される電力を蓄積して、第2のパルス発生モジュールは第2の電源から供給される電力を蓄積することと、
駆動回路は、上位機が送信する第1の制御信号を受信して前記第1の制御信号を第1の駆動信号に変換し、駆動回路は、上位機が送信する第2の制御信号を受信して前記第2の制御信号を第2の駆動信号に変換することと、
第1のパルス発生モジュールは、負荷に印加する第1のパルス信号を形成するために前記第1の駆動信号を受信して前記第1の駆動信号による制御で放電させ、前記第2のパルス発生モジュールは、前記負荷に印加する第2のパルス信号を形成するために前記第2の駆動信号を受信して前記第2の駆動信号による制御で放電させることと、を含み、
前記第2の電源の電圧は、前記第1の電源の電圧よりも大きく、前記第2のパルス信号の幅は、前記第1のパルス信号の幅よりも小さいである
シナジーパルス発生方法。
【請求項21】
前記第2のパルス発生モジュールが前記第2の駆動信号を受信する時間と、前記第1のパルス発生モジュールが前記第1の駆動信号を受信する時間とは異なる
請求項20に記載のシナジーパルス発生方法。
【請求項22】
前記第1のパルス発生モジュール中の残留電力量を放電させるために、第1の漏電信号を受信して第1の漏電信号による制御で前記第1のパルス発生モジュールを接地に導通することと、
前記第2のパルス発生モジュール中の残留電力量を放電させるために、第2の漏電信号を受信して第2の漏電信号による制御で前記第2のパルス発生モジュールを接地に導通することと、をさらに含む
請求項20に記載のシナジーパルス発生方法。
【請求項23】
前記第1のパルス信号および/または前記第2のパルス信号が負荷に印加されることは、
トリガ命令による制御で前記第1のパルスおよび/または前記第2のパルスは、前記負荷に印加されることを含む
請求項20に記載のシナジーパルス発生方法。
【請求項24】
前記第1のパルス信号および/または前記第2のパルス信号が出力する電流および/または電圧をモニタすることをさらに含む
請求項20に記載のシナジーパルス発生方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、中国に出願された番号がCN202110921262.1で、名称が「シナジーパルス発生装置、システム及び発生方法」と、中国に出願された番号がCN202110921264.0で、名称が「駆動回路、駆動方法及びパルス発生システム」に基づき優先権を主張するものであり、前記出願の全内容を参照によりここに援用する。
【0002】
本発明は、パルス発生や医療機器技術に関して、具体的に、シナジーパルス発生装置、デバイス及び発生方法に関するものである。
【背景技術】
【0003】
パルスパワー技術は、ゆっくり蓄積した高密度なエネルギーを高速に圧縮して、負荷に変換または直接放出する電気的物理技術である。近年、パルスパワー技術の応用が医療、環境科学、アイソソーム科学、食品処理、電磁両立検査及びバイオエンジニアリング等の分野に拡張していくにつれて、パルス発生器への要求も変化しつつある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来のパルス発生装置は、装置構成が複雑であり、通常特定の幅のパルス信号しか発生せず、パルス技術の複雑な適用ニーズに応えることができない。
【0005】
本発明は、前記課題の少なくとも一つをある程度で解決しようとするものであり、異なる幅のパルスを発生させてさらに多くのパルス組み合わせを形成させるシナジーパルス発生装置、デバイス及び発生方法を提案するものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1の態様によれば、上位機による制御でパルス信号を生成するためのシナジーパルス発生装置を提供する。前記シナジーパルス発生装置は、
前記上位機と電気的に接続され、前記上位機から送信された第1の制御信号を受信して前記第1の制御信号を第1の駆動信号に変換して、前記上位機から送信された第2の制御信号を受信して前記第2の制御信号を第2の駆動信号に変換する駆動回路と、
第1の電源と、前記第1の電源と電気的に接続される第1のパルス発生モジュールと、第2の電源と、前記第2の電源と電気的に接続される第2のパルス発生モジュールとを含むパルス発生回路と、を含み、
前記第1のパルス発生モジュールは、負荷に印加される第1のパルス信号を形成するように、前記第1の電源から供給される電力を蓄積して、前記第1の駆動信号による制御で放電させるように構成されて、
前記第2のパルス発生モジュールは、前記負荷に印加される第2のパルス信号を形成するように、前記第2の電源から供給される電力を蓄積して、前記第2の駆動信号による制御で放電させるように構成されて、
前記第2の電源の電圧は前記第1の電源の電圧よりも大きく、前記第2のパルスの幅は前記第1のパルスの幅よりも小さいである。
【0007】
本発明の第2の態様によれば、シナジーパルス発生デバイスを提供する。前記シナジーパルス発生デバイスは、
入力された命令に応じて前記制御信号を生成する上位機と、
本発明の第1の態様によるシナジーパルス発生装置と、含む。
【0008】
本発明の第3の態様によれば、本発明の第1の態様によるシナジーパルス発生装置のためのシナジーパルス発生方法を提供する。前記シナジーパルス発生方法は、
第1のパルス発生モジュールは第1の電源から供給される電力を蓄積して、第2のパルス発生モジュールは第2の電源から供給される電力を蓄積することと、
駆動回路は、上位機が送信する第1の制御信号を受信して前記第1の制御信号を第1の駆動信号に変換し、駆動回路は、上位機が送信する第2の制御信号を受信して前記第2の制御信号を第2の駆動信号に変換することと、
第1のパルス発生モジュールは、負荷に印加する第1のパルス信号を形成するために前記第1の駆動信号を受信して前記第1の駆動信号による制御で放電させ、前記第2のパルス発生モジュールは、前記負荷に印加する第2のパルス信号を形成するために前記第2の駆動信号を受信して前記第2の駆動信号による制御で放電させることとを含み、
前記第2の電源の電圧は、前記第1の電源の電圧よりも大きく、前記第2のパルス信号の幅は、前記第1のパルス信号の幅よりも小さいである。
【発明の効果】
【0009】
本発明の実施例が提供する技術案による有益な技術的効果は、以下のとおりである。
本発明の実施例によるシナジーパルス発生装置、デバイス及び発生方法は、上位機から送信される第1の制御信号及び第2の制御信号を、駆動回路により、第1の駆動信号及び第2の駆動信号にそれぞれ変換して、パルス発生回路は、第1の駆動信号と第2の駆動信号とに基づいて、幅の異なる第1のパルス信号および/または第2のパルス信号を選択的に形成することができる。これにより、複合パルス信号を負荷に印加する目的を実現し、負荷が腫瘍細胞を例とする場合、複合パルスの役割は、腫瘍細胞に対するアブレーション効果を高める上で有利である。
【0010】
本発明のいくつかの態様および利点は、以下の説明から一部もたらされ、これらのことも、以下の説明から明らかとなったり、本発明の実際により明らかになったりする。
【図面の簡単な説明】
【0011】
本発明の前記および/または付加的な点および利点は、以下の図面を通して実施例の説明から明らかになる。
図1】本発明の実施例によるシナジーパルス発生装置が上位機と負荷と接続されたことを示す図である。
図2】本発明の実施例によるシナジーパルス発生装置のもう一つのパルス発生回路の構成を示す図である。
図3】本発明の実施例による出力モジュールと負荷との接触を説明する図である。
図4】本発明の実施例によるシナジーパルス発生装置の他のパルス発生回路の構成を示す図である。
図5】本発明の実施例によるシナジーパルス発生装置のさらに他のパルス発生回路の構成を示す図である。
図6図5に示すパルス発生回路の充電状態での電流を示す図である。
図7図5に示すパルス発生回路の放電状態での電流を示す図である。
図8】本発明の実施例によるシナジーパルス発生装置における駆動回路の構成を示す図である。
図9】本発明の実施例によるシナジーパルス発生装置の回路基板での分布を示す図である。
図10】本発明の実施例によるもう一つのシナジーパルス発生装置の回路基板での分布を示す図である。
図11】本発明の実施例によるシールド構造付きシナジーパルス発生装置の構成を示す図である。
図12】従来のシールド構造を設けない前で生成される1つのパルス信号を示す図である。
図13】本発明の実施例によるシールド構造を設けた後で生成される1つのパルス信号を示す図である。
図14】本発明の実施例によるシナジーパルス発生方法のフローを示す図である。
図15】本発明の実施例によるシナジーパルス発生方法におけるステップS2のフローを示す図である。
図16】本発明の実施例によるシナジーパルス発生方法におけるステップS3のフローを示す図である。
図17】本発明の実施例による駆動回路の構成を示す図である。
図18】本発明の実施例によるもう一つの駆動回路を示す構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明を詳細に説明するが、本発明の実施例の一例を図面に示しており、同一または類似の要素、または同一または類似の要素を、図中、始めから同一又は類似の符号で表している。なお、図示された本発明の特徴について、既知の技術の詳細な説明が必要無いため、省略する。以下に図面を参照して記述する実施の形態は例示であり、本発明を限定するものであると解釈すべきではない。
【0013】
当業者は、特に定義されない限り、ここで用いられるすべての用語(技術用語及び科学用語を含む)は、本発明が属する分野の常用な技術者による一般的な理解と同義であることが理解できる。汎用辞書のような用語は、従来のコンテキストの意味に合致すると解される意味として解されるべきであり、ここと同様に特定的な定義がない限り、理想的又は正式な意味に照らし合わせられないと解される。
【0014】
当業者は、特に断らない限り、ここで用いられる単数の「一」、「一つ」、「前記」及び「該」は、複数の形態を含むことも理解できる。なお、本発明の明細書において「含む」という用語は、特徴、整数、ステップ、操作、素子および/またはモジュールが存在することを意味するが、他の特徴、整数、ステップ、操作、素子、モジュールおよび/またはそれらの群が存在又は添加することを排除するものではない。
【0015】
近年、パルスパワー技術の応用が医療、環境科学、アイソソーム科学、食品処理、電磁両立検査及びバイオエンジニアリング等の分野に拡張していくにつれて、パルス発生器への要求も変化しつつある。
【0016】
医学分野を例とすると、本発明の発明者は、エレクトロアブレーション技術を用いて腫瘍細胞のアブレーションを行う場合に、複数の異なるパルス幅のパルスが複合して用いられ、単一パルスよりも良好なアブレーション効果が得られる場合があることを見出した。例えば、マイクロ秒パルスが腫瘍細胞に作用された場合に、大きいアブレーション面積を有するものの、腫瘍細胞、特に歪みが高い悪性腫瘍細胞に対するアブレーション率は低く、ナノ秒パルスが腫瘍細胞に作用された場合に、高いアブレーション率を有するものの、アブレーション面積は小さい。マイクロ秒パルスとナノ秒パルスとを複合的に用いると、腫瘍細胞のアブレーション効果を顕著に向上させることができる。腫瘍細胞のアブレーションは、ナノ秒パルスにより誘導された可逆エレクトロポレーションによる他に、ナノ秒パルスにより誘導された不可逆エレクトロポレーションの存続期間に、さらにマイクロ秒またはミリ秒パルスを協同で印加することにより、細胞膜の穿孔によりマイクロ秒またはミリ秒パルスの電場を細胞内部に浸透させ、さらにアポトーシスを誘導することができる。単独でナノ秒パルス、マイクロ秒パルス、またはミリ秒パルスによるものよりもアブレーション効果が高い。
【0017】
複合パルスを生成するために、対応するパルス発生装置が必要となる。これに対し、従来のパルス発生装置は、装置構成が複雑であり、通常特定の幅のパルス信号しか発生できず、パルスの複雑な適用ニーズに応えることができない。
【0018】
本発明は、前記課題の少なくとも一つをある程度で解決することを目的とするシナジーパルス発生装置、デバイス及び発生方法を提案する。
【0019】
以下、具体的な実施例により、本発明の技術案、及び本発明の技術案で技術的課題をどのように解決するかについて詳細に説明する。
【0020】
本発明は、上位機1の制御で、制御信号に基づいてパルス信号を生成するシナジーパルス発生装置を提供するものであり、説明の便宜上、シナジーパルス発生装置が出力する信号を、シナジーパルス又は複合パルスとも呼ぶ。図1に示すように、本実施例によるシナジーパルス発生装置は、駆動回路2と、駆動回路2に電気的に接続されるパルス発生回路3とを備え、駆動回路2は上位機1に電気的に接続される。
【0021】
駆動回路2は、上位機1に電気的に接続されて、上位機1から送信される第1の制御信号を受信して第1の制御信号を第1の駆動信号に変換し、上位機1から送信される第2の制御信号を受信して第2の制御信号を第2の駆動信号に変換するように構成される。
【0022】
パルス発生回路3は、第1の電源と第1の電源に電気的に接続された第1のパルス発生モジュール31と、第2の電源と第2の電源に電気的に接続される第2のパルス発生モジュール32とを含む。第1のパルス発生モジュール31は、負荷4に印加する第1のパルス信号を形成するように、第1の電源から供給される電力を蓄積して、第1の駆動信号による制御で放電させるように構成される。第2のパルス発生モジュール32は、負荷4に印加する第2のパルス信号を形成するように、第2の電源から供給される電力を蓄積して、第2の駆動信号による制御で放電させる。幾つかの実施例において、第2の電源の電圧は第1の電源の電圧よりも大きく、第2のパルスの幅は第1のパルスの幅よりも小さく、第2のパルス発生モジュール32が第2の駆動信号を受信する時間と、第1のパルス発生モジュール31が第1の駆動信号を受信する時間とは異なる。
【0023】
なお、第2のパルス発生モジュール32が第2の駆動信号を受信する時間と、第1のパルス発生モジュール31が第1の駆動信号を受信する時間とが異なることは、第2のパルス発生モジュール32が第2の駆動信号を受信する場合、第1のパルス発生モジュール31が第1の駆動信号を受信しなく、且つ第1のパルス発生モジュール31が第1の駆動信号を受信する場合、第2のパルス発生モジュール32が第2の駆動信号を受信しないことを意味する。すなわち、第1のパルス信号と第2のパルス信号とが互いに干渉しないように、第1のパルス信号と第2のパルス信号とが同時に形成されることはない。
【0024】
本実施例によるシナジーパルス発生装置は、上位機1から送信される第1の制御信号及び第2の制御信号を駆動回路2により第1の駆動信号及び第2の駆動信号にそれぞれ変換する。パルス発生回路3は、第1の駆動信号と第2の駆動信号とに基づいて、幅の異なる第1のパルス信号および/または第2のパルス信号を選択的に形成することができる。これにより、複合パルス信号の負荷4への印加による目的が実現される。負荷4が腫瘍細胞を例とすると、複合パルスの作用は、腫瘍細胞に対するアブレーション効果の向上に有利である。ここで、第1のパルス信号は、マイクロ秒パルス信号またはミリ秒パルス信号とすることができ、第2のパルス信号は、ナノ秒パルス信号とすることができる。
【0025】
幾つかの好ましい実施例で、図2に示すように、該シナジーパルス発生装置において、パルス発生回路3は、第1の漏電モジュール5と、第2の漏電モジュール6とを含む。第1の漏電モジュール5は、第1のパルス発生モジュール31およびグランドとそれぞれ電気的に接続され、第1のパルス発生モジュール31中の残留電力量を放電させるように、第1の漏電信号による制御で、第1のパルス発生モジュール31とグランドとを導通させるように構成される。第2の漏電モジュール6は、第2のパルス発生モジュール32とグランドとにそれぞれ電気的に接続され、第2のパルス発生モジュール32中の残留電力量を放電させるように、第2の漏電信号による制御で、第2のパルス発生モジュール32とグランドとを導通させるように構成される。
【0026】
ある具体的な実施例で、図2に示すように、第1の漏電モジュール5は第1のリレーであり、第2の漏電モジュール6は第2のリレーである。第1のリレーは第1の漏電信号を受信したとき導通されることにより、第1のパルス発生モジュール31をグランドに導通して、第1のパルス発生モジュール31中の残留電力量がグランドに放出される。同様に、第2のパルス発生モジュール32中の残留電力量もグランドに放出することができる。これにより、第1の漏電信号と第2の漏電信号とは、リレーが手動で触れられて導通されてもよいし、電気信号等によってリレーの導通が実現されてもよい。これに代えて、漏電モジュールは、その他のスイッチとして機能することができる素子、例えば、トランジスタ、ボタン系のスイッチ等を採用してもよい。
【0027】
具体的に、漏電動作は、図2に示すように、通常に、シナジーパルス発生装置が動作停止した時に行われ、シナジーパルス発生回路3に残存した電力量が次の開機の際に不良反応を起こすことを防止し、シナジーパルス発生回路3がオフ機の間に感電を起こすことも回避できる。もちろん、シナジーパルス発生装置は、オン時にも漏電動作を行い、パルス発生器中に残存した該電力量がオン時の不良反応をさらに回避するようにしてもよい。
【0028】
幾つかの好ましい実施例で、図2に示すように、該シナジーパルス発生装置において、パルス発生回路3は、第1のパルス発生モジュール31および第2のパルス発生モジュール32にそれぞれ電気的に接続され、トリガ命令による制御で第1のパルス信号および/または第2のパルス信号を負荷4に印加するように構成される出力モジュール7をさらに備える。具体的に、本実施例におけるシナジーパルス発生回路3が医学的治療や医学的及び生物学的実験に適用される場合、負荷4は、生体のある位置、例えば癌患者の癌変位位置であってもよいし、体外の組織、器官、細胞群等であってもよい。本実施例におけるシナジーパルス発生装置で、出力モジュール7により第1のパルス信号および/または第2のパルス信号を負荷4に印加することを制御することにより、パルスが負荷4に作用する制御性が実現され、パルス作用効果が向上する。
【0029】
あるいは、図3に示すように、本実施例のシナジーパルス発生装置で、出力モジュール7は、トリガ部71と、トリガ部71に電気的に接続された少なくとも一対の電極72とを有する。トリガ部71は、第1のパルス発生モジュール31および第2のパルス発生モジュール32にそれぞれ電気的に接続される。電極72は、負荷4と接触するためのものであり、トリガ部71は、第1のパルス信号および/または第2のパルス信号を電極72に伝送するように、トリガ命令によってトリガされたときに導通されるように構成される。
【0030】
あるいは、図5に示すように、出力モジュール7は、トリガ部71に関連づけられるトリガスイッチ73をさらに有する。具体的に、本実施例のシナジーパルス発生回路3は医療機器、例えば電気アブレーションデバイスに適用される場合に、トリガスイッチ73はフットスイッチであってもよく、トリガ部71はリレーであってもよい。フットスイッチがトリガされたときに、このトリガ動作はトリガ命令になり、このトリガ命令にトリガされることにより、トリガ部71(すなわちこのリレー)がオンされる。これにより、電極72に接触する負荷4に作用するように、第1のパルス信号および/または第2のパルス信号が電極72に出力される。
【0031】
あるいは、図5に示すように、出力モジュール7は、対向電極72ごとに同じ信号を2つずつ必要とする多重信号に変換する多重変換部74を有する。多重変換部74は、例えばある使用条件下では一対の電極72を使用するようなスケーラブルなものとすることができるが、必要に応じて複数対の電極72の信号要求を満足させることができるように、4本、6本、さらには多くの多重変換部74を使用することができる。
【0032】
幾つかの好ましい実施例で、図2に示すように、該シナジーパルス発生装置において、パルス発生回路3は、抵抗8と、モニタモジュール9とをさらに含む。抵抗8は、第1のパルス発生モジュール31、第2のパルス発生モジュール32およびグランドとそれぞれ電気的に接続される。抵抗8には、第1のパルス信号および/または第2のパルス信号がさらに印加される。モニタモジュール9は、第1のモニタ部91および第2のモニタ部92を含む。第1のモニタ部91は、第1のパルス信号および/または第2のパルス信号が出力する電流をモニタするように構成される。第2のモニタ部92は、第1のパルス信号および/または第2のパルス信号が抵抗8に印加される電圧をモニタするように構成される。
【0033】
もちろん、一方のモニタ部のみを用いてシナジーパルス信号の出力電圧または電流の一方をモニタしてもよい。例えば、第1のモニタ部91のみを用い、この場合、第1のモニタ部91は、電圧センサまたは電流センサとして構成されてもよい。
【0034】
具体的に、図2に示すように、第1のモニタ部91は、第1のパルス発生モジュール31と第2のパルス発生モジュール32とにそれぞれ電気的に接続され、第2のモニタ部92も、第1のパルス発生モジュール31と第2のパルス発生モジュール32とにそれぞれ電気的に接続される。抵抗8がある分岐回路と負荷4がある分岐回路とは並列に接続されているため、抵抗8と負荷4とは同一のパルス信号を同時に受信し、第1のパルス信号および/または第2のパルス信号が抵抗8に印加される電圧をモニタモジュール9がモニタすることと、第1のパルス信号および/または第2のパルス信号が出力する電流をモニタモジュール9がモニタすることも同期して行われる。
【0035】
あるいは、図5に示すように、第1のモニタ部91は第1のピアソンコイルを含み、第2のモニタ部92は第2のピアソンコイルを含む。第1のピアソンコイルは、第1のパルス信号および/または第2のパルス信号が出力する電流を誘起するように配置されている。第2のピアソンコイルは、第1のパルス信号および/または第2のパルス信号が抵抗8に印加する電圧を誘起するように構成される。これにより、第1のパルス信号および/または第2のパルス信号が出力する電流および電圧をモニタすることが実現される。
【0036】
具体的な一実施例で、前記抵抗8に印加する電流及び電圧の各パラメータを有する第1のパルス信号及び第2のパルス信号を形成する。前記2つのピアソンコイルは、対応する電流と電圧とを誘起することも可能であり、前記2つのピアソンコイルの誘起結果が、第1のパルス信号と第2のパルス信号のパラメーターに適合するときに、このときのシナジーパルス発生回路3は正常に動作状態にあり、前記二つのピアソンコイルの誘導結果が第1のパルス信号と第2のパルス信号のパラメータからずれていると、操作者が故障を即時に発見し、対応する措置をとることができるように、シナジーパルス発生装置が非作動状態にあると判定される。
【0037】
例えば、本実施例におけるシナジーパルス発生回路3が医学分野に応用されている場合、すなわちパルス治療器具に応用されている場合に、モニタモジュール9から与えられるモニタ結果に基づいて、出力される第1のパルスおよび/または第2のパルスが正常であるか否かを判断することができ、負荷4における出力と設定された出力パラメータとの協調が保たれる。
【0038】
具体的に、本実施例のシナジーパルス発生装置には、図2に示すように、パルス発生回路3が、第1の電源U1と、第1の電源U1に電気的に接続される第1のパルス発生モジュール31と、第2の電源U2と、第2の電源U2に電気的に接続される第2のパルス発生モジュール32とを含む。
【0039】
第1のパルス発生モジュール31は、図2に示すように、n(nは1以上の整数)段の第1のパルス発生部311を備え、第1のパルス発生部311は、第1の電源U1から供給される電力を受信して蓄積して、第1の駆動信号を受信すると、蓄積した電力量を放出し、第1の駆動信号を受信したx(xは1以上n以下の整数)個の第1のパルス発生部311は放電を行い、負荷4に印加される第1のパルス信号を形成する。
【0040】
第2のパルス発生モジュール32は、図2に示すように、m(は1以上の整数)段の第2のパルス発生部321を備えて、第2のパルス発生部321は、第2の電源U2から供給される電力を受電して蓄積して、第2の駆動信号を受信すると、蓄積した電力量を放出し、第2の駆動信号を受信したy(yは1以上m以下の整数)個の第2のパルス発生部321は放電を行い、負荷4に印加される第2のパルス信号を形成する。
【0041】
説明の便宜上、以降の実施例において、第1の電源U1の電圧を第1の電圧と称し、第2の電源U2の電圧を第2の電圧と称する。
【0042】
なお、図2に示したように、理論的に、第1の駆動信号を受信したx個の第1のパルス発生部311はいずれも第1の電圧で放電されるが、実際には、パルス発生回路3の各素子の等価インピーダンス等による影響により、第1のパルス発生部311の放電電圧が第1の電圧より僅かに低い。ただし、第1のパルス発生部311の実放電電圧と第1の電圧との差は、一般的に小さいため、第1のパルス発生モジュール311の放電過程において、負荷4に印加される第1のパルス信号の電圧を、x倍の第1の電圧に近似できる。同理に、第2のパルス発生モジュール32の放電過程において、負荷4に印加される第2のパルス信号の電圧を、y倍の第2の電圧に近似することができる。説明の便宜上、後述する実施例において、第1のパルス発生部311及び第2のパルス発生部321の放電時の実際の電圧値に対する解釈及び説明を省略し、第1の電圧及び第2の電圧で記述する。前記記載に基づき、同時に放電される第1のパルス発生部311および同時に放電される第2のパルス発生部321の個数を設けることにより、第1のパルス信号の電圧および第2のパルス信号の電圧を調整することができ、具体的な実施の形態で、電源電圧と実放電電圧との関係を考慮することにより、生成されるパルス信号の電圧をより精緻に調整することができる。
【0043】
第1の駆動信号と第2の駆動信号の異なる設置により、異なるパルス組み合わせを形成できる。例えば、ある具体的な実施例で、パルス群は、複数の第1のパルス群を含み、隣り合う2つの第1のパルス群は、時間t1を間隔し、各第1のパルス群は、a個の第1のパルス信号を含み、隣り合う2つの第1のパルス信号は、時間t2を間隔する。もう一つの具体的な実施の形態で、パルス群は、複数の第2のパルス群を含み、隣り合う2つの第2のパルス群は時間t3を間隔し、各第2のパルス群はb個の第2のパルス信号を含み、隣り合う2つの第2のパルス信号は時間t4を間隔する。さらに他の具体的な実施例において、パルスの組み合わせは、複数の第1のパルス信号と複数の第2のパルス信号とを含む。第1のパルス信号と第2のパルス信号は、負荷4に交互に印加されてもよいし、全ての第1のパルス信号が負荷4に印加された後で第2のパルス信号が負荷4に印加されてもよい。または、全ての第2のパルス信号が負荷4に印加された後で第1のパルス信号が負荷4に印加される。これらの第1のパルス信号が複数の第1のパルス群を形成し、これらの第2のパルス信号が複数の第2のパルス群を形成してもよい。第1のパルス群と第2のパルス群とは、負荷4に交互に印加される。
【0044】
上述した複数の実施例で、シナジーパルス発生装置において、パルス発生回路2の選択可能なブロックについて説明した。下記実施例で、第1のパルス発生モジュール31における各段の第1のパルス発生部311の構成及び各段の第1のパルス発生部311への接続関係について、第2のパルス発生モジュール32における各段の第2のパルス発生部321の構成及び各段の第2のパルス発生部321の接続関係についても、詳細を説明する。
【0045】
任意の一実施例で、図4に示すように、シナジーパルス発生回路3における第1のパルス発生部311は、第1の記憶部3111、第1のスイッチ部3112及び第1のオフ部3113を含み、第2のパルス発生部321は、第2の記憶部3211、第2のスイッチ部3212及び第2のオフ部3213を含む。
【0046】
図4に示すように、第1のスイッチ部3112は、第1のパルス信号を形成するために第1の駆動信号を受信した第1のスイッチ部3112と同じ段の各第1の記憶部3111を直列に接続して放電させるように、第1の駆動信号による制御でオンされるように配置される。第1のオフ部3113は、第1の電源U1から第1のパルス発生部311への電流のみが流れ、あるいは自段の第1のパルス発生部311から次段の第1のパルス発生部311へ流れるように配置されている。
【0047】
図4に示すように、第2のスイッチ部3212は、第2のパルス信号を形成するために第2の駆動信号を受信した第2のスイッチ部3212と同じ段の各第2の記憶部3211を直列に接続して放電させるように、第2の駆動信号による制御でオンされるように配置される。第2のオフ部3213は、第2の電源U2から第2のパルス発生部321への電流のみが流れ、あるいは自段の第2のパルス発生部321から次段の第2のパルス発生部321へ流れるように配置されている。
【0048】
さらに、各段の第1の記憶部3111の両端は、図4に示すように、第1の電源U1の両端にそれぞれ電気的に接続される。各段の第1のスイッチ部3112の制御端は、第1の駆動信号を受け、自段の第1の記憶部3111の第1の端及び次段の第1の記憶部3111の第2の端に各段の第1のスイッチ部3112の第1の端及び第2の端がそれぞれ電気的に接続されるように配置されている。各段の第2の記憶部3211の両端は、第2の電源U2の両端にそれぞれ電気的に接続される。各段の第2のスイッチ部3212の制御端は、第2の駆動信号を受け、各段の第2のスイッチの第1の端および第2の端がそれぞれ自段の第2の記憶部3211の第1の端および次段の第2の記憶部3211の第2の端に電気的に接続されるように配置されている。
【0049】
いくつかの態様において、第1の記憶部3111は第1の容量を含み、第2の記憶部3211は第2の容量を含む。第1のスイッチ部3112は、第1の固体スイッチ素子を含み、第2のスイッチ部3212は、第2の固体スイッチ素子を含む。第1のオフ部3113は、第1のオフ素子と第2のオフ素子とを含み、第2のオフ部3213は、第3のオフ素子と第4のオフ素子とを含む。第1のオフ素子は、第1のダイオードを含み、第2のオフ素子は、第2のダイオードを含み、第3のオフ素子は、第3のダイオードを含み、第4のオフ素子は、第4のダイオードを含む。すなわち、記憶セルとして容量を採用し、スイッチセルとして固形のスイッチ素子を採用し、オフ素子としてダイオードを採用している。なお、固体スイッチ素子は、MOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)、トライオード等を用いて実現することができる。
【0050】
図5に示すように、パルス発生回路3において、第1のパルス発生モジュール31は4段の第1のパルス発生部311を含み、第2のパルス発生モジュール32は4段の第2のパルス発生部321を含み、ただし、n及びmはいずれも4である。なお、これは例示に過ぎず、第1のパルス発生モジュール31における第1のパルス発生部311の段数、及び第2のパルス発生モジュール32における第2のパルス発生部321の段数を限定するものではない。
【0051】
図5を参照して、第1の段~第4の段の第1のスイッチ部3112、すなわち、第1の段~第4の段の第1の固体スイッチ素子は、それぞれ、固体スイッチ素子S1-1、固体スイッチ素子S1-2、固体スイッチ素子S1-3、および固体スイッチ素子S1-4である。第1の段~第4の段の第1のメモリ部は、それぞれ、コンデンサC1-1、コンデンサC1-2、コンデンサC1-3及びコンデンサC1-4である。第1の段~第4の段の第1のオフ素子は、それぞれ、ダイオードD1-1、ダイオードD1-2、ダイオードD1-3及びダイオードD1-4である。第1の段~第4の段の第2のオフ素子は、それぞれ、ダイオードD2-1、ダイオードD2-2、ダイオードD2-3及びダイオードD2-4である。
【0052】
図5に示すように、第1の段~第4の段の第2のスイッチ部3212、すなわち、第1の段~第4の段の第2のトライオードは、それぞれ固体スイッチ素子S2-1、固体スイッチ素子S2-2、固体スイッチ素子S2-3、及び固体スイッチ素子S2-4である。第1の段~第4の第2の記憶部3211は、それぞれコンデンサC2-1、コンデンサC2-2、コンデンサC2-3及びコンデンサC2-4である。第1の段~第4の段の第3のオフ素子は、それぞれダイオードD3-1、ダイオードD3-2、ダイオードD3-3およびダイオードD3-4である。第1の段~第4の段の第4の素子オフは、それぞれ、ダイオードD4-1、ダイオードD4-2、ダイオードD4-3およびダイオードD4-4である。
【0053】
図6を参照して、第1の電源U1および第2の電源U2は、いずれも電圧源であり、固体スイッチ素子S1-1、固体スイッチ素子S1-2、固体スイッチ素子S1-3、および固体スイッチ素子S1-4が第3の駆動信号を受信すると、固体スイッチ素子S1-1、固体スイッチ素子S1-2、固体スイッチ素子S1-3及び固体スイッチ素子S1-4はいずれもオフ状態である。ダイオードD1-1、ダイオードD1-2、ダイオードD1-3およびダイオードD1-4、ダイオードD2-1、ダイオードD2-2、ダイオードD2-3およびダイオードD2-4は、いずれも一方向の導通機能を有する。コンデンサC1-1、コンデンサC1-2、コンデンサC1-3及びコンデンサC1-4は、並列接続の関係にあり、第1の電源U1の第1の端及び第2の端に電気的に接続され、すなわち、いずれも、第1の電源U1の正極および負極に電気的に接続される。充電が完了すると、コンデンサC1-1、コンデンサC1-2、コンデンサC1-3及びコンデンサC1-4の両端の電位差はいずれも第1の電圧である。
【0054】
同様に、図6を参照して、固形スイッチ素子S2-1、固形スイッチ素子S2-2、固形スイッチ素子S2-3、及び固形スイッチ素子S2-4は、いずれも第4の駆動信号を受けると、コンデンサC2-1、コンデンサC2-2、コンデンサC2-3、及びコンデンサC2-4は、並列接続の関係にあり、第2の電源U2の第1の端及び第2の端にそれぞれ電気的に接続され、即ち第2の電源U2の正極及び負極に電気的に接続される。充電が完了すると、コンデンサC2-1、コンデンサC2-2、コンデンサC2-3及びコンデンサC2-4の両端の電位差は、いずれも第2の電圧となる。
【0055】
図7に示すように、固体スイッチ素子S1-1、固体スイッチ素子S1-2、固体スイッチ素子S1-3、および固体スイッチ素子S1-4は、いずれも第1の駆動信号を受信すると、固体スイッチ素子S1-1、固体スイッチ素子S1-2、固体スイッチ素子S1-3及び固体スイッチ素子S1-4はいずれもオン状態である。ダイオードD1-1、ダイオードD1-2、ダイオードD1-3およびダイオードD1-4、ダイオードD2-1、ダイオードD2-2、ダイオードD2-3およびダイオードD2-4は、一方向の導通機能を有するので、コンデンサC1-1、コンデンサC1-2、コンデンサC1-3及びコンデンサC1-4は直列関係にあり、コンデンサC1-1、コンデンサC1-2、コンデンサC1-3及びコンデンサC1-4は同時に放電する。また放電電圧はいずれも第1の電圧であるため、形成される第1のパルス信号の電圧は4倍の第1の電圧となる。
【0056】
同様に、図7に示すように、固形スイッチ素子S2-1、固形スイッチ素子S2-2、固形スイッチ素子S2-3、及び固形スイッチ素子S2-4のいずれもが第2の駆動信号を受信すると、固形スイッチ素子S2-1、固形スイッチ素子S2-2、固形スイッチ素子S2-3及び固形スイッチ素子S2-4は、いずれもオン状態である。コンデンサC2-1、コンデンサC2-2、コンデンサC2-3及びコンデンサC2-4は直列関係にあり、コンデンサC2-1、コンデンサC2-2、コンデンサC2-3及びコンデンサC2-4は同時に放電し、放電電圧はいずれも第2の電圧であるため、形成される第2のパルス信号の電圧は4倍の第2の電圧となる。
【0057】
図8に示すように、本実施例のパルス発生装置において、駆動回路2は、電光変換モジュール21と、信号処理モジュール23と、電光変換モジュール21及び信号処理モジュール23にそれぞれ接続された光ファイバ22とを備え、電光変換モジュール21は上位機1に電気的に接続され、信号処理モジュール23はパルス発生回路3に電気的に接続されている。
【0058】
電光変換モジュール21は、第1の制御信号及び第2の制御信号を受信し、第1の制御信号を第1の駆動光信号に変換し、第2の制御信号を第2の駆動光信号に変換し、光ファイバ22を介して第1の駆動光信号及び第2の駆動光信号を信号処理モジュール23に伝送するように配置される。
【0059】
信号処理モジュール23は、第1の駆動光信号と第2の駆動光信号とを受信し、第1の駆動光信号を第1の駆動電気信号に変換し、第2の駆動光信号を第2の駆動電気信号に変換し、第1の駆動電気信号を処理して第1の駆動信号を得る。第2の駆動電気信号を処理して第2の駆動信号を得、第1の駆動信号と第2の駆動信号とをパルス発生回路3に伝送する。
【0060】
本実施例による駆動回路2は、制御信号を駆動光信号に変換し、駆動光信号を光電変換して処理することにより、弱電部分を強電のパルス発生回路3から隔離して駆動信号を取得し、パルス発生回路3による弱電部分への電磁干渉を低減し、駆動信号の正確性を向上させることにより、パルス信号の正確性を向上させる。
【0061】
幾つかの実施例で、図17を参照して、電光変換モジュール21は、バッファ部211、第1の信号増幅部212、及び、第1の変換部213を有する。バッファ部211は、制御信号を受信し、制御信号をバッファするように構成されている。
【0062】
具体的に、図18に示すように、バッファ部211は、1ウェイの制御信号を入力して制御信号を記憶するk個(kは1より大きい整数)の信号バッファチャネル2111を備えたマルチバッファであってもよい。1つの具体的な実施例で、マルチバッファは、型番74LVC245の8ウェイのバッファとしてもよいが、もちろん、具体的な実装要求に応じで、他の型番、他の信号バッファチャンネル2111の個数のバッファを選択してもよい。
【0063】
なお、k個の信号バッファチャネル2111が全て同時に制御信号を受信するのではなく、その一部の信号バッファチャネル2111が制御信号を受信し、次の複数の部分の処理を経て、駆動信号を取得するようにしてもよい。
【0064】
図17に示すように、第1の信号増幅部212は、バッファ部211と電気的に接続され、バッファの制御信号を増幅処理するように配置される。
【0065】
いくつかの実施例で、図18を参照すると、第1の信号増幅部212は、1つの信号バッファチャネル2111に各々電気的に接続されるk個の第1の増幅サブ部2121を含む。第1の増幅サブ部2121は、対応する信号バッファチャネル2111が記憶する制御信号に対して増幅処理を行う。本実施例でいう「各信号バッファ通路2111」とは、当該第1の増幅サブ部2121に電気的に接続される信号バッファ通路2111を意味し、以降の各実施例でも両者間で電気的接続または通信接続が形成されることを意味し、これらについては説明を省略する。
【0066】
第1の変換部213は、図17に示すように、第1の信号増幅部212と光ファイバ22とにそれぞれ電気的に接続されており、増幅処理後の制御に対して電光変換を行って駆動光信号を得て、光ファイバ22を介して信号処理モジュール23に送信するように構成されている。
【0067】
幾つかの実施例で、図18に示したように、第1の変換部213は、k個の電光変換チャネル2311を含む光信号送信機である。各電光変換チャネル2311は、1つの第1の増幅サブ部2121に電気的に接続される。電光変換チャネル2311は、対応する第1の増幅サブ部2121で増幅処理された制御信号を駆動光信号に変換して、駆動光信号は、光ファイバ22を通して信号処理モジュール23に伝送される。一つの具体的な実施例で、光信号発信器は、光ファイバ発信器であってもよい。
【0068】
本実施例による駆動回路2において、上述した電光変換モジュール21を用いて、先に制御信号をバッファし、駆動回路2の伝送速度を向上させ、さらに制御信号を増幅処理することで、制御信号を増強し、制御信号に対する電磁干渉の影響を低減する。
【0069】
図17に示すように、本実施例による駆動回路2において、信号処理モジュール23は、第2の変換部231及び第2の信号増幅部232を備える。
【0070】
第2の変換部231は、光ファイバ22と接続され、駆動光信号を受信し、駆動光信号を駆動電気信号に変換するように構成される。具体的に、図18に示すように、第2の変換部231は、光信号受信器であり、光信号受信器は、1つの駆動光信号を受信して該駆動光信号を駆動電気信号に変換するk個の光電変換チャネル2311を備える。具体的な一実施例で、光信号受信器は、光ファイバ受信器である。前記実施例における電光変換モジュール21の具体的な構成に基づき、各光電変換通路2311と1つの電光変換通路2311とは、光ファイバを介して通信接続される。
【0071】
図17に示すように、第2の信号増幅部232は、第2の変換部231と電気的に接続され、駆動電気信号を増幅処理して駆動信号を得るように配置されるものである。具体的に、第2の信号増幅部232は、図18に示すように、1つの第2の変換部231の光電変換チャネル2311ごとに電気的に接続されたk個の第2の増幅サブ部2321を有し、2の信号増幅部は、対応する駆動電気信号に対して増幅処理を行って駆動信号を得る。
【0072】
本実施例による駆動回路2で、上述した信号処理モジュール23を用いて、電磁干渉による制御信号への影響を小さくするように、駆動電気信号を増幅処理する。
【0073】
図17に示すように、本実施例による駆動回路2において、信号処理モジュール23は、第1のフィルタ部233と第2のフィルタ部234とを更に備えてもよい。
【0074】
図17に示すように、第1のフィルタ部233は、第2の変換部231及び第2の信号増幅部232にそれぞれ電気的に接続され、駆動電気信号に対して第1のフィルタ処理を行うように構成される。具体的に、図18に示すように、第1のフィルタ部233は、1つの光電変換チャネル2311ごとに電気的に接続されるk個の第1のフィルタサブ部2331であって、対応する光電変換チャネル2311により変換された駆動信号に対して第1のフィルタ処理を行う第1のフィルタサブ部2331を有する。一つの具体的な実施例で、第1のフィルタ部233は、RCフィルタ回路である。
【0075】
図17に示すように、第2のフィルタ部234は、第2の信号増幅部232とパルス発生回路3とにそれぞれ電気的に接続され、駆動信号に対して第2のフィルタ処理を行い、第2のフィルタ処理後の駆動信号をパルス発生回路3に送信するように配置される。具体的に、図18に示すように、第2のフィルタ部234は、k個の第2のフィルタサブ部2341を備え、各第2のフィルタサブ部2341は、1つの第2の増幅サブ部2321に電気的に接続される。第2のフィルタサブ部2341は、対応する第2の増幅部2321が増幅処理して得られる駆動電気信号に対して、第2のフィルタ処理を行い、第2のフィルタ処理後の駆動信号はパルス発生回路3に送信される。一つの具体的な実施例で、第2のフィルタ部234はRCフィルタ回路である。
【0076】
前記2つのフィルタ部を増加しない前で、パルス発生回路3が形成するパルスには大きな尾引きがあるが、前記2つのフィルタ部を増加した後で、高周波妨害をクリアすることができ、パルス発生回路3が形成するパルスには尾引きがない。このように、本実施例による駆動回路2は、前記2つのフィルタ部を追加することで、駆動信号に対する電磁妨害の影響をより低減することができる。
【0077】
図9に示すように、本実施例におけるパルス発生装置は、第1の部分10と、第1の部分10側に位置する第2の部分20とを含む回路基板PCBをさらに備え、第1の部分10に駆動回路2が配置され、第2の部分20にパルス発生回路3が配置される。
【0078】
あるいは、図10に示すように、回路基板は、第1の基板PCB1と第2の回路基板PCB1とを備え、駆動回路2は第1の回路基板PCB1に設けられ、パルス発生回路3は第2の回路基板PCB2に設けられる。
【0079】
駆動回路2とパルス発生回路3とを回路基板PCBの異なる部分に作製したり、異なる回路基板に作製したりすることにより、パルス発生回路3と駆動回路2とを可及的に分離することができる。このように設計されているのは、駆動回路2の配線とパルス発生回路3の配線とが交互に入れ替わると、強い電磁結合及び電子素子間の寄生パラメータが増大し、駆動回路2に大きな干渉が発生して駆動回路2における信号の歪みを招き、主回路に生じるパルス波形品質が低下するからである。パルス発生回路3が駆動回路2から分離されると、パルス発生回路3の駆動回路2への干渉を著しく低減することができる。
【0080】
図11に示すように、本実施例のパルス発生装置は、回路基板PCBに接続されたシールド構造Mをさらに備え、シールド構造M内に駆動回路2が配置される。具体的に、シールド構造Mは金属シールドであり、電光変換モジュール21が金属シールド内に位置するように回路基板PCBに金属シールドが固定されるか、または電光変換モジュール21が金属シールド内に位置するように、第1の回路基板PCBに金属シールドが固定される。
【0081】
図12および図13に示すように、従来でシールド構造Mが設けられていない前で、パルス発生回路3が形成するパルス信号に波形崩れ現象が生じていたが、この実施例に係るデバイスパルス発生装置で、シールド構造Mが設けられた後で、パルス発生回路3が形成するパルス信号の波形崩れ現象が顕著に改善される。
【0082】
同一発明思想のもと、本発明の実施例によれば、図1に示すように、上位機1と、前記の実施例におけるシナジーパルス発生装置とを備え、上位機1は、入力された命令に基づいて、第1の制御信号および第2の制御信号を生成するように構成されたシナジーパルス発生装置が提供される。
【0083】
この実施例によるシナジーパルス発生装置は、上述した実施例のシナジーパルス発生回路3の効果を含むので、その説明は省略する。
【0084】
具体的に、上位機1はコンピュータであってもよく、入力される命令は、第1の制御信号及び第2の制御信号のパラメータであってもよい。例えば、第1の制御信号及び第2の制御信号の電圧、周期、アクティブレベルの時間長等であってもよい。入力される命令は、第1の駆動信号および第2の駆動信号のパラメーターであってもよく、例えば、第1の駆動信号および第2の駆動信号の電圧、周期、パルス幅等であってもよい。
【0085】
本実施例によるシナジーパルス発生デバイスが、本発明に提案されるマイクロ秒パルス/ミリ秒信号とナノ秒パルスを協調に出力可能な電気アブレーションデバイスである場合、第1のパルス信号は、マイクロ秒パルス信号またはミリ秒パルス信号であり、第2のパルス信号は、ナノ秒パルス信号である。このとき、入力される命令は、必要なパルスの幅、数、電圧等でもよいし、腫瘍組織のパラメータでもよく、腫瘍組織のパラメータと必要なパルスのパラメータとの対応関係を電気的アブレーションデバイスに記憶し、腫瘍組織のパラメータに基づいて生成されたナノ秒パルスとマイクロ秒パルス/ミリ秒パルスとの組み合わせを腫瘍組織に加えることで、腫瘍組織のアブレーション効果を効果的に向上させることができる。
【0086】
本発明の実施例は、同一の発明思想に基づいて、図1及び図14に示すように、シナジーパルス発生方法をさらに提供する。
【0087】
ステップS1において、第1のパルス発生モジュール31は、第1の電源から供給される電力を蓄積し、第2のパルス発生モジュール32は、第2の電源から供給される電力を蓄積する。なお、第1のパルス発生モジュール31の充電工程と第2のパルス発生モジュール32の充電工程とは、同時に行ってもよいし、第1のパルス発生モジュール31あるいは第2のパルス発生モジュール32のみに充電するようにしてもよいし、第1のパルス発生モジュール31の充電工程と第2のパルス発生モジュール32の充電工程とが同時に行わなくてもよい。
【0088】
ステップS2において、駆動回路2は、上位機1から送信される第1の制御信号を受信して第1の制御信号を第1の駆動信号に変換する。駆動回路2は、上位機1から送信される第2の制御信号を受信して第2の制御信号を第2の駆動信号に変換する。
【0089】
ステップS3において、第1のパルス発生モジュール31は、第1の駆動信号を受信して第1の駆動信号による制御で放電して負荷4に印加される第1のパルス信号を形成する。第2のパルス発生モジュール32は、第2の駆動信号を受信して第2の駆動信号による制御で放電して負荷4に印加される第2のパルス信号を形成する。
【0090】
ただし、いくつかの実施例で、第2の電源の電圧が第1の電源の電圧よりも大きく、第2のパルス信号の幅が第1のパルス信号の幅よりも小さい。第2のパルス発生モジュール32が第2の駆動信号を受信する時間と、第1のパルス発生モジュール31が第1の駆動信号を受信する時間とは異なっている。
【0091】
本実施例によるシナジーパルス発生方法には、上位機1から送信される第1の制御信号及び第2の制御信号を駆動回路2によって第1の駆動信号及び第2の駆動信号にそれぞれ変換する。パルス発生回路3は、第1の駆動信号と第2の駆動信号とに基づいて、幅の異なる第1のパルス信号および/または第2のパルス信号を選択的に形成することができることにより、負荷4が腫瘍細胞を例として、複合パルス信号を負荷4に印加する目的を実現する。複合パルスの作用は、腫瘍細胞に対するアブレーション効果の向上に有利である。
【0092】
或いは、図2に示すように、第1のパルス発生モジュール31に含まれるn(nは1以上の整数)段の第1のパルス発生部311は、第1の電源U1から供給される電力量を受信して記憶し、第2のパルス発生モジュール32に含まれるm(mは1以上の整数)段の第2のパルス発生部321は、第2の電源U2から供給される電力量を受信して記憶する。これにより、ステップS1は、各第1のスイッチ部3112が第3駆動信号を受信したときにオフして、各段の第1の記憶部3111を第1の電源U1に並列に接続して第1の電源U1から供給される電力量を受信して記憶することと、各第2のスイッチ部3212が第4駆動信号を受信したときにオフして、各段の第2の記憶部3211が第2の電源U2に並列に接続して第2の電源U2から供給される電力量を受信して記憶することとを含む。
【0093】
図6に示すシナジーパルス発生回路3を例にすると、第1のパルス発生モジュール31の充電プロセスは、以下の通りである。固体スイッチ素子S1-1、固体スイッチ素子S1-2、固体スイッチ素子S1-3、及び固体スイッチ素子S1-4が第3の駆動信号を受信した場合、固体スイッチ素子S1-1、固体スイッチ素子S1-2、固体スイッチ素子S1-3及び固体スイッチ素子S1-4がいずれもオフ状態であり、ダイオードD1-1、ダイオードD1-2、ダイオードD1-3およびダイオードD1-4、ダイオードD2-1、ダイオードD2-2、ダイオードD2-3およびダイオードD2-4は、一方向導通機能を有する。これにより、コンデンサC1-1、コンデンサC1-2、コンデンサC1-3及びコンデンサC1-4は、並列の関係であり、第1の電源U1の第1の端及び第2の端に電気的に接続され、すなわち、いずれも、第1の電源U1の正極および負極に電気的に接続される。コンデンサC1-1、コンデンサC1-2、コンデンサC1-3及びコンデンサC1-4の両端の電位差がともに第1の電圧になるまで、第1のパルス発生モジュール31は充電している。
【0094】
図6に示すシナジーパルス発生回路3を例にとると、第2のパルス発生モジュール32の充電プロセスは、以下の通りである。固体スイッチ素子S2-1、固体スイッチ素子S2-2、固体スイッチ素子S2-3及び固体スイッチ素子S2-4が第4の駆動信号を受信した場合、固体スイッチ素子S2-1、固体スイッチ素子S2-2、固体スイッチ素子S2-3及び固体スイッチ素子S2-4がいずれもオフ状態であり、ダイオードD3-1、ダイオードD3-2、ダイオードD3-3、ダイオードD3-4、ダイオードD4-1、ダイオードD4-2、ダイオードD4-3およびダイオードD4-4は、一方向導通機能を有する。これにより、コンデンサC2-1、コンデンサC2-2、コンデンサC2-3、及びコンデンサC2-4は、並列の関係であり、第2の電源112の第1の端及び第2の端に電気的に接続され、すなわち、いずれも、第2の電源U2の正極と負極とに電気的に接続される。コンデンサC2-1、コンデンサC2-2、コンデンサC2-3及びコンデンサC2-4の両端の電位差がともに第2の電圧になるまで、第2のパルス発生モジュール32は充電している。
【0095】
ある具体的な実施例で、第1の駆動信号および第2の駆動信号がともにハイレベルである一方、第3駆動信号および第4駆動信号がともにローレベルである。すなわち、第1のパルス発生モジュール31が第1の駆動信号を受信しなければ、第1の電源U1は、各段の第1の容量に充電された状態、または、各段の第1の容量の両端の電圧差が第1の電圧とする状態を維持する。同様に、第2のパルス発生モジュール32が第2の駆動信号を受信しない限り、第2の電源122は、各段の第2の容量を充電する状態、又は、各段の第2の容量の両端の電圧差を第2の電圧とする状態を維持する。もちろん、当業者は、固体スィッチ素子の異なる選択型に応じて、各駆動信号のレベルの高低も適応的に設定できることを理解すべきである。
【0096】
あるいは、図8および図15に示すように、本実施例によるシナジーパルス発生方法には、ステップS2は、S201とS202備える。
【0097】
ステップS201において、電光変換モジュール21は、第1の制御信号及び第2の制御信号を受信して、第1の制御信号を第1の駆動光信号に変換して、第2の制御信号を第2の駆動光信号に変換して、第1の駆動光信号及び第2の駆動光信号を光ファイバ22を介して信号処理モジュール23に伝送する。
【0098】
ステップS202において、信号処理モジュール23は、第1の駆動光信号及び第2の駆動光信号を受信して、第1の駆動光信号を第1の駆動電気信号に変換して、第2の駆動光信号を第2の駆動電気信号に変換して、第1の駆動電気信号を処理して第1の駆動信号を得る。第2の駆動電気信号を処理して第2の駆動信号を得る。第1の駆動信号を第1のパルス発生モジュール31に伝送して、第2の駆動信号を第2のパルス発生モジュール32に伝送する。
【0099】
本実施例によるシナジーパルス発生方法には、制御信号を駆動光信号に変換する。さらに、駆動光信号を光電変換して処理することにより、弱電回路が強電のパルス発生回路3から隔離されるように駆動信号を得る。これにより、パルス発生回路3による弱電回路への電磁気的干渉が低減され、駆動信号の正確性が向上し、パルス信号の精度を向上させる。
【0100】
あるいは、図2および図16に示すように、本実施例によるシナジーパルス発生方法には、ステップS3は、S301とS302とS303を含む。
【0101】
ステップS301において、x個の第1のパルス発生部311は、第1の駆動信号を受信し、第1の駆動信号による制御で放電させて第1のパルス信号を形成する。
【0102】
図7に示すように、固体スイッチ素子S1-1、固体スイッチ素子S1-2、固体スイッチ素子S1-3、および固体スイッチ素子S1-4のいずれも第1のスイッチング信号を受信する場合、固体スイッチ素子S1-1、固体スイッチ素子S1-2、固体スイッチ素子S1-3及び固体スイッチ素子S1-4はいずれもオン状態であり、ダイオードD1-1、ダイオードD1-2、ダイオードD1-3およびダイオードD1-4、ダイオードD2-1、ダイオードD2-2、ダイオードD2-3およびダイオードD2-4は、一方向導通機能を有する。これにより、コンデンサC1-1、コンデンサC1-2、コンデンサC1-3及びコンデンサC1-4は直列の関係であり、コンデンサC1-1、コンデンサC1-2、コンデンサC1-3及びコンデンサC1-4は同時に放電する。放電電圧はいずれも第1の電圧であるため、形成されるパルスの電圧は4倍の第1の電圧となる。
【0103】
ステップS302において、y個の第2のパルス発生部321は、第2の駆動信号を受信し、第2の駆動信号による制御で放電させて第2のパルス信号を形成する。
【0104】
図7に示すように、固体スイッチ素子S2-1、固体スイッチ素子S2-2、固体スイッチ素子S2-3、及び固体スイッチ素子S2-4のそれぞれは第2の制御信号を受信する場合、固形スイッチ素子S2-1、固形スイッチ素子S2-2、固形スイッチ素子S2-3及び固形スイッチ素子S2-4は、いずれもオン状態である。コンデンサC2-1、コンデンサC2-2、コンデンサC2-3及びコンデンサC2-4は直列関係であり、コンデンサC2-1、コンデンサC2-2、コンデンサC2-3及びコンデンサC2-4は同時に放電する。放電電圧はいずれも第2の電圧であるため、形成される第2のパルスの電圧は4倍の第2の電圧となる。
【0105】
ステップS303において、第1のパルス信号および/または第2のパルス信号を負荷4に印加する。
【0106】
幾つかの好ましい実施例で、図4に示すように、出力モジュール7を含むシナジーパルス発生部に基づき、ステップS303は、具体的に、トリガ命令の制御により第1のパルスおよび/または第2のパルスを負荷4に印加することを含む。具体的に、出力モジュール7について、上述したシナジーパルス発生装置の実施例を参照するので、その説明は省略する。
【0107】
幾つかの好ましい実施例で、図4に示したように、上述した抵抗8とモニタモジュール9とを含むシナジーパルス発生装置に基づき、本実施例によるシナジーパルス発生方法は、第1のパルス信号および/または第2のパルス信号を抵抗8に印加し、第1のパルス信号および/または第2のパルス信号が抵抗8に印加する電流および電圧を同時にモニタすることをさらに含む。具体的に、抵抗8とモニタモジュール9について、上述したシナジーパルス発生装置の実施例を参照するので、その説明は省略する。
【0108】
幾つかの好ましい実施例で、図4に示したように、上述した第1の漏電モジュール5と第1の漏電モジュール6を含むシナジーパルス発生装置に基づき、本実施例によるシナジーパルス発生方法は、さらに、第1の漏電信号を受信して第1の漏電信号による制御で第1のパルス発生モジュール31をグランドとを導通させて、第1のパルス発生モジュール31における残存電力量を放電させることと、第2の漏電信号を受信して第2の漏電信号による制御で第2のパルス発生モジュール32とグランドとを導通させて、第2のパルス発生モジュール32における残留電力量を放電することと、を含む。具体的に、第1の漏電モジュール5と第1の漏電モジュール6について、上述したシナジーパルス発生装置の実施例を参照するので、その説明は省略する。
【0109】
本発明の実施例を適用することで、少なくとも、以下の効果を奏することができる。本発明の実施例によるシナジーパルス発生装置、デバイス及び発生方法には、上位機から送信される第1の制御信号および第2の制御信号は、駆動回路により第1の駆動信号および第2の駆動信号にそれぞれ変換される。パルス発生回路は、第1の駆動信号と第2の駆動信号とに基づいて、幅の異なる第1のパルス信号および/または第2のパルス信号を選択的に形成することができる。これにより、複合パルス信号を負荷に印加する目的を実現し、負荷が腫瘍細胞を例にとると、複合パルスの役割は腫瘍細胞に対するアブレーション効果を高める上で有利である。
【0110】
「第1の」、「第2の」の用語は、目的を説明したに過ぎず、相対的な重要度を示すこと、示唆すること、又は示す技術的特徴の数を示唆することを意味することは理解できない。これにより、「第1の」、「第2の」が限定された特徴は、1つまたはそれ以上の特徴を明示的または暗示的に含み得る。なお、本発明の説明において、「複数」の意味は、特に断らない限り、2以上を意味する。
【0111】
なお、本発明の記述において、「実装」、「接続」、「結合」という用語は、特に明確な規定および限定がない限り、広義に理解されるべき、例えば、固定的な接続であっても、取り外し可能な接続であっても、一体的に接続されていてもよく、直接的に接続されていてもよく、中間媒体を介して間接的に接続されていてもよく、2つの素子内部の連通であってもよい。前記用語の本発明における具体的な意味は、当業者にとって具体的に理解されるであろう。
【0112】
本明細書の記載において、具体的な特徴、構造、材料、または特徴は、任意の1以上の実施例または例において適宜組み合わされてよい。
【0113】
以上、本発明の一部実施例に過ぎず、当業者であれば、本発明の原理を逸脱することなく、いくつかの改良及び仕上がりをしてもよいことを指摘すべきである。
【符号の説明】
【0114】
1…上位機
2…駆動回路
21…電光変換モジュール
22…光ファイバ
23…信号処理モジュール
3…パルス発生回路
31…第1のパルス発生モジュール
311…第1のパルス発生部
3111…第1の記憶部
3112…第1のスイッチ部
3113…第1のオフ部
32…第2のパルス発生部
321…第2のパルス発生部
3211…第2の記憶部
3212…第2のスイッチ部
3213…第2のオフ部
4…負荷
5…第1の漏電モジュール
6…第2の漏電モジュール
7…出力モジュール
71…トリガ部
72…電極
73…トリガスイッチ
74…多重変換部
8…抵抗
9…モニタモジュール
91…第1のモニタ部
92…第2のモニタ部
U1…第1の電源
U2…第2の電源
M…シールド構造
PCB…回路基板
10…第1の部分
20…第2の部分
PCB1…第1の回路基板
PCB2…第2の回路基板
図1
図2
図3
図4
図5
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図7
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【国際調査報告】