(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-08-23
(54)【発明の名称】ベースステーションおよび清掃ロボットシステム
(51)【国際特許分類】
A47L 9/00 20060101AFI20240816BHJP
A47L 9/28 20060101ALI20240816BHJP
【FI】
A47L9/00 104
A47L9/28 E
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024507961
(86)(22)【出願日】2022-04-07
(85)【翻訳文提出日】2024-04-03
(86)【国際出願番号】 CN2022085650
(87)【国際公開番号】W WO2023019975
(87)【国際公開日】2023-02-23
(31)【優先権主張番号】202121975448.7
(32)【優先日】2021-08-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522152360
【氏名又は名称】北京石頭世紀科技股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】Beijing Roborock Technology Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】Room 1001, Floor 10, Building 3, Yard 17, Anju Road, Changping District, Beijing,P.R.China
(74)【代理人】
【識別番号】100145403
【氏名又は名称】山尾 憲人
(74)【代理人】
【識別番号】100132241
【氏名又は名称】岡部 博史
(72)【発明者】
【氏名】李 行
(72)【発明者】
【氏名】成 ▲パン▼
(72)【発明者】
【氏名】楊 志敏
【テーマコード(参考)】
3B006
3B057
【Fターム(参考)】
3B006MA03
3B057DE01
(57)【要約】
本開示は、ベースステーションおよび清掃ロボットシステムを開示する。ここで、ベースステーション(20)は、ベースステーション本体(21)、洗浄アセンブリ(30)および軌道清掃部材(38)を含み、ベースステーション本体(21)には、軌道溝(222)が設けられ、洗浄アセンブリ(30)は、軌道溝(222)に沿って移動するように構成され、軌道清掃部材(38)は、軌道溝(222)を清掃するために使用される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
清掃ロボットの清掃システムを洗浄するためのベースステーションであって、
ベースステーション本体、洗浄アセンブリおよび軌道清掃部材を含み、
前記ベースステーション本体には、軌道溝が設けられており、前記洗浄アセンブリは、前記軌道溝に沿って移動するように構成されており、前記洗浄アセンブリには、洗浄部材が設けられており、前記洗浄部材は、前記清掃ロボットの清掃システムに干渉することにより、前記清掃ロボットの清掃システムを洗浄するように構成され、
前記軌道清掃部材は、前記軌道溝に沿って移動して、前記軌道溝を清掃するように構成される、ベースステーション。
【請求項2】
前記軌道清掃部材は、前記洗浄アセンブリに設けられており、前記軌道溝の内部に位置する清掃部材を含む、請求項1に記載のベースステーション。
【請求項3】
前記軌道清掃部材は、前記洗浄アセンブリの側部に設けられる、請求項2に記載のベースステーション。
【請求項4】
前記軌道清掃部材は、前記洗浄アセンブリの外側に向かって斜めに設けられる、請求項3に記載のベースステーション。
【請求項5】
前記軌道溝の数は2つであり、2つの前記軌道溝は、前記ベースステーション本体の横方向に沿って対向して設けられる、請求項3に記載のベースステーション。
【請求項6】
前記洗浄アセンブリは、前記軌道溝に沿って移動可能なブラケットを含み、前記軌道清掃部材は、前記ブラケットの両端に設けられる、請求項5に記載のベースステーション。
【請求項7】
前記ブラケットの同一前記軌道溝に面する一端には、1つの前記軌道清掃部材が設けられており、前記軌道清掃部材は、前記軌道溝の1つの端部に向かって斜めに設けられ、前記ブラケットの前記端部に近い位置に位置し、および/または、
前記ブラケットの同一前記軌道溝に面する一端には、2つの前記軌道清掃部材である第1軌道清掃部材および第2軌道清掃部材が設けられており、前記第1軌道清掃部材は、前記軌道溝の第1端部に向かって斜めに設けられると共に、前記ブラケットの前記第1端部に近い位置に位置し、前記第2軌道清掃部材は、前記軌道溝の第2端部に向かって斜めに設けられると共に、前記ブラケットの前記第2端部に近い位置に位置する、請求項6に記載のベースステーション。
【請求項8】
前記軌道清掃部材は、前記清掃部材に接続された取付部を含み、前記取付部は、前記洗浄アセンブリに着脱可能に接続される、請求項2に記載のベースステーション。
【請求項9】
前記ベースステーション本体に設けられたラックをさらに含み、前記洗浄アセンブリは、駆動部および前記駆動部と連動する第1ギアを含み、前記第1ギアは、前記ブラケットの両端に位置し、前記駆動部は、前記第1ギアと前記ラックを噛合させて前記ブラケットを前記軌道溝に沿って移動させるように駆動する、請求項6に記載のベースステーション。
【請求項10】
前記ラックは、前記軌道溝の内部に設けられる、請求項9に記載のベースステーション。
【請求項11】
前記ベースステーション本体は、前記洗浄アセンブリの下方に位置する清掃槽を含み、前記軌道溝は、前記清掃槽の内壁に設けられ、前記軌道溝の下方に位置する内壁面は、前記清掃槽の内部に向かって下方に傾斜しており、前記ラックは、前記軌道溝の上方に位置する壁面に設けられる、請求項10に記載のベースステーション。
【請求項12】
前記清掃槽には、汚れ排出口が設けられ、前記洗浄アセンブリは、前記清掃槽の槽底に向かって設けられた清掃部材をさらに含み、前記清掃部材は、前記清掃槽内の異物を前記汚れ排出口に寄せる、請求項11に記載のベースステーション。
【請求項13】
前記ベースステーションは、前記ベースステーション本体に着脱可能に接続された軌道をさらに含み、前記軌道には、前記軌道溝および前記ラックが設けられ、前記ラックと前記軌道は、一体構造または別体構造である、請求項9に記載のベースステーション。
【請求項14】
前記ブラケットには、支持部が設けられ、前記支持部と前記第1ギアは、前記軌道溝の延在方向に沿って間隔を隔てて分布し、前記支持部は、前記ブラケットから離れて設けられた支持輪を含み、前記支持輪は、前記軌道溝内に位置する、請求項9に記載のベースステーション。
【請求項15】
前記洗浄アセンブリは、前記ブラケットに設けられた第1洗浄部材および第2洗浄部材をさらに含み、
前記第1洗浄部材および第2洗浄部材は、清掃ロボットの清掃システムに干渉することにより、前記清掃システムの異物を除去する、請求項9に記載のベースステーション。
【請求項16】
前記駆動部は、さらに前記第2洗浄部材に駆動可能に接続され、前記第2洗浄部材を前記ブラケットに対して回転させる、請求項15に記載のベースステーション。
【請求項17】
前記洗浄アセンブリは、液体吐出装置をさらに含み、前記液体吐出装置から排出される洗浄液体は、前記清掃システムを洗浄した後で前記清掃槽に収容される、請求項11に記載のベースステーション。
【請求項18】
清掃システムを含む清掃ロボットと、
前記清掃システムを清掃するための、請求項1~17のいずれか1項に記載のベースステーションと、を含む、清掃ロボットシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2021年8月20日に出願された中国特許出願202121975448.7号の優先権を主張し、上記中国特許出願のすべての開示内容は本出願の一部として参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本開示は、スマートホームの技術分野に関し、特に、ベースステーションおよび清掃ロボットシステムに関する。
【背景技術】
【0003】
現在のベースステーションには、通常、掃きおよびモップ掛け一体型清掃ロボットのフラットモップ布を洗浄するために移動可能な洗浄部材が設けられるが、洗浄の過程において、汚水または異物が洗浄部材の軌道溝に残留することがあり、洗浄部材の移動信頼性に影響を与える。
【発明の概要】
【0004】
一連の簡略化された概念が本開示において導入され、これらは、発明を実施するための形態の部分においてさらに詳細に説明される。本開示のこの部分は、特許請求される技術的解決策の主要な特徴および必要な技術的特徴を限定することを意図するものではなく、特許請求される技術的解決策の保護範囲を決定することを意味するものでもない。
【0005】
本開示の第1側面の実施例は、清掃ロボットの清掃システムを洗浄するためのベースステーションを提供し、該ベースステーションは、ベースステーション本体、洗浄アセンブリおよび軌道清掃部材を含み、ベースステーション本体には、軌道溝が設けられており、洗浄アセンブリには、洗浄部材が設けられており、洗浄部材は、清掃ロボットの清掃システムに干渉することにより、清掃ロボットの清掃システムを洗浄するように構成され、軌道清掃部材は、軌道溝に沿って移動して、軌道溝を清掃するように構成される。
【0006】
選択可能に、軌道清掃部材は、洗浄アセンブリに設けられており、軌道溝の内部に位置する清掃部材を含む。
【0007】
選択可能に、軌道清掃部材は、洗浄アセンブリの側部に設けられる。
【0008】
選択可能に、軌道清掃部材は、洗浄アセンブリの外側に向かって斜めに設けられる。
【0009】
選択可能に、軌道溝の数は2つであり、2つの軌道溝は、ベースステーション本体の横方向に沿って対向して設けられる。
【0010】
選択可能に、洗浄アセンブリは、軌道溝に沿って移動するブラケットを含み、軌道清掃部材は、ブラケットの両端に設けられる。
【0011】
選択可能に、ブラケッの同一軌道溝に面する一端には、1つの軌道清掃部材が設けられており、軌道清掃部材は、軌道溝の1つの端部に向かって斜めに設けられ、ブラケットの端部に近い位置に位置し、および/または、ブラケットの同一軌道溝に面する一端には、2つの軌道清掃部材である第1軌道清掃部材および第2軌道清掃部材が設けられており、第1軌道清掃部材は、軌道溝の第1端部に向かって斜めに設けられると共に、ブラケットの第1端部に近い位置に位置し、第2軌道清掃部材は、軌道溝の第2端部に向かって斜めに設けられると共に、ブラケットの第2端部に近い位置に位置する。
【0012】
選択可能に、軌道清掃部材は、清掃部材に接続された取付部を含み、取付部は、洗浄アセンブリに着脱可能に接続される。
【0013】
選択可能に、ベースステーションは、ベースステーション本体に設けられたラックをさらに含み、洗浄アセンブリは、駆動部および駆動部と連動する第1ギアを含み、第1ギアは、ブラケットの両端に位置し、駆動部は、第1ギアとラックを噛合させてブラケットを軌道溝に沿って移動させるように駆動する。
【0014】
選択可能に、ラックは、軌道溝の内部に設けられる。
【0015】
選択可能に、ベースステーション本体は、洗浄アセンブリの下方に位置する清掃槽を含み、軌道溝は、清掃槽の内壁に設けられ、軌道溝の下方に位置する内壁面は、清掃槽の内部に向かって下方に傾斜しており、ラックは、軌道溝の上方に位置する壁面に設けられる。
【0016】
選択可能に、清掃槽には、汚れ排出口が設けられ、洗浄アセンブリは、清掃槽の槽底に向かって設けられた清掃部材をさらに含み、清掃部材は、清掃槽内の異物を汚れ排出口に寄せる。
【0017】
選択可能に、ベースステーションは、ベースステーション本体に着脱可能に接続された軌道をさらに含み、軌道には、軌道溝およびラックが設けられ、ラックと軌道は、一体構造または別体構造である。
【0018】
選択可能に、ブラケットには、支持部が設けられ、支持部と第1ギアは、軌道溝の延在方向に沿って間隔を隔てて分布し、支持部は、ブラケットから離れて設けられた支持輪を含み、支持輪は、軌道溝内に位置する。
【0019】
選択可能に、洗浄アセンブリは、ブラケットに設けられた第1洗浄部材および第2洗浄部材をさらに含み、第1洗浄部材および第2洗浄部材は、清掃ロボットの清掃システムに干渉することにより、清掃システムの異物を除去する。
【0020】
選択可能に、駆動部は、さらに第2洗浄部材に駆動可能に接続され、第2洗浄部材をブラケットに対して回転させる。
【0021】
選択可能に、洗浄アセンブリは、液体吐出装置をさらに含み、液体吐出装置から排出される洗浄液体は、清掃システムを洗浄した後で清掃槽に収容される。
【0022】
本開示の第2側面の実施例は、清掃システムを含む清掃ロボットと、清掃システムを清掃するための、第1側面のいずれか1つのベースステーションと、を含む清掃ロボットシステムを提供する。
【0023】
本開示の以下の添付図面は、本開示を理解するために本開示の実施例の一部として本明細書で使用される。添付図面に本開示の実施例およびその説明は、本開示の原理を解釈するために使用される。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【
図1】本開示の選択可能な実施例に係る清掃ロボットシステムの構造模式図
【
図2】本開示の選択可能な実施例に係る清掃ロボットの構造模式図
【
図5】本開示の選択可能な実施例によるベースステーションの構造模式図
【
図7】
図6に示す実施例の別の視角での部分構造模式図
【
図8】本開示の選択可能な実施例に係るベースステーション本体の部分構造模式図
【
図11】
図8に示す実施例の別の視角での構造模式図
【
図12】本開示の選択可能な実施例による軌道の構造模式図
【
図14】本開示の選択可能な実施例に係る洗浄アセンブリの構造模式図
【
図17】本開示の別の選択可能な実施例に係る洗浄アセンブリの構造模式図
【
図18】本開示のさらに別の選択可能な実施例に係る洗浄アセンブリの構造模式図
【
図19】本開示のさらに別の選択可能な実施例に係る洗浄アセンブリの構造模式図
【符号の説明】
【0025】
10 清掃ロボット
110 機器本体
111 前方部分
112 後方部分
120 感知システム
121 決定装置
122 バッファ
130 制御モジュール
140 駆動システム
141 駆動輪モジュール
142 従動輪
150 清掃システム
151 乾式清掃システム
152 サイドブラシ
153 湿式清掃システム
1531 清掃ヘッド
1532 駆動ユニット
1533 駆動プラットフォーム
1534 支持プラットフォーム
160 エネルギーシステム
170 マンマシン相互作用システム
20 ベースステーション
21 ベースステーション本体
211 汚れ排出口
212 清掃槽
22 軌道
221 ラック
222 軌道溝
223 第1内壁面
30 洗浄アセンブリ
31 第1洗浄部材
32 ブラケット
33 第2洗浄部材
34 駆動部
341 第1ギア
342 モータ
345 第1回転軸
35 液体吐出装置
351 液体出口
36 清掃部材
37 支持部
38 軌道清掃部材
381 清掃部材
382 取付部
383 第1軌道清掃部材
382 第2軌道清掃部材
40 液体供給部
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下の説明では、本開示が提供する技術的解決策をより徹底的に理解するために、非常に多くの具体的な詳細が提供される。しかしながら、当業者にとっては、本開示が提供する技術的解決策がこれらの詳細のうちの1つまたは複数がなくても実施され得ることが明らかである。
【0027】
なお、本明細書で使用される用語は、単に特定の実施例を説明するために使用されるが、本開示の例示的な実施例を限定することを意図するものではないことに留意されたい。本明細書で使用される場合、単数形は、文脈で明示的に記載されない限り、複数形を含むことが意図される。また、本明細書で使用される用語「備える」及び/または「含む」は、特徴、全体、ステップ、操作、要素及び/またはアセンブリの存在を特定するが、1つまたは複数の他の特徴、全体、ステップ、操作、要素、アセンブリ及び/またはそれらの組み合わせの存在または追加を排除するものではないことをさらに理解されたい。
【0028】
次に、添付図面を参照して本開示の例示的な実施例をより詳細に説明する。しかしながら、これらの例示的な実施例は、様々な異なる形態で実施され得、本明細書に記載された実施例のみに限定されると解釈すべきではない。これらの実施例は、本開示が徹底的かつ完全であり、当業者にこれらの例示的な実施例の概念を十分に伝えるように提供されることを理解されたい。
【0029】
図1~
図19に示すように、本開示の実施例は、ベースステーション20および清掃ロボット10システムを提供し、ここで、
図1に示すように、清掃ロボットシステムは、清掃ロボット10およびベースステーション20を含み、すなわち、ベースステーション20は、清掃ロボット10と協働して使用される。
【0030】
さらに、
図2および
図3に示すように、清掃ロボット10は、機器本体110、感知システム120、制御モジュール130、駆動システム140、清掃システム150、エネルギーシステム160およびマンマシン相互作用システム170を含む。なお、清掃ロボット10は、自己移動型清掃ロボットまたはニーズを満たす他の清掃ロボットであってもよい。自己移動型清掃ロボットは、使用者の操作がない場合、ある被清掃領域において自動的に清掃操作を行う装置である。ここで、自己移動型清掃ロボットが動作を開始すると、自己移動清掃装置は、ベースステーション20から出発して清掃タスクを行う。自己移動型清掃ロボット10が清掃タスクを完了し、または、清掃タスクを中止する必要がある場合、自己移動型清掃ロボット10は、充電または他の操作を行うためにベースステーション20に戻ることができる。
【0031】
図2に示すように、機器本体110は、前方部分111および後方部分112を含み、ほぼ円形形状(前後がいずれも円形である)であり、他の形状であってもよく、正方形の前方部分と円形の後方部分を有するほぼD字形、正方形の前方部分と正方形の後方部分を有する矩形または正方形形状を含むが、これらに限定されない。
【0032】
図2に示すように、感知システム120は、機器本体110上に位置する位置決定装置121、機器本体110の前方部分111のバッファ122上に設けられた衝突センサ、近接センサ、機器本体110の下部に設けられた崖センサ、および機器本体110の内部に設けられた磁力計、加速度計、ジャイロスコープ、走行距離計などのセンシング装置を含み、制御モジュール130に機器の様々な位置情報および移動状態情報を提供するために使用される。位置決定装置121は、カメラ、レーザ距離センサ(LDS、Laser Distance Sensor)を含むが、これに限定されない。
【0033】
図2に示すように、機器本体110の前方部分111は、バッファ122を搭載可能であり、清掃の過程において、駆動輪モジュール141が清掃ロボット10を推進して地面を走行させるとき、バッファ122はその上に設けられた赤外線センサなどのセンサシステムを介して、清掃ロボット10の走行経路における1つまたは複数のイベントを検出し、清掃ロボット10は、バッファ122によって検出された、障害物や壁などのイベントに基づいて、駆動輪モジュール141を制御して、例えば障害物から離れるように清掃ロボット10にイベントに応答させることができる。
【0034】
制御モジュール130は、機器本体110内の主回路基板上に設けられており、例えばハードディスク、フラッシュメモリ、ランダムアクセスメモリなどの非一時的メモリと通信する、例えば中央処理ユニット、アプリケーションプロセッサなどの計算プロセッサを含み、アプリケーションプロセッサは、レーザ距離センサによってフィードバックされた障害物情報に基づいて、例えば適時位置決めと地図構築(SLAM、Simultaneous Localization And Mapping)などの位置決めアルゴリズムを使用して、清掃ロボット10が所在する環境の適時地図を描画する。さらに、バッファ122に設けられたセンサ、崖センサ、磁力計、加速度計、ジャイロスコープ、走行距離計などのセンシング装置によってフィードバックされた距離情報、速度情報に基づいて、清掃ロボット10の現在作業状態、現在位置、および清掃ロボット10の現在姿勢について総合的に判定し、例えば、敷居を越えていることや、カーペットを踏んでいること、崖のところにあること、上方または下方が引っ掛かっていること、ダストボックスが満杯になったこと、持ち上げられていることなどについて、を総合的に判定する。異なる状況に対して、清掃ロボット10がより良い清掃性能およびユーザ体験を有するように、具体的な次の動作戦略を提供することができる。
【0035】
図3に示すように、駆動システム140は、距離および角度情報(例えば、x、yおよびθ成分)を有する駆動指令に基づいて、機器本体110が地面を横切って走行するように操作する。駆動システム140は、駆動輪モジュール141を含み、駆動輪モジュール141は、左輪および右輪を同時に制御することができ、機器の移動をより正確に制御するために、好ましくは、駆動輪モジュール141はそれぞれ左駆動輪モジュールおよび右駆動輪モジュールを含む。左、右駆動輪モジュール141は、機器本体110によって規定された横方向軸に沿って設けられる。清掃ロボット10が地面上をより安定的に移動し、またはより高い移動能力を有するために、清掃ロボット10は、1つまたは複数の従動輪142を含んでもよく、従動輪142は、ユニバーサルホイールを含むが、これに限定されない。駆動輪モジュール141は、走行輪、駆動モータおよび駆動モータを制御する制御回路を含み、駆動輪モジュール141には、駆動電流を測定するための回路および走行距離計がさらに接続されてもよい。駆動輪は、移動可能に固定され、例えば機器本体110に回転可能に組み立てられ、機器本体110から下方に離れてオフセットされたバネオフセットを受けるオフセット落下式サスペンションシステムを含んでもよい。バネオフセットにより、駆動輪が一定の接地力で地面との接触および牽引を維持することができると共に、清掃ロボット10の清掃要素も一定の圧力で地面と接触する。
【0036】
エネルギーシステム160は、ニッケル水素電池やリチウム電池などの充電電池を含んでもよい。充電電池は、充電制御回路、電池パック充電温度検出回路および電池電圧不足監視回路に接続されてもよい、充電制御回路、電池パック充電温度検出回路、電池電圧不足監視回路は、シングルチップマイクロコンピュータ制御回路に接続される。機器本体は、機器側面または下方に設けられた充電電極により充電パイルに接続されて、充電を行う。
【0037】
マンマシン相互作用システム170は、ユーザが機能を選択するための、機器本体のパネル上のボタンを含み、マンマシン相互作用システム170は、表示スクリーンおよび/または表示灯および/またはスピーカを含んでもよく、表示スクリーン、表示灯およびスピーカは、ユーザに現在の機器状態または機能選択肢を表示するために使用され、マンマシン相互作用システム170は、携帯電話クライアントプログラムをさらに含んでもよい。ルートナビゲーション型自動清掃装置の場合、携帯電話クライアントは、ユーザに装置所在環境の地図、および機器所在位置を表示することができ、より豊富でフレンドリーな機能項目をユーザに提供することができる。
【0038】
清掃システム150は、乾式清掃システム151および/または湿式清掃システム153であってもよい。
【0039】
図3に示すように、本開示の実施例が提供する乾式清掃システム151は、ローラブラシ、ダストボックス、ファン、空気出口を含んでもよい。地面に一定の干渉を与えるローラブラシは、地面上の異物を掃き集め、ローラブラシとダストボックスとの間の吸塵口の前方に巻き上げ、その後、ファンによって発生すると共にダストボックスを通過した吸引力を有する気体によってダストボックスに吸い込まれる。乾式清掃システム151は、回転軸を有するサイドブラシ152をさらに含んでもよい、回転軸は、地面に対して一定角度をなし、破片を清掃システム150のローラブラシ領域に移動する。
【0040】
図3および
図4に示すように、本開示の実施例が提供する湿式清掃システム153は、清掃ヘッド1531、駆動ユニット1532、送水機構、液体貯蔵タンクなどを含んでもよい。ここで、清掃ヘッド1531は、液体貯蔵タンクの下方に設けられてもよく、液体貯蔵タンクの内部の清掃液は送水機構を介して清掃ヘッド1531に輸送され、清掃ヘッド1531は被清掃面に対して湿式清掃を行う。本開示の他の実施例では、液体貯蔵タンクの内部の清掃液は、被清掃面に直接に噴霧されてもよく、清掃ヘッド1531は清掃液を均一に塗布して平面の清掃を実現する。
【0041】
ここで、清掃ヘッド1531は、被清掃面を清掃するために使用され、駆動ユニット1532は、清掃ヘッド1531を目標面に沿って実質的に往復移動させるように駆動し、目標面は被清掃面の一部である。清掃ヘッド1531は、被清掃面に沿って往復移動し、清掃ヘッド1531の被清掃面と接触する表面には、清掃布または清掃板が設けられ、往復移動により被清掃面と高周波数摩擦を発生させ、被清掃面上の汚れを除去する。
【0042】
本開示が提供する実施例では、
図5に示すように、ベースステーション20は、ベースステーション本体21および洗浄アセンブリ30を含み、ここで、洗浄アセンブリ30は、ベースステーション本体21上に移動可能に設けられる。具体的には、洗浄アセンブリ30は、ベースステーション本体21に対して移動可能であり、例えば洗浄アセンブリ30は、ベースステーション20の左右方向に沿って往復移動することができ、ベースステーション20の左右方向は、
図5中の実線矢印で示されており、
図5中の点線矢印で示す方向は、ベースステーション20の前後方向である。洗浄アセンブリ30は、洗浄部材を含み、洗浄部材は、清掃ロボット10のシステム150に干渉することにより清掃システム150の異物を除去するために使用される。
【0043】
具体的には、
図8、
図9、
図10および
図11に示すように、ベースステーション本体21上には、軌道溝222が設けられており、洗浄アセンブリ30は、軌道溝222に沿って移動するように構成される。なお、洗浄アセンブリ30は、軌道溝222に沿って往復移動することができるように構成されており、これにより、洗浄アセンブリ30は、ベースステーション本体21に沿って移動して、さらに洗浄アセンブリと清掃ロボット10の清掃システム150に干渉することにより、清掃システム150の自動清掃を実現することができる。すなわち、清掃ロボット10は、ベースステーション20の洗浄アセンブリ30に対して自動清掃を実現することができ、清掃システム150の手動清掃または新たな清掃システム150の交換操作を省略し、手動操作を簡素化し、手動での清掃体験を高め、清掃コストの削減に寄与し、普及応用に適している。
【0044】
ここで、
図14、
図15および
図16に示すように、ベースステーション20は、軌道溝222を清掃するための軌道清掃部材38をさらに含み、異物および汚水が軌道溝222の内部に付着して残留すると軌道溝を腐食して破損させて、洗浄アセンブリ30が軌道溝222に沿って移動する際の円滑性に影響を与えるため、軌道清掃部材38により軌道溝222を清掃し、軌道溝222内の異物および汚水を適時に排出することにより、異物および汚水が軌道溝222内に残留して堆積される可能性を低減することができ、さらに洗浄アセンブリ30が軌道溝222内を移動する際の円滑性および信頼性を向上させ、洗浄アセンブリ30の清掃効率の向上に寄与すると共に、軌道溝222の耐用年数の延長に寄与し、ベースステーション20の信頼性を向上させることができる。
【0045】
具体的には、軌道清掃部材38は、軌道溝222から分離して設けられてもよく、例えば軌道清掃部材38は別個に設けられてもよく、またはベースステーション本体21に着脱可能に設けられてもよく、軌道溝222が汚れている場合、またはベースステーション本体21が一定時間経過した後で異物が軌道溝222に残留している場合、操作者は、軌道清掃部材38を手で持って軌道溝222を清掃し、清掃した後、軌道清掃部材38を軌道溝222から外して保管することができ、操作が簡単であり、使用に便利である。なお、軌道清掃部材はニーズを満たす他の構造に設けられてもよいことを理解されたい。
【0046】
本開示が提供するいくつかの実現可能な実施例では、
図14、
図16に示すように、軌道清掃部材38は、洗浄アセンブリ30に設けられてもよく、すなわち、軌道清掃部材38は洗浄アセンブリ30とともに軌道溝222の移動に従って移動しているため、洗浄アセンブリ30が軌道溝222に沿って移動して清掃ロボット10の清掃システム150を清掃する際に、軌道清掃部材38により軌道溝222を洗浄し、軌道清掃部材38を手で持って軌道溝222を清掃する操作を簡素化し、洗浄アセンブリ30の機能を拡大し、普及応用に適している。
【0047】
さらに、軌道清掃部材38は洗浄アセンブリ30に設けられており、軌道溝222内に位置するブラシ部381を含み、したがって、洗浄アセンブリ30が軌道溝222に沿って移動する過程において、軌道清掃部材38の軌道溝222の内部に位置するブラシ部381も軌道溝222に沿って移動し、さらに軌道溝222を清掃し、汚水または異物が軌道溝222内に長期間残留して軌道溝222の腐食や錆びが発生することを回避し、軌道溝222の耐用年数の延長に寄与し、同時に、異物および汚水に起因して洗浄アセンブリ30が軌道溝222に対して移動する際の円滑性に与える影響を回避し、さらに洗浄アセンブリ30が軌道溝222に対して移動する際の円滑性および信頼性の向上に寄与し、洗浄アセンブリ30の高い清掃効率を確保することができる。なお、ブラシ部381は、掃き毛、ゴムシート、スクレーパーまたはニーズを満たす他の清掃構造であってもよく、本開示では特に限定されない。
【0048】
上記実施例では、軌道清掃部材38は、洗浄アセンブリ30の側部に設けられ、洗浄アセンブリ30の2つの側部の間に位置する端部は、軌道溝222に移動可能に接続され、これにより、洗浄アセンブリ30が軌道溝222に対して移動する過程において、洗浄アセンブリ30の側部に設けられた軌道清掃部材38は、洗浄アセンブリ30の端部の移動方向の前方に位置し、すなわち、軌道清掃部材38は、洗浄アセンブリ30の端部に対応する一部の軌道溝222を早期に清掃することができ、洗浄アセンブリ30が軌道溝222に沿って移動する際の円滑性および信頼性の向上に寄与する。本実施例では、軌道清掃部材38は、洗浄アセンブリ30の外側に向かって斜めに設けられ、すなわち、軌道清掃部材38が軌道溝222に沿って延在する方向は軌道溝222の端部に向かって斜めに設けられ、軌道清掃部材38が軌道溝222を清掃する際の徹底性および有効性の向上に寄与する。軌道清掃部材38が軌道溝222の延在方向に対して垂直に洗浄アセンブリ30に設けられ、すなわち、軌道清掃部材38が洗浄アセンブリ30の移動方向に対して垂直に設けられる場合、洗浄アセンブリ30が軌道溝222に沿って左右に移動することに従って、軌道清掃部材38は軌道溝222内の異物を軌道溝222の両端に押すことが多く、異物を軌道溝222からうまく除去することができない。本実施例では、軌道清掃部材38は洗浄アセンブリ30の外側に向かって斜めに設けられ、すなわち、軌道清掃部材38は軌道溝222の延在方向に沿って軌道溝222の端部に向かって斜めに設けられており、洗浄アセンブリ30が軌道溝222に沿って左右に移動するとき、軌道清掃部材38は軌道溝222内の異物を軌道溝222の外部にうまく掻き出し、軌道清掃部材38が軌道溝222を清掃する際の徹底性および有効性を向上させ、軌道溝222の耐用年数の延長に寄与し、洗浄アセンブリ30が軌道溝222に沿って移動する際の円滑性および信頼性を向上させることができる。
【0049】
さらに、軌道溝222の数は2つであり、2つの軌道溝はベースステーション本体21の横方向に沿って対向して設けられ、ここで、ベースステーション本体21の横方向は、
図5中の左右方向で示されており、洗浄アセンブリ30は、軌道溝222に沿って移動可能なブラケット32を含み、すなわち、軌道溝222の延在方向は、ベースステーション本体21の長さ方向と平行であり、洗浄アセンブリ30のブラケット32は2つの軌道溝222に沿って移動することにより、洗浄アセンブリ30がベースステーション本体21に対して移動する際の信頼性および安定性を確保することができる。なお、2つの軌道溝222はブラケット32の両側に配置されることを理解されたい。
【0050】
ここで、軌道清掃部材38は、ブラケット32の軌道溝222に面するいずれか一側に分布してもよい、ブラケット32の軌道溝222に面する両側には、それぞれ軌道清掃部材38が設けられてもよく、これにより、軌道清掃部材38により2つの軌道溝222を清掃することができ、ブラケット32がベースステーション本体21に対して移動する際の円滑性および信頼性をさらに向上させることができる。
【0051】
本開示の一示例では、一方、ブラケット32の同一軌道溝222に面する一側に1つの軌道清掃部材38が設けられ、すなわち、1つの軌道清掃部材38により1つの軌道溝222を清掃する。ここで、
図14は本開示の一実施例における洗浄アセンブリ30の構造模式図であり、該図では、軌道清掃部材38は、軌道溝222の1つの端部に向かって斜めに設けられる。
図16では、軌道清掃部材38がブラケット32の軌道溝222の左端部に近い位置に設けられると、軌道清掃部材38は軌道溝222の左端部に向かって斜めに設けられる。本開示の他の実施例では、軌道清掃部材38がブラケット32の軌道溝222の右端部に近い位置に設けられると、軌道清掃部材38は軌道溝222の右端部に向かって斜めに設けられる。
【0052】
軌道清掃部材38がブラケット32の左端部に斜めに設けられると、ブラケット32が軌道清掃部材38を左に移動させるとき、斜めに設けられた軌道清掃部材38は軌道溝222内の異物をスムーズに除去することができる。
【0053】
他方では、
図17に示すように、ブラケット32の同一軌道溝222に面する一側には、2つの軌道清掃部材38が設けられ、すなわち、2つの軌道清掃部材38により1つの軌道溝222を清掃し、軌道溝222の清掃効率および清掃効果の向上に寄与する。ここで、2つの軌道清掃部材38は、第1軌道清掃部材383および第2軌道清掃部材384を含み、軌道溝222は、第1端部および第2端部を含み、第1軌道清掃部材383は、軌道溝222の第1端部に向かって斜めに設けられると共に、ブラケット32の第1端部に近い位置に位置し、第2軌道清掃部材384は、軌道溝222の第2端部に向かって斜めに設けられると共に、ブラケット32の第2端部に近い位置に位置する。第1端部は軌道溝222の左端部であり、第2端部は軌道溝222の右端部であり、第1軌道清掃部材383はブラケット32の軌道溝222の左端部に近い位置に位置し、第2軌道清掃部材384はブラケット32の軌道溝222の右端部に近い位置に位置し、すなわち、第1軌道清掃部材383は、第2軌道清掃部材384の左側に位置し、第1軌道清掃部材383は、軌道溝222の左端部に向かって斜めに設けられ、第2軌道清掃部材384は、軌道溝222の右端部に向かって斜めに設けられる。
【0054】
このような設置により、洗浄アセンブリ30が軌道溝222に沿って左右に移動する際に、ブラケット32の両端に位置する軌道清掃部材38は、軌道22内の異物を軌道22からうまく除去することができる。洗浄アセンブリ30が軌道溝222に沿って左に移動する際に、第1軌道清掃部材383の作用下で、軌道溝222内の異物および汚水を軌道溝222の左端部に寄せることができ、第1軌道清掃部材383は軌道溝222の左端部に向かって斜めに設けられるので、軌道溝222の左端部に位置する異物および汚水を軌道溝222から掻き出することができ、軌道溝222の清掃の徹底性を確保することができる。逆に、洗浄アセンブリ30が軌道溝222に沿って右に移動する際に、第2軌道清掃部材384の作用下で、軌道溝222内の異物および汚水を軌道溝222の右端部に近づけ、第2軌道清掃部材384は軌道溝222の右端部に向かって斜めに設けられるので、軌道溝222の右端部の異物および汚水を軌道溝222から清掃することができ、軌道溝222の清掃徹底性を確保することができる。
【0055】
すなわち、ブラケット32の同一軌道溝222に面する一側には第1軌道清掃部材383および第2軌道清掃部材384が設けられ、第1軌道清掃部材383および第2軌道清掃部材384がブラケット32の両側に位置すると共にブラケットの外部に向かって傾斜することにより、洗浄アセンブリ30が軌道溝222に沿って左右に往復移動する過程において、2つの軌道清掃部材38は、それぞれに対応の一部の軌道溝222内で異物および汚水を軌道溝222の外部に徹底的かつ確実に除去し、これにより、軌道溝222の高い洗浄度を確保することができ、軌道溝222の耐用年数の延長に寄与し、洗浄アセンブリ30がベースステーション本体21に対して移動する際の円滑性および信頼性を向上させることができ、普及応用に適している。
【0056】
なお、2つの軌道溝222に対して、ブラケット32において2つの軌道溝222に面するいずれか一側には、それぞれ1つの軌道清掃部材38または2つの軌道清掃部材38が設けられてもよく、例えば、
図15に示すように、ブラケット32の両側には、それぞれ1つの軌道清掃部材38が設けられ、または、
図19に示すように、ブラケット32の両側には、それぞれ2つの軌道清掃部材38が設けられ、または、
図18に示すように、ブラケット32の一側には、1つの軌道清掃部材38が設けられ、ブラケット32の他側に2つの軌道清掃部材38が設けられ、軌道清掃部材38の異なる設置数は、洗浄アセンブリ30の異なる構造、軌道溝222の異なる清掃能力のニーズを満たすことができ、製品の使用範囲を拡大することができる。
【0057】
本開示が提供するいくつかの実現可能な実施例では、
図16に示すように、軌道清掃部材38は、ブラシ部381に接続された取付部382を含み、取付部382は、洗浄アセンブリ30に着脱可能に接続され、すなわち、取付部382は、ブラシ部381および洗浄アセンブリ30を接続させ、ブラシ部381は軌道溝222内に位置するので、洗浄アセンブリ30が軌道溝222に沿って移動する過程において、取付部382によりブラシ部381を軌道溝222に沿って移動させ、軌道溝222の清掃を実現し、構造が簡単であり、コストが低い。
【0058】
取付部382と洗浄アセンブリ30の着脱可能な接続により、ブラシ部381が接続された取付部382を洗浄アセンブリ30から取り外してメンテナンス、清掃、交換を行うことができ、操作が簡単で、メンテナンスや交換コストの削減に寄与し、軌道清掃部材38の清掃体験を向上させる。具体的には、着脱可能な接続は、ボルトネジ接続、係止フックなどのニーズを満たす他の接続構造を介して実現されてもよく、本開示では特に限定されない。
【0059】
本開示が提供するいくつかの実現可能な実施例では、
図7、
図8、
図14に示すように、ベースステーション20は、ベースステーション本体21に設けられたラック221をさらに含み、洗浄アセンブリ30は、駆動部34および駆動部34と連動する第1ギア341を含み、第1ギア341は、ブラケット32の両側に位置し、駆動部34は、第1ギア341とラック221を噛合させて、ブラケット32を軌道溝222に沿って移動させるように駆動し、ここで、駆動部34は、第1ギア341をラック221上で正逆両方向に沿って移動させるように駆動し、さらに洗浄アセンブリ30のブラケット32を軌道溝222に沿って往復移動させるように駆動し、このような設置により、洗浄アセンブリ30が清掃システム150を清掃する際の清掃効果の向上に寄与する。
【0060】
ここで、第1ギア341とラック221との間の噛合により、駆動部34は、第1ギア341をラック221上で所定方向に移動させるように駆動し、洗浄アセンブリ30は、軌道溝222に沿って移動する。
【0061】
具体的には、
図14および
図15に示すように、駆動部34は、モータ342および第1回転軸345を含み、モータ342および第1回転軸345は、駆動可能に接続され、すなわち、モータ342が動作すると、第1回転軸345を回転させるように駆動することができ、第1回転軸345は、ブラケット32を穿設し、第1回転軸345の両端には、ラック221と噛合する第1ギア341が設けられるので、モータ342が第1回転軸345を回転させるように駆動することにより、第1回転軸345の両端の第1ギア341はラック221と噛合して、ブラケット32を2つの軌道溝222に沿ってベースステーション本体21に対して移動させるように駆動し、これにより、清掃ロボット10の清掃システム150に対する洗浄を実現する。さらに、モータ342は、第1回転軸345を正転または逆転させるように駆動することができ、これにより、ブラケット32が軌道溝222に沿って往復移動させることができ、洗浄アセンブリ30が清掃システム150を清掃する際の清掃効果を向上させることができる。
【0062】
なお、第1ギア341と第1回転軸345は、一体構造であってもよく、このような設置により、第1ギア341と第1回転軸345の組立操作を簡素化し、生産効率の向上に寄与し、または、第1ギア341と第1回転軸345は、別体構造であってもよく、すなわち、第1ギア341は、第1回転軸345に着脱可能に設けられており、これにより、第1ギア341を第1回転軸345から容易に取り外してメンテナンスおよび交換を行い、メンテナンスや交換コストの削減に寄与する。第1ギア341と第1回転軸345の具体的な接続方式は、本開示では特に限定されない。
【0063】
上記実施例では、
図9および
図11に示すように、ラック221は、軌道溝222の内部に設けられており、これにより、ラック221と軌道溝222との間のサイズが低減され、ベースステーション本体21の体積の減少に寄与し、コンパクトな構造のベースステーション20の設置ニーズを満たすことができ、製品の使用範囲を拡大することができる。
【0064】
さらに、ラック221は、軌道溝222の上方の内壁に設けられ、すなわち、洗浄アセンブリ30のベースステーション本体21に対する移動のために移動方向を決定すると共に、移動動力を提供するラック221は、軌道溝222の上壁面に設けられ、軌道溝222の上壁面に対向して設けられた下壁面は、ベースステーション本体21に対する洗浄アセンブリの移動に支持力を提供し、軌道溝222の下壁面は、ラック221よりも比較的滑らかな壁面であり、このような設置により、ラック221が軌道溝222の下壁面に設けられるにより、洗浄アセンブリ30が清掃ロボット10の清掃システム150を清掃する過程において、異物がラック221に落下して清掃しにくく、洗浄アセンブリ30がベースステーション本体21に対して移動する際の円滑性に影響を与えるという問題を回避することができる。
【0065】
すなわち、ラック221が軌道溝222の上方の内壁面に設けられることにより、軌道溝222の清掃困難性の低下に寄与し、清掃槽212の高い洗浄度を確保し、洗浄アセンブリ30が軌道溝222に沿って移動する際の円滑性および信頼性の向上に寄与する。同時に、洗浄アセンブリ30が軌道溝222に対して移動する過程において発生するノイズを低減することができ、ユーザの使用体験を向上させることができる。
【0066】
本開示の一示例では、
図12および
図13に示すように、ベースステーション20は、ベースステーション本体21に着脱可能に接続された軌道22をさらに含んでもよく、軌道22には、軌道溝222およびラック221が設けられ、すなわち、洗浄アセンブリ30のベースステーション本体21に対する移動のために移動方向を決定すると共に、移動動力を提供するラック221、および洗浄アセンブリ30のベースステーション本体21に対する移動のために支持力を提供する軌道溝222は、いずれも軌道22に設けられることにより、ベースステーション20の組立困難性の低下に寄与し、生産効率を高め、洗浄アセンブリ30の移動によって発生するノイズを低減させることができ、普及応用に適している。
【0067】
さらに、軌道22は、ベースステーション本体21に着脱可能に接続され、軌道22をベースステーション本体21から取り外してメンテナンス、清掃、交換を行うことができ、これにより、メンテナンス効率の向上に寄与し、清掃体験を高め、交換コストを削減することができ、普及応用に適している。
【0068】
一方では、ラック221と軌道22が一体構造であるため、ラック221と軌道22の組立操作を簡素化し、軌道22の組立困難性のさらなる低下に寄与する。
【0069】
他方では、ラック221と軌道22は、別体構造であり、すなわち、ラック221を軌道22の適切な位置に取り付けてもよい、これにより、ラック221を軌道22から取り外してラック221を清掃およびメンテナンスすることが容易であり、同時に軌道溝222を清掃およびメンテナンスすることができ、操作が簡単で、メンテナンスコストの削減に寄与し、清掃体験を向上させることができる。
【0070】
本開示が提供するいくつかの実現可能な実施例では、
図8、
図9、
図10、
図11に示すように、ベースステーション本体21は、洗浄アセンブリ30の下方の清掃槽212を含み、清掃槽212は、洗浄アセンブリ30によって清掃ロボット10の清掃システム150から除去された異物を収容し、および/または、清掃システム150の清掃過程において発生した汚水を収集するために使用される。これにより、異物および汚水の後続処理が容易であり、ベースステーション20近傍の環境洗浄度の向上に寄与する。なお、清掃システム150から除去された異物は、汚水、毛髪、破片、粒子塵、またはニーズを満たす他の異物を含んでもよく、本開示では特に限定されない。
【0071】
軌道溝222が清掃槽212の内壁に設けられることにより、軌道溝222が清掃槽212の内部に位置し、すなわち、洗浄アセンブリ30は、軌道溝222に沿って清掃槽212の上方を移動することができ、これにより、洗浄アセンブリ30が清掃ロボット10の清掃システム150を洗浄する過程中の汚水および異物は、清掃槽212内に確実に落下し、汚水および異物が清掃槽212の外部に落下して二次汚染を引き起こす可能性を低減することができ、洗浄アセンブリ30の清掃効果の向上に寄与する。
【0072】
図10および
図13に示すように、軌道溝222の下方に位置する内壁面は、清掃槽212の内部に向かって下方に傾斜し、例えば軌道溝222の下方に位置する内壁面は、第1内壁面223であり、第1内壁面223は軌道溝222の溝口と連通し、第1内壁面223が清掃槽212の内部に向かって下方に傾斜することにより、洗浄アセンブリ30が清掃ロボット10の清掃システム150を清掃する過程において、汚水および異物が軌道溝222に入った後で第1内壁面223に残留しにくく、すなわち、汚水および異物は斜めに設けられた第1内壁面223によって案内されて、清掃槽212の内部に流れ、これにより、汚水および異物が軌道溝222内に残留してベースステーション本体21に対する洗浄アセンブリ30の移動不良、軌道溝222の腐食の可能性を低減することができ、洗浄アセンブリ30がベースステーション20に対して移動する際の円滑性および信頼性の向上に寄与し、軌道22の耐用年数の延長に寄与することができる。同時に、軌道溝222内の異物および汚水は、第1内壁面223によって案内されて清掃槽に流れ、汚水および異物が清掃槽212の外部に落下して二次汚染を引き起こす可能性を低減することができる同時に、清掃槽212内の異物の集中処理を容易にし、異物の処理効率を向上させることができる。
【0073】
上記実施例では、
図6に示すように、清掃槽212には、汚れ排出口211が設けられており、汚れ排出口211は、清掃槽212の一側に位置し、汚れ排出口211を介して、清掃槽212内の異物および汚水を清掃槽212の外部に除去することができる。
【0074】
図15に示すように、洗浄アセンブリ30は、清掃部材36をさらに含み、清掃部材36は、清掃槽212の槽底に面し、清掃部材36により清掃槽212内の異物を汚れ排出口211に寄せ、例えば清掃部材36と清掃槽212の槽底の当接により、洗浄アセンブリ30が軌道溝222に沿って移動する過程において、清掃部材36は、清掃槽212内の異物を汚れ排出口211に寄せ、異物を集中させて汚れ排出口211を介して迅速かつ円滑に排出させ、これにより、ベースステーション20の汚れ排出効率および汚れ排出効果の向上に寄与し、ユーザの使用満足度を向上させることができる。
【0075】
なお、ベースステーション20は、汚れ排出機構をさらに含んでもよく、汚れ排出機構は、汚れ排出口211と連通し、汚れ排出機構の吸引動作、ポンプ動作などにより清掃槽212内の異物を汚れ排出口211を介して清掃槽212の外部に輸送し、ベースステーション20の汚れ排出効果を向上させることができる。具体的には、汚れ排出機構は、ファンアセンブリまたはポンプアセンブリ、またはニーズを満たす汚れ排出アセンブリを含んでもよく、本開示では特に限定されない。
【0076】
さらに、ベースステーション20は、収集ボックスをさらに含み、収集ボックスは、汚れ排出口211を介して清掃槽212と連通し、清掃槽212内の異物を汚れ排出機構を介して収集ボックスに輸送し、清掃槽212内の異物が溢れて洗浄部材の清掃効果に影響を与え、作業環境が汚れているのを回避することができ、収集ボックスの設置により、良好な清掃効果を確保することができ、収集された異物の集中処理に寄与する。
【0077】
本開示が提供するいくつかの実現可能な実施例では、
図14および
図16に示すように、ブラケット32には、支持部37がさらに設けられており、支持部37と第1ギア341は、軌道溝222の延在方向に沿って間隔を隔てて分布し、すなわち、支持部37は、ブラケット32の軌道22に近い両側に分布し、支持部37は、ブラケット32から離れて設けられた支持輪を含み、支持輪は、軌道溝222内に位置し、支持輪が軌道22に沿って移動して洗浄アセンブリ30を支持することができ、洗浄アセンブリ30がベースステーション本体21に対して移動する際の安定性の向上に寄与し、同時に、支持部37の設置により、支持部37および第1ギア341は、ブラケット32を同時に支持し、第1ギア341の支持力の低減に寄与し、第1ギア341の寿命を高め、第1ギア341がラック221に沿って移動する過程中のノイズを低減することができる。
【0078】
すなわち、本開示の実施例が提供するベースステーション20では、駆動部34は、第1回転軸345を回転させるように駆動し、第1ギア341とベースステーション本体21の軌道22上のラック221と噛合して、ブラケット32をベースステーション本体21に対して移動させる同時に、支持部37の支持輪は軌道溝222に沿って移動し、これにより、ブラケット32が軌道溝222に沿って移動する際の信頼性および安定性を大幅に向上させることができ、普及応用に適している。
【0079】
本開示の一例では、
図14および
図16に示すように、洗浄アセンブリ30は、ブラケット32に設けられた第1洗浄部材31および第2洗浄部材33をさらに含み、ここで、第1洗浄部材31および第2洗浄部材33は、異なる構造であり、ブラケット32は、駆動部34の駆動下でベースステーション本体21に設けられた軌道溝222に沿って移動することができるので、ブラケット32は、移動部材として、第1洗浄部材31および第2洗浄部材33をそれに伴ってベースステーション本体21に対して移動させることができ、これにより、第1洗浄部材31が清掃ロボット10の清掃システム150に干渉し、第2洗浄部材33が清掃システム150に干渉することにより、清掃システム150の異物を除去することができ、すなわち、清掃ロボット10は、洗浄アセンブリに対して自動清掃を実現することができる。なお、第1洗浄部材31および第2洗浄部材33が清掃システム150の異物を除去した後、異物は清掃槽212内に落下する。
【0080】
ここで、第1洗浄部材31は、洗浄スクレーパーを含み、洗浄スクレーパーは清掃システム150に干渉することにより、清掃システム150の異物を除去することができる。第2洗浄部材33は、洗浄ローラを含み、洗浄ローラはブラケット32に対して回転可能に設けられ、洗浄ローラは清掃システム150に干渉することにより、清掃システム150の異物を除去するができる。さらに、洗浄ローラの外面には、ブラシおよび/または羽根が設けられており、ブラシおよび/または羽根は、清掃システム150内に伸び、そこに隠れた汚れを取り出し、清掃効果をさらに向上させることができる。
【0081】
ここで、第2洗浄部材33および第1洗浄部材31は、ブラケット32上に平行に設けられる。第2洗浄部材33は、第1洗浄部材31のいずれか一側に平行に設けられてもよく、例えば複数の第2洗浄部材33があり、第2洗浄部材33は、第1洗浄部材31のいずれか一側または両側に平行に分布してもよく、または、複数の第1洗浄部材31があり、第1洗浄部材31は、第2洗浄部材33のいずれか一側または両側に平行に分布してもよい。
【0082】
本開示の一示例では、駆動部34がブラケット32を軌道溝222に沿って往復移動する過程において、第2洗浄部材33は、常に第1洗浄部材31の前方に位置してもよい。このような設置により、第2洗浄部材33は、まず清掃システム150(例えば清掃ヘッド)の被洗浄部位を洗浄し、すなわち、第2洗浄部材33の掃き毛または羽根によって、第2洗浄部材33の回転過程において清掃ヘッドに対して叩き効果が発生し、清掃ヘッド内に隠れた異物が叩き効果による振動下で振り出されて掻き除かれ、その後、第1洗浄部材31のスクレーパーは、清掃ヘッドから取り出されまたは振り出された異物、および清掃ヘッド上の汚水を掻き除き、清掃ヘッドを徹底的に洗浄することが確保される。
【0083】
本開示が提供するいくつかの実現可能な実施例では、駆動部34は、さらに第2洗浄部材33に駆動可能に接続され、第2洗浄部材33をブラケット32に対して回転させるように駆動し、すなわち、駆動部34のモータ342は、第1回転軸345を回転させて、ブラケット32を軌道溝222に沿って移動させるように駆動するとき、モータ342は、第2洗浄部材33をブラケット32に対して回転させるように駆動する。したがって、1つのモータ342により、ブラケット32をベースステーション本体21に対して移動させると同時に、第2洗浄部材33をブラケット32に対して回転させることができ、例えば、第2洗浄部材33に自転させることができる。これにより、1つの駆動部34の設置を簡素化し、製品の構造のコンパクト化の設計ニーズを満たすことができ、コストの削減に寄与し、普及応用に適している。
【0084】
本実施例では、駆動部34が洗浄アセンブリ30を軌道溝222に沿って左右に移動させること、および第2洗浄部材33を回転させることは、モータ342とそれに協働する多段ギアによって実現される。例えば、駆動部34は、モータ342およびギア伝達アセンブリを含み、モータ342は、ギア伝達アセンブリを介してブラケット32を移動させる同時に、第2洗浄部材33を回転させ、すなわち、ギアアセンブリおよび第2洗浄部材33は同期して回転する。
【0085】
本実施例では、モータ342は、正転または逆転を実現することができるので、ブラケット32を2つの反対方向に沿って移動させる同時に、第2洗浄部材33を2つの方向に沿って回転(すなわち時計回り回転および反時計回り回転)させることができる。例えば、モータ342は、ブラケット32をベースステーション本体21に対して左に移動させる同時に、第2洗浄部材33を時計回りに回転させるように駆動してもよく、モータ342は、ブラケット32をベースステーション本体21に対して右に移動させる同時に、第2洗浄部材33を反時計回りに回転させるように駆動してもよい。なお、上記各ギアのタイプおよび大きさはここで限定されなく、実際ニーズに応じて選択すればよい。
【0086】
本開示が提供するいくつかの実現可能な実施例では、
図14に示すように、洗浄アセンブリ30は、液体吐出装置35をさらに含み、洗浄アセンブリ30が清掃ロボット10の清掃システム150を洗浄する過程において、洗浄アセンブリ30の液体吐出装置35は、同時に作業することができ、液体吐出装置35は、洗浄液を清掃システム150上に散布し、洗浄液の衝撃力により清掃システム150を洗浄し、または洗浄液を清掃システム150に浸透させ、これにより、洗浄部材が清掃システム150を清掃する過程において、清掃効果を向上させることができる。
【0087】
さらに、液体吐出装置35は洗浄液を第2洗浄部材33上に噴霧し、第2洗浄部材33は、回転により清掃ロボット10の清掃システム150に接触しているので、液体吐出装置35が第2洗浄部材33上に散布した洗浄液は、第2洗浄部材33の自転により清掃システム150に均一に塗布され、これにより、良好な清掃効果を確保することができる。なお、液体吐出装置35は、洗浄液を清掃システム150および第2洗浄部材33上に同時に散布して、清掃システム150の浸透効率をさらに向上させてもよい。
【0088】
なお、洗浄アセンブリ30が清掃槽212の上方に位置するので、洗浄液は、清掃システム150を洗浄した後で、清掃槽212内に収容されて、清掃槽212の汚水排出口から排出される。
【0089】
上記実施例では、ベースステーション20の液体吐出装置35は、移動可能に設けられ、例えば液体吐出装置35は、ブラケット32とともに軌道溝222に沿って移動し、これにより、洗浄液を清掃ロボット10の清掃システム150および/または第2洗浄部材33により均一に散布または塗布し、洗浄アセンブリ30が清掃ロボット10の清掃システム150を洗浄する際に、清掃効果および洗浄効率を向上させることができる。なお、清掃ロボット10およびベースステーション20の電力利用安全性を確保するために、洗浄液体の外部環境への溢れ、または清掃ロボット10の関連電気部品への溢れを避けるべきであることを理解されたい。
【0090】
さらに、ベースステーション20は、液体供給部40および液体輸送路をさらに含み、液体輸送路の一端は液体供給部40と連通し、液体輸送路の他端は液体吐出装置35と連通し、これにより、液体供給部40は液体輸送路を介して洗浄液体を液体吐出装置35に供給することができ、ここで、液体輸送路の少なくとも一部はブラケット32とともに移動可能に設けられる。液体供給部40は、洗浄液体を貯蔵することができ、液体輸送路は、洗浄液を液体吐出装置35に輸送する輸送部材である。
【0091】
さらに、液体輸送路は、送液管であり、送液管は、ブラケット32に接続され、すなわち、ブラケット32には、液体吐出装置35が設けられ、送液管の両端は、それぞれ液体供給部40および液体吐出装置35と連通して液体供給を実現する。ここで、液体輸送路には、ポンプが設けられ、液体供給部40内の洗浄液体は、ポンプの作用下で液体吐出装置35に輸送され、洗浄液体が一定の衝撃力を有することを確保することができ、洗浄能力を向上させることができる。
【0092】
本開示の実施例では、
図14に示すように、液体吐出装置35には、複数の液体出口351が間隔を隔てて設けられ、洗浄液体は、液体出口351を介して排出され、複数の位置からの液体吐出が実現され、洗浄効率が向上する。
【0093】
一方では、液体吐出装置35は、ブラケット32の一部であり、複数の液体出口351は、ブラケット32に間隔を隔てて設けられ、これにより、複数の位置からの液体吐出が実現される。他方では、液体吐出装置35は、ベースステーション本体21に固定されてもよく、例えば、液体吐出装置35は、複数の液体出口351を有してもよく、液体出口351は、ベースステーション本体21に沿って左から右へ配置される。洗浄アセンブリ30がベースステーション本体21に対して左右に移動する時、液体出口351の液体吐出順序および液体吐出周波数は、洗浄アセンブリの移動方向および移動速度に応じて設定され、洗浄アセンブリが清掃ロボット10の湿式清掃システム153を洗浄するとき、被清掃部分を早期に濡らし、清掃効率を向上させることができる。これに加えて、液体出口351に水圧調整装置および/または水温調整装置を設けてもよく、被清掃物体の汚れ程度などの要因に応じて液体出口351の水圧および/または水温を調整することにより、清掃効率をさらに向上させることができる。
【0094】
上記実施例では、液体吐出装置35の液体出口351は、第1洗浄部材31および第2洗浄部材33中の少なくとも1つに面してもよく、液体出口351から排出される洗浄液体は、第1洗浄部材31および第2洗浄部材33中の少なくとも1つに衝撃して清掃することができる。すなわち、液体出口351は、洗浄液体が清掃槽212に入る流路として機能するだけでなく、液体出口351は、水流を第1洗浄部材31、第2洗浄部材33および清掃ロボット10の湿式清掃システム153の清掃ヘッドの少なくとも1つに衝突させて、対応の清掃を実現することもできる。
【0095】
本開示の実施例では、
図14に示すように、第1洗浄部材31および第2洗浄部材33は、並んで配置されており、液体吐出装置35の液体出口351は、第1洗浄部材31の下方に位置すると共に、第2洗浄部材33に面し、液体出口351は、液体供給部40中の洗浄液体を第2洗浄部材33に散布し、第2洗浄部材33の自転により清掃ロボット10の湿式清掃システム153の清掃ヘッドに干渉して、洗浄液を清掃ヘッドに塗布する。なお、液体吐出装置35の液体出口351の液体吐出方向は、清掃ヘッドに面してもよく、洗浄液体を清掃ヘッドに直接散布し、洗浄液による清掃ヘッドへの衝撃により、第1洗浄部材31および第2洗浄部材33と協働して、清掃ヘッドの洗浄を実現することができる。
【0096】
本開示は、上記実施例によって説明されたが、上記実施例は、例示および説明の目的でのみ使用され、本開示を説明された実施例範囲内に限定することを意図するものではない。さらに、当業者であれば、本開示が上記実施例に限定されず、本開示の教示に基づいてより多くの変形および修正を行うことができ、これらの変形および修正はすべて本開示の保護範囲内に含まれることを理解されたい。本開示の保護範囲は、添付の特許請求の範囲およびその等価範囲によって定義される。
【国際調査報告】