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特表2024-530684試料ラックのためのチューブアダプタ
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-08-23
(54)【発明の名称】試料ラックのためのチューブアダプタ
(51)【国際特許分類】
   G01N 35/04 20060101AFI20240816BHJP
   B01L 3/14 20060101ALI20240816BHJP
   B01L 9/06 20060101ALI20240816BHJP
   B65D 25/04 20060101ALN20240816BHJP
【FI】
G01N35/04 G
G01N35/04 H
B01L3/14
B01L9/06
B65D25/04 B
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024508597
(86)(22)【出願日】2022-08-08
(85)【翻訳文提出日】2024-04-08
(86)【国際出願番号】 US2022039692
(87)【国際公開番号】W WO2023018645
(87)【国際公開日】2023-02-16
(31)【優先権主張番号】63/231,105
(32)【優先日】2021-08-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】595117091
【氏名又は名称】ベクトン・ディキンソン・アンド・カンパニー
【氏名又は名称原語表記】BECTON, DICKINSON AND COMPANY
(74)【代理人】
【識別番号】100099623
【弁理士】
【氏名又は名称】奥山 尚一
(74)【代理人】
【識別番号】100125380
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 綾子
(74)【代理人】
【識別番号】100142996
【弁理士】
【氏名又は名称】森本 聡二
(74)【代理人】
【識別番号】100166268
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 祐
(74)【代理人】
【識別番号】100169018
【弁理士】
【氏名又は名称】網屋 美湖
(72)【発明者】
【氏名】シェドロスキー,アリッサ
(72)【発明者】
【氏名】レンツ,デイヴィッド,アモン
(72)【発明者】
【氏名】ヴァンシックラー,マイケル,ティー.
(72)【発明者】
【氏名】テスルック,クリストファー,ジョン
(72)【発明者】
【氏名】ラオ,ロヒニ,ヴァルル
【テーマコード(参考)】
2G058
3E062
4G057
【Fターム(参考)】
2G058CB15
2G058CF09
3E062AA03
3E062AB20
3E062EB08
3E062ED01
3E062FC01
4G057AB01
4G057AE22
(57)【要約】
試料収集デバイスのタイプの変更を可能にするアダプタは試料収集デバイスラックに挿入し、かつ、保存することができる。アダプタは、試料収集デバイス、典型的にはチューブまたは円筒状容器を受け取るためのラックレセプタクルに適合する個別のアダプタであるか、または試料収集デバイスラックの上に配置することができる接続部材によってまとめて支えられた複数のアダプタのアレイのいずれかである。ラックレセプタクルの中に配置されたアダプタにより、第1のサイズの試料収集デバイスを確実に受け取るようにサイズ化されたレセプタクルは、今は、第2のサイズの試料収集デバイスを確実に受け取ることができる。アダプタは取外し可能であり、かつ、洗浄可能であり、したがってラックを修正して異なるサイズの試料容器を受け取ることができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
アダプタであって、
第1の端部および第2の端部と、
前記第1の端部から前記第2の端部まで延伸している管状ボディーであって、内部を含む管状ボディーと、
前記アダプタの前記第1の端部の上に形成されたリムであって、斜角が付けられた第1の表面、および前記管状ボディーの前記内部へのアクセスを提供する開口を含み、前記管状ボディーの前記内部がチューブを受け取り、かつ、保持するように寸法化される、リムと
を備え、前記斜角が付けられた第1の表面は、前記アダプタの前記第2の端部がチューブラックのレセプタクルのチャンバに挿入されると、前記レセプタクルの開口を画定している斜角が付けられた表面と接触して、前記アダプタを前記チャンバと同軸整列で位置決めするように構成されている、アダプタ。
【請求項2】
前記リムは、前記開口を画定している斜角が付けられた第2の表面を含み、前記斜角が付けられた第2の表面は、前記チューブを前記管状ボディーの前記内部へ案内するように構成されている、請求項1に記載のアダプタ。
【請求項3】
前記管状ボディーの外壁から前記アダプタの外部に向かって延伸している少なくとも1つのリブをさらに備え、前記少なくとも1つのリブの少なくとも一部は、前記チューブラックの前記チャンバの内壁に接触し、前記アダプタと前記チャンバの間の前記同軸整列を維持し、かつ、前記アダプタを前記チャンバの中で保持するように構成されている、請求項1または請求項2に記載のアダプタ。
【請求項4】
前記少なくとも1つのリブは、前記管状ボディーの中心縦軸と平行に延伸している第1のエッジを含み、前記第1のエッジの少なくとも一部は、前記チューブラックの前記チャンバの前記内壁に接触するように構成されている、請求項3に記載のアダプタ。
【請求項5】
前記少なくとも1つのリブは、前記第1のエッジから前記管状ボディーの前記外壁までテーパが施された第2のエッジを含み、前記第2のエッジは、前記アダプタを前記チューブラックの前記チャンバの中へ案内するように構成されている、請求項4に記載のアダプタ。
【請求項6】
前記少なくとも1つのリブは、スロットを備えた変形可能リブである、請求項3に記載のアダプタ。
【請求項7】
前記少なくとも1つのリブは、前記管状ボディーの外部円周の周りに等距離で間隔を隔てた複数のリブを備えている、請求項3に記載のアダプタ。
【請求項8】
前記チューブラックの前記チャンバは、第1のタイプのチューブを受け取るための第1の直径を有し、前記アダプタの前記内部は、第2のタイプのチューブを受け取るための第2の直径を有し、前記第1の直径は、前記第2の直径より大きい、請求項1ないし請求項7のいずれか一項に記載のアダプタ。
【請求項9】
前記アダプタの前記斜角が付けられた第1の表面は、前記チューブラックの前記レセプタクルの前記斜角が付けられた表面の形状に対応するように形状化されている、請求項1ないし請求項8のいずれか一項に記載のアダプタ。
【請求項10】
前記チューブは、試料収集チューブであり、前記チューブラックは、試料収集チューブラックである、請求項1ないし請求項9のいずれか一項に記載のアダプタ。
【請求項11】
前記アダプタは、サーモプラスチックで構築される、請求項1ないし請求項10のいずれか一項に記載のアダプタ。
【請求項12】
前記サーモプラスチックは、ポリスチレン(PS)、低密度ポリエチレン(LDPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)、ポリプロピレン(PP)およびポリ乳酸(PLA)からなるグループから選択される、請求項11に記載のアダプタ。
【請求項13】
前記アダプタの少なくとも一部は、剛直サーモプラスチックで構築される、請求項1ないし請求項12のいずれか一項に記載のアダプタ。
【請求項14】
前記アダプタの少なくとも一部は、可撓性サーモプラスチックで構築される、請求項1ないし請求項13のいずれか一項に記載のアダプタ。
【請求項15】
前記管状ボディー、前記リムおよび前記リブは、同じ材料または異なる材料で構築される、請求項3に記載のアダプタ。
【請求項16】
装置であって、
複数のアダプタであって、前記複数のアダプタの個々のアダプタが、
第1の端部および第2の端部と、
前記第1の端部から前記第2の端部まで延伸している管状ボディーであって、内部を含む管状ボディーと、
前記アダプタの前記第1の端部の上に形成されたリムであって、前記管状ボディーの前記内部へのアクセスを提供する入口開口を含み、前記管状ボディーの前記内部がチューブを受け取り、かつ、保持するように寸法化される、リムと、
を備える複数のアダプタと、
前記複数のアダプタの個々のアダプタがチューブラックの対応するレセプタクルのチャンバと整列し、かつ、前記チャンバに挿入することができるように前記複数のアダプタを接合する少なくとも1つの接続部材と、
を備えている、装置。
【請求項17】
前記チューブは、試料収集チューブであり、前記チューブラックは、試料収集チューブラックである、請求項16に記載の装置。
【請求項18】
個々のアダプタの前記リムは、斜角が付けられた第1の表面を含み、個々のアダプタの前記第2の端部は、前記チューブラックの対応するチャンバに挿入されるように構成され、個々のアダプタの前記斜角が付けられた第1の表面は、個々のレセプタクルの斜角が付けられた対応する表面と接触し、個々のアダプタを前記チューブラック中の前記対応するチャンバと同軸整列で位置決めするように構成される、請求項16または請求項17に記載の装置。
【請求項19】
個々のアダプタの前記リムは、前記入口開口の周りに配置された、斜角が付けられた第2の表面を含み、前記斜角が付けられた第2の表面は、中に挿入されると、前記チューブを前記管状ボディーの前記内部へ案内するように構成されている、請求項18に記載の装置。
【請求項20】
個々のアダプタは、前記管状ボディーの外壁から前記アダプタの外部に向かって延伸している少なくとも1つのリブを含み、
前記少なくとも1つのリブの少なくとも一部は、前記対応するチャンバの内壁と接触し、前記アダプタと前記チャンバの間の同軸整列を維持し、かつ、前記インサートを前記チャンバの中で保持するように構成されている、請求項18に記載の装置。
【請求項21】
前記アダプタは、前記管状ボディーの外部部分の周りに間隔を隔てた複数のリブを備える、請求項20に記載の装置。
【請求項22】
前記アダプタは、前記管状ボディーの外部部分の周りに等距離で間隔を隔てた複数のリブを備える、請求項20に記載の装置。
【請求項23】
前記少なくとも1つの接続部材は、前記複数のアダプタを接続する材料のシートである、請求項19に記載の装置。
【請求項24】
前記シートは、可撓性である、請求項23に記載の装置。
【請求項25】
個々のアダプタの前記リムは、前記開口の周りに配置された、斜角が付けられた表面を含み、前記斜角が付けられた表面は、前記チューブを前記管状ボディーの前記内部へ案内するように構成されている、請求項23または請求項24に記載の装置。
【請求項26】
前記チューブラックの個々のチャンバは、第1のタイプのチューブを受け取るための第1の直径を含み、個々のアダプタの前記管状ボディーの前記内部は、第2のタイプのチューブを受け取るための第2の直径を含み、前記第1の直径は前記第2の直径より大きい、請求項16に記載の装置。
【請求項27】
前記管状ボディー、前記リム、前記接続部材および前記リブは、同じ材料または異なる材料で構築される、請求項20に記載の装置。
【請求項28】
前記アダプタは、サーモプラスチックで構築される、請求項18ないし請求項27のいずれか一項に記載のアダプタ。
【請求項29】
前記サーモプラスチックは、ポリスチレン(PS)、低密度ポリエチレン(LDPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)、ポリプロピレン(PP)およびポリ乳酸(PLA)からなるグループから選択される、請求項28に記載のアダプタ。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2021年8月9に出願した、参照により本明細書に組み込まれている米国仮出願第63/231,105号の優先権および利益を主張するものである。
【0002】
本技術は、試料収集チューブラックなどのチューブラックによる、異なるタイプ/サイズの容器またはチューブ、例えば試料収集チューブの受取りおよび保存を可能にするアダプタに関する。
【背景技術】
【0003】
研究室または他の設定では、ラックを使用して、様々なタイプの試料(例えば血液、尿、等々)を収集し、かつ、保存するために使用される収集チューブまたは小瓶を支え、または保持することができる。試料収集チューブは、試料収集チューブを便利に輸送し、および/または保存するために、個別の試料収集チューブを受け取るための複数のチャンバまたはポケットを含むラックに挿入し、かつ、ラックによって保持することができる。既存の試料収集チューブラックは、同じ寸法(形状、長さ、直径、等々)を有する単一のタイプの試料収集チューブを保持するように設計されている。しかしながら、研究室および他の設定で使用するための可変寸法の多くの異なるタイプの試料収集チューブが存在している。したがって異なるタイプの試料収集チューブを使用する場合、ユーザは、使用される試料収集チューブのタイプ毎に多くの異なる試料収集チューブラックを維持することが強いられる。このプロセスは非効率的であり、かつ、高くつく。したがって試料収集チューブを試料収集チューブラックの中で保存するための代替手段が必要である。
【発明の概要】
【0004】
ラックに挿入することができるアダプタは、ラックレセプタクルとは異なるサイズまたは形状の試料収集チューブなどの試料容器を受け取るようにサイズ化されたレセプタクルを有するラックを可能にする。本明細書においては、取外し可能に挿入されてチューブラックの中に保持されるアダプタ/インサートが説明される。
【0005】
本開示の一態様によれば、チューブをチューブラックの中に受け取り、かつ、保持するためのアダプタが提供される。アダプタは、第1の端部および第2の端部と、第1の端部から第2の端部まで延びている管状ボディーであって、内部を含む管状ボディーと、インサートの第1の端部の上に形成されたリムであって、斜角が付けられた第1の表面、および管状ボディーの内部へのアクセスを提供する開口を含むリムとを備える。管状ボディーの内部は、チューブを受け取り、かつ、保持するように寸法化される。斜角が付けられた第1の表面は、アダプタの第2の端部がチューブラックのレセプタクルのチャンバに挿入されると、レセプタクルの開口を画定している斜角が付けられた表面と接触して、アダプタをチャンバと同軸整列で位置決めするように構成される。
【0006】
一例では、リムは、開口を画定している斜角が付けられた第2の表面を含む。斜角が付けられた第2の表面は、チューブを管状ボディーの内部へ案内するように構成される。
【0007】
一例では、アダプタは、管状ボディーの外壁からアダプタの外部に向かって延伸している少なくとも1つのリブを有する。少なくとも1つのリブの少なくとも一部は、チューブラックのチャンバの内壁と接触して、アダプタとチャンバの間の同軸整列を維持し、かつ、アダプタをチャンバの中で保持するように構成される。
【0008】
一例では、少なくとも1つのリブは、管状ボディーの中心縦軸と平行に延伸している第1のエッジを含む。第1のエッジの少なくとも一部は、チューブラックのチャンバの内壁と接触するように構成される。
【0009】
一例では、少なくとも1つのリブは、第1のエッジから管状ボディーの外壁までテーパが施された第2のエッジをさらに含む。第2のエッジは、アダプタをチューブラックのチャンバの中へ案内するように構成される。
【0010】
一例では、少なくとも1つのリブはスロットを備えた変形可能リブである。
【0011】
一例では、少なくとも1つのリブは、管状ボディーの外部円周の周りに等距離で間隔を隔てた複数のリブを有する。
【0012】
一例では、チューブラックのチャンバは第1のタイプのチューブを受け取るための第1の直径を有し、アダプタの内部は第2のタイプのチューブを受け取るための第2の直径を有する。第1の直径は第2の直径より大きい。
【0013】
一例では、アダプタの斜角が付けられた第1の表面は、チューブラックのレセプタクルの斜角が付けられた表面の形状に対応するように形状化される。
【0014】
一例では、チューブは試料収集チューブであり、チューブラックは試料収集チューブラックである。
【0015】
一例では、アダプタは、アクリロニトリルブタジエンスチレンで構築される。
【0016】
本開示の別の態様によれば、1つまたは複数のチューブをチューブラックの中に受け取り、かつ、保持するための装置が提供される。装置は、複数のアダプタのアレイと、アレイ中の複数のアダプタのための少なくとも1つの接続部材とを備える。複数のアダプタの各々は、第1の端部および第2の端部と、第1の端部から第2の端部まで延伸している管状ボディーであって、内部を含む管状ボディーとを有する。アダプタは、第1の端部から延伸している管状ボディーの第1の端部の上に形成されたリムを有し、リムは、管状ボディーの内部へのアクセスを提供する入口開口を含む。管状ボディーの内部は、チューブを受け取り、かつ、保持するように寸法化される。少なくとも1つの接続部材は、複数のアダプタの個々のアダプタがチューブラックの対応するレセプタクルのチャンバと整列し、かつ、チャンバに挿入することができるように複数のアダプタを結合する。
【0017】
一例では、装置はチューブラックに挿入することができる。
【0018】
一例では、チューブは試料収集チューブであり、チューブラックは試料収集チューブラックである。
【0019】
一例では、アダプタのアレイ中の個々のアダプタのリムは斜角が付けられた第1の表面を含み、また、アダプタのアレイ中の個々のアダプタの第2の端部はチューブラックの対応するチャンバに挿入されるように構成される。個々のアダプタの斜角が付けられた第1の表面は、個々の対応するチャンバの斜角が付けられた表面と接触して、個々のアダプタをチューブラック中の対応するチャンバと同軸整列で位置決めするように構成される。
【0020】
一例では、アダプタのアレイ中の個々のアダプタのリムは、入口開口の周りに配置された、斜角が付けられた第2の表面をさらに含み、斜角が付けられた第2の表面は、中に挿入されると、チューブを管状ボディーの内部へ案内するように構成される。
【0021】
一例では、個々のアダプタは、管状ボディーの外壁からアダプタの外部に向かって延伸している少なくとも1つのリブを含み、少なくとも1つのリブの少なくとも一部は、対応するチャンバの内壁と接触し、アダプタとチャンバの間の同軸整列を維持し、かつ、アダプタをチャンバの中で保持するように構成される。
【0022】
一例では、少なくとも1つのリブは、管状ボディーの外部円周の周りに等距離で間隔を隔てた複数のリブをさらに備える。
【0023】
一例では、少なくとも1つの接続部材は複数のアダプタを接続する材料のシートである。
【0024】
一例では、シートは曲げることができる。
【0025】
一例では、個々のアダプタのリムは、開口の周りに配置された、斜角が付けられた表面を含む。斜角が付けられた表面は、チューブを管状ボディーの内部へ案内するように構成される。
【0026】
一例では、チューブラックの個々のチャンバは第1のタイプのチューブを受け取るための第1の直径を有し、個々のアダプタの内部は第2のタイプのチューブを受け取るための第2の直径を有する。第1の直径は第2の直径より大きい。
【図面の簡単な説明】
【0027】
図1A】本技術によるインサートの斜視図である。
図1B】本技術による図1Aのインサートの正面図である。
図2A】本技術による試料収集チューブおよび試料収集チューブラックと共に使用されている、図1Aの複数のインサートの斜視図である。
図2B】本技術による、仮想で示されている試料収集チューブラックを有する図1Aの斜視図である。
図2C】本技術による、図2Aの斜視図の横断面図である。
図2D】本技術による、図2Aの斜視図の上面図である。
図3A】本技術による別のインサートの斜視図である。
図3B】本技術による、図3Aのインサートの側面図である。
図3C】本技術による、図3Aのインサートの底面図である。
図4A】本技術による試料収集チューブおよび試料収集チューブラックと共に使用されている、図3Aのインサートの斜視図である。
図4B】本技術による、仮想で示されている試料収集チューブラックを有する図4Aの斜視図である。
図4C】本技術による、図4Aの斜視図の横断面図である。
図4D】本技術による、図4Aの斜視図のインサートの上面図である。
図5A】本技術による別のインサートの斜視図である。
図5B】本技術による、図5Aのインサートの側面図である。
図5C】本技術による、図5Aのインサートの底面図である。
図6A】本技術による試料収集チューブおよび試料収集チューブラックと共に使用されている、図5Aのインサートの斜視図である。
図6B】本技術による、仮想で示されている試料収集チューブラックを有する図6Aの斜視図である。
図6C】本技術による、図5Aの斜視図の横断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
本開示の実施形態は図面を参照して詳細に説明され、図面の同様の参照数表示は、同様の要素または全く同じ要素を識別している。開示されている実施形態は、様々な形態で具体化することができる本開示の単なる例にすぎないことを理解されたい。不必要な詳細によって本開示を曖昧にすることを回避するために、よく知られている機能または構造は詳細には説明されていない。したがって本明細書において開示される特定の構造詳細および機能詳細は、制限として解釈するのではなく、特許請求の範囲のための単なる基本として、また、事実上、任意の適切に詳細化された構造で本開示を様々に使用することを当業者に教示するための代表的な基本として解釈されたい。
【0029】
本明細書において使用されているチューブは、液体試料を受け取るように構成される任意の形状またはサイズの容器を意味している。このような容器は、小瓶、レセプタクル、容器、等々を含む様々な用語によって参照される。このような容器は典型的には円筒状であり、また、平らな底または丸い底を有することができる。
【0030】
本明細書においては、チューブまたは小瓶のためのアダプタが開示される。いくつかの実施形態では、アダプタをラックレセプタクルに挿入して、ラックレセプタクル自体によっては支えることができない様々なサイズまたはタイプのチューブまたは小瓶を受け取ることができる。特定の非制限の例示的実施形態では、本明細書において開示されるチューブまたは小瓶は、試料収集チューブ、試料保存チューブまたは試料処理チューブ、等々であってもよい。したがってラックは、このようなチューブまたは小瓶を受け取ることができる任意のラックであってもよい。例示的実施形態では、チューブは試料収集チューブであり、また、ラックは試料レセプタクルラックである。ラックは、ラックの中にアダプタおよびレセプタクルを受け取り、第1のサイズおよび/または構成の試料チューブまたは小瓶を受け取るように構成されているこれらのラックは、今は、異なるサイズおよび/または構成の試料チューブまたは小瓶を受け取ることができる。アダプタのレセプタクルはラックのレセプタクル内に位置しているため、第1のサイズのラックレセプタクルは、第2のサイズのアダプタレセプタクルより大きい。参照によりその全体が本明細書に組み込まれている共同所有国際出願第PCT/US2017/018358号(WO/2017/143182として公開されている)に、ラックのいくつかの非制限例が記載されている。ラックの別の非制限例には、SurePath(商標)収集小瓶のためのラックがある。当業者は、ラックを使用して、チューブ/容器以外に、様々な消耗品を保存し、かつ、輸送することができることを認識している。例えば生物学的試料の実施される診断分析のための自動プラットフォームでは、消耗品ピペットチップを使用して、試料容器から/試料容器へ、試料および/または試薬が吸引され、かつ、調合される。このような消耗品ピペットチップはトレーの中に提供され、また、ラックを使用して、自動装置の中でピペットチップトレーを輸送/保存することができる。
【0031】
一実施形態では、本技術によれば、試料収集チューブラックなどのチューブラックと共に使用するための個別のアダプタが提供される。例えば図1Aおよび図1Bを参照すると、本技術による、試料収集チューブラックと共に使用するためのアダプタ100が示されている。アダプタ100は、第1の端部102、第2の端部104および管状ボディー106を含む。さらに、アダプタ100は、アダプタ100による試料収集チューブまたは小瓶の受取りおよび確保を可能にするように構成された1つまたは複数の物理的特徴、およびアダプタ100が試料収集チューブラックの中に確保されるよう、試料収集チューブラックとのインタフェースを含む。以下でより詳細に説明されるように、アダプタ100は、試料収集チューブラックによる、試料収集チューブラックの中のレセプタクルが受け取るように構成されている試料収集チューブまたは小瓶のサイズおよび/または構成とは異なるサイズおよび/または構成の試料収集チューブまたは小瓶の受取りを可能にするように構成されている。
【0032】
例えば一実施形態では、アダプタ100は、リブまたはスペーサ108およびリム116を含む。リム116はアダプタ100の第1の端部102に形成され、円形または円板の形で構成されている。リム116は、頂部表面120、斜角が付けられた表面または面取り部110、112、および斜角が付けられた表面110によって外接された開口114を含む。斜角が付けられた表面112は、管状ボディー106の外壁から所定の距離で配置されている。リム116は、開口114が管状ボディー106の開いた端部と整列して、円筒状に形作られている(形状化されている)管状ボディー106の内部118へのアクセスを提供するよう、管状ボディー106の開いた端部に取り付けられている。管状ボディー106の閉じた端部はアダプタ100の第2の端部104を形成している。リブ108は、管状ボディー106の外壁および表面120の反対側のリム116の表面(図示せず)に取り付けられ、かつ、そこから延伸している。アダプタ100は、管状ボディー106の外部円周の周りに分配された任意の数のリブ108を含むことができることを認識されたい。例えばいくつかの実施形態では、アダプタ100は、2個、3個、4個、5個、6個、7個または8個のリブ108を含むことができる。一例示的実施形態では、アダプタ100は4個のリブ108を含む。別の例示的実施形態では、アダプタ100は6個のリブ108を含む。さらに別の例示的実施形態では、アダプタ100は8個のリブ108を含む。さらに、いくつかの実例では、リブ108は、管状ボディー106の外部円周の周りに等距離で(すなわち隣接するリブ108に対して)間隔を隔てている。図2A図2Dを参照すると、本技術による試料収集チューブラック200の中に試料収集チューブ250を受け取り、かつ、保持するために使用されている複数のアダプタ100が示されている。試料収集チューブラック200は、トレー部分202、およびトレー部分202に取り付けられ、かつ、そこから延伸している複数の試料容器レセプタクル204を含む。トレーレセプタクル204の各々は、開いた端部206および閉じた端部208を含む。開いた端部206は、面取り部または斜角が付けられた表面212を含み(図2Cに示されている)、面取り部または斜角が付けられた表面212は、トレーレセプタクル204の内部またはチャンバ210へのアクセスを提供する開口を画定している。
【0033】
チャンバ210は、第1のサイズおよび/または構成を有する第1のタイプの試料収集チューブ(図示せず)を受け取り、かつ、保持するように寸法化することができる。アダプタ100は、試料収集チューブラック200の個々のチャンバ210による、第1のサイズまたは構成とは異なるセットである第2のサイズおよび/または構成を有する第2の異なるタイプの試料収集チューブの受取りおよび保持を可能にするように構成されている。例えば試料収集チューブの第1のサイズおよび/または構成は、第2のタイプの試料収集チューブの直径より大きい直径を含むことができる。この点に関して、アダプタ100は、試料収集チューブラック200のチャンバ210による、アダプタがないトレーレセプタクル204には確実に適合し得ない試料収集チューブ250の受取りおよび保持を可能にするように構成されている。試料収集チューブ250は、試料収集チューブラック200のトレーレセプタクルのチャンバ210の直径より著しく小さい外径(例えば2倍小さい)を有している。したがってチャンバ210は、試料収集チューブ250は試料収集チューブラック200を輸送している間に、または試料収集チューブラック200を傾けている間に、何らかのチャンバ210外へ容易に落下し得るため、アダプタ100を使用することなく試料収集チューブ250を確実に保持することはできないことになる。
【0034】
この点に関し、上で説明したようにアダプタ100は、斜角が付けられた表面110、112、リブ108、およびアダプタ100による、試料収集チューブラック200のチャンバ210とのインタフェース、およびチャンバ210の中での確保を可能にする内部118の直径などの特徴を含む。例えばアダプタ100の斜角が付けられた表面112は、斜角が付けられた表面212の形状および寸法に対応するように形状化され、かつ、寸法化されている。使用中、アダプタ100の端部104は、アダプタ100の斜角が付けられた表面112が接触して、トレーレセプタクル204の斜角が付けられた表面212と実質的に整列するまで、試料収集チューブラック200のチャンバ210に挿入することができる。斜角が付けられた表面112および斜角が付けられた表面212が接触して整列すると、斜角が付けられた表面112は、アダプタ100が閉じた端部208に向かってそれ以上深くにチャンバ210に挿入されるのを防止する。さらに、斜角が付けられた表面112は、アダプタ100のボディー106の中心縦軸がトレーレセプタクル204の中心縦軸と同軸で整列するよう、アダプタ100をチャンバ210内で位置決めする。
【0035】
さらに、個々のリブ108は、アダプタ100のボディー106の外部から所定の距離だけ半径方向に延伸しているエッジ109を含む。所定の距離は、個々のリブ108のエッジ109の少なくとも一部がチャンバ210の内壁と接触して、アダプタ100の管状ボディー106と試料収集チューブラック200のトレーレセプタクル204の同軸整列を維持するように選択される。いくつかの実施形態では、リブ108は、アダプタ100がチャンバ210に挿入されると、リブ108がチャンバ210の内壁と管状ボディー106の外壁の間で圧縮されて、リブ108のエッジ109とチャンバ210の内壁の間に張力および摩擦を生成するよう、変形可能および圧縮可能であるように構成されている。エッジ109とチャンバ210の内壁の間の接触および張力は、アダプタ100がトレーレセプタクル204との同軸整列から外れて変位するのを防止する。さらに、エッジ109とチャンバ210の内壁の間に生成される張力および摩擦は、アダプタ100がチャンバ210から偶然に除去されるのを防止し、または管状ボディー204の中に確実に置かれた後に、試料収集チューブラック200の正規の使用中および輸送中に、管状ボディー204の縦軸に沿って偶然に変位するのを防止する。リブ108が構築される材料、およびリブ108の寸法は、正規の使用中に、アダプタ100がチャンバ210から偶然に除去されることが防止されている間、ユーザによって手動でアダプタ100をチャンバ210から除去することができるように選択することができることを認識されたい。一実施形態では、アダプタ100は、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)、またはアダプタ100を製造するための3D印刷に使用するのに適した他の材料で構築されている。
【0036】
本明細書において説明されているアダプタは、様々な熱可塑性材料またはエラストマー材料で構築することができる。適切な熱可塑性材料の例には、ポリスチレン(PS)、低密度ポリエチレン(LDPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)、ABS、ポリプロピレン(PP)およびポリ乳酸(PLA)がある。他の材料にはポリウレタンがある。このような材料は、軟材料(例えば可撓材料)から硬材料までの範囲に及び得る。このような材料は、約90から98のShore A Durometer Hardness試験値を有することができる(材料および製造方法で決まる)。このような材料は、低い50代から高い80代までのShore D Durometer Hardnessを有することができる(材料および製造方法で決まる)。参照により本明細書に組み込まれている、Vian,Wei Dai,et al.,“Hardness Comparison of Polymer Specimens Produced with Different Processes,ASEE IL-IN Section Conference3(2018)を参照されたい。本明細書において説明されているアダプタは1つの材料から成形することができ、もしくは同じ材料または異なる材料で構築された構成要素から組み立てることができる(例えばチューブを受け取る円筒状アダプタ部分は第1の材料で構築することができ、また、リブは第2の材料で構築することができる)。例えばアダプタのチューブ106およびリブ108部分は、個別に製造して(例えば3D印刷して)組み立てることができる。このような3D印刷される部品は、しばしば、ポリウレタンから製造される。
【0037】
一実施形態では、個々のリブ108は、管状ボディー104の中心縦軸と平行に延伸しているスロットまたは開口124(図1A図1Bに示されている)を含む。スロット124は、アダプタ100とレセプタクル204の間にプレスばめを得るためにアダプタ100をチャンバ210に押し込むために必要な力を小さくするリリーフ構造であるように寸法化され、かつ、構成されている。この方法によれば、スロット124は、強化された可撓性をリブ108に提供してリブ108を変形させることができ、それによりラック200へのアダプタ100のプレスばめを容易にすることができる。通常、より大きいスロットはリブにより大きい可撓性を提供し、より小さいスロットはリブにより小さい可撓性を提供する。したがってスロット124のサイズおよび形状を選択して、ラック200のアダプタ100およびレセプタクル204の両方に対してより広い製造公差範囲を提供し、それにより製造性を改善することができる。さらに、スロットは、ラックにプレスばめされる際に、アダプタに対するひずみを小さくするため、スロット124およびアダプタ(ならびにアダプタ100の中に保持されると、同じくチューブ250)は、すべて、アダプタがラックにプレスばめされる際にひび割れする可能性がより小さい。
【0038】
いくつかの実施形態では、リブ108は、テーパが施された(先細に形成された)エッジ111をさらに含み、テーパが施されたエッジ111は、エッジ109から管状ボディー106の外壁までの長さにわたってテーパになっている。テーパが施されたエッジ111は、アダプタ100がチャンバ210に挿入される際に、アダプタ100をチャンバ210の中に案内し、かつ、チャンバ210の中でのアダプタ100の位置決めを補助するように構成されている。さらに、テーパが施されたエッジ111は、アダプタ100をチャンバ210に挿入している間、トレーレセプタクル204の一部(例えば斜角が付けられたエッジ212)上へのリブ108の一部のキャッチングを防止している。
【0039】
一実施形態では、リブエッジ109は、エッジ109の一部に沿ったアダプタのスパンを広くして、アダプタ100の締りばめをさらに提供し、かつ、トレー200のレセプタクルに挿入される際のチャンバ210とのアダプタ100のプレスばめを容易にするための突起122を含む。上で言及したように、リブ108は、管状ボディー106を構築するために使用される材料と同じである材料、またはそれとは異なる材料で構築することができる。突起122は、アダプタ100の他の構成要素または部品(例えばリブ108、管状ボディー106、等々)に対して、より軟らかく、および/またはより可撓性の材料で構築することができることを認識されたい。例えば突起122以外のアダプタ100の部分は、硬いプラスチックで作る(構築する)ことができ、一方、突起112は、硬いプラスチックより軟らかい、および/または可撓性の材料で構築される。
【0040】
アダプタ100の内部118は、アダプタ100がチャンバ210の中に確保されると、試料収集チューブ250の管状ボディー252の少なくとも一部を受け取るように寸法化されている。例えば内部118の直径は、試料収集チューブ250の管状ボディー252の外径と実質的に同じであってもよい。一実施形態では、内部118の直径は、内部118と管状ボディー252の間のすきまばめを可能にするために、内部118によって受け取られる管状ボディー252の直径より僅かに大きくなるようにサイズ化される(例えば1~10%)。すきまばめは、チューブ250が内部118の中および外を垂直方向に自由に移動することができ、その一方でいくつかの異なるサイズのチューブ250に適応し、かつ、チューブ250を内部118内に、ボディー105の中心縦軸に沿って実質的に垂直配向で維持することができるようにサイズ化される。垂直配向により、ロボットまたは人は、チューブ250をピックアップして、チューブをアダプタ100の内部118から除去することができる。アダプタ100の斜角が付けられた表面110は、ロボットまたは人によって中に挿入されると、試料収集チューブ250の管状ボディー252をアダプタ100の内部118へ案内するように構成されている。
【0041】
第1の端部102から第2の端部104までのアダプタ100の管状ボディー106の長さは、管状ボディー252の長さに基づいて選択することができる。例えば一実施形態では、管状ボディー106の長さは、管状ボディー252の長さの少なくとも所定のパーセント(例えば50%、60%、等々)を内部118の中に保持することができるように選択される。
【0042】
いくつかの実施形態では、複数のタイプのアダプタ100を製造することができ、個々のタイプのアダプタ100の内部118は異なる長さおよび/または直径を有し、それによりアダプタ100は、複数の異なるタイプの試料収集チューブを試料収集チューブラック200の中に同時に受け取り、かつ、確保することができる。例えば第1のアダプタ100の内部118は、第1のタイプの試料収集チューブを受け取るための第1の直径を含むことができ、第2のアダプタ100は、第2のタイプの試料収集チューブを受け取るための第2の直径(第1の直径とは異なる)を含むことができる。
【0043】
いくつかの実施形態では、アダプタ100の端部104は、アダプタ100がチャンバ210の中に配置されると、アダプタ100によって受け取られた試料収集チューブ250の閉じた端部が端部104を越えて、チャンバ210の中へより深く延伸することができるよう、開いた端部として構成することができる。
【0044】
いくつかの実施形態では、アダプタ100などの複数のインサートを結合または取り付けて、複数の試料収集チューブ250を受け取り、かつ、試料収集チューブラック200とインタフェースすることができるより大きいアダプタ装置を形成することができる。例えば図3A図3Cを参照すると、本技術による、試料収集チューブラック200などの試料収集チューブラックと共に使用するためのアダプタ300が示されている。アダプタ300は、隣接して配置され、かつ、接続部材350、352によって結合された複数の個別のアダプタ301を備えることができる。アダプタ301は、試料収集チューブ250を試料収集チューブラック200の中に保存するためのアダプタ100に関連して上で説明した特徴のうちのいずれかを含むことができる。例えば個々のアダプタ301は、端部302、304、管状ボディー306、リム316およびリブ308を含み、これらは、端部101、102、管状ボディー106、リム116およびリブ308に関連して上で説明した方法で構成することができる。したがって個々のアダプタ301は、試料収集チューブ250を試料収集チューブラック200の中に受け取り、かつ、保存するように構成されている。
【0045】
一実施形態では、個々の接続部材352はリングの形で構成され、また、個々の接続部材352は、接続部材352の開口354がリム316の開口310と同軸整列して、アダプタ301の内部への試料収集チューブ250の挿入を可能にするよう、アダプタ301のリム316の表面320に取り付けられている。個々のアダプタ301の個々の接続部材352は、接続部材350を介して別のアダプタ301の少なくとも1つの他の接続部材352に取り付けられている。個々の接続部材350の一部を隣接するアダプタ301の表面320の一部に取り付けることも可能である。個々の接続部材350は細長い形を有している。一実施形態では、個々の接続部材350は、接続部材350の残りの部分より小さい断面を有する接続部材350の端部同士の間の中心に配置された部分356を含む。言い換えると、この場所では接続部材はより薄いため、接続部材350の部分356は、構造的により弱い部分を提供している。この方法によれば、部分356により、隣接するアダプタ301を互いに対してより容易に傾斜させることができ、または曲げることができ、それにより試料収集チューブラック200の対応するチャンバ210におけるアダプタ301の各々の位置決めを補助することができる。図4A図4Dを参照すると、本技術による、試料収集チューブ250を試料収集チューブラック200の中に受け取り、かつ、保持するために使用されているアダプタ300が示されている。図3A図3Bおよび図4Cに示されているように、アダプタ301は、アダプタ301が試料収集チューブラック200の管状ボディー204のチャンバ210と整列するよう、接続部材350、352を介して、隣接して接続されている。アダプタ301を対応するチャンバ210の中に確実に位置決めすることにより、試料収集チューブ250をアダプタ301の内部318(図4Cに示されている)に挿入することができる。個々のアダプタ301のリム316の表面320の上方に接続部材350、352を位置決めすることにより、障害物なしに、接続部材350、352を試料収集チューブラック200のトレー部分202の頂部表面全体にわたって、延伸させることができる。
【0046】
アダプタ300およびラック200は、使用と使用の間に洗浄溶液(例えば漂白溶液)に浸して、アダプタ300およびラック200を洗浄することができる。次に、乾燥させるために、アダプタ300およびラック200を上下逆さまにして置くことができる。一実施形態では、個々のアダプタ301は、リム316中の表面321を貫通して配置された1つまたは複数の開口または穴321を含む。開口321は、リム316の周りの隣接する開口321に対して等距離で分散させることができる。開口321により、乾燥させるためにアダプタ300およびラック200が上下逆さまに置かれると、洗浄溶液をラック200のチャンバから排水することができる。さらに、部分356により、アダプタ300およびラック200が洗浄溶液に浸され、次に洗浄溶液から除去され、また、乾燥させるために上下逆さまにセットされると、接続部材350とラック200の間に配置されたあらゆる洗浄溶液を排水することができる。
【0047】
アダプタ300は、アダプタ300を洗浄するためにラック200から除去して、ラック200とは別に洗浄溶液に浸すことができることを認識されたい。次に、乾燥させるためにアダプタ300が上下逆さまに置かれる。開口321および部分356により、アダプタ300から洗浄溶液を排水して、乾燥中に洗浄溶液が溜まるのを防止することができる。
【0048】
別の実施形態では、接続部材350、352を使用して複数のアダプタ301を結合し、それにより1つの大きいアダプタ300を形成するのではなく、材料の単一のシートによって複数のアダプタ301を接続することも可能である。例えば図5A図5Cを参照すると、本技術による、複数のアダプタ501を接続するための接続シート550を含むアダプタ500が示されている。アダプタ501は、上で説明したアダプタ100、301の特徴のうちのいずれかを含むことができる。したがって個々のアダプタ501は、試料収集チューブ250を試料収集チューブラック200の中に受け取り、かつ、保存するように構成されている。この実施形態では、リブ508は、アダプタ501の端部502から端部504までテーパになっている実質的に線形のエッジ509を含む。リブ508が管状ボディー506の外部に沿って延伸する範囲は、管状ボディー506の歪曲および不整列を防止するように選択される。一実施形態では、リブ508は管状ボディー506の長さの80パーセントから95パーセントにわたって延伸しているが、通常は、リブがトレーレセプタクル中への管状ボディー506の挿入を妨害しないことを保証するために、管状ボディー506の長さ全体にわたって延伸することはない。
【0049】
接続シート550は複数の開口552を含む。アダプタ501は、開口552がアダプタ501中のそれぞれの開口と同軸で整列して、個々のアダプタ501の内部518へのアクセスを提供するよう、シート550に隣接して取り付けられ、かつ、シート550から延伸している。図5Bに最も良好に示されているように、接続シート550は、個々のアダプタ501の端部502の中に形成されたリムに取り付けられており、個々のインサートのリムは、上で説明したリム116と同様の特徴を含むことができる。
【0050】
図6A図6Cを参照すると、本技術による、試料収集チューブ250を試料収集チューブラック200の中に受け取り、かつ、保持するために使用されているアダプタ500が示されている。図6A図6Cに示されているように、アダプタ501は、アダプタ501が試料収集チューブラック200の管状ボディー204のチャンバ210と整列するよう、接続シート550を介して、隣接して接続されている。接続シート550は、アダプタ501が互いに傾斜して、試料収集チューブラック200の対応するチャンバ210中へのアダプタ501の位置決めおよび挿入を可能にするために、曲げることができるように構成されている。アダプタ501が対応するチャンバ210に挿入されると、リブ508のエッジ509がチャンバ210の内壁と接触してアダプタ501をチャンバ210の中に確実に保持し、かつ、アダプタ501をチャンバ210と同軸で整列させる。個々のエッジ509のテーパは、個々のアダプタ501がチャンバ210の中へさらに進行すると、個々のアダプタ501とチャンバ210の間の嵌合がより堅固になるようになっている。アダプタ501が対応するチャンバ210の中に確実に位置決めされると、試料収集チューブ250をアダプタ501の内部518に挿入することができる。接続シート550は、接続シート550が試料収集チューブラック200のトレー部分202に対して位置することができるよう、アダプタ501の端部502の各々を横切って位置決めされている。
【0051】
一実施形態では、個々のエッジ509のテーパは、エッジ509がシート550の近傍のエッジ509の頂部部分に沿ってのみチャンバ210の内壁に接触し、エッジ509の残りの部分はチャンバ210の内壁に接触しないようになっている。この方法によれば、チャンバ210中への個々のアダプタ501のプレスばめのための力が小さくなり、また、材料応力が同じく小さくなる。
【0052】
上で説明したアダプタ300および500は、試料収集チューブラック200中のチャンバの数と同じ数のアダプタ301、501を含むものとして示されているが、他の実施形態では、アダプタ300および500は、試料収集チューブラック200中のチャンバ210の総数より少ない数のアダプタ301、501を含むように構成することも可能である。例えばアダプタ300および500は、アダプタ301、501が試料収集チューブラック200中の隣接するチャンバ210のサブセット(例えば四分の一、二分の一、または任意の他の割合)のみを充填するように構成することができる。この方法によれば、試料収集チューブラック200中の充填されていない残りのチャンバ210は、別様に寸法化された試料採取済み収集チューブおよび/または試料収集チューブラック200が設計されている元の試料収集チューブのために構築された個別のアダプタ100と共に使用することができる。
【0053】
いくつかの実施形態では、アダプタ300、500の異なるアダプタ301、501の寸法は、単一のアダプタ300または500が異なるタイプの試料収集チューブを保持することができるよう、異なっていてもよい。例えばアダプタ300/500のうちの少なくとも1つのアダプタ301/501は、第1のタイプの試料収集チューブを受け取るための第1の直径を含むことができ、また、アダプタ300/500のうちの少なくとも1つの第2のアダプタ301/501は、第2のタイプの試料収集チューブを受け取るための第2の直径を含むことができる。異なるタイプの試料収集チューブに適応するために、アダプタ301/501の管状ボディーの長さも、同じアダプタ300/500内で同じく変えることができることを認識されたい。
【0054】
一実施形態では、試料収集チューブラック200の隅に配置された複数の管状ボディー204は、これらの管状ボディー204の閉じた端部208がトレー部分202から、試料収集チューブラック200の隅に配置されていない残りの管状ボディー204よりも遠くへ延伸するように寸法化することができる。図3B図4C図5A図5Bおよび図6Cを参照すると、この実施形態では、試料収集チューブラック200の隅のチャンバ210に位置が対応するアダプタ300および500のアダプタ301および501は、試料収集チューブラック200の隅のチャンバ210のより長い長さまたは深さに対応する、端部302/502から304/504まで、より長くすることができる。
【0055】
いくつかの実施形態では、アダプタ301/501のいくつかの端部304/504は、アダプタ301/501がチャンバ210の中に配置されると、アダプタ301/501によって受け取られた試料収集チューブ250の閉じた端部が端部304/504を越えて、チャンバ210の中へより深く延伸することができるよう、開いた端部として構成することができる。さらに、アダプタ301/501の開いた端部304/504により、ユーザは、ラック200からアダプタ301/501を除去する必要なく、ラック200を洗浄し、かつ、乾燥させることができる。
【0056】
本明細書のどこかで言及したように、上で説明したアダプタ100、300、500は、いずれも同じ材料で構築し、および/または成形することができ、さもなければ単一片として製造することができることを認識されたい。別法としては、アダプタ100、300、500は組み立てることも可能であり、異なる部品(例えば管状ボディー106、リブ108)が異なる材料で構築される。このようなアダプタ100、300、500は、個別に製造して(例えば3D印刷して)組み立てることができる。
【0057】
上で言及したように、アダプタ100、300または500は剛直または可撓性の材料で構築することができる。別法としては、アダプタ100、300または500の一部(例えばリブ108、308、508および/または任意の他の部分)は剛直または可撓性の材料で構築することができる。一例では、3D印刷される部品の場合、アダプタの主構造(例えば管状ボディー106)をより剛直になるように印刷し、また、リブ(例えば108、308、508)をより可撓性になるように印刷することができる。また、接続部材または接続シートをより可撓性になるように形成することができ、一方、管状ボディーはより剛直な材料から形成される。3D印刷器に応じて、剛直およびより可撓性の材料は、同じ材料(ただし特性が異なる)または異なる特性を有する異なる材料のいずれかであってもよい。
【0058】
上で説明したアダプタ100、300、500は、いずれも、試料収集チューブラック200を製造している間に、試料収集チューブラック200のチャンバ210に挿入することができることを認識されたい。別法としては、アダプタ100、300、500は、試料収集チューブ250を保存するための試料収集チューブラック200の使用に先だって、ユーザによって試料収集チューブラック200のチャンバ210に挿入することも可能である。
【0059】
上で説明したアダプタ100、300、500は、いずれも、それらが使い捨てであるように構築することができることを認識されたい。これは、ユーザによる試料収集チューブラック200および/またはアダプタ100、300、500の洗浄の必要性を防止するために有用であり得る。別法としては、アダプタ100、300、500は、耐久性および再使用可能であるように構築することができる。
【0060】
当業者は、以上から、また、様々な図面を参照して、本開示の範囲を逸脱することなく、特定の修正を本開示に同じく加えることができることを認識するであろう。図面には本開示のいくつかの実施形態が示されているが、本開示の範囲の広さは、当技術分野が許容するであろう範囲の広さであること、また、本明細書も同様に読まれることが意図されているため、本開示はそれらの実施形態に限定されることは意図されていない。したがって以上の説明は、本開示を制限するものとして解釈してはならず、特定の実施形態についての単なる例証として解釈されたい。当業者は、本明細書に添付されている特許請求の範囲および精神の範疇で他の修正を想定することであろう。
図1A
図1B
図2A
図2B
図2C
図2D
図3A
図3B
図3C
図4A
図4B
図4C
図4D
図5A
図5B
図5C
図6A
図6B
図6C
【手続補正書】
【提出日】2024-04-25
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
アダプタであって、
第1の端部および第2の端部と、
前記第1の端部から前記第2の端部まで延伸している管状ボディーであって、内部を含む管状ボディーと、
前記アダプタの前記第1の端部の上に形成されたリムであって、斜角が付けられた第1の表面、および前記管状ボディーの前記内部へのアクセスを提供する開口を含み、前記管状ボディーの前記内部がチューブを受け取り、かつ、保持するように寸法化される、リムと
を備え、前記斜角が付けられた第1の表面は、前記アダプタの前記第2の端部がチューブラックのレセプタクルのチャンバに挿入されると、前記レセプタクルの開口を画定している斜角が付けられた表面と接触して、前記アダプタを前記チャンバと同軸整列で位置決めするように構成されている、アダプタ。
【請求項2】
前記リムは、前記開口を画定している斜角が付けられた第2の表面を含み、前記斜角が付けられた第2の表面は、前記チューブを前記管状ボディーの前記内部へ案内するように構成されている、請求項1に記載のアダプタ。
【請求項3】
前記管状ボディーの外壁から前記アダプタの外部に向かって延伸している少なくとも1つのリブをさらに備え、前記少なくとも1つのリブの少なくとも一部は、前記チューブラックの前記チャンバの内壁に接触し、前記アダプタと前記チャンバの間の前記同軸整列を維持し、かつ、前記アダプタを前記チャンバの中で保持するように構成されている、請求項1または請求項2に記載のアダプタ。
【請求項4】
前記少なくとも1つのリブは、前記管状ボディーの中心縦軸と平行に延伸している第1のエッジを含み、前記第1のエッジの少なくとも一部は、前記チューブラックの前記チャンバの前記内壁に接触するように構成されている、請求項3に記載のアダプタ。
【請求項5】
前記少なくとも1つのリブは、前記第1のエッジから前記管状ボディーの前記外壁までテーパが施された第2のエッジを含み、前記第2のエッジは、前記アダプタを前記チューブラックの前記チャンバの中へ案内するように構成されている、請求項4に記載のアダプタ。
【請求項6】
前記少なくとも1つのリブは、スロットを備えた変形可能リブである、請求項3に記載のアダプタ。
【請求項7】
前記少なくとも1つのリブは、前記管状ボディーの外部円周の周りに等距離で間隔を隔てた複数のリブを備えている、請求項3に記載のアダプタ。
【請求項8】
前記チューブラックの前記チャンバは、第1のタイプのチューブを受け取るための第1の直径を有し、前記アダプタの前記内部は、第2のタイプのチューブを受け取るための第2の直径を有し、前記第1の直径は、前記第2の直径より大きい、請求項1または請求項2に記載のアダプタ。
【請求項9】
前記アダプタの前記斜角が付けられた第1の表面は、前記チューブラックの前記レセプタクルの前記斜角が付けられた表面の形状に対応するように形状化されている、請求項1または請求項2に記載のアダプタ。
【請求項10】
前記チューブは、試料収集チューブであり、前記チューブラックは、試料収集チューブラックである、請求項1または請求項2に記載のアダプタ。
【請求項11】
前記アダプタは、サーモプラスチックで構築される、請求項1または請求項2に記載のアダプタ。
【請求項12】
前記サーモプラスチックは、ポリスチレン(PS)、低密度ポリエチレン(LDPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)、ポリプロピレン(PP)およびポリ乳酸(PLA)からなるグループから選択される、請求項11に記載のアダプタ。
【請求項13】
前記アダプタの少なくとも一部は、剛直サーモプラスチックで構築される、請求項1または請求項2に記載のアダプタ。
【請求項14】
前記アダプタの少なくとも一部は、可撓性サーモプラスチックで構築される、請求項1または請求項2に記載のアダプタ。
【請求項15】
前記管状ボディー、前記リムおよび前記リブは、同じ材料または異なる材料で構築される、請求項3に記載のアダプタ。
【請求項16】
装置であって、
複数のアダプタであって、前記複数のアダプタの個々のアダプタが、
第1の端部および第2の端部と、
前記第1の端部から前記第2の端部まで延伸している管状ボディーであって、内部を含む管状ボディーと、
前記アダプタの前記第1の端部の上に形成されたリムであって、前記管状ボディーの前記内部へのアクセスを提供する入口開口を含み、前記管状ボディーの前記内部がチューブを受け取り、かつ、保持するように寸法化される、リムと、
を備える複数のアダプタと、
前記複数のアダプタの個々のアダプタがチューブラックの対応するレセプタクルのチャンバと整列し、かつ、前記チャンバに挿入することができるように前記複数のアダプタを接合する少なくとも1つの接続部材と、
を備えている、装置。
【請求項17】
前記チューブは、試料収集チューブであり、前記チューブラックは、試料収集チューブラックである、請求項16に記載の装置。
【請求項18】
個々のアダプタの前記リムは、斜角が付けられた第1の表面を含み、個々のアダプタの前記第2の端部は、前記チューブラックの対応するチャンバに挿入されるように構成され、個々のアダプタの前記斜角が付けられた第1の表面は、個々のレセプタクルの斜角が付けられた対応する表面と接触し、個々のアダプタを前記チューブラック中の前記対応するチャンバと同軸整列で位置決めするように構成される、請求項16または請求項17に記載の装置。
【請求項19】
個々のアダプタの前記リムは、前記入口開口の周りに配置された、斜角が付けられた第2の表面を含み、前記斜角が付けられた第2の表面は、中に挿入されると、前記チューブを前記管状ボディーの前記内部へ案内するように構成されている、請求項18に記載の装置。
【請求項20】
個々のアダプタは、前記管状ボディーの外壁から前記アダプタの外部に向かって延伸している少なくとも1つのリブを含み、
前記少なくとも1つのリブの少なくとも一部は、前記対応するチャンバの内壁と接触し、前記アダプタと前記チャンバの間の同軸整列を維持し、かつ、前記インサートを前記チャンバの中で保持するように構成されている、請求項18に記載の装置。
【請求項21】
前記アダプタは、前記管状ボディーの外部部分の周りに間隔を隔てた複数のリブを備える、請求項20に記載の装置。
【請求項22】
前記アダプタは、前記管状ボディーの外部部分の周りに等距離で間隔を隔てた複数のリブを備える、請求項20に記載の装置。
【請求項23】
前記少なくとも1つの接続部材は、前記複数のアダプタを接続する材料のシートである、請求項19に記載の装置。
【請求項24】
前記シートは、可撓性である、請求項23に記載の装置。
【請求項25】
個々のアダプタの前記リムは、前記開口の周りに配置された、斜角が付けられた表面を含み、前記斜角が付けられた表面は、前記チューブを前記管状ボディーの前記内部へ案内するように構成されている、請求項23に記載の装置。
【請求項26】
前記チューブラックの個々のチャンバは、第1のタイプのチューブを受け取るための第1の直径を含み、個々のアダプタの前記管状ボディーの前記内部は、第2のタイプのチューブを受け取るための第2の直径を含み、前記第1の直径は前記第2の直径より大きい、請求項16に記載の装置。
【請求項27】
前記管状ボディー、前記リム、前記接続部材および前記リブは、同じ材料または異なる材料で構築される、請求項20に記載の装置。
【請求項28】
前記アダプタは、サーモプラスチックで構築される、請求項16または請求項17に記載の装置
【請求項29】
前記サーモプラスチックは、ポリスチレン(PS)、低密度ポリエチレン(LDPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)、ポリプロピレン(PP)およびポリ乳酸(PLA)からなるグループから選択される、請求項28に記載の装置
【国際調査報告】