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特表2024-530707電気部品の熱管理を強化改善した冷却効果強化パッケージ
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-08-23
(54)【発明の名称】電気部品の熱管理を強化改善した冷却効果強化パッケージ
(51)【国際特許分類】
   H01L 23/36 20060101AFI20240816BHJP
   H01L 23/34 20060101ALI20240816BHJP
   H01L 23/48 20060101ALI20240816BHJP
【FI】
H01L23/36 Z
H01L23/34 A
H01L23/48 G
H01L23/48 L
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024510238
(86)(22)【出願日】2021-08-26
(85)【翻訳文提出日】2024-04-01
(86)【国際出願番号】 US2021047758
(87)【国際公開番号】W WO2023027710
(87)【国際公開日】2023-03-02
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521062505
【氏名又は名称】ヴィシャイ ジェネラル セミコンダクター,エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100079980
【弁理士】
【氏名又は名称】飯田 伸行
(74)【代理人】
【識別番号】100167139
【弁理士】
【氏名又は名称】飯田 和彦
(72)【発明者】
【氏名】ディン,フイイン
(72)【発明者】
【氏名】ジン,ロンナン
(72)【発明者】
【氏名】バイ,ジュンカイ
(72)【発明者】
【氏名】チン,ジュイ セン
【テーマコード(参考)】
5F136
【Fターム(参考)】
5F136BA30
5F136BB13
5F136BB18
5F136DA25
5F136FA02
5F136FA03
5F136FA06
5F136GA01
5F136GA21
5F136GA35
(57)【要約】
【構成】本発明の電装品パッケージは折り重ね式ヒートシンクを有し、これによって放熱を強化改善する。このパッケージの内部電装品は電装品、リードフレーム、導電性クリップおよび端子リードを有し、これらは電気的にかつ機械的に相互接続する。パッケージ用材料を使用して、内部電装品をカプセル化する筐体を形成する。この筐体は凹部を有する。放熱を目的するヒートシンクはリードフレームから延在する第1の平面状部分、筐体の凹部と離間関係に第2の平面状部分、および第1および第2の平面状部分と一体化し、これらの間に延在する折り重ね部分を有する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
プリント回路基板取り付け用電気部品パッケージであって、
少なくとも一つの電気接点を有する上面側および少なくとも一つの電気接点を有する底面側を有する電気部品、
前記電気部品の底面側を受けて、該底面に電気的に接続するリードフレーム、
第1端部を有し、前記電気部品の上面側に電気的に接続し、前記第1端部から延在し、少なくとも第1端子リードに電気的に接続する導電性クリップ、
前記電気部品パッケージから延在する第2端子リード、
前記電気部品および前記導電性クリップ、および前記第1端子リードおよび前記第2端子リードの少なくとも一部をカプセル化するパッケージ用材料、および
前記リードフレームから延在する第1の平面状部分、前記パッケージ材料から離間関係にあり前記パッケージ材料との間に間隙を形成する第2の平面状部分、および前記第1の平面状部分と前記第2の平面状部分との間に延在する折り重ね部分を有するヒートシンク、
を有することを特徴とする電気部品パッケージ。
【請求項2】
前記折り重ね部分がカットアウト部分を有し、これによって第1の平面状部分から第2の平面状部分まで延在する対向アームが形成される、請求項1に記載の電気部品パッケージ。
【請求項3】
前記折り重ね部分が前記第1の平面状部分および前記第2の平面状部分と一体化している、請求項1に記載の電気部品パッケージ。
【請求項4】
前記ヒートシンクが前記パッケージ用材料を受け取る少なくとも一つのスルーホールを有する、請求項1に記載の電気部品パッケージ。
【請求項5】
前記少なくとも一つのスルーホールが閉じたスルーホールを有する、請求項4に記載の電気部品パッケージ。
【請求項6】
前記第1端子リードが陽極端子リードである、請求項1に記載の電気部品パッケージ。
【請求項7】
前記導電性クリップが前記第2端子リードに電気的に接続し、前記第1の端子リードおよび前記第2の端子リードがともに陽極端子リードである請求項1の電気部品パッケージである、請求項1に記載の電気部品パッケージ。
【請求項8】
前記第1端子リードが前記導電性クリップに電気的に接続し、そして陽極端子リードであり、前記第2端子リードが前記リードフレームに電気的に接続し、そして陰極端子リードである、請求項1に記載の電気部品パッケージ。
【請求項9】
前記第1端子リードおよび前記第2端子リードが前記プリント回路基板に接触する位置まで延在する、請求項1に記載の電気部品パッケージ。
【請求項10】
前記電気部品の前記上面側が陽極であり、前記電気部品の前記底面側が陰極であり、折り重ね式ヒートシンクが前記陰極の一部である、請求項1に記載の電気部品パッケージ。
【請求項11】
前記電気部品の前記上面側が陰極であり、前記電気部品の前記底面側が陽極であり、折り重ね式ヒートシンクが前記陽極の一部である、請求項1に記載の電気部品パッケージ。
【請求項12】
前記電気部品がダイオードを有する、請求項1に記載の電気部品パッケージ。
【請求項13】
前記ヒートシンクの前記第2の平面状部分が全体として矩形である、請求項1に記載の電気部品パッケージ。
【請求項14】
さらに前記第1端子リードと前記第2端子リードとの間に位置する中心ピンを有する、請求項1に記載の電気部品パッケージ。
【請求項15】
前記ヒートシンクの前記第1の平面状部分および前記第2の平面状部分が略平行である、請求項1に記載の電気部品パッケージ。
【請求項16】
さらに上面側および底面側を有し、前記ヒートシンクの前記第1の平面状部分が前記電気部品パッケージの底面側に沿って前記リードフレームから延在し、そして前記ヒートシンクの前記第2の平面状部分が前記電気部品パッケージの前記上面側に沿って前記折り重ね部分から延在する、請求項1に記載の電気部品パッケージ。
【請求項17】
さらに上面側および底面側を有し、前記ヒートシンクの前記第1の平面状部分が前記電気部品パッケージの上面側に沿って前記リードフレームから延在し、そして前記ヒートシンクの前記第2の平面状部分が前記電気部品パッケージの前記底面側に沿って前記折り重ね部分から延在する、請求項1に記載の電気部品パッケージ。
【請求項18】
前記電気部品が半導体チップである、請求項1に記載の電気部品パッケージ。
【請求項19】
さらに前記電気部品パッケージ上に位置し、かつこの電気部品パッケージの前記ヒートシンクの前記第2の平面状部分に接触する外部ヒートシンクを有する、請求項1に記載の電気部品パッケージ。
【請求項20】
前記外部ヒートシンクが伝熱性材料で形成される、請求項19に記載の電気部品パッケージ。
【請求項21】
前記パッケージ用材料が凹部を有する、請求項1に記載の電気部品パッケージ。
【請求項22】
電気部品パッケージからの放熱方法であって、
a. 上面側および底面側を有する電気部品を設け、
b. リードフレームにこの電気部品の底面側を位置させ、
c. 第1端部および第2端部を有する導電性クリップを設け、
d. 前記導電性クリップの前記第1端部を前記電気部品の前記上面側に接続するとともに、前記導電性クリップの前記第2端部を少なくとも一つの第1端子リードに接続し、
e. 前記電気部品パッケージ内に位置する第2端子リードを設け、
f. 前記電気部品および導電性クリップ、および、前記第1の端子リードと前記第2の端子リードの少なくとも一部をパッケージ用材料でカプセル化し、
g. このパッケージ用材料の表面に凹部を形成し、そして
h. 前記リードフレームから延在する第1の平面状部分、モールドの凹部から離間し間隙を形成する第2の平面状部分、並びに、前記第1の平面状部分および前記第2の平面状部分の間に延在する折り重ね部分、を有するヒートシンクを形成する
工程を有することを特徴とする、電気部品パッケージからの放熱方法。
【請求項23】
さらに前記導電性クリップを前記第2の端子リードに電気的に接続する工程を有する請求項22に記載の方法。
【請求項24】
さらに前記ヒートシンクの前記折り重ね部分にカットアウト部分を形成し、前記第1の平面状部分から前記第2の平面状部分まで延在する対向アームを形成する工程を有する請求項22に記載の方法。
【請求項25】
前記ヒートシンクを形成する工程がさらに、前記第1の平面状部分を全体として横断する位置まで前記折り重ね部分を曲げ、前記折り重ね部分を全体として横断する位置まで第2の平面状部分を曲げて、前記凹部内に少なくとも部分的に延在させる工程を有する請求項22に記載の方法。
【請求項26】
前記第2の平面状部分が厚さを有し、前記凹部の深さが前記第2の平面状部分の前記厚さの100%~120%である請求項22に記載の方法。
【請求項27】
前記第2の平面状部分が厚さを有し、前記第2の平面状部分の前記厚さの30%~80%である前記凹部とともに間隙を維持するように前記第2の平面状部分を位置させる請求項22に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【発明の分野】
【0001】
本発明は全体としては電気部品パッケージ用ヒートシンクに関し、具体的にはこのパッケージに付随する表面にヒートシンクを延在することによって放熱能力を強化改善したヒートシンクに関する。
【発明の背景】
【0002】
電気部品は通常の動作時に熱を発生するが、この熱を連続的に放出して動作を確実に適正化する必要がある。電気部品のパラメータ値は一般に温度とともに変化し、過剰な熱は電気システムの性能に悪影響を与える。特に高温になると、電気部品は仕様書に記載されている性能を発揮できず、故障につながる場合がある。これらシステムおよびデバイスは大きさが小さくなり続けると、これに応じて電気部品の寸法が必然的に小さくなる。電気システムおよびこれらの電気部品の物理的大きさが小さくなっても、これらシステムに必要な電力およびそこから発生する熱の大きさが小さくなるわけではない。従って、これら電気部品が発生する熱を慎重に管理して、システムの動作温度を安全かつ信頼性高く維持する必要がある。
【0003】
従来の半導体チップパッケージは、半導体デバイスのプリント回路基板への実装後に、パッケージの底部側に陽極および陰極端子リードを備えることになる。動作時、チップ内部に発生した熱は主に、底部に設けたヒートシンクを介して垂直に外気に放出する。熱流効率は半導体チップに実装した電気部品の伝熱性、使用半田の厚さ、ヒートシンク質量などのファクターやその他のファクターの影響を受ける。
【0004】
従って、半導体などの電気部品の放熱性を改善強化することが望まれている。また、小さなフォームファクターに対応し、かつ既存のシステムに組み込むことができるように電気部品の放熱能力を改善強化することも望まれている。さらに、経済的な製造、高い耐久性および高い動作効率に対処できるように電気部品の放熱能力を改善強化することも望まれている。
【発明の概要】
【0005】
上記に基づき、本発明は半導体などの電気部品ないし電装品が発生する熱を外部に放出する新しい経路を付設し、電気部品パッケージないし電装品パッケージの上面側または底面側からの熱流などの冷却能力をヒートシンク延長によって改善強化するものである。
【0006】
この課題を解決するために、放熱を強化した折り重ね形ヒートシンクを有する電気部品パッケージを提供する。このパッケージの内部電気部品は電気的かつ機械的に相互接続した半導体ダイまたはチップ、リードフレーム、導電クリップおよび端子リードを備えることができる。パッケージ用材料が内部電気部品を包み込む。このパッケージ用材料は表面に凹部を有する。放熱を目的とするヒートシンクはリードフレームから延在する第1の平面状部分、パッケージ用材料の凹部から離間関係にある第2の平面状部分、およびこれら第1平面状部分および第2平面状部分に一体化し、かつこれら部分間に延在する折り重ね部分(fold portion)を有する。
【0007】
本発明の別な態様は電気部品パッケージの放熱方法に関する。この方法では、半導体チップなどの電気部品をリードフレームに配置し、導電クリップの第1端部を電気部品の上面側に接続し、この導電クリップの第2端部を第1端子リードに接続する。この方法では、半導体ダイおよび導電クリップ、第1端子リードおよび第2端子リードの少なくとも一部をパッケージ用材料で包み込む。このパッケージ用材料内に凹部を形成する。さらに、リードフレームから延在する第1平面状部分、パッケージ材料の凹部に対して離間関係にあってこれらの間に間隙を形成する第2平面状部分を有し、これら第1平面状部分と第2平面状部分との間に延在する折り重ね部分を有するヒートシンクを形成する。
【0008】
個別に使用でき、あるいは相互に併用した形で使用できる特徴などについては以下および特許請求の範囲に詳細に記載する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
以上の概要および以下の詳細な説明については、添付図面を参照して記載する説明から明確に理解できるはずである。
【0010】
図1は内部電気部品の相互関係を明示するためにヒートシンクの一部を切り欠いた、電気部品パッケージの第1実施態様を示す拡大上面斜視図である。
【0011】
図1Aは別なヒートシンクを有する第1実施態様を切り欠くことなく示す拡大上面斜視図である。
【0012】
図2は第1実施態様の電気部品パッケージを示す拡大側面図である。
【0013】
図2Aは凹部を設けない別なパッケージ筐体を有する第1実施態様の電気部品パッケージを示す拡大側面図である。
【0014】
図3は第1実施態様の電気部品パッケージを示す拡大背面図である。
【0015】
図4は第1実施態様の電気部品パッケージの断面における拡大上部平面図である。
【0016】
図5は第1実施態様の電気部品パッケージの断面における拡大上面斜視図である。
【0017】
図6は第1実施態様の電気部品パッケージの断面における拡大底部平面図である。
【0018】
図7は内部電気部品の相互関係を明示するためにヒートシンクの一部を切り欠いた、電気部品パッケージの第2実施態様を示す拡大上面斜視図である。
【0019】
図7Aは別なヒートシンクを有する第2実施態様を切り欠くことなく示す電気部品パッケージの拡大上面斜視図である。
【0020】
図8は第2実施態様の電気部品パッケージを示す拡大側面図である。
【0021】
図8Aは凹部を設けない別なパッケージ筐体を有する第2実施態様の電気部品パッケージを示す拡大側面図である。
【0022】
図8Bは第2実施態様の電気部品パッケージを示す拡大背面図である。
【0023】
図9は第2実施態様の電気部品パッケージの断面における拡大上部平面図である。
【0024】
図10は第2実施態様の電気部品パッケージの拡大上部平面図である。
【0025】
図11は第2実施態様の電気部品パッケージの拡大底部平面図である。
【0026】
図12は筐体を取り外した、第2実施態様の電気部品パッケージの拡大底部平面図である。
【0027】
図13はヒートシンクを折り重ね構成で形成する方法を示す、電気部品パッケージの拡大側面図である。
【0028】
図14は電気部品パッケージ製造方法の一実施例を示すフローチャートである。
【0029】
図15はプリント回路基板に実装した電気部品パッケージを示し、かつ電気部品パッケージからの放熱を示す拡大側面図である。
【0030】
図16は電気部品パッケージの第3実施態様を示す拡大側面図である。
【0031】
図17は電気部品パッケージに実装した外部ヒートシンクを示す拡大斜視図である。
【0032】
図18は電気部品パッケージに実装した外部ヒートシンクを示す拡大背面図である。
【詳細な説明】
【0033】
以下の記載で便宜上いくつかの専門用語を使用するが、これに限定する意図はない。上面側、底面側、第1の横方向側部、第2の横方向側部、前端および後端などの用語は参照する図面中の方向を示す。以下に、電気部品パッケージの実施態様および放熱の強化改善を目的とする折り重ね構成のヒートシンクを有する電気部品パッケージの形成方法の実施態様を完全に理解してもらうための具体的な細部を記載する。公知構造体および機能については、本明細書に開示する実施態様の記載を必要ないほど曖昧化することを避けるために詳しく説明、例示しない。添付図面は説明、図示および実証のみを目的として切り欠き部分を含むが、これらは要素それ自体が最終製造時に切り欠いたことを示すものではない。“実質的に、ほぼ”および“全体として”などの語句は指示した形状からの明示した値あるいは許容誤差の±10%を包含するものである。
【0034】
図1図6を参照して説明するが、これら図面には電気部品パッケージ100の第1実施態様を示す。電気部品パッケージ100は全体として矩形であり、上面側110(図2)、底面側114(図2)、前端部118(図2)、後端部122(図2)、第1横方向側部126(図1)、および第2横方向側部130(図1)を備えることができる。電気部品パッケージ100は、図15に明示するように、プリント回路基板の表面に実装できる構成とすることができる。この第1実施態様100では、電気部品パッケージ100は中心に位置する半導体チップなどの、全体として正方形または矩形とすることができるダイまたはチップ134の形を取り、上向きの陽極側部134aおよび下向きの陰極側部134bを有する電気部品または電子品を備える(図2)。この実施態様では、陰極側部134bは電気部品パッケージ100の底面側部114にそって延在するリードフレーム138に取り付け、接合することができる。ダイまたはチップ134としてはダイオードなどの2端子デバイス、あるいは電子部品パッケージ内に実装するのが好ましい電子デバイスを例示することができる。ダイまたはチップ134の底面134bは、制限する意図はないが例示すると半田ペースト、半田ワイヤ、導電性接着剤やシンタリングペーストなどの好適な導電性材料142を利用して、リードフレーム138の上面に取り付けることができる。このように取り付けると、リードフレーム138とダイまたはチップ134の陰極側部134bにある電極とが電気的に接触する。図1および図4からよく理解できるように、リードフレーム138は薄い平坦ストリップとして形成することができ、このストリップは全体として矩形であり、第1横方向側部126から第2横方向側部130までの電気部品パッケージ100の実質的に全幅にわたって延在する。リードフレーム130も電気部品パッケージ100の後端部122まで実質的に完全に延在することができる。リードフレーム138は銅(Cu)、アルミニウム(Al)、ニッケル、チタン(Ti)やこれら金属の合金などの任意の適切な導電性材料から構成することができる。
【0035】
使用するヒートシンク146は全体として矩形であり、折り重ねた形状である。このヒートシンク146については、最初は電気部品パッケージ100のリードフレーム138から後端部122まで延在する平坦で直線的なストリップとして用意することができる。なおここで“平坦”とは全体として平坦であることを意味する。換言すると、通常の製造許容誤差範囲内にある平坦を意味する。ヒートシンク146が電気部品パッケージ100のリードフレーム138から後端部に向かって延在すると、折重ね形状になり、電気部品パッケージ100の上面側部110から自由端部146cまで延在する。
【0036】
より具体的に説明すると、ヒートシンク146は第1の平面状部分146aを有し、この平面状部分146aはリードフレーム138から電気部品パッケージ100の底部側面114にそってその後端部122に向かって延在することができる。後端部122に達すると、ヒートシンク146は第1角部150においてほぼ90度の角度で曲がり、電気部品パッケージ100の上部側110に位置する第2角部154まで所定距離上向きに延在する。第2角部154に達した後、ヒートシンク146はほぼ90度の角度で再度曲がり、上面側110にそう第2平面状部分146bにそって所定の距離延在し、自由端部146cに達し、ヒートシンク146が折り重ね外観を呈する。なお、2つの角部150および154でヒートシンク146を曲げる結果生じる折り重ね外観は好適な実施態様の例示に過ぎず、この折り重ね外観が得られるなら他の構成、例示するとアーク構成、半円形構成やその他の類似構成も使用可能である。第1平面状部分146aおよび第2平面状部分146bは相互に対して実質的に平行とすることができる。
【0037】
電気部品パッケージ100の後端部122において、ヒートシンク146はカットアウト(切り欠き部分)158を有し、対向するアーム160aおよび160bを形成し、これが底面側114から上面側110まで延在する。第1実施態様では、図示のように、このカットアウト部分158は全体として矩形であるが、他の形状も可能である。カットアウト部分158の一つの目的は角部150、154の形成時に蓄積する応力を抑制し、ヒートシンク146の破損を防止することである。カットアウト部分158を設けることによって、角部150、154の領域内の材料量を実質的に減量でき、角部150、154を形成するヒートシンク材の曲げが容易になるため、形成プロセス時に角部150、154においてヒートシンク146の異常な曲げまたは破損の可能性を抑制することができる。カットアウト部分158の別な目的は空気流を強化し、第2平面状部分146bの両側からの放熱を改善することである。なお、このカットアウト部分158はヒートシンク146の適宜採用する特徴であり、ヒートシンク146に設けてもよく、あるいは設けなくてもよいものである。図1Aに最善の形態を示すように、カットアウト部分(図1に158の参照符号で示す)はヒートシンク146´の特徴を構成するものではない。従って、図1Aのヒートシンク146´にはデバイスの後端部122の一部にそって形成する連続的な、あるいは切れ目のない壁部を形成することができる。別な表現を採用すると、図1Aの実施態様は図1の実施態様と同じ構成であってもよい。
【0038】
また、ヒートシンク146は一つかそれ以上の閉じたスルーホール162、一つかそれ以上の開放したスルーホール163、および第1の横方向側部126から第2の横方向側部130まで延在するv-形ノッチ164を備えることができる。これら特徴部をヒートシンク146に設けると、エポキシやその他の好適なカプセル化材を内部に成形プロセス時(以下に記載する)に受け取り、ヒートシンク146の一部をカプセル化材内に保持できるため、カプセル化材のヒートシンク146に対する接着性を強化でき、層間剥離の恐れが小さくなる。
【0039】
図5を参照して説明すると、ヒートシンク146の自由端部146cは図示のように鋭い角部170を有するが、これら角部170はわずかではあるが丸くてもよく、あるいは湾曲していてもよい。ヒートシンク146を形成するために好適な金属としては銅、アルミニウム、白金や公知のヒートシンクとして好適な他の金属を例示することができる。ヒートシンク146の厚さに関しては、製品の電気性能、熱性能、コストや寸法要件などの設計上の考慮事項に基づいて決定する。ヒートシンク146の好適な厚みの大まかな範囲は0.2mm~2.0mmである。全体として矩形のヒートシンク146を好適な実施態様として例示しているが、電気部品パッケージ100で利用できるスペースを最大化し、放熱を最大化できる他の構成も可能である。なお、図示のヒートシンク146は全体が一体的な単体として図示しているが、個別部分または離散的な部分を同じか、異なる材料を接合してヒートシンク146を構成することも可能である。
【0040】
図1図2および図4を参照して説明すると、クリップ174を使用して、ダイまたはチップ134の陽極側134aを端子リード178および182に接続する。電気部品パッケージ100は半導体パッケージの電気部品を湿気侵入および機械的損傷から保護するパッケージ用筐体(破線で示す)186を有する。端子リード178および182は図示のように、所定距離相互に分離し、各端子リード178の一部はパッケージ用筐体186内に位置し、他の部分はパッケージ用筐体186の外部に位置するため、電気部品パッケージ100とプリント回路基板190(図15)との間を電気的に接続できる。
【0041】
特に、クリップ174は自由端部174aを有していてもよく、限定する意図はないが、半田ペースト、半田ワイヤ、導電性接着剤やシンタリングペーストを例示できる任意の好適な導電性材料142を利用して、この自由端部をダイまたはチップ134の上面即ち陽極側134aに接合することができる。自由端部174aからパッケージ100の前端部118に延在するため、クリップ174は凸部174bを備えていてもよく、この凸部がダイまたはチップ134と端子リード178および182との間を架橋する。図1から最良の形を理解できるように、クリップ174はブランチ部分174cおよび174dを有し、これら部分が反対方向に延在し、端子リードに向かって曲がり、接続する。半田ペースト、半田ワイヤ、導電性接着剤やシンタリングペーストなどの任意の好適な導電性材料184を利用してブランチ部分174cおよび174dを端子リード178および182に物理的に接続し、ダイまたはチップ134と端子リード178および182との間を電気的に接続する。この第1実施態様では、端子リード178および182の両者にダイまたはチップ134の陽極側134aを接続する。これら端子リードは陽極端子リードである。
【0042】
図1および図2に最良の形態を示すように、各端子リード178、182は上部の全体として水平な部分178a、182a、下部の全体として水平な自由端部178b、182b、およびこれらの間に位置する曲がり部分178c、182cを有する。図15に最良の形態を示すように、電気部品パッケージ100の実装時にプリント回路基板190の上面に接触するように端子リード178、182の下部の全体として水平な自由端部178b、182bを設ける。
【0043】
クリップ174はアルミニウム、銅、銀、金または金属合金などの任意の好適な材料から形成することができる。あるいは、クリップ174はアルミニウム、銅、銀、金または金属合金などの好適な材料から形成したワイヤまたはリボンで構成してもよい。電気部品パッケージ100の中心ピン185は端子リード178および182の間の中心に位置していてもよい。図2に最良の形態を示すように、中心ピン185はその自由端部から延在し、下向きに曲がり、リードフレーム138とつなぐ。中心ピン185は端子リード178および182の上部の全体として水平な部分178a、182aと同じ平面内にあってもよい。
【0044】
図2および図3に最良の形態を示すように、所定位置にクリップ174を接合した後、パッケージ用筐体186を半導体パッケージの電気部品の周囲に形成し、湿気の侵入および機械的損傷に備える。特に、ダイ134全体、リードフレーム138、ヒートシンク146の一部、クリップ174全体、導電性材料142、184およびリード端子178および182の一部は電気部品パッケージに応じてエポキシまたはその他の好適な化合物内に入れるか封入することができる。図2に最良の形態を示すように、パッケージ筐体186は凹部188を有するように形成することができる。ヒートシンク146の第2平面部分146bは凹部188内に延在し、ここに位置するため、ヒートシンク146の第2平面部分146bとパッケージ筐体186の凹部188との間に距離即ち間隙210を維持することができ、電気部品パッケージの動作時に放熱を強化することができる。この間隙210もスペースを与えるため、パッケージ筐体186とこのパッケージ筐体186に近接して位置する第2平面部分146bとが接触することがなく、パッケージ筐体186が損傷することがなくなる。第2平面部分146bについては、凹部188とほぼ同じ広がりをもち、凹部188を覆うようにするのが好ましい。さらに、ヒートシンク146の自由端部146cとこの自由端部146cに隣接する凹部188の垂直縁部との間に小さな間隙を設けることも好ましい。化合物が硬化した後は、これをトリム加工して、成形プロセス時に発生したフラッシュ(flash)を除去することができる。さらに、このトリム加工の一環としてリードフレーム138に残る棒状物も除去することができる。
【0045】
凹部188の深さについては、ヒートシンク146の第2平面部分146bの厚さの80%~150%であるのが好ましい。より具体的には、深さはこの厚さの100%~120%である。さらに、前記距離または間隙210については、ヒートシンク146の第2平面部分146bの厚さの30%~80%の範囲内にあるのが好ましい。より好ましくは、この距離または間隙210は厚さの40%~60%の範囲内にある。間隙210の大きさは電気部品パッケージ100の全体厚さに影響するものである。即ち、より小さな間隙210が好ましく、例えば0mmより大きいものである。
【0046】
なお、凹部188はパッケージ筐体186に適宜使用する特徴である。即ち、パッケージ筐体186に併用してもよく、あるいは併用しなくてもよい。図2Aに最良の形態を示すように、パッケージ筐体186はこのような凹部を有しなくてもよい。この構成では、ヒートシンク146の第2平面部分146bとパッケージ筐体186との間に以上の理由から距離または間隙210を維持できるようにヒートシンク146の第2平面部分146bを設けることができる。
【0047】
適切な成形ツールを利用して、パッケージ筐体186をトリム加工した後に、実質的に直線状の形状から端子リード178、182を上部の全体として水平な部分178a、182a、下部の全体として水平な自由端部178b、182bおよびこれらの間に位置する曲がり部分178c、182cを有する曲がり構成に形成することができる。
【0048】
図1図2および図3に最良の形態を示すように、リードフレーム138からその自由端部146cまで延在する平坦な直線状のストリップからヒートシンク146を折り重ね形成するさいには、これを一連の漸進的な工程で行う。ここで“平坦な”とは“全体として平坦な”を意味する。即ち、通常の製造許容差内にあることを意味する。図13に最良の形態を示すように、適切な形成ツールを利用して、いくつかの工程でヒートシンク146を折り曲げ、工程1305、1310、1315、1320、1325および1330で角部150、154を形成する。工程1305にはカプセル化後の初期状態にある全体として平坦な構成を示す。工程1310には第2平面部分146bだけでなくアーム160aおよび160bの初期に行う折り曲げを示す。工程1315には曲げ続行時における角部150、154両者の部分形成を示す。工程1320および1325には角部150、154がその最終位置への移行時に、第1平面部分146aに対して平行でかつこれからずれた位置に第2平面部分146bをさらに曲げることを示す。工程1330にはパッケージ筐体186の凹部188内に部分的に存在する第2平面部分146bの最終位置を示す。形成が終了したなら、底部側面にあるリードフレーム138からヒートシンク146が後端部122に向かって延在し、既に詳細に説明したように、電気部品パッケージ100の上部側面に折り重なる。
【0049】
図14は折り重ね式ヒートシンクを有する電気部品パッケージの形成方法を示すフローチャートである。“ダイ接合”工程ブロック1405において、既述したように任意の好適な導電性材料142を使用して、ダイまたはチップ134の底面をリードフレーム138に取り付け、これに接合する。ダイまたはチップ134の底面は、デバイスに応じて、ダイまたはチップの陰極側または陽極側のいずれかとすることができる。“クリップ接合”工程ブロック1410において、記述のように好適な導電性材料を使用して、自由端部174aを有するクリップ174をダイまたはチップ134の上面に接合する。クリップ174がその自由端部174aから延在し、分岐し、記述のように好適な導電性材料を使用して、これを2つの端子リード178および182に接合することができる。他の実施態様では、クリップは端子リード178、182の一つに接合することができ、この場合もう一つの端子リードはリードフレームに接触する。“ワイヤ/リボン接合”工程ブロック1415では、クリップ174の代わりにワイヤかリボンを使用することができる。“成形”工程ブロック1420では、湿気侵入および機械的損傷から守るために、電気部品パッケージ100の電気部品すべての、あるいは一部の周囲にパッケージ用筐体186を成形することができる。“トリム”工程ブロック1425では、パッケージ用筐体をトリム加工することができる。“メッキ”工程ブロック1430では、電気部品パッケージ100をメッキ加工することができる。“成形/単体化(ヒートシンクの折り重ね)”工程ブロック1435では、例えば適切な成形ツールを使用して、ヒートシンク146のリードフレーム138からの延在時に、このヒートシンクを電気部品パッケージの底部から立ち上げ、その上部に折り重ねることができる。また端子リード178および182については、既述のように、全体として平坦な自由端部178bおよび182bを有するように成形して、電気部品パッケージの実装時にプリント回路基板190(図15)に接触させることができる。“試験”工程ブロック1440では、ヒートシンクを折り重ねた完成電気部品パッケージ100を試験することができる。
【0050】
図15を参照して説明すると、完成した電気部品パッケージ100をプリント回路基板190の表面に取り付けた後に、端子リード178b、182bの全体として水平な自由端部をプリント回路基板190の上面に接触させ、矢印194で示すように、電気部品パッケージ100から放熱を行う。同じように、リードフレーム138およびヒートシンク146の一部をプリント回路基板190の上面に接触させ、矢印198で示すように、電気部品パッケージ100から放熱を行う。さらに、ヒートシンク146が角部150および154を曲がり、パッケージ100の上部側部110に延在するため、矢印202および206で示す方向にパッケージ100から放熱が生じる。間隙210があるために、ここに流れる空気流によってもヒートシンク146から放熱が生じる。
【0051】
第2実施態様である電気部品パッケージ300を示す図7図12を参照して説明すると、第1実施態様100と同様に、電気部品パッケージ300は上部側部304、底部側部308,前端部312、後端部316、第1横方向側部320、および第2横方向側部324を有する。この第2実施態様では、ダイまたはチップ332は陽極側332aを上向きにし、かつ陰極側332bを下向きにした状態でリードフレーム334に設け、第1実施態様に関して説明したように接合によってリードフレーム334に取り付ける。第1実施態様と同様に、ダイまたはチップ332はダイオードなどの2端子デバイスであってもよく、前記と同様に任意の好適な導電性材料336を使用して、ダイまたはチップ332の底面即ち陰極側をリードフレーム334の上面に取り付け、電気的に接触させ、第1端子を形成することができる。
【0052】
第2実施態様では、クリップ340は全体として逆S-字構成を有し、その第1自由端部340aをダイまたはチップ332の上面332a即ち陽極側に接合する。クリップ340は凸部340bを有し、これがダイまたはチップ332と端子リード344との間を架橋する。図7および図8に最良の形態を示すように、クリップ340はその第2自由端部340cにおいて第1実施態様に関連して説明した接合によって端子リード344に接続し、ダイまたはチップ332と端子344とを電気的に接続する。即ち、端子リード344はダイまたはチップ332の陽極側との接続から生じる陽極端子リードである。図7および図8に最良の形態を示すように、各端子リード344、346は上部の全体として水平な部分344a、346a、下部の全体として水平な自由端部344b、346b、およびこれらの間に位置する曲がり部分344c、346cを有する。
【0053】
第1実施態様と同様に、ヒートシンク352は全体として矩形の折り畳み式構成を有する。図7図9に最良の形態を示すように、ヒートシンク352はリードフレーム334から後方に半導体パッケージ300の後端部316に向かって延在してもよい。ヒートシンク352が半導体パッケージ300の後端部316に向かって延在するため、折り畳み式構成になり、この構成が半導体パッケージ300の上部側部304にそって自由端部352cまで延在する。より詳しく説明すると、図8および図8Bに最良の形態を示すように、ヒートシンク352は第1平面部分352aを有し、この平面部分352aはリードフレーム334から電気部品パッケージ300の底部側面308にそってその後端部316に向かって延在してもよい。後端部316に達すると、ヒートシンク352は第1角部356においてほぼ90度の角度で曲がり、電気部品パッケージ300の上部側面304に位置する第2角部360まで所定距離上向きに延在する。第2角部360に達した後、ヒートシンク352はほぼ90度の角度で再度曲がり、第2角部360から上面側部304にそう第2平面部分352bにそって自由端部352まで所定の距離延在し、半導体パッケージ300の前端部312に達し、ヒートシンク352が折り畳み式外観を呈する。なお、2つの角部356および360でヒートシンク352を曲げる結果生じる折り畳み式外観は好適な実施態様の例示に過ぎず、この折り畳み式外観が得られるなら他の構成、例示するとアーク構成、半円形構成やその他の類似構成も使用可能である。
【0054】
図7図8Bおよび図9図12に示すように、電気部品パッケージ300の第2実施態様は、第1実施態様に関連して説明した目的のために、即ち応力抑制および放熱強化のために大きなカットアウト部分364を有することができる。このカットアウト部分364が底部側部308から上部側部304まで延在する対向アーム366aおよび366bを形成ないし画定する。なお、カットアウト部分364はヒートシンク352に適宜設ける特徴の一つであり、場合によっては使用しなくてもよい。例えば、図7Aに最良の形態を示すように、このカットアウト部分(図7に参照符号364で示す)は第2実施態様の電気部品パッケージ300のヒートシンク352では使用しない。即ち、図7Aのヒートシンク352´の場合、デバイスの後端部316の一部にそって設ける連続的で切れ目のない壁を有していてもよい。これ以外については、図7Aの実施態様は図7の実施態様と構成が同じである。
【0055】
第1実施態様と同じように、ヒートシンク352は一つかそれ以上の閉じたスルーホール368および一つかそれ以上の開放スルーホール370を有し、成形プロセス時にエポキシやその他の好適なカプセル化材料を受け取り、ヒートシンク352をこのカプセル化材料内に保持する。さらに、第1実施態様と同様に、v-字形ノッチ372を設けて、応力の蓄積を抑制し、折り重ね時の破損を防止することができる。図示のように、このv-字形ノッチ372は第1の横方向側部320から第2の横方向側部324まで延在する。
【0056】
折り重ね式ヒートシンク352はリードフレーム334を介してダイまたはチップ332の陰極側332bとの接続から生じる陰極ヒートシンクであってもよい。以下図7および図8を参照して説明すると、リードフレーム334は図示のように、ダイまたはチップ332の陰極側部332bに接触し、かつダイまたはチップ332の陰極側332bとの接続から生じる陰極端子リードである端子リード346に接続する。
【0057】
この実施態様の別な構成として、ダイまたはチップ332はその陽極側部332aを下向きにした状態かつその陰極側部332bを上向きにした状態でリードフレーム334に取り付け、接合することができる。この取り付け配向では、端子リード344がダイまたはチップ332の陰極側部332aとの接続の結果としての陰極端子リードになり、ヒートシンク352がダイまたはチップ332の陽極側部332aとの接続の結果としての陽極ヒートシンクになることになる。第1実施態様において記載したように、クリップ340の代わりに、上記したように好適な材料から形成するワイヤまたはリボンを使用することができる。
【0058】
図7および図8に最良の形態を示すように、第1実施態様と同様に、クリップ340を所定位置に接合した後に、(破線で示す)パッケージ用筐体376を半導体デバイスの電気部品の周囲に形成し、湿気侵入および機械的損傷から保護することができる。具体的に説明すると、電気部品パッケージ300に応じてエポキシかその他の好適な化合物にダイ332、リードフレーム334、ヒートシンク352の一部、クリップ340、導電性材料336、および端子リード344および346の一部を入れるか、あるいはカプセル化してもよい。図8に最良の形態を示すように、パッケージ筐体376は第1実施態様で説明した構成の凹部378を備えることができる。ヒートシンク352の第2の平面部分352bについては、パッケージ用筐体376の凹部378内に延在し、パッケージ用筐体376の凹部378とヒートシンクの第2の平面部分352bとの間に所定の距離を維持し、電気部品パッケージ動作時の放熱を強化改善できるようにする。
【0059】
なお、凹部378はパッケージ筐体376の場合に応じて使用する特徴であり、パッケージ筐体376はこの特徴を備えていてもよく、あるいは備えなくてもよい。図8Aに最良の形態を示すように、第2実施態様の電気部品パッケージは図示のように、このような凹部を有しないパッケージ筐体376を有する。この態様では、ヒートシンク352の第2の平面部分352bは、前記理由からヒートシンク352の第2の平面部分352bとパッケージ筐体376との間に距離または間隙を維持できるように設けてもよい。
【0060】
第1実施態様と同様に、適切な形成ツールを使用して、図13に示すように、ヒートシンク352をいくつかの工程で形成して、平坦な直線状のストリップから角部356および360を折り重ね構成で形成してもよい。これら形成工程が終了した後は、上記に詳述したように、ヒートシンク352が底部側部から延在し、電気部品パッケージ300の上部側部に折り重なる。また第1実施態様において説明したように、適切な成形ツールを使用して、端子リード344および346については、実質的に直線状の構成から上部の全体として水平な部分344a、346b、下部の全体として水平な自由端部344b、346bおよびこれらの間に位置する曲がり部分344c、346cを有する曲がり構成に成形してもよい。このように構成すると、完成した電気部品パッケージ300の放熱を目的とする実装時に、端子リード344、346がプリント回路基板190(図15)の表面に接触することになる。第1実施態様で説明したように、折り曲げ式ヒートシンク352によって矢印198、202および206の方向に電気部品パッケージ300から放熱を実施することができる。
【0061】
本発明電気部品パッケージ400の第3実施態様の側面図である図16を参照して説明すると、パッケージの電子部品がパッケージの底面側に近接位置し、かつヒートシンクが底面側から延在し、上面側に折り重なる第1および第2の実施態様とは異なり、本実施態様400では、電子部品が半導体パッケージの上面側404に近接位置し、そしてヒートシンク452は正面側から延在し、かつパッケージ筐体476の底面側に折り重なり、少なくともその凹部477に部分的に湾入する。第1および第2の実施態様と同様に、凹部477は適宜使用するものである。第3実施態様400も底面側408、正面端部412および後端部416を有する。リードフレーム434はパッケージ400の上面側404に延在し、ダイまたはチップ432はリードフレーム434の底面に取り付ける。なお、このリードフレーム434への取り付けは上述したように適切な導電性材料436を使用する接合によって行う。ダイまたはチップ432はダイオードなどの2端子デバイスであってもよい。上記のクリップ174または340と同様なクリップ440は適切な導電性材料436を使用してダイまたはチップ432の底面側に接合する第1自由端部440aを有する。クリップ440はトラフ部分440bを有していてもよく、この部分は第1自由端部440aと第2自由端部440cとの間に延在し、第1実施態様および第2実施態様で説明したように、ダイまたはチップ432を端子リード444に接続する。端子リード444は上部の全体として水平な部分444a、下部の全体として水平な自由端部444b、およびこれらの部分間に位置する曲がり部分444cを備えていてもよい。
【0062】
ヒートシンク452の全体構成は折り重ね構成である。ヒートシンク452は図示のように、正面側404にあるリードフレーム434からパッケージ400の後端部416に向かって延在する。この場合、ヒートシンク452は第1角度456で曲がり、下向きに所定の距離延在し、第2角部460に達し、再度向きを変え、パッケージ400の底面側408にそって所定の距離延在し、その自由端部452aに達し、ヒートシンク452を折り重ね構成にする。第1実施態様および第2実施態様と同様に、電気部品パッケージ400の第3実施態様でもカットアウト部分を設け、上面側404から底面側408まで延在する対向アームを形成してもよい。さらに第1実施態様および第2実施態様と同様に、折り重ね体の成形時の破断を防止するために応力の蓄積を抑制するv-字形ノッチ472などの他の機能部を備えていてもよい。またヒートシンク452には一つかそれ以上の閉じたスルーホールおよび一つかそれ以上の開放したスルーホール468を設けて、成形プロセス時にエポキシやその他の適切なカプセル化材料を受け取り、カプセル化材料内にヒートシンク452を保持することができる。
【0063】
第1実施態様および第2実施態様に記載したように、陽極側がリードフレーム434に接触した状態、あるいは陰極側がリードフレーム434に接触した状態でダイまたはチップ432をリードフレーム434に取り付けることができる。リードフレーム434へのダイまたはチップ432を取り付ける向きは折り重ね式ヒートシンクが陰極かあるいは陽極に応じて決定することになる。既に説明したように、クリップ440の代わりに適切な材料から形成したワイヤまたはリボンを使用することができる。
【0064】
第1実施態様および第2実施態様に記載したように、所定位置におけるクリップ440の接合後、半導体デバイスの構成部品の周囲にパッケージ用筐体476(破線で示す)を成形し、湿気侵入および機械的損傷からこれらを保護することができる。パッケージ用筐体476は、第1実施態様で説明した構成を有する凹部477を備えるように形成することができる。
【0065】
第1および第2の実施態様と同様に、例えば適切な成形ツールを使用して、いくつかの工程でヒートシンク452を成形し、平坦な直線状のストリップから角部456および460を折り重ね式構成に形成することができる。成形の終了後は、ヒートシンク452が上面側から延在し、角部456および460で曲がり、少なくとも部分的に凹部477に隣接して延在してもよい。ヒートシンク452と凹部477との間に所定の距離または間隙を維持し、電気部品パッケージの動作時の放熱を強化することができる。
【0066】
上記の電気部品パッケージの実施態様のいずれか併用できる構成の外部ヒートシンク500を示す図17および図18を参照して以下説明する。図17および図18に最善の形態を示すように、電気部品パッケージ100の実施態様をプリント回路基板190に接触配置する。高出力電気部品などの電気部品パッケージ100の動作時にヒートシンク146による伝導性冷却および放熱を強化改善するために外部ヒートシンク500を設けることができる。この外部ヒートシンク500は適宜使用するものである。即ち、放熱がある特定の電気部品パッケージにとって問題ではない場合には、外部ヒートシンク500の使用は対象外とすることができる。さらに、図示のサイズや構成などの外部ヒートシンク500の設計に関する詳細は例示に過ぎず、例示のみを目的とし、限定を意図するものではない。
【0067】
外部ヒートシンク500は図示のように、電気部品パッケージ100面に位置し、折り重ね式ヒートシンク146の上面側110に接触する。外部ヒートシンク500は鍛造または衝撃押し出し成形したアルミニウムなどの適切な金属を始めとする適切な熱伝導性材料から成形することができる。
【0068】
外部ヒートシンク500は電気部品パッケージ100のヒートシンク146の上面側110から熱を受け取る取り付け面504を有する。外部ヒートシンク500は受け取った熱を冷却剤に放射する複数の放射面508を有する。冷却剤としては周囲の空気などの気体を使用することができ、あるいは液体を使用することができる。熱放射面508は複数の平行な放熱フィン512に形成することができる。これらフィン512は取り付け面504の上に位置する中心領域514から所定距離上向きに延在してもよい。フィン512は全体として垂直な方向に、あるいはプリント回路基板(プリント回路基板)190の表面に対して垂直な方向に取り付け面504から離間延在してもよい。放熱面508についても、中心領域514から下向きに延在し、プリント回路基板190の上面に接近するが、接触しない複数の放熱フィン516として形成してもよい。放熱面508についても、中心領域514内に形成した複数の放熱溝518として形成してもよい。放熱面508の表面積は合わせると、取り付け面504の表面積より大きい。放熱面の表面積については、取り付け面504の表面積より2倍かそれ以上であるのが好ましく、より好ましくは少なくとも4倍である。また、フィン512の主要部分は取り付け面504の底面積内に位置する。換言すると、フィン512の水平方向範囲は取り付面504の水平方向範囲内に実質的に収まる。外部ヒートシンク500にはカットアウト部分520などの機能部分を付設することができる。
【0069】
なお、本発明に係るヒートシンクの場合、一つかそれ以上のカットアウト部分を設けてもよく、開口を付設してもよく、あるいはカットアウト部分を設けなくてもよく、開口を付設しなくてもよく、これらカットアウト部分や開口の形状およびサイズは変更可能である。
【0070】
なお、以上の説明は例示のみを目的とし、いかなる限定も意図していない。本発明の精神および範囲から逸脱しなくても説明してきた実施態様に変更や修正を加えることが可能である。以上本発明を詳細に説明してきたが、当業者には明らかなように、本明細書の詳細な説明に一部のみを例示した多数の物理的な変更は、具体的に開示してきた本発明の技術思想および原理原則から逸脱することなく実施可能である。好適な実施態様の一部のみを組み込んだ数多くの実施態様もこれら部分に関して具体的に開示してきた本発明の技術思想および原理原則から逸脱することなく実施可能である。従って、本発明の実施態様および適宜採用する機能部分はあらゆる点で例示のみを目的とし、限定を目的とするものではない。即ち、本発明の範囲は以上の説明ではなく、特許請求の範囲に記載した事項によって示されるもので、これら請求項の等価な意味および範囲内にあるこの実施態様に対する代替態様なども本発明に包含されるものである。
















































【符号の説明】
【0071】
100 パッケージ
100 電気部品パッケージ
100 第1実施態様
110 上面側
110 上部側
114 底部側面
114 底面側
118 前端部
118 自由端部
120 後端部
122 後端部
126 第1横方向側部
126 第1の横方向側部
130 第2横方向側部
130 第2の横方向側部
134 ダイまたはチップ
134a 陽極側部
134b 底面
134b 下向きの陰極側部
134b 陰極側部
134b 底面側部
138 リードフレーム
142 導電性材料
146 ヒートシンク
146´ ヒートシンク
146a 第1の平面状部分
146b 第2平面状部分
146b 第2平面部分
146c 自由端部
150 角部
154 角部
154 第2角部
158 カットアウト(切り欠き部分)
158 カットアウト部分
160a アーム
160b アーム
162 スルーホール
163 開放したスルーホール
164 v-形ノッチ
170 角部
174 クリップ
174a 自由端部
178 端子リード
182 端子リード
186 パッケージ用筐体
190 プリント回路基板
174b 凸部
174c ブランチ部分
174d ブランチ部分
178 リード端子
178a 水平な部分
178b 水平な部分
178b 自由端部
178c 曲がり部分
182 リード端子
182b 自由端部
182c 曲がり部分
184 導電性材料
185 中心ピン
186 パッケージ筐体
188 凹部
190 プリント回路基板
198 矢印
210 間隙
300 電気部品パッケージ
300 半導体パッケージ
304 上部側部
308 底部側部
312 前端部
312 自由端部
316 後端部
320 第1横方向側部
320 横方向側部
324 第2横方向側部
324 第2の横方向側部
332 ダイまたはチップ
332a 陽極側
332a 上面
332b 陰極側
334 リードフレーム
340 クリップ
340a 第1自由端部
340b 凸部
340c 第2自由端部
344 端子リード
344a 水平な部分
344b 自由部分
344c 湾曲部分
346 端子リード
346a 水平な部分
346b 自由端部
346c 湾曲部分
352 ヒートシンク
352´ 図7Aのヒートシンク
352a 第1平面部分
352b 第2平面部分
360 第2角部
364 カットアウト部分
376 パッケージ用筐体
366a 対抗アーム
366b 対向アーム
368 閉じたスルーホール
370 開放スルーホール
372 v-字形ノッチ
378 凹部
400 電気部品パッケージ
400 本実施態様
400 第3実施態様
400 パッケージ
404 上面側
404 正面側
408 底面側
408 正面側
412 正面端部
416 後端部
432 ダイまたはチップ
434 リードフレーム
436 導電性材料
440 クリップ
440a 第1自由端部
440b トラフ部分
440c 第2自由端部
444 端子リード
444a 水平な部分
444b 水平な自由端部
444c 湾曲部分
452 ヒートシンク
476 パッケージ筐体
477 凹部
452 ヒートシンク
456 第1角度
456 角部
460 角部
460 第2角部
408 底面側
476 パッケージ用筐体
477 凹部
500 ヒートシンク
500 外部ヒートシンク
504 取り付け面
508 放射面
508 熱放射面
512 放熱フィン
514 中心領域
516 放熱フィン
518 放熱溝
520 カットアウト部分
1305 工程
1310 工程
1315 工程
1320 工程
1325 工程
1330 工程
1405 “ダイ接合”工程ブロック
1410 “クリップ接合”工程ブロック
1415 “ワイヤ/リボン接合”工程ブロック
1420 “成形”工程ブロック
1425 “トリム”工程ブロック
1430 “メッキ”工程ブロック
1435 “成形/単体化(ヒートシンクの折り重ね)”工程ブロック
1440 “試験”工程ブロック
図1
図1A
図2
図2A
図3
図4
図5
図6
図7
図7A
図8
図8A
図8B
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
【手続補正書】
【提出日】2024-05-02
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
プリント回路基板取り付け用電気部品パッケージであって、
少なくとも一つの電気接点を有する上面側および少なくとも一つの電気接点を有する底面側を有する電気部品、
前記電気部品の底面側を受けて、該底面に電気的に接続するリードフレーム、
第1端部を有し、前記電気部品の上面側に電気的に接続し、前記第1端部から延在し、少なくとも第1端子リードに電気的に接続する導電性クリップ、
前記電気部品パッケージから延在する第2端子リード、
前記電気部品および前記導電性クリップ、および前記第1端子リードおよび前記第2端子リードの少なくとも一部をカプセル化するパッケージ用材料、および
前記リードフレームから延在する第1の平面状部分、前記パッケージ材料から離間関係にあり前記パッケージ材料との間に間隙を形成する第2の平面状部分、および前記第1の平面状部分と前記第2の平面状部分との間に延在する折り重ね部分を有するヒートシンク、
を有することを特徴とする電気部品パッケージ。
【請求項2】
前記折り重ね部分がカットアウト部分を有し、これによって第1の平面状部分から第2の平面状部分まで延在する対向アームが形成される、請求項1に記載の電気部品パッケージ。
【請求項3】
前記折り重ね部分が前記第1の平面状部分および前記第2の平面状部分と一体化している、請求項1に記載の電気部品パッケージ。
【請求項4】
前記ヒートシンクが前記パッケージ用材料を受け取る少なくとも一つのスルーホールを有する、請求項1に記載の電気部品パッケージ。
【請求項5】
前記少なくとも一つのスルーホールが閉じたスルーホールを有する、請求項4に記載の電気部品パッケージ。
【請求項6】
前記第1端子リードが陽極端子リードである、請求項1に記載の電気部品パッケージ。
【請求項7】
前記導電性クリップが前記第2端子リードに電気的に接続し、前記第1の端子リードおよび前記第2の端子リードがともに陽極端子リードである請求項1の電気部品パッケージである、請求項1に記載の電気部品パッケージ。
【請求項8】
前記第1端子リードが前記導電性クリップに電気的に接続し、そして陽極端子リードであり、前記第2端子リードが前記リードフレームに電気的に接続し、そして陰極端子リードである、請求項1に記載の電気部品パッケージ。
【請求項9】
前記第1端子リードおよび前記第2端子リードが前記プリント回路基板に接触する位置まで延在する、請求項1に記載の電気部品パッケージ。
【請求項10】
前記電気部品の前記上面側が陽極であり、前記電気部品の前記底面側が陰極であり、前記ヒートシンクが前記陰極の一部である、請求項1に記載の電気部品パッケージ。
【請求項11】
前記電気部品の前記上面側が陰極であり、前記電気部品の前記底面側が陽極であり、前記ヒートシンクが前記陽極の一部である、請求項1に記載の電気部品パッケージ。
【請求項12】
前記電気部品がダイオードを有する、請求項1に記載の電気部品パッケージ。
【請求項13】
前記ヒートシンクの前記第2の平面状部分が全体として矩形である、請求項1に記載の電気部品パッケージ。
【請求項14】
さらに前記第1端子リードと前記第2端子リードとの間に位置する中心ピンを有する、請求項1に記載の電気部品パッケージ。
【請求項15】
前記ヒートシンクの前記第1の平面状部分および前記第2の平面状部分が略平行である、請求項1に記載の電気部品パッケージ。
【請求項16】
さらに上面側および底面側を有し、前記ヒートシンクの前記第1の平面状部分が前記電気部品パッケージの底面側に沿って前記リードフレームから延在し、そして前記ヒートシンクの前記第2の平面状部分が前記電気部品パッケージの前記上面側に沿って前記折り重ね部分から延在する、請求項1に記載の電気部品パッケージ。
【請求項17】
さらに上面側および底面側を有し、前記ヒートシンクの前記第1の平面状部分が前記電気部品パッケージの上面側に沿って前記リードフレームから延在し、そして前記ヒートシンクの前記第2の平面状部分が前記電気部品パッケージの前記底面側に沿って前記折り重ね部分から延在する、請求項1に記載の電気部品パッケージ。
【請求項18】
前記電気部品が半導体チップである、請求項1に記載の電気部品パッケージ。
【請求項19】
さらに前記電気部品パッケージ上に位置し、かつこの電気部品パッケージの前記ヒートシンクの前記第2の平面状部分に接触する外部ヒートシンクを有する、請求項1に記載の電気部品パッケージ。
【請求項20】
前記外部ヒートシンクが伝熱性材料で形成される、請求項19に記載の電気部品パッケージ。
【請求項21】
前記パッケージ用材料が凹部を有する、請求項1に記載の電気部品パッケージ。
【請求項22】
電気部品パッケージからの放熱方法であって、
a. 上面側および底面側を有する電気部品を設け、
b. リードフレームにこの電気部品の底面側を位置させ、
c. 第1端部および第2端部を有する導電性クリップを設け、
d. 前記導電性クリップの前記第1端部を前記電気部品の前記上面側に接続するとともに、前記導電性クリップの前記第2端部を少なくとも一つの第1端子リードに接続し、
e. 前記電気部品パッケージ内に位置する第2端子リードを設け、
f. 前記電気部品および導電性クリップ、および、前記第1の端子リードと前記第2の端子リードの少なくとも一部をパッケージ用材料でカプセル化し、
g. このパッケージ用材料の表面に凹部を形成し、そして
h. 前記リードフレームから延在する第1の平面状部分、前記パッケージ用材料の凹部から離間し間隙を形成する第2の平面状部分、並びに、前記第1の平面状部分および前記第2の平面状部分の間に延在する折り重ね部分、を有するヒートシンクを形成する
工程を有することを特徴とする、電気部品パッケージからの放熱方法。
【請求項23】
さらに前記導電性クリップを前記第2の端子リードに電気的に接続する工程を有する請求項22に記載の方法。
【請求項24】
さらに前記ヒートシンクの前記折り重ね部分にカットアウト部分を形成し、前記第1の平面状部分から前記第2の平面状部分まで延在する対向アームを形成する工程を有する請求項22に記載の方法。
【請求項25】
前記ヒートシンクを形成する工程がさらに、前記第1の平面状部分を全体として横断する位置まで前記折り重ね部分を曲げ、前記折り重ね部分を全体として横断する位置まで第2の平面状部分を曲げて、前記凹部内に少なくとも部分的に延在させる工程を有する請求項22に記載の方法。
【請求項26】
前記第2の平面状部分が厚さを有し、前記凹部の深さが前記第2の平面状部分の前記厚さの100%~120%である請求項22に記載の方法。
【請求項27】
前記第2の平面状部分が厚さを有し、前記第2の平面状部分の前記厚さの30%~80%である前記凹部とともに間隙を維持するように前記第2の平面状部分を位置させる請求項22に記載の方法。
【国際調査報告】