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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-08-23
(54)【発明の名称】バックライト制御回路
(51)【国際特許分類】
   H05B 45/10 20200101AFI20240816BHJP
【FI】
H05B45/10
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024513253
(86)(22)【出願日】2022-08-30
(85)【翻訳文提出日】2024-02-27
(86)【国際出願番号】 CN2022115661
(87)【国際公開番号】W WO2023030283
(87)【国際公開日】2023-03-09
(31)【優先権主張番号】PCT/CN2021/115842
(32)【優先日】2021-08-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】520142790
【氏名又は名称】ラディアント(クワンチョウ)オプト‐エレクトロニクス カンパニー リミテッド
(71)【出願人】
【識別番号】517413731
【氏名又は名称】ラディアント オプト-エレクトロニクス コーポレーション
【氏名又は名称原語表記】Radiant Opto-Electronics Corporation
(74)【代理人】
【識別番号】110002871
【氏名又は名称】弁理士法人坂本国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】ワン、リ フェイ
(72)【発明者】
【氏名】シエ、ユ リン
(72)【発明者】
【氏名】ファン、シェン カイ
(72)【発明者】
【氏名】カオ、ペイ リン
【テーマコード(参考)】
3K273
【Fターム(参考)】
3K273PA09
3K273RA02
3K273RA13
3K273SA03
3K273SA21
3K273SA35
3K273SA46
3K273SA60
3K273TA08
3K273TA15
3K273TA37
3K273TA62
3K273TA77
3K273TA78
3K273UA22
(57)【要約】
本発明は、面発光装置を駆動するためのバックライト制御回路を提供する。バックライト制御回路は、駆動回路を含む。駆動回路は、面発光装置の複数のバックライトブロックが複数の輝度値を生成するように、複数の駆動電流を生成して面発光装置を駆動する。各バックライトブロックは、光線を出射するための少なくとも1つの光源を含む。面発光装置は、少なくとも第1のバックライト領域及び第2のバックライト領域に分けられる。第2のバックライト領域は、第1のバックライト領域よりも面発光装置のエッジに近い。複数の駆動電流のうちの第1の駆動電流は、第1のバックライト領域の光源を駆動する。複数の駆動電流のうちの第2の駆動電流は、第2のバックライト領域の光源を駆動する。第2の駆動電流は、第1の駆動電流よりも大きい。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
面発光装置を駆動するためのバックライト制御回路であって、
複数の駆動電流を生成して前記面発光装置を駆動することにより、前記面発光装置の複数のバックライトブロックに複数の輝度値を生成させ、各バックライトブロックは、少なくとも1つの光源を含み、光線を出射する駆動回路を備え、
前記面発光装置は、少なくとも第1のバックライト領域及び第2のバックライト領域に分けられ、前記第2のバックライト領域は、前記第1のバックライト領域よりも前記面発光装置のエッジに近く、前記複数の駆動電流のうちの第1の駆動電流は、前記第1のバックライト領域のバックライトブロックの光源を駆動するために用いられ、前記複数の駆動電流のうちの第2の駆動電流は、前記第2のバックライト領域のバックライトブロックの光源を駆動するために用いられ、前記第2の駆動電流は、前記第1の駆動電流よりも大きいバックライト制御回路。
【請求項2】
前記第1のバックライト領域は、中央バックライトブロックを含み、前記中央バックライトブロックは前記面発光装置の中央又は中央付近であり、且つそのうちの1つの第1のグループとそのうちの1つの第2のグループとの境界に位置する、請求項1に記載のバックライト制御回路。
【請求項3】
前記第2のバックライト領域は、少なくとも1つの最も周辺エッジのバックライトブロックを含む請求項1に記載のバックライト制御回路。
【請求項4】
前記面発光装置は、第3のバックライト領域をさらに含み、前記第3のバックライト領域は、少なくとも1つの隅バックライトブロックを含み、且つ、前記第2のバックライト領域は、前記第3バックライト領域の前記少なくとも1つの隅バックライトブロック以外の少なくとも1つの最も周辺エッジのバックライトブロックを含み、前記複数の駆動電流のうちの第3の駆動電流は、前記第3バックライト領域のバックライトブロックを駆動するために用いられ、前記第3の駆動電流は、前記第1の駆動電流及び前記第2の駆動電流よりも大きい、請求項3に記載のバックライト制御回路。
【請求項5】
前記面発光装置は、四角形であり、前記第3のバックライト領域は前記面発光装置の四隅のバックライトブロックを含み、前記第2のバックライト領域は前記四隅のバックライトブロック以外の4つの最も周辺エッジのバックライトブロックを含む請求項4に記載のバックライト制御回路。
【請求項6】
前記面発光装置は、少なくとも部分的に前記第2のバックライト領域を囲む第3のバックライト領域をさらに含み、前記複数の駆動電流のうちの第3の駆動電流は、前記第3のバックライト領域のバックライトブロックを駆動するために用いられ、前記第3の駆動電流は、前記第1の駆動電流及び前記第2の駆動電流よりも大きい、請求項1に記載のバックライト制御回路。
【請求項7】
前記第3のバックライト領域は、前記面発光装置の全ての最も周辺エッジのバックライトブロックを含む、請求項6に記載のバックライト制御回路。
【請求項8】
前記第1のバックライト領域及び前記第2のバックライト領域は、共に四角形に形成され、前記面発光装置は、前記第2のバックライト領域を少なくとも部分的に囲む第3のバックライト領域をさらに備え、前記複数の駆動電流のうちの第3の駆動電流は、前記第3のバックライト領域のバックライトブロックを駆動するために用いられ、前記第3の駆動電流は、前記第1の駆動電流及び前記第2の駆動電流よりも大きい、請求項1に記載のバックライト制御回路。
【請求項9】
前記面発光装置は、光源モジュールを含み、前記光源モジュールは、基板と、前記基板に配置された複数の発光ダイオードとを含み、前記光源モジュールは、前記複数のバックライトブロックの下方に位置する複数の発光ブロックを定義可能であり、各発光ブロック内には、少なくとも1つの発光ダイオードが設けられ、前記面発光装置は、前記複数のバックライトブロックの外部に囲まれた外枠をさらに有し、同一エッジの前記バックライトブロックの下方の前記発光ブロックにおいて、前記外枠から遠い前記発光ダイオードが発光を駆動するための電流は、前記外枠から近い前記発光ダイオードが発光を駆動するための電流よりも大きい、請求項1に記載のバックライト制御回路。
【請求項10】
前記面発光装置は、光源モジュールをさらに含み、前記光源モジュールは、基板と、前記基板に配置された複数の発光ダイオードとを含み、前記光源モジュールは、前記複数のバックライトブロックの下方に位置する複数の発光ブロックを定義可能であり、各発光ブロック内に少なくとも1つの前記発光ダイオードが設けられ、且つ前記複数の発光ブロックの数は、前記複数のバックライトブロックの数以上である、請求項1に記載のバックライト制御回路。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、バックライト制御回路に関し、特に、表示の均一度を向上させることができるバックライト制御回路に関する。
【背景技術】
【0002】
科学技術の発展と産業の進歩に伴い、液晶ディスプレイが配置された様々な電子製品、例えばノートパソコン、タブレットコンピュータ、携帯電話、テレビなどは、ユーザの生活に不可欠な一部となっている。電子製品は、使用時に配置されたディスプレイにより表示画像を再生してユーザに視認させることができる。表示パネル自体は発光しないため、通常、バックライト装置を利用して表示パネルが映像を表示する際に必要なバックライトを提供する。例えば、発光ダイオード(Light Emitting Diode、LED)は、省電力、部品寿命が長く、水銀がなく、色域が豊富で、ランプを暖める時間が不要で、反応速度が速いなどの利点を有するため、バックライト装置に広く用いられている。しかしながら、現在のバックライト装置には常に明暗ムラの問題があるため、外観の隅に暗帯が現れたり、エッジに暗ラインが現れたりするとともに、均一度も所望の仕様に達することができない。また、表示装置の大型化に伴い、バックライト装置の消費電力も大きくなっている。現在一般的な解決手段の一つは、光源の配列方式を変更することであり、例えば、光源アレイの間隔を変更することで均一度を改善する。もう一つの方式は、光源選別(Bin)技術を利用して、異なるレベルの光源の配置を採用する。しかしながら、従来の方式は依然として光源アセンブリの投入コストが高く、製造工数が高いという欠点がある。したがって、上記問題をいかに効果的に解決するかは、この技術分野の重要な課題となっている。
【発明の概要】
【0003】
本発明は、上記問題を解決するために表示の均一度を向上させることができるバックライト制御回路を提供することを目的とする。
【0004】
本発明は、面発光装置を駆動するためのバックライト制御回路であって、複数の駆動電流を生成して前記面発光装置を駆動することにより、前記面発光装置の複数のバックライトブロックに複数の輝度値を生成させ、各バックライトブロックは、少なくとも1つの光源を含み、光線を出射する駆動回路を備え、前記面発光装置は、少なくとも第1のバックライト領域及び第2のバックライト領域に分けられ、前記第2のバックライト領域は、前記第1のバックライト領域よりも前記面発光装置のエッジに近く、前記複数の駆動電流のうちの第1の駆動電流は、前記第1のバックライト領域のバックライトブロックの光源を駆動するために用いられ、前記複数の駆動電流のうちの第2の駆動電流は、前記第2のバックライト領域のバックライトブロックの光源を駆動するために用いられ、前記第2の駆動電流は、前記第1の駆動電流よりも大きいバックライト制御回路を提供する。
【図面の簡単な説明】
【0005】
図1】本発明の実施例に係る表示装置の模式図である。
図2】本発明の実施例に係る面発光装置の模式図である。
図3】本発明の実施例に係るフローの模式図である。
図4】本発明の実施例に係るバックライトブロックの均一度の模式図である。
図5】本発明の実施例に係るバックライトブロックの目標均一度の模式図である。
図6】本発明の実施例に係る目標輝度値演算の模式図である。
図7】本発明の実施例に係るアスペクト比を有する面発光装置の曲線フィッティング演算に用いられる曲線の模式図である。
図8】本発明の実施例に係るバックライトブロックの調整後駆動電流の模式図である。
図9】本発明の実施例に係るバックライトブロックの調整後駆動電流の模式図である。
図10】本発明の実施例に係るバックライトブロックの調整後駆動電流の模式図である。
図11】本発明の実施例に係るバックライトブロックの調整後駆動電流の模式図である。
図12】本発明の実施例に係る別のフローの模式図である。
図13】本発明の実施例に係る面発光装置の他の実施例の模式図である。
図14】本発明の実施例に係るバックライトブロックと発光ブロックとの対応関係の模式図である。
図15】本発明の実施例に係るさらに別のフローの模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0006】
図1を参照すると、図1は、本発明の実施例に係る表示装置1の模式図である。表示装置1は、表示パネル10と、面発光装置20と、バックライト制御回路30とを含む。表示パネル10は、液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display、LCD)パネルであってもよいが、これに限定されない。表示パネル10は、面発光装置20の上方に設けられる。面発光装置20は、表示パネル10に必要なバックライトを提供する。例えば、図2を参照すると、図2は本発明の実施例に係る面発光装置20の実施例の模式図である。面発光装置20は、複数のバックライトブロックBに分けることができる。発光装置20の複数のバックライトブロックは、表示パネル10の表示領域に対応し、表示パネル10の表示領域に必要なバックライトを提供する。方向D1(第1の方向)に沿って配列されたバックライトブロックは、ブロック列として定義されてもよく、第1のグループと呼ばれてもよい。方向D2(第2の方向)に沿って配列されたバックライトブロックは、ブロック行として定義されてもよく、第2のグループと呼ばれてもよい。方向D1と方向D2とは非平行である。各ブロック列及びブロック行は、少なくとも1つのバックライトブロックを含む。図2に示すように、面発光装置20は、ブロック列BR1~BRnおよびブロック行BC1~BCmを含む。各ブロック列はm個のバックライトブロックを含み、各ブロック行はn個のバックライトブロックを含む。各バックライトブロックは、光線を射出するための少なくとも1つの光源を含む。前記光源が点灯すると、その射出した光線が表示パネル10に照射される。
【0007】
バックライト制御回路30は、面発光装置20に結合され、面発光装置20を駆動して、表示パネル10に均一なバックライトを提供する。バックライト制御回路30は、処理回路302と、測定回路304と、駆動回路306とを含む。測定回路304は、面発光装置20のバックライトブロックの輝度値を測定する。測定回路304は、イメージセンサ(図示せず)を含み、イメージセンサは、感光性結合アセンブリ(Charge Coupled Device、CCD)イメージセンサ又は相補型金属酸化物半導体(CMOS)イメージセンサを含んでもよいが、これに限定されない。駆動回路306は、複数の駆動電流、複数の予備駆動電流又は複数の調整後駆動電流を生成して面発光装置20のバックライトブロックの光源を駆動する。駆動回路306は、パルス幅変調(Pulse Width Modulation)回路であってよい。処理回路302は、測定回路304及び駆動回路306に結合される。処理回路302は、駆動回路306が調整値及び駆動電流に基づいて複数の調整後駆動電流を生成して複数のバックライトブロックを駆動するように、複数のバックライトブロックに対応する調整値を生成する。また、表示装置1は、表示パネル10の映像表示動作を制御するための表示駆動回路(図示せず)をさらに備える。
【0008】
図3を参照すると、表示装置1の操作方法について、フロー3としてまとめることができ、図3を参照すると、図3は本発明の実施例に係るフロー3の模式図である。フロー3は以下のステップを含む。
【0009】
ステップS300:開始。
【0010】
ステップS302:複数のバックライトブロックが複数の輝度値を生成するように、複数の駆動電流を生成して面発光装置を駆動する。
【0011】
ステップS304:複数のバックライトブロックの複数の輝度値を測定する。
【0012】
ステップS306:複数の輝度値に基づいて複数のバックライトブロックの複数の均一度を算出し、且つ複数の目標均一度を設定する。
【0013】
ステップS308:複数の均一度、複数の目標均一度及び複数のバックライトブロックに対応する複数の調整係数に基づいて複数の調整値を生成する。
【0014】
ステップS310:調整値及び複数の駆動電流に基づいて複数の調整後駆動電流を生成して複数のバックライトブロックを駆動する。
【0015】
ステップS312:終了。
【0016】
フロー3によれば、ステップS302において、駆動回路306は、面発光装置10の複数のバックライトブロックが複数の輝度値を生成するように、複数の駆動電流を生成して面発光装置10を駆動する。ステップS304において、測定回路304は、面発光装置10の複数のバックライトブロックの複数の輝度値を測定する。例えば、測定回路304は、バックライトブロックごとに対応する輝度値を測定する。各バックライトブロックは、対応する輝度値を有する。
【0017】
ステップS306において、処理回路302は、複数の輝度値から面発光装置10の複数のバックライトブロックの複数の均一度を算出し、且つ複数の目標均一度を設定する。処理回路302は、測定回路304が測定した複数のバックライトブロックに対応する複数の輝度値に基づいて、各バックライトブロックの均一度を算出する。例えば、処理回路302は、バックライトブロックごとに目標輝度値を設定し、且つ前記複数の目標輝度値のうちの最大輝度値に対する各バックライトブロックの輝度値の比を算出することで、各バックライトブロックの均一度を求める。図4に示すように、5×5個のバックライトブロックを有する面発光装置20を例として説明すると、面発光装置20は、ブロック列BR1~BR5及びブロック行BC1~BC5を含む。処理回路302は、各バックライトブロックの均一度を算出する。図4に示すように、各バックライトブロックにおける数字は、前記バックライトブロックの均一度を示す。ここで、一部の均一度が1よりも大きいとは、該バックライトブロックの輝度値が前記複数の目標輝度値のうちの最大輝度値よりも大きいことを意味する。
【0018】
さらに、ステップS306において、いくつかの実施例では、処理回路302は、目標輝度値テーブルを用いて各バックライトブロックの対応する目標輝度値を照会する。前記目標輝度値テーブルは、ルックアップテーブル形式で表示装置1の記憶装置(図示せず)に記憶されてもよい。処理回路302は、記憶装置に記憶された目標輝度値テーブルを照会して、各バックライトブロックに対応する目標輝度値を探し求めることができる。各バックライトブロックの目標輝度値が設定されると、処理回路302は、複数のバックライトブロックに対応する複数の目標輝度値から各バックライトブロックの目標均一度を算出する。例えば、処理回路30は、面発光装置10の複数のバックライトブロックの複数の目標輝度値のうち最大の目標輝度値を判定する。処理回路302は、バックライトブロックごとに、前記複数の目標輝度値のうち最大の目標輝度値に対する各バックライトブロックの目標輝度値の比を算出し、各バックライトブロックの目標均一度を求める。図5に示すように、処理回路302は、各バックライトブロックの目標均一度を設定して算出する。各バックライトブロックにおける数字は、前記バックライトブロックの目標均一度を示す。ここで、真ん中の均一度のみが1に等しく、他の全ての均一度がいずれも1よりも小さいとは、該バックライトブロックがニーズに応じて真ん中で最大輝度に設計され、周囲方向への輝度が逓減することを意味する。
【0019】
別の実施例では、処理回路302は、まず、面発光装置20の中央バックライトブロックの目標均一度を求める。前記中央バックライトブロックは、面発光装置20の中央又は中央付近に位置し且つブロック列とブロック行との境界に位置するバックライトブロックであってもよい。処理回路302は、複数のブロック列のうち前記中央バックライトブロックが含まれたブロック列の両側のエッジに位置するバックライトブロックの目標均一度を求め、式に基づいて前記ブロック列の各バックライトブロックの目標輝度値を演算して取得する。次に、処理回路302は、複数のブロック行のうち前記中央バックライトブロックが含まれたブロック行の両側のエッジに位置するバックライトブロックの目標均一度を求め、前記中央バックライトブロックの目標均一度に合わせて、式に基づいて前記ブロック行の各バックライトブロックの目標輝度値を演算して取得する。
【0020】
例えば、図6を参照すると、図6は、本発明の実施例に係る目標輝度値演算の模式図である。5×5個のバックライトブロックを有する面発光装置20を例として説明し、図6に示すように、バックライトブロックB33を中央バックライトブロックとする。バックライトブロックB33は、面発光装置20のブロック列BR3とブロック行BC3との境界に位置する。まず、処理回路302は、バックライトブロックB33(中央バックライトブロック)の目標均一度、及びバックライトブロックB33のブロック列BR3の両側のエッジに対応するバックライトブロック(バックライトブロックB31、B35)の目標均一度を取得する。例えば、処理回路302は、バックライトブロックB33、B31及びB35のデフォルトの目標輝度値に基づいて、前記目標輝度値の算出方式によりバックライトブロックB33、B31及びB35の目標輝度値を算出することができる。このデフォルト目標輝度値は、予め設定されていてもよい。例えば、バックライトブロックB33、B31及びB35の目標均一度は、予め設定されたものであってもよいし、ルックアップテーブル方式で取得されてもよい。処理回路302は、式F1とバックライトブロックB33、B31及びB35の目標均一度に基づいて演算してブロック列BR3の各バックライトブロックの目標均一度を取得することができる。例えば、処理回路302は、式F1に基づいてバックライトブロックB33、B31及びB35の目標均一度に対して曲線フィッティング(curve fitting)演算を行ってバックライトブロックB32及びB34の目標均一度を得ることができる。図6に示すように、曲線C1は、式F1の曲線を示し、本実施例では、曲線C1を正規分布式F1の曲線として用いるが、これに限定されない。
【0021】
続いて、図6を参照すると、処理回路302は、バックライトブロックB33のブロック行BC3の両側のエッジに対応するバックライトブロック(バックライトブロックB13、B53)の目標均一度、及び前段落で得られたバックライトブロックB33(中央バックライトブロック)の目標均一度を取得する。例えば、処理回路302は、式F2に基づいてバックライトブロックB33、B13及びB53の目標均一度に対して曲線フィッティング演算を行ってバックライトブロックB23及びB43の目標均一度を得ることができる。図6に示すように、曲線C2は、式F2の曲線を示し、本実施例では、曲線C2を正規分布式F2の曲線として用いるが、これに限定されない。このようにして、処理回路302は、中央バックライトブロック(バックライトブロックB33)に対応するブロック列BR3及びブロック行BC3におけるバックライトブロックの目標の均一度を設定することができる。同様に、処理回路302は、面発光装置20の各ブロック列及びブロック行におけるバックライトブロックの目標の均一度を設定することができる。また、ブロック列BR3及びブロック行BC3の境界に位置する中央バックライトブロックは、その目標の均一度がいずれも曲線C1又は曲線C2において同じ値であってもよく、該バックライトブロックがニーズに応じて真中で最大輝度に設計され、周囲方向への輝度が式F1、F2に従って逓減効果を生じることを確保することができ、且つ該式F1、F2が正規分布であれば、逓減効果をより滑らかにして急激に低下しない状況を生じさせることができる。
【0022】
アスペクト比を有する面発光装置20に適用される場合、面発光装置20の中央又は中央付近に位置し、且つブロック列とブロック行との境界に位置するバックライトブロックを中央バックライトブロックと定義する。面発光装置20の複数のブロック列のうちエッジに最も近接するバックライトブロックと中央バックライトブロックとの間の最大距離は、面発光装置20の複数のブロック行のうちエッジに最も近接するバックライトブロックと中央バックライトブロックとの間の最大距離よりも大きく、該複数のブロック列のエッジに最も近接するバックライトブロックに対応する調整値は、該複数のブロック行のエッジに最も近接するバックライトブロックに対応する調整値よりも大きい。つまり、ブロック列は短軸方向に沿って並設され、ブロック行は長軸方向に沿って並設される。図7を参照すると、図7は、本発明の実施例がアスペクト比を有する面発光装置に適用されて曲線フィッティング演算を行う曲線C1、C2の模式図である。ここで、ブロック行の数がブロック列の数よりも大きいため、図7に示すように、曲線C1は、数が多いブロック行を跨ぐことができ、エッジバックライトブロックと中央バックライトブロックとの距離が長く、エッジバックライトブロックの低輝度から中央バックライトブロックの高輝度まで迅速に引き上げる必要がなく、曲線C1が、曲率が小さい(緩やかである)曲線によってエッジバックライトブロックから中央バックライトブロックに向かう方向に上昇することができる。図7に示すように、曲線C2は、数が少ないブロック列を跨っており、相対的に、エッジバックライトブロックと中央バックライトブロックとの距離が短く、エッジバックライトブロックの低輝度から中央バックライトブロックの高輝度に迅速に引き上げる必要があり、曲線C2が、曲率が大きい(急峻である)曲線によってエッジバックライトブロックから中央バックライトブロックに向かう方向に上昇する必要がある。
【0023】
したがって、アスペクト比を有する面発光装置20は、まず、同一ブロック列における中央バックライトブロックとエッジバックライトブロックとの均一度に基づいて、曲率が小さい(緩やかである)曲線C1及び対応する式F1で同一ブロック列の他の位置のバックライトブロックの均一度を決定する。次に、該中央バックライトブロック、及び同一ブロック行のエッジバックライトブロックの均一度に基づいて、曲線フィッティング演算を行って、同一ブロック行における他の位置のバックライトブロックの均一度を決定する。曲線フィッティングの結果は、曲率が大きい(急峻である)曲線C2である。この設計により、該面発光装置20が16:9又は16:10のアスペクト比で設計される場合、使用者に対し、水平側の長軸方向において、比較的緩やかな均一度の変化を有し、可視角度が比較的大きい製品、例えばテレビ、スクリーン、ノートパソコン又は車載などの製品への適用に適することができる。
【0024】
ステップS308において、処理回路302は、複数の均一度、複数の目標均一度及び複数のバックライトブロックに対応する複数の調整係数に基づいて複数の調整値を生成する。例えば、各ブロック列のバックライトブロックは、相応する調整係数に対応する。前記複数の調整係数は異なっていてもよい。処理回路302は、式(1)に基づき、面発光装置20の複数のバックライトブロックに対応する複数の調整値を算出することができる。
【数1】
【0025】
ここで、Ai,kは、k番目のブロック列(BRk)におけるi番目のバックライトブロックの調整値を示し、UTi,kはk番目のブロック列(BRk)におけるi番目のバックライトブロックの目標均一度を示し、Ui,kはk番目のブロック列(BRk)におけるi番目のバックライトブロックの均一度を示し、Gkはk番目のブロック列(BRk)に対応する調整係数を示し、i=1~m、k=1~n、Gkは実数である。
【0026】
引き続き図4及び図5を参照すると、調整係数G1~G5は、ブロック列BR1~BR5に対応する。処理回路302は、各ブロック列のバックライトブロックの目標均一度を前記バックライトブロックの均一度で割って均一度の比を生成し、対応する調整係数を指数として該均一度の比を指数演算して前記ブロック列の前記バックライトブロックに対応する調整値を生成することができる。例えば、ブロック列BR1を例として、処理回路302は、式(2)に基づいてブロック列BR1における各バックライトブロックの調整値を算出することができる。
【数2】
【0027】
ここで、Ai,1は、ブロック列BR1におけるi番目のバックライトブロックの調整値を示し、UTi,1は、ブロック列BR1におけるi番目のバックライトブロックの目標均一度を示し、Ui,1は、ブロック列BR1におけるi番目のバックライトブロックの均一度を示し、G1は、ブロック列BR1に対応する調整係数を示し、i=1~mである。
【0028】
他のブロック列BR2~BR5における前記バックライトブロックが調整値を生成する方式については、前記ブロック列BR1の生成方式と同様であるため、説明を省略する。このようにして、処理回路302は、面発光装置20の全てのバックライトブロックに対応する調整値を算出することができる。また、調整係数が指数であるため、調整値に反応する変化は、単純な線形増加ではなく指数的に増加であり、該バックライトブロックの均一度の比が1よりも大きいと、調整値をより激しく拡大し、該バックライトブロックの電流値を向上させ、輝度の不足する箇所を補強することができる。
【0029】
調整係数の数値をどのように決定するかについては、後述するように、図6を参照し、調整係数G3は曲線C1に基づくものであり、例えば、調整係数G3は曲線C1の曲率であり、ブロック行BC1~BC5であれば、ブロック行BC3からして、その調整係数は曲線C2の曲率である。面発光装置が図6に示す矩形の場合、曲線C1、C2の曲率は同じであり、面発光装置が図7に示す長方形の場合、長軸における曲線C1の曲率は小さく、短軸における曲線C2の曲率は大きい。
【0030】
各ブロック列のバックライトブロックは、相応する調整係数に対応する。前記複数の調整係数は実数である。前記複数の調整係数は異なっていてもよい。例えば、調整係数G1は、調整係数G2とは異なる。面発光装置20の中央又は中央付近であって、ブロック列とブロック行との境界に位置するバックライトブロックを中央バックライトブロックと定義することができる。例えば、引き続き図6を参照すると、バックライトブロックB33は中央バックライトブロックであってもよい。この場合、面発光装置20の複数のブロック列のうちの第1のブロック列のバックライトブロックと前記中央バックライトブロックとの間の最小距離が、面発光装置20の複数のブロック列のうちの第2のブロック列のバックライトブロックと中央バックライトブロックとの間の最小距離よりも小さいとき、前記複数のブロック列のうちの前記第1のブロック列に対応するバックライトブロックの調整係数は、前記複数のブロック列のうちの前記第2のブロック列に対応するバックライトブロックの調整係数よりも大きい。
【0031】
例えば、引き続き図4図6を参照して、バックライトブロックB33が中央バックライトブロックであることを例として説明し、ブロック列BR1からバックライトブロックB33までの最小距離L1(即ち、ブロック列BR1からバックライトブロックB33までの垂直距離)が2つのバックライトブロックである。ブロック列BR2からバックライトブロックB33までの最小距離L2(すなわち、ブロック列BR2からバックライトブロックB33までの垂直距離)は、1つのバックライトブロックである。この場合、ブロック列BR2に対応するバックライトブロックの調整係数G2は、ブロック列BR1に対応するバックライトブロックの調整係数G1よりも大きい。
【0032】
図13を併せて参照すると、図13は、本発明の実施例に係る面発光装置20の別の実施例の模式図である。面発光装置20は、光源モジュール202とバックライトモジュール204とを備える。光源モジュール202は、基板206と、基板206に配置された複数の光源208とを含む。バックライトモジュール204は、拡散板210及び光学フィルム212を含む。光源208は、光線を出射する。例えば、光源208は、発光ダイオード(LED)、minILED又は光線を出射可能な他の任意の装置によって実現されてもよい。光源208が点灯すると、その出射した光線が表示パネル10に照射される。さらに図14を参照すると、光源モジュール202は、複数の発光ブロックLを定義し、各発光ブロックL内に少なくとも1つの光源208が設けられ、前記複数の発光ブロックLの数は、前記複数のバックライトブロックBの数以上である。光源モジュールは、バックライトモジュール204の下方に設けられてもよい。本発明の実施例の主な目的は、エッジに近い光源208ほど、輝度の影響幅が少なくなり(図13の三角形の破線範囲がエッジに近いほど光線が少なくなる)、反応が緩やかであるため、小さい数値の調整係数を使用し、逆に、中央に近い光源208ほど、輝度の影響幅が多く(図13の三角形の破線範囲は、中央領域に一部の光線の重なりが生じる)、大きい数値の調整係数を使用することである。このようにして、実際の輝度表現に基づいて、異なる位置のバックライトブロックの均一度又は輝度を局所的に微調整し、面発光装置20の輝度分布表現を効果的に最適化し、更に輝度ムラの問題を顕著に改善することができる。
【0033】
ステップS310において、駆動回路306は、複数の調整値及び複数の駆動電流に基づいて複数の調整後駆動電流を生成して複数のバックライトブロックを駆動する。処理回路302は、ステップS308で得られた調整値及びステップS302で使用された複数の駆動電流に基づいて複数の調整後駆動電流の電流値の大きさを算出し、駆動回路306に複数の調整後駆動電流を生成させて面発光装置20の複数のバックライトブロックを駆動させる。各バックライトブロックに対して、駆動回路306は、該各バックライトブロックに対応する調整後駆動電流を生成する。各バックライトブロックの調整後駆動電流は、該各バックライトブロックに対応する調整値と該各バックライトブロックに対応する駆動電流との積であってもよい。例えば、各バックライトブロックの調整後駆動電流I’は、以下のように示すことができる。
【数3】
【0034】
ここで、I′i,kは、k番目のブロック列(BRk)におけるi番目のバックライトブロックの調整後駆動電流を示し、Ai,kはk番目のブロック列(BRk)におけるi番目のバックライトブロックの調整値を示し、Ii,kはk番目のブロック列(BRk)におけるi番目のバックライトブロックの元の駆動電流(例えば、ステップS302で使用される駆動電流)を示し、i=1~m、k=1~nである。
【0035】
図13に示すように、破線は光線軌跡であるが、光源208自体の光線出射角度の関係により、面発光装置20の内部に近いバックライトブロックほど、光線が重なり、高輝度となる状況が発生しやすく、面発光装置20の周辺縁に近いバックライトブロックほど、光線が片側に偏り、低輝度となる状況が発生し、面発光装置20の四隅のバックライトブロックでは、隣接するバックライトブロックの光線補強がさらに欠け、ここでの輝度が最も低くなる状況が発生する。したがって、処理回路302は、各バックライトブロックに対応する調整後駆動電流を算出する。駆動回路306は、各バックライトブロックに対応する調整後駆動電流を生成して面発光装置20のバックライトブロックを駆動する。図8に示すように、各バックライトブロックにおける数字は、バックライトブロックに対応する調整後駆動電流を示し、単位はミリアンペアである。簡単に言えば、本発明の実施例は、対応する調整係数及び調整値を利用して調整後駆動電流を生成し、特に面発光装置20の周辺縁に近いバックライトブロックほど、又、面発光装置20の四隅のバックライトブロックほど、駆動電流の数値補償を行うことにより、表示の均一度を向上させ、暗領域の明るさ及び発光面全体の外観補償を実現し、面発光装置20の輝度分布の表現を効果的に最適化することができ、輝度ムラの問題を解決するとともに、調整後駆動電流曲線をより平滑にし、全体の消費電力を効果的に低減することができる。
【0036】
さらに図8を検討すると、主に処理回路302及び駆動回路306によって生成された調整後駆動電流によって面発光装置20のバックライトブロックを駆動し、面発光装置20の周辺縁に近いバックライトブロックほど、対応する調整後駆動電流が大きくなり、面発光装置20の内部に近いバックライトブロックほど、対応する調整後駆動電流が小さくなる。このように、バックライト制御回路30による調整後駆動電流は、面発光装置20の輝度分布表現を効果的に最適化し、更に輝度ムラの問題を顕著に改善する。例えば、面発光装置20は、複数のバックライト領域に分けられてもよい。各バックライト領域は、少なくとも1つのバックライトブロックを含む。周辺のバックライト領域は、内部のバックライト領域よりも面発光装置20の縁に近いか、または、内部のバックライト領域は、周辺のバックライト領域よりも面発光装置20の中心に近い。駆動回路306は、周辺のバックライト領域に対して調整後駆動電流(例えば、BC5とBR3との境界で32.049mAである)を生成し、この駆動電流は、駆動回路306が内部のバックライト領域に対して生成した調整後駆動電流(例えば、BC3とBR3との境界では26.359mA、又はBC4とBR3との境界では25.44mAである)よりも大きい。このようにして、従来の定電流で調光するバックライト制御回路を採用する表示装置において常に発生していた周囲エッジが暗くコントラストが低いという問題に対しては、面発光装置20の周辺エッジに近いバックライトブロックほど対応する調整後駆動電流が大きくなり、面発光装置20の内部に近いバックライトブロックほど対応する調整後駆動電流が小さくなることを利用して、面発光装置20のエッジにおける輝度分布の表現を効果的に最適化し、更に輝度ムラの問題を顕著に改善することができる。なお、面発光装置20のバックライトブロックを駆動するための電流は、駆動電流であり、本発明の実施例では、駆動電流、予備駆動電流、元の駆動電流、調整後駆動電流などの異なる名称があるが、これらの名称は状況に応じて区別して記載されたものであり、いわゆる駆動電流が上記のいずれか一つとしてしか解釈できないように本発明の範囲を限定すべきではない。
【0037】
いくつかの実施例では、図9に示すように、面発光装置20は、バックライト領域902、904、906に分けられる。これら3つのバックライト領域902、904、906のうち、バックライト領域902は内部バックライト領域(第1のバックライト領域と称することができる)であってもよく、バックライト領域904、906は周辺バックライト領域(共に第2のバックライト領域と称することができる)であってもよい。バックライト領域904はバックライト領域902を囲み、バックライト領域906はバックライト領域904を囲む。同様に、2つのバックライト領域904、906のうち、バックライト領域904は内部バックライト領域(第2のバックライト領域と称することができる)であってもよく、バックライト領域906は周辺バックライト領域(第3バックライト領域と称することができる)であってもよいため、バックライト領域904はその位置に応じて内部バックライト領域又は周辺バックライト領域として認定されてもよい。より詳細には、バックライト領域902は、バックライトブロックB33を含む。バックライト領域904は、バックライトブロックB22~B24、B32、B34及びB42~B44を含む。バックライト領域906は、バックライトブロックB11~B15、B21、B25、B31、B35、B41、B45及びB51~B55を含む。駆動回路306は、調整後駆動電流I1を生成してバックライト領域902のバックライトブロックの光源を駆動する。駆動回路306は、調整後駆動電流I2を生成してバックライト領域904のバックライトブロックの光源を駆動する。駆動回路306は、調整後駆動電流I3を生成してバックライト領域906のバックライトブロックの光源を駆動する。調整後駆動電流I2は、調整後駆動電流I1よりも大きい。調整後駆動電流I3は、調整後駆動電流I1及びI2よりも大きい。例えば、調整後駆動電流I1は1ミリアンペアであり、調整後駆動電流I2は2ミリアンペアであり、調整後駆動電流I3は3ミリアンペアであるが、これに限定されない。また、内部に位置するバックライト領域は、面発光装置20の中央バックライトブロックを含んでもよい。バックライト領域902は、例えば、バックライトブロックB33(中央バックライトブロック)を含む。周辺に位置するバックライト領域は、少なくとも1つの最も周辺エッジのバックライトブロックを含むことができる。例えば、バックライト領域906は、周辺エッジのバックライトブロックを含む。図9に示すように、バックライト領域906は、面発光装置20の第1の列と最終列のバックライトブロックと、第1の行と最終行のバックライトブロックとを含む。
【0038】
いくつかの実施例では、処理回路302及び駆動回路306によって算出され生成された調整後駆動電流によって面発光装置20のバックライトブロックの光源を駆動し、面発光装置20の周辺エッジに近いバックライトブロックほど、対応する調整後駆動電流が大きなり、面発光装置20の内部に近いバックライトブロックほど、対応する調整後駆動電流が小さくなり、且つ、少なくとも1つの隅バックライトブロックに対応する調整後駆動電流が最大になる。前記隅バックライトブロックは、面発光装置20の隅(第3バックライト領域と称することができる)に設けられる。例えば、図10に示すように、面発光装置20は四角形であり、前記隅バックライトブロックは面発光装置20の四隅に設けられ、より詳細には、面発光装置20はバックライト領域1002、1004及び1006に分けられる。バックライト領域1002は内部バックライト領域であってもよく、バックライト領域1004は周辺バックライト領域であってもよい。バックライト領域1004は、バックライト領域1002を囲んでいる。バックライト領域1002は、バックライトブロックB22~B24、B32~B34及びB42~B44を含む。バックライト領域1004は、バックライトブロックB12~B14、B21、B25、B31、B35、B41、B45及びB52~B54を含む。バックライト領域1006は、バックライトブロックB11、B15、B51及びB55を含む。駆動回路306は、調整後駆動電流I1を生成してバックライト領域1002のバックライトブロックの光源を駆動する。駆動回路306は、調整後駆動電流I2を生成してバックライト領域1004のバックライトブロックの光源を駆動する。駆動回路306は、調整後駆動電流I3を生成してバックライト領域1006のバックライトブロックの光源を駆動する。調整後駆動電流I2は、調整後駆動電流I1よりも大きい。調整後駆動電流I3は、調整後駆動電流I1及びI2よりも大きい。図10に示すように、面発光装置20の隅バックライトブロックを駆動するための調整後駆動電流は、他のバックライトブロックを駆動するための調整後駆動電流よりも大きい。例えば、調整後駆動電流I1は1ミリアンペアであり、調整後駆動電流I2は2ミリアンペアであり、調整後駆動電流I3は3ミリアンペアであるが、これに限定されない。なお、隅バックライトブロックは、複数の光源208を用いて回路の並列接続を行うことができるため、隅バックライトブロックの総電流が高く、隅ではない他のバックライトブロックは、単一の光源208を用いることができ、このバックライトブロックの総電流が低い。これにより、面発光装置20の輝度が最も不足する四隅に対して、より大きな電流補償を行い、輝度ムラの問題を効果的に改善することができる。簡単に言えば、本発明の実施例は、対応する調整係数及び調整値を利用して調整後駆動電流を生成して発光装置20を駆動することにより、面発光装置20の輝度分布表現を効果的に最適化して輝度ムラの問題を顕著に改善することができる。
【0039】
いくつかの実施例では、図11に示すように、面発光装置20は、バックライト領域1102、1104、1106に分けられる。バックライト領域1102、1104、1106のうち、バックライト領域1102は内部バックライト領域(第1のバックライト領域と称することができる)であってもよく、バックライト領域1104、1106は周辺バックライト領域(それぞれ第2のバックライト領域及び第3バックライト領域と称することができる)であってもよい。バックライト領域1104はバックライト領域1102を囲み、バックライト領域1106はバックライト領域1104を少なくとも部分的に囲む。バックライト領域1102及び1104は、共に四角形に形成されている。バックライト領域1106のバックライトブロックを駆動するための調整後駆動電流は、バックライト領域1104のバックライトブロックを駆動するための調整後駆動電流よりも大きい。バックライト領域1104のバックライトブロックを駆動するための調整後駆動電流は、バックライト領域1102のバックライトブロックを駆動するための調整後駆動電流よりも大きい。例えば、バックライト領域1104は、バックライトブロックB1、B2を含む。バックライト領域1106は、バックライトブロックB3、B4を含む。駆動回路306は、調整後駆動電流I1を生成してバックライト領域1104のバックライトブロックB1の光源を駆動する。駆動回路306は、調整後駆動電流I2を生成してバックライト領域1104のバックライトブロックB2の光源を駆動する。駆動回路306は、調整後駆動電流I3を生成してバックライト領域1106のバックライトブロックB3の光源を駆動する。駆動回路306は、調整後駆動電流I4を生成してバックライト領域1106のバックライトブロックB4の光源を駆動する。調整後駆動電流I1~I4の関係は、I4>I3>I1>I2である。つまり、バックライト領域1106のバックライトブロックを駆動するための調整後駆動電流(例えばI3、I4)は、バックライト領域1104のバックライトブロックを駆動するための調整後駆動電流(例えばI1、I2)よりも大きい。
【0040】
一方、面発光装置20は、図11に示すように、外枠1100をさらに備える。外枠1100は、面発光装置20のバックライトブロックの外部に囲まれている。同一エッジのバックライトブロックの下方に位置する前記発光ブロックのうち、外枠1100から遠い発光ダイオードを駆動するための駆動電流は、外枠1100に近い発光ダイオードを駆動するための駆動電流よりも大きい。例えば、図11に示すように、バックライト領域1104におけるバックライトブロックB1及びB2は同じエッジに位置し、バックライトブロックB1の発光ダイオードLS1と外枠1100との間の距離はバックライトブロックB2の発光ダイオードLS2と外枠1100との間の距離よりも大きい。即ち、バックライトブロックB1の発光ダイオードLS1は外枠1100から遠く、バックライトブロックB2の発光ダイオードLS2は外枠1100に近い。このように、バックライトブロックB1の発光ダイオードLS1を駆動するための調整後駆動電流I1は、バックライトブロックB2の発光ダイオードLS2を駆動するための調整後駆動電流I2よりも大きい。バックライト領域1106におけるバックライトブロックB3及びB4は同一エッジに位置し、且つバックライトブロックB4の発光ダイオードLS4と外枠1100との間の距離はバックライトブロックB3の発光ダイオードLS3と外枠1100との間の距離よりも大きい。つまり、バックライトブロックB4の発光ダイオードLS4は外枠1100から遠く、バックライトブロックB3の発光ダイオードLS3は外枠1100に近い。この場合、バックライトブロックB4の発光ダイオードLS4を駆動するための調整後駆動電流I4は、バックライトブロックB3の発光ダイオードLS3を駆動するための調整後駆動電流I3よりも大きい。
【0041】
他の実施例において、図12を参照し、図12は本発明の実施例に係るフロー12の模式図である。図3図12のフローにおける同一のステップ番号を有するステップは、類似の操作方式と機能を有するため、明細書の内容を簡潔にするために、ここで詳細な説明を省略し、ここで説明を重複しない。図12に示すように、ステップS308の後、次にステップS1202を実行する。ステップS1202において、処理回路302は、各バックライトブロックの均一度がその目標均一度より大きいか否かをさらに判断してもよく、該バックライトブロックの均一度が目標均一度より大きい場合、即ち、均一度の比が1よりも小さい場合、ステップS310を実行せず、該バックライトブロックは上記駆動回路306が複数の調整後駆動電流を生成するステップを実行しないとは、該バックライトブロックが十分な輝度を有しており、該バックライトブロックの電流値を下げて、その輝度を下げる必要がないことを意味する。例えば、前記バックライトブロックの均一度が目標均一度よりも大きい場合、ステップS1204を実行し、駆動回路306は駆動電流を生成して前記バックライトブロックを駆動し、ステップS1204はステップS302に類似する。つまり、均一度が目標均一度よりも大きいバックライトブロックに対して、駆動回路306は元の駆動電流を生成して前記バックライトブロックを駆動して調整しない。しかしながら、他のバックライトブロックの均一度が依然として目標均一度以下である場合、即ち均一度の比が1以上である場合、他のバックライトブロックは、依然として上記駆動回路306が複数の調整後駆動電流を生成するステップ、即ちステップS310を実行する。また、調整係数が指数であるため、調整値に反応する変化は、単純な線形増加ではなく指数的に増加することであり、該バックライトブロックの均一度の比が1よりも大きい場合、調整値をより激しく拡大し、該バックライトブロックの電流値を向上させ、輝度の不足する箇所を補強することができる。
【0042】
前記図3に示すフロー3は、光源モジュール202が均一に発光することを前提として設計されたものであり、光源モジュール202自体に不均一に発光する欠陥がある場合、まず該光源モジュール202を補正して均一に発光させる必要がある。補正後に均一な発光特性を有する光源モジュール202をどのように生成するかについては、図15を参照されたい。図15は、本発明の実施例に係るフロー15の模式図である。フロー15は以下のステップを含む。
【0043】
ステップS1500:開始。
【0044】
ステップS1502:複数の発光ブロックが複数の輝度値を生成するように、複数の予備駆動電流を生成して面発光装置を駆動する。
【0045】
ステップS1504:複数の発光ブロックの複数の輝度値を測定する。
【0046】
ステップS1506:光源モジュールの複数の発光ブロックによる複数の輝度値の平均値を算出し、複数の輝度値の平均値から複数の輝度値の標準偏差を算出する。
【0047】
ステップS1508:標準偏差が閾値以上である場合、複数の補償値を生成し、それに基づいて複数の補償駆動電流を生成して複数の発光ブロックを駆動し、標準偏差が閾値未満である場合、複数の補償値の生成を停止し、複数の補償駆動電流を複数の駆動電流として面発光装置を駆動する。
【0048】
ステップS1510:終了。
【0049】
フロー15によれば、ステップS1502において、駆動回路306は、面発光装置10の複数のバックライトブロックが複数の輝度値を生成するように、複数の予備駆動電流を生成して面発光装置10を駆動する。ステップS1504において、測定回路304は、面発光装置10の複数のバックライトブロックの複数の輝度値を測定する。ステップS1506において、処理回路302は、光源モジュール202の複数の発光ブロックによって生成された複数の輝度値の平均値を算出し、前記複数の輝度値の平均値から複数の輝度値の標準偏差を算出する。ステップS1508において、該標準偏差が閾値以上である場合、処理回路302は、複数の補償値を生成し、該複数の予備駆動電流を該複数の補償値と結合して複数の補償駆動電流に変換する。駆動回路306は、前記複数の補償駆動電流を生成して面発光装置10の複数の発光ブロックを駆動する。これにより、明るい領域と暗い領域とが標準内にあるか否かを補強して、明るい領域が明るすぎ、暗い領域が暗すぎる問題を解決することができる。標準偏差が閾値よりも小さい場合、処理回路302は、該複数の補償値の生成を停止し、前記複数の補償駆動電流を前記フロー3のステップS302で生成された複数の駆動電流とする。前記フロー15は、フロー3の実行前に適用されて、複数の駆動電流を取得することができ、このようにして、輝度の均一の要求をより迅速かつ効果的に達成することができる。
【0050】
当業者であれば、本発明の精神に基づいて上記の実施例を組み合わせ、修飾又は変更することができ、これに限定されない。上記全ての説明、ステップ、及び/又はフロー(提案ステップを含む)は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア(即ち、ハードウェア装置とコンピュータ指令との組み合わせ、ハードウェア装置におけるデータが読み取り専用ソフトウェアデータである)、電子システム、又は上記装置の組み合わせなどの方式で実現することができる。ハードウェアは、アナログ、デジタル、およびハイブリッド回路(すなわち、マイクロ回路、マイクロチップ、またはシリコンチップ)を含み得る。電子システムは、システムオンチップ(system on chip、SoC)、システムインパッケージ(system in package、SiP)、コンピュータモジュール(computer on module、CoM)及び表示装置1を含むことができる。本発明の手順及び実施例は、プログラムコード又は指令の形態で存在して記憶装置に記憶されてもよい。前記記憶装置は、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体であってもよく、前記記憶装置は、読み取り専用メモリ(read-only memory、ROM)、フラッシュメモリ(Flash Memory)、ランダムアクセスメモリ(random-accessmemory、RAM)、ユーザ識別モジュール(Subscriber Identity Module、SIM)、ハードディスク、フロッピーディスク又は光ディスク読み取り専用メモリ(CD-ROM/DVD-ROM/BD-ROM)を含んでもよいが、これらに限定されない。上記フロー及び実施例は、プログラムコード又は指令にコンパイルされて記憶装置に記憶されてもよい。処理回路302は、前記記憶装置に記憶されたプログラムコード又は指令を読み出して実行することにより、前記全てのステップ及び機能を実現する。処理回路302は、中央処理ユニット(central processing unit、CPU)、マイクロプロセッサ(microprocessor)、デジタル信号プロセッサ(digital signal processor、DSP)、プログラマブルコントローラ(programmable controller)、グラフィックプロセッサ(Graphic Processing Unit、GPU)、プログラマブルロジックデバイス(programmable logic device、PLD)、または他の類似の装置、またはこれらの組み合わせであってもよいが、これらに限定されない。
【0051】
以上をまとめると、従来の定電流で調光するバックライト制御回路を採用する表示装置は、常に輝度ムラ(例えば、グリッド壁(grid Mura)が明らかである)、周囲が暗く、且つコントラストが低いという問題がある。それに対して、本発明の実施例に係るバックライト制御回路によって提供された調整後駆動電流によって面発光装置20を駆動することにより、表示の均一度を向上させ、暗領域の明るさと発光面全体の外観の補償を実現し、面発光装置20の輝度分布の表現を効果的に最適化し、更に輝度ムラの問題を顕著に改善し、コントラストを効果的に向上させ、消費電力を効果的に低減することができる。
【0052】
以上は、本発明の好ましい実施例に過ぎず、本発明の特許請求の範囲による均等な変更及び修飾は、いずれも本発明の保護範囲に属する。
【符号の説明】
【0053】
1: 表示装置
10: 表示パネル
20: 面発光装置
202: 光源モジュール
204: バックライトモジュール
206: 基板
208: 光源
210: 拡散板
212: 光学フィルム
3、12、15: フロー
30: バックライト制御回路
302: 処理回路
304: 測定回路
306: 駆動回路
902、904、906、1002、1004、1006、1102、1104、1106: バックライト領域
1100: 外枠
B、B1、B11~B15、B2、B21~B25、B3、B31~B35、B4、B41~B45、B51~B55: バックライトブロック
BC1~BC5、BCm: ブロック行
BR1~BR5、BRn: ブロック列
C1、C2: 曲線
D1、D2: 方向
G1~G5: 調整係数
I1、I2、I3、I4: 調整後駆動電流
L: 発光ブロック
LS1、LS2、LS3、LS4: 発光ダイオード
S300、S302、S304、S306、S308、S310、S312、S1202、S1204、S1500、S1502、S1504、S1506、S1508、S1510: ステップ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
【手続補正書】
【提出日】2024-02-27
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
面発光装置を駆動するためのバックライト制御回路であって、
複数の駆動電流を生成して前記面発光装置を駆動することにより、前記面発光装置の複数のバックライトブロックに複数の輝度値を生成させ、各バックライトブロックは、少なくとも1つの光源を含み、光線を出射する駆動回路を備え、
前記面発光装置は、少なくとも第1のバックライト領域及び第2のバックライト領域に分けられ、前記第2のバックライト領域は、前記第1のバックライト領域よりも前記面発光装置のエッジに近く、前記複数の駆動電流のうちの第1の駆動電流は、前記第1のバックライト領域のバックライトブロックの光源を駆動するために用いられ、前記複数の駆動電流のうちの第2の駆動電流は、前記第2のバックライト領域のバックライトブロックの光源を駆動するために用いられ、前記第2の駆動電流は、前記第1の駆動電流よりも大きいバックライト制御回路。
【請求項2】
前記第2のバックライト領域は、少なくとも1つの最も周辺エッジのバックライトブロックを含み、前記面発光装置は、第3のバックライト領域をさらに含み、前記第3のバックライト領域は、少なくとも1つの隅バックライトブロックを含み、且つ、前記第2のバックライト領域は、前記第3バックライト領域の前記少なくとも1つの隅バックライトブロック以外の少なくとも1つの最も周辺エッジのバックライトブロックを含み、前記複数の駆動電流のうちの第3の駆動電流は、前記第3バックライト領域のバックライトブロックを駆動するために用いられ、前記第3の駆動電流は、前記第1の駆動電流及び前記第2の駆動電流よりも大きい、請求項1に記載のバックライト制御回路。
【請求項3】
前記面発光装置は、少なくとも部分的に前記第2のバックライト領域を囲む第3のバックライト領域をさらに含み、前記複数の駆動電流のうちの第3の駆動電流は、前記第3のバックライト領域のバックライトブロックを駆動するために用いられ、前記第3の駆動電流は、前記第1の駆動電流及び前記第2の駆動電流よりも大きい、請求項1に記載のバックライト制御回路。
【請求項4】
前記第1のバックライト領域及び前記第2のバックライト領域は、共に四角形に形成され、前記面発光装置は、前記第2のバックライト領域を少なくとも部分的に囲む第3のバックライト領域をさらに備え、前記複数の駆動電流のうちの第3の駆動電流は、前記第3のバックライト領域のバックライトブロックを駆動するために用いられ、前記第3の駆動電流は、前記第1の駆動電流及び前記第2の駆動電流よりも大きい、請求項1に記載のバックライト制御回路。
【請求項5】
前記面発光装置は、光源モジュールを含み、前記光源モジュールは、基板と、前記基板に配置された複数の発光ダイオードとを含み、前記光源モジュールは、前記複数のバックライトブロックの下方に位置する複数の発光ブロックを定義可能であり、各発光ブロック内には、少なくとも1つの発光ダイオードが設けられ、前記面発光装置は、前記複数のバックライトブロックの外部に囲まれた外枠をさらに有し、同一エッジの前記バックライトブロックの下方の前記発光ブロックにおいて、前記外枠から遠い前記発光ダイオードが発光を駆動するための電流は、前記外枠から近い前記発光ダイオードが発光を駆動するための電流よりも大きい、請求項1に記載のバックライト制御回路。
【請求項6】
前記駆動回路は、前記複数の発光ブロックが複数の輝度値を生成するように複数の予備駆動電流を生成して前記面発光装置を駆動し、前記測定回路は、前記複数の発光ブロックの前記複数の輝度値を測定し、前記処理回路は、前記光源モジュールの前記複数の発光ブロックによって生成された前記複数の輝度値の平均値を算出し、且つ前記複数の輝度値の平均値に基づいて前記複数の輝度値の標準偏差を算出し、前記標準偏差が閾値以上である場合、前記処理回路は、前記複数の予備駆動電流と前記複数の補償値とを結合して複数の補償駆動電流に変換するように複数の補償値を生成し、前記駆動回路は、前記複数の補償駆動電流を生成して、前記複数の発光ブロックを駆動し、前記標準偏差が前記閾値未満になる場合、前記処理回路は、前記複数の補償値の生成を停止し、且つ前記複数の補償駆動電流を前記複数の駆動電流として前記面発光装置を駆動する、請求項5に記載のバックライト制御回路。
【請求項7】
前記面発光装置は、複数の第1のグループと複数の第2のグループとを含み、各グループは、少なくとも1つのバックライトブロックを含み、第1の方向に沿って配列されたバックライトブロックは、前記第1のグループとして定義され、第2の方向に沿って配列されたバックライトブロックは、前記第2のグループとして定義され、且つ前記第1の方向と前記第2の方向とは非平行であり、
前記バックライト制御回路は、
前記複数のバックライトブロックの前記複数の輝度値を測定するための測定回路と、
前記複数の輝度値に基づいて前記複数のバックライトブロックの複数の均一度を算出し、且つ複数の目標均一度を設定し、且つ前記複数の均一度、前記複数の目標均一度及び前記複数のバックライトブロックに対応する複数の調整係数に基づいて複数の調整値を生成し、前記駆動回路が前記調整値及び前記複数の駆動電流に基づいて複数の調整後駆動電流を生成して前記複数のバックライトブロックを駆動する処理回路とを備える、請求項1に記載のバックライト制御回路。
【請求項8】
前記処理回路は、前記面発光装置の中央又は中央付近であり、且つそのうちの1つの第1のグループとそのうちの1つの第2のグループとの境界に位置する中央バックライトブロックの目標均一度を取得し、且つ前記複数の第1のグループのうちの前記中央バックライトブロックが含まれた第1のグループの両側のエッジに位置するバックライトブロックの目標均一度を取得し、且つ第1の式に基づいて演算して前記第1のグループの各バックライトブロックの目標輝度値を取得し、且つ前記処理回路は、前記複数の第2のグループのうちの前記中央バックライトブロックが含まれた第2のグループの両側のエッジに位置するバックライトブロックの目標均一度を取得し、前記中央バックライトブロックの目標均一度に合わせ、第2の式に基づいて演算して前記第2のグループの各バックライトブロックの目標輝度値を取得し、ここで、前記第1の式により形成された曲線は第1の曲率を有し、前記第2の式により形成された曲線は第2の曲率を有し、前記第1の曲率は前記第2の曲率以下である、請求項7に記載のバックライト制御回路。
【請求項9】
前記複数の調整係数の第1の調整係数は、前記複数の第1のグループのうちの第1番目の第1のグループのバックライトブロックに対応し、前記複数の調整係数の第2の調整係数は、前記複数の第1のグループのうちの第2番目の第1のグループのバックライトブロックに対応し、且つ前記第1の調整係数は、前記第2の調整係数と異なり、ここで、前記複数の第1のグループのうちの前記第1番目の第1のグループの各バックライトブロックについて、前記処理回路は、前記第1番目の第1のグループの前記バックライトブロックの目標均一度を前記第1番目の第1のグループの前記バックライトブロックの均一度で除算して第1の均一度の比を生成し、前記第1の調整係数を指数として前記第1の均一度の比に対して第1の指数演算を行って前記第1番目の第1のグループの前記バックライトブロックに対応する調整値を生成し、且つ前記複数の第1のグループのうちの前記第2番目の第1のグループの各バックライトブロックについて、前記処理回路は、前記第2番目の第1のグループの前記バックライトブロックの目標均一度を前記第2番目の第1のグループの前記バックライトブロックの均一度で除算して第2の均一度の比を生成し、前記第2の調整係数を指数として前記第2の均一度の比に対して第2の指数演算を行って前記第2番目の第1のグループの前記バックライトブロックに対応する調整値を生成する請求項7に記載のバックライト制御回路。
【請求項10】
前記複数の調整係数の第1の調整係数は、前記複数の第1のグループにおける第1番目の第1のグループのバックライトブロックに対応し、前記複数の調整係数の第2の調整係数は、前記複数の第1のグループにおける第2番目の第1のグループのバックライトブロックに対応し、且つ前記第1の調整係数は、前記第2の調整係数と異なり、ここで、前記面発光装置の中央又は中央付近であり、且つそのうちの1つの第1のグループとそのうちの1つの第2のグループとの境界に位置するバックライトブロックを中央バックライトブロックと定義し、ここで、前記複数の第1のグループにおける第1番目の第1のグループのバックライトブロックと前記中央バックライトブロックとの間の最小距離は、前記複数の第1のグループにおける第2番目の第1のグループのバックライトブロックと前記中央バックライトブロックとの間の最小距離よりも小さく、且つ前記複数の第1のグループにおける前記第1番目の第1のグループのバックライトブロックに対応する前記第1の調整係数は、前記複数の第1のグループにおける前記第2番目の第1のグループのバックライトブロックに対応する前記第2の調整係数よりも大きい、請求項7に記載のバックライト制御回路。
【請求項11】
各バックライトブロックについて、前記駆動回路は、前記バックライトブロックに対応する調整後駆動電流を生成し、ここで、前記バックライトブロックの調整後駆動電流は、前記バックライトブロックに対応する調整値と前記バックライトブロックに対応する駆動電流との積である請求項7から10のいずれか1項に記載のバックライト制御回路。
【請求項12】
各バックライトブロックについて、前記処理回路は、前記バックライトブロックの均一度が前記バックライトブロックの目標均一度よりも大きいか否かを判断し、前記処理回路が前記バックライトブロックの均一度が前記バックライトブロックの目標均一度よりも大きいと判断した場合、前記駆動回路は、前記バックライトブロックに対応する駆動電流を生成して前記バックライトブロックを駆動し、且つ前記処理回路が前記バックライトブロックの均一度が前記バックライトブロックの目標均一度以下であると判断した場合、前記駆動回路は、前記バックライトブロックに対応する調整後駆動電流を生成して前記バックライトブロックを駆動し、ここで、前記バックライトブロックに対応する調整後駆動電流は、前記バックライトブロックに対応する調整値と前記バックライトブロックに対応する駆動電流との積である、請求項7から10のいずれか一項に記載のバックライト制御回路。
【国際調査報告】