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特表2024-530749ラジアントチューブに使用するように構成された本体
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-08-23
(54)【発明の名称】ラジアントチューブに使用するように構成された本体
(51)【国際特許分類】
   F23C 3/00 20060101AFI20240816BHJP
   F23D 14/12 20060101ALI20240816BHJP
   F23D 14/70 20060101ALI20240816BHJP
   F23N 5/00 20060101ALI20240816BHJP
【FI】
F23C3/00 301
F23D14/12 A
F23D14/70 D
F23N5/00 Z
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024513331
(86)(22)【出願日】2022-09-02
(85)【翻訳文提出日】2024-03-16
(86)【国際出願番号】 US2022075953
(87)【国際公開番号】W WO2023034999
(87)【国際公開日】2023-03-09
(31)【優先権主張番号】63/260,902
(32)【優先日】2021-09-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】593150863
【氏名又は名称】サン-ゴバン セラミックス アンド プラスティクス,インコーポレイティド
【氏名又は名称原語表記】SAINT-GOBAIN CERAMICS AND PLASTICS, INC.
【住所又は居所原語表記】One New Bond Street, Worcester, MA 01615, United States of America
(74)【代理人】
【識別番号】110003281
【氏名又は名称】弁理士法人大塚国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ナカニシ,ブラッドリー
(72)【発明者】
【氏名】ゴージョン,ピエール
(72)【発明者】
【氏名】ブリセルデン,トーマス ディー.
(72)【発明者】
【氏名】エスジュニン,エヴゲニー イー.
(72)【発明者】
【氏名】ゴウラス,キャサリン
【テーマコード(参考)】
3K003
3K017
3K091
【Fターム(参考)】
3K003EA08
3K003FC01
3K003GA03
3K017BA06
3K017BB07
3K017BC05
3K017BE11
3K017DD06
3K017DD08
3K091EA14
3K091EA31
3K091EA38
(57)【要約】
【解決手段】 汚染物質の低減のためにラジアントチューブ内に設置される本体であって、本体は、長さ、外径、及び内径を含む管形状を有する本体を含み、本体は、近位面、末端面、及び近位面と末端面との間に延在する円周面を更に含み、本体は、バーナの末端部から軸方向距離に配置されるように構成され、軸方向距離(AD)は、本体の長さの少なくとも0.1%である、本体。
【選択図】図3A

【特許請求の範囲】
【請求項1】
汚染物質を低減するためにラジアントチューブ内に設置されるように構成された本体であって、前記本体は、
長さ、外径、及び内径を含む管形状を有する本体であって、前記本体は、近位面、末端面、及び前記近位面と前記末端面との間に延在する円周面を更に備える、本体を備え、
前記本体は、バーナの末端部から軸方向距離に配置されるように構成され、前記軸方向距離(AD)は、前記本体の前記長さの少なくとも0.1%である、本体。
【請求項2】
前記軸方向距離は、前記本体の前記長さの少なくとも0.1%かつ1000%以下の範囲内、又はその間の任意のパーセンテージである、請求項1に記載の本体。
【請求項3】
前記軸方向距離は、前記本体の壁厚の少なくとも0.1%かつ100%以下の範囲内、又はその間の任意のパーセンテージであり、前記壁厚は、前記内径に対する前記本体の前記外径の差である、請求項1に記載の本体。
【請求項4】
汚染物質を低減するためにラジアントチューブ内に設置されるように構成されたシステムであって、前記システムは、
長さ、幅、外径、及び内径を含む管形状を有する本体であって、前記本体は、近位面と、末端面と、前記近位面と前記末端面との間に延在する円周面とを更に備える、本体と、
前記本体に係合するように構成された位置決め装置であって、前記位置決め装置は、前記本体と燃焼源との間の軸方向距離を調整するように構成されている、位置決め装置と、
を備える、システム。
【請求項5】
前記位置決め装置は、第1の位置決め要素及び第2の位置決め要素を備え、前記第1の位置決め要素は、前記本体に係合するように構成された係合構造を含む末端部を備え、前記第2の位置決め要素は、前記本体に係合するように構成された係合構造を含む末端部を備える、請求項4に記載のシステム。
【請求項6】
前記位置決め装置は、近位端部と、末端部と、前記近位端部と前記末端部との間にあり、前記本体に係合するように構成された第1のクロスバーとを備える、請求項4に記載のシステム。
【請求項7】
前記本体は、前記位置決め装置の前記第1のクロスバーに係合するように構成されたノッチを備える、請求項6に記載のシステム。
【請求項8】
前記位置決め装置の前記末端部は、前記ラジアントチューブの外側で終端する、請求項6に記載のシステム。
【請求項9】
前記位置決め装置の前記末端部は、外部ユーザにアクセス可能である、請求項8に記載のシステム。
【請求項10】
前記位置決め装置は、前記ラジアントチューブの軸方向長さに沿って、第1の位置と第2の位置との間で前記本体を調整するように構成される、請求項4に記載のシステム。
【請求項11】
前記第1の位置及び前記第2の位置は、互いに少なくとも1cm、又は少なくとも2cm、又は少なくとも3cm、又は少なくとも4cm、又は少なくとも5cm、又は少なくとも6cm、又は少なくとも7cm、又は少なくとも8cm、又は少なくとも9cm、又は少なくとも10cm、又は少なくとも11cm、又は少なくとも12cm、又は少なくとも13cm、又は少なくとも14cm、又は少なくとも15cm、又は少なくとも16cm、又は少なくとも17cm、又は少なくとも18cm、又は少なくとも19cm、又は少なくとも20cm離れている、請求項10に記載のシステム。
【請求項12】
燃焼アセンブリの汚染物質を低減するための方法であって、
ラジアントチューブ内に収容された少なくとも1つの燃焼源を含む燃焼アセンブリ内の燃焼反応から汚染物質を測定することと、
前記燃焼源が燃焼している間に、前記燃焼源に対する前記ラジアントチューブ内の本体の位置を変化させることと、を含み、前記本体は、長さ、外径、及び内径を備え、前記本体は、近位面、末端面、及び前記近位面と前記末端面との間に延在する円周面を更に備える、方法。
【請求項13】
前記本体の位置を変更することは、前記燃焼源を中断することなく、前記位置を調整することを含む、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記本体の位置を変更することは、前記ラジアントチューブの軸方向長さに沿って、第1の位置と第2の位置との間で前記本体を調整することを含む、請求項12に記載の方法。
【請求項15】
前記本体の位置を変更することは、位置決め装置を使用することを含む、請求項12に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、ラジアントチューブにおいて又はラジアントチューブと共に使用するための本体に関する。化石燃料の燃焼は、窒素酸化物(NOx)などの排出物を大気中にもたらす。NOx排出物は、燃焼空気中に存在する窒素から、及び例えば石炭又は燃料油中の燃料に結合した窒素から生じる。燃料に結合した窒素のNOxへの変換は、燃料中の窒素化合物の量及び反応性並びに燃焼領域中の酸素の量に依存する。燃焼空気中に存在する空中窒素NのNOxへの変換は温度依存性であり、燃焼領域における火炎温度が高いほど、排出物中のNOx含有量が多くなる。環境への関心が高まるにつれて、NOx排出物の規制が更に厳しくなっている。
【0002】
汚染物質を低減し、熱交換の効率を改善するために炉システムを改善する必要性が存在する。
【図面の簡単な説明】
【0003】
本開示は、添付の図面を参照することによって、より良く理解され、その多数の特徴及び利点が当業者に明らかにされ得る。
図1図1は、一実施形態による本体及び交換器本体を含むシステムの図を含む。
図2A図2Aは、一実施形態による本体の図を含む。
図2B図2Bは、一実施形態による本体の図を含む。
図2C図2Cは、一実施形態による本体の図を含む。
図2D図2Dは、一実施形態による本体の図を含む。
図2E図2Eは、一実施形態による本体の図を含む。
図3A図3Aは、一実施形態による位置決め装置の図を含む。
図3B図3Bは、一実施形態による位置決め装置の図を含む。
図3C図3Cは、一実施形態による位置決め装置の図を含む。
図3D図3Dは、一実施形態による位置決め装置の図を含む。
図3E図3Eは、一実施形態による位置決め装置の図を含む。
図3F図3Fは、一実施形態による位置決め装置の図を含む。
図4A図4Aは、一実施形態による交換体の図を含む。
図4B図4Bは、一実施形態による交換体の図を含む。
図4C図4Cは、一実施形態による交換体の図を含む。
図4D図4Dは、一実施形態による交換体の図を含む。
図4E図4Eは、一実施形態による交換体の図を含む。
【発明を実施するための形態】
【0004】
本明細書で使用される場合、「備える(comprises)」、「備える(comprising)」、「含む(includes)」、「含む(including)」、「有する(has)」、「有する(having)」という用語、又はそれらの任意の他の変形は、非排他的な包含を網羅することが意図される。例えば、特徴のリストを含むプロセス、方法、物品、又は装置は、必ずしもそれらの特徴のみに限定されず、明示的に列挙されていないか、又はそのようなプロセス、方法、物品、若しくは装置に固有の他の特徴を含み得る。
【0005】
本明細書で使用される場合、明らかに矛盾する記載がない限り、「又は」は、包含的な又はを指し、排他的な又はを指すものではない。例えば、条件A又はBは、以下のいずれか1つによって満たされる:Aが真であり(又は存在し)、Bが偽である(又は存在しない)、Aが偽であり(又は存在せず)、Bが真である(又は存在する)、及び、AとBとの両方が真である(又は存在する)。
【0006】
また、「1つの(a)」又は「1つの(an)」の使用は、本明細書に記載の要素及び構成成分を説明するために用いられる。これは、単に便宜上、及び本発明の範囲の一般的な意味を与えるために行われる。この記載は、1つ又は少なくとも1つを含むように読まれるべきであり、単数はまた、そうでないことを意味することが明らかでない限り、複数も含む。
【0007】
本開示は、ラジアントチューブ及び/又は熱交換器などの炉で使用され得る構成要素を対象とする。本明細書の構成要素は、例えば、鋼焼鈍、コーティング、又は熱処理炉を含む、U又はW字管等のラジアントチューブの任意のサイズ又は形状での使用に適合されることができる。本開示の熱交換器インサートの特定の用途は、廃棄エネルギーを回収するための大径熱交換器であり得る。
【0008】
システムの非限定的な実施形態が図1に提供される。図1は、ラジアントチューブ101と、ラジアントチューブ内に少なくとも部分的に配置されたバーナ103とを含むシステム100を含む。一実施形態では、システム100は、ラジアントチューブ内に配置され、汚染物質の含有量を低減するように構成された任意の本体105を含むことができる。別の実施形態では、システム100は、交換体107を通って流れる流体(例えば、ガス)の2つ以上の異なる流れの間の熱交換のための複数の流路を有する交換体107を含むことができる。
【0009】
図2Aは、バーナ103に近接してラジアントチューブ内に配置されるように構成され、燃焼中に形成される汚染物質の含有量を低減するように構成された本体105の側面図を含む。図2Bは、一実施形態による本体105の断面図を含む。図2Cは、一実施形態による本体105及びバーナ103の図を含む。一実施形態によれば、本体105は、そのような本体105を使用しないか、あるいは金属メッシュ材料から作製された本体を使用するか、又は他のあまり望ましくない構成を有する最先端のシステムと比較して、汚染物質(例えば、NOx)の含有量を少なくとも12%、又は少なくとも15%、又は少なくとも18%、又は少なくとも20%、又は少なくとも25%、又は少なくとも30%などの少なくとも10%だけ低減することができる。非限定的な一実施形態では、本体105は、汚染物質の含有量を100%以下、又は80%以下、又は60%以下だけ低減することができる。汚染物質の含有量の低減は、上記の最小及び最大パーセンテージのうちのいずれかを含む範囲内であり得ることが理解されるであろう。
【0010】
一実施形態では、本体105は、概ね管状の形状を有することができる。本体105は、長さ(L)、外径(OD)、及び内径(ID)を有してもよい。外径は、最大直径値によって画定することができ、これは、本体105からの半径方向部材の延長を含むことができる。内径は、内側環状面209によって画定され得る、中心軸方向開口部207内の最小寸法によって画定され得る。内径は、中心軸方向開口部207内の任意の半径方向部材間の最小寸法であり得る。一実施形態では、本体105は、近位面201と、末端面203と、近位面201と末端面203との間に延在する円周面205とを含むことができる。別の実施形態では、本体105は、本体105の全長(L)にわたって延在し得る中心軸方向開口部を含むことができる。
【0011】
一実施形態によれば、本体105は一体構造本体とすることができる。特定の一実施形態では、本体105は、中心軸方向開口部を取り囲む中実側壁を有することができる。そのような構成は、中心軸方向開口部207と、外周面205に沿った管形状の外側に沿った流路との間の2つの別個の流れを画定し区別するのに好適であり得る。
【0012】
1つの非限定的な実施形態では、本体105はセラミック材料を含むことができる。1つの特定の例では、本体は、酸化物、炭化物、窒化物、又はそれらの任意の組合せを含むことができる。一実施形態では、本体は、炭化ケイ素などの炭化物を含むことができる。特定の一実施形態では、本体は、本質的に炭化物からなるなど、本質的にセラミックからなり、より具体的には、本質的に炭化ケイ素からなってもよい。
【0013】
更なる実施形態では、本体105の材料は、改善された製造及び/又は動作を容易にすることができる特定の密度を有することができる。例えば、本体105の材料は、少なくとも2.55g/cm、又は少なくとも2.57g/cm、又は少なくとも2.60g/cm、又は少なくとも2.70g/cmなど、少なくとも2.50g/cmの平均密度を有することができる。更なる実施形態では、本体105の材料の平均密度は、2.9g/cm以下、又は2.8g/cm以下、又は2.75g/cm以下であってもよい。更に、本体の材料の平均密度は、上記の最小値及び最大値のいずれかを含む範囲内とすることができる。
【0014】
特定の実施形態では、熱交換器構成要素の本体は、例えば、その開示全体が参照により本明細書に組み込まれる、米国特許第8162040号に記載されているような粉末プレスプロセスによって製造することができる。別の実施形態では、本体は、例えば、限定されないが、混合、鋳造、成形、プレス、乾燥、焼結、又はそれらの任意の組合せを含む、従来の粉末又はスラリー製造方法を通して形成されることができる。
【0015】
一実施形態によれば、本体105は、バーナに対して特定の場所に配置されるように構成することができる。より具体的には、図2Cに示すように、本体105の近位端部201は、バーナの末端部211から特定の軸方向距離(AD)に配置することができ、これにより汚染物質の低減の改善を促進することができる。より特定の実施形態では、経験的研究を通して、本体105の長さ(L)に対する軸方向距離(AD)の間の関係を制御することが、汚染物質を低減するために好適であり得ることが見出されている。一実施形態では、別の構造(例えば、メッシュ管)とは対照的に中実壁を有する本体105の使用は、本体105の長さに対する軸方向距離の間の特定の間隔から利益を得ることができ、これは汚染物質を低減するのに好適であり得る。例えば、非限定的な一実施形態では、軸方向距離(AD)は、本体105の長さ(L)の少なくとも0.1%[(AD/L)×100%]、例えば、少なくとも1%、又は少なくとも2%、又は少なくとも3%、又は少なくとも4%、又は少なくとも5%、又は少なくとも6%、又は少なくとも7%、又は少なくとも8%、又は少なくとも9%、又は少なくとも10%、又は少なくとも15%、又は少なくとも20%、又は少なくとも25%、又は少なくとも30%、又は少なくとも35%、又は少なくとも40%、又は少なくとも45%、又は少なくとも50%、又は少なくとも55%、又は少なくとも60%、又は少なくとも65%、又は少なくとも70%、又は少なくとも75%、又は少なくとも80%、又は少なくとも85%、又は少なくとも90%、又は少なくとも95%、又は少なくとも100%であってもよい。更に別の非限定的な実施形態では、軸方向距離は、本体の長さの900%以下、例えば、500%以下、又は200%以下、又は100%以下、又は90%以下、又は85%以下、又は80%以下、又は75%以下、又は70%以下、又は65%以下、又は60%以下、又は55%以下、又は50%以下、又は45%以下、又は40%以下、又は35%以下であってもよい。別の非限定的な実施形態では、軸方向距離は、本体105の長さの少なくとも0.1%かつ900%以下の範囲内であってもよい。別の実施形態では、軸方向距離は、本体105の長さの少なくとも0.1%かつ900%以下の間の任意のパーセンテージの範囲内であってもよいことが理解されるであろう。
【0016】
別の非限定的実施形態では、いくつかの研究を通して、本体の壁厚に対して軸方向距離を制御することが好適であり得ることが見出されている。壁厚は、壁厚(T)=OD-IDなど、本体105の外径と内径との間の差として定義することができる。一実施形態によれば、軸方向距離(AD)は、本体105の壁厚(T)の少なくとも0.1%[(AD/T)×100%]、例えば、少なくとも1%、又は少なくとも2%、又は少なくとも3%、又は少なくとも4%、又は少なくとも5%、又は少なくとも6%、又は少なくとも7%、又は少なくとも8%、又は少なくとも9%、又は少なくとも10%、又は少なくとも15%、又は少なくとも20%、又は少なくとも25%、又は少なくとも30%、又は少なくとも35%、又は少なくとも40%、又は少なくとも45%、又は少なくとも50%、又は少なくとも55%、又は少なくとも60%、又は少なくとも65%、又は少なくとも70%、又は少なくとも75%、又は少なくとも80%、又は少なくとも85%、又は少なくとも90%、又は少なくとも95%、又は少なくとも100%であってもよい。更に別の非限定的な実施形態では、軸方向距離は、本体105の壁厚(T)の900%以下、例えば500%以下、又は200%以下、又は100%以下、又は90%以下、又は85%以下、又は80%以下、又は75%以下、又は70%以下、又は65%以下、又は60%以下、又は55%以下、又は50%以下、又は45%以下、又は40%以下、又は35%以下であってもよい。別の実施形態では、軸方向距離は、本体105の壁厚の少なくとも0.1%かつ900%以下の間の任意のパーセンテージの範囲内であってもよいことが理解されるであろう。
【0017】
一実施形態によれば、本体105は、外周面205から半径方向外向きに延びる1つ以上の任意選択の半径方向部材を含むことができる。図2Aの非限定的な実施形態を参照すると、本体105は、本体105の外周面205に沿って延びる半径方向部材221、222、及び223(221~223)を含む。半径方向部材221~223は、外周面205に沿って非直線経路において延在することができ、これは、経路を画定する軸方向成分と円周方向成分の両方を有する。1つの特定の実施形態によれば、半径方向部材221~223のうちの1つ以上は、円周面205に沿って螺旋経路で延びることができる。更に別の非限定的な実施形態では、1つ以上の半径方向部材221~223は、ねじれの角度が本体105の長さに沿って変化し得るように、可変ねじれを有する螺旋経路で延在してもよい。
【0018】
図示されていないが、別の実施形態では、1つ以上の任意選択の半径方向部材は、1つ以上の半径方向部材が中心軸方向開口部207内に延びるように、内側環状面209から半径方向内向きに延びることができる。1つ以上の半径方向部材は、本体105を通る及びその周りの流体の流れの制御を支援することができ、それによって汚染物質の低減を促進することができる。
【0019】
一実施形態では、本体105は、本体105の内径(ID)の少なくとも0.1%[(RD/ID)×100%]、例えば少なくとも1%、又は少なくとも2%、又は少なくとも3%、又は少なくとも4%、又は少なくとも5%、又は少なくとも6%、又は少なくとも7%、又は少なくとも8%、又は少なくとも9%、又は少なくとも10%、又は少なくとも15%、又は少なくとも20%、又は少なくとも25%、又は少なくとも30%、又は少なくとも35%、又は少なくとも40%、又は少なくとも45%、又は少なくとも50%、又は少なくとも55%、又は少なくとも60%、又は少なくとも65%、又は少なくとも70%、又は少なくとも75%、又は少なくとも80%、又は少なくとも85%、又は少なくとも90%、又は少なくとも95%、又は少なくとも100%の半径方向距離(RD)にわたって延在する、外周面205から半径方向外向きに延在する少なくとも1つの半径方向部材を有することができる。更に別の非限定的な実施形態では、半径方向距離は、本体105の内径(ID)の900%以下、例えば500%以下、又は200%以下、又は100%以下、又は90%以下、又は85%以下、又は80%以下、又は75%以下、又は70%以下、又は65%以下、又は60%以下、又は55%以下、又は50%以下、又は45%以下、又は40%以下、又は35%以下であってもよい。別の実施形態では、半径方向距離は、本体105の内径の少なくとも0.1%かつ900%以下の間の任意のパーセンテージの範囲内であってもよいことが理解されるであろう。
【0020】
更に別の非限定的な実施形態では、本体105は、本体105の内径(ID)の少なくとも0.1%[(RD/ID)×100%]、例えば少なくとも1%、又は少なくとも2%、又は少なくとも3%、又は少なくとも4%、又は少なくとも5%、又は少なくとも6%、又は少なくとも7%、又は少なくとも8%、又は少なくとも9%、又は少なくとも10%、又は少なくとも15%、又は少なくとも20%、又は少なくとも25%、又は少なくとも30%、又は少なくとも35%、又は少なくとも40%、又は少なくとも45%、又は少なくとも50%、又は少なくとも55%、又は少なくとも60%、又は少なくとも65%、又は少なくとも70%、又は少なくとも75%、又は少なくとも80%、又は少なくとも85%、又は少なくとも90%、又は少なくとも95%、又は少なくとも100%の半径方向距離(RD)にわたって延在し得る、内側環状面209から半径方向内向きに延在する少なくとも1つの半径方向部材を有することができる。更に別の非限定的な実施形態では、半径方向距離は、本体105の内径(ID)の900%以下、例えば500%以下、又は200%以下、又は100%以下、又は90%以下、又は85%以下、又は80%以下、又は75%以下、又は70%以下、又は65%以下、又は60%以下、又は55%以下、又は50%以下、又は45%以下、又は40%以下、又は35%以下であってもよい。別の実施形態では、半径方向距離は、本体105の内径の少なくとも0.1%かつ900%以下の間の任意のパーセンテージの範囲内であってもよいことが理解されるであろう。
【0021】
特定の非限定的な例では、少なくとも1つの半径方向部材は、本体105の外周面205及び/又は内側環状面209の周りに、少なくとも1つの半径方向部材が半径方向部材の近位端部と半径方向部材の末端部との間に延在する角度によって測定される所与の距離にわたって延在してもよい。例えば、本体の全周の周りの半径方向部材の完全な1回転は、360度の角度として測定される。一実施形態によれば、少なくとも1つの半径方向部材は、本体105の内側環状面又は外周面上で少なくとも1度の円周方向距離にわたって延びる。他の非限定的な例では、円周方向距離は、少なくとも10度、又は少なくとも30度、又は少なくとも60度、又は少なくとも90度、又は少なくとも180度、又は少なくとも270度、又は少なくとも360度など、より大きくすることができる。1つの非限定的な例では、本体105は、少なくとも1度かつ3600度以下の範囲内の距離にわたって延在する1つ以上の半径方向部材を有することができる。
【0022】
1つの非限定的な実施形態では、1つ以上の半径方向部材は中実部材であってもよい。すなわち、1つ以上の半径方向部材は、それを通る流体(例えば、ガス)の流れのために構成された内部空洞を必ずしも含まない。
【0023】
特定の理論に束縛されるものではないが、バーナ103に対する本体105の位置は、火炎をバーナから分離するのに適したものとすることができ、これは、燃焼ゾーン内の温度及び汚染物質の形成を制御するのを助けることができることに留意されたい。図2D及び図2Eは、バーナ103に対する本体105の異なる位置を示しており、図2Eにおける本体105の位置は、本体を取り囲む色によって示されるように火炎を分離しているのに対して、図2Dでは、バーナ103に対する本体105の位置は、バーナ103からの火炎の全てを本体105を通って効果的に通過させる。
【0024】
別の実施形態では、バーナ103と本体105との間の軸方向距離の位置を制御することは、位置決め装置の使用によって容易にすることができる。図3A及び図3Bは、一実施形態による位置決め装置301の図を含む。図3C及び図3Dは、位置決め装置331の図を含む。図3E及び図3Fは、位置決め装置331に係合するように構成されたノッチ337を含む本体105の図を含む。一例では、位置決め装置は、本体105に係合し、ラジアントチューブ101内の本体105の位置を固定するように、より具体的には、バーナ103に対する本体105の位置を固定するように構成されてもよい。
【0025】
一実施形態によれば、位置決め装置301は、位置決め装置301の寸法を変更するように構成された位置決め要素302を含むことができる。一実施形態では、位置決め装置302は、第1の位置決め要素303及び第2の位置決め要素304を含むことができ、第1の位置決め要素303は、本体105に係合するように構成された係合構造312を含む末端部311を備え、第2の位置決め要素304は、本体105に係合するように構成された係合構造313を含む末端部312を備える。第1及び第2の位置決め要素303及び304は、互いに対して摺動するなど、互いに対して移動することができる。特定の実施形態では、位置決め要素303と304との間の相対移動は、本体105の近位端部201及び末端部203において、係合構造312と313との間に本体105を収容することを容易にすることができる。一実施形態では、本体105は、係合構造312及び313に直接又は間接的に係合するように構成することができる。
【0026】
図3A及び図3Bに更に示すように、位置決め装置は、ラジアントチューブに結合され、ラジアントチューブ101に対して位置決め装置301を固定するように構成された固定要素を含むことができる。一実施形態では、第1の位置決め要素303は、半円の形状であり、ラジアントチューブ101の一部に結合されるように構成され得る第1の固定要素321を有する。第1の固定要素321は、位置決め装置302と本体105とを結合するための他の結合機構を含んでもよく、例えば、取り外し可能な結合要素又は永久的な結合要素を含むが、これらに限定されないことが理解されるであろう。取り外し可能な結合要素は、位置決め装置302及び/又は本体105の一方又は両方から選択的に取り外し可能な取り付け機構を含んでもよい。取り外し可能な結合要素は、本体105と位置決め装置302との間の結合を選択的に解放し、結合解除中の本体105及び位置決め装置302への損傷を回避するように構成することができる結合要素を含んでもよい。非限定的な一実施形態では、取り外し可能な結合要素は、相補的係合構造、本体105の一部と位置決め装置302との間の締まり嵌め接続、締結具などを含むことができるが、これらに限定されない。任意の実施形態において、異なる結合要素のうちの2つ以上又はそれらの組合せが利用されてもよいことが理解されるであろう。更に別の実施形態では、永久的結合要素は、位置決め装置302と本体105との間の結合解除をもたらすことを意図しない取り付け技法を含むことができる。永久的結合要素の一例は、本体105と位置決め装置302との間のセメント、溶接などを含むことができる。
【0027】
別の実施形態では、第2の位置決め要素304は、半円の形状であり、ラジアントチューブ101のフランジ341などのラジアントチューブ101の一部に結合されるように構成することができる第2の固定要素322を含むことができる。第1及び第2の固定要素321及び322の他の形状が使用されてもよいことが理解されるであろう。非限定的な一実施形態では、第1及び第2の固定要素321及び322は、それぞれ、1つ以上の開口部351及び352を含むことができる。1つ以上の開口部351及び352は、1つ以上の締結具を介してフランジ341への第1の固定要素321及び第2の固定要素322の結合を容易にすることができる。
【0028】
別の実施形態によれば、位置決め装置331は、末端部333及び近位端部332を含むことができ、近位端部332は、バーナ103の最も近くで終端する。特定の実施形態では、末端部333は、ラジアントチューブ101内で終端する。更に別の実施形態では、末端部333は、外部ユーザが容易にアクセスできるように、ラジアントチューブ101の外側で終端する。更に別の実施形態では、末端部333は、燃焼源(すなわち、バーナ103)から安全な距離で外部ユーザが容易にアクセスできるように、ラジアントチューブ101の外側で終端する。非限定的な一実施形態では、位置決め装置331は、末端部333と近位端部332との間に、第1のクロスバー334、第2のクロスバー335、及び第3のクロスバー336を含むことができる。更に他の実施形態では、位置決め装置は、末端部333と近位端部332との間に延在する複数のクロスバー、例えば、少なくとも2つのクロスバー、例えば、少なくとも3つのクロスバー、又は少なくとも4つのクロスバー、又は少なくとも5つのクロスバー、又は更に少なくとも6つのクロスバーを含んでもよい。特定の実施形態では、クロスバー(334、335、336)は、本体105の半径方向部材222内のノッチ337に係合するように構成される。非限定的な実施形態では、本体105のノッチ337は、第1のクロスバー334に係合するように構成される。任意の実施形態において、本体105は、位置決め装置331の複数のクロスバーに係合するために、本体105全体にわたって複数のノッチ、例えば、少なくとも2つのノッチ、又は少なくとも3つのノッチ、又は少なくとも4つのノッチ、少なくとも5つのノッチ、又は更には少なくとも6つのノッチを有し得ることが理解されよう。図示されていないが、位置決め装置331は、クロスバー(334、335、336)の位置を本体105にロックするように構成されたロック機構を含むことができる。ロック機構は、本体105のノッチへの位置決め装置331の結合解除を回避するように構成される。
【0029】
別の実施形態によれば、位置決め装置301、331は、本体と燃焼源(すなわちバーナ)との間の軸方向距離を調整するように構成される。特定の実施形態では、位置決め装置301、331は、ラジアントチューブ101の軸方向長さに沿って第1の位置と第2の位置との間で本体を調整するように構成される。1つの非限定的な実施形態では、第1の位置は、燃焼源から少なくとも0.01cm、又は少なくとも0.1cm、又は少なくとも0.2cm、又は少なくとも0.5cm、又は少なくとも1.0cm、又は少なくとも2cm、又は少なくとも3cm、又は少なくとも4cm、又は少なくとも5cm、又は少なくとも6cm、又は少なくとも7cm、又は少なくとも8cm、又は少なくとも9cm、又は少なくとも10cmである。更に別の実施形態では、第1の位置は、燃焼源から100cm以下、又は90cm以下、又は80cm以下、又は70cm以下、又は60cm以下、又は50cm以下、又は40cm以下、又は30cm以下である。距離は、上記の最小値及び最大値のいずれかを含む範囲内とすることができることが理解されよう。更に別の実施形態では、第2の位置は、燃焼源から少なくとも0.02cm、又は少なくとも0.1cm、又は少なくとも0.2cm、又は少なくとも0.5cm、又は少なくとも1.0cm、又は少なくとも2cm、又は少なくとも3cm、又は少なくとも4cm、又は少なくとも5cm、又は少なくとも6cm、又は少なくとも7cm、又は少なくとも8cm、又は少なくとも9cm、又は少なくとも10cmである。更に別の実施形態では、第2の位置は、燃焼源から100cm以下、又は90cm以下、又は80cm以下、又は70cm以下、又は60cm以下、又は50cm以下、又は40cm以下、又は30cm以下である。距離は、上記の最小値及び最大値のいずれかを含む範囲内とすることができることが理解されよう。
【0030】
更に別の実施形態では、第1の位置及び第2の位置は、互いから少なくとも0.01cm、又は少なくとも0.02cm、又は少なくとも0.05cm、又は少なくとも1cm、又は少なくとも2cm、又は少なくとも3cm、又は少なくとも4cm、又は少なくとも5cm、又は少なくとも6cm、又は少なくとも7cm、又は少なくとも8cm、又は少なくとも9cm、又は少なくとも10cm、又は少なくとも11cm、又は少なくとも12cm、又は少なくとも13cm、又は少なくとも14cm、又は少なくとも15cm、又は少なくとも16cm、又は少なくとも17cm、又は少なくとも18cm、又は少なくとも19cm、又は少なくとも20cm離間している。更に別の実施形態では、第1の位置及び第2の位置は、互いに100cm以下、又は90cm以下、又は80cm以下、又は70cm以下、又は60cm以下、又は50cm以下、又は40cm以下、又は30cm以下離間している。距離は、上述の最小値及び最大値のいずれかを含む範囲内であり得ることが理解されるであろう。非限定的な一実施形態では、位置決め装置301、331の少なくとも一部分は、燃焼源の状態を変化させることなく第1の位置と第2の位置との間で適合されるように構成することができ、燃焼源の状態は、熱源の温度を含むことができる。特定の実施形態では、熱源は火炎を含む。
【0031】
図示されていないが、位置決め装置301、331の少なくとも一部は、燃焼源(すなわちバーナ)から安全な距離でユーザによってアクセス可能であるように構成される。安全距離は、燃焼源からの過度の高熱に起因してユーザの健康に影響を与えないように十分に離れた距離として定義することができる。更に別の実施形態では、位置決め装置301、331の少なくとも一部分は、燃焼源の背後の位置からユーザによってアクセス可能であるように構成される。更に別の実施形態では、位置決め装置301、331の少なくとも一部分は、燃焼源の背後の外壁からユーザによってアクセス可能であるように構成される。
【0032】
一実施形態によれば、位置決め装置301、331は、金属、金属合金、セラミック、又はそれらの任意の組合せを含むことができる。特定の一実施形態では、位置決め装置301、331は、本体105で使用されるものと同じ材料のいずれかを含むか、又はそれから作製することができる。特定の実施形態は、位置決め装置301、331は、本体105とは別個の物体であることが理解されるであろう。更に、いくつかのシステムは、ラジアントチューブ101内の本体105の位置を制御するために本体105を取り囲む固体材料を使用することができるが、位置決め装置は別個の物体であり、必ずしもラジアントチューブ101内の本体105を取り囲むわけではなく、したがって、本体105の外部の周りの流体のいくらかの流れを可能にし、これは、本体105及び/又はシステム100の動作及び性能の改善を容易にすることができる。
【0033】
燃焼アセンブリの汚染物質を低減するための方法の非限定的な実施形態が本明細書に開示される。特定の実施形態では、本方法は、ラジアントチューブ101内に収容された少なくとも1つの燃焼源103を含む燃焼アセンブリ内の燃焼反応から汚染物質を測定することと、燃焼源103が燃焼している間に、燃焼源103に対するラジアントチューブ101内の本体105の位置を変更することとを含む。更に別の実施形態では、本体105は、長さ(L)、外径(OD)、及び内径(ID)、近位面201、末端面203、並びに近位面201と末端面203との間に延在する円周面205を備える。更に別の実施形態では、本体105の位置を変更することは、燃焼源を中断することなく位置を調整することを含む。特定の実施形態では、燃焼源103はバーナを含むことができる。更に別の実施形態では、バーナは完全に組み立てられた状態のままである。更に別の実施形態では、燃焼源103は、ガスを燃焼させてラジアントチューブ内に火炎を形成するように構成された末端部211を含むことができる。
【0034】
別の実施形態では、本体105は、燃焼源103の末端部211から軸方向に離れて配置されるように構成される。例えば、非限定的な一実施形態では、軸方向距離(AD)は、本体105の長さ(L)の少なくとも0.1%[(AD/L)×100%]、例えば、少なくとも1%、又は少なくとも2%、又は少なくとも35%、又は少なくとも104%、又は少なくとも5%、又は少なくとも6%、又は少なくとも7%、又は少なくとも8%、又は少なくとも9%、又は少なくとも10%、又は少なくとも15%、又は少なくとも20%、又は少なくとも25%、又は少なくとも30%、又は少なくとも35%、又は少なくとも40%、又は少なくとも45%、又は少なくとも50%、又は少なくとも55%、又は少なくとも60%、又は少なくとも65%、又は少なくとも70%、又は少なくとも75%、又は少なくとも80%、又は少なくとも85%、又は少なくとも90%、又は少なくとも95%、又は少なくとも100%であってもよい。更に別の非限定的な実施形態では、軸方向距離は、本体の長さの900%以下、例えば500%以下、又は200%以下、又は100%以下、又は90%以下、又は85%以下、又は80%以下、又は75%以下、又は70%以下、又は65%以下、又は60%以下、又は55%以下、又は50%以下、又は45%以下、又は40%以下、又は35%以下であってもよい。別の実施形態では、軸方向距離は、本体105の長さの少なくとも0.1%かつ900%以下の間の任意のパーセンテージの範囲内であってもよいことが理解されるであろう。
【0035】
更に他の実施形態では、本体105の位置を変更することは、ラジアントチューブ101の軸方向長さに沿って第1の位置と第2の位置との間で本体を調整することを含むことができる。1つの非限定的な実施形態では、第1の位置は、燃焼源103から少なくとも0.01cm、又は少なくとも0.1cm、又は少なくとも0.2cm、又は少なくとも0.5cm、又は少なくとも1.0cm、又は少なくとも2cm、又は少なくとも3cm、又は少なくとも4cm、又は少なくとも5cm、又は少なくとも6cm、又は少なくとも7cm、又は少なくとも8cm、又は少なくとも9cm、又は少なくとも10cmである。更に別の実施形態では、第2の位置は、燃焼源103から少なくとも0.02cm、又は少なくとも0.1cm、又は少なくとも0.2cm、又は少なくとも0.5cm、又は少なくとも1.0cm、又は少なくとも2cm、又は少なくとも3cm、又は少なくとも4cm、又は少なくとも5cm、又は少なくとも6cm、又は少なくとも7cm、又は少なくとも8cm、又は少なくとも9cm、又は少なくとも10cmである。更に別の実施形態では、第1の位置及び第2の位置は、互いから少なくとも0.01cm、又は少なくとも0.02cm、又は少なくとも0.05cm、又は少なくとも1cm、又は少なくとも2cm、又は少なくとも3cm、又は少なくとも4cm、又は少なくとも5cm、又は少なくとも6cm、又は少なくとも7cm、又は少なくとも8cm、又は少なくとも9cm、又は少なくとも10cm、又は少なくとも11cm、又は少なくとも12cm、又は少なくとも13cm、又は少なくとも14cm、又は少なくとも15cm、又は少なくとも16cm、又は少なくとも17cm、又は少なくとも18cm、又は少なくとも19cm、又は少なくとも20cm離間している。更に別の実施形態では、第1の位置及び第2の位置は、互いに100cm以下、又は90cm以下、又は80cm以下、又は70cm以下、又は60cm以下、又は50cm以下、又は40cm以下、又は30cm以下離間している。距離は、上述の最小値及び最大値のいずれかを含む範囲内であり得ることが理解されるであろう。
【0036】
非限定的な一実施形態では、本体105の位置を変更することは、位置決め装置301、331を使用することを含むことができる。位置決め装置301、331は、本明細書に開示される特徴のいずれかを含んでもよい。更に別の実施形態では、位置装置301、331は、燃焼源(すなわち、バーナ)から安全な距離でユーザによってアクセス可能であるように構成される。安全距離は、燃焼源からの過度の高熱に起因してユーザの健康に影響を与えないように十分に離れた距離として定義することができる。更に別の実施形態では、位置決め装置301、331の少なくとも一部分は、燃焼源の背後の位置からユーザによってアクセス可能であるように構成される。更に別の実施形態では、位置決め装置301、331の少なくとも一部分は、燃焼源の背後の外壁からユーザによってアクセス可能であるように構成される。
【0037】
更に他の実施形態では、汚染物質を測定することは、窒素酸化物(NOx)の含有量を測定することを含んでもよい。窒素酸化物(NOx)の含有量は、当業者に公知の方法を使用して測定され得ることが理解されるであろう。別の非限定的な実施形態では、燃焼アセンブリの汚染物質を低減するための方法は、窒素酸化物(NOx)含有量を少なくとも10%、例えば少なくとも12%、又は少なくとも15%、又は少なくとも18%、又は少なくとも20%、又は少なくとも25%、又は少なくとも30%低減することを更に含んでもよい。
【0038】
図4A図4Cは、一実施形態による交換体の図を含む。図4Aは、実施形態による交換体の側面図を含む。図4Bは、図4Aの交換体の断面図を含む。図4Cは、図4Aの交換体についての図4Bの図に垂直な平面における交換体の断面図を含む。一実施形態によれば、交換体107は、ラジアントチューブ101内に収容することができ、交換体107の中及び周囲を流れる流体の複数の流路間の熱交換を容易にするように構成することができる。
【0039】
一実施形態において、交換体107は、交換体107の長さ(L)に沿って延在する中心空洞401と、中心空洞401の周りに延在する複数のスパイラル403と、複数のスパイラル403の間に配置された複数のスパイラル間チャネル405とを含んでもよい。図示のように、複数のスパイラル403及び複数のスパイラル間チャネル405は、交換体107の長さ(L)に沿って非直線経路で延在してもよい。特定の一実施形態によれば、複数のスパイラル403は、交換体107及び中心空洞401の周りに螺旋経路で延在してもよい。更に別の非限定的な実施形態では、複数のスパイラル403は、ねじれの角度が交換体107の長さに沿って変化し得るように、可変ねじれを有する螺旋経路内に延在し得る。
【0040】
別の実施形態では、交換体107はまた、スパイラル403内に延在するスパイラル内チャネル407を含むことができる。スパイラル内空洞407は、側壁409によってスパイラル間チャネルから完全に隔離することができ、これにより、スパイラル間チャネル405及びスパイラル内空洞407によって画定される別個の流路に沿った流体の分離が可能になる。
【0041】
図示されるように、スパイラル内チャネル407は、交換体107の長さ(L)に沿って非直線経路で延在してもよい。特定の一実施形態によれば、スパイラル内チャネル407は、交換体107及び中心空洞401の周りに螺旋経路で延在してもよい。更に別の非限定的な実施形態では、スパイラル内チャネル407は、ねじれの角度が交換体107の長さに沿って変化し得るように、可変ねじれを有する螺旋経路内に延在し得る。
【0042】
一実施形態によれば、交換体107は、交換体107を通って流れる流体間の改善された熱交換を容易にする表面積(mm)/体積(mm)によって定義される特定の交換比を有することができる。例えば、一実施形態では、交換比は、少なくとも0.09mm-1、例えば、少なくとも0.10mm-1又は少なくとも0.11mm-1又は少なくとも0.12mm-1又は少なくとも0.13mm-1であり得る。更に、非限定的な実施形態において、交換比は、0.5mm-1以下、又は0.4mm-1以下、又は0.3mm-1以下であり得る。交換比は、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかを含む範囲内であり得ることが理解されるであろう。
【0043】
別の実施形態では、交換体107は、交換体107を通って流れる流体間の改善された熱交換を容易にすることができる特定の高温/低温流路面積(HCFA)比を有することができる。例えば、一実施形態において、HCFA比は、少なくとも1、例えば、少なくとも1.05、又は少なくとも1.10、又は少なくとも1.15、又は少なくとも1.2、又は少なくとも1.25であり得る。更に、別の実施形態では、HCFA比は5以下、例えば、4以下、又は3以下、又は2.8以下、又は2.5以下であり得る。HCFA比は、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかを含む範囲内であり得ることが理解されるであろう。
【0044】
HCFA比は、断面で見た交換体中の高温経路及び低温経路の断面積を評価することによって測定される。例えば、図4Cに示すように、交換体107は、中心空洞401及びスパイラル間チャネル405によって画定されるような高温流路を有することができる。低温流路は、スパイラル内空洞407によって画定することができる。交換体107の中点(すなわち、長さに沿った二等分軸)における断面で見たときのチャネル及び/又は空洞の全ての断面積が、比率の計算のために使用される。より具体的には、(断面で見たときの)高温流体の流れのためのチャネル及び/又は空洞の全ての断面積を、低温流体の流れのためのチャネル及び/又は空洞の表面積で除算して、HCFA比を計算する。本明細書の実施形態のHCFA比は、交換体107による圧力降下を制御することによって、高温流体経路と低温流体経路との間の熱交換の改善を促進することができる。
【0045】
別の非限定的な実施形態では、交換体107の中心空洞401は、中心空洞401を画定する内側環状面432に沿った螺旋経路など、内側環状面432に沿った非直線経路に延在する少なくとも1つの溝431を含むことができる。1つの非限定的な実施形態では、少なくとも1つの溝431は、交換体107の円周方向距離を通って延びる角度によって測定したときに、少なくとも1度の距離にわたって円周方向に延びることができる。他の非限定的な例では、円周方向距離は、少なくとも10度、又は少なくとも30度、又は少なくとも60度、又は少なくとも90度、又は少なくとも180度、又は少なくとも270度、又は少なくとも360度など、より大きくすることができる。1つの非限定的な例では、円周方向距離は、少なくとも1度かつ3600度以下の範囲内であり得る(すなわち、交換体107の円周の周りに10回転)。例えば、交換体107の全周にわたる少なくとも1つの溝431の1つの完全な回転は、360度の角度として測定される。
【0046】
一実施形態によれば、少なくとも1つの溝431は、交換体107の内径(ID)の少なくとも0.1%かつ49%以下の半径方向深さ435にわたって本体内に延びることができる。別の実施形態では、半径方向深さ435は、IDの少なくとも0.1%かつ49%以下の間の任意のパーセンテージを含む範囲内であり得る。
【0047】
一実施形態によれば、少なくとも1つの溝431は、交換体107の長さの少なくとも0.1%かつ100%以下の半径方向深さ435にわたって本体内に延びることができる。別の実施形態では、半径方向深さ435は、交換体107の長さの少なくとも0.1%かつ100%以下の間の任意のパーセンテージを含む範囲内とすることができる。
【0048】
図4Dは、ラジアントチューブ101内の交換体107の断面図を含む。図示のように、ラジアントチューブ101の内面と、スパイラル403の外面によって画定される交換体107の外周面との間に半径方向間隙441が存在してもよい。一実施形態では、半径方向間隙441は、物体間で半径方向に測定される間隙距離442を画定することができ、間隙距離442は、スパイラル間チャネル幅443の少なくとも0.1%かつ1000%以下の範囲内とすることができる。スパイラル間チャネル幅443は、断面で見たとき、直接隣接するスパイラル間の最大間隙として測定される。更に別の実施形態では、間隙距離442は、スパイラル間チャネル幅443の少なくとも0.1%かつ400%以下の範囲内であってもよい。
【0049】
1つの非限定的な実施形態では、間隙距離442を画定する半径方向間隙441は、いかなる固体材料も含まないことが好適であり得、これは、より多くの流体流を可能にし得、流路間の熱交換の改善を促進し得る。特定の一実施形態では、半径方向間隙441は、固体材料を含まなくてもよい。別の実施形態では、半径方向間隙441は、遮られず、ラジアントチューブ101と交換体107との間に開口又は開放空間を画定することができる。
【0050】
一実施形態によれば、交換体は、酸化物、炭化物、窒化物、ホウ化物、又はそれらの任意の組合せなどのセラミック材料から作製することができる。特定の一実施形態では、交換体107は炭化ケイ素を含むことができ、本質的に炭化ケイ素からなることができる。交換体107は、本体105を作製するために本明細書に記載される同じ技術のいずれかを使用して作製され得る。
【0051】
交換体107は、ラジアントチューブ101と交換体107との間の相対位置を固定するためにラジアントチューブ101に締結又は結合されるフランジ451を有することができる。場合によっては、1つ以上のガスケットをフランジ451の表面に結合することができる。ガスケットは、システムを密封し、流体の漏れを回避する圧縮性部材であり得る。一実施形態では、ガスケットは、その元の厚さの少なくとも10%、例えば、元の厚さの少なくとも20%、又は少なくとも30%、又は少なくとも40%、又は少なくとも50%、又は少なくとも60%の最大圧縮(すなわち、元の厚さと比較した厚さの減少)を有することができる。
【0052】
前述の明細書では、特定の実施形態を参照して概念を記載してきた。しかしながら、当業者であれば、以下の特許請求の範囲に掲げる本発明の範囲から逸脱することなく、様々な修正及び変更を行うことができることを理解する。そのため、明細書及び図面は、限定的な意味ではなく、例解的な意味で考慮されるべきであり、全てのそのような修正は、本発明の範囲内に含まれることが意図される。
図1
図2A
図2B
図2C
図2D
図2E
図3A
図3B
図3C
図3D
図3E
図3F
図4A
図4B
図4C
図4D
図4E
【国際調査報告】