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特表2024-530777チャイルドレジスタントジッパークロージャー、スライダー、再閉可能なパウチ、および方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-08-23
(54)【発明の名称】チャイルドレジスタントジッパークロージャー、スライダー、再閉可能なパウチ、および方法
(51)【国際特許分類】
   A44B 19/32 20060101AFI20240816BHJP
   A44B 19/10 20060101ALI20240816BHJP
   B65D 33/25 20060101ALI20240816BHJP
【FI】
A44B19/32
A44B19/10
B65D33/25 A
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024513796
(86)(22)【出願日】2022-06-07
(85)【翻訳文提出日】2024-04-11
(86)【国際出願番号】 US2022032497
(87)【国際公開番号】W WO2023033893
(87)【国際公開日】2023-03-09
(31)【優先権主張番号】17/463,990
(32)【優先日】2021-09-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】515252949
【氏名又は名称】レイノルズ・プレスト・プロダクツ・インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】ニコラス・エー・デルー
(72)【発明者】
【氏名】グレッグ・トンプソン
(72)【発明者】
【氏名】リチャード・ウェールレ
【テーマコード(参考)】
3B098
3E064
【Fターム(参考)】
3B098AA08
3B098AA10
3B098AB07
3B098CB02
3B098CC04
3B098DA04
3B098DB05
3B098EC07
3B098FA09
3B098GB10
3E064AA05
3E064BA21
3E064EA30
3E064GA02
3E064HN14
3E064HN20
(57)【要約】
ジッパークロージャーは、嵌合する第1および第2のプロファイルを含み、第1および第2のプロファイルは、側部に沿ったパーティングラインに沿って解放可能にインターロックする。スライダーは、スライダーを開放および閉鎖するために使用されることが可能である。スライダーは、チャネルを有しており、チャネルは、第2のプロファイル上の耳部を受け入れ、耳部は、耳部受け入れチャネルを通して進み、第1および第2のプロファイルの係合構造体を整合させ、それらをインターロックされた係合へと一緒にロールする。スライダーは、偏向可能なタブ上にスプリッターを有しており、偏向可能なタブは、ジッパークロージャー上のノッチの中へ押し込まれ、嵌合しているプロファイルを最初に分離することが可能であり、一方では、スライダーの中の耳部受け入れチャネルの中へ耳部を導くように、および、耳部を側部に偏向させ、プロファイルをこじ開けて分離するように、スライダーを移動させる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
(a)第1のベース、および、前記第1のベースから延在する第1の係合構造体を有する、第1のプロファイルと、
(b)第2のベース、および、前記第2のベースから延在する第2の係合構造体を有する、第2のプロファイルであって、前記第2の係合構造体は、前記第1の係合構造体と解放可能にインターロックするようにサイズ決めされている、第2のプロファイルと
を含み、
前記第1のプロファイルおよび前記第2のプロファイルは、前記第1のベースを包含する平面に直交する平面の中に包含されるパーティングラインに沿って解放可能にインターロックするように構築および配置されている、ジッパークロージャー。
【請求項2】
(a)前記第1のベースは、スタブを備えた終端端部を有しており、
(b)前記第2のプロファイルは、耳部を含み、前記耳部は、前記第2のベースから延在しており、前記第1のプロファイルおよび前記第2のプロファイルがインターロックされているときに、前記スタブ上に載るようにサイズ決めされており、
前記パーティングラインは、前記耳部と前記スタブとの間にあり、前記耳部および前記スタブに当たっている、請求項1に記載のジッパークロージャー。
【請求項3】
前記第1のプロファイルは、第1のベースと、前記第1のベースから延在する1対の間隔を置いて配置された脚部とを有するメス型プロファイルである、請求項1または2に記載のジッパークロージャー。
【請求項4】
前記第2のプロファイルは、第2のベースと、前記第2のベースから延在するヘッドを備えたステムとを有するオス型プロファイルであり、前記ヘッドは、前記メス型プロファイルの前記脚部の中に受け入れられるようにサイズ決めされている、請求項3に記載のジッパークロージャー。
【請求項5】
前記脚部のそれぞれは、フック付きの終端端部を有している、請求項3または4に記載のジッパークロージャー。
【請求項6】
前記耳部は、70~100°の角度で前記第2のベースから延在している、請求項2から5のいずれか一項に記載のジッパークロージャー。
【請求項7】
前記耳部は、75~95°の角度で前記第2のベースから延在している、請求項2から5のいずれか一項に記載のジッパークロージャー。
【請求項8】
前記1対の間隔を置いて配置された脚部は、
(a)前記第1のベースに対して概して平行に前記第1のベースから間隔を置いて配置された端部セグメントを有する第1の脚部であって、第1のフックが、前記端部セグメントから前記第1のベースに向かう方向に突出している、第1の脚部と、
(b)第2の脚部の終端端部から前記第1のベースに向かう方向に突出している第2のフックを有する第2の脚部と、
を含む、請求項4から7のいずれか一項に記載のジッパークロージャー。
【請求項9】
前記オス型プロファイルの前記ヘッドは、前記ステム上に中心に置かれていない細長いヘッドピースを含み、前記ステムは、前記ヘッドをメジャーヘッドピースおよびマイナーヘッドピースに分割しており、前記メジャーヘッドピースは、前記第1の脚部の前記第1のフックに係合するように位置決めされており、前記マイナーヘッドピースは、前記第2の脚部の前記第2のフックに係合するように位置決めされている、請求項8に記載のジッパークロージャー。
【請求項10】
前記耳部は、前記オス型プロファイルおよび前記メス型プロファイルがインターロックされているときに、前記第2の脚部から間隔を置いて配置されており、前記第2の脚部と軸線方向にオーバーラップしている、請求項8または9に記載のジッパークロージャー。
【請求項11】
前記ジッパークロージャーは、
(a)前記第1のプロファイルから延在する第1の取り付けフランジと、
(b)前記第2のプロファイルから延在する第2の取り付けフランジと
をさらに含み、
前記第1の取り付けフランジおよび前記第2の取り付けフランジは、前記第1のベースを包含する前記平面に対して概して平行な平面の中に包含されている、請求項1から10のいずれか一項に記載のジッパークロージャー。
【請求項12】
インターロックおよびアンロックのための相補的なプロファイルを有する嵌合トラックを有するジッパークロージャーのためのスライダーであって、前記スライダーは、
(a)上部部材、底部部材、第1の端壁部、および第2の端壁部、ならびに前記底部部材から少なくとも部分的に前記上部部材に向けて延在する第1の脚部および第2の脚部を含み、
(i)前記スライダーの前記上部部材は、前記第1の脚部および前記第2の脚部が前記嵌合トラックに跨った状態で、前記嵌合トラックの上側縁部に沿って移動するように適合されており、
(b)前記上部部材は、開放体積の間隙を有しており、前記開放体積の間隙は、他のスライダー構造体がから自由で、第1のセクションと第2のセクションとの間で前記上部部材を分離しており、
(i)前記上部部材の前記第1のセクションは、前記第1の端壁部に隣接しており、前記第1のセクションは、前記底部部材に面する、前記第1の端壁部において内側表面を有しており、
(A)前記内側表面の第1の部分は、前記第2の脚部に接続されており、前記第2の脚部に直交する内側表面平面の中にあり、
(ii)前記上部部材の前記第2のセクションは、前記第2の端壁部に隣接しており、
また、前記スライダーは、
(c)前記内側表面平面から凹んでおり、前記第1の脚部および前記上部部材の前記第1のセクションによって画定されている耳部受け入れチャネルであって、前記耳部受け入れチャネルは、前記第1の端壁部において開口部を含み、前記スライダーを二分する中央平面から横方向に間隔を置いて配置されており、前記中央平面は、前記上部部材に直交する、耳部受け入れチャネルと、
(d)前記第2のセクションから延在するスプリッターであって、前記嵌合トラック間にあるように適切な位置へ選択的に移動可能である前記スプリッターと
を含み、
(e)前記第1の脚部および前記第2の脚部は、前記スライダーが前記ジッパークロージャーに沿って閉鎖方向に移動されるときに、前記プロファイルをインターロック関係へと押圧するように互いに十分に近くに間隔を置いて配置された内部表面を有している、スライダー。
【請求項13】
前記上部部材の前記第2のセクションは、前記第1の脚部および前記第2の脚部の上方に間隔を置いて配置されており、前記第2のセクションと前記第1の脚部および前記第2の脚部との間に開放体積の空洞が存在しているようになっており、前記第2のセクションは、前記第2の端壁部から前記第1の脚部および前記第2の脚部に向かう方向にならびに前記第1の脚部および前記第2の脚部から離れる方向に可撓性になっている、請求項12に記載のスライダー。
【請求項14】
アームをさらに含み、前記アームは、前記上部部材の前記第1のセクションから突出しており、前記耳部受け入れチャネルが、前記アーム、前記第1のスライダー脚部、および、前記上部部材の前記第1のセクションによって画定されるようになっている、請求項12または13に記載のスライダー。
【請求項15】
前記耳部受け入れチャネルは、互いに対向する第1の溝部壁部および第2の溝部壁部を含み、前記第1の溝部壁部は、前記第1の脚部の一部であり、前記第2の溝部壁部は、前記アームの一部である、請求項12から14のいずれか一項に記載のスライダー。
【請求項16】
前記耳部受け入れチャネルは、前記上部部材の前記開放体積の間隙と開放連通している、請求項13に記載のスライダー。
【請求項17】
前記スプリッターは、スプリッターベースと、前記スプリッターベースの反対側の端部にある頂点とを有している、請求項12から16のいずれか一項に記載のスライダー。
【請求項18】
前記スプリッターベースは、前記上部部材の前記開放体積の間隙に直ぐに隣接しており、前記頂点は、前記第2の端壁部の方を指している、請求項17に記載のスライダー。
【請求項19】
前記第1の脚部は、終端端部において第1のショルダー部を有しており、前記第2の脚部は、終端端部において第2のショルダー部を有しており、前記第1のショルダー部および前記第2のショルダー部は、前記嵌合トラックの底部縁部に係合するように位置決めされている、請求項12から18のいずれか一項に記載のスライダー。
【請求項20】
チャイルドレジスタントスライダージッパークロージャーシステムであって、前記チャイルドレジスタントスライダージッパークロージャーシステムは、
(a)インターロックおよびアンロックのための相補的なプロファイルを有する嵌合トラックを備えた再閉可能なジッパークロージャー
を含み、
前記ジッパークロージャーは、
(i)第1のベース、前記第1のベースから延在する第1の係合構造体、および、前記第1のベースの終端端部におけるスタブを備えた第1のプロファイルと、
(ii)第2のベース、および、前記第2のベースから延在する第2の係合構造体を有する、第2のプロファイルであって、前記第2の係合構造体は、前記第1の係合構造体と解放可能にインターロックするようにサイズ決めされている、第2のプロファイルと
を含み、
(A)前記第2のプロファイルは、耳部を含み、前記耳部は、前記第2のベースから延在しており、前記第1のプロファイルおよび前記第2のプロファイルがインターロックされているときに、前記スタブ上に載るようにサイズ決めされており、
(B)前記第1のプロファイルと前記第2のプロファイルとの間のパーティングラインが、前記耳部と前記スタブとの間にあり、前記耳部および前記スタブに当たっており、
また、前記チャイルドレジスタントスライダージッパークロージャーシステムは、
(b)前記ジッパークロージャーの上にスライド可能に位置付けされているスライダー
を含み、前記スライダーは、上部部材、底部部材、第1の端壁部、ならびに、前記底部部材から少なくとも部分的に前記上部部材に向けて延在する第1の脚部および第2の脚部を含み、
(i)前記スライダーの前記上部部材は、前記嵌合トラックをインターロックする閉鎖方向に、および、前記嵌合トラックをロック解除する開放方向に、前記第1の脚部および前記第2の脚部が前記嵌合トラックに跨った状態で、前記嵌合トラックの上側縁部に沿って移動するように適合されており、
(ii)前記スライダーは、前記第1の脚部および前記上部部材によって画定されている耳部受け入れチャネルを含み、前記耳部受け入れチャネルは、前記第1の端壁部において開口部を含み、前記スライダーを二分する中央平面から横方向に間隔を置いて配置されており、前記中央平面は、前記上部部材に直交しており、
前記スライダーが前記閉鎖方向に移動されるときに、前記第2のプロファイルの前記耳部は、前記耳部受け入れチャネルを通ってスライドし、前記第1のプロファイルおよび前記第2のプロファイルを一緒にインターロックするように、前記第2の係合構造体を前記第1の係合構造体と整合させる、チャイルドレジスタントスライダージッパークロージャーシステム。
【請求項21】
(a)前記スライダーは、前記上部部材から延在するスプリッターをさらに含み、
(b)ノッチが、前記相補的なプロファイルによって画定されており、前記ノッチは、前記チャイルドレジスタントスライダージッパークロージャーシステムの端部から間隔を置いて配置されており、
(c)前記スプリッターが前記ノッチと係合されているときに、前記スプリッターは、前記第2のプロファイルの前記耳部を保持し、前記耳部を前記耳部受け入れチャネルの中へ誘導し、前記プロファイルを分離するために前記スライダーを前記開放方向に移動させながら、開放位置に前記耳部を保つ、請求項20に記載のチャイルドレジスタントスライダージッパークロージャーシステム。
【請求項22】
前記スライダーは、
(a)第2の端壁部をさらに含み、
(b)前記上部部材は、開放体積の間隙を有しており、前記開放体積の間隙は、他のスライダー構造体から自由で、第1のセクションと第2のセクションとの間で前記上部部材を分離しており、
(i)前記上部部材の前記第1のセクションは、前記第1の端壁部に隣接しており、前記第1のセクションは、前記底部部材に面する、前記第1の端壁部において内側表面を有しており、
(A)前記内側表面の第1の部分は、前記第2の脚部に接続されており、前記第2の脚部に直交する内側表面平面の中にあり、
(ii)前記上部部材の前記第2のセクションは、前記第2の端壁部に隣接しており、
(c)前記耳部受け入れチャネルは、前記内側表面平面から凹んでおり、
(d)前記スプリッターは、前記上部部材の前記第2のセクションから延在しており、
(e)前記第1および第2の脚部は、前記スライダーが前記ジッパークロージャーに沿って前記閉鎖方向に移動されるときに、前記プロファイルをインターロック関係へと押圧するように互いに十分に近くに間隔を置いて配置された内部表面を有している、請求項21に記載のチャイルドレジスタントスライダージッパークロージャーシステム。
【請求項23】
前記スライダーは、アームをさらに含み、前記アームは、前記上部部材の前記第1のセクションから突出しており、前記耳部受け入れチャネルが、前記アーム、前記第1のスライダー脚部、および、前記上部部材の前記第1のセクションによって画定されるようになっている、請求項22に記載のチャイルドレジスタントスライダージッパークロージャーシステム。
【請求項24】
前記上部部材の前記第2のセクションは、前記ベースの前記第1のスライダー脚部および前記第2のスライダー脚部の上方に間隔を置いて配置されており、前記第2のセクションと前記第1のスライダー脚部および前記第2のスライダー脚部との間に開放体積の空洞が存在しているようになっている、請求項23に記載のチャイルドレジスタントスライダージッパークロージャーシステム。
【請求項25】
前記ジッパークロージャーの前記パーティングラインは、前記第1のベースを包含する平面に直交する平面の中に包含されている、請求項20から24のいずれか一項に記載のチャイルドレジスタントスライダージッパークロージャーシステム。
【請求項26】
(a)前記第1のプロファイルから延在する第1の取り付けフランジと、
(b)前記第2のプロファイルから延在する第2の取り付けフランジと
をさらに含み、
前記第1の取り付けフランジおよび前記第2の取り付けフランジは、前記第1のベースを包含する前記平面に対して概して平行な平面の中に包含されている、請求項25に記載のチャイルドレジスタントスライダージッパークロージャーシステム。
【請求項27】
請求項26に記載の前記チャイルドレジスタントスライダージッパークロージャーシステムを使用する可撓性パッケージであって、前記可撓性パッケージは、
(a)第1および第2のパネルを含み、前記第1のパネルおよび前記第2のパネルは、口部を形成する上部、底部、ならびに、第1の対向する側部および第2の対向する側部をそれぞれ有しており、前記第1のパネルおよび前記第2のパネルは、それらのそれぞれの底部、それらのそれぞれの第1の対向する側部、および、それらのそれぞれの第2の対向する側部に沿って互いに接合されており、
(b)前記第1の取り付けフランジは、前記第1のパネルの前記上部に固定されており、前記第2の取り付けフランジは、前記第2のパネルの前記上部に固定されている、
可撓性パッケージ。
【請求項28】
開放可能なおよび再閉可能な口部を有するジッパー付きバッグを動作させる方法であって、前記方法は、
(a)第1のパネルおよび第2のパネルを有するジッパー付きバッグを提供するステップを含み、前記第1のパネルおよび前記第2のパネルは、前記口部を形成する上部、底部、ならびに、第1の対向する側部および第2の対向する側部をそれぞれ有しており、前記第1および第2のパネルは、それらのそれぞれの底部、それらのそれぞれの第1の対向する側部、および、それらのそれぞれの第2の対向する側部に沿って互いに接合されており、再閉可能なジッパークロージャーは、インターロックおよびアンロックのための相補的なプロファイルを有する嵌合トラックを含み、一方のプロファイルは、前記第1のパネルの前記上部に近接しており、他方のプロファイルは、前記第2のパネルの前記上部に近接しており、前記相補的なプロファイルは、前記口部を閉鎖するためにインターロックし、前記口部を開放するためにロック解除し、前記ジッパークロージャーは、前記第1の側部から間隔を置いて配置されたノッチを含み、スライダーは、前記ジッパークロージャー上に位置付けされており、前記ジッパークロージャーは、
(i)第1のベース、前記第1のベースから延在する第1の係合構造体、および、前記第1のベースの終端端部におけるスタブを備えた第1のプロファイルと、
(ii)第2のベースと前記第2のベースから延在する第2の係合構造体とを有する第2のプロファイルであって、前記第2の係合構造体は、前記第1の係合構造体と解放可能にインターロックするようにサイズ決めされている、第2のプロファイルと
を含み、
(A)前記第2のプロファイルは、耳部を含み、前記耳部は、前記第2のベースから延在しており、前記第1のプロファイルおよび前記第2のプロファイルがインターロックされているときに、前記スタブ上に載るようにサイズ決めされており、
(B)前記第1のプロファイルと前記第2のプロファイルとの間のパーティングラインが、前記耳部と前記スタブとの間にあり、前記耳部および前記スタブに当たっており、
また、前記方法は、
(b)前記口部を開放するステップであって、
(i)前記スライダーを前記ノッチに移動させること、
(ii)前記タブ上のスプリッターを前記嵌合トラック間に位置決めするように、前記スライダー上に可撓性タブを押し下げること、
(iii)前記スライダーの中の耳部受け入れチャネルの中へ前記耳部を導くように、前記スライダーを移動させること、および、
(iv)前記ジッパークロージャーに沿って開放方向に前記スライダーを移動させ、前記耳部を側部に偏向させ、前記第1のプロファイルおよび前記第2のプロファイルをこじ開けて分離し、インターロックしている前記プロファイルの分離を結果として生じさせることによって、前記口部を開放するステップを含む、方法。
【請求項29】
前記第2のプロファイルの第2の係合構造体を前記第1のプロファイルの第1の係合構造体の受け入れ体積の中へ整合させるように、前記耳部受け入れチャネルを通して前記耳部を進ませながら、ならびに、前記第1のプロファイルおよび前記第2のプロファイルをインターロックされた係合へと一緒にロールしながら、前記開放位置とは反対側の閉鎖方向に前記スライダーを移動させることによって、
前記口部を閉鎖するステップを含む、請求項28に記載の方法。
【請求項30】
前記スライダーを移動させる前記ステップは、前記第2のプロファイルのステムを前記第1のプロファイルの脚部間の前記受け入れ体積の中へ整合させるステップを含む、請求項28または29に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願との相互参照
本出願は、2021年9月1日に出願された米国特許出願第17/463,990号の優先権および利益を主張するPCT国際特許出願として、2022年6月7日に出願されており、その文献は、その全体が参照により本明細書に組み込まれている。
【0002】
本開示は、ジッパークロージャー、ジッパークロージャーとともに使用可能なスライダー、ならびに、ジッパークロージャーおよびスライダーを使用する再閉可能なジッパーパウチに関する。より具体的には、本開示は、チャイルドレジスタントであるジッパークロージャー、スライダー、および再閉可能なジッパーパウチに関する。
【背景技術】
【0003】
家庭用品の製造業者は、より少ないパッケージング材料、より低いパッケージコスト、低減された保管スペース、および、より低い出荷コストを含む、可撓性パッケージによって提供される利点に起因して、硬質のパッケージを再閉可能な可撓性パッケージに次第に替えている。
【0004】
家庭用品を包含する再閉可能な可撓性パッケージが購入されると、それらは、通常、家庭内の便利な場所に保管され、そこで、それらは、内容物が使い切られるまで、取り出され、開放され、および再閉鎖される。これらのパッケージを開放および再閉鎖することは、大人と子供の両方にとって容易である。これらのパッケージが潜在的に有害な製品を包含しており、幼い子供にアクセス可能である場合には、これは、彼らにリスクをもたらす。結果として、子供がパウチを開放するのをより難しくし、さらに、大人および高齢者がパウチを開放するのに適した手段を提供するための、大規模なクロージャーおよび方法を提供する必要がある。
【0005】
現在のチャイルドレジスタントクロージャーシステムは、クロージャープロファイルの2つの半分を指の爪によって分けることによる進入(障害)を受けやすい。ときどき、子供は、クロージャープロファイルを分離するために指の爪を使用することによって、クロージャーを通る進入を得ることが可能である。子供は、目に見えるパーティングライン(parting line)が存在しているクロージャーの上部に自分の指の爪を押し下げる。指の爪からの力は、くさび状に打ち込んでプロファイルを引き離し、チャイルドレジスタンス障害(child resistance failure)を結果として生じさせる。指の爪の使用によりチャイルドレジスタンスクロージャーの破損を生じさせることができないよう、改善が望まれている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】米国特許第7,921,534号
【特許文献2】米国特許第5,088,971号
【特許文献3】米国特許第5,131,121号
【特許文献4】米国特許第5,161,286号
【特許文献5】米国特許第5,448,807号
【特許文献6】米国特許第11,077,989号
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0007】
概して、先行技術を改善するジッパークロージャー、スライダー、および再閉可能なジッパーパウチが提供される。
【0008】
1つの態様では、ジッパークロージャーが提供され、ジッパークロージャーは、第1のベース、および、第1のベースから延在する第1の係合構造体を有する、第1のプロファイルと、第2のベース、および、第2のベースから延在する第2の係合構造体を有する、第2のプロファイルであって、第2の係合構造体は、第1の係合構造体と解放可能にインターロックするようにサイズ決めされている、第2のプロファイルとを含む。第1のプロファイルおよび第2のプロファイルは、第1のベースを包含する平面に直交する平面の中に包含されるパーティングラインに沿って解放可能にインターロックするように構築および配置されている。
【0009】
第1のベースは、好ましくは、スタブを備えた終端端部を有しており、第2のプロファイルは、耳部を含み、耳部は、第2のベースから延在しており、第1のプロファイルおよび第2のプロファイルがインターロックされているときに、スタブの上に載るようにサイズ決めされている。パーティングラインは、耳部とスタブとの間にあり、耳部およびスタブに当たっている。
【0010】
第1のプロファイルは、好ましくは、第1のベースと、第1のベースから延在する1対の間隔を置いて配置された脚部とを有するメス型プロファイルである。
【0011】
好ましくは、第2のプロファイルは、第2のベースと、第2のベースから延在するヘッドを備えたステムとを有するオス型プロファイルであり、ヘッドは、メス型プロファイルの脚部の中に受け入れられるようにサイズ決めされている。
【0012】
例示的な実施形態において、脚部のそれぞれは、フック付きの終端端部を有している。
【0013】
好ましくは、耳部は、70~100°の角度で第2のベースから延在している。
【0014】
いくつかの例示的な実施形態において、耳部は、75~95°の角度で第2のベースから延在している。
【0015】
1対の間隔を置いて配置された脚部は、好ましくは、第1のベースに対して概して平行に第1のベースから間隔を置いて配置された端部セグメントを有する第1の脚部であって、第1のフックが、端部セグメントから第1のベースに向かう方向に突出している、第1の脚部と、第2の脚部の終端端部から第1のベースに向かう方向に突出している第2のフックを有する第2の脚部とを含む。
【0016】
いくつかの実施形態において、オス型プロファイルのヘッドは、ステムの上に中心に置かれていない細長いヘッドピースを含み、ステムは、ヘッドをメジャーヘッドピースおよびマイナーヘッドピースに分割しており、メジャーヘッドピースは、第1の脚部の第1のフックに係合するように位置決めされており、マイナーヘッドピースは、第2の脚部の第2のフックに係合するように位置決めされている。
【0017】
好ましくは、耳部は、オス型プロファイルおよびメス型プロファイルがインターロックされているときに、第2の脚部から間隔を置いて配置されており、第2の脚部と軸線方向にオーバーラップしている。
【0018】
例示的な実施形態において、ジッパークロージャーは、第1のプロファイルから延在する第1の取り付けフランジと、第2のプロファイルから延在する第2の取り付けフランジとをさらに含み、第1および第2の取り付けフランジは、第1のベースを包含する平面に対して概して平行な平面の中に包含されている。
【0019】
別の態様において、インターロックおよびアンロックのための相補的なプロファイルを有する嵌合トラックを有するジッパークロージャーのためのスライダーが提供される。スライダーは、(a)上部部材、底部部材、第1の端壁部、および第2の端壁部、ならびに底部部材から少なくとも部分的に上部部材に向けて延在する第1および第2の脚部を含み、(i)スライダーの上部部材は、第1および第2の脚部がトラックに跨った状態で、トラックの上側縁部に沿って移動するように適合されており、(b)上部部材は、開放体積(open volume)の間隙を有しており、開放体積の間隙は、他のスライダー構造体から自由で、第1のセクションと第2のセクションとの間で上部部材を分離しており、(i)上部部材の第1のセクションは、第1の端壁部に隣接しており、第1のセクションは、底部部材に面する、第1の端壁部において内側表面を有しており、内側表面の第1の部分は、第2の脚部に接続されており、第2の脚部に直交する内側表面平面の中にあり、(ii)上部部材の第2のセクションは、第2の端壁部に隣接しており、また、スライダーは、(c)内側表面平面から凹んでおり、第1の脚部および上部部材の第1のセクションによって画定されている耳部受け入れチャネルであって、耳部受け入れチャネルは、第1の端壁部において開口部を含み、スライダーを二分する中央平面から横方向に間隔を置いて配置されており、中央平面は、上部部材に直交する耳部受け入れチャネルと、(d)第2のセクションから延在するスプリッターであって、嵌合トラック間にあるように適切な位置へ選択的に移動可能である、スプリッターとを含み、(e)第1および第2の脚部は、スライダーがジッパークロージャーに沿って閉鎖方向に移動されるときに、プロファイルをインターロック関係へと押圧するように互いに十分に近くに間隔を置いて配置された内部表面を有している。
【0020】
好ましくは、上部部材の第2のセクションは、第1および第2の脚部の上方に間隔を置いて配置されており、第2のセクションと第1および第2の脚部との間に開放体積の空洞が存在しているようになっている。第2のセクションは、第2の端壁部から第1および第2の脚部に向かう方向にならびに第1および第2の脚部から離れる方向に可撓性になっている。
【0021】
1つまたは複数の実施形態において、スライダーは、アームをさらに含み、アームは、上部部材の第1のセクションから突出しており、耳部受け入れチャネルが、アーム、第1のスライダー脚部、および、上部部材の第1のセクションによって画定されるようになっている。
【0022】
多くの例において、耳部受け入れチャネルは、互いに対向する第1の溝部壁部および第2の溝部壁部を含み、第1の溝部壁部は、第1の脚部の一部であり、第2の溝部壁部は、アームの一部である。
【0023】
好ましくは、耳部受け入れチャネルは、上部部材の開放体積の間隙と開放連通している。
【0024】
多くの例において、スプリッターは、スプリッターベースと、スプリッターベースの反対側の端部にある頂点とを有している。
【0025】
例示的な実施形態において、スプリッターベースは、上部部材の開放体積の間隙に直ぐに隣接しており、頂点は、第2の端壁部の方を指している。
【0026】
いくつかの実装形態において、第1の脚部は、終端端部において第1のショルダー部を有しており、第2の脚部は、終端端部において第2のショルダー部を有しており、第1のショルダー部および第2のショルダー部は、トラックの底部縁部に係合するように位置決めされている。
【0027】
別の態様において、チャイルドレジスタントスライダージッパークロージャーシステムが提供される。システムは、(a)インターロックおよびアンロックのための相補的なプロファイルを有する嵌合トラックを備えた再閉可能なジッパークロージャーを含み、ジッパークロージャーは、(i)第1のベース、第1のベースから延在する第1の係合構造体、および、第1のベースの終端端部におけるスタブを備えた第1のプロファイルと、(ii)第2のベース、および、第2のベースから延在する第2の係合構造体を有する、第2のプロファイルであって、第2の係合構造体は、第1の係合構造体と解放可能にインターロックするようにサイズ決めされている、第2のプロファイルとを含み、第2のプロファイルは、耳部を含み、耳部は、第2のベースから延在しており、第1および第2のプロファイルがインターロックされているときに、スタブの上に載るようにサイズ決めされており、第1のプロファイルと第2のプロファイルとの間のパーティングラインが、耳部とスタブとの間にあり、耳部およびスタブに当たっており、また、システムは、(b)ジッパークロージャー上にスライド可能に位置付けされているスライダーを含み、スライダーは、上部部材、底部部材、第1の端壁部、ならびに、底部部材から少なくとも部分的に上部部材に向けて延在する第1および第2の脚部を含み、(i)スライダーの上部部材は、トラックをインターロックする閉鎖方向に、および、トラックをロック解除する開放方向に、第1および第2の脚部がトラックに跨った状態で、トラックの上側縁部に沿って移動するように適合されており、(ii)スライダーは、第1の脚部および上部部材によって画定されている耳部受け入れチャネルを含み、耳部受け入れチャネルは、第1の端壁部において開口部を含み、スライダーを二分する中央平面から横方向に間隔を置いて配置されており、中央平面は、上部部材に直交しており、スライダーが閉鎖方向に移動されるときに、第2のプロファイルの耳部は、耳部受け入れチャネルを通ってスライドし、第1および第2のプロファイルを一緒にインターロックするように、第2の係合構造体を第1の係合構造体と整合させる。
【0028】
好適な実装形態において、スライダーは、上部部材から延在するスプリッターをさらに含み、ノッチが、相補的なプロファイルによって画定されており、ノッチは、スライダージッパークロージャーシステムの端部から間隔を置いて配置されており、スプリッターがノッチと係合されているときに、スプリッターは、第2のプロファイルの耳部を保持し、耳部を耳部受け入れチャネルの中へ誘導し、プロファイルを分離するためにスライダーを開放方向に移動させながら、開放位置に耳部を保つ。
【0029】
好ましくは、スライダーは、(a)第2の端壁部をさらに含み、(b)上部部材は、開放体積の間隙を有しており、開放体積の間隙は、他のスライダー構造体から自由で、第1のセクションと第2のセクションとの間で上部部材を分離しており、(i)上部部材の第1のセクションは、第1の端壁部に隣接しており、第1のセクションは、底部部材に面する、第1の端壁部において内側表面を有しており、内側表面の第1の部分は、第2の脚部に接続されており、第2の脚部に直交する内側表面平面の中にあり、(ii)上部部材の第2のセクションは、第2の端壁部に隣接しており、(c)耳部受け入れチャネルは、内側表面平面から凹んでおり、(d)スプリッターは、上部部材の第2のセクションから延在しており、(e)第1および第2の脚部は、スライダーがジッパークロージャーに沿って閉鎖方向に移動されるときに、プロファイルをインターロック関係へと押圧するように互いに十分に近くに間隔を置いて配置された内部表面を有している。
【0030】
多くの例示的な実施形態において、スライダーは、アームをさらに含み、アームは、上部部材の第1のセクションから突出しており、耳部受け入れチャネルが、アーム、第1のスライダー脚部、および、上部部材の第1のセクションによって画定されるようになっている。
【0031】
上部部材の第2のセクションは、好ましくは、ベースの第1および第2のスライダー脚部の上方に間隔を置いて配置されており、第2のセクションと第1および第2のスライダー脚部との間に開放体積の空洞が存在しているようになっている。
【0032】
好適な例において、ジッパークロージャーのパーティングラインは、第1のベースを包含する平面に直交する平面の中に包含されている。
【0033】
例示的な実装形態において、システムは、(a)第1のプロファイルから延在する第1の取り付けフランジと、(b)第2のプロファイルから延在する第2の取り付けフランジとをさらに含み、第1および第2の取り付けフランジは、第1のベースを包含する平面に対して概して平行な平面の中に包含されている。
【0034】
好適な例において、上記に特徴付けられているようなスライダージッパークロージャーシステムを使用する可撓性パッケージが提供され、可撓性パッケージは、(a)第1および第2のパネルを含み、第1および第2のパネルは、口部を形成する上部、底部、ならびに、第1および第2の対向する側部をそれぞれ有しており、第1および第2のパネルは、それらのそれぞれの底部、それらのそれぞれの第1の対向する側部、および、それらのそれぞれの第2の対向する側部に沿って互いに接合されており、(b)第1の取り付けフランジは、第1のパネルの上部に固定されており、第2の取り付けフランジは、第2のパネルの上部に固定されている。
【0035】
別の態様において、開放可能なおよび再閉可能な口部を有するジッパー付きバッグを動作させる方法が提供される。本方法は、(a)第1および第2のパネルを有するジッパー付きバッグを提供するステップを含み、第1および第2のパネルは、口部を形成する上部、底部、ならびに、第1および第2の対向する側部をそれぞれ有しており、第1および第2のパネルは、それらのそれぞれの底部、それらのそれぞれの第1の対向する側部、および、それらのそれぞれの第2の対向する側部に沿って互いに接合されており、再閉可能なジッパークロージャーは、インターロックおよびアンロックのための相補的なプロファイルを有する嵌合トラックを含み、一方のプロファイルは、第1のパネルの上部に近接しており、他方のプロファイルは、第2のパネルの上部に近接しており、相補的なプロファイルは、口部を閉鎖するためにインターロックし、口部を開放するためにロック解除し、ジッパークロージャーは、第1の側部から間隔を置いて配置されたノッチを含み、スライダーは、ジッパークロージャー上に位置付けされており、ジッパークロージャーは、(i)第1のベース、第1のベースから延在する第1の係合構造体、および、第1のベースの終端端部におけるスタブを備えた第1のプロファイルと、(ii)第2のベース、および、第2のベースから延在する第2の係合構造体を有する第2のプロファイルであって、第2の係合構造体は、第1の係合構造体と解放可能にインターロックするようにサイズ決めされている、第2のプロファイルとを含み、(A)第2のプロファイルは、耳部を含み、耳部は、第2のベースから延在しており、第1および第2のプロファイルがインターロックされているときに、スタブの上に載るようにサイズ決めされており、(B)第1のプロファイルと第2のプロファイルとの間のパーティングラインが、耳部とスタブとの間にあり、耳部およびスタブに当たっており、また、本方法は、(b)口部を開放するステップであって、(i)スライダーをノッチに移動させること、(ii)タブ上のスプリッターを嵌合トラック間に位置決めするように、スライダー上に可撓性タブを押し下げること、(iii)スライダーの中の耳部受け入れチャネルの中へ耳部を導くように、スライダーを移動させること、および、(iv)ジッパークロージャーに沿って開放方向にスライダーを移動させ、耳部を側部に偏向させ、第1のプロファイルおよび第2のプロファイルをこじ開けて分離し、インターロックしているプロファイルの分離を結果として生じさせることによって、口部を開放するステップを含む。
【0036】
本方法は、好ましくは、第2のプロファイルの第2の係合構造体を第1のプロファイルの第1の係合構造体の受け入れ体積の中へ整合させるように、耳部受け入れチャネルを通して耳部を進ませながら、ならびに、第1および第2のプロファイルをインターロックされた係合へと一緒にロール(roll)しながら、開放位置とは反対側の閉鎖方向にスライダーを移動させることによって、口部を閉鎖するステップを含む。
【0037】
1つまたは複数の例において、スライダーを移動させるステップは、第2のプロファイルのステムを第1のプロファイルの脚部間の受け入れ体積の中へ整合させるステップを含む。
【0038】
望ましい製品の特徴または方法のさまざまな例が、以下に続く説明において部分的に記載されており、その説明から部分的に明らかになることとなり、または、本開示のさまざまな態様を実践することによって知ることが可能である。本開示の態様は、個々の特徴および特徴の組み合わせに関係することが可能である。先述の一般的な説明と以下の詳細な説明の両方が、単に説明のためのものであり、特許請求されている発明を限定するものではないということが理解されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0039】
図1】本開示の原理にしたがって構築された、再閉可能なジッパークロージャーおよびスライダーを備えたバッグの例示的な実施形態の概略斜視図である。
図2図1の再閉可能なジッパークロージャーを備えたバッグの断面図であり、断面は、図1の線2-2に沿ってとられている、図である。
図3】インターロックされた位置にある、図2のジッパークロージャーの断面図である。
図4】ロック解除されている位置にある、図3のジッパークロージャーを示す図である。
図5図1のスライダーを備えた図3のジッパークロージャーの断面図であり、ジッパークロージャーをロック解除するスライダーを示す図である。
図6図1のスライダーの斜視図である。
図7図1のスライダーの別の斜視図である。
図8図6のスライダーの端面図である。
図9図8のスライダーの反対側の端面図である。
図10図6のスライダーの上面図である。
図11図6のスライダーの側面図である。
図12図11のスライダーの反対側の側面図である。
図13図6のスライダーの底部平面図である。
図14図6のスライダーの断面図であり、断面は、図8の線14-14に沿ってとられている、図である。
図15図6のスライダーの断面図であり、断面は、図8の線15-15に沿ってとられている、図である。
【発明を実施するための形態】
【0040】
最初に図1および図2を参照すると、再閉可能なパウチ/可撓性パッケージ(たとえば、バッグ)が、100で示されている。バッグ100は、再閉可能なジッパークロージャー102を有する再閉可能なジッパークロージャーシステム101を有している。ジッパークロージャー102は、子供がジッパークロージャー102を容易に開放することができることを阻止するためにチャイルドレジスタント開放特徴を含む。
【0041】
とりわけ、ジッパークロージャーシステム101は、チャイルドレジスタント特徴を備えたスライダー104を含む。スライダー104についてのさらなる詳細は、下記にさらに説明される。
【0042】
例示的な実施形態において、バッグ100は、多くの異なる方式で作製されることが可能である。示されている非限定的な例では、バッグ100は、2つに折り畳まれた単一の可撓性プラスチックシートから形成されており、第1および第2の対向する本体パネル106および108を含む。本体パネル106、108は、1対の側部110、112および底部114に沿って互いに固定的に接続されており、底部114は、側部110と側部112との間に延在している。可撓性プラスチックシートは、ポリマー材料を含むさまざまな材料から作製されることが可能である。
【0043】
バッグ100は、好ましくは、バッグ100の底部114の反対側に形成された口部116に沿って延在するジッパークロージャー102を有しており、ここで、ジッパークロージャー102は、インターロックおよびアンロックのための相補的なプロファイルを有している。1つの例において、相補的なプロファイルは、対向する嵌合トラック120、122を含む。バッグ100の内部体積124は、ジッパークロージャー102が開放位置においてロック解除されているときに、口部116を通してアクセス可能である。
【0044】
ジッパークロージャー102の両端部は、隆起したセクションまたは端部ストップ126および127を形成するプロファイルの端部を提供されており、それは、超音波溶接されるかまたは他の方式で作製されることが可能である。これらの隆起したセクション/端部ストップ126、127は、スライダー104がジッパークロージャーの端部から容易に引き抜かれることを防止する。多くの変形例が可能である。たとえば、端部ストップは、米国特許第7,921,534号、米国特許第5,088,971号、米国特許第5,131,121号、米国特許第5,161,286号、および米国特許第5,448,807号のいずれかにしたがって作製されることが可能であり、それらの文献のそれぞれは、その全体が参照により本明細書に組み込まれている。
【0045】
スライダー104は、スライダー104の終端端部のインボード(inboard)に位置決めされている随意的な係合ポケット128、129(図8および図9)を備えて図示されている。係合ポケット128、129は、端部ストップ126、127のそれぞれ1つをその中に受け入れ、端部ストップ126、127のそれぞれ1つに当たる。係合ポケット128、129は、米国特許第11,077,989号にしたがって構築されることが可能であり、その文献は、参照により本明細書に組み込まれている。
【0046】
再び図1を参照すると、スライダー104は、バッグ100の側部110からある距離に止められて示されている。この位置において、ジッパークロージャー102は、嵌合トラック120、122がインターロックされた状態で閉鎖されている。ジッパークロージャー102は、バッグ100の側部110から間隔を置いて配置されたノッチ130を含む。その距離は、ノッチ130を見出すために、スライダー104がその止められた位置から移動されなければならないようなものであることとなる。たとえば、これは、ジッパークロージャー102の長さの約4分の1にあることが可能である。ノッチ130の目的は、スライダー104の動作と関連して、下記にさらに説明される。
【0047】
図2に示されているように、トラック120、122は、その長さに延在するインターロックする第1および第2のプロファイル132、134を有している。トラック120、122は、フィンもしくはフランジ136、138とともに別個に押出成形され、それぞれの側部110、112に取り付けられることが可能であり、または、側部110、112と一体的に押し出し成形されることが可能である。トラック120、122が別個に押し出し成形される場合には、それらは、バッグ100にヒートシールされるフランジ136、138によって取り付け可能である。第1および第2のプロファイル132、134は、相補的な断面形状を有しており、最初にプロファイル132、134の底部を一緒に押圧し、次いでその上部に向けて閉鎖位置にロールすることによって閉鎖される。
【0048】
ここで図3および図4を参照すると、ジッパークロージャー102の拡大例が示されている。図3は、係合またはインターロックされているジッパークロージャー102を示しており、一方では、図4は、解放され、係合解除され、またはロック解除されているジッパークロージャー102を示している。
【0049】
示されている例では、第1のプロファイル132は、第1のベース140と、第1のベース140から延在する第1の係合構造体142とを有している。いくつかの実装形態において、第1の係合構造体142は、第1のベース140から延在する第2の脚部148から間隔を置いて配置された第1の脚部146を有するメス型プロファイル144と考えられることが可能である。
【0050】
多くの異なる構成が可能である。示されている例では、第1の脚部146は、第1のベース140に対して概して平行に第1のベース140から間隔を置いて配置された端部セグメント152を有している。第1のフック154が、端部セグメント152から終端端部において第1のベース140に向かう方向に突出している。
【0051】
第2の脚部148は、第1のベース140に対して概して平行に第1のベース140から間隔を置いて配置された端部セグメント156を有している。第2のフック158は、端部セグメント156から終端端部において第1のベース140に向かう方向に突出している。
【0052】
間隔を置いて配置された第1の脚部146および第2の脚部148は、それらの間に体積160を画定している。受け入れ体積160は、第2のプロファイル134を受け入れ、第2のプロファイル134と解放可能にインターロックするようにサイズ決めされている。
【0053】
本開示の原理によれば、第1のベース140は、スタブ164を備えた終端端部162を有している。スタブ164は、第1のベース140の終端端部162を形成しており、第2の脚部148に沿った長手方向軸線と整合していない。
【0054】
図3および図4において示されるように、第1の取り付けフランジ136は、第1のプロファイル132から延在している。示されている例示的な実施形態では、第1の取り付けフランジ136は、第1のベース140に対して概して平行である。
【0055】
さらに図3および図4を参照すると、第2のプロファイル134は、第2のベース170と、第2のベース170から延在する第2の係合構造体172とを有しており、第1の係合構造体142と解放可能にインターロックするようにサイズ決めされている。第1のプロファイル132および第2のプロファイル134は、第1のベース140を包含する平面に直交する平面の中に包含されるパーティングライン174に沿って解放可能にインターロックするように構築および配置されている。
【0056】
いくつかの実装形態において、第2のプロファイル134は、オス型プロファイル176であると考えられることが可能である。ヘッド180を有するステム178が、第2のベース170から延在しており、第1のプロファイル132の脚部146、148の受け入れ体積160の中に受け入れられるようにサイズ決めされている。
【0057】
多くの構成が可能である。示されている例では、オス型プロファイル176のヘッド180は、ステム178上に中心に置かれていない細長いヘッドピース182を含み、ステム178は、ヘッド180をメジャーヘッドピース184およびマイナーヘッドピース186に分割している。メジャーヘッドピース184は、第1の脚部146の第1のフック154に係合するように位置決めされている。マイナーヘッドピース186は、第2の脚部148の第2のフック158に係合するようにしている位置決めされている。
【0058】
示されている例では、第2の取り付けフランジ138は、第2のプロファイル134から延在している。例に示されているように、第1および第2の取り付けフランジ136、138は、プロファイル132、134がインターロックされているときに(図3)、第1のベース140を包含する平面に対して概して平行な平面の中に包含されている。
【0059】
本開示の原理によれば、第2のプロファイル134は、耳部190を含む。例示的な実施形態に示されているように、耳部190は、第2のベース170から延在している。耳部190は、好ましくは、第1のプロファイル132および第2のプロファイル134がインターロックされているときに、スタブ164上に載るようにサイズ決めされている。
【0060】
図3において、好ましくは、パーティングライン174が、耳部190とスタブ164との間にあり、耳部190およびスタブ164に当たっているということが示される。パーティングライン174は、直接的に上部に沿ってではなく、クロージャー102の側部に沿って形成されている。パーティングライン174のこの場所は、クロージャー102の幾何学形状を事前に知らない子供などからそれを隠すのに役立つ。
【0061】
耳部190は、70~100°の角度で、より好ましくは、75~95°の角度で、第2のベース170から延在している。図3において示されるように、オス型プロファイル176およびメス型プロファイル144がインターロックされているときに、耳部190は、第2の脚部148から間隔を置いて配置されており、第2の脚部148と軸線方向にオーバーラップしている。耳部190は、スタブ164に対して係合している。
【0062】
好適な配置では、第1のプロファイルスタブ164と第2のプロファイル耳部190との境界面は、緊密である。この緊密さは、くさび状に打ち込んでプロファイル132、134を離すことを困難にする。プロファイル132とプロファイル134との間のオーバーラップは、指の爪がパーティングライン174を分離する場合でも、プロファイル132、134をこじ開けることを困難にする。下記にさらに説明されているように、スライダー104は、耳部190を収容し、スライダー104が分離動作に係合されているときに、プロファイル132、134を分離するのに十分な移動を提供する。
【0063】
指の爪がパーティングライン174にアクセスする場合には、パーティングライン174を分離するための力は、くさび状に打ち込んでオス型プロファイル176を上におよびメス型プロファイル144を下に分ける。耳部190を持ち上げることおよびスタブ164を押し下げることは、ロック要素(すなわち、第1の係合構造体142および第2の係合構造体172)をより緊密に引き寄せ、ロックオーバーラップ(lock overlap)(具体的には、マイナーヘッドピース186と第2の脚部148の第2のフック158との間のロックオーバーラップ)を増加させる。この上/下のてこ作用は、オス型プロファイル176およびメス型プロファイル144を分離するために必要な力を増加させ、指の爪への抵抗を強化する。小さな子供が指の爪を使用することによってサイドパーティングライン174にアクセスし、プロファイル132および134を分離しようとする場合には、子供は、プロファイル144、176の締め付けロックの難題に直面することとなる。ロックを突破するために、子供は、互いに離れるようにプロファイル144、176にロール作用を働かせる大人の指の力を必要とすることとなる。
【0064】
ここで図6図15を参照すると、ジッパークロージャー102をインターロックおよび分離(ロック解除)するために使用するためのスライダー104の例示的な実施形態が図示されている。スライダー104は、好ましくは、非金属の一体成形されたプラスチック材料であるが、代替例も可能である。
【0065】
スライダー104は、上部部材202、底部部材204、第1の端壁部206、および第2の端壁部208を含む。第1のスライダー脚部210および第2のスライダー脚部212は、底部部材204から少なくとも部分的に上部部材202に向けて延在している。
【0066】
使用時に、上部部材202は、第1および第2の脚部210、212がトラック120、122に跨った状態で、トラック120、122の上側縁部に沿って移動するように適合されている。この実施形態では、上部部材202は、耳部190の外側に面する表面191(図3)に沿って移動する。
【0067】
上部部材202は、開放体積の間隙218を有しており、開放体積の間隙218は、他のスライダー構造体から自由で、第1のセクション222と第2のセクション224との間で上部部材202を分離している。上部部材202の第1のセクション222は、第1の端壁部206に隣接している。上部部材202の第2のセクション224は、間隙218と第2の端壁部208との間に延在しており、第2の端壁部208に隣接している。
【0068】
ここで図8および図14を参照すると、第1のセクション222は、底部部材204に面する、第1の端壁部206において内側表面226を有している。内側表面226の第1の部分228は、第2の脚部212に接続されており、第1の部分228は、また、第2の脚部212に直交する内側表面平面229の中にある。
【0069】
図5において示されるように、第1および第2の脚部210、212は、スライダー104がジッパークロージャー102に沿って閉鎖方向に移動されるときに、最初にプロファイル132、134の底部を一緒に押圧し、次いでその上部に向けて閉鎖位置にロールすることによって、プロファイル132、134をインターロック関係へと押圧するように互いに十分に近くに間隔を置いて配置された内部表面を有している。
【0070】
この実施形態では、上部部材202の第2のセクション224は、底部部材204の第1および第2の脚部210、212の上方に間隔を置いて配置されており、第2のセクション224と第1および第2の脚部210、212との間に開放体積の空洞230(図11および図12)が存在しているようになっている。第2のセクション224は、可撓性タブ225を形成するように、第2の端壁部208から片持ち梁になっている。第2のセクション224は、可撓性であるかまたは第2の端壁部208から偏向可能であり、第1および第2の脚部210、212に向かう方向にならびに第1および第2の脚部210、212から離れる方向に屈曲または枢動する。
【0071】
多くの実施形態が可能である。示されている配置では、第1の脚部210は、終端端部234において第1のショルダー部232を有しており、第2の脚部212は、終端端部238において第2のショルダー部236を有している。第1のショルダー部232および第2のショルダー部236は、トラック120、122の底部縁部240(図3)に係合するように位置決めされている。
【0072】
本開示の原理によれば、スライダー104は、耳部受け入れチャネル250を含む。耳部受け入れチャネル250は、内側表面平面229(図8)から凹んでおり、第1の脚部210および上部部材202の第1のセクション222によって画定されている。耳部受け入れチャネル250は、耳部190を受け入れるように構築および配置されており、また、開放方向またはアンロック方向にクロージャー102に沿ってスライダー104を移動させるときに、耳部190を側部に偏向させ、第1のプロファイル132および第2のプロファイル134をこじ開けるように構築および配置されている。
【0073】
この実施形態では、耳部受け入れチャネル250は、第1の端壁部206において開口部252を含み、スライダー104を二分する中央平面から横方向に間隔を置いて配置されており、中央平面は、上部部材202に直交している。
【0074】
好ましくは、耳部受け入れチャネル250は、アーム258を含み、アーム258は、上部部材202の第1のセクション222の内側表面から突出しており、耳部受け入れチャネル250が、アーム258、第1のスライダー脚部210、および、上部部材202の第1のセクション222によって画定されるようになっている。
【0075】
図8において、どのように耳部受け入れチャネル250が、互いに対向する第1の溝部壁部260および第2の溝部壁部262を含むかということが示される。第1の溝部壁部260は、第1の脚部210の一部であり、第2の溝部壁部262は、アーム258の一部である。第1の溝部壁部260は、第1の脚部210から上部部材202の第1のセクション222へ延在する随意的な湾曲した表面254(図5)を有するものとして図示されている。他の実施形態において、湾曲した表面254は、真っ直ぐなセグメントを備えて湾曲していないことが可能である。
【0076】
図14および図15を見ることによって認識され得るように、耳部受け入れチャネル250は、上部部材202の開放体積の間隙218と開放連通している。
【0077】
本開示の原理によれば、スライダー104は、プラウ(plow)/トルピード(torpedo)/またはスプリッター270を含む。スプリッター270は、第2のセクション224から延在しており、脚部210、212のショルダー部232、236に向かう方向に下を向いている。スプリッター270は、嵌合トラック120と嵌合トラック122との間にあるように適切な位置へ選択的に移動可能である。
【0078】
たとえば、クロージャー102を開放するために、人は、スライダー104をノッチ130(図1)に移動させ、上部部材202の第2のセクション224によって形成された可撓性タブ225に下向きの圧力を印加し、第2のセクション224を空洞230の中へ屈曲させることとなる。次いで、スプリッター270は、嵌合トラック120と嵌合トラック122の間で移動させられ、一方では、耳部受け入れチャネル250は、耳部190を受け入れ、耳部190を側部に偏向させ、また、開放方向またはアンロック方向にクロージャー102に沿ってスライダー104を移動させるときに、第1のプロファイル132および第2のプロファイル134をこじ開けて分離する。
【0079】
クロージャー102は、スライダー104を逆方向にスライドさせることによって再閉鎖される。耳部190は、図5に示されているように、プロファイル132、134を底部から上部へ一緒にロールすることによって、第2のプロファイル134のステム178を第1のプロファイル132の脚部146と脚部148との間の受け入れ体積160に整合させる耳部受け入れチャネル250を通って進む。
【0080】
図14に注目されたい。スプリッター270の例示的な実施形態が示されている。多くの変形例が存在することが可能であり、これは、単に1つの図示されている例に過ぎない。示されている例では、スプリッター270は、スプリッターベース272と、スプリッターベース272の反対側の端部にある頂点274とを有している。スプリッターベース272は、上部部材202の開放体積の間隙218に直ぐに隣接しており、頂点274は、第2の端壁部208の方を指している。頂点274を形成しているのは、側部276、278の交差点であり、それらの間に鋭角を有している。側部276は、ベース272に概して直交しており、開放体積の間隙218に隣接している。側部278は、頂点274から側部280へ延在している。側部280は、ベース272に概して直交しており、開放体積の間隙218に隣接している。側部280は、側部276の長さの半分よりも小さい長さを有している。鈍角が、側部280と側部278との間に延在している。側部280は、第2の脚部212よりも第1の脚部210の近くにある。多くの代替例が可能である。
【0081】
上記は、開放可能なおよび再閉可能な口部116を有するジッパー付きバッグ(たとえば、図1のバッグ100など)を動作させる方法において使用されることが可能である。
【0082】
本方法は、スライダー104をノッチ130に移動させることによって;タブ225上のスプリッター270を嵌合トラック120と嵌合トラック122との間に位置決めするように、スライダー104上に可撓性タブ225を押し下げることによって;スライダー104中の耳部受け入れチャネル250の中へ耳部190を導くように、スライダー104を移動させることによって;および、ジッパークロージャー102に沿って開放方向にスライダー104を移動させ、耳部190を側部に偏向させ、第1のプロファイル132および第2のプロファイル134をこじ開けて分離し、インターロックしているプロファイルの分離を結果として生じさせることによって、口部116を開放するステップを含む。
【0083】
本方法は、第2のプロファイル134の第2の係合構造体172を第1のプロファイル132の第1の係合構造体142の受け入れ体積160の中へ整合させるように、耳部受け入れチャネル250を通して耳部190を進ませながら、ならびに、第1および第2のプロファイル132、134をインターロックされた係合へと一緒にロールしながら、開放位置とは反対側の閉鎖方向にスライダー104を移動させることによって、口部116を閉鎖するステップを含むことが可能である。
【0084】
スライダー104を移動させるステップは、第2のプロファイル134のステム178を第1のプロファイル132の脚部146と脚部148との間の受け入れ体積の中へ整合させるステップを含む。
【0085】
上記は、例示的な原理を表している。多くの実施形態が、これらの原理を使用して作製されることが可能である。
【符号の説明】
【0086】
100 バッグ
101 ジッパークロージャーシステム
102 ジッパークロージャー
104 スライダー
106 第1の本体パネル
108 第2の本体パネル
110 側部
112 側部
114 底部
116 口部
120 嵌合トラック
122 嵌合トラック
124 内部体積
126 端部ストップ
127 端部ストップ
128 係合ポケット
129 係合ポケット
130 ノッチ
132 第1のプロファイル
134 第2のプロファイル
136 フランジ
138 フランジ
140 第1のベース
142 第1の係合構造体
144 メス型プロファイル
146 第1の脚部
148 第2の脚部
152 端部セグメント
154 第1のフック
156 端部セグメント
158 第2のフック
160 受け入れ体積
162 終端端部
164 スタブ
170 第2のベース
172 第2の係合構造体
174 パーティングライン
176 オス型プロファイル
178 ステム
180 ヘッド
182 ヘッドピース
184 メジャーヘッドピース
186 マイナーヘッドピース
190 耳部
191 外側に面する表面
202 上部部材
206 第1の端壁部
208 第2の端壁部
210 第1の脚部
212 第2の脚部
218 開放体積の間隙
222 第1のセクション
224 第2のセクション
225 可撓性タブ
226 内側表面
228 第1の部分
229 内側表面平面
230 空洞
232 第1のショルダー部
234 終端端部
236 第2のショルダー部
238 終端端部
240 底部縁部
250 耳部受け入れチャネル
252 開口部
254 湾曲した表面
258 アーム
260 第1の溝部壁部
262 第2の溝部壁部
270 スプリッター
272 スプリッターベース
274 頂点
276 側部
278 側部
280 側部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
【国際調査報告】