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特表2024-530788生体情報テンプレートを利用した座席離脱管理方法および装置
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  • 特表-生体情報テンプレートを利用した座席離脱管理方法および装置 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-08-23
(54)【発明の名称】生体情報テンプレートを利用した座席離脱管理方法および装置
(51)【国際特許分類】
   G06F 21/32 20130101AFI20240816BHJP
【FI】
G06F21/32
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024514014
(86)(22)【出願日】2022-03-28
(85)【翻訳文提出日】2024-03-01
(86)【国際出願番号】 KR2022004295
(87)【国際公開番号】W WO2023033288
(87)【国際公開日】2023-03-09
(31)【優先権主張番号】10-2021-0116675
(32)【優先日】2021-09-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523419048
【氏名又は名称】シーユーボックス カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000914
【氏名又は名称】弁理士法人WisePlus
(72)【発明者】
【氏名】ナム, ウン ソン
(72)【発明者】
【氏名】ナム, ヨン ハン
(57)【要約】
開示された技術は生体情報テンプレートを利用した座席離脱管理方法および装置に関するもので、座席に備えられたローカルデバイスが前記座席に使用者が着座する期間の間前記使用者の生体情報を収集する段階;前記ローカルデバイスと通信する認証サーバーが前記使用者が着座する期間中特定時点の生体情報を要請する段階;前記認証サーバーが前記特定時点の生体情報を利用して特徴点を抽出する段階;および前記認証サーバーが前記抽出された特徴点と事前に登録されたテンプレートをマッチングする段階;を含む。
【選択図】図1

【特許請求の範囲】
【請求項1】
座席に備えられたローカルデバイスが前記座席に使用者が着座する期間の間前記使用者の生体情報を収集する段階;
前記ローカルデバイスと通信する認証サーバーが前記使用者が着座する期間中特定時点の生体情報を要請する段階;
前記認証サーバーが前記特定時点の生体情報を利用して特徴点を抽出する段階;および
前記認証サーバーが前記抽出された特徴点と事前に登録されたテンプレートをマッチングする段階;を含む、生体情報テンプレートを利用した座席離脱管理方法。
【請求項2】
前記生体情報を収集する段階は、前記使用者が最初に着座した時点でテンプレートを登録する段階を含み、
前記テンプレートを登録する段階は、
前記ローカルデバイスが前記使用者の生体情報を収集する段階;
前記認証サーバーが前記生体情報を受信して特徴点を抽出する段階;および
抽出された特徴点をエンコーディングして前記使用者に対するテンプレートとして登録する段階;を含む、請求項1に記載の生体情報テンプレートを利用した座席離脱管理方法。
【請求項3】
生体情報を収集する段階は、前記ローカルデバイスに備えられた複数個のセンサを利用して互いに異なる複数の生体情報をそれぞれ収集する、請求項1に記載の生体情報テンプレートを利用した座席離脱管理方法。
【請求項4】
前記ローカルデバイスは前記座席に使用者が着座する期間に対する情報を前記認証サーバーを通じて受信する、請求項1に記載の生体情報テンプレートを利用した座席離脱管理方法。
【請求項5】
前記認証サーバーは前記使用者が着座する期間中ランダムに選択した時点を前記特定時点として決定する、請求項1に記載の生体情報テンプレートを利用した座席離脱管理方法。
【請求項6】
前記マッチングする段階は、前記テンプレートをデコーディングして獲得された特徴点と前記生体情報から抽出された特徴点間の類似度を比較する、請求項1に記載の生体情報テンプレートを利用した座席離脱管理方法。
【請求項7】
前記ローカルデバイスは前記認証サーバーから前記マッチングに対する結果を受信し、前記結果により前記使用者が前記テンプレートを登録した使用者ではないと判断すれば、前記テンプレートを登録した使用者に対する座席離脱時間を記録する、請求項1に記載の生体情報テンプレートを利用した座席離脱管理方法。
【請求項8】
使用者が着座する座席に備えられて前記使用者が前記座席に着座する期間の間生体情報を収集するセンサモジュール;
前記生体情報に対する認証を遂行する認証サーバーと通信する通信装置;および
前記使用者が前記座席に着座する期間中前記認証サーバーで要請する特定時点に対する生体情報を選別して前記通信装置を通じて前記認証サーバーに伝送し、前記認証サーバーの認証結果を前記通信装置を通じて受信して前記使用者が事前にテンプレートを登録した使用者であるかを判断する演算装置;を含む、生体情報テンプレートを利用した座席離脱管理装置。
【請求項9】
前記センサモジュールは前記使用者に対する複数の生体情報をそれぞれ収集する複数個のセンサを含む、請求項8に記載の生体情報テンプレートを利用した座席離脱管理装置。
【請求項10】
前記演算装置は前記座席に使用者が着座する期間に対する情報を前記認証サーバーを通じて受信する、請求項8に記載の生体情報テンプレートを利用した座席離脱管理装置。
【請求項11】
前記演算装置は前記認証サーバーの認証結果により前記使用者が事前にテンプレートを登録した使用者ではないと判断すれば、前記テンプレートを登録した使用者に対する座席離脱時間を記録する、請求項8に記載の生体情報テンプレートを利用した座席離脱管理装置。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
開示された技術は、使用者の生体情報に基づいて生成されたテンプレートを利用して身元確認と座席離脱を管理する方法および装置に関する。
【背景技術】
【0002】
人間の身体には指紋、音声、顔、虹彩、静脈などの多様な生体情報が存在し、このような生体情報は固有な情報であるのでこれを利用した認証技術が幅広く利用されている。特に、最近非対面の会議や在宅勤務、オンライン教育などのように、遠隔地の使用者に対する身元認証のためにこのような生体情報が幅広く活用されている。
【0003】
このような非対面サービス環境の増加につれて、既存のサービス利用環境にも変化が起きている。物理的な同一空間内で業務を処理していた既存の業務環境が時間と空間的な制約から解放されて、いつどこででも自身が属した電算資源に接近が可能であるようにするDaaS(Desktop as a Service)環境に変化している。仮想のデスクトップインフラ(VDI)やハードウェア基盤のVPNが内蔵された通信用ドングルがその代表的な例である。DaaS基盤の業務環境下では、いつ、どこででも内部電算資源に接近が可能であるので使用者に対するセキュリティがさらに強化されなければならず、より徹底して管理されなければならない。これを解決するために、基本的な使用者の接続に対する認証だけでなく、認証された使用者の時系列上の生体情報を通じての認証情報を非周期的に確認して、認証されていない使用者のシステム使用に対する根本的な遮断機能を提供しなければならない。
【0004】
一方、身体の特定部位から抽出された生体情報はデータ化されて利用される。これをテンプレートと命名しており、事前に登録されたテンプレートとオンライン端末で獲得されて抽出されたテンプレートを比較する方法で使用者を認証している。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
開示された技術は、使用者の生体情報に基づいて生成されたテンプレートを利用して身元確認と座席離脱を管理する方法および装置を提供するところにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記の技術的課題を達成するために開示された技術の第1側面は、座席に備えられたローカルデバイスが前記座席に使用者が着座する期間の間前記使用者の生体情報を収集する段階、前記ローカルデバイスと通信する認証サーバーが前記使用者が着座する期間中特定時点の生体情報を要請する段階、前記認証サーバーが前記特定時点の生体情報を利用して特徴点を抽出する段階、および前記認証サーバーが前記抽出された特徴点と事前に登録されたテンプレートをマッチングする段階を含む、生体情報テンプレートを利用した座席離脱管理方法を提供するところにある。
【0007】
前記の技術的課題を達成するために開示された技術の第2側面は、使用者が着座する座席に備えられて前記使用者が前記座席に着座する期間の間生体情報を収集するセンサモジュール、前記生体情報に対する認証を遂行する認証サーバーと通信する通信装置、および前記使用者が前記座席に着座する期間中前記認証サーバーで要請する特定時点に対する生体情報を選別して前記通信装置を通じて前記認証サーバーに伝送し、前記認証サーバーの認証結果を前記通信装置を通じて受信して前記使用者が事前にテンプレートを登録した使用者であるかを判断する演算装置を含む、生体情報テンプレートを利用した座席離脱管理装置を提供するところにある。
【発明の効果】
【0008】
開示された技術の実施例は次の長所を含む効果を有することができる。ただし、開示された技術の実施例がこれをすべて含まなければならないという意味ではないので、開示された技術の権利範囲はこれによって制限されるものと理解されてはならないであろう。
【0009】
開示された技術の一実施例に係る生体情報テンプレートを利用した座席離脱管理方法および装置は、テンプレートを利用して座席に着座した使用者に対する本人の有無をチェックする効果がある。
【0010】
また、座席離脱管理を非周期的、非定期的に処理して、登録されていない使用者が代理で出席することを防止する効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】開示された技術の一実施例に係る生体情報テンプレートを利用して使用者の座席離脱を管理する過程を示した図面である。
【0012】
図2】開示された技術の一実施例に係る生体情報テンプレートを利用した座席離脱管理方法に対するフローチャートである。
【0013】
図3】開示された技術の一実施例に係る生体情報テンプレートを利用した座席離脱管理装置に対するブロック図である。
【0014】
図4】テンプレートを登録する段階を示したフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明は多様な変更を加えることができ、多様な実施例を有することができるところ、特定実施例を図面に例示して詳細な説明に詳細に説明しようとする。しかし、これは本発明を特定の実施形態に対して限定しようとするものではなく、本発明の思想および技術範囲に含まれるすべての変更、均等物乃至代替物を含むものと理解されるべきである。
【0016】
第1、第2、A、Bなどの用語は多様な構成要素を説明するのに使われ得るが、該当構成要素は前記用語によって限定されはせず、ただし一つの構成要素を他の構成要素から区別する目的でのみ使われる。例えば、本発明の権利範囲を逸脱することなく第1構成要素は第2構成要素と命名され得、同様に第2構成要素も第1構成要素と命名され得る。および/またはという用語は複数の関連した記載された項目の組み合わせまたは複数の関連した記載された項目のうちいずれかの項目を含む。
【0017】
本明細書で使われる用語で単数の表現は、文脈上明白に異なって解釈されない限り複数の表現を含むものと理解されるべきである。そして、「含む」などの用語は説示された特徴、個数、段階、動作、構成要素、部分品またはこれらを組み合わせたものが存在することを意味し得、一つまたはそれ以上の他の特徴や個数、段階動作構成要素、部分品またはこれらを組み合わせたものなどの存在または付加の可能性を排除しないものと理解されるべきである。
【0018】
図面に対する詳細な説明に先立ち、本明細書での構成部に対する区分は各構成部が担当する主機能別に区分したものに過ぎないことを明確にしておきたい。すなわち、以下で説明する2個以上の構成部が一つの構成部で統合されたり、または一つの構成部がより細分化された機能別に2個以上に分化されて備えられてもよい。
【0019】
そして、以下で説明する構成部それぞれは、自身が担当する主機能以外にも他の構成部が担当する機能のうち一部又は全部の機能を追加的に遂行してもよく、構成部それぞれが担当する主機能のうち一部の機能が他の構成部によって専担されて遂行されてもよいことは言うまでもない。したがって、本明細書を通じて説明される各構成部の存在の有無は機能的に解釈されるべきである。
【0020】
図1は、開示された技術の一実施例に係る生体情報テンプレートを利用して使用者の座席離脱を管理する過程を示した図面である。図1に図示された通り、システム100はローカルデバイス110と認証サーバー120からなる。ローカルデバイス110は使用者の座席に備えられて使用者の生体情報を収集するデバイスであり、図1ではノートブックを例示として挙げたが、スマートフォンやPCのようなデバイスを利用したり、使用者認証のために別途に備えられる専用デバイスを利用してもよい。このようなローカルデバイス110には使用者の生体情報を収集するためのセンサが備えられている。使用者の生体情報は顔の特徴点、虹彩の特徴点、指紋の特徴点、音声および指静脈の特徴点のうち少なくとも一つを含むことができる。このように互いに異なる複数の生体情報を収集するためにローカルデバイスには複数個のセンサが備えられ得る。例えば、顔イメージや虹彩イメージを収集するカメラ、指紋イメージを収集するスキャナを含むことができる。
【0021】
一方、前述した通り、使用者の生体情報は各身体の特定部位で抽出する特徴点であり得る。このような特徴点は、身体の特定部位を撮影した映像から抽出することができる。したがって、ローカルデバイス110に備えられるセンサは身体の特定部位を撮影して映像を獲得するイメージセンサ(カメラ)を含む。そして、音声の特徴点を利用するために音声を受信するマイクも具備することができる。それだけでなく、指静脈スキャナや、指紋スキャナのような手段も備えられ得る。ローカルデバイス110はシステムの管理者から事前に設定された設定値により備えられたすべての生体情報収集手段を利用して互いに異なる複数の生体情報を収集してもよく、設定値により特定の種類の生体情報または一部の生体情報のみ収集してもよい。
【0022】
一方、ローカルデバイス110は使用者が座席に着座する期間の間のみ生体情報を収集する。ここで、使用者が座席に着座する期間に対する情報は認証サーバー120を通じて受信することができる。例えば、ローカルデバイス110は事前に認証サーバー120と互いに通信が可能であるように有線または無線で連結された状態であり、事前にシステムの管理者や会議主催者が認証サーバー120に入力した会議時間や参加時間を使用者が座席に着座する期間として受信することができる。
【0023】
一方、使用者認証のために使用者が最初に着座した時点の生体情報に基づいて使用者に対するテンプレートを登録する。ここで、テンプレートは使用者の生体情報から抽出された特徴点をエンコーディングしてデータ容量を圧縮させたデータを意味する。テンプレートは一般的にバイオメトリクス基盤認証システムで収集する生体情報の種類が多くなるほど処理されるデータの容量が増加することを考慮して、多数の使用者に対する認証をより少ないデータ送受信を通じて処理するために利用される。このようなテンプレートを登録するために、認証サーバー120は使用者が最初に着座した時点の生体情報をローカルデバイス110から受信した後に特徴点を抽出し、エンコーディング過程を経て使用者に対するテンプレートを登録することができる。
【0024】
一方、前述したテンプレート登録過程が遂行されると、ローカルデバイス110は引き続き使用者の生体情報を収集することができる。ローカルデバイス110は認証サーバー120で使用者本人を認証するために特定時点の生体情報をいつ要請するかを予め知ることができないので、短い周期を持続的に繰り返すか引き続き生体情報を収集することが好ましい。認証サーバー120は使用者が着座する期間中ランダムに選択した時点を使用者本人認証のための特定時点として決定することができる。
【0025】
一方、使用者本人を認証することは、現在座席に着座している使用者が事前にテンプレート登録過程を経た使用者と同一の人であるかを判断することを意味する。例えば、最初の着席時点ではAという使用者がテンプレートを登録したが、一定時間が経過した後にBという使用者が出席を代理する場合があり得る。この場合、単純に使用者が着座した状態であるか座席を離脱した状態であるかを判断する認証システムであれば、現状態が何の問題もないものと判断する可能性がある。しかし、実際には他の使用者が出席を代理している状況であるので、認証サーバー120はこのような問題点を解決するために事前に登録されたテンプレートと特定時点の生体情報から抽出された特徴点をマッチングして使用者本人の有無を判断することができる。一実施例として、認証サーバー120はテンプレートをデコーディングして獲得された特徴点と生体情報から抽出された特徴点間の類似度を比較して使用者本人の有無を判断することができる。
【0026】
一方、ローカルデバイス110は認証サーバー120からマッチングに対する結果を受信する。マッチング結果は使用者本人が正しいかまたは正しくないかを示す情報であり得る。ここで、テンプレートを登録した使用者と現在座席に着座した使用者が同一人である場合は、特徴点のマッチング結果、類似度が高いことを意味する。そして、テンプレートを登録した使用者と現在座席に着座した使用者が互いに異なる人物である場合は、特徴点のマッチング結果、類似度が低いか座席に使用者がいないため特徴点マッチングに失敗したことを意味する。ローカルデバイス110は認証サーバー120のマッチング結果が、類似度低いまたは特徴点マッチング失敗に該当すれば、テンプレートを登録した使用者が座席を離脱したと判断することができる。そして、座席を離脱した使用者の座席離脱時間を記録することができる。
【0027】
一方、使用者の座席離脱時間は、しばらくトイレに行ったり急用の電話通話をしたりするなどの一時的な場合もあるが、席を最初から空けたり代理出席者を座らせておくなど、長時間座席から離脱する場合もあり得る。したがって、ローカルデバイス110は生体情報の収集のための動作を定めた時間の間継続して維持するものの、使用者が座席を離脱した時点と使用者が座席に帰ってきた時点をそれぞれ記録することができる。例えば、座席に着座する期間中、座席を離脱した時点から座席に帰ってきた時点までを使用者の座席離脱期間として記録することができる。もし、座席に戻らなかった場合には座席に着座する期間の終了時間を座席に帰ってきた時点として記録することができる。ローカルデバイス110は継続して収集する生体情報に対するマッチング結果を認証サーバー120から受信して、マッチング成功または失敗の結果によって、使用者の座席離脱時点と座席に帰ってきた時点がいつであるかを判断することができる。もちろん、ローカルデバイス110が認証サーバー120と同一のテンプレート認証を直接遂行して座席離脱期間を記録することも可能である。
【0028】
図2は、開示された技術の一実施例に係る生体情報テンプレートを利用した座席離脱管理方法に対するフローチャートである。図2を参照すると、生体情報テンプレートを利用した座席離脱管理方法200は、ローカルデバイスと認証サーバー間で順次遂行され得る。
【0029】
210段階で、ローカルデバイスが座席に使用者が着座する期間の間使用者の生体情報を収集する。使用者の生体情報は顔、指紋、虹彩、指静脈、音声などを収集したものであり、ローカルデバイスに備えられた複数のセンサを通じて収集される。
【0030】
一方、210段階が遂行されるのに先立って、使用者のテンプレートを登録する段階が遂行される。一実施例として、使用者が座席に最初に着座する時点で収集された生体情報の特徴点を抽出した後、エンコーディング過程を経て使用者本人認証のためのテンプレートを登録することができる。もし、会議に複数の使用者が参加する場合には、各使用者別に座席に備えられたローカルデバイスを通じてテンプレート登録過程を経ることができる。
【0031】
220段階で、認証サーバーが使用者が着座する期間中特定時点の生体情報を要請する。ローカルデバイスが生体情報を収集する期間は使用者が座席に着座する期間であり、認証サーバーがシステムの管理者や会議主催者が入力することができる。認証サーバーはこの期間中特定時点の生体情報をローカルデバイスに要請する。一実施例として、使用者が着座する期間中ランダムに決定された特定時点の生体情報を要請することができる。
【0032】
230段階で、認証サーバーが特定時点の生体情報を利用して特徴点を抽出する。生体情報の特徴点抽出のために、従来の特徴点抽出アルゴリズムや事前に学習された特徴点抽出モデルを利用することができる。
【0033】
240段階で、認証サーバーが抽出された特徴点と事前に登録されたテンプレートをマッチングする。認証サーバーには、前記210段階以前に遂行されたテンプレート登録過程により使用者別テンプレートが登録されている。認証サーバーは使用者のテンプレートをデコーディングして特徴点を獲得し、ローカルデバイスから受信された特定時点の生体情報から抽出された特徴点をマッチングさせて使用者本人に対する認証を遂行する。
【0034】
図3は、開示された技術の一実施例に係る生体情報テンプレートを利用した座席離脱管理装置に対するブロック図である。図3を参照すると、生体情報テンプレートを利用した座席離脱管理装置300はセンサモジュール310、通信装置320および演算装置を含む。座席離脱管理装置300は前述したローカルデバイスであり得る。座席離脱管理装置300はノートパソコン、PC、スマート機器、ウェアラブルデバイスなど多様な形態で具現され得る。
【0035】
センサモジュール310は使用者が着座する座席に備えられて使用者が座席に着座する期間の間生体情報を収集する。センサモジュールは使用者に対する複数の生体情報をそれぞれ収集する複数個のセンサを含む。例えば、光学カメラ、スキャナ、およびマイクを含むことができる。
【0036】
通信装置320は生体情報に対する認証を遂行する認証サーバーと通信する。通信装置は認証サーバーの要請により特定時点の生体情報を認証サーバーに伝送する。システムの構築環境により、通信装置は認証サーバーと有線で通信してもよく無線で通信してもよい。
【0037】
演算装置330は座席離脱管理装置300のプロセッサ乃至はCPUで具現され得る。演算装置330は使用者が座席に着座する期間中認証サーバーで要請する特定時点に対する生体情報を選別して通信装置を通じて認証サーバーに伝送する。そして、認証サーバーの認証結果を通信装置を通じて受信して使用者が事前にテンプレートを登録した使用者であるかを判断する。
【0038】
一方、座席離脱管理装置300はコンピュータで実行され得る実行可能なアルゴリズムを含むプログラム(またはアプリケーション)で具現され得る。すなわち、コンピュータ上で実行されるプログラムであり得る。前記プログラムは一時的または非一時的読み取り可能媒体(non-transitory computer readable medium)に保存されて提供され得る。
【0039】
非一時的読み取り可能媒体とは、レジスタ、キャッシュ、メモリなどのように短い瞬間の間データを保存する媒体ではなく、半永久的にデータを保存し、機器によって読み取り(reading)が可能な媒体を意味する。具体的には、前述した多様なアプリケーションまたはプログラムはCD、DVD、ハードディスク、ブルーレイディスク、USB、メモリカード、ROM(read-only memory)、PROM(programmable read only memory)、EPROM(Erasable PROM、EPROM)またはEEPROM(Electrically EPROM)またはフラッシュメモリなどのような非一時的読み取り可能媒体に保存されて提供され得る。
【0040】
一時的読み取り可能媒体はスタティックラム(Static RAM、SRAM)、ダイナミックラム(Dynamic RAM、DRAM)、シンクロナスディーラム(Synchronous DRAM、SDRAM)、2倍速SDRAM(Double Data Rate SDRAM、DDR SDRAM)、増強型SDRAM(Enhanced SDRAM、ESDRAM)、同期化DRAM(Synclink DRAM、SLDRAM)およびダイレクトラムバスラム(Direct Rambus RAM、DRRAM)のような多様なRAMを意味する。
【0041】
図4は、テンプレートを登録する段階を示したフローチャートである。図4を参照すると、各座席別に備えられたローカルデバイスはそれぞれ使用者が座席に着座するとテンプレート登録段階を遂行できる。
【0042】
まず、410段階によりローカルデバイスが使用者が着座した時点の生体情報を収集する。ローカルデバイスは複数のセンサを利用して使用者の顔、虹彩、指紋のような互いに異なる種類の生体情報を収集することができる。生体情報の収集の種類や個数は事前にシステムの管理者から設定され得る。
【0043】
次に、420段階により認証サーバーが収集された生体情報の特徴点を抽出する。認証サーバーはローカルデバイスから使用者が着座した時点の生体情報を受信することができる。そして、特徴点抽出アルゴリズムや特徴点抽出モデルを利用して生体情報に含まれた特徴点を抽出することができる。
【0044】
最後に、430段階により認証サーバーが抽出された特徴点をエンコーディングして使用者のテンプレートとして登録する。認証サーバーは抽出された特徴点の容量を減らすために、または抽出された特徴点が外部に流出されることを防止するためにエンコーディング過程を遂行できる。そして、エンコーディングされた特徴点を各使用者の本人認証のためのテンプレートとして登録することができる。
【0045】
開示された技術の一実施例に係る生体情報テンプレートを利用した座席離脱管理方法および装置は、理解を助けるために図面に図示された実施例を参照して説明されたが、これは例示的なものに過ぎず、当該分野で通常の知識を有する者であればこれから多様な変形および均等な他の実施例が可能であるという点を理解できるであろう。したがって、開示された技術の真の技術的保護範囲は添付された特許請求の範囲によって定められるべきである。

図1
図2
図3
図4
【国際調査報告】