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特表2024-530810センサアセンブリおよび冷媒検知システム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-08-23
(54)【発明の名称】センサアセンブリおよび冷媒検知システム
(51)【国際特許分類】
   F25B 49/02 20060101AFI20240816BHJP
   F24F 11/32 20180101ALN20240816BHJP
【FI】
F25B49/02 520M
F25B49/02 570Z
F24F11/32
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024514665
(86)(22)【出願日】2022-06-27
(85)【翻訳文提出日】2024-03-06
(86)【国際出願番号】 US2022035103
(87)【国際公開番号】W WO2023278314
(87)【国際公開日】2023-01-05
(31)【優先権主張番号】63/216,745
(32)【優先日】2021-06-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】63/265,527
(32)【優先日】2021-12-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】17/849,107
(32)【優先日】2022-06-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】504144507
【氏名又は名称】サーム-オー-ディスク、インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110003708
【氏名又は名称】弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
(72)【発明者】
【氏名】ウェスト、ジェフリー・エー.
(72)【発明者】
【氏名】スターリング、ジャレッド・アール.
【テーマコード(参考)】
3L260
【Fターム(参考)】
3L260AB02
3L260BA52
(57)【要約】
空調システム用のセンサアセンブリおよび冷媒検知システムは、センサコントローラと、センサコントローラに電気的に接続され、センサデータをセンサコントローラに出力するように構成されたセンサと、センサコントローラおよびセンサを囲む内部空間を有するハウジングとを含むことができる。
ハウジングは、第1の端部と、第2の端部と、第1の端部と第2の端部との間に配置されて内部空間を密封的に分離するバリアとを含む。
第1の端部は、センサを支持し、センサを外部環境に露出させる複数の開口部を含む。
第2の端部は、センサコントローラを支持し、センサコントローラが外部環境に露出されるのを実質的に防止する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
センサアセンブリであって、
センサコントローラと、
前記センサコントローラに電気的に接続され、前記センサコントローラにセンサデータを出力するように構成されたセンサと、
内部空間を有し、前記センサコントローラ及び前記センサを囲むハウジングとを備え、前記ハウジングは、第1の端部及び第2の端部と、前記第1の端部と前記第2の端部との間に配置され、前記第1の端部における前記内部空間を前記第2の端部における前記内部空間から密封して分離するバリアとを含み、前記ハウジングの前記第1の端部は、前記センサを支持し、前記ハウジングの前記第2の端部は、前記センサコントローラを支持し、前記第1の端部における前記ハウジングは、前記第1の端部におけるハウジングの内部空間と前記センサとを前記ハウジングの外部の環境に露出させる複数の開口部を含み、前記第2の端部における前記ハウジングは、前記第2の端部における前記ハウジングの前記内部空間を囲み、前記第2の端部における前記ハウジングの内部空間と前記センサコントローラとが前記ハウジングの外部の環境に露出されるのを実質的に禁止し、
前記ハウジングの前記第1の端部は、前記ハウジングの前記第1の端部の外面にねじ部を備え、
前記ハウジングの前記第2の端部は、前記ハウジングの前記第2の端部から突出する取付けタブであって、前記ハウジングを支持構造に固定するための締結具を受け入れるように構成された少なくとも1つの取付けタブを備える、センサアセンブリ。
【請求項2】
請求項1に記載のセンサアセンブリを備える冷凍システム用の熱交換器システムであって、
熱交換器ハウジングの表面に配置された凝縮液排出ポートを備える熱交換器ハウジングと、
前記熱交換器ハウジング内に支持された熱交換器と、を備え、
請求項1に記載のセンサアセンブリが前記熱交換器ハウジングに取り付けられている、熱交換器システム。
【請求項3】
前記凝縮液排出ポートは、ねじ付きアパーチャを備え、
前記センサアセンブリの前記ハウジングの前記第1の端部が前記熱交換器ハウジングの内側に配置され、前記センサアセンブリの前記ハウジングの前記第2の端部が前記熱交換器ハウジングの外側に配置されるように、前記センサアセンブリの前記ハウジングの前記第1の端部のねじ部は、前記凝縮液排出ポートの前記ねじ付きアパーチャに係合する、請求項2に記載の熱交換器システム。
【請求項4】
前記熱交換器ハウジングの外側で前記ハウジングの前記第1の端部の前記ねじ部と係合するロックナットをさらに備える、請求項3に記載の熱交換器システム。
【請求項5】
締結具をさらに備え、
前記締結具は、センサハウジングの前記第2の端部における少なくとも1つの取付タブを前記熱交換器ハウジングに取り付ける、請求項3に記載の熱交換器システム。
【請求項6】
センサコントローラと、
前記センサコントローラと電気的に通信する第1の冷媒ガスセンサと、
前記センサコントローラと電気的に通信する第2の冷媒ガスセンサと、
内部空間を有し、前記センサコントローラ、前記第1の冷媒ガスセンサ、及び前記第2の冷媒ガスセンサを取り囲むセンサハウジングと、
を備える、冷媒センサシステムであって、
前記第1の冷媒ガスセンサは、第1の数値範囲内の体積のパーセントとして空気中の冷媒の第1の濃度を検出するように較正され、第1の出力信号を前記センサコントローラに通信するように構成され、
前記第2の冷媒ガスセンサは、第2の数値範囲内の体積のパーセントとして空気中の前記冷媒の第2の濃度を検出するように較正され、第2の出力信号を前記センサコントローラに通信するように構成され、
前記センサコントローラは、前記第1の出力信号及び前記第2の出力信号を受信し、前記第1の出力信号及び前記第2の出力信号のうちの少なくとも1つに応答して、センサコントローラ出力信号を生成すること、警告灯を作動させること、換気システムを作動させること、又はそれらの組み合わせのうちの少なくとも1つを行うように構成され、
前記センサハウジングは、第1の端部及び第2の端部と、前記第1の端部と前記第2の端部との間に配置され、前記第1の端部における前記内部空間を前記第2の端部における前記内部空間から密封して分離するバリアとを含み、前記センサハウジングの前記第1の端部は、前記冷媒ガスセンサを支持し、前記センサハウジングの前記第2の端部は、前記センサコントローラを支持し、前記第1の端部における前記センサハウジングは、前記第1の端部における前記センサハウジングの内部空間と、前記第1の冷媒ガスセンサ及び前記第2の冷媒ガスセンサとを前記センサハウジングの外部の環境に露出させる複数の開口部を含み、前記第2の端部における前記センサハウジングは、前記第2の端部における前記センサハウジングの内部空間と前記センサコントローラを前記センサハウジングの外部の環境から実質的に分離する、冷媒センサシステム。
【請求項7】
前記センサコントローラは、前記センサハウジングの外部の環境における前記冷媒の前記第1の濃度が第1の閾値よりも大きいことを前記第1の出力信号が示すかどうかを決定し、前記センサハウジングの外部の環境における前記冷媒の前記第2の濃度が第2の閾値よりも大きいことを前記第2の出力信号が示すかどうかを決定するようにさらに構成されている、請求項6に記載の冷媒センサシステム。
【請求項8】
請求項6に記載の冷媒センサシステムを備える冷凍システム用の熱交換器システムであって、
熱交換器ハウジングと、
前記熱交換器ハウジング内に支持された熱交換器と、
前記熱交換器ハウジングの下端部付近に配置された凝縮液排出ポートと、を備え、
請求項6に記載の冷媒センサシステムが前記熱交換器ハウジングの前記凝縮液排出ポートに取り付けられている、熱交換器システム。
【請求項9】
前記センサハウジングの前記第1の端部は、前記センサハウジングの前記第1の端部の外面にねじ部を備え、
前記凝縮液排出ポートは、ねじ付きアパーチャを備え、
前記センサハウジングの前記第1の端部の前記ねじ部は、前記センサハウジングの前記第1の端部と前記第1の冷媒ガスセンサと前記第2の冷媒ガスセンサとが前記熱交換器ハウジングの内側に配置され、前記センサハウジングの前記第2の端部が前記熱交換器ハウジングの外側に配置されるように、前記凝縮液排出ポートの前記ねじ付きアパーチャに係合する、請求項8に記載の熱交換器システム。
【請求項10】
前記熱交換器ハウジングの外側で前記センサハウジングの前記第1の端部の前記ねじ部と係合するロックナットをさらに備える、請求項9に記載の熱交換器システム。
【請求項11】
さらに締結具を備え、
前記センサハウジングの前記第2の端部は、前記センサハウジングの前記第2の端部から突出する少なくとも1つの取付けタブを備え、
前記締結具は、前記少なくとも1つの取付タブを前記熱交換器ハウジングに取り付ける、請求項8に記載の熱交換器システム。
【請求項12】
前記センサコントローラは、前記センサハウジングの外部の環境における冷媒の前記第1の濃度が第1の閾値よりも大きいことを前記第1の出力信号が示すかどうかを決定し、前記センサハウジングの外部の環境における冷媒の前記第2の濃度が第2の閾値よりも大きいことを前記第2の出力信号が示すかどうかを決定するようにさらに構成されている、請求項8に記載の熱交換器システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[0001]本願は、2022年6月24日出願の米国特許出願第17/849,107号の利益および優先権を主張する。本願は、2021年12月16日に出願された米国仮特許出願第63/265,527号、および2021年6月230日に出願された米国仮特許出願第63/216,745号の利益および優先権を主張する。上記出願の開示全体が、参照により本明細書に組み込まれている。
【0002】
[0002]添付の特許請求の範囲に記載の本発明は、概して、空調システムに関し、より具体的には、限定しないが、空調システムにおける漏れ検出のための冷媒センサおよび冷媒センサシステムに関する。
【背景技術】
【0003】
[0003]炭化水素系冷媒は、従来の空調システムおよび冷凍システムのヒートポンプおよび冷凍サイクルにおける作動流体として使用されてきた。クロロフルオロカーボン(CFC)、ハイドロクロロフルオロカーボン(HCFC)、およびハイドロフルオロカーボン(HFC)などのフルオロカーボンは、それらの好ましい熱力学的特性、それらの不燃性、およびそれらの非毒性のために、20世紀に空調および冷凍システムにおいて一般的になった。しかしながら、多くのCFCおよびHCFCの不活性な性質は、それらを長年にわたって空調システムおよび冷凍システムにおける冷媒として使用するための好ましい選択にしているが、同じ不活性な性質は、大気中でのそれらの長いライフサイクルに寄与している。1980年代の初めに極圏上の成層圏中にオゾンホールが発見された後、空調システムおよび冷凍システムは、R-134a、R-143a、およびR-410Aなどのオゾンを枯渇させないハイドロフルオロカーボン(HFC)冷媒に移行した。21世紀の初めに、環境に対して更により安全である新しい冷媒が開発された。これらの新しい冷媒は、一般に、低地球温暖化係数(GWP)冷媒と呼ばれる。
【0004】
[0004]米国暖房冷凍空調学会(ASHRAE)は、様々な冷媒をそれらの毒性および可燃性に従って分類する規格を公表している。例えば、ASHRAE規格34は、より低い毒性を有する冷媒をクラスA冷媒と分類し、より高い毒性を有する冷媒をクラスB冷媒と分類している。冷媒の可燃性クラスは、ASTM E681、化学物質(蒸気およびガス)の可燃性の濃度限界に関する規格試験方法に従って、60℃の温度および101kPaの圧力で決定される。ASHRAE規格34によると、クラス1冷媒は、火炎を伝播せず、クラス2L冷媒は、より低い可燃性および遅い火炎伝播(例えば、10cm/s未満の燃焼速度)を有し、クラス2冷媒は、より低い可燃性およびより速い火炎伝播(例えば、10cm/sよりも速い燃焼速度)を有し、その一方で、クラス3冷媒は、より高い可燃性およびより速い火炎伝播(例えば、10cm/sよりも速い燃焼速度)を有する。ASHRAE規格34の下で、一般に使用されるR-410A冷媒は、クラスA毒性分類およびクラス1可燃性分類を有する。このことから、R-410Aは、ASHRAE規格34の下でA1冷媒と呼ばれる。
【0005】
[0005]新規の低GWP冷媒は、限定されないが、R-1234yf、R-1234ze、R-32、R-454A、R-454C、R-455A、R-447A、R-452B、およびR-454Bなどの冷媒を含む。これらの冷媒は、ASHRAE規格34の下でクラスA毒性分類およびクラス2L可燃性分類を有する。このことから、これらの冷媒は、A2L冷媒と呼ばれてもよい。A2L冷媒は火炎を伝播する能力を有するので、特に取り囲まれた空間中でA2L冷媒の偶発的な蓄積を防止するために予防措置が講じられなければならない。しかしながら、A2L冷媒は、それらの濃度レベルがそれらの可燃性下限未満である場合には発火しないであろう。このことから、空調システムにおけるA2L冷媒の漏れおよびA2L冷媒の蓄積を検出するための装置、システム、および方法を提供する必要がある。
【発明の概要】
【0006】
[0006]センサのための新しい有用なシステム、装置、および方法を、添付の特許請求の範囲に記載する。例示的な実施形態もまた、当業者が、特許請求の範囲に記載される主題事項を製造および使用することを可能にするために提供される。
【0007】
[0007]様々な実施態様において、本開示はまた、空調システムのためのセンサアセンブリおよび冷媒検知システムを提供する。
【0008】
[0008]一態様では、本開示は、センサコントローラと、センサコントローラに電気的に接続され、センサデータをセンサコントローラに出力するように構成されたセンサと、ハウジングとを含むセンサアセンブリを提供する。ハウジングは、内部空間を有し、センサコントローラおよびセンサを囲む。ハウジングはまた、第1の端部および第2の端部と、第1の端部と第2の端部との間に配置され、第1の端部における内部空間を第2の端部における内部空間から密封して分離するバリアとを含む。ハウジングの第1の端部はセンサを支持し、ハウジングの第2の端部はセンサコントローラを支持する。ハウジングの第1の端部は、ハウジングの第1の端部におけるハウジングの内部空間およびセンサをハウジングの外部の環境(例えば、周囲環境)に露出させる複数の開口部を含む。第2の端部におけるハウジングは、第2の端部におけるハウジングの内部空間を取り囲み、第2の端部におけるハウジングの内部空間およびセンサコントローラがハウジングの外部の環境に露出されることを実質的に防止する。
【0009】
[0009]別の態様では、本開示は、ハウジングの第1の端部が、ハウジングの第1の端部の外面にねじ部を含むことを提供する。さらに別の態様では、ハウジングの第2の端部は、ハウジングの第2の端部から突出する少なくとも1つの取付けタブを有し、この取付けタブは、ハウジングを支持構造に固定するための締結具を受け入れるように構成される。
【0010】
[0010]さらに別の態様では、本開示は、本開示によるセンサアセンブリを備える冷凍システム用の熱交換器システムを提供する。熱交換器システムは、熱交換器ハウジングの表面に配置された凝縮液排出ポートを備える熱交換器ハウジングと、熱交換器ハウジング内に支持された熱交換器とを含む。本開示の一態様では、センサアセンブリは、熱交換器ハウジングに取り付けられる。
【0011】
[0011]本開示の別の態様では、熱交換器システムの凝縮液排出ポートは、ねじ付きアパーチャを有し、センサアセンブリのハウジングの第1の端部のねじ部は、凝縮液排出ポートのねじ付きアパーチャに係合し、それにより、センサアセンブリのハウジングの第1の端部は、熱交換器ハウジングの内側に配置され、センサアセンブリのハウジングの第2の端部は、ヘッド交換器ハウジングの外側に配置される。さらに、熱交換器ハウジングの外側でハウジングの第1の端部のねじ部と係合するロックナットが開示される。
【0012】
[00012]追加的にまたは代替的に、本発明は、締結具が、センサハウジングの第2の端部にある取付タブを熱交換器ハウジングに取り付けることを提供する。
【0013】
[0013]本開示の別の態様では、冷媒センサシステムは、センサコントローラと、センサコントローラと電気的に通信する第1の冷媒ガスセンサと、センサコントローラと電気的に通信する第2の冷媒ガスセンサとを含むことができる。第1の冷媒ガスセンサは、第1の数値範囲内の体積のパーセントとして空気中の冷媒の第1の濃度を検出するように較正され、第1の出力信号をセンサコントローラに通信するように構成される。第2の冷媒ガスセンサは、第2の数値範囲内の体積のパーセントとして空気中の冷媒の第2の濃度を検出するように較正され、第2の出力信号をセンサコントローラに通信するように構成される。センサコントローラは、第1の出力信号および第2の出力信号を受信し、第1の出力信号および第2の出力信号の少なくとも1つに応答して、センサコントローラ出力信号を生成すること、警告灯を作動させること、換気システムを作動させること、またはそれらの組み合わせのうちの少なくとも1つを行うように構成される。
【0014】
[0014]本開示のさらに別の態様では、内部空間を有するセンサハウジングが、センサコントローラ、第1の冷媒ガスセンサ、および第2の冷媒ガスセンサを囲むことができる。センサハウジングは、第1の端部および第2の端部と、第1の端部と第2の端部との間に配置され、第1の端部における内部空間を第2の端部における内部空間から密封して分離するバリアとを含むことができる。センサハウジングの第1の端部はセンサを支持することができ、センサハウジングの第2の端部はセンサコントローラを支持することができる。センサハウジングは、第1の端部において、第1の端部におけるセンサハウジングの内部空間と、第1の冷媒ガスセンサおよび第2の冷媒ガスセンサとをセンサハウジングの外部の環境に露出させる複数の開口部を含む。センサハウジングは、第2の端部において、第2の端部におけるセンサハウジングの内部空間とセンサコントローラとをセンサハウジングの外部の環境から実質的に分離する。
【0015】
[0015]本開示のさらに別の態様では、冷媒センサシステムのセンサコントローラは、第1の出力信号が、ハウジングの外部の環境内の冷媒の第1の濃度が第1の閾値よりも大きいことを示すかどうかを決定し、第2の出力信号が、ハウジングの外部の環境内の冷媒の第2の濃度が第2の閾値よりも大きいことを示すかどうかを決定するようにさらに構成される。
【0016】
[0016]本開示のさらに別の態様では、冷媒センサシステムのセンサコントローラは、第1の出力および第2の出力を受信し、第1の出力および第2の出力の少なくとも一方に応答して、電子信号を送信し、警告灯を作動させ、換気システムを作動させ、またはそれらの組合せを行うように構成される。
【0017】
[0017]本開示のさらに別の態様では、冷媒センサシステムのセンサコントローラは、第1の出力が、ハウジングの外部の環境内の冷媒の第1の濃度が第1の閾値よりも大きいことを示すかどうかを決定し、第2の出力が、ハウジングの外部の環境内の冷媒の第2の濃度が第2の閾値よりも大きいことを示すかどうかを決定するようにさらに構成される。
【0018】
[0018]本開示のさらに別の態様では、冷凍システム用の熱交換器システムは、冷媒センサシステムと、熱交換器ハウジングと、熱交換器ハウジング内に支持された熱交換器と、熱交換器ハウジングの下端部付近に配置された凝縮液排出ポートとを含むことができ、冷媒センサシステムは、熱交換器ハウジングの凝縮液排出ポートに取り付けることができる。
【0019】
[0019]請求項に記載される主題事項を作成及び使用する目的、利点、及び好ましいモードは、例示的な実施形態の以下の詳細な説明と併せて添付の図面を参照することによって最も良く理解されることができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
[0020]本明細書で説明される図面は、全ての可能な実装形態ではなく、選択された実施形態の例示のみを目的としており、本開示の範囲を限定することを意図するものではない。
図1】[0021] 図1は、暖房、換気、および空調システム中で使用される冷凍サイクルシステムの実例的な実施形態の機能ブロック図である。
図2】[0022] 図2は、図1の冷凍サイクルシステム中に配設される例示的なセンサアセンブリの正面斜視図である。
図3】[0023] 図3は、図2のセンサアセンブリの背面斜視図である。
図4】[0024] 図4は、カバーが取り除かれた図2のセンサアセンブリの底の斜視図である。
図5】[0025] 図5は、プロセッサおよびセンサを含む、図3のセンサアセンブリのための電子回路パッケージの斜視図である。
図6A】[0026] 図6Aは、図1の冷凍サイクルシステム中に配設される別の例示的なセンサアセンブリの斜視図である。
図6B】[0027] 図6Bは、本開示によるさらに他の例示的なセンサアセンブリの斜視図を示す。
図6C図6Cは、本開示によるさらに他の例示的なセンサアセンブリの斜視図を示す。
図7】[0028] 図7は、本開示の例示的なセンサアセンブリを受け入れるためのポートを有する例示的な熱交換器システムの概略図である。
図8】[0029] 図8は、図1の冷凍サイクルシステムで使用される例示的な冷媒検知システムの機能ブロック図である。
図9】[0030] 図9は、図1の冷凍サイクルシステム中の冷媒を監視する例示的な方法のフローチャートである。
【0021】
[0031]対応する参照番号は、該当する場合、図面のいくつかの対応する部分を示す。
【発明を実施するための形態】
【0022】
[0032]実例的な実施形態の以下の説明は、添付の特許請求の範囲に記載した主題事項を当業者が製造および使用することを可能にする情報を提供するが、当該分野において既によく知られているある特定の詳細を省略してもよい。以下の詳細な説明は、従って、例示的であり、限定的なものではないと解釈されるべきである。
【0023】
[0033]図1は、暖房、換気、および空調(HVAC)システム中で使用される冷凍サイクルシステム100の実例的な実施形態の機能ブロック図である。図1に示すように、システム100のいくつかの例は、蒸発器ユニット102および凝縮器ユニット104を含んでいてもよい。いくつかの例によると、蒸発器ユニット102は、屋内に配置され、屋内ユニットと呼ばれてもよく、その一方で、凝縮器ユニット104は、屋外に配置され、屋外ユニットと呼ばれてもよい。蒸発器ユニット102は、蒸発器コイルなどの蒸発器106を含んでいてもよく、凝縮器ユニット104は、圧縮器108および凝縮器110を含んでいてもよい。蒸発器106、圧縮器108、および凝縮器110は、パイプ、ガスライン、または液体ラインなどによって流体結合されてもよい。例えば、蒸発器106は、吸引ラインによって圧縮器108に流体結合されてもよい。いくつかの例では、蒸発器106は、液体ラインによって凝縮器110に流体結合されてもよい。例示的な実施形態によると、圧縮器108は、高温ガスラインによって凝縮器110に流体結合されてもよい。
【0024】
[0034]冷凍サイクルシステム100は、冷凍回路内で作動流体を循環させることができる。作動流体は、空気-液体(A2L)冷媒などの冷媒を含有してもよい。例えば、A2L冷媒は、R-1234yf、R-1234ze、R-32、R-454A、R-454C、R-455A、R-447A、R-452B、またはR-454Bを含んでいてもよい。あるいは、作動流体は水であってもよい。
【0025】
[0035]動作時、圧縮機108は、吸入ポートを通して作動流体を受け入れ、作動流体を圧縮し、圧縮された作動流体を排出ポートを通して排出することができる。作業流体が圧縮器108によって圧縮された後、作業流体は、高温ガスラインを通ってガス形態で凝縮器110に提供されてもよい。凝縮器110は、作業流体を冷却し、これ、凝縮して液体冷媒形態に戻る。作業流体は、液体ラインを通して凝縮器110から蒸発器106に移送されてもよい。蒸発器106において、熱は作動流体によって吸収され、作動流体をガスまたは液体-ガス混合物に膨張させる。蒸発器106中での液体からガスへ作業流体の相変化の結果として、作業流体の温度は低下し、冷却されたガスは、蒸発器106から熱エネルギーを吸収してもよく、その過程で蒸発器106の外部を冷却してもよい。ファン(図示せず)は、蒸発器106の冷却された外部上に空気流を提供してもよい。空気が蒸発器106の冷却された外部上を流れると、蒸発器106は、流れる空気から熱エネルギーを吸収してもよく、空気を冷却してもよい。この冷却された空気は、次いで、配管を介して、建物内の部屋の内部などの空調された環境に提供されてもよい。
【0026】
[0036]システム100はまた、センサ、サーモスタット、およびプロセッサなどの様々な監視および制御手段を含んでいてもよい。例えば、蒸発器ユニットセンサ112は、蒸発器ユニット102のハウジング部材内に設けられてもよく、凝縮器ユニットセンサ114は、凝縮器ユニット104のハウジング部材内に設けられてもよい。蒸発器ユニットセンサ112および凝縮器ユニットセンサ114は、プロセッサ116に動作可能に結合されてもよい。いくつかの例では、サーモスタット118が、空調管理された環境を監視するために設けられてもよい。サーモスタット118はまた、プロセッサ116に動作可能に結合されてもよい。例示的な実施形態では、追加の周囲センサ120も設けられ、プロセッサ116に動作可能に結合されてもよい。
【0027】
[0037]ここで図2および図3を参照すると、例示的なセンサアセンブリ200が図示されている。センサアセンブリ200は、前述のように、蒸発器ユニットセンサ112の例示的なセンサ、凝縮器ユニットセンサ114の例示的なセンサ、または例示的なサーモスタット118であってもよい。センサアセンブリ200は、A2L冷媒センサまたは他のガスセンサなどのガスセンサであってもよい。例えば、センサアセンブリ200は、蒸発器コイル内またはその近傍に配置されてもよく、冷凍回路の外側の作動流体、特にA2L冷媒の存在または蓄積を感知してもよい。
【0028】
[0038]センサアセンブリ200は、以下に説明する電子機器パッケージおよび少なくとも1つの検知素子を収容するハウジング204を含むことができる。ハウジング204は、プラスチック、または任意の他の適切な材料から構成されてもよい。ハウジングは、射出成形されてもよく、または別の適切な方法で形成されてもよい。ハウジング204は、本体208、ヘッド212、および1つ以上のタブ216を含んでいてもよい。本体208、ヘッド212、およびタブ216は、単一の一体型モノリシック部品を形成してもよい。ヘッド212は、本体208から突出し、感知部を収容することができる。タブ216は、本体208から突出してもよく、ハウジング204を冷凍システム100内の支持構造に取り付けるかまたは固定するためのアパーチャ220を含んでもよい。
【0029】
[0039]ハウジング204の構造は、センサアセンブリ200が、過酷な環境、例えば蒸発器コイル内に配置されることを可能にすることができる。ハウジング204の本体208は、以下に説明する主処理基板を含むセンサ電子機器パッケージを保護するために中実であってもよい。ハウジング204は、本体208内に収容されたコネクタ(以下に説明する)に取り付けるための開口部222を本体208の側面に規定することができる。例えば、開口部222は、ヘッド212が位置決めされる環境から最も遠くに開口部を位置決めするために、ヘッド212の反対側のハウジングの側面に配置されてもよい。いくつかの例では、ハウジング204のヘッド212は、過酷な環境に配置されてもよく、一方、本体208は、環境から保護された空間にある。開口部222をヘッド212から最も遠くに配置することによって、開口部222も過酷な環境から最も遠くに配置される。
【0030】
[0040]ハウジング204は、ヘッド212上に形成された複数の開口部またはスロット224を含むことができる。スロット付きヘッド212は、以下に説明する感知要素が感知のために環境に露出されることを可能にする。スロット224は、汚れ、結露、糸くず、油などを最小限にするか、またはヘッド212およびセンサ要素を通過することを防止するが、蒸気(または作動流体蒸気)が通過することができるようなサイズにすることができる。図示されていないが、ヘッド212は、スロット224に隣接してヘッド212の内面に配置されたフィルタまたはフィルタ膜を含み、望ましくない粒子または汚染物質をさらに濾過することができる。
【0031】
[0041]ハウジング204は、ハウジング204のベース230上にカバーまたは蓋226を含むことができ、カバーまたは蓋220は、ハウジング204内の内部空間または空洞へのアクセスを提供する。
【0032】
[0042]ここで図4を参照すると、センサアセンブリ200は、蓋226が取り外された状態で図示されている。ハウジング204は、ハウジング204内に別々に配置された主処理ユニット228およびセンサ232を含む電子機器パッケージを収容し、支持することができる。例えば、主処理ユニット228は、本体208によって規定された空洞236内に配置されてもよく、センサ232は、ヘッド212によって規定された空洞240内に配置されてもよい。主処理ユニット228は、1つ以上のワイヤ244によってセンサ232に電気的に接続されてもよい。例えば、ワイヤ244は、リボンケーブルを含んでいてもよい。
【0033】
[0043]1つ以上のバリア246が、ワイヤ244の対向する側に配置されてもよい。バリア246は、封止を提供してもよく、および/または本体208の空洞236をヘッド212の空洞240から分離してもよい。バリア246は、ハウジング204と一体の突起であってもよい。
【0034】
[0044]センサ232をハウジング204から離間させるために、センサ232の周囲に換気孔248または間隙が形成されてもよい。例えば、バリア246と同様の突起が、ハウジング204と一体に形成され、センサ232の周囲に配置されて、センサ232を支持し、センサ232をハウジング204から離間させて、換気孔248を形成してもよい。例えば、ベント248は、深さが1-8mmの範囲内、より具体的には約5mmであってもよい。
【0035】
[0045]図5は、ハウジング204の外側の主処理ユニット228およびセンサ232のアセンブリを図示する。メイン処理ユニット228は、コネクタ252、電圧レギュレータ256、マイクロプロセッサ260(またはコントローラ)、信号コンディショナ264、信号ライト268(例えば、発光ダイオード、LED)、およびセンサコネクタ272が取り付けられ得るマザーボード250を備えていてもよい。マザーボード250は、本体208によって規定されたキャビティ236内に嵌合するようにサイズ決定されてもよい。例えば、マザーボード250は、幅が23‐27ミリメートル(mm)の範囲内、より具体的には25mmであり、長さが23‐27mmの範囲内、より具体的には25mmであり、高さが0.5‐2.0mmの範囲内、より具体的には1mmであってもよい。マザーボード250は、ハウジング204内に主処理ユニット228を取り付けるための1つ以上のアパーチャ276を含むことができる。
【0036】
[0046]コネクタ252は、ケーブルを受け入れ、センサアセンブリ200からの出力信号を送信するように構成された、ユニバーサルシリアルバス(USB)(登録商標)-シリアル(トランジスタ‐トランジスタロジック、TTLインターフェースなど)コンバータ(例えば、Future Technology Devices International(登録商標)、FTDI(登録商標))コネクタであってもよい。コネクタ252は、コネクタ252がハウジングの本体208の開口部222と位置合わせされるように、マザーボード250の端部に配置されてもよい(図3)。
【0037】
[0047]マイクロプロセッサまたはコントローラ260は、センサコネクタ272、電圧レギュレータ256、信号調整器264、および信号ライト268を介してセンサ232と通信して、センサアセンブリ200の様々な機能を制御することができる。コントローラ260は、コネクタ252を介してセンサ出力信号をさらに出力することができる。配線は、コネクタ252から様々な外部コントローラにセンサ出力信号を送信してもよい。例えば、コントローラ260、マイクロプロセッサまたはマイクロコントローラであってもよい。
【0038】
[0048]センサ232は、1つ以上のセンサチップ284、286およびコネクタ290が取り付けられてもよいセンサ基板280を含んでいてもよい。コネクタ290は、配線244を介してセンサコネクタ272に接続してもよい。センサチップ284、286は、例えば、A2Lセンサチップ284および任意の環境検知回路286を含んでいてもよい。センサ基板280は、ヘッド212によって規定されるキャビティ240内に嵌合するようにサイズ決定されてもよい。例えば、センサ基板280は、幅が4‐7ミリメートル(mm)の範囲内、より具体的には5‐6mmであり、長さが9‐12mmの範囲内、より具体的には10‐11mmであり、高さが0.5‐2.0mmの範囲内、より具体的には1mmであってもよい。
【0039】
[0049]図6A図6B、および図6Cを参照すると、追加の例示的なセンサアセンブリ300、300b、および300cが図示されている。図6Aを参照すると、センサアセンブリ300は、センサアセンブリ200と同じ構成要素を含んでもよいが、以下に説明するように、センサアセンブリ300の構成要素は、熱交換器のアクセスポート内に適合するように配置されてもよい。同様の番号は、センサアセンブリ200とセンサアセンブリ300との間の同じ部品を示し、したがって、説明されない。
【0040】
[0050]例えば、センサアセンブリ300は、センサ232および主処理ユニット228を囲むハウジング304を含む。ハウジング304は、金属、プラスチック、ポリ塩化ビニル(PVC)、または任意の他の適切な材料から形成された管状ハウジングであってもよい。ハウジング304は、例えば、直線状の壁を有する中空円筒管、および、角度を有する部分またはエルボ316、316aを有する屈曲した壁を有する中空管を含む、様々な構成および/または形状をとることができる。ハウジング304は、内部空間を規定し、第1の端部308および第2の端部312を有することができる。1つ以上のバリア346は、ハウジング304の第1の端部308とハウジング304の第2の端部312との間の中空ハウジングの内部空間の封止を提供してもよく、および/または分離してもよい。
【0041】
[0051]ハウジング304は、第1の端部308に形成された複数の開口部またはスロット322を含むことができる。スロット322は、汚れ、結露、糸くず、油などを最小限にするか、またはハウジング304の外側からハウジングの第1の端部308の内部空間へと通過することを防止するが、蒸気(または作動流体蒸気)が通過することができるようなサイズにすることができる。ハウジング304の第1の端部308は、スロット322に隣接して内側表面上に配置されたフィルタまたはフィルタ膜をさらに含み、望ましくない粒子または汚染物質のための追加のフィルタリングを提供することができる。
【0042】
[0052]ハウジング304の第1の端部308とハウジング304の第2の端部312とは、エルボ316によって接続されてもよい。例えば、エルボ316は、90°エルボであってもよい。ハウジング304の第1の端部308は、任意選択で、ねじ部320を含むことができる。
【0043】
[0053]センサ232は、ハウジング304の第1の端部308内に支持されてもよい。第1の端部308のスロット322は、センサ232が感知のために周囲環境に露出されることを可能にする。例えば、センサ232は、ハウジング304の第1の端部308内に、またはその近くに位置決めすることができる。主処理ユニット228は、ハウジング304の第2の端部312内に支持されてもよい。例えば、主処理ユニット228は、ハウジング304の第2の端部312に、またはその近くに配置されてもよい。主処理ユニット228は、コネクタ272、コントローラ260、コネクタ252、電圧レギュレータ256、信号調整器264、および信号灯268(例えば、発光ダイオード、LED)を含むことができる。センサ232は、センサ232と主処理ユニット228との間のハウジング304の内部空間を通って経路指定される1つ以上のワイヤ244(例えば、リボンケーブル)によって主処理ユニット228に電気的に接続されてもよい。ワイヤ244は、内部空間が第1の端部308と第2の端部312との間で分離されたままであるように、密閉された様式でバリア346を通過することができる。
【0044】
[0054]ハウジング304の第2の端部312は、ハウジング304の第2の端部312から突出するタブ324を含むことができる。タブ324は、以下に説明するように、熱交換器などの支持構造のハウジングにハウジング304を固定するための締結装置と協働することができる。例えば、タブ324は、センサアセンブリを支持構造に固定することができる締結具328を受け入れることができる。代替的に、または追加的に、ハウジング304は、以下に説明するように、熱交換器などの支持構造の嵌合ねじ部と係合することもできるねじ部320を含むことができる。
【0045】
[0055]ここで図7を参照すると、熱交換器404(例えば、蒸発器、凝縮器など)のためのハウジング400が図示されている。ハウジング400は、熱交換器404の底部に配置され、熱交換器404からの凝縮または漏出流体を収集するように構成された排出トレイであってもよい。ハウジング400は、センサアセンブリ300のハウジング304を受け入れるための1つ以上のアクセスポート408を含んでもよい。アクセスポート408は、ハウジング400の側面または底部に沿って配置されてもよい。いくつかの例では、アクセスポート408は、ハウジング400内に収集された流体をハウジング400から排出するように構成されてもよい。
【0046】
[0056]例えば、アクセスポート408は、熱交換器404が配置されるハウジング400の内部416へのアクセスを提供するアパーチャ412を規定してもよい。アクセスポート408の内壁420は、センサアセンブリ300のハウジング304のねじ部320と係合する複数の雌ねじ424を含むことができる。
【0047】
[0057]あるいは、ポート408の内壁420は、センサアセンブリ300のハウジング304を接続するためのクイックコネクトレシーバ(図示せず)を提供してもよい。
【0048】
[0058]設置されるとき、センサアセンブリ300の第1の端部308は、ポート408内に挿入されてもよい。センサアセンブリ300は、ハウジング304上のねじ山320が回路アクセスポート408上のねじ山424と係合するように回転されてもよい。センサアセンブリ300は、センサアセンブリ300の第1の端部308がハウジング400の内部空間416内に伸張するまで、ポート408内に挿入されてもよい。
【0049】
[0059]あるいは、センサアセンブリ300および回路アクセスポート408は、迅速かつ容易な組立および分解のためのクイック接続係合を有してもよい。
【0050】
[0060]センサアセンブリ300は、センサアセンブリ300をハウジング400の底部付近に位置決めするが、センサアセンブリ300が流体中に沈められることから保護するアクセスポート408内に挿入されてもよい。この理由のために、ハウジング400の垂直側部428に沿ったアクセスポート408は、ハウジング400の基部432に沿ったアクセスポート408よりも使用に対してより許容可能であってもよい。
【0051】
[0061]第1の端部308が内部空間416内に伸張するように、センサアセンブリ300がアクセスポート408内に挿入されたとき、センサアセンブリ300の第2の端部312は、ハウジング400に固定される。例えば、締結具328(ねじ、ボルト、接着剤、溶接など)は、タブ324のアパーチャ(アパーチャ220と同様)を通して挿入され、ハウジング400に固定されてもよい。例えば、ファスナ328は、センサアセンブリ300が洗浄等のためにハウジング400から取り外されてもよいように、取り外し可能なファスナ(例えば、ねじ、ボルト、取り外し可能な接着剤等)であってもよい。
【0052】
[0062]あるいは、センサアセンブリ300の第2の端部312は、ハウジング400に固定されなくてもよく、センサアセンブリ300は、ねじ部320とねじ山424との間の係合のみを介してハウジング400に固定されてもよい。
【0053】
[0063]図6Bおよび図6Cに示される別の態様では、センサアセンブリ300b、300cは、代替的に、ねじ付きスリーブ320aおよびロックナット320bを含むことができる。ねじ付きスリーブ320aは、管状ハウジング304の外部に配置されてもよいか、または管状ハウジング220の外部に組み込まれてもよい。ねじ付きスリーブ320aは、アクセスポート408の対応するねじ山424に係合して、センサアセンブリ300b、300cをハウジング400に取り付けることができる。ロックナット320bはまた、ねじ付きスリーブ320aに係合し、ハウジングに設置されたときに、センサアセンブリ300b、300cを所定の位置に固定するように機能することができる。この点において、ねじ付きスリーブ320aは、ねじ山424に係合して、ハウジングの内部空間416内で所望されるようにセンサアセンブリ300b、300cを軸方向に位置決めし、回転方向に向けることができる。所望の配置で、ロックナット320bは、ねじ付きスリーブ320a上で、および/またはハウジング400に対して締め付けられて、センサアセンブリ300b、300cを所定の位置に固定することができる。もちろん、ねじ付きスリーブとロックナットの構成をセンサアセンブリ300に採用しても同じ効果が得られる。
【0054】
[0064]センサアセンブリ300、300b、300cがハウジング400内に配置されるとき、センサ232は、冷媒の存在を検知するように構成される。冷媒ガスは、一般に空気よりも重く、ハウジング400のベース432に、またはその近くに集まる。したがって、センサアセンブリ300、300b、300cによってベース432の近くに配置されたセンサ232は、冷媒ガスの存在を感知することができる。センサアセンブリのハウジング304内のスロット322は、ハウジング400の内部空間416内の環境への追加の露出を提供する。
【0055】
[0065]センサアセンブリ300、300b、300cの保守または清掃中、センサアセンブリは、ねじ山320、320aをねじ山424から係脱させ、センサアセンブリ300、300b、300cをアクセスポート408から除去するように回転させられてもよい。いくつかの例では、センサアセンブリ300を回転させる前に、タブ324をハウジング400に取り付ける締結具を取り外すことによって、センサアセンブリ300の第2の端部312をハウジング400から外すことができる。保守または清掃の後、センサアセンブリ300は、前述のように再設置されてもよい。
【0056】
[0066]センサアセンブリ300、300b、300cは、既存の熱交換器ハウジングの変更または新しい熱交換器ハウジングの製造を必要とせずに、ハウジング400内の既存の構造を利用するので有利である。例えば、アクセスポート408は、ハウジング400内の既存の凝縮液排出孔である。既存の構造を使用することにより、センサアセンブリ300、300b、300cを既存の熱交換器アセンブリに容易に後付けすることができ、または新しい熱交換器アセンブリに容易に含めることができる。一般に、4つの凝縮液排出孔、アクセスポイント、またはアクセスポート408が、熱交換器ハウジング400に含まれる。しかしながら、これらのアクセスポート408のうちの1つのみが凝縮液排出として使用され、残りの3つのアクセスポイントは使用されないままである。したがって、センサアセンブリ300の組み立ては、既に使用された回路アクセスポート408との衝突を引き起こさない。
【0057】
[0067]ここで図8を参照すると、例示的なセンサアセンブリ500の機能ブロック図が図示されている。センサアセンブリ500は、センサアセンブリ500が高濃度冷媒ガスセンサ504および低濃度冷媒ガスセンサ508を含んでいてもよいことを除いて、センサアセンブリ200および300と同じまたは同様であってもよい。高濃度冷媒ガスセンサ504および低濃度冷媒ガスセンサ508は、センサコントローラ512と通信してもよく、センサコントローラ220は、警告灯、可聴アラーム、ディスプレイまたは他の信号などの1つ以上のユーザ通知デバイス516、およびHVACコントローラ520と通信してもよい。
【0058】
[0068]高濃度冷媒ガスセンサ504は、第1の範囲内の冷媒レベルを検出するように較正されてもよい。第1の範囲は、体積で空気中の濃度が0.1%超、または体積で空気中の濃度が約0.01%から約100%、または体積で空気中の濃度が約1.4%から約50%、または体積で空気中の濃度が約3.5%から約30%であってもよい。
【0059】
[0069]高濃度冷媒ガスセンサ504は、第1の冷媒閾値を上回る冷媒レベルを検出することができる。例えば、第1の冷媒閾値は、空調暖房冷凍協会(AHRI)によって概説されるような安全閾値であってもよい。例えば、第1の冷媒閾値は、可燃下限(LFL)の体積で空気中の濃度が約1%から約25%、約12%から約22%の濃度LFL、または約14%から約20%の濃度LFLの範囲とすることができる。第1の冷媒閾値は、機械的換気などの介入が必要とされる場合に、許容されない漏れに対する安全基準に準拠してもよい。
【0060】
[0070]低濃度冷媒ガスセンサ508は、第2の範囲内の冷媒レベルを検出するように較正されてもよい。第2の範囲は、第1の範囲よりも小さくてもよい。低レベル閾値は、漏れの高度な検出のために使用されてもよい。例えば、第2の範囲は、体積で空気中の濃度が20%未満、または体積で空気中の濃度が約0%から約20%、または体積で空気中の濃度が約0%から約5%の濃度、または体積で空気中の濃度が約0.01体積%から約0.1%であってもよい。
【0061】
[0071]低冷媒センサ508は、第2の冷媒閾値を上回る冷媒レベルを検出することができる。例えば、第2の冷媒閾値は、安全閾値に達する前に、小さな漏れの早期通知を提供することができる。例えば、第2の冷媒閾値は、体積で空気中の濃度が約0.001%から約10%、体積で空気中の濃度が約0.01%から約5%、または体積で空気中の濃度が約0.01%から約0.1%の範囲であってもよい。
【0062】
[0072]高濃度冷媒ガスセンサ504および低濃度冷媒ガスセンサ508は、冷媒漏れの正確で信頼性の高い検出を提供するために、異なる閾値を検出するように較正されてもよい。安全閾値に較正された高濃度冷媒ガスセンサ504は、より低い冷媒濃度ではより低い精度を提供することができ、したがって、事前検出に必要とされる低い冷媒濃度では正確で信頼できる検出を提供しないことがある。したがって、信頼できない検出は、迷惑な警報をもたらす可能性がある。したがって、低冷媒濃度を検出するために較正された低濃度冷媒ガスセンサ508を追加することは、低冷媒濃度レベルで高い精度を提供することによって迷惑な警報を低減する。
【0063】
[0073]組み立て中、高濃度冷媒ガスセンサ504および低濃度冷媒ガスセンサ508は、両方とも、センサアセンブリ300のハウジング304の第1の端部308内に配置されてもよい。したがって、高濃度冷媒ガスセンサ504および低濃度冷媒ガスセンサ508は、両方とも、ハウジング400の1つのポート408内に配置されてもよい。あるいは、センサアセンブリ300のハウジング304は、2つの第1の端部308に分岐するように変更されてもよく、2つの第1の端部308の一方は、高濃度冷媒ガスセンサ504を収容し、2つの第1の端部308の他方は、低濃度冷媒ガスセンサ508を収容する。したがって、高濃度冷媒ガスセンサ504および低濃度冷媒ガスセンサ508は、ハウジング400内の異なるポート408内に配置することができる。異なるポート408は、ハウジング400の垂直側部428上の隣接するポート408、またはハウジング400の基部432上の隣接するポート408などの、隣接するポート408であってもよい。
【0064】
[0074]センサコントローラ512は、高濃度冷媒ガスセンサ504および低濃度冷媒ガスセンサ508から信号を受信してもよい。高濃度冷媒ガスセンサ504が第1の閾値よりも高い冷媒濃度レベルを示す出力を提供する場合、センサコントローラ512は、インジケータ/警告灯、可聴アラーム、および/または電子メッセージなどのユーザ通知装置516を作動させて、ユーザに漏れを知らせ、および/またはHVACコントローラ520に信号を送信して、機械的換気システム521(例えば、排気ファン、熱交換器ファンなど)を作動させて、空間を換気し、冷媒ガスを分散させ、またはこれらの組合せを行うことができる。
【0065】
[0075]低濃度冷媒ガスセンサ508が第2の閾値よりも高い冷媒濃度レベルを示す出力を提供する場合、センサコントローラ512は、インジケータ/警告灯、可聴アラーム、および/または電子メッセージなどのユーザ通知デバイス516を作動させて、ユーザにメンテナンスの必要性を通知することができる。
【0066】
[0076]ここで図9を参照すると、センサアセンブリを制御する方法600のフローチャートが図示されている。方法600は、604で始まる。608では、高濃度冷媒ガスセンサ504からの出力が受信される。例えば、センサコントローラ512は、高濃度冷媒ガスセンサ504から冷媒濃度を示す出力を受信してもよい。
【0067】
[0077]612において、冷媒濃度データの評価は、現在の冷媒濃度が第1の冷媒閾値よりも大きいかどうかを決定する。例えば、センサコントローラ512は、高濃度冷媒ガスセンサ504からの出力が第1の冷媒閾値よりも高い冷媒濃度レベルを示すかどうかを決定する。例えば、第1の冷媒閾値は、空調暖房冷凍協会(AHRI)によって概説されるような安全閾値であってもよい。例えば、第1の冷媒閾値は、可燃下限(LFL)の約1%から約25%の濃度、約12%から約22%の濃度LFL、または約14%から約20%の濃度LFLの範囲とすることができる。第1の冷媒閾値は、機械的換気などの介入が必要とされる場合に、許容されない漏れに対する安全基準に準拠してもよい。
【0068】
[0078]612で真である場合、616で、機械的換気システムを作動させることができる。例えば、センサコントローラ512は、HVACコントローラ520に信号を送信して、機械的な換気システム(例えば、排気ファン、熱交換器ファンなど)を作動させて、空間を換気し、および/または冷媒ガスを分散させてもよい。
【0069】
[0079]620において、警告灯が点灯されてもよい。例えば、センサコントローラ512は、インジケータ/警告灯、可聴アラーム、または電子メッセージなどのユーザ通知デバイス516を作動させてもよい。インジケータ/警告灯は、システム内に漏れがあることをユーザに示すように配置されたLED灯であってもよい。さらに、センサコントローラ512は、可聴アラームを作動させるか、または電子メッセージを送信して、ユーザに漏れを知らせることができる。
【0070】
[0080]624において、方法600は終了する。
【0071】
[0081]612で偽である場合、低濃度冷媒ガスセンサ508からの出力が628で受信される。例えば、センサコントローラ512は、低濃度冷媒ガスセンサ508から冷媒濃度を示す出力を受信してもよい。
【0072】
[0082]632において、冷媒濃度データの評価は、現在の冷媒濃度が第2の冷媒閾値よりも大きいかどうかを決定する。例えば、センサコントローラ512は、低濃度冷媒ガスセンサ508からの出力が第2の冷媒閾値を超える冷媒濃度レベルを示すかどうかを決定することができる。例えば、第2の冷媒閾値は、安全閾値に達する前に、小さな漏れの早期通知を提供することができる。例えば、第2の冷媒閾値は、体積で空気中の濃度が約001%から約10%、体積で空気中の濃度が約0.01%から約5%、または体積で空気中の濃度が約0.01%から約0.1%の範囲とすることができる。
【0073】
[0083]ブロック632が偽である場合、方法600は、608に戻ってもよい。
【0074】
[0084]632で真である場合、620で警告灯が点灯されてもよい。例えば、センサコントローラ512は、インジケータ/警告灯、可聴アラーム、または電子メッセージなどのユーザ通知デバイス516を作動させてもよい。警告灯は、システム内に漏れがあることをユーザに示すように配置されたLEDライトであってもよい。さらに、センサコントローラ512は、可聴アラームを作動させるか、または電子メッセージを送信して、ユーザに低漏出を通知してもよい。
【0075】
[0085]方法600は、624で終了する。
【0076】
[0086]いくつかの例示的な実施形態で示しているが、当業者は、本明細書で説明したシステム、装置、および方法が添付の特許請求の範囲内に入る様々な変更および修正を受け入れる余地があることを認識するであろう。その上、「または」などの用語を使用する様々な代替の説明は、文脈によって明確に必要とされない限り、相互排他性を必要とせず、不定冠詞「a」または「an」は、文脈によって明確に必要とされない限り、対象を単一の事例に限定しない。また、販売、製造、組み立て、または使用を目的として、様々な構成において構成要素が組み合わせられてもよいか、または排除されてもよい。
【0077】
[0087]添付の特許請求の範囲は、上記で説明した主題事項の新規で発明的な態様を記載するが、特許請求の範囲はまた、具体的に詳細に記載されていない追加の主題事項を包含してもよい。例えば、当業者に既に知られているものから新規で発明的な特徴を区別する必要がない場合、ある特定の特徴、要素、または態様が特許請求の範囲から省略されてもよい。いくつかの実施形態の文脈で説明した特徴、要素、および態様はまた、添付の特許請求の範囲によって定義される本発明の範囲から逸脱することなく、省略されるか、組み合わせられるか、または同じ、同等の、若しくは同様の目的を果たす代替の特徴によって置き換えられてもよい。
図1
図2
図3
図4
図5
図6A
図6B
図6C
図7
図8
図9
【手続補正書】
【提出日】2024-03-06
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
冷媒センサシステム
熱交換器ハウジングと、
前記熱交換器ハウジング内に支持された熱交換器と、
前記熱交換器ハウジングの下端部付近に配置された凝縮液排出ポートと、を備える冷凍システム用の熱交換器システムであって、
前記冷媒センサシステムは、
センサコントローラと、
前記センサコントローラと電気的に通信する第1の冷媒ガスセンサと、
前記センサコントローラと電気的に通信する第2の冷媒ガスセンサと、
内部空間を有し、前記センサコントローラ、前記第1の冷媒ガスセンサ、及び前記第2の冷媒ガスセンサを取り囲むセンサハウジングと、
を備え、
前記第1の冷媒ガスセンサは、第1の数値範囲内の体積のパーセントとして空気中の冷媒の第1の濃度を検出するように較正され、第1の出力信号を前記センサコントローラに通信するように構成され、
前記第2の冷媒ガスセンサは、第2の数値範囲内の体積のパーセントとして空気中の前記冷媒の第2の濃度を検出するように較正され、第2の出力信号を前記センサコントローラに通信するように構成され、
前記センサコントローラは、前記第1の出力信号及び前記第2の出力信号を受信し、前記第1の出力信号及び前記第2の出力信号のうちの少なくとも1つに応答して、センサコントローラ出力信号を生成すること、警告灯を作動させること、換気システムを作動させること、又はそれらの組み合わせのうちの少なくとも1つを行うように構成され、
前記センサハウジングは、第1の端部及び第2の端部と、前記第1の端部と前記第2の端部との間に配置され、前記第1の端部における前記内部空間を前記第2の端部における前記内部空間から密封して分離するバリアとを含み、前記センサハウジングの前記第1の端部は、前記冷媒ガスセンサを支持し、前記センサハウジングの前記第2の端部は、前記センサコントローラを支持し、前記第1の端部における前記センサハウジングは、前記第1の端部における前記センサハウジングの内部空間と、前記第1の冷媒ガスセンサ及び前記第2の冷媒ガスセンサとを前記センサハウジングの外部の環境に露出させる複数の開口部を含み、前記第2の端部における前記センサハウジングは、前記第2の端部における前記センサハウジングの内部空間と前記センサコントローラを前記センサハウジングの外部の環境から実質的に分離するものであり、
前記冷媒センサシステムが前記熱交換器ハウジングの前記凝縮液排出ポートに取り付けられている、熱交換器システム。
【請求項2】
前記センサハウジングの前記第1の端部は、前記センサハウジングの前記第1の端部の外面にねじ部を備え、
前記凝縮液排出ポートは、ねじ付きアパーチャを備え、
前記センサハウジングの前記第1の端部の前記ねじ部は、前記センサハウジングの前記第1の端部と前記第1の冷媒ガスセンサと前記第2の冷媒ガスセンサとが前記熱交換器ハウジングの内側に配置され、前記センサハウジングの前記第2の端部が前記熱交換器ハウジングの外側に配置されるように、前記凝縮液排出ポートの前記ねじ付きアパーチャに係合する、請求項に記載の熱交換器システム。
【請求項3】
前記熱交換器ハウジングの外側で前記センサハウジングの前記第1の端部の前記ねじ部と係合するロックナットをさらに備える、請求項に記載の熱交換器システム。
【請求項4】
さらに締結具を備え、
前記センサハウジングの前記第2の端部は、前記センサハウジングの前記第2の端部から突出する少なくとも1つの取付けタブを備え、
前記締結具は、前記少なくとも1つの取付タブを前記熱交換器ハウジングに取り付ける、請求項に記載の熱交換器システム。
【請求項5】
前記センサコントローラは、前記センサハウジングの外部の環境における冷媒の前記第1の濃度が第1の閾値よりも大きいことを前記第1の出力信号が示すかどうかを決定し、前記センサハウジングの外部の環境における冷媒の前記第2の濃度が第2の閾値よりも大きいことを前記第2の出力信号が示すかどうかを決定するようにさらに構成されている、請求項に記載の熱交換器システム。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0077
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0077】
[0087]添付の特許請求の範囲は、上記で説明した主題事項の新規で発明的な態様を記載するが、特許請求の範囲はまた、具体的に詳細に記載されていない追加の主題事項を包含してもよい。例えば、当業者に既に知られているものから新規で発明的な特徴を区別する必要がない場合、ある特定の特徴、要素、または態様が特許請求の範囲から省略されてもよい。いくつかの実施形態の文脈で説明した特徴、要素、および態様はまた、添付の特許請求の範囲によって定義される本発明の範囲から逸脱することなく、省略されるか、組み合わせられるか、または同じ、同等の、若しくは同様の目的を果たす代替の特徴によって置き換えられてもよい。
以下に、出願当初の特許請求の範囲に記載の事項を、そのまま、付記しておく。
[1] センサアセンブリであって、
センサコントローラと、
前記センサコントローラに電気的に接続され、前記センサコントローラにセンサデータを出力するように構成されたセンサと、
内部空間を有し、前記センサコントローラ及び前記センサを囲むハウジングとを備え、前記ハウジングは、第1の端部及び第2の端部と、前記第1の端部と前記第2の端部との間に配置され、前記第1の端部における前記内部空間を前記第2の端部における前記内部空間から密封して分離するバリアとを含み、前記ハウジングの前記第1の端部は、前記センサを支持し、前記ハウジングの前記第2の端部は、前記センサコントローラを支持し、前記第1の端部における前記ハウジングは、前記第1の端部におけるハウジングの内部空間と前記センサとを前記ハウジングの外部の環境に露出させる複数の開口部を含み、前記第2の端部における前記ハウジングは、前記第2の端部における前記ハウジングの前記内部空間を囲み、前記第2の端部における前記ハウジングの内部空間と前記センサコントローラとが前記ハウジングの外部の環境に露出されるのを実質的に禁止し、
前記ハウジングの前記第1の端部は、前記ハウジングの前記第1の端部の外面にねじ部を備え、
前記ハウジングの前記第2の端部は、前記ハウジングの前記第2の端部から突出する取付けタブであって、前記ハウジングを支持構造に固定するための締結具を受け入れるように構成された少なくとも1つの取付けタブを備える、センサアセンブリ。
[2] [1]に記載のセンサアセンブリを備える冷凍システム用の熱交換器システムであって、
熱交換器ハウジングの表面に配置された凝縮液排出ポートを備える熱交換器ハウジングと、
前記熱交換器ハウジング内に支持された熱交換器と、を備え、
[1]に記載のセンサアセンブリが前記熱交換器ハウジングに取り付けられている、熱交換器システム。
[3] 前記凝縮液排出ポートは、ねじ付きアパーチャを備え、
前記センサアセンブリの前記ハウジングの前記第1の端部が前記熱交換器ハウジングの内側に配置され、前記センサアセンブリの前記ハウジングの前記第2の端部が前記熱交換器ハウジングの外側に配置されるように、前記センサアセンブリの前記ハウジングの前記第1の端部のねじ部は、前記凝縮液排出ポートの前記ねじ付きアパーチャに係合する、[2]に記載の熱交換器システム。
[4] 前記熱交換器ハウジングの外側で前記ハウジングの前記第1の端部の前記ねじ部と係合するロックナットをさらに備える、[3]に記載の熱交換器システム。
[5] 締結具をさらに備え、
前記締結具は、センサハウジングの前記第2の端部における少なくとも1つの取付タブを前記熱交換器ハウジングに取り付ける、[3]に記載の熱交換器システム。
[6] センサコントローラと、
前記センサコントローラと電気的に通信する第1の冷媒ガスセンサと、
前記センサコントローラと電気的に通信する第2の冷媒ガスセンサと、
内部空間を有し、前記センサコントローラ、前記第1の冷媒ガスセンサ、及び前記第2の冷媒ガスセンサを取り囲むセンサハウジングと、
を備える、冷媒センサシステムであって、
前記第1の冷媒ガスセンサは、第1の数値範囲内の体積のパーセントとして空気中の冷媒の第1の濃度を検出するように較正され、第1の出力信号を前記センサコントローラに通信するように構成され、
前記第2の冷媒ガスセンサは、第2の数値範囲内の体積のパーセントとして空気中の前記冷媒の第2の濃度を検出するように較正され、第2の出力信号を前記センサコントローラに通信するように構成され、
前記センサコントローラは、前記第1の出力信号及び前記第2の出力信号を受信し、前記第1の出力信号及び前記第2の出力信号のうちの少なくとも1つに応答して、センサコントローラ出力信号を生成すること、警告灯を作動させること、換気システムを作動させること、又はそれらの組み合わせのうちの少なくとも1つを行うように構成され、
前記センサハウジングは、第1の端部及び第2の端部と、前記第1の端部と前記第2の端部との間に配置され、前記第1の端部における前記内部空間を前記第2の端部における前記内部空間から密封して分離するバリアとを含み、前記センサハウジングの前記第1の端部は、前記冷媒ガスセンサを支持し、前記センサハウジングの前記第2の端部は、前記センサコントローラを支持し、前記第1の端部における前記センサハウジングは、前記第1の端部における前記センサハウジングの内部空間と、前記第1の冷媒ガスセンサ及び前記第2の冷媒ガスセンサとを前記センサハウジングの外部の環境に露出させる複数の開口部を含み、前記第2の端部における前記センサハウジングは、前記第2の端部における前記センサハウジングの内部空間と前記センサコントローラを前記センサハウジングの外部の環境から実質的に分離する、冷媒センサシステム。
[7] 前記センサコントローラは、前記センサハウジングの外部の環境における前記冷媒の前記第1の濃度が第1の閾値よりも大きいことを前記第1の出力信号が示すかどうかを決定し、前記センサハウジングの外部の環境における前記冷媒の前記第2の濃度が第2の閾値よりも大きいことを前記第2の出力信号が示すかどうかを決定するようにさらに構成されている、[6]に記載の冷媒センサシステム。
[8] [6]に記載の冷媒センサシステムを備える冷凍システム用の熱交換器システムであって、
熱交換器ハウジングと、
前記熱交換器ハウジング内に支持された熱交換器と、
前記熱交換器ハウジングの下端部付近に配置された凝縮液排出ポートと、を備え、
[6]に記載の冷媒センサシステムが前記熱交換器ハウジングの前記凝縮液排出ポートに取り付けられている、熱交換器システム。
[9] 前記センサハウジングの前記第1の端部は、前記センサハウジングの前記第1の端部の外面にねじ部を備え、
前記凝縮液排出ポートは、ねじ付きアパーチャを備え、
前記センサハウジングの前記第1の端部の前記ねじ部は、前記センサハウジングの前記第1の端部と前記第1の冷媒ガスセンサと前記第2の冷媒ガスセンサとが前記熱交換器ハウジングの内側に配置され、前記センサハウジングの前記第2の端部が前記熱交換器ハウジングの外側に配置されるように、前記凝縮液排出ポートの前記ねじ付きアパーチャに係合する、[8]に記載の熱交換器システム。
[10] 前記熱交換器ハウジングの外側で前記センサハウジングの前記第1の端部の前記ねじ部と係合するロックナットをさらに備える、[9]に記載の熱交換器システム。
[11] さらに締結具を備え、
前記センサハウジングの前記第2の端部は、前記センサハウジングの前記第2の端部から突出する少なくとも1つの取付けタブを備え、
前記締結具は、前記少なくとも1つの取付タブを前記熱交換器ハウジングに取り付ける、[8]に記載の熱交換器システム。
[12] 前記センサコントローラは、前記センサハウジングの外部の環境における冷媒の前記第1の濃度が第1の閾値よりも大きいことを前記第1の出力信号が示すかどうかを決定し、前記センサハウジングの外部の環境における冷媒の前記第2の濃度が第2の閾値よりも大きいことを前記第2の出力信号が示すかどうかを決定するようにさらに構成されている、[8]に記載の熱交換器システム。
【国際調査報告】