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特表2024-530815糞尿収集袋を封止可能なペットの糞尿収集装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-08-23
(54)【発明の名称】糞尿収集袋を封止可能なペットの糞尿収集装置
(51)【国際特許分類】
   A01K 1/01 20060101AFI20240816BHJP
【FI】
A01K1/01 801A
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024515027
(86)(22)【出願日】2021-09-08
(85)【翻訳文提出日】2024-04-11
(86)【国際出願番号】 CN2021117056
(87)【国際公開番号】W WO2023035127
(87)【国際公開日】2023-03-16
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521280464
【氏名又は名称】深▲セン▼市興日生實業有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100088904
【弁理士】
【氏名又は名称】庄司 隆
(74)【代理人】
【識別番号】100124453
【弁理士】
【氏名又は名称】資延 由利子
(74)【代理人】
【識別番号】100135208
【弁理士】
【氏名又は名称】大杉 卓也
(74)【代理人】
【識別番号】100183656
【弁理士】
【氏名又は名称】庄司 晃
(74)【代理人】
【識別番号】100224786
【弁理士】
【氏名又は名称】大島 卓之
(74)【代理人】
【識別番号】100225015
【弁理士】
【氏名又は名称】中島 彩夏
(74)【代理人】
【識別番号】100231647
【弁理士】
【氏名又は名称】千種 美也子
(72)【発明者】
【氏名】デン,イーカン
(72)【発明者】
【氏名】リー,チュンユン
(72)【発明者】
【氏名】リー,シューチー
【テーマコード(参考)】
2B101
【Fターム(参考)】
2B101AA13
2B101AA20
2B101BB09
2B101CA08
2B101CC01
(57)【要約】
本体(8)と、ゴミ収納箱(1)とを含む糞尿収集袋を封止可能なペットの糞尿収集装置。ゴミ収納箱(1)は、ガイドレール(11)、固定押え棒(13)と、可動押え棒(12)と、少なくとも一つのバックル(14)とを含み、本体(8)内には、弾性ロッド(2)がさらに設けられることにより、ゴミ収納箱(1)が本体(8)内に挿着されていると、弾性ロッド(2)により弾性バックル(14)を押圧し、可動押え棒(12)をガイドレール上(11)を平行移動可能にしつつ、可動押え棒(12)を本体(8)に係止するように本体(8)からゴミ収納箱(1)が引き抜かれる過程において、可動押え棒(12)がガイドレール(11)上を固定押え棒(13)に向かって平行移動することができ、ゴミ収納箱(1)を取り出すと、糞尿収集袋(3)が完全な封止状態になる。本装置は、可動押え棒(12)と固定押え棒(13)との封止作用により、ゴミ収納箱(1)が取り出された後に糞尿収集袋(3)の袋口の封止を確保することができ、糞尿の臭いとその中の細菌が空気中に放出されることを防止し、環境衛生の維持に有利であり、病気が伝播する可能性を低減し、ユーザーの使用体験を最適化する。
【選択図】図11
【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体と、本体内に設けられる糞尿清掃機構と、本体内に着脱可能に取り付けられるゴミ収納箱と、を備え、ゴミ収納箱には、糞尿収集袋が着脱可能に取り付けられ、前記糞尿清掃機構は、清掃された糞尿をゴミ収納箱の糞尿収集袋内に投入することができ、ゴミ収納箱を本体から引き抜きて糞尿収集袋を交換することができる糞尿収集袋を封止可能なペットの糞尿収集装置であって、
前記ゴミ収納箱は、ガイドレールと、ガイドレールの終端に設けられる固定押え棒と、ガイドレールに沿って平行移動可能な可動押え棒と、少なくとも一つのバックルと、を含み、前記ガイドレールは、ゴミ収納箱が本体内で挿着される方向に沿って設けられ、バックルは、ゴミ収納箱の前部に設けられ、ガイドレールの前端まで平行移動した可動押え棒をガイドレールの前端に係止することができ、ゴミ収納箱に入れた糞尿収集袋口の縁は、可動押え棒と固定押え棒との間に着脱可能に取り付けられることにより、可動押え棒がガイドレールの前端にあると、糞尿収集袋は、完全な展開状態にあり、可動押え棒がガイドレールの終端まで平行移動すると、一緒に挟まれた可動押え棒と固定押え棒により、完全な封止状態にあるように糞尿収集袋が封止され、
前記本体内に弾性ロッドがさらに設けられることにより、完全な展開状態にある糞尿収集袋が取り付けられたゴミ収納箱が本体内に挿着されていると、弾性ロッドにより弾性バックルを押圧し、可動押え棒をガイドレール上を平行移動可能にしつつ、可動押え棒を本体に係止することで、本体から前記ゴミ収納箱が引き抜かれる過程において、可動押え棒がガイドレール上を固定押え棒に向かって平行移動することができ、さらにゴミ収納箱を取り出すと、糞尿収集袋が完全な封止状態になることを特徴とする糞尿収集袋を封止可能なペットの糞尿収集装置。
【請求項2】
前記可動押え棒の端部に係止溝が設けられ、当該係止溝は、前側溝壁と、後側溝壁と、を含み、後側溝壁の下端が前側溝壁の下端よりも高いことにより、前側溝壁と後側溝壁との間に係止溝の下端に位置する下ノッチ、及び係止溝の後端に位置する後ノッチが形成され、前記下ノッチと後ノッチとが連通し、前記弾性バックルは、弾性デバイスにより駆動されて上下に往復運動可能なボスであり、弾性バックルには、後下方に傾斜する第1のガイド斜面が加工され、可動押え棒がガイドレールの前端まで平行移動すると、弾性バックルが係止溝に係止され、弾性バックルの前側溝壁に対するストッパー機能により、可動押え棒がガイドレール上を平行移動せずに当該ガイドレールの前端に係止されていることを特徴とする請求項1に記載の糞尿収集袋を封止可能なペットの糞尿収集装置。
【請求項3】
前記弾性ロッドは、第1の弾性ロッドと、第1の弾性ロッドの上方に位置する第2の弾性ロッドとを含み、第1の弾性ロッドに斜め前側方への第2のガイド斜面が設けられ、第2の弾性ロッドに斜め前側方への第3のガイド斜面が設けられ、完全な展開状態にある糞尿収集袋が取り付けられたゴミ収納箱が本体内に挿着されていると、第2のガイド斜面と第3のガイド斜面により、弾性ロッドが後側溝口から係止溝内に挿入され、可動押え棒がガイドレール上を平行移動可能にするように、第1のガイド斜面により第1の弾性ロッドが弾性バックルを押し下げて弾性バックルを係止溝から離脱させ、可動押え棒が本体に係止されるように、第2の弾性ロッドにより係止溝の後側溝壁に係止されていることを特徴とする請求項2に記載の糞尿収集袋を封止可能なペットの糞尿収集装置。
【請求項4】
前記ゴミ収納箱は、分離突き上げブロックをさらに含み、当該分離突き上げブロックは、斜め前方に設けられる前ガイド斜面と、斜め後方に設けられる後ガイド斜面と、前ガイド斜面と後ガイド斜面との間に設けられる支持面とを含み、前記第1の弾性ロッドには、斜め後側方への第4のガイド斜面と、第2のガイド斜面と第4のガイド斜面との間に設けられる受圧面とがさらに設けられ,ゴミ収納箱が本体から引き抜かれる過程において、糞尿収集袋が完全な封止状態になるまで、可動押え棒がガイドレール上を固定押え棒に向かって平行移動した後、第4のガイド斜面及び前ガイド斜面により、分離突き上げブロックの支持面は、第1の弾性ロッドの受圧面まで摺動し、弾性ロッドを係止溝内から支えることにより、ゴミ収納箱を本体から完全に引き抜くことができ、ゴミ収納箱が本体に挿入される過程において、第2のガイド斜面と後ガイド斜面により、分離突き上げブロックの支持面が第1の弾性ロッドの受圧面まで摺動し、弾性ロッドが分離突き上げブロックにより拡開されていることにより、ゴミ収納箱を本体にスムーズに挿着可能にすることを特徴とする請求項3に記載の糞尿収集袋を封止可能なペットの糞尿収集装置。
【請求項5】
本体は、少なくとも一つの止め板をさらに含み、ゴミ収納箱が本体内に挿着されていると、前記止め板は、可動押え棒の後方に位置し、可動押え棒が固定押え棒に向かって平行移動することを阻止することができることを特徴とする請求項1乃至4に記載の糞尿収集袋を封止可能なペットの糞尿収集装置。
【請求項6】
ゴミ収納箱は、当該ゴミ収納箱の前部の両側にそれぞれ設けられる二つのバックルを含み、ゴミ収納箱は、当該ゴミ収納箱の後部の両側にそれぞれ設けられる二つの分離突き上げブロックを含み、可動押え棒の両端部には、それぞれ係止溝が設けられ、本体は、当該本体内のゴミ収納箱を収容するための収容室の両側壁部にそれぞれ設けられる二つの弾性ロッドを含むことを特徴とする請求項5に記載の糞尿収集袋を封止可能なペットの糞尿収集装置。
【請求項7】
可動押え棒に少なくとも二つの位置決め固定釘が設けられ、固定押え棒に少なくとも二つの位置決め固定釘が設けられ、糞尿収集袋の袋口に位置決め固定釘の数に相当する位置決め貫通孔が設けられ、位置決め固定釘に被せられた位置決め貫通孔により、糞尿収集袋の袋口の縁を可動押え棒と固定押え棒に取り外し可能に取り付けることで、糞尿収集袋をゴミ収納箱に着脱可能に取り付けることを特徴とする請求項1に記載の糞尿収集袋を封止可能なペットの糞尿収集装置。
【請求項8】
磁力により互いに吸引可能な第1の磁気吸引部材と第2の磁気吸引部材とを含む磁気吸引アセンブリを少なくとも一つ含み、可動押え棒と固定押え棒の一方に第1の磁気吸引部材が設けられ、他方に第2の磁気吸引部材が設けられ、本体から前記ゴミ収納箱が引き抜かれる過程において、糞尿収集袋が完全な封止状態になるまで可動押え棒がガイドレール上を固定押え棒に向かって平行移動し、磁気吸引アセンブリにより糞尿収集袋が完全な封止状態にあることを確保することを特徴とする請求項1に記載の糞尿収集袋を封止可能なペットの糞尿収集装置。
【請求項9】
糞尿収集袋に少なくとも一つの自己粘着テープが設けられ、ゴミ収納箱から完全な封止状態にある糞尿収集袋を取り外すと、封止された袋口から糞尿収集袋を自己粘着テープが設けられた位置まで巻き取り、自己粘着テープにより糞尿収集袋の封止を達成することを特徴とする請求項1に記載の糞尿収集袋を封止可能なペットの糞尿収集装置。
【請求項10】
猫用トイレと犬用トイレとを含むことを特徴とする請求項1に記載の糞尿収集袋を封止可能なペットの糞尿収集装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、動物育成装置に関し、特に、ペットに排便場所を与え、糞尿やゴミを自動的に収集する装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来技術のペットの糞尿収集装置は、糞尿清掃機構と、ゴミ収納箱とを含む。ゴミ収納箱は、糞尿収集袋がセットされた後に、ペットの糞尿収集装置に入れられ、糞尿清掃機構は、清掃された糞尿をゴミ収納箱の糞尿収集袋内に投入できる。従来技術によれば、糞尿を除去するようにゴミ収納箱を定期的に取り出して糞尿収集袋を交換する場合が多かった。ゴミ収納箱の取り出し及び糞尿収集袋の交換において、糞尿収集袋は、袋口が封止する前に開放状態にあるので、清掃業者は、袋口を封止するように、露出しているペットの糞尿に向かって袋を整理する。上記過程において、露出しているペットの糞尿の臭いやその中の細菌は、空気中に放出されやすく、清掃業者に近距離で吸入されてしまい、環境衛生に影響を与え、清掃業者の身体健康に脅威を与え、細菌が伝播する恐れがあり、ユーザに不良な使用体験をもたらす。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明が解決しようとする課題は、従来技術の欠点を解消するものであり、ゴミ収納箱の取り出し時に糞尿収集袋の袋口の封止を確保することができるペットの糞尿収集装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本体と、本体内に設けられる糞尿清掃機構と、本体内に着脱可能に取り付けられるゴミ収納箱と、を備える糞尿収集袋を封止可能なペットの糞尿収集装置が製造、設計されている。ゴミ収納箱には、糞尿収集袋が着脱可能に取り付けられる。前記糞尿清掃機構は、清掃された糞尿をゴミ収納箱の糞尿収集袋内に投入することができ、ゴミ収納箱を本体から引き抜いて糞尿収集袋を交換することができる。特に、前記ゴミ収納箱は、ガイドレールと、ガイドレールの終端に設けられる固定押え棒と、ガイドレールに沿って平行移動可能な可動押え棒と、少なくとも一つのバックルと、を含み、前記ガイドレールは、ゴミ収納箱が本体内で挿着される方向に沿って設けられ、バックルは、ゴミ収納箱の前部に設けられ、ガイドレールの前端まで平行移動した可動押え棒をガイドレールの前端に係止することができる。ゴミ収納箱に入れた糞尿収集袋口の縁は、可動押え棒と固定押え棒との間に着脱可能に取り付けられることにより、可動押え棒がガイドレールの前端にあると、糞尿収集袋は、完全な展開状態にあり、可動押え棒がガイドレールの終端まで平行移動すると、一緒に挟まれた可動押え棒と固定押え棒により、完全な封止状態にあるように糞尿収集袋が封止されている。前記本体内には、弾性ロッドがさらに設けられることにより、完全な展開状態にある糞尿収集袋が取り付けられたゴミ収納箱が本体内に挿着されていると、弾性ロッドにより弾性バックルを押圧し、可動押え棒をガイドレール上を平行移動可能にしつつ、可動押え棒を本体に係止することで、本体から前記ゴミ収納箱が引き抜かれる過程において、可動押え棒がガイドレール上を固定押え棒に向かって平行移動することができ、さらにゴミ収納箱を取り出すと、糞尿収集袋は、完全な封止状態にある。
【0005】
可動押え棒に対する係止を達成するために、前記可動押え棒の端部に係止溝が設けられ、当該係止溝は、前側溝壁と、後側溝壁と、を含み、後側溝壁の下端が前側溝壁の下端よりも高いことにより、前側溝壁と後側溝壁との間に係止溝の下端に位置する下ノッチ、及び係止溝の後端に位置する後ノッチが形成され、前記下ノッチと後ノッチとが連通している。前記弾性バックルは、弾性デバイスにより駆動されて上下に往復運動可能なボスであり、弾性バックルには、後下方に傾斜する第1のガイド斜面が加工されている。可動押え棒がガイドレールの前端まで平行移動すると、弾性バックルが係止溝に係止され、弾性バックルの前側溝壁に対するストッパー機能により、可動押え棒がガイドレール上を平行移動せずに当該ガイドレールの前端に係止されている。
【0006】
前記弾性ロッドは、係止解除された可動押え棒が本体に対して変位しないように、第1の弾性ロッドと、第1の弾性ロッドの上方に位置する第2の弾性ロッドと、を含む。第1の弾性ロッドに斜め前側方への第2のガイド斜面が設けられている。第2の弾性ロッドに斜め前側方への第3のガイド斜面が設けられている。完全な展開状態にある糞尿収集袋が取り付けられたゴミ収納箱が本体内に挿着されていると、第2のガイド斜面と第3のガイド斜面により、弾性ロッドが後側溝口から係止溝内に挿入され、可動押え棒がガイドレール上を平行移動可能にするように、第1のガイド斜面により第1の弾性ロッドが弾性バックルを押し下げて弾性バックルを係止溝から離脱させ、可動押え棒が本体に係止されるように、第2の弾性ロッドにより係止溝の後側溝壁に係止されている。
【0007】
前記ゴミ収納箱は、ゴミ収納箱の挿脱を容易にするために、分離突き上げブロックをさらに含む。当該分離突き上げブロックは、斜め前方に設けられる前ガイド斜面と、斜め後方に設けられる後ガイド斜面と、前ガイド斜面と後ガイド斜面との間に設けられる支持面と、を含む。前記第1の弾性ロッドに斜め後側方への第4のガイド斜面と、第2のガイド斜面と第4のガイド斜面との間に設けられる受圧面とがさらに設けられる。ゴミ収納箱が本体から引き抜かれる過程において、糞尿収集袋が完全な封止状態になるまで、可動押え棒がガイドレール上を固定押え棒に向かって平行移動した後、第4のガイド斜面と前ガイド斜面により、分離突き上げブロックの支持面が第1の弾性ロッドの受圧面まで摺動し、弾性ロッドを係止溝内から支えることにより、ゴミ収納箱を本体から完全に引き抜くことができる。ゴミ収納箱が本体に挿入される過程において、第2のガイド斜面と後ガイド斜面により、分離突き上げブロックの支持面が第1の弾性ロッドの受圧面まで摺動し、弾性ロッドが分離突き上げブロックにより拡開されていることにより、ゴミ収納箱を本体にスムーズに挿着可能にする。
【0008】
本体内において可動押え棒が固定押え棒に向かって変位することを防止するために、本体は、少なくとも一つの止め板をさらに含む。ゴミ収納箱が本体内に挿着されていると、前記止め板は、可動押え棒の後方に位置し、可動押え棒が固定押え棒に向かって平行移動することを阻止することができる。
【0009】
具体的には、ゴミ収納箱は、当該ゴミ収納箱の前部の両側にそれぞれ設けられる二つのバックルを含む。ゴミ収納箱は、当該ゴミ収納箱の後部の両側にそれぞれ設けられる二つの分離突き上げブロックを含む。可動押え棒の両端部には、それぞれ係止溝が設けられる。本体は、当該本体内のゴミ収納箱を収容するための収容室の両側壁部にそれぞれ設けられる二つの弾性ロッドを含む。
【0010】
糞尿収集袋を固定するために、可動押え棒に少なくとも二つの位置決め固定釘が設けられる。固定押え棒に少なくとも二つの位置決め固定釘が設けられる。糞尿収集袋の袋口に位置決め固定釘の数に相当する位置決め貫通孔が設けられる。位置決め固定釘に被せられた位置決め貫通孔により、糞尿収集袋の袋口の縁を可動押え棒と固定押え棒に取り外し可能に取り付けることで、糞尿収集袋をゴミ収納箱に着脱可能に取り付ける。
【0011】
ゴミ収納箱は、ゴミ収集袋が完全な封止状態にあることを確保するために、少なくとも一つの磁気吸引アセンブリをさらに含む。当該磁気吸引アセンブリは、磁力により互いに吸引可能な第1の磁気吸引部材と第2の磁気吸引部材と、を含む。可動押え棒と固定押え棒の一方に第1の磁気吸引部材が設けられ、他方に第2の磁気吸引部材が設けられる。本体から前記ゴミ収納箱が引き抜かれる過程において、糞尿収集袋が完全な封止状態になるまで可動押え棒がガイドレール上を固定押え棒に向かって平行移動し、磁気吸引アセンブリにより糞尿収集袋が完全な封止状態にあることを確保する。
【0012】
封止を容易にするために、糞尿収集袋に少なくとも一つの自己粘着テープが設けられる。ゴミ収納箱から完全な封止状態にある糞尿収集袋を取り外すと、封止された袋口から糞尿収集袋を自己粘着テープが設けられた位置まで巻き取り、自己粘着テープにより糞尿収集袋の封止を達成する。
【0013】
具体的には、前記ペットの糞尿収集装置は、猫用トイレと犬用トイレとを含む。
【0014】
従来技術と比べると、本発明の「糞尿収集袋を封止可能なペットの糞尿収集装置」の技術的効果は、以下の通りである。
【0015】
糞尿収集袋を交換する必要がある場合、可動押え棒と固定押え棒との封止作用により、ゴミ収納箱が取り出された後に糞尿収集袋の袋口の封止を確保することができるとともに、糞尿収集袋を交換する過程全体において袋口が封止状態にあることを確保することができ、糞尿の臭いとその中の細菌が空気中に放出されることを防止し、環境衛生の維持に有利であり、病気が伝播する可能性を低減し、ユーザーの使用体験を最適化する。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本発明の「糞尿収集袋を封止可能なペットの糞尿収集装置」の好ましい実施例の軸測投影模式図である。
図2】前記好適な実施例におけるゴミ収納箱1が取り出された分解状態の軸測投影模式図である。
図3】前記好適な実施例における糞尿収集袋3の軸測投影模式図である。
図4】前記好適な実施例における糞尿収集袋3が取り付けられたゴミ収納箱1の軸測投影模式図である。
図5】前記好適な実施例におけるゴミ収納箱1の正投影右模式図である。
図6】前記好適な実施例におけるゴミ収納箱1が本体8に挿着されている正投影の右断面模式図である。
図7】前記好適な実施例におけるゴミ収納箱1の左側に設けられる弾性ロッド2の正投影の右断面模式図である。
図8】前記好適な実施例におけるゴミ収納箱1の左側に設けられる弾性ロッド2の軸測投影模式図である。
図9】前記好適な実施例における可動押え棒12の左側面視の軸測投影模式図である。
図10】前記好適な実施例におけるゴミ収納箱1が取り外された軸測投影模式図である。
図11】前記好適な実施例におけるゴミ収納箱1が取り出された正投影の右断面模式図である。
図12】前記好適な実施例における本体8から引き抜かれた、糞尿収集袋3が完全な封止状態にあるゴミ収納箱1の軸測投影模式図である。
図13】前記好適な実施例における完全な封止状態にある糞尿収集袋3をゴミ収納箱1から取り外す軸測投影模式図である。
図14】前記好適な実施例における取り外された完全な封止状態にある糞尿収集袋3の軸測投影模式図である。
図15】前記好適な実施例における取り外された完全な封止状態にある糞尿収集袋3の袋口が巻き取られた軸測投影模式図である。
図16】前記好適な実施例における封止された糞尿収集袋3の軸測投影模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、図面に示す好ましい実施例を参照しながら、さらに詳述する。
【0018】
本発明は、図1図2及び図6に示すように、本体8と、本体8内に設けられる糞尿清掃機構82と、本体8内に着脱可能に取り付けられるゴミ収納箱1と、を備える糞尿収集袋を封止可能なペットの糞尿収集装置を提供する。前記ペットの糞尿収集装置は、猫用トイレと犬用トイレとを含み、本発明の好ましい実施例は、猫用トイレを例とする。本体8にペット出入口81が設けられている。ゴミ収納箱1には、糞尿収集袋3が着脱可能に取り付けられている。前記糞尿清掃機構82は、清掃された糞尿9をゴミ収納箱1の糞尿収集袋3内に投入することができる。ゴミ収納箱1を本体8内から引き抜いて糞尿収集袋3を交換することができる。図4及び図5に示すように、前記ゴミ収納箱1は、ガイドレール11と、ガイドレール11の終端に設けられる固定押え棒13と、ガイドレール11に沿って平行移動可能な可動押え棒12と、少なくとも一つのバックル14とを含む。固定押え棒13は、ガイドレール11の終端に固定接続されている。本発明の本体8の正面は、前方であり、本体8の背面は、後方である。前記ガイドレール11は、ゴミ収納箱1が本体8内で挿着される方向に沿って設けられ、バックル14は、ゴミ収納箱1の前部に設けられ、ガイドレール11の前端まで平行移動した可動押え棒12をガイドレール11の前端に係止することができる。ゴミ収納箱1に入れた糞尿収集袋口3の縁は、可動押え棒12と固定押え棒13との間に着脱可能に取り付けられることにより、可動押え棒12がガイドレール11の前端にあると、糞尿収集袋3は、完全な展開状態にあり、可動押え棒12がガイドレール11の終端まで平行移動すると、一緒に挟まれた可動押え棒12と固定押え棒13により、完全な封止状態にあるように糞尿収集袋3が封止されている。前記本体8内に弾性ロッド2がさらに設けられることにより、図6図11に示すように、完全な展開状態にある糞尿収集袋3が取り付けられたゴミ収納箱1が本体8内に挿着されていると、弾性ロッド2により弾性バックル14を押圧し、可動押え棒12をガイドレール上11を平行移動可能にしつつ、可動押え棒12を本体8に係止することで、本体8から前記ゴミ収納箱1が引き抜かれる過程において、可動押え棒12がガイドレール11上を固定押え棒13に向かって平行移動することができ、さらにゴミ収納箱1を取り出すと、糞尿収集袋3は、完全な封止状態にある。
【0019】
本発明は、糞尿収集袋3を交換する必要がある場合、可動押え棒12と固定押え棒13との封止作用により、ゴミ収納箱1が取り出された後に糞尿収集袋3の袋口の封止を確保することができるとともに、糞尿収集袋3を交換する過程全体において袋口が封止状態にあることを確保することができ、糞尿の臭いとその中の細菌が空気中に放出されることを防止し、環境衛生の維持に有利であり、病気が伝播する可能性を低減し、ユーザーの使用体験を最適化する。
【0020】
本発明の好ましい実施例において、ゴミ収納箱1が本体8に装着されていない時に可動押え棒12が平行移動せずにガイドレール11の前端にロックされるために、図4図5及び図9に示すように、前記可動押え棒12の端部に係止溝121が設けられ、当該係止溝121は、前側溝壁122と、後側溝壁123と、を含み、後側溝壁123の下端が前側溝壁122の下端よりも高いことにより、前側溝壁122と後側溝壁123との間に係止溝121の下端に位置する下ノッチ124、及び係止溝の後端に位置する後ノッチ125が形成され、前記下ノッチ124と後ノッチ125とが1つのノッチに連通している。前記弾性バックル14は、弾性デバイスにより駆動されて上下に往復運動可能なボスであり、弾性バックル14には、後下方に傾斜する第1のガイド斜面141が加工されている。可動押え棒13がガイドレール11の前端まで平行移動すると、弾性バックル14が係止溝121に係止され、弾性バックル14の前側溝壁122に対するストッパー機能により、可動押え棒12がガイドレール上を平行移動せずに当該ガイドレール11の前端に係止されていることにより、図4に示すように、可動押え棒12及び固定押え棒13に装着された糞尿収集袋3が完全な展開状態にあることを確保する。
【0021】
本発明の好ましい実施例において、ゴミ収納箱1が本体8に装着されていない時に弾性バックル14が係止解除され、可動押え棒12がガイドレール11上を平行移動することができることを達成すると同時に、その後にゴミ収納箱1が引き抜かれる過程において、ガイドレール11上を平行移動する可動押え棒12が本体8との相対的な固定を保ち、相対的な変位がないようにするために、図7図9に示すように、前記弾性ロッド2は、第1の弾性ロッド21と、第1の弾性ロッド21の上方に位置する第2の弾性ロッド22とを含む。第1の弾性ロッド21に斜め前側方への第2のガイド斜面211が設けられている。第2の弾性ロッド22に斜め前側方への第3のガイド斜面221が設けられている。完全な展開状態にある糞尿収集袋が取り付けられたゴミ収納箱1が本体8内に挿着されていると、第2のガイド斜面211と第3のガイド斜面221により、弾性ロッド2が後側溝口125から係止溝121内に挿入され、可動押え棒12がガイドレール11上を平行移動可能にするように、第1のガイド斜面141により第1の弾性ロッド21が弾性バックル14を押し下げて弾性バックル14を係止溝121から離脱させる。同時に、弾性ロッド2が本体8内に設けられているため、可動押え棒12が本体8に係止されて本体8に対して変位できないように、第2の弾性ロッド22により係止溝121の後側溝壁123に係止されている。図11に示すように、本体8内からゴミ収納箱1が引き抜かれる過程において、可動押え棒12が、引き抜かれたゴミ収納箱1に伴って本体8に対して変位することがないため、ゴミ収納箱1が引き抜かれる過程において、糞尿収集袋3の袋口がゴミ収納箱1の引き抜きに伴って露出しないように確保するとともに、この過程において可動押え棒12が固定押え棒13に向かってスムーズに平行移動することを確保し、糞尿収集袋3の袋口を完全に封止状態になるまで徐々に縮小する。
【0022】
本発明の好ましい実施例において、弾性ロッド2がゴミ収納箱1の本体8からの完全な引き抜きを阻止しないために、また、ゴミ収納箱1が本体8にスムーズに挿着されることを確保するために、図4図8に示すように、前記ゴミ収納箱1は、分離突き上げブロック15をさらに含む。前記分離突き上げブロック15は、斜め前方に設けられる前ガイド斜面152と、斜め後方に設けられる後ガイド斜面153と、前ガイド斜面152と後ガイド斜面153との間に設けられる支持面151と、を含む。前記第1の弾性ロッド21に斜め後側方への第4のガイド斜面213と、第2のガイド斜面211と第4のガイド斜面213との間に設けられる受圧面212とがさらに設けられる。ゴミ収納箱1が本体8から引き抜かれる過程において、糞尿収集袋3が完全な封止状態になるまで、可動押え棒12がガイドレール11上を固定押え棒13に向かって平行移動した後、第4のガイド斜面213及び前ガイド斜面152により、分離突き上げブロック15の支持面151が第1の弾性ロッド21の受圧面212に摺動し、弾性ロッド2を係止溝121内から支えることにより、ゴミ収納箱1を本体8から完全に引き抜くことができる。ゴミ収納箱1が本体8に挿入される過程において、第2のガイド斜面211と後ガイド斜面153により、分離突き上げブロック15の支持面151が第1の弾性ロッド21の受圧面212まで摺動し、弾性ロッド2が分離突き上げブロック15により拡開されていることにより、ゴミ収納箱1を本体8にスムーズに挿着可能にする。
【0023】
本発明の好ましい実施例において、ゴミ収納箱1が本体8内に挿入されている間、係止解除された可動押え棒12がガイドレール11上を固定押え棒13に向かって平行移動することを防止するために、図10に示すように、本体8は、少なくとも一つの止め板4をさらに含む。ゴミ収納箱1が本体8内に挿着されていると、前記止め板4は、可動押え棒12の後方に位置し、ゴミ収納箱1が本体8内にある間、可動押え棒12が固定押え棒13に向かって平行移動することを阻止することができる。
【0024】
本発明の好ましい実施例において、図1図13に示すように、ゴミ収納箱1は、当該ゴミ収納箱1の前部の両側にそれぞれ設けられる二つのバックル14を含む。ゴミ収納箱1は、当該ゴミ収納箱1の後部の両側にそれぞれ設けられる二つの分離突き上げブロック15を含む。可動押え棒12の両端部にそれぞれ係止溝121が設けられる。本体8は、当該本体内8のゴミ収納箱1を収容するための収容室の両側壁部にそれぞれ設けられる二つの弾性ロッド2を含む。
【0025】
本発明の好ましい実施例において、可動押え棒12及び固定押え棒13に糞尿収集袋3を着脱可能に取り付けるために、図3図4図12及び図13に示すように、可動押え棒12に少なくとも二つの位置決め固定釘18が設けられ、固定押え棒13に少なくとも二つの位置決め固定釘18が設けられる。糞尿収集袋3の袋口に位置決め固定釘18の数に相当する位置決め貫通孔31が設けられる。位置決め固定釘18に被せられた位置決め貫通孔31により、糞尿収集袋3の袋口の縁が可動押え棒12と固定押え棒13に取り外し可能に取り付けられる。前記位置決め固定釘18は、可動押え棒12又は固定押え棒13に接続された釘棒と、釘棒の頂部に設けられるクラウンと、を含み、クラウンの直径が釘棒より大きく、位置決め貫通孔31が位置決め固定釘18に嵌着されると、糞尿収集袋3の位置決め貫通孔31が位置決め固定釘18の釘棒に嵌着され、釘棒から脱出できないようにクラウンに係止される状態になる。糞尿収集袋3の袋底が可動押え棒12と固定押え棒13との間に載置されることにより、糞尿収集袋3がゴミ収納箱1内に着脱可能に取り付けられる。
【0026】
本発明の好ましい実施例において、糞尿収集袋3が完全な封止状態にあることを確保するために、ゴミ収納箱3は、少なくとも一つの磁気吸引アセンブリをさらに含む。当該磁気吸引アセンブリは、磁力により互いに吸引可能な第1の磁気吸引部材と第2の磁気吸引部材と、を含む。可動押え棒12と固定押え棒13の一方に第1の磁気吸引部材が設けられ、他方に第2の磁気吸引部材が設けられる。本体8から前記ゴミ収納箱1が引き抜かれる過程において、糞尿収集袋3が完全な封止状態になるまで、可動押え棒12がガイドレール11上を固定押え棒13に向かって平行移動し、磁気吸引アセンブリにより可動押え棒12と固定押え棒13とが引かれ合われ、糞尿収集袋3が完全な封止状態にあることを確保する。
【0027】
本発明の好ましい実施例において、図3、及び図14図16に示すように、封止を容易にするために、糞尿収集袋3に少なくとも一つの自己粘着テープ32が設けられる。当該自己粘着テープ32の粘着面には、粘着面が粘着不要物に接触することを防止する保護テープが設けられている。ゴミ収納箱1から完全な封止状態にある糞尿収集袋3を取り外すと、封止された袋口から糞尿収集袋3を自己粘着テープ32が設けられた位置まで巻き取り、自己粘着テープ32の表面から保護テープを剥がし、粘着テープ32により糞尿収集袋3の封止を達成する。
【符号の説明】
【0028】
1 ゴミ収納箱
11 ガイドレール
12 可動押え棒
121 係止溝
122 前側溝壁
123 後側溝壁
124 下ノッチ
125 後ノッチ 後側溝口
13 固定押え棒
14 バックル 弾性バックル
141 第1のガイド斜面
15 分離突き上げブロック
151 支持面
152 前ガイド斜面
153 後ガイド斜面
18 位置決め固定釘
2 弾性ロッド
21 第1の弾性ロッド
211 第2のガイド斜面
212 受圧面
213 第4のガイド斜面
22 第2の弾性ロッド
221 第3のガイド斜面
3 糞尿収集袋
31 位置決め貫通孔
32 自己粘着テープ
4 止め板
8 本体
81 ペット出入口
82 糞尿清掃機構
9 糞尿
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
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図14
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図16
【国際調査報告】