(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-08-23
(54)【発明の名称】フロアシステム及び収納システム
(51)【国際特許分類】
E04F 15/02 20060101AFI20240816BHJP
B65D 21/02 20060101ALI20240816BHJP
A47B 87/00 20060101ALI20240816BHJP
E04F 19/08 20060101ALI20240816BHJP
【FI】
E04F15/02 F
B65D21/02 250
B65D21/02 301
A47B87/00
E04F19/08 103F
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024536359
(86)(22)【出願日】2022-08-26
(85)【翻訳文提出日】2024-04-26
(86)【国際出願番号】 EP2022073823
(87)【国際公開番号】W WO2023025951
(87)【国際公開日】2023-03-02
(31)【優先権主張番号】202021104634.1
(32)【優先日】2021-08-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】524072857
【氏名又は名称】バーダー,オーラフ
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100229448
【氏名又は名称】中槇 利明
(72)【発明者】
【氏名】バーダー,オーラフ
【テーマコード(参考)】
2E220
3B260
3E006
【Fターム(参考)】
2E220AA35
2E220AC03
2E220BA01
2E220BA03
2E220CA12
2E220DA11
2E220GA25X
2E220GB48X
2E220GB48Y
3B260BA01
3B260BB02
3B260BC02
3B260BD02
3B260BD03
3B260BE03
3B260BF00
3E006AA06
3E006BA01
3E006CA03
3E006CA04
3E006EA03
3E006EA10
3E006GA07
(57)【要約】
本発明は、平坦なベース上に互いに隣接して配置された、少なくとも2つの標準化された小型積載キャリア(27)、特にユーロクレート上に載置するためのフロアシステム(28、29)であって、フロアシステム(28、29)は、少なくとも2つの実質的に矩形に形成されたフロアパネル(1、15、18、20、24、25)を備え、各フロアパネル(1、15、18、20、24、25)は、縁部で取り囲むように少なくとも間接的に交互に連結凹部(2)及び連結凸部(3)が設けられており、これらを介してフロアパネル(1、15、18、20、24、25)は縁部で形状結合的に相互に連結可能であり、各ベースパネル(1、15、18、20、24、25)の対向する側面(4、5、6、7)は互いに相補的に形成されており、各ベースパネル(1、15、18、20、24、25)は、縁部で取り囲むように連結幾何学形状(8)が設けられており、連結幾何学形状(8)は、同一に設計されており周方向に直接互いに接している。標準化された小型積載キャリア(27)による積載スペースの占有率を向上させるために、連結幾何学形状(8)は、ベースパネル(1、15、18、20、24、25)の第1縁部(9)、連結凹部(2)、連結凸部(3)及びベースパネル(1、15、18、20、24、25)の第2エッジ部(10)がこの順序で形成されており、それぞれの連結幾何学形状(8)の連結凹部(2)がこの連結幾何学形状(8)の連結凸部(3)に直接接している。
【選択図】
図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
平坦なベース上に互いに隣り合って配置された、少なくとも2つの標準化された小型積載キャリア、特にユーロクレートの上に載置するためのフロアシステムであって、
前記フロアシステムは、少なくとも2つの実質的に矩形のフロアパネルを備え、
各フロアパネルは、縁部で周方向に少なくとも間接的に交互に連結凹部及び連結凸部が設けられており、これらを介して前記フロアパネルは縁部で形状結合的に相互に連結可能であり、
前記各フロアパネルの対向する側面は互いに相補的に形成されており、
前記各フロアパネルは、縁部で周方向に連結幾何学形状が設けられており、前記連結幾何学形状は、同一に形成されており、周方向において直接互いに接し、
各連結幾何学形状は、フロアパネルの第1縁部、連結凹部、連結凸部及びフロアパネルの第2縁部がこの順序で形成されており、
それぞれの連結幾何学形状の連結凹部がこの連結幾何学形状の連結凸部に直接接している、
フロアシステム。
【請求項2】
少なくとも1つの連結凹部が蟻つぎ形状に形成され、これに相補的な蟻つぎ形状に少なくとも1つの連結凸部が形成されている、
請求項1記載のフロアシステム。
【請求項3】
前記フロアパネルは同一に設計されている、
請求項1記載のフロアシステム。
【請求項4】
少なくとも1つのフロアパネルの、小型積載キャリアとは反対側の上面には前記フロアパネル上に載置された小型積載キャリアをフロアパネルに対して滑らないように固定するための固定窪部が設けられている、
請求項1項記載のフロアシステム。
【請求項5】
少なくとも1つのフロアパネルの中央に少なくとも1つの開口部が形成されており、中央の前記開口部を介して残りのフロアパネルに一体的に連結されたフロアパネルの把持セクションが延在する、
請求項1記載のフロアシステム。
【請求項6】
少なくとも1つのフロアパネルの、小型積載キャリアに面する下面は前記フロアパネルよりも小さい、
請求項1記載のフロアシステム。
【請求項7】
前記下面と上面との間で縁部に周方向の段差が形成されている、
請求項6記載のフロアシステム。
【請求項8】
少なくとも1つのフロアパネルは少なくとも部分的に平坦プレスパネルとして設計されている、
請求項1記載のフロアシステム。
【請求項9】
前記平坦プレスパネルは片面又は両面にラミネートを備える、
請求項8記載のフロアシステム。
【請求項10】
物品を収納するための収納システムであって、
平坦なベース上に互いに隣合って配置可能な少なくとも2つの小型積載キャリアを備え、
請求項1乃至9いずれか1項記載の少なくとも1つのフロアシステムを備える、
収納システム。
【請求項11】
それぞれのフロアパネルは、それぞれの小型積載キャリアの上面よりも、連結凸部の領域では大きく、連結凹部の領域では小さく寸法設定されている、
請求項10記載の収納システム。
【請求項12】
平坦なベース上に互いに隣接して配置された、少なくとも2つの標準化された小型積載キャリア、特にユーロクレートの上に載置するためのフロアシステムであって、
前記フロアシステムは、少なくとも2つの実質的に矩形のフロアパネルを備え、
各フロアパネルは、縁部で周方向に少なくとも間接的に交互に連結凹部及び連結凸部が設けられており、これらを介して前記フロアパネルは縁部で形状結合的に相互に連結可能であり、
前記各フロアパネルの対向する側面は互いに相補的に形成されており、
少なくとも1つのフロアパネルの、小型積載キャリアに面する下面は前記フロアパネルの上面よりも小さく、
前記上面と前記下面との間で縁部に周方向の段差が形成されている、
フロアシステム。
【請求項13】
少なくとも1つの連結凹部が蟻つぎ形状に形成され、これに相補的に少なくとも1つの連結t凸部が蟻つぎ形状に形成されている、
請求項12記載のフロアシステム。
【請求項14】
前記各フロアパネルは、縁部に取り囲むように連結幾何学形状が設けられており、前記連結幾何学形状は、同一に設計されており周方向に直接互いに接し、
フロアパネルの第1縁部、連結凹部、連結凸部及びフロアパネルの第2エッジ部がこの順序で形成されており、
それぞれの連結幾何学形状の連結凹部がこの連結幾何学形状の連結凸部に直接接している、
請求項12記載のフロアシステム。
【請求項15】
前記フロアパネルは同一に設計されている、
請求項12記載のフロアシステム。
【請求項16】
少なくとも1つのフロアパネルの、小型積載キャリアとは反対側の上面には前記フロアパネル上に載置された小型積載キャリアをフロアパネルに対して滑らないように固定するための固定窪部が設けられている、
請求項12記載のフロアシステム。
【請求項17】
少なくとも1つのフロアパネルの中央に少なくとも1つの開口部が形成されており、中央の前記開口部を介して残りのフロアパネルに一体的に連結されたフロアパネルの把持セクションが延在する、
請求項12記載のフロアシステム。
【請求項18】
少なくとも1つのフロアパネルは少なくとも部分的に平坦プレスパネルとして形成されている、
請求項12記載のフロアシステム。
【請求項19】
前記平坦プレスパネルは片面又は両面にラミネートを備える、
請求項18記載のフロアシステム。
【請求項20】
物品を収納するための収納システムであって、
平坦なベース上に互いに隣合って配置可能な少なくとも2つの小型積載キャリア)を備え、
請求項12乃至19いずれか1項記載の少なくとも1つのフロアシステムを備える、
収納システム。
【請求項21】
それぞれのフロアパネルは、それぞれの小型積載キャリアの上面よりも、連結凸部の領域では大きく、連結凹部の領域では小さく寸法設定されている、
請求項20記載の収納システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、平坦なベース上に互いに隣り合って配置された、少なくとも2つの標準化された小型積載キャリア、特にユーロクレート上に載置するためのフロアシステムに関するものであって、フロアシステムは少なくとも2つの実質的に矩形のフロアパネルを備え、各フロアパネルは縁部で周方向に少なくとも間接的に交互に連結凹部及び連結凸部が設けられており、これらを介してフロアパネルは縁部で形状結合的に相互に連結可能であり、各フロアパネルの対向する側面は互いに相補的に形成されており、各フロアパネルは、縁部で周方向に複数の連結幾何学形状が設けられており、複数の連結幾何学形状は同一に形成されており、周方向において直接互いに接する、フロアシステムに関する。本発明はまた、平坦なベース上に互いに隣り合って載置可能な少なくとも2つの小型積載キャリアを備える、物品を収納するための収納システムに関する。
【背景技術】
【0002】
標準化された小型積載キャリアはよく知られており、物品を収納するために使用される。小型積載キャリアは、床、車両の荷台、又は棚に置くことができる。特定の標準化された小型積載キャリアは、ユーロクレート(Eurokiste)、ユーロスタンダードコンテナ(Euronormbehaelter)、ユーロスタンダードボックス(Euronormbox)としても知られている。これらの小型積載キャリアは通常積み重ね可能である。
【0003】
DE 20106967 U1は、厚紙、ボール紙又は段ボール製の折りたたみコンテナに関するものであって、底部と少なくとも大部分が垂直な側壁を備え、底部の下に、厚紙、ボール紙又は段ボール製のパネルがスタッキング固定部として取り付けられており、パネルは、スタック可能性を保証するために、底面に対向してアンダーサイズの外周を有する。パネルは、折りたたみ容器の開口部の領域に取り付け可能な又は独立した蓋とすることができる。折りたたみコンテナは、標準化されたユーロクレートの寸法とほぼ同じである。
【0004】
DE 102009044527 A1は、商用車の後輪を覆う積載スペースを備えた商用(Nutzfahrzeug)車に関するものであり、積載スペースは実質的に長方形のベース面を有し、相対向するベース面の長手側面から内側に突出するとともに商用車の長手方向において前方及び後方のベース面の横方向側面から及び横方向において横方向間隔だけ互いに離間する2つのホイールアーチによって、ベース面が遮断されている。標準化された輸送コンテナ、特にユーロクレートは、少なくとも1つの中間床を形成する蓋パネルによって少なくとも部分的に覆われることができる積載スペースのベース面上に置かれることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】DE 20106967 U1
【特許文献2】DE 102009044527 A1
【発明の概要】
【0006】
本発明の課題は、標準化された小型積載キャリアを用いて、積載スペースの占有率を向上させることである。
【0007】
この課題は、請求項1及び10によって解決される。有利な実施形態は、従属請求項、以下の説明及び図に示されており、これにより、これらの実施形態はそれぞれ、個別に、又はこれらの実施形態の少なくとも2つを互いに組み合わせて、本発明の有利な及び/又はさらなる態様を表すことができる。
【0008】
平坦なベース上に(auf einem ebenen Untergrund)互いに隣り合って配置された、少なくとも2つの標準化された小型積載キャリア、特にユーロクレート上に載置するための、本発明によるフロアシステムは、少なくとも2つの実質的に矩形のフロアパネルを備え、各フロアパネルは、縁部で周方向に(randseitig umlaufend)少なくとも間接的に交互に連結凹部及び連結凸部が設けられており、これらを介して前記フロアパネルは縁部で形状結合的に(formschluessig)相互に連結可能であり、各フロアパネルの対向する側面は互いに相補的に(komplementaer)形成されており、各フロアパネルは、縁部で周方向に複数の連結幾何学形状が設けられており、これらは、同一に成形されており周方向において直接互いに接し(angrenzen)、各連結幾何学形状は、フロアパネルの第1縁部、連結凹部、連結凸部及びフロアパネルの第2縁部がこの順序で形成されており、それぞれの連結幾何学形状の連結凹部がこの連結幾何学形状の連結凸部に直接接している。本発明によるフロアシステムによって、床、特に中間床を小型積載キャリア上に形成することができ、その上に物品、例えばさらなる小型積載キャリアを載せることができる。さらに、このようにして形成された床は、その上を歩くことができるので、積載空間の床上に置かれた小型積載キャリアによって積載空間のアクセス性が損なわれることはない。これにより、小型積載キャリアによって部分的に占有される積載空間を最適に使用することができる。
【0009】
フロアシステムを使用してフロアを形成するために、フロアパネルは容易に小型積載キャリアに載せられ、端部で互いに連結される。この工程は、工具を使用することなく可能であるため、非常に少ない労力で実現できる。小型積載キャリアは、互いに直接隣接して配置することも、横方向に間隔を空けて配置することもできる。
【0010】
それぞれのフロアパネルの縁部に連結凹部及び連結凸部があることにより、実質的に長方形に形成されているだけで、数学的に正確な長方形ではない。少なくとも1つのフロアパネルは、例えば正方形に形成されることもできる。特に、フロアパネルは、同じ長方形又は異なる長方形の形状を有することができる。
【0011】
それぞれのフロアパネルの連結凹部と連結凸部が少なくとも間接的に交互に縁部で周方向に配置されているということは、それぞれの連結凹部に連結凸部が直接連続しているか、フロアパネルの縁部が連結凹部と連結凸部との間に配置され、連結凸部が連結凹部に間接的にのみ連続しているかのいずれかであることを意味する。
【0012】
フロアパネルの連結凹部及び連結凸部は、縁部で互いに形状結合的に連結されたフロアパネルが、その延在平面において互いに分離できないように設計することができ、したがって、本発明によるフロアシステムで形成されたフロアは、よりロバストになる。フロアパネルを互いに分離するには、まずフロアパネルの少なくとも1つをその延在平面に対して横方向に変位させなければならず、これによりフロアパネル間の形状結合が解除され、フロアパネルを互いに切り離すことが可能になる。
【0013】
それぞれのフロアパネルの相対向する面は互いに相補的に(komplementaer zueinander)設計されているため、同一設計のフロアパネルをオフセットの有無にかかわらず一列に並べ、互いに連結することができる。
【0014】
有利な実施形態によれば、少なくとも1つの連結凹部は蟻つぎ形状(schwalbenschwanzfoermig)に形成されており、少なくとも1つの連結凸部は相補的な蟻つぎ形状に形成されている。これにより、フロアパネル間に形状結合が形成され、互いに形状結合的に連結された2つのフロアパネルがその延在平面において分離することが防止され、フロアパネル又はフロアシステムによって形成される床がよりロバストになる。
【0015】
さらに有利な実施形態によれば、フロアパネルは同一に設計されている或いは同じデザインである(gleich ausgebildet)。これは、フロアパネルが同一部品であるため、低コストで大量に製造できることを意味する。
【0016】
さらなる有利な実施形態によれば、フロアパネル上に載置された小型積載キャリアをフロアパネルに対して滑らないように固定するための少なくとも1つの固定窪部が、少なくとも1つのフロアパネルの、小型積載キャリアとは反対側の上面(dem Kleinladungstraeger abgewandten Oberseite)に形成されている。この窪部は、例えば、めくら孔として、又はフロアパネルを完全に貫通する開口部、特に貫通孔として設計することができる。
【0017】
さらなる有利な実施形態によれば、少なくとも1つのフロアパネルの中央に少なくとも1つの開口部が形成されており、その開口部を介して、残りのフロアパネルに一体的に連結されたフロアパネルの把持セクションが延在する。フロアパネルの重心領域に配置されたそのグリップ部によって、フロアパネルを把持して取り扱うことができるので、それぞれのフロアパネルのエッジ部を把持することによって、フロアパネル同士の連結が妨げられることはない。
【0018】
さらなる有利な実施形態によれば、少なくとも1つのフロアパネルの、小型積載キャリアに面する下面はフロアパネルの上面よりも小さい。フロアパネルの下面は小型積載キャリアの受入開口に挿入でき、フロアパネルの上面は連結凸部の領域では小型積載キャリアの上面よりも突出する。これにより、フロアパネルは小型積載キャリアに対して滑らないように固定される(sichert...gegen ein Verrutschen)。好ましくは、製造公差を補償できるように、フロアパネルの下面と小型積載キャリアの周方向側壁との間に所定のクリアランスを設ける。
【0019】
さらなる有利な実施形態によれば、上面と下面との間で縁部に周方向の段差又は階調(Abstufung)が形成されている。この段差は、単一の周方向のステップ(Stufe)によってフロアパネルのエッジに形成することができる。あるいは、フロアパネルは、その上面から下面に向かって連続的にテーパー形状、すなわち錐形にすることもできる。
【0020】
さらなる有利な実施形態によれば、少なくとも1つのフロアパネルは、少なくとも部分的に平坦なプレスパネルとして設計されている。このようにして、ロバストで軽量なフロアパネルをコスト効率よく製造することができる。
【0021】
さらなる有利な実施形態によれば、平坦なプレスパネルは、片面又は両面にラミネートが施されている。これにより、フロアパネルを機械的又は化学的影響に対してよりロバストにすることができる。
【0022】
物品を収納するための本発明による収納システムは、平坦なベース上に互いに隣合って配置可能な少なくとも2つの小型積載キャリアと、上述の実施形態の1つによる少なくとも1つのフロアシステム、又はこれらの実施形態の少なくとも2つを互いに組み合わせた少なくとも1つのフロアシステムと、を有する。
【0023】
フロアシステムに関して上述した利点は、積載システムにも関連する。積載キャリアは、好ましくは標準化された小型積載キャリア、特にユーロクレートである。
【0024】
有利な実施形態によれば、それぞれのフロアパネルは、それぞれの小型積載キャリアの上面よりも、連結凸部の領域では大きく、連結凹部の領域では小さく寸法設定されている。このようにして、小型積載キャリアに載置されたフロアパネルが、隣接するフロアパネルの連結凹部に係合する連結凸部を介して、隣接する小型積載キャリアにも支持されることが可能になる。その結果、例えば、横方向に互いに離間して配置された2つの小型積載キャリアの間にフロアパネルをいわば浮かせて配置することもでき、フロアパネルは小型積載キャリア上に連結凸部だけで載置される。
【0025】
平坦なベース上に互いに隣接して配置された、少なくとも2つの標準化された小型積載キャリア、特にユーロクレート上に載置するための、本発明によるフロアシステムは、少なくとも2つの実質的に矩形のフロアパネルを備え、各フロアパネルは、縁部で周方向に少なくとも間接的に交互に連結凹部及び連結凸部が設けられており、これらを介してフロアパネルは縁部で形状結合的に相互に連結可能であり、各フロアパネルの対向する側面は互いに相補的に形成されており、少なくとも1つのフロアパネルの、小型積載キャリアに面する下面はフロアパネルの上面よりも小さく、上面と下面との間で縁部に周方向の段差又は階調が形成されている。
【0026】
本発明によるフロアシステムによって、床、特に中間床を小型積載キャリア上に形成することができ、その上に物品、例えばさらなる小型積載キャリアを載せることができる。さらに、このようにして形成された床は、その上を歩くことができるので、積載空間の床上に置かれた小型積載キャリアによって積載空間のアクセス性が損なわれることはない。このようにして、小型積載キャリアによって部分的に占有される積載空間を最適に使用することができる。
【0027】
フロアシステムを用いてフロアを形成するために、フロアパネルは容易に小型積載キャリアに載せられ、端部で互いに連結される。この工程は、工具を使用することなく可能であるため、非常に少ない労力で実現できる。小型積載キャリアは、互いに直接隣接して配置することも、横方向に間隔を空けて配置することもできる。
【0028】
それぞれのフロアパネルの縁部に連結凹部及び連結凸部があることにより、実質的に長方形に形成されているだけで、数学的に正確な長方形ではない。少なくとも1つのフロアパネルは、例えば正方形に形成されることもできる。特に、フロアパネルは、同じ長方形又は異なる長方形の形状を有することができる。
【0029】
それぞれのフロアパネルの連結凹部と連結凸部が少なくとも間接的に交互に縁部で周方向に配置されているということは、それぞれの連結凹部に連結凸部が直接連続しているか、フロアパネルの縁部が連結凹部と連結凸部との間に配置され、連結凸部が連結凹部に間接的にのみ連続しているかのいずれかであることを意味する。
【0030】
フロアパネルの連結凹部及び連結凸部は、縁部において互いに形状結合的に連結されたフロアパネルが、その延在平面において互いに分離できないように設計することができ、これにより、本発明によるフロアシステムで形成されたフロアは、よりロバストになる。フロアパネルを互いに分離するには、まずフロアパネルの少なくとも1つをその延在平面に対して横方向に変位させなければならず、これによりフロアパネル間の形状結合が解除され、フロアパネルを互いに切り離すことが可能になる。
【0031】
各フロアパネルの対向する側面は互いに相補的に形成されているので、同一設計のフロアパネルをオフセットの有無にかかわらず、互いに一列に配置され、互いに連結することができる。
【0032】
少なくとも1つのフロアパネルの、小型積載キャリアに面する下面はフロアパネルの上面よりも小さいので、フロアパネルの下面は小型積載キャリアの受入開口に挿入でき、フロアパネルの上面は連結凸部の領域では小型積載キャリアの上面よりも突出する。これにより、フロアパネルは小型ロードキャリアに対して滑らないように固定される。好ましくは、製造公差を補償できるように、フロアパネルの下面と小型積載キャリアの周方向の側壁との間に所定のクリアランスを設ける。
【0033】
上面と下面12との間の縁部で周方向に形成される段差は、単一の周方向のステップによってフロアパネルのエッジに形成することができる。あるいは、フロアパネルは、その上面から下面に向かって連続的にテーパー形状、すなわち円錐形にすることもできる。
【0034】
有利な実施形態によれば、少なくとも1つの連結凹部は蟻つぎ形状であり、少なくとも1つの連結凸部は相補的な蟻つぎ形状である。これにより、フロアパネル間に形状結合が形成され、互いに形状結合的に連結された2つのフロアパネルがその延在平面において分離することが防止され、フロアパネル又はパネルシステムによって形成される床がよりロバストになる。
【0035】
さらなる有利な実施形態によれば、各フロアパネルは、縁部で周方向に連結幾何学形状が設けられており、これらの連結幾何学形状は、同一に形成されており、周方向において直接互いに接し、それぞれ、フロアパネルの第1の縁部、連結凹部、連結凸部及びフロアパネルの第2の縁部によってこの順序で形成されており、それぞれの連結幾何学形状の連結凹部は、この連結幾何学形状の連結凸部に直接接している。フロアパネルのこの特別な幾何学的構成は、製造が容易であり、特別な方法で本発明の上述の利点を可能にする。
【0036】
有利な実施形態によれば、フロアパネルは同一に形成されている或いは同じデザインである(gleich ausgebildet)。これは、フロアパネルが同一部品であるため、低コストで大量に製造できることを意味する。
【0037】
さらなる有利な実施形態によれば、少なくとも1つのフロアパネルの、小型積載キャリアとは反対側の上面にはフロアパネル上に載置された小型積載キャリアをフロアパネルに対して滑らないように固定するための固定窪部が設けられている、この窪部は、例えば、めくら孔として、又はフロアパネルを完全に貫通する開口部、特に貫通孔として設計されることができる。
【0038】
さらなる有利な実施形態によれば、少なくとも1つのフロアパネルの中央に少なくとも1つの開口部が形成されており、その開口部を介して、残りのフロアパネルに一体的に連結されたフロアパネルの把持セクションが延在する。フロアパネルの重心領域に配置されたそのグリップ部によって、フロアパネルを把持して取り扱うことができるので、それぞれのフロアパネルのエッジ部を把持することによって、フロアパネル同士の連結が妨げられることはない。
【0039】
さらなる有利な実施形態によれば、少なくとも1つのフロアパネルは、少なくとも部分的に平坦なプレスパネルとして設計されている。このようにして、ロバストで軽量なフロアパネルをコスト効率よく製造することができる。
【0040】
さらなる有利な実施形態によれば、平坦なプレスパネルは、片面又は両面にラミネートが施されている。これにより、フロアパネルを機械的又は化学的影響に対してよりロバストにすることができる。
【0041】
物品を収納するための本発明によるさらなる収納システムは、平坦なベース上に互いに隣合って配置可能な少なくとも2つの小型積載キャリアと、上述の実施形態の1つによる少なくとも1つのフロアシステム、又はこれらの実施形態の少なくとも2つを互いに組み合わせた少なくとも1つのフロアシステムと、を有する。
【0042】
フロアシステムに関して上述した利点は、積載システムにも関連する。積載キャリアは、好ましくは標準化された小型積載キャリア、特にユーロクレートである。
【0043】
有利な実施形態によれば、それぞれのフロアパネルは、それぞれの小型積載キャリアの上面よりも、連結凸部の領域において大きく、連結凹部の領域において小さく寸法設定されている。このようにして、小型積載キャリアに載置されたフロアパネルが、隣接するフロアパネルの連結凹部に係合する連結凸部を介して、隣接する小型積載キャリアにも支持されることが可能になる。その結果、例えば、横方向に互いに離間して配置された2つの小型積載キャリアの間にフロアパネルをいわば浮かせて配置することもでき、フロアパネルは小型積載キャリア上に連結凸部だけで載置される。
【0044】
以下では、本発明を、好ましい実施形態について添付の図を参照して例示的に説明するが、ここで、以下に述べる特徴は、個別に、および互いに異なる組み合わせで、本発明の有利な及び/又はさらなる発展態様を表すことができる。
【図面の簡単な説明】
【0045】
【
図1A】
図1Aは、本発明によるフロアパネルの一実施形態の上面を示す概略上面図である。
【
図2A】
図2Aは、本発明によるフロアパネルのさらなる実施形態の上面を示す概略上面図である。
【
図3A】
図3Aは、本発明によるフロアパネルのさらなる実施形態の上面を示す概略上面図である。
【
図4A】
図4Aは、本発明によるフロアパネルの一実施形態の上面を示す概略上面図である。
【
図5A】
図5Aは、 本発明によるフロアパネルのさらなる実施形態の上面を示す概略上面図である。
【
図6A】
図6Aは、本発明によるフロアパネルのさらなる実施形態の上面を示す概略上面図である。
【
図7】
図7は、本発明による収納システムの一実施形態を示す概略斜視図である。
【
図8】
図8は、本発明による収納システムのさらなる実施形態の概略図及び斜視図である。
【
図9a】
図9aは、本発明による収納システムのさらなる実施形態の概略図及び斜視図である。
【
図9b】
図9bは、
図9aに示す収納システムのさらなる概略図及び斜視図である。
【
図10a】
図10aは、本発明による収納システムのさらなる実施形態の詳細を示す概略図及び斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0046】
図中、同一又は機能的に同一の構成要素には同一の参照符号を付してある。このような構成要素については、繰り返しの説明を省略することができる。
【0047】
図1Aは、平坦なベース上に互いに隣接して配置される少なくとも2つの標準化された小型積載キャリア、特にユーロクレートの上に載置するための、図示しないフロアシステムの本発明によるフロアパネル1の実施形態例の上面11の概略上面図を示す。フロアシステムは、例えば、
図7に示すように設計することができる。あるいは、フロアシステムは、
図1A~
図6B相応する、少なくとも2つのフロアパネル(
図1A:1)の任意の組み合わせを有することができる。
【0048】
フロアパネル1は実質的に矩形であるが、正方形ではない。例えば
図7に示すように、フロアパネル1は、縁部で周方向に又は取り囲むように(randseitig umlaufend)少なくとも間接的に交互に連結凹部2及び連結凸部3が設けられており、これらを介してフロアパネル1は縁部で形状結合的に相互に連結可能である。その際、フロアパネル1の対向する側面4と5又は側面6と7は、互いに相補的に形成されている。各接続凹部2は蟻つぎ形状に形成されており、各接続凸部3はこれに相補的な蟻つぎ形状に形成されている。
【0049】
特に、フロアパネル1は、縁部で取り囲むように複数の連結幾何学形状8が設けられており、これらの連結幾何学形状8は同一に成形されており、周方向においてに直接互いに接し(umlaufend unmittelbar aneinander angrenzen)、それぞれフロアパネル1の第1縁部9、連結凹部2、連結凸部3及び第2縁部10がこの順序で形成されている。それぞれの連結幾何学形状8の連結凹部2は、この連結幾何学形状8の連結凸部3に直接隣接している。
【0050】
フロアパネル1は、少なくとも部分的に平坦なプレスパネルとして形成されることができる。平坦なプレスパネルは、片面又は両面、すなわちその大きな面に、図示しないラミネートを設けることができる。
【0051】
図1Bは、
図1Aに示すフロアパネル1の下面12を示す概略上面図である。
図1Bには図示しない小型積載キャリアに対向するフロアパネル1の下面12は、
図1Aに示すフロアパネル1の上面よりも小さくなっていることが分かる。このため、上面と下面12との間の端部には、周方向の段差13(eine umlaufende Abstufung 13)が形成されている。
【0052】
図2Aは、本発明によるフロアパネル15のさらなる実施形態例の上面14を示す概略上面図である。フロアパネル15の形状が正方形である点で、フロアパネル15は、
図1A及び
図1Bに示す実施形態例と異なる。したがって、繰り返しを避けるために、
図1A及び
図1Bの上記説明を参照されたい。
【0053】
図2Bは、
図2Aに示したフロアパネル15の下面15の概略上面図である。繰り返しを避けるために、
図1Bの上記説明を参照されたい。
【0054】
図3Aは、本発明によるフロアパネル18のさらなる実施形態例の上面17の概略上面図である。フロアパネル18は正方形ではなく長方形であるが、
図2A及び
図2Bに示すフロアパネル18の半分の大きさであるという点で、フロアパネル18は
図2A及び
図2Bに示す実施形態例と異なる。繰り返しを避けるために、
図1A及び
図1Bの上記説明を参照されたい。
【0055】
図3Bは、
図3Aに示したフロアパネル18の下面19の概略上面図である。繰り返しを避けるために、
図1Bの上記説明を参照されたい。
【0056】
図4Aは、本発明によるフロアパネル20の実施形態の上面11の概略上面図である。
図4Aには示されていない小型荷物キャリアとは反対側を向いているベースパネル20の上面11において、フロアパネル20上に載置された図示されていない小型積載キャリアをフロアパネル20に対して滑らないように固定するために設計された貫通孔の形態の6つの固定窪部21が設けられている点で、フロアパネル20は、
図1A及び
図1Bに示した設計とは異なる。開口部22(Durchbrechung 22)がフロアパネル20の中央に形成されており、その開口部22を通って、フロアパネル20の残りの部分と一体的に連結されているフロアパネル20の把持セクション23が中央に延在している点で、フロアパネル20は
図1A及び
図1Bに示された設計とは異なっている。したがって、繰り返しを避けるために、上記
図1A及び
図1Bの説明を参照されたい。
【0057】
図4Bは、
図4Aに示したフロアパネル20を示す下面の概略上面図である。繰り返しを避けるため、
図1Bの上記説明を参照されたい。
【0058】
図5Aは、本発明によるフロアパネル24のさらなる実施形態例の上面14を示す概略上面図である。フロアパネル24は、正方形に形成されている点で、
図4A及び
図4Bに示す実施形態例とは異なる。したがって、繰り返しを避けるために、上記
図4A及び
図4Bの説明を参照されたい。
【0059】
図5Bは、
図5Aに示したフロアパネル24の下面16を示す概略上面図である。繰り返しを避けるため、
図1Bの上記説明を参照されたい。
【0060】
図6Aは、本発明によるフロアパネル25のさらなる実施形態例の上面17を示す概略上面図である。フロアパネル25は、矩形ではあるが正方形ではなく、
図5A及び
図5Bに示すフロアパネル25の半分の大きさであるという点で、
図5A及び
図5Bに示す実施形態例とは異なる。したがって、繰り返しを避けるために、
図1A及び
図1Bの上記説明を参照されたい。
【0061】
図6Bは、
図6Aに示したフロアパネル25の下面19の概略上面図である。繰り返しを避けるため、
図1Bの上記説明を参照されたい。
【0062】
図7は、図示しない物品を収納するための、本発明による収納システム26の一実施形態の概略図及び斜視図である。
【0063】
収納システム26は、図示しない平坦ベース上に載置されたユーロクレートの形態の10個の小型積載キャリア27を備えている。それぞれの場合、5つの小型積載キャリア27が一列に配置され、2つの列は横方向に互いに間隔をあけて配置され、中間の空間が残されている。
図4A及び
図4Bに示す実施形態に対応するベースパネル20は、フロアシステム28の例示的な実施形態を形成する各小型積載キャリア27上に配置される。それぞれのフロアパネル20は、それぞれの小型積載キャリア27の上面よりも、連結凸部3の領域で大きく、連結凹部2の領域で小さくなっている。
【0064】
例示的な実施形態によれば、2つのフロアパネル20はそれぞれ、フロアパネル25を介して互いに接続されており、フロアパネル25も一列に配置され、対毎に互いに接続されている。フロアパネル25は、その連結凸部3がフロアパネル20の連結凹部2に係合した状態で、それぞれの小型積載キャリア27上に載置されている。このようにして、小型積載キャリア27の上方に、荷重を支える、特に歩行可能な中間床が形成され、2列の小型積載キャリア27の間の中間空間は、収納スペースとしても使用できる。
【0065】
図8は、本発明によるフロアシステム29のさらなる実施形態の概略図及び斜視図であり、フロアシステム29は、図示されていない平坦なベース上に隣り合って配置された、図示されていない、少なくとも2つの標準化された小型積載キャリア、特にユーロクレートに載置するためのものである。
【0066】
フロアシステム29は、
図4A及び
図4Bに示す実施形態に対応する5つのフロアパネル20と、
図6A及び
図6Bに示す実施形態に対応する6つのフロアパネル25と、
図5A及び
図5Bに示される実施形態に対応する2つのフロアパネル24と、を備え、それらは、閉じられた矩形の面に互いに連結されている。
【0067】
図9Aは、物品を収納するための本発明による収納システム26のさらなる実施形態の概略図及び斜視図である。
【0068】
収納システム26は、図示しない平坦なベース上に載置され、一列に配置されたユーロクレートの形態の5つの小型積載キャリア27を備えている。
図4A及び
図4Bに示すように、フロアパネル20が各小型荷台27上に載置されている。4A及び4Bに示すように、フロアパネル20が各小型ロードキャリア27上に載置されている。それぞれのフロアパネル20は、それぞれの小型積載キャリア27の上面よりも、連結凸部3の領域では大きく、連結凹部2の領域では小さい。
【0069】
さらに、収納システム26は、互いに平行に延在する2つの連結ストリップ30を有し、これらは、例えば、木製材料、プラスチック又は金属材料で製造されることができる。各連結ストリップは、剛性のストリップ36と、ストリップ36上に一列に配置された10本の円柱状の連結ピン31とを有し、これらは、
図9bに示すように、貫通孔の形態のフロアパネル20の固定窪部21に挿入することができる。あるいは、連結ストリップ30のすべての連結ピン31を同じ側に向かって湾曲させ、貫通孔として形成されたフロアパネル20の固定窪部21が、配列された連結ストリップ30に連結ピン31を挿入することによって、フロアパネルから垂直に持ち上げられないようにすることもでき、これにより連結ストリップ30とフロアパネル20との間の結合が改善される。
【0070】
図9bは、
図9aに示された収納システム26のさらなる概略図及び斜視図である。
図9aに示された連結ピンは、固定窪部21に、特に形状結合的にはめ込まれ、それによってフロアパネル20が互いに連結されて固定的結合を形成する。
【0071】
さらに、収納システム26は、端部にテンションフック33を備えた2本のテンションベルト32を有し、これによりテンションストラップ32(Spanngurte 32)は連結ストリップ30上に案内される。
【0072】
図10aは、物品を収納するための本発明による収納システム26のさらなる実施形態の詳細を示す概略図及び斜視図である。
【0073】
図10aでは、収納システム26から、互いに平行に延在する2つの連結ストリップ34だけが示されており、それぞれは、剛性ストリップ36、ストリップ36の端部に配置され互いに離れるように2つの曲げ連結ピン35、及びそれらの間に配置された4つの円筒形連結ピン31を有する。
図10bは、
図10aに示される収納システム26のさらなる詳細を示す概略図及び斜視図である。さらに、
図4A及び
図4Bに示される実施形態例に対応して、特に3つのフロアパネル20が示されている。中央のフロアパネル20は、円筒形状の連結ピン31が貫通孔として形成されたフロアパネル20の固定窪部21に係合するように、フロアパネル20を連結ストリップ34上に載置することによって、連結ストリップ34に既に完全に連結されている。
【0074】
次に、
図10bに示すように、曲げ連結ピン35を、それぞれのフロアパネル20の、貫通孔として形成された固定窪部21に挿入することによって、2つの外側のフロアパネル20を連結ストリップ34に連結する。フロアパネル20は傾斜して配置される。そして、傾斜したフロアパネル20は、
図10cに示すように、外側の連結ピン31が、貫通孔として設計されたそれぞれのフロアパネル20の固定窪部21に係合するように下げることができる。これにより、連結ストリップ34とフロアパネル20の連結体が形成され、この連結体は一定の方法でしか解除できないため、不所望な解除に対して固定される。
【0075】
図10cは、
図10a及び
図10bに示した収納システム26の側面図である。ユーロクレートの形態の収納システム26の追加の2つの小型積載キャリア27が示されている。フロアパネル20は各小型積載キャリア27上に配置されている。2つの小型積載キャリア27の間には、
図10bに対応して、連結ストリップ34と3つのフロアパネル20とから形成された連結体が配置され、この連結体は、それぞれの小型積載キャリア27上に載置されているフロアパネル20に端部で連結されている。
図10a~
図10cに示す収納システム26では、所望の積載フロアを形成することができ、同時に、互いに離間した小型積載キャリア27の間の空間を利用可能に保つことができるように、小荷積載キャリア27の間のより大きな間隔を橋渡しすることができる。
【符号の説明】
【0076】
1 フロアパネル(Bodenplatte)
2 連結凹部(Verbindungsaussparung)
3 連結凸部(Verbindungsvorsprung)
4 1,15,18,20,24,25の側面(Seite von 1, 15, 18, 20, 24, 25)
5 1,15,18,20,24,25の側面(Seite von 1, 15, 18, 20, 24, 25)
6 1,15,18,20,24,25の側面(Seite von 1, 15, 18, 20, 24, 25)
7 1,15,18,20,24,25の側面(Seite von 1, 15, 18, 20, 24, 25)
8 1,15,18,20,24,25における連結幾何学形状(Verbindungsgeometrie an 1, 15, 18, 20, 24, 25)
9 第1縁部(erster Randabschnitt)
10 第2縁部(zweiter Randabschnitt)
11 1,20の上面(Oberseite von 1, 20)
12 1,20の下面(Unterseite von 1, 20)
13 段差(Abstufung)
14 15,24の上面(Oberseite von 15, 24)
15 フロアパネル(Bodenplatte)
16 15,24の下面(Unterseite von 15, 24)
17 18,25の上面(Oberseite von 18, 25)
18 フロアパネル(Bodenplatte)
19 18,25の下面(Unterseite von 18, 25)
20 フロアパネル(Bodenplatte)
21 固定窪部(Sicherungsvertiefung)
22 開口部(Durchbrechung)
23 把持セクション(Griffabschnitt)
24 フロアパネル(Bodenplatte)
25 フロアパネル(Bodenplatte)
26 収納システム(Lagersystem)
27 小型積載キャリア(Kleinladungstraeger)
28 フロアパネル(Bodenplatte)
29 フロアパネル(Bodenplatte)
30 連結ストリップ(Verbindungsleiste)
31 円筒形状の連結ピン(zylinderfoermiger Verbindungszapfen)
32 テンションストラップ(Spanngurt)
33 テンションフック(Spannhaken)
34 連結ストリップ(Verbindungsleiste)
35 曲げ連結ピン(gekruemmter Verbindungszapfen)
36 ストリップ(Leiste)
【国際調査報告】