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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-08-27
(54)【発明の名称】ダイナミック屈曲ボード
(51)【国際特許分類】
   A63B 22/16 20060101AFI20240820BHJP
【FI】
A63B22/16
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024505022
(86)(22)【出願日】2022-08-04
(85)【翻訳文提出日】2024-02-19
(86)【国際出願番号】 IB2022000455
(87)【国際公開番号】W WO2023026093
(87)【国際公開日】2023-03-02
(31)【優先権主張番号】63/237,410
(32)【優先日】2021-08-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】524034327
【氏名又は名称】ムーブメイト イノベイションズ アイエヌシー
(74)【代理人】
【識別番号】100223631
【弁理士】
【氏名又は名称】渡邊 昭央
(72)【発明者】
【氏名】マパラ アリ
(57)【要約】
ほとんど移動しない環境における運動および筋肉活性化を促進するダイナミックボードが提供される。ボードは、複数の空間平面の周りでの抵抗屈曲を可能にするフレキシブルな平面を有する。サポートボードは、互いに平行に積み重ねられた複数の直線状リブで形成され、これら直線状リブは、横方向中心軸に沿う運動のための回転点を提供するよう各直線状リブを貫通して延びる横方向中央支点ヒンジを有している。圧縮要素は、複数の直線状リブを互いに押し付け、撓んだときに支点ヒンジを中心に静止位置に戻る付勢力を各前記リブに与える。各リブは、構造的に一体の部品で形成することができ、円弧セグメントに類似した全体的な横方向プロファイルを有することができる。

【その他】 図面にはアラビア数字による部品番号およびアルファベットによる記号のみが記載されており、翻訳が不要なため、図面の翻訳文の提出は不要である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の空間平面の周りでの抵抗屈曲を可能にするフレキシブルな平面を備えるサポートボードであって、
互いに平行に積み重ねられ、複数の直線状リブの各々が横方向中央支点ヒンジを中心に移動することを可能にするように適合された、複数の直線状リブと、
横方向中心軸に沿って移動するための回転点を提供するために、各直線状リブを貫通している前記横方向中央支点ヒンジと、
前記複数の直線状リブを互いに押し付け、撓んだときに前記支点ヒンジの周りで静止位置に戻るように付勢力を各前記リブに提供するための圧縮要素と、
を備えるサポートボード。
【請求項2】
前記複数のリブの各々は、構造的に一体の部品から形成される、請求項1に記載のサポートボード。
【請求項3】
各リブは、アークセグメントに似た全体的な横方向の輪郭を有する、請求項1に記載のサポートボード。
【請求項4】
各リブは、アークセグメントに似た全体的な横方向の輪郭を有する、請求項2に記載のサポートボード。
【請求項5】
前記複数のリブの各々が、木材、成形プラスチック、金属、アルミニウム、ポリマー材料、複合材料からなる群、及び前記群内の異なる材料の組み合わせから選択された材料で形成される、請求項2に記載のサポートボード。
【請求項6】
前記複数のリブの各々が、木材、成形プラスチック、金属、アルミニウム、ポリマー材料、複合材料からなる群、及び前記群内の異なる材料の組み合わせから選択された材料で形成される、請求項3に記載のサポートボード。
【請求項7】
前記複数のリブの各々が、木材、成形プラスチック、金属、アルミニウム、ポリマー材料、複合材料からなる群、及び前記群内の異なる材料の組み合わせから選択された材料で形成される、請求項4に記載のサポートボード
【請求項8】
圧縮要素が複数の平行なリブを圧縮し、横方向中心線に対してオフセットの付勢力を提供し、それによってリブを平行に保つ反跳効果を提供し、リブの回転に対する抵抗を提供する、請求項1に記載のサポートボード。
【請求項9】
圧縮要素が複数の平行なリブを圧縮し、横方向中心線に対してオフセットの付勢力を提供し、それによってリブを平行に保つ反跳効果を提供し、リブの回転に対する抵抗を提供する、請求項2に記載のサポートボード。
【請求項10】
圧縮要素が複数の平行なリブを圧縮し、横方向中心線に対してオフセットの付勢力を提供し、それによってリブを平行に保つ反跳効果を提供し、リブの回転に対する抵抗を提供する、請求項3に記載のサポートボード。
【請求項11】
圧縮要素が複数の平行なリブを圧縮し、横方向中心線に対してオフセットの付勢力を提供し、それによってリブを平行に保つ反跳効果を提供し、リブの回転に対する抵抗を提供する、請求項4に記載のサポートボード。
【請求項12】
圧縮要素が複数の平行なリブを圧縮し、横方向中心線に対してオフセットの付勢力を提供し、それによってリブを平行に保つ反跳効果を提供し、リブの回転に対する抵抗を提供する、請求項5に記載のサポートボード。
【請求項13】
圧縮要素が複数の平行なリブを圧縮し、横方向中心線に対してオフセットの付勢力を提供し、それによってリブを平行に保つ反跳効果を提供し、リブの回転に対する抵抗を提供する、請求項6に記載のサポートボード。
【請求項14】
実質的に平坦な上面と、
直線中心線に沿って、かつ横方向中心線に沿って全体的に湾曲した下面を、
更に備える、請求項1に記載のサポートボード。
【請求項15】
実質的に平坦な上面と、
直線中心線に沿って、かつ横方向中心線に沿って全体的に湾曲した下面を、
更に備える、請求項2に記載のサポートボード。
【請求項16】
実質的に平坦な上面と、
直線中心線に沿って、かつ横方向中心線に沿って全体的に湾曲した下面を、
更に備える、請求項3に記載のサポートボード。
【請求項17】
実質的に平坦な上面と、
直線中心線に沿って、かつ横方向中心線に沿って全体的に湾曲した下面を、
更に備える、請求項4に記載のサポートボード。
【請求項18】
実質的に平坦な上面と、
直線中心線に沿って、かつ横方向中心線に沿って全体的に湾曲した下面を、
更に備える、請求項5に記載のサポートボード。
【請求項19】
実質的に平坦な上面と、
直線中心線に沿って、かつ横方向中心線に沿って全体的に湾曲した下面を、
更に備える、請求項6に記載のサポートボード。
【請求項20】
実質的に平坦な上面と、
直線中心線に沿って、かつ横方向中心線に沿って全体的に湾曲した下面を、
更に備える、請求項7に記載のサポートボード。
【請求項21】
実質的に平坦な上面と、
直線中心線に沿って、かつ横方向中心線に沿って全体的に湾曲した下面を、
更に備える、請求項8に記載のサポートボード。
【請求項22】
実質的に平坦な上面と、
直線中心線に沿って、かつ横方向中心線に沿って全体的に湾曲した下面を、
更に備える、請求項9に記載のサポートボード。
【請求項23】
実質的に平坦な上面と、
直線中心線に沿って、かつ横方向中心線に沿って全体的に湾曲した下面を、
更に備える、請求項10に記載のサポートボード。
【請求項24】
実質的に平坦な上面と、
直線中心線に沿って、かつ横方向中心線に沿って全体的に湾曲した下面を、
更に備える、請求項11に記載のサポートボード。
【請求項25】
実質的に平坦な上面と、
直線中心線に沿って、かつ横方向中心線に沿って全体的に湾曲した下面を、
更に備える、請求項12に記載のサポートボード。
【請求項26】
実質的に平坦な上面と、
直線中心線に沿って、かつ横方向中心線に沿って全体的に湾曲した下面を、
更に備える、請求項13に記載のサポートボード。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】

1.発明の属する技術分野
【0002】
本発明は、下肢刺激デバイスに関し、より詳細には、様々な運動面を中心とした下肢の屈曲を、気を散らすことの無く容易にするフレキシブルボードに関する。

2.関連技術の説明
【0003】
【特許文献1】1953年の「バランスボード」についての最初の特許は、その上に人が立って体重を移動させることによってバランスをとる転動可能なデバイスを提供する、レクリエーション用のバランスのゲームまたは娯楽タイプのデバイスを予期していた。 Washburn Jr. のU.S. Patent No. 2,764,411,を参照されたい。これらのボードは、スキーヤーおよびサーファーが閑散期中にまたは自然の状態が悪いときに彼らのバランス技術を練習するために急速に普及した。長年にわたって、バランスボードは、スポーツおよび武術におけるトレーニングのため、身体フィットネスのため、およびアスレチック目的以外の目的のために使用されるようになってきた。
【0004】
健康およびフィットネス用途では、そのようなデバイスは、バランス、運動調整スキル、体重配分、および体幹強度を発達させるため、ならびに負傷後のリハビリテーションにおいて足首および膝を強化するために使用されている。バランスボードは、そのアスレチック的起源を超えて使用されることがより一般的になった、つまり、脳の左半球と右半球が相互に通信できるようにする神経ネットワークを拡張し、それによって脳の効率を高めること、発達障害のある子供の感覚統合と認知スキルを開発すること、ダンサーの足を軽くすること、歌手に空気の流れを制御するための最適な姿勢を教えること、 音楽家に楽器の持ち方を教えること、 ライターズブロックやその他の創造性の阻害要因を振り払うこと、 ヨガのアクセサリーとして、またヨガのフォームとして、全体的な健康、自己認識、落ち着きを養うことである。
【0005】
米国では、100を超えるモデルのバランスボードが市販されている。それらの各々は、約15のタイプのバランスボードの1つのバージョンである。これらのモデルおよびタイプの各々は、その支点がボードに取り付けられているかどうか、およびボードが2つの反対方向(左および右または前および後)のみまたはあらゆる方向(360度)に傾斜するかどうかという2つのバイナリパラメータに従って、バランスボードの5つの基本タイプのうちの1つとして分類することができる。より具体的には、ロッカーローラボード(rocker-roller board)は、支点が別個の部品であるロッカーボードであり、球体およびリングボード(sphere-and-ring board)は、支点が別個の部品である揺動ボードであり、揺動ボードは、360度に向かって傾斜するロッカーボードであり、球体およびリングボードは、360度に向かって傾斜するロッカーローラボードであり、ばねボードは、360度に向かって傾斜する圧縮ばね上に載置される。
【0006】
バランス運動および動きの使用は、トレーニング、娯楽またはリハビリテーションを超える健康上の利益を有することができる。筋肉活性化の関与および運動の促進は、とりわけ、下肢における循環を増加させることによって全体的な血流を刺激することを通して、ほとんど移動しない環境における人々に利益をもたらすことができる。しかしながら、従来知られているタイプの「バランス ボード」の使用は、デスクの前でしばらく座る又は立つなど、ほとんど移動しない職業と組み合わせて使用するのには適していない。
【0007】
その結果、デスクに座っている間又はスタンディングデスクに立っている間(すなわち、オフィスで作業している間など)に、気を散らさない方法で、長時間止まっていることによる健康への悪影響を打ち消すために、運動及び下肢血流を促進することができるシステム及びデバイスが必要とされている。
【発明の概要】
【0008】
したがって、本発明の目的は、ほとんど移動しない環境において運動および筋肉活性化を促進するダイナミックボードを提供することである。
【0009】
本発明の特徴は、複数の空間平面を中心とした抵抗屈曲を可能にするフレキシブルな平面を提供することである。
【0010】
好ましい実施形態に従って簡単に説明すると、下肢に抵抗運動を提供するために多平面屈曲ボードが提供される。ボードは、互いに平行に積み重ねられた複数の直線状プレートおよびセクションからなる。複数の空間平面での抵抗屈曲を可能にするフレキシブルな平面を提供することによって、ほとんど移動しない環境における運動および筋肉活性化を促進するボードが提供される。サポートボードは、互いに平行に積み重ねられた複数の直線状リブで形成され、これらは、横方向中心軸線に沿う運動のための回転点を提供するよう各直線状リブを貫通して延びる横方向中心支点ヒンジを有している。圧縮要素は、複数の直線状リブを互いに押し付け、撓んだときに支点ヒンジを中心に静止位置に戻る付勢力を各前記リブに与える。 各リブは、構造的に一体の部品で形成することができ、全体として円弧セグメントに類似した横方向輪郭を有することができる。中央支点ヒンジは、各直線状プレートを通って延びる横方向中心軸にソリッドなロッドを備えることができ、中心軸に沿った移動のための支点を提供する。ナイロンバンジーなどの弾性要素が、さらに直線状プレートに通され、反跳効果を提供し、セクションが過度に回転するのを止め、それによってバランスを提供する。下面は湾曲しており、ユーザが上面に位置して足を滑らかに傾けることを可能にする。
【0011】
複数のセグメントからなる平坦な上面は、靴を履いても履いていなくても立つことができ、ユーザが適切な等距離のスタンスを測ることを可能にする垂直溝が設けられている。木のセクションは、下肢の良好な血流を刺激するマッサージを模倣するために、脚の下で丸くなっている。
【0012】
全体的に垂直方向の高さが低いので、ボードは、スタンディングデスクでの使用、またはユーザが長時間立った姿勢でほとんど移動しない状態にとどまることを強いられるあらゆる環境での使用に適合させることができる。
【0013】
複数の軸を中心として提供される抵抗は、ユーザの体幹筋を刺激するが、同時に、ユーザを生産的であることから気を散らさないような様式で刺激する。
【0014】
独特の設計、構造および動作は、動き、柔軟性および快適性を同時に促進する。
【0015】
本発明のさらなる目的、特徴、要素および利点は、以下の説明の過程で明らかになる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
本発明の利点および特徴は、添付の図面と併せて以下のより詳細な説明および特許請求の範囲を参照することにより、よりよく理解され、図面において、同様の要素は同様の記号で識別される。
【0017】
図1は、本発明の好ましい実施形態によるダイナミック抵抗屈曲ボードの平面図である。
【0018】
図2は、その底面図である。
【0019】
図3は、その斜視図である。
【0020】
図4は、その側面図であり、反対側は鏡像となっている。
【0021】
図5は、図4の側面図であり、湾曲した上面を形成するように曲げられたリブ20が示されている。
【0022】
図6は、本発明の好ましい実施形態に係るダイナミック抵抗屈曲ボードの部分分解上面斜視図である。
【0023】
図7は、その部分分解下方斜視図である。
【0024】
図8は、その部分分解平面図である。
【0025】
図9は、その正面図である。
【0026】
図10は、図1のX-X断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
本発明を実施するための最良の形態は、本明細書では図に示されているその好ましい実施形態に関して提示されている。本明細書の法的範囲は、本特許の最後に記載される特許請求の範囲の文言によって定義され、詳細な説明は、例示的なものとしてのみ解釈されるべきであり、全ての可能な実施形態を説明することは不可能ではないにしても非現実的であるので、全ての可能な実施形態を説明するものではないことを理解すべきである。現在の技術または本特許の出願日後に開発された技術のいずれかを使用して、多数の代替実施形態を実施することができ、これらは依然として特許請求の範囲に含まれる。
【0028】
本発明を実施するための最良の形態は、本明細書では図に示されるその好ましい実施形態に関して提示される。

1.図面の詳細な説明
【0029】
ここで図面を参照すると、いくつかの図を通して同様の参照番号は同じパーツを示しており、一般に10で示されるサポートボードが、下肢に抵抗運動を提供するように設計および適合された本発明の好ましい実施形態に従って示されている。
サポートボード10は、以下にさらに詳細に説明するように、平行に積み重ねられたセクションに形成された複数の直線状のリブまたはプレート20から形成される。各個々のリブ20は、単一の部品(例えば、一体の部品)であってもよく、または単一の一体化された要素として機能するように機械的に接続された複数の層で形成されてもよい。リブ20は、好ましくは各々が木材で作られ、より好ましくは各々が合板材料などの工学材料で作られ、すなわち、互いに90度まで回転された木目を有する隣接する層と一緒に接着された木材ベニヤの薄い層または「層」から製造される。あるいは、リブ20は、中密度繊維板(MDF)、配向性ストランドボード(OSB)およびパーティクルボード(チップボード)を含む一群の製造材料を含む、異なる人工木材で形成されてもよい。
【0030】
他のまたは代替の構成では、リブ20は、例えば、成形プラスチック、金属(例えばアルミニウム)、他のポリマー材料、複合材料、または異なる材料の組み合わせなどの他の適切で機能的に同等の材料から作製される。
【0031】
いずれの実施形態においても、リブ20は、間隔をあけて組み立てることができ、これにより、隣接するリブに衝突することなく個々のリブ20が移動できるようになる。好ましい実施形態では、リブ間の間隔は、使用者の足またはつま先が誤って間隔内に挟まれてしまう可能性がある寸法以下である。より好ましい実施形態では、間隔は、約0.5 mmから約10 mmである。 さらにより好ましくは実施形態では、間隔は約1.5 mmである。
【0032】
中心軸ロッド30は、横方向中心線32に設けられる。横方向中心線32は、各リブ20を通る軸を形成し、中心軸32を中心とした旋回運動のための支点を提供する。
【0033】
弾性要素40がさらに設けられる。 弾性要素40は、複数の平行なリブ20を一緒に圧縮するために、内側に向かってリブ20に圧縮を提供することができる、ナイロンバンジーまたは他の同様の機能的に同等の部材(例えば、ゴム、ばね等)の形態で提供されてもよい。本明細書に示されるように、バンジー40は、中心軸ロッド30からオフセット34して中心軸ロッド30と平行に直線状リブ20を通って横方向に通される。張力と中心線32の周りの平行オフセットとのこの組み合わせは、リブ20を平行に保つ反跳効果をもたらし、リブ20の回転に対する抵抗を与える。
【0034】
複数のリブ20は、隣接して平行に配置されると、上面52にサポートプラットフォーム(全体として50)を形成する。上面52は、実質的に平坦であってもよい。サポートプラットフォーム50の反対側には、全体として下面54が設けられている。下面54は、直線中心線58に沿って全体的に湾曲していてもよい。平坦な上面52と湾曲した下面54を備えた各リブ20は、全体として円弧セグメントに類似した横方向輪郭を有することができる。
【0035】
下面54が直線中心線58に沿って湾曲しているため、ボード10全体が下面54に沿ってその軸を中心に揺動することができる。横方向中心線32を中心としてボード10を同様に揺動させる能力を生み出すために、各隣接するリブ20は、直線中心線に沿って連続的に高くなっていてもよい。段階的に大きくなるリブ20の整列はさらに、横軸32の周りに二次セグメント化曲線60を形成することができる。各横方向軸および直線軸に沿って曲線を形成することにより、下面54は、ほぼドーム状の複合曲線を形成する。
【0036】
上面50は、各リブ20の上部に沿って形成された複数のノッチ56などのグリップ強化部をさらに含むことができる。代替のグリップ強化が提供されてもよく、そのような機能を提供するための他のテクスチャ、材料、またはコーティングを含むがこれらに限定されない、機能的に任意の同等の方法を含むものと広く解釈されるべきである。

2.好ましい実施形態の動作
【0037】
動作中、サポートボード10は、ほとんど移動しない環境での運動および筋肉活性化を促進するダイナミックボードを提供することができる。平面状の上面52は、弾性的に圧縮された一連のリブ20で形成されており、複数の空間面の周囲で抵抗屈曲を可能にするフレキシブルな平面を提供する。
当業者は、本明細書に記載のデバイスは、執務環境において使用するためのプラットフォーム、またはセラピー中またはフィットネス中のバランスボードとしてなど、さまざまな状況および環境で使用できるが、本発明の構造、特徴、および機能によって可能にされる広範な用途を意図して説明されていることを認識し、本発明の範囲を限定するものとみなされるべきではない。
したがって、複数のセグメントに分かれた平らな上面は、靴を履いていても履いていない場合でも、その上に立つことができ、上面内に形成された溝により、トラクションとユーザの足の刺激の両方を提供する。
さらに、複数の平面を中心としたリブ20の移動、および湾曲した下面を中心としたプラットフォームの転動はそれぞれ、下肢の血流良好を刺激するマッサージを模倣する動作を容易にする。
【0038】
全体的に垂直方向の高さが低いので、ボード10は、スタンディングデスクでの使用、またはユーザが長時間立った姿勢でほとんど移動しない状態にとどまることを強いられるあらゆる環境での使用に適合させることができる。複数の軸を中心として提供される抵抗は、ユーザの体幹筋を刺激するが、同時に、ユーザが生産的であることから気を散らさないような様式で刺激する。これらの機能は、通常の使用で実装されるとき、ほとんど移動しない生活に関連する問題に対処することができ、また、人々が必要とし、行いたいことから気を散らすことなく、足首リハビリテーションプログラムの速度および質を向上させることができる。ダイナミック屈曲ボードをこのように使用すると、筋肉と関節を活性化し、体幹を鍛え、適切な姿勢を可能にし、および非運動性熱産生(NEAT)を促進するために、歩行の可動範囲を模倣する制御された下肢の角運動が可能になる。
【0039】
これらの筋肉および関節を、そうでなければ典型的にはほとんど移動しない(座っているまたは立っている)であろう作業および余暇活動中に「動かす」能力を提供することによって、そのような利益は、作業活動中(座っているまたは立っている間の作業、座っている間の作業、読書、ブレインストーミング、電話、対面ミーティングなど)、余暇活動中(ソーシャルメディアの使用、読書、テレビ/ビデオの視聴、ゲーム、社交、音楽/ポッドキャストの聴取など)、またはリハビリテーション用途などの様々な状況において生成され得る。足首リハビリテーションプログラムの全体的な遵守および有効性の増大を容易にすることによって、ダイナミック屈曲ボードの使用は、より速くより完全な回復を可能にする。足首関節のすべての方向の動き(底屈、背屈、内反、外反)を可能にすることは、同時に、周囲の筋肉、腱および靱帯を活性化して、硬直を低下させ、強度を増加させ、可動域を改善し、持久力を高め、固有受容覚を改善する。
足関節の制御された動きは、浮腫および浸出がより迅速に治まることを可能にする。脚全体の前方および後方の筋肉の穏やかな使用は、循環の増加を促進する。改善された循環は、不健康な流体を外に出し、健康な血液および栄養素を傷害内に入れて、傷害が完全かつ迅速に治癒するのを助ける。
【0040】
マルチタスキングのために設計されているので、本発明は、そうでなければほとんど移動しないと考えられる種々の仕事及びレジャー活動と関連して使用することができる。提供される運動が足首の強度、持久力、柔軟性、及び可動域を改善し、人々は通常の日常活動の間に足首をリハビリすることを継続することができ、したがって、足首をリハビリするための家庭での運動ルーチンを行わないことを人々にもたらし、典型的には、回復の期間および質に影響を及ぼし、将来の再傷害の機会を増加させる、時間の不足、物忘れおよび怠慢を補う。
【0041】
また、歩行の運動を模倣する背屈および底屈を達成する能力を提供することによって、靭帯および支持筋肉をより良好に伸展および強化し、血液循環を促進するように、可動域をより大きい程度まで拡張することができる。そのような使用は、不活動に起因する関節(足首および膝)のロックを防止し、非運動活動熱発生(NEAT)、または睡眠、食事、もしくは構造化運動ではない全ての活動(すなわち、歩行、清掃、ガーデニング、食器洗い、ストレッチ)のために消費されるエネルギーを促進することができる。
【0042】
本発明の特定の実施形態の前述の説明は、例示および説明の目的で提示されている。本開示の発明の名称、背景、概要、図面の簡単な説明、および要約は、本明細書によって本開示に組み込まれ、限定的な説明としてではなく、本開示の例示的な例として提供される。それらは、請求項の範囲または意味を限定するために使用されないという理解の下で提出される。加えて、詳細な説明では、説明は、例証的実施例を提供し、種々の特徴は、本開示を合理化する目的で、種々の実施形態とともにグループ化されることが分かる。この開示の方法は、特許請求される主題が、各請求項に明示的に記載されるよりも多くの特徴を必要とするという意図を反映するものとして解釈されるべきではない。むしろ、以下の特許請求の範囲が反映するように、発明の主題は、単一の開示された構成または動作のすべての特徴よりも少ない特徴にある。以下の特許請求の範囲は、詳細な説明に組み込まれ、各請求項は、別個に請求される主題として独立している。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
【国際調査報告】