(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-08-27
(54)【発明の名称】2次セルグループ(SCG)アクティブ化解除/再アクティブ化中の媒体アクセス制御(MAC)エンティティのハンドリング
(51)【国際特許分類】
H04W 16/32 20090101AFI20240820BHJP
H04W 72/0457 20230101ALI20240820BHJP
H04W 52/02 20090101ALI20240820BHJP
H04W 80/02 20090101ALI20240820BHJP
H04W 24/10 20090101ALI20240820BHJP
【FI】
H04W16/32
H04W72/0457 110
H04W52/02
H04W80/02
H04W24/10
【審査請求】有
【予備審査請求】有
(21)【出願番号】P 2024506699
(86)(22)【出願日】2022-06-28
(85)【翻訳文提出日】2024-03-27
(86)【国際出願番号】 EP2022067645
(87)【国際公開番号】W WO2023011806
(87)【国際公開日】2023-02-09
(32)【優先日】2021-08-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】598036300
【氏名又は名称】テレフオンアクチーボラゲット エルエム エリクソン(パブル)
(74)【代理人】
【識別番号】100109726
【氏名又は名称】園田 吉隆
(74)【代理人】
【識別番号】100150670
【氏名又は名称】小梶 晴美
(74)【代理人】
【識別番号】100199705
【氏名又は名称】仙波 和之
(74)【代理人】
【識別番号】100194294
【氏名又は名称】石岡 利康
(72)【発明者】
【氏名】ツォウ, チェンホア
(72)【発明者】
【氏名】ベリュクイスト, イェンス
(72)【発明者】
【氏名】ワレンティン, ポントス
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA43
5K067DD11
5K067EE02
5K067EE10
(57)【要約】
実施形態が、複数のセルグループ(たとえば、MCGおよびSCG)を介して無線ネットワークと通信するように設定されたユーザ機器(UE)のための方法を含む。そのような方法は、セルグループのうちの1つ(たとえば、SCG)をアクティブ化解除すると、アクティブ化解除されたセルグループに関連する媒体アクセス制御(MAC)エンティティを中断すること、およびMACエンティティの中断時に、MACエンティティ上で1つまたは複数の第1の動作を実施することを含む。そのような方法は、MACエンティティが中断されている間に、アクティブ化解除されたセルグループを介した送信のために利用可能なアップリンク(UL)データの報告に関係する1つまたは複数の第2の動作を実施することをも含む。そのような方法は、アクティブ化解除されたセルグループを再アクティブ化すると、MACエンティティ上で1つまたは複数の第3の動作を実施すること、および1つまたは複数の第3の動作に基づいて、MACエンティティを再開することをも含む。他の実施形態が、そのような方法を実施するように設定されたUEを含む。
【選択図】
図20A、
図20B
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のセルグループを介して無線ネットワークと通信するように設定されたユーザ機器(UE)のための方法であって、前記方法は、
前記セルグループのうちの1つをアクティブ化解除すると、前記アクティブ化解除されたセルグループに関連する媒体アクセス制御(MAC)エンティティを中断すること、および前記MACエンティティの前記中断時に、前記MACエンティティ上で1つまたは複数の第1の動作を実施すること(2010)と、
前記MACエンティティが中断されている間に、前記アクティブ化解除されたセルグループを介した送信のために利用可能なアップリンク(UL)データの報告に関係する1つまたは複数の第2の動作を実施すること(2020)と、
前記アクティブ化解除されたセルグループを再アクティブ化すると、前記MACエンティティ上で1つまたは複数の第3の動作を実施すること、および前記1つまたは複数の第3の動作に基づいて、前記MACエンティティを再開すること(2030)と
を含む、方法。
【請求項2】
前記中断時に、前記MACエンティティ上で前記1つまたは複数の第1の動作を実施すること(2010)が、進行中であった以下のMACエンティティプロシージャ、すなわち、
ランダムアクセス(RA)、
スケジューリング要求(SR)、
電力ヘッドルーム報告(PHR)、
一貫したリッスンビフォアトーク(LBT)障害回復、
ビーム障害回復(BFR)、
プリエンプティブバッファステータス報告(BSR)、
推奨ビットレートクエリ、
UL設定済みグラント(CG)確認、
サイドリンク(SL)CG確認、および
所望のガードシンボル(DSG)クエリ
のうちの1つまたは複数をキャンセルすることを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
送信のために保留中のBSRによって引き起こされない進行中のRAプロシージャがキャンセルされるが、送信のために保留中のBSRによって引き起こされる進行中のRAプロシージャがキャンセルされないこと、および
送信のために保留中のBSRによって引き起こされない進行中のSRプロシージャがキャンセルされるが、送信のために保留中のBSRによって引き起こされる進行中のSRプロシージャがキャンセルされないこと、
のうちの1つまたは複数が適用される、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記中断時に、前記MACエンティティ上で実施される前記1つまたは複数の第1の動作が、
進行中のULハイブリッドARQ(HARQ)プロセスについての新データインジケータ(NDI)を0の値にセットすること(2013)と、
進行中のダウンリンク(DL)HARQプロセスについてのソフトバッファをフラッシュすること(2014)と、
1つまたは複数のアクティブカウンタをリセットすること(2015)と、
1つまたは複数の稼働しているタイマーを、停止することまたは満了されることになると見なすこと(2016)と、
1つまたは複数のULリソースグラントを中断すること(2017)と、
1つまたは複数の物理UL制御チャネル(PUCCH)リソースを解放すること(2018)と、
前記無線ネットワークによって割り振られた1つまたは複数の一時識別子を解放すること(2019)と
のうちの1つまたは複数を含む、請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
停止されたまたは満了されることになると見なされた前記1つまたは複数の稼働しているタイマーは、前記中断時に、
レギュラーバッファステータス報告(BSR)をトリガする第1のタイマーと、
前記アクティブ化解除されたセルグループの1次セル(PCell)上でスケジューリング要求(SR)をトリガする第2のタイマーと
のうちの少なくとも1つが、稼働し続けることを除いて、すべての稼働しているタイマーを含む、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記中断されたULリソースグラントが、満了していない関連するタイマーを有するすべてのセルについてのタイプ-1 UL設定済みグラント(CG)のみを含む、請求項4または5に記載の方法。
【請求項7】
前記解放されたPUCCHリソースが、スケジューリング要求を送信するためのPUCCHリソースを除く、満了していない関連するタイマーを有するすべてのセルについてのPUCCHリソースを含む、請求項4から6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
前記MACエンティティの前記中断時に実施される前記1つまたは複数の第1の動作が、前記MACエンティティの前記中断時に進行中であった、前記MACエンティティの論理チャネルについてのバッファステータス報告(BSR)プロシージャを維持すること(2012)を含む、請求項1から7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
前記MACエンティティが中断されている間に実施される前記1つまたは複数の第2の動作は、
前記アクティブ化解除されたセルグループを介した送信のために利用可能なULデータを報告するためのBSRプロシージャを始動すること(2021)と、
物理UL共有チャネル(PUSCH)リソースがBSRを送信するために利用可能でないとき、スケジューリング要求(SR)プロシージャを始動すること(2022)と、
物理UL制御チャネル(PUCCH)リソースがSRを送信するために利用可能でないとき、ランダムアクセス(RA)プロシージャを始動すること(2025)と
のうちの1つまたは複数を含む、請求項1から8のいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
前記SRプロシージャは、PUSCHリソースがBSRを送信するために利用可能でないと決定した後に、実質的に0遅延で始動される(2022)こと、または
前記BSRプロシージャを始動すること(2021)が、前記MACエンティティのすべての論理チャネル(LCH)のサブセットにおける送信のためのULデータの利用可能性に基づくこと、
のうちの1つが適用される、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
LCHの前記サブセットが、
スプリット2次無線リンク制御(RLC)エンティティに関連しないLCHのみ、
論理チャネルグループ(LCG)に属するLCHのみ、
遅延敏感ULデータを搬送するLCHのみ、および
無線リソース制御(RRC)シグナリングを介して前記無線ネットワークによって指示された特定のLCH
のうちの1つまたは複数を含む、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記MACエンティティが中断されている間に実施される前記1つまたは複数の第2の動作は、
前記MACエンティティの1つまたは複数の論理チャネル(LCH)上のULデータの利用可能性を監視すること(2023)と、
前記監視されたLCHのうちの少なくとも1つ上のULデータの利用可能性を検出することに基づいて、スケジューリング要求(SR)プロシージャを始動すること(2024)と、
物理UL制御チャネル(PUCCH)リソースがSRを送信するために利用可能でないとき、ランダムアクセス(RA)プロシージャを始動すること(2025)と
のうちの1つまたは複数を含む、請求項1から8のいずれか一項に記載の方法。
【請求項13】
前記SRプロシージャを始動することは、
前記MACエンティティが中断された間に、他のSRプロシージャが始動されていない、または
物理UL共有チャネル(PUSCH)リソースがBSRを送信するために利用可能でない、
のうちの1つまたは複数にさらに基づく、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記監視されたLCHが、前記MACエンティティのすべてのLCHの以下のサブセット、すなわち、
スプリット2次無線リンク制御(RLC)エンティティに関連しないLCHのみ、
論理チャネルグループ(LCG)に属するLCHのみ、
遅延敏感ULデータを搬送するLCHのみ、および
無線リソース制御(RRC)シグナリングを介して前記無線ネットワークによって指示された特定のLCH
のうちの1つを含む、請求項12または13に記載の方法。
【請求項15】
前記アクティブ化解除されたセルグループを再アクティブ化すると実施される(2030)前記1つまたは複数の第3の動作が、
1つまたは複数の中断されたULリソースグラントを再開すること(2032)と、
所定の初期値に、前記MACエンティティの複数の論理チャネルに関連するそれぞれの優先度付けパラメータをリセットすること(2034)と
のうちの1つまたは複数を含む、請求項1から14のいずれか一項に記載の方法。
【請求項16】
前記1つまたは複数の第3の動作に基づいて前記MACエンティティを再開すること(2030)は、
前記MACエンティティの複数の論理チャネルについてのバッファステータス報告プロシージャを、前記複数のLCHに関連する優先度付けパラメータが所定の初期値にリセットされることに基づいて、始動することまたは再開すること(2036)と、
前記無線ネットワークからのセルグループアクティブ化コマンドに対する確認応答を送ること(2037)と、
前記再アクティブ化されたセルグループにおいてスケジューリング要求プロシージャを始動すること(2038)と、
前記再アクティブ化されたセルグループにおいてランダムアクセスプロシージャを始動すること(2039)と
のうちの1つまたは複数を含む、請求項1から15のいずれか一項に記載の方法。
【請求項17】
前記所定の初期値が0である、請求項15または16に記載の方法。
【請求項18】
前記複数のセルグループが、マスタセルグループ(MCG)と2次セルグループ(SCG)とを含み、
前記SCGが、アクティブ化解除され、再アクティブ化される前記セルグループである
請求項1から18のいずれか一項に記載の方法。
【請求項19】
複数のセルグループを介して無線ネットワーク(100、399、599、699、2104)と通信するように設定されたユーザ機器(UE)(120、505、605、700、2112、2200、2606)であって、前記UEが、
前記複数のセルグループを介して前記無線ネットワークと通信するように設定された通信インターフェース回路(2212)と、
前記通信インターフェース回路に動作可能に結合された処理回路(2202)とを備え、それにより、前記処理回路および前記通信インターフェース回路は、
前記セルグループのうちの1つをアクティブ化解除すると、前記アクティブ化解除されたセルグループに関連する媒体アクセス制御(MAC)エンティティを中断すること、および前記MACエンティティの前記中断時に、前記MACエンティティ上で1つまたは複数の第1の動作を実施することと、
前記MACエンティティが中断されている間に、前記アクティブ化解除されたセルグループを介した送信のために利用可能なアップリンク(UL)データの報告に関係する1つまたは複数の第2の動作を実施することと、
前記アクティブ化解除されたセルグループを再アクティブ化すると、前記MACエンティティ上で1つまたは複数の第3の動作を実施すること、および前記1つまたは複数の第3の動作に基づいて、前記MACエンティティを再開することと
を行うように設定された、ユーザ機器(UE)(120、505、605、700、2112、2200、2606)。
【請求項20】
前記処理回路および前記通信インターフェース回路が、請求項2から18のいずれか一項に記載の方法のいずれかに対応する動作を実施するようにさらに設定された、請求項19に記載のUE。
【請求項21】
複数のセルグループを介して無線ネットワーク(100、399、599、699、2104)と通信するように設定されたユーザ機器(UE)(120、505、605、700、2112、2200、2606)であって、前記UEは、
前記セルグループのうちの1つをアクティブ化解除すると、前記アクティブ化解除されたセルグループに関連する媒体アクセス制御(MAC)エンティティを中断すること、および前記MACエンティティの前記中断時に、前記MACエンティティ上で1つまたは複数の第1の動作を実施することと、
前記MACエンティティが中断されている間に、前記アクティブ化解除されたセルグループを介した送信のために利用可能なアップリンク(UL)データの報告に関係する1つまたは複数の第2の動作を実施することと、
前記アクティブ化解除されたセルグループを再アクティブ化すると、前記MACエンティティ上で1つまたは複数の第3の動作を実施すること、および前記1つまたは複数の第3の動作に基づいて、前記MACエンティティを再開することと
を行うようにさらに設定された、ユーザ機器(UE)(120、505、605、700、2112、2200、2606)。
【請求項22】
請求項2から18のいずれか一項に記載の方法のいずれかに対応する動作を実施するようにさらに設定された、請求項21に記載のUE。
【請求項23】
複数のセルグループを介して無線ネットワーク(100、399、599、699、2104)と通信するように設定されたユーザ機器(UE)(120、505、605、700、2112、2200、2606)の処理回路(2202)によって実行されたとき、前記UEを、請求項1から18のいずれか一項に記載の方法のいずれかに対応する動作を実施するように設定するコンピュータ実行可能命令を記憶する、非一時的コンピュータ可読媒体(2210)。
【請求項24】
複数のセルグループを介して無線ネットワーク(100、399、599、699、2104)と通信するように設定されたユーザ機器(UE)(120、505、605、700、2112、2200、2606)の処理回路(2202)によって実行されたとき、前記UEを、請求項1から18のいずれか一項に記載の方法のいずれかに対応する動作を実施するように設定するコンピュータ実行可能命令を備える、コンピュータプログラム製品(2214)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、一般に、無線ネットワークに関し、より詳細には、無線ネットワークにおける複数のセルグループに接続されたとき、特にセルグループのうちの1つがアクティブ化解除状態にあるとき、ユーザ機器(UE)よって消費されるエネルギーを低減する技法に関する。
【背景技術】
【0002】
Long Term Evolution(LTE)は、拡張UTRAN(E-UTRAN)としても知られる、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)内で開発され、リリース8(Rel-8)およびリリース9(Rel-9)において最初に規格化された、無線アクセス技術を指す包括的用語である。LTEは、様々なライセンス済み周波数帯域をターゲットにしており、エボルブドパケットコア(EPC)ネットワークを含む、一般にシステムアーキテクチャエボリューション(SAE)と呼ばれる非無線態様に対する改善が付随する。LTEは、後続のリリースを通して発展することを継続する。
【0003】
LTE Rel-10は、20MHzよりも大きい帯域幅をサポートする。以前のリリース(たとえば、LTE Rel-8)からのレガシーUEとの互換性があるままであるために、広帯域LTE Rel-10キャリア(たとえば、>20MHz)は、各々が、好ましくは、LTE Rel-8キャリアと同じ構造を有する、複数のキャリア(「コンポーネントキャリア」またはCC)のように見えるべきである。Rel-10 UEは、キャリアアグリゲーション(CA)に基づいて、複数のCCを受信することができる。CCはまた、「セル」と見なされ得、したがって、CAにおけるUEが、1つの1次セル(PCell)と1つまたは複数の2次セル(SCell)とを有する。
【0004】
LTE Rel-12は、デュアルコネクティビティ(DC)を導入し、それにより、UEが同時に2つのネットワークノードに接続され、それにより、接続ロバストネスおよび/または容量を改善し得る。LTE DCにおいて、これらの2つネットワークノードは、マスタeNB(MeNB)および2次eNB(SeNB)、またはより一般的には、マスタノード(MN)および2次ノード(SN)と呼ばれる。特に、UEに、MNに関連するマスタセルグループ(MCG)と、SNに関連する2次セルグループ(SCG)とが設定される。各セルグループは、PCellを含み、1つまたは複数のSCellを含み得る。
【0005】
現在、新無線(New Radio:NR)とも呼ばれるセルラシステムの第5世代(「5G」)が、3GPP内で規格化されている。NRは、様々な異なる使用事例をサポートするための最大フレキシビリティのために開発される。これらは、拡張モバイルブロードバンド(eMBB)と、マシン型通信(MTC)と、超高信頼低レイテンシ通信(URLLC)と、サイドリンクD2D(device-to-device)と、いくつかの他の使用事例とを含む。5G/NR技術は、多くの類似性を4G/LTEと共有する。たとえば、両方のPHYが、時間領域物理リソースの類似する構成を利用し、等しい持続時間の複数のスロットを含む1msサブフレームにし、各スロットは、複数のOFDMベースシンボルを含む。
【0006】
いくつかのDC(またはより一般的には、マルチコネクティビティ)シナリオが、NRについて考慮される。これらは、MNと(「gNB」と呼ばれる)SNの両方がUEと通信するためにNRインターフェースを採用することを除いて、上記で言及されたLTE-DCと同様であるNR-DCを含む。さらに、NRは、UEが、E-UTRA/LTEアクセスを提供するあるノードと、NRアクセスを提供する別のノードとからのリソースを利用するように設定され得る、様々なマルチRAT DC(MR-DC)シナリオをサポートする。一方のノードは、(たとえば、MCGを提供する)MNとして働き、他方は、(たとえば、SCGを提供する)SNとして働き、MNとSNとはネットワークインターフェースを介して接続され、少なくともMNはコアネットワーク(たとえば、EPCまたは5GC)に接続される。
【発明の概要】
【0007】
MR-DCにおけるUEについてのネットワークエネルギー効率およびバッテリー寿命を改善するために、3GPP Rel-17は、効率的なSCG/SCellアクティブ化/アクティブ化解除のための技法を含む。これは、いくつかの場合には、NR UEエネルギー消費が、LTEの場合よりも3~4倍高いことがわかっているので、NR SCGを伴うMR-DC設定について、重要であり得る。しかしながら、SCGのアクティブ化解除および後続の再アクティブ化中のSCGのMACエンティティのハンドリングに関する様々な問題、問題点、および/または困難がある。
【0008】
本開示の実施形態は、上記で要約され、以下でより詳細に説明される例示的な問題を克服するためのソリューションを容易にすることなどによって、セルグループ(たとえば、SCG)アクティブ化解除および/または再アクティブ化中のUE MACエンティティのハンドリングに対する特定の改善を提供する。
【0009】
本開示の実施形態は、複数のセルグループを介して無線ネットワークと通信するように設定されたUEのための方法(たとえば、プロシージャ)を含む。
【0010】
これらの例示的な方法は、複数のセルグループのうちの1つをアクティブ化解除すると、アクティブ化解除されたセルグループに関連するMACエンティティを中断すること、およびMACエンティティの中断時に、MACエンティティ上で1つまたは複数の第1の動作を実施することを含むことができる。これらの例示的な方法は、MACエンティティが中断されている間に、アクティブ化解除されたセルグループを介した送信のために利用可能なULデータの報告に関係する1つまたは複数の第2の動作を実施することをも含むことができる。これらの例示的な方法は、アクティブ化解除されたセルグループを再アクティブ化すると、MACエンティティ上で1つまたは複数の第3の動作を実施すること、および1つまたは複数の第3の動作に基づいて、MACエンティティを再開することをも含むことができる。
【0011】
たとえば、複数のセルグループは、MCGとSCGとを含み、SCGは、アクティブ化解除され、再アクティブ化されるセルグループである。
【0012】
いくつかの実施形態では、中断時に、MACエンティティ上で第1の動作を実施することは、以下の進行中のプロシージャ、すなわち、
・ ランダムアクセス(RA)、
・ スケジューリング要求(SR)、
・ 電力ヘッドルーム報告(PHR)、
・ 一貫したリッスンビフォアトーク(LBT)障害回復、
・ ビーム障害回復(BFR)、
・ プリエンプティブバッファステータス報告(BSR)、
・ 推奨ビットレートクエリ、
・ UL設定済みグラント(CG)確認、
・ サイドリンク(SL)CG確認、および
・ 所望のガードシンボル(DSG)クエリ
うちの1つまたは複数をキャンセルすることを含むことができる。
【0013】
これらの実施形態のうちのいくつかでは、
・ 送信のために保留中のBSRによって引き起こされない進行中のRAプロシージャがキャンセルされるが、送信のために保留中のBSRによって引き起こされる進行中のRAプロシージャがキャンセルされない、および
・ 送信のために保留中のBSRによって引き起こされない進行中のSRプロシージャがキャンセルされるが、送信のために保留中のBSRによって引き起こされる進行中のSRプロシージャがキャンセルされない、
のうちの1つまたは複数が適用される。
【0014】
いくつかの実施形態では、中断時に、MACエンティティ上で実施される1つまたは複数の第1の動作は、MACエンティティの中断時に進行中であった、MACエンティティのLCHについてのBSRプロシージャを維持することを含む。
【0015】
いくつかの実施形態では、中断時に、MACエンティティ上で実施される1つまたは複数の第1の動作は、以下の動作、すなわち、
・ 進行中のULハイブリッドARQ(HARQ)プロセスについての新データインジケータ(NDI)を0の値にセットすることと、
・ 進行中のダウンリンク(DL)HARQプロセスについてのソフトバッファをフラッシュすることと、
・ 1つまたは複数のアクティブカウンタをリセットすることと、
・ 1つまたは複数の稼働しているタイマーを、停止することまたは満了されることになると見なすことと、
・ 1つまたは複数のULリソースグラントを中断することと、
・ 1つまたは複数の物理UL制御チャネル(PUCCH)リソースを解放することと、
・ 無線ネットワークによって割り振られた1つまたは複数の一時識別子を解放することと
のうちの1つまたは複数を含む。
【0016】
これらの実施形態のうちのいくつかでは、停止されたまたは満了されることになると見なされた1つまたは複数の稼働しているタイマーは、中断時に、
・ レギュラーBSRをトリガする第1のタイマーと、
・ アクティブ化解除されたセルグループの1次セル上でSRをトリガする第2のタイマーと
のうちの少なくとも1つが、稼働し続けることを除いて、すべての稼働しているタイマーを含む。
【0017】
これらの実施形態のうちのいくつかでは、中断されたULリソースグラントは、満了していない関連するタイマーを有するすべてのセルについてのタイプ-1 UL CGのみを含む。これらの実施形態のうちのいくつかでは、解放されたPUCCHリソースは、SRを送信するためのPUCCHリソースを除く、満了していない関連するタイマーを有するすべてのセルについてのPUCCHリソースを含む。
【0018】
いくつかの実施形態では、MACエンティティが中断されている間に実施される1つまたは複数の第2の動作は、アクティブ化解除されたセルグループを介した送信のために利用可能なULデータを報告するためのBSRプロシージャを始動することと、物理UL共有チャネル(PUSCH)リソースがBSRを送信するために利用可能でないとき、SRプロシージャを始動することと、PUCCHリソースがSRを送信するために利用可能でないとき、RAプロシージャを始動することとのうちの1つまたは複数を含む。
【0019】
これらの実施形態のうちのいくつかでは、SRプロシージャは、PUSCHリソースがBSRを送信するために利用可能でないと決定した後に、実質的に0遅延で始動される。他の実施形態では、BSRプロシージャを始動することは、MACエンティティのすべての論理チャネル(LCH)のサブセットにおける送信のためのULデータの利用可能性に基づく。これらの実施形態のうちのいくつかでは、LCHのサブセットは、
・ スプリット2次RLCエンティティに関連しないLCHのみ、
・ 論理チャネルグループ(LCG)に属するLCHのみ、
・ 遅延敏感ULデータを搬送するLCHのみ、および
・ RRCシグナリングを介して無線ネットワークによって指示された特定のLCH
のうちの1つまたは複数を含む。
【0020】
他の実施形態では、MACエンティティが中断されている間に実施される1つまたは複数の第2の動作は、MACエンティティの1つまたは複数のLCH上のULデータの利用可能性を監視することと、監視されたLCHのうちの少なくとも1つ上のULデータの利用可能性を検出することに基づいて、SRプロシージャを始動することと、PUCCHリソースがSRを送信するために利用可能でないとき、RAプロシージャを始動することとを含む。これらの実施形態のうちのいくつかでは、SRプロシージャを始動することは、
・ MACエンティティが中断された間に、他のSRプロシージャが始動されていない、または
・ 物理UL共有チャネル(PUSCH)リソースがBSRを送信するために利用可能でない、
のうちの1つまたは複数にさらに基づき得る。
【0021】
これらの実施形態のうちのいくつかでは、監視されたLCHは、MACエンティティのすべてのLCHの以下のサブセット、すなわち、
・ スプリット2次RLCエンティティに関連しないLCHのみ、
・ LCGに属するLCHのみ、
・ 遅延敏感ULデータを搬送するLCHのみ、および
・ RRCシグナリングを介して無線ネットワークによって指示された特定のLCH
のうちの1つを含む。
【0022】
いくつかの実施形態では、アクティブ化解除されたセルグループを再アクティブ化すると実施される(2030)1つまたは複数の第3の動作は、
・ 1つまたは複数の中断されたULリソースグラントを再開することと、
・ 所定の初期値に、MACエンティティの複数の論理チャネルに関連するそれぞれの優先度付けパラメータをリセットすることと
のうちの1つまたは複数を含む。
【0023】
いくつかの実施形態では、1つまたは複数の第3の動作に基づいて、MACエンティティを再開することは、(たとえば、そのときに、MACエンティティが再開されたと見なされる)
・ MACエンティティの複数の論理チャネルについてのバッファステータス報告プロシージャを、複数のLCHに関連する優先度付けパラメータが所定の初期値にリセットされることに基づいて、始動することまたは再開することと、
・ 無線ネットワークからのセルグループアクティブ化コマンドに対する確認応答を送ることと、
・ 再アクティブ化されたセルグループにおいてSRプロシージャを始動することと、
・ 再アクティブ化されたセルグループにおいてRAプロシージャを始動することと
のうちの1つまたは複数を含むことができる。
【0024】
これらの実施形態のうちのいくつかでは、優先度付けパラメータがリセットされる所定の初期値は、0である。
【0025】
他の実施形態は、本明細書で説明される例示的な方法のいずれかに対応する動作を実施するように設定されたUE(たとえば、無線デバイス、IoTデバイスなど、または(1つまたは複数の)それらの構成要素)を含む。他の実施形態は、処理回路によって実行されたとき、そのようなUEを、本明細書で説明される例示的な方法のいずれかに対応する動作を実施するように設定するプログラム命令を記憶する非一時的コンピュータ可読媒体を含む。
【0026】
本明細書で開示されるこれらおよび他の実施形態は、UEが、高速のおよび信頼できるやり方で、BSRプロシージャおよび/またはデータボリューム報告をトリガすることを可能にすることなどによって、セルグループ(たとえば、SCG)アクティブ化解除および再アクティブ化と、その対応するUEエネルギー消費の低減とをサポートするために、MACエンティティの中断および再開を容易にすることができる。このようにして、ネットワークは、(たとえば、SCGについてのULデータトラフィックの到達による)アクティブ化解除されたセルグループの再アクティブ化の、UEの必要について、迅速に知らされ得、これは、ULデータの送信レイテンシを低減するおよび/または最小限に抑えることができる。
【0027】
本開示の実施形態のこれらおよび他の目的、特徴および利点は、以下で手短に説明される図面に鑑みて以下の発明を実施するための形態を読むと明らかになろう。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【
図1】例示的なLTEネットワークアーキテクチャの高レベル図である。
【
図2】例示的なLTE制御プレーン(CP)プロトコルスタックのブロック図である。
【
図3】例示的な5G/NRネットワークアーキテクチャの高レベル図である。
【
図4】キャリアアグリゲーション(CA)と組み合わせたデュアルコネクティビティ(DC)の高レベル図である。
【
図5】EPCを使用してマルチRAT DC(MR-DC)をサポートする、例示的なネットワークアーキテクチャの高レベル図である。
【
図6】5GCを使用してマルチRAT DC(MR-DC)をサポートする、例示的なネットワークアーキテクチャの高レベル図である。
【
図7】EPCを用いたEN-DCのためのUE観点からのユーザプレーン(UP)無線プロトコルアーキテクチャを示す図である。
【
図8】5GCを用いたMR-DCのためのUE観点からのユーザプレーン(UP)無線プロトコルアーキテクチャを示す図である。
【
図9】EPCを用いたEN-DCのためのネットワーク観点からのUP無線プロトコルアーキテクチャを示す図である。
【
図10】5GCを用いたMR-DCのためのネットワーク観点からのUP無線プロトコルアーキテクチャを示す図である。
【
図11】LTE DC、EN-DC、および5Gコアネットワーク(5GC)を使用するMR-DCにおける制御プレーン(CP)アーキテクチャの高レベル比較を示すブロック図である。
【
図12】NR2次セル(SCell)のための例示的な状態遷移図である。
【
図13】例示的な2次セルグループ(SCG)状態遷移図である。
【
図14A-14B】様々なバッファステータス報告(BSR)フォーマットのための例示的なMAC制御エレメント(CE)を示す図である。
【
図15A-15C】例示的なCellGroupConfig IEおよびその構成部品のうちのいくつかのためのASN.1データ構造を示す図である。
【
図16】本開示の様々な実施形態による、MACエンティティの中断時の、UEによって実施される動作の概観を示す図である。
【
図17】本開示の様々な実施形態による、MACエンティティを再開するときの、UEによって実施される動作の概観を示す図である。
【
図18】本開示の様々な実施形態による、MACエンティティにおける中断時、中断中、および再開時の、UE動作の高レベル図を示す図である。
【
図19】本開示の様々な実施形態による、MACエンティティにおける中断時、中断中、および再開時の、UE動作の高レベル図を示す図である。
【
図20A-20B】本開示の様々な実施形態による、UEのための例示的な方法(たとえば、プロシージャ)のフロー図である。
【
図21】本開示の様々な実施形態による、通信システムを示す図である。
【
図22】本開示の様々な実施形態による、UEを示す図である。
【
図23】本開示の様々な実施形態による、ネットワークノードを示す図である。
【
図24】本開示の様々な実施形態による、ホストコンピューティングシステムを示す図である。
【
図25】本開示のいくつかの実施形態によって実装される機能が仮想化され得る、仮想化環境のブロック図である。
【
図26】本開示の様々な実施形態による、複数の接続を介したホストコンピューティングシステムとネットワークノードとUEとの間の通信であって、それらの接続のうちの少なくとも1つが無線である、通信を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
次に、添付の図面を参照しながら、本明細書で企図される実施形態のうちのいくつかがより十分に説明される。しかしながら、他の実施形態は、本明細書で開示される主題の範囲内に含まれており、開示される主題は、本明細書に記載される実施形態のみに限定されるものとして解釈されるべきではなく、むしろ、これらの実施形態は、当業者に主題の範囲を伝達するために、例として提供される。
【0030】
概して、本明細書で使用されるすべての用語は、異なる意味が、明確に与えられ、および/またはその用語が使用されるコンテキストから暗示されない限り、関連のある技術分野における、それらの用語の通常の意味に従って解釈されるべきである。1つの(a/an)/その(the)エレメント、装置、構成要素、手段、ステップなどへのすべての言及は、別段明示的に述べられていない限り、そのエレメント、装置、構成要素、手段、ステップなどの少なくとも1つの事例に言及しているものとしてオープンに解釈されるべきである。本明細書で開示されるいずれの方法のステップも、ステップが、別のステップに後続するかまたは先行するものとして明示的に説明されない限り、および/あるいはステップが別のステップに後続するかまたは先行しなければならないことが暗黙的である場合、開示される厳密な順序で実施される必要はない。本明細書で開示される実施形態のいずれかの任意の特徴は、適切であればいかなる場合も、任意の他の実施形態に適用され得る。同様に、実施形態のいずれかの任意の利点は、任意の他の実施形態に適用され得、その逆も同様である。同封の実施形態の他の目的、特徴、および利点は、以下の説明から明らかになろう。
【0031】
さらに、以下の用語が、以下で与えられる説明全体にわたって使用される。
・ 無線ノード:本明細書で使用される「無線ノード」は、「無線アクセスノード」または「無線デバイス」のいずれかであり得る。
・ 無線アクセスノード:本明細書で使用される「無線アクセスノード」(または等価的に、「無線ネットワークノード」、「無線アクセスネットワークノード」、または「RANノード」)は、信号を無線で送信および/または受信するように動作する、セルラ通信ネットワークの無線アクセスネットワーク(RAN)における任意のノードであり得る。無線アクセスノードのいくつかの例は、限定はしないが、基地局(たとえば、3GPP第5世代(5G)NRネットワークにおける新無線(NR)基地局(gNB/en-gNB)、あるいは3GPP LTEネットワークにおける拡張またはエボルブドノードB(eNB/ng-eNB))と、基地局分散構成要素(たとえば、CUおよびDU)と、基地局制御プレーンおよび/またはユーザプレーン構成要素(たとえば、CU-CP、CU-UP)と、高電力またはマクロ基地局と、低電力基地局(たとえば、マイクロ基地局、ピコ基地局、フェムト基地局、またはホーム基地局など)と、無線アクセスバックホール統合伝送(IAB)ノードと、送信ポイントと、リモートラジオユニット(RRUまたはRRH)と、リレーノードとを含む。
・ コアネットワークノード:本明細書で使用される「コアネットワークノード」は、コアネットワークにおける任意のタイプのノードである。コアネットワークノードのいくつかの例は、たとえば、モビリティ管理エンティティ(MME)、サービングゲートウェイ(S-GW)、パケットデータネットワークゲートウェイ(P-GW)、アクセスおよびモビリティ管理機能(AMF)、セッション管理機能(AMF)、ユーザプレーン機能(UPF)、サービス能力公開機能(SCEF)などを含む。
・ 無線デバイス:本明細書で使用される「無線デバイス」(または略して「WD」)は、ネットワークノードおよび/または他の無線デバイスと無線で通信することによって、セルラ通信ネットワークへのアクセスを有する(すなわち、セルラ通信ネットワークによってサーブされる)任意のタイプのデバイスである。無線で通信することは、空中で情報を伝達するのに好適な、電磁波、電波、赤外波、および/または他のタイプの信号を使用して無線信号を送信および/または受信することを伴うことができる。無線デバイスのいくつかの例は、限定はしないが、スマートフォン、モバイルフォン、セルフォン、ボイスオーバーIP(VoIP)フォン、無線ローカルループ電話、デスクトップコンピュータ、携帯情報端末(PDA)、無線カメラ、ゲーミングコンソールまたはデバイス、音楽記憶デバイス、再生器具、ウェアラブルデバイス、無線エンドポイント、移動局、タブレット、ラップトップコンピュータ、ラップトップ組込み機器(LEE)、ラップトップ搭載機器(LME)、スマートデバイス、無線顧客構内機器(CPE)、モバイル型通信(MTC)デバイス、モノのインターネット(IoT)デバイス、車載無線端末デバイスなどを含む。別段に記載されていない限り、「無線デバイス」という用語は、本明細書では「ユーザ機器」(または略して「UE」)という用語と互換的に使用される。
・ ネットワークノード:本明細書で使用される「ネットワークノード」は、無線アクセスネットワーク(たとえば、上記で説明された無線アクセスノードまたは等価な名称)または、セルラ通信ネットワークのコアネットワーク(たとえば、上記で説明されたコアネットワークノード)のいずれかの一部である任意のノードである。機能的に、ネットワークノードは、無線デバイスと、ならびに/あるいは、無線デバイスへの無線アクセスを可能にし、および/または提供するための、および/または、セルラ通信ネットワークにおいて他の機能(たとえば、アドミニストレーション)を実施するための、セルラ通信ネットワーク中の他のネットワークノードまたは機器と、直接または間接的に通信することが可能な、そうするように設定された、構成された、および/または動作可能な機器である。
【0032】
本明細書の説明は3GPPセルラ通信システムに焦点を当て、したがって、3GPP専門用語または3GPP専門用語に類似した専門用語がしばしば使用されることに留意されたい。しかしながら、本明細書で開示される概念は、3GPPシステムに限定されない。さらに、「セル」という用語が本明細書で使用されるが、(特に5G NRに関して)セルの代わりにビームが使用され得、したがって、本明細書で説明される概念がセルとビームの両方に等しく適用されることを理解されたい。
【0033】
LTEとSAEとを備えるネットワークの全体的な例示的なアーキテクチャが、
図1に示されている。E-UTRAN100は、eNB105、110、および115など、1つまたは複数のエボルブドノードB(eNB)と、UE120など、1つまたは複数のユーザ機器(UE)とを含む。3GPP規格内で使用される「ユーザ機器」または「UE」は、第3世代(「3G」)および第2世代(「2G」)3GPP RANが通常知られているような、E-UTRANならびにUTRANおよび/またはGERANを含む、3GPP規格準拠ネットワーク機器と通信することが可能である、任意の無線通信デバイス(たとえば、スマートフォンまたはコンピューティングデバイス)を意味する。
【0034】
3GPPによって指定されているように、E-UTRAN100は、無線ベアラ制御、無線アドミッション制御、無線モビリティ制御、スケジューリング、およびアップリンクおよびダウンリンクにおけるUEへのリソースの動的割り当て、ならびにUEとの通信のセキュリティを含む、ネットワークにおけるすべての無線関係機能の役目を果たす。これらの機能は、eNB105、110、および115など、eNB中に存在する。eNBの各々は、それぞれ、eNB105、110、および115によってサーブされるセル106、111、および115を含む、1つまたは複数のセルを含む地理的カバレッジエリアをサーブすることができる。
【0035】
E-UTRANにおけるeNBは、
図1に示されているように、X2インターフェースを介して互いと通信する。eNBはまた、EPC130へのE-UTRANインターフェースの役目を果たし、詳細には、
図1中で、MME/S-GW134および138としてまとめて示されている、モビリティ管理エンティティ(MME)およびサービングゲートウェイ(S-GW)へのS1インターフェースの役目を果たす。概して、MME/S-GWは、UEの全体的制御と、UEとEPCの残りとの間のデータフローの両方をハンドリングする。より詳細には、MMEは、非アクセス階層(NAS)プロトコルとして知られる、UEとEPCとの間のシグナリング(たとえば、制御プレーン)プロトコルを処理する。S-GWは、UEとEPCとの間のすべてのインターネットプロトコル(IP)データパケット(たとえば、データまたはユーザプレーン)をハンドリングし、UEが、eNB105、110、および115など、eNB間を移動するとき、データベアラのためのローカルモビリティアンカーとして働く。
【0036】
EPC130はまた、ユーザ関係情報およびサブスクライバ関係情報を管理する、ホーム加入者サーバ(HSS)131を含むことができる。HSS131はまた、モビリティ管理、呼セットアップおよびセッションセットアップ、ユーザ認証、ならびにアクセス許可におけるサポート機能を提供することができる。HSS131の機能は、レガシーホームロケーションレジスタ(HLR)の機能と認証センタ(AuC)機能または動作とに関し得る。HSS131はまた、それぞれのS6aインターフェースを介して、MME134および138と通信することができる。
【0037】
いくつかの実施形態では、HSS131は、Udインターフェースを介して、
図1中でEPC-UDR135と標示された、ユーザデータリポジトリ(UDR)と通信することができる。EPC-UDR135は、ユーザ証明がAuCアルゴリズムによって暗号化された後に、ユーザ証明を記憶することができる。これらのアルゴリズムは、規格化されず(すなわち、ベンダー固有)、したがって、EPC-UDR135に記憶された暗号化された証明は、HSS131のベンダー以外の他のベンダーによってアクセス不可能である。
【0038】
図2は、UEとeNBとMMEとの間の例示的な制御プレーン(CP)プロトコルスタックのブロック図を示す。例示的なプロトコルスタックは、UEとeNBとの間の物理(PHY)レイヤと、媒体アクセス制御(MAC)レイヤと、無線リンク制御(RLC)レイヤと、パケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)レイヤと、無線リソース制御(RRC)レイヤとを含む。PHYレイヤは、LTE無線インターフェース上のトランスポートチャネル上でデータを転送するために、特性がどのように使用されるか、およびどんな特性が使用されるかに関係する。MACレイヤは、論理チャネル上で、データ転送サービスを提供し、論理チャネルをPHYトランスポートチャネルにマッピングし、これらのサービスをサポートするためにPHYリソースを再割り当てする。RLCレイヤは、上位レイヤにまたは上位レイヤから転送されるデータの、誤り検出および/または訂正と、連結と、セグメンテーションと、リアセンブリと、並べ替えとを提供する。PDCPレイヤは、CPとユーザプレーン(UP)の両方について暗号化/解読と完全性保護とを提供し、ならびに、ヘッダ圧縮など、他のUP機能を提供する。例示的なプロトコルスタックは、UEとMMEとの間の非アクセス階層(NAS)シグナリングをも含む。
【0039】
RRCレイヤは、無線インターフェースにおけるUEとeNBとの間の通信、ならびにE-UTRANにおけるセル間のUEのモビリティを制御する。UEが電源投入された後に、UEは、ネットワークとのRRC接続が確立されるまで、RRC_IDLE状態にあることになり、RRC接続が確立されたときに、UEは、RRC_CONNECTED状態に遷移することになる(たとえば、ここで、データ転送が行われ得る)。UEは、ネットワークとの接続が解放された後に、RRC_IDLEに戻る。RRC_IDLE状態では、UEはどのセルにも属さず、(たとえば、E-UTRANにおいて)UEのためにRRCコンテキストが確立されず、UEはネットワークとUL同期外れである。たとえそうでも、RRC_IDLE状態にあるUEは、EPCにおいて知られており、割り振られたIPアドレスを有する。
【0040】
さらに、RRC_IDLE状態において、UEの無線機は、上位レイヤによって設定された間欠受信(DRX)スケジュール上でアクティブである。(「DRXオン持続時間」とも呼ばれる)DRXアクティブ期間中に、RRC_IDLE UEは、サービングセルによってブロードキャストされたシステム情報(SI)を受信し、セル再選択をサポートするためにネイバーセルの測定を実施し、UEがキャンピングしているセルをサーブするeNBを介したEPCからのページについてページングチャネルを監視する。
【0041】
UEは、RRC_IDLEからRRC_CONNECTED状態に移動するために、ランダムアクセス(RA)プロシージャを実施しなければならない。RRC_CONNECTED状態では、UEをサーブするセルは知られており、サービングeNBにおいてUEのために、UEとeNBとが通信することができるようにRRCコンテキストが確立される。たとえば、セル無線ネットワーク一時識別子(C-RNTI)、すなわち、UEとネットワークとの間のシグナリングのために使用されるUE識別情報が、RRC_CONNECTED状態にあるUEのために設定される。
【0042】
上記で手短に言及されたように、LTE Rel-12は、デュアルコネクティビティ(DC)を導入し、それにより、UEに、マスタノード(MN)によって提供されるマスタセルグループ(MCG)と、2次ノード(SN)によって提供される2次セルグループ(SCG)とが設定され得る。CGの各々は、1つのMACエンティティと、関連するRLCエンティティをもつ論理チャネルのセットと、1次セル(PCell)と、随意に1つまたは複数の2次セル(SCell)とを含むサービングセルのグループである。「スペシャルセル」(略して「SpCell」)という用語は、UEのMACエンティティが、それぞれ、MCGに関連するのかSCGに関連するのかに応じて、MCG PCellまたは1次SCGセル(PSCell)を指す。非DC動作(たとえば、CA)では、SpCellはPCellを指す。SpCellは、常にアクティブ化され、UEによる物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)送信および競合ベースランダムアクセスをサポートする。
【0043】
MNは、システム情報(SI)を提供し、UEへの制御プレーン接続を終端し、したがって、UEの制御ノードであり、SNとの間のハンドオーバを含む。SNは、MCGとSCGの両方からのリソースを有するいくつかのベアラのための追加の無線リソース(たとえば、ベアラ)を提供する。SCellの再設定、追加および削除は、RRCによって実施され得る。新しいSCellを追加するとき、UEがSCellブロードキャストから直接SIを獲得する必要がないように、SCellのすべての必要とされるSIをUEに送るために専用RRCシグナリングが使用される。MCGとSCGのいずれかまたは両方において、CAをサポートすることも可能である。言い換えれば、MCGとSCGのいずれかまたは両方が、CAにおいて機能する複数のセルを含むことができる。
【0044】
MNとSNの両方が、3つの異なるタイプのベアラを含む、UEへのユーザプレーン(UP)を終端することができる。MCGベアラがMNにおいて終端され、S-GWへの対応する(1つまたは複数の)ベアラのためのS1-U接続がMNにおいて終端される。SNは、MCGベアラのためのUPデータのトランスポートに関与しない。同様に、SCGベアラは、S1-Uを介してS-GWと直接接続され得るSNにおいて終端される。MNは、SCGベアラのためのUPデータのトランスポートに関与しない。スプリットベアラ(および、S-GWへのそれらの対応するS1-U接続)も、X2-Uを介してMNとSNとの間で転送されるPDCPデータを伴ってMN終端される。
【0045】
図3は、次世代RAN(NG-RAN)399と5Gコア(5GC)398とからなる5Gネットワークアーキテクチャの高レベル図を示す。NG-RAN399は、それぞれ、インターフェース302、352を介して接続されたgノードB(gNB)300、350など、1つまたは複数のNGインターフェースを介して3GCに接続されたgNBのセットを含むことができる。さらに、gNBは、gNB300とgNB350との間のXnインターフェース340など、1つまたは複数のXnインターフェースを介して互いに接続され得る。UEへのNRインターフェースに関して、gNBの各々は、周波数分割複信(FDD)、時分割複信(TDD)、またはそれらの組合せをサポートすることができる。
【0046】
NG-RAN399は、無線ネットワークレイヤ(RNL)とトランスポートネットワークレイヤ(TNL)とに階層化される。NG-RANアーキテクチャ、すなわち、NG-RAN論理ノードと、NG-RAN論理ノード間のインターフェースとは、RNLの一部として規定される。各NG-RANインターフェース(NG、Xn、F1)について、関係するTNLプロトコルと機能とが指定される。TNLは、ユーザプレーントランスポートとシグナリングトランスポートとのためのサービスを提供する。
【0047】
図3に示されているNG RAN論理ノードは、中央(または集中型)ユニット(CUまたはgNB-CU)と1つまたは複数の分散(または非集中型)ユニット(DUまたはgNB-DU)とを含む。たとえば、gNB300は、gNB-CU310と、gNB-DU320および330とを含む。CUは、上位レイヤプロトコルをホストし、DUの動作を制御することなどの様々なgNB機能を実施する、論理ノードである。各DUは、下位レイヤプロトコルをホストし、gNB機能の様々なサブセットを含むことができる、論理ノードである。したがって、CUおよびDUの各々は、処理回路と、(たとえば、通信のための)トランシーバ回路と、電力供給回路とを含む、それらのそれぞれの機能を実施するために必要とされる様々な回路を含むことができる。
【0048】
gNB-CUが、
図3に示されているインターフェース322および332など、それぞれのF1論理インターフェース上でgNB-DUに接続する。gNB-CUおよび接続されたgNB-DUは、他のgNBおよび5GCにgNBとして見えるにすぎない。言い換えれば、F1インターフェースは、gNB-CUを越えて見えない。
図3によって示されているgNBスプリットCU-DUアーキテクチャでは、DCは、同じCUによってサーブされる複数のDUに接続するようにUEを設定することによって、または異なるCUによってサーブされる複数のDUに接続するようにUEを設定することによって、達成され得る。
【0049】
上記で手短に言及されたように、5G/NR技術は、多くの類似性を4G/LTEと共有する。たとえば、両方のPHYが、時間領域物理リソースの類似する構成を利用し、等しい持続時間の複数のスロットを含む1msサブフレームにし、各スロットは、複数のOFDMベースシンボルを含む。別の例として、NR RRCレイヤは、LTEのようにRRC_IDLE状態とRRC_CONNECTED状態とを含むが、RRC_INACTIVEとして知られる別の状態を追加する。
【0050】
LTEの場合のように、「セル」を介したカバレッジを提供することに加えて、NRネットワークは、「ビーム」を介したカバレッジをも提供する。概して、ダウンリンク(DL)「ビーム」は、UEによって測定または監視され得るネットワークの送信したRSのカバレッジエリアである。たとえば、これらのRSは、SS/PBCHブロック(SSB)、CSI-RS、3次参照信号(または任意の他の同期信号)、測位RS(PRS)、DMRS、位相追跡参照信号(PTRS)などのいずれかを、単独でまたは組み合わせて含むことができる。概して、SSBは、RRC状態にかかわらずすべてのUEにとって利用可能であるが、他のRS(たとえば、CSI-RS、DM-RS、PTRS)は、ネットワーク接続を有する、すなわち、RRC_CONNECTED状態にある特定のUEに関連する。
【0051】
DCはまた、5G/NRネットワークについての重要な特徴である。3GPP TR38.804(v14.0.0)は、MNおよびSNがNR RAT、LTE RAT、またはその両方を適用することができ、EPCまたは5GCのいずれかに接続することができる、様々な例示的なDCシナリオまたは設定について説明する。以下の専門用語は、これらの例示的なDCシナリオまたは設定について説明するために使用される。
・ DC:LTE DC(すなわち、上記で説明されたように、MNとSNの両方がLTEを採用する)。
・ EN-DC:MN(eNB)がLTEを採用し、SN(gNB)がNRを採用し、その両方がEPCに接続される、LTE-NR DC。
・ NGEN-DC:UEが、MNとして働く1つのng-eNBとSNとして働く1つのgNBとに接続される、LTE-NRデュアルコネクティビティ。ng-eNBは5GCに接続され、gNBは、Xnインターフェースを介してng-eNBに接続される。
・ NE-DC:UEが、MNとして働く1つのgNBとSNとして働く1つのng-eNBとに接続される、LTE-NRデュアルコネクティビティ。gNBは5GCに接続され、ng-eNBは、Xnインターフェースを介してgNBに接続される。
・ NR-DC(またはNR-NR DC):MNとSNの両方がNRを採用し、NGを介して5GCに接続する。
・ MR-DC(マルチRAT DC):複数のRx/Tx UEが、非理想バックホールを介して接続された2つの異なるノード、すなわち、E-UTRAアクセスを提供する1つと、NRアクセスを提供する他の1つとによって提供されるリソースを利用するように設定され得る、3GPP TS36.300(v16.0.0)で説明されるイントラE-UTRAデュアルコネクティビティ(DC)の一般化。一方のノードがMNとして働き、他方がSNとして働き、一方がLTEを使用し、他方がNRを使用する。MNとSNとはネットワークインターフェースを介して接続され、少なくとも、MNはコアネットワークに接続される。EN-DC、NE-DC、およびNGEN-DCは、MR-DCの異なる例示的な事例である。
【0052】
図4は、キャリアアグリゲーションと組み合わせたDCの高レベル図を示す。この図では、MNおよびSNの各々は、上記で言及された様々なDCシナリオに従って、eNBまたはgNBのいずれかであり得る。MNは、CAにおいて構成されたPCellと3つのSCellとからなるMCGを提供し、SNは、CAにおいて構成されたPSCellと3つのSCellとからなるSCGを提供する。
【0053】
図5は、E-UTRAN599とEPC598とを含む、EN-DCをサポートする例示的なネットワークアーキテクチャの高レベル図を示す。図に示されているように、E-UTRAN599は、それぞれのX2(またはX2-U)インターフェースを介して互いと相互接続されるen-gNB(たとえば、510a、b)とeNB(たとえば、520a、b)とを含むことができる。eNBは、
図1に示されているものと同様であり得、ng-eNBは、それらがX2インターフェースを介して5GCに接続するのではなくS1-Uインターフェースを介してEPC598に接続することを除いて、
図3に示されているgNBと同様であり得る。eNBも、
図1に示されている構成と同様に、S1インターフェースを介してEPC598に接続する。より詳細には、en-gNB(たとえば、510a、b)およびeNB(たとえば、520a、b)は、EPCにおけるMME(たとえば、530a、b)およびS-GW(たとえば、S-540a、b)に接続する。
【0054】
en-gNBおよびeNBの各々は、
図5に例示として示されているセル511a~bおよび521a~bを含む、もう1つのセルを含む地理的カバレッジエリアをサーブすることができる。UE505がその中に位置するセルに応じて、UE505は、それぞれ、NRまたはLTE無線インターフェースを介して、そのセルをサーブするen-gNBまたはeNBと通信することができる。さらに、UE505は、
図5に示されているセル520aおよび510aなど、eNBによってサーブされる第1のセルおよびen-gNBによってサーブされる第2のセルとのEN-DC中にあり得る。
【0055】
図6は、5GCに基づくMR-DC設定をサポートする例示的なネットワークアーキテクチャの高レベル図を示す。より詳細には、
図6は、NG-RAN699および5GC698を示す。NG-RAN699は、それぞれのXnインターフェースを介して互いと相互接続されるgNB(たとえば、610a、b)とng-eNB(たとえば、620a、b)とを含むことができる。gNBおよびng-eNBは、NGインターフェースを介して6GC698にも接続され、より詳細には、それぞれのNG-Cインターフェースを介してアクセスおよびモビリティ管理機能(AMF、たとえば、630a、b)に接続され、それぞれのNG-Uインターフェースを介してユーザプレーン機能(UPF、たとえば、640a、b)に接続される。その上、AMFは、1つまたは複数のセッション管理機能(SMF、たとえば、650a、b)およびネットワーク公開機能(NEF、たとえば、660a、b)と通信することができる。
【0056】
gNB610の各々は、
図5に示されているものと同様であり得、ng-eNBの各々は、それらがS1インターフェースを介してEPCに接続するのではなくNGインターフェースを介して5GC598に接続することを除いて、
図1に示されているeNBと同様であり得る。gNBおよびng-eNBの各々は、
図6に例示として示されているセル611a~bおよび621a~bを含む、もう1つのセルを含む地理的カバレッジエリアをサーブすることができる。gNBおよびng-eNBはまた、それぞれのセルにおいてカバレッジを提供するために様々な指向性ビームを使用することができる。UE605がその中に位置するセルに応じて、UE605は、それぞれ、NRまたはLTE無線インターフェースを介して、そのセルをサーブするgNBまたはng-eNBと通信することができる。さらに、UE605は、
図6に示されているセル620aおよび610aなど、ng-eNBによってサーブされる第1のセルおよびgNBによってサーブされる第2のセルとのMR-DCコネクティビティ中にあり得る。
【0057】
図7~
図8は、それぞれ、EPCを用いたMR-DC(たとえば、EN-DC)のためのUE観点からのUP無線プロトコルアーキテクチャと、5GCを用いたMR-DC(たとえば、NGEN-DC、NE-DC、およびNR-DC)のためのUE観点からのUP無線プロトコルアーキテクチャとを示す。どちらの場合も、UE(700)は、上記で説明されたように、MCG、SCG、およびスプリットベアラをサポートする。
図7に示されているEN-DC構成では、MCGベアラは、LTE(たとえば、E-UTRA)またはNRのいずれかのPDCPレイヤ、ならびにLTE RLCおよびMACレイヤを有し、SCGベアラは、NR PDCP、RLC、およびMACレイヤを有する。スプリットベアラは、NR PDCPレイヤ、ならびにLTE RLCおよびMACレイヤとNR RLCおよびMACレイヤの両方を有する。
図8に示されている構成では、すべてのベアラは、NR PDCPレイヤと、MNおよびSNによって使用されるRATに対応する下位レイヤとを有する。
図7におけるアーキテクチャと
図8におけるアーキテクチャとの間の1つの差は、5GCを用いたMR-DCのための様々なベアラが、PDCPの上方のSDAPレイヤにおいて終端されるQoSフローに関連することである。
【0058】
図9~
図10は、それぞれ、EPCを用いたMR-DC(たとえば、EN-DC)のためのネットワーク観点からのUP無線プロトコルアーキテクチャと、5GCを用いたMR-DC(たとえば、NGEN-DC、NE-DC、およびNR-DC)のためのネットワーク観点からのUP無線プロトコルアーキテクチャとを示す。
図9に示されているEN-DC構成では、MNにおいて終端されるMCGベアラは、MNによって使用されるRATのPDCPレイヤを有するが、すべての他のベアラは、NR PDCPレイヤを有する。すべてのベアラは、それらが終端される(1つまたは複数の)ノードのRATに関連する下位レイヤを有する。
図10に示されている構成では、すべてのベアラは、NR PDCPレイヤと、それらが終端される(1つまたは複数の)ノードのRATに関連する下位レイヤとを有する。ネットワーク観点から、各MCG、SCG、およびスプリットベアラは、MNにおいてまたはSNにおいてのいずれかで終端され得る。たとえば、ノード間のX2またはXnインターフェースは、MN PDCPレイヤにおいて終端されるSCGまたはスプリットベアラのためのトラフィックを、SNにおける下位レイヤに搬送することになる。同様に、X2またはXnは、SN PDCPレイヤにおいて終端されるMCGまたはスプリットベアラのためのトラフィックを、MNにおける下位レイヤに搬送することになる。
図9におけるアーキテクチャと
図10におけるアーキテクチャとの間の1つの差は、5GCを用いたMR-DCのための様々なベアラが、終端されるQoSフローに関連することである。
【0059】
図9~
図10はまた、いくつかのDC固有の変形形態を有する。EPCを用いたEN-DCでは、ネットワークは、MN終端MCGデータ無線ベアラ(DRB)のためにE-UTRA PDCPまたはNR PDCPのいずれかを設定することができるが、NR PDCPが、常にすべての他のDRBのために使用される。5GCを用いたMR-DCでは、NR PDCPが、常にすべてのDRBタイプのために使用される。NGEN-DCでは、E-UTRA RLC/MACがMNにおいて使用され、NR RLC/MACがSNにおいて使用される。NE-DCでは、NR RLC/MACがMNにおいて使用され、E-UTRA RLC/MACがSNにおいて使用される。NR-DCでは、NR RLC/MACが、MNとSNの両方において使用される。
【0060】
図11は、LTE DC、EN-DC、および5Gコアネットワーク(5GC)を使用するMR-DCにおけるCPアーキテクチャの高レベル比較を示すブロック図である。1つの主要な差は、EN-DCおよびNR-DCにおいて、SNが別個のNR RRCエンティティを有することである。これは、SNが、時々MNの知識なしに、同じくUEを制御することができるが、しばしば、SNがMNと協調する必要があることを意味する。LTE-DCでは、RRC判断は、常にMNによって行われる(MNからUE)。たとえそうでも、SNがどんな種類のリソース、能力などを有するかの知識を有するのはSN自体のみであるので、LTE-DC SNは、依然としてSNの設定を判断する。
【0061】
LTE-DCと他のものとの間の別の差は、RRCのためのスプリットベアラの使用である。スプリットRRCメッセージは、ダイバーシティを作成するために主に使用され、送出側は、RRCメッセージをスケジュールするためにリンクのうちの1つを選定することを判断することができるか、または送出側は、両方のリンクを介するメッセージを複製することができるかのいずれかである。DLでは、MCGレッグまたはSCGレッグ間の経路切替え(または両方の上での複製)が、ネットワーク実装に委ねられる。一方、ULの場合、ネットワークは、RRCメッセージのために、MCG、SCG、またはその両方を使用するようにUEを設定する。「レッグ」、「経路」および「RLCベアラ」という用語は、本明細書全体にわたって互換的に使用される。
【0062】
UEは、RRCReconfigurationメッセージ中に含まれ得るradioBearerConfig IE中でベアラ設定を受信する。UEにMR-DCが設定された場合、UEは、2つの無線ベアラ設定、(MN終端ベアラの場合)MCGに関連する1つと、(SN終端ベアラの場合)SCGに関連する1つとを有することになる。各ベアラは、関連するPDCP設定を有し、スプリットベアラの場合、ULデータ送信のために使用されるべき1次経路、すなわち、MCGまたはSCGを指定する、PDCP-Config IE中のフィールドがある。moreThanOneRLC IE中に含まれるフィールドul-DataSplitThresholdもある。そのスプリットベアラに対応するUEにおけるULバッファが、このしきい値を下回る場合、UEは、バッファステータス報告(BSR)を行い、および/またはULスケジューリング要求(SR)を、1次経路をホストするノードに送ることになるにすぎない。たとえば、1次経路がMCGである場合、UEは、BSRおよびSRを、MCG MACを介してMNに送ることになる。ULバッファがしきい値を超える場合、UEは、BSRおよびSRを、MNとSNの両方に送り、UEがULグラントを受信する(1つまたは複数の)セルグループにおいてULデータを送信することができる。
【0063】
(「PDCP複製」または「PDCP PDU複製」とも呼ばれる)パケット複製は、信頼性を増加させ、レイテンシを低減することができ、これは、超高信頼低レイテンシ(URLLC)データサービスのために極めて有益であり得る。PDCP複製がRRCによって無線ベアラのために設定されるとき、複製されたPDCPプロトコルデータユニット(PDU)をハンドリングするために、追加のRLCエンティティおよび追加の論理チャネルが無線ベアラに追加される。したがって、PDCP複製は、2回、同じPDCP PDUを送ることを伴い、すなわち、元の(または1次)RLCエンティティ上での1回と、追加の(または2次)RLCエンティティ上での2回目とである。
【0064】
1次RLCエンティティが1次論理チャネル(LCH)に関連し、2次RLCエンティティが2次LCHに関連することに留意されたい。DRBのために複製を設定するとき、RRCは、(再)設定のときにPDCP複製の状態(すなわち、アクティブ化またはアクティブ化解除)をもセットする。設定の後に、PDCP複製状態は、次いで、MAC CEによって動的に制御され得る。DCでは、UEは、これらのMAC CEコマンドを、それらがMCGを介して受信されたのかSCGを介して受信されたのかにかかわらず、適用する。
【0065】
上記で言及されたように、3GPP Rel-17は、MR-DCにおけるUEについての効率的なSCG/SCellアクティブ化/アクティブ化解除のためのワークアイテムを含む。これは、いくつかの場合には、NR UEエネルギー消費が、LTEの場合よりも3~4倍高いことがわかっているので、NR SCGを伴うMR-DC設定について、特に重要であり得る。3GPPは、前に、ドーマントLTE SCellと、NR SCellの休止のような挙動(dormancy-like behavior)との概念を指定した。LTEでは、SCellが、ドーマント状態にあるとき、UEは、対応するPDCCHまたはPDSCHを監視する必要がなく、対応するULにおいて送信することができない。この挙動は、アクティブ化解除状態における挙動と同様であるが、UEはまた、CQI測定を実施および報告することを必要とされ、これは、アクティブ化解除状態挙動とは異なる。PUCCH SCell(PUCCHが設定されたSCell)は、ドーマント状態になることができない。
【0066】
図12は、NR SCellのための例示的な状態遷移図を示す。高レベルにおいて、UEのSCellは、ネットワークからの明示的コマンド(たとえば、MAC CE)またはアクティブ化解除タイマーの満了に基づいて、アクティブ化解除状態とアクティブ化状態との間を遷移することができる。アクティブ化解除されたNR SCellについての休止のような挙動は、ドーマント帯域幅部分(BWP)の概念に基づく。RRCシグナリングを介して設定されたUEの専用BWPのうちの1つが、SCellについてのドーマントとして設定され得る。アクティブ化されたSCellのアクティブBWPがドーマントBWPである場合、UEは、SCell上のPDCCHを監視することを停止するが、CSI測定、AGC、およびビーム管理を(そうするように設定された場合は)実施することを継続する。PDCCH上のダウンリンク制御情報(DCI)は、(1つまたは複数の)SCellまたは(1つまたは複数の)SCGについてドーマントBWPに入ること/ドーマントBWPを出ることを制御するために使用され、ドーマントSCellを含むセルグループのSpCellに(すなわち、SCellがMCGに属する場合はPCellに、SCellがSCGに属する場合はPSCellに)送られる。SpCell(すなわち、PCellまたはPSCell)およびPUCCH SCellに、ドーマントBWPが設定され得ない。
【0067】
しかしながら、UEにMR-DCが設定された場合、UEはドーマント状態または休止のような挙動のエネルギー低減から十分に恩恵を受けることができず、なぜなら、PSCellはドーマントになるように設定され得ないからである。代わりに、既存のソリューションは、必要に応じて、(電力節約のために)SCGを解放することと、(トラフィック需要が必要とするとき)SCGを追加することとであり得る。しかしながら、トラフィックは、バースト的である可能性があり、したがって、必要に応じてSCGを追加および解放することは、MNとSNとの間のかなりの量のRRCシグナリングおよびノード間メッセージングを伴うことがある。これは、かなりの遅延を体感することがある。
【0068】
3GPP Rel-16に関して、SCG中断とも呼ばれる、PSCellを休止に入れることに関するいくつかの議論があった。このソリューションのいくつかの合意された原理は、以下を含む。
・ UEは、RRC_CONNECTEDにおいてSCGのネットワーク制御される中断をサポートする。
・ 中断されたSCGについてのUE挙動は、さらなる検討が必要(FFS)である。
・ UEは、Rel16において、中断されるまたは中断されない、多くとも1つのSCG設定をサポートする。
・ SCGの追加時のRRC_CONNECTEDにおいて、SCGは、設定によって中断されるかまたは中断されないかのいずれかであり得る。
【0069】
Rel-16についてより詳細なソリューションが提案されたが、これらは様々な問題を有する。たとえば、1つのソリューションは、UEが、SCG設定を保持するが、電力節約目的のためにSCG設定を使用しないように、データトラフィックがSCGにおいて送られることが予想されないとき、gNBがUEに対してSCG送信を中断するように指示することができることを提案した。SCGを中断するためのシグナリングは、DCI/MAC-CE/RRCに基づき得るが、gNBからUEへの特定の設定を超える詳細は議論されなかった。たとえそうでも、SCellのためのこのソリューションは、異なるネットワークノード(たとえば、SNとして動作するgNB)に関連し得るPSCellに適用可能でないことがある。
【0070】
Rel-17 MR-DCワークアイテム目的「Support efficient activation/de-activation mechanism for one SCG and SCells」のためのソリューションに関する3GPP議論が、RAN1 WG、RAN2 WG、およびRAN3 WGにおいて開始した。トラフィック需要が動的に低減されたときに、エネルギー消費を低減するための「アクティブ化解除されたSCG」の概念が、議論されている。
図13は、この概念による(「SCGアクティブ化のための状態」と呼ばれることがある)2つのSCG状態を示す例示的な状態遷移図である。
図13では、これらの状態は、「SCGアクティブ化解除状態」および「SCGアクティブ化状態」と標示され、RRC状態とは別個である。むしろ、これらのSCG状態は、SCGエネルギー節約モードが適用されたか否かを表す。
【0071】
現在のRAN2仮定は、「SCGアクティブ化解除状態」では、UEは、エネルギー消費を低減するためにPSCellのPDCCH監視を実施しないことである。これはまた、SCGにおけるUL/DLデータ送信がSCGアクティブ化解除状態において中断されることを意味する。SCGのアクティブ化およびアクティブ化解除は、一般に、ネットワークによって(たとえば、RRCシグナリングを介してMNによって)制御される。その上、RAN2は、詳細がFFSであるとしても、SCGがアクティブ化解除されている間に、PSCellモビリティがサポートされることに合意した。UEに「SCGアクティブ化状態」にあるSCGが設定されたとき、これらのエネルギー低減特徴は使用/適用されない。
【0072】
上記で言及されたRel-17ワークアイテムに関する3GPPにおいて、以下の合意が達せられた。
・ ネットワークトリガされたSCGアクティブ化が、MCGを介してUEに指示される。
・ ネットワークトリガされたSCGアクティブ化解除が、MCGを介してUEに指示され得る。SCGを介した指示はFFSである。
・ SCGアクティブ化が、MN/SN/UEによって要求され得る。FFS プロシージャをどのように受け付ける/拒否するべきかに関して。FFS どのシグナリングが使用されるか。
・ SCGアクティブ化解除が、MN/SNによって要求され得る。FFS UEがアクティブ化解除を要求することができるかどうか。FFS プロシージャをどのように受け付ける/拒否するべきかに関して。FFS どのシグナリングが使用されるか。
・ SCGを介したUEへのSCGアクティブ化解除の指示が、サポートされない。
・ UEは、UEがSCGがアクティブ化解除されることを望むことをMNに指示することができる。FFS UE支援情報(UAI)または既存のメッセージ、含まれる情報などを再使用することなど、詳細に関して。ネットワークは、UEがその指示を行うことを可能にされるかどうかを設定することができる。
【0073】
ネットワークにおけるMACレイヤは、DLおよびUL PHYリソースを割り当てる動的リソーススケジューラを含む。ULスケジューリングは、UEが、スケジューリング要求(SR)、およびバッファステータス報告(BSR)と電力ヘッドルーム報告(PHR)とを含む測定報告を送信することに基づく。NR ULスケジューリングに関するさらなる詳細が、3GPP TS38.300および38.321において与えられる。
【0074】
ネットワークは、UEに無線リソースを動的にまたは半静的に割り当てることによって、セルにおけるULデータ送信をスケジュールする。これらの無線リソースは、UEに、PDCCHを介したまたはランダムアクセス応答(RAR)における動的ULグラントにおいて提供されるか、あるいは(随意に、DCIによるグラントアクティブ化/アクティブ化解除を伴う)RRCシグナリングを介した設定済み(すなわち、永続的)ULグラントとして提供される。ULグラントは、送信のための(たとえば、時間/周波数における)リソース割り当てと、PUSCH上でデータをどのように送信すべきかに関する他の命令とを含む。
【0075】
UL BSR(またはより単純に、BSR)は、QoSアウェアパケットスケジューリングのために必要とされる。NRでは、BSRは、各論理チャネルグループ(LCG)について、UEにおいてバッファされたデータボリュームを指示する。SRに対して、BSRは、UEが有する保留中のULデータの量をネットワークに知らせることによって、スケジューリングの速度を上げる。受信されたBSRに基づいて、ネットワークは、次いで、さらなるUE SRを待つ必要なしに、UEバッファ中のすべてのデータの送信に適応するために、ULグラントを提供し得る。(たとえば、新しいULデータの到達によって)BSRがトリガされ、BSRを送信するためにリソースが利用可能でないとき、UEは、BSRのためのULグラントを取得するためにSRを送信することができる。(たとえば、時間整合タイマーの満了により)UEがSRを送信するための有効なPUCCHリソースを有しない場合、UEは、UL同期を確立し、BSRのために必要とされるULグラントを受信するために、ランダムアクセスを始動する。
【0076】
NRでは、RRCレイヤは、UE BSRを制御するために以下のパラメータを設定する。
・ periodicBSR-Timer、BSR-ConfigにおいてMACエンティティ設定ごとに(事実上、随意)、
・ retxBSR-Timer、BSR-ConfigにおいてMACエンティティ設定ごとに(必須)、
・ logicalChannelSR-DelayTimerApplied、論理チャネル設定ごとに(随意)、
・ logicalChannelSR-DelayTimer、BSR-ConfigにおいてMACエンティティ設定ごとに、
・ logicalChannelSR-Mask、論理チャネル設定ごとに、
・ logicalChannelGroup、論理チャネル設定ごとに(随意)。
各論理チャネル(LCH)は、logicalChannelGroupを使用してLCGに割り当てられ得る。LCGの最大数は8である。MACエンティティは、3GPP TS38.322および38.323において指定されているデータボリューム計算プロシージャに従って、論理チャネルのために利用可能なULデータの量を決定する。
【0077】
概して、以下の条件が、UE BSRをトリガすることができる。
1. データが、LCGに属する論理チャネルについて到達し、および、
・ データは、他のLCGに属する論理チャネルのいずれ上でも利用可能でない、または
・ データは、より優先度の低いLCGに属する論理チャネルについてのみ利用可能である
場合。
2. retxBSR-Timer満了時、および、UEが、LCGに属する論理チャネルのいずれかについての送信のために利用可能なデータを有する。
3. ULグラントが割り当てられた後のパディングビットの数が、バッファステータス報告MAC CEおよびそのサブヘッダのサイズに等しいかまたはそれよりも大きい。
4. periodicBSR-Timerの満了時。
【0078】
条件1~2においてトリガされるBSRは、レギュラーBSRと呼ばれ、条件3によってトリガされるBSRは、パディングBSRと呼ばれ、条件4によってトリガされるBSRは、周期的BSRと呼ばれる。バッファステータス報告は、以下を含む、異なるタイプのMAC CEを使用して、UE MACレイヤによって実施される。
・ ショートBSRフォーマット(固定サイズ)、
・ ロングBSRフォーマット(可変サイズ)、
・ ショートトランケートBSR(Short Truncated BSR)フォーマット(固定サイズ)、または
・ ロングトランケートBSR(Long Truncated BSR)フォーマット(可変サイズ)。
【0079】
図14Aは、ショートBSRおよびショートトランケートBSRフォーマットによる例示的なMAC CEを示し、
図14Bは、ロングBSRおよびロングトランケートBSRフォーマットによる例示的なMAC CEを示す。BSRフォーマットは、論理チャネル識別子(LCID)をもつMACサブヘッダによって識別される。NRでは、LCID59はショートトランケートBSRを指示し、LCID60はロングトランケートBSRを指示し、LCID61はショートBSRを指示し、LCID62はロングBSRを指示する。
図14A~
図14Bに示されているフィールドは、以下のように規定される。
・ LCG ID:論理チャネルグループIDフィールドは、バッファステータスが報告されている(1つまたは複数の)論理チャネルのグループを識別する。フィールドの長さは3ビットである。
・ LCG
i:ロングBSRフォーマットおよびプリエンプティブBSRフォーマットの場合、1にセットされたLCG
iフィールドは、論理チャネルグループiについてのバッファサイズフィールドが報告されることを指示し、0にセットされることは、論理チャネルグループiについてのバッファサイズフィールドが報告されないことを指示する。ロングトランケートBSRフォーマットの場合、1にセットされたLCG
iフィールドは、論理チャネルグループiが利用可能なデータを有することを指示し、0にセットされることは、論理チャネルグループiが利用可能なデータを有しないことを指示する。
・ バッファサイズi:バッファサイズフィールドは、MAC PDUが作られた後の(すなわち、バッファサイズフィールドの値が0になることを生じ得る、論理チャネル優先度付けプロシージャの後の)論理チャネルグループiのすべての論理チャネルにわたるデータの総量を識別する。データの量はバイト数単位で指示される。RLCおよびMACヘッダのサイズは、バッファサイズ算出において考慮されない。ショートBSRフォーマットおよびショートトランケートBSRフォーマットのためのこのフィールドの長さは5ビットである。ロングBSRフォーマットおよびロングトランケートBSRフォーマットのためのこのフィールドの長さは8ビットである。
【0080】
新しい送信が実施されるときはいつでも、MACエンティティは、この新しい送信において、どのLCHからのデータ(および、どのくらいのデータ)を多重化すべきかを判断するために、論理チャネル優先度付け(LCP)プロシージャを適用する。原則として、MACエンティティは、LCPに従っておよび優先ビットレート次第で、論理チャネルに優先度を付ける。MACエンティティは、優先ビットレートが満たされてない論理チャネルを、優先ビットレートが満たされている論理チャネルよりも優先させる。これらの2つのグループの各々内で、優先度付けは、論理チャネル優先度に基づく。この機構は、パラメータBjを介して達成され、3GPP TS38.321(v16.5.0)セクション5.4.3.1において、より詳細に説明される。
【0081】
UE BSR報告のためのプロシージャは、3GPP TS38.321(v16.2.0)セクション5.4.5においてさらに規定されている。さらに、UE BSR報告は、BSR-Config IEを使用してRRCを介して設定される。特に、BSR-Configは、CellGroupConfig IE中に含まれる、MAC-CellGroupConfig IE中に含まれる。CellGroupConfig IEは、マスタセルグループ(MCG)または2次セルグループ(SCG)を設定するために使用される。セルグループは、1つのMACエンティティと、関連するRLCエンティティをもつ論理チャネルのセットと、1次セル(SpCell)および1つまたは複数の2次セル(SCell)とからなる。MAC-CellGroupConfig IEは、DRXを含む、セルグループのためのMACパラメータを設定するために使用される。
図15A~
図15Cは、それぞれ、例示的なCellGroupConfig、MAC-CellGroupConfig、およびBSR-Config IEのためのASN.1データ構造を示す。
【0082】
BSRにおいてLCGについて報告されるバッファサイズフィールドの値は、LCGの各LCHについてのデータボリューム計算の結果を加算することによって決定される。さらに、MACエンティティは、MACエンティティの様々な再設定が上位レイヤによって(すなわち、mac-CellGroupConfig IEを含むRRCReconfigurationメッセージによって)要求されたとき、以下のアクションを実施する。
・ SCellの追加時に、対応するHARQエンティティを初期化する、
・ SCellの削除時に、対応するHARQエンティティを削除する、
・ タイマーが(再)開始されたとき、タイマーについて新しい値を適用する、
・ カウンタが初期化されたとき、新しい最大パラメータ値を適用する、
・ 他のパラメータについて、上位レイヤから受信された設定を直ちに適用する。
【0083】
これは、新しいパラメータ(たとえば、タイマー)を再設定し、SCellを追加するために使用される。
【0084】
さらに、MACエンティティは、MACエンティティのリセットが上位レイヤによって要求されたとき、以下のアクションを実施する。
・ 各論理チャネルについてのBjを0に初期化する、
・ サイドリンクリソース割り当てモード1がRRCによって設定された場合、各論理チャネルについてのSBjを0に初期化する、
・ (稼働している場合)すべてのタイマーを停止する、
・ すべてのtimeAlignmentTimerを満了されたと見なし、節5.2における対応するアクションを実施する、
・ すべてのアップリンクHARQプロセスについてのNDIを値0にセットする、
・ サイドリンクリソース割り当てモード1におけるPDCCHを監視するために、すべてのHARQプロセスIDについてのNDIを値0にセットする、
・ もしあれば、進行中のランダムアクセスプロシージャを停止する、
・ もしあれば、4ステップRAタイプおよび2ステップRAタイプについての、明示的にシグナリングされた競合フリーランダムアクセスリソースを廃棄する、
・ Msg3バッファをフラッシュする、
・ MSGAバッファをフラッシュする、
・ もしあれば、トリガされたスケジューリング要求プロシージャをキャンセルする、
・ もしあれば、トリガされたバッファステータス報告プロシージャをキャンセルする、
・ もしあれば、トリガされた電力ヘッドルーム報告プロシージャをキャンセルする、
・ もしあれば、トリガされた一貫したLBT障害をキャンセルする、
・ もしあれば、トリガされたBFRをキャンセルする、
・ もしあれば、トリガされたサイドリンクバッファステータス報告プロシージャをキャンセルする、
・ もしあれば、トリガされたプリエンプティブバッファステータス報告プロシージャをキャンセルする、
・ もしあれば、トリガされた推奨ビットレートクエリプロシージャをキャンセルする、
・ もしあれば、トリガされた設定済みアップリンクグラント確認をキャンセルする、
・ もしあれば、トリガされた設定済みサイドリンクグラント確認をキャンセルする、
・ もしあれば、トリガされた所望のガードシンボルクエリをキャンセルする、
・ すべてのDL HARQプロセスについてのソフトバッファをフラッシュする、
・ 各DL HARQプロセスについて、TBについての次の受信される送信を最初の送信と見なす、
・ もしあれば、一時C-RNTIを解放する、
・ すべてのBFI_COUNTERをリセットする、
・ すべてのLBT_COUNTERをリセットする。
【0085】
MACリセットプロシージャは、関連のある進行中のプロシージャをキャンセルし、すべてのUE内部状態およびカウンタをリセットするために使用される。MACリセットプロシージャは、限定はしないが、以下を含む様々なシナリオにおいて適用され得る。
・ UEが、ターゲットについてのMACエンティティを作成する前に、ソースについてのMACエンティティをリセットする、ハンドオーバ中
・ タイマーT300が満了する、
・ UEがまだRRC_CONNECTEDに入っていない間に、上位レイヤがRRC接続確立プロシージャをアボートする、
・ SCGが解放される、
・ タイマーT304が満了する(同期を伴う再設定障害)、
・ RRC_IDLEに入るとき、および
・ MCGまたはSCG障害。
【0086】
概して、既存のMACリセットプロシージャは、たとえば、ハンドオーバ中に、ターゲットについての別のMACエンティティをセットアップするために、MACエンティティに「クリーンスレート(clean slate)」を与える。対照的に、MAC再設定は、ネットワークからの新しいパラメータをMACエンティティに適用し、これは、稼働し続ける。しかしながら、いずれのプロシージャも、アクティブ化解除状態におけるSCGに好適でない。3GPPにおける一般的な理解は、SCGがアクティブ化解除状態にあるとき、SCGにおけるUL/DLデータ送信が中断されることである。しかしながら、(1つまたは複数の)UE MACエンティティによって実施されるプロセスおよびプロシージャを含む、UE UPプロセスおよびプロシージャが、SCGアクティブ化解除状態によってどのように影響を及ぼされるかの議論がなかった。
【0087】
一方、いくつかのMACエンティティプロシージャは、UEがSCG関係エネルギー消費を低減することができるように、停止/キャンセルされるべきである。一方、いくつかの他のMACエンティティプロシージャは、UEが、必要なときに、SCGを迅速に再アクティブ化することができるように、停止/キャンセルされるべきでない。さらに、SCGを再アクティブ化する時のUEアクションが不明瞭である。なぜなら、MACリセット/再設定アクションは1回のみ適用されるが、それらのアクションが、SCGがアクティブ化解除されるときに適用されるのか、SCGが後で再アクティブ化されるときに適用されるのかが不明瞭であるからである。
【0088】
いくつかのシナリオでは、SCGアクティブ化解除状態において、UEは、SCG側におけるアップリンクデータ到達が、SCG再アクティブ化についての要求をトリガすることができるように、SCG側のMACエンティティにおいてバッファステータス報告機能を使用する。しかしながら、MAC仕様において規定されているBSR機構は、MACエンティティがアクティブ化されず、BSRについての必要な回復機構が配備されていない(たとえば、関連のあるタイマーが稼働していない)ので、SCGアクティブ化解除状態において機能しない。たとえば、BSRプロシージャが、SCGアクティブ化解除コマンドを受信するとキャンセルされる(すなわち、BSRが送られない)場合、UEは、同じLCH中で来るより多くのデータがある場合でも、別のBSRをトリガしない。
【0089】
別の例では、MACエンティティがMACエンティティ再開時にのみリセットされる場合、MACエンティティ中断(たとえば、BFRよるSR、一貫したLBT障害など)時のいくつかの進行中のプロシージャは、SCG再アクティブ化の必要を指示するために、不要なSRおよびランダムアクセスをトリガすることになる。別の例では、MACエンティティがMACエンティティ中断時にのみリセットされる場合、いくつかのMACパラメータは、正しい状態または値にリセットされない(たとえば、論理チャネルについてのBj値および周期的PHR)。
【0090】
したがって、本開示の実施形態は、新規の、フレキシブルな、および効率的な技法を提供し、それにより、進行中のMACプロシージャ(すなわち、MACエンティティが通常動作状態にあるとき)は、第1の部分と、第2の部分と、第3の部分とに分割される。MACエンティティが中断されたとき、第1の部分におけるプロシージャはリセットされる。MACエンティティが再開されたとき、第3の部分におけるプロシージャはリセットされる。さらに、第2の部分におけるプロシージャは、中断と再開との間の期間中に、アクティブのままである(たとえば、進行し続ける)。
【0091】
要約すると、UEのMACエンティティが中断されたとき、UEは、以下の進行中のプロシージャがキャンセルされないおよび/または進行中のままであることを除いて、大部分の進行中のMACプロシージャをキャンセルする。
・ バッファステータス報告(BSR)プロシージャ、
・ BSRによって、すなわち、データボリューム報告のためにトリガされたスケジューリング要求(SR)プロシージャ、および
・ 保留中のBSRの送信によるランダムアクセスプロシージャ。
UEのMACエンティティが中断されたとき、UEは、以下のうちの1つを実施する。
・ BSR機構をもつデータトラフィック到達を監視し、logicalChannelSR-DelayTimerを0の値を有すると見なす、および/またはlogicalChannelSR-DelayTimerAppliedを偽であると見なす、
・ RRCによって設定されたいくつかの論理チャネルのデータボリュームに基づいてBSRトリガリングを可能にし、そのようなBSRトリガリングは、MACエンティティが中断されたときのみ有効である、または
・ RRCによって設定されたいくつかの論理チャネルのデータボリュームに基づいてSRをトリガする。
UEのMACエンティティが再開されたとき、UEは、以下の動作のうちの1つまたは複数を実施する。
・ 各論理チャネルについての優先度付けパラメータBjを0にリセットする、
・ MACエンティティが再開される直前に、LCGに属するすべての論理チャネルが利用可能なULデータを含まないと見なす、
・ ネットワークからのタイプ-1 UL設定済みグラント(CG)を再開する、
・ PHRをトリガする、および
・ PCell上でランダムプロセスを始動する。
【0092】
実施形態は、本明細書で説明される問題に、様々な利益、利点、および/またはソリューションを提供することができる。たとえば、実施形態は、UEが、高速のおよび信頼できるやり方で、BSRプロシージャおよび/またはデータボリューム報告をトリガすることを可能にすることなどによって、SCGアクティブ化解除および再アクティブ化と、その対応するUEエネルギー消費の低減とをサポートするために、MACエンティティの中断および再開を容易にする。このようにして、ネットワークは、(たとえば、ULトラフィック到達による)アクティブ化解除されたSCGの再アクティブ化の、UEの必要について、迅速に知らされ得、これは、ULデータの送信レイテンシを低減するおよび/または最小限に抑えることができる。
【0093】
以下の説明では、「中断されたSCG」、「アクティブ化解除されたSCG」、「非アクティブSCG」、および「低減エネルギーモードにあるSCG」という用語は、互換的に使用される。しかしながら、UE観点から、「低減エネルギーモードにあるSCG」は、UEがSCGに関して低減エネルギーモードにおいて動作していることを意味する。同様に、「再開されたSCG」、「アクティブ化されたSCG」、「アクティブSCG」、「通常エネルギーモードにあるSCG」、「通常SCG動作」、および「レガシーSCG動作」という用語は、互換的に使用される。UE観点から、「通常エネルギーモードにあるSCG」は、UEがSCGに関して通常(すなわち、非低減)エネルギーモードにおいて動作していることを意味する。動作の例は、UE信号受信/送信プロシージャ、たとえば、RRM測定、信号の受信、信号の送信、測定設定、測定報告、トリガされたイベント測定報告の評価などである。
【0094】
以下では、実施形態は、DCが設定されたUEについて中断されるSCGに関して説明される。しかしながら、同様の原理が、DCが設定されたUEについて中断されるMCGに適用され得る。
【0095】
以下では、「バッファステータス報告」および「BSR」という用語は、UEにおける利用可能なULデータボリュームに関する、UEからネットワークへの指示を指す。これは、ネットワークから受信されたULグラントに基づいてMAC CEを介して送信されるBSRを含む。これは、UEが、有効なPUCCHリソース上でSRを送信することによって、または有効なPUCCHリソースなしにランダムアクセスプロシージャを始動することによって、ULグラントを取得しなければならないような、BSRの送信のためのULグラントがない場合をも含む。
【0096】
以下では、「バッファステータス報告」および「BSR」という用語は、一般的に、ショートBSRと、ショートトランケートBSRと、ロングBSRと、ロングトランケートBSRとを含む、BSRのすべての種類を包含するために使用される。たとえば、BSRを含んでいるMAC PDUがSCG MACにおいて作られたとき、2つ以上のLCGが送信のために利用可能なULデータを有する場合、UEは、利用可能なULデータを有するすべてのLCGについて、ロングBSRを送信することができる。そうではなく、1つのLCGのみが利用可能なULデータを有する場合、UEは、そのLCGについて、利用可能なULデータボリュームを報告するショートBSRを送信することができる。レギュラーフォーマットまたはトランケートフォーマットのさらなる選択も実施され得る。
【0097】
概して、SCGについて、唯一のMACエンティティがある。SCGがアクティブ化解除された場合、SCGが再アクティブ化されるまで、関連するMACエンティティが中断され(代替的に、アクティブ化解除されると呼ばれることがある)、SCGが再アクティブ化されたときに、関連するMACエンティティが再開される(代替的に、再アクティブ化されると呼ばれることがある)。
【0098】
以下の説明は、SCG MACエンティティが中断および再開されることを指す。MAC中断/再開は、アクティブ化解除されたSCG以外の場合においても使用され、限定はしないが、以下を含み得る。
・ 「メークビフォアブレークハンドオーバ」中に、MCG MACエンティティが、(リセットではなく)中断され、次いで、UEがターゲットPCellに関連付けた後に再開される。
・ マルチプルRATマルチプルコネクティビティ(MR-MC)の場合、1つまたは複数のSCGがアクティブ化解除され得、したがって、それらのそれぞれのMACエンティティが中断され、後で再開され得る。
【0099】
以下は、中断または再開されると、(UEによってホストされる)MACエンティティによって実施される様々な動作について説明する。これらの動作が説明される順序は、別段に明記されていない限り、または周囲コンテキストによって暗黙的に必要とされない限り、必ずしも、これらの動作が実施される順序に対応するとは限らない。言い換えれば、それらの動作は、様々な順序で実施され得る。
【0100】
図16は、MACエンティティの中断時の、UEによって実施される動作の概観を示す。これらの動作は、以下でより詳細に説明される。
【0101】
いくつかの実施形態では、MACエンティティの中断時に、UEは、すべてのUL HARQプロセスについての新データインジケータ(NDI)を0の値にセットする。これは、MACエンティティが再開された後に、UEおよびネットワークが、ULグラントが新しい送信であるのか再送信であるのかを指示するために使用されるNDI値に関して整合されることを保証する。たとえば、間違ったNDI値は、UEが再送信を必要とするが、ネットワークが初期送信をスケジュールすることを意図することを生じる。一代替形態では、UEは、MACエンティティが再開されたとき、すべてのアップリンクHARQプロセスについてのNDIを0にセットする。
【0102】
いくつかの実施形態では、MACエンティティの中断時に、UEは、トリガされている(すなわち、進行中である)以下のプロシージャのいずれかをキャンセルする。
・ PHR、
・ 一貫したLBT障害回復、
・ ビーム障害回復(BFR)、
・ プリエンプティブBSR、
・ 推奨ビットレートクエリ、
・ UL CG確認、
・ サイドリンク(SL)CG確認、および
・ 所望のガードシンボル(DSG)クエリ。
【0103】
いくつかの実施形態では、MACエンティティの中断時に、UEは、DL HARQプロセスについてのソフトバッファをフラッシュし、TBについての次の受信される送信を最初の送信と見なす。これは、MACエンティティが再開された後に、UEおよびネットワークが、DL HARQプロセスについて、初期送信をスケジュールすべきなのか、再送信をスケジュールすべきなのかに関して整合されることを保証する。一代替形態では、UEは、MACエンティティが再開されたとき、各DL HARQプロセスについてのソフトバッファをフラッシュする。
【0104】
いくつかの実施形態では、UEは、MACエンティティの中断時に、以下の動作を実施する。
・ 一時C-RNTIを解放する、
・ すべてのBFI_COUNTERをリセットする、
・ すべてのLBT_COUNTERをリセットする、および
・ すべてのSR_COUNTERをリセットする。
【0105】
いくつかの実施形態では、UEは、MACエンティティの中断時に、以下の動作を実施する。
・ 任意の進行中のランダムアクセス(RA)プロシージャを停止する、
・ Msg3バッファをフラッシュする、
・ MSGAバッファをフラッシュする、および
・ 任意のトリガされたSAプロシージャをキャンセルする。
【0106】
変形態では、UEは、進行中のRAプロシージャが保留中のBSRによって引き起こされたときを除いて、MACエンティティの中断時に以下の動作を実施する。
・ 進行中のRAプロシージャを停止する、
・ Msg3バッファをフラッシュする、
・ MSGAバッファをフラッシュする。
【0107】
RAプロシージャは、たとえば、ビーム障害回復、またはLBT障害MAC CEによってトリガされたSRを送信するための有効なPUCCHリソースの欠如によってトリガされ得る。RAプロシージャがそれらのイベントによってトリガされた場合、RAプロシージャが稼働し続けることは意味をなさないことがあり、なぜなら、ネットワークは、この指示を受信した後に何も回復することができず、UEのRAの理由を知らないことがあるからである。一方、RAプロシージャが保留中のBSRによりトリガされた場合、ネットワークは、できるだけ早くこれを知るべきである。これらのプロシージャはまた、SCGアクティブ化解除状態において、後でトリガされ得るが、これは、許容できない遅延を引き起こし得る。
【0108】
別の変形態では、MACエンティティの中断時に、UEは、論理チャネルによってトリガされたBSRによってトリガされたSRを除いて、トリガされたSRプロシージャをキャンセルする。たとえば、UEは、SCell BFRまたは一貫したLBT障害回復によってトリガされたSRプロシージャをキャンセルすることができる。これらの障害回復についてのSRプロシージャを維持することは意味をなさないことがあり、なぜなら、ネットワークは、この指示を受信した後に何も回復することができないからである。一方、SRプロシージャが保留中のBSRによりトリガされた場合、ネットワークは、できるだけ早くこれを知るべきである。これらのプロシージャはまた、SCGアクティブ化解除状態において、後でトリガされ得るが、これは、許容できない遅延を引き起こし得る。
【0109】
いくつかの実施形態では、MACエンティティの中断時に、UEは、進行中のBSRプロシージャを維持する(または続ける)。これは、トリガされたBSRプロシージャがキャンセルされるMACエンティティリセットプロシージャとは対照的である。
【0110】
概して、BSRは、UEが送信するためのデータを有するが、そうするための好適なULグラントを有しないとき、トリガされる。しかしながら、ネットワークが、ネットワークがSCGアクティブ化解除コマンドをごく最近送ったとき、UEが送信するためのデータを有することにまだ気づいていない、乱調条件(race condition)があり得る。たとえば、ネットワークは、SCGにおいて送信するためのデータがUEバッファに到達するのとほぼ同時に、SCGをアクティブ化解除し得る。MACエンティティの中断時に(すなわち、SCGアクティブ化解除により)BSRプロシージャを維持することによって、UEは、SCGアクティブ化の必要をできるだけ早く指示することが可能である。BSRプロシージャが、BSRが送られないように、SCGアクティブ化解除コマンドを受信するとキャンセルされる場合、BSRプロシージャをトリガしたLCHにより多くのデータが到達したとき、BSRプロシージャが後で決してトリガされないリスクがある。これは、上記で説明された既存のBFRプロシージャ下で行われ得る。中断時に進行中のBSRプロシージャを維持することは、この問題を回避することができる。
【0111】
上記で説明された乱調条件は、UEがネットワークからのSCGアクティブ化解除コマンドを拒否することができないことによるものである。変形態では、ほぼ、到達するULデータによってBSR報告がトリガされたときにおいて、UEがネットワークからSCGアクティブ化解除コマンドを受信したとき、UEは、SCGアクティブ化解除コマンドを拒否することができる。これはまた、乱調条件を回避する。
【0112】
いくつかの実施形態では、MACエンティティの中断時に、UEは、特定の実施形態について以下で指定されているものを除いて、すべての稼働しているタイマーを停止し、および/またはすべての稼働しているタイマーを満了されたと見なす。
・ retxBSR-Timerは、UEがレギュラーBSR、スケジューリング要求/ランダムアクセスをその後トリガすることができる唯一のタイプをトリガすることができるように、稼働し続ける。
・ 少なくとも、PCellタイミングアドバンスグループ(PTAG)に関連するtimeAlignmentTimerは、このタイマーが満了していない場合、UEがPSCell上でSRを送信することができるように稼働し続ける。言い換えれば、UEは、STAGに関連するtimeAlignmentTimerのみを満了されることになると見なすか、または、UEは、timeAlignmentTimerのいずれもを満了されないことになると見なす。
【0113】
いくつかの実施形態では、MACエンティティの中断時に、UEは、満了されていない関連するtimeAlignmentTimerを有するセル上で、以下の動作を実施する。
・ 設定されたDL割り振りと、UL CGとをクリアする、および
・ 半永続的CSI報告についてのPUSCHリソースをクリアする。
【0114】
変形態では、MACエンティティの中断時に、UEは、次いで、満了されていない関連するtimeAlignmentTimerを有するセルにおいて、タイプ-1 UL CGのみを中断する。
【0115】
いくつかの実施形態では、MACエンティティの中断時に、UEは、SRについてのPUCCHリソースを除いて、timeAlignmentTimerが満了されていないすべてのサービングセルについてのPUCCHリソースを解放するようにRRCレイヤに通知する。変形態では、UEは、PSCellを除いて、すべてのそのようなサービングセルについてのPUCCHリソースを解放するようにRRCレイヤに通知する。このようにして、UEは、PSCell上でPUCCHリソースを維持することができ、これは、ネットワークがUE SR送信について他のサービングセルを監視する必要をなくす。
【0116】
次に、MACエンティティが中断されている間に、UEによって実施される動作がより詳細に説明される。実施形態は、第1、第2、および第3の代替形態として説明されるが、これらの数は3つの代替形態のうちの特定の選好を指示しない。
【0117】
次に、第1の代替形態が説明される。いくつかの実施形態では、MACエンティティが中断されている間に、UEは、BSRプロシージャのみをトリガすることができる。このプロシージャは、SCG MACエンティティにおいてUL-SCHがない場合、その後、SRをトリガすることになる。保留中のSRのために設定された有効なPUCCHリソースがない場合、SpCell上のRAプロシージャがトリガされる。
【0118】
変形態では、MACエンティティが中断されている間に、レギュラーBSRがアクティブ化解除されたMACエンティティにおいてトリガされ得、logicalChannelSR-DelayTimerおよびlogicalChannelSR-DelayTimerAppliedのパラメータがRRCによって前にどのように設定されたにかかわらず、logicalChannelSR-DelayTimerは0の値に設定されるか、またはlogicalChannelSR-DelayTimerAppliedは「偽」として設定される。このようにして、SCGがアクティブ化解除状態にある間に、UEがSRをトリガするための遅延がない。
【0119】
次に、第2の代替形態が説明される。いくつかの実施形態では、MACエンティティが中断されている間に、レギュラーBSRは、特定のLCHのデータボリュームが非0である場合のみ、トリガされ得る。このトリガリング機構は、MACエンティティが中断モードにあるときのみ適用される。データボリュームは、3GPP TS38.323(v16.2.0)節5.6で説明されるように、PDCPレイヤにおいて算出される。
【0120】
一例として、スプリット2次RLCエンティティ以外のLCHについてのデータボリュームのみが、BSRをトリガするために考慮される。それらのスプリット2次RLCエンティティについて、それらは、初期送信について保留中のPDCPデータボリュームおよびRLCデータボリュームの総量が、ul-DataSplitThresholdよりも大きい場合にアクティブ化されることが必要であるにすぎないが、同じデータボリュームがMCG MACエンティティにも指示され得、したがって、これらのRLCエンティティについてのデータボリューム報告をトリガする必要がない。
【0121】
別の例として、LCGに属するLCHについてのデータボリュームのみが、BSRをトリガするために考慮される。フィールドlogicalChannelGroupは、論理チャネルの設定において随意のフィールドであり、したがって、論理チャネルグループに属さない論理チャネルは、SCGがアクティブ化解除されたとき、データボリューム報告をトリガする必要を伴わない非遅延クリティカルデータを有すると仮定される。
【0122】
別の例として、SCGがアクティブ化解除されたときにデータボリューム報告をトリガすることができる特定のLCHは、ネットワークによってRRC設定され得る。概して、これらの設定されたLCHは、このようにして設定されていない他のLCHよりも厳しいレイテンシ要件を有しなければならない。
【0123】
別の例として、LCH UL-CCCH以外のLCHのみが、SCGがアクティブ化解除されたとき、データボリューム報告をトリガすることができる。
【0124】
次に、第3の代替形態が説明される。いくつかの実施形態では、MACエンティティが中断されている間に、UEは、(1つまたは複数の)何らかの特定のLCHのデータボリュームを監視することを除いて、プロシージャをトリガすることができない。監視されたデータボリュームが非0である場合、UEはSRを、ただし、UL-SCHリソースがないという条件の下でトリガする。変形態では、SRは、以前にSRが前にトリガされなかったときのみ、トリガされ、すなわち、これらのSRのうちの単一のSRのみがMACエンティティにおいてトリガされる。
【0125】
LCHに関連するのではなく、このSRは、schedulingRequestIdなど、RRC IE MAC-CellGroupConfig中の別個のSR設定に関連し得る。以下は、このフィールドが追加されたMAC-CellGroupConfig IEについての例示的なASN.1データ構造を示す。
***例示的なASN.1データ構造を始める***
MAC-CellGroupConfig::=SEQUENCE{
[...]
schedulingRequestID-PCellActivate SchedulingRequestId OPTIONAL,--Need R
}
***例示的なASN.1データ構造を終了する***
【0126】
このSRがトリガされると、SRは保留中になる。以下のいずれかが真であるとき、保留中のSRは、キャンセルされ、(稼働しているとき)対応するsr-ProhibitTimerが停止される。
・ UL-SCHソースが、このMACエンティティにおけるネットワークによって、たとえば、ULグラントを含んでいるPSCellにおける正しいPDCCHを検出することによって割り当てられる、
・ MACエンティティが再開される、たとえば、SCGをアクティブ化するために、MCGからRRCメッセージを受信する、および/または
・ MACエンティティが保留中のSRのために設定された有効なPUCCHリソースを有せず、その場合、RAプロシージャがトリガされる。
【0127】
いくつかの実施形態では、UEに、BWP上でSRを送信するためのPUCCHリソースのセットが設定され、SCGがアクティブ化解除された場合でも、PUCCHリソースのこのセットは常に有効であると見なされる。
【0128】
データボリュームは、3GPP TS38.323(v16.2.0)セクション5.6でさらに説明されるように、PDCPレイヤにおいて算出される。一変形態では、スプリット2次RLCエンティティ以外のLCHについてのデータのみが、データボリューム報告をトリガすることができる。別の変形態では、LCGに属するLCHのみが、データボリューム報告をトリガすることができる。別の変形態では、アクティブ化解除されたSCGについてのデータボリューム報告をトリガすることができるLCHが、(たとえば、RRCを介して)ネットワークによって設定される。別の変形態では、LCH UL-CCCH以外のLCHのみが考慮される。
【0129】
第3の代替形態の変形形態では、MACエンティティは、中断されたとき、すべての進行中のプロシージャを停止し、現在のプロシージャに従ってリセットされる。MACエンティティが中断されている間に、UEは、データボリュームを監視し、上記で説明された技法のいずれかに従ってSRをトリガする。MACエンティティが再開されたとき、MACエンティティは、現在のプロシージャに従って再びリセットされる。
【0130】
図17は、MACエンティティを再開するときの、UEによって実施される動作の概観を示す。これらの動作は、以下でより詳細に説明される。
【0131】
様々な実施形態では、MACエンティティは、個々にまたは組合せてのいずれかで、以下のイベントの発生時に、再開されることになると見なされる。
・ BSRを送ることなどによって、SCGにおいてBSRプロシージャをトリガすること、
・ SCGをアクティブ化するためのネットワークコマンドに対する確認応答を送ること、
・ SRを送ることなどによって、SCGにおいてSRプロシージャを始動すること、および/または
・ RAメッセージ(たとえば、msg1)を送ることなどによって、SCGにおいてRAプロシージャを始動すること。
【0132】
いくつかの実施形態では、MACエンティティが再開されたとき、UEは、再開されたMACエンティティの各論理チャネルについての優先度付けパラメータBjを0(たとえば、初期値)になるようにリセットする。再開において0にセットされない場合、Bj算出は、Bjが更新された最後の時間を考慮しなければならないことになり、その時間は、SCGがアクティブ化解除されるかなり前であり得、したがって、正確でも有用でもないことがある。3GPP TS38.321(v16.5.0)セクション5.4.3.1は、UEが、LCPプロシージャのあらゆるインスタンスの前に、Bjを(PBR×T)だけ増分することを義務づけ、ここで、Tは、Bjが最後に増分されてから経過した時間である。変形形態では、UEはまた、サイドリンクリソース割り当てモード1がRRC設定された場合、各論理チャネルについての対応するサイドリンクSBjを0にリセットする。
【0133】
いくつかの実施形態では、UEは、SCGが再アクティブ化されたとき、MACエンティティを再開すると、LCGに属する論理チャネルのいずれも利用可能なULデータを含んでいないと見なす。これは、レガシーBSRプロシージャが再開され得ることを保証する。
【0134】
いくつかの実施形態では、MACエンティティが再開されたとき、UEは、PSCell上でRAプロシージャを始動する。
【0135】
いくつかの実施形態では、MACエンティティが再開されたとき、UEは、依然として稼働している(すなわち、満了も停止もされていない)関連するtimeAlignmentTimerをもつセルについて、中断されたタイプ-1 UL CGを、それらの記憶された設定に従って再初期化することができる。これらのタイプ-1 UL CGは、3GPP TS38.321セクション5.8.2.2におけるルールに従って、それぞれのシンボルにおいて開始するために再初期化され得る。
【0136】
いくつかの実施形態では、MACエンティティが再開されたとき、UEは、1)MACエンティティが新しい送信のために割り当てられたULリソースを有する、および、2)ULリソースが、新しい送信のために割り当てられた第1のULリソースであるとき、phr-PeriodicTimerを開始する。他の場合、ネットワークは、この周期タイマーが停止されたので、phr-PeriodicTimerによって設定されたものに従ってPHRを得ないことになる。変形態では、PHRは、MACエンティティが再開された(すなわち、少なくとも、PSCellが再開された)とき、トリガされる。
【0137】
図18は、特に、UEがMACエンティティの中断中にBSRプロシージャをトリガすることができる、上記で説明された第1の代替形態についての、MACエンティティにおける中断時、中断中、および再開時の、UE動作の高レベル図を示す。
【0138】
図19は、特に、UEが(1つまたは複数の)特定のLCHのデータボリュームを監視することに基づいて、MACエンティティの中断中にSRをトリガすることができる、上記で説明された第3の代替形態についての、MACエンティティにおける中断時、中断中、および再開時の、UE動作の別の高レベル図を示す。
【0139】
上記で説明された実施形態は、(A~B部分をもつ)
図20に関してさらに示され得、
図20は、本開示の様々な実施形態による、MCGおよびSCGを介して無線ネットワークと通信するように設定されたUEのための例示的な方法(たとえば、プロシージャ)のフロー図を示す。例示的な方法は、本明細書の他の場所で説明されたような、UE(たとえば、無線デバイス、IoTデバイス、モデムなど、またはそれらの構成要素)によって実施され得る。
図20は、特定の順序で特定のブロックを示すが、方法の動作は、示されているのとは異なる順序で実施され得、示されているのとは異なる機能を有するブロックに組み合わせられ、および/または分割され得る。随意のブロックまたは動作が、破線によって指示される。
【0140】
例示的な方法は、ブロック2010の動作を含むことができ、UEは、複数のセルグループのうちの1つをアクティブ化解除すると、アクティブ化解除されたセルグループに関連するMACエンティティを中断すること、およびMACエンティティの中断時に、MACエンティティ上で1つまたは複数の第1の動作を実施することができる。例示的な方法は、ブロック2020の動作をも含むことができ、UEは、MACエンティティが中断されている間に、アクティブ化解除されたセルグループを介した送信のために利用可能なULデータの報告に関係する1つまたは複数の第2の動作を実施することができる。例示的な方法は、ブロック2030の動作をも含むことができ、UEは、アクティブ化解除されたセルグループを再アクティブ化すると、MACエンティティ上で1つまたは複数の第3の動作を実施すること、および1つまたは複数の第3の動作に基づいて、MACエンティティを再開することができる。
【0141】
たとえば、複数のセルグループは、MCGとSCGとを含み、SCGは、アクティブ化解除され、再アクティブ化されるセルグループである。
【0142】
いくつかの実施形態では、ブロック2010における中断時に、MACエンティティ上で第1の動作を実施することは、サブブロック2011の動作を含み、UEは、進行中であった以下のMACエンティティプロシージャのうちの1つまたは複数をキャンセルすることができる。
・ ランダムアクセス(RA)、
・ スケジューリング要求(SR)、
・ 電力ヘッドルーム報告(PHR)、
・ 一貫したリッスンビフォアトーク(LBT)障害回復、
・ ビーム障害回復(BFR)、
・ プリエンプティブバッファステータス報告(BSR)、
・ 推奨ビットレートクエリ、
・ アップリンク(UL)設定済みグラント(CG)確認、
・ サイドリンク(SL)CG確認、および
・ 所望のガードシンボル(DSG)クエリ。
【0143】
これらの実施形態のうちのいくつかでは、
・ 送信のために保留中のBSRによって引き起こされない進行中のRAプロシージャがキャンセルされるが、送信のために保留中のBSRによって引き起こされる進行中のRAプロシージャがキャンセルされない、および
・ 送信のために保留中のBSRによって引き起こされない進行中のSRプロシージャがキャンセルされるが、送信のために保留中のBSRによって引き起こされる進行中のSRプロシージャがキャンセルされない、
のうちの1つまたは複数が適用される。
【0144】
いくつかの実施形態では、ブロック2010における中断時に、MACエンティティ上で実施される1つまたは複数の第1の動作は、サブブロック2012の動作を含み、UEは、MACエンティティの中断時に進行中であった、MACエンティティのLCHについてのBSRプロシージャを維持する(たとえば、稼働し続ける)ことができる。
【0145】
いくつかの実施形態では、ブロック2010における中断時に、MACエンティティ上で実施される1つまたは複数の第1の動作は、丸括弧中の対応するサブブロック番号によって示された、
・ (2013)進行中のULハイブリッドARQ(HARQ)プロセスについての新データインジケータ(NDI)を0の値にセットすることと、
・ (2014)進行中のDL HARQプロセスについてのソフトバッファをフラッシュすることと、
・ (2015)1つまたは複数のアクティブカウンタをリセットすることと、
・ (2016)1つまたは複数の稼働しているタイマーを、停止することまたは満了されることになると見なすことと、
・ (2017)1つまたは複数のULリソースグラントを中断することと、
・ (2018)1つまたは複数のPUCCHリソースを解放することと、
・ (2019)無線ネットワークによって割り振られた1つまたは複数の一時識別子を解放することと
うちの1つまたは複数を含む。
【0146】
これらの実施形態のうちのいくつかでは、停止されたまたは満了されることになると見なされた1つまたは複数の稼働しているタイマーは、中断時に、
・ レギュラーBSRをトリガする第1のタイマー(たとえば、retxBSR-Timer)と、
・ アクティブ化解除されたセルグループの1次セル(たとえば、PSCell)上でSRをトリガする第2のタイマー(たとえば、timeAlignmentTimer)と
のうちの少なくとも1つが、稼働し続けることを除いて、すべての稼働しているタイマーを含む。
【0147】
これらの実施形態のうちのいくつかでは、中断されたULリソースグラントは、満了していない関連するタイマーを有するすべてのセルについてのタイプ-1 UL CGのみを含む。これらの実施形態のうちのいくつかでは、解放されたPUCCHリソースは、SRを送信するためのPUCCHリソースを除く、満了していない関連するタイマーを有するすべてのセルについてのPUCCHリソースを含む。
【0148】
いくつかの実施形態では、MACエンティティが中断されている間にブロック2020において実施される1つまたは複数の第2の動作は、対応するサブブロック番号によって示された、
・ (2021)アクティブ化解除されたSCGを介した送信のために利用可能なULデータを報告するためのBSRプロシージャを始動することと、
・ (2022)PUSCHリソースがBSRを送信するために利用可能でないとき、SRプロシージャを始動することと、
・ (2025)PUCCHリソースがSRを送信するために利用可能でないとき、RAプロシージャを始動することと
のうちの1つまたは複数を含む。
【0149】
これらの実施形態のうちのいくつかでは、SRプロシージャは、サブブロック2022において、PUSCHリソースがBSRを送信するために利用可能でないと決定した後に、実質的に0遅延で始動される。他の実施形態では、サブブロック2021におけるBSRプロシージャを始動することは、MACエンティティのすべての論理チャネル(LCH)のサブセットにおける送信のためのULデータの利用可能性に基づく。これらの実施形態のうちのいくつかでは、LCHのサブセットは、
・ スプリット2次RLCエンティティに関連しないLCHのみ、
・ 論理チャネルグループ(LCG)に属するLCHのみ、
・ 遅延敏感ULデータを搬送するLCHのみ、および
・ RRCシグナリングを介して無線ネットワークによって指示された特定のLCH
のうちの1つまたは複数を含む。
【0150】
他の実施形態では、MACエンティティが中断されている間にブロック2020において実施される1つまたは複数の第2の動作は、対応するサブブロック番号によって示された、
・ (2023)MACエンティティの1つまたは複数のLCH上のULデータの利用可能性を監視することと、
・ (2024)監視されたLCHのうちの少なくとも1つ上のULデータの利用可能性を検出することに基づいて、SRプロシージャを始動することと、
・ (2025)PUCCHリソースがSRを送信するために利用可能でないとき、RAプロシージャを始動することと
のうちの1つまたは複数を含む。
【0151】
これらの実施形態のうちのいくつかでは、サブブロック2024におけるSRプロシージャを始動することは、
・ MACエンティティが中断された間に、他のSRプロシージャが始動されていない、または
・ UL PUSCHリソースがBSRを送信するために利用可能でない、
のうちの1つまたは複数にさらに基づき得る。
【0152】
これらの実施形態のうちのいくつかでは、(たとえば、サブブロック2023における)監視されたLCHは、MACエンティティのすべてのLCHの以下のサブセット、すなわち、
・ スプリット2次RLCエンティティに関連しないLCHのみ、
・ LCGに属するLCHのみ、
・ 遅延敏感ULデータを搬送するLCHのみ、および
・ RRCシグナリングを介して無線ネットワークによって指示された特定のLCH
のうちの1つを含む。
【0153】
いくつかの実施形態では、アクティブ化解除されたセルグループを再アクティブ化すると、ブロック2030において実施される1つまたは複数の第3の動作は、対応するサブブロック番号によって示された、
・ (2031)再アクティブ化されたセルグループの1次セル(たとえば、PSCell)上でRAプロシージャを始動することと、
・ (2032)1つまたは複数の中断されたULリソースグラントを再開することと、
・ (2033)周期的PHRについてのタイマーを始動することと、
・ (2034)所定の初期値に、MACエンティティの複数のLCHに関連するそれぞれの優先度付けパラメータ(たとえば、Bj)をリセットすることと、
・ (2035)LCGに属する各LCHを、送信のために利用可能な0個のULデータを有すると見なすことと
のうちの1つまたは複数を含む。
【0154】
いくつかの実施形態では、ブロック2030における1つまたは複数の第3の動作に基づいて、MACエンティティを再開することは、(たとえば、そのときに、MACエンティティが再開されたと見なされる)以下の動作、すなわち、
・ (2036)MACエンティティの複数のLCHについてのBSRプロシージャを、(たとえば、ブロック2034に記載の)複数のLCHに関連する優先度付けパラメータが所定の初期値にリセットされることに基づいて、始動することまたは再開することと、
・ (2037)無線ネットワークからのセルグループアクティブ化コマンドに対する確認応答を送ることと、
・ (2038)再アクティブ化されたセルグループにおいてSRプロシージャを始動することと、
・ (2039)再アクティブ化されたセルグループにおいてRAプロシージャを始動することと
のうちの1つまたは複数を含むことができる。。
【0155】
これらの実施形態のうちのいくつかでは、優先度付けパラメータがリセットされる所定の初期値は、0である。
【0156】
様々な実施形態が、本明細書で、上記では方法、装置、デバイス、コンピュータ可読媒体および受信機に関して説明されたが、そのような方法が、様々なシステム、通信デバイス、コンピューティングデバイス、制御デバイス、装置、非一時的コンピュータ可読媒体などにおいて、ハードウェアとソフトウェアとの様々な組合せによって具現され得ることを、当業者は容易に理解されよう。
【0157】
図21は、いくつかの実施形態による、通信システム2100の一例を示す。この例では、通信システム2100は、無線アクセスネットワーク(RAN)などのアクセスネットワーク2104と、1つまたは複数のコアネットワークノード2108を含むコアネットワーク2106とを含む、通信ネットワーク2102を含む。アクセスネットワーク2104は、ネットワークノード2110aおよび2110bなど、1つまたは複数のアクセスネットワークノード(それらのうちの1つまたは複数が、一般に、ネットワークノード2110と呼ばれることがある)、あるいは任意の他の同様の3GPPアクセスノードまたは非3GPPアクセスポイントを含む。ネットワークノード2110は、UE2112a、2112b、2112c、および2112d(それらのうちの1つまたは複数が、一般に、UE2112と呼ばれることがある)を、1つまたは複数の無線接続上でコアネットワーク2106に接続することなどによる、UEの直接的接続または間接的接続を容易にする。
【0158】
無線接続上での例示的な無線通信は、ワイヤ、ケーブル、または他の材料導体を使用せずに、情報を伝達するのに好適な、電磁波、電波、赤外波、および/または他のタイプの信号を使用して無線信号を送信および/または受信することを含む。その上、異なる実施形態では、通信システム2100は、任意の数の有線または無線ネットワーク、ネットワークノード、UE、ならびに/あるいは有線接続を介してかまたは無線接続を介してかにかかわらず、データおよび/または信号の通信を容易にするかまたはその通信に参加し得る、任意の他の構成要素またはシステムを含み得る。通信システム2100は、任意のタイプの通信(communication)、通信(telecommunication)、データ、セルラ、無線ネットワーク、および/または他の同様のタイプのシステムを含み、および/またはそれらとインターフェースし得る。
【0159】
UE2112は、ネットワークノード2110および他の通信デバイスと無線で通信するように構成された、設定された、および/または動作可能な無線デバイスを含む、多種多様な通信デバイスのうちのいずれかであり得る。同様に、ネットワークノード2110は、UE2112と、ならびに/あるいは、無線ネットワークアクセスなどのネットワークアクセスを可能にし、および/または提供するための、ならびに/あるいは、通信ネットワーク2102におけるアドミニストレーションなどの他の機能を実施するための、通信ネットワーク2102中の他のネットワークノードまたは機器と、直接的にまたは間接的に通信するように構成され、そうすることが可能であり、そうするように設定され、および/または動作可能である。
【0160】
図示された例では、コアネットワーク2106は、ネットワークノード2110を、ホスト2116などの1つまたは複数のホストに接続する。これらの接続は、直接的であるか、あるいは1つまたは複数の中間ネットワークまたはデバイスを介して間接的であり得る。他の例では、ネットワークノードは、ホストに直接的に結合され得る。コアネットワーク2106は、ハードウェアおよびソフトウェア構成要素で構造化された、1つまたは複数のコアネットワークノード(たとえば、コアネットワークノード2108)を含む。これらの構成要素の特徴は、UE、ネットワークノード、および/またはホストに関して説明されるものと実質的に同様であり得、したがって、それらの説明は、概して、コアネットワークノード2108の対応する構成要素に適用可能である。例示的なコアネットワークノードは、モバイルスイッチングセンタ(MSC)、モビリティ管理エンティティ(MME)、ホーム加入者サーバ(HSS)、アクセスおよびモビリティ管理機能(AMF)、セッション管理機能(SMF)、認証サーバ機能(AUSF)、加入識別子秘匿化解除機能(SIDF:Subscription Identifier De-concealing Function)、統合データ管理(UDM)、セキュリティエッジ保護プロキシ(SEPP)、ネットワーク公開機能(NEF)、および/またはユーザプレーン機能(UPF)のうちの1つまたは複数の機能を含む。
【0161】
ホスト2116は、アクセスネットワーク2104および/または通信ネットワーク2102のオペレータまたはプロバイダ以外の、サービスプロバイダの所有または制御下にあり得、サービスプロバイダによってまたはサービスプロバイダの代わりに動作され得る。ホスト2116は、1つまたは複数のサービスを提供するために、様々なアプリケーションをホストし得る。そのようなアプリケーションの例は、ライブおよびあらかじめ記録されたオーディオ/ビデオコンテンツ、複数のUEによって検出された様々な周囲条件に関するデータを取り出し、コンパイルすることなど、データ収集サービス、分析機能、ソーシャルメディア、リモートデバイスを制御するかまたは場合によってはリモートデバイスと対話するための機能、アラームおよびサーベイランスセンタのための機能、あるいは、サーバによって実施される任意の他のそのような機能を含む。
【0162】
全体として、
図21の通信システム2100は、UE、ネットワークノード、およびホストの間のコネクティビティを可能にする。その意味で、通信システムは、限定はしないが、汎欧州デジタル移動電話方式(GSM)、Universal Mobile Telecommunications System(UMTS)、Long Term Evolution(LTE)、ならびに/あるいは他の好適な2G、3G、4G、5G規格、または任意の適用可能な将来世代規格(たとえば、6G)、米国電気電子技術者協会(IEEE)802.11規格(WiFi)などの無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)規格、ならびに/あるいは、マイクロ波アクセスのための世界的相互運用性(WiMax)、Bluetooth、Z-Wave、ニアフィールド通信(NFC)ZigBee、LiFi、および/またはLoRaおよびSigfoxなど、任意の低電力ワイドエリアネットワーク(LPWAN)規格など、任意の他の適切な無線通信規格を含む、特定の規格などのあらかじめ規定されたルールまたはプロシージャに従って動作するように設定され得る。
【0163】
いくつかの例では、通信ネットワーク2102は、3GPP規格化された特徴を実装するセルラネットワークである。したがって、通信ネットワーク2102は、通信ネットワーク2102に接続された異なるデバイスに異なる論理ネットワークを提供するために、ネットワークスライシングをサポートし得る。たとえば、通信ネットワーク2102は、いくつかのUEに超高信頼低レイテンシ通信(URLLC)サービスを提供しながら、他のUEに拡張モバイルブロードバンド(eMBB)サービスを提供し、および/または、またさらなるUEに大規模マシン型通信(mMTC)/大規模IoTサービスを提供し得る。
【0164】
いくつかの例では、UE2112は、直接人間対話なしに情報を送信および/または受信するように設定される。たとえば、UEは、内部または外部イベントによってトリガされたとき、あるいはアクセスネットワーク2104からの要求に応答して、所定のスケジュールでアクセスネットワーク2104に情報を送信するように設計され得る。さらに、UEは、シングルまたはマルチRATあるいはマルチスタンダードモードで動作するために設定され得る。たとえば、UEは、Wi-Fi、NR(新無線)およびLTEのうちのいずれか1つまたはそれらの組合せで動作し得、すなわち、E-UTRAN(拡張UMTS地上無線アクセスネットワーク)新無線-デュアルコネクティビティ(EN-DC)など、マルチ無線デュアルコネクティビティ(MR-DC)のために設定される。
【0165】
本例では、ハブ2114は、1つまたは複数のUE(たとえば、UE2112cおよび/または2112d)と、ネットワークノード(たとえば、ネットワークノード2110b)との間の間接的通信を容易にするために、アクセスネットワーク2104と通信する。いくつかの例では、ハブ2114は、コントローラ、ルータ、コンテンツソースおよびコンテンツ分析、またはUEに関して本明細書で説明される他の通信デバイスのいずれかであり得る。たとえば、ハブ2114は、UEのためのコアネットワーク2106へのアクセスを可能にするブロードバンドルータであり得る。別の例として、ハブ2114は、UE中の1つまたは複数のアクチュエータにコマンドまたは命令を送るコントローラであり得る。コマンドまたは命令は、UE、ネットワークノード2110から受信されるか、あるいは、ハブ2114における実行可能コード、スクリプト、プロセス、または他の命令によるものであり得る。別の例として、ハブ2114は、UEデータのための一時的ストレージとして働くデータコレクタであり得、いくつかの実施形態では、データの分析または他の処理を実施し得る。別の例として、ハブ2114は、コンテンツソースであり得る。たとえば、VRヘッドセット、ディスプレイ、ラウドスピーカー、または他のメディア配信デバイスであるUEについて、ハブ2114は、ネットワークノードを介して、VRアセット、ビデオ、オーディオ、あるいは感覚情報に関係する他のメディアまたはデータを取り出し得、これを、ハブ2114は次いで、直接的に、ローカル処理を実施した後に、および/または追加のローカルコンテンツを追加した後に、のいずれかでUEに提供する。さらに別の例では、ハブ2114は、特に、UEのうちの1つまたは複数が低エネルギーIoTデバイスである場合において、UEのためのプロキシサーバまたはオーケストレータとして働く。
【0166】
ハブ2114は、ネットワークノード2110bへの常時/永続または間欠接続を有し得る。ハブ2114はまた、ハブ2114とUE(たとえば、UE2112cおよび/または2112d)との間の、およびハブ2114とコアネットワーク2106との間の、異なる通信方式および/またはスケジュールを可能にし得る。他の例では、ハブ2114は、有線接続を介して、コアネットワーク2106および/または1つまたは複数のUEに接続される。その上、ハブ2114は、アクセスネットワーク2104上でM2Mサービスプロバイダにおよび/または直接接続上で別のUEに接続するように設定され得る。いくつかのシナリオでは、UEは、ネットワークノード2110との無線接続を、ハブ2114を介して有線接続または無線接続を介して依然として接続されながら、確立し得る。いくつかの実施形態では、ハブ2114は、専用ハブ、すなわち、主な機能がUEからネットワークノード2110bに/ネットワークノード2110bからUEに通信をルーティングすることである、ハブであり得る。他の実施形態では、ハブ2114は、非専用ハブ、すなわち、UEとネットワークノード2110bとの間の通信をルーティングするように動作することが可能であるが、いくつかのデータチャネルについての通信開始ポイントおよび/または終了ポイントとして動作することがさらに可能であるデバイスであり得る。
【0167】
図22は、いくつかの実施形態による、UE2200を示す。本明細書で使用されるUEは、ネットワークノードおよび/または他のUEと無線で通信することが可能な、そうするように設定された、構成された、および/または動作可能なデバイスを指す。UEの例は、限定はしないが、スマートフォン、モバイルフォン、セルフォン、ボイスオーバーIP(VoIP)フォン、無線ローカルループ電話、デスクトップコンピュータ、携帯情報端末(PDA)、無線カメラ、ゲーミングコンソールまたはデバイス、音楽記憶デバイス、再生器具、ウェアラブル端末デバイス、無線エンドポイント、移動局、タブレット、ラップトップコンピュータ、ラップトップ組込み機器(LEE)、ラップトップ搭載機器(LME)、スマートデバイス、無線顧客構内機器(CPE)、車両搭載または車両組込み/統合無線デバイスなどを含む。他の例は、狭帯域モノのインターネット(NB-IoT)UE、マシン型通信(MTC)UE、および/または拡張MTC(eMTC)UEを含む、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)によって識別される任意のUEを含む。
【0168】
UEは、たとえば、サイドリンク通信、専用短距離通信(DSRC)、V2V(Vehicle-to-Vehicle)、V2I(Vehicle-to-Infrastructure)、またはV2X(Vehicle-to-Everything)のための3GPP規格を実装することによって、D2D(device-to-device)通信をサポートし得る。他の例では、UEは必ずしも、関連のあるデバイスを所有し、および/または動作させる人間ユーザという意味におけるユーザを有するとは限らない。代わりに、UEは、人間のユーザへの販売、または人間のユーザによる動作を意図されるが、特定の人間のユーザに関連しないことがあるか、または特定の人間のユーザに初めに関連しないことがある、デバイス(たとえば、スマートスプリンクラーコントローラ)を表し得る。代替的に、UEは、エンドユーザへの販売、またはエンドユーザによる動作を意図されないが、ユーザに関連するか、またはユーザの利益のために動作され得る、デバイス(たとえば、スマート電力計)を表し得る。
【0169】
UE2200は、バス2204を介して、入出力インターフェース2206、電源2208、メモリ2210、通信インターフェース2212、および/または任意の他の構成要素、あるいはそれらの任意の組合せに動作可能に結合された、処理回路2202を含む。いくつかのUEは、
図22に示されている構成要素のすべてまたはサブセットを利用し得る。構成要素間の統合のレベルは、UEごとに変動し得る。さらに、いくつかのUEは、複数のプロセッサ、メモリ、トランシーバ、送信機、受信機など、構成要素の複数のインスタンスを含んでいることがある。
【0170】
処理回路2202は、命令およびデータを処理するように設定され、機械可読コンピュータプログラムとしてメモリ2210に記憶された命令を実行するように動作可能な任意の逐次状態機械を実装するように設定され得る。処理回路2202は、(たとえば、ディスクリート論理、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、特定用途向け集積回路(ASIC)などにおける)1つまたは複数のハードウェア実装状態機械、適切なファームウェアと一緒のプログラマブル論理、適切なソフトウェアと一緒のマイクロプロセッサまたはデジタル信号プロセッサ(DSP)など、1つまたは複数の記憶されたコンピュータプログラム、汎用プロセッサ、あるいは上記の任意の組合せとして実装され得る。たとえば、処理回路2202は、複数の中央処理ユニット(CPU)を含み得る。
【0171】
本例では、入出力インターフェース2206は、入力デバイス、出力デバイス、あるいは1つまたは複数の入力および/または出力デバイスに1つまたは複数のインターフェースを提供するように設定され得る。出力デバイスの例は、スピーカー、サウンドカード、ビデオカード、ディスプレイ、モニタ、プリンタ、アクチュエータ、エミッタ、スマートカード、別の出力デバイス、またはそれらの任意の組合せを含む。入力デバイスは、ユーザが、情報をUE2200にキャプチャすることを可能にし得る。入力デバイスの例は、タッチセンシティブまたはプレゼンスセンシティブディスプレイ、カメラ(たとえば、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラ、ウェブカメラなど)、マイクロフォン、センサー、マウス、トラックボール、方向性パッド、トラックパッド、スクロールホイール、スマートカードなどを含む。プレゼンスセンシティブディスプレイは、ユーザからの入力を検知するための容量性または抵抗性タッチセンサーを含み得る。センサーは、たとえば、加速度計、ジャイロスコープ、チルトセンサー、力センサー、磁力計、光センサー、近接度センサー、生体センサーなど、またはそれらの任意の組合せであり得る。出力デバイスは、入力デバイスと同じタイプのインターフェースポートを使用し得る。たとえば、入力デバイスおよび出力デバイスを提供するために、ユニバーサルシリアルバス(USB)ポートが使用され得る。
【0172】
いくつかの実施形態では、電源2208は、バッテリーまたはバッテリーパックとして構造化される。外部電源(たとえば、電気コンセント)、光起電力デバイスまたは電池など、他のタイプの電源が使用され得る。電源2208は、入力回路、または電力ケーブルなどのインターフェースを介して、電源2208自体、および/または外部電源から、UE2200の様々な部分に電力を配信するための、電力回路をさらに含み得る。電力を配信することは、たとえば、電源2208の充電のためのものであり得る。電力回路は、電源2208からの電力に対して、その電力を、電力が供給されるUE2200のそれぞれの構成要素に好適であるようにするために、任意のフォーマッティング、変換、または他の修正を実施し得る。
【0173】
メモリ2210は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読取り専用メモリ(ROM)、プログラマブル読取り専用メモリ(PROM)、消去可能プログラマブル読取り専用メモリ(EPROM)、電気的消去可能プログラマブル読取り専用メモリ(EEPROM)、磁気ディスク、光ディスク、ハードディスク、リムーバブルカートリッジ、フラッシュドライブなど、メモリであるか、またはメモリを含むように設定され得る。一例では、メモリ2210は、オペレーティングシステム、ウェブブラウザアプリケーション、ウィジェット、ガジェットエンジン、または他のアプリケーションなど、1つまたは複数のアプリケーションプログラム2214と、対応するデータ2216とを含む。メモリ2210は、UE2200による使用のために、多様な様々なオペレーティングシステムまたはオペレーティングシステムの組合せのうちのいずれかを記憶し得る。
【0174】
メモリ2210は、独立ディスクの冗長アレイ(RAID)、フラッシュメモリ、USBフラッシュドライブ、外部ハードディスクドライブ、サムドライブ、ペンドライブ、キードライブ、高密度デジタル多用途ディスク(HD-DVD)光ディスクドライブ、内蔵ハードディスクドライブ、Blu-Ray光ディスクドライブ、ホログラフィックデジタルデータ記憶(HDDS)光ディスクドライブ、外部ミニデュアルインラインメモリモジュール(DIMM)、シンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリ(SDRAM)、外部マイクロDIMM SDRAM、USIMおよび/またはISIMなどの1つまたは複数の加入者識別モジュール(SIM)を含むユニバーサル集積回路カード(UICC)の形態の改ざん防止モジュールなどのスマートカードメモリ、他のメモリ、あるいはそれらの任意の組合せなど、いくつかの物理ドライブユニットを含むように設定され得る。UICCは、たとえば、埋込みUICC(eUICC)、統合UICC(iUICC)、または通常「SIMカード」として知られているリムーバブルUICCであり得る。メモリ2210は、UE2200が、一時的または非一時的メモリ媒体に記憶された命令、アプリケーションプログラムなどにアクセスすること、データをオフロードすること、あるいはデータをアップロードすることを可能にし得る。通信システムを利用する製造品などの製造品は、メモリ2210として、またはメモリ2210中に有形に具現され得、メモリ2210は、デバイス可読記憶媒体であるか、またはデバイス可読記憶媒体を備え得る。
【0175】
処理回路2202は、通信インターフェース2212を使用してアクセスネットワークまたは他のネットワークと通信するように設定され得る。通信インターフェース2212は、1つまたは複数の通信サブシステムを備え得、アンテナ2222を含むか、またはアンテナ2222に通信可能に結合され得る。通信インターフェース2212は、無線通信が可能な別のデバイス(たとえば、アクセスネットワークにおける別のUEまたはネットワークノード)の1つまたは複数のリモートトランシーバと通信することによってなど、通信するために使用される1つまたは複数のトランシーバを含み得る。各トランシーバは、ネットワーク通信(たとえば、光、電気、周波数割り当てなど)を提供するのに適した送信機2218および/または受信機2220を含み得る。その上、送信機2218および受信機2220は、1つまたは複数のアンテナ(たとえば、アンテナ2222)に結合され得、回路構成要素、ソフトウェアまたはファームウェアを共有し得るか、あるいは、代替的に、別個に実装され得る。
【0176】
示されている実施形態では、通信インターフェース2212の通信機能は、セルラ通信、Wi-Fi通信、LPWAN通信、データ通信、ボイス通信、マルチメディア通信、Bluetoothなどの短距離通信、ニアフィールド通信、ロケーションを決定するための全地球測位システム(GPS)の使用などのロケーションベース通信、別の同様の通信機能、またはそれらの任意の組合せを含み得る。通信は、IEEE802.11、符号分割多重化アクセス(CDMA)、広帯域符号分割多元接続(WCDMA)、GSM、LTE、新無線(NR)、UMTS、WiMax、イーサネット、伝送制御プロトコル/インターネットプロトコル(TCP/IP)、同期光ネットワーキング(SONET)、非同期転送モード(ATM)、QUIC、ハイパーテキスト転送プロトコル(HTTP)など、1つまたは複数の通信プロトコルおよび/または規格に従って実装され得る。
【0177】
センサーのタイプにかかわらず、UEは、UEのセンサーによってキャプチャされたデータの出力を、UEの通信インターフェース2212を通して、無線接続を介してネットワークノードに提供し得る。UEのセンサーによってキャプチャされたデータは、無線接続を通して別のUEを介してネットワークノードに通信され得る。出力は、周期的(たとえば、検出された温度を報告する場合、15分ごとに1回)であるか、トリガリングイベント(たとえば、湿度が検出されたとき、警報が送られる)に応答して、要求(たとえば、ユーザ始動型要求)に応答して、(たとえば、いくつかのセンサーからの報告からの負荷を均一にするために)ランダムであるか、または連続ストリーム(たとえば、患者のライブビデオフィード)であり得る。
【0178】
別の例として、UEは、無線接続を介してネットワークノードから無線入力を受信するように設定された通信インターフェースに関係する、アクチュエータ、モーター、またはスイッチを備える。受信された無線入力に応答して、アクチュエータ、モーター、またはスイッチの状態が変化し得る。たとえば、UEは、受信された入力に従って飛行中のドローンの制御面またはローターを調節するモーター、あるいは受信された入力に従って医学的プロシージャを実施するロボットアームを備え得る。
【0179】
UEは、モノのインターネット(IoT)デバイスの形態のとき、1つまたは複数のアプリケーション領域において使用するためのデバイスであり得、これらの領域は、限定はしないが、都市ウェアラブル技術、拡張産業用アプリケーションおよびヘルスケアを含む。そのようなIoTデバイスの非限定的な例は、接続された冷蔵庫または冷凍庫、TV、接続された照明デバイス、電力量計、ロボット電気掃除機、音声制御されたスマートスピーカー、家庭用防犯カメラ、動き検出器、サーモスタット、煙検出器、ドア/窓センサー、浸水/湿度センサー、電子ドアロック、接続されたドアベル、ヒートポンプのような空調システム、自律車両、サーベイランスシステム、気象監視デバイス、車両駐車監視デバイス、電気車両充電ステーション、スマートウォッチ、フィットネストラッカー、拡張現実(AR)または仮想現実(VR)のためのヘッドマウントディスプレイ、触覚増補または知覚拡張のためのウェアラブル、ウォータースプリンクラー、動物または商品トラッキングデバイス、植物または動物を監視するためのセンサー、産業用ロボット、無人航空機(UAV)、および心拍数モニタまたはリモート制御された外科的ロボットのような任意の種類の医療デバイスであるデバイスであるか、あるいはそれらに埋め込まれたデバイスである。IoTデバイスの形態のUEは、
図22に示されているUE2200に関して説明される他の構成要素に加えて、IoTデバイスの意図されたアプリケーションに応じた回路および/またはソフトウェアを備える。
【0180】
また別の特定の例として、IoTシナリオでは、UEは、監視および/または測定を実施し、そのような監視および/または測定の結果を別のUEおよび/またはネットワークノードに送信する、マシンまたは他のデバイスを表し得る。UEは、この場合、M2Mデバイスであり得、M2Mデバイスは、3GPPコンテキストではMTCデバイスと呼ばれることがある。1つの特定の例として、UEは、3GPP NB-IoT規格を実装し得る。他のシナリオでは、UEは、車、バス、トラック、船、および飛行機など、車両、または、その動作ステータスを監視することおよび/またはその動作ステータスに関して報告すること、あるいはその動作に関連する他の機能が可能である他の機器を表し得る。
【0181】
実際には、単一の使用事例に関して、任意の数のUEが一緒に使用され得る。たとえば、第1のUEは、ドローンであるか、ドローン中で統合され、(速度センサーを通して取得された)ドローンの速度情報を、ドローンを動作させるリモートコントローラである第2のUEに提供し得る。ユーザがリモートコントローラから変更を行うとき、第1のUEはドローンの速度を増加または減少させるために、(たとえば、アクチュエータを制御することによって)ドローン上のスロットルを調節し得る。第1および/または第2のUEはまた、上記で説明された機能のうちの2つ以上を含むことができる。たとえば、UEは、センサーとアクチュエータとを備え、速度センサーとアクチュエータの両方についてのデータの通信をハンドリングし得る。
【0182】
図23は、いくつかの実施形態による、ネットワークノード2300を示す。本明細書で使用されるネットワークノードは、通信ネットワーク中のUEと、および/あるいは他のネットワークノードまたは機器と、直接的にまたは間接的に通信することが可能な、そうするように設定された、構成された、および/または動作可能な機器を指す。ネットワークノードの例は、限定はしないが、アクセスポイント(AP)(たとえば、無線アクセスポイント)、基地局(BS)(たとえば、無線基地局、ノードB、エボルブドノードB(eNB)およびNRノードB(gNB))を含む。
【0183】
基地局は、基地局が提供するカバレッジの量(または、言い方を変えれば、基地局の送信電力レベル)に基づいてカテゴリー分類され得、したがって、カバレッジの提供される量に応じて、フェムト基地局、ピコ基地局、マイクロ基地局、またはマクロ基地局と呼ばれることがある。基地局は、リレーを制御する、リレーノードまたはリレードナーノードであり得る。ネットワークノードは、リモート無線ヘッド(RRH)と呼ばれることがある、集中型デジタルユニットおよび/またはリモートラジオユニット(RRU)など、分散無線基地局の1つまたは複数(またはすべて)の部分をも含み得る。そのようなリモートラジオユニットは、アンテナ統合無線機としてアンテナと統合されることも統合されないこともある。分散無線基地局の部分は、分散アンテナシステム(DAS)において、ノードと呼ばれることもある。
【0184】
ネットワークノードの他の例は、複数送信ポイント(マルチTRP)5Gアクセスノード、マルチ規格無線(MSR)BSなどのMSR機器、無線ネットワークコントローラ(RNC)または基地局コントローラ(BSC)などのネットワークコントローラ、基地トランシーバ局(BTS)、送信ポイント、送信ノード、マルチセル/マルチキャスト協調エンティティ(MCE)、運用保守(O&M)ノード、運用サポートシステム(OSS)ノード、自己組織化ネットワーク(SON)ノード、測位ノード(たとえば、エボルブドサービングモバイルロケーションセンタ(E-SMLC))、および/あるいはドライブテスト最小化(MDT:minimization of drive test)を含む。
【0185】
ネットワークノード2300は、処理回路2302と、メモリ2304と、通信インターフェース2306と、電源2308とを含む。ネットワークノード2300は、複数の物理的に別個の構成要素(たとえば、ノードB構成要素およびRNC構成要素、またはBTS構成要素およびBSC構成要素など)から組み立てられ得、これらは各々、それら自体のそれぞれの構成要素を有し得る。ネットワークノード2300が複数の別個の構成要素(たとえば、BTS構成要素およびBSC構成要素)を備えるいくつかのシナリオでは、別個の構成要素のうちの1つまたは複数が、いくつかのネットワークノードの間で共有され得る。たとえば、単一のRNCが、複数のノードBを制御し得る。そのようなシナリオでは、各一意のノードBとRNCとのペアは、いくつかの事例では、単一の別個のネットワークノードと見なされ得る。いくつかの実施形態では、ネットワークノード2300は、複数の無線アクセス技術(RAT)をサポートするように設定され得る。そのような実施形態では、いくつかの構成要素は複製され得(たとえば、異なるRATのための別個のメモリ2304)、いくつかの構成要素は再利用され得る(たとえば、同じアンテナ2310が異なるRATによって共有され得る)。ネットワークノード2300は、ネットワークノード2300に統合された、異なる無線技術、たとえばGSM、WCDMA、LTE、NR、WiFi、Zigbee、Z-wave、LoRaWAN、無線周波数識別(RFID)またはBluetooth無線技術のための様々な示されている構成要素の複数のセットをも含み得る。これらの無線技術は、同じまたは異なるチップまたはチップのセット、およびネットワークノード2300内の他の構成要素に統合され得る。
【0186】
処理回路2302は、単体で、またはメモリ2304などの他のネットワークノード2300構成要素と併せてのいずれかで、ネットワークノード2300機能を提供するように動作可能な、マイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、中央処理ユニット、デジタル信号プロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、または任意の他の好適なコンピューティングデバイス、リソースのうちの1つまたは複数の組合せ、あるいはハードウェア、ソフトウェアおよび/または符号化された論理の組合せを備え得る。
【0187】
いくつかの実施形態では、処理回路2302は、システムオンチップ(SOC)を含む。いくつかの実施形態では、処理回路2302は、無線周波数(RF)トランシーバ回路2312とベースバンド処理回路2314とのうちの1つまたは複数を含む。いくつかの実施形態では、無線周波数(RF)トランシーバ回路2312とベースバンド処理回路2314とは、別個のチップ(またはチップのセット)、ボード、または無線ユニットおよびデジタルユニットなどのユニット上にあり得る。代替実施形態では、RFトランシーバ回路2312とベースバンド処理回路2314との一部または全部は、同じチップまたはチップのセット、ボード、あるいはユニット上にあり得る。
【0188】
メモリ2304は、限定はしないが、永続ストレージ、固体メモリ、リモートマウントメモリ、磁気媒体、光媒体、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読取り専用メモリ(ROM)、大容量記憶媒体(たとえば、ハードディスク)、リムーバブル記憶媒体(たとえば、フラッシュドライブ、コンパクトディスク(CD)またはデジタルビデオディスク(DVD))を含む、任意の形態の揮発性または不揮発性コンピュータ可読メモリ、ならびに/あるいは、処理回路2302によって使用され得る情報、データ、および/または命令を記憶する、任意の他の揮発性または不揮発性、非一時的デバイス可読および/またはコンピュータ実行可能メモリデバイスを備え得る。メモリ2304は、コンピュータプログラム、ソフトウェア、論理、ルール、コード、表のうちの1つまたは複数を含むアプリケーション、および/または処理回路2302によって実行されることが可能であり、ネットワークノード2300によって利用される、他の命令を含む、任意の好適な命令、データまたは情報を記憶し得る。メモリ2304は、処理回路2302によって行われた計算および/または通信インターフェース2306を介して受信されたデータを記憶するために使用され得る。いくつかの実施形態では、処理回路2302およびメモリ2304は、統合される。
【0189】
通信インターフェース2306は、ネットワークノード、アクセスネットワーク、および/またはUEの間のシグナリングおよび/またはデータの有線または無線通信において使用される。示されているように、通信インターフェース2306は、たとえば有線接続上でネットワークとの間でデータを送るおよび受信するための(1つまたは複数の)ポート/(1つまたは複数の)端末2316を備える。通信インターフェース2306は、アンテナ2310に結合されるか、またはいくつかの実施形態では、アンテナ2310の一部であり得る、無線フロントエンド回路2318をも含む。無線フロントエンド回路2318は、フィルタ2320と増幅器2322とを備える。無線フロントエンド回路2318は、アンテナ2310および処理回路2302に接続され得る。無線フロントエンド回路は、アンテナ2310と処理回路2302との間で通信される信号を調整するように設定され得る。無線フロントエンド回路2318は、無線接続を介して他のネットワークノードまたはUEに送出されるべきであるデジタルデータを受信し得る。無線フロントエンド回路2318は、デジタルデータを、フィルタ2320および/または増幅器2322の組合せを使用して適切なチャネルおよび帯域幅パラメータを有する無線信号に変換し得る。無線信号は、次いで、アンテナ2310を介して送信され得る。同様に、データを受信するとき、アンテナ2310は無線信号を収集し得、次いで、無線信号は無線フロントエンド回路2318によってデジタルデータに変換される。デジタルデータは、処理回路2302に受け渡され得る。他の実施形態では、通信インターフェースは、異なる構成要素および/または構成要素の異なる組合せを備え得る。
【0190】
いくつかの代替実施形態では、ネットワークノード2300は別個の無線フロントエンド回路2318を含まず、代わりに、処理回路2302は、無線フロントエンド回路を含み、アンテナ2310に接続される。同様に、いくつかの実施形態では、RFトランシーバ回路2312の全部または一部が、通信インターフェース2306の一部である。さらに他の実施形態では、通信インターフェース2306は、無線ユニット(図示せず)の一部として、1つまたは複数のポートまたは端末2316と、無線フロントエンド回路2318と、RFトランシーバ回路2312とを含み、通信インターフェース2306は、デジタルユニット(図示せず)の一部であるベースバンド処理回路2314と通信する。
【0191】
アンテナ2310は、無線信号を送るおよび/または受信するように設定された、1つまたは複数のアンテナまたはアンテナアレイを含み得る。アンテナ2310は、無線フロントエンド回路2318に結合され得、データおよび/または信号を無線で送信および受信することが可能な任意のタイプのアンテナであり得る。いくつかの実施形態では、アンテナ2310は、ネットワークノード2300とは別個であり、インターフェースまたはポートを通してネットワークノード2300に接続可能である。
【0192】
アンテナ2310、通信インターフェース2306、および/または処理回路2302は、ネットワークノードによって実施されるものとして本明細書で説明される任意の受信動作および/またはいくつかの取得動作を実施するように設定され得る。任意の情報、データおよび/または信号が、UE、別のネットワークノードおよび/または任意の他のネットワーク機器から受信され得る。同様に、アンテナ2310、通信インターフェース2306、および/または処理回路2302は、ネットワークノードによって実施されるものとして本明細書で説明される任意の送信動作を実施するように設定され得る。任意の情報、データおよび/または信号が、UE、別のネットワークノードおよび/または任意の他のネットワーク機器に送信され得る。
【0193】
電源2308は、それぞれの構成要素に好適な形態で(たとえば、各それぞれの構成要素のために必要とされる電圧および電流レベルにおいて)、ネットワークノード2300の様々な構成要素に電力を提供する。電源2308は、本明細書で説明される機能を実施するための電力を、ネットワークノード2300の構成要素に供給するための、電力管理回路をさらに備えるか、または電力管理回路に結合され得る。たとえば、ネットワークノード2300は、電気ケーブルなどの入力回路またはインターフェースを介して外部電源(たとえば、電力グリッド、電気コンセント)に接続可能であり得、それにより、外部電源は電源2308の電力回路に電力を供給する。さらなる例として、電源2308は、電力回路に接続された、または電力回路中で統合された、バッテリーまたはバッテリーパックの形態の電力源を備え得る。バッテリーは、外部電源が落ちた場合、バックアップ電力を提供し得る。
【0194】
ネットワークノード2300の実施形態は、本明細書で説明される機能、および/または本明細書で説明される主題をサポートするために必要な機能のうちのいずれかを含む、ネットワークノードの機能のいくつかの態様を提供するための、
図23に示されている構成要素以外の追加の構成要素を含み得る。たとえば、ネットワークノード2300は、ネットワークノード2300への情報の入力を可能にするための、およびネットワークノード2300からの情報の出力を可能にするための、ユーザインターフェース機器を含み得る。これは、ユーザが、ネットワークノード2300のための診断、メンテナンス、修復、および他のアドミニストレーティブ機能を実施することを可能にし得る。
【0195】
図24は、本明細書で説明される様々な態様による、
図21のホスト2116の一実施形態であり得る、ホスト2400のブロック図である。本明細書で使用されるホスト2400は、スタンドアロンサーバ、ブレードサーバ、クラウド実装サーバ、分散型サーバ、仮想マシン、コンテナ、またはサーバファーム中の処理リソースを含む、ハードウェアおよび/またはソフトウェアの様々な組合せであるか、あるいはハードウェアおよび/またはソフトウェアの様々な組合せを備え得る。ホスト2400は、1つまたは複数のUEに1つまたは複数のサービスを提供し得る。
【0196】
ホスト2400は、バス2404を介して、入出力インターフェース2406と、ネットワークインターフェース2408と、電源2410と、メモリ2412とに動作可能に結合された処理回路2402を含む。他の実施形態では、他の構成要素が含まれ得る。これらの構成要素の特徴は、
図22および
図23など、前の図のデバイスに関して説明されたものと実質的に同様であり得、したがって、それらの説明は、概して、ホスト2400の対応する構成要素に適用可能である。
【0197】
メモリ2412は、1つまたは複数のホストアプリケーションプログラム2414とデータ2416とを含む1つまたは複数のコンピュータプログラムを含み得、データ2416は、ユーザデータ、たとえば、ホスト2400のためにUEによって生成されたデータ、またはUEのためにホスト2400によって生成されたデータを含み得る。ホスト2400の実施形態は、示されている構成要素のサブセットのみまたはすべてを利用し得る。ホストアプリケーションプログラム2414は、コンテナベースのアーキテクチャにおいて実装され得、UEの複数の異なるクラス、タイプ、または実装形態(たとえば、ハンドセット、デスクトップコンピュータ、ウェアラブルディスプレイシステム、ヘッドアップディスプレイシステム)のためのトランスコーディングを含む、ビデオコーデック(たとえば、多用途ビデオコーディング(VVC)、高効率ビデオコーディング(HEVC)、アドバンストビデオコーディング(AVC)、MPEG、VP9)、およびオーディオコーデック(たとえば、FLAC、アドバンストオーディオコーディング(AAC)、MPEG、G.711)についてのサポートを提供し得る。ホストアプリケーションプログラム2414は、ユーザ認証およびライセンスチェックをも提供し得、健康、ルート、およびコンテンツ利用可能性を、コアネットワーク中のデバイス、またはコアネットワークのエッジ上のデバイスなど、中央ノードに周期的に報告し得る。したがって、ホスト2400は、UEのためのオーバーザトップサービスのために、異なるホストを選択および/または指示し得る。ホストアプリケーションプログラム2414は、HTTPライブストリーミング(HLS)プロトコル、リアルタイムメッセージングプロトコル(RTMP)、リアルタイムストリーミングプロトコル(RTSP)、動的適応ストリーミングオーバーHTTP(MPEG-DASH)など、様々なプロトコルをサポートし得る。
【0198】
図25は、いくつかの実施形態によって実装される機能が仮想化され得る、仮想化環境2500を示すブロック図である。本コンテキストでは、仮想化することは、ハードウェアプラットフォーム、記憶デバイスおよびネットワーキングリソースを仮想化することを含み得る、装置またはデバイスの仮想バージョンを作成することを意味する。本明細書で使用される仮想化は、本明細書で説明される任意のデバイス、またはそれらの構成要素に適用され得、機能の少なくとも一部分が1つまたは複数の仮想構成要素として実装される実装形態に関係する。本明細書で説明される機能の一部または全部は、ネットワークノード、UE、コアネットワークノード、またはホストとして動作するハードウェアコンピューティングデバイスなど、ハードウェアノードのうちの1つまたは複数によってホストされる1つまたは複数の仮想環境2500において実装される1つまたは複数の仮想マシン(VM)によって実行される、仮想構成要素として実装され得る。さらに、仮想ノードが無線コネクティビティ(たとえば、コアネットワークノードまたはホスト)を必要としない実施形態では、ノードは、完全に仮想化され得る。
【0199】
(代替的に、ソフトウェアインスタンス、仮想アプライアンス、ネットワーク機能、仮想ノード、仮想ネットワーク機能などと呼ばれることがある)アプリケーション2502は、本明細書で開示される実施形態のうちのいくつかの特徴、機能、および/または利益のうちのいくつかを実装するために、仮想化環境2500において稼働される。
【0200】
ハードウェア2504は、処理回路、ハードウェア処理回路によって実行可能なソフトウェアおよび/または命令を記憶するメモリ、ならびに/あるいはネットワークインターフェース、入出力インターフェースなど、本明細書で説明される他のハードウェアデバイスを含む。ソフトウェアが、(ハイパーバイザまたは仮想マシンモニタ(VMM)とも呼ばれる)1つまたは複数の仮想化レイヤ2506をインスタンス化するために、処理回路によって実行され、(それらのうちの1つまたは複数が一般にVM2508と呼ばれる)VM2508aおよび2508bを提供し、および/または、本明細書で説明されるいくつかの実施形態に関して説明される、機能、特徴、および/または利益のいずれかを実施し得る。仮想化レイヤ2506は、VM2508に、ネットワーキングハードウェアのように見える仮想動作プラットフォームを提示し得る。
【0201】
VM2508は、仮想処理、仮想メモリ、仮想ネットワーキングまたはインターフェース、および仮想ストレージを備え、対応する仮想化レイヤ2506によって稼働され得る。仮想アプライアンス2502の事例の異なる実施形態が、VM2508のうちの1つまたは複数上で実装され得、実装は異なるやり方で行われ得る。ハードウェアの仮想化は、いくつかのコンテキストにおいて、ネットワーク機能仮想化(NFV)と呼ばれる。NFVは、多くのネットワーク機器タイプを、データセンタおよび顧客構内機器中に位置し得る、業界標準高ボリュームサーバハードウェア、物理スイッチ、および物理ストレージ上にコンソリデートするために使用され得る。
【0202】
NFVのコンテキストでは、VM2508は、プログラムを、それらのプログラムが、物理的な仮想化されていないマシン上で実行しているかのように稼働する、物理マシンのソフトウェア実装形態であり得る。VM2508の各々と、そのVMに専用のハードウェアであろうと、および/またはそのVMによってVMのうちの他のVMと共有されるハードウェアであろうと、そのVMを実行するハードウェア2504のその一部とは、別個の仮想ネットワークエレメントを形成する。さらにNFVのコンテキストでは、仮想ネットワーク機能は、ハードウェア2504の上の1つまたは複数のVM2508において稼働する特定のネットワーク機能をハンドリングすることを担当し、アプリケーション2502に対応する。
【0203】
ハードウェア2504は、一般的なまたは特定の構成要素をもつスタンドアロンネットワークノードにおいて実装され得る。ハードウェア2504は、仮想化を介していくつかの機能を実装し得る。代替的に、ハードウェア2504は、多くのハードウェアノードが協働し、特に、アプリケーション2502のライフサイクル管理を監督する、管理およびオーケストレーション2510を介して管理される、(たとえば、データセンタまたはCPEの場合のような)ハードウェアのより大きいクラスタの一部であり得る。いくつかの実施形態では、ハードウェア2504は、1つまたは複数のアンテナに結合され得る、1つまたは複数の送信機と1つまたは複数の受信機とを各々含む、1つまたは複数の無線ユニットに結合される。無線ユニットは、1つまたは複数の適切なネットワークインターフェースを介して他のハードウェアノードと直接的に通信し得、無線アクセスノードまたは基地局など、無線能力をもつ仮想ノードを提供するために仮想構成要素と組み合わせて使用され得る。いくつかの実施形態では、何らかのシグナリングが、ハードウェアノードと無線ユニットとの間の通信のために代替的に使用され得る制御システム2512を使用して、提供され得る。
【0204】
図26は、いくつかの実施形態による、部分的無線接続上でホスト2602がネットワークノード2604を介してUE2606と通信することの通信図を示す。次に、前の段落において説明された(
図21のUE2112aおよび/または
図22のUE2200などの)UE、(
図21のネットワークノード2110aおよび/または
図23のネットワークノード2300などの)ネットワークノード、および(
図21のホスト2116および/または
図24のホスト2400などの)ホストの様々な実施形態による、例示的な実装形態が、
図26を参照しながら説明される。
【0205】
ホスト2400と同様に、ホスト2602の実施形態は、通信インターフェース、処理回路、およびメモリなど、ハードウェアを含む。ホスト2602は、ホスト2602に記憶されるかまたはホスト2602によってアクセス可能であり、処理回路によって実行可能であるソフトウェアをも含む。ソフトウェアは、UE2606とホスト2602との間に延びるオーバーザトップ(OTT)接続2650を介して接続するUE2606など、リモートユーザにサービスを提供するように動作可能であり得るホストアプリケーションを含む。リモートユーザにサービスを提供する際に、ホストアプリケーションは、OTT接続2650を使用して送信されるユーザデータを提供し得る。
【0206】
ネットワークノード2604は、ネットワークノード2604がホスト2602およびUE2606と通信することを可能にするハードウェアを含む。接続2660は、直接的であるか、または、(
図21のコアネットワーク2106と同様の)コアネットワーク、および/あるいは1つまたは複数のパブリックネットワーク、プライベートネットワーク、またはホストされたネットワークなど、1つまたは複数の他の中間ネットワークを通過し得る。たとえば、中間ネットワークは、バックボーンネットワークまたはインターネットであり得る。
【0207】
UE2606は、ハードウェアと、UE2606に記憶されるかまたはUE2606によってアクセス可能であり、UEの処理回路によって実行可能であるソフトウェアとを含む。ソフトウェアは、ホスト2602のサポートを伴って、UE2606を介して人間のまたは人間でないユーザにサービスを提供するように動作可能であり得るウェブブラウザまたはオペレータ固有の「アプリ」など、クライアントアプリケーションを含む。ホスト2602では、実行しているホストアプリケーションは、UE2606およびホスト2602において終端するOTT接続2650を介して、実行しているクライアントアプリケーションと通信し得る。ユーザにサービスを提供する際に、UEのクライアントアプリケーションは、ホストのホストアプリケーションから要求データを受信し、要求データに応答してユーザデータを提供し得る。OTT接続2650は、要求データとユーザデータの両方を転送し得る。UEのクライアントアプリケーションは、UEのクライアントアプリケーションがOTT接続2650を通してホストアプリケーションに提供するユーザデータを生成するためにユーザと対話し得る。
【0208】
OTT接続2650は、ホスト2602とUE2606との間の接続を提供するために、ホスト2602とネットワークノード2604との間の接続2660を介して、およびネットワークノード2604とUE2606との間の無線接続2670を介して延び得る。OTT接続2650が提供され得る接続2660および無線接続2670は、仲介デバイスとこれらのデバイスを介したメッセージの正確なルーティングとへの明示的言及なしに、ネットワークノード2604を介したホスト2602とUE2606との間の通信を示すために抽象的に描かれている。
【0209】
OTT接続2650を介してデータを送信する一例として、ステップ2608において、ホスト2602はユーザデータを提供し、これは、ホストアプリケーションを実行することによって実施され得る。いくつかの実施形態では、ユーザデータは、UE2606と対話する特定の人間のユーザに関連する。他の実施形態では、ユーザデータは、明示的人間対話なしの、ホスト2602とデータを共有するUE2606に関連する。ステップ2610において、ホスト2602は、UE2606のほうへユーザデータを搬送する送信を始動する。ホスト2602は、UE2606によって送信された要求に応答して、送信を始動し得る。要求は、UE2606との人間対話によって、またはUE2606上で実行するクライアントアプリケーションの動作によって引き起こされ得る。送信は、本開示全体にわたって説明される実施形態の教示に従って、ネットワークノード2604を介して進み得る。したがって、ステップ2612において、ネットワークノード2604は、本開示全体にわたって説明される実施形態の教示に従って、ホスト2602が始動した送信において搬送されたユーザデータをUE2606に送信する。ステップ2614において、UE2606は、送信において搬送されたユーザデータを受信し、これは、ホスト2602によって実行されたホストアプリケーションに関連するUE2606上で実行されるクライアントアプリケーションによって実施され得る。
【0210】
いくつかの例では、UE2606は、ホスト2602にユーザデータを提供するクライアントアプリケーションを実行する。ユーザデータは、ホスト2602から受信されたデータに反応または応答して提供され得る。したがって、ステップ2616において、UE2606はユーザデータを提供し得、これは、クライアントアプリケーションを実行することによって実施され得る。ユーザデータを提供する際に、クライアントアプリケーションは、UE2606の入出力インターフェースを介してユーザから受信されたユーザ入力をさらに考慮し得る。ユーザデータが提供された特定の様式にかかわらず、UE2606は、ステップ2618において、ネットワークノード2604を介したホスト2602のほうへのユーザデータの送信を始動する。ステップ2620において、本開示全体にわたって説明される実施形態の教示に従って、ネットワークノード2604は、UE2606からユーザデータを受信し、ホスト2602のほうへの受信されたユーザデータの送信を始動する。ステップ2622において、ホスト2602は、UE2606によって始動された送信において搬送されたユーザデータを受信する。
【0211】
様々な実施形態のうちの1つまたは複数は、無線接続2670が最後のセグメントを形成するOTT接続2650を使用して、UE2606に提供されるOTTサービスの性能を改善する。より正確には、これらの実施形態は、UEが、高速のおよび信頼できるやり方で、BSRプロシージャおよび/またはデータボリューム報告をトリガすることを可能にすることなどによって、SCGアクティブ化解除および再アクティブ化と、その対応するUEエネルギー消費の低減とをサポートするために、MACエンティティの中断および再開を容易にすることができる。このようにして、ネットワークは、(たとえば、ULトラフィック到達による)アクティブ化解除されたSCGの再アクティブ化の、UEの必要について、迅速に知らされ得、これは、ULデータの送信レイテンシを低減するおよび/または最小限に抑えることができる。OTTサービスのユーザとプロバイダの両方は、エネルギー消費およびデータレイテンシに対するこれらの改善から恩恵を受けることになり、これは、これらのOTTサービスを、両方のタイプのエンティティにとってより有益にすることになる。
【0212】
例示的なシナリオでは、ファクトリーステータス情報が、ホスト2602によって収集され、分析され得る。別の例として、ホスト2602は、マップを作成する際に使用するために、UEから取り出されていることがあるオーディオおよびビデオデータを処理し得る。別の例として、ホスト2602は、車両渋滞を制御する(たとえば、交通信号を制御する)のを支援するために、リアルタイムデータを収集し、分析し得る。別の例として、ホスト2602は、UEによってアップロードされたサーベイランスビデオを記憶し得る。別の例として、ホスト2602は、ホスト2602がUEにブロードキャスト、マルチキャスト、またはユニキャストすることができる、ビデオ、オーディオ、VRまたはARなど、メディアコンテンツへのアクセスを記憶または制御し得る。他の例として、ホスト2602は、エネルギー価格設定、発電ニーズのバランスをとるための非時間制約型電気負荷の遠隔制御、ロケーションサービス、(リモートデバイスから収集されたデータから図などをコンパイルすることなどの)プレゼンテーションサービス、あるいはデータを収集すること、取り出すこと、記憶すること、分析すること、および/または送信することの任意の他の機能のために使用され得る。
【0213】
いくつかの例では、1つまたは複数の実施形態が改善する、データレート、レイテンシおよび他のファクタを監視する目的での、測定プロシージャが提供され得る。測定結果の変動に応答して、ホスト2602とUE2606との間のOTT接続2650を再設定するための随意のネットワーク機能がさらにあり得る。測定プロシージャおよび/またはOTT接続を再設定するためのネットワーク機能は、ホスト2602および/またはUE2606のソフトウェアおよびハードウェアで実装され得る。いくつかの実施形態では、OTT接続2650が通過する他のデバイスにおいてまたは他のデバイスに関連して、センサー(図示せず)が展開され得、センサーは、上記で例示された監視された量の値を供給することによって、あるいはソフトウェアが監視された量を算出または推定し得る他の物理量の値を供給することによって、測定プロシージャに参加し得る。OTT接続2650の再設定は、メッセージフォーマット、再送信セッティング、好ましいルーティングなどを含み得、再設定は、ネットワークノード2604の動作を直接的に変更する必要がない。そのようなプロシージャおよび機能は、当技術分野において知られ、実践され得る。いくつかの実施形態では、測定は、ホスト2602による、スループット、伝搬時間、レイテンシなどの測定を容易にするプロプライエタリUEシグナリングを伴い得る。測定は、ソフトウェアが、伝搬時間、誤りなどを監視しながら、OTT接続2650を使用して、メッセージ、特に空のまたは「ダミー」メッセージが送信されることを引き起こすことにおいて、実装され得る。
【0214】
上記は、本開示の原理を示すにすぎない。本明細書の教示に鑑みて、説明される実施形態の様々な修正および改変が当業者に明らかになろう。したがって、本明細書で明示的に示されず、または説明されないが、本開示の原理を具現し、したがって、本開示の趣旨および範囲内にあり得る、多数のシステム、構成、およびプロシージャを、当業者は考案することができることが諒解されよう。当業者によって理解されるべきであるように、様々な実施形態が、互いに一緒に、ならびに互いに互換的に使用され得る。
【0215】
本明細書で使用されるユニットという用語は、エレクトロニクス、電気デバイス、および/または電子デバイスの分野での通常の意味を有することができ、たとえば、本明細書で説明されるものなど、それぞれのタスク、プロシージャ、算出、出力、および/または表示機能を行うための、電気および/または電子回路、デバイス、モジュール、プロセッサ、メモリ、論理固体および/または個別デバイス、コンピュータプログラムまたは命令などを含むことができる。
【0216】
本明細書で開示される任意の適切なステップ、方法、特徴、機能、または利益は、1つまたは複数の仮想装置の1つまたは複数の機能ユニットまたはモジュールを通して実施され得る。各仮想装置は、いくつかのこれらの機能ユニットを備え得る。これらの機能ユニットは、1つまたは複数のマイクロプロセッサまたはマイクロコントローラを含み得る、処理回路、ならびに、デジタル信号プロセッサ(DSP)、専用デジタル論理などを含み得る、他のデジタルハードウェアを介して実装され得る。処理回路は、読取り専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、キャッシュメモリ、フラッシュメモリデバイス、光記憶デバイスなど、1つまたはいくつかのタイプのメモリを含み得る、メモリに記憶されたプログラムコードを実行するように設定され得る。メモリに記憶されたプログラムコードは、1つまたは複数の通信および/またはデータ通信プロトコルを実行するためのプログラム命令、ならびに本明細書で説明される技法のうちの1つまたは複数を行うための命令を含む。いくつかの実装形態では、処理回路は、それぞれの機能ユニットに、本開示の1つまたは複数の実施形態による、対応する機能を実施させるために使用され得る。
【0217】
本明細書で説明されるように、デバイスおよび/または装置が、半導体チップ、チップセット、あるいはそのようなチップまたはチップセットを備える(ハードウェア)モジュールによって表され得るが、これは、デバイスまたは装置の機能が、ハードウェア実装される代わりに、プロセッサ上での実行のためのまたはプロセッサ上で稼働されている実行可能ソフトウェアコード部分を備えるコンピュータプログラムまたはコンピュータプログラム製品などのソフトウェアモジュールとして実装される可能性を、除外しない。さらに、デバイスまたは装置の機能は、ハードウェアとソフトウェアとの任意の組合せによって実装され得る。デバイスまたは装置はまた、機能的に互いと協働するのか互いとは無関係であるのかにかかわらず、複数のデバイスおよび/または装置のアセンブリと見なされ得る。その上、デバイスおよび装置は、デバイスまたは装置の機能が保持される限り、システム全体にわたって分散して実装され得る。そのようなおよび同様の原理は当業者に知られていると見なされる。
【0218】
別段に規定されていない限り、本明細書で使用される(技術用語および科学用語を含む)すべての用語は、本開示が属する技術の当業者によって通常理解されるものと同じ意味を有する。本明細書で使用される用語は、本明細書および関連技術のコンテキストにおけるそれらの用語の意味に従う意味を有するものとして解釈されるべきであり、明確にそのように本明細書で規定されていない限り、理想的なまたは過度に形式的な意味において解釈されないことをさらに理解されよう。
【0219】
さらに、明細書および図面を含む、本開示で使用されるいくつかの用語は、いくつかの事例(たとえば、「データ」および「情報」)では同義的に使用され得る。これらの用語(および/または互いに同義であり得る他の用語)が本明細書で同義的に使用され得るが、そのような単語が同義的に使用されないことが意図され得る事例があり得ることを、理解されたい。
【0220】
本明細書で説明される技法および装置は、限定はしないが、以下の列挙された例を含む。
A1. マスタセルグループ(MCG)および2次セルグループ(SCG)を介して無線ネットワークと通信するように設定されたユーザ機器(UE)のための方法であって、方法は、
SCGをアクティブ化解除すると、SCGに関連する媒体アクセス制御(MAC)エンティティを中断すること、および中断時に、MACエンティティ上で1つまたは複数の第1の動作を実施することと、
MACエンティティが中断されている間に、SCGを介した送信のために利用可能なアップリンク(UL)データの報告に関係する1つまたは複数の第2の動作を実施することと、
SCGを再アクティブ化すると、MACエンティティを再開すること、および再開すると、MACエンティティ上で1つまたは複数の第3の動作を実施することと
を含む、方法。
A2. 中断時に、MACエンティティ上で第1の動作を実施することが、進行中である以下のプロシージャ、すなわち、
ランダムアクセス(RA)、
スケジューリング要求(SR)、
電力ヘッドルーム報告(PHR)、
一貫したリッスンビフォアトーク(LBT)障害回復、
ビーム障害回復(BFR)、
プリエンプティブバッファステータス報告(BSR)、
推奨ビットレートクエリ、
アップリンク(UL)設定済みグラント(CG)確認、
サイドリンク(SL)CG確認、および
所望のガードシンボル(DSG)クエリ
うちの1つまたは複数をキャンセルすることを含む、実施形態A1に記載の方法。
A3. 送信のために保留中のBSRによって引き起こされない進行中のRAプロシージャがキャンセルされるが、送信のために保留中のBSRによって引き起こされる進行中のRAプロシージャがキャンセルされない、および
送信のために保留中のBSRによって引き起こされない進行中のSRプロシージャがキャンセルされるが、送信のために保留中のBSRによって引き起こされる進行中のSRプロシージャがキャンセルされない、
のうちの1つまたは複数が適用される、実施形態A2に記載の方法。
A4. 中断時に、MACエンティティ上の第1の動作を実施することが、
すべての進行中のULハイブリッドARQ(HARQ)プロセスについての新データインジケータ(NDI)を0の値にセットすることと、
それぞれの進行中のダウンリンク(DL)HARQプロセスについてのソフトバッファをフラッシュすることと、
1つまたは複数のアクティブカウンタをリセットすることと、
1つまたは複数の稼働しているタイマーを停止することと、
1つまたは複数の稼働しているタイマーを、満了されることになると見なすことと、
1つまたは複数のULリソースグラントまたはDLリソース割り振りを中断することと、
1つまたは複数の物理UL制御チャネル(PUCCH)リソースを解放することと、
無線ネットワークによって割り振られた一時識別子を解放することと
のうちの1つまたは複数を含む、実施形態A1からA3のいずれか1つに記載の方法。
A5. 1つまたは複数の稼働しているタイマーは、中断時に、
レギュラーバッファステータス報告(BSR)をトリガする第1のタイマーと、
MCGの1次セル(PCell)上でスケジューリング要求(SR)をトリガする第2のタイマーと
のうちの少なくとも1つが、稼働し続けることを除いて、すべての稼働しているタイマーを含む、実施形態A4に記載の方法。
A6. 中断されたULリソースグラントが、満了していない関連するタイマーを有するすべてのセルについてのタイプ-1 UL設定済みグラント(CG)のみを含む、実施形態A4またはA5に記載の方法。
A7. 解放されたPUCCHリソースが、スケジューリング要求(SR)を送信するためのPUCCHリソースを除く、満了していない関連するタイマーを有するすべてのセルについてのPUCCHリソースを含む、実施形態A4からA6のいずれか1つに記載の方法。
A8. 中断時に、MACエンティティ上で第1の動作を実施することが、進行中のバッファステータス報告(BSR)プロシージャを維持することを含む、実施形態A1からA7のいずれか1つに記載の方法。
A9. MACエンティティが中断されている間に実施される第2の動作は、
SCGを介した送信のために利用可能なULデータを報告するためのバッファステータス報告(BSR)プロシージャを始動することと、
物理UL共有チャネル(PUSCH)リソースがBSRを送信するために利用可能でないとき、スケジューリング要求(SR)プロシージャを始動することと、
物理UL制御チャネル(PUCCH)リソースがSRを送信するために利用可能でないとき、ランダムアクセス(RA)プロシージャを始動することと
を含む、実施形態A1からA8のいずれか1つに記載の方法。
A10. SRプロシージャは、PUSCHリソースがBSRを送信するために利用可能でないと決定した後に、実質的に0遅延で始動される、実施形態A9に記載の方法。
A11. BSRプロシージャを始動することが、MACエンティティのすべての論理チャネル(LCH)のサブセットにおける送信のためのULデータの利用可能性に基づく、実施形態A9に記載の方法。
A12. LCHのサブセットが、
スプリット2次無線リンク制御(RLC)エンティティに関連しないLCHのみ、
論理チャネルグループ(LCG)に属するLCHのみ、
遅延敏感ULデータを搬送するLCHのみ、および
無線リソース制御(RRC)シグナリングを介して無線ネットワークによって指示された特定のLCH
のうちの1つまたは複数を含む、実施形態A11に記載の方法。
A13. MACエンティティが中断されている間に実施される第2の動作は、
MACエンティティの1つまたは複数の論理チャネル(LCH)上のULデータの利用可能性を監視することと、
監視されたLCHのうちの少なくとも1つ上のULデータの利用可能性を検出することに基づいて、スケジューリング要求(SR)プロシージャを始動することと、
物理UL制御チャネル(PUCCH)リソースがSRを送信するために利用可能でないとき、ランダムアクセス(RA)プロシージャを始動することと
を含む、実施形態A1からA8のいずれか1つに記載の方法。
A14. SRプロシージャを始動することは、
MACエンティティが中断された間に、他のSRプロシージャが始動されていない、または
物理UL共有チャネル(PUSCH)リソースがバッファステータス報告(BSR)を送信するために利用可能でない、
のうちの1つまたは複数にさらに基づく、実施形態A13に記載の方法。
A15. 監視されたLCHが、MACエンティティのすべてのLCHの以下のサブセット、すなわち、
スプリット2次無線リンク制御(RLC)エンティティに関連しないLCHのみ、
論理チャネルグループ(LCG)に属するLCHのみ、
遅延敏感ULデータを搬送するLCHのみ、および
無線リソース制御(RRC)シグナリングを介して無線ネットワークによって指示された特定のLCH
のうちの1つを含む、実施形態A13またはA14に記載の方法。
A16. MACエンティティを再開すると実施される第3の動作が、
1次SCGセル(PSCell)上でランダムアクセス(RA)プロシージャを始動することと、
1つまたは複数の中断されたULリソースグラントまたはDLリソース割り振りを再開することと、
周期的電力ヘッドルーム報告(PHR)についてのタイマーを始動することと、
MACエンティティのそれぞれの論理チャネル(LCH)についての優先度付けパラメータをリセットすることと、
論理チャネルグループ(LCG)に属する各LCHを、送信のために利用可能な0個のULデータを有すると見なすことと
のうちの1つまたは複数を含む、実施形態A1からA15のいずれか1つに記載の方法。
A17. MACエンティティを再開することが、
SCGにおいてバッファステータス報告(BSR)プロシージャを始動することと、
SCGをアクティブ化するためのネットワークコマンドに対する確認応答を送ること、
SCGにおいてスケジューリング要求(SR)プロシージャを始動することと、
SCGにおいてランダムアクセス(RA)プロシージャを始動することと
のうちの1つまたは複数を含む、実施形態A1からA15のいずれか1つに記載の方法。
B1. マスタセルグループ(MCG)および2次セルグループ(SCG)を介して無線ネットワークと通信するように設定されたユーザ機器(UE)であって、UEは、
SCGおよびMCGを介して無線ネットワークと通信するように設定された通信インターフェース回路と、
通信インターフェース回路に動作可能に結合された処理回路であって、それにより、処理回路および通信インターフェース回路が、実施形態A1からA17に記載の方法のいずれかに対応する動作を実施するように設定された、処理回路と
を備える、ユーザ機器(UE)。
B2. マスタセルグループ(MCG)および2次セルグループ(SCG)を介して無線ネットワークと通信するように設定されたユーザ機器(UE)であって、UEが、実施形態A1からA17に記載の方法のいずれかに対応する動作を実施するようにさらに設定された、ユーザ機器(UE)。
B3. マスタセルグループ(MCG)および2次セルグループ(SCG)を介して無線ネットワークと通信するように設定されたユーザ機器(UE)の処理回路によって実行されたとき、UEを、実施形態A1からA17に記載の方法のいずれかに対応する動作を実施するように設定するコンピュータ実行可能命令を記憶する、非一時的コンピュータ可読媒体。
B4. マスタセルグループ(MCG)および2次セルグループ(SCG)を介して無線ネットワークと通信するように設定されたユーザ機器(UE)の処理回路によって実行されたとき、UEを、実施形態A1からA17に記載の方法のいずれかに対応する動作を実施するように設定するコンピュータ実行可能命令を備える、コンピュータプログラム製品。
【手続補正書】
【提出日】2023-06-01
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
マスタセルグループ(MCG)と2次セルグループ(SCG)とを含む複数のセルグループを介して無線ネットワークと通信するように設定されたユーザ機器(UE)のための方法であって、前記方法は、
前記SCGをアクティブ化解除し、したがって、前記SCGに関連する媒体アクセス制御(MAC)エンティティをアクティブ化解除すると、前記MACエンティティ上で1つまたは複数の第1の動作を実施することであって、前記MACエンティティ上での前記1つまたは複数の第1の動作が、1つまたは複数の進行中のMACエンティティプロシージャをキャンセルすることを含む、1つまたは複数の第1の動作を実施することと、
前記SCGおよび前記関連するMACエンティティがアクティブ化解除されている間に、前記SCGを介した送信のために利用可能なアップリンク(UL)データの報告に関係する1つまたは複数の第2の動作を実施すること(2020)と、
前記SCGおよび前記関連するMACエンティティを再アクティブ化すると、前記MACエンティティ上で1つまたは複数の第3の動作を実施すること(2030)であって、前記1つまたは複数の第3の動作が、前記MACエンティティの複数の論理チャネルに関連するそれぞれの優先度付けパラメータを、0の所定の初期値にリセットすること(2034)を含む、1つまたは複数の第3の動作を実施すること(2030)と
を含む、方法。
【請求項2】
進行中であった1つまたは複数のMACエンティティプロシージャを前記キャンセルすることが、以下のMACエンティティプロシージャ、すなわち、
ランダムアクセス(RA)、
スケジューリング要求(SR)、
電力ヘッドルーム報告(PHR)、
一貫したリッスンビフォアトーク(LBT)障害回復、
ビーム障害回復(BFR)、
プリエンプティブバッファステータス報告(BSR)、
推奨ビットレートクエリ、
UL設定済みグラント(CG)確認、
サイドリンク(SL)CG確認、および
所望のガードシンボル(DSG)クエリ
のうちの1つまたは複数をキャンセルすることを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
送信のために保留中のBSRによって引き起こされない進行中のRAプロシージャがキャンセルされるが、送信のために保留中のBSRによって引き起こされる進行中のRAプロシージャがキャンセルされないこと、および
送信のために保留中のBSRによって引き起こされない進行中のSRプロシージャがキャンセルされるが、送信のために保留中のBSRによって引き起こされる進行中のSRプロシージャがキャンセルされないこと、
のうちの1つまたは複数が適用される、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記SCGおよび関連するMACエンティティの前記アクティブ化解除時に、前記MACエンティティ上で実施される前記1つまたは複数の第1の動作が、
進行中のULハイブリッドARQ(HARQ)プロセスについての新データインジケータ(NDI)を0の値にセットすること(2013)と、
進行中のダウンリンク(DL)HARQプロセスについてのソフトバッファをフラッシュすること(2014)と、
1つまたは複数のアクティブカウンタをリセットすること(2015)と、
1つまたは複数の稼働しているタイマーを、停止することまたは満了されることになると見なすこと(2016)と、
1つまたは複数のULリソースグラントを中断すること(2017)と、
1つまたは複数の物理UL制御チャネル(PUCCH)リソースを解放すること(2018)と、
前記無線ネットワークによって割り振られた1つまたは複数の一時識別子を解放すること(2019)と
のうちの1つまたは複数を含む、請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
停止されたまたは満了されることになると見なされた前記1つまたは複数の稼働しているタイマーは、中断時に、
レギュラーバッファステータス報告(BSR)をトリガする第1のタイマーと、
前記アクティブ化解除されたSCGの1次セル(PCell)上でスケジューリング要求(SR)をトリガする第2のタイマーと
のうちの少なくとも1つが、稼働し続けることを除いて、すべての稼働しているタイマーを含む、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記中断されたULリソースグラントが、満了していない関連するタイマーを有するすべてのセルについてのタイプ-1 UL設定済みグラント(CG)のみを含む、請求項4または5に記載の方法。
【請求項7】
前記解放されたPUCCHリソースが、スケジューリング要求を送信するためのPUCCHリソースを除く、満了していない関連するタイマーを有するすべてのセルについてのPUCCHリソースを含む、請求項4から6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
前記SCGおよび前記関連するMACエンティティの前記アクティブ化解除時に実施される前記1つまたは複数の第1の動作が、前記MACエンティティの前記アクティブ化解除時に進行中であった、前記MACエンティティの論理チャネルについてのバッファステータス報告(BSR)プロシージャを維持すること(2012)を含む、請求項1から7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
前記SCGおよび前記関連するMACエンティティがアクティブ化解除されている間に実施される前記1つまたは複数の第2の動作は、
前記アクティブ化解除されたセルグループを介した送信のために利用可能なULデータを報告するためのBSRプロシージャを始動すること(2021)と、
物理UL共有チャネル(PUSCH)リソースがBSRを送信するために利用可能でないとき、スケジューリング要求(SR)プロシージャを始動すること(2022)と、
物理UL制御チャネル(PUCCH)リソースがSRを送信するために利用可能でないとき、ランダムアクセス(RA)プロシージャを始動すること(2025)と
のうちの1つまたは複数を含む、請求項1から8のいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
前記SRプロシージャは、PUSCHリソースがBSRを送信するために利用可能でないと決定した後に、実質的に0遅延で始動される(2022)こと、または
前記BSRプロシージャを始動すること(2021)が、前記MACエンティティのすべての論理チャネル(LCH)のサブセットにおける送信のためのULデータの利用可能性に基づくこと、
のうちの1つが適用される、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
LCHの前記サブセットが、
スプリット2次無線リンク制御(RLC)エンティティに関連しないLCHのみ、
論理チャネルグループ(LCG)に属するLCHのみ、
遅延敏感ULデータを搬送するLCHのみ、および
無線リソース制御(RRC)シグナリングを介して前記無線ネットワークによって指示された特定のLCH
のうちの1つまたは複数を含む、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記MACエンティティがアクティブ化解除されている間に実施される前記1つまたは複数の第2の動作が、
前記MACエンティティの1つまたは複数の論理チャネル(LCH)上のULデータの利用可能性を監視すること(2023)
を含む、請求項1から8のいずれか一項に記載の方法。
【請求項13】
前記監視されたLCHが、前記MACエンティティのすべてのLCHの以下のサブセット、すなわち、
スプリット2次無線リンク制御(RLC)エンティティに関連しないLCHのみ、
論理チャネルグループ(LCG)に属するLCHのみ、
遅延敏感ULデータを搬送するLCHのみ、および
無線リソース制御(RRC)シグナリングを介して前記無線ネットワークによって指示された特定のLCH
のうちの1つを含む、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記アクティブ化解除されたセルグループを再アクティブ化すると実施される(2030)前記1つまたは複数の第3の動作が、
1つまたは複数の中断されたULリソースグラントを再開すること(2032)
をさらに含む、請求項1から13のいずれか一項に記載の方法。
【請求項15】
マスタセルグループ(MCG)と2次セルグループ(SCG)とを含む複数のセルグループを介して無線ネットワーク(100、399、599、699、2104)と通信するように設定されたユーザ機器(UE)(120、505、605、700、2112、2200、2606)であって、前記UEが、
前記複数のセルグループを介して前記無線ネットワークと通信するように設定された通信インターフェース回路(2212)と、
前記通信インターフェース回路に動作可能に結合された処理回路(2202)とを備え、それにより、前記処理回路および前記通信インターフェース回路は、
前記SCGをアクティブ化解除し、したがって、前記SCGに関連する媒体アクセス制御(MAC)エンティティをアクティブ化解除すると、前記MACエンティティ上で1つまたは複数の第1の動作を実施することであって、前記MACエンティティ上での前記1つまたは複数の第1の動作が、1つまたは複数の進行中のMACエンティティプロシージャをキャンセルすることを含む、1つまたは複数の第1の動作を実施することと、
前記SCGおよび前記関連するMACエンティティがアクティブ化解除されている間に、前記SCGを介した送信のために利用可能なアップリンク(UL)データの報告に関係する1つまたは複数の第2の動作を実施することと、
前記SCGおよび前記関連するMACエンティティを再アクティブ化すると、前記MACエンティティ上で1つまたは複数の第3の動作を実施することであって、前記1つまたは複数の第3の動作が、前記MACエンティティの複数の論理チャネルに関連するそれぞれの優先度付けパラメータを、0の所定の初期値にリセットすること(2034)を含む、1つまたは複数の第3の動作を実施することと
を行うように設定された、ユーザ機器(UE)(120、505、605、700、2112、2200、2606)。
【請求項16】
前記処理回路および前記通信インターフェース回路が、請求項2から14のいずれか一項に記載の方法のいずれかに対応する動作を実施するようにさらに設定された、請求項15に記載のUE。
【請求項17】
マスタセルグループ(MCG)と2次セルグループ(SCG)とを含む複数のセルグループを介して無線ネットワーク(100、399、599、699、2104)と通信するように設定されたユーザ機器(UE)(120、505、605、700、2112、2200、2606)であって、前記UEは、
前記SCGをアクティブ化解除し、したがって、前記SCGに関連する媒体アクセス制御(MAC)エンティティをアクティブ化解除すると、前記MACエンティティ上で1つまたは複数の第1の動作を実施することであって、前記MACエンティティ上での前記1つまたは複数の第1の動作が、1つまたは複数の進行中のMACエンティティプロシージャをキャンセルすることを含む、1つまたは複数の第1の動作を実施することと、
前記MACエンティティSCGおよび前記関連するものがアクティブ化解除されている間に、前記SCGを介した送信のために利用可能なアップリンク(UL)データの報告に関係する1つまたは複数の第2の動作を実施することと、
前記SCGおよび前記関連するMACエンティティを再アクティブ化すると、前記MACエンティティ上で1つまたは複数の第3の動作を実施することであって、前記1つまたは複数の第3の動作が、前記MACエンティティの複数の論理チャネルに関連するそれぞれの優先度付けパラメータを、0の所定の初期値にリセットすること(2034)を含む、1つまたは複数の第3の動作を実施することと
を行うようにさらに設定された、ユーザ機器(UE)(120、505、605、700、2112、2200、2606)。
【請求項18】
請求項2から14のいずれか一項に記載の方法のいずれかに対応する動作を実施するようにさらに設定された、請求項17に記載のUE。
【請求項19】
複数のセルグループを介して無線ネットワーク(100、399、599、699、2104)と通信するように設定されたユーザ機器(UE)(120、505、605、700、2112、2200、2606)の処理回路(2202)によって実行されたとき、前記UEを、請求項1から14のいずれか一項に記載の方法のいずれかに対応する動作を実施するように設定するコンピュータ実行可能命令を記憶する、非一時的コンピュータ可読媒体(2210)。
【請求項20】
複数のセルグループを介して無線ネットワーク(100、399、599、699、2104)と通信するように設定されたユーザ機器(UE)(120、505、605、700、2112、2200、2606)の処理回路(2202)によって実行されたとき、前記UEを、請求項1から14のいずれか一項に記載の方法のいずれかに対応する動作を実施するように設定するコンピュータ実行可能命令を備える、コンピュータプログラム製品(2214)。
【手続補正書】
【提出日】2024-04-11
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
マスタセルグループ(MCG)と2次セルグループ(SCG)とを含む複数のセルグループを介して無線ネットワークと通信するように設定されたユーザ機器(UE)のための方法であって、前記方法は、
前記SCGをアクティブ化解除し、したがって、前記SCGに関連する媒体アクセス制御(MAC)エンティティをアクティブ化解除すると、前記MACエンティティ上で1つまたは複数の第1の動作を実施することであって、前記MACエンティティ上での前記1つまたは複数の第1の動作が、1つまたは複数の進行中のMACエンティティプロシージャをキャンセルすることを含む、1つまたは複数の第1の動作を実施することと、
前記SCGおよび前記関連するMACエンティティがアクティブ化解除されている間に、前記SCGを介した送信のために利用可能なアップリンク(UL)データの報告に関係する1つまたは複数の第2の動作を実施すること(2020)と、
前記SCGおよび前記関連するMACエンティティを再アクティブ化すると、前記MACエンティティ上で1つまたは複数の第3の動作を実施すること(2030)であって、前記1つまたは複数の第3の動作が、前記MACエンティティの複数の論理チャネルに関連するそれぞれの優先度付けパラメータを、0の所定の初期値にリセットすること(2034)を含む、1つまたは複数の第3の動作を実施すること(2030)と
を含む、方法。
【請求項2】
進行中であった1つまたは複数のMACエンティティプロシージャを前記キャンセルすることが、以下のMACエンティティプロシージャ、すなわち、
ランダムアクセス(RA)、
スケジューリング要求(SR)、
電力ヘッドルーム報告(PHR)、
一貫したリッスンビフォアトーク(LBT)障害回復、
ビーム障害回復(BFR)、
プリエンプティブバッファステータス報告(BSR)、
推奨ビットレートクエリ、
UL設定済みグラント(CG)確認、
サイドリンク(SL)CG確認、および
所望のガードシンボル(DSG)クエリ
のうちの1つまたは複数をキャンセルすることを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
送信のために保留中のBSRによって引き起こされない進行中のRAプロシージャがキャンセルされるが、送信のために保留中のBSRによって引き起こされる進行中のRAプロシージャがキャンセルされないこと、および
送信のために保留中のBSRによって引き起こされない進行中のSRプロシージャがキャンセルされるが、送信のために保留中のBSRによって引き起こされる進行中のSRプロシージャがキャンセルされないこと、
のうちの1つまたは複数が適用される、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記SCGおよび関連するMACエンティティの前記アクティブ化解除時に、前記MACエンティティ上で実施される前記1つまたは複数の第1の動作が、
進行中のULハイブリッドARQ(HARQ)プロセスについての新データインジケータ(NDI)を0の値にセットすること(2013)と、
進行中のダウンリンク(DL)HARQプロセスについてのソフトバッファをフラッシュすること(2014)と、
1つまたは複数のアクティブカウンタをリセットすること(2015)と、
1つまたは複数の稼働しているタイマーを、停止することまたは満了されることになると見なすこと(2016)と、
1つまたは複数のULリソースグラントを中断すること(2017)と、
1つまたは複数の物理UL制御チャネル(PUCCH)リソースを解放すること(2018)と、
前記無線ネットワークによって割り振られた1つまたは複数の一時識別子を解放すること(2019)と
のうちの1つまたは複数を含む、請求項
1に記載の方法。
【請求項5】
停止されたまたは満了されることになると見なされた前記1つまたは複数の稼働しているタイマーは、中断時に、
レギュラーバッファステータス報告(BSR)をトリガする第1のタイマーと、
前記アクティブ化解除されたSCGの1次セル(PCell)上でスケジューリング要求(SR)をトリガする第2のタイマーと
のうちの少なくとも1つが、稼働し続けることを除いて、すべての稼働しているタイマーを含む、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記中断されたULリソースグラントが、満了していない関連するタイマーを有するすべてのセルについてのタイプ-1 UL設定済みグラント(CG)のみを含む、請求項
4に記載の方法。
【請求項7】
前記解放されたPUCCHリソースが、スケジューリング要求を送信するためのPUCCHリソースを除く、満了していない関連するタイマーを有するすべてのセルについてのPUCCHリソースを含む、請求項
4に記載の方法。
【請求項8】
前記SCGおよび前記関連するMACエンティティの前記アクティブ化解除時に実施される前記1つまたは複数の第1の動作が、前記MACエンティティの前記アクティブ化解除時に進行中であった、前記MACエンティティの論理チャネルについてのバッファステータス報告(BSR)プロシージャを維持すること(2012)を含む、請求項
1に記載の方法。
【請求項9】
前記SCGおよび前記関連するMACエンティティがアクティブ化解除されている間に実施される前記1つまたは複数の第2の動作は、
前記アクティブ化解除されたセルグループを介した送信のために利用可能なULデータを報告するためのBSRプロシージャを始動すること(2021)と、
物理UL共有チャネル(PUSCH)リソースがBSRを送信するために利用可能でないとき、スケジューリング要求(SR)プロシージャを始動すること(2022)と、
物理UL制御チャネル(PUCCH)リソースがSRを送信するために利用可能でないとき、ランダムアクセス(RA)プロシージャを始動すること(2025)と
のうちの1つまたは複数を含む、請求項
1に記載の方法。
【請求項10】
前記SRプロシージャは、PUSCHリソースがBSRを送信するために利用可能でないと決定した後に、実質的に0遅延で始動される(2022)こと、または
前記BSRプロシージャを始動すること(2021)が、前記MACエンティティのすべての論理チャネル(LCH)のサブセットにおける送信のためのULデータの利用可能性に基づくこと、
のうちの1つが適用される、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
LCHの前記サブセットが、
スプリット2次無線リンク制御(RLC)エンティティに関連しないLCHのみ、
論理チャネルグループ(LCG)に属するLCHのみ、
遅延敏感ULデータを搬送するLCHのみ、および
無線リソース制御(RRC)シグナリングを介して前記無線ネットワークによって指示された特定のLCH
のうちの1つまたは複数を含む、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記MACエンティティがアクティブ化解除されている間に実施される前記1つまたは複数の第2の動作が、
前記MACエンティティの1つまたは複数の論理チャネル(LCH)上のULデータの利用可能性を監視すること(2023)
を含む、請求項
1に記載の方法。
【請求項13】
前記監視されたLCHが、前記MACエンティティのすべてのLCHの以下のサブセット、すなわち、
スプリット2次無線リンク制御(RLC)エンティティに関連しないLCHのみ、
論理チャネルグループ(LCG)に属するLCHのみ、
遅延敏感ULデータを搬送するLCHのみ、および
無線リソース制御(RRC)シグナリングを介して前記無線ネットワークによって指示された特定のLCH
のうちの1つを含む、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記アクティブ化解除されたセルグループを再アクティブ化すると実施される(2030)前記1つまたは複数の第3の動作が、
1つまたは複数の中断されたULリソースグラントを再開すること(2032)
をさらに含む、請求項
1に記載の方法。
【請求項15】
マスタセルグループ(MCG)と2次セルグループ(SCG)とを含む複数のセルグループを介して無線ネットワーク(100、399、599、699、2104)と通信するように設定されたユーザ機器(UE)(120、505、605、700、2112、2200、2606)であって、前記UEが、
前記複数のセルグループを介して前記無線ネットワークと通信するように設定された通信インターフェース回路(2212)と、
前記通信インターフェース回路に動作可能に結合された処理回路(2202)とを備え、それにより、前記処理回路および前記通信インターフェース回路は、
前記SCGをアクティブ化解除し、したがって、前記SCGに関連する媒体アクセス制御(MAC)エンティティをアクティブ化解除すると、前記MACエンティティ上で1つまたは複数の第1の動作を実施することであって、前記MACエンティティ上での前記1つまたは複数の第1の動作が、1つまたは複数の進行中のMACエンティティプロシージャをキャンセルすることを含む、1つまたは複数の第1の動作を実施することと、
前記SCGおよび前記関連するMACエンティティがアクティブ化解除されている間に、前記SCGを介した送信のために利用可能なアップリンク(UL)データの報告に関係する1つまたは複数の第2の動作を実施することと、
前記SCGおよび前記関連するMACエンティティを再アクティブ化すると、前記MACエンティティ上で1つまたは複数の第3の動作を実施することであって、前記1つまたは複数の第3の動作が、前記MACエンティティの複数の論理チャネルに関連するそれぞれの優先度付けパラメータを、0の所定の初期値にリセットすること(2034)を含む、1つまたは複数の第3の動作を実施することと
を行うように設定された、ユーザ機器(UE)(120、505、605、700、2112、2200、2606)。
【請求項16】
前記処理回路および前記通信インターフェース回路が、請求項2から14のいずれか一項に記載の方法のいずれかに対応する動作を実施するようにさらに設定された、請求項15に記載のUE。
【請求項17】
マスタセルグループ(MCG)と2次セルグループ(SCG)とを含む複数のセルグループを介して無線ネットワーク(100、399、599、699、2104)と通信するように設定されたユーザ機器(UE)(120、505、605、700、2112、2200、2606)であって、前記UEは、
前記SCGをアクティブ化解除し、したがって、前記SCGに関連する媒体アクセス制御(MAC)エンティティをアクティブ化解除すると、前記MACエンティティ上で1つまたは複数の第1の動作を実施することであって、前記MACエンティティ上での前記1つまたは複数の第1の動作が、1つまたは複数の進行中のMACエンティティプロシージャをキャンセルすることを含む、1つまたは複数の第1の動作を実施することと、
前記
SCGおよび前記関連する
MACエンティティがアクティブ化解除されている間に、前記SCGを介した送信のために利用可能なアップリンク(UL)データの報告に関係する1つまたは複数の第2の動作を実施することと、
前記SCGおよび前記関連するMACエンティティを再アクティブ化すると、前記MACエンティティ上で1つまたは複数の第3の動作を実施することであって、前記1つまたは複数の第3の動作が、前記MACエンティティの複数の論理チャネルに関連するそれぞれの優先度付けパラメータを、0の所定の初期値にリセットすること(2034)を含む、1つまたは複数の第3の動作を実施することと
を行うようにさらに設定された、ユーザ機器(UE)(120、505、605、700、2112、2200、2606)。
【請求項18】
請求項2から14のいずれか一項に記載の方法のいずれかに対応する動作を実施するようにさらに設定された、請求項17に記載のUE。
【請求項19】
複数のセルグループを介して無線ネットワーク(100、399、599、699、2104)と通信するように設定されたユーザ機器(UE)(120、505、605、700、2112、2200、2606)の処理回路(2202)によって実行されたとき、前記UEを、請求項1から14のいずれか一項に記載の方法のいずれかに対応する動作を実施するように設定するコンピュータ実行可能命令を記憶する、非一時的コンピュータ可読媒体(2210)。
【請求項20】
複数のセルグループを介して無線ネットワーク(100、399、599、699、2104)と通信するように設定されたユーザ機器(UE)(120、505、605、700、2112、2200、2606)の処理回路(2202)によって実行されたとき、前記UEを、請求項1から14のいずれか一項に記載の方法のいずれかに対応する動作を実施するように設定するコンピュータ実行可能命令を備える、コンピュータ
プログラム(2214)。
【国際調査報告】