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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-08-27
(54)【発明の名称】温室及び隅コネクタ
(51)【国際特許分類】
   A01G 9/14 20060101AFI20240820BHJP
   E06B 3/964 20060101ALI20240820BHJP
   E06B 7/14 20060101ALI20240820BHJP
【FI】
A01G9/14 D
E06B3/964 A
E06B7/14
A01G9/14 R
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024508953
(86)(22)【出願日】2022-08-12
(85)【翻訳文提出日】2024-03-27
(86)【国際出願番号】 EP2022072708
(87)【国際公開番号】W WO2023020974
(87)【国際公開日】2023-02-23
(31)【優先権主張番号】21191892.5
(32)【優先日】2021-08-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523132860
【氏名又は名称】ボアル システメン ビー.ブイ.
(74)【代理人】
【識別番号】100118599
【弁理士】
【氏名又は名称】村上 博司
(74)【代理人】
【識別番号】100160738
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 由加里
(74)【代理人】
【識別番号】100166718
【弁理士】
【氏名又は名称】石渡 保敬
(72)【発明者】
【氏名】ヘイジクープ,ニールス イェレ
【テーマコード(参考)】
2B029
2E035
2E036
【Fターム(参考)】
2B029AA01
2B029BC20
2B029DA03
2B029DA04
2B029DA05
2E035AA02
2E035BA01
2E035CA02
2E035CB03
2E035DA01
2E035DB03
2E035DC01
2E036RA03
2E036RB02
2E036RC03
2E036TA05
(57)【要約】
温室(1)は、透明なカバー(13)を含むフレーム(7)を有する閉鎖可能な窓(6)を備えている傾斜した屋根(2)を備えている。前記フレーム(7)は下部プロファイル(8)、上部プロファイル(9)、第1の側面プロファイル(10)及び第2の側面プロファイル(11)を備えており、第1の側面プロファイル(10)及び第2の側面プロファイル(11)が、下部プロファイル(8)と上部プロファイル(9)との間に延在するように互いに固定されている。前記窓(6)の閉状態において、前記フレーム(7)が前記屋根(2)の周縁部上に載り、及び前記下部プロファイル(8)が前記上部プロファイル(9)よりも低い高さレベルに位置する。前記下部プロファイル(8)及び前記第1の側面プロファイル(10)のうちの少なくとも1つが、前記温室(1)の内部から水、例えば凝縮水、を運搬する為に、その長手方向に延在する樋(18,22,25,26,28,33,35)を有する。少なくとも前記下部プロファイル(8)及び前記第1の側面プロファイル(10)が、隅コネクタ(14)を通じて互いに取り付けられており、該隅コネクタ(14)が、前記下部プロファイル(8)に固定された第1の部分(16)と、前記第1の側面プロファイル(10)に固定された第2の部分(17a,17b)とを有する。前記隅コネクタ(14)がコア(15)を有し、該コア(15)は、前記第1の部分(16)と前記第2の部分(17a,17b)との間に且つ前記下部プロファイル(8)と前記第1の側面プロファイル(10)との間に位置し、並びに該コア(15)にはドレイン開口部(29)が備えられており、該ドレイン開口部(29)は、前記樋(18,22,25,26,28,33,35)と連通し、且つ前記樋(18,22,25,26,28,33,35)から水を排出するように前記窓(6)の前記閉状態において前記樋(18,22,25,26,28,33,35)の下方に位置する。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
透明なカバー(13)を含むフレーム(7)を有する閉鎖可能な窓(6)を備えている傾斜した屋根(2)を備えている温室(1)であって、前記フレーム(7)は下部プロファイル(8)、上部プロファイル(9)、第1の側面プロファイル(10)及び第2の側面プロファイル(11)を備えており、第1の側面プロファイル(10)及び第2の側面プロファイル(11)が、下部プロファイル(8)と上部プロファイル(9)との間に延在するように互いに固定されており、前記窓(6)の閉状態において、前記フレーム(7)が前記屋根(2)の周縁部上に載り、及び前記下部プロファイル(8)が前記上部プロファイル(9)よりも低い高さレベルに位置し、ここで、前記下部プロファイル(8)及び前記第1の側面プロファイル(10)のうちの少なくとも1つが、前記温室(1)の内部から水、例えば凝縮水、を運搬する為に、その長手方向に延在する樋(18,22,25,26,28,33,35)を有し、ここで、少なくとも前記下部プロファイル(8)及び前記第1の側面プロファイル(10)が、隅コネクタ(14)を通じて互いに取り付けられており、該隅コネクタ(14)が、前記下部プロファイル(8)に固定された第1の部分(16)と、前記第1の側面プロファイル(10)に固定された第2の部分(17a,17b)とを有するところの温室(1)において、前記隅コネクタ(14)がコア(15)を有し、該コア(15)は、前記第1の部分(16)と前記第2の部分(17a,17b)との間に且つ前記下部プロファイル(8)と前記第1の側面プロファイル(10)との間に位置し、並びに該コア(15)にはドレイン開口部(29)が備えられており、該ドレイン開口部(29)は、前記樋(18,22,25,26,28,33,35)と連通し、且つ前記樋(18,22,25,26,28,33,35)から水を排出するように前記窓(6)の前記閉状態において前記樋(18,22,25,26,28,33,35)の下方に位置することを特徴とする、前記温室(1)。
【請求項2】
前記ドレイン開口部(29)は、前記窓(6)の前記閉状態において前記屋根(2)の前記周縁部に向けられている前記コア(15)の下側に配置されている、請求項1に記載の温室(1)。
【請求項3】
前記フレーム(7)と前記屋根(2)の前記周縁部のうちの少なくとも1つにはシールストリップ(48)が備えられており、該シールストリップ(48)は、前記窓(6)の前記閉状態において前記フレーム(7)と前記周縁部との間の前記周縁部に沿って延在し、ここで、前記ドレイン開口部(29)は、前記窓(6)から離れる方向に向けられた前記シールストリップ(48)の側に位置している、請求項1又は2に記載の温室(1)。
【請求項4】
前記下部プロファイル(8)が、前記透明なカバー(13)を支持する支持面(25)と、下部プロファイル樋(28)である樋とを有し、前記下部プロファイル樋は、前記支持面(25)の下方に延在し且つ前記透明なカバー(13)から凝縮水を収集するように前記上部プロファイル(9)に向けられた側で開口し、ここで、前記コア(15)にはドレイン開口部が備えられており、該ドレイン開口部は、前記下部プロファイル樋(28)と連通しているところの下部プロファイルドレイン開口部(29)である、請求項1~3のいずれか1項に記載の温室(1)。
【請求項5】
前記下部プロファイル(9)が、1以上の追加の下部プロファイル樋(18,25,33)を有し、ここで、前記下部プロファイルドレイン開口部は、前記追加の下部プロファイル樋(18,25,33)と連通しているところの、前記コア中の1以上の下部プロファイルドレイン開口部(29)を備えている、請求項4に記載の温室(1)。
【請求項6】
前記第1の側面プロファイル(10)が、第1の側面プロファイル樋(22,26,35)である樋を有し、ここで、前記コア(15)にはドレイン開口部が備えられており、該ドレイン開口部は、前記第1の側面プロファイル樋(22,26,35)と連通しているところの第1の側面プロファイルドレイン開口部(29)である、請求項1~5のいずれか1項に記載の温室(1)。
【請求項7】
1以上の前記下部プロファイルドレイン開口部及び前記第1の側面プロファイルドレイン開口部が共通のドレイン開口部(29)を形成する、請求項6及び請求項4又は5に記載の温室(1)。
【請求項8】
前記第1の部分(16)及び前記第2の部分(17a,17b)のうちの少なくとも1つが夫々、前記下部プロファイル(8)及び前記第1の側面プロファイル(10)の内側に嵌合する、請求項1~7のいずれか1項に記載の温室(1)。
【請求項9】
前記樋が、前記下部プロファイル(8)及び前記第1の側面プロファイル(10)のうちの少なくとも一方の中空コア(18,22)によって形成されている、請求項1~8のいずれか1項に記載の温室(1)。
【請求項10】
前記隅コネクタ(14)が単一ユニットであり、該単一ユニットは、アルミニウム製であり、好ましくは成形によって作られている、請求項1~9のいずれか1項に記載の温室(1)。
【請求項11】
前記第1の側面プロファイル(10)が、前記透明なカバー(13)を支持する支持面(25)を有し、前記コアcが、前記下部プロファイル(8)及び前記第1の側面プロファイル(10)夫々の前記支持面(25,26)に隣接し且つこれらと同一面にあるか又はこれらの直下にあるところの上面部分(27)を有する、請求項1~10のいずれか1項及び請求項4に記載の温室(1)。
【請求項12】
前記下部プロファイル(8)及び前記第1の側面プロファイル(10)には、前記透明なカバー(13)の夫々の端部分を覆うところの、可撓性の下部プロファイルクランピングストリップ(32)及び可撓性の第1の側面プロファイルクランピングストリップ(34)夫々が設けられており、ここで、前記クランピングストリップ(32,34)は、前記透明なカバー(13)の平面に対して、該透明なカバー(13)の外側方向に上向きに傾斜しており、ここで、前記下部プロファイルクランピングストリップ(32)の幅が、前記第1の側面プロファイル(10)と僅かに重なるようにされており、ここで、前記第1の側面プロファイルクランピングストリップ(34)の終端部分が、前記下部プロファイルクランピングストリップの一部と重なり、ここで、前記コア(15)には、前記第1の側面プロファイルクランピングストリップ(34)の終端部分によって重なるところの下側輪郭クランプストリップ(32)の角部を上向きに曲げる為の、上方に向けられたラグ(38)が設けられている、請求項1~11のいずれか1項に記載の温室(1)。
【請求項13】
請求項1~12のいずれか1項に記載の温室(1)の閉鎖可能な窓(6)のフレーム(7)の下部プロファイル(8)及び第1の側面プロファイル(10)を互いに取り付ける為の隅コネクタ(14)であって、該隅コネクタ(14)は、前記下部プロファイル(8)に固定されるように構成された第1の部分(16)、前記第1の側面プロファイル(10)に固定されるように構成された第2の部分(17a,17b)、及び前記第1の部分(16)と前記第2の部分(17a,17b)との間に位置するコア(15)を備えており、ここで、前記隅コネクタ(14)が下部プロファイル(8)及び第1の側面プロファイル(10)に取り付けられたときに、前記下部プロファイル(8)及び前記第1の側面プロファイル(10)のうちの少なくとも1つで樋と連通するように、前記第1の部分及び第2の部分夫々のうちの少なくとも1つが位置する側で、前記コア(15)には樋開口部(41)が備えられており、ここで、前記コア(15)にはドレイン開口部(29)が備えられており、前記ドレイン開口部(29)は、前記樋開口部(41)と連通し、且つ前記第1の部分(16)と前記第2の部分(17a,17b)とが配置される側とは異なる前記コア(15)の異なる側に位置する、前記隅コネクタ(14)。
【請求項14】
前記第1の部分(16)及び前記第2の部分(17a,17b)が、前記コア(15)から、互いに対して垂直な方向に突出し、従って、隅コネクタ平面に及ぶ、請求項13に記載の隅コネクタ(14)。
【請求項15】
前記ドレイン開口部(29)が、前記隅コネクタ平面に平行な前記コア(15)の側にある、請求項14に記載の隅コネクタ(14)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、透明なカバーを含むフレームを有する閉鎖可能な窓を備えている傾斜した屋根を備えている温室であって、該フレームは、下部プロファイル、上部プロファイル、第1の側面プロファイル及び第2の側面プロファイルを備えており、第1の側面プロファイル及び第2の側面プロファイルが、下部プロファイルと上部プロファイルとの間に延在するように互いに固定されており、該窓の閉状態において、該フレームが該屋根の周縁部上に載り、及び該下部プロファイルが該上部プロファイルよりも低い高さレベルに位置し、ここで、該下部プロファイル及び該第1の側面プロファイルのうちの少なくとも1つが、該温室の内部から水、例えば凝縮水、を運搬する為に、その長手方向に延在する樋を有し、ここで、少なくとも該下部プロファイル及び該第1の側面プロファイルが、隅コネクタを通じて互いに取り付けられており、該隅コネクタが、該下部プロファイルに固定された第1の部分と、該第1の側面プロファイルに固定された第2の部分とを有する。
【背景技術】
【0002】
閉鎖可能な窓を備えているそのような温室は既知である。既知の温室の閉鎖可能な窓の矩形フレームにおいて、該下部プロファイル、該上部プロファイル、該第1の側面プロファイル及び該第2の側面プロファイルは、隅コネクタを通じて互いに固定される。各隅コネクタの該第1の部分及び該第2の部分は、2つの隣接するプロファイルの夫々のチャンバに嵌合する。例えば、該下部プロファイルと該第1の側面プロファイルとを互いに接続する該隅コネクタは、該下部プロファイルの内側に嵌合し、そしてそれに固定されるところの第1の部分と、該第1の側面プロファイルの内側に嵌合し、そしてそれに固定される第2の部分とを有する。該フレームが該窓の該閉状態で載置される該屋根の周縁部は、換気を生じさせるように、該屋根の開口部を囲み、該屋根を通って、該窓の開状態で該内部が該温室の環境と連通している。該既知の温室の閉鎖可能な窓の該フレームの該下部プロファイルは水を収集し、そして輸送する為の樋を有する。該樋は、その長手方向に延在し、及び該温室の内側で該透明カバー上の凝縮水が該下部プロファイルに向かって下方向に流れるときに、該凝縮水が該樋内に収集されるように配置される。該樋には、凝縮液を該フレームの外側に排出する為に該下部プロファイル内に穿穴されるところのドレイン穴が設けられている。これは、該フレームを組み立てる前に、該下部プロファイルを製造し且つ調製する追加のステップを必要とする。この残りの水は霜害をもたらしうる故に、該樋から水を排出することが重要である。
【0003】
本発明の目的は、効率的に製造することができる温室を提供することである。
【0004】
この目的は本発明に従う温室で達成され、該隅コネクタがコアを有し、該コアは、該第1の部分と該第2の部分との間に且つ該下部プロファイルと該第1の側面プロファイルとの間に位置し、並びに該コアにはドレイン開口部が備えられており、該ドレイン開口部は該樋と連通し、且つ該樋から水を排出するように該窓の該閉状態において該樋の下方に位置することによって該温室が特徴付けられる。
【0005】
本発明に従う温室の利点は、該隅コネクタが多機能であることである。それは、該下部プロファイルと該第1の側面プロファイルとを互いに接続し、及び該下部プロファイルと該第1の側面プロファイルとのうちの少なくとも1つで該樋から水を排出することがまたできる。
【0006】
該下部プロファイル、該上部プロファイル、該第1の側面プロファイル及び該第2の側面プロファイルは、押出アルミニウムから作成されてもよい。該透明なカバーは、ガラス板であってもよい。
【0007】
該樋は例えば、複数のプロファイル間又はプロファイルと他の部品との間の開口部を通じて、該温室の外部又は内部から該樋に入るところの凝縮水又は漏出水を収集及び輸送しうることができることに留意されたい。
【0008】
該ドレイン開口部は、該窓の該閉状態において該屋根の該周縁部に対して向けられる該コアの下側に配置されていてもよい。
【0009】
特定の実施態様において、該フレームと該屋根の周縁部のうちの少なくとも1つにはシールストリップが備えられており、該シールストリップは、該窓の閉状態において該フレームと該周縁部との間の該周縁部に沿って延在し、ここで、該ドレイン開口部は、該窓から離れるように向けられた該シールストリップの側に位置している。このことは、該溝からの窓水の該閉状態により、該周縁部によって囲まれた開口部から見て、該隅コネクタを通じて該シールストリップの外部の位置に排水されることができる。結果的に、該シールストリップは、該周縁部に沿って実質的に連続したシールストリップを形成しうる。適切に密閉された窓は、温室の内部とその環境との間のそのような持続可能な温室内における大気のやり取りを最小限に抑えることが望まれる故に、最適化された気候条件、例えば温度、湿度、CO2濃度及び光、が、限定されたエネルギー使用と組み合わされるところの持続可能な温室栽培を達成する為に有利である。該隅コネクタは、慣用的な温室よりも良好に該窓を密閉する為の機会を提供し、該温室の内部と環境との間の空気交換を少なくする。該隅コネクタは、制御された様式で該窓から水を排出する為に役立ち、一方、ドレイン開口部を通じて温室内に水が入ることを防ぐ。該隅コネクタと該シールストリップとの協働は同時に、例えば風の強い条件下における降雨の故に、該窓を介して外部から該温室に水が入ることを防止する。該シールストリップは可撓性材料の別個の部分によって形成されてもよいが、それはまた、該窓の閉状態で互いに密接に嵌合するところのフレーム及び/又は該屋根の該周縁部の一部であってもよい。
【0010】
好ましくは、該下部プロファイルが該透明なカバーを支持する支持面と、下部プロファイル樋である樋とを有し、該下部プロファイル樋は、該支持面の下方に延在し且つ該透明なカバーから凝縮物を収集するように該上部プロファイルに向けられる側で開口し、ここで、該下部プロファイル樋は該温室の内部に向けられる側で該透明カバーから下向きに流れる凝縮物を収集することができる故に、該コアにはドレイン開口部が備えられており、該ドレイン開口部は、該下部プロファイル樋と連通しているところの下部プロファイルドレイン開口部である。該収集された凝縮水は、該下部プロファイル樋を通じて該隅コネクタに向かって流れることができる。従って、凝縮水を排出する為に、該下部プロファイルにおいて穴を開ける必要がない。
【0011】
該下部プロファイルは、1以上の追加の下部プロファイル溝を有していてもよく、ここで、該下部プロファイルドレイン開口部は、該追加の下部プロファイル溝と連通しているところの1以上の下部プロファイルドレイン開口部を該コア内に備えている。
【0012】
別の実施態様において、該第1の側面プロファイルが、第1の側面プロファイル樋である樋を有し、ここで、該コアにはドレイン開口部が備えられており、該ドレイン開口部は、該第1の側面プロファイル樋と連通しているところの第1の側面プロファイルドレイン開口部である。該第1のサイドプロファイル樋は隅コネクタに向かって凝縮水又は漏れ水を収集及び輸送することができ、隅コネクタの第1のサイドプロファイルドレイン開口部を介して水を排出することができる。
【0013】
該下部プロファイルドレイン開口部及び該第1の側面プロファイルドレイン開口部は、共通のドレイン開口部を形成していてもよい。
【0014】
特定の実施態様において、該第1の部分及び該第2の部分のうちの少なくとも1つが夫々、該下部プロファイル及び該第1の側面プロファイルの内側に嵌合する。該第1の部分は、該下部プロファイルの長手方向軸の周りの該隅コネクタの回転、並びに下部プロファイルの長手方向軸の横断方向における該隅コネクタの変位が阻止されるように、該下部プロファイルの内側に嵌合してもよい。同様に、該第2の部分は該第1の側面プロファイルの長手方向軸の周りの該隅コネクタの回転、並びに該第1の側面プロファイルの長手方向軸の横方向における該隅コネクタの変位が阻止されるように、該第1の側面プロファイルの内側に嵌合してもよい。これにより、剛性フレームが形成される。
【0015】
1つの実施態様において、該第1の部分及び該第2の部分のうちの少なくとも1つは、該下部プロファイル及び該第1の側面プロファイル夫々の内側に嵌合し、ここで、ねじが、該下部プロファイル及び該第1の側面プロファイル夫々の外壁を通じて、該第1の部分及び該第2の部分のうちの少なくとも1つ内にねじ込まれ、ここで、該第1の部分及び該第2の部分のうちの少なくとも1つは、該ねじに隣接する外壁の内側に当接する。このことは、該ネジを締め付けるときに対応する外壁が該ネジの下に窪みを形成することを防止する。例えば、該第1の部分及び該第2の部分のうちの少なくとも1つは中間壁によって分離された、該下部プロファイル及び該第1の側面プロファイル夫々の平行な中空チャンバに嵌合するところの2つの延長部を有していてもよく、ここで、該ねじは、外側壁に当接し且つ中間壁を通じて他の延長部内にねじ込まれているところの複数の延長部のうちの1つに沿って通過する。従って、該ねじは、該延長部のうちの該1つをその中にねじ込まれること無しに通過するが、それは、該ねじを締めるときに対応する外壁が該ねじの下に窪みを形成することを防止する。
【0016】
該樋が、該下部プロファイル及び該第1の側面プロファイルのうちの少なくとも一方の中空コアによって形成されていてもよい。
【0017】
該隅コネクタが単一ユニットであり、該単一ユニットはアルミニウム製であり、好ましくは成形によって作られている。代替的には、該単一ユニットは、プラスチック又は繊維強化プラスチックから作られていてもよい。
【0018】
特定の実施態様において、該第1の側面プロファイルが、該透明なカバーを支持する支持面を有し、該コアが、該下部プロファイル及び該第1の側面プロファイル夫々の該支持面に隣接し且つこれらと同一面にあるか又はこれらの直下にあるところの上面部分を有する。該上面部分が該下部プロファイル及び該第1の側面プロファイルの該支持面と同一面上にある場合に、それはまた該透明なカバーを支持し;該上面部分が該下部プロファイル及び該第1の側面プロファイルの該支持面のすぐ下にある場合において、例えば、製造公差を逸脱させる場合に、該上面部分が該下部プロファイル及び第1の側面プロファイルの支持面の上にわずかに突出する場合、局所的応力を回避する為に、上面部分が透明カバーを支持することが防止される。
【0019】
特定の実施態様において、該下部プロファイル及び該第1の側面プロファイルには、該透明なカバーの夫々の端部分を覆うところの、可撓性の下部プロファイルクランピングストリップ及び可撓性の第1の側面プロファイルクランピングストリップが設けられており、ここで、該クランピングストリップは、該透明なカバーの平面に対して、該透明なカバーの外側方向に上向きに傾斜しており、ここで、該下部プロファイルクランピングストリップの幅が、該第1の側面プロファイルと僅かに重なるようにされており、ここで、該第1の側面プロファイルクランピングストリップの終端部分が、該下部プロファイルクランピングストリップの一部と重なり、ここで、該コアには、該第1の側面プロファイルクランピングストリップの終端部分によって重なるところの下側輪郭クランプストリップの角部を上向きに曲げる為の、上方に向けられたラグが設けられている。このことは、該第1の側面プロファイルクランピングストリップからの雨水が該下部プロファイルクランピングストリップ上に導かれることを意味し、それにより、該第1の側面プロファイルクランピングストリップと該下部プロファイルクランピングストリップとの間の漏れの危険性を最小限に抑える一方で、該第1の側面プロファイルクランピングストリップと該下部プロファイルクランピングストリップとの間の開口の大きさは該クランピングストリップの傾斜の故に最小限に抑えられる。上記重なりは、例えば該クランピングストリップの収縮の場合に、複数の該クランピングストリップの間の隙を回避する為に役立つ。
【0020】
本発明はまた、本明細書において前述されている温室の閉鎖可能な窓のフレームの下部プロファイル及び第1の側面プロファイルを互いに取り付ける為の隅コネクタであって、該隅コネクタは、該下部プロファイルに固定されるように構成された第1の部分、該第1の側面プロファイルに固定されるように構成された第2の部分、及び該第1の部分と該第2の部分との間に位置するコアを備えており、ここで、該隅コネクタが下部プロファイル及び第1の側面プロファイルに取り付けられたときに、該下部プロファイル及び該第1の側面プロファイル夫々のうちの少なくとも1つで樋と連通するように、該第1の部分及び第2の部分のうちの少なくとも1つが位置する側で、該コアには樋開口部が備えられており、ここで、該コアにはドレイン開口部が備えられており、該ドレイン開口部は、該樋開口部と連通し、且つ該第1の部分と該第2の部分とが配置される側とは異なる該コアの異なる側に位置する、上記の該隅コネクタに関する。
【0021】
特定の実施態様において、該第1の部分及び該第2の部分が、該コアから、互いに対して垂直な方向に突出し、従って、隅コネクタ平面に及ぶ。
【0022】
該ドレイン開口部が、該隅コネクタ平面に平行な該コアの側にあてもよい。
【0023】
その上、該隅コネクタには、本明細書において前述されている他の特徴が設けられていてもよい。
【0024】
本発明は、本発明の実施態様を一例として示す非常に概略的な図面を参照して、本明細書の以下において説明されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0025】
図1図1は、本発明に従う温室の一部の実施態様の断面図である。
図2図2は、図1において示されている温室の閉鎖可能な窓の拡大上面図である。
図3図3は、図1において示されている閉鎖可能な窓の拡大部分であり、その部分は、図2においてIIIによって示される。
図4図4は、図3において示されている部分を上方から見た斜視図である。
図5図5は、図4と同様の図であるが、クランピングストリップsのない閉鎖可能な窓の部分を示す。
図6図6は、図4と同様の図であるが、該閉鎖可能なの一部を下から見た図である。
図7図7は、図4におけるVII-VII線に沿った断面図である。
図8図8は、図4におけるVIII-VIII線に沿った断面図である。
図9図9は、図3図6において示されているように、該閉鎖可能な窓の部分に位置する隅コネクタの斜視図である。
図10図10は、図3図6において示されているように、該閉鎖可能な窓の部分に位置する隅コネクタの斜視図である。
図11図11は、図3図6において示されているように、該閉鎖可能な窓の部分に位置する隅コネクタの斜視図である。
図12図12は、図3図6において示されているように、該閉鎖可能な窓の部分に位置する隅コネクタの斜視図である。
図13図13は、隅コネクタの第1の部分を閉鎖可能な窓の下部プロファイルに取り付ける説明図である。
図14図14は、図13と同様の図であるが、隅コネクタの第2の部分が閉鎖可能な窓の第1の側面プロファイルにどのように取り付けられるかを示す。
図15図15は、図6と同様の図であるが、シールストリップをまた示す。
【発明を実施するための形態】
【0026】
図1は、棟3の両側に2つの傾斜した屋根部分を含む屋根2を有するところのベンロ型(Venlo-type)温室1の実施態様を示す。屋根2にはロッド4が設けられており、該ロッド4は、棟3に沿って等間隔に配置され且つ棟3に対して垂直に延在している。ロッド4は、ガラス板5を支持する。棟3及びロッド4は好ましくは、押出アルミニウムで作られる。
【0027】
図1において示されている実施態様において、傾斜屋根部分のうちの1つは図2において別々に示されている閉鎖可能な窓6が備えられている。窓6は周方向フレーム7を有し、該周方向フレームは、下部プロファイル8、上部プロファイル9、第1の側面プロファイル10及び第2の側面プロファイル11を備えており、それらは互いに固定されている。図2において示されている実施態様において、フレーム7は長方形である。図1は、屋根換気を作り出す開状態の窓6を示す。窓6の閉状態において、下部プロファイル8が上部プロファイル9よりも低い高さレベルに位置する。第1の側面プロファイル10及び第2の側面プロファイル11は、下部プロファイル8と上部プロファイル9との間に延在する。上部プロファイル9は窓6を開閉することを可能にする為に、ヒンジ12によって棟3に取り付けられる。フレーム7は、ガラス板13の形態の透明なカバーを支持する。
【0028】
窓6の閉状態において、フレーム7が屋根2の周縁部に載っており、該周縁部は、窓6が開状態にあるときに温室1の内部を環境に開放するところの開口部を囲む。該周縁部は、ロッド4、棟3、及び下部プロファイル8が窓6の閉状態に載っている梁のうちの一部によって形成されていてもよい。
【0029】
下部プロファイル8は、夫々の隅コネクタ14を通じて該第1の側面プロファイル10及び第2の側面プロファイル11に固定される。図2において示されているような2つの隅コネクタ14は同様であるが、下部プロファイル8の長手方向に対して垂直に延在するところの平面に対して鏡像である。図3~14は、下部プロファイル8と第1の側面プロファイル10との間の隅コネクタ14をより詳細に示す。この隅コネクタ14は後述されるが、他方の隅コネクタ14、すなわち、該下部プロファイル8及び該第2の側面プロファイル11とを接続するところの隅コネクタ14、が同様の特性を有する。
【0030】
該隅コネクタ14は、コア15と、コア15から突出する第1の部分16と、互いに平行であり且つコア15から突出するところの内側延長部17a及び外側延長部17bを備えている第2の部分とを有する。第1の部分16と第2の部分17a及び17bとが向けられる方向は、互いに垂直である。コア15は、第1の部分16と第2の部分17a及び17bとの間、及び下部プロファイル8と第1の側面プロファイル10との間に配置される。
【0031】
第1の部分16は、下部プロファイル8の中空コア18の内側に嵌合し、そして、ねじ19を通じて下部プロファイル8に固定され、該ネジは、下部プロファイル8の外壁中の貫通孔を貫通し、及び第1の部分16中の対応する孔20にねじ込まれる。第2の部分の内側延長部17aは第1の側面プロファイル10のチャネル21の内側に部分的に嵌合し、及び外側延長部17bは、第1の側面プロファイル10の中空コア22の内側に嵌合する。第2の部分17a及び17bは、ねじ23を介して、第1の側面プロファイル10に固定され、該ネジ23は、第1の側面プロファイル10の外壁中の貫通孔及びチャネル21と中空コア22との間の中間壁中の貫通孔を貫通し、及び該第2の部分の内側延長部17aの対応する孔24内にねじ込まれる。第1の部分16は、下部プロファイル8の長手方向軸の周りの隅コネクタ14の回転、並びに下部プロファイル8の長手方向軸の横断方向における隅コネクタ14の変位が阻止されるように、下部プロファイル8の内側に嵌合する。同様に、第2の部分17a及び17bは第1の側面プロファイル10の長手方向軸の周りの隅コネクタ14の回転、並びに第1の側面プロファイル10の長手方向軸の横断方向における隅コネクタ14の変位が阻止されるように、第1の側面プロファイル10の内側に嵌合する。ネジ19及び23は、下部プロファイル8、第1の側面プロファイル10及び/又は該隅コネクタ14に貫通孔を用意する必要がないように、セルフタッピングネジ(self-tapping screws)であってもよいことに留意されたい。
【0032】
内側延長部17aはねじ23が外側延長部17bに沿って通るように、コア15から見て外側延長部17bを越えて延在する。ねじ23を締め付けるときに、ねじ23の下の第1の側面プロファイル10の外壁における窪みを回避する為に、外側延長部17bはねじ23に隣接する外壁の内側に当接し、その結果、それが窪みを形成する傾向がある場合に、外壁に反力を及ぼす。同様に、第1の部分16はねじ19を締め付けることに応じて窪みを形成する傾向がある場合に外壁上に反力を及ぼすように、ねじ19の周りの下部プロファイル8の外壁の内側に当接する。
【0033】
図5は、ガラス板13のないフレーム7の一部を示す。下部プロファイル8、上部プロファイル9、第1の側面プロファイル10及び第2の側面プロファイル11は、ガラス板13を支持する為の夫々の支持面を有し;下部プロファイル8及び第1の側面プロファイル10の支持面25及び26が夫々、図5において示されている。コア15には上面部分27が備えられており、上面部分27は、下部プロファイル8及び第1の側面プロファイル10夫々の支持面25及び26と同一面にあるか又はそれらの直下にある。コア15が下部プロファイル8及び第1の側面プロファイル10の支持面25及び26と同一面上にある場合、それはまた、ガラス板13を支持しうる。
【0034】
下部プロファイル8には、その長手方向に延在する下部プロファイル溝28が設けられている。下部プロファイル溝28は、下部プロファイル8の支持面25の下に延在し、及び上部プロファイル9に向けられた側部で開口している。この場合、下部プロファイル樋28は、アンダーカットによって形成される。凝縮水が、温室1の内部に向けられ且つ窓6の閉状態においてガラス板13に沿って下方に流れるところのガラス板13の内側に形成されるときに、凝縮水は、該凝縮水が集められるところの下部プロファイル樋28内に流れ込む。引き続き、該凝縮水は、下部プロファイル溝28を通じて隅コネクタ14に向かって流れることができる。隅コネクタ14のコア15には、その下側に、窓6の閉状態で屋根2の周縁部に向かうドレイン開口部29が設けられている(図6図8を参照)。ドレイン開口部29は、下部プロファイル樋28と連通している(図6を参照)。ドレイン開口部29は窓6の閉状態において下部プロファイル樋28の下方に位置し、従って、凝縮水は下部プロファイル樋28からドレイン開口部29を通じて屋根2の周縁まで流れることができ、従って、該凝縮水は、窓6の下方の屋根2の上側で更に下方に流れることができる。
【0035】
図6は、図15において示されているように、可撓性のシールストリップ48を収容するところの、下部プロファイル8及び第1の側面プロファイル10夫々におけるシールストリップ受容溝30及び31を示す。可撓性のシールストリップ48は例えば、ゴムから作成されていてもよい。第2の側面プロファイル11は同様に、可撓性のシールストリップ48を収容する為の下部プロファイル8及び第1の側面プロファイル10と同様のシールストリップ受容溝を有する。この場合において、上部プロファイル9は、窓6の閉状態において棟3に直接接触する故に、上部プロファイル9は、可撓性のシールストリップ48、例えば下部プロファイル8並びに第1の側面プロファイル10及び第2の側面プロファイル11、を受容する為のシールストリップ受容溝を有していない。下部プロファイル8並びに上部プロファイル9と棟3との間の直接的な接触と共に第1の側面プロファイル10及び第2の側面プロファイル11での可撓性のシールストリップ48は、窓6の閉鎖状態において、フレーム7と周縁部との間の周縁部に沿って実質的に連続的に延在する共通のシールストリップを提供する。図6は、ドレイン開口部29が窓6から離れる方向に向けられた共通シールストリップの側に位置することを図示する。従って、該凝縮水は、窓6の閉状態において、共通シールストリップを迂回することによって、隅コネクタ14を介して温室1から出ることができる。ドレイン開口部29の位置及び可撓性のシールストリップ48の存在の為に、水は窓6の隅コネクタ14を介して容易に温室1から出ることができるが、窓6を介して外部から温室1の内部にはほとんど入らないか又は全く入らない。実際には、下部プロファイル樋28が同様にわずかな傾斜を有するように、温室1がその長手方向にわずかな傾斜を伴って設置されてもよいことに留意されたい。このことにより、凝縮水の大部分が、最低高さに位置する窓6の2つの隅コネクタ14のうちの1つを通じて排出されるであろう。その上、代替的な実施態様において、上部プロファイル9には、可撓性のシールストリップが設けられてもよい。
【0036】
窓6のガラス板13は、プラスチック製であってもよい可撓性クランプストリップによってその周囲が覆われている。図4は、固定部分が下部プロファイル8の下部プロファイルクランピングストリップチャネル33に取り付けられ、そのカバー部分がガラス板13を覆うところの下部プロファイルクランプストリップ32と、この固定部分が第1の側面プロファイル10の第1の側面プロファイルクランピングストリップチャネル35に取り付けられ、そのカバー部分はガラス板13を覆うところの第1の側面プロファイルクランピングストリップ34とを示す。
図5は、下部プロファイルクランピングストリップチャネル33及び第1の側面プロファイルクランピングストリップチャネル35を示す。図5はまた、隅コネクタ14のコア15が同様に、下部プロファイルクランピングストリップ32の固定部分を受容するように、下部プロファイルクランピングストリップチャネル33と位置合わせされるクランピングストリップ凹部36が備えられていることを示す。第1の側面プロファイルクランピングストリップ34は、コア15まで延在する。
【0037】
下部プロファイルクランピングストリップ32と第1の側面プロファイルクランピングストリップ34との被覆する部分は夫々、ガラス板13の平面に対して、該ガラス板13の外側方向に上向きに傾斜している(図4を参照)。下部プロファイルクランプストリップ32の幅は、その被覆する部分が第1の側面プロファイル10とわずかに重なるようになっている。その結果、第1の側面プロファイルクランピングストリップ34の終端部分は、下部プロファイルクランピングストリップ32の被覆する部分の一部と重なる(図4を参照)。このことは、第1の側面プロファイルクランピングストリップ34からの雨水は、下部プロファイルクランピングストリップ32上に案内されることを意味する。これにより、第1の側面プロファイルクランピングストリップ34と下部プロファイルクランピングストリップ32の間の漏れのリスクを最小限に抑えられる。
【0038】
図4において示されているように、第1の側面プロファイルクランピングストリップ34と下部プロファイルクランピングストリップ32との間の開口37のサイズを最小限にする為に、下部プロファイルクランピングストリップ32の角部は、コア15で上向きのラグ38を通じて隅コネクタ14によって上向きに曲げられる。
【0039】
支持面25には、下部プロファイル8に沿って浅い窪みが設けられている(図7を参照)。下部プロファイル8の窪み及び下部プロファイルクランピングストリップチャネル33はまた、隅コネクタ14のコア15の上側における孔39及びその中の通路40を通じてドレイン開口部29と連通している。孔39は、コア15の上面部分27の隣にある(図5を参照)。従って、支持面25の窪み及び下部プロファイル8の下部プロファイルクランプストリップチャネル33がまた、凝縮水又は漏出水を放出することができる樋を形成する。同様に、下部プロファイル8における中空コア18が溝としても機能するように、該中空コア18がコア15を通じてドレイン開口部29と連通している(図6を参照)。
【0040】
第1の側面プロファイル10はまた、凝縮水又は漏出水を排出する為の第1の側面プロファイル樋を備えており、これは、この場合に、第1の側面プロファイルクランピングストリップチャネル35及び中空コア22によって形成される。第1の側面プロファイルクランピングストリップチャネル35及び中空コア22は、隅コネクタ14のコア15中の上向きの溝41を通じてドレイン開口部29と連通している(例えば、図8図9図12及び図14を参照)。第1の側面プロファイル10の支持面26には、第1の側面プロファイル10に沿って浅い窪みが備えられている(図8を参照)。凹部はまた、隅コネクタ14のコア15の上側における孔39及びその中の通路40を通じてドレイン開口部29と連通している。別の第1の側面プロファイル樋は側面プロファイル10のチャネル21によって形成されうる;しかしながら、この場合には、チャネル21はドレイン開口部29と連通しないが、チャネル21内に収集された水は温室1の内部で蒸発することができる。
【0041】
ドレイン開口部29は下部プロファイル樋28、下部プロファイル8の中空コア18、第1の側面プロファイルクランピングストリップチャネル35、第1の側面プロファイル10の中空コア22、支持面25及び26の窪み、並びに下部プロファイルクランピングストリップチャネル33と連通する共通のドレイン開口部を形成するが、それらはまた、それら自体の別個のドレイン開口部を有しうる。
【0042】
隅コネクタ14は、単一ユニットであり、該単一ユニットは、アルミニウム製であり、好ましくは成形によって作られている。それはまた、プラスチックで作成されることができるが、その耐久性及び強さが限られているので、これはあまり好ましくない。
【0043】
図9図14は、隅コネクタ14の第1の部分の内側延長部17aが横方向突出部43の両側に2つのリベット凹部42が備えられていることを示す。横方向突出部43は第1の側面プロファイル10のチャネル21内に剛性接続を提供し、及びまた、それが温室1の内部から不可視であるように、ねじ23を隠す。また、ねじ23の後方に何かが引っ掛かる危険性を最小限に抑え、それにより設置環境が改善される。リベット凹部42は、角コネクタ14がねじ23に加えて又はねじ23の代わりにリベット締めによって第1の側面プロファイル10に固定化される場合に、第1の側面プロファイル10のチャネル21のリベット付き縁部を受け入れる為に使用されてもよい。
【0044】
コア15には更に、下部プロファイル8とコア15との間及び第1の側面プロファイル10とコア15との間の移行部を被覆する為の被覆する突起44が設けられている。
【0045】
その上、第1の側面プロファイルクランピングストリップ34は、コア15での当接部45によって下方に移動することが防止される(図9及び図10を参照)。コア15には、シールストリップ受容溝31における可撓性のシールストリップ48が当接するところの第1の止め具46と、シールストリップ受容溝30における可撓性のシールストリップ48が当接するところの第2の止め具47とが設けられている(図6及び図15を参照)。
【0046】
隅コネクタ14それ自体を考慮すると、第1の側面プロファイル10に固定されるように構成された第1の部分16と、第1の側面プロファイル10に固定されるように構成された第2の部分17a及び17bと、第1の部分16と第2の部分17a及び17bとの間に位置するコア15とを有するものとして定義されることができ、ここで、コア15は、隅コネクタ14が下部プロファイル8及び第1の側面プロファイル10に取り付けられたときに、下部プロファイル8及び第1の側面プロファイル10のうちの少なくとも1つの樋18、22、25、26、28、33及び35と連通するように、第1の部分16並びに第2の部分17a及び17bのうちの少なくとも1つが位置する側に樋開口部を備えており、ここで、コア15のドレイン開口部29は樋開口部と連通し、第1の部分16並びに第2の部分17a及び17bが位置する側とは異なるところの、コア15の側に位置する。コア15における上向きの溝41は例えば、ドレイン開口部29と連通するそのような樋開口部(41)の明確に見える例である(例えば、図9を参照)。
【0047】
事実、第1の部分16及び2第2の部分17a及び17bはコア15から、互いに対して垂直な方向に突出し、従って、それらは隅コネクタ平面にまたがる。図面において示されている実施態様において、ドレイン開口部29が、隅コネクタ平面に平行な、コア15の側にある。言い換えれば、ドレイン開口部29は、第1の部分16並びに第2の部分17a及び17b夫々が突出する側に垂直な、コア15の側に位置する。
【0048】
本発明は、図面において示され、及び上述された実施態様に限定されるものでなく、特許請求の範囲及びその技術的均等物の範囲内で、異なる様式で変更されてもよい。例えば、該隅コネクタの該第1の部分及び該第2の部分、並びに該下部プロファイル及び該第1の側面プロファイルは、異なる形状を有していてもよい。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
【国際調査報告】