(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-08-27
(54)【発明の名称】研削機/研磨機試験片ホルダを取り付けるシステム及び方法
(51)【国際特許分類】
G01N 1/28 20060101AFI20240820BHJP
G01N 3/42 20060101ALN20240820BHJP
【FI】
G01N1/28 D
G01N1/28 W
G01N3/42 Z
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024513398
(86)(22)【出願日】2022-08-24
(85)【翻訳文提出日】2024-04-26
(86)【国際出願番号】 US2022041294
(87)【国際公開番号】W WO2023034082
(87)【国際公開日】2023-03-09
(32)【優先日】2021-08-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2022-08-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】591203428
【氏名又は名称】イリノイ トゥール ワークス インコーポレイティド
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100153729
【氏名又は名称】森本 有一
(74)【代理人】
【識別番号】100211177
【氏名又は名称】赤木 啓二
(72)【発明者】
【氏名】デイビッド ゲイス
(72)【発明者】
【氏名】アリシア バーンズ
【テーマコード(参考)】
2G052
【Fターム(参考)】
2G052AD32
2G052AD52
2G052EC22
2G052GA04
2G052JA04
2G052JA05
2G052JA15
(57)【要約】
研削機/研磨機試験片ホルダを取り付けるシステムに関する例示のシステム及び方法が提供される。システムは、1つ以上の締結具を有するプラットフォームを備え、その上に1つ以上の取付け固定具が配置されて取り付けられる。1つ以上の取付け固定具は、硬度試験等の試験片の試験のために試験片ホルダを適所に固定するように構成される。取付け固定具のうちの1つ以上は、試験片ホルダを支持し、試験片ホルダの向き及び/又は位置を固定する取付けブラケットを備えることができる。例において、取付け固定具は、試験片ホルダがシステム内に配置されたときに試験片ホルダに接触して支持するインタフェースを有する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
研削機/研磨機試験片ホルダを取り付けるためのシステムであって、
1つ以上の締結具を備えるプラットフォームと、
前記プラットフォーム上に配置されて取り付けられる1つ以上の取付け固定具であって、前記1つ以上の取付け固定具は試験片ホルダを固定するように構成され、各取付け固定具が、
前記試験片ホルダの向き又は位置を固定する1つ以上の取付けブラケットと、
前記試験片ホルダが前記システム内に配置されたときに前記試験片ホルダに接触して前記試験片ホルダを支持する1つ以上のインタフェースと、
を備える、1つ以上の取付け固定具と、
を備える、システム。
【請求項2】
前記1つ以上の取付け固定具は、中心点から等しい半径方向距離で前記プラットフォームの周りに分散配置された3つ以上の固定具を備える、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記1つ以上の固定具の各固定具は、軸方向位置同士の間で等しい距離だけ分離される、請求項2に記載のシステム。
【請求項4】
前記プラットフォーム上の前記1つ以上の取付け固定具の配置は、前記試験片ホルダのサイズ又は形状に基づいて調整可能である、請求項1に記載のシステム。
【請求項5】
前記1つ以上の取付けブラケットのうちの1つの取付けブラケットは、調整可能な取付けブラケットとして構成され、前記システムは、前記試験片ホルダを解放しかつ前記試験片ホルダをシステムに固定するために、位置又は向きが調整可能な取付けブラケットを調整するためのブラケットロックを更に備える、請求項1に記載のシステム。
【請求項6】
各取付け固定具は、
前記プラットフォームに結合するベース部と、
前記ベース部から延在して前記1つ以上のインタフェースを支持するカラムと、
を更に備える、請求項1に記載のシステム。
【請求項7】
前記1つ以上のインタフェースは、前記カラムから延在する延長ポストに取り付けられる、請求項6に記載のシステム。
【請求項8】
前記ベース部は、前記1つ以上の締結具を介して前記プラットフォームに固定されるように構成される、請求項6に記載のシステム。
【請求項9】
前記1つ以上の取付けブラケットは、1つ以上のブラケット締結具を介して前記1つ以上の取付け固定具に固定される、請求項1に記載のシステム。
【請求項10】
前記1つ以上のインタフェースは、前記試験片ホルダの第1の表面に接触して前記試験片ホルダの第1の方向への移動を制限するように配置され、前記ブラケットは、前記試験片ホルダの第2の表面に接触して前記試験片ホルダの第2の方向への移動を制限するように構成される、請求項1に記載のシステム。
【請求項11】
前記1つ以上の取付け固定具は、ステンレス鋼等の金属から形成される、請求項1に記載のシステム。
【請求項12】
前記1つ以上のインタフェースは、炭化物又は鋼等の硬化材料から形成される、請求項1に記載のシステム。
【請求項13】
前記1つ以上の取付け固定具は、試験片ホルダ駆動アダプタの長さよりも大きい、前記プラットフォームの表面からの距離において、前記試験片ホルダを支持する、請求項1に記載のシステム。
【請求項14】
前記システムは、硬度試験機に組み込まれるように構成される、請求項1に記載のシステム。
【請求項15】
硬度試験システムであって、
研削機/研磨機試験片ホルダと、
研削機/研磨機試験片ホルダを取り付けるためのシステムであって、
1つ以上の締結具を備えるプラットフォームと、
前記プラットフォーム上に配置されて取り付けられる1つ以上の取付け固定具であって、前記1つ以上の取付け固定具は試験片ホルダを固定するように構成され、各取付け固定具が、
前記試験片ホルダの向き又は位置を固定する1つ以上の取付けブラケットと、
前記試験片ホルダが前記システム内に配置されたときに前記試験片ホルダに接触して前記試験片ホルダを支持する1つ以上のインタフェースと、
を備える、1つ以上の取付け固定具と、
を備える、システムと、
を備える、
硬度試験システム。
【請求項16】
前記研削機/研磨機試験片ホルダを取り付けるためのシステムを取り付けるように構成されるプラテンを更に備える、請求項15に記載の硬度試験システム。
【請求項17】
前記研削機/研磨機試験片ホルダを取り付けるためのシステムは、前記プラテンにおける1つ以上の位置合わせデバイスに結合するように構成される1つ以上の位置合わせデバイスを更に備える、請求項16に記載の硬度試験システム。
【請求項18】
前記試験片ホルダ内の試験片の硬度を前記試験片に衝撃を加えることによって試験する圧痕デバイスを更に備える、請求項15に記載の硬度試験システム。
【請求項19】
可動ステージを更に備え、前記可動ステージ上に前記プラテンが固定され、前記可動ステージは、前記圧痕デバイスに対する前記試験片の位置又は向きを調整するように構成される、請求項18に記載の硬度試験システム。
【請求項20】
前記プラテンは、前記プラットフォームに結合するための1つ以上の位置合わせデバイスを更に備える、請求項16に記載の硬度試験システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、「Systems And Methods For Mounting A Grinder/Polisher Sample Holder」と題される2021年8月31日付けで出願された米国仮特許出願第63/238,861号による優先権及びその利益を主張するものである。上に列挙した米国特許出願は、引用することにより全ての目的のためにその全体が本開示の一部をなす。
【背景技術】
【0002】
背景
研削及び研磨作業は、多くの目的のために、また、膨大な数の部門及び産業にわたって、試料に対して行われる。いくつかの用途において、研削/研磨作業による試料の表面調製は、試験片ホルダ内に収容される試料を加工するように研削作業及び研磨作業の両方を行うことが可能である、研削/研磨デバイスにおいて行われる。試料に対して追加の試験を行う場合、試料を試験片ホルダから取り外さなければならない。
【発明の概要】
【0003】
概要
特許請求の範囲において完全に記載されるように、図面のうちの少なくとも1つによって実質的に示され、図面のうちの少なくとも1つに関連して実質的に説明されるような、研削機/研磨機試験片ホルダを取り付けるシステムに関して、システム及び方法が開示される。
【図面の簡単な説明】
【0004】
【
図1】本開示の態様に係る、研削機/研磨機試験片ホルダを取り付ける一例示のシステムを示す図である。
【0005】
【
図2A】
図1の例示のシステムを示す側面図である。
【0006】
【
図2B】
図1の例示のシステムを示す分解図である。
【0007】
【
図3A】
図1の例示のシステムを示す上面図である。
【0008】
【
図3B】
図1の例示のシステムの一例示の取付け固定具を示す断面図である。
【0009】
【0010】
【
図5A】本開示の態様に係る、硬度試験機とともに採用される、
図1の研削機/研磨機試験片ホルダを取り付ける例示のシステムを示す様々な図である。
【
図5B】本開示の態様に係る、硬度試験機とともに採用される、
図1の研削機/研磨機試験片ホルダを取り付ける例示のシステムを示す様々な図である。
【
図5C】本開示の態様に係る、硬度試験機とともに採用される、
図1の研削機/研磨機試験片ホルダを取り付ける例示のシステムを示す様々な図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
図は必ずしも一定の縮尺ではない。適切な場合には、類似又は同一の参照番号が、類似又は同一の構成要素を指すために使用される。
【0012】
詳細な説明
研削機(グラインダ)/研磨機(ポリッシャ)試験片ホルダを取り付けるシステムに関する、システム及び方法が開示される。特に、システムは、1つ以上の締結具を有するプラットフォームを備え、その上に1つ以上の取付け固定具が配置されて取り付けられる。1つ以上の取付け固定具は、硬度試験等の試験片の試験のために試験片ホルダを適所に固定するように構成される。取付け固定具のうちの1つ以上は、試験片ホルダを支持し、試験片ホルダの向き及び/又は位置を固定する取付けブラケットを備えることができる。例において、取付け固定具は、試験片ホルダがシステム内に配置されたときに試験片ホルダに接触して支持するインタフェース(例えば、硬化ピン、コンタクトチップ等)を有する。
【0013】
本開示において開示されるように、取付けシステムは、研削/研磨システム並びに硬度試験機とともに使用することができる、試験片保持固定具を提供する。例えば、試験片ホルダは、同時研削及び/又は研磨作業のために、複数の取り付けられた試験片(サンプル)又は試料(スペシメン)を(例えば、試験片ホルダ内に固定された、収容されたカートリッジ内で)定位置に保持する、ディスクトレイである。研削/研磨システムは、1つ以上のモータ又は他のアクチュエータを使用して試料を研削及び/又は研磨することを伴う。研磨後、研磨された試料は、次いで、目視検査、硬度又は密度試験、及び/又は他の所望の試験を行うこと等によって、試料をもたらした製造又は他のプロセスを試験するために使用することができる。
【0014】
従来、操作者は、例えば、試験片ホルダから個々の試料を取り外し、その試料を硬度試験のための別の保持プラットフォームに個別に装填しなければならなかった。その結果、試験ではなく、試料の分離及び配置に費やされる追加の時間及びリソースが生じる。
【0015】
開示される試験片保持固定具及びシステムは、操作者が、試験片ホルダトレイ全体を移動させ、個々の試料を取り外すことなく試験片ホルダトレイを硬度試験機上に直接取り付けることを可能にする。これは、複数の試料を試験するために必要とされる作業量を著しく低減し、試料の偶発的な傷及び/又は他の損傷の可能性を低減する。
【0016】
開示される例において、研削機/研磨機試験片ホルダを取り付けるシステムは、1つ以上の締結具を備えるプラットフォームと、プラットフォーム上に配置されて取り付けられる1つ以上の取付け固定具とを備え、1つ以上の取付け固定具は、試験片ホルダを固定するように構成され、各取付け固定具が、試験片ホルダの向き又は位置を固定する1つ以上の取付けブラケットと、試験片ホルダがシステム内に配置されたときに試験片ホルダに接触して支持する1つ以上のインタフェースとを備える。
【0017】
いくつかの例において、1つ以上の取付け固定具は、中心点から等しい半径方向距離でプラットフォームの周りに分散配置された3つ以上の固定具を備える。例において、1つ以上の固定具の各固定具は、軸方向位置の間で等しい距離だけ分離される。
【0018】
いくつかの例において、プラットフォーム上の1つ以上の取付け固定具の配置は、試験片ホルダのサイズ又は形状に基づいて調整可能である。
【0019】
いくつかの例において、1つ以上の取付けブラケットのうちの1つの取付けブラケットは、調整可能な取付けブラケットとして構成され、システムは、試験片ホルダを解放する、及び試験片ホルダをシステムに固定するために、位置又は向きが調整可能な取付けブラケットを調整するためのブラケットロックを更に備える。
【0020】
いくつかの例において、各取付け固定具は、プラットフォームに結合(合体)するベース部と、ベース部から延在してインタフェースを支持するカラムとを更に備える。例において、1つ以上のインタフェースは、カラムから延在する延長ポストに取り付けられる。例において、ベース部は、1つ以上の締結具を介してプラットフォームに固定されるように構成される。
【0021】
いくつかの例において、1つ以上の取付けブラケットは、1つ以上のブラケット締結具を介して1つ以上の取付け固定具に固定される。
【0022】
いくつかの例において、1つ以上のインタフェースは、試験片ホルダの第1の表面に接触して試験片ホルダの第1の方向への移動を制限するように配置され、ブラケットは、試験片ホルダの第2の表面に接触して試験片ホルダの第2の方向への移動を制限するように構成される。
【0023】
いくつかの例において、1つ以上の取付け固定具は、ステンレス鋼等の金属から形成される。
【0024】
いくつかの例において、1つ以上のインタフェースは、炭化物又は鋼等の硬化材料から形成される。
【0025】
いくつかの例において、1つ以上の取付け固定具は、試験片ホルダ駆動アダプタの長さよりも大きい、プラットフォームの表面からの距離において、試験片ホルダを支持する。
【0026】
いくつかの例において、システムは、硬度試験機に組み込まれるように構成される。
【0027】
いくつかの開示される例において、硬度試験システムは、研削機/研磨機試験片ホルダと、研削機/研磨機試験片ホルダを取り付けるシステムとを備え、研削機/研磨機試験片ホルダを取り付けるシステムは、1つ以上の締結具を備えるプラットフォームと、プラットフォーム上に配置されて取り付けられる1つ以上の取付け固定具とを備え、1つ以上の取付け固定具は、試験片ホルダを固定するように構成され、各取付け固定具が、試験片ホルダの向き又は位置を固定する1つ以上の取付けブラケットと、試験片ホルダがシステム内に配置されたときに試験片ホルダに接触して支持する1つ以上のインタフェースとを備える。
【0028】
いくつかの例において、研削機/研磨機試験片ホルダを取り付けるシステムを取り付けるように構成されるプラテンが備えられる。
【0029】
例において、研削機/研磨機試験片ホルダを取り付けるシステムは、プラテンにおける1つ以上の位置合わせデバイスに結合するように構成される1つ以上の位置合わせデバイスを更に備える。
【0030】
いくつかの例において、試験片ホルダ内の試験片の硬度を、試験片に衝撃を加えることによって試験する圧痕デバイスが備えられる。
【0031】
いくつかの例において、プラテンが固定される可動ステージが備えられ、可動ステージは、圧痕デバイスに対する試験片の位置又は向きを調整するように構成される。
【0032】
いくつかの例において、プラテンは、プラットフォームに結合するための1つ以上の位置合わせデバイスを更に備える。
【0033】
本開示で使用される場合、「例示的な」という語は、「例、実例、又は例証としての役割を果たす」ことを意味する。本開示に記載の実施形態は、限定するものではなく、単に例示するものである。記載の実施形態は必ずしも他の実施形態に対して好ましい又は有益であると解釈されるものではないことを理解されたい。さらに、「実施形態」という用語は、全ての開示する実施形態が、論述する特徴、利点、又は動作モードを含むことを必要とはしない。
【0034】
本開示において使用される場合、「及び/又は」は、「及び/又は」によって連結されるリストにおける項目のうちの任意の1つ以上の項目を意味する。一例として、「x及び/又はy」は、3つの要素の組{(x),(y),(x,y)}のうちの任意の要素を意味する。言い換えれば、「x及び/又はy」は、「x及びyのうちの一方又は両方」を意味する。別の例として、「x、y及び/又はz」は、7つの要素の組{(x),(y),(z),(x,y),(x,z),(y,z),(x,y,z)}のうちの任意の要素を意味する。言い換えれば、「x、y及び/又はz」は、「x、y及びzのうちの1つ以上」を意味する。本開示において使用される場合、「例示的な」という用語は、非限定的な例、事例又は例証としての役割を果たすことを意味する。本開示において使用される場合、「例えば」という用語は、1つ以上の非限定的な例、事例又は例証のリストを開始する。
【0035】
特許請求される技術の原理の理解を促すとともに、現在理解されている最良の動作モードを提示する目的で、これより図面で示される実施形態に言及し、これを説明するために、具体的な言い回しを用いることになる。しかし、このことは特許請求される技術範囲の限定を意図するものではなく、示されるデバイスにおけるこのような変更及び更なる修正、またそこで示された特許請求される技術の原理のこのような更なる適用が、特許請求される技術に関連する技術分野の当業者にとって通例、想到されるものであると考えられると理解されたい。
【0036】
図1は、研削機/研磨機試験片ホルダ130を取り付ける一例示の固定具又はシステム100を示す。システム100は、プラットフォーム120上に配置されて取り付けられる1つ以上の取付け固定具102を備える。図示のように、取付け固定具102は、試験片ホルダ130を固定するように構成され、それによって、硬度試験等の作業の準備において試験片ホルダ130の向き及び/又は位置を固定する。
【0037】
各取付け固定具は、取付け固定具102のカラム104に取外し可能に固定することができる1つ以上の取付けブラケット112を備えることができる。例えば、取付け固定具102は、ボルトを受けるねじ穴等の1つ以上の試験片取付けブラケット締結具110を備えることができる。いくつかの例において、取付けブラケット112は、非限定的な例を挙げると、上昇させること、下降させること、傾けること、及び/又は横方向にスライドさせること等によって、取付け固定具102及び/又は試験片に対して調整することができる。例示の調整可能な取付係止ブラケット114は、試験片取付け係止ブラケット116とともに図示されているが、任意の様々な締結具又はボルトを使用することができる。
図1に示されるように、取付けブラケット112は、試験片ホルダの側面に接触して、試験片ホルダの横方向の移動を制限するように構成される。いくつかの例において、1つ以上の取付けブラケット112は、試験片ホルダ130の上面及び/又は底面のうちの1つ以上に接触するように構成することができ、試験片ホルダ130の輪郭に適合するように成形することができる(例えば、湾曲させる)。
【0038】
いくつかの例において、試験片ホルダがシステム100内に配置されたときに試験片ホルダ130に接触して支持し、それによって試験片ホルダ130の下方向への移動を制限するために、1つ以上のインタフェース108がカラム118上に形成され、及び/又はカラム118に固定される。いくつかの例において、1つ以上のインタフェース108は、カラム118と一体的に形成される。いくつかの例において、1つ以上のインタフェース108は、(例えば、炭化物又は鋼等の硬化材料から)別個に形成され、カラム118に直接固定される一方、いくつかの例において、延長ポスト106が、インタフェース108を支持するように配置される。いくつかの例において、延長ポスト106及び/又はインタフェース108は、取付け固定具102に取外し可能に固定することができる。例えば、異なる延長ポスト106及び/又はインタフェース108は、異なる試験片ホルダ130に適合するように、様々な特徴(例えば、高さ、接触表面積、材料組成等)を有することができる。いくつかの例において、延長ポスト106及び/又はインタフェース108は、試験片ホルダ130をシステム100内に固定するのを更に補助するために、試験片ホルダ130上の締結具に結合する締結具又はピンを有することができる。
【0039】
例示の取付け固定具102は、ベース部103を備え、カラム118は、ベース部103から延在して、延長ポスト106、インタフェース108、及び試験片ホルダ130を支持する。いくつかの例において、ベース部は、プラットフォーム120の表面122上に置かれるように構成される。例えば、1つ以上の締結具124がプラットフォーム120上に配置され、ポスト、だぼ、ボルト等を受けて、ベース部103をプラットフォーム120に固定する。
【0040】
図1の例に示されるように、取付け固定具102は、試験片ホルダ駆動アダプタ134の長さよりも大きい、プラットフォーム120の表面122からの距離において、試験片ホルダ130を支持するように構成される。この構成により、試験片ホルダ130を研削/研磨システムから取り出して、試験片ホルダ130に対する変更を必要とせずに取付けシステム100上に直接配置できることが確実となる。
【0041】
いくつかの例において、取付け固定具102、プラットフォーム120、締結具、取付けブラケット112、114、ブラケットロック116、及び/又は延長ポストのうちの1つ以上は、ステンレス鋼等の金属、及び/又は硬度試験機からの衝撃に耐えるのに適した複合材料から形成される。
【0042】
取付け固定具102は、特定の幾何学的形状(例えば、実質的にL字形)を有して示されているが、任意の他の適切な幾何学的形状を用いることができる。さらに、取付け固定具102は、カラムとベースとを含む単一の部品として示されているが、いくつかの例において、取付け固定具は、2つ以上の部品から形成することができる。
【0043】
図2Aは、例示のシステム100の側面図を示しており、いくつかの特徴が断面で示されている。図示のように、取付け固定具102は、プラットフォーム120上に取り付けられ、締結具124上に又はその近くに配置される。取付け固定具102をプラットフォーム120に対して安定させる及び/又は固定するために、1つ以上のボルト124Bが取付け固定具102をプラットフォーム120に固定することができる。加えて又は代替として、1つ以上のポスト124Aをベース103に隣接して配置して、取付け固定具102の移動を制限することができる。
【0044】
いくつかの例において、プラットフォーム120は、例えば、硬度試験システムにおけるプラットフォーム120及びシステム100の一貫した向きを確実にするために、1つ以上の位置合わせデバイス140を備えることができる。例において、位置合わせデバイス140は、硬度試験システムの表面又はプラテン上にある反対の極性を有する磁石に結合するように構成される磁石である。いくつかの例において、非限定的な例を挙げると、磁石、ポスト、又は開口のうちの1つ以上を採用して、システム100を位置合わせすることができる。
【0045】
図2Bは、
図1の例示のシステムの分解図を示す。図示のように、6つの取付け固定具102が、試験片ホルダ130に適合するようにプラットフォームの中心点126の周りに配置される。各取付け固定具102は、取付け固定具をプラットフォーム120に対して固定する及び/又は安定させるために、2つのポスト124A及び単一のボルト124Bと対にされる。
図2Bの例において、2つの取付けブラケット112が2つの取付け固定具102に(ボルト110Aを介して)固定され、2つの取付け固定具は、隣接する取付け固定具によって分離される。第3の取付け固定具102は、第3の取付け固定具に隣接する2つの取付け固定具によって2つの取付け固定具から分離され、第3の取付け固定具には、調整可能な取付けブラケット114がブラケットロック116によって解放可能に固定される。
【0046】
6つの取付け固定具とともに図示されているが、システムは、試験片ホルダのサイズ、形状、及び/又は幾何学的形状、及び/又は特定の用途若しくは試験システムに応じて、わずか1つの取付け固定具を使用してもよく、7つ以上の取付け固定具を使用してもよい。2つの取付けブラケット及び単一の調整可能な取付けブラケットが図示されているが、使用される各取付けブラケットは調整可能であってもよく、又は調整可能な取付けブラケットが使用されなくてもよい。取付け固定具は、プラットフォーム上の中心点の周りに示されているが、いくつかの例において、取付け特徴部は、プラットフォーム上に非対称の配置を有してもよい。
【0047】
図3Aは、例示のシステム100の上面図を示す。図示のように、取付け固定具102は、中心点126から等しい半径方向距離142でプラットフォームの周りに分散配置される。例えば、インタフェース108は、試験作業(例えば、硬度試験)中に試験片ホルダ130からシステム100にかかる力を平衡させるために、中心点から等しい距離にあるものとすることができる。いくつかの例において、取付け固定具は、軸方向位置の間で等しい距離144だけ分離される。
【0048】
図3Bは、
図3Aに示されるA-A線に沿った断面図を示し、取付けブラケット112をカラム118に固定するための締結具110、110A、並びにベース103をプラットフォーム120に固定するための締結具124及び124Bの詳細図を提供する。
【0049】
図4は、試験片ホルダ130が取り外された、
図1に示される例示のシステム100のブロック画像の斜視図である。
【0050】
図5A~
図5Cは、硬度試験機150とともに採用される研削機/研磨機試験片ホルダを取り付けるシステム100の様々な図を示す。例えば、硬度試験機150は、システム100を配置することができるプラテン154を備えることができる。圧痕デバイス等の硬度試験ツール152は、プラテン154の上方に配置され、試験片ホルダ130内の試験片132のうちの1つ以上に衝撃を加えて試験片132に窪みを生じさせるように構成される。
【0051】
いくつかの例において、プラテン154は、プラットフォーム120に結合する1つ以上の位置合わせデバイス158を備える。位置合わせされると、試験片132の位置は、硬度試験機によって容易に決定され、その結果、圧痕デバイスは、試験片132のうちの1つ以上に衝撃を加えることができる。
【0052】
いくつかの例において、プラテン154は、アクチュエータ駆動式可動ステージ156に動作可能に接続される。アクチュエータは、コントローラ(例えば、コンピューティングプラットフォーム、プロセッサ等)によって制御されて、試験片間及び/又は試験片内で移動するために、圧痕デバイス152に対してステージ156を移動(例えば、シフト、回転、振動等)させることができる。
【0053】
いくつかの例において、アクチュエータは、試験片に加えられる荷重又は力を調整するために、ステージ156を試験片に向かって及び/又は試験片から離れるように移動させるように構成される(例えば、プラテンを試料に向かって及び試料から離れるように移動又は駆動するように制御されるリニアタイプのアクチュエータ)。試験作業を容易にするために、多くのタイプのアクチュエータを使用することができる。
【0054】
いくつかの例において、試験片ホルダ130は、試験片ホルダ130から取り外すことができる試験片132を保持するように構成される、いくつかの試料受入れスロットを備える。
【0055】
上記の説明及び添付の図面は、原理、好ましい実施形態、及び動作モードを示す。ただし、本開示は、上述した特定の実施形態に限定されるものと解釈すべきではない。上述した実施形態の追加の変形は、当業者によって理解されるであろう。
【0056】
本方法及び/又はシステムを、或る特定の実施態様を参照して記載してきたが、当業者であれば、本方法及び/又はシステムの範囲から逸脱することなく、種々の変更を行うことができること及び均等物に置き換えることができることを理解するであろう。加えて、本開示の範囲から逸脱することなく、本開示の教示に対して特定の状況又は材料を適合させるように多くの改変を行うことができる。例えば、開示した例のブロック及び/又は構成要素を、組み合わせ、分割し、再配置し、及び/又は他の方法で変更することができる。したがって、本方法及び/又はシステムは、開示されている特定の実施態様に限定されない。代わりに、本方法及び/又はシステムは、字義どおりにでも均等論のもとにおいても、添付の特許請求の範囲内に入る全ての実施態様を含む。コントローラ及び方法を研削/研磨及び/又は硬度/密度試験システムと連動して使用するものとして説明しているが、本教示は、他のシステム及び作業にも同様に適用することができる。
【0057】
刊行された学術論文若しくは妙録、公開された若しくは対応する米国特許出願若しくは外国特許出願、発行された特許若しくは外国特許、又は任意の他の文献を含む本開示で言及された文献は全て、言及される文献内に提示された全てのデータ、表、図面、及びテキストを含め、それぞれその全体が引用することにより本開示の一部をなす。
【国際調査報告】