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特表2024-531021簡単に取り外し可能で交換可能な電池を備えたタイヤ空気圧監視システム(TPMS)センサ
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-08-29
(54)【発明の名称】簡単に取り外し可能で交換可能な電池を備えたタイヤ空気圧監視システム(TPMS)センサ
(51)【国際特許分類】
   B60C 23/04 20060101AFI20240822BHJP
【FI】
B60C23/04 110A
B60C23/04 110C
B60C23/04 120A
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023570372
(86)(22)【出願日】2023-07-07
(85)【翻訳文提出日】2023-11-13
(86)【国際出願番号】 US2023069831
(87)【国際公開番号】W WO2024015718
(87)【国際公開日】2024-01-18
(31)【優先権主張番号】18/349,023
(32)【優先日】2023-07-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】18/154,914
(32)【優先日】2023-01-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】63/388,415
(32)【優先日】2022-07-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523429173
【氏名又は名称】アストラ センサー テクノロジーズ コーポレーション
(74)【代理人】
【識別番号】110000659
【氏名又は名称】弁理士法人広江アソシエイツ特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ハエセメヤー,クリスティアン
(57)【要約】
外部から交換可能な電池を備えたTPMSセンサが開示される。バルブステムは、バルブステム内に電池を取り外し可能に固定するように設計されたバルブステムコアと、センサを電池からの電力に接続するように設計された電気接続部とともに構成されたセンサとを用いて電池交換を容易にする。バルブステムは、バルブステムコアを保持するように構成された内部空洞を有する。電池は、バルブステム内に少なくとも部分的に保持され得る。センサは、バルブステムコアから遠位のバルブステムの端に接続されたセンサ本体内に構成され得る。電気接続部は、電池がバルブステムコアに近位のバルブステム端を通してバルブステムから挿入又は取り外されるときに、センサと電池とを接続又は切断するように構成されたばね式端子を含み得、センサとともに構成されたタイヤを取り外すことなく又は空気を抜くことなく電池交換を可能にする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
バルブステム(200)内に少なくとも部分的に配設されたバルブステムコア(205)とともに構成されたバルブステム(200)であって、前記バルブステム(200)は、前記バルブステム(200)内に少なくとも部分的に配設された電池(215)を取り外し可能に固定するように構成され、かつ前記電池(215)の単一の端に配設された正の電気接続部(220a)と負の電気接続部(220b)とを有する、バルブステム(200)と、
正の電気配線(225a)及び負の電気配線(225b)とともに構成されたセンサ(230)であって、前記正の電気配線(225a)及び前記負の電気配線(225b)は、前記センサ(230)と前記電池(215)とを電気的に接続又は切断するように構成されたそれぞれのばね式端子を含む、センサ(230)と、
を備える、装置。
【請求項2】
前記センサ(230)は、空気圧センサを更に含む、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記バルブステム(200)は、前記センサ(230)と流体結合されるように構成されている、請求項1に記載の装置。
【請求項4】
前記センサ(230)は、タイヤ(105)内に配設されている、請求項1に記載の装置。
【請求項5】
前記電池(215)は、形状が実質的に円筒形である、請求項1に記載の装置。
【請求項6】
前記電池(215)は、管状構造体内に少なくとも部分的に収まるように成形されている、請求項1に記載の装置。
【請求項7】
前記電池(215)は、第2の端から遠位の第1の端を含む2つの電池(215)端を有する細長い構造体を含む、請求項1に記載の装置。
【請求項8】
前記電池(215)は、リチウムイオン及びニッケル金属水素化物からなる群から選択される材料を含む、請求項1に記載の装置。
【請求項9】
前記電池(215)は、1.25V~3V、+/-10%の範囲内の定格電圧を有する、請求項1に記載の装置。
【請求項10】
前記ばね式端子は、前記電池(215)が前記バルブステム(200)の長手方向軸に沿って関節運動するときに、前記電池(215)と前記センサ(230)との間の電気接続を維持し、かつ前記バルブステム(200)を通る空気流を可能にするのに十分な長さである、請求項1に記載の装置。
【請求項11】
前記装置は、前記電池(215)が、前記バルブステム(200)内に少なくとも部分的に配設されていることを更に含む、請求項1に記載の装置。
【請求項12】
前記装置は、前記電池(215)が、前記センサ(230)を保持するように構成されたセンサ本体(115)内に少なくとも部分的に配設されていることを更に含む、請求項1に記載の装置。
【請求項13】
前記装置は、前記バルブステム(200)内に前記電池(215)を取り外し可能に固定するように構成された電池保持クリップ(210)を更に備える、請求項1に記載の装置。
【請求項14】
前記装置は、前記電池(215)が、前記センサ(230)に電気的に接続されていることを更に含む、請求項1に記載の装置。
【請求項15】
前記装置は、車両に設置された少なくとも1つのタイヤリム(110)内に設置されている、請求項1に記載の装置。
【請求項16】
バルブステム(200)を、前記バルブステム(200)内に少なくとも部分的に配設されたバルブステムコア(205)とともに構成することであって、前記バルブステム(200)は、前記バルブステム(200)内に少なくとも部分的に配設された電池(215)を取り外し可能に固定するように構成され、かつ前記電池(215)の単一の端に配設された正の電気接続部(220a)と負の電気接続部(220b)とを有する、構成することと、
正の電気配線(225a)及び負の電気配線(225b)とともにセンサ(230)を構成することであって、前記正の電気配線(225a)及び前記負の電気配線(225b)は、前記センサ(230)と前記電池(215)とを電気的に接続又は切断するように構成されたそれぞれのばね式端子を含む、構成することと、
を含む、方法。
【請求項17】
前記方法は、タイヤ(105)内に配設された空気圧センサで前記センサ(230)を構成することを更に含む、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記方法は、前記センサ(230)と流体結合されるように前記バルブステム(200)を構成することを更に含む、請求項16に記載の方法。
【請求項19】
前記方法は、前記タイヤ(105)を大気と流体結合するように前記バルブステム(200)を構成することと、前記大気と流体結合されるように前記バルブステム(200)を構成することと、を更に含む、請求項17に記載の方法。
【請求項20】
前記方法は、前記電池(215)が前記バルブステム(200)の長手方向軸に沿って関節運動するときに、前記電池(215)と前記センサ(230)との間の電気接続を維持し、かつ前記バルブステム(200)を通る空気流を可能にするのに十分な長さであるように前記ばね式端子を構成することを更に含む、請求項16に記載の方法。
【請求項21】
前記方法は、前記電池(215)の中央コアに構成された少なくとも1つの電気接続部とともに前記電池(215)を構成することを更に含み、前記電池の前記中央コアは、前記電池(215)の一端から突出している、請求項16に記載の方法。
【請求項22】
前記方法は、前記電池(215)の外面に構成された少なくとも1つの電気接続部とともに前記電池(215)を構成することを更に含む、請求項16に記載の方法。
【請求項23】
前記方法は、前記バルブステム(200)内に前記電池(215)を取り外し可能に固定するように構成された電池保持クリップ(210)を設置することを更に含む、請求項16に記載の方法。
【請求項24】
前記方法は、前記センサ(230)に前記電池(215)を電気的に接続することを更に含む、請求項16に記載の方法。
【請求項25】
前記方法は、車両に設置された少なくとも1つのタイヤリム(110)内に前記バルブステム(200)を設置することを更に含む、請求項16に記載の方法。
【請求項26】
バルブステム(200)内に少なくとも部分的に配設されたバルブステムコア(205)を取り外し可能に保持するように構成されたバルブステム(200)であって、前記バルブステム(200)は、前記バルブステム(200)内に少なくとも部分的に配設された電池(215)を取り外し可能に固定し、かつ前記電池(215)の単一の端に配設された正の電気接続部(220a)と負の電気接続部(220b)とを有するように構成されている、バルブステム(200)と、
正の電気配線(225a)及び負の電気配線(225b)とともに構成されたセンサ(230)であって、前記正の電気配線(225a)及び前記負の電気配線(225b)は、前記センサ(230)と前記電池(215)とを電気的に接続又は切断するように構成されたそれぞれのばね式端子を含む、センサ(230)と、
を備える、装置キット。
【請求項27】
前記センサ(230)は、空気圧センサを更に含む、請求項26に記載の装置キット。
【請求項28】
前記装置キットは、前記電池(215)が前記バルブステム(200)の長手方向軸に沿って関節運動するときに、前記電池(215)と前記センサ(230)との間の電気接続を維持し、かつ前記バルブステム(200)を通る空気流を可能にするのに十分な長さのばね式端子を更に備える、請求項26に記載の装置キット。
【請求項29】
前記装置キットは、少なくとも1つのタイヤリム(110)を更に備える、請求項26に記載の装置キット。
【請求項30】
前記装置キットは、前記少なくとも1つのタイヤリム(110)内に設置された前記バルブステム(200)を更に備える、請求項29に記載の装置キット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願の相互参照]
本出願は、2022年7月12日に出願された米国仮出願第63/388,415号の利益を主張する、2023年1月16日に出願された米国特許出願第18/154,914号の継続である、2023年7月7日に出願された米国特許出願第18/349,023号の優先権を主張する国際出願である。
【0002】
本発明は、一般的に、タイヤ空気圧監視システムのための車両用タイヤ空気圧監視及び電池の取り外し又は交換の分野に関する。
【背景技術】
【0003】
タイヤはホイールカバーである。タイヤは、道路に接触する可能性のあるホイール表面を覆う。ホイールリムに取り付けられたタイヤは、ホイールが路面の上を転がるにつれて牽引力を増加させ得るか、又は摩耗を低減し、険しい地形に起因する振動を吸収し得る。タイヤは、機械設計及び自動車設計の両方を含む輸送工学の結果である。タイヤは、摩耗に耐え、振動を低減するように設計された材料でホイールのリムを囲むことで、ホイールを保護し、輸送の安全性を向上させる。タイヤはゴム製であり得る。一部のタイヤは膨張式であり得る。例えば、膨張式タイヤは、膨張式タイヤ本体内に含まれる加圧空気を使用して、車両の重量を支持することができる。
【0004】
膨張式タイヤのユーザには、個々の乗客、公共の輸送手段、商業的な配送作業及び建設作業のために車両を展開する個人及び組織が含まれる。運ばれている負荷を支持するのに十分な圧力に少なくとも膨張していない膨張式タイヤは、安全上の危険となり得る。膨張式タイヤは、時間の経過とともに空気圧を失い得る。例えば、膨張式タイヤは、遅い漏れを有し得るか、又はタイヤ内の空気圧は、大気温度の低下に起因して安全でないレベルに低下し得る。膨張式タイヤのユーザは、タイヤ内の空気圧を手動でチェックするのに多大な労力を費やし得る。タイヤの空気圧が安全でないレベルに低下したときは、タイヤに空気を加える必要がある。
【0005】
膨張式タイヤのユーザは、タイヤ内の空気圧を監視するためにタイヤ空気圧監視システム(TPMS)を採用する場合がある。TPMSを使用することは、膨張式タイヤのユーザがタイヤ内の空気圧を定期的にチェックすることを可能にし得る。例示的な実施例では、TPMSは、各ホイール内の電池駆動センサと通信可能に結合された中央モニタを含み得る。各ホイール内の電池駆動センサは、中央モニタにタイヤ空気圧の読み取り値を送るように構成され得る。中央モニタは、タイヤ空気圧が監視されるタイヤ内の閾値空気圧に低下した場合にユーザに警告し得る。TPMSセンサに給電する電池は最終的に故障し、膨張式タイヤのユーザがTPMSを使用してタイヤ内の空気圧を監視できないようにする。膨張式タイヤのユーザは、タイヤ空気圧監視機能を復元するために、車両からホイールを取り外すか、専門の整備士にTPMSセンサを修理してもらわなければならなくなり得る。TPMSセンサ電池が故障したときにタイヤ空気圧監視機能を復元することは、費用がかかり、時間がかかり、危険であり、またTPMSシステムの電池及び/又はセンサを交換するために専門の整備士を必要とする場合がある。ユーザは、電池が故障したときに、TPMSの動作を復元するために多大な労力及び費用を費やす可能性がある。外部から交換可能な電池を備えたTPMSセンサが必要である。
【発明の概要】
【0006】
外部から交換可能な電池を備えたTPMSセンサが開示される。バルブステムは、バルブステム内に電池を取り外し可能に固定するように設計されたバルブステムコアと、センサを電池からの電力に接続するように設計された電気接続部とともに構成されたセンサとを用いて電池交換を容易にする。バルブステムは、バルブステムコアを保持するように構成された内部空洞を有する。電池は、バルブステム内に少なくとも部分的に保持され得る。センサは、バルブステムコアから遠位のバルブステムの端に接続されたセンサ本体内に構成され得る。電気接続部は、電池がバルブステムコアに近位のバルブステム端を通してバルブステムから挿入又は取り外されるときに、センサと電池とを接続又は切断するように構成されたばね式端子を含み得、センサとともに構成されたタイヤを取り外すことなく又は空気を抜くことなく電池交換を可能にする。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】TPMSセンサの実装態様の例示的な使用シナリオを示す。
【0008】
図2】例示的なTPMSセンサの実装態様の側面断面切り欠き図を示す。
【0009】
図3】例示的なTPMSセンサの実装態様の分解組立図を示す。
【0010】
図4】例示的なTPMSセンサの実装態様の上面斜視切り欠き図を示す。
【0011】
図5】例示的なTPMSセンサの実装態様の正面図を示す。
【0012】
図6】例示的なTPMSセンサの実装態様の側面図を示す。
【0013】
図7】例示的なTPMSセンサの実装態様の上面図を示す。
【0014】
図8】例示的なTPMSセンサの実装態様の底面図を示す。
【0015】
図9図5に示す線I-Iに沿った例示的なTPMSセンサの実装態様の正面断面図を示す。
【0016】
図10A】関節式バルブステムコアを有する模範的なTPMSセンサの実装態様の斜視切り欠き図を示す。
図10B】関節式バルブステムコアを有する模範的なTPMSセンサの実装態様の斜視切り欠き図を示す。
図10C】関節式バルブステムコアを有する模範的なTPMSセンサの実装態様の斜視切り欠き図を示す。
【0017】
図11】例示的な電池保持クリップの斜視図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0018】
詳細な説明は、図面を参照して、本発明の例示的な実装態様を、利点、特徴、及び例示的な実施形態とともに説明する。図面中、同様の番号は、図面全体を通して同様の部分を指している。本明細書に記載又は描写する装置及びプロセスの実装態様は、例である。本発明の趣旨から逸脱することなく、これらの装置又はプロセスの実装態様、及びその中に記載される要素又は動作の例示的な記載若しくは描写には、多くの変形があり得る。例えば、動作が異なる順序で実行されてもよく、動作が追加、削除、又は修正されてもよく、要素が異なる方法で組み合わせられてもよく、又は要素が他の要素で補完されてもよい。これらの全ての変形は、特許請求される本発明の範囲内にあるとみなされる。
【0019】
図1は、タイヤリムからTPMSセンサを取り外すことなく、車両からタイヤリムを取り外すことなく、タイヤの空気を抜くことなく、外部から交換可能である統合型電池を備えたTPMSセンサを使用する例示的なシナリオを示す。図1では、タイヤ空気圧監視システム(TPMS)センサアセンブリ100は、タイヤリム110に取り付けられたタイヤ105内の空気圧を監視するように構成されている。示される実装態様では、TPMSセンサアセンブリ100は、センサ本体115及び空気キャップ120を含む。センサ本体115は、TPMSセンサアセンブリ100からの電池電力で動作する空気圧センサ及び電子機器を収容する。センサ本体115内の電子機器は、空気圧センサを車両内の中央モニタに通信可能に結合するように構成され得る。センサ本体115は、タイヤ105内の空気圧に関する情報を空気圧センサから車両内の中央モニタに送るように構成された無線周波数送信機を含み得る。TPMSセンサアセンブリ100からの電池電力が故障すると、ユーザが故障した電池を交換しない限り、TPMSセンサアセンブリ100は、タイヤ105内の空気圧に関する情報を送ることを停止する。
【0020】
図2を参照すると、TPMSセンサアセンブリ100は、バルブステムコア205とともに構成されたバルブステム200を含む。バルブステムコア205は、バルブステム200内に少なくとも部分的に配設され得る。バルブステム200及びバルブステムコア205は、電池215をバルブステム200内に取り外し可能に固定するように構成されている。電池215は、バルブステム200内に少なくとも部分的に配設され得、タイヤリム110からTPMSセンサアセンブリ100を取り外すことなく、車両からタイヤリム110を取り外すことなく、タイヤ105の空気を抜くことなく、ユーザがバルブステム200を介して故障した電池を交換することを可能にする。例示的なTPMSセンサアセンブリ100の設計は、バルブステム200の中に電池215を統合して、ユーザが、TPMSセンサアセンブリ100から、外部から電池215を交換することを可能にする。例えば、タイヤ105が車両にある状態でタイヤリム110内に設置されたTPMSセンサアセンブリ100内の電池215を交換することは、タイヤ105の空気を抜くことなく、又は車両からタイヤリム110を取り外すことなく、バルブステム200の内部空洞からバルブステムコア205を取り外すことと、バルブステム200内から電池215を引き出すことと、バルブステム200の中に別の電池215を押し込むことと、バルブステム200内のバルブステムコア205を交換することとを含み得る。
【0021】
図2を引き続き参照すると、示されるTPMSセンサアセンブリ100の実装態様は、バルブステムコア205と、センサ本体115によって収容される空気圧センサ及び電子機器との間でバルブステム200内に電池215を取り外し可能に固定するように設計された電池保持クリップ210を含む。図2に示す電池保持クリップ210は、電池215の構造サイズ及び形状に応じて、TPMSセンサアセンブリ100の実装態様から省略され得る。例えば、図9は、電池保持クリップ210のない例示的なTPMSセンサアセンブリ100の実装態様を示している。図9に示す実施態様では、バルブステムコア205は、バルブステム200内に電池215を取り外し可能に固定し、ユーザが上記に開示した電池交換方法に従って、バルブステム200を通して故障した電池を交換することを可能にする。上記に開示した電池交換方法に加えて、電池保持クリップ210を含むTPMSセンサアセンブリ100の実装態様内の電池215を交換することは更に、バルブステム200の内部空洞からバルブステムコア205を取り外すことであって、バルブステムコアは、電池保持クリップ210と係合し、電池保持クリップ210は、電池215と係合する、取り外すことと、電池保持クリップ210から電池215を取り外すことと、別の電池215を電池保持クリップ210と係合させ、電池保持クリップ210をバルブステムコア205と係合させることと、バルブステム200内のバルブステムコア205を交換することとを含み得る。バルブステムコア205は、電池保持クリップ210と結合され得、かつバルブステム200内に電池215を取り外し可能に固定するように構成され得る。電池215は、電池保持クリップ210内に少なくとも部分的に保持され得る。
【0022】
図2、3、及び4を引き続き参照すると、示されるTPMSセンサアセンブリ100の実装態様は、センサ本体115に収容される空気圧センサ230及び電子機器に電池215を電気的に接続するように構成される、電気接点220a、bの対及び配線225a、bを含む。示される実装態様では、バルブステム200は、ナット235及びワッシャ240を使用してセンサ本体115に固定されている。電池215は、バルブステム200内に少なくとも部分的に保持され得る。電池215は、形状が実質的に円筒形であり得る。電池215は、管状構造体内に収まるように成形されてもよい。センサ230は、バルブステムコア205から遠位のバルブステム200の端に接続されたセンサ本体115内に構成され得る。電気接点220a、電気接点220b、配線225a、及び配線225bからなる電気接続部には、電池215がバルブステムコア205の近位のバルブステム端を介してバルブステム200から挿入又は取り外されるときに、センサ230と電池215とを接続又は切断するように構成されたばね式端子を含み得、TPMSセンサアセンブリ100とともに構成されたタイヤ105を取り外すことなく又は空気を抜くことなく、電池215の交換を可能にする。
【0023】
複数のTPMSセンサアセンブリ100ユニットが単一の車両上で使用されてもよい。例示的な実施例では、1つのTPMSセンサアセンブリ100が、タイヤ105ごとに設置され得る。TPMSセンサアセンブリ100は、タイヤリム110上の既存のバルブステム穴を通して挿入され、タイヤリム110に取り付けられ得る。タイヤリム110に取り付けた後、タイヤ105は、タイヤリム110上に取り付けられ、各タイヤに正しい量の空気圧で、正しいレベルの膨張まで再膨張される。各TPMSセンサアセンブリ100内の空気圧センサ230は、較正され、各タイヤ105の空気圧のレベルを検出するように構成され得る。TPMSセンサアセンブリ100ユニットは、空気圧、温度、場所、及び電池充電に関する情報を、車両内に構成された中央モニタに通信するように構成され得る。例示的な実施例では、中央モニタは、車両のエンジン制御モジュール(ECM)又はオンボード診断(OBD)ユニット内に構成され得る。車両の中央モニタは、車両の任意のタイヤ105において低いタイヤ空気圧が検出された場合に運転手に示すことができる。車両の中央モニタは、1つ以上のタイヤ105が著しく膨張していない(例えば、車両の推奨空気圧の25%又は20psiのいずれか大きい方)ときに、TPMS警告灯を点灯させるか、又はダッシュボード通知上で示すことができる。
【0024】
図3は、例示的なTPMSセンサの実装態様の分解組立図を示す。図3では、TPMSセンサアセンブリ100の実装態様は、図1及び2を参照して本明細書に記載した特徴を少なくとも含む。図3に示す電池保持クリップ210は、図2を参照して開示したように、電池215の構造サイズ及び形状に応じて、TPMSセンサアセンブリ100の実装態様から省略され得る。
【0025】
図4は、例示的なTPMSセンサの実装態様の上面斜視切り欠き図を示す。図4では、TPMSセンサアセンブリ100の実装態様は、図1、2、及び3を参照して本明細書に記載した特徴を少なくとも含む。図4では、TPMSセンサアセンブリ100の電池保持クリップ210は、アタッチメントスロット400を含む。アタッチメントスロット400は、例示的な電池215、例示的なバルブステムコア205、又は例示的なバルブステム200を電池保持クリップ210に固定するためのスナップインアタッチメントポイントであり得る。電池215は、アタッチメントスロット400にスナップインするように設計されたビード、タブ、又はプロングとともに構成され得る。バルブステムコア205は、アタッチメントスロット400にスナップインするように設計されたビード、タブ、又はプロングとともに構成され得る。バルブステム200の内面は、アタッチメントスロット400にスナップインするように設計されたビード、タブ、又はプロングとともに構成され得る。図11は、例示的なアタッチメントスロット400の斜視詳細図を示す。図11に示す実装態様では、アタッチメントスロット400は、実質的に直角の2つの屈曲部、示される電池保持クリップ210の前部に1つの屈曲部及び後方に別の屈曲部を有して電池保持クリップ210を通って延在する。例示的な実施例では、アタッチメントスロット400は、電池215のためのバルブステムコア205のためのスナップインアタッチメントポイントとして機能し得る。
【0026】
図5~9では、示されるTPMSセンサアセンブリ100の実装態様は、センサ本体115に接続されたバルブステム200を含む。センサ本体115は、少なくとも図1及び2を参照して本明細書に説明したセンサを収容する。TPMSセンサアセンブリ100は、バルブステム200にハード接続されたセンサ本体115を有し得る。ハード接続されたセンサ本体115は、バルブステムから取り外すことができない場合がある。センサ本体115は、1つ以上の留め具を使用してバルブステム200から取り外すことができる。図5では、TPMSセンサアセンブリ100は、上部出口ポート500及び底部出口ポート505を含む。図5では、バルブステムコア205は、バルブステム200内に含まれている。バルブステムコア205は、少なくとも図7において可視である。TPMSセンサアセンブリ100は、ナット235及び/又は任意選択でワッシャ240を使用して、タイヤ105の外側タイヤリム110上に留めることができる。ナット235の留め具サイズは、非限定的な実施例では10~12mmの間で変化し得る。
【0027】
図8は、例示的なTPMSセンサアセンブリ100の底面図を示す。図8は、バルブステム200全体の一部である底部出口ポート505があり得ることを例示している。図8では、底部出口は、一般的な内部開口800を備える。図9は、TPMSセンサアセンブリ100の例示的な内部を示す、TPMSセンサアセンブリ100の実装態様の断面図である。非限定的な実施例では、図9に示すようなバルブステムコア205は、TPMSセンサアセンブリ100のバルブステム200内に配置される。また、バルブステム200の内部空洞内には統合型電池215も統合されている。非限定的な実施例では、この統合型電池215は管状である。本明細書で使用される「管状」という用語は、少なくとも に示す円筒である電池を指し得る
【0028】
図9。例示的な実施例では、そのような管状の統合型電池215は、有利には、バルブステム200の内部空洞を通って、センサ本体115の内部ハウジング領域の中に延在し得る。統合型の管状電池215は、センサ230に給電し得る。センサ230もセンサ本体115内に配置されている。更に、センサ本体115の下部領域905に配置された、図8及び図9の両方に可視であるバー900などのバーがあり得る。これは、電気接続を容易にし、統合型の管状電池215をセンサ本体115内のセンサ230に接続することができる。他の電気接点及び支持体があってもよく、これらも、統合型電池215とセンサ230との間の電気接続を容易にする。底部出口ポート505は、図5及び図8に示すように、電気接続を容易にしながら、一般的な内部開口800の空洞及びバー900のいずれかの側の周りを通る空気流を可能にする。
【0029】
電池215は、バルブステムコア205に接続/統合され得、その結果、電池215の取り外しは、バルブステムコア205を取り外すことによって更に簡単になり、その結果、取り外し及び交換は、ワンステッププロセスである。有利には、ユーザは、図5~9に示すTPMSセンサアセンブリ100の実装態様について少なくとも図9に示すように、統合型管状電池215を変更するために、タイヤ105の空気を抜き、及び/又は車両から車両用タイヤ105を取り外す必要がない。むしろ、ユーザは、はるかに速く、より単純な方法で、バルブステムアセンブリ200から空気キャップ120を取り外すことができ、それによって、空気キャップ120は、上部出口ポート500上に押し付けられ得るか、又はそうでなければねじ込まれ得る。次に、ユーザは、バルブステム200の内部空洞からバルブステムコア205を取り外す。次に、ユーザは、1つ以上のツールを使用して手を伸ばして、期限切れ又は壊れた統合型電池215を引き出すことができる。次に、ユーザは、新しい統合型電池215をスライド又は押し込み、新しいバルブステムコア205を交換又は再設置し、空気キャップ120を再適用することができる。上述したように、電池215は、バルブステムコア205に接続/統合され得、その結果、バルブステムコア205及び電池215の取り外し及び交換がワンステップで実行される。このような管状の統合型電池215を取り外すためのプロセスは、本明細書で考察されるように、本開示の前に存在する従来の先行技術のTPMSセンサ上の電池を交換するためのプロセスよりもはるかに単純である。有利には、平均的な消費者が整備士に頼らなくてもそのような電池215を交換することが可能であるべきである。
【0030】
有利には、本開示の教示に従うTPMSセンサアセンブリ100の実装態様は、ユーザがタイヤ105及び/又はリム110の形態及び構造を完全に変更することを必要としない。そのようなTPMSセンサアセンブリ100の実装態様は、タイヤが低空気圧を有するときに運転手に示すために車両のECMと通信し得る、直接TPMSシステムと同様の内部センサ230を有する。
【0031】
有利には、本開示の教示に従うTPMSセンサアセンブリ100の実装態様は、必要に応じて抽出及び交換がより簡単となる方法で、バルブステムコア205の下に電池215を統合する。
【0032】
図10A~10Cは、ともに、関節式バルブステムコアを有する例示的なTPMSセンサの実装態様の斜視切り欠き図を示す。図10A~10Cに示すTPMSセンサアセンブリ100の実装態様は、図1~9を参照して本明細書に記載した特徴を少なくとも含む。バルブステムコア205は、電池215に永久的に固着され得る。電池215は、バルブステム200を通る空気流を可能にするために、バルブステム200の長手方向軸に沿って関節運動又はスライドし得る。バルブステム200を通る空気流は、電池保持クリップ210を通る空気流であってもよい。電池保持クリップ210には、空気流を促進するためにバルブステムコア205を「開」位置に保持するための二次クリップが伴ってもよい。図10A~10Cでは、TPMSセンサアセンブリ100は、アタッチメントスロット400とともに構成された電池保持クリップ210を含む。図10A~10Cでは、TPMSセンサアセンブリ100のバルブステムコア205、電池保持クリップ210、及びアタッチメントスロット400が、図Aから図Bまで図Cまでバルブステム200の長手方向軸に沿って矢印の方向に関節運動又はスライドし、バルブステム200を通る空気流を可能にすることが見て取れる。
【0033】
様々な実装態様の特徴を、図面を参照して記載したが、他の実装態様が本開示の範囲内で可能である。例示的な実施例では、本開示の教示に従う様々な実装態様は、より大きなカスタム電池とともに構成され得る。いくつかの設計は、バルブステムの直径にまだ収まることができるはるかに長い管状電池を含んでもよい。これらのより長い電池は、異なる場所での電気接続を容易にするように設計されたセンサ本体に収容される必要がある。そのような設計は、センサ本体内の空気流を方向転換し得る。例えば、タイヤへの空気流は、バルブステムの底部の開口から達成される。センサ本体の基部の「ブリッジ」又はバーが、電池からセンサへの電気接続を行うことができる場所を示す。実際には、電池接続又は電池電気部品から高圧空気を離れた状態にしておくことが最善であり、これを考慮して、より大きな電池を収容するように設計されたセンサ本体は、センサ本体又はバルブステムの中央のどこかで出るように空気を向けるように構成され得る。電池サイズは、最大約4インチの長さによってのみ制限される。これは、ホイール/タイヤアセンブリの内側に現実的に収まることができるサイズであるからである。電池の長さは2~3インチであり得る。電池の直径は、バルブステムコアの直径を超えるべきではない。これにより、新規の設計が現行の標準化されたサイズと合致することを可能にする。
【0034】
例示的な実施例では、本開示の教示に従う様々な実装態様は、バルブステムコアに永久的にアタッチされた管状電池を有し得る。これにより、技術者はバルブステムコアを取り外すときに1つのステップで電池を交換することができる。これはまた、バルブステムコアが取り外されると、固着されていない電池がタイヤ内の空気によって押し出されるため、安全性を向上させる。電池及びバルブステムコアは、例示的な実装態様では独立して構成され得る。技術者はバルブステムコアを回して外し、タイヤ内の空気圧が電池を押し出す。これにより、十分な圧力がある場合に、固定されていない電池がタイヤから飛び出す可能性があるため、安全上の懸念が生じる可能性がある。電池は、バルブステムコアに非永久的に装着されてもよい。バルブステムコアは、中間「クリップ」又はリテーナを介して電池に装着されてもよい。
【0035】
例示的な実施例では、本開示の教示に従う様々な実装態様は、様々な電池設計によって動作するように適合されたバルブステムを有し得る。例えば、バルブステムは、既存の標準的なバルブステムとは異なる内部空洞を有する必要がある場合がある。空気流がバルブステムの特定のポイントに達すると、任意の出口ポイントがタイヤへの空気を容易にすることができる。バルブステムの空洞サイズの増加は、バルブステムの端にアタッチされた電池を容易にし得る。空気流は、基部のバルブステムから、電池及び電気接続部の周りを通って、センサ本体の出口を通ってタイヤの中に進む。いくつかの実装態様は、センサ本体内で絶縁された電気接続部を有し得、空気流は、センサ本体の前にバルブステムから出る。バルブステムからタイヤへの空気流は、センサが空気圧を測定するのと同じ通路ではない。例示的なTPMSセンサは、センサ本体のどこかに取り付けられた圧力センサを特徴とし得る。
【0036】
例示的な実施例では、本開示の教示に従う様々な実施態様は、電池を接続するように構成された電気接点を有し得る。例えば、センサ側の電気接点は、バルブステムコアが開位置にあるか閉位置にあるかに関わらず、電池接続部を押し下げ得る。いくつかの電気接続設計は、正及び負の接続の両方に伸びて促進する2つ以上の電気「プロング」を特徴とし得る。電池は、バルブステムに接地され得る。いくつかの電池は、関節運動を容易にするために、電池の基部における長い電気「ステム」で設計され得る。既存の電池の中には、電気的に接続するのに十分な長さであるが、関節運動して、接続を維持するのには十分な長さではない「ステム」を基部に有しているものもある。理論的には、カスタム電池ソリューションはこれらの特徴を統合させ得る。
【0037】
上記の要約、この発明を実施するための形態、及び以下の特許請求の範囲では、本明細書及び添付の図面において参照により組み込まれる出願の各々の内容は、本発明の様々な実装態様の特徴を参照する。本明細書における本発明の実装態様の開示は、そのような特徴の全ての可能な組み合わせを含むものとして解釈されるべきであることを理解されたい。例えば、特定の特徴が本発明の特定の実装態様、又は特定の請求項のコンテキストにおいて開示される場合、その特徴はまた、可能な限り、本発明の他の実装態様との組み合わせで及び/又はそのコンテキストにおいて、並びに本発明全般において使用することができる。
【0038】
本開示では、様々な特徴は、例えば、動詞「~してもよい、~し得る、~できる(may)」の使用によって、又は、以下に限定されないが、「いくつかの実装態様では」、「いくつかの設計では」、「様々な実装態様では」、「様々な設計では」、「例示的な実施例では」、又は「例えば」などの語句の使用によって、任意選択であるものとして記載され得る。簡潔さ及び読みやすさのために、本開示は、任意選択の特徴のセットから選択することによって得られ得る個々の及び全ての置換を明示的に記載していない。しかしながら、本開示は、そのような全ての置換を明示的に開示していると解釈されるべきである。例えば、3つの任意選択の特徴を有するものとして記載されたシステムは、7つの異なる方式、すなわち、3つの可能な特徴のうちの1つのみ、3つの可能な特徴のうちのいずれか2つ、又は3つの可能な特徴のうちの3つ全てによって実装され得る。それぞれの実装態様の特徴は、単に他の実装態様の特徴と組み合わせて開示されたものであっても、無意味であるとして当業者に容易に明らかであるものを除き、任意の構成で組み合わされ得る。以下の特許請求の範囲が反映し得るように、新規性のポイントは、任意の単一の前述の開示された実装態様の全ての特徴よりも少ない特徴の組み合わせにあり得る。本開示は、独立請求項のそれらの従属請求項との全ての置換を含むものとして解釈されることを意図している。
【0039】
要するに、本開示は、タイヤ空気圧監視を教示する。より具体的には、本発明は、外部から交換可能な電池を備えたTPMSセンサを構成することに関する。バルブステムは、バルブステム内に電池を取り外し可能に固定するように設計されたバルブステムコアと、センサを電池からの電力に接続するように設計された電気接続部とともに構成されたセンサとを用いて電池交換を容易にする。バルブステムは、バルブステムコアを保持するように構成された内部空洞を有し得る。電池は、バルブステム内に少なくとも部分的に保持され得る。バルブステムコアは、バルブステム内に電池を取り外し可能に固定するように構成された電池保持クリップと結合され得る。電池は、電池保持クリップ内に少なくとも部分的に保持され得る。センサは、バルブステムコアから遠位のバルブステムの端に接続されたセンサ本体内に構成され得る。電気接続部は、電池がバルブステムコアに近位のバルブステム端を通してバルブステムから挿入又は取り外されるときに、センサと電池とを接続又は切断するように構成されたばね式端子を含み得、センサとともに構成されたタイヤを取り外すことなく又は空気を抜くことなく電池交換が可能になる。車両のホイールに設置されたTPMSセンサ内の電池を交換することは、タイヤの空気を抜くことなく、又は車両からタイヤを備えたホイールを取り外すことなく、バルブステムの内部空洞からバルブステムコアを取り外すことと、バルブステム内から電池を引き出すことと、バルブステムの中に別の電池を押し込むことと、バルブステム内のバルブステムコアを交換することと、を含み得る。
【0040】
様々な実装態様は、1つ以上の技術的効果を達成し得る。例えば、いくつかの実装態様は、TPMSセンサ内の電池を交換するユーザの労力を軽減し得る。そのような低減された電池交換労力は、バルブステムコア内に実装された統合型電池で設計されたTPMSセンサアセンブリの結果であり得る。統合型電池は、TPMSセンサアセンブリが、タイヤの空気を抜くことなく車両上のタイヤリムに取り付けられたままである間に、バルブステムを通して取り外され、交換され得、TPMSセンサ電池を交換するユーザの労力を軽減する。いくつかの実装態様では、タイヤ空気圧監視機能を維持するためのユーザのコストが削減され得る。この容易化は、バルブステム内に電池を保持し、ユーザが専用のツールや専門の整備士の追加費用なしで、自分でTPMSセンサ電池を交換できるように構成されたバルブステムを備えたTPMSセンサアセンブリの結果であり得る。いくつかの実装態様では、ユーザの安全性が向上し得る。例えば、本開示によってTPMSセンサ電池を自分自身で交換することが可能になったユーザは、TPMSセンサ電池を速やかに交換し、タイヤ空気圧監視機能を維持する可能性がより高くなり得る。
【0041】
例示的な実施例では、本開示の教示の前に、製造業者は、TPMSセンサの市場を、収益の形態ではなくコストとして見ていた可能性がある。以前の市場は、高いアフターマーケット浸透率による影響を受けた。これは主に、世界の主要市場で販売されている全ての新車でTPMSが法律で義務付けられているためである。TPMSサプライヤ及びアフターマーケットは、TPMSから製造業者よりもかなり多くの利益を得た。外部から交換可能な電池の利点は、利便性と時間の節約だけでなく、アフターマーケットの長期的な浸透を効果的に消去することである。消費者は、以前は手頃な価格のためにアフターマーケットセンサを選択していた。本開示の教示に従う外部から交換可能な電池では、最も手頃な価格のソリューションは、新しい(アフターマーケット)センサを選ぶ代わりに電池を交換することであり得る。OEMはこの技術を実装したいと考えており、サプライヤはそれを喜んで販売するであろう。例示的な実施例では、サプライヤは、その専有のセンサ技術を新しい外部から交換可能な電池システムに適合させることができるであろう。
【0042】
タイヤ空気圧監視は、装置として実装され得る。装置は、センサシステムを備え得る。センサシステムは、タイヤ空気圧センサシステムであり得る。タイヤ空気圧センサシステムは、センサ回路を備え得る。センサ回路は、回路アセンブリ内に構成され得る。回路アセンブリは、電子構成要素を備え得る。回路アセンブリは、回路基板又はプリント配線基板内に実装され得る。センサ回路は、空気圧センサを備え得る。タイヤ空気圧センサシステムは、バルブステムを備え得る。タイヤ空気圧センサシステムは、バルブステムによって保持されたバルブステムコアを備え得る。バルブステムは、センサ回路及び空気圧センサと流体連通していてもよい。バルブステムコアは、バルブステムを介して大気と流体連通していてもよい。タイヤ空気圧センサシステムは、電池を備え得る。電池は、バルブステム内に少なくとも部分的に保持され得る。電池は、円筒形であり得る。電池は、管状構造体内に収まるように成形され得る。電池は、第2の端から遠位の第1の端を含む2つの端を有する細長い構造体であり得る。電池は正の電気接点を有し得る。電池は負の電気接点を有し得る。電池の正及び負の電気接点の両方が、電池の単一の端に配設されてもよい。電池の正の電気接点は、電池の別の端に配設された電池の負の電気接点とは反対側の電池の一端に配設されてもよい。バルブステムコアは、バルブステム内に電池を取り外し可能に固定するように構成され得る。バルブステムコアは、バルブステムコアとセンサ回路との間でバルブステム内に電池を取り外し可能に固定するように設計された保持クリップとともに構成され得る。電池は、センサ回路に電気的に接続するように構成され得る。電池は、バルブステム内に取り外し可能に保持されるように適合され得る。電池は、センサ回路に電気的に接続するために、バルブステム内に収まるサイズの電池を構成することに基づいて、バルブステム内に取り外し可能に保持されるように適合され得る。本明細書で使用される場合、用語「接触」及び「接続」は、特定の実例又はコンテキストでの使用がそうでないことを示さない限り、互換性があり同義であるとみなされる。
【0043】
タイヤ空気圧監視は、方法として実装され得る。この方法は、タイヤ空気圧センサシステムを使用することを含み得る。タイヤ空気圧センサシステムを使用することは、ホイール内にタイヤ空気圧センサシステムを設置することを含み得る。タイヤ空気圧センサシステムを使用することは、タイヤ空気圧センサシステム内の電池を取り外し、交換することを含み得る。タイヤ空気圧センサシステム内の電池を交換することは、ホイールからタイヤ空気圧センサシステムを取り外すことなく電池を交換することを含み得、タイヤ空気圧センサシステムは、ホイール内に設置されている。タイヤ空気圧センサシステム内の電池を交換することは、車両からホイールを取り外すことなく電池を交換することを含み得、タイヤ空気圧センサシステムは、車両のホイール内に設置されている。タイヤ空気圧センサシステムを使用することは、ホイールからタイヤ空気圧センサシステムを取り外すことを含み得る。この方法は、タイヤ空気圧センサシステムを作製することを含み得る。タイヤ空気圧センサシステムを作製することは、バルブステム内に少なくとも部分的に保持された電池を取り外し可能に固定するようにバルブステムコアを構成することを含み得る。電池を取り外し可能に固定するようにバルブステムコアを構成することは、バルブステムコアとセンサ回路との間で、バルブステム内に電池を取り外し可能に固定するように設計された保持クリップを構成することを含み得る。この方法は、センサ回路に電気的に接続するように電池を構成することを含み得る。複数の電気接点が、センサ回路に電池を電気的に接続し得る。タイヤ空気圧センサシステムを作製することは、バルブステム内に取り外し可能に保持されるように電池を適合させることを含み得る。バルブステム内に取り外し可能に保持されるように電池を適合させることは、バルブステム内に収まるサイズの電池を作製することと、センサ回路に電気的に接続するように電池を構成することとを含み得る。
【0044】
装置の実装態様は、バルブステム200内に少なくとも部分的に配設されたバルブステムコア205とともに構成されたバルブステム200であって、該バルブステム200は、該バルブステム200内に少なくとも部分的に配設された電池215を取り外し可能に固定するように構成され、かつ電池215の単一の端に配設された正の電気接続部220aと負の電気接続部220bとを有する、バルブステム200と、正の電気配線225a及び負の電気配線225bとともに構成されたセンサ230であって、正の電気配線225a及び負の電気配線225bは、センサ230と電池215とを電気的に接続又は切断するように構成されたそれぞれのばね式端子を含む、センサ230と、を備え得る。
【0045】
センサ230は、空気圧センサを更に備え得る。
【0046】
バルブステム200は、センサ230と流体結合されるように構成され得る。
【0047】
センサ230は、タイヤ105内に配設され得る。
【0048】
バルブステム200は、タイヤ105を大気と流体結合させるように構成され得る。
【0049】
バルブステム200は、大気と流体結合されるように構成され得る。
【0050】
電池215は、形状が実質的に円筒形であり得る。
【0051】
電池215は、管状構造体内に少なくとも部分的に収まるように成形され得る。
【0052】
電池215は、第2の端から遠位の第1の端を含む2つの電池215端を有する細長い構造体を含み得る。
【0053】
電池215は、リチウムイオン及びニッケル金属水素化物からなる群から選択される材料を含み得る。
【0054】
電池215は、1.25V~3V、+/-10%の範囲内の定格電圧を有する。
【0055】
電池215は、正の電気接続部を更に備え得る。
【0056】
電池215は、負の電気接続部を更に備え得る。
【0057】
電池215は、電池215の一端に両方とも配設された少なくとも2つの電気接続部を更に備え得る。
【0058】
ばね式端子は、電池215がバルブステム200の長手方向軸に沿って関節運動するときに、電池215とセンサ230との間の電気接続を維持し、かつバルブステム200を通る空気流を可能にするのに十分な長さであり得る。
【0059】
電池215は、電池215の中央コアに構成された少なくとも1つの電気接続部を更に備え得、電池の中央コアは、電池215の一端から突出している。
【0060】
電池215は、電池215の外面に構成された少なくとも1つの電気接続部を更に備え得る。
【0061】
電池215は、少なくとも2つの電気接続部を更に備え得、少なくとも2つの電気接続部のうちの一方は、1つの電池215端に配設され、この電池215端は、別の電池215端に配設された少なくとも2つの電気接続部のうちの別の電気接続部から遠位かつ反対側にある。
【0062】
この装置は、バルブステム200内に少なくとも部分的に配設された電池215を更に備え得る。
【0063】
この装置は、センサ230を保持するように構成されたセンサ本体115内に少なくとも部分的に配設された電池215を更に備え得る。
【0064】
この装置は、バルブステム200内に電池215を取り外し可能に固定するように構成された電池保持クリップ210を更に備え得る。
【0065】
電池保持クリップ210は、電池保持クリップ210の中に挿入された電池215の端を受け入れるように構成された開口を有して実質的に管状であり得る。
【0066】
電池保持クリップ210は、アタッチメントスロット400を含み得る。
【0067】
アタッチメントスロット400は、スナップインアタッチメントポイントであり得る。
【0068】
バルブステムコア205は、アタッチメントスロット400にスナップインするように設計されたビード又はプロングとともに構成され得る。
【0069】
バルブステム200の内面は、アタッチメントスロット400にスナップインするように設計されたビード又はプロングとともに構成され得る。
【0070】
アタッチメントスロット400は、少なくとも1つの実質的に直角の屈曲部を含み得る。
【0071】
この装置は、バルブステムコア205と結合された電池保持クリップ210を更に備え得る。
【0072】
この装置は、電池215がセンサ230に電気的に接続されていることを更に含み得る。
【0073】
この装置は、車両に設置された少なくとも1つのタイヤリム110内に設置され得る。
【0074】
車両は、複数のタイヤリム110を更に備えていてもよい。
【0075】
方法の実装態様は、バルブステム(200)を、バルブステム(200)内に少なくとも部分的に配設されたバルブステムコア(205)とともに構成することであって、バルブステム(200)は、バルブステム(200)内に少なくとも部分的に配設された電池(215)を取り外し可能に固定するように構成され、かつ電池(215)の単一の端に配設された正の電気接続部(220a)と負の電気接続部(220b)とを有する、構成することと、正の電気配線(225a)及び負の電気配線(225b)とともにセンサ(230)を構成することであって、正の電気配線(225a)及び負の電気配線(225b)は、センサ(230)と電池(215)とを電気的に接続又は切断するように構成されたそれぞれのばね式端子を含む、構成することと、を含み得る。
【0076】
この方法は、タイヤ(105)内に配設された空気圧センサでセンサ(230)を構成することを更に含み得る。
【0077】
この方法は、センサ(230)と流体結合されるようにバルブステム(200)を構成することを更に含み得る。
【0078】
この方法は、タイヤ(105)を大気と流体結合するようにバルブステム(200)を構成することと、大気と流体結合されるようにバルブステム(200)を構成することと、を更に含み得る。
【0079】
この方法は、第2の端から遠位の第1の端を含む2つの電池(215)端を有する細長い管状構造体内に少なくとも部分的に収まるように成形されるように電池(215)を構成することを更に含み得る。
【0080】
電池(215)は、第2の端から遠位の第1の端を含む2つの電池(215)端を有する細長い管状構造体内に少なくとも部分的に収まるように成形され得る。
【0081】
この方法は、1.25V~3V、+/-10%の範囲内の定格電圧を有する電池(215)を使用することを更に含み得る。
【0082】
電池(215)は、1.25V~3V、±10%の範囲内の定格電圧を有し得る。
【0083】
この方法は、電池(215)がバルブステム(200)の長手方向軸に沿って関節運動するときに、電池(215)とセンサ(230)との間の電気接続を維持し、かつバルブステム(200)を通る空気流を可能にするのに十分な長さであるようにばね式端子を構成することを更に含み得る。
【0084】
この方法は、電池(215)の中央コアに構成された少なくとも1つの電気接続部で電池(215)を構成することであって、電池の中央コアは、電池(215)の一端から突出している、構成することを更に含み得る。
【0085】
この方法は、電池(215)の外面に構成された少なくとも1つの電気接続部で電池(215)を構成することを更に含み得る。
【0086】
この方法は、少なくとも2つの電気接続部で電池(215)を構成することを含み得、少なくとも2つの電気接続部のうちの一方は、1つの電池(215)端に配設され、この電池(215)端は、別の電池(215)端に配設された少なくとも2つの電気接続部のうちの別の電気接続部から遠位かつ反対側にある。
【0087】
この方法は、センサ(230)を保持するように構成されたセンサ本体(115)内に電池(215)を少なくとも部分的に配置することを更に含み得る。
【0088】
この方法は、バルブステム(200)内に電池(215)を取り外し可能に固定するように構成された電池保持クリップ(210)を設置することを更に含み得る。
【0089】
本方法は、センサ(230)に電池(215)を電気的に接続することを更に含み得る。
【0090】
この方法は、車両に設置された少なくとも1つのタイヤリム(110)内にバルブステム(200)を設置することを更に含み得る。
【0091】
この方法は、車両に設置された少なくとも1つのタイヤリム(110)内にバルブステム(200)を設置することであって、車両は複数のタイヤリム(110)とともに構成されている、設置することを更に含み得る。
【0092】
装置キットの実装態様は、バルブステム(200)内に少なくとも部分的に配設されたバルブステムコア(205)を取り外し可能に保持するように構成されたバルブステム(200)であって、該バルブステム(200)は、該バルブステム(200)内に少なくとも部分的に配設された電池(215)を取り外し可能に固定し、かつ電池(215)の単一の端に配設された正の電気接続部(220a)と負の電気接続部(220b)とを有するように構成されている、バルブステム(200)と、正の電気配線(225a)及び負の電気配線(225b)とともに構成されたセンサ(230)であって、正の電気配線(225a)及び負の電気配線(225b)は、センサ(230)と電池(215)とを電気的に接続又は切断するように構成されたそれぞれのばね式端子を含む、センサ(230)と、を備え得る。
【0093】
装置キットのセンサ(230)は、空気圧センサを更に含み得る。
【0094】
この装置キットは、電池(215)がバルブステム(200)の長手方向軸に沿って関節運動するときに、電池(215)とセンサ(230)との間の電気接続を維持し、かつバルブステム(200)を通る空気流を可能にするのに十分な長さのばね式端子を更に含み得る。
【0095】
この装置キットは、少なくとも1つのタイヤリム(110)を更に備え得る。
【0096】
この装置キットは、少なくとも1つのタイヤリム(110)内に設置されたバルブステム(200)を更に備え得る。
【0097】
圧力センサを作製するための本開示に従う方法は、バルブステム内に電池を取り外し可能に固定するように構成された電池保持クリップに結合されたバルブステムコアとともにバルブステムを構成することと、センサを電池からの電力に接続するように適合された電気接続部でセンサを構成することと、を含み得る。
【0098】
車両のタイヤを有するホイール内に設置された圧力センサ内の電池を交換するための本開示に従う方法は、タイヤの空気を抜くことなく、又は車両からホイールを取り外すことなく、バルブステムの内部空洞からバルブステムコアを取り外すことと、バルブステム内から電池を引き出すことと、バルブステムの中に別の電池を押し込むことと、バルブステム内のバルブステムコアを交換することと、を含み得る。
【0099】
本開示に従う実装態様は、電池を交換する必要があるときにバルブステムを通して簡単に取り外すことができる統合型電池を有する改良されたタイヤ空気圧監視システム(TPMS)センサを提供し、TPMSセンサの電池を交換するために専門整備士の店舗又は販売代理店に行くのに必要な費用及び時間を回避することを可能にし得る。
【0100】
本開示に従う実装態様は、タイヤを取り外し又はタイヤの空気を抜くことなく電池の取り外し及び交換を可能にするためにバルブステムコアの中に統合された電池を使用して、既存のシステムとともに動作することが可能で、かつ車両の各タイヤのリムに取り付けられ得る改良されたTPMSセンサシステムを提供することができる。
【0101】
TPMSセンサの実装態様は、内部空洞を有するバルブステムと、バルブステムの内部空洞内に配置されたバルブステムコアと、センサ本体であって、バルブステムがセンサ本体に結合されている、センサ本体と、電池であって、バルブステムの内部空洞の内側でバルブステムコアの下に配置され、かつセンサ本体の中に延在して、センサ本体の中に統合されたセンサに給電する、電池と、を備え得る。
【0102】
電池は、管状であり得る。
【0103】
センサ本体は、車両用のタイヤのタイヤリムに取り付け可能であり得る。
【0104】
TPMSセンサから電池を取り外すために、タイヤを車両から取り外したり、タイヤリムから切り離したりする必要はない。
【0105】
装置は、バルブステムコア内に実装された電池を有するTPMSセンサを備え得る。
【0106】
電池を取り外すことは、TPMSセンサが接続されている/監視しているホイールを取り外すことを必要としない。
【0107】
本開示に従う圧力センサ装置は、バルブステム内に電池を取り外し可能に固定するように構成されている電池保持クリップと結合されたバルブステムコアとともに構成されたバルブステムと、センサを電池からの電力に接続するように適合されている電気接続部とともに構成されたセンサと、を備え得る。
【0108】
本開示に従う実装態様は、車両のタイヤのリムに取り付けることができるTPMSセンサアセンブリを含み得る。更に、非限定的な実装態様では、本明細書に記載されるTPMSセンサは、バルブステムコアの中に実装され得る統合型電池を備え得る。有利には、本明細書に記載されるように、TPMSセンサ内のバルブステムコア内に統合された電池を交換するプロセスは、専門の整備士を必要とする従来のTPMSセンサよりもはるかに迅速かつ簡単な方法で完了することができる。いくつかの実装態様では、TPMSセンサの統合型電池の交換は、車両に膨張したタイヤが依然としてある状態で実行することができ、これは、消費者にとってはるかに魅力的で費用対効果の高い代替手段である。
【0109】
先行技術(すなわち、本開示の前の従来)のTPMSセンサの使用を表すシナリオでは、タイヤ上に従来のTPMSセンサを設置するには、整備士がタイヤリムからタイヤを外し、センサ及び電池ハウジングの適切な穴にバルブステムを接続し、取り付けネジを接続する必要があった。次に、ユーザは、バルブステム又はバルブ本体が反対側を通ってタイヤリムのバルブステム穴を通って突出している間に、センサ及び電池ハウジング領域がタイヤリム上に取り付けられるように、タイヤリムの既存のバルブステム穴を通ってバルブステムを挿入する。バルブステムが所定の位置になると、センサ及び電池ハウジング領域がタイヤリムの外面と同一平面となり、所定の位置に保持されるように、取り付けネジが締め付けられ得る。次に、ユーザは、ワッシャをスライドさせ、次にナットをスライドさせ、次にキャップをバルブステムの外側開口上にスライドさせる。ユーザは、適切な量のトルクを達成するために、1つ以上のレンチ又は他のツールを使用してナットを締め付け、取り付けネジを更に締め付け得る。
【0110】
先行技術(すなわち、本開示の前の従来)のTPMSセンサの使用を表すシナリオでは、TPMSセンサは、電池を変更しなければならないときに専門の整備士を必要とする。電池はセンサ及び電池ハウジング領域から慎重に取り外さなければならないからであり、これは簡単な作業ではない。タイヤに設置された既存のTPMSセンサを取り外すには、整備士が車両からホイール(タイヤとリム)を取り外す必要がある。整備士は更に、キャップを取り外し、バルブステムからバルブステムコアを取り外して、任意の空気のタイヤを減圧する。整備士は、タイヤ取り付けマシンでタイヤのビードを更に破壊し、タイヤを取り外すか、マシンを使用してタイヤリムから離れるようにタイヤを押すかのいずれかを行って、設置されたTPMSセンサにアクセスする必要がある。次に、整備士は、タイヤに対してバルブステムアセンブリを保持するナット及びワッシャを取り外し、取り付けネジを締め付け解除し、バルブステムアセンブリからハウジング領域を引き離すことによって、バルブステムアセンブリからハウジング領域を切り離さなければならない。次に、整備士は、センサ及び電池ハウジング領域の保護バックプレートを開き、コイン型電池を取り外すことができる。これは、センサ及び電池ハウジング領域の内側に含まれるゴム製保護コーティングを取り外すことを更に必要とし得る。次に、整備士は、新しい電池を挿入し、新しいバルブステムアセンブリにセンサ及び電池ハウジング領域を再アタッチし、タイヤにタイヤリムを再組み立てし、車両に取り付けることができる。このプロセスの実行には時間がかかり、安価ではない。
【0111】
本明細書で使用される場合、語句「~に接続される」、「~に結合される」、及び「~と通信する」は、機械的、電気的、磁気的、電磁気的、流体的、熱的、熱力学的、又は化学的相互作用を含むが、これらに限定されない、2つ以上のエンティティ間の任意の形態の相互作用を指す。2つの構成要素は、互いに直接接触していなくても、互いに機能的に結合されてもよい。用語「当接する」又は「機械的融合」は、アイテムが必ずしも一緒にアタッチされているとは限らないが、互いに直接物理的に接触しているアイテムを指す。
【0112】
様々な実装態様では、結合又は接続されているものとして本明細書に記載される要素は、直接接続によって、又は1つ以上の他の介在要素と間接的に実現可能な効果的な関係を有し得る。
【0113】
特定の専門用語及びその派生物は、参照のみにおいて、便宜上、以下の説明で使用され得、限定するものではない。例えば、「上向き」、「下向き」、「左」、及び「右」などの単語は、特に明記されない限り、図面内の参照される方向を指す。同様に、「内向き」及び「外向き」などの単語は、それぞれ、デバイス又は領域の幾何学的中心及びその指定された部分に向かう方向及び離れる方向を指す。特に明記しない限り、単数形の参照には複数形が含まれ、またその逆も含まれる。
【0114】
本発明は、本発明を実施するために開示された特定の実装態様に限定されるものではなく、本発明は、以下の特許請求の範囲に記載される本出願の範囲内にあるすべての実装態様を含むことが意図されている。冠詞「a」又は「an」の使用などによる、単数形の要素への言及は、特に明記されない限り、「1つかつ唯一」を意味することを意図しておらず、むしろ「1つ以上」を意味することを意図するものである。更に、語句「~のための手段」又は「~のためのステップ」を使用して要素が明示的に記載されていない限り、特許請求の範囲の要素は、米国特許法第112条(f)又は米国特許法第112条第6項(改正前)の規定の下で解釈されるべきではない。
【符号の説明】
【0115】
図面に示す要素のそれぞれの参照番号及び説明を、以下に要約する。
100 TPMSセンサアセンブリ
105 タイヤ
110 タイヤリム
115 センサ本体
120 空気キャップ
200 バルブステム
205 バルブステムコア
210 電池保持クリップ
215 電池
220a、b 電気接点
225a、b 電池配線
230 センサ
235 ナット
240 ワッシャ
400 アタッチメントスロット
500 上部出口ポート
505 底部出口ポート
800 一般的な内部開口
900 バー
905 下部領域
【0116】
これらの以下の特許請求の範囲は、本発明の適切な保護を維持するように解釈されるべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10A
図10B
図10C
図11
【手続補正書】
【提出日】2023-12-12
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
バルブステム(200)内に少なくとも部分的に配設されたバルブステムコア(205)とともに構成されたバルブステム(200)であって、前記バルブステム(200)は、前記バルブステム(200)内に少なくとも部分的に配設された電池(215)を取り外し可能に固定するように構成され、かつ前記電池(215)の単一の端に配設された正の電気接続部(220a)と負の電気接続部(220b)とを有する、バルブステム(200)と、
正の電気配線(225a)及び負の電気配線(225b)とともに構成されたセンサ(230)であって、前記正の電気配線(225a)及び前記負の電気配線(225b)は、前記センサ(230)と前記電池(215)とを電気的に接続又は切断するように構成されたそれぞれのばね式端子を含む、センサ(230)と、
を備える、装置。
【請求項2】
前記センサ(230)は、空気圧センサを更に含む、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記バルブステム(200)は、前記センサ(230)と流体結合されるように構成されている、請求項1に記載の装置。
【請求項4】
前記センサ(230)は、タイヤ(105)内に配設されている、請求項1に記載の装置。
【請求項5】
前記バルブステム(200)は、前記タイヤ(105)を大気と流体結合するように構成される、請求項4に記載の装置。
【請求項6】
前記バルブステム(200)は、大気と流体結合するように構成される、請求項1に記載の装置。
【請求項7】
前記電池(215)は、形状が実質的に円筒形である、請求項1に記載の装置。
【請求項8】
前記電池(215)は、管状構造体内に少なくとも部分的に収まるように成形されている、請求項1に記載の装置。
【請求項9】
前記電池(215)は、第2の端から遠位の第1の端を含む2つの電池(215)端を有する細長い構造体を含む、請求項1に記載の装置。
【請求項10】
前記電池(215)は、リチウムイオン及びニッケル金属水素化物からなる群から選択される材料を含む、請求項に記載の装置。
【請求項11】
前記電池(215)は、1.25V~3V、+/-10%の範囲内の定格電圧を有する、請求項に記載の装置。
【請求項12】
前記電池(215)は正の電気接続部を更に含む、請求項9に記載の装置。
【請求項13】
前記電池(215)は負の電気接続部を更に含む、請求項9に記載の装置。
【請求項14】
記電池(215)が前記バルブステム(200)の長手方向軸に沿って関節運動するときに、前記電池(215)と前記センサ(230)との間の電気接続を維持し、かつ前記バルブステム(200)を通る空気流を可能にするのに十分な長さの前記ばね式端子を更に含む、請求項に記載の装置。
【請求項15】
前記電池(215)は、前記電池(215)の中央コアに構成された少なくとも1つの電気接続部を更に含み、前記電池の前記中央コアは、前記電池(215)の一端から突出している、請求項9に記載の装置。
【請求項16】
前記電池(215)は、前記電池(215)の外面に構成された少なくとも1つの電気接続部を更に含む、請求項9に記載の装置。
【請求項17】
前記電池(215)は、少なくとも2つの電気接続部を更に含み、前記少なくとも2つの電気接続部のうちの一方は、1つの電池(215)の端の遠位に配設され、別の電池(215)端に配設された、前記少なくとも2つの電気接続部のうちの別の電気接続部から反対側にある、請求項9に記載の装置。
【請求項18】
前記装置は、前記電池(215)が、前記バルブステム(200)内に少なくとも部分的に配設されていることを更に含む、請求項1に記載の装置。
【請求項19】
前記装置は、前記電池(215)が、前記センサ(230)を保持するように構成されたセンサ本体(115)内に少なくとも部分的に配設されていることを更に含む、請求項1に記載の装置。
【請求項20】
前記装置は、前記バルブステム(200)内に前記電池(215)を取り外し可能に固定するように構成された電池保持クリップ(210)を更に備える、請求項に記載の装置。
【請求項21】
前記電池保持クリップ(210)は、前記電池保持クリップ(210)に挿入される電池(215)の端を受け入れるように構成された開口を備える、実質的に管状である、請求項20に記載の装置。
【請求項22】
前記電池保持クリップ(210)は、アタッチメントスロット(400)を含む、請求項20に記載の装置。
【請求項23】
前記アタッチメントスロット(400)は、スナップインアタッチメントポイントである、請求項22に記載の装置。
【請求項24】
前記バルブステムコア(205)は、前記アタッチメントスロット(400)にスナップインするように設計されたビード又はプロングとともに構成される、請求項22に記載の装置。
【請求項25】
前記バルブステム(200)の内面は、前記アタッチメントスロット(400)にスナップインするように設計されたビード又はプロングとともに構成される、請求項22に記載の装置。
【請求項26】
前記アタッチメントスロット(400)は少なくとも1つの実質的に直角の屈曲部を含む、請求項22に記載の装置。
【請求項27】
前記装置は、前記バルブステムコア(205)と結合された前記電池保持クリップ(210)を更に備える、請求項20に記載の装置。
【請求項28】
前記装置は、前記電池(215)が、前記センサ(230)に電気的に接続されていることを更に含む、請求項1に記載の装置。
【請求項29】
前記装置は、車両に設置された少なくとも1つのタイヤリム(110)内に設置されている、請求項1に記載の装置。
【請求項30】
前記車両は、複数のタイヤリム(110)更に備える、請求項29に記載の装置。
【国際調査報告】