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特表2024-531023メモリに適用されるライトレベリング回路及びその制御方法、制御装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-08-29
(54)【発明の名称】メモリに適用されるライトレベリング回路及びその制御方法、制御装置
(51)【国際特許分類】
   G11C 7/22 20060101AFI20240822BHJP
   G06F 12/00 20060101ALI20240822BHJP
   G11C 7/10 20060101ALI20240822BHJP
   G11C 11/4096 20060101ALI20240822BHJP
   G11C 11/4076 20060101ALI20240822BHJP
【FI】
G11C7/22 100
G06F12/00 564D
G11C7/10 460
G11C11/4096 550
G11C11/4076
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023572041
(86)(22)【出願日】2022-11-17
(85)【翻訳文提出日】2023-11-20
(86)【国際出願番号】 CN2022132673
(87)【国際公開番号】W WO2024036796
(87)【国際公開日】2024-02-22
(31)【優先権主張番号】202210982417.7
(32)【優先日】2022-08-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522246670
【氏名又は名称】チャンシン メモリー テクノロジーズ インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】CHANGXIN MEMORY TECHNOLOGIES,INC.
(74)【代理人】
【識別番号】100205659
【弁理士】
【氏名又は名称】齋藤 拓也
(74)【代理人】
【識別番号】100185269
【弁理士】
【氏名又は名称】小菅 一弘
(72)【発明者】
【氏名】チャン ジーチャン
(72)【発明者】
【氏名】タン ユーリン
【テーマコード(参考)】
5B160
5M024
【Fターム(参考)】
5B160CC01
5M024AA49
5M024BB34
5M024DD83
5M024JJ03
5M024JJ04
5M024JJ34
5M024PP01
5M024PP07
(57)【要約】
本開示は、メモリに適用されるライトレベリング回路及びその制御方法、制御装置を提供し、前記ライトレベリング回路は、書き込み信号生成ユニットと、遅らせユニットと、サンプリングユニットと、を備え、前記書き込み信号生成ユニットは、受信した第1クロック信号に基づいて、第1書き込み信号に対して遅延処理を行い、第2書き込み信号を出力するように構成され、前記遅らせユニットは、受信した第1データストローブ信号に対して遅延処理を行い、第2データストローブ信号を出力するように構成され、前記サンプリングユニットは、遅らせユニット、書き込み信号生成ユニットにそれぞれ接続され、受信した第2データストローブ信号及び第2書き込み信号に基づいて、第1サンプリング信号を出力するように構成され、前記サンプリングユニットはさらに、第1データストローブ信号を受信し、第1データストローブ信号及び第2書き込み信号に基づいて、第2サンプリング信号を出力するように構成される。さらに、メモリ外部に対応するコントローラは、上記のライトレベリング回路から出力される第1サンプリング信号及び第2サンプリング信号に基づいて、コントローラから当該メモリに送信される信号を調整することにより、メモリがデータを正確に書き込めるようにする。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
メモリに適用されるライトレベリング回路であって、書き込み信号生成ユニットと、遅らせユニットと、サンプリングユニットと、を備え、
前記書き込み信号生成ユニットは、受信した第1クロック信号に基づいて、第1書き込み信号に対して遅延処理を行い、第2書き込み信号を出力するように構成され、
前記遅らせユニットは、受信した第1データストローブ信号に対して遅延処理を行い、第2データストローブ信号を出力するように構成され、
前記サンプリングユニットは、前記遅らせユニット、前記書き込み信号生成ユニットにそれぞれ接続され、前記遅らせユニットから出力される前記第2データストローブ信号及び前記書き込み信号生成ユニットから出力される第2書き込み信号を受信し、前記第2データストローブ信号及び前記第2書き込み信号に基づいて、第1サンプリング信号を出力するように構成され、前記サンプリングユニットはさらに、前記第1データストローブ信号及び前記書き込み信号生成ユニットから出力される第2書き込み信号を受信し、前記第1データストローブ信号及び前記第2書き込み信号に基づいて、第2サンプリング信号を出力するように構成される、ライトレベリング回路。
【請求項2】
前記書き込み信号生成ユニットは、デコーダと、第1遅らせモジュールと、を備え、
前記デコーダは、受信した書き込み命令を復号化処理して、前記第1書き込み信号を出力するように構成され、
前記第1遅らせモジュールは、前記デコーダに接続され、受信した前記第1クロック信号に基づいて、前記第1書き込み信号に対して遅延処理を行い、前記第2書き込み信号を出力するように構成される、
請求項1に記載のライトレベリング回路。
【請求項3】
前記第1遅らせモジュールは、
受信した前記第1クロック信号、前記メモリのCASライトレイテンシ及び第1指示信号に基づいて、前記第1書き込み信号に対して遅延処理を行い、前記第2書き込み信号を出力するように構成され、前記第1指示信号は、メモリのCASライトレイテンシの短縮時間を示すために使用される、
請求項2に記載のライトレベリング回路。
【請求項4】
前記書き込み信号生成ユニットは、信号変換モジュールをさらに備え、前記デコーダは、前記信号変換モジュールを介して前記第1遅らせモジュールに接続され、
前記信号変換モジュールは、前記デコーダから出力される第1書き込み信号に対して、パルスストレッチ処理を行い、ストレッチ後の書き込み信号を前記第1遅らせモジュールに出力するように構成される、
請求項2又は3に記載のライトレベリング回路。
【請求項5】
前記サンプリングユニットは、第1フリップフロップと、第2フリップフロップと、データセレクタと、を備え、
前記第1フリップフロップのデータ端子は、前記書き込み信号生成ユニットに接続され、前記書き込み信号生成ユニットから出力される第2書き込み信号を受信するために使用され、前記第1フリップフロップのクロック端子は、前記遅らせユニットの出力端子に接続され、前記遅らせユニットから出力される第2データストローブ信号を受信するために使用され、前記第1フリップフロップは、前記第2書き込み信号及び前記第2データストローブ信号に基づいて、第1サンプリング信号を出力するために使用され、
前記第2フリップフロップのデータ端子は、前記書き込み信号生成ユニットに接続され、前記書き込み信号生成ユニットから出力される第2書き込み信号を受信するために使用され、前記第2フリップフロップのクロック端子は、前記第1データストローブ信号を受信するために使用され、前記第2フリップフロップは、前記第2書き込み信号及び前記第1データストローブ信号に基づいて、第2サンプリング信号を出力するために使用され、
前記第1フリップフロップの出力端子は、前記データセレクタの第1端子に接続され、前記第2フリップフロップの出力端子は、前記データセレクタの第2端子に接続される、
請求項1~4のいずれか一項に記載のライトレベリング回路。
【請求項6】
前記ライトレベリング回路は、第1コンバータをさらに備え、
前記第1コンバータは、前記遅らせユニット及び前記サンプリングユニットにそれぞれ接続され、受信した第3データストローブ信号に対してロジックレベル変換処理を行い、前記第1データストローブ信号を得るように構成され、前記第3データストローブ信号のレベルは、カレントモードロジックレベルであり、前記第1データストローブ信号のレベルは、CMOSレベルである、
請求項1~5のいずれか一項に記載のライトレベリング回路。
【請求項7】
前記ライトレベリング回路は、第2コンバータをさらに備え、
前記第2コンバータは、前記書き込み信号生成ユニットに接続され、受信した第2クロック信号に対してロジックレベル変換処理を行い、前記第1クロック信号を得るように構成され、前記第2クロック信号のレベルは、カレントモードロジックレベルであり、前記第1クロック信号のレベルは、CMOSレベルである、
請求項1~6のいずれか一項に記載のライトレベリング回路。
【請求項8】
前記第1サンプリング信号は、前記第1クロック信号の有効エッジと前記第1データストローブ信号の有効エッジとが位置合わせされているか否かを表す、
請求項1~7のいずれか一項に記載のライトレベリング回路。
【請求項9】
前記第1サンプリング信号は、前記第1サンプリング信号が前記第1クロック信号の有効エッジと前記第1データストローブ信号の有効エッジとが位置合わせされていないことを表す場合、前記第1データストローブ信号の遅延を調整するように指示するために使用される、
請求項8に記載のライトレベリング回路。
【請求項10】
前記第2サンプリング信号は、前記第1データストローブ信号の有効エッジと前記第2書き込み信号の有効エッジとが位置合わせされているか否かを表す、
請求項1~9のいずれか一項に記載のライトレベリング回路。
【請求項11】
前記第2サンプリング信号は、前記第1サンプリング信号が、前記第1クロック信号の有効エッジと前記第1データストローブ信号の有効エッジとが位置合わせされており、且つ前記第1データストローブ信号の有効エッジと前記第2書き込み信号の有効エッジとが位置合わせされていないことを表す場合、前記第1書き込み信号の遅延又は前記第1データストローブ信号の遅延を調整するように指示するために使用される、
請求項10に記載のライトレベリング回路。
【請求項12】
請求項1に記載の回路に適用される、メモリに適用されるライトレベリング回路の制御方法であって、
前記第1サンプリング信号が前記第1クロック信号の有効エッジと前記第1データストローブ信号の有効エッジとが位置合わせされていないことを表すと決定した場合、前記サンプリングユニットから出力された第1サンプリング信号に基づいて、第1データストローブ信号の有効エッジと第1クロック信号の有効エッジとが位置合わせされたと決定するまで、前記第1データストローブ信号の遅延を調整することを繰り返すことと、
前記第1サンプリング信号が前記第1クロック信号の有効エッジと前記第1データストローブ信号の有効エッジとが位置合わせされていることを表すと決定した場合、前記第1データストローブ信号の遅延を第1所定時間減少させることを制御し、減少後の信号を前記サンプリングユニットで現在受信された第1データストローブ信号とすることと、
前記第2サンプリング信号が第1データストローブ信号の有効エッジと第2書き込み信号の有効エッジとが位置合わせされていないことを表すと決定した場合、前記サンプリングユニットから出力される第2サンプリング信号に基づいて、第1データストローブ信号の有効エッジと第2書き込み信号の有効エッジとが位置合わせされたと決定するまで、第1データストローブ信号の遅延又は前記第1書き込み信号の遅延を調整することを繰り返すことと、を含む、ライトレベリング回路の制御方法。
【請求項13】
前記ライトレベリング回路の制御方法は、
第1データストローブ信号の有効エッジと第2書き込み信号の有効エッジとが位置合わせされた場合、前記第1データストローブ信号の遅延を第2所定時間延長し、延長後の信号を前記メモリが書き込み動作を行うときに受信されるデータストローブ信号として決定することをさらに含む、
請求項12に記載のライトレベリング回路の制御方法。
【請求項14】
前記サンプリングユニットから出力された第1サンプリング信号に基づいて、第1データストローブ信号の有効エッジと第1クロック信号の有効エッジとが位置合わせされたと決定することは、
前記サンプリングユニットから出力される第1サンプリング信号のレベル値が第1レベル値から第2レベル値に変化した場合、第1データストローブ信号の有効エッジと第1クロック信号の有効エッジとが位置合わせされたと決定することを含む、
請求項12又は13に記載のライトレベリング回路の制御方法。
【請求項15】
前記サンプリングユニットから出力される第2サンプリング信号に基づいて、第1データストローブ信号の有効エッジと第2書き込み信号の有効エッジとが位置合わせされたと決定することは、
前記サンプリングユニットから出力される第2サンプリング信号のレベル値が前記第2レベル値から前記第1レベル値に変化した場合、第1データストローブ信号の有効エッジと第2書き込み信号の有効エッジとが位置合わせされたと決定することを含む、
請求項14に記載のライトレベリング回路の制御方法。
【請求項16】
前記書き込み信号生成ユニットは、デコーダと、第1遅らせモジュールと、を備え、前記デコーダは、受信した書き込み命令を復号化処理して、前記第1書き込み信号を出力するように構成され、前記第1遅らせモジュールは、前記デコーダに接続され、受信した前記第1クロック信号に基づいて、前記第1書き込み信号に対して遅延処理を行い、前記第2書き込み信号を出力するように構成され、前記第1遅らせモジュールは、受信した前記第1クロック信号、前記メモリのCASライトレイテンシ、第1指示信号に基づいて、前記第1書き込み信号に対して遅延処理を行い、前記第2書き込み信号を出力するように構成され、前記第1指示信号は、メモリのCASライトレイテンシの短縮時間を示すために使用され、
前記第2サンプリング信号が第1データストローブ信号の有効エッジと第2書き込み信号の有効エッジとが位置合わせされていないことを表すと決定した場合、前記サンプリングユニットから出力される第2サンプリング信号に基づいて、第1データストローブ信号の有効エッジと第2書き込み信号の有効エッジとが位置合わせされたと決定するまで、第1データストローブ信号の遅延又は前記第1書き込み信号の遅延を調整することを繰り返すことは、
前記サンプリングユニットから出力される第2サンプリング信号のレベル値が前記第1レベル値であると決定した場合、前記サンプリングユニットから出力される第2サンプリング信号のレベル値が前記第1レベル値から前記第2レベル値に切り替わるまで、前記第1遅らせモジュールで受信された第1指示信号を調整することによって、前記第1指示信号に示されるメモリのCASライトレイテンシの短縮時間を増大させ、前記デコーダに書き込み命令を送信し、前記第1遅らせモジュールに調整後の第1指示信号を送信することを繰り返すことと、
前記サンプリングユニットから出力される第2サンプリング信号のレベル値が前記第2レベル値から前記第1レベル値に切り替わるまで、前記サンプリングユニットで受信された第1データストローブ信号の遅延を減少させ、前記デコーダに書き込み命令を送信し、前記第1遅らせモジュールに遅らせ信号を送信することを繰り返すことであって、前記遅らせ信号は、前記サンプリングユニットから出力される第2サンプリング信号が第1レベル値から第2レベル値に切り替わるときに、前記第1遅らせモジュールが受信した第1指示信号である、ことと、を含む、
請求項15に記載のライトレベリング回路の制御方法。
【請求項17】
前記サンプリングユニットは、第1フリップフロップと、第2フリップフロップと、データセレクタと、を備え、前記第1フリップフロップのデータ端子は、前記書き込み信号生成ユニットに接続され、前記書き込み信号生成ユニットから出力される第2書き込み信号を受信するために使用され、前記第1フリップフロップのクロック端子は、前記遅らせユニットの出力端子に接続され、前記遅らせユニットから出力される第2データストローブ信号を受信するために使用され、前記第1フリップフロップは、前記第2書き込み信号及び前記第2データストローブ信号に基づいて、第1サンプリング信号を出力するために使用され、前記第2フリップフロップのデータ端子は、前記書き込み信号生成ユニットに接続され、前記書き込み信号生成ユニットから出力される第2書き込み信号を受信するために使用され、前記第2フリップフロップのクロック端子は、前記第1データストローブ信号を受信するために使用され、前記第2フリップフロップは、前記第2書き込み信号及び前記第1データストローブ信号に基づいて、第2サンプリング信号を出力するために使用され、前記第1フリップフロップの出力端子は、前記データセレクタの第1端子に接続され、前記第2フリップフロップの出力端子は、前記データセレクタの第2端子に接続され、
前記第1サンプリング信号が前記第1クロック信号の有効エッジと前記第1データストローブ信号の有効エッジとが位置合わせされていないことを表すと決定した場合、前記第1データストローブ信号の遅延を調整する前に、前記ライトレベリング回路の制御方法は、
前記データセレクタに第1制御信号を送信することをさらに含み、前記第1制御信号は、第1サンプリング信号を出力するように前記データセレクタに指示するために使用され、
前記サンプリングユニットから出力された第1サンプリング信号に基づいて、第1データストローブ信号の有効エッジと第1クロック信号の有効エッジとが位置合わせされたと決定した後、前記ライトレベリング回路の制御方法は、
前記データセレクタに第2制御信号を送信することをさらに含み、前記第2制御信号は、第2サンプリング信号を出力するように前記データセレクタに指示するために使用される、
請求項12~16のいずれか一項に記載のライトレベリング回路の制御方法。
【請求項18】
請求項1に記載の回路に適用される、メモリに適用されるライトレベリング回路の制御装置であって、第1調整ユニットと、第1制御ユニットと、第2調整ユニットと、を備え、
前記第1調整ユニットは、前記第1サンプリング信号が前記第1クロック信号の有効エッジと前記第1データストローブ信号の有効エッジとが位置合わせされていないことを表すと決定した場合、前記第1データストローブ信号の遅延を調整するように構成され、前記第1調整ユニットが前記サンプリングユニットから出力された第1サンプリング信号に基づいて、第1データストローブ信号の有効エッジと第1クロック信号の有効エッジとが位置合わせされたと決定するまで、前記第1調整ユニットを繰り返して実行し、
前記第1制御ユニットは、前記第1サンプリング信号が前記第1クロック信号と前記第1データストローブ信号とが位置合わせされたことを表すと決定した場合、前記第1データストローブ信号の遅延を第1所定時間減少させることを制御し、減少後の信号を前記サンプリングユニットで現在受信された第1データストローブ信号とするように構成され、
前記第2調整ユニットは、前記第2サンプリング信号が第1データストローブ信号の有効エッジと第2書き込み信号の有効エッジとが位置合わせされていないことを表すと決定した場合、第1データストローブ信号の遅延又は前記第1書き込み信号の遅延を調整するように構成され、前記第2調整ユニットが前記サンプリングユニットから出力される第2サンプリング信号に基づいて、第1データストローブ信号の有効エッジと第2書き込み信号の有効エッジとが位置合わせされたと決定するまで、前記第2調整ユニットを繰り返して実行する、ライトレベリング回路の制御装置。
【請求項19】
請求項1~12のいずれか一項に記載のライトレベリング回路を含む、メモリ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願への相互参照)
本願は、2022年08月16日に中国特許局に提出された、出願番号が202210982417.7であり、発明の名称が「メモリに適用されるライトレベリング回路及びその制御方法、制御装置」である中国特許出願の優先権を主張し、その内容の全てが引用により本願に組み込まれる。
【0002】
本願は、メモリの技術分野に関し、特に、メモリに適用されるライトレベリング回路及びその制御方法、制御装置に関するものである。
【背景技術】
【0003】
現在、メモリは各種電子機器において非常に重要な役割を果たしている。メモリにデータを書き込むとき、通常、データストローブ信号(DQS:Data Strobe Signal)に基づいて、クロック信号のどの周期でデータの書き込みを行うかを決定する。電子機器におけるDRAM(Dynamic Random Memory)とメモリのコントローラとの間の配線がfly-byトポロジを採用している場合、電子機器における各DRAMで受信されるクロック信号と、データストローブ信号との間にズレが存在し得るため、データがメモリに正確に書き込まれるように、メモリで受信されたデータストローブ信号を調整する必要がある。
【0004】
ライトレベリング回路を制御してメモリで受信されたデータストローブ信号を調整するために、ライトレベリング(Write Leveling)回路をどのように設計するかが早急に解決すべき課題となっている。
【発明の概要】
【0005】
本開示は、メモリのライトレベリング調整をどのように行うかという課題を解決するための、メモリに適用されるライトレベリング回路及びその制御方法、制御装置を提供する。
【0006】
第1態様では、本開示は、メモリに適用されるライトレベリング回路を提供し、前記ライトレベリング回路は、書き込み信号生成ユニットと、遅らせユニットと、サンプリングユニットと、を備え、
前記書き込み信号生成ユニットは、受信した第1クロック信号に基づいて、第1書き込み信号に対して遅延処理を行い、第2書き込み信号を出力するように構成され、
前記遅らせユニットは、受信した第1データストローブ信号に対して遅延処理を行い、第2データストローブ信号を出力するように構成され、
前記サンプリングユニットは、前記遅らせユニット、前記書き込み信号生成ユニットにそれぞれ接続され、前記遅らせユニットから出力される前記第2データストローブ信号及び前記書き込み信号生成ユニットから出力される第2書き込み信号を受信し、前記第2データストローブ信号及び前記第2書き込み信号に基づいて、第1サンプリング信号を出力するように構成され、前記サンプリングユニットはさらに、前記第1データストローブ信号及び前記書き込み信号生成ユニットから出力される第2書き込み信号を受信し、前記第1データストローブ信号及び前記第2書き込み信号に基づいて、第2サンプリング信号を出力するように構成される。
【0007】
第2態様では、本開示は、第1態様に記載の回路に適用される、メモリに適用されるライトレベリング回路の制御方法を提供し、前記方法は、
前記第1サンプリング信号が前記第1クロック信号の有効エッジと前記第1データストローブ信号の有効エッジとが位置合わせされていないことを表すと決定した場合、前記サンプリングユニットから出力された第1サンプリング信号に基づいて、第1データストローブ信号の有効エッジと第1クロック信号の有効エッジとが位置合わせされたと決定するまで、前記第1データストローブ信号の遅延を調整することを繰り返すことと、
前記第1サンプリング信号が前記第1クロック信号の有効エッジと前記第1データストローブ信号の有効エッジとが位置合わせされていることを表すと決定した場合、前記第1データストローブ信号の遅延を第1所定時間減少させることを制御し、減少後の信号を前記サンプリングユニットで現在受信された第1データストローブ信号とすることと、
前記第2サンプリング信号が第1データストローブ信号の有効エッジと第2書き込み信号の有効エッジとが位置合わせされていないことを表すと決定した場合、前記サンプリングユニットから出力される第2サンプリング信号に基づいて、第1データストローブ信号の有効エッジと第2書き込み信号の有効エッジとが位置合わせされたと決定するまで、第1データストローブ信号の遅延又は前記第1書き込み信号の遅延を調整することを繰り返すことと、を含む。
【0008】
第3態様では、本開示は、第1態様に記載の回路に適用される、メモリに適用されるライトレベリング回路の制御装置を提供し、前記装置は、第1調整ユニットと、第1制御ユニットと、第2調整ユニットと、を備え、
前記第1調整ユニットは、前記第1サンプリング信号が前記第1クロック信号の有効エッジと前記第1データストローブ信号の有効エッジとが位置合わせされていないことを表すと決定した場合、前記第1データストローブ信号の遅延を調整するように構成され、前記第1調整ユニットが前記サンプリングユニットから出力された第1サンプリング信号に基づいて、第1データストローブ信号の有効エッジと第1クロック信号の有効エッジとが位置合わせされたと決定するまで、前記第1調整ユニットを繰り返して実行し、
前記第1制御ユニットは、前記第1サンプリング信号が前記第1クロック信号と前記第1データストローブ信号とが位置合わせされたことを表すと決定した場合、前記第1データストローブ信号の遅延を第1所定時間減少させることを制御し、減少後の信号を前記サンプリングユニットで現在受信された第1データストローブ信号とするように構成され、
前記第2調整ユニットは、前記第2サンプリング信号が第1データストローブ信号の有効エッジと第2書き込み信号の有効エッジとが位置合わせされていないことを表すと決定した場合、第1データストローブ信号の遅延又は前記第1書き込み信号の遅延を調整するように構成され、前記第2調整ユニットが前記サンプリングユニットから出力される第2サンプリング信号に基づいて、第1データストローブ信号の有効エッジと第2書き込み信号の有効エッジとが位置合わせされたと決定するまで、前記第2調整ユニットを繰り返して実行する。
【0009】
第4態様では、本開示は、第1態様のいずれかに記載のライトレベリング回路を含むメモリを提供する。
【0010】
第5態様では、本開示は、プロセッサと、前記プロセッサと通信可能に接続されたメモリと、を備える電子機器を提供し、
前記メモリは、コンピュータ実行命令を記憶し、
前記プロセッサは、前記メモリに記憶されたコンピュータ実行命令を実行することにより、第2態様のいずれかに記載の方法を実現する。
【0011】
第6態様では、本開示は、コンピュータ実行命令が記憶されたコンピュータ可読記憶媒体を提供し、前記コンピュータ実行命令は、プロセッサによって実行されるときに、第2態様のいずれかに記載の方法を実現する。
【0012】
第7態様では、本開示は、コンピュータプログラムを含むコンピュータプログラム製品を提供し、当該コンピュータプログラムは、プロセッサによって実行されるときに、第2態様のいずれかに記載の方法を実現する。
【0013】
本開示は、メモリに適用されるライトレベリング回路及びその制御方法、制御装置を提供し、当該ライトレベリング回路は、書き込み信号生成ユニットと、遅らせユニットと、サンプリングユニットと、を備え、前記書き込み信号生成ユニットは、受信した第1クロック信号に基づいて、第1書き込み信号に対して遅延処理を行い、第2書き込み信号を出力するように構成され、前記遅らせユニットは、受信した第1データストローブ信号に対して遅延処理を行い、第2データストローブ信号を出力するように構成され、前記サンプリングユニットは、前記遅らせユニット、前記書き込み信号生成ユニットにそれぞれ接続され、前記遅らせユニットから出力される前記第2データストローブ信号及び前記書き込み信号生成ユニットから出力される第2書き込み信号を受信し、前記第2データストローブ信号及び前記第2書き込み信号に基づいて、第1サンプリング信号を出力するように構成され、前記サンプリングユニットはさらに、前記第1データストローブ信号及び前記書き込み信号生成ユニットから出力される第2書き込み信号を受信し、前記第1データストローブ信号及び前記第2書き込み信号に基づいて、第2サンプリング信号を出力するように構成される。さらに、メモリ外部に対応するコントローラは、ライトレベリング回路におけるサンプリングユニットから出力される第1サンプリング信号及び第2サンプリング信号に基づいて、コントローラから当該メモリに送信される信号を調整することにより、メモリで受信されたデータストローブ信号の有効エッジとクロック信号の有効エッジとの時間差にメモリの規格要件を満たさせ、それによって、メモリがデータを正確に書き込むことができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本開示で提供されるメモリの配線レイアウトの概略図である。
図2】本開示の実施例による、メモリに適用されるライトレベリング回路の構成を示す模式図である。
図3】本開示の実施例による、メモリに適用されるライトレベリング回路の別の構成を示す模式図である。
図4】本開示の実施例による、メモリに適用されるライトレベリング回路のさらに別の構成を示す模式図である。
図5】本開示の実施例による、メモリに適用されるライトレベリング回路のさらに別の構成を示す模式図である。
図6】本開示の実施例による、メモリに適用されるライトレベリング回路のさらに別の構成を示す模式図である。
図7】本開示の実施例による、メモリに適用されるライトレベリング回路の制御方法のフロチャートである。
図8】本開示の実施例による、メモリに適用されるライトレベリング回路の別の制御方法のフロチャートである。
図9】本開示の実施例による信号変化を示す図である。
図10】本開示の実施例による別の信号変化を示す図である。
図11】本開示で提供される、メモリに適用されるライトレベリング回路の制御装置の構成を示す模式図である。
図12】本開示で提供される、メモリに適用されるライトレベリング回路の別の制御装置の構成を示す模式図である。
図13】本開示の実施例による電子機器の例示的な構造図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
ここで、例示的な実施例について詳細に説明するが、その例は図面に示されている。以下の説明が図面に関連する場合、特に明記しない限り、異なる図面の同じ数字は同じ又は類似の要素を表す。以下の例示的な実施例で説明される実施形態は、本開示と一致するすべての実施形態を表すものではない。むしろ、それらは、本開示の特定の態様と一致する装置及び方法の一例のみである。
【0016】
現在、電子機器では、電子機器におけるDRAM(Dynamic Random Memory)とメモリのコントローラとの間の配線を減らすために、電子機器に複数のDRAMが含まれる場合、通常、fly-by配線トポロジを採用する。図1に示すように、図1は、本開示の実施例で提供されるメモリの配線レイアウトの概略図であり、ここで、各DRAMに対応するコントローラにおけるクロック信号出力ポートは、直列に接続された複数のDRAMのうちの先頭のDRAMに接続され、先頭のDRAMにクロック信号を伝送する。直列に接続された複数のDRAMのうちの他のDRAMで受信されたクロック信号は、直列に接続された一つ前のDRAMから出力されるものである。また、コントローラからのデータストローブ信号を受信するために、複数のDRAMの各DRAMのデータ端子はそれぞれコントローラに直接接続され、且つ各DRAMとコントローラとの間でデータストローブ信号を伝送するための配線の長さは同じである。
【0017】
上記の配線トポロジを採用してコントローラと複数のDRAMを接続する場合、データストローブ信号が各DRAMに到達する時間は同じであるが、各DRAMで受信されたクロック信号の時間にズレがあり、各DRAMで受信されたクロック信号の時間とデータストローブ信号の時間との間でのズレが異なる。したがって、各DRAMにおいて、それで受信されたDQS信号の遅延に対して調整を行う必要があり、それによって、各DRAMで受信されたDQS信号の有効エッジとクロック信号の有効エッジとの時間差にメモリ規格要件を満たさせる。例えば、時間差が[-0.5tck,0.5tck]の間にある場合、コントローラから送信されたDQS信号が当該DRAMの規格要件を満たしていると見なし、これにより、データは当該DRAMに正確に書き込まれることができ、ここで、tckは、クロック信号のクロック周期を表すためのものである。
【0018】
一例では、メモリで受信されたデータストローブ信号の有効エッジとクロック信号の有効エッジとを位置合せするために、メモリ内にライトレベリング回路を設けることができる。当該ライトレベリング回路に、第1受信機及び第2受信機が設けられ、メモリピンに入力されるクロック信号及びデータストローブ信号をそれぞれ受信するように構成される。また、第1受信機に続いて、遅らせモジュールがさらに設けられ、当該遅らせモジュールは、第1受信機から出力されるデータストローブ信号に対して遅延処理(遅らせる処理)を行ってから、遅延処理後の信号をフリップフロップの一端に出力するように構成される。ライトレベリング回路は、書き込み信号生成ユニットをさらに備え、書き込み信号生成ユニットは、第2受信機から出力されるクロック信号に基づいて、書き込み信号を生成し、生成された書き込み信号をフリップフロップの他端に出力することにより、フリップフロップは、受信された書き込み信号生成ユニットから出力される書き込み信号の有効エッジと、遅らせモジュールから出力される遅らせた信号の有効エッジとが位置合わせされているか否かを比較し、それによって、メモリで受信されたクロック信号の有効エッジとデータストローブ信号の有効エッジとが位置合わせされているか否かを決定することができる。
【0019】
信号(データストローブ信号、書き込み信号など)がメモリ内部で伝送されるときの遅延が大きい場合、メモリの読み書き速度が速くなるにつれて、信号がメモリ内で伝送されるときの消費電力及び信号ジッターも大きくなる。
【0020】
したがって、新しいライトレベリング(Write Leveling)回路をどのように設計して、当該ライトレベリング回路を制御することによって、メモリで受信されたデータストローブ信号の調整を容易にするのが早急に解決すべき課題となっている。
【0021】
本開示で提供される、メモリに適用されるライトレベリング回路及びその制御方法、制御装置は、従来技術の上記技術的課題を解決することを目的とする。
【0022】
以下では、本開示の技術的解決策と、本開示の技術的解決策が上記技術的課題をどのように解決するかについて、具体的な実施例を挙げて詳細に説明する。以下のいくつかの具体的な実施例は互いに結合することができ、同一又は類似の概念又はプロセスについては、いくつかの実施例では繰り返して説明しない可能性がある。以下では、図面を参照して、本開示の実施例について説明する。
【0023】
図2は、本開示の実施例による、メモリに適用されるライトレベリング回路の構成を示す模式図であり、図2に示すように、当該ライトレベリング回路は、書き込み信号生成ユニット21と、遅らせユニット22と、サンプリングユニット23と、を備え、書き込み信号生成ユニット21は、受信した第1クロック信号に基づいて、第1書き込み信号に対して遅延処理を行い、第2書き込み信号を出力するように構成され、遅らせユニット22は、受信した第1データストローブ信号に対して遅延処理を行い、第2データストローブ信号を出力するように構成され、サンプリングユニット23は、遅らせユニット22、書き込み信号生成ユニット21にそれぞれ接続され、遅らせユニット22から出力される第2データストローブ信号及び書き込み信号生成ユニット21から出力される第2書き込み信号を受信し、第2データストローブ信号及び第2書き込み信号に基づいて、第1サンプリング信号を出力するように構成され、サンプリングユニット23はさらに、第1データストローブ信号及び書き込み信号生成ユニット21から出力される第2書き込み信号を受信し、第1データストローブ信号及び第2書き込み信号に基づいて、第2サンプリング信号を出力するように構成される。
【0024】
例示的に、本実施例では、ライトレベリング回路に、書き込み信号生成ユニット21、遅らせユニット22及びサンプリングユニット23が含まれる。ここで、書き込み信号生成ユニット21は、受信した第1クロック信号に基づいて、書き込み信号生成ユニット21で生成された第1書き込み信号に対して遅延処理を行い、第2書き込み信号を得、得られた第2書き込み信号を書き込み信号生成ユニット21に接続されたサンプリングユニット23に出力するように構成される。
【0025】
また、ライトレベリング回路に、遅らせユニット22がさらに設けられ、当該遅らせユニット22は、受信した第1データストローブ信号に対して遅延処理を行い、第2データストローブ信号を得、第2データストローブ信号を遅らせユニット22に接続されたサンプリングユニット23に送信するように構成される。ここで、当該ライトレベリング回路がメモリ内部に設けられている場合、遅らせユニット22で受信された第1データストローブ信号がメモリ内部で伝送されるデータストローブ信号であると考えられ、当該信号は、メモリピンで受信されたデータストローブ信号から変換して得ることができる。書き込み信号生成ユニット21で受信された第1クロック信号がメモリの内部で伝送されるクロック信号であると考えられ、当該信号は、メモリピンで受信されたクロック信号から変換して得ることができる。説明すべきこととして、本開示では、メモリのメモリ規格は特に限定されず、DDR5メモリ規格のメモリであってもよく、それ以外のメモリ規格のメモリであってもよい。
【0026】
また、本実施例におけるサンプリングユニット23は、それに接続された書き込み信号生成ユニット21から出力される第2書き込み信号及びそれぞれに接続された遅らせユニット22から出力される第2データストローブ信号に基づいて、第1サンプリング信号を生成するように構成される。また、当該サンプリングユニット23はさらに、第1データストローブ信号を受信し、受信した第1データストローブ信号及びそれに接続された書き込み信号生成ユニット21から出力される第2書き込み信号に基づいて、第2サンプリング信号を生成するように構成される。
【0027】
ライトレベリング回路におけるサンプリングユニット23が第1サンプリング信号及び第2サンプリング信号を生成した後、いくつかの実施例では、メモリ内のライトレベリング回路は、第1サンプリング信号及び第2サンプリング信号を当該メモリに対応するコントローラに同時に出力することにより、コントローラが、受信した第1サンプリング信号及び第2サンプリング信号に基づいて、コントローラからメモリに送信される信号に対して調整し、それによってメモリで受信されたデータストローブ信号の有効エッジとクロック信号の有効エッジとの時間差にメモリに規定された時間差範囲を満たさせることができる。ここで、コントローラは、メモリに送信される信号を調整するときに、メモリに送信されるデータストローブ信号の遅延を調整しても良く、ここでは特に限定しない。また、本開示で言及される信号の有効エッジは、当該信号の立ち上がりエッジであってもよいし、当該信号の立ち下がりエッジであってもよい。
【0028】
本実施例では、メモリに適用可能なライトレベリング回路を提供し、ライトレベリング回路にサンプリングユニット23、遅らせユニット22及び書き込み信号生成ユニット21を設けることにより、サンプリングユニット23は、遅らせユニット22から出力される第2データストローブ信号及び書き込み信号生成ユニット21から出力される第2書き込み信号に基づいて、第1サンプリング信号を出力することができ、また、サンプリングユニット23はさらに、受信した第1データストローブ信号及び書き込み信号生成ユニット21から出力される第2書き込み信号に基づいて、第2サンプリング信号を出力し、それによって、メモリ外部に対応するコントローラが、ライトレベリング回路におけるサンプリングユニット23から出力される第1サンプリング信号及び第2サンプリング信号に基づいて、コントローラから当該メモリに送信される信号に対して調整し、メモリで受信されたデータストローブ信号の有効エッジとクロック信号の有効エッジとの時間差にメモリの規格要件を満たさせ、メモリがデータを正確に書き込めるように保証する。
【0029】
いくつかの実施例では、図3は、本開示の実施例による、メモリに適用されるライトレベリング回路の別の構成を示す模式図であり、図2に示す装置の構成に基づき、本実施例における書き込み信号生成ユニットは、デコーダ211と、第1遅らせモジュール212と、を備え、デコーダ211は、受信した書き込み命令を復号化処理して、第1書き込み信号を出力するように構成され、第1遅らせモジュール212は、デコーダ211に接続され、受信した第1クロック信号に基づいて、第1書き込み信号に対して遅延処理を行い、第2書き込み信号を出力するように構成される。
【0030】
例示的に、図3に示すように、本実施例における書き込み信号生成ユニットは、デコーダ211及び第1遅らせモジュール212を備える。ここで、デコーダ211で受信された書き込み命令は、内部に当該書き込み信号生成ユニットを備えているメモリの外部に対応するコントローラから送信された書き込み命令、即ち、コントローラからメモリピンに送信された書き込み命令であり、当該書き込み命令は、メモリに、現在書き込み動作を行うことを指示するために使用される。
【0031】
書き込み信号生成ユニットにおけるデコーダ211は、書き込み命令を受信した後、書き込み命令を復号化処理して、メモリ内部のデバイスの認識可能な、現在書き込み動作を行う必要があることを表すための第1書き込み信号を得ることができ、その後、デコーダ211は、得られた第1書き込み信号をデコーダ211に接続された第1遅らせモジュール212に送信し、第1遅らせモジュール212は、第1クロック信号に基づいて、受信した第1書き込み信号に対して遅延処理を行い、それによって、第2書き込み信号を得、第2書き込み信号を第1遅らせモジュール212に接続されたサンプリングユニット23に出力する。
【0032】
理解可能なこととして、本実施例では、書き込み信号生成ユニット21にデコーダ211を設けることにより、デコーダ211が受信した書き込み命令を復号化処理して、それによって、メモリ内のデバイスが、現在メモリが書き込み動作を行う必要であることを正確に決定することができる。また、後続にコントローラは当該ライトレベリング回路に基づいて信号調整を行う時に、当該メモリに必要なデータストローブ信号をより正確に決定し、メモリのデータ書き込みの精度を向上させることができる。
【0033】
いくつかの実施例では、図3に示す構成に基づき、本実施例における書き込み信号生成ユニット21の第1遅らせモジュール212は、具体的に、受信した第1クロック信号、メモリのCASライトレイテンシ及び第1指示信号に基づいて、第1書き込み信号に対して遅延処理を行い、第2書き込み信号を出力するように構成され、ここで、第1指示信号は、メモリのCASライトレイテンシの短縮時間を示すために使用される。
【0034】
例示的に、本実施例における第1遅らせモジュール212が、デコーダ211から出力される第1書き込み信号に対して遅延処理を行い、第2書き込み信号を得るプロセスにおいて、具体的に、第1遅らせモジュール212は、受信した第1指示信号によって示されるメモリのCASライトレイテンシ(CWL:Column Address Strobe Write Latency)の短縮時間、第1クロック信号、及びメモリのCASライトレイテンシに基づいて、第1書き込み信号に対して遅延処理を行うことができる。
【0035】
例えば、一可能な実施形態では、第1遅らせモジュール212は、メモリのCASライトレイテンシと、第1指示信号に示される短縮時間とを差分処理し、差分処理後の結果に示される遅らせ時間を、遅らせユニット22での第1書き込み信号の遅延処理時の第1書き込み信号と第2書き込み信号との時間差とする。ここで、第1クロック信号のクロック周期は、差分処理後に示される遅らせ時間の時間基準とすることができ、例えば、差分結果が0.5tckであれば、得られた第1書き込み信号と第2書き込み信号との遅らせ時間は、0.5×第1クロック信号のクロック周期である。
【0036】
説明すべきこととして、第1遅らせモジュール212で取得されたメモリのCASライトレイテンシは、第1遅らせモジュール212に予め記憶されたものであってもよく、受信した第3指示信号により第1遅らせモジュール212によって決定されるものであってもよく、ここで、第3指示信号は、メモリに現在要求されているCASライトレイテンシを示すために使用され得る。また、メモリのCASライトレイテンシは、ユーザが所望するメモリの読み書き速度に基づいて調整されることができる。例えば、コントローラは、要求されるメモリの読み書き速度に基づいて、当該読み書き速度に対応するCASライトレイテンシの指示信号を探し出し、当該指示信号をメモリ内部の第1遅らせモジュール212に送信することにより、第1遅らせモジュール212は、受信した第1書き込み信号に対して遅延処理を行うことができる。
【0037】
また、一可能な実施形態では、書き込み信号生成ユニット21における第1書き込み信号と、書き込み信号生成ユニット21から出力される第2書き込み信号との遅延は、メモリのCASライトレイテンシと第1指示信号に示される短縮時間との差だけでなく、遅延処理を行った後に第1書き込み信号がサンプリングユニット23に伝送される過程で、信号伝送品質を向上させるために設けられたインバータなどの電子デバイスによる信号の遅延も含む。
【0038】
理解可能なこととして、本実施例では、第1遅らせモジュール212は、デコーダ211から出力される第1書き込み信号に対して遅延処理を行うときに、メモリのCASライトレイテンシ、及び第1指示信号に示されるCASライトレイテンシの短縮時間を考慮して、第1書き込み信号に対して遅延処理を行う。それによって、当該ライトレベリング回路を含むメモリの外部のコントローラが、ライトレベリング回路によって当該メモリの受信しようとするデータストローブ信号を決定した場合、第1指示信号に示される短縮時間を調整することにより、メモリ内部で受信された第1データストローブ信号の有効エッジと第2書き込み信号の有効エッジとを位置合わせする。
【0039】
いくつかの実施例では、図4は、本開示の実施例による、メモリに適用されるライトレベリング回路のさらに別の構成を示す模式図である。図3に示す装置の構成を基に、本実施例では、書き込み信号生成ユニット21は、信号変換モジュール213をさらに備え、デコーダ211は、信号変換モジュール213を介して第1遅らせモジュール212に接続され、信号変換モジュール213は、デコーダ211から出力される第1書き込み信号に対して、パルスストレッチ処理を行い、ストレッチ後の書き込み信号を第1遅らせモジュール212に出力するように構成される。
【0040】
例示的に、図4に示すように、本実施例では、ライトレベリング回路における書き込み信号生成ユニット21は、デコーダ211、信号変換モジュール213及び第1遅らせモジュール212を備える。ここで、デコーダ211は、書き込み命令を受信し、書き込み命令を復号化処理して、復号化処理後の信号をデコーダ211に接続された信号変換モジュール213に送信するように構成される。その後、信号変換モジュール213は、デコーダ211から出力される復号化処理後の信号に対してパルスストレッチ処理を行い、パルスストレッチ処理後の信号を第1書き込み信号として、それに接続される第1遅らせモジュール212に出力することにより、第1遅らせモジュール212が、受信した第1書き込み信号に対して遅延処理を行い、それによって第2書き込み信号を得ることができる。
【0041】
理解可能なこととして、本実施例における書き込み信号生成ユニット21の信号変換モジュール213は、デコーダ211から信号変換モジュール213に出力された信号に対してパルスストレッチ処理を行うことにより、メモリに対応する規格要件(例えば、SPEC要件)を満たす。
【0042】
上記実施例のいずれかに基づき、本実施例によって提供されるライトレベリング回路におけるサンプリングユニット23は、第1フリップフロップ231と、第2フリップフロップ232と、データセレクタ233とを備え、第1フリップフロップ231のデータ端子は、書き込み信号生成ユニット21に接続され、書き込み信号生成ユニット21から出力される第2書き込み信号を受信するように構成され、第1フリップフロップ231のクロック端子は、遅らせユニット22の出力端子に接続され、遅らせユニット22から出力される第2データストローブ信号を受信するように構成され、第1フリップフロップ231は、第2書き込み信号及び第2データストローブ信号に基づいて、第1サンプリング信号を出力するように構成され、第2フリップフロップ232のデータ端子は、書き込み信号生成ユニット21に接続され、書き込み信号生成ユニット21から出力される第2書き込み信号を受信するように構成され、第2フリップフロップ232のクロック端子は、第1データストローブ信号を受信するように構成され、第2フリップフロップ232は、第2書き込み信号及び第1データストローブ信号に基づいて、第2サンプリング信号を出力するように構成され、第1フリップフロップ231の出力端子は、データセレクタ233の第1端子に接続され、第2フリップフロップ232の出力端子は、データセレクタ233の第2端子に接続される。
【0043】
例示的に、図5に示すように、図5は、本開示の実施例による、メモリに適用されるライトレベリング回路のさらに別の構成を示す模式図であり、図2に示す構成を基に、本実施例におけるライトレベリング回路は、第1フリップフロップ231と、第2フリップフロップ232と、データセレクタ233とを備える。ここで、第1フリップフロップ231のクロック端子とデータ端子は、それぞれ遅らせユニット22及び書き込み信号生成ユニット21に接続され、さらに、第1フリップフロップ231は、それのクロック端子で受信された、それに接続された遅らせユニット22から送信される第2データストローブ信号の有効エッジに基づいて、第1フリップフロップ231のデータ端子で受信された、それに接続された書き込み信号生成ユニット21から出力される第2書き込み信号に対してサンプリングを行い、サンプリング結果を第1サンプリング信号として、第1フリップフロップ231に接続されたデータセレクタ233に出力する。
【0044】
また、第2フリップフロップ232クロック端子は、第1データストローブ信号を受信するために使用され、第2フリップフロップ232のデータ端子は、書き込み信号生成ユニット21に接続され、書き込み信号生成ユニット21から出力される第2書き込み信号を受信するために使用され、その後、第2フリップフロップ232は、受信した第1データストローブ信号の有効エッジに基づいて、第2フリップフロップ232で受信された第2書き込み信号に対してサンプリングを行い、サンプリング結果を第2サンプリング信号として、第2フリップフロップ232に接続されたデータセレクタ233に出力する。
【0045】
データセレクタ233は、それに接続された第1フリップフロップ231から送信された第1サンプリング信号及びそれに接続された第2フリップフロップ232から送信された第2サンプリング信号を受信した後、そのうちの1つのサンプリング信号を選択して出力することにより、メモリ外部のコントローラが、受信した第1サンプリング信号又は第2サンプリング信号に基づいて、コントローラから当該メモリへの信号を調整することができる。
【0046】
理解可能なこととして、本実施例では、サンプリングユニット23に第1フリップフロップ231、第2フリップフロップ232及びデータセレクタ233を設けることにより、第1サンプリング信号及び第2サンプリング信号を同時にコントローラに送信することと比較して、本実施例で提供されるサンプリングユニット23の装置は、コントローラ上のデータ受信ポートの占有率を低減することができ、ライトレベリング回路がメモリにパッケージングされる場合に、メモリ上のピン占有率も低減することができる。
【0047】
上記実施例のいずれかで提供される、メモリに適用されるライトレベリング回路の構成を基に、本実施例では、ライトレベリング回路は、第1コンバータ24をさらに備え、第1コンバータ24は、遅らせユニット22及びサンプリングユニット23にそれぞれ接続され、受信した第3データストローブ信号に対してロジックレベル変換処理を行い、第1データストローブ信号を得るように構成される。ここで、第3データストローブ信号のレベルは、カレントモードロジックレベルであり、第1データストローブ信号のレベルは、金属酸化物半導体(CMOS:Complementary Metal Oxide Semiconducto)レベルである。
【0048】
例示的に、本実施例で提供されるライトレベリング回路は、第1コンバータ24をさらに含む。ここで、第1コンバータ24で受信された第3データストローブ信号は、実際の適用では、メモリ外部のコントローラからメモリのピンに送信されたデータストローブ信号と考えられる。コントローラがメモリに第3データストローブ信号を送信するときに、信号の伝送効率を向上させるために、通常、カレントモードロジック(CML:Current Model Logic)レベルの伝送形式を採用する。一方、メモリ内部では、通常、CMOSレベルの伝送形式を採用して信号伝送を行う。したがって、ライトレベリング回路における第1コンバータ24は、ピンで第3データストローブ信号を取得した後、CMLレベル伝送形式によって伝送された第3データストローブ信号を、CMOSレベル伝送形式によって伝送された第1データストローブ信号に変換することにより、メモリ内のライトレベリング回路における各デバイスが当該第1データストローブ信号を正確に識別することができる。
【0049】
上記実施例のいずれかで提供される、メモリに適用されるライトレベリング回路の構成を基に、本実施例では、ライトレベリング回路は、第2コンバータ25をさらに備え、第2コンバータ25は、書き込み信号生成ユニット21に接続され、受信した第2クロック信号に対してロジックレベル変換処理を行い、第1クロック信号を得るように構成される。ここで、第2クロック信号のレベルは、カレントモードロジックレベルであり、第1クロック信号のレベルは、CMOSレベルである。
【0050】
例示的に、本実施例では、本実施例で提供されるライトレベリング回路は、第2コンバータ25をさらに含む。ここで、第2コンバータ25で受信された第2クロック信号は、実際の適用では、メモリ外部のコントローラ又はそれぞれに直列接続された1つ前のメモリから当該メモリのピンに送信されたクロック信号であると考えられる。一方、コントローラがメモリにクロック信号を送信するとき又はメモリ間でクロック信号を送信するとき、信号の伝送効率を向上させるために、通常、カレントモードロジック(CML:Current Model Logic)レベルの伝送形式を採用する。一方、メモリ内部では、通常、CMOSレベルの伝送形式を採用して信号伝送を行う。したがって、ライトレベリング回路における第2コンバータ25は、ピンで第2クロック信号を取得した後、CMLレベル伝送形式によって伝送された第2クロック信号を、CMOSレベル伝送形式によって伝送された第1クロック信号に変換することにより、メモリ内のライトレベリング回路における各デバイスが当該第1クロック信号を正確に識別することができる。
【0051】
図6は、本開示の実施例による、メモリに適用されるライトレベリング回路のさらに別の構成を示す模式図である。図示するように、本実施例では、ライトレベリング回路がメモリ内部に設けられ、且つメモリに上方データストローブ信号受信ピン及び下方データストローブ信号受信ピンが設けられている場合、ライトレベリング回路における第1コンバータ24は、メモリの下方データストローブ信号受信ピンからの第3データストローブ信号を受信し、当該第3データストローブ信号に対してロジックレベル変換処理を行い、さらに、得られた第1データストローブ信号を、第1コンバータ24に接続された遅らせユニット22及びサンプリングユニット23の第2フリップフロップ232にそれぞれ伝送するように構成され得る。
【0052】
遅らせユニット22は、第1データストローブ信号を受信した後、第1データストローブ信号に対して遅延処理を行い、その後、遅延処理して得た第2データストローブ信号を遅らせユニット22に接続されたサンプリングユニット23の第1フリップフロップ231に伝送する。
【0053】
また、ライトレベリング回路は、第2コンバータ25をさらに含み、ここで、第2コンバータ25は、メモリピンから入力される第2クロック信号を受信し、第2クロック信号に対してロジックレベル変換処理を行い、その後、処理して得られた第1クロック信号を第2コンバータ25に接続された書き込み信号生成ユニット21の信号変換モジュール213に伝送するように構成される。
【0054】
書き込み信号生成ユニット21のデコーダ211は、受信した書き込み命令に基づいて、第1書き込み信号を生成し、その後、生成された第1書き込み信号をデコーダ211に接続された信号変換モジュール213に伝送するように構成される。信号変換モジュール213は、第1書き込み信号を受信した後、パルスストレッチ処理を行い、ストレッチ処理後の信号を信号変換モジュール213に接続された第1遅らせモジュール212に送信し、第1遅らせモジュール212は、ストレッチ後の信号に対して遅延処理を行い、第2書き込み信号を得る。その後、第1遅らせモジュール212は、得られた第2書き込み信号を、第1遅らせモジュール212に接続された第1フリップフロップ231及び第2フリップフロップ232にそれぞれ伝送する。
【0055】
サンプリングユニット23において、第1フリップフロップ231は、それのデータ端子で受信された、第1遅らせモジュール212から出力される第2書き込み信号及びそれのクロック端子で受信された、遅らせユニット22から出力される第2データストローブ信号に基づいて、サンプリングを行い、第1サンプリング信号を生成し、第1フリップフロップ231に接続されたデータセレクタ233に出力する。同様に、第2フリップフロップ232は、それのデータ端子で受信された、第1遅らせモジュール212から出力される第2書き込み信号及びそれのクロック端子で受信された、第1受信機24から出力される第1データストローブ信号に基づいて、サンプリングを行い、第2サンプリング信号を生成し、第2フリップフロップ232に接続されたデータセレクタ233に出力する。
【0056】
理解可能なこととして、上記の第1コンバータ24で受信された第3データストローブ信号が下方データストローブ信号であり、且つメモリのピンに上方データストローブ信号受信ピンがさらに含まれる場合、ライトレベリング回路に第3コンバータ26を設けることもでき、ここで、第3コンバータ26は、受信した上方データストローブ信号に対してロジックレベル変換処理を行い、ロジックレベル変換後の信号を第3コンバータ26に接続された上方遅らせユニット27及び第3コンバータ26に接続された第4フリップフロップ282にそれぞれ送信するように構成される。本実施例における上方遅らせユニット27は、遅らせユニット22と同様の機能を有し、受信したデータストローブ信号に対して遅延処理を行い、遅延処理後の信号を上方遅らせユニット27に接続された第3フリップフロップ281に送信するように構成される。
【0057】
また、ライトレベリング回路に、第2遅らせモジュール214がさらに設けられ、第2遅らせモジュール214は、それに接続された信号変換モジュール213から出力されるパルスストレッチ処理後の信号に対して遅延処理を行い、遅延処理後の信号を、第2遅らせモジュール214に接続された第3フリップフロップ281及び第4フリップフロップ282にそれぞれ送信するように構成される。
【0058】
上位サンプリングユニット28において、第3フリップフロップ281は、それのデータ端子で受信された、第2遅らせモジュール214から出力される信号及びそれのクロック端子で受信された、上方遅らせユニット27から出力される信号に基づいて、サンプリングを行い、第3サンプリング信号を生成し、第3フリップフロップ28に接続された上方データセレクタ283に出力する。同様に、第4フリップフロップ282は、それのデータ端子で受信された、第2遅らせモジュール214から出力される信号及びそれのクロック端子で受信された、第3受信機26から出力される信号に基づいて、サンプリングを行い、第4サンプリング信号を生成し、第4フリップフロップ282に接続された上方データセレクタ283に出力する。
【0059】
理解可能なこととして、メモリに下方データストローブ信号受信ピン及び上方データストローブ信号受信ピンが含まれる場合、受信した下方データストローブ信号の有効エッジとクロック信号の有効エッジとの時間差にメモリの規格設定を満たさせる必要があり、また、受信した上方データストローブ信号の有効エッジとクロック信号の有効エッジとの時間差にメモリの規格設定を満たさせる必要がある。したがって、メモリ内のライトレベリング回路に、受信したデータストローブ信号に対してロジックレベル変換処理を行う2つのコンバータ(即ち、図内の第1コンバータ24及び第3コンバータ26)、2つの遅らせユニット(即ち、図内の遅らせユニット22及び遅らせユニット27)、及び2つのサンプリングユニット(即ち、図内のサンプリングユニット23及び上位サンプリングユニット28)が設けられてもよい。上記のライトレベリング回路の設計により、メモリ外部のコントローラがメモリに送信された信号を調整した後、メモリで受信された下方データストローブ信号の有効エッジとクロック信号の有効エッジとの時間差にメモリの規格設定を満たさせ、また、メモリで受信された上方データストローブ信号の有効エッジとクロック信号の有効エッジとの時間差にメモリの規格設定を満たさせ、メモリのデータ書き込みの精度を向上させることができる。例えば、コントローラは、第1コンバータ24で受信されたデータストローブ信号、又は第1遅らせモジュールによる遅延処理時の遅延を調整することにより、メモリで受信された下方データストローブ信号の有効エッジとクロック信号の有効エッジとの時間差にメモリの規格設定を満たさせることができる。また、コントローラは、第3コンバータ26で受信されたデータストローブ信号、又は第2遅らせモジュールによる遅延処理時の遅延を調整することにより、メモリで受信された上方データストローブ信号の有効エッジとクロック信号の有効エッジとの時間差にメモリの規格設定を満たさせることができる。
【0060】
上記実施例のいずれかに基づき、本実施例における第1サンプリング信号は、第1クロック信号の有効エッジと第1データストローブ信号の有効エッジとが位置合わせされているか否かを表す。
【0061】
例示的に、メモリのライトレベリングプロセスは、通常、外部ライトレベリング及び内部ライトレベリングに分けられ、ここで、外部ライトレベリングは、メモリピンで受信したデータストローブ信号とクロック信号とを位置合わせするために使用される。本実施例では、サンプリングユニット23から出力される第1サンプリング信号に、第1データストローブ信号の有効エッジと第1クロック信号の有効エッジとが位置合わせされているか否かを表させることができるために、遅らせユニット22による第1データストローブ信号の遅延処理時の遅延を、書き込み信号生成ユニットが第1クロック信号を受信する時に第1書き込み信号に対して遅延処理を行って第2書き込み信号を得るときの遅延と等価にすることにより、サンプリングユニット23から出力される第1サンプリング信号に表される、受信された第2データストローブ信号の有効エッジと第2書き込み信号の有効エッジとが位置合わせされているか否かとの結果を、第1データストローブ信号の有効エッジと第1クロック信号の有効エッジとが位置合わせされているか否かとの結果と常に一致させる。遅らせユニット22の遅延の上記設定により、サンプリングユニット23から出力される第1サンプリング信号に基づいて、メモリの外部ライトレベリングの目的を達成しているか否かを決定することができる。
【0062】
いくつかの実施例では、上記実施例のいずれかに基づき、第1サンプリング信号が、具体的に、第1サンプリング信号が第1クロック信号の有効エッジと第1データストローブ信号の有効エッジとが位置合わせされていないことを表す場合、第1データストローブ信号の遅延を調整するように指示するために使用される。
【0063】
例示的に、本実施例では、メモリ外部ライトレベリングを実現するために、メモリ外部のコントローラが、第1サンプリング信号が第1クロック信号の有効エッジと第1データストローブ信号の有効エッジとが位置合わせされていないことを表すと決定した場合、コントローラは、メモリに送信されるデータストローブ信号の遅延を継続的に調整することができ、即ち、第1データストローブ信号の遅延を継続的に調整することにより、第1クロック信号の有効エッジと第1データストローブ信号の有効エッジとを位置合わせする。
【0064】
説明すべきこととして、本開示における2つの信号の有効エッジが位置合わせしているか否かを判断することは、2つの信号の有効エッジに対応する時間の間の時間差が、所定差の範囲内にあるか否かを判断することによって決定することができ、時間差が所定差以内にある場合、2つの信号の有効エッジが位置合わせしていることを表す。
【0065】
いくつかの実施例では、第2サンプリング信号は、第1データストローブ信号の有効エッジと第2書き込み信号の有効エッジとが位置合わせされているか否かを表す。
【0066】
例示的に、メモリのライトレベリングプロセスは、内部ライトレベリングも含み、内部ライトレベリングの主な目的は、メモリ内部で伝送されるデータストローブ信号の伝送経路を減少させる上で、メモリ内部で受信された第1データストローブ信号の有効エッジと第2書き込み信号の有効エッジとが位置合わせされることを確保することである。
【0067】
外部レベリング処理では、メモリに、遅らせユニット22が設けられ、受信した第1データストローブ信号に対して遅延処理を行うが、遅らせユニット22で遅延処理に対応する遅延が長くなるほど、このときのライトレベリング回路の消費電力及びジッターも大きくなる。したがって、メモリ内部におけるデータストローブ信号の伝送経路を減少させるために、内部ライトレベリングプロセスでは、サンプリングユニット23は、直接第1データストローブ信号及びサンプリングユニットに接続された書き込み信号生成ユニットから生成された第2書き込み信号に基づいて、第2サンプリング信号を出力することにより、第2サンプリング信号によって、第1データストローブ信号の有効エッジと第2書き込み信号の有効エッジとが位置合わせされているか否かを決定する。例えば、サンプリングユニット23は、第1データストローブ信号の各有効エッジに対応する時間と、第2書き込み信号の各有効エッジに対応する時間とを差分処理することにより、第1データストローブ信号の有効エッジと第2書き込み信号の有効エッジとが位置合わせされているか否かを決定することができる。
【0068】
いくつかの実施例では、第2サンプリング信号は、具体的に、第1サンプリング信号が、第1クロック信号の有効エッジと第1データストローブ信号の有効エッジとが位置合わせされており、且つ第1データストローブ信号の有効エッジと第2書き込み信号の有効エッジとが位置合わせされていないことを表す場合、第1書き込み信号の遅延又は第1データストローブ信号の遅延を調整するように指示するために使用される。
【0069】
例示的に、内部ライトレベリングプロセスでは、メモリ内部信号伝送時の消費電力が大きいという問題を回避するために、以下のような調整を行うことができる。本実施例では、外部ライトレベリングプロセスが完了した後、即ち、第1サンプリング信号が、第1クロック信号の有効エッジと第1データストローブ信号の有効エッジとが位置合わせされており、且つ第1データストローブ信号の有効エッジと第2書き込み信号の有効エッジとが位置合わせされていないことを表す場合、第1書き込み信号の遅延又は第1データストローブ信号の遅延を調整することにより、第1データストローブ信号の有効エッジと第2書き込み信号の有効エッジとを位置合わせすることができる。
【0070】
理解可能なこととして、外部ライトレベリングプロセスにおいて遅らせユニットの遅延処理を行ってから第1データストローブ信号を出力する必要がある方式と比較して、内部ライトレベリングプロセスでは、第1データストローブ信号に対して遅延処理を行う必要がないため、第1データストローブ信号がメモリ内部で伝送されるときの遅延を減少することに相当し、その後、さらに第1書き込み信号の遅延を調整することにより、第1書き込み信号の伝送時に生じる消費電力を低減することもでき、その後、第1書き込み信号の遅延又は第1データストローブ信号の遅延を継続的に調整することにより、内部ライトレベリングの目的の達成を保証する。
【0071】
図7は、本開示の実施例による、メモリに適用されるライトレベリング回路の制御方法のフロチャートであり、本実施例で提供される方法は、図2に示すライトレベリング回路に適用され、当該方法は、以下のステップを含む。
【0072】
ステップS701において、第1サンプリング信号が第1クロック信号の有効エッジと第1データストローブ信号の有効エッジとが位置合わせされていないことを表すと決定した場合、第1データストローブ信号の遅延を調整する。
【0073】
サンプリングユニットから出力された第1サンプリング信号に基づいて、第1データストローブ信号の有効エッジと第1クロック信号の有効エッジとが位置合わせされたと決定するまで、ステップS701を繰り返して実行する。
【0074】
例示的に、本実施例の実行主体は、メモリ外部のコントローラ又はその他の電子機器であってもよく、本開示は特に限定しない。以下では、コントローラが本開示の実行主体である場合を例として説明する。
【0075】
メモリのライトレベリングプロセスにおいて、まず、コントローラは、ライトレベリング回路から出力される第1サンプリング信号を受信し、コントローラが第1サンプリング信号に基づいて、第1クロック信号の有効エッジと第1データストローブ信号の有効エッジとが位置合わせされていないと決定した場合、コントローラは、メモリに送信されるデータストローブ信号の遅延を継続的に調整し、即ち、第1データストローブ信号の遅延を継続的に変更することにより、第1データストローブ信号と第1クロック信号とを位置合わせする。説明すべきこととして、本実施例では、コントローラが毎回データストローブ信号の遅延を調整する大きさは、同じ値であってもよく、異なる値であってもよく、本実施例は特に限定しない。
【0076】
また、説明すべきこととして、本実施例では、第1サンプリング信号は、ライトレベリング回路におけるサンプリングユニットが、遅らせユニットから出力される第2データストローブ信号の有効エッジと第2書き込み信号の有効エッジとが位置合わせされているか否かを比較することにより生成されるものであり、且つ、遅らせユニットによる第1データストローブ信号の遅延処理時の遅延が、書き込み信号生成ユニットの第1クロック信号の受信時に第1書き込み信号に対して遅延処理を行って第2書き込み信号を得るときの遅延と等価であるため、第2データストローブ信号有効エッジと第2書き込み信号の有効エッジとが位置合わせされているか否かを比較することにより生成された第1サンプリング信号は、第1データストローブ信号の有効エッジと第1クロック信号の有効エッジとが位置合わせされているか否かを表すことができる。
【0077】
一例では、第1サンプリング信号は、サンプリングユニットが第2データストローブ信号の有効エッジを受信した時間が、サンプリングユニットが第2書き込み信号の有効エッジを受信した時間との時間差であり得、コントローラは、当該時間差と所定時間差範囲とを比較することにより、2つの信号の有効エッジが位置合わせしているか否かを決定する。
【0078】
ステップS702において、第1サンプリング信号が第1クロック信号と第1データストローブ信号とが位置合わせされていることを表すと決定した場合、第1データストローブ信号の遅延を第1所定時間減少させることを制御し、減少後の信号をサンプリングユニットで現在受信された第1データストローブ信号とする。
【0079】
例示的に、コントローラが第1サンプリング信号に基づいて、第1クロック信号と第1データストローブ信号とが位置合わせされていると決定した場合、即ち、メモリのライトレベリングプロセスにおける外部ライトレベリングプロセスが完了したことを表す。その後、コントローラは、位置合わせする時の第1データストローブ信号の遅延を第1所定時間減少させ、その後、遅延が第1所定時間減少された第1データストローブ信号を、メモリの内部ライトレベリングプロセス時に、ライトレベリング回路におけるサンプリングユニットに最初に入力される第1データストローブ信号とする。
【0080】
説明すべきこととして、本実施例における第1所定時間は、ライトプリアンブル(write preamble)信号及びライトプリアンブル信号と第1所定時間長との対応関係に基づいて決定され得る。
【0081】
ステップS703において、第2サンプリング信号が第1データストローブ信号の有効エッジと第2書き込み信号の有効エッジとが位置合わせされていないことを表すと決定した場合、第1データストローブ信号の遅延又は第1書き込み信号の遅延を調整する。
【0082】
サンプリングユニットから出力される第2サンプリング信号に基づいて、第1データストローブ信号の有効エッジと第2書き込み信号の有効エッジとが位置合わせされたと決定するまで、ステップS703を繰り返して実行する。
【0083】
例示的に、メモリに対して内部ライトレベリングを行うとき、まず、コントローラが第2サンプリング信号に基づいて、第1データストローブ信号の有効エッジと第2書き込み信号の有効エッジとが位置合わせされていないと決定した場合、コントローラは、第1データストローブ信号及び第1書き込み信号の遅延を調整することにより、第1データストローブ信号の有効エッジと第2書き込み信号の有効エッジとを位置合わせし、即ち、メモリ内部のメモリユニット部で受信されたデータストローブ信号と書き込み信号との位置合わせを保証する。
【0084】
理解可能なこととして、本実施例は、メモリに適用されるライトレベリング回路の制御方法を提供し、コントローラは、ライトレベリング回路から出力される第1サンプリング信号及び第2サンプリング信号に基づいて、ライトレベリング回路を制御することにより、メモリのライトレベリングの目的を達成することができる。また、制御プロセスにおいて、まず、コントローラは、第1サンプリング信号によって表される信号の有効エッジが位置合わせしているか否かに基づいて、第1データストローブ信号の遅延を調整するか否かを決定することにより、メモリの外部ライトレベリングプロセスを遂行することができる。また、データストローブ信号及び書き込み信号がメモリ内部で伝送されるときに生じる消費電力及び遅延を低減するために、内部ライトレベリングプロセスでは、コントローラはさらに、受信した第2サンプリング信号に基づいて、第1データストローブ信号の遅延又は第1書き込み信号の遅延を継続的に調整することにより、メモリのライトレベリングプロセスを最終的に完了し、メモリがデータを正確に書き込めるようにする。
【0085】
いくつかの実施例では、図7に示す方法を基に、第1データストローブ信号の有効エッジと第2書き込み信号の有効エッジとが位置合わせされていると決定した場合、第1データストローブ信号の遅延を第2所定時間延長し、延長後の信号をメモリが書き込み動作を行うときに受信されるデータストローブ信号として決定する。
【0086】
例示的に、本実施例では、上記の図7に示すライトレベリング回路の制御方法を基に、さらに、メモリピンで受信されるデータストローブ信号の有効エッジとピンで受信されるクロック信号の有効エッジとの時間差がメモリの規格要件を満たすことを確保するために、本実施例では、コントローラは、第2サンプリング信号が第1データストローブ信号の有効エッジと第2書き込み信号の有効エッジとが位置合わせされていると決定した場合、位置合わせする時の第1データストローブ信号の遅延を第2所定時間延長し、延長後のデータストローブ信号をメモリが書き込み動作を行うときに受信される第1データストローブ信号とする。また、このとき第2所定時間延長した後の第1データストローブ信号の有効エッジと、位置合わせする時のメモリピンで受信された第1クロック信号の有効エッジとの時間差は、メモリ規格に要求される時間差(例えば、メモリのtDQSoffset)に適合する。
【0087】
説明すべきこととして、本開示における第2所定時間は、ライトプリアンブル(write preamble)信号、及びライトプリアンブル信号と第2所定時間長との対応関係に基づいて決定され得る。
【0088】
理解可能なこととして、本実施例では、第1データストローブ信号の有効エッジと第2書き込み信号の有効エッジとを位置合わせする時の第1データストローブ信号の遅延を第2所定時間延長することにより、さらに、メモリピン端で最終的に受信すべきデータストローブ信号を決定して、メモリがデータを正確に書き込むことができる。
【0089】
いくつかの実施例では、サンプリングユニットから出力された第1サンプリング信号に基づいて、第1データストローブ信号の有効エッジと第1クロック信号の有効エッジとが位置合わせされたと決定することは、サンプリングユニットから出力される第1サンプリング信号のレベル値が第1レベル値から第2レベル値に変化した場合、第1データストローブ信号の有効エッジと第1クロック信号の有効エッジとが位置合わせされたと決定することを含む。
【0090】
例示的に、本実施例では、ライトレベリング回路におけるサンプリングユニットから生成される第1サンプリング信号に基づいて、第1データストローブ信号の有効エッジと第1クロック信号の有効エッジとが位置合わせされているか否かを決定するときに、第1サンプリング信号のレベル値を検出することによって決定することができる。具体的に、本実施例では、遅らせユニットによる第1データストローブ信号の遅延処理時の遅延が、書き込み信号生成ユニットの第1クロック信号の受信時に第1書き込み信号に対して遅延処理を行って第2書き込み信号を得るときの遅延と等価である場合、第2データストローブ信号の有効エッジと第2書き込み信号の有効エッジとが位置合わせされているか否かとの結果は、第1データストローブ信号の有効エッジと第1クロック信号の有効エッジとが位置合わせされているか否かとの結果と常に一致する。このとき、サンプリングユニットは、第2データストローブ信号の有効エッジで第2書き込み信号のレベル値に対してサンプリングを行い、サンプリング後の結果を第1サンプリング信号として出力することができ、コントローラが、出力した第1サンプリング信号のレベル値が第1レベル値から第2レベル値に切り替わったと決定した場合、第2データストローブ信号の有効エッジと第2書き込み信号の有効エッジとが位置合わせされたことを表し、同様に、このとき、第1データストローブ信号の有効エッジと第1クロック信号の有効エッジとは位置合わせ状態にある。
【0091】
理解可能なこととして、本実施例では、サンプリングユニットから出力される第1サンプリング信号が、第2データストローブ信号の有効エッジと第2書き込み信号の有効エッジとが位置合わせされているか否かを表すことができ、当該位置合わせ結果が第1データストローブ信号の有効エッジと第1クロック信号の有効エッジとが位置合わせされているか否かとの位置合わせ結果と同じである場合、第1サンプリング信号から出力される信号レベル値が第1レベル値から第2レベル値に切り替わったか否かを検出することにより、第1データストローブ信号の有効エッジと第1クロック信号の有効エッジとが位置合わせされたか否かを決定することができる。本実施例によって提供される方法は簡単で、実装が容易であり、信号有効エッジ間の時間差を何回も繰り返して計算する必要がない。
【0092】
いくつかの実施例では、上記実施例を基に、サンプリングユニットから出力される第2サンプリング信号に基づいて、第1データストローブ信号の有効エッジと第2書き込み信号の有効エッジとが位置合わせされたと決定することは、サンプリングユニットから出力される第2サンプリング信号のレベル値が第2レベル値から第1レベル値に変化した場合、第1データストローブ信号の有効エッジと第2書き込み信号の有効エッジとが位置合わせされたと決定することを含む。
【0093】
例示的に、本実施例では、サンプリングユニットが、第1データストローブ信号及び書き込み信号生成ユニットから出力される第2書き込み信号を受信した後に、第1データストローブ信号の有効エッジと第2書き込み信号の有効エッジとが位置合わせされているか否か決定するために、第1データストローブ信号の有効エッジで第2書き込み信号のレベル値に対してサンプリングを行い、サンプリング結果をサンプリングユニットから出力される第2サンプリング信号とすることにより、第2サンプリング信号のレベル値の変化を常に監視することができ、第2サンプリング信号のレベル値が第2レベル値から第1レベル値に切り替わった場合、第2書き込み信号の有効エッジと第1データストローブ信号の有効エッジとが位置合わせされたことを表す。
【0094】
理解可能なこととして、本実施例では、第2サンプリング信号のレベル値変化が第2レベル値から第1レベル値に切り替わったか否かを検出することにより、第1データストローブ信号の有効エッジと第2書き込み信号の有効エッジとが位置合わせされているか否かを決定することができる。本実施例によって提供される方法は簡単で、実装が容易であり、信号有効エッジ間の時間差を何回も繰り返して計算する必要がない。
【0095】
図8は、本開示の実施例による、メモリに適用されるライトレベリング回路の別の制御方法のフロチャートであり、本実施例で提供される方法は、図3に示すライトレベリング回路に適用され、ここで、ライトレベリング回路における書き込み信号生成ユニットは、デコーダと、第1遅らせモジュールと、を備え、デコーダは、受信した書き込み命令を復号化処理して、第1書き込み信号を出力するように構成され、第1遅らせモジュールは、デコーダに接続され、受信した第1クロック信号に基づいて、第1書き込み信号に対して遅延処理を行い、第2書き込み信号を出力するように構成され、第1遅らせモジュールは、具体的に、受信した第1クロック信号、メモリのCASライトレイテンシ、第1指示信号に基づいて、第1書き込み信号に対して遅延処理を行い、第2書き込み信号を出力するように構成され、ここで、第1指示信号は、メモリのCASライトレイテンシの短縮時間を示すために使用される。上記実施例を基に、当該方法は、次のステップを含む。
【0096】
ステップS801において、サンプリングユニットから出力される第1サンプリング信号のレベル値が第1レベル値から第2レベル値に変化していないと決定した場合、第1クロック信号の有効エッジと第1データストローブ信号の有効エッジとが位置合わせされていないと決定し、第1データストローブ信号の遅延を調整する。
【0097】
サンプリングユニットから出力される第1サンプリング信号のレベル値が第1レベル値から第2レベル値に変化するまで、ステップS801を繰り返して実行する。
【0098】
例示的に、ステップS801の具体的な原理は、ステップS701と上記実施例の具体的な原理を参照することができ、ここでは繰り返して説明しない。
【0099】
ステップS802において、サンプリングユニットから出力される第1サンプリング信号のレベル値が第1レベル値から第2レベル値に変化したと決定した場合、第1クロック信号の有効エッジと第1データストローブ信号の有効エッジとが位置合わせされたと決定し、第1データストローブ信号の遅延を第1所定時間減少させることを制御し、減少後の信号をサンプリングユニットで現在受信される第1データストローブ信号とする。
【0100】
例示的に、ステップS802の具体的な原理は、ステップS702と上記実施例の具体的な原理を参照することができ、ここでは繰り返して説明しない。
【0101】
ステップS803において、サンプリングユニットから出力される第2サンプリング信号のレベル値が第1レベル値であると決定した場合、第1遅らせモジュールで受信された第1指示信号を調整することによって、第1指示信号に示されるメモリのCASライトレイテンシの短縮時間を増大させ、デコーダに書き込み命令を送信し、第1遅らせモジュールに調整後の第1指示信号を送信する。
【0102】
サンプリングユニットから出力される第2サンプリング信号のレベル値が第1レベル値から第2レベル値に切り替わるまで、ステップS803を繰り返して実行する。
【0103】
例示的に、本実施例では、ステップS801によりメモリの外部ライトレベリングを完了した後、データストローブ信号及び書き込み信号がメモリ内部で伝送されるときに生じる消費電力及び遅延を低減するために、外部ライトレベリングの後、メモリ内部ライトレベリングの調整処理を引き続き実行する。まず、内部ライトレベリングのときに、第1クロック信号の有効エッジと第1データストローブ信号の有効エッジとが位置合わせされる時の第1データストローブ信号の遅延を第1所定時間減少させる。第1データストローブ信号が変化した後、このとき、書き込み信号生成ユニットの第1遅らせモジュールを継続的に調整することによって、デコーダから出力される第1書き込み信号の遅延を継続的に短縮させることにより、第1データストローブ信号の有効エッジと、書き込み信号生成ユニットから出力される第2書き込み信号の有効エッジとをメモリ内部で位置合わせする。
【0104】
第1書き込み信号の遅延の短縮を制御するときに、本実施例では、第1遅らせモジュールに送信する、第1指示信号に示されるCASライトレイテンシの短縮時間を増大させることができ、短縮時間が継続的に増大するにつれ、CASライトレイテンシと短縮時間との差(即ち、第1遅らせモジュールによる第1書き込み信号の遅延処理時の遅延)も継続的に減少する。
【0105】
つまり、内部ライトレベリングプロセスでは、まず、調整する度に、ライトレベリング回路におけるデコーダに書き込み命令を送信し、また、第1遅らせモジュールに調整後の第1指示信号を送信し、同時に、第1データストローブ信号が不変である(このときの第1データストローブ信号は、第1クロック信号の有効エッジと第1データストローブ信号の有効エッジとを位置合わせした時の第1データストローブ信号の遅延が第1所定時間減少した時に対応するデータストローブ信号である)ことを保証しながら、サンプリングユニットから出力される第2サンプリング信号を取得し、第2サンプリング信号に示されるレベル値が第1レベル値である場合、この時に引き続き第1書き込み信号の遅延を短縮する必要があることを意味する。
【0106】
説明すべきこととして、メモリ内のレジスタの制限により、第1指示信号に示されるCASライトレイテンシの短縮時間を調整するときに、CASライトレイテンシの短縮時間は、第1クロック信号の時間周期の値の整数倍しか取ることができないため、第1書き込み信号の遅延を調整するときに、毎回の遅延の変更値は、時間周期の整数倍しかあり得ない。第2サンプリング信号によって出力されたサンプリング値が第1レベル値から第2レベル値に切り替わった場合、この時は、第1データストローブ信号の有効エッジと第2書き込み信号の有効エッジとが位置合わせされていない可能性があり、第1データストローブ信号の有効エッジに対応する時間が第2書き込み信号の有効エッジに対応する時間より遅くなる現象が生じるため、第1データストローブ信号の遅延を調整する必要がある。
【0107】
ステップS804において、サンプリングユニットで受信された第1データストローブ信号の遅延を減少させ、デコーダに書き込み命令を送信し、第1遅らせモジュールに遅らせ信号を送信し、ここで、遅らせ信号は、サンプリングユニットから出力される第2サンプリング信号が第1レベル値から第2レベル値に切り替わるときに、第1遅らせモジュールが受信した第1指示信号である。
【0108】
サンプリングユニットから出力される第2サンプリング信号のレベル値が第2レベル値から第1レベル値に切り替わるまで、ステップS804を繰り返して実行する。
【0109】
例示的に、上記のステップS803における調整を完了した後、第1データストローブ信号の有効エッジと第2書き込み信号の有効エッジとを位置合わせするために、本ステップでは、また、第1データストローブ信号の遅延を調整する。第1データストローブ信号の遅延がメモリ規格に制限されせず、遅延を調整する度の変化量は、第1クロック信号のクロック周期の整数倍である必要がないため、本ステップでは、第1データストローブ信号の遅延を継続的に調整することにより、第1データストローブ信号の有効エッジと第2データストローブ信号の有効エッジとを位置合わせすることができる。また、調整処理する度に、デコーダに書き込み命令を送信し、第1遅らせモジュールに遅らせ信号を送信する必要があり、それによってデコーダが第1書き込み信号を出力することができ、第1遅らせモジュールは、それに接続されたデコーダから出力される第1書き込み信号に対して遅延処理を行うことができ、遅延処理の時間長は、第1遅らせモジュールで受信される遅らせ信号によって決定され、このときの遅らせ信号は、第2サンプリング信号が第1レベル値から第2レベル値に切り替わるときに、第1遅らせモジュールで受信された第1指示信号、即ち、ステップS803の繰り返しが終了する時に、第1遅らせモジュールが受信した第1指示信号である。
【0110】
理解可能なこととして、本実施例では、メモリの内部調整処理時に、まず、第1書き込み信号遅延処理時の遅延を減少することにより、第1書き込み信号の伝送時の消費電力及び遅延を低減する。その後、第1データストローブ信号の遅延を調整することにより、第1データストローブ信号と第2書き込み信号の有効エッジとを位置合わせし、それによって、メモリが書き込み動作を行うときに、データを正確に書き込むことができ、書き込み動作時のメモリ内部信号伝送時の消費電力を低減することもできる。
【0111】
いくつかの実施例では、ライトレベリング回路におけるサンプリングユニットは、第1フリップフロップと、第2フリップフロップと、データセレクタとを備え、第1フリップフロップのデータ端子は、書き込み信号生成ユニットに接続され、書き込み信号生成ユニットから出力される第2書き込み信号を受信するために使用され、第1フリップフロップのクロック端子は、遅らせユニットの出力端子に接続され、遅らせユニットから出力される第2データストローブ信号を受信するために使用され、第1フリップフロップは、第2書き込み信号及び第2データストローブ信号に基づいて、第1サンプリング信号を出力するように構成され、第2フリップフロップのデータ端子は、書き込み信号生成ユニットに接続され、書き込み信号生成ユニットから出力される第2書き込み信号を受信するために使用され、第2フリップフロップのクロック端子は、第1データストローブ信号を受信するように構成され、第2フリップフロップは、第2書き込み信号及び第1データストローブ信号に基づいて、第2サンプリング信号を出力するために使用され、第1フリップフロップの出力端子は、データセレクタの第1端子に接続され、第2フリップフロップの出力端子は、データセレクタの第2端子に接続される。
【0112】
この場合、当該ライトレベリング回路を制御するときに、第1サンプリング信号が第1クロック信号の有効エッジと第1データストローブ信号の有効エッジとが位置合わせされていないことを表すと決定した場合、第1データストローブ信号の遅延を調整する前に、ライトレベリング回路の制御方法は、
データセレクタに第1制御信号を送信することであって、第1制御信号は、第1サンプリング信号を出力するようにデータセレクタに指示するために使用されることと、データセレクタから出力される第1サンプリング信号を受信することと、をさらに含む。
【0113】
サンプリングユニットから出力された第1サンプリング信号に基づいて、第1データストローブ信号の有効エッジと第1クロック信号の有効エッジとが位置合わせされたと決定した後、ライトレベリング回路の制御方法は、データセレクタに第2制御信号を送信することをさらに含み、第2制御信号は、第2サンプリング信号を出力するようにデータセレクタに指示するために使用される。
【0114】
例示的に、本実施例の実行主体は、メモリ外部のコントローラ又はその他の電子機器であってもよく、本開示は特に限定しない。以下では、コントローラが本開示の実行主体である場合を例として説明する。
【0115】
ライトレベリング回路におけるサンプリングユニットが、第1フリップフロップ、第2フリップフロップ及びデータセレクタを含む場合、ライトレベリングプロセスでは、コントローラは、データセレクタに制御信号を送信する必要があり、これにより、データセレクタがそれに接続された第1フリップフロップから出力される第1サンプリング信号及び第2フリップフロップから出力される第2サンプリング信号の中から、現在必要なサンプリング信号を選択できる。
【0116】
第1に、ライトレベリングプロセスでは、まず、コントローラは、データセレクタに第1制御信号を送信する必要があり、これにより、データセレクタは、コントローラが第1サンプリング信号に基づいて、第1クロック信号の有効エッジと第1データストローブ信号の有効エッジとが位置合わせされたと決定するまで、第1サンプリング信号をコントローラに出力することができ、このとき、ライトレベリングプロセスにおける外部ライトレベリングプロセスは終了する。
【0117】
また、コントローラが第1クロック信号の有効エッジと第1データストローブ信号の有効エッジとが位置合わせされたと決定した場合、コントローラは、データセレクタに送信される第1制御信号を第2制御信号に切り替えることにより、データセレクタが第2制御信号を受信した後、それに接続された第2フリップフロップで生成された第2サンプリング信号を出力することができる。
【0118】
理解可能なこととして、ライトレベリング回路におけるサンプリングユニットに、第1フリップフロップ、第2フリップフロップ及びデータセレクタが含まれる場合、コントローラは、データセレクタに送信する制御信号を変更することによって、データセレクタから出力されるサンプリング信号を変更し、これにより、外部ライトレベリングと内部ライトレベリングのいずれかの時にも、コントローラは、必要な第1サンプリング信号又は第2サンプリング信号を正確に受信することができる。
【0119】
図9は、本開示の実施例による信号変化を示す図である。図9に示す信号変化を示す図は、ライトレベリング回路を制御してライトレベリングプロセスを行う際のデータストローブ信号及び書き込み信号の変化を表すための模式図である。本実施例では、図6に示すライトレベリング回路を参照して説明する。
【0120】
例示的に、本実施例では、図9の第2クロック信号は、ライトレベリング回路における第2コンバータ25で受信されたクロック信号である。コマンド信号に対応する書き込み命令は、図6のライトレベリング回路におけるデコーダ211で受信された書き込み命令である。デコーダ211は、書き込み命令を受信した後、第1書き込み信号を生成し、デコーダ211に接続された信号変換モジュール213に第1書き込み信号を送信し、信号変換モジュール213は、受信した第1書き込み信号に対してパルスストレッチ処理を行い、さらに、パルスストレッチ処理後の第1書き込み信号(即ち、図9のパルスストレッチ後の第1書き込み信号)を得る。信号変換モジュール213は、信号変換モジュール213に接続された第1遅らせモジュール212にパルスストレッチ後の第1書き込み信号を送信し、第1遅らせモジュール212は、パルスストレッチ処理後の第1書き込み信号に対して遅延処理を行い、それによって、第2書き込み信号(即ち、図内の外部ライトレベリング段階における第2書き込み信号)を得て、第1遅らせモジュール212に接続された第1フリップフロップ231及び第2フリップフロップ232にそれぞれ入力する。また、図から分かるように、外部ライトレベリングプロセスでは、パルスストレッチ処理後の第1書き込み信号と第2書き込み信号との遅延は、CASライトレイテンシと絶対遅延との和であり、ここで、絶対遅延は、信号伝送時に生じる遅延である。
【0121】
また、図9の外部ライトレベリングプロセスにおける第3データストローブ信号は、外部ライトレベリングプロセス終了時の、ライトレベリング回路における第1コンバータ24で受信されたデータストローブ信号である。図9の外部ライトレベリングプロセスにおける第2データストローブ信号は、第1コンバータ24によって、外部ライトレベリングプロセスにおける第3データストローブ信号に対してレベル変換してから第1コンバータ24に接続された遅らせユニット22に出力され、さらに遅らせユニット22によって、第1コンバータ24が遅らせユニット22に入力された信号に対して遅延処理を行った後に得られるものである。したがって、図9の外部ライトレベリングプロセスにおける第3データストローブ信号と、外部ライトレベリングプロセスにおける第2データストローブ信号との遅延は、遅らせユニット22による遅延と、第1コンバータ24による遅延との和である。また、図から分かるように、外部ライトレベリングプロセスが終了した後、外部ライトレベリングに含まれる第2書き込み信号の有効エッジ(即ち、第2書き込み信号の立ち上がりエッジ)と、第2データストローブ信号の有効エッジ(即ち、第2データストローブ信号の立ち上がりエッジ)とは位置合わせ状態にある。
【0122】
外部ライトレベリングが終了した後、第1データストローブ信号の遅延を第1所定時間長短縮し、第1データストローブ信号は、ライトレベリング回路における第1コンバータ24が、受信した第3データストローブ信号に対してレベル変換処理を行って得られるものであるため、第1データストローブ信号と第3データストローブ信号との遅延は、第1コンバータによる固定的な遅延であり、第1データストローブ信号の遅延を第1所定時間長短縮し、即ち、第3データストローブ信号の遅延を第1所定時間長短縮する必要がある。即ち、外部ライトレベリングにおける第3データストローブ信号を第1所定時間長で前方にシフトした後、図9の中間プロセスの第3データストローブ信号を得、当該中間プロセスの第3データストローブ信号を、ライトレベリングプロセスにおける内部ライトレベリングで、第1コンバータ24が最初に受信する第3データストローブ信号とする。
【0123】
図の内部ライトレベリングプロセスにおける第2書き込み信号は、内部ライトレベリングプロセスの終了時のライトレベリング回路における書き込み信号生成ユニット21から出力される信号である。内部ライトレベリングプロセスにおける第1データストローブ信号は、図内の中間プロセスの第3データストローブ信号が第1コンバータ24を通過した後に生成される信号である。図から分かるように、内部ライトレベリングプロセスでは、書き込み信号生成ユニット21から出力される第2書き込み信号は、外部ライトレベリングプロセスにおける第2書き込み信号より前方にシフトされ、即ち、遅延は短縮され、第2書き込み信号はクロック周期の整数倍でしか前方にシフトすることができないため、図内の内部ライトレベリングプロセスでは、第2書き込み信号の有効エッジ(即ち、その立ち上がりエッジ)は、内部ライトレベリングプロセスにおける第1データストローブ信号の有効エッジ(即ち、その立ち上がりエッジ)の前に位置する可能性があり、したがって、内部ライトレベリングプロセスでは、第1コンバータ24から出力される第1データストローブ信号を前方にシフトする必要があり、それによって第1データストローブ信号の有効エッジと第2書き込み信号の有効エッジとを位置合わせすることができる。
【0124】
図9では、内部ライトレベリングプロセスにおける第3データストローブ信号は、内部ライトレベリングプロセスにおける第1データストローブ信号の有効エッジと第2書き込み信号の有効エッジとが位置合わせされたときに、第1コンバータ24に入力される信号である。その後、第3データストローブ信号を第2所定時間後方にシフトして、図9の最終的な第3データストローブ信号を得る。その後、メモリに対して書き込み動作を行うときに、ライトレベリングプロセスで、最終的な第3データストローブ信号を、コントローラからメモリピンに送信されるデータストローブ信号として決定することにより、メモリがデータを正確に書き込むことができる。
【0125】
図10は、本開示の実施例による別の信号変化を示す図である。図10に示す信号変化を示す図は、ライトレベリング回路を制御してライトレベリングプロセスを行う際のデータストローブ信号及び書き込み信号の変化を表すための模式図である。本実施例では、図6に示すライトレベリング回路を参照して説明する。
【0126】
例示的に、本実施例では、図10の第2クロック信号は、ライトレベリング回路における第2コンバータ25で受信されたクロック信号である。コマンド信号に対応する書き込み命令は、図6のライトレベリング回路におけるデコーダ211で受信された書き込み命令である。
【0127】
図内の外部ライトレベリングプロセスにおける第2書き込み信号及び第2データストローブ信号は、それぞれ外部ライトレベリングの終了時に、書き込み信号生成ユニット21及び遅らせユニット22から出力される信号である。図内の外部ライトレベリングプロセスにおける第3データストローブ信号は、外部ライトレベリングプロセスの終了時に、第1コンバータ24が受信したデータストローブ信号である。外部ライトレベリングプロセスが終了した後、第1コンバータ24から出力される第1データストローブ信号を第1所定時間長で前方にシフトする必要あり、第1コンバータ24に入力される第3データストローブ信号と、第1コンバータ24から出力される第1データストローブ信号との遅延が固定的であるため、第1データストローブ信号を第1所定時間長で前方にシフトすることは、第1コンバータ24に入力される第3データストローブ信号を第1所定時間長(即ち、図内の1.25tck)で前方にシフトすることに相当し、これにより、中間プロセスの第3データストローブ信号を得る。
【0128】
内部ライトレベリングプロセスでは、外部ライトレベリングプロセスの終了時の書き込み信号生成ユニット21から出力される第2書き込み信号(即ち、図内の内部ライトレベリングプロセスにおける初期第2書き込み信号)を前方にシフトし、第1コンバータ24に入力される第3データストローブ信号の遅延を調整する必要があり、それによって書き込み信号生成ユニット21から出力される第2書き込み信号の有効エッジと第1コンバータ24から出力される第1データストローブ信号の有効エッジとを位置合わせすることができる。
【0129】
図において、初期第2書き込み信号をシフトした後、書き込み信号生成ユニット21から出力される第2書き込み信号の有効エッジと、第1コンバータ24から出力される第1データストローブ信号の有効エッジとが位置合わせされていると決定した場合、第1コンバータ24に入力されるデータストローブ信号(即ち、図内の中間プロセスのデータストローブ信号)の遅延を調整する必要はない。
【0130】
内部ライトレベリングプロセスが終了した後、当該処理終了時の第1コンバータ24に入力される第3データストローブ信号、即ち、図内の中間プロセスにおける第3データストローブ信号を第2所定時間長(即ち、図内の1.75tck)で後方にシフトし、それによって最終的な第3データストローブ信号を得る。図において、図内の最終的な第3データストローブ信号に当該信号の2つの立ち上がりエッジ、即ち、図内の2つの破線矢印で示された信号のエッジが示されている。図から分かるように、この2つの立ち上がりエッジと第2クロック信号の有効エッジ(即ち、立ち上がりエッジ)との遅延は、それぞれ-0.5tck及び0.5tckであり、当該遅延差は、当該メモリ規格で要求される時間差(例えば、当該時間差は、実際の適用ではメモリに要求されるtDQSoffestパラメータであり得る)に該当する。したがって、後続にメモリに書き込み対象となるデータを送信するときに、図に示す最終的な第3データストローブ信号の2つの立ち上がりエッジのいずれかに対応する時間に基づいて、メモリに書き込み対象となるデータを送信することができる。
【0131】
図11は、本開示で提供される、メモリに適用されるライトレベリング回路の制御装置の構成を示す模式図であり、当該制御装置は、図2図6の実施例のいずれかで提供される回路に適用され、当該制御装置は、第1調整ユニット1101と、第1制御ユニット1102と、第2調整ユニット1103と、を備える。
【0132】
第1調整ユニット1101は、第1サンプリング信号が第1クロック信号の有効エッジと第1データストローブ信号の有効エッジとが位置合わせされていないことを表すと決定した場合、第1データストローブ信号の遅延を調整するように構成され、第1調整ユニットがサンプリングユニットから出力された第1サンプリング信号に基づいて、第1データストローブ信号の有効エッジと第1クロック信号の有効エッジとが位置合わせされたと決定するまで、第1調整ユニットを繰り返して実行する。
【0133】
第1制御ユニット1102は、第1サンプリング信号が第1クロック信号と第1データストローブ信号とが位置合わせされたと決定した場合、第1データストローブ信号の遅延を第1所定時間減少させることを制御し、減少後の信号をサンプリングユニットで現在受信された第1データストローブ信号とするように構成され、
第2調整ユニット1103は、第2サンプリング信号が第1データストローブ信号の有効エッジと第2書き込み信号の有効エッジとが位置合わせされていないことを表すと決定した場合、第1データストローブ信号の遅延又は第1書き込み信号の遅延を調整するように構成され、第2調整ユニットがサンプリングユニットから出力される第2サンプリング信号に基づいて、第1データストローブ信号の有効エッジと第2書き込み信号の有効エッジとが位置合わせされたと決定するまで、第2調整ユニットを繰り返して実行する。
【0134】
本実施例で提供される装置は、上記方法によって提供される技術的解決策を実現するためのものであり、その実現原理は技術的効果と同様であり、繰り返して説明しない。
【0135】
図12は、本開示で提供される、メモリに適用されるライトレベリング回路の別の制御装置の構成を示す模式図であり、当該装置は、延長ユニット1104をさらに備え、
延長ユニット1104は、第1データストローブ信号の有効エッジと第2書き込み信号の有効エッジとが位置合わせされたと決定した場合、第1データストローブ信号の遅延を第2所定時間延長し、延長後の信号をメモリが書き込み動作を行うときに受信されるデータストローブ信号として決定するように構成される。
【0136】
いくつかの実施例では、第1調整ユニット1101は、サンプリングユニットから出力された第1サンプリング信号に基づいて、第1データストローブ信号の有効エッジと第1クロック信号の有効エッジとが位置合わせされたと決定した場合、具体的に、サンプリングユニットから出力される第1サンプリング信号のレベル値が第1レベル値から第2レベル値に変化した場合、第1データストローブ信号の有効エッジと第1クロック信号の有効エッジとが位置合わせされたと決定するように構成される。
【0137】
いくつかの実施例では、第2調整ユニット1103は、サンプリングユニットから出力される第2サンプリング信号に基づいて、第1データストローブ信号の有効エッジと第2書き込み信号の有効エッジとが位置合わせされたと決定した場合、具体的に、サンプリングユニットから出力される第2サンプリング信号のレベル値が第2レベル値から第1レベル値に変化した場合、第1データストローブ信号の有効エッジと第2書き込み信号の有効エッジとが位置合わせされたと決定するように構成される。
【0138】
いくつかの実施例では、書き込み信号生成ユニットは、デコーダと、第1遅らせモジュールと、を備え、デコーダは、受信した書き込み命令を復号化処理して、第1書き込み信号を出力するように構成され、第1遅らせモジュールは、デコーダに接続され、受信した第1クロック信号に基づいて、第1書き込み信号に対して遅延処理を行い、第2書き込み信号を出力するように構成され、第1遅らせモジュールは、具体的に、受信した第1クロック信号、メモリのCASライトレイテンシ、第1指示信号に基づいて、第1書き込み信号に対して遅延処理を行い、第2書き込み信号を出力するように構成され、ここで、第1指示信号は、メモリのCASライトレイテンシの短縮時間を示すために使用される。
【0139】
第1調整ユニット1101は、第1調整モジュール11011と、第1送信モジュール11012と、第2調整モジュール11013と、第2送信モジュール11014と、を備える。
【0140】
第1調整モジュール11011は、サンプリングユニットから出力される第2サンプリング信号のレベル値が第1レベル値であると決定した場合、第1遅らせモジュールで受信された第1指示信号を調整することによって、第1指示信号に示されるメモリのCASライトレイテンシの短縮時間を増大させるように構成される。
【0141】
第1送信モジュール11012は、デコーダに書き込み命令を送信し、第1遅らせモジュールに調整後の第1指示信号を送信するように構成される。
【0142】
サンプリングユニットから出力される第2サンプリング信号のレベル値が第1レベル値から第2レベル値に切り替わるまで、第1調整モジュール11011及び第1送信モジュール11012を繰り返して実行する。
【0143】
第2調整モジュール11013は、サンプリングユニットで受信された第1データストローブ信号の遅延を減少させるように構成される。
【0144】
第2送信モジュール11014は、デコーダに書き込み命令を送信し、第1遅らせモジュールに遅らせ信号を送信するように構成され、ここで、遅らせ信号は、サンプリングユニットから出力される第2サンプリング信号が第1レベル値から第2レベル値に切り替わるときに、第1遅らせモジュールが受信した第1指示信号である。
【0145】
サンプリングユニットから出力される第2サンプリング信号のレベル値が第2レベル値から第1レベル値に切り替わるまで第2調整モジュール11013及び第2送信モジュール11014を繰り返して実行する。
【0146】
いくつかの実施例では、サンプリングユニットは、第1フリップフロップと、第2フリップフロップと、データセレクタと、を備え、第1フリップフロップのデータ端子は、書き込み信号生成ユニットに接続され、書き込み信号生成ユニットから出力される第2書き込み信号を受信するために使用され、第1フリップフロップのクロック端子は、遅らせユニットの出力端子に接続され、遅らせユニットから出力される第2データストローブ信号を受信するために使用され、第1フリップフロップは、第2書き込み信号及び第2データストローブ信号に基づいて、第1サンプリング信号を出力するように構成され、第2フリップフロップのデータ端子は、書き込み信号生成ユニットに接続され、書き込み信号生成ユニットから出力される第2書き込み信号を受信するために使用され、第2フリップフロップのクロック端子は、第1データストローブ信号を受信するために使用され、第2フリップフロップは、第2書き込み信号及び第1データストローブ信号に基づいて、第2サンプリング信号を出力するように構成され、第1フリップフロップの出力端子は、データセレクタの第1端子に接続され、第2フリップフロップの出力端子は、データセレクタの第2端子に接続される。
【0147】
当該ライトレベリング回路の制御装置は、第1送信ユニット1105と、第2送信ユニット1106と、をさらに備え、第1送信ユニット1105は、第1調整ユニット1101が、第1サンプリング信号が第1クロック信号の有効エッジと第1データストローブ信号の有効エッジとが位置合わせされていないことを表すと決定した場合、第1データストローブ信号の遅延を調整する前に、データセレクタに第1制御信号を送信するように構成され、第1制御信号は、第1サンプリング信号を出力するようにデータセレクタに指示するために使用され、
第2送信ユニット1106は、第1調整ユニット1101サンプリングユニットから出力された第1サンプリング信号に基づいて、第1データストローブ信号の有効エッジと第1クロック信号の有効エッジとが位置合わせされたと決定した後、データセレクタに第2制御信号を送信するように構成され、第2制御信号は、第2サンプリング信号を出力するようにデータセレクタに指示するために使用される。
【0148】
本実施例で提供される装置は、上記方法によって提供される技術的解決策を実現するためのものであり、その実現原理は技術的効果と同様であり、繰り返して説明しない。
【0149】
本開示は、メモリを提供し、前記メモリは、図2図6の実施例のいずれかで提供される回路を含む。
【0150】
本開示は、プロセッサと、プロセッサと通信可能に接続されたメモリと、を備える電子機器を提供し、ここで、メモリは、コンピュータ実行命令を記憶し、プロセッサは、メモリに記憶されたコンピュータ実行命令を実行して、図7又は図8の実施例のいずれかで提供される方法を実現する。
【0151】
図13は、本開示の実施例による電子機器の例示的な構造図であり、図13に示すように、当該電子機器は、
プロセッサ(processor)291を備え、電子機器は、メモリ(memory)292をさらに備え、通信インターフェース(Communication Interface)293及びバス294を備えてもよい。ここで、プロセッサ291、メモリ292、通信インターフェース293は、バス294を介して互いに通信を完了することができる。通信インターフェース293は、情報伝送に使用され得る。プロセッサ291は、メモリ292内の論理命令を呼び出して、上記実施例の方法を実行することができる。
【0152】
また、上述したメモリ292内の論理命令は、ソフトウェア機能ユニットの形態で実現されてもよく、独立した製品として販売又は使用される場合、コンピュータ可読記憶媒体に記憶されてもよい。
【0153】
メモリ292は、コンピュータ可読記憶媒体として、例えば、本開示の実施例における方法に対応するプログラム命令/モジュールなどのソフトウェアプログラム、コンピュータ実行可能プログラムを記憶するために使用され得る。プロセッサ291は、メモリ292に記憶されたソフトウェアプログラム、命令及びモジュールを実行することにより、機能アプリケーション及びデータ処理を実行し、即ち、上記実施例における方法を実現する。
【0154】
メモリ292は、ストレージプログラム領域とストレージデータ領域とを含み得、ここで、ストレージプログラム領域は、オペレーティングシステム、少なくとも1つの機能に必要なアプリケーションプログラムなどを記憶することができ、ストレージデータ領域は、端末機器の用途に応じて作成されるデータなどを記憶することができる。また、メモリ292は、高速ランダムアクセスメモリを含んでもよく、不揮発性メモリを含んでいてもよい。
【0155】
本開示は、コンピュータ実行命令が記憶されたコンピュータ可読記憶媒体を提供し、前記コンピュータ実行命令は、プロセッサによって実行されるときに、図7又は図8の実施例のいずれかで提供される方法を実現する。
【0156】
本開示は、コンピュータプログラムを含むコンピュータプログラム製品を提供し、当該コンピュータプログラムは、プロセッサで実行されるときに、図7又は図8の実施例のいずれかで提供される方法を実現する。
【0157】
当業者は、明細書を考慮し、本明細書に開示された発明を実施した後、本開示の他の実施形態を容易に想到し得る。本開示は、本開示のあらゆる変形、応用又は適応性変化をカバーすることを意図し、これらの変形、応用又は適応性変化は、本開示の一般原理に従い、本開示によって開示されない本技術分野における常識又は従来の技術的手段を含む。明細書及び実施例は、例示としてのみ考慮され、本開示の真の範囲及び思想は、添付の特許請求の範囲によって示される。
【0158】
理解すべきこととして、本開示は、上記の記載及び図面に示された正確な構造に限定されず、その範囲から逸脱することなく、様々な修正及び変更を行うことができる。本開示の範囲は、添付の特許請求の範囲によってのみ制限される。
【0159】
当業者は、明細書を考慮し、本明細書に開示された発明を実施した後、本開示の他の実施形態を容易に想到し得る。本開示は、本開示のあらゆる変形、応用又は適応性変化をカバーすることを意図し、これらの変形、応用又は適応性変化は、本開示の一般原理に従い、本開示によって開示されない本技術分野における常識又は従来の技術的手段を含む。明細書及び実施例は、例示としてのみ考慮され、本開示の真の範囲及び思想は、添付の特許請求の範囲によって示される。
【0160】
理解すべきこととして、本開示は、上記の記載及び図面に示された正確な構造に限定されず、その範囲から逸脱することなく、様々な修正及び変更を行うことができる。本開示の範囲は、添付の特許請求の範囲によってのみ制限される。
【符号の説明】
【0161】
21 書き込み信号生成ユニット
211 デコーダ
212 第1遅らせモジュール
213 信号変換モジュール
214 第2遅らせモジュール
22 遅らせユニット
23 サンプリングユニット
231 第1フリップフロップ
232 第2フリップフロップ
233 データセレクタ
24 第1コンバータ
25 第2コンバータ
26 第3コンバータ
27 上方遅らせユニット
28 上位サンプリングユニット
281 第3フリップフロップ
282 第4フリップフロップ
283 上方データセレクタ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
【手続補正書】
【提出日】2023-11-20
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
メモリに適用されるライトレベリング回路であって、書き込み信号生成ユニットと、遅らせユニットと、サンプリングユニットと、を備え、
前記書き込み信号生成ユニットは、受信した第1クロック信号に基づいて、第1書き込み信号に対して遅延処理を行い、第2書き込み信号を出力するように構成され、
前記遅らせユニットは、受信した第1データストローブ信号に対して遅延処理を行い、第2データストローブ信号を出力するように構成され、
前記サンプリングユニットは、前記遅らせユニット、前記書き込み信号生成ユニットにそれぞれ接続され、前記遅らせユニットから出力される前記第2データストローブ信号及び前記書き込み信号生成ユニットから出力される第2書き込み信号を受信し、前記第2データストローブ信号及び前記第2書き込み信号に基づいて、第1サンプリング信号を出力するように構成され、前記サンプリングユニットはさらに、前記第1データストローブ信号及び前記書き込み信号生成ユニットから出力される第2書き込み信号を受信し、前記第1データストローブ信号及び前記第2書き込み信号に基づいて、第2サンプリング信号を出力するように構成される、ライトレベリング回路。
【請求項2】
前記書き込み信号生成ユニットは、デコーダと、第1遅らせモジュールと、を備え、
前記デコーダは、受信した書き込み命令を復号化処理して、前記第1書き込み信号を出力するように構成され、
前記第1遅らせモジュールは、前記デコーダに接続され、受信した前記第1クロック信号に基づいて、前記第1書き込み信号に対して遅延処理を行い、前記第2書き込み信号を出力するように構成される、
請求項1に記載のライトレベリング回路。
【請求項3】
前記第1遅らせモジュールは、
受信した前記第1クロック信号、前記メモリのCASライトレイテンシ及び第1指示信号に基づいて、前記第1書き込み信号に対して遅延処理を行い、前記第2書き込み信号を出力するように構成され、前記第1指示信号は、メモリのCASライトレイテンシの短縮時間を示すために使用される、
請求項2に記載のライトレベリング回路。
【請求項4】
前記書き込み信号生成ユニットは、信号変換モジュールをさらに備え、前記デコーダは、前記信号変換モジュールを介して前記第1遅らせモジュールに接続され、
前記信号変換モジュールは、前記デコーダから出力される第1書き込み信号に対して、パルスストレッチ処理を行い、ストレッチ後の書き込み信号を前記第1遅らせモジュールに出力するように構成される、
請求項に記載のライトレベリング回路。
【請求項5】
前記サンプリングユニットは、第1フリップフロップと、第2フリップフロップと、データセレクタと、を備え、
前記第1フリップフロップのデータ端子は、前記書き込み信号生成ユニットに接続され、前記書き込み信号生成ユニットから出力される第2書き込み信号を受信するために使用され、前記第1フリップフロップのクロック端子は、前記遅らせユニットの出力端子に接続され、前記遅らせユニットから出力される第2データストローブ信号を受信するために使用され、前記第1フリップフロップは、前記第2書き込み信号及び前記第2データストローブ信号に基づいて、第1サンプリング信号を出力するために使用され、
前記第2フリップフロップのデータ端子は、前記書き込み信号生成ユニットに接続され、前記書き込み信号生成ユニットから出力される第2書き込み信号を受信するために使用され、前記第2フリップフロップのクロック端子は、前記第1データストローブ信号を受信するために使用され、前記第2フリップフロップは、前記第2書き込み信号及び前記第1データストローブ信号に基づいて、第2サンプリング信号を出力するために使用され、
前記第1フリップフロップの出力端子は、前記データセレクタの第1端子に接続され、前記第2フリップフロップの出力端子は、前記データセレクタの第2端子に接続される、
請求項に記載のライトレベリング回路。
【請求項6】
前記ライトレベリング回路は、第1コンバータをさらに備え、
前記第1コンバータは、前記遅らせユニット及び前記サンプリングユニットにそれぞれ接続され、受信した第3データストローブ信号に対してロジックレベル変換処理を行い、前記第1データストローブ信号を得るように構成され、前記第3データストローブ信号のレベルは、カレントモードロジックレベルであり、前記第1データストローブ信号のレベルは、CMOSレベルであり、及び/又は、
前記ライトレベリング回路は、第2コンバータをさらに備え、
前記第2コンバータは、前記書き込み信号生成ユニットに接続され、受信した第2クロック信号に対してロジックレベル変換処理を行い、前記第1クロック信号を得るように構成され、前記第2クロック信号のレベルは、カレントモードロジックレベルであり、前記第1クロック信号のレベルは、CMOSレベルである、
請求項に記載のライトレベリング回路。
【請求項7】
前記第1サンプリング信号は、前記第1クロック信号の有効エッジと前記第1データストローブ信号の有効エッジとが位置合わせされているか否かを表し、しかも、前記第1サンプリング信号は、前記第1サンプリング信号が前記第1クロック信号の有効エッジと前記第1データストローブ信号の有効エッジとが位置合わせされていないことを表す場合、前記第1データストローブ信号の遅延を調整するように指示するために使用され、及び/又は、
前記第2サンプリング信号は、前記第1データストローブ信号の有効エッジと前記第2書き込み信号の有効エッジとが位置合わせされているか否かを表し、しかも、前記第2サンプリング信号は、前記第1サンプリング信号が、前記第1クロック信号の有効エッジと前記第1データストローブ信号の有効エッジとが位置合わせされており、且つ前記第1データストローブ信号の有効エッジと前記第2書き込み信号の有効エッジとが位置合わせされていないことを表す場合、前記第1書き込み信号の遅延又は前記第1データストローブ信号の遅延を調整するように指示するために使用される
請求項に記載のライトレベリング回路。
【請求項8】
請求項1に記載の回路に適用される、メモリに適用されるライトレベリング回路の制御方法であって、
前記第1サンプリング信号が前記第1クロック信号の有効エッジと前記第1データストローブ信号の有効エッジとが位置合わせされていないことを表すと決定した場合、前記サンプリングユニットから出力された第1サンプリング信号に基づいて、第1データストローブ信号の有効エッジと第1クロック信号の有効エッジとが位置合わせされたと決定するまで、前記第1データストローブ信号の遅延を調整することを繰り返すことと、
前記第1サンプリング信号が前記第1クロック信号の有効エッジと前記第1データストローブ信号の有効エッジとが位置合わせされていることを表すと決定した場合、前記第1データストローブ信号の遅延を第1所定時間減少させることを制御し、減少後の信号を前記サンプリングユニットで現在受信された第1データストローブ信号とすることと、
前記第2サンプリング信号が第1データストローブ信号の有効エッジと第2書き込み信号の有効エッジとが位置合わせされていないことを表すと決定した場合、前記サンプリングユニットから出力される第2サンプリング信号に基づいて、第1データストローブ信号の有効エッジと第2書き込み信号の有効エッジとが位置合わせされたと決定するまで、第1データストローブ信号の遅延又は前記第1書き込み信号の遅延を調整することを繰り返すことと、を含む、ライトレベリング回路の制御方法。
【請求項9】
前記ライトレベリング回路の制御方法は、
第1データストローブ信号の有効エッジと第2書き込み信号の有効エッジとが位置合わせされた場合、前記第1データストローブ信号の遅延を第2所定時間延長し、延長後の信号を前記メモリが書き込み動作を行うときに受信されるデータストローブ信号として決定することをさらに含み、
前記サンプリングユニットから出力された第1サンプリング信号に基づいて、第1データストローブ信号の有効エッジと第1クロック信号の有効エッジとが位置合わせされたと決定することは、
前記サンプリングユニットから出力される第1サンプリング信号のレベル値が第1レベル値から第2レベル値に変化した場合、第1データストローブ信号の有効エッジと第1クロック信号の有効エッジとが位置合わせされたと決定することを含み、
前記サンプリングユニットから出力される第2サンプリング信号に基づいて、第1データストローブ信号の有効エッジと第2書き込み信号の有効エッジとが位置合わせされたと決定することは、
前記サンプリングユニットから出力される第2サンプリング信号のレベル値が前記第2レベル値から前記第1レベル値に変化した場合、第1データストローブ信号の有効エッジと第2書き込み信号の有効エッジとが位置合わせされたと決定することを含む、
請求項に記載のライトレベリング回路の制御方法。
【請求項10】
前記書き込み信号生成ユニットは、デコーダと、第1遅らせモジュールと、を備え、前記デコーダは、受信した書き込み命令を復号化処理して、前記第1書き込み信号を出力するように構成され、前記第1遅らせモジュールは、前記デコーダに接続され、受信した前記第1クロック信号に基づいて、前記第1書き込み信号に対して遅延処理を行い、前記第2書き込み信号を出力するように構成され、前記第1遅らせモジュールは、受信した前記第1クロック信号、前記メモリのCASライトレイテンシ、第1指示信号に基づいて、前記第1書き込み信号に対して遅延処理を行い、前記第2書き込み信号を出力するように構成され、前記第1指示信号は、メモリのCASライトレイテンシの短縮時間を示すために使用され、
前記第2サンプリング信号が第1データストローブ信号の有効エッジと第2書き込み信号の有効エッジとが位置合わせされていないことを表すと決定した場合、前記サンプリングユニットから出力される第2サンプリング信号に基づいて、第1データストローブ信号の有効エッジと第2書き込み信号の有効エッジとが位置合わせされたと決定するまで、第1データストローブ信号の遅延又は前記第1書き込み信号の遅延を調整することを繰り返すことは、
前記サンプリングユニットから出力される第2サンプリング信号のレベル値が前記第1レベル値であると決定した場合、前記サンプリングユニットから出力される第2サンプリング信号のレベル値が前記第1レベル値から前記第2レベル値に切り替わるまで、前記第1遅らせモジュールで受信された第1指示信号を調整することによって、前記第1指示信号に示されるメモリのCASライトレイテンシの短縮時間を増大させ、前記デコーダに書き込み命令を送信し、前記第1遅らせモジュールに調整後の第1指示信号を送信することを繰り返すことと、
前記サンプリングユニットから出力される第2サンプリング信号のレベル値が前記第2レベル値から前記第1レベル値に切り替わるまで、前記サンプリングユニットで受信された第1データストローブ信号の遅延を減少させ、前記デコーダに書き込み命令を送信し、前記第1遅らせモジュールに遅らせ信号を送信することを繰り返すことであって、前記遅らせ信号は、前記サンプリングユニットから出力される第2サンプリング信号が第1レベル値から第2レベル値に切り替わるときに、前記第1遅らせモジュールが受信した第1指示信号である、ことと、を含む、
請求項に記載のライトレベリング回路の制御方法。
【請求項11】
前記サンプリングユニットは、第1フリップフロップと、第2フリップフロップと、データセレクタと、を備え、前記第1フリップフロップのデータ端子は、前記書き込み信号生成ユニットに接続され、前記書き込み信号生成ユニットから出力される第2書き込み信号を受信するために使用され、前記第1フリップフロップのクロック端子は、前記遅らせユニットの出力端子に接続され、前記遅らせユニットから出力される第2データストローブ信号を受信するために使用され、前記第1フリップフロップは、前記第2書き込み信号及び前記第2データストローブ信号に基づいて、第1サンプリング信号を出力するために使用され、前記第2フリップフロップのデータ端子は、前記書き込み信号生成ユニットに接続され、前記書き込み信号生成ユニットから出力される第2書き込み信号を受信するために使用され、前記第2フリップフロップのクロック端子は、前記第1データストローブ信号を受信するために使用され、前記第2フリップフロップは、前記第2書き込み信号及び前記第1データストローブ信号に基づいて、第2サンプリング信号を出力するために使用され、前記第1フリップフロップの出力端子は、前記データセレクタの第1端子に接続され、前記第2フリップフロップの出力端子は、前記データセレクタの第2端子に接続され、
前記第1サンプリング信号が前記第1クロック信号の有効エッジと前記第1データストローブ信号の有効エッジとが位置合わせされていないことを表すと決定した場合、前記第1データストローブ信号の遅延を調整する前に、前記ライトレベリング回路の制御方法は、
前記データセレクタに第1制御信号を送信することをさらに含み、前記第1制御信号は、第1サンプリング信号を出力するように前記データセレクタに指示するために使用され、
前記サンプリングユニットから出力された第1サンプリング信号に基づいて、第1データストローブ信号の有効エッジと第1クロック信号の有効エッジとが位置合わせされたと決定した後、前記ライトレベリング回路の制御方法は、
前記データセレクタに第2制御信号を送信することをさらに含み、前記第2制御信号は、第2サンプリング信号を出力するように前記データセレクタに指示するために使用される、
請求項に記載のライトレベリング回路の制御方法。
【請求項12】
請求項1に記載の回路に適用される、メモリに適用されるライトレベリング回路の制御装置であって、第1調整ユニットと、第1制御ユニットと、第2調整ユニットと、を備え、
前記第1調整ユニットは、前記第1サンプリング信号が前記第1クロック信号の有効エッジと前記第1データストローブ信号の有効エッジとが位置合わせされていないことを表すと決定した場合、前記第1データストローブ信号の遅延を調整するように構成され、前記第1調整ユニットが前記サンプリングユニットから出力された第1サンプリング信号に基づいて、第1データストローブ信号の有効エッジと第1クロック信号の有効エッジとが位置合わせされたと決定するまで、前記第1調整ユニットを繰り返して実行し、
前記第1制御ユニットは、前記第1サンプリング信号が前記第1クロック信号と前記第1データストローブ信号とが位置合わせされたことを表すと決定した場合、前記第1データストローブ信号の遅延を第1所定時間減少させることを制御し、減少後の信号を前記サンプリングユニットで現在受信された第1データストローブ信号とするように構成され、
前記第2調整ユニットは、前記第2サンプリング信号が第1データストローブ信号の有効エッジと第2書き込み信号の有効エッジとが位置合わせされていないことを表すと決定した場合、第1データストローブ信号の遅延又は前記第1書き込み信号の遅延を調整するように構成され、前記第2調整ユニットが前記サンプリングユニットから出力される第2サンプリング信号に基づいて、第1データストローブ信号の有効エッジと第2書き込み信号の有効エッジとが位置合わせされたと決定するまで、前記第2調整ユニットを繰り返して実行する、ライトレベリング回路の制御装置。
【請求項13】
請求項1~のいずれか一項に記載のライトレベリング回路を含む、メモリ。
【国際調査報告】