(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-08-29
(54)【発明の名称】接続配置装置及び流体ラインの製造方法
(51)【国際特許分類】
F16L 3/12 20060101AFI20240822BHJP
F16L 13/10 20060101ALI20240822BHJP
F16L 41/02 20060101ALI20240822BHJP
F16L 43/00 20060101ALI20240822BHJP
B29C 45/14 20060101ALI20240822BHJP
【FI】
F16L3/12 Z
F16L13/10
F16L41/02
F16L43/00
B29C45/14
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023577413
(86)(22)【出願日】2022-06-06
(85)【翻訳文提出日】2024-02-19
(86)【国際出願番号】 IB2022055262
(87)【国際公開番号】W WO2023237906
(87)【国際公開日】2023-12-14
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】517289000
【氏名又は名称】ティーアイ グループ オートモーティブ システムズ,リミティド ライアビリティ カンパニー
(74)【代理人】
【識別番号】240000327
【氏名又は名称】弁護士法人クレオ国際法律特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ブロック ジョナサン
(72)【発明者】
【氏名】スプライガーダ アレン ベンジャミン
(72)【発明者】
【氏名】セス ティモンズ
(72)【発明者】
【氏名】スティーバー マシュー
【テーマコード(参考)】
3H013
3H019
3H023
4F206
【Fターム(参考)】
3H013DA00
3H019AA04
3H019AB04
3H019BA04
3H019BB01
3H019EA11
3H023AA03
3H023AB01
3H023AC07
3H023AE06
4F206AA11
4F206AA29
4F206AA30
4F206AD03
4F206AD05
4F206AD24
4F206AG03
4F206AG08
4F206AG24
4F206AH11
4F206JA07
4F206JB12
4F206JF05
4F206JL02
(57)【要約】
流体ラインにおける少なくとも1つのチューブと堅固な接続を行うための接続配置装置に関する。接続配置装置は、アダプタ本体と、嵌合ブロックとを備え、アダプタ本体は、少なくとも2つの出口と、少なくとも1つの流体チャネルを形成する通路ボアとを有する。嵌合ブロックは、アダプタ本体を受容する少なくとも1つの長手方向チャネルと、キャビティとを有する。アダプタ本体は、アダプタ本体が嵌合ブロックに堅固に保持されるように、嵌合ブロックにオーバーモールドされる。さらに、少なくとも1つのチューブが少なくとも2つの出口の1つに挿入され、アダプタ本体と強固に接合される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
流体ラインにおける少なくとも1つのチューブを堅固に接続するための接続配置装置であって、
少なくとも2つの出口と、少なくとも1つの流体チャネルを形成する通路ボアとを有するアダプタ本体と、
前記アダプタ本体を受容する少なくとも1つの長手方向チャネルと、キャビティとを有する嵌合ブロックと、
を備え、
前記アダプタ本体が前記嵌合ブロックに堅固に保持されるように、前記アダプタ本体は、前記嵌合ブロックに単一ユニットとしてオーバーモールドされる、ことを特徴とする接続配置装置。
【請求項2】
前記アダプタ本体は、前記キャビティにおいて、前記嵌合ブロックの前記少なくとも1つの長手方向チャネルを貫通するように成形される、ことを特徴とする請求項1に記載の接続配置装置。
【請求項3】
前記アダプタ本体は、前記嵌合ブロックに成形されるアダプタビードを備える、ことを特徴とする請求項1に記載の接続配置装置。
【請求項4】
前記嵌合ブロックの前記少なくとも1つの長手方向チャネルは、第1の寸法を有し、前記アダプタ本体の前記アダプタビードは、第1の寸法より大きい第2の寸法を有する、ことを特徴とする請求項3に記載の接続配置装置。
【請求項5】
前記アダプタ本体が前記嵌合ブロックにオーバーモールドされたとき、前記アダプタ本体は、前記嵌合ブロックの第1の面と面一になる外側面を有する本体を形成する、ことを特徴とする請求項1に記載の接続配置装置。
【請求項6】
前記アダプタ本体は、前記アダプタ本体のアダプタビードと前記本体との間に前記嵌合ブロックを受容するように半径方向及び外方に開口する環状チャネルを形成する、ことを特徴とする請求項5に記載の接続配置装置。
【請求項7】
オーバーモールドされた前記アダプタ本体は、前記嵌合ブロックに対して垂直方向及び/又は長手方向に保持されている、ことを特徴とする請求項1に記載の接続配置装置。
【請求項8】
前記アダプタ本体は、直流方向に形成されているか又は流体ラインの流れ方向を変えるように角度を付けられた第1の出口及び第2の出口を備える、ことを特徴とする請求項1に記載の接続配置装置。
【請求項9】
前記アダプタ本体は、第1の出口、第2の出口及び第3の出口を備え、前記第2の出口及び前記第3の出口の各々は、前記第1の出口に対して実質的に垂直をなしている、ことを特徴とする請求項1に記載の接続配置装置。
【請求項10】
前記第2の出口及び前記第3の出口の流れ方向は逆向きである、ことを特徴とする請求項9に記載の接続配置装置。
【請求項11】
前記嵌合ブロックの前記キャビティは、キャビティ底面と、前記キャビティ底面に対して実質的に垂直をなすキャビティ側面と、を備える、ことを特徴とする請求項1に記載の接続配置装置。
【請求項12】
前記嵌合ブロックは、前記嵌合ブロックにオーバーモールドされた前記アダプタ本体を受容するように前記キャビティ底面に形成された凹部を備える、ことを特徴とする請求項11に記載の接続配置装置。
【請求項13】
前記アダプタ本体は、アダプタフランジを備え、当該アダプタフランジは、前記アダプタフランジの外側面が前記嵌合ブロックの前記キャビティ底面と面一になるように前記凹部に成形されている、ことを特徴とする請求項12に記載の接続配置装置。
【請求項14】
前記アダプタ本体が前記嵌合ブロックにオーバーモールドされるとき、前記嵌合ブロックの前記少なくとも1つの長手方向チャネルは、第1の寸法を有し、前記アダプタフランジは、前記アダプタ本体が前記嵌合ブロックに堅固に保持されるように、第1の寸法より大きい第3の寸法を有する、ことを特徴とする請求項13に記載の接続配置装置。
【請求項15】
前記アダプタ本体は、前記アダプタ本体のクリープを防止するように前記アダプタ本体の本体に形成された少なくとも1つのリブを備える、ことを特徴とする請求項1に記載の接続配置装置。
【請求項16】
前記嵌合ブロックは、前記嵌合ブロックを流体ラインシステム構成部品に取り付けるための締結要素を受容する少なくとも1つの貫通孔を備える、ことを特徴とする請求項1に記載の接続配置装置。
【請求項17】
前記少なくとも1つのチューブ又はホースは、前記アダプタ本体の各出口に挿入され、前記アダプタ本体に強固に結合された状態で接続されている、ことを特徴とする請求項1に記載の接続配置装置。
【請求項18】
前記アダプタ本体はポリマー材料から形成されている、ことを特徴とする請求項1に記載の接続配置装置。
【請求項19】
前記嵌合ブロックは金属材料で形成されている、ことを特徴とする請求項1に記載の接続配置装置。
【請求項20】
少なくとも1つのチューブを有する接続配置を流体ラインに堅固に接続するための方法であって、
少なくとも1つの長手方向チャネル及びキャビティを有する嵌合ブロックを提供するステップと、
アダプタ本体を前記嵌合ブロックにオーバーモールドするステップであって、前記アダプタ本体は少なくとも2つの出口を有し、前記アダプタ本体が単一ユニットとして前記嵌合ブロックに堅固に保持されるように前記アダプタ本体を前記嵌合ブロックにオーバーモールドするステップと、
前記少なくとも1つのチューブの端部を少なくとも2つの出口の1つに挿入し、前記挿入したチューブを前記アダプタ本体に強固に接続するステップと、
を含む、ことを特徴とする方法。
【請求項21】
前記アダプタ本体は、前記キャビティにおいて、前記嵌合ブロックの前記少なくとも1つの長手方向チャネルを貫通するように成形される、ことを特徴とする請求項20に記載の方法。
【請求項22】
前記アダプタ本体を前記嵌合ブロックにオーバーモールドするステップは、前記嵌合ブロックに成形されるアダプタビードを形成するステップを含む、ことを特徴とする請求項20に記載の方法。
【請求項23】
前記アダプタ本体は、前記キャビティと前記アダプタビードとの間に前記嵌合ブロックを受容するように半径方向及び外方に開口する環状チャネルを備える、ことを特徴とする請求項22に記載の方法。
【請求項24】
前記嵌合ブロックは、前記嵌合ブロックのキャビティ底面に形成された凹部を備える、ことを特徴とする請求項20に記載の方法。
【請求項25】
前記アダプタ本体を前記嵌合ブロックにオーバーモールドするステップは、前記嵌合ブロックの前記凹部に成形されるアダプタフランジを形成するステップを含む、ことを特徴とする請求項24に記載の方法。
【請求項26】
前記嵌合ブロックの貫通孔を介して締結要素により、前記アダプタ本体に堅固に結合された前記嵌合ブロックを流体ラインに取り付けるステップをさらに含む、ことを特徴とする請求項20に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、流体ラインアセンブリにおける接続配置に関する。特に、本発明は、自動車において堅固な接続を行うための嵌合ブロックを伴って、アダプタを有する接続配置に関する。
【背景技術】
【0002】
本明細書での記述は、単に本発明に関連する背景情報を提供するものであり、先行技術を構成するものではない。
【0003】
一般に、自動車の空調システムのような流体ラインシステムは、軽量であり、且つ、限られたスペースで耐久性を有するように構成されることが重要である。しかし、流体ラインシステムの構成部品同士を固定する締結手段の数は限られており、接続配置の耐久性のあるシーリングを提供して、流体ラインシステムにおいて堅固な接続を行うようにアダプタを構成することは困難であることを我々は発見した。密封され固定された流体ラインを車両に効果的に配置するため、接続配置に関する多くの装置と方法が継続的に開発され、様々な流体ラインシステムで使用されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
接続配置は、一般に、自動車の流体ラインアセンブリに使用され、特に、空調システム、冷却システム(例えば、冷却水回路)、バルブユニット、及びポンプユニットにおいて使用される。限られたスペースで、特に、コンパクト且つ軽量に設計する必要があり、空調システムのパイプ又はチューブの接続部は、金属、ゴム、及び、プラスチック材料で構成される。さらに、パイプ又はチューブはアダプタを介して取り付けられるが、アダプタにはシール部材が設けられている。したがって、アダプタをパイプにしっかりと、且つ耐久性のあるシーリングで、接続し、さらなるパイプ、又は、空調システムにおける別の部品に着脱可能に接続する必要がある。しかし、高圧及び高温に加えて、振動が発生し、空調システムの構成部品内で伝達される。したがって、空調システムにおいて使用される接続配置は、振動や高圧にもかかわらず耐久性のある接続が提供され、且つ、流体漏れが発生しないような構造でなければならない。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、流体ラインにおいて少なくとも1つのチューブとの堅固な接続を行うための接続配置装置に関する。本発明の接続配置装置により、車両の空調システムなどの流体ラインシステムにおいて、軽量で安定した耐久性のある接続を行うことが可能となる。本発明の一実施例によれば、接続配置装置は、アダプタ本体と嵌合ブロックとを備える。アダプタ本体は、少なくとも2つの出口と、少なくとも1つの流体チャネルを形成する通路ボアとを有する。嵌合ブロックは、アダプタ本体を受容する少なくとも1つの長手方向チャネルと、キャビティとを有する。さらに、アダプタ本体は、嵌合ブロックに堅固に保持されるように嵌合ブロックに単一ユニットとしてオーバーモールドされる。
【0006】
本発明のさらなる実施例によれば、アダプタ本体は、キャビティにおいて、嵌合ブロックの少なくとも1つの長手方向チャネルを貫通するように成形されている。アダプタ本体は、嵌合ブロックに成形されたアダプタビードを備える。嵌合ブロックの少なくとも1つの長手方向チャネルは、第1の寸法を有する。アダプタビードは、第1の寸法より大きい第2の寸法を有する。アダプタ本体は、外側面を有する本体を形成し、外側面は、アダプタ本体が嵌合ブロックにオーバーモールドされたとき、嵌合ブロックの第1の面と面一になる。さらに、アダプタ本体は、環状チャネルを形成し、環状チャネルは、本体とアダプタ本体のアダプタビードとの間に嵌合ブロックを受容するように半径方向及び外方に開口する。オーバーモールドされたアダプタは、嵌合ブロックに対して垂直方向及び/又は長手方向に保持されている。
【0007】
本発明のさらなる実施例によれば、アダプタ本体は、直流方向に形成されているか又は流体ラインの流れ方向を変えるように角度を付けられた第1の出口及び第2の出口を備える。アダプタ本体は、第1の出口、第2の出口及び第3の出口を備え、第2の出口及び第3の出口の各々は、第1の出口に対して実質的に垂直をなしている。第2の出口と第3の出口の流れ方向は互いに逆向きになっている。
【0008】
本発明のさらなる実施例によれば、嵌合ブロックのキャビティは、キャビティ底面と、キャビティ底面に対して実質的に垂直なキャビティ側面とを備える。嵌合ブロックは、嵌合ブロックにオーバーモールドされたアダプタ本体を受容するようにキャビティ底面に形成された凹部を備える。アダプタ本体は、凹部に成形されたアダプタフランジを備える。アダプタフランジは、アダプタフランジの外側面が嵌合ブロックのキャビティ底面と面一になるように凹部に成形されている。アダプタ本体が嵌合ブロックにオーバーモールドされたとき、嵌合ブロックの少なくとも1つの長手方向チャネルは、第1の寸法を有し、アダプタフランジは、アダプタ本体が嵌合ブロックに堅固に保持されるように、第1の寸法よりも大きい第3の寸法を有する。
【0009】
本発明のさらなる実施例によれば、アダプタ本体は、アダプタ本体のクリープを防止するようにアダプタ本体に形成された少なくとも1つのリブを備える。嵌合ブロックは、嵌合ブロックを流体ラインシステム構成部品に取り付けるための締結要素を受容する少なくとも1つの貫通孔を備える。さらに、少なくとも1つのチューブ又はホースがアダプタ本体の各出口に挿入され、アダプタ本体に強固に結合される。
【0010】
本発明のさらなる実施例によれば、アダプタ本体は、ポリマー材料から形成され、嵌合ブロックは、金属材料から形成される。
【0011】
本発明の別の実施例は、少なくとも1つのチューブを有する接続配置を流体ラインに堅固に接続するための方法に関し、当該方法は、少なくとも1つの長手方向チャネル及びキャビティを有する嵌合ブロックを提供するステップと、アダプタ本体を嵌合ブロックにオーバーモールドするステップであって、アダプタ本体は少なくとも2つの出口を有し、アダプタ本体が単一ユニットとして嵌合ブロックに堅固に保持されるようにアダプタ本体を嵌合ブロックにオーバーモールドするステップと、少なくとも1つのチューブの端部を少なくとも2つの出口の1つに挿入し、挿入したチューブをアダプタ本体に強固に接続するステップと、を含む。
【0012】
本発明のさらなる実施例によれば、アダプタ本体は、キャビティにおいて、嵌合ブロックの少なくとも1つの長手方向チャネルを貫通するように成形される。さらに、アダプタ本体を嵌合ブロックにオーバーモールドするステップは、嵌合ブロックに成形されるアダプタビードを形成するステップを含む。
【0013】
本発明のさらなる実施例によれば、嵌合ブロックは、嵌合ブロックのキャビティ底面に形成された凹部を備える。さらに、アダプタ本体を嵌合ブロックにオーバーモールドするステップは、嵌合ブロックの凹部に成形されるアダプタフランジを形成するステップを含む。
【0014】
本発明のさらなる実施例によれば、方法は、嵌合ブロックの貫通孔を介して締結要素により、アダプタ本体に堅固に結合された嵌合ブロックを流体ラインに取り付けるステップをさらに含む。
【0015】
さらなる詳細及び利点は、添付図面を参照した以下の詳細な説明から明らかになるであろう。図面は、例示を目的として本明細書で提供されるものであり、本発明の範囲を限定することを意図するものではない。
【0016】
次に、本発明をよく理解できるように、添付図面を参照しながら、実施例としてその様々な形態について説明する。
【0017】
本明細書に記載された図面は、説明のためのものであり、本発明の範囲をいかなる意味においても限定するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】
図1は、本発明の第1の実施例による、アダプタ本体と嵌合ブロックとを備える接続配置装置の透視図である。
【
図2】
図2は、
図1Aの線A-Aに沿った接続配置装置の側断面図である。
【
図3】
図3は、本発明の第2の実施例による、アダプタ本体と嵌合ブロックとを備える接続配置装置の透視図である。
【
図5】
図5は、本発明の第3の実施例による、アダプタ本体と嵌合ブロックとを備える接続配置装置の透視図である。
【
図6】
図6は、
図5Aの線A-Aに沿った接続配置装置の側断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下の説明は、本質的に単なる例示であり、本発明又はその適用あるいは用途を限定することを意図するものではない。図面全体を通して、対応する参照数字は、同様の、又は、対応する、部分及び特徴を示すことを理解されたい。
【0020】
本発明の接続配置装置は、自動車の空調システム又は冷却システムなどの流体ラインシステムに関連して例示される。一例として、本発明の接続配置装置は、コンプレッサ、コンデンサ、熱交換器、エバポレータだけでなく、中間接続部を有する空調システムにも使用される。特に、低重量を有し、且つ、自動車における空調システムの構成要素の耐久性のある強固な接続を有する(すなわち、構成要素の接続における漏れを抑制する)空調システムのために、接続配置装置は提供される。しかし、本発明の接続配置装置は、限定されず、冷却システム(例えば、冷却水回路)、バルブユニット、ポンプユニットなどの他の流体ラインシステムにも使用される。
【0021】
図1及び
図2は、接続配置装置10の第1の実施例を示している。接続配置装置10は、少なくとも1つのアダプタ本体100と、アダプタ本体100に結合された嵌合ブロック200と、を有する。一般に、接続配置装置10は、自動車における冷媒などの流体ラインのための締結要素によって、空調システム(図示せず)などの流体ラインシステムに固定される。
図1及び
図2に示すように、アダプタ本体100は、流体チャネルとして形成された通路ボア102を有し、アダプタ本体100の各端部に形成された第1の出口104及び第2の出口106のような少なくとも2つの出口を備える。第1の出口104は、流体の通路102を通じて、第2の出口106と連通するようになっている。第1の出口104と第2の出口106は、一般に、ホース又はチューブ12でそれぞれ接続され、流体ラインシステムにおいて堅固な接続が行われる。他の例では、アダプタ本体100は、3つ以上の出口(
図3及び
図4参照)を備え、2つの出口に限定されない。
図2Aに示すように、アダプタ本体100の第2の出口106は、浅い円筒形の受容部120の形状をなしており、特にレーザ溶接、スピン溶接、他の接着材料による強固な接着によって接続されるチューブ12を受容する。これにより、チューブ12は第2の出口106の受容部120に挿入されて、アダプタ本体100に堅固に接続される。
図2及び
図2Aにおいて、例えば、アダプタ本体100の第2の出口106は、内壁122及び外壁124を有する。内壁122及び外壁124は、チューブ12を受容するための浅い円筒形の受容部120を形成する。第1の開口104及び第2の開口106をいずれも「出口」と称しているが、当業者であれば、一方又は両方の開口が「入口」であると認識されるであろう。すなわち、第1の出口104に接続されたチューブは、接続配置装置10に流体を供給するので、流体は、通路102を通って、第2の出口106及びそこに接続された任意のチューブ(ならびに、後の実施例について以下に説明するような任意の追加の出口)に流れる。同様に、第2の出口106に接続されたチューブは、接続配置装置10に流体を供給するので、流体は、通路102を通って、第1の出口104及びそこに接続された任意のチューブに流れる。配置装置10はこのように柔軟に適応可能であるため、本明細書では、開口104,106をそれぞれ単に出口と称しているが、選択された配置に基づいて入口とみなすことも可能である。
【0022】
図2に示すように、アダプタ本体100は、流れの方向を変えるために90度の角度を有し、第1の出口104及び第2の出口106を備える。本発明の他の実施例では、第1の出口104と第2の出口106とによって形成される角度は、45度、90度又は180度(直流方向、
図5及び
図6参照)など、所望とする流れの方向を形成するように変更されてよい。
図2の例に示すように、第1の出口104に沿って第1の流れ方向105が画定され、第2の出口106に沿って第2の流れ方向107が画定される。第1の出口104及び第2の出口106は90度の角度をなすため、第1の流れ方向105及び第2の流れ方向107は直角となる。
【0023】
図1及び
図1Bは、さらに、嵌合ブロック200を示し、嵌合ブロックは、長手方向軸204に沿って形成された少なくとも1つの長手方向チャネル202を有し、アダプタ本体100を受容し、且つ、アダプタ本体100と結合する。例えば、
図1Bは、円形に形成された1つの長手方向チャネル202を有する嵌合ブロック200を示すが、他の例では、嵌合ブロック200は1つ以上の長手方向チャネルを有することができる。長手方向チャネル202は、好ましくは、
図1Bに示すように、貫通孔又はボアとして形成され、嵌合ブロック200の上面(すなわち、キャビティ底面)から下面(すなわち、第2の面)まで延在する。
図1及び
図1Bに示すように、嵌合ブロック200は、キャビティ206を備え、アダプタ本体100が嵌合ブロック200にしっかりと結合されたとき、アダプタ本体100の本体101を受容して支持する。嵌合ブロック200のキャビティ206は、キャビティ底面208と、キャビティ底面208に垂直なキャビティ側面210とを有するL字形に形成されている。しかし、本発明の他の実施例では、キャビティ底面208及びキャビティ側面210は実質的に垂直であってよいが、それらは必ずしも互いに垂直(すなわち、90度未満又は90度以上)である必要はない。別の言い方をすれば、キャビティ206は、嵌合ブロック200の厚さを減少させた部分とすることができる。一般に、アダプタ本体100が嵌合ブロック200にオーバーモールドされると、アダプタ本体100の材料は、キャビティ206に充填され、アダプタ本体100は、キャビティ底面208及びキャビティ側面210に成形された本体101を形成する。したがって、
図2に示すように、嵌合ブロック200の一部は、アダプタ本体100の本体101とアダプタビード112との間に配置され、アダプタ本体100は、単一の構成部品として嵌合ブロック200と堅固に係合される。
【0024】
図2において、嵌合ブロック200は、ねじなどの締結要素によって流体ラインシステムに取り付け固定するための少なくとも1つの貫通孔216をさらに備える。さらに、嵌合ブロック200は、アルミニウムなどの金属材料又はポリマー材料から形成される。特に、嵌合ブロック200の材料は剛性があり、高い応力容量を有するので、嵌合ブロック200の材料は、継手組付トルクによるクリープを抑えることで、塑性変形を防止する。貫通孔216は、長手方向チャネル202、キャビティ206及びアダプタ本体100から、すなわち長手方向軸204に対して、横方向に間隔をおいて設けられている。
【0025】
本発明の第1の実施例によれば、
図1及び
図2に示すように、アダプタ本体100は、好ましくはプラスチック材料から形成され、アダプタ本体100は、単一ユニットとして嵌合ブロック200にオーバーモールドされ、アダプタ本体100は、単一の構成部品として嵌合ブロック200に堅固に保持される。したがって、嵌合ブロック200にオーバーモールドされたアダプタ本体100は、嵌合ブロック200から分離されたり、回転したりすることはなく、アダプタ本体100は、一般に、トルクリミッタとして及び方向固定に使用される。
図2に示すように、アダプタ本体100が嵌合ブロック200にオーバーモールドされると、アダプタ本体100の材料は、嵌合ブロック200の長手方向チャネル202を通して成形され、且つ、嵌合ブロック200のキャビティ206においても成形される。特に、アダプタ本体100は、アダプタビード112を備え、アダプタビード112は、嵌合ブロック200に成形され、且つ、アダプタ本体100の第1の出口104の周囲に形成される。さらに、アダプタ本体100の本体101は、嵌合ブロック200のキャビティ206において形成され、アダプタビード112は、嵌合ブロック200の第2の面214に結合され、嵌合ブロック200の一部は、アダプタ本体100の本体101とアダプタビード112との間に位置される。
【0026】
図2に示すように、さらに、アダプタビード112の直径Dは、嵌合ブロック200の長手方向チャネル202の直径dよりも大きく、オーバーモールドされたアダプタ本体100は、嵌合ブロック200において堅固に保持される。すなわち、本体101とアダプタビード112との間には、環状チャネル103が形成され、長手方向チャネル202の領域において嵌合ブロック200を密接に受容する。アダプタ本体100の環状チャネル103は、半径方向及び外側に開いて嵌合ブロック200を受容する。このようにして、アダプタ本体100は、垂直方向及び/又は長手方向に抑止され、嵌合ブロック200に対して長手方向に(すなわち、長手方向軸204に沿って)移動しない。長手方向チャネル202は、アダプタ本体100が嵌合ブロック200に対して相対的に回転抑止されるように、非対称、非円形、あるいは、半径方向に突出する部分を有するように、形成されてもよい。この実施例では、アダプタ本体100が成形されるキャビティ206の形状、すなわちキャビティ側面210も、アダプタ本体100を嵌合ブロック200に対して回転抑止する役割を果たす。アダプタ本体100と嵌合ブロック200とは、結合されたあるいは、一体部品又は部分を形成する。
【0027】
さらに、アダプタ本体100は、例えば、ポリアミド612(PA612),PA6,PPA,PA12,PPS等のポリアミド(PA)などのポリマー材料から形成される。また、強度及び/又は機械的安定性を高めるために、プラスチック材料にガラス繊維等の繊維強化材を付加して、耐圧性プラスチック材料によりアダプタ本体100を形成してもよい。さらに、樹脂ベースのプラスチック材料を含んでもよい。樹脂ベースのプラスチック材料は、化学結合を介して強固に三次元架橋された、硬質のガラス状構成部品となる。この種の材料は、低い密度と同時に高い熱機械的強度を有する。
【0028】
さらに、接続配置装置10におけるアダプタ本体100と組み合わされるチューブ12は、アダプタ本体100の類似材料から選択されるプラスチック材料、例えばポリアミド(PA)から形成される。さらに、接続配置装置10のアダプタ本体100は、通常、溶接(例えば、レーザ溶接又はスピン溶接)に関して適合性のある材料の外層(又は内層)を有する多層チューブと組み合わされる。しかし、アダプタ本体100及びチューブにポリアミド(PA)が使用されても、両部品に使用されるポリアミド(PA)材料はそれぞれ異なる場合がある。流体ラインシステムでは、チューブは単層チューブであっても多層チューブであってもよく、一般に、ポリアミド(PA6,PA12,PA612、半芳香族ポリアミド(PA9T),HDPE,PPなど)から形成され、アダプタ本体と溶接可能である。しかし、アダプタ本体は、一般に、PA12(最大30%ガラス繊維強化)、PPA(ポリフタルアミド)又はPP(ポリプロピレン)から形成されている。この結果、機械的特性及び化学的特性は同等となる。
【0029】
図1を再び参照すると、アダプタ本体100の本体101は、少なくとも1つのリブ114を備え、リブ114は、接続配置装置10が車両において作動する冷却装置に取り付けられたとき、アダプタ本体100のクリープを防止するように構成されている(すなわち、機械的安定性を向上させ、並びに、アダプタ本体100の軽量化を図る)。さらに、
図1及び
図2に示すように、アダプタ本体100が嵌合ブロック200に堅固に結合されるとき、本体101の外側面116は、嵌合ブロック200の第1の面212と面一になる。さらに、
図1Aに示すように、アダプタ本体100は、第2の流れ方向107に沿って第2の出口106から突出する少なくとも1つの突出部126を有し、車両において使用されるとき、アダプタ本体100の第2の出口106がクリープあるいは変形するのを防止する。
【0030】
図3及び
図4Aは、接続配置装置30の第2の実施例を示している。第1の実施例の特徴は、以下に明示的に言及しなくとも、第2の実施例に適用されるか、あるいは、第2の実施例の特徴が第1の実施例に適用される。
図3及び
図4Aに示すように、アダプタ本体300は、接続配置装置10の第1の実施例のアダプタ本体100とは異なる。接続配置装置30の第2の実施例のアダプタ本体300は、第1の流れ方向305を有する第1の出口304と、第2の流れ方向307を有する第2の出口306と、第3の流れ方向309を有する第3の出口308とを備える。このため、3つの出口を有するアダプタ本体300は、2つの出口を有するアダプタ本体100とは異なる。しかし、
図1及び
図3に示すように、接続配置装置10,30の第1及び第2の実施例における嵌合ブロック200は同一である。
【0031】
図3及び
図4Aに示すように、第1の出口304の第1の流れ方向305は、嵌合ブロック200の長手方向軸204に沿って画定されており、アダプタ本体100の第1の流れ方向105と同じである。しかし、
図3及び
図4Aでは、アダプタ本体300は、1つの付加的な出口である第3の出口308を備える。本発明の他の実施例では、例えば、アダプタ本体100は、3つ以上の出口を有してもよく、アダプタ本体100は、第1、第2、第3、第4の出口などを有してよい。
図3に示すように、例えば、アダプタ本体300は、それぞれが流れ方向を有する3つの出口304,306,308を備える。第2の出口306に画定された第2の流れ方向307と、第3の出口308に画定された第3の流れ方向309とは、それぞれ、第1の出口304に画定された第1の流れ方向305に対して垂直である。さらに、第2の出口306と第3の出口308とは共通の通路に対して設けられているが、第2出口306及び第3出口308の流れ方向は、互いに逆向きであり、第2の出口306及び第3の出口308における流体は、逆方向に流れるようになっている。したがって、
図3及び
図4Bに示すように、3つの出口を有するアダプタ本体300は、嵌合ブロック200に単一ユニットとしてオーバーモールドされ、嵌合ブロック200にオーバーモールドされたアダプタ本体300を有する接続配置装置30を、車両において作動する冷却装置に取り付けたとき、アダプタ本体300は、分離又は回転運動することなく、嵌合ブロック200に堅固に保持される。
図4Bでは、さらに、3つの出口304,306,308を有するアダプタ本体300は、T字形状に形成されている。本発明の他の実施例では、3つの出口304,306,308を有するアダプタ本体300は、Y字形状、星形形状などに形成されてもよい。
【0032】
図3及び
図3Aにおいて、アダプタ本体300は、アダプタビード312をさらに備える。アダプタビード312は、アダプタ本体300の第1の出口302の周囲に放射状に形成され、且つ、嵌合ブロック200に成形される。さらに、アダプタ本体300の本体301は、外側面316を有し、外側面316は、アダプタ本体100が嵌合ブロック200にオーバーモールドされたとき、嵌合ブロック200の第1の面212と面一になる。
図4A及び
図4Bでは、アダプタ本体300の材料は、嵌合ブロック200のキャビティ206に充填され、アダプタビード312は、嵌合ブロック200の第2の面214に成形され、嵌合ブロック200の一部は、アダプタ本体300の本体301とアダプタビード312との間に位置される。したがって、接続配置装置30の第2の実施例におけるアダプタ本体300は、単一の構成部品として嵌合ブロック200に堅固に保持される。
【0033】
図4Aに示すように、さらに、アダプタビード312の直径Dは、嵌合ブロック200に形成された長手方向チャネル202の直径dよりも大きく、アダプタ本体300は、嵌合ブロック200に堅固に保持される。さらに、第2の出口306及び第3の出口308は、それぞれ、中空で円筒形の受容部320の形状をなし、特にレーザ溶接、スピン溶接及び他の接着材料によって強固に接着された接続されるチューブ12を受容する。チューブ12は第2の出口306及び第3の出口308それぞれに挿入され、アダプタ本体300に堅固に接続される。
【0034】
図5及び
図6は、接続配置装置40の第3の実施例を示している。第1及び第2の実施例の特徴は、以下に明示的に言及しなくとも、第3の実施例に適用されるか、あるいは、第3の実施例の特徴が第1及び第2の実施例に適用される。
図5及び
図6に示すように、アダプタ本体400は、第1の流れ方向405を有する第1の出口404と、第2の流れ方向407を有する第2の出口406とを備え、流れ方向405及び407は、共に、嵌合ブロック200の長手方向軸204に沿った単一の直流方向である。さらに、アダプタ本体400は、嵌合ブロック200に単一ユニットとしてオーバーモールドされ、アダプタ本体400は、嵌合ブロック200に堅固に保持される。
【0035】
図6に示すように、接続配置装置40の第3の実施例では、嵌合ブロック200は、環状凹部218を備え、環状凹部218は、キャビティ底面208に形成され、アダプタ本体400を受容する。接続配置装置10,30の第1及び第2の実施例と同様に、アダプタ本体400も、嵌合ブロック200にオーバーモールドされ、アダプタ本体400は嵌合ブロック200に堅固に保持される。しかし、接続配置装置40の第3の実施例におけるアダプタ本体400では、嵌合ブロック200のキャビティ206は充填されない。代わりに、アダプタ本体400の材料は、嵌合ブロック200の環状凹部218に充填され、環状凹部218において成形される環状フランジ410を形成する(
図5A参照)。さらに、環状フランジ410の外側面411は、嵌合ブロック200のキャビティ底面208と面一になる。
【0036】
図6及び
図6Aにおいて、第1の出口404の周囲に形成されたアダプタビード412は、嵌合ブロック200の第2の面214に成形され、嵌合ブロック200の一部は、アダプタ本体400の環状フランジ410とアダプタビード412との間に配置される。したがって、接続配置装置40の第3の実施例におけるアダプタ本体400は、単一構成部品として嵌合ブロック200に堅固に保持される。さらに、
図6及び
図6Aに示すように、アダプタ本体400は、流体チャネル402の内側面416から突出する環状の突出部414を有し、コネクタ(図示せず)又はチューブ12が第1の出口404及び第2の出口406のそれぞれに挿入されたときにチューブ12又はコネクタの端部を止める。
【0037】
図6に示すように、環状フランジ410の直径Df及びアダプタビード412の直径Dは、それぞれ、嵌合ブロック200の長手方向チャネル202の直径dよりも大きく、嵌合ブロック200にオーバーモールドされたアダプタ本体400は、嵌合ブロック200にしっかりと係合される。
図6及び
図6Aにおいて、第1の出口404は、中空円筒形の受容部420の形状であり、特にレーザ溶接、スピン溶接及び他の接着材料によって強固に接着された方法で接続されるチューブ12を受容するので、チューブ12は第1の出口404に挿入され、アダプタ本体300に堅固に接続される。
【0038】
本発明の第1、第2及び第3の実施例による接続配置装置10,30,40は、自動車の空調システム又は冷却システムなどの様々な流体ラインシステムに適している。例えば、接続配置装置10,30,40は、電池のような冷却/調温電子部品を有するハイブリッド自動車又は電気自動車の冷却システムあるいは空調システムに適している。さらに、車両に使用される流体ラインシステムは、可能な限り軽量であることが望ましいが、車両の運転中は振動や衝撃があるため、流体ラインシステムは、部品間の安定した接続も提供される。したがって、本発明の接続配置装置10,30,40により、軽量でありながら、安定した耐久性のある接続を行うことが可能となる。
【0039】
本発明の様々な形態に関する前述の説明は、例示及び説明の目的で提示されたものである。前述の説明は、網羅的であること、又は開示された正確な形態に本発明を限定することを意図するものではない。上記の教示に鑑み、多数の変更又は変形が可能である。記載された形態は、本発明の原理の最良の例証及びその実際の応用例の説明を提供し、それによって当業者が、意図された特定の用途に適した様々な形態で、様々な変更を加えて、本発明を利用できるようにするために選択され、説明されている。このような変更及び変形はすべて、それらが公正、合法的、且つ公平に権限を与えられる範囲に従って解釈されたとき、添付の特許請求の範囲によって決定される本発明の範囲内に含まれる。
【手続補正書】
【提出日】2024-02-19
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
流体ラインにおける少なくとも1つのチューブを堅固に接続するための接続配置装置であって、
少なくとも2つの出口と、少なくとも1つの流体チャネルを形成する通路ボアとを有するアダプタ本体と、
前記アダプタ本体を受容する少なくとも1つの長手方向チャネルと、キャビティとを有する嵌合ブロックと、
を備え、
前記アダプタ本体が前記嵌合ブロックに堅固に保持されるように、前記アダプタ本体は、前記嵌合ブロックに単一ユニットとしてオーバーモールドされる、ことを特徴とする接続配置装置。
【請求項2】
前記アダプタ本体は、前記キャビティにおいて、前記嵌合ブロックの前記少なくとも1つの長手方向チャネルを貫通するように成形される、ことを特徴とする請求項1に記載の接続配置装置。
【請求項3】
前記アダプタ本体は、前記嵌合ブロックに成形されるアダプタビードを備える、ことを特徴とする請求項1に記載の接続配置装置。
【請求項4】
前記嵌合ブロックの前記少なくとも1つの長手方向チャネルは、第1の寸法を有し、前記アダプタ本体の前記アダプタビードは、第1の寸法より大きい第2の寸法を有する、ことを特徴とする請求項3に記載の接続配置装置。
【請求項5】
前記アダプタ本体が前記嵌合ブロックにオーバーモールドされたとき、前記アダプタ本体は、前記嵌合ブロックの第1の面と面一になる外側面を有する本体を形成する、ことを特徴とする請求項1に記載の接続配置装置。
【請求項6】
前記アダプタ本体は、前記アダプタ本体のアダプタビードと前記本体との間に前記嵌合ブロックを受容するように半径方向及び外方に開口する環状チャネルを形成する、ことを特徴とする請求項5に記載の接続配置装置。
【請求項7】
オーバーモールドされた前記アダプタ本体は、前記嵌合ブロックに対して垂直方向及び/又は長手方向に保持されている、ことを特徴とする請求項1に記載の接続配置装置。
【請求項8】
前記アダプタ本体は、第1の出口、第2の出口及び第3の出口を備え、前記第2の出口及び前記第3の出口の各々は、前記第1の出口に対して実質的に垂直をなしている、ことを特徴とする請求項1に記載の接続配置装置。
【請求項9】
前記嵌合ブロックの前記キャビティは、キャビティ底面と、前記キャビティ底面に対して実質的に垂直をなすキャビティ側面と、を備える、ことを特徴とする請求項1に記載の接続配置装置。
【請求項10】
前記嵌合ブロックは、前記嵌合ブロックにオーバーモールドされた前記アダプタ本体を受容するように前記キャビティ底面に形成された凹部を備える、ことを特徴とする請求項
9に記載の接続配置装置。
【請求項11】
前記アダプタ本体は、アダプタフランジを備え、当該アダプタフランジは、前記アダプタフランジの外側面が前記嵌合ブロックの前記キャビティ底面と面一になるように前記凹部に成形されている、ことを特徴とする請求項1
0に記載の接続配置装置。
【請求項12】
前記アダプタ本体が前記嵌合ブロックにオーバーモールドされるとき、前記嵌合ブロックの前記少なくとも1つの長手方向チャネルは、第1の寸法を有し、前記アダプタフランジは、前記アダプタ本体が前記嵌合ブロックに堅固に保持されるように、第1の寸法より大きい第3の寸法を有する、ことを特徴とする請求項1
1に記載の接続配置装置。
【請求項13】
前記アダプタ本体は、前記アダプタ本体のクリープを防止するように前記アダプタ本体の本体に形成された少なくとも1つのリブを備える、ことを特徴とする請求項1に記載の接続配置装置。
【請求項14】
前記アダプタ本体はポリマー材料から形成さ
れ、前記嵌合ブロックは金属材料で形成されている、ことを特徴とする請求項1に記載の接続配置装置。
【請求項15】
少なくとも1つのチューブを有する接続配置を流体ラインに堅固に接続するための方法であって、
少なくとも1つの長手方向チャネル及びキャビティを有する嵌合ブロックを提供するステップと、
アダプタ本体を前記嵌合ブロックにオーバーモールドするステップであって、前記アダプタ本体は少なくとも2つの出口を有し、前記アダプタ本体が単一ユニットとして前記嵌合ブロックに堅固に保持されるように前記アダプタ本体を前記嵌合ブロックにオーバーモールドするステップと、
前記少なくとも1つのチューブの端部を少なくとも2つの出口の1つに挿入し、前記挿入したチューブを前記アダプタ本体に強固に接続するステップと、
を含む、ことを特徴とする方法。
【請求項16】
前記アダプタ本体は、前記キャビティにおいて、前記嵌合ブロックの前記少なくとも1つの長手方向チャネルを貫通するように成形される、ことを特徴とする請求項
15に記載の方法。
【請求項17】
前記嵌合ブロックは、前記嵌合ブロックのキャビティ底面に形成された凹部を備
え、
前記アダプタ本体を前記嵌合ブロックにオーバーモールドするステップは、前記嵌合ブロックの前記凹部に成形されるアダプタフランジを形成するステップを含む、ことを特徴とする請求項
15に記載の方法。
【国際調査報告】