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特表2024-531039時間ベースの撮像プロトコルのためのインタフェース
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-08-29
(54)【発明の名称】時間ベースの撮像プロトコルのためのインタフェース
(51)【国際特許分類】
   A61B 8/06 20060101AFI20240822BHJP
【FI】
A61B8/06
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023578065
(86)(22)【出願日】2022-08-28
(85)【翻訳文提出日】2023-12-19
(86)【国際出願番号】 EP2022073865
(87)【国際公開番号】W WO2023031070
(87)【国際公開日】2023-03-09
(31)【優先権主張番号】63/238,247
(32)【優先日】2021-08-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】590000248
【氏名又は名称】コーニンクレッカ フィリップス エヌ ヴェ
【氏名又は名称原語表記】Koninklijke Philips N.V.
【住所又は居所原語表記】High Tech Campus 52, 5656 AG Eindhoven,Netherlands
(74)【代理人】
【識別番号】100122769
【弁理士】
【氏名又は名称】笛田 秀仙
(74)【代理人】
【識別番号】100163809
【弁理士】
【氏名又は名称】五十嵐 貴裕
(74)【代理人】
【識別番号】100145654
【弁理士】
【氏名又は名称】矢ヶ部 喜行
(72)【発明者】
【氏名】シーラン ポール
(72)【発明者】
【氏名】ザーン リアーン
(72)【発明者】
【氏名】ルーパス サナシス
【テーマコード(参考)】
4C601
【Fターム(参考)】
4C601DE06
4C601EE09
4C601EE11
4C601HH04
4C601HH06
4C601HH13
4C601HH14
4C601KK01
4C601KK31
4C601KK42
4C601KK45
4C601KK47
(57)【要約】
造影検査超音波(CEUS)検査のためのディスプレイが開示される。ディスプレイはユーザがディスプレイ上の次のCEUS検査の時間ベースの動作及びイベントを選択することを可能にするように適合される編集可能なプロトコルを有するユーザインターフェースと、ユーザがCEUS検査中に時間ベースの動作を変更することを可能にし、ディスプレイ上で次の動作の視覚的インジケーションを提供することを可能にするように適合された第1のタイムバーディスプレイと、ユーザがディスプレイ上でCEUS検査中に取得される画像及びループを表示することを可能にするように適合された第2のタイムバーディスプレイとを有する。撮像プロシージャを制御する方法も記載される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
造影強調超音波(CEUS)検査のためのディスプレイであって、
ユーザが前記ディスプレイ上で次のCEUS検査の時間ベースの動作及びイベントを選択することを可能にするように適合される編集可能なプロトコルの選択可能なコンポーネントを備えるメニューと、
前記ユーザが前記CEUS検査中に時間ベースの動作を変更することを可能にし、前記ディスプレイ上に次の動作の視覚的インジケーションを提供するように適合される、第1のタイムバーディスプレイと、
前記ユーザが前記ディスプレイ上で前記CEUS検査中に取得される画像及びループを表示することを可能にするように適合される第2のタイムバーディスプレイと
を有するディスプレイ。
【請求項2】
前記時間ベースの動作は、画像取得もしくはループ取得、又はその両方を有する、請求項1に記載のディスプレイ。
【請求項3】
前記選択された時間ベースの動作は、いくつかの超音波信号送信の変化と、連続する超音波信号送信の間のパルス繰り返しインタバルと、前記超音波信号の周波数と、超音波パルスシーケンスと、捕捉された超音波画像のフレームレートとのうちの一つ又はそれより多くを備える超音波設定に対する変更を備える、請求項1に記載のディスプレイ。
【請求項4】
前記時間ベースの動作は、いくつかの音響信号送信、音響信号周波数、及び取得のフレームレートのうちの一つ又はそれより多くを調整するための音響設定に対する変更を備える、請求項3に記載のディスプレイ。
【請求項5】
前記時間ベースの動作は、超音波フリーズ動作及び非フリーズ動作を有する、請求項1に記載のディスプレイ。
【請求項6】
前記選択された時間ベースの動作及びイベントは、前記CEUS検査中に示される、請求項1に記載のディスプレイ。
【請求項7】
前記選択された時間ベースの動作及びイベントは、音声プロンプト又は触覚プロンプトによって強調される、請求項6に記載のディスプレイ。
【請求項8】
前記第2のタイムバーディスプレイは、前記編集可能プロトコル内の特定の点を、前記CEUS検査中に取得される画像又はループとリンクさせるように適合される、請求項1に記載のディスプレイ。
【請求項9】
請求項1に記載のディスプレイを備える、医用撮像のためのシステム。
【請求項10】
撮像プロシージャを制御する方法であって、前記方法は、
ユーザがディスプレイ上で次の造影強調超音波(CEUS)検査の時間ベースの動作及びイベントを選択することを可能にするように適合される編集可能プロトコルを備えるメニューを提供するステップと、
前記CEUS検査中に時間ベースの動作を変更し、前記ディスプレイ上で次の動作の視覚的インジケーションを提供するように適合される第1のタイムバーディスプレイを提供するステップと、
前記ディスプレイ上で前記CEUS検査中に取得される画像及びループを表示するように構成される第2のタイムバーディスプレイを提供するステップと
を有する、方法。
【請求項11】
前記時間ベースの動作は、超音波フリーズ及び非フリーズ制御を有する、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記選択された時間ベースの動作及びイベントは、前記CEUS検査中に示される、請求項10に記載の方法。
【請求項13】
前記選択された時間ベースの動作及びイベントは、音声プロンプト又は触覚プロンプトによって強調される、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記第2のタイムバーディスプレイは、前記編集可能プロトコル内の特定の点を、前記CEUS検査中に取得される画像又はループとリンクさせるように適合される、請求項10に記載の方法。
【請求項15】
前記第2のタイムバーディスプレイは、前記第2のタイムバーディスプレイの間でナビゲートすることによって、前記CEUS検査の特定の時間における画像又はループを提供するように適合される、請求項10に記載の方法。
【請求項16】
前記ユーザインターフェースは、前記ディスプレイと共に機能するように適合されるグラフィックユーザインターフェース(GUI)を備える、請求項10に記載の方法。
【請求項17】
命令を記憶する有形の非一時的コンピュータ可読媒体であって、プロセッサによって実行されるとき、前記命令は前記プロセッサに、
ユーザがディスプレイ上で次の造影強調超音波(CEUS)検査の時間ベースの動作及びイベントを選択することを可能にするように適合される編集可能プロトコルを備えるメニューを提供するステップと、
前記CEUS検査中に時間ベースの動作を変更し、前記ディスプレイ上で次の動作の視覚的インジケーションを提供するように適合される第1のタイムバーディスプレイを提供するステップと、
前記ディスプレイ上で前記CEUS検査中に取得される画像及びループを表示するように構成される第2のタイムバーディスプレイを提供するステップと
を実行させる、コンピュータ可読媒体。
【請求項18】
前記時間ベースの動作は、画像取得もしくはループ取得、又はその両方を有する、請求項17に記載の有形の非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項19】
前記時間ベースの動作は、超音波フリーズ及び非フリーズ制御を有する、請求項17に記載の有形の非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項20】
前記選択された時間ベースの動作及びイベントは、前記CEUS検査中に示される、請求項17に記載の有形の非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項21】
前記選択された時間ベースの動作及びイベントは、音声プロンプト又は触覚プロンプトによって強調される、請求項20に 記載の有形の非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項22】
前記第2のタイムバーディスプレイは、前記編集可能プロトコル内の特定の点を、前記CEUS検査中に取得される画像又はループとリンクさせるように適合される、請求項17に記載の有形の非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項23】
前記第2のタイムバーディスプレイは、前記第2のタイムバーディスプレイの間でナビゲートすることによって、前記CEUS検査の特定の時間における画像又はループを提供するように適合される、請求項17に記載の有形の非一時的コンピュータ可読媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
造影強調超音波(CEUS)画像のような造影強調撮像は、しばしばプロトコルと呼ばれる特定のシーケンスで実行される複数のステップを必要とする。既知のCEUS撮像プロトコルはオペレータによるタイムリーな動作を必要とし、手動で行われる。例えば、いったん造影モードに入ると、オペレータは造影注入を開始し、造影剤中に最初の気泡が到着すると、プロシージャのタイミングを開始することを要求される。第1の気泡の入射角の直前又は直後に、オペレータは経時的に、又はその両方で、画像又は撮像ループの取得を開始しなければならない。
【0002】
画像及び/又はループの最初の取得の後、オペレータは典型的には指定された期間(例えば、30乃至60秒)の後に画像/ループ取得を終了する。多くの場合、この画像/ループ取得開始及び終了シーケンスは造影剤循環の所望の時間に画像/ループを捕捉するために、所定の時間隔で繰り返され得る。例えば、画像/ループの取得は30秒毎に10秒の撮像ループを捕捉するために、又は10秒間隔で10個の画像を捕捉するために繰り返され得る。
【0003】
被検体の撮像シーケンス中、超音波が一定期間送信されないように超音波トランスデューサをフリーズして、造影バブル破壊の入射角を低減することが望まれることがある。これは、画像/ループキャプチャシーケンスの間の被検体の撮像プロシージャの間に何度も行われる。
【0004】
さらに、造影剤の別の射出が撮像プロシージャ中に有用である場合がある。しばしば、反復注射は、所定の期間の後に開始される。
【背景技術】
【0005】
上述のような既知の撮像プロトコルは撮像システムのオペレータが手動のタイミングで様々なステップを開始及び終了することにより、手動で実行される。これらの撮像プロトコルはしばしば、比較的困難なワークフローを伴い、これは、撮像及び造影注入タイミングの両方において精度を必要とする。理解されるように、造影増強超音波撮像などのいくつかの撮像モードで必要とされる画像取得及び操作の時限的シーケンスの手動実行を必要とする既知の方法は困難であり、画像取得の開始及び終了における誤差を伴い、データの損失及び/又は反復注入の必要性をもたらす。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
したがって、少なくとも上述の既知の方法及びシステムの欠点を克服する装置、方法及びシステムが必要とされている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の一態様によれば、造影検査超音波(CEUS)検査のためのディスプレイが開示される。ディスプレイはユーザがディスプレイ上の次のCEUS検査の時間ベースの動作及びイベントを選択することを可能にするように適合された編集可能なプロトコルを備えるメニューと、ユーザがCEUS検査中に時間ベースの動作を変更することを可能にし、ディスプレイ上で次の動作の視覚的インジケーションを提供するように適合された第1のタイムバーディスプレイと、ユーザがディスプレイ上でCEUS検査中に取得された画像及びループを表示することを可能にするように適合された第2のタイムバーディスプレイとを備える。
【0008】
本開示の別の態様によれば、撮像プロシージャを制御する方法が開示される。本方法はユーザがディスプレイ上で次回の造影強調超音波(CEUS)検査の時間ベースの動作及びイベントを選択することを可能にするように適合された編集可能なプロトコルを備えるメニューを提供することと、CEUS検査中に時間ベースの動作を変更し、ディスプレイ上で次回の動作の視覚的インジケーションを提供するように適合された第1のタイムバーディスプレイを提供することと、ディスプレイ上でCEUS検査中に取得された画像及びループを表示するように構成される第2のタイムバーディスプレイを提供することとを含む。
【0009】
本開示の別の態様によれば、命令を記憶する有形の非一時的コンピュータ可読媒体が開示される。命令はプロセッサによって実行されたとき、プロセッサに、ユーザがディスプレイ上の次回の造影強調超音波(CEUS)検査の時間ベースの動作及びイベントを選択することを可能にするように適合された編集可能プロトコルを備えるメニューを提供することと、CEUS検査中に時間ベースの動作を変更するように適合された第1のタイムバーディスプレイを提供することと、ディスプレイ上で次回の動作の視覚的インジケーションを提供することと、ディスプレイ上でCEUS検査中に取得された画像及びループを表示するように構成される第2のタイムバーディスプレイを提供することとを行わせる。
【0010】
代表的な実施形態は添付の図面と共に読まれるとき、以下の詳細な説明から最も良く理解される。様々な特徴は、必ずしも縮尺通りに描かれていないことが強調される。実際、寸法は説明を明確にするために、任意に増減することができる。適用可能かつ実用的な場合には、同様の参照番号は同様の要素を指す。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】代表的な実施形態による、身体の撮像部分するためのシステムの簡略ブロック図である。
図2】代表的な実施形態による、CEUSプロトコルの簡略化されたフロー図である。
図3】代表的な実施形態によるCEUSプロトコルを生成するためのメニューを含むディスプレイの図である。
図4】代表的な実施形態による、画像のリアルタイム取得中のディスプレイの図である。
図5】代表的な実施形態による、撮像シーケンス中に集められた様々な画像/ループを示すディスプレイの図である。
図6】代表的な実施形態による、被検体の撮像部分する方法を示すフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下の詳細な説明では、限定ではなく説明の目的で、本教示による実施形態の完全な理解を提供するために、特定の詳細を開示する代表的な実施形態が記載される。既知のシステム、装置、材料、動作方法、及び製造方法の説明は代表的な実施形態の説明を不明瞭にすることを避けるために、省略され得る。それにもかかわらず、当業者の範囲内にあるシステム、装置、材料、及び方法は本教示の範囲内にあり、代表的な実施形態に従って使用され得る。本明細書で使用される用語は特定の実施形態を説明することのみを目的とし、限定することを意図しないことを理解されたい。定義された用語は、本教示の技術分野において一般に理解され、受け入れられるような定義された用語の技術的及び科学的意味に加えてである。
【0013】
本明細書では第1、第2、第3などの用語が様々なコンポーネント又は構成コンポーネントを説明するために使用され得るが、これらのコンポーネント又は構成コンポーネントはこれらの用語によって限定されるべきではないことを理解されたい。これらの用語は、1つのコンポーネント又は構成コンポーネントを別のコンポーネント又は構成コンポーネントから区別するためにのみ使用される。したがって、以下で説明する第1の素子又は構成素子は、本発明の概念の教示から逸脱することなく、第2の素子又は構成素子と呼ぶことができる。
【0014】
本明細書で使用される用語は特定の実施形態を説明することのみを目的としており、限定することを意図していない。本明細書及び添付の特許請求の範囲で使用される場合、用語「a」、「an」及び「the」の単数形は文脈が明らかに別段の指示をしない限り、単数形及び複数形の両方を含むことが意図される。加えて、用語「備える」、「備える」、及び/又は同様の用語は述べられた特徴、素子、及び/又は構成素子の存在を指定するが、1つ又は複数の他の特徴、素子、構成素子、及び/又はそれらのグループの存在又は追加を排除しない。本明細書で使用するとき、用語「及び/又は」は、関連する列挙された項目のうちの1つ以上の任意の及び全ての組み合わせを含む。
【0015】
本教示によって、ディスプレイ上のメニュー、ユーザインターフェース及び/又はGUI、ディスプレイ上に提供されるリアルタイムリマインダ及び警告、ならびにディスプレイ上の画像/ループレビューを使用して、撮像プロトコルの実装が容易になる。特に、リアルタイムのリマインダ及び警告も可聴であってもよい。他の利点の中でも、撮像プロシージャのより良好な制御、撮像プロシージャ中のより少ない誤差、及び撮像プロシージャ中に取得された画像/ループの容易なレビューが実現される。
【0016】
図1は、代表的な実施形態による、対象の関心領域を撮像するための撮像システム100の簡略化されたブロック図である。
【0017】
図1を参照すると、撮像システム100は、撮像装置110と、テーブル106上の患者105の関心領域の撮像を制御するためのコンピュータシステム115とを備える。撮像装置110は、例示的には患者105内の関心領域のUS画像スキャンを提供することができる超音波撮像システムである。例示的には、撮像装置110がCEUS撮像プロシージャで一般的に使用されるタイプのものであり、カラードップラー撮像又は3次元フロー体積撮像を提供するように適合される。CEUS撮像プロシージャは、典型的には造影撮像モードと規格Bモードとを組み合わせることを含む。場合によっては造影がフローモード(カラードップラーを含むが、パワードップラー又は他のアプローチも含む)と組み合わされる。造影はまた、生検/アブレーションプロシージャのための針視覚化モードと組み合わされ、造影はまた、他のモダリティ(例えば、コンピュータトモグラフィ(CT)、磁気共鳴撮像法(MR)、及び以前の超音波(US)検査)からの既存のデータセットとCEUS画像を共に登録するモードで実行され得る。特に、これらの様々な撮像方法のいずれも、2次元(2D)又は3次元(3D)であってもよい。
【0018】
コンピュータシステム115は撮像装置110から画像データを受信し、本明細書に記載の代表的な実施形態に従って撮像データを記憶し、処理する。コンピュータシステム115は、コントローラ120と、メモリ130と、グラフィカルユーザインタフェース(GUI)155を備えるディスプレイ150と、ユーザインタフェース160とを備える。ディスプレイ150はまた、可聴フィードバックを提供するためのラウドスピーカ(図示せず)を含み得る。
【0019】
コントローラ120は、撮像インタフェース111を介して撮像装置110とインタフェースする。メモリ130は、コントローラ120によって実行可能な命令を記憶する。実行されると、以下でより完全に説明されるように、命令はコントローラ120に、ユーザに、GUI 155又はユーザインターフェース160、又はその両方を使用してプロトコルの異なるステップをスケジュールさせ、検査(たとえば、CEUS検査)中の特定の時間に撮影された画像又はループ、又はその両方を選択的に取り出すことを可能にさせる。さらに、コントローラ120は上述のプロセスのうちの1つ又は複数を実行するために、メモリ140及びディスプレイ150を含む、コンピュータシステム115の別の素子との命令又は通信などの、命令を実行することに基づいて、追加の動作を実装し得る。
【0020】
コントローラ120は1つ又は複数の処理装置を表し、本明細書の様々な実施形態で説明されるような機能を実行するために、メモリ130に記憶されたソフトウェア命令を実行するように構成される。コントローラ120は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、ハードワイヤード論理回路、又はそれらの組合せの任意の組合せを使用して、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、特定用途向け集積回路(ASIC)、汎用コンピュータ、中央処理装置、コンピュータプロセッサ、マイクロプロセッサ、グラフィックス処理装置(GPU)、マイクロコントローラ、状態マシン、プログラマブル論理装置、又はそれらの組合せによって実装され得る。さらに、本明細書における任意の処理ユニット又はプロセッサは、複数のプロセッサ、並列プロセッサ、又は両方を含み得る。複数のプロセッサは、単一装置又は複数の装置に含まれ得るか、又は結合され得る。
【0021】
本明細書で使用される「プロセッサ」という用語は、プログラム又は機械実行可能命令を実行することが可能な電子コンポーネントを包含する。「プロセッサ」を備えるコンピューティング装置への言及はマルチコアプロセッサにおけるように、2つ以上のプロセッサ又は処理コアを含むと解釈されるべきである。プロセッサはまた、単一のコンピュータシステム内の、又はクラウドベース又は他のマルチサイトアプリケーションなどの複数のコンピュータシステム間で分散されたプロセッサの集合を指し得る。コンピューティング装置という用語はまた、各々が1つ又は複数のプロセッサを含むコンピューティング装置の集合又はネットワークを含むと解釈されるべきである。プログラムは同じコンピューティング装置内にあってもよく、又は複数のコンピューティング装置にわたって分散されてもよい、1つ又は複数のプロセッサによって実行されるソフトウェア命令を有する。
【0022】
メモリ130はメインメモリ及び/又はスタティックメモリを含むことができ、そのようなメモリは、1つ又は複数のバスを介して互いに及びコントローラ120と通信することができる。メモリ130は、本明細書で説明する方法及びプロセスのいくつか又はすべての態様を実装するために使用される命令を記憶する。メモリ130は例えば、ランダムアクセスメモリ(RAM)及び読取り専用メモリ(ROM)の任意の数、タイプ、及び組合せによって実装され得、プロセッサによって実行されたときにプロセッサに本教示による様々なステップ及び方法を実行させる命令として働く、ソフトウェアアルゴリズムなどの様々な種類の情報を記憶し得る。さらに、本明細書に記載される方法及びプロセスの更新は、コンピュータシステム115に提供され、メモリ130に記憶されてもよい。
【0023】
様々なタイプのROM及びRAMは、ディスクドライブ、フラッシュメモリ、電気的にフィールドプログラマブルゲートアレイ読取り専用メモリ(EPROM)、電気的に消去可能かつフィールドプログラマブルゲートアレイ読取り専用メモリ(EEPROM)、レジスタ、ハードディスク、リムーバブルディスク、テープ、コンパクトディスク読取り専用メモリ(CD-ROM)、デジタル多用途ディスク(DVD)、フロッピーディスク、ブルーレイディスク、ユニバーサルシリアルバス(USB)ドライブ、又は当技術分野で知られている任意の他の形態の記憶媒体など、コンピュータ可読記憶媒体の任意の数、タイプ、及び組合せを含み得る。メモリ130はデータ及び実行可能なソフトウェア命令を記憶する有形の記憶媒体であり、ソフトウェア命令が記憶されている間は非一時的である。本明細書で使用するとき、用語「非一時的」は、状態の永続的な特性としてではなく、ある期間にわたって持続する状態の特性として解釈されるべきである。「非一時的である」という用語は特に、搬送波もしくは信号の特性、又は任意の時間で任意の場所に一時的にのみ存在する他の形成などのフリーティング特性を否定する。メモリ130は、様々な機能の性能を可能にするソフトウェア命令及び/又はコンピュータ可読コードを記憶し得る。メモリ130は、セキュア及び/又は暗号化されてもよく、非セキュア及び/又は非暗号化されてもよい。
【0024】
「メモリ」はコンピュータ可読記憶媒体の一例であり、場合によっては複数のメモリ又はデータベースであると解釈されるべきである。メモリ又はデータベースは例えば、コンピュータにローカルな複数のメモリ又はデータベースであってもよく、及び/又は複数のコンピュータシステム又はコンピューティング装置の間で分散されてもよい。コンピュータ可読記憶媒体は、35 U.S.C. §101に基づく特許可能な主題を構成する任意の媒体であると定義され、35 U.S.C. §101に基づく特許可能な主題を構成しない任意の媒体を除外する。そのような媒体の例は、コンピュータ又はデータ処理システムによって読み取り可能なフォーマットで情報を記憶するコンピュータメモリデバイスなどの非一時的媒体を含む。非一時的媒体のより具体的な例は、コンピュータディスク及び不揮発性メモリを含む。
【0025】
ユーザインターフェース160は、コントローラ120及び/又はメモリ130によって出力された情報及びデータをユーザに提供するため、及び/又はユーザによって入力された情報及びデータを受信するための、ユーザ及び/又はネットワークインターフェースを含み得る。すなわち、ユーザインターフェース160はユーザがデータを入力し、本明細書で説明するプロセスの態様をスケジュールし、制御し、又は操作することを可能にし、コントローラ120がユーザの制御又は操作の効果を示すことを可能にする。ユーザインターフェース160は、ポート、ディスクドライブ、無線アンテナ、又は他のタイプの受信器回路のうちの1つ又は複数を含み得る。ユーザインターフェース160はたとえば、マウス、キーボード、マウス、トラックボール、ジョイスティック、マイクロフォン、ビデオカメラ、タッチパッド、タッチスクリーン、マイクロフォン又はビデオカメラによってキャプチャされた音声又はジェスチャ認識など、1つ又は複数のユーザインターフェースをさらに接続し得る。
【0026】
ディスプレイ150は例えば、コンピュータモニタ、テレビ、液晶ディスプレイ(LCD)、発光ダイオード(LED)ディスプレイ、フラットパネルディスプレイ、固体ディスプレイ、もしくは陰極線管(液体)ディスプレイ、又は電子ホワイトボードなどのモニタであり得る。ディスプレイ150はまた、ユーザとの間で情報を表示及び受信するためのグラフィカルユーザインタフェース(GUI)155を提供し得る。
【0027】
上記に示唆され、以下により詳細に説明されるように、様々な代表的な実施形態によれば、撮像プロトコルの様々な態様は、撮像プロシージャ中に特定の所望の機能を実行するようにユーザによって選択的にスケジュールされ得る。さらに、代表的な実施形態によれば、撮像プロトコルの命令実行中にユーザにリマインダを提供することができる。さらに、撮像スキャンが完了した後、代表的な実施形態によれば、取得された画像/ループのレビューは、実行されたプロトコルの特定時点に対する画像/ループのペアリングによって容易にされる。限定ではなく説明の目的で、図を示す。2-7 及びそれらの説明は、本教示によるCEUSプロトコル実行の様々な態様を提示する。これは、本教示の様々な態様の単なる例示的なアプリケーションであり、本教示の範囲を限定することを意図するものではないことが強調される。
【0028】
図2は、代表的な実施形態による、血流を撮像するためのプロトコル200を示す簡略化されたフロー図である。プロトコル200の様々な態様及び詳細、ならびにその実施形態は、上述の撮像システム100における使用のために企図される。撮像システム100の様々な態様は本代表的な実施形態の説明を不明瞭にすることを避けるために、繰り返されない場合がある。
【0029】
プロトコル200は例示的にCEUSプロトコルであり、CEUS画像で使用される共通のステップ及び動作を含む。ここでも、CEUS撮像への本教示の適用は単なる例示であり、本教示の様々な態様は、他の撮像モダリティでの使用が企図される。さらに、プロトコル200及び付随する方法の様々な態様及び詳細は上記で説明したものに共通であり、本代表的な実施形態の説明を不明瞭にすることを避けるために繰り返さないことがある。
【0030】
上述したように、また以下でより完全に説明するように、プロトコルのシーケンスにおける様々なステップは、ディスプレイ150上のメニュー(図1及び2には図示せず)、及びユーザインターフェース160もしくはGUI 155、又はその両方を使用して実装される。さらに、メモリ130に記憶された命令はコントローラ120のプロセッサによって実行されると、プロトコル200における様々な所望のステップの選択を可能にし、撮像中及び撮像後に、ユーザインターフェース160、又はGUI 155、又はその両方を介したユーザによる画像及びループの選択を可能にする。
【0031】
プロトコル200は、202において、プロトコル200が実行される撮像システム100のユーザ/オペレータによって実行される造影前撮像ステップで開始する。プロトコルにおける他のすべてのステップと同様に、造影前撮像ステップは、ユーザインターフェース160又はGUI 155、あるいはその両方を使用して、ディスプレイ150上のメニュー(図1及び2には示されていない)を使用して選択され得る。
【0032】
202における造影前撮像ステップの完了後、プロトコル200は204における造影モードのエントリに続き、そこでは、様々な設定が調整されるか、又はプリセットされたデフォルト条件が選択される。204における造影モードへの進入は、プロトコル200のスケジューリングシーケンス中に行われ、ユーザインターフェース160もしくはGUI 155、又はその両方を使用して、ディスプレイ150上のメニュー(図1及び2には示されていない)を使用して選択され得る。
【0033】
プロトコル200は、206において、対象又は患者への造影剤の注入を継続する。206における造影剤の注入は、プロトコル200のスケジューリングシーケンス中にスケジューリングされる。206における造影剤の射出は、GUI 155のユーザインターフェース160を使用して、ユーザインターフェース160又はGUI 155上のメニュー(図1及び2には図示せず)、又はその両方から造影剤の射出を選択する。当業者によって理解されるように、造影剤の注入及び後続動脈又は門脈又は静脈循環における造影剤の外観は、特定の時間にプロトコルを実行するために使用される特定のタイマをトリガする。特に、以下でより十分に説明するように、これらのタイマは、プロトコルのスケジューリングシーケンス中に設定することもできる。さらに、以下でより完全に説明するように、オペレータが行動を起こさなければならない指定された時間を示す警告は、撮像スキャン中にディスプレイ150上に表示され得るか、又はディスプレイ150からの音声もしくは触覚フィードバックによって、又はプロトコル200のスケジューリング中にこれらのオプションの組合せの選択によって提供され得る。
【0034】
206での造影剤の注入の完了後、ユーザはメニュー(図1及び2に図示せず)からタイマの時間及び持続時間を選択するために、ユーザインターフェース160又はGUI 155を使用して、208で造影タイマを起動することを選択し得る。208における造影タイマの活性化は、カスタムCEUSプロトコルを開始させる。以下でより完全に説明するように、カスタムCEUSプロトコルで使用される様々な動作及びタイマは、ユーザインターフェース160又はGUI 155、又はその両方を使用してディスプレイ150上で選択され得る。
【0035】
208での造影剤タイマの起動後、造影剤の注入後、造影剤の最初の到達、及びその後の初期動脈フェーズを確実にするために、撮像及びループ取得が実行される。特に、以下でより完全に説明するように、208におけるこの造影タイマの開始及び終了は、画面上に表示されてもよく、又はその終了を信号で知らせる警告がディスプレイ150によって提供されてもよく、又はその両方であってもよい。このようにして、撮像システム100のユーザ又はオペレータは、210において画像取得ループを開始することができる。代替的に、プロトコル200の開始に先立って、ユーザは、ユーザインターフェース160又はGUI 155を用いて、ディスプレイ150上のメニュー(図1及び2に図示せず)を使用してユーザタイマを設定することができる。したがって、208での造影剤の注入後のこの待機期間のユーザタイマは、ユーザ/オペレータによるプロトコル200の構成中に設定され、起動され得る。例示的には、待機期間のユーザタイマがユーザ/オペレータによって、ユーザインターフェース160及び/又はGUI 155を使用して選択され、メニュー(図1及び2に図示せず)からタイマの時間及び持続時間を選択することができる。タイマの選択及びそれらの警告のさらなる説明は、様々な代表的な実施形態に従って以下に提供される。特に、以下でより完全に説明するように、ユーザは、ユーザ・タイマ・シーケンス及びプロトコル内の定義に基づいて、画像/ループ、フリーズなどの場合に取得を開始するなどの機能を指定することができる。
【0036】
210で始まる画像取得ループの持続時間は取得フレームレートと同様に、本教示によって有益に選択可能である。210で始まる画像取得ループの持続時間は、メニュー(図1及び2には図示せず)上の選択を介して、ユーザインターフェース160及び/又はGUI 155を使用して、ユーザ/オペレータによって選択され得る。特に、造影検査はしばしば、患者、注射、及び病変タイプにわたって高い変動性を有する。基本的なレベルでは、造影検査がピーク造影到達(最大信号パワー又はピクセル強度が関心器官内で生じるフレーム)を通る動脈フェーズ中の循環系内の移行に起因して造影剤が撮像面内に到達する結果として生じる初期期間にわたるピクセル強度の増加でサンプルウォッシュインを目的とする。撮像シーケンスのこの部分では、高速変化をサンプリングするために、高いフレームレートが有用である。この後、サンプルするための薬剤の漸次的な減衰があり、これは、循環系内の通過に起因して造影剤が撮像面内に到達する結果として生じる初期期間にわたるピクセル強度の増加である。動脈フェーズがサンプリングされ、ユーザがポータル/遅延フェーズ性能を捕捉した後、フレームレートに対する要求は緩和され、造影剤を最大限に保存し、データサイズを低減するために(例えば、毎秒の送信回数を低減することによって)トレードオフが行われ得る。したがって、当業者によって理解されるように、プロトコル200の210における画像取得ループの選択された持続時間は、ユーザ/オペレータによって改善された撮像効率及び精度が実行されることを有益に可能にする。
【0037】
次に、210におけるループ取得の持続時間の後、212において、ループ取得は終了する。210におけるループ取得の持続時間は、画面上に表示されてもよく、又は210におけるループ取得の持続時間の終了を信号で知らせる警告、又はその両方がディスプレイ150によって提供されてもよい。このようにして、撮像システム100のユーザ又はオペレータは、212において、画像取得ループを終了することができる。あるいは、ユーザがプロトコル200の開始前にユーザインターフェース160又はGUI 155上のメニュー(図1及び図2には図示せず)を使用してタイマを設定して、210で開始し、212で終了するループの取得を終了してもよい。したがって、208での造影剤の注入後のこの待機期間のタイマは、ユーザ/オペレータによるプロトコル200の構成中に設定され、起動され得る。
【0038】
動脈フェーズの長さは、器官、患者の健康、及び他の要因に基づいて著しく変動し得る。ピーク造影信号から後期フェーズまでの時間の長さもまた、器官、患者、及び病変に基づいて著しく変動し得る。例えば、一部の患者では、造影剤が急速に消失し、1分又は2分を過ぎた任意の有用な信号の提供を停止することができる。これらの場合、プロトコル200はユーザ/オペレータがレビュー/定量化/報告段階に進むために、複数の次のイベントをバイパスすることを可能にするように、有用に構成され得る。同様に、造影剤を保存するために音響特性(例えば、取得フレームレート、伝送線密度など)を変更する理想的な時間は、患者ごとに一貫していなくてもよく、むしろ、ユーザが現在ウォッシュイン/ウォッシュアウトシーケンスのどこにいるかに依存してもよい。最後に、以下でより完全に論じるように、対象のループ/フレームの注釈付け及びマークは、検査後に起こる定量化及び報告に利益をもたらす。これらの注釈及びマーキングは、ユーザインターフェース160もしくはGUI 155、又はその両方を介して実行され得る。
【0039】
212におけるループ取得の終了後、撮像システム100は、214においてフリーズモードに入り得る。撮像システムのフリーズは、超音波の身体への送信を停止させる。これは、例えば、超音波によって減少又は排除され得る造影剤中の気泡を保存することを含む、いくつかの理由のために行われ得る。214でのフリーズは一般に、収集され得る画像が関心対象ではないか、又は実施される特定のスキャンに有用ではないときに行われる。特定の撮像プロシージャでは、造影剤レベルはピークレベルに達し、その後、レベルは時間減衰するか、又は定常状態に達する。これらの時間中に、画像を収集することは有用ではない場合がある。さらに、造影剤に対する特定のタイプの病変の挙動を含むがこれらに限定されない、フリーズの持続時間を駆動するいくつかの要因が存在する。したがって、214におけるフリーズの開始及び持続時間は、様々な要因に応じて変化し得る。したがって、214におけるフリーズの開始及び終了の選択は、有益に制御可能である。特に、フリーズ及び非フリーズはオペレータによる画像観察に基づいて行われてもよいし、プロトコルによって固定されてもよい。具体的には、組織の状況によっては放射線科医が全ての技術者が従わなければならない厳密なプロトコルを設定する。これは、全てが放射線科医と同様に提示されるように、固定された持続時間をもたらす。他の状況では、放射線科医/医師がスキャンを実行することができ、観察に基づいてタイミングを変更することができる。さらに他の状況では、データ収集が一定の持続時間を必要とする厳密なプロトコルの遵守が有益である臨床研究の一部であり得る。
【0040】
214における撮像システム100のフリーズの開始及び終了(すなわち、持続時間)は、ディスプレイ上に表示されてもよく、又はその終了を信号伝達するための警告がディスプレイ150によって提供されてもよく、又はその両方であってもよい。このようにして、撮像システム100のユーザ又はオペレータは、ユーザインターフェース160又はGUI 155上のメニュー(図1及び2には示されていない)を使用して、リアルタイムでディスプレイ150と対話することによって、所望の期間、214において撮像システム100のフリーズを開始及び終了することができる。あるいは、ユーザがプロトコル200の開始前に、ユーザインターフェース160又はGUI 155を使用してタイマを設定することができる。したがって、214でのデータ収集のこのフリーズのタイマは、ユーザ/オペレータによるプロトコル200の構成中に設定され、アクティブ化され得る。
【0041】
214におけるフリーズの終了後、216において、別のループ取得が開始される。このようにして。いずれの場合も、撮像システム100のユーザ又はオペレータは、216において別の画像取得ループを開始することができる。再び、216において次のループ取得を開始する時間がディスプレイ150上に示されてもよく、又はその終了を信号伝達するための警告がディスプレイ150によって提供されてもよく、又はその両方であってもよい。あるいは、ユーザがプロトコル200の開始前に、ユーザインターフェース160又はGUI 155上のメニュー(図1及び図2には図示せず)を使用してタイマを設定することができる。したがって、このフリーズ期間のタイマは、ユーザ/オペレータによるプロトコル200の構成中に設定され、起動され得る。
【0042】
次に、216におけるループ取得の持続時間の後、218において、ループ取得は終了する。ループ取得の持続時間(例示的に30秒)は、ディスプレイ上に示されてもよく、又は持続時間の終了を信号で知らせる警告がディスプレイ150によって提供されてもよく、又はその両方であってもよい。このようにして、撮像システム100のユーザ又はオペレータは、218において、画像取得ループを終了することができる。あるいは、ユーザがプロトコル200の開始前にユーザインターフェース160又はGUI 155を使用してタイマを設定して、216で開始され、218で終了されるループの取得を終了してもよい。したがって、218における画像取得のタイマは、ユーザ/オペレータによるプロトコル200の構成中に設定され、アクティブ化され得る。
【0043】
216で開始されたループの取得の終了後、プロトコル200は、撮像シーケンスの次のステージに続く。特に、220において、ユーザ/オペレータは取得された画像/ループのレビューに進み、ウォッシュインループを選択し、又はスキャン中に収集された画像に注釈を付けることができる。以下でより完全に説明するように、ユーザ/オペレータは、ユーザインターフェース160もしくはGUI 155、又はその両方を使用して、ディスプレイ150上でこれらの関数を実行することができる。
【0044】
220でレビュー及び他の動作を完了した後、プロトコルは、222で定量化を開始することに進む。222における定量化は一般に、鍵となるCEUS画像/ループを分析して対象の定量化パラメータを求める内部又は外部アプリケーションの起動を含む。例えば、健康な組織内のピクセルと関心病変内のピクセルとの間で時間対強度特性がどのように異なるかを検討することは有用であり得る。これらの分析は、診断又は報告に対する追加の入力として使用される。例示的に、ユーザはレビュー又はフリーズ中にGUIを操作し、現在のループを入力として定量化ツールセットを起動するGUIボタンから選択することによって、定量化を開始することができる。
【0045】
最後に、222での定量化が完了すると、プロトコル200は224に進み、超音波肝臓撮像レポーティング及びデータシステム(LIRADS)、甲状腺撮像、レポーティング及びデータシステム(TIRADS)、又は乳房撮像及びレポーティングデータシステム(BIRADS)などの所望のレポーティングプロトコルに従って様々な所見を報告し、ほんの数例を挙げる。選択された報告プロトコルは、ディスプレイ150上のメニュー(図1及び2には示されていない)、及びユーザインターフェース160もしくはGUI 155、又はその両方を使用して、プロトコル200の開始前に設定することができる。さらに、報告は、ユーザによってカスタマイズすることができる。例えば、ユーザは、必要に応じて、プロトコルを使用して、アジアにおける相違に基づいて、TIRADS報告のカスタマイズされたバージョンを選択することができる。220で画像をレビューするのではなく、214でフリーズを繰り返し、216でループ取得に進み、218でループ取得を終了することが望ましい。例えば、造影がウォッシュアウトされておらず、薬剤の特性をサンプリングし続ける動機がある(例えば、病変が異常な崩壊特性を示すか、又は臨床医がさらなる観察なしに分類について不明)場合、214乃至218において、ループの増分で検査を延長することを望む場合がある。214でのフリーズで始まるシーケンスの繰り返しは、ディスプレイ150上のメニュー(図1及び2には示されていない)、及びユーザインターフェース160もしくはGUI 155、又はその両方を使用して、リアルタイムで行うことができる。特に、シーケンスを繰り返す前の遅延は、ディスプレイ150、ユーザインターフェース160もしくはGUI 155、又はその両方を使用して、ユーザ/オペレータによって追加され得る。あるいは、遅延は先験的に設定することができる。例えば、デフォルトプロトコルは、注入からの総経過時間がCEUSウォッシュアウトタイムフレームに典型的である3分乃至5分のオーダーであるまで、このシーケンスを繰り返すことを選択することができる。
【0046】
あるいは、ユーザ/オペレータが図示のように造影剤の第2の注入を導入することを決定してもよい。これは、オペレータが画像/ループの第1のセットが分析に適していないと考えるときなど、いくつかの理由のうちの1つのために行われ得る。あるいは、ユーザ/操作者が第1の検査の過程で追加の病変を発見した場合、追加の撮像を実行してさらに調査することができる。206で始まるシーケンスを繰り返すことは、ディスプレイ150上のメニュー(図1及び2には図示せず)、及びユーザインターフェース160もしくはGUI 155、又はその両方を使用して、リアルタイムで行うことができる。
【0047】
図3は、代表的な実施形態による、CEUSプロトコルを生成するためのメニュー302を備える、ディスプレイ150上に示される第1のタイムバーディスプレイ300である。ディスプレイ150及びメニュー302上の第1のタイムバーディスプレイ300の様々な態様及び詳細は図1及び図2に関連して上記で説明したものに共通であり、本代表的な実施形態の説明を不明瞭にすることを避けるために繰り返さないことがある。特に、第1のタイムバーディスプレイ300はCEUS画像検査中に時間ベースの動作を変更し、ディスプレイ150上に次の動作の視覚的インジケーションを提供するように適合されたタイムバーディスプレイの一例である。したがって、図2に関連して説明したいくつかの動作は、第1のタイムバーディスプレイ300のメニュー302を使用してプロトコルの生成中に選択され得る。これらの時間ベースの動作は複数の超音波信号送信の変化、連続する超音波信号送信の間のパルス繰り返し間隔、超音波信号の周波数、特定のタイプの超音波パルスシーケンス(例えば、パルス反転及び振幅変調)、及び捕捉された超音波画像のフレームレートのうちの1つ又は複数を含む超音波設定の変更を含むが、これらに限定されない。
【0048】
メニュー302は、第1のサブメニュー304及び第2のサブメニュー306を含む。第1のサブメニュー304は、性質造影特有の複数のオプションを提供する。プロトコルの生成において、ユーザ/オペレータは、第1のドロップダウンメニュー305上のオプションを選択する。これらのオプションには図2に関連して上述したものが含まれ、限定されないが、プレ造影撮像、ウォッシュイン中のループ取得、第1のフリーズ、ポータル位相での第1のループ取得、第2のフリーズ、ポータル位相での第2のループ取得、フレームレート調整及びゲインが含まれる。上述のように、メニュー302、第1のサブメニュー304、及び第1のドロップダウンメニュー305は、コントローラ120によってメモリ130に記憶された命令の実行によって作成され、ユーザインターフェース160、又はGUI 155、又はその両方を使用して修正される。例示的には門脈フェーズにおける第1及び第2のループ取得が肝臓CEUS検査の「門脈フェーズ」をカバーする2つの全撮像ループを表し、これは造影剤が肝臓門脈から肝臓に到達する期間である。この例では数個の30秒ループ取得が同じフェーズで起こり得、番号付けはただ後続のシーケンスである(例えば、ポータル1、ポータル2、後期1、後期2はポータルフェーズにおける2つのループ取得を表し、後期フェーズにおいて2つのループ取得を表す)。
【0049】
第2のドロップダウンメニュー307は、図2に関連して説明した様々な動作の開始時間、終了時間、及び継続時間を含むがこれらに限定されない動作のタイミングのためのオプションを含む。さらに、第2のドロップダウンメニュー307は造影剤、深さ、横並びの組織基準の包含/排除、利得、ダイナミックレンジを保存するために、フレームレート(フレーム当たりの送信数)及び/又は送信ライン密度を変更するためのオプション、ならびに前のプロトコルイベントに対する取得の他の音響特性を変更するためのオプションを備え得る。
【0050】
上述のように、第2のサブメニュー306及び第2のドロップダウンメニュー307は、コントローラ120によってメモリ130に記憶された命令の実行によって作成され、ユーザインターフェース160もしくはGUI 155、又はその両方を使用して修正される。
【0051】
特に、第1のドロップダウンメニュー305からのオプションの選択は第2のドロップダウンメニューに、第1のドロップダウンメニュー305の選択された動作のための様々なオプションを提供させる。例えば、第1のタイムバーディスプレイ300は、第1のドロップダウンメニュー305における「ループ取得-ウォッシュイン」の選択を示す。第1のドロップダウンメニュー305上の「ループ取得-ウォッシュイン」の選択は、プロトコルの選択された動作に有用な第2のドロップダウンメニュー307上に様々なオプションを表示させ、次いで、撮像モード(3D又は2D)、取得のタイプ(ループ、画像、又はその両方)、選択された動作の持続時間(この場合はループ取得-ウォッシュイン)、及びプロトコルのこの部分の間に示される表示150の所望の部分を選択する能力を提供する。第2のドロップダウンメニュー307においてユーザが利用可能な他のオプションは、開始時間及び終了時間を含む上述の多く、ならびに選択された特定のプロトコルの命令実行中にディスプレイ150上に提示される警告及びプロンプトを選択する能力を含む。例示的に、以下の図4に関連して説明されるように、これらの警告及びプロンプトは撮像システム100のユーザ/オペレータによって近づく動作が容易にアクセス可能であるように、ディスプレイ上に提示される。
【0052】
図4は、代表的な実施形態による、画像のリアルタイム取得中のディスプレイ150上のディスプレイ上の第2のタイムバーディスプレイ400である。ディスプレイ150上の第2のタイムバーディスプレイ400の様々な態様及び詳細は図1乃至図3に関連して上述したものと共通であり、本代表的な実施形態の説明を不明瞭にすることを避けるために繰り返さない場合がある。上記で示唆したように、ディスプレイ150上の第2のタイムバーディスプレイ400に提示される様々な警告及びプロンプト、それらのタイミング又は持続時間、又は両方はプロトコルの生成中にユーザ/オペレータによって選択され(たとえば、ディスプレイ150上のディスプレイ上の第1のタイムバーディスプレイ300を使用して)、コントローラ120によってメモリ130に記憶された命令の実行によって作成され、ユーザインターフェース160又はGUI 155、又はその両方を使用して選択される。
【0053】
第2のタイムバーディスプレイ400は、それぞれCEUS画像403及び407を有する第1のスクリーン402及び第2のスクリーン404を示す。第1のスクリーン402及び第2のスクリーン404は、ユーザオペレータによって行われるべき動作のためのイベント又は動作トリガ及びタイミング仕様に基づいてスクロールするバー405をさらに備える。第1のスクリーン402に示されるように、第1の警告406が提供され、生成されたプロトコルの指定された時間(例えば、3秒)に、ユーザ/オペレータが次の動作の準備をするように促す。上述のように、第1の警告406の表示に加えて、音声警告、又は触覚警告、又はその両方が、第1の警告406に付随してもよい。第1の警告406を通過した後、第1のプロンプト408は、ユーザ/オペレータが取られている動作のためにタイマを作動させるための適切な時間を示す。本例では、第1の警告406及び第1のプロンプト408を使用して、画像/ループ取得が撮像スキャン中の特定の時間に始まり、生成されたプロトコルに従って実行されることを確実にする。
【0054】
第2のスクリーン404に示されるように、第2の警告409がプロトコルによって指定された時間(例えば、ディスプレイ150上の第1のタイムバーディスプレイ300を使用して)に、及びプロトコルによって指定された選択された持続時間の後に、画像/ループ取得を終了するようにユーザ/オペレータに促すために表示される。上述のように、第1の警告406の表示に加えて、音声警告、又は触覚警告、又はその両方が、第2の警告409に付随してもよい。第2の警告409は、ユーザ/オペレータがプロトコルに従ってスキャンを終了するための適切な時間を示す。特に、現在の取得の終了時間が近づいていることをユーザ/オペレータに警告するために、別の警告(図示せず)が提供されてもよい。本例では、第2の警告409が画像/ループ取得を保証するために使用され、撮像スキャン中の特定の時間に、生成されたプロトコルに従って終了される。
【0055】
図5は、代表的な実施形態による、メニュー502を備え、撮像シーケンス中に収集される様々な画像/ループを示す、ディスプレイ150上のビュー500である。ディスプレイ150及びメニュー502上のビュー500の様々な態様及び詳細は図1乃至図4に関連して上記で説明したものと共通であり、本代表的な実施形態の説明を不明瞭にすることを避けるために繰り返さないことがある。特に、ビュー500は、上述の第1のタイムバーディスプレイ300及び第2のタイムバーディスプレイ400を使用して生成されたCEUSプロトコルの実行中に収集された画像/ループへのアクセスを提供するように適合された第2のタイムバーディスプレイ400の例である。したがって、第1のタイムバーディスプレイ300のメニュー502を使用して、プロトコルの生成中に、図2乃至図4に関連して説明したいくつかの動作を選択することができる。さらに、ビュー500はまた、ライブ撮像設定及び検査後レビューの両方での使用のために企図される。
【0056】
メニュー502は、第1のサブメニュー504及び第2のサブメニュー506を含む。以下でより完全に説明するように、第1及び第2のサブメニュー504、506は、ユーザ/オペレータが上記の図2乃至3に関連して説明したように生成されたプロトコルにおける様々なステップ中に取られた動作間の収集及び遷移を検討することを可能にする。
【0057】
第1のサブメニュー504は、プロトコルを生成する間にユーザ/オペレータが選択したプロトコル中に取られる動作のリストを提供する。第1のドロップダウンメニュー505に提供されるオプションは、動作を特徴とする。これらのオプションには図2及び3に関連して上述したものが含まれ、これらにはこれらに限定されないが、プレ造影撮像において収集される画像の選択、ウォッシュイン中のループ収集、第1のフリーズ、ポータル位相における第1のループ収集、第2のフリーズ、別のポータル位相における第2のループ収集、第3のフリーズ、第1のウォッシュアウト中のループ収集、第4のフリーズ、ウォッシュアウト中の第3のループ収集、及び定量化が含まれる。上述のように、メニュー502及び第1のドロップダウンメニュー505は、コントローラ120によってメモリ130に記憶された命令の実行によって作成され、ユーザインターフェース160もしくはGUI 155、又はその両方を使用して修正される。
【0058】
第2のドロップダウンメニュー507は、生成されたプロトコルのCEUS撮像スキャンの選択された部分の様々なパラメータのリストを含む。第2のドロップダウンメニュー507は図3に関連して説明した第2のドロップダウンメニュー307を使用して選択された様々な動作の開始時間、終了時間、及び継続時間を含むが、これらに限定されない様々な動作のタイミングを含む。上述のように、第2のサブメニュー506及び第2のドロップダウンメニュー507は、コントローラ120によってメモリ130に記憶された命令の実行によって作成され、ユーザインターフェース160もしくはGUI 155、又はその両方を使用して修正される。ビュー500はまた、プロトコルの選択された部分の間に集められた多数の画像512からの選択された画像508、510を示す。具体的には、ビュー500が第1のドロップダウンメニュー505から選択された第2のループ取得中に収集された多数の画像512を示すパネルを含む。
【0059】
ビュー500は、プロトコル全体の間に順番に取得されたループを示す。画像512は、現在のステップを通る前のステップで取られたループからのサムネイルを表す。一例ではビュー500の右側のレビューバーが適切なラベルを有する時間シーケンスで画像を表示するように (例えば、各フェーズのための別個のボックスを含むか、又はサムネイルの隣に示されるタイミングと、プロトコルにおけるどのステップから取られたかに関する注釈との線で) 設定することができる。ライブ撮像設定では画像512内の右手素子が現在及び/又は前のシーケンスにおける過去の事象を表し、選択された画像508、510は現在のスキャンのインスタンスにおけるライブ画像を表す。この文脈において、ビュー500の左側は過去/現在/来るべきイベントを表し、チェックマークは、何がすでに完了しているかを示す。
【0060】
ユーザ/オペレータはプロトコルの完了後の更なるレビューのために、画像512から画像508、510を選択することができる。特に、画像512はプロトコルの間のそれらの取得の時間を含み、したがって、ユーザ/オペレータが、さらなるレビューのために特定の画像を選択することを可能にする。単なる例示として、ボタンは、これらのボタンがプロトコルを移動するために使用され得るという指示を追加するために使用され得る。例えば、ライブ撮像モードでは、トラックボール円514の左側のボタン516を使用して前のプロトコル要素を繰り返すことができ、トラックボール円514の上部の中央ボタン518を使用して次のプロトコル要素に進むことができ、トラックボール円514の右側のボタン520を使用して検査を終了し、検討に進むことができる。このディスプレイがレビューで使用された場合、同じボタン割り当てを使用して、前及び次のプロトコル要素で撮影されたループ/画像間を移動することができる。
【0061】
図6は、代表的な実施形態による、被検体の撮像部分する方法600を示すフロー図である。フロー図及び付随する方法600の方法及び詳細の様々な態様は上記で説明したものに共通であり、本代表的な実施形態の説明を不明瞭にすることを避けるために繰り返さないことがある。最も注目すべきことに、方法600は、方法だけでなく、プロセッサによって実行されるとプロセッサに方法600を実行させる命令を記憶する有形の非一時的コンピュータ可読媒体に記憶することも企図される。最後に、方法600はCEUS撮像での使用が企図されるが、方法600は撮像プロトコルがディスプレイ上のメニュー、ユーザインターフェース及び/又はGUI、ディスプレイ上に提供されるリアルタイムのリマインダ及び警告、ならびにディスプレイ上の画像/ループレビューを使用することを容易にするために、他のシステムにおいて使用され得る。
【0062】
602において、本方法は、ユーザがディスプレイ上の次回の造影強調超音波(CEUS)検査の時間ベースの動作及びイベントを選択することを可能にするように適合された編集可能プロトコルを備えるユーザインターフェースを提供することによって開始する。
【0063】
604において、方法はCEUS検査中に時間ベースの動作を変更し、ディスプレイ上に次の動作の視覚的インジケーションを提供するように適合された第1のタイムバーディスプレイを提供することを含む。
【0064】
606において、方法は、CEUS検査中に取得された画像及びループをディスプレイ上に表示するように構成される第2のタイムバーディスプレイを提供することを含む。
【0065】
本開示の利点を有する当業者によって理解されるように、本教示のシステム及び方法は、CEUS撮像において使用されるような撮像プロトコル実装における改善を提供する。例えば、既知の方法及びシステムと比較して、プロトコルにおけるステップの開始、持続時間、及び終了を含むプロトコルの様々な態様は、プロトコルの生成中、又はプロトコルの実施中、又はその両方で容易にすることができる。さらに、撮像システムとの人間の相互作用から生じ得る誤差を低減することができ、それによって、処置を繰り返す必要性を低減し、撮像プロシージャ完了するのに必要な時間を低減することができる。特に、これらの利点は例示的なものであり、医用撮像の分野における他の進歩は、本開示の利点を有する当業者に明らかになるのであろう。
【0066】
いくつかの例示的な実施形態を参照して、撮像プロトコルを実装するための方法、システム、及びコンポーネントを説明したが、使用された単語は限定の単語ではなく、説明及び例示の単語であることを理解されたい。本教示のプロトコル実装の範囲及び趣旨から逸脱することなく、現在述べられ、修正されているように、添付の特許請求の範囲の範囲内で変化が行われ得る。
【0067】
開示される実施形態の前述の説明は、当業者が本開示に記載される概念を実施することを可能にするために提供される。したがって、上記で開示された主題は例示的であり、限定的ではないと見なされるべきであり、添付の特許請求の範囲は、本開示の真の趣旨及び範囲内に入る、すべてのそのような修正、強調、及び他の実施形態を包含することが意図される。したがって、法律によって許容される最大限の範囲で、本開示の範囲は以下の特許請求の範囲及びそれらの均等物の最も広い許容可能な解釈によって決定されるべきであり、前述の詳細な説明によって制限又は限定されないものとする。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
【国際調査報告】