(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-08-29
(54)【発明の名称】時分割複信システムのための伝送スケジューリング
(51)【国際特許分類】
H04W 28/06 20090101AFI20240822BHJP
H04W 8/22 20090101ALI20240822BHJP
H04W 72/23 20230101ALI20240822BHJP
H04W 72/0453 20230101ALI20240822BHJP
【FI】
H04W28/06 130
H04W8/22
H04W72/23
H04W72/0453
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023578095
(86)(22)【出願日】2022-04-15
(85)【翻訳文提出日】2024-03-06
(86)【国際出願番号】 CN2022086964
(87)【国際公開番号】W WO2023197279
(87)【国際公開日】2023-10-19
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】511151662
【氏名又は名称】中興通訊股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】ZTE CORPORATION
【住所又は居所原語表記】ZTE Plaza,Keji Road South,Hi-Tech Industrial Park,Nanshan Shenzhen,Guangdong 518057 China
(74)【代理人】
【識別番号】100078282
【氏名又は名称】山本 秀策
(74)【代理人】
【識別番号】100113413
【氏名又は名称】森下 夏樹
(74)【代理人】
【識別番号】100181674
【氏名又は名称】飯田 貴敏
(74)【代理人】
【識別番号】100181641
【氏名又は名称】石川 大輔
(74)【代理人】
【識別番号】230113332
【氏名又は名称】山本 健策
(72)【発明者】
【氏名】ゴウ, ウェイ
(72)【発明者】
【氏名】ハン, シャンフイ
(72)【発明者】
【氏名】ウェイ, シングアン
(72)【発明者】
【氏名】コウ, シュアイフア
(72)【発明者】
【氏名】シャオ, カイ
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA21
5K067AA43
5K067DD34
5K067EE02
5K067EE10
5K067EE61
5K067EE71
5K067JJ11
(57)【要約】
時分割複信(TDD)システムにおける半二重伝送と全二重伝送との両方のためのデータ伝送のスケジューリングを可能にする方法、装置、およびシステムを開示する。1つの例示的な側面では、無線通信のための方法は、端末デバイスによって、第1の方向における伝送のためのリソースを示すスケジューリング情報を基地局から受信することであって、リソースは、第1の方向とは異なる第2の方向における使用のために構成された少なくとも1つのシンボルを備えている、ことと、端末デバイスによって、リソースにおける少なくとも1つのシンボルを使用して第1の方向における基地局との伝送を実行することとを含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信のための方法であって、前記方法は、
端末デバイスによって、第1の方向における伝送のためのリソースを示すスケジューリング情報を基地局から受信することであって、前記リソースは、前記第1の方向とは異なる第2の方向における使用のために構成された少なくとも1つのシンボルを備えている、ことと、
前記端末デバイスによって、前記リソースにおける前記少なくとも1つのシンボルを使用して前記第1の方向における前記基地局との前記伝送を実行することと
を含む、無線通信のための方法。
【請求項2】
前記端末デバイスによって、前記リソースを使用して前記第1の方向における伝送を実行するためのサポートを示す能力情報を前記基地局に報告することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記端末デバイスによって、無線リソース制御(RRC)シグナリングにおいて、キャリアのサブバンドのための構成情報を前記基地局から受信することをさらに含み、前記構成情報は、前記サブバンドが前記第1の方向における伝送のために構成されていることを指定し、前記リソースは、前記サブバンドに配置され、前記サブバンドは、前記第2の方向における使用のためのシンボルを含む、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
無線通信のための方法であって、前記方法は、
基地局によって、第1の方向における伝送のためのリソースを示すスケジューリング情報を端末デバイスに伝送することであって、前記リソースは、前記第1の方向とは異なる第2の方向における使用のために構成された少なくとも1つのシンボルを備えている、ことと、
前記基地局によって、前記リソースにおける前記少なくとも1つのシンボルを使用して前記第1の方向における前記端末デバイスとの前記伝送を実行することと
を含む、無線通信のための方法。
【請求項5】
前記基地局によって、前記リソースを使用して前記第1の方向における伝送を実行するためのサポートを示す能力情報を前記端末デバイスから受信することをさらに含む、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記基地局によって、無線リソース制御(RRC)シグナリングにおいて、キャリアのサブバンドのための構成情報を前記端末デバイスに伝送することをさらに含み、前記構成情報は、前記サブバンドが前記第1の方向における伝送のために構成されていることを指定し、前記リソースは、前記サブバンドに配置され、前記サブバンドは、前記第2の方向における使用のためのシンボルを含む、請求項4または5に記載の方法。
【請求項7】
前記スケジューリング情報は、ダウンリンク制御情報シグナリングにおいて搬送される、請求項1から6のいずれかに記載の方法。
【請求項8】
前記第1の方向は、前記端末デバイスから前記基地局へのアップリンク方向または前記基地局から前記端末デバイスへのダウンリンク方向である、請求項1から7のいずれかに記載の方法。
【請求項9】
無線通信のための方法であって、前記方法は、
端末デバイスによって、第1の方向における伝送を実行するためのキャリアにおける1つ以上のサブバンドを構成する構成情報を基地局から受信することであって、前記1つ以上のサブバンドは、前記第1の方向とは異なる第2の方向における使用のために構成された少なくとも1つのシンボルを含む、ことと、
前記構成情報を受信した後、前記端末デバイスによって、前記構成情報に基づいて前記伝送を実行するための前記1つ以上のサブバンドからのサブバンドの選択または前記1つ以上のサブバンドの調整を示すシグナリングメッセージを前記基地局から受信することと、
前記端末デバイスによって、前記サブバンドを使用して前記基地局との前記伝送を実行することと
を含む、無線通信のための方法。
【請求項10】
無線通信のための方法であって、前記方法は、
基地局によって、第1の方向における伝送を実行するためのキャリアにおける1つ以上のサブバンドを構成する構成情報を端末デバイスに伝送することであって、前記1つ以上のサブバンドは、前記第1の方向とは異なる第2の方向における使用のために構成された少なくとも1つのシンボルを含む、ことと、
前記構成情報を伝送した後、前記基地局によって、前記構成情報に基づいて前記伝送を実行するための前記1つ以上のサブバンドからのサブバンドの選択または前記1つ以上のサブバンドの調整を示すシグナリングメッセージを前記端末デバイスに伝送することと、
前記基地局によって、前記サブバンドを使用して前記端末デバイスとの前記伝送を実行することと
を含む、無線通信のための方法。
【請求項11】
前記1つ以上のサブバンドの前記調整は、前記サブバンドの周波数領域中心を維持しながら、前記サブバンドの周波数領域サイズを調整することを含む、請求項9または10に記載の方法。
【請求項12】
前記1つ以上のサブバンドの前記調整は、サブバンドの周波数領域サイズおよび周波数領域中心の両方を調整することを含む、請求項9または10に記載の方法。
【請求項13】
前記1つ以上のサブバンドにおける事前定義または予め構成された周波数領域リソースは、前記調整においてスキップされる、請求項11または12に記載の方法。
【請求項14】
前記1つ以上のサブバンドの前記調整は、サブバンドの時間領域位置を調整することを含む、請求項9または10に記載の方法。
【請求項15】
前記サブバンドの前記時間領域位置は、時間領域単位を使用して表され、前記時間領域単位は、スロットまたはシンボルのうちの少なくとも1つである、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記調整されたサブバンドは、前記構成されたサブバンドの時間領域単位の一部を含む、請求項14または15に記載の方法。
【請求項17】
前記1つ以上のサブバンドにおける事前定義または予め構成された時間領域単位は、前記調整においてスキップされる、請求項15から16のいずれかに記載の方法。
【請求項18】
請求項1から17のいずれか1つ以上に記載の方法を実施するように構成されたプロセッサを備えている通信装置。
【請求項19】
コードを記憶している記憶されたコンピュータプログラム製品であって、前記コードは、プロセッサによって実行されると、請求項1から17のいずれか1つ以上に記載の方法を前記プロセッサに実施させる、コンピュータプログラム製品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この特許文書は、一般に、無線通信に関する。
【背景技術】
【0002】
移動通信技術によって、世界はますますつながり、ネットワーク化された社会へと向かっている。移動通信が急成長し、テクノロジーが進歩することにより、容量の増加および接続性の向上に対する需要が高まっている。エネルギー消費、デバイスコスト、スペクトル効率、および遅延時間などの他の側面も、様々な通信シナリオのニーズを満たすために重要である。より高いサービス品質、より長い電池寿命、および改善された性能を提供するための新たな方法を含む様々な技術が議論されている。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
この特許文献は、とりわけ、時分割複信(Time Division Duplexing:TDD)システムにおける半二重伝送および全二重伝送の両方のためのデータ伝送のスケジューリングを可能にする技術を記載している。
【0004】
1つの例示的な側面では、無線通信のための方法は、端末デバイスによって、第1の方向における伝送のためのリソースを示すスケジューリング情報を基地局から受信することであって、リソースは、第1の方向とは異なる第2の方向における使用のために構成された少なくとも1つのシンボルを備えている、ことと、端末デバイスによって、リソースにおける少なくとも1つのシンボルを使用して第1の方向における基地局との伝送を実行することとを含む。
【0005】
別の例示的な側面では、無線通信のための方法は、基地局によって、第1の方向における伝送のためのリソースを示すスケジューリング情報をユーザ機器に伝送することであって、リソースは、第1の方向とは異なる第2の方向における使用のために構成された少なくとも1つのシンボルを備えている、ことと、基地局によって、リソースにおける少なくとも1つのシンボルを使用して第1の方向における端末デバイスとの伝送を実行することとを含む。
【0006】
別の例示的な側面では、無線通信のための方法は、端末デバイスによって、第1の方向における伝送を実行するためのキャリアにおける1つ以上のサブバンドを構成する構成情報を基地局から受信することであって、1つ以上のサブバンドは、第1の方向とは異なる第2の方向における使用のために構成された少なくとも1つのシンボルを含む、ことと、構成情報を受信した後、端末デバイスによって、構成情報に基づいて伝送を実行するための1つ以上のサブバンドからのサブバンドの選択または1つ以上のサブバンドの調整を示すシグナリングメッセージを基地局から受信することと、端末デバイスによって、サブバンドを使用して基地局との伝送を実行することとを含む。
【0007】
別の例示的な側面では、無線通信のための方法は、基地局によって、第1の方向における伝送を実行するためのキャリアにおける1つ以上のサブバンドを構成する構成情報を端末デバイスに伝送することであって、1つ以上のサブバンドは、第1の方向とは異なる第2の方向における使用のために構成された少なくとも1つのシンボルを含む、ことと、構成情報を伝送した後、基地局によって、構成情報に基づいて伝送を実行するための1つ以上のサブバンドからのサブバンドの選択または1つ以上のサブバンドの調整を示すシグナリングメッセージを端末デバイスに伝送することと、基地局によって、サブバンドを使用して端末デバイスとの伝送を実行することとを含む。
【0008】
別の例示的な側面では、通信装置が開示される。この装置は、上述した方法を実施するように構成されたプロセッサを含む。
【0009】
さらに別の例示的な側面では、コンピュータプログラム記憶媒体が開示される。コンピュータプログラム記憶媒体は、記憶されたコードを含む。このコードは、プロセッサによって実行されると、記載された方法をプロセッサに実施させる。
【0010】
これらの側面、およびその他の概要が、本文書において記載される。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】
図1は、時分割複信伝送のための無線フレーム構造の例を示す。
【0012】
【
図2A】
図2Aは、本技術の1つ以上の実施形態による無線通信のための方法のフローチャート表現である。
【0013】
【
図2B】
図2Bは、本技術の1つ以上の実施形態による別の無線通信のための方法のフローチャート表現である。
【0014】
【
図3A】
図3Aは、本技術の1つ以上の実施形態による別の無線通信のための方法のフローチャート表現である。
【0015】
【
図3B】
図3Bは、本技術の1つ以上の実施形態によるさらに別の無線通信のための方法のフローチャート表現である。
【0016】
【
図4】
図4は、本技術の1つ以上の実施形態による例示的な周波数領域再構成を示す。
【0017】
【
図5】
図5は、本技術の1つ以上の実施形態による例示的な時間領域再構成を示す。
【0018】
【
図6】
図6は、本技術の1つ以上の実施形態による別の例示的な時間領域再構成を示す。
【0019】
【
図7】
図7は、本技術の1つ以上の実施形態による技術を適用することのできる無線通信システムの例を示す。
【0020】
【
図8】
図8は、本技術の1つ以上の実施形態による技術を適用することのできる無線局の一部のブロック図表現である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
セクションの見出しは、本文書において、読み取り易さを改善するためにのみ使用され、各セクションの開示された実施形態および技術の範囲をそのセクションのみに限定するものではない。特定の機能は、第5世代(5G)無線プロトコルの例を使用して説明される。しかしながら、開示された技術の適用可能性は、5G無線システムのみに限定されない。
【0022】
TDD通信の場合、単一の周波数帯域が伝送データおよび受信データの両方に使用される。
図1は、TDD伝送のための無線フレーム構造100の例を示す。スペクトルリソースは、時間領域においてダウンリンク(例えば、基地局から端末デバイスへ)とアップリンク(例えば、端末デバイスから基地局へ)とに分割される。すなわち、アップリンクまたはダウンリンクのみが、TDDシステムにおいて所与の時間に実行され得る(半二重としても公知であり、一度に1つの方向の通信のみ)。
【0023】
TDDシステムは、双方向における同時通信(全二重としても公知)をサポートしないが、TDDシステムに関する伝送効率を改善するために、双方向における隣接した時間領域単位(保護帯域を間に挟んで)を有することによって、全二重体験をエミュレートするように構成されることができる。全二重伝送をサポートすることは、基地局および端末デバイスに関する両方の増えたコストおよび複雑につながり得る。しばしば、基地局側でそのような複雑さを処理することが可能であるが、端末デバイス側で全二重伝送を実行することは、増えたコストおよび電力消費をもたらし、潜在的にユーザ体験の低下につながり得る。したがって、端末デバイスが半二重TDD伝送をサポートし続けながら、基地局が全二重TDD伝送をサポートすることを可能にする分割解決策が、TDDシステムの伝送効率の改善のためにより望ましい。この特許文献は、半二重TDD伝送および全二重TDD伝送の両方のためのデータ伝送のスケジューリングを可能にするために、様々な実施形態において実施され得る技術を開示する。特に、基地局は、キャリア内の選択されたサブバンドをダウンリンク伝送またはアップリンク伝送専用であるように構成することができる。UEは、サブバンドにおけるシンボル方向をチェックすることなく、サブバンド構成に従って指定された方向に伝送を実行することができる。例えば、サブバンドは、ダウンリンクサブバンドとして構成され得るが、しかしそれでも、サブバンドは、いくつかのアップリンク/フレキシブルシンボルを含む。UEは、アップリンク/フレキシブルシンボルに関して伝送がキャンセルされる必要があるかどうかをチェックする必要なく、サブバンドを用いてダウンリンク伝送を実行することができる。別の例として、サブバンドは、アップリンクサブバンドとして構成され得るが、しかしそれでも、サブバンドは、いくつかのダウンリンク/フレキシブルシンボルを含む。UEは、ダウンリンク/フレキシブルシンボルに関して伝送がキャンセルされる必要があるかどうかをチェックする必要なく、サブバンドを用いてアップリンク伝送を実行することができる。
【0024】
(実施形態1)
【0025】
いくつかのシナリオでは、端末デバイスまたはユーザ機器(UE)は、分割全二重および半二重伝送方式をサポートすることができるが、キャリアにおいて構成されたサブバンドを認識していない。基地局は、効率的な伝送を容易にするために、スケジューリング情報において伝送方式を示すことができる。
図2Aは、本技術の1つ以上の実施形態による無線通信のための方法200のフローチャート表現である。方法200は、動作210において、端末デバイスによって、第1の方向における伝送のためのリソースを示すスケジューリング情報を基地局から受信することを含む。リソースは、第1の方向とは異なる第2の方向における使用のために構成された少なくとも1つのシンボルを含む。方法200は、動作220において、端末デバイスによって、リソースにおける該少なくとも1つのシンボルを使用して第1の方向における基地局との伝送を実行することも含む。いくつかの実施形態において、方法は、端末デバイスによって、リソースを使用して第1の方向における伝送を実行するためのサポートを示す能力情報を基地局に報告することも含む。
【0026】
図2Bは、本技術の1つ以上の実施形態による無線通信のための方法250のフローチャート表現である。方法250は、動作260において、基地局によって、第1の方向における伝送のためのリソースを示すスケジューリング情報をユーザ機器に伝送することを含む。リソースは、第1の方向とは異なる第2の方向における使用のために構成された少なくとも1つのシンボルを含む。方法250は、動作270において、基地局によって、リソースにおける少なくとも1つのシンボルを使用して第1の方向における端末デバイスとの伝送を実行することも含む。いくつかの実施形態において、方法は、基地局によって、リソースを使用して第1の方向における伝送を実行するためのサポートを示す能力情報を端末デバイスから受信することも含む。
【0027】
いくつかの実施形態において、スケジューリング情報は、ダウンリンク制御情報シグナリングで搬送される。第1の方向は、端末デバイスから基地局へのアップリンク方向または基地局から端末デバイスへのダウンリンク方向であり得る。第2の方向は、異なる反対の伝送、すなわち、基地局から端末デバイスへのダウンリンク方向および端末デバイスから基地局へのアップリンク方向であり得る。
【0028】
いくつかの実施形態において、基地局は、端末デバイスまたはUEにサブバンド構成を通知することができる。基地局は、無線リソース制御(RRC)シグナリングにおいてキャリアのサブバンドのための構成情報を送信することができ、端末デバイスは、その情報を受信することができる。構成情報は、サブバンドは、第1の方向における伝送のために構成され、伝送のためのリソースがサブバンドに配置されていることを指定する。サブバンドは、第2の方向における使用のためのシンボルを含む。
【0029】
開示された技術のいくつかの例を以下でさらに説明する。
【0030】
(UE能力報告)
【0031】
基地局が適切なスケジューリング情報を伝送することを可能にするために、UEは、分割伝送方式をサポートするためのその能力を報告することができる。いくつかの実施形態において、UE能力情報要素またはシグナリングメッセージが、リソースにおけるシンボルの方向が制御シグナリングまたはデータの伝送方向と反対であっても、UEが、アップリンクまたはダウンリンク伝送のために構成されたサブバンドに配置されたスケジュールされたリソースにおける制御シグナリングまたはデータ伝送をサポートすることを示すために、導入さされことができる。いくつかの実施形態において、UE能力情報要素またはシグナリングメッセージが、サブバンドにおけるシンボルの方向が制御シグナリングまたはデータの伝送方向と反対であっても、UEが、アップリンクまたはダウンリンク伝送のために構成されたサブバンドにおける制御シグナリングまたはデータ伝送をサポートすることを示すために、導入されることができる。いくつかの実施形態において、UE能力情報要素またはシグナリングメッセージは、リソースにおけるシンボルの方向が制御シグナリングまたはデータの伝送方向と反対であっても、UEが、アップリンクまたはダウンリンク伝送のためにスケジュールされたリソースにおける制御シグナリングまたはデータ伝送をサポートすることを示すために導入されることができる。
【0032】
UEの能力情報を受信すると、基地局は、サブバンド内のリソースを使用してデータ/制御情報を送信または受信するようにサブバンドを構成することおよび/またはUEをスケジュールすることに進むことができる。例えば、基地局は、サブバンドにおけるリソースBを使用してダウンリンク伝送を実行するようにUEをスケジュールすることができる(すなわち、UEは、サブバンドにおけるスケジュールされたリソースBにおいてダウンリンク制御情報またはデータを受信するようにスケジュールされる)。しかしながら、リソースBは、アップリンクシンボルとして構成されたいくつかのシンボルを含む。UEの能力およびスケジューリング情報が与えられると、UEは、シンボル方向のいかなるチェックも実行する必要がなく、リソースBにおけるアップリンクシンボルを使用してダウンリンク伝送を実行することができる。別の例として、基地局は、サブバンドにおけるリソースBを使用してアップリンク伝送を実行するようにUEをスケジュールすることができる(すなわち、UEは、サブバンドにおけるスケジュールされたリソースBにおいてアップリンク制御情報またはデータを伝送するようにスケジュールされる)。しかしながら、リソースBは、ダウンリンクシンボルとして構成されたいくつかのシンボルを含む。UEの能力およびスケジューリング情報が与えられると、UEは、シンボル方向のいかなるチェックも実行する必要がなく、リソースBにおけるダウンリンクシンボルを使用してアップリンク伝送を実行することができる。
【0033】
UEがその能力を基地局に報告しないか、または基地局が分割伝送方式に関するいかなるUE能力情報も受信しない場合、基地局は、そのようなリソースを使用してUEをスケジューリングすることを控えることができる。
【0034】
(サブバンド構成)
【0035】
UE能力情報に応答して、基地局は、上述したように、周波数領域におけるUEのためのキャリア/セルのダウンリンクまたはアップリンクサブバンドを構成することができる。例えば、サブバンド帯域幅のサイズは、周波数領域において構成されることができ、サブバンドが含むシンボルは、時間領域において構成されることができる。シンボルは、ダウンリンクシンボル(D)、アップリンクシンボル(U)、およびフレキシブルシンボル(F)など、
図1に示すような1つ以上のタイプのシンボルの組み合わせであり得る。構成は、無線リソース制御(RRC)シグナリングを使用して伝送されることができる。
【0036】
サブバンドは、特定の方向における伝送のために使用されるように構成されるが、依然として反対方向のシンボルを含む。例えば、構成されたダウンリンクサブバンドはアップリンクシンボルを含むことができるが、分割伝送方式をサポートするUEは、サブバンドにおけるアップリンクおよび/またはフレキシブルシンボルに関係なく、サブバンドを使用してダウンリンク伝送を実行することができる。別の例として、構成されたアップリンクサブバンドはダウンリンクシンボルを含むことができる。分割伝送方式をサポートするUEは、サブバンドにおけるダウンリンクおよび/またはフレキシブルシンボルに関係なく、サブバンドを使用してアップリンク伝送を実行することができる。
【0037】
(スケジューリング情報指示)
【0038】
いくつかの実施形態において、基地局が伝送のために1つ以上のサブバンドを構成すると、基地局は、スケジューリング情報を示すために、DCI 0-0、DCI 0-1、DCI 0-2、DCI 1-0、DCI 1-1、DCI 1-2などの既存のDCIフォーマットを使用する。UEが分割伝送方式をサポートせず、既存のDCIフォーマットのうちの1つを使用してスケジューリング情報を受信する場合、UEは、シンボルの方向をチェックし、反対の方向を有するシンボルにおける伝送をキャンセルすることができる。
【0039】
しかしながら、いくつかの場合では、UEは分割伝送方式をサポートするが、サブバンド構成を認識していない。それにもかかわらず、UEは、スケジューリング情報に従ってリソースを使用して適切な伝送を実行することができる。基地局は、分割伝送方式のスケジューリング情報を示すために、新しいDCIフォーマットを採用するか、または新しいパラメータを導入することができる。UEが分割伝送方式のためのサブバンドで構成されていない場合、スケジューリング情報は、UEが伝送(例えば、アップリンク/ダウンリンク伝送)を実行するためのリソース(例えば、リソースE)と、新しいフォーマットまたは新しいパラメータに基づいてUEが取るべきアクションとを示すことができる。例えば、パラメータの値(例えば、0)に基づいて、UEは、リソースEがダウンリンクシンボルを含む場合でも、リソースEを使用してスケジュールされた通りにアップリンク伝送を実行することができる。パラメータが異なる値(例えば、1)を有する場合、UEは、リソースEのアップリンクシンボルを使用してアップリンク伝送を実行することができるが、リソースEのダウンリンクシンボルにおける伝送をキャンセルすることができる。いくつかの実施形態において、パラメータの値(例えば、2)に基づいて、UEは、リソースEがダウンリンクシンボルを含むことをUEが検出した場合、アップリンク伝送をキャンセルすることができる。別の例として、パラメータの値(例えば、0)に基づいて、UEは、リソースEがアップリンクシンボルを含む場合でも、リソースEを使用してスケジュールされた通りにダウンリンク伝送を実行することができる。パラメータが異なる値(例えば、1)を有する場合、UEは、リソースEのダウンリンクシンボルを使用してダウンリンク伝送を実行することができるが、リソースEのアップリンクシンボルにおける伝送をキャンセルすることができる。いくつかの実施形態において、パラメータの値(例えば、2)に基づいて、UEは、リソースEがアップリンクシンボルを含むことをUEが検出した場合、ダウンリンク伝送をキャンセルすることができる。
【0040】
いくつかの実施形態において、UEは分割伝送方式をサポートし、UEは分割伝送方式のためのサブバンドで構成される(例えば、サブバンドにおける特定のリソースで構成されることなしで)。UEは、スケジューリング情報に従ってサブバンドにおいて適切な伝送を実行することができる。基地局は、分割伝送方式のスケジューリング情報を示すために、新しいDCIフォーマットを採用するか、または新しいパラメータを導入することができる。UEが前述のサブバンドで構成されている場合、スケジューリング情報は、UEが伝送(例えば、アップリンク/ダウンリンク伝送)を実行するためのサブバンドと、新しいフォーマットまたは新しいパラメータに基づいてUEが取るべきアクションとを示すことができる。例えば、パラメータの値(例えば、0)に基づいて、UEは、サブバンドがダウンリンクシンボルを含む場合であっても、アップリンク伝送のために構成されたサブバンドを使用してスケジュールされた通りにアップリンク伝送を実行することができる。パラメータが異なる値(例えば、1)を有する場合、UEは、サブバンドのアップリンクシンボルを使用してアップリンク伝送を実行することができるが、サブバンドのダウンリンクシンボルにおける伝送をキャンセルすることができる。いくつかの実施形態において、パラメータの値(例えば、2)に基づいて、UEは、サブバンドがダウンリンクシンボルを含むことをUEが検出した場合、アップリンク伝送をキャンセルすることができる。別の例では、パラメータの値(例えば、0)に基づいて、UEは、サブバンドがアップリンクシンボルを含む場合であっても、ダウンリンク伝送のために構成されたサブバンドを使用して、スケジュールされた通りにダウンリンク伝送を実行することができる。パラメータが異なる値(例えば、1)を有する場合、UEは、サブバンドのダウンリンクシンボルを使用してダウンリンク伝送を実行することができるが、サブバンドのアップリンクシンボルにおける伝送をキャンセルすることができる。いくつかの実施形態において、パラメータの値(例えば、2)に基づいて、UEは、サブバンドがアップリンクシンボルを含むことをUEが検出した場合、ダウンリンク伝送をキャンセルすることができる。
【0041】
いくつかの実施形態において、UEは分割伝送方式をサポートし、UEは分割伝送方式のためのサブバンドにおける1つ以上のリソースで構成される。UEは、スケジューリング情報に従ってサブバンドにおけるリソースを使用して、適切な伝送を実行することができる。基地局は、分割伝送方式のスケジューリング情報を示すために、新しいDCIフォーマットを採用するか、または新しいパラメータを導入することができる。UEが前述のサブバンドで構成されている場合、スケジューリング情報は、UEが伝送(例えば、アップリンク/ダウンリンク伝送)を実行するためのサブバンドにおけるリソース(例えば、リソースB)と、新しいフォーマットまたは新しいパラメータに基づいてUEが取るべきアクションとを示すことができる。例えば、パラメータの値(例えば、0)に基づいて、UEは、リソースBがダウンリンクシンボルを含む場合でも、リソースBを使用してスケジュールされた通りにアップリンク伝送を実行することができる。パラメータが異なる値(例えば、1)を有する場合、UEは、リソースBのアップリンクシンボルを使用してアップリンク伝送を実行することができるが、リソースBのダウンリンクシンボルにおける伝送をキャンセルすることができる。いくつかの実施形態において、パラメータの値(例えば、2)に基づいて、UEは、リソースBがダウンリンクシンボルを含むことをUEが検出した場合、アップリンク伝送をキャンセルすることができる。別の例として、パラメータの値(例えば、0)に基づいて、UEは、リソースBがアップリンクシンボルを含む場合でも、リソースBを使用してスケジュールされた通りにダウンリンク伝送を実行することができる。パラメータが異なる値(例えば、1)を有する場合、UEは、リソースBのダウンリンクシンボルを使用してダウンリンク伝送を実行することができるが、リソースBのアップリンクシンボルにおける伝送をキャンセルすることができる。いくつかの実施形態において、パラメータの値(例えば、2)に基づいて、UEは、リソースBがアップリンクシンボルを含むことをUEが検出した場合、ダウンリンク伝送をキャンセルすることができる。
【0042】
いくつかの実施形態において、基地局は、UEの挙動を暗黙的に示すためにDCIをスクランブルしている無線ネットワーク一時識別子(RNTI)値を使用することができる。例えば、DCIシグナリングが、異なるタイプのUE挙動に対応する異なる予め定義されたRNTI値でスクランブルされ得る場合。例えば、DCIシグナリングが第1の事前定義されたRNTI値を使用してスクランブルされている場合、UEは、リソースBがダウンリンクシンボルを含む場合でも、リソースBを使用してスケジュールされた通りにアップリンク伝送を実行することができる。DCIシグナリングが第2の事前定義されたRNTI値を使用してスクランブルされている場合、UEは、リソースBのアップリンクシンボルを使用してアップリンク伝送を実行することができるが、リソースBのダウンリンクシンボルにおける伝送をキャンセルすることができる。DCIシグナリングが第3の事前定義されたRNTI値を使用してスクランブルされている場合、UEは、リソースBがダウンリンクシンボルを含むことをUEが検出した場合、アップリンク伝送をキャンセルすることができる。
【0043】
上記の実施形態において、基地局は、UEによって報告された能力情報に基づいて、DCIフォーマット、パラメータ、および/またはRNTI値を決定することができる。新しいDCIフォーマット/パラメータ/RNTI値を使用することにより、基地局は、サブバンド構成を事前にUEに通知することなく、分割方式で伝送をスケジュールすることができる。
【0044】
(実施形態2)
【0045】
前述のサブバンドが基地局によって構成される場合(例えば、RRCシグナリングを使用する)、時折、構成を更新することが、望ましくあり得る。この実施形態は、下位レイヤシグナリングを使用して(例えば、媒体アクセス制御(MAC)制御要素(CE)またはDCIシグナリングを使用して)サブバンドを動的に調整または(再)構成するために使用され得る技術を開示する。
【0046】
いくつかの実施形態において、基地局は、RRCシグナリングを介して候補アップリンクサブバンドまたはダウンリンクサブバンドの組を構成することができる。次いで、基地局は、伝送のために使用されるべき構成されたサブバンドのうちの一部を示すためにMAC-CEまたはDCIシグナリングを送信する。MAC-CEまたはDCIシグナリングは、特定の構成されたサブバンドを示すサブバンドインデックスを含むことができる。いくつかの実施形態において、基地局は、RRCシグナリングによって構成されたサブバンドの更新された構成情報を示すためにMAC-CEまたはDCIシグナリングを送信する。
【0047】
図3Aは、本技術の1つ以上の実施形態による無線通信のための方法のフローチャート表現である。方法300は、動作310において、端末デバイスによって、第1の方向における伝送を実行するためのキャリアにおける1つ以上のサブバンドを構成する構成情報を基地局から受信することを含む。1つ以上のサブバンドは、第1の方向とは異なる第2の方向における使用のために構成された少なくとも1つのシンボルを含む。方法300は、動作320において、構成情報を受信した後、端末デバイスによって、構成情報に基づいて伝送を実行するための1つ以上のサブバンドからのサブバンドの選択または1つ以上のサブバンドの調整を示すシグナリングメッセージを基地局から受信することを含む。方法300はまた、動作330において、端末デバイスによって、サブバンドを使用して基地局との伝送を実行することを含む。
【0048】
図3Bは、本技術の1つ以上の実施形態による無線通信のための方法のフローチャート表現である。方法350は、動作360において、基地局によって、第1の方向における伝送を実行するためのキャリアにおける1つ以上のサブバンドを構成する構成情報を端末デバイスに伝送することを含む。1つ以上のサブバンドは、第1の方向とは異なる第2の方向における使用のために構成された少なくとも1つのシンボルを含む。方法350は、動作370において、構成情報を伝送した後、基地局によって、構成情報に基づいて伝送を実行するための1つ以上のサブバンドからのサブバンドの選択または1つ以上のサブバンドの調整を示すシグナリングメッセージを端末デバイスに伝送することを含む。方法350は、動作380において、基地局によって、サブバンドを使用して端末デバイスとの伝送を実行することも含む。
【0049】
いくつかの実施形態において、1つ以上のサブバンドの調整は、サブバンドの周波数領域中心を維持しながら、サブバンドの周波数領域サイズを調整することを含む。
【0050】
いくつかの実施形態において、1つ以上のサブバンドの調整は、サブバンドの周波数領域サイズおよび周波数領域中心の両方を調整することを含む。
【0051】
いくつかの実施形態において、1つ以上のサブバンドにおける事前定義または予め構成された周波数領域リソースは、調整においてスキップされる。
【0052】
いくつかの実施形態において、1つ以上のサブバンドの調整は、サブバンドの時間領域位置を調整することを含む。いくつかの実施形態において、サブバンドの時間領域位置は、時間領域単位を使用して表され、時間領域単位は、スロットまたはシンボルのうちの少なくとも1つである。いくつかの実施形態において、調整されたサブバンドは、構成されたサブバンドの時間領域単位の一部を含む。いくつかの実施形態において、1つ以上のサブバンドにおける事前定義または予め構成された時間領域単位は、調整においてスキップされる。
【0053】
開示された技術のいくつかの例を以下でさらに説明する。
【0054】
(周波数領域調整)
【0055】
いくつかの実施形態において、基地局は、周波数領域におけるサブバンドの周波数領域位置および/または周波数領域サイズを示す(または構成する)ために、DCIシグナリングにおいて新しいDCIフォーマットまたは新しいパラメータを採用することができる。例えば、UEは、RRCシグナリングを介してアップリンクサブバンドまたはダウンリンクサブバンドで構成される。次いで、基地局は、MAC-CEまたはDCIシグナリングを送信して、周波数領域における構成されたサブバンドの位置および/またはサイズを修正する。いくつかの実施形態において、MAC-CEまたはDCIシグナリングによって構成されたサブバンドは、元の構成されたサブバンド構成を完全にまたは少なくとも部分的にオーバーライドすることができる。いくつかの実施形態において、MAC-CEまたはDCIシグナリングは、新しいサブバンドを構成するための情報を含むことができる。
【0056】
いくつかの実施形態において、サブバンドの周波数領域位置および/または周波数領域サイズを示す(または、(再)構成する)方法は、以下の情報のうちの1つを含むことができる:
【0057】
(1)サブバンドの中心周波数および中心周波数の両側のRBの数。
【0058】
(2)サブバンドの開始リソースブロック(RB)インデックスおよび/または終了RBインデックス。サブバンドは、構成された連続したRBを含む。
【0059】
(3)サブバンドの開始RBインデックスおよび連続したRBの数。サブバンドは、構成された連続したRBを含む。
【0060】
(4)サブバンドの中心周波数。サブバンドは、事前定義された数のRBを有する。
【0061】
(5)サブバンドの開始RB。サブバンドは、事前定義された数のRBを含む。
【0062】
(6)サブバンドのRB数。サブバンドは、事前定義された中心周波数(例えば、中心周波数は、構成された帯域幅部分(BWP)の中心にある)を有する。
【0063】
(7)サブバンドのRB数。サブバンドは、事前定義された開始RB(例えば、開始RBは、既知の位置を有するチャネルに関連付けられている)を有する。
【0064】
UEがMAC-CEまたはDCIシグナリングを受信すると、UEは、シグナリングに従って構成されたサブバンドの位置および/またはサイズを再決定することができる。サブバンドは、共通サブバンドまたはUE特有のサブバンドとして構成されることができる。DCIシグナリングがサブバンドまたはサブバンド構成を示すために使用される場合、DCIシグナリングは、共通DCIまたはUE特有のDCIであることができる。
【0065】
いくつかの実施形態において、サブバンドのより速い切り替えまたは調整を容易にするために、MAC-CEまたはDCIシグナリングは、サブバンドの中心周波数を大幅に変更することなくサブバンドサイズを更新するための情報を含む。例えば、
図4は、本技術の1つ以上の実施形態による例示的な周波数領域再構成を示す。
図4に示すように、MAC-CEまたはDCIシグナリングは、新たに構成されたサブバンド403または405が同じ中心周波数411を維持するように、構成されたサブバンド401の周波数領域サイズを変更することができる。いくつかの実施形態において、MAC-CEまたはDCIシグナリングは、サブバンド409の修正された中心周波数413が依然として元の構成されたサブバンドの周波数領域範囲内にあるように、サブバンドの中心周波数の小さな変化を示す。ここで、調整された、または(再)構成されたサブバンド409は、依然として元の構成されたサブバンド内のサブバンドである。この場合、サブバンド409と元の構成されたサブバンド401との中心周波数は異なるが、サブバンド409は依然として元のサブバンド401の周波数帯域幅内にある。基地局およびUEは、元のサブバンド401の帯域幅を使用してサブバンド409での伝送を実行し続けることができ、それによって、サブバンド間の高速切り替えを達成する。
【0066】
いくつかの実施形態において、サブバンドの周波数位置およびサイズは独立して調整されることができる。いくつかの実施形態において、周波数位置およびサイズは一緒に調整される。
【0067】
いくつかの実施形態において、構成されたサブバンドは、所定の動作(例えば、レガシーUE動作、または基地局および/またはUEによって事前定義された他の動作)をサポートするように構成された事前定義されたリソースブロックまたはリソース要素(例えば、周波数領域内の1つのサブキャリア)を含むことができる。これらの事前定義されたリソースブロックまたはリソース要素は、分割方式での伝送のために構成されたサブバンドからスキップまたは除外され、それによって、レガシーUEまたは他のレガシー動作の後方互換性を可能にする。
【0068】
(時間領域調整)
【0069】
いくつかの実施形態において、基地局は、シンボル、スロット、および/またはシンボルとスロットとの組み合わせなどの時間単位を使用してサブバンドの時間領域位置を示す(または構成する)ために、DCIシグナリングにおいて新しいDCIフォーマットまたは新しいパラメータを採用することができる。例えば、サブバンドの時間領域位置は、時間単位の開始位置(例えば、スロットまたはシンボル)およびサイズ(例えば、サブバンドにいくつの連続した時間領域単位が含まれるか)を使用して記述することができる。開始位置は、MAC-CEまたはDCIシグナリングで搬送することができる。開始位置は、MAC-CEまたはDCIシグナリングが伝送/受信される時間単位(例えば、スロットまたはシンボル)を使用して本質的に示されることもできる(例えば、DCIが配置されたスロットおよび/またはDCIが配置された物理ダウンリンクチャネルまたはCORESETの最後のシンボル)。いくつかの実施形態において、サブバンドの時間領域位置は、周期的時間領域単位(例えば、スロットまたはシンボル)を使用して示されることができる。例えば、シグナリングは、特定の時間領域位置から開始して、N個の時間領域単位(例えば、シンボル)の期間がサブバンドの一部であることを示す情報を搬送することができる。
【0070】
時間領域構成情報の指示は、周波数領域構成と共に、または周波数領域構成とは別に実行されることができる。例えば、UEは、RRCシグナリングを介してアップリンクサブバンドまたはダウンリンクサブバンドで構成される。次いで、基地局は、サブバンドの時間領域位置を修正するために、MAC-CEまたはDCIシグナリングを送信する。いくつかの実施形態において、MAC-CEまたはDCIシグナリングによって構成されたサブバンドは、元の構成されたサブバンド構成を完全にまたは少なくとも部分的にオーバーライドすることができる。いくつかの実施形態において、MAC-CEまたはDCIシグナリングは、新しいサブバンドを構成するための情報を含むことができる。
【0071】
UEがMAC-CEまたはDCIシグナリングを受信すると、UEは、シグナリングに従って構成されたサブバンドの時間領域位置を再決定することができる。サブバンドは、共通サブバンドまたはUE特有のサブバンドとして構成されることができる。DCIシグナリングがサブバンドまたはサブバンド構成を示すために使用される場合、DCIシグナリングは、共通DCIまたはUE特有のDCIであることができる。
【0072】
いくつかの実施形態において、サブバンドのより速い切り替えまたは調整を容易にするために、MAC-CEまたはDCIシグナリングは、サブバンドの元の時間領域位置およびサイズに基づいてサブバンドを再構成するための情報を含む。いくつかの実施形態において、シグナリングは、再構成されたサブバンドが元の構成されたサブバンドの時間領域リソースの一部を使用するように、サブバンドの時間領域サイズを減らすための情報を含む。例えば、
図5は、本技術の1つ以上の実施形態による例示的な時間領域再構成を示す。
図5に示すように、サブバンド501は、組Aと呼ばれる時間領域単位(例えば、フレーム、スロット、またはシンボル)の組で構成される。MAC-CEまたはDCIシグナリングは、組Bと呼ばれる時間領域単位の一部(すなわち、組Bは組Aの一部である)を有するようにサブバンド503を更新するための構成情報を含む。いくつかの実施形態において、シグナリングは、元の構成されたサブバンドが再構成されたサブバンドの時間領域リソースの一部を使用するように、サブバンドの時間領域サイズを増やすための情報を含む。例えば、
図5に示すように、MAC-CEまたはDCIシグナリングは、組Cと呼ばれる時間領域単位の一部(すなわち、組Aは組Cの一部である)を有するようにサブバンド505を更新するための構成情報を含む。いくつかの実施形態において、時間領域の位置およびサイズは、独立して調整されることができる。いくつかの実施形態において、時間領域の位置およびサイズは、一緒に調整される。
【0073】
いくつかの実施形態において、サブバンドは、構成されたスロットのうちのスロットにおけるシンボルの一部または全部を含む。MAC-CEまたはDCIシグナリングは、スロットにおけるどのシンボルがサブバンドのため構成されているかをさらに示す。例えば、
図6は、本技術の1つ以上の実施形態による別の例示的な時間領域再構成を示す。
図6に示すように、シグナリングは、サブバンド(例えば、スロット)の開始位置を決定するための情報を搬送または指示する。シグナリングは、スロットの期間/スロット数(例えば、P=3)に関する情報、およびサブバンドに使用される各スロットにおける選択されたシンボル601a~601fに関する情報を含む。
【0074】
いくつかの実施形態において、サブバンドの時間領域位置は、スロットに基づいてDCIシグナリングに記述される。DCIシグナリング(機能)は、以下の情報のうちの1つを含むことができる:
【0075】
(1)DCIが配置されたスロットから始まるサブバンドの時間領域位置として使用される連続スロットの数。
【0076】
(2)事前定義されたDCIによってまたは指示された特定のスロットから始まるサブバンドの時間領域位置として使用される連続スロットの数。事前定義されたスロットは、事前定義されたタイムラインを満たす第1のスロットであることができる。
【0077】
(3)DCIが配置されたスロットから始まるN(例えば、Nはスロットの数である)の期間において、決定されたスロットは、サブバンドの時間領域位置として使用される。
【0078】
(4)事前定義またはDCIによって指示された特定のスロットから始まるN(例えば、Nはスロットの数である)の期間において、決定されたスロットは、サブバンドの時間領域位置として使用される。事前定義されたスロットは、事前定義されたタイムラインを満たす第1のスロットであることができる。
【0079】
いくつかの実施形態において、サブバンドの時間領域位置は、OFDMシンボルに基づいてDCIシグナリングにおいて記述される。特定のDCIシグナリング機能は、以下のうちの1つを含む:1)DCIが配置されたPDCCHまたはCORESETの最後のシンボルから開始して、いくつの連続したシンボルがサブバンドの時間領域位置として使用されるか、2)DCIによって示される特定のOFDMシンボルから開始して、いくつの連続するOFDMがサブバンドの時間領域位置として使用されるか。ここで、事前定義されたOFDMシンボルは、事前定義されたタイムラインを満たす第1のOFDMシンボルである、3)DCIが配置されたPDCCHまたはCORESETの最後のシンボルから開始して、M(Mはシンボル数)の期間において、サブバンドの時間領域位置として決定された一連のOFDMシンボル、4)DCIによって示された特定のOFDMシンボルから開始して、M(Mはシンボル数)の期間において、サブバンドの時間領域位置として決定された一連のOFDMシンボル。ここで、事前定義されたOFDMシンボルは、事前定義されたタイムラインを満たす第1のOFDMシンボルである、5)各スロットにおけるサブバンドとして構成されたOFDMシンボルは、ビットマップシグナリングを使用して記述される。
【0080】
いくつかの実施形態において、サブバンドの時間領域位置は、スロットおよびOFDMシンボルに基づくDCIシグナリングにおいて記述される。特定のDCIシグナリング機能は、2つの側面を含む:スロットに基づいてサブバンドの時間領域位置を決定するための上述の方法に基づいてサブバンドのスロットを示すこと、OFDMシンボルに基づいてサブバンドの時間領域位置を決定するための上述の方法に基づいて、決定されたスロットにおけるどのOFDMシンボルがサブバンドとして構成されているかを示すこと。
【0081】
いくつかの実施形態において、構成されたサブバンドは、所定の動作(例えば、レガシーUE動作、または基地局および/またはUEによって事前定義された他の動作)をサポートするように構成された事前定義されたスロットまたはリソース要素(例えば、時間領域内の1つのシンボル)を含むことができる。これらの事前定義されたスロットまたはリソース要素は、分割方式での伝送のために構成されたサブバンドからスキップまたは除外され、それによって、レガシーUEまたは他のレガシー動作の後方互換性を可能にする。
【0082】
いくつかの実施形態において、好ましくは、以下の解決策を実施することができる。好ましい解決策の組には、(例えば、実施形態1から2を参照して説明したような)以下のものを含めることができる。
【0083】
1.無線通信のための方法であって。方法は、端末デバイスによって、第1の方向における伝送のためのリソースを示すスケジューリング情報を基地局から受信することであって、リソースは、第1の方向とは異なる第2の方向における使用のために構成された少なくとも1つのシンボルを備えている、ことと、端末デバイスによって、前記リソースにおける前記少なくとも1つのシンボルを使用して前記第1の方向における前記基地局との伝送を実行することとを含む、無線通信のための方法。
【0084】
2.端末デバイスによって、リソースを使用して第1の方向における伝送を実行するためのサポートを示す能力情報を基地局に報告することをさらに含む、解決策1に記載の方法。
【0085】
3.端末デバイスによって、無線リソース制御(RRC)シグナリングにおいて、キャリアのサブバンドのための構成情報を基地局から受信することをさらに含み、構成情報は、サブバンドが前記第1の方向における伝送のために構成されていることを指定し、リソースは、サブバンドに配置され、サブバンドが前記第2の方向における使用のためのシンボルを含む、解決策1または2に記載の方法。
【0086】
4.無線通信のための方法であって、方法は、基地局によって、第1の方向における伝送のためのリソースを示すスケジューリング情報をユーザ機器に伝送することであって、リソースは、第1の方向とは異なる第2の方向における使用のために構成された少なくとも1つのシンボルを備えている、ことと、基地局によって、リソースにおける少なくとも1つのシンボルを使用して第1の方向における端末デバイスとの伝送を実行することとを含む、無線通信のための方法。
【0087】
5.基地局によって、リソースを使用して第1の方向における伝送を実行するためのサポートを示す能力情報を端末デバイスから受信することをさらに含む、解決策4に記載の方法。
【0088】
6.基地局によって、無線リソース制御(RRC)シグナリングにおいて、キャリアのサブバンドのための構成情報を端末デバイスに伝送することをさらに含み、構成情報は、サブバンドは、第1の方向における伝送のために構成されていることを指定し、リソースは、サブバンドに配置され、サブバンドは、第2の方向における使用のためのシンボルを含む、解決策4または5に記載の方法。
【0089】
7.スケジューリング情報は、ダウンリンク制御情報シグナリングにおいて搬送される、解決策1から6のいずれかに記載の方法。
【0090】
8.第1の方向は、端末デバイスから基地局へのアップリンク方向または基地局から端末デバイスへのダウンリンク方向である、解決策1から7のいずれかに記載の方法。
【0091】
9.端末デバイスによって、第1の方向における伝送を実行するためのキャリアにおける1つ以上のサブバンドを構成する構成情報を基地局から受信することであって、1つ以上のサブバンドは、第1の方向とは異なる第2の方向における使用のために構成された少なくとも1つのシンボルを含む、ことと、構成情報を受信した後、端末デバイスによって、構成情報に基づいて伝送を実行するための1つ以上のサブバンドからのサブバンドの選択または1つ以上のサブバンドの調整を示すシグナリングメッセージを基地局から受信することと、端末デバイスによって、サブバンドを使用して基地局との伝送を実行することとを含む、無線通信のための方法。
【0092】
10.無線通信のための方法であって、方法は、基地局によって、第1の方向における伝送を実行するためのキャリアにおける1つ以上のサブバンドを構成する構成情報を端末デバイスに伝送することであって、1つ以上のサブバンドは、第1の方向とは異なる第2の方向における使用のために構成された少なくとも1つのシンボルを含む、ことと、構成情報を伝送した後、基地局によって、構成情報に基づいて伝送を実行するための1つ以上のサブバンドからのサブバンドの選択または1つ以上のサブバンドの調整を示すシグナリングメッセージを端末デバイスに伝送することと、基地局によって、サブバンドを使用して端末デバイスとの伝送を実行することとを含む、無線通信のための方法。
【0093】
11.1つ以上のサブバンドの調整は、サブバンドの周波数領域中心を維持しながら、サブバンドの周波数領域サイズを調整することを含む、解決策9または10に記載の方法。
【0094】
12.1つ以上のサブバンドの調整は、サブバンドの周波数領域サイズおよび周波数領域中心の両方を調整することを含む、解決策9または10に記載の方法。
【0095】
13.1つ以上のサブバンドにおける事前定義または予め構成された周波数領域リソースは、調整においてスキップされる、解決策11または12に記載の方法。
【0096】
14.1つ以上のサブバンドの調整は、サブバンドの時間領域位置を調整することを含む、解決策9または10に記載の方法。
【0097】
15.サブバンドの時間領域位置は、時間領域単位を使用して表され、時間領域単位は、スロットまたはシンボルのうちの少なくとも1つである、解決策14に記載の方法。
【0098】
16.調整されたサブバンドは、構成されたサブバンドの時間領域単位の一部を含む、解決策14または15に記載の方法。
【0099】
17.1つ以上のサブバンドにおける事前定義または予め構成された時間領域単位は、調整においてスキップされる、解決策15から16のいずれかに記載の方法。
【0100】
18.請求項1から17のいずれか1つ以上に記載の方法を実施するように構成されたプロセッサを備えている通信装置。
【0101】
19.コードを記憶している記憶されたコンピュータプログラム製品であって、コードは、プロセッサによって実行されると、請求項1から17のいずれか1つ以上に記載の方法をプロセッサに実施させる、コンピュータプログラム製品。
【0102】
図7は、本技術の1つ以上の実施形態による技術を適用することのできる無線通信システム700の例を示す。無線通信システム700は、1つ以上の基地局(BS)705a、705bと、1つ以上の無線デバイス(UE)710a、710b、710c、710dと、コアネットワーク725とを含むことができる。基地局705a、705bは、1つ以上の無線セクタにおいて、ユーザデバイス710a、710b、710cおよび710dに無線サービスを提供することができる。いくつかの実装では、基地局705a、705bは、異なるセクタにおける無線有効範囲を実現するために、2つ以上の指向性ビームを生成する指向性アンテナを含む。コアネットワーク725は、1つ以上の基地局705a、705bと通信することができる。コアネットワーク725は、他の無線通信システムおよび有線通信システムとの接続を提供する。コアネットワークは、加入したユーザデバイス710a、710b、710c、および710dに関連する情報を記憶するための1つ以上のサービス加入データベースを含み得る。第1の基地局705aは、第1の無線アクセス技術に基づく無線サービスを提供することができ、第2の基地局705bは、第2の無線アクセス技術に基づく無線サービスを提供することができる。基地局705aおよび705bは、同じ場所に配置され得るか、または、展開シナリオに従って現場に別々に設置され得る。ユーザデバイス710a、710b、710c、および710dは、複数の異なる無線アクセス技術をサポートすることができる。本明細書に記載された技術および実施形態は、本明細書に記載された、無線デバイスの基地局によって実施されることができる。
【0103】
図8は、本技術の1つ以上の実施形態による技術を適用することのできる無線局の一部のブロック図表現である。ネットワークノード、基地局または無線デバイス(またはユーザデバイスUE)などの無線局805は、本明細書に提示された無線技術のうちの1つ以上を実施するマイクロプロセッサなどのプロセッサ電子機器810を含むことができる。無線局805は、アンテナ820などの1つ以上の通信インターフェースを介して無線信号を送信および/または受信する送受信機電子機器815を含むことができる。無線局805は、データを送受信するための他の通信インターフェースを含むことができる。無線局805は、データおよび/または命令などの情報を記憶するように構成された1つ以上のメモリ(明示的には図示せず)を含むことができる。いくつかの実装では、プロセッサ電子機器810は、送受信機電子機器815の少なくとも一部を含むことができる。いくつかの実施形態において、開示された技術、モジュール、または機能の少なくとも一部は、無線局805を使用して実現される。いくつかの実施形態において、無線局805は、本明細書に記載された方法を実行するように、構成されることができる。
【0104】
本明細書は、基地局が全二重伝送を実行し、TDDシステムのための半二重伝送を実行する、分割伝送方式の効率的なスケジューリングを容易にするための様々な実施形態において具現化することのできる技術を開示していることが、認識されるであろう。開示された実施形態、および他の実施形態、本明細書に記載されたモジュール、および機能動作は、本明細書に開示された構造およびそれらの構造的均等物、またはそれらの1つ以上の組み合わせを含むデジタル電子回路、またはコンピュータソフトウェア、ファームウェア、またはハードウェアで実施することができる。開示された実施形態および他の実施形態は、1つ以上のコンピュータプログラム製品、すなわち、データ処理装置によって実行するために、またはデータ処理装置の動作を制御するためにコンピュータ読み取り可能な媒体上に符号化されたコンピュータプログラム命令の1つ以上のモジュールとして実施されることができる。コンピュータ読み取り可能な媒体は、機械読み取り可能な記憶デバイス、機械読み取り可能な記憶基板、メモリデバイス、機械読み取り可能な伝播信号をもたらす合成物、またはそれらの1つ以上の組み合わせであることができる。「データ処理装置」という用語は、例として、プログラマブルプロセッサ、コンピュータ、または複数のプロセッサまたはコンピュータを含むデータを処理するためのすべての装置、デバイス、および機械を包含する。装置は、ハードウェアに加えて、問題のコンピュータプログラムの実行環境を作成するコード、例えば、プロセッサファームウェア、プロトコルスタック、データベース管理システム、オペレーティングシステム、またはそれらの1つ以上の組み合わせを構成するコードを含むことができる。伝搬信号は、適切な受信装置に伝送するための情報を符号化するために生成される人工的に生成された信号、例えば機械的に生成された電気信号、光信号、または電磁信号である。
【0105】
コンピュータプログラム(プログラム、ソフトウェア、ソフトウェアアプリケーション、スクリプト、またはコードとしても知られている)は、コンパイル言語またはインタプリタ言語を含む任意の形式のプログラミング言語で記述されることができ、スタンドアロンプログラムとして、またはモジュール、コンポーネント、サブルーチン、またはコンピューティング環境での使用に適した他のユニットを含む任意の形態で導入されることができる。コンピュータプログラムは、必ずしもファイルシステムにおけるファイルに対応しているとは限らない。プログラムは、他のプログラムまたはデータ(例えば、マークアップ言語文書に記憶された1つ以上のスクリプト)を保持するファイルの一部、問題のプログラム専用の単一のファイル、または複数の協調ファイル(例えば、1つ以上のモジュール、サブプログラム、またはコードの一部を記憶するファイル)に記憶されることができる。コンピュータプログラムは、1つのコンピュータ上で、または1つのサイトに配置された複数のコンピュータ、または複数のサイトに分散され、通信ネットワークによって相互接続された複数のコンピュータ上で実行されるように、導入されることができる。
【0106】
本明細書に記載されたプロセスおよび論理フローは、入力データを操作して出力を生成することによって機能を実行するための1つ以上のコンピュータプログラムを実行する、1つ以上のプログラマブルプロセッサによって実行されることができる。プロセスおよび論理フローは、例えばFPGA(フィールドプログラマブルゲートアレイ)またはASIC(特定用途向け集積回路)などの専用論理回路によって実行されることもでき、装置は、専用論理回路として実施されることもできる。コンピュータプログラムの実行に適したプロセッサは、例として、汎用マイクロプロセッサおよび専用マイクロプロセッサの両方、およびあらゆる種類のデジタルコンピュータの任意の1つ以上のプロセッサを含む。一般に、プロセッサは、読み出し専用メモリまたはランダムアクセスメモリまたはその両方から命令およびデータを受信する。コンピュータの必須要素は、命令を実行するためのプロセッサ、および命令およびデータを記憶するための1つ以上のメモリデバイスである。一般に、コンピュータは、データを記憶するための1つ以上の大容量記憶デバイス、例えば、磁気、光磁気ディスク、または光ディスクを含むか、それらからデータを受信するか、それらにデータを転送するか、またはそれらの両方を行うように動作可能に結合される。しかしながら、コンピュータは、そのようなデバイスを有する必要はない。コンピュータプログラム命令およびデータを記憶するために適したコンピュータ読み取り可能な媒体は、例として、EPROM、EEPROM、およびフラッシュメモリデバイスなどの半導体メモリデバイス;磁気ディスク、例えば内蔵ハードディスクまたはリムーバブルディスク;光磁気ディスク;およびCD-ROMおよびDVD-ROMディスクを含むあらゆる形態の不揮発性メモリ、媒体、およびメモリデバイスを含む。プロセッサおよびメモリは、専用論理回路によって補完されること、または専用論理回路に組み込まれることができる。
【0107】
この特許文献は多くの詳細を含んでいるが、これらは、いずれかの発明または特許請求され得るものの範囲を限定するものとしてではなく、むしろ、特定の発明の特定の実施形態に特有であり得る特徴の説明として解釈されるべきである。別々の実施形態の文脈で、この特許文献に記載されている何らかの特徴は、単一の実施形態において組み合わせて実施されることもできる。逆に、単一の実施形態の文脈で説明される様々な特徴は、複数の実施形態において別々に、または任意の適切な部分的組み合わせで実施されることもできる。さらに、それらの特徴は、特定の組み合わせで機能するものとして上記で説明され、最初にそのように特許請求され得るが、場合によっては、特許請求される組み合わせからの1つ以上の特徴は、組み合わせから削除されることができ、特許請求される組み合わせは、部分組み合わせ、または部分組み合わせの変形物に向けられ得る。
【0108】
同様に、動作は、特定の順序で図面に示されているが、これは、望ましい結果を達成するために、そのような動作が、示された特定の順序、または連続した順序で実行されること、または示されたすべての動作が実行されることが必要であると理解されるべきではない。さらに、この特許文献に記載された実施形態における様々なシステム構成要素の選別は、そのような選別が、すべての実施形態において必要であると理解されるべきではない。
【0109】
いくつかの実装および例のみが記載されており、他の実装、拡張および変形は、この特許文書に記載および図示されているものに基づいて、行われることができる。
【手続補正書】
【提出日】2024-03-15
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信のための方法であって、前記方法は、
端末デバイス
が、第1の方向における伝送のためのリソースを示すスケジューリング情報を基地局から受信することであって、前記リソースは、前記第1の方向とは異なる第2の方向における使用のために構成された少なくとも1つのシンボルを備えている、こと
、および、前記端末デバイス
が、前記リソースにおける前記少なくとも1つのシンボルを使用して前記第1の方向における前記基地局との前記伝送を実行すること
、または
前記端末デバイスが、第1の方向における伝送を実行するためのキャリアにおける1つ以上のサブバンドを構成する構成情報を前記基地局から受信することであって、前記1つ以上のサブバンドは、前記第1の方向とは異なる第2の方向における使用のために構成された少なくとも1つのシンボルを含む、こと、前記構成情報を受信した後、前記端末デバイスが、前記構成情報に基づいて前記伝送を実行するための前記1つ以上のサブバンドからのサブバンドの選択または前記1つ以上のサブバンドの調整を示すシグナリングメッセージを前記基地局から受信すること、および、前記端末デバイスが、前記サブバンドを使用して前記基地局との前記伝送を実行すること
を含む
、方法。
【請求項2】
前記端末デバイス
が、前記リソースを使用して前記第1の方向における伝送を実行するためのサポートを示す能力情報を前記基地局に報告することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記端末デバイス
が、無線リソース制御(RRC)シグナリングにおいて、キャリアのサブバンドのための構成情報を前記基地局から受信することをさらに含み、前記構成情報は、前記サブバンドが前記第1の方向における伝送のために構成されていることを指定し、前記リソースは、前記サブバンドに配置され、前記サブバンドは、前記第2の方向における使用のためのシンボルを含む、請求項
1に記載の方法。
【請求項4】
無線通信のための方法であって、前記方法は、
基地局
が、第1の方向における伝送のためのリソースを示すスケジューリング情報を端末デバイスに伝送することであって、前記リソースは、前記第1の方向とは異なる第2の方向における使用のために構成された少なくとも1つのシンボルを備えている、こと
、および、前記基地局
が、前記リソースにおける前記少なくとも1つのシンボルを使用して前記第1の方向における前記端末デバイスとの前記伝送を実行すること
、または
前記基地局が、第1の方向における伝送を実行するためのキャリアにおける1つ以上のサブバンドを構成する構成情報を前記端末デバイスに伝送することであって、前記1つ以上のサブバンドは、前記第1の方向とは異なる第2の方向における使用のために構成された少なくとも1つのシンボルを含む、こと、前記構成情報を伝送した後、前記基地局が、前記構成情報に基づいて前記伝送を実行するための前記1つ以上のサブバンドからのサブバンドの選択または前記1つ以上のサブバンドの調整を示すシグナリングメッセージを前記端末デバイスに伝送すること、および、前記基地局が、前記サブバンドを使用して前記端末デバイスとの前記伝送を実行すること
を含む
、方法。
【請求項5】
前記基地局
が、前記リソースを使用して前記第1の方向における伝送を実行するためのサポートを示す能力情報を前記端末デバイスから受信することをさらに含む、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記基地局
が、無線リソース制御(RRC)シグナリングにおいて、キャリアのサブバンドのための構成情報を前記端末デバイスに伝送することをさらに含み、前記構成情報は、前記サブバンドが前記第1の方向における伝送のために構成されていることを指定し、前記リソースは、前記サブバンドに配置され、前記サブバンドは、前記第2の方向における使用のためのシンボルを含む、請求項
4に記載の方法。
【請求項7】
前記スケジューリング情報は、ダウンリンク制御情報シグナリングにおいて搬送される、請求項
1に記載の方法。
【請求項8】
前記第1の方向は、前記端末デバイスから前記基地局へのアップリンク方向または前記基地局から前記端末デバイスへのダウンリンク方向である、請求項
1に記載の方法。
【請求項9】
前記1つ以上のサブバンドの前記調整は
、サブバンドの周波数領域中心を維持しながら、前記サブバンドの周波数領域サイズを調整することを含む、請求項
1に記載の方法。
【請求項10】
前記1つ以上のサブバンドにおける事前定義または予め構成された周波数領域リソースは、前記調整においてスキップされる、請求項
1に記載の方法。
【請求項11】
前記1つ以上のサブバンドの前記調整は、サブバンドの時間領域位置を調整することを含む、請求項
1に記載の方法。
【請求項12】
前記サブバンドの前記時間領域位置は、時間領域単位を使用して表され、前記時間領域単位は、スロットまたはシンボルのうちの少なくとも1つである、請求項
11に記載の方法。
【請求項13】
前記調整されたサブバンドは、前記構成されたサブバンドの時間領域単位の一部を含む、請求項
1に記載の方法。
【請求項14】
前記1つ以上のサブバンドの前記調整は、サブバンドの周波数領域中心を維持しながら、前記サブバンドの周波数領域サイズを調整することを含む、請求項4に記載の方法。
【請求項15】
前記1つ以上のサブバンドにおける事前定義または予め構成された周波数領域リソースは、前記調整においてスキップされる、請求項4に記載の方法。
【請求項16】
前記1つ以上のサブバンドの前記調整は、サブバンドの時間領域位置を調整することを含む、請求項4に記載の方法。
【請求項17】
前記サブバンドの前記時間領域位置は、時間領域単位を使用して表され、前記時間領域単位は、スロットまたはシンボルのうちの少なくとも1つである、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記調整されたサブバンドは、前記構成されたサブバンドの時間領域単位の一部を含む、請求項4に記載の方法。
【請求項19】
無線端末デバイスであって、
命令を記憶しているメモリと、
前記メモリと通信するプロセッサであって、前記プロセッサが前記命令を実施すると、前記プロセッサは、
第1の方向における伝送のためのリソースを示すスケジューリング情報を基地局から受信することであって、前記リソースは、前記第1の方向とは異なる第2の方向における使用のために構成された少なくとも1つのシンボルを備えている、こと、および、前記リソースにおける前記少なくとも1つのシンボルを使用して前記第1の方向における前記基地局との前記伝送を実行すること、または
第1の方向における伝送を実行するためのキャリアにおける1つ以上のサブバンドを構成する構成情報を前記基地局から受信することであって、前記1つ以上のサブバンドは、前記第1の方向とは異なる第2の方向における使用のために構成された少なくとも1つのシンボルを含む、こと、前記構成情報を受信した後、前記構成情報に基づいて前記伝送を実行するための前記1つ以上のサブバンドからのサブバンドの選択または前記1つ以上のサブバンドの調整を示すシグナリングメッセージを前記基地局から受信すること、および、前記サブバンドを使用して前記基地局との前記伝送を実行すること
を実行することを前記無線端末デバイスに行わせるように構成される、無線端末デバイス。
【請求項20】
前記プロセッサが前記命令を実施すると、前記プロセッサは、
前記リソースを使用して前記第1の方向における伝送を実行するためのサポートを示す能力情報を前記基地局に報告すること
を実行することを前記無線端末デバイスにさらに行わせるように構成される、請求項19に記載の無線端末デバイス。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0010】
これらの側面、およびその他の概要が、本文書において記載される。
本発明は、例えば、以下を提供する。
(項目1)
無線通信のための方法であって、前記方法は、
端末デバイスによって、第1の方向における伝送のためのリソースを示すスケジューリング情報を基地局から受信することであって、前記リソースは、前記第1の方向とは異なる第2の方向における使用のために構成された少なくとも1つのシンボルを備えている、ことと、
前記端末デバイスによって、前記リソースにおける前記少なくとも1つのシンボルを使用して前記第1の方向における前記基地局との前記伝送を実行することと
を含む、無線通信のための方法。
(項目2)
前記端末デバイスによって、前記リソースを使用して前記第1の方向における伝送を実行するためのサポートを示す能力情報を前記基地局に報告することをさらに含む、項目1に記載の方法。
(項目3)
前記端末デバイスによって、無線リソース制御(RRC)シグナリングにおいて、キャリアのサブバンドのための構成情報を前記基地局から受信することをさらに含み、前記構成情報は、前記サブバンドが前記第1の方向における伝送のために構成されていることを指定し、前記リソースは、前記サブバンドに配置され、前記サブバンドは、前記第2の方向における使用のためのシンボルを含む、項目1または2に記載の方法。
(項目4)
無線通信のための方法であって、前記方法は、
基地局によって、第1の方向における伝送のためのリソースを示すスケジューリング情報を端末デバイスに伝送することであって、前記リソースは、前記第1の方向とは異なる第2の方向における使用のために構成された少なくとも1つのシンボルを備えている、ことと、
前記基地局によって、前記リソースにおける前記少なくとも1つのシンボルを使用して前記第1の方向における前記端末デバイスとの前記伝送を実行することと
を含む、無線通信のための方法。
(項目5)
前記基地局によって、前記リソースを使用して前記第1の方向における伝送を実行するためのサポートを示す能力情報を前記端末デバイスから受信することをさらに含む、項目4に記載の方法。
(項目6)
前記基地局によって、無線リソース制御(RRC)シグナリングにおいて、キャリアのサブバンドのための構成情報を前記端末デバイスに伝送することをさらに含み、前記構成情報は、前記サブバンドが前記第1の方向における伝送のために構成されていることを指定し、前記リソースは、前記サブバンドに配置され、前記サブバンドは、前記第2の方向における使用のためのシンボルを含む、項目4または5に記載の方法。
(項目7)
前記スケジューリング情報は、ダウンリンク制御情報シグナリングにおいて搬送される、項目1から6のいずれかに記載の方法。
(項目8)
前記第1の方向は、前記端末デバイスから前記基地局へのアップリンク方向または前記基地局から前記端末デバイスへのダウンリンク方向である、項目1から7のいずれかに記載の方法。
(項目9)
無線通信のための方法であって、前記方法は、
端末デバイスによって、第1の方向における伝送を実行するためのキャリアにおける1つ以上のサブバンドを構成する構成情報を基地局から受信することであって、前記1つ以上のサブバンドは、前記第1の方向とは異なる第2の方向における使用のために構成された少なくとも1つのシンボルを含む、ことと、
前記構成情報を受信した後、前記端末デバイスによって、前記構成情報に基づいて前記伝送を実行するための前記1つ以上のサブバンドからのサブバンドの選択または前記1つ以上のサブバンドの調整を示すシグナリングメッセージを前記基地局から受信することと、
前記端末デバイスによって、前記サブバンドを使用して前記基地局との前記伝送を実行することと
を含む、無線通信のための方法。
(項目10)
無線通信のための方法であって、前記方法は、
基地局によって、第1の方向における伝送を実行するためのキャリアにおける1つ以上のサブバンドを構成する構成情報を端末デバイスに伝送することであって、前記1つ以上のサブバンドは、前記第1の方向とは異なる第2の方向における使用のために構成された少なくとも1つのシンボルを含む、ことと、
前記構成情報を伝送した後、前記基地局によって、前記構成情報に基づいて前記伝送を実行するための前記1つ以上のサブバンドからのサブバンドの選択または前記1つ以上のサブバンドの調整を示すシグナリングメッセージを前記端末デバイスに伝送することと、
前記基地局によって、前記サブバンドを使用して前記端末デバイスとの前記伝送を実行することと
を含む、無線通信のための方法。
(項目11)
前記1つ以上のサブバンドの前記調整は、前記サブバンドの周波数領域中心を維持しながら、前記サブバンドの周波数領域サイズを調整することを含む、項目9または10に記載の方法。
(項目12)
前記1つ以上のサブバンドの前記調整は、サブバンドの周波数領域サイズおよび周波数領域中心の両方を調整することを含む、項目9または10に記載の方法。
(項目13)
前記1つ以上のサブバンドにおける事前定義または予め構成された周波数領域リソースは、前記調整においてスキップされる、項目11または12に記載の方法。
(項目14)
前記1つ以上のサブバンドの前記調整は、サブバンドの時間領域位置を調整することを含む、項目9または10に記載の方法。
(項目15)
前記サブバンドの前記時間領域位置は、時間領域単位を使用して表され、前記時間領域単位は、スロットまたはシンボルのうちの少なくとも1つである、項目14に記載の方法。
(項目16)
前記調整されたサブバンドは、前記構成されたサブバンドの時間領域単位の一部を含む、項目14または15に記載の方法。
(項目17)
前記1つ以上のサブバンドにおける事前定義または予め構成された時間領域単位は、前記調整においてスキップされる、項目15から16のいずれかに記載の方法。
(項目18)
項目1から17のいずれか1つ以上に記載の方法を実施するように構成されたプロセッサを備えている通信装置。
(項目19)
コードを記憶している記憶されたコンピュータプログラム製品であって、前記コードは、プロセッサによって実行されると、項目1から17のいずれか1つ以上に記載の方法を前記プロセッサに実施させる、コンピュータプログラム製品。
【国際調査報告】