(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-08-29
(54)【発明の名称】センサフレンドリな車両警告標識
(51)【国際特許分類】
B60Q 7/00 20060101AFI20240822BHJP
G09F 21/04 20060101ALI20240822BHJP
【FI】
B60Q7/00 660F
B60Q7/00 610E
B60Q7/00 660Z
B60Q7/00 660B
G09F21/04 C
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023579772
(86)(22)【出願日】2022-08-03
(85)【翻訳文提出日】2024-02-21
(86)【国際出願番号】 US2022074483
(87)【国際公開番号】W WO2023015216
(87)【国際公開日】2023-02-09
(32)【優先日】2021-08-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】515301041
【氏名又は名称】アティエヴァ、インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】弁理士法人RYUKA国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ル、チアン
(57)【要約】
車両警告標識は:少なくとも可視光のための反射材料;及び、(i)熱センサによる検知のための加熱素子、又は(ii)レーダによる検知のためのコーナー反射器、コーナー反射器は、反射材料と実質的に共通の方向に配向されている、のうちの少なくとも1つを備える。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
支持基板;
少なくとも可視光のための反射材料、前記反射材料は、前記支持基板に適用される;
熱センサによる検知のための加熱素子、前記加熱素子は、前記支持基板に据え付けられている;
レーダによる検知のためのコーナー反射器、前記コーナー反射器は、前記支持基板に据え付けられており、前記反射材料と実質的に共通の方向に配向されている;及び
前記支持基板に据え付けられており、前記反射材料と実質的に前記共通の方向に配向されている点滅灯
を備える、車両警告標識。
【請求項2】
少なくとも可視光のための反射材料;及び、
(i)熱センサによる検知のための加熱素子、又は(ii)レーダによる検知のためのコーナー反射器、前記コーナー反射器は、前記反射材料と実質的に共通の方向に配向されている、のうちの少なくとも1つ
を備える、車両警告標識。
【請求項3】
前記反射材料は、再帰反射器を有する、請求項2に記載の車両警告標識。
【請求項4】
前記反射材料は、反射コーティングを有する、請求項2に記載の車両警告標識。
【請求項5】
前記反射材料は、メタマテリアル又はメタ表面のうちの少なくとも1つを有する、請求項2に記載の車両警告標識。
【請求項6】
光を更に備える、請求項2から5のいずれか一項に記載の車両警告標識。
【請求項7】
前記光は、点滅灯である、請求項6に記載の車両警告標識。
【請求項8】
前記車両警告標識は、前記加熱素子及び前記コーナー反射器を備える、請求項2から5のいずれか一項に記載の車両警告標識。
【請求項9】
前記反射材料、前記加熱素子、及び前記コーナー反射器のそれぞれの幾何中心は、互いに一致している、請求項8に記載の車両警告標識。
【請求項10】
前記コーナー反射器は、折り畳み式コーナー反射器である、請求項2から5のいずれか一項に記載の車両警告標識。
【請求項11】
前記車両警告標識は、少なくとも前記加熱素子を備え、前記加熱素子は、前記反射材料の周縁の少なくとも一部の周囲に配置されている、請求項2から5のいずれか一項に記載の車両警告標識。
【請求項12】
支持基板を更に備え、前記反射材料、及び、前記加熱素子又は前記コーナー反射器のうちの前記少なくとも1つは、前記支持基板に据え付けられている、請求項2から5のいずれか一項に記載の車両警告標識。
【請求項13】
前記支持基板に第1のヒンジを更に備え、前記反射材料、及び、前記加熱素子又は前記コーナー反射器のうちの前記少なくとも1つは、前記支持基板に据え付けられている、請求項12に記載の車両警告標識。
【請求項14】
前記車両警告標識は、収納位置から展開位置まで広がるように構成されている、請求項13に記載の車両警告標識。
【請求項15】
前記支持基板は、第1の支持基板及び第2の支持基板を有し、前記第1のヒンジは、前記第1又は第2の支持基板のうちの1つに据え付けられており、前記車両警告標識は、前記第1及び第2の支持基板を互いに結合する第2のヒンジを更に備える、請求項14に記載の車両警告標識。
【請求項16】
前記車両警告標識は、前記収納位置においてよりも前記展開位置においてより大きいサイズを有する、請求項15に記載の車両警告標識。
【請求項17】
前記車両警告標識は、前記収納位置においては車両底部に対して平坦になるように、及び、前記展開位置においては前記車両底部から離れるように配向されるように構成されている、請求項15に記載の車両警告標識。
【請求項18】
前記車両警告標識は、前記展開位置において前記第1のヒンジから吊り下げられるように構成されている、請求項15に記載の車両警告標識。
【請求項19】
前記反射材料、及び、前記加熱素子又は前記コーナー反射器のうちの前記少なくとも1つは、前記支持基板の両側で検知可能であるように構成されている、請求項12に記載の車両警告標識。
【請求項20】
支持基板;
少なくとも可視光のための反射材料、前記反射材料は、前記支持基板に適用される;
熱センサによって検知されるための第1の手段、前記第1の手段は、前記支持基板に適用される;及び
レーダによって検知されるための第2の手段、前記第2の手段は、前記支持基板に適用される
を備える、車両警告標識。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願の相互参照]
本願は、2021年8月5日に出願された、「センサフレンドリな車両警告標識(SENSOR-FRIENDLY VEHICLE WARNING SIGN)」と題する米国仮特許出願第17/444,544号に対する優先権を主張するものであり、その開示内容は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【0002】
本書は、センサフレンドリな車両警告標識に関する。
【背景技術】
【0003】
全ての車両は、それらが走行している車道が、ほんの数例を挙げると、街路、大通り、道路、ハイウェイ、又はフリーウェイのいずれであるかにかかわらず、そのような車道に沿って一時的に停車することがある。停車は、運転者が車両を停止させることを選択したため、又は交通遮断のため、又は、車両が衝突に巻き込まれた、又は内部故障を有するために起こり得る。車道に沿って停車する車両によってもたらされるリスクを低減するための試みがなされてきた。そのような手法は、(例えば、従来の三角警告板によって)停車している車両を他の運転者にとってより見やすくすることを追求してきた。
【0004】
今日、道路上のますます多くの車両が、1つ又は複数のタイプのセンサを用いる様々な形態の運転支援又は自律運転のためのシステムを搭載している。しかしながら、車両警告標識を提供するための従来の試みは、運転支援又は自律運転に従事している車両のセンサによる検知の可能性を高めない場合がある。
【発明の概要】
【0005】
第1の態様において、車両警告標識は:少なくとも可視光のための反射材料;及び、(i)熱センサによる検知のための加熱素子、又は(ii)レーダによる検知のためのコーナー反射器、コーナー反射器は、反射材料と実質的に共通の方向に配向されている、のうちの少なくとも1つを備える。
【0006】
実装形態は、以下の特徴のうちのいずれか又は全てを含むことができる。反射材料は、再帰反射器を有する。反射材料は、反射コーティングを有する。反射材料は、メタマテリアル又はメタ表面のうちの少なくとも1つを有する。車両警告標識は、光を更に備える。光は、点滅灯である。車両警告標識は、加熱素子及びコーナー反射器を備える。反射材料、加熱素子、及びコーナー反射器のそれぞれの幾何中心は、互いに一致している。コーナー反射器は、折り畳み式コーナー反射器である。車両警告標識は、少なくとも加熱素子を備え、加熱素子は、反射材料の周縁の少なくとも一部の周囲に配置されている。車両警告標識は、支持基板を更に備え、反射材料、及び、加熱素子又はコーナー反射器のうちの少なくとも1つは、支持基板に据え付けられている。車両警告標識は、支持基板に第1のヒンジを更に備え、反射材料、及び、加熱素子又はコーナー反射器のうちの少なくとも1つは、支持基板に据え付けられている。車両警告標識は、収納位置から展開位置まで広がるように構成されている。支持基板は、第1の支持基板及び第2の支持基板を有し、第1のヒンジは、第1又は第2の支持基板のうちの1つに据え付けられており、車両警告標識は、第1及び第2の支持基板を互いに結合する第2のヒンジを更に備える。車両警告標識は、収納位置においてよりも展開位置においてより大きいサイズを有する。車両警告標識は、収納位置においては車両底部に対して平坦になるように、及び、展開位置においては車両底部から離れるように配向されるように構成されている。車両警告標識は、展開位置において第1のヒンジから吊り下げられるように構成されている。車両警告標識は、反射材料、及び、加熱素子又はコーナー反射器のうちの少なくとも1つが、支持基板の両側で検知可能であるように構成されている。
【0007】
第2の態様において、車両警告標識は:支持基板;少なくとも可視光のための反射材料、反射材料は、支持基板に適用される;熱センサによる検知のための加熱素子、加熱素子は、支持基板に据え付けられている;レーダによる検知のためのコーナー反射器、コーナー反射器は、支持基板に据え付けられており、反射材料と実質的に共通の方向に配向されている;及び、支持基板に据え付けられており、反射材料と実質的に共通の方向に配向されている点滅灯、を備える。
【0008】
第3の態様において、車両警告標識は:支持基板;少なくとも可視光のための反射材料、反射材料は、支持基板に適用される;熱センサによって検知されるための第1の手段、第1の手段は、支持基板に適用される;及び、レーダによって検知されるための第2の手段、第2の手段は、支持基板に適用される、を備える。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【0010】
【
図2A】車両警告標識のコーティングのためのメタマテリアルの例を示す。
【
図2B】車両警告標識のコーティングのためのメタマテリアルの例を示す。
【0011】
【
図3A】車両警告標識のためのコーナー反射器の例を示す。
【
図3B】車両警告標識のためのコーナー反射器の例を示す。
【0012】
【
図4A】車両警告標識及び車両のトランクリッドを伴う例を示す。
【
図4B】車両警告標識及び車両のトランクリッドを伴う例を示す。
【0013】
【
図5A】車両警告標識及び車両のトランクリッドを伴う他の例を示す。
【
図5B】車両警告標識及び車両のトランクリッドを伴う他の例を示す。
【0014】
【
図6A】車両警告標識及び車両のリフトゲートを伴う例を示す。
【
図6B】車両警告標識及び車両のリフトゲートを伴う例を示す。
【0015】
【
図7A】車両警告標識及び車両の底部を伴う例を示す。
【
図7B】車両警告標識及び車両の底部を伴う例を示す。
【0016】
【0017】
【0018】
【0019】
様々な図面における同様の参照符号は、同様の素子を示す。
【発明を実施するための形態】
【0020】
本書は、センサフレンドリな車両警告標識を提供するためのシステム及び技法の例について説明する。警告標識は、対向車両のセンサによって警告標識が検知される可能性を高めるように、及び/又はセンサが警告標識をより早期に検知することを可能にするように設計された1つ又は複数の特徴を備え得る。幾つかの実装形態において、そのような特徴は、加熱素子であり得る。例えば、これにより、接近中の車両の熱センサが、衝突を回避するのに間に合うように、停車している車両を検知する可能性が向上し得る。幾つかの実装形態において、そのような特徴は、コーナー反射器であり得る。例えば、これにより、接近中の車両のレーダによる検知の可能性が向上し得る。車両警告標識に含まれ得る他の特徴は、以下の例において説明される。
【0021】
本明細書の例は、車両に言及する。車両は、搭乗者又は積荷、又はその両方を輸送する機械である。車両は、少なくとも1つのタイプの燃料、又は他のエネルギー源(例えば電気)を用いる1つ又は複数のモータを有することができる。車両の例は、自動車、トラック、及びバスを含むが、これらに限定されない。車輪の数は車両のタイプ間で異なってもよく、車輪のうちの1つ又は複数(例えば全て)は、車両の推進のために使用され得る。車両は1人又は複数人の人を収容する搭乗者コンパートメントを含み得る。少なくとも1人の車両乗員は、運転者とみなされ得る。本明細書の例において、車両によって運搬されるいかなる人も、その人が車両を運転しているかどうか、又はその人が車両を運転するための制御へのアクセスを有するかどうか、又はその人が車両を運転するための制御を欠いているかどうかにかかわらず、車両の「運転者」又は「搭乗者」と称され得る。本例における車両は、例示のみを目的として、互いに類似している、又は同一であるものとして例示されている。
【0022】
本明細書の例は、反射材料に言及する。本明細書において使用される場合、反射材料は、(例えば、可視光波長の範囲内の)電磁放射の少なくとも一部を反射する任意の材料を含む。反射は、鏡面反射又は拡散反射であり得る。幾つかの実装形態において、反射材料は、1つの側面が材料でコーティングされることによって鏡のように作用する透明材料のビーズを含み得る。例えば、透明材料は、アルミニウム又は別の材料によって部分的にコーティングされたガラスビーズを含み得る。幾つかの実装形態において、反射材料は、反射コーティングを含み得る。例えば、反射コーティングは、(例えば、約2よりも大きい屈折率nを有する)高屈折率材料、及び(例えば、約1.5よりも小さいnを有する)低屈折率材料を伴う層状構造を含み得る。幾つかの実装形態において、反射材料は、再帰反射器を含み得る。再帰反射器は、ほんの数例を挙げると、コーナー反射器、キャッツアイデバイス、又は位相共役鏡を含み得る。幾つかの実装形態において、反射表面は、メタマテリアル及び/又はメタ表面を含み得る。例えば、メタマテリアルは、反射される光の波長よりも小さいスケールで反復するパターンで配列された1つ又は複数の材料(金属又はプラスチックを含むがこれらに限定されない)で作成され得る。別の例として、メタ表面は、サブ波長厚さを有し得る。
【0023】
本明細書の例は、光に言及する。本明細書において使用される場合、光は、電力から可視光を生成する任意の電気デバイスを含む。光は、ほんの数例を挙げると、白熱灯、発光ダイオード(Light-Emitting Diode:LED)、又は蛍光灯であり得る。
【0024】
本明細書の例は、熱センサに言及する。本明細書において使用される場合、熱センサは、少なくとも赤外線放射範囲内の電磁放射を検知する任意の画像センサを含む。赤外線カメラは、熱センサの例である。赤外線カメラは、少なくとも約700~14000ナノメートルの範囲波長内の画像を登録し得る。例えば、熱センサは、前方監視型赤外線カメラを含み得る。
【0025】
本明細書の例は、少なくとも可視光のためのカメラに言及する。本明細書において使用される場合、カメラは、少なくとも可視光波長の範囲内の電磁放射を検知する画像センサ(例えば、デジタルセンサ)を有する任意のデバイスを含む。
【0026】
本明細書の例は、レーダに言及する。本明細書において使用される場合、レーダは、電波を放出及び検知することに少なくとも部分的に基づく任意の物体検知システムを含む。
【0027】
本明細書の例は、イベントベースセンサに言及する。イベントカメラは、イベントベースセンサの例である。本明細書において使用される場合、イベントベースセンサは、フレーム間のピクセル変化(例えば、異なる輝度)を登録する任意の画像センサを含む。
【0028】
本明細書の例は、LiDARに言及する。本明細書において使用される場合、LiDARは、光に少なくとも部分的に基づく任意の物体検知システムを含み、当該システムは、1つ又は複数の方向に光を放出する。ほんの2例を挙げると、光は、レーザによって、及び/又はLEDによって生成され得る。LiDARは、ほんの幾つかの例を挙げると、走査型LiDAR又は非走査型LiDAR(例えば、フラッシュLiDAR)であり得る。
【0029】
図1A~
図1Cは、車両警告標識100A~100Cの例を示す。車両警告標識100A~100Cのうちのいずれか又は全ては、本明細書の他の箇所で説明される1つ又は複数の他の例と共に使用され得る。
【0030】
車両警告標識100Aは、反射材料102を含む。反射材料102は、少なくとも可視光を反射する。幾つかの実装形態において、反射材料102は、三角形の形状であり得る。例えば、反射材料102は、支持基板(例えば、プラスチック及び/又は金属を含むがこれらに限定されない、任意の好適な裏打ち材料)の少なくとも1つの側面に適用され得る。
【0031】
車両警告標識100Aは、(例えば、接近中の車両に据え付けられた)レーダによる検知のための少なくとも1つのコーナー反射器104を含む。コーナー反射器104は、ここで、三角形形状を用いて概略的に表されている。例えば、レーダ波がコーナー反射器104に入射した場合、コーナー反射器104は当該レーダ波の一部又は全てを反射することができ、当該反射は、レーダ信号として検知され得る。
【0032】
車両警告標識100Aは、少なくとも1つの光106を含む。光106は、少なくとも可視光を放出し、ここで、正方形形状を用いて概略的に表されている。例えば、光106は、接近中の車両のカメラ(例えば、ビデオカメラ)によって検知され得る。幾つかの実装形態において、光106は、点滅灯であり得る。
【0033】
車両警告標識100Aは、少なくとも1つの加熱素子108を含む。加熱素子108は、電流の通過に際して抵抗加熱を受けるワイヤを含み得る。幾つかの実装形態において、加熱素子108は、反射材料102の周縁の少なくとも一部の周囲に配置されている。例えば、ここで、加熱素子108は、三角形形状の外側及び内側の両方で反射材料の境界を形成している。
【0034】
車両警告標識100Bは、反射材料110を含む。反射材料110は、少なくとも可視光を反射する。幾つかの実装形態において、反射材料110は、1つ又は複数の矩形領域として形作られ得る。例えば、反射材料110の2つの矩形領域は、支持基板112(例えば、プラスチック及び/又は金属を含むがこれらに限定されない、任意の好適な裏打ち材料)の少なくとも1つの側面に適用され得る。
【0035】
車両警告標識100Bは、(例えば、接近中の車両に据え付けられた)レーダによる検知のための少なくとも1つのコーナー反射器114を含む。例えば、レーダ波がコーナー反射器114に入射した場合、コーナー反射器114は当該レーダ波の一部又は全てを反射することができ、当該反射は、レーダ信号として検知され得る。
【0036】
車両警告標識100Bは、少なくとも1つの光116を含む。光116は、少なくとも可視光を放出する。例えば、光116は、接近中の車両のカメラ(例えば、ビデオカメラ)によって検知され得る。幾つかの実装形態において、光116は、点滅灯であり得る。
【0037】
車両警告標識100Bは、少なくとも1つの加熱素子118を含む。加熱素子118は、電流の通過に際して抵抗加熱を受けるワイヤを含み得る。幾つかの実装形態において、加熱素子118は、反射材料110の周縁の少なくとも一部の周囲に配置されている。例えば、ここで、加熱素子118は、矩形領域の各々の外側で反射材料の境界を形成している。
【0038】
車両警告標識100Cは、反射材料120を含む。反射材料120は、少なくとも可視光を反射する。幾つかの実装形態において、反射材料120は、1つ又は複数の円形領域として形作られ得る。例えば、反射材料120の円形領域は、支持基板(例えば、プラスチック及び/又は金属を含むがこれらに限定されない、任意の好適な裏打ち材料)の少なくとも1つの側面に適用され得る。
【0039】
車両警告標識100Cは、(例えば、接近中の車両に据え付けられた)レーダによる検知のための少なくとも1つのコーナー反射器122を含む。コーナー反射器122は、ここで、略円形である全体形状を有する。例えば、レーダ波がコーナー反射器122に入射した場合、コーナー反射器122は当該レーダ波の一部又は全てを反射することができ、当該反射は、レーダ信号として検知され得る。
【0040】
車両警告標識100Cは、少なくとも1つの光124を含む。光124は、少なくとも可視光を放出する。例えば、光124は、接近中の車両のカメラ(例えば、ビデオカメラ)によって検知され得る。幾つかの実装形態において、光124は、点滅灯であり得る。光124は、ここで、略円形である全体形状を有する。
【0041】
車両警告標識100Cは、少なくとも1つの加熱素子126を含む。加熱素子126は、電流の通過に際して抵抗加熱を受けるワイヤを含み得る。幾つかの実装形態において、加熱素子126は、反射材料120の周縁の少なくとも一部の周囲に配置されている。例えば、ここで、加熱素子126は、円形領域の外側で反射材料120の境界を形成している。
【0042】
車両警告標識の構成要素の各々は、幾何中心を有し得る。例えば、反射材料120は、円形形状の中心に幾何中心を有し;コーナー反射器122は、略円形形状の中心に幾何中心を有し;光124は、略円形形状の中心に幾何中心を有し;及び、加熱素子126は、反射材料120の中心に幾何中心を有する。これらの構成要素のうちの2つ又はそれより多くのそれぞれの幾何中心は、互いに一致し得る。例えば、ここで、反射材料120、コーナー反射器122、光124、及び加熱素子126の全てのそれぞれの幾何中心は、互いに一致する。すなわち、異なるセンサモダリティについての複数の素子は、互いに大部分が一致するそれらの幾何中心を有し得る。例えば、これにより、対向車両によるセンサフュージョンプロセスが容易になり得るため、単一の感知モダリティを用いる場合と比較して検知の可能性が高まる。
他の手法を使用することができる。
【0043】
車両警告標識の構成要素のうちの2つ又はそれより多くは、共通の方向に配向され得る。例えば、反射材料102は、ここで、コーナー反射器104、及び光106と実質的に共通の方向に配向されている。別の例として、反射材料110は、ここで、コーナー反射器114及び光116と実質的に共通の方向に配向されている。別の例として、反射材料120は、ここで、コーナー反射器122及び光124と実質的に共通の方向に配向されている。
他の手法を使用することができる。
【0044】
図2A~
図2Bは、車両警告標識のコーティングのためのメタマテリアル200及び202の例を示す。メタマテリアル200及び202のうちの1つ又は複数は、本明細書の他の箇所で説明される1つ又は複数の他の例と共に使用され得る。
【0045】
メタマテリアル200及び202の各々は、ここで、コーティング204の一部の拡大図として示されている。例えば、コーティング204はここで、厚さを有する矩形の材料片として概略的に示されている。コーティング204は、本明細書で説明される任意の反射材料(例えば、それぞれ
図1A~
図1Cにおける反射材料102、110又は120のうちの1つ又は複数)に含まれ得る。
【0046】
メタマテリアル200及び202は、その寸法の桁が、反射される光の波長よりも小さい構造を有する。ここで、メタマテリアル200は、矩形形状206を含む。幾つかの実装形態において、矩形形状206の外形寸法206A及び/又は内形寸法206Bは、可視光のスペクトルにおける少なくとも1つの波長(例えば、約400~700ナノメートル(nm)の範囲)よりも小さい場合がある。幾つかの実装形態において、外形寸法206A及び/又は内形寸法206Bは、赤外光のスペクトルにおける少なくとも1つの波長(例えば、約700nm~1ミリメートル(mm)の範囲)よりも小さい場合がある。幾つかの実装形態において、外形寸法206A及び/又は内形寸法206Bは、マイクロ波放射のスペクトルにおける少なくとも1つの波長(例えば、約1mm~約1mの範囲)よりも小さい場合がある。幾つかの実装形態において、外形寸法206A及び/又は内形寸法206Bは、電波のスペクトルにおける少なくとも1つの波長(例えば、約1m~約100mの範囲)よりも小さい場合がある。
【0047】
同様に、メタマテリアル202は、ここで、円形形状208を含む。例えば、円形形状208の外形寸法208A及び/又は内形寸法208Bは、外形寸法206A及び内形寸法206Bに関して上述した範囲のうちの1つ又は複数における少なくとも1つの波長よりも小さい場合がある。
他の手法を使用することができる。
【0048】
幾つかの実装形態において、コーティング204は、メタマテリアル200及び/又は202の代わりに、又はこれらに加えて、メタ表面を含み得る。コーティング204は、サブ波長厚さ210を有し得る。幾つかの実装形態において、サブ波長厚さ210は、外形寸法206A及び内形寸法206Bに関して上述した範囲のうちの1つ又は複数における少なくとも1つの波長よりも小さい場合がある。幾つかの実装形態において、サブ波長厚さ210は、コーティング204が電磁波の挙動を操作することを可能にする。例えば、メタ表面は、構造化されている、又は構造化されていない場合がある。
【0049】
図3A~
図3Bは、車両警告標識のためのコーナー反射器300及び302の例を示す。コーナー反射器300及び302のうちの1つ又は複数は、本明細書の他の箇所で説明される1つ又は複数の他の例と共に使用され得る。
【0050】
コーナー反射器300及び302の各々は、ここで、コーナー反射器104(
図1A)又は114(
図1B)の拡大図として示されている。例えば、コーナー反射器300及び/又は302は、本明細書で説明される任意の車両警告標識(例えば、それぞれ
図1A~
図1Cにおける車両警告標識100A~100Cのうちの1つ又は複数)に含まれ得る。
【0051】
コーナー反射器300及び302は、到来する電磁放射(例えば、レーダ波)を反射するように構成された構造を有する。ここで、コーナー反射器300は、少なくとも1つの表面304Aを形成する壁304を含む。コーナー反射器300はまた、少なくとも1つの表面306Aを形成する壁306を含む。壁304及び306は、表面304A及び306Aの間に角度が形成されるように配向される。例えば、コーナー反射器300は、二面体構造設計を有するものとして参照され得る。同様に、コーナー反射器302は、ここで、少なくとも1つの表面308Aを形成する壁308、少なくとも1つの表面310Aを形成する壁310、及び、少なくとも1つの表面312Aを形成する壁312を含む。壁308~312は、表面308A、310A、及び312Aの間にそれぞれの角度が形成されるように配向される。例えば、コーナー反射器302は、三面体構造設計を有するものとして参照され得る。
他の手法を使用することができる。
【0052】
コーナー反射器300及び302のうちのいずれか又は両方は、折り畳み可能なコーナー反射器であり得る。例えば、コーナー反射器300の場合、壁304及び306は、表面304A及び306Aの間の角度が変更され得るよう、可動式に据え付けられ得る。別の例として、コーナー反射器302の場合、壁308~312は、表面308A、310A、及び312Aの間の角度が変更され得るよう、可動式に据え付けられ得る。これにより、コーナー反射器300及び/又は302を、使用しないときは平坦にすることが可能になり得る。例えば、これにより、(例えば、車両のトランク内部又は搭乗者コンパートメント内に保管される場合に)よりコンパクトな車両警告標識を提供することができる。
【0053】
図4A~
図4Bは、車両警告標識400及び車両404のトランクリッド402を伴う例を示す。車両警告標識400又は車両404のうちのいずれか又は全ては、本明細書の他の箇所で説明される1つ又は複数の他の例と共に使用され得る。車両404は、ここで、側面図において概略的に図示されており、簡潔にするために、車両404の一部のみが示されている。トランクリッド402が配置されている車両404の後部は、例示のみを目的として使用されている。幾つかの実装形態において、車両警告標識400は、車両404の前部(例えば、ボンネット又はトランクリッド)を含むがこれに限定されない、車両404の1つ又は複数の他の領域においても、又は代わりに、使用され得る。
【0054】
車両警告標識400は、ここで、側面図において示されている。例えば、車両警告標識400は、それぞれ
図1A~
図1Cにおける車両警告標識100A~100Cのいずれかと同様の構造を有し得る。車両警告標識400は、少なくとも1つのヒンジ406を用いてトランクリッド402の内側に結合され得る。例えば、ヒンジ406は、ここで、
図4Aに示される配向において車両警告標識400の底縁部に配置されている。ここで、ヒンジ406の位置と対向する車両警告標識400の縁部408は、トランクリッド402の内側に解放可能に取り付けられ得る。磁石、締結具、又は接着剤等を含むがこれらに限定されない、任意の好適な取り付け機構が使用され得る。別の例として、縁部408は、トランクリッド402の内側に形成された開口部に挿入され得る。
図4Aに示される配向は、収納位置とみなされ得る。
【0055】
車両警告標識400は、
図4Aに示される配向において、車両404の後部に向かって露出され得る。例えば、トランクリッド402が十分に大きい角度まで開かれている場合、及び/又は、トランクリッド402の形状が、トランクリッド402の内側に貼付された車両警告標識400を遮蔽しない場合、これにより、車両警告標識400が、接近中の車両の1つ又は複数のセンサによって、
図4Aに示される配向において検知されることが可能になり得る。幾つかの実装形態において、車両警告標識400は、
図4Aに示される配向において車両の後方に面した車両警告標識400の側面に、1つ又は複数のセンサフレンドリな特徴(例えば、
図1A~
図1Cのいずれかを参照して上記で説明された構成要素のうちの1つ又は複数)を有し得る。
【0056】
縁部408は、トランクリッド402の内側から解放され得る。これにより、車両警告標識400を(例えば、手動で、又は重力により)ヒンジ406を中心に旋回させることが可能になり得る。例えば、車両警告標識400は、
図4Bに示される位置を取ることができ、この場合、車両警告標識400は、ヒンジ406から吊り下げられている。
図4Bに示される配向は、展開位置とみなされ得る。展開位置において、車両警告標識400の対向する側面は、車両404の後部に向かって露出されている。これにより、車両警告標識400が、接近中の車両の1つ又は複数のセンサによって、
図4Bに示される配向において検知されることが可能になり得る。幾つかの実装形態において、車両警告標識400は、
図4Bに示される配向において車両の後方に面した車両警告標識400の側面に、1つ又は複数のセンサフレンドリな特徴(例えば、
図1A~
図1Cのいずれかを参照して上記で説明された構成要素のうちの1つ又は複数)を有し得る。
【0057】
図5A~
図5Bは、車両警告標識500及び車両504のトランクリッド502を伴う他の例を示す。車両警告標識500又は車両504のうちのいずれか又は全ては、本明細書の他の箇所で説明される1つ又は複数の他の例と共に使用され得る。車両504は、ここで、側面図において概略的に図示されており、簡潔にするために、車両504の一部のみが示されている。トランクリッド502が配置されている車両504の後部は、例示のみを目的として使用されている。幾つかの実装形態において、車両警告標識500は、車両504の前部を含むがこれに限定されない、車両504の1つ又は複数の他の領域においても、又は代わりに、使用され得る。
【0058】
車両警告標識500は、ここで、側面図において示されている。例えば、(例えば、
図5Bに示される通り)展開された場合、車両警告標識500は、それぞれ
図1A~
図1Cにおける車両警告標識100A~100Cのいずれかと同様の外観を有し得る。車両警告標識500は、少なくとも1つのヒンジ506を用いてトランクリッド502の内側に結合され得る。例えば、ヒンジ506は、ここで、
図5Aに示される配向において車両警告標識500の上縁部に配置されている。ヒンジ508は、ここで、車両警告標識500の、ヒンジ506の位置と対向する領域に配置されている。ヒンジ508は、車両警告標識500の2つの部分を互いに結合する。幾つかの実装形態において、車両警告標識500は、1つ又は複数のセンサフレンドリな特徴を保持する支持基板に基づき得る。例えば、ヒンジ508は、第1の支持基板及び第2の支持基板を互いに結合し得る。ヒンジ508が配置されている車両警告標識500の領域は、トランクリッド502の内側に解放可能に取り付けられ得る。磁石、締結具、又は接着剤等を含むがこれらに限定されない、任意の好適な取り付け機構が使用され得る。別の例として、ヒンジ508が配置されている領域は、トランクリッド502の内側に形成された開口部に挿入され得る。
図5Aに示される配向は、収納位置とみなされ得る。
【0059】
車両警告標識500は、
図5Aに示される配向において、車両504の後部に向かって露出され得る。例えば、トランクリッド502が十分に大きい角度まで開かれている場合、及び/又は、トランクリッド502の形状が、トランクリッド502の内側に貼付された車両警告標識500を遮蔽しない場合、これにより、車両警告標識500が、接近中の車両の1つ又は複数のセンサによって、
図5Aに示される配向において検知されることが可能になり得る。幾つかの実装形態において、車両警告標識500は、
図5Aに示される配向において車両の後方に面した車両警告標識500の側面に、1つ又は複数のセンサフレンドリな特徴(例えば、
図1A~
図1Cのいずれかを参照して上記で説明された構成要素のうちの1つ又は複数)を有し得る。
【0060】
ヒンジ508が配置されている車両警告標識500の領域は、トランクリッド502の内側から解放され得る。これにより、ヒンジ506及び508によって(例えば、手動で、又は重力により)車両警告標識500を広げることが可能になり得る。例えば、車両警告標識500は、
図5Bに示される位置を取ることができ、この場合、車両警告標識500は、ヒンジ506から吊り下げられている。
図5Bに示される配向は、展開位置とみなされ得る。車両警告標識500は、収納位置においてよりも展開位置において(例えば、後方など、特定の方向に向かって面した)より大きいサイズを有し得る。この展開位置において、車両警告標識500の1つの側面は、車両504の後部に向かって露出されている。これにより、車両警告標識500が、接近中の車両の1つ又は複数のセンサによって、
図5Bに示される配向において検知されることが可能になり得る。幾つかの実装形態において、車両警告標識500は、
図5Bに示される配向において車両の後方に面した車両警告標識500の側面に、1つ又は複数のセンサフレンドリな特徴(例えば、
図1A~
図1Cのいずれかを参照して上記で説明された構成要素のうちの1つ又は複数)を有し得る。
【0061】
図6A~
図6Bは、車両警告標識600及び車両604のリフトゲート602を伴う例を示す。車両警告標識600又は車両604のうちのいずれか又は全ては、本明細書の他の箇所で説明される1つ又は複数の他の例と共に使用され得る。車両604は、ここで、側面図において概略的に図示されており、簡潔にするために、車両604の一部のみが示されている。リフトゲート602が配置されている車両604の後部は、例示のみを目的として使用されている。幾つかの実装形態において、車両警告標識600は、車両604の前部を含むがこれに限定されない、車両604の1つ又は複数の他の領域においても、又は代わりに、使用され得る。
【0062】
車両警告標識600は、ここで、側面図において示されている。例えば、(例えば、
図6Bに示される通り)展開された場合、車両警告標識600は、それぞれ
図1A~
図1Cにおける車両警告標識100A~100Cのいずれかと同様の外観を有し得る。車両警告標識600は、少なくとも1つのヒンジ606を用いてリフトゲート602の内側に結合され得る。例えば、ヒンジ606は、ここで、
図6Aに示される配向において車両警告標識600の上縁部に配置されている。ヒンジ608は、ここで、車両警告標識600の、ヒンジ606の位置と対向する領域に配置されている。ヒンジ608は、車両警告標識600の2つの部分を互いに結合する。幾つかの実装形態において、車両警告標識600は、1つ又は複数のセンサフレンドリな特徴を保持する支持基板に基づき得る。例えば、ヒンジ608は、第1の支持基板及び第2の支持基板を互いに結合し得る。ヒンジ608が配置されている車両警告標識600の領域は、リフトゲート602の内側に解放可能に取り付けられ得る。磁石、締結具、又は接着剤等を含むがこれらに限定されない、任意の好適な取り付け機構が使用され得る。別の例として、ヒンジ608が配置されている領域は、リフトゲート602の内側に形成された開口部に挿入され得る。
図6Aに示される配向は、収納位置とみなされ得る。
【0063】
車両警告標識600は、
図6Aに示される配向において、車両604の後部に向かって露出され得る。例えば、リフトゲート602が十分に大きい角度まで開かれている場合、及び/又は、リフトゲート602の形状が、リフトゲート602の内側に貼付された車両警告標識600を遮蔽しない場合、これにより、車両警告標識600が、接近中の車両の1つ又は複数のセンサによって、
図6Aに示される配向において検知されることが可能になり得る。幾つかの実装形態において、車両警告標識600は、
図6Aに示される配向において車両の後方に面した車両警告標識600の側面に、1つ又は複数のセンサフレンドリな特徴(例えば、
図1A~
図1Cのいずれかを参照して上記で説明された構成要素のうちの1つ又は複数)を有し得る。
【0064】
ヒンジ608が配置されている車両警告標識600の領域は、リフトゲート602の内側から解放され得る。これにより、ヒンジ606及び608によって(例えば、手動で、又は重力により)車両警告標識600を広げることが可能になり得る。例えば、車両警告標識600は、
図6Bに示される位置を取ることができ、この場合、車両警告標識600は、ヒンジ606から吊り下げられている。
図6Bに示される配向は、展開位置とみなされ得る。車両警告標識600は、収納位置においてよりも展開位置において(例えば、後方など、特定の方向に向かって面した)より大きいサイズを有し得る。この展開位置において、車両警告標識600の1つの側面は、車両604の後部に向かって露出されている。これにより、車両警告標識600が、接近中の車両の1つ又は複数のセンサによって、
図6Bに示される配向において検知されることが可能になり得る。幾つかの実装形態において、車両警告標識600は、
図6Bに示される配向において車両の後方に面した車両警告標識600の側面に、1つ又は複数のセンサフレンドリな特徴(例えば、
図1A~
図1Cのいずれかを参照して上記で説明された構成要素のうちの1つ又は複数)を有し得る。
【0065】
図7A~
図7Bは、車両警告標識700及び車両704の底部702を伴う例を示す。車両警告標識700又は車両704のうちのいずれか又は全ては、本明細書の他の箇所で説明される1つ又は複数の他の例と共に使用され得る。車両704は、ここで、側面図において概略的に図示されており、簡潔にするために、車両704の一部のみが示されている。底部702が配置されている車両704の後部は、例示のみを目的として使用されている。幾つかの実装形態において、車両警告標識700は、車両704の前部を含むがこれに限定されない、車両704の1つ又は複数の他の領域においても、又は代わりに、使用され得る。ほんの数例を挙げると、底部702は、(例えば、ミニバン又はスポーツ用多目的車両において)車両本体によって少なくとも部分的に覆われている場合がある、又は、底部702は、ピックアップトラックにおける積荷スペースの一部である場合がある。
【0066】
車両警告標識700は、ここで、側面図において示されている。例えば、(例えば、
図7Bに示される通り)展開された場合、車両警告標識700は、それぞれ
図1A~
図1Cにおける車両警告標識100A~100Cのいずれかと同様の外観を有し得る。車両警告標識700は、少なくとも1つのヒンジ706を有し得る。例えば、ヒンジ706は、ここで、車両警告標識700の、
図7Aに示される位置において前方に位置付けられた領域に配置されている。ヒンジ706は、車両警告標識700の2つの部分を互いに結合する。幾つかの実装形態において、車両警告標識700は、1つ又は複数のセンサフレンドリな特徴を保持する支持基板に基づき得る。例えば、ヒンジ706は、第1の支持基板及び第2の支持基板を互いに結合し得る。車両警告標識700は、底部702に解放可能に取り付けられ得る。磁石、締結具、又は接着剤等を含むがこれらに限定されない、任意の好適な取り付け機構が使用され得る。
図7Aに示される配向は、収納位置とみなされ得る。収納位置において、車両警告標識700は、底部702に対して平坦に配置され得る。
【0067】
車両警告標識700は、底部702から少なくとも部分的に解放され得る。これにより、ヒンジ706によって(例えば、手動で)車両警告標識700を広げることが可能になり得る。例えば、車両警告標識700は、
図7Bに示される位置を取ることができ、この場合、車両警告標識700は、底部702から離れるように配向されている。
図7Bに示される配向は、展開位置とみなされ得る。車両警告標識700は、収納位置においてよりも展開位置において(例えば、後方など、特定の方向に向かって面した)より大きいサイズを有し得る。この展開位置において、車両警告標識700の1つの側面は、車両704の後部に向かって露出されている。これにより、車両警告標識700が、接近中の車両の1つ又は複数のセンサによって、
図7Bに示される配向において検知されることが可能になり得る。幾つかの実装形態において、車両警告標識700は、
図7Bに示される配向において車両の後方に面した車両警告標識700の側面に、1つ又は複数のセンサフレンドリな特徴(例えば、
図1A~
図1Cのいずれかを参照して上記で説明された構成要素のうちの1つ又は複数)を有し得る。支持体708は、車両警告標識700を展開位置に維持するために提供され得る。例えば、支持体708は、底部702及び/又は車両704の本体の別の部分に対して支えることができる。
【0068】
図8Aは、車両警告標識800及び車両802を伴う例を示す。車両警告標識800又は車両802のうちのいずれか又は全ては、本明細書の他の箇所で説明される1つ又は複数の他の例と共に使用され得る。車両802は、ここで、側面図において概略的に図示されており、簡潔にするために、車両802の幾つかの部分のみが示されている。
【0069】
車両警告標識800は、ここで、側面図において示されている。例えば、車両802の前方又は後方から見た場合、車両警告標識800は、それぞれ
図1A~
図1Cにおける車両警告標識100A~100Cのいずれかと同様の外観を有し得る。車両警告標識800は、支持基板800A及び800Bを含み得る。支持基板800A~800Bは、互いに結合されている。車両警告標識800は、車両802に解放可能に取り付けられ得、これには、車両802のルーフ、及び/又はボンネット又はトランクリッド上、又は、車両802の側面を含むがこれらに限定されない。磁石、締結具、又は接着剤等を含むがこれらに限定されない、任意の好適な取り付け機構が使用され得る。これにより、対向車両が前方又は後方のいずれから車両802に接近しているかにかかわらず、車両警告標識800が当該車両の1つ又は複数のセンサによって検知されることが可能になり得る。幾つかの実装形態において、車両警告標識800は、支持基板800A~800Bの各々に、1つ又は複数のセンサフレンドリな特徴(例えば、
図1A~
図1Cのいずれかを参照して上記で説明された構成要素のうちの1つ又は複数)を有し得る。幾つかの実装形態において、支持基板800A~800Bは、その側面の両方にセンサフレンドリな特徴を有する単一の支持基板を形成し得る。車両警告標識800は、複数の方法のうちのいずれかで動力を供給され得る。幾つかの実装形態において、車両警告標識800は、車両802によって(例えば、車両の低電圧電源への電気ケーブルにより)動力を供給され得る。幾つかの実装形態において、車両警告標識800は、スタンドアロンデバイスであるよう、電源(例えば、充電式又は非充電式のバッテリ)を含み得る。
【0070】
図8Bは、ポータブル車両警告標識810の例を示す。ポータブル車両警告標識810は、本明細書の他の箇所で説明される1つ又は複数の他の例と共に使用され得る。ポータブル車両警告標識810は、ここで、側面図において示されている。例えば、前方又は後方から見た場合、ポータブル車両警告標識810は、それぞれ
図1A~
図1Cにおける車両警告標識100A~100Cのいずれかと同様の外観を有し得る。ポータブル車両警告標識810は、支持基板812A及び812Bを含み得る。支持基板812A~812Bは、互いに結合されている。ポータブル車両警告標識810は、少なくとも1つの基部814を有し得る。基部814は、金属及び/又はプラスチック材料を含むがこれらに限定されない、(例えば、支持基板812A~812Bと同じ)1つ又は複数の材料で作成され得る。基部814は、ポータブル車両警告標識810が様々な場所に位置することを可能にし得る。ほんの数例を挙げると、ポータブル車両警告標識810は、車道、路肩、縁石、道路フェンス又は他の障壁、及び/又は、車両の上部又は内部に位置し得る。ポータブル車両警告標識810は、複数の方法のうちのいずれかで動力を供給され得る。幾つかの実装形態において、ポータブル車両警告標識810は、車両によって(例えば、車両の低電圧電源への電気ケーブルにより)動力を供給され得る。幾つかの実装形態において、ポータブル車両警告標識810は、スタンドアロンデバイスであるよう、電源(例えば、充電式又は非充電式のバッテリ)を含み得る。
【0071】
図9は、車両警告標識900のブロック図の例を示す。車両警告標識900は、本明細書の他の箇所で説明される1つ又は複数の他の例と共に使用され得る。車両警告標識900は、上記で説明された例の線に沿って、車両(図示せず)と共に使用するように構成され得る。ここで、車両902は、潜在的に対向車両であり得る。幾つかの実装形態において、車両警告標識900の1つ又は複数のセンサフレンドリな特徴は、車両902のセンサが車両警告標識900を検知する可能性を高め得る。
【0072】
車両警告標識900は、再帰反射器900Aを含み得る。再帰反射器900Aは、平面状(例えば、実質的に二次元)であり得る、又は、三次元形状を有し得る。例えば、再帰反射器900Aは、車両902のカメラ902A(例えば、ビデオカメラ)によって、及び/又はLiDAR902Bによって検知され得る。
【0073】
車両警告標識900は、コーティング900Bを含み得る。コーティング900Bは、平面状表面(例えば、実質的に二次元)に適用され得る、又は、三次元表面に適用され得る。幾つかの実装形態において、コーティング900Bは、1つ又は複数のメタマテリアル及び/又はメタ表面を含む。例えば、コーティング900Bは、車両902のLiDAR902Bによって検知され得る。
【0074】
車両警告標識900は、光900Cを含み得る。光900Cは、コントローラ900Dによって調節され得、動力源900Eから電力を受信し得る。幾つかの実装形態において、動力源900Eは、(例えば、使い捨て又は充電式の)バッテリ及び/又は車両動力システム(例えば、車両902からの低電圧電源)を含み得る。幾つかの実装形態において、コントローラ900Dは、光900Cをオン及びオフにするスイッチを含み得る。コントローラ900Dは、光900Cを点滅灯として反復されるパターンで作動させることができる。例えば、光900Cは、車両902のイベントカメラ902Cによって検知され得る。
【0075】
車両警告標識900は、加熱素子900Fを含み得る。加熱素子900Fは、コントローラ900Gによって調節され得、動力源900Eから電力を受信し得る。幾つかの実装形態において、加熱素子900Fは、電力を受信すると熱エネルギーを放出する1つ又は複数のワイヤを含み得る。例えば、加熱素子900Fは、車両902の熱センサ902Dによって検知され得る。
【0076】
車両警告標識900は、反射コーティング900Hを含み得る。反射コーティング900Hは、平面状表面(例えば、実質的に二次元)に適用され得る、又は、三次元表面に適用され得る。例えば、反射コーティング900Hは、車両902のカメラ902Aによって検知され得る。
【0077】
車両警告標識900は、コーナー反射器900Iを含み得る。ほんの2例を挙げると、コーナー反射器900Iは、二面体構造及び/又は三面体構造を含み得る。別の例として、コーナー反射器900Iは、折り畳み式コーナー反射器であり得る。幾つかの実装形態において、コーナー反射器900Iは、車両902のレーダ902Eによって検知され得る。
【0078】
幾つかの実装形態において、車両902は、ハザードランプ(例えば、右側及び左側のウィンカーが同期的に点滅する、車両の方向指示器の馴染みのある動作)を含む。ハザードランプ動作モードは、ハザードランプ制御部904を用いて手動で作動及び作動停止され得る。例えば、ハザードランプ制御部904は、搭乗者コンパートメントにおけるボタンを用いて起動され得る。車両警告標識900の1つ又は複数の構成要素は、ハザードランプ動作モードがアクティブになると自動的に作動され得る。例えば、車両警告標識900の1つ又は複数のアクティブ素子についての制御信号は、ハザードランプ制御部904に統合され得る。
【0079】
幾つかの実装形態において、車両警告標識900の1つ又は複数の構成要素は、代わりに、又は追加的に、別の方法で自動的に作動され得る。例えば、車両902がタイヤのパンク又はエアバッグの展開を検知した場合、車両902は、車両警告標識900のアクティブ素子を起動し得る。
【0080】
本明細書の全体を通して使用される用語「実質的に」及び「約」は、処理時のばらつきに起因するものなどの小さい変動を説明及び報告するために使用される。例えば、それらは、±5%未満又はそれに等しい、例えば±2%未満又はそれに等しい、例えば±1%未満又はそれに等しい、例えば±0.5%未満又はそれに等しい、例えば±0.2%未満又はそれに等しい、例えば±0.1%未満又はそれに等しい、例えば±0.05%未満又はそれに等しいことを指すことができる。また、本明細書において使用される場合、「a」又は「an」などの不定冠詞は「少なくとも1つ」を意味する。
【0081】
上記の概念、及び以下でより詳細に論述される追加の概念の全ての組み合わせ(そのような概念が相互に矛盾しない限り)は、本明細書で開示される本発明の主題の一部であると企図されていることを理解されたい。特に、本開示の最後に現れる特許請求される主題の全ての組み合わせが、本明細書で開示される本発明の主題の一部であるものとして企図されている。
【0082】
多数の実装形態が説明された。それにもかかわらず、本明細書の趣旨及び範囲から逸脱することなく、様々な修正が行われ得ることを理解されたい。
【0083】
加えて、図に表されている論理の流れは、望ましい結果を実現するために、示されている特定の順序、又は連続する順序を必要とするものではない。加えて、他のプロセスが提供されてよく、又は説明された流れからプロセスが排除されてよく、説明されたシステムに他の構成要素が追加されても、又は説明されたシステムから他の構成要素が削除されてもよい。従って、他の実装形態が以下の特許請求の範囲に記載の範囲内に属する。
【0084】
説明された実装形態の特定の特徴が本明細書で説明される通り示されてきたが、今や多くの修正、置換、変更、及び均等物が当業者に想起されるであろう。従って、添付の特許請求の範囲は、実装形態の範囲内に属する全てのそのような修正及び変更を包含することを意図していることが理解されるべきである。それらは限定ではなく単なる例として提示されており、形態及び詳細に様々な変更が加えられてよいことを理解されたい。相互に排他的な組み合わせを除き、本明細書で説明される装置及び/又は方法の任意の部分が任意の組み合わせで組み合わされてよい。本明細書で説明される実装形態は、説明された異なる実装形態の機能、構成要素、及び/又は特徴の様々な組み合わせ及び/又は副次的組み合わせを含むことができる。
【国際調査報告】