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  • 特表-一体型人工シャトルコック 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-08-29
(54)【発明の名称】一体型人工シャトルコック
(51)【国際特許分類】
   A63B 67/193 20160101AFI20240822BHJP
【FI】
A63B67/193
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023580692
(86)(22)【出願日】2023-07-06
(85)【翻訳文提出日】2023-12-27
(86)【国際出願番号】 CN2023106017
(87)【国際公開番号】W WO2024037241
(87)【国際公開日】2024-02-22
(31)【優先権主張番号】202222156676.2
(32)【優先日】2022-08-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523488767
【氏名又は名称】広州市中昊装飾材料有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100207561
【弁理士】
【氏名又は名称】柳元 八大
(72)【発明者】
【氏名】何 培忠
(72)【発明者】
【氏名】何 昊軒
(57)【要約】
本実用新案は、ボールヘッド、フェザーシート及びフェザーを備えた一体型人工バドミントンに関するものであり、ボールヘッドの上端には下向きの溝が設けられ、溝の底部には環状のフェザーが設けられている。シートは、スロットに挿入するための円筒と、その円筒の上部に設けられた溝に挿入するための支持円板から構成され、支持円板の外周には複数の羽根が設けられている。羽根軸の上部に羽根片が配置され、羽根軸の下部が支持円板に接続されており、円筒、支持円板、羽根が一体成形された構造である。 上述のバドミントンボールは、バドミントン規格の一貫性を確保し、バドミントンボールの打撃寿命を向上させることができる。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コルクと、スカート部と、羽根とを含み、前記コルクの頂部端面に、溝が下向きに形成され、前記溝の溝底部に、環状の挿入溝が下向きに形成され、前記スカート部は、前記挿入溝内に挿入される円筒と、前記円筒の頂部に設置され、前記溝に挿入される支持円板とを含み、前記支持円板の外周に複数枚の前記羽根が設置され、前記羽根は、一体成形された羽根片と羽根柄とを含み、前記羽根片は、前記羽根柄の頂部に設置され、前記羽根柄の底部は、前記支持円板に接続され、前記円筒、前記支持円板及び前記羽根は、一体成形構造である、ことを特徴とする一体型人工シャトルコック。
【請求項2】
前記円筒の底部の周りに、環状係合部が設置される、ことを特徴とする請求項1に記載の一体型人工シャトルコック。
【請求項3】
前記円筒の筒壁に、さらに2つの位置制限部が外向きに突設され、前記2つの位置制限部は、対称に設置され、前記位置制限部の幅は、頂部から底部に向かって徐々に狭くなる、ことを特徴とする請求項1に記載の一体型人工シャトルコック。
【請求項4】
前記溝は、頂端から底端に向かって直径が徐々に小さくなるテーパ溝であり、前記支持円板は、前記溝に適合するテーパ板である、ことを特徴とする請求項1に記載の一体型人工シャトルコック。
【請求項5】
前記羽根は、天然のガチョウ又はアヒルの羽根の形状に倣った羽根である、ことを特徴とする請求項1に記載の一体型人工シャトルコック。
【請求項6】
前記羽根は、16枚設置される、ことを特徴とする請求項1に記載の一体型人工シャトルコック。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本件は、スポーツ用品の技術分野に関し、特に一体型人工シャトルコックに関する。
【背景技術】
【0002】
天然シャトルコックは、市場価格が高く、耐久性が低く、また品質のばらつきが大きいため、バドミントン愛好者にとってはコストの高いスポーツとなっている。天然シャトルコックは、ガチョウ又はアヒルの羽根から製造され、効率が低く、労力及び資源を無駄にし、その生産も環境にやさしくない。しかし、天然シャトルコックに代わる市販の様々なナイロンシャトルコックがシャトルコックを打つ体験を満足することができないため、天然シャトルコックの飛行安定性などの優れた性能に匹敵し、シャトルコックを打つ体験がよく、耐久性が高く、価格も手頃な人工バドミントンを発明する必要がある。従来のシャトルコックは、複数枚の羽根をコルクに挿着して構成されることが多く、挿着角度及び位置の統一が難しく、全体の均一性が低く、プロセスが複雑であり、耐久性が低く、品質が不安定であるため、一つずつ試すことによって選択する必要がある。
【0003】
以上のように、一体型人工シャトルコックを提供することは、当業者が早急に解決すべき技術的課題である。
【発明の概要】
【0004】
本件は、上記従来技術に存在する問題を解決するために、天然シャトルコックに匹敵し、シャトルコック基準の一貫性を確保し、シャトルコックの耐久性を向上させる一体型人工シャトルコックを提供することを目的とする。
【0005】
上記目的を達成するために、本件は、以下の手段を提供する。
【0006】
本件は、コルクと、スカート部と、羽根とを含む一体型人工シャトルコックを提供し、前記コルクの頂部端面に、溝が下向きに形成され、前記溝の溝底部に、環状の挿入溝が下向きに形成され、前記スカート部は、前記挿入溝内に挿入される円筒と、前記円筒の頂部に設置され、前記溝に挿入される支持円板とを含み、前記支持円板の外周に複数枚の前記羽根が設置され、前記羽根は、一体成形された羽根片と羽根柄とを含み、前記羽根片は、前記羽根柄の頂部に設置され、前記羽根柄の底部は、前記支持円板に接続され、前記円筒、前記支持円板及び前記羽根は、一体成形構造である。
【0007】
好ましくは、前記円筒の底部の周りに、環状係合部が設置される。
【0008】
好ましくは、前記円筒の筒壁に、さらに2つの位置制限部が外向きに突設され、前記2つの位置制限部は、対称に設置され、前記位置制限部の幅は、頂部から底部に向かって徐々に狭くなる。
【0009】
好ましくは、前記溝は、頂端から底端に向かって直径が徐々に小さくなるテーパ溝であり、前記支持円板は、前記溝に適合するテーパ板である。
【0010】
好ましくは、前記羽根は、天然のガチョウ又はアヒルの羽根の形状に倣った羽根である。
【0011】
好ましくは、前記羽根は、16枚設置される。
【0012】
本件は、従来技術に比べて以下の有益な技術的効果が得られる。
【0013】
本件において、シャトルコックの羽根片、羽根柄及びスカート部は、一体成形構造であり、スカート部によってコルクに一体的に固定され、それにより、羽根片及び羽根柄の回転角度と正しい固定位置を確保し、飛行中のシャトルコックが回転飛行状態にあることに役立ち、シャトルコックの飛行安定性と落下点精度を満たす。シャトルコック基準の一貫性を確保し、シャトルコックの耐久性を向上させる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
本件の実施例又は従来技術における技術手段をより明確に説明するために、以下、実施例に必要な図面を簡単に説明するが、明らかに、以下に説明される図面は、本件のいくつかの実施例に過ぎず、当業者であれば、創造的な労力をしない前提で、これらの図面に基づいて他の図面を得ることもできる。
【0015】
図1】本件に係る一体型人工シャトルコックである。
図2】本件に係るコルクの概略構成図である。
図3】本件に係るコルクの半断面図である。
図4】本件に係るスカート部の概略構成図である。
図5】本件に係る、精密射出成形により一体成形されたスカート部及び羽根の概略構成図である。
図6】本件に係る、嵌合されていない係止ブロックと係止溝の拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本件の実施例における図面を参照して、本件の実施例における技術手段を明確かつ完全に説明するが、明らかに、説明される実施例は、本件の一部の実施例に過ぎず、全ての実施例ではない。本件における実施例に基づいて、当業者が創造的労働をしない前提で得る全ての他の実施例は、いずれも本件の保護範囲に含まれる。
【0017】
本件は、従来技術に存在する問題を解決するために、一体型人工シャトルコックを提供することを目的とする。
【0018】
本件の上記目的、特徴及び利点をより明確かつ理解しやすくするために、以下、図面及び具体的な実施形態を組み合わせて本件をさらに詳細に説明する。
【0019】
図1図4に示すように、本実施例に係る一体型人工シャトルコックは、コルク1と、スカート部2と、羽根3とを含み、コルク1の頂部端面に、溝11が下向きに形成され、溝11の溝底部に、環状の挿入溝12が下向きに形成され、スカート部2は、挿入溝12内に挿入される円筒21と、円筒21の頂部に設置され、溝11に挿入される支持円板22とを含み、支持円板22の外周に複数枚の羽根3が設置され、羽根3は、一体成形された羽根片31と羽根柄32とを含み、羽根片31は、羽根柄32の頂部に設置され、羽根柄32の底部は、支持円板22に接続され、円筒21、支持円板22及び羽根3は、一体成形構造である。
【0020】
スカート部2をコルク1に挿入した後にしっかりと固定するために、円筒21の底部の周りに環状係合部24が設置され、環状係合部24が挿入溝12の頂部開口から挿入溝12内に押し込まれ、最終的に挿入溝12の底部側壁内に強制的に押し込まれて、スカート部2の軸方向の位置制限を実現する。
【0021】
円筒21の筒壁に、さらに2つの位置制限部23が外向きに突設され、2つの位置制限部23は、対称に設置され、位置制限部23の幅は、頂部から底部に向かって徐々に狭くなり、円筒21が挿入溝12に挿入されるとき、位置制限部23が力を受けて挿入溝12の側壁内に強制的に押し込まれ、それにより、スカート部2とコルク1とを組み合わせて、軸方向と径方向の緩み止めの役割を果たす。
【0022】
当該具体的な実施例において、溝11は、頂端から底端に向かって直径が徐々に小さくなるテーパ溝であり、支持円板22は、溝11に適合するテーパ板である。
【0023】
当該具体的な実施例において、羽根3は、全部で16枚であり、天然のガチョウ又はアヒルの羽根の形状に倣った羽根3であり、また、羽根柄32の強度、靱性及び弾性によって最適な打ち効果を達成するために、羽根柄32の外形寸法は、天然のガチョウ又はアヒルの羽根の羽根柄に類似し、その構造形状が漸近式U字状である。羽根片31を羽根3の形状に倣ったものにするには成形金型を使用し、金型に発熱体を取り付けて高温を発生させ、温度がプラスチックの融点に達すると、溶融プレス成形プロセスにより、羽根片を天然の羽根の形状に倣ったものにする。
【0024】
当該具体的な実施例において、スカート部2及び羽根3は、プラスチック材料である。
【0025】
本実施例における一体型人工シャトルコックの製造方法は、以下のとおりである。
【0026】
スカート部2及び羽根3を精密射出成形により一体成形し、成形後の各羽根3が横方向に展開した状態であり(図5に示す)、羽根柄32の根元部と、スカート部2の支持円板22との間に接続点が設置され、羽根柄32の根元部の上端に係止ブロック33が縦方向に設置され、支持円板22の頂部の周方向には、各係止ブロック33と一対一に対応する係止溝34(図6に示す)が分布され、羽根柄32と支持円板22との接続点を加熱して各羽根3を立たせ、各係止ブロック33を対応する係止溝34内に嵌合させ、さらに羽根柄32と支持円板22を一体に溶接する。その後、羽根3が付けられたスカート部2をコルク1の挿入溝12及び溝11内に挿入してシャトルコックの組み立てを完了する。
【0027】
具体的には、羽根柄32と支持円板22は、超音波溶接プロセスにより一体に溶接される。
【0028】
係止ブロック33が係止溝34に係止された後に径方向に位置制限されるように、係止ブロック33の羽根柄32から離れた一端側に半円形位置制限部35が突設され、位置制限部35は、係止溝34の一側に設置された半円形位置制限溝36内に位置制限され、係止ブロック33の径方向の位置制限を実現することができる。
【0029】
本件は、具体的な例によって本件の原理及び実施形態を説明したが、上記実施例の説明は、本件の方法及びその中心思想の理解を助けるためのものに過ぎない。同時に、当業者にとって、本件の思想に基づいて、具体的な実施形態及び適用範囲のいずれにおいても変更がある。以上より、本明細書の内容は、本件を限定するものとして理解すべきではない。
【符号の説明】
【0030】
1 コルク
11 溝
12 挿入溝
2 スカート部
21 円筒
22 支持円板
23 位置制限部
24 環状係合部
3 羽根
31 羽根片
32 羽根柄
33 係止ブロック
34 係止溝
35 半円形位置制限部
36 半円形位置制限溝。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
【国際調査報告】