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特表2024-531066動的リソース使用量のウェブブラウザ
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  • 特表-動的リソース使用量のウェブブラウザ 図1
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  • 特表-動的リソース使用量のウェブブラウザ 図4
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-08-29
(54)【発明の名称】動的リソース使用量のウェブブラウザ
(51)【国際特許分類】
   G06F 11/34 20060101AFI20240822BHJP
【FI】
G06F11/34 142
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024503513
(86)(22)【出願日】2022-09-19
(85)【翻訳文提出日】2024-01-18
(86)【国際出願番号】 EP2022075989
(87)【国際公開番号】W WO2023046640
(87)【国際公開日】2023-03-30
(31)【優先権主張番号】17/448,356
(32)【優先日】2021-09-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】390009531
【氏名又は名称】インターナショナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレーション
【氏名又は名称原語表記】INTERNATIONAL BUSINESS MACHINES CORPORATION
【住所又は居所原語表記】New Orchard Road, Armonk, New York 10504, United States of America
(74)【代理人】
【識別番号】100112690
【弁理士】
【氏名又は名称】太佐 種一
(74)【代理人】
【識別番号】100120710
【弁理士】
【氏名又は名称】片岡 忠彦
(74)【復代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】弁理士法人RYUKA国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】アユーバ、ゲール
(72)【発明者】
【氏名】ドゥルーズ、イヴァン
(72)【発明者】
【氏名】タルデュー、ヴィクター
(72)【発明者】
【氏名】モラレス、アンソニー
【テーマコード(参考)】
5B042
【Fターム(参考)】
5B042GB02
5B042JJ29
5B042KK04
5B042MA08
5B042MC22
(57)【要約】
プロセッサが、ウェブブラウザにおけるレンダリングのためのウェブページを取得する。プロセッサが、ウェブページの少なくとも1つのゾーンを識別する。プロセッサが、少なくとも1つのゾーンのリソース消費速度を判定する。プロセッサが、少なくとも1つのゾーンの表示エリアを判定する。プロセッサが、少なくとも1つのゾーンのリソース消費速度及び表示エリアに基づいて、消費率を判定する。ウェブブラウザにおいてウェブページをレンダリングするときに、消費率が閾値を超えたことに応答して、プロセッサが少なくとも1つのゾーンのレンダリングを無効化する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ウェブブラウザにおけるレンダリングのためのウェブページを1つ又は複数のプロセッサによって取得する段階;
前記1つ又は複数のプロセッサによって、前記ウェブページの少なくとも1つのゾーンを識別する段階;
前記1つ又は複数のプロセッサによって、前記少なくとも1つのゾーンのリソース消費速度を判定する段階;
前記1つ又は複数のプロセッサによって、前記少なくとも1つのゾーンの表示エリアを判定する段階;
前記少なくとも1つのゾーンの前記リソース消費速度及び前記表示エリアに基づいて、前記1つ又は複数のプロセッサによって消費率を判定する段階;及び
前記ウェブブラウザにおいて前記ウェブページをレンダリングするときに、前記消費率が閾値を超えたことに応答して、前記1つ又は複数のプロセッサによって前記少なくとも1つのゾーンのレンダリングを無効化する段階
を備える、方法。
【請求項2】
前記消費率が、前記少なくとも1つのゾーンの前記リソース消費速度に直接対応する、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記消費率が、前記少なくとも1つのゾーンの前記表示エリアに間接的に対応する、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記閾値が、前記ウェブブラウザを実行しているデバイスの動作特性に少なくとも部分的に基づいて変化する、請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記ウェブブラウザを実行している前記デバイスの前記動作特性が、以下の:前記デバイスのCPU使用量、前記デバイスのRAM使用量、前記デバイスの帯域幅使用量、又は前記デバイスの電力使用量のうちの1つ又は複数を含む、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記少なくとも1つのゾーンの前記リソース消費速度が、識別された前記ゾーンに対応する前記ウェブページのハイパーテキストマークアップ言語(HTML)の一部に少なくとも部分的に基づく、請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記少なくとも1つのゾーンの前記リソース消費速度が、識別された前記ゾーンに対応する前記ウェブページのカスタムコンポーネントに少なくとも部分的に基づく、請求項1から6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
1つ又は複数のコンピュータ可読記憶媒体、及び前記1つ又は複数のコンピュータ可読記憶媒体に記憶されたプログラム命令を備え、前記プログラム命令が:
ウェブブラウザにおけるレンダリングのためのウェブページを取得するためのプログラム命令;
前記ウェブページの少なくとも1つのゾーンを識別するためのプログラム命令;
前記少なくとも1つのゾーンのリソース消費速度を判定するためのプログラム命令;
前記少なくとも1つのゾーンの表示エリアを判定するためのプログラム命令;
前記少なくとも1つのゾーンの前記リソース消費速度及び前記表示エリアに基づいて消費率を判定するためのプログラム命令;及び
前記ウェブブラウザにおいて前記ウェブページをレンダリングするときに、前記消費率が閾値を超えたことに応答して、前記少なくとも1つのゾーンのレンダリングを無効化するためのプログラム命令
を含む、コンピュータプログラム製品。
【請求項9】
前記消費率が、前記少なくとも1つのゾーンの前記リソース消費速度に直接対応する、請求項8に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項10】
前記消費率が、前記少なくとも1つのゾーンの前記表示エリアに間接的に対応する、請求項8または9に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項11】
前記閾値が、前記ウェブブラウザを実行しているデバイスの動作特性に少なくとも部分的に基づいて変化する、請求項8から10のいずれか一項に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項12】
前記ウェブブラウザを実行している前記デバイスの前記動作特性が、以下の:前記デバイスのCPU使用量、前記デバイスのRAM使用量、前記デバイスの帯域幅使用量、又は前記デバイスの電力使用量のうちの1つ又は複数を含む、請求項11に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項13】
前記少なくとも1つのゾーンの前記リソース消費速度が、識別された前記ゾーンに対応する前記ウェブページのハイパーテキストマークアップ言語(HTML)の一部に少なくとも部分的に基づく、請求項8から12のいずれか一項に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項14】
前記少なくとも1つのゾーンの前記リソース消費速度が、識別された前記ゾーンに対応する前記ウェブページのカスタムコンポーネントに少なくとも部分的に基づく、請求項8から13のいずれか一項に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項15】
1つ又は複数のコンピュータプロセッサ;
1つ又は複数のコンピュータ可読記憶媒体;及び
前記1つ又は複数のプロセッサのうちの少なくとも1つによる実行のための、前記1つ又は複数のコンピュータ可読記憶媒体に記憶されたプログラム命令を備え、前記プログラム命令が:
ウェブブラウザにおけるレンダリングのためのウェブページを取得するためのプログラム命令;
前記ウェブページの少なくとも1つのゾーンを識別するためのプログラム命令;
前記少なくとも1つのゾーンのリソース消費速度を判定するためのプログラム命令;
前記少なくとも1つのゾーンの表示エリアを判定するためのプログラム命令;
前記少なくとも1つのゾーンの前記リソース消費速度及び前記表示エリアに基づいて消費率を判定するためのプログラム命令;及び
前記ウェブブラウザにおいて前記ウェブページをレンダリングするときに、前記消費率が閾値を超えたことに応答して、前記少なくとも1つのゾーンのレンダリングを無効化するためのプログラム命令
を含む、コンピュータシステム。
【請求項16】
前記消費率が、前記少なくとも1つのゾーンの前記リソース消費速度に直接対応する、請求項15に記載のコンピュータシステム。
【請求項17】
前記消費率が、前記少なくとも1つのゾーンの前記表示エリアに間接的に対応する、請求項15または16に記載のコンピュータシステム。
【請求項18】
前記閾値が、前記ウェブブラウザを実行しているデバイスの動作特性に少なくとも部分的に基づいて変化する、請求項15から17のいずれか一項に記載のコンピュータシステム。
【請求項19】
前記ウェブブラウザを実行している前記デバイスの前記動作特性が、以下の:前記デバイスのCPU使用量、前記デバイスのRAM使用量、前記デバイスの帯域幅使用量、又は前記デバイスの電力使用量のうちの1つ又は複数を含む、請求項18に記載のコンピュータシステム。
【請求項20】
前記少なくとも1つのゾーンの前記リソース消費速度が、識別された前記ゾーンに対応する前記ウェブページのハイパーテキストマークアップ言語(HTML)の一部に少なくとも部分的に基づく、請求項15から19のいずれか一項に記載のコンピュータシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、概して、ウェブブラウザの分野、より具体的には、リソース使用量に基づくウェブページの動的なレンダリングに関する。
【0002】
ウェブブラウザは、ハイパーテキストマークアップ言語(HTML)文書などのウェブベースのコンテンツを取得するプログラムである。ウェブブラウザは、HTML文書のコンテンツをマシン命令に変換して、ユーザインタラクションのために表示デバイス上にウェブページを生成する。最新のウェブページは、通常、より多くの媒体が豊富なユーザ体験を生み出すために、カスタムスクリプト及び他の要素を要し、これは転じて、ウェブページをレンダリングしてユーザに配信するリソース使用量を増加させる。
【発明の概要】
【0003】
本発明の実施形態は、リソース使用量に基づいてウェブページを動的にレンダリングするための方法、システム、及びプログラム製品を提供する。プロセッサが、ウェブブラウザにおけるレンダリングのためのウェブページを取得する。プロセッサが、ウェブページの少なくとも1つのゾーンを識別する。プロセッサが、少なくとも1つのゾーンのリソース消費速度を判定する。プロセッサが、少なくとも1つのゾーンの表示エリアを判定する。プロセッサが、少なくとも1つのゾーンのリソース消費速度及び表示エリアに基づいて、消費率を判定する。ウェブブラウザにおいてウェブページをレンダリングするときに、消費率が閾値を超えたことに応答して、プロセッサが少なくとも1つのゾーンのレンダリングを無効化する。
【図面の簡単な説明】
【0004】
図1】本発明の例示的な実施形態による、ネットワーク化された環境を示す機能ブロック図である。
【0005】
図2】本発明の例示的な実施形態による、図1の環境内のコンピューティングデバイス上でのウェブブラウザの動作プロセスを示す。
【0006】
図3A】消費率に基づいてウェブページのゾーンを無効化するウェブブラウザの例示的な実装を示す。
図3B】消費率に基づいてウェブページのゾーンを無効化するウェブブラウザの例示的な実装を示す。
【0007】
図4】本発明の例示的な実施形態による、ウェブブラウザを実行しているコンピューティングデバイスのコンポーネントのブロック図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0008】
ウェブページのリソース消費を調整するための解決手段は存在するものの、そのような以前の解決手段は、ネットワーク接続が遅いデバイスに対してモバイル用にフォーマット化されたウェブページを証明するなど、ウェブページ自体がウェブブラウザのニースを調整することを必要とする。本発明の実施形態は、ウェブページの様々なゾーンのリソース使用量を判定することによって、ウェブブラウザが、リソース使用量の大きいゾーンを局所的に無効化することができることを認識する。さらに、本発明の実施形態は、ローカルデバイスおリソース使用量の変化に対応することができ、デバイスの現在のワークロード又は制約に応じてウェブページを変更することができる。
【0009】
本発明は、任意の可能な技術的詳細レベルで統合化されたシステム、方法及び/又はコンピュータプログラム製品であってもよい。コンピュータプログラム製品は、プロセッサに本発明の態様を実行させるためのコンピュータ可読プログラム命令を有するコンピュータ可読記憶媒体(又は複数の媒体)を含み得る。
【0010】
コンピュータ可読記憶媒体は、命令実行デバイスによって使用するための命令を保持及び記憶し得る有形デバイスであり得る。コンピュータ可読記憶媒体は、例えば、電子ストレージデバイス、磁気ストレージデバイス、光ストレージデバイス、電磁ストレージデバイス、半導体ストレージデバイス、又はこれらの任意の好適な組み合わせであってよいが、これらに限定されない。コンピュータ可読記憶媒体のさらに具体的な例の非網羅的リストは、ポータブルコンピュータディスケット、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(random access memory:RAM)、リードオンリメモリ(read-only memory:ROM)、消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(erasable programmable read-only memory:EPROM、又はフラッシュメモリ)、スタティックランダムアクセスメモリ(static random access memory:SRAM)、ポータブルコンパクトディスク読み取り専用メモリ(compact disc read-only memory:CD-ROM)、デジタルバーサタイルディスク(digital versatile disk:DVD)、メモリスティック、フロッピディスク、命令が記録されているパンチカード又は溝の中の隆起構造などの機械的にエンコードされるデバイス、及びこれらの任意の好適な組み合わせを含む。本明細書において使用されるコンピュータ可読記憶媒体は、電波又は他の自由に伝搬する電磁波、導波路又は他の伝送媒体を通って伝搬する電磁波(例えば、光ファイバケーブルを通過する光パルス)、又はワイヤを通じて伝送される電気信号など、一時的な信号自体であると解釈されるべきではない。
【0011】
本明細書において説明されるコンピュータ可読プログラム命令は、コンピュータ可読記憶媒体から、それぞれのコンピューティング/処理デバイスに、又は、ネットワーク、例えば、インターネット、ローカルエリアネットワーク、ワイドエリアネットワーク及び/又は無線ネットワークを介して、外部コンピュータ又は外部ストレージデバイスに、ダウンロードされ得る。ネットワークは、銅伝送ケーブル、光伝送ファイバ、無線伝送、ルータ、ファイアウォール、スイッチ、ゲートウェイコンピュータ及び/又はエッジサーバを備え得る。各コンピューティング/処理デバイス内のネットワークアダプタカード又はネットワークインタフェースは、ネットワークからコンピュータ可読プログラム命令を受信し、コンピュータ可読プログラム命令を、それぞれのコンピューティング/処理デバイス内のコンピュータ可読記憶媒体に格納するために転送する。
【0012】
本発明の動作を実行するコンピュータ可読プログラム命令は、アセンブラ命令、命令セットアーキテクチャ(instruction-set-architecture:ISA)命令、マシン命令、マシン依存命令、マイクロコード、ファームウェア命令、状態設定データ、集積回路の構成データであってもよく、Smalltalk(登録商標)又はC++等のようなオブジェクト指向プログラミング言語、及び「C」プログラミング言語又は同様のプログラミング言語のような手続き型プログラミング言語を含む1つ又は複数のプログラミング言語の任意の組み合わせで記述したソースコード又はオブジェクトコードであってもよい。コンピュータ可読プログラム命令は、スタンドアロンのソフトウェアパッケージとして、ユーザのコンピュータ上で全体を実行すること、ユーザのコンピュータ上で一部分を実行することができ、ユーザのコンピュータ上で一部分を、リモートコンピュータ上で一部分を実行すること、又は、リモートコンピュータ又はサーバ上で全体を実行することができる。後者のシナリオでは、リモートコンピュータが、ローカルエリアネットワーク(local area network:LAN)又はワイドエリアネットワーク(wide area network:WAN)を含む任意のタイプのネットワークを介してユーザのコンピュータに接続されてよく、又はその接続が、(例えば、インターネットサービスプロバイダを用いたインターネットを介して)外部コンピュータに対して行われてよい。いくつかの実施形態において、例えば、プログラマブルロジック回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ(field-programmable gate array:FPGA)、又はプログラマブルロジックアレイ(programmable logic array:PLA)を含む電子回路は、本発明の態様を実行するために、コンピュータ可読プログラム命令の状態情報を利用することによってコンピュータ可読プログラム命令を実行して、電子回路をパーソナライズし得る。
【0013】
本発明の態様は、本明細書において、発明の実施形態による方法、装置(システム)、及びコンピュータプログラム製品のフローチャート図及び/又はブロック図を参照して説明されている。フローチャート図及び/又はブロック図の各ブロック、及び、フローチャート図及び/又はブロック図におけるブロックの組み合わせが、コンピュータ可読プログラム命令によって実装され得ることが理解されよう。
【0014】
これらのコンピュータ可読プログラム命令は、コンピュータ、又は他のプログラマブルデータ処理装置のプロセッサに提供されてマシンを生成することができ、それにより、コンピュータ又は他のプログラマブルデータ処理装置のプロセッサを介して実行される命令が、フローチャート及び/又はブロック図の1つ又は複数のブロックで指定された機能/動作を実装するための手段を作成する。これらのコンピュータ可読プログラム命令はまた、コンピュータ、プログラマブルデータ処理装置及び/又は他のデバイスに特定の方式で機能するように指示することができるコンピュータ可読記憶媒体に記憶されてよく、それにより、その中に命令が記憶されたコンピュータ可読記憶媒体が、フローチャート及び/又はブロック図の1つ又は複数のブロックで指定された機能/動作の態様を実装する命令を含む製品を有する。
【0015】
コンピュータ可読プログラム命令はまた、コンピュータ、他のプログラマブルデータ処理装置、又は他のデバイス上にロードされて、一連の動作段階をコンピュータ、他のプログラマブル装置、又は他のデバイス上で実行させ、コンピュータ実装プロセスを生成してもよく、それにより、コンピュータ、他のプログラマブル装置、又は他のデバイス上で実行される命令は、フローチャート及び/又はブロック図の1つ又は複数のブロックで指定された機能/動作を実装する。
【0016】
図におけるフローチャート及びブロック図は、本発明の様々な実施形態による、システム、方法、及びコンピュータプログラム製品の可能な実装形態のアーキテクチャ、機能、及び動作を示す。これに関して、フローチャート又はブロック図における各ブロックは、指定された論理機能を実装するための1つ又は複数の実行可能命令を含む命令のモジュール、セグメント、又は一部を表し得る。いくつかの代替的な実装形態において、ブロックに記されている機能は、図面に記されている順序とは異なる順序で行われ得る。例えば、連続して示されている2つのブロックが、実際には、1つの段階として実現されてよく、同時に、実質的に同時に、部分的に又は全体的に時間が重複する方式で実行されてよく、又は、ブロックは、場合によっては、関与する機能に応じて逆の順序で実行されてよい。ブロック図及び/又はフローチャート図の各ブロック、及び、ブロック図及び/又はフローチャート図におけるブロックの組み合わせは、指定された機能又は動作を実行する、又は専用ハードウェア及びコンピュータ命令の組み合わせを実行する専用ハードウェアベースシステムにより実装され得ることにも留意されたい。
【0017】
以下、本発明について、図を参照して詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態による、ネットワーク化された環境(概して、100と指定される)を示す機能ブロック図である。ネットワーク化された環境100は、ネットワーク130を介して接続されたウェブサーバ110及びユーザデバイス120を含む。ウェブサーバ110は、ウェブホストプログラム112及びウェブサイトデータ114を含む。ユーザデバイス120は、ウェブブラウザ122、ゾーンデータ124、及び消費量データ126を含む。
【0018】
本発明の様々な実施形態において、ウェブサーバ110及びユーザデバイス120は各々、スタンドアロン型デバイス、サーバ、ラップトップコンピュータ、タブレットコンピュータ、ネットブックコンピュータ、パーソナルコンピュータ(PC)、又はデスクトップコンピュータであり得るコンピューティングデバイスである。別の実施形態においてウェブサーバ110又はユーザデバイス120は、シームレスなリソースの単一のプールとして機能するクラスタ化コンピュータ及びコンポーネントを利用するコンピューティングシステムを表す。一般に、ウェブサーバ110又はユーザデバイス120は、ウェブサイトデータ114、ゾーンデータ124、及び消費量データ126へのアクセスを有する、任意のコンピューティングデバイス又はデバイスの組み合わせであり得、ウェブホストプログラム112及びウェブブラウザ122を実行可能である。ウェブサーバ110及びユーザデバイス120は、図4に関してさらに詳細に示されて説明されるように、内部及び外部のハードウェアコンポーネントを含んでよい。
【0019】
この例示的な実施形態において、ウェブホストプログラム112及びウェブサイトデータ114はウェブサーバ110上に記憶され、ウェブブラウザ122、ゾーンデータ124、及び消費量データ126はユーザデバイス120上に記憶される。しかしながら、他の実施形態において、ウェブホストプログラム112、ウェブサイトデータ114、ウェブブラウザ122、ゾーンデータ124、及び消費量データ126は、外部に記憶されて、ネットワーク130などの通信ネットワークを通じてアクセスされてよい。ネットワーク130は、例えば、ローカルエリアネットワーク(LAN)、インターネットなどのワイドエリアネットワーク(WAN)、又はこれら2つの組み合わせであり得、当該技術分野で知られている有線、無線、光ファイバ、又は任意の他の接続を含んでよい。一般に、ネットワーク130は、本発明の所望の実施形態による、ウェブサーバ110及びユーザデバイス120の間の通信をサポートする接続及びプロトコルの任意の組み合わせであり得る。
【0020】
様々な実施形態において、ウェブサーバ110のウェブホストプログラム112は、ユーザデバイス120のウェブブラウザ122への配信のために、ウェブホストプログラム112からネットワーク130を介して、ウェブページを要求する1人又は複数のユーザにウェブページデータ114を分配する。明瞭さのために、以下では、ユーザ及びウェブホストプログラム112の間の単一のセッションの下で説明するが、当業者は、ウェブホストプログラム112が、多様なウェブページを複数のユーザに提供可能であることを理解するであろう。ウェブページデータ114は、ユーザデバイス122上でウェブページをレンダリング及び構築する目的のためにウェブブラウザ122に提供する、又は別様に取得するよう指示するのに必要とされる任意の画像、音声、ビデオ、又は媒体と共に、任意のハイパーテキストマークアップ言語(hypertext markup language:HTML)を含む。さらに、ウェブページデータ114はまた、ユーザに提供されるウェブページの任意のカスタムコンポーネントを生成するために実行するためのコード、スプリプト、又は命令を含んでよい。カスタムコンポーネントは、ビデオプレーヤ、カスタムフォーム、及び他のインタラクティブ要素などの、ウェブページのカスタム部分を作成するのに使用される非HTMLサポート要素、例えば、JavaScript(登録商標)を含む。
【0021】
様々な実施形態において、ユーザは、ユニフォームリソースロケーション(uniform resource location:URL)アドレスをタイプすること、又は別のウェブページ(すなわち、検索エンジンにおける検索結果として)又はブックマークからURLハイパーリンクをクリックすることなどによって、ウェブホストプログラム112からウェブページを取得するようウェブブラウザ122に指示する。一度要求がルーティングされてウェブサーバ110及びユーザデバイス120への接続が確立されると、ウェブブラウザ122は、ウェブホストプログラム112からURLに関連付けられたウェブページデータ114を取得する要求を送信する。これに応答して、ウェブホストプログラム112は、要求しているウェブブラウザ122にウェブページデータ114を送信する。
【0022】
一度ウェブブラウザがウェブページデータ114からウェブページを取得すると、ウェブブラウザ122は、基礎となるHTMLを解析及び解釈し、任意のカスタムコンポーネントに関連する動作を実行又は実施し、ユーザデバイス120条にウェブページをレンダリングする。ウェブページのレンダリングは、ウェブページデータ114から取得した基礎となるHTML及びカスタムコンポーネントを取り、HTML及び任意のカスタムコンポーネントを、ウェブサイトがユーザデバイス120上に適切に表示するためにユーザデバイス120によって実施されるマシン命令に変換するプロセスである。
【0023】
様々な実施形態において、ウェブページをレンダリングする前に、ウェブブラウザ122は、取得したウェブページデータ114を評価して、ウェブページの1つ又は複数のゾーンを識別する。本明細書において使用される場合、ゾーンとは、ウェブページの任意のコンポーネント、又はコンポーネントのグループである。コンポーネントは、ウェブページからの基礎となるHTMLのセクション又は部分を含んでよく、また、カスタムコンポーネント、及びカスタムコンポーネントに関連付けられるコード又はスプリプトのサポートブロックを含んでよい。例示的なHTMLコンポーネントには、見出し、本文、パラグラフ、及び他のタグ(すなわち、それぞれ、<h1>、<body>、又は<p>)、又は任意のHTML要素を含んでよいが、これらに限定されない。カスタムコンポーネントは、多くの場合、スプリプトとして供給され、HTML<script>タグが、この要素をレンダリングするために実行する必要があるカスタムコード又はスプリプトを示す。ウェブページデータ114において見出される様々なタグに基づいて、ウェブブラウザ122は、レンダリングされるべきウェブページの1つ又は複数のゾーンを識別する。いくつかのシナリオでは、ウェブブラウザ122は、2つ以上のHTML要素を1つゾーンにグループ化して良い。例えば、複数の連続する<p>タグは、連続する一連のパラグラフを示してよい。そのようなシナリオでは、ウェブブラウザ122は、連続する<p>タグを単一ゾーンにグループ化する。
【0024】
様々な実施形態において、ウェブブラウザ122は、ユーザに対してレンダリングされる前に(すなわち、ウェブサイトがユーザに対して表示される前に)、ウェブページの消費マップを判定する。識別されたゾーン、及び各ゾーンにおける対応するHTML又はカスタムコンポーネントに基づいて、ウェブブラウザ122は、各ゾーンのリソース消費率を判定する。所与のゾーンについて、ウェブブラウザ122は、ゾーン内に含まれるHTML要素又はカスタムコンポーネントのタイプに基づいて、各ゾーンのリソース使用量を判定する。消費量データ126は、ウェブページにおける消費速度又はゾーンに関してウェブブラウザ122がなした任意の判定を含む。いくつかのシナリオでは、消費量データ126は、要素又はゾーンのタイプごとにカテゴリ化され、かつ、ユーザデバイス110の動作特性、例えば、CPU使用量、RAM使用量、帯域幅使用量、電力使用量などに分類される。そのようなシナリオでは、ウェブブラウザ122は各要因の消費速度を含み、これは、その要素がより高いCPU又はRAM消費速度を有するかどうかを示す。
【0025】
いくつかの実施形態において、ウェブブラウザ122は、消費量データ126によって提供され得る要素及びコンポーネントのタイプごとに予め定められた消費速度を有する。例えば、<p>又はパラグラフテキスト、要素、又はグループは、消費速度が小さく(例えば、0.1)、一方で、カスタムビデオプレーヤ要素は消費速度が大きい(例えば、0.8)。いくつかのシナリオでは、同様の要素の他のウェブサイト上での以前のレンダリングに基づき、ウェブブラウザ122は、同様のコンテンツを他のウェブサイト上でレンダリングしたときのユーザデバイス120のリソース使用量の履歴のメトリックスに基づいて消費速度を判定する。
【0026】
様々な実施形態において、ウェブブラウザ122は、表示エリア又は各ゾーンを判定する。表示エリアは、レンダリングされたウェブページにおいてゾーンが網羅する、表示モニタの空間全体又は一部である。目標表示解像度、ウィンドウサイズ、及び他の要因に基づいて、ウェブブラウザ122は、各ゾーンの表示エリアを判定し、各ゾーンの相対的サイズに基づいて、正規化した表示エリアを各ゾーンに割り当てる(例えば、サイズは0から1.0の範囲にわたり、1.0が最大のゾーンの表示エリアである)。いくつかの実施形態において、ウェブブラウザ122は、HTMLがサイズを規定しない場合、ビデオプレーヤのためのコードのように、1つ又は複数のカスタム要素を実行してレンダリングする必要がある場合がある。そのような実施形態において、ウェブブラウザは、要素の表示エリアを判定するために、要素を無効化する前に要素をレンダリングしてよい。そのようなシナリオでは、ウェブブラウザ122は、ゾーンの表示エリアが判定されるまで、レンダリングされたビューをユーザに表示しなくてよい。
【0027】
様々な実施形態において、ウェブブラウザ122は、各ゾーンの消費率を判定する。各ゾーンの消費速度(すなわち、比率における分子)及び表示エリア(すなわち、比率における分母)の間の比率に基づいて、ウェブブラウザ122は消費率を判定する。消費率は、要素が占めるウェブページの全体的な部分と比較した場合の、要素が使用するリソースの量を表す。そのため、他のより小さいがよりリソースが集中したゾーン、例えば、ニュース記事の側部に埋め込まれたビデオ広告プレーヤと比較した場合、より大きいサイズのエリア及びリソースの集中が少ないゾーン(例えば、テキスト又は静止画像)をウェブブラウザ122によって識別することができる。ビデオプレーヤは、ウェブページの全体的にリソースが集中した部分である一方、ビデオプレーヤ専用のページの場合(すなわち、ライブストリーミングウェブサイト又はビデオホスティングウェブサイト)、リソース使用量が一定のままであるが表示エリアが増加することによって比率が低下するため、ウェブブラウザ122は、より低い消費率を割り当てる。そのため、本発明の実施形態は、より小さいがより集中したゾーンを削除しながら、ウェブページのうちの、より小さいが、ウェブページの主要な部分を維持するリソースがより集中した部分、例えば本文を選択的に無効化することができ、それによって、ウェブブラウザ122のワークロードを減らす一方で、依然としてウェブページをユーザに配信することができる。
【0028】
様々な実施形態において、ウェブブラウザ122は、ウェブページの各ゾーンのそれぞれの消費率に基づいてゾーンを選択的に有効化又は無効化する。いくつかのシナリオでは、ウェブブラウザ122は、ウェブページにおいてどのゾーンが有効化されて、ユーザによる視聴のためにレンダリングされるか、又は無効化されて、ユーザによる視聴のためにレンダリングされないかを規定する、予め定められた又はユーザにより定められた閾値比率を有する。消費率が閾値を超える場合、ウェブブラウザ122は、ゾーンがレンダリングされないように無効化する。消費率が閾値を下回る場合、ウェブブラウザ122は、図3A及び3Bに関して説明したように、ゾーンを有効化し、次に、当該有効化されたゾーンを,ユーザによる視聴のためにレンダリングする。
【0029】
いくつかの実施形態において、ウェブブラウザ122は、進行形の方式でリソース使用量を監視し、変化する消費量、又は生じる表示エリアの改変、例えば、ゾーンの表示エリアを変化させ得る、ユーザによるウェブブラウザ122のアプリケーションウィンドウのサイズ変更に基づいて、ゾーンを選択的に有効化及び無効化してよい。これらの実施形態において、ウェブブラウザ122は、ユーザデバイス110によって利用されているCPU、RAM、及び他の使用量のメトリックスを示す、ユーザデバイス110の動作特性を収集し、結果を消費量データ126に記憶する。ウェブブラウザ122がユーザデバイス110からの重い使用量データを検出した場合、ウェブブラウザは、デバイスのワークロードの増加に対応するために、ゾーンを無効化するための閾値量を調整することができる。本明細書で説明するように、ウェブブラウザ122は、ウェブページのゾーンを識別し、それぞれのゾーンのリソース消費量に部分的に基づいて各ゾーンを選択的に有効化する。他のシナリオでは、ウェブブラウザ122に関して本明細書で説明する機能はまた、別のプログラム又はブラウザ拡張によって実施されてよい。そのようなシナリオでは、他のプログラム又は拡張は、本明細書で説明される機能を実施し、次に、ウェブページをレンダリングするときにどのゾーンを有効化又は無効化するかについてウェブブラウザ122に指示する。
【0030】
図2は、図1の環境内のユーザデバイス120上のウェブブラウザ122の動作プロセス(概して200と指定される)を示す。プロセス202において、ウェブブラウザ122はウェブページを取得する。ほとんどのシナリオでは、ウェブブラウザ122は、ウェブホストプログラム112からウェブページを要求し、ウェブホストプログラム112は転じて、要求に応じてウェブページデータ114を配信する。他のシナリオでは、ウェブブラウザ122は、ユーザデバイス120上に記憶されたウェブサイトのローカルコピーなど、ウェブページデータ114の別のロケーションへと指示されてよい。当業者は、ウェブページデータ114が、本発明から逸脱することなく任意のデバイス上で記憶及び取得され得ることを理解するであろう。
【0031】
プロセス204において、ウェブブラウザ122は、取得したウェブページから少なくとも1つのゾーンを識別する。基礎となるHTML、CSS、及びカスタムスクリプトなどに基づき、ウェブブラウザ122は、ウェブページの要素に基づいてゾーンを識別する。いくつかのシナリオでは、ウェブブラウザ122は、繰り返されるパラグラフ要素など、同様の要素を単一のゾーンにグループ化してよい。プロセス206において、ウェブブラウザ122は、ウェブページにおける少なくとも1つのゾーンの消費量データ126を判定する。要素又はスプリプトのタイプに基づいて、ウェブブラウザ122は、ゾーンがウェブブラウザ122によってレンダリングされた場合にユーザデバイス120によって生じられるであろうリソース消費量を判定する。リソース使用量の量が大きい場合、ウェブブラウザ122は、ゾーンに対してより高い消費速度を割り当てる。プロセス208において、ウェブブラウザ122は、少なくとも1つのゾーンの表示エリアを判定する。ユーザデバイスの表示寸法及び解像度に基づいて、ウェブブラウザ122は、ゾーンがレンダリングされた場合の各ゾーンの表示エリアを判定する。いくつかのシナリオでは、ウェブブラウザ122は、各ゾーンの表示値エリアを正規化し、最大のものを1.0に設定し、より小さいゾーンは最大のゾーンの縮尺で設定される。
【0032】
プロセス210において、ウェブブラウザ122は、ウェブページの少なくとも1つのゾーンの消費率を判定する。消費率は、少なくとも1つのゾーンの消費速度(プロセス206)及び表示エリア(プロセス208)の間の関係である。消費率は、ゾーンが占める画面の実際の面積の量と比較したときに、リソース消費速度が相対的に高いウェブページのゾーンを示す。より大きく、リソースの集中が少ないゾーンは、より動的かつリソースが集中しているがより小さいゾーン(ウェブページの下の角部に表示されるインタラクティブなチャットボットなど)と比較して、通常、より少ないリソースを必要とする静的要素(ウェブサイト上のヘッダなど)である。
【0033】
判定プロセス212において、ウェブブラウザ122は、少なくとも1つのゾーンの消費率を閾値と比較する。閾値は、ウェブブラウザ122によって予め定められていてよく、又は、ユーザにより定められている又は別様にユーザによって変更されてよい。いくつかのシナリオでは、ウェブブラウザ122は、ユーザデバイス120の現在の動作メトリックスに基づいて閾値を変更してよい。ユーザデバイス120が現在、別のプロセスに起因して重い計算負荷下にある場合、ウェブブラウザ122は、ウェブページのレンダリングのリソース消費をさらに制限するために閾値を下げてよい。
【0034】
消費率が閾値を超得た場合(判定プロセス212のはいの分岐)、ウェブブラウザ122は、ゾーンがレンダリングしないように無効化し、それによって、ウェブブラウザ122のリソース消費を減らす(プロセス214)。消費率が閾値より低い場合(判定プロセス212のいいえの分岐)、ウェブブラウザ122は、レンダリングのためにゾーンを有効化する(プロセス216)。プロセス218において、ウェブブラウザ122は、有効化されたゾーンをレンダリングする。いくつかの実施形態において、ユーザがウェブページ要求したときに(例えば、プロセス202)、ウェブブラウザ122は、ウェブページをロードする前にプロセス202~218を実施する。他の実施形態において、ウェブブラウザ122は、ユーザがユーザデバイス120上でウェブページをブラウズ又は視聴している間でさえも、プロセス202~218を連続的に実施する。ユーザデバイス120の使用量メトリックスが監視されるシナリオでは、ウェブブラウザ122は、ユーザがウェブページを視聴する間に、消費量データ(プロセス206)、表示エリア(プロセス208)、消費率(プロセス210)、又は閾値(判定プロセス212)を調整してよい。そのようなシナリオにより、ウェブブラウザ122が、ユーザデバイス120のワークロードに基づいてゾーンを動的に有効化及び無効化すること(プロセス214及び216)が可能になる。
【0035】
図3A及び3Bは、消費率に基づいてウェブページおゾーンを無効化するウェブブラウザ122の例示的な実装を示す。図3Aは、取得したウェブページデータ114に従ってレンダリングされた(すなわち、いずれのゾーンも無効化されずに)場合のウェブページを示すネイティブなウェブページ310を示す。図3Aは、ヘッダ312、記事本文314、画像315、ライブビデオプレーヤ316、及びスコアボードウィジェット318を含むネイティブゾーン312~318を含む。本明細書で説明されるように、ウェブブラウザ122は、ネイティブゾーン312~318をレンダリングするのに使用されるHTML、CSS、コード、及びスプリプトなどに基づいてネイティブゾーン312~318を識別する。図3Bは、ネイティブゾーン312~318に対応する最適化されたゾーン322~328を含む最適化されたウェブページ320を示す。
【0036】
ヘッダ312について、ウェブブラウザ122は、このゾーンは主に、テキストなどの静的要素で構成されているため、このゾーンは低い消費速度を有し、相対的に小さい表示エリアを有するものと判定する。そのため、ウェブブラウザ122は、ヘッダ312が低い消費速度を有し、したがって、図3Bにおいて最適化されたヘッダ322としての表示に最適であると判定する。同様に、ウェブブラウザ122は、このゾーンが主にテキストなどの静的要素で構成されているため記事本文314が低い消費速度を有し、したがって、図3Bにおける最適化された記事本文324としての表示に最適であると判定する。
【0037】
画像315について、ウェブブラウザは、レンダリングに要するプロセス及び復元に起因して、画像に対してより高い消費速度を割り当てる。しかしながら、画像の、他のゾーンと比べてより大きい表示エリアにより、全体的な消費率は閾値を下回るよう低下される。そのため、ウェブブラウザ122は、画像315がより低い消費速度を有し、したがって、図3Bにおける最適化された画像325としての表示に最適であると判定する。当業者は、表示エリアに対する変更に基づいて、画像315がレンダリングのための閾値を上回ると判定されてよいことを理解するであろう。例えば、画像315が、ゾーンの消費速度が高いことを意味する高解像度の画像であり、相対的に小さい表示エリアを有する場合、ウェブブラウザ122は、与えられた表示エリアに対して画像315のリソースが重すぎると判定し、それによって、最適化されたウェブページ320にゾーンを含めない。
【0038】
ライブビデオプレーヤ316について、ウェブブラウザ122は、このゾーンが、高いリソース使用量、及び、ウェブページ310上にビデオプレーヤが有する相対的に小さい表示エリアの両方に起因して、閾値を上回る消費速度を有すると判定する。そのため、ウェブブラウザ122は、最適化されたゾーン326におけるレンダリングからライブビデオプレーヤ316を削除する。ビデオプレーヤが表示エリアを有し、ウェブページ310上でより目立つものであった場合、ウェブブラウザ122は、最適化されたゾーン326にビデオプレーヤを含めてよい。同様に、ウェブブラウザ122は、スコアボードウィジェット318が相対的により高い消費速度及び相対的により低い表示エリアを有すると判定する。そのため、ウェブブラウザ122は、最適化されたゾーン328におけるレンダリングからスコアボードウィジェット318を削除する。
【0039】
図4は、本発明の例示的な実施形態による、ウェブサーバ110及びユーザデバイス120のコンポーネントのブロック図400を示す。図4は、1つの実装の図示のみを提供しており、異なる実施形態が実装され得る環境に関していかなる限定も示唆していないことを理解されたい。図示された環境に対する多くの修正が行われ得る。
【0040】
ウェブサーバ110及びユーザデバイス120は各々、両方とも、コンピュータプロセッサ404、メモリ406、永続ストレージ408、通信ユニット410、及び入力/出力(I/O)インタフェース412の間の通信を提供する通信ファブリック402を含む。通信ファブリック402は、プロセッサ(例えば、マイクロプロセッサ、通信及びネットワークプロセッサなど)、システムメモリ、周辺デバイス、及びシステム内の任意の他のハードウェアコンポーネントの間で、データ及び/又は制御情報の受け渡しを行うように設計された任意のアーキテクチャを用いて実装され得る。例えば、通信ファブリック402は、1つ又は複数のバスを用いて実装され得る。
【0041】
メモリ406及び永続ストレージ408は、コンピュータ可読記憶媒体である。この実施形態において、メモリ406は、ランダムアクセスメモリ(RAM)414及びキャッシュメモリ416を含む。概して、メモリ406は、任意の適切な揮発性又は不揮発性のコンピュータ可読記憶媒体を含み得る。
【0042】
ウェブホストプログラム112、ウェブサイトデータ114、ウェブブラウザ122、ゾーンデータ124、及び消費量データ126は、メモリ406のうちの1つ又は複数のメモリを介した、それぞれのコンピュータプロセッサ404の1つ又は複数による実行及び/又はアクセスのために永続ストレージ408に記憶される。本実施形態において、永続ストレージ408は、磁気ハードディスクドライブを含む。代替的に、又は磁気ハードディスクドライブに加えて、永続ストレージ408は、固体ハードドライブ、半導体ストレージデバイス、リードオンリメモリ(ROM)、消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EPROM)、フラッシュメモリ、又はプログラム命令もしくはデジタル情報を格納できる任意の他のコンピュータ可読記憶媒体を含んでよい。
【0043】
永続ストレージ408によって使用される媒体は、取り外し可能であってもよい。例えば、取り外し可能ハードドライブを永続ストレージ408に使用してもよい。他の例は、光学ディスク及び磁気ディスク、サムドライブ、ならびに、永続ストレージ408の一部でもある別のコンピュータ可読記憶媒体への転送のためにドライブ内に挿入されるスマートカードを含む。
【0044】
これらの例における通信ユニット410は、他のデータ処理システム又はデバイス(ネットワーク130のリソースを含む)との通信を行う。これらの例において、通信ユニット410は1つ又は複数のネットワークインターフェースカードを含む。通信ユニット410は、物理通信リンクと無線通信リンクのいずれか一方又は両方を使用して通信を提供することができる。ウェブホストプログラム112、ウェブサイトデータ114、ウェブブラウザ122、ゾーンデータ124、及び消費量データ126は、通信ユニット410を通して永続ストレージ408にダウンロードされてよい。
【0045】
I/Oインタフェース412は、ウェブサーバ110又はユーザデバイス120に接続され得る他のデバイスとの間のデータの入力及び出力を可能にする。例えば、I/Oインタフェース412は、キーボード、キーパッド、タッチスクリーン、及び/又は他の何らかの適切な入力デバイスなどの外部デバイス418への接続を提供することができる。また、外部デバイス418は、例えば、サムドライブ、ポータブル光学ディスク又はポータブル磁気ディスク及びメモリカードなどのポータブルコンピュータ可読記憶媒体を含み得る。本発明の実施形態を実践するのに使用されるソフトウェア及びデータ、例えば、ウェブホストプログラム112、ウェブサイトデータ114、ウェブブラウザ122、ゾーンデータ124、及び消費量データ126は、そのようなポータブルコンピュータ可読記憶媒体上に格納されることができ、I/Oインタフェース412を介して永続ストレージ408上にロードされることができる。I/Oインタフェース412は、ディスプレイ420にも接続する。
【0046】
ディスプレイ420は、データをユーザに表示するメカニズムを提供し、例えば、コンピュータモニタ又はテレビ画面であってよい。
【0047】
本明細書において説明されるプログラムは、本発明の具体的な実施形態においてそれらが実装される用途に基づき識別される。しかしながら、本明細書における任意の特定のプログラム名称は、単に便宜上の目的で使用されており、したがって、本発明は、そのような名称によって識別及び/又は示唆される任意の特定の用途のみにおいて使用することに限定されるべきでないことが理解されるべきである。
図1
図2
図3A
図3B
図4
【手続補正書】
【提出日】2024-04-10
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ウェブブラウザにおけるレンダリングのためのウェブページを1つ又は複数のプロセッサによって取得する段階;
前記1つ又は複数のプロセッサによって、前記ウェブページの少なくとも1つのゾーンを識別する段階;
前記1つ又は複数のプロセッサによって、前記少なくとも1つのゾーンのリソース消費速度を判定する段階;
前記1つ又は複数のプロセッサによって、前記少なくとも1つのゾーンの表示エリアを判定する段階;
前記少なくとも1つのゾーンの前記リソース消費速度及び前記表示エリアに基づいて、前記1つ又は複数のプロセッサによって消費率を判定する段階;及び
前記ウェブブラウザにおいて前記ウェブページをレンダリングするときに、前記消費率が閾値を超えたことに応答して、前記1つ又は複数のプロセッサによって前記少なくとも1つのゾーンのレンダリングを無効化する段階
を備える、方法。
【請求項2】
前記消費率が、前記少なくとも1つのゾーンの前記リソース消費速度に直接対応する、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記消費率が、前記少なくとも1つのゾーンの前記表示エリアに間接的に対応する、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記閾値が、前記ウェブブラウザを実行しているデバイスの動作特性に少なくとも部分的に基づいて変化する、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記ウェブブラウザを実行している前記デバイスの前記動作特性が、以下の:前記デバイスのCPU使用量、前記デバイスのRAM使用量、前記デバイスの帯域幅使用量、又は前記デバイスの電力使用量のうちの1つ又は複数を含む、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記少なくとも1つのゾーンの前記リソース消費速度が、識別された前記ゾーンに対応する前記ウェブページのハイパーテキストマークアップ言語(HTML)の一部に少なくとも部分的に基づく、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記少なくとも1つのゾーンの前記リソース消費速度が、識別された前記ゾーンに対応する前記ウェブページのカスタムコンポーネントに少なくとも部分的に基づく、請求項1から6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
ログラム命令を備え、前記プログラム命令が:
ウェブブラウザにおけるレンダリングのためのウェブページを取得するためのプログラム命令;
前記ウェブページの少なくとも1つのゾーンを識別するためのプログラム命令;
前記少なくとも1つのゾーンのリソース消費速度を判定するためのプログラム命令;
前記少なくとも1つのゾーンの表示エリアを判定するためのプログラム命令;
前記少なくとも1つのゾーンの前記リソース消費速度及び前記表示エリアに基づいて消費率を判定するためのプログラム命令;及び
前記ウェブブラウザにおいて前記ウェブページをレンダリングするときに、前記消費率が閾値を超えたことに応答して、前記少なくとも1つのゾーンのレンダリングを無効化するためのプログラム命令
を含む、コンピュータプログラム。
【請求項9】
前記消費率が、前記少なくとも1つのゾーンの前記リソース消費速度に直接対応する、請求項8に記載のコンピュータプログラム。
【請求項10】
前記消費率が、前記少なくとも1つのゾーンの前記表示エリアに間接的に対応する、請求項8に記載のコンピュータプログラム。
【請求項11】
前記閾値が、前記ウェブブラウザを実行しているデバイスの動作特性に少なくとも部分的に基づいて変化する、請求項8に記載のコンピュータプログラム。
【請求項12】
前記ウェブブラウザを実行している前記デバイスの前記動作特性が、以下の:前記デバイスのCPU使用量、前記デバイスのRAM使用量、前記デバイスの帯域幅使用量、又は前記デバイスの電力使用量のうちの1つ又は複数を含む、請求項11に記載のコンピュータプログラム。
【請求項13】
前記少なくとも1つのゾーンの前記リソース消費速度が、識別された前記ゾーンに対応する前記ウェブページのハイパーテキストマークアップ言語(HTML)の一部に少なくとも部分的に基づく、請求項8に記載のコンピュータプログラム。
【請求項14】
前記少なくとも1つのゾーンの前記リソース消費速度が、識別された前記ゾーンに対応する前記ウェブページのカスタムコンポーネントに少なくとも部分的に基づく、請求項8から13のいずれか一項に記載のコンピュータプログラム。
【請求項15】
1つ又は複数のコンピュータプロセッサ;
1つ又は複数のコンピュータ可読記憶媒体;及び
前記1つ又は複数のプロセッサのうちの少なくとも1つによる実行のための、前記1つ又は複数のコンピュータ可読記憶媒体に記憶されたプログラム命令を備え、前記プログラム命令が:
ウェブブラウザにおけるレンダリングのためのウェブページを取得するためのプログラム命令;
前記ウェブページの少なくとも1つのゾーンを識別するためのプログラム命令;
前記少なくとも1つのゾーンのリソース消費速度を判定するためのプログラム命令;
前記少なくとも1つのゾーンの表示エリアを判定するためのプログラム命令;
前記少なくとも1つのゾーンの前記リソース消費速度及び前記表示エリアに基づいて消費率を判定するためのプログラム命令;及び
前記ウェブブラウザにおいて前記ウェブページをレンダリングするときに、前記消費率が閾値を超えたことに応答して、前記少なくとも1つのゾーンのレンダリングを無効化するためのプログラム命令
を含む、コンピュータシステム。
【請求項16】
前記消費率が、前記少なくとも1つのゾーンの前記リソース消費速度に直接対応する、請求項15に記載のコンピュータシステム。
【請求項17】
前記消費率が、前記少なくとも1つのゾーンの前記表示エリアに間接的に対応する、請求項15に記載のコンピュータシステム。
【請求項18】
前記閾値が、前記ウェブブラウザを実行しているデバイスの動作特性に少なくとも部分的に基づいて変化する、請求項15に記載のコンピュータシステム。
【請求項19】
前記ウェブブラウザを実行している前記デバイスの前記動作特性が、以下の:前記デバイスのCPU使用量、前記デバイスのRAM使用量、前記デバイスの帯域幅使用量、又は前記デバイスの電力使用量のうちの1つ又は複数を含む、請求項18に記載のコンピュータシステム。
【請求項20】
前記少なくとも1つのゾーンの前記リソース消費速度が、識別された前記ゾーンに対応する前記ウェブページのハイパーテキストマークアップ言語(HTML)の一部に少なくとも部分的に基づく、請求項15から19のいずれか一項に記載のコンピュータシステム。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0047
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0047】
本明細書において説明されるプログラムは、本発明の具体的な実施形態においてそれらが実装される用途に基づき識別される。しかしながら、本明細書における任意の特定のプログラム名称は、単に便宜上の目的で使用されており、したがって、本発明は、そのような名称によって識別及び/又は示唆される任意の特定の用途のみにおいて使用することに限定されるべきでないことが理解されるべきである。
(他の可能な項目)
(項目1)
ウェブブラウザにおけるレンダリングのためのウェブページを1つ又は複数のプロセッサによって取得する段階;
前記1つ又は複数のプロセッサによって、前記ウェブページの少なくとも1つのゾーンを識別する段階;
前記1つ又は複数のプロセッサによって、前記少なくとも1つのゾーンのリソース消費速度を判定する段階;
前記1つ又は複数のプロセッサによって、前記少なくとも1つのゾーンの表示エリアを判定する段階;
前記少なくとも1つのゾーンの前記リソース消費速度及び前記表示エリアに基づいて、前記1つ又は複数のプロセッサによって消費率を判定する段階;及び
前記ウェブブラウザにおいて前記ウェブページをレンダリングするときに、前記消費率が閾値を超えたことに応答して、前記1つ又は複数のプロセッサによって前記少なくとも1つのゾーンのレンダリングを無効化する段階
を備える、方法。
(項目2)
前記消費率が、前記少なくとも1つのゾーンの前記リソース消費速度に直接対応する、項目1に記載の方法。
(項目3)
前記消費率が、前記少なくとも1つのゾーンの前記表示エリアに間接的に対応する、項目1または2に記載の方法。
(項目4)
前記閾値が、前記ウェブブラウザを実行しているデバイスの動作特性に少なくとも部分的に基づいて変化する、項目1から3のいずれか一項に記載の方法。
(項目5)
前記ウェブブラウザを実行している前記デバイスの前記動作特性が、以下の:前記デバイスのCPU使用量、前記デバイスのRAM使用量、前記デバイスの帯域幅使用量、又は前記デバイスの電力使用量のうちの1つ又は複数を含む、項目4に記載の方法。
(項目6)
前記少なくとも1つのゾーンの前記リソース消費速度が、識別された前記ゾーンに対応する前記ウェブページのハイパーテキストマークアップ言語(HTML)の一部に少なくとも部分的に基づく、項目1から5のいずれか一項に記載の方法。
(項目7)
前記少なくとも1つのゾーンの前記リソース消費速度が、識別された前記ゾーンに対応する前記ウェブページのカスタムコンポーネントに少なくとも部分的に基づく、項目1から6のいずれか一項に記載の方法。
(項目8)
1つ又は複数のコンピュータ可読記憶媒体、及び前記1つ又は複数のコンピュータ可読記憶媒体に記憶されたプログラム命令を備え、前記プログラム命令が:
ウェブブラウザにおけるレンダリングのためのウェブページを取得するためのプログラム命令;
前記ウェブページの少なくとも1つのゾーンを識別するためのプログラム命令;
前記少なくとも1つのゾーンのリソース消費速度を判定するためのプログラム命令;
前記少なくとも1つのゾーンの表示エリアを判定するためのプログラム命令;
前記少なくとも1つのゾーンの前記リソース消費速度及び前記表示エリアに基づいて消費率を判定するためのプログラム命令;及び
前記ウェブブラウザにおいて前記ウェブページをレンダリングするときに、前記消費率が閾値を超えたことに応答して、前記少なくとも1つのゾーンのレンダリングを無効化するためのプログラム命令
を含む、コンピュータプログラム製品。
(項目9)
前記消費率が、前記少なくとも1つのゾーンの前記リソース消費速度に直接対応する、項目8に記載のコンピュータプログラム製品。
(項目10)
前記消費率が、前記少なくとも1つのゾーンの前記表示エリアに間接的に対応する、項目8または9に記載のコンピュータプログラム製品。
(項目11)
前記閾値が、前記ウェブブラウザを実行しているデバイスの動作特性に少なくとも部分的に基づいて変化する、項目8から10のいずれか一項に記載のコンピュータプログラム製品。
(項目12)
前記ウェブブラウザを実行している前記デバイスの前記動作特性が、以下の:前記デバイスのCPU使用量、前記デバイスのRAM使用量、前記デバイスの帯域幅使用量、又は前記デバイスの電力使用量のうちの1つ又は複数を含む、項目11に記載のコンピュータプログラム製品。
(項目13)
前記少なくとも1つのゾーンの前記リソース消費速度が、識別された前記ゾーンに対応する前記ウェブページのハイパーテキストマークアップ言語(HTML)の一部に少なくとも部分的に基づく、項目8から12のいずれか一項に記載のコンピュータプログラム製品。
(項目14)
前記少なくとも1つのゾーンの前記リソース消費速度が、識別された前記ゾーンに対応する前記ウェブページのカスタムコンポーネントに少なくとも部分的に基づく、項目8から13のいずれか一項に記載のコンピュータプログラム製品。
(項目15)
1つ又は複数のコンピュータプロセッサ;
1つ又は複数のコンピュータ可読記憶媒体;及び
前記1つ又は複数のプロセッサのうちの少なくとも1つによる実行のための、前記1つ又は複数のコンピュータ可読記憶媒体に記憶されたプログラム命令を備え、前記プログラム命令が:
ウェブブラウザにおけるレンダリングのためのウェブページを取得するためのプログラム命令;
前記ウェブページの少なくとも1つのゾーンを識別するためのプログラム命令;
前記少なくとも1つのゾーンのリソース消費速度を判定するためのプログラム命令;
前記少なくとも1つのゾーンの表示エリアを判定するためのプログラム命令;
前記少なくとも1つのゾーンの前記リソース消費速度及び前記表示エリアに基づいて消費率を判定するためのプログラム命令;及び
前記ウェブブラウザにおいて前記ウェブページをレンダリングするときに、前記消費率が閾値を超えたことに応答して、前記少なくとも1つのゾーンのレンダリングを無効化するためのプログラム命令
を含む、コンピュータシステム。
(項目16)
前記消費率が、前記少なくとも1つのゾーンの前記リソース消費速度に直接対応する、項目15に記載のコンピュータシステム。
(項目17)
前記消費率が、前記少なくとも1つのゾーンの前記表示エリアに間接的に対応する、項目15または16に記載のコンピュータシステム。
(項目18)
前記閾値が、前記ウェブブラウザを実行しているデバイスの動作特性に少なくとも部分的に基づいて変化する、項目15から17のいずれか一項に記載のコンピュータシステム。
(項目19)
前記ウェブブラウザを実行している前記デバイスの前記動作特性が、以下の:前記デバイスのCPU使用量、前記デバイスのRAM使用量、前記デバイスの帯域幅使用量、又は前記デバイスの電力使用量のうちの1つ又は複数を含む、項目18に記載のコンピュータシステム。
(項目20)
前記少なくとも1つのゾーンの前記リソース消費速度が、識別された前記ゾーンに対応する前記ウェブページのハイパーテキストマークアップ言語(HTML)の一部に少なくとも部分的に基づく、項目15から19のいずれか一項に記載のコンピュータシステム。
【国際調査報告】