(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-08-29
(54)【発明の名称】可変ディスプレイ面積を有する電子装置及び動作方法
(51)【国際特許分類】
G06F 3/048 20130101AFI20240822BHJP
G06F 3/14 20060101ALI20240822BHJP
G06F 3/0488 20220101ALI20240822BHJP
【FI】
G06F3/048
G06F3/14 350A
G06F3/0488
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024504810
(86)(22)【出願日】2022-08-02
(85)【翻訳文提出日】2024-01-25
(86)【国際出願番号】 KR2022011434
(87)【国際公開番号】W WO2023014068
(87)【国際公開日】2023-02-09
(31)【優先権主張番号】10-2021-0103276
(32)【優先日】2021-08-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】503447036
【氏名又は名称】サムスン エレクトロニクス カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000051
【氏名又は名称】弁理士法人共生国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】イ, ギス
(72)【発明者】
【氏名】キム, サンホン
(72)【発明者】
【氏名】キム, チャンド
(72)【発明者】
【氏名】ムン, テヨン
(72)【発明者】
【氏名】イム, ヒョンテク
(72)【発明者】
【氏名】イム,ヨンウク
【テーマコード(参考)】
5B069
5E555
【Fターム(参考)】
5B069CA14
5B069JA06
5E555AA26
5E555AA63
5E555BA06
5E555BB06
5E555BC08
5E555BD01
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5E555DC84
5E555DD05
5E555DD06
5E555EA09
5E555EA11
5E555EA14
5E555FA00
(57)【要約】
本発明の一実施形態による電子装置は、第1表示画面よりも広いディスプレイ面積を有する第2表示画面に変更される場合に応答して、第1表示画面に出力されたページレイアウトをそれにグルーピングされた異なるページレイアウトと共に第2表示画面に出力し、スワイプ入力を検出時にグルーピングされたページレイアウトを共に転換する。
【選択図】
図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子装置であって、
第1表示画面から前記第1表示画面のディスプレイ面積よりも広いディスプレイ面積を有する第2表示画面に変更可能に構成されている画面を有するディスプレイを含むディスプレイモジュールと、
コンピュータで実行可能な命令語が格納されるメモリと、
前記メモリにアクセスして前記命令語を実行するプロセッサと、を有し、
前記命令語は、
前記プロセッサによって実行された場合に、前記電子装置が、前記ディスプレイモジュールの画面が前記第1表示画面から前記第2表示画面に変更された場合に応答して、前記第1表示画面に出力されたページレイアウト及び前記第1表示画面に出力されたページレイアウトとグルーピングされた異なるページレイアウトを含む第1ビューレイアウトを前記第2表示画面に出力する動作と、
前記ディスプレイモジュールに対する画面転換入力を検出した場合に応答して、前記第1ビューレイアウトから前記第2表示画面に表示可能なページ数に基づいて決定された目的ページレイアウトを含む第2ビューレイアウトに前記第2表示画面を転換する動作と、を実行するように構成されることを特徴とする電子装置。
【請求項2】
前記第1ビューレイアウトを前記第2表示画面に出力する動作は、前記ページレイアウトを指示するインジケータ及び他のページレイアウトを指示するインジケータを、他のインジケータのグラフィック表現とは異なるグラフィック表現に出力する動作を含むように構成されることを特徴とする請求項1に記載の電子装置。
【請求項3】
前記画面転換入力を検出する前の前記第1ビューレイアウトの基準ページに対応するインデックスと、前記画面転換入力を検出した後の前記第2ビューレイアウトの基準ページに対応するインデックスとの間の差異は、前記第2表示画面に表示可能なページ数であることを特徴とする請求項1に記載の電子装置。
【請求項4】
前記第2ビューレイアウトに前記第2表示画面を転換する動作は、前記画面転換入力の検出に応答して、要求されたページレイアウトの内の少なくとも1つが可用範囲を超過することに基づいて、前記第2ビューレイアウトに含まれた複数のページレイアウトの内の終端ページレイアウトを前記可用範囲内に制限する動作を含むように構成されることを特徴とする請求項1に記載の電子装置。
【請求項5】
前記第2ビューレイアウトに前記第2表示画面を転換する動作は、前記画面転換入力の移動速度が閾値速度を超過することに基づいて、前記画面転換入力の移動方向に対応する目的ページレイアウトを決定する動作を含むように構成されることを特徴とする請求項1に記載の電子装置。
【請求項6】
前記第2ビューレイアウトに前記第2表示画面を転換する動作は、前記第1ビューレイアウトに含まれた複数のページレイアウトの内の基準ページレイアウトのインデックスから前記画面転換入力のタッチ形成個数に基づいた間隔だけ離隔したインデックスのページレイアウトを前記目的ページレイアウトとして決定する動作を含むように構成されることを特徴とする請求項1に記載の電子装置。
【請求項7】
前記第2ビューレイアウトに前記第2表示画面を転換する動作は、前記第1ビューレイアウトに含まれた複数のページレイアウトの内の基準ページレイアウトのインデックスから前記画面転換入力の移動速度に基づいた間隔だけ離隔したインデックスのページレイアウトを前記目的ページレイアウトとして決定する動作を含むように構成されることを特徴とする請求項1に記載の電子装置。
【請求項8】
前記第1ビューレイアウトを前記第2表示画面に出力する動作は、前記第1表示画面と前記第2表示画面との間のアイテム配置が同期化されたことに基づいて、前記第1表示画面のページ領域及びホットシート領域の内の少なくとも1つの領域に配置されたアイテムを前記第2表示画面に出力する動作を含むように構成されることを特徴とする請求項1に記載の電子装置。
【請求項9】
前記第1表示画面と前記第2表示画面との間のアイテム配置が同期化される間に、前記第1表示画面から前記第2表示画面に転換することに基づいて、
前記命令語は、前記電子装置が、前記第1表示画面のアイテム配置に基づいたビューレイアウトを前記第2表示画面に出力するようさらに構成されることを特徴とする請求項1に記載の電子装置。
【請求項10】
前記命令語は、
前記電子装置が、前記第1表示画面と前記第2表示画面との間のアイテム配置の同期化を開示する場合に応答して、前記第2表示画面の以前アイテム配置をバックアップする動作と、
前記第1表示画面と前記第2表示画面との間のアイテム配置の同期化が終了した場合に応答して、前記第2表示画面に対して前記バックアップされた以前アイテム配置を復元する動作と、を実行するようにさらに構成されることを特徴とする請求項1に記載の電子装置。
【請求項11】
プロセッサで実現される方法であって、
ディスプレイモジュールの画面が第1表示画面から前記第1表示画面のディスプレイ面積よりも広いディスプレイ面積を有する第2表示画面に変更された場合に応答して、前記第1表示画面に出力されたページレイアウト及び前記第1表示画面に出力されたページレイアウトとグルーピングされた異なるページレイアウトを含む第1ビューレイアウトを前記第2表示画面に出力する動作と、
前記ディスプレイモジュールに対する画面転換入力を検出する場合に応答して、前記第1ビューレイアウトから前記第2表示画面に表示可能なページ数に基づいて決定された目的ページレイアウトを含む第2ビューレイアウトに前記第2表示画面を転換する動作と、
を有することを特徴とする方法。
【請求項12】
前記第1ビューレイアウトを前記第2表示画面に出力する動作は、前記ページレイアウトを指示するインジケータ及び他のページレイアウトを指示するインジケータを他のインジケータのグラフィック表現とは異なるグラフィック表現に出力する動作を含むことを特徴とする請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記画面転換入力を検出する前の前記第1ビューレイアウトの基準ページに対応するインデックスと、前記画面転換入力を検出した後の前記第2ビューレイアウトの基準ページに対応するインデックスと間の差は、前記第2表示画面に表示可能なページ数であることを特徴とする請求項11に記載の方法。
【請求項14】
前記第2ビューレイアウトに前記第2表示画面を転換する動作は、前記画面転換入力の検出に応答して、要求されたページレイアウトの内の少なくとも1つが可用範囲を超過することに基づいて、前記第2ビューレイアウトに含まれた複数のページレイアウトの内の終端ページレイアウトを前記可用範囲内に制限する動作を含むことを特徴とする請求項11に記載の方法。
【請求項15】
前記第2ビューレイアウトに前記第2表示画面を転換する動作は、前記画面転換入力の移動速度が閾値速度を超過することに基づいて、前記画面転換入力の移動方向に対応する目的ページレイアウトを決定する動作を含むことを特徴とする請求項11に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、可変ディスプレイ面積を有する電子装置及び動作方法に関する。
【背景技術】
【0002】
マルチディスプレイ環境でホームスクリーン画面が同期化されないことから連続的に画面が転換されない。
例えば、外部画面及び内部画面が別途に動作しながら表示されることがある。
また、それぞれのディスプレイのサイズに応じて表現されるレイアウトが異なるため統一性のない画面が提供される。
また、各ディスプレイのサイズごとにユーザによりアイテムが配置されなければならない。
【0003】
ディスプレイサイズが異なる環境で比率又はサイズがそれぞれ異なる画面にホーム画面を構成し、グリッドサイズ又はアイコンサイズを同一に設定する場合、内部画面及び外部画面の内の1つは不自然に構成されることがある。
外部画面及び内部画面に対して別途のグリッド又はデータが管理され、外部画面と内部画面との間の別途の画面が構成され得る。
外部画面と内部画面との間のアイテムがそれぞれ独立的に設定される。
マルチディスプレイ環境で内部画面と外部画面との間にホームスクリーン画面が同期化されない。
それぞれのディスプレイのサイズに応じて表現できるレイアウトが異なるため、統一性が低下する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は上記従来のディスプレイにおける課題に鑑みてなされたものであって、可変ディスプレイ面積を有する電子装置及び動作方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一態様による電子装置は、電子装置であって、第1表示画面から前記第1表示画面のディスプレイ面積よりも広いディスプレイ面積を有する第2表示画面に変更可能に構成されている画面を有するディスプレイを含むディスプレイモジュールと、コンピュータで実行可能な命令語が格納されるメモリと、前記メモリにアクセスして前記命令語を実行するプロセッサと、を有し、前記命令語は、前記プロセッサによって実行された場合に、前記電子装置が、前記ディスプレイモジュールの画面が前記第1表示画面から前記第2表示画面に変更された場合に応答して、前記第1表示画面に出力されたページレイアウト及び前記第1表示画面に出力されたページレイアウトとグルーピングされた異なるページレイアウトを含む第1ビューレイアウトを前記第2表示画面に出力する動作と、前記ディスプレイモジュールに対する画面転換入力を検出した場合に応答して、前記第1ビューレイアウトから前記第2表示画面に表示可能なページ数に基づいて決定された目的ページレイアウトを含む第2ビューレイアウトに前記第2表示画面を転換する動作と、を実行するように構成されることを特徴とする。
【0006】
本発明の一態様によるプロセッサで実現される方法は、ディスプレイモジュールの画面が第1表示画面から前記第1表示画面のディスプレイ面積よりも広いディスプレイ面積を有する第2表示画面に変更された場合に応答して、前記第1表示画面に出力されたページレイアウト及び前記第1表示画面に出力されたページレイアウトとグルーピングされた異なるページレイアウトを含む第1ビューレイアウトを前記第2表示画面に出力する動作と、前記ディスプレイモジュールに対する画面転換入力を検出する場合に応答して、前記第1ビューレイアウトから前記第2表示画面に表示可能なページ数に基づいて決定された目的ページレイアウトを含む第2ビューレイアウトに前記第2表示画面を転換する動作と、
を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明に係る電子装置及び動作方法によれば、ディスプレイ拡張前の表示画面に基づいて基準となる基準ページレイアウトを設定し、基準ページレイアウトをディスプレイ拡張後の表示画面に適用することにより統一性のあるユーザ経験を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本発明の実施形態によるネットワーク環境内の電子装置のブロック図である。
【
図2】本発明の実施形態による例示的なフォルダブル電子装置の繰り広げられた状態を示す図である。
【
図3】本発明の実施形態による例示的な電子装置の折り畳まれた状態を示す図である。
【
図4A】本発明の実施形態によるフォルダブル電子装置の完全に繰り広げられた状態又は一部繰り広げられた中間状態の一例を示す斜視図である。
【
図4B】本発明の実施形態によるフォルダブル電子装置の完全に繰り広げられた状態又は一部繰り広げられた中間状態の一例を示す斜視図である。
【
図5】本発明の実施形態による動的ホームスクリーンマネージャを説明する図である。
【
図6】本発明の実施形態による可変ディスプレイ面積を有する電子装置の動作方法を説明するためのフローチャートである。
【
図7】本発明の実施形態によるディスプレイ面積が増加する場合のページレイアウト出力を説明するための図である。
【
図8】本発明の実施形態によるディスプレイ面積ごとの画面転換時にページレイアウト出力を説明するための図である。
【
図9】本発明の実施形態によるページレイアウトに対するインジケータの提供を説明するための図である。
【
図10A】本発明の実施形態によるビューレイアウトの出力及び転換を説明するための図である。
【
図10B】本発明の実施形態によるビューレイアウトの出力及び転換を説明するための図である。
【
図11】本発明の実施形態によるディスプレイモジュールのフォームファクターの例示を示す図である。
【
図12】本発明の実施形態によるディスプレイモジュールのZフォールドにおけるビューレイアウトの提供を説明するための図である。
【
図13】本発明の実施形態による動的ホームスクリーンマネージャの例示的な構成を示す図である。
【
図14A】本発明の実施形態による画面転換入力検出動作を説明するためのフローチャートである。
【
図14B】
図14Aに示すフローチャートに対応する例示的な関数の呼出過程を説明するための信号フローチャートである。
【
図15】本発明の実施形態による可用範囲に基づいたページレイアウトの転換を説明するための図である。
【
図16】本発明の実施形態によるユーザ入力に基づいたページレイアウトの転換を説明するための図である。
【
図17】本発明の実施形態による動的ホームスクリーンマネージャで同期化設定を示す図である。
【
図18A】本発明の実施形態による第1表示画面と第2表示画面との間のアイテム配置における同期化の例示を示す図である。
【
図18B】本発明の実施形態による第1表示画面と第2表示画面との間のアイテム配置における同期化の例示を示す図である。
【
図18C】本発明の実施形態による第1表示画面と第2表示画面との間のアイテム配置における同期化の例示を示す図である。
【
図18D】本発明の実施形態による第1表示画面と第2表示画面との間のアイテム配置における同期化の例示を示す図である。
【
図19A】本発明の実施形態による第1表示画面と第2表示画面との間のアイテム配置における同期化の例示を示す図である。
【
図19B】本発明の実施形態による第1表示画面と第2表示画面との間のアイテム配置における同期化の例示を示す図である。
【
図19C】本発明の実施形態による第1表示画面と第2表示画面との間のアイテム配置における同期化の例示を示す図である。
【
図20A】本発明の実施形態による同期化活性化における動作及び同期化不活性化における動作を説明するためのフローチャートである。
【
図20B】本発明の実施形態による同期化活性化における動作及び同期化不活性化における動作を説明するためのフローチャートである。
【
図21A】本発明の実施形態による同期化設定の例示的なインターフェースを示す図である。
【
図21B】本発明の実施形態による同期化設定の例示的なインターフェースを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、添付する図面を参照しながら実施形態を詳細に説明する。
添付図面を参照して説明するにおいて、図面符号に関係なく同じ構成要素には同じ参照符号を付与し、それに対する重複する説明は省略する。
以下、本発明の様々な実施形態を添付する図面を参照しながら記載される。
【0010】
図1は、本発明の実施形態によるネットワーク環境100内の電子装置101のブロック図である。
図1を参照すると、ネットワーク環境100において電子装置101は、第1のネットワーク198(例えば、近距離無線通信ネットワーク)を介して電子装置102と通信するか、又は、第2のネットワーク199(例えば、遠距離無線通信ネットワーク)を介して電子装置104又はサーバ108と通信する。
【0011】
一実施形態によれば、電子装置101は、サーバ108を介して電子装置104と通信する。
一実施形態によれば、電子装置101は、プロセッサ120、メモリ130、入力モジュール150、音響出力モジュール155、ディスプレイモジュール160、オーディオモジュール170、センサモジュール176、インターフェース177、連結端子178、ハプティックモジュール179、カメラモジュール180、電力管理モジュール188、バッテリ189、通信モジュール190、加入者識別モジュール196、又は、アンテナモジュール197を含む。
いずれかの実施形態において、電子装置101には、この構成要素の内の少なくとも1つ(例えば、連結端子178)が省略されるか、1つ以上の他の構成要素が追加されてもよい。
いずれかの実施形態において、この構成要素の内の一部(例えば、センサモジュール176、カメラモジュール180、又は、アンテナモジュール197)は、1つの構成要素(例えば、ディスプレイモジュール160)に統合されてもよい。
【0012】
プロセッサ120は、例えば、ソフトウェア(例えば、プログラム140)を実行してプロセッサ120に接続されている電子装置101の少なくとも1つの他の構成要素(例えば、ハードウェア又はソフトウェア構成要素)を制御し、様々なデータ処理又は演算を行う。
一実施形態によれば、データ処理又は演算の少なくとも一部として、プロセッサ120は、他の構成要素(例えば、センサモジュール176又は通信モジュール190)から受信された命令又はデータを揮発性メモリ132に格納し、揮発性メモリ132に格納された命令又はデータを処理し、結果データを不揮発性メモリ134に格納する。
一実施形態によれば、プロセッサ120は、メインプロセッサ121(例えば、中央処理装置又はアプリケーションプロセッサ)又はこれとは独立的又は共に運用可能な補助プロセッサ123(例えば、グラフィック処理装置、神経網処理装置(neural processing unit:NPU)、イメージ信号処理部、センサハブプロセッサ、又は、コミュニケーションプロセッサ)を含み得る。
例えば、電子装置101がメインプロセッサ121及び補助プロセッサ123を含む場合、補助プロセッサ123は、メインプロセッサ121より低電力を使用したり、指定された機能に特化するように設定され得る。
補助プロセッサ123は、メインプロセッサ121とは別途に、又は、その一部として実現され得る。
【0013】
補助プロセッサ123は、例えば、メインプロセッサ121がインアクティブ(例えば、スリップ)状態にある間にメインプロセッサ121に代って、又は、メインプロセッサ121がアクティブ(例えば、アプリケーション実行)状態にある間にメインプロセッサ121と共に、電子装置101の構成要素の内の少なくとも1つの構成要素(例えば、ディスプレイモジュール160、センサモジュール176、又は、通信モジュール190)に関する機能又は状態の少なくとも一部を制御する。
一実施形態によれば、補助プロセッサ123(例えば、イメージ信号処理部又はコミュニケーションプロセッサ)は、機能的に関する異なる構成要素(例えば、カメラモジュール180又は通信モジュール190)の一部として実現され得る。
【0014】
一実施形態によれば、補助プロセッサ123(例えば、神経網処理装置)は、人工知能モデルの処理に特化したハードウェア構造を含み得る。
人工知能モデルは、機械学習を介して生成される。
このような学習は、例えば、人工知能が実行される電子装置101そのもので実行され、別途のサーバ(例えば、サーバ108)を介して実行され得る。
学習アルゴリズムは、例えば、教師あり学習(supervised learning)、教師なし学習(unsupervised learning)、半教師あり学習(semi-supervised learning)又は強化学習(reinforcement learning)を含むが、前述した例に限定されない。人工知能モデルは、複数の人工神経網レイヤを含んでもよい。人工神経網は、深層神経網(deep neural network:DNN)、CNN(convolutional neural network)、RNN(recurrent neural network)、RBM(restricted boltzmann machine)、DBN(deep belief network)、BRDNN(bidirectional recurrent deep neural network)、深層Q-ネットワーク(deep Q-networks)又は前記の内の2以上の組み合せの1つであり得るが、前述した例に限定されない。
人工知能モデルは、ハードウェア構造の他に、追加的又は代替的に、ソフトウェア構造を含み得る。
【0015】
メモリ130は、電子装置101の少なくとも1つの構成要素(例えば、プロセッサ120又はセンサモジュール176)によって用いられる様々なデータを格納する。
データは、例えば、ソフトウェア(例えば、プログラム140)及び、これに関する命令に対する入力データ又は出力データを含み得る。
メモリ130は、揮発性メモリ132又は不揮発性メモリ134を含む。
【0016】
プログラム140は、メモリ130にソフトウェアとして格納され、例えば、オペレーティングシステム(OS)142、ミドルウェア144又はアプリケーション146を含む。
【0017】
入力モジュール150は、電子装置101の構成要素(例えば、プロセッサ120)に使用される命令又はデータを電子装置101の外部(例えば、ユーザ)から受信する。
入力モジュール150は、例えば、マイク、マウス、キーボード、キー(例えば、ボタン)、又は、デジタルペン(例えば、スタイラスペン)を含み得る。
【0018】
音響出力モジュール155は、音響信号を電子装置101の外部に出力する。
音響出力モジュール155は、例えば、スピーカ又はレシーバーを含む。
スピーカは、マルチメディア再生又は録音再生のように一般的な用途で使用される。
レシーバーは、着信電話を受信するために使用される。
一実施形態によれば、レシーバーは、スピーカとは別に、又は、その一部として実現され得る。
【0019】
ディスプレイモジュール160は、電子装置101の外部(例えば、ユーザ)に情報を視覚的に提供する。
ディスプレイモジュール160は、例えば、ディスプレイ、ホログラム装置、又は、プロジェクター及び該当装置を制御するための制御回路を含み得る。
一実施形態によれば、ディスプレイモジュール160は、タッチを検出するように設定されたタッチセンサ、又は、タッチにより発生する力の強度を測定するように設定された圧力センサを含む。
例えば、ディスプレイモジュール160は、
図2及び
図3を参照して後述するサブディスプレイ(例えば、第2ディスプレイ)、及び
図4及び
図5を参照して後述するメインディスプレイ(例えば、第1ディスプレイ)を含む。
【0020】
オーディオモジュール170は、音を電気信号に変換させるか、反対に電気信号を音に変換させる。
一実施形態によれば、オーディオモジュール170は、入力モジュール150を介して音を取得するか、音響出力モジュール155、又は、電子装置101と直接又は無線に接続された外部電子装置(例えば、電子装置102)(例えば、スピーカ又はヘッドフォン)を介して音を出力する。
【0021】
センサモジュール176は、電子装置101の作動状態(例えば、電力又は温度)、又は、外部の環境状態(例えば、ユーザ状態)を検出し、検出された状態に対応する電気信号又はデータ値を生成する。
一実施形態によれば、センサモジュール176は、例えば、ジェスチャーセンサ、ジャイロセンサ、気圧センサ、マグネチックセンサ、加速度センサ、グリップセンサ、近接センサ、カラーセンサ、IR(infrared)センサ、生体センサ、温度センサ、湿度センサ、又は、照度センサを含み得る。
【0022】
インターフェース177は、電子装置101が外部電子装置(例えば、電子装置102)と直接又は無線で接続されるために使用できる1つ以上の指定プロトコルを支援する。
一実施形態によれば、インターフェース177は、例えば、HDMI(登録商標)(high definition multimedia interface)、USB(universal serial bus)インターフェース、SDカードインターフェース、又はオーディオインターフェースを含み得る。
【0023】
連結端子178は、それを介して電子装置101が外部電子装置(例えば、電子装置102)と物理的に接続されるコネクタを含む。
一実施形態によれば、連結端子178は、例えば、HDMI(登録商標)コネクタ、USBコネクタ、SDカードコネクタ、又は、オーディオコネクタ(例えば、ヘッドフォンコネクタ)を含み得る。
【0024】
ハプティックモジュール179は、電気的信号をユーザが触覚又は運動感覚を介して認知できる機械的な刺激(例えば、振動又は動き)又は電気的な刺激に変換する。
一実施形態によれば、ハプティックモジュール179は、例えば、モータ、圧電素子、又は、電気刺激装置を含み得る。
【0025】
カメラモジュール180は静止画及び動画を撮影する。
一実施形態によれば、カメラモジュール180は、1つ以上のレンズ、イメージセンサ、イメージ信号処理部、又は、フラッシュを含み得る。
【0026】
電力管理モジュール188は、電子装置101に供給される電力を管理する。
一実施形態によれば、電力管理モジュール188は、例えば、PMIC(power management integrated circuit)の少なくとも一部として実現される。
【0027】
バッテリ189は、電子装置101の少なくとも1つの構成要素に電力を供給する。
一実施形態によれば、バッテリ189は、例えば、再充電不可能な1次電池、再充電可能な2次電池又は燃料電池を含み得る。
【0028】
通信モジュール190は、電子装置101と外部電子装置(例えば、電子装置102、電子装置104、又は、サーバ108)との間の直接(例えば、有線)通信チャネル又は無線通信チャネルの確立、及び確立された通信チャネルを通した通信実行を支援する。
通信モジュール190は、プロセッサ120(例えば、アプリケーションプロセッサ)と独立的に運用され、直接(例えば、有線)通信又は無線通信を支援する1つ以上のコミュニケーションプロセッサを含み得る。
一実施形態によれば、通信モジュール190は、無線通信モジュール192(例えば、セルラー通信モジュール、近距離無線通信モジュール、又はGNSS(global navigation satellite system)通信モジュール)又は有線通信モジュール194(例えば、LAN(local area network)通信モジュール、又は、電力線通信モジュール)を含み得る。
【0029】
これらの通信モジュールの内の該当する通信モジュールは、第1のネットワーク198(例えば、ブルートゥース(登録商標)、WiFi(wireless fidelity)direct又はIrDA(infrared data association)のような近距離通信ネットワーク)又は第2のネットワーク199(例えば、レガシーセルラーネットワーク、5Gネットワーク、次世代通信ネットワーク、インターネット、又は、コンピュータネットワーク(例えば、LAN又はWAN)、のような遠距離通信ネットワーク)を介して外部の電子装置104と通信される。
このような様々な種類の通信モジュールは、1つの構成要素(例えば、単一チップ)に統合されるか、又は、互いに別途の複数の構成要素(例えば、複数のチップ)に実現されることができる。無線通信モジュール192は、加入者識別モジュール196に格納された加入者情報(例えば、国際モバイル加入者識別子(IMSI))を用いて第1のネットワーク198又は第2のネットワーク199のような通信ネットワーク内で電子装置101を確認又は認証することができる。
【0030】
無線通信モジュール192は、4Gネットワーク以後の5Gネットワーク及び次世代通信技術、例えば、NR接続技術(new radio access technology)を支援する。
NR接続技術は、高容量データの高速送信(eMBB(enhanced mobile broadband))、端末電力の最小化及び複数端末の接続(mMTC(massive machine type communications))、又は、高信頼度及び低遅延(URLLC(ultra-reliable and low-latency communications))を支援する。
無線通信モジュール192は、例えば、高いデータ送信率を達成するために、高周波帯域(例えば、mmWave帯域)を支援する。
【0031】
無線通信モジュール192は、高周波帯域における性能確保のための様々な技術、例えば、ビームフォーミング(beamforming)、巨大配列多重入出力(massive MIMO(multiple-input and multiple-output))、全次元多重入出力(full dimensional MIMO:FD-MIMO)、アレイアンテナ(array antenna)、アナログビーム形成(analog beam-forming)、又は、大規模アンテナ(large scale antenna)のような技術を支援する。
無線通信モジュール192は、電子装置101、外部電子装置(例えば、電子装置104)又はネットワークシステム(例えば、第2のネットワーク199)に規定される様々な要求事項を支援する。
一実施形態によれば、無線通信モジュール192は、eMBB実現のための「Peak data rate」(例えば、20Gbps以上)、mMTCを実現するための損失カバレッジ(例えば、164dB以下)、又はURLLCを実現するための「U-plane latency」(例えば、ダウンリンク(DL)及びアップリンク(UL)それぞれ0.5ms以下、又は、ラウンドトリップ1ms以下)を支援する。
【0032】
アンテナモジュール197は、信号又は電力を外部(例えば、外部の電子装置)に送信するか外部から受信する。
一実施形態によれば、アンテナモジュール197は、基板(例えば、PCB)上に形成された導電体又は導電性パターンからなる放射体を含むアンテナを含む。
一実施形態によれば、アンテナモジュール197は、複数のアンテナ(例えば、アレイアンテナ)を含み得る。
このような場合、第1のネットワーク198又は第2のネットワーク199のような通信ネットワークで使用される通信方式に適切な少なくとも1つのアンテナが、例えば、通信モジュール190により複数のアンテナから選択される。
信号又は電力は、選択された少なくとも1つのアンテナを介して通信モジュール190と外部の電子装置との間に送信するか受信する。
いずれかの実施形態によれば、放射体以外に部品(例えば、RFIC(radio frequency integrated circuit))がさらにアンテナモジュール197の一部として形成され得る。
【0033】
一実施形態によれば、アンテナモジュール197は、mmWaveアンテナモジュールを形成する。
一実施形態によれば、mmWaveアンテナモジュールは、印刷回路基板、印刷回路基板の第1面(例えば、下面)に、又は、それに隣接して配置されて指定された高周波帯域(例えば、mmWave帯域)を支援できるRFIC、及び印刷回路基板の第2面(例えば、上面又は側面)に、又は、それに隣接して配置されて指定された高周波帯域の信号を送信又は受信できる複数のアンテナ(例えば、アレイアンテナ)を含む。
【0034】
上記構成要素の少なくとも一部は、周辺機器間の通信方式(例えば、バス、GPIO(general purpose input and output)、SPI(serial peripheral interface)、又はMIPI(mobile industry processor interface)を通じて相互接続し、信号(例えば、命令又はデータ)を相互間で交換する。
【0035】
一実施形態によれば、命令又はデータは、第2のネットワーク199に接続されているサーバ108を介して電子装置101と外部の電子装置104との間に送信又は受信される。
外部の電子装置(102、又は104)それぞれは、電子装置101と同一又は異なる種類の装置であり得る。
一実施形態によれば、電子装置101で実行される動作の全て又は一部は、外部の電子装置(102、104、又は、108)の内の1つ以上の外部の電子装置で実行される。
例えば、電子装置101がいずれかの機能やサービスを自動に、又は、ユーザ又は他の装置からの要求に反応して行わなければならない場合、電子装置101は、機能又はサービスを自体的に実行させる代わりに、又は、追加的に1つ以上の外部の電子装置にその機能又はそのサービスの少なくとも一部を実行するように要求する。
要求を受信した1つ以上の外部の電子装置は、要求された機能又はサービスの少なくとも一部、又は、要求に関する追加機能又はサービスを実行し、その実行の結果を電子装置101に伝達する。
【0036】
電子装置101は、上記結果をそのまま、又は追加的に処理し、要求に対する応答の少なくとも一部として提供する。
そのために、例えば、クラウドコンピューティング、分散コンピューティング、モバイルエッジコンピューティング(mobile edge computing:MEC)、又は、クライアント-サーバコンピューティング技術を用いる。
電子装置101は、例えば、分散コンピューティング又はモバイルエッジコンピューティングを用いて超低遅延サービスを提供する。
他の実施形態において、外部の電子装置104は、IoT(internet of things)機器を含み得る。
サーバ108は、機械学習及び/又は神経網を利用した知能型サーバであり得る。
一実施形態によれば、外部の電子装置104又はサーバ108は、第2のネットワーク199内に含まれ得る。
電子装置101は、5G通信技術及びIoT関連技術をベースに知能型サービス(例えば、スマートホーム、スマートシティ、スマートカー、又は、ヘルスケア)に適用される。
【0037】
図2は、本発明の実施形態によるフォルダブル電子装置200の繰り広げられた状態を示す図であり、
図3は、本発明の実施形態によるフォルダブル電子装置200の折り畳まれた状態を示す図であり、
図4A及び
図4Bは、本発明の実施形態によるフォルダブル電子装置200の完全に繰り広げられた状態(unfolded status)又は一部繰り広げられた中間状態(intermediate status)の一例を示す斜視図である。
【0038】
図2~
図4A及び
図4Bの電子装置200は、
図1に示した電子装置101の一例示として、折り畳み可能な(foldable or bendable)電子装置である。
図4A及び
図4B以下の図面には互いに対して、直交するX軸、Y軸、及びZ軸として定義される空間座標系を示す。
ここで、X軸は電子装置の幅方向、Y軸は電子装置の長手方向、Z軸は電子装置の高さ(又は、厚さ)方向を示す。
以下、後述する説明において「第1方向」とは、前記Z軸と平行な方向を意味する。
【0039】
図2及び
図3を参照すると、本発明の一実施形態において、電子装置200は、フォルダブルハウジング201、及びフォルダブルハウジング201によって形成された空間内に配置されているフレキシブル又はフォルダブル(foldable)メインディスプレイ250(以下、省略して「メインディスプレイ」250)(例えば、
図1の表示装置160)を含む。
一実施形態によれば、メインディスプレイ250が配置された面(又は、メインディスプレイ250が電子装置200の外部で見られる面)を電子装置200の前面として定義する。
前面の反対面を電子装置200の後面として定義する。
また、前面と後面との間の空間を囲む面を電子装置200の側面として定義する。
【0040】
一実施形態によれば、フォルダブルハウジング201は、第1ハウジング構造210、センサ領域222を含む第2ハウジング構造220、第1後面カバー215、第2後面カバー225、及びヒンジ構造230(hinge structure)を含む。
ここで、ヒンジ構造230は、フォルダブルハウジング201の折り畳み可能な部分をカバーするヒンジカバーを含む。
電子装置200のフォルダブルハウジング201は、
図2及び
図3に示した形態及び結合に制限されず、他の形状や部品の組み合せ及び/又は結合によって実現され得る。
例えば、他の実施形態においては、第1ハウジング構造210と第1後面カバー215が一体に形成され、第2ハウジング構造220と第2後面カバー225が一体に形成される。
【0041】
一実施形態によれば、第1ハウジング構造210は、ヒンジ構造230に連結され、第1方向に向かっている第1面、及び第1方向と反対である第2方向に向かっている第2面を含む。
第2ハウジング構造220は、ヒンジ構造230に連結され、第3方向に向かっている第3面、及び前記第3方向と反対である第4方向に向かっている第4面を含む。
第2ハウジング構造220は、ヒンジ構造230を中心に第1ハウジング構造210に対して回転する。
電子装置200は、折り畳まれた状態(folded status)又は繰り広げられた状態(unfolded status)に可変する。
一実施形態によれば、前記電子装置200は、完全に折り畳まれた(fully folded)状態で前記第1面が前記第3面に対面することができ、完全に繰り広げられた(fully unfolded)状態で前記第3方向が前記第1方向と同一である。
【0042】
一実施形態によれば、第1ハウジング構造210と第2ハウジング構造220は、フォールディング軸Aを中心に両側に配置され、フォールディング軸Aに対し全体的に対称である形状を有する。
後述するように、第1ハウジング構造210及び第2ハウジング構造220は、電子装置200の状態が繰り広げられた状態(unfolded status)であるか、折り畳まれた状態(folded status)であるか、又は、一部繰り広げられた(又は、一部折り畳まれた)中間状態(intermediate status)であるかに応じて、互いになしている角度や距離が変わる。
一実施形態によれば、第2ハウジング構造220は、第1ハウジング構造210とは異なり、様々なセンサが配置されるセンサ領域222をさらに含むが、以外の領域では相互対称的な形状を有する。
【0043】
一実施形態によれば、
図2に示すように、第1ハウジング構造210と第2ハウジング構造220は、ディスプレイ250を収容するリセスを共に形成される。
一実施形態によれば、センサ領域222により、リセスはフォールディング軸Aに対して垂直方向に互いに異なる2つ以上の幅を有する。
一実施形態によれば、リセスは、第1ハウジング構造210の内のフォールディング軸Aに平行な第1部分210aと第2ハウジング構造220の内のセンサ領域222の端に形成される第1部分220aの間の第1幅w1を有する。
リセスは、第1ハウジング構造210の第2部分210bと第2ハウジング構造220の内のセンサ領域222に該当しないながらフォールディング軸Aに平行な第2部分220bによって形成される第2幅w2を有する。
この場合、第2幅w2は、第1幅w1よりも長く形成される。
一実施形態によれば、第2ハウジング構造220の第1部分220a及び第2部分220bは、フォールディング軸Aからの距離が互いに異なる。
リセスの幅は、示している例示に限定されない。
更なる実施形態において、センサ領域222の形態又は第1ハウジング構造210及び第2ハウジング構造220の非対称の形状を有する部分により、リセスは複数の幅を有し得る。
【0044】
一実施形態によれば、センサ領域222は、第2ハウジング構造220の一コーナーに隣接して所定の領域を有するように形成される。
但し、センサ領域222の配置、形状、及び大きさは、示した例示に限定されない。
例えば、他の実施形態において、センサ領域222は、第2ハウジング構造220の他のコーナーあるいは上段コーナーと下段コーナーとの間の任意の領域に提供される。
一実施形態において、電子装置200に内蔵されている様々な機能を行うための部品(components)がセンサ領域222を介して、又は、センサ領域222に備えられた1つ以上の開口を介して電子装置200の前面に視覚的に露出される(例えば、示す(visible))。
一実施形態において、上記部品は、様々な種類のセンサを含み得る。
センサは、例えば、前面カメラ、レシーバー、又は近接センサの内の少なくとも1つを含み得る。
一実施形態によれば、第2ハウジング構造220でセンサ領域222が省略するか、図示したものと異なる位置に形成され得る。
【0045】
一実施形態によれば、第1ハウジング構造210及び第2ハウジング構造220の少なくとも一部は、メインディスプレイ250を支持するために選択された大きさの剛性を有する金属材質又は非金属材質で形成される。
金属材質から形成された少なくとも一部分は、電子装置200のグラウンド面(ground plane)を提供し、フォルダブルハウジング201の内部に配置される印刷回路基板に形成されているグラウンドライン(ground line)と電気的に接続される。
【0046】
一実施形態によれば、第1後面カバー215は、電子装置200の後面にフォールディング軸Aの一方に配置され、例えば、実質的に長方形である外縁(periphery)を有し、第1ハウジング構造210によって外縁が囲まれる。
同様に、第2後面カバー225は、電子装置200の後面のフォールディング軸Aの他方に配置され、第2ハウジング構造220によってその外縁が囲まれる。
【0047】
一実施形態によれば、第1後面カバー215及び第2後面カバー225は、フォールディング軸Aを中心に実質的に対称的な形状を有する。
但し、第1後面カバー215及び第2後面カバー225が必ず相互対称的な形状を有するものではなく、他の実施形態において、電子装置200は、様々な形状の第1後面カバー215及び第2後面カバー225を含み得る。
更なる実施形態において、第1後面カバー215は、第1ハウジング構造210と一体に形成されてもよく、第2後面カバー225は、第2ハウジング構造220と一体に形成されてもよい。
【0048】
一実施形態によれば、第1後面カバー215、第2後面カバー225、第1ハウジング構造210及び第2ハウジング構造220は、電子装置200の様々な部品(例えば、印刷回路基板、又は、バッテリ)が配置される空間を形成する。
一実施形態によれば、電子装置200の後面には1つ以上の部品が配置されるか、視覚的に露出される。
例えば、第1後面カバー215の第1後面領域216を介してサブディスプレイの少なくとも一部が視覚的に露出される。
サブディスプレイ(例えば、カバーディスプレイ)は、第1表示画面(例えば、カバー画面)を提供する。
他の実施形態において、第2後面カバー225の第2後面領域226を介して1つ以上の部品又はセンサが視覚的に露出されてもよい。様々な実施形態において、前記センサは近接センサ及び/又は後面カメラを含んでもよい。
【0049】
一実施形態によれば、センサ領域222に備えられている1つ以上の開口(opening)を介して電子装置200の前面に露出された前面カメラ、又は第2後面カバー225の第2後面領域226を介して露出された後面カメラは、1つ又は複数のレンズ、イメージセンサ、及び/又はイメージ信号処理部を含み得る。
フラッシュは、例えば、発光ダイオード又はキセノンランプ(xenon lamp)を含む。
いずれかの実施形態において、2つ以上のレンズ(赤外線カメラ、広角及び望遠レンズ)及びイメージセンサが電子装置200の一面に配置される。
【0050】
図3を参照すると、ヒンジカバーは、第1ハウジング構造210と第2ハウジング構造220との間に配置され、内部部品(例えば、ヒンジ構造230)をカバーするように構成される。
一実施形態によれば、ヒンジ構造230は、前記電子装置200の状態(繰り広げられた状態(unfolded status)、中間状態(intermediate status)、又は、折り畳まれた状態(folded status))により、第1ハウジング構造310及び第2ハウジング構造320の一部によって遮られるか、外部に露出される。
【0051】
一実施形態によれば、
図2に示すように、電子装置200が繰り広げられた状態(例えば、完全繰り広げられた状態(fully unfolded status))の場合、ヒンジ構造230は、第1ハウジング構造210及び第2ハウジング構造220により遮られて露出されない。
更なる例として、
図3に示すように、電子装置200が折り畳まれた状態(例えば、完全折り畳み状態(fully folded status))の場合、ヒンジ構造230は、第1ハウジング構造210と第2ハウジング構造220との間で外部に露出される。
更なる例として、第1ハウジング構造210及び第2ハウジング構造220が所定の角度をなしている(folded with a certain angle)中間状態(intermediate status)である場合、ヒンジ構造230は、第1ハウジング構造210と第2ハウジング構造220との間で外部に一部露出される。
但し、この場合に露出される領域は、完全に折り畳まれた状態よりも少ない。
一実施形態において、ヒンジ構造230は、曲面を含む。
【0052】
一実施形態によれば、メインディスプレイ250は、フォルダブルハウジング201によって形成された空間上に配置される。
例えば、メインディスプレイ250は、フォルダブルハウジング201によって形成されるリセス(recess)上に載置され、電子装置200の前面を通って外部から見られる。
例えばメインディスプレイ250は、電子装置200の前面の大部分を構成する。
従って、電子装置200の前面は、メインディスプレイ250及びメインディスプレイ250に隣接する第1ハウジング構造210の一部領域及び第2ハウジング構造220の一部領域を含む。
そして、電子装置200の後面は、第1後面カバー215、第1後面カバー215に隣接する第1ハウジング構造210の一部領域、第2後面カバー225、及び第2後面カバー225に隣接する第2ハウジング構造220の一部領域を含む。
【0053】
一実施形態によれば、メインディスプレイ250は、少なくとも一部領域が平面又は曲面に変形されるディスプレイを意味する。
例示的な実施形態よれば、メインディスプレイ250は、第1表示画面のディスプレイ面積よりも広いディスプレイ面積を有する第2表示画面(例えば、メイン画面)を提供し、第2表示画面は、例示的にフォールディング領域253、フォールディング領域253を基準にして、一側(例えば、
図2に示されたフォールディング領域253の左側)に配置される第1領域251、及び他側(例えば、
図2に示したフォールディング領域253の右側)に配置される第2領域252を含む。
【0054】
但し、
図2に示したメインディスプレイ250の領域区分は例示的なもので、メインディスプレイ250は、構造又は機能により複数(例えば、4個以上あるいは2つ)の領域に区分され得る。
例えば、
図2に示した実施形態において、フォールディング軸Aに平行するように延長されるフォールディング領域253によりディスプレイ250の領域が区分されるが、他の実施形態において、ディスプレイ250は、他のフォールディング軸(例えば、電子装置の幅方向に平行なフォールディング軸)を基準にして領域が区分される。
【0055】
一実施形態によれば、メインディスプレイ250は、タッチ検出回路、タッチの強度(圧力)を測定できる圧力センサが備えられたタッチパネルと結合されたり隣接して配置される。
例えば、メインディスプレイ250は、タッチパネルの一例示として、電磁気共振(electromagnetic resonance:EMR)方式のスタイラスペンを検出するタッチパネルと結合されるか隣接して配置される。
【0056】
一実施形態によれば、第1領域251と第2領域252は、フォールディング領域253を中心に全体的に対称な形状を有する。
但し、第2領域252は、第1領域251とは異なり、センサ領域222の存在によりカットされたノッチ(notch)を含むが、以外の領域では前記第1領域251と対称的な形状を有する。
言い換えれば、第1領域251と第2領域252は、互いに対称的な形状を有する部分と、互いに非対称的な形状を有する部分を含む。
【0057】
一実施形態によれば、第1領域251と第2領域252のエッジの厚さは、フォールディング領域253のエッジの厚さとは異なるように形成される。
フォールディング領域253のエッジの厚さは、第1領域251及び第2領域252の厚さよりも薄く形成される。
厚さの側面で、第1領域251及び第2領域252は、第1領域251及び第2領域252をその断面から眺める時、非対称の形状を有する。
例えば、第1領域251のエッジは、第1曲率半径を有するように形成され、第2領域252のエッジは、第1曲率半径とは異なる第2曲率半径を有するよう形成される。
他の実施形態において、厚さの側面において、第1領域251及び第2領域252は、第1領域251及び第2領域252をその断面から眺める時、対称形状を有する。
図10A以下の図に開示する実施形態を通じて詳細に後述する。
【0058】
以下、電子装置200の状態(例えば、折り畳まれた状態(folded status)、繰り広げられた状態(unfolded status)、又は、中間状態(intermediate status))による第1ハウジング構造210及び第2ハウジング構造220の動作とメインディスプレイ250の各領域について説明する。
一実施形態によれば、電子装置200が繰り広げられた状態(unfolded status)(例えば、
図2)である場合、第1ハウジング構造210及び第2ハウジング構造220は、180°の角度をなして同じ方向に向かうように配置される。
メインディスプレイ250の第1領域251の表面と第2領域252の表面は、互いに180°を形成し、同じ方向(例えば、電子装置の前面方向)に向かう。
フォールディング領域253は、第1領域251及び第2領域252と同じ平面を形成する。
【0059】
一実施形態によれば、電子装置200が折り畳まれた状態(folded status)(例えば、
図3)である場合、第1ハウジング構造210及び第2ハウジング構造220は、互いに対向するように配置される。
メインディスプレイ250の第1領域251の表面と第2領域252の表面は、互いに狭い角度(例えば、0°から10°の間)を形成し、互いに対向する。
フォールディング領域253は、少なくとも一部が所定の曲率を有する曲面からなる。
【0060】
一実施形態によれば、電子装置200が中間状態(intermediate status)の場合、第1ハウジング構造210及び第2ハウジング構造220は、互いに所定の角度(a certain angle)に配置される。
メインディスプレイ250の第1領域251の表面と第2領域252の表面は、折り畳まれている状態よりも大きくて繰り広げられた状態よりも小さい角度を形成する。
フォールディング領域253は、少なくとも一部が所定の曲率を有する曲面からなり、このときの曲率は、折り畳まれた状態(folded status)の場合よりも小さい。
【0061】
図4Aは、電子装置200の完全に繰り広げられた状態(unfolding status)を示し、
図4Bは、電子装置200が一部繰り広げられた中間状態(intermediate status)を示す。
上述したように電子装置200は、折り畳まれた状態(folded status)又は繰り広げられた状態(unfolded status)に可変する。
一実施形態によれば、電子装置200は、フォールディングチュク方向(例えば、
図2のA軸)から見る時、電子装置200の前面が鋭角をなすように折り畳まれる「インフォールディング(in-folding)」と、電子装置200の前面が鈍角をなすように折り畳まれる「アウトフォールディング(out-folding)」といった2種類の方式により折り畳まれる。
例えば、電子装置200は、インフォールディング方式により折り畳まれた状態(folded status)で第1ハウジング構造210の第1面が第2ハウジング構造220の第3面に対面し、完全に繰り広げられた状態(unfolded status)で第1ハウジング構造210の第1面と第2ハウジング構造220の第3面は、同じ方向(例えば、Z軸と平行な方向を)に向かう。
また、一例として、電子装置200は、アウトフォールディング方式により折り畳まれた状態で第1ハウジング構造210の第2面が第2ハウジング構造220の第4面を対面する。
【0062】
また、電子装置200は、図に示してはいないが、複数のヒンジ軸を含んでもよく(例えば、
図2のA軸及びA軸と平行な他の軸を含む2つの互いに平行なヒンジ軸)、この場合、電子装置200は、インフォールディングとアウトフォールディング方式が組み合せわせられた「マルチフォールディング」方式で折り畳まれる。
【0063】
インフォールディング方式(in folding type)は、完全折り畳み状態(fully folded status)でメインディスプレイ250が外部に見えない状態を意味する。
アウトフォールディング方式(out folding type)は、完全折り畳み状態(fully folded status)でメインディスプレイ250が外部に視覚的に見える状態を意味する。
図4Bは、電子装置200がインフォールディングされる過程で一部繰り広げられた中間状態(intermediate status)を示す。
【0064】
以下は、便宜上、電子装置200がインフォールディング(in-folding)方式で折り畳まれた状態を中心に説明するが、このような説明は、電子装置200がアウトフォールディング(out-folding)方式で折り畳まれる状態にも準用されることを留意しなければならない。
参考として、本明細書において、メインディスプレイ250は、主にフォルダブルディスプレイとして説明するが、これに限定されることなく、様々なフォームファクターのフレキシブルディスプレイとして、例えば、ローラーブルディスプレイとして実現されてもよい。
【0065】
図5は、本発明の実施形態による動的ホームスクリーンマネージャを説明するための図である。
一実施形態に基づいたシステムは、アプリケーション階層510、フレームワーク階層520、ハードウェア抽象化階層530、カーネル階層540、及びハードウェア階層550を含む。
但し、図に示した構造は、いくつかの実施形態において、電子装置が含んでいるプラットフォームにより示した構成の内の少なくとも一部は変更され得る。
【0066】
アプリケーション階層510は、アプリケーションを含む。
アプリケーションは、ディスプレイの第1表示画面及び/又は第2表示画面の解像度に基づいた少なくとも1つのレイヤをドローイングする。
一実施形態において、アプリケーションは、ドローイングライブラリ(例えば、ビュー)を用いて、ディスプレイの第1表示画面及び/又は第2表示画面の解像度に基づいた少なくとも1つのレイヤをドローイングする。
例えば、フォールディングされた電子装置(例えば、
図1の電子装置101)のディスプレイモジュールは、第1表示画面を提供し、フォールディングされた電子装置は、第1表示画面の解像度に基づいてレイアウト(例えば、後述するページレイアウト及び/又はビューレイアウト)を出力(例えば、ドローイング)する。
異なる例として、アンフォールディングされた電子装置のディスプレイモジュールは、第2表示画面を提供し、アンフォールディングされた電子装置は、第2表示画面の解像度に基づいてレイアウトを出力する。
【0067】
フレームワーク階層は、ウィンドウマネージャ、ビューシステム、アクティビティーマネージャ(activity manager)、及びセンサマネージャ(sensor manager)を含む。
ウィンドウマネージャは、センサモジュールを介して電子装置の状態変更(例えば、アンフォールディングによる画面拡張又はフォールディングによる画面縮小)が識別されれば、電子装置の変更された状態に対応する表示画面の情報をアプリケーションに伝達する。
例えば、電子装置の状態変更が識別されれば、実行中であるアプリケーションの内の連続性が設定されているアプリケーションに電子装置の変更された状態に対応する表示画面の情報を伝達する。
ビュー(view)システムは、ディスプレイモジュールの表示画面(例えば、第1表示画面及び/又は第2表示画面)の解像度に基づいて、少なくとも1つのレイヤをドローイングするプログラムである。
【0068】
アプリケーションは、ビューシステムを用いて、ディスプレイモジュールの第2表示画面の解像度に基づいて、2以上のページレイアウトを含むビューレイアウトを出力(例えば、ドローイング)する。
センサマネージャは、センサのアプリケーションを制御するソフトウェアモジュールを示す。
アクティビティーマネージャは、アプリケーションのアクティビティーをモニタリングする。
アクティビティーマネージャは、デバイスの状態変化(例えば、ディスプレイ変更、横及び縦間の転換)に対するイベントをDHM590に伝達することで、各アプリケーションの設定情報(configuration information)をアップデートする。
【0069】
ハードウェア抽象化階層530(hardware abstraction layer:HAL)は、ハードウェア階層550に含まれた複数のハードウェアモジュールと電子装置のソフトウェアとの間の抽象化された階層を示す。
ハードウェア抽象化計装(hardware abstraction instrumentation)は、イベントハブ(event hub)及びサーフェスフリンガー(surface flinger)を含む。
イベントハブは、タッチモジュール及びセンサモジュールで発生するイベントを標準化したインターフェースモジュールを示す。
サーフェスフリンガーは、複数のレイヤを合成する。
一実施形態において、サーフェスフリンガーは、合成された複数のレイヤを示すデータをディスプレイコントローラに提供する。
【0070】
カーネル階層540は、電子装置に含まれた様々なハードウェアモジュールを制御するための様々なドライバを含む。
カーネル階層は、センサドライバ及びディスプレイドライバICコントローラ(DDI controller(display driver integrated-circuit controller))を含む。
センサドライバは、センサに接続されたセンサコントローラを制御するインターフェースモジュールを含む。
ディスプレイドライバICコントローラは、ディスプレイパネルのディスプレイ駆動回路(display driver:DD)を制御する。
【0071】
ハードウェア階層550は、センサコントローラ及びディスプレイパネルを含む。
センサコントローラは、センサモジュールに基づいて電子装置の状態変更を識別する。
ディスプレイパネルは、前述した第1表示画面及び/又は第2表示画面を提供する。
【0072】
一実施形態に係るアプリケーション階層510は、動的ホームスクリーンマネージャ(dynamic homescreen manager:DHM)590を含む。
DHM590は、ホームスクリーン内にあるため、アプリケーション階層510にあり得る。
また、DHM590は、アクティビティー設定(activity configuration)の変更に合わせて第1~第n領域まで画面状態を変更する構造でアクティビティーマネージャに接続されてビューシステム(View System)のように表現される。
ここで、nは、1以上の整数であり得る。
電子装置のプロセッサは、DHM590を動作させることで表示画面の面積ごとに動的にアイテム配置を同期化して提供する。
【0073】
一実施形態による電子装置がフォールディング状態からアンフォールディング状態に変更される場合、電子装置は、カバー画面をメイン画面の複数の領域の内の一領域(例えば、左側領域及び右側領域の内の1つの領域)に出力する。
電子装置は、ディスプレイ拡張前の表示画面に基づいて基準となる基準ページレイアウトを設定し、基準ページレイアウトをディスプレイ拡張後の表示画面に適用することにより統一性のあるユーザ経験を提供する。
例えば、電子装置は、基本ディスプレイ面積を有する第1表示画面に基づいて基準となるページレイアウトを設定し、拡張(例えば、アンフォールディング)後に増加したディスプレイ面積を有する第2表示画面から第1領域に基準ページレイアウトを出力し、他の第2領域に基準ページレイアウトにグルーピングされた異なるページレイアウトを出力する。
基準ページレイアウト及び他のページレイアウトは、同じグリッド設定として提供される。
【0074】
電子装置は、拡張されたディスプレイモジュールにおける動的でありながら一貫した画面転換を提供できる。
基準ページレイアウトは、拡張が検出される時点(例えば、拡張時点)で第1表示画面(例えば、カバー画面)に出力されたページレイアウト又はターゲッティングされた異なるページレイアウトに決定される。
参考として、本明細書でグリッド設定は、アイコン、フォルダ、及びアプリケーションウィジェットを含むビューコンポーネント(view component)が画面に配置されるスペース(space)の配列の設定を示す。
グリッド設定の例示は、下記の
図19A、
図19B、及び
図19Cを参照して説明する。
【0075】
電子装置は、マルチディスプレイ環境でホームスクリーンを同期化して拡張前後に連続性のある画面を提供する。
電子装置は、それぞれのディスプレイのサイズに応じて表現できるレイアウトが異なっても、統一性のある画面を提供する。
上述したように、電子装置は、拡張時基準ページを拡張して統一性のある画面を提供する。
電子装置は、カバー画面及びメイン画面のアイテムを同期化して提供する。
従って、電子装置は、ユーザ経験の一貫性を向上させることができる。
【0076】
図6は、本発明の実施形態による可変ディスプレイ面積を有する電子装置の動作方法を説明するためのフローチャートである。
動作610において、電子装置(例えば、
図1の電子装置101)は、第1表示画面から第2表示画面に変更するか否かをモニタリングする。
【0077】
例えば、電子装置は、ディスプレイモジュールの画面拡張を検出する。
ディスプレイモジュールは、第1表示画面から第1表示画面のディスプレイ面積よりも広いディスプレイ面積を有する第2表示画面に変更可能になる。
本明細書において、フォルダブルフォームファクターを有する電子装置において、第1表示画面が外部のサブ画面(例えば、カバー画面)であり、第2表示画面が内部のメイン画面である例示を主に説明するが、これに限定されることはない。
ローラーブルフォームファクターを有する電子装置の場合、第1表示画面は、ディスプレイモジュールの内の一部領域がアンロール(un-roll)して提供される画面を示し、第2表示画面は、第1表示画面に加えて追加的にアンロールされた領域を含む画面を示し得る。
電子装置は、第1表示画面から第2表示画面に変更される前まで第1表示画面において個別ページレイアウトを出力する。
【0078】
動作620において、電子装置は、拡張時点に第1表示画面に露出したページを基準にして決定されたページを第2表示画面に出力する。
例えば、電子装置は、ディスプレイモジュールの画面が第1表示画面から第2表示画面に変更される場合に応答して、第1表示画面に出力されたページレイアウト及び第1表示画面に出力されたページレイアウトとグルーピングされた異なるページレイアウトを含む第1ビューレイアウトを第2表示画面に出力する。
下記の
図8を参照して後述するが、ビューレイアウトに含まれる相互グルーピングされたページレイアウトは、表示画面間の同期化(下記の
図17参照)を活性化する時点に決定され、異なる例として、拡張時点にページレイアウトがグルーピングされる。
ページレイアウトは、第2表示画面で表示可能なページ数に応じてグルーピングされる。
【0079】
動作630において、電子装置は画面転換入力を検出する。
一実施形態によれば、電子装置は、第1ビューレイアウトから第2ビューレイアウトに画面を転換する入力を検出する。
第2ビューレイアウトは、第1ビューレイアウトに含まれたページレイアウトの内の少なくとも1ページレイアウトと隣接するページレイアウトを含む。
例えば、電子装置は、ディスプレイ上に形成されたタッチ地点が指定されている方向(例えば、左側から右側に水平に移動する方向、又は右側から左側に水平に移動する方向)に沿って閾値距離以上移動した後、解除される入力(例えば、スワイプ入力及びドラッグ入力)を画面転換入力として検出する。
画面転換入力の検出は、下記の
図14A及び
図14Bを参照して説明する。
電子装置は、画面転換入力が検出される前まで現在ページレイアウトを含む第1ビューレイアウトの出力を保持する。
【0080】
動作640において、電子装置は、第2表示画面に表示可能なページ数に基づいて決定されたページに第2表示画面を転換する。
例えば、電子装置は、ディスプレイモジュールに対する画面転換入力を検出する場合に応答して、第1ビューレイアウトから第2表示画面に表示可能なページ数に基づいて決定された目的ページレイアウト(destination page layout)を含む第2ビューレイアウトに第2表示画面を転換する。
目的ページレイアウトの決定は、下記の
図15を参照して説明する。
【0081】
図7は、本発明の実施形態によるディスプレイ面積が増加する場合のページレイアウト出力を説明するための図である。
一実施形態に係る電子装置は、第1表示画面710で第1ページレイアウトを出力する。
図7において、第1ページレイアウトは、例示的にウィジェットアイテム、アイコンアイテム、及びフォルダアイテムを含み得る。
【0082】
電子装置は、画面転換入力790を検出する場合に応答して、第1ページレイアウトから第2ページレイアウトに第1表示画面710を転換する。
第2ページレイアウトは、複数のページレイアウトの内の第1ページレイアウトに隣接するページレイアウトである。
図7では、右側から左側にスワイプする入力に応答して、電子装置が第1ページレイアウトに後続する第2ページレイアウトに第1表示画面710を転換する。
第1ページレイアウトのページインデックスが「i」である場合、第2ページレイアウトのページインデックスは「i+1」であり、「i」は、0以上の整数である。
但し、これに限定されることなく、電子装置が左側から右側にスワイプする入力を検出した場合に応答して、電子装置は、第1ページレイアウトの前ページレイアウト(例えば、「i-1」のページインデックスに対応するページレイアウト)を出力してもよい。
【0083】
参考として、第1表示画面710において、上段領域、ページ領域、及び下段領域は、ホットシート領域に区分される。
電子装置は、画面転換入力に応答してページ領域にのみページレイアウトを転換し、ホットシート領域に表示されたアイテムの出力を保持する。
ホットシート領域は、ページ領域とは別に設定されているアイテムが配置される領域を示す。
【0084】
電子装置は、ディスプレイモジュールの画面が第1表示画面710から第2表示画面720に変更される場合に応答して、第1ページレイアウト及び第1ページレイアウトにグルーピングされた第2ページレイアウトを含む第1ビューレイアウトを第2表示画面720に出力する。
例えば、電子装置は、第2表示画面720のページ領域の内の第1ページ領域721に第1ページレイアウトを出力し、第2ページ領域722に第2ページレイアウトを出力する。
従って、電子装置は、画面の拡張によりユーザにより拡大した情報を一貫性のあるユーザインターフェースに提供する。
【0085】
図7において、第2表示画面720のディスプレイ面積が第1表示画面710のディスプレイ面積に概略的に2倍である例示として、第1表示画面710では1つのページレイアウトが提供され、第2表示画面720では互いにグルーピングされた2つのページレイアウトが提供される例示を説明したが、これに限定されることはない。
例えば、第2表示画面720に出力されるページレイアウトの個数は、第1表示画面710で提供されるページレイアウトの個数及び第1表示画面710のディスプレイ面積に比べて第2表示画面720のディスプレイ面積の比率に基づいて決定される。
第2表示画面720のディスプレイ面積が第1表示画面710のディスプレイ面積の概略的にm倍である場合、電子装置は、第2表示画面720で互いにグルーピングされたm個のページレイアウトを含むビューレイアウトを出力する。
ここで、mは、2以上の整数である。
さらに、電子装置は、表示画面の間の面積比率だけでなく、面積比率及び解像度比率の内の少なくとも1つに基づいて第2表示画面720に表示可能なページレイアウトの個数を決定することができる。
例えば、第1表示画面710の解像度がX×Yであり、第2表示画面720の解像度が(m・a・X)×(a・Y)である場合、電子装置は、第2表示画面720で互いにグルーピングされたm個のページレイアウトを含むビューレイアウトを出力する。
ここで、aは、0を超過する実数である。
【0086】
一実施形態によれば、電子装置は、第2表示画面720のホットシート領域723のアイテムを第1表示画面710のホットシート領域に基づいて提供する。
例えば、電子装置は、第2表示画面720のホットシート領域723のアイテムを第1表示画面710と同じアイテムに提供する。
但し、これに限定されることなく、ホットシート領域723の第1表示画面と第2表示画面との間の様々な同期化設定は、下記の
図18A、
図18B、及び
図18Cを参照して説明する。
【0087】
図7に示した第2表示画面720において、各ページ領域のグリッド設定は、第1表示画面710のグリッド設定に基づいて決定される。
一実施形態によれば、電子装置は、第2表示画面720の各ページ領域のグリッド設定を第1表示画面710のグリッド設定と同一に決定される。
例えば、電子装置は、第1表示画面710において、横4個、縦5個のアイテムが配置可能なグリッド(例えば、4×5グリッド)が設定されている場合、第1ページ領域721及び第2ページ領域722のそれぞれに対して個別的に4×5グリッドを設定する。
言い換えれば、第2表示画面720では横軸に沿って第1表示画面710で配置可能であったアイテム個数に比べてm倍の個数のアイテムが配置可能である。
従って、電子装置は、カバー画面のグリッド設定と同じグリッド設定をメイン画面においても提供することで、より直観的で一貫したユーザ経験をユーザに提供することができる。
【0088】
また、電子装置は、画面拡張の際に第1表示画面710のページレイアウト(例えば、基準ページレイアウト)を第2表示画面720の基準ページ領域に出力する。
例えば、
図7では、電子装置がフォールディング軸を基準にして左側領域(例えば、第1ページ領域721)に第1表示画面から出力された第1ページレイアウトを出力する。
上述したように、電子装置は、フォールディング軸を基準にして右側領域(例えば、第2ページ領域722)に第1ページレイアウトにグルーピングされた第2ページレイアウトを出力する。
但し、基準ページ領域がこれに限定されることなく、他の領域(例えば、第2ページ領域722)が基準ページ領域として設定されてもよい。
【0089】
図8は、本発明の実施形態によるディスプレイ面積ごとの画面転換時にページレイアウト出力を説明するための図である。
電子装置は、第1表示画面810と第2表示画面820との間の同期化設定時及び/又は第1表示画面810から第2表示画面820に変更時にページレイアウト895を第2表示画面820の表示可能なページ数に基づいてグルーピングする。
【0090】
一実施形態によれば、親ビュー(parent view)890は、1つ以上のページレイアウトを子ビュー(child view)として有するビューを示す。
ページレイアウトは、前述した親ビューの子ビューとして、単位画面領域で指定されているグリッドに沿ってユーザに応じて設定されたビューコンポーネントが配置される位置を示すレイアウトである。
単位画面領域は、電子装置のディスプレイモジュールの表示画面ごとのディスプレイ面積及び解像度に基づいて決定され、本明細書では、画面が拡張される前の第1表示画面810を基準にして決定される領域である。
ページレイアウトは、上述したように第1表示画面810及び/又は第2表示画面820でホットシート領域を除いた残りの領域(例えば、ページ領域)から出力される。
ビューコンポーネント(view component)は、アイコン、フォルダ、アプリウィジェットのようにページレイアウトに追加及び/又は除去され得るアイテムを示す。
アイコン及び/又はフォルダは、表示画面(例えば、第1表示画面810及び/又は第2表示画面820)でホットシート領域に配置される。
言い換えれば、親ビュー890に対応するレイヤ上にページレイアウト895に対応するレイヤがあり、ページレイアウト895に対応するレイヤ上にビューコンポーネントが配置される。
【0091】
ビューレイアウトは、各表示画面から出力されるビューを示すレイアウトとして、1つ以上のページレイアウトを含む。
また、電子装置がホーム画面を出力する場合、ビューレイアウトは、1つ以上のページレイアウトと共にホットシート領域も含む。
例えば、電子装置は、第1表示画面810で単一のページレイアウトを含むビューレイアウト811を提供する。
電子装置は、親ビュー890のページレイアウト895(例えば、「A」ページレイアウト~「E」ページレイアウト)の内の1つ(例えば、「A」ページレイアウト)を含むビューレイアウト811を第1表示画面810に出力する。
電子装置は、スワイプ入力に応答して第1表示画面810に出力されるページレイアウトを転換する。
【0092】
異なる例として、電子装置は、第2表示画面820で複数のページレイアウト(例えば、2つのページレイアウト)を含むビューレイアウト821を提供する。
電子装置は、例示的にページレイアウト895の内の「A」ページレイアウト及び「B」ページレイアウトを含むビューレイアウト821を第2表示画面820に出力する。
電子装置は、スワイプ入力に応答して、第2表示画面820に出力されるページレイアウトをビューレイアウトにグルーピングされた個数に基づいて転換する。
例えば、
図8において、電子装置は、スワイプ入力に応答して「A」ページレイアウト及び「B」ページレイアウトを含むビューレイアウト821を「C」レイアウト及び「D」レイアウトを含むよう転換する。
【0093】
参考として、第2表示画面820の各ページ領域に出力されるページレイアウトは、アイテム配置が第1表示画面810と同一であるか、類似する。
電子装置は、第2表示画面820のディスプレイ面積により該当ビューレイアウトに含まれているページレイアウト及び/又はアイテムの大きさを調整する。
電子装置は、レイアウトの大きさをディスプレイ面積にフィッティングされるように調整する。
【0094】
図9は、本発明の実施形態によるページレイアウトに対するインジケータの提供を説明するための図である。
一実施形態によれば、電子装置(例えば、
図1の電子装置101)は、同じビューレイアウトに含まれているインジケータ950のグループ化を視覚化する。
電子装置は、ページレイアウトを指示するインジケータ及び他のページレイアウトを指示するインジケータを他のインジケータとは異なるグラフィック表現に出力する。
例えば、
図9に示すように、電子装置は、「A」ページレイアウト及び「B」ページレイアウトを含む第1ビューレイアウトを第2表示画面920に出力する間に、第1ビューレイアウトに含まれているページレイアウトを指示するインジケータ951を他のインジケータとは区別されるグラフィック表現に出力する。
電子装置は、インジケータ951の形状、色、大きさ、及び間隔の内の少なくとも1つ又は2以上の組み合わせを残りのインジケータとは異なるように変更する。
例示的に、電子装置は、ページレイアウトを指示するインジケータと他のページレイアウトを指示するインジケータとの間の間隔を他のインジケータ間の間隔とは異なるように調整する。
電子装置は、同じビューレイアウトに含まれているページレイアウトを指示するインジケータ950間の間隔を、残りのインジケータ間の間隔よりも狭く調整する。
【0095】
電子装置は、画面転換入力990に応答して、第1ビューレイアウトから他の第2ビューレイアウトに第2表示画面920を転換する。
電子装置は、第1ビューレイアウトに含まれたページレイアウト(例えば、「B」ページレイアウト)に隣接するページレイアウト(例えば、「C」ページレイアウト)及び「D」ページレイアウトを含む第2ビューレイアウトを出力する。
電子装置は、前述したように、第2ビューレイアウトで互いにグルーピングされているページレイアウトを指示するインジケータ952を、他のインジケータと形状、色、大きさ及び間隔の内の少なくとも1つ又は2以上の組み合せで区別して視覚化する。
電子装置は、画面転換入力990を検出する前に第1ビューレイアウトに含まれているページレイアウトを指示するインジケータをデフォルトグラフィック表現に復元し、第2ビューレイアウトに含まれているページレイアウトを指示するインジケータのグラフィック表現を変更する。
【0096】
参考として、画面転換入力を検出する前の第1ビューレイアウトの基準ページに対応するインデックスと、画面転換入力を検出した後の第2ビューレイアウトの基準ページに対応するインデックスとの間の差異は、第2表示画面に表示可能なページ数である。
例えば、
図9において、第2表示画面に表示可能な個数は「2」、第1ビューレイアウトの基準ページである「A」ページレイアウトに対応するインデックスは「0」、第2ビューレイアウトの基準ページである「C」ページレイアウトに対応するインデックスは「2」である。
本明細書で「A」ページレイアウト、「B」ページレイアウト、「C」ページレイアウト、「D」ページレイアウト、及び「E」ページレイアウトを指示するインデックスは、例示的に、それぞれ順に、「0」、「1」、「2」、「3」、「4」である。
「A」ページレイアウトに対応するインデックスである「0」、及び「C」ページレイアウトに対応するインデックスである「2」との間の差は、第2表示画面に表示可能な個数である「2」である。
【0097】
電子装置は、同じビューレイアウトにグルーピングされたページレイアウトを指示するインジケータどうしに同じグラフィック表現により視覚化しながら、残りのインジケータとは異なるように提示することで、直観的に現在の第2表示画面920から出力されるビューレイアウトに含まれているページレイアウトの順序を案内する。
【0098】
図10A及び
図10Bは、本発明の実施形態によるビューレイアウトの出力及び転換を説明するための図である。
親ビューに含まれているページレイアウトの個数に応じて、第2表示画面における出力が変わる。
ページレイアウトの総数を第2表示画面に表示可能なページ数に割って残りがない場合、電子装置(例えば、
図1の電子装置101)は、
図9を参照して上述したように、画面転換入力に応答して同じビューレイアウトにグルーピングされたページレイアウトから他のビューレイアウトにグルーピングされた異なるページレイアウトに転換する。
ページレイアウトの総数を第2表示画面に表示可能なページ数に割って残りが存在する場合の動作は、下記で説明する。
【0099】
図10Aは、ページレイアウトの総数が1つである例示を示す。
電子装置は、第2表示画面1020aで単一のページレイアウトから構成されたビューレイアウトを出力する。
電子装置は、単一のページレイアウトに対応する単一インジケータ1050aも出力する。
図10Aにおいて、基準ページ領域は、第1ページ領域(例えば、フォールディング軸を基準にして左側領域)であり、「A」ページレイアウトが第1ページ領域に出力されるものとして示しているが、これに限定されることはない。
設定に応じて、電子装置は、基準ページ領域を第2ページ領域(例えば、フォールディング軸を基準にして右側領域)に設定し、「A」ページレイアウトを第2ページ領域に出力する。
電子装置は、基準ページ領域ではない残りのページ領域を空いているまま保持する。
また、電子装置は、転換するページレイアウトがないため、画面転換入力を無視する。
参考として、
図10Aでは、第2表示画面に表示可能なページ数が「2」である例示を主に説明したが、これに限定されることなく、第2表示画面に表示可能なページ数が「n」である場合、総ページ数が「n-1」である場合にも同様に適用される。
【0100】
図10Bは、総ページ数が5個であり、第2表示画面で表示可能なページ数が2個である例示について説明する。
「C」ページレイアウト及び「D」ページレイアウトを出力する間に画面転換入力1091bを検出した電子装置は、「D」ページレイアウト及び「E」ページレイアウトを出力する。
例えば、電子装置は、画面転換入力の検出に応答して要求されたページレイアウトの内の少なくとも1つが可用範囲を超過する場合に応答して、第2ビューレイアウトに含まれている複数のページレイアウトの内の終端ページレイアウト(end page layout)を可用範囲内に制限する。
図10Bに示した例示において、「C」ページレイアウト及び「D」ページレイアウトを含むビューレイアウトで画面転換入力が検出される場合、「E」ページレイアウト及び「F」ページレイアウトに転換されなければならないが、「F」ページレイアウトが存在しないことがある。
言い換えれば、要求された「F」ページレイアウトが可用範囲を超過することがある。
電子装置は、「E」ページレイアウトを終端ページレイアウトとして決定する。
複数のページレイアウトの内の最後のページレイアウト(例えば、「E」ページレイアウト)は、画面転換前のビューレイアウトに含まれている少なくとも1つのページレイアウト(例えば、「D」ページレイアウト)と共に出力される。
【0101】
電子装置は、終端ページレイアウトを含むビューレイアウトを出力する間に反対方向の画面転換入力1092bを検出する場合に応答して、以前の基準ページレイアウトに復旧する。
例えば、電子装置は、「D」ページレイアウト及び「E」ページレイアウトを出力する間に反対方向の画面転換入力1092bを検出した場合、「B」ページレイアウトを出力する代わりに、「C」ページレイアウト及び「D」ページレイアウトに転換する。
電子装置は、ページレイアウトの内の第2表示画面で表示可能なページ数に基づいて基準ページを設定する。
電子装置は、要求されたページレイアウトが可用範囲を超過しなければ、画面転換時基準ページから他の基準ページを基準にしてビューレイアウトを転換する。
例えば、
図10Bに示した例示において、「A」ページレイアウト、「C」ページレイアウト、「E」ページレイアウトが基準ページに設定される。
従って、電子装置は、終端ページレイアウトを除いた残りのページレイアウトをグルーピングしたビューレイアウトで一貫したユーザ経験を提供することができる。
【0102】
上述したように、電子装置を個別的なビューレイアウトで該当ビューレイアウトにグルーピングされたインジケータ1050を同じグラフィック表現として出力する。
例えば、「C」ページレイアウト及び「D」ページレイアウトを含むビューレイアウトでは、該当ページレイアウトを指示するインジケータ(1051b、1053b)が同じグラフィック表現から出力される。
「D」ページレイアウト及び「E」ページレイアウトを含むビューレイアウトでは、該当ページレイアウトを指示するインジケータ1052bが同じグラフィック表現から出力される。
従って、電子装置は、第2表示画面で表示可能なページ数及び総ページ数が互いに素である場合も、可能な第2表示画面の全てのページ領域が満たされるようページレイアウトを転換及び出力することができる。但し、これに限定されることなく、ユーザ設定に応じて変わり得る。
【0103】
図11は、本発明の実施形態によるディスプレイモジュールのフォームファクターの例示を示す図である。
一実施形態による電子装置(例えば、
図1の電子装置101)のディスプレイモジュールのフォームファクターは、
図11に示すように多様に構成され得る。
電子装置のディスプレイモジュールは、1つ又は2以上のフォールディング軸を基準とするが、又は、2以上フォールディング可能なフレキシブルディスプレイを含み得る。
また、電子装置のディスプレイモジュールは、ローラーブル及び/又は摺動可能なディスプレイから構成され、画面が拡張可能であり得る。
【0104】
図12は、本発明の実施形態によるディスプレイモジュールのZフォールドにおけるビューレイアウトの提供を説明するための図である。
Zフォールドを有するディスプレイモジュールは、例示的にアウッフォールディング軸及びインフォールディング軸を有し、3つの領域に区分される画面を有する。
電子装置は、カバー画面1210で「A」ページレイアウトを出力し、メイン画面1220で「A」ページレイアウト、「B」ページレイアウト、及び「C」ページレイアウトを出力する。
【0105】
図13は、本発明の実施形態による動的ホームスクリーンマネージャの例示的な構成(example configuration)を示すブロック図である。
動的ホームスクリーンマネージャ1300(例えば、
図5のDHM590)は、ページビューモジュール1311、ページインジケータマネージャ1312、及びモデルシンクモジュール1313を含むシンクマネージャ1310を含み、それぞれは様々な処理回路及び/又は実行可能なプログラム命令語を含む。
【0106】
ページビューモジュール1311は、各表示画面で定義される領域だけページレイアウトを表現する。
例えば、ページビューモジュール1311は、ページレイアウトの幅及びページレイアウト間の間隔を調整する。
ページビューモジュール1311は、フリッキング入力(例えば、短いスワイプ入力)及びドラッグ入力(例えば、長いスワイプ入力)に応答して、単一のページレイアウト及び/又は複数のページレイアウトの転換を提供する。
ページビューモジュール1311は、ホーム画面及びアプリケーション画面を提供する。
電子装置は、ドラッグの入力時に現在出力されるページレイアウトは保持し、ドラッグ方向に対応する隣接する異なるページレイアウトの少なくとも一部を既存のページレイアウトにオーバーレイして出力することで、ユーザに隣接しているページレイアウトに対するヒントを提供する。
【0107】
電子装置は、第2表示画面の初期グリッド設定を第1表示画面のグリッド設定又は類似に決定する。
電子装置は、ホーム画面でページレイアウトに対する編集(例えば、ページレイアウトの追加、順序変更)を提供する。
ページレイアウトの順序が変更される場合、各ページレイアウトを指示するインデックスも共に変更される。
また、電子装置は、第2表示画面の複数のページ領域の内の基準ページ領域をユーザ入力に基づいて決定する。
本明細書では、上述したように左側領域が基準ページ領域である例示を主に説明する。
【0108】
ページインジケータマネージャ1312は、第1表示画面及び/又は第2表示画面に出力されたページレイアウトを指示するインジケータを管理する。
ページインジケータは、ページレイアウトが表現される順序を示す。
上述したように、電子装置は、第2表示画面で表示されるページレイアウトの個数だけビューレイアウトにグルーピングされたインジケータを出力する。
また、電子装置は、互いにグルーピングされたページレイアウトに対しては、対応するインジケータ間の間隔を調節する。
例えば、電子装置は、互いにグルーピングされたインジケータ間の間隔を残りのインジケータ間の間隔よりも狭く設定する。
【0109】
モデルシンクモジュール1313は、各ページレイアウトの設定データを管理する。
電子装置は、画面転換の際に第1表示画面の設定データをロードし、第2表示画面の設定データにバインド(bind)する。
言い換えれば、電子装置は、第1表示画面と第2表示画面のグリッド設定を同一又は類似に決定する。
電子装置は、画面拡張時に第2表示画面で表示可能なページ数に応じて対応するページレイアウトのインデックスを読み出す。
電子装置は、第1表示画面と第2表示画面との間の同期化を活性化するか不活性化する場合、各表示画面の設定データを生成、削除、及び/又はロードする。
【0110】
図14A及び
図14Bは、本発明の実施形態による画面転換入力検出動作を説明するためのフローチャート及び信号フローチャートを含む。
図14Aは、本発明の実施形態による画面転換入力を検出する動作を説明するための例示的なフローチャートである。
【0111】
動作1431において、電子装置は、タッチ地点の形成及び移動を検出する。
例えば、電子装置は、ディスプレイモジュールで第1表示画面及び第2表示画面の1つが表示される間に、ディスプレイ上にユーザの物体(例えば、指を含む身体部位及びペンチップ)によるタッチが形成されるか否かを判別する。
電子装置は、ディスプレイ及びユーザの物体が互いに接触するか隣接する場合、タッチが形成されたものと決定する。
電子装置は、タッチ地点が形成されたままタッチ地点が移動するか否かを判別する。
電子装置は、タッチ地点が形成されるまでタッチ入力を待機する。
【0112】
動作1432において、電子装置は、タッチ地点の絶対移動速度が閾値速度を超過するか否かを判別する。
電子装置は、画面転換入力の移動速度が閾値速度を超過する場合、画面転換入力の移動方向に対応する目的ページレイアウトを決定する。
タッチ地点の移動速度が閾値の速度以下である場合、該当タッチ地点の移動は誤操作として決定する。
タッチ地点の移動速度が閾値速度を超過する場合、該当タッチ地点の移動は、フリッキング入力、スワイプ入力、及び/又はドラッグ入力として決定される。
フリッキング入力、スワイプ入力、及び/又はドラッグ入力は、タッチ地点の移動速度、移動方向、及び/又は移動距離に基づいて区分される。
【0113】
動作1433において、電子装置は、タッチ地点の移動速度が閾値速度を超過する場合に応答して、移動速度が「0」を超過するか否かを判別する。
例えば、電子装置は、タッチ地点の移動方向を判別する。
動作1435において、電子装置は、移動速度が「0」を超過する場合に応答して、スワイプ方向を一側方向(例えば、左側から右側に向かう方向)に決定する。
例示的に、電子装置は、タッチ地点の移動速度が「0」を超過する場合、「ScrollDelta」を「+1」のように設定する。
「ScrollDelta」は、基準ページの転換のために、インデックスを決定するために使用される変数を示す。
動作1434において、電子装置は、移動速度が「0」未満である場合に応答して、スワイプ方向を他方向(例えば、右側から左側に向かう方向)に決定する。
例示的に、電子装置は、タッチ地点の移動速度が「0」未満であれば、「ScrollDelta」を「-1」に設定する。
言い換えれば、電子装置は、速いスワイプ入力を検出する場合、現在出力中であるビューレイアウトを転換する入力として決定し、スワイプ方向により現在のビューレイアウトに含まれているページレイアウトの前ページレイアウト又は次のページレイアウトを含むビューレイアウトに転換する。
【0114】
動作1436において、電子装置は、タッチ地点の移動速度が閾値の速度以下である場合に応答して、タッチ解除地点に基づいて目的ページレイアウトを決定する。
例えば、電子装置は、遅いスワイプ入力によって隣接するページレイアウトが、閾値面積(例えば、半分)以上が表示画面に露出される場合、隣接するページレイアウトとして目的ページレイアウトを決定する。
異なる例として、電子装置は、遅いスワイプ入力にもかかわらず、隣接するページレイアウトが閾値面積未満として表示画面に露出された場合、目的ページレイアウトを現在の表示画面に出力された基準ページレイアウトとして決定する。
言い換えれば、電子装置は、表示画面に一部露出される隣接のページレイアウトの出力を中断し、現在の基準ページレイアウトの出力を復元する。
【0115】
図14Bは、
図14Aに示すフローチャートに対応する例示的な関数の呼出過程を示す信号フローチャートである。
電子装置は、ユーザによって形成されたタッチ地点がスワイプされた後タッチアップされることを検出する。
タッチアップは、ユーザの物体とディスプレイが遠ざかるものとして、タッチ地点の解除とも示す。
「PagedView」は、上述したようにページレイアウトの出力及び転換を処理するアンドロイド(登録商標)API(Application Programming Interface)を示す。
図14Bにおいて、「PagedView」、「VelocityTracker」、及び「ViewTouchSlopHelper」は、アンドロイド(登録商標)APIである。
【0116】
電子装置は、「onTouchEvent」(MotionEvent)関数を介してタッチダウン(例えば、タッチ形成)からタッチアップ(例えば、タッチ解除)までのディスプレイ上のポイント座標を取得する。
電子装置は、「VelocityTracker」に「getXVelocity」(pointerld)関数を介してスワイプ入力の移動速度を要求し、「VelocityTracker」から返還される移動速度を取得する。
【0117】
電子装置は、「ViewTouchSlopHelper」でタッチスワイプに利用されたユーザの物体が指であるか又はペンであるかを「getScaledTouchSlop」(isPen)関数を介して識別し、「touchSlop」を取得する。
「touchSlop」は、意図的スワイプではない操作ミスをフィルタリングするための最小の移動距離として、指によるタッチ地点移動及びペンによるタッチ地点移動に対してそれぞれ異なる値が設定される。
【0118】
動作1432bにおいて、電子装置は、タッチ地点の移動速度が閾値速度を超過してタッチ移動距離が最小移動距離を超過する場合にページ転換を行う。
電子装置は、動作(1434、1435)で上述したように移動方向により「ScrollDelta」を「+1」又は「-1」に設定する。
例えば、電子装置は、隣接するページレイアウト(例えば、前のページレイアウト又は次のページレイアウト)の目的ページレイアウトを指示する目的ページインデックス(destination pageIndex)を決定し、対応するページで「snapToPage」関数を介して転換する。
移動速度が閾値の速度以下であるか、タッチ移動距離が最小移動距離以下である場合、電子装置は、前述した動作1436と同様に、該当時点までスクロールされた最も近いページレイアウトを出力する。
参考として、下記の
図15は、「getSnapToFinalPage()」関数に対応するフローチャートを示す。
【0119】
図15は、本発明の実施形態による可用範囲に基づいたページレイアウトの転換を説明するための図である。
動作1541において、電子装置は、転換前の基準ページ、第2表示画面の表示可能なページ数、及びスワイプ方向に基づいて目的ページを決定する。
【0120】
例えば、電子装置は、
「toPage」=「CurrentPage」+(「ScrollDelta」*「VisiblePageCount」)
として目的ページレイアウトに対応する目的ページインデックスを決定する。
「toPage」は、目的ページインデックス、「CurrentPage」は転換前の基準ページを指示するインデックス、「ScrollDelta」はスワイプ方向が基づいて決定された値、「VisiblePageCount」は第2表示画面の表示可能なページ数を示す。
一側方向(例えば、右側から左側方向)へのスワイプ入力が検出された場合、「ScrollDelta」は「+1」、「VisiblePageCount」は2個のページレイアウトまで出力可能な第2表示画面に対して「2」として設定される。
該当例示において、目的ページインデックス「toPage」=「CurrentPage」+「2」に決定される。
参考として、第1表示画面における動作である場合、「VisiblePageCount」は「1」として設定される。
【0121】
動作1542において、電子装置は、目的ページが可用範囲内であるか否かを判別する。
例えば、電子装置は、前述した動作1541で決定された目的ページインデックスが可用範囲内であるか否かを判別する。
可用範囲は、ページレイアウトの総数に基づいて決定されるページインデックスの範囲として、例示的に、総ページ数が「n」個である場合に可用範囲は「0」以上「n-1」以下である。
【0122】
動作1543において、電子装置は、目的ページインデックスが可用範囲を超過する場合に応答して、現在ページを基準ページに保持する。
電子装置は、「toPage」を、現在ページを指示するインデックスに復元する。
言い換えれば、電子装置は、画面転換なしに第2表示画面から現在ページレイアウトの出力を継続する。
目的ページインデックスが可用範囲を超える場合は、現在のページが最初のページであるか最後のページであるためである。
【0123】
動作1544において、電子装置は、目的ページが可用範囲内である場合に応答して、第2表示画面の表示可能なページ数に基づいて要求された、目的ページを含むページレイアウトがすべて可用範囲内にあるか否かを判別する。
例えば、現在「C」ページレイアウトを指示するインデックスが「2」である場合、前述した動作1542により決定された目的ページインデックスは「4」である。
目的ページレイアウトは「E」ページレイアウトである。
但し、第2表示画面の表示可能なページ数が「2」であるため、要求されたページレイアウトに対応するページインデックスは「4」及び「5」である。
総ページレイアウト個数が「5」である場合、可用範囲は「0」以上「4」以下であって、「5」のページインデックスが可用範囲を超過する。
【0124】
動作1545において、電子装置は、要求されたページレイアウトの内の少なくとも1つでも可用範囲を超過する場合、要求するページレイアウトを可用範囲内に制限する。
例えば、電子装置は、終端ページレイアウトのページインデックスを可用範囲の境界インデックス(例えば、「0」以上「n-1」以下の可用範囲で「0」又は「n-1」)に制限する。
終端ページレイアウトは、第2表示画面に出力されたページレイアウトの内の境界に位置するページレイアウトとして、例示的に、最も左側のページレイアウト又は最も右側のページレイアウトを示す。
動作1544において、前述した例示において、電子装置は、要求するページインデックスを「3」及び「4」に制限する。
従って、
図10Bを参照して上述したように、「A」ページレイアウト~「E」ページレイアウトを有する電子装置は、「C」ページレイアウト及び「D」ページレイアウトから「D」ページレイアウト及び「E」ページレイアウトを出力するように第2表示画面を転換する。
参考として、本明細書では、主に左側方向から右側方向に向かうスワイプ入力に応答して、現在ページの次のページに転換する動作を主に説明しているが、これに限定されることはない。
反対方向のスワイプ入力に応答して、現在ページの前ページに転換する動作でも同様に適用され得る。
【0125】
動作1546において、電子装置は、目的ページを基準ページとして決定する。
例えば、電子装置は、転換される全てのページレイアウトが可用範囲内である場合、第2表示画面の表示可能なページ数に基づいて決定された目的ページレイアウトを基準ページレイアウトとして決定して基準ページ領域に出力する。(例えば、
図9参照)
【0126】
図16は、本発明の実施形態によるユーザ入力に基づいたページレイアウトの転換を説明するための図である。
一実施形態によれば、電子装置は、第1ビューレイアウトに含まれている複数のページレイアウトの内の基準ページレイアウトのインデックスから画面転換入力のタッチ形成数に基づいた間隔だけ離隔したインデックスのページレイアウトを目的ページレイアウトとして決定する。
【0127】
例えば、電子装置は、単一のタッチ地点が形成されたまま移動するシングルタッチスワイプ1691に応答して、単一のページレイアウト(例えば、1つのページレイアウト)を転換する。
図16では、「A」ページレイアウトが消え、電子装置が「C」ページレイアウトを出力する。
異なる例として、電子装置は、2以上のタッチ地点が形成されたまま移動するマルチタッチスワイプ1692に応答して、複数のページレイアウト(例えば、2つのページレイアウト)をグルーピングして転換する。
図16では、「A」ページレイアウト及び「B」ページレイアウトが消え、グルーピングされた「C」ページレイアウト及び「D」ページレイアウトが出力される。
但し、これに限定されることはない。
【0128】
電子装置は、第1ビューレイアウトに含まれた複数のページレイアウトのうち基準ページレイアウトのインデックスから画面転換入力の移動速度に基づいた間隔だけ離隔したインデックスのページレイアウトを目的ページレイアウトとして決定する。
例えば、電子装置は、多重移動閾値速度を超過した移動速度を検出する場合、複数のページレイアウトをグルーピングして移動させる。
異なる例として、電子装置は、多重閾値の速度以下の移動速度を検出する場合、単一のページレイアウトだけ移動させる。
また、電子装置は、スワイプ入力の移動速度に比例してめくるページ数を増やし得る。
【0129】
【0130】
動的ホームスクリーンマネージャ1700(例えば、
図13の動的ホームスクリーンマネージャ1300)は、前述したシンクマネージャに加えてシンクセッティングマネージャ1720をさらに含む。
シンクセッティングマネージャ1720は、ホットシート同期化モジュール1721、グリッド同期化モジュール1722、及び同期化設定モジュール1723を含み、それぞれは、様々な処理回路及び/又は実行可能なプログラム命令語を含む。
ホットシート同期化モジュール1721は、ホットシート領域で同期化される項目を管理する。
ホットシート同期化モジュール1721の動作は、下記の
図18A~
図18Dを参照して説明する。
グリッド同期化モジュール1722は、同期化設定によるグリッド設定を管理して下記の
図19A~
図19Cを参照して説明する。
同期化設定モジュール1723は、同期化を活性化するか不活性化する場合の設定データを管理し、下記の
図20A及び
図20Bを参照して説明する。
【0131】
一実施形態によれば、電子装置は、第1表示画面と第2表示画面との間のアイテム配置が同期化された場合、第1表示画面のページ領域及びホットシート領域の内の少なくとも1つの領域に配置されたアイテムを第2表示画面に出力する。
以下で、
図18A~
図18Dは、ホットシート領域の同期化の例示について説明するための図である。
【0132】
図18Aは、第1表示画面1810aのページ領域及びホットシート領域のアイテムが第2表示画面1820aに同期化される例示を示す。
例えば、電子装置は、第1表示画面1810aのホットシート領域でアイテム(i1、i2、i3、i4)を出力し、第2表示画面1820aのホットシート領域でもアイテム(i1、i2、i3、i4)を出力する。
図18Bにおいても、電子装置は、第1表示画面1810b及び第2表示画面1820bにおけるホットシート領域に出力されるアイテム(i1、i2、i3、i4、i5、i6)を同一又は類似に保持する。
但し、
図18Bに示す第1表示画面1810bでは、第1表示画面1810bのディスプレイ面積の限界により一部のアイテム(i1、i6)が遮られることがある。
電子装置は、遮られた一部のアイテム(i1、i6)を第1表示画面1810bでホットシート領域に対するスワイプ入力に応答して露出させる。
【0133】
図18Cは、第1表示画面1810c及び第2表示画面1820cのホットシート領域の同期化が不活性化された例示を示す。
図18Cにおいて、電子装置は、ページ領域のアイテムを第1表示画面1810c及び第2表示画面1820cで同期化できるが、ホットシート領域のアイテムを表示画面ごとに管理することができる。
【0134】
図18Dは、第2表示画面1820dのホットシート領域で、同期化ゾーンと非同期化ゾーンとに区別される。
例えば、電子装置は、第2表示画面1820dのホットシート領域で同期化ゾーンのアイテムを第1表示画面1810dのホットシート領域のアイテムと同一に出力する。
電子装置は、第2表示画面1820dのホットシート領域で非同期化ゾーンにおいて追加的にアイテムを出力する。
非同期化ゾーンのアイテムは、ユーザ入力に応答して追加されるか除外され得る。
非同期化ゾーンの一部のアイテムが第2表示画面1820dのディスプレイ面積の限界により遮られる場合、電子装置は、非同期化ゾーンに対する水平スワイプ入力に応答して遮られたアイテムを露出させる。
【0135】
従って、電子装置は、ホットシート領域に対して少なくとも一部の同期化を提供することによって、第1表示画面から第2表示画面に転換するときに配置されるものとユーザが予想するアイテムを第2表示画面で様々な形式に提供する。
電子装置は、第1表示画面におけるユーザ経験と第2表示画面におけるユーザ経験との間の一貫性を保持する。
【0136】
図19A~
図19Cは、グリッド同期化の様々な例示を説明するための図である。
例えば、
図19Aで、電子装置は、グリッドを完全に同期化した電子装置で第1表示画面のグリッド配置(例えば、3×5)をコピーして第2表示画面のグリッド配置(例えば、6×5)を決定する。
グリッドを完全に同期化した電子装置は、第1表示画面と第2表示画面との間のアイテム配置が同期化される間に、第1表示画面から第2表示画面に転換する場合に応答して、第1表示画面のアイテム配置に基づいたビューレイアウトを第2表示画面に出力する。
図19Aに示すように、電子装置は、第1表示画面のグリッド配列だけでなく、第1表示画面のページレイアウトにおけるアイテム配置までも第2表示画面に同一にコピーして出力する。
【0137】
図19Bは、グリッド同期化が不活性化状態であって、グリッド配列だけが
図19Bと同一に保持される。
言い換えれば、電子装置は、グリッド同期化を不活性化しても、第2表示画面のグリッド配列設定を保持する。
アイテム配置は、グリッド同期化が活性化した
図19Aとは異なる。
図19Cは、第2表示画面のグリッド配列及びアイテム配置が第1表示画面と独立的に構成される例示を示す。
例えば、
図19Cにおいて、第1表示画面のグリッド配列は、4×6として示しているが、第2表示画面のグリッド配列はこれに関係なく6×5として設定されてもよい。
【0138】
一実施形態によれば、電子装置は、完全同期化を活性化する場合、第1表示画面のアイテムを第2表示画面に同一にコピーして配置する。
電子装置は、完全同期化を不活性化する場合、同期化した間のグリッド配列及びアイコン配置を第2表示画面に対する設定データに複製する。
完全同期化を不活性化した後の第2表示画面におけるアイテム変更(例えば、追加、削除、位置移動)は、第2表示画面にのみ反映され、第1表示画面には影響を及ぼさない。
従って、電子装置は、完全同期化を活性化するか、不活性化するとき、アイテムの損失を防止及び/又は減少させることができる。
【0139】
図20A及び
図20Bは、本発明の実施形態による同期化活性化における動作及び同期化不活性化における動作を説明するフローチャート及び信号フローチャートである。
図20Aは、同期化オプションごとの動作を示すフローチャートである。
動作2010において、電子装置は、表示画面間の同期化オプションを変更する。
電子装置は、同期化オプションが活性化した場合、左側分岐による動作を行い、同期化オプションが不活性化された場合、右側分岐による動作を行う。
【0140】
動作2021において、電子装置は、同期化を活性化した場合、第2表示画面の配置をバックアップする。
電子装置は、第1表示画面と第2表示画面との間のアイテム配置の同期化を開示する場合に応答して、第2表示画面の以前アイテム配置をバックアップする。
電子装置は、第2表示画面の配置をバックアップした後、第2表示画面の設定データ(例えば、グリッド配列及びアイコン配置を設定したデータ)を削除する。
動作2022において、電子装置は、同期化を不活性化した場合、第2表示画面の配置を復元する。
電子装置は、第1表示画面と第2表示画面との間のアイテム配置の同期化を終了する場合に応答して、第2表示画面に対してバックアップされた以前アイテム配置を復元する。
例えば、電子装置は、同期化を活性化する時点にバックアップした第2表示画面に対する設定データをロードし、同期化以前の第2表示画面のグリッド設定及びアイテム配置を復元する。
【0141】
動作2030において、電子装置は、ビュー復元のためにランチャーを再生成する。
例えば、電子装置は、ランチャーを終了し、ランチャープロセスを再び生成する。
動作2040において、電子装置は、設定データ(setting data)(例えば、構成データ(configuration data))をロードする。
例えば、電子装置は、同期化を活性化した状態である場合、第1表示画面の設定データをロードする。
異なる例として、電子装置は、同期化を不活性化した状態である場合、第2表示画面の設定データをロードする。
【0142】
動作2051において、電子装置は、第1表示画面の配置から第2表示画面を構成する。
例えば、電子装置は、同期化を活性化した状態である場合、第1表示画面の設定データを第2表示画面にバインディングすることで、第1表示画面のページレイアウトがグルーピングされたビューレイアウトを第2表示画面で出力する。
動作2052において、電子装置は、以前の第2表示画面の配置で第2表示画面を構成する。
例えば、電子装置は、同期化を不活性化した状態である場合に、同期化を開示する前にバックアップされた第2表示画面の設定データに基づいて、既存のグリッド設定及びアイテム配置で第2表示画面のページレイアウトを出力する。
【0143】
図20Bは、
図20Aを参照して前述した動作の関数の呼出過程を例示的に説明するための信号フローチャートである。
例えば、電子装置は、「LauncherSettingsFragment」を介してユーザから同期化オプションに対する選択が入力される。
電子装置は、ユーザによって設定された同期化オプションの設定値を「LauncherProvider」の「call method」を介して取得する。
電子装置は、「LauncherProvider」から「ChangeFullSyncModeOperation」にモード変更によるイベントを伝達する。
電子装置は、「ChangeFullSyncModeOperation」で完全同期化モード変更が必要なホーム画面に変更を行うために、「HomeFullSyncModeOperation」及び「AppsFullSyncModeOperation」にそれぞれイベントを伝達する。
【0144】
電子装置は、同期化の活性化(例えば、On状態)及び不活性化(例えば、Off状態)を判断して、各「FullSyncModeOperation」で同期化の活性化又は不活性化を行う。
例えば、
図20Aにおいて前述したものと同様に、電子装置は、動作2020bにおいて、同期化を活性化する場合、第2表示画面の設定データをバックアップ及び削除する。
同期化を不活性化する場合、電子装置は、第2表示画面の設定データを生成する。
参考として、復元する設定データがない場合、電子装置は、デフォルトビューレイアウトに第2表示画面を転換する。
ホーム画面及びアプリケーション画面モードを用いて、同期化を活性化した状態でホームオンリーモードに転換される場合、同期化を不活性化する場合にホームオンリーモードにおける設定データが存在しない。
【0145】
例えば、電子装置は、同期化を不活性化する場合、同期化の開示前に使用したウィジェットアイテムを復元する。
電子装置は、バックアップ時には各ウィジェットのデータをバックアップする。
また、電子装置は、同期化を活性化する場合、同期化を開示する前に第1表示画面のウィジェットのデータを第2表示画面のウィジェットで保持しながら出力する。
但し、これに限定されることなく、電子装置は、同期化後に第2表示画面で同じウィジェットアプリケーションで新しいウィジェットデータ(例えば、第1表示画面のウィジェットアプリケーションのウィジェットデータとは異なるデータ)を提供する。
【0146】
参考として、同期化を活性化した状態で同期化開示前のウィジェットアプリケーションが削除される場合、電子装置は、同期化を不活性化してもウィジェットアプリケーションの復元に失敗することがある。
但し、これに限定されることなく、電子装置は、同期化を活性化した状態のウィジェットと同期化を不活性化した状態のウィジェットを別途に管理することで、同期化を不活性化すればバックアップしたウィジェットを復元することもできる。
【0147】
図21A及び
図22Bは、本発明の実施形態による同期化設定の例示的なインターフェースを示す図である。
一実施形態による電子装置は、
図21Aに示すように、同期化オプション進入入力2110aに応答して同期化オプションを提示する。
電子装置は、同期化設定入力2120aに応答して同期化された第2表示画面のプレビューを提示する。
電子装置は、適用入力2130aに応答して選択された同期化オプションを適用する。
図21Bでは、同期化適用の他のプレビュー2120b及び活性化オプションオブジェクト2130bが示される。
同期化オプションは、様々な方式で提供され得る。
【符号の説明】
【0148】
100 ネットワーク環境
101、102、104、200 電子装置
108 サーバ
120 プロセッサ
121 メインプロセッサ
123 補助プロセッサ
130 メモリ
132 揮発性メモリ
134 不揮発性メモリ
136 内蔵メモリ
138 外蔵メモリ
140 プログラム
142 オペレーティングシステム(ОS)
144 ミドルウェア
146 アプリケーション
150 入力モジュール
155 音響出力モジュール
160 ディスプレイモジュール
170 オーディオモジュール
176 センサモジュール
177 インターフェース
178 連結端子
179 ハプティクスモジュール
180 カメラモジュール
188 電力管理モジュール
189 バッテリ
190 通信モジュール
192 無線通信モジュール
194 有線通信モジュール
196 加入者識別モジュール
197 アンテナモジュール
198 第1のネットワーク
199 第2のネットワーク
201 フォルダブルハウジング
210 第1ハウジング構造
215 第1後面カバー
216 第1後面領域
220 第2ハウジング構造
222 センサ領域
225 第2後面カバー
226 第2後面領域
230 ヒンジ構造
250 メインディスプレイ
251 第1領域
252 第2領域
253 フォールディング領域
710 第1表示画面
720 第2表示画面
721 第1ページ領域
722 第2ページ領域
723 ホットシート領域
790 画面転換入力
【国際調査報告】