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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-08-29
(54)【発明の名称】信憑性を一体化したビニルレコード
(51)【国際特許分類】
   G11B 23/30 20060101AFI20240822BHJP
   G06K 19/04 20060101ALI20240822BHJP
   G06K 19/07 20060101ALI20240822BHJP
   G11B 3/70 20060101ALI20240822BHJP
   G11B 3/68 20060101ALI20240822BHJP
【FI】
G11B23/30 B
G06K19/04 050
G06K19/07 230
G11B3/70 A
G11B3/68 Z
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024506171
(86)(22)【出願日】2022-08-02
(85)【翻訳文提出日】2024-03-28
(86)【国際出願番号】 US2022074444
(87)【国際公開番号】W WO2023015194
(87)【国際公開日】2023-02-09
(31)【優先権主張番号】63/228,375
(32)【優先日】2021-08-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】17/816,868
(32)【優先日】2022-08-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】524040258
【氏名又は名称】シチズン デジタル インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000659
【氏名又は名称】弁理士法人広江アソシエイツ特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ムーア,ショーン
(72)【発明者】
【氏名】シャーパー,ピーター
(57)【要約】
レコード(100)は、ディスク(102)と、埋設された電子認証タグ(104)と、前記ディスクと前記電子認証タグとの間のカバー(106)と、1つ以上のレコードラベル(108A、108B)とを含んでいてもよい。前記ディスク、前記電子認証タグ、および前記カバーは、スピンドル穴(114)と、共通の中心線(116)とを有する。前記電子認証タグは、非代替性トークンとして格納された前記レコードに関する情報を指す固有の識別コードを含む。この情報は、前記レコードの信憑性及び所有権を検証するのに使用してもよい。前記ディスクの作成に使用されるパックは、異なる色のセグメントを含み、前記レコードがプレスされる時に、前記異なるセグメントが前記レコードに固有の視覚的パターンを生成するようにしてもよい。写真は、プレス後に撮られ、記録され、前記非代替性トークン内の前記情報の一部として記録され、その後前記レコードの信憑性を検証するのに使用され得る。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
レコードであって、
情報トラックと、第1の中心線(116)と、前記中心線上の第1の穴(114)と、を有するディスク(102)と、
記憶した前記レコードに関する一定の情報と、前記第1の中心線に整列された第2の中心線(116)と、前記第2の中心線上で整列された第2の穴(114)と、を有する、前記ディスク内に埋設された電子認証タグ(104)と、を備え、
前記一定の情報は、非代替性トークン(NFT)(118)を指す固有の識別コード(112)を備える、レコード。
【請求項2】
前記ディスクと前記電子認証タグとの間にカバーをさらに備え、前記カバーは、前記電子認証タグに接触する接着剤を含む、請求項1に記載のレコード。
【請求項3】
前記ディスクは、ビニルディスクである、請求項1に記載のレコード。
【請求項4】
少なくとも1つのラベルをさらに備え、前記電子認証タグは、前記ラベルと前記ディスクとの間に配置される、請求項1に記載のレコード。
【請求項5】
前記NFTは、特定のレコードに固有か、特定のレコードセットに固有か、または特定のレコードシリーズに固有かのいずれかである、請求項1に記載のレコード。
【請求項6】
前記固有の識別コードは、前記電子認証タグが前記ディスクに埋設される前に、前記電子認証タグにプログラムされる、請求項1に記載のレコード。
【請求項7】
前記電子認証タグは、前記固有の識別コードが前記電子認証タグに格納された後にロックされる、請求項1に記載のレコード。
【請求項8】
前記固有の識別コードは、符号化されている、請求項1に記載のレコード。
【請求項9】
前記電子認証タグと前記ディスクとの間に介在される第1のフィルムと、
ラベルと、
前記電子認証タグと前記ラベルとの間に介在される第2のフィルムと、をさらに備え、
前記第1および前記第2のフィルムもまた前記ディスク内に埋設される、請求項1に記載のレコード。
【請求項10】
前記第1のフィルムを前記電子認証タグに接着する、前記第1のフィルムの表面上の第1の接着剤と、
前記電子認証タグを前記第2のフィルムへ接着する、前記認証タグの表面上の第2の接着剤と、をさらに備える、請求項10に記載のレコード。
【請求項11】
前記ディスクは、視覚的パターンを生成する複数の色を有する、請求項1に記載のレコード。
【請求項12】
レコードを製造する方法であって、
前記レコードに関する一定の情報で電子認証タグを符号化(304)することと、
複数の色を有する所望の材料を提供する(102)ことと、
前記所望の材料を加熱する(306)ことによって弾性材料を提供することと、
前記電子認証タグと、前記弾性材料と、前記電子認証タグと前記弾性材料とを間に介在させるとともに、各々がその表面に情報トラックを有する一対のスタンパとを整列させる(308)ことと、
前記スタンパを一体に圧締する(310)ことであって、前記異なる色が拡散されて視覚的パターンを生成し、前記情報トラックが前記弾性材料に圧印され、かつ前記電子認証タグが前記弾性材料に埋設される、こと(310)と、
前記弾性材料を冷却して(312)レコードを提供することと、
前記スタンパから前記レコードを取り出す(314)ことと、
前記視覚的パターンの写真を撮る(402)ことと、
前記レコードの登録コードを生成する(408)ことと、
前記登録コードと前記視覚的パターンとを関連付けすることと、を備えるレコードを製造する方法。
【請求項13】
前記スタンパを一体に圧締する前に、前記所望の材料と前記電子認証タグとの間にカバーを設置すること、をさらに備え、
前記スタンパが一体に圧締される時に、前記カバーは、前記弾性材料に埋設される、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記スタンパは、第1のスタンパと、第2のスタンパと、を備え、
前記スタンパを一体に圧締する前に、前記電子認証タグと前記第1のスタンパとの間にラベルを設置すること、をさらに備え、
前記スタンパが一体に圧締される時に、前記ラベルは、前記レコードに一体化される、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記スタンパは、第1のスタンパと、第2のスタンパと、を備え、
前記スタンパを一体に圧締する前に、前記電子認証タグと前記第1のスタンパとの間にラベルを設置することであって、前記スタンパが一体に圧締される時に、前記ラベルは前記レコードに一体化されることと、
前記レコードを前記スタンパから取り出した後で、前記固有の識別コードを前記ラベルに書き込むことと、をさらに備える請求項12に記載の方法。
【請求項16】
前記登録コードを印刷して、印刷された登録コードを提供することと、
前記レコードをスリーブ内に配置することと、
前記スリーブと前記印刷された登録コードとをカバー内に配置することと、
前記カバーに保護ラップを掛けることと、をさらに備える請求項12に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【発明の概要】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2021年8月2日に出願された「VINYL RECORD WITH INTEGRATED AUTHENTICITY」と題する米国仮特許出願第63/228,375号の優先権を主張し、その全体を本明細書に組み込むものとする。
【0002】
レコードは、ディスクと、前記ディスク内に埋設されるとともに、前記レコードに関する一定の情報を格納して有する認証タグとを有する。
【0003】
レコードを製造する方法は、前記レコードに関する一定の情報で認証タグを符号化することと、前記ディスクの所望の材料を提供することと、前記所望の材料を加熱することによって弾性材料を提供することと、前記認証タグと、前記弾性材料と、前記認証タグと前記弾性材料とを間に介在させるとともに、各々がその表面に前記レコードの情報トラックを有する一対のスタンパとを整列させることと、前記スタンパを一体に圧締して、前記情報トラックを前記弾性材料に圧印するとともに、前記認証タグを前記弾性材料に埋設することと、前記弾性材料を冷却してレコードを提供することと、前記スタンパから前記レコードを取り出すこととを備える。
【0004】
オブジェクトを識別する方法は、非代替性トークン情報と、前記オブジェクトのデータエントリとして、例えばブロックチェーンデータエントリとを格納することと、前記データエントリに固有の第1の識別コードを前記データエントリへ割り当てることと、第2の識別コードを含むクエリを受信することと、前記第2の識別コードが前記第1の識別コードと同一であると断定することと、前記第1の識別コードに対応する前記データエントリを検索することと、前記非代替性トークン情報の少なくとも一部を含む前記クエリに対する応答を送信することと、を備える。
【図面の簡単な説明】
【0005】
図1】レコードの分解図である。
図2】プレス前の前記レコードのさまざまな構成要素を示す図である。
図3】認証タグを一体化したビニルレコードの製造方法を示す。
図4】レコードの認証プロセスを示す。
図5】レコード、スリーブ、印刷された登録コード、アルバムカバー、およびシュリンクラップを示す分解図である。
図6】非代替性トークン、視覚的パターン、および登録コードの使用プロセスを示す。
図7】レコード内に埋設された電子認証タグを示す図である。
図8】固有の識別コード用のスペースを備えて設計されたラベルを備えたレコードを示す図である。
図9】レコードの別の実施形態の分解図である。
図10】非代替性トークンと認証マネージャとを有する電子台帳システムを示す図である。
図11】プレス前のレコードの代替の実施形態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0006】
コレクタ版等のレコードの限定版、例えばビニルレコードを作成する場合、偽造が差し迫った問題となる可能性がある。レコードのコピーやラベルの作成は、簡単な作業であるが、レコードが価値のあるオリジナルであるか、または、価値のないコピーであるかを断定することは困難であり、場合によっては、不可能ですらあり得る。レコードに付したシリアル番号であってもコピーが可能であり、或いは、複製品を作製するために生成された新たなシリアル番号の検出はさらに困難である。偽造によって、人々は、当初多額の金額を限定版に支払うが、後日価値のない複製品を購入したことに気づかされると言ったことに繋がり得る。偽造は、また、レコードがオリジナルなのか、または、コピーなのかの断定ができないため、本物の商品の価値を低下させることに繋がることもあり得る。
【0007】
信憑性を一体化したレコード及び前記レコードの製造方法が本明細書に開示される。前記レコードは、ディスクと、埋設された認証タグと、埋設された視覚的パターンと、少なくとも1つのラベルと、および/または前記ラベルに付した固有の識別コードとを含んでいてもよい。
【0008】
また、オリジナルレコードの購入または譲渡の認証方法が本明細書に開示される。前記方法は、非代替性トークンと、登録コードと、前記レコードの1つ以上の写真とを含む。
【0009】
また、オブジェクトの識別方法が本明細書に開示される。前記方法は、非代替性トークンと、視覚的パターンと、前記オブジェクトの登録コードとを含む。
【0010】
図1は、レコード100の分解図であり、図2は、プレス後にディスク102となるビニル「ビスケット」または「パック」102を含む、プレス前のレコード100の様々な構成要素の図である。レコード100は、ビニルディスク等のディスク102と、電子認証タグ104と、ディスク102と認証タグ104との間のカバー106と、1つ以上のレコードラベル108A、108Bとを有する。
【0011】
一実施形態では、電子認証タグ104は近距離無線通信(NFC)タグである。代替実施形態では、電子認証タグ104は、レコード100内に埋設でき、その中に含んだ情報110をレコード100上の位置またはレコード100の外部の位置から読み取り可能とする任意の電子装置とすることができる。本明細書での説明の便宜上、本明細書では、これ以降、電子認証タグ104をタグ104と称する場合がある。
【0012】
カバー106の一方の側面106Aはディスク102に接着し、カバー106の他方の側面106Bはタグ104に接着する。一実施例では、側面106Aは、ディスク102に接着する感熱接着材料または感熱接着促進剤などの材料を含み、側面106Bは、タグ104に接着するシリコーン系の熱安定性接着剤等の接着剤を含む。これにより、タグ104は、プレスプロセス中に整列位置からずれないように保持される。所望であれば、一方の側面106Aの材料は、他方の側面106Bの材料と同じであってもよい。ディスク102のプレス中にタグ104をディスク102上の所定の位置に保持することに加えて、カバー106もまた、プレスプロセス中にタグ104を保護する。
【0013】
代替の実施例では、紙またはポリアミドフィルム等の材料がタグ104とラベル108との間に配置されることで、主にタグ104を保護するとともに、タグ104の支持帯フィルムとレコード102のPVCとの間の接着を改善し、且つ、プレスプロセス中にタグ104が整列位置からずれないようにタグ104をラベル108上の所定の位置に保持する。
【0014】
一実施例では、タグ104は、レコードラベル108の裏面下にあり、タグ104が、レコード名、アーティスト、さまざまなトラックの曲、さまざまな曲またはレコードの演奏長さ等のレコード100に関する情報を記載する領域を覆ったり、不鮮明にしたり、または、低減することがないようにされている。
【0015】
タグ104は、該タグ中において符号化された一定の所望の情報110を有し、且つ、タグ104は、所望の情報110が該タグ中に符号化された後にロックされる。「符号化される」は、特定のアプリケーションおよび/またはセキュリティのレベルに所望される圧縮および/または暗号化を含むものであるが、該圧縮及び/または暗号化を必ず必要とするものではない。タグ104は、また、製造者によって該タグ中にプログラムされた内包タグ識別コードを含んでいてもよい。所望の情報110は、固有の識別コード(UIC)112を含み、この識別コード112は、非代替性トークン(NFT)118へのリンクまたはポインタである。一実施形態では、固有の識別コード(UIC)112は、前記タグ識別コードを含んでいてもよい。NFT118は、特定のレコード、例えば、限定版のレコードに固有であってもよく、特定のレコードのセット、例えば、限定版のレコードセットに固有であってもよく、または、特定のレコードのシリーズ、例えば、限定版のレコードシリーズに固有であってもよいトークンである。一実施形態では、NFT118は、電子台帳システム1000(図10を参照)、好ましくはブロックチェーンシステムなどの安全な電子台帳システム上のデータエントリとして格納される。
【0016】
固有の識別コード112が付されたタグ104は、レコード100の製造時に当該レコードに一体化される。一実施例では、タグ104およびラベル108は、円形の形状であり、レコードプレーヤーのスピンドルを収容するために中心線116に沿ってスピンドル穴114を有する。
【0017】
タグ104は、所望に応じて、「A」側ラベル108Aの下または「B」側ラベル108Bの下に設けられてもよい。
【0018】
レコード100が製造され、レコードラベル108がディスク102に圧印されると、タグ104は、ディスク102内に埋設され、従ってレコード100に一体化された部分となる。
【0019】
一実施例では、固有の識別コード112は、タグ104がディスク102内に埋設される前に、タグ104内に符号化される。その後、タグ104は、再度の書き込みまたは変更ができないようにロックされる。
【0020】
一実施例では、固有の識別コード112は、レコード100が製造された後にタグ104内に符号化される。その後、タグ104は、再度の書き込みまたは変更ができないようにロックされる。
【0021】
図2はまた、従来のビニルレコードスタンピングマシン(図示せず)のスタンパ120A、120Bを示し、また、スタンピング後にレコード102となるビニルビスケット102も示す。また、ビニルビスケット102にスピンドル穴114を形成するスピンドル120B1も示されている。スピンドル120B1はスタンパ120B上に示されているが、所望であれば、スピンドル120Bは、スタンパ120A上に設けることも可能である。必ずしも必要ではないが、タグ104、カバー106、およびラベル108A、108Bは、スタンパ120の間に配置される前にスピンドル穴114を有することが好ましい。
【0022】
図3は、認証タグを一体化したビニルレコードを製造する方法300を示す。タグ104は製造されるか、または他の当事者から仕入れられる302。次に、タグ104は、固有の識別コード112を含む所望の情報110で符号化される304。
【0023】
得られたビニル材料、すなわちビニルビスケット102は、その後、弾性を有するように加熱される306。
【0024】
その後、ラベル108A、108B、タグ104、カバー106、ビスケット102、およびスタンパ120は、中心線116に沿って整列される308。
【0025】
レコード100は、スタンパ120を一体に圧締することでプレスされて310、ビスケット102を押しつぶしてビニルレコード100にする。プレス操作により、サウンドトラックがディスク102上に圧印されるとともに、ラベル108、タグ104、およびカバー106がレコード100に一体化される。
【0026】
次に、レコード100は冷却され312、これにより、サウンド情報、ラベル108、タグ104、およびカバー106をレコード100に固定する。
【0027】
次に、レコード100は、トリミングされて、スタンパ120から取り出される314。一実施例では、レコード100は、欠陥がないか視覚的にまたは機械によって検査される。
【0028】
一実施形態では、固有の識別コード112は、一方または両方のラベル108に書き込まれる。タグ104を読み取ってNFT118内の情報を検索できるスマートフォンまたはデバイスを関係者が持っていない場合、当該関係者は、ウェブサイトで固有の識別コード112を直接入力して前記情報を検索し得る。
【0029】
一実施形態では、図8に示されるように、ラベル108は、固有の識別コード112のためのスペースを備えて設計されており、固有の識別コード112は、ラベル108にレーザー触刻され得る。
【0030】
一実施例では、ビスケット102は、基本色のビニルに加えて、異なる色の1つ以上のビニル片(「スプリンクル」)を含み得る。これにより、当業界では「スプラッシュパターン」、「スプラッターパターン」、または「渦巻き」と呼ばれる、視覚的に区別できるパターンが生成される。説明の便宜上、視覚的に区別できるパターンを、本明細書では単に「視覚的パターン」と称することとする。
【0031】
図4は、特定のレコードを認証するためのプロセス400を示す。図3を参照して上記に説明した如く、レコード100が製造された後では、次に、片面(表面または裏面)の視覚的パターンの写真が撮られる402。一実施例では、少なくとも2枚の写真が撮られる、則ち、表面側の視覚的パターンの写真と、裏面側の視覚的パターンの写真とである。特定のセットまたはパッケージに2つ以上のアルバムがある場合には、さらに多くの写真を撮ることがあり得る。
【0032】
NFT118は、レコード、セット、またはコレクション毎に生成される404。NFT118は、視覚的パターン(複数可)、作成者(複数可)、曲(複数可)、タグ104識別情報、所有権情報、所有権履歴などの情報を含むことが好ましい。NFT118は、他の所望の情報を含み得る。
【0033】
固有の識別コード112は、NFT118に対して生成される。
【0034】
登録コード504は、対応するNFT118に対して生成される408。一実施例では、登録コード504は、印刷されて、納税申告書、銀行品目、および他の貴重な文書に使用されるような圧力密封された封筒に入れられる。登録コード504を取得するには、シュリンクラップを開封し、封筒を開ける必要がある。登録コード504は、タグ104がプログラムされるのと同時に、またはほぼ同時に印刷されることが好ましい。
【0035】
レコード100はスリーブ内に配置される410。
【0036】
レコード100がスリーブ内にある場合には、スリーブ及び印刷された登録コード504は、アルバムカバー内に配置される412。
【0037】
次に、シュリンクラップなどの保護ラップがアルバムカバーに掛けられ414、それによってレコード100および登録コード504がアルバムカバー内に封止される。
【0038】
図5は、レコード100、スリーブ502、印刷された登録コード504、アルバムカバー506、およびシュリンクラップ508の分解図500である。
【0039】
図6は、NFT118および登録コードを使用するためのプロセス600を示す。NFT118および登録コード504は、NFT118に対して固有の識別コード112を生成する認証マネージャ1010(図10を参照)にアップロードされる602。本明細書の他の箇所で述べるように、固有の識別コード112はタグ104に格納される。
【0040】
潜在的な購入者は、アルバムを購入する前に、例えば、NFCタグを読み取ることができるスマートフォン、NFCタグスキャナ、およびコンピュータ、または、その他のタグ104を読み取って固有の識別コード112を取得する手段を使用して、タグ104をスキャンして604、NFT118の固有の識別コード112を取得する。スマートフォンは、固有の識別コード112を認証マネージャ1010に送信して、非代替性トークン118として格納されているアルバムに関する情報を取得する。ここで留意したいのは、タグ104をスキャンして、シュリンクラップを破ることなく固有の識別コード112を取得できることである。上記の如く、固有の識別コード112は、また、視認、入力、及び認証マネージャ1010に送信できるような方法でレコード上に印刷をして、NFT118情報を取得し得る。
【0041】
認証マネージャ1010は、NFT112が有効であるかどうか、視覚的パターン(複数可)、作成者(複数可)、タイトル(複数可)等を含むアルバムが以前に登録されているかどうか等の情報をスマートフォンへ返信する606。潜在的な購入者にとって前記情報が万足のいくものであれば、当該潜在的な購入者は、アルバムを選択購入し得る。
【0042】
一実施例では、以前は潜在的な購入者であった購入者は、その後、シュリンクラップを破って登録コードを取得し、タグ104をスキャンし、NFT118の固有の識別コード112、登録コード504、および購入者情報、またはイーサリアム(商標)における「ウォレット情報」などのNFT118への更新事項を認証マネージャ1010に送信する608。
【0043】
一実施例では、購入者がタグ104をスキャンした後で、認証マネージャ1010は、最初に認証マネージャ1010にアップロードされた視覚的パターンを表示するウェブページを提示する。一実施例では、購入者は、取得したばかりのレコード100の視覚的パターンを、最初にアップロードされた視覚的パターンと比較して、レコード100が本物であることを検証する。
【0044】
別の実施例では、購入者は、また、レコード100の片面または両面の視覚的パターンの写真を撮り、撮った写真(複数可)を認証マネージャ1010に送信する608。認証マネージャ1010は、写真画像認識ソフトウェアを使用して、前記写真(複数可)と最初にアップロードされた視覚的パターンとの比較を実行して、比較結果をリストにしたレポートをスマートフォンに提供する。
【0045】
一実施例では、認証マネージャ1010が前記視覚的パターンを購入者または潜在的な購入者に表示する場合、表示される視覚的パターンの解像度は、最初にアップロードされた視覚的パターンの解像度よりも低いものとなる。この解像度は、購入者または潜在的な購入者による検査には依然として十分であるが、表示された視覚的パターンのコピーまたは写真の解像度は、最初にアップロードされた視覚パターンの解像度とはなり得ない。これにより、誰かが表示された視覚的パターンのコピーを使用して認証マネージャ1010を妨害できる可能性を低減する。
【0046】
固有の識別コード112と登録コードが一致する場合、認証マネージャ1010は、購入者を最初の所有者または新しい所有者として識別するなど、レコード100に関するNFT118情報を更新または補足する610。
【0047】
これにより、アルバムが本物であることが検証され、所有者が登録されたことになる。その後、所有者は、所望に応じて、信憑性が検証されたものとしてレコード100を再販売し得る。その後、後続の潜在的な購入者は、レコード100を購入する前に、タグ104をスキャンし、固有の識別コード112情報を送信して、レコード100に関する現在の情報を取得することができる。
【0048】
一実施例では、認証マネージャ1010は、イーサリアム(商標)コントラクトマネージャである。
【0049】
一実施例では、NFT118は、104のデータおよび視覚的パターンの写真(複数可)を有するERC721スマートコントラクトとしてイーサリアムブロックチェーン上に作成される。前記ブロックチェーンは、NFT118の識別またはNFT118へのリンクを含む。
【0050】
一実施例では、各レコード100の写真(複数可)およびタグ104情報等、プレスされたすべてのレコード100のデータは、コレクションとして纏められ、データバンドルは、レコード100のコレクションに対するイーサリアムコントラクトを作成するのに使用される。NFT118は各レコード100の前記コントラクトにマッピングされており、該NFT118は、タグ104および視覚的パターン(複数可)からの関連情報のため、非代替性とされる。NFT118は、所望であれば、アーティストの写真、ビニルレコードの製造を示すビデオ等の追加データを含み得る。
【0051】
図7は、レコード100内に埋設されたタグ104を示す図であるが、ラベル108は図示されていない。
【0052】
上記の説明はビニルレコード等のレコード102に言及しているが、一実施例では、タグ104、固有の識別コード112、およびNFT118は、タグ104が恒久的にコンパクトディスク(「CD」)、デジタル ビデオ ディスク、デジタルバーサタイル ディスク(「DVD」)等のオブジェクトに取り付けまたは埋設されるその他のアイテムと共に使用され得る。
【0053】
上記の説明は登録コード504との使用に言及しているが、一実施例では、登録コード504は、レコード102に含まれない。たとえば、アーティストは、オークションやコンテストを実施し、その後、郵便や宅配サービス等で勝者(複数可)にアルバムを送る。アーティストは、アルバムにNFT118へのリンクを含み得るし、または、テキストメッセージ、電子メール、または封書等でNFT118へのリンクを送付し得る。そして、勝者は、レコード102の所有権の登録を進めることができる。
【0054】
図9は、レコード100の別の実施形態を示す分解図である。レコード100は、ディスク102と、ラベル108A、108Bと、それぞれスピンドル穴132A、132Bを有する透明なMylar(商標)フィルム130A、130Bと、穴136を有する共に前記フィルム130A、130B間に配置された認証タグ134とを備える。穴136は、スピンドル穴とし得るが、スピンドル孔より大きいことが好ましい。アンテナ、および好ましくはタグ134の関連電子機器も、ラベル108Aに対向して、すなわちディスク102から離れて位置決めされる。
【0055】
フィルム130Aおよびタグ134は、該フィルム130A、130Bおよびタグ134が単一の構成要素として一体に結合するように、それぞれ、アクリル系接着剤等の接着剤140A、140Bの薄層をそれぞれの上面に有することが好ましい。
【0056】
ラベル108Aは、大きな穴または透明領域138を有し、フィルム130Bは透明とされて、人がタグ134を視認し得るようにされている。
【0057】
この実施例は、人がNFCタグを読み取ることができるスマートフォン、NFCタグスキャナ、またはNFCタグ134を読み取ってタグ134中の固有の識別コード112を取得する他の所望の手段の置き場所を知るようにNFCタグ134の配置場所を知るのを可能にする。
【0058】
図10は、NFT118を有する電子台帳システム1000および認証マネージャ1010を示す図である。
【0059】
図11は、プレス前のレコード100の代替の実施形態を示す図であり、この実施形態では、2つのパック102A、102Bが使用され、各々の体積は、図2の単一のパック102の体積のおよそ2分の1である。この結果、タグ104は、レコード100に完全に埋設される。
【0060】
2つのパック102A、102Bは、同じ色であってもよく、異なる色であってもよく、スプラッシュパターンを有さなくてもよく、一方のパックのみにスプラッシュパターンを有してもよく、または両方のパックにスプラッシュパターンを有してもよい。
【0061】
必須ではないが、タグ104の各側面に1つずつ、2つのカバー106?1、106?2が使用されることが好ましい。図9に示されるような、透明な Mylar(商標)フィルム130A、130Bを、所望であれば、カバー106-1、106-2の代わりに使用し得る。
【0062】
一実施形態では、ラベル108Aはおよそ100mmの直径を有し、穴138はおよそ38mmの直径を有する。
【0063】
一実施形態では、フィルム140Aおよび140Bは、それぞれおよそ5mmの厚さを有し、フィルム140Aは、およそ46mmの直径を有し、フィルム140Bは、およそ38mmの直径を有する。
【0064】
一実施形態では、タグ134の直径はおよそ38mmである。
【0065】
理解すべき点は、タグ104、134、カバー106、ラベル108、およびフィルム130の厚さおよび他の寸法は、ビニルレコードの互換性および再生可能性を保証するために、ビニルレコードに関する現在のレコード業界の仕様を満たすように選択されることが好ましい。
【0066】
したがって、本明細書に開示されるさまざまな実施例は、偽造、信憑性、所有権の証明、貴重性/希少性の証明、および出所の問題に対処するものである。
【0067】
本明細書で提供される図面および説明は、本明細書で説明されるデバイス、システム、および方法の明確な理解に関連する態様を示すために簡略化されながら、明確にするために、典型的なデバイス、システム、および方法に見られ得る他の態様は省略している場合がある。当業者であれば、本明細書に記載のデバイス、システム、および方法を実装するために他の要素および/または動作が望ましいおよび/または必要であることを認識し得る。かかる要素および動作は、当技術分野でよく知られ得るものであり、また、本開示のより良い理解を促進するものでないため、かかる要素および動作についての説明は本明細書では提供されない。本開示は、特に本開示を読むことを考慮して、当業者には公知の上記の態様に対するすべての係る要素、変形、および修正を本質的に含むものとみなされる。本明細書で使用されるいかなる見出しも、構成上の目的のためだけであり、本明細書又は特許請求の範囲の限定に使用されることを意図していない。
【0068】
本明細書で使用される用語は、単に特定の例としての実施形態または実施例を記載する目的のためであり、限定することを意図していない。本明細書で使用される場合、単数形の「a」、「an」、及び「the」は、文脈が別途明確に指示しない限り、複数形も含むことが意図され得る。
【0069】
「備える」、「備えている」、「含む」、「含んでいる」、「有する」、「有している」という用語、およびその変形形態例は包括的であり、または、その変形形態例は、用語「備える」が請求項において移行語として使用された場合に当該用語が包括的であると解釈されるのと同様に包括的であることが意図されているものであり、従って、記載された特徴、要素、ステップ、操作、要素、および/または構成要素の存在を特定するものであるが、別段明確に記載されていない限り、または、文脈が別段明確に必要としない限り、1つ以上のその他の特徴、要素、ステップ、操作、要素、構成要素、および/またはそれらのグループの存在または追加を排除するものではない。
【0070】
本明細書に記載される方法ステップ、プロセス、および操作は、実行順序として特に特定されない限り、説明または図示された特定の順序で必ず実行されなければならないとの解釈にはたたない。追加のステップまたは代替ステップを使用し得るとの理解もある。
【0071】
要素または層が別の要素または層に「上にある」、「係合している」、「接続されている」または「連結されている」と記載されている場合には、一方の要素または層が、他方の要素または層の直接上にあり、係合し、接続され、または連結され得るものであり、または、介在する要素または層が存在し得る。対照的に、ある要素が別の要素または層の「直接上にあり」、「直接係合されている」、「直接接続されている」、または「直接連結されている」と記載されている場合には、介在する要素または層が存在しないこともあり得る。要素間の関係を説明するために使用される他の用語も同様に解釈されるものとする(例:「間」と「直接の間」、「隣接」と「直接隣接」など)。本明細書で使用される場合、「及び/又は」という用語は、関連して列挙されたアイテムの1つ以上の任意の組み合わせ及び全ての組み合わせを含む。
【0072】
第1、第2、第3等の用語は、様々な要素、構成要素、領域、層、及び/又は部分を説明するために本明細書で使用され得るが、これらの要素、構成要素、領域、層、及び/又は部分は、これらの用語によって限定されるものではない。これらの用語は、一要素、構成要素、領域、層、又は部分を別の要素、構成要素、領域、層、又は部分と区別するためにのみ使用される。「最初」、「二番目」等の用語およびその他の数値用語は、本明細書で使用される場合、文脈によって明確に指示されていない限り、順序や順番を暗示するものではない。したがって、以下に記載される第1の要素、構成要素、領域、層、又は部分は、本発明の例示的な実施形態及び実施例の教示から逸脱することなく、第2の要素、構成要素、領域、層、又は部分と称されことが可能である。
【0073】
別段定義されない限り、本明細書で使用される全ての用語(技術的及び科学的用語を含む)は、本発明が属する技術分野の当業者によって一般的に理解されるのと同じ意味を有する。さらに理解しておく点は、一般的に使用される辞書で定義されるような用語等の用語は、本明細書の文脈及び関連技術におけるそれらの意味と一致する意味を有すると解釈されるものであり、本明細書で明示的に定義されない限り、理想的な又は過度に形式的な意味で解釈されるものでない。簡潔さおよび/または明確さのために、よく知られている機能または構造については、本明細書では詳細に説明しない場合がある。
【0074】
用語「例えば」および「など」は、「例としてであって、限定をするものではない」という意味である。本明細書で説明される発明は、教示、示唆、および説明の目的で例として提供されており、限定または制限の目的で提供されるものではない。図示された実施形態および実施例の組み合わせおよび代替案が企図され、本明細書に記載され、特許請求の範囲に記載される。
【0075】
「例示的」という用語は、本明細書で使用されると、一例、一事例、または一図示としての役割を果たすことを意味する。「例示的」なものとして本明細書に記載される任意の態様またはデザインは、必ずしも他の態様またはデザインよりも好ましいまたは有利であると解釈されるものではない。同様に、例は明確さと理解を目的としてのみ本明細書に提供されており、いかなる形でも発明の進歩性またはその一部を限定することを意図するものではない。
【0076】
本明細書での説明の便宜上、構成要素が2つ以上ある場合、明示的に別段の記載がない限り、または文脈上明らかに別段の指示がない限り、その構成要素は、本明細書では、単一の参照符号により集合的に、または単体的に言及され得る。例えば、特定の構成要素を意図しない限り、構成要素N(複数)または構成要素N(単数)を使用し得る。また、明示的に別段の記載がない限り、または文脈上明らかに別段の指示がない限り、単数形の「a」、「an」、及び「the」は、複数形も同様に含むことを意図するものである。
【0077】
「含む」、「有する」、「有している」、もしくは「示す」という用語、あるいはそれらの変形形態例は、用語「備える」が請求項において移行語として使用された場合に当該用語が包括的と解釈されると同様に包括的であることが意図されている。
【0078】
理解すべき点は、構成要素が、別の構成要素に「接続されている」または「連結されている」と記載されている場合、明示的に別段の記載がない限り、または文脈上明らかに別段の指示がない限り、構成要素は、別の構成要素に対して直接接続または連結されることが可能であり、または、1つ以上の介在構成要素を介して連結されることが可能である。
【0079】
「及び/又は」という用語は、関連して列挙された品目の1つ以上のものの任意の組み合わせ及び全ての組み合わせを含む。
【0080】
本明細書で使用される場合、「XとYとの間」および「約XとYとの間」などの句は、明示的に別段の記載がない限り、または文脈上明らかな別段の指示がない限り、XおよびYを含むものと解釈されるべきである。
【0081】
「約」、「およそ」、「あたり」および「実質的に」などの用語は、相対的な用語であり、かつ、2つの値は同一でなくともよいが、それらの違いは、デバイスまたは方法が、依然として指示されたまたは所望の結果を提供するような程度、または、デバイスまたは方法の動作が意図した目的を実行できないほど悪影響を受けていない程度のものであることを指す。限定するものではなく一例として、「およそXインチ」の高さが記載されている場合、所望の機能が引き続き実行できる場合、または所望の結果が依然として達成できる場合には、それより低いまたは高い高さでも依然として「およそXインチ」である。
【0082】
本明細書では、垂直、水平、上部、下部、底部、頂部等の用語が使用され得るが、これらの用語は、図面を参照しやすくするために使用されるものであり、別段の指示または文脈上の要求がない限り、要求された方向性を示すものではない。
【0083】
本明細書に開示される実施例(複数可)によって開示および/または提供されるさまざまな優位性および利点は、個別に、または他の利点の1つ、一部、あるいは場合によってはすべてと組み合わせて使用 され得る。さらに、すべての実施例、または一実施例のすべての構成要素は、当該実施例の優位性及び利点の1つ以上を取得するのに必ずしも必要ではなく、または、当該1つ以上の優位性及び利点を提供するのに必ずしも必要ではない。
【0084】
条件言語中、とりわけ「できる」、「できた」、「し得た」、または「し得る」と言った条件言語は、特に別段の記載がない限り、または使用される文脈内で別段の理解がない限り、一般に、一定の実施形態及び実施例は、好ましくは、または、任意選択で、一定の特徴、要素、および/またはステップを含むが、他の実施形態および実施例の一部は、任意選択で、それらの一定の特徴、要素、および/またはステップを含まない旨を伝達するのを意図している。したがって、かかる条件言語は、一般に、それらの機能、要素、および/またはステップは、必須的な意味ではなく任意的な意味で使用されており、すべての実施例または実施形態に必要なものでなくてもよいことを示すものである。
【0085】
本明細書に記載の発明は、例示のみを目的として提供されており、本明細書の特許請求の範囲の性質および範囲を限定するものと解釈されるべきものではない。上記では、さまざまな実施形態および実施例が提供されてきたが、開示された発明を実施するための構成要素または方法の考えられ得るすべての組み合わせを説明することは不可能であり、当業者であれば、さらなる組み合わせおよび変形が可能であることを認識し得る。さらに、特許請求の範囲の性質および範囲は、本開示のいずれかの部分に記載され得る欠点の一部またはすべてを解決する実施例に必ずしも限定されるものではない。本明細書に図示及び記載された例示的な実施形態、実施例及び応用例の趣旨および範囲から逸脱することなく、本明細書に説明される発明に対してさまざまな修正および変更を行い得る。
【0086】
本明細書に提示される発明は、当該発明で使用される構成要素に特有の言葉で説明されているが、理解すべきは、特許請求の範囲は、必ずしも本明細書に説明される発明の特定の構成要素または特徴に限定されるものではなく、寧ろ、当該発明の特定の構成要素および特徴は、開示された発明を実施する態様例として開示されているという点である。したがって、開示された発明は、本明細書に含まれる任意の請求項の範囲および趣旨の範疇に入る、または、記載し得るすべての変更、修正、および変形を包含することを意図している。
【0087】
上記の詳細な説明は、開示された発明の基本的な態様を当業者に伝えることのみを意図しており、いずれの請求項の範囲を限定することを意図したものではなく、かつ、限定するものとして解釈されるべきものではない。さらに、上記の詳細な説明では、開示を合理化する目的で、様々な特徴を単一の実施形態または実施例にグループ化し得る。この開示方法は、特許請求される実施形態、実施例、または、応用例は、各特許請求の範囲に明示的に記載されるものよりも多くの特徴を必要とするという意図を反映するものとして解釈されるべきものではない。寧ろ、特許請求の範囲は、その特徴が、単一の開示された実施形態、実施例、または応用例のすべての特徴に満たない場合がある特許可能な発明を反映している。したがって、本明細書に存在し得るすべての請求項は詳細な説明に組み込まれ、各請求項は別個の実施形態、実施例、または応用例として独立している。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
【国際調査報告】