(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-08-29
(54)【発明の名称】無線LANシステムにおけるNDPAフレームにおいてSU/MU送信のためのフィードバックのときの様々なNg値を指示する方法及び装置
(51)【国際特許分類】
H04L 27/26 20060101AFI20240822BHJP
H04B 7/0417 20170101ALI20240822BHJP
H04B 7/06 20060101ALI20240822BHJP
【FI】
H04L27/26 113
H04B7/0417 130
H04B7/06 956
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024506497
(86)(22)【出願日】2022-08-01
(85)【翻訳文提出日】2024-02-01
(86)【国際出願番号】 KR2022011312
(87)【国際公開番号】W WO2023018087
(87)【国際公開日】2023-02-16
(31)【優先権主張番号】10-2021-0105522
(32)【優先日】2021-08-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】502032105
【氏名又は名称】エルジー エレクトロニクス インコーポレイティド
【氏名又は名称原語表記】LG ELECTRONICS INC.
【住所又は居所原語表記】128, Yeoui-daero, Yeongdeungpo-gu, 07336 Seoul,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100165191
【氏名又は名称】河合 章
(74)【代理人】
【識別番号】100114018
【氏名又は名称】南山 知広
(74)【代理人】
【識別番号】100159259
【氏名又は名称】竹本 実
(72)【発明者】
【氏名】パク ウンソン
(72)【発明者】
【氏名】チョン チンヨン
(72)【発明者】
【氏名】チェ チンス
(72)【発明者】
【氏名】イム トングク
(57)【要約】
無線LANシステムにおいてフィードバックフレームを送信する方法及び装置を提案する。具体的には、受信STAは送信STAからNDPAフレームを受信する。受信STAは送信STAからNDPフレームを受信する。受信STAは送信STAにNDPAフレーム及びNDPフレームに基づいてフィードバックフレームを送信する。NDPAフレームはFeedback Type And Ngサブフィールド及びCodebook Sizeサブフィールドを含む。Feedback Type And Ngサブフィールドは第1及び第2のビットを含む。フィードバックフレームはSU又はMU送信のためのフィードバック情報を含む。フィードバック情報はNg値に基づいてフィードバックされるサブキャリアに対する情報を含む。第1のビットが0に設定され、第2のビットが0に設定される場合、フィードバックフレームはSU送信のためのフィードバック情報を含み、Ng値は16である。
【選択図】
図22
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線LANシステムにおいて、
受信STA(station)が、送信STAからNDPA(Null Data Packet Announcement)フレームを受信するステップ、
前記受信STAが、前記送信STAからNDPフレームを受信するステップ、及び
前記受信STAが、前記送信STAに前記NDPAフレーム及び前記NDPフレームに基づいてフィードバックフレームを送信するステップを含むが、
前記NDPAフレームはFeedback Type And Ngサブフィールド及びCodebook Sizeサブフィールドを含み、
前記Feedback Type And Ngサブフィールドは第1及び第2のビットを含み、
前記フィードバックフレームはSU(Single User)又はMU(Multi User)送信のためのフィードバック情報を含み、
前記フィードバック情報はNg値に基づいてフィードバックされるサブキャリアに対する情報を含み、
前記第1のビットが0に設定され、前記第2のビットが0に設定される場合、前記フィードバックフレームはSU送信のためのフィードバック情報を含み、前記Ng値は16である、方法。
【請求項2】
前記第1のビットが0に設定され、前記第2のビットが1に設定される場合、前記フィードバックフレームはSU送信のためのフィードバック情報を含み、前記Ng値は32であり、
前記第1のビットが1に設定され、前記第2のビットが0に設定される場合、前記フィードバックフレームはMU送信のためのフィードバック情報を含み、前記Ng値は4であり、
前記第1のビットが1に設定され、前記第2のビットが1に設定される場合、前記フィードバックフレームはMU送信のためのフィードバック情報を含み、前記Ng値は8である、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記Ng値が4である場合、前記フィードバック情報は4個のサブキャリア間隔でフィードバックされるサブキャリアに対する情報を含み、
前記Ng値が16である場合、前記フィードバック情報は16個のサブキャリア間隔でフィードバックされるサブキャリアに対する情報を含み、
前記Ng値が8である場合、前記フィードバック情報は8個のサブキャリア間隔でフィードバックされるサブキャリアに対する情報を含み、
前記Ng値が32である場合、前記フィードバック情報は32個のサブキャリア間隔でフィードバックされるサブキャリアに対する情報を含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記Codebook Sizeサブフィールドは第3のビットを含み、
前記第1のビットが0に設定され、前記第2のビットが0に設定され、前記第3のビットが0に設定される場合、量子化分解能(quantization resolution)のPhi値は4であり、Psi値は2であり、
前記第1のビットが0に設定され、前記第2のビットが0に設定され、前記第3のビットが1に設定される場合、量子化分解能のPhi値は6であり、Psi値は4であり、
前記第1のビットが0に設定され、前記第2のビットが1に設定され、前記第3のビットが0に設定される場合、量子化分解能のPhi値は4であり、Psi値は2であり、
前記第1のビットが0に設定され、前記第2のビットが1に設定され、前記第3のビットが1に設定される場合、量子化分解能のPhi値は6であり、Psi値は4であり、
前記第1のビットが1に設定され、前記第2のビットが0に設定され、前記第3のビットが0に設定される場合、量子化分解能のPhi値は7であり、Psi値は5であり、
前記第1のビットが1に設定され、前記第2のビットが0に設定され、前記第3のビットが1に設定される場合、量子化分解能のPhi値は9であり、Psi値は7であり、
前記第1のビットが1に設定され、前記第2のビットが1に設定され、前記第3のビットが0に設定される場合、前記フィードバック情報はCQI(Channel Quality Indicator)を含み、
前記第1のビットが1に設定され、前記第2のビットが1に設定され、前記第3のビットが1に設定される場合、量子化分解能のPhi値は9であり、Psi値は7である、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記量子化分解能のPhi値及びPsi値は量子化された信号を二進符号で示すために必要なビット数である、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
無線LANシステムにおいて、受信STA(station)は、
メモリ、
送受信機、及び
前記メモリ及び前記送受信機と動作できるように組み合わされたプロセッサを含むが、前記プロセッサは、
送信STAからNDPA(Null Data Packet Announcement)フレームを受信し、
前記送信STAからNDPフレームを受信し、
前記送信STAに前記NDPAフレーム及び前記NDPフレームに基づいてフィードバックフレームを送信するが、
前記NDPAフレームはFeedback Type And Ngサブフィールド及びCodebook Sizeサブフィールドを含み、
前記Feedback Type And Ngサブフィールドは第1及び第2のビットを含み、
前記フィードバックフレームはSU(Single User)又はMU(Multi User)送信のためのフィードバック情報を含み、
前記フィードバック情報はNg値に基づいてフィードバックされるサブキャリアに対する情報を含み、
前記第1のビットが0に設定され、前記第2のビットが0に設定される場合、前記フィードバックフレームはSU送信のためのフィードバック情報を含み、前記Ng値は16である、受信STA。
【請求項7】
無線LANシステムにおいて、
送信STA(station)が、受信STAにNDPA(Null Data Packet Announcement)フレームを送信するステップ、
前記送信STAが、前記受信STAにNDPフレームを送信するステップ、及び
前記送信STAが、前記受信STAから前記NDPAフレーム及び前記NDPフレームに基づいてフィードバックフレームを受信するステップを含むが、
前記NDPAフレームはFeedback Type And Ngサブフィールド及びCodebook Sizeサブフィールドを含み、
前記Feedback Type And Ngサブフィールドは第1及び第2のビットを含み、
前記フィードバックフレームはSU(Single User)又はMU(Multi User)送信のためのフィードバック情報を含み、
前記フィードバック情報はNg値に基づいてフィードバックされるサブキャリアに対する情報を含み、
前記第1のビットが0に設定され、前記第2のビットが0に設定される場合、前記フィードバックフレームはSU送信のためのフィードバック情報を含み、前記Ng値は16である、方法。
【請求項8】
前記第1のビットが0に設定され、前記第2のビットが1に設定される場合、前記フィードバックフレームはSU送信のためのフィードバック情報を含み、前記Ng値は32であり、
前記第1のビットが1に設定され、前記第2のビットが0に設定される場合、前記フィードバックフレームはMU送信のためのフィードバック情報を含み、前記Ng値は4であり、
前記第1のビットが1に設定され、前記第2のビットが1に設定される場合、前記フィードバックフレームはMU送信のためのフィードバック情報を含み、前記Ng値は8である、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記Ng値が4である場合、前記フィードバック情報は4個のサブキャリア間隔でフィードバックされるサブキャリアに対する情報を含み、
前記Ng値が16である場合、前記フィードバック情報は16個のサブキャリア間隔でフィードバックされるサブキャリアに対する情報を含み、
前記Ng値が8である場合、前記フィードバック情報は8個のサブキャリア間隔でフィードバックされるサブキャリアに対する情報を含み、
前記Ng値が32である場合、前記フィードバック情報は32個のサブキャリア間隔でフィードバックされるサブキャリアに対する情報を含む、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記Codebook Sizeサブフィールドは第3のビットを含み、
前記第1のビットが0に設定され、前記第2のビットが0に設定され、前記第3のビットが0に設定される場合、量子化分解能(quantization resolution)のPhi値は4であり、Psi値は2であり、
前記第1のビットが0に設定され、前記第2のビットが0に設定され、前記第3のビットが1に設定される場合、量子化分解能のPhi値は6であり、Psi値は4であり、
前記第1のビットが0に設定され、前記第2のビットが1に設定され、前記第3のビットが0に設定される場合、量子化分解能のPhi値は4であり、Psi値は2であり、
前記第1のビットが0に設定され、前記第2のビットが1に設定され、前記第3のビットが1に設定される場合、量子化分解能のPhi値は6であり、Psi値は4であり、
前記第1のビットが1に設定され、前記第2のビットが0に設定され、前記第3のビットが0に設定される場合、量子化分解能のPhi値は7であり、Psi値は5であり、
前記第1のビットが1に設定され、前記第2のビットが0に設定され、前記第3のビットが1に設定される場合、量子化分解能のPhi値は9であり、Psi値は7であり、
前記第1のビットが1に設定され、前記第2のビットが1に設定され、前記第3のビットが0に設定される場合、前記フィードバック情報はCQI(Channel Quality Indicator)を含み、
前記第1のビットが1に設定され、前記第2のビットが1に設定され、前記第3のビットが1に設定される場合、量子化分解能のPhi値は9であり、Psi値は7である、請求項7に記載の方法。
【請求項11】
前記量子化分解能のPhi値及びPsi値は量子化された信号を二進符号で示すために必要なビット数である、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
無線LANシステムにおいて、送信STA(station)は、
メモリ、
送受信機、及び
前記メモリ及び前記送受信機と動作できるように組み合わされたプロセッサを含むが、前記プロセッサは、
受信STAにNDPA(Null Data Packet Announcement)フレームを送信し、
前記受信STAにNDPフレームを送信し、
前記受信STAから前記NDPAフレーム及び前記NDPフレームに基づいてフィードバックフレームを受信するが、
前記NDPAフレームはFeedback Type And Ngサブフィールド及びCodebook Sizeサブフィールドを含み、
前記Feedback Type And Ngサブフィールドは第1及び第2のビットを含み、
前記フィードバックフレームはSU(Single User)又はMU(Multi User)送信のためのフィードバック情報を含み、
前記フィードバック情報はNg値に基づいてフィードバックされるサブキャリアに対する情報を含み、
前記第1のビットが0に設定され、前記第2のビットが0に設定される場合、前記フィードバックフレームはSU送信のためのフィードバック情報を含み、前記Ng値は16である、送信STA。
【請求項13】
少なくとも1つのプロセッサ(processor)によって実行されることに基づく命令(instruction)を含む少なくとも1つのコンピューター可読記憶媒体(computer readable medium)において、
送信STA(station)からNDPA(Null Data Packet Announcement)フレームを受信するステップ、
前記送信STAからNDPフレームを受信するステップ、及び
前記送信STAに前記NDPAフレーム及び前記NDPフレームに基づいてフィードバックフレームを送信するステップを含むが、
前記NDPAフレームはFeedback Type And Ngサブフィールド及びCodebook Sizeサブフィールドを含み、
前記Feedback Type And Ngサブフィールドは第1及び第2のビットを含み、
前記フィードバックフレームはSU(Single User)又はMU(Multi User)送信のためのフィードバック情報を含み、
前記フィードバック情報はNg値に基づいてフィードバックされるサブキャリアに対する情報を含み、
前記第1のビットが0に設定され、前記第2のビットが0に設定される場合、前記フィードバックフレームはSU送信のためのフィードバック情報を含み、前記Ng値は16である、記憶媒体。
【請求項14】
無線LANシステムにおける装置において、
メモリ、及び
前記メモリと動作できるように組み合わされたプロセッサを含むが、前記プロセッサは、
送信STA(station)からNDPA(Null Data Packet Announcement)フレームを受信し、
前記送信STAからNDPフレームを受信し、
前記送信STAに前記NDPAフレーム及び前記NDPフレームに基づいてフィードバックフレームを送信するが、
前記NDPAフレームはFeedback Type And Ngサブフィールド及びCodebook Sizeサブフィールドを含み、
前記Feedback Type And Ngサブフィールドは第1及び第2のビットを含み、
前記フィードバックフレームはSU(Single User)又はMU(Multi User)送信のためのフィードバック情報を含み、
前記フィードバック情報はNg値に基づいてフィードバックされるサブキャリアに対する情報を含み、
前記第1のビットが0に設定され、前記第2のビットが0に設定される場合、前記フィードバックフレームはSU送信のためのフィードバック情報を含み、前記Ng値は16である、装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書は無線LANシステムにおいてNDPAフレームに基づいてフィードバックフレームを送信する技術に関するもので、より具体的には、NDPAフレームにおいてSU/MU送信のためのフィードバックのとき様々なNg値を指示する方法及び装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
WLAN(wireless local area network)は様々な方法で改善されてきた。例えば、IEEE802.11ax規格はOFDMA(orthogonal frequency division multiple access)及びDL MU MIMO(downlink multi-user multiple input,multiple output)技術を用いて、改善された通信環境を提案した。
【0003】
本明細書は新しい通信規格において活用できる技術的な特徴を提案する。例えば、新しい通信規格は最近議論になっているEHT(Extreme high throughput)規格である。EHT規格は新しく提案された帯域幅の増加、改善されたPPDU(PHY layer protocol data unit)構造、改善されたシーケンス、HARQ(Hybrid automatic repeat request)技術などを使用できる。EHT規格はIEEE802.11be規格と呼べる。
【0004】
新しい無線LAN規格では増加された個数の空間ストリームが用いられる。この場合、増加された個数の空間ストリームを適切に使用するために無線LANシステム内でのシグナリング技術を改善する必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本明細書は無線LANシステムにおいてNDPAフレームにおいてSU/MU送信のためのフィードバックのとき様々なNg値を指示する方法及び装置を提案する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本明細書の一例はNDPAフレームにおいてSU/MU送信のためのフィードバックのとき様々なNg値を指示する方法を提案する。
【0007】
本実施形態は次世代無線LANシステム(IEEE802.11be又はEHT無線LANシステム)をサポートすることができるネットワーク環境において実行される。前記次世代無線LANシステムは802.11axシステムを改善した無線LANシステムとして802.11axシステムと後方互換性(backward compatibility)を満たすことができる。
【0008】
本実施形態は受信STAにおいて実行され、前記受信STAはビームフォーミー(beam formee)又は少なくとも1つのSTA(station)に対応することができる。送信STAはビームフォーマ(beam former)又はAP(access point)に対応することができる。
【0009】
本実施形態はSU又はMU送信のためのフィードバックのとき様々なNg値を指示するためにNDPAフレームのFeedback Type And Ngサブフィールド及びCodebook Sizeサブフィールドを構成する方法を提案する。
【0010】
受信STA(station)は送信STAからNDPA(Null Data Packet Announcement)フレームを受信する。
【0011】
前記受信STAは前記送信STAからNDPフレームを受信する。
【0012】
前記受信STAは前記送信STAに前記NDPAフレーム及び前記NDPフレームに基づいてフィードバックフレームを送信する。
【0013】
前記NDPAフレームはFeedback Type And Ngサブフィールド及びCodebook Sizeサブフィールドを含み、
【0014】
前記Feedback Type And Ngサブフィールドは第1及び第2のビット(B25及びB26)を含む。
【0015】
前記フィードバックフレームはSU(Single User)又はMU(Multi User)送信のためのフィードバック情報を含む。前記フィードバック情報はNg値に基づいてフィードバックされるサブキャリアに対する情報を含む。
【0016】
前記Ng値と前記フィードバック情報がSUに送信されるか又はMUに送信されるか否かは前記第1及び第2のビットに基づいて決定される。
【0017】
例えば、前記第1のビットが0に設定され、前記第2のビットが0に設定される場合、前記フィードバックフレームはSU送信のためのフィードバック情報を含み、前記Ng値は16である。
【0018】
前記第1のビットが0に設定され、前記第2のビットが1に設定される場合、前記フィードバックフレームはSU送信のためのフィードバック情報を含み、前記Ng値は32であり得る。
【0019】
前記第1のビットが1に設定され、前記第2のビットが0に設定される場合、前記フィードバックフレームはMU送信のためのフィードバック情報を含み、前記Ng値は4であり得る。
【0020】
前記第1のビットが1に設定され、前記第2のビットが1に設定される場合、前記フィードバックフレームはMU送信のためのフィードバック情報を含み、前記Ng値は8であり得る。
【0021】
すなわち、本実施形態はSU送信のためのフィードバックが必要な場合は大きいNg値(16又は32)を指示し、MU送信のためのフィードバックが必要な場合は小さいNg値(4又は8)を指示するためにNDPAフレームのFeedback Type And Ngサブフィールド及びCodebook Sizeサブフィールドを構成する方法を提案する。チャネルサウンディング動作の時Ng値が大きいほどフィードバックオーバーヘッドは減らせるが、フィードバック性能は落ちる場合があるため性能とオーバーヘッドのバランスをよく調整する必要がある。
【発明の効果】
【0022】
本明細書において提案された実施形態によれば、Ng値がSU又はMU送信によって4、16である場合のみならず、8、32である場合も指示できるためより様々なNg値(2種類->4種類)をサポートすることでフィードバックオーバーヘッドと性能のバランスを調整できるといった効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【
図1】本明細書の送信装置及び/または受信装置の一例を示す。
【
図2】無線LAN(WLAN)の構造を示した概念図である。
【
図3】通常のリンク設定(link setup)過程を説明する図面である。
【
図4】IEEE規格において使われるPPDUの一例を示した図面である。
【
図5】20MHz帯域上で使われるリソースユニット(RU)の配置を示す図面である。
【
図6】40MHz帯域上で使われるリソースユニット(RU)の配置を示す図面である。
【
図7】80MHz帯域上で使われるリソースユニット(RU)の配置を示す図面である。
【
図8】HE-SIG-Bフィールドの構造を示している。
【
図9】MU-MIMO技術を介して複数のUser STAが同じRUに割り当てられる一例を示している。
【
図10】本明細書に使われるPPDUの一例を示している。
【
図11】本明細書の送信装置及び/又は受信装置の変形された一例を示している。
【
図12】EHT non-TBサウンディングの一例を示している。
【
図13】EHT TBサウンディングの一例を示している。
【
図14】EHT NDP Announcement frameフォーマットの一例を示している。
【
図15】EHT MIMO Controlフィールドフォーマットの一例を示している。
【
図16】802.11be無線LANシステムの80MHz PPDUに対するトーンプランを示している。
【
図17】802.11beにおいて定義するNDPA frameフォーマットの一例を示している。
【
図18】HE NDPA frameのSTA Infoフィールドフォーマットの一例を示している。
【
図19】本明細書において提案するEHT NDPA frameのSTA Infoフィールドフォーマットの一例を示している。
【
図20】本実施形態に係る送信装置の動作を示した手順フロー図である。
【
図21】本実施形態に係る受信装置の動作を示した手順フロー図である。
【
図22】本実施形態に係る送信STAがフィードバックフレームを受信する手順を示したフロー図である。
【
図23】本実施形態に係る受信STAがフィードバックフレームを送信する手順を示したフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
本明細書において「AまたはB(A or B)」は「ただA」、「ただB」または「AとBの両方とも」を意味することができる。また、本明細書において「AまたはB(A or B)」は「A及び/またはB(A and/or B)」と解釈されることができる。例えば、本明細書において「A、BまたはC(A、B or C)」は「ただA」、「ただB」、「ただC」、または「A、B及びCの任意の全ての組み合わせ(any combination of A、B and C)」を意味することができる。
【0025】
本明細書で使われるスラッシュ(/)や読点(comma)は「及び/または(and/or)」を意味することができる。例えば、「A/B」は「A及び/またはB」を意味することができる。それによって、「A/B」は「ただA」、「ただB」、または「AとBの両方とも」を意味することができる。例えば、「A、B、C」は「A、BまたはC」を意味することができる。
【0026】
本明細書において「少なくとも一つのA及びB(at least one of A and B)」は、「ただA」、「ただB」または「AとBの両方とも」を意味することができる。また、本明細書において「少なくとも一つのAまたはB(at least one of A or B)」や「少なくとも一つのA及び/またはB(at least one of A and/or B)」という表現は「少なくとも一つのA及びB(at least one of A and B)」と同様に解釈されることができる。
【0027】
また、本明細書において「少なくとも一つのA、B及びC(at least one of A、B and C)」は、「ただA」、「ただB」、「ただC」、または「A、B及びCの任意の全ての組み合わせ(any combination of A、B and C)」を意味することができる。また、「少なくとも一つのA、BまたはC(at least one of A、B or C)」や「少なくとも一つのA、B及び/またはC(at least one of A、B and/or C)」は「少なくとも一つのA、B及びC(at least one of A、B and C)」を意味することができる。
【0028】
また、本明細書で使われる括弧は「例えば(for example)」を意味することができる。具体的には、「制御情報(PDCCH)」で表示された場合、「制御情報」の一例として「PDCCH」が提案されたものである。また、本明細書の「制御情報」は「PDCCH」に制限(limit)されずに、「PDDCH」が「制御情報」の一例として提案されたものである。また、「制御情報(即ち、PDCCH)」で表示された場合も、「制御情報」の一例として「PDCCH」が提案されたものである。
【0029】
本明細書において、一つの図面内で個別的に説明される技術的特徴は、個別的に具現されることもでき、同時に具現されることもできる。
【0030】
本明細書の以下の一例は様々な無線通信システムに適用される。例えば、本明細書の以下の一例は無線LAN(wireless local area network,WLAN)システムに適用される。例えば、本明細書はIEEE802.11a/g/n/acの規格や、IEEE802.11ax規格に適用される。また、本明細書は新しく提案されるEHT規格またはIEEE802.11be規格にも適用される。また、本明細書の一例はEHT規格またはIEEE802.11beを改善(enhance)した新しい無線LAN規格にも適用される。また、本明細書の一例は移動通信システムに適用される。例えば、3GPP(登録商標)(3rd Generation Partnership Project)規格に基づくLTE(Long Term Evolution)及びその進化(evoluation)に基づく移動通信システムに適用される。また、本明細書の一例は3GPP規格に基づく5GNR規格の通信システムに適用される。
【0031】
以下、本明細書の技術的な特徴を説明するために本明細書が適用される技術的な特徴を説明する。
【0032】
図1は本明細書の送信装置及び/または受信装置の一例を示す。
【0033】
図1の一例は以下で説明される様々な技術的な特徴を実行することができる。
図1は少なくとも一つのSTA(station)に関連する。例えば、本明細書のSTA110、120は移動端末(mobile terminal)、無線機器(wireless device)、無線送受信ユニット(Wireless Transmit/Receive Unit;WTRU)、ユーザ装置(User Equipment;UE)、移動局(Mobile Station;MS)、移動加入者ユニット(Mobile Subscriber Unit)または単にユーザ(user)などの様々な名称として呼ばれる。本明細書のSTA110、120はネットワーク、基地局(Base Station)、Node-B、AP(Access Point)、リピータ、ルータ、リレーなどの様々な名称で呼ばれる。本明細書のSTA110、120は受信装置、送信装置、受信STA、送信STA、受信Device、送信Deviceなど様々な名称で呼ばれる。
【0034】
例えば、STA110、120はAP(Access Point)役割を実行するかnon-AP役割を実行することができる。すなわち、本明細書のSTA110、120はAP及び/またはnon-APの機能を実行することができる。本明細書においてAPはAP STAとも表示できる。
【0035】
本明細書のSTA110、120はIEEE802.11規格以外の様々な通信規格をともにサポートすることができる。例えば、3GPP規格に係る通信規格(例えば、LTE、LTE-A、5GNR規格)などをサポートすることができる。また、本明細書のSTAは携帯電話、車両(vehicle)、パーソナルコンピューターなどの様々な装置に実装される。また、本明細書のSTAは音声通話、ビデオ通話、データ通信、自動走行(Self-Driving,Autonomous-Driving)などの様々な通信サービスのための通信をサポートすることができる。
【0036】
本明細書においてSTA110、120はIEEE802.11規格の規定に従う媒体アクセス制御(medium access control,MAC)と無線媒体に対する物理層(Physical Layer)インターフェースを含むことができる。
【0037】
図1(a)に基づいてSTA110、120を説明すると以下の通りである。
【0038】
第1STA110はプロセッサ111、メモリ112及び送受信機113を含む。示されたプロセッサ、メモリ及び送受信機はそれぞれ別のチップとして実装されるか、少なくとも二つ以上のブロック/機能が一つのチップを介して実装される。
【0039】
第1STAの送受信機113は信号の送受信動作を実行する。具体的には、IEEE802.11パケット(例えば、IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax/beなど)を送受信することができる。
【0040】
例えば、第1STA110はAPの意図された動作を実行することができる。例えば、APのプロセッサ111は送受信機113を介して信号を受信し、受信信号を処理し、送信信号を生成し、信号送信のための制御を実行することができる。APのメモリ112は送受信機113を介して受信された信号(すなわち、受信信号)を格納することができ、送受信機を介して送信される信号(すなわち、送信信号)を格納することができる。
【0041】
例えば、第2STA120はNon-AP STAの意図された動作を実行することができる。例えば、non-APの送受信機123は信号の送受信動作を実行する。具体的には、IEEE802.11パケット(例えば、IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax/beなど)を送受信することができる。
【0042】
例えば、Non-AP STAのプロセッサ121は送受信機123を介して信号を受信し、受信信号を処理し、送信信号を生成し、信号送信のための制御を実行することができる。Non-AP STAのメモリ122は送受信機123を介して受信された信号(すなわち、受信信号)を格納することができ、送受信機を介して送信される信号(すなわち、送信信号)を格納することができる。
【0043】
例えば、以下の明細書においてAPと表示された装置の動作は第1STA110または第2STA120において実行される。例えば第1STA110がAPである場合、APと表示された装置の動作は第1STA110のプロセッサ111によって制御され、第1STA110のプロセッサ111によって制御される送受信機113を介して関連する信号が送信されるか受信される。また、APの動作に関連する制御情報やAPの送信/受信信号は第1STA110のメモリ112に格納される。また、第2STA110がAPである場合、APと表示された装置の動作は第2STA120のプロセッサ121によって制御され、第2STA120のプロセッサ121によって制御される送受信機123を介して関連する信号が送信されるか受信される。また、APの動作に関連する制御情報やAPの送信/受信信号は第2STA110のメモリ122に格納される。
【0044】
例えば、以下の明細書においてnon-AP(またはUser-STA)と表示された装置の動作は第1STA110または第2STA120において実行される。例えば、第2STA120がnon-APである場合、non-APと表示された装置の動作は第2STA120のプロセッサ121によって制御され、第2STA120のプロセッサ121によって制御される送受信機123を介して関連する信号が送信されるか受信される。また、non-APの動作に関連する制御情報やAPの送信/受信信号は第2STA120のメモリ122に格納される。例えば、第1STA110がnon-APである場合、non-APと表示された装置の動作は第1STA110のプロセッサ111によって制御され、第1STA120のプロセッサ111によって制御される送受信機113を介して関連する信号が送信されるか受信される。また、non-APの動作に関連する制御情報やAPの送信/受信信号は第1STA110のメモリ112に格納される。
【0045】
以下の明細書において(送信/受信)STA、第1STA、第2STA、STA1、STA2、AP、第1AP、第2AP、AP1、AP2、(送信/受信)Terminal、(送信/受信)Device、(送信/受信)apparatus、ネットワークなどと呼ばれる装置は
図1のSTA110、120を意味する。例えば、具体的な符号なしに(送信/受信)STA、第1STA、第2STA、STA1、STA2、AP、第1AP、第2AP、AP1、AP2、(送信/受信)Terminal、(送信/受信)Device、(送信/受信)apparatus、ネットワークなどと表示された装置も
図1のSTA110、120を意味する。例えば、以下の一例において様々なSTAが信号(例えば、PPPDU)を送受信する動作は
図1の送受信機113、123において実行される場合がある。また、以下の一例において、様々なSTAが送受信信号を生成するか送受信信号のために事前にデータ処理や演算を実行する動作は
図1のプロセッサ111、121において実行される場合がある。例えば、送受信信号を生成するか送受信信号のために事前にデータ処理や演算を実行する動作の一例は、1)PPDU内に含まれるサブフィールド(SIG,STF,LTF,Data)フィールドのビット情報を決定/獲得/構成/演算/デコード/エンコードする動作、2)PPDU内に含まれるサブフィールド(SIG,STF,LTF,Data)フィールドのために用いられる時間リソースや周波数リソース(例えば、サブキャリアリソース)などを決定/構成/獲得する動作、3)PPDU内に含まれるサブフィールド(SIG,STF,LTF,Data)フィールドのために用いられる特定のシーケンス(例えば、パイロットシーケンス、STF/LTFシーケンス、SIGに適用されるエクストラシーケンス)などを決定/構成/獲得する動作、4)STAに対して適用される電力制御動作及び/または省電力動作、5)ACK信号の決定/獲得/構成/演算/デコード/エンコードなどに関連する動作を含むことができる。また、以下の一例において様々なSTAが送受信信号の決定/獲得/構成/演算/デコード/エンコードのために使用する様々な情報(例えば、フィールド/サブフィールド/制御フィールド/パラメータ/パワーなどに関連する情報)は
図1のメモリ112、122に格納される。
【0046】
上述した
図1(a)の装置/STAは
図1(b)のように変形される。以下の
図1(b)に基づいて、本明細書のSTA110、120を説明する。
【0047】
例えば、
図1(b)に示された送受信機113、123は上述した
図1(a)に示された送受信機と同じ機能を実行することができる。例えば、
図1(b)に示されたプロセシングチップ114、124はプロセッサ111、121及びメモリ112、122を含むことができる。
図1(b)に示されたプロセッサ111、121及びメモリ112、122は上述した
図1(a)に示されたプロセッサ111、121及びメモリ112、122と同じ機能を実行することができる。
【0048】
以下で説明される、移動端末(mobile terminal)、無線機器(wireless device)、無線送受信ユニット(Wireless Transmit/Receive Unit;WTRU)、ユーザ装置(User Equipment;UE)、移動局(Mobile Station;MS)、移動加入者ユニット(Mobile Subscriber Unit)、ユーザ(user)、ユーザSTA、ネットワーク、基地局(Base Station)、Node-B、AP(Access Point)、リピータ、ルータ、リレー、受信装置、送信装置、受信STA、送信STA、受信Device、送信Device、受信Apparatus、及び/または送信Apparatusは、
図1(a)/(b)に示されたSTA110、120を意味するか、
図1(b)に示されたプロセシングチップ114、124を意味する。すなわち、本明細書の技術的な特徴は、
図1(a)/(b)に示されたSTA110、120に実行できるか、
図1(b)に示されたプロセシングチップ114、124でのみ実行される場合がある。例えば、送信STAが制御信号を送信する技術的な特徴は、
図1(a)/(b)に示されたプロセッサ111、121において生成された制御信号が
図1(a)/(b)に示された送受信機113、123を介して送信される技術的な特徴として理解できる。または、送信STAが制御信号を送信する技術的な特徴は、
図1(b)に示されたプロセシングチップ114、124において送受信機113、123に伝送される制御信号が生成される技術的な特徴として理解できる。
【0049】
例えば、受信STAが制御信号を受信する技術的な特徴は、
図1(a)に示された送受信機113、123によって制御信号が受信される技術的な特徴として理解できる。または、受信STAが制御信号を受信する技術的な特徴は、
図1(a)に示された送受信機113、123に受信された制御信号が
図1(a)に示されたプロセッサ111、121によって獲得される技術的な特徴として理解できる。または、受信STAが制御信号を受信する技術的な特徴は、
図1(b)に示された送受信機113、123に受信された制御信号が
図1(b)に示されたプロセシングチップ114、124によって獲得される技術的な特徴として理解できる。
【0050】
図1(b)を参照すると、メモリ112、122内にソフトウェアコード115、125が含まれる。ソフトウェアコード115、125はプロセッサ111、121の動作を制御するinstructionが含まれる。ソフトウェアコード115、125は様々なプログラミング言語で含まれる。
【0051】
図1に示されたプロセッサ111、121またはプロセシングチップ114、124はASIC(application-specific integrated circuit)、他のチップセット、論理回路及び/またはデータ処理装置を含むことができる。プロセッサはAP(application processor)である。例えば、
図1に示されたプロセッサ111、121またはプロセシングチップ114、124はDSP(digital signal processor)、CPU(central processing unit)、GPU(graphics processing unit)、モデム(Modem;modulator and demodulator)のうち、少なくとも一つを含むことができる。例えば、
図1に示されたプロセッサ111、121またはプロセシングチップ114、124はQualcomm(登録商標)によって製造されたSNAPDRAGON(商標)シリーズプロセッサ、Samsung(登録商標)によって製造されたEXYNOS(商標)シリーズプロセッサ、Apple(登録商標)によって製造されたAシリーズプロセッサ、MediaTek(登録商標)によって製造されたHELIO(商標)シリーズプロセッサ、INTEL(登録商標)によって製造されたATOM(商標)シリーズプロセッサまたはこれを改善(enhance)したプロセッサである。
【0052】
本明細書においてアップリンクはnon-AP STAからAP STAへの通信のためのリンクを意味し、アップリンクを介してアップリンクPPDU/パケット/信号などが送信される。また、本明細書においてダウンリンクはAP STAからnon-AP STAへの通信のためのリンクを意味し、ダウンリンクを介してダウンリンクPPDU/パケット/信号などが送信される。
【0053】
図2は無線LAN(WLAN)の構造を示した概念図である。
【0054】
図2の上部はIEEE(institute of electrical and eletronic engineers)802.11のインフラストラクチャーBSS(basic service set)の構造を示す。
【0055】
図2の上部を参照すると、無線LANシステムは一つまたはそれ以上のインフラストラクチャーBSS200、205(以下、BSS)を含むことができる。BSS200、205は正常に同期を行って互いに通信できるAP(access point,225)及びSTA1(Station,200-1)のようなAPとSTAのセットとして、特定の領域を指す概念ではない。BSS205は一つのAP230に一つ以上の結合可能なSTA205-1、205-2を含めることができる。
【0056】
BSSは少なくとも一つのSTA、配信サービス(distribution Service)を提供するAP225、230及び多数のAPを接続する配信システム(distribution System,DS,210)を含むことができる。
【0057】
配信システム210は複数のBSS200、205を接続して拡張サービスセットであるESS(extended service set,240)を実装することができる。ESS240は一つまたは複数個のAPが配信システム210を介して接続されてできた一つのネットワークを指示する用語として使用される。一つのESS240に含まれるAPは同じSSID(service set identification)を持つ。
【0058】
ポータル(portal,220)は無線LANネットワーク(IEEE802.11)と他のネットワーク(例えば、802.X)との接続を実行するブリッジ役割を実行することができる。
【0059】
図2の上部のようなBSSではAP225、230の間のネットワーク及びAP225、230とSTA(200-1、205-1、205-2)の間のネットワークが実装される。しかし、AP225、230なしにSTA間でもネットワークを設定して通信を行うこともできる。AP225、230なしにSTA間でもネットワークを設定して通信を行うネットワークをアドホックネットワーク(Ad-Hoc network)または独立BSS(independent basic service set,IBSS)と定義する。
【0060】
【0061】
図2の下部を参照すると、IBSSはアドホックモードに動作するBSSである。IBSSはAPを含まないため中央において管理機能を実行するエンティティ(centralized management entity)がない。すなわち、IBSSにおいてSTA250-1、250-2、250-3、255-4、255-5は分散方法(分散方式。distributed manner)で管理される。IBSSでは全てのSTA250-1、250-2、250-3、255-4、255-5が移動STAで構成され、配信システムへの接続が許可されず自己完備ネットワーク(self-contained network)を構成する。
【0062】
図3は通常のリンク設定(link setup)過程を説明する図面である。
【0063】
示されたS310ステップにおいてSTAはネットワークを見つける動作を実行することができる。ネットワークを見つける動作はSTAのスキャニング(scanning)動作を含むことができる。すなわち、STAがネットワークにアクセスするためには参加可能なネットワークを見つける必要がある。STAは無線ネットワークに参加する前に互換性のあるネットワークを識別する必要があるが、特定の領域に存在するネットワークの識別過程をスキャニングという。スキャニング方法にはアクティブスキャン(active scanning)とパシップスキャン(passive scanning)がある。
【0064】
図3では例示的に、アクティブスキャン過程を含むネットワークを見つける動作を示す。アクティブスキャンにおいてスキャニングを行うSTAはチャネルを移動させ周辺にどのAPが存在するか探索するためにプローブ要求フレーム(probe request frame)を送信しこれに対する応答を待つ。応答者(responder)はプローブ要求フレームを送信したSTAへプローブ要求フレームに対する応答にプローブ応答フレーム(probe response frame)を送信する。ここで、応答者はスキャニングされているチャネルのBSSにおいて最後にビーコンフレーム(beacon frame)を送信したSTAである。BSSではAPがビーコンフレームを送信するためAPが応答者になり、IBSSではIBSS内のSTAが戻ってビーコンフレームを送信するため、応答者が一定ではない。例えば、1番チャネルにおいてプローブ要求フレームを送信し1番チャネルにおいてプローブ応答フレームを受信したSTAは、受信したプローブ応答フレームに含まれたBSS関連情報を格納し次のチャネル(例えば、2番チャネル)に移動して同じ方法にスキャニング(すなわち、2番チャネル上においてプローブ要求/応答送受信)を実行することができる。
【0065】
図3の一例と表示されてはいないが、スキャニング動作はパシップスキャン方法で実行される場合もある。パシップスキャンに基づいてスキャニングを行うSTAはチャネルを移動しながらビーコンフレームを待つことができる。ビーコンフレームはIEEE802.11において管理フレーム(management frame)のうちの一つとして、無線ネットワークの存在を知らせ、スキャニングを行うSTAに無線ネットワークを見つけて、無線ネットワークに参加できるように周期的に送信される。BSSにおいてAPがビーコンフレームを周期的に送信する役割を実行し、IBSSではIBSS内のSTAが戻ってビーコンフレームを送信する。スキャニングを行うSTAはビーコンフレームを受信すればビーコンフレームに含まれたBSSに対する情報を格納し、他のチャネルに移動しながら各チャネルにおいてビーコンフレーム情報を記録する。ビーコンフレームを受信したSTAは、受信したビーコンフレームに含まれたBSS関連情報を格納し、次のチャネルに移動して同じ方法で次のチャネルにおいてスキャニングを行うことができる。
【0066】
ネットワークを発見したSTAは、ステップS320を介して認証過程を実行することができる。このような認証過程は後述するステップS340のセキュリティ設定動作と明確に区分するために第1認証(first authentication)過程と称する。S320の認証過程は、STAが認証要求フレーム(authentication request frame)をAPへ送信し、これに応答してAPが認証応答フレーム(authentication response frame)をSTAへ送信する過程を含むことができる。認証要求/応答に用いられる認証フレーム(authentication frame)は管理フレームに該当する。
【0067】
認証フレームは認証アルゴリズム番号(authentication algorithm number)、認証取引シーケンス番号(認証トランザクションシーケンス番号。authentication transaction sequence number)、ステータスコード(status code)、チャレンジテキスト(challenge text)、RSN(Robust Security Network)、有限巡回群(Finite Cyclic Group)などに対する情報を含むことができる。
【0068】
STAは認証要求フレームをAPへ送信することができる。APは受信された認証要求フレームに含まれた情報に基づいて、該当STAに対する認証を許可するか否かを決定することができる。APは認証処理の結果を認証応答フレームを介してSTAに提供することができる。
【0069】
正常に認証されたSTAはステップS330に基づいて接続過程を実行することができる。接続過程はSTAが接続要求フレーム(アソシエーション要求フレーム。association request frame)をAPへ送信し、これに応答してAPが接続応答フレーム(アソシエーション応答フレーム。association response frame)をSTAへ送信する過程を含む。例えば、接続要求フレームは様々な能力(capabillity)に関連する情報、ビーコンリスンインターバル(listen interval)、SSID(service set identifier)、サポートレート(supported rates)、サポートチャネル(supported channels)、RSN、移動性ドメイン、サポートオペレーティングクラス(supported operating classes)、TIM放送要求(Traffic Indication Map Broadcast request)、相互動作(inter working)サービス能力などに対する情報を含むことができる。例えば、接続応答フレームは様々な能力に関連する情報、ステータスコード、AID(Association ID)、サポートレート、EDCA(Enhanced Distributed Channel Access)パラメータセット、RCPI(Received Channel Power Indicator)、RSNI(Received Signal to Noise Indicator)、移動性ドメイン、タイムアウトインターバル(アソシエーションカムバック時間(association comeback time))、重複(overlapping)BSSスキャンパラメータ、TIM放送応答、QoSマップなどの情報を含むことができる。
【0070】
以後、S340ステップにおいて、STAはセキュリティ設定過程を実行することができる。ステップS340のセキュリティ設定過程は、例えば、EAPOL(Extesible Authntication Protocol over LAN)フレームを介した4ウェイ(way)ハンドシェイクを介して、プライベートキー設定(private key setup)をする過程を含むことができる。
【0071】
図4はIEEE規格において用いられるPPDUの一例を示した図面である。
【0072】
示されたように、IEEEa/g/n/acなどの規格では様々な形のPPDU(PHY protocol data unit)が使用される。具体的には、LTF、STFフィールドはトレーニング信号を含み、SIG-A、SIG-Bには受信ステーションのための制御情報が含まれ、データフィールドにはPSDU(MAC PDU/Aggregated MAC PDU)に相応するユーザデータが含まれた。
【0073】
また、
図4はIEEE802.11ax規格のHE PPDUの一例も含む。
図4に係るHE PPDUは多重ユーザのためのPPDUの一例として、HE-SIG-Bは多重ユーザのための場合にのみ含まれ、単一ユーザのためのPPDUには該当HE-SIG-Bが省略される。
【0074】
示されたように、多重ユーザ(マルチユーザ。Multiple User;MU)のためのHE-PPDUはL-STF(legacy-short training field)、L-LTF(legacy-long training field)、L-SIG(legacy-signal)、HE-SIG-A(high efficiency-signal A)、HE-SIG-B(high efficiency-signal-B)、HE-STF(high efficiency-short training field)、HE-LTF(high efficiency-long training field)、データフィールド(またはMACペイロード)及びPE(Packet Extension)フィールドを含むことができる。それぞれのフィールドは示された時間区間(すなわち、4または8μsなど)の間に送信される。
【0075】
以下のように、PPDUにおいて用いられるリソースユニット(RU)を説明する。リソースユニットは複数個のサブキャリア(またはトーン)を含むことができる。リソースユニットはOFDMA技術に基づいて多数のSTAへ信号を送信する場合に使用される。また、一つのSTAへ信号を送信する場合にもリソースユニットが定義される。リソースユニットはSTF、LTF、データフィールドなどのために使用される。
【0076】
図5は20MHz帯域上で使われるリソースユニット(RU)の配置を示す図面である。
【0077】
図5に示した通り、互い異なる数のトーン(すなわち、サブキャリア)に対応するリソースユニット(Resource Unit;RU)が使用されHE-PPDUの一部のフィールドを構成することができる。例えば、HE-STF、HE-LTF、データフィールドに対して示されたRU単位でリソースを割り当てることができる。
【0078】
図5の最上段に示した通り、26ユニット(すなわち、26個のトーンに対応するユニット)が配置される。20MHz帯域の最も左側(left most)帯域には6個のトーンがガード(Guard)帯域として用いられ、20MHz帯域の最も右側(right most)帯域には5個のトーンがガード帯域として用いられる。また、中心帯域、すなわち、DC帯域には7個のDCトーンが挿入され、DC帯域の左右側に各13個のトーンに対応する26ユニットが存在することができる。また、その他の帯域には26ユニット、52ユニット、106ユニットが割り当てられる。各ユニットは受信ステーション、すなわち、ユーザのために割り当てられる。
【0079】
その一方で、
図5のRU配置は多数のユーザ(MU)のための状況のみならず、単一ユーザ(SU)のための状況でも活用され、この場合には
図5の最下段に示した通り1個の242ユニットを使用することが可能でありこの場合には3個のDCトーンを挿入することができる。
【0080】
図5の一例においては様々なサイズのRU、すなわち、26-RU、52-RU、106-RU、242-RUなどが提案されたところ、このようなRUの具体的なサイズは拡張又は増加することができるため、本実施形態は各RUの具体的なサイズ(すなわち、対応するトーンの数)に制限されない。
【0081】
図6は40MHz帯域上で使われるリソースユニット(RU)の配置を示す図面である。
【0082】
図5の一例において様々なサイズのRUが使用されたことと同様に、
図6の一例も26-RU、52-RU、106-RU、242-RU、484-RUなどが使用される。また、中心周波数には5個のDCトーンを挿入することができ、40MHz帯域の最も左側(left most)帯域には12個のトーンがガード(Guard)帯域として用いられ、40MHz帯域の最も右側(right most)帯域には11個のトーンがガード帯域として用いられる。
【0083】
また、示した通り、単一ユーザのために使われる場合、484-RUが使用される。その一方で、RUの具体的な数が変更できるという点は
図4の一例と同じである。
【0084】
図7は80MHz帯域上で使われるリソースユニット(RU)の配置を示す図面である。
【0085】
図5及び
図6の一例において様々なサイズのRUが使用されたことと同様に、
図7の一例も26-RU、52-RU、106-RU、242-RU、484-RU、996-RUなどが使用される。また、中心周波数には7個のDCトーンを挿入することができ、80MHz帯域の最も左側(left most)帯域には12個のトーンがガード(Guard)帯域として用いられ、80MHz帯域の最も右側(right most)帯域には11個のトーンがガード帯域として用いられる。また、DC帯域左右に位置するそれぞれ13個のトーンを使用した26-RUを使用することができる。
【0086】
また、示した通り、単一ユーザのために使われる場合、996-RUが使用され、この場合には5個のDCトーンを挿入することができる。
【0087】
本明細書において説明したRUはUL(Uplink)通信及びDL(Downlink)通信に使用される。例えば、Trigger frameによってsolicitされるUL-MU通信が実行される場合、送信STA(例えば、AP)はTrigger frameを介して第1のSTAには第1のRU(例えば、26/52/106/242-RUなど)を割り当て、第2のSTAには第2のRU(例えば、26/52/106/242-RUなど)を割り当てることができる。以降、第1のSTAは第1のRUに基づいて第1のTrigger-based PPDUを送信することができ、第2のSTAは第2のRUに基づいて第2のTrigger-based PPDUを送信することができる。第1の/第2のTrigger-based PPDUは同じ時間区間にAPに送信される。
【0088】
例えば、DL MU PPDUが構成される場合、送信STA(例えば、AP)は第1のSTAには第1のRU(例えば、26/52/106/242-RUなど)を割り当て、第2のSTAには第2のRU(例えば、26/52/106/242-RUなど)を割り当てることができる。すなわち、送信STA(例えば、AP)は1つのMU PPDU内で第1のRUを介して第1のSTAのためのHE-STF、HE-LTF、Dataフィールドを送信することができ、第2のRUを介して第2のSTAのためのHE-STF、HE-LTF、Dataフィールドを送信することができる。
【0089】
RUの配置に関する情報はHE-SIG-Bを介してシグナルされる。
【0090】
図8はHE-SIG-Bフィールドの構造を示している。
【0091】
示した通り、HE-SIG-Bフィールド810は共通フィールド820及びユーザ個別(ユーザ固有。user-specific)フィールド830を含む。共通フィールド820はSIG-Bを受信する全てのユーザ(すなわち、ユーザSTA)に共通適用される情報を含むことができる。ユーザ個別フィールド830はユーザ個別制御フィールドと呼べる。ユーザ個別フィールド830は、SIG-Bが複数のユーザに伝達される場合複数のユーザのうち、いずれか一部にのみ適用される。
【0092】
図8に示した通り共通フィールド820及びユーザ個別フィールド830は別途エンコーディングすることができる。
【0093】
共通フィールド820はN*8ビットのRU allocation情報を含むことができる。例えば、RU allocation情報はRUの位置(location)に関する情報を含むことができる。例えば、
図5の通り20MHzチャネルが使われる場合、RU allocation情報はどの周波数帯域にどのRU(26-RU/52-RU/106-RU)が配置されるかに関する情報を含むことができる。
【0094】
RU allocation情報が8ビットで構成される場合の一例は次の通りである。
【0095】
【0096】
図5の一例の通り、20MHzチャネルには最大9個の26-RUが割り当てられる。表1の通り共通フィールド820のRU allocation情報が「00000000」のように設定される場合対応するチャネル(すなわち、20MHz)には9個の26-RUが割り当てられる。また、表1の通り共通フィールド820のRU allocation情報が「00000001」のように設定される場合対応するチャネルに7個の26-RUと1個の52-RUが配置される。すなわち、
図5の一例において最も右側においては52-RUが割り当てられ、その左側には7個の26-RUが割り当てられる。
【0097】
表1の一例はRU allocation情報が表示できるRU locationのうち、一部のみを表示したものである。
【0098】
例えば、RU allocation情報は下記の表2の一例を追加で含むことができる。
【0099】
【0100】
「01000y2y1y0」は20MHzチャネルの最も左側に106-RUが割り当てられ、その右側に5個の26-RUが割り当てられる一例に関連する。この場合、106-RUに対してはMU-MIMO技術に基づいて多数のSTA(例えば、User-STA)が割り当てられる。具体的には、106-RUに対しては最大8個のSTA(例えば、User-STA)が割り当てられ、106-RUに割り当てられるSTA(例えば、User-STA)の数は3ビット情報(y2y1y0)に基づいて決定される。例えば、3ビット情報(y2y1y0)がNに設定される場合、106-RUにMU-MIMO技術に基づいて割り当てられるSTA(例えば、User-STA)の数はN+1であり得る。
【0101】
通常、複数のRUに対しては互い異なる複数のSTA(例えばUser STA)が割り当てられる。しかし特定のサイズ(例えば、106サブキャリア)以上の1つのRUに対してはMU-MIMO技術に基づいて複数のSTA(例えばUser STA)が割り当てられる。
【0102】
図8に示した通り、ユーザ個別フィールド830は複数個のユーザフィールドを含むことができる。上述した通り、共通フィールド820のRU allocation情報に基づいて特定のチャネルに割り当てられるSTA(例えばUser STA)の数が決定される。例えば、共通フィールド820のRU allocation情報が「00000000」である場合9個の26-RUそれぞれに1個ずつのUser STAが割り当て(すなわち、合計9個のUser STAが割り当て)られる。すなわち、最大9個のUser STAがOFDMA技術を介して特定のチャネルに割り当てられる。言い換えれば、最大9個のUser STAがnon-MU-MIMO技術を介して特定のチャネルに割り当てられる。
【0103】
例えば、RU allocationが「01000y2y1y0」に設定される場合、最も左側に配置される106-RUにはMU-MIMO技術を介して複数のUser STAが割り当てられ、その右側に配置される5個の26-RUにはnon-MU-MIMO技術を介して5個のUser STAが割り当てられる。このような場合は
図9の一例を介して具体化される。
【0104】
図9はMU-MIMO技術を介して複数のUser STAが同じRUに割り当てられる一例を示している。
【0105】
例えば、
図9の通りRU allocationが「01000010」に設定される場合、表2に基づいて、特定のチャネルの最も左側には106-RUが割り当てられその右側には5個の26-RUが割り当てられる。また、106-RUには合計3個のUser STAがMU-MIMO技術を介して割り当てられる。その結果、合計8個のUser STAが割り当てられるため、HE-SIG-Bのユーザ個別フィールド830は8個のUser fieldを含むことができる。
【0106】
8個のUser fieldは
図9に示された順で含まれる。また、
図8において示した通り、2個のUser fieldは1個のUser block fieldで実装される。
【0107】
図8及び
図9に示されるUser fieldは2個のフォーマットに基づいて構成される。すなわち、MU-MIMO技術に関連するUser fieldは第1のフォーマットで構成され、non-MU-MIMO技術に関連するUser fieldは第2のフォーマットで構成される。
図9の一例を参照すれば、User field 1からUser field 3は第1のフォーマットに基づくことができ、User field 4からUser field 8は第2のフォーマットに基づくことができる。第1のフォーマット又は第2のフォーマットは同じ長さ(例えば21ビット)のビット情報を含むことができる。
【0108】
それぞれのUser fieldは同じサイズ(例えば21ビット)を持つことができる。例えば、第1のフォーマット(MU-MIMO技術のフォーマット)のUser fieldは次の通り構成される。
【0109】
例えば、User field(すなわち、21ビット)内の第1のビット(例えば、B0-B10)は当該User fieldが割り当てられるUser STAの識別情報(例えば、STA-ID、partial AIDなど)を含むことができる。また、User field(すなわち、21ビット)内の第2のビット(例えば、B11-B14)は空間設定(spatial configuration)に関する情報を含むことができる。
【0110】
また、User field(すなわち、21ビット)内の第3のビット(すなわち、B15-18)はMCS(Modulation and coding scheme)情報を含むことができる。MCS情報は当該SIG-Bが含まれるPPDU内のデータフィールドに適用される。
【0111】
本明細書において使われるMCS、MCS情報、MCSインデックス、MCSフィールドなどは特定のインデックス値で表示される。例えば、MCS情報はインデックス0からインデックス11で表示される。MCS情報はコンスタレーション変調タイプ(例えば、BPSK、QPSK、16-QAM、64-QAM、256-QAM、1024-QAMなど)に関する情報、及びコードレート(例えば、1/2、2/3、3/4、5/6など)に関する情報を含むことができる。MCS情報にはチャネルコーディングタイプ(例えば、BCC又はLDPC)に関する情報が除外される。
【0112】
また、User field(すなわち、21ビット)内の第4のビット(すなわち、B19)はReservedフィールドであり得る。
【0113】
また、User field(すなわち、21ビット)内の第5のビット(すなわち、B20)はコーディングタイプ(例えば、BCC又はLDPC)に関する情報を含むことができる。すなわち、第5のビット(すなわち、B20)は当該SIG-Bが含まれるPPDU内のデータフィールドに適用されたチャネルコーディングのタイプ(例えば、BCC又はLDPC)に関する情報を含むことができる。
【0114】
上述した一例は第1のフォーマット(MU-MIMO技術のフォーマット)のUser fieldに関連する。第2のフォーマット(non-MU-MIMO技術のフォーマット)のUser fieldの一例は以下の通りである。
【0115】
第2のフォーマットのUser field内の第1のビット(例えば、B0-B10)はUser STAの識別情報を含むことができる。また、第2のフォーマットのUser field内の第2のビット(例えば、B11-B13)は当該RUに適用される空間ストリーム(spatial stream)の数に関する情報を含むことができる。また、第2のフォーマットのUser field内の第3のビット(例えば、B14)はbeam forming steering matrixが適用されるか否かに関する情報が含まれる。第2のフォーマットのUser field内の第4のビット(例えば、B15-B18)はMCS(Modulation and coding scheme)情報を含むことができる。また、第2のフォーマットのUser field内の第5のビット(例えば、B19)はDCM(Dual Carrier Modulation)が適用されるか否かに関する情報を含むことができる。また、第2のフォーマットのUser field内の第6のビット(すなわち、B20)はコーディングタイプ(例えば、BCC又はLDPC)に関する情報を含むことができる。
【0116】
以下、本明細書のSTAにおいて送信/受信されるPPDUを説明する。
【0117】
図10は本明細書に使われるPPDUの一例を示している。
【0118】
図10のPPDUはEHT PPDU、送信PPDU、受信PPDU、第1のタイプ又は第NタイプPPDUなどの様々な名称で呼べる。例えば、本明細書においてPPDU又はEHT PPDUは、送信PPDU、受信PPDU、第1のタイプ又は第NタイプPPDUなどの様々な名称で呼べる。また、EHT PPUはEHTシステム及び/又はEHTシステムを改善した新しい無線LANシステムにおいて使用される。
【0119】
図10のPPDUはEHTシステムにおいて使われるPPDUタイプのうち、一部又は全部を示すことができる。例えば、
図10の一例はSU(single-user)モード及びMU(multi-user)モード全てのために使用される。言い換えれば、
図10のPPDUは1つの受信STA又は複数の受信STAのためのPPDUであり得る。
図10のPPDUがTB(Trigger-based)モードのために使われる場合、
図10のEHT-SIGは省略される。言い換えれば、UL-MU(Uplink-MU)通信のためのTrigger frameを受信したSTAは、
図10の一例においてEHT-SIGが省略されたPPDUを送信することができる。
【0120】
図10においてL-STFからEHT-LTFはプリアンブル(preamble)又は物理プリアンブル(physical preamble)とよべ、物理層において生成/送信/受信/獲得/デコーディングすることができる。
【0121】
図10のL-STF、L-LTF、L-SIG、RL-SIG、U-SIG、EHT-SIGフィールドのsubcarrier spacingは312.5kHzに決定され、EHT-STF、EHT-LTF、Dataフィールドのsubcarrier spacingは78.125kHzに決めることができる。すなわち、L-STF、L-LTF、L-SIG、RL-SIG、U-SIG、EHT-SIGフィールドのtone index(又はsubcarrier index)は312.5kHz単位で表示され、EHT-STF、EHT-LTF、Dataフィールドのtone index(又はsubcarrier index)は78.125kHz単位で表示される。
【0122】
図10のPPDUはL-LTF及びL-STFは従来のフィールドと同じであり得る。
【0123】
図10のL-SIGフィールドは例えば24ビットのビット情報を含むことができる。例えば、24ビット情報は4ビットのRateフィールド、1ビットのReservedビット、12ビットのLengthフィールド、1ビットのParityビット及び、6ビットのTailビットを含むことができる。例えば、12ビットのLengthフィールドはPPDUの長さ又はtime durationに関する情報を含むことができる。例えば、12ビットLengthフィールドの値はPPDUのタイプに基づいて決定される。例えば、PPDUがnon-HT、HT、VHT PPDUであるかEHT PPDUである場合、Lengthフィールドの値は3の倍数で決定される。例えば、PPDUがHE PPDUである場合、Lengthフィールドの値は「の倍数+1」又は「の倍数+2」で決定される。言い換えれば、non-HT、HT、VHT PPDUであるかEHT PPDUのためにLengthフィールドの値は3の倍数で決定することができ、HE PPDUのためにLengthフィールドの値は「3の倍数+1」又は「の倍数+2」で決定することができる。
【0124】
例えば、送信STAはL-SIGフィールドの24ビット情報に対して1/2の符号化率(code rate)に基づいたBCCエンコーディングを適用することができる。以降、送信STAは48ビットのBCC符号化ビットを獲得することができる。48ビットの符号化ビットに対してはBPSK変調が適用され48個のBPSKシンボルが生成される。送信STAは48個のBPSKシンボルを、パイロットサブキャリア{サブキャリアインデックス-21、-7、+7、+21}及びDCサブキャリア{サブキャリアインデックス0}を除いた位置にマッピングすることができる。その結果、48個のBPSKシンボルはサブキャリアインデックス-26から-22、-20から-8、-6から-1、+1から+6、+8から+20、及び+22から+26にマッピングされる。送信STAはサブキャリアインデックス{-28、-27、+27、28}に{-1、-1、-1、1}の信号を追加でマッピングすることができる。上記の信号は{-28、-27、+27、28}に対応する周波数領域に対するチャネル推定のために使用される。
【0125】
送信STAはL-SIGと同じく生成されるRL-SIGを生成することができる。RL-SIGに対してはBPSK変調が適用される。受信STAはRL-SIGの存在に基づいて受信PPDUがHE PPDU又はEHT PPDUであることがわかる。
【0126】
図10のRL-SIG以降はU-SIG(Universal SIG)が挿入される。U-SIGは第1のSIGフィールド、第1のSIG、第1のタイプSIG、制御シグナル、制御シグナルフィールド、第1の(タイプ)制御シグナルなどの様々な名称で呼べる。
【0127】
U-SIGはNビットの情報を含むことができ、EHT PPDUのタイプを識別するための情報を含むことができる。例えば、U-SIGは2個のシンボル(例えば、連続する2個のOFDMシンボル)に基づいて構成される。U-SIGのための各シンボル(例えば、OFDMシンボル)は4usのdurationを持つことができる。U-SIGの各シンボルは26ビット情報を送信するために使用される。例えばU-SIGの各シンボルは52個のデータトーンと4個のパイロットトーンに基づいて送受信される。
【0128】
U-SIG(又はU-SIGフィールド)を介しては例えばAビット情報(例えば、52un-coded bit)が送信され、U-SIGの第1のシンボルは総Aビット情報のうち、最初のXビット情報(例えば、26un-coded bit)を送信し、U-SIGの第2のシンボルは総Aビット情報のうち、残りのYビット情報(例えば、26un-coded bit)を送信することができる。例えば、送信STAは各U-SIGシンボルに含まれる26un-coded bitを獲得することができる。送信STAはR=1/2のrateに基づいてconvolutional encoding(すなわち、BCCエンコーディング)を実行して52-coded bitを生成し、52-coded bitに対するインタリーブを実行することができる。送信STAはインタリーブされた52-coded bitに対してBPSK変調を実行して各U-SIGシンボルに割り当てられる52個のBPSKシンボルを生成することができる。1つのU-SIGシンボルはDCインデックス0を除いて、サブキャリアインデックス-28からサブキャリアインデックス+28までの56個のトーン(サブキャリア)に基づいて送信される。送信STAが生成した52個のBPSKシンボルはパイロットトーンである-21、-7、+7、+21トーンを除いた残りのトーン(サブキャリア)に基づいて送信される。
【0129】
例えば、U-SIGによって送信されるAビット情報(例えば、52un-coded bit)はCRCフィールド(例えば4ビット長さのフィールド)及びテールフィールド(例えば6ビット長さのフィールド)を含むことができる。前記CRCフィールド及びテールフィールドはU-SIGの第2のシンボルを介して送信される。前記CRCフィールドはU-SIGの第1のシンボルに割り当てられる26ビットと第2のシンボル内で前記CRC/テールフィールドを除いた残りの16ビットに基づいて生成することができ、従来のCRC calculationアルゴリズムに基づいて生成することができる。また、前記テールフィールドはconvolutional decoderのtrellisをterminateするために使用することができ、例えば「」に設定することができる。
【0130】
U-SIG(又はU-SIGフィールド)によって送信されるAビット情報(例えば、52un-coded bit)はversion-independent bitsとversion-dependentbitsに分けられる。例えば、version-independent bitsのサイズは固定的であるか可変であり得る。例えば、version-independent bitsはU-SIGの第1のシンボルにのみ割り当てられるか、version-independent bitsはU-SIGの第1のシンボル及び第2のシンボル全てに割り当てられる。例えば、version-independent bitsとversion-dependentbitsは第1の制御ビット及び第2の制御ビットなどの様々な名称で呼べる。
【0131】
例えば、U-SIGのversion-independent bitsは3ビットのPHY version identifierを含むことができる。例えば、3ビットのPHY version identifierは送受信PPDUのPHY versionに関する情報を含むことができる。例えば、3ビットのPHY version identifierの第1の値は送受信PPDUがEHT PPDUであることを指示することができる。言い換えれば、送信STAはEHT PPDUを送信する場合、3ビットのPHY version identifierを第1の値に設定することができる。言い換えれば、受信STAは第1の値を持つPHY version identifierに基づいて、受信PPDUがEHT PPDUであることを判断することができる。
【0132】
例えば、U-SIGのversion-independent bitsは1ビットのUL/DL flagフィールドを含むことができる。1ビットのUL/DL flagフィールドの第1の値はUL通信に関連し、UL/DL flagフィールドの第2の値はDL通信に関連する。
【0133】
例えば、U-SIGのversion-independent bitsはTXOPの長さに関する情報、BSS color IDに関する情報を含むことができる。
【0134】
例えばEHT PPDUが様々なタイプ(例えば、SUモードに関するEHT PPDU、MUモードに関するEHT PPDU、TBモードに関するEHT PPDU、Extended Range送信に関するEHT PPDUなどの様々なタイプ)に分けられる場合、EHT PPDUのタイプに関する情報はU-SIGのversion-dependentbitsに含まれる。
【0135】
例えば、U-SIGは、1)帯域幅に関する情報を含む帯域幅フィールド、2)EHT-SIGに適用されるMCS技術に関する情報を含むフィールド、3)EHT-SIGにデュアルサブキャリアモジュレーション(dual subcarrier modulation、DCM)技術が適用されるか否かに関する情報を含む指示フィールド、4)EHT-SIGのために使われるシンボルの数に関する情報を含むフィールド、5)EHT-SIGが全帯域にわたって生成されるか否かに関する情報を含むフィールド、6)EHT-LTF/STFのタイプに関する情報を含むフィールド、7)EHT-LTFの長さ及びCP長さを指示するフィールドに関する情報を含むことができる。
【0136】
図10のPPDUにはプリアンブルパンクチャリング(puncturing)が適用される。プリアンブルパンクチャリングはPPDUの全体帯域のうち、一部の帯域(例えば、Secondary 20MHz帯域)にパンクチャリングを適用することを意味する。例えば、80MHz PPDUが送信される場合、STAは80MHz帯域のうち、Secondary 20MHz帯域に対してパンクチャリングを適用し、primary 20MHz帯域とsecondary 40MHz帯域を介してのみPPDUを送信することができる。
【0137】
例えばプリアンブルパンクチャリングのパターンは事前に設定することができる。例えば、第1のパンクチャリングパターンが適用される場合、80MHz帯域内でSecondary 20MHz帯域に対してのみパンクチャリングが適用される。例えば、第2のパンクチャリングパターンが適用される場合、80MHz帯域内でsecondary 40MHz帯域に含まれた2個のSecondary 20MHz帯域のうち、いずれか1つに対してのみパンクチャリングが適用される。例えば、第3のパンクチャリングパターンが適用される場合、160MHz帯域(又は80+80MHz帯域)内でprimary 80MHz帯域に含まれたSecondary 20MHz帯域に対してのみパンクチャリングが適用される。例えば、第4のパンクチャリングパターンが適用される場合、160MHz帯域(又は80+80MHz帯域)内でprimary 80MHz帯域に含まれたprimary 40MHz帯域は存在(present)してprimary 40MHz帯域に属しない少なくとも1つの20MHzチャネルに対してパンクチャリングが適用される。
【0138】
PPDUに適用されるプリアンブルパンクチャリングに関する情報はU-SIG及び/又はEHT-SIGに含まれる。例えば、U-SIGの第1のフィールドはPPDUの連続する帯域幅(contiguous bandwidth)に関する情報を含み、U-SIGの第2のフィールドはPPDUに適用されるプリアンブルパンクチャリングに関する情報を含むことができる。
【0139】
例えば、U-SIG及びEHT-SIGは下記の方法に基づいてプリアンブルパンクチャリングに関する情報を含むことができる。PPDUの帯域幅が80MHzを超過する場合、U-SIGは80MHz単位で個別に構成される。例えば、PPDUの帯域幅が160MHzである場合、当該PPDUには1番目の80MHz帯域のための第1のU-SIG及び2番目の80MHz帯域のための第2のU-SIGが含まれる。この場合、第1のU-SIGの第1のフィールドは160MHz帯域幅に関する情報を含み、第1のU-SIGの第2のフィールドは1番目の80MHz帯域に適用されたプリアンブルパンクチャリングに関する情報(すなわち、プリアンブルパンクチャリングパターンに関する情報)を含むことができる。また、第2のU-SIGの第1のフィールドは160MHz帯域幅に関する情報を含み、第2のU-SIGの第2のフィールドは2番目の80MHz帯域に適用されたプリアンブルパンクチャリングに関する情報(すなわち、プリアンブルパンクチャリングパターンに関する情報)を含むことができる。その一方で、第1のU-SIGに連続するEHT-SIGは2番目の80MHz帯域に適用されたプリアンブルパンクチャリングに関する情報(すなわち、プリアンブルパンクチャリングパターンに関する情報)を含むことができ、第2のU-SIGに連続するEHT-SIGは1番目の80MHz帯域に適用されたプリアンブルパンクチャリングに関する情報(すなわち、プリアンブルパンクチャリングパターンに関する情報)を含むことができる。
【0140】
さらに又はあるいは、U-SIG及びEHT-SIGは下記の方法に基づいてプリアンブルパンクチャリングに関する情報を含むことができる。U-SIGは全ての帯域に関するプリアンブルパンクチャリングに関する情報(すなわち、プリアンブルパンクチャリングパターンに関する情報)を含むことができる。すなわち、EHT-SIGはプリアンブルパンクチャリングに関する情報を含まず、U-SIGのみがプリアンブルパンクチャリングに関する情報(すなわち、プリアンブルパンクチャリングパターンに関する情報)を含むことができる。
【0141】
U-SIGは20MHz単位で構成される。例えば、80MHz PPDUが構成される場合、U-SIGが複製される。すなわち、80MHz PPDU内に同じ4個のU-SIGが含まれる。80MHz帯域幅を超過するPPDUは互い異なるU-SIGを含むことができる。
【0142】
図10のEHT-SIGは受信STAのための制御情報を含むことができる。EHT-SIGは少なくとも1つのシンボルを介して送信され、1つのシンボルは4usの長さを持つことができる。EHT-SIGのために使われるシンボルの数に関する情報はU-SIGに含まれる。
【0143】
EHT-SIGは
図8から
図9を介して説明したHE-SIG-Bの技術的な特徴を含むことができる。例えばEHT-SIGは、
図8の一例と同じく、共通フィールド(common field)及びユーザ個別フィールド(user-specific field)を含むことができる。EHT-SIGの共通フィールドは省略することができ、ユーザ個別フィールドの数はユーザ(user)の数に基づいて決定される。
【0144】
図8の一例と同じく、EHT-SIGの共通フィールド及びEHT-SIGのユーザ個別フィールドは個別的にコーディングされる。ユーザ個別フィールドに含まれる1つのユーザブロックフィールド(User block field)は2個のユーザ(user)のための情報を含むことができるが、ユーザ個別フィールドに含まれる最後のユーザブロックフィールドは1個のユーザのための情報を含むことができる。すなわち、EHT-SIGの1つのユーザブロックフィールドは最大2個のユーザフィールド(User field)を含むことができる。
図9の一例と同じく、各ユーザフィールド(User field)はMU-MIMO割り当てに関連するか、non-MU-MIMO割り当てに関連する。
【0145】
図8の一例と同じく、EHT-SIGの共通フィールドはCRCビットとTailビットを含むことができ、CRCビットの長さは4ビットで決定することができ、Tailビットの長さは6ビットで決定され「000000」に設定することができる。
【0146】
図8の一例と同じく、EHT-SIGの共通フィールドはRU割り当て情報(RU allocation information)を含むことができる。RU allocation informationは複数のユーザ(すなわち、複数の受信STA)が割り当てられるRUの位置(location)に関する情報を意味することができる。RU allocation informationは、表1と同じく、8ビット(又はNビット)単位で構成される。
【0147】
EHT-SIGの共通フィールドが省略されるモードをサポートすることができる。EHT-SIGの共通フィールドが省略されるモードはcompressed modeと呼べる。compressed modeが使われる場合、EHT PPDUの複数のユーザ(すなわち、複数の受信STA)はnon-OFDMAに基づいてPPDU(例えば、PPDUのデータフィールド)をデコーディングすることができる。すなわち、EHT PPDUの複数のユーザは同じ周波数帯域を介して受信されるPPDU(例えば、PPDUのデータフィールド)をデコーディングすることができる。その一方で、non-compressed modeが使われる場合、EHT PPDUの複数のユーザはOFDMAに基づいてPPDU(例えば、PPDUのデータフィールド)をデコーディングすることができる。すなわち、EHT PPDUの複数のユーザは異なる周波数帯域を介してPPDU(例えば、PPDUのデータフィールド)を受信することができる。
【0148】
EHT-SIGは様々なMCS技術に基づいて構成される。上述した通りEHT-SIGに適用されるMCS技術に関する情報はU-SIGに含まれる。EHT-SIGはDCM技術に基づいて構成される。例えば、EHT-SIGのために割り当てられたN個のデータトーン(例えば、52個のデータトーン)のうち、連続する半分のトーンには第1の変調技術が適用され、残りの連続する半分のトーンには第2の変調技術が適用される。すなわち、送信STAは特定の制御情報を第1の変調技術に基づいて第1のシンボルに変調して連続する半分のトーンに割り当て、同じ制御情報を第2の変調技術に基づいて第2のシンボルに変調して残りの連続する半分のトーンに割り当てることができる。上述した通りEHT-SIGにDCM技術が適用されるか否かに関する情報(例えば、1ビットフィールド)はU-SIGに含まれる。
図10のEHT-STFはMIMO(multiple input multiple output)環境又はOFDMA環境において自動利得制御推定(automatic gain control estimation)を向上させるために使用される。
図10のEHT-LTFはMIMO環境又はOFDMA環境においてチャネルを推定するために使用される。
【0149】
STF及び/又はLTFのタイプに関する情報(LTFに適用されるGIに関する情報も含まれる)は
図10のSIGAフィールド及び/又はSIGBフィールドなどに含まれる。
【0150】
図10のPPDU(すなわち、EHT-PPDU)は
図5及び
図6の一例に基づいて構成される。
【0151】
例えば、20MHz帯域上で送信されるEHT PPDU、すなわち、20MHz EHT PPDUは
図5のRUに基づいて構成される。すなわち、EHT PPDUに含まれるEHT-STF、EHT-LTF、データフィールドのRUの位置(location)は
図5の通り決定される。
【0152】
40MHz帯域上で送信されるEHT PPDU、すなわち、40MHz EHT PPDUは
図6のRUに基づいて構成される。すなわち、EHT PPDUに含まれるEHT-STF、EHT-LTF、データフィールドのRUの位置(location)は
図6の通り決定することができる。
【0153】
図6のRU位置は40MHzに対応するため、
図6のパターンを2回繰り返しすれば80MHzのためのトーン-プラン(tone-plan)が決定される。すなわち、80MHz EHT PPDUは
図7のRUではない
図6のRUが2回繰り返される新しいトーン-プランに基づいて送信される。
【0154】
図6のパターンが2回繰り返される場合、DC領域には23個のトーン(すなわち、11ガードトーン+12ガードトーン)が構成される。すなわち、OFDMAに基づいて割り当てられる80MHz EHT PPDUのためのトーン-プランは23個のDCトーンを持つことができる。これとは違って、Non-OFDMAに基づいて割り当てられる80MHz EHT PPDU(すなわち、non-OFDMA full Bandwidth 80MHz PPDU)は996RUに基づいて構成され5個のDCトーン、12個の左側ガードトーン、11個の右側ガードトーンを含むことができる。
【0155】
160/240/320MHzのためのトーン-プランは
図6のパターンを複数回繰り返しする形で構成される。
【0156】
図10のPPDUは以下の方法に基づいてEHT PPDUで識別される。
【0157】
受信STAは次の事項に基づいて受信PPDUのタイプをEHT PPDUと判断することができる。例えば、1)受信PPDUのL-LTF信号以降の1番目のシンボルがBPSKであり、2)受信PPDUのL-SIGが繰り返されるRL-SIGがdetectされ、3)受信PPDUのL-SIGのLengthフィールドの値に対して「modulo3」を適用した結果が「0」にdetectされる場合、受信PPDUはEHT PPDUと判断される。受信PPDUがEHT PPDUと判断される場合、受信STAは
図10のRL-SIG以降のシンボルに含まれるビット情報に基づいてEHT PPDUのタイプ(例えば、SU/MU/Trigger-based/Extended Rangeタイプ)をdetectすることができる。言い換えれば、受信STAは1)BSPKであるL-LTF信号以降の1番目のシンボル、2)L-SIGフィールドに連続しL-SIGと同じRL-SIG、及び3)「modulo3」を適用した結果が「0」に設定することができるLengthフィールドを含むL-SIGに基づいて、受信PPDUをEHT PPDUと判断することができる。
【0158】
例えば、受信STAは次の事項に基づいて受信PPDUのタイプをHE PPDUと判断することができる。例えば、1)L-LTF信号以降の1番目のシンボルがBPSKであり、2)L-SIGが繰り返されるRL-SIGがdetectされ、3)L-SIGのLength値に対して「modulo3」を適用した結果が「1」又は「2」にdetectされる場合、受信PPDUはHE PPDUと判断される。
【0159】
例えば、受信STAは次の事項に基づいて、受信PPDUのタイプをnon-HT、HT及びVHT PPDUと判断することができる。例えば、1)L-LTF信号以降の1番目のシンボルがBPSKであり、2)L-SIGが繰り返されるRL-SIGがdetectされない場合、受信PPDUはnon-HT、HT及びVHT PPDUと判断される。また、受信STAがRL-SIGの繰り返しをdetectしたとしてもL-SIGのLength値に対して「modulo3」を適用した結果が「0」にdetectされる場合には、受信PPDUがnon-HT、HT及びVHT PPDUと判断される。
【0160】
以下の一例において(送信/受信/アップ/ダウン)信号、(送信/受信/アップ/ダウン)フレーム、(送信/受信/アップ/ダウン)パケット、(送信/受信/アップ/ダウン)データユニット、(送信/受信/アップ/ダウン)データなどで表示される信号は
図10のPPDUに基づいて送受信される信号であり得る。
図10のPPDUは様々なタイプのフレームを送受信するために使用される。例えば、
図10のPPDUは制御フレーム(control frame)のために使用される。制御フレームの一例は、RTS(request to send)、CTS(clear to send)、PS-Poll(Power Save-Poll)、Block ACK Req、Block Ack、NDP(Null Data Packet)announcement、Trigger frameを含むことができる。例えば、
図10のPPDUは管理フレーム(management frame)のために使用される。management frameの一例は、Beacon frame、(Re-)Association Request frame、(Re-)Association Response frame、Probe Request frame、Probe Response frameを含むことができる。例えば、
図10のPPDUはデータフレームのために使用される。例えば、
図10のPPDUは制御フレーム、管理フレーム、及びデータフレームのうち、少なくとも2つ以上を同時に送信するために使用される場合もある。
【0161】
図11は本明細書の送信装置及び/又は受信装置の変形された一例を示している。
【0162】
図1の(a)/(b)の各装置/STAは
図11の通り変形される。
図11の送受信機630は
図1の送受信機113、123と同じであり得る。
図11の送受信機630は受信器(receiver)及び送信機(transmitter)を含むことができる。
【0163】
図11のプロセッサ610は
図1のプロセッサ111、121と同じであり得る。又は、
図11のプロセッサ610は
図1の処理チップ114、124と同じであり得る。
【0164】
図11のメモリ150は
図1のメモリ112、122と同じであり得る。又は、
図11のメモリ150は
図1のメモリ112、122とは異なる別途の外部メモリであり得る。
【0165】
図11を参照すれば、電力管理モジュール611はプロセッサ610及び/又は送受信機630に対する電力を管理する。バッテリー612は電力管理モジュール611に電力を供給する。ディスプレイ613はプロセッサ610によって処理された結果を出力する。キーパッド614はプロセッサ610によって使用される入力を受信する。キーパッド614はディスプレイ613上に表示される。SIMカード615は携帯電話及びコンピューターのような携帯電話装置において加入者を識別して認証することに使われるIMSI(international mobile subscriber identity)及びそれに関連するキーを安全に格納するために使われる集積回路であり得る。
【0166】
図11を参照すれば、スピーカー640はプロセッサ610によって処理された音関連結果を出力することができる。マイク641はプロセッサ610によって使用される音関連入力を受信することができる。
【0167】
1.EHTサウンディングプロトコル(EHT sounding protocol)
【0168】
送信ビームフォーミング及びDL MU-MIMO(Down Link Multi User-Multi Input Multi Output)は1つ以上の受信器において受信を最適化するために送信信号に適用されるステアリング行列(steering matrix)を計算するためにチャネル状態に対する知識が必要である。EHT STAはEHTサウンディングプロトコルを用いてチャネル状態情報を決定する。EHTサウンディングプロトコルはEHT non-trigger-based(non-TB)サウンディング及びEHTトリガーベース(TB)サウンディングで定義された明示的フィードバックメカニズムを提供する。ここでEHTビームフォーミー(beam formee)はEHTビームフォーマ(beam former)によって送信されたトレーニング信号(すなわち、EHTサウンディングNDP)を用いてチャネルを測定し、チャネル状態の変換された推定値を再び送る。EHTビームフォーマはこの推定値を用いてステアリング行列を誘導する。
【0169】
EHTビームフォーミーは1つ以上のEHT Compressed Beam forming/CQIフレームに含まれたEHT圧縮(compressed)Beam forming/CQI reportにおいてチャネル状態の推定値を返す。EHT圧縮ビームフォーミング/CQI reportには3つのタイプがある。
【0170】
-SUフィードバック:EHT圧縮ビームフォーミング/CQI reportはEHT圧縮ビームフォーミング報告フィールドで構成される。
【0171】
-MUフィードバック:EHT圧縮ビームフォーミング/CQI reportはEHT圧縮ビームフォーミング報告フィールドとEHT MU Exclusiveビームフォーミング報告フィールドで構成される。
【0172】
-CQIフィードバック:EHT圧縮ビームフォーミング/CQI報告はEHT CQI報告フィールドで構成される。
【0173】
参考に、EHT TBサウンディングの使用が必ずMUフィードバックを意味するものではない。EHT TBサウンディングはSUフィードバック及びCQIフィードバックを得ることにも使用される。
【0174】
図12はEHT non-TBサウンディングの一例を示している。
【0175】
EHT non-TBサウンディングシーケンスは正確に1つのSTA情報フィールドを含む個別的にアドレスされたEHT NDP Announcementフレームを用いてEHTビームフォーマによって開始され、SIFS以降はEHTサウンディングNDPが実行される。EHTビームフォーミーはSIFS後EHT Compressed Beam forming/CQIフレームと応答する。
【0176】
STA情報フィールドのAID11サブフィールドはEHT NDP AnnouncementフレームのRAフィールドによって識別されるSTAのAIDに設定することができるが、RAフィールドによって識別されるSTAがmesh STA、AP又はIBSS STAである場合0に設定する必要がある。
【0177】
単一EHTビームフォーミーがあるEHT non-TBサウンディングシーケンスの一例が
図12において示される。
【0178】
図13はEHT TBサウンディングの一例を示している。
【0179】
EHT TBサウンディングシーケンスは2個以上のSTA情報フィールドがあるブロードキャストEHT NDP Announcementフレームを用いてEHTビームフォーマによって開始され、SIFS次にEHTサウンディングNDPが送信され、SIFS次にBFRP(Beam forming Report)トリガーフレームが送信される。各EHTビームフォーミーは1つ以上のEHT Compressed Beam forming/CQIフレームを含むEHT TB PPDUとSIFS以降応答する。EHT TBサウンディングシーケンス内で送信されたBFRPトリガーフレームはEHT TB PPDUを要求する必要がある。
【0180】
2つ以上のEHTビームフォーミーがあるEHT TBサウンディングシーケンスの一例は
図13に示されている。
【0181】
EHT TBサウンディングシーケンスを開始するEHTビームフォーマは2つ以上のSTA情報フィールドとブロードキャストアドレスに設定されたRAフィールドが含まれたEHT NDP Announcementフレームを送信する必要がある。
【0182】
EHTビームフォーマはSU、MU又はCQIフィードバックを要求するためにEHT TBサウンディングシーケンスを開始することができる。
【0183】
図14はEHT NDP Announcement frameフォーマットの一例を示している。
【0184】
VHT/HE/EHT NDP Announcement frameはVHT NDP Announcement frame、HE NDP Announcement frame及びEHT NDP Announcement frameの3種類の変形(variant)を持つ。各variantはHE subfieldの設定とSounding Dialog Tokenフィールド内のRanging subfieldによって分けることができる。
【0185】
VHT/HE/EHT NDP Announcement frameは少なくとも1つのSTA Infoフィールドを含む。VHT/HE/EHT NDP Announcement frameが1つのSTA Infoフィールドのみ含める場合、RAフィールドはフィードバックを提供できるSTAのアドレスに設定することができる。VHT/HE/EHT NDP Announcement frameが1つ以上のSTA Infoフィールドを含む場合、RAフィールドはブロードキャストアドレスに設定することができる。
【0186】
TAフィールドはVHT/HE/EHT NDP Announcement frameを送信するSTAのアドレス又はVHT/HE/EHT NDP Announcement frameはを送信するSTAの帯域幅シグナリングTAに設定することができる。
【0187】
Partial BW InfoサブフィールドのResolutionサブフィールドはFeedback Bitmapサブフィールドの各ビットに対する分解能帯域幅を示している。Feedback Bitmapサブフィールドは最も低い周波数において最も高い周波数まで各分解能帯域幅の要求を示しB1は最も低い分解能帯域幅を示している。Feedback Bitmapサブフィールドの各ビットは当該分解能帯域幅においてフィードバックが要求される場合、1に設定することができる。
【0188】
EHT NDP Announcementフレームの帯域幅が320MHz未満である場合ResolutionビットB0を0に設定して20MHzの分解能を示している。
【0189】
-EHT NDP Announcementフレームの帯域幅が20MHzであるとき、B1は242-toneRUに対するフィードバック要求を示すために1に設定することができる。B2-B8は保留されており、0に設定することができる。
【0190】
-EHT NDP Announcementフレームの帯域幅が40MHzであるとき、B1とB2は2個の242-toneRUそれぞれに対するフィードバック要求を低い周波数において高い周波数として示す。B3-B8は保留され0に設定することができる。
【0191】
-EHT NDP Announcementフレームの帯域幅が80MHzであるとき、B1~B4は低周波数から高周波数で4個の242-toneRUそれぞれに対するフィードバック要求を示している。B5~B8は予約されており0に設定されている。B1~B4が全て1に設定されている場合、996トーンRUに対するフィードバック要求を示している。
【0192】
-EHT NDP Announcementフレームの帯域幅が160MHzであるとき、B1-B8は低周波数から高周波数で8個の242-toneRUそれぞれに対するフィードバック要求を示している。B1~B4が全て1に設定されている場合、下位996トーンRUに対するフィードバック要求を示し、B5~B8が全て1に設定されている場合、上位996トーンRUに対するフィードバック要求を示している。
【0193】
EHT NDP Announcementフレームの帯域幅が320MHzである場合ResolutionビットB0を1に設定して40MHzの分解能を示している。B1~B8は低周波数から高周波数で8個の484トーンRUそれぞれに対するフィードバック要求を示している。B1とB2が全て1に設定されれば最も低い996-toneRUに対するフィードバック要求を示し、B3とB4が全て1に設定されれば2番目に低い996-toneRUに対するフィードバック要求を示し、B5とB6が全て1に設定されれば2番目に高い996-toneRUに対するフィードバック要求を示し、B7とB8が全て1に設定されれば最も高い996-toneRUに対するフィードバック要求を示している。
【0194】
Partial BW Infoサブフィールドは下記の表に定義されている。
【0195】
【0196】
図15はEHT MIMO Controlフィールドフォーマットの一例を示している。
【0197】
EHT MIMO Controlフィールドのサブフィールドは下記の通り定義される。
【0198】
図15のFeedback TypeサブフィールドがSU又はMUを指示すれば、Nc Indexサブフィールドは圧縮ビームフォーミングフィードバック行列のcolumnの数において1を引いた値(Nc-1)を指示する。Feedback TypeサブフィールドがCQIを指示すれば、Nc IndexサブフィールドはCQI reportにおいて空間ストリームの数(Nc)を指示し、Nc-1に設定することができる。7以上のNc Indexサブフィールド値は保留される。
【0199】
図15のFeedback TypeサブフィールドがSU又はMUを指示すれば、Nr Indexサブフィールドは圧縮ビームフォーミングフィードバック行列のrowの数において1を引いた値(Nr-1)を指示する。値0と8-15は保留される。Feedback TypeサブフィールドがCQIを指示すれば、Nr Indexサブフィールドは保留される。
【0200】
図15のBWサブフィールドはPartial BW Infoサブフィールドを解釈するとき開始と終わりのサブキャリアを決定するのに使われるチャネル幅を指示する。BWサブフィールドの値はEHTNDPの帯域幅に対応し、20MHzに対して0に設定され、40MHzに対して1に設定され、80MHzに対して2に設定され、160MHzに対して3に設定され、320MHzに対して4に設定することができる。
【0201】
Feedback TypeサブフィールドがSU又はMUを指示すれば、Groupingサブフィールドは圧縮ビームフォーミングフィードバック行列のために使われるサブキャリアグルーピングNgを指示し、Ng=4であれば0に設定され、Ng=16であれば1に設定することができる。Feedback TypeサブフィールドがCQIを指示すれば、Groupingサブフィールドは保留される。
【0202】
Partial BW Infoサブフィールドは
図14の下段にあるフォーマットで定義される。Resolutionビットはフィードバック分解能帯域幅を指示する。Resolutionビットは、BWサブフィールドが0から3に設定されるとき20MHzの分解能を指示するために0に設定され、BWサブフィールドが4に設定されるとき40MHzの分解能を指示するために1に設定することができる。Feedback Bitmapサブフィールドはビームフォーマがフィードバックを要求する各分解能帯域幅を指示する。Feedback Bitmapサブフィールドの各ビットは対応する帯域幅に対するフィードバックが要求される場合1に設定され、そうでない場合0に設定することができる。
【0203】
EHT Compressed Beam forming Reportフィールドは各空間ストリームの平均SNR(Signal to Noise Ration)と送信ビームフォーマがステアリング行列Qを決定するのに使用する圧縮されたビームフォーミングフィードバック行列Vを次の通り伝達する。
【0204】
EHT Compressed Beam forming ReportフィールドのサイズはEHT MIMO Controlフィールドの値によって異なる。EHT Compressed Beam forming ReportフィールドはEHT圧縮されたビームフォーミング報告情報又は分割された(segmented)EHT圧縮されたビームフォーミング/CQI報告の場合連続の(長さが0の場合もある)部分を含む。EHT MIMO ControlフィールドのFeedback TypeサブフィールドがSU又はMUを指示する場合EHT圧縮されたビームフォーミング報告情報はEHT Compressed Beam forming/CQI報告に含まれる。
【0205】
EHT Compressed Beam forming Report情報には1番目の行列角度と2番目の最も低い周波数において最も高い周波数でデータ及びパイロットサブキャリアインデックスによってインデクシングされたチャネル行列要素が含まれる。
【0206】
ここでNcはEHT MIMO ControlフィールドのNc Indexサブフィールドによって決定された圧縮されたビームフォーミングフィードバック行列の列数であり、NrはEHT MIMO ControlフィールドのNr Indexサブフィールドによって決定された圧縮されたビームフォーミングフィードバック行列の行数である。
【0207】
Nsは圧縮されたビームフォーミングフィードバック行列がビームフォーマで再び送信されるサブキャリアの数である。ビームフォーマ又はビームフォーミー2つのうち、どれがフィードバックパラメータを決定するかによって、ビームフォーマ又はビームフォーミーはNg個の隣接したサブキャリアの各グループに対して単一圧縮されたビームフォーミングフィードバック行列のみが報告されるグルーピングという方法を用いてNsを減らす。NsはEHT MIMO ControlフィールドのBW、Partial BW Info及びGroupingサブフィールドの機能である。
【0208】
サブキャリアインデックスscidx(i),i=0,1、...,Ns-1、は周波数順で各242トーンRU又は996トーンRUに対するサブキャリアインデックスを接続したもので、BW及びGroupingサブフィールドとともにPartial BW Infoサブフィールドに識別される。各242-toneRU又は996-toneRUに対するサブキャリアインデックスは下記の表の通り定義される。
【0209】
フィードバック要求が全体80MHzサブブロック(sub block)をカバーしないとき、サブキャリアインデックスは次の通りである。
【0210】
【0211】
【0212】
フィードバック要求が全体80MHzサブブロック(sub block)をカバーしNg=4であるとき、サブキャリアインデックスは次の通りである。
【0213】
【0214】
フィードバック要求が全体80MHzサブブロック(sub block)をカバーしNg=16であるとき、サブキャリアインデックスは次の通りである。
【0215】
【0216】
2.本明細書に適用可能な実施形態
【0217】
無線LAN802.11beシステムにおいてはpeak throughputの増加のために既存の802.11axよりさらに広い帯域を使用するか又はさらに多いアンテナを用いて増加されたstreamの送信を考慮している。また、本明細書は様々なband/linkをaggregationして使用する方法も考慮している。
【0218】
既存の802.11axにおいてはSU/MU MIMO PPDUを送信するためにはchannel情報を用いてQ matrixを構成することができ、このためにはsounding及びchannel情報のfeedbackを受ける手順が必要であり、このときsoundingのためのPPDUはNDPが使用される。これに対する手順は上記詳細に説明している。特に、Ngによってfeedback toneが異なる場合があり、802.11axにおいて各bandwidthに係るfeedback toneが定義され、また、上記説明している。
【0219】
802.11beにおいては802.11axとは異なるtone planが使用されwidebandwidth利用及び最大16個のstreamまで送信することができるためfeedback overheadを減らせるための新しいNgを考慮することもできる。
【0220】
図16は802.11be無線LANシステムの80MHz PPDUに対するトーンプランを示している。
【0221】
802.11be無線LANシステムでの20MHz及び40MHz PPDUに対するトーンプラン及びRU位置は802.11ax無線LANシステムでのそれと同じである。
図16は80MHz PPDUに対するEHTトーンプラン及びRU位置を示している。160MHz又はそれ以上帯域で拡張されたEHT PPDUは複数の80MHzサブブロックで構成される。各80MHzサブブロックに対するトーンプランは80MHz EHT PPDUのトーンプランと同じである。80/160/320MHz PPDU内80MHzサブブロックがパンクチャリングされず全体80MHzサブブロックがRU又はRU又はMRUの一部として使われる場合、前記80MHzサブブロックは
図16に示された996トーンRUを使用する。80/160/320MHz PPDU内80MHzサブブロックがパンクチャリングされるがRU又はRU又はMRUの一部として全体80MHzサブブロックが使用されない場合、前記80MHzサブブロックは
図16において996トーンRUを除いたトーンプランを使用する。
【0222】
80MHz EHT PPDUにおいてRUのデータ及びパイロットサブキャリアのインデックスは次の通り固定される。下記の表において、サブキャリアインデックスが0であるサブキャリアはDCトーンに対応する。サブキャリアインデックスが負数であるサブキャリアはDCトーンより低い周波数を持ったサブキャリアに対応する。サブキャリアインデックスが正数であるサブキャリアはDCトーンより高い周波数を持ったサブキャリアに対応する。
【0223】
【0224】
その一方で、APはchannel状態に対するfeedbackを受けるためにNDP送信前にNDPAを送り当該NDPに対する情報をSTAに指示することができる。本明細書はこの場合一部のchannelのみfeedbackを要求するfieldであるPartial BW Info fieldを構成する方法に対して提案する。
【0225】
NDPAのPartial BW Info fieldは全体BWではない一部のchannelに対するfeedbackを要求するためのfieldであり、802.11axにおいては26RU(Resource Unit)単位でpartial BW feedbackを要求したが802.11beにおいては効率を高めるために前記表4及び表5の通り242RU単位でpartial BW feedbackを要求することが決定された。また、802.11beにおいてはpartial BW feedback要求が全体80MHzサブブロックをカバーする場合には前記表6及び表7の通り996RU単位でpartial BW feedbackを要求する方法も提案する。
【0226】
図17は802.11beにおいて定義するNDPA frameフォーマットの一例を示している。
【0227】
図17の上段に位置したNDPA frameは
図14のEHT NDPA frameと同じである。
図17のSounding Dialog Tokenフィールドは1オクテット(又は8ビット)で構成されるが、B0とB1の値によってNDPA modeがVHT/HE/802.11az/EHTに変更される。前記Sounding Dialog Tokenフィールドに含まれたSounding Dialog Token NumberフィールドはNDPA frameを識別するビームフォーマによって選択される値を含む。
【0228】
図18はHE NDPA frameのSTA Infoフィールドフォーマットの一例を示している。
【0229】
HE NDPA frameのAID11サブフィールドが2047に設定されない場合、STA Infoフィールドのフォーマットは
図18の上段の通り構成される。AID11サブフィールドが2047ではない場合、HE sounding NDPを処理してサウンディングフィードバックを準備することで期待されるSTAの識別子がAID11に含まれる。
【0230】
HE NDPA 3GPPeのSTA Infoフィールドに含まれたPartial BW Infoサブフィールドは
図18の下段のように構成され、7ビットのRU Start Indexサブフィールドと7ビットのRU End Indexサブフィールドとして合計14ビットで構成される。RU Start Indexサブフィールド及びRU End IndexサブフィールドはHE NDPA frameの帯域幅によって26RU単位でpartial BW feedbackを要求することができたが、既存のPartial BW Infoサブフィールドが14ビットで構成されることと、パンクチャリングを考慮する必要がある場合Disallowed Subchannel Bitmapサブフィールドを別に定義すべきだったため、多少大きいフィードバックオーバーヘッドが発生する問題点があった。また、前記表3によれば、802.11be無線LANシステムでもEHT NDPA frameの帯域幅が320MHzである場合40MHz単位でのみpartial BW feedbackを要求することができる限界点もあった。したがって、本明細書はEHT NDPA frameのSTA Infoフィールド内のPartial BW Infoフィールドを新しく構成して様々なRU/MRU状況においてpartial BW feedbackを要求する方法を提案する。
【0231】
図19は本明細書において提案するEHT NDPA frameのSTA Infoフィールドフォーマットの一例を示している。
【0232】
図19の上段はAID11サブフィールドが特別な値(例えば、2044)に設定されない場合、STA Infoフィールドのフォーマットを示している。このとき、前記STA InfoフィールドはPartial BW Infoフィールドを含み、Partial BW Infoフィールドは9ビットのビットマップで定義される。
【0233】
図19の下段はAID11サブフィールドが特別な値に設定される場合、STA Infoフィールドのフォーマットを示している。このとき、前記STA InfoフィールドはSpecial informationを含み、Special informationの具体的な内容は次世代無線LANシステムにおいて議論している。
【0234】
前記Partial BW Infoフィールドは1ビットのResolutionビットと8ビットのフィードバックビットマップを含む。前記Resolutionビットは前記フィードバックビットマップの各ビットに対するresolution帯域幅(20MHz又は40MHz)を指示することができる。NDPフレームの帯域幅が320MHzより小さい場合フィードバック単位が20MHz(242RU)であり前記Resolutionビットは0に設定することができる。NDPフレームの帯域幅が320MHzである場合フィードバック単位が40MHz(484RU)であり前記Resolutionビットは1に設定することができる。
【0235】
前記8ビットのフィードバックビットマップは最低周波数から最高周波数まで各resolution帯域幅に対するフィードバック要求を指示することができる。B0=0である場合、前記8ビットのフィードバックビットマップは160MHz内の各20MHzサブチャネル別にフィードバック要求を指示する。B0=1である場合、前記8ビットのフィードバックビットマップは320MHz内の各40MHzサブチャネル別にフィードバック要求を指示する。前記フィードバックビットマップの各ビットは当該resolution帯域幅においてフィードバックが要求される場合1に設定することができる。
【0236】
例えば、EHT NDPAフレームの帯域幅が320MHzより小さい場合、前記ResolutionビットB0は20MHzのresolutionを指示するために0に設定することができる。
【0237】
-EHT NDPAフレームの帯域幅が20MHzである場合、B1は242RUに対するフィードバック要求を指示するために1に設定され、B2-B8は保留される(reserved)。
【0238】
-EHT NDPAフレームの帯域幅が40MHzである場合、B1及びB2は低い周波数から高い周波数まで2個の242RUそれぞれに対するフィードバック要求を指示し、B3-B8は保留される。
【0239】
-EHT NDPAフレームの帯域幅が80MHzである場合、B1-B4は低い周波数から高い周波数まで4個の242RUそれぞれに対するフィードバック要求を指示し、B5-B8は保留される。このとき、B1-B4が全て1に設定される場合、B1-B4は996RUに対するフィードバック要求を指示する。
【0240】
-EHT NDPAフレームの帯域幅が160MHzである場合、B1-B8は低い周波数から高い周波数まで8個の242RUそれぞれに対するフィードバック要求を指示する。このとき、B1-B4が全て1に設定される場合、B1-B4は低い996RUに対するフィードバック要求を指示する。B5-B8が全て1に設定される場合、B5-B8は高い996RUに対するフィードバック要求を指示する。
【0241】
EHT NDPAフレームの帯域幅が320MHzである場合、前記ResolutionビットB0は40MHzのresolutionを指示するために1に設定することができる。B1-B8は低い周波数から高い周波数まで8個の484RUそれぞれに対するフィードバック要求を指示する。このとき、B1及びB2が全て1に設定される場合、B1及びB2は最も低い996RUに対するフィードバック要求を指示する。B3及びB4が全て1に設定される場合、B3及びB4は2番目に低い996RUに対するフィードバック要求を指示する。B5及びB6が全て1に設定される場合、B5及びB6は2番目に高い996RUに対するフィードバック要求を指示する。B7及びB8が全て1に設定される場合、B7及びB8は最も高い996RUに対するフィードバック要求を指示する。
【0242】
Partial BW Infoサブフィールドの具体的な値は前記表3に定義されている。
【0243】
3.発明が解決しようとする技術的な課題
【0244】
無線LANシステム(802.11)においてAPはchannel状態のfeedbackを受けるためのNDP送信前にNDPAを送り、当該NDPに対する情報をSTAに指示することができる。この場合、APはNDPA frame内のFeedback Type And Ng subfieldを用いてSU/MUのためのFeedback Type及びNg情報を指示することができる。本明細書においてはSU/MU送信のためのfeedback時、互い異なる様々なNgを用いる場合を考慮してFeedback Type And Ng subfieldを設計する方法を提案する。
【0245】
HE/EHT TB(Trigger Based)サウンディングに対するFeedback Type And Ng subfieldは次のように定義している。
【0246】
【0247】
前記表9はSU及びMU送信のためのNgを指示するときSUとMU送信において全て4と16の同じNgを使用している。しかし、フィードバックオーバーヘッドを減らすためにSUとMU送信において互い異なるNgが使用され、下記のような様々な例を提案することができる。
【0248】
<実施形態1>
【0249】
【0250】
実施形態1は各SU及びMU typeにおいて互い異なる2つのNgを使用することを提案しており、実際のchannel状態に対するfeedbackを送信するEHT MIMO Control fieldにおいてNgを指示するとき、既存のsubfield構造をそのまま再使用することができるメリットがある。当該の例においてSU typeの場合、Ngは16又は32を使用しているが、他のNg値が使用され、その例として、Ng=16の代わり、Ng=4又は8が使用される。MU typeの場合、Ngは4又は8を使用しているが、他のNg値が使用され、その例としてNg=8の代わりNg=16又は32が使用される。
【0251】
<実施形態2>
【0252】
【0253】
実施形態2はSU/MU typeにおいて様々なNgが使用されるため性能の観点から利得があり得るが実際のchannel状態に対するfeedbackを送信するEHT MIMO Control fieldにおいてNgを指示するとき追加のfieldが必要な場合がある。当該の例の最後のビットの組み合わせ(B25=1,B26=1,B28=1)においてoverheadを減らすためにNgは32であり得る。
【0254】
<実施形態3>
【0255】
【0256】
実施形態3はSU/MU typeにおいて様々なNgが使用されるため性能の観点から利得があり得るが実際のchannel状態に対するfeedbackを送信するEHT MIMO Control fieldにおいてNgを指示するとき追加のfieldが必要な場合がある。実施形態2と違う点は小さい値の2つのNg(4又は8である場合)においては少ないbit数(=0)のcodebookを使用し、大きい値のNg(16又は32である場合)においては多いbit数(=1)のcodebookを使用することにある。当該例の最後のビットの組み合わせ(B25=1、B26=1、B28=1)において性能を高めるためにNgは8であり得る。
【0257】
<実施形態4>
【0258】
【0259】
実施形態4は既存の4、16のNg値を使用する代わり8と32のNg値を使用することを提案しており性能の観点からは良くないが、feedback overhead観点から望ましい方法であり得る。性能を向上させるためにNg値が32の代わり16が使用される。また、EHT MIMO Control fieldにおいてNgを指示するとき既存のsubfield構造をそのまま再使用することができるメリットもある。
【0260】
<実施形態5>
【0261】
【0262】
実施形態5は既存の4、16のNg値を使用する代わり4と32のNg値を使用することを提案しており、これは性能に最適化されたNgを使用するかfeedback overheadに最適化されたNgを使用する方法である。また、EHT MIMO Control fieldにおいてNgを指示するとき既存のsubfield構造をそのまま再使用することができる利点もある。
【0263】
上記で現在定義されたdesign及び様々なdesignの一例においてB25が0である場合はSU typeを指示し、B25が1である場合はMU及びCQIを指示する。B25が1である場合、4種類のcaseが存在する。さらに特定のdesignのB25が0である場合と異なるdesignのB25が1である場合が組み合わせされ新しいdesignを構成することを提案するが、下記の実施形態はこれに関連する様々な例を示している。
【0264】
<実施形態6>
【0265】
【0266】
実施形態6は実施形態2のB25が0である場合と実施形態1のB25が1である場合が組み合わせされた場合である。当該の例はSU typeにおいては柔軟な運用で性能及びoverhead観点から全て望ましい。MU typeにおいては性能を考慮して小さい値のNgが使用された場合を示している。実施形態2のB25が0である場合の代わり、実施形態3のB25が0である場合を使用しても同様の効果が得られる。
【0267】
<実施形態7>
【0268】
【0269】
実施形態7は実施形態2のB25が0である場合と現在定義されたdesignのB25が1である場合が組み合わせされた場合である。当該の例はSU typeにおいて柔軟な運用で性能及びoverhead観点から全て望ましく、MU typeにおいてまた、性能及びoverhead観点から望ましい状況であり得る。実施形態2のB25が0である場合の代わり実施形態3のB25が0である場合を使用しても同様の効果が得られる。現在定義されたdesignのB25が1である場合の代わり実施形態5のB25が1である場合を使用してMU typeにおいてoverheadをさらに減らす効果が得られる。
【0270】
図20は本実施形態に係る送信装置の動作を示した手順フロー図である。
【0271】
図20の一例は送信STA又は送信装置(AP及び/又はnon-APSTA)において実行される。
【0272】
図20の一例の各step(又は後述する詳細のsub-step)のうち、一部は省略するが変更することができる。
【0273】
S2010ステップを介して、送信装置(送信STA)は上述したTone planに関する情報を獲得(取得。obtain)することができる。上述した通りTone planに関する情報はRUのサイズ、位置、RUに関する制御情報、RUが含まれる周波数帯域に関する情報、RUを受信するSTAに関する情報などを含む。
【0274】
S2020ステップを介して、送信装置は獲得した制御情報に基づいてPPDUを構成/生成することができる。PPDUを構成/生成するステップはPPDUの各フィールドを構成/生成するステップを含むことができる。すなわち、S2020ステップはTone planに関する制御情報を含むEHT-SIGフィールドを構成するステップを含む。すなわち、S2020ステップはRUのサイズ/位置を指示する制御情報(例えば、Nビットマップ)を含むフィールドを構成するステップ及び/又はRUを受信するSTAの識別子(例えば、AID)を含むフィールドを構成するステップを含むことができる。
【0275】
また、S2020ステップは特定のRUを介して送信されるSTF/LTFシーケンスを生成するステップを含むことができる。STF/LTFシーケンスは既に設定されたSTF生成シーケンス/LTF生成シーケンスに基づいて生成することができる。
【0276】
また、S2020ステップは特定のRUを介して送信されるデータフィールド(すなわち、MPDU)を生成するステップを含むことができる。
【0277】
送信装置はS2020ステップを介して構成されたPPDUをS2030ステップに基づいて受信装置に送信することができる。
【0278】
S2030ステップを実行する間、送信装置はCSD、Spatial Mapping、IDFT/IFFT動作、GI挿入(insert)などの動作のうち、少なくとも1つを実行することができる。
【0279】
本明細書によって構成された信号/フィールド/シーケンスは
図10の形で送信される。
【0280】
図21は本実施形態に係る受信装置の動作を示した手順フロー図である。
【0281】
上述したPPDUは
図21の一例によって受信される。
【0282】
図21の一例は受信STA又は受信装置(AP及び/又はnon-APSTA)において実行される。
【0283】
図21の一例の各step(又は後述する詳細のsub-step)のうち、一部は省略することができる。
【0284】
受信装置(受信STA)はS2110ステップを介してPPDUの全部又は一部を受信することができる。受信された信号は
図10の形であり得る。
【0285】
S2110ステップのsub-stepは
図20のS2030ステップに基づいて決定される。すなわち、S2110ステップはS2030ステップにおいて適用された、CSD、Spatial Mapping、IDFT/IFFT動作、GI挿入(insert)動作の結果を復元する動作を実行することができる。
【0286】
S2120ステップにおいて、受信装置はPPDUの全部/一部に対するデコーディングを実行することができる。また、受信装置はデコーディングされたPPDUからTone plan(すなわち、RU)に関する制御情報を獲得することができる。
【0287】
より具体的には、受信装置はLegacy STF/LTFに基づいてPPDUのL-SIG及びEHT-SIGをデコーディングし、L-SIG及びEHTSIGフィールドに含まれた情報を獲得することができる。本明細書に記載された様々なTone plan(すなわち、RU)に関する情報はEHT-SIGに含まれ、受信STAはEHT-SIGを介してTone plan(すなわち、RU)に関する情報を獲得することができる。
【0288】
S2130ステップにおいて、受信装置はS2120ステップを介して獲得したTone plan(すなわち、RU)に関する情報に基づいてPPDUの残りの部分をデコーディングすることができる。例えば、受信STAはone Plan(すなわち、RU)に関する情報に基づいてPPDUのSTF/LTFフィールドをデコーディングすることができる。また、受信STAはTone plan(すなわち、RU)に関する情報に基づいてPPDUのデータフィールドをデコーディングし、データフィールドに含まれたMPDUを獲得することができる。
【0289】
また、受信装置はS2130ステップを介してデコーディングされたデータを上位層(例えば、MAC層)で伝達する処理動作を実行することができる。また、上位層で伝達されたデータに対応して上位層からPHY層で信号の生成が指示される場合、後続動作を実行することができる。
【0290】
以下では、
図1から
図21を参照して、上述した実施形態を説明する。
【0291】
図22は本実施形態に係る送信STAがフィードバックフレームを受信する手順を示したフロー図である。
【0292】
図22の一例は次世代無線LANシステム(IEEE802.11be又はEHT無線LANシステム)をサポートすることができるネットワーク環境において実行される。前記次世代無線LANシステムは802.11axシステムを改善した無線LANシステムとして802.11axシステムと後方互換性(backward compatibility)を満たすことができる。
【0293】
図22の一例は送信STAにおいて実行され、前記送信STAはビームフォーマ(beam former)又はAP(access point)に対応することができる。
図22の受信STAはビームフォーミー(beam formee)又は少なくとも1つのSTA(station)に対応することができる。
【0294】
本実施形態はSU又はMU送信のためのフィードバックのとき様々なNg値を指示するためにNDPAフレームのFeedback Type And Ngサブフィールド及びCodebook Sizeサブフィールドを構成する方法を提案する。
【0295】
S2210ステップにおいて、送信STA(station)は受信STAにNDPA(Null Data Packet Announcement)フレームを送信する。
【0296】
S2220ステップにおいて、前記送信STAは前記受信STAにNDPフレームを送信する。
【0297】
S2230ステップにおいて、前記送信STAは前記受信STAから前記NDPAフレーム及び前記NDPフレームに基づいてフィードバックフレームを受信する。
【0298】
前記受信STAが1つのSTAである場合、前記S2210ステップからS2230ステップの通りnon-TB(Trigger Based)サウンディング方法を使用する。しかし、前記受信STAが複数のSTAである場合(すなわち、MUフィードバックである場合)、前記S2220ステップと前記S2230ステップの間にBFRP(Beam forming Report Poll)トリガーフレームを用いて前記フィードバックフレームをトリガーするTBサウンディング方法を使用することができる。具体的には、前記送信STAは前記NDPフレームを送信した以降前記BFRPトリガーフレームを送信して、前記BFRPトリガーフレームによってトリガーされるフィードバックフレームを受信することができる。前記BFRPトリガーフレームは少なくとも1つのユーザ情報フィールドを含み、前記ユーザ情報フィールドによって識別された受信STAのみが前記フィードバックフレームを送信することができる。
【0299】
前記NDPAフレームはFeedback Type And Ngサブフィールド及びCodebook Sizeサブフィールドを含み、
【0300】
前記Feedback Type And Ngサブフィールドは第1及び第2のビット(B25及びB26)を含む。
【0301】
前記フィードバックフレームはSU(Single User)又はMU(Multi User)送信のためのフィードバック情報を含む。前記フィードバック情報はNg値に基づいてフィードバックされるサブキャリアに対する情報を含む。
【0302】
前記Ng値と前記フィードバック情報がSUに送信されるか又はMUに送信されるか否かは前記第1及び第2のビットに基づいて決定することができる。
【0303】
例えば、前記第1のビットが0に設定され、前記第2のビットが0に設定される場合、前記フィードバックフレームはSU送信のためのフィードバック情報を含み、前記Ng値は16である。
【0304】
前記第1のビットが0に設定され、前記第2のビットが1に設定される場合、前記フィードバックフレームはSU送信のためのフィードバック情報を含み、前記Ng値は32であり得る。
【0305】
前記第1のビットが1に設定され、前記第2のビットが0に設定される場合、前記フィードバックフレームはMU送信のためのフィードバック情報を含み、前記Ng値は4であり得る。
【0306】
前記第1のビットが1に設定され、前記第2のビットが1に設定される場合、前記フィードバックフレームはMU送信のためのフィードバック情報を含み、前記Ng値は8であり得る。
【0307】
すなわち、本実施形態はSU送信のためのフィードバックが必要な場合は大きいNg値(16又は32)を指示し、MU送信のためのフィードバックが必要な場合は小さいNg値(4又は8)を指示するためにNDPAフレームのFeedback Type And Ngサブフィールド及びCodebook Sizeサブフィールドを構成する方法を提案する。チャネルサウンディング動作の時Ng値が大きいほどフィードバックオーバーヘッドは減らせるが、フィードバック性能は落ちる場合があるため性能とオーバーヘッドのバランスをよく調整する必要がある。本実施形態によれば、Ng値がSU又はMU送信によって4、16である場合のみならず8、32である場合も指示できるためより様々なNg値(2種類->4種類)をサポートすることでフィードバックオーバーヘッドと性能のバランスを調整できるといった効果がある。
【0308】
前記Ng値に係るフィードバックされるサブキャリアは次のように設定される。
【0309】
前記Ng値が4である場合、前記フィードバック情報は4個のサブキャリア間隔でフィードバックされるサブキャリアに対する情報を含むことができる。前記Ng値が16である場合、前記フィードバック情報は16個のサブキャリア間隔でフィードバックされるサブキャリアに対する情報を含むことができる。前記Ng値が8である場合、前記フィードバック情報は8個のサブキャリア間隔でフィードバックされるサブキャリアに対する情報を含むことができる。前記Ng値が32である場合、前記フィードバック情報は32個のサブキャリア間隔でフィードバックされるサブキャリアに対する情報を含むことができる。
【0310】
前記Codebook Sizeサブフィールドは第3のビット(B28)を含むことができる。
【0311】
例えば、前記第1のビットが0に設定され、前記第2のビットが0に設定され、前記第3のビットが0に設定される場合、量子化分解能(quantization resolution)のPhi値は4であり、Psi値は2であり得る。
【0312】
前記第1のビットが0に設定され、前記第2のビットが0に設定され、前記第3のビットが1に設定される場合、量子化分解能のPhi値は6であり、Psi値は4であり得る。
【0313】
前記第1のビットが0に設定され、前記第2のビットが1に設定され、前記第3のビットが0に設定される場合、量子化分解能のPhi値は4であり、Psi値は2であり得る。
【0314】
前記第1のビットが0に設定され、前記第2のビットが1に設定され、前記第3のビットが1に設定される場合、量子化分解能のPhi値は6であり、Psi値は4であり得る。
【0315】
前記第1のビットが1に設定され、前記第2のビットが0に設定され、前記第3のビットが0に設定される場合、量子化分解能のPhi値は7であり、Psi値は5であり得る。
【0316】
前記第1のビットが1に設定され、前記第2のビットが0に設定され、前記第3のビットが1に設定される場合、量子化分解能のPhi値は9であり、Psi値は7であり得る。
【0317】
前記第1のビットが1に設定され、前記第2のビットが1に設定され、前記第3のビットが0に設定される場合、前記フィードバック情報はCQI(Channel Quality Indicator)を含むことができる。
【0318】
前記第1のビットが1に設定され、前記第2のビットが1に設定され、前記第3のビットが1に設定される場合、量子化分解能のPhi値は9であり、Psi値は7であり得る。
【0319】
前記量子化分解能のPhi値及びPsi値は量子化された信号を二進符号で示すために必要なビット数であり得る。
【0320】
前記NDPAフレームはSTA Infoフィールドを含むことができる。前記STA InfoフィールドはAID11サブフィールド、Partial BW Infoサブフィールド、第1のReservedサブフィールド、Nc Indexサブフィールド、前記Feedback Type And Ngサブフィールド、Disambiguationサブフィールド、Codebook Sizeサブフィールド及び第2のReservedサブフィールドを含むことができる。
【0321】
前記NDPフレーム及び前記フィードバックフレームは前記NDPAフレームと同じ帯域において送信される。前記NDPフレームはEHT(Extremely High Throughput)MU(Multi User)PPDUの変形で定義することができる。前記NDPフレームはデータなしにL-STF(Legacy-Short Training Field)、L-LTF(Legacy-Long Training Field)、L-SIG(Legacy-Signal)、RL-SIG(Repeated L-SIG)、U-SIG(Universal-Signal)、EHT-SIG、EHT-STF、EHT-LTFs及びPE(Packet Extension)を含むことができる。
【0322】
図23は本実施形態に係る受信STAがフィードバックフレームを送信する手順を示したフロー図である。
【0323】
図23の一例は次世代無線LANシステム(IEEE802.11be又はEHT無線LANシステム)をサポートすることができるネットワーク環境において実行される。前記次世代無線LANシステムは802.11axシステムを改善した無線LANシステムとして802.11axシステムと後方互換性(backward compatibility)を満たすことができる。
【0324】
図23の一例は受信STAにおいて実行され、前記受信STAはビームフォーミー(beam formee)又は少なくとも1つのSTA(station)に対応することができる。
図23の送信STAはビームフォーマ(beam former)又はAP(access point)に対応することができる。
【0325】
本実施形態はSU又はMU送信のためのフィードバックのとき様々なNg値を指示するためにNDPAフレームのFeedback Type And Ngサブフィールド及びCodebook Sizeサブフィールドを構成する方法を提案する。
【0326】
S2310ステップにおいて、受信STA(station)は送信STAからNDPA(Null Data Packet Announcement)フレームを受信する。
【0327】
S2320ステップにおいて、前記受信STAは前記送信STAからNDPフレームを受信する。
【0328】
S2330ステップにおいて、前記受信STAは前記送信STAに前記NDPAフレーム及び前記NDPフレームに基づいてフィードバックフレームを送信する。
【0329】
前記受信STAが1つのSTAである場合、前記S2310ステップからS2330ステップの通りnon-TB(Trigger Based)サウンディング方法を使用する。しかし、前記受信STAが複数のSTAである場合(すなわち、MUフィードバックである場合)、前記S2320ステップと前記S2330ステップの間にBFRP(Beam forming Report Poll)トリガーフレームを用いて前記フィードバックフレームをトリガーするTBサウンディング方法を使用することができる。具体的には、前記送信STAは前記NDPフレームを送信した以降、前記BFRPトリガーフレームを送信して、前記BFRPトリガーフレームによってトリガーされるフィードバックフレームを受信することができる。前記BFRPトリガーフレームは少なくとも1つのユーザ情報フィールドを含み、前記ユーザ情報フィールドによって識別された受信STAのみが前記フィードバックフレームを送信することができる。
【0330】
前記NDPAフレームはFeedback Type And Ngサブフィールド及びCodebook Sizeサブフィールドを含み、
【0331】
前記Feedback Type And Ngサブフィールドは第1及び第2のビット(B25及びB26)を含む。
【0332】
前記フィードバックフレームはSU(Single User)又はMU(Multi User)送信のためのフィードバック情報を含む。前記フィードバック情報はNg値に基づいてフィードバックされるサブキャリアに対する情報を含む。
【0333】
前記Ng値と前記フィードバック情報がSUに送信されるか又はMUに送信されるか否かは前記第1及び第2のビットに基づいて決定することができる。
【0334】
例えば、前記第1のビットが0に設定され、前記第2のビットが0に設定される場合、前記フィードバックフレームはSU送信のためのフィードバック情報を含み、前記Ng値は16である。
【0335】
前記第1のビットが0に設定され、前記第2のビットが1に設定される場合、前記フィードバックフレームはSU送信のためのフィードバック情報を含み、前記Ng値は32であり得る。
【0336】
前記第1のビットが1に設定され、前記第2のビットが0に設定される場合、前記フィードバックフレームはMU送信のためのフィードバック情報を含み、前記Ng値は4であり得る。
【0337】
前記第1のビットが1に設定され、前記第2のビットが1に設定される場合、前記フィードバックフレームはMU送信のためのフィードバック情報を含み、前記Ng値は8であり得る。
【0338】
すなわち、本実施形態はSU送信のためのフィードバックが必要な場合は大きいNg値(16又は32)を指示し、MU送信のためのフィードバックが必要な場合は小さいNg値(4又は8)を指示するためにNDPAフレームのFeedback Type And Ngサブフィールド及びCodebook Sizeサブフィールドを構成する方法を提案する。チャネルサウンディング動作の時Ng値が大きいほどフィードバックオーバーヘッドは減らせるが、フィードバック性能は落ちる場合があるため性能とオーバーヘッドのバランスをよく調整する必要がある。本実施形態によれば、Ng値がSU又はMU送信によって4、16である場合のみならず8、32である場合も指示できるためより様々なNg値(2種類->4種類)をサポートすることでフィードバックオーバーヘッドと性能のバランスを調整できるといった効果がある。
【0339】
前記Ng値に係るフィードバックされるサブキャリアは次の通り設定される。
【0340】
前記Ng値が4である場合、前記フィードバック情報は4個のサブキャリア間隔でフィードバックされるサブキャリアに対する情報を含むことができる。前記Ng値が16である場合、前記フィードバック情報は16個のサブキャリア間隔でフィードバックされるサブキャリアに対する情報を含むことができる。前記Ng値が8である場合、前記フィードバック情報は8個のサブキャリア間隔でフィードバックされるサブキャリアに対する情報を含むことができる。前記Ng値が32である場合、前記フィードバック情報は32個のサブキャリア間隔でフィードバックされるサブキャリアに対する情報を含むことができる。
【0341】
前記Codebook Sizeサブフィールドは第3のビット(B28)を含むことができる。
【0342】
例えば、前記第1のビットが0に設定され、前記第2のビットが0に設定され、前記第3のビットが0に設定される場合、量子化分解能(quantization resolution)のPhi値は4であり、Psi値は2であり得る。
【0343】
前記第1のビットが0に設定され、前記第2のビットが0に設定され、前記第3のビットが1に設定される場合、量子化分解能のPhi値は6であり、Psi値は4であり得る。
【0344】
前記第1のビットが0に設定され、前記第2のビットが1に設定され、前記第3のビットが0に設定される場合、量子化分解能のPhi値は4であり、Psi値は2であり得る。
【0345】
前記第1のビットが0に設定され、前記第2のビットが1に設定され、前記第3のビットが1に設定される場合、量子化分解能のPhi値は6であり、Psi値は4であり得る。
【0346】
前記第1のビットが1に設定され、前記第2のビットが0に設定され、前記第3のビットが0に設定される場合、量子化分解能のPhi値は7であり、Psi値は5であり得る。
【0347】
前記第1のビットが1に設定され、前記第2のビットが0に設定され、前記第3のビットが1に設定される場合、量子化分解能のPhi値は9であり、Psi値は7であり得る。
【0348】
前記第1のビットが1に設定され、前記第2のビットが1に設定され、前記第3のビットが0に設定される場合、前記フィードバック情報はCQI(Channel Quality Indicator)を含むことができる。
【0349】
前記第1のビットが1に設定され、前記第2のビットが1に設定され、前記第3のビットが1に設定される場合、量子化分解能のPhi値は9であり、Psi値は7であり得る。
【0350】
前記量子化分解能のPhi値及びPsi値は量子化された信号を二進符号で示すために必要なビット数であり得る。
【0351】
前記NDPAフレームはSTA Infoフィールドを含むことができる。前記STA InfoフィールドはAID11サブフィールド、Partial BW Infoサブフィールド、第1のReservedサブフィールド、Nc Indexサブフィールド、前記Feedback Type And Ngサブフィールド、Disambiguationサブフィールド、Codebook Sizeサブフィールド及び第2のReservedサブフィールドを含むことができる。
【0352】
前記NDPフレーム及び前記フィードバックフレームは前記NDPAフレームと同じ帯域において送信される。前記NDPフレームはEHT(Extremely High Throughput)MU(Multi User)PPDUの変形として定義することができる。前記NDPフレームはデータなしにL-STF(Legacy-ShortTrainingField)、L-LTF(Legacy-LongTrainingField)、L-SIG(Legacy-Signal)、RL-SIG(RepeatedL-SIG)、U-SIG(Universal-Signal)、EHT-SIG、EHT-STF、EHT-LTFs及びPE(PacketExtension)を含むことができる。
【0353】
4.装置構成
【0354】
上述した本明細書の技術的な特徴は様々な装置及び方法に適用される。例えば、上述した本明細書の技術的な特徴は
図1及び/又は
図11の装置を介して実行/サポートされる。例えば、上述した本明細書の技術的な特徴は、
図1及び/又は
図11の一部にのみ適用される。例えば、上述した本明細書の技術的な特徴は、
図1の処理チップ114、124に基づいて実装されるか、
図1のプロセッサ111、121とメモリ112、122に基づいて実装されるか、
図11のプロセッサ610とメモリ620に基づいて実装される。例えば、本明細書の装置は、送信STA(station)からNDPA(Null Data Packet Announcement)フレームを受信し、前記送信STAからNDPフレームを受信し、及び前記送信STAに前記NDPAフレーム及び前記NDPフレームに基づいてフィードバックフレームを送信する。
【0355】
本明細書の技術的な特徴はCRM(computer readable medium)に基づいて実装される。例えば、本明細書によって提案されるCRMは少なくとも1つのプロセッサ(processor)によって実行されることに基づく命令(instruction)を含む少なくとも1つのコンピューター可読記憶媒体(computer readable medium)である。
【0356】
前記CRMは、送信STA(station)からNDPA(Null Data Packet Announcement)フレームを受信するステップ、前記送信STAからNDPフレームを受信するステップ、及び前記送信STAに前記NDPAフレーム及び前記NDPフレームに基づいてフィードバックフレームを送信するステップを含む動作(operations)を実行する命令(instructions)を格納することができる。本明細書のCRM内に格納される命令は少なくとも1つのプロセッサによって実行(execute)される。本明細書のCRMに関する少なくとも1つのプロセッサは
図1のプロセッサ111、121又は処理チップ114、124であるか、
図11のプロセッサ610であり得る。その一方で、本明細書のCRMは
図1のメモリ112、122であるか
図11のメモリ620であるか、別途の外部メモリ/格納媒体/ディスクなどであり得る。
【0357】
上述した本明細書の技術的な特徴は様々なアプリケーション(application)やビジネスモデルに適用可能である。例えば、人工知能(Artificial Intelligence:AI)をサポートする装置での無線通信のために上述した技術的な特徴が適用される。
【0358】
人工知能は人工的な知能またはこれを作る方法論を研究する分野を意味し、機械学習(Machine Learning)は人工知能分野において扱う様々な問題を定義し、それを解決する方法論を研究する分野を意味する。機械学習はある作業に対して継続的な経験を介してその作業に対する性能を高めるアルゴリズムと定義することもある。
【0359】
人工ニューラルネットワーク(人工ニューラルネットワーク;ANN)は機械学習において用いられるモデルとして、シナプスの結合にネットワークを形成した人工ニューロン(ノード)で構成される、問題解決能力を持つモデル全般を意味する。人工ニューラルネットワークは他のレイヤーのニューロンの間の接続パターン、モデルパラメータを更新する学習過程、出力値を生成する活性化関数(Activation Function)によって定義される。
【0360】
人工ニューラルネットワークは入力層(Input Layer)、出力層(Output Layer)、そして選択的に一つ以上の隠れ層(Hidden Layer)を含むことができる。各層は一つ以上のニューロンを含み、人工ニューラルネットワークはニューロンとニューロンを接続するシナプスを含むことができる。人工ニューラルネットワークにおいて各ニューロンはシナプスを介して入力される入力信号、加重値、偏向に対する活性化関数の関数値を出力することができる。
【0361】
モデルパラメータは学習を介して決定されるパラメータを意味し、シナプス接続の加重値とニューロンの偏向などが含まれる。そして、ハイパーパラメータは機械学習アルゴリズムにおいて学習前に設定する必要があるパラメータを意味し、学習率(Learning Rate)、繰り返し回数、ミニバッチサイズ、初期化関数などが含まれる。
【0362】
人工ニューラルネットワークの学習の目的は損失関数を最小化するモデルパラメータを決定することである。損失関数は人工ニューラルネットワークの学習過程において最適のモデルパラメータを決定するための指標として用いられる。
【0363】
機械学習は学習方法によって教師あり学習(Supervised Learning)、教師なし学習(Unsupervised Learning)、強化学習(Reinforcement Learning)として分類することができる。
【0364】
教師あり学習は学習データに対するラベル(label)が与えられた状態において人工ニューラルネットワークを学習させる方法を意味し、ラベルという学習データが人工ニューラルネットワークに入力される場合、人工ニューラルネットワークが推論する必要がある正解(または、結果値)を意味する。教師なし学習は学習データに対するラベルが与えられない状態において人工ニューラルネットワークを学習させる方法を意味する。強化学習はある環境内において定義されたエージェントが各状態において累積報酬を最大化する行動または行動順序を選択するように学習させる学習方法を意味する。
【0365】
人工ニューラルネットワークのうち、複数の隠れ層を含む深層ニューラルネットワーク(DNN:Deep Neural Network)として実装される機械学習を深層学習(Deep Learning)とも呼び、深層学習は機械学習の一部である。以下で、機械学習は深層学習を含む意味として使用される。
【0366】
また、上述した技術的な特徴はロボットの無線通信に適用される。
【0367】
ロボットは自ら保有した能力によって与えられた仕事を自動に処理するか、作動する機械を意味する。特に、環境を認識し自ら判断して動作を実行する機能を持つロボットを知能型ロボットと称する。
【0368】
ロボットは使用目的や分野によって産業用、医療用、家庭用、軍事用などで分類できる。ロボットはアクチュエータまたはモータを含む駆動部を備えロボット関節を動かすなどの様々な物理動作を実行することができる。また、移動可能なロボットは駆動部にホイール、ブレーキ、プロペラなどが含まれ、駆動部を介して地上で走行するか空中で飛行することができる。
【0369】
また、上述した技術的な特徴は拡張現実をサポートする装置に適用される。
【0370】
拡張現実は仮想現実(VR:Virtual Reality)、拡張現実(AR:Augmented Reality)、複合現実(MR:Mixed Reality)を総称する。VR技術は現実世界のオブジェクトや背景などをCG映像としてのみ提供し、AR技術は実際の物体映像上に仮想として作られたCG映像をともに提供し、MR技術は現実世界に仮想物体をミックスして、且つ、結合させて提供するコンピューターグラフィックス技術である。
【0371】
MR技術は仮想物体と仮想物体を一緒に見せるという点でAR技術と似ている。しかし、AR技術では仮想物体が仮想物体を補完する形で用いられる一方、MR技術では仮想物体と仮想物体が同等な性格で使用されるという点で違いがある。
【0372】
XR技術はHMD(Head-Mount Display)、HUD(Head-Up Display)、携帯電話、タブレットPC、ノートパソコン、デスクトップ、TV、デジタルサイネージなどに適用され、XR技術が適用された装置をXR装置(XR Device)と称することができる。
【0373】
本明細書に記載された請求項は様々な方法に組み合わせることができる。例えば、本明細書の方法請求項の技術的な特徴を組み合わせて装置に実装され、本明細書の装置請求項の技術的な特徴を組み合わせて方法として実装される。また、本明細書の方法請求項の技術的な特徴と装置請求項の技術的な特徴を組み合わせて装置に実装され、本明細書の方法
請求項の技術的な特徴と装置請求項の技術的な特徴を組み合わせて方法として実装される。
【国際調査報告】