(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-08-29
(54)【発明の名称】焙煎及び冷却サブシステムを有するコーヒー焙煎システム、並びにその方法
(51)【国際特許分類】
A23N 12/10 20060101AFI20240822BHJP
A23N 12/12 20060101ALI20240822BHJP
A23F 5/04 20060101ALI20240822BHJP
【FI】
A23N12/10
A23N12/12
A23F5/04
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024506601
(86)(22)【出願日】2022-08-02
(85)【翻訳文提出日】2024-03-29
(86)【国際出願番号】 US2022039144
(87)【国際公開番号】W WO2023014698
(87)【国際公開日】2023-02-09
(32)【優先日】2021-08-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2021-08-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2021-09-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2021-09-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】520292224
【氏名又は名称】ベルウェザー コーヒー カンパニー
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【氏名又は名称】内藤 和彦
(72)【発明者】
【氏名】シュメール,スチュワート
(72)【発明者】
【氏名】サンデュ,ジョン
(72)【発明者】
【氏名】カーペッサー,ロナルド
(72)【発明者】
【氏名】シュメール,ピーター
【テーマコード(参考)】
4B027
4B061
【Fターム(参考)】
4B027FB21
4B027FC10
4B027FQ02
4B027FR02
4B027FR04
4B061AA02
4B061BA09
4B061BB01
4B061CD03
4B061CD07
4B061CD13
4B061CD18
4B061CD30
(57)【要約】
豆焙煎システムは、焙煎サブシステム、冷却サブシステム、冷却サブシステムに流体結合されている空気出口サブシステム、及びコントローラを含む。冷却サブシステムは、保持チャンバを含む外側ハウジング、保持チャンバの下限を画定する冷却プラットフォーム、冷却プラットフォームに結合された振動アクチュエータ、及び冷却プラットフォームに結合されたプラットフォームアクチュエータを含む。コントローラは、空気出口サブシステムを動作させて、保持チャンバを通って上昇する空気の流れを維持すること、焙煎サブシステムを動作させて、焙煎サブシステムから保持チャンバに豆のバッチを移送すること、振動アクチュエータを動作させて、冷却プラットフォームを振動させること、空気出口サブシステムを動作させる及び振動アクチュエータを動作させるが、豆のバッチの冷却を加速させる、並びにプラットフォームアクチュエータを動作させて、豆のバッチを冷却サブシステムから輸送することを行うように構成されている。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
豆焙煎システムであって、
豆を受容し、熱的に焙煎するように構成された焙煎サブシステムと、
前記焙煎サブシステムに結合された冷却サブシステムであって、
保持チャンバを画定する外側ハウジングと、
前記保持チャンバの下限を画定する冷却プラットフォームと、
前記冷却プラットフォームに結合された振動アクチュエータと、
前記冷却プラットフォームに結合されたプラットフォームアクチュエータと、を含む、冷却サブシステムと、
前記冷却サブシステムに流体結合されている空気出口サブシステムと、
コントローラであって、
前記空気出口サブシステムを動作させて、前記保持チャンバを通る空気の流れを生成すること、
前記焙煎サブシステムを動作させて、前記焙煎サブシステムから前記保持チャンバに豆のバッチを移送すること、
前記振動アクチュエータを動作させて、前記冷却プラットフォームを振動させることであって、前記空気出口サブシステムを動作させること及び前記振動アクチュエータを動作させることが、前記豆のバッチの冷却を加速させる、振動させること、並びに
前記プラットフォームアクチュエータを動作させて、前記豆のバッチを前記冷却サブシステムから輸送することを行うように構成されている、コントローラと、を備える、豆焙煎システム。
【請求項2】
前記冷却サブシステムが、上部サブユニット、中間サブユニット、及び下部サブユニットを含み、
前記保持チャンバ及び前記冷却プラットフォームが、前記中間サブユニットに配設されており、
前記上部サブユニットが、前記焙煎サブシステムから前記豆のバッチを受容するためのシュートを画定する、請求項1に記載の豆焙煎システム。
【請求項3】
前記上部サブユニットが、前記空気出口サブシステムに結合されており、かつ前記保持チャンバから前記空気の流れを受容するように構成されている空気導管を画定する、請求項2に記載の豆焙煎システム。
【請求項4】
前記空気出口サブシステムが、前記空気導管に結合されており、前記空気の流れを実質的に維持するように構成されている出口ファンを含む、請求項3に記載の豆焙煎システム。
【請求項5】
前記冷却プラットフォームを前記外側ハウジングに結合する複数の弾性支持体を更に備える、請求項1に記載の豆焙煎システム。
【請求項6】
前記振動アクチュエータが、前記外側ハウジングと前記冷却プラットフォームとの間に結合されており、前記冷却プラットフォームと前記外側ハウジングとの間の相対振動運動を付与するように構成されており、前記相対振動運動が、前記相対振動運動に応答して前記弾性支持体を屈曲させる、請求項5に記載の豆焙煎システム。
【請求項7】
前記相対振動運動が、前記冷却プラットフォームの上面に概ね平行である主に横方向の運動である、請求項6に記載の豆焙煎システム。
【請求項8】
前記冷却プラットフォームが、複数の回転可能な可動部を含み、前記プラットフォームアクチュエータが、前記複数の回転可能な可動部を回転させて、前記豆のバッチを輸送するように構成されている、請求項1に記載の豆焙煎システム。
【請求項9】
前記冷却プラットフォームが、4つの周囲辺を有する概ね長方形であり、複数の可動部を含み、前記複数の可動部からの各可動部が、前記4つの周囲辺のうちの1つを中心とした回転軸を個々に有し、前記複数の可動部が、少なくとも1つの線に沿って交わり、
前記プラットフォームアクチュエータが、複数のアクチュエータを含み、前記複数のアクチュエータからの各アクチュエータは、前記複数の可動部からの1つの可動部を前記回転軸を中心に回転させて、前記少なくとも1つの線に沿って前記冷却プラットフォームを開き、前記豆のバッチが前記保持チャンバから落ちることを可能にするように個々に構成されている、請求項1に記載の豆焙煎システム。
【請求項10】
前記冷却プラットフォームが、4つの周囲辺を有する概ね正方形であり、各々が前記4つの周囲辺のうちの1つを中心とした回転軸を個々に有し、2つの交差した線に沿って交わる縁を集合的に有する4つの可動部を含み、
前記プラットフォームアクチュエータが、前記4つの可動部からの各可動部のためのアクチュエータを含み、前記プラットフォームアクチュエータは、4つの可動部を全て下に傾けさせ、前記交差した線から離れさせて、前記豆のバッチが前記保持チャンバから落ちることを可能にするように構成されている、請求項1に記載の豆焙煎システム。
【請求項11】
前記冷却サブシステムが、前記冷却プラットフォームの下に下部サブユニットを含み、前記下部サブユニットが、前記豆のバッチを容器又は袋内に排出することを容易にするために、下向き方向に概ね収束する、請求項1に記載の豆焙煎システム。
【請求項12】
前記プラットフォームアクチュエータが、前記下部サブユニットと前記冷却プラットフォームの一部分との間に結合されている、請求項11に記載の豆焙煎システム。
【請求項13】
豆を焙煎する方法であって、
豆焙煎システムを提供することであって、前記豆焙煎システムが、
豆を受容し、熱的に焙煎するように構成された焙煎サブシステムと、
冷却サブシステムであって、
保持チャンバを含む外側ハウジング、
前記保持チャンバの下限を画定する冷却プラットフォーム、
前記冷却プラットフォームに結合された振動アクチュエータ、及び
前記冷却プラットフォームに結合されたプラットフォームアクチュエータを含む、冷却サブシステムと、
前記冷却サブシステムに流体結合されている空気出口サブシステムと、を含む、提供することと、
前記空気出口サブシステムを動作させて、前記保持チャンバを通って上昇する空気の流れを維持することと、
前記焙煎サブシステムを動作させて、前記焙煎サブシステムから前記保持チャンバに豆のバッチを移送することと、
前記振動アクチュエータを動作させて、前記冷却プラットフォームを振動させることであって、前記空気出口サブシステムを動作させること及び前記振動アクチュエータを動作させることが、前記豆のバッチの冷却を加速させる、振動させることと、
前記プラットフォームアクチュエータを動作させて、前記豆のバッチを下向き方向に、かつ前記冷却サブシステムから輸送することと、を含む、方法。
【請求項14】
前記冷却サブシステムが、前記冷却プラットフォームを前記外側ハウジングに結合する複数の弾性支持体を含み、前記振動アクチュエータの動作が、前記弾性支持体の屈曲によって可能にされる、前記冷却プラットフォームと前記外側ハウジングとの間の相対振動運動を引き起こす、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記相対振動運動が、前記冷却プラットフォームの上面に実質的に平行である、主に横方向の運動である、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記冷却プラットフォームが複数の回転可能な可動部を含み、前記プラットフォームアクチュエータを動作させることが、前記複数の回転可能な可動部の下向き回転を引き起こす、請求項13に記載の方法。
【請求項17】
前記冷却プラットフォームが、4つの周囲辺を有する実質的に長方形であり、複数の可動部を含み、前記複数の可動部からの各可動部が、前記4つの周囲辺のうちの1つを中心とした回転軸を個々に有し、前記複数の可動部が、前記複数の可動部が閉じられるときに、少なくとも1つの線に沿って交わり、
前記プラットフォームアクチュエータが、前記複数の可動部からの1つの可動部を前記回転軸を中心に回転させて、前記少なくとも1つの線に沿って前記冷却プラットフォームを開き、前記豆のバッチが前記保持チャンバから落ちることを可能にするように個々に構成された複数のアクチュエータを含む、請求項13に記載の方法。
【請求項18】
前記冷却プラットフォームが、4つの周囲辺を有する実質的に正方形であり、4つの可動部を含み、前記複数の可動部からの各可動部が、前記4つの周囲辺のうちの1つを中心とした回転軸を個々に有し、前記複数の可動部が、前記複数の可動部が閉じられるときに、2つの交差した線に沿って交わる縁を有し、
前記プラットフォームアクチュエータが、前記4つの可動部からの各可動部のためのアクチュエータを含み、前記プラットフォームアクチュエータを動作させることは、4つの可動部を全て開かせ、下に傾けさせ、前記交差した線から離れさせて、前記豆のバッチが前記保持チャンバから落ちることを可能にする、請求項13に記載の方法。
【請求項19】
方法であって、
焙煎サブシステム内で豆のバッチを熱的に焙煎することと、
前記熱的に焙煎した後、前記豆のバッチを前記焙煎サブシステムから、冷却プラットフォームを含む冷却サブシステムの保持チャンバに移送することと、
前記移送することの後、前記豆のバッチの冷却を加速させるために、前記保持チャンバを通る空気の流れを維持することと、
前記維持することの少なくとも一部分の間に、前記冷却プラットフォームを振動させて、前記豆のバッチの冷却を加速させることと、
前記豆のバッチが冷却された後、前記豆のバッチを下向き方向に、かつ前記冷却サブシステムから輸送することと、を含む、方法。
【請求項20】
前記輸送することが、前記冷却プラットフォームの床を閉構成から開構成に移動させることを含み、前記豆のバッチは、前記床が前記閉構成から前記開構成に移動することに応答して、前記下向き方向に、かつ前記冷却サブシステムから輸送される、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
豆焙煎システムであって、
豆のバッチを受容し、熱的に焙煎するように構成された焙煎サブシステムと、
前記焙煎サブシステムに結合された空気処理サブシステムであって、
前記空気処理サブシステムの少なくとも一部分を空気が通過するように前記空気に運動を付与するように構成されたブロワ、及び
微粒子を除去するように構成されたサイクロンセパレータを含む、空気処理サブシステムと、を備え、
前記サイクロンセパレータが、前記空気処理サブシステムの少なくとも一部分を通過する前記空気を加熱するように構成されたヒータを含み、前記ヒータが、前記サイクロンセパレータ内に配設されているヒータ部分を含む、豆焙煎システム。
【請求項22】
前記サイクロンセパレータが、空気出口、空気入口、及び微粒子出口を含み、
前記ヒータ部分が、前記空気出口内に配設されている、請求項21に記載の豆焙煎システム。
【請求項23】
前記サイクロンセパレータが、前記豆焙煎システムの動作中に、微粒子が前記サイクロンセパレータの上部分から前記サイクロンセパレータの微粒子出口に通過するときに、前記微粒子の螺旋回転に対して実質的に中心である垂直サイクロン軸を有し、
前記ヒータ部分が、前記垂直サイクロン軸の一部分を取り囲むヒータ巻線を含む、請求項21に記載の豆焙煎システム。
【請求項24】
前記サイクロンセパレータが、上部ハウジング及び下部ハウジングを含むサイクロンハウジングを含み、前記ヒータ部分が、前記上部ハウジングの上から前記上部ハウジング内に垂直に延在する、請求項21に記載の豆焙煎システム。
【請求項25】
前記サイクロンセパレータが、空気出口を含み、前記空気出口が、前記上部ハウジング内に延在し、かつ垂直空気出口流路を画定する出口ハウジングを有し、前記ヒータ部分が、前記垂直空気出口流路内に配設されているヒータ巻線を含む、請求項24に記載の豆焙煎システム。
【請求項26】
前記上部ハウジングが、概ね円筒形であり、前記下部ハウジングが、概ね円錐形であり、かつ前記上部ハウジングから前記下部ハウジングの下端部分における微粒子出口までの前記微粒子の螺旋運動を導くように構成されている、請求項25に記載の豆焙煎システム。
【請求項27】
前記上部ハウジングが、垂直軸を画定し、前記ヒータ巻線が、前記垂直軸の周りで螺旋状になっている、請求項26に記載の豆焙煎システム。
【請求項28】
前記ヒータが、前記豆のバッチを焙煎するための熱エネルギーの大部分を提供するように構成されている、請求項21に記載の豆焙煎システム。
【請求項29】
前記空気処理サブシステムが、前記豆焙煎システムの動作中に、前記サイクロンから前記ブロワに、前記焙煎サブシステムに、及び前記サイクロンに戻る少なくとも1つの空気流ループを画定する、請求項21に記載の豆焙煎システム。
【請求項30】
前記ブロワ及び前記ヒータに結合されたコントローラを更に備え、前記コントローラは、少なくとも前記ブロワ及び前記ヒータを動作させて、前記焙煎サブシステムにおいて所定の温度プロファイルを提供し、前記豆のバッチを焙煎するように構成されている、請求項21に記載の豆焙煎システム。
【請求項31】
豆を焙煎する方法であって、
豆焙煎システムを提供することであって、前記豆焙煎システムが、
豆のバッチを受容し、熱的に焙煎するように構成された焙煎サブシステム、並びに
前記焙煎サブシステムに結合された空気処理サブシステムであって、
ブロワ、
前記空気処理サブシステムから微粒子を除去するように構成されたサイクロンセパレータ、及び
前記サイクロンセパレータに組み込まれているヒータ部分を含むヒータを含む、空気処理サブシステムを含む、提供することと、
前記ブロワを動作させて、前記空気処理サブシステムを通して空気運動を付与することと、
前記サイクロンセパレータを動作させて、前記空気処理サブシステムから微粒子を除去することと、
前記ヒータ部分を動作させて、前記空気処理サブシステムを通過する空気を加熱することと、を含む、方法。
【請求項32】
前記サイクロンセパレータが、空気出口、空気入口、及び微粒子出口を含み、前記ヒータ部分が、前記空気出口内に配設されており、前記方法が、
前記空気入口に入り、前記空気出口から出る前記空気の運動を付与し、前記空気運動によって取り込まれる微粒子を前記微粒子出口外へ通過させることを更に含む、請求項31に記載の方法。
【請求項33】
前記サイクロンセパレータが、前記豆焙煎システムの使用中に、微粒子が前記サイクロンセパレータの上部分から前記微粒子出口に通過するときに、前記微粒子の螺旋回転に対して実質的に中心である垂直サイクロン軸を有する、請求項31に記載の方法。
【請求項34】
前記サイクロンセパレータが、上部ハウジング及び下部ハウジングを含むサイクロンハウジングを含み、前記ヒータ部分が、前記上部ハウジングの外側から前記上部ハウジング内に垂直に延在する、請求項31に記載の方法。
【請求項35】
前記サイクロンセパレータが、空気出口を含み、前記空気出口が、前記上部ハウジング内に延在し、かつ垂直空気出口通路を画定する出口ハウジングを有し、前記ヒータ部分が、前記空気出口通路内に配設されているヒータ巻線を含む、請求項34に記載の方法。
【請求項36】
前記上部ハウジングが、概ね円筒形であり、前記下部ハウジングが、概ね円錐形であり、かつ前記豆焙煎システムの使用中に、前記上部ハウジングから前記下部ハウジングの下端部における微粒子出口までの前記微粒子の螺旋運動を強化するように構成されている、請求項35に記載の方法。
【請求項37】
前記上部ハウジングが、垂直軸を画定し、前記ヒータ巻線が、前記豆焙煎システムの使用中に、前記垂直軸の周りで螺旋状になっている、請求項36に記載の方法。
【請求項38】
前記ヒータが、前記豆のバッチを焙煎するための熱エネルギーの大部分を提供するように構成されている、請求項31に記載の方法。
【請求項39】
前記空気処理サブシステムが、前記サイクロンから前記ブロワに、前記焙煎サブシステムに、及び前記サイクロンに戻る少なくとも1つのループを画定する、請求項11に記載の方法。
【請求項40】
方法であって、
焙煎サブシステム内で豆のバッチを熱的に焙煎することと、
前記熱的に焙煎する間、前記焙煎サブシステムに結合された空気処理サブシステムの少なくとも一部分を通る空気に運動を付与することと、
前記熱的に焙煎する間、サイクロンセパレータ内に配設されたヒータ部分を有する前記サイクロンセパレータを介して、前記空気処理サブシステムから微粒子を除去することと、
前記熱的に焙煎する間、前記ヒータ部分にエネルギーを適用して、前記空気処理サブシステムの前記少なくとも一部分を通過する前記空気を加熱することと、を含む、方法。
【請求項41】
豆焙煎システムであって、
焙煎サブシステムであって、
熱的焙煎プロセス中に、豆のバッチを保持するための内側チャンバを画定する内面を有するハウジングであって、前記内側チャンバが、水平軸を有する、ハウジング、
撹拌器アクチュエータ、
前記撹拌器アクチュエータに結合された撹拌器であって、中央シャフト及び前記中央シャフトに取り付けられたブレードセットを含む、撹拌器、
前記ハウジングの前端部分に配設された透明な窓を有するドア、並びに
前記ハウジングの後端部分に配設されたベアリングであって、前記中央シャフトを支持し、前記ブレードセットが前記ハウジングの前記内面及び前記ドアに接触するのを防ぐように構成された、ベアリングを含む、焙煎サブシステムと、
前記焙煎サブシステムに結合された空気処理サブシステムであって、ブロワ及びヒータを含み、前記熱的焙煎プロセス中に、前記内側チャンバを通して加熱された空気を循環させるように構成されている、空気処理サブシステムと、を備える、豆焙煎システム。
【請求項42】
前記ハウジングが、
空気入口を画定する第1の導管、並びに
空気出口及び豆入口を画定する第2の導管を含む、請求項41に記載の豆焙煎システム。
【請求項43】
前記第1の導管が、前記ハウジングの前記後端部分に隣接して位置し、前記空気処理サブシステムから垂直下向き方向に加熱された空気流を受容するように構成されている、請求項42に記載の豆焙煎システム。
【請求項44】
前記第2の導管が、前記ハウジングの前記前端部分に隣接して位置し、前記空気処理サブシステムに垂直上向き方向に空気流を出力するように構成されている、請求項43に記載の豆焙煎システム。
【請求項45】
前記第2の導管が、前記第1の導管の断面積よりも大きい断面積を有し、上向き方向の前記空気処理サブシステム内への空気の流れの速度を遅くして、前記豆のバッチの取り込みを低減するように構成されている、請求項42に記載の豆焙煎システム。
【請求項46】
前記ハウジングが、ハッチを含み、前記ブレードセットが、前記豆のバッチが前記チャンバから取り出されているときに、前記豆のバッチが前記ハッチを通って出ることを容易にするために、前記豆のバッチにかき混ぜ運動を付与するように構成されている、請求項41に記載の豆焙煎システム。
【請求項47】
前記ブレードセットが、前記ブレードセットの回転中に、前記水平軸に沿って前記豆のバッチの豆の円運動を付与するように構成されている、請求項41に記載の豆焙煎システム。
【請求項48】
前記ブレードセットが、
前記ブレードセットの回転中に、第1の水平方向に沿って豆の水平運動を付与するように構成された内側螺旋オーガ、及び
前記ブレードセットの回転中に、前記第1の水平方向に対向する第2の水平方向に沿った豆の水平運動を付与して、前記熱的焙煎プロセス中の前記豆のバッチの混合を強化するように構成されたブレードの外側セットを含む、請求項41に記載の豆焙煎システム。
【請求項49】
前記中央シャフトが、中空の円筒形シャフトであり、前記ベアリングが、前記ハウジングの前記後端部分で前記中空の円筒形シャフトを半径方向に取り囲む、請求項41に記載の豆焙煎システム。
【請求項50】
前記撹拌器アクチュエータが、モータ、及び(1)前記ハウジングの前記後端部分の後ろに取り付けられ、かつ(2)前記モータから前記撹拌器に回転電力を移送するように構成されている電力結合を含む、請求項41に記載の豆焙煎システム。
【請求項51】
前記モータが、前記電力結合から前方方向に延在し、前記水平軸に沿って前記ハウジングと重なる、請求項50に記載の豆焙煎システム。
【請求項52】
豆焙煎システムであって、
ホッパーと、
焙煎サブシステムであって、
熱的焙煎プロセス中に、豆のバッチを保持するための内側チャンバを画定する内面を有するハウジングであって、前記内側チャンバが、水平軸を有し、前記ハウジングが、豆放出アクチュエータに結合されたハッチを含む、ハウジング、
撹拌器アクチュエータ、
前記撹拌器アクチュエータに結合された撹拌器であって、中央シャフト及び前記中央シャフトに取り付けられたブレードセットを含む、撹拌器、
前記ハウジングの後端部分に配設されたベアリングであって、前記中央シャフトを支持し、前記ブレードセットが前記ハウジングの前記内面に接触するのを防ぐように構成されている、ベアリング、並びに
前記熱的焙煎プロセスの視認を可能にするように構成された前記ハウジングの前端部分に配設されたガラス窓を有するドアを含む、焙煎サブシステムと、
前記焙煎サブシステムに結合された空気処理サブシステムであって、ブロワ及びヒータを含む、空気処理サブシステムと、
豆冷却サブシステムと、
コントローラであって、
前記ホッパーを動作させて、前記ホッパーから前記内側チャンバに前記豆のバッチを放出し、
前記撹拌器アクチュエータを動作させて、前記アクチュエータを回転させ、前記内側チャンバ内で前記豆のバッチをかき混ぜ、
前記空気処理サブシステムを動作させて、前記熱的焙煎プロセスに従って、前記内側チャンバを通して加熱された空気を循環させ、
前記豆放出アクチュエータ及び前記撹拌器アクチュエータを動作させて、前記内側チャンバから前記豆冷却サブシステムに豆を放出するように構成された、コントローラと、を備える、豆焙煎システム。
【請求項53】
前記ハウジングが、第1の導管及び第2の導管を含み、前記空気処理サブシステムを動作させることが、前記加熱された空気を前記第1の導管内に、前記第2の導管から循環させ、前記ホッパーを動作させることが、前記ホッパーから前記第2の導管を通って、前記内側チャンバに前記豆を放出する、請求項52に記載の豆焙煎システム。
【請求項54】
前記第2の導管が、前記第1の導管よりも大きな横断面積を有し、前記ハウジングに入るよりも遅い速度で離れる空気を提供する、請求項53に記載の豆焙煎システム。
【請求項55】
豆を焙煎する方法であって、
ホッパーを提供することと、
焙煎サブシステムを提供することであって、前記焙煎サブシステムが、
熱的焙煎プロセス中に、豆のバッチを保持するための内側チャンバを画定する内面を有するハウジングであって、前記内側チャンバが、水平軸を有し、前記ハウジングが、豆放出アクチュエータに結合されたハッチを含む、ハウジング、
撹拌器アクチュエータ、
前記撹拌器アクチュエータに結合された撹拌器であって、中央シャフト及び前記中央シャフトに取り付けられたブレードセットを含む、撹拌器、
前記ハウジングの後端部分に配設されたベアリングであって、前記中央シャフトを支持し、前記ブレードセットが前記ハウジングの前記内面に接触するのを防ぐように構成されている、ベアリング、並びに
前記ハウジングの前端部分に配設されたガラス窓を有し、前記熱的焙煎プロセスの視認を可能にするように構成されたドアを含む、提供することと、
前記焙煎サブシステムに結合された空気処理サブシステムであって、前記空気処理サブシステムが、ブロワ及びヒータを含む、提供することと、
前記焙煎サブシステムに結合された豆冷却サブシステムを提供することと、
前記ホッパーを動作させて、前記ホッパーから前記内側チャンバに前記豆のバッチを放出することと、
前記撹拌器アクチュエータを動作させて、前記撹拌器を回転させ、前記内側チャンバ内で前記豆のバッチをかき混ぜることと、
前記空気処理サブシステムを動作させて、前記熱的焙煎プロセスに従って、前記内側チャンバを通して加熱された空気を循環させることと、
前記豆放出アクチュエータ及び前記撹拌器アクチュエータを動作させて、前記内側チャンバから前記豆冷却サブシステムに豆を放出することと、を含む、方法。
【請求項56】
前記ハウジングが、第1の導管及び第2の導管を含み、
前記空気処理サブシステムを動作させることが、前記加熱された空気を前記第1の導管内に、前記第2の導管から循環させ、
前記ホッパーを動作させることが、前記ホッパーから、前記第2の導管を通して、前記内側チャンバに前記豆を放出する、請求項55に記載の方法。
【請求項57】
前記第2の導管が、前記第1の導管の断面積よりも大きい断面積を有し、前記ハウジングに入るよりも遅い速度で離れる空気を提供する、請求項56に記載の方法。
【請求項58】
方法であって、
ハウジングのホッパーからハウジングの内側チャンバに豆のバッチを放出することであって、前記ハウジングが、(1)ハッチ、(2)前記ハウジングの前端部分に配設されており、かつ熱的焙煎プロセスの視認を可能にするように構成されたガラス窓を有するドア、(3)前記内側チャンバの内部内に配設されており、かつ前記回転可能なシャフト及び前記回転可能なシャフトに結合されたブレードセットを有する撹拌器、並びに(4)前記ハウジングの後端部分に配設されており、かつ前記回転可能なシャフトを支持して、前記ブレードセットが前記内側チャンバの内面に接触するのを防ぐベアリングを有する、放出することと、
前記アクチュエータを介して、前記内側チャンバ内の前記豆のバッチをかき混ぜることと、
前記熱的焙煎プロセスに従って、前記内側チャンバを通して加熱された空気を循環させることと、
前記ハッチを介して、前記内側チャンバから豆冷却サブシステムに豆を放出することと、を含む、方法。
【請求項59】
豆焙煎システムであって、
豆を受容し、熱的に焙煎するように構成された焙煎ドラムと、
前記焙煎ドラムを通して、第1の流体流を循環させるように構成された空気処理システムと、
前記焙煎ドラムから前記豆を受容し、冷却するように構成された豆冷却器と、
前記空気処理システムからの前記第1の流体流及び前記豆冷却器からの第2の流体流を受容し、処理するように構成された空気出口サブシステムであって、
第1の流体経路に実質的に平行であり、金属本体を含む、前記第1の流体経路及び第2の流体経路を画定するヒートシンク、
前記第1の流体経路及び前記第2の流体経路から熱を受容するように構成された前記金属本体、
前記空気処理システムから前記第1の流体流を受容するために、前記空気処理システムに流体結合された前記第1の流体経路、
前記豆冷却器から前記第2の流体流を受容するために、前記豆冷却器に流体結合された前記第2の流体経路、並びに
前記第1の流体経路及び前記第2の流体経路に流体結合されたフィルタを含む、空気出口サブシステムと、を備える、豆焙煎システム。
【請求項60】
前記第1の流体経路及び前記第2の流体経路を前記フィルタに流体結合し、前記第1の流体流及び前記第2の流体流を合流させて、合流された流体流を提供する、ハウジング流体経路を画定するハウジングを更に備える、請求項59に記載の豆焙煎システム。
【請求項61】
前記ハウジングが、前記ハウジング流体経路内に配設された出口ファンを含む、請求項60に記載の豆焙煎システム。
【請求項62】
動作中、前記合流された流体流が、横方向Y軸に沿って、前記ハウジング流体経路を概ね横断し、次いで、垂直Z軸に沿って、前記フィルタ内に通過し、次いで、横方向X軸に沿って、前記フィルタ内のフィルタを通過し、前記X軸、前記Y軸、及び前記Z軸が、相互に直交する、請求項61に記載の豆焙煎システム。
【請求項63】
動作中、前記第1の流体流が、Y軸に沿って、前記ハウジングに入り、次いで、前記Z軸に沿った前記第1の流体経路に沿って横断し、前記Y軸及び前記Z軸が、相互に直交する、請求項60に記載の豆焙煎システム。
【請求項64】
動作中、前記第1の流体経路及び前記第2の流体経路が、垂直Z軸に沿って空気流を導く、請求項59に記載の豆焙煎システム。
【請求項65】
動作中、前記第1の流体経路が、最初に前記第1の流体流を下向き方向に、次いで、前記Z軸に沿って上向き方向に導く、請求項64に記載の豆焙煎システム。
【請求項66】
動作中に、前記第1の流体流が、前記第1の流体経路に入る前に、横方向Y軸に沿って、前記空気出口サブシステムに入り、前記横方向Y軸が、前記垂直Z軸に直交する、請求項65に記載の豆焙煎システム。
【請求項67】
動作中、前記第2の流体経路が、前記垂直Z軸に沿って、前記第2の流体流を上向き方向に導く、請求項64に記載の豆焙煎システム。
【請求項68】
前記空気処理システムが、ブロワを含み、前記第1の流体流が、動作中に、前記ブロワから前記第1の流体経路まで横断する、請求項59に記載の豆焙煎ドラム。
【請求項69】
前記ヒートシンクが、
前記金属本体から前記第1の流体経路内に延在する第1の複数のフィン、及び
前記金属本体から前記第2の流体経路内に延在する第2の複数のフィンを更に含む、請求項59に記載の豆焙煎システム。
【請求項70】
前記焙煎ドラム、前記空気処理システム、及び前記豆冷却器を動作させるように構成されたコントローラを更に備える、請求項59に記載の豆焙煎システム。
【請求項71】
豆のバッチを焙煎する方法であって、
焙煎ドラムを提供することと、
空気処理サブシステムを提供することと、
前記焙煎ドラムから前記豆のバッチを受容し、冷却するための豆冷却器を提供することと、
空気処理システムからの第1の流体流及び前記豆冷却器からの第2の流体流を受容し、処理するように構成された空気出口サブシステムを提供することであって、前記空気出口サブシステムが、
第1の流体経路に実質的に平行であり、金属本体を含む、ヒートシンクであって、前記第1の流体経路及び第2の流体経路を画定するヒートシンク、
前記第1の流体経路及び前記第2の流体経路から熱を受容するように構成された前記金属本体、並びに
前記第1の流体経路及び前記第2の流体経路に流体結合されたフィルタを含む、提供することと、
前記焙煎ドラム及び前記空気処理システムを動作させて、豆のバッチを受容し、熱的に焙煎することと、
前記第1の流体流及び前記第2の流体流を受容し、処理するために、前記空気出口サブシステムを動作させることであって、
前記第1の流体流を前記第1の流体経路に通過させること、
前記第2の流体流を前記第2の流体経路に通過させること、並びに
前記第1の流体流及び前記第2の流体流を前記フィルタに通過させることを含む、動作させることと、を含む、方法。
【請求項72】
前記空気出口サブシステムが、ハウジング流体経路を画定するハウジングを含み、出口ファンを含む、方法であって、
前記出口ファンを動作させることと、
前記第1の流体流及び前記第2の流体流を前記ハウジング流体経路内の合流された流体流に合流させることと、
前記合流された流体流を前記フィルタに通過させることと、を更に含む、請求項71に記載の方法。
【請求項73】
前記空気出口サブシステムが、ハウジングを含む、方法であって、
前記第1の流体流をY軸に沿って前記ハウジング内に受容することと、前記第1の流体流を前記ハウジング内に受容した後、前記第1の流体流を前記ハウジングからZ軸に沿って通過させることと、を更に含む、請求項71に記載の方法。
【請求項74】
前記第1の流体経路を通過することが、主に垂直Z軸に沿って延在し、前記第1の流体流を前記第1の流体経路に通過させることが、前記第1の流体流を前記Z軸に沿って下向き方向に通過させること、及び次いで前記第1の流体流を前記Z軸に沿って上向き方向に通過させることを含む、請求項71に記載の方法。
【請求項75】
前記第2の流体経路を通過することが、主に垂直Z軸に沿って延在し、前記第2の流体流を前記第2の流体経路に通過させることが、前記第1の流体流を前記Z軸に沿って上向き方向に通過させることを含む、請求項71に記載の方法。
【請求項76】
前記ヒートシンクが、前記金属本体から前記第1の流体経路内に延在する第1の複数のフィンを更に含む、方法であって、前記第1の流体流から前記第1の複数のフィン内に熱を対流的に移送し、前記第1の複数のフィンから前記金属本体に熱を伝導的に移送することを更に含む、請求項71に記載の方法。
【請求項77】
前記ヒートシンクが、前記金属本体から前記第2の流体経路内に延在する第2の複数のフィンを更に含む、方法であって、前記第2の流体流から前記第2の複数のフィン内に熱を対流的に移送し、前記第2の複数のフィンから前記金属本体に熱を伝導的に移送することを更に含む、請求項71に記載の方法。
【請求項78】
豆焙煎システムであって、
ホッパーと、
焙煎ドラムと、
空気処理システムと、
豆冷却器と、
前記空気処理システムからの第1の流体流及び前記豆冷却器からの第2の流体流を受容し、処理するように構成された空気出口サブシステムであって、
ヒートシンクであって、第1の流体経路及び第2の流体経路を含む2つの平行な流体経路を画定し、
金属本体、
前記金属本体から前記第1の流体経路内に延在する第1の複数のフィン、
前記金属本体から前記第2の流体経路内に延在する第2の複数のフィンを含み、
前記金属本体が、前記第1の流体経路及び前記第2の流体経路から熱を受容するように構成されており、
前記第1の流体経路が、前記空気処理システムから前記第1の流体流を受容するように流体結合されており、
前記第2の流体経路が、前記豆冷却器から前記第2の流体流を受容するように流体結合されている、ヒートシンクを含む、空気出口サブシステムと、
第1及び第2の空気流路に流体結合されたフィルタと、
コントローラであって、
前記ホッパーを動作させて、豆のバッチを前記焙煎ドラムに移送し、
前記焙煎ドラム及び前記空気処理システムを動作させて、前記豆のバッチを焙煎し、
前記豆冷却器を動作させて、前記豆のバッチを受容し、冷却し、
前記空気出口サブシステムを動作させて、
前記第1の流体流を処理して、熱、水蒸気、及び排出物を抽出し、
前記第2の流体流を処理して、熱及び排出物を抽出するように構成されたコントローラと、を備える、豆焙煎システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、「Coffee Roasting System with Roasting and Cooling Subsystems,and Methods for the Same」と題され、2021年8月2日付で出願された米国特許出願第17/391,579号の優先権を主張し、その一部継続出願であり、米国特許出願第17/391,579号は、「Coffee Roasting System with Roasting and Cooling Subsystems,and Methods for the Same」と題され、2021年8月2日付で出願された米国特許出願第17/391,581号の一部継続出願であり、米国特許出願第17/391,581号は、「Coffee Roasting System with Roasting and Cooling Subsystems」と題され、2021年9月23日付で出願された米国特許出願第17/482,858号の一部継続出願であり、米国特許出願第17/482,858号は、「Coffee Roasting System with Roasting and Cooling Subsystems,and Methods for the Same」と題され、2021年9月23日付で出願され、その各々の内容が、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる、米国特許出願第17/482,862号の一部継続出願である。
【0002】
本開示は、食品、例えばコーヒー豆などの豆の焙煎に関する。1つ以上の実施形態では、本開示は、豆を焙煎し、冷却するための改善されたシステムを有する焙煎システムについて説明する。1つ以上の実施形態では、本開示は、コンパクトかつ熱効率の高い加熱システムを有する焙煎システムについて説明する。1つ以上の実施形態では、本開示は、焙煎の均一性を最大化し、焙煎プロセスの視認を可能にするコンパクトな焙煎サブシステムを有する自動焙煎システムについて説明する。1つ以上の実施形態では、本開示は、排出された流体流から熱、湿気、及び排出物を除去するための改善されたシステムを有する焙煎システムについて説明する。
【背景技術】
【0003】
食品焙煎機が広く使用されている。特に一般的な焙煎機の1つは、コーヒー豆を包装するか、又は粉砕して抽出するように調製するために利用される。典型的な焙煎機は、豆を支持し、撹拌し、かつ焙煎するための焙煎チャンバを含む。全体的なサイクル時間を最小限に抑える、豆の焙煎、冷却、及び取り出しの自動化された方法を提供することが望ましい。また、生産性が高く、しかしコンパクトな焙煎システムを提供することも課題の1つである。ヒータは、焙煎チャンバ内側の焙煎温度プロファイルを提供するために使用される。既知のヒータには、かさばる断熱材が含まれているか、又は望ましくない量の余分な熱が放出される。もう1つの課題は、非常に均一な焙煎を提供し、焙煎プロセスの視認を可能にしながら、コンパクトな焙煎システムを提供することである。典型的な焙煎機では、豆が焙煎された後、豆冷却器を使用して、豆を冷却する。焙煎プロセスは、高温で発生する。このプロセス中、水蒸気、微粒子、及び有害ガスが生成され、豆冷却器から、焙煎チャンバを通過する流体流によって運ばれ得る。流体流の一部を排出する必要がある。排出された流体流を効率的に処理することが更に必要である。
【図面の簡単な説明】
【0004】
【
図1】コーヒー豆のバッチを処理するための焙煎システムの実施形態の概略図である。
図1は、流体接続であるか、又は豆のバッチの物理的移送に関係する要素間の接続を示す。
【
図2】
図1の焙煎システムの簡略化された電気ブロック図である。
図2は、コントローラを含む要素間の電気又は無線接続を示す。
【
図3】豆のバッチのための焙煎プロセスの実施形態のフローチャートである。
【
図4】別名「豆冷却器」と呼ばれる、豆冷却サブシステムの一部分の実施形態の等角図である。
【
図6A】単独の冷却プラットフォームの実施形態の側面図である。
【
図6B】単独の冷却プラットフォームの実施形態を見下ろす等角図である。
【
図7A】プラットフォームが冷却中に豆のバッチを支持するための閉構成にある、豆冷却器の実施形態の一部分を示す垂直断面図である。
【
図7B】プラットフォームが豆の冷却バッチが豆冷却器を出ることを可能にするための開構成にある、豆冷却器の実施形態の一部分を示す垂直断面図である。
【
図8】豆のバッチを冷却し、放出か、又は排出する方法の実施形態を示すフローチャートである。
【
図9】豆のバッチを焙煎し、冷却する方法の実施形態を示すフローチャートである。
【
図10】(メイン)ヒータ及びサイクロンセパレータが強調された焙煎システムの一部分の概略図である。ヒータにはヒータ電源及びヒータ巻線が含まれている。ヒータ巻線は、電気エネルギーを熱エネルギーに変換するための抵抗加熱コイルを含む。ヒータ巻線は、サイクロンセパレータの一部分と一体化されている。
【
図11A】一体型ヒータ巻線を含むサイクロンセパレータの例の等角図である。
【
図11B】一体型ヒータ巻線を含む、
図11Aのサイクロンセパレータの断面図である。
【
図12】ヒータ巻線を支持し、絶縁する電極及び絶縁基板が強調された、
図11Aのサイクロンセパレータの一部分の等角図である。
【
図13】焙煎サブシステムの実施形態の等角図である。
【
図14】焙煎サブシステムの実施形態の断面図である。
【
図15】単独でベアリングに結合された撹拌器の実施形態の側面図である。
【
図16】単独で撹拌器アクチュエータに結合された撹拌器の実施形態の等角図である。
【
図17】焙煎システムを動作させる方法の実施形態のフローチャートである。
【
図18】空気出口サブシステムの実施形態を強調するための焙煎システムの一部分の概略図である。空気出口サブシステムは、焙煎及び冷却プロセス中に発生する熱、水蒸気、及び有害な排出物を除去する目的を有する。
【
図19】フィルタに結合されたヒートシンクの実施形態を示す「前面」等角図である。
【
図20】フィルタに結合されたヒートシンクの実施形態を示す「背面」等角図である。
【
図22】ヒートシンクとフィルタとの間に流体結合を提供するハウジングが強調された、空気出口サブシステムの上部分の等角図である。
【
図23】空気出口サブシステムの実施形態を見下ろす等角断面図である。
【発明の概要】
【0005】
本開示の第1の態様では、豆焙煎システムは、豆を受容し、熱的に焙煎するように構成された焙煎サブシステム、冷却サブシステム、冷却サブシステムに流体結合されている空気出口サブシステム、及びコントローラを含む。冷却サブシステムは、保持チャンバを含む外側ハウジング、保持チャンバの下限を画定する冷却プラットフォーム、冷却プラットフォームに結合された振動アクチュエータ、及び冷却プラットフォームに結合されたプラットフォームアクチュエータを含む。コントローラは、空気出口サブシステムを動作させて、保持チャンバを通って上昇する空気の流れを維持すること、焙煎サブシステムを動作させて、焙煎サブシステムから保持チャンバに豆のバッチを移送すること、振動アクチュエータを動作させて、冷却プラットフォームを振動させること、空気出口サブシステムを動作させる及び振動アクチュエータを動作させるが、豆のバッチの冷却を加速させる、並びにプラットフォームアクチュエータを動作させて、豆のバッチを下向き方向に、かつ冷却サブシステムから輸送することを行うように構成されている。
【0006】
一実装形態では、冷却サブシステムは、上部サブユニット、中間サブユニット、及び下部サブユニットを含む。中間サブユニットは、冷却プラットフォームを含む。上部サブユニットは、焙煎サブシステムから豆のバッチを受容するためのシュートを画定する。上部サブユニットは、空気出口サブシステムに結合されており、かつ保持チャンバからの空気の流れを受容する空気導管を更に画定することができる。空気出口は、空気導管に結合されており、空気の流れを維持するように構成されている出口ファンを含むことができる。
【0007】
別の実装形態では、冷却プラットフォームは、冷却プラットフォームを外側ハウジングに結合する複数の弾性支持体を含むことができる。振動アクチュエータは、外側ハウジングと冷却プラットフォームとの間で結合されており、弾性支持体を屈曲させる冷却プラットフォームと外側ハウジングとの間の相対振動運動を付与する。相対振動運動は、冷却プラットフォームの上面に概ね平行である、主に横方向の運動である。
【0008】
更に別の実装形態では、冷却プラットフォームは、複数の回転可能な可動部を含む。プラットフォームアクチュエータは、複数の回転可能な可動部を回転させて、豆のバッチを豆冷却器から輸送するように構成されている。冷却プラットフォームは、概ね長方形のフレームを含むことができる。複数の回転可能な可動部は、概ね長方形のフレームに沿う回転軸を有する長方形のフレームに個々に回転可能に取り付けられている。回転可能な可動部は、可動部が交わる少なくとも1つの線を画定する。回転中、可動部は、回転軸を中心にして下向きに、かつ少なくとも1つの線から離れて回転する。複数の回転可能な可動部は、4つの可動部を含むことができ、少なくとも1つの線は、2つの交差した線を含むことができる。長方形のフレームは、概ね正方形の形状を有することができる。
【0009】
更なる実装形態では、冷却サブシステムは、冷却プラットフォームの下の下部サブユニットを含む。下部サブユニットは、豆のバッチを容器又は袋内に排出することを容易にするために、下向き方向に概ね収束する。プラットフォームアクチュエータは、下部サブユニットと冷却プラットフォームとの間に結合されている。
【0010】
なおも更なる実装形態では、豆焙煎システムは、「ベントレス」空気処理システムを含む。「ベントレス」は、空気処理システムが、加熱された空気を、焙煎サブシステム並びに少なくとも1つのヒータ及び加熱された空気から粒子及び気体排出物を除去するための少なくとも1つの構成要素を含む他の構成要素を通して再循環させることを意味する。空気処理システムは、バイパスによって結合された2つの空気流分岐(又はループ)を含むことができる。空気処理システムは、メインヒータ及び補助ヒータを含む2つ以上のヒータを含むことができる。他の構成要素は、微粒子を除去するためのサイクロン及び気体排出物を除去するための触媒変換器を含むことができる。豆焙煎システムの全ての構成要素は、電動であり得る。
【0011】
本開示の第2の態様では、焙煎された豆を製造する方法は、豆焙煎システムの構成要素を提供し、動作させることを含む。豆焙煎システムは、豆を受容し、熱的に焙煎するように構成された焙煎サブシステム、冷却サブシステム、冷却サブシステムに流体結合されている空気出口サブシステムを含む。冷却サブシステムは、保持チャンバを含む外側ハウジング、保持チャンバの下限を画定する冷却プラットフォーム、冷却プラットフォームに結合された振動アクチュエータ、及び冷却プラットフォームに結合されたプラットフォームアクチュエータを含む。方法は、空気出口サブシステムを動作させて、保持チャンバを通って上昇する空気の流れを維持すること、焙煎サブシステムを動作させて、焙煎サブシステムから保持チャンバに豆のバッチを移送すること、振動アクチュエータを動作させて、冷却プラットフォームを振動させること、空気出口サブシステムを動作させること及び振動アクチュエータを動作させることが、豆のバッチの冷却を加速させる、並びにプラットフォームアクチュエータを動作させて、豆のバッチを下向き方向に、かつ冷却サブシステムから輸送することを含む。
【0012】
本開示の別の態様では、豆焙煎システムは、焙煎サブシステム及び空気処理サブシステムを含む。焙煎サブシステムは、豆のバッチを受容し、熱的に焙煎するように構成されている。空気処理サブシステムは、焙煎サブシステムに結合されており、ブロワ、サイクロンセパレータ、及びヒータを含む。ブロワは、空気運動を付与するように構成されている。空気は、空気処理サブシステムを通過する。サイクロンセパレータは、空気処理サブシステムから微粒子を除去するように構成されている。ヒータは、空気処理サブシステムを通過する空気を加熱するように構成されている。ヒータは、サイクロンセパレータに組み込まれているヒータ部分を含む。ヒータ部分は、熱を発生させ、サイクロンセパレータを通過する空気を加熱する。ヒータは、いくつかの例を挙げると、ヒータ巻線を通じた抵抗加熱、天然ガスなどの燃料の発火、又は高温プラズマの生成に基づいて、熱及び熱空気を生成することができる。
【0013】
一実装形態では、サイクロンセパレータは、空気出口、及び空気入口、及び微粒子出口を含む。ヒータ部分は、空気出口に組み込まれる。ヒータが抵抗加熱に基づいている場合、ヒータ部分は、空気出口に組み込まれるヒータ巻線であり得るか、又はそれを含むことができる。
【0014】
別の実装形態では、サイクロンセパレータは、微粒子がサイクロンセパレータの上部分から微粒子出口に通過するときに、微粒子の螺旋回転に対して中心である垂直サイクロン軸を有する。ヒータ部分は、サイクロン軸を取り囲むヒータ巻線を含むことができる。
【0015】
更に別の実装形態では、サイクロンセパレータは、上部ハウジング及び下部ハウジングを含むサイクロンハウジングを含む。ヒータ部分は、上部ハウジングの上から上部ハウジング内に垂直に延在する。サイクロンセパレータは、上部ハウジング内に延在し、垂直空気出口通路を画定する出口ハウジングを有する空気出口を含む。ヒータ部分は、出口ハウジング内及び空気出口通路内に配設されている。上部ハウジングは、垂直軸を画定する。ヒータ部分は、垂直軸の周りで螺旋状になっているヒータ巻線を含むことができる。
【0016】
更なる実装形態では、ヒータは、豆のバッチを焙煎するための熱エネルギーの大部分を提供する。豆焙煎システムはまた、サイクロンセパレータから物理的に分離されている補助ヒータを含むことができる。
【0017】
なおも更なる実装形態では、豆焙煎システムはまた、ブロワ及びヒータ、並びに豆焙煎システムの他の構成要素に結合されたコントローラを含む。コントローラは、ブロワ、ヒータ、及び豆焙煎システムの他の構成要素を動作させて、焙煎サブシステムにおいて所定の温度プロファイルを提供し、豆のバッチを焙煎するように構成されている。
【0018】
本開示の更に別の態様では、焙煎された豆を製造する方法は、説明されるように、豆焙煎システムを提供し、動作させることを含む。
【0019】
本開示の更なる態様では、豆焙煎システムは、焙煎サブシステム及び空気処理サブシステムを含む。焙煎サブシステムは、ハウジング、撹拌器アクチュエータ、撹拌器、ベアリング、及びドアを含む。ハウジングは、熱的焙煎プロセス中に、豆のバッチを保持するための内側チャンバを画定する内面を有する。内側チャンバは、水平軸を有する。撹拌器は、撹拌器アクチュエータに結合されており、中央シャフト及び中央シャフトに取り付けられたブレードセットを含む。ベアリングは、ハウジングの後端部分に配設されている。ベアリングは、中央シャフトを支持し、ブレードセットがハウジングの内面に接触するのを防ぐように構成されている。ドアは、ハウジングの前端部分に配設された透明な窓を有する。透明な窓は、熱的焙煎プロセス中に、内側チャンバを視認することを可能にするように構成されている。空気処理システムは、焙煎サブシステムに結合されており、ブロワ及びヒータを含み、熱的焙煎プロセス中に、焙煎サブシステムを通して加熱された空気を循環させるように構成されている。焙煎サブシステムは、透明な窓を通して視認することができる豆のバッチの非常に均一な焙煎を提供する。焙煎サブシステムは、大きなバッチの豆を保持しながら、非常にコンパクトである。
【0020】
一実装形態では、ハウジングは、空気入口を画定する第1の導管並びに空気出口及び豆入口を画定する第2の導管を含む。第1の導管は、ハウジングの後端部分に隣接して位置し、空気処理サブシステムから垂直下向き方向に加熱された空気流を受容するように構成され得る。第2の導管は、ハウジングの前端部分に隣接して位置し、空気処理サブシステムに垂直上向き方向に空気流を出力するように構成され得る。第2の導管は、第1の導管よりも大きな断面積を有することができ、上向き方向の空気処理サブシステム内への空気流の速度を遅くして、空気処理サブシステム内への豆のバッチの取り込みを低減するように構成され得る。第2の導管はまた、焙煎されていない豆のバッチをホッパーから受容するように構成されている。
【0021】
別の実装形態では、ハウジングは、ハッチを含む。ブレードセットは、豆のバッチがチャンバから取り出されるときに、豆のバッチがハッチを通って出ることを容易にするために、豆のバッチにかき混ぜ運動を付与するように構成され得る。かき混ぜ運動は、前後の水平構成要素を含むことができる。
【0022】
また別の実装形態では、ブレードセットは、内側螺旋オーガ及びブレードの外側セットを含むことができる。内側螺旋オーガは、第1の水平方向に沿って、豆のバッチの水平運動を付与するように構成されている。ブレードの外側セットは、第1の水平方向に対向する第2の水平方向に沿った豆の水平運動を付与して、熱的焙煎プロセス中の豆のバッチの混合を強化するように構成されている。ブレードセットは、内側螺旋オーガの外側でブレードの外側セットを支持する複数の半径方向スポークを含むことができる。このブレードの構成及び付与された運動はまた、豆を取り出すときの効率及び完全性を高める。
【0023】
更なる実装形態では、中央シャフトは、中空の円筒形シャフトである。ベアリングは、ハウジングの後端部分で中空の円筒形シャフトを半径方向に取り囲む。この構造は、ハウジングの前端部分に別個の支持ベアリングなしにブレードセットを完全に支持することを可能にする。
【0024】
なおも更なる実装形態において、撹拌器アクチュエータは、モータ及びハウジングの後端部分の後ろに取り付けられた電力結合を含む。電力結合は、モータから撹拌器に回転電力を移送するように構成されている。モータは、電力結合から前方方向に延在し、水平軸に沿ってハウジングと重なる。この構造は、焙煎サブシステムのコンパクトな構造で撹拌器に効率的な回転電力送達を提供する。
【0025】
別の実装形態では、豆焙煎システムは、ホッパー、豆冷却サブシステム、及びコントローラを含む。コントローラは、ホッパーを動作させて、ホッパーから内側チャンバに豆のバッチを放出し、撹拌器アクチュエータを動作させて、アクチュエータを回転させ、内側チャンバ内で豆のバッチをかき混ぜ、空気処理サブシステムを動作させて、熱的焙煎プロセスに従って、内側チャンバを通して加熱された空気を循環させ、豆放出アクチュエータ及び撹拌器アクチュエータを動作させて、内側チャンバから豆冷却サブシステムに豆を放出するように構成されている。
【0026】
本開示のなおも更なる態様では、豆焙煎システムは、焙煎ドラム、空気処理システム、豆冷却器、及び空気出口サブシステムを含む。焙煎ドラムは、豆を受容し、熱的に焙煎するように構成されている。空気処理システムは、焙煎ドラムを通して、流体流を循環させるように構成されている。豆冷却器は、焙煎ドラムから豆を受容し、冷却するように構成されている。空気出口サブシステムは、空気処理システムからの第1の流体流及び豆冷却器からの第2の流体流を受容し、処理するように構成されている。空気出口サブシステムは、ヒートシンク及びフィルタを含む。ヒートシンクは、第1の流体経路及び第2の流体経路を含む2つの平行な流体経路を画定する。空気出口サブシステムは、第1の流体経路及び第2の流体経路から熱を受容するように構成された金属本体を含む。第1の流体経路は、空気処理システムから第1の流体流を受容するように流体結合されている。第2の流体経路は、豆冷却器から第2の流体流を受容するように流体結合されている。フィルタは、第1及び第2の空気流路に流体結合されている。豆焙煎システムは、相互に垂直であるX、Y、及びZ軸に関して説明することができる。X軸及びY軸は、概ね水平な横軸である。Z軸は、垂直であり、重力基準と概ね整列している。
【0027】
空気出口サブシステムの機能は、第1の流体流及び第2の流体流を含む流体流から熱、水蒸気、及び有害な排出物を除去することである。この設計には、次の利点がある:(A)流体流から移送される熱は、ヒートシンクの金属本体に移送される。両方の平行な流体経路に結合された単一の金属本体を有することは、各々に対してより良い熱容量を提供する。動作は非同期であるため、これは有利である。第1の流体流は、豆のバッチを焙煎する動作中に、ヒートシンクを通過する。この後、第2の流体流は、豆のバッチが冷却されている際にヒートシンクを通過する。したがって、より大きな熱容量ヒートシンクは、両方の流体流によって利用される。(B)両方の流体流は、単一のフィルタを利用する。これにより、各流体流の単一のより大きな容量及びより効果的な濾過が可能になる。
【0028】
一実装形態では、空気出口サブシステムは、ハウジング流体経路を画定するハウジングを含む。ハウジング流体経路は、第1の流体流及び第2の流体流を合流させて、合流された流体流を提供する。ハウジング流体経路はまた、合流された流体流をフィルタに流体結合する。ハウジングは、ハウジング流体経路内に配設された出口ファンを含む。合流された流体流は、横方向Y軸に沿って、ハウジング流体経路を概ね横断する。次に、合流された流体流は、垂直Z軸に沿って、フィルタ内に下向き(-Z)に通過する。最後に、合流された流体経路は、X軸に沿って、フィルタ内のフィルタを通過する。
【0029】
別の実装形態では、空気出口サブシステムは、ハウジングを含む。第1の流体流は、Y軸に沿って、ハウジングに入り、次に、主にZ軸に沿って、第1の流体経路を横断する。第1の流体経路は、第1の流体流がハウジングに再度入る前に、Z軸に対して下向き(-Z)方向に、次いで上向き(+Z)方向に第1の流体流を導く。
【0030】
また別の実装形態では、空気出口サブシステムは、ハウジングを含む。第2の流体流は、ハウジングに入る前に、Z軸に沿って上向き(+Z)に第2の流体経路に入る。
【0031】
更なる実装形態では、ヒートシンクは、金属本体から第1の流体経路内に延在する第1の複数のフィン及び金属本体から第2の流体経路内に延在する第2の複数のフィンを更に含む。
【0032】
なおも更なる実装形態では、豆焙煎システムは、コントローラを含む。コントローラは、焙煎ドラム、空気処理システム、及び豆冷却器を動作させるように構成されている。コントローラは、焙煎ドラム及び空気処理システムを動作させて、豆のバッチを受容し、熱的に焙煎するように構成されている。コントローラは、豆冷却器を動作させて、豆のバッチを冷却するように構成されている。コントローラは、空気出口サブシステムを動作させて、第1の流体流及び第2の流体流を受容し、処理するように構成されている。空気出口サブシステムを動作させることは、第1の流体流を第1の流体経路に通過させること、第2の流体流を第2の流体経路に通過させること、並びに第1の流体流及び第2の流体流をフィルタに通過させることを含む。
【発明を実施するための形態】
【0033】
図1は、焙煎システム2の実施形態の概略図である。
図1は、様々な機能要素間の流体経路を開示する。流体経路は、焙煎又は冷却されている豆からの空気、水蒸気、及び気体排出物などの気体流体を伝導する傾向がある。更に、焙煎プロセスからの微粒子はまた、流体経路を通じて移送されるか、又は取り込まれることができる。
図1はまた、豆投入から豆出口への豆のバッチの経路も開示している。
【0034】
焙煎システム2は、焙煎されていない豆の量又はバッチを投入及び受容するためのホッパー4を含む。ホッパー4は、焙煎されていない豆を焙煎ドラム6又は焙煎サブシステム6内に供給し、その中で、例えば、事前にプログラムされた焙煎プロセスに従って、豆のバッチが加熱され、焙煎される。焙煎ドラム6に隣接するか、又はその下には、豆がちょうど焙煎された状態(まだ熱い)にあるときに豆のバッチを受容し、豆が冷却されるまで豆のバッチを保持し、次いで、豆のバッチを袋(図示せず)などの受容容器内に排出するための豆冷却サブシステム8又は豆冷却器8がある。
【0035】
焙煎ドラム6は、メインヒータ12、触媒変換器14、ブロワ16、補助ヒータ17、バイパス18、速度減速機20、サイクロンセパレータ22、及びチャフコレクタ24を含む空気処理システム10に結合されている。空気処理システム10は、メインヒータ12、ブロワ16、補助ヒータ17、バイパス18、及び場合によっては、空気処理システム10の他の構成要素の制御された動作を通じて、温度対時間の焙煎プロファイルを決定する。空気流(矢印で示される)は、空気処理システム10を通して再循環する。空気処理システム10は、焙煎プロセス中に放出された粒子及び気体排出物を受容し、除去する。粒子は、サイクロン22によって捕捉され、サイクロン22は、粒子をチャフコレクタ24に堆積させ、チャフコレクタ24は、定期的に空にされる。気体排出物は、触媒変換器14によって収集される。
【0036】
空気処理システム10は、バイパス18によって結合されている空気流の2つの異なる分岐又はループを画定する。1つの分岐は、バイパス18に戻る前に、サイクロン22、メインヒータ12、触媒変換器14、ブロワ16、及び補助ヒータ17を通って、バイパス18から減速機20まで循環する。別の分岐は、バイパス18から焙煎ドラム6まで、バイパス18に戻る前に、減速機20、サイクロン22、メインヒータ12、触媒変換器14、ブロワ16、及び補助ヒータ17まで通過する。
【0037】
ブロワ16によって生成された空気流の一部は、ヒートシンク26、出口ファン28、及びフィルタ30を含む空気出口サブシステム19を通過してから、環境空気(
図1で「空気出口」とラベル付けされている)に通過する。ヒートシンク26は、出口空気流からの水蒸気を凝縮するだけでなく、出口空気流を冷却する効果を有する。凝縮水蒸気は、集水レセプタクル32内に滴下する。環境空気からの交換空気(
図1で「空気入口」とラベル付けされている)は、ブロワ16に入る。全体的な効果は、空気処理システム10から水蒸気を除去し、水を集水レセプタクル26に凝縮させることである。
【0038】
豆冷却器8はまた、空気出口サブシステム19に結合される。したがって、出口ファン28は、ヒートシンク26を通じて、豆冷却器8から空気を吸い込む。これは、豆のバッチの冷却を加速させる効果がある。
【0039】
図2は、焙煎システム2の簡略化された電気ブロック図である。
図1に関連して、同様の要素番号は、同様の構成要素を指す。しかし、
図1は流体力学及び豆の物理的な運動に焦点を当てているが、
図2は構成要素間の電気又は無線接続に焦点を当てている。
【0040】
コントローラ34は、情報記憶デバイス38に結合されたプロセッサ36を含む。情報記憶デバイス38は、ソフトウェア命令を記憶する不揮発性又は非一時的な情報記憶デバイス38である。プロセッサ36によって実行されるとき、ソフトウェア命令は、コントローラ34が制御するように構成されている焙煎システム2の部分を制御することができる。例えば、コントローラ34は、ホッパー4、ドラム6、豆冷却器8、メインヒータ12、ブロワ16、補助ヒータ17、バイパス18、出口ファン(複数可)28、及び焙煎システム2の他の部分のうちのいずれかを制御することができる。コントローラ34は、焙煎システム2の部分の状態を監視するために、1つ以上のセンサ40から情報を受信することができる。コントローラ34は、撹拌器アクチュエータ42、豆放出アクチュエータ44、振動アクチュエータ46、及びプラットフォームアクチュエータ48を含む様々なアクチュエータを制御するように構成されている。
【0041】
撹拌器アクチュエータ42は、焙煎プロセス中に、ドラム6内の豆のバッチを撹拌するように構成されている。豆放出アクチュエータ44は、豆が豆冷却器8に入ることができるように、焙煎後に豆のバッチを放出するように構成されている。振動アクチュエータ46は、豆のバッチを振動させ、豆のバッチの均一性及び冷却速度を高めるように構成されている。プラットフォームアクチュエータ48は、冷却後に豆のバッチを放出して、容器又は袋内に排出されるように構成されている。
【0042】
実施形態では、撹拌器アクチュエータ42は、撹拌器を回転させるように構成されている。撹拌器は、中央シャフトによって支持された撹拌器ブレードセットを含むことができる。撹拌器アクチュエータは、モータ及びモータを中央シャフトに結合する電力結合を含むことができる。電力結合は、モータと中央シャフトとの間の回転結合を提供するギアボックス及び/又はベルトを含むことができる。実施形態では、豆放出アクチュエータ44は、ドラム6の下面に形成されたハッチを開閉するように構成された空気圧シリンダを含む。
【0043】
実施形態では、振動アクチュエータ46は、冷却プラットフォームに結合して振動する楕円形カム又はギアに結合されたモータを含むことができ、これは、冷却中に豆のバッチを支持する。他の実施形態では、振動アクチュエータ46は、楕円形の重りを有するモータ又は圧電変換器スタックなどの他の形態をとることができる。実施形態では、プラットフォームアクチュエータ48は、冷却プラットフォーム内の開口部を開閉するように構成された1つ以上の空気圧シリンダを含むことができる。
【0044】
図3は、コントローラ34によって制御される焙煎プロセス50の実施形態のフローチャートである。52によれば、コントローラ34は、焙煎パラメータ及び開始信号を受信する。焙煎パラメータは、焙煎のための温度対時間プロファイルを示すことができる。焙煎パラメータには、豆の割れイベントが検出される前後の温度プロファイルを含んでもよい。
【0045】
54によれば、豆のバッチは、自動的に又は手動でホッパー4内に投入される。ステップ54は、ステップ52の前又は後に実施できることを強調するために、破線の輪郭で示される。
【0046】
ステップ56によれば、焙煎システム10は、豆のバッチを撹拌し、加熱して、豆の焙煎プロセスを開始し、実行するように動作される。焙煎プロセスを実行することは、(1)ホッパーを動作させて、豆のバッチをドラム内に放出すること、(2)撹拌器アクチュエータ42を動作させて、豆のバッチをかき混ぜ、撹拌し始めること、及び(3)空気処理システム10を動作させて、ドラムを加熱し、焙煎プロセスの副産物を除去することを含む、より特定のプロセスを含む。ドラムの温度は上昇し、次いで、焙煎温度で安定する。
【0047】
58によれば、(ドラムを加熱することによって)焙煎温度を維持するために空気処理システム10によって使用される電力が監視される。電力は、空気処理システムからの熱損失、及び水が豆のバッチから放出されるときに発生する相変化を補償するために使用される。電力使用量はかなり安定しており、最初は焙煎中に低下する傾向がある。しかしながら、豆が割れ始めると、豆内からの水の曝露は、液相から気相への水の相変化を補償するためにより多くの電力を使用する空気処理システム10をもたらすであろう。次いで、コントローラは、ステップ58で電源入力の増加を検出する。この電力の増加は、監視された電力レベルの「変曲点」と呼ばれる。
【0048】
60によれば、電力レベルにおける変曲点の検出は、プロセスをステップ62に進ませる。それ以外の場合、プロセスはステップ56及び58に戻り、焙煎温度を維持し続け、入力電力を監視する。
【0049】
変曲点が決定されると、コントローラ34は、ステップ62に従って焙煎プロセスを完了するために、残りの温度プロファイル(温度対時間)を計算するか、又は決定する。ステップ64に従って、コントローラは、決定された残りの温度プロファイルを豆のバッチに適用する。
【0050】
66によれば、コントローラは、ドラム6及び豆冷却器8を制御して、豆のバッチを冷却し、放出する。これは、ステップ68で、豆を袋などの容器内に放出して終了する。
【0051】
本明細書の例示及び説明では、相互直交軸X、Y、及びZが使用される。Z軸は、概ね垂直であり、重力基準と概ね整列している。「概ね」とは、設計によるものであるが、製造公差に応じて変化し得る。X軸及びY軸は、概ね水平及び横方向である。
【0052】
図4は、豆冷却サブシステム又は豆冷却器8の一部分の実施形態の等角図である。豆冷却器8は、上部サブユニット100、中間サブユニット102、及び下部サブユニット104を含む。上部サブユニット100は、焙煎サブシステム6から豆のバッチを受容するためのシュート106を画定する。中間サブユニット102は、冷却中に豆のバッチを含むためのものである。下部サブユニット104は、豆冷却器8からの豆のバッチを袋又は容器(図示せず)内に排出することを容易にするために、下向き(-Z)方向に概ねテーパ形状を有する。
【0053】
図5は、
図4に示される豆冷却器8の実施形態の垂直断面図である。豆冷却器8は、中間102及び下部104サブユニットの一部を形成する外側ハウジング108を含む。外側ハウジング108内(例えば、外出ハウジング108の内部内に配設された)には、冷却プラットフォーム110がある。外側ハウジング108はまた、上部サブユニット100及び冷却プラットフォーム110によって垂直に境界されている保持チャンバ112を含む(又は画定するか、又は配設する)。
【0054】
複数の弾性支持体114は、冷却プラットフォーム110を外側ハウジング108に結合する。弾性支持体114は、冷却プラットフォーム110が外側ハウジング108に対して移動するか、又は振動することができるように、ゴムなどの可撓性材料から形成される。
図5には、外側ハウジング108と冷却プラットフォーム110との間に結合された振動アクチュエータ46が示されていない。振動アクチュエータ46は、外側ハウジング108に対する冷却プラットフォーム110の(横方向X軸及びY軸に沿った)主に横方向の振動運動を付与するように構成されている。
【0055】
プラットフォームアクチュエータ48は、外側ハウジング108の下部サブユニット104部分と冷却プラットフォーム110との間に結合されている。プラットフォームアクチュエータ108は、プラットフォームアクチュエータ110を移動させて、冷却された豆のバッチが下部サブユニット104を通って袋などの容器内に落ちることを可能にするように構成されている。プラットフォームアクチュエータ48の動作の詳細については、
図7A及び
図7Bに関して説明する。
【0056】
豆冷却器8は、(1)下部サブユニット104を通って上に、(2)冷却プラットフォーム110を通って上に、(3)保持チャンバ112を通って上に、(4)上部サブユニット100内の導管118内に、及びそれを通って(及びフィルタチャンバ120を通って)、かつ(5)ヒートシンク26(
図1に示される)まで延在する空気流路116を画定する(又は形成する)。出口ファン28(
図1及び
図2に示される)、空気流路116、及び他の構成要素(ヒートシンク26、フィルタ30)は、保持チャンバ112を通って環境空気を輸送するための空気出口サブシステム19を形成する。
【0057】
振動アクチュエータ46及び空気出口サブシステム19は、豆のバッチを均一かつ迅速に冷却するために相乗的に機能する。振動アクチュエータ46によって引き起こされる振動は、空気流と組み合わされて、豆のバッチを分離し、ランダムに並進させ、回転させる。したがって、豆のバッチは、迅速かつより均一な冷却を提供する、全ての辺で個々に冷却空気流を受容する。
【0058】
図6Aは、
図5の豆冷却器8のいくつかの他の構成要素を示すことなく、
図5に示される冷却プラットフォーム110の側面図である。前述のように、冷却プラットフォーム110は、4つの弾性支持体114を介して外側ハウジング108に結合されている。また、冷却プラットフォーム110を振動アクチュエータ46(
図6A及び
図6Bには示されていない)に結合するカプラ122を示す。振動アクチュエータ46は、カプラ122に接続して振動させる楕円形のカム又はギアを有するモータを含むことができる。振動アクチュエータ46は、楕円形の重りを有するモータなどの他の形態をとることができる。
【0059】
図6Bは、
図5の豆冷却器8のいくつかの他の構成要素を示すことなく、
図5に示される冷却プラットフォーム110の等角上面図である。冷却プラットフォーム110は、弾性支持体114に直接結合されている長方形又は正方形のフレーム124を含む。冷却プラットフォーム110はまた、4つの回転可能な可動部126(本明細書では「床」とも総称される)を含む。回転可能な可動部126は、屈曲部又はヒンジ130によってフレーム124に結合された近位側128を個々に含む。回転可能な可動部126は、2つの交差した線132に沿って交わる。回転可能な可動部126は、空気流路116が冷却されている豆のバッチを均一に通過することを可能にするために、穿孔133の領域アレイを画定する。
【0060】
図7A及び
図7Bは、冷却プラットフォーム110の2つの構成における豆冷却器8の中間102及び下部サブユニット104を示す垂直断面図である。
図7Aは、
図5、
図6A及び
図6Bに先に示されるような上部構成又は保持構成の冷却プラットフォーム110を示す。これは、冷却プロセス中の熱い豆のバッチを保持するための構成である。
【0061】
プラットフォームアクチュエータ48は、従動子136に回転可能に結合されている空気圧アクチュエータ134を含む。空気圧アクチュエータ134は、コントローラ34(
図2に示される)によって制御され、外側ハウジング108に回転可能に結合されている。従動子136は、回転可能な可動部126及び外側ハウジング108に回転可能に結合されている。例示的な実施形態では、4つの空気圧アクチュエータ134があり、それらの各々が、(4つの従動子136のグループからの1つの従動子136を介して)4つの回転可能な可動部126のうちの1つに動作可能に結合されており、それらの各々が、回転可能な可動部126のうちの1つを上昇させ、下降させるように構成されている。
【0062】
図7Aは、可動部126が実質的に水平であり、交差した線132に沿って交わる閉構成の冷却プラットフォーム110を示す。
図7Bは、可動部126が、横軸X(図示されていないが、ページ内への方向を有する)及びYに対して斜角を画定する開構成の冷却プラットフォーム110を示す。示されるように、プラットフォームアクチュエータ48は、閉構成(
図7Aに示される)と開構成(
図7Bに示される)との間で回転可能な可動部126を個々に回転させるように構成されている。空気圧アクチュエータ134の拡張は、可動部126を閉構成(
図7Aに示される)から開構成(
図7Bに示される)に回転させる。空気圧アクチュエータ134の格納は、可動部126を開構成(
図7Bに示される)から閉構成(
図7Aに示される)に回転させる。
【0063】
図8は、豆のバッチを冷却して排出する方法140の実施形態を示す。方法140は、例えば、
図3の66に対応し得る。142によれば、出口ファン28(空気出口サブシステム19の一部として)は、保持チャンバ112を通って上ることを含む空気流路116に沿って空気を輸送している。142において、冷却プラットフォーム110の可動部126は、閉構成(
図7Aに示される)にある。
【0064】
144によれば、コントローラ34は、振動アクチュエータ46を動作させ、作動させる。146によれば、コントローラ34は、豆放出アクチュエータ44を動作させる。一実施形態では、これは、ドラム6内のハッチを開き、これは、焙煎されたばかりの熱い豆のバッチがドラム6から、シュート106を通って、冷却プラットフォーム110の上の保持チャンバ112内に落ちることを可能にする。
【0065】
148によれば、冷却プラットフォーム110が振動アクチュエータ46によって振動されており、空気が空気流路116に沿って豆のバッチを通して上昇している間、豆を冷却することが可能である。豆が(所定の冷却時間及び/又は温度センサ信号のいずれかに従って)冷却されると、コントローラ34は、4つのプラットフォームアクチュエータ48を動作させ、したがって、可動部126を開構成(
図7Aに示される)に回転させる。次いで、豆のバッチは、保持チャンバ112から、下部サブユニット104を通って、及び袋などの容器内に摺動し、落ちることができる。
【0066】
方法140のステップの順序は異なり得る。例えば、ステップ146(豆を豆冷却器8内に落とす)は、ステップ144(振動アクチュエータ46の振動の開始)の前に起こり得る。
【0067】
図9は、豆のバッチを焙煎し、冷却する方法160の実施形態を示すフローチャートである。方法160は、例えば、プロセッサ36が非一時的情報記憶デバイス38に記憶されたソフトウェア命令を実行するとき、コントローラ34の制御下で焙煎システム2によって実施され得る。
【0068】
162によれば、焙煎されていない豆のバッチは、焙煎サブシステム(例えば、焙煎サブシステム6)において熱的に焙煎されて、熱く焙煎された豆のバッチを提供する。164によれば、熱的に焙煎された豆のバッチは、焙煎サブシステムから冷却サブシステム(例えば、冷却サブシステム8)の保持チャンバ(例えば、保持チャンバ112)に移送される。冷却中、豆のバッチは、冷却プラットフォーム(例えば、冷却プラットフォーム110)によって支持される。
【0069】
166によれば、空気の流れは、豆のバッチの冷却を加速させるために、保持チャンバを通して維持される。また、168によれば、冷却プラットフォームは、豆のバッチの冷却を加速させるように振動される。166及び168の相乗的な態様の結果は、豆のバッチが急速に冷却されて、豆の冷却されたバッチを提供することである。170によれば、冷却された豆のバッチは、下向き方向に、かつ冷却サブシステムから輸送される。
【0070】
170の輸送は、冷却プラットフォームの床を閉構成(
図7Aに示される)から開構成(
図7Bに示される)に移動させるか、又は構成することを含むことができる。豆のバッチは、床が閉構成から開構成に移動することに応答して、下向き方向に、かつ冷却サブシステムから輸送される。
【0071】
図10は、メインヒータ12及びサイクロンセパレータ22が強調された焙煎システム2の一部分200の概略図である。示された実施形態では、メインヒータ12は、ヒータ部分又は巻線204に結合されたヒータ電源202を含む。ヒータ巻線204は、電気エネルギーを熱エネルギーに変換するように構成された抵抗材料の1つ以上のコイルを含む。コントローラ34の制御下で、ヒータ電源202は、温度が上昇し、サイクロンセパレータ22及びサイクロンセパレータ22を通過する空気を加熱するヒータ巻線204に電力を適用するように構成されている。
【0072】
図10、
図11A、及び
図11Bの示された実施形態では、ヒータ巻線204は、サイクロンセパレータ22と一体化されている。別の言い方をすると、ヒータ巻線204は、サイクロンセパレータ22内で物理的に支持され、電気的に絶縁される(巻線の部分間の短絡を回避するために絶縁される)。サイクロンセパレータ22は、サイクロンハウジング206、及びサイクロンハウジング206に結合されており、ヒータ巻線204を含む空気出口208を含む。
【0073】
図11A及び
図11Bは、それぞれ、単独でのサイクロンセパレータ22の例の等角図及び断面図である。前述の説明では、相互直交軸X、Y、及びZが使用される。Z軸は、概ね垂直であり、重力基準と概ね整列している。「概ね」とは、設計によるものであるが、製造公差に応じて変化し得る。X軸及びY軸は、概ね水平及び横方向である。
【0074】
サイクロンハウジング206は、Z軸に概ね平行である中心軸210を画定する。サイクロンハウジング206は、円筒形の上部ハウジング212及び円錐形の下部ハウジング214を含む。円錐形の下部ハウジング214は、上部ハウジング212から微粒子出口216まで下向き方向に先細になる。上部ハウジング212は、環状上部218を有する。空気出口208は、概ね円筒形であり、環状上部218を通って延在する。複数の電極220は、空気出口208から半径方向に延在し、ヒータ巻線204及びヒータ電源202(
図10に示される)に結合する。上部ハウジング212はまた、空気入口222を含む。
【0075】
示された実施形態では、中心軸210は、ヒータ巻線204、空気出口208、上部ハウジング212、及び下部ハウジング214に実質的に共通である。空気出口208は、サイクロンハウジング206の外側から環状上部218を通って上部ハウジング212内に延在する円筒形ハウジング224を含む。ヒータ巻線204は、円筒形ハウジング224内側に配設されており、同様に、サイクロンハウジング206の外側から環状上部218を通って上部ハウジング212内に延在する。言い換えれば、ヒータ巻線204は、ヒータ巻線204の一部分がサイクロンハウジング206の上に配設され、ヒータ巻線204の別の部分がサイクロンハウジング206内に配設されるように配設されている。空気出口208は、空気出口208からブロワ16(
図1に示される)にポンピングされる空気の垂直な空気出口流路226を画定する。ヒータ巻線204は、円筒形ハウジング224内、及び空気出口流路226内に螺旋状に配設されている。
【0076】
焙煎動作中、焙煎ドラム6からの空気は、上部ハウジング212の円形及び円筒形の形状に実質的に又はほぼ接する方向に沿って、空気入口222に入る。あるいは、焙煎ドラム6からの空気は、概ね別のベクトルに沿って空気入口222に入り、次いで、上部ハウジングの円形及び円筒形の幾何学形状にほぼ接するように再び導かれ得る。使用中、空気は、焙煎プロセスからの微粒子で満たされる。微粒子は、速度を失い、微粒子出口216に向かって落ちるにつれて、下向き螺旋で循環する。微粒子は、微粒子出口216を出て、チャフコレクタ24(
図1に示される)内に落ちる。微粒子軌道の下向き螺旋は、下部ハウジング214の内側円錐面に沿っており、垂直軸210の周りにある傾向にある。下部ハウジング214の円錐形の表面は、上部ハウジング212からの微粒子の螺旋移動を、下部ハウジング214の下端部分217で微粒子出口216に導くように構成されている。
【0077】
空気出口208の内部内にヒータ巻線204を位置させる(又は配設する、又は一体化させる)ことは、熱効率及びコンパクト性を含む様々な利点を有する。ヒータ巻線204の追加は、サイクロンセパレータ22のサイズに対する無視できる影響を有する。更に、ヒータ巻線204は、円筒形ハウジング224及び上部ハウジング212を対流的に加熱し、これは、サイクロンセパレータ22を出る空気出口流路226に沿った空気流と接触している金属表面積を増加させる。結果として、ヒータ巻線204から空気出口208外へ通過する空気への熱エネルギーの非常に効果的な対流熱移送が存在する。
【0078】
空気出口208内のヒータ巻線204の図は、本質的に概略図である。
図12は、サイクロンセパレータ22の特定の実施形態の一部分の等角図である。示された実施形態は、空気出口208の外側円筒形表面から空気出口流路226内に延在する、空気出口208内の円筒形空間である6対の電極220を含む。(電極220のうちのいくつかは部分的にしか見えず、他の電極220は
図12には見えないが、各電極220は、空気出口208の外側に部分的に配設されており、空気出口208の内側に部分的に配設されていることを理解されたい。)空気出口流路226内には、3つの交差する絶縁基板228がある。ヒータ巻線204(
図12には示されていない)は、電極220から延在し、絶縁基板228によって支持される複数の螺旋状コイルを含む。より具体的には、各絶縁基板228は、実質的に垂直な配置にあり、ヒータ巻線204からヒータ巻線の一部分を受容するように位置する複数の穴を有する。集合的に、絶縁基板228は、ヒータ巻線204の螺旋状コイルの適切な間隔及び物理的な分離を支持し、維持する。これにより、ヒータ巻線204から空気出口208を通過する空気流への対流熱移送が最大化(又は少なくとも改善)され、ヒータ巻線204間の短絡が防止される。
【0079】
ヒータ12の特定の実施形態が
図10、
図11A、
図11B、及び
図12に示されているが、ヒータ12の代替の実施形態を使用することができる。第1の代替の実施形態として、ヒータ12は、空気出口流路226内でプラズマを生成するように構成されたプラズマ生成器を含むことができる。第2の代替の実施形態として、ヒータ12は、空気出口流路226内に炎を放出する天然ガスジェットデバイスを含むことができる。したがって、ヒータ12の「ヒータ部分」は、プラズマエミッタ、ガスジェットフレーム、抵抗ヒータ巻線、及び空気出口208の空気出口流路226を通過する空気を加熱するように構成された他の加熱デバイスのうちの1つ以上を含むことができる。
【0080】
図13及び
図14は、それぞれ、焙煎サブシステム6の実施形態の等角図及び断面図である。焙煎サブシステム6は、内面302を有するハウジング300を含む。内面302は、熱的焙煎プロセス中に豆のバッチを保持するためのチャンバ304を画定する。ハウジング300、内面302、及びチャンバ304は、共通の水平軸306を有する。ハウジング300は、水平軸306に対して後端部分308及び前端部分310を有する。
図13及び
図14に示されるように、ハウジング300、内面302、及びチャンバ304は各々、実質的に円筒形形状を有することができる。
【0081】
豆焙煎サブシステム6は、ハウジング300の後端部分308に隣接し、空気入口として機能する第1の導管312を含む。
図1に示すように、空気処理システム10からの加熱された空気は、第1の導管312に入り、次いで、チャンバ304に垂直下向き(-Z)方向に入る。
【0082】
第2の導管314は、ハウジング300の前端部分310に隣接している。第2の導管314は、空気出口及び豆入口として機能する。豆のバッチが、ホッパー4から、第2の導管314を通って、チャンバ304内に投入される。チャンバ304からの空気は、第2の導管314から上向き方向に出て、次いでサイクロン22に通過する(
図1も参照)。第2の導管314は、上向きに出る空気の速度を遅くするために、第1の導管312よりも大きな断面積を有し、豆を取り込むことを回避するが、サイクロン22によって除去されるより小さな排出物粒子を取り込む速度を有する。
【0083】
ハウジング300は、焙煎プロセスが完了した後に豆のバッチを取り出すように構成されたハッチ316を含む。ハッチ316は、ハウジング300の下部分に沿って、豆冷却器8の上にある。ハッチ316は、豆放出アクチュエータ44に結合されている。豆放出アクチュエータ44は、ハッチ316が内面302の下部分と同一平面になる閉位置と、ハッチ316が内面302の下に下がって豆が豆冷却サブシステム8に落ちることを可能にする開位置との2つの位置の間で、ハッチ316をスイング又は移動させるように構成されている。
【0084】
透明な窓320を有するドア318は、ハウジング300の前端部分310に取り付けられる。ドア318は、チャンバ304への前面アクセスを可能にするために閉状態から開くように構成されている。透明な窓320は、焙煎プロセス中にチャンバ304を視認することを可能にする大きな円形の透明プレートである。透明な窓320は、高温ガラス、石英、又は他の高温及び透明材料から形成することができる。
【0085】
チャンバ304内に位置決めされているのは、撹拌器322である。撹拌器322は、ブレードセット326に結合された中央シャフト324を含む。中央シャフト324は、中空の円筒形シャフト324であり、水平軸306の周りを回転するように構成されている。ハウジング300の後端部分308に取り付けられているのは、中央シャフト324の後部分330を取り囲み、回転可能に支持するベアリング328である。
【0086】
ベアリング328と中空の円筒形シャフト324との組み合わせは、中央シャフト324の前部分331で軸方向のベアリング支持なしに、ブレードセット326とハウジング300の内面302との間の間隔を維持するための支持を提供するように構成されている。例えば、ベアリング328は、中空の円筒形シャフト324の重量を片持ち位置に支持するように寸法決定され、構成され得る。このように、円筒形シャフト324が他の実装形態よりも大きなモーメントアーム(例えば、より大きな外側半径、より小さな内側半径、より長い長さ及び/又はより大きな重量に起因する)を提示する実装形態では、次いで、ベアリング328は、他の実装形態の場合よりも大きな長さ(水平軸306に沿って)及び/又は剛性を有することができる。円筒形シャフト324は中空であると説明されるが、異なる実施形態では、円筒形シャフトは固体であり得ることを理解されたい。円筒形シャフトが中空であるか、又は固体であるかにかかわらず、及び円筒形シャフトを形成するために使用される材料(複数可)に応じて、円筒形シャフトは、特定のモーメントアームを提示し、ベアリング328は、円筒形シャフトの重量を片持ち位置で支持するように寸法決定され、構成されている。
【0087】
別の例では、ベアリング328は、ハウジング300の後部分に対するベアリング328の位置の関数として寸法決定され、構成され得る。特に、ベアリング328の一部分がチャンバ302内に配設されるほど、ベアリング328の一部分は、チャンバ302内のより高い温度にさらされることになる。したがって、ベアリング328は、チャンバ302内のベアリング328の一部分のサイズ、及びベアリング328がさらされるチャンバ302内の温度及び温度の関連する時間プロファイルに少なくとも部分的に基づいて構成され得る。
【0088】
ベアリング328は、実質的に均一な内側半径及び外側半径を有するものとして
図14に示されているが、非均一な値が可能であることを理解されたい。例えば、実施形態では、ベアリングは、均一な内側半径、及びチャンバ302の内側のベアリングの一部分の外側半径よりも大きい、チャンバ302の外側のベアリングの一部分の外側半径を有することができる。代替の実施形態では、ベアリングは、均一な内側半径、及びチャンバ302の内側のベアリングの一部分の外側半径未満である、チャンバ302の外側のベアリングの一部分の外側半径を有することができる。いくつかの実施形態では、ベアリングの内側半径は、例えば、中空の円筒形シャフト324の不均一な外側半径に対応するように、不均一であり得る。いくつかの実施形態では、ベアリングの内側半径と外側半径の両方は、例えば、上記の実施形態の1つ以上に従って、不均一であり得る。
【0089】
図14の示される実施形態に関して、水平軸306は、ハウジング300、円筒形の内側又は内面302、及びチャンバ304に概ね共通である。水平軸306はまた、撹拌器322の円筒形シャフト324に概ね共通であり、撹拌器322の回転軸である。ハウジング300の後部分308及び前部分310は、概ね対向する円形の端部分である。「前(front)」という用語は、焙煎システム2が動作中であるときにユーザが焙煎システム2を視認して、チャンバ304内側で撹拌されている豆のバッチを視認することができる側面を指す。円筒形シャフトの対向する後330及び前331の端部は、対向する後308及び前310の端部又はハウジング300の部分に対応する。
【0090】
図15は、撹拌器322及びベアリング328の側面図である。ブレードセット326は、内側螺旋状オーガ332を含む。ブレードセット326はまた、半径方向スポーク336によって支持された外側ブレード334のセットを含む。撹拌器322が水平軸を中心に回転すると、内側螺旋状オーガ332は、+Y方向(ハウジングのドア318又は前端部分310に向かって)に豆の水平運動を付与する。同時に、外側ブレード334は、(ハウジング300の後端部分308に向かって)Y方向に豆の運動を付与する。対向する運動の方向は、焙煎プロセス中に豆を混合し、より均一な焙煎を提供するのに役立つ。この運動付与は、豆がチャンバ304から取り出されるときにも有用である。
【0091】
図16は、単独での撹拌器322及び撹拌器アクチュエータ42の等角図である。撹拌器アクチュエータ42は、電力結合338及びモータ340を含む。電力結合338は、ハウジング300の後端部分308に結合されている(
図13)。電力結合338は、モータ340から撹拌器322の中央シャフト324への回転結合を提供するためのギアトレイン又はプーリシステム(示されたハウジング339の内側)を含む。示された実施形態では、モータ340は、前方又は+Y方向に電力結合338から延在し、水平Y軸に沿ってハウジングと重なる。この幾何学的配置は、焙煎サブシステム6のよりコンパクトな全体的な幾何学形状を可能にする。
【0092】
図17は、豆焙煎システム2を動作させる方法350の実施形態のフローチャートである。方法350は、コントローラ34によって実施される。352によれば、ホッパー4は、豆のバッチを焙煎サブシステム6内に排出するように動作される。豆のバッチは、ホッパー4から、第2の導管314を通って、内側チャンバ304内に通過する。
【0093】
354によれば、撹拌器アクチュエータ42は、アクチュエータ322を軸306を中心に回転させるように動作される。356によれば、ヒータ12及び17並びにブロワ16を含む空気処理システム10は、豆の焙煎温度対時間プロファイルに従って、加熱された空気を内側チャンバ304に提供するように動作される。ステップ356の間に、空気処理システム10からの加熱された空気は、入ってくる速度で第1の導管312を介して内側チャンバ304に入り、次いで、入ってくる速度よりも低い大きさの出口速度で第2の導管314を介して内側チャンバを出る。
【0094】
焙煎プロセスが完了すると、豆放出アクチュエータ44が作動して、ハッチ316を開き、豆を焙煎サブシステム6から豆冷却サブシステム8に放出する。ハッチ316が開いている間、撹拌器322は回転を続けている。外側ブレード334は、Y軸に沿った豆の運動を付与し、焙煎サブシステム6から豆冷却器8への豆のバッチのより完全な移送を容易にする。
【0095】
図18は、空気出口サブシステム19の実施形態を強調するための焙煎システム2の一部分の概略図である。焙煎システム2は、
図1及び
図2に示される追加の構成要素を含み、これらは単純化のために
図18から省略されていることを理解されたい。
【0096】
図18には、第1の流体流402及び第2の流体流404を含む2つの流体流が示されている。「流体流」を指す場合、それは、主に、様々な気体、蒸気、及び/又は小微粒子成分で満たされ得る気体空気流である。第1の流体流402は、焙煎ドラム6を通って流体流を循環させる空気処理システム10から来る。この第1の流体流402は、非常に高温であり、水蒸気、微粒子、及び有害な気体排出物で満たされている。第1の流体流402を効果的かつ効率的に冷却し、気体、蒸気、及び/又は小さな微粒子成分を除去する必要性が存在する。示された実施形態では、第1の流体流402は、空気出口サブシステム19に到達する前に、ブロワ16の出力を去る。第2の流体流404はまた、冷却サブシステム(豆冷却器)8からの到着時に非常に高温である。
【0097】
ヒートシンク26は、
図18に、第1のヒートシンク部分26A及び第2のヒートシンク部分26Bを含む2つのヒートシンク部分を有するように示されている。2つのヒートシンク部分26A及び26Bは、1つの共通の接続された金属本体400として互いに導電的に熱的に結合されている。第1のヒートシンク部分26Aは、ブロワ16から第1の流体流402を受容する。第2のヒートシンク部分26Bは、冷却サブシステム(豆冷却器)8から第2の流体流404を受容する。第2のヒートシンク部分26Bは、集水レセプタクル32(例えば、第2のヒートシンク部分26Bから水を受容するための容器又はボトル)に動作可能に結合されている。
【0098】
第1の流体流402及び第2の流体流404は、合流して、合流された流体流406を形成する。出口ファン28は、合流された流体流406を受容し、合流された流体流406が周囲環境(「空気出口」)に出る前に、フィルタ30を通って合流された流体流406を押す。
【0099】
図19~
図23は、出口空気サブシステム19の実施形態を示している。前述の図では、相互直交(垂直)軸X、Y、及びZが使用される。X軸及びY軸は、概ね(又は実質的に)水平な横軸である。Z軸は垂直軸であり、重力基準と概ね整列している。「概ね」(又は「実質的に」)とは、これが製造許容範囲内に設計されていることを意味するが、正確ではない場合がある。更に、X、Y、及びZ方向への全ての言及は、概ね(又は実質的に)そのような方向にあると理解され、状況に応じていくつかの変形例が許可される。例えば、流体蒸気の方向を議論するとき、流体蒸気は、議論された方向に正確に通過しない場合があるが、圧力差及び/又は温度差などのために変化し得ることを理解されたい。
【0100】
図19は、ハウジング408によってフィルタ30に結合されたヒートシンク26を示す等角図である。
図19の視点から、第1のヒートシンク部分26Aは、視認者に面している。また、第1の流体流402の経路を示す。第1の流体流402は、Y軸に沿って+Y方向にハウジング408に入る。次いで、第1の流体流402は、Z軸に沿って下向き-Z方向に、第1のヒートシンク部分26Aを一度目に通過する。その後、第1の流体流402は、Z軸に沿って上向き+Z方向に第1のヒートシンク部分26Aを二度目に通過する。第1の流体流402を第1のヒートシンク部分26Aを2回通過させることは、第1の流体流402からヒートシンク26への熱移送を最大化する(又は改善する)。代替の実施形態では、第1の流体流402は、第1のヒートシンク部分26Aを3回以上通過することができる。集水トラフ403は、第1のヒートシンク部分26Aの下端部に結合されている。集水トラフ403は、集水レセプタクル32の少なくとも一部を形成する(これは、集水トラフ403から水を受容するためのボトル(図示せず)を含むことができる)。第1の流体流402がヒートシンク部分26Aを通過すると、それは冷却され、運ばれた水蒸気は、ヒートシンク部分26Aの表面上に凝縮し、次いで、収集トラフ403内に流入する。
【0101】
図20は、視認者に面する第2のヒートシンク部分26Bの視点からフィルタ30に結合されたヒートシンク26を示す等角図である。第2の流体流404は、ハウジング408に到達するまで、Z軸に沿って上向き+Z方向に第2のヒートシンク部分26Bを通過する。代替の実施形態では、第2の流体流は、ヒートシンク部分26Bを2回以上通過する。次いで、第1の流体流は、それが第1の流体流402と合流するまで、+Y方向に横方向に通過し、合流された流体流406をもたらす。
【0102】
図21は、ヒートシンク26の水平断面図である。より具体的には、
図21は、
図19及び
図20に示されるヒートシンク26を通って切断された水平面から取られた断面図であり、下を見下ろす(-Z方向)。ヒートシンク26は、第1の流体経路410及び第2の流体経路412を含む2つの内部及び「平行な」流体経路を画定する。2つの内部流体経路(410及び412)は、流体流402及び404がヒートシンク26を通過するときに主にZ軸に沿って流れるため、「平行」と呼ばれる。より具体的には、流体流402(
図19に示される)は、内部流体経路410(
図21に示される)に沿って移動することができ、内部流体経路410は、-Z方向に下向きにページ(
図21の左下象限に示される)内に入り、次いで+Z方向にページから上向きになる(
図21の左上象限に示される)。同様に、流体流404(
図20に示される)は、ページ(
図21の右上部及び右下部象限に示される)から+Z方向に上がっている内部流体経路412(
図21に示される)に沿って移動することができる。
【0103】
図19にも示されているように、第1の流体流402は、最初に内部流体経路410を通って上に、次いで下に流れる。
図20にも示されているように、第2の流体流404は、第2の流体経路412を通って上に流れる。
図21に戻ると、ヒートシンク26は、金属本体400から第1の流体経路410内に延在する第1の複数のフィン414を含む。ヒートシンク26は、金属本体400から第2の流体経路412内に延在する第2の複数のフィン416を含む。示されるように、「下/上」の第1の流体経路410は、第1のヒートシンク部分26A内に画定される。「上の」第2の流体経路412は、第2のヒートシンク部分26B内に画定される。
【0104】
示された実施形態では、金属本体400並びにフィン414及び416は、鋳造アルミニウムからモノリシックに形成されている。これは、フィンから金属本体400への非常に高い伝導性の熱移送を提供する。フィン414及び416の両方のセットに共通である金属本体400は、流体流402及び404から熱を除去するための大きなヒートシンク容量を提供する。他の実装形態では、金属本体400及びフィン414及び416は、モノリシックに形成される以外の技術(例えば、別々に形成され、次いで一緒に接続される部分)によって、及び鋳造アルミニウム以外の材料(例えば、アルミニウム、鋼、鋳鉄など)から形成することができる。
【0105】
示された実施形態では、流体経路410は、下及び上セグメントシーケンスをカウントする33インチ又は合計66インチの垂直範囲を有する下及び上セグメントを有する。これは、熱移送を最大化(又は改善)するために、かなりの構造長の露出を提供する。示された実施形態では、UP流体経路412は、42インチの垂直範囲を有する。豆焙煎システム2は、例えば、コーヒーショップ施設などの小さな施設に位置し得るため、典型的には、流体流410及び412からの熱移送を最大化(又は改善)することが望ましい。これにより、熱の大部分が金属本体400に移送され、合流された流体流406が出力されるときに施設の空調が圧倒されないように、局所的な大気には移送されない。冷却はまた、フィルタ30内の交換可能な構成要素の寿命を改善するのに役立つ。
【0106】
図22は、ハウジング408の部分が強調された空気出口サブシステム19の上部分の等角図である。ハウジング408は、流体流402、404、及び406が通って流れるハウジング流体経路418を画定する。ハウジング流体経路418は、第1の流体流402及び第2の流体流404を合流させて、合流された流体流406を提供する。ハウジング408は、出口ファン28を含む。合流された流体流406は、Y軸に沿って流れ、次いでフィルタ30内に流れる。
【0107】
図23は、空気出口サブシステム19を見下ろす等角断面図である。フィルタ30は、入力流体経路420、高効率特定空気(HEPA)フィルタ422、炭素処理フィルタ424、及び出口開口部426を含む。出口ファン28によって駆動されて、合流された流体流408は、Z軸に沿って下向き(-Z)に、入力流体経路420に沿って、次いで、HEPAフィルタ422、炭素処理(活性炭)フィルタ424、及び出口開口部426を通って、X軸に沿って+X方向に横方向に流れる。
【0108】
上記の特定の実施形態及びその応用は、例示のみを目的としており、以下の特許請求の範囲に包含される修正例及び変形例を排除するものではない。より具体的には、豆焙煎システムは、構成要素、特徴などの特定の組み合わせ又はサブ組み合わせを含むように本明細書に示され、説明されているが、そのような特徴の他の適切な組み合わせ又はサブ組み合わせが企図される。例えば、焙煎サブシステム及び冷却サブシステムを含む、又は焙煎サブシステム及び空気処理サブシステムを含むとして本明細書に記載される豆焙煎システムであるが、いくつかの実施形態では、そのような豆焙煎システムはまた、任意選択で、ホッパー、冷却サブシステム、空気処理システム(又はその少なくとも1つの構成要素)、空気出口サブシステム(又は本明細書に記載されるヒートシンクなどの少なくとも1つの構成要素)、コントローラ、及び/又は本明細書に記載されるフィルタ、又はそれらの任意の好適な組み合わせのうちの1つ以上を含むことができる。同様に、豆を焙煎する方法は、特定のステップを含むとして本明細書に記載されているが、他の実施形態では、そのような方法は、本明細書に記載されている方法ステップの任意の好適な組み合わせを含むことができる。例えば、実施形態による豆焙煎方法は、豆焙煎システムを提供すること、空気出口サブシステムを動作させること、焙煎サブシステムを動作させること、振動アクチュエータを動作させること、及びプラットフォームアクチュエータを動作させることを含み、他の実施形態では、別の実施形態による方法は、豆のバッチを熱的に焙煎すること、豆のバッチを移送すること、豆のバッチの冷却を加速させるために保持チャンバを通る空気の流れを維持すること、冷却プラットフォームを振動させること、及び豆が冷却された後に豆のバッチを輸送することを含み、いくつかの実施形態では、方法は、前述のステップの任意の好適な組み合わせを含むことができる。更に、いくつかの実施形態は、特定の特徴又は構成要素を含むように開示されているが、いくつかの実施形態は、特定の特徴又は構成要素を省略し得る。例えば、豆焙煎システムは、ホッパー、焙煎ドラム、空気処理システム、豆冷却器、空気出口サブシステム(例えば、ヒートシンク及びフィルタを有する)、並びにコントローラを含むとして本明細書に記載されるが、他の実施形態では、ホッパー、焙煎ドラム、空気処理システム、豆冷却器、空気出口サブシステム、及び/又はコントローラのうちの1つ以上は省略されてもよい。
【0109】
当業者は、図面が主に例示的な目的のためであり、本明細書に記載される主題の範囲を限定することが意図されないことを理解するであろう。図面は、必ずしも縮尺通りではなく、いくつかの例では、本明細書に開示される主題の様々な態様は、異なる特徴の理解を容易にするために、図面において誇張又は拡大されて示されてもよい。図面において、同様の参照番号は、概ね、同じ、機能的に同様、及び/又は構造的に同様の要素を示す。
【0110】
様々な問題に対処し、技術を進歩させるために、本出願の全体(カバーページ、タイトル、見出し、背景、要約、図面の簡単な説明、詳細な説明、実施形態、要約、図面、付録、及びその他を含む)は、例示として、実施形態が実施され得る様々な実施形態を示している。本出願の利点及び特徴は、実施形態の代表的なサンプルのみのものであり、網羅的及び/又は排他的ではない。むしろ、それらは、実施形態の理解及び教示を支援するために提示され、全ての実施形態を代表するものではない。したがって、本開示の特定の態様は、本明細書では説明されていない。代替の実施形態は、本発明の特定の部分について提示されていない可能性がある、又は更に説明されていない代替の実施形態が一部に対して利用可能であり得ることは、そのような代替の実施形態を本開示の範囲から除外するとはみなされない。これらの説明されていない実施形態の多くは、発明の同じ原理を組み込んでおり、他の実施形態は等価であることが理解されるであろう。したがって、本開示の範囲から逸脱することなく、他の実施形態を利用することができ、機能的、論理的、組織的、構造的及び/又はトポロジー的修正を行うことができることを理解されたい。したがって、全ての実施例及び/又は実施形態は、本開示を通して非限定的であるとみなされる。
【0111】
また、空間及び反復を低減する目的のために、本明細書で説明されていない実施形態と比較して、本明細書で説明されているそれらの実施形態に関して推論を引き出すべきではない。例えば、図に記載されているような任意のプログラム構成要素(構成要素コレクション)、他の構成要素、及び/又は任意の現在の特徴セットの任意の組み合わせの論理的及び/又はトポロジー的構造が、固定された動作順序及び/又は配置に限定されず、むしろ、任意の開示された順序が例示的であり、順序に関係なく、全ての等価物が本開示によって企図されることを理解されたい。
【0112】
様々な概念が1つ以上の方法として具現化されてもよく、そのうちの少なくとも1つの例が提供されている。方法の一部として実施される行為は、任意の好適な方法で順序付けられてもよい。したがって、例示的な実施形態では連続した動作として示されているにもかかわらず、いくつかの動作を同時に実施することを含み得る、例示されたものとは異なる順序で動作が実施される実施形態が構成され得る。別の言い方をすれば、そのような特徴は、必ずしも特定の実行順序に限定されず、むしろ、本開示と一致する方法で、シリアル、非同期、同時、並列、同時、同期、及び/又は同様に実行され得る任意の数のスレッド、プロセス、サービス、サーバ、及び/又は同様のものに限定され得ることを理解されたい。したがって、これらの特徴のうちのいくつかは、それらが単一の実施形態に同時に存在することができないという点で、相互に矛盾し得る。同様に、いくつかの特徴は、イノベーションのある態様に適用可能であり、他の態様には適用できない。
【0113】
更に、本開示は、現在説明されていない他のイノベーションを含み得る。出願人は、そのようなイノベーションを実施し、追加の出願、継続、部分的な継続、部門、及び/又は同類の権利を含む、そのようなイノベーションにおける全ての権利を留保する。このように、本開示の利点、実施形態、実施例、機能、特徴、論理的、操作的、組織的、構造的、トポロジー的、及び/又は他の態様は、実施形態によって定義される本開示の制限又は実施形態の等価物の制限とみなされるべきではないことを理解されたい。個人及び/又はエンタープライズユーザの特定の望み及び/又は特徴、データベース構成及び/又はリレーショナルモデル、データタイプ、データ伝送及び/又はネットワークフレームワーク、構文構造などに応じて、本明細書に開示される技術の様々な実施形態は、本明細書に記載されるように、多大な柔軟性及びカスタマイズを可能にする方法で実装されてもよい。
【0114】
本明細書で定義及び使用されるような全ての定義は、辞書定義、参照によって組み込まれる文書中の定義、及び/又は定義された用語の通常の意味を統制するように理解されるものとする。
【0115】
本明細書で使用される場合、特定の実施形態では、数値の前にある場合、「約」又は「およそ」という用語は、値プラス又はマイナス10%の範囲を示す。値の範囲が提供される場合、文脈が明確にそうでないことを指示しない限り、下限の単位の10分の1まで、その範囲の上限と下限との間の各介在値と、その記述された範囲内の任意の他の記述された値又は介在値が、本開示内に包含されることを理解されたい。これらのより小さな範囲の上限及び下限は、独立して、より小さな範囲に含まれ得、所定の範囲の任意に特異的に除外される限界値の対象となり、本開示内に包含される。記述された範囲が、限界の一方又は両方を含む場合、それらの含まれた限界の一方又は両方を除外する範囲もまた、本開示に含まれる。
【0116】
本明細書及び実施形態で使用される場合、明確にそれに反して示されない限り、不定冠詞「a」及び「an」は、「少なくとも1つ」を意味すると理解されるべきである。
【0117】
本明細書及び実施形態において本明細書で使用される場合、「及び/又は」という語句は、そのように結合された要素、すなわち、場合によっては連結的に存在し、他の場合には分離的に存在する要素の「いずれか又は両方」を意味すると理解されるべきである。「及び/又は」で列挙される複数の要素は、同じ様式、すなわち、そのように結合された要素の「1つ以上」で解釈されるべきである。「及び/又は」条項によって特異的に特定される要素以外の他の要素は、特異的に特定されるそれらの要素に関連するか、又は関連しないかにかかわらず、任意に存在し得る。したがって、非限定的な例として、「A及び/又はB」への言及は、「含む」などのオープンエンド言語と併用される場合、一実施形態では、Aのみ(任意にB以外の要素を含む)、別の実施形態では、Bのみ(任意にA以外の要素を含む)、また別の実施形態では、A及びBの両方(任意に他の要素を含む)などを指すことができる。
【0118】
本明細書において、及び実施形態において本願で使用されるとき、「又は」は、上記で画定された「及び/又は」と同じ意味を有すると理解されるべきである。例えば、リスト内の項目を区切る場合、「又は」又は「及び/又は」は、包括的であると解釈され、すなわち、要素の数又はリストの少なくとも1つを含むが、1つを超えるもの、及び、任意選択的に、追加のリストされていない項目を含むと解釈される。例えば、「のうちの1つのみ」若しくは「のうちの正確に1つ」、又は実施形態で使用される場合、「からなる」などの、反対に明確に示される用語のみが、要素の数又はリストの正確に1つの要素の包含を指すであろう。一般に、本明細書で使用される場合、「又は」という用語は、排他性の用語、例えば、「いずれか」、「そのうちの1つ」、「そのうちの1つのみ」、又は「そのうちの正確に1つ」が先行する場合にのみ、排他的代替(すなわち、「一方又は他方、両方ではない」)を示すものとして解釈されるべきである。「本質的に~からなる」は、実施形態で使用される場合、特許法の分野で使用される通常の意味を有するものとする。
【0119】
本明細書において、及び実施形態において本願で使用されるとき、語句「少なくとも1つ」は、1つ以上の要素のリストに関して、要素のリスト内の要素のうちの任意の1つ以上から選択される少なくとも1つの要素を意味すると理解されるべきであるが、必ずしも要素のリスト内に具体的に列挙され、要素のリスト内の要素の任意の組み合わせを除外しない各要素の少なくとも1つを含むとは限らない。この画定はまた、具体的に識別される要素に関連するかどうかにかかわらず、語句「少なくとも1つ」が指す要素のリスト内で具体的に識別される要素以外の要素が任意選択的に存在し得ることも可能にする。したがって、非限定的な例として、「A及びBのうちの少なくとも1つ」(又は同等に、「A又はBのうちの少なくとも1つ」、又は同等に、「A及び/又はBのうちの少なくとも1つ」)は、一実施形態では、少なくとも1つの、任意に、2つ以上のAを含み、Bが存在しない(かつ、任意に、B以外の要素を含む);別の実施形態では、少なくとも1つの、任意に、2つ以上のBを含み、Aが存在しない(かつ、任意に、A以外の要素を含む);また別の実施形態では、少なくとも1つの、任意に、2つ以上のA、並びに少なくとも1つの、任意に、2つ以上のBを含む(かつ、任意に、他の要素を含む)を指すことができる。
【0120】
実施形態において、並びに上記の明細書において、「含む(comprising)」、「含む(including)」、「担持する」、「有する」、「含有する」、「関与する」、「保持する」、「からなる」などの全ての移行句は、開形式であること、すなわち、「を含むが、これらに限定されない」を意味することを理解されたい。米国特許庁特許審査手順マニュアル(United States Patent Office Manual of Patent Examining Procedures)の2111.03項に記載されるように、「からなる」及び「から本質的になる」という移行句のみが、それぞれ閉形式又は半閉形式の移行句でなければならない。
【0121】
いくつかの実施形態及び/方法は、ソフトウェア(ハードウェア上で実行される)、ハードウェア、又はそれらの組み合わせによって実施され得る。ハードウェアモジュール(例えば、コントローラ)は、例えば、プロセッサ、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、及び/又は特定用途向け集積回路(ASIC)を含み得る。ソフトウェアモジュール(ハードウェア上で実行される)は、プロセッサに動作可能に結合されたメモリに格納された命令を含むことができ、C、C++、Java(商標)、Ruby、Visual Basic(商標)、並びに/又は他のオブジェクト指向、手続き型、若しくは他のプログラミング言語及び開発ツールを含む、多様なソフトウェア言語(例えば、コンピュータコード)で表現され得る。コンピュータコードの例として、マイクロコード又はマイクロ命令、コンパイラによって生成されるなどされたマシン命令、ウェブサービスを生成するために使用されるコード、及びインタプリタを使用してコンピュータによって実行されるより高いレベルの命令を内包するファイルが挙げられるが、これらに限定されない。例えば、実施形態は、命令型プログラミング言語(例えば、C、Fortranなど)、関数型プログラミング言語(Haskell、Erlangなど)、論理プログラミング言語(例えば、Prolog)、オブジェクト指向プログラミング言語(例えば、Java、C++など)、又は他の好適なプログラミング言語及び/若しくは開発ツールを使用して実装されてもよい。コンピュータコードの追加の例として、制御信号、暗号化コード、及び圧縮コードが挙げられるが、これらに限定されない。
【0122】
「プロセッサ」という用語は、汎用プロセッサ、中央処理ユニット(CPU)、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、コントローラ、マイクロコントローラ、状態機械などを包含するように広く解釈されるべきである。いくつかの状況下で、「プロセッサ」は、特定用途向け集積回路(ASIC)、プログラマブルロジックデバイス(PLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)などを指してもよい。用語「プロセッサ」は、処理デバイスの組み合わせ、例えば、DSPとマイクロプロセッサとの組み合わせ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと併せた1つ以上のマイクロプロセッサ、又は任意の他のそのような構成を指してもよい。
【0123】
「メモリ」(又は「情報ストレージ」)という用語は、電子情報を格納することができる任意の電子構成要素を包含するように広く解釈されるべきである。メモリの用語は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み取り専用メモリ(ROM)、不揮発性ランダムアクセスメモリ(NVRAM)、プログラマブル読み取り専用メモリ(PROM)、消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ(EPROM)、電気的消去可能PROM(EEPROM)、フラッシュメモリ、磁気若しくは光学データ記憶装置、レジスタなどの様々なタイプのプロセッサ可読媒体を指し得る。プロセッサがメモリから情報を読み取ることができる場合、及び/又はメモリに情報を書き込むことができる場合、メモリは、プロセッサと電子通信すると言われる。プロセッサに不可欠なメモリは、プロセッサと電子通信する。
【0124】
「命令」及び「コード」という用語は、任意のタイプのコンピュータ可読ステートメント(複数可)を含むように広く解釈されるべきである。例えば、「命令」及び「コード」という用語は、1つ以上のプログラム、ルーチン、サブルーチン、機能、手順などを指してもよい。「命令」及び「コード」は、単一のコンピュータ可読ステートメント又は多くのコンピュータ可読ステートメントを含み得る。
【0125】
本開示の特定の実施形態を上に概説したが、多くの代替物、修正物、及び変形が、当業者には明らかであろう。したがって、実施形態は、本明細書に記載されるように、限定するものではなく、例示的であることが意図される。様々な変更が、本開示の趣旨及び範囲から逸脱することなく行われ得る。
【国際調査報告】