(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-08-29
(54)【発明の名称】サイドリンク援用到着時間差ベース測位
(51)【国際特許分類】
H04W 64/00 20090101AFI20240822BHJP
H04W 72/25 20230101ALI20240822BHJP
H04W 72/23 20230101ALI20240822BHJP
H04W 72/0446 20230101ALI20240822BHJP
H04W 72/1268 20230101ALI20240822BHJP
【FI】
H04W64/00 140
H04W72/25
H04W72/23
H04W72/0446
H04W72/1268
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024506994
(86)(22)【出願日】2022-07-11
(85)【翻訳文提出日】2024-02-05
(86)【国際出願番号】 US2022036657
(87)【国際公開番号】W WO2023018504
(87)【国際公開日】2023-02-16
(32)【優先日】2021-08-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】GR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】595020643
【氏名又は名称】クゥアルコム・インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
(74)【代理人】
【識別番号】110003708
【氏名又は名称】弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
(72)【発明者】
【氏名】ドゥアン、ウェイミン
(72)【発明者】
【氏名】マノラコス、アレクサンドロス
(72)【発明者】
【氏名】リー、フン・ディン
(72)【発明者】
【氏名】レイ、ジン
(72)【発明者】
【氏名】ホッセイニ、サイードキアヌーシュ
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067EE02
5K067EE10
5K067EE25
(57)【要約】
サイドリンク援用到着時間差(TDOA)ベース測位方法のための技法が提供される。到着時間差値を決定する例示的な方法が、第1の時間において第1の基準信号を受信することと、ここにおいて、第1の基準信号が、第1の無線アクセスリンクを使用して第1のワイヤレスノードから送信される、第2の時間において第2の基準信号を受信することと、ここにおいて、第2の基準信号が、第2の無線アクセスリンクを使用して第2のワイヤレスノードから送信される、少なくとも、第1の基準信号が第2のワイヤレスノードによって受信される時間と第2の基準信号が第2のワイヤレスノードによって送信される時間とに基づく送信遅延時間値を含む、支援データを受信することと、第1の時間と第2の時間と送信遅延時間値とに少なくとも部分的に基づいて到着時間差値を決定することとを含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
到着時間差値を決定する方法であって、
第1の時間において第1の基準信号を受信することと、ここにおいて、前記第1の基準信号が、第1の無線アクセスリンクを使用して第1のワイヤレスノードから送信される、
第2の時間において第2の基準信号を受信することと、ここにおいて、前記第2の基準信号が、第2の無線アクセスリンクを使用して第2のワイヤレスノードから送信される、
少なくとも、前記第1の基準信号が前記第2のワイヤレスノードによって受信される時間と前記第2の基準信号が前記第2のワイヤレスノードによって送信される時間とに基づく送信遅延時間値を含む、支援データを受信することと、
前記第1の時間と前記第2の時間と前記送信遅延時間値とに少なくとも部分的に基づいて前記到着時間差値を決定することと
を備える、方法。
【請求項2】
前記第1のワイヤレスノードが基地局であり、前記第1の基準信号がダウンリンク測位基準信号である、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第2のワイヤレスノードがユーザ機器であり、前記第2の基準信号がサイドリンク基準信号である、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記第1の無線アクセスリンクがセルラーワイドエリアネットワーク技術を利用し、前記第2の無線アクセスリンクがサイドリンクプロトコルに基づく、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記セルラーワイドエリアネットワーク技術が第5世代新無線を含む、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記支援データを受信することが、前記支援データを含む1つまたは複数のサイドリンクメッセージを前記第2のワイヤレスノードから受信することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記支援データを受信することが、前記支援データを含む1つまたは複数のメッセージを前記第1のワイヤレスノードから受信することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記支援データが、前記第1のワイヤレスノードと前記第2のワイヤレスノードとの間の距離に基づく推定された伝搬時間を含み、前記到着時間差値を決定することが、前記推定された伝搬時間に少なくとも部分的に基づく、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記到着時間差値に少なくとも部分的に基づいてロケーションを決定することをさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
サイドリンク支援データを提供する方法であって、
第1の時間において第1の基準信号を受信することと、ここにおいて、前記第1の基準信号が、第1の無線アクセスリンクを使用して第1のワイヤレスノードから送信される、
第2の無線アクセスリンクを使用して第2の時間において第2の基準信号を送信することと、
前記第1の時間と前記第2の時間とに基づいて送信遅延時間値を決定することと、
前記送信遅延時間値の指示を送信することと
を備える、方法。
【請求項11】
前記第1のワイヤレスノードが基地局であり、前記第1の基準信号がダウンリンク測位基準信号である、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記第2の基準信号がサイドリンク基準信号である、請求項10に記載の方法。
【請求項13】
前記第1のワイヤレスノードがユーザ機器であり、前記第1の基準信号がサイドリンク基準信号である、請求項10に記載の方法。
【請求項14】
前記第2の基準信号がアップリンクサウンディング基準信号である、請求項10に記載の方法。
【請求項15】
前記第1の無線アクセスリンクがセルラーワイドエリアネットワーク技術を利用し、前記第2の無線アクセスリンクがサイドリンクプロトコルに基づく、請求項10に記載の方法。
【請求項16】
前記セルラーワイドエリアネットワーク技術が第5世代新無線を含む、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記送信遅延時間値の前記指示を送信することが、前記送信遅延時間値を含む1つまたは複数のサイドリンクメッセージを近接ユーザ機器に送信することを含む、請求項10に記載の方法。
【請求項18】
前記送信遅延時間値の前記指示を送信することが、前記送信遅延時間値を含む1つまたは複数のアップリンクメッセージを基地局に送信することを含む、請求項10に記載の方法。
【請求項19】
到着時間差値を決定する方法であって、
第1の時間において第1の基準信号を受信することと、ここにおいて、前記第1の基準信号が、第1の無線アクセスリンクを使用して第1のワイヤレスノードから送信される、
第2の時間において第2の基準信号を受信することと、ここにおいて、前記第2の基準信号が、第2のワイヤレスノードから送信される、
前記第2のワイヤレスノードが第3の基準信号を受信する時間と前記第2のワイヤレスノードが前記第2の基準信号を送信する時間とに基づく送信遅延時間値を含む支援データを受信することと、ここにおいて、前記第3の基準信号が、第2の無線アクセスリンクを使用して前記第1のワイヤレスノードから送信される、
前記第1のワイヤレスノードが前記第1の基準信号を送信する時間と前記第1のワイヤレスノードが前記第3の基準信号を送信する時間とに基づいてサイドリンク遅延時間値を決定することと、
前記第1の時間と前記第2の時間と前記送信遅延時間値と前記サイドリンク遅延時間値とに少なくとも部分的に基づいて前記到着時間差値を決定することと
を備える、方法。
【請求項20】
前記第1のワイヤレスノードがユーザ機器であり、前記第1の基準信号がアップリンク測位基準信号である、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記第2のワイヤレスノードがユーザ機器であり、前記第2の基準信号がアップリンク測位基準信号である、請求項19に記載の方法。
【請求項22】
前記第3の基準信号がサイドリンク基準信号である、請求項19に記載の方法。
【請求項23】
前記第1の無線アクセスリンクがセルラーワイドエリアネットワーク技術を利用し、前記第2の無線アクセスリンクがサイドリンクプロトコルに基づく、請求項19に記載の方法。
【請求項24】
前記セルラーワイドエリアネットワーク技術が第5世代新無線を含む、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
前記支援データを受信することが、前記支援データを含む1つまたは複数のサイドリンクメッセージを前記第2のワイヤレスノードから受信することを含む、請求項19に記載の方法。
【請求項26】
前記支援データを受信することが、前記支援データを含む1つまたは複数のメッセージをネットワークサーバから受信することを含む、請求項19に記載の方法。
【請求項27】
前記サイドリンク遅延時間値を決定することが、1つまたは複数のメッセージを前記第1のワイヤレスノードから受信することを含む、請求項19に記載の方法。
【請求項28】
前記サイドリンク遅延時間値を決定することが、1つまたは複数のメッセージをネットワークサーバから受信することを含む、請求項19に記載の方法。
【請求項29】
前記第2のワイヤレスノードまでのレンジを決定することをさらに備える、請求項19に記載の方法。
【請求項30】
前記到着時間差値に少なくとも部分的に基づいて前記第1のワイヤレスノードのロケーションを決定することをさらに備える、請求項19に記載の方法。
【請求項31】
メモリと、
少なくとも1つのトランシーバと、
前記メモリと前記少なくとも1つのトランシーバとに通信可能に結合された少なくとも1つのプロセッサと
を備える装置であって、前記少なくとも1つのプロセッサは、
第1の時間において第1の基準信号を受信することと、ここにおいて、前記第1の基準信号が、第1の無線アクセスリンクを使用して第1のワイヤレスノードから送信される、
第2の時間において第2の基準信号を受信することと、ここにおいて、前記第2の基準信号が、第2の無線アクセスリンクを使用して第2のワイヤレスノードから送信される、
少なくとも、前記第1の基準信号が前記第2のワイヤレスノードによって受信される時間と前記第2の基準信号が前記第2のワイヤレスノードによって送信される時間とに基づく送信遅延時間値を含む、支援データを受信することと、
前記第1の時間と前記第2の時間と前記送信遅延時間値とに少なくとも部分的に基づいて到着時間差値を決定することと
を行うように構成された、装置。
【請求項32】
前記第1のワイヤレスノードが基地局であり、前記第1の基準信号がダウンリンク測位基準信号である、請求項31に記載の装置。
【請求項33】
前記第2のワイヤレスノードがユーザ機器であり、前記第2の基準信号がサイドリンク基準信号である、請求項31に記載の装置。
【請求項34】
前記第1の無線アクセスリンクがセルラーワイドエリアネットワーク技術を利用し、前記第2の無線アクセスリンクがサイドリンクプロトコルに基づく、請求項31に記載の装置。
【請求項35】
前記セルラーワイドエリアネットワーク技術が第5世代新無線を含む、請求項34に記載の装置。
【請求項36】
前記少なくとも1つのプロセッサが、前記支援データを含む1つまたは複数のサイドリンクメッセージを前記第2のワイヤレスノードから受信するようにさらに構成された、請求項31に記載の装置。
【請求項37】
前記少なくとも1つのプロセッサが、前記支援データを含む1つまたは複数のメッセージを前記第1のワイヤレスノードから受信するようにさらに構成された、請求項31に記載の装置。
【請求項38】
前記支援データが、前記第1のワイヤレスノードと前記第2のワイヤレスノードとの間の距離に基づく推定された伝搬時間を含み、前記少なくとも1つのプロセッサが、前記推定された伝搬時間に少なくとも部分的に基づいて前記到着時間差値を決定するようにさらに構成された、請求項31に記載の装置。
【請求項39】
前記少なくとも1つのプロセッサが、前記到着時間差値に少なくとも部分的に基づいてロケーションを決定するようにさらに構成された、請求項31に記載の装置。
【請求項40】
メモリと、
少なくとも1つのトランシーバと、
前記メモリと前記少なくとも1つのトランシーバとに通信可能に結合された少なくとも1つのプロセッサと
を備える装置であって、前記少なくとも1つのプロセッサは、
第1の時間において第1の基準信号を受信することと、ここにおいて、前記第1の基準信号が、第1の無線アクセスリンクを使用して第1のワイヤレスノードから送信される、
第2の無線アクセスリンクを使用して第2の時間において第2の基準信号を送信することと、
前記第1の時間と前記第2の時間とに基づいて送信遅延時間値を決定することと、
前記送信遅延時間値の指示を送信することと
を行うように構成された、装置。
【請求項41】
前記第1のワイヤレスノードが基地局であり、前記第1の基準信号がダウンリンク測位基準信号である、請求項40に記載の装置。
【請求項42】
前記第2の基準信号がサイドリンク基準信号である、請求項40に記載の装置。
【請求項43】
前記第1のワイヤレスノードがユーザ機器であり、前記第1の基準信号がサイドリンク基準信号である、請求項40に記載の装置。
【請求項44】
前記第2の基準信号がアップリンクサウンディング基準信号である、請求項40に記載の装置。
【請求項45】
前記第1の無線アクセスリンクがセルラーワイドエリアネットワーク技術を利用し、前記第2の無線アクセスリンクがサイドリンクプロトコルに基づく、請求項40に記載の装置。
【請求項46】
前記セルラーワイドエリアネットワーク技術が第5世代新無線を含む、請求項45に記載の装置。
【請求項47】
前記少なくとも1つのプロセッサが、前記送信遅延時間値を含む1つまたは複数のサイドリンクメッセージを近接ユーザ機器に送信するようにさらに構成された、請求項40に記載の装置。
【請求項48】
前記少なくとも1つのプロセッサが、前記送信遅延時間値を含む1つまたは複数のアップリンクメッセージを基地局に送信するようにさらに構成された、請求項40に記載の装置。
【請求項49】
メモリと、
少なくとも1つのトランシーバと、
前記メモリと前記少なくとも1つのトランシーバとに通信可能に結合された少なくとも1つのプロセッサと
を備える装置であって、前記少なくとも1つのプロセッサは、
第1の時間において第1の基準信号を受信することと、ここにおいて、前記第1の基準信号が、第1の無線アクセスリンクを使用して第1のワイヤレスノードから送信される、
第2の時間において第2の基準信号を受信することと、ここにおいて、前記第2の基準信号が、第2のワイヤレスノードから送信される、
前記第2のワイヤレスノードが第3の基準信号を受信する時間と前記第2のワイヤレスノードが前記第2の基準信号を送信する時間とに基づく送信遅延時間値を含む支援データを受信することと、ここにおいて、前記第3の基準信号が、第2の無線アクセスリンクを使用して前記第1のワイヤレスノードから送信される、
前記第1のワイヤレスノードが前記第1の基準信号を送信する時間と前記第1のワイヤレスノードが前記第3の基準信号を送信する時間とに基づいてサイドリンク遅延時間値を決定することと、
前記第1の時間と前記第2の時間と前記送信遅延時間値と前記サイドリンク遅延時間値とに少なくとも部分的に基づいて到着時間差値を決定することと
を行うように構成された、装置。
【請求項50】
前記第1のワイヤレスノードがユーザ機器であり、前記第1の基準信号がアップリンク測位基準信号である、請求項49に記載の装置。
【請求項51】
前記第2のワイヤレスノードがユーザ機器であり、前記第2の基準信号がアップリンク測位基準信号である、請求項49に記載の装置。
【請求項52】
前記第3の基準信号がサイドリンク基準信号である、請求項49に記載の装置。
【請求項53】
前記第1の無線アクセスリンクがセルラーワイドエリアネットワーク技術を利用し、前記第2の無線アクセスリンクがサイドリンクプロトコルに基づく、請求項49に記載の装置。
【請求項54】
前記セルラーワイドエリアネットワーク技術が第5世代新無線を含む、請求項53に記載の装置。
【請求項55】
前記少なくとも1つのプロセッサが、前記支援データを含む1つまたは複数のサイドリンクメッセージを前記第2のワイヤレスノードから受信するようにさらに構成された、請求項49に記載の装置。
【請求項56】
前記少なくとも1つのプロセッサが、前記支援データを含む1つまたは複数のメッセージをネットワークサーバから受信するようにさらに構成された、請求項49に記載の装置。
【請求項57】
前記少なくとも1つのプロセッサが、前記サイドリンク遅延時間値を決定するために、1つまたは複数のメッセージを前記第1のワイヤレスノードから受信するようにさらに構成された、請求項49に記載の装置。
【請求項58】
前記少なくとも1つのプロセッサが、前記サイドリンク遅延時間値を決定するために、1つまたは複数のメッセージをネットワークサーバから受信するようにさらに構成された、請求項49に記載の装置。
【請求項59】
前記少なくとも1つのプロセッサが、前記第2のワイヤレスノードまでのレンジを決定するようにさらに構成された、請求項49に記載の装置。
【請求項60】
前記少なくとも1つのプロセッサが、前記到着時間差値に少なくとも部分的に基づいて前記第1のワイヤレスノードのロケーションを決定するようにさらに構成された、請求項49に記載の装置。
【請求項61】
到着時間差値を決定するための装置であって、
第1の時間において第1の基準信号を受信するための手段と、ここにおいて、前記第1の基準信号が、第1の無線アクセスリンクを使用して第1のワイヤレスノードから送信される、
第2の時間において第2の基準信号を受信するための手段と、ここにおいて、前記第2の基準信号が、第2の無線アクセスリンクを使用して第2のワイヤレスノードから送信される、
少なくとも、前記第1の基準信号が前記第2のワイヤレスノードによって受信される時間と前記第2の基準信号が前記第2のワイヤレスノードによって送信される時間とに基づく送信遅延時間値を含む、支援データを受信するための手段と、
前記第1の時間と前記第2の時間と前記送信遅延時間値とに少なくとも部分的に基づいて前記到着時間差値を決定するための手段と
を備える、装置。
【請求項62】
サイドリンク支援データを提供するための装置であって、
第1の時間において第1の基準信号を受信するための手段と、ここにおいて、前記第1の基準信号が、第1の無線アクセスリンクを使用して第1のワイヤレスノードから送信される、
第2の無線アクセスリンクを使用して第2の時間において第2の基準信号を送信するための手段と、
前記第1の時間と前記第2の時間とに基づいて送信遅延時間値を決定するための手段と、
前記送信遅延時間値の指示を送信するための手段と
を備える、装置。
【請求項63】
到着時間差値を決定するための装置であって、
第1の時間において第1の基準信号を受信するための手段と、ここにおいて、前記第1の基準信号が、第1の無線アクセスリンクを使用して第1のワイヤレスノードから送信される、
第2の時間において第2の基準信号を受信するための手段と、ここにおいて、前記第2の基準信号が、第2のワイヤレスノードから送信される、
前記第2のワイヤレスノードが第3の基準信号を受信する時間と前記第2のワイヤレスノードが前記第2の基準信号を送信する時間とに基づく送信遅延時間値を含む支援データを受信するための手段と、ここにおいて、前記第3の基準信号が、第2の無線アクセスリンクを使用して前記第1のワイヤレスノードから送信される、
前記第1のワイヤレスノードが前記第1の基準信号を送信する時間と前記第1のワイヤレスノードが前記第3の基準信号を送信する時間とに基づいてサイドリンク遅延時間値を決定するための手段と、
前記第1の時間と前記第2の時間と前記送信遅延時間値と前記サイドリンク遅延時間値とに少なくとも部分的に基づいて前記到着時間差値を決定するための手段と
を備える、装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
[0001] 本出願は、本出願の譲受人に譲渡され、その内容全体がすべての目的のために参照により本明細書に組み込まれる、2022年8月10日に出願された、「SIDELINK AIDED TIME DIFFERENCE OF ARRIVAL BASED POSITIONING」と題するギリシャ特許出願第20210100547号の利益を主張する。
【背景技術】
【0002】
[0002] ワイヤレス通信システムは、第1世代アナログワイヤレス電話サービス(1G)、(中間の2.5Gおよび2.75Gネットワークを含む)第2世代(2G)デジタルワイヤレス電話サービス、第3世代(3G)高速データ、インターネット対応ワイヤレスサービス、第4世代(4G)サービス(たとえば、ロングタームエボリューション(LTE(登録商標))またはWiMax(登録商標))、および第5世代(5G)サービス(たとえば、5G新無線(NR))を含む、様々な世代を通して発展してきた。現在、セルラーおよびパーソナル通信サービス(PCS)システムを含む、使用されている多くの異なるタイプのワイヤレス通信システムがある。知られているセルラーシステムの例は、セルラーアナログアドバンストモバイルフォンシステム(AMPS)、および符号分割多元接続(CDMA)、周波数分割多元接続(FDMA)、時分割多元接続(TDMA)、TDMAのモバイルアクセス用グローバルシステム(GSM(登録商標))変形形態などに基づくデジタルセルラーシステムを含む。
【0003】
[0003] しばしば、ユーザ機器(UE:user equipment)、たとえば、セルラーフォンのロケーションを知ることが望ましく、「ロケーション(location)」および「位置(position)」という用語は同義であり、本明細書では互換的に使用される。ロケーションサービス(LCS)クライアントは、UEのロケーションを知ることを望むことがあり、UEのロケーションを要求するためにロケーションセンターと通信し得る。ロケーションセンターとUEとは、UEについてのロケーション推定値を取得するために、適宜に、メッセージ(message)を交換し得る。ロケーションセンターは、たとえば、1つまたは複数の適用例において使用するために、LCSクライアントにロケーション推定値を返し得る。
【0004】
[0004] ワイヤレスネットワークにアクセスしているモバイルデバイスのロケーションを取得することは、たとえば、緊急呼、パーソナルナビゲーション、アセット追跡、友人または家族の位置を特定することなどを含む、多くの適用例にとって有用であり得る。既存の測位方法は、衛星ビークルを含む様々なデバイス、ならびに、基地局(base station)およびアクセスポイントなどのワイヤレスネットワーク中の地上波無線ソースから送信された、無線信号を測定することに基づく方法を含む。さらに、UEの能力は変動し得、測位方法はデバイスの能力に基づき得る。
【発明の概要】
【0005】
[0005] 本開示による到着時間差値(time difference of arrival value)を決定する例示的な方法が、第1の時間において第1の基準信号(reference signal)を受信することと、ここにおいて、第1の基準信号が、第1の無線アクセスリンク(radio access link)を使用して第1のワイヤレスノード(wireless node)から送信される、第2の時間において第2の基準信号を受信することと、ここにおいて、第2の基準信号が、第2の無線アクセスリンクを使用して第2のワイヤレスノードから送信される、少なくとも、第1の基準信号が第2のワイヤレスノードによって受信される時間と第2の基準信号が第2のワイヤレスノードによって送信される時間とに基づく送信遅延時間値(transmit delay time value)を含む、支援データ(assistance data)を受信することと、第1の時間と第2の時間と送信遅延時間値とに少なくとも部分的に基づいて到着時間差値を決定することとを含む。
【0006】
[0006] そのような方法の実装形態は、以下の特徴のうちの1つまたは複数を含み得る。第1のワイヤレスノードは基地局であり得、第1の基準信号はダウンリンク測位基準信号(downlink positioning reference signal)であり得る。第2のワイヤレスノードはユーザ機器であり得、第2の基準信号はサイドリンク基準信号(sidelink reference signal)であり得る。第1の無線アクセスリンクはセルラーワイドエリアネットワーク技術(cellular wide area network technology)を利用し得、第2の無線アクセスリンクはサイドリンクプロトコル(sidelink protocol)に基づき得る。セルラーワイドエリアネットワーク技術は第5世代新無線(fifth generation new radio)を含み得る。支援データを受信することは、支援データを含む1つまたは複数のサイドリンクメッセージ(sidelink message)を第2のワイヤレスノードから受信することを含み得る。支援データを受信することは、支援データを含む1つまたは複数のメッセージを第1のワイヤレスノードから受信することを含み得る。支援データは、第1のワイヤレスノードと第2のワイヤレスノードとの間の距離(distance)に基づく推定された伝搬時間(estimated propagation time)を含み得、到着時間差値を決定することは、推定された伝搬時間に少なくとも部分的に基づく。到着時間差値に少なくとも部分的に基づくロケーションが決定され得る。
【0007】
[0007] 本開示によるサイドリンク支援データ(sidelink assistance data)を提供する例示的な方法が、第1の時間において第1の基準信号を受信することと、ここにおいて、第1の基準信号が、第1の無線アクセスリンクを使用して第1のワイヤレスノードから送信される、第2の無線アクセスリンクを使用して第2の時間において第2の基準信号を送信することと、第1の時間と第2の時間とに基づいて送信遅延時間値を決定することと、送信遅延時間値の指示(indication)を送信することとを含む。
【0008】
[0008] そのような方法の実装形態は、以下の特徴のうちの1つまたは複数を含み得る。第1のワイヤレスノードは基地局であり得、第1の基準信号はダウンリンク測位基準信号であり得る。第2の基準信号はサイドリンク基準信号であり得る。第1のワイヤレスノードはユーザ機器であり得、第1の基準信号はサイドリンク基準信号であり得る。第2の基準信号はアップリンクサウンディング基準信号(uplink sounding reference signal)であり得る。第1の無線アクセスリンクはセルラーワイドエリアネットワーク技術を利用し得、第2の無線アクセスリンクはサイドリンクプロトコルに基づき得る。セルラーワイドエリアネットワーク技術は第5世代新無線を含み得る。送信遅延時間値の指示を送信することは、送信遅延時間値を含む1つまたは複数のサイドリンクメッセージを近接ユーザ機器(proximate user equipment)に送信することを含み得る。送信遅延時間値の指示を送信することは、送信遅延時間値を含む1つまたは複数のアップリンクメッセージ(uplink message)を基地局に送信することを含み得る。
【0009】
[0009] 本開示による到着時間差値を決定する例示的な方法が、第1の時間において第1の基準信号を受信することと、ここにおいて、第1の基準信号が、第1の無線アクセスリンクを使用して第1のワイヤレスノードから送信される、第2の時間において第2の基準信号を受信することと、ここにおいて、第2の基準信号が、第2のワイヤレスノードから送信される、第2のワイヤレスノードが第3の基準信号を受信する時間と第2のワイヤレスノードが第2の基準信号を送信する時間とに基づく送信遅延時間値を含む支援データを受信することと、ここにおいて、第3の基準信号が、第2の無線アクセスリンクを使用して第1のワイヤレスノードから送信される、第1のワイヤレスノードが第1の基準信号を送信する時間と第1のワイヤレスノードが第3の基準信号を送信する時間とに基づいてサイドリンク遅延時間値(sidelink delay time value)を決定することと、第1の時間と第2の時間と送信遅延時間値とサイドリンク遅延時間値とに少なくとも部分的に基づいて到着時間差を決定することとを含む。
【0010】
[0010] そのような方法の実装形態は、以下の特徴のうちの1つまたは複数を含み得る。第1のワイヤレスノードはユーザ機器であり得、第1の基準信号はアップリンク測位基準信号であり得る。第2のワイヤレスノードはユーザ機器であり得、第2の基準信号はアップリンク測位基準信号であり得る。第3の基準信号はサイドリンク基準信号であり得る。第1の無線アクセスリンクはセルラーワイドエリアネットワーク技術を利用し得、第2の無線アクセスリンクはサイドリンクプロトコルに基づく。セルラーワイドエリアネットワーク技術は第5世代新無線を含み得る。支援データを受信することは、支援データを含む1つまたは複数のサイドリンクメッセージを第2のワイヤレスノードから受信することを含み得る。支援データを受信することは、支援データを含む1つまたは複数のメッセージをネットワークサーバから受信することを含み得る。サイドリンク遅延時間値を決定することは、1つまたは複数のメッセージを第1のワイヤレスノードから受信することを含み得る。サイドリンク遅延時間値を決定することは、1つまたは複数のメッセージをネットワークサーバから受信することを含み得る。第2のワイヤレスノードまでのレンジが決定され得る。到着時間差値に少なくとも部分的に基づく第1のワイヤレスノードのロケーションが決定され得る。
【0011】
[0011] 本明細書で説明される項目および/または技法は、以下の能力のうちの1つまたは複数、ならびに言及されていない他の能力を提供し得る。ユーザ機器(UE)および基地局など、ワイヤレスノードは、到着時間差測定値を取得するのを支援するために、ネイバリングワイヤレスノードへのおよびそれからのサイドリンク信号を利用し得る。一例では、ターゲットUEおよびネイバリングUEが、ダウンリンク基準信号を基地局から受信し得る。ネイバリングUEは、ダウンリンク基準信号を受信したことに応答してサイドリンク信号を送信するように構成され得る。ターゲットUEは、ダウンリンク基準信号およびサイドリンク信号を受信したことに基づいて基準信号時間差を決定するように構成され得る。一例では、ターゲットUEは、アップリンク基準信号を基地局に送信し、サイドリンク信号をネイバリングUEに送信し得る。ネイバリングUEは、サイドリンク信号をターゲットUEから受信したことに応答してアップリンク基準信号を送信するように構成され得る。基地局は、アップリンク基準信号をターゲットUEおよびネイバリングUEから受信したことに基づいて基準信号時間差を決定し得る。到着時間差測定値は、ワイヤレスノードにわたる同期時間に依存しない。位置推定値の正確さが改善され得る。アップリンクおよびダウンリンク基準信号測位のためのメッセージングオーバーヘッドが低減され得る。他の能力が提供され得、本開示によるあらゆる実装形態が、説明される能力のいずれか、ましてすべてを提供しなければならないとは限らない。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】[0012] 例示的なワイヤレス通信システムの簡略化された図。
【
図2】[0013]
図1に示されている例示的なユーザ機器の構成要素のブロック図。
【
図3】[0014]
図1に示されている例示的な送信/受信ポイントの構成要素のブロック図。
【
図4】[0015]
図1に示されている例示的なサーバの構成要素のブロック図。
【
図5】[0016] 複数の基地局から取得された情報を使用してモバイルデバイスの位置を決定するための例示的な技法を示す図。
【
図6】複数の基地局から取得された情報を使用してモバイルデバイスの位置を決定するための例示的な技法を示す図。
【
図7】[0017] ユーザ機器と基地局との間の例示的なラウンドトリップメッセージフローを示す図。
【
図8】[0018] 例示的なサイドリンク援用ダウンリンク到着時間差ベース測位方法のブロック図。
【
図9】[0019] 例示的なサイドリンク援用ダウンリンク到着時間差ベース測位方法のメッセージタイミング図。
【
図10】[0020] 例示的なサイドリンク援用アップリンク到着時間差ベース測位方法のブロック図。
【
図11】[0021] 例示的なサイドリンク援用アップリンク到着時間差ベース測位方法のメッセージタイミング図。
【
図12】[0022] サイドリンク援用ダウンリンク到着時間差ベース測位方法の例示的なメッセージフロー図。
【
図13】[0023] サイドリンク援用アップリンク到着時間差ベース測位方法の例示的なメッセージフロー図。
【
図14】[0024] サイドリンク援用測位における到着時間差を決定する方法のブロックフロー図。
【
図15】[0025] サイドリンク支援データを提供する方法のブロックフロー図。
【
図16】[0026] サイドリンク援用アップリンク測位における到着時間差を決定する方法のブロックフロー図。
【発明を実施するための形態】
【0013】
[0027] サイドリンク援用到着時間差(TDOA)ベース測位方法のための技法が本明細書で説明される。非サービング基地局から送信された、またはそれに送信された基準信号を検出または提供する、低減能力ユーザ機器(UE)(RedCap UE)、制限帯域幅UE、またはNR Light UEなどの他の低ティアUEなど、あるUEのアビリティ(ability)が制限され得る。UEと基地局との間の距離は、UEが遠い局と通信するアビリティをさらに低減し得る。概して、RedCap UEの制限は、制限された帯域幅能力、受信(Rx)アンテナの低減された数、および/または制限されたベースバンド処理能力に基づき得る。これらの制限は、非サービング局によって送信された、測位基準信号(PRS)、または他の基準信号を検出するRedCap UEのアビリティを低減し得る。RedCap UEの送信電力もまた制限され得、したがって、測位のためのサウンディング基準信号(SRS)が非サービング局によって検出されないことがある。本明細書で提供されるサイドリンク援用測位方法は、非サービング局からの低品質PRSおよび/またはSRS測定の影響を低減し、RSTDベース測位の信頼性を改善し得る。
【0014】
[0028] 一実施形態では、サイドリンク支援測位方法は、通信ネットワーク中の異なるワイヤレスノードにわたる同期誤差の影響を緩和するために使用され得る。たとえば、サービング基地局(gNB)など、第1のワイヤレスノードが、PRSをRedCap UEおよび他のUEなどの他のワイヤレスノードに送信し得る。他のUEは、RedCap UEと比較して増加した能力を有し得、送信ワイヤレスノードと他のUEとの間のレンジが知られている。PRSを受信したことに応答して、他のUEは、サイドリンク信号をRedCap UEに送信することと、PRSを受信することとサイドリンク信号を送信することとの間の時間差に基づく時間遅延をシグナリングすることとを行うように構成され得る。RedCap UEは、受信されたPRSと他のUEから受信されたサイドリンク信号とに基づいてRSTDを決定および報告するように構成され得る。一例では、RedCap UEは、サービングワイヤレスノード(たとえば、gNB)によって受信され得るSRSを送信し得る。RedCap UEはまた、サイドリンク信号を他のUEに送信し得る。他のUEは、RedCap UEと比較して増加した能力を有し得、他のUEの各々とサービングワイヤレスノードとの間のレンジが知られている。他のUEは、SRSを送信し、サイドリンク信号がRedCap UEから受信される時間とSRSが送信される時間とに基づく時間差をシグナリングし得る。サービングワイヤレスノード、または他のネットワークサーバは、RedCap UEから受信されたSRSと他のUEから受信されたSRSとに基づいてRedCap UEのためのRSTDを決定するように構成され得る。これらの技法および構成は例であり、他の技法および構成が使用され得る。
【0015】
[0029]
図1を参照すると、通信システム100の一例は、UE105と、無線アクセスネットワーク(RAN)135、ここでは第5世代(5G)次世代(NG)RAN(NG-RAN)と、5Gコアネットワーク(5GC)140とを含む。UE105は、たとえば、IoTデバイス、ロケーショントラッカーデバイス、セルラー電話、または他のデバイスであり得る。5Gネットワークは、新無線(NR)ネットワークと呼ばれることもあり、NG-RAN135は、5G RANまたはNR RANと呼ばれることがあり、5GC140は、NGコアネットワーク(NGC)と呼ばれることがある。NG-RANおよび5GCの規格化は、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP(登録商標))において進行中である。したがって、NG-RAN135および5GC140は、3GPPからの5Gサポートのための現在のまたは将来の規格に準拠し得る。NG-RAN135は、別のタイプのRAN、たとえば、3G RAN、4Gロングタームエボリューション(LTE)RANなどであり得る。通信システム100は、全地球測位システム(GPS)、グローバルナビゲーション衛星システム(GLONASS)、Galileo、またはBeidouのような衛星測位システム(SPS)(たとえば、グローバルナビゲーション衛星システム(GNSS))、あるいはインド地域航法衛星システム(IRNSS)、欧州静止ナビゲーションオーバーレイサービス(EGNOS)、またはワイドエリアオーグメンテーションシステム(WAAS)などの何らかの他の局所的なまたは地域のSPSのための、衛星ビークル(SV)190、191、192、193のコンスタレーション185からの情報を利用し得る。通信システム100の追加の構成要素が以下で説明される。通信システム100は、追加または代替の構成要素を含み得る。
【0016】
[0030]
図1に示されているように、NG-RAN135は、NRノードB(gNB)110a、110bと次世代eノードB(ng-eNB)114とを含み、5GC140は、アクセスおよびモビリティ管理機能(AMF)115と、セッション管理機能(SMF)117と、ロケーション管理機能(LMF)120と、ゲートウェイモバイルロケーションセンター(GMLC)125とを含む。gNB110a、110b、およびng-eNB114は、互いに通信可能に結合され、各々、UE105と双方向にワイヤレス通信するように構成され、各々、AMF115に通信可能に結合され、それと双方向に通信するように構成される。AMF115と、SMF117と、LMF120と、GMLC125とは、互いに通信可能に結合され、GMLCは、外部クライアント130に通信可能に結合される。SMF117は、メディアセッションを作成し、制御し、削除するために、サービス制御機能(SCF)(図示せず)の最初の接点として働き得る。
【0017】
[0031]
図1は、様々な構成要素の一般化された図を提供し、それらのいずれかまたはすべてが適宜に利用され得、それらの各々が必要に応じて複製または省略され得る。詳細には、1つのUE105が示されているが、多くのUE(たとえば、数百、数千、数百万など)が通信システム100において利用され得る。同様に、通信システム100は、より多数の(またはより少数の)SV(すなわち、示されている4つのSV190~193よりも多いまたは少ない)、gNB110a、110b、ng-eNB114、AMF115、外部クライアント130、および/または他の構成要素を含み得る。通信システム100中の様々な構成要素を接続する図示された接続は、追加の(中間)構成要素、直接的または間接的な物理および/またはワイヤレス接続、ならびに/あるいは追加のネットワークを含み得る、データおよびシグナリング接続を含む。さらに、構成要素は、所望の機能に応じて、並べ替えられ、組み合わせられ、分離され、置換され、および/または省略され得る。
【0018】
[0032]
図1は5Gベースネットワークを示すが、同様のネットワーク実装形態および構成が、3G、ロングタームエボリューション(LTE)などの他の通信技術のために使用され得る。本明細書で説明される実装形態は(それらが、5G技術のためのものであっても、ならびに/あるいは1つまたは複数の他の通信技術および/またはプロトコルのためのものであっても)、指向性同期信号を送信すること(またはブロードキャストすること)、UE(たとえば、UE105)において指向性信号を受信および測定すること、ならびに/あるいは(GMLC125または他のロケーションサーバを介して)UE105にロケーション支援を提供すること、ならびに/あるいはそのような指向的に送信された信号のためにUE105において受信される測定量に基づいてUE105、gNB110a、110b、またはLMF120などのロケーション対応デバイスにおいてUE105のためのロケーションを算出することを行うために使用され得る。ゲートウェイモバイルロケーションセンター(GMLC)125と、ロケーション管理機能(LMF)120と、アクセスおよびモビリティ管理機能(AMF)115と、SMF117と、ng-eNB(eノードB)114と、gNB(gノードB)110a、110bとは、例であり、様々な実施形態では、それぞれ、様々な他のロケーションサーバ機能および/または基地局機能によって置き換えられるか、またはそれらを含み得る。
【0019】
[0033] UE105は、デバイス、モバイルデバイス、ワイヤレスデバイス、モバイル端末、端末、移動局(MS)、セキュアユーザプレーンロケーション(SUPL)対応端末(SET)を備え得、および/またはそのように呼ばれるか、あるいは、何らかの他の名前で呼ばれることがある。その上、UE105は、セルフォン、スマートフォン、ラップトップ、タブレット、PDA、追跡デバイス、ナビゲーションデバイス、モノのインターネット(IoT)デバイス、アセットトラッカー、健康モニタ、セキュリティシステム、スマート都市センサー、スマートメーター、ウェアラブルトラッカー、あるいは何らかの他のポータブルまたは可動デバイスに対応し得る。一般に、必ずしもそうとは限らないが、UE105は、モバイル通信用グローバルシステム(GSM)、符号分割多元接続(CDMA)、広帯域CDMA(WCDMA(登録商標))、LTE、高速パケットデータ(HRPD)、IEEE802.11 WiFi(登録商標)(Wi-Fi(登録商標)とも呼ばれる)、Bluetooth(登録商標)(BT)、ワールドワイドインターオペラビリティフォーマイクロウェーブアクセス(WiMAX(登録商標))、(たとえば、NG-RAN135および5GC140を使用する)5G新無線(NR)など、1つまたは複数の無線アクセス技術(RAT)を使用してワイヤレス通信をサポートし得る。UE105は、たとえばデジタル加入者回線(DSL)またはパケットケーブルを使用して他のネットワーク(たとえば、インターネット)に接続し得るワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)を使用して、ワイヤレス通信をサポートし得る。これらのRATのうちの1つまたは複数の使用は、UE105が(たとえば
図1に示されていない5GC140の要素を介して、または場合によってはGMLC125を介して)外部クライアント130と通信することを可能にし、および/または外部クライアント130が(たとえば、GMLC125を介して)UE105に関するロケーション情報を受信することを可能にし得る。
【0020】
[0034] UE105は、単一のエンティティを含み得、あるいは、ユーザがオーディオ、ビデオおよび/もしくはデータI/O(入出力)デバイスならびに/またはボディセンサーならびに別個のワイヤラインもしくはワイヤレスモデムを採用し得るパーソナルエリアネットワーク中などで複数のエンティティを含み得る。UE105のロケーションの推定値は、ロケーション、ロケーション推定値、ロケーションフィックス、フィックス、位置、位置推定値、または位置フィックスと呼ばれることがあり、地理的であり、したがって、高度成分(たとえば、海抜高、地表高または地表深度、フロアレベル、または地階レベル)を含むことも含まないこともあるUE105のロケーション座標(たとえば、緯度および経度)を提供し得る。代替的に、UE105のロケーションは、都市ロケーションとして(たとえば、郵便住所として、あるいは、特定の部屋またはフロアなど、建築物中の何らかのポイントまたは小さいエリアの指定として)表され得る。UE105のロケーションは、ある確率または信頼性レベル(たとえば、67%、95%など)でUE105がそれの内部に位置することが予想される(地理的にまたは都市形態でのいずれかで定義される)エリアまたはボリュームとして表され得る。UE105のロケーションは、たとえば、知られているロケーションからの距離および方向を備える相対的なロケーションとして表され得る。相対的なロケーションは、たとえば、地理的に、都市に関して、あるいは、たとえば、マップ、フロアプラン、または建築物プラン上に示されたポイント、エリア、またはボリュームを参照することによって定義され得る知られているロケーションにおける何らかの原点に対して定義された相対的な座標(たとえば、X、Y(およびZ)座標)として表され得る。本明細書に含まれている説明では、ロケーションという用語の使用は、別段に示されていない限り、これらの変形態のいずれかを備え得る。UEのロケーションを算出するとき、局所的なx、y、および場合によってはz座標の値を求め、次いで、所望される場合、局所的な座標を(たとえば、緯度、経度、および平均海面の上または下の高度に対する)絶対的な座標にコンバートすることが一般的である。
【0021】
[0035] UE105は、様々な技術のうちの1つまたは複数を使用して他のエンティティと通信するように構成され得る。UE105は、1つまたは複数のデバイスツーデバイス(D2D)ピアツーピア(P2P)リンクを介して1つまたは複数の通信ネットワークに間接的に接続するように構成され得る。D2D P2Pリンクは、LTE Direct(LTE-D)、WiFi Direct(登録商標)(WiFi-D)、Bluetoothなど、任意の適切なD2D無線アクセス技術(RAT)を用いてサポートされ得る。D2D通信を利用するUEのグループのうちの1つまたは複数は、gNB110a、110b、および/またはng-eNB114のうちの1つまたは複数などの送信/受信ポイント(TRP)の地理的カバレージエリア内にあり得る。そのようなグループ中の他のUEはそのような地理的カバレージエリアの外側にあり得るか、または別様に基地局からの送信を受信することができないことがある。D2D通信を介して通信するUEのグループは、各UEがグループ中の他のUEに送信し得る、1対多(1:M)システムを利用し得る。TRPは、D2D通信のためのリソースのスケジューリングを容易にし得る。他の場合には、D2D通信は、TRPの関与なしで、UE間で行われ得る。
【0022】
[0036]
図1に示されているNG-RAN135中の基地局(BS)は、gNB110aおよび110bと呼ばれるNRノードBを含む。NG-RAN135中のgNB110a、110bのペアは、1つまたは複数の他のgNBを介して互いに接続され得る。5Gネットワークへのアクセスは、UE105とgNB110a、110bのうちの1つまたは複数との間のワイヤレス通信を介してUE105に提供され、gNB110a、110bは、5Gを使用するUE105のために5GC140へのワイヤレス通信アクセスを提供し得る。
図1では、UE105のためのサービングgNBは、gNB110aであると仮定されるが、別のgNB(たとえば、gNB110b)は、UE105が別のロケーションに移動する場合にサービングgNBとして働き得るか、またはUE105に追加のスループットおよび帯域幅を提供するための2次gNBとして働き得る。
【0023】
[0037]
図1に示されているNG-RAN135中の基地局(BS)は、次世代発展型ノードBとも呼ばれるng-eNB114を含み得る。ng-eNB114は、場合によっては1つまたは複数の他のgNBおよび/または1つまたは複数の他のng-eNBを介してNG-RAN135中のgNB110a、110bのうちの1つまたは複数に接続され得る。ng-eNB114は、UE105にLTEワイヤレスアクセスおよび/または発展型LTE(eLTE)ワイヤレスアクセスを提供し得る。gNB110a、110bおよび/またはng-eNB114のうちの1つまたは複数は、UE105の位置を決定するのを支援するために信号を送信し得るが、UE105からまたは他のUEから信号を受信しないことがある測位専用のビーコンとして機能するように構成され得る。
【0024】
[0038] gNB110a、gNB110b、ng-eNB114など、BSは、各々、1つまたは複数のTRPを備え得る。たとえば、BSのセル内の各セクタはTRPを備え得るが、複数のTRPは1つまたは複数の構成要素を共有し得る(たとえば、プロセッサを共有するが別個のアンテナを有し得る)。通信システム100はマクロTRPを含み得るか、あるいは通信システム100は異なるタイプのTRP、たとえば、マクロTRP、ピコTRP、および/またはフェムトTRPなどを有し得る。マクロTRPは、比較的大きい地理的エリア(たとえば、半径数キロメートル)をカバーし得、サービスに加入している端末による無制限アクセスを可能にし得る。ピコTRPは、比較的小さい地理的エリア(たとえば、ピコセル)をカバーし得、サービスに加入している端末による無制限アクセスを可能にし得る。フェムトTRPまたはホームTRPは、比較的小さい地理的エリア(たとえば、フェムトセル)をカバーし得、フェムトセルとの関連を有する端末(たとえば、家庭のユーザのための端末)による制限付きアクセスを可能にし得る。
【0025】
[0039] 述べられたように、
図1は、5G通信プロトコルに従って通信するように構成されたノードを示すが、たとえばLTEプロトコルまたはIEEE802.11xプロトコルなど、他の通信プロトコルに従って通信するように構成されたノードが使用され得る。たとえば、UE105にLTEワイヤレスアクセスを提供する発展型パケットシステム(EPS)では、RANは、発展型ノードB(eNB)を備える基地局を備え得る発展型ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションズシステム(UMTS)地上波無線アクセスネットワーク(E-UTRAN)を備え得る。EPSのためのコアネットワークは、発展型パケットコア(EPC)を備え得る。EPSは、E-UTRAN+EPCを備え得、ここで、E-UTRANは、
図1中のNG-RAN135に対応し、EPCは、5GC140に対応する。
【0026】
[0040] gNB110a、110bおよびng-eNB114は、測位機能のために、LMF120と通信するAMF115と通信し得る。AMF115は、セル変更とハンドオーバとを含むUE105のモビリティをサポートし得、UE105へと、場合によっては、UE105のためのデータおよびボイスベアラへとのシグナリング接続をサポートすることに参加し得る。LMF120は、たとえば、ワイヤレス通信を通してUE105と直接通信し得る。LMF120は、UE105がNG-RAN135にアクセスするときのUE105の測位をサポートし得、支援GNSS(A-GNSS)、観測到着時間差(OTDOA)、リアルタイムキネマティクス(RTK)、精密単独測位(PPP)、差動GNSS(DGNSS)、拡張セルID(E-CID)、到着角度(AOA)、離脱角度(AOD)、および/または他の位置方法などの位置プロシージャ/方法をサポートし得る。LMF120は、たとえば、AMF115から、またはGMLC125から受信されたUE105のためのロケーションサービス要求を処理し得る。LMF120は、AMF115および/またはGMLC125に接続され得る。LMF120は、ロケーションマネージャ(LM)、ロケーション機能(LF)、コマーシャルLMF(CLMF)、または付加価値LMF(VLMF)などの他の名前で呼ばれることがある。LMF120を実装するノード/システムは、追加または代替として、拡張サービングモバイルロケーションセンター(E-SMLC)またはセキュアユーザプレーンロケーション(SUPL)ロケーションプラットフォーム(SLP)など、他のタイプのロケーションサポートモジュールを実装し得る。(UE105のロケーションの導出を含む)測位機能の少なくとも部分は、(たとえば、gNB110a、110bおよび/またはng-eNB114などのワイヤレスノードによって送信される信号ならびに/あるいは、たとえば、LMF120によってUE105に提供された支援データのためにUE105によって取得された信号測定値を使用して)UE105において実施され得る。
【0027】
[0041] GMLC125は、外部クライアント130から受信されたUE105についてのロケーション要求をサポートし得、AMF115によってLMF120にフォワーディングするためにそのようなロケーション要求をAMF115にフォワーディングし得るか、またはLMF120にロケーション要求を直接フォワーディングし得る。(たとえば、UE105のためのロケーション推定値を含んでいる)LMF120からのロケーション応答は、直接またはAMF115を介してのいずれかでGMLC125に戻され得、GMLC125は、次いで、外部クライアント130に(たとえば、ロケーション推定値を含んでいる)ロケーション応答を戻し得る。AMF115とLMF120の両方に接続されたGMLC125が示されているが、いくつかの実装形態では、これらの接続のうちの1つが5GC140によってサポートされ得る。
【0028】
[0042]
図1にさらに示されているように、LMF120は、3GPP技術仕様(TS)38.455に定義され得る(NPPaまたはNRPPaと呼ばれることがある)新無線位置プロトコルAを使用してgNB110a、110bおよび/またはng-eNB114と通信し得る。NRPPaは、3GPP TS36.455において定義されているLTE測位プロトコルA(LPPa)と同じであるか、それと同様であるか、またはそれの拡張であり得、NRPPaメッセージは、AMF115を介してgNB110a(またはgNB110b)とLMF120との間でおよび/またはng-eNB114とLMF120との間で転送される。
図1にさらに示されているように、LMF120とUE105とは、3GPP TS37.355において定義され得るLTE測位プロトコル(LPP)を使用して通信し得る。LMF120とUE105とは、同じくまたは代わりに、LPPと同じであるか、それと同様であるか、またはそれの拡張であり得る(NPPまたはNRPPと呼ばれることがある)新無線測位プロトコルを使用して通信し得る。ここで、LPPメッセージおよび/またはNPPメッセージは、AMF115と、UE105のためのサービングgNB110a、110bまたはサービングng-eNB114とを介してUE105とLMF120との間で転送され得る。たとえば、LPPメッセージおよび/またはNPPメッセージは、5Gロケーションサービスアプリケーションプロトコル(LCS AP)を使用してLMF120とAMF115との間で転送され得、5G非アクセス層(NAS)プロトコルを使用してAMF115とUE105との間で転送され得る。LPPプロトコルおよび/またはNPPプロトコルは、A-GNSS、RTK、OTDOAおよび/またはE-CIDなどのUE支援および/またはUEベース位置方法を使用してUE105の測位をサポートするために使用され得る。NRPPaプロトコルは、(たとえば、gNB110a、110bまたはng-eNB114によって取得された測定値とともに使用されるときに)E-CIDなどのネットワークベース位置方法を使用してUE105の測位をサポートするために使用され得、ならびに/あるいはgNB110a、110b、および/またはng-eNB114からの指向性SS送信を定義するパラメータなどのロケーション関係情報をgNB110a、110bおよび/またはng-eNB114から取得するためにLMF120によって使用され得る。
【0029】
[0043] UE支援位置方法では、UE105は、ロケーション測定値を取得し、UE105のためのロケーション推定値の算出のためにロケーションサーバ(たとえば、LMF120)に測定値を送り得る。たとえば、ロケーション測定値は、gNB110a、110b、ng-eNB114、および/またはWLAN APのための受信信号強度指示(RSSI)、ラウンドトリップ信号伝搬時間(RTT)、基準信号時間差(RSTD)、基準信号受信電力(RSRP)および/または基準信号受信品質(RSRQ)のうちの1つまたは複数を含み得る。ロケーション測定値は、同じくまたは代わりに、SV190~193のためのGNSS擬似距離、コード位相、および/またはキャリア位相の測定値を含み得る。
【0030】
[0044] UEベース位置方法では、UE105は、(たとえば、UE支援位置方法のためのロケーション測定値と同じまたはそれと同様であり得る)ロケーション測定値を取得し得、(たとえば、LMF120などのロケーションサーバから受信された、あるいはgNB110a、110b、ng-eNB114、または他の基地局もしくはAPによってブロードキャストされた支援データの助けをかりて)UE105のロケーションを算出し得る。
【0031】
[0045] ネットワークベース位置方法では、1つまたは複数の基地局(たとえば、gNB110a、110b、および/またはng-eNB114)またはAPは、ロケーション測定値(たとえば、UE105によって送信された信号のためのRSSI、RTT、RSRP、RSRQまたは到着時間(TOA)の測定値)を取得し得、および/またはUE105によって取得された測定値を受信し得る。1つまたは複数の基地局またはAPは、UE105のためのロケーション推定値の算出のためにロケーションサーバ(たとえば、LMF120)に測定値を送り得る。
【0032】
[0046] NRPPaを使用してgNB110a、110b、および/またはng-eNB114によってLMF120に提供された情報は、指向性SS送信およびロケーション座標のためのタイミングおよび構成情報を含み得る。LMF120は、NG-RAN135および5GC140を介してLPPメッセージおよび/またはNPPメッセージ中の支援データとしてUE105にこの情報の一部または全部を提供し得る。
【0033】
[0047] LMF120からUE105に送られたLPPメッセージまたはNPPメッセージは、所望の機能に応じて様々な事のうちのいずれかを行うようにUE105に命令し得る。たとえば、LPPメッセージまたはNPPメッセージは、GNSS(またはA-GNSS)、WLAN、E-CID、および/またはOTDOA(または何らかの他の位置方法)のための測定値を取得するようにとのUE105に対する命令を含んでいることがある。E-CIDの場合、LPPメッセージまたはNPPメッセージは、gNB110a、110b、および/またはng-eNB114のうちの1つまたは複数によってサポートされる(あるいはeNBまたはWiFi APなどの何らかの他のタイプの基地局によってサポートされる)特定のセル内で送信される指向性信号の1つまたは複数の測定量(たとえば、ビームID、ビーム幅、平均角度、RSRP、RSRQ測定値)を取得するようにUE105に命令し得る。UE105は、サービングgNB110a(またはサービングng-eNB114)およびAMF115を介して(たとえば、5G NASメッセージ内の)LPPメッセージまたはNPPメッセージ中でLMF120に測定量を送り返し得る。
【0034】
[0048] 述べられたように、通信システム100は5G技術に関して説明されるが、通信システム100は、GSM、WCDMA、LTEなど、他の通信技術をサポートするために実装され得、それらの通信技術は、(たとえば、ボイス、データ、測位、および他の機能を実装するために)UE105などのモバイルデバイスをサポートし、それらと対話するために使用される。いくつかのそのような実施形態では、5GC140は、異なるエアインターフェースを制御するように構成され得る。たとえば、5GC140は、5GC150中の非3GPPインターワーキング機能(N3IWF、
図1に図示せず)を使用してWLANに接続され得る。たとえば、WLANは、UE105のためのIEEE802.11 WiFiアクセスをサポートし得、1つまたは複数のWiFi APを備え得る。ここで、N3IWFは、WLANに、およびAMF115などの5GC140中の他の要素に接続し得る。いくつかの実施形態では、NG-RAN135と5GC140の両方は、1つまたは複数の他のRANと1つまたは複数の他のコアネットワークとによって置き換えられ得る。たとえば、EPSでは、NG-RAN135は、eNBを含んでいるE-UTRANによって置き換えられ得、5GC140は、AMF115の代わりのモビリティ管理エンティティ(MME)と、LMF120の代わりのE-SMLCと、GMLC125と同様であり得るGMLCとを含んでいるEPCによって置き換えられ得る。そのようなEPSでは、E-SMLCは、E-UTRAN中のeNBにロケーション情報を送り、それらのeNBからロケーション情報を受信するために、NRPPaの代わりにLPPaを使用し得、UE105の測位をサポートするためにLPPを使用し得る。これらの他の実施形態では、指向性PRSを使用するUE105の測位は、5Gネットワークについて本明細書で説明されることに類似する様式でサポートされ得るが、gNB110a、110b、ng-eNB114、AMF115、およびLMF120について本明細書で説明される機能およびプロシージャは、いくつかの場合には、eNB、WiFi AP、MME、およびE-SMLCなどの他のネットワーク要素に代わりに適用され得ることが異なる。
【0035】
[0049] 述べられたように、いくつかの実施形態では、測位機能は、位置が決定されることになるUE(たとえば、
図1のUE105)のレンジ内にある(gNB110a、110b、および/またはng-eNB114などの)基地局によって送られた指向性SSビームを少なくとも部分的に使用して実装され得る。UEは、いくつかの事例では、UEの位置を算出するために(gNB110a、110b、ng-eNB114などの)複数の基地局からの指向性SSビームを使用し得る。
【0036】
[0050] また
図2を参照すると、UE200は、UE105の一例であり、プロセッサ210と、ソフトウェア(SW)212を含むメモリ211と、1つまたは複数のセンサー213と、(1つまたは複数のワイヤレストランシーバ240、およびワイヤードトランシーバ250を含む)トランシーバ215のためのトランシーバインターフェース214と、ユーザインターフェース216と、衛星測位システム(SPS)受信機217と、カメラ218と、位置(動き)デバイス219とを含むコンピューティングプラットフォームを備える。プロセッサ210、メモリ211、(1つまたは複数の)センサー213、トランシーバインターフェース214、ユーザインターフェース216、SPS受信機217、カメラ218、および位置(動き)デバイス219は、(たとえば、光および/または電気通信のために構成され得る)バス220によって互いに通信可能に結合され得る。図示された装置(たとえば、カメラ218、位置(動き)デバイス219、および/または(1つまたは複数の)センサー213のうちの1つまたは複数など)のうちの1つまたは複数は、UE200から省略され得る。プロセッサ210は、1つまたは複数のインテリジェントハードウェアデバイス、たとえば、中央処理ユニット(CPU)、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(ASIC)などを含み得る。プロセッサ210は、汎用/アプリケーションプロセッサ230、デジタル信号プロセッサ(DSP)231、モデムプロセッサ232、ビデオプロセッサ233、および/またはセンサープロセッサ234を含む、複数のプロセッサを備え得る。プロセッサ230~234のうちの1つまたは複数は、複数のデバイス(たとえば、複数のプロセッサ)を備え得る。たとえば、センサープロセッサ234は、たとえばレーダー、超音波、および/またはライダーなどのためのプロセッサを備え得る。モデムプロセッサ232は、デュアルSIM/デュアル接続性(さらにはより多くのSIM)をサポートし得る。たとえば、あるSIM(加入者識別情報モジュールまたは加入者識別モジュール)が相手先商標製造会社(OEM)によって使用され得、別のSIMが接続性のためにUE200のエンドユーザによって使用され得る。メモリ211は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、フラッシュメモリ、ディスクメモリ、および/または読取り専用メモリ(ROM)などを含み得る非一時的記憶媒体である。メモリ211は、実行されたとき、プロセッサ210に、本明細書で説明される様々な機能を実施させるように構成された命令を含んでいる、プロセッサ可読、プロセッサ実行可能ソフトウェアコードであり得るソフトウェア212を記憶する。代替的に、ソフトウェア212は、プロセッサ210によって直接実行可能でないことがあるが、たとえば、コンパイルおよび実行されたとき、プロセッサ210に機能を実施させるように構成され得る。本説明は、機能を実施するプロセッサ210に言及し得るが、これは、プロセッサ210がソフトウェアおよび/またはファームウェアを実行する場合などの他の実装形態を含む。本説明は、機能を実施するプロセッサ230~234のうちの1つまたは複数の略記として、機能を実施するプロセッサ210に言及し得る。本説明は、機能を実施するUE200の1つまたは複数の適切な構成要素の略記として、機能を実施するUE200に言及し得る。プロセッサ210は、メモリ211に加えておよび/またはその代わりに、記憶された命令を伴うメモリを含み得る。プロセッサ210の機能は、以下でより十分に説明される。
【0037】
[0051]
図2に示されているUE200の構成は、特許請求の範囲を含めて、本開示の一例であり、本開示を限定するものではなく、他の構成が使用され得る。たとえば、UEの例示的な構成は、プロセッサ210のプロセッサ230~234のうちの1つまたは複数、メモリ211、およびワイヤレストランシーバ240を含む。他の例示的な構成は、プロセッサ210のプロセッサ230~234のうちの1つまたは複数、メモリ211、ワイヤレストランシーバ240、および(1つまたは複数の)センサー213のうちの1つまたは複数、ユーザインターフェース216、SPS受信機217、カメラ218、PMD219、および/またはワイヤードトランシーバ250を含む。
【0038】
[0052] UE200は、トランシーバ215および/またはSPS受信機217によって受信され、ダウンコンバートされる信号のベースバンド処理を実施することが可能であり得る、モデムプロセッサ232を備え得る。モデムプロセッサ232は、トランシーバ215による送信のためにアップコンバートされるべき信号のベースバンド処理を実施し得る。同じくまたは代替的に、ベースバンド処理は、汎用プロセッサ230および/またはDSP231によって実施され得る。しかしながら、ベースバンド処理を実施するために、他の構成が使用され得る。
【0039】
[0053] UE200は、たとえば、慣性測定ユニット(IMU)270、1つまたは複数の磁力計271、および/または1つまたは複数の環境センサー272を含み得る、(1つまたは複数の)センサー213を含み得る。IMU270は、1つまたは複数の慣性センサー、たとえば、(たとえば、3次元におけるUE200の加速度に集合的に応答する)1つまたは複数の加速度計273および/または1つまたは複数のジャイロスコープ274を備え得る。(1つまたは複数の)磁力計は、たとえば、1つまたは複数のコンパスアプリケーションをサポートするために、様々な目的のいずれかのために使用され得る(たとえば、磁北および/または真北に対する)方位を決定するための測定値を提供し得る。(1つまたは複数の)環境センサー272は、たとえば、1つまたは複数の温度センサー、1つまたは複数の気圧センサー、1つまたは複数の周辺光センサー、1つまたは複数のカメライメージャ、および/または1つまたは複数のマイクロフォンなどを備え得る。(1つまたは複数の)センサー213は、その指示がメモリ211に記憶され、たとえば、測位および/またはナビゲーション動作を対象とするアプリケーションなどの1つまたは複数のアプリケーションをサポートするDSP231および/または汎用プロセッサ230によって処理され得る、アナログ信号および/またはデジタル信号を生成し得る。
【0040】
[0054] (1つまたは複数の)センサー213は、相対的なロケーション測定、相対的なロケーション決定、動き決定などにおいて使用され得る。(1つまたは複数の)センサー213によって検出される情報は、動き検出、相対的な変位、デッドレコニング、センサーベースロケーション決定、および/またはセンサー支援ロケーション決定のために使用され得る。(1つまたは複数の)センサー213は、UE200が固定である(静止している)のか、モバイルであるのか、および/または、UE200のモビリティに関する何らかの有用な情報をLMF120に報告すべきかどうかを決定するために、有用であり得る。たとえば、(1つまたは複数の)センサー213によって取得/測定された情報に基づいて、UE200は、UE200が移動を検出したこと、またはUE200が移動したことをLMF120に通知/報告し、相対的な変位/距離を(たとえば、デッドレコニング、またはセンサーベースロケーション決定、または(1つまたは複数の)センサー213によって可能にされるセンサー支援ロケーション決定を介して)報告し得る。別の例では、相対的な測位情報のために、UE200に関する他のデバイスの角度および/または方位などを決定するために、センサー/IMUが使用され得る。
【0041】
[0055] IMU270は、相対的なロケーション決定において使用され得る、UE200の動きの方向および/または動きの速さについての測定値を提供するように構成され得る。たとえば、IMU270の1つまたは複数の加速度計273および/または1つまたは複数のジャイロスコープ274はそれぞれ、UE200の線形加速度および回転速さを検出し得る。UE200の動きの瞬時的な方向ならびに変位を決定するために、UE200の線形加速度および回転速さの測定値が時間にわたり積分され得る。UE200のロケーションを追跡するために、動きの瞬時的な方向および変位が積分され得る。たとえば、UE200の基準ロケーションは、たとえば、ある瞬間についてSPS受信機217を使用して(および/または何らかの他の手段によって)決定され得、この瞬間の後に得られる(1つまたは複数の)加速度計273および(1つまたは複数の)ジャイロスコープ274からの測定値は、基準ロケーションに対するUE200の移動(方向および距離)に基づいてUE200の現在ロケーションを決定するためにデッドレコニングにおいて使用され得る。
【0042】
[0056] (1つまたは複数の)磁力計271は異なる方向における磁界強度を決定し得、これはUE200の方位を決定するために使用され得る。たとえば、方位は、UE200のためのデジタルコンパスを提供するために使用され得る。(1つまたは複数の)磁力計271は、2つの直交する次元における磁界強度の指示を検出し、提供するように構成された、2次元磁力計を含み得る。同じくまたは代替的に、(1つまたは複数の)磁力計271は、3つの直交する次元における磁界強度の指示を検出し、提供するように構成された、3次元磁力計を含み得る。(1つまたは複数の)磁力計271は、磁界を検知し、磁界の指示を、たとえばプロセッサ210に提供するための手段を提供し得る。
【0043】
[0057] トランシーバ215は、それぞれワイヤレス接続およびワイヤード接続を通して他のデバイスと通信するように構成された、ワイヤレストランシーバ240およびワイヤードトランシーバ250を含み得る。たとえば、ワイヤレストランシーバ240は、ワイヤレス信号248を(たとえば、1つまたは複数のアップリンクチャネルおよび/または1つまたは複数のサイドリンクチャネル上で)送信し、ならびに/または(たとえば、1つまたは複数のダウンリンクチャネルおよび/または1つまたは複数のサイドリンクチャネル上で)受信し、ワイヤレス信号248からワイヤード(たとえば、電気および/または光)信号に、およびワイヤード(たとえば、電気および/または光)信号からワイヤレス信号248に変換するための、1つまたは複数のアンテナ246に結合された送信機242および受信機244を含み得る。したがって、送信機242は、個別の構成要素または組み合わせられた/統合された構成要素であり得る複数の送信機を含み得、および/あるいは、受信機244は、個別の構成要素または組み合わせられた/統合された構成要素であり得る複数の受信機を含み得る。ワイヤレストランシーバ240は、5G新無線(NR)、GSM(モバイル用グローバルシステム)、UMTS(ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションズシステム)、AMPS(アドバンストモバイルフォンシステム)、CDMA(符号分割多元接続)、WCDMA(広帯域CDMA)、LTE(ロングタームエボリューション)、LTE Direct(LTE-D)、3GPP LTE車両対あらゆるモノ(V2X)、PC5、IEEE802.11(IEEE802.11pを含む)、WiFi、WiFi Direct(WiFi-D)、Bluetooth、Zigbee(登録商標)などの様々な無線アクセス技術(RAT)に従って(たとえば、TRPおよび/または1つまたは複数の他のデバイスと)信号を通信するように構成され得る。新無線は、mm波周波数および/またはサブ6GHz周波数を使用し得る。ワイヤードトランシーバ250は、たとえば、gNB110aに通信を送り、gNB110aから通信を受信するために、たとえば、NG-RAN135とのワイヤード通信のために構成された、送信機252および受信機254を含み得る。送信機252は、個別の構成要素または組み合わせられた/統合された構成要素であり得る複数の送信機を含み得、および/あるいは、受信機254は、個別の構成要素または組み合わせられた/統合された構成要素であり得る複数の受信機を含み得る。ワイヤードトランシーバ250は、たとえば光通信および/または電気通信のために構成され得る。トランシーバ215は、たとえば光接続および/または電気接続によって、トランシーバインターフェース214に通信可能に結合され得る。トランシーバインターフェース214は、トランシーバ215と少なくとも部分的に統合され得る。
【0044】
[0058] ユーザインターフェース216は、たとえば、スピーカー、マイクロフォン、ディスプレイデバイス、振動デバイス、キーボード、タッチスクリーンなどのいくつかのデバイスのうちの1つまたは複数を備え得る。ユーザインターフェース216は、これらのデバイスのいずれかのうちの2つ以上を含み得る。ユーザインターフェース216は、ユーザがUE200によってホストされた1つまたは複数のアプリケーションと対話することを可能にするように構成され得る。たとえば、ユーザインターフェース216は、ユーザからのアクションに応答してDSP231および/または汎用プロセッサ230によって処理されるように、アナログ信号および/またはデジタル信号の指示をメモリ211に記憶し得る。同様に、UE200上にホストされたアプリケーションは、出力信号をユーザに提示するために、アナログ信号および/またはデジタル信号の指示をメモリ211に記憶し得る。ユーザインターフェース216は、たとえば、スピーカー、マイクロフォン、デジタルアナログ回路、アナログデジタル回路、増幅器、および/または利得制御回路を備える(これらのデバイスのいずれかのうちの2つ以上を含む)、オーディオ入出力(I/O)デバイスを含み得る。オーディオI/Oデバイスの他の構成が使用され得る。同じくまたは代替的に、ユーザインターフェース216は、たとえばユーザインターフェース216のキーボードおよび/またはタッチスクリーン上での、タッチおよび/または圧力に応答する1つまたは複数のタッチセンサーを備え得る。
【0045】
[0059] SPS受信機217(たとえば、全地球測位システム(GPS)受信機)は、SPSアンテナ262を介してSPS信号260を受信し、捕捉することが可能であり得る。アンテナ262は、ワイヤレスSPS信号260をワイヤード信号、たとえば電気信号または光信号に変換するように構成され、アンテナ246と統合され得る。SPS受信機217は、UE200のロケーションを推定するための捕捉されたSPS信号260を全体的にまたは部分的に処理するように構成され得る。たとえば、SPS受信機217は、SPS信号260を使用する三辺測量によってUE200のロケーションを決定するように構成され得る。汎用プロセッサ230、メモリ211、DSP231、および/または1つまたは複数の専用プロセッサ(図示せず)が、捕捉されたSPS信号を全体的にまたは部分的に処理するために、および/あるいはUE200の推定されるロケーションを計算するために、SPS受信機217とともに利用され得る。メモリ211は、測位動作を実施する際に使用するために、SPS信号260および/または他の信号(たとえば、ワイヤレストランシーバ240から捕捉された信号)の指示(たとえば、測定値)を記憶し得る。汎用プロセッサ230、DSP231、および/または1つまたは複数の専用プロセッサ、および/またはメモリ211は、UE200のロケーションを推定するために、測定値を処理する際に使用するためのロケーションエンジンを提供またはサポートし得る。
【0046】
[0060] UE200は、静止画像または動画をキャプチャするためのカメラ218を含み得る。カメラ218は、たとえば、イメージングセンサー(たとえば、電荷結合デバイスまたはCMOSイメージャ)、レンズ、アナログデジタル回路、フレームバッファなどを備え得る。キャプチャされた画像を表す信号の追加の処理、調整、符号化、および/または圧縮が、汎用プロセッサ230および/またはDSP231によって実施され得る。同じくまたは代替的に、ビデオプロセッサ233が、キャプチャされた画像を表す信号の調整、符号化、圧縮、および/または操作を実施し得る。ビデオプロセッサ233は、たとえば、ユーザインターフェース216の、ディスプレイデバイス(図示せず)上での提示のために、記憶された画像データを復号/解凍し得る。
【0047】
[0061] 位置(動き)デバイス(PMD)219は、UE200の位置、および場合によっては動きを決定するように構成され得る。たとえば、PMD219は、SPS受信機217と通信し、および/またはその一部または全部を含み得る。同じくまたは代替的に、PMD219は、三辺測量のための地上ベース信号(たとえば、ワイヤレス信号248のうちの少なくともいくつか)を使用してUE200のロケーションを決定すること、SPS信号260の取得および使用を支援すること、または両方のために構成され得る。PMD219は、UE200のロケーションを決定するために1つまたは複数の他の技法(たとえば、UEの自己報告されるロケーション(たとえば、UEの位置ビーコンの一部)に依拠すること)を使用するように構成され得、UE200のロケーションを決定するために技法の組合せ(たとえば、SPSおよび地上波測位信号)を使用し得る。PMD219は、UE200の方位および/または動きを検知し、その指示を提供し得るセンサー213(たとえば、(1つまたは複数の)ジャイロスコープ、(1つまたは複数の)加速度計、(1つまたは複数の)磁力計など)のうちの1つまたは複数を含み得、プロセッサ210(たとえば、汎用プロセッサ230および/またはDSP231)は、UE200の動き(たとえば、速度ベクトルおよび/または加速度ベクトル)を決定するためにその指示を使用するように構成され得る。PMD219は、決定された位置および/または動きの不確実性(uncertainty)および/または誤差の指示を提供するように構成され得る。
【0048】
[0062] また
図3を参照すると、BS(たとえば、gNB110a、gNB110b、ng-eNB114)のTRP300の一例は、プロセッサ310と、ソフトウェア(SW)312を含むメモリ311と、トランシーバ315と、(随意に)SPS受信機317とを含むコンピューティングプラットフォームを備える。プロセッサ310、メモリ311、トランシーバ315、およびSPS受信機317は、(たとえば、光通信および/または電気通信のために構成され得る)バス320によって互いに通信可能に結合され得る。図示された装置(たとえば、ワイヤレスインターフェースおよび/またはSPS受信機317)のうちの1つまたは複数は、TRP300から省略され得る。SPS受信機317は、SPSアンテナ362を介してSPS信号360を受信し、捕捉することが可能であるように、SPS受信機217と同様に構成され得る。プロセッサ310は、1つまたは複数のインテリジェントハードウェアデバイス、たとえば、中央処理ユニット(CPU)、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(ASIC)などを含み得る。プロセッサ310は、複数のプロセッサ(たとえば、
図2に示されている汎用/アプリケーションプロセッサ、DSP、モデムプロセッサ、ビデオプロセッサ、および/またはセンサープロセッサを含む)を備え得る。メモリ311は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、フラッシュメモリ、ディスクメモリ、および/または読取り専用メモリ(ROM)などを含み得る非一時的記憶媒体である。メモリ311は、実行されたとき、プロセッサ310に、本明細書で説明される様々な機能を実施させるように構成された命令を含んでいる、プロセッサ可読、プロセッサ実行可能ソフトウェアコードであり得るソフトウェア312を記憶する。代替的に、ソフトウェア312は、プロセッサ310によって直接実行可能でないことがあるが、たとえば、コンパイルおよび実行されたとき、プロセッサ310に機能を実施させるように構成され得る。本説明は、機能を実施するプロセッサ310に言及し得るが、これは、プロセッサ310がソフトウェアおよび/またはファームウェアを実行する場合などの他の実装形態を含む。本説明は、機能を実施するプロセッサ310中に含まれているプロセッサのうちの1つまたは複数の略記として、機能を実施するプロセッサ310に言及し得る。本説明は、機能を実施するTRP300の1つまたは複数の適切な構成要素の(およびしたがって、gNB110a、gNB110b、ng-eNB114のうちの1つの)略記として、機能を実施するTRP300に言及し得る。プロセッサ310は、メモリ311に加えておよび/またはその代わりに、記憶された命令を伴うメモリを含み得る。プロセッサ310の機能は、以下でより十分に説明される。
【0049】
[0063] トランシーバ315は、それぞれワイヤレス接続およびワイヤード接続を通して他のデバイスと通信するように構成された、ワイヤレストランシーバ340およびワイヤードトランシーバ350を含み得る。たとえば、ワイヤレストランシーバ340は、ワイヤレス信号348を(たとえば、1つまたは複数のアップリンクまたはダウンリンクチャネル、および/または1つまたは複数のサイドリンクチャネル上で)送信し、ならびに/または(たとえば、1つまたは複数のダウンリンクまたはアップリンクチャネル、および/または1つまたは複数のサイドリンクチャネル上で)受信し、ワイヤレス信号348からワイヤード(たとえば、電気および/または光)信号に、およびワイヤード(たとえば、電気および/または光)信号からワイヤレス信号348に変換するための、1つまたは複数のアンテナ346に結合された送信機342および受信機344を含み得る。したがって、送信機342は、個別の構成要素または組み合わせられた/統合された構成要素であり得る複数の送信機を含み得、および/あるいは、受信機344は、個別の構成要素または組み合わせられた/統合された構成要素であり得る複数の受信機を含み得る。ワイヤレストランシーバ340は、5G新無線(NR)、GSM(モバイル用グローバルシステム)、UMTS(ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションズシステム)、AMPS(アドバンストモバイルフォンシステム)、CDMA(符号分割多元接続)、WCDMA(広帯域CDMA)、LTE(ロングタームエボリューション)、LTE Direct(LTE-D)、3GPP LTE-V2X(PC5)、IEEE 802.11(IEEE 802.11pを含む)、WiFi、WiFi Direct(WiFi-D)、Bluetooth、Zigbeeなどの様々な無線アクセス技術(RAT)に従って(たとえば、UE200、1つまたは複数の他のUE、および/または1つまたは複数の他のデバイスと)信号を通信するように構成され得る。ワイヤードトランシーバ350は、たとえばLMF120に通信を送り、LMF120から通信を受信するために、たとえばネットワーク140とのワイヤード通信のために構成された、送信機352および受信機354を含み得る。送信機352は、個別の構成要素または組み合わせられた/統合された構成要素であり得る複数の送信機を含み得、および/あるいは、受信機354は、個別の構成要素または組み合わせられた/統合された構成要素であり得る複数の受信機を含み得る。ワイヤードトランシーバ350は、たとえば光通信および/または電気通信のために構成され得る。
【0050】
[0064]
図3に示されているTRP300の構成は、特許請求の範囲を含めて、本開示の一例であり、本開示を限定するものではなく、他の構成が使用され得る。たとえば、本明細書の説明は、TRP300がいくつかの機能を実施するように構成されること、または実施することを説明するが、これらの機能のうちの1つまたは複数は、LMF120および/またはUE200によって実施され得る(すなわち、LMF120および/またはUE200はこれらの機能のうちの1つまたは複数を実施するように構成され得る)。
【0051】
[0065] また
図4を参照すると、LMF120の一例は、プロセッサ410と、ソフトウェア(SW)412を含むメモリ411と、トランシーバ415とを含むコンピューティングプラットフォームを備える。プロセッサ410、メモリ411、およびトランシーバ415は、(たとえば光通信および/または電気通信のために構成され得る)バス420によって互いに通信可能に結合され得る。図示された装置(たとえば、ワイヤレスインターフェース)のうちの1つまたは複数は、サーバ400から省略され得る。プロセッサ410は、1つまたは複数のインテリジェントハードウェアデバイス、たとえば、中央処理ユニット(CPU)、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(ASIC)などを含み得る。プロセッサ410は、(たとえば、
図2に示されている汎用/アプリケーションプロセッサ、DSP、モデムプロセッサ、ビデオプロセッサ、および/またはセンサープロセッサを含む)複数のプロセッサを備え得る。メモリ411は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、フラッシュメモリ、ディスクメモリ、および/または読取り専用メモリ(ROM)などを含み得る非一時的記憶媒体である。メモリ411は、実行されたとき、プロセッサ410に、本明細書で説明される様々な機能を実施させるように構成された命令を含んでいる、プロセッサ可読、プロセッサ実行可能ソフトウェアコードであり得るソフトウェア412を記憶する。代替的に、ソフトウェア412は、プロセッサ410によって直接実行可能でないことがあるが、たとえば、コンパイルおよび実行されたとき、プロセッサ410に機能を実施させるように構成され得る。本説明は、機能を実施するプロセッサ410に言及し得るが、これは、プロセッサ410がソフトウェアおよび/またはファームウェアを実行する場合などの他の実装形態を含む。本説明は、機能を実施するプロセッサ410中に含まれているプロセッサのうちの1つまたは複数の略記として、機能を実施するプロセッサ410に言及し得る。本説明は、機能を実施するサーバ400(たとえば、LMF120)の1つまたは複数の適切な構成要素の略記として、機能を実施するサーバ400(またはLMF120)に言及し得る。プロセッサ410は、メモリ411に加えておよび/またはその代わりに、記憶された命令を伴うメモリを含み得る。プロセッサ410の機能は、以下でより十分に説明される。
【0052】
[0066] トランシーバ415は、それぞれワイヤレス接続およびワイヤード接続を通して他のデバイスと通信するように構成された、ワイヤレストランシーバ440およびワイヤードトランシーバ450を含み得る。たとえば、ワイヤレストランシーバ440は、ワイヤレス信号448を(たとえば、1つまたは複数のアップリンクチャネル上で)送信し、ならびに/または(たとえば、1つまたは複数のダウンリンクチャネル上で)受信し、信号を、ワイヤレス信号448からワイヤード(たとえば、電気および/または光)信号に、およびワイヤード(たとえば、電気および/または光)信号からワイヤレス信号448に変換するための、1つまたは複数のアンテナ446に結合された送信機442および受信機444を含み得る。したがって、送信機442は、個別の構成要素または組み合わせられた/統合された構成要素であり得る複数の送信機を含み得、および/あるいは、受信機444は、個別の構成要素または組み合わせられた/統合された構成要素であり得る複数の受信機を含み得る。ワイヤレストランシーバ440は、5G新無線(NR)、GSM(モバイル用グローバルシステム)、UMTS(ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションズシステム)、AMPS(アドバンストモバイルフォンシステム)、CDMA(符号分割多元接続)、WCDMA(広帯域CDMA)、LTE(ロングタームエボリューション)、LTE Direct(LTE-D)、3GPP LTE-V2X(PC5)、IEEE 802.11(IEEE 802.11pを含む)、WiFi、WiFi Direct(WiFi-D)、Bluetooth、Zigbeeなどの様々な無線アクセス技術(RAT)に従って(たとえば、UE200、1つまたは複数の他のUE、および/または1つまたは複数の他のデバイスと)信号を通信するように構成され得る。ワイヤードトランシーバ450は、たとえば、TRP300に通信を送り、TRP300から通信を受信するために、たとえば、NG-RAN135とのワイヤード通信のために構成された、送信機452および受信機454を含み得る。送信機452は、個別の構成要素または組み合わせられた/統合された構成要素であり得る複数の送信機を含み得、および/あるいは、受信機454は、個別の構成要素または組み合わせられた/統合された構成要素であり得る複数の受信機を含み得る。ワイヤードトランシーバ450は、たとえば光通信および/または電気通信のために構成され得る。
【0053】
[0067]
図4に示されているサーバ400の構成は、特許請求の範囲を含めて、本開示の一例であり、本開示を限定するものではなく、他の構成が使用され得る。たとえば、ワイヤレストランシーバ440は省略され得る。同じくまたは代替的に、本明細書の説明は、サーバ400がいくつかの機能を実施するように構成されること、または実施することを説明するが、これらの機能のうちの1つまたは複数は、TRP300および/またはUE200によって実施され得る(すなわち、TRP300および/またはUE200はこれらの機能のうちの1つまたは複数を実施するように構成され得る)。
【0054】
[0068] 多くの異なる技法のうちの1つまたは複数が、UE105などのエンティティの位置を決定するために使用され得る。たとえば、知られている位置決定技法は、RTT、マルチRTT、RSTD(たとえば、TDOAとも呼ばれ、UL-TDOAおよびDL-TDOAを含む、OTDOA)、拡張セル識別情報(E-CID)、DL-AoD、UL-AoAなどを含む。RTTは、2つのエンティティ間のレンジを決定するために、信号があるエンティティから別のエンティティに進み、戻る時間を使用する。そのレンジと、エンティティのうちの第1のエンティティの知られているロケーションおよび2つのエンティティ間の角度(たとえば、方位角)とが、エンティティのうちの第2のエンティティのロケーションを決定するために使用され得る。(マルチセルRTTとも呼ばれる)マルチRTTでは、あるエンティティ(たとえば、UE)から他のエンティティ(たとえば、TRP)までの複数のレンジと他のエンティティの知られているロケーションとが、そのあるエンティティのロケーションを決定するために使用され得る。RSTD技法では、あるエンティティと他のエンティティとの間の移動時間の差が、他のエンティティからの相対的なレンジを決定するために使用され得、それらは、他のエンティティの知られているロケーションと組み合わせられて、そのあるエンティティのロケーションを決定するために使用され得る。エンティティのロケーションを決定するのを助けるために、到着角度および/または離脱角度が使用され得る。たとえば、(信号、たとえば信号の移動時間、信号の受信電力などを使用して決定される)デバイス間のレンジおよびデバイスのうちの1つの知られているロケーションと組み合わせられた、信号の到着角度または離脱角度は、他のデバイスのロケーションを決定するために使用され得る。到着角度または離脱角度は、真北などの基準方向に対する方位角であり得る。到着角度または離脱角度は、エンティティから真上に対する(すなわち、地球の中心の半径方向外側に対する)天頂角であり得る。E-CIDは、UEのロケーションを決定するために、サービングセルの識別情報、タイミングアドバンス(すなわち、UEにおける受信時間と送信時間との間の差)、検出されたネイバーセル信号の推定されたタイミングおよび電力、ならびに場合によっては(たとえば、基地局からのUEにおける信号の、またはその逆の信号の)到着角度を使用する。RSTDでは、受信デバイスのロケーションを決定するために、ソースの知られているロケーションおよびソースからの送信時間の知られているオフセットとともに、異なるソースからの信号の受信デバイスにおける到着時間の差が使用される。
【0055】
[0069]
図5を参照すると、本開示の様々な態様による、例示的なワイヤレス通信システム500が示されている。
図5の例では、本明細書で説明されるUEのいずれかに対応し得るUE504は、それの位置の推定値を計算すること、または、それの位置の推定値を計算するために別のエンティティ(たとえば、基地局またはコアネットワーク構成要素、別のUE、ロケーションサーバ、サードパーティアプリケーションなど)を支援することを試みている。UE504は、RF信号、ならびにRF信号の変調および情報パケットの交換のための規格化されたプロトコルを使用して、本明細書で説明される基地局の任意の組合せに対応し得る複数の基地局502-1、502-2、および502-3とワイヤレス通信し得る。交換されたRF信号から異なるタイプの情報を抽出することと、ワイヤレス通信システム500のレイアウト(たとえば、基地局ロケーション、ジオメトリなど)を利用することとによって、UE504は、あらかじめ定義された基準座標系において、それの位置を決定するか、またはそれの位置の決定を支援し得る。一態様では、UE504は、2次元(2D)座標系を使用してそれの位置を指定し得るが、本明細書で開示される態様は、そのように限定されず、さらなる次元が望まれる場合、3次元(3D)座標系を使用して位置を決定することにも適用可能であり得る。さらに、
図5は1つのUE504と3つの基地局502-1、502-2、502-3とを示しているが、諒解されるように、より多くのUE504と、より多いかまたはより少ない基地局とがあり得る。
【0056】
[0070] 位置推定をサポートするために、基地局502-1、502-2、502-3は、それらのカバレージエリア中のUEに測位基準信号(たとえば、PRS、NRS、TRS、CRSなど)をブロードキャストして、UE504がそのような基準信号の特性を測定することを可能にするように構成され得る。たとえば、観測到着時間差(OTDOA)測位方法は、UE504が、ネットワークノード(たとえば、基地局、基地局のアンテナなど)の異なるペアによって送信された特定の基準信号(たとえば、PRS、CRS、CSI-RSなど)間の、基準信号時間差(RSTD)として知られている時間差を測定し、サーバ400(たとえば、LMF120)など、ロケーションサーバにこれらの時間差を報告するか、またはこれらの時間差からそれ自体でロケーション推定値を算出するかのいずれかを行う、マルチラテレーション方法である。
【0057】
[0071] 概して、RSTDは、基準ネットワークノード(たとえば、
図5の例における基地局502-1)と1つまたは複数のネイバーネットワークノード(たとえば、
図5の例における基地局502-2および502-3)との間で測定される。基準ネットワークノードは、OTDOAの任意の単一の測位使用のためにUE504によって測定されたすべてのRSTDについて同じままであり、一般に、UE504のためのサービングセルまたはUE504において良好な信号強度をもつ別の近くのセルに対応することになる。一態様では、測定されたネットワークノードが基地局によってサポートされるセルである場合、ネイバーネットワークノードは、通常、基準セルについての基地局とは異なる基地局によってサポートされるセルであることになり、UE504において良好なまたは不十分な信号強度を有し得る。ロケーション算出は、測定された時間差(たとえば、RSTD)と、ネットワークノードのロケーションおよび相対的送信タイミング(たとえば、ネットワークノードが正確に同期されるかどうか、または各ネットワークノードが他のネットワークノードに対して何らかの知られている時間差で送信するかどうかに関する)知識とに基づき得る。
【0058】
[0072] 測位動作を支援するために、ロケーションサーバ(たとえば、サーバ400、LMF120)は、基準ネットワークノード(たとえば、
図5の例における基地局502-1)と、基準ネットワークノードに対するネイバーネットワークノード(たとえば、
図5の例における基地局502-2および502-3)とについて、UE504にOTDOA支援データを提供し得る。たとえば、支援データは、各ネットワークノードの中心チャネル周波数、様々な基準信号構成パラメータ(たとえば、連続する測位サブフレームの数、測位サブフレームの周期性、ミューティングシーケンス、周波数ホッピングシーケンス、基準信号識別子(ID)、基準信号帯域幅)、ネットワークノードグローバルID、および/またはOTDOAに適用可能な他のセル関係パラメータを提供し得る。OTDOA支援データは、UE504のためのサービングセルを基準ネットワークノードとして示し得る。
【0059】
[0073] いくつかの場合には、OTDOA支援データはまた、UE504が基準ネットワークノードと各ネイバーネットワークノードとの間のそれの現在のロケーションにおいて測定することが予想されるRSTD値に関する情報をUE504に提供する「予想されるRSTD」パラメータを、予想されるRSTDパラメータの不確実性とともに含み得る。予想されるRSTDは、関連する不確実性とともに、UE504がその中でRSTD値を測定することが予想される、UE504のための探索ウィンドウを定義し得る。OTDOA支援情報はまた、基準信号構成情報パラメータを含み得、基準信号構成情報パラメータは、UE504が、基準ネットワークノードについての基準信号測位オケージョンに対して様々なネイバーネットワークノードから受信された信号に関する基準信号測位オケージョンがいつ生じるかを決定することと、信号到着時間(ToA)またはRSTDを測定するために様々なネットワークノードから送信された基準信号シーケンスを決定することとを可能にする。
【0060】
[0074] 一態様では、ロケーションサーバ(たとえば、サーバ400、LMF120)は、UE504に支援データを送り得るが、代替的に、支援データは、(たとえば、周期的にブロードキャストされたオーバーヘッドメッセージなどの中で)ネットワークノード(たとえば、基地局502)自体から直接発生することができる。代替的に、UE504は、支援データを使用せずに、それ自体でネイバーネットワークノードを検出することができる。
【0061】
[0075] UE504は、(たとえば、提供される場合、支援データに部分的に基づいて)ネットワークノードのペアから受信された基準信号間のRSTDを測定し、(随意に)報告することができる。RSTD測定値と、各ネットワークノードの知られている絶対的なまたは相対的な送信タイミングと、基準ネットワークノードおよびネイバリングネットワークノードのための送信アンテナの(1つまたは複数の)知られている位置とを使用して、ネットワーク(たとえば、サーバ400、LMF120、基地局502)またはUE504は、UE504の位置を推定し得る。より詳細には、基準ネットワークノード「Ref」に対するネイバーネットワークノード「k」についてのRSTDは、(ToAk-ToARef)として与えられ得、ここで、ToA値は、異なる時間において異なるサブフレームを測定することの影響を取り除くために、1サブフレーム持続時間(1ms)を法として測定され得る。
図5の例では、基地局502-1の基準セルとネイバリング基地局502-2および502-3のセルとの間の測定された時間差はτ2-τ1およびτ3-τ1として表され、ここで、τ1、τ2、およびτ3は、それぞれ、基地局502-1、502-2、および502-3の(1つまたは複数の)送信アンテナからの基準信号のToAを表す。次いで、UE504は、異なるネットワークノードについてのToA測定値をRSTD測定値にコンバートし、(随意に)それらをサーバ400/LMF120に送り得る。(i)RSTD測定、(ii)各ネットワークノードの知られている絶対的または相対的送信タイミング、(iii)基準ネットワークノードおよびネイバリングネットワークノードのための物理送信アンテナの(1つまたは複数の)知られている位置、ならびに/あるいは(iv)送信の方向などの方向性基準信号特性を使用して、UE504の位置は、(UE504またはサーバ400/LMF120のいずれかによって)決定され得る。
【0062】
[0076] まだ
図5を参照すると、UE504がOTDOAで測定された時間差を使用してロケーション推定値を取得するとき、必要な追加のデータ(たとえば、ネットワークノードのロケーションおよび相対的な送信タイミング)が、ロケーションサーバ(たとえば、サーバ400、LMF120)によってUE504に提供され得る。いくつかの実装形態では、UE504についてのロケーション推定値は、OTDOAの測定された時間差から、およびUE504によって行われた他の測定(たとえば、全地球測位システム(GPS)または他のグローバルナビゲーション衛星システム(GNSS)衛星からの信号タイミングの測定)から、(たとえば、UE504自体によってまたはサーバ400/LMF120によって)取得され得る。ハイブリッド測位として知られるこれらの実装形態では、OTDOA測定は、UE504のロケーション推定値を取得することに寄与し得るが、ロケーション推定値を完全に決定するとは限らないことがある。
【0063】
[0077] アップリンク到着時間差(UTDOA)は、OTDOAと同様の測位方法であるが、UE(たとえば、UE504)によって送信されたアップリンク基準信号(たとえば、サウンディング基準信号(SRS)、アップリンク測位基準信号(UL PRS)、測位のためのSRS信号)に基づく。さらに、基地局502-1、502-2、502-3および/またはUE504における送信ビームフォーミングおよび/または受信ビームフォーミングは、増加された精度のためにセルエッジにおける広帯域帯域幅を可能にすることができる。また、ビーム改良は、5G NRにおけるチャネル相反プロシージャを活用し得る。
【0064】
[0078] NRでは、ネットワークにわたる精密なタイミング同期の要件がない。代わりに、(たとえば、OFDMシンボルのサイクリックプレフィックス(CP)持続時間内の)gNBにわたる粗い時間同期を有することで十分である。粗いタイミング同期は、概して、ラウンドトリップ時間(RTT)ベース方法にとって十分であり、本明細書で説明されるサイドリンク支援方法は、したがって、NRにおける実際的な測位方法である。
【0065】
[0079]
図6を参照すると、本開示の態様による、例示的なワイヤレス通信システム600が示されている。
図6の例では、(本明細書で説明されるUEのいずれかに対応し得る)UE604は、それの位置の推定値を計算すること、または、それの位置の推定値を計算するために別のエンティティ(たとえば、基地局またはコアネットワーク構成要素、別のUE、ロケーションサーバ、サードパーティアプリケーションなど)を支援することを試みている。UE604は、RF信号、ならびにRF信号の変調および情報パケットの交換のための規格化されたプロトコルを使用して、(本明細書で説明される基地局のいずれかに対応し得る)複数の基地局602-1、602-2、および602-3とワイヤレス通信し得る。交換されたRF信号から異なるタイプの情報を抽出することと、ワイヤレス通信システム600のレイアウト(すなわち、基地局のロケーション、ジオメトリなど)を利用することとによって、UE604は、あらかじめ定義された基準座標系において、それの位置を決定するか、またはそれの位置の決定を支援し得る。一態様では、UE604は、2次元座標系を使用してそれの位置を指定し得るが、本明細書で開示される態様は、そのように限定されず、さらなる次元が望まれる場合、3次元座標系を使用して位置を決定することにも適用可能であり得る。さらに、
図6は1つのUE604と3つの基地局602-1、602-2、602-3とを示しているが、諒解されるように、より多くのUE604と、より多くの基地局とがあり得る。
【0066】
[0080] 位置推定をサポートするために、基地局602-1、602-2、602-3は、それらのカバレージエリア中のUE604に基準RF信号(たとえば、PRS、NRS、CRS、TRS、CSI-RS、PSS、SSSなど)をブロードキャストして、UE604がそのような基準RF信号の特性を測定することを可能にするように構成され得る。たとえば、UE604は、少なくとも3つの異なる基地局によって送信された特定の基準RF信号(たとえば、PRS、NRS、CRS、CSI-RSなど)のToAを測定し得、サービング基地局(たとえば、基地局602-2)または別の測位エンティティ(たとえば、サーバ400、LMF120)にこれらのToA(および追加の情報)を折り返し報告するためにRTT測位方法を使用し得る。
【0067】
[0081] 一態様では、UE604が基地局602-1、602-2、602-3からの基準RF信号を測定するように説明されているが、UE604は、基地局602-1、602-2、602-3によってサポートされる複数のセルのうちの1つからの基準RF信号を測定し得る。UE604が、基地局602-2によってサポートされるセルによって送信された基準RF信号を測定する場合、RTT手順を実施するためにUE604によって測定された少なくとも2つの他の基準RF信号は、第1の基地局602-2とは異なる基地局602-1、602-3によってサポートされるセルからのものであり、UE604において良好なまたは不十分な信号強度を有し得る。
【0068】
[0082] UE604の位置(x,y)を決定するために、UE604の位置を決定するエンティティは、(x
k,y
k)として基準座標系において表され得る、基地局602-1、602-2、602-3のロケーションを知る必要があり、ここで、
図6の例においてk=1、2、3である。基地局のうちの1つ602-2(たとえば、サービング基地局)またはUE604が、UE604の位置を決定する場合、関与する基地局602-1、602-3のロケーションが、ネットワークジオメトリの知識をもつロケーションサーバ(たとえば、サーバ400、LMF120)によってサービング基地局602-2またはUE604に提供され得る。代替的に、ロケーションサーバは、知られているネットワークジオメトリを使用してUE604の位置を決定し得る。
【0069】
[0083] UE604またはそれぞれの基地局602-1、602-2、602-3のいずれかが、UE604とそれぞれの基地局602-1、602-2、602-3との間の距離(dk、ここで、k=1、2、3)を決定し得る。一態様では、UE604と任意の基地局602-1、602-2、602-3との間で交換された信号のRTT610-1、610-2、610-3を決定することが実施され、距離(dk)にコンバートされ得る。RTT技法は、シグナリングメッセージ(たとえば、基準RF信号)を送ることと応答を受信することとの間の時間を測定することができる。これらの方法は、処理およびハードウェア遅延を除去するために較正を利用し得る。いくつかの環境では、UE604についての処理遅延と基地局602-1、602-2、602-3についての処理遅延とは同じであると仮定され得る。しかしながら、そのような仮定は、実際には真でないことがある。
【0070】
[0084] 各距離d
kが決定されると、UE604、基地局602-1、602-2、602-3、またはロケーションサーバ(たとえば、サーバ400、LMF120)は、たとえば、三辺測量など、様々な知られている幾何学的技法を使用することによってUE604の位置(x,y)を求めることができる。
図6から、UE604の位置は、理想的には、3つの半円の共通の交点にあり、各半円は、半径d
kと中心(x
k,y
k)とによって定義され、ここで、k=1、2、3であることがわかり得る。
【0071】
[0085] いくつかの事例では、追加の情報が、(たとえば、水平面にまたは3次元中にあり得る)直線方向、または場合によっては(たとえば、基地局602-1、602-2、602-3のロケーションからのUE604についての)方向のレンジを定義する到着角度(AoA)または離脱角度(AoD)の形態で取得され得る。点(x,y)におけるまたはその付近の2つの方向の交点は、UE604についてのロケーションの別の推定値を提供することができる。
【0072】
[0086] (たとえば、UE604についての)位置推定値は、ロケーション推定値、ロケーション、位置、位置フィックス、フィックスなど、他の名前で呼ばれることがある。位置推定値は、測地であり、座標(たとえば、緯度、経度、および場合によっては高度)を備え得るか、あるいは、都市のものであり、所在地住所、郵便宛先、またはロケーションの何らかの他の言葉の記述を備え得る。位置推定値はさらに、何らかの他の知られているロケーションに対して定義されるか、または絶対的な用語で(たとえば、緯度、経度、および場合によっては高度を使用して)定義され得る。位置推定値は、(たとえば、何らかの指定されたまたはデフォルトの信頼性レベルでロケーションが含まれることが予想されるエリアまたはボリュームを含めることによって)予想される誤差または不確実性を含み得る。
【0073】
[0087] UEは、帯域幅制限されたUE(たとえば、スマートウォッチ、グラス、リングなどのウェアラブル)など、低減能力UE(RedCap UE)として分類され得る。他のUEは、RedCap UEと比較してより多くの能力を有し得、プレミアムUE(たとえば、スマートフォン、タブレットコンピュータ、ラップトップコンピュータなど)と呼ばれることがある。RedCap UEは、概して、プレミアムUEと比較して、より低いベースバンド処理能力と、より少数のアンテナと、より低い動作帯域幅能力と、より低いアップリンク送信電力とを有する。異なるUEティアが、通常、UEカテゴリーによってまたはUE能力によって弁別され得る。いくつかのティアのUEはまた、それらのタイプ(低減能力またはプレミアム)をネットワークに報告し得る。代替的に、いくつかのリソース/チャネルが、いくつかのタイプのUEに専用であり得る。
【0074】
[0088] 諒解されるように、RedCap UE(たとえば、NR-light UE)を測位する正確さは、制限され得る。たとえば、RedCap UEは、ウェアラブルおよび緩和されたIoT(すなわち、より低いスループット、緩和された遅延要件、より低いエネルギー消費など、緩和されたパラメータをもつIoTデバイス)の場合、5~20MHzなど、低減された帯域幅上で動作し得、これは、より低い測位正確さを生じる。別の例として、RedCap UEの受信機処理能力が、それのより低コストのRF/ベースバンドにより制限され得る。したがって、測定および測位算出の信頼性が低減されることになる。さらに、そのようなRedCap UEは、複数のTRPからの複数のPRSを受信することが可能でないことがあり、測位正確さをさらに低減する。また別の例として、RedCap UEの送信電力が低減され得、これは、RedCap UE測位のためのより低い品質のアップリンク測定があることになることを意味する。
【0075】
[0089] しかしながら、ウェアラブルなどのRedCap UEは、しばしば、プレミアムUEの周辺で動作される。したがって、本開示は、RedCap UEが、RSTDおよび他の測位測定を改善するために1つまたは複数のプレミアムUEとのサイドリンク通信を活用するための技法を提供する。
【0076】
[0090]
図7を参照すると、ユーザ機器705および基地局710などの2つのワイヤレスノード間の例示的なラウンドトリップメッセージフロー700が示されている。UE705は、UE105、200の一例であり、基地局710は、gNB110a~bまたはng-eNB114であり得る。概して、RTT測位方法は、2つのエンティティ間のレンジを決定するために、信号があるエンティティから別のエンティティに進み、戻る時間を利用する。そのレンジと、エンティティのうちの第1のエンティティの知られているロケーションおよび2つのエンティティ間の角度(たとえば、方位角)とが、エンティティのうちの第2のエンティティのロケーションを決定するために使用され得る。(マルチセルRTTとも呼ばれる)マルチRTTでは、あるエンティティ(たとえば、UE)から他のエンティティ(たとえば、TRP)までの複数のレンジと他のエンティティの知られているロケーションとが、そのあるエンティティのロケーションを決定するために使用され得る。例示的なメッセージフロー700は、RTTセッション構成メッセージ702を用いて基地局710によって開始され得る。基地局は、RTTセッションを構成するために、LPP/NRPPaメッセージングを利用し得る。時間T1において、基地局710は、DL PRS704を送信し得、これは、時間T2においてUE705によって受信される。応答して、UE705は、時間T3において、測位のためのサウンディング基準信号(SRS)メッセージ(たとえば、UL-SRS)706を送信し得、これは、時間T4において基地局710によって受信される。UE705と基地局710との間の距離は、次のように算出され得る。
【0077】
【0078】
ここで、c=光速である。
【0079】
[0091] 動作中、UE705は、DL PRS704を受信することが可能であるが、サービング基地局(たとえば、基地局710)がUL SRS706を受信することを可能にするのに十分な送信電力をもたない、RedCap UEであり得る。本明細書で説明されるサイドリンク援用ダウンリンク測位方法は、この制限を克服するために使用され得る。別の例では、RedCap UEは、それのサービング局にUL SRS706を提供するのに十分なアップリンク電力を有するが、より遠い局がSRSを受信するのに不十分な電力を有し得る。本明細書で説明されるサイドリンク援用アップリンク測位方法は、この制限を克服するために使用され得る。
【0080】
[0092]
図8を参照すると、例示的なサイドリンク援用ダウンリンク到着時間差ベース測位方法のブロック
図800が示されている。
図800は、基地局802(たとえば、gNBなどのTRP300または本明細書で説明される基地局のいずれか)、第1のUE804、第2のUE806、および(NR-light UEとも呼ばれる)RedCap UE808など、通信システム100における複数のワイヤレスノードを示す。基地局802は、アンテナ812のパネル(たとえば、基地局802の特定の側のアンテナアレイ)など、複数のアンテナを有し、基地局802によってサポートされるセルおよび/またはTRPに対応し得る。
図8の例では、第1のUE804および第2のUE806はスマートフォン(たとえば、プレミアムUE)として示されており、RedCap UE808はスマートウォッチとして示されている。しかしながら、これらは例であり、本開示を限定しない。
【0081】
[0093]
図8にさらに示されているように、第1のUE804、第2のUE806、およびRedCap UE808は、基地局802から送信されたDL PRS820を受信する。RedCap UE808は、それぞれのサイドリンク上で、UE804、806から、第1のサイドリンク信号804aおよび第2のサイドリンク信号806aなど、サイドリンク通信を受信するように構成される。ワイヤレスサイドリンク信号804a、806aは、NRサイドリンクであり得、UE804、806とRedCap UE808との間の、物理サイドリンク制御チャネル(PSCCH)、物理サイドリンク共有チャネル(PSSCH)、物理サイドリンクブロードキャストチャネル(PSBCH)、または他のサイドリンク共有チャネル(SL-SCH)をサポートし得る。サイドリンクチャネル状態情報基準信号(CSI-RS)が、PSSCH送信内で構成され得る。一例では、RedCap UE808は、基地局802にUL信号822を提供するように構成され得る。
【0082】
[0094] 動作中、RedCap UE808は、サイドリンク援用ダウンリンク(DL)RSTD測定値を取得するために、UE804、806のうちの1つまたは複数によって送信されたサイドリンク信号を利用し得る。たとえば、
図9を参照すると、例示的なサイドリンク援用DL-TDOA測位方法のためのメッセージタイミング
図900が示されている。一例では、基地局802は、RedCap UE808のためのサービングセルであり、時間T1において、DL PRS820、または他の基準信号を送信するように構成され得る。第1のUE804および第2のUE806は、
図900に示されているように、時間T2およびT3において、DL PRS820を受信し得る。本明細書で説明されるサイドリンク援用測位方法は、局間の時間同期に依存しないので、第1のUE804および第2のUE806は、基地局802、または他のセルにキャンプオンされ得る。RedCap UE808も、時間T6において、DL PRS820を受信する(
図900中のタイミングラベルT1~T8は、必ずしも発生順を示すとは限らない)。第1のUE804は、時間T4において、第1のサイドリンク信号804aをRedCap UE808に送信するように構成され、これは、定義された第1のRx-Tx遅延値902(すなわち、T4-T2)に基づき得る。第2のUE806は、時間T5において、第2のサイドリンク信号806aをRedCap UE808に送信するように構成され、これは、定義された第2のRx-Tx遅延値904(すなわち、T5-T3)に基づき得る。RedCap UE808は、それぞれ時間T7およびT8において、第1および第2のサイドリンク信号を受信し、DL PRS820と、第1のサイドリンク信号804aおよび第2のサイドリンク信号806aとの到着時間を決定するように構成される。第1のUE804および第2のUE806は、それらのそれぞれのRx-Tx遅延値902、904を、RedCap UE808、基地局802、または他のネットワークエンティティ(たとえば、LMF120または他のネットワークサーバ)に報告し得る。
【0083】
[0095] 一実施形態では、基地局802と第1のUE804および第2のUE806との間のレンジが知られていることがある。たとえば、OTDOA、RSTD、RTTあるいは他のNRベースまたはRAT非依存測位方法(たとえば、高精度PRSまたは他のハイブリッド測位方法)を介した。一例では、第1のUE804および第2のUE806は、SPS受信機217などの衛星ナビゲーションシステムに基づいてロケーションを取得し得る。したがって、それぞれの伝搬時間T2-T1およびT3-T1が知られている。RedCap UE808、または他のネットワークエンティティは、基地局802によって送信された信号(たとえば、DL PRS820)と第1のUE804によって送信された信号(たとえば、第1のサイドリンク信号804a)との間のRSTDを次のように決定するように構成され得る。
【0084】
[0096]
【0085】
【0086】
[0097]
【0087】
【0088】
ここで、
T6は、基地局によって送信されたDL PRSのRx時間であり、
T7は、UE1によって送信されたサイドリンク信号のRx時間であり、
T2-T1は、基地局とUE1との間の推定された伝搬時間であり、
T4-T2は、UE1のための報告されたRx-Tx遅延時間である。
【0089】
[0098] 基地局802によって送信された信号と第2のUE806によって送信された信号との間のRSTDは、第2のサイドリンク信号に基づく同じ手法に従い得、したがって、
[0099]
【0090】
【0091】
[00100]
【0092】
【0093】
ここで、
T6は、基地局によって送信されたDL PRSのRx時間であり、
T8は、UE2によって送信されたサイドリンク信号のRx時間であり、
T3-T1は、基地局とUE2との間の推定された伝搬時間であり、
T5-T3は、UE2のための報告されたRx-Tx遅延時間である。
【0094】
[00101] UEベースの測位使用事例では、第1のUE804および第2のUE806は、それぞれの伝搬時間(たとえば、T2-T1、T3-T1)およびRx-Tx遅延時間(たとえば、T4-T2、T5-T3)を、PSSCH、PSCCHまたは他のサイドリンクチャネルなどのサイドリンクチャネルを介してRedCap UE808に報告し得る。UE支援測位使用事例では、第1のUE804および第2のUE806は、それぞれの伝搬時間(たとえば、T2-T1、T3-T1)を、LPP、RRC、または他のメッセージングフォーマットを介してネットワークエンティティ(たとえば、LMF120)に報告し、Rx-Tx遅延時間(たとえば、T4-T2、T5-T3)を、PSSCH、PSCCHまたは他のサイドリンクチャネルなどのサイドリンクチャネルを介してRedCap UE808に報告し得る。別の例では、第1のUE804および第2のUE806は、Rx-Tx遅延時間(たとえば、T4-T2、T5-T3)をネットワークサーバ(たとえば、LMF120)に報告し得、ネットワークサーバは、伝搬時間(たとえば、T2-T1、T3-T1)およびRx-Tx遅延時間(たとえば、T4-T2、T5-T3)を、LPP、RRC、SIB、DCIなどのネットワークシグナリングを介してRedCap UE808に提供し得る。
【0095】
[00102]
図900は、1つの基地局と3つのUEとを含むが、示されたRSTD方法および対応する式は、複数の基地局と複数のUEとの組合せとともに使用され得る。
図900のサイドリンク援用DL測位方法は、ワイヤレスノード間のタイミング同期に依存せず、第1のUE804および第2のUE806、ならびにRedCap UE808は、異なるサービングセルに関連付けられ得る。さらに、同期時間からの独立は、DL-RSTD測位の正確さを増加させ得る。
【0096】
[00103]
図10を参照すると、例示的なサイドリンク援用アップリンク到着時間差ベース測位方法のブロック
図1000が示されている。
図1000は、基地局1002(たとえば、gNBなどのTRP300または本明細書で説明される基地局のいずれか)、第1のUE1004、第2のUE1006、およびRedCap UE1008など、通信システム100における複数のワイヤレスノードを示す。基地局1002は、アンテナ1003のパネル(たとえば、基地局1002の特定の側のアンテナアレイ)など、複数のアンテナを有し、基地局1002によってサポートされるセルおよび/またはTRPに対応し得る。
図10の例では、第1のUE1004および第2のUE1006はスマートフォン(たとえば、プレミアムUE)として示されており、RedCap UE1008はスマートウォッチとして示されている。しかしながら、これらは例であり、本開示を限定しない。
【0097】
[00104]
図10にさらに示されているように、第1のUE1004、第2のUE1006、およびRedCap UE1008は、1つまたは複数の基地局によって受信され得るUL-SRS信号など、アップリンク信号を送信するように構成される。たとえば、RedCap UE1008は、UL SRS1010を送信するように構成され得、第1のUE1004は、UL-SRSを送信するように構成され得、第2のUE1006は、UL SRS1006aを送信するように構成され得、それらは、基地局1002によって受信され得る。RedCap UE1008は、第1のサイドリンク信号1012および第2のサイドリンク信号1014など、1つまたは複数のサイドリンク信号を介して、サイドリンク通信を第1のUE1004および第2のUE1006に送信するように構成される。サイドリンク信号1012、1014は、NRサイドリンクプロトコルと、UE1004、1006とRedCap UE1008との間の、PSCCH、PSSCH、PSBCH、または他のサイドリンク共有チャネル(SL-SCH)など、チャネルとを利用し得る。サイドリンクCSI-RSが、PSSCH送信内で構成され得る。
【0098】
[00105] 動作中、RedCap UE1008は、サイドリンク援用アップリンク(UL)RSTD測定値を提供するために、サイドリンク信号を、UE1004、1006のうちの1つまたは複数に送信し得る。たとえば、
図11を参照すると、例示的なサイドリンク援用UL-TDOA測位方法のためのメッセージタイミング
図1100が示されている。一例では、RedCap UE1008は、UL SRSおよびサイドリンク信号を送信するように構成される。たとえば、RedCap UE1008は、時間T1において第1のサイドリンク信号1012を第1のUE1004に送信し、時間T2において第2のサイドリンク信号1014を第2のUE1006に送信し得る。RedCap UE1008は、時間T4において、UL SRS1010をも送信し得る(
図1100中のタイミングラベルT1~T10は、必ずしも発生順を示すとは限らない)。RedCap UE1008は、第1のデルタSRS-サイドリンク遅延1106a(たとえば、T4-T1)、および第2のSRS-サイドリンク遅延1106b(たとえば、T4-T2)など、サイドリンク送信時間とUL SRS送信時間との間の時間差を決定し、基地局1002、またはLMF120などの他のネットワークエンティティに、報告するように構成され得る。第1のUE1004は、時間T3において第1のサイドリンク信号1012を受信し、時間T6においてUL SRS1004aを送信し得、これは、定義された第1のRx-Tx遅延値1102に基づき得る。第2のUE1006は、時間T5において第2のサイドリンク信号1014を受信し、時間T7においてUL SRS1006aを送信し得、これは、定義された第2のRx-Tx遅延値1104に基づき得る。第1のUE1004および第2のUE1006は、それぞれのRx-Tx遅延時間値1102、1104を、基地局1002または他のネットワークエンティティ(たとえば、LMF120)に報告し得る。基地局1002は、それぞれ、時間T8、T9およびT10において、UL SRS1010、1004a、1006aを受信し得、RSTD値を決定し、それらを、LMF120など、ネットワークエンティティに報告するように構成され得る。
【0099】
[00106] 一実施形態では、基地局1002と第1のUE1004および第2のUE1006との間のレンジが知られていることがある。たとえば、OTDOA、RSTD、RTTあるいは他のNRベースまたはRAT非依存測位方法(たとえば、高精度PRSまたは他のハイブリッド測位方法)を介した。一例では、第1のUE1004および第2のUE1006は、SPS受信機217などの衛星ナビゲーションシステムに基づいてロケーションを取得し得る。したがって、それぞれのUL SRS伝搬時間T10-T7およびT9-T6が知られている。基地局1002、または他のネットワークエンティティは、RedCap UE1008によって送信された信号(たとえば、UL SRS1010)と第1のUE1004から受信されたUL SRS1004aとの間のRSTDを決定するように構成され得、これは、第1のサイドリンク信号1012に少なくとも部分的に基づく。一例では、第1のUE1004に関連するRSTDは、次のように算出される。
【0100】
[00107]
【0101】
【0102】
[00108]
【0103】
【0104】
ここで、
T8は、RedCap UEによって送信されたUL PRSのRx時間であり、
T9は、UE1によって送信されたUL PRSのRx時間であり、
[デルタSRS-サイドリンク]は、第1のサイドリンクを送信することとUL PRSを送信することとの間の時間遅延を示す第1のデルタSRS-サイドリンク遅延1106a(すなわち、T4-T1)であり、
T9-T6は、基地局とUE1との間の推定された伝搬時間であり、
T6-T3は、UE1のための報告されたRx-Tx遅延値1102時間である。
【0105】
[00109] 基地局1002に、RedCap UE1008から送信された信号と第2のUE1006から送信された信号との間のRSTDは、第2のサイドリンク信号1014に基づく同じ手法に従い得、したがって、
[00110]
【0106】
【0107】
[00111]
【0108】
【0109】
ここで、
T8は、RedCap UEによって送信されたUL PRSのRx時間であり、
T10は、UE2によって送信されたUL PRSのRx時間であり、
[デルタSRS-サイドリンク]は、第2のサイドリンクを送信することとUL PRSを送信することとの間の時間遅延を示す第2のSRS-サイドリンク遅延1106b(すなわち、T4-T2)であり、
T10-T7は、基地局とUE2との間の推定された伝搬時間であり、
T7-T5は、UE2のための報告されたRx-Tx遅延時間値1104である。
【0110】
[00112] 基地局1002は、UL SRS1010、1004a、1006aのための受信時間を測定する必要があり、これは、UEにわたる緊密な同期要件なしに達成され得る。第1のUE1004および第2のUE1006、ならびに/または基地局1002は、それぞれの信号伝搬時間およびRx-Tx遅延時間値1102、1104を、LMF120などの測位エンティティに報告するように構成され得る。信号伝搬時間(たとえば、T9-T6、T10-T7)は、NR測位方法、および/または他のRAT非依存方法を介して推定され得る。一例では、RedCap UE1008は、基地局1002を介して、デルタSRS-サイドリンク値1106a~bを測位サーバに報告し得る。一例では、デルタSRS-サイドリンク値1106a~bは、サービングgNB(たとえば、基地局1002)からの許可に基づき得、これは、デルタSRS-サイドリンク値1106a~bを測位エンティティに、ならびに/または第1のUE1004および第2のUE1006に報告し、それらの値を報告するためのRedCap UE1008についての要件をなくし得る。
【0111】
[00113]
図1100は、1つの基地局と3つのUEとを含むが、示されたTDOA方法および対応する式は、複数の基地局と複数のUEとの組合せとともに使用され得る。
図1100のサイドリンク援用UL測位方法は、ワイヤレスノード間のタイミング同期に依存せず、第1のUE1004および第2のUE1006、ならびにRedCap UE1008は、異なるサービングセルに関連付けられ得る。さらに、同期時間からの独立は、UL-TDOA測位の正確さを増加させ得る。
【0112】
[00114]
図12を参照すると、サイドリンク援用DL TDOAベース測位方法の例示的なメッセージフロー
図1200が示されている。メッセージフローは、ターゲットUE1202と第1の協働UE1204と第2の協働UE1206とgNB1208とLMF1210とを含む通信システム100において利用され得る。ターゲットUE1202および協働UE1204、1206は、UE200の特徴の一部または全部を含み得、UE200は、ターゲットUE1202および協働UE1204、1206の一例である。一例では、ターゲットUE1202は、低減能力UEであり得る。gNB1208は、TRP300の特徴の一部または全部を含み得、TRP300は、gNB1208の一例である。LMF1210は、サーバ400の特徴の一部または全部を含み得、サーバ400は、LMF1210の一例である。メッセージフロー1200は、ToA値、推定された伝搬時間、Rx-Tx遅延値、デルタSRS-サイドリンク値、ならびに、他のチャネルおよび局関係支援データなど、測位情報を転送するために、LPP/NRPP、RRC、DCI、およびMAC-CEメッセージングなど、1つまたは複数のネットワークプロトコルを利用し得る。
【0113】
[00115] 一実施形態では、LMF1210は、ターゲットUE1202など、ネットワーク中の1つまたは複数の局のための位置情報を取得するように構成され得る。LMF1210は、ターゲットUE1202のための測位プロシージャを開始するために、位置要求メッセージ1212をgNB1208などのサービング局に送り得る。LMF1210からの位置要求メッセージ1212または他のメッセージは、gNB1208またはターゲットUE1202がロケーションを算出することを可能にするために、OTDOA支援データを含み得る。一実施形態では、ターゲットUE1202は、測位プロシージャを開始し得る。gNB1208は、ターゲットUE1202および他の局が、基準信号測定値を取得し、ロケーションを決定することを支援するために、測位情報を含む1つまたは複数の支援データメッセージ1214を送り得る。たとえば、支援データメッセージは、PRSおよびSRSリソース情報と、他の基地局および協働UEを含む近接したワイヤレスノードを示すネイバーリストと、サイドリンク構成情報と、Rx-Tx遅延情報と、局ロケーションと、ミューティングパターン情報と、OTDOAまたは当技術分野で知られている他の地上測位方法に関連する他のデータとを含み得る。gNB1208、およびネットワーク中の他の局は、DL PRS1216など、1つまたは複数の測位のための基準信号を送信するように構成され得、それらは、ターゲットUE1202と、協働UE1204、1206などの1つまたは複数のネイバリング局とによって受信され得る。一例では、DL PRS1216を受信すると、協働UE1204、1206は、1つまたは複数のサイドリンクチャネル(たとえば、PSSCH、PSCCHなど)を介して、1つまたは複数のサイドリンク信号1218a~bをターゲットUE1202に送信し得る。サイドリンク信号1218a~bの送信のタイミングは、
図9において説明されるように、それぞれのRx-Tx遅延値902、904に基づき得る。一実施形態では、協働UE1204、1206は、サイドリンク信号1218a~bを介して、それぞれのRx-Tx遅延値、および(たとえば、gNB1208までのレンジに基づく)推定された伝搬遅延を、ターゲットUE1202に報告するように構成され得る。段階1220において、ターゲットUE1202は、受信された支援データと、DL PRS1216およびサイドリンク信号1218a~bのToAとに基づいて、RSTD値を決定し得る。一実施形態では、ターゲットUE1202は、RSTD値を決定し(たとえば、式(2)および(3))、ロケーションを算出するために、gNB1208および/または協働UE1204、1206から受信されたRSTD値および支援データを利用するように構成され得る。一例では、ロケーションは、
図5において説明されるマルチラテレーション技法に基づき得る。
【0114】
[00116] ターゲットUE1202は、1つまたは複数のLPP測定報告メッセージ1222を介して、ToA、RSTD、および他の測定値を、LMF1210などのネットワークエンティティに報告するように構成され得る。たとえば、報告メッセージ1222は、ToA、RSTD、ならびに/またはターゲットUE1202によって受信されたDL PRS1216およびサイドリンク信号1218a~bに基づく他の測定値を含み得る。一実施形態では、協働UE1204、1206は、DL PRS1216を受信することおよびサイドリンク信号1218a~bを送信することに関連するそれぞれのRx-Tx遅延値を報告するために、Rx-Tx遅延報告メッセージ1224a~bを送るように構成され得る。Rx-Tx遅延報告メッセージ1224a~bはまた、gNB1208と協働UE1204、1206との間のレンジに基づく推定された伝搬遅延値(たとえば、T2-T1、T3-T1)を含み得る。一実施形態では、LMF1210、または他のネットワークリソースは、協働UE1204、1206の報告要件を低減するために、推定された伝搬遅延値を決定し得る。段階1226において、LMF1210は、ターゲットUE1202によって報告されたRSTD測定値およびRx-Tx遅延報告メッセージ1224a~bに基づいて、
図5において説明されるようなマルチラテレーション技法を使用して、RSTD値を算出し(たとえば、式(2)および(3))、ターゲットUE1202のロケーションを決定するように構成され得る。他のメッセージおよびメッセージング技法が、サイドリンク援用DL PRS測位方法を実装するために使用され得るので、メッセージフロー1200は、一例であり、限定ではない。
【0115】
[00117]
図13を参照すると、サイドリンク援用UL TDOAベース測位方法の例示的なメッセージフロー1300が示されている。メッセージフローは、
図12において説明されるように、ターゲットUE1202と第1の協働UE1204と第2の協働UE1206とgNB1208とLMF1210とを含む通信システム100において利用され得る。メッセージフロー1300は、UL SRSプロセスをアクティブ化するために、および、ToA値、推定された伝搬時間、Rx-Tx遅延値、デルタSRS-サイドリンク値、ならびに、他のチャネルおよび局関係支援データなど、測位情報を転送するために、LPP/NRPP、RRC、DCI、およびMAC-CEメッセージングなど、1つまたは複数のネットワークプロトコルを利用し得る。
【0116】
[00118] 一実施形態では、LMF1210は、ターゲットUE1202など、ネットワーク中の1つまたは複数の局のための位置情報を取得するように構成され得る。LMF1210は、位置要求メッセージ1312を、ターゲットUE1202の位置を取得するように構成されたgNB1208などの1つまたは複数の基地局に送り得る。位置要求メッセージ1312はまた、ネイバリングUE(たとえば、協働UE)の識別情報、OTDOA支援データ、および(たとえば、gNBとUEとの間のレンジに基づく)推定された伝搬値など、支援データを含み得る。gNB1208は、ターゲットUE1202のためのSRSリソースを構成し、1つまたは複数のSRS構成メッセージ1314を介してSRSリソース情報および他の支援データを提供し得る。一実施形態では、SRS構成情報は、ネイバリングUEとともに使用するためのターゲットUE1202のためのデルタSRS-サイドリンク値を示す、サイドリンク許可情報を含み得る。ターゲットUE1202は、1つまたは複数のサイドリンクチャネルを介して、1つまたは複数のサイドリンク信号1316a~bを協働UE1204、1206に送信するように構成され得る。ターゲットUE1202は、1つまたは複数のUL SRS1318を送信し得、それらは、gNB1208または他の局によって受信され得る。ターゲットUE1202は、gNB1208、および/またはLMF1210に、サイドリンク信号1316a~bおよびUL SRS1318に関連するデルタSRS-サイドリンク値1106a~bを提供するために、1つまたは複数のデルタSRS-サイドリンク報告メッセージ1320をも送り得る。
【0117】
[00119] 協働UE1204、1206は、1つまたは複数のUL SRS1322a~bを送信するように構成され、それらは、gNB1208によって受信される。協働UE1204、1206はまた、1つまたは複数のRx-Tx遅延メッセージ1322c~d中で、それぞれのRx-Tx遅延値1102、1104をgNB1208またはLMF1210に報告し得る。gNB1208は、式(6)および(7)において説明されるように、受信されたUL SRS1318、1322a~bに基づいて、ToA、RSTD、および他の測定値を決定するように構成される。gNB1208は、RSTD値を含む1つまたは複数の測定報告1324をLMF1210に提供し得、段階1326において、LMF1210は、ターゲットUE1202のロケーションを決定するために、マルチラテレーション方法を利用し得る。一実施形態では、gNB1208は、ターゲットUE1202のロケーションを決定するように構成され得る。他のメッセージおよびメッセージング技法が、サイドリンク援用UL PRS測位方法を実装するために使用され得るので、メッセージフロー1300は、一例であり、限定ではない。
【0118】
[00120]
図14を参照し、
図1~
図13をさらに参照すると、サイドリンク援用ダウンリンク測位における到着時間差を決定する方法1400が、図示された段階を含む。しかしながら、方法1400は、一例であり、限定するものではない。方法1400は、たとえば、段階が追加され、除去され、並べ替えられ、組み合わせられ、同時に実施され、および/または単一の段階が複数の段階へとスプリットされるようにすることによって、変えられ得る。
【0119】
[00121] 段階1402において、方法は、第1の時間において第1の基準信号を受信することを含み、ここにおいて、第1の基準信号は、第1の無線アクセスリンクを使用して第1のワイヤレスノードから送信される。トランシーバ215と汎用プロセッサ230とを含むUE200は、第1の基準信号を受信するための手段である。一実施形態では、第1の基準信号は、gNB1208によって送信され、ターゲットUE1202によって受信された、DL PRS1216であり得る。第1の無線アクセスリンクは、
図1において説明されるように、LTE、5G NRまたは他のRATなどのセルラーワイドエリアネットワーク(WAN)技術を利用し得る。他の基準信号(たとえば、NRS、TRS、CRSなど)は、他のワイヤレスノードから送信され、UEによって受信され得る。第1の時間は、ターゲットUEにおける第1の基準信号の到着時間であり得る。
【0120】
[00122] 段階1404において、方法は、第2の時間において第2の基準信号を受信することを含み、ここにおいて、第2の基準信号は、第2の無線アクセスリンクを使用して第2のワイヤレスノードから送信される。トランシーバ215と汎用プロセッサ230とを含むUE200は、第2の基準信号を受信するための手段である。一実施形態では、第2の基準信号は、協働UE1204などのネイバリングワイヤレスノードから送信されたサイドリンク信号1218aであり得る。第2の無線アクセスリンクは、サイドリンクプロトコルに基づき、サイドリンクチャネル(たとえば、PSCCH、PSSCH、または他のサイドリンクチャネル)を利用し得る。一例では、第2の基準信号は、PSSCH送信内で構成されたCSI-RSであり得る。
【0121】
[00123] 段階1406において、方法は、少なくとも、第1の基準信号が第2のワイヤレスノードによって受信される時間と第2の基準信号が第2のワイヤレスノードによって送信される時間とに基づく送信遅延時間値を含む、支援データを受信することを含む。トランシーバ215と汎用プロセッサ230とを含むUE200は、支援データを受信するための手段である。一実施形態では、ネットワーク上のワイヤレスノードが、支援データをターゲットUEに提供するように構成され得る。たとえば、gNB1208は、協働UEに関連する、Rx-Tx遅延時間と推定された伝搬遅延とを含む1つまたは複数の支援データメッセージ1214を提供するように構成され得る。支援データメッセージ1214は、LMF1210からのLPPシグナリング、または支援データを含んでいる1つまたは複数のシステム情報ブロック(SIB)を含むRRCシグナリングに基づき得る。一例では、協働UEは、1つまたは複数のサイドリンク信号1218a~b中に支援データ(たとえば、Rx-Tx遅延時間)を含め得る。一例では、
図9を参照すると、RedCap UE808は第1のワイヤレスノードであり得、第1のUE804は第2のワイヤレスノードであり得る。送信遅延時間値は、第1のUE804がDL PRS820を受信する時間T2と第1のUE804が第1のサイドリンク信号804aを送信する時間T4との間の時間遅延に基づくRx-Tx遅延値902であり得る。他のネイバリング局のためのRx-Tx遅延値も、支援データ中に含まれ得る。
【0122】
[00124] 段階1408において、方法は、第1の時間と第2の時間と送信遅延時間値とに少なくとも部分的に基づいて到着時間差値を決定することを含む。汎用プロセッサ230を含むUE200は、到着時間差を決定するための手段である。一実施形態では、RSTDは、式(2)および(3)に基づいて算出され得る。たとえば、段階1402において第1の時間において受信された第1の基準信号は、DL PRSの受信時間(たとえば、T6)であり得、段階1404において第2の時間において受信された第2の基準信号は、第2のワイヤレスノードによって送信されたサイドリンク信号の受信時間(たとえば、T7)であり得る。第2のワイヤレスノードのための報告されたRx-Tx遅延時間は、段階1406において受信された支援データ中に含まれ得る(たとえば、T4-T2)。一実施形態では、第1のワイヤレスノードと第2のワイヤレスノードとの間の推定された伝搬時間は、段階1406において受信された支援データ中に含まれ得る。推定された伝搬時間は、他の支援データ中に含まれ得るか、またはアルマナックデータとしてメモリ211中に残り得る。方法1400は、ワイヤレスノード間の同期時間の必要なしにRSTD値を取得することの技術的利点を提供する。一例では、第1のワイヤレスノードはサービングセルであり得、第2のワイヤレスノードは、異なるサービングセルにキャンプオンされ得る。得られたRSTD値は、
図5において説明されるようなマルチラテレーション測位方法において使用され得る。他の測位方法も使用され得る。
【0123】
[00125]
図15を参照し、
図1~
図13をさらに参照すると、サイドリンク支援データを提供する方法1500が、図示された段階を含む。しかしながら、方法1500は、一例であり、限定するものではない。方法1500は、たとえば、段階が追加され、除去され、並べ替えられ、組み合わせられ、同時に実施され、および/または単一の段階が複数の段階へとスプリットされるようにすることによって、変えられ得る。方法1500は、サイドリンク援用DL PRS測位プロシージャとサイドリンク援用UL SRS測位プロシージャの両方とともに利用され得る。
【0124】
[00126] 段階1502において、方法は、第1の時間において第1の基準信号を受信することを含み、ここにおいて、第1の基準信号は、第1の無線アクセスリンクを使用して第1のワイヤレスノードから送信される。トランシーバ215と汎用プロセッサ230とを含むUE200は、第1の基準信号を受信するための手段である。サイドリンク援用DL PRS実施形態では、第1の基準信号は、gNB1208によって送信され、協働UE1204、1206によって受信された、DL PRS1216であり得る。第1の無線アクセスリンクは、
図1において説明されるように、LTE、5G NRまたは他のRATなどのWAN技術を利用し得る。他の基準信号(たとえば、NRS、TRS、CRSなど)は、他のワイヤレスノードから送信され、UEによって受信され得る。第1の時間は、ターゲットUEにおける第1の基準信号の到着時間であり得る。サイドリンク援用UL PRS実施形態では、第1の基準信号は、ターゲットUE1202によって送信されたサイドリンク信号1316a~bであり得る。第1の無線アクセスリンクは、サイドリンクプロトコルに基づき、サイドリンクチャネル(たとえば、PSCCH、PSSCH、または他のサイドリンクチャネル)を利用し得る。
【0125】
[00127] 段階1504において、方法は、第2の無線アクセスリンクを使用して第2の時間において第2の基準信号を送信することを含む。トランシーバ215と汎用プロセッサ230とを含むUE200は、第2の基準信号を送信するための手段である。サイドリンク援用DL PRS実施形態では、第2の基準信号は、協働UE1204、1206から送信され、ターゲットUE1202によって受信された、サイドリンク信号1218a~bであり得る。第2の無線アクセスリンクは、サイドリンクプロトコルに基づき、サイドリンクチャネル(たとえば、PSCCH、PSSCH、または他のサイドリンクチャネル)を利用し得る。一例では、第2の基準信号は、PSSCH送信内で構成されたCSI-RSであり得る。第2の時間は、事前構成されたRx-Tx遅延、またはサービングセルから受信されたサイドリンク許可に基づき得る。UEが、ネットワークタイミング要件に依存しない第2の時間において第2の基準信号を送信するように構成され得る。たとえば、
図8を参照すると、第1の時間がT2であるとき、第2の時間はT4であり得る。サイドリンク援用UL PRS実施形態では、第2の基準信号は、協働UE1204、1206からgNB1208に送信された、UL SRS1322a~bであり得る。
【0126】
[00128] 段階1506において、方法は、第1の時間と第2の時間とに基づいて送信遅延時間値を決定することを含む。汎用プロセッサ230を含むUE200は、送信遅延時間を決定するための手段である。送信遅延時間は、第1の基準信号を受信することと第2の基準信号を送信することとの間のRx-Tx遅延である。たとえば、
図9を参照すると、サイドリンク援用DL PRS方法では、送信遅延時間は、Rx-Tx遅延値902、904であり得る。サイドリンク援用UL PRS方法では、送信遅延時間は、
図11に示されているRx-Tx遅延値1102、1104であり得る。
【0127】
[00129] 段階1508において、方法は、送信遅延時間値の指示を送信することを含む。トランシーバ215と汎用プロセッサ230とを含むUE200は、送信遅延時間の指示を送信するための手段である。一実施形態では、協働UE1204、1206が、段階1506において決定された1つまたは複数のRx-Tx遅延メッセージを、LMF1210および/またはgNB1208などのネットワークエンティティに提供するように構成され得る。たとえば、送信遅延時間値は、LPPメッセージ中に含まれ得るか、あるいは、RRC、MAC-CE、DCI、または他のシグナリングプロトコルを介して転送され得る。
【0128】
[00130]
図16を参照し、
図1~
図13をさらに参照すると、サイドリンク援用アップリンク測位における到着時間差を決定する方法1600が、図示された段階を含む。しかしながら、方法1600は、一例であり、限定するものではない。方法1600は、たとえば、段階が追加され、除去され、並べ替えられ、組み合わせられ、同時に実施され、および/または単一の段階が複数の段階へとスプリットされるようにすることによって、変えられ得る。
【0129】
[00131] 段階1602において、方法は、第1の時間において第1の基準信号を受信することを含み、ここにおいて、第1の基準信号は、第1の無線アクセスリンクを使用して第1のワイヤレスノードから送信される。トランシーバ315とプロセッサ310とを含むTRP300は、第1の基準信号を受信するための手段である。一実施形態では、第1の基準信号は、ターゲットUEから送信されたUL SRSであり得る。たとえば、
図13を参照すると、第1の基準信号は、ターゲットUE1202によって送信され、gNB1208によって受信された、UL SRS1318であり得る。第1の無線アクセスリンクは、
図1において説明されるように、LTE、5G NRまたは他のRATなどのWAN技術を利用し得る。他の基準信号(たとえば、NRS、TRS、CRSなど)は、他のワイヤレスノードから送信され、gNB1208などの局によって受信され得る。第1の時間は、gNBにおける第1の基準信号の到着時間(たとえば、
図11に示されている時間T8)であり得る。
【0130】
[00132] 段階1604において、方法は、第2の時間において第2の基準信号を受信することを含み、ここにおいて、第2の基準信号は、第2のワイヤレスノードから送信される。トランシーバ315とプロセッサ310とを含むTRP300は、第2の基準信号を受信するための手段である。一実施形態では、第2の基準信号は、協働UEから送信されたUL SRSであり得る。たとえば、
図13を参照すると、第2の基準信号は、第1の協働UE1204によって送信され、gNB1208によって受信された、UL SRS1322aであり得る。第2の基準信号は、第1の無線アクセスリンクを利用し得、UL SRSまたは他の基準信号(たとえば、NRS、TRS、CRSなど)であり得、それらは、第1の基準信号を送信したターゲットUEに近接しているワイヤレスノードから送信され得る。たとえば、V2Xネットワークにおいて、第2のワイヤレスノードは、(たとえば、Uuインターフェースを介して)基地局と、およびサイドリンク(たとえば、PC5インターフェース)を介して近接UEと通信するように構成された路側ユニット(RSU)であり得る。第2の時間は、gNBにおける第2の基準信号の到着時間(たとえば、
図11に示されている時間T9)であり得る。
【0131】
[00133] 段階1606において、方法は、第2のワイヤレスノードが第3の基準信号を受信する時間と第2のワイヤレスノードが第2の基準信号を送信する時間とに基づく送信遅延時間値を含む支援データを受信することを含み、ここにおいて、第3の基準信号は、第2の無線アクセスリンクを使用して第1のワイヤレスノードから送信される。トランシーバ315とプロセッサ310とを含むTRP300は、支援データを受信するための手段である。一実施形態では、
図13を参照すると、第3の基準信号は、ターゲットUE1202によって送信され、第1の協働UE1204によって受信された、第1のサイドリンク信号1316aであり得る。第2の無線アクセスリンクは、サイドリンクプロトコルに基づき得、サイドリンクチャネル(たとえば、PSCCH、PSSCH、または他のサイドリンクチャネル)を利用し得る。一例では、第3の基準信号は、PSSCH送信内で構成されたCSI-RSであり得る。支援データ中の送信遅延時間値は、Rx-Tx遅延値1102を示すRx-Tx遅延メッセージ1322cであり得る。一実施形態では、LMF1210は、Rx-Tx遅延値をgNB1208に提供するように構成され得る。
【0132】
[00134] 段階1608において、方法は、第1のワイヤレスノードが第1の基準信号を送信する時間と第1のワイヤレスノードが第3の基準信号を送信する時間とに基づいてサイドリンク遅延時間値を決定することを含む。トランシーバ315とプロセッサ310とを含むTRP300は、サイドリンク遅延時間値を決定するための手段である。一実施形態では、サイドリンク遅延時間値は、ターゲットUE1202から受信されたデルタSRS-サイドリンク報告メッセージ1320中に含まれるデルタSRS-サイドリンク値に基づく。たとえば、
図11を参照すると、サイドリンク遅延時間値は、第1のサイドリンク信号1012を送信することとUL SRS1010を送信することとの間の時間差に基づくデルタSRS-サイドリンク値1106a(すなわち、T4-T1)であり得る。一実施形態では、サイドリンク遅延時間値は、サイドリンク許可に基づき得、gNB1208は、許可情報に基づいてサイドリンク遅延値を決定するように構成され得る。一例では、LMF1210は、測位メッセージ中で、サイドリンク遅延時間値の指示をgNB1208に提供し得る。
【0133】
[00135] 段階1610において、方法は、第1の時間と第2の時間と送信遅延時間値とサイドリンク遅延時間値とに少なくとも部分的に基づいて到着時間差を決定することを含む。プロセッサ310を含むTRP300は、到着時間差を決定するための手段である。一実施形態では、gNB1208は、式(6)および(7)において、RSTDなどの到着時間差を決定するように構成され得る。たとえば、T8値は、段階1602において決定された第1の時間であり得、T9値は、段階1604において決定された第2の時間であり得る。T6-T3(すなわち、Rx-Tx遅延)は、段階1606において受信された送信遅延時間であり得、[デルタSRS-サイドリンク]値は、段階1608において決定されたサイドリンク遅延時間値であり得る。推定された伝搬時間(すなわち、T9-T6)は、LMF1210によって提供され得るか、または、第2のワイヤレスノードを用いてRTTまたは他のNR測定値に基づいて測定され得る。一例では、第2のワイヤレスノードのロケーションは、(たとえば、衛星ナビゲーションまたは他の精密なポイントナビゲーション方法を介して)知られていることがあり、伝搬時間は、第2のワイヤレスノードまでのレンジに基づいて推定され得る。方法1600は、ワイヤレスノード間の同期時間の必要なしにアップリンクベースRSTD値を取得することの技術的利点を提供する。得られたRSTD値は、
図5において説明されるようなマルチラテレーション測位方法において使用され得る。他の測位方法も使用され得る。
【0134】
[00136] 他の例および実装形態は、本開示の範囲内および添付の特許請求の範囲内に入る。たとえば、ソフトウェアおよびコンピュータの性質により、上記で説明された機能は、プロセッサによって実行されるソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、ハードワイヤリング、またはこれらのうちのいずれかの組合せを使用して実装され得る。機能を実装する特徴はまた、機能の部分が、異なる物理的ロケーションにおいて実装されるように分散されることを含めて、様々な位置に物理的に位置し得る。
【0135】
[00137] 本明細書で使用される単数形「a」、「an」、および「the」は、文脈が別段に明確に示すのでなければ、複数形をも含む。本明細書で使用される「備える(comprises)」、「備える(comprising)」、「含む(includes)」、および/または「含む(including)」という用語は、述べられた特徴、完全体、ステップ、動作、要素、および/または構成要素の存在を明示するが、1つまたは複数の他の特徴、完全体、ステップ、動作、要素、構成要素、および/またはそれらのグループの存在または追加を排除しない。
【0136】
[00138] 本明細書で使用される、RS(基準信号)という用語は、1つまたは複数の基準信号を指し得、適宜、RSという用語の任意の形態、たとえば、PRS、SRS、CSI-RSなどに適用され得る。
【0137】
[00139] 別段に明記されていない限り、本明細書で使用される、機能または動作が項目または条件「に基づく」という記述は、その機能または動作が、述べられた項目または条件に基づき、述べられた項目または条件に加えて1つまたは複数の項目および/または条件に基づき得ることを意味する。
【0138】
[00140] また、本明細書で使用される、「のうちの少なくとも1つ」で終わるまたは「のうちの1つまたは複数」で終わる項目の列挙中で使用される「または」は、たとえば、「A、B、またはCのうちの少なくとも1つ」の列挙、または「A、B、またはCのうちの1つまたは複数」の列挙が、AまたはBまたはC、あるいはAB(AおよびB)、あるいはAC(AおよびC)、あるいはBC(BおよびC)、あるいはABC(すなわち、AおよびBおよびC)、あるいは2つ以上の特徴をもつ組合せ(たとえば、AA、AAB、ABBCなど)を意味するような、選言的列挙を示す。したがって、ある項目、たとえば、プロセッサが、AまたはBのうちの少なくとも1つに関する機能を実施するように構成されるという具陳は、その項目がAに関する機能を実施するように構成され得るか、またはBに関する機能を実施するように構成され得るか、またはAおよびBに関する機能を実施するように構成され得ることを意味する。たとえば、「AまたはBのうちの少なくとも1つを測定するように構成されたプロセッサ」という句は、プロセッサが、Aを測定するように構成され得る(およびBを測定するように構成されることも構成されないこともある)か、またはBを測定するように構成され得る(およびAを測定するように構成されることも構成されないこともある)か、またはAを測定し、Bを測定するように構成され得る(およびAおよびBのどちらを測定すべきか、またはその両方を測定すべきかを選択するように構成され得る)ことを意味する。同様に、AまたはBのうちの少なくとも1つを測定するための手段の具陳は、(Bを測定することが可能であることも可能でないこともある)Aを測定するための手段、またはBを測定するための(およびAを測定するように構成されることも構成されないこともある)手段、またはAおよびBを測定するための(AおよびBのどちらを測定すべきか、またはその両方を測定すべきかを選択することが可能であり得る)手段を含む。別の例として、ある項目、たとえば、プロセッサが、機能Xを実施することまたは機能Yを実施することのうちの少なくとも1つを行うように構成されるという具陳は、その項目が、機能Xを実施するように構成され得るか、または機能Yを実施するように構成され得るか、または機能Xを実施することおよび機能Yを実施することを行うように構成され得ることを意味する。たとえば、「Xを測定することまたはYを測定することのうちの少なくとも1つを行うように構成されたプロセッサ」という句は、プロセッサが、Xを測定するように構成され得る(およびYを測定するように構成されることも構成されないこともある)か、またはYを測定するように構成され得る(およびXを測定するように構成されることも構成されないこともある)か、またはXを測定することおよびYを測定することを行うように構成され得る(ならびにXおよびYのどちらを測定すべきか、またはその両方を測定すべきかを選択するように構成され得る)ことを意味する。
【0139】
[00141] 特定の要件に従って、実質的な変形が行われ得る。たとえば、カスタマイズされたハードウェアも使用され得、および/あるいは特定の要素が、ハードウェア、プロセッサによって実行される(アプレットなど、ポータブルソフトウェアを含む)ソフトウェア、またはその両方で実装され得る。さらに、ネットワーク入出力デバイスなど、他のコンピューティングデバイスへの接続が採用され得る。別段に記載されていない限り、互いに接続されるまたは通信するものとして図に示されるおよび/または本明細書で説明される機能的または他の構成要素は、通信可能に結合される。すなわち、それらは、それらの間の通信を可能にするように、直接または間接的に接続され得る。
【0140】
[00142] 上記で説明されたシステムおよびデバイスは例である。様々な構成は、適宜に様々なプロシージャまたは構成要素を省略、置換、または追加し得る。たとえば、いくつかの構成に関して説明される特徴は、様々な他の構成において組み合わせられ得る。構成の異なる態様および要素が、同様にして組み合わせられ得る。また、技術は発展し、したがって、要素の多くは例であり、本開示または特許請求の範囲を限定しない。
【0141】
[00143] ワイヤレス通信システムは、通信が、ワイヤレスに、すなわち、ワイヤまたは他の物理接続を通してではなく大気空間を通して伝搬する電磁波および/または音響波によって搬送される、通信システムである。ワイヤレス通信ネットワークは、すべての通信がワイヤレスに送信されるとは限らないことがあり、少なくともいくつかの通信がワイヤレスに送信されるように構成される。さらに、「ワイヤレス通信デバイス」という用語または同様の用語は、デバイスの機能が、もっぱら通信のためのものであること、さらには主に通信のためのものであることを必要とせず、あるいはデバイスがモバイルデバイスであることを必要としないが、デバイスがワイヤレス通信能力(一方向または双方向)を含むこと、たとえば、ワイヤレス通信のための少なくとも1つの無線機(各無線機は、送信機、受信機、またはトランシーバの一部である)を含むことを示す。
【0142】
[00144] 説明では、(実装形態を含む)例示的な構成の完全な理解を提供するように、具体的な詳細が与えられる。しかしながら、構成は、これらの具体的な詳細なしに実践され得る。たとえば、構成を不明瞭にすることを避けるために、よく知られている回路、プロセス、アルゴリズム、構造、および技法は、不要な詳細なしに示されている。この説明は、例示的な構成を提供し、特許請求の範囲、適用性、または構成を限定しない。むしろ、構成の上記の説明は、説明された技法を実装するための説明を提供する。要素の機能および構成において、様々な変更が行われ得る。
【0143】
[00145] 本明細書で使用される、「プロセッサ可読媒体」、「機械可読媒体」、および「コンピュータ可読媒体」という用語は、機械を特定の様式で動作させるデータを提供することに関与する任意の媒体を指す。コンピューティングプラットフォームを使用して、様々なプロセッサ可読媒体は、実行のために(1つまたは複数の)プロセッサに命令/コードを提供することに関与し得、ならびに/あるいはそのような命令/コードを(たとえば、信号として)記憶および/または搬送するために使用され得る。多くの実装形態では、プロセッサ可読媒体は、物理および/または有形記憶媒体である。そのような媒体は、限定はしないが、不揮発性媒体および揮発性媒体を含む、多くの形態をとり得る。不揮発性媒体は、たとえば、光ディスクおよび/または磁気ディスクを含む。揮発性媒体は、限定はしないが、ダイナミックメモリを含む。
【0144】
[00146] いくつかの例示的な構成について説明したが、様々な修正、代替構成、および等価物が使用され得る。たとえば、上記の要素は、より大きいシステムの構成要素であり得、他のルールが、本開示の適用例よりも優先するかまたはさもなければ本開示の適用例を修正し得る。また、上記の要素が考慮される前に、考慮されている間に、または考慮された後に、いくつかの動作が行われ得る。したがって、上記の説明は特許請求の範囲を限定しない。
【0145】
[00147] 値が第1のしきい値を超える(またはそれよりも大きい、またはそれを上回る)という記述は、その値が、第1のしきい値よりもわずかに大きい第2のしきい値を満たすかまたは超えるという記述と等価であり、たとえば、第2のしきい値は、コンピューティングシステムの分解能において第1のしきい値よりも高い1つの値である。値が第1のしきい値よりも小さい(またはそれ以内である、またはそれを下回る)という記述は、その値が、第1のしきい値よりもわずかに低い第2のしきい値よりも小さいかまたはそれに等しいという記述と等価であり、たとえば、第2のしきい値は、コンピューティングシステムの分解能において第1のしきい値よりも低い1つの値である。
【0146】
[00148] 実装例が、以下の番号付けされた条項において説明される。
【0147】
[00149] 条項1.到着時間差値を決定する方法であって、第1の時間において第1の基準信号を受信することと、ここにおいて、第1の基準信号が、第1の無線アクセスリンクを使用して第1のワイヤレスノードから送信される、第2の時間において第2の基準信号を受信することと、ここにおいて、第2の基準信号が、第2の無線アクセスリンクを使用して第2のワイヤレスノードから送信される、少なくとも、第1の基準信号が第2のワイヤレスノードによって受信される時間と第2の基準信号が第2のワイヤレスノードによって送信される時間とに基づく送信遅延時間値を含む、支援データを受信することと、第1の時間と第2の時間と送信遅延時間値とに少なくとも部分的に基づいて到着時間差値を決定することとを備える、方法。
【0148】
[00150] 条項2.第1のワイヤレスノードが基地局であり、第1の基準信号がダウンリンク測位基準信号である、条項1に記載の方法。
【0149】
[00151] 条項3.第2のワイヤレスノードがユーザ機器であり、第2の基準信号がサイドリンク基準信号である、条項1に記載の方法。
【0150】
[00152] 条項4.第1の無線アクセスリンクがセルラーワイドエリアネットワーク技術を利用し、第2の無線アクセスリンクがサイドリンクプロトコルに基づく、条項1に記載の方法。
【0151】
[00153] 条項5.セルラーワイドエリアネットワーク技術が第5世代新無線を含む、条項4に記載の方法。
【0152】
[00154] 条項6.支援データを受信することが、支援データを含む1つまたは複数のサイドリンクメッセージを第2のワイヤレスノードから受信することを含む、条項1に記載の方法。
【0153】
[00155] 条項7.支援データを受信することが、支援データを含む1つまたは複数のメッセージを第1のワイヤレスノードから受信することを含む、条項1に記載の方法。
【0154】
[00156] 条項8.支援データが、第1のワイヤレスノードと第2のワイヤレスノードとの間の距離に基づく推定された伝搬時間を含み、到着時間差値を決定することが、推定された伝搬時間に少なくとも部分的に基づく、条項1に記載の方法。
【0155】
[00157] 条項9.到着時間差値に少なくとも部分的に基づいてロケーションを決定することをさらに備える、条項1に記載の方法。
【0156】
[00158] 条項10.サイドリンク支援データを提供する方法であって、第1の時間において第1の基準信号を受信することと、ここにおいて、第1の基準信号が、第1の無線アクセスリンクを使用して第1のワイヤレスノードから送信される、第2の無線アクセスリンクを使用して第2の時間において第2の基準信号を送信することと、第1の時間と第2の時間とに基づいて送信遅延時間値を決定することと、送信遅延時間値の指示を送信することとを備える、方法。
【0157】
[00159] 条項11.第1のワイヤレスノードが基地局であり、第1の基準信号がダウンリンク測位基準信号である、条項10に記載の方法。
【0158】
[00160] 条項12.第2の基準信号がサイドリンク基準信号である、条項10に記載の方法。
【0159】
[00161] 条項13.第1のワイヤレスノードがユーザ機器であり、第1の基準信号がサイドリンク基準信号である、条項10に記載の方法。
【0160】
[00162] 条項14.第2の基準信号がアップリンクサウンディング基準信号である、条項10に記載の方法。
【0161】
[00163] 条項15.第1の無線アクセスリンクがセルラーワイドエリアネットワーク技術を利用し、第2の無線アクセスリンクがサイドリンクプロトコルに基づく、条項10に記載の方法。
【0162】
[00164] 条項16.セルラーワイドエリアネットワーク技術が第5世代新無線を含む、条項15に記載の方法。
【0163】
[00165] 条項17.送信遅延時間値の指示を送信することが、送信遅延時間値を含む1つまたは複数のサイドリンクメッセージを近接ユーザ機器に送信することを含む、条項10に記載の方法。
【0164】
[00166] 条項18.送信遅延時間値の指示を送信することが、送信遅延時間値を含む1つまたは複数のアップリンクメッセージを基地局に送信することを含む、条項10に記載の方法。
【0165】
[00167] 条項19.到着時間差値を決定する方法であって、第1の時間において第1の基準信号を受信することと、ここにおいて、第1の基準信号が、第1の無線アクセスリンクを使用して第1のワイヤレスノードから送信される、第2の時間において第2の基準信号を受信することと、ここにおいて、第2の基準信号が、第2のワイヤレスノードから送信される、第2のワイヤレスノードが第3の基準信号を受信する時間と第2のワイヤレスノードが第2の基準信号を送信する時間とに基づく送信遅延時間値を含む支援データを受信することと、ここにおいて、第3の基準信号が、第2の無線アクセスリンクを使用して第1のワイヤレスノードから送信される、第1のワイヤレスノードが第1の基準信号を送信する時間と第1のワイヤレスノードが第3の基準信号を送信する時間とに基づいてサイドリンク遅延時間値を決定することと、第1の時間と第2の時間と送信遅延時間値とサイドリンク遅延時間値とに少なくとも部分的に基づいて到着時間差値を決定することとを備える、方法。
【0166】
[00168] 条項20.第1のワイヤレスノードがユーザ機器であり、第1の基準信号がアップリンク測位基準信号である、条項19に記載の方法。
【0167】
[00169] 条項21.第2のワイヤレスノードがユーザ機器であり、第2の基準信号がアップリンク測位基準信号である、条項19に記載の方法。
【0168】
[00170] 条項22.第3の基準信号がサイドリンク基準信号である、条項19に記載の方法。
【0169】
[00171] 条項23.第1の無線アクセスリンクがセルラーワイドエリアネットワーク技術を利用し、第2の無線アクセスリンクがサイドリンクプロトコルに基づく、条項19に記載の方法。
【0170】
[00172] 条項24.セルラーワイドエリアネットワーク技術が第5世代新無線を含む、条項23に記載の方法。
【0171】
[00173] 条項25.支援データを受信することが、支援データを含む1つまたは複数のサイドリンクメッセージを第2のワイヤレスノードから受信することを含む、条項19に記載の方法。
【0172】
[00174] 条項26.支援データを受信することが、支援データを含む1つまたは複数のメッセージをネットワークサーバから受信することを含む、条項19に記載の方法。
【0173】
[00175] 条項27.サイドリンク遅延時間値を決定することが、1つまたは複数のメッセージを第1のワイヤレスノードから受信することを含む、条項19に記載の方法。
【0174】
[00176] 条項28.サイドリンク遅延時間値を決定することが、1つまたは複数のメッセージをネットワークサーバから受信することを含む、条項19に記載の方法。
【0175】
[00177] 条項29.第2のワイヤレスノードまでのレンジを決定することをさらに備える、条項19に記載の方法。
【0176】
[00178] 条項30.到着時間差値に少なくとも部分的に基づいて第1のワイヤレスノードのロケーションを決定することをさらに備える、条項19に記載の方法。
【0177】
[00179] 条項31.メモリと、少なくとも1つのトランシーバと、メモリと少なくとも1つのトランシーバとに通信可能に結合された少なくとも1つのプロセッサとを備える装置であって、少なくとも1つのプロセッサは、第1の時間において第1の基準信号を受信することと、ここにおいて、第1の基準信号が、第1の無線アクセスリンクを使用して第1のワイヤレスノードから送信される、第2の時間において第2の基準信号を受信することと、ここにおいて、第2の基準信号が、第2の無線アクセスリンクを使用して第2のワイヤレスノードから送信される、少なくとも、第1の基準信号が第2のワイヤレスノードによって受信される時間と第2の基準信号が第2のワイヤレスノードによって送信される時間とに基づく送信遅延時間値を含む、支援データを受信することと、第1の時間と第2の時間と送信遅延時間値とに少なくとも部分的に基づいて到着時間差値を決定することとを行うように構成された、装置。
【0178】
[00180] 条項32.第1のワイヤレスノードが基地局であり、第1の基準信号がダウンリンク測位基準信号である、条項31に記載の装置。
【0179】
[00181] 条項33.第2のワイヤレスノードがユーザ機器であり、第2の基準信号がサイドリンク基準信号である、条項31に記載の装置。
【0180】
[00182] 条項34.第1の無線アクセスリンクがセルラーワイドエリアネットワーク技術を利用し、第2の無線アクセスリンクがサイドリンクプロトコルに基づく、条項31に記載の装置。
【0181】
[00183] 条項35.セルラーワイドエリアネットワーク技術が第5世代新無線を含む、条項34に記載の装置。
【0182】
[00184] 条項36.少なくとも1つのプロセッサが、支援データを含む1つまたは複数のサイドリンクメッセージを第2のワイヤレスノードから受信するようにさらに構成された、条項31に記載の装置。
【0183】
[00185] 条項37.少なくとも1つのプロセッサが、支援データを含む1つまたは複数のメッセージを第1のワイヤレスノードから受信するようにさらに構成された、条項31に記載の装置。
【0184】
[00186] 条項38.支援データが、第1のワイヤレスノードと第2のワイヤレスノードとの間の距離に基づく推定された伝搬時間を含み、少なくとも1つのプロセッサが、推定された伝搬時間に少なくとも部分的に基づいて到着時間差値を決定するようにさらに構成された、条項31に記載の装置。
【0185】
[00187] 条項39.少なくとも1つのプロセッサが、到着時間差値に少なくとも部分的に基づいてロケーションを決定するようにさらに構成された、条項31に記載の装置。
【0186】
[00188] 条項40.メモリと、少なくとも1つのトランシーバと、メモリと少なくとも1つのトランシーバとに通信可能に結合された少なくとも1つのプロセッサとを備える装置であって、少なくとも1つのプロセッサは、第1の時間において第1の基準信号を受信することと、ここにおいて、第1の基準信号が、第1の無線アクセスリンクを使用して第1のワイヤレスノードから送信される、第2の無線アクセスリンクを使用して第2の時間において第2の基準信号を送信することと、第1の時間と第2の時間とに基づいて送信遅延時間値を決定することと、送信遅延時間値の指示を送信することとを行うように構成された、装置。
【0187】
[00189] 条項41.第1のワイヤレスノードが基地局であり、第1の基準信号がダウンリンク測位基準信号である、条項40に記載の装置。
【0188】
[00190] 条項42.第2の基準信号がサイドリンク基準信号である、条項40に記載の装置。
【0189】
[00191] 条項43.第1のワイヤレスノードがユーザ機器であり、第1の基準信号がサイドリンク基準信号である、条項40に記載の装置。
【0190】
[00192] 条項44.第2の基準信号がアップリンクサウンディング基準信号である、条項40に記載の装置。
【0191】
[00193] 条項45.第1の無線アクセスリンクがセルラーワイドエリアネットワーク技術を利用し、第2の無線アクセスリンクがサイドリンクプロトコルに基づく、条項40に記載の装置。
【0192】
[00194] 条項46.セルラーワイドエリアネットワーク技術が第5世代新無線を含む、条項45に記載の装置。
【0193】
[00195] 条項47.少なくとも1つのプロセッサが、送信遅延時間値を含む1つまたは複数のサイドリンクメッセージを近接ユーザ機器に送信するようにさらに構成された、条項40に記載の装置。
【0194】
[00196] 条項48.少なくとも1つのプロセッサが、送信遅延時間値を含む1つまたは複数のアップリンクメッセージを基地局に送信するようにさらに構成された、条項40に記載の装置。
【0195】
[00197] 条項49.メモリと、少なくとも1つのトランシーバと、メモリと少なくとも1つのトランシーバとに通信可能に結合された少なくとも1つのプロセッサとを備える装置であって、少なくとも1つのプロセッサは、第1の時間において第1の基準信号を受信することと、ここにおいて、第1の基準信号が、第1の無線アクセスリンクを使用して第1のワイヤレスノードから送信される、第2の時間において第2の基準信号を受信することと、ここにおいて、第2の基準信号が、第2のワイヤレスノードから送信される、第2のワイヤレスノードが第3の基準信号を受信する時間と第2のワイヤレスノードが第2の基準信号を送信する時間とに基づく送信遅延時間値を含む支援データを受信することと、ここにおいて、第3の基準信号が、第2の無線アクセスリンクを使用して第1のワイヤレスノードから送信される、第1のワイヤレスノードが第1の基準信号を送信する時間と第1のワイヤレスノードが第3の基準信号を送信する時間とに基づいてサイドリンク遅延時間値を決定することと、第1の時間と第2の時間と送信遅延時間値とサイドリンク遅延時間値とに少なくとも部分的に基づいて到着時間差値を決定することとを行うように構成された、装置。
【0196】
[00198] 条項50.第1のワイヤレスノードがユーザ機器であり、第1の基準信号がアップリンク測位基準信号である、条項49に記載の装置。
【0197】
[00199] 条項51.第2のワイヤレスノードがユーザ機器であり、第2の基準信号がアップリンク測位基準信号である、条項49に記載の装置。
【0198】
[00200] 条項52.第3の基準信号がサイドリンク基準信号である、条項49に記載の装置。
【0199】
[00201] 条項53.第1の無線アクセスリンクがセルラーワイドエリアネットワーク技術を利用し、第2の無線アクセスリンクがサイドリンクプロトコルに基づく、条項49に記載の装置。
【0200】
[00202] 条項54.セルラーワイドエリアネットワーク技術が第5世代新無線を含む、条項53に記載の装置。
【0201】
[00203] 条項55.少なくとも1つのプロセッサが、支援データを含む1つまたは複数のサイドリンクメッセージを第2のワイヤレスノードから受信するようにさらに構成された、条項49に記載の装置。
【0202】
[00204] 条項56.少なくとも1つのプロセッサが、支援データを含む1つまたは複数のメッセージをネットワークサーバから受信するようにさらに構成された、条項49に記載の装置。
【0203】
[00205] 条項57.少なくとも1つのプロセッサが、サイドリンク遅延時間値を決定するために、1つまたは複数のメッセージを第1のワイヤレスノードから受信するようにさらに構成された、条項49に記載の装置。
【0204】
[00206] 条項58.少なくとも1つのプロセッサが、サイドリンク遅延時間値を決定するために、1つまたは複数のメッセージをネットワークサーバから受信するようにさらに構成された、条項49に記載の装置。
【0205】
[00207] 条項59.少なくとも1つのプロセッサが、第2のワイヤレスノードまでのレンジを決定するようにさらに構成された、条項49に記載の装置。
【0206】
[00208] 条項60.少なくとも1つのプロセッサが、到着時間差値に少なくとも部分的に基づいて第1のワイヤレスノードのロケーションを決定するようにさらに構成された、条項49に記載の装置。
【0207】
[00209] 条項61.到着時間差値を決定するための装置であって、第1の時間において第1の基準信号を受信するための手段と、ここにおいて、第1の基準信号が、第1の無線アクセスリンクを使用して第1のワイヤレスノードから送信される、第2の時間において第2の基準信号を受信するための手段と、ここにおいて、第2の基準信号が、第2の無線アクセスリンクを使用して第2のワイヤレスノードから送信される、少なくとも、第1の基準信号が第2のワイヤレスノードによって受信される時間と第2の基準信号が第2のワイヤレスノードによって送信される時間とに基づく送信遅延時間値を含む、支援データを受信するための手段と、第1の時間と第2の時間と送信遅延時間値とに少なくとも部分的に基づいて到着時間差値を決定するための手段とを備える、装置。
【0208】
[00210] 条項62.サイドリンク支援データを提供するための装置であって、第1の時間において第1の基準信号を受信するための手段と、ここにおいて、第1の基準信号が、第1の無線アクセスリンクを使用して第1のワイヤレスノードから送信される、第2の無線アクセスリンクを使用して第2の時間において第2の基準信号を送信するための手段と、第1の時間と第2の時間とに基づいて送信遅延時間値を決定するための手段と、送信遅延時間値の指示を送信するための手段とを備える、装置。
【0209】
[00211] 条項63.到着時間差値を決定するための装置であって、第1の時間において第1の基準信号を受信するための手段と、ここにおいて、第1の基準信号が、第1の無線アクセスリンクを使用して第1のワイヤレスノードから送信される、第2の時間において第2の基準信号を受信するための手段と、ここにおいて、第2の基準信号が、第2のワイヤレスノードから送信される、第2のワイヤレスノードが第3の基準信号を受信する時間と第2のワイヤレスノードが第2の基準信号を送信する時間とに基づく送信遅延時間値を含む支援データを受信するための手段と、ここにおいて、第3の基準信号が、第2の無線アクセスリンクを使用して第1のワイヤレスノードから送信される、第1のワイヤレスノードが第1の基準信号を送信する時間と第1のワイヤレスノードが第3の基準信号を送信する時間とに基づいてサイドリンク遅延時間値を決定するための手段と、第1の時間と第2の時間と送信遅延時間値とサイドリンク遅延時間値とに少なくとも部分的に基づいて到着時間差値を決定するための手段とを備える、装置。
【0210】
[00212] 条項64.1つまたは複数のプロセッサに、到着時間差値を決定させるように構成されたプロセッサ可読命令を備える非一時的プロセッサ可読記憶媒体であって、第1の時間において第1の基準信号を受信するためのコードと、ここにおいて、第1の基準信号が、第1の無線アクセスリンクを使用して第1のワイヤレスノードから送信される、第2の時間において第2の基準信号を受信するためのコードと、ここにおいて、第2の基準信号が、第2の無線アクセスリンクを使用して第2のワイヤレスノードから送信される、少なくとも、第1の基準信号が第2のワイヤレスノードによって受信される時間と第2の基準信号が第2のワイヤレスノードによって送信される時間とに基づく送信遅延時間値を含む、支援データを受信するためのコードと、第1の時間と第2の時間と送信遅延時間値とに少なくとも部分的に基づいて到着時間差値を決定するためのコードとを備える、非一時的プロセッサ可読記憶媒体。
【0211】
[00213] 条項65.1つまたは複数のプロセッサに、サイドリンク支援データを提供させるように構成されたプロセッサ可読命令を備える非一時的プロセッサ可読記憶媒体であって、第1の時間において第1の基準信号を受信するためのコードと、ここにおいて、第1の基準信号が、第1の無線アクセスリンクを使用して第1のワイヤレスノードから送信される、第2の無線アクセスリンクを使用して第2の時間において第2の基準信号を送信するためのコードと、第1の時間と第2の時間とに基づいて送信遅延時間値を決定するためのコードと、送信遅延時間値の指示を送信するためのコードとを備える、非一時的プロセッサ可読記憶媒体。
【0212】
[00214] 条項66.1つまたは複数のプロセッサに、到着時間差値を決定させるように構成されたプロセッサ可読命令を備える非一時的プロセッサ可読記憶媒体であって、第1の時間において第1の基準信号を受信するためのコードと、ここにおいて、第1の基準信号が、第1の無線アクセスリンクを使用して第1のワイヤレスノードから送信される、第2の時間において第2の基準信号を受信するためのコードと、ここにおいて、第2の基準信号が、第2のワイヤレスノードから送信される、第2のワイヤレスノードが第3の基準信号を受信する時間と第2のワイヤレスノードが第2の基準信号を送信する時間とに基づく送信遅延時間値を含む支援データを受信するためのコードと、ここにおいて、第3の基準信号が、第2の無線アクセスリンクを使用して第1のワイヤレスノードから送信される、第1のワイヤレスノードが第1の基準信号を送信する時間と第1のワイヤレスノードが第3の基準信号を送信する時間とに基づいてサイドリンク遅延時間値を決定するためのコードと、第1の時間と第2の時間と送信遅延時間値とサイドリンク遅延時間値とに少なくとも部分的に基づいて到着時間差を決定するためのコードとを備える、非一時的プロセッサ可読記憶媒体。
【国際調査報告】