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特表2024-531121統合アクセスおよびバックホールネットワークにおける同時多重化のためのシグナリング拡張
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  • 特表-統合アクセスおよびバックホールネットワークにおける同時多重化のためのシグナリング拡張 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-08-29
(54)【発明の名称】統合アクセスおよびバックホールネットワークにおける同時多重化のためのシグナリング拡張
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/541 20230101AFI20240822BHJP
   H04W 92/20 20090101ALI20240822BHJP
   H04W 16/28 20090101ALI20240822BHJP
   H04W 72/23 20230101ALI20240822BHJP
   H04W 72/542 20230101ALI20240822BHJP
【FI】
H04W72/541
H04W92/20 110
H04W16/28
H04W72/23
H04W72/542
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024507002
(86)(22)【出願日】2022-08-03
(85)【翻訳文提出日】2024-02-05
(86)【国際出願番号】 US2022074474
(87)【国際公開番号】W WO2023019075
(87)【国際公開日】2023-02-16
(31)【優先権主張番号】17/445,071
(32)【優先日】2021-08-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】595020643
【氏名又は名称】クゥアルコム・インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
(74)【代理人】
【識別番号】110003708
【氏名又は名称】弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
(72)【発明者】
【氏名】ルオ、ジャンホン
(72)【発明者】
【氏名】アベディニ、ナビド
(72)【発明者】
【氏名】ブレッセント、ルカ
(72)【発明者】
【氏名】ルオ、タオ
(72)【発明者】
【氏名】アクル、ナイーム
(72)【発明者】
【氏名】リ、ジュンイ
(72)【発明者】
【氏名】ハンペル、カール・ゲオルグ
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067EE02
5K067EE03
5K067EE10
5K067KK02
5K067KK03
(57)【要約】
本開示の様々な態様は、概してワイヤレス通信に関する。いくつかの態様では、統合アクセスおよびバックホール(IAB)ネットワーク中の親ノードは、モバイル端末機能(IAB-MT)と分散ユニット(IAB-DU)とを有するIABノードに、制限されたIAB-DUビームのセットを示し、制限されたIAB-DUビームのセットを1つまたは複数のIAB-MTビームに関連付けるシグナリングを送信し得、制限されたIAB-DUビームのセットは、1つまたは複数の同時多重化モードで同時動作を実行するIAB-DUおよびIAB-MTによって引き起こされる干渉に関係する測定値に基づいて決定される。追加または代替として、親ノードは、IAB-MTビームと、IAB-MTビームに関連付けられたIAB-DUビームとを含むビームペアのための多重化能力に関係するビーム固有のパラメータを示す、IABノードから受信されたシグナリングに基づいて、IAB-MTのためのスケジューリングを実行し得る。多数の他の態様が提供される。
【選択図】図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
親ノードであって、
少なくとも1つのプロセッサと、
前記少なくとも1つのプロセッサと通信可能に結合された、プロセッサ可読コードを記憶する少なくとも1つのメモリと、
を備え、前記プロセッサ可読コードは、前記少なくとも1つのプロセッサによって実行されたとき、前記親ノードに、
統合アクセスおよびバックホール(IAB)ノードの分散ユニット(DU)(IAB-DU)について、前記IABノードのモバイル端末機能(MT)(IAB-MT)が1つまたは複数のIAB-MTビームを使用している間に前記IAB-DUによって使用されるべきでない制限されたIAB-DUビームのセットを決定することと、制限されたIAB-DUビームの前記セットの前記決定は、1つまたは複数の同時多重化モードで同時動作を実行する前記IAB-DUおよび前記IAB-MTによって引き起こされる干渉に関係する1つまたは複数の測定値に少なくとも部分的に基づく、
制限されたIAB-DUビームの前記セットを示し、制限されたIAB-DUビームの前記セットを前記1つまたは複数のIAB-MTビームに関連付けるシグナリングを前記IABノードに送信することと、
を行なわせるように構成される、親ノード。
【請求項2】
前記シグナリングは、制限されたIAB-DUビームの前記セットを前記1つまたは複数のIAB-MTビームに関連付ける1つまたは複数のフィールドを含む、請求項1に記載の親ノード。
【請求項3】
前記シグナリングは、前記シグナリングが、制限されたIAB-DUビームの前記セットを前記1つまたは複数のIAB-MTビームのいずれかに関連付けるための1つまたは複数のフィールドを省略することに少なくとも部分的に基づいて、制限されたIAB-DUビームの前記セットに含まれる各IAB-DUビームがすべてのIAB-MTビームに関連付けられることを示す、請求項1に記載の親ノード。
【請求項4】
親ノードであって、
少なくとも1つのプロセッサと、
前記少なくとも1つのプロセッサと通信可能に結合された、プロセッサ可読コードを記憶する少なくとも1つのメモリと、
を備え、前記プロセッサ可読コードは、前記少なくとも1つのプロセッサによって実行されたとき、前記親ノードに、
分散ユニット(IAB-DU)とモバイル端末機能(IAB-MT)とを含む統合アクセスおよびバックホール(IAB)ノードから、IAB-MTビームと、前記IAB-MTビームに関連付けられたIAB-DUビームとを含むビームペアのための多重化能力に関係する1つまたは複数のビーム固有のパラメータを示すシグナリングを受信することと、
前記1つまたは複数のビーム固有のパラメータを示す前記シグナリングに少なくとも部分的に基づいて、前記IAB-MTのための1つまたは複数のスケジューリングパラメータを前記IABノードに送信することと、
を行なわせるように構成される、親ノード。
【請求項5】
前記1つまたは複数のビーム固有のパラメータは、前記ビームペアが1つまたは複数の同時多重化モードをサポートするかどうかを示す、請求項4に記載の親ノード。
【請求項6】
前記IABノードから受信された前記シグナリングは、前記ビームペアを第1の同時多重化モードから第2の同時多重化モードに切り替えるための要求を含む、請求項4に記載の親ノード。
【請求項7】
前記1つまたは複数のビーム固有のパラメータは、前記切替えに関連付けられた時間スケールを含む、請求項6に記載の親ノード。
【請求項8】
前記1つまたは複数のビーム固有のパラメータは、前記ビームペアに含まれる前記IAB-MTビーム上のリソース利用に関する1つまたは複数の制約を含む、請求項4に記載の親ノード。
【請求項9】
前記1つまたは複数のビーム固有のパラメータは、前記ビームペアに含まれる前記IAB-MTビームに関連付けるための時間周波数リソースパターンを含む、請求項4に記載の親ノード。
【請求項10】
前記1つまたは複数のビーム固有のパラメータは、前記ビームペアに含まれる前記IAB-MTビームに関連付けられるように要求されるか、あるいは関連付けられることを制限される1つまたは複数のIAB-DUビームまたはIAB-DU子リンクを示す、請求項4に記載の親ノード。
【請求項11】
前記1つまたは複数のビーム固有のパラメータを示す前記シグナリングは、前記1つまたは複数のビーム固有のパラメータを示す、F1アプリケーションプロトコル(F1-AP)シグナリング、媒体アクセス制御(MAC)制御要素(MAC-CE)、またはアップリンク制御情報(UCI)を含む、請求項4に記載の親ノード。
【請求項12】
前記1つまたは複数のスケジューリングパラメータは、前記親ノードまたは前記IABノードのうちの1つまたは複数において、複数の時間リソースのうちの各それぞれの時間リソースを、ハードリソース、ソフトリソース、または利用不可能なリソースのうちの1つとして構成する、請求項4に記載の親ノード。
【請求項13】
前記1つまたは複数のスケジューリングパラメータは、前記親ノードまたは前記IABノードのうちの1つまたは複数において、複数の時間リソースのうちの各それぞれの時間リソースを、ダウンリンク専用リソース、アップリンク専用リソース、またはフレキシブルリソースのうちの1つとして構成する、請求項4に記載の親ノード。
【請求項14】
統合アクセスおよびバックホール(IAB)ノードであって、
少なくとも1つのプロセッサと、
前記少なくとも1つのプロセッサと通信可能に結合された、プロセッサ可読コードを記憶する少なくとも1つのメモリと、
を備え、前記プロセッサ可読コードは、前記少なくとも1つのプロセッサによって実行されたとき、前記IABノードに、
1つまたは複数の同時多重化モードで同時動作を実行する、前記IABノードの分散ユニット(DU)(IAB-DU)および前記IABノードのモバイル端末機能(MT)(IAB-MT)によって引き起こされる干渉に関係する1つまたは複数の測定値に少なくとも部分的に基づいて、親ノードから、前記IAB-MTが1つまたは複数のIAB-MTビームを使用している間に前記IAB-DUによって使用されるべきでない制限されたIAB-DUビームのセットを示すシグナリングを受信することと、前記シグナリングは、制限されたIAB-DUビームの前記セットを前記1つまたは複数のIAB-MTビームに関連付ける、
前記IAB-MTによって、制限されたIAB-DUビームの前記セットに関連付けられた前記1つまたは複数のIAB-MTビームに含まれるIAB-MTビームを使用して、第1の送信または受信動作を実行することと、
前記IAB-DUによって、前記第1の送信または受信動作と同時に、制限されたIAB-DUビームの前記セットに含まれないIAB-DUビームを使用して、第2の送信または受信動作を実行することと、
を行なわせるように構成される、統合アクセスおよびバックホール(IAB)ノード。
【請求項15】
前記シグナリングは、制限されたIAB-DUビームの前記セットを前記1つまたは複数のIAB-MTビームに関連付ける1つまたは複数のフィールドを含む、請求項14に記載のIABノード。
【請求項16】
前記シグナリングは、前記シグナリングが、制限されたIAB-DUビームの前記セットを前記1つまたは複数のIAB-MTビームのいずれかに関連付けるための1つまたは複数のフィールドを省略することに少なくとも部分的に基づいて、制限されたIAB-DUビームの前記セットに含まれる各IAB-DUビームがすべてのIAB-MTビームに関連付けられることを示す、請求項14に記載のIABノード。
【請求項17】
分散ユニット(IAB-DU)とモバイル端末機能(IAB-MT)とを含む統合アクセスおよびバックホール(IAB)ノードであって、
少なくとも1つのプロセッサと、
前記少なくとも1つのプロセッサと通信可能に結合された、プロセッサ可読コードを記憶する少なくとも1つのメモリと、
を備え、前記プロセッサ可読コードは、前記少なくとも1つのプロセッサによって実行されたとき、前記IABノードに、
IAB-MTビームと、前記IAB-MTビームに関連付けられたIAB-DUビームとを含むビームペアのための多重化能力に関係する1つまたは複数のビーム固有のパラメータを示すシグナリングを親ノードに送信することと、
前記親ノードから、前記1つまたは複数のビーム固有のパラメータを示す前記シグナリングに少なくとも部分的に基づいて、前記IAB-MTのための1つまたは複数のスケジューリングパラメータを受信することと、
を行なわせるように構成される、統合アクセスおよびバックホール(IAB)ノード。
【請求項18】
前記1つまたは複数のビーム固有のパラメータは、前記ビームペアが1つまたは複数の同時多重化モードをサポートするかどうかを示す、請求項17に記載のIABノード。
【請求項19】
前記親ノードに送信される前記シグナリングは、前記ビームペアを第1の同時多重化モードから第2の同時多重化モードに切り替えるための要求を含む、請求項17に記載のIABノード。
【請求項20】
前記1つまたは複数のビーム固有のパラメータは、前記切替えに関連付けられた時間スケールを含む、請求項19に記載のIABノード。
【請求項21】
前記1つまたは複数のビーム固有のパラメータは、前記ビームペアに含まれる前記IAB-MTビーム上のリソース利用に関する1つまたは複数の制約を含む、請求項17に記載のIABノード。
【請求項22】
前記1つまたは複数のビーム固有のパラメータは、前記ビームペアに含まれる前記IAB-MTビームに関連付けるための時間周波数リソースパターンを含む、請求項17に記載のIABノード。
【請求項23】
前記1つまたは複数のビーム固有のパラメータは、前記ビームペアに含まれる前記IAB-MTビームに関連付けられるように要求されるか、あるいは関連付けられることを制限される1つまたは複数のIAB-DUビームまたはIAB-DU子リンクを示す、請求項17に記載のIABノード。
【請求項24】
前記1つまたは複数のビーム固有のパラメータを示す前記シグナリングは、前記1つまたは複数のビーム固有のパラメータを示す、F1アプリケーションプロトコル(F1-AP)シグナリング、媒体アクセス制御(MAC)制御要素(MAC-CE)、またはアップリンク制御情報(UCI)を含む、請求項17に記載のIABノード。
【請求項25】
前記1つまたは複数のスケジューリングパラメータは、前記IABノードにおける複数の時間リソースのうちの各それぞれの時間リソースを、ハードリソース、ソフトリソース、または利用不可能なリソースのうちの1つとして構成する、請求項17に記載のIABノード。
【請求項26】
前記1つまたは複数のスケジューリングパラメータは、前記IABノードにおける複数の時間リソースのうちの各それぞれの時間リソースを、ダウンリンク専用リソース、アップリンク専用リソース、またはフレキシブルリソースのうちの1つとして構成する、請求項17に記載のIABノード。
【発明の詳細な説明】
【優先権の主張】
【0001】
関連出願の相互参照
[0001]本特許出願は、参照により本明細書に明確に組み込まれる、2021年8月13日に出願された「SIGNALING ENHANCEMENTS FOR SIMULTANEOUS MULTIPLEXING IN AN INTEGRATED ACCESS AND BACKHAUL NETWORK」と題する米国非仮特許出願第17/445,071号の優先権を主張する。
【技術分野】
【0002】
[0002]本開示の態様は、一般にワイヤレス通信に関し、詳細には、統合アクセスおよびバックホール(IAB:integrated access and backhaul)ネットワークにおける同時多重化のためのシグナリング拡張に関する。
【背景技術】
【0003】
[0003]ワイヤレス通信システムは、電話、ビデオ、データ、メッセージング、およびブロードキャストなどの様々な電気通信サービスを提供するために広く展開されている。典型的なワイヤレス通信システムは、利用可能なシステムリソース(たとえば、帯域幅または送信電力)を共有することによって複数のユーザとの通信をサポートすることが可能な多元接続技術を採用し得る。そのような多元接続技術の例は、符号分割多元接続(CDMA)システム、時分割多元接続(TDMA)システム、周波数分割多元接続(FDMA)システム、直交周波数分割多元接続(OFDMA)システム、シングルキャリア周波数分割多元接続(SC-FDMA)システム、時分割同期符号分割多元接続(TD-SCDMA)システム、およびロングタームエボリューション(LTE(登録商標))を含む。LTE/LTEアドバンストは、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP(登録商標))によって公表されたユニバーサルモバイルテレコミュニケーションズシステム(UMTS)モバイル規格の拡張のセットである。
【0004】
[0004]上記の多元接続技術は、異なるUEが都市、国家、地域または地球規模で通信することを可能にする共通プロトコルを提供するために、様々な電気通信規格において採用されている。5Gと呼ばれることがある新無線(NR)は、3GPPによって公表されたLTEモバイル規格の拡張のセットである。NRは、スペクトル効率を改善すること、コストを下げること、サービスを改善すること、新しいスペクトルを利用すること、および、ダウンリンク上でサイクリックプレフィックス(CP)を伴う直交周波数分割多重化(OFDM)(CP-OFDM)を使用して、アップリンク上でCP-OFDMまたは(離散フーリエ変換拡散OFDM(DFT-s-OFDM)としても知られる)シングルキャリア周波数分割多重化(SC-FDM)を使用して、他のオープン規格とより良く統合すること、ならびに、ビームフォーミング、多入力多出力(MIMO)アンテナ技術、およびキャリアアグリゲーションをサポートすることによって、モバイルブロードバンドインターネットアクセスをより良くサポートするように設計されている。モバイルブロードバンドアクセスに対する需要が高まるにつれて、LTE、NR、および他の無線アクセス技術におけるさらなる開発が依然として有用である。
【0005】
[0005]統合アクセスおよびバックホール(IAB)ネットワークでは、IABノードは、親リンクを介して親ノードと通信するように構成されたモバイル端末機能(IAB-MT)を含むことがあり、IABノードは、子リンクを介して子ノードと通信するように構成された分散ユニット(IAB-DU)をさらに含み得る。たとえば、親リンクは、親IABノードまたはIABドナーと通信するために使用されるワイヤレスバックホールリンクであり得、子リンクは、子IABノードと通信するために使用されるワイヤレスバックホールリンク、または被サービスUEと通信するために使用されるワイヤレスアクセスリンクであり得る。一般的な動作では、時分割多重化(TDM)が親(バックホール)リンクと子リンクとの間で使用され、それによって、IABノードは、所与のフレーム、スロット、または他の時間リソースにおいて親リンクまたは子リンクのいずれか(ただし両方ではない)を介して送信または受信し得る。
【0006】
[0006]いくつかの場合には、IABノードは、親リンクおよび子リンクを介した同時動作をサポートする拡張複信能力を有し得る。たとえば、同時動作は、IAB-MTおよびIAB-DUがそれぞれ親リンクおよび子リンクを介して同時に送信するか、またはそれぞれ親リンクおよび子リンクを介して同時に受信する、同時半二重動作を含み得る。別の例として、同時動作は、IAB-DUが子リンクを介してそれぞれ受信または送信しながら、IAB-MTが親リンクを介して送信または受信する、同時全二重動作を含み得る。このようにして、IABノードは、例の中でも、レイテンシを低減するか、スペクトル効率を向上させるか、またはより効率的なリソース利用を可能にするために、1つまたは複数の同時多重化モードをサポートし得る。しかしながら、同時動作は、リンク間干渉または自己干渉を制限するために十分な空間分離または他のビーム固有の特性を有するIAB-MTおよびIAB-DUビームペアを適切に構成する必要性を含む、様々な課題を提示する。
【発明の概要】
【0007】
[0007]本明細書で説明されるいくつかの態様は、親ノードによって実行されるワイヤレス通信の方法に関する。本方法は、統合アクセスおよびバックホール(IAB)ノード(IAB-DU)の分散ユニット(DU)について、IABノードのモバイル端末機能(MT)(IAB-MT)が1つまたは複数のIAB-MTビームを使用している間にIAB-DUによって使用されるべきでない制限されたIAB-DUビームのセットを決定することを含み得、制限されたIAB-DUビームのセットの決定は、1つまたは複数の同時多重化モードで同時動作を実行するIAB-DUおよびIAB-MTによって引き起こされる干渉に関係する1つまたは複数の測定値に少なくとも部分的に基づく。本方法は、制限されたIAB-DUビームのセットを示し、制限されたIAB-DUビームのセットを1つまたは複数のIAB-MTビームに関連付けるシグナリングをIABノードに送信することを含み得る。
【0008】
[0008]本明細書で説明されるいくつかの態様は、親ノードによって実行されるワイヤレス通信の方法に関する。本方法は、IAB-DUとIAB-MTとを含むIABノードから、IAB-MTビームと、IAB-MTビームに関連付けられたIAB-DUビームとを含むビームペアのための多重化能力に関係する1つまたは複数のビーム固有のパラメータを示すシグナリングを受信することを含み得る。本方法は、1つまたは複数のビーム固有のパラメータを示すシグナリングに少なくとも部分的に基づいて、IAB-MTのための1つまたは複数のスケジューリングパラメータをIABノードに送信することを含み得る。
【0009】
[0009]本明細書で説明されるいくつかの態様は、IAB-DUとIAB-MTとを含むIABノードによって実行されるワイヤレス通信の方法に関する。本方法は、1つまたは複数の同時多重化モードで同時動作を実行するIAB-DUおよびIAB-MTによって引き起こされる干渉に関係する1つまたは複数の測定値に少なくとも部分的に基づいて、親ノードから、IAB-MTが1つまたは複数のIAB-MTビームを使用している間にIAB-DUによって使用されるべきでない制限されたIAB-DUビームのセットを示すシグナリングを受信することを含み得、シグナリングは、制限されたIAB-DUビームのセットを1つまたは複数のIAB-MTビームに関連付ける。本方法は、IAB-MTによって、制限されたIAB-DUビームのセットに関連付けられた1つまたは複数のIAB-MTビームに含まれるIAB-MTビームを使用して第1の送信または受信動作を実行することを含み得る。本方法は、IAB-DUによって、第1の送信または受信動作と同時に、制限されたIAB-DUビームのセットに含まれないIAB-DUビームを使用して第2の送信または受信動作を実行することを含み得る。
【0010】
[0010]本明細書で説明されるいくつかの態様は、IAB-DUとIAB-MTとを含むIABノードによって実行されるワイヤレス通信の方法に関する。本方法は、IAB-MTビームと、IAB-MTビームに関連付けられたIAB-DUビームとを含むビームペアのための多重化能力に関係する1つまたは複数のビーム固有のパラメータを示すシグナリングを親ノードに送信することを含み得る。本方法は、親ノードから、1つまたは複数のビーム固有のパラメータを示すシグナリングに少なくとも部分的に基づいて、IAB-MTのための1つまたは複数のスケジューリングパラメータを受信することを含み得る。
【0011】
[0011]本明細書で説明されるいくつかの態様は、ワイヤレス通信のための親ノードに関する。親ノードは、少なくとも1つのプロセッサと、少なくとも1つのプロセッサに通信可能に結合され、プロセッサ可読コードを記憶する少なくとも1つのメモリとを含み得る。プロセッサ可読コードは、少なくとも1つのプロセッサによって実行されたとき、親ノードに、IAB-DUの分散ユニットについて、IAB-MTが1つまたは複数のIAB-MTビームを使用している間にIAB-DUによって使用されるべきではない制限されたIAB-DUビームのセットを決定させるように構成され得、制限されたIAB-DUビームのセットの決定は、1つまたは複数の同時多重化モードで同時動作を実行するIAB-DUおよびIAB-MTによって引き起こされる干渉に関係する1つまたは複数の測定値に少なくとも部分的に基づく。プロセッサ可読コードは、少なくとも1つのプロセッサによって実行されたとき、親ノードに、制限されたIAB-DUビームのセットを示し、制限されたIAB-DUビームのセットを1つまたは複数のIAB-MTビームに関連付けるシグナリングをIABノードに送信させるように構成され得る。
【0012】
[0012]本明細書で説明されるいくつかの態様は、ワイヤレス通信のための親ノードに関する。親ノードは、少なくとも1つのプロセッサと、少なくとも1つのプロセッサに通信可能に結合され、プロセッサ可読コードを記憶する少なくとも1つのメモリとを含み得る。プロセッサ可読コードは、少なくとも1つのプロセッサによって実行されたとき、親ノードに、IAB-DUとIAB-MTとを含むIABノードから、IAB-MTビームとIAB-MTビームに関連付けられたIAB-DUビームとを含むビームペアのための多重化能力に関係する1つまたは複数のビーム固有のパラメータを示すシグナリングを受信させるように構成され得る。プロセッサ可読コードは、少なくとも1つのプロセッサによって実行されたとき、親ノードに、1つまたは複数のビーム固有のパラメータを示すシグナリングに少なくとも部分的に基づいて、IAB-MTのための1つまたは複数のスケジューリングパラメータをIABノードに送信させるように構成され得る。
【0013】
[0013]本明細書で説明されるいくつかの態様は、ワイヤレス通信のためのIABノードに関する。IABノードは、少なくとも1つのプロセッサと、少なくとも1つのプロセッサに通信可能に結合され、プロセッサ可読コードを記憶する少なくとも1つのメモリとを含み得る。プロセッサ可読コードは、少なくとも1つのプロセッサによって実行されたとき、IABノードに、1つまたは複数の同時多重化モードで同時動作を実行するIAB-DUおよびIAB-MTによって引き起こされる干渉に関係する1つまたは複数の測定値に少なくとも部分的に基づいて、親ノードから、IAB-MTが1つまたは複数のIAB-MTビームを使用している間にIAB-DUによって使用されるべきでない制限されたIAB-DUビームのセットを示すシグナリングを受信させるように構成され得、シグナリングは、制限されたIAB-DUビームのセットを1つまたは複数のIAB-MTビームに関連付ける。プロセッサ可読コードは、少なくとも1つのプロセッサによって実行されたとき、IABノードに、制限されたIAB-DUビームのセットに関連付けられた1つまたは複数のIAB-MTビームに含まれるIAB-MTビームを使用して第1の送信または受信動作を実行させるように構成され得る。プロセッサ可読コードは、少なくとも1つのプロセッサによって実行されたとき、IABノードに、制限されたIAB-DUビームのセットに含まれないIAB-DUビームを使用して第2の送信または受信動作を実行させるように構成され得る。
【0014】
[0014]本明細書で説明されるいくつかの態様は、ワイヤレス通信のためのIABノードに関する。IABノードは、少なくとも1つのプロセッサと、少なくとも1つのプロセッサに通信可能に結合され、プロセッサ可読コードを記憶する少なくとも1つのメモリとを含み得る。プロセッサ可読コードは、少なくとも1つのプロセッサによって実行されたとき、IABノードに、IAB-MTビームとIAB-MTビームに関連付けられたIAB-DUビームとを含むビームペアのための多重化能力に関係する1つまたは複数のビーム固有のパラメータを示すシグナリングを親ノードに送信させるように構成され得る。プロセッサ可読コードは、少なくとも1つのプロセッサによって実行されたとき、IABノードに、親ノードから、1つまたは複数のビーム固有のパラメータを示すシグナリングに少なくとも部分的に基づいて、IAB-MTのための1つまたは複数のスケジューリングパラメータを受信させるように構成され得る。
【0015】
[0015]本明細書で説明されるいくつかの態様は、親ノードによるワイヤレス通信のための命令のセットを記憶する非一時的コンピュータ可読媒体に関する。命令のセットは、親ノードの1つまたは複数のプロセッサによって実行されたとき、親ノードに、IAB-DUについて、IAB-MTが1つまたは複数のIAB-MTビームを使用している間にIAB-DUによって使用されるべきでない制限されたIAB-DUビームのセットを決定させ得、制限されたIAB-DUビームのセットの決定は、1つまたは複数の同時多重化モードで同時動作を実行するIAB-DUおよびIAB-MTによって引き起こされる干渉に関係する1つまたは複数の測定値に少なくとも部分的に基づく。命令のセットは、親ノードの1つまたは複数のプロセッサによって実行されたとき、親ノードに、制限されたIAB-DUビームのセットを示し、制限されたIAB-DUビームのセットを1つまたは複数のIAB-MTビームに関連付けるシグナリングをIABノードに送信させ得る。
【0016】
[0016]本明細書で説明されるいくつかの態様は、親ノードによるワイヤレス通信のための命令のセットを記憶する非一時的コンピュータ可読媒体に関する。命令のセットは、親ノードの1つまたは複数のプロセッサによって実行されたとき、親ノードに、IAB-DUとIAB-MTとを含むIABノードから、IAB-MTビームと、IAB-MTビームに関連付けられたIAB-DUビームとを含むビームペアのための多重化能力に関係する1つまたは複数のビーム固有のパラメータを示すシグナリングを受信させ得る。命令のセットは、親ノードの1つまたは複数のプロセッサによって実行されたとき、親ノードに、1つまたは複数のビーム固有のパラメータを示すシグナリングに少なくとも部分的に基づいて、IAB-MTのための1つまたは複数のスケジューリングパラメータをIABノードに送信させ得る。
【0017】
[0017]本明細書で説明されるいくつかの態様は、IABノードによるワイヤレス通信のための命令のセットを記憶する非一時的コンピュータ可読媒体に関する。命令のセットは、IABノードの1つまたは複数のプロセッサによって実行されたとき、IABノードに、1つまたは複数の同時多重化モードで同時動作を実行するIAB-DUおよびIAB-MTによって引き起こされた干渉に関係する1つまたは複数の測定値に少なくとも部分的に基づいて、親ノードから、IAB-MTが1つまたは複数のIAB-MTビームを使用している間にIAB-DUによって使用されるべきでない制限されたIAB-DUビームのセットを示すシグナリングを受信させ得、シグナリングは、制限されたIAB-DUビームのセットを1つまたは複数のIAB-MTビームに関連付ける。命令のセットは、IABノードの1つまたは複数のプロセッサによって実行されたとき、IABノードに、制限されたIAB-DUビームのセットに関連付けられた1つまたは複数のIAB-MTビームに含まれるIAB-MTビームを使用して第1の送信または受信動作を実行させ得る。命令のセットは、IABノードの1つまたは複数のプロセッサによって実行されるとき、IABノードに、制限されたIAB-DUビームのセットに含まれないIAB-DUビームを使用して第2の送信または受信動作を実行させ得る。
【0018】
[0018]本明細書で説明されるいくつかの態様は、IABノードによるワイヤレス通信のための命令のセットを記憶する非一時的コンピュータ可読媒体に関する。命令のセットは、IABノードの1つまたは複数のプロセッサによって実行されたとき、IABノードに、IAB-MTビームとIAB-MTビームに関連付けられたIAB-DUビームとを含むビームペアのための多重化能力に関係する1つまたは複数のビーム固有のパラメータを示すシグナリングを親ノードに送信させ得る。命令のセットは、IABノードの1つまたは複数のプロセッサによって実行されたとき、IABノードに、親ノードから、1つまたは複数のビーム固有のパラメータを示すシグナリングに少なくとも部分的に基づいて、IAB-MTのための1つまたは複数のスケジューリングパラメータを受信させ得る。
【0019】
[0019]本明細書で説明されるいくつかの態様は、ワイヤレス通信のための装置に関する。本装置は、IAB-DUについて、IAB-MTが1つまたは複数のIAB-MTビームを使用している間にIAB-DUによって使用されるべきでない制限されたIAB-DUビームのセットを決定するための手段を含み得、制限されたIAB-DUビームのセットの決定は、1つまたは複数の同時多重化モードで同時動作を実行するIAB-DUおよびIAB-MTによって引き起こされる干渉に関係する1つまたは複数の測定値に少なくとも部分的に基づく。本装置は、制限されたIAB-DUビームのセットを示し、制限されたIAB-DUビームのセットを1つまたは複数のIAB-MTビームに関連付けるシグナリングをIABノードに送信するための手段を含み得る。
【0020】
[0020]本明細書で説明されるいくつかの態様は、ワイヤレス通信のための装置に関する。本装置は、IAB-DUとIAB-MTとを含むIABノードから、IAB-MTビームと、IAB-MTビームに関連付けられたIAB-DUビームとを含むビームペアのための多重化能力に関係する1つまたは複数のビーム固有のパラメータを示すシグナリングを受信するための手段を含み得る。本装置は、1つまたは複数のビーム固有のパラメータを示すシグナリングに少なくとも部分的に基づいて、IAB-MTのための1つまたは複数のスケジューリングパラメータをIABノードに送信するための手段を含み得る。
【0021】
[0021]本明細書で説明されるいくつかの態様は、ワイヤレス通信のための装置に関する。本装置は、1つまたは複数の同時多重化モードで同時動作を実行する装置のDUおよびMTによって引き起こされる干渉に関係する1つまたは複数の測定値に少なくとも部分的に基づいて、親ノードから、MTが1つまたは複数のMTビームを使用している間にDUによって使用されるべきでない制限されたDUビームのセットを示すシグナリングを受信するための手段を含み得、シグナリングは、制限されたDUビームのセットを1つまたは複数のMTビームに関連付ける。本装置は、制限されたDUビームのセットに関連付けられた1つまたは複数のMTビームに含まれるMTビームを使用して、第1の送信または受信動作を実行するための手段を含み得る。本装置は、制限されたDUビームのセットに含まれないDUビームを使用して、第2の送信または受信動作を実行するための手段を含み得る。
【0022】
[0022]本明細書で説明されるいくつかの態様は、ワイヤレス通信のための装置に関する。本装置は、IAB-MTビームと、IAB-MTビームに関連付けられたIAB-DUビームとを含むビームペアのための多重化能力に関係する1つまたは複数のビーム固有のパラメータを示すシグナリングを親ノードに送信するための手段を含み得る。本装置は、親ノードから、1つまたは複数のビーム固有のパラメータを示すシグナリングに少なくとも部分的に基づいて、IAB-MTのための1つまたは複数のスケジューリングパラメータを受信するための手段を含み得る。
【0023】
[0023]態様は、概して、図面および明細書を参照しながら実質的に説明され、図面および明細書によって示されるように、方法、装置、システム、コンピュータプログラム製品、非一時的コンピュータ可読媒体、ユーザ機器、基地局、ワイヤレス通信デバイス、または処理システムを含む。
【0024】
[0024]上記は、以下の発明を実施するための形態がより良く理解され得るように、本開示による例の特徴および技術的利点をかなり広く概説している。追加の特徴および利点が以下で説明される。開示される概念と特定の例とは、本開示の同じ目的を実行するために他の構造を修正または設計するための基礎として容易に利用され得る。そのような等価な構造は、添付の特許請求の範囲から逸脱しない。本明細書に開示される概念の特性、それらの編成と動作方法の両方は、関連する利点とともに、添付の図とともに考慮されるときに以下の説明からより良く理解されよう。図の各々は、例示と説明とのために提供され、特許請求の範囲の限定の定義として提供されるものではない。
【0025】
[0025]本開示の上記に列挙された特徴が詳細に理解され得るように、添付の図面にそのうちの一部が示される態様を参照することにより、上記で手短に要約されたより詳細な説明が得られ得る。しかしながら、添付の図面は、本開示のいくつかの典型的な態様を示すにすぎず、したがって、説明は他の等しく有効な態様を許容し得るので、本開示の範囲を限定するものと見なされるべきではないことに留意されたい。異なる図面中の同じ参照番号は、同じまたは同様の要素を識別し得る。
【図面の簡単な説明】
【0026】
図1】[0026]本開示による、ワイヤレスネットワークの一例を示す図。
図2】[0027]本開示による、ワイヤレスネットワークにおけるユーザ機器(UE)と通信している例示的な基地局を示す図。
図3】[0028]本開示による、無線アクセスネットワークの例を示す図。
図4】[0029]本開示による、統合アクセスおよびバックホール(IAB)ネットワークアーキテクチャの一例を示す図。
図5】[0030]本開示による、IABネットワークにおけるリソースタイプの一例を示す図。
図6】[0031]本開示による、IABネットワークにおける多重化モードの例を示す図。
図7】[0032]本開示による、IABネットワークにおける同時多重化のためのシグナリング拡張に関連する例を示す図。
図8】本開示による、IABネットワークにおける同時多重化のためのシグナリング拡張に関連する例を示す図。
図9】[0033]本開示による、たとえば、IABネットワークにおける親ノードによって実行される例示的なプロセスを示すフローチャート。
図10】本開示による、たとえば、IABネットワークにおける親ノードによって実行される例示的なプロセスを示すフローチャート。
図11】[0034]本開示による、たとえば、IABノードによって実行される例示的なプロセスを示すフローチャート。
図12】本開示による、たとえば、IABノードによって実行される例示的なプロセスを示すフローチャート。
図13】[0035]本開示による、ワイヤレス通信のための例示的な装置の図。
図14】本開示による、ワイヤレス通信のための例示的な装置の図。
【発明を実施するための形態】
【0027】
[0036]本開示の様々な態様について、添付の図面を参照しながら以下でより完全に説明される。しかしながら、本開示は、多くの異なる形態で実施され得、本開示全体にわたって提示される任意の特定の構造または機能に限定されるものと解釈されるべきではない。むしろ、これらの態様は、本開示が周到で完全になり、本開示の範囲を当業者に十分に伝えるように提供される。本開示の範囲は、本開示の他の態様とは無関係に実装されるにせよ、本開示の他の態様と組み合わせられるにせよ、本明細書で開示される本開示のいかなる態様をもカバーするものであることを、当業者は諒解され得る。たとえば、本明細書に記載される任意の量の態様を使用して、装置が実装され得、または、方法が実践され得る。さらに、本開示の範囲は、本明細書に記載される本開示の様々な態様に加えてまたはそれらの態様以外に、他の構造、機能、または構造および機能を使用して実践されるそのような装置または方法をカバーするものとする。本明細書で開示される本開示のいかなる態様も、請求項の1つまたは複数の要素によって実施され得る。
【0028】
[0037]次に、様々な装置および技法を参照しながら電気通信システムのいくつかの態様が提示される。これらの装置および技法は、以下の詳細な説明において説明され、(「要素」と総称される)様々なブロック、モジュール、構成要素、回路、ステップ、プロセス、またはアルゴリズムによって添付の図面に示される。これらの要素は、ハードウェア、ソフトウェア、またはハードウェアとソフトウェアとの組合せを使用して実装され得る。そのような要素がハードウェアとして実装されるのかソフトウェアとして実装されるのかは、特定の適用例および全体的なシステムに課される設計制約に依存する。
【0029】
[0038]様々な態様は、一般に、時分割多重化(TDM)モードと1つまたは複数の同時多重化モードとを含み得る、統合アクセスおよびバックホール(IAB)ネットワークにおける1つまたは複数の多重化モードを制御するために使用され得るシグナリングに関する。いくつかの態様は、より詳細には、IABネットワークにおける親ノードが、(本明細書ではそれぞれIAB-MTビームおよびIAB-DUビームと呼ばれることがある)IABノードにおけるモバイル端末(MT)ビームと分散ユニット(DU)ビームとを含むビームペアを使用して、(たとえば、同時半二重モードまたは同時全二重モードで実行される)1つまたは複数の同時動作がサポートされるかどうかを決定し得る技法に関する。たとえば、いくつかの態様では、親ノードは、親ノード、IABノード、またはIABノードの1つまたは複数の子ノードにおいて取得された干渉測定値に基づいて、IAB-MTビームとIAB-DUビームとが同時動作をサポートするかどうかを決定し得る。したがって、干渉測定値に基づいて、親ノードは、1つまたは複数の同時動作において使用することができない制限されたIAB-DUビームの1つまたは複数のセットを示すシグナリングをIABノードに送信し得る。さらに、IABノードのMT機能(IAB-MT)とIABノードのDU(IAB-DU)とは、異なるレベルのリンク間干渉または自己干渉に関連付けられ得る複数のIAB-MTビームまたはIAB-DUビームをサポートするために複数のパネルを含むことができるので、シグナリングは、制限されたIAB-DUビームの各それぞれのセットを1つまたは複数のIAB-MTビーム(たとえば、1つまたは複数の同時多重化モードで制限されたIAB-DUビームの関連するセット中のIAB-DUビームとペアになったときに強い干渉を経験するかまたは引き起こすIAB-MTビーム)に関連付け得る。さらに、異なるIAB-MTおよびIAB-DUビームペアは異なるレベルの空間分離を有し得るので、サポートされる多重化モードは、異なるIAB-MTおよびIAB-DUビームペアについて変化し得る。したがって、IABノードは、親ノードに、IABノードにおける多重化能力に関連付けられた1つまたは複数のビーム固有の特性(たとえば、例の中でも、IAB-MTおよびIAB-DUビームペアごとにサポートされるもしくはサポートされない多重化モード、異なる多重化モード間で切り替える必要性、IAB-MTビームに関連付けられるべき要求されたもしくは制限されたIAB-DUビーム、または1つもしくは複数のIAB-MTビームに対するリソース利用制約)を示すシグナリングを送信し得る。いくつかの態様では、親ノードは、IAB-MTのためのスケジューリング決定を行うために、IABノードにおける多重化能力に関連付けられたビーム固有の特性を使用し得る。
【0030】
[0039]本開示で説明される主題の特定の態様は、以下の潜在的な利点のうちの1つまたは複数を実現するように実装され得る。いくつかの例では、説明される技法は、異なる同時多重化モードにおいて発生し得るリンク間干渉または自己干渉を緩和するために、異なるIAB-MTビームが制限されたIAB-DUビームの異なるセットに関連付けられ得るように、IAB-DUにおける制限されたビームのセットと1つまたは複数のIAB-MTビームとの間の関連付けをIABノードに示すために使用され得る。たとえば、IABノードが、制限されたIAB-DUビームのセットに関連付けられたIAB-MTビームを使用して親リンク上で通信しているとき、IABノードは、子リンク上で通信するために、制限されたIAB-DUビームの関連するセット中のIAB-DUビームのいずれかを同時に使用することを制限され(たとえば、禁止され)得る。このようにして、制限されたIAB-DUビームと特定のIAB-MTビームとの間の関連付けは、場合によっては、IABノードにおいて経験され得る自己干渉を緩和するために、またはさもなければ親ノード、IABノード、もしくはIABノードの子ノードにおいて経験され得るリンク間干渉を緩和するために使用され得る。
【0031】
[0040]さらに、いくつかの例では、説明される技法は、IABノードにおける多重化能力に関連付けられたビーム固有の特性を、親ノードまたはIABドナーに示すために、IABノードによって使用され得る。このようにして、親ノードは、IABノードにおける多重化能力に関連付けられたビーム固有の特性に基づいてIAB-MTのためのスケジューリング決定を行い得、これは、同時動作を可能にするのに十分な空間分離を与える多重化モードを構成すること、またはIABノードの同時多重化能力を効率的に利用し得るか、もしくはIAB-DUの子リンクをスケジュールするのに十分な時間リソースをIABノードに与え得る方法で、時間領域リソースを構成することを含み得る。
【0032】
[0041]図1は、本開示による、ワイヤレスネットワークの一例を示す図である。ワイヤレスネットワーク100は、例の中でも、5G(たとえば、NR)ネットワークまたは4G(たとえば、ロングタームエボリューション(LTE))ネットワークの要素であり得るか、またはそれらを含み得る。ワイヤレスネットワーク100は、(BS110a、BS110b、BS110c、およびBS110dとして示されている)1つまたは複数の基地局110、(UE120a、UE120b、UE120c、UE120d、およびUE120eとして示されている)1つまたは複数のユーザ機器(UE)120、または他のネットワークエンティティを含み得る。基地局110は、UE120と通信するエンティティである。(BSと呼ばれることがある)基地局110は、たとえば、NR基地局、LTE基地局、ノードB、(たとえば、4Gでは)eNB、(たとえば、5Gでは)gNB、アクセスポイント、または送信受信ポイント(TRP)を含み得る。各基地局110は、特定の地理的エリアに通信カバレージを提供することができる。第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)では、「セル」という用語は、この用語が使用されるコンテキストに応じて、基地局110のカバレージエリア、またはこのカバレージエリアをサービスする基地局サブシステムを指すことができる。
【0033】
[0042]基地局110は、マクロセル、ピコセル、フェムトセル、または別のタイプのセルに通信カバレージを提供し得る。マクロセルは、比較的大きい地理的エリア(たとえば、半径数キロメートル)をカバーし得、サービスに加入しているUE120による無制限アクセスを可能にし得る。ピコセルは、比較的小さい地理的エリアをカバーし得、サービスに加入しているUE120による無制限アクセスを可能にし得る。フェムトセルは、比較的小さい地理的エリア(たとえば、自宅)をカバーし得、フェムトセルとの関連付けを有するUE120(たとえば、限定加入者グループ(CSG)中のUE120)による制限付きアクセスを可能にし得る。マクロセルのための基地局110は、マクロ基地局と呼ばれることがある。ピコセルのための基地局110は、ピコ基地局と呼ばれることがある。フェムトセルのための基地局110は、フェムト基地局または自宅内基地局と呼ばれることがある。
【0034】
[0043]ワイヤレスネットワーク100は、マクロ基地局、ピコ基地局、フェムト基地局、またはリレー基地局などの、異なるタイプの基地局110を含む、異種ネットワークであり得る。これらの異なるタイプの基地局110は、異なる送信電力レベル、異なるカバレージエリア、またはワイヤレスネットワーク100における干渉に対する異なる影響を有し得る。たとえば、マクロ基地局は、高い送信電力レベル(たとえば、5~40ワット)を有し得る一方で、ピコ基地局と、フェムト基地局と、リレー基地局とは、より低い送信電力レベル(たとえば、0.1~2ワット)を有し得る。図1に示されている例では、BS110aは、マクロセル102aのためのマクロ基地局であり得、BS110bは、ピコセル102bのためのピコ基地局であり得、BS110cは、フェムトセル102cのためのフェムト基地局であり得る。基地局は、1つまたは複数の(たとえば、3つの)セルをサポートし得る。ネットワークコントローラ130は、基地局110のセットに結合するかまたはそれと通信し得、これらの基地局110の協調および制御を行い得る。ネットワークコントローラ130は、バックホール通信リンクを介して基地局110と通信し得る。基地局110は、ワイヤレスまたはワイヤラインバックホール通信リンクを介して直接または間接的に互いに通信し得る。
【0035】
[0044]いくつかの例では、セルは、必ずしも固定であるとは限らないことがあり、セルの地理的エリアは、移動できる基地局110(たとえば、モバイル基地局)のロケーションに従って移動し得る。いくつかの例では、基地局110は、任意の好適なトランスポートネットワークを使用して、直接物理接続または仮想ネットワークなどの、様々なタイプのバックホールインターフェースを通して、互いに、またはワイヤレスネットワーク100中の1つもしくは複数の他の基地局110もしくはネットワークノード(図示せず)に相互接続され得る。
【0036】
[0045]ワイヤレスネットワーク100は、1つまたは複数のリレー局を含み得る。リレー局は、上流局(たとえば、基地局110またはUE120)からデータの送信を受信し、そのデータの送信を下流局(たとえば、UE120または基地局110)に送ることができるエンティティである。リレー局は、他のUE120のための送信を中継することができるUE120であり得る。図1に示されている例では、BS110d(たとえば、リレー基地局)は、BS110a(たとえば、マクロ基地局)とUE120dとの間の通信を容易にするために、BS110aおよびUE120dと通信し得る。通信を中継する基地局110は、リレー局、リレー基地局、またはリレーと呼ばれることがある。
【0037】
[0046]いくつかの態様では、ワイヤレスネットワーク100は、統合アクセスおよびバックホール(IAB)ネットワークと呼ばれることがあるワイヤレスバックホールネットワークであるか、それを含むか、またはそれに含まれ得る。IABネットワークでは、少なくとも1つの基地局(たとえば、基地局110a)は、ファイバー接続などのワイヤードバックホールリンクを介してコアネットワークと通信するためのアンカー基地局として構成され得る。アンカー基地局は、例の中でも、IABドナー(またはIAB-ドナー)、中央エンティティ、中央ユニット(CU)、またはドナーCUと呼ばれることもある。IABネットワークは、リレー基地局またはIABノード(またはIAB-ノード)と呼ばれることがある、1つまたは複数の非アンカー基地局を含み得る。非アンカー基地局(たとえば、リレー基地局110d)は、バックホールトラフィックを搬送するためのコアネットワークへのバックホール経路を形成するために、1つまたは複数のバックホールリンクを介してアンカー基地局と直接または間接的に(たとえば、1つまたは複数の非アンカー基地局を介して)通信し得る。バックホールリンクは、ワイヤレスリンクであり得る。アンカー基地局または非アンカー基地局は、アクセストラフィックを搬送するためのワイヤレスリンクであり得るアクセスリンクを介して1つまたは複数のUE120と通信し得る。
【0038】
[0047]いくつかの態様では、IABネットワークを含む無線アクセスネットワーク(RAN)は、基地局110間またはUE120間(たとえば、2つの基地局110間、2つのUE120間、または基地局110とUE120との間)の通信のためにミリメートル波技術または指向性通信(たとえば、例の中でも、ビームフォーミングまたはプリコーディング)を利用し得る。たとえば、基地局110間のワイヤレスバックホールリンクは、情報を搬送するためにミリメートル波を使用し得るか、または、ビームフォーミング、プリコーディング、もしくは他の好適な技法を使用してターゲット基地局110に向けられ得る。同様に、UE120と基地局110との間のワイヤレスアクセスリンクは、ミリメートル波を使用し得るか、またはUE120もしくは基地局110などのターゲットワイヤレスノードに向けられ得る。このようにして、インターリンク干渉が低減され得る。
【0039】
[0048]UE120は、ワイヤレスネットワーク100全体にわたって分散され得、各UE120は固定的または移動的であり得る。UE120は、たとえば、アクセス端末、端末、移動局、または加入者ユニットを含み得る。UE120は、セルラーフォン(たとえば、スマートフォン)、携帯情報端末(PDA)、ワイヤレスモデム、ワイヤレス通信デバイス、ハンドヘルドデバイス、ラップトップコンピュータ、コードレスフォン、ワイヤレスローカルループ(WLL)局、タブレット、カメラ、ゲーミングデバイス、ネットブック、スマートブック、ウルトラブック、医療デバイス、生体デバイス、ウェアラブルデバイス(たとえば、スマートウォッチ、スマート衣類、スマートグラス、スマートリストバンド、スマートジュエリー(たとえば、スマートリングまたはスマートブレスレット))、エンターテインメントデバイス(たとえば、音楽デバイス、ビデオデバイス、または衛星ラジオ)、車両構成要素または車両センサー、スマートメーター/スマートセンサー、工業用製造機器、全地球測位システムデバイス、あるいはワイヤレス媒体を介して通信するように構成された任意の他の好適なデバイスであり得る。
【0040】
[0049]いくつかのUE120は、マシンタイプ通信(MTC)UEあるいは発展型または拡張マシンタイプ通信(eMTC)UEと見なされ得る。MTC UEまたはeMTC UEは、たとえば、基地局、別のデバイス(たとえば、リモートデバイス)、または何らかの他のエンティティと通信し得る、ロボット、ドローン、リモートデバイス、センサー、メーター、モニタ、またはロケーションタグを含み得る。いくつかのUE120は、モノのインターネット(IoT)デバイスと見なされ得、またはNB-IoT(狭帯域IoT)デバイスとして実装され得る。いくつかのUE120は、顧客構内機器と見なされ得る。UE120は、プロセッサ構成要素またはメモリ構成要素などの、UE120の構成要素を格納するハウジング内に含まれ得る。いくつかの例では、プロセッサ構成要素とメモリ構成要素とは、一緒に結合され得る。たとえば、プロセッサ構成要素(たとえば、1つまたは複数のプロセッサ)とメモリ構成要素(たとえば、メモリ)とは、動作可能に結合され、通信可能に結合され、電子的に結合され、または電気的に結合される場合がある。
【0041】
[0050]概して、任意の量のワイヤレスネットワーク100が所与の地理的エリア中に展開され得る。各ワイヤレスネットワーク100は、特定のRATをサポートし得、1つまたは複数の周波数上で動作し得る。RATは、無線技術またはエアインターフェースと呼ばれることがある。周波数は、キャリアまたは周波数チャネルと呼ばれることがある。各周波数は、異なるRATのワイヤレスネットワーク間の干渉を回避するために、所与の地理的エリアにおいて単一のRATをサポートし得る。いくつかの場合には、NRまたは5G RATネットワークが展開される場合がある。
【0042】
[0051]いくつかの例では、(たとえば、UE120aおよびUE120eとして示されている)2つまたはそれ以上のUE120が、(たとえば、互いと通信するための媒介として基地局110を使用せずに)1つまたは複数のサイドリンクチャネルを使用して、直接、通信し得る。たとえば、UE120は、ピアツーピア(P2P)通信、デバイスツーデバイス(D2D)通信、(たとえば、車両間(V2V)プロトコル、車両対インフラストラクチャ(V2I)プロトコル、または車両対歩行者(V2P)プロトコルを含み得る)車両対あらゆるモノ(V2X)プロトコル、またはメッシュネットワークを使用して通信し得る。そのような例では、UE120は、スケジューリング動作、リソース選択動作、または基地局110によって実施されるものとして本明細書の他の場所で説明される他の動作を実施し得る。
【0043】
[0052]ワイヤレスネットワーク100のデバイスは、周波数または波長によって、様々なクラス、帯域、またはチャネルに再分割され得る電磁スペクトルを使用して通信し得る。たとえば、ワイヤレスネットワーク100のデバイスは、1つまたは複数の動作帯域を使用して通信し得る。5G NRでは、2つの初期動作帯域が、周波数範囲指定FR1(410MHz~7.125GHz)およびFR2(24.25GHz~52.6GHz)として識別されている。FR1の一部は6GHzよりも大きいが、FR1は、しばしば、様々なドキュメントおよび論文において「サブ6GHz」帯域と(互換的に)呼ばれることを理解されたい。同様の命名法の問題がFR2に関して発生する場合があり、超高周波(EHF)帯域(30GHz~300GHz)とは異なるにもかかわらず、文書や記事では「ミリ波」帯域と(互換的に)呼ばれることがよくあり、国際電気通信連合(ITU)によって「ミリ波」帯域として識別される。
【0044】
[0053]FR1とFR2との間の周波数は、しばしば、ミッドバンド周波数と呼ばれる。最近の5G NRの研究は、これらのミッドバンド周波数の動作帯域を周波数範囲指定FR3(7.125GHz~24.25GHz)として識別している。FR3内に入る周波数帯域は、FR1特性またはFR2特性を継承し得、したがって、FR1またはFR2の特徴をミッドバンド周波数に効果的に拡大し得る。さらに、5G NR動作を52.6GHzを越えて拡大するためにより高い周波数帯域が現在探求されている。たとえば、3つのより高い動作帯域が、周波数範囲の指定FR4aまたはFR4-1(52.6GHz~71GHz)、FR4(52.6GHz~114.25GHz)、およびFR5(114.25GHz~300GHz)として識別されている。これらのより高い周波数帯域の各々がEHF帯域内に入る。
【0045】
[0054]上記の例を念頭に置いて、別段に明記されていない限り、「サブ6GHz」という用語は、本明細書で使用される場合、6GHz未満であり得るか、FR1内にあり得るか、またはミッドバンド周波数を含み得る周波数を広く表し得ることを理解されたい。さらに、別段に明記されていない限り、「ミリメートル波」という用語は、本明細書で使用される場合、ミッドバンド周波数を含み得るか、FR2、FR4、FR4-aもしくはFR4-1、またはFR5内にあり得るか、あるいはEHF帯域内にあり得る周波数を広く表し得ることを理解されたい。これらの動作帯域(たとえば、FR1、FR2、FR3、FR4、FR4-a、FR4-1、またはFR5)に含まれる周波数は修正され得、本明細書で説明される技法は、それらの修正された周波数範囲に適用可能であることが企図される。
【0046】
[0055]いくつかの態様では、基地局110aなどの基地局は、IABネットワーク中の親ノードとして構成され得、通信マネージャ140を含み得る。本明細書の他の場所でより詳細に説明されるように、通信マネージャ140は、IABノードの分散ユニット(DU)(IAB-DU)について、IAB-DUによる同時動作によって引き起こされる干渉に関係する1つまたは複数の測定値と、IABノードのモバイル端末機能(MT)(IAB-MT)とに少なくとも部分的に基づいて、制限されたIAB-DUビームのセットを決定し、制限されたIAB-DUビームのセットを示し、制限されたIAB-DUビームのセットを、1つまたは複数の同時多重化モードで制限されたIAB-DUビームのセットとともに使用することができない1つまたは複数のIAB-MTビームに関連付けるシグナリングをIABノードに送信し得る。追加または代替として、通信マネージャ140は、本明細書で説明される1つまたは複数の他の動作を実施し得る。
【0047】
[0056]いくつかの態様では、基地局110dなどの基地局は、IABネットワーク中のIABノードとして構成され得、通信マネージャ150を含み得る。本明細書の他の場所でより詳細に説明されるように、通信マネージャ150は、IAB-DUおよびIAB-MTによる同時動作によって引き起こされる干渉に関係する1つまたは複数の測定値に少なくとも部分的に基づいて、親ノードから、制限されたIAB-DUビームのセットを示し、制限されたIAB-DUビームのセットを、1つまたは複数の同時多重化モードで制限されたIAB-DUビームのセットとともに使用することができない1つまたは複数のIAB-MTビームに関連付けるシグナリングを受信し、制限されたIAB-DUビームのセットに関連付けられた1つまたは複数のIAB-MTビームに含まれるIAB-MTビームを使用して第1の送信または受信動作を実行し、制限されたIAB-DUビームのセットに含まれないIAB-DUビームを使用して第2の送信または受信動作を実行し得る。追加または代替として、通信マネージャ150は、本明細書で説明される1つまたは複数の他の動作を実施し得る。
【0048】
[0057]図2は、本開示による、ワイヤレスネットワークにおいてUEと通信している例示的な基地局を示す図である。基地局は、図1の基地局110に対応し得る。同様に、UEは、図1のUE120に対応し得る。基地局110は、T個のアンテナ(T≧1)などの、アンテナ234a~234tのセットを装備し得る。UE120は、R個のアンテナ(R≧1)などの、アンテナ252a~252rのセットを装備し得る。
【0049】
[0058]基地局110において、送信プロセッサ220は、データソース212から、UE120(またはUE120のセット)を対象とするデータを受信し得る。送信プロセッサ220は、UE120のための1つまたは複数の変調およびコーディング方式(MCS)を、そのUE120から受信された1つまたは複数のチャネル品質インジケータ(CQI)に少なくとも部分的に基づいて、選択し得る。基地局110は、UE120のために選択された(1つまたは複数の)MCSに少なくとも部分的に基づいてUE120のためのデータを処理(たとえば、符号化および変調)し得、UE120にデータシンボルを提供し得る。送信プロセッサ220は、(たとえば、半静的リソース区分情報(SRPI:semi-static resource partitioning information)のための)システム情報と制御情報(たとえば、CQI要求、許可、または上位レイヤシグナリング)とを処理し、オーバーヘッドシンボルと制御シンボルとを提供し得る。送信プロセッサ220は、基準信号(たとえば、セル固有基準信号(CRS)または復調基準信号(DMRS))と同期信号(たとえば、1次同期信号(PSS)または2次同期信号(SSS))とのための基準シンボルを生成し得る。送信(TX)多入力多出力(MIMO)プロセッサ230は、適用可能な場合、データシンボル、制御シンボル、オーバーヘッドシンボル、または基準シンボルに対して空間処理(たとえば、プリコーディング)を実施し得、出力シンボルストリームのセット(たとえば、T個の出力シンボルストリーム)を、モデム232a~232tとして示されている、モデム232の対応するセット(たとえば、T個のモデム)に提供し得る。たとえば、各出力シンボルストリームは、モデム232の(MODとして示されている)変調器構成要素に提供され得る。各モデム232は、出力サンプルストリームを取得するために、(たとえば、OFDMのための)それぞれの出力シンボルストリームを処理するためにそれぞれの変調器構成要素を使用し得る。各モデム232は、さらに、ダウンリンク信号を取得するために、出力サンプルストリームを処理(たとえば、アナログに変換、増幅、フィルタ処理、またはアップコンバート)するためにそれぞれの変調器構成要素を使用し得る。モデム232a~232tは、アンテナ234a~234tとして示されている、アンテナ234の対応するセット(たとえば、T個のアンテナ)を介して、ダウンリンク信号のセット(たとえば、T個のダウンリンク信号)を送信し得る。
【0050】
[0059]UE120において、(アンテナ252a~252rとして示されている)アンテナ252のセットが、基地局110または他の基地局110からダウンリンク信号を受信し得、受信信号のセット(たとえば、R個の受信信号)を、モデム254a~254rとして示されている、モデム254のセット(たとえば、R個のモデム)に提供し得る。たとえば、各受信信号は、モデム254の(DEMODとして示されている)復調器構成要素に提供され得る。各モデム254は、入力サンプルを取得するために、受信信号を調整(たとえば、フィルタ処理、増幅、ダウンコンバート、またはデジタル化)するためにそれぞれの復調器構成要素を使用し得る。各モデム254は、さらに、受信シンボルを取得するために、(たとえば、OFDMのための)入力サンプルを処理するために復調器構成要素を使用し得る。MIMO検出器256は、モデム254から受信シンボルを取得し得、適用可能な場合、受信シンボルに対してMIMO検出を実施し得、検出されたシンボルを提供し得る。受信プロセッサ258は、検出されたシンボルを処理(たとえば、復調および復号)し得、UE120のための復号されたデータをデータシンク260に提供し得、復号された制御情報およびシステム情報をコントローラ/プロセッサ280に提供し得る。「コントローラ/プロセッサ」という用語は、1つまたは複数のコントローラ、1つまたは複数のプロセッサ、またはそれらの組合せを指し得る。チャネルプロセッサは、例の中でも、基準信号受信電力(RSRP)パラメータ、受信信号強度インジケータ(RSSI)パラメータ、基準信号受信品質(RSRQ)パラメータ、またはCQIパラメータを決定し得る。いくつかの例では、UE120の1つまたは複数の構成要素は、ハウジングに含まれ得る。
【0051】
[0060]ネットワークコントローラ130は、通信ユニット294と、コントローラ/プロセッサ290と、メモリ292とを含み得る。ネットワークコントローラ130は、たとえば、コアネットワーク中の1つまたは複数のデバイスを含み得る。ネットワークコントローラ130は、通信ユニット294を介して基地局110と通信し得る。
【0052】
[0061]1つまたは複数のアンテナ(たとえば、アンテナ234a~234tまたはアンテナ252a~252r)は、例の中でも、1つまたは複数のアンテナパネル、1つまたは複数のアンテナグループ、アンテナ要素の1つまたは複数のセット、あるいは1つまたは複数のアンテナアレイを含み得るか、またはそれら内に含まれ得る。アンテナパネル、アンテナグループ、アンテナ要素のセット、またはアンテナアレイは、(単一のハウジングまたは複数のハウジング内の)1つまたは複数のアンテナ要素、同一平面アンテナ要素のセット、非同一平面アンテナ要素のセット、あるいは、図2の1つまたは複数の構成要素などの、1つまたは複数の送信または受信構成要素に結合された、1つまたは複数のアンテナ要素を含み得る。
【0053】
[0062]アップリンク上では、UE120において、送信プロセッサ264が、データソース262からのデータと、コントローラ/プロセッサ280からの(たとえば、RSRP、RSSI、RSRQ、またはCQIを含むレポートのための)制御情報とを受信し、処理し得る。送信プロセッサ264は、1つまたは複数の基準信号のための基準シンボルを生成し得る。送信プロセッサ264からのシンボルは、適用可能な場合、TX MIMOプロセッサ266によってプリコーディングされ、(たとえば、DFT-s-OFDMまたはCP-OFDMのために)モデム254によってさらに処理され、基地局110に送信され得る。いくつかの例では、UE120のモデム254は、変調器と復調器とを含み得る。いくつかの例では、UE120はトランシーバを含む。トランシーバは、(1つまたは複数の)アンテナ252、(1つまたは複数の)モデム254、MIMO検出器256、受信プロセッサ258、送信プロセッサ264、またはTX MIMOプロセッサ266の任意の組合せを含み得る。トランシーバは、本明細書で説明される方法のうちのいずれかの態様を実施するために、プロセッサ(たとえば、コントローラ/プロセッサ280)およびメモリ282によって使用され得る。
【0054】
[0063]基地局110において、UE120または他のUEからのアップリンク信号は、アンテナ234によって受信され、モデム232(たとえば、モデム232の、DEMODとして示されている、復調器構成要素)によって処理され、適用可能な場合はMIMO検出器236によって検出され、UE120によって送られた、復号されたデータおよび制御情報を取得するために、受信プロセッサ238によってさらに処理され得る。受信プロセッサ238は、復号されたデータをデータシンク239に提供し、復号された制御情報をコントローラ/プロセッサ240に提供し得る。基地局110は、通信ユニット244を含み得、通信ユニット244を介してネットワークコントローラ130と通信し得る。基地局110は、ダウンリンクまたはアップリンク通信のために1つまたは複数のUE120をスケジュールするためのスケジューラ246を含み得る。いくつかの例では、基地局110のモデム232は、変調器と復調器とを含み得る。いくつかの例では、基地局110はトランシーバを含む。トランシーバは、アンテナ234、モデム232、MIMO検出器236、受信プロセッサ238、送信プロセッサ220、またはTX MIMOプロセッサ230の任意の組合せを含み得る。トランシーバは、本明細書で説明される方法のうちのいずれかの態様を実施するために、プロセッサ(たとえば、コントローラ/プロセッサ240)およびメモリ242によって使用され得る。
【0055】
[0064]基地局110のコントローラ/プロセッサ240、UE120のコントローラ/プロセッサ280、または図2の任意の他の構成要素は、本明細書の他の場所でより詳細に説明されるように、IABネットワークにおける同時多重化のためのシグナリング拡張に関連付けられた1つまたは複数の技法を実行し得る。いくつかの態様では、本明細書で説明される親ノードまたはIABノードは、基地局110であるか、基地局110中に含まれるか、または図2に示される基地局110の1つまたは複数の構成要素を含む。たとえば、基地局110のコントローラ/プロセッサ240、UE120のコントローラ/プロセッサ280、または図2の任意の他の構成要素は、たとえば、図9のプロセス900、図10のプロセス1000、図11のプロセス1100、図12のプロセス1200、または本明細書で説明される他のプロセスの動作を実施または指示し得る。メモリ242とメモリ282とは、それぞれ基地局110とUE120とのためのデータおよびプログラムコードを記憶し得る。いくつかの例では、メモリ242またはメモリ282は、ワイヤレス通信のための1つまたは複数の命令(たとえば、コードまたはプログラムコード)を記憶する非一時的コンピュータ可読媒体を含み得る。たとえば、1つまたは複数の命令は、基地局110またはUE120の1つまたは複数のプロセッサによって実行されたとき(たとえば、直接的に、またはコンパイル、変換、もしくは解釈された後に)、1つまたは複数のプロセッサ、UE120、または基地局110に、たとえば、図9のプロセス900、図10のプロセス1000、図11のプロセス1100、図12のプロセス1200、または本明細書で説明される他のプロセスの動作を実施または指示させ得る。いくつかの例では、命令を実行することは、例の中でも、命令を稼働すること、命令を変換すること、命令をコンパイルすること、または命令を解釈することを含み得る。
【0056】
[0065]いくつかの態様では、基地局110は、親ノードとして構成され、IABノードのDU(IAB-DU)について、IABノードのモバイル端末機能(MT)(IAB-MT)が1つまたは複数のIAB-MTビームを使用している間にIAB-DUによって使用されるべきでない制限されたIAB-DUビームのセットを決定するための手段と、制限されたIAB-DUビームのセットの決定は、1つまたは複数の同時多重化モードで同時動作を実行するIAB-DUおよびIAB-MTによって引き起こされる干渉に関係する1つまたは複数の測定値に少なくとも部分的に基づく、制限されたIAB-DUビームのセットを示し、制限されたIAB-DUビームのセットを1つまたは複数のIAB-MTビームに関連付けるシグナリングをIABノードに送信するための手段とを含む。追加または代替として、親ノードは、IAB-DUとIAB-MTとを含むIABノードから、IAB-MTビームとIAB-MTビームに関連付けられたIAB-DUビームとを含むビームペアのための多重化能力に関係する1つもしくは複数のビーム固有のパラメータを示すシグナリングを受信するための手段、または、1つもしくは複数のビーム固有のパラメータを示すシグナリングに少なくとも部分的に基づいて、IAB-MTのための1つもしくは複数のスケジューリングパラメータをIABノードに送信するための手段を含む。いくつかの態様では、親ノードが本明細書で説明される動作を実施するための手段は、たとえば、通信マネージャ140、送信プロセッサ220、TX MIMOプロセッサ230、モデム232、アンテナ234、MIMO検出器236、受信プロセッサ238、コントローラ/プロセッサ240、メモリ242、またはスケジューラ246のうちの1つまたは複数を含み得る。
【0057】
[0066]いくつかの態様では、基地局110は、IABノードとして構成され、1つもしくは複数の同時多重化モードで同時動作を実行するIABノードのIAB-DUおよびIAB-MTによって引き起こされる干渉に関係する1つもしくは複数の測定値に少なくとも部分的に基づいて、親ノードから、IAB-MTが1つもしくは複数のIAB-MTビームを使用している間にIAB-DUによって使用されるべきでない制限されたIAB-DUビームのセットを示すシグナリングを受信するための手段、シグナリングは、制限されたIAB-DUビームのセットを1つもしくは複数のIAB-MTビームに関連付ける、制限されたIAB-DUビームのセットに関連付けられた1つもしくは複数のIAB-MTビームに含まれるIAB-MTビームを使用して第1の送信もしくは受信動作をIAB-MTによって実行するための手段、または、制限されたIAB-DUビームのセットに含まれないIAB-DUビームを使用して第2の送信もしくは受信動作を第1の送信もしくは受信動作と同時にIAB-DUによって実行するための手段を含む。追加または代替として、IABノードは、IAB-MTビームとIAB-MTビームに関連付けられたIAB-DUビームとを含むビームペアのための多重化能力に関係する1つもしくは複数のビーム固有のパラメータを示すシグナリングを親ノードに送信するための手段、または、1つもしくは複数のビーム固有のパラメータを示すシグナリングに少なくとも部分的に基づいてIAB-MTのための1つもしくは複数のスケジューリングパラメータを親ノードから受信するための手段を含む。いくつかの態様では、IABノードが本明細書で説明される動作を実施するための手段は、たとえば、通信マネージャ150、送信プロセッサ220、TX MIMOプロセッサ230、モデム232、アンテナ234、MIMO検出器236、受信プロセッサ238、コントローラ/プロセッサ240、メモリ242、またはスケジューラ246のうちの1つまたは複数を含み得る。
【0058】
[0067]図3は、本開示による、RANの例300を示す図である。図3に示されるように、従来の(たとえば、3G、4G、またはLTE)RAN305は、複数の基地局310(たとえば、アクセスノード(AN))を含み得、ここで、各基地局310は、ファイバー接続などのワイヤードバックホールリンク315を介してコアネットワークと通信する。基地局310は、ワイヤレスリンクであり得るアクセスリンク325を介してUE320と通信し得る。いくつかの態様では、図3に示されている基地局310は、図1に示されている基地局110であり得る。いくつかの態様では、図3に示されているUE320は、図1に示されているUE120であり得る。
【0059】
[0068]図3にさらに示されるように、RANは、本明細書ではIABネットワーク330と呼ばれることがあるワイヤレスバックホールネットワーク330を含み得る。IABネットワーク330では、少なくとも1つの基地局は、ファイバー接続などのワイヤードバックホールリンク340を介してコアネットワークと通信するアンカー基地局335である。アンカー基地局335は、例の中でも、IABドナー(またはIAB-ドナー)またはドナー中央ユニット(CU)と呼ばれることもある。IABネットワーク330は、中継基地局またはIABノード(またはIAB-ノード)と呼ばれることがある、1つまたは複数の非アンカー基地局345を含み得る。非アンカー基地局345は、バックホールトラフィックを搬送するためのコアネットワークへのバックホール経路を形成するために、1つまたは複数のバックホールリンク350を介して(たとえば、1つまたは複数の非アンカー基地局345を介して)アンカー基地局335と直接または間接的に通信し得る。バックホールリンク350はワイヤレスリンクであり得る。アンカー基地局335または非アンカー基地局345は、アクセストラフィックを搬送するためのワイヤレスリンクであり得るアクセスリンク360を介して1つまたは複数のUE355と通信し得る。いくつかの態様では、図3に示されているアンカー基地局335または非アンカー基地局345は、図1に示されている基地局110であり得る。いくつかの態様では、図3に示されているUE355は、図1に示されているUE120であり得る。
【0060】
[0069]図3にさらに示されるように、RANは、基地局間またはUE間(たとえば、2つの基地局間、2つのUE間、または基地局とUEとの間)の通信のためにミリメートル波技術または指向性通信(たとえば、ビームフォーミング)を利用し得るIABネットワーク365を含み得る。たとえば、基地局間のワイヤレスバックホールリンク370は、情報を搬送するためにミリメートル波信号を使用し得、またはビームフォーミングを使用してターゲット基地局のほうへダイレクトされ得る。同様に、UEと基地局との間のワイヤレスアクセスリンク375は、ミリメートル波信号を使用し得、またはターゲットワイヤレスノード(たとえば、UEまたは基地局)に向けられ得る。このようにして、インターリンク干渉が低減され得る。
【0061】
[0070]図3における基地局とUEとの構成は一例として示されており、他の例が企図される。たとえば、図3に示されている1つまたは複数の基地局は、UE間アクセスネットワーク(たとえば、ピアツーピアネットワーク、またはデバイス間ネットワーク)を介して通信する1つまたは複数のUEと置き換えられ得る。この場合、「アンカーノード」は、基地局(たとえば、アンカー基地局または非アンカー基地局)と直接通信しているUEを指し得る。
【0062】
[0071]図4は、本開示による、IABネットワークアーキテクチャの例400を示す図である。図4に示されているように、IABネットワークは、(ワイヤラインバックホールとして示されている)ワイヤード接続を介してコアネットワークに接続する(IAB-ドナーとして示されている)IABドナー405を含み得る。たとえば、IABドナー405のNgインターフェースは、コアネットワークにおいて終端し得る。追加または代替として、IABドナー405は、コアアクセスおよびモビリティ管理機能(たとえば、AMF)を提供するコアネットワークの1つまたは複数のデバイスに接続し得る。いくつかの態様では、IABドナー405は、3に関して上記で説明されたように、アンカー基地局などの基地局110を含み得る。図示のように、IABドナー405は、アクセスノードコントローラ(ANC)機能またはAMF機能を実行し得る中央ユニット(CU)を含み得る。CUは、IABドナー405の分散ユニット(DU)を構成し得、またはIABドナー405を介してコアネットワークに接続する1つもしくは複数のIABノード410(たとえば、IABノード410のMTまたはDU)を構成し得る。したがって、IABドナー405のCUは、制御メッセージまたは構成メッセージ(たとえば、無線リソース制御(RRC)構成メッセージ、またはF1アプリケーションプロトコル(F1-AP)メッセージ)を使用することなどによって、IABドナー405を介してコアネットワークに接続するIABネットワーク全体を制御または構成し得る。
【0063】
[0072]図4にさらに示されているように、IABネットワークは、IABドナー405を介してコアネットワークに接続する(IAB-ノード1、IAB-ノード2、およびIAB-ノード3として示されている)IABノード410を含み得る。図示のように、IABノード410は、(UE機能(UEF)と呼ばれることもある)モバイル終端(MT)機能を含み得、(アクセスノード機能(ANF)と呼ばれることもある)DU機能を含み得る。IABノード410(たとえば、子ノード)のMT機能は、別のIABノード410(たとえば、子ノードの親ノード)によってまたはIABドナー405によって制御またはスケジュールされ得る。IABノード410(たとえば、親ノード)のDU機能は、他のIABノード410(たとえば、親ノードの子ノード)またはUE120を制御またはスケジュールし得る。したがって、DUはスケジューリングノードまたはスケジューリング構成要素と呼ばれることがあり、MTはスケジュールドノードまたはスケジュールド構成要素と呼ばれることがある。いくつかの態様では、IABドナー405は、DU機能を含むが、MT機能を含まないことがある。すなわち、IABドナー405は、IABノード410またはUE120の通信を構成、制御、またはスケジュールし得る。UE120は、MT機能のみを含み、DU機能を含まないことがある。すなわち、UE120の通信は、IABドナー405またはIABノード410(たとえば、UE120の親ノード)によって制御またはスケジュールされ得る。
【0064】
[0073]第1のノードが第2のノードのための通信を制御またはスケジュールするとき(たとえば、第1のノードが第2のノードのMT機能のためにDU機能を提供するとき)、第1のノードは第2のノードの親ノードと呼ばれることがあり、第2のノードは第1のノードの子ノードと呼ばれることがある。第2のノードの子ノードは、第1のノードの孫ノードと呼ばれることがある。したがって、親ノードのDU機能は、親ノードの子ノードのための通信を制御またはスケジュールし得る。親ノードは、IABドナー405またはIABノード410であり得、子ノードは、IABノード410またはUE120であり得る。子ノードのMT機能の通信は、子ノードの親ノードによって制御またはスケジュールされ得る。
【0065】
[0074]図4にさらに示されているように、(たとえば、MT機能のみを有し、DU機能を有しない)UE120とIABドナー405との間のリンク、またはUE120とIABノード410との間のリンクは、アクセスリンク415と呼ばれることがある。アクセスリンク415は、IABドナー405を介して、場合によっては1つまたは複数のIABノード410を介してコアネットワークへの無線アクセスをUE120に提供するワイヤレスアクセスリンクであり得る。したがって、図4に示されているIABネットワークは、マルチホップネットワークまたはワイヤレスマルチホップネットワークと呼ばれることがある。
【0066】
[0075]図4にさらに示されているように、IABドナー405とIABノード410との間のリンク、または2つのIABノード410間のリンクは、バックホールリンク420と呼ばれることがある。バックホールリンク420は、IABドナー405を介して、場合によっては1つまたは複数の他のIABノード410を介してコアネットワークへの無線アクセスをIABノード410に提供するワイヤレスバックホールリンクであり得る。IABネットワークでは、ワイヤレス通信のためのネットワークリソース(たとえば、時間リソース、周波数リソース、または空間リソース)は、アクセスリンク415とバックホールリンク420との間で共有され得る。いくつかの態様では、バックホールリンク420は、1次バックホールリンクまたは2次バックホールリンク(たとえば、バックアップバックホールリンク)であり得る。いくつかの態様では、2次バックホールリンクは、例の中でも、1次バックホールリンクが機能しないか、輻輳するか、またはオーバーロードになった場合に使用され得る。たとえば、IAB-ノード2とIAB-ノード1との間の1次バックホールリンクが機能しない場合、IAB-ノード2とIAB-ノード3との間のバックアップリンク425はバックホール通信のために使用され得る。本明細書で使用されるとき、「ノード」または「ワイヤレスノード」は、IABドナー405またはIABノード410を指し得る。
【0067】
[0076]図5は、本開示による、IABネットワークにおけるリソースタイプの例500を示す図である。IABネットワークでは、時間領域リソース(時間リソースと呼ばれることがある)は、ダウンリンク専用として、アップリンク専用として、フレキシブルなものとして、または利用可能でない(たとえば、利用不可能な)ものとして構成され得る。時間リソースが、ワイヤレスノードのためにダウンリンク専用として構成されたとき、時間リソースは、ワイヤレスノードのダウンリンク通信のみのために利用可能であるが、アップリンク通信のためには利用可能でないことがある。同様に、時間リソースが、ワイヤレスノードのためにアップリンク専用として構成されたとき、時間リソースは、ワイヤレスノードのアップリンク通信のみのために利用可能であるが、ダウンリンク通信のためには利用可能でないことがある。時間リソースが、ワイヤレスノードのためにフレキシブルなものとして構成されたとき、時間リソースは、ワイヤレスノードのダウンリンク通信とアップリンク通信の両方のために利用可能であり得る。時間リソースがワイヤレスノードのために利用可能でないものとして構成されたとき、その時間リソースは、セル固有の信号についての可能な例外はあるが、ワイヤレスノードのいかなる通信のためにも使用されないことがある。
【0068】
[0077]ダウンリンク通信の例は、同期信号ブロック(SSB)、チャネル状態情報基準信号(CSI-RS)、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)通信、または物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)通信を含む。アップリンク通信の例は、物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)通信、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)通信、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)通信、またはサウンディング基準信号(SRS)を含む。
【0069】
[0078]ダウンリンク専用、アップリンク専用、またはフレキシブルとして構成されたIABネットワーク中の時間リソースは、ハードリソースまたはソフトリソースとしてさらに構成され得る。時間リソースが、ワイヤレスノードのためにハードリソースとして構成されたとき、その時間リソースは、ワイヤレスノードの通信のために常に利用可能である。たとえば、ハードダウンリンク専用時間リソースは、ワイヤレスノードのダウンリンク通信のみのために常に利用可能であり、ハードアップリンク専用時間リソースは、ワイヤレスノードのアップリンク通信のみのために常に利用可能であり、ハードフレキシブル時間リソースは、ワイヤレスノードのアップリンクおよびダウンリンク通信のために常に利用可能である。
【0070】
[0079]時間リソースがワイヤレスノードのためのソフトリソースとして構成されたとき、その時間リソースの利用可能性は、条件付きであり、ワイヤレスノードの親ノードによって動的に制御される。たとえば、親ノードは、ソフト時間リソースがワイヤレスノードの通信のために利用可能であるかどうかを(たとえば、明示的または暗黙的に)示し得る。したがって、ソフト時間リソースは、(たとえば、ソフト時間リソースがワイヤレスノードのスケジューリングまたは通信のために利用可能であるとき)スケジュール可能状態、ならびに(たとえば、ソフト時間リソースがスケジューリングのために利用可能でなく、ワイヤレスノードの通信のために利用可能でないとき)非スケジュール可能状態という、2つの状態のうちの1つであり得る。
【0071】
[0080]たとえば、ワイヤレスノードの親ノードが、ソフトダウンリンク専用時間リソースが利用可能であることを示すとき、ソフトダウンリンク専用時間リソースは、ワイヤレスノードのダウンリンク通信のためにのみ利用可能である。同様に、ワイヤレスノードの親ノードが、ソフトアップリンク専用時間リソースが利用可能であることを示すとき、ソフトアップリンク専用時間リソースは、ワイヤレスノードのアップリンク通信のためにのみ利用可能である。ワイヤレスノードの親ノードが、ソフトフレキシブル時間リソースが利用可能であることを示すとき、ソフトフレキシブル時間リソースは、ワイヤレスノードのアップリンクおよびダウンリンク通信のためにのみ利用可能である。
【0072】
[0081]一例として、第1の使用事例505では、時間リソースは、子ノードのためのハードリソースとして構成され得、子ノードの親ノードのために利用可能でないものとして構成され得る。第1の使用事例505では、親ノードは、時間リソースを使用して通信することができないが、子ノードは、時間リソース中に通信をスケジュールするか、または時間リソースを使用して通信することができる。この構成は、親ノードと子ノードとの間の干渉を低減することがあり、または、親ノードと子ノードとの間のスケジューリング競合を低減することがある。
【0073】
[0082]別の例として、第2の使用事例510では、時間リソースは、子ノードのために利用可能でないものとして構成され得、(たとえば、ネットワーク構成、ネットワーク状態、または親ノードの親ノードの構成に応じて)親ノードのためにハードリソース、ソフトリソース、または利用可能でないリソースとして構成され得る。第2の使用事例510では、子ノードは、時間リソース中に通信をスケジュールすることができず、時間リソースを使用して通信することができない。
【0074】
[0083]別の例として、第3の使用事例515では、時間リソースは、子ノードのためのソフトリソースとして構成され得、(たとえば、ネットワーク構成、ネットワーク状態、または親ノードの親ノードの構成に応じて)親ノードのためにハードリソース、ソフトリソース、または利用可能でないリソースとして構成され得る。第3の使用事例515では、子ノードは、時間リソースが子ノードによる使用のために利用可能である(たとえば、解放されている)という指示(たとえば、解放指示)を親ノードから(たとえば、明示的または暗黙的に)受信しない限り、時間リソースを使用してスケジュールまたは通信することができない。子ノードがそのような指示を受信した場合、子ノードは、時間リソース中に通信をスケジュールするか、または時間リソースを使用して通信することができる。
【0075】
[0084]図6は、本開示による、IABネットワークにおける多重化モードの例600を示す図である。図6に示されるように、例600は、IABノード610と、IABノード610の親ノード605(たとえば、親IABノードまたはIABドナー)と、IABノード610の1つまたは複数の子ノード615(たとえば、子IABノードまたはUE)との間の通信を含む。さらに示されるように、IABノード610は、親リンク(たとえば、ワイヤレスバックホールリンク)を介して親ノード605と通信する(本明細書ではIAB-MTと呼ばれることがある)MT機能と、1つまたは複数のそれぞれの子リンク(たとえば、子ノード615が子IABノードである場合のワイヤレスバックホールリンク、または子ノード615が子UEである場合のワイヤレスアクセスリンク)を介して子ノード615と通信する(本明細書ではIAB-DUと呼ばれることがある)DUとを含み得る。図6に示されるように、親ノード605は、MTおよびDUを含む親IABノードであり得る。代替的に、いくつかの場合には、親ノード605は、IABノード610のMTをスケジュールするためのDUと、親ノード605を通してコアネットワークに接続するIABネットワーク全体を構成し制御するためのCUとを含むIABドナーであり得る。いくつかの態様では、親ノード605、IABノード610、および子ノード615は、上記でさらに詳細に説明されたワイヤレスネットワーク100またはIABネットワーク330、365、400のうちのいずれか1つまたは複数などの、IABネットワークに含まれ得る。
【0076】
[0085]概して、IABノード610は、時間リソース(たとえば、フレームまたはスロット)がIABノード610の親リンクまたはIABノード610の子リンクのいずれかに割り振られる少なくとも時分割多重化(TDM)モードをサポートし得る。言い換えれば、TDMモードで通信するとき、IABノード610は、所与の送信時間間隔で、親リンクを介して親ノード605と通信するか、1つまたは複数の子リンクを介して1つまたは複数の子ノード615と通信するかのいずれかを行い得る。たとえば、第1のTDM動作620において、親(バックホール)リンクは、IABノード610が親ノード605への送信を実行するか、または親ノード605からの送信を受信し得るようにアクティブであり、子リンクは、IABノード610が親リンクを介して通信している間に子リンクを介して通信が行われないように非アクティブである。別の例では、第2のTDM動作625において、子リンクは、IABノード610が子ノード615への送信を実行するか、または子ノード615からの送信を受信し得るようにアクティブであり、親リンクは、IABノード610が子リンクを介して通信している間に親リンクを介して通信が行われないように非アクティブである。
【0077】
[0086]さらに、いくつかの場合には、IABノード610は、親リンクおよび子リンクを介して(たとえば、空間分割多重化(SDM)を使用して)同時動作をサポートする拡張複信能力を有し得る。たとえば、第1の同時半二重動作630は、IAB-MTが親リンク上で親ノード605から送信を受信し、IAB-DUが1つまたは複数のそれぞれの子リンクを介して1つまたは複数の子ノード615から送信を同時に受信する、MT-RX/DU-RX動作であり得る。図6にさらに示されるように、第2の同時半二重動作632は、IAB-MTが親リンク上で親ノード605への送信を実行し、IAB-DUが1つまたは複数のそれぞれの子リンクを介して1つまたは複数の子ノード615への送信を同時に実行するMT-TX/DU-TX動作であり得る。図6にさらに示されるように、第1の同時全二重動作634は、IAB-MTが親リンク上で親ノード605からの送信を受信し、IAB-DUが1つまたは複数のそれぞれの子リンクを介して1つまたは複数の子ノード615への送信を同時に実行するMT-RX/DU-TX動作であり得る。別の例では、第2の同時全二重動作636は、IAB-MTが親リンク上で親ノード605への送信を実行し、IAB-DUが1つまたは複数のそれぞれの子リンクを介して1つまたは複数の子ノード615からの送信を同時に受信するMT-RX/DU-RX動作であり得る。
【0078】
[0087]このようにして、IABノード610は、例の中でも、レイテンシを低減するか、スペクトル効率を向上させるか、またはより効率的なリソース利用を可能にするために、1つまたは複数の同時多重化モードをサポートし得る。たとえば、同時半二重または同時全二重通信を利用することは、IABノード610がアップリンク専用スロット中でダウンリンク信号を送信もしくは受信すること、または、ダウンリンク専用スロット中でアップリンク信号を送信もしくは受信することを可能にすることによってレイテンシを低減し得る。さらに、同時多重化モードは、親リンクと子リンクとを介して通信するために時間リソースを同時に利用することによって、スペクトル効率もしくはスループットを向上させるか、またはより効率的なリソース利用を可能にし得る。しかしながら、同時多重化モードは、リンク間干渉または自己干渉を制限するために十分な空間分離または他のビーム固有の特性を有するIAB-MTおよびIAB-DUビームペアを適切に構成する必要性を含む、様々な課題を提示する。たとえば、同時多重化モードでは、IABノード610は、リンク間干渉または自己干渉をもたらし得るいくつかのIAB-MTまたはIAB-DUビームまたはビームペアを使用することを制限され得る。たとえば、いくつかの場合には、IAB-MTビームとIAB-DUビームとが同じアンテナパネルに関連付けられるとき、または、IAB-MTビームを介して送信された信号がIAB-DUビームを介して送信された信号の受信と干渉するとき、またはその逆の場合に発生し得るリンク間干渉または自己干渉をIAB-MTビームとIAB-DUビームとが引き起こす場合、IAB-MTビームとIAB-DUビームとを含むビームペアは十分な空間分離を与えないことがある。したがって、IABノード610が同時半二重または同時全二重などの拡張二重モードを使用することができるかどうかは、空間分離を介してリンク間干渉もしくは自己干渉を低減もしくは最小化するか、または、時間および周波数リソースを効率的に利用し得るように、IAB-MTビーム、IAB-DUビーム、またはIAB-MTおよびIAB-DUビームペアを介した通信を選択し、適切に構成またはスケジュールすることに依存し得る。
【0079】
[0088]様々な態様は、一般に、TDMモードと1つまたは複数の同時多重化モードとを含み得る、IABネットワークにおける1つまたは複数の多重化モードを制御するために使用され得るシグナリングに関する。いくつかの態様は、より詳細には、IABネットワークにおける親ノードが、(本明細書ではそれぞれIAB-MTビームおよびIAB-DUビームと呼ばれることがある)IABノードにおけるMTビームとDUビームとを含むビームペアを使用して、(たとえば、同時半二重モードまたは同時全二重モードで実行される)1つまたは複数の同時動作がサポートされるかどうかを決定し得る技法に関する。たとえば、親ノードは、親ノード、IABノード、またはIABノードの1つまたは複数の子ノードにおいて取得された干渉測定値に基づいて、IAB-MTビームとIAB-DUビームとが同時動作をサポートするかどうかを決定し得る。したがって、干渉測定値に基づいて、親ノードは、1つまたは複数の同時動作において使用することができない制限されたIAB-DUビームの1つまたは複数のセットを示すシグナリングをIABノードに送信し得る。さらに、IAB-MTとIAB-DUとは、異なるレベルのリンク間干渉または自己干渉に関連付けられ得る複数のIAB-MTビームまたはIAB-DUビームをサポートするために複数のパネルを含むことができるので、シグナリングは、制限されたIAB-DUビームの各それぞれのセットを1つまたは複数のIAB-MTビーム(たとえば、1つまたは複数の同時多重化モードで制限されたIAB-DUビームの関連するセット中のIAB-DUビームとペアになったときに強い干渉を経験するかまたは引き起こすIAB-MTビーム)に関連付け得る。さらに、異なるIAB-MTおよびIAB-DUビームペアは異なるレベルの空間分離を有し得るので、サポートされる多重化モードは、異なるIAB-MTおよびIAB-DUビームペアについて変化し得る。したがって、IABノードは、親ノードに、IABノードにおける多重化能力に関連付けられた1つまたは複数のビーム固有の特性(たとえば、例の中でも、IAB-MTおよびIAB-DUビームペアごとにサポートされるもしくはサポートされない多重化モード、異なる多重化モード間で切り替える必要性、IAB-MTビームに関連付けられるべき要求されたもしくは制限されたIAB-DUビーム、または1つもしくは複数のIAB-MTビームに対するリソース利用制約)を示すシグナリングを送信し得る。いくつかの態様では、親ノードは、IAB-MTのためのスケジューリング決定を行うために、IABノードにおける多重化能力に関連付けられたビーム固有の特性を使用し得る。
【0080】
[0089]本開示で説明される主題の特定の態様は、以下の潜在的な利点のうちの1つまたは複数を実現するように実装され得る。いくつかの例では、説明される技法は、異なる同時多重化モードにおいて発生し得るリンク間干渉または自己干渉を緩和するために、異なるIAB-MTビームが制限されたIAB-DUビームの異なるセットに関連付けられ得るように、IAB-DUにおける制限されたビームのセットと1つまたは複数のIAB-MTビームとの間の関連付けをIABノードに示すために使用され得る。たとえば、IABノードが、制限されたIAB-DUビームのセットに関連付けられたIAB-MTビームを使用して親リンク上で通信しているとき、IABノードは、子リンク上で通信するために、制限されたIAB-DUビームの関連するセット中のIAB-DUビームのいずれかを同時に使用することを制限され(たとえば、禁止され)得る。このようにして、制限されたIAB-DUビームと特定のIAB-MTビームとの間の関連付けは、場合によっては、IABノードにおいて経験され得る自己干渉を緩和するために、またはさもなければ親ノード、IABノード、もしくはIABノードの子ノードにおいて経験され得るリンク間干渉を緩和するために使用され得る。
【0081】
[0090]さらに、いくつかの例では、説明される技法は、IABノードにおける多重化能力に関連付けられたビーム固有の特性を、親ノードまたはIABドナーに示すために、IABノードによって使用され得る。このようにして、親ノードは、IABノードにおける多重化能力に関連付けられたビーム固有の特性に基づいてIAB-MTのためのスケジューリング決定を行い得、これは、同時動作を可能にするのに十分な空間分離を与える多重化モードを構成すること、またはIABノードの同時多重化能力を効率的に利用し得るか、もしくはIAB-DUの子リンクをスケジュールするのに十分な時間リソースをIABノードに与え得る方法で、時間領域リソースを構成することを含み得る。
【0082】
[0091]図7は、本開示による、IABネットワークにおける同時多重化のためのシグナリング拡張に関連する例700を示す図である。図7に示されるように、例700は、IABノード710と、IABノード710の親ノード705(たとえば、親IABノードまたはIABドナー)と、IABノード710の1つまたは複数の子ノード715(たとえば、子IABノードまたはUE)との間の通信を含む。さらに示されるように、IABノード710は、親リンクを介して親ノード705と通信するIAB-MTと、1つまたは複数のそれぞれの子リンク(たとえば、子ノード715が子IABノードである場合のワイヤレスバックホールリンク、または子ノード715が子UEである場合のワイヤレスアクセスリンク)を介して子ノード715と通信するIAB-DUとを含み得る。いくつかの態様では、親ノード705は、MTとDUとを含む親IABノードであり得るか、または親ノード705は、IAB-MTをスケジュールするためのDUと、親ノード705を通してコアネットワークに接続するIABネットワーク全体を構成および制御するためのCUとを含むIABドナーであり得る。いくつかの態様では、親ノード705、IABノード710、および子ノード715は、上記でさらに詳細に説明されたワイヤレスネットワーク100またはIABネットワーク330、365、400のうちのいずれか1つまたは複数などの、IABネットワークに含まれ得る。
【0083】
[0092]いくつかの態様では、IABノード710は、TDM構成を使用して親リンクおよび子リンク上での通信をサポートし得、ここで、親リンクまたは子リンクのいずれかが、任意の所与の送信時間間隔でアクティブである。たとえば、図5を参照しながら上記でさらに詳細に説明されたように、親ノード705は、各それぞれの時間リソースがダウンリンク専用リソース、アップリンク専用リソース、フレキシブルリソース、または利用不可能なリソースとして構成され、さらに、各ダウンリンク専用リソース、アップリンク専用リソース、またはフレキシブルリソースがハードリソースまたはソフトリソースとして構成される、半静的時分割複信(TDD)パターンを構成し得る。追加または代替として、親ノード705は、所与の送信時間間隔で1つのリンクのみがアクティブであるように、IABノード710の親リンクまたは子リンクを構成するための動的指示を与え得る。さらに、いくつかの場合には、IABノード710は、図6を参照しながら上記で説明されたように、1つまたは複数の同時多重化モードをサポートし得る。概して、IABノード710が同時多重化モードで通信するとき、IABノード710の親リンクおよびIABノード710の子リンクは、同じ送信時間間隔でアクティブであり得、これは、リンク間干渉または自己干渉を生じ得る。
【0084】
[0093]たとえば、第1の同時多重化動作720において(たとえば、MT-RX/DU-RX同時半二重モードにおいて)、IABノード710は、IAB-MTビームを介して親リンク上で親ノード705から所望の送信を受信することがあり、1つまたは複数のIAB-DUビームを介して1つまたは複数のそれぞれの子リンク上で1つまたは複数の子ノード715から所望の送信を同時に受信することがある。しかしながら、いくつかの場合には、IAB-MTビームを介した所望の送信は、IAB-DUにおいて受信され得、これは、IAB-DUビームを介した所望の送信の受信に関してリンク間干渉を引き起こし得る。さらに、図示のように、IAB-DUビームを介した所望の送信は、IAB-MTにおいて受信され得、これは、IAB-MTビームを介した所望の送信の受信に関してリンク間干渉を引き起こし得る。別の例では、(たとえば、MT-TX/DU-TX同時半二重モードでの)第2の同時多重化動作722において、IABノード710は、IAB-MTビームを介して親リンク上で親ノード705への所望の送信を実行することがあり、1つまたは複数のIAB-DUビームを介して1つまたは複数のそれぞれの子リンク上で1つまたは複数の子ノード715への所望の送信を同時に実行することがある。そのような場合、IAB-MTビームを介した所望の送信は、子ノード715のうちの1つまたは複数において受信され得、これは、IAB-DUビームを介した所望の送信の受信に関してリンク間干渉を引き起こし得る。さらに、図示のように、IAB-DUビームを介した所望の送信は、親ノード705において受信され得、これは、IAB-MTビームを介した所望の送信の受信に関してリンク間干渉を引き起こし得る。
【0085】
[0094]さらに、IABノード710が同じ送信時間間隔で送信および受信する全二重モードをIABノード710がサポートする場合、生じ得る別の問題は、同時送信および受信によって引き起こされる自己干渉である。たとえば、自己干渉は、送信信号が受信ポートに漏れる(たとえば、送信のために構成された第1のパネルから受信のために構成された第2のパネルへの漏れ)とき、または、IABノード710を囲む環境中のオブジェクトが送信信号を反射して受信ポートに戻す(たとえば、クラッタエコー効果を引き起こす)ときに発生し得る。たとえば、第3の同時多重化動作724において(たとえば、MT-RX/DU-TX全二重モードにおいて)、IABノード710は、IAB-MTビームを介して親リンク上で親ノード705から所望の送信を受信することがあり、1つまたは複数のIAB-DUビームを介して1つまたは複数のそれぞれの子リンク上で1つまたは複数の子ノード715への所望の送信を同時に実行することがある。そのような場合、IAB-MTビームを介した所望の送信は、子ノード715のうちの1つまたは複数において受信され得、これは、IAB-DUビームを介した所望の送信の受信に関してリンク間干渉を引き起こし得、IAB-DUビームを介した所望の送信は、IAB-MTにおいて受信され得、それは、IAB-MTビームを介した所望の送信の受信に関して自己リンク干渉を引き起こし得る。別の例では、(たとえば、MT-TX/DU-RX全二重モードでの)第4の同時多重化動作726において、IABノード710は、1つまたは複数のIAB-DUビームを介して子リンク上で1つまたは複数の子ノード715から所望の送信を受信することがあり、IAB-MTビームを介して親リンク上で親ノード705への所望の送信を同時に実行することがある。そのような場合、IAB-DUビームを介した所望の送信は、親ノード705において受信され得、これは、IAB-MTビームを介した所望の送信の受信に関してリンク間干渉を引き起こし得、IAB-MTビームを介した所望の送信は、IAB-DUにおいて受信され得、それは、IAB-DUビームを介した所望の送信の受信に関して自己リンク干渉を引き起こし得る。
【0086】
[0095]したがって、いくつかの態様では、動作730において、親ノード705は、1つまたは複数の同時多重化モードで子ノード715と通信するためにIAB-DUが使用を制限されるビームのセットを概して指すことがある、1つまたは複数のIAB-DU制限ビームのセットを示すシグナリングをIABノード710に送信し得る。たとえば、いくつかの態様では、親ノード705は、IAB-MTビームとIAB-DUビームとが特定の同時動作(たとえば、MT-RX/DU-RX同時多重化モード720、MT-TX/DU-TX同時多重化モード722、MT-RX/DU-TX同時多重化モード724、またはMT-TX/DU-RX同時多重化モード726)において互いにペアにされ得るかどうかを決定し得る。いくつかの態様では、親ノード705は、概して、親ノード705、IABノード710、または子ノード715のうちの1つまたは複数における干渉測定値に基づいて、IAB-MTビームとIAB-DUビームとが同時動作においてペアにされ得るかどうかを決定し得る。たとえば、いくつかの態様では、親ノード705は、IAB-DUビームを介した所望の送信によって引き起こされるリンク間干渉に関係する干渉測定を実行し得るか、IAB-MTビームまたはIAB-DUビームを介した所望の送信によって引き起こされるリンク間干渉または自己干渉に関係するIABノード710において取得された干渉測定値を含む測定報告を受信し得るか、あるいはIAB-MTビームを介した所望の送信によって引き起こされるリンク間干渉に関係する子ノード705において取得された干渉測定値を含む測定報告を受信し得る。
【0087】
[0096]いくつかの態様では、親ノード705、IABノード710、または子ノード715において実行される干渉測定に基づいて、親ノード705は、(たとえば、IAB-MTビームとIAB-DUビームとを介した同時動作が、しきい値を満たすリンク間干渉または自己干渉を引き起こすとき)所与のIAB-MTビームとIAB-DUビームとが同時動作においてペアにされ得るかどうかを決定し得、それに応じて制限されたIAB-DUビームのセットを決定し得る(たとえば、IAB-DUビームと1つまたは複数のIAB-MTビームとを介した同時動作が、しきい値を満たすことができないリンク間干渉または自己干渉を引き起こすとき、IAB-DUビームが制限され得る)。言い換えれば、制限されたIAB-DUビームは、同時多重化モードにおいて1つまたは複数のIAB-MTビームとペアにされたとき、しきい値を満たすことができない(たとえば、しきい値を超える)リンク間干渉または自己干渉を経験するかまたは引き起こし得る。さらに、いくつかの場合には、(たとえば、IAB-MTが空間的に分離された複数のアンテナパネルを含む場合)IAB-MTは、親リンクを介して複数のサービングビーム(たとえば、異なるIAB-MTビーム)をサポートすることがある。したがって、そのような場合、IAB-DUビームは、しきい値を満たすことができないか、または場合によっては第1のIAB-MTビームとペアにされるのに不適切である干渉を引き起こし得るが、IAB-DUビームは、しきい値を満たすか、または場合によっては第2のIAB-MTビームとペアにされるのに適切である干渉を引き起こし得る。言い換えれば、IAB-DUビームがIAB-MTビームとペアにされ得るかどうかは、ビーム固有の決定であり得、それによって、同時動作において使用することができない制限されたIAB-DUビームのセットを示すシグナリングは、1つまたは複数のIAB-MTビームに関連付けられ得る。たとえば、いくつかの態様では、シグナリングは、制限されたIAB-DUビームの特定のセットに関して、IABノード710が、制限されたIAB-DUビームのいずれかを、関連するIAB-MTビームのいずれかと同時に使用することができないように、制限されたIAB-DUビームの特定のセットに関連付けられた1つまたは複数のIAB-MTビームを示す1つまたは複数のフィールドを含み得る。代替的に、制限されたIAB-DUビームのセットを示すシグナリングが、関連するIAB-MTビームを示す1つまたは複数のフィールドを省略する場合、制限されたIAB-DUビームのセットは、すべてのIAB-MTビームに(たとえば、暗黙的に)関連付けられ得る。この場合、IABノード710がIAB-MTビームを使用して送信または受信動作を実行するときはいつでも、IABノード710は、制限されたIAB-DUビームのセット中のIAB-DUビームのいずれかを使用することを制限され得る。たとえば、IAB-MTが、制限されたIAB-DUビームのセットに関連付けられたIAB-MTビームを使用して第1の送信または受信動作を実行するとき、IAB-DUは、制限されたIAB-DUビームのセットに含まれないIAB-DUを使用して同時送信または受信動作を実行することがある。さらに、いくつかの態様では、シグナリングは、制限されたIAB-DUビームのセットが1つまたは複数の同時多重化モードにおいて制限されること、あるいは、1つまたは複数のIAB-MTビームとの関連付けが1つまたは複数の同時多重化モードに限定されることを示し得る。
【0088】
[0097]図8は、本開示による、IABネットワークにおける同時多重化のためのシグナリング拡張に関連する例800を示す図である。図8に示されるように、例800は、IABノード810と、IABノード810の親ノード805(たとえば、親IABノードまたはIABドナー)と、IABノード810の1つまたは複数の子ノード815(たとえば、第1の子ノード815-1および第2の子ノード815-2)と、ワイヤレスアクセスリンク上で親ノード805と通信し得るUE820との間の通信を含む。さらに示されるように、IABノード810は、親リンクを介して親ノード805と通信するIAB-MTと、1つまたは複数のそれぞれの子リンクを介して子ノード815と通信するIAB-DUとを含み得る。いくつかの態様では、親ノード805は、MTとDUとを含む親IABノードであり得るか、または親ノード805は、IAB-MTをスケジュールするためのDUと、親ノード805を通してコアネットワークに接続するIABネットワーク全体を構成および制御するためのCUとを含むIABドナーであり得る。いくつかの態様では、親ノード805、IABノード810、子ノード815、およびUE820は、上記でさらに詳細に説明されたワイヤレスネットワーク100またはIABネットワーク330、365、400のうちのいずれか1つまたは複数などの、IABネットワークに含まれ得る。
【0089】
[0098]本明細書で説明されるように、IABノード810は、少なくとも(デフォルト)TDMモードを含み得る1つまたは複数の多重化モードでの通信をサポートすることがあり、IABノード810は、場合によっては、1つまたは複数の同時多重化モード(たとえば、1つまたは複数の同時半二重モードまたは全二重モード)をさらにサポートすることがある。しかしながら、いくつかの場合には、IABノード810の多重化能力はビーム固有であり得、それによって、サポートされる多重化モードは、(たとえば、空間分離の異なるレベルにより)異なるIAB-MTおよびIAB-DUビームペアにわたって変化し得る。たとえば、図8に示されているように、IABノード810は、第1のIAB-DUビームを使用して第1の子ノード815-1と通信することがあり、第2のIAB-DUビームを使用して第2の子ノード815-2と通信することがあり、第1および第2のIAB-DUビームは、異なるビーム方向に関連付けられ得る。したがって、図8に示される例800では、IABノード810は、親ノード805と通信するために使用されるIAB-MTビームと、第1の子ノード815-1と通信するために使用される第1のIAB-DUビームとを含むビームペアのための1つまたは複数の同時多重化モードをサポートし得るが、IABノード810は、親ノード805と通信するために使用されるIAB-MTビームと、第2の子ノード815-2と通信するために使用される第2のIAB-DUビームとを含むビームペアのためのデフォルトTDMモードのみをサポートし得る。
【0090】
[0099]したがって、いくつかの態様では、IABノード810は、(それぞれ、図6および図7に示された、デフォルトTDMモードと4つの同時多重化モード630~636または720~726とを含む)すべての多重化モードをサポートすることができるIAB-MTおよびIAB-DUビームペアのサブセット、デフォルトTDMモードのみをサポートするIAB-MTおよびIAB-DUビームペアの別のサブセット、またはデフォルトTDMモードおよび1つまたは複数の(ただしすべてではない)同時多重化モードをサポートするIAB-MTおよびIAB-DUビームペアの他のサブセットを含み得る。しかしながら、IABノード810が親ノード805に多重化能力を示すために既存のシグナリング技法を使用する場合、シグナリングは、概して、少なくとも1つのIAB-MTおよびIAB-DUビームペアを使用してIABノード810がサポートすることができる任意の多重化モードを示し得る。たとえば、図8において、IABノード810は、第1の子ノード815-1と通信するための同時多重化をサポートするので、IABノード810は、デフォルトTDMモードに加えて4つすべての同時多重化モードを含む多重化能力を報告することになり、これは、TDMモードでのみ動作され得る第2のIAB-DUビームを介した通信に関するIAB-DUにおけるスケジューリング問題につながり得る。
【0091】
[0100]さらに、IABノード810がビーム固有の多重化能力を有するときに生じ得る追加の問題は、IABノード810が、スロットまたはミニスロット粒度などの速い時間スケールで異なる多重化モード間で(たとえば、TDMモードから同時多重化モードに、もしくはその逆、または第1の同時多重化モードから第2の同時多重化モードに)動的に切り替わる必要性があり得ることである。たとえば、異なる多重化モード間で動的に切り替わる必要性は、親ノード805によって一般に知られていない1つまたは複数の子ノード815との通信に関係するIAB-DUのスケジューリング決定に基づき得るか、または、異なる多重化モード間で動的に切り替わる必要性は、親ノード805によるIAB-MTのスケジューリングに基づき得る。したがって、IABノード810において使用されるビーム固有の多重化モードを適応させるための1つの手法は、IAB-MTのスケジューリングステータスの事前知識に基づいて(各子リンクのために使用されるべき対応する多重化モードを含む)子リンクのためのスケジューリング決定を行うようにIAB-DUを構成することであり得る。たとえば、IAB-DUは、IAB-MTが送信または受信するようにスケジュールされていない1つまたは複数のスロット中で(たとえば、親リンクが非アクティブであるスロット中で)スケジュールされるように、またIAB-MTが送信または受信するようにスケジュールされているスロット中で(たとえば、親リンクが非アクティブであるスロット中で)スケジューリングを最小化するように、デフォルトTDMモードのみをサポートする1つまたは複数の子リンクを優先し得る。他方では、IAB-DUは、IAB-MTが送信または受信するようにスケジュールされているかどうかにかかわらず、1つまたは複数のスロット中で1つまたは複数の同時多重化モードをサポートする子リンクをスケジュールし得る。しかしながら、1つまたは複数の子リンクがTDMモードのみをサポートし、1つまたは複数の子リンクが同時多重化をサポートする場合、IAB-DUは、TDMモードのみをサポートする子リンクのために十分なリソースを保存するために、IAB-MTがスケジュールされるスロット中で同時多重化をサポートする子リンクをスケジュールすることを優先し得る。
【0092】
[0101]しかしながら、IAB-DUがIAB-MTのスケジューリング状態の事前知識を有するとき、IAB-DUはサポートされる多重化モードに基づいて子リンクをスケジュールすることが可能であり得るが、IAB-DUがIAB-MTのスケジューリングステータスを事前に知らないことがある様々な状況が存在する。たとえば、IAB-DUは、半静的なリソース割振りを有する1つまたは複数のスロット、PDCCH機会を欠くダウンリンクまたはアップリンクスロット、スロットフォーマットインジケータ(SFI)またはPDCCHスキッピングに起因してキャンセルされたPDCCH機会を有するダウンリンクスロット、またはPDCCH機会およびゼロ(0)よりも大きい最小スケジューリングギャップを有するダウンリンクスロット(たとえば、クロススロットスケジューリングが使用される場合)において、IAB-MTのスケジューリングステータスを事前に知り得る。対照的に、IAB-DUは、PDCCH機会と0に等しい最小スケジューリングギャップ(たとえば、同じスロットスケジューリングが使用される場合)とを有するダウンリンクスロット中のIAB-MTのスケジューリングステータスの事前知識を有しないことがある。さらに、IABノード810が、サポートされる多重化能力の異なるビーム固有の特性を示すことなく、サポートされる多重化能力を示す場合、親ノード805は、ビーム固有の多重化能力を認識せず、IABノード710のIAB-MTを非効率的にスケジュールし得る。たとえば、いくつかの場合には、親ノード805は、IAB-MTのためのアグレッシブなスケジューリング決定を行い得、それにより、IAB-DUは、1つまたは複数の子リンク(たとえば、デフォルトTDMモードのみをサポートする子リンク)をスケジュールするために利用可能な不十分な時間リソースを有し得る。IABノード710は、IAB-MTによる1つまたは複数の送信または受信動作をキャンセルする能力を有し得るが、IAB-MT動作のキャンセルは、システム性能に影響を及ぼし得る。たとえば、IAB-MTによる送信または受信動作のキャンセルは、ブロック誤り率(BLER)を増加させることがあり、これは、親リンク上の性能を劣化させる。別の例では、IABノード810がIAB-MTによる受信動作をキャンセルした場合でも、親ノード805は依然として送信を実行し、これは、1つまたは複数の子リンクを介したIAB-DUの通信に干渉し、それによって、BLERを増加させ、1つまたは複数の子リンク上の性能を劣化させ得る。さらに、IAB-DUが子リンクをスケジュールするために利用可能な十分な時間リソースを有することを確実にするために、親ノード805がより慎重なスケジューリング決定を行う場合、IABノード810の同時多重化能力は十分に利用されないことがある。
【0093】
[0102]したがって、第1の動作830において、IABノード810は、IABノード810においてサポートされる多重化能力に関連付けられた1つまたは複数のビーム固有のパラメータまたはビーム固有特性を示すシグナリングを親ノード805に送信し得る。たとえば、シグナリングは、親ノード805が親IABノードである場合、媒体アクセス制御(MAC)制御要素(MAC-CE)またはアップリンク制御情報(UCI)を含み得、あるいは、シグナリングは、親ノード805がIABドナーまたはドナーCUである場合、F1-APシグナリングを含み得る。いくつかの態様では、IABノード810のビーム固有の多重化能力を示すシグナリングは、所与のIAB-MTおよびIAB-DUビームペアのためにサポートされる1つまたは複数の多重化モード(たとえば、IAB-MTおよびIAB-DUビームペアがデフォルトTDMモードのみをサポートするか、デフォルトTDMモードに加えて1つまたは複数の同時多重化モードをサポートするか)を示し得る。さらに、いくつかの態様では、シグナリングは、異なる多重化モード間(たとえば、異なる同時多重化モード間、または同時多重化モードとデフォルトTDMモードとの間)の高速切替えを実行するための要求を含み得る。そのような場合、シグナリングは、切替えに関連付けられた時間スケールを示し得、それは、1つもしくは複数のスロットの粒度、1つもしくは複数のフレームの粒度、1もしくは複数ミリ秒の粒度、または別の粒度で示され得る。
【0094】
[0103]追加または代替として、シグナリングは、(たとえば、推奨もしくは要求されたIAB-MTビームまたは好ましくないもしくは要求されていないIAB-MTビームのための)1つまたは複数のIAB-MTビームのためのリソース利用に対する1つまたは複数の制約を示し得る。たとえば、シグナリングは、TDMモードのみをサポートする子リンクをスケジュールするために利用可能な十分な時間リソースをIAB-DUが有することを確実にするために、IAB-MTビームのための最大リソース利用(たとえば、比またはパーセンテージ値)を示し得る。追加または代替として、シグナリングは、1つまたは複数のIAB-MTに関連付けられるように要求される時間周波数リソースを示し得る。たとえば、IABノード810は、IAB-DUのスケジューリングプランまたは異なる多重化モード間で切り替えるためのスケジューリングプランに基づいて、所望の時間周波数リソースパターンを決定し得る。さらに、いくつかの態様では、IABノード810から親ノード805に送信されるシグナリングは、関連するIAB-MTビームと同時に1つまたは複数の子リンク上で使用されるように要求される(たとえば、好まれる)1つまたは複数のIAB-DUビーム、あるいは関連するIAB-MTビームと同時に1つまたは複数の子リンク上で使用されることを制限される1つまたは複数のIAB-DUビームを示し得る。
【0095】
[0104]図8にさらに示されるように、第2の動作835において、親ノード805は、IABノード810の多重化能力に関連付けられたビーム固有の特性を示すシグナリングに基づいて、IAB-MTのための1つまたは複数のスケジューリングパラメータをIABノード810に送信し得る。さらに、親ノード805が親IABノードである場合、親ノード805は、IABノード810の多重化能力がIABドナーまたはドナーCUに報告され得るように、IABノード810の多重化能力に関連付けられたビーム固有の特性を親ノード805の親に転送することがある。IABドナーまたはドナーCUは、次いで、IABノード810の多重化能力に関連付けられたビーム固有の特性に基づいて、親ノード805およびIABノード810上のリソース構成を更新し得る。たとえば、いくつかの態様では、IABドナーによって更新され、親ノード805およびIABノード810に通信されるリソース構成は、時間リソースのセット中の各時間リソースを、ハードリソース、ソフトリソース、または利用可能でないリソースのうちの1つとして構成し得る。追加または代替として、IABドナーによって更新され、親ノード805およびIABノード810に通信されるリソース構成は、時間リソースのセット中の各時間リソースを、ダウンリンク専用リソース、アップリンク専用リソース、またはフレキシブルリソースのうちの1つとして構成するTDD構成を含み得る。たとえば、いくつかの態様では、IABドナーまたはドナーCUは、ビーム固有の同時多重化能力がある場合に、親ノード805およびIABノード810にわたるより少ない重複するハードリソースを有するように、または、IABノード810のためのより多くのソフトリソースを有するように、親ノード805またはIABノード810のためのリソース構成を更新し得る。
【0096】
[0105]図9は、本開示による、たとえば、IABネットワーク中の親ノードによって実行される例示的なプロセス900を示すフローチャートである。例示的なプロセス900は、親ノード(たとえば、親ノード605、親ノード705、または親ノード805)が、IABネットワークにおける同時多重化のためのシグナリング拡張に関連付けられた動作を実行する例である。
【0097】
[0106]図9に示されるように、いくつかの態様では、プロセス900は、IAB-DUについて、IABノードのIAB-MTが1つまたは複数のIAB-MTビームを使用している間にIAB-DUによって使用されるべきでない制限されたIAB-DUビームのセットを決定することを含み得、制限されたIAB-DUビームのセットの決定は、1つまたは複数の同時多重化モードで同時動作を実行するIAB-DUおよびIAB-MTによって引き起こされる干渉に関係する1つまたは複数の測定値に少なくとも部分的に基づく(ブロック910)。たとえば、(たとえば、図13に示される通信マネージャ140または決定構成要素1308を使用することなどによって)親ノードは、IAB-DUについて、IABノードのIAB-MTが1つまたは複数のIAB-MTビームを使用している間にIAB-DUによって使用されるべきではない制限されたIAB-DUビームのセットを決定し得、制限されたIAB-DUビームのセットの決定は、上記で説明されたように、1つまたは複数の同時多重化モードで同時動作を実行するIAB-DUおよびIAB-MTによって引き起こされる干渉に関係する1つまたは複数の測定値に少なくとも部分的に基づく。
【0098】
[0107]図9にさらに示されるように、いくつかの態様では、プロセス900は、IABノードに、制限されたIAB-DUビームのセットを示し、制限されたIAB-DUビームのセットを1つまたは複数のIAB-MTビームに関連付けるシグナリングを送信することを含み得る(ブロック920)。たとえば、(たとえば、図13に示される通信マネージャ140または送信構成要素1304を使用することなどによって)親ノードは、上記で説明されたように、制限されたIAB-DUビームのセットを示し、制限されたIAB-DUビームのセットを1つまたは複数のIAB-MTビームに関連付けるシグナリングをIABノードに送信し得る。
【0099】
[0108]プロセス900は、以下で説明される、または本明細書の他の場所で説明される1つまたは複数の他のプロセスに関連する、任意の単一の態様または態様の任意の組合せなどの追加の態様を含み得る。
【0100】
[0109]第1の追加の態様では、シグナリングは、制限されたIAB-DUビームのセットを1つまたは複数のIAB-MTビームに関連付ける1つまたは複数のフィールドを含む。
【0101】
[0110]第2の追加の態様では、単独でまたは第1の態様と組み合わせて、シグナリングは、シグナリングが、制限されたIAB-DUビームのセットを1つまたは複数のIAB-MTビームのいずれかに関連付けるための1つまたは複数のフィールドを省略することに少なくとも部分的に基づいて、制限されたIAB-DUビームのセットに含まれる各IAB-DUビームがすべてのIAB-MTビームに関連付けられることを示す。
【0102】
[0111]図9は、プロセス900の例示的なブロックを示すが、いくつかの態様では、プロセス900は、図9に示されているもの以外に、追加のブロック、より少数のブロック、異なるブロック、または別様に構成されたブロックを含み得る。追加または代替として、プロセス900のブロックのうちの2つまたはそれ以上が、並列に実施され得る。
【0103】
[0112]図10は、本開示による、たとえば、IABネットワーク中の親ノードによって実行される例示的なプロセス1000を示すフローチャートである。例示的なプロセス1000は、親ノード(たとえば、親ノード605、親ノード705、または親ノード805)が、IABネットワークにおける同時多重化のためのシグナリング拡張に関連付けられた動作を実行する例である。
【0104】
[0113]図10に示されるように、いくつかの態様では、プロセス1000は、IAB-DUとIAB-MTとを含むIABノードから、IAB-MTビームと、IAB-MTビームに関連付けられたIAB-DUビームとを含むビームペアのための多重化能力に関係する1つまたは複数のビーム固有のパラメータを示すシグナリングを受信することを含み得る(ブロック1010)。たとえば、(図13に示される通信マネージャ140または受信構成要素1302を使用することなどによって)親ノードは、IAB-DUとIAB-MTとを含むIABノードから、IAB-MTビームとIAB-MTビームに関連付けられたIAB-DUビームとを含むビームペアのための多重化能力に関係する1つまたは複数のビーム固有のパラメータを示すシグナリングを受信し得る。
【0105】
[0114]図10にさらに示されるように、いくつかの態様では、プロセス1000は、1つまたは複数のビーム固有のパラメータを示すシグナリングに少なくとも部分的に基づいて、IAB-MTのための1つまたは複数のスケジューリングパラメータをIABノードに送信することを含み得る(ブロック1020)。たとえば、親ノードは(たとえば、図13に示す通信マネージャ140または送信構成要素1308を使用することなどによって)、1つまたは複数のビーム固有のパラメータを示すシグナリングに少なくとも部分的に基づいて、IAB-MTのための1つまたは複数のスケジューリングパラメータをIABノードに送信し得る。
【0106】
[0115]プロセス1000は、以下で説明される、または本明細書の他の場所で説明される1つまたは複数の他のプロセスに関連する、任意の単一の態様または態様の任意の組合せなど、追加の態様を含み得る。
【0107】
[0116]第1の追加の態様では、1つまたは複数のビーム固有のパラメータは、ビームペアが1つまたは複数の同時多重化モードをサポートするかどうかを示す。
【0108】
[0117]第2の追加の態様では、単独でまたは第1の態様と組み合わせて、IABノードから受信されたシグナリングは、ビームペアを第1の同時多重化モードから第2の同時多重化モードに切り替えるための要求を含む。
【0109】
[0118]第3の追加の態様では、単独でまたは第1および第2の態様のうちの1つもしくは複数と組み合わせて、1つまたは複数のビーム固有のパラメータは、切替えに関連付けられた時間スケールを含む。
【0110】
[0119]第4の追加の態様では、単独でまたは第1から第3の態様のうちの1つまたは複数と組み合わせて、1つまたは複数のビーム固有のパラメータは、ビームペアに含まれるIAB-MTビーム上のリソース利用に対する1つまたは複数の制約を含む。
【0111】
[0120]第5の追加の態様では、単独でまたは第1から第4の態様のうちの1つもしくは複数と組み合わせて、1つまたは複数のビーム固有のパラメータは、ビームペアに含まれるIAB-MTビームに関連付けるための時間周波数リソースパターンを含む。
【0112】
[0121]第6の追加の態様では、単独でまたは第1から第5の態様のうちの1つまたは複数と組み合わせて、1つまたは複数のビーム固有のパラメータは、ビームペアに含まれるIAB-MTビームに関連付けられるように要求されるか、あるいは関連付けられることを制限される1つまたは複数のIAB-DUビームまたはIAB-DU子リンクを示す。
【0113】
[0122]第7の追加の態様では、単独でまたは第1から第6の態様のうちの1つもしくは複数と組み合わせて、1つまたは複数のビーム固有のパラメータを示すシグナリングは、1つまたは複数のビーム固有のパラメータを示す、F1-APシグナリング、MAC-CE、またはUCIを含む。
【0114】
[0123]第8の追加の態様では、単独でまたは第1から第7の態様のうちの1つもしくは複数と組み合わせて、1つまたは複数のスケジューリングパラメータは、親ノードまたはIABノードのうちの1つまたは複数において、複数の時間リソースのうちの各それぞれの時間リソースを、ハードリソース、ソフトリソース、または利用不可能なリソースのうちの1つとして構成する。
【0115】
[0124]第9の追加の態様では、単独でまたは第1から第8の態様のうちの1つもしくは複数と組み合わせて、1つまたは複数のスケジューリングパラメータは、親ノードまたはIABノードのうちの1つまたは複数において、複数の時間リソースのうちの各それぞれの時間リソースを、ダウンリンク専用リソース、アップリンク専用リソース、またはフレキシブルリソースのうちの1つとして構成する。
【0116】
[0125]図10は、プロセス1000の例示的なブロックを示すが、いくつかの態様では、プロセス1000は、図10に示されているもの以外に、追加のブロック、より少数のブロック、異なるブロック、または別様に構成されたブロックを含み得る。追加または代替として、プロセス1000のブロックのうちの2つまたはそれ以上が、並列に実施され得る。
【0117】
[0126]図11は、本開示による、たとえば、IAB-MTとIAB-DUとを含むIABノードによって実行される例示的なプロセス1100を示すフローチャートである。例示的なプロセス1100は、IABノード(たとえば、IABノード610、IABノード710、またはIABノード810)が、IABネットワークにおける同時多重化のためのシグナリング拡張に関連付けられた動作を実行する例である。
【0118】
[0127]図11に示されるように、いくつかの態様では、プロセス1100は、1つまたは複数の同時多重化モードで同時動作を実行するIAB-DUおよびIAB-MTによって引き起こされる干渉に関係する1つまたは複数の測定値に少なくとも部分的に基づいて、親ノードから、IAB-MTが1つまたは複数のIAB-MTビームを使用している間にIAB-DUによって使用されるべきでない制限されたIAB-DUビームのセットを示すシグナリングを受信することを含み得、シグナリングは、制限されたIAB-DUビームのセットを1つまたは複数のIAB-MTビームに関連付ける(ブロック1110)。たとえば、IABノードは(図1402に示される通信マネージャ150または受信構成要素1402を使用することなどによって)、上記で説明されたように、1つまたは複数の同時多重化モードで同時動作を実行するIAB-DUおよびIAB-MTによって引き起こされる干渉に関係する1つまたは複数の測定値に少なくとも部分的に基づいて、親ノードから、IAB-MTが1つまたは複数のIAB-MTビームを使用している間にIAB-DUによって使用されるべきでない制限されたIAB-DUビームのセットを示すシグナリングを受信し得、シグナリングは、制限されたIAB-DUビームのセットを1つまたは複数のIAB-MTビームに関連付ける。
【0119】
[0128]図11にさらに示されるように、いくつかの態様では、プロセス1100は、制限されたIAB-DUビームのセットに関連付けられた1つまたは複数のIAB-MTビームに含まれるIAB-MTビームを使用して、第1の送信または受信動作を実行することを含み得る(ブロック1120)。たとえば、IABノードは(図14に示される通信マネージャ150または実行構成要素1408を使用することなどによって)、上記で説明されたように、制限されたIAB-DUビームのセットに関連付けられた1つまたは複数のIAB-MTビームに含まれるIAB-MTビームを使用して、第1の送信または受信動作を実行することがある。
【0120】
[0129]図11にさらに示されるように、いくつかの態様では、プロセス1100は、制限されたIAB-DUビームのセットに含まれないIAB-DUビームを使用して、第2の送信または受信動作を実行することを含み得る(ブロック1130)。たとえば、IABノードは(図14に示される通信マネージャ150または実行構成要素1408を使用することなどによって)、上記で説明されたように、制限されたIAB-DUビームのセットに含まれないIAB-DUビームを使用して、第2の送信または受信動作を実行することがある。
【0121】
[0130]プロセス1100は、以下で説明される、または本明細書の他の場所で説明される1つまたは複数の他のプロセスに関連する、任意の単一の態様または態様の任意の組合せなど、追加の態様を含み得る。
【0122】
[0131]第1の追加の態様では、シグナリングは、制限されたIAB-DUビームのセットを1つまたは複数のIAB-MTビームに関連付ける1つまたは複数のフィールドを含む。
【0123】
[0132]第2の追加の態様では、単独でまたは第1の態様と組み合わせて、シグナリングは、シグナリングが、制限されたIAB-DUビームのセットを1つまたは複数のIAB-MTビームのいずれかに関連付けるための1つまたは複数のフィールドを省略することに少なくとも部分的に基づいて、制限されたIAB-DUビームのセットに含まれる各IAB-DUビームがすべてのIAB-MTビームに関連付けられることを示す。
【0124】
[0133]図11は、プロセス1100の例示的なブロックを示すが、いくつかの態様では、プロセス1100は、図11に示されているもの以外に、追加のブロック、より少数のブロック、異なるブロック、または別様に構成されたブロックを含み得る。追加または代替として、プロセス1100のブロックのうちの2つまたはそれ以上が、並列に実施され得る。
【0125】
[0134]図12は、本開示による、たとえば、IAB-MTとIAB-DUとを含むIABノードによって実行される例示的なプロセス1200を示すフローチャートである。例示的なプロセス1200は、IABノード(たとえば、IABノード610、IABノード710、またはIABノード810)が、IABネットワークにおける同時多重化のためのシグナリング拡張に関連付けられた動作を実行する例である。
【0126】
[0135]図12に示されるように、いくつかの態様では、プロセス1200は、IAB-MTビームとIAB-MTビームに関連付けられたIAB-DUビームとを含むビームペアのための多重化能力に関係する1つまたは複数のビーム固有のパラメータを示すシグナリングを親ノードに送信することを含み得る(ブロック1210)。たとえば、IABノードは(図14に示される通信マネージャ150または送信構成要素1404を使用することなどによって)、IAB-MTビームとIAB-MTビームに関連付けられたIAB-DUビームとを含むビームペアのための多重化能力に関係する1つまたは複数のビーム固有のパラメータを示すシグナリングを親ノードに送信し得る。
【0127】
[0136]図12にさらに示されるように、いくつかの態様では、プロセス1200は、親ノードから、1つまたは複数のビーム固有のパラメータを示すシグナリングに少なくとも部分的に基づいて、IAB-MTのための1つまたは複数のスケジューリングパラメータを受信することを含み得る(ブロック1220)。たとえば、IABノードは(図14に示される通信マネージャ150または受信構成要素1402を使用することなどによって)、親ノードから、1つまたは複数のビーム固有のパラメータを示すシグナリングに少なくとも部分的に基づいて、IAB-MTのための1つまたは複数のスケジューリングパラメータを受信し得る。
【0128】
[0137]プロセス1200は、以下で説明される、または本明細書の他の場所で説明される1つまたは複数の他のプロセスに関連する、任意の単一の態様または態様の任意の組合せなど、追加の態様を含み得る。
【0129】
[0138]第1の追加の態様では、1つまたは複数のビーム固有のパラメータは、ビームペアが1つまたは複数の同時多重化モードをサポートするかどうかを示す。
【0130】
[0139]第2の追加の態様では、単独でまたは第1の態様と組み合わせて、親ノードに送信されるシグナリングは、ビームペアを第1の同時多重化モードから第2の同時多重化モードに切り替えるための要求を含む。
【0131】
[0140]第3の追加の態様では、単独でまたは第1および第2の態様のうちの1つもしくは複数と組み合わせて、1つまたは複数のビーム固有のパラメータは、切替えに関連付けられた時間スケールを含む。
【0132】
[0141]第4の追加の態様では、単独でまたは第1から第3の態様のうちの1つまたは複数と組み合わせて、1つまたは複数のビーム固有のパラメータは、ビームペアに含まれるIAB-MTビーム上のリソース利用に対する1つまたは複数の制約を含む。
【0133】
[0142]第5の追加の態様では、単独でまたは第1から第4の態様のうちの1つもしくは複数と組み合わせて、1つまたは複数のビーム固有のパラメータは、ビームペアに含まれるIAB-MTビームに関連付けるための時間周波数リソースパターンを含む。
【0134】
[0143]第6の追加の態様では、単独でまたは第1から第5の態様のうちの1つまたは複数と組み合わせて、1つまたは複数のビーム固有のパラメータは、ビームペアに含まれるIAB-MTビームに関連付けられるように要求されるか、あるいは関連付けられることを制限される1つまたは複数のIAB-DUビームまたはIAB-DU子リンクを示す。
【0135】
[0144]第7の追加の態様では、単独でまたは第1から第6の態様のうちの1つもしくは複数と組み合わせて、1つまたは複数のビーム固有のパラメータを示すシグナリングは、1つまたは複数のビーム固有のパラメータを示す、F1-APシグナリング、MAC-CE、またはUCIを含む。
【0136】
[0145]第8の追加の態様では、単独でまたは第1から第7の態様のうちの1つもしくは複数と組み合わせて、1つまたは複数のスケジューリングパラメータは、IABノードにおける複数の時間リソースのうちの各それぞれの時間リソースを、ハードリソース、ソフトリソース、または利用不可能なリソースのうちの1つとして構成する。
【0137】
[0146]第9の追加の態様では、単独でまたは第1から第8の態様のうちの1つもしくは複数と組み合わせて、1つまたは複数のスケジューリングパラメータは、IABノードにおける複数の時間リソースのうちの各それぞれの時間リソースを、ダウンリンク専用リソース、アップリンク専用リソース、またはフレキシブルリソースのうちの1つとして構成する。
【0138】
[0147]図12は、プロセス1200の例示的なブロックを示すが、いくつかの態様では、プロセス1200は、図12に示されているもの以外に、追加のブロック、より少数のブロック、異なるブロック、または別様に構成されたブロックを含み得る。追加または代替として、プロセス1200のブロックのうちの2つまたはそれ以上が、並列に実施され得る。
【0139】
[0148]図13は、本開示による、ワイヤレス通信のための例示的な装置1300の図である。装置1300が親ノードである場合があるか、または、親ノードが装置1300を含む場合がある。いくつかの態様では、装置1300は、(たとえば、1つまたは複数のバスを介して)互いに通信している場合がある、受信構成要素1302と、送信構成要素1304と、通信マネージャ140とを含む。図示のように、装置1300は、受信構成要素1302と送信構成要素1304とを使用して(UE、基地局、または別のワイヤレス通信デバイスなどの)別の装置1306と通信し得る。
【0140】
[0149]いくつかの態様では、装置1300は、図7図8に関して本明細書で説明された1つまたは複数の動作を実行するように構成され得る。追加または代替として、装置1300は、図9のプロセス900、図10のプロセス1000、またはそれらの組合せなどの、本明細書で説明される1つまたは複数のプロセスを実行するように構成され得る。いくつかの態様では、装置1300は、図2に関して上記で説明された基地局、図4に関して上記で説明されたIABドナー405、または図4に関して上記で説明されたIABノード410の1つもしくは複数の構成要素を含み得る。
【0141】
[0150]受信構成要素1302は、装置1306から、基準信号、制御情報、データ通信、またはそれらの組合せなどの通信を受信し得る。受信構成要素1302は、受信された通信を、通信マネージャ140などの、装置1300の1つまたは複数の他の構成要素に提供し得る。いくつかの態様では、受信構成要素1302は、(例の中でも、フィルタ処理、増幅、復調、アナログデジタル変換、逆多重化、デインターリービング、デマッピング、等化、干渉消去、または復号などの)受信された通信に対する信号処理を実施し得、処理された信号を1つまたは複数の他の構成要素に提供し得る。いくつかの態様では、受信構成要素1302は、図2に関して上記で説明された基地局の、1つまたは複数のアンテナ、モデム、復調器、MIMO検出器、受信プロセッサ、コントローラ/プロセッサ、メモリ、またはそれらの組合せを含み得る。
【0142】
[0151]送信構成要素1304は、基準信号、制御情報、データ通信、またはそれらの組合せなどの通信を装置1306に送信し得る。いくつかの態様では、通信マネージャ140は、通信を生成し得、生成された通信を装置1306への送信のために送信構成要素1304に送信し得る。いくつかの態様では、送信構成要素1304は、(例の中でも、フィルタ処理、増幅、変調、デジタルアナログ変換、多重化、インターリービング、マッピング、または符号化などの)生成された通信に対する信号処理を実施し得、処理された信号を装置1306に送信し得る。いくつかの態様では、送信構成要素1304は、図2に関して上記で説明された基地局の、1つまたは複数のアンテナ、モデム、変調器、送信MIMOプロセッサ、送信プロセッサ、コントローラ/プロセッサ、メモリ、またはそれらの組合せを含み得る。いくつかの態様では、送信構成要素1304は、トランシーバ内で受信構成要素1302とコロケートされる場合がある。
【0143】
[0152]通信マネージャ140は、IAB-DUについて、IAB-MTが1つまたは複数のIAB-MTビームを使用している間にIAB-DUによって使用されるべきでない制限されたIAB-DUビームのセットを決定し得、制限されたIAB-DUビームのセットの決定は、1つまたは複数の同時多重化モードで同時動作を実行するIAB-DUおよびIAB-MTによって引き起こされる干渉に関係する1つまたは複数の測定値に少なくとも部分的に基づく。通信マネージャ140は、制限されたIAB-DUビームのセットを示し、制限されたIAB-DUビームのセットを1つまたは複数のIAB-MTビームに関連付けるシグナリングを、IABノードに送信し得るか、または送信構成要素1304に送信させ得る。追加または代替として、通信マネージャ140は、IAB-DUとIAB-MTとを含むIABノードから、IAB-MTビームとIAB-MTビームに関連付けられたIAB-DUビームとを含むビームペアのための多重化能力に関係する1つまたは複数のビーム固有のパラメータを示すシグナリングを、受信し得るか、または受信構成要素1302に受信させ得る。通信マネージャ140は、1つまたは複数のビーム固有のパラメータを示すシグナリングに少なくとも部分的に基づいて、IAB-MTのための1つまたは複数のスケジューリングパラメータを、IABノードに送信し得るか、または送信構成要素1304に送信させ得る。いくつかの態様では、通信マネージャ140は、通信マネージャ140の1つまたは複数の構成要素によって実施されるものとして本明細書の他の場所で説明される1つまたは複数の動作を実施し得る。
【0144】
[0153]通信マネージャ140は、図2に関して上記で説明された基地局の、コントローラ/プロセッサ、メモリ、スケジューラ、通信ユニット、またはそれらの組合せを含み得る。いくつかの態様では、通信マネージャ140は、例の中でも、決定構成要素1308などの構成要素のセットを含む。代替的に、構成要素のセットは、通信マネージャ140とは別個で個別であり得る。いくつかの態様では、構成要素のセットのうちの1つまたは複数の構成要素が、図2に関して上記で説明された基地局の、コントローラ/プロセッサ、メモリ、スケジューラ、通信ユニット、またはそれらの組合せを含み得るか、あるいはそれら内で実装され得る。追加または代替として、構成要素のセットのうちの1つまたは複数の構成要素は、メモリに記憶されたソフトウェアとして少なくとも部分的に実装され得る。たとえば、構成要素(または構成要素の一部分)は、非一時的コンピュータ可読媒体に記憶され、構成要素の機能または動作を実施するためにコントローラまたはプロセッサによって実行可能な命令またはコードとして実装され得る。
【0145】
[0154]決定構成要素1308は、IAB-DUについて、IAB-MTが1つまたは複数のIAB-MTビームを使用している間にIAB-DUによって使用されるべきでない制限されたIAB-DUビームのセットを決定し得、制限されたIAB-DUビームのセットの決定は、1つまたは複数の同時多重化モードで同時動作を実行するIAB-DUおよびIAB-MTによって引き起こされる干渉に関係する1つまたは複数の測定値に少なくとも部分的に基づく。送信構成要素1304は、制限されたIAB-DUビームのセットを示し、制限されたIAB-DUビームのセットを1つまたは複数のIAB-MTビームに関連付けるシグナリングをIABノードに送信し得る。
【0146】
[0155]受信構成要素1302は、IAB-DUとIAB-MTとを含むIABノードから、IAB-MTビームとIAB-MTビームに関連付けられたIAB-DUビームとを含むビームペアのための多重化能力に関係する1つまたは複数のビーム固有のパラメータを示すシグナリングを受信し得る。送信構成要素1304は、1つまたは複数のビーム固有のパラメータを示すシグナリングに少なくとも部分的に基づいて、IAB-MTのための1つまたは複数のスケジューリングパラメータをIABノードに送信し得る。
【0147】
[0156]図13に示されている構成要素の数および構成は、一例として提供される。実際には、図13に示されているもの以外に、追加の構成要素、より少数の構成要素、異なる構成要素、または別様に構成された構成要素があり得る。さらに、図13に示されている2つまたはそれ以上の構成要素は単一の構成要素内で実装され得、または図13に示されている単一の構成要素は複数の分散された構成要素として実装され得る。追加または代替として、図13に示されている(1つまたは複数の)構成要素のセットが、図13に示されている構成要素の別のセットによって実施されるものとして説明される1つまたは複数の機能を実施し得る。
【0148】
[0157]図14は、本開示による、ワイヤレス通信のための例示的な装置1400の図である。装置1400がIABノードである場合があるか、または、IABノードが装置1400を含む場合がある。いくつかの態様では、装置1400は、(たとえば、1つまたは複数のバスを介して)互いに通信している場合がある、受信構成要素1402と、送信構成要素1404と、通信マネージャ150とを含む。図示のように、装置1400は、受信構成要素1402と送信構成要素1404とを使用して(UE、基地局、または別のワイヤレス通信デバイスなどの)別の装置1406と通信し得る。
【0149】
[0158]いくつかの態様では、装置1400は、図7図8に関して本明細書で説明された1つまたは複数の動作を実行するように構成され得る。追加または代替として、装置1400は、図11のプロセス1100、図12のプロセス1200、またはそれらの組合せなどの、本明細書で説明される1つまたは複数のプロセスを実行するように構成され得る。いくつかの態様では、装置1400は、図2に関して上記で説明された基地局、または図4に関して上記で説明されたIABノード410の1つまたは複数の構成要素を含み得る。
【0150】
[0159]受信構成要素1402は、装置1406から、基準信号、制御情報、データ通信、またはそれらの組合せなどの通信を受信し得る。受信構成要素1402は、受信された通信を、通信マネージャ150などの、装置1400の1つまたは複数の他の構成要素に提供し得る。いくつかの態様では、受信構成要素1402は、(例の中でも、フィルタ処理、増幅、復調、アナログデジタル変換、逆多重化、デインターリービング、デマッピング、等化、干渉消去、または復号などの)受信された通信に対する信号処理を実施し得、処理された信号を1つまたは複数の他の構成要素に提供し得る。いくつかの態様では、受信構成要素1402は、図2に関して上記で説明された基地局の、1つまたは複数のアンテナ、モデム、復調器、MIMO検出器、受信プロセッサ、コントローラ/プロセッサ、メモリ、またはそれらの組合せを含み得る。
【0151】
[0160]送信構成要素1404は、基準信号、制御情報、データ通信、またはそれらの組合せなどの通信を装置1406に送信し得る。いくつかの態様では、通信マネージャ150は、通信を生成し得、生成された通信を装置1406への送信のために送信構成要素1404に送信し得る。いくつかの態様では、送信構成要素1404は、(例の中でも、フィルタ処理、増幅、変調、デジタルアナログ変換、多重化、インターリービング、マッピング、または符号化などの)生成された通信に対する信号処理を実施し得、処理された信号を装置1406に送信し得る。いくつかの態様では、送信構成要素1404は、図2に関して上記で説明された基地局の、1つまたは複数のアンテナ、モデム、変調器、送信MIMOプロセッサ、送信プロセッサ、コントローラ/プロセッサ、メモリ、またはそれらの組合せを含み得る。いくつかの態様では、送信構成要素1404は、トランシーバ内で受信構成要素1402とコロケートされる場合がある。
【0152】
[0161]通信マネージャ150は、1つまたは複数の同時多重化モードで同時動作を実行するIAB-DUおよびIAB-MTによって引き起こされる干渉に関係する1つまたは複数の測定値に少なくとも部分的に基づいて、親ノードから、IAB-MTが1つまたは複数のIAB-MTビームを使用している間にIAB-DUによって使用されるべきでない制限されたIAB-DUビームのセットを示すシグナリングを、受信し得るか、または受信構成要素1402に受信させ得、シグナリングは、制限されたIAB-DUビームのセットを1つまたは複数のIAB-MTビームに関連付ける。通信マネージャ150は、制限されたIAB-DUビームのセットに関連付けられた1つまたは複数のIAB-MTビームに含まれるIAB-MTビームを使用して第1の送信または受信動作を、実行し得るか、または受信構成要素1402または送信構成要素1404に実行させ得る。通信マネージャ150は、制限されたIAB-DUビームのセットに含まれないIAB-DUビームを使用して第2の送信または受信動作を、実行し得るか、または受信構成要素1402または送信構成要素1404に実行させ得る。追加または代替として、通信マネージャ150は、IAB-MTビームとIAB-MTビームに関連付けられたIAB-DUビームとを含むビームペアのための多重化能力に関係する1つまたは複数のビーム固有のパラメータを示すシグナリングを親ノードに送信し得るか、または送信構成要素1404に送信させ得る。通信マネージャ150は、親ノードから、1つまたは複数のビーム固有のパラメータを示すシグナリングに少なくとも部分的に基づいて、IAB-MTのための1つまたは複数のスケジューリングパラメータを受信し得るか、または受信構成要素1402に受信させ得る。いくつかの態様では、通信マネージャ150は、通信マネージャ150の1つまたは複数の構成要素によって実施されるものとして本明細書の他の場所で説明される1つまたは複数の動作を実施し得る。
【0153】
[0162]通信マネージャ150は、図2に関して上記で説明された基地局の、コントローラ/プロセッサ、メモリ、スケジューラ、通信ユニット、またはそれらの組合せを含み得る。いくつかの態様では、通信マネージャ150は、例の中でも、実行構成要素1408などの構成要素のセットを含む。代替的に、構成要素のセットは、通信マネージャ150とは別個で個別であり得る。いくつかの態様では、構成要素のセットのうちの1つまたは複数の構成要素が、図2に関して上記で説明された基地局の、コントローラ/プロセッサ、メモリ、スケジューラ、通信ユニット、またはそれらの組合せを含み得るか、あるいはそれら内で実装され得る。追加または代替として、構成要素のセットのうちの1つまたは複数の構成要素は、メモリに記憶されたソフトウェアとして少なくとも部分的に実装され得る。たとえば、構成要素(または構成要素の一部分)は、非一時的コンピュータ可読媒体に記憶され、構成要素の機能または動作を実施するためにコントローラまたはプロセッサによって実行可能な命令またはコードとして実装され得る。
【0154】
[0163]受信構成要素1402は、1つまたは複数の同時多重化モードで同時動作を実行するIAB-DUおよびIAB-MTによって引き起こされる干渉に関係する1つまたは複数の測定値に少なくとも部分的に基づいて、親ノードから、IAB-MTが1つまたは複数のIAB-MTビームを使用している間にIAB-DUによって使用されるべきでない制限されたIAB-DUビームのセットを示すシグナリングを受信し得、シグナリングは、制限されたIAB-DUビームのセットを1つまたは複数のIAB-MTビームに関連付ける。実行構成要素1408は、制限されたIAB-DUビームのセットに関連付けられた1つまたは複数のIAB-MTビームに含まれるIAB-MTビームを使用して、第1の送信または受信動作を実行し得る。実行構成要素1408は、制限されたIAB-DUビームのセットに含まれないIAB-DUビームを使用して、第2の送信または受信動作を実行し得る。
【0155】
[0164]送信構成要素1404は、IAB-MTビームと、IAB-MTビームに関連付けられたIAB-DUビームとを含むビームペアのための多重化能力に関係する1つまたは複数のビーム固有のパラメータを示すシグナリングを親ノードに送信し得る。受信構成要素1402は、親ノードから、1つまたは複数のビーム固有のパラメータを示すシグナリングに少なくとも部分的に基づいて、IAB-MTのための1つまたは複数のスケジューリングパラメータを受信し得る。
【0156】
[0165]図14に示されている構成要素の数および構成は、一例として提供される。実際には、図14に示されているもの以外に、追加の構成要素、より少数の構成要素、異なる構成要素、または別様に構成された構成要素があり得る。さらに、図14に示されている2つまたはそれ以上の構成要素は単一の構成要素内で実装され得、または図14に示されている単一の構成要素は複数の分散された構成要素として実装され得る。追加または代替として、図14に示されている(1つまたは複数の)構成要素のセットが、図14に示されている構成要素の別のセットによって実施されるものとして説明される1つまたは複数の機能を実施し得る。
【0157】
[0166]以下は、本開示のいくつかの態様の概観を提供する。
【0158】
[0167]態様1:親ノードによって実行されるワイヤレス通信の方法であって、統合アクセスおよびバックホール(IAB)ノードの分散ユニット(DU)(IAB-DU)について、IABノードのモバイル端末機能(MT)(IAB-MT)が1つまたは複数のIAB-MTビームを使用している間にIAB-DUによって使用されるべきでない制限されたIAB-DUビームのセットを決定することと、制限されたIAB-DUビームのセットの決定は、1つまたは複数の同時多重化モードで同時動作を実行するIAB-DUおよびIAB-MTによって引き起こされる干渉に関係する1つまたは複数の測定値に少なくとも部分的に基づく、制限されたIAB-DUビームのセットを示し、制限されたIAB-DUビームのセットを1つまたは複数のIAB-MTビームに関連付けるシグナリングをIABノードに送信することとを備える方法。
【0159】
[0168]態様2:シグナリングは、制限されたIAB-DUビームのセットを1つまたは複数のIAB-MTビームに関連付ける1つまたは複数のフィールドを含む、態様1に記載の方法。
【0160】
[0169]態様3:シグナリングは、シグナリングが、制限されたIAB-DUビームのセットを1つまたは複数のIAB-MTビームのいずれかに関連付けるための1つまたは複数のフィールドを省略することに少なくとも部分的に基づいて、制限されたIAB-DUビームのセットに含まれる各IAB-DUビームがすべてのIAB-MTビームに関連付けられることを示す、態様1に記載の方法。
【0161】
[0170]態様4:親ノードによって実行されるワイヤレス通信の方法であって、IAB-DUとIAB-MTとを含むIABノードから、IAB-MTビームとIAB-MTビームに関連付けられたIAB-DUビームとを含むビームペアのための多重化能力に関係する1つまたは複数のビーム固有のパラメータを示すシグナリングを受信することと、1つまたは複数のビーム固有のパラメータを示すシグナリングに少なくとも部分的に基づいて、IAB-MTのための1つまたは複数のスケジューリングパラメータをIABノードに送信することとを備える方法。
【0162】
[0171]態様5:1つまたは複数のビーム固有のパラメータは、ビームペアが1つまたは複数の同時多重化モードをサポートするかどうかを示す、態様4に記載の方法。
【0163】
[0172]態様6:IABノードから受信されたシグナリングは、ビームペアを第1の同時多重化モードから第2の同時多重化モードに切り替えるための要求を含む、態様4または5に記載の方法。
【0164】
[0173]態様7:1つまたは複数のビーム固有のパラメータは、切替えに関連付けられた時間スケールを含む、態様6に記載の方法。
【0165】
[0174]態様8:1つまたは複数のビーム固有のパラメータは、ビームペアに含まれるIAB-MTビーム上のリソース利用に関する1つまたは複数の制約を含む、態様4から7のいずれかに記載の方法。
【0166】
[0175]態様9:1つまたは複数のビーム固有のパラメータは、ビームペアに含まれるIAB-MTビームに関連付けるための時間周波数リソースパターンを含む、態様4から8のいずれかに記載の方法。
【0167】
[0176]態様10:1つまたは複数のビーム固有のパラメータは、ビームペアに含まれるIAB-MTビームに関連付けられるように要求されるか、あるいは関連付けられることを制限される1つまたは複数のIAB-DUビームまたはIAB-DU子リンクを示す、態様4から9のいずれかに記載の方法。
【0168】
[0177]態様11:1つまたは複数のビーム固有のパラメータを示すシグナリングは、1つまたは複数のビーム固有のパラメータを示す、F1-APシグナリング、MAC-CE、またはUCIを含む、態様4から10のいずれかに記載の方法。
【0169】
[0178]態様12:1つまたは複数のスケジューリングパラメータは、親ノードまたはIABノードのうちの1つまたは複数において、複数の時間リソースのうちの各それぞれの時間リソースを、ハードリソース、ソフトリソース、または利用不可能なリソースのうちの1つとして構成する、態様4から11のいずれかに記載の方法。
【0170】
[0179]態様13:1つまたは複数のスケジューリングパラメータは、親ノードまたはIABノードのうちの1つまたは複数において、複数の時間リソースのうちの各それぞれの時間リソースを、ダウンリンク専用リソース、アップリンク専用リソース、またはフレキシブルリソースのうちの1つとして構成する、態様4から12のいずれかに記載の方法。
【0171】
[0180]態様14:分散ユニット(IAB-DU)とモバイル端末機能(IAB-MT)とを含む統合アクセスおよびバックホール(IAB)ノードによって実行されるワイヤレス通信の方法であって、本方法は、1つもしくは複数の同時多重化モードで同時動作を実行するIAB-DUおよびIAB-MTによって引き起こされる干渉に関係する1つもしくは複数の測定値に少なくとも部分的に基づいて、親ノードから、IAB-MTが1つもしくは複数のIAB-MTビームを使用している間にIAB-DUによって使用されるべきでない制限されたIAB-DUビームのセットを示すシグナリングを受信することと、シグナリングは、制限されたIAB-DUビームのセットを1つもしくは複数のIAB-MTビームに関連付ける、制限されたIAB-DUビームのセットに関連付けられた1つもしくは複数のIAB-MTビームに含まれるIAB-MTビームを使用して第1の送信もしくは受信動作をIAB-MTによって実行することと、制限されたIAB-DUビームのセットに含まれないIAB-DUビームを使用して第2の送信もしくは受信動作を第1の送信もしくは受信動作と同時にIAB-DUによって実行することとを備える。
【0172】
[0181]態様15:シグナリングは、制限されたIAB-DUビームのセットを1つまたは複数のIAB-MTビームに関連付ける1つまたは複数のフィールドを含む、態様14に記載の方法。
【0173】
[0182]態様16:シグナリングは、シグナリングが、制限されたIAB-DUビームのセットを1つまたは複数のIAB-MTビームのいずれかに関連付けるための1つまたは複数のフィールドを省略することに少なくとも部分的に基づいて、制限されたIAB-DUビームのセットに含まれる各IAB-DUビームがすべてのIAB-MTビームに関連付けられることを示す、態様14に記載の方法。
【0174】
[0183]態様17:分散ユニット(IAB-DU)とモバイル端末機能(IAB-MT)とを含む統合アクセスおよびバックホール(IAB)ノードによって実行されるワイヤレス通信の方法であって、親ノードに、IAB-MTビームとIAB-MTビームに関連付けられたIAB-DUビームとを含むビームペアのための多重化能力に関係する1つまたは複数のビーム固有のパラメータを示すシグナリングを送信することと、親ノードから、1つまたは複数のビーム固有のパラメータを示すシグナリングに少なくとも部分的に基づいて、IAB-MTのための1つまたは複数のスケジューリングパラメータを受信することとを備える方法。
【0175】
[0184]態様18:1つまたは複数のビーム固有のパラメータは、ビームペアが1つまたは複数の同時多重化モードをサポートするかどうかを示す、態様17に記載の方法。
【0176】
[0185]態様19:親ノードに送信されるシグナリングは、ビームペアを第1の同時多重化モードから第2の同時多重化モードに切り替えるための要求を含む、態様17または18に記載の方法。
【0177】
[0186]態様20:1つまたは複数のビーム固有のパラメータは、切替えに関連付けられた時間スケールを含む、態様19に記載の方法。
【0178】
[0187]態様21:1つまたは複数のビーム固有のパラメータは、ビームペアに含まれるIAB-MTビーム上のリソース利用に関する1つまたは複数の制約を含む、態様17から20のいずれかに記載の方法。
【0179】
[0188]態様22:1つまたは複数のビーム固有のパラメータは、ビームペアに含まれるIAB-MTビームに関連付けるための時間周波数リソースパターンを含む、態様17から21のいずれかに記載の方法。
【0180】
[0189]態様23:1つまたは複数のビーム固有のパラメータは、ビームペアに含まれるIAB-MTビームに関連付けられるように要求されるか、あるいは関連付けられることを制限される1つまたは複数のIAB-DUビームまたはIAB-DU子リンクを示す、態様17から22のいずれかに記載の方法。
【0181】
[0190]態様24:1つまたは複数のビーム固有のパラメータを示すシグナリングは、1つまたは複数のビーム固有のパラメータを示す、F1-APシグナリング、MAC-CE、またはUCIを含む、態様17から23のいずれかに記載の方法。
【0182】
[0191]態様25:1つまたは複数のスケジューリングパラメータは、IABノードにおける複数の時間リソースのうちの各それぞれの時間リソースを、ハードリソース、ソフトリソース、または利用不可能なリソースのうちの1つとして構成する、態様17から24のいずれかに記載の方法。
【0183】
[0192]態様26:1つまたは複数のスケジューリングパラメータは、IABノードにおける複数の時間リソースのうちの各それぞれの時間リソースを、ダウンリンク専用リソース、アップリンク専用リソース、またはフレキシブルリソースのうちの1つとして構成する、態様17から25のいずれかに記載の方法。
【0184】
[0193]態様27:デバイスにおけるワイヤレス通信のための装置であって、プロセッサと、プロセッサに結合されたメモリと、メモリに記憶された命令とを備え、命令が、装置に態様1から3のうちの1つまたは複数に記載の方法を実行させるためにプロセッサによって実行可能である、装置。
【0185】
[0194]態様28:ワイヤレス通信のためのデバイスであって、メモリと、メモリに結合された1つまたは複数のプロセッサとを備え、1つまたは複数のプロセッサが、態様1から3のうちの1つまたは複数に記載の方法を実行するように構成された、デバイス。
【0186】
[0195]態様29:ワイヤレス通信のための装置であって、態様1から3のうちの1つまたは複数に記載の方法を実行するための少なくとも1つの手段を備える、装置。
【0187】
[0196]態様30:ワイヤレス通信のためのコードを記憶する非一時的コンピュータ可読媒体であって、コードが、態様1から3のうちの1つまたは複数に記載の方法を実行するためにプロセッサによって実行可能な命令を備える、非一時的コンピュータ可読媒体。
【0188】
[0197]態様31:ワイヤレス通信のための命令のセットを記憶している非一時的コンピュータ可読媒体であって、命令のセットは、デバイスの1つまたは複数のプロセッサによって実行されたとき、態様1から3のうちの1つまたは複数に記載の方法をデバイスに実行させる1つまたは複数の命令を備える、非一時的コンピュータ可読媒体。
【0189】
[0198]態様32:デバイスにおけるワイヤレス通信のための装置であって、プロセッサと、プロセッサに結合されたメモリと、メモリに記憶された命令とを備え、命令が、装置に態様4から13のうちの1つまたは複数に記載の方法を実行させるためにプロセッサによって実行可能である、装置。
【0190】
[0199]態様33:ワイヤレス通信のためのデバイスであって、メモリと、メモリに結合された1つまたは複数のプロセッサとを備え、1つまたは複数のプロセッサが、態様4から13のうちの1つまたは複数に記載の方法を実行するように構成された、デバイス。
【0191】
[0200]態様34:ワイヤレス通信のための装置であって、態様4から13のうちの1つまたは複数に記載の方法を実行するための少なくとも1つの手段を備える、装置。
【0192】
[0201]態様35:ワイヤレス通信のためのコードを記憶する非一時的コンピュータ可読媒体であって、コードが、態様4から13のうちの1つまたは複数に記載の方法を実行するためにプロセッサによって実行可能な命令を備える、非一時的コンピュータ可読媒体。
【0193】
[0202]態様36:ワイヤレス通信のための命令のセットを記憶している非一時的コンピュータ可読媒体であって、命令のセットは、デバイスの1つまたは複数のプロセッサによって実行されたとき、態様4から13のうちの1つまたは複数に記載の方法をデバイスに実行させる1つまたは複数の命令を備える、非一時的コンピュータ可読媒体。
【0194】
[0203]態様37:デバイスにおけるワイヤレス通信のための装置であって、プロセッサと、プロセッサに結合されたメモリと、メモリに記憶された命令とを備え、命令が、装置に態様14から16のうちの1つまたは複数に記載の方法を実行させるためにプロセッサによって実行可能である、装置。
【0195】
[0204]態様38:ワイヤレス通信のためのデバイスであって、メモリと、メモリに結合された1つまたは複数のプロセッサとを備え、1つまたは複数のプロセッサが、態様14から16のうちの1つまたは複数に記載の方法を実行するように構成された、デバイス。
【0196】
[0205]態様39:ワイヤレス通信のための装置であって、態様14から16のうちの1つまたは複数に記載の方法を実行するための少なくとも1つの手段を備える、装置。
【0197】
[0206]態様40:ワイヤレス通信のためのコードを記憶する非一時的コンピュータ可読媒体であって、コードが、態様14から16のうちの1つまたは複数に記載の方法を実行するためにプロセッサによって実行可能な命令を備える、非一時的コンピュータ可読媒体。
【0198】
[0207]態様41:ワイヤレス通信のための命令のセットを記憶している非一時的コンピュータ可読媒体であって、命令のセットは、デバイスの1つまたは複数のプロセッサによって実行されたとき、態様14から16のうちの1つまたは複数に記載の方法をデバイスに実行させる1つまたは複数の命令を備える、非一時的コンピュータ可読媒体。
【0199】
[0208]態様42:デバイスにおけるワイヤレス通信のための装置であって、プロセッサと、プロセッサに結合されたメモリと、メモリに記憶された命令とを備え、命令が、装置に態様17から26のうちの1つまたは複数に記載の方法を実行させるためにプロセッサによって実行可能である、装置。
【0200】
[0209]態様43:ワイヤレス通信のためのデバイスであって、メモリと、メモリに結合された1つまたは複数のプロセッサとを備え、1つまたは複数のプロセッサが、態様17から26のうちの1つまたは複数に記載の方法を実行するように構成された、デバイス。
【0201】
[0210]態様44:ワイヤレス通信のための装置であって、態様17から26のうちの1つまたは複数に記載の方法を実行するための少なくとも1つの手段を備える、装置。
【0202】
[0211]態様45:ワイヤレス通信のためのコードを記憶する非一時的コンピュータ可読媒体であって、コードが、態様17から26のうちの1つまたは複数に記載の方法を実行するためにプロセッサによって実行可能な命令を備える、非一時的コンピュータ可読媒体。
【0203】
[0212]態様46:ワイヤレス通信のための命令のセットを記憶している非一時的コンピュータ可読媒体であって、命令のセットは、デバイスの1つまたは複数のプロセッサによって実行されたとき、態様17から26のうちの1つまたは複数に記載の方法をデバイスに実行させる1つまたは複数の命令を備える、非一時的コンピュータ可読媒体。
【0204】
[0213]上記の開示は、例示および説明を提供するものであり、網羅的なものでも、態様を開示された正確な形態に限定するものでもない。修正および変形が、上記の開示に照らして行われ得るか、または態様の実践から取得され得る。
【0205】
[0214]本明細書で使用される「構成要素」という用語は、ハードウェア、またはハードウェアとソフトウェアの組合せとして広く解釈されるものである。「ソフトウェア」は、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語などの名称にかかわらず、例の中でも、命令、命令セット、コード、コードセグメント、プログラムコード、プログラム、サブプログラム、ソフトウェアモジュール、アプリケーション、ソフトウェアアプリケーション、ソフトウェアパッケージ、ルーチン、サブルーチン、オブジェクト、実行ファイル、実行スレッド、プロシージャ、または関数を意味すると広く解釈されたい。本明細書で使用される「プロセッサ」は、ハードウェア、またはハードウェアとソフトウェアの組合せで実装される。本明細書で説明されるシステムまたは方法は、ハードウェア、またはハードウェアとソフトウェアの組合せの異なる形態で実装され得ることが明らかであろう。これらのシステムまたは方法を実装するために使用される実際の特殊な制御ハードウェアまたはソフトウェアコードは、態様を限定するものではない。したがって、システムまたは方法の動作および挙動は、ソフトウェアおよびハードウェアが、本明細書の説明に少なくとも部分的に基づいて、システムまたは方法を実装するように設計され得ることを、当業者が理解するので、特定のソフトウェアコードと無関係に本明細書で説明される。
【0206】
[0215]本明細書で使用される「しきい値を満たすこと」は、コンテキストに応じて、例の中でも、値が、しきい値よりも大きいこと、しきい値よりも大きいかまたはそれに等しいこと、しきい値よりも小さいこと、しきい値よりも小さいかまたはそれに等しいこと、しきい値に等しいこと、あるいはしきい値に等しくないことを指し得る。
【0207】
[0216]特徴の特定の組合せが特許請求の範囲において具陳されるか、または本明細書で開示されるが、これらの組合せは、様々な態様の開示を限定するものではない。これらの特徴の多くは、詳細には、特許請求の範囲において具陳されない、または本明細書で開示されない方法で、組み合わせられ得る。様々な態様の開示は、特許請求の範囲中のあらゆる他の請求項と組み合わせた各従属請求項を含む。本明細書で使用される、項目のリスト「のうちの少なくとも1つ」を指す句は、単一のメンバーを含む、それらの項目の任意の組合せを指す。一例として、「a、b、またはcのうちの少なくとも1つ」は、a、b、c、a+b、a+c、b+c、およびa+b+c、ならびに複数の同じ要素をもつ任意の組合せ(たとえば、a+a、a+a+a、a+a+b、a+a+c、a+b+b、a+c+c、b+b、b+b+b、b+b+c、c+c、およびc+c+c、またはa、b、およびcの任意の他の順序)を包含するものとする。
【0208】
[0217]本明細書で使用されるいかなる要素、動作、または命令も、明示的にそのように記載されない限り、重要または必須と解釈されるべきではない。また、本明細書で使用される冠詞「a」および「an」は、1つまたは複数の項目を含むものであり、「1つまたは複数」と互換的に使用される場合がある。さらに、本明細書で使用される冠詞「the」は、冠詞「the」とともに参照される1つまたは複数の項目を含むものであり、「1つまたは複数」と互換的に使用される場合がある。また、本明細書で使用される「セット」および「グループ」という用語は、1つまたは複数の項目を含むものであり、「1つまたは複数」と互換的に使用され得る。1つの項目のみが意図される場合、「ただ1つの」という句または同様の語法が使用される。また、本明細書で使用される「有する(has)」、「有する(have)」、「有する(having)」および同様の用語は、それらが修正する要素を限定しないオープンエンド用語であるものとする(たとえば、Aを「有する」要素が、Bをも有し得る)。さらに、「に基づいて」というフレーズは、別段に明記されていない限り、「に少なくとも部分的に基づいて」を意味するものである。また、本明細書で使用される「または(or)」という用語は、連続して使用されるときに包括的であるものであり、別段に明記されていない限り(たとえば、「いずれか(either)」または「のうちの1つのみ(only one of)」と組み合わせて使用される場合)「および/または(and/or)」と互換的に使用され得る。
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【国際調査報告】