(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-08-29
(54)【発明の名称】車両用ディスプレイハウジング
(51)【国際特許分類】
B62J 50/21 20200101AFI20240822BHJP
B62J 11/00 20200101ALI20240822BHJP
B62K 21/12 20060101ALI20240822BHJP
B62K 21/18 20060101ALI20240822BHJP
【FI】
B62J50/21
B62J11/00
B62K21/12
B62K21/18
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024508025
(86)(22)【出願日】2022-09-27
(85)【翻訳文提出日】2024-02-08
(86)【国際出願番号】 US2022077075
(87)【国際公開番号】W WO2023056248
(87)【国際公開日】2023-04-06
(32)【優先日】2021-09-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】505125314
【氏名又は名称】インディアン・モーターサイクル・インターナショナル・エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100107456
【氏名又は名称】池田 成人
(74)【代理人】
【識別番号】100162352
【氏名又は名称】酒巻 順一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100123995
【氏名又は名称】野田 雅一
(72)【発明者】
【氏名】ボーダーブルッゲン, ジョシュア ジェイ.
(72)【発明者】
【氏名】ピーターズ ザ セカンド, ウィリアム シー.
【テーマコード(参考)】
3D013
【Fターム(参考)】
3D013CE02
3D013CF02
3D013CF12
3D013CF31
3D013CF41
(57)【要約】
同封の開示は、ハンドルバーアセンブリを有する車両におけるハンドルバーライザの使用に関する。本明細書に記載される実施形態は、ディスプレイがハンドルバーライザを備えた車両に装着される方法を改善する。添付の説明された実施形態において、ディスプレイ装着部は、ハンドルバーライザの構造に一体化され、ディスプレイの高さを操作者の近くに上げることに加えてサブシステムに剛性を与えるように構成されている。より具体的には、複数の接地係合部材と、車両を操縦するように構成された操舵システムとを備えた車両であって、操舵システムは、複数の略垂直管と、操舵アームと、略垂直管の間に延びる第1の部分と、ディスプレイ装置を支持するように構成された第2の部分とを有する支持構造体体とを備える。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両であって、
複数の接地係合部材と、
前記複数の接地係合部材のうちの少なくとも1つに動作可能に結合されて、前記少なくとも1つの接地係合部材を操舵する操舵システムと、ディスプレイ装置と、
を備え、
前記操舵システムは、複数の略垂直管と、操舵アームと、支持構造体とを備え、
前記支持構造体は、前記略垂直管と第2の部分との間に延びる第1の部分を有し、
前記ディスプレイ装置は、前記第2の部分によって支持されるように構成される、車両。
【請求項2】
前記第1の部分は、前記操舵アームよりも垂直方向に低い、請求項1に記載の車両。
【請求項3】
前記操舵システムは、前記複数の垂直管の上に位置された最上部キャップを更に備え、
前記最上部キャップは、前記支持構造体の湾曲部分を補完する湾曲した界面を有する、請求項1に記載の車両。
【請求項4】
前記支持構造体の全体は、前記最上部キャップの上部範囲よりも垂直方向に低い、請求項3に記載の車両。
【請求項5】
前記支持構造体の前記第2の部分は、略円形である、請求項1に記載の車両。
【請求項6】
前記支持構造体の前記第1の部分の前記上部範囲は、前記支持構造体の前記第2の部分の前記上部範囲よりも垂直方向に低い、請求項1に記載の車両。
【請求項7】
前記支持構造体の前記第2の部分は、前記略垂直管に対して傾斜している、請求項1に記載の車両。
【請求項8】
第1の締結具が、第1の略垂直管を前記支持構造体に取り外し可能に結合し、第2の締結具が、第2の略垂直管を前記支持構造体に取り外し可能に結合する、請求項1に記載の車両。
【請求項9】
前記第1の締結具および前記第2の締結具は、前記操舵アームよりも垂直方向に低い、請求項8に記載の車両。
【請求項10】
車両の為の操舵アセンブリであって、
複数の垂直直立部材と、
前記複数の垂直直立部材に結合されたハンドルバーアセンブリと、
複数の垂直に直立する部材に結合されたハウジングであって、前記車両のディスプレイを受けるように構成されている、ハウジングと、
を備える、車両の為の操舵アセンブリ。
【請求項11】
前記ハウジングは、前記ハンドルバーアセンブリよりも低い位置で前記複数の垂直直立部材に結合される、車両10の操舵アセンブリ。
【請求項12】
前記ハウジングは、前記車両の少なくとも1本のワイヤを部分的に保持するように構成されたU字状部分を備える、車両10の操舵アセンブリ。
【請求項13】
前記ディスプレイは、前記垂直直立部材に対して一定角度をなす、車両10の操舵アセンブリ。
【請求項14】
車両の為の操舵アセンブリを組み立てる方法であって、
接地係合部材を操舵するように構成された複数の垂直管を提供するステップと、
ディスプレイを受容するように構成された受容部分を備えた第1の支持構造体を提供するステップと、
前記第1の支持構造体を前記複数の垂直管に結合するステップと、
を含む、操舵アセンブリを組み立てる方法。
【請求項15】
前記第1の支持構造体を結合するステップは、前記複数の垂直管に対して前記受容部分に角度を付ける工程を含む、請求項14に記載の操舵アセンブリを組み立てる方法。
【請求項16】
前記複数の垂直管に第2の支持構造体を結合するステップを更に含む、請求項14に記載の操舵アセンブリを組み立てる方法。
【請求項17】
前記第2の支持構造体を結合するステップは、前記第2の支持構造体の上部範囲を前記第1の支持構造体の上部範囲よりも垂直方向に高く位置決めする工程を含む、請求項16に記載の操舵アセンブリを組み立てる方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[0001]本開示は、車両用ディスプレイ装着部に関し、特に、操舵アセンブリにおける支持構造体としてディスプレイ装着部を使用することに関する。
【0002】
【開示の背景】
【0003】
[0002]ハンドルバーアセンブリを有する車両は、当該技術分野において周知である。ハンドルバーは、操舵アセンブリとして使用されることが多いが、操作者または乗員のための把持アセンブリとして更に使用されてもよい。ハンドルバーライザは、操作者または乗員に対するハンドルバーの垂直高さおよび場合によっては縦方向の位置を増加させるために使用されるサブアセンブリである。車両用ディスプレイは一般的であり、これらをハンドルバーアセンブリとハンドルバーライザと一体化することには固有の課題がある。これまでの設計において、ディスプレイをライザの下方に装着したり、ハンドルバーのライザから縦方向にずらしたりしていた。以下に開示される実施形態は、これらの問題の一部を改善しようとするものである。
【開示の概要】
【0004】
[0003]一実施形態において、車両は、複数の接地係合部材と、複数の接地係合部材のうちの少なくとも1つに動作可能に結合された操舵システムとを備え、操舵システムは、少なくとも1つの接地係合部材を操舵するように構成される。操舵システムは、複数の略垂直管と、操舵アームと、支持構造体とを更に備える。支持構造体は、略垂直管と第2の部分との間に延びる第1の部分を含み、ディスプレイ装置は、第2の部分によって支持されるように構成される。
【0005】
[0004]別の実施形態において、車両の操舵アセンブリは、複数の垂直直立部材と、複数の垂直直立部材に結合されたハンドルバーアセンブリとを備える。操舵アセンブリは、複数の垂直直立部材に結合されたハウジングを更に備え、ハウジングは、車両のディスプレイを受容するように更に構成される。
【0006】
[0005]さらに別の実施形態において、車両の操舵アセンブリを組み立てる方法は、接地係合部材を操舵するように構成された複数の垂直管を提供するステップを含む。操舵アセンブリを組み立てる方法であって、ディスプレイを受容するように構成された受容部分を備えて構成された第1の支持構造体を提供するステップと、第1の支持構造体を複数の垂直管に結合するステップと、を更に含む方法。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】
図1は、本開示の車両の左前方斜視図である。
【
図2】
図2は、本開示のゲージ装着部に結合された
図1の車両の操舵入力部の左前方斜視図である。
【
図3】
図3は、
図2の操舵入力部およびゲージ装着部の左後方斜視図である。
【
図4】
図4は、
図2の操舵入力部およびゲージ装着部の分解図である。
【
図5】
図5は、
図2の線5-5に沿って切断された
図2の操舵入力部およびゲージ装着部の横断面図である。
【
図6】
図6は、
図2の操舵入力部およびゲージ装着部の一部分の上面図である。
【図面の詳細な説明】
【0008】
[00012]本開示の原理の理解を促進する目的で、以下に説明される図面に示される実施形態を参照する。以下に開示される実施形態は、網羅的であることを意図するものではなく、また、本開示を以下の詳細な説明に開示される正確な形態に限定するものでもない。むしろ、当業者がその教示を利用することができるように、実施形態が選択され、説明される。従って、本開示の範囲の限定は、それによって意図されない。対応する参照符号は、いくつかの図を通して対応する部分を示す。
【0009】
[00013]用語「結合」、「結合された」、「結合器」およびそれらの変形は、2つ以上の構成要素が直接物理的に接触している配置と、2つ以上の構成要素が互いに直接的に接触していない(例えば、構成要素は少なくとも第3の構成要素を介して「結合されている」が、それでもなお互いに協力または相互作用する)配置の両方を含むために使用される。
【0010】
[00014]一部の例において、本開示および特許請求の範囲を通して、第1、第2、第3、および第4のような数値用語が、様々な動作伝達構成要素および他の構成要素および特徴に関して使用される。このような使用は、構成要素の順序付けを示すことを意図するものではない。むしろ、参照される構成要素を識別する際に読者を補助するために数値用語が使用され、構成要素の特定の順序を提供するものとして厳密に解釈されるべきではない。
【0011】
[00015]
図1に示すように、車両10が示されている。例示的に、車両10は自動二輪車である。車両10は、複数の接地係合部材12によって支持されている。例示的な実施形態において、2つの接地係合部材12があり、これらは、車輪として示されている。トラック、スキーまたは種々の他の地面係合部材が使用されてもよいことが理解される。車両10は、限定されるものではないが、三輪車、スノーモービル、全地形型車両、ジェットスキー、または操舵システムを利用する任意の他の車両を含む様々な車両とすることができる。本実施形態において、車両10はさらに、操作者および幾つかのシナリオでは乗員(図示せず)を支持するように構成されたシート14を備える。車両10はさらに、(例示的にシート14の前方に配置される)燃料タンク16と、操作者の足を受けるように構成された一対の足台18とを備えている。
【0012】
[00016]さらに
図1を参照すると、車両10は、車両10を操縦するために接地係合部材12に動作可能に結合された操舵アセンブリ20を備える。本実施形態において、操舵アセンブリ20は、第1の垂直管22と第2の垂直管24とを備える。第1の垂直管22および第2の垂直管24は、例えば、車両10が自動二輪車として構成され、それ自体がトリプルクランプ26によって互いに動作可能に結合されている場合、ダウンチューブとして構成される。トリプルクランプ26の上部範囲には、ハンドルバーライザーアセンブリ100が操舵アセンブリ20の一部として含まれている。操舵アセンブリ20はさらに、操舵入力部、例えば、ハンドルバー30を含み、ハンドルバーライザーアセンブリ100は、例えばハンドルバー30を支持し、ハンドルバー30は、一対のハンドグリップ32、ブレーキレバー34、クラッチレバー36、複数のミラー38、および種々の他の構成要素を備えるように構成することができる。ハンドルバー30は、操舵アームとして作用し、操作者(図示せず)によって操舵可能であるように外部横方向範囲に構成される。他の実施形態において、操舵アセンブリ20の操舵入力部は、地面係合部材12を操舵するように構成された操舵ホイールまたは任意の他の可動入力部とすることができる。
【0013】
[00017]操舵アセンブリ20は、2つの垂直管、第1の垂直管22および第2の垂直管24で示されているが、3つの管、4つの管、またはそれ以上を含む2つを超える垂直管を含む様々な構成が知られていることを理解されたい。さらに、垂直管を有さない操舵アセンブリを依然として使用することができ、ハンドルバーライザアセンブリ100を依然として利用することができる。
【0014】
[00018]次に
図2を参照すると、ハンドルバーライザーアセンブリ100がより詳細に説明される。ハンドルバーライザーアセンブリ100は、第1の結合アセンブリ114および第2の結合アセンブリ124を介して、それぞれ操舵アセンブリ20に動作可能に結合された第1のライザー110および第2のライザー120を備える。本実施形態において、第1の結合アセンブリ114および第2の結合アセンブリ124は、それぞれ第1のライザ110および第2のライザ120の下部範囲に位置決めされ、第1のライザ110および第2のライザ120をトリプルクランプ26の上部範囲に結合する(
図1)。第1の結合アセンブリ114および第2の結合アセンブリ124は、少なくとも締結具、ワッシャー、アイソレータ、および第1のライザー110および第2のライザー120を操舵アセンブリ20に結合するように設計された他の構成要素を含む様々な構成要素を備えることができる。アイソレータを含むことによって、第1の結合アセンブリ114および第2の結合アセンブリ124は、ハンドルバー30に感じられる力を操舵アセンブリ20の残りの構成要素から低減するように、本質的に絶縁可能である。
図2に示すように、第1のライザー110および第2のライザー120は、軽量化および/または美的アピールのために設計されたカットアウトを有してもよい。
【0015】
[00019]ハンドルバーライザーアセンブリ100は、最上部キャップ130を更に備え、最上部キャップ130は、第1のライザー110および第2のライザー120の両方と調和するように構成され、それによって第1のライザー110および第2のライザー120をそれらの上部範囲で接続する。このように、最上部キャップ130は、第1のライザー110と第2のライザー120との間に延びる支持部材である。
図4に示すように、第1のライザー110は、第1の受容部分112を備え、第1の受容部分112は、最上部キャップ130上の第2の受容部分132と調和して第1の開口部133を生じさせるように構成される。同様に、第2のライザー120は、第3の受容部分122を備え、第3の受容部分122は、最上部キャップ130上の第4の受容部分134と調和して第2の開口部135を作り出すように構成される。ハンドルバー30は、単一のバーとして構成され、最上部キャップ130の長さを通って延び、第1の開口部133および第2の開口部135を通り、車両10の両方の横方向範囲に向かって横方向外側に延びる。このようにして、ハンドルバー30は、ハンドルバーライザーアセンブリ100の両側の最適な位置で操作者(図示せず)の手を受けるように構成される。
【0016】
[00020]
図3に最もよく示されるように、ハンドルバーライザーアセンブリ100は、ディスプレイハウジングまたはゲージ装着部140を備えて構成される。ディスプレイハウジング140は、ディスプレイまたはゲージ(図示せず)を受けるように構成された空洞部を有し、さらに、ディスプレイスクリーンがディスプレイハウジング140の上部範囲とほぼ面一になるように構成されるか、または更なる実施形態では、ディスプレイスクリーンがディスプレイハウジング140の上部範囲の上方に突出してもよい。ディスプレイハウジングは、ディスプレイハウジング140の背後に置かれた支持構造体145を更に備える。ディスプレイは、操作者に情報を提供するために、物理的またはデジタル出力(例えば、ダイヤルまたはデジタル英数字参照)を有してもよい。追加的または代替的に、ディスプレイは、操作者が車両10の様々な態様について選択することを可能にする機械的または電気的入力部を含むことができる。一実施形態において、ディスプレイはタッチスクリーンディスプレイであってもよい。
【0017】
[00021]ディスプレイハウジング140は、ディスプレイ(図示せず)の装着を容易にする様々な特徴を有するように構成される。例示的に、ディスプレイハウジング140は、複数の装着タブ142を備え、例示的な実施形態において、ディスプレイハウジング140は、2つの装着タブ142で構成される。装着タブ142は、ディスプレイをディスプレイハウジング140に結合するために使用される。さらに、ディスプレイハウジング140は、ディスプレイを正しい方向に配置するために使用される複数のクロッキング特徴部144を含む。ディスプレイは、ディスプレイハウジング140のクロッキング特徴部144に適合する複数の相補的なクロッキング特徴部を備える。ディスプレイハウジング140は、機械加工されたアルミニウム、ダイキャストアルミニウム、プラスチック、複合材、鍛造鋼、または製造プロセスで使用される他の一般的な物質を含むが、これらに限定されない様々な材料から作り出すことができる。
【0018】
[00022]次に、ディスプレイハウジング140をハンドルバーライザーアセンブリ100に装着する構成について、より詳細に説明する。
図4には、ハンドルバーライザーアセンブリ100の分解図が示されており、第1のライザー110および第2のライザー120にそれぞれ係合する第1の結合アセンブリ114および第2の結合アセンブリ124を示している。さらに、第1のライザー110の上部範囲は、一対の第1のライザー孔111で構成され、第2のライザー120の上部は、一対の第2のライザー孔121で構成される。さらに見ることができるように、最上部キャップ130は、締結具131を使用して第1のライザー110および第2のライザー120に動作可能に接続される。このようにして、複数の最上部キャップ孔136が第1のライザー孔111と整列して締結具131を受け、締結具131が最上部キャップ130および第1のライザー110を貫通して延びて、それらの間を結合するようにする。同様に、複数の最上部キャップ孔136は、第2のライザー孔121と協働して締結具131を受け、締結具131が最上部キャップ130および第2のライザー120を貫通して延びて、それらの間を結合する。このようにして、最上部キャップ130は、第1のライザー110および第2のライザー120に結合され、したがって、最上部キャップ130は、第1のライザー110と第2のライザー120との間の支持構造体として構成される。
【0019】
[00023]
図2および
図4に最もよく示されるように、第1のライザー110は、複数の第1の水平孔116(例えば、2つの孔116)で構成され、第2のライザー120は、複数の第2の水平孔126(例えば、2つの孔126)で構成される。対応する態様で、ディスプレイハウジング140は、支持構造体145上に置かれた複数の支持構造体の孔148を備えて構成される。例示的な実施形態において、支持構造体145の両方の横方向範囲は、第1の水平孔116および第2の水平孔126と整列するように構成された一対の支持構造体の孔148を含む。さらに、締結具149は、第1の水平孔116を通して挿入され、支持構造体145の一方の横方向の側の支持構造体の孔148によって受けられ、締結具149は、第2の水平孔126を通して挿入され、別個のセットの支持構造体の孔148によって受けられる。例示的な実施形態において、一対の締結具149が、支持構造体145の横方向の各範囲に使用される。例示的な実施形態において、支持構造体の孔148は、ネジ付き締結具149を受けるようにネジが切られている。
【0020】
[00024]ディスプレイハウジング140の装着構造は、多くの理由から独特である。複数の支持構造体孔148があり、これらは、ディスプレイハウジング140が受ける外部圧力により受けるモーメント力を相殺するように間隔を置いて配置される。さらに、支持構造体145は、第1のライザ110の内部範囲118(例えば、内部表面)と第2のライザ120の内部範囲128(例えば、内部表面)との間の全横幅にわたって延びている。このようにして、支持構造体145は、ハンドルバーライザアセンブリ100のための構造支持部材として作用する。ハンドルバーライザアセンブリ100内で受けるモーメント力は、ディスプレイハウジング140の支持構造体145を第1のライザ110と第2のライザ120との間に追加することによって低減される。具体的には、ディスプレイハウジング140の支持構造体145が最上部キャップ130の下に設定され、最上部キャップ130と支持構造体145の両方が、ハンドルバーライザアセンブリ100に対する構造支持体として作用し、これらは両方とも、第1のライザ110および第2のライザ120内で受ける軸方向の力を担持する。さらに、支持構造体145は、最上部キャップ130の下に置かれたハンドルバー30の下に置かれる。ディスプレイハウジング140、したがって支持構造体145は、第1のライザ110および第2のライザ120に沿って更に垂直下方に移動可能であることが理解される。ディスプレイハウジング140を、第1のライザ110および第2のライザ120のそれぞれの結合アセンブリ114、124の方向に更に垂直下方に移動させることによって、第1のライザ110および第2のライザ120に作用するより大きなモーメント力に対抗することができるが、ディスプレイハウジング140は操作者から遠く離れて置かれる。
【0021】
[00025]より大きな高さを有するハンドルバーライザアセンブリ100は、より大きなモーメント力をハンドルバー30からハンドルバーライザアセンブリ100に変換することができることが理解される。第1のライザ110と第2のライザ120との間に設定された支持構造体145は、より大きな力がハンドルバーライザアセンブリ100によって対抗されることを可能にし、このようにして、ハンドルバーライザアセンブリ100はまた、より大きな力を受け入れることができるので、より大きな垂直高さを有することができる。
【0022】
[00026]別の方法において、ディスプレイハウジング140がハンドルバーライザアセンブリ100に装着されているので、ディスプレイハウジング140は、従来の設計よりも操作者にとって遙かにアクセスしやすい場所にある。より具体的には、ディスプレイハウジング140は、操作者により近く、理想的な観察のために操作者に対して適切な角度を維持する。同様に、本実施形態は、より単純なパッケージングアセンブリであり、他の設計よりも少ない部品を必要とする。
図5に示すように、ディスプレイ(図示せず)の上部表面または観察表面に沿って延びる平面60は、第1のライザ110および第2のライザ120の垂直中心線50に対して角度が付けられている。例示的な実施形態において、軸50と平面60との間の角度は90度未満であり、より具体的には45度よりも大きい。垂直中心線50と平面60との間の相対角度は、ディスプレイハウジング140内のディスプレイの視認性を向上させる任意の角度でよいことが理解される。
【0023】
[00027]
図5に最もよく示されているように、最上部キャップ130の上部範囲70は、ディスプレイハウジング140の上部範囲80の垂直上方にある。同様に、第1の水平孔116、第2の水平孔126および締結具149がハンドルバー30の下方に置かれていることを理解されたい。
【0024】
[00028]さらに
図5に示すように、ディスプレイハウジング140は、最上部キャップ前部表面138に相補的なディスプレイハウジング表面141を有する。より具体的には、
図6に見られるように、ディスプレイハウジング表面141は、最上部キャップ前部表面138の凹状の丸みを帯びた形状に相補的な凸状の丸みを帯びた形状を有する。示された実施形態は、丸みを帯びたディスプレイを有し、したがって、ディスプレイハウジング表面141および最上部キャップ前部表面138の相補的な特徴は、丸められるか、または湾曲される。本実施形態では、最上部キャップ前部表面138は最上部キャップ130の面取り部である。長方形または正方形のディスプレイが使用されてもよく、代わりに長方形または正方形の相補的特徴が使用されてもよいことが理解されよう。また、ディスプレイハウジング140には、任意の他の妥当な形状を使用することができることも理解されたい。
【0025】
[00029]
図5に示すように、支持構造体145は、支持構造体孔148を受けるように構成された高さ145Aを有する。別の実施形態において、支持構造体145の高さ145Aは、図示されているよりも大きくてもよく、それによって、下方に延びて、第1のライザ110および第2のライザ120の両方のより大きな部分/より長い長さに係合してもよい。このようにして、より大きな高さ145Aを有する支持部分145は、第1のライザ110および第2のライザ120によって経験されるより大きなモーメント力に対抗するのを助けることができる。
【0026】
[00030]
図4に戻ると、ディスプレイハウジング140はさらに、ディスプレイハウジング140の後部範囲内にカットアウト146を備える。カットアウト146は、ハンドルバー30、ハンドグリップ32、ブレーキレバー34、クラッチレバー36またはハンドルバー30に沿って置かれた他の構成要素の間に延び得る電気ワイヤ、ブレーキライン、または任意の他の経路を通すために使用されてもよい。例示的な実施形態において、カットアウト146は、ディスプレイハウジング140の後部範囲内の湾曲した略U字状の部分である。カットアウト146は、ディスプレイハウジング140内の貫通孔として更に構成することができ、またはカットアウト146は、複数のワイヤを保持または保持するように設計されたルーティングクリップで更に構成することができる。カットアウト146は、複数のワイヤを担持するように設計されたハンドルバー30内の開口部とさらに協働することができ、このようにして、望ましい美観が達成され、より少ないワイヤが観察者に見えるようになる。
【0027】
[00031]さらに、ディスプレイハウジング140は、支持構造体145の上部表面を横切る輪郭形成されたチャネル147を備える。輪郭形成されたチャネル147は、ハンドルバー30の形状を補完するように構成される。このようにして、輪郭形成されたチャネル147は、より大きな美的外観を提供し、別の方法では、輪郭形成されたチャネル147は、ディスプレイハウジング140をハンドルバー30に近接してパッケージすることができるようにするため、より小さなパッケージ輪郭を提供することができる。
【0028】
[00032]車両10の更なる詳細は、2014年3月14日に出願され、2016年9月13日に発行された米国特許第9440504号(参考文献:PLR-05-25858.05P-US);2013年11月12日に出願され、2016年8月23日に発行された米国特許第9421860号(参考文献:PLR-12-25433.04P-US);および2014年7月25日に出願され、2016年7月19日に発行された米国特許第9394859号(参考文献:PLR-12-26258.02P-US)に開示することができ、これらの完全な開示は、参照により本明細書に明示的に組み込まれる。ディスプレイハウジング140によって支持されるように構成されたディスプレイの更なる詳細は、2016年5月23日に出願された米国特許出願第15/161720号(参考文献:PLR-12-27457.01P-US)および2015年12月31日に出願され、2019年6月11日に発行された米国特許第10315719号(参考文献:PLR-12-27459.01P-US)に開示することができ、これらの完全な開示は、参照により本明細書に明示的に組み込まれる。
【0029】
[00033]
[実施例]
【0030】
[00034][実施例1]車両が提供される。前記車両は、複数の接地係合部材と、前記複数の接地係合部材のうちの少なくとも1つに動作可能に結合されて少なくとも1つの接地係合部材を操舵する操舵システムとを備えている。前記操舵システムは、複数の略垂直管と、操舵アームと、支持構造体とを備える。前記支持構造体は、前記略垂直管と第2の部分との間に延びる第1の部分を有する。前記第2の部分によって支持されるように構成されたディスプレイ装置。
[00035][実施例2]前記第1の部分は前記操舵アームよりも垂直方向に低い、実施例1の車両。
[00036][実施例3]実施例1の車両であって、前記操舵システムが、前記複数の垂直管の頂上に位置された最上部キャップをさらに備える車両。最上部キャップは、支持構造体の湾曲部分を補完する湾曲した界面を有する。
[00037][実施例4]前記支持構造の全体が、前記最上部キャップの上部範囲よりも垂直方向に低い、実施例3の車両。
[00038][実施例5]前記支持構造体の前記第2の部分が略円形である、実施例1の車両。
[00039][実施例6]前記支持構造体の前記第1の部分の前記上部範囲は、前記支持構造体の前記第2の部分の前記上部範囲よりも垂直方向に低い、実施例1の車両。
[00040][実施例7]前記支持構造体の前記第2の部分が、前記略垂直管に対して角度が付けられている、実施例1の車両。
[00041][実施例8]第1の締結具が、第1の略垂直管を前記支持構造体に取り外し可能に結合し、第2の締結具が、第2の略垂直管を前記支持構造体に取り外し可能に結合する、実施例1の車両。
[00042][実施例9]前記第1の締結具および前記第2の締結具は、前記操舵アームよりも垂直方向に低い、実施例8の車両。
[00043][実施例10]車両の操舵アセンブリが提供される。前記操舵アセンブリは、複数の垂直直立部材と、前記複数の垂直直立部材に結合されたハンドルバーアセンブリと、前記複数の垂直直立部材に結合されたハウジングと、を備える。前記ハウジングは前記車両のディスプレイを受けるように構成される。
[00044][実施例11]前記ハウジングは、前記ハンドルバーアセンブリよりも低い位置で前記複数の垂直直立部材に結合される、車両10の操舵アセンブリ。
[00045][実施例12]前記ハウジングは、前記車両の少なくとも1本のワイヤを部分的に保持するように構成されたU字状部分を備える、車両10の操舵アセンブリ。
[00046][実施例13]前記ディスプレイは、前記垂直直立部材に対して角度が付けられる、車両10の操舵アセンブリ。
[00047][実施例14]車両の操舵アセンブリを組み立てる方法が提供される。前記方法は、前記接地係合部材を操舵するように構成された複数の垂直管を提供するステップと、ディスプレイを受容するように構成された受容部分を備えて構成される第1の支持構造体を提供するステップと、前記第1の支持構造体を前記複数の垂直管に結合するステップと、を含む。
[00048][実施例15]前記第1の支持構造体を結合するステップは、前記複数の垂直管に対して前記受容部分を角度付ける工程を含む、実施例14の操舵アセンブリを組み立てる方法。
[00049][実施例16]前記第2の支持構造体を前記複数の垂直管に結合するステップを更に含む、実施例14の操舵アセンブリを組み立てる方法。
[00050][実施例17]前記第2の支持構造体を結合するステップは、前記第2の支持構造体の上部範囲を前記第1の支持構造体の上部範囲よりも垂直方向に高く位置決めする工程を含む、実施例16の操舵アセンブリの組み立て方法。
【0031】
[00051]本発明は例示的な設計を有するものとして説明したが、本発明は、本開示の精神および範囲内でさらに修正されてもよい。したがって、本出願は、その一般原理を使用した本発明のあらゆる変形、使用、または適応をカバーすることを意図している。さらに、本出願は、本発明が関係する技術分野における既知のまたは慣習的な実施の範囲内にあるような本開示からの逸脱をカバーすることを意図している。
【国際調査報告】