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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-08-29
(54)【発明の名称】離脱コネクタ
(51)【国際特許分類】
   A61M 39/04 20060101AFI20240822BHJP
   A61M 39/26 20060101ALI20240822BHJP
   A61M 39/24 20060101ALI20240822BHJP
【FI】
A61M39/04 100
A61M39/26
A61M39/24
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024508053
(86)(22)【出願日】2022-08-09
(85)【翻訳文提出日】2024-03-22
(86)【国際出願番号】 US2022039869
(87)【国際公開番号】W WO2023018737
(87)【国際公開日】2023-02-16
(31)【優先権主張番号】63/231,020
(32)【優先日】2021-08-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】520262283
【氏名又は名称】サイト セイバー インコーポレーテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100138760
【弁理士】
【氏名又は名称】森 智香子
(72)【発明者】
【氏名】ジョーンズ、スペンサー
(72)【発明者】
【氏名】クレメント、バンス
(72)【発明者】
【氏名】アームストロング、ウィル
【テーマコード(参考)】
4C066
【Fターム(参考)】
4C066JJ03
4C066JJ05
4C066QQ15
4C066QQ78
(57)【要約】
ハウジング(30)および離脱コンポーネント(50)を含む離脱コネクタ器具(10)は、静脈ライン上の針なし合体部(100)に直接取り付けられるように構成される。離脱コネクタ器具(10)は、バルブ1つのみを含む。離脱コンポーネント(50)が針なし嵌合部(100)に装着されると、器具はバルブおよび針なし嵌合部の両方を開放するように構成される。コネクタに張力が加えられると、離脱コンポーネント(50)は、針なし嵌合部(100)に取り付けられたまま器具から取り外され、それによって、器具上のバルブが閉鎖され、さらに針なし嵌合部上のシールが閉鎖されるように構成される。いくつかの実施形態では、離脱コネクタ器具(10)は、離脱コンポーネント(50)の器具からの離脱後、器具が再度接続することを防止するための1以上の固定アームおよび1以上の対応する固定バーを含む。
【選択図】図14

【特許請求の範囲】
【請求項1】
シールを有する針なし嵌合部に取り付けるための離脱コネクタ器具であって、
チャネルを含むハウジングと、
前記ハウジングに着脱可能に固定され、前記針なし嵌合部に取り付けるように構成された離脱コンポーネントと、
バルブと、
前記チャネル内に配置された、軸方向に可動なカニューレであって、前記カニューレが、第1の端および第2の端を含む、カニューレとを備え、
前記カニューレが、前記針なし嵌合部が前記離脱コンポーネントに取り付けられると、前記第1の端において前記針なし嵌合部の前記シールを開放するように位置付けられ、
前記カニューレが、前記針なし嵌合部が前記離脱コンポーネントに取り付けられると、前記第2の端において前記バルブを開放するように構成され、
前記離脱コンポーネントが、閾値張力が前記装置に加えられると、前記ハウジングから取り外されるように構成され、
前記カニューレが、前記離脱コンポーネントが前記ハウジングから取り外されると、前記バルブおよび前記針なし嵌合部上の前記シールの両方を閉じるように構成される、離脱コネクタ装置。
【請求項2】
前記離脱コンポーネント上に画定されたルアーソケットをさらに備える、請求項1に記載の器具。
【請求項3】
前記ハウジング上に配置されたシェルをさらに備え、前記シェルが固定アームを備える、請求項2に記載の器具。
【請求項4】
前記離脱コンポーネント上に配置されたランプと、前記ランプに隣接したランプ窓とをさらに備える、請求項3に記載の器具。
【請求項5】
前記固定アームが、前記離脱コンポーネントが前記ハウジングに固定されると、前記ランプ窓の中に延伸して前記ランプに係合する、請求項4に記載の器具。
【請求項6】
前記固定アームが、前記離脱コンポーネントが前記ハウジングから取り外されると、前記ランプから係合解除されるように構成される、請求項5に記載の器具。
【請求項7】
前記離脱コンポーネント上に配置されたブロック壁をさらに備える、請求項6に記載の器具。
【請求項8】
前記固定アームが、前記ブロック壁に接触し、それによって、取り外し後の前記離脱コンポーネントと前記装置との再接続を防止するように構成される、請求項7に記載の器具。
【請求項9】
針なし嵌合部に取り付けるための離脱コネクタ器具であって、
チャネルを含むハウジングと、
前記ハウジング上に配置されたシェルと、
前記シェルに着脱可能に固定された離脱コンポーネントであって、前記離脱コンポーネントが、前記針なし嵌合部と係合するように構成されたソケットを含む、離脱コンポーネントと、
前記離脱コネクタ器具上に配置された一つだけのバルブであって、前記バルブが前記チャネル内に配置される、バルブとを備え、
前記離脱コンポーネントが、閾値張力が前記装置に加えられると前記シェルから取り外されるように構成される、離脱コネクタ器具。
【請求項10】
前記バルブが圧縮シースを備える、請求項9に記載の器具。
【請求項11】
前記バルブがダックビルバルブを備える、請求項9に記載の器具。
【請求項12】
前記ハウジング内に配置された軸方向に可動なカニューレをさらに備える、請求項9に記載の器具。
【請求項13】
前記バルブが圧縮シースを備える、請求項12に記載の器具。
【請求項14】
前記離脱コネクタ器具上の視覚インジケータをさらに備える、請求項9に記載の器具。
【請求項15】
前記離脱コネクタ器具上の音声インジケータをさらに備える、請求項9に記載の器具。
【請求項16】
視覚インジケータと、音声インジケータと、前記離脱コネクタ上に配置されたバッテリとをさらに備える、請求項9に記載の器具。
【請求項17】
前記バッテリに隣接して配置されたプルタブをさらに備え、前記プルタブが、前記離脱コンポーネントが前記シェルから分離するまで、前記バッテリと電子回路との間の接触を阻止し、前記バッテリが前記視覚および音声インジケータに電力供給することを防止する、請求項16に記載の器具。
【請求項18】
静脈ラインを固定するための方法であって、
チャネルを有するハウジングに含まれる離脱コネクタ装置と、前記装置に着脱可能に固定された離脱コンポーネントと、前記チャネル内に配置されたただ一つのバルブとを備えることと、
前記離脱コンポーネントに、シールを有する針なしコネクタを取り付けることと、
前記針なしコネクタが前記離脱コンポーネントに取り付けられると、前記装置を通して、かつ前記シールを通して、前記針なしコネクタ内に流体流路を開放することとを備える、方法。
【請求項19】
前記針なしコネクタおよび離脱コンポーネントを前記離脱コネクタ装置から取り外す一方で、前記針なしコネクタを前記離脱コンポーネントに取り付けられたまま維持し、それによって、前記装置を通る前記流体流路と、前記針なしコネクタの前記シールとの両方を閉じることをさらに備える、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記離脱コネクタ装置が、前記ハウジング内に配置された、軸方向に可動なカニューレを含む、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記バルブが圧縮シースを備える、請求項20に記載の方法。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、医療および獣医学的用途の流体ラインコネクタのための器具および方法に関する。より特定的には、本発明は、静脈内流体ラインの針なし嵌合部に取り付けるための離脱コネクタに関する。
【背景技術】
【0002】
従来の離脱流体ラインコネクタのための器具および方法は、一般に、接合された2つのハウジングを含む。2つのハウジングが分離すると、コネクタを通る流体通路が分断され、分離イベントが生じると、各ハウジング内のバルブが各サイドの流体の流れを停止させるように動作可能である。そのような構成を利用した従来の器具および方法は、通常、手または腕の静脈内に置かれるやわらかい可撓性のチューブを含む静脈内(IV)医療ラインを含むさまざまな用途に使用されている。ラインに十分な量の張力が加えられると、コネクタが分離し、コネクタの各コンポーネント上のバルブが流体の流れをブロックして漏れを防止する。
【0003】
多くの医療用途、特に末梢静脈ラインでは、医療提供者が臨床医および患者を保護するために針なしコネクタを組み込むことが増えている。針なしコネクタは、輸液のために針を刺す必要のない静脈ラインへのアクセスポートを提供する。代わりに、針なしコネクタは、対応する注射側ルアー継手またはシリンジによって開放され得るかまたは貫通され得るシールを有する患者側ルアー継手を含む。シールは、注射側継手をシールされた係合状態で受け入れ、これによって、注射側コンポーネントと患者側チューブ器具上の針なしコネクタとの間に流体流路が確立される。シールは、セプタム形式のシール、アコーディオンシール、プッシュシール、または他の好適な当技術分野で周知の針なし係合のためのシールを含み得る。
【0004】
針なしコネクタは、輸液のために針を刺す必要なしに、迅速な着脱を可能にする。注入側の継手が針なしコネクタから外されると、針なしコネクタのシールが自動的に閉鎖し、それによって、患者側チューブアセンブリからの流体の漏れを防ぐ。このように、患者側の針なしコネクタは、開放されると患者側チューブの中への流体の流入を可能にし、閉鎖されると流出を防止する逆止弁として動作する利用可能なシールを含む。これらのタイプの針なしコネクタは、汚染から守るために厳密に設計されており、外部インターフェースエレメントを無菌にし、微生物が流体経路に侵入しないようにするために容易に洗浄することができる。
【0005】
2つのバルブ(離脱機構の各コンポーネント側に1つずつ)を有する従来の離脱流体ラインコネクタは、一般的には針なしコネクタとの併用には最適化されていないが、これは、そのような構成は、針なしコネクタに取り付けた場合、実質的に3つのバルブを含むことになるためである。3つのバルブは、コネクタ上の注入側バルブと、コネクタ上の流出側バルブと、針なしコネクタ上のシールとを含む。このタイプの構成は、中間のバルブを不必要に含み、注入部位においてかさばるオーバーサイズのアセンブリにつながる。このため、離脱コネクタ器具に改良をもたらし、サイズにおいての係合、スケールおよび操作をより効率的にすることが望ましい。
【0006】
流体用途に使用するための離脱コネクタのための器具および方法の改良が要求されており、特に医療および獣医学用途の静脈ラインにおける針なしコネクタの改良が必要とされている。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】本開示による離脱コネクタ器具の実施形態を示す斜視図を図示する。
図2】係合解除位置にある軸方向に可動なカニューレを有する図1の離脱コネクタ器具の実施形態の断面斜視図を図示する。
図3】係合位置にある軸方向に可動なカニューレを有する図1の離脱コネクタ器具の実施形態の断面斜視図を図示する。
図4】針なしコネクタに取り付けるように位置づけられた、本開示の離脱コネクタ器具の一実施形態の分解斜視図を図示する。
図5】針なしコネクタに取り付けられた、本開示の離脱コネクタ器具の一実施形態の斜視図を図示する。
図6】針なしコネクタに取り付けるように位置づけられた離脱コネクタ器具の一実施形態の断面図を図示する。
図7】針なしコネクタに取り付けられた離脱コネクタ器具の一実施形態の断面斜視図を図示する。
図8】器具から切り離された離脱コンポーネントおよび針なしコネクタを有する離脱コネクタ器具の一実施形態を示す断面斜視図を図示する。
図9】本開示による離脱コネクタ器具の代替の実施形態の斜視図を図示する。
図10A図9の離脱コネクタ器具の実施形態の断面斜視図を図示する。
図10B】本開示による離脱コネクタ器具の代替の実施形態の断面斜視図を図示する。
図11】本開示による離脱コネクタ器具の代替の実施形態の斜視図を図示する。
図12】本開示による離脱コネクタ器具の代替の実施形態の斜視図を図示する。
図13】バッテリ、視覚インジケータおよび音声インジケータを含む離脱コンポーネントの一実施形態の斜視図を図示する。
図14】軸方向に可動なカニューレと、圧縮シースと、バッテリを含むバッテリハウジングとを含み、バッテリ駆動電子回路を作動させるプルタブを含む離脱コネクタ器具の一実施形態の断面図を図示する。
【発明の概要】
【0008】
本開示は、流体ラインのための離脱コネクタ器具および方法に関する。いくつかの実施形態では、本開示は、患者に取り付けられたIVライン上の既存の針なしコネクタまたは針なし嵌合部に接続可能な、バルブ1つのみを有する離脱流体ラインコネクタを提供する。針なしコネクタは、離脱コネクタ器具、たとえばルアー継手上の対応する継手と係合する。
【0009】
離脱コネクタに閾値張力が加えられると、針なしコネクタおよび器具上の離脱コンポーネントが、一つのユニットとしてともに器具のハウジングおよびシェルから分離する。そのようなイベントが生じると、器具内のバルブが流入する流体の流れを遮断し、針なしコネクタ上のシールが患者側チューブアセンブリからの流出をブロックする。このように、離脱コネクタは、患者側バルブとして機能するために、医療分野において患者のチューブセット上に配置されたすでに置かれている針なしコネクタを利用することが可能である。
【0010】
静脈ラインの患者側にすでに存在する部品を利用することにより、離脱コネクタの設計および製造を大幅に簡略化して、より少ない部品を含み、製造コストを低減し、サイズを縮小し、無菌性を向上させ、設置および使用中のユーザエラーまたは誤作動の可能性を低減することができる。
【0011】
さらなる実施形態では、本開示は、器具内で軸方向に平行移動して、器具内に収容されたバルブを選択的に開放するように構成された可動カニューレを含む離脱コネクタ器具を提供する。可動カニューレは、一方の端でバルブを作動させ、反対端で針なしコネクタのシールを貫通する。離脱器具が針なしコネクタに結合されると、流体経路は、コネクタからカニューレを通して針なしコネクタの中へと開放される。
【0012】
いくつかの実施形態では、カニューレは、バルブ自体の機械的圧縮性、またはバネ等の外部付勢要素に基づいて、バルブから離れるように付勢される。分離イベントが発生すると、カニューレは器具内でバルブから離れるように進行し、さらに針なしコネクタ上のシールから係合解除されて、バルブを閉鎖させ、さらに針なしコネクタのシールを閉鎖させる。
【0013】
さらなる実施形態では、本開示は、器具内のチャネルをカバーする圧縮シースを含む離脱コネクタを提供し、シースは、針なしコネクタによって押し戻されて、流れを可能にし得る。分離イベントが生じると、シースはチャネルをカバーする閉鎖位置に跳ね返る。
【0014】
本開示の多数の他の特徴および利点が、以下の説明および添付の図面に記載されている。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明のさまざまな実施形態の製造および使用について以下に詳細に説明するが、本発明は、多種多様な特定の文脈で具現化される多くの適用可能な発明の概念を提供することが理解されるべきである。本明細書で述べられる具体的な実施形態は、本発明を製造および使用する具体的な方法を単に例示するものであり、本発明の範囲を限定するものではない。当業者においては、本明細書に記載された特定の器具および方法に対する多数の等価物を認識するであろう。そのような等価物は本発明の範囲内にあり、特許請求の範囲に包含されると考えられる。
【0016】
図面では、明確にすることを目的として、各図面にすべての参照番号が含まれているわけではない。加えて、「上」(upper)、「下」(lower)、「側方」(side)、頂部(top)、「底」(bottom)等の位置用語は、図中に示された向きにあるときの器具を指す。当業者においては、器具が使用時に異なる向きになり得ることを認識するであろう。
【0017】
図1を参照すると、本開示は、流体ラインに取り付けるための離脱コネクタ器具10を備える。器具10は、入口側12および出口側14を含む。入口側12は、器具が注入ポンプに結合された場合にポンプ側と称される場合がある。出口側14は、器具が患者の静脈ラインに結合された場合に患者側と称される場合がある。注入継手16は、いくつかの実施形態では、雄または雌のルアー継手を含む。
【0018】
器具10の出口側14に配置されたソケット18は、針なしコネクタの挿入に適応するような形状にされたキャビティまたはくぼみを提供する。カニューレ20は、器具10からソケット18に向かって突出し、針なしコネクタ上のシールに係合するように位置づけられる。ソケット18の出口側14に配置された継手22は、いくつかの実施形態では、雌ルアー継手を含む。継手22は、針なしコネクタ上の対応する継手に係合して、針なしコネクタを器具10に固定するように構成される。窓24は、器具10においてソケット18に隣接して画定される。窓24は、針なしコネクタがソケット18に収納されたときに操作するために、ソケット18へのアクセスを提供する。
【0019】
図2および図3を参照すると、離脱コネクタ器具10の一実施形態の部分断面図が示される。図2に示されるように、カニューレ20は、カニューレを通して端から端まで軸方向に画定された開放ボア26を含む。ボア26は、カニューレ20を通した流体の流れを可能にする。カニューレ20は、入口側12の方に向けられた入口端と、出口側14の方に向けられた出口端とを有する。カニューレ20の入口側は、いくつかの実施形態では、テーパ状または径方向に減少する外径を有するステム28を含む。
【0020】
カニューレ20は、ハウジング30上の中央チャネル32内に収容される。チャネル32は円筒形スリーブを含み、カニューレ20は、スリーブの内側に部分的に位置づけられる。カニューレ20は、ハウジング30上のチャネル32内側で前後に平行移動することによって、器具10の内側で軸方向に可動である。バルブチャンバ34は、チャネル32内においてカニューレ20の入口端に画定される。入口シール36がステム28とチャネル32との間に画定され、それによって、いくつかの実施形態では、ステム28が流体を漏出させることなくチャネル32に対して軸方向にスライドし得るようにされる。バルブチャンバ34内にはバルブが配置される。バルブは、いくつかの実施形態では逆止弁である。バルブは、多くの形態、たとえば、それらに限られないが、耳栓バルブ、オーキッド型バルブ、ダックビルバルブ、または当技術分野で周知の任意の他の好適なバルブを含むことができる。
【0021】
使用中、カニューレ20は、接合されると針なしコネクタから軸方向に離れて押し下げられ、ステム28をバルブチャンバ34内に収められたバルブに向かって平行移動させ、それに係合させるようにし得る。カニューレ20上のステム28とバルブとの間の係合により、バルブを開放させ、それによって、流体が注入口19を通って、カニューレ20の中に、そして針なしコネクタの中に移動することが可能になる。
【0022】
カニューレ20の軸方向への平行移動の一例は、図2および図3にカニューレ20の相対的な位置づけで示されている。いくつかの実施形態では、バルブチャンバ壁37は、チャネル32内でバルブチャンバ34の入口側に配置される。壁37は、バルブが作動したときにカニューレ20から離れるようにスライドすることを防止するための、バルブのための機械的停止部を提供する。壁37は、いくつかの実施形態では、注入口19からカニューレ20のボア26の中に流入することを可能にするための開口または穿孔を含む。離脱イベントが生じると、カニューレは出口側に向けて付勢され、バルブチャンバから離れて、図2に示されるような位置までスライドして戻る。
【0023】
図4を参照すると、離脱コネクタ器具10の一例が、針なしコネクタ100への取り付けのために位置づけられて示される。針なしコネクタは、任意の従来の針のない器具、たとえばBD Q-Syte、 BD MaxPlus、 BD MaxZeroまたは当技術分野で周知の任意の他の好適な針なしコネクタを含み得る。針なしコネクタ100は、シールを含むインターフェース102を含む。インターフェース102は、スプリットセプタム等の任意の周知のシールを含み得る。また、針なしコネクタ100は、器具10上の対応する継手22に係合するように構成された雄または雌ルアー継手等の継手103含む。また、針なしコネクタ100は、本体104と、コネクタ100から離れるように患者に向かって延伸するチューブ接合部106とを含む。
【0024】
図5に示されるように、針なしコネクタ100は、離脱器具10に直接接合される。窓24を通して係合を見ることができる。また、窓24によって、ユーザは、コンポーネント間でねじ式のルアー継手に係合する必要がある場合に針なしコネクタ100を手動でねじるかまたは回転させることが可能になる。
【0025】
図6および図7を参照すると、器具10を針なしコネクタ100に取り付ける前に、インターフェース102は、カニューレ20の出口端に正対して直接位置づけられる。この位置から、継手103は継手22上の対応する機能と係合し、それによって、カニューレ20にインターフェース102を貫通させ、同時にステム28をバルブチャンバ24の中に前進させることによって、バルブを作動および開放させる。スライドするカニューレ20が二重の動作することにより、針なしコネクタ上のシールの開放と、バルブチャンバ34内に位置づけられたバルブの開放とが同時またはほぼ同時にもたらされる。
【0026】
さらに図6を参照すると、いくつかの実施形態では、カニューレ20はカニューレ20の外表面からチャネル32の外側に半径方向に突出するフランジ21を含む。フランジ21は、インターフェース102のための、または針なしコネクタ100上の他の構造的機能のための軸方向の停止部を提供する。針なしコネクタ100上の構造がフランジ21に係合すると、カニューレ20と針なしコネクタとの間の相対的な進行が停止し、カニューレが針なしコネクタによってバルブチャンバ34に向かって押される。ステム28がシール36を通過するにしたがって、ステム28はバルブ60に係合し、バルブが開放される。
【0027】
また、図6に示されるように、カニューレ20は、チャネル32内部に収容されたカニューレ20の一部から突出するバーブ23を含む。バーブ23はバルブ60から離れる方向へのカニューレ22の進行に対する軸方向の停止部を提供する。針なしコネクタ100が器具10と係合しないと、カニューレ20は、バルブ60から離れるように付勢され、バーブ23はチャネル停止部38に係合し、カニューレがチャネル32の端部から過度に遠くまでスライドすることを防止する。
【0028】
図8を参照すると、ラインに張力が与えられると、針なしコネクタ100および離脱コンポーネント50は、一つのユニットとしてともにシェル40およびハウジング30から分離し得る。そのようなイベントが生じると、カニューレ20は、カニューレを押すバルブの力によって、またはコイルばねもしくはチャネル32内の他の付勢要素によって、自動的にバルブチャンバ34内のバルブから離れるように延伸する。分離に次いで、離脱コンポーネント50は、シェル40から完全に分離する。
【0029】
複数の突起52が、離脱コンポーネント50から、針なしコンポーネント100から離れる方向に延伸する。突起52は、針なしコネクタへのアクセスを機械的にブロックすることによって、針なしコネクタ100上のインターフェース102の汚れを防止するシールドを提供する。分離に次いで、離脱コンポーネント50は、アイテム間のねじ式のルアー接続のねじを緩めることによって、針なしコネクタ100から慎重に取り外され得る。
【0030】
分離イベントに付随する引張力は、離脱コンポーネント50とシェル40との間のコンポーネントおよび機械的係合のジオメトリを制御することにより、細かく調整され得る。たとえば、いくつかの実施形態では、シェル40は離脱コンポーネント50に向かって延伸する1以上の固定アーム42を含む。各アーム42は、チャネル32から半径方向に角度をなす可撓性の先端部44を含む。各アーム42および先端部44は、いくつかあるパラメータの中でも、材料組成、厚さ、形状および配向角度によって定義される独立した剛性を有し得る。分離イベント中に先端部44が離脱コンポーネント50上の対応するランプ56を通過してスライドすると、各アーム42がチャネル32に向かって偏向し得る。また、ランプ56の傾斜角度は、離脱コンポーネント50を器具10から係合解除させるために必要な引張力に寄与する。
【0031】
図8に示された構成から器具を再度組み立てようと試みた場合、器具の長手方向に対してほぼ垂直に向けられた矩形の壁58が先端部44をブロックする。この機能は、離脱コンポーネント50がシェル40の中に再度挿入されることを防止する再接続防止機能を提供する。この機能により無菌性が維持され、ユーザは、分離に次いで新たな無菌の器具を取り付けることを余儀なくされる。
【0032】
スロット54は、ハウジング30の開口39と位置合わせされ、アーム42へのアクセスを提供する鍵穴を形成する。この鍵穴へのアクセスにより、ツールが挿入されてアーム42を押し下げることが可能になり、製造中に離脱コンポーネント50がシェル40に最初に設置されたときに、先端部44が壁58をクリアにすることを可能にする。しかし、当該設計は、ユーザがアーム42を偏向させて、使用済みの器具を再度接続することを試みることを防止する。
【0033】
図9および図10Aを参照すると、器具10の代替の実施形態は、チャネル32を含み、チャネル32の上方には圧縮可能なシース200が位置づけられている。シース200は可撓性材料、たとえばプラスチック、シリコーン、ポリマーまたはエラストマーから形成されたアコーディオン方式の圧縮シースを含む。シース200は、いくつかの実施形態では、スプリットセプタム方式のシール202を含むことができる。シール202は、閉位置に付勢される。針なしコネクタが器具10に設置されると、インターフェース102がシール202に係合して、シース200をチャネル32上に押し戻し、これにより、シール202が開放され、流体がチャネル32を通って針なしコネクタの中に進行することが可能になる。
【0034】
分離イベントが生じると、シース200は、チャネル32をカバーする元の形状に跳ね返ってシール202を閉鎖し、それによって、コネクタからの流出が停止される。シース200は、シースの基部から半径方向に延伸するシースフランジ206を含む。シースフランジ206は、いくつかの実施形態では、シェル40とハウジング30との間にクランプされ、シース200の軸方向位置をチャネル32上に固定する。
【0035】
図10Bをさらに参照すると、いくつかの実施形態では、圧縮シース200の遠位端に隔壁210が配置される。隔壁210は、いくつかの実施形態では、滑らかな円筒形状の外壁を有する軸対称の本体を含む。他の実施形態では、隔壁210は、他の形状および質感を含み得る。隔壁210は、剛性または半剛性材料で形成され、隔壁は器具10に設置されると針なしコネクタと係合する。隔壁210は、針なしコネクタからの軸方向力を圧縮シース200上に向けて変換してシース200をチャネル32上で後方に押し、それによって、器具10を通る流体の流れを開放するように機能する。そのような実施形態では、シース200の遠位端は、針なしコネクタのインターフェース102に直接接触しないが、代わりに、針なしコネクタが器具10に設置されると、チャネル32の先端がインターフェース102を貫通する。隔壁210は、すべての実施形態において必要なわけではなく、図10Aに示すような、シース200が針なしコネクタと直接係合するのに十分な強度および弾性を提供するような寸法および形状にされた実施形態では、省略されてもよい。さらなる実施形態では、隔壁210は一体構造としてシース200上に一体的に形成される。加えて、いくつかの実施形態では、隔壁210は、別個の部品としてシース200上にオーバーモールドされる。他の実施形態では、隔壁210は、シース200の先端にプレス嵌めされた別個のコンポーネントである。いくつかの実施形態では、隔壁210とシース200との間のインターフェースに、複数の対応する半径方向フランジが設けられている。各フランジは、針なしコネクタによって押されたときに隔壁210がシース200の外表面に対して相対的にスライドすることを防止する軸方向の停止部を提供する。
【0036】
図11を参照すると、いくつかの実施形態では、本開示は、ハウジング30、シェル40および離脱コンポーネント50を含むコネクタ10を提供する。コネクタは、ユーザに対し、コネクタの状態を表す1以上のインジケータを提供するように構成される。たとえば、いくつかの実施形態では、コネクタ10は、コネクタ10の状態を示す光等の1以上の視覚インジケータを含む。視覚インジケータ110は、いくつかの実施形態では、ユーザが視認可能なLEDライトを含む。LEDライトは、ハウジング30、シェル40、または離脱コンポーネント50上に位置づけられ得る。いくつかの実施形態では、LEDライトは、コネクタ10の表面に位置づけられ、器具の状態の視覚インジケータを提供する。LEDは、器具が第1の状態にあるときは第1の色を表示し、器具が第2の状態にあるときは第2の色を表示するように構成され得る。加えて、LEDに点滅パターンを設け、コネクタ10のステータスインジケータを提供してもよい。LEDライトは、第1の色とパターンで点滅してもよい。光ストロボの頻度は、分離直後から経時的に増加してもよい。いくつかの実施形態では、光は3秒ごとに1回点滅し、5分後には2秒ごとに1回点滅するように増え、15分後には1秒ごとに1回点滅する。30分後、LEDは1秒間点灯、2回点滅/パルス、その後1秒間の点灯に戻り、それを繰り返すパターンに切り替わってもよい。さまざまな他の組み合わせおよびパターンを設け、ユーザに異なる状態を表示してもよい。
【0037】
図11に示すように、いくつかの実施形態では、視覚インジケータ110は、コネクタ10の内部に実装され、それによって、インジケータ110がコネクタの表面と同一平面になるようにされる。他の実施形態では、コネクタ材料は半透明であり、視覚インジケータ110はコネクタ10内部に埋め込まれ、それによって、LEDから発された光がコネクタ材料を通して視認可能であるようにされる。代替的には、LEDインジケータは、図12に示すように、コネクタ10の外部に取り付けられた外部構造上に位置づけられ得る。LEDの形状の視覚インジケータ110をリングの外部に位置づけ、リングを別個のコンポーネントとしてコネクタ10に取り付けてもよい。
【0038】
図11および図12をさらに参照すると、いくつかの実施形態では、本開示は、ハウジング30、シェル40および離脱コンポーネント50を含むコネクタ10を提供する。コネクタは、ユーザにコネクタ10のステータス状態を示す音声信号を提供するように構成された1以上の音声インジケータ112を提供するように構成される。音声インジケータ112は、いくつかの実施形態では、スピーカまたは電子音を発生するコンポーネントを含む。音声インジケータ112は、いくつかの実施形態では、図11に示すように、コンポーネント10の表面またはその近傍に位置づけられる。音声インジケータ112は、コネクタ10の状態を示す1以上の音を発するように構成される。いくつかの実施形態では、別個のイベントに次いで、音声アラームがビープ音の第1のパターンを提供し、その後ビープ音の速度を経時的に増加させる。所定時間が経過した後、音声インジケータを、過度に反復的/メトロノーム様の間隔に代わる異なるパターンに切り替えてもよい(たとえば、ビー…ビー、ビー…ビー…ビー、ビー、ビー…)。
【0039】
いくつかの実施形態では、コネクタ10は、視覚インジケータ110と音声インジケータ112の両方を含む。他の実施形態では、コネクタ10は、視覚インジケータ110を含み、音声インジケータ112を含まない。さらなる実施形態では、コネクタ10は、音声インジケータ112を含み、視覚インジケータ110を含まない。1以上の視覚インジケータ110と音声インジケータ112とのさまざまな他の組み合わせが、本開示の範囲内で提供される。
【0040】
図11および図12をさらに参照すると、視覚インジケータ110および音声インジケータ112のオンボード電子回路は、バッテリ114によって電力供給される。バッテリ114は、図11に示すように、コネクタ10の表面またはその近傍に位置づけられ得る。代替的には、バッテリ114は、図12に示すように、コネクタ10上に配置されたリング等の外部構造上に位置づけられてもよい。いくつかの実施形態では、バッテリ114は、回転スイッチ、たとえば図12に示す六角形のコンポーネントに位置づけられ、ユーザが電子回路からバッテリを選択的に係合または係合解除することを可能にする。たとえば、分離イベントの後、六角形の回転スイッチを回転させて、バッテリ114を切り離し、それによって、接続解除された器具が廃棄されるときに、視覚および/または音声インジケータを無効にし得る。
【0041】
図13を参照すると、いくつかの実施形態では、離脱コンポーネント50は、患者のチューブセット上の針なしコネクタに取り付けるように構成されたルアーソケット22を含む。また、離脱コンポーネント50は、器具上の対応する固定アームに係合するように構成されたランプ窓54およびランプ56を含む。また、離脱コンポーネント50は、ルアーソケット22から離れる方向に延伸する1以上の突起52を含み、取り付けたときに、ルアーソケットに至る通路と針なしコネクタ上のシールとを保護する。離脱コンポーネント50は、いくつかの実施形態では、視覚インジケータ110、たとえばLEDまたは他の電子コンポーネントを含む。視覚インジケータ110は、いくつかの実施形態では、離脱コンポーネント110の本体に外表面と同一平面上で実装される。代替的には、視覚インジケータ110は、離脱コンポーネント50の内部に位置し、LEDからの光は本体の材料を通して光る。他の実施形態では、視覚インジケータ110は、離脱コンポーネント50の本体の外表面上に位置する。加えて、いくつかの実施形態では、離脱コンポーネント50は、離脱コンポーネントが離脱コネクタから分離されたときに器具から音を発するように構成された音声インジケータ112を含む。音声インジケータ112は、表面と同一平面上に、コンポーネントの内部に、またはコンポーネントの外部に実装されてもよい。また、離脱コンポーネント50には、いくつかの実施形態では、バッテリ114が設置される。バッテリ114は、視覚インジケータ110および音声インジケータ112に電力供給する。バッテリ114は、さまざまな実施形態において、表面と同一平面に、コンポーネントの内部に、またはコンポーネントの外部に取り付けてもよい。
【0042】
図14を参照すると、いくつかの実施形態では、離脱コネクタ10は、シェル40に取り付けられたハウジング30を含み、離脱コンポーネント50は、針なしコネクタ100に取り付けられる。針なしコネクタ100は、シール108を含む。軸方向に移動可能なカニューレ20は、中空のステム208上に配置された圧縮シース206を含むバルブに隣接して、チャネル32内を軸方向に平行移動するように位置づけられている。針なしコネクタ100が離脱コンポーネント50に固定されると、カニューレ20はシース206を圧縮し、それによってバルブが開放され、カニューレ20はさらに針なしコネクタ100上のシール108を開放する。閾値張力が加えられると、離脱コンポーネント50は、図14に示すように、取り付けられたままの針なしコネクタとともにシェル50およびハウジング30から分離する。分離すると、カニューレ20はハウジング30から軸方向に平行移動することによってバルブを閉鎖し、カニューレ20もまた、針なしコネクタ100から分離することによってシール108を閉鎖する。
【0043】
また、いくつかの実施形態では、ハウジング30に向かって延伸する離脱コンポーネント50には、プルタブ122が固定されている。分離の前に、プルタブ122はバッテリ114を収めるバッテリハウジング120の中にあり、いくつかの実施形態では、バッテリがバッテリ端子に接触しないように分離しており、それによって、バッテリが視覚および/または音声インジケータに電力を供給するための電子回路から切り離されたゼロ放電状態を維持するようにされる。分離すると、プルタブ122は、バッテリハウジング120からスライドして外れ、それによって、バッテリ114が器具のオンボードの電子回路に係合して、音声および/または視覚インジケータに電力供給することを可能にする。このように、プルタブ122は、分離前にバッテリ114がそのバッテリ端子に接触して器具に電力供給することを防止するが、分離後にはバッテリ114がそのバッテリ端子と接触して器具に電力供給することを可能にするための機械的スイッチとして動作する。このように、バッテリ114は、器具の分離前に放電することなく適所に留まることができ、このことによって、バッテリが音声および/または視覚インジケータに電力供給するために必要となる前に放電することなく、コンポーネントの有効な期間を長くすることを可能にする。
【0044】
図13に示すような他の逆の構成の実施形態では、電子機器が離脱コンポーネント50上に収容され、プルタブ122は、離脱コンポーネント50に向かって突出しているハウジング30またはシェル40上に位置づけられ、分離時に、プルタブが離脱コネクタ50上のバッテリハウジングから係合解除される。このように、分離イベントが生じるまで、プルタブがバッテリと電気回路内の対応する端子との間の接触を防止するため、コネクタの有効な期間が2年以上になり得る。
【0045】
いくつかの実施形態では、本開示は、針なしコネクタに取り付けるように構成されたバルブ1つのみを備えた離脱コネクタ器具を提供する。バルブ1つのみを備える器具を提供することにより、器具は、針なしコネクタ上のシールを利用して、離脱イベントにおいて患者側のバルブとして機能し得る。
【0046】
さらなる実施形態では、本開示は、本明細書に開示された器具を用いて静脈ラインを固定する方法を提供する。
【0047】
このように、新規かつ有用な器具および方法に関する本発明の特定の実施形態を説明してきたが、特許請求の範囲に記載されている場合を除き、このような言及が本発明の範囲に対する限定として解釈されることは意図されていない。
図1
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【国際調査報告】