特表 2024-531225 スタッキングされた箱及びコンテナを支持するための補強システム及び方法

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)

(12)【公報種別】公表特許公報(A)

(11)【公表番号】

(43)【公表日】2024-08-29

(54)【発明の名称】スタッキングされた箱及びコンテナを支持するための補強システム及び方法

(51)【国際特許分類】

   B65D 21/02 20060101AFI20240822BHJP

【ＦＩ】

B65D21/02 301

B65D21/02 210

【審査請求】未請求

【予備審査請求】未請求

(21)【出願番号】P 2024508599

(86)(22)【出願日】2021-09-14

(85)【翻訳文提出日】2024-03-12

(86)【国際出願番号】 CL2021050085

(87)【国際公開番号】W WO2023035090

(87)【国際公開日】2023-03-16

(31)【優先権主張番号】2364-2021

(32)【優先日】2021-09-09

(33)【優先権主張国・地域又は機関】CL

(81)【指定国・地域】

(71)【出願人】

【識別番号】524053409

【氏名又は名称】スタンリー カルボ，ロベルト トーマス

(74)【代理人】

【識別番号】100079108

【弁理士】

【氏名又は名称】稲葉 良幸

(74)【代理人】

【識別番号】100109346

【弁理士】

【氏名又は名称】大貫 敏史

(74)【代理人】

【識別番号】100117189

【弁理士】

【氏名又は名称】江口 昭彦

(74)【代理人】

【識別番号】100134120

【弁理士】

【氏名又は名称】内藤 和彦

(72)【発明者】

【氏名】スタンリー カルボ，ロベルト トーマス

【テーマコード（参考）】

3E006

【Ｆターム（参考）】

3E006AA03

3E006CA04

3E006DA03

3E006DB05

3E006EA07

(57)【要約】

本発明は、内容物及びコンテナ自体に損傷をもたらすことなく、スタッキングされたコンテナ又は箱を支持するための補強システム及び方法に関する。システムは、少なくとも１つのピラー要素（１）と、少なくとも１つの端部肩部要素（２）と、を備え、少なくとも１つのピラー要素（１）は、コンテナによって形成されたスタックの少なくとも１つの角部に配設されており、少なくとも１つの端部肩部要素（２）は、コンテナスタックの垂直角部の各々の下側端部及び上側端部に配設されており、ピラー要素（１）は、末端肩部要素（２）の間のコンテナスタックの垂直角部に沿ったコンテナの高さの合計によって測定されるものよりも小さい寸法を有し、それにより、箱又はコンテナは、ピラー要素（１）が上側末端肩部に接触する前に、荷重の一部を吸収する。
【選択図】図１

【特許請求の範囲】

【請求項1】

内容物及びコンテナ自体に損傷をもたらすことなく、スタッキングされたコンテナ及び箱を支持するための補強システムであって、
少なくとも１つのピラー要素（１）と、
少なくとも１つの端部肩部要素（２）と、を備え、
前記少なくとも１つのピラー要素（１）は、コンテナスタックの少なくとも角部に配設されており、
前記少なくとも１つの端部肩部要素（２）は、前記コンテナスタックの垂直角部の各々の下側端部及び上側端部に配設されており、
前記ピラー要素（１）は、前記端部肩部要素（２）の間の前記コンテナスタックの垂直角部に沿った前記コンテナの高さの合計よりも小さい寸法を有し、それにより、前記箱又はコンテナは、前記ピラー要素（１）が上側端部肩部（２）に接触する前に、荷重の一部を吸収することと、前記コンテナのスタックが少なくとも４列のコンテナを含む場合、箱又はコンテナの４つの角部の内部合流点に配設された内部支柱（４）を備えることとを特徴とする、
スタッキングされたコンテナ及び箱を支持するための補強システム。

【請求項2】

ピラー要素（１）は、Ｌ字形断面の細長いプロファイルとして構成されていることを特徴とする、請求項１に記載のスタッキングされたコンテナ及び箱を支持するための補強システム。

【請求項3】

前記端部肩部要素（２）は、Ｌ字形断面プロファイルとして構成されており、その端部の一方が開放していて、かつ、反対側の端部が閉鎖プレート（２ａ）によって閉鎖されていることを特徴とする、請求項１又は２に記載のスタッキングされたコンテナ及び箱を支持するための補強システム。

【請求項4】

前記ピラー要素（２）のピラークランプ要素（２ｂ）が、前記端部肩部要素（２）の内側部分に配設されており、前記ピラークランプ要素（２ｂ）がＬ字形断面プロファイルに適合し、その寸法が前記端部肩部要素（２）の長手方向寸法以下であることを特徴とする、請求項２に記載のスタッキングされたコンテナ及び箱を支持するための補強システム。

【請求項5】

Ｌ字形断面プロファイルとして構成された少なくとも１つの中間肩部要素（３）を備え、
前記中間肩部要素（３）の内部部分が、前記プロファイルの内側表面の中央部分に垂直に配設されたプレート（３ａ）によって対称的に分離されており、したがって、上側部分（３ｂ）及び下側部分（３ｃ）を、前記下側部分（３ｃ）が前記プレート（３ａ）上に載置されたコンテナの上側角部に配置され、前記上側部分（３ｂ）が前記プレート（３ａ）の上側部分に載置されたコンテナの下側角部に配置されるように画定することを特徴とする、請求項１～４のいずれか一項に記載のスタッキングされたコンテナ及び箱を支持するための補強システム。

【請求項6】

前記上側部分（３ｂ）及び前記下側部分（３ｃ）に配設されたピラークランプ要素（３ｄ）を備え、
前記ピラークランプ要素（３ｄ）の寸法が、中間肩部要素（３）の長さ以下であることを特徴とする、請求項５に記載のスタッキングされたコンテナ及び箱を支持するための補強システム。

【請求項7】

前記内部支柱（４）は、下側端部支持体（５）と、上側端部支持体（６）と、少なくともピラー（７）と、を備えることを特徴とする、請求項１～６のいずれか一項に記載のスタッキングされたコンテナ及び箱を支持するための補強システム。

【請求項8】

前記端部支持体（５、６）は、
同一であり、かつ、
平坦な基部（８）と、Ｌ字形断面を有する片として形成された少なくとも４つの支持片（９）と、によって形成されていることを特徴とする、請求項１～７のいずれか一項に記載のスタッキングされたコンテナ及び箱を支持するための補強システム。

【請求項9】

前記４つの片は、前記平坦な基部（８）に対して垂直に配設されており、十字型構造を形成し、これらの４つの片の間に空間（１０）を維持し、
前記空間（１０）は、前記少なくとも１つのピラー（７）の組み立てのために構成されており、
Ｌ字形断面の前記少なくとも１つのピラー（７）は、前記平坦な基部（８）の前記支持片（９）によって画定された前記空間（１０）内に嵌まることを可能にすることを特徴とする、請求項１～８のいずれか一項に記載のスタッキングされたコンテナ及び箱を支持するための補強システム。

【請求項10】

対称面として作用する中央プレート（１１ａ）から構成された少なくとも１つの中間支持要素（１１）を備え、
前記中央プレート（１１ａ）の側部の各々に、好ましくはＬ字形断面プロファイルとして形状設定された、少なくとも４つの支持片（１１ｂ）が配設されており、
前記４つの支持片（１１ｂ）は、前記中央プレート（１１ａ）に対して垂直に配設されて十字型構造を形成し、これらの４つの支持片（１１ｂ）の間に空間（１１ｃ）を維持し、
前記空間（１１ｃ）は、前記少なくとも１つのピラー（７）を装着するように構成されていることを特徴とする、請求項１～９に記載のスタッキングされたコンテナ及び箱を支持するための補強システム。

【請求項11】

内容物及びコンテナ自体に損傷をもたらすことなく、スタッキングされたコンテナ又は箱を支持するための補強システムを組み立てる方法であって、
ａ．少なくとも１つの端部肩部要素（２）をスタックの底部の角部に配置するステップと、
ｂ．前記スタックの前記底部に配置された前記少なくとも１つの端部肩部要素（２）上にコンテナを配置するステップと、
ｃ．少なくとも１つのピラー要素（１）を下側端部肩部（２）上に、かつ前記コンテナによって形成された前記スタックの少なくとも１つの角部に配置するステップと、
ｄ．少なくとも１つの端部肩部要素（２）を、前記ピラー要素（１）が終端するスタックの上部の角部に配置するステップと、を含み、
前記ピラー要素（１）は、前記端部肩部要素（２）の間のコンテナスタックの垂直角部に沿った前記コンテナの高さの合計によって測定されるものよりも小さい寸法を有し、それにより、前記箱又はコンテナは、前記ピラー要素（１）が上側端部肩部（２）に接触する前に、荷重の一部を吸収することと、前記コンテナスタックが少なくとも４列のコンテナを備える場合、箱又はコンテナの４つの角部の内部合流点に配設される内部支柱（４）を配置するステップを更に含むこととを特徴とする、補強システムを組み立てる方法。

【請求項12】

前記ピラー要素（１）をそれぞれの前記端部肩部要素（２）内に配置する前記ステップは、前記ピラー要素の端部を、Ｌ字形断面プロファイルである前記端部肩部要素（２）のピラーのクランプ要素（２ｂ）内に挿入することを含み、
前記クランプ要素の寸法は、前記端部肩部要素（２）の長手方向寸法以下であることを特徴とする、請求項１１に記載の補強システムを組み立てる方法。

【請求項13】

Ｌ字形断面プロファイルとして構成された中間肩部要素（３）を配置するステップを更に含み、
前記中間肩部要素（３）の内側部分が、前記プロファイルの内部表面に対して中央部分において垂直に配設されたプレート（３ａ）によって対称的に分離されており、したがって、上側部分（３ｂ）及び下側部分（３ｃ）を、前記下側部分（３ｃ）が前記プレート（３ａ）上に載置されたコンテナの上側角部に配置され、前記上側部分（３ｂ）が前記プレート（３ａ）の上側部分に載置されたコンテナの下側角部に配置されるように画定することを特徴とする、請求項１１又は１２に記載の補強システムを組み立てる方法。

【請求項14】

内部支柱（４）を配置する前記ステップは、
ａ）前記スタックの底部に下側端部支持体（５）を配置する段階と、
ｂ）前記下側端部支持体（５）の平坦な基部（８）上に配置された少なくとも４つの支持片（９）によって画定された、十字形の支持空間（１０）内に少なくとも１つのピラー（７）を配置する段階と、
ｃ）上側端部支持体（６）を前記スタックの上に配置し、前記上側端部支持体（６）の平坦な基部（８）上に配置された少なくとも４つの支持片（９）によって画定された、十字形の空間（１０）内に前記少なくとも１つのピラー（７）の上側端部を嵌める段階と、を含むことを特徴とする、請求項１１～１３のいずれか一項に記載の補強システムを組み立てる方法。

【請求項15】

内部支柱（４）を配置する前記ステップは、対称面として作用する中央プレート（１１ａ）から構成された中間支持要素（１１）を組み込むことを更に含み、
前記中央プレート（１１ａ）の側部の各々に、少なくとも４つの支持片（１１ｂ）、好ましくはＬ字形断面プロファイルを有する片があり、
前記４つの支持片（１１ｂ）は、前記中央プレート（１１ａ）に対して垂直に配設されて十字型構造を形成し、それらの間に支持空間（１１ｃ）を維持し、
前記支持空間（１１ｃ）は、前記少なくとも１つのピラー（７）を装着するように構成されており、
前記少なくとも１つのピラー（７）は、前記支持片（１１ｂ）によって画定された前記支持空間（１１ｃ）内に、前記中央プレート（１１ａ）の両側で対称的に嵌まることを特徴とする、請求項１１～１４のいずれか一項に記載の補強システムを組み立てる方法。

【請求項16】

前記システムによって覆われた前記コンテナスタックの部分が固定されるか又は取り付けられ、したがって前記ピラー要素が前記コンテナスタックから分離することを防止するように、ストラップを配置するか又は前記システムと前記コンテナとを結ぶステップを含むことを特徴とする、請求項１１～１５のいずれか一項に記載の補強システムを組み立てる方法。

【発明の詳細な説明】

【技術分野】

【0001】

本発明は、箱を支持するための補強システム及び方法に関する。上記補強システム及び方法は、一緒に相互作用し、箱と協働して上記箱の内容物の重量を支持する複数の要素によって構成されている。システムは、より高い抵抗の材料で構成された箱又はコンテナの使用の必要性を低減することを可能にする。

【背景技術】

【0002】

いくつかの産業の一部である主要な段階のうちの１つは、梱包された材料の輸送に対応する。材料が、内容物及び輸送量に従って、異なる材料及び寸法で作られたコンテナ又は箱に梱包されることが非常に多い。多くの場合、上記コンテナ又は箱は、通常、スタッキングされて輸送され、これは、コンテナ上にスタッキングされたコンテナの重量に起因する上記コンテナの損傷、及びコンテナが互いに摺動又は移動する可能性があるため、動いているコンテナを輸送することの難しさという２つの主な問題を提示する。

【0003】

このように、先行技術は、異なる方法で上記問題を解決しようとしている。このタイプの解決策は、国際公開第２０１７０８６５０１（Ａ１）号の文献によって開示されているものであり、これは、パレットと一体的に包装コンテナを補強するためのポストアングルを有する包装箱を記載している。パレットブラケットであって、パレットの上側縁部に締結されており、１つの側部の複数の締結孔と、ポストアングルと係合される側部締結溝と、を有し、ポストアングルは、パレットブラケットの角部に立設され、１つの側部にフォースバーを有する、パレットブラケット。この文献はまた、ポストアングルに結合されており、壁表面を有する内部受容部分を画定するコンテナと、コンテナの上側端部を覆うコンテナカバーと、を記載している。ポストアングルは、上側端部部分に提供されており、コンテナの１つの側部部分をコンテナに固定するための把持部分を有する屈曲部分を備える。ポストアングルはまた、コンテナの外側表面に提供された縁部部材を含む。更に、文献は、Ｕ字型の垂直プレートと、垂直プレートの側部に接続され、パレットの上側端部に接触する水平プレートと、を備える、垂直支持体を記載している。

【0004】

別の解決策は、現場での組み立てを可能にする梱包箱を開示する韓国特許第１０１４８１６３８（Ｂ１）号の文献によって記載されている。箱は、４つの外側壁表面が角部によって接続された箱部材のそれぞれの角部に形成された補強及び支持構造を備え、内側支持部材及び外側支持部材を備える。内側支持部材及び外側支持部材は、矩形箱部材の各角部に容易に取り付けることができる手段である固定クリップによってそれらの間に固定されている。固定クリップは、内側支持部材及び外側支持部材が配設された箱部材の各角部の上側部分及び下側部分、したがって各角部の内側縁部に挿入される。内側支持部材及び外側支持部材は、各角部に付着するように構成されている。

【0005】

これらの解決策は、箱又はコンテナの構造を改善して、より大きなスタッキング荷重を支持すると同時に、１つのコンテナを別のコンテナとともに固設することを可能にする手段を提供しようとするものである。しかしながら、これらの解決策は、特に上記コンテナの使用を必要とし、もともと設置されている補強要素を有さないコンテナには適用できない。

【0006】

この意味で、市場は、必ずしも修正されているとは限らないコンテナにおいて実装することができる解決策を提示しており、この領域は、主に、スタッキングされたコンテナ、特に段ボール箱の角部を支持することに関連しており、（ｈｔｔｐｓ：／／ｗｗｗ．ｙｏｕｔｕｂｅ．ｃｏｍ／ｗａｔｃｈ？ｖ＝Ｑ８ＸＺＴＸ４＿ｎｓｓ＆ｔ＝２９ｓ）、ここで、要素が、コンテナの上側角部に配設されており、上記要素は、上側コンテナの角部を受容することを可能にする基部を中間部分に備える。要素はまた、輸送中に滑ることなく、要素を下側コンテナ上に固設するためのクランプを備える。しかしながら、この種の解決策では、輸送中に２つ以上の列の構造ユニットを維持することができないため、２つ以上の列のスタッキングされるコンテナをスタッキングすることを可能にしない。

【0007】

結論として、上記スタッキングされたコンテナの構造ユニットを維持することを可能にし、更に、上記コンテナが、それらの内容物に損傷を与える変更なしに、残りのコンテナの荷重を支持することを可能にする、コンテナ又は箱を支持するための補強システム及び方法を実装する必要がある。

【発明の概要】

【0008】

本発明は、互いに相互作用し、コンテナ又は箱と協働して上記コンテナ又は箱の内容物の重量を保持する一連の要素によって構成された補強システム及び方法に関する。システムは、より高い抵抗の材料で構成されたコンテナを有する必要性を低減することを可能にする。この理由は、上記システムが、コンテナにわたる荷重のより良好な分布を可能にし、このようにして、スタッキング重量による、及び輸送中に生じ得る何らかの変位による損傷を回避するためである。

【0009】

システムは、ピラー要素と、端部肩部要素と、任意選択で中間肩部要素との３つの要素によって構成されている。ピラー要素は、スタッキングされたコンテナの垂直角部の構造的一体性を維持するように意図された、Ｌ字形断面を有する細長いプロファイルとして構成されている。中間肩部要素は、Ｌ字形断面を有するプロファイルとして構成されており、その内側部分は、平面によって対称的に分離されており、上記平面は、プロファイルの内部表面に対して垂直にプロファイルの中央部分に配設されている。端部肩部要素は、一方の端部が閉鎖されたＬ字形断面を有するプロファイルとして構成されている。

【0010】

システムは、端部肩部要素を箱又はコンテナのスタックの上側角部及び下側角部に配置し、必要に応じて、スタックの中間ゾーンに中間肩部要素を設置することで働く。また、末端肩部要素の間のコンテナスタックの１つの縁部に沿って、箱又はコンテナの高さの合計よりも小さい寸法のピラーが配設されており、そのため、箱又はコンテナが、ピラーが上側端部肩部要素に接触する前に、荷重の一部を吸収する。

【0011】

本発明の一実施形態では、箱又はコンテナの２つ以上の列のスタッキングが必要とされる場合、箱又はコンテナの４つの角部の合流点に配設される少なくとも内部支柱を配設することができる。この合流点は、前述したものと同様に、上側端部支持体及び下側端部支持体と、少なくとも１つのピラーと、を備える。端部支持体は、平坦な基部と、Ｌ字形断面を有する４つの片とによって適合される。上記４つの片は、平坦な基部に対して垂直に配設されており、これらの片の間に空間を有する十字形構造に適合し、上記空間は、ピラーの設置に合わせて配設されている。

【0012】

最後に、システムによって覆われたコンテナスタックの部分が固定又は接合され、したがってピラー要素がコンテナスタックから分離することを防止するように、ストラップを配置するか又はシステムとコンテナとを結ぶステップを組み込むことができる。

【0013】

このようにして、記載されたシステムは、内容物及びコンテナ自体に損傷をもたらすことなく、コンテナの１つ以上のスタックのスタッキングから生じる荷重の吸収を可能にする。

【図面の簡単な説明】

【0014】

【図1】本発明の一実施形態による、１つのコンテナセクションのための補強システムの斜視図を提示する。

【図2】本発明の一実施形態による、少なくとも２つのコンテナセクションのための補強システムの斜視図を提示する。

【図3】本発明の一実施形態による、中間肩部要素及び中間支持要素を示す補強システムの部分図を提示する。

【図4】本発明の一実施形態による、中間肩部要素の図を提示する。

【図5】本発明の一実施形態による、上側及び下側の２つのピラー要素とともに配設された中間肩部要素の図を提示する。

【図6】本発明の一実施形態による、端部肩部要素の図を提示する。

【図7】本発明の一実施形態による、ピラー要素とともに上側部分に配設された端部肩部要素の図を提示する。

【図8】本発明の一実施形態による、ピラー要素とともに下側部分に配設された端部肩部要素の図を提示する。

【図9】本発明の一実施形態による、端部肩部要素及び１つのピラー要素によって支持された、列内のスタッキングされた箱のセットの図を提示する。

【図10】本発明の一実施形態による、一例として、端部肩部要素、１つのピラー要素、及び１つの中間肩部要素によって支持された、６列のスタッキングされた箱のセットの図を提示する。

【図11】本発明の一実施形態による、内部支柱のための端部支持体の図を提示する。

【図12】本発明の一実施形態による、内部支柱のための下側端部支持体の図を提示する。

【図13】本発明の一実施形態による、内部支柱の図を提示する。

【図14】本発明の一実施形態による、一例として、端部肩部要素、１つのピラー要素、及び１つの内部支柱によって支持された、６列のスタッキングされた箱のセットの図を提示する。

【図15】本発明の一実施形態による、中間肩部要素の図を提示する。

【図16】本発明の一実施形態による、２つのピラーとともに配設された中間支持要素の図を提示する。

【発明を実施するための形態】

【0015】

以下に詳述するように、補強システムは、少なくとも１つのピラー要素（１）と、少なくとも１つの端部肩部要素（２）と、任意選択で少なくとも１つの中間肩部要素（３）との３つの要素からなる。上記要素は、コンテナをスタッキングする方法に応じて構成される。すなわち、使用される要素及びそれらの量は、コンテナを構成する行の数によって規定されるスタックを構成するセクションの数に依存する。

【0016】

このようにして、各要素は、コンテナスタックの構造を維持することに寄与する。ピラー要素（１）は、コンテナスタックによって画定される垂直縁部に沿って、上記スタックの様々なセクションの構造ユニットを維持することを可能にする。端部肩部要素（２）は、構造ユニットがコンテナスタックの角部の各々の下側端部及び上側端部で維持されることを可能にする。

【0017】

中間肩部要素（３）は、連続するコンテナセクション間で構造ユニットを維持することを可能にする。各中間肩部要素（３）は、必ずしも連続するセクション間の空間に設置される必要はないが、コンテナスタックの要件及びサイズに応じて、上記スタックの中間部分に設置することができる。

【0018】

本発明の１つの実施形態では、ピラー要素（１）は、Ｌ字形断面を有する細長いプロファイルとして構成されており、上記ピラー要素（１）の長さは、スタックのサイズに依存し、このとき、中間肩部要素（３）が利用可能である。

【0019】

端部肩部要素（２）は、Ｌ字形断面を有するプロファイルとして構成されており、その端部の一方は開放しており、反対側の端部は、閉鎖プレート（２ａ）によって閉鎖されている。端部肩部要素（２）の内側には、ピラー要素（１）のクランプ要素（２ｂ）が配設されており、上記クランプ要素（２ｂ）は、Ｌ字形断面プロファイルを有し、その寸法は、図６に見られるように、端部肩部要素（２）の長手方向寸法以下である。このようにして、ピラー要素（１）は、端部肩部要素（２）の内側壁とクランプ要素（２ｂ）との間に挿入され、したがって、図７及び図８において分かるように、ピラー要素（１）の垂直位置を維持する。

【0020】

端部肩部要素（２）は、コンテナスタックの各上側角部及び下側角部に配設されている。このようにして、閉鎖プレート（２ａ）は、コンテナスタックの底部にあるコンテナ及びコンテナスタックの上部にあるコンテナの垂直移動を制限することを可能にする。

【0021】

図４及び図５において分かるように、使用される任意選択の要素としての中間肩部要素（３）は、Ｌ字形断面を有するプロファイルとして構成されており、内側部分は、プロファイルの内側表面に対して垂直に中央部分に配設されたプレート（３ａ）によって対称的に分離されており、したがって、上側部分（３ｂ）及び下側部分（３ｃ）を、下側部分（３ｃ）が、プレート（３ａ）上に載置されたコンテナの上側角部に配置され、上側部分（３ｂ）が、プレート（３ａ）の上側部分に載置されたコンテナの下側角部に配置されるように画定する。このようにして、両方の連続するコンテナが角部で固設され、互いに対する水平方向の移動を防止する。中間肩部要素（３）の上側部分（３ｂ）及び下側部分（３ｃ）には、ピラー要素（１）のクランプ要素（３ｄ）が配設されており、クランプ要素（３ｄ）は、Ｌ字断面を有するプロファイルとして形状設定されており、その寸法は、中間肩部要素（３）の長手方向寸法以下である。このようにして、ピラー（１）は、上側部分（３ｂ）及び下側部分（３ｃ）の両方において、中間肩部要素（３）の内部壁とそれぞれのクランプ要素（３ｄ）との間に挿入され、このようにして、図５において分かるように、ピラー要素（１）の垂直位置を固定して保つ。

【0022】

システムを組み立てるためには、上述したように、中間肩部要素（３）の実装が必要であるかどうかを決定するために、スタッキングされるコンテナのセクション又は列の数が規定されなければならない。必要である場合、少なくとも１つの中間肩部要素（３）が、２つのコンテナセクションの間の中間ゾーンに配置される。次に、端部肩部要素（２）が、スタックの上部及び底部において角部の各々に設置される。また、コンテナスタックの１つの縁部に沿った箱の高さの合計よりも小さい寸法のピラー要素（１）が、端部肩部要素（２）の間に配置され、それにより、箱又はコンテナは、ピラー（１）が上側末端肩部（２）及び中間肩部（３）に接触する前に、荷重の一部を吸収する。

【0023】

本発明の１つの実施形態では、スタックを構成する箱又はコンテナの２つ以上の列をスタッキングする必要がある場合、箱又はコンテナの４つの角部の内部合流点に配設される内部支柱（４）を提供することができる。この内部支柱（４）は、図１３に見られるように、下側端部支持体（５）と、上側端部支持体（６）と、少なくとも１つのピラー（７）と、を備える。端部支持要素（５、６）は、図１１に見られるように、同一であり、平坦な基部（８）と、好ましくは、Ｌ字形断面を有するプロファイルの片として形成された、少なくとも４つの支持片（９）とから構成されている。上記４つの片は、平坦な基部（８）に対して垂直に配設されており、それらの間に空間（１０）を維持して十字型構造を形成し、上記空間（１０）は、少なくとも１つのピラー（７）を装着するように構成されている。このようにして、Ｌ字形断面を有する少なくとも１つのピラー（７）は、図１２に示される例において分かるように、平坦な基部（８）の支持片（９）によって画定された空間内（１０）に嵌まる。

【0024】

この最後の実施形態では、システムを組み立てるために、下側端部支持体（５）が配置され、その後、箱が少なくとも１つのピラー（７）とともに配置され、ピラー（７）は、支持片（９）によって画定されたそれぞれの空間（１０）内に嵌まり、上記少なくとも１つのピラー（７）は、下側端部支持体（５）の平坦な基部（８）上に載置される。コンテナが少なくとも１つのピラー（７）とともに配置された後、少なくとも１つのピラー（７）が上側端部支持体（６）の支持片（６）によって画定されたそれぞれの空間（１０）内に嵌まるように、上側端部支持体（６）が上側部分に挿入される。

【0025】

本発明の１つの実施形態では、スタックを構成するより多くのコンテナセクションの場合、少なくとも１つの中間支持要素（１１）を内部支柱（４）内に配設することができる。中間支持要素（１１）の構造は、端部支持要素（５、６）の構造と同様であるが、十字構造に対して対称な構造を有する。このようにして、中間支持要素は、対称面として作用する中央プレート（１１ａ）によって形成されており、この場合、少なくとも４つの支持片（１１ｂ）が、上記中央プレート（１１ａ）．）の側部の各々に配設されており、好ましくは、Ｌ字断面を有するプロファイル片として形状設定される。上記４つの支持片（１１ｂ）は、中央プレート（１１ａ）に対して垂直に配設されて十字型構造を形成し、それらの間に空間（１１ｃ）を維持し、この場合、上記空間（１１ｃ）は、図１５に示すように、少なくとも１つのピラー（７）の組み立てのために構成されている。このようにして、断面がＬ字形であるピラー（７）は、図１６に示された例において分かるように、中央プレート（１１ａ）の両側で対称的に、支持片（１１）によって画定された空間（１１ｃ）内に一緒に嵌まる。

【0026】

最後に、システムによって覆われたコンテナスタックの部分が固定又は接合され、したがってピラー要素がスタックから分離することを防止するように、ストラップを配置するか又はシステムとコンテナとを結ぶステップを組み込むことができる。コンテナから。

【0027】

このようにして、記載されたシステムは、内容物及びコンテナ自体に損傷をもたらすことなく、コンテナ、１つ以上のコンテナスタックのスタッキングの製品と協働して荷重を吸収することを可能にする。

【符号の説明】

【0028】

（１）ピラー要素
（２）端部肩部要素
（２ａ）閉鎖プレート
（２ｂ）ピラーのクランプ要素
（３）中間肩部要素
（３ａ）プレート
（３ｂ）上側部分
（３ｃ）下側部分
（３ｄ）ピラークランプ要素
（４）内部支柱
（５）下側端部支持体
（６）上側端部支持体
（７）ピラー
（８）平坦な基部
（９）支持片
（１０）支持空間
（１１）中間支持要素
（１１ａ）中央プレート
（１１ｂ）支持片
（１１ｃ）支持空間

【図1】

【図2】

【図3】

【図4】

【図5】

【図6】

【図7】

【図8】

【図9】

【図10】

【図11】

【図12】

【図13】

【図14】

【図15】

【図16】

【国際調査報告】