(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-08-29
(54)【発明の名称】電気機械のロータの回転位置を検出するセンサ装置、駆動装置、ブレーキ設備のための圧力発生器
(51)【国際特許分類】
H02K 11/21 20160101AFI20240822BHJP
H02K 11/30 20160101ALI20240822BHJP
【FI】
H02K11/21
H02K11/30
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024508741
(86)(22)【出願日】2022-08-08
(85)【翻訳文提出日】2024-02-13
(86)【国際出願番号】 EP2022072217
(87)【国際公開番号】W WO2023020871
(87)【国際公開日】2023-02-23
(31)【優先権主張番号】102021209105.9
(32)【優先日】2021-08-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】591245473
【氏名又は名称】ロベルト・ボッシュ・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツング
【氏名又は名称原語表記】ROBERT BOSCH GMBH
(74)【代理人】
【識別番号】100177839
【氏名又は名称】大場 玲児
(74)【代理人】
【識別番号】100172340
【氏名又は名称】高橋 始
(74)【代理人】
【識別番号】100182626
【氏名又は名称】八島 剛
(72)【発明者】
【氏名】ジンツ,ウォルフガング
(72)【発明者】
【氏名】レルヒェンミュラー,クラウス
(72)【発明者】
【氏名】ハーベルコルン,コンスタンティン
(72)【発明者】
【氏名】デーテルス,ローター
【テーマコード(参考)】
5H611
【Fターム(参考)】
5H611AA01
5H611BB01
5H611BB04
5H611PP05
5H611QQ03
5H611TT01
5H611UA04
(57)【要約】
【課題】
【解決手段】
本発明は、少なくとも1つのセンサ部材(27)と、センサ部材(27)と電気接続された少なくとも1つのエレクトロニクスコンポーネント(30)とを有する、電気機械のロータの回転位置を検出するセンサ装置(17)に関し、センサ部材(27)とエレクトロニクスコンポーネント(30)はセンサ装置(17)の共通の回路基板(18)に配置される。回路基板(18)は、少なくとも1つの第1の硬質の基板部分(19)と、第2の硬質の基板部分(20)と、柔軟な基板部分(21)とを有し、第2の硬質の基板部分(20)は柔軟な基板部分(21)によって第1の硬質の基板部分(19)と結合され、センサ部材(27)は第1の硬質の基板部分(19)に配置され、エレクトロニクスコンポーネント(30)は第2の硬質の基板部分(20)に配置されることが意図される。
【選択図】
図4B
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つのセンサ部材(27)と、前記センサ部材(27)と電気接続された少なくとも1つのエレクトロニクスコンポーネント(30)とを有する、電気機械のロータの回転位置を検出するセンサ装置であって、前記センサ部材(27)と前記エレクトロニクスコンポーネント(30)は前記センサ装置(17)の共通の回路基板(18)に配置される、センサ装置において、前記回路基板(18)は、少なくとも1つの第1の硬質の基板部分(19)と、第2の硬質の基板部分(20)と、柔軟な基板部分(21)とを有し、前記第2の硬質の基板部分(20)は前記柔軟な基板部分(21)によって前記第1の硬質の基板部分(19)と結合され、前記センサ部材(27)は前記第1の硬質の基板部分(19)に配置され、前記エレクトロニクスコンポーネント(30)は前記第2の硬質の基板部分(20)に配置されることを特徴とする、センサ装置。
【請求項2】
前記第1の硬質の基板部分(19)は環状ディスク状に構成されることを特徴とする、請求項1に記載のセンサ装置。
【請求項3】
前記センサ部材(27)と前記エレクトロニクスコンポーネント(30)は前記回路基板(18)のそれぞれ異なる端面(36,37)に配置されることを特徴とする、請求項1または2に記載のセンサ装置。
【請求項4】
前記回路基板(18)は第3の硬質の基板部分(24)と別の柔軟な基板部分(25)とを有し、前記第3の硬質の基板部分(24)は前記別の柔軟な基板部分(25)によって前記第2の硬質の基板部分(20)と結合され、前記第3の硬質の基板部分(25)に、前記センサ装置(17)を制御機器(8)と電気接続するための接続装置(31)が配置されることを特徴とする、請求項1から3までのいずれか1項に記載のセンサ装置。
【請求項5】
前記接続装置(31)は第1の接触区域(33)と第2の接触区域(35)とを有する少なくとも1つの導電性コネクタ(32)を有し、前記第1の接触区域(33)は前記第3の硬質の基板部分(24)の圧入開口部(34)に圧入され、前記第2の接触区域(35)は前記制御機器(8)と電気的に接続され、または接続可能であることを特徴とする、請求項4に記載のセンサ装置。
【請求項6】
前記コネクタ(32)は折曲されて構成されることを特徴とする、請求項5に記載のセンサ装置。
【請求項7】
回転可能に支承されたロータ(12)を有する、ハウジング(4)の中に配置された電気機械(7)と、前記ロータ(12)の回転位置を検出するためにハウジング固定されて配置されたセンサ装置(17)とを有する駆動装置において、請求項1から6までのいずれか1項に記載のセンサ装置(17)の構成を有することを特徴とする、駆動装置。
【請求項8】
前記駆動装置(2)はエンドシールド(14)を有し、前記センサ装置(17)の前記回路基板(18)は前記エンドシールド(14)に取り付けられることを特徴とする、請求項7に記載の駆動装置。
【請求項9】
前記エンドシールド(14)は金属素材から製作され、前記回路基板(18)はプラスチックから製作される支持部材(49)によって前記エンドシールド(14)に取り付けられることを特徴とする、請求項8に記載の駆動装置。
【請求項10】
前記エンドシールド(14)はプラスチックから製作され、前記回路基板(18)は前記エンドシールド(14)に直接的に取り付けられることを特徴とする、請求項8に記載の駆動装置。
【請求項11】
前記第1の硬質の基板部分(19)は前記ロータ(12)の回転軸(11)に対して垂直にアライメントされ、前記第2の硬質の基板部分(20)は前記ロータ(12)の回転軸(11)に対して平行にアライメントされることを特徴とする、請求項7から10までのいずれか1項に記載の駆動装置。
【請求項12】
前記エンドシールド(14)は少なくとも1つの軸方向破断部(39,53)を有し、少なくとも前記コネクタ(32)の前記第2の接触区域(35)は前記軸方向破断部(39,53)を通って突き出すことを特徴とする、請求項8から11までのいずれか1項に記載の駆動装置。
【請求項13】
前記エンドシールド(14)に配置され、前記コネクタ(32)の前記第2の接触区域(35)を少なくとも部分領域で径方向に包囲する、プラスチックから製作されたプラグ案内部(42)を有することを特徴とする、請求項12に記載の駆動装置。
【請求項14】
ポンプ装置(3)と、前記ポンプ装置(3)を操作するための駆動装置(2)とを有する、ブレーキ設備のための圧力発生器において、請求項7から13までのいずれか1項に記載の駆動装置(2)の構成を有することを特徴とする、圧力発生器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、少なくとも1つのセンサ部材と、センサ部材と電気接続された少なくとも1つのエレクトロニクスコンポーネントとを有する、電気機械のロータの回転位置を検出するセンサ装置に関し、センサ部材とエレクトロニクスコンポーネントはセンサ装置の共通の回路基板に配置される。
【0002】
さらに本発明は、このような種類のセンサ装置を有する駆動装置に関する。
【0003】
さらに本発明は、ブレーキ設備のための圧力発生器に関する。
【背景技術】
【0004】
冒頭に述べた種類の駆動装置とセンサ装置は、従来技術から知られている。電気機械を有する駆動装置では、電気機械は典型的には駆動装置のハウジングの中に配置される。このとき機械は、通常、回転可能に支承されたロータと、モータ巻線を有する、ハウジング固定されたステータとを有する。このときモータ巻線は、モータ巻線への適当な通電によってロータが回転可能であるように、ロータの周りに配分されて配置される。典型的には、モータ巻線は多相に構成される。たとえばモータ巻線は3つの相を有する。このとき、少なくとも1つのセンサ部材と、センサ部材と電気接続された少なくとも1つのエレクトロニクスコンポーネントとを有するセンサ装置によって、ロータの回転位置を検出することが知られている。しばしばセンサ部材とエレクトロニクスコンポーネントは、センサ装置の共通の回路基板に配置される。センサ装置はたとえば誘導式のセンサであり、その場合にはセンサ部材は、回路基板に構成される少なくとも1つの受信コイルを有する。このエレクトロニクスコンポーネントは、特定用途向け集積回路(ASIC)であるのが好ましい。
【発明の概要】
【0005】
本発明による駆動装置は、請求項1の構成要件をもって、回路基板が、少なくとも1つの第1の硬質の基板部分と、第2の硬質の基板部分と、柔軟な基板部分とを有し、第2の硬質の基板部分は柔軟な基板部分によって第1の硬質の基板部分と結合され、センサ部材は第1の硬質の基板部分に配置され、エレクトロニクスコンポーネントは第2の硬質の基板部分に配置されることを特徴とする。第1および第2の硬質の基板部分は柔軟な基板部分によって互いに結合されているので、第1および第2の硬質の基板部分の相互のアライメントを、柔軟な基板部分の変形によって変更可能である。すなわち、第2の硬質の基板部分が柔軟な基板部分によって第1の硬質の基板部分に枢支される。そのことから、電気機械が中に配置されるハウジングへの、回路基板ないしセンサ装置の統合に関して利点が得られる。具体的には、センサ部材とエレクトロニクスコンポーネントがいずれも上に配置される、全体的に硬質の回路基板と比較して、二次元の構成余地が第3の次元で拡張される。ケーブルで互いに電気接続される複数の回路基板を有するセンサ装置と比較して、本発明による解決法は、コンポーネントの数およびそれに伴って製造コストが削減されるという利点を提供する。少なくとも1つの硬質の基板部分と、少なくとも1つの柔軟な基板部分とを有する回路基板は、従来技術から基本的には知られており、リジッドフレキシブル・回路基板とも呼ばれる。リジッドフレキシブル・回路基板は、たとえば、全体的に硬質な回路基板において回路基板の1つの領域で、回路基板の硬質の形態を惹起する素材が、たとえばFR4が、除去され、この領域に残っている条導体がラミネートで被覆されて、柔軟な基板部分を得ることによって製造することができる。センサ部材は、第1の硬質の基板部分と、第2の硬質の基板部分と、柔軟な基板部分とを通って延びる少なくとも1つの条導体によって、エレクトロニクスコンポーネントと電気接続されるのが好ましい。それに応じて、第1の硬質の基板部分、第2の硬質の基板部分、および柔軟な基板部分は、少なくともこれらの基板部分を、条導体を傷つけることなく互いに分離することができないという意味において、互いに固定的に結合される。
【0006】
好ましい実施形態では、第1の硬質の基板部分は環状ディスク状に構成されることが意図される。それにより、ハウジングへの第1の基板部分ないしセンサ装置の省スペースな統合が可能となる。柔軟な基板部分は、第1の硬質の基板部分の環状ディスク形状の径方向外側の縁部に配置されるのが好ましい。このことも、ハウジングへの回路基板の省スペースな統合に関して好ましい。第2の硬質の基板部分は、長方形に構成されるのが好ましい。
【0007】
好ましい実施形態では、センサ部材とエレクトロニクスコンポーネントは回路基板のそれぞれ異なる端面に配置されることが意図される。回路基板のそれぞれ異なる端面へのセンサ部材とエレクトロニクスコンポーネントの配置も、あとでさらに説明するように、ハウジングへの回路基板ないしセンサ装置の統合に関して利点を提供する。
【0008】
好ましい実施形態では、回路基板は第3の硬質の基板部分と、別の柔軟な基板部分とを有することが意図され、第3の硬質の基板部分は別の柔軟な基板部分によって第2の硬質の基板部分と結合され、第3の硬質の基板部分に、センサ装置を制御機器と電気接続するための接続装置が配置される。すなわち第3の硬質の基板部分は、別の柔軟な基板部分と、第2の硬質の基板部分と、柔軟な基板部分とによって、この順序で第1の硬質の基板部分と結合される。第3の硬質の基板部分が設けられ、第3の硬質の基板部分に接続装置が配置されることによって、ハウジングへの回路基板ないしセンサ装置の統合に関わるフレキシビリティがいっそう向上する。さらに、接続装置に対して作用する力が、第2の硬質の基板部分に対して直接的に伝達されるのではなく、別の柔軟な基板部分によって緩衝される。エレクトロニクスコンポーネントは、第2の硬質の基板部分と、第3の硬質の基板部分と、別の柔軟な基板部分とを通って延びる少なくとも1つの条導体によって、接続装置と電気接続されるのが好ましい。それに応じて、第2の硬質の基板部分、第3の硬質の基板部分、および別の柔軟な基板部分は、少なくともこれらの基板部分を、条導体を傷つけることなく互いに分離することができないという意味において、互いに固定的に結合される。代替的な実施形態では、別の柔軟な基板部分と第3の硬質の基板部分とが省略されるのが好ましい。この実施形態では、接続装置は第2の硬質の基板部分に配置されるのが好ましい。
【0009】
好ましい実施形態では、接続装置は、第1の接触区域と第2の接触区域とを有する少なくとも1つの導電性コネクタを有することが意図され、第1の接触区域は第3の硬質の基板部分の圧入開口部に圧入され、第2の接触区域は制御機器と電気的に接続され、または接続可能である。すなわち、第1の接触区域は圧入区域として構成される。第3の硬質の基板部分の圧入開口部に第1の接触区域が圧入されることで、回路基板とコネクタの間の機械的にロバストな電気接続が回路基板側で提供される。第2の接触区域は差込区域として構成されるのが好ましい。その場合、制御機器との機械的にロバストな接続を簡易な方式で成立させることができ、それはすなわち、差込区域として構成される第2の接触区域が制御機器側のプラグ収容部と差込接続されることによる。コネクタは打抜き接触部品として構成されるのが好ましい。接続装置は複数の導電性コネクタを有するのが好ましい。
【0010】
コネクタは折曲されて構成されるのが好ましい。すなわちコネクタは、第1の脚部と、第1の脚部に対して折曲されてアライメントされた第2の脚部とを有する。第1の脚部は第1の接触区域を有し、第2の脚部は第2の接触区域を有するのが好ましい。コネクタは80°から100°だけ、特別に好ましくは約90°だけ、折曲されるのが好ましい。
【0011】
本発明による駆動装置は、回転可能に支承されたロータを有する、ハウジングの中に配置された電気機械を有し、ならびに、ロータの回転位置を検出するためにハウジング固定されて配置されたセンサ装置を有する。駆動装置は請求項7の構成要件をもって、センサ装置の本発明に基づく構成を有することを特徴とする。すでに述べた利点が、そこからも得られる。その他の好ましい構成要件と構成要件組合せは、上記の記述から、ならびに特許請求の範囲から、明らかとなる。ロータは、ハウジングの中で回転可能に支承された駆動シャフトに回転不能に配置されるのが好ましい。センサ装置の少なくとも回路基板はハウジングの中に配置されるのが好ましい。
【0012】
好ましい実施形態では、駆動装置はエンドシールドを有し、センサ装置の回路基板はエンドシールドに取り付けられることが意図される。エンドシールドは、電気機械を覆う、ハウジングのハウジングカバーである。典型的には、駆動装置の駆動シャフトはエンドシールドによって回転可能に支承される。そのためにエンドシールドは、駆動シャフトとエンドシールドの間で作用する回転軸受を担持するのが好ましい。エンドシールドに回路基板が取り付けられることで、一方では、回路基板の機械的にロバストな取付を実現することができる。さらに、ハウジングへの回路基板の省スペースな統合を実現することができる。そのために第1の硬質の基板部分は環状ディスク状に構成されて、駆動シャフトに対して同軸に配置されるのが特別に好ましい。
【0013】
好ましい実施形態では、エンドシールドは金属素材から製作され、回路基板は、プラスチックから製作された支持部材によってエンドシールドに取り付けられることが意図される。すなわち回路基板は、支持部材によってエンドシールドに取り付けられる。たとえば回路基板は第1の接着結合によって支持部材に取り付けられ、支持部材は第2の接着結合によってエンドシールドに取り付けられる。エンドシールドが金属素材から製作されていれば、エンドシールドは機械的に特別にロバストである。支持部材により、センサ部材が金属のエンドシールドから間隔をおき、回路基板の通電される配線ないし条導体が金属のエンドシールドから電気絶縁されることが実現される。少なくとも第1の硬質の基板部分は支持部材に直接的に取り付けられるのが好ましい。
【0014】
代替的な実施形態では、エンドシールドはプラスチックから製作され、回路基板はエンドシールドに直接的に取り付けられることが意図されるのが好ましい。それにより、上述した実施形態と比較したときにコンポーネントの個数を減らすことができる。特に、回路基板を担持する支持部材が省略される。回路基板は、接着結合によってエンドシールドと直接的に結合されるのが好ましい。すなわち、一方のエンドシールドおよび他方の回路基板と直接接触する接着剤層が存在する。回路基板は、少なくとも1つの取付手段によってエンドシールドと直接的に結合されるのが好ましい。すなわち、エンドシールドとも回路基板とも直接接触する少なくとも1つの取付手段が存在する。回路基板は、係止結合によってエンドシールドに直接的に取り付けられるのが好ましい。たとえば、そのために回路基板がエンドシールドの保持突起に係合する。少なくとも第1の硬質の基板部分がエンドシールドに直接的に取り付けられるのが好ましい。
【0015】
好ましい実施形態では、第1の硬質の基板部分はロータの回転軸に対して垂直にアライメントされ、第2の硬質の基板部分はロータの回転軸に対して平行にアライメントされることが意図される。すなわち第1および第2の硬質の基板部分は、互いに垂直にアライメントされる。第1および第2の硬質の基板部分のこのようなアライメントにより、回路基板によって径方向で必要とされる設計スペースを削減することができる。上で述べたとおり、センサ部材とエレクトロニクスコンポーネントは、回路基板のそれぞれ異なる端面に配置されるのが好ましい。それにより、第1および第2の硬質の基板部分が互いに垂直にアライメントされていれば、一方ではセンサ部材がロータのほうを向き、他方ではエレクトロニクスコンポーネントが第2の硬質の基板部分の径方向内側に配置されることを実現することができる。そうすればエレクトロニクスコンポーネントが、第2の硬質の基板部分の径方向外側に配置される導電性のモータ相引込線に対して、第2の硬質の基板部分によって遮蔽される。第2および第3の硬質の基板部分は互いに折曲されてアライメントされるのが好ましい。たとえば第2および第3の硬質の基板部分の間の角度は15°から30°、特別に好ましくは20°である。エンドシールドがプラスチックから製作される場合、エンドシールドは少なくとも1つの保持構造を有するのが好ましく、この保持構造によって第2の硬質の基板部分および/または第3の硬質の基板部分がエンドシールドに形状接合式に取り付けられる。エンドシールドが金属素材から製作される場合、支持部材は少なくとも1つの保持構造を有するのが好ましく、この保持構造によって第2の硬質の基板部分および/または第3の硬質の基板部分が支持部材に形状接合式に取り付けられる。このような保持構造により、第1および第2の硬質の基板部分の相互の所望のアライメントが維持されることが保証される。
【0016】
好ましい実施形態では、エンドシールドは少なくとも1つの軸方向破断部を有し、コネクタの少なくとも第2の接触区域は軸方向破断部を通って突き出すことが意図される。すなわちコネクタの第2の接触区域は少なくとも区域的に、回路基板とは異なるエンドシールドの側に配置される。それにより、第2の接触区域へのアクセス性が改善され、それによって接続装置への制御機器の接続が簡易化される。
【0017】
駆動装置は、エンドシールドに配置された、コネクタの第2の接触区域を少なくとも部分領域で径方向に包囲する、プラスチックから製作されるプラグ案内部を有するのが好ましい。プラグ案内部によって、コネクタの第2の接触区域と制御機器側のプラグ収容部との差込接続を簡易化することができる。たとえば、そのためにプラグ収容部を担持する接触部材がプラグ案内部に合わせて形状適合化されて、接触部材をプラグ案内部の中へクリアランスなしに差込可能であるようにされる。プラグ案内部はスリーブ状に、ないしは案内スリーブとして、構成されるのが好ましい。エンドシールドがプラスチックから製作される場合、プラグ案内部はエンドシールドと一体的に構成されるのが好ましい。エンドシールドが金属素材から製作される場合、プラグ案内部はエンドシールドとは別個に構成されて、エンドシールドに取り付けられるのが好ましい。その場合、たとえばプラグ案内部はエンドシールドの軸方向破断部に挿入されて、係止結合によりエンドシールドに取り付けられる。
【0018】
ブレーキ設備のための本発明による圧力発生器は、ポンプ装置と、ポンプ装置を操作するための駆動装置とを有する。圧力発生器は請求項14の構成要件をもって、駆動装置の本発明による構成を有することを特徴とする。そこからも、すでに挙げた利点が得られる。その他の好ましい構成要件と構成要件組合せは、上記の説明ならびに特許請求の範囲から明らかとなる。
【0019】
次に、図面を参照しながら本発明について詳しく説明する。図面は次のものを示す。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【
図1】ブレーキ設備のための圧力発生器を示す斜視図である。
【
図3】駆動装置のエンドシールドとセンサ装置である。
【
図5】第2の実施例に基づくエンドシールドとセンサ装置である。
【
図7】第3の実施例に基づくエンドシールドとセンサ装置である。
【
図8】第3の実施例に基づくエンドシールドとセンサ装置を示す別の図面である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
図1は、自動車の液圧ブレーキ設備のための圧力発生器1の簡略化した図面を示している。圧力発生器1は、電気式の駆動装置2と、少なくとも1つの流体ポンプを有するポンプ装置3とを有している。駆動装置2のハウジング4は、複数の取付手段5によってポンプ装置3のハウジング6に取り付けられている。本例では、ハウジング4はカップ状に構成されている。駆動装置2は、ポンプ装置3の流体ポンプを操作するために構成される。そのために駆動装置2は、ハウジング4の中に配置された、したがって
図1には見えていない、電気機械7を有している。さらに圧力発生器1は、機械7を制御するための制御機器8を有している。ポンプ装置3は、一方の駆動装置2と他方の制御機器8との間に配置されている。
【0022】
図2は、駆動装置2の断面図を示している。
図2から見て取れるように、駆動装置2は、駆動装置2のハウジング4の中で回転軸11を中心として回転可能に支承された駆動シャフト10を有している。駆動シャフト10は、図面の見やすさの理由から図示していない伝動装置によって、ポンプ装置3の流体ポンプと作用接続されている。この伝動装置はプラネタリギヤであるのが好ましく、プラネタリギヤのサンギヤが駆動シャフト10に回転不能に配置される。
【0023】
電気機械7は、駆動シャフト10に回転不能に配置されたロータ12を有している。ロータ12の回転軸は、駆動シャフト10の回転軸11に相当する。さらに電気機械4は、ハウジング固定されて配置されたステータ13を有している。ステータ13は、図面の見やすさの理由から図示していない多相のモータ巻線を有していて、これがロータ12の周りに配分されて配置されて、モータ巻線への適当な通電によってロータ12およびこれに伴って駆動シャフト10が回転可能ないし駆動可能であるようになっている。
【0024】
さらに駆動装置2は、ハウジング固定されて配置されたエンドシールド14を有している。
図2に示す実施例では、エンドシールド14はプラスチックから製作されている。エンドシールド14は電気機械7を覆い、その意味において、ハウジング3の一種のハウジングカバーを形成する。エンドシールド14は、駆動シャフト10を支承するために構成されている。そのためにエンドシールド14は、軸方向に延びるスリーブ状の軸受区域15を有している。軸受区域15と駆動シャフト10の間に、図には見えていない回転軸受が配置されるのが好ましく、これはたとえば転動体軸受である。さらにエンドシールド14は、軸方向に延びるスリーブ状の取付区域16を有している。取付区域16により、たとえば摩擦接合結合、接着結合、少なくとも1つの取付手段などによって、エンドシールド14がハウジング4に取り付けられる。
【0025】
さらに駆動装置2は、ロータ12の回転位置を検出するために構成された、ハウジング固定されて配置されたセンサ装置17を有している。センサ装置17はエンドシールド14に取り付けられている。センサ装置17の構成については、あとで
図2,3,4Aおよび4Bとの関連で詳しく説明する。そのために
図3は、エンドシールド14に取り付けられたセンサ装置17の別の図面を示している。
図4Aは、センサ装置17の裏面図をエンドシールド14なしに示している。
図4Bは、センサ装置17の前面図をエンドシールド14なしに示している。
【0026】
センサ装置17は、リジットフレキシブル・回路基板18として構成された回路基板18を有している。回路基板18は、第1の硬質の基板部分19を有している。各図面に見られるとおり、第1の硬質の基板部分19は環状ディスク状に構成されている。さらに回路基板18は、第2の硬質の基板部分20を有している。本例では、第2の硬質の基板部分20は長方形に構成されている。第2の硬質の基板部分20は、柔軟な基板部分21により、第1の硬質の基板部分19と結合されている。その意味において、第2の硬質の基板部分20は第1の硬質の基板部分19に枢支され、それにより、第1の硬質の基板部分19と第2の硬質の基板部分20の相互のアライメントを、柔軟な基板部分21の変形によって変更可能である。各図面から明らかなように、柔軟な基板部分21は、第1の硬質の基板部分19の環状ディスク形状の径方向外側の縁部22に配置されている。さらに柔軟な基板部分21は、第2の硬質の基板部分20の第1の縁部23に配置されている。さらに回路基板18は、第3の硬質の基板部分24を有している。第3の硬質の基板部分24は、別の柔軟な基板部分25によって、第2の硬質の基板部分20と結合されている。その意味において、第3の硬質の基板部分24は第2の硬質の基板部分20に枢支され、それにより、第2の硬質の基板部分20と第3の硬質の基板部分24の相互のアライメントを、別の柔軟な基板部分25の変形によって変更可能である。
図4Aおよび4Bから明らかなように、第3の硬質の基板部分24は本例では長方形に構成されている。別の柔軟な基板部分25は、第1の縁部23に対して垂直にアライメントされた、第2の硬質の基板部分20の第2の縁部26に配置されている。
【0027】
センサ装置17は、第1の硬質の基板部分19に配置されたセンサ部材27を有している。本例では、センサ装置17は誘導センサ17として構成される。そのためにセンサ部材27は、本例では1つの送信コイル28と2つの受信コイル29とを有しており、コイル28および29は第1の硬質の基板部分19の上の条導体として構成されている。
【0028】
さらにセンサ装置17は、第2の硬質の基板部分20に配置されたエレクトロニクスコンポーネント30を有している。本例では、エレクトロニクスコンポーネント30は特定用途向け集積回路(ASIC)である。エレクトロニクスコンポーネント30はセンサ部材27と電気接続されており、センサ部材27のセンサ信号を復調ないし処理するために構成される。
【0029】
さらにセンサ装置17は、センサ装置17を制御機器8と電気接続するための接続装置31を有している。接続装置31は、本例では、第3の硬質の基板部分24に配置されている。接続装置31はエレクトロニクスコンポーネント30と電気接続される。接続装置31は、複数の導電性のコネクタ32を有している。本例では、4つの導電性のコネクタ32が存在しており、
図4Aに示すセンサ装置17では、コネクタ32はまだ回路基板18に配置されておらず、
図4Bに示すセンサ装置17で初めて、2つのコネクタ32が回路基板18に配置されている。
【0030】
コネクタ32はそれぞれ第1の接触区域33を有している。第1の接触区域33は、第3の硬質の基板部分24のそれぞれ異なる圧入開口部34に圧入される。さらにコネクタ32は、それぞれ第2の接触区域35を有している。第2の接触区域35は制御機器8と電気的に接続されており、または接続可能である。本例では、第2の接触区域35は差込区域35として構成されている。この差込区域35に制御機器側のプラグ収容部を外嵌して、センサ装置17を制御機器8と電気接続することができる。コネクタ32は本例では折曲されて構成されている。
図2および3から明らかなように、第1の接触区域33と第2の接触区域35との間の角度は本例では90°である。
【0031】
回路基板18は、第1の端面36と第2の端面37を有している。第1の端面36は以下においては前面36と呼ぶ。第2の端面37は、以下においては裏面37と呼ぶ。前面36は、第1の硬質の基板部分19の前面区域36Aと、第2の硬質の基板部分20の前面区域36Bと、第3の硬質の基板部分24の前面区域36Cとによって形成される。裏面37は、第1の硬質の基板部分19の裏面区域37Aと、第2の硬質の基板部分20の裏面区域37Bと、第3の硬質の基板部分24の裏面区域37Cとによって形成される。硬質の基板部分19,20および24が、
図4Aおよび4Bに示すように、互いに平行にアライメントされて同一の高さに配置される場合、前面区域36A,36Bおよび36Cは同一の平面に位置する。硬質の基板部分19,20および24が、
図2および3に示すように、互いに傾いてアライメントされる場合、前面区域36A,36Bおよび36Cも互いに傾いてアライメントされる。同様のことは、裏面区域37A,37Bおよび37Cにも当てはまる。
【0032】
センサ装置17のセンサ部材27は、第1の硬質の基板部分19の前面区域36Aに配置されている。エレクトロニクスコンポーネント30は、第2の硬質の基板部分20の裏面区域37Bに配置されている。すなわちセンサ部材27とエレクトロニクスコンポーネント30は、回路基板18のそれぞれ異なる端面に配置されている。
【0033】
以下において、エンドシールド14へのセンサ装置17の取付について、
図2および3を援用しながら詳しく説明する。センサ装置17がエンドシールド14に取り付けられているとき、第1の硬質の回路基板19は駆動シャフト10に対して同軸に配置される。このとき第1の硬質の基板部分19の前面区域36Aはロータ12のほうを向き、それによりセンサ部材27はロータ12に、ないしはロータ12と回転不能に連結された測定値検出器38に、軸方向で向かい合う。柔軟な基板部分21は、第2の硬質の基板部分20がロータ12の回転軸11に対して平行に、ないしは第1の硬質の基板部分19に対して垂直に、アライメントされるように変形されている。ここでは裏面区域37Bは径方向内側を向いており、それにより、エレクトロニクスコンポーネント30は第2の硬質の基板部分20の径方向内側に配置されている。別の柔軟な基板部分25は、第2の硬質の基板部分20と第3の硬質の基板部分24との間の角度が約20°となるように変形されている。コネクタ32の第2の接触区域35は、エンドシールド14のそれぞれ別の軸方向破断部39を通って突き出す。それに応じて第2の接触区域35は少なくとも区域的に、回路基板18とは異なる、エンドシールド14の側に配置されている。それにより、第2の接触区域35は制御機器8への接続のために容易にアクセス可能である。
【0034】
図2および3に示す実施例では、回路基板18は接着結合によってエンドシールド14に直接的に取り付けられている。この接着結合は、一方のエンドシールド14および他方の第1の硬質の基板部分19に直接接触する接着剤層40によって構成される。
【0035】
図3から明らかなように、エンドシールド14は複数の保持構造41を有していて、これらを通して第2の硬質の基板部分20と第3の硬質の基板部分24がエンドシールド14に形状接合式に取り付けられている。本例では、保持構造41はエンドシールド14と一体的に構成されている。その意味において、保持構造41はプラスチックから製作される。
【0036】
図2および3から明らかなように、駆動装置2は、第2の接触区域35を少なくとも部分領域で径方向に包囲する、案内スリーブ42の形態のプラグ案内部42を有している。本例では、プラグ案内部42はエンドシールド14と一体的に構成されている。その意味において、プラグ案内部42はプラスチックから製作される。
【0037】
図5は、第2の実施例に基づくエンドシールド14とセンサ装置17を示している。
図6は、
図5に示すセンサ装置17をエンドシールド14なしで示している。
図5および6に示す第2の実施例は、実質的に、エンドシールド14へのセンサ装置17の取付に関して、
図2,3,4Aおよび4Bに示す実施例と相違する。
【0038】
図5および6に示す第2の実施例では、センサ装置17は複数の取付手段43によってエンドシールド14に直接的に取り付けられている。そのために第1の硬質の基板部分19は径方向外側の縁部22に、圧入開口部45を有する複数の径方向突起44を有している。エンドシールド14は、圧入開口部45の数に対応する数の止まり穴46を有している。取付手段43は圧入ピン43として構成されている。圧入ピン43は、第1の端部区域47と第2の端部区域48とをそれぞれ有している。第1の端部区域47はそれぞれ異なる圧入開口部45に圧入される。第2の端部区域48はそれぞれ異なる止まり穴46に圧入される。
【0039】
図7および8は、第3の実施例に基づくエンドシールド14とセンサ装置17を示している。第3の実施例では、エンドシールド14は金属素材から製作されている。回路基板18は、プラスチックから製作された支持部材49によって、エンドシールド14に取り付けられている。支持部材49はエンドシールド14と第1の硬質の基板部分19との間に配置される。本例では、支持部材49は第1の接着結合によってエンドシールド14に取り付けられている。そのために、エンドシールド14および支持部材49と直接接触する第1の接着剤層50がある。第1の硬質の基板部分19は、第2の接着結合によって、支持部材49に取り付けられている。そのために、支持部材49および第1の硬質の基板部分19と直接接触する第2の接着剤層51がある。
【0040】
図8から明らかなように、支持部材49は複数の保持構造52を有していて、これらによって第2の硬質の基板部分20と第3の硬質の基板部分24とが支持部材49に形状接合式に取り付けられる。保持構造52は支持部材49と一体的に構成されており、その意味においてプラスチックから製作される。
【0041】
図8から明らかなように、エンドシールド14は、複数の軸方向破断部39に代えて、ただ1つの軸方向破断部53を有していて、これを通ってコネクタ32の第2の接触区域35が突き出す。プラグ案内部42は、
図7および8に示す第3の実施例では、軸方向破断部53に差し込まれて係止結合によりエンドシールド14に取り付けられる、プラスチックから製作されるコンポーネント54の一部である。
【符号の説明】
【0042】
1 圧力発生器
2 駆動装置
3 ポンプ装置
4 ハウジング
7 電気機械
8 制御機器
11 回転軸
12 ロータ
14 エンドシールド
17 センサ装置
18 回路基板
19 第1の硬質の基板部分
20 第2の硬質の基板部分
21 柔軟な基板部分
24 第3の硬質の基板部分
25 別の柔軟な基板部分
27 センサ部材
30 エレクトロニクスコンポーネント
31 接続装置
32 コネクタ
33 第1の接触区域
34 圧入開口部
35 第2の接触区域
36,37 回路基板の端面
39 軸方向破断部
42 プラグ案内部
49 支持部材
53 軸方向破断部
【手続補正書】
【提出日】2024-02-13
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つのセンサ部材(27)と、前記センサ部材(27)と電気接続された少なくとも1つのエレクトロニクスコンポーネント(30)とを有する、電気機械のロータの回転位置を検出するセンサ装置であって、前記センサ部材(27)と前記エレクトロニクスコンポーネント(30)は前記センサ装置(17)の共通の回路基板(18)に配置される、センサ装置において、前記回路基板(18)は、少なくとも1つの第1の硬質の基板部分(19)と、第2の硬質の基板部分(20)と、柔軟な基板部分(21)とを有し、前記第2の硬質の基板部分(20)は前記柔軟な基板部分(21)によって前記第1の硬質の基板部分(19)と結合され、前記センサ部材(27)は前記第1の硬質の基板部分(19)に配置され、前記エレクトロニクスコンポーネント(30)は前記第2の硬質の基板部分(20)に配置されることを特徴とする、センサ装置。
【請求項2】
前記第1の硬質の基板部分(19)は環状ディスク状に構成されることを特徴とする、請求項1に記載のセンサ装置。
【請求項3】
前記センサ部材(27)と前記エレクトロニクスコンポーネント(30)は前記回路基板(18)のそれぞれ異なる端面(36,37)に配置されることを特徴とする、請求項
1に記載のセンサ装置。
【請求項4】
前記回路基板(18)は第3の硬質の基板部分(24)と別の柔軟な基板部分(25)とを有し、前記第3の硬質の基板部分(24)は前記別の柔軟な基板部分(25)によって前記第2の硬質の基板部分(20)と結合され、前記第3の硬質の基板部分(25)に、前記センサ装置(17)を制御機器(8)と電気接続するための接続装置(31)が配置されることを特徴とする、請求項
1に記載のセンサ装置。
【請求項5】
前記接続装置(31)は第1の接触区域(33)と第2の接触区域(35)とを有する少なくとも1つの導電性コネクタ(32)を有し、前記第1の接触区域(33)は前記第3の硬質の基板部分(24)の圧入開口部(34)に圧入され、前記第2の接触区域(35)は前記制御機器(8)と電気的に接続され、または接続可能であることを特徴とする、請求項4に記載のセンサ装置。
【請求項6】
前記コネクタ(32)は折曲されて構成されることを特徴とする、請求項5に記載のセンサ装置。
【請求項7】
回転可能に支承されたロータ(12)を有する、ハウジング(4)の中に配置された電気機械(7)と、前記ロータ(12)の回転位置を検出するためにハウジング固定されて配置されたセンサ装置(17)とを有する駆動装置において、請求項1から6までのいずれか1項に記載のセンサ装置(17)の構成を有することを特徴とする、駆動装置。
【請求項8】
前記駆動装置(2)はエンドシールド(14)を有し、前記センサ装置(17)の前記回路基板(18)は前記エンドシールド(14)に取り付けられることを特徴とする、請求項7に記載の駆動装置。
【請求項9】
前記エンドシールド(14)は金属素材から製作され、前記回路基板(18)はプラスチックから製作される支持部材(49)によって前記エンドシールド(14)に取り付けられることを特徴とする、請求項8に記載の駆動装置。
【請求項10】
前記エンドシールド(14)はプラスチックから製作され、前記回路基板(18)は前記エンドシールド(14)に直接的に取り付けられることを特徴とする、請求項8に記載の駆動装置。
【請求項11】
前記第1の硬質の基板部分(19)は前記ロータ(12)の回転軸(11)に対して垂直にアライメントされ、前記第2の硬質の基板部分(20)は前記ロータ(12)の回転軸(11)に対して平行にアライメントされることを特徴とする、請求項
7に記載の駆動装置。
【請求項12】
前記エンドシールド(14)は少なくとも1つの軸方向破断部(39,53)を有し、少なくとも前記コネクタ(32)の前記第2の接触区域(35)は前記軸方向破断部(39,53)を通って突き出すことを特徴とする、請求項
8に記載の駆動装置。
【請求項13】
前記エンドシールド(14)に配置され、前記コネクタ(32)の前記第2の接触区域(35)を少なくとも部分領域で径方向に包囲する、プラスチックから製作されたプラグ案内部(42)を有することを特徴とする、請求項12に記載の駆動装置。
【請求項14】
ポンプ装置(3)と、前記ポンプ装置(3)を操作するための駆動装置(2)とを有する、ブレーキ設備のための圧力発生器において、請求項
7に記載の駆動装置(2)の構成を有することを特徴とする、圧力発生器。
【国際調査報告】