(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-08-29
(54)【発明の名称】疑似実験器具代替物およびそのための方法
(51)【国際特許分類】
B65G 1/00 20060101AFI20240822BHJP
【FI】
B65G1/00 521A
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024508925
(86)(22)【出願日】2022-08-12
(85)【翻訳文提出日】2024-04-12
(86)【国際出願番号】 US2022074916
(87)【国際公開番号】W WO2023019250
(87)【国際公開日】2023-02-16
(32)【優先日】2021-08-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2022-08-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】524056536
【氏名又は名称】アゼンタ ユーエス、インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110001896
【氏名又は名称】弁理士法人朝日奈特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】クロケット、エチエンヌ ピー
(72)【発明者】
【氏名】グリムウッド、ロビン
(72)【発明者】
【氏名】ハーディング、デイビッド エイ
【テーマコード(参考)】
3F022
【Fターム(参考)】
3F022BB02
3F022CC05
3F022EE01
3F022FF01
3F022JJ14
3F022KK20
3F022MM11
3F022NN02
3F022QQ03
3F022QQ17
(57)【要約】
実験器具ユニットおよび実験器具デバイスのうちの1つまたは複数において配置されるサンプル検体を保管するための温度制御サンプル検体ラボラトリ保管システムであって、システムが、その中に保管場所を有する保管アレイを有する冷凍チャンバであって、保管場所の各々が、保管場所ごとに少なくとも1つの実験器具ユニットおよび実験器具デバイスをその中に保持するように構成され、保管場所が、実験器具ユニットの保管および実験器具デバイスの保管のうちの1つまたは複数の保管の所定の容量を画定し、アレイが所定のエリアを有する、冷凍チャンバと、所定の特性を有する少なくとも1つの疑似実験器具代替物であって、所定の特性は、(1つまたは複数の)疑似実験器具代替物、ならびに、実験器具ユニットおよび実験器具デバイスが、実験器具ユニットおよび実験器具デバイスに交換される(1つまたは複数の)疑似実験器具代替物を保持する各保管場所に関して交換可能であるように、実験器具ユニットおよび実験器具デバイスを模擬する、少なくとも1つの疑似実験器具代替物とを含む、温度制御サンプル検体ラボラトリ保管システム。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
実験器具ユニットおよび実験器具デバイスのうちの1つまたは複数において配置されるサンプル検体を保管するための温度制御サンプル検体ラボラトリ保管システムであって、前記温度制御サンプル検体ラボラトリ保管システムが、
冷凍チャンバであって、前記冷凍チャンバが、所定の保管場所を有する保管アレイをその中に有し、前記所定の保管場所の各々が、保管場所ごとに前記実験器具ユニットおよび前記実験器具デバイスのうちの1つまたは複数のうちの少なくとも1つをその中に保持するように構成され、前記所定の保管場所が、前記保管アレイの前記実験器具ユニットの保管および前記実験器具デバイスの保管のうちの1つまたは複数の保管の所定の容量を画定し、前記保管アレイが、所定のエリアを有する、冷凍チャンバと、
所定の特性を有する少なくとも1つの疑似実験器具代替物であって、前記所定の特性は、前記少なくとも1つの疑似実験器具代替物、ならびに、前記実験器具ユニットおよび前記実験器具デバイスのうちの1つまたは複数のうちの対応する1つが、前記実験器具ユニットおよび前記実験器具デバイスのうちの1つまたは複数のうちの対応する1つに交換される前記少なくとも1つの疑似実験器具代替物を保持する各保管場所に関して交換可能であるように、前記実験器具ユニットおよび前記実験器具デバイスのうちの1つまたは複数のうちの対応する1つを模擬する、少なくとも1つの疑似実験器具代替物と
を備え、
前記保管場所において保持される前記少なくとも1つの疑似実験器具代替物は、前記保管アレイの前記実験器具ユニットの保管および前記実験器具デバイスの保管のうちの1つまたは複数の保管の、所定のエリアの、前記所定の容量が、前記保管場所において保持される前記少なくとも1つの疑似実験器具代替物によって制約されないように、前記保管アレイの内部に配置される、
温度制御サンプル検体ラボラトリ保管システム。
【請求項2】
前記保管アレイの前記実験器具ユニットの保管および前記実験器具デバイスの保管のうちの1つまたは複数の保管の前記所定の容量が、前記保管場所において保持される前記少なくとも1つの疑似実験器具代替物とは無関係に最大容量のままである、請求項1記載の温度制御サンプル検体ラボラトリ保管システム。
【請求項3】
前記少なくとも1つの疑似実験器具代替物の前記所定の特性は、交換可能な前記実験器具ユニットおよび実験器具デバイスのうちの1つまたは複数のうちのそれぞれの1つの第2の熱質量特性に類似する第1の熱質量特性を有する、請求項1記載の温度制御サンプル検体ラボラトリ保管システム。
【請求項4】
前記第1の熱質量特性および前記第2の熱質量特性は、特性および大きさの点で同じである、請求項3記載の温度制御サンプル検体ラボラトリ保管システム。
【請求項5】
前記温度制御サンプル検体ラボラトリ保管システムは、自動化され、自動化搬送部をさらに備え、
前記自動化搬送部は、前記少なくとも1つの疑似実験器具代替物の追加および前記保管アレイからの取り出しを、前記実験器具ユニットおよび前記実験器具デバイスのうちの1つまたは複数のうちの対応する1つの追加および前記保管アレイからの取り出しと釣り合わせるように構成される、
請求項1記載の温度制御サンプル検体ラボラトリ保管システム。
【請求項6】
前記保管アレイにわたって前記保管アレイの充填を最大にするように、前記少なくとも1つの疑似実験器具代替物の追加および取り出しは、前記実験器具ユニットおよび前記実験器具デバイスのうちの1つまたは複数のうちの対応する1つの追加および取り出しと釣り合わせられる、請求項5記載の温度制御サンプル検体ラボラトリ保管システム。
【請求項7】
前記自動化搬送部は、把持部を有し、前記把持部は、前記保管アレイの充填が、前記実験器具ユニットおよび前記実験器具デバイスのうちの1つまたは複数の追加および各保管場所からの取り出しによって、前記保管アレイにわたって略一定であるように、各保管場所において、前記実験器具ユニットおよび前記実験器具デバイスのうちの1つまたは複数と係合し、前記実験器具ユニットおよび前記実験器具デバイスのうちの1つまたは複数を前記少なくとも1つの疑似実験器具代替物と交換することを自動的に行い、その逆を自動的に行うように構成される、請求項5記載の温度制御サンプル検体ラボラトリ保管システム。
【請求項8】
前記把持部は、
前記自動化搬送部の前記把持部によって保持される前記実験器具ユニットおよび前記実験器具デバイスのうちの1つまたは複数を保持するための保持場所と、
前記把持部によって保持される前記少なくとも1つの疑似実験器具代替物を保持し、各保管場所において前記実験器具ユニットおよび前記実験器具デバイスのうちの1つまたは複数と前記疑似実験器具代替物とを互いに交換するための予備の保持場所と
を有する、請求項7記載の温度制御サンプル検体ラボラトリ保管システム。
【請求項9】
前記少なくとも1つの疑似実験器具代替物は、各保管場所に保持される前記少なくとも1つの疑似実験器具代替物が、前記冷凍チャンバの冷却とは別個の、前記保管アレイの各他の保管場所にわたる熱平衡を持続させる所定の熱慣性バイアスをもたらすように、構成され、かつ、前記保管アレイの内部に配置される、請求項1記載の温度制御サンプル検体ラボラトリ保管システム。
【請求項10】
前記少なくとも1つの疑似実験器具代替物は、前記保管場所において前記実験器具ユニットおよび前記実験器具デバイスのうちの1つまたは複数を保持するのと交換に、前記少なくとも1つの疑似実験器具代替物を保持する前記保管場所の内部から熱平衡をもたらす、請求項1記載の温度制御サンプル検体ラボラトリ保管システム。
【請求項11】
前記温度制御サンプル検体ラボラトリ保管システムは、前記冷凍チャンバの中に、前記少なくとも1つの疑似実験器具代替物のためのバッファをさらに備え、前記バッファは、前記保管アレイおよび前記保管アレイの各保管場所とは別個である、請求項1記載の温度制御サンプル検体ラボラトリ保管システム。
【請求項12】
前記冷凍チャンバの前記保管アレイは、
サンプル容器保持プレート、
サンプル容器保持トレイ、
プレートホルダ、
トレイホルダ、
サンプル保持ラック、
サンプル保持ボックス、ならびに
保管されたアレイにおいてサンプル容器保持プレート、サンプル容器保持トレイ、プレートホルダ、トレイホルダ、サンプル保持ラック、およびサンプル保持ボックスのうちの1つまたは複数を保持するように配置される持ち運び可能または固定のストアラック
のうちの少なくとも1つである、
請求項1記載の温度制御サンプル検体ラボラトリ保管システム。
【請求項13】
前記実験器具デバイスは、前記保管アレイへ、および前記保管アレイから持ち運び可能であり、前記保管アレイの各保管場所の中へと挿入可能であり、前記保管アレイの各保管場所から取り出し可能であり、
前記実験器具デバイスは、
サンプル容器保持プレート、
サンプル容器保持トレイ、
プレートホルダ、
トレイホルダ、
サンプル保持ラック、
サンプル保持ボックス、ならびに
持ち運び可能なストアラックであって、前記持ち運び可能なストアラックは、前記持ち運び可能なストアラックの中の保管されたアレイにおいてサンプル容器保持プレート、サンプル容器保持トレイ、プレートホルダ、トレイホルダ、サンプル保持ラック、およびサンプル保持ボックスのうちの1つまたは複数を保持するように配置され、前記持ち運び可能なストアラックは、前記冷凍チャンバの中に配列されるストアラック保管場所の中へと挿入可能であり、前記ストアラック保管場所から取り出し可能である、持ち運び可能なストアラック
のうちの少なくとも1つである、
請求項1記載の温度制御サンプル検体ラボラトリ保管システム。
【請求項14】
前記実験器具ユニットは、バイアル、チューブ、カセット、およびマイクロウェルプレートのうちの少なくとも1つである、請求項1記載の温度制御サンプル検体ラボラトリ保管システム。
【請求項15】
前記実験器具ユニットは、単一構造の持ち運び可能な検体サンプル容器である、請求項1記載の温度制御サンプル検体ラボラトリ保管システム。
【請求項16】
前記実験器具デバイスは各々、少なくとも1つの実験器具ユニットのための持ち運び可能な実験器具ユニットホルダである、請求項1記載の温度制御サンプル検体ラボラトリ保管システム。
【請求項17】
保管場所に保持される前記少なくとも1つの疑似実験器具代替物、および、別の保管場所に保持される別の疑似実験器具代替物が、前記冷凍チャンバの冷却とは別個の、前記保管アレイの各他の保管場所にわたる熱平衡の維持において協働するよう、熱移送リンクにわたって互いに連通するように、複数の疑似実験器具代替物が成形される、請求項1記載の温度制御サンプル検体ラボラトリ保管システム。
【請求項18】
対応する実験器具ユニットまたは実験器具デバイスの前記少なくとも1つの疑似実験器具代替物は、前記対応する実験器具ユニットまたは実験器具デバイスに各々が対応する他の異なる交換可能な疑似実験器具代替物から選択可能であり、前記異なる疑似実験器具代替物の各々は、異なる熱質量特性を有する、請求項1記載の温度制御サンプル検体ラボラトリ保管システム。
【請求項19】
異なる疑似実験器具代替物であって、前記異なる疑似実験器具代替物のうちの少なくとも1つが別のものとは異なる熱質量を有する、異なる疑似実験器具代替物が、前記保管アレイにわたる少なくとも1つの軸における所定の熱慣性プロファイルまたは勾配を提供するように、前記保管アレイの保管場所において配置される、請求項18記載の温度制御サンプル検体ラボラトリ保管システム。
【請求項20】
異なる疑似実験器具代替物であって、前記異なる疑似実験器具代替物のうちの少なくとも1つが別のものとは異なる熱質量を有する、異なる疑似実験器具代替物が、前記少なくとも1つの疑似実験器具代替物を保持する所定の保管場所に対する少なくとも1つの軸における所定の熱慣性プロファイルまたは勾配を提供するように、前記保管アレイの保管場所において配置される、請求項18記載の温度制御サンプル検体ラボラトリ保管システム。
【請求項21】
前記少なくとも1つの疑似実験器具代替物は、前記保管場所において予め装填される、請求項1記載の温度制御サンプル検体ラボラトリ保管システム。
【請求項22】
実験器具ユニットおよび実験器具デバイスのうちの1つまたは複数において配置されるサンプル検体を保管するための温度制御サンプル検体ラボラトリ保管システムであって、前記温度制御サンプル検体ラボラトリ保管システムが、
冷凍チャンバであって、前記冷凍チャンバが、所定の保管場所を有する保管アレイをその中に有し、前記所定の保管場所の各々が、保管場所ごとに前記実験器具ユニットおよび前記実験器具デバイスのうちの1つまたは複数のうちの少なくとも1つをその中に保持するように構成され、前記所定の保管場所が、前記保管アレイの前記実験器具ユニットの保管および前記実験器具デバイスの保管のうちの1つまたは複数の保管の所定の容量を画定し、前記保管アレイが、所定のエリアを有する、冷凍チャンバと、
所定の特性を有する少なくとも1つの疑似実験器具代替物であって、前記所定の特性は、前記実験器具ユニットおよび前記実験器具デバイスのうちの1つまたは複数、ならびに、前記少なくとも1つの疑似実験器具代替物が、前記保管場所において互いに交換されるように、前記少なくとも1つの疑似実験器具代替物、ならびに、前記実験器具ユニットおよび前記実験器具デバイスのうちの1つまたは複数のうちの対応する1つが、前記実験器具ユニットおよび前記実験器具デバイスのうちの1つまたは複数を保持するための各保管場所において交換可能であるように、前記実験器具ユニットおよび前記実験器具デバイスのうちの1つまたは複数のうちの対応する1つを模擬する、少なくとも1つの疑似実験器具代替物と
を備え、
前記保管場所において保持される前記少なくとも1つの疑似実験器具代替物の配置は、前記保管アレイの前記実験器具ユニットの保管および前記実験器具デバイスの保管のうちの1つまたは複数の保管の、所定のエリアの、前記所定の容量が最大に維持されるように、前記保管アレイにわたって制約されない、
温度制御サンプル検体ラボラトリ保管システム。
【請求項23】
前記保管アレイの前記実験器具ユニットの保管および前記実験器具デバイスの保管のうちの1つまたは複数の保管の前記所定の容量が、前記保管場所において保持される前記少なくとも1つの疑似実験器具代替物とは無関係に最大容量のままである、請求項22記載の温度制御サンプル検体ラボラトリ保管システム。
【請求項24】
前記少なくとも1つの疑似実験器具代替物の前記所定の特性は、交換可能な実験器具ユニットおよび実験器具デバイスのうちの1つまたは複数のうちのそれぞれの1つの第2の熱質量特性に類似する第1の熱質量特性を有する、請求項22記載の温度制御サンプル検体ラボラトリ保管システム。
【請求項25】
前記第1の熱質量特性および前記第2の熱質量特性は、特性および大きさの点で同じである、請求項24記載の温度制御サンプル検体ラボラトリ保管システム。
【請求項26】
前記温度制御サンプル検体ラボラトリ保管システムは、自動化され、自動化搬送部をさらに備え、
前記自動化搬送部は、前記少なくとも1つの疑似実験器具代替物の追加および前記保管アレイからの取り出しを、前記実験器具ユニットおよび前記実験器具デバイスのうちの1つまたは複数のうちの対応する1つの追加および前記保管アレイからの取り出しと釣り合わせるように構成される、
請求項22記載の温度制御サンプル検体ラボラトリ保管システム。
【請求項27】
前記保管アレイにわたって前記保管アレイの充填を最大にするように、前記少なくとも1つの疑似実験器具代替物の追加および取り出しは、前記実験器具ユニットおよび前記実験器具デバイスのうちの1つまたは複数のうちの対応する1つの追加および取り出しと釣り合わせられる、請求項26記載の温度制御サンプル検体ラボラトリ保管システム。
【請求項28】
前記自動化搬送部は、把持部を有し、前記把持部は、前記保管アレイの充填が、前記実験器具ユニットおよび前記実験器具デバイスのうちの1つまたは複数の追加および各保管場所からの取り出しによって、前記保管アレイにわたって略一定であるように、各保管場所において、前記実験器具ユニットおよび前記実験器具デバイスのうちの1つまたは複数と係合し、前記実験器具ユニットおよび前記実験器具デバイスのうちの1つまたは複数を前記少なくとも1つの疑似実験器具代替物と交換することを自動的に行い、その逆を自動的に行うように構成される、請求項26記載の温度制御サンプル検体ラボラトリ保管システム。
【請求項29】
前記把持部は、
前記自動化搬送部の前記把持部によって保持される前記実験器具ユニットおよび前記実験器具デバイスのうちの1つまたは複数を保持するための保持場所と、
前記把持部によって保持される前記少なくとも1つの疑似実験器具代替物を保持し、各保管場所において前記実験器具ユニットおよび前記実験器具デバイスのうちの1つまたは複数と前記疑似実験器具代替物とを互いに交換するための予備の保持場所と
を有する、
請求項28記載の温度制御サンプル検体ラボラトリ保管システム。
【請求項30】
前記少なくとも1つの疑似実験器具代替物は、各保管場所に保持される前記少なくとも1つの疑似実験器具代替物が、前記冷凍チャンバの冷却とは別個の、前記保管アレイの各他の保管場所にわたる熱平衡を持続させる所定の熱慣性バイアスをもたらすように、構成され、かつ、前記保管アレイの内部に配置される、請求項22記載の温度制御サンプル検体ラボラトリ保管システム。
【請求項31】
前記疑似実験器具代替物は、前記保管場所において前記実験器具ユニットおよび前記実験器具デバイスのうちの1つまたは複数を保持するのと交換に、前記少なくとも1つの疑似実験器具代替物を保持する前記保管場所の内部から熱平衡をもたらす、請求項22記載の温度制御サンプル検体ラボラトリ保管システム。
【請求項32】
前記温度制御サンプル検体ラボラトリ保管システムは、前記冷凍チャンバの中に、前記少なくとも1つの疑似実験器具代替物のためのバッファをさらに備え、前記バッファは、前記保管アレイおよび前記保管アレイの各保管場所とは別個である、請求項22記載の温度制御サンプル検体ラボラトリ保管システム。
【請求項33】
前記冷凍チャンバの前記保管アレイは、
サンプル容器保持プレート、
サンプル容器保持トレイ、
プレートホルダ、
トレイホルダ、
サンプル保持ラック、
サンプル保持ボックス、ならびに
保管されたアレイにおいてサンプル容器保持プレート、サンプル容器保持トレイ、プレートホルダ、トレイホルダ、サンプル保持ラック、およびサンプル保持ボックスのうちの1つまたは複数を保持するように配置される持ち運び可能または固定のストアラック
のうちの少なくとも1つである、
請求項22記載の温度制御サンプル検体ラボラトリ保管システム。
【請求項34】
前記実験器具デバイスは、前記保管アレイへ、および前記保管アレイから持ち運び可能であり、前記保管アレイの各保管場所の中へと挿入可能であり、前記保管アレイの各保管場所から取り出し可能であり、
前記実験器具デバイスは、
サンプル容器保持プレート、
サンプル容器保持トレイ、
プレートホルダ、
トレイホルダ、
サンプル保持ラック、
サンプル保持ボックス、ならびに
持ち運び可能なストアラックであって、前記持ち運び可能なストアラックは、前記持ち運び可能なストアラックの中の保管されたアレイにおいてサンプル容器保持プレート、サンプル容器保持トレイ、プレートホルダ、トレイホルダ、サンプル保持ラック、およびサンプル保持ボックスのうちの1つまたは複数を保持するように配置され、前記持ち運び可能なストアラックは、前記冷凍チャンバの中に配列されるストアラック保管場所の中へと挿入可能であり、前記ストアラック保管場所から取り出し可能である、持ち運び可能なストアラック
のうちの少なくとも1つである、
請求項22記載の温度制御サンプル検体ラボラトリ保管システム。
【請求項35】
前記実験器具ユニットは、バイアル、チューブ、カセット、およびマイクロウェルプレートのうちの少なくとも1つである、請求項22記載の温度制御サンプル検体ラボラトリ保管システム。
【請求項36】
前記実験器具ユニットは、単一構造の持ち運び可能な検体サンプル容器である、請求項22記載の温度制御サンプル検体ラボラトリ保管システム。
【請求項37】
前記実験器具デバイスは各々、少なくとも1つの実験器具ユニットのための持ち運び可能な実験器具ユニットホルダである、請求項22記載の温度制御サンプル検体ラボラトリ保管システム。
【請求項38】
保管場所に保持される前記少なくとも1つの疑似実験器具代替物、および、別の保管場所に保持される別の疑似実験器具代替物が、前記冷凍チャンバの冷却とは別個の、前記保管アレイの各他の保管場所にわたる熱平衡の維持において協働するよう、熱移送リンクにわたって互いに連通するように、複数の疑似実験器具代替物が成形される、請求項22記載の温度制御サンプル検体ラボラトリ保管システム。
【請求項39】
対応する実験器具ユニットまたは実験器具デバイスの前記少なくとも1つの疑似実験器具代替物は、前記対応する実験器具ユニットまたは実験器具デバイスに各々が対応する他の異なる交換可能な疑似実験器具代替物から選択可能であり、前記異なる疑似実験器具代替物の各々は、異なる熱質量特性を有する、請求項22記載の温度制御サンプル検体ラボラトリ保管システム。
【請求項40】
異なる疑似実験器具代替物であって、前記異なる疑似実験器具代替物のうちの少なくとも1つが別のものとは異なる熱質量を有する、異なる疑似実験器具代替物が、前記保管アレイにわたる少なくとも1つの軸における所定の熱慣性プロファイルまたは勾配を提供するように、前記保管アレイの保管場所において配置される、請求項39記載の温度制御サンプル検体ラボラトリ保管システム。
【請求項41】
異なる疑似実験器具代替物であって、前記異なる疑似実験器具代替物のうちの少なくとも1つが別のものとは異なる熱質量を有する、異なる疑似実験器具代替物が、前記少なくとも1つの疑似実験器具代替物を保持する所定の保管場所に対する少なくとも1つの軸における所定の熱慣性プロファイルまたは勾配を提供するように、前記保管アレイの保管場所において配置される、請求項39記載の温度制御サンプル検体ラボラトリ保管システム。
【請求項42】
前記少なくとも1つの疑似実験器具代替物は、前記保管場所において予め装填される、請求項22記載の温度制御サンプル検体ラボラトリ保管システム。
【請求項43】
実験器具ユニットおよび実験器具デバイスのうちの1つまたは複数において配置されるサンプル検体を保管するための温度制御サンプル検体ラボラトリ保管システムであって、前記温度制御サンプル検体ラボラトリ保管システムが、
冷凍チャンバであって、前記冷凍チャンバが、所定の保管場所を有する保管アレイをその中に有し、前記保管場所の各々が、冷却熱平衡において保管場所ごとに前記実験器具ユニットおよび前記実験器具デバイスのうちの1つまたは複数のうちの少なくとも1つをその中に保持するように構成される、冷凍チャンバと、
少なくとも1つの疑似実験器具代替物であって、前記少なくとも1つの疑似実験器具代替物の各々が、1つまたは複数の実験器具ユニットおよび実験器具デバイスのうちの少なくとも1つの各々の熱質量と類似した所定の熱質量を有し、前記1つまたは複数の実験器具ユニットおよび実験器具デバイスのうちの少なくとも1つ、ならびに、前記少なくとも1つの疑似実験器具代替物が、前記保管場所において互いに交換されるように、前記少なくとも1つの疑似実験器具代替物、ならびに、前記実験器具ユニットおよび前記実験器具デバイスのうちの1つまたは複数のうちの少なくとも1つは、前記実験器具ユニットおよび前記実験器具デバイスのうちの1つまたは複数を保持するための各保管場所において交換可能である、少なくとも1つの疑似実験器具代替物と
を備え、
前記保管アレイにわたって各保管場所に保持される前記少なくとも1つの疑似実験器具代替物が、前記冷凍チャンバの冷却とは別個の、前記保管アレイにわたる冷却熱平衡を、熱慣性バイアスを介して、維持させるよう、所定の熱慣性バイアスをもたらすように、前記保管場所に保持される前記少なくとも1つの疑似実験器具代替物は、前記保管アレイの内部に配置される、
温度制御サンプル検体ラボラトリ保管システム。
【請求項44】
前記保管アレイにわたって各保管場所に保持される前記少なくとも1つの疑似実験器具代替物は、前記冷却熱平衡を前記保管アレイにわたって維持するように、前記冷凍チャンバの熱平衡について、熱バイアス応答をもたらす、請求項43記載の温度制御サンプル検体ラボラトリ保管システム。
【請求項45】
前記所定の保管場所は、所定のエリアの前記保管アレイに対して、前記保管アレイの前記実験器具ユニットの保管および前記実験器具デバイスの保管のうちの1つまたは複数の保管の所定の容量を画定し、前記保管アレイの前記実験器具ユニットの保管および前記実験器具デバイスの保管のうちの1つまたは複数の保管の、所定のエリアの、前記所定の容量は、前記保管場所における前記1つまたは複数の実験器具ユニットおよび実験器具デバイスのうちの少なくとも1つと交換に保持される前記少なくとも1つの疑似実験器具代替物によって制約されない、請求項44記載の温度制御サンプル検体ラボラトリ保管システム。
【請求項46】
前記温度制御サンプル検体ラボラトリ保管システムは、自動化され、自動化搬送部をさらに備え、
前記自動化搬送部は、前記少なくとも1つの疑似実験器具代替物の追加および前記保管アレイからの取り出しを、前記実験器具ユニットおよび前記実験器具デバイスのうちの1つまたは複数のうちの対応する1つの追加および前記保管アレイからの取り出しと釣り合わせるように構成される、
請求項43記載の温度制御サンプル検体ラボラトリ保管システム。
【請求項47】
前記保管アレイにわたって前記保管アレイの充填を最大にするように、前記少なくとも1つの疑似実験器具代替物の追加および取り出しは、前記実験器具ユニットおよび前記実験器具デバイスのうちの1つまたは複数のうちの対応する1つの追加および取り出しと釣り合わせられる、請求項46記載の温度制御サンプル検体ラボラトリ保管システム。
【請求項48】
前記自動化搬送部は、把持部を有し、前記把持部は、前記保管アレイの充填が、前記実験器具ユニットおよび前記実験器具デバイスのうちの1つまたは複数の追加および各保管場所からの取り出しによって、前記保管アレイにわたって略一定であるように、各保管場所において、前記実験器具ユニットおよび前記実験器具デバイスのうちの1つまたは複数と係合し、前記実験器具ユニットおよび前記実験器具デバイスのうちの1つまたは複数を前記少なくとも1つの疑似実験器具代替物と交換することを自動的に行い、その逆を自動的に行うように構成される、請求項46記載の温度制御サンプル検体ラボラトリ保管システム。
【請求項49】
前記把持部は、
前記自動化搬送部の前記把持部によって保持される前記実験器具ユニットおよび前記実験器具デバイスのうちの1つまたは複数を保持するための保持場所と、
前記把持部によって保持される前記少なくとも1つの疑似実験器具代替物を保持し、各保管場所において前記実験器具ユニットおよび前記実験器具デバイスのうちの1つまたは複数と前記疑似実験器具代替物とを互いに交換するための予備の保持場所と
を有する、
請求項48記載の温度制御サンプル検体ラボラトリ保管システム。
【請求項50】
前記少なくとも1つの疑似実験器具代替物は、前記保管場所において前記実験器具ユニットおよび前記実験器具デバイスのうちの1つまたは複数を保持するのと交換に、前記少なくとも1つの疑似実験器具代替物を保持する前記所定の保管場所のうちの保管場所の内部から、前記冷却熱平衡をもたらす、請求項43記載の温度制御サンプル検体ラボラトリ保管システム。
【請求項51】
前記温度制御サンプル検体ラボラトリ保管システムは、前記冷凍チャンバの中に、前記少なくとも1つの疑似実験器具代替物のためのバッファをさらに備え、前記バッファは、前記保管アレイおよび前記保管アレイの各保管場所とは別個である、請求項43記載の温度制御サンプル検体ラボラトリ保管システム。
【請求項52】
前記冷凍チャンバの前記保管アレイは、
サンプル容器保持プレート、
サンプル容器保持トレイ、
プレートホルダ、
トレイホルダ、
サンプル保持ラック、
サンプル保持ボックス、ならびに
保管されたアレイにおいてサンプル容器保持プレート、サンプル容器保持トレイ、プレートホルダ、トレイホルダ、サンプル保持ラック、およびサンプル保持ボックスのうちの1つまたは複数を保持するように配置される持ち運び可能または固定のストアラック
のうちの少なくとも1つである、
請求項43記載の温度制御サンプル検体ラボラトリ保管システム。
【請求項53】
前記実験器具デバイスは、前記保管アレイへ、および前記保管アレイから持ち運び可能であり、前記保管アレイの各保管場所の中へと挿入可能であり、前記保管アレイの各保管場所から取り出し可能であり、
前記実験器具デバイスは、
サンプル容器保持プレート、
サンプル容器保持トレイ、
プレートホルダ、
トレイホルダ、
サンプル保持ラック、
サンプル保持ボックス、ならびに
持ち運び可能なストアラックであって、前記持ち運び可能なストアラックは、前記持ち運び可能なストアラックの中の保管されたアレイにおいてサンプル容器保持プレート、サンプル容器保持トレイ、プレートホルダ、トレイホルダ、サンプル保持ラック、およびサンプル保持ボックスのうちの1つまたは複数を保持するように配置され、前記持ち運び可能なストアラックは、前記冷凍チャンバの中に配列されるストアラック保管場所の中へと挿入可能であり、前記ストアラック保管場所から取り出し可能である、持ち運び可能なストアラック
のうちの少なくとも1つである、
請求項43記載の温度制御サンプル検体ラボラトリ保管システム。
【請求項54】
前記実験器具ユニットは、バイアル、チューブ、カセット、およびマイクロウェルプレートのうちの少なくとも1つである、請求項43記載の温度制御サンプル検体ラボラトリ保管システム。
【請求項55】
前記実験器具ユニットは、単一構造の持ち運び可能な検体サンプル容器である、請求項43記載の温度制御サンプル検体ラボラトリ保管システム。
【請求項56】
前記実験器具デバイスは各々、少なくとも1つの実験器具ユニットのための持ち運び可能な実験器具ユニットホルダである、請求項43記載の温度制御サンプル検体ラボラトリ保管システム。
【請求項57】
保管場所に保持される前記少なくとも1つの疑似実験器具代替物、および、別の保管場所に保持される別の疑似実験器具代替物が、前記冷凍チャンバの冷却とは別個の、前記保管アレイの各他の保管場所にわたる前記冷却熱平衡の維持において協働するよう、熱移送リンクにわたって互いに連通するように、複数の疑似実験器具代替物が成形される、請求項43記載の温度制御サンプル検体ラボラトリ保管システム。
【請求項58】
対応する実験器具ユニットまたは実験器具デバイスの前記少なくとも1つの疑似実験器具代替物は、前記対応する実験器具ユニットまたは実験器具デバイスに各々が対応する他の異なる交換可能な疑似実験器具代替物から選択可能であり、前記異なる疑似実験器具代替物の各々は、異なる熱質量特性を有する、請求項43記載の温度制御サンプル検体ラボラトリ保管システム。
【請求項59】
異なる疑似実験器具代替物であって、前記異なる疑似実験器具代替物のうちの少なくとも1つが別のものとは異なる熱質量を有する、異なる疑似実験器具代替物が、前記保管アレイにわたる少なくとも1つの軸における所定の熱慣性プロファイルまたは勾配を提供するように、前記保管アレイの保管場所において配置される、請求項58記載の温度制御サンプル検体ラボラトリ保管システム。
【請求項60】
異なる疑似実験器具代替物であって、前記異なる疑似実験器具代替物のうちの少なくとも1つが別のものとは異なる熱質量を有する、異なる疑似実験器具代替物が、前記少なくとも1つの疑似実験器具代替物を保持する所定の保管場所に対する少なくとも1つの軸における所定の熱慣性プロファイルまたは勾配を提供するように、前記保管アレイの保管場所において配置される、請求項58記載の温度制御サンプル検体ラボラトリ保管システム。
【請求項61】
前記少なくとも1つの疑似実験器具代替物は、前記保管場所において予め装填される、請求項43記載の温度制御サンプル検体ラボラトリ保管システム。
【請求項62】
温度制御サンプル検体ラボラトリ保管システムの内部の温度を制御するための方法であって、前記温度制御サンプル検体ラボラトリ保管システムが、実験器具ユニットおよび実験器具デバイスのうちの1つまたは複数において配置されるサンプル検体を保管するように構成され、
前記温度制御サンプル検体ラボラトリ保管システムが、
冷凍チャンバであって、前記冷凍チャンバが、所定の保管場所を有する保管アレイをその中に有し、前記所定の保管場所の各々が、保管場所ごとに前記実験器具ユニットおよび前記実験器具デバイスのうちの1つまたは複数のうちの少なくとも1つをその中に保持するように構成され、前記所定の保管場所が、前記保管アレイの前記実験器具ユニットの保管および前記実験器具デバイスの保管のうちの1つまたは複数の保管の所定の容量を画定し、前記保管アレイが、所定のエリアを有する、冷凍チャンバ
を含み、
前記方法が、
所定の特性を有する少なくとも1つの疑似実験器具代替物を提供することであって、前記所定の特性は、前記少なくとも1つの疑似実験器具代替物、ならびに、前記実験器具ユニットおよび前記実験器具デバイスのうちの1つまたは複数のうちの対応する1つが、前記実験器具ユニットおよび前記実験器具デバイスのうちの1つまたは複数のうちの対応する1つに交換される前記少なくとも1つの疑似実験器具代替物を保持する各保管場所に関して交換可能であるように、前記実験器具ユニットおよび前記実験器具デバイスのうちの1つまたは複数のうちの対応する1つを模擬する、少なくとも1つの疑似実験器具代替物を提供することと、
前記保管アレイの前記実験器具ユニットの保管および前記実験器具デバイスの保管のうちの1つまたは複数の保管の、所定のエリアの、前記所定の容量が、前記少なくとも1つの所定の保管場所において保持される前記少なくとも1つの疑似実験器具代替物によって制約されないように、前記保管アレイの内部の前記所定の保管場所のうちの少なくとも1つに前記少なくとも1つの疑似実験器具代替物を配置することと
を含む、
方法。
【請求項63】
前記保管アレイの前記実験器具ユニットの保管および前記実験器具デバイスの保管のうちの1つまたは複数の保管の前記所定の容量が、前記保管場所において保持される前記少なくとも1つの疑似実験器具代替物とは無関係に最大容量のままである、請求項62記載の方法。
【請求項64】
前記少なくとも1つの疑似実験器具代替物の前記所定の特性は、交換可能な実験器具ユニットおよび実験器具デバイスのうちの1つまたは複数のうちのそれぞれの1つの第2の熱質量特性に類似する第1の熱質量特性を有する、請求項62記載の方法。
【請求項65】
前記第1の熱質量特性および前記第2の熱質量特性は、特性および大きさの点で同じである、請求項64記載の方法。
【請求項66】
前記少なくとも1つの疑似実験器具代替物の追加および前記保管アレイからの取り出しを、前記実験器具ユニットおよび前記実験器具デバイスのうちの1つまたは複数のうちの対応する1つの追加および前記保管アレイからの取り出しと釣り合わせることをさらに含み、前記釣り合わせることは、前記温度制御サンプル検体ラボラトリ保管システムの自動化搬送部によってもたらされる、請求項62記載の方法。
【請求項67】
前記保管アレイにわたって前記保管アレイの充填を最大にするように、前記少なくとも1つの疑似実験器具代替物の追加および取り出しは、前記実験器具ユニットおよび前記実験器具デバイスのうちの1つまたは複数のうちの対応する1つの追加および取り出しと釣り合わせられる、請求項66記載の方法。
【請求項68】
前記保管アレイの充填が、前記実験器具ユニットおよび前記実験器具デバイスのうちの1つまたは複数の追加および各保管場所からの取り出しによって、前記保管アレイにわたって略一定であるように、各保管場所において前記自動化搬送部の把持部を用いて、前記実験器具ユニットおよび前記実験器具デバイスのうちの1つまたは複数と係合し、前記実験器具ユニットおよび前記実験器具デバイスのうちの1つまたは複数を前記少なくとも1つの疑似実験器具代替物と交換することを自動的に行い、その逆を自動的に行うことをさらに含む、請求項66記載の方法。
【請求項69】
前記把持部は、
前記自動化搬送部の前記把持部によって保持される前記実験器具ユニットおよび前記実験器具デバイスのうちの1つまたは複数を保持するための保持場所と、
前記把持部によって保持される前記少なくとも1つの疑似実験器具代替物を保持し、各保管場所において前記実験器具ユニットおよび前記実験器具デバイスのうちの1つまたは複数と前記疑似実験器具代替物とを互いに交換するための予備の保持場所と
を有する、
請求項68記載の方法。
【請求項70】
前記少なくとも1つの疑似実験器具代替物は、各保管場所に保持される前記少なくとも1つの疑似実験器具代替物が、前記冷凍チャンバの冷却とは別個の、前記保管アレイの各他の保管場所にわたる熱平衡を持続させる所定の熱慣性バイアスをもたらすように、構成され、かつ、前記保管アレイの内部に配置される、請求項62記載の方法。
【請求項71】
前記少なくとも1つの疑似実験器具代替物は、前記保管場所において前記実験器具ユニットおよび前記実験器具デバイスのうちの1つまたは複数を保持するのと交換に、前記少なくとも1つの疑似実験器具代替物を保持する前記保管場所の内部から熱平衡をもたらす、請求項62記載の方法。
【請求項72】
前記少なくとも1つの疑似実験器具代替物のためのバッファを前記冷凍チャンバの中に設けることをさらに含み、前記バッファは、前記保管アレイおよび前記保管アレイの各保管場所とは別個である、請求項62記載の方法。
【請求項73】
前記冷凍チャンバの前記保管アレイは、
サンプル容器保持プレート、
サンプル容器保持トレイ、
プレートホルダ、
トレイホルダ、
サンプル保持ラック、
サンプル保持ボックス、ならびに
保管されたアレイにおいてサンプル容器保持プレート、サンプル容器保持トレイ、プレートホルダ、トレイホルダ、サンプル保持ラック、およびサンプル保持ボックスのうちの1つまたは複数を保持するように配置される持ち運び可能または固定のストアラック
のうちの少なくとも1つである、
請求項62記載の方法。
【請求項74】
前記実験器具デバイスは、前記保管アレイへ、および前記保管アレイから持ち運び可能であり、前記保管アレイの各保管場所の中へと挿入可能であり、前記保管アレイの各保管場所から取り出し可能であり、
前記実験器具デバイスは、
サンプル容器保持プレート、
サンプル容器保持トレイ、
プレートホルダ、
トレイホルダ、
サンプル保持ラック、
サンプル保持ボックス、ならびに
持ち運び可能なストアラックであって、前記持ち運び可能なストアラックが、前記持ち運び可能なストアラックの中の保管されたアレイにおいてサンプル容器保持プレート、サンプル容器保持トレイ、プレートホルダ、トレイホルダ、サンプル保持ラック、およびサンプル保持ボックスのうちの1つまたは複数を保持するように配置され、前記持ち運び可能なストアラックが、前記冷凍チャンバの中に配列されるストアラック保管場所の中へと挿入可能であり、前記ストアラック保管場所から取り出し可能である、持ち運び可能なストアラック
のうちの少なくとも1つである、
請求項62記載の方法。
【請求項75】
前記実験器具ユニットは、バイアル、チューブ、カセット、およびマイクロウェルプレートのうちの少なくとも1つである、請求項62記載の方法。
【請求項76】
前記実験器具ユニットは、単一構造の持ち運び可能な検体サンプル容器である、請求項62記載の方法。
【請求項77】
前記実験器具デバイスは各々、少なくとも1つの実験器具ユニットのための持ち運び可能な実験器具ユニットホルダである、請求項62記載の方法。
【請求項78】
保管場所に保持される前記少なくとも1つの疑似実験器具代替物、および、別の保管場所に保持される別の疑似実験器具代替物が、前記冷凍チャンバの冷却とは別個の、前記保管アレイの各他の保管場所にわたる熱平衡の維持において協働するよう、熱移送リンクにわたって互いに連通するように、複数の疑似実験器具代替物が成形される、請求項62記載の方法。
【請求項79】
対応する実験器具ユニットまたは実験器具デバイスの前記少なくとも1つの疑似実験器具代替物は、前記対応する実験器具ユニットまたは実験器具デバイスに各々が対応する他の異なる交換可能な疑似実験器具代替物から選択可能であり、前記異なる疑似実験器具代替物の各々は、異なる熱質量特性を有する、請求項62記載の方法。
【請求項80】
異なる疑似実験器具代替物であって、前記異なる疑似実験器具代替物のうちの少なくとも1つが別のものとは異なる熱質量を有する、異なる疑似実験器具代替物が、前記保管アレイにわたる少なくとも1つの軸における所定の熱慣性プロファイルまたは勾配を提供するように、前記保管アレイの保管場所において配置される、請求項79記載の方法。
【請求項81】
異なる疑似実験器具代替物であって、前記異なる疑似実験器具代替物のうちの少なくとも1つが別のものとは異なる熱質量を有する、異なる疑似実験器具代替物が、前記少なくとも1つの疑似実験器具代替物を保持する所定の保管場所に対する少なくとも1つの軸における所定の熱慣性プロファイルまたは勾配を提供するように、前記保管アレイの保管場所において配置される、請求項79記載の方法。
【請求項82】
前記少なくとも1つの疑似実験器具代替物を前記保管場所において予め装填することをさらに含む、請求項62記載の方法。
【請求項83】
温度制御サンプル検体ラボラトリ保管システムの内部の温度を制御するための方法であって、前記温度制御サンプル検体ラボラトリ保管システムが、実験器具ユニットおよび実験器具デバイスのうちの1つまたは複数において配置されるサンプル検体を保管するように構成され、
前記温度制御サンプル検体ラボラトリ保管システムが、
冷凍チャンバであって、前記冷凍チャンバが、所定の保管場所を有する保管アレイをその中に有し、前記保管場所の各々が、冷却熱平衡で保管場所ごとに前記実験器具ユニットおよび前記実験器具デバイスのうちの1つまたは複数のうちの少なくとも1つをその中に保持するように構成される、冷凍チャンバ
を含み、
前記方法が、
少なくとも1つの疑似実験器具代替物を提供することであって、前記少なくとも1つの疑似実験器具代替物の各々が、1つまたは複数の実験器具ユニットおよび実験器具デバイスのうちの少なくとも1つの各々の熱質量と類似した所定の熱質量を有し、前記1つまたは複数の実験器具ユニットおよび実験器具デバイスのうちの少なくとも1つ、ならびに、前記少なくとも1つの疑似実験器具代替物が、前記保管場所において互いに交換されるように、前記少なくとも1つの疑似実験器具代替物、ならびに、前記実験器具ユニットおよび前記実験器具デバイスのうちの1つまたは複数のうちの少なくとも1つは、前記実験器具ユニットおよび前記実験器具デバイスのうちの1つまたは複数を保持するための各保管場所において交換可能である、少なくとも1つの疑似実験器具代替物を提供することと、
前記保管アレイにわたって各保管場所に保持される前記少なくとも1つの疑似実験器具代替物が、前記冷凍チャンバの冷却とは別個の、前記保管アレイにわたる前記冷却熱平衡を持続させる所定の熱慣性バイアスをもたらすように、前記保管アレイの内部の前記所定の保管場所のうちの少なくとも1つに前記少なくとも1つの疑似実験器具代替物を配置することと
を含む、
方法。
【請求項84】
前記保管アレイにわたって各保管場所に保持される前記少なくとも1つの疑似実験器具代替物は、前記冷却熱平衡を前記保管アレイにわたって維持するように、前記冷凍チャンバの熱平衡について、熱バイアス応答をもたらす、請求項83記載の方法。
【請求項85】
前記所定の保管場所は、所定のエリアの前記保管アレイに対して、前記保管アレイの前記実験器具ユニットの保管および前記実験器具デバイスの保管のうちの1つまたは複数の保管の所定の容量を画定し、前記保管アレイの前記実験器具ユニットの保管および前記実験器具デバイスの保管のうちの1つまたは複数の保管の、所定のエリアの、前記所定の容量は、前記保管場所における前記1つまたは複数の実験器具ユニットおよび実験器具デバイスのうちの少なくとも1つと交換に保持される前記少なくとも1つの疑似実験器具代替物によって制約されない、請求項84記載の方法。
【請求項86】
前記少なくとも1つの疑似実験器具代替物の追加および前記保管アレイからの取り出しを、前記実験器具ユニットおよび前記実験器具デバイスのうちの1つまたは複数のうちの対応する1つの追加および前記保管アレイからの取り出しと釣り合わせることをさらに含み、前記釣り合わせることは、自動化搬送部によってもたらされる、請求項83記載の方法。
【請求項87】
前記保管アレイにわたって前記保管アレイの充填を最大にするように、前記少なくとも1つの疑似実験器具代替物の追加および取り出しは、前記実験器具ユニットおよび前記実験器具デバイスのうちの1つまたは複数のうちの対応する1つの追加および取り出しと釣り合わせられる、請求項86記載の方法。
【請求項88】
前記保管アレイの充填が、前記実験器具ユニットおよび前記実験器具デバイスのうちの1つまたは複数の追加および各保管場所からの取り出しによって、前記保管アレイにわたって略一定であるように、各保管場所において前記自動化搬送部の把持部を用いて、前記実験器具ユニットおよび前記実験器具デバイスのうちの1つまたは複数と係合し、前記実験器具ユニットおよび前記実験器具デバイスのうちの1つまたは複数を前記少なくとも1つの疑似実験器具代替物と交換することを自動的に行い、その逆を自動的に行うことをさらに含む、請求項86記載の方法。
【請求項89】
前記把持部は、
前記自動化搬送部の前記把持部によって保持される前記実験器具ユニットおよび前記実験器具デバイスのうちの1つまたは複数を保持するための保持場所と、
前記把持部によって保持される前記少なくとも1つの疑似実験器具代替物を保持し、各保管場所において前記実験器具ユニットおよび前記実験器具デバイスのうちの1つまたは複数と前記疑似実験器具代替物とを互いに交換するための予備の保持場所と
を有する、
請求項88記載の方法。
【請求項90】
前記少なくとも1つの疑似実験器具代替物は、前記保管場所において前記実験器具ユニットおよび前記実験器具デバイスのうちの1つまたは複数を保持するのと交換に、前記少なくとも1つの疑似実験器具代替物を保持する前記所定の保管場所のうちの保管場所の内部から、前記冷却熱平衡をもたらす、請求項83記載の方法。
【請求項91】
前記少なくとも1つの疑似実験器具代替物のためのバッファを前記冷凍チャンバの中にさらに含み、前記バッファは、前記保管アレイおよび前記保管アレイの各保管場所とは別個である、請求項83記載の方法。
【請求項92】
前記冷凍チャンバの前記保管アレイは、
サンプル容器保持プレート、
サンプル容器保持トレイ、
プレートホルダ、
トレイホルダ、
サンプル保持ラック、
サンプル保持ボックス、ならびに
保管されたアレイにおいてサンプル容器保持プレート、サンプル容器保持トレイ、プレートホルダ、トレイホルダ、サンプル保持ラック、およびサンプル保持ボックスのうちの1つまたは複数を保持するように配置される持ち運び可能または固定のストアラック
のうちの少なくとも1つである、
請求項83記載の方法。
【請求項93】
前記実験器具デバイスは、前記保管アレイへ、および前記保管アレイから持ち運び可能であり、前記保管アレイの各保管場所の中へと挿入可能であり、前記保管アレイの各保管場所から取り出し可能であり、
前記実験器具デバイスは、
サンプル容器保持プレート、
サンプル容器保持トレイ、
プレートホルダ、
トレイホルダ、
サンプル保持ラック、
サンプル保持ボックス、ならびに
持ち運び可能なストアラックであって、前記持ち運び可能なストアラックが、前記持ち運び可能なストアラックの中の保管されたアレイにおいてサンプル容器保持プレート、サンプル容器保持トレイ、プレートホルダ、トレイホルダ、サンプル保持ラック、およびサンプル保持ボックスのうちの1つまたは複数を保持するように配置され、前記持ち運び可能なストアラックが、前記冷凍チャンバの中に配列されるストアラック保管場所の中へと挿入可能であり、前記ストアラック保管場所から取り出し可能である、持ち運び可能なストアラック
のうちの少なくとも1つである、
請求項83記載の方法。
【請求項94】
前記実験器具ユニットは、バイアル、チューブ、カセット、およびマイクロウェルプレートのうちの少なくとも1つである、請求項83記載の方法。
【請求項95】
前記実験器具ユニットは、単一構造の持ち運び可能な検体サンプル容器である、請求項83記載の方法。
【請求項96】
前記実験器具デバイスは各々、少なくとも1つの実験器具ユニットのための持ち運び可能な実験器具ユニットホルダである、請求項83記載の方法。
【請求項97】
保管場所に保持される前記少なくとも1つの疑似実験器具代替物、および、別の保管場所に保持される別の疑似実験器具代替物が、前記冷凍チャンバの冷却とは別個の、前記保管アレイの各他の保管場所にわたる前記冷却熱平衡の維持において協働するよう、熱移送リンクにわたって互いに連通するように、複数の疑似実験器具代替物が成形される、請求項83記載の方法。
【請求項98】
対応する実験器具ユニットまたは実験器具デバイスの前記少なくとも1つの疑似実験器具代替物は、前記対応する実験器具ユニットまたは実験器具デバイスに各々が対応する他の異なる交換可能な疑似実験器具代替物から選択可能であり、前記異なる疑似実験器具代替物の各々は、異なる熱質量特性を有する、請求項83記載の方法。
【請求項99】
異なる疑似実験器具代替物であって、前記異なる疑似実験器具代替物のうちの少なくとも1つが別のものとは異なる熱質量を有する、異なる疑似実験器具代替物が、前記保管アレイにわたる少なくとも1つの軸における所定の熱慣性プロファイルまたは勾配を提供するように、前記保管アレイの保管場所において配置される、請求項98記載の方法。
【請求項100】
異なる疑似実験器具代替物であって、前記異なる疑似実験器具代替物のうちの少なくとも1つが別のものとは異なる熱質量を有する、異なる疑似実験器具代替物が、前記少なくとも1つの疑似実験器具代替物を保持する所定の保管場所に対する少なくとも1つの軸における所定の熱慣性プロファイルまたは勾配を提供するように、前記保管アレイの保管場所において配置される、請求項98記載の方法。
【請求項101】
前記少なくとも1つの疑似実験器具代替物を前記保管場所において予め装填することをさらに含む、請求項83記載の方法。
【請求項102】
サンプル検体実験器具ユニット保管場所を有する温度制御サンプル検体実験器具ストアのための温度制御サンプル検体疑似実験器具ユニットであって、疑似実験器具ユニットが、
前記サンプル検体実験器具ユニット保管場所の各々における保管のために構成される外側ケースであって、前記外側ケースは、前記温度制御サンプル検体疑似実験器具ユニットおよび対応するサンプル検体実験器具ユニットが、前記サンプル検体実験器具ユニット保管場所の各々において互いに交換可能であるように、前記対応するサンプル検体実験器具ユニットの大きさおよび形状に相応した大きさおよび形状に形成される、外側ケースと、
前記外側ケースにおいて保持される熱質量であって、前記温度制御サンプル検体実験器具ストアにおいて前記温度制御サンプル検体疑似実験器具ユニットを用いた温度制御を形成する熱質量と
を備え、
前記外側ケースおよび前記熱質量は、前記温度制御サンプル検体疑似実験器具ユニットが、各保管場所において前記対応するサンプル検体実験器具ユニットのための代替物を形成するように、前記温度制御サンプル検体疑似実験器具ユニットに、所定の熱特性を提供する、
温度制御サンプル検体疑似実験器具ユニット。
【請求項103】
前記サンプル検体実験器具ユニット保管場所の各々において、前記温度制御サンプル検体疑似実験器具ユニットおよび前記対応するサンプル検体実験器具ユニットは、前記所定の熱特性に関して代替可能であり、同種類として交換される、請求項102記載の温度制御サンプル検体疑似実験器具ユニット。
【請求項104】
前記温度制御サンプル検体疑似実験器具ユニットの前記所定の熱特性は、前記対応するサンプル検体実験器具ユニット/デバイスの第2の熱質量特性に類似する第1の熱質量特性を有する、請求項102記載の温度制御サンプル検体疑似ユニット。
【請求項105】
前記第1の熱質量特性および前記第2の熱質量特性は、特性および大きさの点で同じである、請求項104記載の温度制御サンプル検体疑似ユニット。
【請求項106】
前記熱質量は、金属、流体、および半固体材料のうちの1つまたは複数である、請求項102記載の温度制御サンプル検体疑似ユニット。
【請求項107】
前記金属は、アルミニウム、ステンレス鋼、ビスマス、および金属合金塊のうちの1つまたは複数を含む、請求項106記載の温度制御サンプル検体疑似ユニット。
【請求項108】
前記流体は、相変化材料を含む、請求項106記載の温度制御サンプル検体疑似ユニット。
【請求項109】
前記相変化材料は、
ワックス、ならびに
非水および非塩性である物質であって、温度が前記物質の融点よりも高いまたは低いときはいつでも熱を吸収または放出するために溶融または凝固することによって温度を安定させる物質
のうちの1つまたは複数を含む、
請求項108記載の温度制御サンプル検体疑似ユニット。
【請求項110】
前記半固体材料が、ゲルを含む、請求項106記載の温度制御サンプル検体疑似ユニット。
【請求項111】
前記ゲルが、ジメチルスルホキシドを含む、請求項110記載の温度制御サンプル検体疑似ユニット。
【請求項112】
前記外側ケースが、永久的に密封される、請求項102記載の温度制御サンプル検体疑似ユニット。
【請求項113】
前記温度制御サンプル検体疑似ユニットに空洞がないように、前記外側ケースおよび前記外側ケースの中の前記熱質量は、略中実のユニットを形成する、請求項102記載の温度制御サンプル検体疑似ユニット。
【請求項114】
前記温度制御サンプル検体疑似ユニットは、サンプル検体のその中への挿入を防止するように構成される、請求項102記載の温度制御サンプル検体疑似ユニット。
【請求項115】
前記温度制御サンプル検体疑似ユニットが長期にわたる安定的な室温保管のために構成されるように、前記外側ケースおよび前記熱質量が構成される、請求項102記載の温度制御サンプル検体疑似ユニット。
【請求項116】
サンプル検体実験器具ユニット保管場所を有する温度制御サンプル検体実験器具ストアのための温度制御サンプル検体疑似実験器具ユニットのセットであって、疑似実験器具ユニットの前記セットが、
複数の温度制御サンプル検体疑似実験器具ユニットであって、各温度制御サンプル検体疑似実験器具ユニットが、
前記サンプル検体実験器具ユニット保管場所の各々における保管のために構成される外側ケースであって、前記外側ケースは、前記温度制御サンプル検体疑似実験器具ユニットおよび対応するサンプル検体実験器具ユニットが、前記サンプル検体実験器具ユニット保管場所の各々において互いに交換可能であるように、前記対応するサンプル検体実験器具ユニットの大きさおよび形状に相応した大きさおよび形状に形成される、外側ケースと、
前記外側ケースにおいて保持される熱質量であって、前記温度制御サンプル検体実験器具ストアにおいて前記温度制御サンプル検体疑似実験器具ユニットを用いた温度制御を形成する熱質量と
を有する、複数の温度制御サンプル検体疑似実験器具ユニット
を備え、
前記外側ケースおよび前記熱質量は、前記温度制御サンプル検体疑似実験器具ユニットが、各保管場所において前記対応するサンプル検体実験器具ユニットのための代替物を形成するように、前記温度制御サンプル検体疑似実験器具ユニットに、所定の熱特性を提供する、
温度制御サンプル検体疑似実験器具ユニットのセット。
【請求項117】
前記サンプル検体実験器具ユニット保管場所の各々において、前記温度制御サンプル検体疑似実験器具ユニットの各々および前記対応するサンプル検体実験器具ユニットは、前記所定の熱特性に関して代替可能であり、同種類として交換される、請求項116記載の温度制御サンプル検体疑似実験器具ユニットのセット。
【請求項118】
前記温度制御サンプル検体疑似実験器具ユニットの前記所定の熱特性は、前記対応するサンプル検体実験器具ユニットの第2の熱質量特性に類似する第1の熱質量特性を有する、請求項116記載の温度制御サンプル検体疑似ユニットのセット。
【請求項119】
前記第1の熱質量特性および前記第2の熱質量特性は、特性および大きさの点で同じである、請求項118記載の温度制御サンプル検体疑似ユニットのセット。
【請求項120】
前記温度制御サンプル検体疑似実験器具ユニットのセットにおける各温度制御サンプル検体疑似実験器具ユニットは、同じ所定の熱特性を有する、請求項116記載の温度制御サンプル検体疑似ユニットのセット。
【請求項121】
前記熱質量は、金属、流体、および半固体材料のうちの1つまたは複数である、請求項116記載の温度制御サンプル検体疑似ユニットのセット。
【請求項122】
前記金属は、アルミニウム、ステンレス鋼、ビスマス、および金属合金塊のうちの1つまたは複数を含む、請求項121記載の温度制御サンプル検体疑似ユニットのセット。
【請求項123】
前記流体は、相変化材料を含む、請求項121記載の温度制御サンプル検体疑似ユニットのセット。
【請求項124】
前記相変化材料は、
ワックス、および
非水/非塩性物質であって、温度が前記非水/非塩性物質の融点よりも高いまたは低いときはいつでも熱を吸収または放出するために溶融または凝固することによって温度を安定させる非水/非塩性物質
のうちの1つまたは複数を含む、
請求項123記載の温度制御サンプル検体疑似ユニットのセット。
【請求項125】
前記半固体材料は、ゲルを含む、請求項121記載の温度制御サンプル検体疑似ユニットのセット。
【請求項126】
前記ゲルは、ジメチルスルホキシドを含む、請求項125記載の温度制御サンプル検体疑似ユニットのセット。
【請求項127】
前記温度制御サンプル検体疑似実験器具ユニットのセットにおける各温度制御サンプル検体疑似実験器具ユニットは、同じ組成を有する、請求項111記載の温度制御サンプル検体疑似ユニットのセット。
【請求項128】
前記外側ケースは、永久的に密封される、請求項116記載の温度制御サンプル検体疑似ユニットのセット。
【請求項129】
前記温度制御サンプル検体疑似ユニットに空洞がないように、前記外側ケースおよび前記外側ケースの中の前記熱質量は、略中実のユニットを形成する、請求項116記載の温度制御サンプル検体疑似ユニットのセット。
【請求項130】
前記温度制御サンプル検体疑似ユニットは、サンプル検体のその中への挿入を防止するように構成される、請求項116記載の温度制御サンプル検体疑似ユニットのセット。
【請求項131】
前記温度制御サンプル検体疑似ユニットが、長期にわたる安定的な室温保管のために構成されるように、前記外側ケースおよび前記熱質量が構成される、請求項116記載の温度制御サンプル検体疑似ユニットのセット。
【請求項132】
サンプル検体実験器具デバイス保管場所を有する温度制御サンプル検体実験器具ストアのための温度制御サンプル検体疑似実験器具デバイスであって、疑似実験器具デバイスが、
前記サンプル検体実験器具デバイス保管場所の各々における保管のために構成される外側ケースであって、前記外側ケースは、前記温度制御サンプル検体疑似実験器具デバイスおよび対応するサンプル検体実験器具デバイスが、前記サンプル検体実験器具デバイス保管場所の各々において互いに交換可能であるように、前記対応するサンプル検体実験器具デバイスの大きさおよび形状に相応した大きさおよび形状に形成される、外側ケースと、
前記外側ケースにおいて保持される熱質量であって、前記温度制御サンプル検体実験器具ストアにおいて前記温度制御サンプル検体疑似実験器具デバイスを用いた温度制御を形成する熱質量と
を備え、
前記外側ケースおよび前記熱質量は、前記温度制御サンプル検体疑似実験器具デバイスが、各保管場所において前記対応するサンプル検体実験器具デバイスのための代替物を形成するように、前記温度制御サンプル検体疑似実験器具デバイスに、所定の熱特性を提供する、
温度制御サンプル検体疑似実験器具デバイス。
【請求項133】
前記サンプル検体実験器具デバイス保管場所の各々において、前記温度制御サンプル検体疑似実験器具デバイスおよび前記対応するサンプル検体実験器具デバイスは、前記所定の熱特性に関して代替可能であり、同種類として交換される、請求項132記載の温度制御サンプル検体疑似実験器具デバイス。
【請求項134】
前記温度制御サンプル検体疑似実験器具デバイスの前記所定の熱特性は、前記対応するサンプル検体実験器具デバイスの第2の熱質量特性に類似する第1の熱質量特性を有する、請求項132記載の温度制御サンプル検体疑似デバイス。
【請求項135】
前記第1の熱質量特性および前記第2の熱質量特性は、特性および大きさの点で同じである、請求項134記載の温度制御サンプル検体疑似デバイス。
【請求項136】
前記熱質量は、金属、流体、および半固体材料のうちの1つまたは複数である、請求項132記載の温度制御サンプル検体疑似デバイス。
【請求項137】
前記金属は、アルミニウム、ステンレス鋼、ビスマス、および金属合金塊のうちの1つまたは複数を含む、請求項136記載の温度制御サンプル検体疑似デバイス。
【請求項138】
前記流体は、相変化材料を含む、請求項136記載の温度制御サンプル検体疑似デバイス。
【請求項139】
前記相変化材料は、
ワックス、および
非水/非塩性物質であって、温度が前記非水/非塩性物質の融点よりも高いまたは低いときはいつでも熱を吸収または放出するために溶融または凝固することによって温度を安定させる非水/非塩性物質
のうちの1つまたは複数を含む、
請求項138記載の温度制御サンプル検体疑似デバイス。
【請求項140】
前記半固体材料は、ゲルを含む、請求項136記載の温度制御サンプル検体疑似デバイス。
【請求項141】
前記ゲルは、ジメチルスルホキシドを含む、請求項140記載の温度制御サンプル検体疑似デバイス。
【請求項142】
前記外側ケースは、永久的に密封される、請求項132記載の温度制御サンプル検体疑似デバイス。
【請求項143】
前記温度制御サンプル検体疑似デバイスに空洞がないように、前記外側ケースおよび前記外側ケースの中の前記熱質量は、略中実のユニットを形成する、請求項132記載の温度制御サンプル検体疑似デバイス。
【請求項144】
前記温度制御サンプル検体疑似デバイスは、サンプル検体のその中への挿入を防止するように構成される、請求項132記載の温度制御サンプル検体疑似デバイス。
【請求項145】
前記温度制御サンプル検体疑似デバイスが、長期にわたる安定的な室温保管のために構成されるように、前記外側ケースおよび前記熱質量が構成される、請求項132記載の温度制御サンプル検体疑似デバイス。
【請求項146】
サンプル検体実験器具デバイス保管場所を有する温度制御サンプル検体実験器具ストアのための温度制御サンプル検体疑似実験器具デバイスのセットであって、疑似実験器具デバイスの前記セットが、
複数の温度制御サンプル検体疑似実験器具デバイスであって、各温度制御サンプル検体疑似実験器具デバイスが、
前記サンプル検体実験器具デバイス保管場所の各々における保管のために構成される外側ケースであって、前記外側ケースは、前記温度制御サンプル検体疑似実験器具デバイスおよび対応するサンプル検体実験器具デバイスが、前記サンプル検体実験器具デバイス保管場所の各々において互いに交換可能であるように、前記対応するサンプル検体実験器具デバイスの大きさおよび形状に相応した大きさおよび形状に形成される、外側ケースと、
前記外側ケースにおいて保持される熱質量であって、前記温度制御サンプル検体実験器具ストアにおいて前記温度制御サンプル検体疑似実験器具デバイスを用いた温度制御を形成する熱質量と
を有する、複数の温度制御サンプル検体疑似実験器具デバイス
を備え、
前記外側ケースおよび前記熱質量は、前記温度制御サンプル検体疑似実験器具デバイスが、各保管場所において前記対応するサンプル検体実験器具デバイスのための代替物を形成するように、前記温度制御サンプル検体疑似実験器具デバイスに、所定の熱特性を提供する、温度制御サンプル検体疑似実験器具デバイスのセット。
【請求項147】
前記サンプル検体実験器具デバイス保管場所の各々において、前記温度制御サンプル検体疑似実験器具デバイスの各々および前記対応するサンプル検体実験器具デバイスは、前記所定の熱特性に関して代替可能であり、同種類として交換される、請求項146記載の温度制御サンプル検体疑似実験器具デバイスのセット。
【請求項148】
前記温度制御サンプル検体疑似実験器具デバイスの前記所定の熱特性は、前記対応するサンプル検体実験器具デバイスの第2の熱質量特性に類似する第1の熱質量特性を有する、請求項146記載の温度制御サンプル検体疑似デバイスのセット。
【請求項149】
前記第1の熱質量特性および前記第2の熱質量特性は、特性および大きさの点で同じである、請求項148記載の温度制御サンプル検体疑似デバイスのセット。
【請求項150】
前記温度制御サンプル検体疑似実験器具デバイスのセットにおける各温度制御サンプル検体疑似実験器具デバイスは、同じ所定の熱特性を有する、請求項146記載の温度制御サンプル検体疑似デバイスのセット。
【請求項151】
前記熱質量は、金属、流体、および半固体材料のうちの1つまたは複数である、請求項146記載の温度制御サンプル検体疑似デバイスのセット。
【請求項152】
前記金属は、アルミニウム、ステンレス鋼、ビスマス、および金属合金塊のうちの1つまたは複数を含む、請求項151記載の温度制御サンプル検体疑似デバイスのセット。
【請求項153】
前記流体は、相変化材料を含む、請求項151記載の温度制御サンプル検体疑似デバイスのセット。
【請求項154】
前記相変化材料は、
ワックス、および
非水/非塩性物質であって、温度が前記非水/非塩性物質の融点よりも高いまたは低いときはいつでも熱を吸収または放出するために溶融または凝固することによって温度を安定させる非水/非塩性物質
のうちの1つまたは複数を含む、
請求項153記載の温度制御サンプル検体疑似デバイスのセット。
【請求項155】
前記半固体材料は、ゲルを含む、請求項151記載の温度制御サンプル検体疑似デバイスのセット。
【請求項156】
前記ゲルは、ジメチルスルホキシドを含む、請求項155記載の温度制御サンプル検体疑似デバイスのセット。
【請求項157】
前記温度制御サンプル検体疑似実験器具デバイスのセットにおける各温度制御サンプル検体疑似実験器具デバイスは、同じ組成を有する、請求項146記載の温度制御サンプル検体疑似デバイスのセット。
【請求項158】
前記外側ケースは、永久的に密封される、請求項146記載の温度制御サンプル検体疑似デバイスのセット。
【請求項159】
前記温度制御サンプル検体疑似デバイスに空洞がないように、前記外側ケースおよび前記外側ケースの中の前記熱質量は、略中実のユニットを形成する、請求項146記載の温度制御サンプル検体疑似バイスのセット。
【請求項160】
前記温度制御サンプル検体疑似デバイスは、サンプル検体のその中への挿入を防止するように構成される、請求項146記載の温度制御サンプル検体疑似デバイスのセット。
【請求項161】
前記温度制御サンプル検体疑似デバイスが、長期にわたる安定的な室温保管のために構成されるように、前記外側ケースおよび前記熱質量が構成される、請求項146記載の温度制御サンプル検体疑似デバイスのセット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
例示的な実施形態は、概して、自動化サンプルストアに関し、より具体的には、自動化サンプルストアによって取り扱われる実験器具に関する。
【背景技術】
【0002】
たとえば、冷凍庫、超低温冷凍庫、および極低温冷凍庫を介した低温保管は、保管の長い期間にわたって生物学的物質の完全な状態を維持することにとって重要である。充分に低い温度で、そのような物質の全ての化学プロセスおよび生物学的機能が、効果的に停止され、略任意の長さの時間にわたってそれらが安全に保管されることを可能にする。個々のバイアル/容器またはカセットの中に保持される多くの生物学的サンプルまたは他のサンプルを収容するための、断熱され、温度制御された環境を提供することによって、保管冷凍庫は、そのような保管を可能にする。一般的な保管冷凍庫において、個々のバイアル/容器またはカセットの中に保持されるサンプルは、各々がいくつかのサンプルを保持するラック、トレイ、またはボックスの中に搭載される。一般的に、サンプルの収集とサンプルの冷凍との間の時間は、サンプルの質に影響を与え、そのため、いくつかの研究および分析施設が、収集されたサンプルが凍らせられるべき所定の時間を設定している。
【発明の概要】
【0003】
本開示の上述の態様および他の特徴は、以下の記載において、添付の図面と関連させて説明される。
【図面の簡単な説明】
【0004】
【
図1A】本開示の態様を組み入れた自動化温度制御サンプル検体ラボラトリ保管システムの模式的な斜視図である。
【
図1B】本開示の態様を組み入れた
図1Aの自動化温度制御サンプル検体ラボラトリ保管システムの模式的な正面図である。
【
図1C】本開示の態様を組み入れた
図1Aの自動化温度制御サンプル検体ラボラトリ保管システムの一部の模式的な斜視図である。
【
図1D】本開示の態様を組み入れた
図1Aの自動化温度制御サンプル検体ラボラトリ保管システムの模式的な側面図である。
【
図1E】本開示の態様を組み入れた
図1Aの自動化温度制御サンプル検体ラボラトリ保管システムの一部の模式的な斜視図である。
【
図1F】本開示の態様を組み入れた
図1Aの自動化温度制御サンプル検体ラボラトリ保管システムの一部の模式的な斜視図である。
【
図1G】本開示の態様を組み入れた
図1Aの自動化温度制御サンプル検体ラボラトリ保管システムの模式的な斜視図である。
【
図2A】本開示の態様を組み入れた自動化温度制御サンプル検体ラボラトリ保管システムの模式的な斜視図である。
【
図2B】本開示の態様を組み入れた
図2Aの自動化温度制御サンプル検体ラボラトリ保管システムの一部の模式的な斜視図である。
【
図2C】本開示の態様を組み入れた
図2Aの自動化温度制御サンプル検体ラボラトリ保管システムの別の模式的な斜視図である。
【
図2D】本開示の態様を組み入れた
図2Aの自動化温度制御サンプル検体ラボラトリ保管システムの一部の模式的な平面図である。
【
図2E】本開示の態様を組み入れた
図2Aの自動化温度制御サンプル検体ラボラトリ保管システムの一部の模式的な平面図である。
【
図3A】本開示の態様を組み入れた
図1Aおよび2Aの自動化温度制御サンプル検体ラボラトリ保管システムの疑似実験器具代替物の模式的なブロック図である。
【
図3B】本開示の態様を組み入れた
図1Aおよび2Aの自動化温度制御サンプル検体ラボラトリ保管システムの疑似実験器具代替物の模式的なブロック図である。
【
図4】本開示の態様による疑似実験器具代替物およびアクティブ実験器具の例示的な斜視図である。
【
図5】本開示の態様による異なる疑似実験器具代替物の選択の例示的な図である。
【
図6A】本開示の態様による疑似実験器具ユニットおよびアクティブ実験器具ユニットのうちの1つまたは複数を保持する疑似実験器具代替物の例示的な斜視図である。
【
図6B】本開示の態様による
図6Aの疑似実験器具代替物の例示的な断面図である。
【
図7】本開示の態様による疑似実験器具ユニットおよびアクティブ実験器具ユニットのうちの1つまたは複数を保持する
図6Aの疑似実験器具代替物の例示的な断面図である。
【
図8】本開示の態様による疑似実験器具代替物の例示的な平面図である。
【
図9】本開示の態様による疑似実験器具代替物の例示的な平面図である。
【
図10】本開示の態様による自動化温度制御サンプル検体ラボラトリ保管システムの保管アレイにおける温度上昇の例示的なグラフである。
【
図11A】本開示の態様による
図2Aの自動化温度制御サンプル検体ラボラトリ保管システムの保管アレイの例示的な概略図である。
【
図11B】本開示の態様による
図1Aおよび2Aの自動化温度制御サンプル検体ラボラトリ保管システムの保管アレイにおけるアクティブ実験器具および疑似実験器具代替物の交換の例示的な概略図である。
【
図11C】本開示の態様による
図1Aおよび2Aの自動化温度制御サンプル検体ラボラトリ保管システムの保管アレイにおけるアクティブ実験器具および疑似実験器具代替物の交換の例示的な概略図である。
【
図12A】本開示の態様による
図1Aおよび2Aの自動化温度制御サンプル検体ラボラトリ保管システムの自動化搬送部の一部の例示的な概略図である。
【
図12B】本開示の態様による
図12Aの自動化温度制御サンプル検体ラボラトリ保管システムの自動化搬送部の一部の例示的な概略図である。
【
図12C】本開示の態様による
図12Aの自動化温度制御サンプル検体ラボラトリ保管システムの自動化搬送部の一部の例示的な概略図である。
【
図13A】本開示の態様による
図12Aの自動化搬送部によるアクティブ実験器具および疑似実験器具代替物の交換の概略図である。
【
図13B】本開示の態様による
図12Aの自動化搬送部によるアクティブ実験器具および疑似実験器具代替物の交換の概略図である。
【
図13C】本開示の態様による
図12Aの自動化搬送部によるアクティブ実験器具および疑似実験器具代替物の交換の概略図である。
【
図13D】本開示の態様による
図12Aの自動化搬送部によるアクティブ実験器具および疑似実験器具代替物の交換の概略図である。
【
図14】本開示の態様を組み入れた例示的な方法のフローチャートである。
【
図15】本開示の態様を組み入れた例示的な方法のフローチャートである。
【
図16】本開示の態様を組み入れた例示的な方法のフローチャートである。
【
図17】本開示の態様を組み入れた例示的な方法のフローチャートである。
【
図18】本開示の態様を組み入れた例示的な方法のフローチャートである。
【
図19】本開示の態様を組み入れたマルチバンク自動化温度制御サンプル検体ラボラトリ保管システムの概略図である。
【
図20】本開示の態様による、本明細書に記載される自動化温度制御サンプル検体ラボラトリ保管システムの電力消費の相対的な減少を示すモデルデータの例示的なグラフである。
【
図21】自動化温度制御サンプル検体ラボラトリ保管システムの従来の保管アレイにおける温度上昇と、本開示の態様による本明細書に記載される自動化温度制御サンプル検体ラボラトリ保管システムにおける温度上昇との間の比較を示すモデルデータの例示的なグラフである。
【
図22】本開示の態様を組み入れた例示的な方法のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0005】
図1Aおよび2Aは、本開示の態様による例示的な自動化温度制御サンプル検体ラボラトリ保管システム100A、100B(本明細書においては、「ストア」と呼ばれる)を示す。本開示の態様は、図面を参照して記載されるが、本開示の態様は、多くの形態で具現化されることが可能であることが理解されるべきである。加えて、要素や材料の任意の適切な大きさ、形状、または種類が、使用可能である。
【0006】
いくつかの例において、サンプルを保管またはバンク(bank)するために使用されるサンプルストアは、運転開始時に、その中に保管されたわずかなサンプルを有し、そのため、そこに配置されるサンプルの質に影響を与え得る相応の結果を伴って、ストアまたはバンクにおける熱的変動、およびストアまたはバンク全体にわたる熱平衡の乱れ/不安定を結果として引き起こす低い容量または低い熱慣性を有する。他の例において、サンプルは、(初めての運転であろうとなかろうと)ストアの低密度集合領域において配置される。これらの部分的に充填されたストアおよび/またはストアの低密度集合領域は、ストアの低い熱慣性またはストアのセクションの低い熱慣性の結果として、温度均一性および安定性(すなわち、ストア内の温度勾配またはストアのセクション内の温度勾配)が悪い場合もある。
【0007】
同じまたは類似する低い熱慣性が、サンプル保管トレイ、およびサンプル保管トレイの中のサンプルの位置に適用される。たとえば、サンプル保管トレイ上において他のサンプルから離れて隔離された(そしてサンプルストアの低い熱慣性を受ける)サンプルは、冷凍させる時間が増加し得る。同様に、室温の中にあった、温かいかまたは新しく取得された/収穫されたサンプルを保持するサンプル保管トレイが、サンプルがストアの中に配置されるときに、サンプルの冷凍を妨げる場合もある。
【0008】
本開示の態様によれば、ストア100A、100Bは、1つまたは複数の実験器具(labware)ユニットLWU(即ち、サンプルチューブ182(
図7)、サンプルカセット477、または、個々のサンプルを保持するための他の容器)、および実験器具ユニットを保持するように構成される実験器具デバイスLWD(たとえば、トレイ、ラック、ボックス、または所定の数の実験器具ユニットをまとめて保持するための任意の他の適切な容器)の中に配置されるサンプル検体のうちの1つまたは複数を保管するように構成される。これらの実験器具ユニットLWUおよび実験器具デバイスLWDは、本明細書において、以下に記載されるように、「アクティブ実験器具」と呼ばれる。ストア100A、100Bは、(これらに限定されないが、組織カセット、バイアル、マルチウェルプレート、バッグ(たとえば、血液バッグなど)を保持するためのフレーム、ラック、または任意の他の実験器具を含むアクティブ実験器具ユニットまたはアクティブ実験器具デバイスに対応する形態であり得る)疑似(simulacrum)実験器具(ユニット/デバイス)代替物199を保持するように構成もされ、疑似実験器具(ユニット/デバイス)代替物199で充填される。疑似実験器具代替物199は、ストア100A、100Bの所定の容量が、ストア100A、100B内部の疑似実験器具代替物199の保管によって、またはストア100A、100Bの他の所定の保管部分によって制約されないように、ストア100A、100Bの中に配置されるアクティブ実験器具を代替するように構成される。ストア100A、100Bの中の疑似実験器具代替物199の配置は、制限されず/制約されず、所定の保管容量を、ストア100A、100B(またはストア100A、100Bの他の所定の保管部分)の最大保管容量として維持する。
【0009】
本明細書においてさらに詳細に記載されるように、疑似実験器具代替物199は各々、アクティブ実験器具の所定の特性を模擬する(即ち、アクティブ実験器具の所定の特性に、相応する、首尾一貫している、または略一致する)所定の特性を有する。アクティブ実験器具は、ラボラトリ機能にアクティブである、ラボラトリ機能に携わる、および/またはラボラトリ機能をもたらす実験器具である。1つまたは複数の態様において、アクティブ実験器具は、冷却処理をもたらす冷却処理器具であって、アクティブ実験器具において保持されるサンプルのプロセス内温度を維持するために冷却されて保管される冷却処理器具である。本明細書において低温保管環境のための実験器具に言及している一方で、疑似実験器具代替物199は、任意の適切な保管環境において採用される任意の適切なプロセス器具であってもよいことが留意される。
【0010】
アクティブ実験器具の所定の特性を模擬する疑似実験器具代替物199の所定の特性は、(これらに限定されないが)疑似実験器具代替物199の大きさおよび形状(即ち、形態因子)のうちの1つまたは複数を含む。たとえば、アクティブ実験器具と同じ方法でストア100A、100Bの自動化によって搬送され、かつアクティブ実験器具と同じ方法で同じ位置において保持されるように、疑似実験器具代替物199の大きさおよび形状は、対応するアクティブ実験器具の大きさおよび形状を模擬する(即ち、対応するアクティブ実験器具の大きさおよび形状に、相応する、首尾一貫している、または略一致する)。
【0011】
本開示の態様によれば、疑似実験器具代替物199で充填されるその(1つまたは複数の)保管エリアを有する(またはアクティブ実験器具によっては占有されないストア100A、100Bの保管エリアのうちの疑似実験器具代替物で充填される(1つまたは複数の)エリアを有する)ストア100A、100Bは、保管エリアが所定の最大の容量までアクティブ実験器具で充填されているかどうかに関わらず、(冷凍がオンまたはオフの状態で)(1つまたは複数の)保管エリアの中で略定常状態または略均一な温度分布を維持する(即ち、保管アレイSAの実験器具ユニットの保管および実験器具デバイスの保管のうちの1つまたは複数の所定の容量が、保管アレイSAの(1つまたは複数の)保管場所186、210SL(
図1Fおよび2Aを参照)において保持される少なくとも1つの疑似実験器具代替物199から独立して最大の容量のままである)。たとえば、保管エリアの最大容量よりも少ない容量にアクティブ実験器具ユニットLWUで充填された保管エリア(即ち、保管エリアの中にわずか1つのアクティブ実験器具しかなく、アクティブ実験器具を保持していない保管エリアは「空の」保管エリアと呼ばれる)を有するストア100A、100Bが、(たとえば、アクティブ実験器具の代わりに「空の」保管エリアにおいて保管される)保管エリア内の疑似実験器具代替物199によって、保管エリアにおけるアクティブ実験器具ユニットLWUの位置および量が不変で、(冷凍が行われていても冷凍が行われていなくても)保管エリアの全体に亘って、略定常状態または略均一な温度プロファイルで維持される。ここで、保管エリアのストア容量は、保管エリアの熱の維持から抑制されない/制約されない(即ち、独立しているか、または切り離される)。本開示の態様によれば、ストア100A、100Bの(本明細書に記載されるような)冷凍チャンバの中の保管アレイSAは、(1)サンプル容器保持プレートSA1(たとえば、マルチウェルプレート)、(2)サンプル(たとえば、バイアル/チューブ182、またはカセット477)容器保持トレイSA2(たとえば、トレイ281、372-
図2Aおよび2C)、(3)(1つまたは複数のマルチウェルプレートを保持するように構成される)プレートホルダSA3、(4)(1つまたは複数の容器保持トレイを保持するように構成される)トレイホルダSA4、(5)サンプル保持ラックSA5(保管ラック185など-
図1)、(6)サンプル保持ボックスSA6(サンプルボックス180A、180Bなど-
図1F)、および(7)保管されたアレイにおいてサンプル容器保持プレートSA1、サンプル容器保持トレイSA2、プレートホルダSA3、トレイホルダSA4、サンプル保持ラックSA5、およびサンプル保持ボックスSA6のうちの1つまたは複数を保持するように配置される持ち運び可能なまたは固定のストアラックSA7(固定タイプの保管ラック291、カルーセルタイプの保管ラック191、および持ち運び可能な保管ラック370、371など-
図1A、2A、および2C)、のうちの少なくとも1つである。
【0012】
本明細書における記載から理解されるように、本開示の態様は、アクティブ実験器具ユニットの中に含まれる生物学的サンプル(本明細書において概して「サンプル」と呼ばれる)を冷却する/冷凍するのにかかる時間に対処し、また、サンプルの保管に影響を与える、ストア100A、100Bなどのサンプルストアの低い熱慣性にも対処する。従来のシステムの新しく保管されるかまたは低密度集合ストアおよび/またはサンプル保持実験器具においてサンプルのより高い温度への曝露の継続期間と比べたときに、本開示の態様は、ストア100A、100Bの中に保管されたサンプルに対するより高い温度への曝露の低減を提供する。本開示の態様は、ストア100A、100Bの内部の温度の高められた均一性(略均一な分布または略定常状態分布)も提供する(たとえば、ストア100A、100Bまたはサンプル保持実験器具における非集合エリアによって引き起こされる、距離/エリアに亘る温度勾配を実質的に除去する)。本開示の態様は、(本明細書に記載されるような)温度ウォームアップ曲線の減速、または、非集合ストアまたは非集合サンプルトレイにおいて発生するであろう、ストア100A、100Bへの冷凍および/または電力の故障の場合に、熱平衡を持続させる熱慣性バイアスを提供する。たとえば、本開示の態様は、ストア100A、100Bの冷凍ユニットのスイッチが切られるか、または動作不能な状態で、ストア100A、100Bのより長い「フリーホイール(free wheel)」段階を提供する(即ち、本開示の態様は、ストア100A、100Bが、温度の増加、または非定常状態の温度変動に概して抵抗するように、ストア100A、100Bの熱質量を増加させる)。ここで、ストア100A、100Bの熱質量の増加が、冷凍ユニットの動作時間の短縮を促進することができるので、ストア100A、100Bの電力消費の低減が、本開示の態様の採用を通じて実現され得る。
【0013】
本開示の態様は、新しく取得された/収穫されたサンプルを冷凍するのにかかる時間を短縮することも可能である。たとえば、ストア100A、100Bの熱質量の増加および/またはサンプル保持実験器具の熱質量の増加は、ストア内部のこれらの温度よりも高い温度(即ち、ストアの外部の温度)へのサンプルの曝露を減少させ得る。ストア100A、100Bの熱質量の増加および/またはサンプル保持実験器具の熱質量の増加は、ストア100A、100Bの内部のより均一な温度へのサンプルの曝露を増加させ得る。
【0014】
本開示の態様は、ストア100A、100Bの内部のサンプルの温度変化を最小にするために、また、電力故障または冷凍故障の場合におけるサンプルのウォームアップ速度を低下させるために、(その中における自動化ハンドリングのために構成された従来のサンプル保管トレイを有する従来の自動化サンプルストアの熱慣性と比べて)サンプル保持実験器具レベルとストアレベルとの両方においてストア100A、100Bの熱慣性を増加させる。たとえば、本開示の態様は、サンプルのウォームアップ速度およびストア100A、100Bのウォームアップ速度を低下させるために、サンプルの周囲で熱質量を最大にする。
【0015】
図1Aおよび
図1B-1Fもまた参照すると、1つまたは複数の態様において、ストア100Aは、自動化極低温保管システムである。ストア100Aは、移送モジュール101と、フリーザー105A(「冷凍チャンバ」とも呼ばれる)と、ラック引出機107Aとを含む。フリーザー105Aは、サンプルボックス180A、180B(
図1)の中において組み立てられるサンプルチューブ182A、182Bまたは本明細書に記載されるような任意の他の適切なサンプル保持実験器具(即ち、「アクティブ実験器具」)などの、複数のサンプルを保管するための極低温環境を維持する保管エリアである。1つまたは複数の態様において、フリーザー105Aは、約-80℃以下の「超低温」環境の中でサンプルを保管するように構成され、他の態様において、フリーザー105Aは、約-20℃の「低温」環境の中でサンプルを保管するように構成され、また他の態様において、フリーザー105Aは、0℃未満の「低」温度環境の中でサンプルを保管するように構成される。サンプルは、フリーザー105aの内部に保持された保管ラック185の保管場所(たとえば、「保管場所186」とも呼ばれるラックスロット186)によって画定されるなどの所定の保管場所においてフリーザー105Aの内部において保管される(
図1Fを参照)。これらの保管ラック185は、冷却熱平衡において、保管場所ごとに、アクティブ実験器具ユニットのうちの少なくとも1つおよび/またはアクティブ実験器具デバイスのうちの少なくとも1つを保持するように構成される。ここで、保管場所186の数が、フリーザー105Aの内部において所定の(最大の)数の保管ラック185によって形成される保管アレイSAのアクティブ実験器具ユニットの保管および/またはアクティブ実験器具デバイスの保管の所定の(最大の)容量を画定する。本開示によれば、フリーザー105Aは、円筒形容器であるが、フリーザーは、たとえば、(以下においてより詳細に記載される)
図2Aに示されるような長方形のボックスなどの任意の形状を有していてもよい。1つまたは複数の態様において、フリーザー105Aは、真空断熱スペース(たとえば、デュワー瓶)によって内壁または内部シェルから分離された外壁または外部シェルを含む。ラック引出機107Aは、フリーザー105Aの頂部に取り付けられ、選択された保管ラック185(
図1F)をフリーザー105Aから持ち上げるように動作する。持ち上げられると、アクティブ実験器具は、保管ラック185に追加されたり、または保管ラック185から取り出されたりすることが可能であり、ラック引出機107Aは、その後、保管ラック185をフリーザー105Aの中へと戻すことが可能である。他の態様において、ラック引出機107Aは、移送モジュール101に取り付けられ、ラック引出機107Aは、フリーザー105Aだけでなく、1つまたは複数の他のフリーザー(図示せず)でも動作するように選択的に位置決めされる。ストア100Aにおいて実施されることが可能なフリーザーおよびラック引出機の適切な例は、それらの開示内容全体が参照により本明細書に組み込まれる、2019年9月24日に発行された(「Cryogenic Freezer」と題された)米国特許第10,421,607号明細書、および、2019年7月2日に発行された(「Automated Cryogenic Storage System」と題された)米国特許第10,336,539号明細書に記載される。
【0016】
アクティブ実験器具デバイスは、少なくとも1つの実験器具ユニットのための持ち運び可能な実験器具ユニットホルダである。たとえば、アクティブ実験器具デバイスは、保管アレイSAへ、および保管アレイSAから持ち運び可能であり、保管アレイSAの各保管場所(たとえば、トレイ/ラックの保持場所800-
図2Dおよび2E;ラック185のラックスロット186、保管ラック291の保管場所210SL、など)の中へと挿入可能であり、保管アレイSAの各保管場所から取り出し可能であり、また、(1)サンプル容器保持プレートSA1(たとえば、マルチウェルプレート)、(2)サンプル(たとえば、バイアル/チューブ182、またはカセット477)容器保持トレイSA2(たとえば、トレイ281、372-
図2Aおよび2C)、(3)(1つまたは複数のマルチウェルプレートを保持するように構成される)プレートホルダSA3、(4)(1つまたは複数の容器保持トレイを保持するように構成される)トレイホルダSA4、(5)サンプル保持ラックSA5(保管ラック185など-
図1)、(6)サンプル保持ボックスSA6(サンプルボックス180A、180Bなど-
図1F)、および(7)持ち運び可能なストアラックSA7であって、ラックの中の保管されたアレイにおいて、サンプル容器保持プレートSA1、サンプル容器保持トレイSA2、プレートホルダSA3、トレイホルダSA4、サンプル保持ラックSA5、およびサンプル保持ボックスSA6のうちの1つまたは複数を保持するように配置され、かつ、本明細書に記載される(1つまたは複数の)冷凍チャンバの中に配列されるストアラック保管場所の中へと挿入可能であり、ストアラック保管場所から取り出し可能である持ち運び可能なストアラックSA7(トレイ/プレートラック370、371など-
図1Aおよび2A)、のうちの少なくとも1つである。アクティブ実験器具ユニットは、持ち運び可能な検体サンプル容器である(また、いくつかの実施形態においては、単一構造のサンプル容器である)。たとえば、アクティブ実験器具ユニットは、バイアル182V、チューブ182T(
図2Aを参照、バイアル182Vおよびチューブ182Tは、まとめて、サンプルチューブ182と呼ばれる)、カセット477(
図4)、および(マイクロウェルプレートを含めた)マルチウェルプレート282(
図2A)のうちの少なくとも1つである。
【0017】
移送モジュール101は、これらのサンプルの完全性を維持するように、これらのサンプルをそれぞれのガラス転移温度TG(たとえば、約-134℃)よりも低い状態に維持しながら、アクティブ実験器具だけでなく、個々のサンプルチューブを複数の場所の間で移送するように動作する。たとえば、移送モジュール101は、フリーザー105Aと、追加のフリーザー(図示せず)と、入力/出力(I/O)ポート125と、の間で、アクティブ実験器具を移送する。1つまたは複数の態様において、移送モジュール101は、移送モジュール101の中で搬送されるかまたはさもなければ保持されるアクティブ実験器具の間で、サンプルチューブ(または他のサンプル保持容器)も移送する。I/Oポート125は、1つまたは複数のアクティブ実験器具を保管する持ち運び可能な保管ユニット166を受け入れるように構成され、ユーザーは、I/Oドア125Dを介して、持ち運び可能な保管ユニット166を挿入し、取り出す。ストア100Aで採用可能な持ち運び可能な保管ユニットの例は、その開示内容全体が参照により本明細書に組み込まれる、2015年1月20日に出願された(「Portable Cryogenic Workstation」と題された)米国特許出願第14/600,751号明細書に記載される。
【0018】
移送モジュール101は、1つまたは複数の態様において、フリーザー105Aに加えて他のフリーザーにサービスを提供するために移動させられるかまたはさもなければ再配置されるように運搬可能である。ここで、カート190は、移送モジュール101を支持し、移送モジュール101をトラック192に沿って移動させるように構成される。1つまたは複数の態様において、カート190は、移動コマンドに応答してモータアセンブリによって自動的に推進させられ、または別の態様において、カート190は、ユーザーによって手動で移動させられ得る。移送モジュール101が、複数のフリーザーにサービスを提供する態様において、カート190およびトラック192は、移送モジュール101がこれらの複数のフリーザーの各々に再配置することを可能にする。1つまたは複数の態様において、モーションシステム(たとえば、ガントリー型クレーン)が、複数のフリーザーの間で移送モジュール101を移動させるために、カート190およびトラック192に加えて(またはカート190およびトラック192の代わりに)、移送モジュール101の上方に設けられる。また他の態様において、トラック192の代わりに、移送モジュール101は、ローカルポジショニングシステム(たとえば、GPS、WiFi、光学式(たとえば、カメラベース)、レーダー、LIDAR、床またはフリーザーに取り付けられるセンサ)を使用するトラックレスモーションシステムを使用して移動させられる。推進は、ホイールまたはギヤを駆動するオン-ボードモータ、イン-フロアリニアモータ、ケーブルまたはギヤを駆動するオフ-ボードモータ、または、オーバーヘッドガントリーシステムなどの任意の既知のモーションシステムによって、移送モジュールに提供され得る。
【0019】
図1Bは、ストア100Aの正面図を示す。ここで、移送モジュール101の配置が、さらに詳細に示される。移送モジュール101は、3つのチャンバ:搬送チャンバ110、中間チャンバ115、およびワーキングチャンバ120を含む。本明細書に記載される移送モジュール101の構成は、例示的なものであり、移送モジュール101は、実験器具を搬送するための任意の適切な構成を有し得るということが理解されるべきである。チャンバ110、115、120は、順番に互いに連結され、これらのチャンバの間の通行が、自動化ドア(図示せず)を介して、選択的に可能である。実験器具搬送ロボット130を含む搬送チャンバ110に対して内部の構成要素を示すために、搬送チャンバ110は、
図1Aおよび1Bの両方において、外部の一部を切り取った図で示される。搬送チャンバ110は、
図1Eに示されるように、閉じられることが可能であり、このことが、ガラス転移温度よりも低くサンプルの温度を維持することに貢献し得る。実験器具搬送ロボット130は、フリーザー105Aと、I/Oポート125と、ワーキングチャンバ120と、追加の場所との間で、実験器具を搬送するように動作する。実験器具搬送ロボット130は、中間チャンバ115を通ることによって、ワーキングチャンバ120にアクセスする。フリーザーポート108Aは、フリーザー105Aと移送モジュール101との間の実験器具の移送を容易にする。特に、ラック引出機107Aは、フリーザー105Aから保管ラック185(
図1F)を持ち上げた後に、実験器具をフリーザーポート108Aの中へと移動させる。フリーザーポート108Aは、今度は、実験器具搬送ロボット130によるピックアップのために、実験器具を位置決めする。逆に、実験器具をフリーザー105Aに戻すまたは保管するときに、フリーザーポート108Aは、実験器具をラック引出機107Aに向かって移動させ、実験器具は、ラック引出機107Aが保管ラック185をフリーザー105Aの中へと下降させる前に、保管ラック185に追加される。フリーザーポート108Aは、フリーザー105Aに取り付けられ、移送モジュール101がフリーザー105Aにアクセスするために位置決めされるときに、搬送チャンバ110に連結する。そのような構成において、搬送チャンバ110は、フリーザーポート108Aに接続するためのポート(たとえば、開口部)を含むか、または、フリーザーポート108Aの構成要素を含み得る。他の態様において、フリーザーポート108Aは、搬送チャンバ110に取り付けられてもよく、移送モジュール101がフリーザー105Aにアクセスするために位置決めされるときに、ラック引出機107Aと位置合わせする。
【0020】
ワーキングチャンバ120は、極低温環境を維持し、実験器具の間の個々のサンプルの選択および移送を可能にする。対照的に、中間チャンバ115および搬送チャンバ110は、温度および湿度を、極低温環境のものよりも高く維持する。たとえば、搬送チャンバ110は、温度および湿度のアクティブ制御なしで構成されることが可能であり、したがって、室温に相当する温度を維持することが可能である。中間チャンバ115は、同様に構成されることが可能である。しかし、チャンバ110、115は両方とも、ワーキングチャンバ120の極低温環境からの対流を介して、および/または他の冷却および/または除湿方法を介して、冷却および/または除湿されることが可能である。1つまたは複数の態様において、移送モジュール101は、異なる構成でチャンバを含み得る。たとえば、単一のチャンバが、搬送チャンバ110および中間チャンバ115の両方を包含し得るか、または、搬送チャンバ110がワーキングチャンバに直接連結されて、中間チャンバ115が省略され得る。
【0021】
図1Cは、移送モジュール101の断面図を示す。ここで、フリーザー105Aから移送モジュール101の反対側においてフリーザーにサービスを提供するための第2のフリーザーポート108Bが示される。ワーキングチャンバ120は、上記に示したように、極低温環境を維持するように構成され、それによって、その内部においてサンプルの温度をサンプルのそれぞれのガラス転移温度T
G(たとえば、-134℃)よりも低く保つ。この環境を容易にするために、断熱壁122が、チャンバ120の底部と側面とを包囲し、チャンバ120の頂部は、サンプルボックスがワーキングチャンバ120の中へ移送されないか、またはワーキングチャンバ120から外へ移送されないときに、(たとえば、取り外し可能なカバーまたはドアを介して)中間チャンバ115から実質的に断熱されることが可能である。ワーキングチャンバ120は、実験器具搬送ロボット130によってワーキングチャンバ120の中へまたはワーキングチャンバ120から移動される複数の実験器具および構成を支持するプラットフォーム121を収容する。
【0022】
中間チャンバ115は、ピッカーロボット140を含む操作機械を収容する。ピッカーロボット140は、ワーキングチャンバ120の中において実験器具の間で個々のサンプルを移送するように構成される。ピッカーロボット140は、中間チャンバ115の中に実質的に存在し、サンプルの移送操作の間にワーキングチャンバ120の中へと部分的に延在する。その結果、ピッカーロボット140は、ワーキングチャンバ120の極低温環境への曝露という悪影響を避けることができる。
【0023】
図1Dは、ストア100Aの側面図を示す。I/O(入力/出力)シールド126が示される。I/Oシールド126は、I/Oポート125および搬送チャンバ110のうちの1つまたはその両方に連結され、それらの間の通路として機能する。実験器具搬送ロボット130が実験器具を追加するかまたは実験器具をI/Oポート125から取り出すときに、それは、I/Oシールド126を通って伸長する。I/Oシールド126は、実験器具および実験器具搬送ロボット130を干渉から保護するように構成される。I/Oシールド126は、搬送チャンバ110と外部環境との間のガスの移動を減らすために、移送チャンバ110の入口において取り外し可能なカバーまたはドアを含んでいてもよい。
【0024】
図1Eは、さらなる図において移送モジュール101を示す。ここで、搬送チャンバ110は、その筐体が完全なままで示され、充填ステーション194が、移送モジュール101の前方、後方、または側方に位置し得る。充填ステーション194は、液体冷却剤源に接続することが可能であり、液体冷却剤(たとえば、液体窒素などの低温流体)をワーキングチャンバ120へと向け、それがワーキングチャンバを極低温に冷却する。
【0025】
図1Fは、保管ラック185および実験器具の例を、ストア100Aにおいて実施可能なサンプルボックス180A、180Bの形態で示す。ストア100Aは、複数の異なるフォーマットのサンプルボックス(または他の適切な実験器具)を保管および移送するように構成される。たとえば、上部から下部への図において示されるサンプルボックス180A、180Bは、ソサエティ・フォー・バイオモレキュラー・スクリーニング(Society for Biomolecular Screening)(SBS)標準フォーマットのボックス、およびクライオボックス標準フォーマットのボックスにそれぞれ相当する。各サンプルボックス180A、180Bは、サンプルチューブ182A、182Bなどの、サンプルを保管するための複数のスロットを含む。
【0026】
保管ラック185は、サンプルボックス180A、180Bなどの、それぞれの実験器具を保管するための複数のラックスロット(たとえば、保管場所186)を含む。フリーザー105Aは、フリーザー105Aの中で保管アレイSAを形成するように、保管ラック185に略類似する複数の保管ラックを保管することが可能であり、ラック引出機107Aは、各保管ラック185の頂部に取り付けられたインターフェース188と係合することによって、フリーザー105Aから保管ラック185を選択的に上昇させるように構成される。実験器具の保管を異なるフォーマットで適応させるために、各保管場所186は、例としてサンプルボックス180A、180Bを用いて、最大のボックスフォーマット(たとえば、サンプルボックス180B、クライオボックス)を収容するように適合されることが可能であり、より小さいボックスフォーマット(たとえば、サンプルボックス180A、SBS)を収容するように位置決めされたストッパ187を選択的に含むことが可能である。ストッパ187は、サンプルボックス180Aが保管ラック185の後方に移動することを防止し、それによって、サンプルボックス180Aの面を保管ラック185の正面において維持する。ストッパ187は、より大きなボックスフォーマットを収容するスロットから省かれてもよく、または、より大きなボックスフォーマットによる通過を可能にするように形成されてもよい。結果として、保管ラック185は、サンプルボックス180A、180Bを、均一な方法で保管および提供することができる。他の態様において、より大きな保管容量を提供し、フリーザー内部のスペースの使用を最大にするために、保管ラック185は、単一の均一なボックスフォーマットおよび配向を受け入れるように適合される。
【0027】
他の態様において、(保管場所186に類似する)1つまたは複数の保管場所の各々および/または(保管場所210SLに類似する)1つまたは複数のストアラック場所の各々は、所定のストアラック場所または所定の保管ラック場所に関連付けられる予備の疑似ストアラック場所または予備の疑似保管ラック場所を有していてもよい。たとえば、予備の疑似ストアラック場所(または予備の疑似保管ラック場所)は、所定のストアラック場所(または所定の保管ラック場所)と並置され得る(たとえば、予備の場所は、複数の保管(予備でない、または「アクティブ」)場所の間で互いに組み合わせられ得る)。予備の疑似ストアラック場所(または予備の疑似保管ラック場所)は、所定の「アクティブ」保管場所がアクティブ実験器具で充填された状態で、かつ所定の「アクティブ」保管場所が空である(即ち、所定の「アクティブ」保管場所において何も保持されていない)状態で、疑似実験器具代替物199を保持するように配置される。1つまたは複数の態様において、予備の疑似ストアラック場所(または予備の疑似保管ラック場所)は、「アクティブ」保管場所と同様の方法でアクティブ実験器具を保持するように機能し得る(たとえば、疑似実験器具代替物が保管場所から取り出され、かつ、取り出された疑似実験器具代替物として対応する形態因子(フィットアップ)を有するアクティブ実験器具と交換される)。コントローラ170は、疑似実験器具代替物199を保持するための「予備」の保管場所と、アクティブ実験器具を保持するための「アクティブ」保管場所との間で、予備の疑似ストアラック場所および予備の疑似保管ラック場所の各々の状態を選択する(たとえば、選択的に切り替える)ように構成される(そして、コントローラ170は、状態の変化を追跡するように構成されたレジストリを含む)。予備の疑似ストアラック場所および予備の疑似保管ラック場所は、保管アレイ/ラックの保持容量が、それぞれの予備の疑似ストアラック場所および予備の疑似保管ラック場所によって影響を受けない(制限されない)ように、アクティブ保管場所に加えて保管アレイ/ラックに追加され得る。他の態様において、予備の疑似ストアラック場所および予備の疑似保管ラック場所は、保管アレイ/ラックの保持容量が、それぞれの予備の疑似ストアラック場所および予備の疑似保管ラック場所によって影響を受けない(制限されない)ように、アクティブ保管場所によって形成され、コントローラ170によってアクティブ状態と予備状態との間で選択的に切り替えられ得る。
【0028】
次に
図2Aを参照すると、本開示の態様は、
図2A-2Cに示されるようなストア100Bにおいても実施され得る。ここで、ストア100Bは、互いから隔離され得る任意の適切な数の環境ゾーンまたはエリアを含み得る。たとえば、ストア100Bは、(保管アレイSAを集合的に形成する複数の保管場所210SLを各々が有する)1つまたは複数の低温保管ゾーン210A、210B(低温保管ゾーンは、「冷凍チャンバ」とも呼ばれる)と、搬送ゾーン245と、温湿度制御された(climate controlled)アンティチャンバ250とを含む。他の態様において、ストア100Bは、そこでサンプルが保管され、および/または搬送され、保管設備の人員によってアクセス可能な任意の適切な数および種類のゾーン/エリアを有し得る。上記したものと同様の方法で、保管ゾーン210A、210Bにおける保管場所210SLは、アクティブ実験器具ユニットのうちの少なくとも1つおよび/またはアクティブ実験器具デバイスのうちの少なくとも1つを保管場所ごとに保持するように構成される。ここで、保管場所の数が、保管ゾーン210A、210Bの中において所定の(最大の)数の保管場所210SLによって形成される保管アレイSAのアクティブ実験器具ユニットおよび/またはアクティブ実験器具デバイスの保管の所定の(最大の)容量を画定する。
【0029】
1つの態様において、搬送ゾーン245は、入力/出力モジュール230と、搬送シャトル212と、1つまたは複数のサンプルセレクタ/移送モジュール290とを含み、サンプルセレクタモジュールは、搬送ゾーン245の中に少なくとも部分的に配置される。入力/出力モジュール230は、搬送ゾーン245の内部において所定の温度を維持しながら、ストア100Bへ、およびストア100Bからサンプルおよび/または実験器具の移送を可能にし得る。以下でより詳細に記載されるサンプルセレクタモジュール290は、その開示内容全体が参照により本明細書に組み込まれる、2017年4月25日に発行された(「Sample Selector」と題された)米国特許第9,630,775号明細書に記載されるような標準密度(SD)および/または高密度(HD)のサンプルラック/トレイの中において、またはその間で、サンプル/実験器具を移動させるためのソーティング能力を提供し得る。
【0030】
搬送ゾーン245は、約-20℃などの任意の適切な低い温度に維持されることが可能であり、搬送ゾーン245において、搬送シャトル212および/または他のオートメーションが、低温保管ゾーン210A、210B、サンプルセレクタモジュール290、および入力/出力モジュール230の間で、実験器具を移送するように動作することが可能である。搬送シャトル212は、タイル壁215とインターフェース接続することが可能であり、各タイル261が、たとえば、任意の適切な方法で低温保管ゾーン210A、210Bから実験器具を取り出すために、低温保管ゾーン210A、210Bのロボットフレンドリーな断熱閉鎖を生成するように配置される。搬送シャトル212は、低温保管ゾーン210A、210Bとストア100Bの任意の他の構成要素との間で実験器具を搬送するように構成され、このような搬送は、これに限定されないが、サンプルセレクタモジュール290へ、およびサンプルセレクタモジュール290からの実験器具の搬送を含み得る。
【0031】
1つの態様において、温湿度制御されたアンティチャンバ250は、少なくとも搬送ゾーン245および/またはサンプルセレクタモジュール290に人員のアクセスを提供するための(1つまたは複数の)ドア250D1を含むことが可能であり、(1つまたは複数の)ドア250D1の少なくとも一部が、温湿度制御されたアンティチャンバ250の内部に配置されることが可能である(たとえば、サンプルセレクタモジュール290は、温湿度制御されたアンティチャンバ250を搬送ゾーン245から分離する/隔離する壁を介して取り付けられ得る)。理解され得るように、温湿度制御されたアンティチャンバ250は、温湿度制御されたアンティチャンバ250の中へ人間が入ることを可能にする任意の適切な温度に維持され得る。
【0032】
ストア100Bは、ストア100Bの異なるゾーンの中でそれぞれの所定の温度を維持するための任意の適切な(1つまたは複数の)冷凍システム225および/または(1つまたは複数の)除湿システム220を含み得る。1つの態様において、ストア100Bの搬送ゾーン245、搬送シャトル212、タイル壁215、低温保管ゾーン210A、210B、搬送ゾーン145、および入力/出力モジュールは、それらの開示内容全体が参照により本明細書に組み込まれる、2009年12月22日に発行された米国特許第7,635,246号明細書、2010年1月19日に発行された米国特許第7,648,321号明細書、2010年9月14日に発行された米国特許第7,793,842号明細書、2012年8月28日に発行された米国特許第8,252,232号明細書、2017年7月11日に発行された米国特許第9,702,887号明細書、および2019年1月1日に発行された米国特許第10,168,344号明細書に記載されるものに略類似し得る。
【0033】
次に
図2Bを参照すると、各サンプルセレクタモジュール290は、フレーム210Fと、フレーム210Fに接続される駆動セクション201を有する少なくとも1つの移送デバイスまたはユニット201A、201Bと、駆動セクション201に回転可能に接続される少なくとも1つの移送アーム部400Aとを含む。サンプルセレクタモジュールは、隔離された温湿度制御されたチャンバまたはゾーン223を有する。1つの態様において、隔離された温湿度制御されたチャンバ223は、たとえば、約-80℃などの低い温度に、または任意の他の適切な低い温度に維持され得る。1つの態様において、隔離された温湿度制御されたチャンバ223は、能動的に冷却されることが可能である一方で、他の態様において、隔離された温湿度制御されたチャンバ223は、隔離された温湿度制御されたチャンバ223と連通する1つまたは複数のエバポレータによってなどの任意の適切な方法で冷却され得る。
【0034】
サンプルセレクタモジュール290は、本明細書に記載されるような駆動セクション201の構成要素の動作にとって適切な任意の適切な所定の温度に維持され得る駆動セクションチャンバ224を形成するように、サンプルセレクタモジュール290の頂部壁に対向し、頂部壁から間隔をあけて配置される隔離部材263を含む。1つの態様において、駆動セクションチャンバ224は、任意の適切な温度に、たとえば、約-20℃の温度にまたは-20℃を超える温度に、維持され得る。
【0035】
サンプルセレクタモジュール290は、1つまた複数の入力/出力開口部または孔部260を含み、サンプルトレイ310TRなどの実験器具が、隔離された温湿度制御されたチャンバ223への挿入、または隔離された温湿度制御されたチャンバ223からの取り出しのために、入力/出力開口部または孔部260を通過する。各入力/出力開口部260は、それぞれのタイル261によって密閉されるか、またはさもなければ閉鎖される密閉可能な開口部、またはさもなければ閉鎖可能な開口部であり得る。摺動タイル閉鎖の適切な例は、たとえば、参照により本明細書に前に組み込まれた、2009年12月22日に発行された米国特許第7,635,246号明細書、2010年1月19日に発行された米国特許第7,648,321号明細書、2010年9月14日に発行された米国特許第7,793,842号明細書、2012年8月28日に発行された米国特許第8,252,232号明細書、2017年7月11日に発行された米国特許第9,702,887号明細書、および2019年1月1日に発行された米国特許第10,168,344号明細書において見出すことができる。1つの態様において、搬送シャトル212などのストア100Bの任意の適切な自動化移送機構は、所望の開口部の正面において搬送シャトル212の自動化移送機構をタイル261と位置合わせすることによって、入力/出力開口部260を通して、隔離された温湿度制御されたチャンバ223へサンプルトレイ310TRを挿入するか、または隔離された温湿度制御されたチャンバ223からサンプルトレイ310TRを取り出し得る。各タイル261は、たとえば、参照により本明細書に前に組み込まれた、2009年12月22日に発行された米国特許第7,635,246号明細書、2010年1月19日に発行された米国特許第7,648,321号明細書、2010年9月14日に発行された米国特許第7,793,842号明細書、2012年8月28日に発行された米国特許第8,252,232号明細書、2017年7月11日に発行された米国特許第9,702,887号明細書、および2019年1月1日に発行された米国特許第10,168,344号明細書に記載されるものと略類似する方法で、自動化移送機構が入力/出力開口部260を開くためにタイル261を上昇させることを可能にする、凹部または突起などの1つまたは複数の把持部材によって、構成され得る。他の態様において、サンプルセレクタモジュール290は、それぞれの入力/出力開口部260を開閉するためのタイル261の各々に連結される1つまたは複数の駆動部を含み得る。
【0036】
図2Cも参照すると、入力/出力開口部260の各々は、それぞれのサンプルトレイホルダ300A、300B、300Cに関連付けられる。各サンプルトレイホルダ300A、300B、300Cは、任意の適切な方法でフレーム210Fによって支持され得るそれぞれのサンプルトレイ支持部300R1、300R2を含み得る。サンプルトレイ310TRが、サンプルセレクタモジュール290の外側にあるトレイコンベア(たとえば、トレイコンベアは、トレイシャトル112などのサンプルセレクタモジュール290とは別個のものである)によってそれぞれのサンプルトレイホルダ300A、300B、300Cの内外へと摺動され得るように、サンプルトレイ支持部300R1、300R2は、任意の適切な量だけ互いから間隔が空けられ得る。1つの態様において、各サンプルトレイホルダ300A、300B、300Cは、1つまたは複数の標準密度または高密度のサンプルラックを有するサンプルトレイ310TRを保持するために適切な長さを有し得る(
図2Cにおける高密度ラック370と概して呼ばれる高密度のサンプルラック、および、サンプルラックが端から端まで配置されるようにしてその上に配置される
図2Cにおける標準密度トレイ/プレートを保持するように構成される標準密度ラック371と概して呼ばれる標準密度サンプルラックを参照)。高密度のトレイ/プレートを保持するように構成された高密度ラック370および標準密度ラック371は、その開示内容全体が参照により本明細書に前に組み込まれた、2017年4月25日に発行された(「Sample Selector」と題された)米国特許第9,630,775号明細書に記載されるものと略類似する。
【0037】
次に
図2Cを参照すると、上記したように、サンプルセレクタモジュール290は、1つまたは複数の移送デバイス201A、201Bを含む。各移送デバイス201A、201B(移送デバイス201Aに関して本明細書に記載されるが、移送デバイス201Bは移送デバイス201Aと同一であってもよいことが理解されるべきである)は、駆動セクション201のそれぞれの駆動部202Aと、移送アーム部400Aとを含む。駆動部202Aは、駆動セクションチャンバ224の内部に配置され、駆動部202Aのフレーム400Fに接続される1つまたは複数の回転駆動モータを含み得る。1つの態様において、駆動部202Aは、矢印299の方向に移送アーム部400Aの少なくとも一部を移動させるために、フレーム400Fに接続される少なくとも1つのリニア駆動モータ201L2を含むことも可能である。
【0038】
1つの態様において、駆動部202Aは、任意の適切な方法でサンプルセレクタモジュール200のフレーム210Fに連結され得る。たとえば、駆動部202Aは、リニア駆動部201L1の移動の経路、および、リニア駆動部201L1によって運搬される移送アーム部400Aの動きが、実質的に、矢印298の方向にある(たとえば、移送アーム部が、サンプルトレイホルダ300A、300B、300Cの間に形成されるそれぞれの通路ASLに沿って移動するようにサンプルトレイ310TRの長手方向軸に沿う)ように、フレーム210Fの内部において支持される駆動セクション201のリニア駆動部201L1に取り付けられ得る。他の態様において、リニア駆動部201L1は、矢印297、298の方向への移送アーム部400Aの動きを提供する多軸リニア駆動部であってもよい。リニア駆動部201L1は、リニアステッピングモータ、ベルトおよびプーリーシステム、スクリュードライブ、または任意の他の適切なドライブなどの任意の適切なリニア駆動部であってもよい。1つの態様において、駆動部202Aは、リニア駆動部20L1の1つまたは複数のリニアレール405A、405Bに沿って走行することが可能である一方で、他の態様において、駆動部202Aは、任意の適切な方法で、リニア駆動部201L1によって支持されることが可能である。理解できるように、任意の適切なエンコーダまたは位置検出器406が、サンプルトレイ310TRの中においてサンプル保持場所310に対して移送アーム部400Aを位置決めするためにリニア駆動部201L1の長さに沿った移送アーム部400Aの位置を、コントローラ170と共に決定するために、設けられ得る。
【0039】
移送アーム部400Aは、(サンプル容器長手方向軸SCLAと略平行であり得る)共通の回転軸を有する同軸(たとえば、同心に配置される)駆動シャフトアセンブリ460と、サンプル容器ホルダ440と、頂部(たとえば、上方の)プッシャー部材430と、底部(たとえば、下方の)プッシャー部材420とを含み得る。頂部および底部プッシャー部材430、420は、本明細書に記載されたものと類似する方法でトレイへ、およびトレイからサンプル容器を押すように構成される。サンプルセレクタモジュール290の適切な例は、その開示内容全体が参照により本明細書に前に組み込まれた、2017年4月25日に発行された(「Sample Selector」と題された)米国特許第9,630,775号明細書に記載される。
【0040】
ストア100A、100Bの構成は、例示的なものであり、ストア100A、100Bは、任意の適切な構成を有し得るということが再度留意される。たとえば、同様に構成されるストア(たとえば、デュワータイプのストア、および断熱壁/タイルタイプのストア)に加えて、本開示の態様が採用され得るストアの他の例は、その開示内容全体が参照により本明細書に組み込まれる、2020年11月17日に発行された(「Modular Sample Store」と題された)米国特許第10,834,918号明細書に記載されるストアを含む。
【0041】
1つまたは複数の態様において、ストア100A、100Bの自動化搬送部(たとえば、ストア100Aの実験器具搬送ロボット130およびラック引出機107A、ならびに、ストア100Bの搬送シャトル212など)のうちの少なくとも1つは、保管アレイSAからの疑似実験器具代替物199の追加および取り出しを、保管アレイSAからの対応するアクティブ実験器具ユニットおよびアクティブ実験器具デバイスの追加および取り出しと釣り合わせるように構成される。たとえば、ストア100A、100Bは、それぞれのストア100A、100Bの自動化搬送部に動作可能に連結されるコントローラ170を含む。コントローラ170は、疑似実験器具代替物199、アクティブ実験器具ユニットLWU、およびアクティブ実験器具デバイスLWDを保管アレイSAに追加する、または保管アレイSAから取り出すために、動作/搬送コマンドを自動化搬送部に発行する。本明細書に記載されるように、保管アレイSAにわたって保管アレイSAの充填を最大にする(即ち、保管アレイSAにおける各保管場所210SLが、疑似実験器具代替物199、実験器具ユニットLWU、および実験器具デバイスLWDのうちの1つまたは複数で充填されるという点で最大にされる)ように、疑似実験器具代替物199の追加および取り出しは、対応する実験器具ユニットLWUおよび/または対応する実験器具デバイスLWDの追加および取り出しと釣り合わせられる。
【0042】
本明細書においてより詳細に記載されるように、実験器具搬送ロボット130および搬送シャトル212などの自動化搬送部は、把持部1280(
図12Bおよび12Cを参照)を有し、把持部1280は、実験器具ユニットおよび実験器具デバイスのうちの1つまたは複数の追加および各保管場所からの取り出しによって、保管アレイの充填が保管アレイにわたって略一定であるように、各保管場所において実験器具ユニットおよび実験器具デバイスのうちの1つまたは複数と係合し、実験器具ユニットおよび実験器具デバイスのうちの1つまたは複数を少なくとも1つの疑似実験器具代替物と交換することを自動的に行い、その逆を自動的に行うように構成される。把持部1280は、自動化搬送部の把持部1280によって保持される実験器具ユニットおよび実験器具デバイスのうちの1つまたは複数を保持するための保持場所(たとえば、把持部保持場所1260、1261のうちの一方-
図12B)と、把持部1280によって保持される少なくとも1つの疑似実験器具代替物199を保持し、かつ各保管場所210SLにおいて実験器具ユニットおよび実験器具デバイスのうちの1つまたは複数と疑似実験器具代替物199とを互いに交換するための予備の保持場所(たとえば、把持部保持場所1260、1261のうちの他方-
図12B)とを有する。
【0043】
図1A、2A、3A、および3Bを参照すると、上記したように、ストア100A、100Bは、ストア100A、100Bにおいて配置されるアクティブ実験器具を代替するように構成される少なくとも1つの疑似実験器具代替物199で充填される(たとえば、予め装填される)。本明細書に記載されるように、少なくとも1つの疑似実験器具代替物199、ならびに実験器具ユニットおよび実験器具デバイスのうちのそれぞれの/対応するものが、保管場所において実験器具ユニットおよび実験器具デバイスのうちの1つまたは複数のうちのそれぞれの/対応するものと交換された少なくとも疑似実験器具代替物199を保持する各保管場所(たとえば、保管場所186、210SL)に関して交換可能である(たとえば、1つまたは複数の実験器具ユニットLWUおよび実験器具デバイスLWDのうちの少なくとも1つ、ならびに少なくとも1つの疑似実験器具代替物は、保管場所において互いに交換される)ように、少なくとも1つの疑似実験器具代替物199は、実験器具ユニットおよび実験器具デバイスのうちのそれぞれの/対応するものを模擬する所定の特性を有する。保管アレイSAの、実験器具ユニットの保管の所定の(最大の)容量および/または実験器具デバイスの保管の所定の(最大の)容量が、保管場所186、210SLにおいて保持される少なくとも1つの疑似実験器具代替物199によって制約されないように、保管場所186、210SLにおいて保持される少なくとも1つの疑似実験器具代替物199は、保管アレイSAの内部に配置される。保管場所186、210SLにおいて保持される少なくとも1つの疑似実験器具代替物199の配置は、保管アレイSA(保管アレイSAは、所定の面積のものである)のアクティブ実験器具ユニットの保管および/またはアクティブ実験器具デバイスの保管のうちの1つまたは複数の保管の所定の容量が最大の容量に維持されるように、保管アレイSAにわたって制約されない(制限されない)。
【0044】
疑似実験器具代替物199は、たとえば、疑似実験器具ユニット199A(本明細書において「疑似実験器具ユニット代替物」とも呼ばれる)および多状態疑似実験器具ユニットホルダ199B(本明細書において「実験器具デバイス代替物」または「疑似実験器具デバイス」とも呼ばれる)のうちの1つまたは複数の形態である。疑似実験器具ユニット199Aは、疑似状態だけを有するように構成された疑似実験器具代替物199であり、疑似状態は、疑似実験器具ユニット199Aがアクティブ実験器具を受け入れないかまたはさもなければ保持せず、ラボラトリ機能にアクティブである、ラボラトリ機能に携わる、および/またはラボラトリ機能をもたらす能力を有さないような状態である。1つまたは複数の態様において、疑似実験器具ユニット199Aは、ユーザーによって解放可能ではない(即ち、疑似実験器具ユニット199Aの外側のケースは、永久的に密封される)、モノリシックマスである(即ち、中実であるか、またはさもなければ、その中へとサンプルが受け入れられる空洞がない(たとえば、そのような空洞を有していない/欠いている))、あるいはさもなければ、サンプル検体のその中への挿入を防ぐように構成される。疑似実験器具ユニット199Aは、疑似実験器具ユニットのセットSLSAで設けられ得る(
図3A)。疑似実験器具ユニット199Aがセットで設けられる場合に、セットSLSAにおける各疑似実験器具ユニット199Aは、同じ所定の熱特性および/または組成を有するが、他の態様において、疑似実験器具ユニットのセットSLSAにおける少なくとも1つの疑似実験器具ユニット199Aは、セットSLSAにおける他の疑似実験器具ユニット199Aとは異なる所定の熱特性および/または組成を有する。多状態疑似実験器具ユニットホルダ199Bは、少なくとも部分的に、アクティブ実験器具状態(即ち、ラボラトリ機能にアクティブである、ラボラトリ機能に携わる、および/またはラボラトリ機能をもたらすようにサンプルおよび/またはアクティブサンプル容器を保持する/搬送する)と、疑似状態と、混合(または準アクティブ)状態(即ち、多状態疑似実験器具ユニットホルダ199Bの少なくとも一部が、疑似状態を有し、多状態疑似実験器具ユニットホルダ199Bの少なくとも別の異なる部分が、アクティブ実験器具状態を有する)との間で選択可能に切り替え可能な疑似実験器具代替物199である。多状態疑似実験器具ユニットホルダ199Bは、疑似実験器具ユニットのセットSLSBで設けられてもよい(
図3B)。疑似実験器具ユニットホルダ199Bが、セットで設けられる場合に、セットにおける各疑似実験器具ユニットホルダ199Bは、同じ所定の熱特性および/または組成を有するが、他の態様において、疑似実験器具ユニットホルダのセットSLSBにおける少なくとも1つの疑似実験器具ユニットホルダ199Bは、セットSLSBにおける他の疑似実験器具ユニットホルダ199Bとは異なる所定の熱特性および/または組成を有する。
【0045】
上記したように、疑似実験器具ユニット199Aは、アクティブ実験器具の所定の特性を模擬する所定の特性を有する。ここで、例示的な目的として、疑似実験器具ユニット199Aは、これらに限定されないが、疑似トレイユニット199AT、疑似ラックユニット199AR、疑似ボックスユニット199AB、および疑似サンプル容器ユニット199ASを含む。1つまたは複数の態様において、疑似実験器具ユニット199Aの所定の特性は、疑似実験器具ユニット199Aが代替物となる交換可能な(アクティブ)実験器具ユニットLWUのうちのそれぞれの/対応するものの第2の熱質量特性に類似する(上記したような)第1の熱質量特性を有する。他の態様において、所定の特性は、本明細書に記載される特性のうちの任意の1つまたは複数のものである。第1の熱質量特性および第2の熱質量特性は、特性および/または大きさの点で同じであるが、他の態様において、第1の熱質量特性および第2の熱質量特性は、特性および/または大きさの点で異なっていてもよい。
【0046】
疑似トレイユニット199ATは、SBSサンプルトレイまたはそれらの開示内容全体が参照により本明細書に組み込まれる、2019年11月19日に発行された(「Automated Sample Storage System Having Storage Consumable With Sub-Optimal Storage Density」と題された)米国特許第10,481,171号明細書および2010年12月28日に発行された(「Multi-Well Plate Providing A High-Density Storage And Assay Platform」と題された)米国特許第7,858,044号明細書に記載されるような他の適切なサンプル保持トレイなどの(アクティブ)サンプルトレイ281(
図2A)の形状および大きさを模擬する(またはさもなければ(アクティブ)サンプルトレイ281の形状および大きさに類似する)形状および大きさを有する。疑似トレイユニット199ATは、ストア100A、100Bの中で、サンプルトレイ281と交換可能であり、サンプルトレイ281と同じ方法で取り扱われる。上記したように、疑似トレイユニット199ATは、アクティブサンプルトレイ281の熱質量に類似する熱質量THmを有する。1つの態様において、熱質量THmは、アクティブサンプルトレイ281が最大容量までアクティブ実験器具ユニットLWUで充填された状態でのアクティブサンプルトレイ281の熱質量に類似する一方で、他の態様において、熱質量THmは、アクティブ実験器具ユニットLWUなしでのアクティブサンプルトレイ281の熱質量に類似するか、または、任意の適切な所定の数のアクティブ実験器具ユニットLWUを保持するアクティブサンプルトレイ281の熱質量に類似する。
【0047】
疑似ラックユニット199ARは、(アクティブ)高密度ラック370(
図2C)および(アクティブ)標準密度ラック371(
図2C)のうちの1つまたは複数の形状および大きさを模擬する形状および大きさを有する。疑似ラックユニット199ARは、ストア100A、100Bの中で、高密度ラック370および標準密度ラック371と交換可能であり、高密度ラック370および標準密度ラック371と同じ方法で取り扱われる。上記したように、疑似ラックユニット199ARは、高密度ラック370および標準密度ラック371のそれぞれのものの熱質量に類似する熱質量THmを有する。1つの態様において、熱質量THmは、ラックが最大容量までアクティブ実験器具ユニットLWUで満たされた状態での高密度ラック370および標準密度ラック371の熱質量に類似する一方で、別の態様において、熱質量THmは、アクティブ実験器具ユニットLWUなしでの高密度ラック370および標準密度ラック371のそれぞれのものの熱質量に類似するか、または、任意の適切な所定の数のアクティブ実験器具ユニットLWUを保持する高密度ラック370および標準密度ラック371のそれぞれのものの熱質量に類似する。
【0048】
疑似ボックスユニット199ABは、(アクティブ)サンプルボックス180A、180B(
図1F)のうちの1つまたは複数の形状および大きさを模擬する形状および大きさを有する。疑似ボックスユニット199ABは、ストア100A、100Bの中で、サンプルボックス180A、180Bと交換可能であり、サンプルボックス180A、180Bと同じ方法で取り扱われる。上記したように、疑似ボックスユニット199ABは、それぞれのサンプルボックス180A、180Bの熱質量に類似する熱質量THmを有する。1つの態様において、熱質量THmは、サンプルボックス180A、180Bが最大容量までアクティブ実験器具ユニットLWUで充填された状態でのそれぞれのサンプルボックス180A、180Bの熱質量に類似する一方で、別の態様において、熱質量THmは、アクティブ実験器具ユニットLWUなしでのサンプルボックス180A、180Bの熱質量に類似するか、または、任意の適切な所定の数のアクティブ実験器具ユニットLWUを保持するサンプルボックス180A、180Bの熱質量に類似する。
【0049】
疑似サンプル容器ユニット199ASは、(アクティブ)サンプル容器/チューブ182A、182B、477(
図1Fおよび4)のうちの1つまたは複数の形状および大きさを模擬する形状および大きさを有する。疑似サンプル容器ユニット199ASは、ストア100A、100Bの中で、サンプル容器/チューブ182A、182B、477と交換可能であり、サンプル容器/チューブ182A、182B、477と同じ方法で取り扱われる。上記したように、疑似サンプル容器ユニット199ASは、サンプルで充填されたそれぞれの容器/チューブ182A、182B、477の熱質量に類似した熱質量THmを有する。
【0050】
さらに
図3Aを参照すると、(たとえば、本明細書に記載されるように、疑似トレイユニット199AT、疑似ラックユニット199AR、疑似ボックスユニット199AB、および疑似サンプル容器ユニット199ASを含む)疑似実験器具ユニット199Aの各々は、フレームまたは外側のケース199AFと、熱シンクまたは熱質量301とを含む。フレーム199AFは、熱シンク301を収容するか、または熱シンク301と一体的に形成される。フレーム199AFは、たとえば、ストア100A、100Bの、保管ラック185の、またはサンプル検体実験器具ユニット(たとえば、アクティブ実験器具ユニットLWU)が保管される任意の他の適切な場所のサンプル検体実験器具保管場所の各々における保管のために構成される。本明細書にも記載されるように、疑似実験器具ユニット199Aおよび対応するサンプル検体実験器具ユニットが、サンプル検体実験器具ユニット保管場所の各々において互いに交換可能であるように、フレーム199AFは、対応するサンプル検体実験器具ユニット(たとえば、本明細書に記載される、アクティブ実験器具ユニットLWU、アクティブ実験器具デバイスLWD、など)の大きさおよび形状に相応した大きさおよび形状に作られる。フレーム199AFおよび熱シンク301材料は、疑似実験器具ユニット199Aが長期間(たとえば、6か月よりも長い期間または1年よりも長い期間)室温で安定して保管できるように、構成される。
【0051】
熱シンク301は、温度制御されたサンプル検体実験器具ストアにおいて、疑似実験器具ユニット199Aを用いて温度制御を形成する。本明細書に記載されるように、疑似実験器具ユニット199Aが、各保管場所において対応するサンプル検体実験器具ユニット(たとえば、アクティブ実験器具ユニットLWU)のための代替物を形成するように、フレーム199AFおよび熱シンク301は、疑似実験器具ユニット199Aに、所定の熱特性を提供する。ここで、保管場所の各々において、疑似実験器具ユニット199Aおよびアクティブ実験器具ユニットLWUは、所定の熱特性に関して代替可能であり、同類種として交換される。熱シンク301は、1つまたは複数の金属301M(たとえば、アルミニウム、ステンレス鋼、ビスマス、金属合金塊、または他の適切な金属)、(たとえば、ワックス、または、温度が物質の融点よりも高いかもしくは低いときはいつでも熱を吸収もしくは放出するために溶融もしくは凝固によって実験器具の温度を安定させる任意の他の非水/非塩性物質、および、いくつかの態様においては、生物学的材料またはサンプルを含まない水性および/または塩性物質であって、疑似実験器具ユニット/デバイスの外側のケースの内部に永久的に密封される水性および/または塩性物質、などの相変化材料を含む)流体301F、および、半固体材料301S(たとえば、ジメチルスルホキシドなどのゲル)、または任意の他の適切な高熱質量材料(たとえば、高熱容量、高密度、および/または低い反射率(暗い色または艶消し色)によって特徴付けられる任意の適切な材料)を含む。高熱容量は、温度冷凍目的に対する変化における抵抗を指し、高熱容量の材料は、空の保管エリアにおける温度上昇よりも小さい(たとえば、1時間あたり約2℃未満の)保管アレイの内部の平均温度上昇を維持する(本開示の態様による空の保管アレイA、Bの温度変化(たとえば、最大、最小、および平均温度上昇)を示す
図10を参照。この場合において、保管エリアA、Bは、本明細書に記載される保管アレイSAに略類似する)ということが留意される。
【0052】
1つまたは複数の態様において、熱シンク301(および本明細書に記載される疑似実験器具ユニット199Aの他の構成要素)は、フレーム199AFによってオーバーモールドされる(即ち、フレーム199AFは、熱シンク301および/または本明細書に記載される疑似実験器具ユニット199Aの他の構成要素を包み込むように、熱シンク301および/または他の構成要素の上および周囲にモールドされる)。1つまたは複数の態様において、フレーム199AFは、プラスチック材料、金属材料、複合材料、または他の適切な材料を含み得る。1つまたは複数の態様において、フレーム199AFおよび熱シンク310は両方とも、フレーム199AFが熱シンク301を形成するように金属を含む。他の態様において、熱シンク301および/または疑似実験器具ユニット199Aの他の構成要素は、機械的および/または化学的留め具によってなどの任意の適切な方法で、フレーム199AFに連結される。いくつかの態様において、熱シンク301は、アクティブ実験器具ユニットLWUに取り外し可能に挿入/連結されるように構成され得る。
【0053】
1つまたは複数の態様において、
図5も参照すると、疑似実験器具ユニット199Aは、少なくとも1つの他の疑似実験器具ユニット199Aとは相違する異なる特性を各々有するいくつかの異なる疑似実験器具ユニットから選択可能である。例示的な目的のために、疑似サンプル容器ユニット199ASは、いくつかの異なる疑似サンプル容器ユニット199AS1-199ASn(ここで、「n」は、疑似サンプル容器ユニットの数の上限を示す整数である)から選択可能である。
【0054】
1つまたは複数の態様において、対応するアクティブ実験器具ユニットの疑似実験器具ユニット199Aは、各々がアクティブ実験器具ユニットに対応する他の異なる交換可能な疑似実験器具ユニット199AS1-199ASnから選択可能であり、異なる疑似実験器具ユニット199AS1-199ASnの各々は、異なる熱質量特性を有する。たとえば、異なる疑似サンプル容器ユニット199AS1-199ASnの各々は、少なくとも1つの他の疑似サンプル容器ユニット199AS1-199ASnの熱質量THm1-THmnとは異なるそれぞれの熱質量THm1-THmn(たとえば、説明目的で、熱伝導率、熱容量、および/または熱遅延(thermal lag)を含む)を有し得る。ここで、異なる熱質量THm1-THmnを有する異なる疑似サンプル容器ユニット199AS1-199ASnは、ストア100A、100Bの保管アレイSA(たとえば、フリーザー105A(
図1A)内の保管アレイSA、低温保管ゾーン210A、210B、またはサンプルが保持されるストア100A、100Bの任意の他の適切な場所)にわたって熱プロファイルを変化させるように、ストア100A、100Bにおける配置のために選択され得る。たとえば、(少なくとも1つの他の疑似サンプル容器ユニットの熱質量と比べて)より高い熱質量を有する疑似サンプル容器ユニット199AS1-199ASnが、保管アレイSAにわたる少なくとも1つの軸において、略定常状態のまたは略均一な(または所定の)冷却熱慣性(熱バイアス)プロファイル(たとえば、冷却熱平衡)、または(熱バイアス)勾配を維持するようにこれらエリアにおける熱負荷/密度を増加させるために、アクティブ実験器具を保管していないか、またはアクティブ実験器具をまばらに保管しているストア100A、100Bのエリアにおける配置のために選択され得る。いくつかの態様において、疑似実験器具代替物199のうちの1つまたは複数の熱遅延は、熱遅延を最小にする構成を有する(たとえば、疑似実験器具代替物199の材料は、熱質量の、および/または熱質量を被覆する材料の熱容量および/または熱伝導率を介して、時間の関数として熱吸収を最大にする)。
【0055】
ストア100A、100Bは、コントローラ170を含み、コントローラ170は、ストア100A、100Bの内部の所定の場所に対して所望の熱プロファイルを提供するように、ストア100A、100Bの内部における所定の場所に対して望まれる適切な疑似サンプル容器ユニット199AS1-199ASnを選択するように構成される(たとえば、任意の適切な非一時的なプログラムコードによってプログラムされる)。たとえば、コントローラ170は、異なる疑似実験器具ユニット/デバイスを混合およびマッチングすることによって、(1つまたは複数の)所定の場所における熱吸収に対する必要性を、たとえば、実験器具ユニット/実験器具デバイスの重量と自動的に釣り合わせるように構成される。コントローラ170はまた、(アクティブ実験器具の欠如がある場合などの)ストア100A、100Bの1つまたは複数のエリアにおける熱遅延を制御するように構成され得る。コントローラ170は、異なる疑似サンプル容器ユニット199AS1-199ASnを用いて、保管アレイSA(または本明細書に記載されるストア100A、100Bの他の保持エリア)の温度プロファイルを、温度プロファイルが保管アレイSAにわたって略同じ/均一であるように、最適化するように構成される。たとえば、本明細書に記載される疑似実験器具代替物199は、各保管場所186、210SLに保持される疑似実験器具代替物199が冷凍チャンバ(たとえば、フリーザー105Aおよび低温保管ゾーン210A、210B、または本明細書に記載される他の冷凍サンプル保持場所のうちの任意のもの、など)の冷凍とは別個で異なる保管アレイSAの各他の保管場所186、210SLにわたる冷却熱平衡の維持をもたらすように、保管アレイSAの内部に構成および配置される。本明細書に記載されるように、保管アレイSAにわたって各保管場所に保持される少なくとも1つの疑似実験器具代替物199は、冷却熱平衡を保管アレイSAにわたって維持するように、ストア100A、100Bの(本明細書に記載されるものなどの)冷凍チャンバの熱平衡について、熱バイアス応答をもたらす。1つまたは複数の態様において、それらのうちの少なくとも1つが別のものとは異なる熱質量を有する異なる疑似サンプル容器ユニット199AS1-199ASnが、少なくとも1つの疑似サンプル容器ユニット199AS1-199ASnを保持する所定の保管場所に対する少なくとも1つの軸における所定の冷却熱慣性(熱バイアス)プロファイル、または(熱バイアス)勾配を提供するように、保管アレイSAの保管場所(たとえば、保管場所185、210SL、800など)において配置される。疑似実験器具代替物199は、保管場所においてアクティブ実験器具ユニットLWUおよびアクティブ実験器具デバイスLWDのうちの対応する1つまたは複数を保持するのと交換に、疑似実験器具代替物199を保持するそれぞれの保管場所1186、210SLの内部から熱平衡をもたらす。
【0056】
依然として
図3Aを参照すると、1つまたは複数の態様において、疑似実験器具ユニット199Aは、フレーム199AFに連結される、フレーム199AFの中に収容される、または、さもなければ、フレーム199AFによって担持される計測器(instrumentation)311を含む。計測器311は、疑似実験器具ユニット199Aの状態および/またはストア100A、100Bの状態を監視するように構成される。たとえば、計測器311は、温度センサ312、湿度センサ313、傾斜計314、加速度計315、イメージセンサ316、および、実験器具および/またはストアの環境的、物理的、および/または運動学的な特性を監視するための任意の他の適切なセンサ、のうちの1つまたは複数を含む。計測器311は、上記したセンサのうちの1つまたは複数からのデータを(任意の適切なメモリに)記録するか、および、または、たとえば、ストア100A、100Bのコントローラ170へとデータを略リアルタイムで送信するように構成され、この場合、データは、保管アレイSAの内部において所定の熱プロファイルを維持するように、疑似実験器具を保管アレイへと挿入するか、または保管アレイから取り出すために、コントローラ170によって採用される。1つまたは複数の態様において、異なる疑似サンプル容器ユニット199AS1-199ASnの異なる特性は、異なる疑似サンプル容器ユニット199AS1-199ASnによって担持される計測器311A-nであり得る。ここで、異なる疑似サンプル容器ユニット199AS1-199ASnは、たとえば、監視されるストア100A、100B(またはストア内部の実験器具、-たとえば、疑似実験器具ユニット199ASを保持する実験器具)の特性(たとえば、温度、湿度、傾斜、振動、など)に少なくとも基づいて、選択される。1つまたは複数の態様において、疑似実験器具ユニット199Aのうちの1つまたは複数は、計測器311および熱シンク301の両方を含む一方で、他の態様において、疑似実験器具ユニット199Aのうちの1つまたは複数は、計測器311または熱シンク301を含む。
【0057】
1つまたは複数の態様において、異なる疑似サンプル容器ユニット199AS1-199ASnの異なる特性は、ストア100A、100Bの内部における搬送ロボットの把持部とのフィットアップおよび適合性であり得る。たとえば、異なる疑似サンプル容器ユニット199AS1-199ASnは、ストア100A、100Bの内部において、搬送ロボット(たとえば、ラック引出機107A、実験器具搬送ロボット130、搬送シャトル212、サンプルセレクタモジュール290、など)のうちの1つまたは複数とインターフェース接続するように構成される異なる把持インターフェース321A-321nを有し得る。ここで、異なる疑似サンプル容器ユニット199AS1-199ASnは、たとえば、異なる疑似サンプル容器ユニット199AS1-199ASnを取り扱う搬送部の所定の把持部特性に少なくとも基づいて、選択される。たとえば、1つまたは複数の態様において、異なる疑似サンプル容器ユニット199AS1-199ASnのうちの少なくとも1つは、鉄インサート593(
図5)を含み、鉄インサート593は、ストア100A、100Bの任意の適切な搬送部(上記したものなど、たとえば、サンプルセレクタモジュール290の外側のトレイコンベア)の磁気把持部によって、異なる疑似サンプル容器ユニット199AS1-199ASnのうちの少なくとも1つの磁気的なピッキング/把持を提供する。
【0058】
1つまたは複数の態様において、異なる疑似サンプル容器ユニット199AS1-199ASnの異なる特性は、ストア100A、100Bの保管アレイSAの内部における保管位置の所定のインターフェース特性とのフィットアップおよび適合性であり得る。たとえば、異なる、疑似トレイユニット199AT、疑似ラックユニット199AR、疑似ボックスユニット199AB、および疑似サンプル容器ユニット199ASは、異なる疑似実験器具ユニット199Aが模擬するそれぞれの実験器具と対応するストア100A、100B内部の位置の中においてフィットし、当該位置に適合するようにそれぞれの形状および大きさを有する。
【0059】
上記の例では、疑似サンプル容器ユニット199ASが使用されるが、疑似トレイユニット199AT、疑似ラックユニット199AR、疑似ボックスユニット199ABは、(上記した)異なる疑似実験器具ユニットの特性のうちの1つまたは複数を有する他の疑似実験器具ユニットから上記した方法で選択可能であるように、同様にして構成され得るということが理解されるべきである。
【0060】
図1A、2A、2C、2D、2E、3B、4、および6A-9を参照すると、多状態疑似実験器具ユニットホルダ199Bは、アクティブ実験器具の所定の特性を模擬する所定の特性を有する。例示的な目的のために、多状態疑似実験器具ユニットホルダ199Bは、これらに限定されないが、多状態疑似トレイ199BT、多状態疑似ラック199BR、および多状態疑似ボックス199BBを含む。多状態疑似実験器具ユニットホルダ199Bの各々は、それぞれの(アクティブ)サンプル容器/チューブ182A、182B、477(および、それぞれのサンプル容器/チューブに対応する疑似実験器具ユニット199A)を保持するように構成される少なくとも1つの保持レセプタクル366を含む。上記したように、多状態疑似実験器具ユニットホルダ199Bおよびそれぞれの実験器具デバイスLWDが、それぞれの実験器具デバイスLWDに対して交換された多状態疑似実験器具ユニットホルダ199Bを保持する各保管場所186、210SL(
図1Aおよび2A)に関して、または各保管場所186、210SLにおいて、交換可能であるように、各多状態疑似実験器具ユニットホルダ199Bは、(アクティブ)実験器具デバイスLWDのうちのそれぞれのものを模擬する所定の特性を有する。ここで、本明細書に記載されるものと類似する方法で、多状態疑似実験器具ユニットホルダ199Bの所定の特性は、それに対して多状態疑似実験器具ユニットホルダ199Bが代替物である交換可能な実験器具デバイスLWDのそれぞれのものの第2の熱質量特性に類似する(本明細書に記載されるような)第1の熱質量特性を有する。他の態様において、所定の特性は、本明細書に記載される特性のうちの任意の1つまたは複数である。1つまたは複数の態様において、第1の熱質量特性および第2の熱質量特性は、特性および/または大きさの点で同じであるが、他の態様において、第1の熱質量特性および第2の熱質量特性は、特性および/または大きさの点で異なっていてもよい。
【0061】
多状態疑似トレイ199BTは、SBSサンプルトレイ372、またはそれらの開示内容全体が参照により本明細書に前に組み込まれた、2019年11月19日に発行された(「Automated Sample Storage System Having Storage Consumable With Sub-Optimal Storage Density」と題された)米国特許第10,481,171号明細書および2010年12月28日に発行された(「Multi-Well Plate Providing A High-Density Storage And Assay Platform」と題された)米国特許第7,858,044号明細書に記載されるものなどの他の適切なサンプル保持トレイ(たとえば、マルチウェルプレート)などの(アクティブ)サンプルトレイ281(
図2A)の形状および大きさを模擬する形状および大きさを有する。多状態疑似トレイ199BTは、ストア100A、100Bの内部において、サンプルトレイ281、372および疑似トレイユニット199ATと交換可能であり、サンプルトレイ281、372および疑似トレイユニット199ATと同じ方法で取り扱われる。上記したように、多状態疑似トレイ199STは、それぞれの(アクティブ)サンプルトレイ281、372の熱質量に類似する熱質量THmを有する。1つの態様において、熱質量THmは、サンプルトレイ281、372がアクティブ実験器具LWUで充填されていない状態でのサンプルトレイ281、372の熱質量に類似しており、多状態疑似トレイ199STがアクティブ実験器具LWUおよび疑似実験器具ユニット199Aの両方を受容することが可能であるということに留意する。
【0062】
多状態疑似トレイ199BTの例は、たとえば、
図6A-9に示され、この場合に、多状態疑似トレイ199BTは、断熱体303および熱シンク302のうちの1つまたは複数を含む。
図6A-8において、多状態疑似トレイ199BTは、保持場所800においてサンプルチューブ182(サンプルバイアルとも呼ばれる)を保持するように構成されるマルチウェルプレートとして示される。熱シンク302は、
図6A、6B、および8に示されていないが、熱シンク302は、(
図7に示されるように、)マルチウェルプレートのベースにおける保持場所800の下に設けられ得る。
図9は、保持場所800を画定するように、隣接する複数の保持場所800の間に配置された支柱900を有する、修正された(または容量が減少した)マルチウェルプレート372Mを示す。支柱900の各々は、熱シンクを備える(熱シンクは、互いに熱連通し得る)。ここで、熱シンクは、サンプルチューブ182の下から冷却を提供するだけでなく、(実験器具ユニットまたは疑似実験器具ユニット199Aの1つの(アクセス)側面を除く全ての側面において実験器具ユニットまたは疑似実験器具ユニット199Aを囲む冷却凹部を形成するように)サンプルチューブ182の側面に沿って冷却を提供する。
【0063】
多状態疑似ラック199BRは、(アクティブ)高密度ラック370(
図2C)および(アクティブ)標準密度ラック371(
図2C)のうちの1つまたは複数の形状および大きさを模擬する形状および大きさを有する。多状態疑似ラック199ARは、ストア100A、100Bの内部において、高密度ラック370、標準密度ラック371および疑似ラックユニット199ARと交換可能であり、高密度ラック370、標準密度ラック371および疑似ラックユニット199ARと同じ方法で取り扱われる。上記したように、多状態疑似ラック199BRは、高密度ラック370および標準密度ラック371のうちのそれぞれのものの熱質量に類似する熱質量THmを有する。1つの態様において、熱質量THmは、高密度ラック370または標準密度ラック371がアクティブ実験器具LWUで充填されていない状態での高密度ラック370または標準密度ラック371の熱質量に類似し、多状態疑似ラック199BRがアクティブ実験器具LWUおよび疑似実験器具ユニット199Aの両方を受容し得るということに留意する。
【0064】
多状態疑似ラック199BRの例は、たとえば、
図2C-2Eに示され、この場合に、多状態疑似ラック199BRは、断熱体303および熱シンク302のうちの1つまたは複数を含む。ここで、多状態疑似ラック199BRは、(アクティブトレイ281、372、
図6A-9に示されるものなどの多状態疑似トレイ199BT、または、疑似トレイユニット199ATを保持するように構成される)標準密度ラック371として、および(実験器具ユニットLWU(サンプルチューブ182など)および疑似サンプル容器ユニット199ASを保持するように構成される)高密度ラック370として、構成される。多状態疑似ラック199BRは、(ラックに保持される最も外側の実験器具ユニット/疑似実験器具ユニット/疑似実験器具トレイのまわりに断熱フレームを形成するように、たとえば、
図6Bに示されるものと類似する方法で)外側周囲壁の内部において断熱体303を含み、および/または、多状態疑似ラック199BRのベースに位置する熱シンク302を含む。
【0065】
多状態疑似ボックス199BBは、(アクティブ)サンプルボックス180A、180B(
図1F-まとめてサンプルボックス180と呼ばれる)のうちの1つまたは複数の形状および大きさを模擬する形状および大きさを有する。多状態疑似ボックス199BBは、ストア100A、100Bの内部において、サンプルボックス180A、180Bおよび疑似ボックスユニット199ABと交換可能であり、サンプルボックス180A、180Bおよび疑似ボックスユニット199ABと同じ方法で取り扱われる。上記したように、多状態疑似ボックス199BBは、サンプルボックス180A、180Bのうちのそれぞれのものの熱質量に類似する熱質量THmを有する。1つの態様において、熱質量THmは、サンプルボックス180A、180Bがアクティブ実験器具LWUで充填されていない状態でのサンプルボックス180A、180Bの熱質量に類似し、多状態疑似ボックス199BBがアクティブ実験器具LWUおよび疑似実験器具ユニット199Aの両方を受容し得るということに留意する。
【0066】
多状態疑似ボックス199BBの例は、たとえば、
図4に示され、この場合に、多状態疑似ボックス199BBは、断熱体303および熱シンク302のうちの1つまたは複数を含む。
図4において、多状態疑似ボックス199BBは、組織カセット477を保持するように構成されるボックスとして示される。他の態様において、多状態疑似ボックス199BBは、任意の適切な実験器具ユニットおよび/または任意の適切な疑似実験器具ユニット199Aを保持するように構成され得る。
【0067】
(たとえば、本明細書に記載されるように、多状態疑似トレイ199BT、多状態疑似ラック199BR、および多状態疑似ボックス199BBを含む)多状態疑似実験器具ユニットホルダ199Bの各々は、フレームまたは外側のケース199BFを含む。フレーム199BFは、疑似実験器具ユニット199Aに関して、上記したものと類似する方法で、熱シンクまたは熱質量302、断熱体303、および計測器311のうちの1つまたは複数を収容するか、または熱シンクまたは熱質量302、断熱体303、および計測器311のうちの1つまたは複数と一体的に形成される。他の態様において、熱シンク302、断熱体、および計測器311は、機械的および/または化学的留め具によってなど、任意の適切な方法でフレーム199BFに連結される。フレーム199BFは、たとえば、ストア100A、100B、保管ラック185、またはサンプル検体実験器具デバイス(たとえば、アクティブ実験器具デバイスLWD)が保管される任意の他の適切な場所のサンプル検体実験器具保管場所の各々における保管のために構成される。本明細書にも記載されるように、疑似実験器具デバイス199Bおよび対応するサンプル検体実験器具デバイスが、サンプル検体実験器具デバイス保管場所の各々において互いに交換可能であるように、フレーム199BFは、対応するサンプル検体実験器具デバイス(たとえば、アクティブ実験器具デバイスLWD)の大きさおよび形状に相応した大きさおよび形状にされる。
【0068】
熱シンク302は、温度制御されたサンプル検体実験器具ストアにおいて、疑似実験器具デバイス199Bを用いて温度制御を形成する。本明細書において記載されるように、疑似実験器具デバイス199Bが、各保管場所において、対応するサンプル検体実験器具デバイス(たとえば、アクティブ実験器具デバイスLWD)のための代替物を形成するように、フレーム199BFおよび熱シンク302は、疑似実験器具デバイス199Bに、所定の熱特性を提供する。ここで、保管場所の各々において、疑似実験器具デバイス199Bおよびアクティブ実験器具デバイスLWDは、所定の熱特性に関して代替可能であり、同種類として交換される。熱シンク302は、上記した熱シンク301に略類似し、これらに限定されないが、多状態疑似実験器具ユニットホルダ199Bのベース199BASおよび保持レセプタクル壁199BWを含む、多状態疑似実験器具ユニットホルダ199Bの任意の適切な部分を形成し得る。いくつかの態様において、熱シンク302は、アクティブ実験器具デバイスLWDに取り外し可能に挿入/連結するように構成され得る。断熱体303は、これらに限定されないが、発泡体、ガラス繊維、真空、および気体を含む、高い熱質量を有する任意の適切な断熱体であり得る。断熱体303が、真空または気体である場合に、フレーム199BFおよび/または熱シンク302は、その中に真空または気体の断熱体303が配置される空洞600(
図6B)を形成する。多状態疑似実験器具ユニットホルダ199Bの内部の真空の断熱体303が、多状態疑似実験器具ユニットホルダ199B上の湿気の存在を緩和し得るということが留意される。本明細書に記載されるものと類似する方法で、1つまたは複数の態様において、多状態疑似実験器具ユニットホルダ199Bのうちの1つまたは複数は、計測器311および熱シンク301の両方を含む一方で、他の態様において、疑似実験器具ユニットホルダ199Bのうちの1つまたは複数は、計測器311または熱シンク301を含む。上記に記載されるものと類似する方法で、フレーム199BF、熱シンク302、断熱体303の材料は、疑似実験器具デバイス199Bが、長期間(たとえば、6か月よりも長い期間または1年よりも長い期間)室温で安定して保管され得るように構成される。
【0069】
1つまたは複数の態様において、多状態疑似実験器具ユニットホルダ199Bは、少なくとも1つの他の疑似実験器具ユニット199Bとは相違する異なる特性を各々が有するいくつかの異なる多状態疑似実験器具ユニットホルダ199BS1-199BSnから(疑似サンプル容器ユニット199AS1-199ASnに関して上記したものと略類似する方法で)選択可能である。例示的な目的のために、多状態疑似サンプル実験器具199Bは、いくつかの異なる多状態疑似実験器具ユニットホルダ199BS1-199BSn(ここで、「n」は、疑似サンプル容器ユニットの数の上限を示す整数である)から選択可能である。
【0070】
上記したものと類似する方法で、対応するアクティブ実験器具デバイスLWDの多状態疑似実験器具ユニットホルダ199Bは、アクティブ実験器具デバイスLWDに各々が対応する他の異なる交換可能な多状態疑似実験器具ユニットホルダ199BS1-199BSnから選択可能であり、異なる多状態疑似実験器具ユニットホルダ199BS1-199BSnの各々は、異なる熱質量特性を有する。たとえば、異なる多状態疑似実験器具ユニットホルダ199BS1-199BSnは、(少なくとも1つの他の多状態疑似実験器具ユニットホルダ199BS1-199BSnの熱質量THm1-THmnとは異なる)それぞれの熱質量THm1-THmn、(少なくとも1つの他の多状態疑似実験器具ユニットホルダ199BS1-199BSnの計測器311A-311nとは異なる-
図5を参照)それぞれの計測器311A-311n、(少なくとも1つの他の多状態疑似実験器具ユニットホルダ199BS1-199BSnの(1つまたは複数の)把持インターフェース321A-321nとは異なる-
図5を参照)それぞれの(1つまたは複数の)把持インターフェース321A-321n、ならびに、ストア100A、100Bの保管アレイSAの内部における保管位置の所定のインターフェース特性とのフィットアップおよび適合性(フィットアップおよび適合性は、少なくとも1つの他の多状態疑似実験器具ユニットホルダ199BS1-199BSnとは異なる)、のうちの1つまたは複数を有し得る。たとえば、ストア100A、100Bの内部の疑似実験器具ユニット199Aおよび/もしくはアクティブ実験器具と共に、またはそれに代えて、ストア100A、100Bの保管アレイSAにわたる少なくとも1つの軸において、略定常状態のもしくは略均一な(所定の)冷却熱慣性(熱バイアス)プロファイル、または、(熱バイアス)勾配を維持するように、異なる多状態疑似実験器具ユニットホルダ199BS1-199BSnは、上記したものと類似する方法で、ストアの内部における配置のために選択される。1つまたは複数の態様において、それらのうちの少なくとも1つが別のものとは異なる熱質量を有する異なる多状態疑似実験器具ユニットホルダ199BS1-199BSnは、少なくとも1つの多状態疑似実験器具ユニットホルダ199BS1-199BSnを保持する所定の保管場所に対する少なくとも1つの軸における所定の冷却熱慣性(熱バイアス)プロファイルまたは(熱バイアス)勾配を提供するために、保管アレイSAの保管場所(たとえば、保管場所185、210SLなど)において配置される。
【0071】
上記したように、多状態疑似実験器具ユニットホルダ199Bは、少なくとも部分的に、アクティブ実験器具状態と、疑似状態と、混合(準アクティブ)状態との間で選択可能に切り替え可能である。ここで、多状態疑似実験器具ユニットホルダ199Bは、初期状態(即ち、アクティブ実験器具状態、疑似状態、および混合状態のうちの1つの状態)と、最終状態(即ち、アクティブ実験器具状態、疑似状態、および混合状態のうちの別の状態)との間で切り替え可能である。コントローラ170は、多状態疑似実験器具ユニットホルダ199Bの各々の状態を、アクティブ実験器具状態、疑似状態、および混合状態の間で選択する(選択可能に交換する)ように構成される(および、コントローラ170は、多状態疑似実験器具ユニットホルダ199Bの各々の状態の変化を追跡するように構成されるレジストリを含む)。疑似状態において、多状態疑似実験器具ユニットホルダ199Bは、それぞれの疑似実験器具ユニット199Aを保持する。たとえば、
図4を参照すると、充填された多状態疑似ボックス199BBが、疑似ボックスユニット199ABと略同等の熱質量、および/または、(たとえば、組織カセットで充填されたアクティブ実験器具ボックスを模擬するように)組織カセットで充填されたアクティブ実験器具ボックスと略同等の熱質量を有するように、疑似状態における多状態疑似ボックス199BBは、(組織カセットの形状因子を有する)疑似サンプル容器ユニット199ASで充填される。まだ
図4を参照すると、混合状態における多状態疑似ボックス199BBは、疑似サンプル容器ユニット199ASを保持する決まった所定の数のウェル488を有する一方で、残りの数のウェル488は、アクティブ実験器具(たとえば、この例においては、アクティブ組織カセット477)を保持する。アクティブ実験器具状態において、多状態疑似ボックス199BBは、アクティブ組織カセット477を保持するすべてのそのウェルを有する。しかし、疑似状態または混合状態のいずれかからアクティブ実験器具状態へ、および、アクティブ実験器具状態から遷移するために、疑似実験器具ユニット199Aを追加する、または多状態疑似実験器具ユニットホルダ199Bから疑似実験器具ユニット199Aを取り出すことによって多状態疑似実験器具ユニットホルダ199Bの状態を変化させるように、実験器具ユニットの漸進的選択が実行される。
【0072】
1つまたは複数の態様において、ストア100A、100B(
図1A、2A)の保管アレイSAにおいて保持された多状態疑似実験器具ユニットホルダ199Bは、疑似オペレーションのシングルモードをもたらすために、すべて同じ状態を有することが可能であり(即ち、多状態疑似実験器具ユニットホルダ199Bのすべては、アクティブ実験器具状態、疑似状態、または混合状態である状態を有する)、他の態様において、ストア100A、100B(
図1A、2A)の保管アレイSAにおいて保持された多状態疑似実験器具ユニットホルダ199Bは、疑似オペレーションのデュアルモードをもたらすために、これら状態のうちの2つ(即ち、アクティブ実験器具状態、疑似状態、および混合状態のうちの2つ)の組み合わせを有することが可能であり、また他の態様において、ストア100A、100B(
図1A、2A)の保管アレイSAにおいて保持された多状態疑似実験器具ユニットホルダ199Bは、疑似オペレーションの混合モードをもたらすために、アクティブ実験器具状態、疑似状態、および混合状態の混合状態を有することが可能である。ストア100A、100Bは、アクティブ実験器具状態、疑似状態、および/または混合状態を有する多状態疑似実験器具ユニットホルダ199Bの追加または取り出しを通じて、疑似オペレーションのシングルモード、デュアルモード、および混合モードの間で切り替えられることが可能である。理解できるように、(アクティブ実験器具状態、疑似状態、および混合状態のうちの任意の1つまたは複数を有する)多状態疑似実験器具ユニットホルダ199B、および疑似実験器具ユニット199Aは、
図2に示されるような疑似オペレーションのさらなる混合モードのために、ストア100A、100Bの同じ保管アレイSAの内部において組み合わせて使用され得る。
【0073】
図1Gおよび2Aを再度参照すると、1つまたは複数の態様において、ストア100A、100Bは、保管アレイSAに加えて、疑似調節(tempering)区画142、疑似保管区画149、約-20℃の温度を有する疑似バッファ(-20℃バッファ147と呼ばれる)、および約-80℃の温度を有する疑似バッファ(-80℃バッファ141と呼ばれる)のうちの1つまたは複数を含む。-20℃バッファ147および-80℃バッファ141は、疑似実験器具代替物199が、保管アレイSAの所定の温度(たとえば、約-20℃または約-80℃)で保管部に入るように、保管アレイSAにおける使用のための任意の適切な数の疑似実験器具代替物199を保持するように構成される。バッファ、たとえば、-20℃バッファ147、-80℃バッファ141、または任意の適切な温度で保持される任意の他の適切なバッファが、疑似実験器具代替物のために、任意の適切な冷凍チャンバ(フリーザー105A、搬送チャンバ110、中間チャンバ115、ワーキングチャンバ120、搬送ゾーン245、またはストア100A、100Bの任意の他の適切な冷凍チャンバ、など)において配置され、バッファは、保管アレイおよび保管アレイの各保管場所とは別個である。理解できるように、疑似実験器具代替物199は、-20℃バッファ147または-80℃バッファ141から疑似調節区画142または疑似保管区画149へと移動させられ得る。疑似実験器具代替物199は、搬送シャトル212および実験器具搬送ロボット130などのストア100A、100Bの任意の適切なオートメーションによって、保管アレイSAと、疑似調節区画142と、疑似保管区画149と、-20℃バッファ147と、-80℃バッファ141との間を移動させられ得る。
【0074】
疑似調節区画142は、たとえば、疑似実験器具代替物199のストア100A、100Bへの導入またはストア100A、100Bからの取り出しのために、所定の温度(たとえば、略室温、約-20℃、または約-80℃)へのまたは所定の温度からの疑似実験器具代替物199の調節(temper)を行うように構成される。たとえば、約-20℃または約-80℃への疑似実験器具代替物199の調節が行われると、調節が行われた疑似実験器具代替物199は、所定の保管アレイSA(即ち、調節温度と略同じ温度を有する保管アレイ)へと、-20℃バッファ147および-80℃バッファ141のうちの1つへと、または疑似保管区画149へと、直接移動させられ得る。
【0075】
疑似保管区画149は、疑似実験器具代替物199のための専用保管部(即ち、アクティブ実験器具ユニットLWUがなく、また、アクティブ実験器具デバイスLWDがない)であってもよい。疑似保管区画149は、約-20℃および/または約-80℃で疑似実験器具代替物199を保管するように構成される(たとえば、疑似保管区画149は、各々約-20℃の温度および約-80℃の温度のうちの異なる温度で2つの区画を有していてもよい)。疑似実験器具代替物199は、疑似保管区画149から、保管アレイSAへと、-20℃バッファ147へと、-80℃バッファ171へと、または疑似調節区画142へと、直接移動させられ得る。
【0076】
ここで、
図1G、2D、および2Eを参照すると、本明細書に記載されるように、疑似実験器具ユニット199Aは、アクティブ実験器具デバイスLWDおよび多状態疑似実験器具ユニットホルダ199Bから挿入および取り出されことが可能である。疑似実験器具ユニット199Aは、熱損失によって最も影響を受けるエリアに、または1つまたは複数のアクティブ実験器具ユニットを熱的に保護するために、アクティブ実験器具デバイスLWDおよび多状態疑似実験器具ユニットホルダ199Bの内部に配置され得る(たとえば、疑似実験器具代替物199は、トレイまたはラックの内部において1つまたは複数のアクティブ実験器具ユニット/デバイスの場所を取り囲むように配置され得るか、トレイまたはラックの境界のまわりに熱的境界バリアを形成するように配置され得るか、および/または、保管ラック185においてアクティブ実験器具の上方におよび/または下方に配置され得る)。
【0077】
図1Gを参照すると、疑似ボックスユニット199AB(または、疑似実験器具ユニット199Aで充填された多状態疑似ボックス199BB、または疑似実験器具ユニット199Aで充填されたアクティブボックス)のうちの1つまたは複数は、フリーザー105Aのポートドアに隣接する保管ラック185の頂部に(たとえば、保管ラック185に保持されるアクティブ実験器具の上方に)配置される。ここで、(ポートドアが開いたときの)ポートドアに隣接する高い熱質量が、ポートドアの開放の結果として、保管ラック185に保持されたサンプルへの任意の熱的な影響を緩和することが可能である。他の態様において、高い熱質量185Mは、低減された容量の保管ラック185Rの頂部の中に作られるか、または、低減された容量の保管ラック185Rの頂部と一体的に作られ得る(理解できるように、高い熱質量が、低減された容量の保管ラック185Rについて記載されたものに実質的に方法で、低減された容量のトレイまたは低減された容量のラックの中に作られるか、または、低減された容量のトレイまたは低減された容量のラックと一体的に作られ得る)。
【0078】
図2Dに見られるように、疑似実験器具ユニット199Aは、ラック199BRのまわりの外側の境界を形成する標準密度ラック199BR(またはアクティブ標準密度ラック)において保持されたトレイの保持場所800において配置される。ここで、疑似実験器具ユニット199Aは、サンプルチューブ182などのアクティブ実験器具ユニットLWU(または本明細書に記載されるものなどの他の適切なアクティブ実験器具ユニットLWU)を包囲し、そのための境界熱的バリアを形成する。
図2Eに見られるように、疑似実験器具ユニット199Aは、サンプルチューブ182を包囲する/取り囲むように、およびサンプルチューブ182のまわりに高い熱質量の熱的バリアを形成するように、保持場所800において配置される。異なる熱慣性勾配/熱慣性バイアスプロファイルが、本明細書に記載される保管アレイのうちの任意のものの保管場所210SL、186、800にわたって形成され得る。これらの熱慣性勾配/熱慣性バイアスプロファイルは、冷却された空間の内部の所望の保管場所に関して、保管アレイの1つまたは複数の軸に沿って形成され得る(たとえば、1次元バイアスプロファイル、2次元バイアスプロファイル、または3次元バイアスプロファイル)。たとえば、例示的な熱慣性勾配/熱慣性バイアスプロファイルが、サンプル容器/チューブ182を保持する高密度ラック370の部分に関して
図2Eに示される。ここで、サンプル容器/チューブ182は、ラック370の中に挿入され、3次元熱慣性バイアスプロファイルのグラフに示されるように、周囲の疑似実験器具ユニット199Aよりも高い温度を有する。熱バイアスがサンプル容器/チューブ182の温度を低下させるように、サンプル容器/チューブ182と周囲の疑似実験器具ユニット199Aとの間に(および隣接する疑似実験器具ユニット199A同士の間に)熱があるように、1つまたは複数の軸X、Y、Zに沿った熱バイアスBx、By、Bzが形成される。
図2Eに示される熱慣性バイアスプロファイルのグラフおよびその内容は、単に例示的なものであり、他の態様において、グラフに示されるデータ、およびそれによって生成される熱バイアスは、任意の適切なプロファイル形状を有し得るということが留意される。
【0079】
図7を参照すると、1つまたは複数の態様において、保管場所(たとえば、保管場所185、800、210SL、など)に保持される少なくとも1つの疑似実験器具ユニット199A、および、別の保管場所(保管場所185、800、210SLのうちの他のもの、など)に保持される別の疑似実験器具ユニット199Aが、保管場所が配置される冷凍チャンバの冷却とは別個である、保管アレイSAの各他の保管場所にわたる冷却熱平衡の維持において協働するよう、熱移送リンクにわたって互いに連通するように、疑似実験器具ユニット199Aが成形される。保管アレイSAにわたって各保管場所に保持される少なくとも1つの疑似実験器具代替物199は、保管アレイSAにわたって冷却熱平衡を維持するように、ストア100A、100Bの(本明細書に記載されるものなどの)冷凍チャンバの熱平衡について、熱バイアス応答をもたらす。
【0080】
保管場所(保管場所185、210SL、など)に保持される少なくとも1つの多状態疑似実験器具ユニットホルダ199B、および、別の保管場所(保管場所185、210SLのうちの他のもの、など)に保持される別の多状態疑似実験器具ユニットホルダ199Bが、保管場所が配置される冷凍チャンバの冷却とは別個である、保管アレイSAの各他の保管場所にわたる冷却熱平衡の維持において協働するよう、熱移送リンクにわたって互いに連通するように、多状態疑似実験器具ユニットホルダ199Bも、(疑似実験器具ユニット199Aの熱リンクに加えて、または熱リンクの代わりに)成形され得る。たとえば、疑似実験器具代替物199の熱質量が、複数の疑似実験器具代替物199の熱的な連結のおかげで増加されるように、疑似実験器具代替物199は、任意の適切な方法で、少なくとも1つの他の疑似実験器具代替物199に熱的に連結され得る。たとえば、例示的な目的のみのために、疑似サンプル容器ユニット199ASを参照すると、疑似実験器具代替物199は、それぞれの疑似実験器具代替物199のフレーム199AF(または多状態疑似実験器具ユニットホルダ199Bに関するフレーム199BF)から放射するか、またはさもなければフレーム199AFから周辺に延在する熱ブリッジコンポーネント777(または熱移送リンク)を含む。熱ブリッジコンポーネント777は、隣接する疑似実験器具代替物199の間に熱移送導管(または熱ブリッジ)666を生成するために、隣接する保持場所において(たとえば、保管アレイの中に、ラックの中に、トレイの中に、など)、実験器具代替物199(その各々がそれぞれの熱ブリッジコンポーネント777を有する)が配置された状態で、隣接する疑似実験器具代替物199の熱ブリッジコンポーネント777が実質的に互いに当接する/接触するような大きさである。ここで、熱的に連結された疑似実験器具代替物199の集合体は、個々の疑似実験器具代替物199よりも高い熱質量を有する。
図7に示される例において、熱ブリッジ666は、サンプルチューブ182のまわりに延在する/サンプルチューブ182を取り囲むことができる。理解できるように、ブリッジコンポーネント777の実質的な当接接触、および、(たとえば、実質的な当接接触によって提供される)別の隣接するブリッジコンポーネント777からの1つのブリッジコンポーネント777の分離可能性は、個々の疑似実験器具ユニット199A(疑似サンプル容器ユニット199AS、など)および個々のアクティブ実験器具ユニット(サンプルチューブ182、カセット477、など)をストア100A、100Bが取り扱う能力を維持する。多状態疑似実験器具ユニットホルダ199Bは、上記した熱ブリッジコンポーネント777と略類似する熱ブリッジコンポーネントを含み得る。
【0081】
図7および
図3を参照すると、1つまたは複数の態様において、例示的な目的のみで疑似サンプル容器199ASなどの(たとえば、ブリッジコンポーネント777を有する、またはブリッジコンポーネント777を有していない)疑似実験器具ユニット199Aのグリッドは、従来のアクティブ実験器具デバイスが疑似実験器具代替物に変換されるように、従来のアクティブ実験器具デバイス(たとえば、SBSトレイ、ボックス、ラック、など)の中に挿入され得る。例として、疑似サンプル容器199ASは、従来のアクティブ実験器具デバイスがアクティブ実験器具ユニットと疑似実験器具ユニットとの組み合わせを保持するように、
図9における支柱900の配置に略類似する方法で、アクティブ実験器具トレイの中に挿入され得る。他の態様において、疑似サンプル容器199ASは、変換されたアクティブ実験器具デバイスが疑似実験器具ユニット199Aだけを保持するように、アクティブ実験器具トレイの中に挿入され得る。
【0082】
図11Aおよび11Bを参照して、ストア100Bの例示的な動作が記載されるが、ストア100Aの動作は、略類似することに留意する。本開示の態様によれば、冷凍チャンバが提供される(
図18、ブロック1800)。冷凍チャンバは、その中に所定の保管場所を有する保管アレイを含む。所定の保管場所は、保管アレイの実験器具ユニットの保管および実験器具デバイスの保管のうちの1つまたは複数の保管の所定の容量を画定し、この場合に、保管アレイは、所定のエリアを有する。保管場所の各々は、冷却熱平衡において保管場所ごとに実験器具ユニットLWUおよび実験器具デバイスLWDの1つまたは複数のうちの少なくとも1つをその中で保持するようにも構成される。
【0083】
少なくとも1つの疑似実験器具代替物199が、提供される(
図18、ブロック1810)。少なくとも1つの疑似実験器具代替物199、ならびに、実験器具ユニット199Aおよび実験器具デバイス199Bのうちの1つまたは複数のうちの対応するものが、実験器具ユニットLWUおよび実験器具デバイスLWDのうちの1つまたは複数のうちの対応するものと交換された少なくとも1つの疑似実験器具代替物199を保持する各保管場所に関して交換可能であるように、少なくとも1つの疑似実験器具代替物199は、実験器具ユニットLWUおよび実験器具デバイスLWDのうちの1つまたは複数のうちの対応するものを模擬する所定の特性を有する。たとえば、1つまたは複数の態様において、少なくとも1つの疑似実験器具代替物199の各々は、1つまたは複数の実験器具ユニットLWUおよび実験器具デバイスLWDのうちの少なくとも1つの各々の熱質量と類似した所定の熱質量THmを有し、1つまたは複数の実験器具ユニットLWUおよび実験器具デバイスLWDのうちの少なくとも1つ、ならびに、少なくとも1つの疑似実験器具代替物が、保管場所において互いと交換されるように、少なくとも1つの疑似実験器具代替物199、ならびに、実験器具ユニットLWUおよび実験器具デバイスLWDのうちの1つまたは複数のうちの少なくとも1つは、実験器具ユニットLWUおよび実験器具デバイスLWDのうちの1つまたは複数を保持するための各保管場所(本明細書に記載されるものなど)において交換可能である。保管アレイの実験器具ユニットの保管および実験器具デバイスの保管のうちの1つまたは複数の保管の、所定エリアの、所定の容量が、少なくとも1つの所定の保管場所において保持される少なくとも1つの疑似実験器具代替物によって制約されないように、少なくとも1つの疑似実験器具代替物199は、保管アレイSAの内部における所定の保管場所のうちの少なくとも1つの中に配置される(
図18、ブロック1820)。冷凍チャンバの冷却とは別個の、保管アレイSAにわたる冷却熱平衡を、熱慣性バイアスを介して、維持するように、保管アレイSAにわたって各保管場所(本明細書に記載されるもの、など)において保持される少なくとも1つの疑似実験器具代替物199は、所定の熱慣性アイアスをもたらす。
【0084】
ストア100Bの設置時に、ストアは、疑似実験器具代替物199で充填される(たとえば、予め装填される)。たとえば、ストアは、アクティブサンプルトレイ281を保管するように構成された所定の保管場所210SLを有する保管エリアSAを含む。ストア100Bの設置において、疑似ストアユニット199ATおよび/または多状態疑似トレイ199BTは、所定の保管場所210SLの各々が疑似実験器具代替物199を保持するように、保管アレイSAの中へ挿入される/予め装填される。ここで、所定の保管場所210SLの各々における疑似実験器具代替物199は、均一な温度が保管アレイSAにわたって存在するように、(たとえば、最大容量までサンプルで充填された保管アレイの熱質量に略同等の熱質量で保管アレイを充填することによって)保管アレイSAの熱容量を最大にする。疑似実験器具代替物199の熱質量は、電力喪失または冷却の喪失の場合に、保管アレイSAの加熱のより遅い速度も提供する。
【0085】
1つの態様において、
図19および22も参照すると、ストア100Bは、互いに隔離可能であり独立に動作させられる(たとえば、独立に冷却される)複数の保管バンク1901、1902を含む。保管バンク1901、1902の各々は、本明細書に記載されるものと略類似する。上記に記載されるものと類似する方法で、コントローラ170は、本明細書に記載されるような保管バンク1901、1902の製造使用の前に、各保管バンク1901、1902に疑似実験器具代替物199を予め装填することをもたらすように構成される(たとえば、本明細書に記載される保管システムの制御をもたらす任意の適切な非一時的なプログラムコードを含む)。1つまたは複数の態様において、各それぞれの保管バンク1901、1902においてアクティブ実験器具(アクティブサンプルトレイ281、または任意の他の適切なアクティブ実験器具、など)の保管より先にまたはアクティブ実験器具の保管の直前に必要に応じてそれぞれの保管バンク1901、1902において所望の高い熱密度および高い熱慣性(たとえば、対応するアクティブ実験器具の熱密度および熱慣性に相応/類似した高い熱密度および高い熱慣性)を発現させるために、それぞれの保管バンク1901、1902が予め装填されるように、それぞれの保管バンク1901、1902を疑似実験器具代替物で連続して予め装填して充填するように、保管バンク1901、1902は、疑似実験器具代替物199が予め装填され得る。たとえば、(所定の保管バンクの内部において所望の高い熱密度および高い熱慣性を生成するように、この場合、生成された所望の高い熱密度および高い熱慣性は、保管バンクにわたる各保管場所の完全な充填を必要としなくてもよく、むしろ、全体よりも少ない数(たとえば、50%、75%、80%、または、保管バンクの保管場所にわたって一様に分配される疑似実験器具代替物の事前充填の任意の他の適切な百分率)が、所望の熱応答(たとえば、冷却なしの所望の所定の温度変化速度、および、保管バンクの保管場所にわたる所望の熱プロファイルの定常状態)を提供するのに十分であり得る)アクティブ実験器具の挿入の直前に、保管バンク1901は、疑似実験器具代替物199で予め装填され得る(
図22、ブロック2200)が、一方では、保管バンク1902は、保管バンク1902に対して冷凍ユニットが低電源モードまたはスイッチオフの状態において(即ち、保管バンク1902が、最小の冷却を有するか、または、冷却を有さないように、未使用状態または休止状態において)、空のままである。疑似実験器具代替物199が、アクティブ実験器具と交換されるように(
図22、ブロック2210)、サンプルトレイ281が、(たとえば、本明細書に記載される方法で)保管バンク1901の中に装填されると、保管バンク1901から疑似実験器具代替物199が、(保管バンク1902の冷凍ユニットがオフのままの状態で)保管バンク1902に移送される(
図22、ブロック2220)。保管バンク1902への疑似実験器具代替物199の移送は、疑似実験器具代替物199に対して専用の(本明細書に記載されるような)バッファまたは保管場所への疑似実験器具代替物199の任意の移送とは別個であるということが留意される。保管バンク1901が「フル」容量に近づくと、保管バンク1902を本明細書に記載されるような略定常状態または略均一な温度分布へと至らせるように保管バンク1901から保管バンク1902へと前に移送された疑似実験器具代替物199を冷却するように、保管バンク1902のための冷凍ユニットは、スイッチがオンにされる(
図22、ブロック2230)。理解できるように、アクティブ実験器具が、(たとえば、疑似実験器具代替物がアクティブ実験器具と交換されるように-
図22、ブロック2210)保管バンク1902の中に移送されると、疑似実験器具代替物199は、保管バンク1902から取り出されて、ストア100Bの他の保管バンクまたは本明細書に記載されるような任意の適切なバッファ/保管場所などの任意の適切な場所に移送される(
図22、ブロック2210および2240)。たとえば、複数の保管バンク(たとえば、保管セクション)がある場合、複数の保管セクションを予め装填することは、順序の最後の保管セクションが(たとえば、最後の保管セクションからの疑似実験器具代替物199であって、最後の保管セクションの中へのアクティブ実験器具の挿入によって代替され、疑似実験器具代替物の(本明細書に記載されるような)保管場所/バッファにまたは他のストアに移送される疑似実験器具代替物199で)充填されるまで、保管セクションごとに連続して行われる。保管バンクから保管バンクへの連続した予め行われる装填は、ストア100Bに関して記載されているが、そのような連続した予め行われる装填は、ストア100Aなどの、複数の保管バンクを有する任意の適切なストアに適用され得るということも理解されるべきである。
【0086】
保管バンク1901、1902の中への疑似実験器具代替物199の予め行われる装填は、アクティブ実験器具のプログラム化された装填シーケンスに従う(たとえば、疑似実験器具代替物199の予め行われる装填は、装填セクション/保管バンクにおけるアクティブ実験器具の所定の装填シーケンスに適合する装填セクション/保管バンクのカスケード式(cascaded)/シーケンス式(sequenced)装填である)。たとえば、上記したように、現在の装填セクションまたは保管バンク(上記の例では、保管バンク1901)が完全になると、アクティブ実験器具を装填すべき次の指定された装填セクションまたは保管バンク(上記の例では、保管バンク1902)の予め行われる装填が開始される。ここで、高い熱容量の予め行われる装填ステップが、装填セクション/保管バンクの前の充填から解放された疑似実験器具代替物199による装填シーケンスの直前に行われる。
【0087】
1つまたは複数の態様において、保管バンク1901から保管バンク1902への疑似実験器具代替物199の移送は、疑似実験器具代替物199のバランスのとれた積出(load out)(たとえば、交換)である。たとえば、アクティブ実験器具の疑似実験器具代替物199に対する交換率は、1:1の比率であり、この場合、たとえば、保管バンク1901の中へ移送された1つのアクティブ実験器具に対して、疑似実験器具代替物199のうちの対応するものが、保管バンク1901から取り出され、保管バンク1902に移送される。しかし、他の態様において、疑似実験器具代替物199の積出の比率は、1:nの比率であり得、ここで、「n」は、疑似実験器具代替物199の任意の適切な数である。たとえば、保管バンク1901の中にたとえば移送された1つのアクティブ実験器具に対して、疑似実験器具代替物199のうちの対応する2つのものが、保管バンク1901から取り出され、1:2の積出の比率で保管バンク1902に移送される。
【0088】
コントローラ170は、任意の適切な方法で、各疑似実験器具代替物199の配置を追跡するように構成される(即ち、コントローラは、どの疑似実験器具代替物199がどの保管場所210SLに配置されるかを追跡する)。例として、各疑似実験器具代替物199は、疑似実験器具代替物199を識別する任意の適切な印444(
図4を参照)を含む。コントローラ177は、印444に基づいて疑似実験器具代替物199を保管場所210SLに関連付けるマトリクスを含む。1つの態様において、印444は、バーコード、ナンバーシリアライゼーション、または、任意の適切な読み取り機によって読まれ、読み取り機によってコントローラ170へと運ばれることが可能な他の適切な識別印(たとえば、RFIDタグ、など)を備える。
【0089】
たとえば、サンプルチューブで充填された(または、部分的に充填された)アクティブサンプルトレイ281の挿入は、疑似実験器具代替物199のうちの1つをアクティブサンプルトレイ281と代替することによって行われる。例として、
図2Aも参照すると、アクティブサンプルトレイ281は、入力/出力モジュール230を通してストア100Bの中に挿入される。搬送シャトル212は、アクティブサンプルトレイ281を、所定の保管場所210SLへと搬送する。搬送シャトル212は、疑似実験器具代替物199を、所定の保管場所210SLから取り出し、それから、アクティブサンプルトレイ281を、所定の保管場所210SLの中へと挿入する。疑似実験器具代替物199は、疑似調節区画142、疑似保管区画149、-20℃バッファ147、または-80℃バッファ141のうちの1つへと搬送され得る。他の態様において、疑似実験器具代替物199は、ストア100Bの外へ搬送され得る。
【0090】
1つまたは複数の態様において、サンプルチューブ182またはカセット477において保持されるようなアクティブサンプルは、保管アレイの中へ挿入され、この場合、サンプルの所定の質を維持するために、アクティブサンプルは、全体のトレイ281を充填することがないか、または、多状態疑似実験器具ユニットホルダ199Bなどの疑似実験器具デバイス199へと搬送されることになり、この場合、保管アレイSAが上記したように保管アレイSAにわたって略均一な低温に保たれるので、疑似実験器具デバイス199におけるサンプルの配置は、サンプルが低温に達するのにかかる時間(たとえば、「凍結時間」)を減らし、凍結時間に関する一貫性の向上を提供することが可能である。たとえば、疑似実験器具デバイス199の熱容量は、保管アレイSAの内部におけるアクティブトレイまたはラックにおいてサンプルを凍結させることに比べて一様でありかつ迅速であるサンプルの温度降下をもたらす。
【0091】
図2A、11B、および14(ならびに、サンプルチューブ182、多状態疑似トレイ199BT(トレイは、高密度または標準密度であり得る)、およびアクティブサンプルトレイ281)を参照すると、個々のサンプルを保管アレイSAの中へと移送するために、コントローラ170は、(1つまたは複数の)多状態疑似トレイ199BTなどの疑似デバイスを保管アレイSAから選択し(
図14、ブロック1400)、(1つまたは複数の)多状態疑似トレイ199BTの、たとえばサンプルセレクタモジュール290への移送をもたらす。アクティブサンプルトレイ281などのアクティブ実験器具が、たとえば入力/出力モジュール230を通してストア100Bに入力され(
図14、ブロック1410)、(搬送シャトル212によってなど)サンプルセレクタモジュール290へと移送される。サンプルセレクタモジュール290は、その開示内容全体が参照により本明細書に前に組み込まれた、2017年4月25日に発行された(「Sample Selector」と題された)米国特許第9,630,775号明細書に記載されるものと略類似する方法で、サンプル182を、アクティブサンプルトレイ281から多状態疑似トレイ199BTへと移送する(
図14、ブロック1420)。所望の数の(または、すべての)サンプル182が多状態疑似トレイ199BTに移送された状態で、搬送シャトル212は、充填された多状態疑似トレイ199BTを保管アレイSAへと移送する/戻す(
図14、ブロック1430)。保管アレイSAからのサンプル182の取り出しは、上記したものとは略逆の方法で行われる。
【0092】
図2A、11B、および15を参照すると、サンプル182で最大容量まで充填されたアクティブサンプルトレイ281(即ち、「充填アクティブサンプルトレイ」と呼ばれる)が、保管アレイSAに入力されることになる場合に、充填サンプルトレイ281から多状態疑似トレイ199BTへとサンプルを移送することよりもむしろ、充填アクティブサンプルトレイ281は、保管アレイSAにおける多状態疑似トレイ199BTのうちの選択されたものを完全に置換/代替してもよい。ここで、コントローラ170は、他の多状態疑似トレイ199BTまたは充填アクティブサンプルトレイ281によって囲まれる多状態疑似トレイ199BTなどの疑似実験器具デバイス199を、(置換/代替のために)選択することが可能である(
図15、ブロック1500)。充填アクティブサンプルトレイ281などのアクティブ実験器具は、上記したものと類似する方法で、ストア100Bに入力される(
図15、ブロック1510)。ちょうど入力された充填アクティブサンプルトレイ182を少なくとも部分的に保管アレイSAの内部において取り囲む他の多状態疑似トレイ199BTまたは充填アクティブサンプルトレイ281が、ちょうど入力された充填アクティブサンプルトレイ182の内部におけるサンプル182の(上記したような)迅速でかつ均一な冷却をもたらすように、選択された多状態疑似トレイ199BTは、(搬送シャトル212によってなどで)保管アレイSAから取り出され(
図15、ブロック1520)、充填アクティブサンプルトレイ182は、ちょうど取り出された多状態疑似トレイ199BTの代わりに保管アレイSAに挿入される(
図15、ブロック1530)。保管アレイSAからの充填アクティブサンプルトレイ281の取り出しは、上記したものとは略逆の方法で行われ、この場合、多状態疑似トレイ199BT、または疑似トレイユニット199ATが、保管アレイSAにおいて、ちょうど取り出された充填アクティブサンプルトレイ281と代替される。
【0093】
図2A、11C、および16を参照すると、1つまたは複数の態様において、保管アレイSAの任意の所定の保管場所210SLにおいて保持される疑似実験器具の熱質量をさらに増加させるために、多状態疑似トレイ199BTが、疑似サンプル容器ユニット199ASで充填される一方で、他の態様において、保管アレイSAの任意の所定の保管場所210SLにおいて充填アクティブサンプルトレイ281(即ち、最大容量までサンプルで充填されたトレイ)の熱質量を模擬するために、アクティブトレイ281が、疑似サンプル容器ユニット199ASで充填される。ここで、疑似サンプル容器ユニット199ASで充填される多状態疑似トレイ199BT、および/または、疑似サンプル容器ユニット199ASで充填されるアクティブサンプルトレイ281(たとえば、本例の目的のために、「充填疑似トレイ」とまとめて呼ばれる)が、採用されるかどうかに関わらず、充填トレイにおいて疑似サンプル容器ユニット199ASのうちの1つまたは複数のそれぞれのものを置換または代替するように、1つまたは複数のアクティブサンプルが、保管アレイSAに移送され得る。現時点で疑似サンプル容器ユニット199ASとアクティブサンプルとの両方を含むトレイは、「充填混合トレイ」と呼ばれる。
【0094】
コントローラ170は、充填疑似トレイ1100を保管アレイSAから選択し(
図16、ブロック1600)、充填疑似トレイ1100の、たとえばサンプルセレクタモジュール290への移送をもたらす。アクティブサンプルトレイ281は、たとえば入力/出力モジュール230を通してストア100Bに入力され(
図16、ブロック1610)、(搬送シャトル212などによって)サンプルセレクタモジュール290へと搬送される。サンプルセレクタモジュール230は、(1つまたは複数の)疑似サンプル容器ユニット199ASなどの(1つまたは複数の)疑似実験器具ユニット199Aを充填疑似トレイ1100から取り出し、(1つまたは複数の)疑似実験器具ユニット199Aを、アクティブサンプルトレイ281からのサンプル182と置換/代替する(たとえば、交換する)。所望の数の(またはすべての)サンプル182が移送されることで、充填疑似トレイ1100の状態が、疑似状態から混合状態へと変化し、トレイは、今度、充填混合トレイ1120と呼ばれる。搬送シャトル212は、充填混合トレイ1120を保管アレイSAに移送する/戻す(
図16、ブロック1630)。
【0095】
充填混合トレイ1120へと移送されたサンプル182が、充填混合トレイ1120に残る疑似実験器具ユニット199Aによって取り囲まれるかまたはさもなければ包囲されるように、コントローラ170は、(充填トレイの外周縁とは反対の)充填疑似トレイの中心に位置する疑似実験器具ユニット199Aを置換し得る。ここで、残っている疑似実験器具ユニット199Aは、上記した方法で、サンプル182の迅速で均一な冷却をもたらす。個々のサンプル182が、ストア100A、100Bから取り出されるとき、ストア100A、100Bの熱容量が、上記したような最大の熱容量のままであるように、サンプル182は、充填混合トレイ1120から取り出され、上記したものとは略反対の方法で、疑似実験器具ユニット199Aに置換/代替される。
【0096】
上記の例は、アクティブサンプルトレイ281以外のトレイに搬送される疑似実験器具ユニット199Aを示す(
図11C)一方で、他の態様において、疑似実験器具ユニット199Aは、アクティブサンプル182がピッキングされたアクティブサンプルトレイ281へと搬送され得る。トレイが上記の例において使用されたが、本明細書に記載される、疑似実験器具デバイス、疑似実験器具ユニット、アクティブ実験器具デバイスLWD、およびアクティブ実験器具ユニットLWUのうちの任意のものが採用され得るということが理解されるべきである。
【0097】
疑似サンプル容器ユニット199ASの、個々のアクティブ実験器具ユニットLWU(サンプルチューブ182およびカセット477など)への代替、およびその逆の代替が、2ステップ移送または1ステップ移送においてもたらされ得る。2ステップ移送においては、疑似サンプル容器ユニット199ASおよびアクティブ実験器具ユニットのうちの一方が、第1のトレイからピッキングされ、第2のトレイに配置され、その後、疑似サンプル容器ユニット199ASおよびアクティブ実験器具ユニットのうちの他方が、第3のトレイ(または第2のトレイ)からピッキングされ、第1のトレイに配置される。2ステップ移送は、その開示内容全体が参照により本明細書に前に組み込まれた、2017年4月25日に発行された(「Sample Selector」と題された)米国特許第9,630,775号明細書に記載されるものと略類似する方法で、サンプルセレクタモジュール290によって実行され得る。
【0098】
1ステップ移送においては、サンプルセレクタモジュール290は、上記したものと略類似するが、本態様において、移送アーム部400Aは、
図12A-12Cに示されるようなマルチサンプル容器ホルダ440Mを含む。
図12Aにおいて、(移送デバイス201A、201Bと略類似する)移送デバイス1201の一部が、サンプルボックス180(または、本明細書に記載されるものなどの、他の適切なアクティブサンプルホルダもしくは疑似実験器具デバイス199)からサンプルチューブ182(または疑似サンプル容器ユニット199AS)を抽出/ピッキングする動作において示される。マルチサンプル容器ホルダ440Mは、把持部ヘッド1225と、押上ピン1243(本明細書において「底部押圧部材」とも呼ばれる)とを含む。把持部ヘッド1125は、対象サンプルチューブ182の上方に位置決めされ、押上ピン1243は、対象サンプルチューブ182の下方に位置決めされる。押上ピンが連結される押上アーム1244は、把持部ヘッド1225と一体となって方向297、298(
図2B)に動くように、駆動シャフトアセンブリ460(
図2B)のシャフトによって、または、任意の他の適切な方法で駆動される。押上ピン1243が、(駆動シャフトアセンブリ460などによって)方向299に駆動されることで、押上ピンが、(サンプルボックス180を保持し、上記したサンプルトレイ支持部300R1、300R2と略類似し得る)プラットフォーム1221およびサンプルボックス180を通って上昇し、対象サンプルチューブ182に把持部ヘッド1225がアクセスすることを可能にするために対象サンプルチューブ182の周りに十分な隙間を提供するように、サンプルボックス180において他のサンプルチューブ182の上方でサンプルチューブ182の頂部と接触し、頂部を上昇させる。把持部ヘッド1225は、サンプルチューブ182の頂部を把持し、サンプルチューブ182を、サンプルボックス180の外へ、上方に上昇させる。1つの態様において、把持部ヘッドおよび/または押上ピン1243は、サンプルチューブ182を、たとえば、把持部ヘッド1225の把持部保持場所1260、1261を取り囲む断熱フード1250の中へと上昇させる。上記したように、把持部保持場所1260、1261のうちの一方は、実験器具ユニットLWUまたは実験器具デバイスLWDを保持するためのものであり、把持部保持場所1260、1261のうちの他方は、実験器具ユニットLWUまたは実験器具デバイスLWDの疑似実験器具代替物199との交換をもたらすために実験器具ユニットLWUまたは実験器具デバイスLWDに対応する疑似実験器具代替物199を保持するための予備の保持場所である。
【0099】
図12Bおよび12Cを参照すると、把持部ヘッド1225、および、マルチサンプル容器ホルダ440Mの一部が、さらに詳細に示される。示される例において、マルチサンプル容器ホルダ440Mは、2つの把持部保持場所1260、1261を含むが、他の態様において、2つを超える把持部保持場所があってもよい。各把持部保持場所1260、1261は、移送デバイス1201によって移送されるサンプルチューブ182の内部のサンプルの温度(または疑似サンプル容器ユニット199ASの温度)を実質的に維持するように構成される断熱サンプル保持空洞部1270を含む。各把持部保持場所1260、1261の断熱サンプル保持空洞部1270は、断熱フード1250の内部に配置される。
【0100】
それぞれの把持部1280が、各把持部保持場所1260、1261に設けられる。各把持部1280は、ベース部材1241Bと、ベース部材1241Bに連結される2つの可動フィンガ1244A、1244Bと含む。1つまた複数の態様において、2つの可動フィンガ1244A、1244Bは、フィンガの間にサンプル容器通路1240Pを形成するが、サンプル容器通路は、ベース部材124Bを通って延在しなくてもよい(たとえば、サンプル容器通路は、通過通路でなく、1つの方向299Aへのサンプルチューブ182の把持部1280の中への挿入を可能にするだけである)。他の態様において、サンプル容器通路は、方向299A、299Bへのサンプルチューブ182の把持部1280の中への挿入を可能にするためにベース部材1241Bを通って延在してもよい。把持部1280は、サンプルチューブ182を把持し(たとえば、把持部を閉じる)、解放する(たとえば、把持部を開放する)ために、可動フィンガ1244A、1244Bに接続された(1つまたは複数の)任意の適切なアクチュエータ(たとえば、1つまたは複数のリニアアクチュエータ1247)を含む。1つの態様において、可動フィンガ1244A、1244Bは、サンプルチューブ182をそれぞれ把持および解放するために、矢印1299の方向にベース部材1241Bに対して直線的に互いに向かっておよび互いから離れて移動するように、ベース部材に取り付けられ得る。別の態様において、可動フィンガ1244A、1244Bは、サンプルチューブ182をそれぞれ把持および解放するために、矢印1295A、1295Bの方向に、可動フィンガ1244A、1244Bの先端部1244AT、1244BT(たとえば、自由端)を枢動させるためのベース部材1241Bの所定の回転軸RX2に対して、互いに向かっておよび互いから離れて枢動するように、ベース部材に取り付けられ得る。他の態様において、把持部1280は、サンプルチューブ182を把持および解放するために、(固定された)他方のフィンガ1244A、1244Bに対して上記したように動作/移動することが可能な1つのみの可動フィンガ(フィンガ1244A、1244Bのうちのいずれか一方)を有していてもよい。
【0101】
1つまたは複数の態様において、
図12Bに示されるように、サンプルチューブ182を把持部1280(および把持部ヘッド1225)から方向299Bへとサンプルボックス180の保持場所(または、本明細書に記載されるものなどの、他の適切なアクティブサンプルホルダまたは疑似実験器具デバイス199)の中へと少なくとも部分的に移動させるために、少なくとも1つの頂部(たとえば、上方)プッシャー部材1230A、1230Bが、少なくとも1つの移送アーム部400A上に設けられる。1つまたは複数の他の態様において、サンプルチューブ182が、たとえば、底部(たとえば、下方)プッシャー部材1220によって、本明細書に記載されるものと略類似する方法で、把持部1280に提供され得るように、少なくとも1つの頂部プッシャー部材1230A、1230Bは、少なくとも1つの移送アーム部400A上に設けられなくてもよく(
図12Aを参照)、この場合、サンプルチューブ182は、重力によって、サンプルボックス180(または、本明細書に記載されるものなどの、他の適切なアクティブサンプルホルダまたは疑似実験器具デバイス199)の中に配置される(たとえば、サンプル容器は、サンプル保持場所の中への配置のために解放されると把持部1280から自由落下する)。
【0102】
図12Bを再度参照すると、少なくとも1つの頂部プッシャー部材1230A、1230Bの各々は、そこから把持部1280に向かって延在するサンプル容器係合部1231を含んでもよい。同様に、底部プッシャー部材1243も、そこから把持部1280に向かって延在するサンプル容器係合部1220Aを含んでもよい。サンプル容器係合部1231、1220Aの各々は、サンプル容器通路1240Pの軸AXと実質的に位置合わせされ、本明細書に記載されるように把持部1280へのまたは把持部1280からのサンプルチューブ182の移送をもたらすために、サンプル容器通路1240Pを少なくとも部分的に通過するように構成され得る。1つの態様において、サンプル容器係合部1231、1220Aは、プッシュピンまたはロッド構成を有し得るが、他の態様において、サンプル容器係合部1231、1220Aは、サンプル容器通路1240Pの中への少なくとも部分的な挿入のために、およびサンプルチューブ182との係合のために、任意の適切な形状および大きさを有し得る。
【0103】
把持部1280は、サンプルチューブ182(およびサンプルチューブ182に対応する疑似サンプル容器ユニット199AS)の取り扱いに関して、上述される一方で、把持部1280の対向する可動フィンガ1244A、1244Bは、任意の適切な形状を有する実験器具の把持を提供するということが留意される。たとえば、把持部1280の対向する可動フィンガ1244A、1244Bは、略六面体形状を有する実験器具であって、これらに限定されないが、サンプルカセット477、およびサンプルカセット477に対応する疑似サンプル容器ユニット199ASを含む実験器具を把持するようにも構成される。
【0104】
図12A-12Cおよび13A-13Dを参照して、サンプルチューブ182の例示的な1ステップ移送/疑似サンプル容器ユニット199ASとの代替が説明される。ここで、1ステップ移送/代替は、2ステップ移送とは区別され、この場合、2ステップ移送において、第1の実験器具ユニットが、1つのステップにおいてピッキングされて配置され、第2の実験器具ユニットが、第1の実験器具ユニットの移送/ピッキング/配置とは別個である第2のステップにおいてピッキングされて配置される。把持部ヘッド1225によってもたらされる、サンプルチューブ182の1ステップ移送/疑似サンプル容器ユニット199ASとの代替は、第1の実験器具ユニットを第1の保持場所からピッキングすることと、第2の実験器具ユニットを第2の保持場所からピッキングすることとを含み、それによって、第1および第2の実験器具ユニットの両方は、把持部ヘッド1225によって同時に保持され、その後、実質的にすぐに(たとえば、第2の実験器具ユニットのピッキングの後)、第2の実験器具ユニットが第2の保持場所において第1の実験器具ユニットと「高速」交換されるように、第2の保持場所において第1の実験器具ユニットが配置された後に、第1の(または他の)保持場所において第2の実験器具ユニットが配置される。
【0105】
提供された例において、把持部ヘッドは、2つの頂部プッシャー部材1230A、1230B(即ち、各把持部保持場所1260、1261に対する頂部プッシャー部材1230A、1230B)を含むが、他の態様において、把持部ヘッド1225から(本明細書に記載されるアクティブ実験器具デバイスLWDと、本明細書に記載される疑似実験器具デバイス199Bと、の任意の組合せであってもよい)実験器具デバイス1297、1298の保持場所800(
図8を参照)へのサンプルチューブ182および疑似サンプル容器ユニット199ASの移送が、本明細書に記載されるように、重力によってもたらされる。
【0106】
実験器具デバイス1297において保持されるサンプルホルダ182を、実験器具デバイス1298において保持される疑似サンプル容器ユニット199ASと代替するために、把持部ヘッド1225は、把持部保持場所1260、1261のうちの一方を、実験器具デバイス1298の第1の(実験器具ユニット)保持場所800Aにおける疑似サンプル容器ユニット199AS(たとえば、第1の実験器具ユニット)と位置合わせするように方向1299Aへと移動する(
図17、ブロック1700)(
図13Aを参照)。疑似サンプル容器ユニット199ASは、把持部ヘッド1225によって、第1の保持場所800Aからピッキングされる(把持部1280は、明確性のために、
図13A-13Dにおいて省略される)(
図17、ブロック1710)。疑似サンプル容器ユニット199ASを第1の保持場所800Aからピッキングするために、押上ピン1243は、疑似サンプル容器ユニット199ASが把持部保持場所1261の把持部1280(
図12B)によって把持されるように、実験器具デバイス1298の第1の保持場所800Aを通って伸長して、方向299Aに疑似サンプル容器ユニット199ASを把持部ヘッド1225の中へと移動させる。
【0107】
疑似サンプル容器ユニット199ASが把持部ヘッド1225によって保持された状態で、把持部ヘッド1225は、把持部保持場所1260、1261のうちの他方(即ち、疑似サンプル容器ユニット199ASを保持していない予備の保持場所)を、実験器具デバイス1297の第2の(実験器具ユニット)保持場所800Bにおいてサンプルホルダ182(たとえば、第2の実験器具ユニット)と位置合わせするように、方向1299Bへと動く(
図17、ブロック1720)(
図13Aを参照)。ここで、把持部保持場所1260は、サンプルホルダ182と位置合わせされる。サンプルホルダ182は、把持部ヘッド1225によって、第2の保持場所800Bからピッキングされる(
図17、ブロック1730)。サンプルホルダ182を第2の保持場所800Bからピッキングするために、(実験器具デバイス1298のために採用される押上ピン1243と同じかまたは異なってもよい)押上ピン1243は、サンプルホルダ182が把持部保持場所1260の把持部1280(
図12B)によって把持されるように、実験器具デバイス1297の第2の保持場所800Bを通って伸長して、方向299Aにサンプルホルダ182を把持部ヘッド1225の中へと移動させる。
【0108】
サンプルチューブ182および疑似サンプル容器ユニット199ASの両方が把持部ヘッド1225によって保持された状態で、把持部ヘッドは、方向1299Bへと移動して、疑似サンプル容器ユニット199ASを第2の保持場所800Bと位置合わせする(
図17、ブロック1740)。疑似サンプル容器ユニット199ASは、疑似サンプル容器ユニット199ASを把持部1280から解放し、頂部プッシャー部材1230Bによって少なくとも部分的に把持部保持場所1261から疑似サンプル容器ユニット199ASを下降させることによって、第2の保持場所800Bへと配置される(
図17、ブロック1750)一方で、他の態様において、解放された疑似サンプル容器ユニット199ASは、本明細書に記載されるように、重力の力を受けて下降される。疑似サンプル容器ユニット199ASの第2の保持場所800Bへの配置は、第2の保持場所800Bからのサンプルホルダ182のピッキングの後に立て続けに(たとえば、実質的に直ちに)行われる。
【0109】
サンプルホルダ182を配置するために、把持部ヘッド1225は、方向1299Aに移動して、把持部保持場所1260、1261の他方(即ち、現在、サンプルホルダ128を保持している予備の保持場所)を実験器具デバイス1298の第1の保持場所800Aと位置合わせする(
図17、ブロック1760)(
図13Aを参照)。ここで、把持部保持場所1260は、サンプルホルダ182と位置合わせされる。サンプルホルダ182は、サンプルホルダ182を把持部1280から解放し、頂部プッシャー部材1230Aによって少なくとも部分的に把持部保持場所1260からサンプルホルダ182を下降させることによって、第1の保持場所800Aへと配置される(
図17、ブロック1770)一方で、他の態様において、解放されたサンプルホルダ182は、本明細書に記載されるように、重力の力を受けて下降させられる。頂部把持部1230A、1230Bは、方向299の移動のために独立して動作可能であるということが留意される。
【0110】
上記から分かるように、本開示の態様は、少なくとも一部が高い熱質量を有する疑似実験器具ユニット199Aおよび疑似実験器具デバイス199Bを提供する。これら疑似実験器具代替物199は、たとえば電力喪失および/または冷却の喪失のためにストア100A、100Bにおいて温度を増加させるのにかかる時間を延長するためにストア100A、100Bの保管アレイSAにわたって熱慣性を最大にするように、ストア100A、100Bを充填する。疑似実験器具代替物199は、ストア100A、100Bの内部の他の疑似実験器具代替物がアクティブ実験器具ユニットLWUおよび/またはアクティブ実験器具デバイスLWDの内部のサンプルを凍結させるのにかかる時間を減少させるよう、アクティブ実験器具ユニットLWUおよび/またはアクティブ実験器具デバイスLWDが、ストア100A、100Bの内部に配置されるように、ストア100A、100Bの自動化搬送を用いて、対応するアクティブ実験器具ユニットLWUおよび/またはアクティブ実験器具デバイスLWDと交換される。
【0111】
図20および21を参照すると、本明細書に記載される本開示の態様は、実質的に常時、ストア100A、100Bの保管エリアの熱慣性を最大化することを提供する。熱慣性のこの最大化は、電力喪失の場合のウォームアップ速度の低減(従来のストアのウォームアップ速度を本明細書に記載されるストアのウォームアップ速度と比較する
図21を参照)、保管エリアの冷凍ユニットがスイッチオフであるか、または最小の冷却出力を生成している時間の延長(省エネルギーにつながる-
図20を参照)、ストア100A、100Bの保管エリアにおける温度安定性の向上、および、疑似実験器具代替物199が保管エリアの所定の温度設定点の近くに定着したときの温度均一性の向上のうちの1つまたは複数をもたらす。本開示の態様によれば、コントローラ170は、保管エリアのための冷凍ユニットのサイクリングを低減させる(即ち、所定の温度設定点を維持するための冷凍ユニットのオン/オフのサイクリングが低減される、即ち、より少ないオン/オフのサイクル)ために、ストア100A、100Bの内部の疑似実験器具代替物199によって提供される熱密度および高い熱慣性(即ち、高い熱容量)を活用(leverage)するように構成される(たとえば、任意の適切な非一時的なプログラムコードを含む)。熱密度および高い熱慣性の活用が、従来の空の(または、部分的に充填された)ストアの冷却(たとえば、従来の保管の冷凍ユニットの増加した/より高いサイクリング速度の結果として、増加された電力オン期間を必要とする従来の冷却)と比べて(
図20を参照)、(即ち、冷凍ユニットの減少したサイクリングの結果として)冷凍ユニットの電力オフまたは最小の冷却出力の期間の生成を最大にし、冷凍ユニットの急速なサイクリングを最小にする(さもなければ、回避する)。熱密度および高い熱慣性の活用は、(定常状態動作からの頻繁に起こる移行による、および、従来のストアの動作にわたって冷凍システム/ストアを定常状態動作温度に至らせる(および維持する)ための増加した時間による冷凍システム/ストアにおけるロスのために、頻繁でありかつ短い冷却サイクルを必要とする)空の(または、部分的に充填された)従来のストアの従来の冷却と比べて(
図20を参照)、たとえば、疑似実験器具代替物199によって提供されるより長い定常状態の運転温度により、(たとえば、冷凍ユニットがオフである状態の)より長いサイクル時間を提供する。
【0112】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、実験器具ユニットおよび実験器具デバイスのうちの1つまたは複数において配置されるサンプル検体を保管するための温度制御サンプル検体ラボラトリ保管システムが提供される。温度制御サンプル検体ラボラトリ保管システムは、
【0113】
冷凍チャンバであって、冷凍チャンバが、所定の保管場所を有する保管アレイをその中に有し、所定の保管場所の各々が、保管場所ごとに実験器具ユニットおよび実験器具デバイスのうちの1つまたは複数のうちの少なくとも1つをその中に保持するように構成され、所定の保管場所が、保管アレイの実験器具ユニットの保管および実験器具デバイスの保管のうちの1つまたは複数の保管の所定の容量を画定し、保管アレイが、所定のエリアを有する、冷凍チャンバと、
【0114】
所定の特性を有する少なくとも1つの疑似実験器具代替物であって、所定の特性は、少なくとも1つの疑似実験器具代替物、ならびに、実験器具ユニットおよび実験器具デバイスのうちの1つまたは複数のうちの対応する1つが、実験器具ユニットおよび実験器具デバイスのうちの1つまたは複数のうちの対応する1つに交換される少なくとも1つの疑似実験器具代替物を保持する各保管場所に関して交換可能であるように、実験器具ユニットおよび実験器具デバイスのうちの1つまたは複数のうちの対応する1つを模擬する、少なくとも1つの疑似実験器具代替物と
を備え、
【0115】
保管場所において保持される少なくとも1つの疑似実験器具代替物は、保管アレイの実験器具ユニットの保管および実験器具デバイスの保管のうちの1つまたは複数の保管の、所定のエリアの、所定の容量が、保管場所において保持される少なくとも1つの疑似実験器具代替物によって制約されないように、保管アレイの内部に配置される。
【0116】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、保管アレイの実験器具ユニットの保管および実験器具デバイスの保管のうちの1つまたは複数の保管の所定の容量が、保管場所において保持される少なくとも1つの疑似実験器具代替物とは無関係に最大容量のままである。
【0117】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、少なくとも1つの疑似実験器具代替物の所定の特性は、交換可能な実験器具ユニットおよび実験器具デバイスのうちの1つまたは複数のうちのそれぞれの1つの第2の熱質量特性に類似する第1の熱質量特性を有する。
【0118】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、第1の熱質量特性および第2の熱質量特性は、特性および大きさの点で同じである。
【0119】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、温度制御サンプル検体ラボラトリ保管システムは、自動化され、自動化搬送部をさらに備え、自動化搬送部は、少なくとも1つの疑似実験器具代替物の追加および保管アレイからの取り出しを、実験器具ユニットおよび実験器具デバイスのうちの1つまたは複数のうちの対応する1つの追加および保管アレイからの取り出しと釣り合わせるように構成される。
【0120】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、保管アレイにわたって保管アレイの充填を最大にするように、少なくとも1つの疑似実験器具代替物の追加および取り出しは、実験器具ユニットおよび実験器具デバイスのうちの1つまたは複数のうちの対応する1つの追加および取り出しと釣り合わせられる。
【0121】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、自動化搬送部は、把持部を有し、把持部は、保管アレイの充填が、実験器具ユニットおよび実験器具デバイスのうちの1つまたは複数の追加および各保管場所からの取り出しによって、保管アレイにわたって略一定であるように、各保管場所において、実験器具ユニットおよび実験器具デバイスのうちの1つまたは複数と係合し、実験器具ユニットおよび実験器具デバイスのうちの1つまたは複数を少なくとも1つの疑似実験器具代替物と交換することを自動的に行い、その逆を自動的に行うように構成される。
【0122】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、把持部は、自動化搬送部の把持部によって保持される実験器具ユニットおよび実験器具デバイスのうちの1つまたは複数を保持するための保持場所と、把持部によって保持される少なくとも1つの疑似実験器具代替物を保持し、各保管場所において実験器具ユニットおよび実験器具デバイスのうちの1つまたは複数と疑似実験器具代替物とを互いに交換するための予備の保持場所とを有する。
【0123】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、少なくとも1つの疑似実験器具代替物は、各保管場所に保持される少なくとも1つの疑似実験器具代替物が、冷凍チャンバの冷却とは別個の、保管アレイの各他の保管場所にわたる熱平衡を持続させる所定の熱慣性バイアスをもたらすように、構成され、かつ、保管アレイの内部に配置される。
【0124】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、少なくとも1つの疑似実験器具代替物は、保管場所において実験器具ユニットおよび実験器具デバイスのうちの1つまたは複数を保持するのと交換に、少なくとも1つの疑似実験器具代替物を保持する保管場所の内部から熱平衡をもたらす。
【0125】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、温度制御サンプル検体ラボラトリ保管システムは、冷凍チャンバの中に、少なくとも1つの疑似実験器具代替物のためのバッファをさらに備え、バッファは、保管アレイおよび保管アレイの各保管場所とは別個である。
【0126】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、冷凍チャンバの保管アレイは、(1)サンプル容器保持プレート、(2)サンプル容器保持トレイ、(3)プレートホルダ、(4)トレイホルダ、(5)サンプル保持ラック、(6)サンプル保持ボックス、ならびに(7)保管されたアレイにおいてサンプル容器保持プレート、サンプル容器保持トレイ、プレートホルダ、トレイホルダ、サンプル保持ラック、およびサンプル保持ボックスのうちの1つまたは複数を保持するように配置される持ち運び可能または固定のストアラックのうちの少なくとも1つである。
【0127】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、実験器具デバイスは、保管アレイへ、および保管アレイから持ち運び可能であり、保管アレイの各保管場所の中へと挿入可能であり、保管アレイの各保管場所から取り出し可能であり、実験器具デバイスは、(1)サンプル容器保持プレート、(2)サンプル容器保持トレイ、(3)プレートホルダ、(4)トレイホルダ、(5)サンプル保持ラック、(6)サンプル保持ボックス、および(7)持ち運び可能なストアラックであって、持ち運び可能なストアラックは、持ち運び可能なストアラックの中の保管されたアレイにおいてサンプル容器保持プレート、サンプル容器保持トレイ、プレートホルダ、トレイホルダ、サンプル保持ラック、およびサンプル保持ボックスのうちの1つまたは複数を保持するように配置され、持ち運び可能なストアラックは、冷凍チャンバの中に配列されるストアラック保管場所の中へと挿入可能であり、ストアラック保管場所から取り出し可能である、持ち運び可能なストアラックのうちの少なくとも1つである。
【0128】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、実験器具ユニットは、バイアル、チューブ、カセット、およびマイクロウェルプレートのうちの少なくとも1つである。
【0129】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、実験器具ユニットは、単一構造の持ち運び可能な検体サンプル容器である。
【0130】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、実験器具デバイスは各々、少なくとも1つの実験器具ユニットのための持ち運び可能な実験器具ユニットホルダである。
【0131】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、保管場所に保持される少なくとも1つの疑似実験器具代替物、および、別の保管場所に保持される別の疑似実験器具代替物が、冷凍チャンバの冷却とは別個の、保管アレイの各他の保管場所にわたる熱平衡の維持において協働するよう、熱移送リンクにわたって互いに連通するように、複数の疑似実験器具代替物が成形される。
【0132】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、対応する実験器具ユニットまたは実験器具デバイスの少なくとも1つの疑似実験器具代替物は、対応する実験器具ユニットまたは実験器具デバイスに各々が対応する他の異なる交換可能な疑似実験器具代替物から選択可能であり、異なる疑似実験器具代替物の各々は、異なる熱質量特性を有する。
【0133】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、異なる疑似実験器具代替物であって、異なる疑似実験器具代替物のうちの少なくとも1つが別のものとは異なる熱質量を有する、異なる疑似実験器具代替物が、保管アレイにわたる少なくとも1つの軸における所定の熱慣性プロファイルまたは勾配を提供するように、保管アレイの保管場所において配置される。
【0134】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、異なる疑似実験器具代替物であって、異なる疑似実験器具代替物のうちの少なくとも1つが別のものとは異なる熱質量を有する、異なる疑似実験器具代替物が、少なくとも1つの疑似実験器具代替物を保持する所定の保管場所に対する少なくとも1つの軸における所定の熱慣性プロファイルまたは勾配を提供するように、保管アレイの保管場所において配置される。
【0135】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、少なくとも1つの疑似実験器具代替物は、保管場所において予め装填される。
【0136】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、実験器具ユニットおよび実験器具デバイスのうちの1つまたは複数において配置されるサンプル検体を保管するための温度制御サンプル検体ラボラトリ保管システムが、提供される。温度制御サンプル検体ラボラトリ保管システムは、
【0137】
冷凍チャンバであって、冷凍チャンバが、所定の保管場所を有する保管アレイをその中に有し、所定の保管場所の各々が、保管場所ごとに実験器具ユニットおよび実験器具デバイスのうちの1つまたは複数のうちの少なくとも1つをその中に保持するように構成され、所定の保管場所が、保管アレイの実験器具ユニットの保管および実験器具デバイスの保管のうちの1つまたは複数の保管の所定の容量を画定し、保管アレイが、所定のエリアを有する、冷凍チャンバと、
【0138】
所定の特性を有する少なくとも1つの疑似実験器具代替物であって、所定の特性は、実験器具ユニットおよび実験器具デバイスのうちの1つまたは複数、ならびに、少なくとも1つの疑似実験器具代替物が、保管場所において互いに交換されるように、少なくとも1つの疑似実験器具代替物、ならびに、実験器具ユニットおよび実験器具デバイスのうちの1つまたは複数のうちの対応する1つが、実験器具ユニットおよび実験器具デバイスのうちの1つまたは複数を保持するための各保管場所において交換可能であるように、実験器具ユニットおよび実験器具デバイスのうちの1つまたは複数のうちの対応する1つを模擬する、少なくとも1つの疑似実験器具代替物と
を備え、
【0139】
保管場所において保持される少なくとも1つの疑似実験器具代替物の配置は、保管アレイの実験器具ユニットの保管および実験器具デバイスの保管のうちの1つまたは複数の保管の、所定のエリアの、所定の容量が最大に維持されるように、保管アレイにわたって制約されない。
【0140】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、保管アレイの実験器具ユニットの保管および実験器具デバイスの保管のうちの1つまたは複数の保管の所定の容量が、保管場所において保持される少なくとも1つの疑似実験器具代替物とは無関係に最大容量のままである。
【0141】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、少なくとも1つの疑似実験器具代替物の所定の特性は、交換可能な実験器具ユニットおよび実験器具デバイスのうちの1つまたは複数のうちのそれぞれの1つの第2の熱質量特性に類似する第1の熱質量特性を有する。
【0142】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、第1の熱質量特性および第2の熱質量特性は、特性および大きさの点で同じである。
【0143】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、温度制御サンプル検体ラボラトリ保管システムは、自動化され、自動化搬送部をさらに備え、自動化搬送部は、少なくとも1つの疑似実験器具代替物の追加および保管アレイからの取り出しを、実験器具ユニットおよび実験器具デバイスのうちの1つまたは複数のうちの対応する1つの追加および保管アレイからの取り出しと釣り合わせるように構成される。
【0144】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、保管アレイにわたって保管アレイの充填を最大にするように、少なくとも1つの疑似実験器具代替物の追加および取り出しは、実験器具ユニットおよび実験器具デバイスのうちの1つまたは複数のうちの対応する1つの追加および取り出しと釣り合わせられる。
【0145】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、自動化搬送部は、把持部を有し、把持部は、保管アレイの充填が、実験器具ユニットおよび実験器具デバイスのうちの1つまたは複数の追加および各保管場所からの取り出しによって、保管アレイにわたって略一定であるように、各保管場所において、実験器具ユニットおよび実験器具デバイスのうちの1つまたは複数と係合し、実験器具ユニットおよび実験器具デバイスのうちの1つまたは複数を少なくとも1つの疑似実験器具代替物と交換することを自動的に行い、その逆を自動的に行うように構成される。
【0146】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、把持部は、自動化搬送部の把持部によって保持される実験器具ユニットおよび実験器具デバイスのうちの1つまたは複数を保持するための保持場所と、把持部によって保持される少なくとも1つの疑似実験器具代替物を保持し、各保管場所において実験器具ユニットおよび実験器具デバイスのうちの1つまたは複数と疑似実験器具代替物とを互いに交換するための予備の保持場所とを有する。
【0147】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、少なくとも1つの疑似実験器具代替物は、各保管場所に保持される少なくとも1つの疑似実験器具代替物が、冷凍チャンバの冷却とは別個の、保管アレイの各他の保管場所にわたる熱平衡を持続させる所定の熱慣性バイアスをもたらすように、構成され、かつ、保管アレイの内部に配置される。
【0148】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、疑似実験器具代替物は、保管場所において実験器具ユニットおよび実験器具デバイスのうちの1つまたは複数を保持するのと交換に、少なくとも1つの疑似実験器具代替物を保持する保管場所の内部から熱平衡をもたらす。
【0149】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、温度制御サンプル検体ラボラトリ保管システムは、冷凍チャンバの中に、少なくとも1つの疑似実験器具代替物のためのバッファをさらに備え、バッファは、保管アレイおよび保管アレイの各保管場所とは別個である。
【0150】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、冷凍チャンバの保管アレイは、(1)サンプル容器保持プレート、(2)サンプル容器保持トレイ、(3)プレートホルダ、(4)トレイホルダ、(5)サンプル保持ラック、(6)サンプル保持ボックス、ならびに(7)保管されたアレイにおいてサンプル容器保持プレート、サンプル容器保持トレイ、プレートホルダ、トレイホルダ、サンプル保持ラック、およびサンプル保持ボックスのうちの1つまたは複数を保持するように配置される持ち運び可能または固定のストアラックのうちの少なくとも1つである。
【0151】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、実験器具デバイスは、保管アレイへ、および保管アレイから持ち運び可能であり、保管アレイの各保管場所の中へと挿入可能であり、保管アレイの各保管場所から取り出し可能であり、実験器具デバイスは、(1)サンプル容器保持プレート、(2)サンプル容器保持トレイ、(3)プレートホルダ、(4)トレイホルダ、(5)サンプル保持ラック、(6)サンプル保持ボックス、ならびに(7)持ち運び可能なストアラックであって、持ち運び可能なストアラックは、持ち運び可能なストアラックの中の保管されたアレイにおいてサンプル容器保持プレート、サンプル容器保持トレイ、プレートホルダ、トレイホルダ、サンプル保持ラック、およびサンプル保持ボックスのうちの1つまたは複数を保持するように配置され、持ち運び可能なストアラックは、冷凍チャンバの中に配列されるストアラック保管場所の中へと挿入可能であり、ストアラック保管場所から取り出し可能である、持ち運び可能なストアラックのうちの少なくとも1つである。
【0152】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、実験器具ユニットは、バイアル、チューブ、カセット、およびマイクロウェルプレートのうちの少なくとも1つである。
【0153】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、実験器具ユニットは、単一構造の持ち運び可能な検体サンプル容器である。
【0154】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、実験器具デバイスは各々、少なくとも1つの実験器具ユニットのための持ち運び可能な実験器具ユニットホルダである。
【0155】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、保管場所に保持される少なくとも1つの疑似実験器具代替物、および、別の保管場所に保持される別の疑似実験器具代替物が、冷凍チャンバの冷却とは別個の、保管アレイの各他の保管場所にわたる熱平衡の維持において協働するよう、熱移送リンクにわたって互いに連通するように、複数の疑似実験器具代替物が成形される。
【0156】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、対応する実験器具ユニットまたは実験器具デバイスの少なくとも1つの疑似実験器具代替物は、対応する実験器具ユニットまたは実験器具デバイスに各々が対応する他の異なる交換可能な疑似実験器具代替物から選択可能であり、異なる疑似実験器具代替物の各々は、異なる熱質量特性を有する。
【0157】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、異なる疑似実験器具代替物であって、異なる疑似実験器具代替物のうちの少なくとも1つが別のものとは異なる熱質量を有する、異なる疑似実験器具代替物が、保管アレイにわたる少なくとも1つの軸における所定の熱慣性プロファイルまたは勾配を提供するように、保管アレイの保管場所において配置される。
【0158】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、異なる疑似実験器具代替物であって、異なる疑似実験器具代替物のうちの少なくとも1つが別のものとは異なる熱質量を有する、異なる疑似実験器具代替物が、少なくとも1つの疑似実験器具代替物を保持する所定の保管場所に対する少なくとも1つの軸における所定の熱慣性プロファイルまたは勾配を提供するように、保管アレイの保管場所において配置される。
【0159】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、少なくとも1つの疑似実験器具代替物は、保管場所において予め装填される。
【0160】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、実験器具ユニットおよび実験器具デバイスのうちの1つまたは複数において配置されるサンプル検体を保管するための温度制御サンプル検体ラボラトリ保管システムが提供される。温度制御サンプル検体ラボラトリ保管システムは、
【0161】
冷凍チャンバであって、冷凍チャンバが、所定の保管場所を有する保管アレイをその中に有し、保管場所の各々が、冷却熱平衡において保管場所ごとに実験器具ユニットおよび実験器具デバイスのうちの1つまたは複数のうちの少なくとも1つをその中に保持するように構成される、冷凍チャンバと、
【0162】
少なくとも1つの疑似実験器具代替物であって、少なくとも1つの疑似実験器具代替物の各々が、1つまたは複数の実験器具ユニットおよび実験器具デバイスのうちの少なくとも1つの各々の熱質量と類似した所定の熱質量を有し、1つまたは複数の実験器具ユニットおよび実験器具デバイスのうちの少なくとも1つ、ならびに、少なくとも1つの疑似実験器具代替物が、保管場所において互いに交換されるように、少なくとも1つの疑似実験器具代替物、ならびに、実験器具ユニットおよび実験器具デバイスのうちの1つまたは複数のうちの少なくとも1つは、実験器具ユニットおよび実験器具デバイスのうちの1つまたは複数を保持するための各保管場所において交換可能である、少なくとも1つの疑似実験器具代替物と
を備え、
【0163】
保管アレイにわたって各保管場所に保持される少なくとも1つの疑似実験器具代替物が、冷凍チャンバの冷却とは別個の、保管アレイにわたる冷却熱平衡を、熱慣性バイアスを介して、維持させるよう、所定の熱慣性バイアスをもたらすように、保管場所に保持される少なくとも1つの疑似実験器具代替物は、保管アレイの内部に配置される。
【0164】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、保管アレイにわたって各保管場所に保持される少なくとも1つの疑似実験器具代替物は、冷却熱平衡を保管アレイにわたって維持するように、冷凍チャンバの熱平衡について、熱バイアス応答をもたらす。
【0165】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、所定の保管場所は、所定のエリアの保管アレイに対して、保管アレイの実験器具ユニットの保管および実験器具デバイスの保管のうちの1つまたは複数の保管の所定の容量を画定し、保管アレイの実験器具ユニットの保管および実験器具デバイスの保管のうちの1つまたは複数の保管の、所定のエリアの、所定の容量は、保管場所における1つまたは複数の実験器具ユニットおよび実験器具デバイスのうちの少なくとも1つとの交換に保持される少なくとも1つの疑似実験器具代替物によって制約されない。
【0166】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、温度制御サンプル検体ラボラトリ保管システムは、自動化され、自動化搬送部をさらに備え、自動化搬送部は、少なくとも1つの疑似実験器具代替物の追加および保管アレイからの取り出しを、実験器具ユニットおよび実験器具デバイスのうちの1つまたは複数のうちの対応する1つの追加および保管アレイからの取り出しと釣り合わせるように構成される。
【0167】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、保管アレイにわたって保管アレイの充填を最大にするように、少なくとも1つの疑似実験器具代替物の追加および取り出しは、実験器具ユニットおよび実験器具デバイスのうちの1つまたは複数のうちの対応する1つの追加および取り出しと釣り合わせられる。
【0168】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、自動化搬送部は、把持部を有し、把持部は、保管アレイの充填が、実験器具ユニットおよび実験器具デバイスのうちの1つまたは複数の追加および各保管場所からの取り出しによって、保管アレイにわたって略一定であるように、各保管場所において、実験器具ユニットおよび実験器具デバイスのうちの1つまたは複数と係合し、実験器具ユニットおよび実験器具デバイスのうちの1つまたは複数を少なくとも1つの疑似実験器具代替物と交換することを自動的に行い、その逆を自動的に行うように構成される。
【0169】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、把持部は、自動化搬送部の把持部によって保持される実験器具ユニットおよび実験器具デバイスのうちの1つまたは複数を保持するための保持場所と、把持部によって保持される少なくとも1つの疑似実験器具代替物を保持し、各保管場所において実験器具ユニットおよび実験器具デバイスのうちの1つまたは複数と疑似実験器具代替物とを互いに交換するための予備の保持場所とを有する。
【0170】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、少なくとも1つの疑似実験器具代替物は、保管場所において実験器具ユニットおよび実験器具デバイスのうちの1つまたは複数を保持するのと交換に、少なくとも1つの疑似実験器具代替物を保持する所定の保管場所のうちの保管場所の内部から、冷却された熱平衡を有効にする。
【0171】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、温度制御サンプル検体ラボラトリ保管システムは、冷凍チャンバの中に、少なくとも1つの疑似実験器具代替物のためのバッファをさらに備え、バッファは、保管アレイおよび保管アレイの各保管場所とは別個であり相違する。
【0172】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、冷凍チャンバの保管アレイは、(1)サンプル容器保持プレート、(2)サンプル容器保持トレイ、(3)プレートホルダ、(4)トレイホルダ、(5)サンプル保持ラック、(6)サンプル保持ボックス、ならびに(7)保管されたアレイにおいてサンプル容器保持プレート、サンプル容器保持トレイ、プレートホルダ、トレイホルダ、サンプル保持ラック、およびサンプル保持ボックスのうちの1つまたは複数を保持するように配置される持ち運び可能または固定のストアラックのうちの少なくとも1つである。
【0173】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、実験器具デバイスは、保管アレイへ、および保管アレイから持ち運び可能であり、保管アレイの各保管場所の中へと挿入可能であり、保管アレイの各保管場所から取り出し可能であり、実験器具デバイスは、(1)サンプル容器保持プレート、(2)サンプル容器保持トレイ、(3)プレートホルダ、(4)トレイホルダ、(5)サンプル保持ラック、(6)サンプル保持ボックス、ならびに(7)持ち運び可能なストアラックであって、持ち運び可能なストアラックは、持ち運び可能なストアラックの中の保管されたアレイにおいてサンプル容器保持プレート、サンプル容器保持トレイ、プレートホルダ、トレイホルダ、サンプル保持ラック、およびサンプル保持ボックスのうちの1つまたは複数を保持するように配置され、持ち運び可能なストアラックは、冷凍チャンバの中に配列されるストアラック保管場所の中へと挿入可能であり、ストアラック保管場所から取り出し可能である、持ち運び可能なストアラックのうちの少なくとも1つである。
【0174】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、実験器具ユニットは、バイアル、チューブ、カセット、およびマイクロウェルプレートのうちの少なくとも1つである。
【0175】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、実験器具ユニットは、単一構造の持ち運び可能な検体サンプル容器である。
【0176】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、実験器具デバイスは各々、少なくとも1つの実験器具ユニットのための持ち運び可能な実験器具ユニットホルダである。
【0177】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、保管場所に保持される少なくとも1つの疑似実験器具代替物、および、別の保管場所に保持される別の疑似実験器具代替物が、冷凍チャンバの冷却とは別個の、保管アレイの各他の保管場所にわたる冷却熱平衡の維持において協働するよう、熱移送リンクにわたって互いに連通するように、複数の疑似実験器具代替物が成形される。
【0178】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、対応する実験器具ユニットまたは実験器具デバイスの少なくとも1つの疑似実験器具代替物は、対応する実験器具ユニットまたは実験器具デバイスに各々が対応する他の異なる交換可能な疑似実験器具代替物から選択可能であり、異なる疑似実験器具代替物の各々は、異なる熱質量特性を有する。
【0179】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、異なる疑似実験器具代替物であって、異なる疑似実験器具代替物のうちの少なくとも1つが別のものとは異なる熱質量を有する、異なる疑似実験器具代替物が、保管アレイにわたる少なくとも1つの軸における所定の熱慣性プロファイルまたは勾配を提供するように、保管アレイの保管場所において配置される。
【0180】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、異なる疑似実験器具代替物であって、異なる疑似実験器具代替物のうちの少なくとも1つが別のものとは異なる熱質量を有する、異なる疑似実験器具代替物が、少なくとも1つの疑似実験器具代替物を保持する所定の保管場所に対する少なくとも1つの軸における所定の熱慣性プロファイルまたは勾配を提供するように、保管アレイの保管場所において配置される。
【0181】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、少なくとも1つの疑似実験器具代替物は、保管場所において予め装填される。
【0182】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、温度制御サンプル検体ラボラトリ保管システムの内部の温度を制御するための方法が提供される。温度制御サンプル検体ラボラトリ保管システムは、実験器具ユニットおよび実験器具デバイスのうちの1つまたは複数において配置されるサンプル検体を保管するように構成され、温度制御サンプル検体ラボラトリ保管システムは、冷凍チャンバであって、冷凍チャンバが、所定の保管場所を有する保管アレイをその中に有し、所定の保管場所の各々が、保管場所ごとに実験器具ユニットおよび実験器具デバイスのうちの1つまたは複数のうちの少なくとも1つをその中に保持するように構成され、所定の保管場所が、保管アレイの実験器具ユニットの保管および実験器具デバイスの保管のうちの1つまたは複数の保管の所定の容量を画定し、保管アレイが、所定のエリアを有する、冷凍チャンバを含む。本方法は、
【0183】
所定の特性を有する少なくとも1つの疑似実験器具代替物を提供することであって、所定の特性は、少なくとも1つの疑似実験器具代替物、ならびに、実験器具ユニットおよび実験器具デバイスのうちの1つまたは複数のうちの対応する1つが、実験器具ユニットおよび実験器具デバイスのうちの1つまたは複数のうちの対応する1つに交換される少なくとも1つの疑似実験器具代替物を保持する各保管場所に関して交換可能であるように、実験器具ユニットおよび実験器具デバイスのうちの1つまたは複数のうちの対応する1つを模擬する、少なくとも1つの疑似実験器具代替物を提供することと、
【0184】
保管アレイの実験器具ユニットの保管および実験器具デバイスの保管のうちの1つまたは複数の保管の、所定のエリアの、所定の容量が、少なくとも1つの所定の保管場所において保持される少なくとも1つの疑似実験器具代替物によって制約されないように、保管アレイの内部の所定の保管場所のうちの少なくとも1つに少なくとも1つの疑似実験器具代替物を配置することと
を含む。
【0185】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、保管アレイの実験器具ユニットの保管および実験器具デバイスの保管のうちの1つまたは複数の保管の所定の容量が、保管場所において保持される少なくとも1つの疑似実験器具代替物とは無関係に最大容量のままである。
【0186】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、少なくとも1つの疑似実験器具代替物の所定の特性は、交換可能な実験器具ユニットおよび実験器具デバイスのうちの1つまたは複数のうちのそれぞれの1つの第2の熱質量特性に類似する第1の熱質量特性を有する。
【0187】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、第1の熱質量特性および第2の熱質量特性は、特性および大きさの点で同じである。
【0188】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、本方法は、少なくとも1つの疑似実験器具代替物の追加および保管アレイからの取り出しを、実験器具ユニットおよび実験器具デバイスのうちの1つまたは複数のうちの対応する1つの追加および保管アレイからの取り出しと釣り合わせることをさらに含み、釣り合わせることは、温度制御サンプル検体ラボラトリ保管システムの自動化搬送部によってもたらされる。
【0189】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、保管アレイにわたって保管アレイの充填を最大にするように、少なくとも1つの疑似実験器具代替物の追加および取り出しは、実験器具ユニットおよび実験器具デバイスのうちの1つまたは複数のうちの対応する1つの追加および取り出しと釣り合わせられる。
【0190】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、本方法は、保管アレイの充填が、実験器具ユニットおよび実験器具デバイスのうちの1つまたは複数の追加および各保管場所からの取り出しによって、保管アレイにわたって略一定であるように、各保管場所において自動化搬送部の把持部を用いて、実験器具ユニットおよび実験器具デバイスのうちの1つまたは複数と係合し、実験器具ユニットおよび実験器具デバイスのうちの1つまたは複数を少なくとも1つの疑似実験器具代替物と交換することを自動的に行い、その逆を自動的に行うことをさらに含む。
【0191】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、把持部は、自動化搬送部の把持部によって保持される実験器具ユニットおよび実験器具デバイスのうちの1つまたは複数を保持するための保持場所と、把持部によって保持される少なくとも1つの疑似実験器具代替物を保持し、各保管場所において実験器具ユニットおよび実験器具デバイスのうちの1つまたは複数と疑似実験器具代替物とを互いに交換するための予備の保持場所とを有する。
【0192】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、少なくとも1つの疑似実験器具代替物は、各保管場所に保持される少なくとも1つの疑似実験器具代替物が、冷凍チャンバの冷却とは別個の、保管アレイの各他の保管場所にわたる熱平衡を持続させる所定の熱慣性バイアスをもたらすように、構成され、かつ、保管アレイの内部に配置される。
【0193】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、少なくとも1つの疑似実験器具代替物は、保管場所において実験器具ユニットおよび実験器具デバイスのうちの1つまたは複数を保持するのと交換に、少なくとも1つの疑似実験器具代替物を保持する保管場所の内部から熱平衡をもたらす。
【0194】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、本方法は、少なくとも1つの疑似実験器具代替物のためのバッファを冷凍チャンバの中に設けることをさらに含み、バッファは、保管アレイおよび保管アレイの各保管場所とは別個である。
【0195】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、冷凍チャンバの保管アレイは、(1)サンプル容器保持プレート、(2)サンプル容器保持トレイ、(3)プレートホルダ、(4)トレイホルダ、(5)サンプル保持ラック、(6)サンプル保持ボックス、ならびに(7)保管されたアレイにおいてサンプル容器保持プレート、サンプル容器保持トレイ、プレートホルダ、トレイホルダ、サンプル保持ラック、およびサンプル保持ボックスのうちの1つまたは複数を保持するように配置される持ち運び可能または固定のストアラックのうちの少なくとも1つである。
【0196】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、実験器具デバイスは、保管アレイへ、および保管アレイから持ち運び可能であり、保管アレイの各保管場所の中へと挿入可能であり、保管アレイの各保管場所から取り出し可能であり、実験器具デバイスは、(1)サンプル容器保持プレート、(2)サンプル容器保持トレイ、(3)プレートホルダ、(4)トレイホルダ、(5)サンプル保持ラック、(6)サンプル保持ボックス、ならびに(7)持ち運び可能なストアラックであって、持ち運び可能なストアラックが、持ち運び可能なストアラックの中の保管されたアレイにおいてサンプル容器保持プレート、サンプル容器保持トレイ、プレートホルダ、トレイホルダ、サンプル保持ラック、およびサンプル保持ボックスのうちの1つまたは複数を保持するように配置され、持ち運び可能なストアラックが、冷凍チャンバの中に配列されるストアラック保管場所の中へと挿入可能であり、ストアラック保管場所から取り出し可能である、持ち運び可能なストアラックのうちの少なくとも1つである。
【0197】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、実験器具ユニットは、バイアル、チューブ、カセット、およびマイクロウェルプレートのうちの少なくとも1つである。
【0198】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、実験器具ユニットは、単一構造の持ち運び可能な検体サンプル容器である。
【0199】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、実験器具デバイスは各々、少なくとも1つの実験器具ユニットのための持ち運び可能な実験器具ユニットホルダである。
【0200】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、保管場所に保持される少なくとも1つの疑似実験器具代替物、および、別の保管場所に保持される別の疑似実験器具代替物が、冷凍チャンバの冷却とは別個の、保管アレイの各他の保管場所にわたる熱平衡の維持において協働するよう、熱移送リンクにわたって互いに連通するように、複数の疑似実験器具代替物が成形される。
【0201】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、対応する実験器具ユニットまたは実験器具デバイスの少なくとも1つの疑似実験器具代替物は、対応する実験器具ユニットまたは実験器具デバイスに各々が対応する他の異なる交換可能な疑似実験器具代替物から選択可能であり、異なる疑似実験器具代替物の各々は、異なる熱質量特性を有する。
【0202】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、異なる疑似実験器具代替物であって、異なる疑似実験器具代替物のうちの少なくとも1つが別のものとは異なる熱質量を有する、異なる疑似実験器具代替物が、保管アレイにわたる少なくとも1つの軸における所定の熱慣性プロファイルまたは勾配を提供するように、保管アレイの保管場所において配置される。
【0203】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、異なる疑似実験器具代替物であって、異なる疑似実験器具代替物のうちの少なくとも1つが別のものとは異なる熱質量を有する、異なる疑似実験器具代替物が、少なくとも1つの疑似実験器具代替物を保持する所定の保管場所に対する少なくとも1つの軸における所定の熱慣性プロファイルまたは勾配を提供するように、保管アレイの保管場所において配置される。
【0204】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、本方法は、少なくとも1つの疑似実験器具代替物を保管場所において予め装填することをさらに含む。
【0205】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、温度制御サンプル検体ラボラトリ保管システムの内部の温度を制御するための方法が提供される。温度制御サンプル検体ラボラトリ保管システムは、実験器具ユニットおよび実験器具デバイスのうちの1つまたは複数において配置されるサンプル検体を保管するように構成され、温度制御サンプル検体ラボラトリ保管システムは、冷凍チャンバであって、冷凍チャンバが、所定の保管場所を有する保管アレイをその中に有し、所定の保管場所の各々が、冷却熱平衡で保管場所ごとに実験器具ユニットおよび実験器具デバイスのうちの1つまたは複数のうちの少なくとも1つをその中に保持するように構成される、冷凍チャンバを含む。本方法は、
【0206】
少なくとも1つの疑似実験器具代替物を提供することであって、少なくとも1つの疑似実験器具代替物の各々が、1つまたは複数の実験器具ユニットおよび実験器具デバイスのうちの少なくとも1つの各々の熱質量と類似した所定の熱質量を有し、1つまたは複数の実験器具ユニットおよび実験器具デバイスのうちの少なくとも1つ、ならびに、少なくとも1つの疑似実験器具代替物が、保管場所において互いに交換されるように、少なくとも1つの疑似実験器具代替物、ならびに、実験器具ユニットおよび実験器具デバイスのうちの1つまたは複数のうちの少なくとも1つは、実験器具ユニットおよび実験器具デバイスのうちの1つまたは複数を保持するための各保管場所において交換可能である、少なくとも1つの疑似実験器具代替物を提供することと、
【0207】
保管アレイにわたって各保管場所に保持される少なくとも1つの疑似実験器具代替物が、冷凍チャンバの冷却とは別個の、保管アレイにわたる冷却熱平衡を、熱慣性バイアスを介して、維持させるように、所定の熱慣性バイアスをもたらすように、保管アレイの内部の所定の保管場所のうちの少なくとも1つに少なくとも1つの疑似実験器具代替物を配置することと
を含む。
【0208】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、保管アレイにわたって各保管場所に保持される少なくとも1つの疑似実験器具代替物は、冷却熱平衡を保管アレイにわたって維持するように、冷凍チャンバの熱平衡について、熱バイアス応答をもたらす。
【0209】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、所定の保管場所は、所定のエリアの保管アレイに対して、保管アレイの実験器具ユニットの保管および実験器具デバイスの保管のうちの1つまたは複数の保管の所定の容量を画定し、保管アレイの実験器具ユニットの保管および実験器具デバイスの保管のうちの1つまたは複数の保管の、所定のエリアの、所定の容量は、保管場所における1つまたは複数の実験器具ユニットおよび実験器具デバイスのうちの少なくとも1つとの交換に保持される少なくとも1つの疑似実験器具代替物によって制約されない。
【0210】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、本方法は、少なくとも1つの疑似実験器具代替物の追加および保管アレイからの取り出しを、実験器具ユニットおよび実験器具デバイスのうちの1つまたは複数のうちの対応する1つの追加および保管アレイからの取り出しと釣り合わせることをさらに含み、釣り合わせることは、自動化搬送部によってもたらされる。
【0211】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、保管アレイにわたって保管アレイの充填を最大にするように、少なくとも1つの疑似実験器具代替物の追加および取り出しは、実験器具ユニットおよび実験器具デバイスのうちの1つまたは複数のうちの対応する1つの追加および取り出しと釣り合わせられる。
【0212】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、本方法は、保管アレイの充填が、実験器具ユニットおよび実験器具デバイスのうちの1つまたは複数の追加および各保管場所からの取り出しによって、保管アレイにわたって略一定であるように、各保管場所において自動化搬送部の把持部を用いて、実験器具ユニットおよび実験器具デバイスのうちの1つまたは複数と係合し、実験器具ユニットおよび実験器具デバイスのうちの1つまたは複数を少なくとも1つの疑似実験器具代替物と交換することを自動的に行い、その逆を自動的に行うことをさらに含む。
【0213】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、把持部は、自動化搬送部の把持部によって保持される実験器具ユニットおよび実験器具デバイスのうちの1つまたは複数を保持するための保持場所と、把持部によって保持される少なくとも1つの疑似実験器具代替物を保持し、各保管場所において実験器具ユニットおよび実験器具デバイスのうちの1つまたは複数と疑似実験器具代替物とを互いに交換するための予備の保持場所とを有する。
【0214】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、少なくとも1つの疑似実験器具代替物は、保管場所において実験器具ユニットおよび実験器具デバイスのうちの1つまたは複数を保持するのと交換に、少なくとも1つの疑似実験器具代替物を保持する所定の保管場所のうちの保管場所の内部から、冷却熱平衡をもたらす。
【0215】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、本方法は、少なくとも1つの疑似実験器具代替物のためのバッファを冷凍チャンバの中にさらに含み、バッファは、保管アレイおよび保管アレイの各保管場所とは別個である。
【0216】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、冷凍チャンバの保管アレイは、(1)サンプル容器保持プレート、(2)サンプル容器保持トレイ、(3)プレートホルダ、(4)トレイホルダ、(5)サンプル保持ラック、(6)サンプル保持ボックス、ならびに(7)保管されたアレイにおいてサンプル容器保持プレート、サンプル容器保持トレイ、プレートホルダ、トレイホルダ、サンプル保持ラック、およびサンプル保持ボックスのうちの1つまたは複数を保持するように配置される持ち運び可能または固定のストアラックのうちの少なくとも1つである。
【0217】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、実験器具デバイスは、保管アレイへ、および保管アレイから持ち運び可能であり、保管アレイの各保管場所の中へと挿入可能であり、保管アレイの各保管場所から取り出し可能であり、実験器具デバイスは、(1)サンプル容器保持プレート、(2)サンプル容器保持トレイ、(3)プレートホルダ、(4)トレイホルダ、(5)サンプル保持ラック、(6)サンプル保持ボックス、ならびに(7)持ち運び可能なストアラックであって、持ち運び可能なストアラックが、持ち運び可能なストアラックの中の保管されたアレイにおいてサンプル容器保持プレート、サンプル容器保持トレイ、プレートホルダ、トレイホルダ、サンプル保持ラック、およびサンプル保持ボックスのうちの1つまたは複数を保持するように配置され、持ち運び可能なストアラックが、冷凍チャンバの中に配列されるストアラック保管場所の中へと挿入可能であり、ストアラック保管場所から取り出し可能である、持ち運び可能なストアラックのうちの少なくとも1つである。
【0218】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、実験器具ユニットは、バイアル、チューブ、カセット、およびマイクロウェルプレートのうちの少なくとも1つである。
【0219】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、実験器具ユニットは、単一構造の持ち運び可能な検体サンプル容器である。
【0220】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、実験器具デバイスは各々、少なくとも1つの実験器具ユニットのための持ち運び可能な実験器具ユニットホルダである。
【0221】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、保管場所に保持される少なくとも1つの疑似実験器具代替物、および、別の保管場所に保持される別の疑似実験器具代替物が、冷凍チャンバの冷却とは別個の、保管アレイの各他の保管場所にわたる冷却熱平衡の維持において協働するよう、熱移送リンクにわたって互いに連通するように、複数の疑似実験器具代替物が成形される。
【0222】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、対応する実験器具ユニットまたは実験器具デバイスの少なくとも1つの疑似実験器具代替物は、対応する実験器具ユニットまたは実験器具デバイスに各々が対応する他の異なる交換可能な疑似実験器具代替物から選択可能であり、異なる疑似実験器具代替物の各々は、異なる熱質量特性を有する。
【0223】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、異なる疑似実験器具代替物であって、異なる疑似実験器具代替物のうちの少なくとも1つが別のものとは異なる熱質量を有する、異なる疑似実験器具代替物が、保管アレイにわたる少なくとも1つの軸における所定の熱慣性プロファイルまたは勾配を提供するように、保管アレイの保管場所において配置される。
【0224】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、異なる疑似実験器具代替物であって、異なる疑似実験器具代替物のうちの少なくとも1つが別のものとは異なる熱質量を有する、異なる疑似実験器具代替物が、少なくとも1つの疑似実験器具代替物を保持する所定の保管場所に対する少なくとも1つの軸における所定の熱慣性プロファイルまたは勾配を提供するように、保管アレイの保管場所において配置される。
【0225】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、本方法は、少なくとも1つの疑似実験器具代替物を保管場所において予め装填することをさらに含む。
【0226】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、サンプル検体実験器具ユニット/デバイス保管場所を有する温度制御サンプル検体実験器具ストアのための温度制御サンプル検体疑似実験器具ユニット/デバイスが提供される。疑似実験器具ユニット/デバイスは、サンプル検体実験器具ユニット/デバイス保管場所の各々における保管のために構成される外側ケースであって、外側ケースは、温度制御サンプル検体疑似実験器具ユニット/デバイスおよび対応するサンプル検体実験器具ユニット/デバイスが、サンプル検体実験器具ユニット/デバイス保管場所の各々において互いに交換可能であるように、対応するサンプル検体実験器具ユニット/デバイスの大きさおよび形状に相応した大きさおよび形状に形成される、外側ケースと、外側ケースにおいて保持される熱質量であって、温度制御サンプル検体実験器具ストアにおいて温度制御サンプル検体疑似実験器具ユニット/デバイスを用いた温度制御を形成する熱質量とを備え、外側ケースおよび熱質量は、温度制御サンプル検体疑似実験器具ユニット/デバイスが、各保管場所において対応するサンプル検体実験器具ユニット/デバイスのための代替物を形成するように、温度制御サンプル検体疑似実験器具ユニット/デバイスに、所定の熱特性を提供する。
【0227】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、サンプル検体実験器具ユニット/デバイス保管場所の各々において、温度制御サンプル検体疑似実験器具ユニット/デバイスおよび対応するサンプル検体実験器具ユニット/デバイスは、所定の熱特性に関して代替可能であり、同種類として交換される。
【0228】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、温度制御サンプル検体疑似実験器具ユニット/デバイスの所定の熱特性は、対応するサンプル検体実験器具ユニット/デバイスの第2の熱質量特性に類似する第1の熱質量特性を有する。
【0229】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、第1の熱質量特性および第2の熱質量特性は、特性および大きさの点で同じである。
【0230】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、熱質量は、金属、流体、および半固体材料のうちの1つまたは複数である。
【0231】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、金属は、アルミニウム、ステンレス鋼、ビスマス、および金属合金塊のうちの1つまたは複数を含む。
【0232】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、流体は、相変化材料を含む。
【0233】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、相変化材料は、ワックス、および、非水/非塩性物質であって、温度が非水/非塩性物質の融点よりも高いまたは低いときはいつでも熱を吸収または放出するために溶融または凝固することによって温度を安定させる非水/非塩性物質のうちの1つまたは複数を含む。
【0234】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、半固体材料は、ゲルを含む。
【0235】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、ゲルは、ジメチルスルホキシドを含む。
【0236】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、外側ケースは、永久的に密封される。
【0237】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、温度制御サンプル検体疑似ユニット/デバイスに空洞がないように、外側ケースおよび外側ケースの中の熱質量は、略中実のユニットを形成する。
【0238】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、温度制御サンプル検体疑似ユニット/デバイスは、サンプル検体のその中への挿入を防止するように構成される。
【0239】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、温度制御サンプル検体疑似ユニット/デバイスが長期にわたる安定的な室温保管のために構成されるように、外側ケースおよび熱質量が構成される。
【0240】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、サンプル検体実験器具ユニット/デバイス保管場所を有する温度制御サンプル検体実験器具ストアのための温度制御サンプル検体疑似実験器具ユニット/デバイスのセットが提供される。疑似実験器具ユニット/デバイスのセットは、複数の温度制御サンプル検体疑似実験器具ユニット/デバイスであって、各温度制御サンプル検体疑似実験器具ユニット/デバイスが、サンプル検体実験器具ユニット/デバイス保管場所の各々における保管のために構成される外側ケースであって、外側ケースは、温度制御サンプル検体疑似実験器具ユニット/デバイスおよび対応するサンプル検体実験器具ユニット/デバイスが、サンプル検体実験器具ユニット/デバイス保管場所の各々において互いに交換可能であるように、対応するサンプル検体実験器具ユニット/デバイスの大きさおよび形状に相応した大きさおよび形状に形成される、外側ケースと、外側ケースにおいて保持される熱質量であって、温度制御サンプル検体実験器具ストアにおいて温度制御サンプル検体疑似実験器具ユニット/デバイスを用いた温度制御を形成する熱質量とを有する、複数の温度制御サンプル検体疑似実験器具ユニット/デバイスを備え、外側ケースおよび熱質量は、温度制御サンプル検体疑似実験器具ユニット/デバイスが、各保管場所において対応するサンプル検体実験器具ユニット/デバイスのための代替物を形成するように、温度制御サンプル検体疑似実験器具ユニット/デバイスに、所定の熱特性を提供する。
【0241】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、サンプル検体実験器具ユニット/デバイス保管場所の各々において、温度制御サンプル検体疑似実験器具ユニット/デバイスの各々および対応するサンプル検体実験器具ユニット/デバイスは、所定の熱特性に関して代替可能であり、同種類として交換される。
【0242】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、温度制御サンプル検体疑似実験器具ユニット/デバイスの所定の熱特性は、対応するサンプル検体実験器具ユニット/デバイスの第2の熱質量特性に類似する第1の熱質量特性を有する。
【0243】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、第1の熱質量特性および第2の熱質量特性は、特性および大きさの点で同じである。
【0244】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、温度制御サンプル検体疑似実験器具ユニット/デバイスのセットにおける各温度制御サンプル検体疑似実験器具ユニット/デバイスは、同じ所定の熱特性を有する。
【0245】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、熱質量は、金属、流体、および半固体材料のうちの1つまたは複数である。
【0246】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、金属は、アルミニウム、ステンレス鋼、ビスマス、および金属合金塊のうちの1つまたは複数を含む。
【0247】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、流体は、相変化材料を含む。
【0248】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、相変化材料は、ワックス、および、非水/非塩性物質であって、温度が非水/非塩性物質の融点よりも高いまたは低いときはいつでも熱を吸収または放出するために溶融または凝固することによって温度を安定させる非水/非塩性物質のうちの1つまたは複数を含む。
【0249】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、半固体材料は、ゲルを含む。
【0250】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、ゲルは、ジメチルスルホキシドを含む。
【0251】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、温度制御サンプル検体疑似実験器具ユニット/デバイスのセットにおける各温度制御サンプル検体疑似実験器具ユニット/デバイスは、同じ組成を有する。
【0252】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、外側ケースは、永久的に密封される。
【0253】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、温度制御サンプル検体疑似ユニット/デバイスに空洞がないように、外側ケースおよび外側ケースの中の熱質量は、略中実のユニットを形成する。
【0254】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、温度制御サンプル検体疑似ユニット/デバイスは、サンプル検体のその中への挿入を防止するように構成される。
【0255】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、温度制御サンプル検体疑似ユニット/デバイスが、長期にわたる安定的な室温保管のために構成されるように、外側ケースおよび熱質量が構成される。
【0256】
上述の記載は、単に、本開示の態様の例示にすぎないことが理解されるべきである。さまざまな代替例および変更例が、本開示の態様から逸脱することなく、当業者によって考案されることが可能である。したがって、本開示の態様は、本明細書に添付した任意の請求項の範囲の中に含まれる全てのそのような代替例、変更例、および変形例を包含するように意図される。さらに、異なる特徴が互いに異なる従属請求項または独立請求項に列挙されるという単なる事実が、これら特徴の組み合わせ、本開示の態様の範囲内に存続するそのような組み合わせが、有利に使用できない、ということを示していない。
【手続補正書】
【提出日】2024-04-16
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
実験器具ユニットおよび実験器具デバイスのうちの1つまたは複数において配置されるサンプル検体を保管するための温度制御サンプル検体ラボラトリ保管システムであって、前記温度制御サンプル検体ラボラトリ保管システムが、
冷凍チャンバであって、前記冷凍チャンバが、所定の保管場所を有する保管アレイをその中に有し、前記所定の保管場所の各々が、保管場所ごとに前記実験器具ユニットおよび前記実験器具デバイスのうちの1つまたは複数のうちの少なくとも1つをその中に保持するように構成され、前記所定の保管場所が、前記保管アレイの前記実験器具ユニットの保管および前記実験器具デバイスの保管のうちの1つまたは複数の保管の所定の容量を画定し、前記保管アレイが、所定のエリアを有する、冷凍チャンバと、
所定の特性を有する少なくとも1つの疑似実験器具代替物であって、前記所定の特性は、前記少なくとも1つの疑似実験器具代替物、ならびに、前記実験器具ユニットおよび前記実験器具デバイスのうちの1つまたは複数のうちの対応する1つが、前記実験器具ユニットおよび前記実験器具デバイスのうちの1つまたは複数のうちの対応する1つに交換される前記少なくとも1つの疑似実験器具代替物を保持する各保管場所に関して交換可能であるように、前記実験器具ユニットおよび前記実験器具デバイスのうちの1つまたは複数のうちの対応する1つを模擬する、少なくとも1つの疑似実験器具代替物と
を備え、
前記保管場所において保持される前記少なくとも1つの疑似実験器具代替物は、前記保管アレイの前記実験器具ユニットの保管および前記実験器具デバイスの保管のうちの1つまたは複数の保管の、所定のエリアの、前記所定の容量が、前記保管場所において保持される前記少なくとも1つの疑似実験器具代替物によって制約されないように、前記保管アレイの内部に配置される、
温度制御サンプル検体ラボラトリ保管システム。
【請求項2】
前記保管アレイの前記実験器具ユニットの保管および前記実験器具デバイスの保管のうちの1つまたは複数の保管の前記所定の容量が、前記保管場所において保持される前記少なくとも1つの疑似実験器具代替物とは無関係に最大容量のままである、請求項1記載の温度制御サンプル検体ラボラトリ保管システム。
【請求項3】
前記少なくとも1つの疑似実験器具代替物の前記所定の特性は、交換可能な前記実験器具ユニットおよび実験器具デバイスのうちの1つまたは複数のうちのそれぞれの1つの第2の熱質量特性に類似する第1の熱質量特性を有する、請求項1記載の温度制御サンプル検体ラボラトリ保管システム。
【請求項4】
前記温度制御サンプル検体ラボラトリ保管システムは、自動化され、自動化搬送部をさらに備え、
前記自動化搬送部は、前記少なくとも1つの疑似実験器具代替物の追加および前記保管アレイからの取り出しを、前記実験器具ユニットおよび前記実験器具デバイスのうちの1つまたは複数のうちの対応する1つの追加および前記保管アレイからの取り出しと釣り合わせるように構成される、
請求項1記載の温度制御サンプル検体ラボラトリ保管システム。
【請求項5】
前記少なくとも1つの疑似実験器具代替物は、各保管場所に保持される前記少なくとも1つの疑似実験器具代替物が、前記冷凍チャンバの冷却とは別個の、前記保管アレイの各他の保管場所にわたる熱平衡を持続させる所定の熱慣性バイアスをもたらすように、構成され、かつ、前記保管アレイの内部に配置される、請求項1記載の温度制御サンプル検体ラボラトリ保管システム。
【請求項6】
前記少なくとも1つの疑似実験器具代替物は、前記保管場所において前記実験器具ユニットおよび前記実験器具デバイスのうちの1つまたは複数を保持するのと交換に、前記少なくとも1つの疑似実験器具代替物を保持する前記保管場所の内部から熱平衡をもたらす、請求項1記載の温度制御サンプル検体ラボラトリ保管システム。
【請求項7】
前記温度制御サンプル検体ラボラトリ保管システムは、前記冷凍チャンバの中に、前記少なくとも1つの疑似実験器具代替物のためのバッファをさらに備え、前記バッファは、前記保管アレイおよび前記保管アレイの各保管場所とは別個である、請求項1記載の温度制御サンプル検体ラボラトリ保管システム。
【請求項8】
前記冷凍チャンバの前記保管アレイは、
サンプル容器保持プレート、
サンプル容器保持トレイ、
プレートホルダ、
トレイホルダ、
サンプル保持ラック、
サンプル保持ボックス、ならびに
保管されたアレイにおいてサンプル容器保持プレート、サンプル容器保持トレイ、プレートホルダ、トレイホルダ、サンプル保持ラック、およびサンプル保持ボックスのうちの1つまたは複数を保持するように配置される持ち運び可能または固定のストアラック
のうちの少なくとも1つである、
請求項1記載の温度制御サンプル検体ラボラトリ保管システム。
【請求項9】
前記実験器具デバイスは、前記保管アレイへ、および前記保管アレイから持ち運び可能であり、前記保管アレイの各保管場所の中へと挿入可能であり、前記保管アレイの各保管場所から取り出し可能であり、
前記実験器具デバイスは、
サンプル容器保持プレート、
サンプル容器保持トレイ、
プレートホルダ、
トレイホルダ、
サンプル保持ラック、
サンプル保持ボックス、ならびに
持ち運び可能なストアラックであって、前記持ち運び可能なストアラックは、前記持ち運び可能なストアラックの中の保管されたアレイにおいてサンプル容器保持プレート、サンプル容器保持トレイ、プレートホルダ、トレイホルダ、サンプル保持ラック、およびサンプル保持ボックスのうちの1つまたは複数を保持するように配置され、前記持ち運び可能なストアラックは、前記冷凍チャンバの中に配列されるストアラック保管場所の中へと挿入可能であり、前記ストアラック保管場所から取り出し可能である、持ち運び可能なストアラック
のうちの少なくとも1つである、
請求項1記載の温度制御サンプル検体ラボラトリ保管システム。
【請求項10】
前記実験器具ユニットは、バイアル、チューブ、カセット、およびマイクロウェルプレートのうちの少なくとも1つである、請求項1記載の温度制御サンプル検体ラボラトリ保管システム。
【請求項11】
前記実験器具ユニットは、単一構造の持ち運び可能な検体サンプル容器である、請求項1記載の温度制御サンプル検体ラボラトリ保管システム。
【請求項12】
前記実験器具デバイスは各々、少なくとも1つの実験器具ユニットのための持ち運び可能な実験器具ユニットホルダである、請求項1記載の温度制御サンプル検体ラボラトリ保管システム。
【請求項13】
保管場所に保持される前記少なくとも1つの疑似実験器具代替物、および、別の保管場所に保持される別の疑似実験器具代替物が、前記冷凍チャンバの冷却とは別個の、前記保管アレイの各他の保管場所にわたる熱平衡の維持において協働するよう、熱移送リンクにわたって互いに連通するように、複数の疑似実験器具代替物が成形される、請求項1記載の温度制御サンプル検体ラボラトリ保管システム。
【請求項14】
対応する実験器具ユニットまたは実験器具デバイスの前記少なくとも1つの疑似実験器具代替物は、前記対応する実験器具ユニットまたは実験器具デバイスに各々が対応する他の異なる交換可能な疑似実験器具代替物から選択可能であり、前記異なる疑似実験器具代替物の各々は、異なる熱質量特性を有する、請求項1記載の温度制御サンプル検体ラボラトリ保管システム。
【請求項15】
前記少なくとも1つの疑似実験器具代替物は、前記保管場所において予め装填される、請求項1記載の温度制御サンプル検体ラボラトリ保管システム。
【請求項16】
実験器具ユニットおよび実験器具デバイスのうちの1つまたは複数において配置されるサンプル検体を保管するための温度制御サンプル検体ラボラトリ保管システムであって、前記温度制御サンプル検体ラボラトリ保管システムが、
冷凍チャンバであって、前記冷凍チャンバが、所定の保管場所を有する保管アレイをその中に有し、前記所定の保管場所の各々が、保管場所ごとに前記実験器具ユニットおよび前記実験器具デバイスのうちの1つまたは複数のうちの少なくとも1つをその中に保持するように構成され、前記所定の保管場所が、前記保管アレイの前記実験器具ユニットの保管および前記実験器具デバイスの保管のうちの1つまたは複数の保管の所定の容量を画定し、前記保管アレイが、所定のエリアを有する、冷凍チャンバと、
所定の特性を有する少なくとも1つの疑似実験器具代替物であって、前記所定の特性は、前記実験器具ユニットおよび前記実験器具デバイスのうちの1つまたは複数、ならびに、前記少なくとも1つの疑似実験器具代替物が、前記保管場所において互いに交換されるように、前記少なくとも1つの疑似実験器具代替物、ならびに、前記実験器具ユニットおよび前記実験器具デバイスのうちの1つまたは複数のうちの対応する1つが、前記実験器具ユニットおよび前記実験器具デバイスのうちの1つまたは複数を保持するための各保管場所において交換可能であるように、前記実験器具ユニットおよび前記実験器具デバイスのうちの1つまたは複数のうちの対応する1つを模擬する、少なくとも1つの疑似実験器具代替物と
を備え、
前記保管場所において保持される前記少なくとも1つの疑似実験器具代替物の配置は、前記保管アレイの前記実験器具ユニットの保管および前記実験器具デバイスの保管のうちの1つまたは複数の保管の、所定のエリアの、前記所定の容量が最大に維持されるように、前記保管アレイにわたって制約されない、
温度制御サンプル検体ラボラトリ保管システム。
【請求項17】
前記保管アレイの前記実験器具ユニットの保管および前記実験器具デバイスの保管のうちの1つまたは複数の保管の前記所定の容量が、前記保管場所において保持される前記少なくとも1つの疑似実験器具代替物とは無関係に最大容量のままである、請求項
16記載の温度制御サンプル検体ラボラトリ保管システム。
【請求項18】
前記少なくとも1つの疑似実験器具代替物の前記所定の特性は、交換可能な実験器具ユニットおよび実験器具デバイスのうちの1つまたは複数のうちのそれぞれの1つの第2の熱質量特性に類似する第1の熱質量特性を有する、請求項
16記載の温度制御サンプル検体ラボラトリ保管システム。
【請求項19】
前記第1の熱質量特性および前記第2の熱質量特性は、特性および大きさの点で同じである、請求項
18記載の温度制御サンプル検体ラボラトリ保管システム。
【請求項20】
前記温度制御サンプル検体ラボラトリ保管システムは、自動化され、自動化搬送部をさらに備え、
前記自動化搬送部は、前記少なくとも1つの疑似実験器具代替物の追加および前記保管アレイからの取り出しを、前記実験器具ユニットおよび前記実験器具デバイスのうちの1つまたは複数のうちの対応する1つの追加および前記保管アレイからの取り出しと釣り合わせるように構成される、
請求項
16記載の温度制御サンプル検体ラボラトリ保管システム。
【請求項21】
前記保管アレイにわたって前記保管アレイの充填を最大にするように、前記少なくとも1つの疑似実験器具代替物の追加および取り出しは、前記実験器具ユニットおよび前記実験器具デバイスのうちの1つまたは複数のうちの対応する1つの追加および取り出しと釣り合わせられる、請求項
20記載の温度制御サンプル検体ラボラトリ保管システム。
【請求項22】
前記自動化搬送部は、把持部を有し、前記把持部は、前記保管アレイの充填が、前記実験器具ユニットおよび前記実験器具デバイスのうちの1つまたは複数の追加および各保管場所からの取り出しによって、前記保管アレイにわたって略一定であるように、各保管場所において、前記実験器具ユニットおよび前記実験器具デバイスのうちの1つまたは複数と係合し、前記実験器具ユニットおよび前記実験器具デバイスのうちの1つまたは複数を前記少なくとも1つの疑似実験器具代替物と交換することを自動的に行い、その逆を自動的に行うように構成される、請求項
20記載の温度制御サンプル検体ラボラトリ保管システム。
【請求項23】
前記把持部は、
前記自動化搬送部の前記把持部によって保持される前記実験器具ユニットおよび前記実験器具デバイスのうちの1つまたは複数を保持するための保持場所と、
前記把持部によって保持される前記少なくとも1つの疑似実験器具代替物を保持し、各保管場所において前記実験器具ユニットおよび前記実験器具デバイスのうちの1つまたは複数と前記疑似実験器具代替物とを互いに交換するための予備の保持場所と
を有する、
請求項
22記載の温度制御サンプル検体ラボラトリ保管システム。
【請求項24】
実験器具ユニットおよび実験器具デバイスのうちの1つまたは複数において配置されるサンプル検体を保管するための温度制御サンプル検体ラボラトリ保管システムであって、前記温度制御サンプル検体ラボラトリ保管システムが、
冷凍チャンバであって、前記冷凍チャンバが、所定の保管場所を有する保管アレイをその中に有し、前記保管場所の各々が、冷却熱平衡において保管場所ごとに前記実験器具ユニットおよび前記実験器具デバイスのうちの1つまたは複数のうちの少なくとも1つをその中に保持するように構成される、冷凍チャンバと、
少なくとも1つの疑似実験器具代替物であって、前記少なくとも1つの疑似実験器具代替物の各々が、1つまたは複数の実験器具ユニットおよび実験器具デバイスのうちの少なくとも1つの各々の熱質量と類似した所定の熱質量を有し、前記1つまたは複数の実験器具ユニットおよび実験器具デバイスのうちの少なくとも1つ、ならびに、前記少なくとも1つの疑似実験器具代替物が、前記保管場所において互いに交換されるように、前記少なくとも1つの疑似実験器具代替物、ならびに、前記実験器具ユニットおよび前記実験器具デバイスのうちの1つまたは複数のうちの少なくとも1つは、前記実験器具ユニットおよび前記実験器具デバイスのうちの1つまたは複数を保持するための各保管場所において交換可能である、少なくとも1つの疑似実験器具代替物と
を備え、
前記保管アレイにわたって各保管場所に保持される前記少なくとも1つの疑似実験器具代替物が、前記冷凍チャンバの冷却とは別個の、前記保管アレイにわたる冷却熱平衡を、熱慣性バイアスを介して、維持させるよう、所定の熱慣性バイアスをもたらすように、前記保管場所に保持される前記少なくとも1つの疑似実験器具代替物は、前記保管アレイの内部に配置される、
温度制御サンプル検体ラボラトリ保管システム。
【請求項25】
前記保管アレイにわたって各保管場所に保持される前記少なくとも1つの疑似実験器具代替物は、前記冷却熱平衡を前記保管アレイにわたって維持するように、前記冷凍チャンバの熱平衡について、熱バイアス応答をもたらす、請求項
24記載の温度制御サンプル検体ラボラトリ保管システム。
【請求項26】
前記所定の保管場所は、所定のエリアの前記保管アレイに対して、前記保管アレイの前記実験器具ユニットの保管および前記実験器具デバイスの保管のうちの1つまたは複数の保管の所定の容量を画定し、前記保管アレイの前記実験器具ユニットの保管および前記実験器具デバイスの保管のうちの1つまたは複数の保管の、所定のエリアの、前記所定の容量は、前記保管場所における前記1つまたは複数の実験器具ユニットおよび実験器具デバイスのうちの少なくとも1つと交換に保持される前記少なくとも1つの疑似実験器具代替物によって制約されない、請求項
25記載の温度制御サンプル検体ラボラトリ保管システム。
【請求項27】
前記温度制御サンプル検体ラボラトリ保管システムは、自動化され、自動化搬送部をさらに備え、
前記自動化搬送部は、前記少なくとも1つの疑似実験器具代替物の追加および前記保管アレイからの取り出しを、前記実験器具ユニットおよび前記実験器具デバイスのうちの1つまたは複数のうちの対応する1つの追加および前記保管アレイからの取り出しと釣り合わせるように構成される、
請求項
24記載の温度制御サンプル検体ラボラトリ保管システム。
【請求項28】
前記保管アレイにわたって前記保管アレイの充填を最大にするように、前記少なくとも1つの疑似実験器具代替物の追加および取り出しは、前記実験器具ユニットおよび前記実験器具デバイスのうちの1つまたは複数のうちの対応する1つの追加および取り出しと釣り合わせられる、請求項
27記載の温度制御サンプル検体ラボラトリ保管システム。
【請求項29】
前記少なくとも1つの疑似実験器具代替物は、前記保管場所において前記実験器具ユニットおよび前記実験器具デバイスのうちの1つまたは複数を保持するのと交換に、前記少なくとも1つの疑似実験器具代替物を保持する前記所定の保管場所のうちの保管場所の内部から、前記冷却熱平衡をもたらす、請求項
24記載の温度制御サンプル検体ラボラトリ保管システム。
【請求項30】
前記実験器具ユニットは、バイアル、チューブ、カセット、およびマイクロウェルプレートのうちの少なくとも1つである、請求項
24記載の温度制御サンプル検体ラボラトリ保管システム。
【請求項31】
前記実験器具ユニットは、単一構造の持ち運び可能な検体サンプル容器である、請求項
24記載の温度制御サンプル検体ラボラトリ保管システム。
【請求項32】
前記実験器具デバイスは各々、少なくとも1つの実験器具ユニットのための持ち運び可能な実験器具ユニットホルダである、請求項
24記載の温度制御サンプル検体ラボラトリ保管システム。
【国際調査報告】