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特表2024-531280ヘアケア組成物、改善したカール固定を毛髪に付与する方法、及び毛髪を処置する方法
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  • 特表-ヘアケア組成物、改善したカール固定を毛髪に付与する方法、及び毛髪を処置する方法 図1
  • 特表-ヘアケア組成物、改善したカール固定を毛髪に付与する方法、及び毛髪を処置する方法 図2
  • 特表-ヘアケア組成物、改善したカール固定を毛髪に付与する方法、及び毛髪を処置する方法 図3
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-08-29
(54)【発明の名称】ヘアケア組成物、改善したカール固定を毛髪に付与する方法、及び毛髪を処置する方法
(51)【国際特許分類】
   A61K 8/365 20060101AFI20240822BHJP
   A61Q 5/06 20060101ALI20240822BHJP
   A61K 8/34 20060101ALI20240822BHJP
   A61K 8/44 20060101ALI20240822BHJP
   A61K 8/9789 20170101ALI20240822BHJP
   A61K 8/19 20060101ALI20240822BHJP
【FI】
A61K8/365
A61Q5/06
A61K8/34
A61K8/44
A61K8/9789
A61K8/19
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024508969
(86)(22)【出願日】2021-09-30
(85)【翻訳文提出日】2024-02-14
(86)【国際出願番号】 BR2021050422
(87)【国際公開番号】W WO2023049974
(87)【国際公開日】2023-04-06
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】391023932
【氏名又は名称】ロレアル
【氏名又は名称原語表記】L’OREAL
【住所又は居所原語表記】14 Rue Royale,75008 PARIS,France
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133086
【弁理士】
【氏名又は名称】堀江 健太郎
(72)【発明者】
【氏名】シルス・アンドリオロ
(72)【発明者】
【氏名】セルソ・アブルー
(72)【発明者】
【氏名】フェルナンド・ギマランイス
(72)【発明者】
【氏名】カルロス・グラナドス
(72)【発明者】
【氏名】エリカ・アレグリオ・ハルケ・ペタリ
【テーマコード(参考)】
4C083
【Fターム(参考)】
4C083AA111
4C083AA112
4C083AA122
4C083AB051
4C083AB052
4C083AC101
4C083AC102
4C083AC111
4C083AC121
4C083AC122
4C083AC301
4C083AC302
4C083AC581
4C083AC582
4C083BB53
4C083CC32
4C083DD27
4C083EE25
(57)【要約】
本発明は、少なくとも1種の有機酸と、少なくとも1つのヒドロキシル基を有する少なくとも1種の化合物と、少なくとも1種のアミノ酸と、少なくとも1種の植物樹脂と、水とを含むヘアケア組成物を対象とする。本発明はまた、毛髪、詳細にはカールした毛髪を処置する方法にも関する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ヘアケア組成物であって、
(a)少なくとも1種の有機酸と、
(b)少なくとも1つのヒドロキシル基を有する少なくとも1種の化合物と、
(c)少なくとも1種のアミノ酸と、
(d)少なくとも1種の植物樹脂と、
(e)水と
を含む、組成物。
【請求項2】
前記有機酸が、短鎖α-ヒドロキシ酸(AHA)、ベータヒドロキシ酸、及びこれらの混合物から選択される、請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
前記少なくとも1種の有機酸が、酒石酸、乳酸、グルタル酸、エチドロン酸、サリチル酸、グリコール酸、及びこれらの混合物から選択される、請求項1に記載の組成物。
【請求項4】
前記少なくとも1種の有機酸の量が、組成物の総質量に基づいて0.5質量%~8.0質量%の範囲である、請求項1に記載の組成物。
【請求項5】
前記少なくとも1つのヒドロキシル基を有する少なくとも1種の化合物が、ポリオール、C2~C6モノアルコール、及びこれらの混合物から選択される、請求項1に記載の組成物。
【請求項6】
前記ポリオールが、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ブチレングリコール、ペンチレングリコール、ヘキシレングリコール、グリセリン、及びこれらの混合物から選択される、請求項5に記載の組成物。
【請求項7】
前記少なくとも1つのヒドロキシル基を有する少なくとも1種の化合物の量が、組成物の総質量に基づいて0.1質量%~20質量%である、請求項1に記載の組成物。
【請求項8】
前記少なくとも1種のアミノ酸が、アルギニンである、請求項1に記載の組成物。
【請求項9】
前記少なくとも1種のアミノ酸の量が、組成物の総質量に基づいて、0.1質量%~7.0質量%、好ましくは0.1質量%~6.0質量%、より好ましくは0.1質量%~5.0質量%、更により好ましくは0.5~3.0質量%の範囲である、請求項1に記載の組成物。
【請求項10】
前記少なくとも1種の植物樹脂の量が、組成物の総質量に基づいて、0.1質量%~7.0質量%、好ましくは0.1質量%~5質量%、好ましくは0.15質量%~4.0質量%、好ましくは0.17質量%~4.0質量%の範囲である、請求項1に記載の組成物。
【請求項11】
前記植物樹脂が、コパイバ・オッフィキナリス(Copaiba officinalis)(バルサムコパイバ)樹脂(油樹脂又は樹脂の形態)を含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項12】
少なくとも1種の植物油を更に含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項13】
前記少なくとも1種の植物油の量が、組成物の総質量に基づいて、0.1質量%~7.0質量%、好ましくは0.1質量%~6.0質量%、好ましくは0.15質量%~5.0質量%、好ましくは0.15~4.8質量%の範囲である、請求項12に記載の組成物。
【請求項14】
前記少なくとも1種の植物油が、ココナツオイルを含む、請求項12に記載の組成物。
【請求項15】
香水/芳香剤、保存剤、ビタミン、植物抽出物、pH調整剤、有機溶媒、及びこれらの混合物から選択される、化粧料として許容される成分を更に含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項16】
pHが、2~7の範囲である、請求項1に記載の組成物。
【請求項17】
ヘアケア組成物であって、組成物の総質量に対して、
(a)0.5質量%~8.0質量%の、酒石酸、乳酸、グルタル酸、エチドロン酸、サリチル酸、グリコール酸、及びこれらの混合物から選択される少なくとも1種の有機酸と、
(b)0.1質量%~20.0質量%の、ポリオール、C2~C6モノアルコール、及びこれらの混合物から選択される、少なくとも1つのヒドロキシル基を有する少なくとも1種の化合物と、
(c)0.1質量%~7.0質量%のアルギニンと、
(d)0.1質量%~7.0質量%の少なくとも1種の植物樹脂と、
(e)水と、
(f)任意選択で0.1質量%~7.0質量%の少なくとも1種の植物油と
を含む、組成物。
【請求項18】
改善したカール固定を毛髪に付与する方法であって、毛髪を、請求項1から17のいずれか一項で定義されたヘアケア化粧用の組成物と接触させる工程を含む、方法。
【請求項19】
毛髪を処置する方法であって、毛髪を、請求項1から17のいずれか一項で定義されたヘアケア化粧用の組成物と接触させる工程を含む、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、少なくとも1種の有機酸と、少なくとも1つのヒドロキシル基を有する少なくとも1種の化合物と、少なくとも1種のアミノ酸と、少なくとも1種の植物樹脂と、水とを含むヘアケア組成物を対象とする。本発明はまた、毛髪、詳細にはカールした毛髪を処置する方法にも関する。
【背景技術】
【0002】
人々は、ケラチン繊維、例えば毛髪の見栄え及び感覚を増強するために、いくつかの化粧用の組成物及びパーソナルケア組成物を使用してきた。
【0003】
特にカールした毛髪に関して、消費者は常に、縮毛、ボリューム及び形状等のカールの固定に関する問題に取り組んでいる。カールした毛髪は、何よりも、湿気の多い条件、化学的処置に曝露されたときに、縮れることになり、著しくボリュームが拡大する傾向にある。加えて、カールの形状及び固定は就寝後に失われる。
【0004】
毛髪、詳細にはカールした毛髪を培い、固定し且つ制御するための、毛髪感覚を残すことなく且つ/又は不自然で堅く見えることなく、カール固定、カール保持及びカール規則性を増強する/維持するための製品を開発しようとする多くの試みがなされてきたが、このような製品は、更なる問題又は維持の困難さをもたらした。
【0005】
例えば、最新技術の製品は、良好な櫛の通り及び毛髪感覚を与えるために、通常、多量の製品を必要とする。しかし、このような製品の効果は長く持続しないと考えて、消費者は、固定及び縮毛制御を再度得るために、昼間に又は就寝後に製品を数回適用し直し、その結果毛髪の表面に製品の積み重ねをもたらし、重い外観、濡れた見栄え、不自然な触感及びべとついた知覚をもたらし、その理由はこのような製品が、ケラチン繊維に浸透せず、毛髪繊維上に残存するためである。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
この意味において、次の洗浄まで又は就寝後に製品を適用し直す必要がなく、また洗浄と洗浄との間に多量の製品を使用する必要性を低減する、持続してカールを固定する、カールした毛髪用製品への、市場におけるニーズが存在する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
そのため、この市場のニーズに基づいて、本発明の発明者らは、驚くべきことに且つ予期しないことに、繊維の表面上に積み重なることなく毛髪繊維に浸透することができ、その一方でまた次の洗浄までカール固定を付与し、カールの固定の長い持続性、縮毛制御、自然な見栄え及び所望のボリューム、並びに毛髪上で重く見えないことを付与する、(a)少なくとも1種の有機酸と、(b)少なくとも1つのヒドロキシル基を有する少なくとも1種の化合物と、(c)少なくとも1種のアミノ酸と、(d)少なくとも1種の植物樹脂と、(e)水とを含むヘアケア組成物を達成した。
【0008】
本発明は、繊維の表面上に積み重なることなく毛髪繊維に浸透することができ、その一方でまた次の洗浄までカール固定を付与し、カールの固定の長い持続性、縮毛制御、自然な見栄え及び所望のボリューム、並びに毛髪上で重く見えないことを付与する、(a)少なくとも1種の有機酸と、(b)少なくとも1つのヒドロキシル基を有する少なくとも1種の化合物と、(c)少なくとも1種のアミノ酸と、(d)少なくとも1種の植物樹脂と、(e)水とを含む、ヘアケア組成物に関する。
【0009】
また、本発明は、改善されたカール固定を毛髪に付与する方法に関する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】比較試験1の結果に関する。
図2】比較試験2の結果を明示する。
図3】pH分析試験の結果を明示する。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明は、主にカールした毛髪のための、ヘアケア組成物であって、
(a)少なくとも1種の有機酸と、
(b)少なくとも1つのヒドロキシル基を有する少なくとも1種の化合物と、
(c)少なくとも1種のアミノ酸と、
(d)少なくとも1種の植物樹脂と、
(e)水と
を含む、組成物を対象とする。
【0012】
一実施形態では、少なくとも1種の有機酸は、短鎖有機酸から、好ましくはα-ヒドロキシ酸(AHA)、ベータヒドロキシ酸、及びこれらの混合物から選択される。一実施形態では、本発明のヘアケア組成物の少なくとも1種の有機酸は、酒石酸、乳酸、グルタル酸、エチドロン酸、サリチル酸、グリコール酸、及びこれらの混合物から選択される。
【0013】
また、少なくとも1種の有機酸の量は、組成物の総質量に基づいて、約0.5質量%~約8.0質量%、好ましくは約1.0質量%~約7.0質量%、より好ましくは約2.0質量%~約6.0質量%、更により好ましくは約2.5質量%~約4.0質量%、最も好ましくは約3.0質量%~約4.0質量%の範囲である。
【0014】
本発明によるヘアケア組成物はまた、少なくとも1つのヒドロキシル基を有する少なくとも1種の化合物を含む。いかなる一理論にも限定されるものではないが、少なくとも1つのヒドロキシル基を有する少なくとも1種の化合物が、浸透剤、すなわちケラチン繊維、例えば毛髪と双極子-双極子相互作用を形成できる化合物として作用し、前記ケラチン繊維の表面上の極性部位に結合し、遮蔽を低減し、このようにしてヘアケア組成物のケラチン繊維中への浸透を促進すると確信される。
【0015】
一実施形態では、本発明のヘアケア組成物の、少なくとも1つのヒドロキシル基を有する少なくとも1種の化合物は、ポリオール、C2~C6モノアルコール、及びこれらの混合物から選択される。
【0016】
一実施形態では、本発明のヘアケア組成物の、少なくとも1つのヒドロキシル基を有する少なくとも1種の化合物は、ポリオールから選択される。一実施形態では、ポリオールは、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ブチレングリコール、ペンチレングリコール、ヘキシレングリコール、グリセリン、及びこれらの混合物から選択されるグリコールである。一実施形態では、ポリオールは、プロピレングリコール及びジプロピレングリコールを含む。一実施形態では、ポリオールは、グリセリンである。
【0017】
一実施形態では、本発明のヘアケア組成物の、少なくとも1つのヒドロキシル基を有する少なくとも1種の化合物は、C2~C6モノアルコールから選択される。一実施形態では、C2~C6モノアルコールには、エタノール及び/又はプロパノール及び/又はブタノール及び/又はヘキサノールが挙げられる。
【0018】
一実施形態では、本発明のヘアケア組成物の、少なくとも1つのヒドロキシル基を有する少なくとも1種の化合物は、ポリオールとC2~C6モノアルコールとの混合物を含む。一実施形態では、本発明のヘアケア組成物の、少なくとも1つのヒドロキシル基を有する少なくとも1種の化合物は、プロピレングリコール及びエタノールを含む。一実施形態では、本発明のヘアケア組成物の、少なくとも1つのヒドロキシル基を有する少なくとも1種の化合物は、ジプロピレングリコール及びエタノールを含む。一実施形態では、本発明のヘアケア組成物の、少なくとも1つのヒドロキシル基を有する少なくとも1種の化合物は、グリセリン及びエタノールを含む。
【0019】
少なくとも1つのヒドロキシル基を有する少なくとも1種の化合物の量は、組成物の総質量に基づいて、約0.1質量%~約20.0質量%、好ましくは約0.3質量%~約15.0質量%、又は約0.5質量%~約12.0質量%、又は約0.5質量%~約11.0質量%、又は約1.0質量%~約11.0質量%の範囲である。
【0020】
本発明によれば、少なくとも1種のアミノ酸は、アルギニンから選択される。
【0021】
少なくとも1種のアミノ酸の量は、組成物の総質量に基づいて、約0.1質量%~約7.0質量%、好ましくは約0.1質量%~約6.0質量%、より好ましくは約0.1質量%~約5.0質量%、更により好ましくは約0.5質量%~約3.0質量%の範囲である。他の好適な範囲は、組成物の総質量に基づいて、約0.5質量%~約2.0質量%、又は約0.7質量%~約1.2質量%である。
【0022】
一実施形態では、少なくとも1種の植物樹脂は、コパイバ・オッフィキナリス(Copaiba officinalis)(バルサムコパイバ)樹脂(油樹脂又は樹脂の形態)から選択される。
【0023】
少なくとも1種の植物樹脂の量は、組成物の総質量に基づいて、約0.1質量%~約7.0質量%、好ましくは約0.1質量%~約5.0質量%、好ましくは約0.15質量%~約4.0質量%、好ましくは約0.17質量%~約4.0質量%、又は例えば約0.1、約0.17、約0.2、約0.3、約0.36、約0.4、約0.5~約4.0質量%にある範囲である。
【0024】
好ましい一実施形態では、本発明によるヘアケア組成物は、少なくとも1種の植物樹脂を、組成物の総質量に基づいて、約0.1質量%~約7.0質量%、好ましくは約0.1質量%~約6.0質量%、好ましくは約0.15質量%~約5.0質量%、好ましくは約0.15%~約4.8質量%、又は例えば約0.1、約0.2、約0.3、約0.36、約0.4、約0.5~約4.8質量%にある範囲の量で更に含む。
【0025】
有機酸
組成物の少なくとも1種の有機酸は、アルファヒドロキシ酸、ベータヒドロキシ酸、及びこれらの混合物から選択されてもよい。
【0026】
用語「アルファ-ヒドロキシ酸」は、本発明によれば、前記酸上でアルファ位を占める少なくとも1つのヒドロキシル官能基を有するカルボン酸(カルボン酸官能基に近接する炭素)を意味すると理解される。ベータ-ヒドロキシ酸は、カルボン酸及びヒドロキシル官能基が2個の炭素原子によって分離されていることを除き、アルファ-ヒドロキシ酸と類似している。ヒドロキシ酸は、遊離酸の形態で、及び/又は特に組成物上に与えられた最終pHによってそれに伴う塩(具体的には有機塩基又はアルカリ金属との塩)のうちの1つの形態で、最終組成物中に存在することができる。
【0027】
組成物中に存在するアルファヒドロキシ酸には、本開示によれば、酒石酸、グリコール酸、クエン酸、乳酸、メチル乳酸、グルクロン酸、ピルビン酸、2-ヒドロキシブタン酸、2-ヒドロキシペンタン酸、2-ヒドロキシヘキサン酸、2-ヒドロキシヘプタン酸、2-ヒドロキシオクタン酸、2-ヒドロキシノナン酸、2-ヒドロキシデカン酸、2-ヒドロキシウンデカン酸、2-ヒドロキシドデカン酸、2-ヒドロキシテトラデカン酸、2-ヒドロキシヘキサデカン酸、2-ヒドロキシオクタデカン酸、2-ヒドロキシテトラコサン酸、2-ヒドロキシエイコサン酸、マンデル酸、フェニル乳酸、グルコン酸、ガラクツロン酸、アロイリット酸、リボン酸、タルトロン酸、リンゴ酸、フマル酸、それらの塩及びこれらの混合物のうちの1種又は複数が挙げられるがこれらに限定されない。これらの多様な酸の混合物を使用することもまた可能である。
【0028】
いくつかの実施形態では、組成物は、グリコール酸並びにクエン酸及び乳酸のうちの1種又は複数を含むアルファヒドロキシ酸を含む。組み合わされたとき、1種超のアルファヒドロキシ酸が、同一の量で又は異なる量で存在してもよい。
【0029】
ベータヒドロキシ酸には、本開示による組成物中に存在するとき、サリチル酸及びその誘導体(5-n-オクタノイルサリチル酸、サリチレート、サリチル酸ナトリウム及び柳の抽出物を含む)、ベータヒドロキシブタン酸、トロパ酸及びトレトカン酸のうちの1種又は複数が挙げられるがこれらに限定されない
【0030】
いくつかの実施形態では、組成物は、酒石酸を含む。
【0031】
少なくとも1つのヒドロキシル基を有する化合物
少なくとも1つのヒドロキシル基を有する化合物は、ポリオール、及び/又はC2~C6モノアルコール、例えばエチルアルコール、イソプロピルアルコール、プロピルアルコール、エチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ヘキシレングリコール、プロパンジオール及びグリセリンから選択することができる。
【0032】
更なる非限定的な例には、アルカンジオール(多価アルコール)、例えばグリセリン、1,2,6-ヘキサントリオール、トリメチロールプロパン、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、ペンタエチレングリコール、ジプロピレングリコール、2-ブテン-1,4-ジオール、2-エチル-1,3-ヘキサンジオール、2-メチル-2,4-ペンタンジオール、カプリリルグリコール、1,2-ヘキサンジオール、1,2-ペンタンジオール及び4-メチル-1,2-ペンタンジオール;1~4個の炭素原子を有するアルキルアルコール、例えばエタノール、メタノール、ブタノール、プロパノール、イソプロパノール、及びこれらの混合物が挙げられる。
【0033】
いくつかの場合、少なくとも1つのヒドロキシル基を有する化合物は、1種又は複数のグリコール、C1~4アルコール、グリセリン、及びこれらの混合物からなる群から選択することができる。いくつかの場合、少なくとも1つのヒドロキシル基を有する化合物は、ヘキシレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、カプリリルグリコール、グリセリン、イソプロピルアルコール、及びこれらの混合物からなる群から選択される。
【0034】
多価アルコールは有用である。多価アルコールの例には、グリセリン、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、1,3-ブタンジオール、2,3-ブタンジオール、1,4-ブタンジオール、3-メチル-1,3-ブタンジオール、1,5-ペンタンジオール、テトラエチレングリコール、1,6-ヘキサンジオール、2-メチル-2,4-ペンタンジオール、ポリエチレングリコール、1,2,4-ブタントリオール、1,2,6-ヘキサントリオール、及びこれらの混合物が挙げられる。
【0035】
ポリオール化合物もまた使用することができる。非限定的な例には、脂肪族ジオール、例えば2-エチル-2-メチル-1,3-プロパンジオール、3,3-ジメチル-1,2-ブタンジオール、2,2-ジエチル-1,3-プロパンジオール、2-メチル-2-プロピル-1,3-プロパンジオール、2,4-ジメチル-2,4-ペンタンジオール、2,5-ジメチル-2,5-ヘキサンジオール、5-ヘキセン-1,2-ジオール及び2-エチル-1,3-ヘキサンジオール、並びにこれらの混合物が挙げられる。
【0036】
アミノ酸
本開示による組成物は、少なくとも1種のアミノ酸を含む。本明細書で使用されるとき、用語「アミノ酸」は、タンパク質を構成するアミノ酸、アミノスルホン酸、及びそれらの塩等のアミノ酸を含む。
【0037】
アミノ酸は、カルボン酸基(-COOH)とアミノ基(-NH2)との両方を含有する単純な有機化合物である。アミノスルホン酸は、スルホン酸基(-SO2OH)とアミノ基(-NH2)との両方を含有する単純な有機化合物である。これに応じて、本開示により有用なアミノ酸は、一定の実施形態では、式(I)及び式(II):
【化1】
[式中、
- Rは、水素原子、直鎖状若しくは分枝状の、好ましくは直鎖状のC1~C5アルキル基を表し、前記アルキル基は、ヒドロキシル、-C(O)-OH、-S(O)2-OH、-C(O)-O-及びM+、並びにS(O)2-O-及びM+(式中、M+は、アルカリ金属、アルカリ土類金属、又はアンモニウム等のカチオン性対イオンを表す)から選ばれる少なくとも1つの基で任意選択で置換され、
- nは、0又は1である]
の化合物から選択することができる。
【0038】
アミノ酸は、それらの非イオン化形態(I)若しくは(II)であってもよく、又はそれらのイオン化若しくはベタイン形態(I')若しくは(II'):
【化2】
(式中、R及びnは、上に定義された通りである)
であってもよい。
【0039】
1種又は複数のアミノ酸はまた、それらの共役塩基形態(Ib)及び(IIb):
【化3】
(式中、R及びnは、上に定義された通りである)
であってもよい。
【0040】
周知のアミノ酸には、生きた有機物のタンパク質を形成する20種のアミノ酸(標準のタンパク質を構成するアミノ酸)が挙げられる:アラニン、アルギニン、アスパラギン、アスパラギン酸、システイン、グルタミン酸、グルタミン、グリシン、ヒスチジン、イソロイシン、ロイシン、リジン、メチオニン、フェニルアラニン、プロリン、セリン、スレオニン、トリプトファン、チロシン及びバリン。しかしながら、本開示のアミノ酸は、標準のタンパク質を構成するアミノ酸に限定されない。
【0041】
アミノスルホン酸の非限定的な例には、アミノメタンスルホン酸、2-アミノエタンスルホン酸(タウリン)、アミノプロパンスルホン酸、アミノブタンスルホン酸、アミノヘキサンスルホン酸、アミノイソプロピルスルホン酸、アミノドデシルスルホン酸、アミノベンゼンスルホン酸、アミノトルエンスルホン酸、スルファニル酸、クロロスルファニル酸、ジアミノベンゼンスルホン酸、アミノフェノールスルホン酸、アミノプロピルベンゼンスルホン酸、アミノヘキシルベンゼンスルホン酸、及びこれらの混合物が挙げられる。
【0042】
いくつかの場合、荷電アミノ酸を使用することができる。荷電アミノ酸の非限定的な例には、アルギニン、リジン、アスパラギン酸及びグルタミン酸が挙げられる。いくつかの場合、極性アミノ酸が有用である。極性アミノ酸の非限定的な例には、グルタミン、アスパラギン、ヒスチジン、セリン、スレオニン、チロシン、システイン、メチオニン及びトリプトファンが挙げられる。
【0043】
いくつかの場合、疎水性アミノ酸を利用することができる。疎水性アミノ酸の非限定的な例には、アラニン、イソロイシン、ロイシン、フェニルアラニン、バリン、プロリン及びグリシンが挙げられる。
【0044】
植物樹脂
好ましくは、本発明の少なくとも1種の植物ベースの成分は、コパイフェラ・オッフィキナリス(Copaifera officinalis)(バルサムコパイバ)樹脂(INCI名)であり、これは、コパイバ(Copaiba)油樹脂又はコパイバ樹脂の形態にあることができる。コパイフェラ・オッフィキナリス(バルサムコパイバ)樹脂は、商品名RAIN FOREST RF3310(コパイバオレオ樹脂の化学物質名によってもまた知られる)で、又はRAIN FOREST 03370(コパイバ樹脂の化学物質名によってもまた知られる)で市販されており、両方が、供給会社Beraca Ingredientes Naturais社製である。
【0045】
植物油
非限定的で好ましい実施形態では、本発明のヘアケア組成物は、少なくとも1種の植物油を更に含み、これは、ココナツオイル、アーモンドオイル、アロエヴェラ油、アボカド油、カメリナオイル、コーヒー油、ヒマシ油、ブドウ種子油、ホホバ油、バジル油、ベイ油、ベルガモット油、ブラックペッパー精油、バーチオイル、カンファー、大麻油、キャラウェイ油、カルダモン種子油、ニンジン種子油、カモミールオイル、ショウブ根油、シナモンオイル、シトロネラ油、クラリセージ、クローブリーフ油、コーヒー、コリアンダー、コストマリー油、クランベリー種子油、ヒッチョウカ、クミン油、ディル油、ユーカリ油、フェンネル種子油、コロハ油、モミ、フランキンセンス油、ゼラニウム油、ショウガ油、グレープフルーツ油、ヘナ油、セイヨウワサビ油、ジャスミン油、ジュニパーベリー油、ラベンダーオイル、レモンオイル、レモングラス、マージョラム、メラルーカ、レモンバームオイル、マウンテンセボリー、オオヨモギ油、マスタード油、モツヤクジュ油、ギンバイカ、インドセンダン油、ネロリ、ナツメグ、オレンジオイル、オレガノオイル、オリスオイル、パロサント、パセリオイル、ペパーミントオイル、パイン油、プラムオイル、バラ油、ローズヒップ油、ローズマリー油、シタン油、ビャクダン油、トウヒ、八角油、タラゴン油、ティーツリーオイル、タイム油、及びこれらの混合物から選択される。
【0046】
いくつかの実施形態では、本発明のヘアケア組成物中での使用のために好適な植物油は、ココナツオイル、ダイズ油、キャノーラ油、菜種油、トウモロコシ油、綿実油、オリーブオイル、パーム油、ピーナツ油、ベニバナ油、ゴマ油、ヒマワリ油、亜麻仁油、パーム核油、コムギ胚芽油、アンズ核油、ピスタチオ油、ケシ油、ヘーゼルナッツオイル、セイヨウアブラナ油、ビャクシン油、モモ核油、ホホバ油、ヘリアンツス・アンヌウス(Helianthus annuus)(ヒマワリ)種子油、及びこれらの混合物から選択することができる。
【0047】
存在するとき、植物油は、浸透効果を改善することができる。
【0048】
好ましい一実施形態では、本発明の少なくとも1種の植物ベースの成分は、ココナツオイルであり、これは、主にラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、オレイン酸、カプリル酸、カプリン酸から構成されている。同一の組成を有する他の油を本発明に適用することができ、例えばババスオイル及びムルムル脂である。
【0049】
好ましい実施形態では、本発明のヘアケア組成物は、植物油と植物樹脂との混合物、例えばココナツオイルとコパイバ・オッフィキナリス(バルサムコパイバ樹脂)(コパイバ樹脂又はコパイバオレオ樹脂)との混合物を含む。
【0050】
本発明のヘアケア組成物のpHは、約1~約10、好ましくは約2~約7、又は約2~約6である。固定の持続を達成するために、pHは、約3~約5、好ましくは約2.5~約4.5、若しくは約3.5~約4.5であり、又は約2、約3、約3.3、約3.5、約4、約4.5にある。
【0051】
好ましい実施形態では、本発明の組成物は、リーブオン製品又はリンスオフ製品として使用されて、他の属性の中でも、縮毛を制御し、カール固定、カールの規則性及び統制力を改善する。
【0052】
好ましい一実施形態では、本発明のヘアケア組成物は、以下を含む:
(a)約0.5質量%~約8.0質量%の、酒石酸、グルタル酸、エチドロン酸、サリチル酸、及びこれらの混合物から選択される少なくとも1種の有機酸と、
(b)約0.1質量%~約20.0質量%の、ポリオール、C2~C6モノアルコール、及びこれらの混合物から選択される、少なくとも1種のヒドロキシル基を有する少なくとも1種の化合物と、
(c)約0.1質量%~約7.0質量%のアルギニンと、
(d)約0.1質量%~約7.0質量%の少なくとも1種の植物樹脂と、
(e)水。
【0053】
本発明のヘアケア組成物の別の好ましい一実施形態は、以下を含む:
(a)約0.5質量%~約8.0質量%の、酒石酸、グルタル酸、エチドロン酸、サリチル酸、及びこれらの混合物から選択される少なくとも1種の有機酸と、
(b)約0.1質量%~約20.0質量%の、プロピレングリコール、C2~C6モノアルコール、及びこれらの混合物から選択される、少なくとも1つのヒドロキシル基を有する少なくとも1種の化合物と、
(c)約0.1質量%~約7.0質量%のアルギニンと、
(d)約0.1質量%~約7.0質量%の、コパイバ・オッフィキナリス(バルサムコパイバ)樹脂から選択される少なくとも1種の植物樹脂と、
(e)水と、
(f)約1.0質量%~約5.0質量%の、ココナツオイルから選択される少なくとも1種の植物油。
【0054】
その上、本発明は、改善したカール固定を毛髪に付与する方法を対象とし、ここで、該方法は、毛髪に、本発明のヘアケア化粧用の組成物を接触させることを含む。
【0055】
本発明のヘアケア組成物は、従来の化粧料の方法から製造することができる。例示的な方法は、以下の工程を含む:
- 工程(1):容器中、50%~70%の水、及び少なくとも1種の有機酸を添加し、室温にて約10分間混合する
- 工程(2):少なくとも1種のアミノ酸を添加し、完全に溶解するまで成分を混合する
- 工程(4):少なくとも1つのヒドロキシル基を有する少なくとも1種の化合物、少なくとも1種の植物樹脂、及び任意選択の植物油を添加し、約65℃~約75℃まで約15分間加熱する
- 工程(5):残っている水を混合物中に添加し、冷却する
- 工程(6):追加の成分(存在する場合)を添加し、約25℃まで冷却し、(必要であれば)pHをpH調整剤で調整する。
【0056】
用語
本明細書で使用されるとき、「少なくとも1つの」という表現は、1つ又は複数を意味し、そのため、個々の構成成分並びに混合物/組み合わせを含む。
【0057】
操作例以外、又は別段の指示がある場合を除き、成分の分量及び/又は反応条件を表す全ての数は、全ての場合において、示される数の+/-5%内を意味する用語「約」によって修飾されていると理解されるべきである。
【0058】
本明細書で使用されるとき、提供される全ての範囲は、所与の範囲内の全ての特定の範囲、及び所与の範囲間のサブ範囲の組み合わせを含むと意味される。そのため、1~5の範囲は、具体的には1、2、3、4及び5、並びに2~5、3~5、2~3、2~4、1~4などのサブ範囲を含む。本明細書に開示されている全ての範囲及び値は、包含されており組み合わせ可能である。例えば、本明細書に記載されている範囲内に落とし込まれる本明細書に記載されている任意の値又は点は、サブ範囲を誘導する最小値又は最大値として働くことができる、などである。
【0059】

本発明によるヘアケア化粧用の組成物は、水を含む。使用される水は、無菌脱塩水、及び/又は脱イオン水、及び/又はフローラルウォーター、例えばバラ水、ヤグルマギク水、カモミール水、若しくはライム水、及び/又は天然の温泉水若しくは鉱水、例えば、ヴィッテルの水、ヴィシー盆地の水、ユリアージュの水、ラロッシュポゼの水、ラブルブールの水、アンギャンレバンの水、サンジェルヴェレバンの水、ネリレバンの水、アルバールレバンの水、ディーニュの水、メジエールの水、ネイラックレバンの水、ロンルソーニエの水、オーボンヌの水、ロシュフォールの水、サンクリストの水、レフュマードの水、テルシレバンの水、又はアヴェンヌの水等であってよい。水はまた、再構成された温泉水、すなわち、温泉水の特徴を再構成する、亜鉛、銅、マグネシウムなどの微量元素を含む水も含んでよい。
【0060】
本発明によるヘアケア化粧用の組成物は、水を、ヘアケア化粧用の組成物の総質量に対して、約50質量%~約99質量%、好ましくは約65質量%~約95質量%、最も好ましくは約70質量%~約92質量%の範囲の量で含んでよい。
【0061】
追加の成分
本明細書で前に記載された必須の成分に加えて、本発明のヘアケア組成物は、任意の通常の、化粧料として許容される成分を更に含んでよく、これらは、特に香水/芳香剤、保存剤、ビタミン、植物抽出物、pH調整剤、有機溶媒、及びこれらの混合物から選択される、化粧料として許容される成分等から選ばれてもよい。
【0062】
当業者であれば、本発明による組成物の有利な特性が、想定される添加によって悪影響を受けないように又は実質的に受けないように、任意選択の追加の成分及び/又はその量を慎重に選択することになる。
【0063】
追加の成分は、組成物の総質量に基づいて、約1質量%~約70質量%を占めてよい。
【0064】
非限定的な例示を介して、本発明は今や、以下の実施例を参照して説明されることになる。
【実施例
【0065】
(実施例1~4)
本発明による好適なヘアケア組成物は、以下のような実施例1~4である:
【0066】
【表1】
【0067】
(実施例5~8)
【0068】
本発明による他の好適なヘアケア組成物は、以下のような実施例5~8である:
【0069】
【表2】
【0070】
試験
比較試験1
本発明による実施例1のヘアケア組成物で得られたものにおいて、且つ本発明の(a)有機酸なしで水性アルコール媒質を含むプラセボ組成物で得られたものにおいて、インビトロ比較試験を行ってカール固定を評価した。図1中、比較の黒い棒は、3.0%及び6.0%の酒石酸を含有する組成物を、毛髪中に適用した後の、且つ(終日の、毛髪の通常の触感を模倣している)触った後の、カール固定スコアを明示しており、その一方で比較の灰色の棒は、組成物を毛髪中に適用して櫛を通した後のカール固定スコアを明示している。房におけるカール固定スコアを、画像分析によって得た。
【0071】
それを見ることができるように、異なるpH及び異なる酒石酸濃度を有する本発明による組成物は、触った後及び櫛を通した後に、プラセボ組成物よりも良好なカール固定スコアをもたらした。
【0072】
比較試験2
別の比較試験をインビトロで行い、本発明の実施例1~4によるヘアケア組成物を適用した後、洗浄シャンプーのみで処置した毛髪と比較して、カール固定を評価した。房におけるカール固定スコアを画像分析によって得た。
【0073】
結果は図2に見ることができる。水平の点線は、洗浄シャンプーのみで毛髪を洗浄した後の結果を表す。
【0074】
本発明の実施例1~4による4種の組成物を適用した後のカール固定スコアの結果は、洗浄シャンプーで毛髪を洗浄した後に得たカール固定と比較したとき、有意に優れていた。
【0075】
pH分析試験
カール固定におけるヘアケア組成物のpHの可能な影響を評価するために、実施例1による組成物で最終pHを多様としてインビトロ試験を行った。6種の異なるpH:pH2、pH3.5、pH4.5、pH5、pH6及びpH7、を分析した。
【0076】
図3の結果から見ることができるように、異なるpH値を有する実施例1による全てのヘアケア組成物は、適用して触った後のカール固定における良好な知見を提示し、最も好適な結果は、3.5、4.5、6及び7のpH値で得られた。
図1
図2
図3
【国際調査報告】