(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-08-29
(54)【発明の名称】ネットワークノードの制御方法、制御装置、ネットワークノード、及び基地局
(51)【国際特許分類】
H04W 72/23 20230101AFI20240822BHJP
H04W 16/28 20090101ALI20240822BHJP
【FI】
H04W72/23
H04W16/28
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024508977
(86)(22)【出願日】2022-08-11
(85)【翻訳文提出日】2024-02-14
(86)【国際出願番号】 CN2022111794
(87)【国際公開番号】W WO2023024923
(87)【国際公開日】2023-03-02
(31)【優先権主張番号】202110970661.7
(32)【優先日】2021-08-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】511151662
【氏名又は名称】中興通訊股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】ZTE CORPORATION
【住所又は居所原語表記】ZTE Plaza,Keji Road South,Hi-Tech Industrial Park,Nanshan Shenzhen,Guangdong 518057 China
(74)【代理人】
【識別番号】110001195
【氏名又は名称】弁理士法人深見特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】王 瑜 新
(72)【発明者】
【氏名】魯 照 華
(72)【発明者】
【氏名】李 永
(72)【発明者】
【氏名】陳 藝 ▲ジエン▼
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067DD11
5K067EE10
5K067KK02
(57)【要約】
本発明は、ネットワークノードに適用可能なネットワークノードの制御方法、制御装置、ネットワークノード、及び基地局を開示する。本発明の制御方法は、基地局によって送信されたシグナリングを受信するステップと、前記シグナリングに従って、前記ネットワークノードの動作状態及び/又は位相状態を調整するか、又は、基地局とネットワークノードとの間にネットワークノードの動作状態及び/又は位相状態を予め定義するステップと、を含む。本願の基地局に適用可能なネットワークノードの制御方法において、ネットワークノードの動作状態及び/又は位相状態を決定するステップと、前記ネットワークノードの動作状態及び/又は位相状態を表すためのシグナリングを前記ネットワークノードに送信するか、又は、基地局とネットワークノードとの間にネットワークノードの動作状態及び/又は位相状態を予め定義するステップと、を含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークノードに適用されるネットワークノードの制御方法であって、
基地局によって送信されたシグナリングを受信するステップであって、前記シグナリングは、前記ネットワークノードの動作状態及び/又は位相状態を表すためのものであるステップと、
前記シグナリングに従って前記ネットワークノードの動作状態及び/又は位相状態を調整するか、又は、
基地局とネットワークノードとの間にネットワークノードの動作状態及び/又は位相状態を予め定義するステップと、を含む、ネットワークノードの制御方法。
【請求項2】
前記ネットワークノードの動作状態は、ネットワークノードがブロック化していることを含み、
前記ネットワークノードは、ネットワークノードのブロック数及び/又はネットワークノードの各サブブロックの動作モード又は位相状態を表すための、基地局によって送信された前記シグナリングを受信し、
前記ネットワークノードは、ネットワークノードのブロック数及び/又はネットワークノードの各サブブロックの動作モード又は位相状態を表すための、基地局によって送信された前記シグナリングを受信する前記ステップは、
基地局のハイレベルRRCシグナリングを受信し、サブブロックの動作モード又は位相状態を表すためのブロックblockの下りリンク制御情報DCIにおける開始位置を決定するステップと、
基地局の下りリンク制御情報を受信し、サブブロックの動作モード又は位相状態を決定するステップと、を含む、請求項1に記載のネットワークノードの制御方法。
【請求項3】
前記ネットワークノードの動作状態は、ネットワークノードが省電力であることを含み、基地局によってハイレベルRRCを介して送信されたシグナリングを受信し、前記ネットワークノードが省電力状態であるか否かを判定するか、又は、アクティブユニット及び/又は送信ユニット及び/又はパワーアンプユニットのオンオフ状態を判定する、請求項1に記載のネットワークノードの制御方法。
【請求項4】
前記ネットワークノードの動作状態は、ネットワークノードが省電力であることを含み、基地局及びネットワークノードは、
前記ネットワークノードのビーム、位相又は動作モードが、予め定義されたビーム、位相又は動作モードの集合中の1つ又は部分集合である場合、前記ネットワークノードが非省電力状態であるか、又は前記ネットワークノードのアクティブユニット及び/又は送信ユニット及び/又はパワーアンプユニットがオン状態であると判定し、それ以外の場合、前記ネットワークノードが省電力状態であるか、又は前記ネットワークノードのアクティブユニット及び/又は送信ユニット及び/又はパワーアンプユニットがオフ状態であると判定するように予め定義されている、請求項1に記載のネットワークノードの制御方法。
【請求項5】
前記ネットワークノードの動作状態は、ネットワークノードが省電力であることを含み、基地局及びネットワークノードは、
前記ネットワークノードの伝送が下りリンク伝送である場合、前記ネットワークノードが省電力状態であるか、又は前記ネットワークノードのアクティブユニット及び/又は送信ユニット及び/又はパワーアンプユニットがオフ状態であると判定し、前記ネットワークノードの伝送が上りリンク伝送である場合、前記ネットワークノードが非省電力状態であるか、又は前記ネットワークノードのアクティブユニット及び/又は送信ユニット及び/又はパワーアンプユニットがオン状態であると判定し、又は、
前記ネットワークノードの伝送が下りリンク伝送である場合、前記ネットワークノードが非省電力状態であるか、又は前記ネットワークノードのアクティブユニット及び/又は送信ユニット及び/又はパワーアンプユニットがオン状態であると判定し、前記ネットワークノードの伝送が上りリンク伝送である場合、前記ネットワークノードが省電力状態であるか、又は前記ネットワークノードのアクティブユニット及び/又は送信ユニット及び/又はパワーアンプユニットがオフ状態であると判定するように予め定義されている、請求項1に記載のネットワークノードの制御方法。
【請求項6】
前記ネットワークノードの動作状態は、ネットワークノードが省電力であることを含み、基地局及びネットワークノードは、
ユーザがアクセスするか、又はデータを伝送するアクティブなユーザが存在する場合、前記ネットワークノードが非省電力状態であるか、又は前記ネットワークノードのアクティブユニット及び/又は送信ユニット及び/又はパワーアンプユニットがオン状態であると判定し、それ以外の場合、前記ネットワークノードが省電力状態であるか、又は前記ネットワークノードのアクティブユニット及び/又は送信ユニット及び/又はパワーアンプユニットがオフ状態であると判定するように予め定義されている、請求項1に記載のネットワークノードの制御方法。
【請求項7】
前記ネットワークノードにユーザがアクセスする場合、又はアクティブなユーザが存在し、かつデータ伝送がある場合、基地局及びネットワークノードは、前記ネットワークノードのビーム、位相又は動作モードが、予め定義されたビーム、位相又は動作モードの集合中の1つ又は部分集合であるように予め定義されている、請求項1に記載のネットワークノードの制御方法。
【請求項8】
基地局及びネットワークノードは、タイムタイムスロットグループ1上において、前記ネットワークノードのビーム、位相又は動作モードは、予め定義されたビーム、位相又は動作モードの集合A中の1つ又は部分集合であるように予め定義され、基地局及びネットワークノードは、タイムタイムスロットグループ2上において、前記ネットワークノードのビーム、位相又は動作モードは、予め定義されたビーム、位相又は動作モードの集合B中の1つ又は部分集合であるように予め定義されている、請求項1に記載のネットワークノードの制御方法。
【請求項9】
基地局に適用されるネットワークノードの制御方法であって、
ネットワークノードの動作状態及び/又は位相状態を決定するステップと、
前記ネットワークノードの動作状態及び/又は位相状態を表すためのシグナリングを前記ネットワークノードに送信するか、又は
基地局とネットワークノードとの間にネットワークノードの動作状態及び/又は位相状態を予め定義するステップと、を含む、ネットワークノードの制御方法。
【請求項10】
前記ネットワークノードの動作状態は、ネットワークノードがブロック化していることを含み、
前記ネットワークノードは、ネットワークノードのブロック数及び/又はネットワークノードの各サブブロックの動作モード又は位相状態を表すための、基地局によって送信された前記シグナリングを受信し、
前記ネットワークノードは、ネットワークノードのブロック数及び/又はネットワークノードの各サブブロックの動作モード又は位相状態を表すための、基地局によって送信された前記シグナリングを受信する前記ステップは、基地局のハイレベルRRCシグナリングを受信し、サブブロックの動作モード又は位相状態を表すためのブロックblockの下りリンク制御情報DCIにおける開始位置を決定するステップと、
基地局の下りリンク制御情報を受信し、サブブロックの動作モード又は位相状態を決定するステップと、を含む、請求項9に記載のネットワークノードの制御方法。
【請求項11】
前記ネットワークノードの動作状態は、ネットワークノードが省電力であることを含み、基地局によってハイレベルRRCを介して送信されたシグナリングを受信し、前記ネットワークノードが省電力状態であるか否かを判定するか、又は、アクティブユニット及び/又は送信ユニット及び/又はパワーアンプユニットのオンオフ状態を判定する、請求項9に記載のネットワークノードの制御方法。
【請求項12】
前記ネットワークノードの動作状態は、ネットワークノードが省電力であることを含み、基地局及びネットワークノードは、
前記ネットワークノードのビーム、位相又は動作モードが、予め定義されたビーム、位相又は動作モードの集合中の1つ又は部分集合である場合、前記ネットワークノードが非省電力状態であるか、又は前記ネットワークノードのアクティブユニット及び/又は送信ユニット及び/又はパワーアンプユニットがオン状態であると判定し、それ以外の場合、前記ネットワークノードが省電力状態であるか、又は前記ネットワークノードのアクティブユニット及び/又は送信ユニット及び/又はパワーアンプユニットがオフ状態であると判定するように予め定義されている、請求項9に記載のネットワークノードの制御方法。
【請求項13】
前記ネットワークノードの動作状態は、ネットワークノードが省電力であることを含み、基地局及びネットワークノードは、
前記ネットワークノードの伝送が下りリンク伝送である場合、前記ネットワークノードが省電力状態であるか、又は前記ネットワークノードのアクティブユニット及び/又は送信ユニット及び/又はパワーアンプユニットがオフ状態であると判定し、前記ネットワークノードの伝送が上りリンク伝送である場合、前記ネットワークノードが非省電力状態であるか、又は前記ネットワークノードのアクティブユニット及び/又は送信ユニット及び/又はパワーアンプユニットがオン状態であると判定し、又は、
前記ネットワークノードの伝送が下りリンク伝送である場合、前記ネットワークノードが非省電力状態であるか、又は前記ネットワークノードのアクティブユニット及び/又は送信ユニット及び/又はパワーアンプユニットがオン状態であると判定し、前記ネットワークノードの伝送が上りリンク伝送である場合、前記ネットワークノードが非省電力状態であるか、又は前記ネットワークノードのアクティブユニット及び/又は送信ユニット及び/又はパワーアンプユニットがオフ状態であると判定するように予め定義されている、請求項9に記載のネットワークノードの制御方法。
【請求項14】
前記ネットワークノードの動作状態は、前記ネットワークノードが省電力であることを含み、基地局及び前記ネットワークノードは、
ユーザがアクセスするか、又はデータを伝送するアクティブなユーザが存在する場合、前記ネットワークノードが非省電力状態であるか、又は前記ネットワークノードのアクティブユニット及び/又は送信ユニット及び/又はパワーアンプユニットがオン状態であると判定し、それ以外の場合、前記ネットワークノードが省電力状態であるか、又は前記ネットワークノードのアクティブユニット及び/又は送信ユニット及び/又はパワーアンプユニットがオフ状態であると判定するように予め定義されている、請求項9に記載のネットワークノードの制御方法。
【請求項15】
前記ネットワークノードにユーザがアクセスする場合、又はアクティブなユーザが存在し、かつデータ伝送がある場合、基地局及びネットワークノードは、前記ネットワークノードのビーム、位相又は動作モードが、予め定義されたビーム、位相又は動作モードの集合中の1つ又は部分集合であるように予め定義されている、請求項9に記載のネットワークノードの制御方法。
【請求項16】
基地局及びネットワークノードは、タイムタイムスロットグループ1上において、前記ネットワークノードのビーム、位相又は動作モードは、予め定義されたビーム、位相又は動作モードの集合A中の1つ又は部分集合であるように予め定義され、基地局及びネットワークノードは、タイムタイムスロットグループ2上において、前記ネットワークノードのビーム、位相又は動作モードは、予め定義されたビーム、位相又は動作モードの集合B中の1つ又は部分集合であるように予め定義されている、請求項9に記載のネットワークノードの制御方法。
【請求項17】
ネットワークノードに適用される制御装置であって、
前記ネットワークノードの動作状態及び/又は位相状態を表すための、基地局によって送信されたシグナリングを受信するための第1モジュールと、
前記シグナリングに従って前記ネットワークノードの動作状態及び/又は位相状態を調整するか、又は基地局とネットワークノードとの間にネットワークノードの動作状態及び/又は位相状態を予め定義するための第2モジュールと、を含む、制御装置。
【請求項18】
基地局に適用される制御装置であって、
ネットワークノードの動作状態及び/又は位相状態を決定するための第3モジュールと、
前記ネットワークノードの動作状態及び/又は位相状態を表すためのシグナリングを前記ネットワークノードに送信するか、又は基地局と前記ネットワークノードとの間にネットワークノードの動作状態及び/又は位相状態を予め定義するための第4モジュールと、を含む、制御装置。
【請求項19】
請求項17に記載の制御装置を含むネットワークノード。
【請求項20】
請求項18に記載の制御装置を含む基地局。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、出願番号202110970661.7、出願日2021年08月23日の中国特許出願に基づいて提出され、当該中国特許出願の優先権を主張しており、当該中国特許出願の全ての内容はここで参考として本願に組み込まれている。
【0002】
本願の実施例は、通信の分野に関し、特にネットワークノードの制御方法、制御装置、ネットワークノード、及び基地局に関する。
【背景技術】
【0003】
通信過程では、信号経路に障害物が存在すると、通信の安定性が低下することがある。特に、5G技術において、ミリ波5G通信を採用した場合、ミリ波は伝搬損失が大きく、信号の透過性が弱いという特徴があるため、5G信号が障害物に遮られて通信の安定性が悪くなりやすい。通信中の障害物により通信の安定性が悪くなるという問題を解決するために、関連技術が提供する解決案は、通信中の信号送信端の信号伝送電力を増加させ、情報が障害物を効果的に透過し、基地局に伝送できるようにすることである。しかし、このような電力増加の方式には、いくつかの欠点が存在し、例えば、電力を増加させると信号送信端の電力消費が増加する。例えば携帯電話が信号送信端である場合、電力消費が増加すると携帯電話がさらに電気を消費することになる。また、電力の増加は信号伝送端の電子部品の損耗速度を加速させ、電子機器の寿命を短くする。
【0004】
知能電波反射面は、2次元の人工材料であり、特殊な設計を有する多数の散乱要素から構成されているので、入射信号を異なる方法で変換することができる。また、ソフトウェア定義により知能電波反射面の各散乱要素を制御することができ、散乱要素上の入射信号の反射電磁特性を変化させ、信号がより強い透過性と安定性を有するようにすることができる。しかし、関連技術や学術研究では、ネットワークノードに設置された知能電波反射面がパッシブユニットで構成されているため、ネットワークノードが通信ネットワークに識別されにくく、またネットワークノードが通信ネットワークにアクセスした後、通信ネットワークがネットワークノードを制御することも問題となっている。そのため、知能電波反射面を通信に応用する際には、通信ネットワークがどのようにネットワークノードを制御するか、ネットワークノードが通信ネットワークにどのような内容をフィードバックするかなどの問題が存在する。
【0005】
関連技術に存在する以上の技術的課題は早急に解決すべきである。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
以下は、本明細書で詳細に説明される主題の概要である。本概要は、特許請求の範囲の保護範囲を限定するものではない。
【0007】
本願は、関連技術に存在する技術的課題の少なくとも1つを解決することを目的とする。本願の実施例は、通信の安定性を改善し、電力消費を低減し、又は適用性を向上させるネットワークノードの制御方法、制御装置、ネットワークノード、及び基地局を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本願の実施例は、ネットワークノードに適用されるネットワークノードの制御方法を提供する。前記制御方法は、
基地局によって送信されたシグナリングを受信するステップであって、前記シグナリングは、前記ネットワークノードの動作状態及び/又は位相状態を表すためのものであるステップと、
前記シグナリングに従って前記ネットワークノードの動作状態及び/又は位相状態を調整するか、又は、
基地局とネットワークノードとの間にネットワークノードの動作状態及び/又は位相状態を予め定義するステップと、を含む。
【0009】
一実施例では、前記ネットワークノードの動作状態は、ネットワークノードがブロック化していることを含み、前記ネットワークノードは、ネットワークノードのブロック数及び/又はネットワークノードの各サブブロックの動作モード又は位相状態を表すための、基地局によって送信された前記シグナリングを受信し、
前記ネットワークノードは、ネットワークノードのブロック数及び/又はネットワークノードの各サブブロックの動作モード又は位相状態を表すための、基地局によって送信された前記シグナリングを受信する前記ステップは、
基地局のハイレベルRRCシグナリングを受信し、サブブロックの動作モード又は位相状態を表すためのブロックblockの下りリンク制御情報DCIにおける開始位置を決定するステップと、
基地局の下りリンク制御情報を受信し、サブブロックの動作モード又は位相状態を決定するステップと、を含む。
【0010】
一実施例では、前記ネットワークノードの動作状態は、ネットワークノードが省電力であることを含み、基地局によってハイレベルRRCを介して送信されたシグナリングを受信し、前記ネットワークノードが省電力状態であるか否かを判定するか、又は、アクティブユニット及び/又は送信ユニット及び/又はパワーアンプユニットのオンオフ状態を判定する。
【0011】
一実施例では、前記ネットワークノードの動作状態は、ネットワークノードが省電力であることを含み、基地局及びネットワークノードは、
前記ネットワークノードのビーム、位相又は動作モードが、予め定義されたビーム、位相又は動作モードの集合中の1つ又は部分集合である場合、前記ネットワークノードが非省電力状態であるか、又は前記ネットワークノードのアクティブユニット及び/又は送信ユニット及び/又はパワーアンプユニットがオン状態であると判定し、それ以外の場合、前記ネットワークノードが省電力状態であるか、又は前記ネットワークノードのアクティブユニット及び/又は送信ユニット及び/又はパワーアンプユニットがオフ状態であると判定するように予め定義されている。
【0012】
一実施例では、前記ネットワークノードの動作状態は、ネットワークノードが省電力であることを含み、基地局及びネットワークノードは、
前記ネットワークノードの伝送が下りリンク伝送である場合、前記ネットワークノードが省電力状態であるか、又は前記ネットワークノードのアクティブユニット及び/又は送信ユニット及び/又はパワーアンプユニットがオフ状態であると判定し、前記ネットワークノードの伝送が上りリンク伝送である場合、前記ネットワークノードが非省電力状態であるか、又は前記ネットワークノードのアクティブユニット及び/又は送信ユニット及び/又はパワーアンプユニットがオン状態であると判定し、又は、
前記ネットワークノードの伝送が下りリンク伝送である場合、前記ネットワークノードが非省電力状態であるか、又は前記ネットワークノードのアクティブユニット及び/又は送信ユニット及び/又はパワーアンプユニットがオン状態であると判定し、前記ネットワークノードの伝送が上りリンク伝送である場合、前記ネットワークノードが省電力状態であるか、又は前記ネットワークノードのアクティブユニット及び/又は送信ユニット及び/又はパワーアンプユニットがオフ状態であると判定するように予め定義されている。
【0013】
一実施例では、前記ネットワークノードの動作状態は、ネットワークノードが省電力であることを含み、基地局及びネットワークノードは、
ユーザがアクセスするか、又はデータを伝送するアクティブなユーザが存在する場合、前記ネットワークノードが非省電力状態であるか、又は前記ネットワークノードのアクティブユニット及び/又は送信ユニット及び/又はパワーアンプユニットがオン状態であると判定し、それ以外の場合、前記ネットワークノードが省電力状態であるか、又は前記ネットワークノードのアクティブユニット及び/又は送信ユニット及び/又はパワーアンプユニットがオフ状態であると判定するように予め定義されている。
【0014】
一実施例では、前記ネットワークノードにユーザがアクセスする場合、又はアクティブなユーザが存在し、かつデータ伝送がある場合、基地局及びネットワークノードは、前記ネットワークノードのビーム、位相又は動作モードが、予め定義されたビーム、位相又は動作モードの集合中の1つ又は部分集合であるように予め定義されている。
【0015】
一実施例では、基地局及びネットワークノードは、タイムタイムスロットグループ1上において、前記ネットワークノードのビーム、位相又は動作モードは、予め定義されたビーム、位相又は動作モードの集合A中の1つ又は部分集合であるように予め定義され、基地局及びネットワークノードは、タイムタイムスロットグループ2上において、前記ネットワークノードのビーム、位相又は動作モードは、予め定義されたビーム、位相又は動作モードの集合B中の1つ又は部分集合であるように予め定義されている。
【0016】
本願の実施例は、基地局に適用されるネットワークノードの制御方法を提供する。前記制御方法は、
ネットワークノードの動作状態及び/又は位相状態を決定するステップと、
前記ネットワークノードの動作状態及び/又は位相状態を表すためのシグナリングを前記ネットワークノードに送信するか、又は
基地局とネットワークノードとの間にネットワークノードの動作状態及び/又は位相状態を予め定義するステップと、を含む。
【0017】
一実施例では、前記ネットワークノードの動作状態は、ネットワークノードがブロック化していることを含み、前記ネットワークノードは、ネットワークノードのブロック数及び/又はネットワークノードの各サブブロックの動作モード又は位相状態を表すための、基地局によって送信された前記シグナリングを受信し、
前記ネットワークノードは、ネットワークノードのブロック数及び/又はネットワークノードの各サブブロックの動作モード又は位相状態を表すための、基地局によって送信された前記シグナリングを受信する前記ステップは、
基地局のハイレベルRRCシグナリングを受信し、サブブロックの動作モード又は位相状態を表すためのブロックblockの下りリンク制御情報DCIにおける開始位置を決定するステップと、
基地局の下りリンク制御情報を受信し、サブブロックの動作モード又は位相状態を決定するステップと、を含む。
【0018】
一実施例では、前記ネットワークノードの動作状態は、ネットワークノードが省電力であることを含み、基地局によってハイレベルRRCを介して送信されたシグナリング、例えばビットマップbitmapシグナリングを受信し、前記ネットワークノードが省電力状態であるか否かを判定するか、又は、アクティブユニット及び/又は送信ユニット及び/又はパワーアンプユニットのオンオフ状態を判定する。
【0019】
一実施例では、前記ネットワークノードの動作状態は、ネットワークノードが省電力であることを含み、基地局及びネットワークノードは、
前記ネットワークノードのビーム、位相又は動作モードが、予め定義されたビーム、位相又は動作モードの集合中の1つ又は部分集合である場合、前記ネットワークノードが非省電力状態であるか、又は前記ネットワークノードのアクティブユニット及び/又は送信ユニット及び/又はパワーアンプユニットがオン状態であると判定し、それ以外の場合、前記ネットワークノードが省電力状態であるか、又は前記ネットワークノードのアクティブユニット及び/又は送信ユニット及び/又はパワーアンプユニットがオフ状態であると判定するように予め定義されている。
【0020】
一実施例では、前記ネットワークノードの動作状態は、ネットワークノードが省電力であることを含み、基地局及びネットワークノードは、
前記ネットワークノードの伝送が下りリンク伝送である場合、前記ネットワークノードが省電力状態であるか、又は前記ネットワークノードのアクティブユニット及び/又は送信ユニット及び/又はパワーアンプユニットがオフ状態であると判定し、前記ネットワークノードの伝送が上りリンク伝送である場合、前記ネットワークノードが非省電力状態であるか、又は前記ネットワークノードのアクティブユニット及び/又は送信ユニット及び/又はパワーアンプユニットがオン状態であると判定し、又は
前記ネットワークノードの伝送が下りリンク伝送である場合、前記ネットワークノードが非省電力状態であるか、又は前記ネットワークノードのアクティブユニット及び/又は送信ユニット及び/又はパワーアンプユニットがオン状態であると判定し、前記ネットワークノードの伝送が上りリンク伝送である場合、前記ネットワークノードが省電力状態であるか、又は前記ネットワークノードのアクティブユニット及び/又は送信ユニット及び/又はパワーアンプユニットがオフ状態であると判定するように予め定義されている。
【0021】
一実施例では、前記ネットワークノードの動作状態は、前記ネットワークノードが省電力であることを含み、基地局及び前記ネットワークノードは、
ユーザがアクセスするか、又はデータを伝送するアクティブなユーザが存在する場合、前記ネットワークノードが非省電力状態であるか、又は前記ネットワークノードのアクティブユニット及び/又は送信ユニット及び/又はパワーアンプユニットがオン状態であると判定し、それ以外の場合、前記ネットワークノードが省電力状態であるか、又は前記ネットワークノードのアクティブユニット及び/又は送信ユニット及び/又はパワーアンプユニットがオフ状態であると判定するように予め定義されている。
【0022】
一実施例では、前記ネットワークノードにユーザがアクセスする場合、又はアクティブなユーザが存在し、かつデータ伝送がある場合、基地局及びネットワークノードは、前記ネットワークノードのビーム、位相又は動作モードが、予め定義されたビーム、位相又は動作モードの集合中の1つ又は部分集合であるように予め定義されている。
【0023】
一実施例では、基地局及びネットワークノードは、タイムタイムスロットグループ1上において、前記ネットワークノードのビーム、位相又は動作モードは、予め定義されたビーム、位相又は動作モードの集合A中の1つ又は部分集合であるように予め定義され、基地局及びネットワークノードは、タイムタイムスロットグループ2上において、前記ネットワークノードのビーム、位相又は動作モードは、予め定義されたビーム、位相又は動作モードの集合B中の1つ又は部分集合であるように予め定義されている。
【0024】
本願の実施例は、ネットワークノードに適用される制御装置を提供する。前記制御装置は、
前記ネットワークノードの動作状態及び/又は位相状態を表すための、基地局によって送信されたシグナリングを受信するための第1モジュールと、
前記シグナリングに従って前記ネットワークノードの動作状態及び/又は位相状態を調整するか、又は基地局とネットワークノードとの間にネットワークノードの動作状態及び/又は位相状態を予め定義するための第2モジュールと、を含む。
【0025】
本願の実施例は、基地局に適用される制御装置を提供する。前記制御装置は、
ネットワークノードの動作状態及び/又は位相状態を決定するための第3モジュールと、
前記ネットワークノードの動作状態及び/又は位相状態を表すためのシグナリングを前記ネットワークノードに送信するか、又は基地局と前記ネットワークノードとの間にネットワークノードの動作状態及び/又は位相状態を予め定義するための第4モジュールと、を含む。
【0026】
本願の実施例は、上記の実施例に記載の制御装置を含むネットワークノードを提供する。
【0027】
本願の実施例は、上記の制御装置を含む基地局を提供する。
【発明の効果】
【0028】
本願の有益な効果は以下を含む。本願がネットワークノードに適用された場合、基地局によって送信されたシグナリングを受信し、前記シグナリングに従って前記ネットワークノード又は基地局とネットワークノードとの間の動作状態及び/又は位相状態を調整する。それによって、ネットワークノード又は基地局とネットワークノードとの間の動作状態及び/又は位相状態を必要に応じて調整することが可能となる。ネットワークノードが通信ネットワークによってどのように識別されるか、通信ネットワークがどのようにネットワークノードを制御するか、ネットワークノードが通信ネットワークにどのような内容をフィードバックするかなどの問題を効果的に解決する。
【0029】
本願の他の特徴及び利点は、後の明細書で説明され、本明細書から部分的に明らかになるか、又は本願を実施することによって理解される。本願の目的及び他の利点は、明細書、特許請求の範囲、及び図面において特に指摘された構造によって達成され得る。
【0030】
図面は、本願の技術案の更なる理解を提供するために使用され、明細書の一部を構成し、本願の実施例と共に本願の技術案を説明するために使用され、本願の技術案を限定するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【
図1】本願の実施例によるネットワークノードの制御方法のフローチャートである。
【
図2】本願の実施例による別のネットワークノードの制御方法のフローチャートである。
【
図3】本願の実施例によるネットワークノードの制御装置の概略図である。
【
図4】本願の実施例による別のネットワークノードの制御装置の概略図である。
【
図5】本願の実施例によるネットワークノードの制御装置の動作原理の概略図である。
【
図6】本願の実施例による別のネットワークノードの制御装置の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0032】
本願の目的、技術案及び利点をより明確に理解するために、以下では、図面及び実施例を参照して、本願をさらに詳細に説明する。なお、本明細書に記載された具体的な実施例は、本願を説明するためにのみ使用され、本願を限定するために使用されない。
【0033】
本明細書に記載の「実施例」とは、実施例を参照して説明された特定の特徴、構造、又は特性が、本願の少なくとも一実施例に含まれ得ることを意味する。明細書中の様々な場所にこの語句が記載されることは、必ずしも同じ実施例を意味するわけではなく、他の実施例と相互に排他的な独立した又は代替の実施例を意味するわけではない。本明細書に記載された実施例は、他の実施例と組み合わせてもよい。
【0034】
なお、本願の実施例の説明において、複数(又は複数項)の意味は2つ以上であり、「より大きい」、「より小さい」、「を超える」等はこの数を含まず、「以上」、「以下」、「以内」等はこの数を含むものと理解される。「第1」、「第2」等と記載されている場合、単に技術的特徴を区別することを目的としたものであって、相対的重要性を指示若しくは暗示し、又は指示された技術的特徴の数を暗示し、又は指示された技術的特徴の前後関係を暗示していると理解されべきではない。
【0035】
通信過程では、信号経路に障害物が存在すると、通信の安定性が低下することがある。特に、5G技術において、ミリ波5G通信を採用した場合(周波数範囲は24.25~52.6GHz)、ミリ波は伝搬損失が大きく、信号の透過性が弱いという特徴があるため、5G信号が障害物に遮られて通信の安定性が悪くなりやすい。通信中の障害物により通信の安定性が悪くなるという問題を解決するために、関連技術が提供する解決案は、通信中の信号送信端の信号伝送電力を増加させ、情報が障害物を効果的に透過し、基地局に伝送できるようにすることである。しかし、このような電力増加の方式には、いくつかの欠点が存在し、例えば、電力を増加させると信号送信端の電力消費が増加する。例えば携帯電話が信号送信端である場合、電力消費が増加すると携帯電話がさらに電気を消費することになる。また、電力の増加は信号伝送端の電子部品の損耗速度を加速させ、電子機器の寿命を短くする。
【0036】
知能電波反射面(IRS:Intelligent Reflecting Surface)は、2次元の人工材料であり、特殊な設計を有する多数の散乱要素から構成されているので、入射信号を異なる方法で変換することができる。また、ソフトウェア定義により知能電波反射面の各散乱要素を制御することができ、散乱要素上の入射信号の反射電磁特性を変化させ、信号がより強い透過性と安定性を有するようにすることができる。しかし、関連技術や学術研究では、ネットワークノードに設置された知能電波反射面がパッシブユニットで構成されているため、ネットワークノードが通信ネットワークに識別されにくく、またネットワークノードが通信ネットワークにアクセスした後、通信ネットワークがネットワークノードを制御することも問題となっている。そのため、知能電波反射面を通信に応用する際には、通信ネットワークがどのようにネットワークノードを制御するか、ネットワークノードが通信ネットワークにどのような内容をフィードバックするかなどの問題が存在する。
【0037】
上記の問題を解決するために、本願の実施例は、ネットワークノードの制御方法を提供する。
【0038】
図1は、本願の実施例によるネットワークノードの制御方法のフローチャートである。
図1に示すように、本願の実施例は、ネットワークノードの制御方法を提供し、制御方法は、以下のステップS101及びS102を含む。
【0039】
S101:基地局によって送信されたシグナリングを受信する。前記シグナリングは、前記ネットワークノードの動作状態及び/又は位相状態を表すためのものである。
【0040】
S102:前記シグナリングに従って前記ネットワークノードの動作状態及び/又は位相状態を調整するか、又は、基地局とネットワークノードとの間にネットワークノードの動作状態及び/又は位相状態を予め定義する。
【0041】
なお、本実施例によるネットワークノードの制御方法は、知能電波反射面(IRS:Intelligent Reflecting Surface)を備えたネットワークノードに適用される。知能電波反射面は複数のパッシブユニットからなり、各パッシブユニットの反射位相及び動作モードを制御ユニットで制御することにより、パッシブユニットへの入射信号の反射電磁特性を変化させることができる。このようにして、知能電波反射面を備えたネットワークノードは、異なる動作モードで入射信号を効率的に変換することができる。
【0042】
ここで、異なる位相状態は、異なるビームフォーミング、プリコーディング、ビーム方向、異なる送信設定指示(Transmission configuration indication)、空間ドメイン送信フィルタ(Spatial domain transmission filter)、空間ドメイン関連情報(spatialRelationInfo)、またはSRSリソース指示(SRS resource indicator)に対応する。
【0043】
ここで、異なる動作モードは、異なる位相、異なるビームフォーミング、プリコーディング、ビーム方向、異なる送信設定指示(Transmission configuration indication)、空間ドメイン送信フィルタ(Spatial domain transmission filter)、空間ドメイン関連情報(spatialRelationInfo)、またはSRSリソース指示(SRS resource indicator)に対応する。
【0044】
なお、前記シグナリングに従って前記ネットワークノードの動作状態及び/又は位相状態を調整する。或いは、基地局とネットワークノードとの間にネットワークノードの動作状態及び/又は位相状態を予め定義することは、ソフトウェア定義によってネットワークノードの動作状態及び/又は位相状態を調整する。或いは、基地局とネットワークノードとの間には、ネットワークノードの動作状態及び/又は位相状態を予め定義する。したがって、ネットワークノードの動作状態及び/又は位相状態を調整する必要がある場合、基地局によってシグナリングを送信する必要があり、シグナリングは、前記ネットワークノードの動作状態及び/又は位相状態を表す情報を含む。ここで、前記ネットワークノードの動作状態及び/又は位相状態を調整するか、又は、基地局とネットワークノードとの間にネットワークノードの動作状態及び/又は位相状態を予め定義することは、ネットワークノードのブロック数及び/又はネットワークノードの各サブブロックの動作モードを表すことによって、理想的なマルチパス効果を生成するために信号角度を任意に調整することができるような役割を果たす。マルチパス効果は、電磁波が異なる経路を通って伝播した後、各成分場が受信端に到達する時間が異なり、各々の位相で相互に重畳して干渉を引き起こし、元の信号が歪むか、あるいは誤りを生じることを指す。本実施例による反射パネルによれば、反射パネルの反射特性を必要に応じて変更することにより、マルチパス効果を調整することができ、マルチパス効果による信号の歪みや信号強度の低下などの不良要因を最小限に抑えることができる。
【0045】
任意選択に、前記ネットワークノードの動作状態は、ネットワークノードがブロック化していることを含み、前記ネットワークノードは、ネットワークノードのブロック数及び/又はネットワークノードの各サブブロックの動作モードを表すための、基地局によって送信された前記シグナリングを受信し、
前記ネットワークノードは、ネットワークノードのブロック数及び/又はネットワークノードの各サブブロックの動作モードを表すための、基地局によって送信された前記シグナリングを受信するステップは、
基地局のハイレベルRRCシグナリングを受信し、サブブロックの動作モード又は位相状態を表すためのブロックblockの下りリンク制御情報DCIにおける開始位置を決定するステップと、基地局の下りリンク制御情報を受信し、サブブロックの動作モード又は位相状態を決定するステップと、を含む。
【0046】
本実施例では、無線リソース制御(RRC:Radio Resource Control)は、無線リソース管理(RRM)又は無線リソース割当(RRA)とも呼ばれ、一定のポリシーと手段によって無線リソースの管理、制御、スケジューリングを行い、サービス品質の要求を満足した上で、可能な限り限られた無線ネットワークリソースを十分に利用して、無線ネットワーク信号が計画されたカバレッジエリアに到達できるようにし、可能な限りトラフィック容量とリソース利用率を高めることを指す。無線リソース制御シグナリングは、無線リソース制御情報を含むシグナリングを意味する。なお、本実施例において前記信号送信ユニット及び前記パワーアンプユニットのオンオフを制御するシグナリングは、無線制御シグナリングに限定されるものではなく、無線リソース制御情報を含む他の種類のシグナリングも、本実施例における前記信号送信ユニット及び前記パワーアンプユニットのオンオフを制御するシグナリングとして用いることができる。
【0047】
本実施例では、ネットワークノードは、ソフトウェア定義によって前記ネットワークノードの動作状態及び/又は位相状態を調整するか、又は基地局とネットワークノードとの間にネットワークノードの動作状態及び/又は位相状態を予め定義してもよいが、ネットワークノードの反射パネルのユニット数が多すぎる場合、各ユニットを1つずつ制御することは、制御ユニットの負担を増大させる。したがって、ネットワークノードの反射パネルに対してネットワークノードのブロック化を行い、ネットワークノードを領域別に管理する必要があり、それによって、制御負担を軽減し、かつビームのメインローブ幅を広げながら、マルチビームのカバレッジを活用するのに役立つ。具体的な分割方法は、基地局のハイレベルRRCシグナリングを受信し、サブブロックの動作状態及び/又は位相状態を表すためのブロックblockの下りリンク制御情報DCIにおける開始位置を決定し、基地局の下りリンク制御情報を受信し、サブブロックの動作状態及び/又は位相状態を決定することである。
【0048】
任意選択に、前記ネットワークノードの動作状態は、ネットワークノードが省電力であることを含み、基地局によってハイレベルRRCを介して送信されたビットマップbitmapシグナリングを受信し、アクティブユニット及び/又は送信ユニット及び/又はパワーアンプユニットのオンオフ状態を判定する。
【0049】
なお、関連技術のアクティブユニットを含まない知能電波反射面は全二重通信を実現できるが、アクティブユニットがないために信号増幅の機能を実現できない。本実施例のネットワークノードの知能電波反射面は、アクティブユニットも含むので、全二重通信と信号増幅の機能の両方を実現することができる。しかし、アクティブユニットはエネルギー効率を低下させ、反射パネルの電力消費を増加させる可能性があり、反射パネルが正常に動作することに不利である。そのため、信号送信ユニット及びパワーアンプユニットが特定の場合にのみオンのままにし、それ以外の場合にはオフにしてパッシブユニットになるような、信号送信ユニット及びパワーアンプユニットのOn/Off標準化スキームを開発する必要がある。本実施例によるネットワークノードの制御方法におけるアクティブユニットのOn/Off標準化スキームは、基地局によってハイレベルRRCを介して送信されたビットマップbitmapシグナリングを受信し、アクティブユニット及び/又は送信ユニット及び/又はパワーアンプユニットのオンオフ状態を判定することである。基地局からシグナリングを受信することによってアクティブユニットのOn/Offを制御することは、前記ネットワークノードの動作状態及び/又は位相状態を様々な状況の必要に応じていつでも効果的に調整するか、又は、基地局とネットワークノードとの間にネットワークノードの動作状態及び/又は位相状態を予め定義することを可能にする。
【0050】
任意選択に、前記ネットワークノードの動作状態は、ネットワークノードが省電力であることを含み、基地局及びネットワークノードは、前記ネットワークノードのビーム、位相又は動作モードが、予め定義されたビーム、位相又は動作モードの集合中の1つ又は部分集合である場合、前記ネットワークノードのアクティブユニット及び/又は送信ユニット及び/又はパワーアンプユニットがオン状態であると判定し、それ以外の場合、前記ネットワークノードのアクティブユニット及び/又は送信ユニット及び/又はパワーアンプユニットがオフ状態であると判定するように予め定義されている。
【0051】
本実施例はまた、アクティブユニットのOn/Offの別の標準化スキームを提供し、基地局及びネットワークノードに対して予め定義されている。予め定義された内容は、前記ネットワークノードのビーム、位相又は動作モードが、予め定義されたビーム、位相又は動作モードの集合中の1つ又は部分集合である場合、前記ネットワークノードのアクティブユニット及び/又は送信ユニット及び/又はパワーアンプユニットがオン状態であると判定し、それ以外の場合、前記ネットワークノードのアクティブユニット及び/又は送信ユニット及び/又はパワーアンプユニットがオフ状態であると判定することである。本実施例では、ビーム、位相又は動作モードが予め定義されたビーム、位相又は動作モードであるか否かを判定することにより、アクティブユニットの制御を行うことができ、手動操作を必要とせず、アクティブユニットのオンオフを全自動制御することが可能となる。
【0052】
任意選択に、前記ネットワークノードの動作状態は、ネットワークノードが省電力であることと、ネットワークノードがブロック化していることとを含み、基地局は、シグナリングにより、前記ネットワークノードの各サブブロックの省電力状態を表し、各サブブロックが省電力化されているか否かを判定するか、又は各サブブロックのアクティブユニット及び/又は送信ユニット及び/又はパワーアンプユニットがオン状態であるか否かを判定する。
【0053】
任意選択に、前記ネットワークノードの動作状態は、ネットワークノードが省電力であることを含み、基地局及びネットワークノードは、
前記ネットワークノードの伝送が下りリンク伝送である場合、前記ネットワークノードのアクティブユニット及び/又は送信ユニット及び/又はパワーアンプユニットがオフ状態であると判定し、前記ネットワークノードの伝送が上りリンク伝送である場合、前記ネットワークノードのアクティブユニット及び/又は送信ユニット及び/又はパワーアンプユニットがオン状態であると判定し、又は、
前記ネットワークノードの伝送が下りリンク伝送である場合、前記ネットワークノードのアクティブユニット及び/又は送信ユニット及び/又はパワーアンプユニットがオン状態であると判定し、前記ネットワークノードの伝送が上りリンク伝送である場合、前記ネットワークノードのアクティブユニット及び/又は送信ユニット及び/又はパワーアンプユニットがオフ状態であると判定するように予め定義されている。
【0054】
本実施例はまた、アクティブユニットのOn/Offの別の標準化スキームを提供し、基地局及びネットワークノードに対して予め定義されている。予め定義された内容は、前記ネットワークノードの伝送が下りリンク伝送である場合、前記ネットワークノードのアクティブユニット及び/又は送信ユニット及び/又はパワーアンプユニットがオフ状態であると判定し、前記ネットワークノードの伝送が上りリンク伝送である場合、前記ネットワークノードのアクティブユニット及び/又は送信ユニット及び/又はパワーアンプユニットがオン状態であると判定し、又は、前記ネットワークノードの伝送が下りリンク伝送である場合、前記ネットワークノードのアクティブユニット及び/又は送信ユニット及び/又はパワーアンプユニットがオン状態であると判定し、前記ネットワークノードの伝送が上りリンク伝送である場合、前記ネットワークノードのアクティブユニット及び/又は送信ユニット及び/又はパワーアンプユニットがオフ状態であると判定することである。本実施例では、ネットワークノードが上りリンク伝送であるか下りリンク伝送であるかを判断してアクティブユニットのオンオフ制御を行うことにより、手動操作を必要とせず、アクティブユニットのオンオフを全自動制御することが可能となる。
【0055】
任意選択に、前記ネットワークノードの動作状態は、ネットワークノードが省電力であることを含み、基地局及びネットワークノードは、ユーザがアクセスするか、又はデータを伝送するアクティブなユーザが存在する場合、前記ネットワークノードのアクティブユニット及び/又は送信ユニット及び/又はパワーアンプユニットがオン状態であると判定し、それ以外の場合、前記ネットワークノードのアクティブユニット及び/又は送信ユニット及び/又はパワーアンプユニットがオフ状態であると判定するように予め定義されている。
【0056】
本実施例はまた、アクティブユニットのOn/Offの別の標準化スキームを提供し、基地局及びネットワークノードに対して予め定義されている。予め定義された内容は、ユーザがアクセスするか、又はデータを伝送するアクティブなユーザが存在する場合、前記ネットワークノードのアクティブユニット及び/又は送信ユニット及び/又はパワーアンプユニットがオン状態であると判定し、それ以外の場合、前記ネットワークノードのアクティブユニット及び/又は送信ユニット及び/又はパワーアンプユニットがオフ状態であると判定することである。すなわち、ユーザがアクセスするか、又はデータを伝送するアクティブなユーザが存在する場合、ネットワークノードのアクティブユニット及び/又は送信ユニット及び/又はパワーアンプユニットはオンになり、ユーザがアクセスしていないか、又はデータを伝送するアクティブなユーザが存在しない場合、ネットワークノードのアクティブユニット及び/又は送信ユニット及び/又はパワーアンプユニットはオンになる。本実施例では、ユーザアクセスの有無、又はデータを伝送するアクティブなユーザが存在するか否かことに応じて、アクティブユニット及び/又は送信ユニット及び/又はパワーアンプユニットのオンオフ制御を行うのは、ユーザがアクセスする場合、データ伝送の要求量が多く、要求されるデータ伝送速度が速いため、アクティブユニット及び/又は送信ユニット及び/又はパワーアンプユニットをオンにする必要があるためである。アクティブユニットのオンオフ制御を予め設定された制御ロジックにより、手動操作を必要とせずに全自動で行うことができる。
【0057】
任意選択に、前記ネットワークノードにユーザがアクセスする場合、又はアクティブなユーザが存在し、かつデータ伝送がある場合、基地局及びネットワークノードは、前記ネットワークノードのビーム、位相又は動作モードが、予め定義されたビーム、位相又は動作モードの集合中の1つ又は部分集合であるように予め定義されている。
【0058】
任意選択に、基地局及びネットワークノードは、タイムタイムスロットグループ1上において、前記ネットワークノードのビーム、位相又は動作モードは、予め定義されたビーム、位相又は動作モードの集合A中の1つ又は部分集合であるように予め定義されている。基地局及びネットワークノードは、タイムタイムスロットグループ2上において、前記ネットワークノードのビーム、位相又は動作モードは、予め定義されたビーム、位相又は動作モードの集合B中の1つ又は部分集合であるように予め定義されている。
【0059】
ここで、異なる動作モードは、異なる位相、異なるビームフォーミング、プリコーディング、ビーム方向、異なる送信設定指示(Transmission configuration indication)、空間ドメイン送信フィルタ(Spatial domain transmission filter)、空間ドメイン関連情報(spatialRelationInfo)、またはSRSリソース指示(SRS resource indicator)に対応する。
【0060】
本実施例は、異なるタイムスロット範囲を予め設定しておき、現在時刻でどのタイムスロット範囲に入るかを判断することによって、前記反射パネルのビーム反射方向を制御する、前記反射パネルのビーム反射方向を制御する別の方法を提供する。なお、制御ユニットが現在時刻でどのスロット範囲に入るかを判断することによって、前記反射パネルのビーム反射方向を制御するので、第1予め設定されたスロット範囲と第2予め設定されたスロット範囲とは重なってはおらず、そうしないと、制御ユニットの誤判断を引き起こす可能性がある。
【0061】
なお、本願の実施例で提案された反射パネルは、様々な位置及び領域に設置することができ、様々な技術的効果を得ることができる。例えば、本願の実施例で提案された反射パネルを建物の壁であって空中プラットフォームによって運ばれる環境に配置することにより、無線環境を、情報センシング、シミュレーション計算や無線通信を支援することができる知能空間に変えることができる。本願の実施例で提案された反射パネルを異なる場所及び異なる機器に配置してもよく、例えば、反射パネルをマクロセルの基地局、スモールセル(Small cell)の基地局又は伝送ノード、高周波通信システムの伝送ノード、モノのインターネットシステムの伝送ノードや衛星ノードなどに配置してもよく、あるいは、端末(UE)、携帯電話、携帯機器、自動車、衛星ノードなどの通信システムのノードに配置してもよい。それによって、データの伝送速度の向上、信号のカバレッジの拡大、データ伝送及び信号送信の電力消費の低減、データ伝送の安全性及び安定性の向上を含む様々なユーザのニーズをサポートすることができる。
【0062】
なお、通信ノードとも呼ばれる本願に記載のネットワークノードは、RIS/IRSであってもよく、relay、repeater、smart repeaterであってもよく、UEであってもよい。
【0063】
図2は、本願の実施例による別のネットワークノードの制御方法のフローチャートである。
図2に示すように、本願の実施例は、基地局に適用されるネットワークノードの制御方法も提案しており、前記制御方法は、以下のステップS201及びS202を含む。
【0064】
S201:ネットワークノードの動作状態及び/又は位相状態を判定する。
【0065】
S202、前記ネットワークノードの動作状態及び/又は位相状態を表すためのシグナリングを前記ネットワークノードに送信するか、又は、基地局とネットワークノードとの間にネットワークノードの動作状態及び/又は位相状態を予め定義する。
【0066】
任意選択に、前記ネットワークノードの動作状態は、ネットワークノードがブロック化していることを含み、前記ネットワークノードは、ネットワークノードのブロック数及び/又はネットワークノードの各サブブロックの動作モードを表すための、基地局によって送信された前記シグナリングを受信し、
前記ネットワークノードは、ネットワークノードのブロック数及び/又はネットワークノードの各サブブロックの動作モードを表すための、基地局によって送信された前記シグナリングを受信する前記ステップは、
基地局のハイレベルRRCシグナリングを受信し、サブブロックの動作モード又は位相状態を表すためのブロックblockの下りリンク制御情報DCIにおける開始位置を決定するステップと、基地局の下りリンク制御情報を受信し、サブブロックの動作モード又は位相状態を決定するステップと、を含む。
【0067】
本願は、増幅された信号を受信し、増幅された信号から分割目標数情報を抽出し、目標数情報に従ってサブブロック分割を行うことにより前記反射パネルのサブブロック分割を制御する方法を提供する。例えば、パネル1を2つのサブブロックに分割し、パネル2を1つのサブブロックに分割する必要がある場合、基地局は、シグナリングを介してパネル1とパネル2の両方に同時に通知する。ここで、パネル1及びパネル2のそれぞれのサブブロック分割数は、位置パラメータによって決定される。位置パラメータを含む信号は、パネル1が2つのサブブロックに分割されたことを通知し、パネル2が1つのサブブロックに分割されたことを通知することができる。
【0068】
なお、制御ユニットは、サブブロック分割が完了した後、サブブロックをマージしてもよい。サブブロックをマージすることにより、マージ後のサブブロック内のパッシブユニットの数を増加させ、それによって、パネルで反射された後の信号のカバー距離を増加させることができる。したがって、エンハンスメント信号を狭ビームにする必要がある場合、制御ユニットはサブブロックをマージしてもよい。
【0069】
任意選択に、前記ネットワークノードの動作状態は、ネットワークノードが省電力であることを含み、基地局によってハイレベルRRCを介して送信されたビットマップbitmapシグナリングを受信し、アクティブユニット及び/又は送信ユニット及び/又はパワーアンプユニットのオンオフ状態を判定する。
【0070】
任意選択に、前記ネットワークノードの動作状態は、ネットワークノードが省電力であることを含む。基地局及びネットワークノードは、前記ネットワークノードのビーム、位相又は動作モードが、予め定義されたビーム、位相又は動作モードの集合中の1つ又は部分集合である場合、前記ネットワークノードが非省電力状態であるか、又は前記ネットワークノードのアクティブユニット及び/又は送信ユニット及び/又はパワーアンプユニットがオン状態であると判定し、それ以外の場合、前記ネットワークノードが省電力状態であるか、又は前記ネットワークノードのアクティブユニット及び/又は送信ユニット及び/又はパワーアンプユニットがオフ状態であると判定するように予め定義されている。
【0071】
任意選択に、前記ネットワークノードの動作状態は、ネットワークノードが省電力であることを含む。基地局及びネットワークノードは、前記ネットワークノードの伝送が下りリンク伝送である場合、前記ネットワークノードが省電力状態であるか、又は前記ネットワークノードのアクティブユニット及び/又は送信ユニット及び/又はパワーアンプユニットがオフ状態であると判定し、前記ネットワークノードの伝送が上りリンク伝送である場合、前記ネットワークノードが非省電力状態であるか、又は前記ネットワークノードのアクティブユニット及び/又は送信ユニット及び/又はパワーアンプユニットがオン状態であると判定し、又は
前記ネットワークノードの伝送が下りリンク伝送である場合、前記ネットワークノードが非省電力状態であるか、又は前記ネットワークノードのアクティブユニット及び/又は送信ユニット及び/又はパワーアンプユニットがオン状態であると判定し、前記ネットワークノードの伝送が上りリンク伝送である場合、前記ネットワークノードが非省電力状態であるか、又は前記ネットワークノードのアクティブユニット及び/又は送信ユニット及び/又はパワーアンプユニットがオフ状態であると判定するように予め定義されている。
【0072】
ここで、異なる動作モードは、異なる位相、異なるビームフォーミング、プリコーディング、ビーム方向、異なる送信設定指示(Transmission configuration indication)、空間ドメイン送信フィルタ(Spatial domain transmission filter)、空間ドメイン関連情報(spatialRelationInfo)、またはSRSリソース指示(SRS resource indicator)に対応する。
【0073】
本実施例は、信号送信ユニット及び前記パワーアンプユニットをオンオフ制御するための別の標準化スキームを提供する。本実施例では、データ伝送のタイプが上りリンクデータ伝送であるか下りリンクデータ伝送であるかを判断することにより、信号送信ユニット及び前記パワーアンプユニットのオンオフを制御する。ここで、上りリンクデータ伝送は、端末ノードから基地局へのデータ伝送であり、下りリンクデータ伝送は、基地局から端末ノードへのデータ伝送である。このため、上りリンクデータ伝送の場合、一般的に終端ノードの信号送信電力は比較的低く、他の信号や障害物の干渉を受けやすいため、信号電力や伝送速度を上げる必要がある。したがって、本実施例では、上りリンクデータ伝送時に前記信号送信ユニット及び前記パワーアンプユニットをオンにすることにより、上りリンクデータ伝送中に信号を増幅し、他の信号や障害物による干渉を低減することが可能となる。
【0074】
任意選択に、前記ネットワークノードの動作状態は、ネットワークノードが省電力であることを含み、基地局及びネットワークノードは、ユーザがアクセスするか、又はデータを伝送するアクティブなユーザが存在する場合、前記ネットワークノードのアクティブユニット及び/又は送信ユニット及び/又はパワーアンプユニットがオン状態であると判定し、それ以外の場合、前記ネットワークノードのアクティブユニット及び/又は送信ユニット及び/又はパワーアンプユニットがオフ状態であると判定するように予め定義されている。
【0075】
任意選択に、前記ネットワークノードにユーザがアクセスする場合、又はアクティブなユーザが存在し、かつデータ伝送がある場合、基地局及びネットワークノードは、前記ネットワークノードのビーム、位相又は動作モードが、予め定義されたビーム、位相又は動作モードの集合中の1つ又は部分集合であるように予め定義されている。
【0076】
本実施例は、信号送信ユニット及び前記パワーアンプユニットをオンオフ制御するための別の標準化スキームを提供する。本実施例では、反射パネルがデータ伝送状態であるか否かを判断することにより、信号送信ユニット及び前記パワーアンプユニットのオンオフ状態を制御する。ここで、反射パネルがデータ伝送状態である場合、端末や基地局などの機器が反射パネルを使用していることを示しているので、前記信号送信ユニット及び前記パワーアンプユニットをオンにして、データ伝送中の信号を増幅し、他の信号や障害物の干渉を低減する必要がある。
【0077】
任意選択に、基地局及びネットワークノードは、タイムタイムスロットグループ1上において、前記ネットワークノードのビーム、位相又は動作モードは、予め定義されたビーム、位相又は動作モードの集合A中の1つ又は部分集合であるように予め定義され、基地局及びネットワークノードは、タイムタイムスロットグループ2上において、前記ネットワークノードのビーム、位相又は動作モードは、予め定義されたビーム、位相又は動作モードの集合B中の1つ又は部分集合であるように予め定義されている。
【0078】
本実施例は、異なるタイムスロット範囲を予め設定しておき、現在時刻でどのタイムスロット範囲に入るかを判断することによって、前記反射パネルのビーム反射方向を制御する、ネットワークノードのビーム方向を制御する別の方法を提供する。なお、制御ユニットが現在時刻でどのスロット範囲に入るかを判断することによって、前記反射パネルのビーム反射方向を制御するので、第1予め設定されたスロット範囲と第2予め設定されたスロット範囲とは重なってはおらず、そうしないと、制御ユニットの誤判断を引き起こす可能性がある。
【0079】
本実施例では、タイムスロット範囲は異なるニーズに応じて設定されてもよい。例えば、データ伝送量が多く、機器の負荷が高い場合、スロット範囲はトラフィック量に応じて設定する必要がある。具体的には、伝送すべきデータのデータ量を検出し、データ量が予め設定された閾値よりも大きい場合、第1予め設定されたスロット範囲をより大きく設定する。これにより、データ量の多い伝送タスクができるだけ早く完了することができる。データ量が予め設定された閾値以下である場合、第2予め設定されたタイムスロット範囲をより大きく設定する。これにより、データ量が少なく時間がかからないデータ伝送タスクが適切な時間範囲内で完了することができる。データ伝送の品質及び安定性の両方を向上させることができる。
【0080】
さらに、本実施例では、タイムスロット範囲はデータ伝送の優先度に応じて設定されてもよい。具体的には、伝送すべきデータの優先度を検出する。伝送すべきデータの優先度が高い場合、第1予め設定されたスロット範囲をより大きく設定する。これにより、優先度の高い伝送タスクができるだけ早く完了することができる。伝送すべきデータの優先度が低い場合、第2予め設定されたタイムスロット範囲をより大きく設定する。これにより、優先度の高いデータ伝送タスクに便利な伝送路を提供し、優先度の高いデータ伝送タスクが完了した後に優先度の低いデータ伝送タスクを行う。このようにして、伝送帯域幅が限られている場合、優先度の高いデータ伝送タスクを優先的に完了させることができ、重要なデータの伝送効率を向上させるのに有利である。
【0081】
図3に示すように、本願の実施例はまた、ネットワークノードに適用される制御装置を提供する。前記制御装置は、前記ネットワークノードの動作状態及び/又は位相状態を表すための、基地局によって送信されたシグナリングを受信するための第1モジュールと、前記シグナリングに従って前記ネットワークノードの動作状態及び/又は位相状態を調整するか、又は基地局とネットワークノードとの間にネットワークノードの動作状態及び/又は位相状態を予め定義するための第2モジュールと、を含む。
【0082】
図4に示すように、本願の実施例はまた、基地局に適用される制御装置を提供する。前記制御装置は、ネットワークノードの動作状態及び/又は位相状態を決定するための第3モジュールと、前記ネットワークノードの動作状態及び/又は位相状態を表すためのシグナリングを前記ネットワークノードに送信するか、又は基地局と前記ネットワークノードとの間にネットワークノードの動作状態及び/又は位相状態を予め定義するための第4モジュールと、を含む。
【0083】
本明細書はまた、データ伝送のための補助端末及び基地局に適用されるネットワークノードの制御方法の具体的な実施例を提供する。
【0084】
図5は、本願の実施例による反射パネルの動作原理の概略図である。
図5に示すように、端末501と基地局504との間に障害物503が存在し、この障害物の上に本願の実施例による反射パネル502が配置されている。端末501と基地局504とがデータ伝送を行う間、本願の実施例による反射パネル502が存在しない場合、端末501によって送信されたデータ伝送信号は、障害物503を透過して基地局504に到達する必要があり、基地局504によって送信されたデータ伝送信号も同様に障害物503を透過して端末501に到達する必要がある。しかし、データ伝送信号が障害物を透過する間、透過能力の低い一部の信号(例えば、5Gミリ波信号)は、障害物503を透過する際に、信号強度の低下や信号の歪み等の問題を生じ、端末501と基地局504との間のデータ伝送が不安定になる可能性がある。本願の実施例による反射パネル502が配置されると、端末501によって送信されるデータ送信信号は、反射パネル502によって反射されて基地局504に向けて送信され、同様に、基地局504によって送信されるデータ送信信号は、反射パネル502によって反射されて端末501に向けて送信される。このように、障害物503の存在が端末501と基地局504との間のデータ伝送に及ぼす悪影響を効果的に緩和することができる。
【0085】
さらに、反射パネル502は、反射機能を有する通常のパネルとは異なり、入射信号を異なる方法で変換することもでき、各反射パネル502のパッシブ素子はソフトウェア定義によって制御され、入射信号の散乱素子上の反射電磁特性を変化させ、より強い透過性と安定性を信号に与えることができる。
【0086】
さらに、反射パネルは、複数の異なる位置に配置してもよい。例えば、前記反射パネル502のビーム反射方向は、反射パネル502がデータ伝送状態であるか否かを判断することによって制御されてもよい。ここで、反射パネル502がデータ伝送状態である場合、端末501又は基地局504が反射パネル502を使用していることが示されているので、現在の反射パネル502のビーム反射方向を制御して端末501に向かう方向にする必要がある。現在の反射パネル502がデータ伝送状態ではない場合、端末501又は基地局504などの機器が反射パネル502を使用していないことが示されているので、現在の前記反射パネル502のビーム反射方向を制御して他の反射パネルに向かう方向にする。それによって、反射信号の安定性を向上させながら、反射距離を増加させる。
【0087】
さらに、異なるスロット範囲を予め設定しておき、現在時刻でどのスロット範囲に入るかを判断することによって、前記反射パネル502のビーム反射方向を制御するようにしてもよい。具体的には、現在時刻を取得し、前記現在時刻が第1予め設定されたスロット範囲内である場合、現在の前記反射パネル502のビーム反射方向を制御して端末501に向かう方向にする。前記現在時刻が第2予め設定されたスロット範囲内である場合、現在の前記反射パネル502のビーム反射方向を制御して現在の反射パネル以外の反射パネルである他の反射パネルに向かう方向にする。それによって、反射距離を増加させ、信号のカバレッジを拡大させる。
【0088】
一実施例では、本願はまた、本願の実施例で前述した制御装置を含む基地局を提供する。
【0089】
図6に示すように、本願の実施例はまた、制御装置を提供する。
具体的には、該制御装置は、1つ又は複数のプロセッサ及びメモリを含み、
図6では、1つのプロセッサ及びメモリが例示されている。プロセッサ及びメモリは、バス又は他の手段で接続されてもよく、
図6では、バスを介した接続が例示されている。
【0090】
メモリは、非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体として、非一時的なソフトウェアプログラム、及び上記の本願の実施例における制御方法のような非一時的なコンピュータ実行可能プログラムを記憶するために使用してもよい。プロセッサは、メモリに記憶された非一時的なソフトウェアプログラム及びプログラムを実行することにより、上記の本願の実施例における制御方法を実現する。
【0091】
メモリは、プログラム記憶領域と、データ記憶領域とを含んでもよい。プログラム記憶領域は、オペレーティングシステム、少なくとも1つの機能に必要とされるアプリケーションプログラムを記憶してもよい。データ記憶領域は、上記の本願の実施例における制御方法を実行するために必要なデータ等を記憶してもよい。さらに、メモリは、高速ランダムアクセスメモリを含んでもよく、また、少なくとも1つの磁気ディスク記憶デバイス、フラッシュメモリデバイス、又は他の非一時的なソリッドステートメモリデバイスのような非一時的なメモリを含んでもよい。いくつかの実施形態では、メモリは、任意選択に、ネットワークを介して端末に接続され得る、プロセッサに対してリモートに配置されたメモリを含んでもよい。上記のネットワークの例には、インターネット、企業イントラネット、ローカルエリアネットワーク、移動通信ネットワーク、及びこれらの組み合わせが含まれるが、これらに限定されない。
【0092】
上記の本願の実施例における制御方法を実現するために必要な非一時的なソフトウェアプログラム及びプログラムは、メモリに記憶されており、1つ又は複数のプロセッサによって実行されると、上記の本願の実施例における制御方法が実行される。
【0093】
上記で開示された方法におけるステップの全部又は一部、システムは、ソフトウェア、ファームウェア、ハードウェア、及びそれらの適切な組み合わせとして実装されてもよい。物理的構成要素の一部又はすべては、中央プロセッサ、デジタル信号プロセッサ、マイクロプロセッサなどのプロセッサによって実行されるソフトウェアとして、又はハードウェアとして、又は特定用途向け集積回路などの集積回路として実装されてもよい。このようなソフトウェアは、コンピュータ記憶媒体(又は非一時的媒体)及び通信媒体(又は一時的媒体)を含んでもよいコンピュータ読み取り可能な媒体上に配布してもよい。コンピュータ記憶媒体という用語は、情報(例えば、コンピュータ読み取り可能なプログラム、データ構造、プログラムモジュール、又は他のデータ)を記憶するための任意の方法又は技術において実施される、揮発性及び不揮発性の、取り外し可能な、及び取り外し不可能な媒体を含む。コンピュータ記憶媒体は、RAM、ROM、EEPROM、フラッシュメモリもしくは他のメモリ技術、CD-ROM、デジタル多用途ディスク(DVD)もしくは他の光ディスク記憶装置、磁気カートリッジ、磁気テープ、磁気ディスク記憶装置もしくは他の磁気記憶装置、又は所望の情報を記憶するために使用することができ、コンピュータによってアクセスすることができる他の任意の媒体を含むが、これらに限定されない。さらに、通信媒体は、通常、コンピュータ読み取り可能なプログラム、データ構造、プログラムモジュール、又は搬送波や他の送信機構のような変調データ信号中の他のデータを含み、任意の情報配信媒体を含み得る。
【0094】
以上は、本願のいくつかの実施形態を具体的に説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではない。当業者は、本発明の範囲の共有条件に反することなく、様々な均等な変形又は置換を行ってもよく、これらの均等な変形又は置換は、本発明の特許請求の範囲によって定められる範囲内に含まれるものとする。
【国際調査報告】